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平成26年9月(PDF:777KB)
中部地域の普及活動 平成26年9月 中部農林振興局 (中部農業改良普及センター) 1 県立農業大学校先進農家留学研修開始式が開催 29日に、普及センター研修室で開催され、生徒とその保 護者及び、留学研修先農家が顔を合わせ、自己紹介と研修 覚え書き書の交換が行われました。今年度管内では9名の 農大生が研修を行い、約1ヶ月間農家の現場で実際の農業 を学びます。 2 第68回全国茶品評会宮崎大会祝賀会が開催 17日に、JA宮崎中央茶部会主催の祝賀会が開催されま した。管内から煎茶10㎏部門に4名、蒸し製玉緑茶部門に 1名が出品し、煎茶10㎏部門で清武町の石山さんが二等、 高岡町の市瀬さんが三等に入賞しています。 祝賀会には戸敷宮崎市長をはじめ、出品者、茶部会会員、 関係機関が出席し、全国茶品評会への取り組み紹介や品評 会結果について講評があり、出品者はこれからも全国茶品 評会に取り組んでいきたいとのことでした。 3 平成26年度綾町肉用牛生産者大会が開催 18日に、綾町綾川荘にて開催され、大会では平成25年優 良畜産農家の表彰や部会の総会が行われました。また、講 演会では、NOSAIみやざきの上松獣医による「子牛の 疾病対策」の講話があり、役場からは「綾町肉用牛支援セ ンター」の説明が行われました。普及センターからは「飼 料用イネの栽培」について講習会を実施しました。 4 極早生みかんの出荷開始 3日から、JA宮崎中央では極早生みかん(「日南1号」N 系統、「日南早生」)、8日から「日南1号」の出荷が始まり ました。今年は約600tの出荷量を見込んでおり、果実肥大 は平年並、品質は平年に比べて減酸が早い傾向がみられま す。特に根域制限マルチ栽培の果実品質が良好で、市場評 価が高まっています。 5 鳥獣被害対策モデル集落被害マップの作成 4日に、田野町八重公民館で12名の参加のもと鳥獣被害 対策モデル集落座談会が開催されました。野生鳥獣の被害 状況や出没カ所を全員で話合い地図上に印を貼り集落被害 マップを作成しました。獣種別の被害状況等が確認でき情 報の共有を図ることができました。 6 JA宮崎中央うまい米づくり研究部会で新米試食 19日に、JA宮崎中央うまい米づくり研究部会で、早期 水稲の新米試食会を普及センターで行いました。 特別栽培米の「コシヒカリ」や「ミルキークイーン」、「月 桃米」など5種類について試食を行いました。 今年度の早期水稲は登熟が進んだこともあり、食味が良 好であったことから、部会員も満足していました。 7 千切り大根講習会が開催 4日に、JA宮崎中央国富営農センター管内の生産者を 対象に、千切り大根講習会が開催され、今後の栽培管理や 病害虫防除対策等について説明を行いました。 また、加工後に黄変しない新品種の現地試験実施状況の 説明や、県ブランド認証にむけた取組について報告を行い ました。 8 きゅうり青年部講習会が開催 5日に、JA宮崎中央国富営農センター管内の胡瓜生産者 を対象に講習会が開催され、定植直後の栽培管理や病害虫 防除対策等について説明を行いました。 生産者からは、粒剤施用の時期や混用事例、徒長苗の場 合の留意点など活発に質問が出されるなど、スタートダッ シュに向けた管理の重要性に理解が深まりました。 9 デルフィニウム現地検討会が開催 4日に、デルフィニウムの育苗状況について現地検討会 が開催された。本年度より4名の生産者が夜冷施設を導入 し、デルフィニウムの育苗が開始されました。9月上旬よ り順次定植が始まり10月下旬から出荷が始まる予定です。 南那珂の普及活動 平成26年9月 南那珂農林振興局 (南那珂農業改良普及センター) 1 南那珂地区営農振興協議会野菜部会の開催 30日、JAはまゆう串間支所にて、南那珂地区営農振興 協議会野菜部会を開催しました。 