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フィールドプロパティ
3-7 フィールド プロパティ フィールドのデータ型に応じて設定できるサイズや書式などの属性を「フィールド プロパティ」 といいます。適切なフィールド プロパティを設定することによって、入力の効率を高めたり、 誤ったデータの入力を防いだりすることができます。 3-7では、フィールド プロパティを設定する方法を学習します。 設定するフィールド プロパティの確認 ここでは、設定するプロパティを確認しておきましょう。 フィールド サイズの設定 ○月○日の形式で表示(書式)、 あらかじめ今日の日付を表示(既定値) 整数値のみ入力可 フィールド サイズの設定 「商品管理」データベースでは、仕入先IDを4桁の英数字で管理しています。「仕入先ID」フィールドに4文字以上入力でき ないように設定します。また、 「在庫数」フィールドのフィールド サイズを整数型に設定しましょう。 このような設定は[フィールドサイズ]プロパティで行います。 「T01_商品マスタ」テーブルの以下のフィールドのフィー ルドサイズを次にように設定してみましょう。 フィールド名 仕入先ID 在庫数 フィールドサイズ 4 整数型 1 「T01_商品マスタ」テーブルをデザイン ビューで表示する。 2 「仕入先ID」フィールドの行にカーソル を移動する。 「仕入先ID」フィールドのフィールド プロパ ティがウィンドウ下方に表示されます。 3 [フィールドサイズ]プロパティに「4」 と入力する。 50 3-7 フィールド プロパティ 4 「在庫数」フィールドの行にカーソルを 移動する。 5 [フィールドサイズ]プロパティをクリ ック。 6 [フィールドサイズ]プロパティの 7 [上書き保存]ボタンをクリック。 Chapter3 をクリックし、[整数型]をクリック。 テーブル 警告のメッセージが表示されます。 8 [はい]をクリック。 ●[フィールドサイズ]プロパティ テキスト型、数値型、オートナンバー型では、フィールドサイズを指定することでフィールドの最大サイズや入力できるデー タの範囲を設定することができます。 ・テキスト型フィールドのフィールドサイズ 0∼255までの値を指定します。フィールドには指定された文字数までしか入力することができません。 ・数値型フィールドのフィールドサイズ 次のフィールドサイズの中から適切なものを選択し、指定します。 入力できる範囲 フィールドサイズ サイズ バイト型 0 ∼ 255 の範囲の整数 1バイト 整数型 -32,768 ∼ +32,767 の範囲の整数。 2バイト 長整数型 -2,147,483,648 ∼ +2,147,483,647 の範囲の整数 4バイト 単精度浮動小数点型 -3.4 x 1038 ∼ +3.4 x 1038 の範囲の数値 4バイト 倍精度浮動小数点型 -1.797 x 10308 ∼ +1.797 x 10308 の範囲の数値 8バイト 十進型 -1028 ∼ +1028 の範囲の整数 12バイト ※この他に、レプリケーションID型があります。 ・オートナンバー型のフィールドサイズ 長整数型、または、レプリケーションID型を指定します。 51 書式の設定 [書式]プロパティは、データを表示する際の書式を設定するプロパティです。 「入力日」フィールドが「2007年4月10日」の形式で表示されるように、 [書式]プロパティの設定を変更してみましょう。 1 「入力日」フィールドの行にカーソルを 移動する。 「入力日」フィールドのフィールド プロパティ がウィンドウ下方に表示されます。 2 [書式]プロパティをクリック後、表示され る をクリックし、 [日付(L)]をクリック。 ● 地域と言語のオプション 日付、時刻、通貨、数値の書式は、Windows の地域と言語のオプションで設定されている 書式となります。左図と異なる書式が表示さ れる場合は、地域と言語のオプションの設定 を確認してください。 ● 書式指定文字 設定したい書式の形式が、[書式]プロパティのドロップダウン リストに用意されていない場合は、書式指定文字を使い独自 の書式(カスタム書式)を作成することができます。書式指定文字には次のようなものがあります。 ◆日付の書式指定文字 文字 d dd ddd aaa m mm 説明 1桁または2桁で日付を表示します(1∼31) 2桁の数値で日付を表示します(01∼31) 曜日を省略形(英語3文字)で表示します(Sun∼Sat) 曜日を省略形(日本語)で表示します(日∼土) 1桁または2桁で月を表示します(1∼12) 2桁の数値で月を表示します(01∼12) 文字 yy yyyy ggg e / : 説明 西暦の最後の2桁を表示します 西暦を表示します 年号を表示します(明治、大正、昭和、平成) 年号を元に、年を表示します 日付の区切り記号を表示します 時刻の区切り記号を表示します ◆数値・通貨の書式指定文字 文字 .(ピリオド) ,(カンマ) 0 # 説明 小数点記号を表示します 桁区切り記号を表示します 桁数を表します。半角数字または0が表示されます 桁数を表します。半角数字を表示するか、何も表示しません ● カスタム書式の作成例 カスタム書式の具体的な作成例を確認しておきましょう。文字列をカスタム書式に付加するには、 「¥」を用いて次のように指定します。 カスタム書式 ggge¥年mm¥月dd¥日 yy/m/d(aaa) 0000 #,##0¥円 0.00¥度 52 入力→表示 2007/5/15 → 平成19年05月15日 2007/05/15 → 07/5/15(火) 15 → 0015 23500 → 23,500円 12.50度 3-7 フィールド プロパティ 既定値の設定 [既定値]プロパティを設定すると、新規レコードを追加する際に、フィールドにあらかじめ決めておいた値(既定値)が 自動的に入力されます。 「入力日」フィールドに本日の日付が自動的に設定されるようにしてみましょう。本日の日付を指定するには「Date関数」 を使用します。 Chapter3 1 「入力日」フィールドの行にカーソルを 移動する。 2 [既定値]プロパティに「date()」(半 角)と入力する。 テーブル 「date()」は自動的に「Date()」に変わります。 3 [上書き保存]ボタンをクリック。 ● 日付関数 Date関数:現在の日付を返します。 Time関数:現在の時刻を返します。 Now関数:現在の日付と時刻を返します。 列幅の変更 データシート ビューで表示したとき、 「入力日」フィールドはデータに対して列幅が狭いためデータが表示されていません。 列幅を変更して、データがすべて表示されるようにしましょう。 1 「T01_商品マスタ」テーブルをデータ シート ビューで表示する。 2 「入力日」フィールドと「生産中止」 フィールドの列見出し(フィールド名) の境界線にマウス ポインタを合わせる。 マウス ポインタの形が 3 になります。 の状態で右方向にドラッグ。 「入力日」フィールドの列幅が変更され、日付 が表示されます。 4 「商品名」フィールドの列幅も同様に調 整します。 5 クイックアクセス ツールバーの ● 列幅の自動調整 列見出しの境界線をダブルクリックすると、その列に入力され ているデータの長さに合わせて列幅が自動的に調整されます。 [上 書き保存]ボタンをクリック。 レイアウトを保存します。 53