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海難の現況と対策について

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海難の現況と対策について
平成28年3月
海 上 保 安 庁
海難の現況と対策について
~大切な命を守るために~
(平成 27 年版)
目
次
はじめに(平成27年のトピック)----―--------------------------―------------1~2
1 船舶事故は過去 15 年で最少--------------------------------------------------------------1
2 重大な海難-----------------------------------------------------------------------------1
第1章 海上保安庁の政策目標達成状況(政策目標)------------------------------3~7
1 第9次交通安全基本計画における目標-----------------------------------------------------4
(1)我が国周辺海域で発生する船舶事故隻数の減少
(2)ふくそう海域における社会的影響が著しい大規模な船舶事故の防止
(3)要救助海難に対する救助率の維持確保
(4)自己救命策確保に関する啓発活動の強化
2 「船舶交通の安全・安心をめざした取組み」
(第3次交通ビジョン)における目標--------------6
(1)ふくそう海域における衝突・乗揚事故の低発生水準の維持
(2)港内等における衝突・乗揚事故の減少
(3)小型船舶における事故の減少
3 第10次交通安全基本計画における目標---------------------------------------------------7
(1)我が国周辺海域で発生する船舶事故隻数を 2020 年代中に半減(約 1,200 隻)することを目指
し、少なくとも 2,000 隻以下とする
(2)ふくそう海域における衝突・乗揚事故の低発生水準の維持及び社会的影響が著しい大規模な船
舶事故の防止
(3)要救助海難に対する救助率 95%以上の維持確保
第2章 海難の現状----------------------------------------------------------8~51
1 最近の海上交通の動向・環境の変化-------------------------------------------------------9
2 海難の発生状況と傾向------------------------------------------------------------------10
(1)
船舶事故---------------------------------------------------------------------------10
イ 概観
(イ)船舶種類別
(ロ)事故種類別
(ハ)事故原因別
(ニ)距岸別
(ホ)船舶事故に伴う死者・行方不明者及び負傷者
(ヘ)トン数別
ロ 平成 26 年船舶事故状況
(イ)船舶種類別の事故の特徴
a プレジャーボートの事故
b 漁船の事故
c 貨物船の事故
d 旅客船の事故
(ロ)船舶事故種類別の事故の特徴
(ハ)ふくそう海域の事故
(ニ)外国籍船舶の事故
(ホ)季節毎における船舶事故の特徴
(2)
人身事故---------------------------------------------------------------------------44
イ 船舶事故以外の乗船中の事故
ロ マリンレジャーに関する海浜事故
ハ マリンレジャー以外の海浜事故
第3章 海難防止対策-------------------------------------------------------52~58
1 ふくそう海域における安全対策----------------------------------------------------------53
2 バーチャル AIS 航路標識の運用開始について----------------------------------------------54
3 小型船舶事故防止対策------------------------------------------------------------------55
4 小型船舶に対する情報提供の強化(MICS 画面のスマートフォン対応)------------------------55
5 関係省庁海難防止連絡会議--------------------------------------------------------------56
6 全国海難防止強調運動------------------------------------------------------------------56
7 マリンレジャー事故防止対策------------------------------------------------------------57
第4章 救助状況及び海難発生時の救命率向上策-------------------------------59~61
1 救助状況------------------------------------------------------------------------------59
(1)船舶事故の救助状況----------------------------------------------------------------59
(2)船舶事故以外の乗船中の事故及び海浜事故の救助状況----------------------------------59
2 救助・救急活動の充実・強化------------------------------------------------------------60
(1)救助・救急体制の充実・強化--------------------------------------------------------60
(2)関係機関との連携・協力体制の充実・強化--------------------------------------------60
3 海中転落者のライフジャケット着用率の向上 ---------------------------------------------60
(1)漁業者を対象としたライフジャケット着用率の向上------------------------------------60
(2)釣り人を対象としたライフジャケット着用率の向上------------------------------------61
4 海難情報の早期入手--------------------------------------------------------------------62
資料編
平成 27 年における海難の発生と救助の状況
平成 27 年度通航船舶実態調査結果
※数値は、単位未満で四捨五入してあるため、合計の数字と内訳の計が一致しない場合や、四捨五入前の
数字を用いて計算した結果と表中の数字が一致しない場合があります。
※表紙の写真
上:平成 27 年 9 月 1 日 長崎県対馬東方沖合 転覆漁船の救助状況
下:平成 27 年度全国海難防止強調運動ポスターと海難防止活動の状況
はじめに(平成27年のトピック)
我が国の周辺海域では、海運、漁業、マリンレジャーなど幅広い分野にわたり、多種多様な活動が
行われています。衝突や転覆などの船舶事故、遊泳中の漂流や岸壁からの海中転落などがひとたび発
生すれば、かけがえのない人命、財産が失われるばかりではなく、船舶事故においては、油の流出に
よる海洋汚染などの被害が甚大になります。
このため海上保安庁においては、船舶交通の安全確保や海浜事故防止に関する様々な対策を講じる
とともに、安全意識の高揚等の海難防止思想の普及・啓発に取り組んでいます。
また、不幸にも海難が発生した場合に備え、救助体制の充実強化、民間救助組織等との連携、協力
に努め、海難発生時には迅速かつ的確な捜索救助活動を行い、一人でも多くの人命、財産を救助する
ことに全力を尽くしています。
1 船舶事故は過去 15 年で最少
平成 27 年に海上保安庁が認知した船舶事故隻数は 2,137 隻、対前年比 21 隻(1%)減少し、これら
船舶事故に伴う死者・行方不明者数は 48 人、複数の死者・行方不明者を伴う外国籍船舶の事故の減少
により対前年比 52 人(52%)減少し、いずれも平成 13 年から開始した統計手法では最少となりまし
た。
また、船舶事故以外の乗船中の事故及び海浜事故者数は 2,633 人、対前年比 109 人(7%)減少し、
このうち死者・行方不明者数は 1,108 人、対前年比 47 人(4%)減少しました。
海上保安庁においては、
「船舶交通の安全・安心をめざした取組み」
(平成 25 年 10 月交通政策審議
会答申)を「第 3 次交通ビジョン」として位置づけ、船舶事故隻数の減少など目標達成に向け、関係
省庁海難防止連絡会議を通じた連携施策の推進や、各地域の特徴に応じた現場指導啓発の強化などの
安全対策を推進してきており、海難の減少に向け、関係省庁と連携しつつ、更に取組みを強化して諸
施策を推進していくこととしています。
2 重大な海難
平成 27 年においては、死者・行方不明者を生じるなどしたいわゆる重大な海難は次のようなものが
発生しています。
(1)船舶事故
イ 北海道苫小牧沖 フェリー火災
7 月 31 日午後 5 時頃、苫小牧港沖を航行中、車両甲板内で
火災が発生し、乗組員による消火活動を行っていましたが、
消火困難となり乗員乗客 93 名は退船し救助され、船員 1 名
が死亡しました。
-1-
ロ 長崎県対馬東方沖合 漁船転覆事故
9 月 1 日未明、長崎県対馬東方沖合において、突風等が一
因と考えられる漁船 5 隻の転覆事故が発生し、乗組員 8 名の
うち 3 名は僚船等により救助されましたが、5 名の死亡が確
認されました。
(2)人身事故
イ 沖縄県伊良部島渡口漂流事故
8 月 10 日午後 4 時 8 分頃、沖縄県伊良部島渡口の浜で遊泳中だった 4 名(72 歳、47 歳及び
12 歳男性、8 歳女性)が沖に流され行方不明となりました。海上保安庁では巡視船 2 隻、航空
機 1 機等を出動させ関係機関等とともに捜索救助にあたったところ、3 名を発見(1 名生存、2
名死亡)しましたが、1 名は現在まで行方不明となっています。
ロ 千葉県市川市東浜溺水事故
平成 27 年 6 月 28 日午前 10 時頃、ふなばし三番瀬海浜公園で貝取りをしていた男女 3 名が引
き波に飲まれて溺れ、2 名は付近に居合わせた男性と消防によって救助(1 名は搬送先の病院で
死亡)されましたが、1 名が行方不明となったため、海上保安庁では巡視艇 4 隻、航空機 1 機等
を出動させ、関係機関等とともに捜索救助にあたり、後日発見されましたが、死亡が確認され、
計 2 名が死亡する事案となりました。
-2-
第1章 海上保安庁の政策目標達成状況(政策目標)
我が国の周辺海域では、海運、漁業、マリンレジャーなど幅広い分野にわたり、多種多様な活動が行わ
れています。
衝突や転覆などの船舶事故、
遊泳中の漂流や岸壁からの海中転落などがひとたび発生すれば、
かけがえのない人命、財産が失われるばかりではなく、船舶事故においては、油の流出による海洋汚染な
どの被害が甚大になります。
このような状況を踏まえ、ひとたび海上において船舶事故が発生した場合には、人命に危険が及ぶこと
はもちろん、我が国の経済や自然環境にも甚大な影響を与える可能性があります。
このため、次のとおりの政策目標を設定し、各種施策を講じています。
【第9次交通安全基本計画における目標】
(平成 23 年度から平成 27 年度まで)
○ 我が国周辺海域で発生する船舶事故隻数の減少
○ ふくそう海域における社会的影響が著しい大規模な船舶事故の防止
○ 要救助海難に対する救助率の維持確保
○ 自己救命策確保に関する啓発活動の強化
【第10次交通安全基本計画における目標】
(平成 28 年度から平成 32 年度まで)
○ 我が国周辺海域で発生する船舶事故隻数を 2020 年代中に半減(約 1,200 隻)することを目指
し、少なくとも 2,000 隻以下とする
○ ふくそう海域における衝突・乗揚事故の低発生水準の維持及び社会的影響が著しい大規模な船
舶事故の防止
○ 要救助海難に対する救助率 95%以上の維持確保
【第3次交通ビジョンにおける目標】
計画目標
○ ふくそう海域における衝突・乗揚事故の低発生水準の維持
○ 港内等における衝突・乗揚事故の減少
○ 小型船舶における事故の減少
長期的な目標
○ 2020 年代中に現在の船舶事故隻数を半減(約 1,200 隻)させることを目指す
-3-
1 第9次交通安全基本計画における目標達成状況
(1) 我が国周辺海域で発生する船舶事故隻数の減少
「我が国周辺海域で発生する船舶事故隻数の減少」は、第 9 次交通安全基本計画(計画期間:平
成 23 年度~平成 27 年度)に基づき策定されたもので、具体的には、我が国周辺で発生する船舶事
故隻数(本邦に寄港しない外国船舶によるものを除く。
)を第 8 次計画期間の年平均(2,473 隻)と
比較して、平成 27 年までに、約 1 割を削減(2,220 隻以下)するというものです。
平成 27 年の我が国周辺海域で発生した船舶事故隻数(本邦に寄港しない外国船舶によるもの)
を除く。
)は 2,116 隻となっており、目標を達成することができました。
(隻)
(2) ふくそう海域における社会的影響が著しい大規模な船舶事故の防止
我が国の首都圏及び重要経済圏を背後に控える東京湾、伊勢湾、瀬戸内海及び関門海峡は、外海
等の一般海域に比べて、海上輸送活動、漁業活動、マリンレジャー活動等により船舶交通が混雑
しています。
これらの海域において、ひとたび大規模な船舶事故が発生した場合、船舶交通を阻害し、我が国
の経済が麻痺することにもなりかねません。
このため、海上保安庁においては、これらふくそう海域における社会的影響が著しい大規模な船
舶事故の発生を「ゼロ」とすることを目標とし各種施策を講じてきたところ、平成 22 年から引き
続き平成 27 年においても当該事故の発生はゼロで目標を達成することができました。
-4-
(3) 要救助海難に対する救助率の維持確保
「要救助海難に対する救助率の維持確保」の数値目標は、平成 27 年までに要救助海難に対する
全体の救助率(要救助者に対する救助成功者の割合)を 95%以上に維持確保するとともに、20 ト
ン未満の船舶からの海中転落の救助率を 35%以上とするものです。
平成 27 年の要救助海難に対する全体の救助率は 97%に、20 トン未満の船舶からの海中転落の
救助率は 40%となり目標を達成することができました。
【要救助海難に対する救助率】
【20 トン未満の船舶からの海中転落者救助率】
(4) 自己救命策確保に関する啓発活動の強化
「自己救命策確保に関する啓発活動の強化」の数値目標は、ライフジャケット着用率※について
平成 23 年から平成 27 年までの 5 年間の平均を 50%以上とするとともに、平成 27 年までに海上保
安庁が認知した船舶事故及び船舶からの海中転落事故のうち、海難発生から 2 時間以内に認知した
ものの割合(以下「2 時間以内関知率」という)を 85%以上とするものです。
平成 27 年のライフジャケット着用率は 54%で、平成 23 年から平成 27 年までの 5 年間平均でみ
るとライフジャケット着用率は 52%で目標に達しています。しかしながら、平成 27 年の 2 時間以
内関知率は 77%であり目標の達成には至っていません。
【2 時間以内関知率】
【ライフジャケット着用率】
※ライフジャケット着用率:船舶事故に伴う海中転落者及び乗船者の海中転落者のうち、ライフジャケットを着用していた人の割合
-5-
2 第3次交通ビジョンにおける目標及び目標達成状況
(1) ふくそう海域における衝突・乗揚事故の低発生水準の維持
平成 22 年 7 月の港則法及び海上交通安全法の一部を改正する法律の施行以降、航路及び航路付
近海域では、衝突・乗揚事故が大幅に減少しており、この水準である AIS 搭載船舶の通航隻数 100
万隻当たり 76 隻以下(平成 22 年 7 月から平成 25 年 6 月までの 3 年間の平均発生率)を維持す
るというものです。
平成 27 年においては、73 隻となっており、目標である 76 隻を下回っています。
100 万隻当たりの衝突・乗
揚事故 76 隻以下
発生水準
事故隻数
AIS
通航隻数
H19.7H20.6
H20.7H21.6
H21.7H22.6
H22.7H23.6
H23.7H24.6
H24.7H25.6
H25
H26
H27
79
66
60
33
34
51
59
38
39
359,377 410,988 428,452 449,725 478,168 500,423 507,576 526,013 536,133
対 象 海 域:航路及び航路付近海域(海上交通センターのレーダーサービスエリア)
ただし、名古屋港海上交通センターの全海域及び関門港以外の港域を除く
対象事故隻数:総トン数 100t 以上の船舶又は AIS 搭載船舶
AIS 通航隻数:海上交通センター(名古屋港海上交通センターを除く)の情報提供可能海域内の航路を通航した AIS 搭載船舶
(2) 港内等における衝突・乗揚事故の減少
一元的な船舶の動静監視・情報提供体制を整備する港内等において、情報提供の対象となる船舶
の衝突・乗揚事故を平成 20 年から平成 24 年までの年平均に対して、平成 30 年までに半減させる
というものです。現在、平成 29 年度末の運用開始を目指し、東京湾において一元的な海上交通管
制の構築のための整備が進められています。
-6-
(3) 小型船舶における事故の減少
小型船舶の事故のうち、不可抗力によるものを除く約 7 割の事故について、平成 20 年から平成
24 年までの年平均約 1,343 隻に対して、平成 30 年までに約 3 割減少させるというものです。
平成 27 年においては、1,188 隻となっており、51 隻の減少となっていますが、目標達成にはさ
らに大幅な減少が必要です。
不可抗力を除く事故平均
1,343 隻
目標:3 割減少
(約 400 隻)
3 第10次交通安全基本計画における目標
(1) 我が国周辺海域で発生する船舶事故隻数を 2020 年代中に半減(約 1,200 隻)する
ことを目指し、少なくとも 2,000 隻以下とする
第10次交通安全基本計画(計画期間:平成 28 年度~平成 32 年度)において策定されたもので、
具体的には、2020 年代中に我が国周辺で発生する船舶事故隻数事故隻数(本邦に寄港しない外国船
舶によるものを除く。
)を第9次計画期間の年平均(2,256 隻)から約半減(1,200 隻以下)するこ
とを目指すこととし、我が国周辺で発生する船舶事故隻数を平成 32 年までに少なくとも 2,000 隻
未満とするというものです。
(2) ふくそう海域における衝突・乗揚事故の低発生水準の維持及び社会的影響が著しい
大規模な船舶事故の防止
ふくそう海域(東京湾、伊勢湾、瀬戸内海及び関門港における船舶が多数通航する海域)におけ
る、情報の聴取義務化の施策等により低発生水準となった衝突・乗揚事故の発生率(通航隻数 100
万隻当たり 76 隻以下)を維持確保するとともに、航路閉塞や多数の死傷者が発生するなどの社会
的影響が著しい大規模海難の発生を防止し、その発生数をゼロとするというものです。
(3) 要救助海難に対する救助率 95%以上の維持確保
海難等における死者・行方不明者を減少させるためには、高い救助率を維持確保することが重要
であることから、救助率 95%以上とするというものです。
-7-
第2章 海難の現状
我が国の周辺海域では、海運・漁業・マリンレジャー等幅広い分野にわたり、多種多様な活動が行われ
ています。また、海上輸送は、我が国の経済産業や国民生活を支えるうえで欠くことができないものとな
っています。
我が国の沿岸海域では、AIS 搭載船舶だけでも 1 日平均約 5,000 隻もの船舶が通航しています。プレジ
ャーボートや漁船等の小型船も含めるとその通航隻数はさらに多く、船舶事故発生の蓋然性は非常に高く
なっています。
【我が国沿岸海域の AIS 搭載船舶の通航状況】
東京湾拡大図
-8-
1 最近の海上交通の動向・環境の変化
近年の海上交通の動向をみると、船舶通航量は減少傾向にあり、ふくそう海域における 1 日あたり
の船舶通航量は、20 年前の約 5 割となっています。
また、小型船舶操縦免許有効者数が緩やかに減少しているほか、漁船隻数及び小型船舶在籍隻数も
減少傾向となっています。
【ふくそう海域における通航船舶隻数の推移】
【小型船舶操縦免許有効者数の推移】
(隻)
(人)
出典:海事レポート
※ 複数資格を有する者は各区分の操縦免許有効者数へ計上している。
【小型船舶在籍隻数の推移】
【漁船隻数の推移】
(隻)
(隻)
出典:漁船統計表
出典:小型船舶検査機構
※ 在籍船とは、JCI の船舶検査の対象となる小型船舶のうち、有効な船舶
検査証書を有している船舶(受検せず船舶検査証書が無効となった船舶
などは含まれません。
)
-9-
ふくそう海域の船舶通航量や漁船隻数及び小型船舶在籍隻数が減少する一方、船型をみてみると、
輸送効率の向上やコスト削減を図るため、船舶の大型化が進んでおり、仮に船舶事故が発生した場合
には、被害拡大の可能性が高まります。
また、我が国の特定港 86 港の入港船舶総隻数をみると、入港隻数全体は減少傾向にある中、外国船
舶の入港隻数の割合は増加しています。我が国に入港する外国船舶は、国籍の多様化が進んでおり、
また、我が国周辺海域での航法や地理を把握していない船員が操船している事例も多く見受けられる
状況です。
【特定港への外国船舶入港隻数の推移】
(入港船舶総隻数)
(外国船舶隻数)
2 海難の発生状況と傾向
(1)船舶事故
イ 概観
平成 27 年に海上保安庁が認知した船舶事故は 2,137 隻で、昨年より 21 隻減少し、平成 13 年か
ら開始した統計手法では最少となっています。
【船舶事故隻数の推移(過去 10 年間】
(隻)
※1
※2
※1:発達した低気圧によるもの(平成 18 年)を含む、※2:山陰地方豪雪によるもの(平成 23 年)を含む
-10-
(イ)船舶種類別
平成 27 年の船舶種類別の隻数は、プレジャーボート 935 隻(44%)
、漁船 600 隻(28%)
、貨
物船 268 隻(13%)の順となっています。
過去 5 年間の船舶種類別の隻数はプレジャーボート、漁船、貨物船の順となっており、いわゆ
る小型船舶(プレジャーボート、漁船、遊漁船)が 76%を占めています。
【船舶種類別の割合(過去 5 年間)
】
【船舶種類別の推移(過去 5 年間)
】
(隻)
船舶事故隻数
(過去5年間)
11,395 隻
(ロ)事故種類別
平成 27 年の事故種類別の隻数は、衝突 620 隻(29%)
、機関故障 351 隻(16%)
、乗揚 263 隻
(12%)の順となっています。
過去 5 年間の事故種類別の隻数においても、衝突、機関故障、乗揚の順となっています。
【事故種類別の推移(過去 5 年間)
】
【事故種類別の割合(過去 5 年間)
】
(隻)
船舶事故隻数
(過去5年間)
11,395 隻
-11-
(ハ)事故原因別
平成 27 年の事故原因別の隻数は、見張り不十分 429 隻(20%)
、操船不適切 290 隻(14%)
、
機関取扱 242 隻(11%)の順となっています。
過去 5 年間の事故原因別の隻数は、見張り不十分 2,296 隻(20%)
、操船不適切 1,481 隻(13%)
、
機関取扱 1,323 隻(12%)の順となっています。
】
【事故原因別の推移(過去 5 年間)
】
【事故原因別の割合(過去 5 年間)
(隻)
(ニ)距岸別
過去 5 年間の船舶事故の 94%が陸岸から 12 海里未満で発生しています。
一方、過去 5 年間の船舶事故に伴う死者・行方不明者の 33%は 12 海里以遠で発生しており、
陸から遠く離れるほど、事故隻数に対する死者・行方不明者数の割合が高くなる傾向となってい
ます。
【距岸別の割合(過去 5 年間)
】
【距岸別船舶事故に伴う死者行方不明者の割合
(過去 5 年間)
】
-12-
(ホ)船舶事故に伴う死者・行方不明者及び負傷者
平成 27 年の死者・行方不明者を伴う船舶事故の隻数は 37 隻で、平成 26 年(49 隻)と比較す
ると 12 隻減少となっています。
船舶種類別では、
漁船 20 隻
(54%)
、
プレジャーボート 12 隻
(32%)
の順となっています。
過去 5 年でも、漁船 142 隻(58%)