管内で作付けされている各野菜の生育・出荷状況等につ いて各JA担当者より、天候不順による影響で、一部ほ場 で生育不良や徒長気味と報告がありました。 普及センターからは、農作業をスマートフォンで記帳す る「秋彩ライト版」現地実証試験の状況報告、及びFOE AS展示ほの調査結果をもとに、現在の導入状況や今後の 計画について討議しました。その後、促成ピーマンでの焼 酎粕施用展示ほについて、現地検討も行いました。 野菜部会の様子 2 JA串間市大束農業青色申告会研修会が開催 標記研修会が24日に開催されました。 まず、日南税務署から、所得税等の改正点等について説 明が行われました。 普及センターからは、経営診断表やライフプランの活用 により、経営の実態把握や計画的な資金管理、事業継承の 準備等を行うことの重要性について講習しました。 研修会の様子 3 農業の6次産業化に係る支援活動 9日、6次産業化サポートセンターと連携し、六次産業化・地産地消法に基づく「総合 化事業計画」の認定を受けた経営体を訪問し、計画実施における課題の抽出や解決に向 けたファオローアップ支援を行いました。 また、29日には、計画の認定を目指す農業者に対して、活動状況の聞き取りを行い、 商品開発や販路拡大等について助言を行いました。 毎月第2水曜日は、普及センターにおいて、6次産業化地域相談会を開催し、農林漁業 者や農業法人の皆様の6次産業化に関する相談にお答えします。(相談は事前予約制とな っております。 ) 4 JAはまゆう農家経営支援センター地域指導班研修会が開催 2日、地域指導班関係者約30人が参加し、農業経営コン サル団員の委嘱式と研修が行われました。 研修では、JAから、経営検討会で使用される資金繰り 表等の見方について説明されました。 普及センターからは、農家のライフステージを意識した 経営支援の方法と産地改革支援事業及び農地中間管理事業 等について講習しました。 研修会の様子 5 茶後継者グループ第2回学修会を開催 17日、串間市で、茶後継者グループの学修会を開催しま した。 今回は、荒茶の仕上げ方法の研修と事前に聞き取りした 調査結果を基に茶園巡回を実施しました。茶の仕上げにつ いては、「荒茶」「下火入れ」「火香」で茶を抽出し、荒茶の 青臭みが消えるタイミングや火香の強弱について、実際に 火入れを行いながら経験してもらいました。 また、茶園巡回では、優良茶園や更新茶園(二番茶後深 刈り、三番茶後浅刈り)を観察し、今後の茶園管理につい 選別している様子 て検討しました。 参加者からは、優良茶園の管理状況や方法を知ることができ大変参考になったとのこ とで、有意義な研修会となりました。 6 焼酎原料用加工用米実証展示ほ場に獣害対策の電柵を設置 26日、日南市西寺地区で、焼酎原料用加工用米の有望系 統「み系358」及び「み系381」の実証展示ほにイノシシ対 策の電柵を設置しました。 両系統は現在乳熟期から糊熟期で、11月の収穫が見込ま れます。 電柵の設置状況 7 早期水稲後を利用した飼料生産展示圃の設置 11日、日南市吉野方において、家畜の自給飼料生産量を 拡大するため、早期水稲収穫後の水田を活用した展示ほを 設置しました。 この展示ほでは、エン麦、トウモロコシ、スーダンとい った草種を試験栽培し、栽培方法や排水対策等を検討する 予定です。 発芽調査では良好な結果が得られており、今後、調査を 継続し、生産技術の確立を目指します。 飼料作の播種作業 8 キンカン新品種「宮崎夢丸」の現地調査を実施 11日と18日に、総合農試が育成した種なしキンカン「宮 崎夢丸」の現地(露地2箇所、ハウス3箇所)において、 生育状況や結実状況等を関係機関で調査しました。 結果はやや少ない状況でしたが、今後も継続的に調査を 実施し、栽培管理方法等を検討していきます。 9 スイートピーの播種開始 平成26年産のスイートピーの播種作業が8月30日から始 まり、9月8日の週にピークを迎えました。播種後2週間目 以降摘心を行い、出てきた腋芽を整理する作業が続きます。 