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及 ボス影響 ニ就 テ
3175 163. 612. 442: 612. 015. 31. 上 皮 小 體 ノ 「カ ル チ ウ ム」新 陳 代 謝 ニ 及 ボ ス 影 響 ニ就 テ 岡 山醫科大學泉外科敎室(主 任泉敎授) 兼 松 徳 次 郎 [昭 和7年11月16日 Aus der I. Chirurgischen Klinik der 受 稿] Medizinischen Universitat Okayama (Director: Prof. Dr. G. Izumi). Uber den Einfluss der Epithelkorperchen auf den Kalzium- Stoffwechsel. Von Tokujiro Kanematsu. Eingegangen Uber die Beziehungen bisherigen kalzium, schon den Arbeiten am zwischen Epithelkorperchen das Verhaltnis chemische im pathologisch-histologische Epithelkorperchen Forschungen 1932. als Hauptthema zu der Kalziumausscheidung fruh 16. November Harn und den aber bestehen uber Stoffwechselvorgangen uber Kalkstoffwechsel diesen behandelt, die des noch die im Blut auch Beziehungen bezugl. Gegenetand haben Schwankungen zur Tetanie Forschungen und und zu den gabs es zwischen Gewebskalziums, nicht. Verf. hat nun an weissen Ratten (Mannl. Korpergewicht zwischen 145-160g) Untersuchungen uber den Einflussder Epithelkorperchenauf den Stoffwechselin dem sog. flussigenKalzium des Blutes,weiter auch, uberdie Umsatzverhaltnissein dem Mobilisierungskeln, der ist dabei bezw. abdominalen zu den Ablagerungsvorgang parenchymatosen w. u. mitgeteilten Bei den Untersuchungen in dem Organe Ergebnissen dienten sog. und der Ablagerungskalzium Knochen der Mus etc. angestellt die folgenden Kalziumbestimmungsmethoden Bestimmung. 143 1. Kalziumgehalt des Serums 2. Kalziumgehalt des Gewebes nach Kramer und gekommen. und Tisdall. nach Autklav-Methode von Corley und Denis. zur 3176 兼 Die Ergebnisse 1. 繰 der Untersuchungen Als Standard habe ich 徳 衣 waren in 10 Fallen 郎 kurz gefasst bei die folgenden: gesunden, mannlichen, erwachsenen, weissen Ratten (Korpergewicht 145-160g) den Kalziumgehalt des Serums and der Gewebe bestimmt und habe dabei die folgenden Durchschnittswerte erhalten: Serum… …10.74mg% Abdominale parenchymatose Organe… Muskeln… 2. …7.640〃 …8.326〃 Knochen… …17.498g% Nach der Epithelkorperchen Serums und der Exstirpation der Gewebe beutlich korperchen wird allmahlich wieder das Minimum ab. nimmt der Kalziumgehalt Eine Woche nach der Exstirpation in der Abnahme des Kalziums erreicht, des der Epithel- danach nimmt es zu. Nach der partiellen Exstirpation der Epithelkorperchen (I. E. -K.) wird der Kalziumgehalt des Serums, der Muskeln und des abdominalen parenchymatosen organe nach 3 Wochen wieder normal, eine Ausnahme davon macht nur der Kalziumgehalt der Knochen, der dann die Norm noch nicht wieder erreicht hat. Nach der Totalexstirpation der Epithelkorperchen (2 E. -K.) erreicht der Kalzium- gehalt der Muskeln und der abdominalen parenchymatosen Organe nach 3 Wochen wieder den normalen Wert, wahrend das bei dem Kalziumgehalt des Serums und der Knochen dann noch nicht der Fall ist. 3. Wenn plantation den parathyreoidektomierten oder Serum und 4. Homoiotransplantation Gewebe vermindert, wurden, Wenn an normale Ratten wurden, Epithelkorperchen dann wurde d. h. es war eine deutliche Batten Epitbelkosperchen durch Autotrans- Kalziumverminderung Kompensation in zu beobachten. durch Homoioplastik uberpflanzt dann nahm der Wert fur das flussige Kalzium zu, wahrend der fur das Ablage- rungskalzium abnahm. 5. Durch Injektion eines Epithelkorperchen-Extraktes an parathyreoidektomierte atten wurde die Verminderung in dem flussigen ebenso wie demRAblagerungs-Kalzium gehemmt. 6. Nach der Injektion von Epithelkorperchen-Extrakt an normale Ratten wurde zwar eine Steigerung des Serumkalziums beobachtet, dagegen aber eine Verminderung in dem Gewebskalzium. 7. Bei peroraler oder auch sonstiger Kalzillmzufuhr an Ratten wird der Gehalt an flussigem Kalzium Diese Verminderung gesteigert, der Gehalt an Ablagerungskalzium ist bei der peroralen Zufuhr geringer als aber vermindert. bei sonstigen Zufuhr- methoden. 8. Wenn bei peroraler undauch sonstiger Kalziemzufuhrdiesem Epithelkorperchen-Hormon zugesetztwird, dann erfahrtder Kalziumstoffwechseleineentsprechende Korrektion. 144 上 皮 小 體 ノ「カ ルチ ウ ム」新 陳 代 謝 ニ及 ボス 影響 Das will sagen, dass bei Zusatz von 3177 Epithelkorperchen-Hormon bei Kalziumzufuhr ebenso wie bei der Homoiouberplantationvon Epithelkorperchen,der Injektionvon nur Epithelkorperchen-Hormon Serums und Diese bei gegenuber Gewebes Tatsache peroraler Die sondern auch des Knochenkalzium Ergebnisse Kalziums der besonders Erfolg dieser Untersuchungen klinisch sehr wichtig. der deutlich. Zufuhr 緒 第2章 歴 史及 ビ文獻 第3章 解 第4章 實驗 動物及 ビ實驗 方法 言 量 第2節 謝 ノ變 化 第1節 實 驗方法 第2節 1側 上 皮 小 體(1箇)摘 出 後 ノ「カル チ ウ 同 種 上皮 小 體 脾 臟 内過 移 植 後 ノ 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 第1目 實驗方法 第2目 實驗成績 第2項 同 種 上 皮 小 體 肝 臟 内過 移 植 後 ノ 「カ ル チ ウム」代 謝 ノ變 化 ム」代 謝 ノ變 化 出 後 ノ 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 括 ニ及 ボ ス影 響 145 第1目 實驗方法 第2目 實驗成績 第3項 同 種 上 皮 小 體 腹 壁 内過 移 植 後 ノ 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 上 皮 小 體 移 植 ガ生 體 内「カ ル チ ウ ム」代 謝 上皮小體代償的移植實驗 自 家 上皮 小 體脾 臟 内移 植 後 ノ「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 第1目 實驗方法 第2目 實驗成績 括 ウ ム」代 謝 ニ及 ボ ス影 響 第1項 第1項 als bei sonstiger 同 種 上 皮 小 體 過 移 植 ガ生 體 内 「カ ル チ 上 皮 小 體 摘 出 後 ノ生 體 内「カ ル チ ウ ム」代 第1節 ist 實驗成績 概 正 常 白 鼠 ノ體 内種 種臟 器 ノ「カ ル チウ ム」 第7章 Falle 實 驗 方法 第2目 實 驗 方 法(「カ ル チ ウ ム」測 定法) 概 sicherer diesem 上 皮 小 體 摘 出 兼 同 種 上皮 小 體 脾 臟 内 第3項 第2節 兩 側 上 皮 小 體(2箇)摘 In 次 第1目 剖 實 驗動物竝 ニ飼育法 第4節 des 移 植 後 ノ「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 第1節 第3節 Kalziumgehalt sind nicht nur theoretisch interessant 第2項 第1章 第6章 der (Autoreferat). 目 第5章 Kalziumzufuhr zunimmt. ist beim Zufuhr Zufuhr. der 第1目 實驗方法 第2目 實驗成績 第4項 第8章 概 括 上 皮 小 體 「エ ク ス トラ ク ト」ガ生 體 内 「カ ル チ ウ ム」代謝 ニ及 ボ ス影 響 第1節 上皮 小 體「エ クス トラク ト」ノ製 法 3178 兼 第2節 松 徳 次 上 皮小 體 「ヱ クス ト ラ ク ト」ガ上 皮 小 體 摘 出 白 鼠 ノ「カ ル チ ウ ム」代 謝 ニ及 ボ ス 郎 第4項 第2節 概 非 經 口的 竝 ニ經 口的 「カ ル チ ウ ム」輸 入 影響 時 ニ於 テ 生 體 内「カル チウ ム」代謝 ニ及 第1項 實 驗 方 法 竝 ニ對 照 實 驗 第2項 實驗成績 第3節 括 ボ ス上 皮小 體 機 能 ノ意 義 第1項 同 種 上 皮 小體 過 移 植 白 鼠 ニ鹽 化 「カ 上 皮 小 體 「エ クス ト ラ ク ト」ガ 正常 白 鼠 ル チウ ム」靜 脉 内 注 射 後 ノ生 體 内 「カ ル 體 内「カ ル チ ウ ム」代 謝 ニ及 ボ ス 影 響 チ ウ ム」代謝 ノ變 化 第1項 實 驗 方 法竝 ニ對照 實 驗 第1目 實 驗 方法 第2項 實驗成績 第2目 實 驗 成績 第4節 第9章 概 括 第2項 同 種 上皮 小 體過 移 植 白 鼠 ニ沈 降 炭 酸 非 經 口的竝 ニ經 口的 生 體 内 「カル チ ウム 」 「カ ル チ ウ ム」經 口的 投 與 後 ノ生 體 内 輪 入 ガ生 體 内「カル チ ウム」代 謝 ニ及 ボ ス 「カル チウ ム」代 謝 ノ變 化 影 響 及 ビ之 ニ對 ス ル上 皮 小 體 機 能 ノ意 義 第1節 第1目 非 經 口的 竝 ニ經 口的 生 體 内 「カ ル チ ウ 第2目 ム 」輸 入 ガ生 體 内 「カル チウ ム」代 謝 ニ 第3項 ル チウ ム」代 謝 ノ變 化 鹽 化 「カ ル チ ウ ム」靜 脉 内注 射 後 ノ生 體 内「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 第1目 實 驗 方 法 竝 ニ對 照 實 驗 第2目 實驗成績 第2項 實 驗成 績 同 種 上 皮 小 體過 移 植 白 鼠 ニ鹽 化 「カ ル チ ウ ム」經 口的 投 與 後 ノ生 體 内「カ 及 ボス 影 響 第1項 實驗方法 第1日 實 驗方法 第2目 實 驗成 績 第4項 上 皮 小 體「エ クス ト ラク ト」注 射 竝 ニ 沈 降 炭 酸 「カル チ ウ ム」經 口的 投 與 後 鹽 化「カル チ ウ ム」經 口的 投 與 後 ノ生 ノ生 體 内「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 體 内「カ ル チ ウ ム」代謝 ノ變 化 第1目 實驗方法 第1目 實 驗方 法 第2目 實驗成績 第2目 實驗成績 第3項 鹽 化 「カ ル チ ウ ム」經 口的 投 與 後 ノ生 體 内「カ ル チ ウム」代 謝 ノ變 化 第1目 實 驗 方法 第2目 實驗成績 第1章 第5項 概 括 第10章 總 括竝 ニ考 案 第11章 結 緒 論 言 甲状 腺 ニ關 ス ル研 究 ノ盛 ナル 之 ニ關 ス ル諸 問 題 ヲ殆 ド闡 明 シ盡 シタ ル如 キ觀 アル ニ反 シ,上 皮 小體 ニ關 シテ ハ其 ノ發 見 尚 ホ 日淺 キ ト,目 的 物 小 ニ シテ比 較 的 取扱 ヒ難 キ ニ由 ル カ,其 ノ研 究 ニ 不 備 ナ ル 點 尠 カ ラ ズ.Steinleinノ ベ タ リ.此 Erdheimニ 記 載 ヲ 見 ル ニ甲 状 腺 摘 出 動 物 ハ 「テ タ ニ ー 」 ヲ起 ス ト述 ノ上 皮 小 體 ハ1880年Sandstromニ 依 リテ 初 メ テ 發 見 サ レタ ル レモ ノ ニ シテ,1906年 ヨ リテ 其 ノ機 能 殊 ニ石 灰 新陳 代 謝 ト主要 ナル 關 係 アル ヲ主 唱 サ レ シ以 來 本 小 體 機 146 3179 上 皮 小 體 ノ「カル チ ウ ム」新 陳 代 謝 ニ及 ボ ス影 響 能 ノ 研 究 漸 ク各 方 面 ニ盛 トナ リ,生 ラ ル ル ニ 至 レ リ.然 體 ノ生 活 現 象 ニ缺 ク可 ラ ザ ル 内 分 泌 腺 ト シテ 何 人 ニ モ認 メ レ共 本 小 體 發 見 サ レ テ ヨ リ此 處 僅 カ ニ 五 十 餘 年 ニ 過 ギ ズ,其 能 ニ關 シ幾 多 先 人 ノ業 績 ア リ ト雖 モ,未 ノ間本 小體 機 ダ完 備 サ レタ ル モ ノ殆 ド之 無 キ ガ 如 シ.仔 レバ 其 ノ最 モ闡 明 サ レタ リ ト見 ル 可 キ 「カ ル チ ウ ム 」陳 新 代 謝 機 能 ニ關 シテ モ,猶 カ ラ ザ ル ナ リ.先 人 諸 家 ノ 文 獻 ヲ渉 獵 ス ル ニ,從 體 ト血 中 「カ ル チ ウ ム」ノ消 長,或 トサ レ タ ル ガ 如 シ.又 細 ニ討檢 ス 未 知 ノ點 尠 ナ 來 報 告 セ ラ レタ ル 大 多 數 ノ業 績 ハ,單 ニ本 小 ハ排 泄 現 象 ニ 關 スル モ ノ ニ シ テ,「 テ タ ニ ー 」 トノ 關 係 ヲ 主 題 上 皮 小 體 ガ組 織 「カ ル チ ウ ム」ノ 新 陳 代 謝 ニ 及 ボ ス研 究 ハ,病 方 面 ニ ハ 比 較 的 早 ク 行 ハ レ タ ル モ,之 ガ化 學 的 檢 索 ニ 至 リテ ハ,其 理組織學的 ノ研究極 メテ寥 寥 タ ル ナ リ. 依 テ余 ハ上 皮 小體 ガ血 液 中 ニ存 ス ル所 謂 流動 「カ ル チ ウ ム」 ノ消 長 ニ及 ボ ス影 響 ヲ檢 査 スル 外,筋 肉・内 臟・骨 組 織 等 ニ存 スル 所 謂 沈 着 「カ ル チ ウ ム」 ノ移 動 状 態 竝 ニ 沈 着 ノ相 互 的機 轉 ヲ, 上 皮 小 體 ヲ摘 出 セル 場 合,全 カル場 合,或 ハ其 ノ抽 出「ホ ル モ ン」ヲ使 用 セル場 合,其 ノ他 ニ就 キ テ,化 學 的 ニ討 究 シ,尚 ホ「カル チ ウ ム」ヲ其 ノ個 體 ニ與 フル ニ經 口 的 ナル可 キカ或 ハ非 經 口 的 ナル 可 キ カ等 ニ關 シテ實 驗 ヲ重 ネ タ リ. 第2章 1880年sandstromハ キ テ 檢 索 シ,甲 シ テ,之 ケテ 人,犬,猫,其 ノ他 動 物 ニ 就 状 腺 ノ兩 側 縁 中 或 ハ 其 ノ附 近 ニ 存 在 ト區 別 ス 可 キ 腺 樣 臟 器 ア ル ヲ 發 見 シ,名 「副 甲 状 腺 」 "Beischilddruse"ト "Glandula parathyreoidea" 付 od. 諸 動 物 ニ就 キ テ 之 ヲ ノ 甲 状 腺 退 化 物 ナ リ ト想 像 セ リ.同 胎 見 ニ 就 キ テ 之 ヲ 檢 出 シ,頸 ル 名 稱 ヲ 附 シ,續 ヲ 記 載 セ リ.然 Nicolas等 豚 ノ 動 脉 腺"Glandula イ テWolferモ ca 同樣形態 ノ他Cris モ各 動 物 ニ就 キテ 其 ノ存 在 ル ニ 當 時Gley始 Sandstromノ 檢 シ,胎 生 期 年Stiedaハ ヲ 有 セ ル 腺 様 臟 器 ノ存 在 ヲ 報 告 セ リ.其 tinni, Prenan, メ其 ノ他 ノ論 者 ハ 副 甲 状 腺 ナ ル モ ノ ハ,離 在 セ ル胎 生 期 發 育 状 態 ニ止 マ レ ル 甲 状 腺 ノ一 部 ナ ラ ソ ト想 像 シ居 タ リ.加之Gley ノ結 果,殊 (1891)ハ 甲 状 腺 ノ全 般 或 ハ 一 部 摘 出 ニ 甲状 腺 及 ビ副 甲状 腺摘 出 後,外 側副 甲 状 腺 肥 大 シ且膠 樣 物質 ヲ形成 シテ,甲 状腺 樣 組 織 ニ 變 態 ス ル傾 向 ア リトテ,副 甲 状腺 ハ甲 状 腺 ノ作 用 ヲ 147 營 爲 擔 任 ス ル モ ノ ナ リ ト想 像 シ テ,特 thyreoidenni"ナ 對 ニ "Glandula ル 名 稱 ヲ附 シ タ リ. Gleyノ シPrenant, Moussu, Nicolas, Quervain, Verstraeten, 1894)等 稱 セ リ 1881年Baberハ rotica"ナ 歴史及ヒ文獻 von 之 ヲ 追 試 セ リ.サ 就 キ テ 之 ヲ 實 驗 シ,其 之 ト相 前 後 シ テA. レ Hofmeister, der Linden (1895)ハ (1892家 兎 ニ ヲ 否 定 シ,又 解 剖 學 的 研 究 ニ基 キ 副 甲 状 腺 ハ 固 有 獨 立 ノ臟 器 ニ シ テ,甲 關 係 ナ ル意 味 ヲ 表 示 セ ン ガ 爲, "Glandula parathyreoidea",及 "Glandula thyreoidenni"ナ 續 イ テSchaperノ Capobianco等 状 腺 トハ 無 Sandstromノ 稱 セル ビGleyノ 稱 セ ル ル 名 稱 ヲ 改 メ テ 小 體 」 "Epithelkorperchen"ト uxeau, de ド モErdheimハ ノ 結 果Grey説 Kohn 研究 ニ 「上 皮 命 名 セ リ. 解 剖 學 的 研 究 及 ビEdmund, Po ノ研 究 ガ 報 告 セ ラ レ タ リ.其 ノ後GleyハNicolasト ノ 共 同 研 究 ニ於 テ 自 己 ノ初 説 ヲ 訂 正 シ, Blumreich, Tokoby等 コ ト ヲ 認 メ,爾 モ之 ガ獨 立 腺 ナ ル 來 幾 多 ノ 學 者 モ兩 腺 ガ 形 態 學 上 全 全 相 異 レ ル 臟 器 ナ リ ト思 考 シ,續 イ テVasale, Generali, 3180 兼 Mossn等 松 徳 モ 同樣 意 義 ノ研 究 報 告 ヲ爲 セ リ.然 ル ニ其 ノ後 又Vincent, Jolly等 ハ再 ビ上 皮 小 體 ハ 甲 状 腺 ノ 次 郎 モ 亦該 臓 器 ノ機 能 ヲ代 表 ス ル ニ 適當 ナ ル者 ト見 做 シ 難 キ モ 今 日 ニ於 テ ハSandstrom及 ビKohnノ 附 シタ 機 能 缺損 ヲ代 償 ス 可 キ モ ノ ナ ラ ン ト ノ見 解 ヲ提 唱 シ ル 兩 者 ガ 主 トシテ 竝 用 セ ラ ル. Gley, Stiedaノ 附 シ テ,嘗 タル 名 稱 ハ 普 ク用 ヒ ラ レザ ルナ リ. テGleyノ 初 説 ヲ復 活 セ リ.爾 來 其 ノ本 質 ニ 次該 腺 固 有 ノ機 能及 ビ 次 ニ本 小 體 機 能 ニ關 ス ル研 究 業 續 ハ 實 ニ多 種 多 樣 組 織 學 的 研 究 ノ發 展 ト共 ニ,甲 状 腺 トハ別 個 ノモ ノ ニ シテ 枚 擧 ニ遑 非 ル ナ リ.爰 ニ其 ノ繁 雜 ヲ避 ケ ンガ タル 事 ハ最 早 何 人 モ疑 ハザ ル所 ナ リ・乍 然之 等 名 稱 爲 各 章 ニ就 キテ 之 ガ詳 細 ヲ記 述 ス ベ シ. 關 シ種種 論 議 サ レタ ル モ,漸 第3章 解 上 皮 小 體 ノ解 剖 ニ 就 キ テ ノ 記 載 ヲ 見 ル ニSand 溯 リ テKohnノ stron(1880), Scheper (1895), Kohn (1895-1897), Schreiber(1898), Benjamin (1902), Erdheim (1903), Petersen (1903), Geiss (1908), Pfeifferu. Meyer (1908)等 ヲ 以 テ 重 ナ ル 者 トス.就 究 ヲ 遂 ゲ シ ハKohnニ シ テ,人 中 最 モ綿 密 ナ ル 研 間 ノ上 皮 小 體 ノ解 剖 竝 ニ組 織 學 的 研 究 ハBenjaminノ ト ス . 其 ノ他Erdheim, 業 績 ニ俟 ツ所 多 シ Petersen, Verebelly等 研 究 モ 亦 大 ニ 光 輝 ア ル モ ノ ナ リ.