、プレジャーボート 69 隻(28%)で約 86%を占めています。
平成 27 年の船舶事故に伴う死者・行方不明者数は 48 人で、平成 26 年(100 人)と比較する
と 52 人(52%)減少となっています。また、負傷者数は 208 人で、平成 26 年(269 人)と比較
すると 61 人(23%)減少となっています。
【死者・行方不明者を伴う船舶事故隻数の推移(過去 5 年間)
】
【死者・行方不明者を伴う船舶事故の船舶種類別の割合
(過去 5 年間)
】
(隻)
船舶事故隻数
(過去 5 年間)
243 隻
【船舶事故に伴う※ 死傷者の推移(過去 5 年間)
】
(人)
(隻)
全船舶事故隻数に対する
死傷者を伴う事故の割合
8%
※
8%
8%
死傷者とは、死者・行方不明者及び負傷者の合計をいう。
-13-
9%
8%
平成 27 年の漁船及びプレジャーボートの死者・行方不明者を伴う船舶事故の事故種類別でみる
と、漁船は転覆 18 人(73%)
、衝突 3 人(12%)その他 3 人(13%)の順となっており、プレジ
ャーボートは衝突 6 人(40%)
、浸水4人(27%)
、転覆 3 人(20%)の順となっています。
【死者・行方不明者を伴う漁船事故の割合(平成 27 年)
】
【死者・行方不明者を伴うプレジャーボート事故の割合(平成 27 年)
】
漁船
プレジャーボート
死者・行方不明者数
死者・行方不明者数
(平成 27 年)
(平成 27 年)
24 人
15 人
平成 27 年の日本船の船舶事故に伴う死者・行方不明者数は 47 人で前年と比べ 12 人(20%)減
少となっており、負傷者数は 205 人で前年と比べ 53 人(21%)減少となっています。外国船の船
舶事故に伴う死者・行方不明者数は 1 人で前年と比べ 40 人(98%)減少となっており、負傷者数
は 3 人で前年と同数になっています。
【外国船の船舶事故及び死傷者の推移(過去 5 年間)
】
【日本船の船舶事故及び死傷者の推移(過去 5 年間)
】
(隻)
(人)
(隻)
-14-
(人)
(ヘ)トン数別
平成 27 年のトン階別の隻数は、20t 未満 1,635 隻(77%)
、500t 以上 267 隻(12%)の順とな
っています。
過去 5 年間のトン階別の隻数は、20t 未満が 77%を占めています。
【トン階別の割合(過去 5 年間)
】
【トン階別の推移(過去 5 年間)
】
(隻)
船舶事故隻数
(過去5年間)
11,395 隻
平成 27 年の 20t 未満の用途別の隻数は、プレジャーボート 932 隻(57%)
、漁船 551 隻(34%)
、
遊漁船 61 隻(4%)の順となっています。
過去 5 年間の 20t 未満の用途別の隻数は、プレジャーボート、漁船、遊漁船の順となっていま
す。
(隻)
【20t 未満の用途別の推移(過去 5 年間)
】
【20t 未満の用途別の割合(過去 5 年間)
】
船舶事故隻数
(過去5年間)
8,823 隻
-15-
、漁船 47 隻(20%)の順と
平成 27 年の 20-500t 未満の用途別の隻数は、貨物船 95 隻(40%)
なっています。
過去 5 年間の 20-500t 未満の用途別の隻数は、貨物船、漁船、タンカーの順となっています。
【20-500t 未満の用途別の推移(過去 5 年間)
】
【20-500t 未満の用途別の割合(過去 5 年間)
】
(隻)
船舶事故隻数
(過去5年間)
1,231 隻
平成 27 年の 500t 以上の用途別の隻数は、貨物 172 隻(64%)
、タンカー42 隻(16%)の順と
なっています。
過去 5 年間の 500t 以上の用途別の隻数は、貨物船、タンカー、旅客船の順となっています。
【500t 以上の用途別の推移(過去 5 年間)
】
【500t 以上の用途別の割合(過去 5 年間)
】
(隻)
船舶事故隻数
(過去5年間)
1,341 隻
-16-
ロ 平成 27 年船舶事故状況
(イ)船舶種類別の事故の特徴
a プレジャーボートの事故
平成 27 年のプレジャーボートの事故は 935 隻で、船舶種類別の隻数では最も多く、全船舶
事故隻数の 44%を占めています。
平成 27 年の事故種類別の隻数は、機関故障 225 隻(24%)
、衝突 147 隻(16%)
、運航阻害
128 隻(14%)
、乗揚 106 隻(11%)での順となっています。
プレジャーボートの機関故障事故は平成 15 年まで衝突事故より低い水準でしたが、平成 16
年以降は、逆転し機関故障事故が上回っています。
平成 27 年の事故原因別の隻数は、機関取扱 176 隻(19%)
、見張り不十分 147 隻(16%)
、
船体機器整備不良 126 隻(13%)の順となっており、人為的要因によるものが 749 隻(80%)
となっています。
【事故種類別の割合(平成 27 年)
】
【事故原因別の割合(平成 27 年)
】
31%
プレジャーボート
事故隻数
(平成27年)
935 隻
【機関故障と衝突事故隻数の推移(平成 1 年から平成 27 年)
】
(隻)
-17-
(a) 機関故障等事故(機関故障、過放電、燃料欠乏)
過去 5 年間のプレジャーボート機関故障等(機関故障、運航阻害(過放電及び燃料欠
乏のみ)をいう。以下同じ。
)事故は、1,415 隻(29%)となっています。
過去 5 年間の事故原因別の割合は、機関取扱 746 隻(53%)
、船体機器整備不良 319
隻(22%)の順となっており、人為的要因によるものが 1,094 隻(77%)となっていま
す。
プレジャーボートの機関故障事故は平成 16 年以降、ほぼ横ばい、全体減少傾向の中、
機関故障事故の発生割合は微増傾向となっています。
機関故障等事故は、日頃の適切な整備や発航前点検の実施によって未然に防止するこ
とができます。
【機関故障及び運航阻害の内容】
【事故種類別の割合(過去 5 年間)
】
【機関故障等事故原因別の割合(過去 5 年間)
】
29%
プレジャーボート
事故隻数
(過去5年間)
4,939 隻
【プレジャーボートの機関故障及びプレジャーボートの事故隻数に対する割合の推移の推移(過去 10 年間)
】
(%)
(隻)
-18-
(b) 衝突事故
平成 27 年のプレジャーボートの衝突事故 147 隻について事故原因別に見ると、見張り
不十分 106 隻(72%)
、操船不適切 24 隻(16%)の順となっており、過去 5 年でも、これ
ら人為的要因によるものが 93%を占めています。
【事故原因別の推移(過去 5 年間)
】
【事故原因別の割合(過去 5 年間)
】
(隻)
(c) 水上オートバイの事故
平成 27 年の水上オートバイの事故は 70 隻、これに伴う死傷者数は 16 人でとなって
います。
過去 5 年間の水上オートバイの事故 442 隻について事故種類別に見ると、衝突が 115
隻(26%)で最も多くなっています。
平成 27 年の死傷者を伴う水上オートバイの事故種類別では、衝突 10 隻(83%)
、そ
の他 2 隻(17%)となっています。
水上オートバイは、ひとたび事故が発生すると、その運航形態から操船者や同乗者が
大けがを負う可能性が高くなります。
また、海域利用の競合による遊泳者との接触事故も発生しているため、注意が必要で
す。
【事故隻数及び死傷者数の推移(過去 5 年間)
】
【事故種類別別の割合(過去 5 年間)
】
(隻)
水上オートバイ
事故隻数
(過去5年間)
442 隻
-19-
【死傷者を伴う事故種類別の推移(過去 5 年間)
】
(隻)
(d) ミニボートの事故
平成 27 年のミニボートの事故は 59 隻、
これに伴う死傷者数は 6 人となっています。
過去 5 年間の事故種類別に見ると、機関故障 70 隻(25%)
、転覆 68 隻(24%)
、浸
水 34 隻(12%)の順となっています。
過去 5 年間の事故原因別に見ると、気象海象不注意によるものが 63 隻(22%)と最
も多くなっています。
ミニボートは小型船舶操縦免許及び船舶検査が不要であり、
小型軽量で持ち運びも便
利である一方、復原性や耐航性が劣るため、注意が必要です。
【事故隻数及び死傷者数の推移(過去 5 年間)
】
(隻)
【事故種類別の割合(過去 5 年間)
】
(人)
ミニボート
事故隻数
(過去5年間)
281 隻
【事故原因別の割合(過去 5 年間)
】
-20-
(e) 花火大会に関連した事故
プレジャーボートの事故の特徴の 1 つに、花火大会に関連した事故があります。
過去 5 年間の全船舶事故のうち花火大会観覧に関連した事故隻数は 74 隻で、
平成 27
年は 9 隻発生しています。
花火大会に関連する事故は、花火大会終了後の帰港中の衝突事故や乗揚事故が多く、
過去 5 年の事故原因別の隻数では、見張り不十分 24 隻(67%)となっています。
【事故種類別の割合(過去 5 年間)
】
【事故隻数及び死傷者数の推移(過去 5 年間)
】
(隻)
(人)
花火大会に関連した
事故隻数
(過去5年間)
74 隻
【事故船舶動態別の割合(過去 5 年間)
】
【帰港中の事故原因別の割合(過去 5 年間)
】
花火大会に関連した
事故隻数
(過去5年間)
74 隻
-21-
(f) 操船者の年代別事故
平成 27 年のプレジャーボートの事故船舶操船者年代別は、60 代 237 隻(25%)
、40
代 191 隻(20%)
、50 代 178 隻(19%)の順となっています。
過去 5 年間の割合は、60 代 1,322 隻(27%)
、50 代 967 隻(20%)
、40 代 907 隻(18%)
の順となっています。
モーターボート事故の過去 5 年間の割合は、
60 代 927 隻
(31%)
、
50 代 613 隻
(20%)
、
40 代 516 隻(17%)の順となっています。
水上オートバイ事故の過去 5 年間の割合は 30 代 165 隻
(37%)
、
40 代 132 隻
(30%)
、
20 代 90 隻(20%)の順となっています。
(隻)
【操船者年代別の推移(過去 5 年間)
】
【操船者年代別の割合(過去 5 年間)
】
操船者年代別
(過去5年間)
4,911 隻
【モーターボート操船者年代別の割合(過去 5 年間)
】
操船者年代別
【水上オートバイ操船者年代別の割合(過去 5 年間)
】
操船者年代別
(過去5年間)
(過去5年間)
3,025 隻
442 隻
-22-
(g) プレジャーボートの事故発生月日
例年、マリンレジャーが盛んになる GW から夏季に増加傾向となっています。
平成 27 年は、ゴールデンウィークのある 5 月から顕著に増加し、マリンレジャー活
動が盛んになる夏季を中心に多く発生しています。
平成 27 年においては、過去 5 年平均値と比べて 7 月が少なくなっています。
【プレジャーボート事故月別隻数の推移(平成 27 年)
】
(隻)
平成 27 年 4、5、7、8 月の日別隻数は、ゴールデンウィークがスタートする 4 月 29
日(土)から事故が増加し、5 月 4 日(日)みどりの日が 13 隻と最も多くなっていま
す。
また、平成 27 年 7、8 月の日別隻数は土日や御盆の前後の土日を中心に多くなっ
ています。
【プレジャーボート事故隻数 4、5 月の推移(平成 27 年)
】
(隻)
(隻)
【プレジャーボート事故隻数 7、8 月の推移(平成 27 年)
】
-23-
b 漁船の事故
平成 27 年の事故種類別の隻数では、衝突 197 隻(33%)
、運航阻害 73 隻(12%)
、転覆 70
隻(11%)の順となっています。
平成 27 年の事故原因別の隻数では、見張り不十分 161 隻(27%)
、操船不適切 48 隻(8%)
、
船体機器整備不良 38 隻(6%)となっており、人為的要因によるものが 359 隻(63%)となっ
ています。
【事故種類別の割合(平成 27 年)
】
【事故原因別の割合(平成 27 年)
】
漁船
事故隻数
(平成27年)
600 隻
(a) 衝突事故
平成 27 年の漁船の衝突事故 197 隻について事故原因別に見ると、見張り不十分 133
隻(68%)
、居眠り運航 28 隻(14%)
、操船不適切 19 隻(10%)の順となっており、
過去 5 年でも、これら人為的要因によるものが 1,010 隻(95%)となっています。
【衝突事故原因別の推移(過去 5 年間)
】
【衝突事故原因別の割合(過去 5 年間)
】
(隻)
-24-
(b) 乗揚事故
平成 27 年の漁船の乗揚事故 66 隻について事故原因別に見ると、居眠り運航 20 隻
(30%)
、見張り不十分 17 隻(26%)
、船位不確認 14 隻(21%)
、の順となっており、過
去 5 年でも、これら人為的要因によるものが 97%を占めています。
【乗揚事故原因別の推移(過去 5 年間)
】
【乗揚事故原因別の割合(過去 5 年間)
】
(隻)
(c) 操船者の年代別事故
平成 27 年の漁船事故の操船者の年代別は 60 代 175 隻(29%)
、70 代 151 隻(25%)
、
50 代 89 隻(15%)の順となっています。
過去 5 年間の操船者年代別の割合は、60 代以上が 60%を占めています。
【操船者年代別の推移(過去 5 年間)
】
【操船者年代別の割合(過去 5 年間)
】
(隻)
年代別
事故隻数
(過去5年間)
3,373 隻
60%
-25-
(d) 時間帯別事故
平成 27 年の漁船事故の時間帯別は、朝方から日中にかけて多く発生しています。
【時間帯別の推移(平成 27 年)
】
(隻)
c 貨物船の事故
平成 27 年の事故種類別の隻数は、衝突 127 隻(47%)
、機関故障 52 隻(19%)
、乗揚 46 隻
(17%)の順となっています。
平成 27 年の事故原因別の隻数は、操船不適切 77 隻(29%)
、見張り不十分 44 隻(16%)の
順となっており、過去5年でも、これら人為的要因によるものが 1,096 隻(79%)となってい
ます。
(隻)
【事故種類別の割合(過去 5 年間)
】
【貨物船事故の推移(過去 5 年間)
】
貨物船
事故隻数
(過去5年間)
1,390 隻
(隻)
【事故原因別の推移(過去 5 年間)
】
【事故原因別の割合(過去 5 年間)
】
-26-
(a) 衝突事故
【事故原因別の割合(過去 5 年間)
】
過去 5 年間の貨物船の衝突事故 725 隻の事故
原因別に見ると、操船不適切 348 隻(49%)
、見
張り不十分 232 隻(32%)の順となっており、
これら人為的要因によるものが 89%を占めていま
す。
【事故原因別の割合(過去 5 年間)
】
(b) 機関故障事故
過去 5 年間の貨物船の機関故障事故 233 隻の
事故原因別に見ると、機関取扱 131 隻(56%)
となっており、これら人為的要因によるものが
58%を占めています。
(c) スクラップ積載船舶の火災事故
平成 27 年のスクラップ積載船舶の事故 18 隻のうち積載するスクラップからの火災
事故は 6 隻(33%)発生しています。
また、過去 5 年間のスクラップ積載船舶の事故 95 隻のうち 38 隻(40%)が積載す
るスクラップからの火災となっており、そのうち 37 隻は外国籍船舶によるものです。
火災発生時の動態は、荷役中が 25 隻(66%)となっており、これは、荷役時におい
てバッテリー等発火源となる異物の除去等が完全ではなかったため発生した可能性が
あります。
【動態別の割合(過去 5 年間)
】
【船舶事故隻数の推移(過去 5 年間)
】
(隻)
スクラップ火災
事故隻数
(過去 5 年間)
38 隻
-27-
d 旅客船の事故
平成 27 年の事故種類別の隻数は、衝突 18 隻(38%)
、機関故障 10 隻(21%)
、乗揚 7 隻(15%)
の順となっています。
平成 27 年の事故原因別の隻数は、見張り不十分 10 隻(21%)
、機関取扱 8 隻(17%)
、操船不
適切 7 隻(15%)となっており、過去 5 年間でも、これら人為的要因が 143 隻(71)を占めて
います。
【事故種類別の推移(過去 5 年間)
】
【事故種類別の割合(過去 5 年間)
】
(隻)
旅客船
事故隻数
(過去 5 年間)
200 隻
【事故原因別の推移(過去 5 年間)
】
【事故原因別の割合(過去 5 年間)
】
(隻)
-28-
(a) 衝突事故
【事故原因別の割合(過去 5 年間)
】
過去 5 年間の旅客船の衝突事故 75 隻の
事故原因別に見ると、操船不適切 29 隻(
39%)
、見張り不十分 19 隻(25%)の順と
なっており、人為的要因によるものが 80%
を占めています。
【事故の事故原因別の割合(過去 5 年間)
】
(b) 乗揚故障事故
過去 5 年間の旅客船の乗揚事故 41 隻の事
故原因別に見ると、操船不適切 13 隻(32%)
となっており、人為的要因によるものが 95
%を占めています。
-29-
(ロ)船舶事故種類別の事故の特徴
a 衝突事故
船舶事故種類別では、過去 5 年間を通じて衝突事故が最も多く発生しています。
平成 27 年の船舶種類別では、漁船 197 隻(32%)
、貨物船 127 隻(20%)
、プレジャーボー
ト 147 隻(24%)の順となっています。
平成 27 年の事故原因別では、見張り不十分 342 隻(55%)、操船不適切 162 隻(26%)
、居眠
り運航 36 隻(6%)の順となっており、過去 5 年で見ても、人為的要因によるものが 2947 隻
(92%)を占めています。
船舶同士の衝突事故について相手船別に見ると、貨物船は貨物船同士 198 隻(41%)
、プレ
ジャーボートはプレジャーボート同士 288 隻(48%)の衝突が多く、逆に貨物船とプレジャー
ボートの衝突は少ない状況となっています。また、漁船は漁船同士 422 隻(46%)の衝突が最
も多くなっていますが、プレジャーボート 195 隻(21%)
、貨物船 158 隻(17%)との衝突も多
くなっていることが分かります。
【船舶種類別の割合(平成 27 年)
】
【事故原因別の推移(過去 5 年間)
】
【事故原因別の割合(過去 5 年間)
】
衝突事故隻数
(平成27年)
620 隻
【漁船衝突相手船
用途別の割合(過去 5 年間)
】
【貨物船衝突相手船
用途別の割合(過去 5 年間)
】
漁船の船舶同士
貨物船の船舶同士
衝突事故隻数
衝突事故隻数
(過去5年間)
(過去5年間)
921 隻
484 隻
-30-
【プレジャーボート衝突相手船
種類別の割合(過去 5 年間)
】
PBの船舶同士
衝突事故隻数
(過去5年間)
600 隻
平成 20 年から、国際航海に従事する全ての旅客船と 300 トン以上の船舶及び全ての 500t 以
上の船舶に、AISの搭載が義務化されましたが、その前後の期間で 500 トン以上の船舶同士の
衝突事故数(港内の衝突を除く。
)をみると、約半減しています。
(a) 20t 未満の船舶同士の衝突事故
過去 5 年間の 20t 未満の船舶同士の衝突事故の動静は、
航行中×航行中270 隻
(38%)
、
航行中×錨泊中 145 隻(20%)
、航行中×漂泊(機関:入)131 隻(18%)の順となっ
ており、航行中の船舶が漂泊・錨泊中の船舶に衝突しているものが、383 隻(53%)と
なっています。
過去 5 年間の 20t 未満の船舶同士の衝突事故のうち、お互いが航行中の事故において
は、相手船を初認しているものが 172 隻(64%)となっており、当直者が見張りを「実
施していた」と主張しているものは 71%となっています。
初認有りの船舶のうち、初認から衝突までの時間が 1 分未満 67 隻(25%)
、1-3 分未
満 55 隻(20%)の順となっており、1 分未満を事故直前とした場合、初認なしと事故直
前まで相手船を初認していない船舶は 161 隻(60%)となっています。また、初認から
衝突までの時間が 3 分以前に相手船を初認している船舶 50 隻
(18%)
のうち 25 隻
(50%)
が継続監視を実施していない結果となっています。
初認から衝突までの時間が 3 分以前に相手船舶を初認し、継続監視を実施していた 22
隻(44%)のうち 11 隻が初認時に衝突の恐れを感じることなく航行を継続していまし
た。
継続監視を行っていたにもかかわらず、衝突している船舶が一定以上いることは、見
張りの方法(見張りを行っている気になっている)や避航動作等航法に関係する知識が
ない可能性があります。
-31-
【航行中の船舶の衝突事故における
【航行中の船舶の衝突事故における相手船舶(航行
相手船の動静割合(過去 5 年間)
】
中)の視認及び当直者の状況(過去 5 年間)
】
64%
20t未満の船舶同士
衝突事故隻数
(過去5年間)
717 隻
53%
【航行中の船舶が相手船舶(航行中)を視認し
【初認から衝突までの時間が 3 分以前に相手船舶(航行中)を
た時間の割合(過去 5 年間)
】
初認している船舶の継続監視有無の割合(過去 5 年間)
】
約 25%
20t未満の船舶同士
20t未満の船舶同士
衝突事故隻数
衝突事故隻数
(過去5年間)
(過去5年間)
270 隻
50 隻
18%
過去 5 年間の 20t 未満の船舶同士の衝突事故のうち、航行中と漂泊・錨泊中の事故に
おける航行中の船舶が相手船を初認しているものは 119 隻(31%)となっており、当直
者が見張りを「実施していた」と主張しているものは 207 隻(54%)となっています。
初認有りの船舶のうち、初認から衝突までの時間が 1 分未満 46 隻(12%)
、1-3 分未
満 26 隻(7%)の順となっており、1 分未満を事故直前とした場合、初認なしと事故直
前まで相手船を初認していない船舶は 310 隻(81%)となっています。
初認から衝突までの時間が 3 分以前に相手船を初認している船舶 46 隻(12%)のう
ち 7 隻(81%)が継続監視を実施していない結果となっています。
航行中の船舶は、漂泊・錨泊中の船舶が視界に入っていない(初認なし)
、衝突直前
まで気付かない若しくは継続監視を実施していないために衝突しています。
-32-
【航行中の船舶の衝突事故における相手船舶(漂泊・
【航行中の船舶が相手船舶(漂泊・錨泊中)を視認した
錨泊中)の視認及び当直者の状況(過去 5 年間)
】
時間の割合(過去 5 年間)
】
31%
12%
20t未満の船舶同士
衝突事故隻数
(過去5年間)
383 隻
【初認から衝突までの時間が 3 分以前に相手船舶(漂泊・錨泊中)
を初認している船舶の継続監視有無の割合(過去 5 年間)
】
20t未満の船舶同士
衝突事故隻数
(過去5年間)
46 隻
過去 5 年間の 20t 未満の船舶同士の衝突事故のうち、航行中と漂泊・錨泊中の事故に
おける漂泊・錨泊中の船舶が相手船を初認しているものは 284 隻(74%)となっており、
当直者が見張りを「実施していた」と主張しているものは 37%となっています。
初認有りの船舶のうち、初認から衝突までの時間が 1 分未満 81 隻 21%、1-3 分未満
109 隻(28%)の順となっており、1 分未満を事故直前とした場合、初認なしと事故直
前まで相手船を初認していない船舶は 177 隻(46%)となっています。
初認から衝突までの時間が 3 分以前に相手船を初認している船舶 94 隻(25%)のう
ち 40 隻(43%)が継続監視を実施していない結果となっています。
継続監視を実施していた 52 隻のうち 32 隻が衝突の恐れを感じることなく衝突してい
たという結果となりました。
-33-
【漂泊・錨泊中の船舶の衝突事故における相手船舶
【相手船舶(航行中)が相手船を視認し
(航行中)の視認及び当直者の状況(過去 5 年間)
】
た時間の割合(過去 5 年間)
】
74%
20t未満の船舶同士
衝突事故隻数
(過去5年間)
383 隻
25%
【初認から衝突までの時間が 3 分以前に相手船舶(航行中)
【相手船舶(航行中)を初認し継続監視を実施していた船
を初認している船舶の継続監視有無の割合(過去 5 年間)
】
舶船長の心理状況の割合(過去 5 年間)
】
20t未満の船舶同士
20t未満の船舶同士
衝突事故隻数
衝突事故隻数
(過去5年間)
(過去5年間)
52 隻
94 隻
b 運航阻害(無人漂流)事故
平成 27 年の運航阻害事故は、事故種類別では、無人漂流 143 隻(65%)
、過放電 40 隻(18%)
、
燃料欠乏 35 隻(16%)の順となっており、船舶種類別では、プレジャーボート 128 隻(59%)、
漁船 73 隻(33%)の順となっています。
過去 5 年間のプレジャーボートの無人漂流事故について事故原因別に見ると係留用具の点検
整備不良などの船体機器整備不良が 214 隻(52%)と最も多く、次いで操船者の海中転落によるも
のが 79 隻(19%)となっており、荒天準備不良 31 隻(8%)等を含めた人為的要因によるもの 67%
となっています。また、動態別では、係留中に発生したものが 49%を占めており、このうち、