この時期の環境や株のでき具合が今年のスイートピーの 品質、出荷量に影響してきます。今後も気象情報等を確認 しつつ、年内から安定出荷ができるよう支援していきます。 宮崎夢丸の結果の状況 スイートピー播種後の様子 北諸県地域の普及活動 平成26年9月 北諸県農林振興局 (北諸県農業改良普及センター) 1 盆地のヒロインわくわく集会の開催 5日、北諸県地区農村女性連携会議主催の大会が開催さ れました。「経営継承∼後継者は我が家、地域、農業の宝 ∼」をテーマに、講演会・1分間スピーチを行いました。 串間市の畜産経営のご夫婦に、スムーズな経営継承につい て体験報告をしていただきました。 1分間スピーチでは、出席者が大会テーマに沿ったスピ ーチを行いました。我が家の経営継承について考えるよい 機会となり、有意義な研修になったようです。 2 新規就農者への早期定着支援 25、30日、就農4年未満の2名の新規就農者と1名の先進 農家に農業振興公社のアグリファミリー設置事業の説明を 行い、今年度から取り組むことになりました。アグリファ ミリー2名も若い農業者への支援に意欲的でした。 3 第 5 回新規就農者学修の開催 25日、普及センターで農業経営と鳥獣被害についての学 修会を開催し3名が出席しました。 「農業経営」では、講話の後、個別面談で我が家の経営 理念とビジョンづくりを支援しました。 鳥獣被害では被害の原因や対策などの講話がありまし た。出席者はどちらも勉強になったようでした。 4 促成いちご苗の花芽検鏡の実施 11日、JA都城いちご部会を対象とした花芽検鏡を実施 しました。 昨年に比べ、花芽分化が遅く、花芽分化が始まっている 農家が3分の1にとどまりました。花芽分化の遅れや天候不 良により、定植がおくれる場合の施肥についても説明を行 いました。 -1- 5 施設きゅうり専門部会で産地改革の取り組み検討 26日に施設きゅうり専門部会山田・西岳支部で研修会が 開催され、産地改革支援活動について説明を行いました。 ライフステージ毎の必要所得や所得向上の方策について説 明し、産地改革支援活動は「儲かる農業」を実現するため の取組である旨を説明しました。 昨年度重点的に取り組んだ高崎支部に続いて、山田・西 岳支部でも本年度から技術・経営について重点的に支援す ることとなりました。 6 普通期水稲現地検討会を実施 24日に普通作部会の構成員が中心に参集し、加工用米及び飼料用米品種等の展示ほの 現地検討や今年の水稲作柄等の室内検討を実施しました。 その中でも、来年産導入予定の加工用米専用品種「み系358」についての生育上の特 徴を、参加者は改めて深く認識できたものと考えます。 7 JA都城花き生産部会視察研修の開催 24日、生産者と関係者8名が参加し、高千穂町の小ギク 栽培状況を視察しました。品種の特徴、肥培管理、施肥設 計、病害虫防除、出荷先等細かく意見交換ができました。 また普及センターより西臼杵のキク生産の概要について話 がありました。質問も多く出て、小ギク産地をめざす当部 会にとって大変有意義な研修となりました。 8 JA都城キンカン生産部会の栽培講習会の開催 12日、キンカン部会の現地検討会が行われ、高城、山之 口町内の園地を巡回し、生産者6名が出席しました。結果 や肥大状況の確認を行いました。 日照不足や開花時期の差が大きく、肥大が懸念されるこ とから、早めのビニル被覆や加温を呼びかけました。また、 摘果剤の薬剤試験の結果について情報提供を行いました。 9 農産加工グループへの技術支援 2、8日、管内で味噌製造を計画しているグループに、味 噌に使用する麹用の麦の精麦試作の支援、品質(千粒重) の測定を行いました。また、商談会でのプレゼンテーショ ンの資料作成の支援を行いました。 さらに、25、26日、管内の農産加工グループに対し、甘 酒製造の支援を行いました。 -2- 西諸県地域の普及活動 平成26年9月 西諸県農林振興局 (西諸県農業改良普及センター) 1 茶園の畑かん実証ほにて散水 小林市千歳地区に設置している「実証ほ茶園」で9月10日 頃より害虫「クロシロカイガラムシ」の第3世代幼虫ふ化が 確認されたことから、ファ−ムポンドの水を使い散水を開 始しました。散水時間は、朝6時から夕方6時までで、10分 散水し20分休止の散水パタ−ンを自動散水タイマ−で管理 しています。 散水を行う約1haの茶園 2 さといもの新規登録農薬を検討 1∼8日、ハスモンヨトウを対象に新たに登録された2種の殺虫剤について、小林市と高 原町の現地ほ場で防除効果を調査しました。 今回の試験では、管内でさといも疫病が蔓延していることを踏まえ、殺菌剤を混用して の実施になりました。その結果、今回試験を行った2種の殺虫剤は、ハスモンヨトウに対 して十分な防除効果を有することが確認できました。また、薬害の発生も見られず、次年 の防除暦を検討する上で貴重なデータを得ることができました。 さといも疫病 ハスモンヨトウ調査 3 高濃度CO₂処理によるハダニ防除法(イチゴ苗)を検討 16∼18日、JAえびの市育苗センターにおいて、高濃度CO2処理(CO₂濃度約60%で2 4時間処理)によるイチゴのハダニの防除試験を行いました。薬剤散布では散布ムラがあっ たり、農薬が効きにくくなったりして、多くの生産者が天敵を利用していますが、なかな か防除効果が安定していません。高濃度CO₂処理では、散布ムラや抵抗性も無く、定植 直前の苗に処理を行うことでハダニが寄生していない苗を本ぽに定植でき、天敵の効果も 安定すると考えています。 いちご苗を密閉容器へ ジッパ−で密閉 防除用炭酸ガス 4 営農組合役員会・班長会・事務局会議が開催 5、16日、小林市東方営農研修館において、東方営農組合の役員会及び班長会が開催さ れ、関係機関から農地中間管理事業の重点実施地区の設置に関して、役員及び班長に対す る説明が実施されました。営農組合の武田会長は「高齢化は歯止めはかからないが、農地 は残っていく。当該事業を活用しながら地域を守っていきたい。役員の協力を是非お願い したい。」と挨拶、質疑や検討の結果、今後は推進班を編制して地区ごとの説明会を開催 し、事業の理解と啓発、推進を図っていくことが承認されました。 24日、JAこばやし紙屋出張所において、紙屋営農組合の役員会が開催されました。役 員会では、8月に実施した営農組合アンケ−トの結果が報告されました。アンケ−トの結 果からは、高齢化による規模縮小や離農の傾向、農作業受委託体制の強化の必要性等が読 み取れ、11月の農用地利用や作業受委託等の専門部会で今後の方針を決定することになり ました。 11日、野尻庁舎で営農組合事務局会議が開催され、各営農組合の活動状況と今後の予定 について報告が行われました。農地中間管理事業の取り組みについて、モデル地区の設定 を大字あるいは営農組合単位とするかについて検討し、組合長への説明が行われる予定で す。 児湯地域の普及活動 平成26年9月 児湯農林振興局 (児湯農業改良普及センター) 1 新富町畜産担い手農家勉強会を開催 新富町では若手和牛生産者の勉強会である「新富町畜産担 い手農家勉強会」が定期的に開催されています。 19日、普及センターにて、1期生の勉強会を開催しました。 1期生は今回1人(メンバーの配偶者)の加入があり、10名 になりました。普及センターから「大きな子牛を育てよう! 2」「牛の繁殖生理について」「経営」等について研修を行い ました。 また、26日、普及センターにて、2期生5名の勉強会を開催 しました。普及センターから「飼料中に含まれる主な栄養素」「牛の胃袋のしくみ」「子牛 の時期に必要な栄養」 「栄養素の体の中での分解について」 「飼料中の硝酸態窒素について」 「各ステージの必要エネルギー量」等について研修を行いました。 2 JA児湯茶部会全面委託者へのアンケートの実施 9日、JA児湯FA茶工場(ティーファクトリー)にて、全面委託者会定例会が開催さ れ、その中で、FA全面委託者の将来を考えるためのアンケートを実施しました。 