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コラボレイティブEビジネス

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コラボレイティブEビジネス
CIO Magazine PR
日立が提唱するWebサービス時代の
「コラボレイティブEビジネス」
「Cosminexus Version5」がアプリケーション統合新時代を切り開く
この春、日立製作所はアプリケーション・サーバ製品の新バージョン「Cosminexus Version5」を発表した。この最新バージョンアップでは
Webサービスへの全面対応が実現されたほか、メインフレームとの連携強化を目的にOpenTP1との統合機能などを追加。可用性を高めると
ともに、クラスタリング運用もサポートするなど、大幅に機能が強化されている。こうした機能強化は、日立が唱える新しいネット・ビジネス形態
「コラボレイティブEビジネス」のシステム基盤としての役割を担うという壮大なテーマが込められている。本稿では、この「新生・Cosminexus」
が目指す機能を追うとともに、日立が目指すコラボレイティブEビジネスの真実に迫る。
「コラボレイション時代」の到来
どは、従来のEDI(Electronic Data Interchange)の
企業、官公庁、家庭あるいは個人のいずれの領域に
代替的な手段にとどまっているのが実情だ。
おいても、今やインターネットは重要な社会基盤の1つと
そして、こうした2つの段階を経て、これからまさに産
して受け入れられている。xDSLや光ケーブルなどのブ
声を上げようとしている新しいネット・ビジネスのかたちが、
ロードバンド・ネットワークが広範にわたる地域で安価に
日立の唱える「コラボレイティブEビジネス」である。これ
利用できるようになり、高速なスピードを前提としたサー
は、業務システム同士の連携という点で「Eビジネス」の
ビスが続々と登場していることを見ても、それは明らか
名が用いられてはいるが、その中身は従来型のネット・
である。
ビジネスとはまったく趣を異にするものと考えてよい。例
このようなインターネット環境の変化を背景に、ネット・ビ
ジネスの主役もまた、大きく様変わりを見せている
(
)
。
えば、従来のEビジネスでの連携が、あくまでも業務シス
テムの始めか終わり、つまり両端に限定されていたのに
インターネットがまだ目新しい存在であったころ、ネット・ビ
対し、コラボレイティブEビジネスの目指すところは、
「社
ジネスといえば、新興企業による
「e
(スモールE)
ビジネス」
内外ビジネス・プロセスのシームレスな連携」。柔軟にシス
がすべてと言っても過言ではなかった。典型的な例が、
テムを連携させることで、企業、組織、人のレベルで柔
Webサイトを通じた消費者向けのネット販売である。次に
軟な協業(コラボレイション)
を実現し、それを企業価値
到来した波は、現在のネット・ビジネスの主流をなしてい
の最大化につなげていくことこそが、この新しいビジネス
る「E(ラージE)
ビジネス」。ここでは、企業内の業務シス
形態の最大の特長なのである。ここにきて、次世代の
テム同士の連携がインターネットを介して行われるように
アプリケーション統合手段として脚光を浴びるWebサー
なり、業務の効率化が大きく図られることとなった。また、
ビスの実用化が現実味を帯びてきたことも、この概念の
こうしたシステム連携の動きは企業の外へも広がりつつ
進行を大きく加速させている。
あり、一部の企業では従来の取引先との間でシステム連
このようなコラボレイティブEビジネスを実現するための
携を模索する動きも出始めている。とはいえ、そのほとん
基盤としての役割を担うのが、日立が今回新たに市場
に 投 入し た アプリケ ーション・サ ー バ の 新 製 品
「Cosminexus Version5」なのである。
図1:進化するネット・ビジネスの形態
協業による付加価値追求
Eビジネス(Webサービスでの統合)
多様なミドルウェアが提供する選択肢
通常、企業がネット・ビジネスを行うには、OSと業務ア
プリケーションの間にミドルウェアが必要となる。特に、新
しい概念であるコラボレイティブEビジネスの場合、その
従来の取引先との連携
Eビジネス(企業内・企業間統合)
ミドルウェアに求められる機能もおのずと高度なものとな
る。言ってみれば、
「どのようなかたちでコラボレイション
を行うのか」、
「どのようにして高い信頼性と可用性を獲
新興企業によるeビジネス(Webの登場)
得するか」といった要素は、ミドルウェアで決まってしまう
わけである。
CIO Magazine PR
図2:コラボレイティブEビジネスの目的別に用意される日立のミドルウェア製品群
現在、企業活動におけるコラボレイションの主要なねら
ビジネス戦略
いとして考えられる要素は、おおよそ以下の3点に集約
ミドルウェア
Seamless Process
アプリケーション統合基盤
Cosminexus、Groupmax Workflow
コラボレーションによる
全体最適化
することができる。
ノウハウ共有による
顧客サービス、製品の品質向上
●企業の枠を超えたビジネス・プロセス全体の最適化
●ナレッジの共有による顧客サービス・製品の品質向上