本 作 彌 氏(1924)ハ 剖 檢107例 ノ 邦 ニ於 テ ハ 執 行 ニ 就 キ テ ノ 上 皮 小 體 ノ位 置 ・形 態 ・數 等 ニ 就 キ テ精 細 ナ ル 研 究 ヲ 發 表 セ リ. 1) 數,上 皮 小 體 ノ 發 見 者 タルSandstromハ 其 ノ双 對 的 ノ臟 器 ナ ル 事 ヲ 説 キ, Welsch, Mac Callum等 檢 索100例 皆 之 ニ 賛 セ リ.尚 中 大 多 數 ニ 於 テ,各 ル ニ 過 ギ ズ ト云 ヘ ド モ, 存 在 ス ト稱 シ,内2箇 側1箇 Pepere 既 ニ Gavalleri, ホPetersenハ 彼 ノ 宛 ヲ見 出 シ タ (1908)ハ一 般 ニ4箇 ハ 甲 状 腺 組 織 中 ニ 埋 没 シ,他 ハ 甲 状 腺 ヲ 包 ム 組 織 中 或 ハ 其 ノ附 近 ニ 在 リ ト稱 シ, Benjaminノ50例 中 大 多 數 ニ 就 キ テ,及 ノ138例 ニ 於 テ 各 側2箇 中108例 ビVerebely 宛 即 チ 總 ジテ4箇 ヲ 見 出 セ シ ヲ 以 テ 見 レ バ,人 間 ニ 於 テ ハ4箇 以 テ 常 態 ト見 倣 シ得 可 シ.初 メ テ4箇 シ ハSchreiberニ シ テ, Ginsburg, 之 ニ 賛 セ リ. Schreiberノ4箇 ニ1ト3ナ ハ1側 存 在 説 ヲ樹 テ 氏 モ 存 在 説 ハ 時 ト シテ 兩 側 ル 事 ア リ得 ベ シ ト 稱 ス レ ドモ, ニ於 テ2箇 存在 ヲ Habelfeld兩 剖 Verebely 以 上 發 見 セ シ事 ナ シ ト云 ヘ リ.又 正 ニ4箇 動 物 ニ就 キ テ ノ所 見 ヲ參 照 ス ル モ, 殊 ニ 兩 側2箇 宛 ノ 説 ノ正 鵠 ヲ 得 タ ル ガ如 シ. 然 レ 共 人 及 ビ 動 物 又 動 物 ニ 於 テ モ 其 ノ種 類 ニ ヨ リ テ一 樣 ナ ラ ズ,白 lipeaux (1884)等 heimモ 各 側1箇 鼠 ニ 於 テ ハScbiff (1884)及 ハ 各 側1箇 ビPhi 宛 ノ 存 在 ヲ 示 シ, Erd 宛 ノ存 在 ヲ 確 示 セ リ.極 メ テ 稀 ニ ハ 異 型 ト シテ1側2箇 他 側1箇 ノ存 在 ヲ 認 ム ル 事 ア リ ト云 ヘ リ. 余 モ 亦 本 實 驗 ニ 際 シ白 鼠 ハ 其 ノ 大 部 分 ハ 兩 側1箇 宛 ノ存 在 ヲ 認 メ, Erdheim等 ノ説 ニ一 致 シ,極 メテ 稀 ニ ハ 其 ノ異 型 的 數 ヲ 詔 メ タル 事 ア リ タ リ.其 ノ他 犬,牛,兎 等 ニ 就 キ テ モ 余 ノ檢 索 ニ 據 レバ,犬 各 側2箇 宛.牛 1箇 宛,稀 タ リ.兎 ハ殆 ド ハ 其 ノ摘 出 シ 得 ル モ ノ ノ多 ク ハ 各 側 ニ異 型 的 ニ1側2箇 ヲ發 見 ス ル コ トア リ ハ 概 シ テ 其 ノ數 不 定 ニ シテ,外 得 ル モ ノ左 右1箇 宛,極 見 ス ル コ トア リ.又 メ テ 稀 ニ ハ1側 部 ニ見 出 シ ニ2箇 ヲ發 屡屡 甲 状 腺 内 ニ 於 テ 或 ハ 頸 動 脉 ニ附 着 シ テ 認 メ ラ レ 其 ノ數 一 定 シ難 シ. 是 ニ 由 テ 之 ヲ觀 ルモ 動 物 ノ種 類 ニ依 リテ 其 ノ數 ヲ 異 ニ ス ル ハ 明 ナ ル 所 ナ リ. 2) 位 置,上 皮 小 體 ノ 位 置 ニ 關 シ ハ, Sandstrom ハ 甲 状 腺 ノ側 葉 ノ 上 部 又 ハ下 甲 状 腺 動 脉 ノ近 部 ニ 存 在 ス ル ヲ唱 ヘ, Geissモ 細 ヲ 發 表 シ,其 リ. Gruberハ 之 ガ 位 置 及 ビ形 態 ニ 就 キ テ 詳 ノ 他 諸 家 モ一 體 ニ 於 テ 之 ヲ 標 準 トセ 其 ノ解 剖 學 的 記 載 ヲ 爲 シ,人 間 ニ 於 テ 148 上 皮小 體 ノ「カ ル チ ウ ム」新 陳代 謝 ニ及 ボ ス影 響 特 ニ 甲 状 腺 主 體 ニ對 ス ル 位置 的 關 係 上 上,下 及 ビ後 25)),又 ノ3類 ノ(Pearman ニ區 別 シ, Madelungハ 礎 トシテ 上・下・前・後 其 ノ 臨 牀的 所 見 ヲ 基 及 ビ側 ノ5類 ニ 區 別 ス ベキ ヲ 3181 前 縱 隔 賓 連 續 組 織 中 又 ハ 氣 管 ニ附 着 セ ル モ (1924),大 動 脉 弓,肺 動 脉 ニ連 結 セ ル組 織 中 (Biedle (1922))等 ニ在 ル 事 ヲ報 ゼ リ. 圭 張 シ, Wolflerハ 之 ニ反 シテ 自 己 ノ臨 牀 的 知 見 ヲ以 余 ノ經 驗 ヲ以 テ ス レバ動 物 ニ 於 テ 上 皮小 體 全 摘 出 テ 正 中副 甲 状 腺 及 ビ側 方副 甲状 腺 ノ2種 ニ大 別 ス可 最 モ適 當 ナ ル ハ白 鼠 ニ シテ,犬 及 ビ兎 ハ 之 ニ適 セザ キ ヲカ 説 セ リ. ル ガ如 シ. 即 チ各 種 動 物 ニ就 キテ 之 ヲ檢 ス ル ニ,白 又Schreiberモ ノ1側2箇 人 ニ 於 テ4箇 存 在 説 ヲ 唱 ヘ, Welsch ノ 上 皮 小 體 ヲ名 付 ケ テ.上 下 前 上 皮 小 體 トナ シ,以 後 上 皮 小 體, テ 其 ノ位 置 ヲ指 示 セ リ.乍 鼠 ハ 甲 状 腺 ノ外 側 中 央 部 ニ淡 赤 色 光 澤 ア ル粟 粒 大 ノ 亞 圓 形 隆 起 トシテ 甲 状 腺 被 膜 下 ニ介 在 ス.而 クハ1側1箇 シテ 多 ニ シ テ,只 稀 ニハ 甲 状 腺 中 或 ハ 周 圍 脂 然 此 ノ 名 稱 ハ 必 ズ シ モ 其 ノ當 ヲ得 タ ル ト言 ヒ難 シ. 肪 組 織 内,又 ハ 胸 腺 内 ニ其 ノ一 二 ヲ認 ム ル事 ア リ. 時 ト シ テ ハ 可 成 著 シ ク 其 ノ位 置 ヲ 變 ズ ル モ ノ ア リ. 犬 ニ於 テ ハ 甲 状 腺 外 表 ニ認 メ ラル ルモ ノ各 側1箇 宛 Verebellyハ ヲ有 シ,概 ネ甲 状 腺 外 側 中央 部 ニ於 テ 甲状 腺 被 膜 下 其 ノ 位 置 ニ 就 キ テ 綿 密 ニ 記 載 セ リ.即 チ 上 腺 ハ甲状 腺 側 葉 ノ後 内 方縁 ノ中3分 ノ1ニ 位 シ, ニ灰 白赤 色 ノ光 澤 ア ル帽 針 頭 大 ノ橢 圓 形 物 トシテ 認 食 道 周 圍 疎 鬆 組 織 或 ハ脂 肪組 織 中 ニ埋 没 シ,廻 歸 神 メ ラ ル.他 ハ甲 状 腺 内面 ノ氣 管 トノ附 着 面,或 經 ノ 後 部 ニ 存 ス ル モ ノ76%ニ ハ甲 シ テ,15%ハ 之 ヨ リ 状 腺 組 織 中 ニ介 在 ス.依 テ 其 ノ位 置 及 ビ數 ノ關 係 上 少 シ ク 高 ク 甲 状 腺 側 葉 ノ 上 極 迄 存 シ,9%ハ 之 ヨ リ 之 ガ全 摘 出 ヲ行 ハ ン トス ル ニ際 シテハ,甲 状 腺 組 織 低 シ トセ リ.故 ニ 上 腺 ハ 大 略 環 状 軟 骨 ノ高 サ ニ 於 テ, ヲ傷 害 スル ヲ避 ケ難 シ. 牛 ニ於 テ ハ 殆 ド大 多 數 ガ甲 状 腺 側 葉 ノ後 縁 ガ食 道 氣 管 後 面 ニ 接 ス ル 前 額 平 面 中 ニ 存 ス ル モ ノ ト考 フ レ バ 過 不 及 ナ シ.而 シ テ 下 腺 ハ 甲 状 腺 ノ下 極 或 ハ 胸 腺 ノ 上 極 ニ 位 ス ル モ ノ76% ヲ算 ス.其 状 腺 鞏 膜 ニ 密 着 セ ル 事 ア リ.又 ノ他 時 ニハ 甲 人ニ於テハ上皮小體 體 ニ 於 テ 下 腺 ハ 下 甲 状 腺 動 脉 ト廻 歸 神 人 體 ニ於 ケ ル 詳 細 ナ ル 檢 索 ニ 於 テ 見 ル 如 ク 同 種 ノ者 ニ 於 テ モ 其 ノ位 置 ハ 相 當 異 ル ヲ 知 レ リ.況 ヤ 動 物 ノ種 類 ニ ヨ リテ ハ 其 ノ 位 置 極 メ テ 雜 多 ニ シ テ一 樣 ニ 論 ジ難 シ.異 10), ト シ テ.胸 Pappenheimer 常 位 置 ヲ執 レ 腺 組 織 中 ニ 在 ル モ ノ (Hammer (1910), 兎 ハ其 ノ數 不 定 ナ ル ノ ミナ ラ ズ,其 Nicolas u. Swingle 第4章 第1節 一 定 シ難 ク,甲 状 腺 下 方,外 方,前 方 或 ハ甲 状 腺 内 ル ア リ.概 シテ 氣 管 軟 骨 第7,第10ノ 間 ニ存 ス ル ト考 フレ バ 大 差 ナ カ ラ ン. 由 是觀 之 ニ白 鼠 ハ他 ノ動 物 ニ比 シテ其 ノ數及 ビ位 置 比 較 的 一 定 シ,且 摘 出 ニ便 ナ ル ヲ以 テ,上 皮 小 體 (19 摘 出 實 驗 ニ白 鼠 ノ適當 ナ ル ハ 從來 諸 家 ノ定 説 トセ ラ (19 ル. 實驗動物及 ヒ實驗方法 實 驗 動 物 竝 ニ 飼 育法 實 驗 ニ 供 セ ル動 物 ハ 總 テ 健 康 成 熟 白 鼠 ノ 雄 ノ ミニ 限 リ,體 149 ノ位 置 極 メテ 又 ハ 甲 状 腺 ノ外 壁 ニ附 着 シ,時 ニハ 頸 動 脉 ニ附 着 セ 經 ノ 後 方 ニ 存 在 ス ル ガ 如 シ. 以 上 ノ 如 クVerebellyノ ニハ 甲 状腺 下極 ノ 脂 肪 組 織 中 或 ハ甲 状 腺 内面 ノ氣 管 ニ接 ス ル部 ニ過 剩 ダ 稀 ニ ハ 前 面 ニ 於 テ 下 端 ヨ リ上 方 ニ 位 セ ル 事 ア リ.大 ル1例 形 状 小 豆 大 ニテ 橢 圓 形 ヲ爲 ス.時 ノ上 皮 小 體 ヲ詔 ム ル事 ア リ. ガ 甲 状 腺 後 面 ニ 存 ス ル モ ノ 比 較〓 多 數 ニ シ テ21% ヲ 算 シ,甚 ニ接 ス ル部 ノ脂 肪 組 織 中 ニ埋 没 獨 立 シテ 存 シ,其 ノ 重145gヨ リ160g迄 ノ モ ノ ヲ 使 用 セ リ.余 ガ 3182 兼 松 徳 次 郎 實 驗 動 物 使 用 ニ際 シ,其 ノ性 ヲ雄 ノ ミニ限 リ體 重 ヲ シ,菜 葉 ハ 食 餌 ノ一 定 ヲ期 セ ンガ爲,特 嚴 選 セ ル ノ所 以 ハ,雄 ハ妊 娠,分 ジテ得 ラル ル當 地 方 ニ於 テ「し らな 」ト稱 スル モ ノヲ 娩 等 ニ依 ル影 響 無 ク,體 重 ヲ限 定 セ ルハ 發 育 經 過 ニ依 ル「カ ル チ ウ ム」 ノ動 搖 ヲ 避 ケ ンガ 爲 ナ リ.飼 育 ニ際 シテ ハ特 ニ注 意 ニ四 季 ヲ通 常 用 セ リ. 實 驗 動 物 ハ總 ジテ 所 要 體 重 ニ滿 タザ ル モ ノヲ購 入 ヲ拂 ヒ,常 ニ一 定 條 件 ノ下 ニ之 ヲ飼 育 セ リ.飼 料 ト シ,尠 クモ10日 シテ ハ 玄 米 及 ビ靑 菜 ノ一 定 量 ヲ 以 テ 標 準 食 餌 ト ナ テ 飼 育 シ,所 定 體 重 ニ至 ル ヲ待 チテ 實 驗 ニ供 セ リ. 第2節 1) 血 液.血 Kramer u. Tisdall氏 ル チ ウ ム 」ノ 定 量 ヲ 行 ヘ リ.即 モ ニ ウ ム 」液 ヲ 加 ヘ,更 レ,然 法 ニ ヨ リテ 「カ チ 血淸2cc或 ハ1cc ノ半 量 ノ 飽 和 蓚 酸 ニ 蒸 溜 水2ccヲ 江 氏 法 ノ長 所 ヲ 取 加 ヘ, リテ 約24時 速1500囘15分 ヲ分 分 混 和 シ,再 フ.斯 3囘,最 澱 物 ニ2% ナ シ,沈 澱物 ヲ十 ノ如 ク「ア ム モ ニ ア 」水 ヲ 以 テ 洗 滌 ス ル 事 前 後 後 ニ 「ア ム モ ニ ア 」水 ヲ 毛 細 管 「ピ ペ ツ ト」ヲ 沈 澱 物 ヲ 溶 解 セ シ ム.之 n/100-KMnO4液 ヲ70℃ 2ccヲ 加 ヘテ ノ 重 湯 煎 上 ニ 於 テ, 用 セ ルn/100-KMnO4液 量 ヲ 以 テ 「カ ル チ ウ ム 」含 有 量 ヲ算 出 ス, 2) 用 ヒ タ ル モ,該 Denis 來 多 クハ 灰 化 法 ヲ 法 ハ 其 ノ 灰 化 操 作 ニ 際 シテ 實 驗 的 誤 差 ヲ 生 ジ 易 シ.仍 テ 余 ハ 特 ニR. (1925)ノAutklav-Methode & Denis氏 C. (The Corley W. Denis兩 等 ノ報 告 及 ビ余 ノ實 驗 結 織 「カ ル チ ウ & Journal 等 以 外 余 ノ檢 ベ シ範 圍 内 ニ 於 テ ハ 組 織 ハ心 臟 穿 刺 採 血 後 直 チ ニ 取 リ テ 實 驗 ニ 供 セ リ. 即 チ 筋 肉 ハ 可 及 的 純 粹 筋 肉 組 織 ト シ テ 得 ン ガ 爲,採 取 容 易 ナ ル 大 腿 筋 肉 ヲ使 用 シ,筋 W. of 膜,神 等 ヲ精 密 ニ 除 去 シ タ ル モ ノ10gヲ 臟,腎 經,血 取 リ,内 管,腱 臟 ハ肝 臟 等 ノ腹 部 内臟 賀 質 性 臟 器 ノ全 組 織 ヲ 合 シテ 秤 量 シ,兩 者 ハ 各各n/10-NaOH50ccト 硬 質 硝 子 「コ ル ベ ン」ニ 採 リ,骨 共 ニ ハ可 及 的全 身 各 部 ニ 渉 リ テ ノ 平 均 値 ヲ 求 メ ン ガ 爲,比 較 的 純 粹 骨 ト シテ 得 易 キ 兩 側 上,前 腿,骨 膊 骨,大 頭 蓋 骨 等 ヲ 使 用 シ,腱 腿,下 盤,肩 胛 骨, 及 ビ 筋 肉 等 ヲ乾 燥淸 淨 「ガ ー ゼ 」ヲ 以 テ 入 念 ニ 拭 除 セ シ モ ノ ヲ 秤 量 シ,之 ヲ 大 ナ ル サ16.5cm)ニ1On-NaOHト サ2.5mm,内 間10氣 經4cm,深 共 ニ 收 容 シ テ,三 モ 容 器 ロ ハ 錫 箔 ヲ 以 テ 蔽 閉 シ テ,共 入 レ テ180℃2時 沈 着 「カ ル チ ウ ム 」(組 織 「カ ル チ ウ ム 」)組 織 「カ ル チ ウ ム 」定 量 ニ 關 シ テ ハ,從 & 選 ビ ム 」ヲ測 定 ス ル ニ ハ 最 モ 用 ユ 可 キ モ ノ ノ如 シ.而 シ テ 「バ イ ロ 硝 子 製 」試 驗 管(厚 ヲ 以 テ 滴 下 反 態 ヲ 行 ヒ,尠 ク モ1分 間 以 上 消 失 セザ ル淡 紅 色 ヲ呈 ス ル ニ至 リテ終末 反態 ト見 做 シ,使 氏 ノ報 告 セ ル モ ノ ニ テ,氏 臟,脾 ビ前 述 ノ諸 條 件 ノ下 ニ 遠 心 沈 澱 ヲ行 以 テ 注 意 シテ 吸 除 シ タ ル 後,n-H2SO4 C. Corlep 1925)ヲ 本 法 ニ基 ル 「カ ハ チ ウ ム 」定 量 ノ報 告 ヲ觀 ザ ル ナ リ. 液 ヲ 水 流 「ポ ン プ 」ニ蓮 結 セ ル 毛 細 管 「ピ ペ ッ ト 」ヲ 用 ノ 「ア ム モ ニ ア 」水 ヲ加 ヘ テ6ccト 法 ハ1925年R. P. 601, Clark ル 後 其 ノ上 澄 ヒ テ 極 メ テ 靜 カ ニ 注 意 シ ツ ツ 吸 除 シ.沈 タ リ.本 Vol. 66 Corley ナ シ,之 間 遠 心 沈 澱 ヲ 行 フ.然 Chemistory 「ア ム 間 氷 室 ニ入 ル 後 再 ビ 蒸 溜 水 ヲ 加 ヘ テ6ccト biological 果 ヨ リ見 ル モ 其 ノ成 績 確 實 ニ シテ,組 量 ノ先 端 尖 レ ル 「カ ル チ ウ ム 」測 定 用 特 定 遠 心 沈 澱 管 ニ 採 リテ,其 氏 法,近 ヲ 間 遠 心 沈 澱 ヲ 行 ヒ テ 分 離 シ得 タ ル 血淸 ヲ 用 ヒ テ, ヲ 約15cc容 實 驗 方 法(「カル チ ウ ム」測 定 法) 液 ハ 心 臟 穿 刺 ニ ヨ リテ 探 血 シ,之 分 速1500囘15分 間 以 上 一 定 條 件 ノ下 ニ標 準 食 餌 ヲ以 者孰 レ ニ 「Autklav」 壓 ノ 下 ニ 加 熱 ス.此 ニ ノ際 筋 肉 及 ビ 内 臟 ハ 高 熱 ト壓 ト ニ依 リ テ 「ア ル カ リ」液 中 ニ テ 細 胞 ハ 破 壞 シ盡 サ レ,骨 ハ 其 ノ 有 機 物 ヲ 「ア ル カ リ」液 中 ニ 游 離 セ シ ム. 斯 ク シ テ 得 タ ル 筋 肉 及 ビ 内 臟 ノ組 織 液 ニ 濃 鹽 酸 ヲ 加 ヘ テ 強 酸 性 ト爲 シ,更 ニ 蒸 溜 水 ヲ 加 ヘ テ60ccト 150 上 皮 小 體 ノ「カ ル チウ ム」新 陳 代謝 ニ 及 ボ ス 影響 爲 ス. ツ ト」ヲ 以 テ 靜 カ ニ 上 澄 液 ヲ 吸 除 シ,n-H2S04ヲ 骨 ハ 極 メ テ 靜 カ ニ 注 意 シ テ 「ア ル カ リ」液 ヲ 流 除 セ シ メ タル 後,約20ccノ 濃 鹽 酸 ヲ 加 ヘ テ 溶 解 セ シ ム. 此 ノ際 余 ノ經 驗 ニ據 レ バ 硝 子 棒 ヲ 以 テ 骨 ヲ 鹽 酸 中 ニ テ 細 挫 ス ル 時 ハ,骨 ナ リ.鹽 ノ溶 解 ヲ容 易 ナ ラ シ ム ル ニ 便 酸 ニ テ 骨 ガ 溶 解 ス ル ヲ 待 チ テ,蒸 テ60ccト 1時 溜水ヲ以 爲 ス 事 前 述 ニ 同 ジ、斯 ク シ テ 得 タ ル モ ノ ヲ 間 以 上 放 置 ス 可 ク,余 置 セ ル後.筋 H. 3183 肉 及 ビ 内 臟 液 ハ 之 ヲ無 灰 漏 紙(瑞 Munetels製),「 漏 過 シ,骨 692頁)ヲ ハ常 ニ 一 夜室 温 ニ於 テ 放 ハ精 製 無 灰 石 綿(須 藤 憲 三 著 醫 化學 實 習 坩 堝 ニ 入 レ「ア ス ビ ラ ト ー ル 」 ニ 連 結 シ テ 之 ヲ 漏 過 ス.而 定 量 ヲ 取 リ テ,蒸 シ テ 此 ノ漏 液 ノ一 溜 水 ヲ 以 テ100倍 ト爲 ス.以 操 作 ニ 依 リ テ 得 タ ル 各 漏 液 ノ15cc(骨 釋 セ ル モ ノ)ヲ 取 リテ,容 量50ccノ ハ100倍 ニn/10-KMnO4液 ヲ以テ 1分 間 以 上 消 失 セ ザ ル 淡 紅 色 ヲ呈 ス ル 迄 滴 加 シ テ 之 ヲ 還 元 シ,約15分 間 經 過 セ シ メ タ ル 後,4%ノ 「ア ム モ ニ ア 」液5ccヲ フ.然 加 ヘ,更 蓚酸 ニ 蒸 溜 水5ccヲ 加 ル 後 再 ビ 「メ チ ー ル 赤 」液 ヲ 表 示 藥 ト シ テ 加 ヘ 濃 「ア ム モ ニ ア 」水 ヲ 以 テ 中 性 ニ 誘 導 セ シ ム.萬 一此 ノ際 中 性 點 ヲ過 キ 「ア ル カ リ」性 ニ移 行 セ バ,n-ClH ヲ 以 テ 再 ビ 中 性 點 ニ 還 歸 セ シ ム. 典J フア ル テ ン フヰ ルテ ル」ヲ 以 テ 充 填 セ ルGooch氏 テ 沈 澱 物 ヲ 溶 解 セ シ ム.之 以 上 ノ ニ稀 先 端 尖 レ ル 「カ 以 上 ノ操 作 ヲ 爲 シ タ ル 後 之 ヲ1時 沈 澱 ノ生 ズ ル ヲ 待 チ テ,遠 心 沈 澱 ヲ行 ヒ,上 除 去 ス ル 事 前 囘 ニ 同 ジ.斯 ビ 遠 心 沈 澱 ヲ ナ シ タ ル 後,上 最 後 ニ 得 タ ル 沈 澱 物 ハ 之 ヲn-H2SO4 シ メ,70℃ 澄液 ヲ クシテ 得 タル 沈 澱 物 ハ 氷 ヲ 以 テ 冷 却 セ ル 蒸 溜 水25cc-30ccヲ シ,再 間 放 置 シテ十 分 ノ 温 浴 上 ニ於 テ, 以 テ混 和 水洗 澄 液 ヲ 除 去 ス. 5ccニ テ 溶解 セ n/1000-KMnO4ヲ 以テ ル チ ウ ム 」測 定 用 特 定 遠 心 沈 澱 管 ニ收 容 シ,之 ニ 各各 1分 間 以 上 消 失 セ ザ ル 淡 紅 色 ヲ 呈 ス ル ニ 至 ル マ デ 滴 其 ノ半 量 ノ4%ノ 定 反 應 ヲ 行 フ.此 蓚 酸 「ア ム モ ニ ア 」水 ヲ加 ヘ,更 「メ チー ル 赤 」液 〔(Methylrot 300cc)+H2O. 0.1g+Alkohol 200cc〕2滴 ニ absolut ヲ表 示 藥 ト シ テ 加 ヘ,之 血淸 及 ビ 組 織 檢 査 時 ニ 使 用 セ ル 藥 品 ハ,總 Merck製 酸 「カ ル チ ウ ム 」ト シ テ 之 ヲ 折 出 沈 澱 セ シ ム.而 ハ 孰 レ モ 概 ネ1箇 1時 間 經 過 セ シ後,分 行 ヒ,而 速1500囘15分 間遠 心沈澱 ヲ 品 ヲ使 用 シ,特 テE. ニ 滴 定 用 ノn/1000-KMnO4 月2囘 ハ 新 シ ク 調 製 シ,毎 使用時 ニ 之 ガ 補 正 ヲ 怠 ラ ザ リキ. ル 後 水 流 「ポ ン プ 」 ニ連 結 セ ル 毛 細 管 「ピ ペ 第5章 正常白鼠ノ體内種種臟器 ノ「カルチ ウム」量 實 驗 ニ當 リ先 ヅ 正 常 白鼠 體 内 ノ血淸 竝 ニ組 織 ノ流 竝 ニ 種種 組 織 ノ 「カ ル チ ウ ム」 量 略略 一 定 セ ル ヲ認 動 或 ハ沈 着 「カ ル チ ウム 」ガ如 何 ナ ル數 量 ニ存 ス ル ヤ ム.而 ヲ知 ラ ンガ爲,標 ム 」量 最 モ 高 キ ハ 骨 ニ シ テ, Berenosy, 準食 餌 ヲ以 テ 一 定 期 間 馴 飼 セ ル, 所 定 體 重 ノ 正常 白 鼠10例 ニ就 キテ,前 述 測 定 法 ニ基 sky, シ テ 其 ノ 量 ハ 先 人 ノ 云 ヘ ル 如 ク,「 カ ル チ ウ Blair等 藏 所 ト稻 セ ル 如 ク.他 ウ ム 」 量 ヲ測 定 シ,其 ノ各 平 均 ヲ求 メ,以 テ 血淸 竝 ナ リ. ニ 種種 組 織 ノ正 常 標 準 「カル チ ウム 」量トセ リ. 白 鼠 間 ニ於 テ,體 重 略略 一定 セ ル モ ノ ニテ ハ ニ 比 シテ 共 ノ含 有 量 特 ニ 著 明 之 ニ 次 グ ハ 血淸 ニ シテ,筋 實 驗 結 果 ヲ觀 ルニ,一 定 條 件 ノ下 ニ馴 飼 セ ル正 常 血淸 Joffe, Bodan ハ 骨 ヲ 稱 シ テ 生 體 内 ノ「カ ル チ ウ ム 」貯 キ テ 下 記 ノ如 キ體 内 ノ血淸 竝 ニ種種 組 織 ノ 「カ ル チ 151 使 用 量 ヨ リ「カ ル チ ウ ム 」ノ含 有 量 ヲ 算 出 ス. ニ 濃 「ア ム モ ニ ア 」水 ヲ 以 テ 「ア ル ヵ リ」性 ト爲 シ,蓚 シテ ノ 際 使 用 セ ルn/1000KMnO4ノ 肉 及 ビ内臟 實 質 性臟 器 ニ 至 リ テ ハ 其 ノ含 量遙 ニ 少 シ. Hetenyiニ 從 ヘ バ 生 體 内 組 織 「カ ル チ ウ ム 」ノ98% 3184 兼 第1表 ハ 骨 ニ 含 有 サ レ,他 ル ト説 ケ リ.余 松 徳 郎 正常 白 鼠體 内 種 種臟 器 ノ「カ ル チ ウ ム」量 ハ主 ト シテ軟 部 組 織 中 ニ有 セ ラ ノ實 驗 例 ノ平 均 値 ハ 骨17.498g%, 第6章 次 血淸10.74mg%,筋 器7.460mg%ナ 障 碍 ヲ 惹 起 ス ル 事 實 ハ,1906年Erdheimニ 皮 小 體 摘 出 ガ 齒 牙 ノ 不 完 全 石 灰 化,骨 依 リ上 ノ石 灰 減 少 ヲ 起 ス ヲ 發 見 セ ラ レ タ ル ヲ 以 テ 嚆 矢 トス.氏 リ. ガ此 ノ發 1910)ハ 猫 ニ 就 キ テ,上 dheim (1911)ハ (1908), シ テ モ,其 Morel (1911)等 補 遺 シ,豐 Hohlbaum Preiswerek モ 實 驗 的 ニErdheimノ 説 ヲ 福 氏 モ 組 織 學 的 ニ 之 ヲ 證 明 セ リ.其 (1912), 生 田(1924)氏 (1924),小 Canal (1909), Hilbick (1913), Gottlieb ノ他 (1920), 等 モ 同 樣 ナ ル 意 見 ヲ 發 表 セ リ.淺 川(1925)氏 等 モ,上 田 皮 小 體 摘 出 ニ依 ル骨 「ラ ツ テ 」ノ 上 皮 小 體 摘 出 ヲ 試 ミ,之 ガ 骨 折 治 癒 ニ 及 ボ ス 影 響 ヲ 觀 察 シ,其 灰 量 減 少 シ,且 (1909), 皮 小 體 ノ 骨 折 治 癒 時 ニ於 ケ ル 石 灰 沈 着 現 象 ニ 對 シ テ 關 係 ア ル ヲ報 告 セ リ. Er 見 以 來 之 ニ 關 ス ル 實 驗 的 研 究 翕 然 ト シ テ 起 リ,Iselin (1911), 臟 實質 性臟 上皮小體摘 出後 ノ生體内「カルチウム」代謝ノ變化 上 皮 小 體 缺 損 或 ハ 其 ノ機 能 障 碍 ガ 石 灰 ノ 新 陳 代 謝 Fleischman 肉8.386mg%,内 ノ假 骨 内 ノ石 新 タ ニ石 灰 沈 着 ヲ要 ス可 キ箇 所 ニ對 ノ 沈 着 障 碍 ヲ 起 ス モ ノ ナ リ ト稱 セ リ.小 川 氏 モ 亦 同 樣 ナ ル報 告 ヲ ナ シ,上 皮小體機能缺損ハ 生 理 的 意 義 ノ ミナ ラ ズ 治 療 的 ニ モ 重 大 ナ ル 意 義 ア ル ヲ 記 載 セ リ. 上 皮 小 體 機 能 ノ 血 液 「カ ル チ ウ ム 」 代 謝 ニ 關 シテ ハ,1908年Loeb,ガ 上 皮 小 體 摘 出 後 血 中 「カ ル チ ウ ノ 變 化 ハ 骨 ノ 石 灰 缺 損 ナ ル 事 ヲ 記 載 シ, Waltner u. ム 」 ノ 減 少 ヲ 唱 ヘ テ 以 來 此 ノ 方 面 ノ 業 績 續 出 シ, H. Mac Callum R. ミ,自 Coburnハ 「ラ ツ テ 」 ニ於 テ 上 皮 小 體 摘 出 ヲ 試 然 死 ニ至 ル ヲ待 チ テ 檢 セ ル 結果 著 明 ナ ル 骨 u. von Reussハ 上 皮 小 體 摘 出 後 骨 「カ ノル チ ウ ム 」量 ノ 變 化 ラ 初 メ テ 定 量 的 ニ 證 明 セ リ.