調査項目は、後継者の有無、茶の栽培面積・品種構成、5年後・10年後の見通し、施設・ 機械の経過年数などで、今後、データを取りまとめ、産地ビジョンの作成に活用していく 予定です。 3 9月期子牛セリ市研修会の開催∼生産者の技術向上を目指して∼ 普及センターでは、子牛セリ市を利用して、飼養管理技術 向上のための研修会を実施しています。 今回の子牛セリ市研修会では「初乳」「削蹄」「7月期セリ 市成績」「防疫」について研修を行いました。 今後も各研修会を活用し、生産技術等について指導してい くこととしています。 4 障壁作物(ソルゴー)を利用した露地きゅうりのMYSV対策の現地検討を実施 2日、管内のJA営農指導員と農業改良普及員が参加し、 新富町及び都農町の露地きゅうりほ場にて、障壁作物(ソル ゴー)を利用したMYSV対策の現地検討会を行い、MYSV発生率 や生育状況・条件等について意見交換を行いました。 管内では、約50%の露地キュウリ生産者が障壁作物の作付 けを始めており、普及拡大が図られています。次年度以降は、 除草対策等新たな知見についても検討していきます。 5 根域制限マルチ栽培で計画的にかん水高品質みかんの収穫が始まる 宝財原みかん生産組合(4戸)では、温州ミカンの根域制 限マルチ栽培を行っています。根域制限マルチ栽培では、 根域制限とマルチ被覆により根域が土壌から独立している ため、かん水による土壌水分のコントロールが重要です。 普及センターでは、7月18日から、約10日に1回、果実の糖 度・クエン酸や土壌水分の調査を行い情報提供を行ってい ます。この情報に基づく計画的なかん水により順調に酸が 下がり、18日に収穫開始となりました。 6 JA尾鈴ぶどう部会役員等と産地経営体モデル事業に係る会議を開催 22日、JA尾鈴ぶどう部会役員3名やJA尾鈴担当者とと もに、産地経営体モデル事業に係る会議を開催しました。 主要品種であるキャンベル・アーリーは盆需要の青果や ワイン原料用として出荷されていますが、部会員の高齢化 に伴い、栽培面積・生産量とも減少の一途をたどっていま す。ワイン原料としては、(有)都農ワインを中心に出荷さ れ、そのワインは人気が絶大であることから、ワイン原料 用のぶどうの反収増と品質向上及び加工専用園の設置によ る出荷量安定を図り、面積減少の抑制を目指すことになりました。 7 スイートピーの定植開始 上旬から中旬にかけて、管内でスイートピーの定植が行 われました。 今年は、生産者21名が約3.3haで栽培し、総合農試で育成 された「恋式部」や「ムジカクリムゾン」も新たに作付け されます。 定植後、立ち枯れが若干見られたものの生育は概ね順調 で、下旬からは順次摘心作業が行われています。 東臼杵南部地域の普及活動 平成26年9月 東臼杵農林振興局 (東臼杵南部農業改良普及センター) 1 普及指導協力委員と普及活動について討論 2日に普及指導協力委員会議を開催し、来年度、本県で開 催される全国担い手サミットおよび農地中間管理事業の情 報提供を行いました。 その後、普及センターより「担い手対策」 、 「鳥獣害対策」 の取組を紹介し、様々な意見をいただきました。特に、担 い手対策については、日頃から普及指導協力委員と連携し て、産地を支える担い手確保・育成の取組を行っており、 今後も引き続き、協力をお願いしました。 普及活動の紹介 また、委員からは、緊急課題等への取組の強化を引き続 きお願いしたいとの要望があり、普及センターへの期待を強く感じ、今後も関係機関等と 連携した取組の強化を図ることとしました。 2 日向市若手女性農業者が6次化の取組を視察 12日、日向市の農村女性リーダーが「農山漁村いきいき 社会参画支援事業」を活用して企画した日向市若手女性農 業者視察研修が高千穂町で開催され、若手女性農業者と普 及指導協力委員など計4名が参加し、6次産業化に取り組む 女性認定農業者による米粉料理実習と農事組合法人高千穂 かわのぼりの加工施設を視察しました。 