●顧客やパートナー企業との継続的なビジネス
Knowledge Sharing
情報共有の質的向上
HiRDB、DataStage、
HITSENSER、DocumentBroker
Mission critical
先進性&高信頼性
Cosminexus、JP1
顧客、パートナーとの
継続的なビジネス
こうしたユーザーのニーズに適切に対応するために、
日立ではCosminexus Version5を中心とするミドルウェ
ア群を用意し、ユーザーが自社のビジネス戦略に応じ
たシステム構築ができる環境を整えている。
(
図3:アプリケーション統合におけるコラボレーティブEビジネスの適用例
)
。
B to B
B to C
シームレス・プロセスを実現する
アプリケーション統合基盤
それでは、ここからはコラボレイションに求められる上
記3つのニーズに対して、日立のミドルウェアがどのよう
に対応しているかを見てみることにしよう。
顧
客
イ
ン
タ
ー
ネ
ッ
ト
電子店舗
システム
Webサービス統合
連携
部品
アプリケーションサーバ
Cosminexus
知識ワークフロー
Groupmax Workflow
連携
部品
アプリケーション
サーバ
Cosminexus
企業という枠組みを越えてビジネス・プロセス全体を最
連携
部品
連携
部品
連携
部品
Web調達
システム
アプリケーション
サーバ
Cosminexus
サプライチェーン
計画支援パッケージ
適化しようとした場合、その1つの出発点となるのが、
生産管理
システム
EAI(Enterprise Application Integration)
ツールの
在庫・購買管理
システム
導入だ。だが、従来のEAIツールは、企業間のコラボレ
イションまではカバーしていないうえ、統合の対象となる
ソフトウェアも業務システムやパッケージ・ソフトといった比
ができる
(
)。
較的規模の大きなものが中心となる。したがって、ビジ
ネス・プロセスごとに企業の内外から最適なソフトウェア
BIと文書管理で実現するナレッジ共有
を選べる「シームレス・プロセス」を実現するには必ずし
次に、
「ナレッジの共有による顧客サービス・製品の品
も万能な選択肢とは言えない。
そこで、今回日立が用意するのが、Cosminexus
質向上」に対する日立の回答となるのが、BI(Business
Intelligence)
と文書管理用のミドルウェアである。
Version5に 含まれる「 Cosminexus Enterprise
BIとは、多次元データベースに格納されたデータを
Integration Server」と、ワー クフロー 製 品 の
OLAP(Online Analytical Processing)
などを利用し
「Groupmax Workflow」だ。この2つを組み合わせれ
て解析し、その結果をビジネス・ユーザーに提供する技
ば、コラボレイティブEビジネスのためのアプリケーション
術で、販売予測データに基づいて生産計画を立案する
統合基盤として、ビジネス・プロセスとWebサービスの連
ようなケースで使われるのが一般的だ。日立のミドルウェ
携を実現することが可能となる。その手順もきわめてシ
ア 製 品 で は 、デ ータ・マ ートの 作 成 を 担 当 す る
ンプルなもので、ユーザーはビジネス・プロセスをワークフ
「DataStage」と、そのためのデータを格納しておくデー
ローとして定義し、各ノードごとにどのようなソフトウェア
タ ベ ー ス の「 H i R D B 」お よび 分 析 ツ ー ル の
と連携させるかを指定していけばよい。例えば、工業製
「HITSENSER5」が、このBIを実現する標準的な組み
品の製造から販売までを手がけている企業であれば、
合わせとなる。
設計、調達、製造、販売といったビジネス・プロセスのワ
もう1つの文書管理は、顧客情報を集約してOne to
ークフローを定義したうえで、調達にはWebサービスと
Oneマーケティングを実践するといったCRM(Customer
して提供されているマーケットプレース、製造には市販
Relationship Management)
などの領域で活用される。
の生産管理パッケージ・ソフト、販売にはWebアプリケー
日立は、
「DocumentBroker」という文書管理ミドルウェ
ション・サーバで構築した電子店舗――というように、最
ア製品とソリューションを有しており、文書データベースに
適なビジネス・プロセスやWebサービスを当てはめること
登録された情報をさまざまなキーワードや切り口から検索
イ
ン
タ
ー
ネ
ッ
ト
パ
ー
ト
ナ
ー
CIO Magazine PR
プリケーション統合といった局面だ。
することを可能にしている。
だが、ネット・ビジネスの場合、顧客はより短時間での応
コラボレイションの先進性と信頼性を
高めるアプリケーション・サーバ
最後の「顧客やパートナー企業との継続的なビジネス」
答を求めるため、企業システムにもレスポンスをリアルタイ
ムで返せるだけの能力が不可欠となる。そのためには、
STP型ではなく、ZLE(Zero Latency Enterprise=無
については、Eビジネスの基本とも言える重要な要素であ
遅延型企業)型のアプリケーション統合が必須になるの
