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事業計画書 - 新潟県経営者協会
平成28年度事業計画 ◎基本方針 ① 当協会設立の原点である県内唯一の人事・労務専管の使用者団体として、人事・労務問題に 取り組むとともに、会員企業の経営基盤の安定と地域経済の発展に貢献する。 ② 経団連をはじめとする関係諸団体や新潟県・新潟労働局等の行政機関との連携・協調を通し て、使用者団体機能を発揮し諸事業を推進する。 ③ 会員ニーズに対応する諸事業の展開を通して、会員企業数の拡大により協会組織運営基盤の 安定・強化を図る。 Ⅰ.事業活動の概要 1.労働関係諸問題への取り組み (1)労務問題に関する会員企業の課題解決に向けた取り組み ・労働関係法令・制度について制改定の動向や、法令順守に向けての情報提供および相談対応 を実施し、会員企業をサポートする。 ・多様な雇用形態や働き方、ワーク・ライフ・バランス、ダイバーシティー経営などに対応し た諸制度等に関する情報提供および相談対応を実施する。 ・労使関係の安定を図るべく、個別の労働問題についての相談対応を実施する。 ○参考 ~主な労働法制の動向~ 〈平成28年4月1日から施行されている法律〉 a.女性活躍推進法 b.改正障害者雇用促進法 〈今後施行予定の法律〉 c.改正育児介護休業法(介護休業の分割取得など、平成29年1月1日) d.改正雇用保険法 (65歳以上の者への雇用保険の適用拡大など、平成29年1月1日) e.改正厚生年金保険法(短時間労働者への適用拡大、平成28年10月1日) 〈今国会にて上程されている法案〉 f.改正労働基準法(中小企業の時間外労働割増率、年次有給休暇、フレックスタイム制、企画業務型 裁量労働制、高度プロフェッショナル制度) (2)労働行政に対し各種審議会・委員会等への参画を通して企業経営者・使用者側の意見・ 要望を反映する取り組み ・新潟県労働委員会使用者委員、裁判所労働審判使用者審判員を推薦する。 ・新潟労働局の新潟地方労働審議会・新潟県最低賃金審議会、また新潟県の新潟県労働審議会 等の労働関連審議会・委員会の委員を推薦する。 ・行政機関の各種審議会・委員会等の会合に委員として出席し、使用者側の意見・要望等を反 映させる。 (3)雇用促進へ向けた受託事業の取り組み ・新潟県から「中小企業の人材確保総合支援業務」(にいがたジョブカフェ事業)を受託し、 県内企業の求人・雇用確保を支援するとともに、若年者・新卒者の就労支援に取り組む。 (4)次世代育成支援の推進への取り組み ・多様な雇用形態や働き方、ワーク・ライフ・バランス、ダイバーシティー経営などに対応し た諸制度等に関する情報提供および相談対応を実施する。 ・「次世代育成支援対策推進センター」(厚生労働省指定)として、次世代育成支援を推進す るため、新規雇用の確保や人材の定着・育成の支援を図るべく、事業所の行動計画の策定・ 実施に向けて助言、指導を行うなどの活動に取り組む。 2.人材育成・研修事業の推進 (1)社員教育・人材育成に資するためのセミナー事業の取り組み ・企業の発展にとって不可欠である社員教育・人材育成に資するため、教育研修プログラムを 充実させて、セミナー事業活動に取り組む。 ・セミナー内容については、階層別研修を28講座、分野別研修を31講座実施する。 ・階層別研修としては、新入社員から役員の方々までを対象に、各階層に必要なスキルや考え 方を学べる場を提供する。 また、分野別研修として、人事労務や労働法務、実務力向上(財務・経理、総務、ビジネス マナーなど)に関して、実務に直結した知識やスキルを習得する学びの場を提供する。 ・法改正の場合など、時宜にかなう実務型セミナーを臨時に開催する。 ・セミナー講師については、全国で活躍する講師や有力な弁護士などを招き、また割安な料金 設定として、会員企業のニーズに応えていく。 ・各種セミナーは、非会員にも公開し(別料金)、県内における社員教育・人材育成ニーズに も応えていく。 ・さらに、他の諸団体が主催する各種セミナー等への共催・後援を図る中で会員へ案内するこ とにより、より幅広いニーズに対応する。 (2)企業の人材育成ニーズ喚起への取り組み ・近年では人材不足感が高まり、採用環境がタイトになっている。また、生産性向上を図るた め、採用した職員の人材育成の必要性が、以前にも増して高まってきている。 ・当協会としては、それら研修事業を取り巻く環境や各企業の課題を踏まえ、また会員企業の 具体的な人材育成ニーズの把握に努めるとともに、受講者アンケートの分析などを通して、 より有用な講習テーマを選定し、かつ、年間の開催講座数を更に増やして有効性と利便性を 高めていく。 ・また、企業の人材育成のニーズ喚起を図るため、26年度以降ホームページの更新を実施し てきたが、今年度も引き続きホームページの改善に取り組む。 ・さらに広報活動を強化するため、27年度より「教育研修プログラム」などのセミナーパン フレットのデザイン性を高めてきたが、28年度はさらに進めて個別チラシのカラー化を図 るなど、広報活動を充実・強化していく。 (3)開催予定セミナー一覧 【階層別セミナー】(28回開催) 講座名 会社役員経営法務 (講師、敬称略) テーマ 取締役(会社役員)として知っておきたい法律知識 新任役員(取締役) 「経営のプロ」として求められる役割と責任、心構え セミナー 経営幹部セミナー トップを支えるリーダー力はこうして高めろ! 新任管理者セミナー 新任管理者の基本と実務のポイント 管理監督者 能力開発セミナー 部下指導、問題解決など10講座×2回 女性リーダー研修 女性の意識と力を引出し、具体的スキルや行動のあり方を身に付 ける 第一線監督者スキル 職場を取りまとめて最大の現場力を発揮する アップセミナー 中堅社員セミナー 将来のリーダー候補として、役割・後輩指導力・説得力などを学ぶ 新入社員セミナー 心構え、ビジネスマナーなど 開催日 講師 8月25日(木) 石井・榎本法律事務所 弁護士 榎本 英紀 9月15日(木) アクアナレッジファクトリ㈱ 代表取締役 角渕 渉 7月21日(木) 経営教育コンサルタント 加賀野 功尚 9月27日(火) 篤志館㈱ 取締役副社長 関根 有二 5月~29年2月の毎月 (新潟10回、長岡8、上越2) 5月18日(水) 11月22日(火) 8月23日、24日 (2日間) 29年3月29日(水) (同)夢をカナエル 代表社員 福島 正人 他講師9名 ㈱グロウスカンパニー+ 代表取締役 山岡 仁美 (財)産業雇用安定センター 本部講師 原田 芳信 立正大学経営学部教授 佐藤 一義 人財育成研究所エスオフイス 代表取締役 田中 成子 新潟県労働衛生医学協会 常務理事 大西金吾 【分野別セミナー】(31回開催) 人事労務セミナー 社会保険労務士・行政書士 園部 喜美春 ①すぐに役立つ社会保険・労働保険の実務 6月17日(金) ②これからの人事・賃金施策のあり方とポイント 7月8日(金) ③採用から退職までの労働法上の諸問題と対応 7月26日(火) 石嵜・山中総合法律事務所 弁護士 吉野 公浩 働きやすい職場環境をつくるハラスメント防止研修 10月4日(火) 教育コンサルタント 石橋 真希子 賃金・賞与・退職金の基本 12月8日(木) 社会保険労務士法人ふじた事 務所 代表社員 藤田 英樹 ㈱河合コンサルティング 代表取締役 河合克彦 人事評価と評価結果のフィードバック・効果的な面談方法 春季労使交渉・協議に臨む経営側の基本姿勢 労働法務セミナー (予定)日本経済団体連合会 労働法制本部 担当 5月20日(金) 丸尾法律事務所 弁護士 丸尾 拓養 裁判例、実例で見る「最新問題社員」への対処法 9月8日(木) 第一芙蓉法律事務所 弁護士 木下 潮音 11月18日(金) ひかり協同法律事務所 弁護士 三上 安雄 10月 29年3月 あさひ新潟法律事務所 弁護士 斉木 悦男 7月13日(水) ㈲マスエージェント 代表取締役 林 忠史 財務諸表の見方、読み方10のルール 9月21日(水) (株)ヒューマンパワー・リ サーチ代表取締役社長 森 真一 経理担当者パワーアップ講座 11月11日(金) OAG税理士法人埼玉 所長 星 叡 税務トラブルを防ぐための営業経費の取り扱い 29年1月19日(木) OAG税理士法人埼玉 所長 星 叡 期待される総務担当者になるための基本と実務 10月18日(火) ㈲マスエージェント 代表取締役 林 忠史 年末調整・給与計算実務セミナー 11月16日(水) 梅井労務コンサルティング事 務所 代表 梅井 覚 8月9日(火) 29年2月24日(金) ミワアシスタンス人材育成ア シスタント 近藤 美和 判例研究会(2回) 実務力向上セミナー 1日でわかる経理の全て 仕事に活かす!