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岩 手 の 道 路 アウトカムプラン(業績計画書)(案)
資料−4 岩 手 の 道 路 アウトカムプラン(業績計画書) (案) 平成15年6月 国土交通省 岩手河川国道事務所 三陸国道事務所 岩 手 県 日 本 道 路 公 団 東 北 支 社 構成 アウトカム指標による岩手の道の現状 アウトカム指標による分析評価対象地域の設定 アウトカム目標とアウトカム指標による分析 【参考】 三陸地域におけるアウトカム指標による分析 アウトカム指標による岩手の道の現状 全国から見た岩手の道の現状 ・人口1人あたりの渋滞損失額が全国値を大きく上回る ・交通事故死者率も全国値を大きく上回る ▼岩手県の現状 kmあたり渋滞損失額 2 1.5 1.0 1 2.0 交通事故死者率 1.4 1.0 1.0 0.5 人口あたり渋滞損失額 0.1 0 0.6 0.9 1.0 1.0 全国 交通事故率 自専道分担率 ※全国値を1とする 岩手県 Kmあたり渋滞損失額 0.18億円/年・km (全国の約0.1倍) 人口1人あたり渋滞損失額 2.2億円/年・万人 (全国の約2.0倍) 自専道分担率 10.5% (全国の約0.9倍) 交通事故率 47.4件/億台キロ・年 (全国の約0.6倍) 交通事故死者率 2.4人/億台キロ・年 (全国の約1.4倍) 渋滞の現状 ・国道4号について見ると盛岡都市圏で30km/h以下の区間が多く、損失額は最大15億円/年・km ・国道4号で速度が最も低いのは花巻市で15km/h ・国道46号についても、盛岡都市圏での速度低下が著しく損失額も大きい ▼ 国道46号の旅行速度 ▼ 国道4号の旅行速度 平日混雑時 平均旅行速度 (km/h) 平日混雑時平均旅行速度 (km/h) 70 70 60 60 50 50 40 岩手国道4号平均 39.3 km/h 40 東北直轄平均 35.2km/h 30 東北直轄平均 35.2 km/h 30 岩手国道46号平均 29.7km/h 20 20 10 10 雫石町 ▼国道4号の渋滞損失額 滝沢村 0 盛岡市 二戸市 一戸町 岩手町 玉山村 滝沢村 盛岡市 矢巾町 紫波町 石鳥谷町 花巻市 北上市 金 ヶ崎 町 水沢市 平泉町 前沢町 一関市 0 ▼国道46号の渋滞損失額 1kmあたり渋滞損失額 (億円/年・km) 1kmあたり渋滞損失額 (億円/年・km) 25 16 14 20 12 10 15 8 6 10 4 5 東北直轄平均 1.79 雫石町 滝沢村 0 盛岡市 二戸市 一戸町 岩手町 玉山村 滝沢村 盛岡市 矢巾町 石鳥谷町 紫波町 花巻市 北上市 金 ヶ崎 町 水沢市 岩手国道4号平均 0.99 平泉町 0 前沢町 東北直轄平均 1.79 一関市 2 岩手国道46号平均 1.61 渋滞の現状 ・主要渋滞ポイントは、岩手県の内陸部、特に国道4号沿線に集中 ・二次生活圏別の損失額を見ると、盛岡生活圏で著しく損失が大きく、次いで花北生活圏となっている ▼主要渋滞ポイント ▼二次生活圏別の渋滞損失額 交通事故の現状 ・国道4号の事故状況を見ると盛岡市内をはじめ、交通の錯綜する市街地部で事故が多発 ・国道46号の事故状況を見ると盛岡市の市街地部および雫石町赤渕地区、橋場地区で事故多発 ・地域別の県平均事故率以上の道路延長の割合を見ると、花北生活圏が83%と最も高い ▼二次生活圏別の県平均事故率以上道路延長割合 ▼ 国道4号の死傷事故率(H7∼H13) 平均死傷事故率 (人/億台キロ) 300 250 200 150 100 東北直轄平均 68.5 50 ▼ 国道46号の死傷事故率(H7∼H13) 平均死傷事故率 (人/億台キロ) 350 300 250 200 150 100 東北直轄平均 68.5 50 雫石町 滝沢村 盛岡市 0 岩手国道46号平均 59.4 二戸市 