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歴史探訪
11・12 月 特大号! ●朝井リョウ他『X’mas Stories~一年でいちばん奇跡が起こる日~』 クリスマスイブに何の期待も抱いていない司法浪人生、東京の街にタイムスリップしてきた武士…。 読むと心が温かくなる、6 人の人気作家が描いた 6 つの奇跡の物語です。 『何者』 『何様』で話題の朝 井リョウをはじめ、 『バッテリー』で野間児童文芸賞を受賞し 1000 万部ベストセラーを達成したあ 平成 28 年12月 22日(木)発行 さのあつこ、『夜のピクニック』で第 26 回吉川英治文学新人賞・第 2 回本屋大賞を受賞した恩田陸、 『ゴールデンスランバー』で第 5 回本屋大賞・第 21 回山本周五郎賞を受賞した 伊坂幸太郎、『プールの底に眠る』で第 42 回メフィスト賞を受賞し小説家デビ ●J.K.ローリング『ハリーポッターと呪いの子』 舞台は、ホグワーツ城の戦いから 19 年後。37 歳のハリーは魔法省の役人として働き ながら、3 人の子どもたちの父親として家族を支えています。ちょうどその頃、ホグワ ーツ魔法魔術学校に入学した次男のアルバスがスリザリンに組分けされるという出来 事が。そこでアルバスは、かつてハリーと敵対したドラコ・マルフォイの息子であるス コーピウスと出会い――。 『ハリーポッターと死の秘宝』に続くハリーポッターシリーズ 8 番目の物 語をぜひ読んでみてください。 ●東野圭吾『恋のゴンドラ』 ューを果たした白河三兔、そして『まほろ駅前多田便利軒』で 2006 年上半期の 直木賞を受賞し、史上 4 人目の 20 代での直木賞受賞者となった三浦しをんとい った、実力派の作家たちの個性が光る短編が収録されています。 ●法月綸太郎『一の悲劇』 今年 9 月にテレビドラマ化されて再び注目された、1991 年発表の法月綸太郎の 作品。2005 年に本格ミステリー大賞を受賞した著者が、自身と同名の名探偵・法 月綸太郎の活躍を描いたシリーズの 4 作目です。突然飛び込んできた長男誘拐の 知らせ。しかし、実際に連れ去られたのは近所に住む別の家の息子でした。さら 結婚を目前に控えながら浮気相手の桃実と里沢高原スキー場に来ていた広太。浮かれた気分で桃実 に、身代金の引き渡しに失敗し、少年は遺体で発見されてしまいます。そんな中、 と一緒にゴンドラに乗り込みますが、偶然そのゴンドラに婚約者の美雪も乗っていて――。とあるス 犯人として浮上した男には、かの名探偵・法月綸太郎と共にいたという鉄壁のアリバイが――。累計 キー場を舞台に繰り広げられる、ゴンドラのように揺れ動く男女の恋模様を描いた恋愛 24 万部を突破した本作を含め、図書館では同著者の作品を複数貸し出しています。これらもぜひあ コメディー。7つの短編で構成され、これらが 1 つの大きな物語を作り上げています。 わせて読んでみてください。 東野圭吾が描く「純愛」とはひと味違った恋のおもしろさが味わえる一冊です。 去る 12 月 14 日は「忠臣蔵」で有名な赤穂浪士の討ち入りの日とされて ●北村薫『六の宮の姫君』 1999 年初版の書誌ミステリー。 『空飛ぶ馬』『夜の蟬』『秋の花』に続く「円紫師匠 と私」シリーズの第 4 作目です。芥川龍之介の作品や手紙、彼と交際のあった他の作 家の作品などを紐解きながら、主人公が『六の宮の姫君』執筆の意図を解き明かして いきます。ともすれば、学術論文のテーマになりそうな事柄が推理小説となった一冊。 一見の価値ありです。 ●友井羊『スイーツレシピで謎解きを~推理が言えない少女と保健室の眠り姫~』 中学校時代に起きたある出来事がきっかけで引っ込み思案となり、なかなか友人を作ることができ ない菓奈。彼女は、お菓子作りの得意なクラスメイト・真雪に恋をします。ある日、真雪の作ったチ ョコレートが姿を消してしまい、その行方を探すうちに彼女は自分に鋭い推理力があることに気が付 きます。デビュー作『僕はお父さんを訴えます』で第 10 回「このミステリーがすごい!」大賞の優 秀賞を受賞した友井羊が贈る、お菓子作りの科学を利用したミステリー小説です。 歴史探訪 います。図書館では、江戸時代をはじめとした多数の歴史関係の本がそ ろっています。今回は、その中で新着のものを 2 冊紹介します。 ●柴田純『江戸のパスポート』 江戸時代、街道の整備や旅籠の充実などによって庶民の間では旅が盛んに行われていました。その 際、旅人たちが携帯していたのが身分証明書兼旅行許可書の「往来手形」でした。