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科目名 心理学研究法特論 2単位 担当者 山口智子

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科目名 心理学研究法特論 2単位 担当者 山口智子
[臨床心理選択必修科目]
科目名
心理学研究法特論
担当者
山口智子・中村信次
2単位
目的
心理学の実証的な研究法について学び、修士論文研究(臨床心理学に関わる研究)を推進
し、研究論文を作成する力を養う。基礎的学習課題として、研究の意義や研究の進め方、研
究倫理、実験法、観察法、質問紙調査法、面接法、質的研究、事例研究法など主要な研究
方法について学ぶ。応用的課題として、心理アセスメントの研究、心理臨床的援助技法にす
る研究法についても学ぶ。
授業の
進め方
心理学研究法特論で各研究法について学ぶ。それとともに、それぞれの研究法を理解するた
めに参考となる研究論文を読み、論文を的確に、かつ、批判的に読む力を養う。また、各自
の問題意識を臨床心理学の研究として、どのように絞り、研究を計画していくのかについて検
討する。
テキスト
特に指定しない。
参考文献
南風原朝和ほか編 『心理学研究法入門』東京大学出版会、2001
C.ウィリッグ 『心理学のために質的研究法入門』培風館、2003
下山晴彦 『臨床心理学研究の理論と実際』 東京大学出版会、2000
山本力ほか編 『心理臨床家のための「事例研究」の進め方』北大路書房、2001
成績評価
講義への出席、討論へのコミットメント、レポートにより評価する。
科目名
担当者
目的
授業の
進め方
心理統計法特論
2 単位
佐部利真吾(非常勤講師)
心理学の研究には多くの場合,統計的手法が必要になる.また,統計的手法を用いた心理学関係の
学術論文を読む際にも,その知識が必要である.これは,たとえ専攻が臨床心理学であっても同様であ
る.
本講義では,心理学の研究に用いられる統計的手法を理解し,それを具体的な研究課題に対して
利用できるようになることを目的とする.本講義では,尺度水準,基本統計量,t検定,分散分析,相関
係数,χ2 検定,そして主要な多変量解析などについて概説する.その際,数式や具体的な計算手順
を知ることも必要であるが,特にその理論,仕組みを理解することが重要である.それらを理解していな
いと誤った使い方や解釈をしてしまうからである.そして,どのような場面で,どのようなデータに対してそ
れらの手法が利用できるのか,を考えられるようにし,自分の研究を行う上で役立てられるようになるこ
とを念頭におく.また,本講義では統計解析ソフト「R」の使い方を紹介する.
本講義では,適時プリントを配布し,次の事項について概説する予定である.その際,統計解析ソフト
「R」を用いた数値実験や分析事例を紹介する.R は高機能ながら無償なので,パソコンをもっていれ
ば,専用の Web サイトからダウンロードしてインストールし,自分でもやってみるとよい.その詳細は講義
時に示す.
・尺度水準
・基本統計量
・t検定
・実験計画と分散分析
・相関係数
・χ2 検定
・多変量解析(因子分析,重回帰分析など)
講義中には適時,課題を出す.また,講義を進める中で数回,小レポートを課す.サンプルデータの
分析や,各種分析手法を利用した簡単な研究計画の作成を課す予定である.
テキスト
なし
適時プリントを配布する.
参考文献
中村知靖・松井仁・前田忠彦(2006)心理統計法への招待―統計をやさしく学び身近にするために
サイエンス社
成績評価
平常点(出席や講義中の課題)(30%)
小レポート(70%)
科目名
人格心理学特論
担当者
小塩真司(中部大学)
2単位
目的
いわゆる「パーソナリティ心理学」に関連する心理学領域について学ぶ。パーソナリティ心理
学は人間の個人差を扱う広い領域の総称であり,近年では多様な統計手法と広い領域での
調査により,様々なことが明らかにされてきている。この授業では,人間の個人差をとらえると
いうことがどのような考え方に基づくものであるのか,どのように表現されるのかについて理解を
深める。
授業の進め方
基本的に講義形式で授業を行うが,受講者の関心に応じて臨機応変に授業の進め方を工夫
したい。
各自の研究内容に関して発表してもらい,それにたいして議論を行う形式の授業も取り入れ
る。したがって,受講を希望する学生は,自分自身の研究内容に関するデータ,レジュメ,説
明等を準備しておいてほしい。
テキスト
テキストは指定しない。
参考文献
小塩真司・中間玲子 (2007).