るため、その運用には十分な先進性と信頼性が求めら
である。
れる。その要請に直接的にこたえるのが、Cosminexus
しかし、このZLE型のアプリケーション統合を実現す
Version5のWebアプリケーション・サーバ「Cosminexus
るためには、具体的なソフトウェア技法や使用するソフト
Application Server Version5」である。最新バージョン
ウェア製品の選定に先立って、システム開発の方式その
では、インターネットとの接点となるWebサーバ部分に自
ものを見直すことが求められる。従来のシステム開発で
社製品のHitachi Web Serverを投入。Java コードを
は、ビジネス・ロジックをサブ・システムやパッケージにまと
TM
実行するエンジンのJava VMもサポートし、信頼性の強
め、実行可能なコードとして制作し、その後に全体をつ
化を図っている。また、日立の分散トランザクション・マネ
なげて1つのシステムとして完成させる、という手法がと
ジャであるOpenTP1との連携能力も強化され、JCAベ
られていた。適切な設計と開発の手順を踏めば、この
ースの高速連携とJMSベースの非同期連携の両方を利
やり方でもZLE型アプリケーション統合を実現することは
用可能としている。さらに、障害発生時の迅速な回復を
不可能ではないが、問題となるのはそれに要する時間
目的に、クラスタリングによるフェールオーバを可能にす
とコストだ。開発前に詳細な点までの検討を必要とし、
る「Cosminexus Cluster」
もラインアップに追加した。
変更が行われるたびにソフトウェアのメンテナンスを行う
また、サーバ・ソフトウェア、ネットワーク、ハードウェア
を含めた全社レベルのサービス・レベル向上を目指すた
めの製品としては、日立が誇る統合システム運用管理
必要があるこの手法は、変化の激しい今日のビジネス環
境に適応するとは言えない。
そうした手法に取って代わると見られているのが、ビジ
ネス・プロセスを中心に据えたシステム開発だ。この場合、
「JP1」を提供している。
最初にビジネス・プロセスをワークフローとして定義し、そ
ZLE型アプリケーション統合の実現
ここまで述べてきたコラボレイティブEビジネスの3つの
決めていくのが最大の特長だ。ビジネス環境の変化に応
目標の中で、最も整備が急がれているのがアプリケーシ
じてビジネス・プロセスやビジネス・ロジックの変更を迅速
ョン統合の分野である。単純なアプリケーション統合であ
かつ低コストで実現できる。Cosminexus Version5に装
れば、前述したように従来のEAIツールで対応できるが、
備されたCosminexus Enterprise Integration Server
これはあくまでも業務システムやパッケージ・ソフトの間を
とCosminexus Integration Kernelは、こうした手法で
ファイルやメッセージで結ぶ仕組みであり、効果を発揮す
開発、運用するアプリケーション統合のためのミドルウェ
るのもバックエンド連携における一括処理(STP)型のア
アやフレームワークとなる製品なのだ(
Web Application
ドットコムソリューション
Webサービスを活用したソリューションを提供
計画/設計段階から安定稼働保守まで全面支援
Cosminexus Application Server
ドとして定義する。現実のビジネスで行われている仕事
Hitachi
Web
Server
Cosminexus Studio
ワークフローの仕組みは、ビジネス・プロセスはデータの
発生から消滅までの一連の流れとして表し、その過程
HTTP/
SOAP
WSDL
Cosminexus Enterprise Integration Serverでの
Cosminexus Enterprise
Integration Server
ビジネス・プロセス・ベースの ワークフローと
Webサービスの連携を実現
HTTP/
SOAP
)。
ワークフローのノードに
ビジネス・ロジックを連携
図4:ZLE型アプリケーション統合を実現するための
Cosminexus Version5のソフトウェアとその機能
UDDI
の後に個々のビジネス・ロジックをどのように実現するかを
で行われる処理と担当者(企業、組織、人など)はノー
JSP/Servlet
Java
Beans
EJB
の手順は、直列実行、条件分岐、データ分割、合流と
SOAP
Engine
SOAP
application
EJB
待ち合わせといったフロー制御によって実現されるという
Web Container
Application
EJB Container
XML Parser(JAXP)
Webサービス向け開発ツール
(WSDLウィザード)を提供
ものだ。
ZLE型のアプリケーション統合では、このノードにビジ
ネス・ロジックを提供するソフトウェアを連携させていくこと
CIO Magazine PR
になる。Cosminexus Version5ではノードとの連携がで
また、他のソフトウェアにも、Webサービスに対応する
きるソフトウェアの種類に制限はなく、メインフレーム・ベー
ための新機能がふんだんに盛り込まれている。例えば、
スのものを含むレガシー・システムから、パッケージ・ソフト、