また、研修には、高千穂町の若手女性農業者(研修中) も参加し、良い交流が出来ました。 法人視察の様子 3 我が家の経営プランを立てよう! 30日に第1回新規就農学修及び地区SAP研修会を行い、新 規就農者3名及びSAP会員3名が参加しました。 研修会では、日向市SAPの海野大輔さんから、自身の経営 目標等を話していただきました。 海野さんは、今年8月に農業大学校で実施された経営発展セ ミナーに参加し、経営者としての自覚を深めたとのことでし た。 新規就農者から質問も多く出るなど、関心の高い内容でした。 夜には、日向地区SAPが企画した「SAP会員と新規就農 者との交流会」で、活発な交流が行われました。 研修会の様子 4 マンゴーの6次化グループを支援 マンゴー農家4件で構成している「大山いち三。」の6次化の 取組を支援してきていますが、26日、日向市役所において、 マンゴージェラートの試食会が行われました。 市役所職員を中心に80名が参加し、マンゴーと砂糖の配合 を変えた3種類について、味や価格等についてアンケートに答 えてもらいました。 グループでは、アンケートの結果を参考にして、近日中に 商品化する予定です。 試食会風景 5 完熟きんかんの栽培管理技術習得を支援 4日に、美郷町西郷完熟きんかん部会の定例会が、早期加温実施農家の園地で行われ、 部会員26名が参加しました。 今回の講習会のテーマは、仕上げ摘果と適期防除でした。 今年のきんかんは、7月27日頃の2番花が結果の中心となってい ます。全生産者の肥大を調査したところ、最悪だった昨年よりも 肥大は良いものの、平年値よりも少し小さいという結果でした。 そこで、摘果と適期の防除について詳しく説明を行ないました。 栽培講習会の様子 6 冬春ミニトマト全農家を巡回指導 11日から12日にかけて、経済連及び関係技術員でミニトマ ト専門部会全生産農家35戸の圃場を巡回し、根の活着促進や 要素障害対策等について、定期管理の徹底を呼びかけました。 今回が、新規就農者にとって初めての巡回指導であったた め、参加者が増え、活発な活動となりました。 全戸巡回の様子 7 ホオズキの出荷実績検討会で開催 1日に今年度産の出荷実績検討会が開催され、生産者23名、関係機関12名の計35名が参 加しました。 昨年度と比較して出荷量が1割ほど減少しましたが、単価がやや向上したため、販売金 額は微減となっています。 普及センターからはウイルス対策としての残根腐熟処理と土壌サンプリング法の講習を 実施しました。 東臼杵北部地域の普及活動 平成26年9月 東臼杵農林振興局 (東臼杵北部農業改良普及センタ−) 1 延岡地区SAPのライフプラン研修会を支援 11日に、延岡地区SAPが、会員やその家族等を対象と した ライフプラン研修会を開催し、その企画・運営を支援 しました。 ファイナンシャルプランナーの山元浩一氏が、「ライフプ ラン の重要性とその活用方法について」と題して講演を行 った 後、各SAP会員の将来目標と家族構成を確認し、こ れから30年の家族の成長やイベント、マネープランなど具 体的 に表に描き、そのための資金準備やもしもの時の保険 の備 え及び年金等について、シミュレーションを行いまし た。 研修会の様子 2 新規就農者学修会を開催 26日に、今年度第1回目の新規就農者学修会を開催し、新 規就農者と就農5年未満の対象者6名が参加しました。 管 内農業の概要や普及センターの役割を紹介した後、普 及センターの職員が「土づくりと施肥」、「農薬と病害虫」 について講義を行いました。 今後は、1月までの予定で、経営管理や農作業安全研修、 管内農業の現地視察調査を行う予定です。 新規就農者学修会の様子 3 延岡ふるさと加工ネットワーク会の意見交換会を支援 11日 に、 延 岡 ふ る さ と加 工 ネ ッ ト ワー ク 会 の 会 員23名 が、祝子川温泉の支配人及びシェフ3名との意見交換会を 開催し、普及センターがその企画・運営を支援しました。 