其 ノ他 Canal (1910-1919)ハ 「ラ ツ テ 」 ニ, Hasting, Murry Trendelenburg 「カ ル チ ウ ム 」ノ 缺 損 ア ル ヲ 認 メ タ リ. Leopold u. Morel (1909- Pincus, Reiss, (1921), (1921) Petersen, レ タ リ.近 Voegtlin Harald, (1923), Kramer 時Trendelenburg, Salversonハ (1910), Neurnth (1911), Salverson (1923), Greenwald (1926)等 (1924), ノ研 究 發 表 セ ラ Goebel (1921), von 上 皮 小 體 摘 出 時 ニ ハ 血 中 「カ ル チ 152 上 皮 小 體 ノ「カ ル チ ウ ム」新 陳 代 謝 ニ及 ボ ス影 響 ウ ム イ オ ン 」ノ減 少 ヲ 述 ベ, Herxheimerハ 上皮小體 僅 ニLoughridgeガ 「テ タ ニ ー 」時 ニ 於 ケ ル 筋 肉 「カ ル 摘 出 時 ノ 「カ ル チ ウ ム イ オン」 減 少 ニ 就 キ テ 總 括 的 ニ チ ウ ム 」ノ減 少 ヲ唱 ヘ, 記 述 セ リ. シ ト云 ヘ ル ノ ミ ニ シ テ,未 此 ノ外Urechie, Parthon egtlin (1908)等 ハ 「テ Mac Callum, シ テ,上 皮 小 體 ノ 病 的 機 能 障 ハ 手 術 的 缺 損 ニ 依 ル 「テ タ ニ ー 」 時 ノ 血 中 「 カ ル チ ウ ム 」代 謝 tzenellbogen, Hasting, ノ 研 究 行 ハ レ,續 Cameron, Murry, Goebel, Goecel, Moorhouse, Bass, MacCallum, Paul, Salverson等 Howland, ハ 人 間 ノ「テ タ ニ ー 」症 ニ 於 テ, 見 「テ タ ニ ー 」ニ 就 キ テ,血 較 的 尠 ク,僅 1,2ノ 報 告 ヲ 見 ル ノ ミ.氏 以 上諸 家 ノ報 告 ヲ通 覧 ス ル ニ上 皮 小 體 摘 出,又 ハ 中 「カ ル チ ウ ム 」ノ減 少 ニ レ モ其 ノ研 究 範圍 斷 片 的 ナ ル ノ感 ア リ,多 ク ハ流 動 「テ タ ニ ー 」 日 マ テ 此 ノ方 面 ノ業 績 比 チCybulskyガ 「カ ルチ ウ ム」ノ消 長 ヲ以 テ 其 ノ新 陳代 謝 ヲ論 ゼ ン ト シ,組 織「カル チ ウ ム」新 陳 代謝 ノ報 告 ハ多 ク ハ組 織 學 的 ニ檢 セ ル モ ノニ シテ,化 學 的 檢索 ヲ爲 シ タ ル者 同 樣 ナ ル 發 表 ヲ 爲 セ リ. ビ 人 ニ ヨ リテ 筋 肉 「カ ル チ ウ ム 」 ノ變 化 ニ 關 ス ル 「テ タ ニ ー 」時 ノ 極 メテ 尠 シ.曾 テLeopold u. von Reussガ 長 時間 ト 繁 雜 ナ ル手 數 ヲ要 ス ル組 織 學 的 檢 査法 ヲ轉 換 シテ, 簡易 ニ シテ 正確 ナ ル化 學 的 方法 ニ據 リテ,上 皮小 體 ノ「カ ル チ ウ ム」新 陳代 謝 ヲ研究 セ ン ト企 テ シ以 來, 漸 ク此 ノ方 面 ノ檢 索 ニ志 ス 者 ア リ ト雖 モ,未 ダ 完 壁 組 織 「カ ル チ ウ ム 」ノ 減 少 ヲ 提 唱 シ テ 以 來 漸 ク 此 ノ 方 ヲ盡 サ レ タ リト稱 ス ル ヲ得 ズ.而 面 ノ研 究 行 ハ ル ル ニ 至 リ, Quest (1908)ハ 告 ハ,其 小 兒 ノ腦 ニ 就 キ テ, Ramacii, Pexa, Czerny, Silbesteri等 MacCallum, Kellers, 「テ タ ニ ー 」 Ascheim Leopold u. (1910), von Reuss, ハ 上 皮 小 體 摘 出 ニ 依 ル 腦 中 「カ ル テ ウ ム 」ノ 減 少 ヲ 唱 ヘ,之 ニ據 レバ 上 見解 ヲー ニセ リ.然 ル ニ以 上 諸 家 ノ業 績 ヲ見 ル ニ孰 ニ 之 ガ 腦 中 「カ ル チ ウ ム 」ノ變 化,及 報 告 ヲ 見 ル ノ ミ.即 ノ文 獻 上 ニ知 ラ レ タル 者 ハ僅 ウ ム」 ヲ共 ニ減 少 セ シム ル事 ハ 孰 レノ學 者 モ 皆 其 ノ 次 ニ 上 皮 小 體 機 能 ガ一 般 組 織 「カ ル チ ウ ム 」代 謝 ニ 及 ボ ス 影 響 ニ 就 キ テ ハ,今 ノ變 化 ニ 至 リテ ハ,共 特 ニ乳 ノ經 過 ト血 中 「カ ル チ ウ ム 」ノ消 長 ニ 就 キ テ 詳 細 ナ ル Cybulskyモ 内 臟 ノ上 皮 小 體 缺 損 時 ニ 於 ケ ル 「カ ル チ ウ ム 」代 謝 機 能 缺 損 ハ,血 液 及 ビ組 織 ノ流 動 竝 ニ沈 着 「カ ル チ Gross等 關 ス ル 詳 細 ヲ 記 載 セ リ.又Tocobowitzハ 研 究 ヲ 遂 ゲ, ダ賓 驗的 ニ上 皮 小 體 摘 出 量 ヲ減 少 ス ト述 ベ タ リ. Trendelenburg, Stehenmanハ ハ 變化 ナ 皮 小 體 摘 出 後 ノ内臟 大 部 分 ハ 其 ノ「カ ルチ ウム」含 有 Waltner, Greenwald, Dixon等 報 告 セ ル 者 無 シ. ニ一 本 杉 氏(1926)ノ ハ 動 物 ニ 於 ケ ル Marriot, Voegtlin, Ka Tocobowitz, Trendelenburg, Schwarz. 研 究 ヲ 發 表 シ, イ テNeurath, Berhard, ニ ヨ ル 筋 肉「 カ ル チ ウ ム 」ノ變 化 ニ 就 キ テ 其 ノ詳 細 ヲ Vo タ ニ ー 」 時 ニ 於 ケ ル血 中 「カ ル チ ウ ム 」 ノ 減 少 ヲ 提 唱 碍,或 (1907), 3185 ニ 對 シ テCooke (1910ハ シテ 從 來 多 ク ノ報 ノ研 究 範 圍 比 較 的狹 ク,之 ヲ生體 内 ノ流 動 「カ ル チ ウ ム」及 ビ沈 着 「カ ル チ ウ ム」ノ二 方 面 ノ變 化 ヲ觀 察 シテ,上 皮 小 體 ノ「カル チ ウ ム」新 陳代 謝 ニ及 ボス 機 能 ヲ檢 索 セ ル モ ノ未 ダ非 ザ ル ナ リ.依 テ 余 ハ 本 章 ニ於 テ ハ 上 皮 小 體 摘出 ガ生 體 内 ノ流 動 「カル チ 「テ タ ニ ー 」 ニ テ 死 亡 セ ル 犬 ニ 就 キ テ 腦 中 「カ ル チ ウ ウ ム 」竝 ニ沈 着 「カル チ ウ ム」ニ如 何 ナル 變 化 ヲ及 ボ ム 」ノ增 加 ヲ 唱 ヘ, ス ヤ,且 又其 ノ變 化 ノ時 間的 關 係 ニ就 キテ 之 ヲ檢 セ Parhon (1908), ニ 此 ノ際增 加 ス ト稱 シ, Kohnハ Teppsonモ 同樣 變 化 ナ シ ト云 ヘ リ. 筋 肉 「カ ル チ ウ ム 」ニ 就 キ テ ノ文 獻 ハ 極 メ テ 少 ク, 153 リ. 3186 兼 松 第1節 徳 次 郎 實 驗 方 法 標 準 食 ヲ以 テ 一 定 期 間 馴飼 セ ル,所 定 體 重 ノ白鼠 小 サ キ「ビ ンセ ツ ト」二 本 ヲ用 ヒ テ,電 燈 照 射 ノ下 ニ ヲ使 用 シテ,「 エ ーテ ル」麻 醉 ノ下 ニ前 頸 部 正中 切間 可 及 的 甲 状 腺 組織 ヲ破 壞 セ ザ ル 樣 ニ之 ヲ摘 出 セ リ. ヲ以 テ 上 皮 小 體 摘 出 ヲ行 ヘ リ.白 鼠 ノ上 皮 小 體 ハ 既 摘 出 セ ル 上皮 小體 ハ 必 ズ 之 ヲ檢 鏡 シテ,摘 出 セ シ組 ニ解 剖 ノ條 下 ニ於 テ 詳 述 セ ル如 ク,甲 状 腺 外 側 中 央 織 ガ 上 皮 小 體 組 織 ナ ル ヲ確 認 セ ル モ ノ ノ ミニ 限 リテ 部 ニ左 右1箇 宛,淡 赤 色 ニ シテ 光 澤 アル 粟 粒 大 ノ亞 實 驗 ニ供 セ リ. 圓 形 ノ隆 起 ト シテ,甲 状腺 被 膜 下 ニ介 在 ス.之 ヲ完 實 驗 ヲ2種 ニ分 ヂ テ,一 ハ1側 上 皮 小 體(1箇)ヲ 全 ニ摘 出 ス ルハ 相 當 困 難 ナ ル事 ニ シテ,從 來 多 ク ノ 摘 出 セ ル モ ノ,他 ハ 兩 側 上 皮 小 體(2箇)即 研 究 者 ハ 之 ヲ燒 灼 セ ル モ,此 ノ焼 灼 除 去 ニ依 リテ 將 ヲ行 ヒ シモ ノ ト ノ2樣 ニ分 チ テ,孰 シテ 完 全 ニ 上 皮小 體 全 組 織 ヲ燒 灼 シ盡 サ レ シ ヤ 否 日,第1週,第2週,第3週 ヤ,又 燒 灼 シ タル組 織 ガ 必 ズ 上 皮 小 體 ナ リシヤ 否 ヤ チ ウ ム」ノ定 量 ヲ行 ヘ リ. チ 全摘出 レ モ手 術 後第3 ニ於 ケル 各各 ノ 「カ ル ノ疑 問 ヲ避 ケ ンガ 爲 ニ,余 ハ 眼 科用 ノ尖 端 ノ極 メテ 第2節 1側 上 皮 小 體(1箇)摘 1側 上皮 小 體(1箇)摘 器,筋 肉,骨 出後 ノ血淸,内 臟實質性臟 出 後 ノ「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ 變 化 ノ如 シ. ノ「カ ル チ ウ ム」含 有 量 ノ時 間 的 變 化 次 第2表 實 驗 ノ結 果 ハ 第2表 1側 上皮 小體(1箇)摘 ニ示 ス如 ク血淸,腹 部 内臟 實 出後 ノ「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 一 致 セ リ.即 チ上 皮 小 體 摘 出後,第3日 ニ於 テ 既 ニ 質 性 臟 器,筋 肉,骨 等 ニ於 ケ ル 「カ ル チ ウ ム」量 ハ著 孰 レノ「カ ル チ ウ ム」量 モ著 シキ減 少 ヲ認 メ,術 後第 明 ナ ル減 少 ヲ認 メ,既 述 文 獻 上 ニ於 ケ ル先 人 ノ報 告 1週 ニ於 テハ 共 ノ減 少 最 モ 著明 ニ シ テ,1週 以後 ニ於 154 上 皮 小 體 ノ「カ ル テ ウ ム」新 陳 代 謝 ニ及 ボ ス影 響 第1圖 ハ テ血淸,筋 3187 1側上 皮 小體(1箇)摘 出 後 ノ「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ消長(平 均 値) 肉 腹 部 内臟 實 質 性 臟 器 中 ノ 「カ ル チ ウ 下 セ ル ハ 第1週 ナ ル ヨ ト ヲ 知 ル.又 上 皮 小體缺 ム 」量 ハ漸 次 上昇 スル ヲ認 ム.第2週 ニ於 テ ハ 骨 以 外 最 モ 著 明 ナ ル 影 響 ヲ 被 ル ハ 骨 ニ シ テ,之 ハ 略略 正 常 量 近 クニ上 昇 シ,第3週 ニ至 リテ 正 常 値 清 「カ ル チ ウ ム 」ノ變 化 ナ リ.此 ニ復 歸 ス.然 ル ニ骨 ノ ミハ第2週 ニ至 リテ 其 ノ 「カ ル チ ウム」量稍稍 上 昇 ス ト雖モ 第3週ニ 正 常値ニ 復歸 ス ル能 ハ ズ.略略2週 至 ル モ未 ダ ト大 差 ナキ 状 態 ヲ經續 セ ル ヲ認 ム. 第1圖 於 テ ハErdheim, Loeb, MacCallum, Leopold u. 損 ガ ニ衣 ギテ 血 ノ 結 果 タ ル ヤ,骨 von Reuss,血淸 筋 肉 ニ於 テ ハLoughlidge, ニ 於 テ ハ一 本 杉 氏 ノ提 唱 ニ一 致 ス ル 所 ニ シ テ,余 ニ ハ 内臟 ハ 之 等 ノ各各 ニ 就 キ テ 其 ノ「カ ル チ ウ ム 」量 ノ時 間 的 變 ハ各經 過 中 ノ實驗 例 ノ平 均値 ヲ消 長 曲線 ト 爲 シ タル モ ノ ニ シテ,此 ノ結 果 ヲ觀 察 ス ル ニ1側 上 化 ニ 關 ス ル檢 索 ヲ遂 ゲ,此處 化 學 的 ニ總 合 立證 ニ 之 等 諸 家 ノ説 ヲ 新 ニ シ得 タ ル モ ノ ト信 ズ. 皮 小體 摘 出 後,流 動竝ニ 沈 着「カ ル チ ウ ム」ノ最 モ低 第3節 兩 側 上 皮 小體(2箇)摘 兩 側 上皮 小 體(2箇)摘 臟 器,筋 肉,骨 出後 血淸,腹 部 内臟 實 質 性 ノ「カ ル チ ウ ム」量 ノ時 間 的變 化次 ノ 2箇 摘 出 ノ場 合 ハ 其 ノ體 重 ノ減 少著 明 ニ シテ,一 般 ニ羸痩 ノ傾 向 ヲ呈 シ,2週 155 ヲ認 ム.泉敎 授(1927)ノ 實驗 ニ於 テ モ 白 鼠 ノ左 右 兩 上 皮 小 體 摘 出 後 門齒 ノ光 澤 消失,溷 濁竝 ニ 脆 弱 ヲ呈 セ ル ヲ認 メ,余 モ亦 之 ガ爲 ニ 門齒 ノ病的 挫 折 ヲ來 セ 如 シ. 化 所 謂Erdheim生 出 後 ノ「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 以後ニ 至レ バ 門齒 ノ變 田及 ビ泉敎 授 等ノ記 載 セル變 化 ル 例 ヲ經驗 セ リ,尚 ホ 泉敎 授 ハ上 皮 小體 機 能 不全 ノ 有 無,喚 言 ス レバ上 皮小體 ガ完 全 ニ全 部 ガ摘 出 サ レ タル カ 否 カ ヲ知 ル ニ ハ門齒 ノ變化如 何 ヲ見 ル ヲ便 ト 3188 兼 第3表 第2圖 松 徳次 郎 兩 側上 皮 小 體(2箇)摘 出 後 ノ「カル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 兩 側 上 皮 小體(2箇)摘 出後 ノ「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ消 長(平 均 値) シ,左 右 兩 上 皮 小 體 摘 出後 門齒 ノ變化 ヲ呈 セ バ,上 而 シテ 其 ノ體 内「カ ル チ ウ ム」ノ 減 少 度 ヲ見 ル ニ1 皮 小 體 機 能不 全 ヲ來 タセ ル モ ノ ト見做 シテ可 ナ ラ ン 側 上 皮 小 體(1箇)摘 ト記 セ リ. シテ,既 出ノ 場 合 ニ比 シテ 極 メテ 著 明 ニ ニ術 後 第3日ニ 於 テ,1箇 摘 出 時 ノ「カ ル チ 156 上 皮 小 體 ノ「カ ル チ ウ ム」新 陳代 謝 ニ及 ボ ス影 響 ウム」 減 少 度 最 モ著 明 ナ ハ 第1週 ヨ リモ遙 ニ少 ク,就 8mg%ノ 3189 低 下 ヲ示 ス ト稱 シ, Greenwald (1911, 1913) 中 血淸 「カ ル チ ウ ム」量 ハ 略 略正 常 ノ半 量 ニ減 ゼ ル ヲ モ 犬 ニ 於 テ 血淸 「カ ル チ ウ ム 」量 ノ 正 常 値 約10mg% 認 ム.術 後 第1週 ナ ル ニ 比 シ,上 ニ至 レ バ其 ノ減 少極 點 ニ達 ス ル事 皮 小 體 全 摘 出 後 既 ニ 第2日 示 ス トセ リ.此 ニ於 テ 前 實 驗 ニ同 ジ ト雖 モ,此 ノ期 ニ於 ケ ル血淸 及 ビ内 臟 3.5mg%ヲ ノ外MacCallum 實 質 性 臟 器 ノ「カル チ ウム」量 ノ減 少 ハ1箇 摘 出 ニ比 egtlin (1909), Hasting 皮 小 體 ノ 全 摘 出 ハ 部 分 的 摘 出 ニ 比 シ, u. Murry u. Vo (1921), Salvesen シテ 遙 ニ著 明 ナ リ.第1週 以 後 ハ 一般 ニ稍稍 上昇 ス (1923)等 ト雖 モ前 實 驗 ニ比 シ第2週 ニ至 ル モ未 ダ尚 ホ正 常 値 血淸 「カ ル チ ウ ム 」量 ノ減 少 著 明 ナ ル 事 ヲ 記 載 セ リ. ヨ リモ遙 ニ少 ク,第3週 ニ至 リテ漸 ク筋肉 及 ビ内 臟 實 質 性 臟 器 ノ 「カ ル チ ウ ム」 量 ノ ミハ 正 常値 ニ復 歸 ス.然 レ共 骨 及 ビ血淸 「カ ル チ ウ ム」量 ハ第3週 ニ於 テ 依 然 ト シテ 正 常 値 ヨ リモ遙 ニ少 ナ シ(第3表 及ビ 第2圖參 照)第2圖 ハ 各經 過 ニ於 ケル實 驗 例 ノ平 均 本 實驗 ノ結 果 ヲ前 實 驗 ト比 較 スル ニ,上 皮 小 體 ヲ 1箇 摘 出 セ ル場 合 ト2箇 摘 出 セ ル場 合 ト ニ 於 テ其 ノ ハ 吾 人 ノ容 易 ニ思 考 シ得 ル所 ニ シテ,既 ノ相 違 ニHarrald, Salvesenハ 犬 ニ於 テ 血淸 「カル チウ ム」 ノ正 常値 約 10mg%ナ 即 チ 犬 ニ 於 テ 正 常 値10-11mg%ナ ハ5-4mg%,部 ル モ,全 分 的 摘 出 ハ8-7mg%ナ 摘出後 リト稱 セ リ. 然 ル ニ 上 皮 小 體 ノ1箇 摘 出 ト2箇 摘 出(全 摘 出)ト ノ相 違 ヲ 沈 着 「カ ル チ ウ ム 」ニ 於 テ,而 索 セ ル 者,及 値 ヲ求 メ,之 ガ消 長 曲 線 ト爲 シ タル モ ノナ リ. 「カ ル チウ ム」ノ減 少 度 ノ相 違 セ ル ヲ認 ム.此 ハ,上 モ時 間 的 ニ檢 ビ流 動 竝 ニ沈 着 カ 「ル チ ウ ム 」ノ相 互 的 關 係 ヲ同一 動 物 ニテ 檢 シ時 間 的 ニ例 ヲ重 ネテ 之 ヲ檢 索 セ ル 者 余 ノ寡 聞 ナ ル 未 ダ 之 ア ル ヲ 知 ラ ザ ル ナ リ. 余 ハ 流 動 竝 ニ 沈 着 「カ ル チ ウ ム 」ニ 於 テ1側 兩 側 上 皮 小 體 摘 出 後 ハ,其 ヨ リモ ノ「カ ル チ ウ ム 」量 ヲ多 大 ニ 減 少 セ シ ム ル モ ノ ナ ル ヲ 時 間 的 ニ 實 驗 セ リ. ル モ 上 皮 小體 ノ部 分 的 摘 出 ノ 際 ハ大 略 第4節 概 括 1) 上 皮 小體 摘 出 後 ノ「カル チ ウ ム」ノ減 少 ハ流 動 竝 ニ沈 着「カ ル チ ウ ム」共 ニ著 明 ナ リ. 2) 上 皮 小體 ノ2箇 摘 出(全 摘 出)ハ1箇 摘 出 ニ比 シテ生體 内 「カル チ ウ ム」ノ減 少 度 著 明 ナ リ. 3) 上 皮 小 體 摘 出 ハ 術 後 第1週 其 ノ 量 ハ 後 漸 次 上 昇 ス.1箇 ニ於 テ 體 内 「カ ル チ ウ ム」ノ 減 少 ヲ最 モ 著 明 ナ ラ シ ム.而 摘 出 ノ場 合 ニ 於 テ ハ 第2週 性 臟 器 ノ「カ ル チ ウ ム 」量 略略 正帶 値 近 ク ニ 上 昇 シ,第3週 「カ ル チ ウ ム 」量 ハ 第3週 液,筋 肉,腹 部 内臟 實 質 ニ 至 リテ 正 常 値 ニ 復 歸 ス.然 ル ニ骨 ニ 至 ル モ 未 ダ 尚 ホ 正 常 値 ヨ リ遙 ニ 少 シ. 2箇 摘 出 ノ場 合 ハ,第2週 週 ニ 至 リテ 筋 肉,腹 ニ 至 リテ,血 シテ ニ 至 ル モ 孰 レ モ 其 ノ 「カ ル チ ウ ム 」量 正 常 値 ヨ リモ 遙 ニ少 ク,第3 部 内 臟 貫 質 性 臟 器 ノ ミ正 常 値 ニ 復 歸 シ,血淸 竝 ニ 骨 「カ ル チ ウ ム」ハ 未 ダ減 少 状 態 ニ在 リ. 4) 上 皮 小 體 摘 出 ハ 血淸 及 ビ骨 「カ ル チ ウ ム 」ニ於 テ 其 ノ影 響 最 モ 著 明 ナ リ. 第7章 上 皮 小 體 移 植 ガ 生 體 内 「カ ル チ ウ ム 」代 謝 ニ 及 ボ ス 影 響 上皮小體移 植 ニ關 シテハ從來 幾多 ノ業績 ア リ, Biedleハ 犬,猫 等 ニ於 テ上皮小體 ノ脾臟内移植 ヲ試 ミタ 157 31 90 兼 ル 後,自 松德 家 甲 状 腺 及 ビ 上 皮 小 體 ノ全 摘 出 ヲ 行 ヒ,手 術 後 數 箇 月 間 「テ タ ニ ー 」症状 ヲ 起 サ ザ ル ヲ 認 メ,然 ル 後 二 次的 ニ 脾臟 中 ノ上 皮 小 體 組 織 ヲ摘 出 スル 事 ニ 因 リテ,著 明 ナ ル 「テ タニ ー 」症 ヲ 起 シ痙 攣 死 ニ 陷 リ タ ル ヲ 報 告 セ リ. Iselin, Peper, ル 實驗 Halsted等 ヲ試 ミ タ リ.又Erdheimノ モ 同樣 ナ 記 載 ニ 據 レ バ,上 皮 小 體 摘 出 ニ 依 リ テ 齒 牙 ノ變 化 ヲ 起 サ シ メ タ ル 「ラ ツ テ 」ニ,同 種 上 皮 小 體 移 植 ヲ 行 ヒ 齒 牙 ノ變 化 ヲ囘 復 セ シ メ タ ル ヲ 報 告 セ リ.其 (1907)ハ Pfeifferu. Mayer 犬 ニ於 テ 同 種 上 皮 小 體 ノ 腹 壁 筋 肉 内 ニ 移 植 ヲ 試 ミ,其 Pool ノ他H. u. ノ 他Enderlein, Eiserberg, Payr, Perthes, Mac Callum, Wahlbaum等 von ハ手術的 次 郎 ア ル モ,基 礎 組 織 中 ニ 於 テ 其 ノ 機 能 ヲ 營 爲 ス 可 キ點 ニ 於 テPertbesト 以 上 多 ク ハ 動 物 實 驗 ニ 於 テ 同 種 間 ノ移 植 ニ 就 キ テ ノ 實 驗 ナ ル モ,之 ク之 ガ文 獻 的 追 究 ヲ 試 ミ ン ト ス. Gulkes (1913), F. Landois, E. Lexer (1922)ハ 各 種 異 リ タ ル 上 皮 小 體 移 植 ニ 關 ス ル 研 究 ヲ 發 表 セ リ. 之 等 學 者 ハ 「テ タ ニ ー 」患 者 ニ 應 用 シテ 其 ノ治 療 的 效 果 ヲ 發 表 セ リ.即 チ 動 物 ヨ リ取 リ タ ル 上 皮 小 體 ヲ 人 間 ニ 移 植 シテ 其 ノ 目 的 ヲ 達 セ リ ト稱 シ,又 或 ル人 ハ 移 植 片 ガ 基 礎 組 織 中 ニ於 テ 生 活 現 象 ヲ經 續 セザ ル モ,一 甲 状 腺 組 織 内 或 ハ 皮 下 組 織 内 等,特 云 ヘ リ.然 脾臟 ヲ異 種 間 移 植 ニ 於 テ ハ 如 何 ナ ル結 果 ヲ 來 タ ス ヤ ハ 興 味 ア ル 問 題 ニ シ テ,暫 「テ タ ニ ー 」症 ニ 對 シ テ 各 種 動 物 ニ 於 テ 腹 壁 筋 肉 内. ニPayrハ 同樣 ナ ル 見 解 ヲ 發 表 セ リ. 時 的 ト雖 モ 治 療 的效 果 ヲ 奏 シ 得 ル モ ノ ナ リ ト レ共 一 般 移 植 説 ヨ リ 考 フ ル モ,組 織學的 内 ニ 上 皮 小 體 移 植 ヲ 行 ヒ 孰 レ モ 「テ タ ニ ー」ニ 對 ス ル ニ ハ 異 種 移 植 ハ 或 ル 特 種 ナ ル 場 合 ヲ 除 ク ノ外,其 治 療 的 效 果 ヲ 納 メ シ ヲ 報 告 セ リ.就 可 能 性 尠 キ 事 ハ 何 人 モ容 易 ニ思 考 シ得 ル 所 ナ リ. Tubingen Klinikニ 於 テ,肩 胛 骨 上 部,皮 中Pertbesハ 於 テ 多 數 ノ 手 術 後 「テ タ ニ ー 」ニ 下 組 織 内,腹 壁,腹 膜 前 組 織 内 等 ニ 上 皮 小 體 移 植 ヲ 試 ミ,此 治 療 的 ニ異 種 上 皮 小 體 移 植 ヲ 試 ミ シ 者 ハ 以 上 ノ外 直 筋 鞘,腹 ニ, Kalbern, ノ移 植 組 織 シ, Breitnerハ Kreckeハ mgenheimハ レ,而 其 ノ 下 腹 部 ニ移 植 シ,孰 營 爲 セ ル ヲ 認 メ シ ヲ 報 告 セ リ.其 05)ハ ノ機 能 ヲ ノ他Gristiani (19 「ラ ツテ 」 ニ 於 テ上 皮 小 體 移 植 實 驗 ノ組 織 學 的 研 究 ヲ ナ シ, Halstedモ 植 シ テ,其 リ.此 ノ移 植 片 ガ 解 剖 的 ニ成 功 セ ル ヲ 認 メ タ ノ 外 ニ モ 哺 乳 動 物 ニ 於 ケ ル 同 種 移 植 ハCar raro, Leischner, Farneru. Davidson, Landois, 上 皮 小 體 ヲ 腹 壁 筋 肉 内 ニ移 Klinger, Johanovics, Minkivicz, Kocher, Bircher, Danilsen, Caumus等 schmukowa, Beebe, Trubina, Lorenz, Lanvelongue, 移 植 ハ 相 當 長 キ 期 間 移 植 陽 性 ニ シテ,移 有 ノ 機 能 ヲ 營 爲 ス 可 キ ヲ 確 證 セ リ.殊 ル ニ,移 Felix, 諸 家 ニ依 リ テ 各 種 動 物 ニ於 テ 種 種 ナ ル 場 所 ニ移 植 ヲ 試 ミ ラ レ,上 ハ 上 皮 小 體 ノ移 植 實 驗 ニ 於 テ,之 Garre, 皮小 體 植 後 其 ノ固 ニEnderlein ヲ組 織 學 的 ニ驗 セ 植 片 中央 部 ニ極 メテ 輕 度 ノ變 性 ヲ認 ム ル事 馬 ノ上 皮 小 體 ヲ人 間 ニ移 植 犢 ノ上 皮 小 體 ヲ 人 間 ニ 移 植 シ, Fre ガ 數 箇 月 後 ニ 於 テ檢 鏡 ノ 結 果 結 締 織 ヲ 以 テ 取 卷 カ モ 依 然 ト シテ 生 活 状 態 ヲ保 持 シ,其 ノ 重 症 テ 「タ ニ ー 」患 者 ニ 犢 ノ上 皮 小 體 ヲ 云 ヘ リ.