係留場所がマリーナ以外となっているものが 71%を占めています。
過去 5 年間の漁船の無人漂流事故について原因別に見ると、操船者の海中転落によるものが
67%を占め、その 53%を 70 歳以上の高齢者が占めています。
-34-
【事故種類別運航阻害内訳の割合(平成 27 年)
】
【船舶種類別の割合(平成 27 年)
】
運航阻害
運航阻害
事故隻数
事故隻数
(平成27年)
(平成27年)
219 隻
219 隻
【プレジャーボート事故原因別(過去 5 年間)
】
【定型港別プレジャーボートの係留中の無人漂流(過去 5 年間)
【プレジャーボートの無人漂流時の動態(過去 5 年間】
49%
71%
無人漂流
係留中の無人漂流
事故隻数
事故隻数
(過去5年間)
(過去5年間)
414 隻
【漁船の無人漂流原因別(過去 5 年間)
】
204 隻
【漁船乗船者死亡・行方不明・傷病原因年代別の割合(過去 5 年間)
】
乗船者の死亡・
行方不明・傷病原因
年代別隻数
(過去5年間)
228 隻
-35-
(ハ)ふくそう海域の事故
ふくそう海域の 1 日平均の船舶通航量は約 4,000 隻となっており、事故発生の蓋然性が高く
なっています。
平成 27 年のふくそう海域における船舶事故は 810 隻、平成 26 年(812 隻)と比べ 2 隻減少
しました。
船舶事故種類別の隻数では、衝突 287 隻(35%)
、機関故障 147 隻(18%)
、乗揚 106 隻(13%)
の順となっています。
【船舶種類別の推移(過去 5 年間)
】
【船舶種類別の割合(平成 27 年)
】
(隻)
ふくそう海域
船舶事故隻数
(平成 27 年)
810 隻
※
ふくそう海域:東京湾、伊勢湾、瀬戸内海及び関門港(海上交通安全法適用海域又は港則法適用海域)
【事故種類別の推移(過去 5 年間)
】
【事故種類別の割合(平成 27 年)
】
(隻)
ふくそう海域
船舶事故隻数
(平成 27 年)
810 隻
-36-
平成 22 年 7 月 1 日に「港則法及び海上交通安全法の一部を改正する法律」が施行され、海
上交通センターの運用管制官による情報提
(隻)
【ふくそう海域における衝突・乗揚事故の推移】
供や勧告等の航行援助の充実強化、地形や
潮流など各海域の特性に応じた新たな航法
の設定、AISを活用した港内での効率的
な交通整理手法の導入、台風襲来時等にお
ける港内での危険を防止するための命令等、
ふくそう海域や港内における船舶交通の安
全対策の強化が図られました。その結果、
法施行前と法施行後を比べると衝突・乗揚
事故隻数は減少しました。
※ ふくそう海域(海上交通センターのレーダーエリア内(名古屋港海上交通センターを除く)
)で発生した
長さ 50m 以上(関門海峡は総トン数 300 トン以上)の船舶の衝突・乗揚事故
(ニ)外国籍船舶の事故
平成 27 年の外国籍船舶の事故は 186 隻で、全船舶事故の 9%となっています。
平成 27 年の事故種類別の隻数では、衝突 88 隻(47%)
、機関故障 49 隻(27%)
、火災 15 隻
(8%)
、乗揚 13 隻(7%)の順となっています。事故原因別では、操船不適切 58 隻(31%)
、
整備不良 23 隻(12%)
、見張り不十分 22 隻(12%)等の人為的要因によるものが 123 隻(66%)
となっています。
【外国籍船舶事原因別の割合(平成 27 年)
】
【外国籍船舶事故種類別の割合(平成 27 年)
】
外国籍船舶
事故隻数
(平成 27 年)
186 隻
-37-
a 船籍別
平成 27 年の外国籍船舶の船籍別の事故隻数は、
パナマ 52 隻(28%)
、大韓民民国 35 隻(19%)
、
(隻)
【国籍別外国籍船舶事故の推移】
カンボジア 26 隻(14%)の順となっており、
中華人民共和国籍船舶の事故が平成 26 年(22
隻)と比べ 18 隻減少しています。
※過去 5 年間の合計隻数が 30 隻以上となる国籍別で計上
b 船長の国籍別
平成 27 年の外国籍船舶の事故について
【船長の国籍別の推移(過去 5 年間)
】
(隻)
船長の国籍別に見ると、中華人民共和国
54 隻(29%)
、大韓民国 37 隻(20%)
、
フィリピン 19 隻(10%)の順となってい
ます。
※過去 5 年間の合計隻数が 30 隻以上となる国籍別で計上
(ホ)季節毎における船舶事故の特徴
a 春期(3~5 月)における事故
春季は、天候の急激な変化など気象・海象不注意による死者・行方不明者を伴う事故が他の
季節に比べ多く発生する傾向にあり、プレジャーボートの場合、ミニボートがその半数を占め
ています。
【気象・海象不注意により発生したプレジャーボート事故隻数と、
【気象・海象不注意により発生した死者・行方不明者を伴うジ
プレジャーボート事故全体に占める割合】
ャーボート事故隻数】
(隻)
(隻)
-38-
【気象海象不注意による死者・行方不明者を伴う
【死者・行方不明者を伴うプレジャーボート事故原因別の
プレジャーボート種類別の割合(過去 5 年間)
】
割合(過去 5 年間)
】
死者・行方不明者を
伴うプレジャーボート事故
(過去 5 年間)
20 隻
(a)ミニボート事故
ミニボートの事故は春季期間の 5 月のゴールデンウィークを中心に最も多くなり、気象海
象不注意によるものが 22 隻(28%)と最も多くなっています。
【ミニボートの月別事故隻数の推移(過去 5 年間)
】
【春季期間のミニボートの事故原因別(過去 5 年間)
】
(隻)
ミニボート
春季事故原因別
(過去 5 年間)
78 隻
-39-
(b)ゴールデンウィーク期間の特徴
ゴールデンウィーク期間中の 1 日あたりの事故隻数は、前後の期間の約 3 倍多くなってい
ます。
ゴールデンウィーク期間中の事故は、船舶種類別ではプレジャーボートが最も多く、プレジ
ャーボートの事故種類別では機関故障等事故が多くなっています。
【ゴールデンウィーク期間及び前後期間の船舶事故の 1 日あたりの発生隻数の比較(過去 5 年間)
】
他 の 期間 と 比べ
約 3 倍!!
【ゴールデンウィーク期間中に発生した事故の
【ゴールデンウィーク期間中に発生した事故の
船舶種類別の割合(過去 5 年間)
】
事故種類別の割合(過去 5 年間)
】
66%
28%
ゴールデンウィーク期間
船舶種類別事故隻数
(過去 5 年間)
469 隻
-40-
b 夏期(6~8 月)における事故の特徴
7、8 月にプレジャーボート事故が多発する傾向にあります。
過去 5 年の 7、8 月曜日別では、日曜日 492 隻(34%)
、土曜日 281 隻(19%)の順となってい
ます。
過去 5 年の土日時間帯別では、活動が活発となる日中に事故が多く、特に日曜日 13 時台が 62
隻(13%)となっています。土曜日の 20 時、21 時台に多くなっているのは、花火大会終了後、
帰港中に発生したものです。
【船舶種類別の事故隻数推移(過去 5 年間)
】
(隻)
【プレジャーボート事故曜日別の割合(過去 5 年間)
】
【プレジャーボート事故 7、8月土日時間帯別の推移(過去 5 年間)
】
(隻)
プレジャーボート
曜日別事故隻数
(過去 5 年間)
1,439 隻
-41-
c 秋季(9~11 月)における事故
平年値では、8 月が台風のピークであるが、平成 21~平成 27 年で見ると 9 月の台風の接近、
上陸が多くなっています。台風が原因で発生した船舶事故種類で見ると、9 月、10 月に浸水、
運航阻害(無人漂流)が多く発生しており、船舶種類別ではプレジャーボートが最も多い。
漁船事故は、秋季において若干増加しており、事故種類別では、衝突 117 隻となっています。
【台風の発生数等(平年値)
】
【台風の接近及び上陸の現状(H23~H27)
】
(隻)
【台風が原因で事故を起こした船舶種類(過去 5 年平均)
】
【台風が原因で発生した船舶事故種類別(過去 5 年平均)
】
【漁船事故隻数月別の推移(過去 5 年間)
】
【漁船事故種類別の推移(過去 5 年間)
】
-42-
d 冬季(12~2 月)における事故
海域別における貨物船の事故の日本船・外国船別でみると、日本海側における外国船の割合が
太平洋側より多くなっています。
冬季は、日本海側の外国籍貨物船の事故の割合が多くなっています。
各シーズン毎の船舶事故隻数及び船舶事故に伴う死者・行方不明者数を比べると、冬季期間は、
事故隻数が最も少ないが、死者・行方不明者数は、発生率で見ると最も高くなっています。
【各シーズン別船舶事故隻数及び船舶事故に伴
【各シーズン別船舶事故に伴う死者・行方不明者の
う死者・行方不明者数(過去 5 年間)
】
発生率(過去 5 年間)
】
-43-
(2)人身事故※1
平成 27 年に海上保安庁が認知した人身事故者数は 2,633 人で、事故の内訳としては、船舶事故
以外の乗船中の事故※2 が 867 人、マリンレジャーに関する海浜事故※3 が 810 人、マリンレジャー
以外の海浜事故※3 が 956 人となっています。このうち死者・行方不明者数は 1,108 人で、事故の
内訳としては、船舶事故以外の乗船中の事故が 197 人、マリンレジャーに関する海浜事故が 267
人、マリンレジャー以外の海浜事故が 644 人となっています。
※1 人身事故とは、船舶事故以外の乗船中の事故、マリンレジャーに関する海浜事故及びマリンレジャー以外の海浜事故を
いいます。
※2 船舶事故以外の乗船中の事故とは、衝突、乗揚、転覆等の船舶事故以外の事由により発生した船舶の乗船者の海中転落、
負傷、病気等をいいます。
※3 マリンレジャーに関する海浜事故とは、遊泳中の事故や釣り中の事故等をいい、マリンレジャー以外の海浜事故とは、
岸壁からの海中転落や自殺等をいいます。
【死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)】
【事故者数の推移(過去 5 年間)
】
3,500
3,000
(人)
1,800
2,871
2,621
2,500
2,000
1,007
1,500
1,000
500
2,877
759
2,742
1,600
2,633
1,400
1,090
1,060
1,001
(人)
1,200
956
1,299
1,128
1,000
800
842
857
803
810
939
960
938
867
H25
H26
687
644
280
255
267
228
259
219
213
197
H27
H23
H24
H25
H26
H27
マリンレジャー以外の海浜事故
マリンレジャーに関する海浜事故
船舶事故以外の乗船中の事故
マリンレジャー以外の海浜事故
マリンレジャーに関する海浜事故
船舶事故以外の乗船中の事故
イ
741
272
0
H24
1,108
234
200
0
H23
1,155
600
400
855
768
666
1,240
船舶事故以外の乗船中の事故
平成 27 年の船舶事故以外の乗船中の事
故者 867 人を事故内容別にみると、負傷が
448 人(52%)と最も多く、次いで病気が
239 人(28%)
、海中転落が 150 人(17%)
【事故内容別事故者数の推移(過去 5 年間)
】
500
400
(人)
447
463
448
負傷
267
300
275
245
225
239
病気
中毒
200
175
173
177
194
150
100
自殺
その他
0
H23
-44-
海中転落
398
となっており、これらで事故の 97%を占め
ています。
464
H24
H25
H26
H27
また、死者・行方不明者 197 人を事故内容別にみると、海中転落が 87 人(44%)と最も多く、次
いで病気 77 人(39%)
、負傷 18 人(9%)となっています。
海中転落による死者・行方不明者 87 人を船舶種類別にみると、漁船が 48 人と最も多く、次いでプ
レジャーボートが 10 人となっており、これらで海中転落の 67%を占めています。漁船からの海中転
落による死者・行方不明者 48 人のうち、ライフジャケットを着用していたのは 8 人で、着用率は 17%
と非常に低くなっています。また、漁船からの海中転落による死者・行方不明者のうち一人乗り漁船
によるものは 32 人であり、漁船からの海中転落による死者・行方不明者の 67%を占めています。
漁船からの海中転落による死亡事故の中には、投網や揚網などの作業中に海中転落したものがあり
ました。
【海中転落による死者・行方不明者の割合(船舶種類別 平成 27 年)】
【事故内容別死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)】
140
120
114
海中転落
118
112
100
100
遊漁船
3人 3%
87
病気
67
59
54
旅客船
6人 7%
77
26
21
29
自殺
18
20
H23
H24
H25
H26
H27
【漁船からの海中転落(過去 5 年間)】
H23
漁船からの海中転落
【一人乗り漁船からの海中転落(過去 5 年間)】※左表の内数
H24 H25
H26
H27
86
90
91
104
72
61
64
61
76
48
うちライフジャケット着用者
5
9
9
15
8
ライフジャケット着用率
8%
14%
15%
20%
17%
うち死者・行方不明者
漁船
48人
55%
プレジャー
ボート
10人
12%
その他
0
海中転落による
死者・行方不明者
87人
作業船
4人 5%
貨物船
5人 6%
中毒
38
40
その他
10人
11%
負傷
81
80
60
タンカー
1人 1%
(人)
H23
一人乗り漁船からの海中転落
H26
H27
57
56
58
61
49
40
45
40
51
32
うちライフジャケット着用者
4
8
6
8
7
ライフジャケット着用率
10%
18%
15%
16%
22%
うち死者・行方不明者
-45-
H24 H25
ロ
マリンレジャーに関する海浜事故
平成27年のマリンレジャーに関する海浜事故者810人を活動内容別にみると、遊泳中の事故が301
人と最も多く、次いで釣り中の事故が258人となっており、これらで全体の69%を占めています。
このうち死者・行方不明者267人を活動内容別にみると、遊泳中の事故が110人と最も多く、次い
で釣り中の事故が92人となっており、これらで全体の76%を占めています。
【活動内容別事故者数の推移(過去 5 年間)】
350
300
299
292
278
284
(人)
120
遊泳中
301
276
101
釣り中
266
250
200
【活動内容別死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)】
(人)
100
273
91
サーフィン中
99
258
240
111
106
110
99
99
釣り中
92
80
磯遊び中
スキューバダイビ
ング中
被引浮体遊
具使用中
ボードセイリング
中
ウェイクボード中
100
50
0
H23
H24
H25
H26
その他
H27
60
40
20
0
H23
磯遊び中
スキューバダイ
ビング中
サーフィン中
79
150
遊泳中
H24
H25
H26
H27
ボードセイリン
グ中
ウェイクボード
中
被引浮体遊
具使用中
その他
(イ)遊泳中の事故
平成 27 年の遊泳中の事故者数は 301 人で、このうち死者・行方不明者数は 110 人でした。事
故者 301 人を事故内容別にみると、海水誤飲などによる溺水が最も多く 192 人(63%)でした。
【事故者数及び死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)】
(人)
【事故内容別事故者数の割合(平成 27 年)】
(人)
350
300
40%
299人
284人
266人
250
37%
301人
276人
負傷 病気
21人 9人
7% 3%
37%
36%
200
150
100
34%
91人
帰還不
能
78人
26%
33%
99人
106人
99人
110人
50
0
30%
H23
事故者数
H24
H25
H26
死者・行方不明者数
-46-
H27
死亡率
遊泳中
301人
その他
1人
1%
溺水
192人
63%
事故者 301 人のうち、
飲酒をしての遊泳による事故者数は 41 人で昨年より 13 人増加しました。
飲酒をしての事故者の死亡率は 54%となっています。過去 5 年間の事故者数を年齢層別にみると、
10 歳代の事故者が 24%と最も多く、20 歳未満の事故が 3 分の 1 以上を占めています。10 歳代以
下の事故では、保護者や友人などの同行者が気付かないうちに溺れ、死亡に至るケースがありま
した。
【飲酒をしての遊泳による事故者の死亡率(平成 27 年)】
【年齢層別事故者数の割合(過去 5 年間)】
3 分の 1 以上
遊泳中
飲酒
41人
22人
54%
19人
46%
88人
34%
60歳以上 10歳未満
154人
186人
11%
50歳代 13%
110人
10歳代
8%
342人
40歳代
遊泳中
24%
166人
1426人
11%
30歳代
20歳代
185人
283人
13%
20%
遊泳中
飲酒なし
260人 172人
66%
生存者
死者・行方不明者
(ロ)釣り中の事故
平成 27 年の釣り中の事故者数は 258 人で、このうち死者・行方不明者数は 92 人でした。事故
者 258 人を事故内容別にみると、海中転落が最も多く 189 人(73%)で、足を踏み外したり、波
にさらわれたりなどして海中転落する事故がありました。
【事故内容別事故者数の割合(平成 27 年)】
【事故者数及び死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)】
(人)
50%
350
300
250
240人
278人
36%
292人
38%
33%
273人
36%
258人
36%
150
100
40%
30%
200
79人
101人
111人
99人
92人
20%
病気
5人 2%
負傷
7人 3%
帰還不能
48人
19%
溺水
9人
3%
釣り中
258人
10%
50
0%
0
H23
H24
事故者数
H25
H26
死者・行方不明者数
H27
死亡率
-47-
海中転落
189人
73%
また、海中転落者 189 人のうち複数で行動していた者は 81 人で、死者・行方不明者は 22 人(死
亡率 27%)でしたが、単独行動していた者は 108 人で、死者・行方不明者は 56 人(同 52%)で
あり、複数で行動していた者に比べ、単独で行動していた者の死亡率は約 2 倍となっています。
過去 5 年間の釣り中の海中転落による事故者は 956 人で、このうちライフジャケットを着用して
いたのは 203 人(21%)でした。また、発生場所別にみると、事故者数及び死者・行方不明者数が
多いのは防波堤、磯場、岸壁の順となっています。特にこれらの場所のうち防波堤、岸壁では、死
者・行方不明者の 95%が海中転落によるものですが、ライフジャケットの着用率が防波堤で 20%、
岸壁で 5%となっています。
【海中転落者の単独行動・複数行動別の死亡率(平成 27 年)
】
22人
27%
56人
52%
単独行動
108人
52人
48%
複数行動
81人
生存者
【海中転落者のライフジャケット着用状況(過去 5 年
59人
73%
死者・行方不明者
【活動場所別事故者及び死者・行方不明者数とライフジャケット着用率
(過去 5 年間)】
間)】
800人
753人
500人
700人
600人
359人
500人
400人
100%
90%
96%
94%
89% 451人
90%
80%
407人
300人
70%
276人
59%
52%
400人
50%
200人
300人
200人
100人
60%
203人
394人
69人
100人
134人
人
人
着用(21%)
生存者
非着用(79%)
死者・行方不明者
-48-
138人
161人
20%
23%
104人120人
31%
32%
40%
30%
71人
20%
10%
28人
41人 16人
10%
10人
0%
磯場 防波堤 岸壁
消波
砂浜 その他
ブロック
事故者数
死者・行方不明者数
LJ着用率
死者・行方不明者の海中転落の割合
5%
(ハ)スキューバダイビング中の事故
平成 27 年のスキューバダイビング中の事故者数は 32 人で、このうち死者・行方不明者数は 11
人でした。事故者 32 人を事故内容別にみると、溺水が最も多く 19 人(60%)で、レギュレーター
に入った海水の誤飲による事故などがありました。また、インストラクターなどが海中で事故者の
異変に気付いたものの、急浮上により減圧症となる事故もありました。
過去 5 年間の事故者数を年齢層別にみると、40 歳代以上が 69%を占めており、特に病気による
死者・行方不明者では 90%を占めています。
【事故内容別事故者数の割合(平成 27 年)
】
【事故者数及び死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)】
(人)
70%
70
58人
60%
60
49人
50%
50
40人
38%
37人
34%
40%
40
32人
35%
24%
28%
30%
30
22人
17人
20
11人
11人 20%
9人
10%
10
0%
0
H23
H24
H25
H26
H27
事故者数
死者・行方不明者数
死亡率
【年齢層別事故者数の割合(過去 5 年間)
】
負傷
帰還不能 1人
2人
3%
6%
病気
10人
31%
51人
24%
溺水
19人
60%
【年齢層別病気による死者・行方不明者数の割合(過去 5 年間)】
10歳代
5人
2% 20歳代
60歳以上
26人
47人
12%
22%
スキューバ
ダイビング中
216人
50歳代
スキューバ
ダイビング中
32人
30歳代
2人
10%
30歳代
36人
17%
60歳以上
10人
53%
スキューバ
ダイビング中
病気
19人
40歳代
3人
16%
50歳代
4人
21%
40歳代
51人
23%
-49-
(ニ)シュノーケル使用中の事故
マリンレジャーに関する海浜事故のうち、シュノーケルを使用中に発生した平成 27 年の事故者数
は 82 人で、昨年と比較すると 14 人増加し、死者・行方不明者は 42 人で、昨年より 10 人増加とな
り、事故者数及び死者・行方不明者数ともに過去 5 年間で最多となりました。
事故者 82 人のうち複数行動していた者は 63 人で、死者・行方不明者は 29 人(死亡率 46%)で
したが、単独行動していた者は 19 人で、死者・行方不明者は 13 人(同 68%)であり、単独行動の
場合の死亡率は複数行動の約 1.5 倍となっています。
シュノーケル使用中の事故では、潮流などで戻れず漂流したり、シュノーケル(呼吸管)内に入
った海水を誤飲したりして溺水してしまうケースがありました。シュノーケルによる海水誤飲の要
因としては、シュノーケルクリア※などの技術が不足している点が考えられます。
※「シュノーケルクリア」とは、シュノーケル(呼吸管)に水が入った場合に、息を吹き出すことで水を吸い込まずに排除す
る技術を言います。(写真参照)
【事故者及び死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)】
100
【シュノーケルクリアの様子】
(人)
80%
70%
82人
60%
68人
60%
56%
51%
47%
50%
57人
52人
42人 40%
35人
34人
32人
34人
30%
19人
20%
10%
0%
H23
H24
H25
H26
H27
事故者
死者・行方不明者数
死亡率
67%
80
60
40
20
0
【事故者の単独行動・複数行動別の死亡率(平成 27 年)】
6人
32%
29人
46%
単独行動
19人
複数行動
63人
13人
68%
生存者
死者・行方不明者
-50-
34人
54%
ハ
マリンレジャー以外の海浜事故
平成 27 年のマリンレジャー以外の海浜事故による事故者数は 956 人(昨年比 45 人減)で、こ
のうち死者・行方不明者数は 644 人(昨年比 43 人減)でした。
平成 27 年のマリンレジャー以外の海浜事故による死者・行方不明者 644 人を事故内容別にみ
ると、特に多いのは自殺の 373 人(前年比 55 人減)で全体の 58%を占め、次いで岸壁等からの
海中転落が 200 人(前年比 12 人減)と全体の 32%を占めています。
同海中転落の主な特徴として、65 人(19%)が飲酒に、99 人(29%)が車両事故に起因する
もので、内約半数(飲酒 32 人、車両事故 49 人)が死亡・行方不明となっています。生存者の要
因をみると、車両の操作誤り、徒歩における岸壁での足の踏み外し等の自過失(実施中の活動に
対する不注意)が 57%を占めています。
