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簿記力研究所 平石智紀 簿記3級試験合格虎の巻

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簿記力研究所 平石智紀 簿記3級試験合格虎の巻
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
簿記3
簿記3級試験合格虎の
級試験合格虎の巻
2011/6/
011/6/3 更新版
簿記力研究所 平石智紀
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
1
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
【目次】
◆
問題集
・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆
最短合格必勝法
3
・・・・・・・・・・・・・ 91
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2
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題集
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3
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
■問題編(解答編は 40 ページ~です。)
1 章
2| 簿記とは
簿記とは何
とは何か?
問題1
問題1
(イメージづくりですので深
イメージづくりですので深く考えず,
えず,適当な
適当な数字を
数字を入れて下
れて下さい)
さい)
① この 1 ヶ月で稼いだお金
いだお金は?(社会人
?(社会人の
社会人の方は給料,
給料,学生の
学生の方はアルバイトや小遣
はアルバイトや小遣い
小遣い)
② 今月 1 ヶ月で使ったお金
ったお金は?(家賃
?(家賃,
家賃,食費,
食費,交通費,
交通費,買物代など
買物代など)
など)
③ 今日現在のプラス
今日現在のプラス財産
のプラス財産の
財産の残高(
残高(貯金・
貯金・株の金額。
金額。家を持っている方
っている方は買った値段
った値段)
値段)
④ 今日現在のマイナス
今日現在のマイナス財産
のマイナス財産の
財産の残高(
残高(ローン残高
ローン残高。
残高。ご両親などに
両親などに借
などに借りているお金
りているお金)
①
円
②
円
③
円
④
円
問題2
問題2
問題1
問題1 の①~④の金額を
金額を以下の
以下の貸借対照表,
貸借対照表,損益計算書に
損益計算書に写しましょう。
しましょう。
貸借対照表の
貸借対照表の要素
B/S
資 産
資 産 = プラスの財産
プラスの財産
③(
負 債
)万円
④(
)万円
負 債 = マイナスの財産
マイナスの財産
純資産
純資産 = 株主のもの
株主のもの
③-④
(
)万円
資産のホーム・ポジションは“左側”
負債・純資産のホーム・ポジションは“右側”
損益計算書の
損益計算書の要素
P/L
費 用
収 益 = ビジネスの成果
ビジネスの成果
②(
)万円 ①(
収 益
)万円
費 用 = 成果の
成果の得るための犠牲
るための犠牲
(使い切ってなくなったら費用
ってなくなったら費用!
費用!)
利益 ①-②(
)万円
収益のホーム・ポジションは“右側”
費用のホーム・ポジションは“左側”
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4
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題3
問題3
5要素を
要素を以下の
以下の貸借対照表,
貸借対照表,損益計算書に
損益計算書に書き込み,完成させましょう
完成させましょう。
させましょう。
貸借対照表(B/S)
貸借対照表(B/S)
問題4
問題4
損益計算書(P/L)
損益計算書(P/L)
各勘定の
各勘定の借方・
借方・貸方に
貸方に,増加した
増加した場合
した場合に
場合に記入される
記入される方
される方に「+」,減少
,減少した
減少した場合
した場合に
場合に記
入される方
される方に「-」を
「-」を書き込んで下
んで下さい。
さい。
問題5
問題5
資 産
負 債
収 益
費 用
純資産
各勘定の
各勘定の借方・
借方・貸方に
貸方に,増加した
増加した場合
した場合に
場合に記入される
記入される方
される方に「+」,減少
,減少した
減少した場合
した場合に
場合に記
入される方
される方に「-」を
「-」を書き込んで下
んで下さい。
さい。
現 金
借入金
資本金
売 上
仕 入
貸付金
給 料
受取利息
支払利息
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5
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
3| 簿記3
簿記3級の日常取引
問題6
問題6
以下の
以下の取引を
取引を仕訳にしてみましょう
仕訳にしてみましょう。
にしてみましょう。
① 銀行から
銀行から現金
から現金 10,000 円を借り入れた。
れた。
② 会社を
会社を設立し
設立し,株主から
株主から 90,000 円の現金を
現金を集めた。
めた。
③ 土地 30,000 円を購入し
購入し,代金は
代金は現金で
現金で支払った
支払った。
った。
④ 従業員の
従業員の給料 3,000 円を現金で
現金で支払った
支払った。
った。
⑤ 商品 50,000 円を購入し
購入し,代金は
代金は現金で
現金で支払った
支払った。
った。
⑥ ⑤の商品を
商品を 60,000
60,000 円で売り上げ,代金は
代金は現金で
現金で受け取った。
った。
⑦ A 社に現金 20,000 円を貸し付けた。
けた。
⑧ ⑦の貸付金の
貸付金の利息として
利息として 1,000 円を現金で
現金で受け取った。
った。
⑨ ①の借入金の
借入金の利息として
利息として 500 円を現金で
現金で支払った
支払った。
った。