此 レ モ治 療 ノ 目 的 ヲ達 セ リ ト ノ外 ニ モ 人 體 上 皮 小 體 缺 落 症 状 ニ 對 シ治 療 目 的 ニ異 種 上 皮 小 體 ノ移 植 ヲ 試 ミ シ 者 ハv, berg, Th. Kocher, Elorken, u. Stembers, Lorenz, 等 ヲ擧 ゲ,孰 Bose, Fritsche, Toll, Danilsen, N. Roth, J. Nicolaysen, H. Landois, H. Jager, Eiser Thierry, Krabbel, H. Brown レ モ 或 ル 程 度 マ デ ハ 其 ノ治 療 目 的 ヲ達 セ リ ト云 ヘ リ,之 等 多 ク ノ異 種 移 植 ニ 關 ス ル 報 告 ハ 殆 ド治 療 ノ 目 的 ニ ノ ミ用 ヒ ラ レ タ ル モ,其 恐 ラ ク 一 時 的 ノモ ノ ニ テ,將 ノ效 果 ハ シテ 移 片 ガ基 礎 組 織 中 ニ於 テ 其 ノ生 活 機 能 ヲ營 爲 スル ヤ 否 ハ 大 イ ニ疑 ハ シ ク,多 數 ノ 人人 ハ 其 ノ 永續 性 尠 キ 事 ニ 左 袒 セ リ.之 ニ 反 シ テ 自 家 移 植 ハ 論 ヲ 待 タ ズ,同 ル 事,而 種 移 植 ノ可 能 ナ モ 基 礎 組 織 中 ニ於 テ 生 活 現 象 保 持 ト同 時 ニ 其 ノ機 能 營 爲 持 續 ノ可 能 ナ ル 事 實 ハ,前 述 幾 多 ノ報 158 上 皮 小 體 ノ「カ ルチ ウ ム」新 陳代 謝 ニ及 ボ ス影 響 3191 告 ニ徴 シテ 明 ナ リ.乍 然 飜 テ 今 日迄 報 告 セ ラ レタル ニ關 ス ル實 驗 的 研 究 」ナ ル業 績 ヲ記 載 セ リ.氏ハ 上 多 數 ノ業 績 ヲ觀 察 ス ル ニ,殆 皮 小體 機能 過 剩 ナ ラ シム可 ク,健 康 家 兎 ニ馬 或 ハ ド孰 レモ治 療 目的 ナ ル カ,或 ハ 單 ナ ル移 植 實 驗 トシテ ノ研 究 ニ止 マ リ,更 犬 ノ上 皮 小 體移 植 ヲ試 ミ,血 液 「カル チ ウ ム」ノ上 ニ進 ミテ 上 皮小 體 移 植 ガ生 體 内「カ ル チ ウ ム」新 陳 代 昇 スル ヲ認 メ タ リ.又 上 皮 小 體 摘 出 犬 ニ同 種 上 皮 謝 ニ如 何 ナ ル 影 響 ヲ及 ボ ス ヤ ニ就 キ テ之 ヲ化 學 的 ニ 小 體 移 植 ヲ試 ミ血 液「カル チウ ム」ヲ正 常 近 ク ニ保 檢 索 セ ル 者 ナ シ.依 テ 余 ハ上 皮 小 體 移 植 ニ依 ル生 體 持(一 時 的)セ シ メ得 タ リ ト稱 シ,又 他 ノ上 皮 小 體 内「カル チ ウ ム」代 謝 ノ消 長 ヲ檢 ス ル ニ當 リ,一 ハ 上 摘 出 犬 ニ同 種 或 ハ異 種 上 皮 小 體 移 植 ヲ行 ヒ,骨「カ 皮 小 體 ヲ摘 出 セ ル動 物 ニ代 償 的 ニ 自 家或 ハ同 種 上皮 ル チウ ム」ノ減 少 ヲ低減 セ シ メ得 タ リ ト記 セ リ.此 小 體 ノ移 植 ヲ行 ヒ,一 ハ 正常 動 物 ニ 同 種 上 皮 小 體 ノ ノ上 皮 小 體 移 植 竝 ニ代 償 的 移 植 ニ於 ケル 結 果 ハ氏 過 移 植 ヲ試 ミ,之 等 ノ結 果生 體 内 ノ流 動 「カル チウ モ 亦 余 ノ成 績 ニ一 致 セ ル ヲ認 メ,偶 然 ノ事 ナ ガ ラ ム」竝 ニ 沈着 「カ ル チ ウ ム」ガ 如 何 ナ ル變 化 ヲ受 ク ル 意 ヲ強 フセ リ.然 シナ ガ ラ余 ノ如 ク同 一 動 物 ニ於 ヤ ヲ化 學 的 ニ檢 索 セ リ. テ 移 植 ニ依 ル「カ ル チ ウム 」代 謝 ノ變 化 ヲ,全 身 各 偶偶 余 ガ 本 研 究 全 部 ヲ完 結 シ論 文 ノ記 述 完 了後 ニ於 テ,兵 藤周 吉 氏 ハ東 京 醫 學 會 雜 誌 第46卷 第7 部 ニ渡 リテ 流 動 竝 ニ沈 着 「カ ル チ ウ ム」ノ相 互 的 關 係 ニ就 キテ ノ檢 索 ヲ見 ザ ル ナ リ. 號 ニ於 テ 「上 皮 小 體 機 能 ノ骨 「カル シュ ーム」代謝 上皮小體代償的移植實驗 第1節 第1項 自 家 上 皮 小體 脾 臟 内 移植 後 ノ「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 第1目 使 用 動 物 及 ビ 其 ノ體 重 竝 ニ飼 育 前 章 ニ同 ジ.移 植 部 位 ハ曾 テBiedle, Payr等 ノ行 ヒ シ脾 臟 ニ求 メ,之 實 驗 方 法 ニ摘 出 セル 上 皮 小 體 ヲ移 植 セ リ. 脾 臟 ニ於 ケル 移 植 部 位 ハ,脾 臟 頭 部 前 面 ニ於 テ 下 ニ自 家 上 皮 小 體 ノ移 植 ヲ行 ヘ リ.即 チ「エ ー テ ル」麻 極 ニ平 行 シテ 極 メテ 小 ナ ル 切 開 ヲ加 ヘ,此 ノ切 開 口 醉 ノ下 ニ前 章 方 法 ニ 從 ヒテ摘 出 セ ル 上皮 小 體 ハ,滅 ヨ リ脾 臟 組織 内 ニ上 皮 小體 組 織 ヲ挿 入 シテ,移 植 片 菌 生 理 的 食鹽 水 ヲ浸 シ タル「ガ ー ゼ」ニ包 ミ,之 ヲ滅 ノ腹 腔 中 ニ 出 デ ザ ル 樣 切開 口 ヲ血 管 縫合 絲 ヲ以 テ 一 菌 有 蓋 硝 子 器 中 ニ收 容 シテ,温 浴 上 ニ於 テ常 ニ容 器 針 縫 合 ヲ施 セ リ. 内 ノ温 度 ヲ動物 ノ體 温 ト同 一 温 度 ニ保 持 セ リ.上 皮 小 體 摘 出 後 ハ可 及 的迅 速 ニ正 中 開 腹 ヲ行 ヒ,脾 臟 内 第2目 對 照 動 物 ハ正 中單 開 腹 術 ヲ施 セ ル モ ノ ヲ 使 用 セ リ. 實 驗 成 績 參 照)特 是 レ即 手 上 皮 小 體 摘 出 ニ因 ル 機能 缺損 ハ,移 植 ニ ヨ 記 ス可 キ變 化 ヲ認 メズ.上 皮 小 體 自 家 移 植 實 驗 ニ於 リテ 代償 サレ,生 體 内「カル チ ウ ム」ノ減 少 ヲ防 ギ得 テ ハ,第 タル 事著 明 ナ リ.此 ノ現 象 タル ヤ明 ニ移 植 上 皮 小 體 實 驗 結 果 ヨ リ考 察 ス ル ニ對 照 例 ハ(第4表 1週 ニ於 テ 流 動「カル チウ ム」 沈 着「カル チ ウ ム 」共 ニ對 照 ニ比 シテ幾 分 ノ減 少 ヲ認 ム ル モ,之 ヲ ガ 基 礎 組 織 中 ニ於 テ,其 上 皮 小 體 拙 出 例 ト比 較 スル ニ(第3圖,第4圖,第5 ラ ン ト考 ヘ ラル.但 圖,第6圖 認 ム ル ハ 自 家 上 皮小 體 ニ テ モ,自 然 位 ニ在 ル ト人 工 159 參照),其 處 ニ著 明 ナル相 違 ア ル ヲ認 ム. ノ機 能 ヲ營 爲 シ居 ル モ ノナ シ正 常 値 ニ比 シテ 多少 ノ相 違 ヲ 兼 松德 3192 第4表 第5表 第3圖 次 郎 單開腹術 對照 實驗 自家 上 皮 小體 脾 臟 内移 植 後 ノ「カ ル チ ウム 」代 變 ノ變 化 自家 上 皮 小體 移 植 ト上 皮 小 體摘 出 トノ血淸 「カル チ ウ ム」代 謝 ノ比 較 160 上 皮小 體 ノ「カ ル チ ウ ム」新 陳 代 謝 ニ及 ボ ス影 響 第4圖 自家 上皮小體移植 ト上皮小體摘 出 トノ腹 部内臟 實質 性臟器 ノ 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ比較 第5圖 自家 上 皮 小 體 移 植 ト上 皮 小 體摘 出 トノ筋 肉 「カ ル チ ウ ム」 代 謝 ノ比 較 161 3193 兼 3194 第6圖 的 移 動 トニ於 テ,其 松德 自家 上 皮 小體 移 植 ト上 皮小 體 摘 出 トノ骨 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ比 較 ノ機 能 營爲 上 ノ差 違 ニ歸 因 ス ル モ ノニ 非 ズ ヤ ト思 惟 セ ラ ル.第2週 ビ筋 肉 「カ ル チ ウ ム 」ハ 第1週 本 實 驗 ノ結 果 ヲ通 觀 ス ル ニ其 ノ經 過 ニヨ リテ多 少 ト大 差 ナ キ モ,内 臟 及 ノ動 搖 ア リト雖 モ,大 體 ニ於 テ 自 家移 植 ノ結 果 ハ生 體 内 ノ「カ ル チ ウ ム」量 ノ減 少 ヲ防 止 得 ル事 著 明 ニ シ ニ於 テ ハ 血淸 ハ 殆 ド正 常 値 ヲ示 シ.内 臟 「カ ル チ ウ ム」ハ略略1週 ト大 差 ナ キ ヲ認 ム. ニ於 テ ハ 血淸 及 ビ骨 「カル チ ウ ム 」量 ハ多 少 ノ減 少 ヲ示 セ リ. 第3週 次 郎 ト等 値 ヲ認 メ,筋 肉 「カ ル チ ウ テ,今 之 ヲ上 皮小 體 摘 出 例 ト比 較 セバ(第3, 4,5,6圖) 1目 ニ シテ 此 ノ事 實 ヲ認 メ 得 ル ナ リ.而 シ テ摘 出 例 ム」ハ 血淸 同 樣 殆 ド正 常 値 ヲ呈 セ ル ニ カカ ハ ラ ズ,骨 トノ差 違著 明 ナ ル ハ 第2週 マ デ ニ シテ,第3週 「カ ル チウ ム 」ハ 漸 次 減 少 シテ 上皮 小 體摘 出 ノ第3週 リテ ハ 最 早 兩 者 ノ差 違 判 然 タ ラズ. 第2項 ニ至 上 皮小體摘 出兼同種 上皮 小體脾臟 内移植後 ノ 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 第1目 實 驗 方 法 實 驗 動 物 體 重 及 ビ 飼 育 前 ニ 同 ジ.上 皮 小 體 摘 出 (1箇)後 種,同 之 ト同 一 時 期 ニ同 一 條 件 ノ下 ニ飼 育 セ ル 同 性,略 略 同 體 重 ノ動 物 ノ 上 皮 小體(1箇)ヲ 脾 臟 内 ニ移 植 セ リ.摘 出 法 竝 ニ移 植 法 ハ前 章 及 ビ前項 ニ準 ジ之 ヲ 略 ス.摘 出 セ ル 自家 上 皮 小 體 ハ檢 鏡 ニ依 リテ 毎 例 其 ノ摘 出 ノ確 實 ナ リシ事 ヲ檢 セ リ.觀 察 期 間 ハ 前 項 ノ自家 摘 植 ニ於 テ モ2週 以 後 ハ摘 出例 ト其 ノ差 違 明 ナ ラザ ル ヲ以 テ 術 後 第2週 マ デ之 ヲ檢 セ リ. 162 上 皮 小 體 ノ「カ ル チウ ム」新 陳代 謝 ニ及 ボ ス影 響 第2目 對照=第4表 實驗 3195 成 績 參照 第6表 上 皮 小體 摘 出兼 同種 上 皮 小體 脾 臟 内 移植 後 ノ 「カ ル チ ウ ム」代謝 ノ變化 實驗 ノ結 果 ヲ觀 ル ニ第1週 ニ於 テ ハ 各 部 ノ 「カ ル 低 キ 部 位 ニ 於 テ ハ 其 ノ差 異 明 ナ ラ ザ ル モ.「 カ ル チ ウ チ ウ ム」量 對 照 ニ比 シテ 幾 分 減少 ス ル モ,前 實驗 同 樣 ム 」 含 有 量 ノ高 キ 骨 ニ 於 テ兩 者 ノ 間 ニ 相 違 ヲ 認 ム. 自 家 上 皮 小 體 摘 出 ニ依 ル機 能缺 損 ハ 同 種 上 皮 小 體 移 即 チ 自 家 移 植 ニ 於 テ 第1週 植 ニ ヨ リテ 代 償 サ レ,體 内「カル チ ウ ム」量 ノ減 少 ハ 14.867g%-15.296g%,第2週 著 明 ニ防 止 サ レ シヲ認 ム.第2週 14.543g%ナ 軟 部 組 織 タ ル筋 肉,腹 ニ於 テ ハ 血淸 及 ビ 部 内 臟實 質 性 臟 器 ニ於 テ ハ第 1週 ト大 差 ナ キ モ,骨 「カ ル チウ ム 」ニ於 テ ハ 第1週 ノ骨 「カ ル チ ウ ム 」 量 ハ ニ 於 テ14.045g%- ル ニ 比 シ,同 種 移 植 ニ 於 ケ ル 第1週 ハ 14.389g%-15.095g%,第2週ハ13.763g%-14. 208g%ナ リ.是 レ自 家 上皮 小 體 ヲ 母 體 組 織 中 ニ移 ニ比 シテ稍稍 減 少 ノ傾 向 アル ヲ認 ム.尚 ホ 本實驗 ヲ 植 ス ル ト,他 前 實 驗 ニ 比 ス ル ニ,同 種 移 植 ト自家 移 植 トハ,血 清 中 ニ移 植 スル 事 ニ 由 テ 來 ル 機 能變 化 ノ相違 ニ 因 ル ニ 内 臟,筋 肉 等 ノ生 體 内 ニ於 テ 「カ ル チ ウ ム」含 有 量 ノ 非 ズ ヤ ト推 意 サ ル. 第3項 第1項 及 ビ第2項 概 家 上 皮 小 體 ヲ 母 體 ヲ 異 ニ セ ル基 礎 組 織 括 ノ實 驗 ノ 結 果 ヲ概 括 ス ル ニ次 ノ 如 シ. 1) 上 皮 小 體 摘 出 ニ 因 ル 機 能缺 損 ハ,自 家 上 皮 小 體或 ハ 同種 上皮 小體 脾 臟 内移 植 ニ依 リテ其 ノ 「カ ル チ ウ ム」新 陳 代 謝 機 能ヲ 代 償 スル 事 明 ナ リ. 2) 上 皮 小 體 代 償 的 移 植 後 ノ「カ ル チ ウ ム 」代 謝 ノ變 化 ヲ 時 間 的 ニ觀 察 ス ル ニ,第2週 出 例 トノ 差 違 著 明 ニ シ テ,既 ニ2週 3) 上 皮 小 體 摘 出 白 鼠 ニ,自 合 トヲ 比 較 ス ル ニ,生 以 後 ニ於 テ ハ 其 ノ差 明 カ ナ ラ ズ. 家 上 皮 小 體 移 植 ヲ 行 ヘ ル 場 合 ト,同 種 上 皮 小 體 移 植 ヲ 行 ヘ ル 場 體 内 ニ於 テ 「カ ル チ ウ ム」量 ノ 少 キ 血淸,筋 肉,腹 部 内臟 實 質 性 臟 器 等 ニ 於 テ ハ 大 差 ナ キ モ,「 カ ル チ ウ ム 」量 最 モ 多 キ 骨 ニ於 テ 其 ノ 差 違 ヲ認 ム.即 週 ニ 於 ケ ル 骨 「カ ル チ ウ ム 」量 ハ, 14.867g%-15.296g%,第2週 163 マ デ摘 チ 自 家 移 植 例 ノ第1 ハ14.045g%-14.543g% 兼 3196 ナ ル ニ 比 シ,同 14.208g%ナ 種 移 植 ニ 於 ケ ル 第1週 松德 次 郎 ハ14.389g%-15.095g%,第2週 ハ13.763g%- リ. 第2節 同種 上皮 小 體 過 移 植 ガ生 體 内「カル チ ウ ム」 代 謝 ニ及 ボ ス影響 上 皮 小 體 ノ病 的 機 能 缺 損 時,或 ハ 其 ノ一 部 又 ハ大 部 摘 出 ニ對 シテ,自 家或 ハ同 種 上 皮小 體 ノ移 植 ヲ ナ ス 時 ハ 其 ノ缺損 機 能 ヲ代 償 シ得 ル事 實 ハ,既 言 ニ據 レバ 「此 ノ事 實 ハ 全 ク上 皮 小體 ノ機 能 ノ外 ニ 之 ガ因 子 ヲ求 ム ル能 ハ ズ,從 テ移 植上 皮 小 體 ノ移 植 ニ諸 家 地 ニ於 テ,依 然 其ノ 分 泌 機 能 ヲ營 ム事 自 ラ明 ニ シテ ノ前 節 ニ於 ケル 化 學 的檢 索 ニ依 該 實驗 ハ明 ニ上 皮 小 體 機 能 亢進 ヲ招 致 セ シ メ得 タル リテ モ 明 ナル 事 實 ナ リ.然 レ共 上 皮 小 體 ヲ摘 出 セザ モ ノ ト信 ズ」 ト述 ベ タ リ.即 チ移 植陽 性 ナ リシ上 皮 ル 正 常 動 物 ニ同 種 上皮 小 體 ノ過 移 植 ヲ試 ミタル時, 小 體 ハ 組 織 學 的 ニ 全 ク健 康 像 ヲ保 持 シ,周 圍 ニ對 シ 果 シテ 上 皮 小 體 機 能 ガ亢進 ス ルモ ノナ ル カ否 カ ニ就 テ極 メテ安靜 状 態 ニ移 植地 ニ存 在 シ,此 キ テ 未 ダ確 實 ナ ル解 決 ナ キ ナ リ. 物 固 有 ノ上 皮 小體 モ亦 全 ク 健 常 組 織 像 ヲ呈 セ ル ヲ認 ノ報 告 ニ於 テ モ,余 1908年Minkivitschハ ノ際 其 ノ動 上 皮 小 體 ヲ摘 出セ ザ ル正 常 メ タ リ ト報 告 セ リ.而 シテ 氏 ハ 人 工 的 上 皮 小 體 機 能 白 鼠 ノ脾 臟 ニ多數 ノ 同 種 上 皮 小 體 ノ 移 植 ヲ 試 ミ シ 亢 進 ニ因 ル 組 織學變 化 ハ,一 種 ノ新 陳 代 謝 障 碍 ニ シ モ,孰 レ モ吸收 サ レテ 其 ノ目的 ヲ達 スル能 ハ ザ リキ テ.之 Pool. Leischner, 驗 ハ 從 來 困 難 トサ レ タル,過 移 植 ニ因 ル實 驗 的機 能 Kohler等 モ同 樣 ナ ル 目的 ニ 於 テ. ヲ中 毒 現 象 ト見做 セ リ.斯 ク シ テ黑 川 氏 ノ實 レモ 不成 功 ニ終 リ,正 常 動 物 ヘ ノ同種 過 移 植 ハ 孰悉 亢 進 ヲ可 能 ナ ルモ ノ ト シテ 之 ヲ闡 明 シ,依 テ來 ル生 ク異 物 トシテ 吸收 サ ル ル モ ノ ト シテ抛 棄 サ レ,從 テ 體 内 ノ新 陳 代 謝 ノ變化 ヲ組 織 學 的 ニ 明 ニ セ シモ ノナ 過 移 植 ニ 依 ル 上皮 小 體 ノ實驗 的 機能亢 進 ハ 遂 ニ不 可 リ.然 レ共 此 ノ際 生 體 内 ノ「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變化 能 ト思 惟 サ レタ リ. 等 ハ 之 ヲ檢 索 シ居 ラザ ル ナ リ.他 ニ ハ此 ノ種 ノ實 驗 然 ル ニ黑 川(淸 之)氏(1924)ハ 初 メテ 白鼠 ニ於 テ, ニ ヨ リテ,生 體 内 ノ「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變化 ヲ檢 セ 腹 壁 筋 肉 内 ニ此 ノ種 ノ移 植 ヲ試 ミ,其 ノ可 能 ナ ル事 ル報 告 ナ シ.依 テ余 ハ黑 川 氏 ニ ヨ リテ 立證 サ レ タル ヲ立證 シ得 タ リ.即 チ上 皮 小 體 移 植 ニ依 リテ 實驗 的 過 移 植 ニ因 ル上 皮 小 體 機 能 亢進 時 ニ於 ケル,生 體 内 ニ其 ノ機 能亢 進 ヲ起 サ シ メ,是 ニ 由 リテ 其 ノ本 態 ヲ 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 ニ就 キ テ,之 探 究 セ ン ト試 ミタ リ.斯 クシテ 機 能 亢 進 ヲ惹 起 セ シ 何 ナ ル結 果 ヲ招來 ス可 キ カ ヲ檢 索 セ リ.尚 ホ余 ハ 此 メ タ ル 動 物 ニ 就 キ テ,期 ノ際 脾臟,肝 臟,腹 壁,皮 日的 ニ之 ヲ觀 察 シ其 ノ病 理 解 剖學 的竝 ニ病 理 組 織學 的研 究 ヲ行 ヒ.其 植 陽 性 動 物 ハ,常 ノ結 果 移 ニ一 定變 化 ヲ 呈 ス ト云 ヘ リ.氏 ノ 第1項 ガ化 學 的 ニ如 下 組 織 内 等 各 部 位 ニ同 種 上皮 小體 過 移植 ヲ試 ミ,夫 レ ノ陽 牲 時 ニ於 ケル,體 内「カル チウ ム 」代 謝 ノ變化 ヲ時 期 的 ニ探 究 セ リ. 同種上 皮 小體 脾 臟 内過 移植 後 ノ「カル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 第1目 正 常 白鼠 脾 臟 内 ニ 同 種 上 皮 小 體(1箇)ヲ 移 植 シ テ 體 内 各 部 ノ「カ ル チ ウ ム」代謝ノ變 化 ヲ時 期 的 ニ檢 セ 實 驗 方 法 リ.使 用 動物 及 ビ飼 育 法 竝 ニ上 皮 小體 移 植 方法 前節 ニ準 ジ省 略. 164 上 皮 小 體 ノ「カル チ ウ ム」新 降代 謝 ニ及 ボス 影響 第2目 對 照=第4表 同 種 上 皮小體 脾臟 内 過 移 植 後 ノ「カル チ ウ ム」代 謝 ノ變化 實 驗 ノ 結 果 ヲ觀 ル ニ 第1週 ム 」ハ 上 昇 シ,筋 肉,内臟 ハ 對 照 ト大 差 ナ シ.然 ニ 於 テ 血淸 「カ ル チ ウ 實 質 性 臟 器 「カ ル チ ウ ム 」量 ル ニ 骨 「カ ル チ ウ ム 」量 ハ 既 ニ 内 臟 實質 性 臟 器 ハ第2週 ニ 比 シ テ 第3,第4週 ニ 於 テ ハ 血淸 「カ ル チ ウ ム 」ハ 第1週 ト大 差 ナ ク,筋 肉 及 ビ 内 臟 實 質 性 臟 器 ノ「カ ル チ ウ ム 量 減 少 ス.骨 「カ ル チ ウ ム 」量 ハ 第1週 ヨ リ稍稍增 加ス ト ホ少 ク,筋 肉 「カル チ ウ ム 」ハ 第3週 ヨ リ殆 ド正 常 量 シテ骨 「カル チ ウ ム 」量 ハ 第2週 以 後 ハ 差 シ タル 動搖 ナ ク正 常 量 ヨ リ少 キ状 態 ヲ經續 セ リ. 以 上 ヲ通 覧 ス ル ニ本 實 驗 ニ於 テ ハ,同 種 上皮 小 體 ヲ脾臟 内 ニ過 移 植 スル 時 ハ,概 シテ 流 動 「カ ルチ ウ ム」上 昇 スル ニ反 シ,他 部 ノ沈 着 「カル チウ ム 」ハ 減 雖 モ 未 ダ 正 常 量 ヨ リ少 シ. ニ 於 テ モ 血淸 ハ 幾 分 上 昇 ノ傾 向 ヲ認 ム ル モ 正常 量 或 ハ 對 照 ヨ リモ 尚 ニ復 歸 ス.而 著 明 ナ ル 減 少 ヲ 認 ム. 第3,第4週 實 驗 成 績 參照 第7表 第2週 3197 「カ ル チ ウ ム 」量 ハ 大 シ 少 ヲ示 ス.是 レ興 味 ア ル事 實 ナ リ. タ ル 動 揺 ナ ク依 然 ト シ テ 上 昇 ヲ示 ス. 第2項 同 種 上 皮 小體 肝 臟 内過 移植 後 ノ「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變化 第1目 正 常 白 鼠肝 臟 内 ニ 同 種 上 皮 小 體(1箇)ヲ 移 植 シ體 實 驗 方 法 育 法 ヲ及 ビ使 用 上 皮 小體,移植 法 等 前節 ニ同 ジ. 内 各部 ノ「カ ル チ ウ ム」量 ヲ檢 セ リ.使 用 動 物 竝 ニ飼 第2目 本 實 驗 ノ結 果 ハ 第1週 ニ於 テ 血淸 「カル チ ウ ム」ノ 上 昇 著 明 ナ ル モ,筋 肉 竝 ニ腹 部 内臟 實 質 性 臟 器 「カ ル 165 實 驗 成 績 チ ウ ム 」量 ニ 著變 ナ シ.然 ル ニ骨 ニ於 テ ハ 其 ノ「カ ル チ ウ ム 」量 既 ニ 著 明 ナ ル 減 少 ヲ 認 ム. 3198 兼 對照=第4表 次 郎 參照 第8表 第2週 松德 同 種 上 皮 小體 肝 臟 内 過 移植 後 ノ「カル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 ニ至 リテ ハ 血淸 「カ ル チ ウ ム」量 第1遇 ト大 差 ナ ク筋 肉 及 ビ内 臟「カ ル チ ウ ム」量第1週 ニ此 シテ 稍 稍 減 少 セ リ.骨 「カ ル チ ウ ム 」量 ハ 第1週 ニ比 シ稍 第3項 稍增 加 ノ傾 向 ア ル モ未 ダ 正常 量 ヨ リ遙 ニ少 シ. 本 實 驗 ノ結 果 モ大 略前 項 ト同 樣 ナ リ. 同種 上皮 小體 腹 壁 内 過 移 植 後 ノ「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 第1目 正 常 白鼠 ノ腹 壁 皮 下 組 織 内 ニ,之 ト同 一 時 期 ニ同 實 驗 方 法 ヘ,皮 下 組 織 ヲ僅 ニ剥 離 シ,前 方法 ニ從 ヒ テ摘 出 セ 一 條件 ノ下 ニ飼 育 セ ル同 種 同性 略略 同 體 重 ノ動 物 ノ ル同 種 上皮 小 體 ヲ剰 離 口 ヨ リ挿 入 シテ,血 上 皮 小 體(1箇)ヲ ヲ以 テ 剩離 口 ヲ閉 ヂ,次 デ 腹壁 皮 膚 縫 合 ヲ行 フ. 移 植 シテ,`各 部 ノ「カ ルチ ウ ム」量 管縫 合線 ヲ檢 セ リ.即 チ正常 白 鼠 ノ上 腹 部 正 中 皮 膚 切 開 ヲ加 第2目 對 照=第4表 實 驗 成 績 參照 第9表 同種 上皮 小體 腹 壁 皮下 組織 内過 移植 後 ノ「カ ル チ ウ ム」代謝 ノ變 化 實 驗 ノ結 果 ヲ觀 ル ニ,第1週 ニ於 テハ 血淸 「カ ル チ ウ ム」量對 照 ニ比 シテ 上 昇 著 明 ニ シテ,腹 部 内臟 實 質 性 臟 器,筋 肉,骨 等 ノ 沈 着 「カ ル チ ウ ム 」量 減 少 セ リ. 166 上 皮 小 體 ノ「カル チ ウム」新陳 代 謝 ニ及 ボ ス影 響 第2週 ニ於 テハ,血淸 「カ ル チ ウ ム」量1週 ニ比 シ テ 稍 稍減 少 セ ル モ未 ダ高 「カ ル チ ウ ム」血 ノ状 態 ニ在 リ,腹 部 内臟 實質 性 臟 器 ノ「カ ル チ ウム 」量 第1週 ニ 比 シテ 幾 分 減 少 ノ傾 向 ヲ示 シ,筋 肉 「カ ルチ ウ ム 」第 第4項 1週 3199 ニ 比 シ テ 稍 略 増 加 ノ 傾 向 ア リ.骨 ハ 第1週 「カ ル チ ウ ム 」 ニ 比 シ テ 減 少 セ リ. 本 項 ノ 實 驗 結 果 ヲ 通 覧 ス ル ニ 前2項 ノ結 果 ト軌 ヲ 一 ニ ス ル モ ノナ リ. 概 括 同種 上皮 小體 過 移 植 ニ於 テ ハ余 ハ之 テ脾 臟 内,肝 臟 内,腹 壁 内 ノ三 部位 ニ試ミ ,人 工 的 ニ上 皮 小體 機 能 亢 進 ヲ惹 起 セ シム ル際 ハ,孰 ウ ム」 減 少 スル テ認 ム.此 レモ流 動 「カル チ ウ ム」上 昇 スル ニ反 シ,沈 着 「カル チ ノ現 象 ハ後 述 ノ正 常 白 鼠 ニ上 皮 小體 「エ ク ス トラ ク ト 注 射ヲ 行 ヒ, 上 皮小 體 機 能 亢進 ヲ起 サ シ メタル 際 ノ生 體 内 「カル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 ト比 較 ス レバ,白 ラ兩 者 ノ 間 ニ共 通 的 結果 ヲ認 メ得 ラル 可 シ.