なお、過去 5 年間の傾向をみると、事故者数及び死者・行方不明者数ともに減少傾向にありま
す。
【事故内容別事故者数の推移(過去 5 年間)】
700
600
(人)
603
600
570
528
550
380
374
318
351
348
300
自殺
400
岸壁等から
の海中転落
300
200
200
100
161
107
116
100
H24
H25
H26
485
451
408
その他
100
(人)
500
477
500
400
【事故内容別死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)】
373
223
231
183
212
200
75
60
59
47
H23
H24
H25
H26
71
0
H23
H27
H27
【岸壁等からの海中転落数内訳(平成 27 年)
】
自己の過失によるもの
原因不明
その他
飲酒が認められたもの(再掲)
車両事故(再掲)
合計
事故者
171人
146人
31人
65人
99人
348人
死者・行方不明者
51人
143人
6人
32人
49人
200人
事故原因(死者・行方不明者)
事故原因(生存者)
-51-
自殺
岸壁等から
の海中転落
その他
131
0
428
第3章 海難防止対策
近年の船舶事故発生状況をみると、見張り不十分や操船不適切等の人為的要因による事故が多発してお
り、海難防止に関する意識を高めることが最も重要な課題となっています。
このため、海上保安庁では海事関係機関との連携を強化するとともに、海難防止講習会や訪船指導等あ
らゆる機会を通じて海上交通ルールの遵守、安全航行の励行について指導し、海難防止思想の幅広い普及
を図っていきます。
また、おおむね 5 年間に取り組むべき船舶交通安全政策の方向性と具体的施策を示した、
「船舶交通の
安全・安心をめざした取組み」
(平成 25 年 10 月交通政策審議会答申)を「第3次交通ビジョン」として
位置づけ、目標達成のため、各種施策を推進しています。
◇7つの課題
◇3つの目標
1 ふくそう海域の安全対策
1 ふくそう海域における衝突・乗揚事故の低発生水準の維持
2 準ふくそう海域の安全対策
2 港内等における衝突・乗揚事故の減少
3 港内船舶交通の効率化・安全対策
3 小型船舶における事故の減少
4 小型船舶の安全対策
5 航路標識の整備・管理の在り方
6 大規模災害発生時における船舶交通の安全対策
7 戦略的技術開発
計画目標
ふくそう海域におけるAIS搭載船舶
通航隻数100万隻当たりの事故隻数
1.ふくそう海域における衝突・乗揚
事故の低発生水準の維持
法改正
(平成22年7月施行)
平成22年7月の港則法及び海上
交通安全法の一部を改正する法律の
施行以降、航路及び航路付近海域で
は、衝突・乗揚事故が大幅に減少し
ており、AIS搭載船舶の通航隻数
100万隻当たり76隻以下を維持
する。
平均76隻/100万隻
注)衝突・乗揚事故:AIS搭載船舶又は
総トン数100トン以上の船舶に限る
2.港内等における衝突・乗揚事故の減少
船舶の動静監視・情報提供体制を整備する港内等において、情報提供の対象となる船舶の衝
突・乗揚事故を、平成20年から24年までの年平均に対して、平成30年までに半減させる。
小型船舶における事故の減少
1,343隻/年平均
3.小型船舶における事故の減少
約3割減
小型船舶の事故のうち、不可抗力によるものを除く約7割の
事故について、平成20年から24年までの年平均1,343隻に
対して、平成30年までに約3割減少させる。
940隻/年
平均
長期的な目標
平均 約2,500隻
約2,600隻/年
第1次
交通ビジョン
第2次
半減
様々な取組みを
関係機関と連携
し総合的に推進
約2,400隻/年
長期的な目標として、
船舶事故の大幅な削減を
目指すこととし、長期的
には、2020年代中に
現在の船舶事故隻数を半
減させることを目指す。
目標
交通ビジョン
第3次
交通ビジョン
第4次
交通ビジョン
2003
~
2007
2003~
第5次
2008
~
2012
2008~
-52-
交通ビジョン
2014~
2019~
2024~
2029
1 ふくそう海域における安全対策
海上の交通ルールには、基本的なルールを定めた「海上衝突予防法」のほか、特別なルールとして東
京湾・伊勢湾・瀬戸内海に適用される「海上交通安全法」
、法令で定められる港に適用される「港則法」
があります。海上保安庁では、これらの法令を適切に運用することで海上交通の安全確保を図ってい
ます。
特に、海上交通の要所となっている東京湾・伊勢湾・瀬戸内海・関門海峡には、海上交通センターを
設置して、航行船舶の動静を把握し、船舶の安全な航行に必要な情報の提供や、大型船舶の航路入航
間隔の調整を行うとともに、巡視船艇との連携により、不適切な航行をする船舶や、航路を塞いでし
まう船舶への指導等を実施しています。
また、津波等の災害発生時において、船舶への警報等の伝達、避難海域等の情報提供を迅速確実に
実施するため、東京湾における海上交通センターと各校内交通管制室を統合のうえ、これら業務を一
元的に実施する体制を構築することとしており、平成 27 年度にあっては、その実現に向け、新たな制
度の構築について検討を進めるほか、レーダーなどの関連施設の整備等を行いました。
【一元管制イメージ図】
-53-
2 バーチャル AIS 航路標識の運用開始について
海上保安庁では、
船舶交通の安全確保を図るため
の新たな取組みとして、AIS を活用し、航海用レ
ーダー画面上にシンボルマークを仮想表示させる、
「バーチャル AIS 航路標識」の運用を平成 27 年
11 月 1 日から開始しました。
AIS は、針路、速力などの船舶の動静に関する
情報だけでなく、
航行船舶の指標となるシンボルマ
ークを表示させる機能を有しており、
実際には存在
しない航路標識を航海用レーダーの画面上におい
て表示させることができます。
【航海用レーダー表示状況イメージ図】
国際的には、平成 16 年に国際海事機関(IMO)において、航海用レーダーの性能基準が改正され、
航海用レーダーの画面上に AIS のシンボルマークを表示させることが義務付けられ、さらに、平成 26
年には、新シンボルマークが承認されました。
これらの動向を踏まえ、水深が非常に深いなど航路標識の設置が困難な海域であり、また、海上交通
安全法第 25 条第 2 項に規定する経路指定が行われている明石海峡及び友ヶ島水道においてバーチャル
AIS 航路標識の実証実験を行っていたところ、その有効性が確認できたことから、正式に運用を開始
したものです。
【現行シンボルマーク】
平成26年にIMOにおいて承認された新シンボルマークは下記のとおりであり、このシンボルマーク
に対応した最新の航海用レーダー等においては表示が可能となります。
【新シンボルマーク(抜粋)
】
-54-
3 小型船舶事故防止対策
プレジャーボートや漁船等の小型船舶の事故は、船舶事故全体の約7割を占めています。そのうち、
プレジャーボート事故は年間 900~1,000 隻で推移し、
そのうち約 4 割が機関故障及び衝突です。
また、
漁船事故は毎年 600~800 隻発生しており、
減少傾向にあるものの、
船舶事故全体のうち約 3 割を占め、
そのうち約 4 割が衝突及び乗揚です。死者・行方不明者を伴う船舶事故の約 9 割がプレジャーボート
及び漁船事故であることから、より多くの小型船舶操縦者に対して安全意識の向上・啓発を図る必要
があります。
これら船舶事故を未然に防止するためには、日頃から船体機関の整備・点検を行うほか、船舶職員及
び小型船舶操縦者法で定められている発航前点検や適切な見張り、海中転落に備えたライフジャケッ
ト着用等の遵守事項を確実に行うことが重要なことから、海上保安庁では、安全啓発用リーフレット
を作成し、マリーナ、漁業協同組合等の海事関係機関への配布のほか、小型船舶操縦者免許更新講習
機関等の協力を受け、講習受講者、船舶検査受験者に対して啓発リーフレットや啓発グッズを配布し
て遵守事項の周知を行いました。
また、漁船の海難を防止するためには、漁業関係者自らが安全意識を十分に持つことが重要であるた
め、水産庁が安全推進員養成のため実施する「漁業カイゼン講習会」や毎年 10 月に漁業関係団体が主
体となって実施している「全国漁船安全操業推進月間」に積極的に協力のうえ、地域、漁業種別ごと
にきめ細かく海難防止講習会や訪船指導等を実施し、安全意識の高揚・啓発を図りました。
今後も、小型船舶の海難防止に向け、関係省庁等と連携した海難防止講習会等による指導の裾野の拡
大や AIS 搭載に関する海難防止効果等の有用性の周知啓発による普及促進等を実施していきます。
4 小型船舶に対する情報提供の強化(MICS 画面のスマートフォン対応)
海上保安庁では、プレジャーボート、漁船等の船舶運航者や磯釣り、マリンレジャー愛好者の方々
などに対して、ウェブサイトや電子メールなどにより、海の安全に関する情報をリアルタイムで提供
する沿岸域情報提供システム(MICS)を運用しています。
平成27年7月からは、近年急速に普及し、携帯性、操作性に優れているスマートフォンを活用して、
地図画面上において自船付近の気象・海象現況、海上工事情報などの海の安全に関する情報やトラブ
ル対策を容易に表示することができるスマートフォン用のウェブサイトの運用を開始しました。
〔MICS スマートフォン用サイト〕
〔情報項目一覧〕
啓発情報
現在地の表示
-55-
5 関係省庁海難防止連絡会議
関係省庁の海難防止に係る各種施策についての意見交換・調整等を
行い、効果的に各種施策を融合し、連携を図ることを目的として、平
成 20 年 2 月 29 日に「関係省庁海難防止連絡会議」を設置しました。
平成 23 年から、この会議における重点対象事項を「プレジャーボ
ート、漁船、遊漁船及び総トン数 500 トン未満の貨物船、タンカー、
旅客船(日本船舶に限る。
)の安全対策の推進」と定め、
「第9次交通
【関係省庁海難防止会議】
安全基本計画の目標達成に向け、小型船の海難隻数を第8次計画期間
中の年平均と比較して、平成 27 年までに、約1割削減する。
(1,790 隻)
」を目標とし、海難防止対策
の推進に係る施策に取組み、平成 27 年における小型船の海難隻数は、1,734 隻となっており、目標を
達成しました。今後は、
「第10次交通安全基本計画の目標達成に向け、小型船の事故隻数を平成 32
年までに少なくとも 1600 隻未満とする。
」を目標とし、引き続き海難防止対策の推進に係る施策の連
携を強化しています。
6 全国海難防止強調運動
船舶事故の多くは見張り不十分や機関取扱不良、気象・海象
に対する不注意といった人為的要因に起因するものとなって
います。
また、海難を防止するためには、船舶所有者、運航者をはじ
めとする海事関係者、漁業関係者、マリンレジャー関係者等、
船舶運航に直接係わる方はもとより、広く国民の皆様にも、海
難防止について関心を深めていただくことが極めて重要です。
このため、毎年 7 月 16 日から 31 日までの間、
「海難ゼロへ
の願い」をスローガンに関係行政機関と海事関係団体等民間の
関係者が一体となって、海難防止思想の普及、高揚を図ること
を目的とした「全国海難防止強調運動」を実施しています。
平成 25 年度からは、より親しみやすい運動とするためサブ
タイトル「海の事故ゼロキャンペーン」を用いることとし、
平成 26 年度からは、第 9 次交通安全基本計画における海上交
【平成 27 年度全国海難防止強調運動ポスター】
通分野の目標及び平成 23 年から 25 年における海難
発生状況等を勘案し、平成 26 年度から重点事項とし
て、
「見張りの徹底及び船舶間コミュニケーションの
促進」
「プレジャーボートの発航前点検の徹底」「ラ
イフジャケットの常時着用等自己救命策の確保」の
3つを掲げ、官民一体となった運動を展開していま
す。
今後も、本運動を通じて海難防止活動を実施し、広
く海難防止を呼びかけていきます。
【平成 27 年度全国海難防止強調運動リーフレット】
-56-
7 マリンレジャー事故防止対策
(1)遊泳中の事故防止対策
海水浴場の巡回や若年齢層に対する安全講習
会等において、
離岸流や引き波等の海に潜む危険
に関する知識やペットボトル等の身の回り品を
使用した救助方法等についての指導を行ってい
きます。
また、
飲酒後の遊泳者による事故は死亡率が高
いことから、
飲酒後における遊泳の危険性につい
ても周知・啓発活動を行っていきます。
【児童に対する安全講習会】
(2)釣り中の事故防止対策
釣り場を巡回するとともに釣具店等に協力を求めて、
自己救命策の確保や気象海象の早期把握等に
ついて指導・啓発を行っていきます。
特に、防波堤及び岸壁でのライフジャケットの着用率が低く、また単独行動での海中転落事故が多
発していることから、ライフジャケットの着用と複数行動の励行に重点をおいた指導・啓発を行っ
ていきます。
また、地元自治体や釣り関係団体と連携・協力し、立て看板の設置や講習会を開催するなどを行う
とともに、地域特有の事故発生状況等を踏まえ、事故多発地域への巡回指導等を行っていきます。
【釣り場の巡回による安全指導】
【釣り関係団体との安全講習会】
(3)スキューバダイビング中の事故防止対策
スキューバダイビング中の事故は、
レギュレーターに入った海水の誤飲によるものや急浮上による
減圧症などがあり、ダイビングスポットの巡回やショップ、ダイビング関係団体と連携・協力した
安全講習会等において、この様な事故の傾向を説明し、ダイビング中の安全管理や事前の体調確認
等の徹底について指導を行っていきます。
-57-
(4)関係機関と連携した事故防止対策の推進
海浜事故を防止するため、港湾や海水浴場等の管理者である地元自治体等に対し、離岸流や海中転
落等の危険性を周知する立て看板の設置、立入禁止区域への侵入防止措置、救命設備の設置等の安
全対策を講じるよう働きかけるとともに、
地域関
係者による安全対策会議の開催や関係機関との
合同パトロールの実施について働きかけを行っ
ていきます。
また、地域の実情に応じて、水難救済会、ライ
フセービングクラブ、B&G海洋センター、その
他の各種マリンレジャー関係団体とも積極的に
連携し、
海浜事故を防止するための安全対策を行
っていきます。
【関係機関と連携した合同パトロール】
-58-
第4章 救助状況及び海難発生時の救命率向上策
1 救助状況
(1)船舶事故の救助状況
平成 27 年の船舶事故隻数は 2,137 隻で、海上保安庁ではこのうち 1,152 隻に対し、巡視船艇
延べ 1,978 隻、航空機延べ 470 機を救助のため出動させるとともに、他機関への救助手配等を
行いました。
全船舶事故のうち救助を必要としなかった不要救助船舶が 493 隻、救助を必要とした要救助
船舶は 1,644 隻であり、要救助船舶の中で自力入港した 182 隻を除いた 1,462 隻のうち 1,299
隻が救助されました。
(2)船舶事故以外の乗船中の事故及び海浜事故の救助状況
イ 船舶事故以外の乗船中の事故の救助状況
平成 27 年の船舶事故以外の乗船中の事故者は 867 人で、海上保安庁ではこのうち 307 人に
対し巡視船艇延べ 527 隻、航空機延べ 286 機を救助のため出動させるとともに、他機関への
救助手配等を行いました。
事故者の中で自殺 12 人を除いた 855 人のうち、361 人が自力救助、307 人が当庁等により
救助されました。
ロ
マリンレジャーに関する海浜事故の救助状況
平成 27 年のマリンレジャーに関する海浜事故の事故者は 810 人で、海上保安庁ではこのう
ち 326 人に対し巡視船艇延べ 434 隻、航空機延べ 193 機を救助のため出動させるとともに、
他機関への救助手配等を行いました。
事故者のうち、102 人が自力救助、441 人が当庁等により救助されました。
ハ
マリンレジャー以外の海浜事故の救助状況
平成 27 年のマリンレジャー以外の海浜事故の事故者は 956 人で、海上保安庁ではこのうち
433 人に対し巡視船艇延べ 446 隻、航空機延べ 62 機を救助のため出動させるとともに、他機
関への救助手配等を行いました。
事故者の中で自殺 477 人を除いた 479 人のうち、37 人が自力救助、171 人が当庁等により
救助されました。
-59-
2 救助・救急体制の充実・強化
(1)救助・救急能力の向上
平成 27 年は、石垣航空基地に新たに機動救難士を配置し、人命救助体制を強化しました。海
上保安庁では、今後も引き続き救助・救急体制の充実のため、特殊救難隊や機動救難士、潜水士
といった高度で専門的な知識・技能を有する救助活動のエキスパートの配置・養成に努めていき
ます。また、海難等により生じた傷病者の搬送中に、容態に応じた適切な処置を行えるよう、専
門の資格を有する救急救命士を配置するとともに、実施する救急救命処置の質を医学的観点から
保障するメディカルコントロール体制の更なる強化を図っていきます。さらに、巡視船艇・航空
機の高機能化とともに、救助資器材を整備するなど体制の充実強化に努めていきます。
(2)関係機関との連携・協力体制の充実
海上保安庁では、長大な海岸線を有する我が国沿岸部において発生した海難に適切に対応する
ため、日頃から警察・消防等の救助機関や民間救助組織と合同で海難救助訓練や海浜パトロール
を実施するなど、関係機関との連携・協力体制の充実に努めていきます。
3 海中転落者のライフジャケット着用率の向上
(1)漁業者を対象としたライフジャケット着用率の向上
平成 27 年の漁船からの海中転落者 169 人のう
ち、船舶事故によるものが 97 人、船舶事故によ
らないものが 72 人で、このうちライフジャケッ
【漁船からの海中転落者のライフジャケット
着用・非着用別の死亡率(過去 5 年間)】
トを着用していたのは船舶事故によるものが 48
人(49%)、船舶事故によらないものが 11 人
(15%)でした。
過去 5 年間の漁船からの海中転落者のライフ
ジャケット着用・非着用別による死亡率をみると、
着用者の死亡率 26%に対し、非着用者の死亡率は
51%となっています。非着用者の死亡率は着用者
に比べて約 2 倍高くなっていることから、ライフ
ジャケット着用の有無が、海中転落した場合の生
死を分ける大きな要因になっています。
このような状況を踏まえ、海上保安庁では、地
元自治体、水産関係団体等とも連携・協力し、漁
業者に対する海難防止講習会等において自己救命
策確保に重点をおいた指導・啓発を行うほか、女
性ライフジャケット着用推進員(LGL:ライフガ
ードレディース)による漁業者への呼びかけ等の
自発的なライフジャケット着用推進活動の支援を
行っていきます。
【LGL によるライフジャケット着用の働きかけ】
-60-
(2)釣り人を対象としたライフジャケット着用率の向上
平成 27 年の釣り人の海中転落者による事故者 300 人のうち、陸からの海中転落者※1が 189
人、船舶からの海中転落者※2が 111 人で、このうちライフジャケットを着用していたのは陸か
らの海中転落者が 36 人(19%)
、船舶からの海中転落者が 89 人(80%)でした。特に、陸上か
らの海中転落者のうち、防波堤及び岸壁での着用率が低い状況となっています。
過去 5 年間の釣り人の海中転落のライフジャケット着用・非着用別による死亡率をみると、
陸からの海中転落の場合は着用者の死亡率 34%に対し、
非着用者の死亡率 48%となっています。
一方、船舶からの海中転落の場合は着用者の死亡率 7%に対し、非着用者の死亡率は 28%とな
っています。釣り人においても、非着用者の死亡率は着用者に比べ高くなっていることから、ラ
イフジャケット着用の有無が、海中転落した場合の生死を分ける大きな要因になっています。
このような状況を踏まえ、海上保安庁では、引き続き地元自治体、釣り関係団体等とも連携・
協力し、講習会の開催や釣り場を巡回するなどしてライフジャケットの常時着用等の自己救命策
の確保に関する指導・啓発を行っていきます。
【陸からの海中転落者※1のライフジャケット着用・非着用別の死亡率
(過去 5 年間)】
※1
※2
【船舶からの海中転落者※2のライフジャケット着用・非着用別の死亡率
(過去 5 年間)】
防波堤、岸壁、磯場等からの海中転落をいいます。
船舶事故及び船舶事故によらない釣りを目的とした船舶からの海中転落をいいます。
(着岸時、釣り場への往復航行
時等を含む。)。
【参考:ライフジャケット着用が功を奏した事例】
平成 27 年 10 月 16 日午前 9 時 15 分頃、ミニボートに一人で乗船し釣りをしていた男性(44 歳)
が、横波を受け船が転覆したことにより、海に投げ出されました。
事故者はライフジャケットを着用しており、転覆したミニボートに掴まって漂流しながら防水パ
ックに入った自身の携帯電話にて 118 番通報にて救助を要請しました。海上保安部から出動要請を
受けた水難救済会所属船により海中転落から約 40 分後に無事救助されました。
-61-
4
海難情報の早期入手
海上保安庁では、海中転落者の海上における生存可能時間や当庁が救助に要する時間等を勘案し、
生存状態で救助するために、海難発生から当庁が情報を入手するまでの所要時間を 2 時間以内に
することを目標としています。事故者が生存状態で救助される割合を高くするためには、海中転落
等海難を目撃し、あるいは海難に遭遇した場合、できる限り速やかに海上保安庁等救助機関へ通報
し、救助を要請することが重要です。
平成 27 年の海上保安庁が認知した船舶事故及び船舶からの海中転落事故のうち、海難発生から
2 時間以内に認知したものの割合(以下「2 時間以内関知率」という。
)は 80%ですが、漁船につ
いては 64%と低くなっています。
このような状況を踏まえ、2 時間以内関知率の更なる向上を図るため、水産関係団体や各種マリ
ンレジャー関係団体等と連携し、引き続き、
「緊急通報用電話 118 番の有効活用」
「防水パック入
り携帯電話等連絡手段の確保」に関する周知活動等を実施していきます。
加えて、釣り人に対しては、事故発生時の迅速な通報を可能とするため単独行動を控え複数名で
行動することや、単独で行動している時は、第三者の目の届くところで活動するなどの安全対策に
ついて周知活動を実施していきます。
【参考:携帯電話からの118番通報を活用し、事故者を救助した事例】
平成 27 年 9 月 8 日午後 6 時 20 分頃、石垣市吉原海岸沖合でシュノーケリングを行っていた 3
名が帰還しないとの 118 番通報を受け、第十一管区海上保安本部が「緊急通報位置情報表示システ
ム」により位置情報を入手することができたため、即座に巡視船及び航空機を発動し通報付近を捜
索したことにより、漂流中の 3 名全員を発見し救助することができました。
-62-
平成27年における
海難の発生と救助の状況
平成27年における海難の発生と救助の状況 目次
<船舶事故発生・救助状況>
