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放射線診断科 - Osaka University
Osaka University Hospital 放射線診断科 1.スタッフ 科長(兼)教授 造影検査の施行及び読影診断を毎日行っている。紹介 富山 患者における他院画像の読影も行っている。各科から 憲幸 その他、准教授 1 名、講師 3 名、助教 8 名、医員 15 の読影コンサルトには随時対応している。 IVR では、血管系 IVR は月曜~金曜まで毎日、非血 名(助教は特任を含む。) 管系 IVR は火曜と金曜に行っている。また救急疾患の 2.診療内容 場合は、休日・夜間を問わずオンコール体制により緊 当科では主に画像診断及び IVR(Interventional 急 IVR に随時対応している。 Radiology)の診療を担当している。 画像診断では、放射線部撮影部門における一般 X (3) 病棟体制・カンファレンス 線撮影(胸部、腹部、骨・関節部、乳房)や、CT、MRI、 外科系、内科系の各科カンファレンスに参加し、画 超音波及び特殊造影検査(消化管、尿路、胆道、脊髄、 像診断のコンサルトに対応している。IVR カンファレ 血管カテーテル)について検査施行及び読影診断レポ ンスは火曜夕方に行っている。特に、肝癌治療につい ートの作成を行っている。CT・MRI においては診療各 ては毎週月曜に消化器内科・外科と、末梢血管治療に 科の依頼内容をもとに、個々の疾患や経過に最適な方 ついては毎月老年・高血圧内科と合同カンファレンス 法で撮影を実施し、診療に有用な画像情報を提供して を開いている。また、毎月最終木曜に関連各科を集め いる。特に、最近の CT、MRI 診断装置、造影剤及び画 て血管腫・血管奇形カンファレンス(OUVAC)を主催 像処理技術の進歩は目覚しく、高分解能撮影や造影剤 している。 を用いた多時相撮影、三次元立体画像(血管・管腔表 示、多断面表示)、臓器特異性 MRI 造影剤(主に肝臓) 4.診療実績 を用いた形態機能診断など、全身のあらゆる領域の診 平 成 27 年 度 に お け る 読 影 レ ポ ー ト 件 数 は CT: 断及び治療計画・治療後評価に役立っている。平成 46,172 件、MRI:11,458 件、一般撮影:25,123 件となっ 27 年度は CT 装置が更新され、最新の機能を用いてよ ている。 り低被曝で検査が可能となっている。現在は MRI 4 *放射線部における検査実績については、放射線部診 台(3T 装置:3 台、1.5T 装置:1 台)、CT 装置 4 台 (64 列 CT:2 台、320 列 CT:2 台)、血管造影装置 4 療実績参照。 *IVR については、IVR センターの診療実績参照。 台で検査を施行している。マルチスライス CT では被 曝量の増加が問題となっているが、近年では逐次近似 5.その他 法と呼ばれる画像再構成法が開発され、CT 被曝の低 (1) 倫理委員会への申請事項 減化が行われている。当科では、①脳神経(脳・脊髄、 ・凍結療法における凍結範囲予測ソフトウェア(XperGuid 骨軟部)、②胸部(頸部、呼吸器、心・大血管、乳腺)、 ③腹部・IVR(消化器、泌尿生殖器、四肢血管)の各 Ablation)の有用性に関する検討 ・球状塞栓物質を使用した肝動脈化学塞栓術(TACE)の当 グループに分かれて診療を行っており、専門性の高い 情報提供や臨床研究を行っている。 院における成績 ・腹部骨盤 MRI における b 値の異なる仮想の拡散強調画 像の有用性に関する検討(番号15156) 3.診療体制 ・多機能画像(Multi-parametric image)を用いた脳腫瘍 の病態評価 (1) 放射線診断科外来(表 1) 月曜・木曜に、院内各科や他院から紹介された IVR ・腹部 CT における造影効果と被験者の体格に関する検討 外来患者の診察を行っている。各診療科の入院患者に ・腹部骨盤 MRI における拡散尖度画像および IVIM の検討 ついては、病院情報端末(HIS)を通して随時 IVR の ・腹部 CT における造影効果と被験者の体格に関する検討 依頼に対応している。 ・腹部骨盤 MRI における拡散尖度画像および IVIM の検討 ・内臓動脈瘤の動脈塞栓術における国際的レジストリ 研究 (2) 放射線部における診療体制 画像診断では、一般撮影、CT、MRI、超音波、各種 - 82 - 放射線診断科 ・ハイドロゲル・コイル(AZUR)による肺動静脈奇形 (2) 諸学会の認定施設、専門医の数 日本医学放射線学会総合修練機関 塞栓治療の後方視的研究 ・計算解剖モデルを用いた肝コンピュータ支援診断シ ステム開発 日本医学放射線学会診断専門医 20 名 日本医学放射線学会研修指導医 10 名 ・拡散強調 MRI による前立腺癌診断法 日本 IVR 学会専門医修練認定施設 ・画像による肝線維化評価:MR エラストグラフィと 日本 IVR 学会専門医 Acoustic Radiation Force Impulse(ARFI)の比較 5名 日本乳がん検診精度管理中央機構 マンモグラフィー読影医 ・3 次元グラジエントエコーT1 強調 MRI の撮像短時間 日本がん治療認定医機構 化 - k 空間サンプリング法の工夫 癌治療認定医 ・CT 画像形態分析による肝線維化評価 表1 IVR 外来スケジュール 月 初診・再診 ○ - 83 - 火 水 木 ○ 金 4名 3名