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橡 19新しい食品.CNV
新しい食品加工技術の導入 低温殺菌技術や新製品の開発 背景 本道の経済を支え、地域の発展に貢献している食品製造業は、厳しい競争や経 営環境のなかで企業活動を展開しています。企業の発展のためには、時代の流れ に対応した新たな商品開発や製造技術の導入は避けて通れない課題です。 しかし、それには多額の資金が必要です。 当センタ−には、エクストル−ダ−、超高圧処理装置、真空薄膜濃縮装置な ど、企業単独では導入が難しい機械・装置があり、企業の技術者がこれらを利用 して新製品の開発や製品の改善、殺菌技術の高度化試験などを行っています 内容 「エクストル−ダ−」は、材料の混合、加熱、成形などを一台で連続的に処理 する装置で、菓子や蒲鉾、プロセスチ−ズなどの製造に用いられるものです。 「超高圧処理装置」は、加熱する代わりに高圧(7000気圧まで)で食品を処理 し、生鮮食品の殺菌や新しい食品素材の開発に利用できます。「真空薄膜濃縮装 置」は加熱せずに、高品位のジュ−スを製造できます。大手企業の一部ではこれ ら機械・装置を導入していますが、道内でも当センタ−に来られ、実地試験を行 い、導入を検討している企業があらわれてきております。 エクストルーダー 成果 ホクレンでは「エクストル−ダ−」で道産馬鈴薯でんぷんや大豆を用いたスナック 菓子の製造実験を、水産加工では珍味類、製粉業界では菓子類の製造実験を行ってい ます。 根室市水産加工振興センタ−では「超高圧処理装置」で海産物の低温殺菌試験を実 施し、このほか数社が惣菜や海産物で同様の実験をしています。池田町のブドウ・ブ ドウ酒研究所は「真空薄膜濃縮装置」で果汁の濃縮試験を実施しましたが、野菜や調 味料(液状)関係企業なども実験しています。このように、これら機械・装置は、現 在は実験レベルで使用されているものの、道内企業の関心が高まりつつあり、機械・ 装置の操作、応用範囲、実験結果などの問い合わせが多くなっています。