第Ⅰ-1表 事故発生状況の前年との比較-----------------------------------------------------------第Ⅰ-2表 事故救助状況の前年との比較-----------------------------------------------------------第Ⅰ-1図 事故隻数及び死者・行方不明者数の推移--------------------------------------------------第Ⅰ-2図 船舶種類別による事故隻数の推移--------------------------------------------------------第Ⅰ-3図 プレジャーボートの船型別による事故隻数の推移--------------------------------------------第Ⅰ-4図 事故種類別による事故隻数の推移--------------------------------------------------------第Ⅰ-5図 距岸別による事故隻数の推移------------------------------------------------------------第Ⅰ-6図 原因別による事故隻数の推移------------------------------------------------------------第Ⅰ-7図 死者・行方不明者を伴う事故の船舶種類別による事故隻数の推移------------------------------第Ⅰ-8図 死者・行方不明者を伴う事故の船舶種類別による死者・行方不明者数の推移---------------------第Ⅰ-9図 死者・行方不明者を伴う事故の事故種類別による事故隻数の推移------------------------------第Ⅰ-10図 死者・行方不明者を伴う事故の事故種類別による死者・行方不明者数の推移--------------------第Ⅰ-11図 死者・行方不明者を伴う事故の原因別による事故隻数の推移--------------------------------第Ⅰ-12図 死者・行方不明者を伴う事故の原因別による死者・行方不明者数の推移------------------------第Ⅰ-13図 負傷者を伴う事故の船舶種類別による事故隻数の推移-------------------------------------第Ⅰ-14図 負傷者を伴う事故の船舶種類別による負傷者数の推移-------------------------------------第Ⅰ-15図 負傷者を伴う事故の事故種類別による事故隻数の推移-------------------------------------第Ⅰ-16図 負傷者を伴う事故の事故種類別による負傷者数の推移-------------------------------------第Ⅰ-17図 船舶種類別・事故種類別による事故発生状況(平成27年)-----------------------------------第Ⅰ-18図 船舶種類別・原因別による事故発生状況(平成27年)---------------------------------------第Ⅰ-19図 船舶種類別・原因別による事故(衝突・乗揚のみ)発生状況(平成27年)-------------------------第Ⅰ-20図 貨物船事故の事故種類別による事故隻数の推移------------------------------------------第Ⅰ-21図 タンカー事故の事故種類別による事故隻数の推移------------------------------------------第Ⅰ-22図 旅客船事故の事故種類別による事故隻数の推移------------------------------------------第Ⅰ-23図 漁船事故の事故種類別による事故隻数の推移--------------------------------------------第Ⅰ-24図 遊漁船事故の事故種類別による事故隻数の推移------------------------------------------第Ⅰ-25図 プレジャーボート事故の事故種類別による事故隻数の推移-----------------------------------第Ⅰ-26図 貨物船事故の原因別による事故隻数の推移----------------------------------------------第Ⅰ-27図 タンカー事故の原因別による事故隻数の推移----------------------------------------------第Ⅰ-28図 旅客船事故の原因別による事故隻数の推移----------------------------------------------第Ⅰ-29図 漁船事故の原因別による事故隻数の推移------------------------------------------------第Ⅰ-30図 遊漁船事故の原因別による事故隻数の推移----------------------------------------------第Ⅰ-31図 プレジャーボート事故の原因別による事故隻数の推移---------------------------------------第Ⅰ-32図 外国船舶の事故隻数及び死者・行方不明者数の推移---------------------------------------第Ⅰ-33図 外国船舶事故の事故種類別による事故隻数の推移----------------------------------------第Ⅰ-34図 外国船舶事故の原因別による事故隻数の推移--------------------------------------------第Ⅰ-35図 総トン数1,000トン以上の事故隻数の割合-----------------------------------------------第Ⅰ-36図 日本船舶・外国船舶事故の事故種類別発生状況比較(平成27年)-----------------------------第Ⅰ-37図 日本船舶・外国船舶事故の原因別発生状況比較(平成27年)---------------------------------第Ⅰ-38図 ふくそう海域(東京湾、伊勢湾、瀬戸内海及び関門海峡)における事故発生状況(平成27年)---------
1
1
2
2
3
3
4
4
5
5
6
6
7
7
8
8
9
9
10
10
11
11
12
12
13
13
14
14
15
15
16
16
17
17
18
18
19
19
20
20
<乗船中の事故及び海浜事故発生・救助状況>
第Ⅱ-1表 乗船中の事故及び海浜事故発生状況の前年との比較----------------------------------------第Ⅱ-2表 乗船中の事故及び海浜事故救助状況の前年との比較----------------------------------------第Ⅱ-3表 船舶種類別・事故内容別乗船中の事故発生状況(平成27年)----------------------------------第Ⅱ-1図 乗船中の事故者数及び死者・行方不明者数の推移------------------------------------------第Ⅱ-2図 乗船中の事故種類別発生状況の推移-----------------------------------------------------第Ⅱ-3図 海中転落者のライフジャケット着用率及び死亡率--------------------------------------------第Ⅱ-4図 海中転落者発生状況の推移-------------------------------------------------------------第Ⅱ-5図 マリンレジャーに関する海浜事故による事故者数及び死者・行方不明者数の推移------------------第Ⅱ-6図 マリンレジャーに関する海浜事故種類別発生状況の推移--------------------------------------第Ⅱ-7図 マリンレジャーに関する海浜事故の年齢層別構成--------------------------------------------第Ⅱ-8図 マリンレジャーに関する海浜事故の月別構成------------------------------------------------第Ⅱ-9図 マリンレジャーに関する海浜事故の曜日別構成----------------------------------------------第Ⅱ-10図 マリンレジャーに関する釣り中の海中転落者のライフジャケット着用率及び死亡率----------------第Ⅱ-11図 マリンレジャーに関する海浜事故の内容別事故内容(平成27年)------------------------------第Ⅱ-12図 マリンレジャーに関する海浜事故の内容別事故原因(平成27年)------------------------------第Ⅱ-13図 マリンレジャー以外の海浜事故による事故者数及び死者・行方不明者数の推移------------------第Ⅱ-14図 マリンレジャー以外の海浜事故種類別発生状況の推移---------------------------------------
21
21
22
22
23
23
24
24
25
25
26
26
27
27
28
28
29
第Ⅰ-1表 事故発生状況の前年との比較
1.総数
3.事故種類別
平成26年
事故隻数(隻)
平成27年
増減
2,158
2,137
△ 21
2,314,630
3,090,942
776,312
100
49
△ 51
平成26年
276
(14)
79
(1)
40
(0)
596
(65)
71
(0)
932
(20)
164
(0)
2,306
(84)
平成27年
268
(1)
78
(0)
48
(3)
600
(24)
61
(0)
935
(15)
147
(5)
2,137
(48)
延総トン数(総トン)
死者・行方不明者数(人)
2.船舶種類別
(単位:隻・人)
増減
△8
△ 13
△1
△1
8
3
4
△ 41
△ 10
0
3
△5
△ 17
5
△ 21
△ 52
隻
(人)
隻
タンカー
(人)
隻
旅客船
(人)
隻
漁船
(人)
隻
遊漁船
(人)
隻
プレジャーボート
(人)
隻
その他
(人)
隻
計
(人)
上段:事故隻数 下段( )内:死者・行方不明者数
(参考)用途「その他」の船舶とは、曳船、台船、作業船等をいう。
貨物船
(隻)
平成26年
事故隻数
救
助
平成27年
増減
2,158
2,137
当庁救助
503
506
3
当庁以外救助
744
793
49
計
1,248
1,299
51
自力入港
696
675
△ 21
全損
当庁関与
△ 21
215
163
△ 52
1,386
1,157
△ 229
2.乗船者
(人)
平成26年
乗船者数
当庁救助
救
助
平成27年
増減
9,927
9,148
△ 779
1,586
929
△ 657
当庁以外救助
2,305
532
△ 1,773
計
3,891
1,461
△ 2,430
自力救助
5,936
7,639
1,703
100
48
△ 52
5,003
3,028
△ 1,975
死亡・行方不明
当庁関与
平成27年
620
(9)
263
(1)
151
(25)
96
(5)
159
(1)
30
(0)
351
(0)
73
(3)
4
(2)
4
(1)
219
(0)
39
(0)
128
(1)
2,137
(48)
増減
隻
△ 47
(人)
△ 17
隻
△ 16
乗揚
(人)
△2
隻
47
転覆
(人)
1
隻
△ 15
浸水
(人)
△ 16
隻
21
推進器障害
(人)
0
隻
6
舵障害
(人)
0
隻
9
機関故障
(人)
△4
隻
△ 10
火災
(人)
△ 12
隻
0
爆発
(人)
△3
隻
△2
行方不明
(人)
0
隻
△5
運航阻害
(人)
0
隻
△ 17
安全阻害
(人)
0
隻
8
その他
(人)
1
隻
△ 21
計
(人)
△ 52
上段:事故隻数 下段( )内:死者・行方不明者数
(参考)「運航阻害」とは、バッテリー過放電、燃料欠乏、ろ・かい喪失及び無人漂流をいい、
「安全阻害」とは、転覆に至らない船体傾斜、走錨及び荒天難航をいう。
衝突
第Ⅰ-2表 事故救助状況の前年との比較
1.船舶
(単位:隻・人)
平成26年
667
(26)
279
(3)
104
(24)
111
(21)
138
(1)
24
(0)
342
(4)
83
(15)
4
(5)
6
(1)
224
(0)
56
(0)
120
(0)
2,158
(100)
-1-
第Ⅰ-1図 事故隻数及び死者・行方不明者数の推移
(隻)
3000
(人)
300
事故隻数(台風・異常気象下)
事故隻数(台風・異常気象下以外)
死者・行方不明者数
2,579
2,544
2,549
48
2500
27
2,414
181
死者・行方不明者数(台風・異常気象下 内数)
2,533
2,400
21
56
250
1386
2,306
2,261
412
54
36
2,158
2,137
63
80
200
2000
143
1500
150
124
108
108
2,358
2,531
1000
2,363
99
2,522
2,121
2,379
100
2,252
2,225
87
100
84
78
2,095
2,057
48
500
50
36
25
1
4
H19
H20
0
0
2
1
2
H22
H23
H24
H25
H26
0
0
H18
H21
0
H27
第Ⅰ-2図 船舶種類別による事故隻数の推移
単位:隻
1,200
(隻)
1,069
1,012
1,000
1,013
953
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
貨物船
346
357
351
346
344
254
322
269
276
268
タンカー
106
122
88
83
88
82
69
78
79
78
旅客船
66
83
55
46
50
31
39
42
40
48
892
795
732
812
707
880
651
646
596
600
93
80
80
62
94
74
80
76
71
61
プレジャーボート
852
953
901 1,013
963 1,069
963 1,012
932
935
その他
189
189
207
154
137
164
147
963
963
932
935
901
漁船
852
892
貨物船
880
795
800
H18
732
遊漁船
812
タンカー
707
旅客船
651
646
600
596
600
計
遊漁船
400
346
357
351
346
プレジャー
ボート
344
322
254
その他
269
276
268
H25
H26
H27
200
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
187
143
183
漁船
-2-
2,544 2,579 2,414 2,549 2,400 2,533 2,261 2,306 2,158 2,137
第Ⅰ-3図 プレジャーボートの船型別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
900
811
724
720
699
693
700
637
674
662
659
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
637
659
662
722
720
811
693
724
674
699
ミニボート
(モーターボートの内数)
29
39
35
49
51
49
56
58
59
59
ヨット
79
133
80
92
91
82
95
108
77
90
手漕ぎボート
52
69
74
117
61
85
87
90
78
76
水上オートバイ
84
92
85
82
91
91
88
90
103
70
計
852
953
963 1,012
932
935
モーターボート
800
722
H18
モーターボート
600
ミニボート
(モーターボートの
内数)
500
901 1,013
963 1,069
ヨット
400
300
手漕ぎボート
200
水上オートバイ
100
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
第Ⅰ-4図 事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
1,000
900
(隻)
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
衝突
861
892
812
801
814
647
601
683
667
620
乗揚
322
357
314
309
327
218
290
318
279
263
転覆
225
135
109
131
84
101
118
105
104
151
浸水
144
113
111
118
139
475
119
113
111
96
浸水
推進器障害
150
144
149
188
145
165
149
149
138
159
推進器障害
舵障害
31
27
35
38
33
19
30
22
24
30
317
337
361
384
353
348
380
359
342
351
火災
88
97
86
90
77
87
75
82
83
73
爆発
4
3
7
4
1
5
5
3
4
4
行方不明
7
2
4
3
2
5
10
7
6
4
運航阻害
運航阻害
285
290
269
292
245
268
259
275
224
219
安全阻害
安全阻害
41
79
54
77
65
59
67
59
56
39
その他
その他
69
103
103
114
115
136
158
131
120
128
892
861
812
801
衝突
814
800
乗揚
転覆
683
700
647
667
620
601
600
舵障害
機関故障
500
機関故障
火災
384
400
357
317
300
337
361
314
309
380
353
348
327
359
342
318
322
爆発
行方不明
279
290
200
351
263
218
100
計
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
-3-
2,544 2,579 2,414 2,549 2,400 2,533 2,261 2,306 2,158 2,137
第Ⅰ-5図 距岸別による事故隻数の推移
単位:隻
1,200
(隻)
港内
1,092
1,074
1,054
1,060
1,031 1,117
1,006
1,015
1,006
1,000
960
971
957
3海里未満
(港内を除く)
973
958
1,000
895
917
港内
787
H19
H20
H21
957
971
960 1,000
H22
H23
H24
H25
H26
H27
917 1,117
895
881
787
727
1,092 1,074 1,015 1,054 1,031 1,006
958 1,006
973 1,060
3-12海里
340
358
284
334
317
270
284
289
270
226
12-20海里
49
59
53
61
52
36
36
38
43
46
3海里未満
(港内を除
く)
3-12海里
20-50海里
61
55
51
50
50
50
37
38
42
41
50-200海里
30
37
31
40
27
36
37
31
26
27
12-20海里
200海里以遠
15
25
20
10
6
18
14
23
17
10
881
800
H18
727
600
計
20-50海里
2,482 2,544 2,579 2,414 2,549 2,400 2,533 2,261 2,306 2,158
50-200海里
400
358
340
334
317
284
284
270
200海里以
遠
289
270
226
200
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
第Ⅰ-6図 原因別による事故隻数の推移
単位:隻
700
(隻)
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
操船不適切
636
654
見張り不十
分
600
565
556
539
気象海象
不注意
485
500
452
430
400
348
352
340
394
229
231
485
429
水路調査
不十分
居眠り運航
367
352
313
354
367
323
279
309
280
290
見張り不十分
556
636
565
539
558
452
445
485
485
429
船位不確認
107
109
89
104
79
74
77
75
86
61
173
172
103
159
157
107
134
133
119
121
158
210
186
206
213
248
245
210
188
177
52
65
69
55
55
44
64
82
59
49
92
94
79
76
85
52
72
61
59
78
108
121
92
87
100
120
149
142
124
104
229
231
218
287
240
222
316
291
252
242
7
14
13
8
11
9
9
7
12
7
39
45
58
51
28
30
27
34
31
25
材質構造不良
160
153
202
155
137
115
60
90
119
115
不可抗力
489
340
394
430
321
654
291
308
281
344
26
37
33
38
49
83
93
79
63
95
2,544
2,579
2,414
2,549
2,400
2,533
2,261
2,306
2,158
2,137
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
344
321
その他の
運航の過誤
323
308
291
316
291 280
279 309
281
287
300
445
船体機器整
備不良
354
313
348
船位不確認
558
489
操船不適切
290
240
218
機関取扱
不良
積載不良
222
252
その他の運航の過誤
機関取扱不良
積載不良
242
火気可燃物
取扱不良
200
材質構造
不良
火気可燃物取扱不良
不可抗力
100
その他
その他
計
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
-4-
第Ⅰ-7図 死者・行方不明者を伴う事故の船舶種類別による事故隻数の推移
単位:隻
45
(隻)
H18
41
40
38
貨物船
35
35
33
32
H22
H23
H24
H25
H26
H27
3
3
3
2
3
2
2
3
3
1
タンカー
0
0
0
0
0
2
0
1
1
0
旅客船
1
1
0
0
0
0
0
0
0
2
41
33
33
31
35
38
32
23
29
20
2
2
2
1
0
2
3
0
0
0
19
20
14
17
13
13
7
21
16
12
1
0
1
3
1
3
2
3
0
2
67
59
53
54
52
60
46
51
49
37
旅客船
29
25
遊漁船
23
漁船
プレジャーボート
遊漁船
その他
21
20
20
その他
16
14
計
プレジャー
ボート
17
15
H21
貨物船
漁船
30
19
H20
タンカー
33
31
20
H19
13
13
12
10
7
5
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
第Ⅰ-8図 死者・行方不明者を伴う事故の船舶種類別による死者・行方不明者数の推移
単位:人
120
(人)
H18
貨物船
96
100
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
貨物船
14
11
6
38
28
19
7
15
14
1
タンカー
0
0
0
0
0
3
0
2
1
0
旅客船
1
1
0
0
0
0
0
0
0
3
59
50
96
68
57
64
55
39
65
24
9
3
4
1
0
3
5
0
0
0
24
22
17
27
13
14
7
23
20
15
1
0
1
9
1
5
4
5
0
5
108
87
124
143
99
108
78
84
100
48
タンカー
漁船
旅客船
80
68
64
57
その他
27
その他
39
38
28
24
22
19
17
23
15
13
14
遊漁船
プレジャー
ボート
40
20
プレジャーボート
55
50
24
漁船
65
59
60
11
14
6
20
14
15
7
7
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
遊漁船
H24
H25
H26
1
H27
-5-
計
第Ⅰ-9図 死者・行方不明者を伴う事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
35
(隻)
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
衝突
18
15
17
12
9
14
12
21
16
8
乗揚
5
2
2
2
5
4
3
4
2
1
衝突
転覆
26
29
22
19
18
28
18
11
17
19
乗揚
浸水
2
4
3
6
6
5
2
2
5
3
推進器障害
1
2
1
8
7
2
1
0
1
1
舵障害
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
機関故障
1
1
2
0
0
1
1
1
1
0
機関故障
火災
3
3
1
2
3
2
2
3
4
2
火災
爆発
1
0
1
0
0
1
2
0
2
1
行方不明
3
2
3
3
2
3
3
4
1
1
運航阻害
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
安全阻害
2
0
0
2
0
0
0
2
0
0
その他
4
1
1
0
2
0
2
3
0
1
計
67
59
53
54
52
60
46
51
49
37
30
28
29
26
25
転覆
22
浸水
21
推進器障害
19
20
18
19
18
18
17
舵障害
16
17
15
15
14
12
12
爆発
11
行方不明
9
10
運航阻害
8
5
安全阻害
その他