「往来手形」には 旅先で病気や不慮の事故などに出くわした際のための保護救済の機能がありましたが、一方でその恩 恵を受けられない無宿者たちもいたと言われています。それらの問題にも触れながら、江戸の「パス ポート体制」を解明した一冊です。 ●白駒妃登美『歴史が教えてくれる 日本人の生き方』 「それぞれの土地には歴史の遺伝子がある」として、各時代に日本の各地で活躍した 人物の生き様を通して、歴史に刻まれた日本人の生き方を解き明かした一冊です。全国 で、日本の歴史や文化の素晴らしさを国内外に発信するための講演活動を精力的におこ なっている著者が、「いま流行の『歴史のパワースポット巡り』に通じるものがある」 と述べる本書をぜひ一度読んでみてください。 新着図書リスト 33 『実験数学読本』/矢崎成俊/日本評論社 1 『syunkon カフェごはん2』/山本ゆり/宝島社 34 『医者とはどういう職業か』/里見清一/幻冬舎 2 『syunkon カフェごはん3』/山本ゆり/宝島社 35 『謝罪大国ニッポン』/中川淳一郎/星海社 3 『syunkon カフェごはん4』/山本ゆり/宝島社 36 『戦争まで』/加藤陽子/朝日出版社 4 『syunkon カフェごはん5』/山本ゆり/宝島社 37 『江戸のパスポート』/柴田純/吉川弘文館 5 『六の宮の姫君』/北村薫/創元推理文庫 38 『密着最高裁のしごと』/川名壮志/岩波新書 6 『 「ジョジョの奇妙な冒険」で英語をもっと学ぶッ!!』/荒木飛呂彦/集英社 39 『経済学のすすめ』/佐和隆光/岩波新書 7 『一の悲劇』/法月綸太郎/祥伝社 40 『弘法大師空海と出会う』/川崎一洋/岩波新書 8 『東信堂アクティブラーニングシリーズ1』/安永悟他/東信堂 41 『新しい学力』/斎藤孝/岩波新書 9 『東信堂アクティブラーニングシリーズ2』/溝上慎一他/東信堂 42 『反民主主義論』/佐伯啓思/新潮新書 10 『東信堂アクティブラーニングシリーズ3』/松下佳代他/東信堂 43 『英単語の世界』/寺澤盾/中公新書 11 『東信堂アクティブラーニングシリーズ4』/溝上慎一/東信堂 44 『現代日本外交史』/宮城大蔵/中公新書 12 『東信堂アクティブラーニングシリーズ5』/溝上慎一/東信堂 45 『地球の歴史 上』/鎌田浩毅/中公新書 13 『東信堂アクティブラーニングシリーズ6』/成田秀夫/東信堂 46 『地球の歴史 中』/鎌田浩毅/中公新書 14 『永遠平和のために』/カント/岩波文庫 47 『地球の歴史 下』/鎌田浩毅/中公新書 15 『エミール 上』/ルソー/岩波文庫 48 『図説科学史入門』/橋本毅彦/ちくま新書 16 『エミール 中』/ルソー/岩波文庫 49 『日本文法体系』/藤井貞和/ちくま新書 17 『エミール 下』/ルソー/岩波文庫 50 『日本の安全保障』/加藤朗/ちくま新書 18 『読書について』/ショーペンハウエル/ワイド版岩波文庫 51 『文藝春秋オピニオン2017年の論点100』/文藝春秋社 19 『死に至る病』/キルケゴール/岩波文庫 52 『ハリーポッターと呪いの子』/J.K.ローリング/静山社 20 『崩れる』/貫井徳郎/角川文庫 53 『雪煙チェイス』/東野圭吾/実業之日本社 21 『お父さんと伊藤さん』/中澤日菜子/講談社文庫 54 『四月になれば彼女は』/川村元気/文藝春秋社 22 『ブルーネス』/伊与原新/文藝春秋 55 『恋のゴンドラ』/東野圭吾/実業之日本社 23 『罪のあとさき』/畑野智美/双葉社 56 『蜂蜜と遠雷』/恩田陸/幻冬舎 24 『18歳からの格差論』/井手英策/東洋経済新聞社 57 『スイーツレシピで謎解きを』/友井羊/集英社文庫 25 『「鬼畜」の家わが子を殺す親たち』/石井光太/新潮社 58 『絶対正義』/秋吉理香子/幻冬舎 26 『陰陽師 玉兎ノ巻』/夢枕獏/文藝春秋 59 『「100分 de 名著」名作セレクション』/NHK 制作班/文藝春秋社 27 『世界5000年の名建築』/二階幸恵/エクスナレジ 60 『孤狼の血』/柚月裕子/角川書店 28 『ゴッド・スパイダー』/三浦明博/講談社 61 『慈雨』/柚月裕子/集英社 29 『刑罰0号』/西條奈加/徳間書店 62 『教師花伝書』/佐藤学/小学館 30 『養老孟司の人生論』/養老孟司/PHP 研究所 63 『世界を変える100の技術』/日経BP社 31 『歴史が教えてくれる日本人の生き方』/白駒妃登美/育鵬社 64 『X’mas Stories』/朝井リョウ他/新潮文庫 32 『絵でわかる人工知能』/三宅陽一郎、森川幸人/SB クリエーティブ 65 『新聞大学』/外山滋比古/扶桑 …その他多数!