① (借)
(貸)
② (借)
(貸)
③ (借)
(貸)
④ (借)
(貸)
⑤ (借)
(貸)
⑥ (借)
(貸)
⑦ (借)
(貸)
⑧ (借)
(貸)
⑨ (借)
(貸)
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
4| 試算表
問題7
問題7
以下の
以下の勘定記入
勘定記入を
記入を基に試算表を
試算表を作成し
作成しましょう。
ましょう。
現 金
① 借入金
10,000
② 資本金
90,000
⑥ 売 上
60,000
⑤ 仕 入
50,000
1,000
⑦ 貸付金
20,000
⑧ 受取利息
③ 土 地
借入金
④ 給 料
⑨ 支払利息
① 現 金
30,000
10,000
3,000
資本金
② 現 金
500
90,000
土 地
③ 現 金
30,000
貸付金
⑦ 現 金
20,000
仕 入
⑤ 現 金
売 上
⑥ 現 金
50,000
給 料
④ 現 金
60,000
受取利息
⑧ 現 金
3,000
1,000
支払利息
⑨ 現 金
500
500
合計残高試算表
(単位:
単位:円)
借 方
残 高
貸 方
合 計
勘定科目
合 計
残 高
現 金
土 地
貸付金
借入金
資本金
売 上
受取利息
仕 入
給 料
支払利息
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7
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題8
問題8
以下の
以下の試算表を
試算表を基に損益計算書および
損益計算書および貸借対照表
および貸借対照表を
貸借対照表を作成しましょう
作成しましょう。
しましょう。
合計残高試算表
(単位:
単位:円)
借 方
残 高
貸 方
合 計
勘定科目
合 計
57,500
161,000
現 金
103,500
30,000
30,000
土 地
20,000
20,000
貸付金
残 高
借入金
10,000
10,000
資本金
90,000
90,000
売 上
60,000
60,000
受取利息
1,000
1,000
50,000
50,000
仕 入
3,000
3,000
3,000
給 料
500
500
支払利息
161,000
264,500
264,500
161,000
P/L
B/S
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8
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5| 決算整理
問題9
問題9
期首商品が
期首商品が 10,000 円,期末商品が
期末商品が 20,000 円あるときの決算整理仕訳
あるときの決算整理仕訳を
決算整理仕訳を示しまし
ょう。
ょう。
期首分 (借)
(貸)
期末分 (借)
(貸)
問題 10
前 T/B が以下のとおりであり
以下のとおりであり期末商品
のとおりであり期末商品が
期末商品が 30,000 円あるときの決算整理仕訳
あるときの決算整理仕訳を
決算整理仕訳を示
し,後 T/B を作成しましょう
作成しましょう。
しましょう。
前 T/B(
T/B(一部)
一部)
繰越商品 40,000
仕
入 90,000
期首分 (借)
(貸)
期末分 (借)
(貸)
後 T/B(
T/B(一部)
一部)
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9
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
2 章
1| 掛取引(
掛取引(売掛金・
売掛金・買掛金,
買掛金,未収金,
未収金,未払金)
未払金)
問題 11
関東商店から
関東商店から商品
から商品¥
商品¥160,000 を仕入れ
仕入れ,代金は
代金は掛けとした
けとした(第 120 回第 1 問類題)
問類題)。
(貸)
(借)
問題 12
問題 11 の買掛金¥
掛金¥160,000 を現金により
現金により支払
により支払った
支払った(
った(第 124 回第 3 問類題)
問類題)。
(貸)
(借)
問題 13
栃木商店へ
栃木商店へ商品¥
商品¥800,000 を売り渡し,代金は
代金は月末に
月末に受け取ることにした
ることにした(第 116
回第 1 問類題)
問類題)。
(貸)
(借)
問題 14
問題 13 の売掛金¥
売掛金¥800,000 を現金により
現金により回収
により回収した
回収した(
した(第 124 回第 3 問類題)
問類題)。
(借)
(貸)
問題 15
営業用の
営業用の建物を
建物を¥900,000 で購入し
購入し,代金は
代金は当月末に
当月末に支払うこととした
支払うこととした(
うこととした(第 116
回第 1 問類題)
問類題)。
(借)
問題 16
(借)
(貸)
問題 15 の未払金¥
未払金¥900,000 を現金により
現金により支払
により支払った
支払った(
った(第 121 回第 3 問類題)
問類題)。
(貸)
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10
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問題 17
以前に
以前に購入していた
購入していた土地
していた土地 750,000 円を 750,000
750,000 円で売却し
売却し,代金は
代金は後日受け
後日受け取る
ことにした(
ことにした(第 119 回第 1 問類題)
問類題)。
(借)
問題 18
(借)
(貸)
問題 17 の未収金¥
未収金¥750,000 を現金により
現金により受
により受け取った(
った(第 121 回第 3 問類題)
問類題)。
(貸)
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2| 当座預金
問題 19
東西銀行品川支店に
東西銀行品川支店に,新たに当座
たに当座預金口座
当座預金口座を
預金口座を開設し
開設し,現金 400,0
00,000 円を当座預金
に預け入れた(