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
第Ⅰ-10図 死者・行方不明者を伴う事故の事故種類別による死者・行方不明者数の推移
単位:人
60
(人)
H18
52
52
50
50
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
衝突
21
16
42
34
10
26
25
26
26
9
衝突
乗揚
6
2
2
2
8
5
3
5
3
1
乗揚
転覆
36
38
52
52
31
50
32
16
24
25
浸水
3
12
5
27
27
7
4
4
21
5
推進器障害
1
2
1
8
8
2
1
0
1
1
舵障害
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
16
1
2
0
0
1
1
3
4
0
転覆
42
H19
浸水
40
推進器障害
38
34
36
舵障害
32
31
30
26
25
26
26
24
25
機関故障
機関故障
火災
火災
4
5
1
5
4
5
3
15
15
3
爆発
1
0
1
0
0
1
4
0
5
2
行方不明
3
10
17
13
9
11
3
9
1
1
運航阻害
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
安全阻害
11
0
0
2
0
0
0
3
0
0
その他
4
1
1
0
2
0
2
3
0
1
計
108
87
124
143
99
108
78
84
100
48
爆発
行方不明
21
20
運航阻害
16
16
安全阻害
その他
10
9
10
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
-6-
第Ⅰ-11図 死者・行方不明者を伴う事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
35
30
(隻)
H18
30
操船不適切
操船不適切
見張り不十
分
見張り不十分
船位不確認
船位不確認
気象海象
不注意
25
船体機器整
備不良
23
24
水路調査
不十分
20
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
その他の運航の過誤
17
15
14
14
10
12
11
9
8
11
1111
11
9
10
10
9
7
6
5
5
14
13
13
11
10
11
15
15
13
12 12
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
5
11
11
14
11
7
7
9
7
4
17
12
13
9
10
11
10
13
14
5
2
0
0
2
1
1
0
1
1
0
23
14
8
12
15
13
7
5
6
8
1
1
0
1
1
1
0
0
1
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
1
1
0
0
0
0
1
0
0
1
4
3
4
6
1
2
2
5
2
2
居眠り運航
18
15
H19
7
7
6
7
5
その他の
運航の過誤
機関取扱不良
0
0
2
0
0
0
0
0
1
0
機関取扱
不良
積載不良
0
3
1
1
1
1
1
1
0
2
火気可燃物取扱不良
1
0
1
0
0
2
1
1
2
0
積載不良
火気可燃物
取扱不良
材質構造不良
0
0
1
1
0
1
0
0
0
0
材質構造
不良
不可抗力
3
1
3
2
1
3
2
1
4
5
不可抗力
その他
10
12
9
6
11
18
15
15
11
10
67
59
53
54
52
60
46
51
49
37
その他
2
計
0
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
第Ⅰ-12図 死者・行方不明者を伴う事故の原因別による死者・行方不明者数の推移
単位:人
60
(人)
H18
50
操船不適切
操船不適切
見張り不十
分
見張り不十分
船位不確認
気象海象
不注意
41
船体機器整
備不良
40
水路調査
不十分
34
居眠り運航
32
その他の
運航の過誤
29
23
22
21
機関取扱
不良
24
16
14
13
16
15
16
13
12
14
10
10
11
9
7
6
H19
H20
H21
H22
H23
H22
H23
H24
H25
H26
H27
14
14
29
34
9
7
10
8
4
21
13
32
16
11
12
23
13
24
5
2
0
0
2
4
1
0
1
2
0
41
16
15
22
16
22
10
8
6
11
2
1
0
1
1
2
0
0
3
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
1
1
0
0
0
0
1
0
0
1
4
3
4
35
1
3
4
10
2
2
機関取扱不良
0
0
2
0
0
0
0
0
2
0
積載不良
0
14
1
1
1
1
6
1
0
2
火気可燃物取扱不良
1
0
1
0
0
2
2
6
2
0
船位不確認
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
10
8
11
火気可燃物
取扱不良
材質構造不良
0
0
3
1
0
1
0
0
0
0
材質構造
不良
不可抗力
3
1
6
2
1
3
2
1
5
9
27
23
46
34
30
52
23
34
46
14
108
87
124
143
99
108
78
84
100
48
不可抗力
8
6
5
4
H26
H27
その他
H24
H25
その他
計
0
H18
H21
積載不良
22
20
H20
6
その他の運航の過誤
30
H19
-7-
第Ⅰ-13図 負傷者を伴う事故の船舶種類別による事故隻数の推移
単位:隻
90
(隻)
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
83
80
77
79
74
72
70
69
70
67
69
71
貨物船
69
68
65
タンカー
62
65
64
60
旅客船
57
56
貨物船
6
5
5
2
5
2
4
2
7
4
タンカー
0
1
0
2
1
4
1
1
1
0
旅客船
9
9
9
4
8
4
2
3
4
2
漁船
68
79
65
65
69
47
57
56
64
49
遊漁船
13
9
14
13
10
8
14
9
5
7
プレジャーボート
70
83
72
69
77
67
69
71
74
62
6
5
13
8
3
7
6
7
9
6
172
191
178
163
173
139
153
149
164
130
漁船
50
その他
49
47
遊漁船
計
40
プレジャー
ボート
30
その他
20
14
13
14
13
10
9
10
9
8
7
5
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
第Ⅰ-14図 負傷者を伴う事故の船舶種類別による負傷者数の推移
単位:人
180
(人)
H18
169
160
貨物船
140
145
119
旅客船
116
111
111
100
100
96
100
H23
H24
H25
H26
H27
12
8
14
2
7
2
7
3
12
6
タンカー
0
1
0
7
1
6
1
5
4
0
145
140
52
7
14
6
20
6
14
4
漁船
94
111
85
79
90
66
70
71
96
59
遊漁船
36
25
38
34
20
24
33
30
13
15
111
169
123
100
132
96
100
99
119
116
12
11
19
16
3
10
7
7
11
9
410
465
331
245
267
210
238
221
269
209
漁船
プレジャーボート
遊漁船
その他
99
計
90
80
プレジャー
ボート
85
79
66
60
70
その他
71
59
52
38
36
34
33
25
20
20
30
24
20
14
13
14
6
7
15
6
4
0
H18
H22
96
94
40
H21
タンカー
132
123
120
H20
貨物船
旅客船
140
H19
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
-8-
第Ⅰ-15図 負傷者を伴う事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
H18
140
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
衝突
116
128
129
106
124
93
95
104
104
82
乗揚
19
17
12
18
21
11
13
18
20
9
衝突
転覆
18
21
16
15
11
14
19
11
15
21
乗揚
浸水
3
4
1
7
3
5
5
0
5
3
推進器障害
2
0
5
2
5
2
2
1
5
3
舵障害
1
0
0
0
0
1
0
0
0
0
機関故障
3
4
3
4
2
2
2
0
3
1
機関故障
火災
5
7
2
3
4
4
6
7
2
4
火災
爆発
2
2
6
3
0
4
4
3
2
2
爆発
行方不明
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
運航阻害
1
2
0
0
0
0
0
0
1
1
安全阻害
2
1
0
2
1
0
1
2
1
1
その他
0
5
4
3
2
3
6
3
6
3
計
172
191
178
163
173
139
153
149
164
130
129
128
120
H19
124
116
106
104
100
104
93
転覆
95
浸水
82
推進器障害
80
舵障害
60
行方不明
40
運航阻害
安全阻害
20
19
18
17
21
21
16
15
18
12
20
19
11
14
13
H23
H24
11
21
18
11
15
H25
H26
その他
9
0
H18
H19
H20
H21
H22
H27
第Ⅰ-16図 負傷者を伴う事故の事故種類別による負傷者数の推移
単位:人
350
300
(人)
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
323
衝突
302
323
251
152
202
137
147
147
163
131
乗揚
36
35
26
32
32
21
17
34
48
15
転覆
32
27
23
25
15
26
37
16
23
38
転覆
浸水
9
7
1
13
4
9
8
0
9
4
浸水
推進器障害
2
0
5
3
5
2
3
1
5
4
推進器
障害
舵障害
舵障害
1
0
0
0
0
1
0
0
0
0
機関故障
7
7
3
4
2
2
6
0
4
2
火災
10
10
2
7
4
4
8
10
3
6
爆発
6
6
13
4
0
5
4
4
5
3
行方不明
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
運航阻害
1
6
0
0
0
0
0
0
1
1
安全阻害
4
2
0
2
1
0
2
6
2
2
その他
0
42
7
3
2
3
6
3
6
3
計
410
465
331
245
267
210
238
221
269
209
衝突
302
乗揚
251
250
200
202
機関故
障
火災
163
147
152
150
137
131
147
行方不
明
運航阻
害
安全阻
害
その他
100
50
36
48
35
26
32
27
23
H19
H20
32
32
37
21
26
38
34
16
25
爆発
23
15
17
15
0
H18
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
-9-
第Ⅰ-17図 船舶種類別・事故種類別による事故発生状況(平成27年)
単位:隻
0
16
7
90%
70%
52
3
2
1
73
12
80%
36
1
9
10
9
84
23
15
128
6
29
10
2
8
31
6
0
12
5
46
7
50%
9
7
66
30%
20%
18
24
衝突
127
18
197
乗揚
46
9
7
転覆
1
0
0
浸水
8
1
3
35
推進器障害
2
1
1
54
5
舵障害
7
0
1
6
0
12
10
31
9
225
そ
の
他
計
24
147
56
620
66
9
106
20
263
69
1
72
8
151
7
36
6
96
88
8
159
12
4
30
12
351
運航阻害
爆発
機関故障
52
機関故障
火災
16
3
7
29
1
11
6
73
舵障害
爆発
0
0
0
0
0
2
2
4
36
推進器障害
行方不明
0
0
0
3
0
1
0
4
72
浸水
運航阻害
1
0
0
73
2
128
15
219
安全阻害
7
0
1
1
0
23
7
39
3
128
8
12
20
転覆
127
51
遊
漁
船
漁
船
火災
88
51
旅
客
船
安全阻害
6
1
69
40%
8
225
35
3
その他
行方不明
54
1
1
60%
貨
物
船
3
7
ャー
0
3
ー
7
プ
ボレ
ジ
ト
ー
100%
タ
ン
カ
106
56
乗揚
その他
計
197
1
1
0
36
3
84
268
78
48
600
61
935
147 2,137
衝突
10%
147
0%
旅
客
船
漁
船
遊
漁
船
プ
ボレ
ジ
ト ャ
ー
タ
ン
カ
ー
貨
物
船
そ
の
他
ー
第Ⅰ-18図 船舶種類別・原因別による事故発生状況(平成27年)
単位:隻
1
28
90%
9
5
161
80%
70%
5
1
24
60%
50%
7
11
7
8
10
32
5
0
2
1
1
6
22
4
8
101
4
53
6
その他
176
8
0
1
48
5
38
2
28
15
40%
44
8
5
20
10
16
14
4
4
8
4
14
4
7
3
65
3
6
27
8
22
4
101
30
290
材質構造
不良
見張り不十分
44
22
10
161
22
147
23
429
船位不確認
10
6
2
15
3
23
2
61
8
1
5
28
1
69
9
121
0
0
1
38
4
126
8
177
7
1
0
7
1
27
6
49
11
2
1
48
4
9
3
78
7
0
0
14
4
65
14
104
24
5
8
16
5
176
8
242
積載不良
1
0
0
6
0
0
0
7
火気可燃物取扱不良
5
0
0
10
0
6
4
25
材質構造不良
17
9
4
20
4
53
8
115
不可抗力
35
8
5
161
8
101
26
344
その他
22
1
5
28
1
32
6
95
268
78
48
600
61
935
火気可燃物
取扱不良
機関取扱
不良
その他の
運航の過誤
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
気象海象
不注意
その他の運航の過誤
機関取扱不良
船位不確認
30
10%
7
48
4
操船不適切
漁
船
遊
漁
船
プ
ボレ
ジ
ト ャ
ー
旅
客
船
見張り不十分
101
0%
ー
48
船体機器
整備不良
23
タ
ン
カ
7
23
147
貨
物
船
計
23
水路調査
不十分
161
77
そ
の
他
77
2
69
23
20%
遊
漁
船
9
30%
10
漁
船
操船不適切
居眠り運航
126
旅
客
船
不可抗力
積載不良
1
貨
物
船
6
26
35
17
1
プ
ボレ
ジ
ト
ャー
8
ー
22
タ
ン
カ
ー
100%
そ
の
他
ー
計
-10-
147 2,137
第Ⅰ-19図 船舶種類別・原因別による事故(衝突・乗揚のみ)発生状況(平成27年)
単位:隻
90%
3
11
80%
1
1
2
1
1
4
1
48
9
1
4
3
材質構造
不良
6
火気可燃物
取扱不良
21
7
2
15
1
2
機関取扱
不良
22
50%
その他の
運航の過誤
22
10
居眠り運航
142
21
40%
150
計
23
6
24
3
38
27
196
見張り不十分
43
22
10
150
21
142
22
410
船位不確認
10
6
2
15
3
21
2
59
4
1
4
2
0
3
1
15
0
0
0
1
0
0
0
1
7
1
0
7
1
26
6
48
11
2
1
48
4
9
3
78
3
0
0
0
1
4
4
12
機関取扱不良
0
0
0
1
0
0
0
1
積載不良
0
0
0
0
0
0
0
0
火気可燃物取扱不良
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
2
3
18
4
1
12
0
9
9
53
2
0
1
3
0
1
0
7
173
60
25
263
33
253
76
883
その他の運航の過誤
水路調査
不十分
30%
船体機器
整備不良
気象海象
不注意
75
20%
そ
の
他
75
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
積載不良
60%
43
遊
漁
船
漁
船
操船不適切
2
3
2
旅
客
船
不可抗力
3
10
70%
貨
物
船
その他
26
4
6
7
4
1
9
4
9
1
ー
18
3
12
1
1
4
ャー
2
プ
ボレ
ジ
ト
ー
100%
タ
ン
カ
23
27
船位不確認
6
10%
材質構造不良
38
24
見張り不十分
不可抗力
3
0%
操船不適切
漁
船
ー
旅
客
船
遊
漁
船
プ
ボレ
ジ
ト ャ
ー
タ
ン
カ
貨
物
船
その他
そ
の
他
ー
計
第Ⅰ-20図 貨物船事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
H18
250
195
200
196
201
163
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
209
202
195
196
201
130
163
148
157
127
乗揚
55
61
58
48
58
28
52
42
38
46
衝突
転覆
0
0
0
0
0
1
1
0
0
1
乗揚
浸水
6
10
7
11
3
5
5
6
5
8
推進器障害
5
2
3
7
3
4
11
6
2
2
舵障害
6
6
3
2
5
3
5
1
5
7
機関故障
42
49
57
63
41
55
43
44
39
52
機関故障
火災
13
13
14
8
9
13
16
12
20
16
火災
爆発
1
0
2
1
0
0
1
0
0
0
爆発
行方不明
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
運航阻害
1
1
0
2
0
1
1
2
1
1
安全阻害
7
12
11
7
20
8
18
7
6
7
その他
1
1
1
1
4
6
6
1
3
1
計
346
357
351
346
344
254
322
269
276
268
転覆
157
H20
衝突
209
202
H19
浸水
148
150
推進器障害
130
127
舵障害
100
行方不明
61
55
58
運航阻害
58
52
48
63
50
57
41
55
52
43
49
42
42
44
28
安全阻害
39
46
38
その他
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
-11-
第Ⅰ-21図 タンカー事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
70
H18
(隻)
65
64
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
衝突
64
65
50
46
57
43
37
40
44
51
乗揚
24
30
14
16
9
14
10
10
9
9
衝突
転覆
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
乗揚
浸水
4
3
3
0
2
2
2
0
1
1
推進器障害
0
0
2
2
2
4
0
3
4
1
舵障害
1
0
3
1
2
1
1
1
2
0
機関故障
7
14
11
15
7
13
18
14
15
12
機関故障
火災
3
6
1
2
3
1
0
4
0
3
火災
爆発
0
0
0
0
1
1
0
0
2
0
爆発
行方不明
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
運航阻害
1
1
0
0
0
0
0
0
1
0
安全阻害
1
1
0
1
4
3
0
6
1
0
その他
1
2
4
0
1
0
1
0
0
1
計
106
122
88
83
88
82
69
78
79
78
60
57
51
50
50
転覆
46
44
43
浸水
40
40
推進器障害
37
舵障害
30
30
24
行方不明
20
16
15
14
14
14
11
9
10
18
13
14
10
運航阻害
15
12
安全阻害
10
その他
9
9
H26
H27
7
7
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅰ-22図 旅客船事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
45
(隻)
H18
37
35
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
40
37
31
21
21
13
12
15
17
18
乗揚
6
14
7
6
10
5
7
12
10
7
衝突
転覆
2
0
1
0
0
0
1
0
0
0
乗揚
浸水
0
5
2
0
2
0
2
3
0
3
推進器障害
2
4
0
4
1
4
2
2
2
1
舵障害
0
0
2
1
0
0
1
1
1
1
11
7
4
3
9
5
8
7
5
10
転覆
31
30
H20
衝突
40
40
H19
浸水
推進器障害
25
舵障害
21
20
21
18
機関故障
火災
2
5
4
7
3
1
2
1
3
7
火災
爆発
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
行方不明
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
運航阻害
2
6
1
2
1
1
3
1
1
0
安全阻害
0
1
1
1
2
0
0
0
1
1
その他
1
4
2
1
1
2
1
0
0
0
計
66
83
55
46
50
31
39
42
40
48
17
爆発
15
15
11
13
14
行方不明
12
12
10
7
6
10
9
7
6
4
5
8
7
10
7
7
5
3
10
運航阻害
安全阻害
その他
5
5
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
機関故障
H27
-12-
第Ⅰ-23図 漁船事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
350
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
衝突
277
330
264
284
253
233
202
220
214
197
乗揚
89
84
65
68
80
55
66
83
67
66
転覆
137
68
47
60
37
49
54
45
50
69
浸水
浸水
69
29
38
35
53
247
24
21
35
35
推進器障害
推進器障害
55
41
49
84
51
53
55
35
39
54
6
11
7
11
8
5
4
7
3
6
機関故障
63
49
77
69
54
50
59
52
45
31
火災
54
52
45
56
37
55
42
41
39
29
行方不明
爆発
0
2
1
2
0
1
2
2
2
0
運航阻害
行方不明
7
1
2
2
1
2
7
3
1
3
運航阻害
111
85
95
93
82
76
78
89
65
73
安全阻害
3
5
7
1
4
1
2
3
5
1
その他
21
38
35
47
47
53
56
45
31
36
計
892
795
732
812
707
880
651
646
596
600
衝突
330
300
乗揚
277
264
転覆
284
253
250
233
220 214
舵障害
197
200
舵障害
機関故障
202
火災
爆発
150
安全阻害
100
その他
50