此 ノ結 果 ハ從 來 諸 家 ニ ヨ リテ提 唱(後 述)セ ラ レタ ル,上 皮 小體 機 能 亢 進 時 ニ於 ケ ル 生體 内「カ ル チウ ム」代 謝 ノ變 化 ト一 致 スル 所 ニ シテ,余 ハ未 ダ何 人 モ 試ミ ザ ル上 皮 小體 過 移 植 ノ結 果 テ化 學 的 ニ檢 索 シ,先 人 ノ見解 ヲ立證 シ得 タル モ ノ ト信 ズ. 第8章 上 皮 小 體 「エ ク ス トラク ト」ガ 生 體 内 「カ ル チ ウム 」 代謝 ニ及ボス髭響 上 皮 小 體 「ホ ル モ ン」ヲ 人 工 的 ニ 抽 出 セ ン トハ,古 ハ 治 療 目 的 ニ 對 シ テ 研 究 セ ラ レ タ ル モ,近 時 上皮 小 來 多 ク ノ學 者 ニ ヨ リ試 ミ ラ レ タ ル 所 ニ シ テ,Vasale 體 「エ ク ス ト ラ ク ト」ノ「カ ル チ ウ ム 」新 陳 代 謝 ニ 關 ス (1905)ハ ル 種種 ナ ル 研 究 發 表 サ ル ル ニ至 レ リ.就 上 皮 小 體 ノ 有效 成 分 ヲ 「エ ク ス ト ラ ク ト」ト シ テ 作 ラン ト書 策 セ ル モ,彼 セ リ.次 デSchulten ハ 其 ノ製 法 ニ 於 テ 失 敗 (1905), Berman (1909)等 ノ 上 皮 小 體 「エ ク ス ト ラ ク ト」ヲ 造 リ,之 摘 出性 ハ牛 「テ タ ニ ー 」 ニ 用 ヒ テ 之 ヲ 救 助 シ 得 タ リ ト報 Loomer, u. Beebe (1909)モ 同 樣 ナ ル報 告 ヲセ 其 ノ他Gley, (1909), (1922), Calson Vogel, Vasale, MacCa1lum (1924), (1921),Paton u. Tindaly Beumer, u. Jolly等 Generali, u. Simpson (1916), Falkenheim, Voegtlin, (1924), Jacobson Brehme, Moussu, Biedle Fischer-Larsson, Collip (1925)及 Berman (1926), Lissn-Shepherdson, Da Moritz, ビ 彼 ノ 共 同 研 究 者Clark ビHjort-Robinson-Tendick (1925)等 u. 種種 當 時 米 國 ニ 於 ケ ル 此 ノ方 面 ノ 研 究 ハ 實 ニ 絢爛 ノ 美 ヲ 競 ヒ シ ノ 感 ア リ.中 ニ モJ. Boothby 最 モ 著 明 ニ シ テ,彼 ハ 牛 ノ 上 皮 小 體 ヨ リ有 效 確 實 ナ (1924), リ ト稱 セ ル 「エ ク ス ト ラ ク ト」ノ抽 出 ニ 成 功 シ,之 Gyorgy, 正 常 犬 ニ 用 ヒ テ 其 ノ 血 中 「カ ル チ ウ ム 」ヲ 上 昇 セ シ モ 上 皮 小 體 「エ ク ス ト ラ ク ト」ヲ 以 テ 上 皮 小 體 摘 出 動 物 或 ハ 「テ タ ニ ー 」症 ニ應 用 シテ, 其 ノ 治 療 的效 果 ヲ 發 表 セ リ. 斯 ノ如 ク 上 皮 小 體 「エ ク ス ト ラ ク ト」ノ作 製 ハ 多 ク 167 Scott及 1925),Ellington-Bell, ナ ル 形 式 ニ 於 ケ ル 「エ ク ス ト ラ ク ト」ノ研 究 績 出 シ, Berman Vincet 1914, vidson, リ. Hanson, ニ 於 テ ハ 此 方 面 ノ研 究 最 モ 盛 ニ シ テ,Hanson(1923, ヲ上 皮 小 體 告 シ,Berkely 中米 國學 派 メ,上 B. Collip (1925)ノ 研究 ヲ 皮 小 體 摘 出 犬 ニ 用 ヒ テ 血 中 「カ ル チ ウ ム 」ノ減 少 ヲ防 ギ テ 正 常 位 ニ 保 持 セ シ メ 得 タ リ ト云 ヘ リ.氏 ノ研 究 一 度 發 表 サ ル ル ヤ 此 ノ方 面 ノ研 究 ニ 一 大 光 明 ヲ 與 ヘ,爾 來 諸 家 競 ヒ テCollipノ 「エ ク ス ト ラ ク ト」 3200 兼松德 ニ 就 キ 之 ガ 實證,研 究,批 範 ヲ 爲 ス 者 績 出 シ,又 次 上 郎 ウ ム 」ノ上 昇 ス ル ヲ 認 メ タ リ. M. ToldteハCollipノ 皮 小 體 「エ ク ス ト ラ ク ト」ト「カ ル チ ウ ムJ新 陳 代 謝 ノ 「エ ク ス ト ラ ク ト 」ハ 人 體 及 ビ 犬ニ 於 テ 最 モ 著 明 ナ ル 關 係 ニ 就 キ テ ノ研 究 長 足 ノ進 歩 ヲ遂 ゲ,此 影 響 ヲ 認 メ,他ノ 機 軸 ヲ開 ク ニ 至 レ リ. Collipノ 「エ ク ス ト ラ ク ト」ニ 就 キ テ ノ研 究 報 告 ヲ觀 ル ニBerman, vidson, Lissa, テCollipノ 處 ニ一 新 Shepherdson, Grrenwald, Moritz, Da Loomer等續 馬 ノ上 皮 小 體 ヲ 以 テCollipノ リテ 「エ ク ス ト ラ ク ト」ヲ 造 リ,之 其 ノ效 果 ヲ 確 認 シ, イ 法 ニ依 ヲ臨牀 的 ニ 用 ヒ テ Zimmermanハ 之 ヲ 「テ タ ニ ー 」 患 者 ニ應 用 シ テ 其 ノ臨牀 的 效 果 ヲ 記 載 セ リ. Percival, Stewart, Questハ ガ 行 ハ レ タ リ. 之 ヲ經 口 的 與 ヘ 其 ノ 效 果 著 明 ナ ラ ザ ル ヲ 報 告 シ, Vasaleハ經 注 射 ヲ 行 ヒ, Greenwald-Gross MacCallum, M. ミ, Csepai, Inaba (1925), Pellathy, (1930)等 M. 口的 又 ハ皮 下 Hanson (1923) ハ主 ニ皮 下 注 射 ヲ試 Inaba, Moussu等 「エ ク ク ト ラ ク ト」 ガ生 體 内 「カ ル チ ウ ム 」新 陳 代 謝 ニ 就 キ 如 同 ナ ル 作 用 ヲ 爲 ス ヤ ヲ 文獻 的 ニ 考 察 セ ン ト ス. Collip氏 上 皮 小 體 「エ ク ス ト ラ ク ト」ヲ 用 ヒ タ ル 報 告 ニ 據 レバ,之 ガ 正 常 犬 ニ 對 シ テ ハ 血 中 「カ ル チ ウ ム 」ノ 上 昇 ヲ 認 メ(Collip, Clark, Scott 1925),上 皮小 體 摘 出 犬 ニ 對 シ テ ハ 「テ タニ ー 」發 作 ヲ 防 ギ,「 カ ル チ 次 ニ「エ ク ス ト ラ ク ト」ノ使 用 法ニ 關 シ テ ハ 從 來 經 口 的 ・皮 下 注 射 ・靜脉 内 注 射 ノ 三法 難 キ ヲ 報 告 セ リ. 最 後 ニ 此 ノ上 皮小 體 「エ ク ス ト ラ ク ト」ノ 實證 ヲ 行 ヒ, Berman, Falkenheimハ 動 物 ハ 人 及 ビ 犬 ホ ド ノ效 果 ヲ 認 メ ハ 靜脉 ウ ム 」 ノ減 少 ヲ 防 止 シ テ 之 (Collip 1925. Bermnn 1526.尚 1926. ヲ 正常 値 ニ 保 持 セ シ メ Hjort-Rubinson-Tendik 1525 ホ 大 量 ニ 注 射 セ バ 血 中 「カ ル チ ウ ム 」ノ上 昇 ヲ 認 ム.而 シ テ 此 ノ學 實 ハ 臨牀 的 ニ モ 一 致 ス ト稱 セ リ(Collip 1925. Creenwald 1926).之以 來 上 皮小 體 中 ニ ハ 「カ ル チ ウ ム 」新陳 代 謝 ノ調 節 ヲ營 爲 ス ル 「ホ ル モ ン」ヲ 有 ス ル 事 ニ 諸 家 ノ見 解 等 シ ク一 致 内 注 射 又 ハ 皮 下 注 射 ヲ 以 テ 一 般 ノ用 法 トセ リ. Collip セ リ.即 チGreenwald, ハ經 ヨ リ,上 皮 小 體 「ホ ル モ ン」 ヲ 正 常 犬 ニ 與 フ レ バ,血 口 的 ・皮 下 注 射 ・靜 脉 内 注 射 ノ三 法 ヲ用 ヒ タ ル モ 主 ト シテ 皮 下 注 射 ヲ 行 ヘ リ, Berencsyノ説 中 「カ ル チ ウ ム 」ハ 著 明ニ 上 昇 ス ル ニ 反 シ,組 織中殊 副 症状 ヲ 呈 シ易 ク 依 テ 皮 下 注 射 ヲ ニ 骨 「カ ル チ ウ ム 」量 ノ減 少 ス ル 事 實 ヨ リ,此 ノ際 生 日 ニ 於 テ ハ 兩 者孰 レ モ 用 ヒ ラ ル. 次 ニ上 皮 小 體 「エ ク ス ト ラ ク ト」ノ各 種 動 物 ニ 對 ス ル 效 果 ニ 關 シ テ ハ, Collipノ 彼 等 ノ實驗 ノ結果 ニ依 レ バ 靜 脉 内 注 射 ハ應應 推 薦 セ ル モ,今 Gross等ハ Herxbeimer及 ビZimmerハ 「エ ク ス トラ ク ト」ヲ 種種 ナ ル 動 物 ニ 試 ミ, 體 内 ニ 於 テ 「カ ル チ ウ ム 」 ノ貯 藏 所 タ ル 骨ニ 於 テ 「カ ル チ ウ ム」ガ 游 離 シテ,血 中ニ 移 行 ス ル モ ノナ ラ ン ト 考 ヘ タ リ. 反 對 ニ 上 皮 小 體 摘 出 犬ニ 「ホ ル モ ン 」ヲ 與 フ レ バ, 其 ノ 結 果 動 物 ノ種 類 ニ ヨ リ テ 效 果 區區タ ル 事 ヲ認 メ 血 中 竝 ニ骨 及 ビ他 ノ組 織 「カ ル チ ウ ム 」ノ減 少 ヲ防 止 タ リ.即 ス ト云 ヘ リ. Halistereseモ チ 人 體 及 ビ犬 ニ ハ 其 ノ 效 果 著 明 ナ ル モ,家 兎 及 ビ 「ラ ツ テ 」ニ ハ 其 ノ 作 用 用 確 實 ナ ラ ズ ト 記 セ LaMehr, リ. Schltenモ モ ン」 ヲ長 ク 與 フ レ バ,骨 之 ヲ 猫 ニ 用 ヒ テ 良 結 果 ヲ 得 ズ ト述 ペ, Greenwald-Grossハ 猫 及 ビ 大黑 鼠 ニ 用 ヒ テ 完 全 ナ ル 結 果 ヲ 得 ズ ト報 告 シ, Moritzモ 樣 ナ ル 結 果 ヲ 報 告 シ. Macleodハ 之 ヲ家 兎 ニ用 ヒ テ同 草 食 動 物 バ一 般 ニ 「エ ク ス ト ラ ク ト」ニ 對 ス ル 抵 抗 力 ア リ ト稱 セ ル モ, Robinson, Huffmanハ 之 ヲ犢ニ 用 ヒ テ 血 中 「カ ル チ Chrown (1925)等 同 樣 ナ ル 考 ヘ ヲ 述 ベ, Holt, ハ 正 常 犬ニ 上 皮 小 體 「ホ ル 「カ ル チ ウ ム 」 ハ 游 離 排 泄 サ レ テ 骨 ハ 著 シ ク 其 ノ「カ ル チ ウ ム」量 ヲ減 ズ ト云 ヘ リ. Bauer, Aubハ 家 兎 ニ 於 テ 上 皮 小 體 「ホ ル モ ン」 ノ連續 的 注 射 ニ 因 リテ 骨 梁 ノ脱灰 的變 化 ヲ 「レ ン ト ゲ ン」所 見 上ニ 認 メ. Waltnerハ 「ラ ツ テ 」ニ 於 テ 上 皮 小 體「 ホ ル モ ン 」ノ連續 的 輪 入 ノ結 果 骨 「カ ル チ ウ ム 」 168 上 皮 小 體 ノ「カル チウ ム」新 陳 代謝 ニ及 ボ ス影 響 減 退 シ テ 粗鬆 的變 化 ヲ「 レ ン ト ゲ ン」檢査 上 明 ニ 認 メ 進 ノ結 果,生 タ リ ト云 ヒ, G. テ1)血 Bischoffモ 之 ト同樣 ナ ル 結 果 ヲ 認 メ シ ヲ 報 告 セ リ. 又Quick (1931)ニ ト 同 一 ナ ル 見 解 ヲ發 表 シ,續 ニ 體 内 「カ ル worth, 織 ノ脱 灰 現 象 ヲ Baar等 ノ實驗 ニ ヨ レ バ,幼 間 ニ シ テ 急 速 ナ ル 骨 系 統 ノ脱 成 熟 海〓 毎 日 反 覆 的 ニ 注 射 セ バ,骨 中 「カ ル チ ウ & Gross, 呈 Hoag Ropes, David, イ テAlbright, Harald Ells Henry, Dixon, モ 前 述 諸 家 ノ提 唱 ニ 對 シ 同 樣 ナ ル 意 見 ヲ 述 ベ タ リ. Blair (1931) 弱 海〓 ニ 大 量 ノ「バ ラ ト ル モ ン」 ニ48時 灰 現 象 ヲ 呈 ス.又 Bodansky, Bauer, 2)尿 ノ"Rarefaction"ヲ 液 「カ ル チ ウ ム 」ハ チ ウ ム 」 ノ 平 衡 状 態 ハ 障 碍 サ レ,組 誘發 ス ト 説 ケ リ.最 近Jaffe, 3)骨 ス ト云 ヘ リ. Waltner,ハGreenwald 然 之 ノ注 射 ヲ 反 覆 ス レ バ,遂 ヲ 注 射 セ バ,既 中 「カ ル チ ウ ム 」 ノ上 昇. 據 レバ 上 皮 小體 「エ ク ス ト ラ ク ト」ヲ 注 射 セ バ,血 上 昇 ス.乍 體 内 ノ「カ ル チ ウ ム 」代 謝 ノ變 化 ヲ擧 ゲ ム 」 ノ異 状 排 泄 亢 進. & Humburger 3201 以 上 幾 多 ノ 意 見 ヲ 總 合 ス ル ニ,何 レ モ 上 皮 小 體 「ホ ル モ ン」ヲ 正 常 動 物 ニ 起 加 セ シ ム レ バ,流 ニ小 量 「バ ラ ト ル モ ン」ヲ ウ ム ハ 上 昇 ス ル ニ 反 シ,沈 ニ定 形 的 ノ 吸收 作 用 ヲ 起 シ來 ル.即 着 動 「カ ル チ 「カ ル チ ウ ム 」 ハ 減 少 チ 此 ノ際 沈 着 「カ ル チ ウ ム 」ハ 游 離 排 泄 サ シ繊 維 性變 化 ヲ招 來 ス ト 云 ヘ リ.Stewart, Percival レ,體 内 「カル チ ウ ム」 ノ平 衡 状 態 ハ 失 調 サ ル.然 レ モ 上 皮 小 體 「ホ ル モン 」 ノ生 理 的 機 能 ハ,「 カ ルチ ウ 共 上 皮 小 體 機 能缺 損 セ ル 際 上 皮 小 體 ホ ル モ ン ヲ 與 フ ム 」ノ吸收 或 ハ 排 泄 ヲ 司 ル モ ノ ニ テ,必 要 ニ應 ジ 組 織 ル 時 ハ,「 ヨ リ血 中 ニ 「カ ル チ ウ ム 」ヲ移 行 セ シ メ,常 ニ 血 中 「カ 體 内 各 臟 器 ノ「カ ル チ ウ ム 」ヲ シ テ 正 常 値 ニ 等 シ カ ラ シ ム ル 働 キ ヲ 有 ス トセ ル ガ 如 シ. ル チ ウ ム 」 ノ 濃 度 ヲ 調 節 ス ル モ ノ ナ ラ ン ト云 ヘ リ. 氏 等 ハ 又 正 常 動 物 ニ 上 皮 小 體 「ホ ル モ ン」ヲ 與 ヘ テ 血 液 「カ ル チ ウ ム 」ノ 上 昇 ヲ 招 致 ス ル ハ,其 少 ス ル ニ 非 ズ,消 モ 非 ズ,主 ノ排 泄 ノ 減 化 管 内 ニ 於 ケ ル 吸收 ノ高 マ ル 爲 ニ ト シ テ 組 織 「カ ル チ ウ ム 」ノ游 離 ニ 基 ク モ ノ ナ リ ト稱 セ リ.尚 ホ 氏 等 ノ見 解 ニ 據 レ バ 此 ノ 游 離 セ ル 「カ ル チ ウ ム 」ハ 速 ニ 血 中 ニ擴 散 シ,其 カ ル チ ウ ム 」代 謝 ノ平 衡 状 態 ヲ 保 持 シ テ, ノ擴 散 ノ 最 近Bischoff, Bomoskow, Cristianiハ 「ホ ル モ ン」 ニ對 シ テ次 ノ如ク 上皮小體 總 括 的意 見 ヲ 述 ベ タ リ.「 上 皮 小 體 「ホ ル モ ン」 ハ 「カ ル チ ウ ム 」新 陳 代 謝 ヲ調 節 ス ル モ ノ ニ シ テ,一 方 ニ 於 テ 貯 藏 所 ニ 「カ ル チ ウ ム 」ヲ 沈 着 セ シ メ,他 方 ニ 於 テ 特 種 状 況 ニ應 ジ テ 其 ノ貯 藏 所 ヨ リ「カ ル チ ウ ム 」ヲ 移 動 セ シ メ,而 モ全 状 態 ニ 因 リ テ 血 中 「カ ル チ ウ ム 」 ノ上 昇 度 ヲ 示 ス モ ノ ク 相 反 ス ル 二 ツ ノ作 用 ガ 同 一 物 質 ニ 依 リテ營 マ ル 」 ナ ラ ン ト考 ヘ,此 ト セ リ. ノ 際 ノ「カ ル チ ウ ム 」ノ移 動 ハ 骨 ノ ミナ ラ ズ 他 ノ軟 部 組 織 ニ 於 テ モ 行 ハ ル ト云 ヘ リ. Greenwald & Gross等ハ 此 ノ現 象 ハ 内 分 泌 學 上 極 メ テ 興 味 ア ル 問 題 ニ シ 正 常 動 物 ニ 上 皮 小 體 「エ ク テ,正 常 動 物 體 内 ニ 在 リテ 其 ノ 固 有 ノ 上 皮 小 體 ガ 生 ス ト ラ ク ト」ヲ 注 射 セ ル 結 果 生 體 内 ニ於 ケ ル 「カ ル チ 理 的 状 態 ニ 於 テ 適 當 ノ 「ホ ル モン 」ヲ 常 ニ 分 泌 シテ, ウ ム 」 新 陳 代 謝 ノ變 化 ヲ 次 ノ如 ク總 括 的 ニ 説 明 セ リ. 體 内 「カ ル チ ウ ム 」ヲ シ テ 平 衡 状 態 ヲ持 續 ス ル モ,一 1)血 液 「カ ル チ ウ ム 」ノ 上 昇. 織 「カ ル チ 朝 之 ガ 機 能 ノ病 的缺 損 或 ハ 手 術 的 摘 出 ニ依 リ テ 「ホ 3)「 カ ル チ ウ ム 」排 泄 ノ增 進 等 ニ 因 ル モ ン」ノ分 泌 ヲ 害 セ ン カ,體 内 「カ ル チ ウ ム 」ノ著 明 リ テ 生 體 内 ノ 血 液 及 ビ 組 織 間 ノ「カ ル チ ウ ム 」平 衡 状 ナ ル減 少 ヲ惹 起 スル 事 ハ 既 ニ 吾 人 ノ 熟 知 セ ル 所 ナ ゥ ム 」 ノ游 離. 態 失 調 ヲ 來 ス 卜 述 ベ タ リ.其 Gyorgy等 ノ 他Hoag, リ.然 Brehme, Keneth, Geddieハ 上皮小體機能 ル ニ 此 ノ 際 人 工 的 ニ「ホ ル モ ン」ノ輸 入 ヲ 試 ム ル カ,乃 モ 同 樣 ナ ル 意 見 ヲ發 表 セ リ. 又Penberton, 169 2)組 亢 バ,血 至 ハ 移 植 ニ 因 リテ 其 ノ機 能 ヲ 代 償 セ シ ム レ 液竝 ニ 組 織 中 ノ「カ ル チ ウ ム」量 ノ減 少 ヲ 防 止 3202 兼 松德 次 郎 シ得 ル事 ハ,諸 家 ノ實 驗 或 ハ余 ノ移 植 實 驗 ノ結 果 ニ シ,所謂 沈 着「カル チ ウム」ノ變 化 ニ關 ス ル研 究 ハ,多 徴 シテ モ明 ナ リ.然 レ共 反 對 ニ健 康 動 物 ニ對 シ必 要 クハ「レ ン トゲ ン」檢査 ニ依 リ,或 ハ 又 組 織 學 的檢 査 以 上 ノ「ホ ル モ ン」ガ 加 ヘ ラ レタル 際 ニハ,前 述 諸 家 ニ ヨ リ,之 ガ假 説 ニ對 ス ル 説 明 ヲ加 ヘ ン トシ,極 メ ノ唱 フ ル「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ失調 ヲ惹 起 セ シム ル モ テ少 數 ノ者 ニ於 テ 定 量 的檢 索 ア リ ト難 モ,尚 ノナ リ.此 ノ現 象 タ ルヤ 余 ノ過 移 植 實驗 ノ結 果,及 ナ ル點尠 ナ カ ラサ ル ガ如 シ.依 テ余 ハ 上 皮 小 體 「エ ビ 次 ニ 記 述 ス ル正 常 體 ニ「エ クス トラ ク ト」注射 ノ結 クス トラ ク ト」ヲ用 ヒ テ,之 ヲ上 皮 小 體 摘 出動 物 或 ハ 果 ニ 於 テ モ,明 白 ニ此 ノ事實 ヲ裏 書 ス ル モ ノナ リ. 正 常 動 物 ニ作 用 セ シ メテ,依 テ 來 ル生 體 内 ノ流 動 竝 斯 ノ如 ク既 述 諸 家 ノ提 唱 殆 ド相 一致 セ ル モ,各 自 ノ實驗 的檢 索 ヲ見 ル ニ,血 中或 ハ尿 中等 ノ所 謂 流 動 ホ不 備 ニ沈 着 「カ ル チウ ム」ノ變 化 ニ就 キテ 之 ヲ化 學 的 ニ測 定 シ,其 ノ相 互 的 機 轉 ヲ探 究 セ リ. 「カル チ ウ ム」ニ對 ス ル ノ 業 績 幾 多認 メ ラ ル ル ニ 反 第1節 上 皮 小 體 「エ ク ス トラ ク ト」ノ製 法 余 ハ 上 皮 小 體 「エ クス ト ラ ク ト」ヲ造ル ニ 蒸溜水 脂 肪 組 織,結 締 織 等 ハ 可 及 的精 細 ニ之 ヲ除 去 シタ ル 「エ ク ス トラ ク トヲ」選 ベ リ.其 ノ他 ノ溶 媒 例 ヘバ 食 後 秤 量 シ,之 ヲ化 學 的,細 菌 學 的 ニ淸淨 セ ル細 粒 金 鹽 水 ノ如 キ ヲ以 テ シテ ハ,生 體 内 鑛 質 代謝 ニ影響 ヲ 剛 砂 ト共 ニ十 分 摺 挫 ス.而 シテ 余 ハ材 料 ノ都 合 上 組 及 ボス 恐 ア リ.依 テ 此 ノ製 法 ナ レバ其 ノ刺 戟 少 ク, 織 重 量 ニ對 シテ 之 ガ100倍 且 其 ノ製 作 比 較 的 簡單 ナ ル ヲ以 テ ナ リ.材 料 トシテ ス可 ク滅 菌 蒸 溜 水 ヲ加 ヘテ,摺 挫 セ ル上 皮 小 體 組 織 ハ 屠 殺 後1時 間 以 内 ノ牛上 皮 小 體 ヲ使 用 セ リ.之 ヲ ヲ12時 間 電 氣 振盪 器 ニ ヨ リテ 振盪 セシ メテ 浸 出 ス. 獲 ル ニハ 屠 殺 場 ニ於 テ 甲状 腺,氣 道,食 道 等 ヲ一 塊 後 之 ヲ氷室 ニ保 存 シ,摺 挫 後24時 トセ ル モ ノヲ採 リ,直 チ ニ上 皮 小 體 ヲ探 求 摘 出 セ リ. 摘 出 セ ル上 皮 小 體 ハ 必 ズ其 ノー 部 ヲ檢 鏡 シテ確 メ タ ル モ ノ ニ限 リテ 使 用 ス.此 ノ「エ ク ス トラ ク ト」ト爲 間 目 ニ 遠 心 沈澱 ヲ行 ヒ,上 澄 液 ヲ滅 菌 無 灰 漏 紙 ヲ以 テ 漏 過 シ,滅 菌 容 器 ニ收容 シテ氷 室 内 ニ保 存 ス. ノ際 上 皮 小體 ニ 附着 セ ル 第2節 上 皮 小 體 「エ ク ス トラ ク ト」ガ 上 皮 小 體 摘 出 白 鼠 ノ 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ニ 及 ボ ス影 響 第1項 實驗 方 法竝 ニ對照 實 驗 標 準 食 餌 ヲ以 テ飼 育 セ ル所 定 體 重 ノ白 鼠 ノ1側 上 對 照 實驗 對 照 實 驗 トシテ 前 者 ト同 一 條 件 ノ白鼠 割合 ノ1側 上 皮 小 體 ヲ摘 出 シ,之 ニ上 皮 小 體 「エ クス ト ニ 前 記 製 法 ニ基 キテ 製 セ ル上 皮小 體 「エ クス ト ラ ク ラ ク ト」 ト同 樣 ナ ル 製 法 ニ從 ヒテ 製 セ ル牛 腎臟 「エ ト」ヲ毎 日皮 下 ニ注 射 シ,1週 及 ビ2週 後 ニ於 テ各 各 ク ス トラ ク ト」 ヲ前 者 ト同樣 ナ ル 條件 ノ下 ニ注 射 セ ノ「カ ル チ ウ ム」量 ヲ檢 セ リ. リ. 皮 小 體 ヲ摘 出 シ,之 ニ毎 體 重1kgニ 就 キ3ccノ 第2項 實 實 驗 ノ結 果 ヲ觀 察 ス ル ニ,對 照 實驗 ト シテ上 皮 小 驗 成 績 然 ル ニ 上 皮 小 體 ヲ摘 出 シ,之 ニ 上 皮 小 體 「エ ク ス ト 體 ヲ摘 出 セル 白 鼠 ニ腎 臟 「エ ク ス トラ ク ト」ヲ注射 セ ラ ク ト」ヲ 注 射 セ シ 實 驗 例 ニ 於 テ ハ,前 表 ノ如 ク 上 皮 ル モノ ニ於 テハ,「 カ ル チウ ム」ノ減 少 ニ對 シ何 等 防 小 體 摘 出 ニ 因 ル全 「カ ル チ ウ ム 」 ノ減 少 ハ,「 エ ク ズ ト 止 的 作用 ナ ク,上 皮 小 體 摘 出 時 ト其 ノ結 果大 差 ナ シ. ラ ク ト」注 射 ニ ヨ リ テ 之 ニ防 止 シ 得 ル ヲ 明 ニ セ リ. 170 上 皮 小 體 ノ「カル チ ウ ム」新 陳 代 謝 ニ及 ボ ス影 響 第10表 第11表 對 照 實 3203 驗 上 皮 小體 摘 出 兼 上 皮 小體 「エ ク ス トラ ク ト」注 射 後 ノ 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 即 チ注 射 後 第1週 ニ於 テ ハ,血淸 「カ ル チ ウ ム」量 ハ 殆 ド正 常 値 ニ之 ヲ保 持 ス.骨 ニ於 テ モ其 ノ 「カ ル チ ウ ム」 ノ減 少 度 對 照 實 驗 ニ比 シ テ遙 ニ少 キ モ ノナ リ.然 レ ドモ筋 肉,腹 部 内臟 實質 性 臟 器 等 ノ軟 部組 比 シ テ稍 稍 減 少 ノ傾 向 ヲ 示 セ ル モ,尚 ホ 對 照 ニ比 シ テ ハ 遙 カ ニ其 ノ「カ ル チ ウ ム 」量 ノ多 キ ヲ 認 ム. 本 實驗 ヲ 通 ジ テ 考 察 ス ル ニ.上 「カ ル チ ウ ム」 ノ減 少 ハ,上 皮 小 體 摘 出 ニ因 ル 皮 小 體 「エ ク ス ト ラ ク ト」 織 ニ 於テ ハ「エ ク ス トラ ク ト」ノ效果 骨及 ビ血淸 ニ 比 注 射 ニ 因 リテ 防 止 サ ル ル 事 明 ニ シ テ,殊 シテ 明 ナラ ズ.此 ハ 血淸 及 ビ 骨 ニ 於 テ 著 明 ナ リ.而 ノ結 果 ヨ リ考 フル モ 上 皮 小體 機 能 ニ 其 ノ影 響 シ テ 本 「エ クス ト ハ 骨 及 ビ 血 液 ノ「カ ル チ ウ ム」代謝 ニ最 モ密 接 ナ ル 關 ラ ク ト」中 ニ ハ 「カ ル チ ウ ム 」代 謝 ニ 關 與 ス ル 物 質 ノ 係 ア ル ヲ思 惟 セ ラル. 浸 出 サ レ タ ル 事 明 ニ シ テ,其 2週 ニ至 リテ 血淸 「カ ル チ ウ ム」ハ 幾分1週 ニ比 シ 缺 損 セ ル 場 合,體 増 加 シ,内 臟 竝 ニ筋 肉 「カ ル チ ウム」モ僅 ニ1週 ヨ リ ム ル モ ノナ モ增 加 セ リ.