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メタルアートの巨人 津田信夫
《文彩君子》北詰コレクション ︽青鸞献寿︾北詰コレクション ︽国会議事堂正面玄関扉︵内側・部分︶ ︾ 企画展 ︽蜻蛉耳花入︾千葉県立美術館 蔵 《孔雀》北詰コレクション S H I N O B U T S U D A 《北辺夜猫子》 (部分) 千葉県立美術館 蔵 「1900_ 明治 33年 7月10日 _ 第 9 回卒業記念集合写真」 (部分)東京藝術大学 蔵 平成 28年 10月25日 火 → 1月15日 日 千 葉 県 立 美 術 館 開館時間 : 9 時 ∼16 時 30 分(入館は16 時まで) 10 月25日[火]のみ10 時 30 分 開場 休 館 日 :月曜日 (月曜日が 祝日の場合は翌日) 年末年始(12月28日∼1月4日) 入 場 料 : 一般 500 円 (400 円) 高校・大学生 250 円(200 円) ( * )内は20名以上の団体料金、中学生以下・65歳以上・ 障害者手帳 をお持 ちの方と介護者 1名は無料 ※文化の日 (11月3日)は無料 平成 29年 主 催:千葉県立美術館 後 援: NHK千葉放送局、千葉テレビ放送、ベイエフエム、 千葉日報社、 千葉県ケーブルテレビ協議会、 朝日新聞千葉総局、産経新聞社千葉総局、 日本経済新聞社千葉支局、 毎日新聞社千葉支局、読売新聞千葉支局、 東京新聞千葉支局 (順不同) 《壺形アラビヤ文青銅花瓶》 (部分) 北詰コレクション 千葉県佐倉市に生まれた津田信夫【明治 8 年(1875)∼昭和21年(1946)】は、工芸家、教育者、 企画展 工房の親方として多方面に優れた業績を残した、メタルアートの巨人です。 〇工芸家として 装飾を抑え、形態が持つ美しさを追求した現代感覚溢れる作品を発表しました。 津田は 1920 年代にドイツ、フランスなどを訪れ、当時ヨーロッパで試みられていた、 表面的装飾よりも各素材そのものの魅力を引き出そうとする制作態度に感化されました。 特に大正 14 年(1925)フランスのパリで開催されたアール・デコ博覧会で審査員を務めた 経験は、転換点となりました。 諸外国の動向を踏まえ日本の工芸がどうあるべきかを模索して、帰国後は「簡素化」を キーワードに、簡略化された形態美という表現の可能性を提示し、日本の工芸発展を 促しました。 〇教育者として 東京美術学校(現:東京藝術大学)鋳金科卒業後、母校で40年余り指導を続け、この間、 とよ ちか か どう む けい 「无型」と 高村豊周、杉田禾堂など多くの逸材を育てました。津田の教えを受けた高村等は、 呼ばれる工芸団体を設立し、時代に即した新しい工芸を提唱しました。 一方、明治 40 年(1907)に文展(文部省美術展覧会 ) が開始され、日本の美術界を牽引 a. する最も権威ある展覧会として発展しましたが、日本画や彫刻とは異なり、工芸は展示部門 b. から除外されていました。状況を打開すべく工芸家たちは活動を続け、昭和 2 年(1927)、 文展が改組され帝展となった第 8 回展に、ようやく工芸部門が設置されました。この実現に 向けて活動した中心人物が津田でした。 〇工房の親方として き りん 日比谷公園鶴の噴水、日本橋橋上の麒麟や獅子像、国会議事堂正面扉など、近代日本を 代表する様々な鋳造物を手がけました。 東京美術学校は明治期より、教育活動とは別に、各機関から依頼を受けて制作する 「依嘱制作」を請け負うことで、近代の大工房のような役割を担っていました。 津田は、担当者、経費、工期などを総括する親方(マイスター)として優れた業績を残し ました。中でも国会議事堂の扉制作は、津田の並外れたマイスターとしての才能が発揮 c. d. された、近代工芸史上最大規模の作品として捉えることもできます。 