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
第Ⅰ-24図 遊漁船事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
45
(隻)
H18
41
39
40
40
衝突
35
34
35
乗揚
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
衝突
41
35
39
26
40
34
26
29
29
24
乗揚
11
10
12
9
16
5
11
12
7
9
転覆
5
3
1
0
0
2
0
1
4
1
浸水
3
3
1
0
8
10
6
6
3
7
11
5
5
10
7
5
6
8
7
5
1
1
0
3
3
1
3
1
1
0
11
16
11
8
11
8
13
10
11
9
転覆
29
30
推進器障害
29
浸水
26
26
推進器障害
24
25
20
舵障害
舵障害
機関故障
機関故障
火災
1
3
2
1
2
4
4
2
8
1
爆発
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
行方不明
0
0
0
0
0
0
2
0
0
0
運航阻害
9
1
5
3
5
4
6
2
1
2
安全阻害
安全阻害
0
0
1
0
1
0
0
0
0
0
その他
その他
0
3
2
2
1
1
3
5
0
3
計
93
80
80
62
94
74
80
76
71
61
火災
爆発
15
行方不明
運航阻害
10
5
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
-13-
第Ⅰ-25図 プレジャーボート事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
250
(隻)
223
213
220
210
225
215
215
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
衝突
161
168
159
164
178
145
115
170
160
147
乗揚
106
127
129
128
131
99
128
136
109
106
転覆
65
57
50
63
39
40
57
47
41
72
浸水
48
48
39
56
57
198
69
55
54
36
推進器障害
67
82
76
70
73
83
67
84
71
88
舵障害
15
9
18
17
14
6
13
10
11
12
174
188
188
213
223
210
220
215
215
225
衝突
200
188
188
乗揚
174
転覆
162
168
150
159
164
177
178
167
146
161
137
168
145
170
160
147
158
151
浸水
推進器障害
136
142
129
127
100
128
131
128
115
128
舵障害
機関故障
機関故障
火災
8
8
6
10
14
7
4
12
8
11
火災
爆発
1
1
1
0
0
1
1
1
0
2
爆発
行方不明
0
1
2
0
1
3
1
4
2
1
運航阻害
137
162
151
177
146
167
158
168
142
128
安全阻害
25
49
29
63
29
39
43
39
40
23
その他
45
53
53
52
58
71
87
71
79
84
計
852
953
963 1,012
932
935
109
106
106
99
行方不明
運航阻害
50
安全阻害
その他
901 1,013
963 1,069
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
第Ⅰ-26図 貨物船事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
140
(隻)
H18
122
118
120
100
94
操船不適切
見張り不十
分
見張り不十分
船位不確認
116
96
操船不適切
気象海象
不注意
99
船体機器整
備不良
90
90
80
72
72
81
77
76
水路調査
不十分
居眠り運航
68
57
60
機関取扱
不良
59
53
55
44
50
20
H22
H23
H24
H24
H25
H26
H27
96
90
116
118
72
81
76
90
77
72
94
99
57
68
53
55
50
59
44
9
17
13
19
16
12
22
9
9
10
11
14
5
10
16
2
12
8
7
8
2
6
1
3
1
2
7
4
5
0
7
9
7
6
11
2
10
13
6
7
25
28
22
15
17
10
20
9
11
11
7
6
7
6
19
8
14
9
10
7
26
22
30
35
18
28
32
34
30
24
積載不良
3
2
3
2
2
1
2
1
2
1
火気可燃物取扱不良
4
4
10
5
4
5
1
1
8
5
船位不確認
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
機関取扱不良
材質構造不良
28
32
33
37
18
21
11
12
13
17
不可抗力
28
24
28
28
31
23
32
33
21
35
2
3
3
7
5
15
23
10
6
22
346
357
351
346
344
254
322
269
277
268
H25
H26
その他
計
0
H21
H23
材質構造
不良
その他
H20
H22
火気可燃物
取扱不良
不可抗力
H19
H21
積載不良
40
H18
H20
122
その他の運航の過誤
その他の
運航の過誤
H19
H27
-14-
第Ⅰ-27図 タンカー事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
40
(隻)
H18
38
35
30
30
30
27
25
22
22
20
21
23
21
22
23
H26
H27
17
21
23
21
23
21
22
3
3
3
3
6
4
0
1
2
0
1
1
0
3
1
0
2
0
3
2
2
1
4
3
2
1
12
3
2
3
3
5
4
1
2
3
2
2
1
2
2
1
3
2
0
機関取扱不良
3
10
7
12
7
4
11
10
7
5
積載不良
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
火気可燃物取扱不良
1
4
0
2
0
1
1
0
2
0
8
4
12
3
5
7
7
5
8
9
12
7
5
2
4
6
3
5
7
8
1
4
0
0
3
3
1
3
2
1
106
122
88
83
88
82
69
78
78
78
29
20
10
見張り不十
分
見張り不十分
30
38
22
30
28
28
6
10
6
8
1
2
3
1
1
2
3
0
2
3
6
水路調査
不十分
居眠り運航
その他の
運航の過誤
機関取扱
不良
17
15
H24
19
船位不確認
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
その他の運航の過誤
21
H23
27
20
19
H22
22
船体機器整
備不良
28
H21
30
気象海象
不注意
28
29
H20
操船不適切
船位不確認
30
H19
操船不適切
H25
積載不良
10
10
火気可燃物
取扱不良
材質構造不良
材質構造
不良
不可抗力
不可抗力
5
その他
その他
計
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
第Ⅰ-28図 旅客船事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
30
(隻)
25
H18
20
13
12
10
10
10
9
10
8
9
8
4
7
8
7
5
6
5
17
13
5
9
10
7
見張り不十
分
見張り不十分
10
12
10
8
4
2
3
5
7
10
0
7
4
3
2
2
2
1
3
2
2
5
3
0
2
0
3
2
1
5
0
7
1
1
1
0
2
2
0
1
2
3
0
2
0
0
2
2
1
0
1
0
0
0
3
2
0
0
0
1
2
3
0
1
1
1
0
6
2
0
船位不確認
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
その他の
運航の過誤
機関取扱不良
5
3
4
3
8
3
8
4
3
8
機関取扱
不良
積載不良
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
火気可燃物取扱不良
1
2
1
2
1
0
1
1
1
0
7
6
2
3
2
1
2
2
2
4
17
10
9
8
8
6
9
8
8
5
0
1
1
1
1
1
2
0
2
5
66
83
55
46
50
31
39
42
40
48
火気可燃物
取扱不良
材質構造不良
材質構造
不良
不可抗力
不可抗力
その他
2
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
その他
計
0
H19
H27
14
10
3
H18
H26
積載不良
9
8
8
5
5
H25
20
その他の運航の過誤
14
10
H24
居眠り運航
17
15
H23
24
水路調査
不十分
17
H22
19
船体機器整
備不良
19
H21
操船不適切
気象海象
不注意
20
H20
操船不適切
船位不確認
24
H19
H27
-15-
第Ⅰ-29図 漁船事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
400
(隻)
H18
369
350
操船不適切
操船不適切
見張り不十
分
見張り不十分
船位不確認
300
気象海象
不注意
281
248
船体機器整
備不良
245
250
235
水路調査
不十分
228
248
居眠り運航
221
192
200
184
189
その他の
運航の過誤
183
161
150
156
161
135
135
139
73
103
74
62
62
材質構造
不良
65
56
55
55
積載不良
火気可燃物
取扱不良
124
100
機関取扱
不良
49
48
船位不確認
運
航 気象海象不注意
の
過 船体機器整備不良
人 誤
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
その他の運航の過誤
機関取扱不良
積載不良
火気可燃物取扱不良
材質構造不良
不可抗力
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
73
74
62
62
55
65
56
55
49
48
248
281
235
245
228
192
184
189
183
161
30
33
13
22
24
20
16
24
24
15
52
43
22
36
38
33
24
28
23
28
34
41
31
30
44
53
43
38
38
38
8
5
11
2
5
5
4
8
4
7
49
40
45
45
47
33
35
40
36
48
26
25
15
7
29
6
31
29
28
14
44
34
44
62
33
34
53
42
42
16
4
10
7
6
6
5
6
4
8
6
25
23
32
31
12
15
17
20
13
10
35
27
45
26
32
22
8
18
19
20
248
139
156
221
135
369
135
124
103
161
16
20
14
17
19
28
39
27
26
28
892
795
732
812
707
880
651
646
596
600
不可抗力
その他
50
その他
計
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
第Ⅰ-30図 遊漁船事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
40
(隻)
H18
37
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
操船不適切
37
操船不適切
36
見張り不十
分
36
35
船位不確認
31
気象海象
不注意
30
船体機器整
備不良
28
25
22
22
22
水路調査
不十分
居眠り運航
1
6
10
8
9
8
3
8
4
4
37
36
37
22
36
31
22
22
28
22
9
3
6
2
4
2
4
9
5
3
2
5
1
0
2
0
2
0
1
1
5
1
4
4
8
7
12
8
3
4
0
2
0
2
0
0
1
1
0
1
2
1
1
4
3
0
4
2
1
4
5
2
0
0
4
2
6
3
2
4
機関取扱不良
7
13
4
6
6
5
11
5
6
5
積載不良
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
火気可燃物取扱不良
0
0
1
0
0
1
2
0
1
0
7
6
8
2
10
3
0
5
4
4
16
5
8
11
11
15
11
12
9
8
2
0
0
1
1
0
2
1
7
1
93
80
80
62
94
74
80
76
71
61
見張り不十分
船位不確認
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
22
20
その他の
運航の過誤
機関取扱
不良
15
積載不良
火気可燃物
取扱不良
10
材質構造
不良
その他の運航の過誤
材質構造不良
不可抗力
不可抗力
その他
5
その他
計
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
-16-
第Ⅰ-31図 プレジャーボート事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
250
(隻)
操船不適切
見張り不十
分
見張り不十分
船位不確認
200
186
177
176
164
163
139
気象海象
不注意
船体機器整
備不良
152
150
操船不適切
水路調査
不十分
140
船位不確認
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
75
101
85
106
103
106
96
107
80
101
138
156
143
145
169
132
135
173
159
147
44
28
37
40
25
28
23
24
30
23
94
98
64
106
81
70
88
79
80
69
101
136
133
150
149
167
165
145
127
126
26
40
39
35
32
34
39
44
33
27
5
8
3
3
7
2
7
2
5
9
51
62
64
61
41
91
89
70
68
65
139
140
122
163
164
144
186
177
152
176
居眠り運航
144
122
その他の運航の過誤
100
その他の
運航の過誤
機関取扱不良
機関取扱
不良
積載不良
0
1
2
0
1
2
0
2
2
0
火気可燃物取扱不良
4
3
2
5
6
2
2
7
4
6
69
67
87
70
62
56
28
44
67
53
102
106
105
118
105
205
84
104
107
101
4
7
15
11
18
30
21
34
18
32
852
953
963 1,012
932
935
積載不良
50
火気可燃物
取扱不良
材質構造不良
材質構造
不良
不可抗力
不可抗力
その他
その他
計
901 1,013
963 1,069
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
第Ⅰ-32図 外国船舶の事故隻数及び死者・行方不明者数の推移
(隻)
(人)
事故隻数
300
80
死者・行方不明者数
268
253
260
259
70
250
67
239
238
229
60
216
208
194
200
50
49
41
150
40
30
28
25
24
100
17
19
20
17
50
10
1
0
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
-17-
H24
H25
H26
H27
第Ⅰ-33図 外国船舶事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
160
140
(隻)
H18
126
124
120
109
90
68
58
50
50
52
42
43
H26
H27
124
91
100
109
101
90
乗揚
23
27
29
26
22
13
23
14
22
15
乗揚
転覆
3
1
2
2
2
1
2
1
0
2
転覆
浸水
5
11
5
2
6
4
10
4
6
1
推進器障害
9
4
4
8
4
3
11
12
8
4
舵障害
4
4
5
4
7
5
4
0
6
8
機関故障
43
50
54
68
35
58
42
50
35
52
火災
火災
13
13
12
6
11
15
20
16
23
15
爆発
爆発
1
0
0
0
0
0
1
0
1
0
行方不明
行方不明
0
1
2
1
0
1
0
1
0
0
運航阻害
4
6
6
2
9
3
5
6
1
1
安全阻害
8
12
11
6
15
9
14
12
7
3
その他
2
2
3
4
4
5
6
4
6
3
計
253
260
259
268
239
208
238
229
216
194
舵障害
運航阻害
35
40
H25
139
機関故障
54
H24
126
80
60
H23
推進器障害
100
91
H22
129
浸水
101
100
H21
138
衝突
129
H20
衝突
139
138
H19
安全阻害
35
その他
20
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
第Ⅰ-34図 外国船舶事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
100
(隻)
H18
90
84
89
85
64
60
50
54
52
61
61
39
40
28
32
26
22
20
10
85
54
61
64
65
61
見張り不十
分
見張り不十分
44
50
52
39
34
40
28
32
26
22
5
9
9
12
6
5
10
5
8
4
15
13
8
9
18
6
13
11
8
8
2
8
7
5
6
4
8
4
4
2
3
4
6
2
4
3
5
6
4
1
3
2
3
1
1
1
1
0
0
1
7
9
7
6
11
6
9
16
9
3
25
23
30
40
17
31
32
41
26
25
水路調査
不十分
船位不確認
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
その他の
運航の過誤
機関取扱不良
機関取扱
不良
積載不良
3
2
4
1
2
0
1
1
2
1
火気可燃物取扱不良
2
4
7
4
4
4
4
1
8
2
火気可燃物
取扱不良
材質構造不良
24
29
27
28
18
14
10
6
13
13
材質構造
不良
不可抗力
31
24
25
21
25
17
23
22
23
29
5
8
6
11
8
23
33
20
20
22
253
260
259
268
239
208
238
229
216
194
その他
H20
H21
H22
H23
H24
H25
その他
計
0
H19
H27
89
不可抗力
H18
H26
積載不良
30
H17
H25
68
その他の運航の過誤
44
34
H24
居眠り運航
50
40
H23
75
船体機器整
備不良
65
H22
84
気象海象
不注意
68
H21
操船不適切
75
70
H20
操船不適切
船位不確認
80
H19
H26
-18-
第Ⅰ-35図 総トン数1,000トン以上の事故隻数の割合
(隻)
100%
90%
外 国 船 舶
80%
70%
202隻
193隻
60%
201隻
157隻
191隻
218隻
181隻
177隻
43隻
48隻
H24
H25
159隻
157隻
53隻
57隻
H26
H27
50%
40%
30%
20%
76隻
60隻
10%
日 本 船 舶
73隻
51隻
52隻
61隻
0%
H18
H19
H20
H21
H22
H23
第Ⅰ-36図 日本船舶・外国船舶事故の事故種類別発生状況比較(平成27年)
1000トン未満
日本船舶
1886隻
497
外国船舶
37隻
10
93
149
245
52 3
297
22
154
35
212
123
4
2
1000トン以上
日本船舶
57隻
1
外国船舶
157隻
13
80
0%
衝突
10%
乗揚
20%
転覆
浸水
30%
推進器障害
2
3
33
40%
舵障害
50%
機関故障
-19-
11 1
1
6
1
70%
行方不明
13
80%
運航阻害
1
6
39
6
60%
火災
2
3
1
2
13
2
3
90%
安全阻害
2
3
100%
その他
第Ⅰ-37図 日本船舶・外国船舶事故の原因別発生状況比較(平成27年)
1000トン未満
日本船舶
1886隻
399
213
110
54
175
217
98
76
48
67
303
98
6
22
外国船舶
37隻
2
6
3
1000トン以上
日本船舶
57隻
2
3
8
16
外国船舶
157隻
0%
10%
4
16
58
20%
30%
40%
6
1
3
1
3
50%
6
12
4
12
17
1
7
3
2
8
2
1
1
60%
15
26
11
70%
80%
90%
100%
操船不適切
見張り不十分
船位不確認
気象海象不注意
船体機器整備不良
水路調査不十分
居眠り運航
その他の運航の過誤
機関取扱不良
積載不良
火気可燃物取扱不良
材質構造不良
不可抗力
その他
第Ⅰ-38図 ふくそう海域(東京湾、伊勢湾、瀬戸内海及び関門海峡)における事故発生状況(平成27年)
東京湾
114隻
29
伊勢湾
59隻
6
10
瀬戸内海
587隻
85
2
2
10
33
21
関門海峡
50隻
4
4
55
1
93
3
23
0%
10%
3
20%
30%
40%
貨物船
タンカー
旅客船
50%
漁船
-20-
4
14
31
5
304
48
2
60%
遊漁船
14
70%
プレジャーボート
4
80%
その他
90%
100%
第Ⅱ-1表 乗船中の事故及び海浜事故発生状況の前年との比較
1.総数
乗船中の事故
マリンレジャーに関する
海浜事故
マリンレジャー以外の
海浜事故
小計
計
平成27年
死者・行方
不明者
938
803
事故者
海
浜
事
故
3.マリンレジャーに関する海浜事故
(単位:人)
平成26年
増減
事故者
死者・行方
不明者
事故者
死者・行方
不明者
213
867
197
△ 71
△ 16
255
810
267
7
12
平成27年
事故者
事故者
死者・行方
不明者
遊泳中
276
99
301
110
25
11
釣り中
273
99
258
92
△ 15
△7
△2
687
956
644
△ 45
△ 43
磯遊び中
67
37
66
35
△1
1,766
911
△ 38
△ 31
サーフィン中
51
5
74
10
23
5
2,742
1,155
2,633
1,108 △ 109
△ 47
ボードセーリング中
28
1
12
0
△ 16
△1
スキューバダイビング中
40
11
32
11
△8
0
ウェイクボード中
21
0
8
0
△ 13
0
被引浮体遊具使用中
23
0
32
0
9
0
その他
24
3
27
9
3
6
803
255
810
267
7
12
(単位:人)
平成27年
増減
計
死者・行方
不明者
事故者
死者・行方
不明者
事故者
死者・行方
不明者
海中転落
194
118
150
87
△ 44
△ 31
負傷
463
29
448
18
△ 15
△ 11
病気
245
54
239
77
△6
23
中毒
10
0
9
1
△1
1
自殺
13
10
12
10
△1
その他
13
2
9
4
△4
938
213
867
197
△ 22
△ 16
4.マリンレジャー以外の海浜事故
(単位:人)
平成26年
平成27年
1.乗船中の事故
(単位:人)
平成26年
事故者計
当庁救助
以外救助
平成27年
死者・行方
不明者
事故者
死者・行方
不明者
事故者
死者・行方
不明者
岸壁等からの海中転落
351
212
348
200
△3
△ 12
0
自殺
550
428
477
373
△ 73
△ 55
2
その他
100
47
131
71