ビジネスマナー講習会 カイゼンとコスト削減のコツ―5S・ムダどりを超えて― 安全管理者選任時研修(法定研修) 衛生管理者合格講座 ISO(提携講座) 29年2月 ㈱河合コンサルティング 代表取締役 河合克彦 有期契約社員の法律と実務 メンタル不調者に関わる法的留意点 安全衛生資格取得セミナー 29年1月27日(金) ISO9001 : 2015年版対応内部品質監査員養成セミナー ISO14001: 2015年版対応内部品質監査員養成セミナー 10月25日(火) 6月28日(火) 29年3月28日(火) 7月27日、28日 (2日間) 5、7、9、11月 (3日間、4回開催) 6月、8月、12月 (2日間、3回開催) ㈱しくみカイゼン研究所 代表取締役 若井 吉樹 ㈱ウェルネット 専任講師 ㈱ウェルネット 専任講師 ㈱エム・エスオフィス 担当講師 ㈱エム・エスオフィス 担当講師 【その他共催・後援・協力セミナーなど】 ・その他関係諸団体と共催して講演会・セミナーを実施し、または、後援・協力をするなど、 会員の幅広い人材育成ニーズに応える。 (4)通信教育の斡旋 ・自己啓発のための通信教育講座(日本技能教育開発センターと提携)を斡旋する。 3.委員会活動の推進 ・各委員会において委員相互の情報交換を実施し、内容を会員にフィードバックする。 ・また、委員会主催のセミナー・交流会などを開催し、会員の課題解決に資する。 ①政策委員会 ・地域経済活性化や企業経営全般のテーマに関し、行政機関との意見交換、提言を行う。 ・新潟県産業労働観光部の幹部との情報交換会を開催する。 ②総務委員会 ・総務部門に関する諸課題について委員企業などからの事前アンケートに基づき情報交換を実 施し、課題解決に資する。 ・総務関連のテーマについて委員会主催セミナーなどを実施する。 ・協会の組織基盤、機能強化に関する事項を検討し提言する。 ・協会の70周年事業に関する事項を検討し提言する。 ③労働問題委員会 ・人事・労務問題、労使関係、労働法制などの諸課題について情報交換を実施し、課題解決に 資する。 ・人事・労務問題、労使関係、労働法制などについての調査・研究や、情報交換を基に、会員 への啓発を実施し、行政機関などとの連携を図る。 ・労務関連のテーマについて委員会主催セミナーなどを実施する。 ④教育事業委員会 ・人材育成や社内研修の諸課題について情報交換を実施し、課題解決に資する。 ・協会企画セミナーの計画作成に関わり、会員企業の人材育成に協力支援を図る。 4.会員サービス・広報活動の推進 (1)会員サービス ①会員からの相談や情報提供の要請等に適切に対応する。 ・会員企業からの個別の労務相談への対応、情報提供 ・賃金・賞与等労働条件に関する調査・研究 ・研修講師・指導員、弁護士など有資格者の紹介・斡旋・派遣 ・労務管理に関する資料の調査・収集、参考図書・資料の貸出・斡旋 ②広報活動の充実・強化を図る。 ・会報「新潟経協」、「人事労務ニュース」の発行 ・協会ホームページの充実 (2)調査活動 ・定期的に実施する調査として、春季労使交渉状況調査、夏季・年末賞与一時金の交渉状況調 査を実施し、時系列比較・業界横断的な比較が可能なものとする。 ・臨時的に実施する調査として、人事労務環境の変化を踏まえて、会員の今後における人事労 務施策に資するための調査を企画し実施する。 5.外部諸機関との連携・協調、地域への貢献 (1)経団連など外部機関との連携・協調 ・経団連地方団体長会議などを通じ、会員ニーズ・意見、地域の要望などを経団連の活動に反 映させる。 ・関東経営者協会会長会議・同専務理事会議、地方団体連絡協議会などを通じ、他県の動向や 活動状況を把握し、協会活動に反映させる。 ・健保連や協会けんぽ、連合新潟との連携、情報交換を図る。 ・「健康経営の推進に関する協定」を締結した7団体で協調して、健康経営を推進する活動を 実施する。 (2)地域への貢献を推進 ・行政機関の諸会議・諸事業(子育て、若者自立支援、男女共同参画、自殺対策、サイバー空 間の脅威への対応など)へ委員を派遣する。 ・教育機関が実施する諸活動(インターンシップ協議会、産学協働教育プログラム共同開発の ための地域会議、新潟産学官連携フォーラムなど)へ委員を派遣する。 ・県の少子化対策事業と連携を図り、いわゆる「婚活イベント」を実施する。 ・その他、行政機関や研究・教育機関、人事労務関係諸団体などと連携し、情報交換を図る。 6.組織活動の充実、組織強化の推進 (1)本部・支部活動の充実 ①諸会議、講演会などの充実を図る ・主要会議(総会、理事会)、主要会議に併せた講演会、情報交換会、親睦ゴルフ大会の定期 開催、また各委員会などを随時開催し、会員企業や経営者、担当者の交流、啓発に資する。 ②支部活動の充実を図る ・支部主催セミナー、企業見学会、情報交換会など事業の充実を図り、親睦交流に資する。 (2)会員の拡大を推進 ・会員数(27年度末現在・308事業所)の拡大を図る。 ・会員協力のもと、新規会員増加活動を推進する。 (3)事業運営の効率化と資産の有効活用 ・事務局体制の効率化を継続して実施し、次世代の新規要員採用を検討する。 ・経協会館の維持および計画的な改修を実施し、有効に活用する。 以上