ナカニシヤ出版
あなたとわたしはどう違う パーソナリティ心理学入門講義
成績評価
出欠および授業への参加状況を考慮して成績評価を行う。
科目名
発達心理学特論
担当者
水野里恵(中京大学)
2単位
目的
国内で実施された縦断研究の具体例に学びながら,ヒトの発達に関与する生物学的要因(遺
伝・成熟)と環境要因(家庭・同朋集団・社会)を研究デザインに組み入れる方法論について
修得する.
授業の進め方
テキストの講読をし,先行研究を参考に縦断研究の方法論について理解を深めるとともに,受
講生各自のテーマと関連する領域での知識・技能の修得を進める.授業は、講読,発表,討
論を適宜組み合わせる.
下記の内容について詳細に検討する.
1. オリエンテーション 2. 縦断研究:その発展の歴史 3. 国内における先駆的縦断研究
4.〜6. 乳幼児期の縦断研究 7. 子どもの認知発達と家庭環境に関する縦断研究 8.青年
期の縦断研究 9〜10. 愛着についての縦断研究 11.〜12. 高齢期の縦断研究 13.〜14.
縦断研究の課題 15.まとめと討論
テキスト
三宅和夫・高橋惠子(編著) 2009 縦断研究の挑戦:発達を理解するために. 金子書房
参考文献
東洋 (1994) 日本人のしつけと教育:発達の日米比較にもとづいて. 東京:東京大学出版会
安藤寿康 (2000). 心はどのように遺伝するか. 講談社ブルーバックス
ボウルビィ (1976/1991) 黒田実郎・大羽蓁・岡田洋子・黒田聖一(訳)「母子関係の理論
1 愛着行動」岩崎学術出版社
長谷川寿一・長谷川真理子 (2000) 進化と人間行動. 東京大学出版会
水野里恵 (2002). 母子相互作用・子どもの社会化過程における乳幼児の気質. 風間書房
ピンカー (2003) 椋田直子(訳)「心の仕組み(上)」・椋田直子・山下篤子(訳)「心の仕組み
(中)」・山下篤子(訳)「心の仕組み(下)」NHKブックス
菅原ますみ・北村俊則・戸田まり・島悟・佐藤達哉・向井隆代. (1999). 子どもの問題行動の
発達 : Externalizingな問題傾向に関する生後11年間の縦断研究から. 発達心理学研究,
10(1), 32-45.
成績評価
口頭発表 50%、討論を含む授業への参加度 50%を総合して評価する.
科目名
社会心理学特論(2011 年度開講予定)
担当者
唐沢かおり(東京大学)
目的
授業の進め方
テキスト
2単位
社会心理学の基本的概念・理論について学ぶ。特に、社会的認知過程、対人態度、集団内
での行動、リーダーシップ、社会的支援に焦点を当てる。
授業の進め方:主として以下の内容で展開する。
1)講師による講義:基本的概念や理論の解説
2)各人の実社会での体験を基にした発表、討論と社会心理学的視点からの検討
3)小グループに分かれての実習(ワークショップ)、体験的学習とその振り返り
特に定めない
参考文献
授業中に紹介する
成績評価
1)授業への出席と討論、実習への積極的参加
2)レポート提出
科目名
被害者支援特論
担当者
蔭山
目的
授業の進め方
2 単位
英順
被害には地震や洪水などの自然災害を中心とした自然被害と犯罪による人為的被害の
二つがある。コミュニティにおける心理臨床実践においては、地震などによる被災直後か
らの危機介入から PTSD の予防および心理教育、そして PTSD の心理治療などがある。
また、現代社会における犯罪被害者への支援も重要な臨床心理士の役割として期待を
されている。そこで、本講義では犯罪被害者の支援を中心に、その支援の実際や制度を
基礎から学習し、将来の被害者支援の心理臨床実践に備えることを目的とする。
テキストの「犯罪被害者支援必携」を用いて学習し、その展開を討論する。そのた
め、受講者はテキストの各章を担当し、その内容の概要のレポートを作成し、授業の
際にプレゼンテーする。7回の授業内容の予定は下記のようである。
① 犯罪被害者支援の意義・必要性/犯罪被害者支援の発展
② 犯罪被害者等基本法・同基本計画の概略
③ 犯罪被害・被害者の現状・実態
④ 犯罪被害者支援の実際 その1
犯罪被害者支援における関係機関(警察・検察・裁判所・矯正・保護機関)
⑤ 犯罪被害者支援の実際 その2
犯罪被害者支援における関係機関(弁護士・民間団体)