一戸町 岩手町 玉山村 滝沢村 盛岡市 矢巾町 石鳥谷町 紫波町 花巻市 金 ヶ崎 町 北上市 水沢市 前沢町 平泉町 一関市 0 岩手国道4号平均 53.6 冬期交通の現状 ・盛岡以南の国道4号と並走している東北縦貫自動車道は、冬期において降雪等による通行止めや 速度規制が多く発生し、広域交通に支障あり ・冬期は走行性が低下し、渋滞損失額が1割上昇 ・岩手県全体で見ると、内陸部、特に湯田地区の降雪量が著しく多い ▼東北縦貫自動車道の通行規制状況(H11∼H14) (時間) 500 (66) ▼2月の降雪量の比較 (55) ( ) 回数 (57) 非冬期 冬期 (46) 400 (65) (55) 300 (48) (49) (48) (40) (34) (32) (41) (36) 200 467 (29) 446 451 (26) (20) (23) 167 160 164 浄法寺IC∼ 一戸IC∼ 九戸IC∼ 軽米IC∼ 一戸IC 九戸IC 軽米IC 岩手県境間 383 298 299 270 266 264 100 237 231 225 197 (20) (21) 99 100 187 165 0 一関IC∼ 平泉前沢IC 水沢IC∼ 平泉前沢IC ∼水沢IC 北上金ヶ崎IC 北上金ヶ崎IC∼ 北上JCT∼ 北上江釣子IC∼ 花巻南IC∼ 北上JCT 北上江釣子IC 花巻南IC 花巻JCT 花巻JCT∼ 花巻IC∼ 紫波IC∼ 盛岡南IC∼ 盛岡IC∼ 滝沢IC∼ 花巻IC 紫波IC 盛岡南IC 盛岡IC 滝沢IC 西根IC 西根IC∼ 松尾八幡平IC∼ 安代JCT∼ 松尾八幡平IC 東北縦貫自動車道弘前線 一関市平泉町前沢町水沢市金ヶ崎町 北上市 花巻市 浄法寺IC 東北縦貫自動車道八戸線 石鳥谷町紫波町矢巾町 盛岡市 滝沢村玉山村 岩手町 一戸町 二戸市 ▼盛岡市中心部の渋滞損失額 通常期 冬期 619.1 558.0 冬期1割アップ 272.4 安代JCT 302.2 総額(億円/年) 延長別(百万円/年・km) 住民の意識 ・岩手県の多くの人が不満を感じている「渋滞」「冬期の道路環境」「事故に対する安全性」 ▼道路利用に対する満足度調査(岩手県) 車の流れ(渋滞) に関する満足度 25.2 28.7 29.3 10.0 6.9 冬期の車での走行に 関する満足度 8.5 21.1 40.0 28.9 1.4 車での移動の安全性に 関する満足度(交通事故) 23.4 24.8 32.1 13.2 6.5 大地震時の 道路への満足度 14.2 25.4 37.4 18.1 4.9 0 (%) 20 満足 やや満足 やや不満 不満 40 60 80 100 どちらともいえない アウトカム指標による分析評価対象地域の設定 ●渋滞損失額が県内でも突出している 「盛岡・花巻・北上のエリア」 ●交通事故率が県平均の1.4倍の値を示す 「盛岡・花巻・北上のエリア」 ▼県全体の約半分を占める 当該地域の渋滞損失金額 当該地域 424億円/年 (48.2%) ▼県平均の約1.4倍の当該地域における事故率 (件/億台・キロ) 70 60 約1.4倍 50 40 30 47.4 20 10 0 岩手県 岩手県 879億円/年 ●岩手県内で特に雪の多い、「沢内・湯田等 の奥羽山脈付近エリア」 ▼2月の積雪深 (cm) 200 150 100 171 121 50 77 69 62 45 40 36 33 31 29 28 24 23 19 9 大船渡 一関 遠野 久慈 北上 宮古 盛岡 岩泉 二戸 葛巻 岩手松尾 雫石 奥中山 区界 祭畤 湯田 0 68.5 当該地域 今年度のアウトカム指標による分析評価の対象地域を以下に示す「岩手中西部」に設定 岩手中西部地域 アウトカム目標とアウトカム指標による分析 ■アウトカム目標 アウトカム指標 指標 県全体現況値 (岩手中西部地域現況値) 渋滞損失額 879億円/年 (424億円/年) 主要渋滞ポイント 解消緩和箇所数 岩手中西部地域の 平成15年度 アウトカム目標 備考 約30億円/年を削減します 人口1人あたり 約5,500円/年削減 31箇所 (14箇所) 5箇所の主要渋滞ポイントを 緩和します 岩手中西部地域内箇所数の約 36%削減 交通事故率 ・死者率 県平均事故率 以上の道路延長 131.5km (56.2km) 現在の県平均事故率以上 の延長を約6km削減します 対策後の事故率・ 死者率は、1∼3年の検証期間 が必要 安心走行 ゆきみち率 746.3km (178.9km) 冬期の安全走行が可能な 道路延長を約6km増加させ ます (直轄国道のみ) 岩手中西部地域内道路延長の 約3%増加 アウトカム目標とアウトカム指標による分析 岩手中西部地域のアウトカム目標 ・H15アウトカム目標を提示 アウトカム指標の位置付け ・アウトカム指標の内容説明 ・アウトカム指標の採用理由 アウトカム指標から見た地域の問題点 問題を引き起こす原因と講じる施策 ・問題を引き起こす原因を整理 ・その問題に対して重点的に講じる施策を提示 アウトカム指標1 渋滞損失時間・渋滞損失額 主要渋滞ポイント解消・緩和箇所数 岩手中西部地域のアウトカム目標 ●渋滞損失額約30億円/年を削減します ●5箇所の主要渋滞ポイントを緩和します アウトカム指標の位置付け <渋滞損失時間・渋滞損失額> ●渋滞損失時間・金額とは、渋滞の実態を数量的にわかりやすく表す指標として採用 ●渋滞時と渋滞のない場合との所要時間の差を「渋滞損失時間」その、損失 時間を金銭換算したものを「渋滞損失金額」と位置づけており、損失時間、 損失金額の減少は、より円滑な交通の実現を意味します <主要渋滞ポイント解消・緩和箇所数> ●主要渋滞ポイント解消・緩和箇所数は、特に渋滞の著しい箇所を明示するとともに、 施策効果をわかりやすく表す指標として採用 ●主要渋滞ポイントとは、 一般道路(人口集中地区内):渋滞長が1,000m以上または 通過時間が10分以上 一般道路(人口集中地区外):渋滞長が500m以上または 通過時間が5分以上 と位置付けられています 渋滞損失時間・渋滞損失額 主要渋滞ポイント解消・緩和箇所数 アウトカム指標1 アウトカム指標から見た地域の問題点 ●市街地流入部の幹線道路における渋滞が著しい ●道路延長が県の約19%であるのに対して、走行台キロ※は県全体の約41%を占めており、それにより、 渋滞損失額は424億円/年と県の約48%を占めている ▼渋滞損失金額 対象地域 424億円/年 (48.2%) 岩手県 879億円/年 ▼県全体に占める割合 対象地域 道路延長 走行台キロ 18.8 41.0 渋滞損失額 48.2 0 10 20 30 40 50 60 70 (%) ※交通量×走行延長で表される値 ▼盛岡都市圏渋滞損失額3Dマップ アウトカム指標1 渋滞損失時間・渋滞損失額 主要渋滞ポイント解消・緩和箇所数 アウトカム指標から見た地域の問題点 ●岩手県の渋滞ポイント箇所数は31箇所、そのうち対象地域に14箇所が存在 ▼主要渋滞ポイント <盛岡市> ▼盛岡都市圏の旅行速度(国道4号:通常期上下平均) <北上市> 旅行速度 ( km / h) 通常 期ピーク 通常期平均 60 50 40 2 9 .5 30 20 2 7 .0 1 6 .4 1 3 .11 3 .0 10 ▼主要渋滞ポイント箇所数 岩手県 31箇所 対象地域 14箇所 (45.2%) 0 2 5 .5 2 4 .0 2 0 .52 0 .31 9 .1 1 8 .71 8 .3 1 7 .8 1 5 .81 5 .91 6 .4 1 6 .8 1 4 .5 1 2 .3 5 .9 上 米 内 湯 沢 線 盛 岡 環 状 線 南 大 橋 交 差 点 茶 畑 交 差 点 国 道 4 5 5 号 7 .6 国 道 4 6 号 N H K 前 丸 子 橋 夕 顔 