インターネットからの入り口となるHitachi Web Serverに
EJBTM(Enterprise JavaBeansTM)
などのソフトウェア・
は、W3C勧告準拠のXML署名やXML暗号に対応す
コンポーネント、さらにはWebサービスまで、システム開発
るための128ビット版のSSL(Secure Sockets Layer)
を
者は自 由に選 択 することができる。C o s m i n e x u s
搭 載 。Webコンテナには SOAP 1.1準 拠 の SOAP
Application Serverが標準でサポートするWebコンテ
(Simple Object Access Protocol)エンジンを実装した
ナ、Javaコンテナ、および、Webサービス以外のシステ
ほか、XMLパーサーとして動作するJAXP(Java API
ムと連携する場合には、アダプタを用意する必要がある
for XML Parsing)
も取り込まれている。
また、開発環境
が、Cosminexus Integration Kernelは、各システム
であるCosminexus Studioには、既存のJavaクラスから
間の連携を実現するための製品セットを提供してお
WSDL(Web Services Description Language)を生
り、以下のような構成となっている。
成したり、UDDI( Universal Description, Discovery,
1.システム基盤機能
にSOAPクライアントのテンプレートを生成したりすること
2.アダプタ基盤機能
が可能なWSDLウィザードも装備している。
このWSDLの
3.メッセージキュー・プロトコルを用いた外部システムとの
生成機能は、企業内のソフトウェアをWebサービスとして
and Integration)
レジストリから取り寄せたWSDLを基
通信機能
4.アダプタの障害監視機能
公開する際、SOAPクライアントの生成機能は他企業の
提供するWebサービスをノードに連携させる際に、それ
ぞれ利用される機能だ。UDDIレジストリを検索するため
アダプタを使うことで、日立および他社のメインフレーム
やメッセージキューイング・システムなどと容易に接続する
のUDDIクライアントも、Cosminexus Studioで構築可能
だ。
ことができる。また、この製 品セットをC o s m i n e x u s
以上のように、Webサービスへの対応が大幅に強化
Enterprise Integration ServerやCosminexus Net
されたCosminexus Version5だが、日立は、現時点で
Business Integrator( B2B基盤製品)
と組み合わせる
ワークフローのノードに連携させるソフトウェアがすべて
ことで、外部パートナーシステムと社内システムをシームレ
Webサービスに移行する可能性は低いと見ている。それ
スに連携させることも可能だ。
は、現在のWebサービスが、業務システム全体をコント
ロールするのに適さないうえ、トランザクションやメッセージ
コラボレイションの“秘密兵器”
Webサービスへの対応
の処理などに課題を残していることによるものだ。あくま
でも既存システムとの連携を第一に考え、将来的に各シ
ノードに連携させることができるソフトウェアのうち、そ
ステムをWebサービスに移行する際にも、それにかかる
の将来性が最も期待されているのがWebサービスであ
手間やコストを最小限にとどめる――というのが、日立の
る。Webサービスの最大の特長は、インターネット上に
スタンスなのである。
存在するものであれば、仮に他の企業のアプリケーショ
今回のバージョン・アップで、あらゆるレベルのネット・ビ
ン・サーバで実行されているものであっても自由に使える
ジネスに対応できる機能を備えるに至ったCosminexus
というシームレス性にある。
Version5。その活躍の場は、今後、あらゆる方面へと
もちろん、日立のCosminexus Version5シリーズも、
広がっていくことであろう。
このWebサービスに全面的に対応できるポテンシャルを
有している。コアとなるCosminexus Application
Server Version5は、分散オブジェクト推進協議会が
実施したWebサービス相互運用性の検証実験におい
●Javaおよび全てのJava関連の商標およびロゴは、米国およびその他の国
における米国Sun Microsystems,Inc.の商標または登録商標です。
●その他記載のの会社名、製品名は、各社の商標もしくは商標登録です。
問い合わせ先
て、IBMのWebSphere、BEAシステムズのWebLogic
といった主要なWebアプリケーション・サーバ8種類との
相互接続に成功した実績があり、企業間のアプリケー
ション統合で大いにその威力を発揮できるように設計さ
れている。
株式会社 日立製作所
ソフトウェア事業部 販売推進部
〒140-8573
東京都品川区南大井6-26-2 大森ベルポートB館
TEL : 03-5471-2592/FAX : 03-5471-2395
URL : http://www.cosminexus.com/
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