⑥ PTSD(心的外傷後ストレス障害)の予防と心理治療
⑦ PTG(心的外傷後成長)について
①~⑤は指定したテキストに基づいて学習する、⑥と⑦は適切な書籍を指示する。
テキスト
特定非営利活動法人 全国被害者支援ネットワーク編 「犯罪被害者支援必携」
東京法令出版 2008年
参考文献
授業中に指示する。
成績評価
講義への出席、討論への参加、レポートにより評価する。
科目名
精神医学特論
担当者
大饗広之
2単位
目的
主な精神疾患に悩むクライアントを前にして、どのようにアプローチしていけばよいのかを自
ら具体的に組み立てることができるようになることを目的としている。
授業の進め方
代表的な精神疾患について症例を提示しながら、ディスカッションをまじえて授業を進めてい
く。以下の順序で解説する予定である。
・ 不安障害(パニック障害、PTSD,社会不安障害など)
・ 解離性障害(多重人格、生活史健忘、遁走、DDNOS など)
・ 統合失調症
・ 気分障害(うつ病、双極性障害など)
・ アスペルガー症候群
・ 人格障害(BPD、NPD など)
・ 現代青年の抱える諸問題について
テキスト
レジュメを配布する予定(なるべく参考文献も持参すること)
参考文献
「豹変する心」の現象学(勁草書房)
成績評価
レポート、出席数による
科目名
老年心理学特論
担当者
久世淳子・山口智子
目的
2単位
近年、急速な高齢化が進み、高齢者に対する心理的援助のニーズが高まっている。高齢者福
祉領域では高齢者のQOL(生活の質)を高める働きかけ、個々人のニーズにこたえる働きかけ
が求められている。そこで、特論では、高齢者の心理を理解し、心理的援助について考えること
を目的とする。
講師による講義、および履修者各自が関心をもっているテーマについてレポート発表を行い、
それをもとに討論し、理解を深める。
なお、授業で扱うテーマは以下の通りで、各テーマにつき1回から3回の授業をあてる。
授業の
進め方
・老年心理学研究の歴史と研究方法
・加齢にともなう認知機能の特徴
・パーソナリティの変化
・老年期の対人関係
・高齢者の精神的問題(認知症やうつなど)
・高齢者への心理的援助(ライフレビュー法、回想法など)
テキスト
使用しない
参考文献
初回に紹介する
成績評価
出席とレポートによる(講義中の発表、または講義中に発表しない場合には期末にレポート提
出)
科目名
障害者(児)心理学特論(2011 年度開講予定)
担当者
大泉溥
目的
実践科学としての心理学、とくに障害者(児)の生活問題の深刻化にかかわる心理学研究
のあり方を検討することによって福祉心理学の可能性を問うことにする。
障害者福祉における実践の問題に注目して心理学を検討するが、それは心理学の成果や
方法を現場の実際場面に応用するかという課題ではない。日本の障害者福祉が直面してい
る現実を直視し、その「問題解決の方法の学」として心理学が存立しうるのかどうかという問題
の検討だからである。そこでは、伝統的な実験心理学などの“法則定立の学”とは異なり、臨
床や実践が再現的検証の不可能な 1 回きりのものだということを前提とした問題の設定であ
り、量的傾向の把握(概況の特徴づけや標準的心理測定尺度の構成など)よりも、障害者理
解の質的解明を福祉実践のあり方や実践主体の形成との緊張関係において究明する。これ
は伝統的支配的な福祉行政の業務論理や現場実践における障害者理解のあり方を批判的
に検討する研究方法論の特性を明らかにし、心理学研究が障害や障害者の概念、障害福祉
の理念や制度・実践や運動に必要な創造的な寄与をすることをめざす際に、先行研究の蓄
積からどのように学ぶのかという学び方の方法論を問うものともなろう。
授業の進め方
障害者心理研究の典型的事例として田中昌人による 1960 年代における知的障害児につい
ての発達研究論文を用いる。
授業の進め方としては、いわゆる講義の形式ではなく、受講生の主体的参加を重視した講
読的授業を行う。すなわち、テキスト内の文献を順次とりあげて、受講生に報告してもらい、レ
ジュメ作成における心理学的事実の読み取り方とその表現の仕方をふくめて検討を進める。
障害者の内面理解の意義・必要性とそのための研究課題の設定と具体的な研究方法の