この展覧会では、津田の初期から晩年までの金工作品に、陶器などを加えた約 90 点を、 活動を共にした工芸家の作品と共に展示し、さらに国会議事堂の扉制作を始めとする依嘱 制作事業の詳細に関するコーナーを併設することで、メタルアートの巨人、津田信夫の 業績を紹介します。 関 連 事 業 美術講演会① 「最後のマイスター 津田信夫の依嘱制作」 講師:千葉県立美術館主任上席研究員 中松れい 日時:平成 28 年 11月19日 (土) 13:30∼15:00 会場:千葉県立美術館 講堂 定員:200名 聴講無料、先着順(当日 12:30 から受付) e. a. f. g. a. フランソワ・ポンポン《シロクマ》 群馬県立館林美術館 蔵 b.《日比谷公園 鶴噴水》 c.《浮鴨筆洗》 東京藝術大学 蔵 d.《英雄闘志》 京都市美術館 蔵 e. 津田信夫「留学中のスケッチブック」より 個人蔵 f. 国会議事堂正面玄関(内部の様子) g.《日本橋 橋上 麒麟像》 美術講演会② 「津田信夫とフランソワ・ポンポン̶アール・デコの パリをめぐって」 講師:群馬県立館林美術館学芸係長 神尾玲子氏 日時:平成 28 年 12月17日(土) 13:30∼15:00 会場:千葉県立美術館 講堂 定員:200名 聴講無料、先着順(当日12:30 から受付) ワークショップ ① ちゅうきん 「金属加工に挑戦∼鋳金」 講師:千葉県立美術館上席研究員 石倉亮治 日時:平成 28 年 11月12日(土) 10:00∼16:00 会場:千葉県立美術館 アトリエ棟 定員:15 名 (16 歳以上 ) 費用:1 人 1,500 円 申込方法:往復はがき〈締切 11月5日(土) 〉 【交通案内】電車・モノレール:JR 京葉線・千葉都市モノレール『千葉みなと』駅下車徒歩約10 分 ◎ バス:JR総武線『千葉』 「稲毛海岸駅」 「幸町団地」 「海浜病院」行(ポートアリーナ経由) 『市役所中央署入口』下車徒歩約 8分、 駅東口《11番のりば》 または『千葉』駅西口《26番 のりば》千葉みなとループバス(タワーコース) 「千葉 ポートタワー」行『千葉 みなとリハビリ 病院』下車徒歩約3 分 ◎ 自動車: (東京方面から )東関東自動車道『湾岸習志野』I.C /(成田方面から )京葉道路『穴 川』I.C /(東金方面から)千葉東金道路『千葉東』I.C /(館山方面から)京葉道路『松ヶ丘』I.C からそれぞれ約 20 分 ※駐車場無料(78台 うち2台障害者用) 千葉県立美術館 〒260-0024 千葉市中央区中央港 1-10-1 ◎ TEL 043-242-8311 http://www.chiba-muse.or.jp/ART/ ワークショップ ② 「粘土の不思議 ̶ 小さな彫刻を作ろう̶」 講師:千葉県立美術館主任上席研究員 廣川政和 日時:平成 29 年 1 月7日(土) 13:00∼15:00 会場:千葉県立美術館 アトリエ棟 定員:親子10組 (20名) (子どもは小学生または中学生) 費用:一組 1,000 円 申込方法:往復はがき〈締切 11月30日(水)〉 ギャラリー・トーク 期間中毎週日曜日と11月3 日 (木) 13:30∼14:00 参加無料(入場料は必要) 、事前申し込み不要 千葉学講座 「議事堂の扉 津田信夫の業績」 講師:千葉県立美術館主任上席研究員 中松れい 日時:平成 28 年10月29日 (土) 13:30∼15:00 会場:千葉県立現代産業科学館 サイエンスドーム 定員:280 名 聴講無料、先着順(当日12:30 から受付) ※関連事業の内容や日時は、都合により変更となる場合があります。 あらかじめご了承ください。 詳細は決定次第、当館ホームページなどでお知らせします。