瀬 線 厨 川 アウトカム指標1 渋滞損失時間・渋滞損失額 主要渋滞ポイント解消・緩和箇所数 問題を引き起こす原因と講じる施策 ●集中しすぎる交通量 ●道路の容量不足 ●渋滞交差点の連続 講じる施策(H15完了予定) ■交通容量の確保 ・北上拡幅(国道4号北上市) ・盛岡西バイパス(国道46号盛岡市) ■渋滞交差点の解消(交差点改良) ・里川口交差点改良(国道4号花巻市) ・加賀野交差点改良(国道4号盛岡市) ・上堂交差点改良(国道4号盛岡市) ・盛岡市南仙北ボトルネック解消((都)向中野安倍舘線) ■TDM施策 ・盛岡都市圏交通円滑化(国道4号・46号盛岡市) (オムニバスタウン・時差出勤など) アウトカム指標2 交通事故率・交通事故死者率 岩手中西部地域のアウトカム目標 ●現在の県平均事故率以上の延長を約6km削減します アウトカム指標の位置付け ●道路の事故発生頻度を表す指標として採用 ●1台の自動車が1km走行する単位を1台・キロ、1億台・キロに対する事故 (事故による死者)の発生確率を「事故率(死者率)」と位置づけています ●事故率の減少は、より安全な交通の実現を意味します 交通事故率・交通事故死者率 アウトカム指標2 アウトカム指標から見た地域の問題点 ●対象地域の事故率(直轄国道)は68.5件/億台キロで、岩手県平均(直轄国道)の約1.4倍 (交通事故死者率は1.4人と県平均に比べて低い) ●対象地域の直轄国道延長は県の約20%、走行台キロは県の約33%を占めているのに対し、事故率が 県平均以上の区間延長割合は約42%と高い (交通事故死者率が県平均以上の区間延長の割合は14%と低い) ●国道4号盛岡市内は、市街化が進み、人対車両の事故が多い ▼平均交通事故死者率・事故率 (直轄国道) ▼県平均死者率・県平均事故率以上の延長 (直轄国道) (件/億台キロ) 70.0 68.5 60.0 (人/億台キロ) 2.5 2.4 2.0 対象地域 道路延長 0% 19.7 国 道 4 号 50.0 47.4 1.5 1.4 40.0 30.0 1.0 20.0 0.5 10.0 0.0 0.0 死者率 岩手県 走行台キロ 32.6 県平均 死者率以上 20% 60% 55.0 盛岡市 岩手県 40% 31.0 80% 100% 20件 45.0 61.9 7.1 126件 13.5 県平均 事故率以上 東北管内 直轄国道 42.7 事故率 対象地域 ▼国道4号盛岡市内通過区間の事故類型の特徴 0 10 20 30 40 50 (%) 36.1 人対車両 55.0 車両相互 8.9 180件 車両単独 アウトカム指標2 交通事故率・交通事故死者率 問題を引き起こす原因と講じる施策 ●集中しすぎる交通量 ●道路幅員の不足 ●交差点等の不十分な歩行者の安全性確保 講じる施策(H15完了予定) ■拡幅事業 ・北上拡幅(国道4号北上市) ■交差点改良 ・里川口交差点改良(国道4号花巻市) ・加賀野交差点改良(国道4号盛岡市) ・上堂交差点改良(国道4号盛岡市) アウトカム指標3 安心走行ゆきみち率 岩手中西部地域のアウトカム目標 ●冬期の安全走行が可能な道路延長を約6km増加させます アウトカム指標の位置付け ●冬期の道路の信頼性・安全性を 表す指標として採用 ●車道部幅員から堆雪幅を差し引いた 幅員が5.5m以上(自動車がすれ 違える最小幅員)の場合 「冬期安全 走行可能」と位置づけており、延長 割合の増加は、冬期のより安全かつ 安定的な交通の実現を意味します 安心走行ゆきみち率 アウトカム指標3 アウトカム指標から見た地域の問題点 ▼低い水準の冬期安全走行可能道路延長割合 ●2月の最深積雪深は、秋田県境の湯田地区で最も深い171cm (30年平均値) ●対象地域の路線のうち、冬期安全走行可能な道路延長 は178.9kmであり、対象地域の約19%程度 ▼2月の積雪深 (cm) 対象地域道路延長 951km ▼2月の降雪量 