あり方を、受講生の研究主体形成の問題と重ね合わせて追求し、こうした研究事例の分析を
研究方法の理論的位置づけへとつなげていく。
テキスト
大泉溥編『田中昌人初期著作選集集(改訂版)』日本福祉大学大泉研究室(2009)
参考文献
講義の進行に応じて紹介・提示する。
成績評価
講義参加状況と課題レポートによる。
科目名
投映法特論
担当者
早川すみ江
目的
2 単位
投映法は、質問紙法や作業検査法に並び、パーソナリティを査定する上で優れた技法であ
る。他の検査法に比べ個別的で、より詳しくパーソナリティを査定することが可能な分、その技
法を習得するのは容易ではない。
本講座では、投映法の中でも、特にロールシャッハ・テストの分析・解釈ができるようになる
ことを目的とする。ロールシャッハ・テストから、被験者のパーソナリティを査定し、その結果を
援助に役立てる方法を身につけていくことを目指す。
ロールシャッハ・テストの解釈仮説のベースとなる精神力動的な理解の仕方を「精神力動
論」をもとに学習する。また、並行して、1 年次の「臨床心理査定演習」の課題として実施した
ロールシャッハ・テストデータを、各自が分析・解釈をして発表し、討論することを通して、実際
の分析・解釈の方法を身につけていく。
授業の進め方
テキスト
参考文献
成績評価
履修上の注意
・ 「臨床心理査定演習」の課題として実施したロールシャッハ・テストは、授業のはじめま
でに、スコアリング・計算・形式分析までしておくこと。
・ 「精神力動論」の発表担当者は、時間内に発表できるよう簡潔に章の内容をまとめ、
説明し、質問に答えられるよう十分な準備をして臨むこと。
・ 「精神力動論」 小此木啓吾・馬場禮子著 金子書房(事務室より各自に貸し出します
ので、購入の必要はありません)
・ 「新・心理診断法」 片口安史著 金子書房(希望者には、事務室より貸し出します)
・ 「ロールシャッハ法と精神分析」 馬場禮子著 岩崎学術出版社
・ 「境界例 ロールシャッハ・テストと心理療法」 馬場禮子著 岩崎学術出版社
主に授業での発表とレジメのまとめ方および討論や質問などの授業への参与度によって評
価する。また出席も重視する。
科目名
心理療法特論Ⅰ(2011 年度開講予定)
担当者
小泉規実男(小泉心理相談室)
目的
2単位
・精神分析的心理療法の技法論を中心に学ぶ。
・まずその前段階として、講師である私自身が携わってきた各種心理療法(内観療法・絵画
療法・集団精神療法など)における精神分析的視点からのアプローチを紹介することで精
神分析的視座を共有していきたい。
・その上で、精神分析的治療構造の元で行った2事例について詳しく報告し、更にその前提と
なっている治療構造論や精神分析的技法論についてテキストを元に概説する。
・第 1 回目の授業では講義形式を取る。
・2回目以降は、第 1 回目に配布する論文集・テキストを予め熟読して、各自問題意識を持っ
た上で授業に臨んでいただく。実際の授業では、第 1 回目で決めた討論者2名による討論
から毎回開始し、全体討論へと展開させていきたい。
授業の進め方
・毎回、授業後にレポートをメールで提出していただきます。
・講義内容を理解する前提として、最低限の精神分析学の基礎知識が必要となります。その
ために、参考文献 4 冊を5月中旬までには読破して頂きたい。(読書感想文を5月中旬にレポ
ート提出していただきます。)
テキスト
・毎回、授業の最後に、講師が用意してきた次回のテキスト(論文集・講義ノート)を配布する。
参考文献
・土居健郎著『方法としての面接』1977,医学書院
・小此木啓吾著『対象喪失』1979,中公新書
・ベルトラン・クラメール著、小此木啓吾他訳『ママと赤ちゃんの心理療法』1994,朝日新聞社
・松木邦裕著『対象関係論を学ぶ』1996,岩崎学術出版社
成績評価
・8割以上の出席を最低条件とします。
・その他、毎回授業のレポート提出を義務付け、その内容で評価します。
・学期末の考査は行いません。
科目名
心理療法特論Ⅱ
担当者
亀井敏彦(はこ心理教育研究所)
目的
2単位
芸術療法(表現療法)について概観し、様々な技法を紹介する。
また臨床実践の具体的な過程と作品を提示する。
さらに簡便な療法の体験学習も行う。