然 レ ドモ 骨「カ ル チ ウ ム」ノ ミハ1週 Gross始 第3節 ニ ノ作 用 ハ 上 皮 小 體 機 能 内 「カ ル チ ウ ム 」ノ 減 少 ヲ防 止 セ シ リ ト ノ點 ニ於 テ, Collip. Greenwald, メ 諸 家 ノ成 績 ニ 一 致 セ ル ヲ 認 ム. 上 皮 小 體 「エ ク ス ト ラ ク ト」ガ正 常 白 鼠 體 内 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ニ 及 ボ ス影 響 第1項 實驗 方法竝 ニ對照 實驗 標 準 食餌 ヲ以 テ飼 育 セ ル所 定 體 重 ノ正 常 白鼠 ニ, 前 實 驗 ト同 樣 ナ ル上 皮 小 體 「エ クス トラ ク ト」ヲ,毎 171 體 重1kgニ 週 及 ビ2週 就 キ3ccノ 割 合 ニ 毎 日 皮 下 ニ 注 射 シ,1 後 ノ 各 部 「カ ル チ ウ ム 」量 ヲ檢 セ リ. 3204 兼 松德 次 郎 ラ ク ト」ヲ,毎 對 照 實 驗 對 照 實 驗 トシテ 前 者 ト同 一 條件 ノ正 常 白 鼠 ニ,前 節 對 照 實 驗 ト同 樣 ナ ル 牛 腎臟 「エ クス ト 第2項 就 キ3ccノ 割 合 ニ 毎 日皮 下 ニ 注 射 セ リ. 實 驗 成 績 對 照 實 驗 第12表 第13表 體 重1kgニ 正 常 白 鼠 ニ上 皮 小 體 「エ ク ス トラク ト」注 射 後 ノ 「カ ル チウ ム」代 謝 ノ變 化 實 驗 ノ結 果 ヲ觀 ル ニ 對 照 實 驗 ニ 於 テ ハ 各 部 「カ ル チ ウ ム 」 量 殆 ド 影 響 無 キ ヲ 知 レ リ. 代 謝 ノ失 調 ニ基 ク モ ノ ニ シ テ,組 然 ル ニ 正 常 白 鼠 ニ 上 皮 小 體 「エ ク ス ト ラ ク ト」ヲ 注 射 セ ル 場 合 ハ,血淸 昇 シ,骨 チ 第1 「カ ル チ ウ ム 」 量ハ 對 照 ニ比 シテ 上 第1週 臟 及 ビ 筋 肉 「カ ル チ ウ ム 」量 ハ1週 ト略 ル ニ 骨 「カ ル チ ウ ム 」量 ハ ニ 比 シ テ 減 少 ノ傾 向 ア リ.即 チ 上 皮 小 體 「エ ク ス ト ラ ク ト」注 射 ノ 經 續 サ ル ル ニ從 ヒ テ,骨 ノ所 見 ハGreenwald 次 ニ第7章 ニ 於 テ ハ 血淸 「カ ル チ ウ ム 」量 依 然 ト シ デ 上 同 程 度 ノ含 有 量 ニ 在 リ.然 リ.此 一 致 ス ル モ ノ ニ テ ,先 及 ビ 内 臟 「ガ ル チ ウ ム 」量 減 少 著 明 ニ シ テ, 昇 ス ル モ,内 「カ ル チ ウ ム 」ハ 漸次 減 少 ニ 向 ヘ ル ヲ 知 ル. 之 等 現 象 ハ 明 ニ 既 述 諸 家 ノ主 唱 セ ル 如 ク,生 象 ニ 因 リテ 減 少 ス ル モ ノ ト 就 中 骨 「カ ル チ ウ ム 」 ニ 於 テ 其 ノ 影 響 最 モ 著 明 ナ 筋 肉 「カ ル チ ウ ム 」量 モ 亦 減 少 セ ル ヲ認 ム. 第2週 所 謂"Mobilisation"現 織 「カ ル チ ウ ム 」ガ 思 考 セ ラ ル. 「カ ル チ ウ ム 」上 昇 ス ル ニ 反 シ. 組 織 「カ ル チ ウ ム 」著 明 ニ 減 少 セ ル ヲ 認 ム.即 週 ニ 於 テ ハ 血淸 上 皮 小 體 「ホ ル モ ン」ノ過剩 ニ 因 ル 「カ ル チ ウ ム 」新 陳 第2節 & Gross始 人 ノ 説 ヲ 確 認 セ ル ナ リ. ニ 於 テ 述 ベ ダル,余 ノ上 皮 小 體 過 移 植 實 驗 ノ 結 果 ト之 ヲ 比 較 ス ル ニ,兩 者 略 略同 一 ナ ル 結 果 ヲ 認 ム.即 小 體 過 移 植 ヲ 試ミ,後 ト」 注 射 ニ 依 リテ.共 チ前 者 ハ 正 常 體 ニ對 シ同 種 上 皮 者 ハ 上 皮 小 體 「エ ク ス ト ラ ク ニ 實 驗 的ニ 上 皮 小 體 機 能 亢 進 ヲ 惹 起 セ シ メ タ ル モ ノニ シ テ,其 動 「カ ル チ ウ ム」上 昇 ス ルニ 反 シ,沈 體内 メ 諸 家 ノ説 ト ノ結 果 ハ 等 シ ク流 着 「カ ル チ ウ ム」 ノ 減 ウ ス ル 事 ニ 一 致 セ ル ヲ 認 ム. 172 上 皮 小 體 ノ「カル チウ ム」新 陳 代謝 ニ及 ボ ス 影 響 第4節 概 3205 括 上 皮 小 體 「ヱ ク ス トサ ク ト」ハ之 ヲ上 皮小體 摘 出 白鼠 ニ作 用 セ シム レバ ,上 皮 小 體 機能 缺 損 ニ 因 ル,生 體 内「カ ル チ ウ ム」ノ減 少 ヲ防 止 セ シムル 事 著 明 ナ リ.就 中其 ノ数 果 最 モ著 明 ナル ハ血 清 及 ビ骨 「カ ル チ ウ ム」ナ リ.即 チ血淸 「カ ル チ ウ ム」量 ハ殆 ド正 常 ノ近似 値 ヲ示 シ.骨 ニ於 テ モ 明 ニ其 ノ「カ ル チ ウ ム」量 ノ減 少 度 極 メテ少 キ ラ認 ム.他 ノ軟 部組 績 ニ於 テ ハ 血 清 及 ビ骨 ニ比 シ テ 其 ノ影 響 著 シカ ラズ.是 レ上 皮小 體 ノ「カル チ ウ ム」新陳 代謝 機 能 ハ血淸 及 ビ骨 ニ最 モ著 明 ナ ル關 係 アル ヲ知 ル. 次 ニ 上 皮 小 體 「ヱ ク ス トラ ク ト」ヲ 正 常 動 物 ニ作 用 セ シ ム レバ 血淸 「カ ル チ ウ ム 」量 上 昇 ス ル ニ 反 シ,骨 及 ビ他 ノ 組 織 「カ ル チ ウ ム」量 ノ 減 少 ヲ 認 ム.此 小 體 摘 出 ニ對 シテ 其 ノ 機 能 缺 損 ヲ代 償 シ,後 新 陳 代 謝 ノ失 調 ヲ 意 味 ス ル モ ノ ニ シ テ,其 氏 等 ノ 見 解 ニ 一 致 セ リ.而 ノ 兩 者 ノ 實 驗 結 果 タ ル ヤ,前 者 ハ上 皮 者 ハ人 工 的 上 皮 小 體 機 能 亢 進 ニ基 ク 「カ ル チ ウ ム 」 ノ 結 果 ハ明 ニCollip, Greenwald, Gross, Waltner シ テ 余 ハ 諸 家 ノ 見 解 ニ封 シ從 來 完 壁 ニ 至 ラ ザ リ シ,上 皮 小 體 「ヱ ク ス トラ ク ト」ヲ 與 ヘ タ ル 際 ニ 於 ケ ル,組 織 「カ ル チ ウ ム」ノ變 化 ヲ 化 學 的 ニ檢 索 シ,又 ル チ ウ ム 」ノ 移 動 ト流 動 「カ ル チ ウ ム 」 ノ 變 化 トノ 相 互 的 機 轉 ニ就 キ テ,之 此 ノ沈 着 「カ ヲ化 學 的 ニ檢 索 シ, 其 ノ變 化 ヲ數 學 的 ニ 實 證 シ得 タ リ. 第9章 非經 口的竝 ニ經 口的生體内「カルチウム」輸入ガ生體内 「カルチウム」代謝 ニ及ボス影響及 ヒ之ニ對スル上皮小 體機能 ノ意義 「ヵ ル チ ウ ム 」ノ生 體 内 輸 入 ニ 就 キ テ ハ 治 療 目 的 タ Dadley, 太 田,一 本 杉 氏 等 從 來 多 數 ノ 學 者 ニ 依 リテ ル ト 實 驗 的 研 究 タ ル ト ヲ 問 ハ ズ,古 來之 ガ業 績 ニ關 反 覆 檢 索 セ ラ レ,共 シ テ ハ 實 ニ 學 ゲ テ 算 ス ル ヲ 得 ズ.其 ノ使 用 法 ハ 主 ト 成 績 大 體 ニ一 致 セ リ.即 シ テ 非 經 口 的 竝 ニ 經 口 的 ト ニ 大 別 シ,非 經 口的 ニ ハ ノ業 績 枚 學 ニ 遑 非 ズ ト雖 モ 其 ノ チHeubner & Ronaハ 猫 ヲ 用 ヒ テ 吸 入 法 ・直 腸 内 注 入 法 ・皮 下 竝 ニ 靜 脉 内 注 射 吸 入 法 ・直 腸 内 注 入 法 ・皮 下 又 ハ 靜 脉 内 注 射 等 行 ハ 法 等 ニ ヨ リ テ 血 中 「カ ル チ ウ ム 」ノ 消 長 ヲ比 較 セ リ. ル.治 吸 入 法(CaCl2 療 的 ニハ 主 ト シテ經 口 的又 ハ靜 脉 内 注射 法施 行 セ ラ レ,實 pro kg)ニ 於 テ ハ 血 液 「カ ル チ ゥ ム 」量 ハ 最 高 正 常 値 ノ約1/3ノ 上 昇 ヲ 認 メ,靜 脉 内 注 射 驗 的 ニ ハ 孰 レ ノ 方 法 モ用 ヒ ラ ル. Spietz-Drangerハ O.27g 「カ ル チ ウ ム 」鹽 類 ノ 水 溶 液 ノ吸 (CaCl2 0.12-0.27g pro kg=5%)ニ 於 テ ハ 注射 後 極 入 ヲ 行 ヒ 血 中 「カ ル チ ウ ム 」量 ノ上 昇 ヲ 認 メ, Zuelzer メ テ 短 時 間 ニ シテ 血 中 「カ ル チ ウ ム 」ノ著 明 ナ ル 上 昇 ハ 鹽 化 「カ ル チ ウ ム 」 ノ水 溶 液 吸 入 ヲ 治 療 的 ニ 應 用 セ ヲ 認 メ,最 リ. 射 前 ノ 値 ニ 復 歸 シ,皮 生 體 内 ニ 輸 入 セ ラ レ タ ル 「カ ル チ ウ ム 」ノ運 命 ニ 就 キ テ ハ, Fenyversy Billigheimer, 173 Sieburg u. Freund, u. Kessler, Henbner Jansen, & Rona, Astnmin. pro kg=5%)ハ 高 正 常 ノ2-3倍 ニ達 シ,2時 下 注 射(CaCl2 注 射 後1時 間 後 ニハ 注 0.17-0.25g 間 ニ シ テ 大 略 正 常 値 ノ1 倍 半 ニ達 シ, 5-6時 間 後 ニ ハ 完 全 ニ 注 射 前 ノ値 ニ 復 歸 セ ル ヲ 認 メ リ.尚 ホ 直 腸 内 注 入(CaCI2 0.24g pro 3206 kg)ハ 兼 松 徳 著 明 ナ ル 結 果 ヲ 認 メ 得 ザ リ シ ヲ 報 告 セ リ.一 本 杉 氏 ハ 家 兎 ニ5%ノ鹽 kgニ 就 キ5cc靜 逹 シ,約2時 後 ニ 最高 ニ 間 後 ニ 血 中 「カ ル チ ウ ム 」量 ハ 注 射 前 ノ 値 ニ 歸 ル ヲ報 告 セ リ.此 ス 者 多 キ モ,孰 歸 ル 事 實 ハ,何 ノ外 ニ モ 同 樣 ナ ハ 實 驗 ヲ 爲 レ モ 一 時 的 血 液 「ガ ル チ ウ ム 」ノ著 明 ナ ル 上 昇 ヲ 認 メ,一 郎 射 ヲ行 ヒ胸 ・腹 部 内 臟 各臟 器 ・生 殖 腺 ・腦 ・骨 髓 ・ 化 「カ ル チ ウ ム 」ヲ 毎 體 重1 脉 内 ニ 注 射 シ5-10分 次 定 時 間 後 ニ ハ 再 ビ 注 射 前 ノ値 ニ 人 ノ 研 究 モ 等 シ ク 一 致 セ ル 所 ナ リ. 次 ニ經 口 的 「カ ル チ ウ ム 」投 與 ニ 於 テ ハ, Berencsy 神 經 ・膽 汁 等 ニ就 キテ 各 時 間 的 消 長 ヲ檢 セ リ.其 ノ 結 果 ハ 各臟 器 ニ ヨ リテ 其 ノ上 昇 速 度 ヲ異 ニ ス ル モ, 孰 レ モ 注 射 後 一 時 的 上 昇 ヲ 認 メ,3-4時 泄 シ 盛 サ レテ 正 常 値 乃 至 正 常 値 以 下 ニ 至 ル ヲ 報 告 セ リ. 又Kostハ 家 兎 ニ於 テ 鹽 化 「カ ル チ ウ ム 」 ノ連 續 的 投 興 ヲ行 ヒ,體 内 「カ ル チ ウ ム 」量 ヲ 檢 セ ル ニ 血 液 ・肝 臟 及 ビ 筋 肉 ・骨 ノ「カ ル チ ウ ム 」量 著 明 ニ 上 昇 シ,脾 臟 ・ ハ 「カ ル チ ウ ム 」ノ 經 口 的 投 與 ヲ 行 ヒ ,血 液 「カ ル チ ウ 腎 臟 ハ僅 少 ノ增 加,腦 ム 」 ノ 上 昇 ヲ 證 明 シ, 量 却 テ 減 少 著 明 ナ リ シ ヲ 報 告 セ リ. Kohn(1926-1927), nsen(1924)等 Waltner, Lusob Krane(1927)Rose u. Neumayer(1926), モ 同 樣 ナ ル 實 驗 ヲ 試 ミ,孰 「カ ル チ ウ ム 」ノ一 時 的 上 昇 ヲ 認 メ,後 Ju レ モ 血液 一 定 時 間 ヲ經 過 ス レ バ 正 常 量 ニ 復 歸 セ ル ヲ報 告 セ リ.即 間 後 ニハ 排 以 上 ノ 如 ク 人 工 的 ニ生 體 内 ニ 輸 入 セ ラ レ タル 「ヵ ル チ ウ ム 」ハ 組 織 ニ 對 シ テ モ,一 ノ 上 昇 ヲ 來 ス モ,遂 ニ シ テ,主 チJunsen 及 ビ 心 臟 ハ 其 ノ「カ ル チ ウ ム 」 時 的 ノ 「カ ル チ ウ ム 」 ニ ハ 輸 入 前 ノ値 ニ還 歸 ス ル モ ノ ト シ テ 腎 臟,腸 管 ヨ リ排 泄 サ ル ル ニ 因 ス ノ 實 驗 ニ 據 レ バ 「カ ル チ ウ ム 」 ノ 經 口 的 投 與 後4-5 ル ハ,吾 時 間 後 ニ 最 高 ニ逹 シ, 24時 レ タ ル 「カ ル チ ウ ム 」ノ一 部 ハ 骨 系 統 ニ 沈 着 ス ル モ ノ 間 後 ニ ハ最 初 ノ量 ニ歸 ル ヲ 認 メ タ リ. 一 本 杉 氏 ハ 家 兎 ニ 於 テ10%ノ ル チ ウ ム 」30-50ccヲ リ2時 鹽 化 「カ 經 口 的 ニ 投 與 ス レ バ,30分 ヨ ナ リ トハ, Heubner-Rona, 主 唱 ス ル 所 ナ リ.サ Hetenti, レ共 此 ノ 輸 入 セ ラ Hect, 氏 等 ノ見 解 ニ 同 意 シ難 シ.何 間 後 ニ ハ 投 與 前 ノ値 ニ 復 歸 セ ル ヲ 報 告 セ リ. 代 謝 ニ 何 等 ノ 異 常 ナ キ 正 常 體 ニ 於 テ,而 又Max 與 ヘ,投 Reiss(1928)ハ 與 後30分 犬 ニ 鹽 化 「カ ル チ ウ ム 」20gヲ ヨ リ2時 間 内 ニ 於 テ 血 液 「カ ル チ ウ ム 」ノ 上 昇 最 高 ニ 逹 シ,其 ノ使 用 犬 ノ體 重 ニ ヨ リテ 間 乃 至12時 間 後 ニ ハ 正 常 量 ニ 至 ル ヲ 實 驗 セ リ. 斯 ノ如 ク 「カ ル チ ウ ム 」ノ經 口 的 投 與 モ,一 時的 ニ血 中 「カ ル チ ウ ム 」量 ヲ 上 昇 セ シ ム ル ト雖 モ,其 持 續 ス ル ニ 非 ズ シ テ 遂 ニ ハ 排 泄 サ レテ,投 ノ上 昇 與 前 ノ値 ニ 復 歸 ス ル ヲ 知 ル. 以 上諸 家 ノ研 究 ハ非 經 口的 竝 ニ經 口的 ニ生 體 内 ニ Kost等 ノ レ ド此 ノ點 ニ 關 シ 吾 人 ハ 直 チ ニ 間 内 ニ 血 液 「カ ル チ ウ ム 」ノ 上 昇 最 高 ニ 逹 シ, 略5時 5時 人 ノ 熱 知 セ ル 所 ナ リ.然 トナ レバ 「カ ル チ ウ ム 」 モ生 理 的 健 常 量 ノ「カ ル チ ウ ム 」ヲ 保 持 セ ル 骨 ニ 對 シ テ,人 工的 ニ 輸 入 セ ラ レ タル 生 理 的 ニ 必 要 ナ キ 「カ ル チ ウ ム 」ガ 果 シ テ 骨 中 ニ 沈 着 シ テ,其 得 可 キ ヤ.而 保 チ,就 ノ「カ ル チ ウ ム 」量 ヲ 高 メ モ諸 種 鹽 類 及 ビ燐 等 ガ復 雜 ナ ル構 成 ヲ 中 燐 及 ビ 「カ ル チ ウ ム 」ガ 常 ニ 一 定 比 率 ヲ 保 持 セ ル ハ 既 ニMoc Cnllumノ 説 ク 所 ニ シ テ,此 ノ如 キ 正 常 骨 ニ 於 テ,何 等 ノ 「カ ル チ ウ ム 」 ノ供 給 ヲ 必 要 トセ ザ ル 場 合 ニ,單 ニ 外 部 ヨ リ輸 入 セ シ メ ラ レ タ ル 「カ ル チ ウ ム 」ガ 直 チ ニ 沈 着 結 合 シ テ,正 常量以上 ノ 「カ ル チ ウ ム 」ヲ 輸 入 セ ル 場 合 ノ血 液 「カ ル チ ウ ム 」ノ 骨 「カ ル チ ウ ム 」量 ノ上 昇 ヲ 來 シ 得 可 キ ヤ 否 ヤ ハ 余 尚 消 長 ニ 就 キ テ ノ ミ檢 索 セ ル モ ノ ナ リ.然 ホ 疑 義 無 キ 能 ハ ザ ル 所 ナ リ. レ共 生 體 内 ニ 輸 入 サ レ タ ル 「カ ル チ ウ ム 」ハ 組 織 「カ ル チ ウ ム」ニ 對 シヲ 如 何 ナ ル 影 響 ヲ 招 致 ス可 キ 歟.之 本 杉 氏 ハ 家 兎 ニ5%ノ ニ 對 シテ一 鹽 化 「カ ル チ ウ ム 」ノ 靜 脉 内 注 最 近Mac Cnllumノ 實 驗 ニ ヨ レ バ 「カ ル チ ウ ム 」ト 燐 ト ノ相 互 的 關 係 ハ 骨 發 育 ニ 重 大 ナ ル 影 響 ヲ 來 タ ス ト稱 シ,供 給 セ ラ レ タル 「カ ル チ ウ ム 」或 ハ 燐 ノ 何 レ 174 上 皮 小 體 ノ「カ ル チ ウ ム」新 陳代 謝 ニ及 ボ ス影 智 ニ 過 不 足 ア ル モ,化 骨 障 碍 ヲ 惹 起 ス 可 キ モ ノ ニ シ テ, 斯 ル 不 平 均 ヲ有 セ ル 際 ニ ハ,啻 ニ 供 給 セ ラ レ タ ル 「カ ル チ ウ ム 」ヲ 結 合 セ ザ ル ノ ミ ナ ラ ズ,反 テ 既 存 骨 内 石 灰 ヲ モ 排 除 シ テ 骨 萎 縮 ヲ 起 シ,引 イ テ 血 液 「カ ル チ 此 ノ 「カ ル チ ウ ム 」過 剩 食 飼 ヲ 供 給 シ タ ル 場 合 之 ガ 骨 發 育 ニ及 ボ ス 影 響 ニ 就 キ テ ハ,實 驗 的 佝僂 病 ニ 於 テ 屡 屡 檢 索 セ ラ レ タ ル 所 ニ シ テ, Mac Parsons, Shipley 碍 ヲ 惹 起 ス ト唱 ヘ,最 & ニ至 レ リ. 即 チ佐 伯 氏 ハ 之 ヲ實 驗 的 骨 折 治 癒 ニ於 テ 實證 シ, 氏 ハ 鹽 化 「カ ルチ ウ ム」注 射 ヲ以 テ 骨 折 治癒 ヲ促 進 セ Rabl等 Callum, Sim ノ考 察 ニ據 レ バMac CullUmノ 主 唱 セ ル如 ク,此 ノ 際 「ヵ ルチ ウム」ノ平 衡 害 サ レテ,供 給 セ ラ レ タル「カ ル チ ウム 」ガ利 用 同 化 サ レザ ル ノ ミナ ラズ,却 テ異 化 孰 レモ却 テ 骨 障 作 用 起 リ,物 質 代 謝 妨 ゲ ラ レ テ 骨質 ノ萎 縮 ヲ招 來 近 白 麟 濟 氏 ハ 更 ニ之 ガ詳細 ナ シ,鹽 化「カル チ ウム」使用 動 物 ハ 結 局 骨 折 治癒 ニ不 ル檢 索 ヲ試 ミ, Mac Callumノ 提 唱 セ ル炭 酸 「ヵ ル チ ウ ム」過 剩食 飼 ヲ以 テ 白 鼠 ヲ飼 育 セ バ,臨 牀 的 徴 候 及 ビ骨 格 ノX線 見解 ニ於 テ ハ 却 テ 有害 ニ作 用 可 キ モ ノ ト考 ヘ ラル ル シメ ン トシ,其 ノ目的 ニ反 シタ ル結 果 ヲ得 タ リ.氏 ウ ム 」量 ノ增 加 ヲ 來 ス ト云 ヘ リ. monds, 3207 的 所 見.病 理 解 剖 的 及 ビ組 織 學 的 ニ小 良 ナ ル所 以 ヲ明 ニセ リ ト論 ゼ リ. 又 大 野(一 信)氏 モ鹽 化「カル チウ ム」ノ靜脉 内 注射 ヲ反 覆 使 用 スル事 ニ於 テ,假 骨 組 織 ノ石 灰化 障 碍 即 兒 佝 僂 病 ニ酷 似 セ ル ヲ報 告 セ リ.氏 ハ此 ノ變 化 ノ招 チ假 骨 ノ化 骨 遲帶 ヲ招 致 ス ル ヲ認 メ,中 野(岩 吉)氏 來 ス ル 原 因 ハ體 内 ノ燐 及 ビ「カ ル チ ウ ム」ノ平 衡 失 調 モ之 ト同樣 ナ ル實 驗 ヲ報 告 セ リ.之 等 諸 家 ノ實 驗 ハ ニ基 因 ス ル石 灰 沈着 ノ障 碍 サ ル ル ニ因 ル モ ノノ如 ク 余 ノ疑 義 ニ對 シ大 イ ニ得 ル 所 ア リト雖 モ,未 ダ 余 ノ 思 考 セ リ. 滿 足 ヲ得 ル ニ至 ラズ.依 テ 余 ハ「カ ル チウ ム」ノ非經 此 ノ現 象 タル ヤ 正常 動物 ニ於 テ ノミナ ラ ズ.骨 折 口的 竝 ニ經 口的 投 與 ヲ行 ヒ,之 ガ生體 内流 動 竝 ニ沈 時 ニ於 テ モ認 メ得 ル所 ニ シテ,嘗 テ ハ 之 ガ臨 牀 的 ニ 着 「カル チ ウ ム」ニ及 ボ ス 結 果 ヲ檢 索 シ,尚 ホ進 ミテ 石 灰 沈 着 ヲ增 進 セ シ メ,骨 折 治 癒 促 進 セ シ メ ン ガ爲 「カ ルチ ウ ム」投 與 ニ 對 シテ 上皮 小體 機 能 ガ如 何 ナ ル 從 來 屡 屡 用 ヒ ラ レ タハ「カ ル チ ウ ム」注 射 モ,今 意 義 ヲ有 セ リヤ ニ就 キテ 之 ヲ探 求 セ リ. 第1節 日ノ 非 經 口 的 竝 ニ 經 口 的 生 體 内 「カ ル チ ウ ム」輪 入 ガ 生 體 内 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ニ 及 ボ ス 影 響 第1項. 鹽 化 「カル チ ウ ム」靜 脉 内注 射 後 ノ生 體 内「カル チ ウ ム」代謝 ノ變 化 第1目 使 用 動 物 諸 條件 前 ニ 同 ジ. 0.5%ノ ム 」水 溶 液 ヲ毎 體 重1kgニ 内 注 射 ヲ行 ヒ, 實 驗方 法竝 ニ對照實驗 鹽 化「カ ル チウ 附 キ4ccノ 割 ニ 毎 日靜 脉 1週 間 後 ニ 各 部 ノ「カ ル チウ ム」量 ヲ 血 管 ヲ露 出 セ シメ得,此 處 ニ於 テ内 經1/4mm, ノ靜 脉 注 射 針 ヲ以 テ 「カ ル チ ウム」溶 液 ノ靜脉 内 注 射 ヲ行 ヘ リ,注 射 後 ハ皮 膚 切開 口 ヲ一 針 縫 合 ヲ施 シ置 ケ リ. 檢 セ リ.靜 脉 内注 射 ハ 主 トシテ 注 射 比 較 的 容 易 ナ ル 斯 ク シテ 毎 日上 方 ニ皮 膚 切開 口 ヲ移 轉 セ シム レバ, 股 靜 脉 ヲ選 ビ,時 ニ尾 靜 脉 内 注 射 ヲ用 ヒ タ リ.白鼠 ノ 兩 側 ニ於 テ7囘 ハ 注 射 施 行 シ得 可 ク,血 管走 行 ガ 注 股 靜 脉 ハ 其 ノ走 行 明 ニ シテ,下 肢 内 側 ノ毛 ヲ舅 除 シ 射 ニ不 便 ナ ル モ ノハ 尾 靜 脉 内 注 射 ヲ以テ 代 用 セ リ. 「ア ル コー ル」ヲ以 テ 消 毒 スレ バ,既 ニ血 管 走 行歴 然 ト シテ皮 下 ニ透 視 シ得 ラ レ,成 ル 可 ク下 部 ニ於 テ約 半 糎 足 ラ ズ ノ極 メテ小 ナ ル皮 膚 切開 ヲ施 セ バ直 チ ニ 175 對 照 實 驗 トシテ ハ同 一 條 件 ノ動 物 ニ同 一 割 合 ニ滅 菌 蒸 溜 水 ノ靜脉 内 注 射 ヲ行 ヒ タル モ ノヲ使 用 セ リ. 3208 兼 松 徳 第2目 第14表 次 郎 實 驗 成 績 正 常 白 鼠 ニ鹽 化「カ ル チ ウ ム」靜脉 内注 射 後 ノ 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 對照=滅 菌蒸溜水 靜脉 的注射 實 驗 ノ結 果 ヲ按 ズ ル ニ,對 照 實 驗 ニ於 テ ハ 各 部「カ 供 給 セ ラ レ タル 「カ ル チ ウ ム 」ハ 沈 着 セ ザ ル ノ ミ ナ ラ ル チウ ム」 量 ハ 殆 ド何 等 ノ影 響 ナ キ ヲ認 ム.然 ル ニ ズ, 鹽 化「カル チ ウ ム」靜 脉 内 注 射 ニ於 テ ハ 血清 「カ ル チ 人 工 的 「カ ル チ ウ ム 」過 剩 現 象 ハ 體 内 ノ「カ ル チ ウ ム 」 ウ ム」量 ノ著 明 ナ ル上 昇 ヲ認 ム ル ニ反 シ,骨 「カ ル チ 代 謝 ノ障 碍 ヲ 惹 起 セ シ メ,輸 Mac Callumノ 主 唱 セ ル 如 ク健 常 生 體 内 ニ於 テ 入 セ ラ レタル ウ ム」 量 ハ 却 テ 減 少 著 明 ナ リ.即 チ余 ノ賓 驗 ノ結 果 ウ ム 」ハ 寧 ロ 異 物 ト ナ リテ 働 キ,既 ニ於 テ モ「カ ル チ ウ ム」ノ蓮 續 的 生 體 内輸 入 ハ,明 ム 」 ノ 移 動 ヲ 起 シ,其 組 織 「カ ル テ ウ ム 」ノ 減 少 ヲ 認 ム.殊 第2項 ニ ニ骨 ニ 對 シ テ ハ 「カ ル チ 存 沈 着 「カ ル チ ウ ノ減 少 ヲ 招 致 ス ル モ ノ ナ ラ ン ト推 意 セ ラ ル. 沈 降炭 酸 「カ ル チ ウ ム」經 口的 投 與 後 ノ生 體 内 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 Mac Callumノ 提 言 ニ從 ヘ バ 「カ ル チ ウ ム 」ノ過 剩 食 餌 ヲ 以 テ 白 鼠 ヲ飼 育 セ バ 骨 ニ 石 灰 減 少,骨 ビ 脆 弱 ヲ認 ム ル ノ事 實 ニ基 キ,余 萎 縮及 モ 亦標 準 食 餌 ニ對 シ「カ ル チ ウ ム 」鹽 類 ヲ 加 ヘ テ 「カ ル チ ウ ム」過 剩 食 餌 「カ ル チ ウ ム 」鹽 類 添 加 ニ 際 シ 其 ノ 標 準 ヲ 定 ム ル Mac Cullumノ 所 謂 「適 合 度 」(Optimum Cullum)ハCa:P=1:0.67ト ニ對 シテ5倍 メ テ,骨 ノ發 育 不良 ニシ テ石 灰 化 障 碍 ヲ認 メ タ リ. 又 木 村,和 nach ナ セ ル ニ ヨ リ,之 ノ「カル チ ウ ム」過 剩 食 ナ ラ シ 田兩 氏 ハ「「ラ ツテ 」ノ飼 育 法」ナ ル 研究 ニ於 テ種 種 ナ ル飼 料 ノ化 學 的 構 成 ヲ檢 シ,其 ノ飼 料 ノCa: ト ナ シ共 ノ結 果 ヲ檢 セ リ. 