対象地域 (cm) 対象地域 300 200 ▼除雪機械による除雪作業 250 150 200 150 100 261 171 245 100 121 177 50 77 143 138 134 50 69 62 45 40 36 33 31 29 28 24 23 19 0 123 105 104 102 82 65 55 53 45 18 大 船渡 宮古 一関 盛岡 久慈 遠野 岩泉 二戸 北上 葛巻 雫石 岩 手松 尾 奥中山 区界 祭畤 湯田 9 大 船渡 一関 久慈 遠野 北上 宮古 岩泉 盛岡 二戸 岩 手松 尾 葛巻 雫石 区界 奥中山 祭畤 湯田 0 178.9km (18.8%) アウトカム指標3 問題を引き起こす原因と講じる施策 ●非常に多い降雪・積雪量 ●堆雪幅を確保できない狭い道路幅員 講じる施策(H15完了予定) ■拡幅事業 ・北上拡幅(国道4号北上市) ・雫石町桝沢(盛岡横手現拡) ・雫石町片子沢(盛岡横手現拡) ・石鳥谷町三日堀(石鳥谷大迫現拡) ・湯田町大荒沢拡幅(国道107号線形改良 ■雪寒事業 ・湯田町大沓(盛岡横手堆雪帯) 安心走行ゆきみち率 【参考】三陸地域におけるアウトカム指標による分析 アウトカム指標1 自動車専用道路交通分担率 三陸地域のアウトカム長期目標 ●交通の安全性の向上ならびに円滑化を図るために、自動車専用道路交通分担率を 内陸地域水準の約14%まで増加させます アウトカム指標の位置付け ●自動車専用道路交通分担率とは、交通の円滑化、交通の安全や環境負荷軽減を評価する指標 として採用 ●全道路の走行台キロ(交通量に走行延長を掛けたもの)に対する自動車専用道路の走行台キロ の割合を自動車専用道路交通分担率と位置づけており、分担率の増加はより円滑な交通の 実現、交通の安全性向上等を意味します アウトカム指標1 自動車専用道路交通分担率 アウトカム指標から見た地域の問題点 ●三陸地域の高規格道路の延長は19.7km、整備率にして約8%と少ない ●それに伴い、自動車専用道路交通分担率も少なく、わずか1.2%(東北で最低) (全国平均13%、東北平均8%、岩手県平均10.5%) ▼岩手県の高規格道路の整備状況 ▼三陸地域の高規格道路整備状況 供用延長 19.7km (8.9%) 基本計画延長 約220km ▼自動車専用道路交通分担率 供用区間 l=7.8km (%) 14 全国平均13% 12 10.5% 10 東北平均8% 8 6 4 2 1.2% 0 岩手県 三陸地域 アウトカム指標2 高次救急医療施設60分内到達可能人口割合 三陸地域のアウトカム長期目標 ●地域住民の救急医療に対する不安を解消させるため、60分内到達可能人口を約14万人 増加させます アウトカム指標の位置付け ●高次救急医療施設60分内到達可能人口割合とは、地域住民の救急医療に対する不安の解消 を評価する指標として採用 ●最寄りの第3次医療施設※から自動車専用道路等を利用し60分で到達可能な(市町村代表地点 (役場)の所要時間で算出)市町村人口割合と位置づけられており、その割合の増加は、地域住民 の救急医療に対する不安の緩和・解消を意味します ※第3次救急医療施設:心筋梗塞、脳卒中、頭部外傷など一刻を争う重危篤救急患者の救命医療を24時間体制で 担当する施設 アウトカム指標2 高次救急医療施設60分内到達可能人口割合 アウトカム指標から見た地域の問題点 ●三陸地域において高次医療施設へ60分以内での到達不可能な市町村は9(47.3%) (岩手県全体では58市町村中21市町村(36%) ●人口割合で見ると、三陸地域の約44%の人が60分以内での到達が不可能 (岩手県全体では24%) ▼高次緊急救急施設60分内到達可能圏 ▼高次救急医療施設60分内 到達不可能人口割合 ▼高次救急医療施設60分内 到達不可能市町村割合 岩手県 (全58市町村) 21市町村 (36.2%) 三陸地域 (全19市町村) 