支 配 人 達 は 、 平 成 24年 に 新 規 に 採 用 さ れ 、 これ ま で 意 欲的な経営に取り組まれており、応募動機や経営哲学の 話を聞くとともに地域特有の素材や料理、もてなし方な どの事例を学びました。 今後は、意見交換会を参考に、新たな視点での商品改 善や活動の見直しに取り組むこととしています。 意見交換会の様子 4 加工用米に係る地域推進会議等が開催 25日に、加工用米の実証ほ設置生産者や酒造メーカー、関係機関など20名余りが参加し、 「加工用米等の生産・利用拡大に係る地域推進会議」等が開催されました。 始めに、加工用米多収品種の「み系358」や酒米用品種などの実証ほを巡回し、品種の 特性などを現地検討した後に、普及センターに集まって、地元産の加工用米の利用の可能 性など、今後の推進の考え方等を協議しました。 5 全国茶品評会宮崎大会において見事上位入賞 8月26日から29日にかけて、宮崎市で全国茶品評会審査会が 開催され、釜炒り茶部門において管内からの出品茶3点が上位 入賞を果たし、過去最高の成績を収めました。 受賞された方については以下のとおりです。 甲斐義之さん 第2位(一等二席)農林水産生産局長賞 甲斐まちこさん 第4位(一等四席) 全国茶生産団体連合会長賞 甲斐正太郎さん 第17位(三等二席) また、団体戦とも称され、上位3人の得点で争う産地賞では、 同じく釜炒り茶部門で延岡市が第2位に輝きました。 これらの結果を受け、5日には、延岡茶生産組合長が受賞者 とともに延岡市長を表敬訪問し、受賞報告を行いました。 市長への表敬訪問の様子 6 とうがらし先進地視察研修を開催 11日、延岡地区営農振興協議会野菜部会(事務局:普及セ ンター)主催のとうがらし「カハットエース」の先進地視察 研修を開催しました。 「カハットエース」は、医薬品等の原料用として、今年度 から管内に導入されているもので、先進地である西都市の栽 培状況を調査しました。 視察ほ場では、かん水施設が備わっているなど、管内の管 理方法との違いが確認でき、今後の栽培管理に大いに参考と なる研修となりました。 視察講習の様子 7 みかん栽培講習会で今後の管理等を指導 19日、延岡市北方町上崎公民館にて、延岡市果樹振興協議会柑橘部会のみかん栽培講習 会を開催し、生産者・関係機関11名が参加しました。 普及センター職員が、夏秋梢の整理と今後の施肥管理について重点的に指導し、カメム シやミカンサビダニ等、今後被害が懸念される病害虫の対策についても説明を行いました。 また、近年ミカンサビダニによる被害が多くなってきていることから、今後、生産者を 対象としたアンケートを実施し、その結果を基に、サビダニの発生や対策状況を把握し、 今後の栽培管理に活かしていくことにしています。 8 鳥獣被害対策モデル集落で集落ビジョン等を検討 8日、延岡市北方町上崎集落にて鳥獣被害対策リーダー役員 会を開催しました。 まず、8月に実施した日之影町の視察結果を振り返り、柵の 見回りの重要性について再確認し、今後の当集落における金 網柵の管理体制等について前向きな意見が多数出されました。 また、前回見直しを行った集落ビジョンについて、引き続 き検討を行い、概ね了承されました。 今後は、その実現を目指し、具体的活動を進めます。 役員会の様子 9 次期モデル地区の被害状況調査を実施 延岡市北川町の鳥獣被害対策モデル集落を予定している本 瀬口地区で、地元区長や土地改良区役員と普及センター職員 による被害状況調査を行いました。 北 川 の 支 流 沿 い の 普 通 期 水 稲 約 7haの う ち 、 被 害 が 激 し い 場 所 か ら 耕 作 放 棄 地 化 し 、 1haに 広 が っ た 状 況 が 確 認 さ れ ま した。 支流を挟む竹藪には、イノシシやシカの潜み場所を多く認 め、そこから進入路が続いていたため、竹藪の除去作業について検討しました。 今後、具体的対策の前に、地区住民との意識統一を図るため勉強会を開催する予定です。 