爲Muc timum" Pヲ"Optimum" 「カ ル チ ウ ム 」CaCo3ヲ 依 テ 余 ハMac 木 村,和 ニ ス ル可 ク常 ニ沈 降 炭 酸 添 加 セ リ. Callumノ 提 言,櫻 井 氏 ノ實 驗 及 ビ 田 兩 氏 ノ報 告 言基 キ テ,余 ノ用 ヒ シ 標 準 食 ヲ 基 準 ト シ テ 任 意 ノ 「カ ル チ ウ ム 」 ヲ 添 加 ス レ バ 「カ 餌 ニ 對 シ テ 之 ヲ5*Ca ル ヂ ウ ム 」過 剩 食 タ ラ シ メ 得 可 シ. 沈 降 炭 酸 「カ ル チ ゥ ム 」CaCo3ヲ 櫻 井 氏 ハ 彼 ノ 實 驗 ニ 於 テMac Callumノ"Op 第1目 「カ ル チ ウム 」過 剩 試 驗食 餌 作製 ニ當 リ,標 準 食 ニ 使 用 セ シ ト同 樣 ナ ル原 米 ヲ之 ト同樣 ナ ル乾 燥 度 ニ於 nach Mac Cullumト 爲 ス可 ク 添 加 シ テ 「カ ル チ ウ ム 」過 剩 食 餌 トセ リ. 實 驗 方 法 テ粉 末 卜爲 シ,之 ニ5*Caト 爲 ス可 ク沈 降 炭 酸 「カ ル チ ウ ム」(CaCo3)ヲ 加 ヘ充分 混 和 セ リ.立 米 粉 作 製 176 上 皮 小 體 ノ「カ ル チ ウ ム」新 陳代 謝 ニ及 ボ ス影 響 3209 ハ 常 ニ其 ノ粉 粒 ノ一 定 ヲ期 セ ン ガ タメ ニ,當 院 藥 局 リ.依 テ 成 規 ノ條 件 ニ叶 ヘ ル 白 鼠 ニ,早 朝15gノ ニ依 頼 シテ 同 一 條件 ノ下 ニ粉 末 ト爲 セ リ.投 與 ニ當 ル チ ウ ム」 混 合 原米 粉 ヲ水 ヲ以 テ 煉 リ之 ニ一 定 少 量 リ此 ノ粉 末 一 定 量 ヲ水 ヲ以 テ 煉 リ與 フル事 トセ リ. ノ茶葉 ヲ 加 ヘテ 與 ヘ シ ニ,常 ニ孰 レノ例 モ全 量 ヲ食 余 ノ多 數 ノ例 ニ就 キ幾 囘 カ ノ觀 察 ノ結 果,個 體 ノ食 ヒ盡 セ リ. 欲 状 態 ニ ヨ リテ多 少 ノ相 異 アル モ,略 略1日15gヲ 斯 クシ テ1週 間試 驗食 餌 ノ投 與 ヲ行 ヒ タル後 各 部 投 與 ス レバ過 不 足 ナ ク食 ヒ盡 ス 限 度 ヲ 探 知 シ得 タ 第2目 第15表 正 常 白 鼠 ニCaCo3經 「カ ノ「ヵ ル チ ウ ム」量 ノ測 定 ヲ行 ヘ リ. 實 驗 成 績 口 的投 與 後 ノ「カ ル チ ウム」代謝 ノ變 化 本 實 驗 ノ結 果 ニ於 テ モ血 清 「カ ル チ ウ ム」ニハ著 明 事 實 ハ 獨 リ實 驗 的 ノ ミナ ラ ズ,臨 牀 的 ニ モ亦 重 要 ナ ナ ル 上 昇 ヲ認 ム ル ニ拘 ハ ラ ズ,組 織 「カ ルチ ウ ム」殊 ル 意 義 ア ル モ ノ ト思 考 セ ラ ル.此 處 ニ於 テ 佐 伯,大 ニ骨 及 ビ腹 部 内臟 實質 性臟 器「カ ル チウ ム」量 ハ減 少 野,中 野 氏 等 ノ實 驗 ノ結 果 モ余 ノ檢 索 ニ徴 シテ 首 肯 セ リ.特 ニ本 實 驗 ニ於 テ ハ 筋 肉 「カル チウ ム」量 ハ 正 シ得 ラ ル ル所 ナ リ. 常 量 ト大 體 ニ於 テ 大差 ナ シ.骨 「カル チ ウム」量 ノ減 次 ニ此 處 ニ與 味 ア ル事 實 ハ 同 ジ ク生 體 内 「カ ル チ 井 氏 ノ實 驗 ト相 ウム 」輸 入 ニ於 テ モ,其 ノ靜 脉 内 注 射 ト經 口的 投 與 ト 口的「カル チ ウム」投 與 モ 亦 正 ニ於 テ骨 「カ ル チ ウ ム」量 ノ變化 ニ差 異 アル 事 實 ニ シ 常 生 體 ニ對 シ骨 「カル チ ウ ム」量 ノ增 加 セ ザ ル ノ ミナ テ,強 制 的 ニ 注 射 ニ因 リテ 血 管 内 ニ輸 入 サ レタ ル場 ラ ズ寧 ロ其 ノ減 少 ヲ認 ム ル ノ結 果 ヲ得 タ リ.前 項 實 合 ト,消 化 管 ヨ リ吸 收 セ ラ レタル 場合 トニ於 テ,共 驗 ニ於 テ モ 本 實 驗 ニ於 テ モ亦 同 樣 ナ ル結 果 ヲ認 メ, 處 ニ何 等 カ ノ生 體 内「カ ル チ ウム」代 謝 ニ及 ボ ス影 響 人 工 的 生 體 内「カ ル チ ウ ム」輸 入 ハ 正 常 骨 ニ對 シ テ有 ノ差 異 ア ラ ン モ ノ ト想 像 サ ル.依 テ余 ハ 尚 ホ 次 ノ直 害 ニ作 用 シ,既 存 骨 「カ ル チ ウ ム」ノ減 少 ヲ來 タス ノ 驗 ヲ試 ミタ リ. 少 セ ル點 ニ關 シテ ハMacCallum,櫻 一 致 セ ル所 ニ シテ,經 第3項 鹽 化 「ヵ ル チ ウ ム」經 口的 投 與後 ノ生體 内 「カ ル チ ウ ム 」代 謝 ノ變 化 余 ハ 前2項 實 驗 ニ於 テ 經 口的 竝 ニ非 經 口的 「カル タ リ.依 テ 尚 ホ之 ヲ追 究 セ ンガ 爲 ニ靜 脉 内注 射 ニ使 チ ウ ム」投 與 ガ骨 及 ビ他 ノ組 織 「カ ル チ ウ ム」 ノ減 少 用 セ ル ト同 一 鹽 類 ヲ使 用 シテ 之 ヲ比 較 セ ン トス.即 ヲ來 タ ス ノ事 實 ヲ認 メ タル モ,靜 脉 内注 射 ト經 口 的 チ靜 脉 内 注 射 時 ニ使 用 セ ル鹽 化 「カ ルチ ウ ム」 ヲ用 投 與 トニ於 テ兩 者 ノ間 ニ 沈 着 「カ ル チウ ム 」殊 ニ 骨 ヒ,血 清 「カ ル チ ウ ム」量 ガ靜 脉 内注 射 時 ト略 略 同 量 「カ ル チ ウ ム」ノ變 化 ニ差 異 ヲ認 ム ル ノ事實 ヲ認 知 シ ノ「カル チ ウ ム」量 ヲ示 セ ル 際 ニ,骨 及 ビ他 ノ組 織「カ 177 3210 兼 松德 次 郎 ル チ ウ ム」ガ如 何 ナ ル比 率 ニ存 ス ル ヤ ヲ 檢 セ リ.之 ニ ニ ヨ リテ 靜脉 内 注 射 時 ト略 略同 量 ノ血淸 「カル チウ 對 シテ 余 ノ檢 索 ニ依 レ バ 玄 米 粉100gニ ム」 量 ノ上 昇 ヲ認 ムル ヲ探 知 シ得 タ リ. チ ウ ム」2gヲ 混 ジ タル モ ノ15gヲ 鹽 化 「カ ル 毎 日投 與 ス ル事 第1目 實 驗 方 法 使 用 動 物 諸 條 件 前 ニ同 ジ.前 項 實 驗 ニ使 用 セ ル ト 同 樣 ナル 玄 米 粉100gニ 鹽 化 「カ ル チ ウ ム」2gヲ 混 第2目 實 驗 ノ結 果 ヲ 觀 ル ニ,鹽 水 ヲ以 テ 煉 リ,一 定 少 量 ノ菜葉 ト共 ニ毎 早 朝 投 與 シ, 1週 間 之 ヲ經 續 ジ充 分 混 和 セ ル モ ノ ヲ以 テ 試 驗 食 餌 トナ ス.此 ノ鹽 第16表 化「カ ル チ ウ ム」混 合 玄 米 粉15gヲ セ ル後 各部 「カ ル チ ウ ム」量 ノ測 定 ヲ行 ヘ リ. 正 常 白鼠 ニCaCl2經 實 驗 成 績 口的 投 與 後 ノ「カル チウ ム」代 謝 ノ變 化 化 「カ ル チ ウ ム 」經 口 的 投 チ今 非 經 口的 ニ輸 入 セ ラ レ タル「カル チウ ム」ハ 所謂 與 ニ 於 テ モ 前 實 驗 同 樣 組 織 「カ ル チ ウ ム 」ノ減 少 及 ビ 流 動 「カ ル チ ウ ム」トシテ 血 中 ニ增 量 ス ル ニ 拘 ハ ラ 血淸 「カ ル チ ウ ム 」ノ 上 昇 ヲ認 メ, Mac 提言 ズ,組 織 中 ニ沈 着 固 定 ス ル事 ナ ク,更 ニ進 ミテ 斯 ル 實 驗 ノ結 果 ト比 較 ス 状 態 ニ於 テ ハ 組 織 ト血 液 間 ノ「カ ル チ ウ ム」ノ平 衡 ヲ ニ 一 致 セ リ.而 ル ニ,血淸 12-12.5mg%,經 %ニ シ テ 之 ヲ 第1頂 Callumノ 「カ ル チ ウ ム 」量 ハ 靜 脉 内 注 射 時 ニ 於 テ ハ 口的 投 與 ノ場 合 ハ12.2-12.8mg シ テ 兩 者 間 ニ 大 差 ナ キ ニ 拘 ハ ラ ズ,骨 「カ ル チ 失 シ,却 テ 組 織「カ ル チウ ム」ノ減 少 ヲ招 來 ス ル ヲ認 ム,之 即 チ 非 經 口的 ニ 投 與 セ ラレ タル「カル チ ウ ム」 ハ,單 ナ ル異 物 トシテ 血 中 ニ輸 入 サ レ,速 ニ排 泄 サ ウ ム 」量 ハ 靜 脉 内 注 射 時 ニ ハ15.058-15.918g%,經 ニ ル 反 シ,今 經 口的 ニ輸 入 セ ラ レタル 「カ ルチ ウ ム」 口 的 投 與 時 ニ ハ16.679-17.188g%ニ ハ腸 管 通 過 ニ際 シ,生 體 ニ適 應 セル 固 有 ノ「カ ル チ ウ シ テ 明 ニ其 ノ ム 」状 態 トシテ 血 中 ニ移 行 ス ルモ ノ ナ ラ ン.此 ノ兩 者 間 ニ 差 異 ア ル ヲ 認 メ ラ ル. 惟 フ ニ此等 ノ事 實 ハ實 驗 的 ニ興 味 ア ル ノ ミ ナ ラ ズ,臨 牀 的 ニモ 著 シ ク重 要 ナ ル意 義 ア ル ヲ信 ズ.即 第4項 ノ相 違 ハ 引 イテ 生 體 内 ニ於 ケル 「カ ルチ ウ ム」代 謝 ニ 及 ボ ス影 響 ニ差 異 ヲ及 ボ ス モ ノナ ラ ン ト推 セ ラル. 概 括 非 經 口的 竝 ニ經 口 的 生體 内 「カ ル チ ウ ム」輸 入 ハ 共 ニ生體 内 「カ ル チ ウ ム」新 陳 代 謝 ヲ障 碍 セ シ メ,血 中「カル チ ウ ム」量 ノ上 昇 スル ニ反 シ,組 識「カ ル チ ウ ム」ノ減 少 ヲ來 セ リ.而 シテ非 經 口 的 「カ ル チ ウ ム」輸 入 ハ經 口的 「カ ル チ ウ ム」輸 入 ニ比 シテ沈 着 「カル チ ウ ム.」 ノ減 少度 著 明 ニ シ テ,就 中骨 「カ ル チ ウ ム」ニ於 テ其 ノ影 響 最 モ著 シ,之 即 チ前 者 ハ 單 ナル異 物 トシテ血 管 内 ニ輸 178 上 皮 小 體 ノ「カ ル チウ ム」新 陳 代 謝 ニ及 ボ ス影 響 入 セ シ メ ラ レタ ル モ ノ ニ シテ,後 3211 者 バ 一 度 腸 管 ヨ リ固 有 「カ ル チ ウ ム」 ト シ テ 吸 收 サ レ,兩 者間 ノ 由 テ 來 ル 生 體 内 「カ ル チ ウ ム 」 代 謝 ニ及 ボ ス影 響 モ 亦 相 違 ス ル ニ 基 ク モ ノ ナ ラ ン ト思 考 セ ラ ル.此 ノ 現 象 ハ 實 驗 的 ニ 興 味 ア ル ノ ミ ナ ラ ズ,臨 牀 的 ニ モ 亦 重 要 ナ ル 意 義 ア ル モ ノ ト思 惟 セ ラ ル. 第2節 非 經 口的 竝 ニ 經 口 的 「カ ル チ ウ ム」輸 入 時 ニ 於 テ 生 體 内「カル チ ウ ム」代 謝 ニ 及 ボ ス上 皮 小 體 機 能 ノ意 義 余 ハ前 節 實 驗 ニ 於 テ 非 經 口的 竝 ニ 經 口的 生體 内 シ トセ リ.此 關 係 ハ 經 口 的 「カ ル チ ウ ム 」投 與 ト共 ニ 「カル チ ウ ム」輸 入 ガ,生 體 内「カ ル チ ウ ム」代 謝 ニ及 上 皮 小 體 「エ ク ス ト ラ ク ト」注 射 ヲ 爲 シ タ ル 場 合 モ 同 ボ ス影 響 ニ就 キ テ 檢 索 ヲ遂 ゲ タ リ.依 テ本 節 ニ於 テ 樣 ナ ル 結 果 ナ ル ヲ 報 告 セ リ.稻 葉 氏 モ 亦 鹽 化 「カ ル チ ハ 此 ノ際 上 皮 小 體 機 能 ガ如 何 ナ ル意 義 ヲ 有 セ ル ヤ ニ ウ ム 」 ト共 ニ 上 皮 小 體 製 劑 タ ル 「パ ラ チ レ ニ ン」 ノ 靜 關 シ之 ヲ考 究 セ ン トス. 脉 内 注 射 ヲ 行 ヒ テ,血 此 ノ問 題 ニ關 シテ ハ 今 日マ デ 幾多 ノ報 告 ア ル モ, 中 「カ ル チ ウ ム 」ノ增 量 程 度 ヲ 單 獨 「カ ル チ ウ ム」注 射 時 ト 比 較 シ,其 ノ「カ ル チ ウ 其 ノ多 クハ 血 液 「カ ル チ ウ ム」即 チ流 動 「カル チ ウム」 ム」ノ 上 昇 度 大 差 ナ キ モ,高 「カ ル チ ウ ム 」血 ノ持 續 著 新 陳 代謝 ノ ミノ研 究 多 ク シテ,組 織 「カ ル チ ウ ム」即 シ ク 延 長 セ ル 事 實 ヲ 認 メ タ リ.又Bomoskow チ 沈 着 「カ ル チ ウ ム」ノ新 陳 代 謝 ノ檢 索 極 メテ 寥 寥 タ ハ 正 常 家 兎 ニ 鹽 化 「カ ル チ ウ ム 」 又 ハ 乳 酸 「カ ル チ ウ ル モ ノ ナ リ. ム」 ヲ 皮 下 又 ハ 經 口 的 ニ 投 與 シ.血 文 獻 ヲ按 ズ ル ニ1925年Collipガ 分 ノ抽 出 ニ成 功 シテ以 來,漸 上皮小體有效成 漸此 ノ方 面 ノ業 績 續 出 ノ上 昇 ヲ 來 サ シ メ,之 ス ル カ,又 (1930) 中 「カ ル チ ウ ム 」 ニ 上 皮 小 體 「ホ ル モ ン」ヲ 供 給 ハ 豫 メ上 皮 小 體 「ホ ル モ ン」ニ テ 處 置 セ ル セ リ ト雖 モ,未 ダ 其 ノ研 究 ハ血 液 竝 ニ尿 中 ヘ ノ排 泄 家 兎 ニ 鹽 化 「カ ル チ ウ ム 」又 ハ 乳 酸 「カ ル チ ウ ム 」ヲ 同 現 象 ニ於 ケ ル 範圍 ヲ出 デザ ルモ ノ多 シ.即 チ其 ノ多 樣 ニ 投 與 ス レ バ,孰 クハ 「カ ル チ ウ ム」ヲ 投 與 セ シ場 合 ニ上 皮 小 體 「ホ ル 下 ヲ 來 タ シ,後 モ ン」ヲ符 與 セ シ變 化 ニ就 キテ ハ,血 液 「カ ル チ ウ ム」 上 皮 小 體 「ホ ル モ ン」ハ 「カ ル チ ウ ム 」輸 入 ニ 對 シテ 何 ノ消 長 或 ハ 尿 中 ヘ ノ排 泄 現 象 ニ於 ケ ル檢 索 ニ止 リ, 等 カ ノ關 係 ア ル ヲ 認 ム ト稱 セ リ.Dragestedtハ 此 ノ際 ニ於 ケ ル組 織 「カ ル チ ウ ム」ノ新 陳 代 謝 ヲ檢 索 小 體 「エ ク ス トラ ク ト」注 射 ト「カ ル チ ウ ム 」ノ經 口 的 セ ル モ ノハ極 メ テ 尠 シ,更 ニ進 ミテ此 ノ際 ニ於 ケル 投 與 トヲ 併 用 シ,之 血 液 及 ビ組 織 間 ノ「カ ル チ ウ ム」新 陳代 謝 即 チ流 動 竝 ウ ム 」量 遙 ニ 高 キ 事 實 ヲ 證 明 セ リ. ニ 沈 着「カ ル チ ウム 」ノ相 互 關 係 ニ 就 キ テ之 ヲ探 究 セ レ モ 瞬 時 血 中 「カ ル チ ウ ム 」ノ低 著 明 ニ 上 昇 ス ル ノ 事 實 ヨ リ考 フ レバ, 上皮 ガ 單 獨 使 用 ヨ リ モ 血 中 「カ ル チ 次 ニ 組 織 「カ ル チ ウ ム 」ニ 對 ス ル,人 工 的 「カ ル チ ル モ ノニ 至 リテ ハ余 ノ寡 聞 ナ ル未 ダ之 ア ル ヲ知 ラザ ウ ム 」輸 入 ト上 皮 小 體 「ホ ル モ ン」 ト ノ關 係 ハ 其 ノ報 ル ナ リ. 告 實 ニ寥 寥 タル モ ノ ナ リ.僅 ニBoez (1919)ハ Max Reiss (1927)ハ 犬 ニ 於 テ鹽 化 「カル チ ウ ム」ヲ 家兎ニ 馬 ノ上 皮 小 體 ト共 ニ燐 酸 「カ ル チ ウ ム 」ヲ 與 ヘ タ ル ニ 注 射 シ,同 時 ニ上 皮小 體「エ クス トラ ク ト」ヲ注 射 セ 骨 「カ ル チ ウ ム 」 ノ增 加 ヲ 認 メ, バ 單 獨 「カ ル チ ウ ム」注 射 ニ比 シテ 血 中「カ ルチ ウ ム」 餌 中 ニ 「カ ル チ ウ ム 」 ヲ 添 加 シ 同 時 ニ上 皮 小 體 「ホ ル ノ上 昇 著 明 ニ シテ,高 「カ ル チ ウ ム」血 ノ持 續 時 間 長 モ ン」ノ 適 量 ガ 注 射 サ レ タ ル 際,始 179 Heuper (1927)ハ 食 メ テ 假 骨 中 ノ「カ 3212 兼 松德 ル チ ウ ム」 ノ沈 着 良 結 果 ヲ奏 セ ル ヲ報 告 セル ノ ミナ リ. 次 郎 工 的 上 皮 小體 機 能 亢進 ヲ起 サ シ メ シ際 ニ,流 動 竝 ニ 沈 着 「カ ル チ ウ ム」ニ如 何 ナ ル影 響 ヲ及 ボ ス ヤ ニ就 キ 以 上 諸 家 ノ業 績 ハ 孰 レモ 斷 片 的 ニ シテ,其 ノ實 驗 テ 之 ヲ檢 セ リ.殊 ニ人 工 的上 皮 小 體 機 能 亢進 ヲ起 サ 方 法 不完 全 ニ シテ 信 ヲ置 キ 難 キ モ ノ ア リ.余 ハ非 經 シ ムル 爲 ニ ハ同 種 上 皮 小 體 過 移 植 或 ハ 上 皮小 體 「エ 口的 或 ハ經 口的 ニ「カル チ ウ ム」ヲ投 與 シ,同 時 ニ人 クス トラ ク ト」注 射 ヲ行 ヘ リ. 第1項 同種 上 皮 小體 過 移 植 白 鼠 ニ鹽 化 「カ ル チ ウ ム」靜 脉 内 注 射 後 ノ 生 體 内 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 第1目 成 規 ノ諸 條 件 ニ適 セ ル正 常 白 鼠 ニ,之 ト同 一 時 期 ニ飼 育 セ ル同 種.同 性 略 略同 體 重 ノ正常 動 物 ノ上 皮 小 體 ヲ,腹 壁 皮 下 組 織 内 ニ過 移 植 ヲ行 ヒ テ,之 ニ毎 第2目 第17表 實 驗 方 法 日0.5%ノ 就 キ4ccノ 鹽 化 「カ ル チ ウ ム 」水 溶 液 ヲ 毎 體 重1kgニ 割 ニ 靜 脉 内 ニ 注 射 ス.斯 ク シ テ1週 間 ヲ 經 過 セ シ メ テ 各 部 ノ「カ ル チ ウ ム 」量 ヲ 測 定 セ リ. 實 驗 成 績 同種 上 皮 小體 過 移植 白 鼠 ニCaCl2靜 脉 内注 射 後 ノ 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ 變 化 本 實 驗 ノ結 果 ハ之 ヲ單 獨 鹽化 「カ ルチ ウ ム」靜 脉 内 斯 ノ如 ク鹽 化 「カ ル チ ウ ム」靜 脉 内注 射 ト共 ニ同 種 注 射 ノ場 合 ト比 較 ス レバ明 ニ兩 者間 ニ差 異 ア ル ヲ認 上 皮 小 體 過 移 植 ヲ併 用 セ ル場 合 ハ,之 ヲ單 獨 鹽 化 「カ ム(第14表 チ血淸 「カ ルチ ウ ルチ ウ ム」靜 脉 内注 射 ノ場 合 ト比 ス ル ニ,流 動 「カ ル ム」ハ其 ノ上 昇 著 明 ニ シテ 單 獨 鹽 化 「カ ル チ ウ ム」靜 チ ウ ム」ノ上 昇 度 著 明 ニ シテ,沈 着 「カ ル チ ウ ム」 ノ 脉 内 注射 ト比 較 スル ニ其 ノ上昇 度 著 シ.又 腹 部 内臟 減 少度 少 シ.此 ノ差 異 タ ル ヤ明 ニ上 皮 小 體 機 能 過剩 實 質 性 臟 器 ノ「カ ル チ ウ ム」量 ハ 正常 量 ヨ リ少 シ ト雖 ニ基 因 ス ル モ ノ ト思 考 セ ラ レ,此 ノ際 ニ於 ケ ル上 皮 モ單 獨「カ ル チ ウ ム」注 射 ノ場 合 ニ比 シ其 ノ減 少 度 遙 小 體 機 能 亢 進 即 チ「ホ ル モ ン」ノ增 加 ハ 「カ ル チ ウ ム」 ニ少 ク,骨 「カ ル チ ウ ム」ニ於 テ モ 同 樣 ナ ル結 果 ヲ得 ノ生 體 内輸 入 ニ因 ル生體 内「カ ル チウ ム」新 陳 代 謝 ノ タ リ.而 シテ 筋 肉 「カ ル チ ウ ム」量 ハ 殆 ド正 常 値 ヲ示 失 調 ヲ調節 ス ル モ ノナ ル ベ シ ト信 ズ. 及 ビ 第17表 參 照).即 セ ル ヲ認 ム. 第2項 同種 上皮 小 體過 移植 白 鼠 ニ沈 降 炭 酸 「カル チ ウ ム」 經 口 的 投 與 後 ノ生 體 内 「カ ル チウ ム」代 謝 ノ變 化 第1目 實 驗 方 法 180 上 皮 小 體 ノ「カ ル チ ウ ム」新 陳 代 謝 ニ及 ボ ス影 響 前 項 同 樣 ニ成 規 ノ諸 條件 ニ適 セ ル 正 常 白 鼠 ニ同 種 項 參 照)ヲ 投 與 シ1遇 間 後 ニ生 體 内 各 部 ノ「カ ル チ ウ 上 皮 小 體 ヲ腹 壁 皮 下 組 織 内 ニ過 移 植 ヲ行 ヒ,之 ニ毎 日沈 降 炭 酸 「カル チ ウ ム」混 合試 驗 食餌(第9章 ム量 ヲ檢 セ リ. 第2 第2目 第18表 3213 實 驗 成 績 同 種 上 皮 小體 過 移 植 白 鼠 ニCaCo3經 口的 投 與 後 ノ 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 本 實 驗 ノ結 果 ヲ觀 ル ニ之 ト沈 降 炭 酸 「カ ル チ ウ ム」 ノ單 獨 經 口 的投 與(第9章 第2項)ト ヲ 比較 ス ル ニ兩 者 間 ノ差 異 著 明 ナ リ.就 中 血淸 及 ビ骨 「カ ル チ ウ ム」 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ障 碍 度 ノ僅 少 サ ル ヲ證 明 シ得 タ リ.然 ル ニ今 又 「カ ル チ ウ ム」ノ經 口的 投 與 ニ加 フル 量 ニ於 テ其 ノ差 異 明 ナ リ. 即 チ血淸 「カ ル チ ウ ム」量 ハ單 獨經 口的 投 與 ノ場 合 ハ13.3-13.6mg%ナ 既 ニ余 ハ 前 節 實 驗 ニ於 テ生 體 内「カ ル チ ウ ム」輸 入 ハ 經 口的 投 與 ト靜 脉 内 注射 トニ於 テ,前 者 ハ生 體 内 ニ,同種 上 皮 小 體 過 移 植 ヲ併 用 セ ンカ,一般 ニ體 内「カ ル ニ比 シ本 實 驗 ニ於 テ ハ14.2 ル チ ウ ム」 量 ハ 單 獨 經 口的 投 與 ニ比 シ テ其 ノ增加 ヲ シテ 前 者 ニ比 シテ其 ノ上 昇 度 ノ著 明 示 ス ノ ミナ ラ ズ,骨 「カ ル チ ウ ム」量 ハ正 常 量 以 上 ニ ナ ル事 歴 然 タ リ.又 骨 「カル チ ウ ム」量 ハ單 獨 經 口的 上 昇 ノ傾 向 ヲ示 セ リ.即 チ今 日 マ デ先 人 ノ期 待 セ ル 投 與 ノ場 合 ハ16.368-17.154g%即 骨 「カ ル チ ウ ム」 ノ增加 ハ,經 口的 「カ ル チ ウ ム」投 -14.7mg%ニ チ正 常 量 乃至 正 常 量 以 下 ナ ル ニ反 シ本 實 驗 ニ於 テ ハ17.532-18.232 與 ト同 時 ニ同 種 上皮 小 體 過 移 植 ヲ行 ヒテ 始 メ テ其 ノ g%即 目的 ヲ逹 セ ル モ ノ ニ シテ, Boez, Heuper, Dragestedt チ 正 常 乃至 正 常 量 以上 ニ シテ骨 「カ ル チ ウ ム」 ハ 上 昇 ノ傾 向 ヲ認 知 セ リ.内 臟 「カ ル チ ウ ム」モ 正常 等 ノ上 皮 小 體 「エ ク ス トラ ク ト」ヲ應 用 セ ル結 果 ト一 ノ近 似 値 ヲ示 シ筋 肉 「カ ル チ ウ ム」ハ正 常 量 ニ在 リ. 致 シ氏 等 ノ説 ノ眞 ナ ル事 ヲ確 認 セ リ.然 リ而 シテ 未 此 ノ結 果 ニ於 テ モ生 體 内「カ ル チ ウ ム」輸 入 ニ 因 ル ダ移 植 ヲ利 用 シテ 此 ノ結 果 ヲ化 學 的 ニ闡 明 セ ル モ ノ 生 體 内「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ失 調 ハ,過 移 植 ニ 因 ル上 余 ノ寡 聞 ナ ル未 ダ之 ア ル ヲ知 ラザ ル ナ リ.余 ハ 本 實 皮 小 體 機 能 亢 進 ニ因 リテ 明 ニ調 節 サ レ,殊 ニ本 實 驗 驗 ニ於 テ骨 「カ ル チ ウ ム」ノ ミナ ラ ズ,之 ヲ生 體 内流 於 テ姶 メテ 骨 「カ ル チ ウ ム」 ノ增加 ノ傾 向 ヲ認 メ得 動 竝 ニ沈 着 「カ ル チ ウ ム」ニ就 キ テ化 學 的 ニ闡 明 シ得 クル ナ リ. タ リ. 第3項 同 種 上皮 小 體 過 移 植 白 鼠 ニ鹽 化 「カ ル チウ ム」經 口的 投 與 後 ノ 生 體 内「カル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 第1目 前 實 驗 同 樣 ニ正 常 白 鼠 ノ腹 壁 皮 下 組 織 内 ニ同 種 上 皮 小 體 ノ過 移 植 ヲ行 ヒ,之 ニ鹽 化「カ ルチ ウ ム」混 合 181 實 驗 方 法 試 驗食(第9章 第3項 參 照)ヲ 毎 日投 與 シ,1週 ノ各 部「カル チ ウ ム」量 ノ測 定 ヲ行 ヘ リ. 間後 3214 兼 松德 第2目 次 第19表 郎 實 驗 成 績 同 種 上皮 小體 過 移 植 白 鼠 ニCaCl2經 口的 投 與 後 ノ 「カル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 實 驗 ノ結 果 ヲ按 ズ ル ニ 前 項 ト同 樣 ナ ル結 果 ヲ得 タ シ ク,内 臟 「カル チ ウ ム」量 ハ 正常 ノ近 似 値 ヲ示 シ, リ.之 ヲ單 獨 鹽 化 「カル チ ウ ム」經 口的 投 與 ノ場 合 ト 筋 肉 「カル チウ ム」量 ハ 正 常 量 トナ リ,骨 「カ ル チウ 比 ス ル ニ,一 般 ニ其 ノ體 内「カ ル チ ウ ム」電增 加 セ リ ム」量 ハ寧 ロ上 昇 ノ傾 向 ヲ 呈 セ リ.此 處 ニ於 テ 今 靜 (第16表 脉 内 鹽 化 「カル チ ウ ム」注 射 ト同 時 ニ同 種 上 皮 小體 過 及 ビ第19表 參 照).