31
24
1,001
687
956
644
△ 45
△ 43
計
(単位:人)
平成26年
867
△ 71
160
147
△ 13
182
162
△ 20
計
342
309
△ 33
事故者計
当庁救助
救
助
以外救助
計
平成27年
増減
1,001
956
△ 45
18
21
3
240
248
8
258
269
11
自力救助
383
361
△ 22
自力救助
56
43
△ 13
死者・行方不明者
213
197
△ 16
死者・行方不明者
687
644
△ 43
当庁関与
391
307
△ 84
当庁関与
480
433
△ 47
2.マリンレジャーに関する海浜事故
(単位:人)
平成26年
救
助
3.マリンレジャー以外の海浜事故
増減
938
以外救助
平成27年
4.洋上救急実績
増減
平成25年
803
810
7
70
53
△ 17
372
388
16
計
442
441
△1
△4
自力救助
106
102
死者・行方不明者
255
267
12
当庁関与
380
326
△ 54
増減
事故者
第Ⅱ-2表 乗船中の事故及び海浜事故救助状況の前年との比較
当庁救助
死者・行方
不明者
942
平成26年
事故者計
事故者
1,804
事故者
救
助
増減
死者・行方
不明者
1,001
2.乗船中の事故
計
(単位:人)
平成26年
平成27年
平成26年
出動件数(件)
16
25
18
傷病者(人)
16
25
18
医師・看護師等(人)
26
49
31
-21-
第Ⅱ-3表 船舶種類別・事故内容別乗船中の事故発生状況(平成27年)
海中転落
負傷
死者・行方
不明者
事故者
事故者
病気
死者・行方
不明者
中毒
死者・行方
不明者
事故者
自殺
死者・行方
不明者
事故者
死者・行方
不明者
事故者
(単位:人)
計
その他
死者・行方
不明者
事故者
事故者
死者・行方
不明者
貨物船
6
5
86
6
48
5
1
1
1
1
1
1
143
19
タンカー
3
1
16
0
24
4
0
0
0
0
0
0
43
5
旅客船
12
6
37
0
40
8
0
0
10
8
0
0
99
22
作業船
5
4
18
0
5
5
0
0
0
0
0
0
28
9
72
48
185
9
88
40
7
0
0
0
3
3
355
100
漁船
遊漁船
7
3
14
0
9
4
0
0
0
0
0
0
30
7
33
10
55
1
8
5
0
0
0
0
5
0
101
16
(0)
(29)
(1)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(3)
(0)
(32)
(1)
12
10
37
2
17
6
1
0
1
1
0
0
68
19
150
87
448
18
239
77
9
1
12
10
9
4
867
197
プレジャーボート
うち水上オートバイ
その他
計
第Ⅱ-1図 乗船中の事故者数及び死者・行方不明者数の推移
(人)
1200
1000
971
989
14
2
14
90 990
64
事故者数
977
32
10
92
38
944
死者・行方不明者数
939
960
938
855
2
867
0
800
600
400
298
239
263
279
259
228
228
219
213
H25
H26
197
200
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
-22-
H24
H27
第Ⅱ-2図 乗船中の事故種類別発生状況の推移
600
(人)
500
14
2
14
90
64
493
32
10
92
38
468
435
464
453
443
463
448
447
2
0
398
海中転落
400
負傷
病気
288
300
243
251
中毒
275
267
255
245
241
自殺
239
225
その他
200
217
204
197
194
183
175
177
173
150
147
100
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
第Ⅱ-3図 海中転落者のライフジャケット着用率及び死亡率
ライフジャケット着用率
死亡率(平成27年)
漁船
90%
ライフジャケット着用者
79
80%
14
76
90
70
2
14
10
13人
22%
74
64
38
68
70%
60%
54
50
50%
47
44
45人
78%
54
49
37
57人
51%
58人
2
ライフジャケット着用者
34
30%
0
16人
24%
24
20
192人
20%
66人
漁船
プレジャーボート等
10%
50人
76%
184人
96%
一般船舶
合計
ライフジャケット着用者
0%
H23
H24
H25
H26
54人
49%
ライフジャケット非着用者
8人
4%
31
22
111人
プレジャーボート等
42
42
40%
56
ライフジャケット非着用者
H27
ライフジャケット非着用者
一般船舶
※ 船舶事故による海中転落者を含む。
2人
13%
15人
13人
87%
-23-
29人
60%
生存者
死者・行方不明者
48人
19人
40%
第Ⅱ-4図 海中転落者発生状況の推移
(人)
140
125
14
2
14
90
64
122
32
10
92
38
120
103
104
100
100
87
2
91
90
貨物船
0
タンカー
86
旅客船
80
72
漁船
遊漁船
60
44
46
プレジャー
ボート
45
40
39
36
40
その他
35
33
31
25
20
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
第Ⅱ-5図 マリンレジャーに関する海浜事故による事故者数及び死者・行方不明者数の推移
1000
(人)
921
900
881
912
14
2
14
事故者数
922
32
死者・行方不明者数
10
846
90
64
842
92
857
38
800
810
803
759
2
700
0
600
500
400
318
326
302
296
312
300
272
280
H24
H25
255
234
267
200
100
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
-24-
H26
H27
第Ⅱ-6図 マリンレジャーに関する海浜事故種類別発生状況の推移
350
(人)
331
329
319
2
14
332
302
14
303
319
300
90
32
64
10
92
301
299
284
38
278
274
273
273
292
266
遊泳中
276
269
250
2 258
0
釣り中
240
磯遊び中
200
サーフィン中
ボードセーリング中
150
スキューバダイビング中
ウェイクボード中
被引浮体遊具
使用中
その他
100
50
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
第Ⅱ-7図 マリンレジャーに関する海浜事故の年齢層別構成
遊泳中
80
サーフィン中
(人)
30
スキューバダイビング中
(人)
15
最近5年間
68.4 69
70
H27年
25
最近5年間
最近5年間
H27年
H27年
25
60
11
56.6
10.2
52
20
50
45
43
39
37
40
2
37.2
15.6 16
17
9.4
16
7.2
14
22 23
14
10
9
20
32
5
5.2
10
4
3
5.4
5
10
3.4 3
30歳代
40歳代
90
0
64
0
50歳代 60歳以上
1
1.8 2
0.6 1
0
20歳代
7
6
30
10歳未満 10歳代
10.2
10
18
15
33.2
30.8 30
10歳未満 10歳代
釣り中
120
(人)
92
0
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代 60歳以上
1
0
10歳未満 10歳代
ボードセーリング中
(人)
113.6114
15
38
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代 60歳以上
被引浮体遊具使用中
(人)
25
最近5年間
最近5年間
H27年
H27年
100
(人)
最近5年間
22
H27年
20
80
10
14.4
15
60
52
39.4
40
35.2
5.8
5
32
25.4
7
7
4
6.4
3
1.8 2
1.8
9
10
4
22
21
20
6.2
38.6
10
2
2.2
4
4
4
2
1
0
0
0
0.4 0
0
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代 60歳以上
0.6
0.4 0
40歳代
50歳代 60歳以上
0.4 0
0
0
10歳未満 10歳代
5
10歳未満 10歳代
20歳代
30歳代
-25-
40歳代
50歳代 60歳以上
10歳未満 10歳代
20歳代
30歳代
第Ⅱ-8図 マリンレジャーに関する海浜事故の月別構成
遊泳中
160
サーフィン中
(人)
25
146
142.8
最近5年間
H27
140
スキューバダイビング中
(人)
10
最近5年間
(人)
最近5年間
22
H27
H27
20
7.8
8
120
7
7
101
100
2
6
13
80
5.4
5
11
10.6
5
20
6.6 5
4
0.8 2 1.2 0 0.6 1 2.2
5
2月
3月
4月
5月
1 1
6月
7月
8月
1月
2月
5
2
2
4
2.4
2
(人)
0
5
1
1
1.6
0.6
3月
64
0
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
1月
2月
3月
92
4月
31.4
30
6月
38
7月
8月
9月
10月 11月 12月
(人)
最近5年間
最近5年間
H27 4.4
H27
27
25
4
29
5月
被引浮体遊具使用中
(人)
最近5年間
31.4
2
1.8
1.4
1
ボードセーリング中
30
3
3
2.4
3
釣り中
33
32.4
3.8
10
3.4
3
0
90
9月 10月 11月 12月
H27
3.6
32
5.6 6
4
2.8
2.2
1
2.8 2 3.2 5 0.6
0
0
1月
4
2.4
13 11
4
14
40
24
20.6
4
9.6
14 10
60
40
6
14.6
15
90.8
27
3.2
24
21.4
20
19
18
21 21
20.2
19
24
23.2
22.6
21
20
3
3
15.2
19.2
15
2.2
16.4
2
15.4
13.6
2
13
2
2
1.8
1.6
1.6
1.6
10
1.4
10
1.2
10
1
1
1
1
1
1
4.2
5
0.4
0.4
0.2
0
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
0.4
0
0.4
2
2
3
0
0
0.2
0
0
1月
0.2
1.4
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
1月
10月 11月 12月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
第Ⅱ-9図 マリンレジャーに関する海浜事故の曜日別構成
遊泳中
100
サーフィン中
(人)
25
スキューバダイビング中
(人)
最近5年間
20
(人)
最近5年間
H27
最近5年間
H27
80 82
20
H27
20.2
20
80
15
14
15
60
12
15
46
41.6
40
10
34.6
26.8
11.8
11
41
40
10.4
2
50.4 50
26.4
14
25.4 26
7.8
9
14
6
22
16
20
7
6
5.2
5.4
6
4.2
5
15.2
10
9
4.8
4.6
32
6
10
5
5
3.8
3
3.2 3
2.8
3.8
3.6
3
2
1
0
月
火
水
木
金
土
日
休日(再
90
掲)
0
月
0
64
火
水
釣り中
80
木
金
土
日
休日(再
掲)
月
92
火
ボードセーリング中
(人)
25
75
最近5年間
63
60
56
木
金
38
土
日
20
(人)
最近5年間
最近5年間
H27
H27
17
20
58
15
11.8
15
40
10
34 35
26.4
29
29
23.4
10
28.2
25.2 24
6
7.4
20
20
12
5
3.2
0.6
0
1
1
1.2 1
3
3
水
木
金
土
日
休日(再
掲)
2.2
2.2 2
4
2.6
2
1
0
0
0.6
0
0.6
0.2 0
0
0
火
4
4
3.2
2
4.8
5
5.2
15.2
月
休日(再
掲)
被引浮体遊具使用中
(人)
H27
水
月
火
水
木
-26-
金
土
日
休日(再
掲)
月
火
水
木
金
土
日
休日(再
掲)
第Ⅱ-10図 マリンレジャーに関する釣り中の海中転落者のライフジャケット着用率及び死亡率
海中転落者数とライフジャケット着用率
死亡率(平成27年)
(人)
250
50%
205
14
2
14
90204
64
40%
ライフジャケット着用者
32
92
190
200
189
10人
28%
168
30%
23
19
18
68人
44%
36人
150
26
20%
ライフジャケット非着用者
153人
85人
56%
26人
72%
19
100
10%
50
生存者
死者・行方不明者
0%
0
H23
H24
H25
H26
H27
第Ⅱ-11図 マリンレジャーに関する海浜事故の内容別事故内容(平成27年)
人身その他
1人
1%
病気
9人
3%
帰還不能
48人
19%
負傷
7人
3%
帰還不能
78人
25%
負傷
21人
7%
病気
5人
2%
遊泳中
298人
溺水
192人
64%
帰還不能
31人
42%
釣り中
258人
溺水
9人
3%
サーフィン中
74人
海中転落
189人
73%
負傷
30人
41%
病気
3人
4%
負傷
1人
8%
帰還不能
2人
6%
病気
10人
31%
ボードセーリング中
12人
帰還不能
11人
92%
溺水
10人
13%
溺水 その他
1人
1人
1%
1%
スキューバ
ダイビング中
32人
負傷
1人
3%
溺水
19人
60%
被引浮体遊具
使用中
30人
負傷
30人
98%
-27-
第Ⅱ-12図 マリンレジャーに関する海浜事故の内容別事故原因(平成27年)
遊泳中
気象・海象
無視
12人
24%
健康状態に
対する不注意
16人
14
5%
90
気象・海象
不注意
29人
10%
釣り中
14
32
64
他人の過失
不可抗力 92
22人
15人
7%
5%
原因不明
31人
10%
周辺環境に
対する不注意
35人
12%
自己の過失
224人
75%
知識・技能
不足
31人
10%
実施中の
活動に対する
不注意
41人
14%
気象・海象
不注意
2
47人
18%
その他
8人
3%
原因不明
13人
5%
気象・海象
無視
1人
2%
実施中の
活動に対する
不注意
5人
10%
その他
1人
1%
気象・海象
不注意
6人
12%
実施中の
活動に対する
不注意
85人
33%
被引浮体遊具使用中
その他
1人
知識・技能
不足
9人
32%
る
不注意
4人
13%
自己の過失
27人
96%
自己の過失
23人
74%
健康状態に
対する不注
意
3人
10%
気象・海象
不注意
13人
46%
周辺環境に
対する不注
意, 2人, 6%
知識・技能
不足
3人
10%
3%
周辺環境に 気象・海象
対する不注
不注意
意, 2人, 6%
1人
他人の過失
器具・装備
3%
1人 不可抗力
の不備
3人
3%
1人
10%
3%
原因不明
2人
実施中の
7%
活動に対す
その他
3人
11%
原因不明
2人
4%
知識・技能
不足
25人
49%
スキューバダイビング中
不可抗力
1人
4%
不可抗力
3人
6%
自己の過失
37人
72%
周辺環境に
対する不注意
71人
28%
無謀な行為
53人
18%
他人の過失
9人
17%
0
自己の過失
226人
88%
ボードセーリング中
実施中の
活動に対する
不注意
2人
7%
サーフィン中
知識・技能
健康状態に
その他
不足
対する不注意
4人
1人 1%
3人
2%
無謀な行為
1%
9人
他人の過失
4%
気象・海象
6人
不可抗力
無視
2%
11人
6人
4%
2%
その他
7人
2%
実施中の
活動に対す
る
不注意
10人
31%
知識・技能
不足
11人
36%
他人の過失
16人
50%
自己の過失
15人
47%
不可抗力, 1
人, 3%
【過失の種類】
気象・海象無視・・・活動が困難な荒天化であることを知りつつ、活動を強行した場合
気象・海象不注意・・・気象・海象の判断の誤り又は気象警報に対する無関心等注意を払っていなかった場合
無謀な行為・・・社会通念上活動が困難であると認められる状況であることを知りつつ活動を強行した場合
知識・技能不足・・・活動を安全に行うために必要とされる知識や技術等を十分に習得していなかった場合
実施中の活動に対する不注意・・・活動中の考え事、脇見等、実施している活動に集中していなかった場合
周辺環境に対する不注意・・・地形の把握等、周辺環境に注意を払っていなかった場合
健康状態に対する不注意・・・健康管理を怠ったことによる過労、病気等自己の健康状態に注意を払っていなかった場合
器具・装備の不備・・・当該活動の事故防止のために必要とされる器具、装備等を備えていなかった場合
第Ⅱ-13図 マリンレジャー以外の海浜事故による事故者数及び死者・行方不明者数の推移
(人)
1400
事故者数
死者・行方不明者数
1200
90
1,085
2
14
14
1,106
64
32
1,168
92
1,110
10
38
1,090
1,046
1,060
1,007
1,001
2
1000
801
800
746
752
776
0
956
800
768
741
687
666
644
600
400
200
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
-28-
H24
H25
H26
H27
第Ⅱ-14図 マリンレジャー以外の海浜事故種類別発生状況の推移
自殺
800
岸壁等からの海中転落
14
700
648
646
646
90
その他
2
14
64
682
653
32
10
92
38
603
600
570
550
528
2
0
477
500
380
400
346
339
344
374
351
326
318
160
161
303
348
300
200
98
97
H18
H19
114
113
H20
H21
107
116
H24
H25
131
100
100
0
H22
H23
-29-
H26
H27
平成27年度
通航船舶実態調査結果
平成27年度
通航船舶実態調査箇所と通航船舶隻数
備讃瀬戸西部
546隻
来島海峡
439隻
備讃瀬戸東部
519隻
浦賀水道
上関海峡
514隻
174隻
早鞆瀬戸
伊豆大島西方
429隻
147隻
伊良湖水道
明石海峡
平戸瀬戸
757隻
49隻
*上段は調査海域名、下段の数字は通航船舶隻数(一日平均)
427隻
ふくそう海域における各年度別の船舶通航量の推移(1日平均)
0
1,000
2,000
平成18年度
2,768
平成19年度
2,849
平成20年度
平成21年度
3,000
4,000
632
578
638
2,619
710
2,324
735
596
平成22年度
2,221
661
351
平成23年度
2,219
654
328
平成24年度
2,131
704
平成25年度
2,160
平成26年度
平成27年度
4,024
791
3,800
284
701
3,820
689
286
706
3,841
2,113
712
258 558
3,641
2,066
718
269
578
3,631
タンカー
4,557
4,296
854
599
貨物船等
旅客船等
4,819
736
726
383
4,790
812
502
(隻)
6,000
5,000
漁船
計
※ 「貨物船等」とは、貨物船、えい航船、押航船及びその他(巡視船、自衛艦、独航えい・押航船等)をいい、「旅客船
等」とは旅客船、カーフェリー、水中翼船及びエアクッション船をいう。
ふくそう海域における各年度別の船舶通航量の推移(1日平均)
(隻)
0
浦
賀
水
道
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
伊
良
湖
水
道
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
明
石
海
峡
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
備
讃
瀬
戸
東
部
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
備
讃
瀬
戸
西
部
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
来
島
海
峡
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
関
門
海
峡
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
200
400
273
281
253
241
212
217
198
196
171
208
316
800
1,000
1,200
226
41 2
542
328
47 2
658
229
52 2
536
302
63 3
609
374
44 1
631
214
59 3
493
333
63 1
595
155
71 3
425
73 1 102
347
149
69 1
427
83
404
426
399
414
375
380
347
342
311
326
92
100
402
381
360
375
353
369
261
600
93 1 66
585
125
9 50 570
99 728 529
107 106 479
126
1418 492
10 400
101 10
138
12 50 528
132
15 45 520
146
9 44 554
131
11 43 514
425
386
395
356
334
279
328
328
355
329
69
74
80
81
79
508
512
507
421
460
386
341
354
281
306
362
354
79
131
174
172
176
171
176
158
89
95
90
106
107
108
102
188
221
293
252
241
207
289
貨物船等
728
761
783
757
851
21 817
204
6 845
227
3 849
189
165
108 24 711
134
113 22 644
117
108 9 614
112
73 10 542
101
71 31 545
103
58 37 509
107
58 28 519
84
100
150
113
115
45
694
85
44 64
653
127
37 81
631
109
35 30 515
127
3310 431
113
33 33 533
140
32 45 498
96
29 42 473
120
33 68
583
105
37 50 546
174
97
135
324
86
69
123
372
650
162
71
98
306
637
171
70
85
273
599
90
65
90
291
536
120
72
73
247
512
58 55 19 410
278
123
68 52
266
509
85
44 47 452
276
113
56
186
84
439
413
412
373
383
346
361
339
347
285
294
832
863
825
840
828
730
119
20 38 590
123
1530 580
119 11 47 550
121 1128 543
86 525 462
123 1125 520
119 523 486
921 518
141
104 519 413
114 417 429
タンカー
旅客船等
漁船
計
※ 「貨物船等」とは、貨物船、えい航船、押航船及びその他(巡視船、自衛艦、独航えい・押航船等)をいい、「旅客船等」とは旅客船、カーフェ
リー、水中翼船及びエアクッション船をいう。
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