れた(第 112 回第 1 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 20
商品¥
商品¥136,000
136,000 を仕入れ
仕入れ,代金は
代金は小切手を
小切手を振り出して支払
して支払った
支払った(
った(第 124 回第 1 問
類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 21
得意先に
得意先に A 商品¥
商品¥875,
875,000 を売り上げ,代金は
代金は得意先振出し
得意先振出しの小切手で
小切手で受け取っ
た(第 123 回第 2 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 22
得意先に
得意先に B 商品¥
商品¥400,000 を売り上げ,代金は
代金は得意先振出しの
得意先振出しの小切手
しの小切手で
小切手で受け取り,
直ちに当座預金
ちに当座預金に
当座預金に預け入れた(
れた(第 123 回第 2 問類題)
類題)。
(借)
問題 23
(借)
(貸)
得意先に
得意先に C 商品¥
商品¥200,000 を売り上げ,代金は
代金は当社振出しの
当社振出しの小切手
しの小切手で
小切手で受け取った。
った。
(貸)
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12
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
3| 現金過不足
問題 24
月末に
月末に現金の
現金の実査を
実査を行ったところ,
ったところ,現金の
現金の実際有高が
実際有高が帳簿残高より
帳簿残高より¥
より¥42,000
42,000 過剰
であることが判明
であることが判明したため
判明したため,
したため,帳簿残高と
帳簿残高と実際有高とを
実際有高とを一致
とを一致させる
一致させる処理
させる処理を
処理を行うととも
に,引き続き原因を
原因を調査することとした
調査することとした。
することとした。なお,
なお,当店では
当店では,
では,現金過不足の
現金過不足の雑益また
雑益また
は雑損勘定への
雑損勘定への振
への振り替えは決算時に
決算時に行うこととしている(
うこととしている(第 123 回第 1 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 25
現金の
現金の実際残高が
実際残高が帳簿残高より
帳簿残高より多
より多かったため,
かったため,現金過不足勘定で
現金過不足勘定で処理されていた
処理されていた
¥17,
17,000 のうち,¥
のうち,¥14
,¥14,000
14,000 は受取手数料の
受取手数料の記入漏れであることが
記入漏れであることが決算日
れであることが決算日にいたり
決算日にいたり
判明した
判明した。
した。残額については
残額については不明
については不明のため
不明のため,
のため,適当な
適当な科目に
科目に振り替えることにした(
えることにした(第 115
回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 26
決算にあたり
決算にあたり,
にあたり,現金の
現金の手許有高を
手許有高を調べたところ,
べたところ,帳簿残高は
帳簿残高は¥560,000
560,000 であるの
に対して,
して,実際有高は
実際有高は¥550,000
550,000 であった。
であった。この現金不足額
この現金不足額のうち
現金不足額のうち,¥
のうち,¥6
,¥6,600 は,
交通費の
交通費の支払いであったと判明
いであったと判明したが
判明したが,
したが,残りの現金不足額
りの現金不足額の
現金不足額の原因は
原因は不明である
不明である(
である(第
117 回第 1 問類題)
類題)
(借)
(貸)
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
4| 手形取引
手形取引(
取引(支払手形・
支払手形・受取手形)
受取手形)・裏書手形
問題 27
浦和商店から
浦和商店から商品
から商品¥
商品¥460,000
460,000 を仕入れ
仕入れ,代金は
代金は同店あての
同店あての約束手形
あての約束手形を
約束手形を振り出して
支払った
支払った(
った(第 123 回第 1 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 28
問題 27 の支払手形¥
支払手形¥460,000
460,000 の決済日となり
決済日となり,
となり,手形代金が
手形代金が当座預金口座から
当座預金口座から引
から引
き落とされた(
とされた(第 124 回第 3 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 29
商品¥
商品¥154,000
154,000 を売り上げ,代金は
代金は得意先振出しの
得意先振出しの約束手形
しの約束手形を
約束手形を受領した
受領した(
した(第 124
回第 3 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 30
問題 29 の受取手形¥
受取手形¥154,000
154,000 の満期日となり
満期日となり,
となり,手形代金が
手形代金が当座預金口座に
当座預金口座に振り
込まれた(
まれた(第 124 回第 3 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 31
仕入先山口商店から
仕入先山口商店から商品
から商品¥
商品¥860,000
860,000 を仕入れ
仕入れ,代金については
代金については函館商店振出
については函館商店振出し
函館商店振出し,
旭川商店受取りの
旭川商店受取りの約束手形
りの約束手形を
約束手形を裏書譲渡して
裏書譲渡して支払
して支払った
支払った(
った(第 125 回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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14