即 チ單 獨 鹽 化 「カ ル チ ウ ム」經 口的 投 與 ノ場 合 ニ於 テ ハ,血淸 「カル チウ ム」 移 植 ヲ併 用 セ ル結 果(第9章 量 上 昇 ス ル ニ反 シ,筋 肉 及 ビ 内臟 「カ ル チウ ム」量 ハ モ猶 「カ ル チ ウ ム」新 陳 代 謝 ニ對 シテ 本 實 驗 ノ有 效 ナ 正 常 量 以 下 ニ低 下 シ,骨 「カル チ ウム」量 ハ 正 常 乃 至 ル コ トヲ認 ム.依 テ經 口的 「カル チ ウ ム」投 與 ト共 ニ 正 常 量 以 下 ノ値 ヲ示 セ リ.然 ル ニ鹽 化 「カル チ ウ ム」 同 種 上 皮 小 體 過移 植 ヲ行 ヒ シ際 ニ於 テ,最 モ生 體 内 ノ經 口的 投 與 ト共 ニ 同 種 上皮 小 體 過 移 植 ヲ 試 ミ ン 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ニ良 結 果 ヲ齎 シ,殊 ニ骨 「カ ル チ ウ カ,血淸 「カ ル チ ウ ム」量 前 者 ニ比 シテ 其 ノ上 昇 度 著 ム」增加 ニ効 果 ア ル モ ノ ト信 ズ. 第4項 第2節 第1項)ト 比 スル 上 皮 小體 「エ ク ス トラ ク ト」注 射 竝 ニ鹽 化 「カル チウ ム」經 口 的 投 與後 ノ生體 内 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ變 化 第1目 余 ハ 前2項 實 驗 方 法 ノ實 驗 ニ 於 テ,同 種 上皮 小 體 過 移 植 ノ 於 テ 使 用 セ ル ト同 樣 ナ ル上 皮 小 體 「エ ク ス トラ ク ト」 代 リニ,上 皮 小 體 「エ クス トラク ト」注 射 ヲ併 用 セ バ, ヲ,之 ト同 樣 ナ ル條 件 ニ基 キテ 注 射 ヲ行 ヒ,前 項 ト同 生 體 内「カ ルチ ウ ム」代 謝 ニ如 何 ナ ル結 果 ヲ招 來 ス可 樣 ナ ル 鹽 化 「カ ル チ ウ ム」混 合試 驗 食 ノ投 與 ヲ行 ヒ, キ カ ヲ檢 セ リ. 之 ヲ1週 間 經 續 シ タル後 體 内各 部 ノ「カ ル チウ ム」量 依 テ 成 規 ノ諸 條件 ニ適 セ ル 正 常 白鼠 ニ,第8章 第2目 第20表 CaCl2經 ニ ヲ檢 セ リ. 實 驗 成 績 口 的 投 與 竝 ニ 上 皮 小 體 「エ ク ス トラ ク ト」注 射 後 ノ 「カ ル チ ウ ム 」代 謝 ノ 變 化 182 上 皮 小 體 ノ「カ ル チウ ム」新 陳 代 謝 ニ及 ボ ス 影 響 本 實 驗 ノ結 果 ニ於 テ モ前2項 ト同 樣 ナ ル結 果 ヲ認 結 果 略 略 同 樣 ニ シ テ,孰 メ,「カ ルチ ウ ム」ノ經 口 的 投 與 ト共 ニ上 皮 小 體 「エ ク 投 與 ト共 ニ,一 3215 レ モ 「カ ル チ ウ ム 」ノ經 口 的 ハ 上 皮 小 體 過 移 植 ヲ以 テ,一 ハ 上皮 ス トラ ク ト」 ヲ以 テ上 皮 小 體 機 能 亢進 ヲ起 サ シメ タ 小 體 「エ ク ス トラ ク ト」ヲ 以 テ,上 ル際 ハ,單 獨 「カ ル チ ウ ム」經 口的 投 與 ヲ行 ヒ シ場 合 惹 起 セ シ メ タ ル モ ノ ニ シテ,要 ニ 比 シテ,一 般 體 内「カ ル チ ウム 」增加 ,殊 ニ骨 ニ於 テ ル 上 皮 小 體 「ホ ル モ ン」ノ增 加 ハ 「カ ル チ ウ ム 」代 謝 ニ 其 ノ影 響 著 明 ナ ル ヲ認 ム(第16及 重 要 ナ ル 意 義 ヲ 有 シ,殊 惟 フ ニ前2項 ビ第20表 參 照). ノ實 驗 ニ於 テ モ本 實 驗 ニ於 ノ モ其 ノ 皮小 體 機能 亢 進 ヲ スル ニ 此 ノ際 ニ於 ケ ニ 骨 「カ ル チ ウ ム 」增 加 ニ 必 第5項 要 ナ ル モ ノ ト信 ズ. 概 括 非 經 口的 竝 ニ經 口 的生 體 内 「カル チ ウ ム」輸 入 ト同時 ニ上 皮 小體 ノ機 能 ヲ亢 進 セ シム レバ,「カ ル チウ ム」輸 入 ニ因 ル體 内 「カ ル チ ウ ム」代 謝 障碍 ヲ調 節 セ シムル ニ重 大 ナル 意 義 ヲ有 ス. 即 チ「カル チ ウ ム」ノ靜 脉 内 注射 ト同 時 ニ同 種 上皮 小 體 過 移 植 ヲ行 ヘバ,之 ガ單 獨注 射 ニ比 シ テ,體 内 「カ ル チウ ム」量 ヲ シテ 正 常 ニ近 付 カ シム. 鹽 化 「カ ル チウ ム」或 ハ沈 降 炭 酸 「カ ル チ ウ ム」ノ經 口的 投 與 ト共 ニ同種 上 皮 小 體 過 移植 ヲ併 用 ス レバ,單 獨 鹽 化 「カル チ ウ ム」或 ハ沈 降 炭 酸 「カル チ ウ ム」經 口 的投 與 ノ場 合 ニ比 シテ,體 内「カ ル チ ウ ム」量 遙 ニ增 量 ス.即 チ後 者 ハ孰 レモ血淸 「カ ル チ ウ ウ」上昇 スル ニ反 シ筋 肉竝 ニ腹 部 内 臟 實 質 性 臟 器「カル チ ウ ム」量 ハ 正 常 量 以 下 ニ低 下 シ.骨 「カル チ ウ ム」量 ハ正 常乃 至 正 常量 以 下 ナ リ.之 ニ反 シ前 者 ハ其 ノ血淸 「カ ル チ ウ ム」量 ハ其 ノ上 昇 度 後 者 ヨ リ著 明 ナル ノ ミナ ラ ズ. 内臟 「カ ル チ ウ ム」量 ハ正 常 ノ近 似 値 ヲ示 シ.筋 肉 ハ正 常 量 ヲ認 メ骨 「カ ル チ ウ ム」ハ寧 ロ上 昇 ノ 傾 向 ヲ呈 ス.此 ノ現 象 ハ上 皮 小體 「エ ク ク トラク ト」注 射 ヲ以 テ スル モ同樣 ナ ル結 果 ヲ認 ム. 由 是 觀 之 ル ニ「カル チ ウ ム」ノ經 口的 投 與 ト同時 ニ上 皮 小體 ノ機 能 ヲ亢 進 セ シム レバ.體 内「カ ル チ ウ ム」量 テ正 常 ニ 向 ハ シムル ノ ミナ ラズ.進 ンデ 骨「カ ル チ ウム」ノ增 加 ノ傾 向 ヲ認 ム. 即 チ此 ノ際 ニ於 ケ ル 上 皮小 體 「ホ ル モ ン」ノ增 加 ハ生 體 内「カル チ ウ ム」代 謝 ニ重 大 ナ ル意 義 ヲ 有 シ.就 中 骨 「カ ル チ ウ ム」ニ最 モ 密接 ナ ル 關 係 アル ヲ認 ム. 第10章 組 總括及 ヒ考案 織 「カ ル チ ウ ム」測 定 ニ關 シ在 來 多 ク用 ヒラ レタル 灰 化法 ハ,其 ノ灰 化操 作 ニ際 シテ實 驗 的 誤 差生 ジ易 ク,從 ツ テ余 ノ特 ニ選 ビシ"Autklav-Methode"ナ ル 一新 法 ニ比 シ,正 確 度 ニ於 テ異 常 ナ ル 差 異 アル ハ余 ノ實 驗 數 字 ニ據 リテ モ思 考 シ得 可 ク,從 テ從 來 文 獻 上 ニ 表 ハ レタル 實 驗 數 字 ノ差 異 ノ多 キ ハ其 ノ測 定 法 ヲ灰 化 法 ニ選 ビ シ結 果 ト惟 思 セ ラル. 上 皮 小體 摘 出 ニ因 ル機 能 缺 損 ハ先 人 ノ提 唱 セル如 ク,生 體 内 ノ「カ ル チ ウ ム」量 著 明 ニ減 少 ス ル ヲ認 メ,兩 側 上皮 小體 摘 出 ハ1側 上 皮 小 體摘 出 ニ比 シテ,血淸 竝 ニ組 織 「カル チウ ム」量 ノ減 少 著 明 ナ リ.上 皮 小 體摘 出 後 第1週 側 上 皮 小體(1箇)摘 183 ニ於 テ其 ノ減 少 最 モ著 明 ニ シテ 爾後 漸次 上昇 ス.而 出 ニ於 テハ 血淸,筋 肉,腹 部 内臟 實 質 性 臟 器「カル チ ウ ム」量 ハ 第3週 シテ1 ニ至 リ 3216 兼 松德 次 郎 テ 正 常 量 ニ復 歸 スル モ骨 「カ ル チ ウ ム」量 ノ ミハ第3週 小體(2箇)摘 ニ至 ル モ未 ダ健 常量 ヲ示 サ ズ.兩 側 上 皮 出 ニ於 テ ハ筋 肉,腹 部 内臟 實 質性 臟 器 「カル チ ウ ム」量 ハ第3週 復 歸 ス ル ニ反 シ,血淸 竝 ニ 骨 「カ ル チ ウ ム 」量 共 ニ 第3週 ニ至 リテ 正 常 量 ニ ニ 至 リ テ モ 正 常 量 ニ 復 歸 ス ル コ トナ シ. 上 皮 小體 摘 出 白 鼠 ニ自 家 上 皮 小體 或 ハ 同種 上 皮 小體 ヲ以 テ 代償 的 移植 ヲ行 ヒ,生 體 内 「 カル チ ウ ム」量 ヲ測 定 セル ニ,流 動 竝 ニ沈 着 「カル チ ウ ム」共 ニ其 ノ減 少 ヲ防 止 シ得 ル事 著 明 ニ シテ 上 皮 小 體 摘 出 ニ 因 ル機 能 缺 損 ハ,移 植 ニ ヨ リテ代 償 營 爲 セ ラル ル ヲ認 ム. 又 上 皮 小 體 摘 出 白 鼠 ニ上 皮 小體 「エ ク ス トラ ク ト」注 射 ヲ行 ヒタル 結 果 モ明 ニ 體 内 「カル チ ウ ム」ノ減 少 ヲ防 止 シ得 同樣 ナル 結 果 ヲ得 タ リ. 同 種 上 皮 小體 過 移 植 ハ生 體 内 ニ於 テ,流 動「カ ル チ ウ ム」ヲ上 昇 セ シメ,沈 着 「カル チウ ム」ヲ 減 少 セ シ ム. 上 皮 小 體 「エ ク ス トラ ク ト」 ヲ 正 常 白 鼠 ニ 注 射 セル 際 モ亦 流 動 「カ ル チ ウ ム 」ノ 上 昇 ス ル ニ反 シ,沈 着 「カ ル チ ウ ム 」ノ減 少 著 明 ニ シテ,前 此 兩 者 ノ結 果 ヨ リ考 ア レバ,上 者 ト同 樣 ナ ル 結 果 ヲ得 タ リ. 皮 小 體 機 能 亢 進 ハ,沈 動 「カ ル チ ウ ム」量 ヲ上 昇 セ シ ム ル ノ 事 實 明 ニ シテ, 等 ノ提 唱 ニ 一 致 セ リ.而 化 學 的 ニ 闡 明 シ,以 着 「カ ル チ ウ ム」テ 游 離 減 少 セ シ メ,流 Collip, Greenwald & Gross, Waltner氏 シ テ 余 ハ 同 種 止 皮 少 體 過 移 植 ニ 因 ル 生 體 内 「カ ル チ ウ ム 」代 謝 ノ變 化 ヲ テ 氏 等 ノ 説 ニ 一 新 立 證 ヲ附 加 シ得 タ ル モ ノ ト信 ズ. 之 等 ノ結 果 ヲ 考 察 ス ル ニ,先 人 ノ 云 ヘ ル 如 ク 上 皮 小 體 「カ ル チ ウ ム」新 陳 代 謝 機 能 ハ,生 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ヲ調 節 ス ル モ ノ ニ シ テ,一 方 ニ 於 テ 體 内 「カ ル チ ウ ム」ヲ上 昇 セ シ メ,他 ニ 於 テ ハ 之 ガ 貯 藏 所 ヨ リ 「カ ル チ ウ ム」 ヲ 血 中 ニ游 離 セ シ ム ル,二 「ホ ル モ ン」 ニ テ 營 爲 ス ル ガ 如 シ.即 方面 ツ ノ相 異 リタ ル 作 用 ヲ 同 一 チ 上 皮 小 體 機 能 缺 損 時 ニ於 ケ ル 「ホ ル モ ン」 ノ 給 與 ハ 體 内 「カ ル チ ウ ム」ヲ シ テ 正 常 ニ 向 ハ シ メ ン ト シ,正 常 生 體 ニ於 ケ ル 「ホ ル モ ン」ノ增 加 ハ,血 チ ウ ム 」ヲ上 昇 セ シ ム ル ニ反 シ,既 體 内 中 「カ ル 存 沈 着 「カ ル チ ウ ム」ヲ 游 離 減 少 セ シ ム. 生 體 ニ經 口 的 竝 ニ非 經 口 的 「カ ル チ ウ ム」輸 入 ヲ 行 ヘ ル 場 合 ハ 反 テ 體 内 「カ ル チ ウ ム 」ノ新 陳 代 謝 ノ失 調 ヲ 招 來 シ,既 存 沈 着 「カ ル チ ウ ム 」ヲ 減 少 セ シ ム ル ノ 事 實 ヲ 認 メ, Mac ト同 樣 ナ ル 結 果 ヲ 得 タ リ.而 Callumノ シ テ 余 ハ 此 ノ際 經 口 的 「カ ル チ ウ ム」輸 入 ハ 非 經 口 的 「カ ル チ ウ ム 」 輸 入 ニ比 シテ 其 ノ 沈 着 「カ ル チ ウ ム」ノ減 少 度 少 キ 一 新 事 實 ヲ 認 メ得 タ リ.即 チ 非 經 口 的 ニ投 與 セ ラ レ タ ル 「カ ル チ ウ ム 」ハ 單 ナ ル 異 物 ト シ テ 血 中 ニ 輸 入 サ レ速 ニ排 泄 サ ル ル ニ 反 シ,經 投 與 セ ラ レ タ ル 「カ ル チ ウ ム 」バ 一 度 腸 管 内 ニ 於 テ,生 シ テ 吸 收 サ ル ル モ ノ ニ シ テ,從 提言 口的 ニ 體 ニ 適 應 セル 固 有 「カ ル チ ウ ム」ノ状 態 ト テ此 ノ 兩 者 ノ相 違 ハ生 體 内 「カ ル チ ウ ム 」新 陳 代 謝 ニ及 ボ ス 影 響 モ 亦 自 ラ相 異 ル モ ノ ナ ラ ン ト推 意 サ ル.此 ノ現 象 タ ル ヤ 實 驗 的 ニ興 味 ア ル ノ ミ ナ ラズ,臨 牀的 ニ モ 亦 重 要 ナ ル 意 義 ア ル モ ノ ト信 ズ. 非 經 口 的 竝 ニ經 口 的 生 體 内 「カ ル チ ウ ム」輸 入 ト共 ニ 上 皮 小 體 ノ機 能 ヲ 亢 進 セ シ ム レバ,「 カ ル 184 上 皮 小 體 ノ「カ ル チ ウ ム」新陳 代 謝 ニ及 ボ ス影 響 3217 チ ウ ム」輸 入 ニ 因 ル 生體 内 「カ ル チ ウ ム」代 謝 障 碍 テ調 節 セ シムル ニ重 大 ナ ル意 義 ヲ有 ス.就 中 上 皮 小體 「エ ク ス トラク ト」注 射 又 ハ同 種 上皮 小體 過 移 植 ヲ行 ヒ,同 時 ニ生體 内 「カ ル チ ウ ム」ノ基 材 タ ル 「カ ル チ ウ ム」ヲ經 口的 ニ投 與 スル場 合 ニ於 テ始 メテ骨 「カル チ ウ ム」ヲ增 加 セ シム. 是 レ又 實 驗 上 ハ勿 論 臨 牀 上 ニ モ亦最 モ有 意 義 ナル 事 實 ト信 ズ. 第11章 結 論 Ⅰ 健 康 成 熟 白 鼠 ノ體 内「カル チ ウ ム」量 ヲ測 定 シ,其 ノ平 均 値 テ求 ムル ニ次 ノ如 シ. 1) 流 動 「カ ル チ ウ ム 」 血淸 10.74mg% 2) 沈 着 「カ ル チ ウ ム 」 イ) 腹 部 内臟 實 質 性 臟 器 7.460mg% ロ) 筋 肉 8.376mg% ハ) 骨 17.498g% Ⅱ 上 皮 小體 摘 出 ハ生 體 内「カル チ ウ ム」量 ヲ著 明 ニ減 少 セ シ メ,摘 出 後 第1週 ニ於 テ其 ノ減 少 最 モ著 シク爾 後 漸 次 上昇 ス.而 シテ1側 上 皮小 體(1箇)摘 出 ノ場 合 ハ 血淸,筋 肉,腹 部 内臟 實 質 性 臟 器 ノ「カ ル チウ ム」量 ハ第3週 ニ週 至 リテ 正 常量 ニ復 歸 シ,骨 「カル チ ウ ム」量 ノ ミハ第3 週 ニ於 テ モ未 ダ 正常 量 ニ至 ラズ.兩 側 上皮 小體(2箇)摘 器 ノ「カ ル チ ウ ム」量 ハ 第3週 第3週 出 ニ於 テ ハ筋 肉 竝 ニ 腹 部 内臟 實 質性 臟 ニ至 レバ 正常 量 ニ復 歸 スル ニ反 シ,血淸 竝 ニ骨「カル チ ウ ム」量 ハ ニ至 ル モ正 常 量 ヲ示 サ ズ,而 シテ 兩 側 上 皮 小體 摘 出 ハ1側 上皮 小體 摘 出 ニ 比 シテ 各 部 「カル チ ウ ム」量 ノ減 少 著 明 ナ リ. Ⅲ 上 皮 小體 摘 出 白鼠 ニ自 家 上 皮 小體 或 ハ同 種 上 皮 小體 ノ移植 ヲ行 ヘバ,生 體 内 ノ流 動 竝 ニ 沈 着 「カ ル チ ウ ム」ノ減 少 ヲ防 止 シテ,上 皮 小體 摘 出 ニ因 ル機 能 缺 損 ヲ 代償 スル 事 著 明 ナ リ. Ⅳ 同種 上 皮 小體 過 移植 ハ其 ノ移植 部位 ニ依 リテ多 少 ノ差 異 アル モ,一 般 ニ流 動 「カ ル チ ウ ム」ヲ 上昇 セ シムル ニ反 シ,沈 着 「カル チ ウ ム」ハ反 テ減 少 ス. Ⅴ 上 皮 小體 摘 出 白 鼠 ニ上 皮 小體 「エク ス トラク ト」ヲ注 射 セバ,流 動竝 ニ沈 着「カル チ ウ ム」 ノ減少 ヲ防 止 或 ハ僅 少 ナ ラ シム. Ⅵ 正 常 白鼠 ニ上 皮 小體 「エ ク ス トラ ク ト」 ヲ注 射 セバ,流 動 「カル チ ウ ム」量 上昇 スル ニ反 シ,沈 着 「カル チ ウ ム」ハ却 テ 減少 ス. Ⅶ 非 經 口 的 竝 ニ經 口的 生體 内 「カ ル チウ ム」輸 入 ハ,生 體 内「カル チ ウ ム」ヲ シテ流 動 「カ ル チ ウ ム」量 上昇 スル ニ反 シ,沈 着 「カル チウ ム」ヲ減 少 セ シム.而 シテ經 口的 生體 内 「カ ル チ ウ ム」輸 入 ハ,非 經 口的 生體 内「カ ル チ ウ ム」輸 入 ニ比 シテ,沈 着 「カ ル チ ウ ム」量 ノ減 少 極 メテ少 シ. 185 3218 兼 Ⅷ 松德 次 郎 非 經 口的 竝 ニ經 口 的 生體 内 「カル チ ウム」輸 入 ト共 ニ,上 皮 小體 「ホ ル モ ン」ヲ增 加 セ シ ム レバ,「 カ ル チ ウ ム」輸 入 ニ因 ル 生體 内 「カ ル チ ウ ム」代 謝 ノ失 調 ヲ調 節 セ シ ム. 即 チ上 皮 小體 「ホ ル モ ン」ヲ過 剩 ナ ラ シム 可 ク,同 種 上 皮 小體 過 移植 又 ハ「エク ス トラ ク ト」注 射 ト共 ニ「カル チ ウ ム」ノ輸 入 ヲ行 ヘバ 單 獨 「カル チ ウ ム」輸 入 ニ比 シテ體 内 「カル チ ウ ム」量 ヲ増 加 セ シ ム.此 ノ現 象 ハ骨 「カル チ ウ ム」ニ於 テ特 ニ顯 著 ナ リ.而 シテ經 口的 「カル チ ウ ム」投 與 ハ 非 經 口 的 ノ場 合 ヨ リモ其 ノ效 果 確 實 ナ リ. 擱 筆 ス ル ニ臨 ミ本 研 究 ヲ御 下 命 下 サ レ,終 始御 懇 篤 ナ ル御 指導 ト御 校 閲 ヲ忝 フセ シ恩 師 泉敎 授 ニ謹 ミ テ滿 腔 ノ謝 意 ヲ捧 グ. 又 化 學 的 檢 索 ニ際 シ御 懇 切 ナ ル御敎 示 ヲ賜 ハ リシ生 化 學敎 室 助敎 授 上 代 博 士,竝 ニ本 研 究 中 常 ニ多 大 ノ御 援 助 ヲ賜 ハ リ シ當敎 室 前 助敎 授 榊 原 博士 ノ御 好 意 ニ對 シ深甚 ノ謝 意 ヲ表 ス. 尚 「ホ エ ク ス トラ ク ト」作製 ニ 際 シ常 ニ貴 重 ナ ル 材 料 ヲ御提 供 下 サ レシ岡 山縣 衛 生 課 坂 上 獸 醫 ノ御 好意 ヲ深謝 ス. 文 1) 1926. 淺 田 爲 義,日 3) Wochenschr. Jg. 1902. 6) 66. etc. Bd. med. & W., Journ. 1911. Journ. Surg. of 68. med. 68. 1927. 192. med. 1929, Research. und 1925. Assoc. Bodausky, Journ. 16) Vol. 47. Ziegler u. Blumreich, Pfluger pathologisohen 87. 1926. exp. Med. Therapie 18) 8. Astamin, 1927. 13) Vol. der 53. Bauer, etc. u. Corelation II/2. Zeitschr. T., Jg. 225. Bischoff, 7. 1930. of exp. Bd. 64. Bd. 31. Jahrb. f. 1896. 10) 9) Berkeley, 1930. 12) Bauer, Beitrage f. Path. Bd. Zeitschr. 17) Med. 168, med. z. all. Patholog. 1931. Frankfurter 15) Journ. Bd. Bd. Munchen. Brehme, f. g. Physiologie. 1931. Gegenwart. Bergeim Zeitschr. Borchers, 1929-30. 7) Arch. Biochem. Biochem. 4) z. path.Anat. 9. Physiologie. Beznak, of 54. Beitrage Jg. Vol. 1909. 2) 1920. Wochenschrift. 11) Bischoff, 20. 正13年. Jg. Benjamin, 8) normalen Journ. of Amer. 14) Bd. 5) Klinjsche der 25囘,大 f. Chirurg. 1919. Handbuch Bost. Med. Zentralb. Berencsy, Kinderheilkunde. Beth 本 外 科 學 會 雜 誌, Borchers, 獻 Vol. Berkeley 20. 1. f. d. g. exp. 1914. & Beebe, 19) Boothby,Endocrinology. Vol.5.1921. 20) Beznak,Biochem.Zeitschr. Bd.225.1930. 21) Barr' Amer.Journ.ofmed.Science. Vol.179.1930. 22) Barr, Journ.ofAmer.med.Assoc.Vol.92.1929. 23) Brum, Deuts.Zeitshr. f.chirurg. Bd.193.1925. 24) Bomoskow,Arch.f.exp.Path.u.Pharm. Bd.157.1930. 25) Cooke,Journ.ofexp.Med.Vol.12.1910. 26) Corley & Denis,Journ. of biol. Chem.Vol.66.1925. 27) Compere,Surg.Gynec.& Obstetrics. Vol.55.1930. 28) Cameron etc.Journ.ofbiol. Chem. Vol.66.1925. 29) Cybulski, Monats.f.Kinderheilk. Bd.5.1906. 30) Collip, Journ. ofbiol. Chem. Vol. 63.1925. 31) Collip, Journ. ofAmer. med.Assoc. Vol. 88.1927. 32) Collip, Clark &.scott, Journ. ofbiol. Chem. Vol. 63.1925. 33) Collip &.Clark, Journ. ofbiol. Chem. Vol.64. 66.1925. 34) Cantarow, Archives ofinternal Med.Vol. 44.1929. 35) Dixon etc. Journ.of biol.Chem. Vol. 83. 1929, 36) Davilletc. Journ.of Amer. med. Assoc.Vol.92. 1929. 186 上 皮 小 體 ノ「カ ル チ ウ ム」新 陳 代 謝 ニ及 ボ ス影 響 37) Dragestedt, 39) Ernst, Jg. 49. Mitt. 1922. 92. 41) 1930. Zentralb. & Chem. Vol. 67. sekretion. Journ. 25. Bd. 53) Herman 55) Herxheimer, Vol. 65. 1916. u. II/1. Otto, Ebenda. 57) Journ. of Amer, Journ. of biol. Chem. 62) 白 麟 濟,朝 64) Heubner, med. Assoc. Hjort, 日 本 病 理 學 會會 誌,15卷,大 12. 1931. Bd. 93. Zeitschr. 1930. 78) Bodansky 81) u. Blair, 83) 黑 川淸 85) 之, Keri, 225. Bruns Beitr. 92) Japan 21. 6卷,昭 和6年, Jg. Bd. 75. 京 都 府 立 醫 科 大 學 雜 誌, 5卷A昭 小 川 蕃,鮮 學 會 雜 誌, 11卷,昭 大 野 一 信,日 小 津 尚,岡 Bd. 187 18. 1908. 和4年. 醫 雜, 43年,昭 108) Nicholas 和6年. 7卷,昭 和6年. Pincussen 1925. 51. Jg. exp. etc. & 小 川 蕃,日 本 外 科 學 會 雜 誌, Archiv f. exp. Mayer, f. kl. Chirurg. Bd. Bd. 1927. Wien, Landois, Bd. 1. 1910. Med. Vol. 11. 驗 消 化 器 病 學, Nothman, Klinische 99) 中 野 岩 吉, 26囘(大14) 小 川 蕃.滿 109. 2卷,昭 a. d. Grenzgb, 1931. 54. f. Chirurg. 90) 102) u. Pharm. 165. Jg. 25囘(大13) 驗 消 化 器 病 學, Mitt. 正14年. u. Reuss, 1925. 正13). Path. 大 田 隆 一,實 Pfeiffer u. Arch. 47囘(大 和5年. 5卷,大 of exp. 9. Jaffe, 49卷,昭 丸 野 保,實 34. Jg. 79) u. Orthop. 97) Vol. Deuts. Jansen, Zeits. Leopold Journ. 1923. 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