9市町村 (47.3%) 岩手県 (人口141.6万人) 33.7万人 (23.8%) 三陸地域 (人口34.5万人) 15.0万人 (43.5%) (%) 0 20 40 60 80 100 (%) 0 20 40 60 80 100 アウトカム指標3 広域交通施設までの所要時間 三陸地域のアウトカム長期目標 ●他地域との交流・連携の促進、ならびに生活行動圏域を拡大させるため、広域交通施設への アクセス性の向上を図ります アウトカム指標の位置付け ●広域交通施設までの所要時間は他地域との交流・連携条件の実態を分かりやすく表す指標 として採用 ●高規格幹線道路のIC、新幹線駅、空港の3つを広域交通施設と位置づけています 広域交通施設までの所要時間 アウトカム指標3 アウトカム指標から見た地域の問題点 ●岩手県では内陸地域を中心に広域交通施設が整備されており、三陸地域は広域交通体系の空白地帯 ●高規格幹線道路のIC、新幹線駅、空港などの交通拠点に60∼90分以内にアクセスできずに、地域 間交流や生活行動に制約を強いられている人口は14∼25万人 ▼最寄りの高速ICまでの所要時間 ▼最寄りの新幹線駅までの所要時間 60分圏外 人口25万人 (三陸地域の72%) ▼最寄りの空港までの所要時間 90分圏外 人口14万人 (三陸地域の42%) 90分圏外 人口22万人 (三陸地域の65%) 凡 例 30分圏 60分圏 90分圏 90分圏外 ※平成13年11月に三陸町は大船渡市と合併 ※平成13年11月に三陸町は大船渡市と合併 ※平成13年11月に三陸町は大船渡市と合併 ※三沢飛行場(青森県三沢市)、大館能代 空港(秋田県鷹巣町)も考慮済み 資料:2001.道路時刻表 問題を引き起こす原因と講じる施策 ▼三陸地域の事業箇所事業箇所 問題を引き起こす原因 ●高規格道路の不足 ●交通を妨げる厳しい地形 (リアス式海岸、北上高地等) 普代バイパス 中野バイパス 講じる施策 宮古道路 供用区間 l=7.8km ■高規格幹線道路の整備 ・高田道路 ・大船渡三陸道路 ・釜石山田道路 ・宮古道路 ・中野バイパス ・普代バイパス ・国道283号仙人峠道路 釜石山田道路 国道283号仙人峠道路 高田道路 大船渡三陸道路 【付表】 アウトカム指標一覧 アウトカム指標 内容 掲載頁 1 渋滞損失時間・損失金額 「渋滞損失時間」とは渋滞時と渋滞のない場合との所 要時間の差、「渋滞損失金額」とはその所要時間差を 金銭換算したもの P9 2 主要渋滞ポイントの解消緩和箇所数 新たな主要渋滞対策プログラムで抽出された主要渋滞 ポイントのうち対策を講じたことにより渋滞が解消ある いは緩和した箇所数 P9 3 高速IC60分内到達可能市町村割合 高規格幹線道路のICから60分で到達可能な市町村の 割合 P13 4 交通事故率・交通事故死者率 「交通事故率」とは1台の自動車が1km走行する際の事 故発生確率、「交通事故死者率」とは1台の自動車が 1km走行する際の事故による死者の発生確率 P10 最寄の第3次医療施設から自動車専用道路等を利用 し60分で到達可能な(市町村代表地点(役場)の所要時 間で算出)市町村人口の割合 P12 6 自動車専用道路交通分担率 一般道路と自動車専用道路との機能分担がなされてい るかを評価する指標 全道路の走行台キロに占める自動車専用道路の走行台 キロの割合 P12 7 地方空港と中心都市間所要時間 高度な買物が出来る商店街、専門医を持つ病院、高等 学校等の施設を有する人口1万人以上の都市から最 寄地方空港までの平均アクセス時間 P13 8 新幹線駅90分内到達可能市町村割合 新幹線駅から90分で到達可能な市町村の割合 P13 9 安心走行ゆきみち率 車道部幅員から堆雪幅を差し引いた幅員が5.5m(自動 車がすれ違える最小幅員)以上を確保できる区間の延 長の割合 P11 5 高次救急医療施設60分内到達可能 人口割合