西臼杵地域の普及活動 平成26年9月 西臼杵支庁 農業普及課 (西臼杵農業改良普及センター) 1 高千穂町農産加工連携推進会議加工班会議の開催 19日、高千穂町役場において、5つの加工グループが参集し標記会議を開催しました。 サルタフェスタ出店の総括や農産物加工研修会、ふるさと便(冬)等について協議しまし た。 サルタフェスタではカレーが好評で、10月に開催される福祉まつりでも出品し、県畜産 共進会では高千穂牛おこわ、ピザ等を出品する予定です。 ふるさと便(冬)は中身もほぼ決まり、200セット限定で販売する予定です。 2 五ヶ瀬町農産加工連携推進会議の開催 24日、五ヶ瀬町役場において、5つの加工グループが参集し標記会議を開催しました。 今年度初めての開催で、各グループの現状報告があり、風土ビジネスアドバイザー事業 が紹介され、こんにゃく 生産の取り組みを検討することとなりました。 また、五ヶ瀬町加工連携会議では、10月開催のバレー大会や11月のワイナリー収穫祭・ 農業振興祭りに出店する予定です。 3 平成26年度西臼杵地区SAP畜産専門部会研修会の開催 18日に、SAP畜産専門部会研修会を開催しました。 研修会では、日本全薬工業株式会社 岡本光司先生に「繁殖成績を良くするには∼1年1 産を目標に」と題して講演いただきました。 SAP畜産専門部会員以外に放牧ネットワーク会員も参加し、25名が参加しました。参 加者は、牛の健康チェックである「べぶドック」を行い、採血や飼料計算等による母牛の 健康管理を行うことが重要という話を真剣に聞いていました。 研修会の様子 4 高千穂地区果樹振興会きんかん部会栽培講習会の開催 8日に、高千穂町内の園地において、きんかんの栽培講習 会を開催しました。今回は、摘果を主体とした講習会と園 地巡回(3カ所)を実施しました。 普及センターから、摘果の方法、今後のハウス管理(保 温および加温)などについて講習を行い、会員3名の園地 を巡回し生育状況の確認を行いました。大玉で高単価な果 実生産を目指しており、意識付けや情報交換の場として良 い機会となりました。 講習会の様子 5 平成26年産ほおずき部会実績研修会の開催 26日に、高千穂地区ほおずき部会の平成26年産栽培実績 に係る研修会が開催されました。 今年度は、生育期の天候不良の影響を受け、実の下部に シミが発生するなど、品質が大きく低下しました。普及セ ンターから、今年度の栽培状況における反省点と今後の対 処法について研修を行いました。 研修の様子 6 日之影町竹の原集落で鳥獣被害対策研修会を開催 18日、鳥獣被害対策モデル集落である日之影町竹の原地区で研修会を開催しました。 研修会では、普及センターから集落内で撮影された獣の動画を紹介し、その後、現地研 修会として住民等による集落点検を実施しました。 被害がみられた場所の中には、電気柵の外側にネットが張ってあったところがあり、内 側に張るよう指導しました。また、新たに設置する金網柵の設置場所を確認しました。 集落では、電気柵の下草の除草に共同で取り組むなど積極的な活動が進んでおり、今回 の集落点検で明らかになった問題点の改善や、被害に遭ったときにお互いに教え合う体制 づくりなど、被害軽減を目指して今後も支援を行っていく予定です。 研修会の様子 集落点検の様子 7 五ヶ瀬町桑野内上赤集落での鳥獣被害対策研修会の開催 11日、鳥獣被害対策モデル集落である五ヶ瀬町上赤地区で研修会を開催しました。 研修会では、昨年度交付金事業で設置した金網柵や、金網柵が途切れた箇所に設置して いる電気柵、共同電気柵の近辺に設けた緩衝帯を確認しました。 金網柵、電気柵ともに適正に管理されており、緩衝帯についても、草刈りされており、 今年は獣の侵入がないとのことでした。 現地の確認終了後、共同電気柵の管理方法等について聞き取りを行いました。刈り払い などの管理作業は共同で行うことで、以前より楽になり、見回る頻度が増えたとのことで した。 現地確認の様子 聞き取りの様子