これらの事は、心理臨床家自身とクライエントの自己理解を深め、援助機関における相互的
な心理交流の生きた世界に触れる事を目的とする。
授業の進め方
テキスト
レクチャー、体験学習、DVD・CD の鑑賞によって進める。また受講者に印象を訊ねたり、質問
し、担当者との対話を重ねながら行う。
使用しない。講義や体験学習内容に応じた文献や資料を、適宜紹介する。
参考文献
適宜紹介する。
成績評価
出席点 50%・レポート 50%
科目名
学校臨床心理学特論
担当者
定森恭司(心理相談室こころ)
2単位
目的
生活の場に身を置く学校心理臨床の実践では、内界重視型の旧臨床心理文化と学校の
文化がせめぎあう中で、これまでの伝統的心理療法を越えた新しいパラダイムと実践方法の
模索が必要となる。こころの内外の多層多次元にわたる見立てと多様なアプローチ、児童生
徒の健全な発達を促進する環境づくり、異職種によるコラボレーション、カウンセリング手法以
外にもコーディネート・ネットワーキング・ケースマネージメントなど外界を積極的に調整していく
活動も必要となるからである。
そこで当授業では、学校心理臨床の実践から生まれつつある「新しい臨床の知」の学習を
重視したい。
授業の
進め方
テキストを使った講義と、実践的スキルと感覚を磨くためにグループワークなどを活用した体
験的学習を併用。
テキスト
「教師とカウンセラーのための学校心理臨床講座」定森恭司編、昭和堂(2005)
参考文献
授業の中で、随時紹介予定。
成績評価
レポート提出。
科目名
コミュニティ・アプローチ特論(2011 年度開講予定)
担当者
江口昇勇
目的
2単位
臨床心理士として将来、スクールカウンセラーや児童養護施設のプレーセラピストとして機能
するためにはコミュニティ・アプローチの技法と知識を習得する必要がある。さらに具体的な実
技を通して実践力を養うことを目的としたい。
第1講 コミュニティ・アプローチという方法論
中学生のいじめによる自殺
スクールカウンセラー黎明期の苦難;学校側の困惑と対応
学校現場に入って(これまでの経験の統合)
第2講 スクールカウンセラー導入にいたる経過
個人臨床からコミュニティ・アプローチへの移行
個人心理療法を唯一の臨床と目指してきた(精神病院での臨床体験)
学校(保育園・幼稚園)臨床、児童相談所、
児童養護施設でのコンサルテーションの経験
生活臨床的アプローチ、コミュニティ・アプローチから出発した経緯
第3講 現代の親子と学校状況
対応困難は子どもと親のペァと病理水準
第4講 現代中学生の健康度
思春期危機をもたらすもの -スクールカウンセラーの体験から-
バウムテストの結果から見た現代中学生の心模様
第5講 不登校へのアプローチ
不登校のロールプレイから学ぶこと
不登校とキャンプ、不登校児の親へのアプローチ
授業の
進め方
第6講 怠学・非行へのアプローチ
怠学・非行の子どもたち、面接の6パターンを学ぶ、
第7講 軽度発達障害について
軽度発達障害の理解、学校における問題、保護者への対応
第8講 教師とのかかわりにおけるポイント
スクールカウンセラーの「未来」を模索する -現場教師といかに渡り合うか-
第9講 スクールカウンセラーの活動実践
影の仕事人としてのスクールカウンセラー
教師とスクールカウンセラーの連携 他
第10講 スクールカウンセラーの新しい地平
スクールカウンセラー活用の新しい地平
不登校の子どもをもつ保護者の自助グループと地域援助の構想
第11講 教師への現職教育;訓練プログラムの工夫
教師対象「現職教育」レジュメ集資料から、対象理解と自己理解
第12講 スクールカウンセラーの現在と未来
A県臨床心理士会の学校臨床担当理事の経験から
SCを取り巻く厳しい環境;周囲の期待とやっかみ、
第13講 スクールカウンセラーの現在と未来
学校側が期待するSCとは? SCの研修プログラムとSVの必要性
テキスト
参考文献
テキストは使用しない。授業の都度、レジュメを配布するのでそれを参照されたい。
参考文献は授業中に提示する
成績評価
成績評価は授業における参加態度(具体的には授業における質問の質と実技における実践
力)とレポート課題の内容によって決定する。
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