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ピロキシー
酸・アルカリではない新しいメカニズム 超性洗剤? ピロキシー 前回ご案内しました、バイオボウル、エコライザー、そして弊社のトイレ用中性洗剤の 定番であるNABC(ナバック)はお陰様をもちまして、JR関連の会社様でも、或いはそ の他のビルメンテナンス様にも昨年は大変ご愛顧を頂き、特にバイオボウルは前年比 250% に迫る勢いで、大変有難く今後も更に力強くご紹介をしていこうと思っております。 さて、今年私どもがバイオボウルとともに最も期待している洗剤が今回ご紹介をさせて 頂くする「ピロキシー」です。これまで環境問題を重視する企業では使われ始めていましたが、 昨年の暮頃からその汚れ落ちの良さ、使い勝手の良さなどから火が付き始めた洗剤です。 どのような洗剤かを述べて行きましょう。 「ピロキシー」は非常に説明のしづらい洗剤です。従来の「中性洗剤」「万能洗剤」「酸 性洗剤」といったくくり方ができません。実に守備範囲が広いのです。酸性洗剤が必要な 場所(トイレ、風呂場など)にも使えますし、また中性洗剤としても使用できます。万能洗剤 と同じように、しかもノンリンスで使用できます。(二度拭きがいりません。)カーペット にも使用できます。ガラスクリーナーとしても使用でき、大理石など耐酸性のない場所以 外の水拭き可能な所なら、殆ど全ての場所に使用可能なのです。しかも米国環境基準で最 も厳しい(世界的にも厳しい)グリーンシールを取得しています。 1 本であらゆる場所に使えますので、多くのホテル清掃にも使用され始めました。メンテナ ンス会社でも汚れ落ちが良く、安全性が高く、教育化、システム化が楽なので使用される ようになりました。厨房から出る油汚れを良く落とすことから、商業施設やフード市場で も使用され始めております。定期清掃をなさる業者の方にも作業効率アップの面から(リン スが不要で、ワックスを傷めないため)ご使用頂いております。 弊社では「洗剤の使用法」といった講習会も行っておりますが、このピロキシーは講習 会では一番最後に少し説明するのに留めています。従来の洗剤の説明では「酸性洗剤」「中 性洗剤」「万能洗剤」の必要な場所と、その理由を説明することが基本でした。例えば、殆 どの汚れは中性からアルカリサイドで取れる事、尿石はカルシウム(アルカリ性)なので 酸が必要である事などです。しかしこうした界面活性剤の力のみを利用した説明では「ピ ロキシー」は当てはまらないので、返って混乱を招いてしまうからです。 「ピロキシー」は全く新しいタイプの洗剤なのです。 (従来の洗剤の説明) 汚れの分布 ●酸サイドで落ちる汚れ(小) ●アルカリサイドで落ちる汚れ(大) 洗剤の使い分け ・酸性洗剤:トイレ、バスタブ、金属の錆落とし ・中性洗剤:軽い汚れ(どちらかと言うと日常清掃向き) ・万能洗剤:ひどい汚れ(どちらかと言うと定期清掃向き) 【ピロキシー】 新しいメカニズム ピロキシーが誕生した背景には米国の激しい環境規制があります。現在不動産業界、 メンテナンス業界では、米国は我が国よりも厳しい環境対応が迫られています。こうした 背景から、洗剤メーカーにとっても従来の対処方法では対応が難しくなり、却って洗剤が 大きく進歩しました。今まで比較的自由に使用できた界面活性剤や溶剤が使いにくくなっ て、環境対応の界面活性剤は効き目に問題があったのです。そこでハイブリッド型の洗剤が登 場しました。バイオ洗剤もその一つです。ピロキシーは過酸化水素配合のハイブリッド洗 剤です。過酸化水素の汚れを浮かす力と有機物を分解する力を利用し、スパルタンケミカ ル社が独自に開発するとともに、専売権を抑えている幾種類もの優れた環境対応界面活性 剤を組み合わせているため、他社に類のない極めてユニークな洗剤が誕生したのです。 過酸化水素が汚れを浮かせて、分解します。その上で、マイルドで優秀な界面活性剤が 汚れを取り去ります。こうしたメカニズムのため、酸・アルカリといった従来の垣根を取 り払う事に成功したのです。従って、酸性・中性・アルカリ性など、汚れによって洗剤を 使い分ける必要性がなくなり、1 本で様々な汚れに対処でき幅広い用途が可能になりました。 ピロキシーの汚れを落とすメカニズム 「従来」⇒界面活性剤の力で汚れを落とす ・酸で落ちる汚れ →酸性洗剤 ・中性洗剤で落ちる汚れ →中性洗剤 ・アルカリで落ちる汚れ →万能洗剤 ピロキシー ● 汚れ→ 『過酸化水素が汚れを浮かす・過酸化水素が汚れを分解する』 『環境対応界面活性剤が汚れを取り去る』 ⇒幅広い用途・環境配慮・安全性向上・作業性向上 ピロキシーの用途 ピロキシーの用途と希釈倍率を、以下にご説明いたします。 トイレ、バスタブ 万能、床 カーペット ガラス 1:10 1:10∼64 1:64 1:128 さて、ピロキシーをご使用に当たっては、できれば今まで中性洗剤をお使いになってい た場所から始めて頂くと、従来の洗剤との違いが良くおわかりになると思います。 ピロキシー1:64 倍希釈液を、従来中性洗剤をお使いだった場所で使用します。床、車内 清掃、水拭きをしていた場所などにお使い下さい。リンス拭きの必要はありません。1 度拭 きで結構です。汚れ落ちと使い勝手の良さに驚かれることでしょう。 その後、様々な場所での使用にトライしてみてください。 用途の広さが実感でき、洗剤の使い分けが必要でなくなりますので作業者教育も楽になり ます。上記の用途イラストを参考にされると希釈倍率の基準がわかりやすいと思います。 ひどい汚れには 1:10 倍希釈で、普通の汚れは 1:64 倍希釈で、ガラス清掃には1:128 倍希釈で、と覚えれば簡単です。床で使用する場合は、最近はやりのマイクロモップ(下記 写真①)と組み合わせて使用すると、一寸した定期清掃なみに綺麗になります。自動洗浄機 を使用したらさらにきれいに、効率もアップするでしょう。(写真②) その他の場所ではマイクロクロスを同時に使用すると作業性がさらに向上します。 写真① 写真 写真② マイクロモップセット ピロキシー 128 倍液を 自動洗浄機で水拭き さらに、ピロキシーは過酸化水素が除菌効果も持っていますので、衛生性が向上します。 また、過酸化水素はアンモニアを分解しますので、トイレの床に使用した場合、バイオ程で はありませんがアンモニア臭を除去します。その上、目地の黒ずみを少しずつ改良するな ど、様々な効果を持っています。また、ピロキシーはカーペットにも使用できます。わざ わざカーペット用洗剤を用意する必要がなくなって便利です。カーペットの汚れにスプレ ーし、ブラシなどで擦ってから、水拭きをすれば OK です。 希釈方法として、 ① ② ①自動希釈器(水道水と直結) ②希釈ポンプとポリタンク 希釈器が設置できない場合は上の写真の希釈タンク(9.5 ㍑、19 ㍑)を利用すると便利 です。専用の希釈ポンプ(1回押すと30cc)を使用すると簡単に希釈できます。 ピロキシーは泡でシュワシュワ落とす洗剤で、水切れも良く、掃除が楽しくなる洗剤です。 しかも上記のようにグリーンシールを取得していますので、安全性がきちんと証明されて います。皆様も是非ご使用下さい。