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 32
得意先佐賀商店に
得意先佐賀商店に商品¥
商品¥960,000
960,000 を売り渡し,代金については
代金については福岡商店振出
については福岡商店振出し
福岡商店振出し,
佐賀商店受取りの
佐賀商店受取りの約束手形
りの約束手形の
約束手形の裏書譲渡を
裏書譲渡を受けた(
けた(第 122 回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 33
奥羽商店に
奥羽商店に商品¥
商品¥720,000
720,000 を販売し
販売し,代金は
代金は当店振出,
当店振出,北上商店あての
北上商店あての約束手形
あての約束手形
の裏書譲渡を
裏書譲渡を受けた(
けた(第 106 回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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15
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
5| 割引手形
問題 34
以前に
以前に売上代金の
売上代金の一部として
一部として受
として受け取っていた得意先振出
っていた得意先振出しの
得意先振出しの約束手形
しの約束手形¥
約束手形¥15,000
を問題銀行
問題銀行で
銀行で割り引き,割引料¥
割引料¥300 を差し引かれた手取金
かれた手取金は
手取金は当座預金と
当座預金とした(
した(第
119 回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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16
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
6| 消耗品
問題 35
事務用文房具を
事務用文房具を浦和商店より
浦和商店より購入
より購入し
購入し,代金¥
代金¥100,000
100,000 は現金で
現金で支払った
支払った。
った。なお,
なお,
当店では
当店では文房具
では文房具については
文房具については決算時
については決算時に
決算時に棚卸を
棚卸を行い,当期の
当期の使用額を
使用額を費用に
費用に振り替える
方法をとっている
方法をとっている(
をとっている(第 118 回第 1 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 36
問題 35 の後,決算となった
決算となった。
となった。消耗品の
消耗品の未使用高は
未使用高は¥6,000 である(
である(第 114 回第 5
問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 37
近くの電気店
くの電気店から
電気店から事務用消耗品
から事務用消耗品¥
事務用消耗品¥70,000
70,000 を購入し
購入し,代金は
代金は現金で
現金で支払った
支払った。
った。なお,
なお,
費用主義で
費用主義で処理する
処理する(
する(第 113 回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 38
問題 37 の後,決算となった
決算となった。
となった。消耗品の
消耗品の未費消高は
未費消高は¥10,0
10,000
,000 である(
である(第 124 回第 5
問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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17
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
7| 有価証券(
有価証券(株式)
株式)
問題 39
売買を
売買を目的として
目的として,
として,他社が
他社が発行する
発行する株式
する株式 1,000 株を 1 株当たり
株当たり¥
たり¥120
120 で買い入れ,
代金は
代金は証券会社に
証券会社に対する売買手数料
する売買手数料¥
売買手数料¥2,000 とともに小切手
とともに小切手を
小切手を振り出して支払
して支払った
支払った
(第 119 回第 1 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 40
当期首に
当期首に売買目的のため
売買目的のため 1 株¥610 で購入した
購入した東北産業株式会社
した東北産業株式会社の
東北産業株式会社の株式 3,000 株
のうち,
のうち,1,000 株を 1 株¥550
550 で売却し
売却し,代金は
代金は当座預金口座に
当座預金口座に振り込まれた(
まれた(第 118
回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 41
配当金領収証¥
配当金領収証¥46,000
46,000 が送付されてき
送付されてきた
されてきた(第 124 回第 5 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 42
問題 39 の後,決算となった
決算となった。
となった。売買目的有価証券の
売買目的有価証券の時価は
時価は¥134,000
134,000 である(
である(第 118
回第 5 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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8| 有価証券(
有価証券(社債)
社債)
問題 43
売買を
売買 を 目的として
目的 として額面
として 額面¥
額面 ¥ 1,000,000 の 日商株式会社社債を
日商株式会社社債 を 額面¥
額面 ¥ 100 につき
¥96.50 で購入し
購入し,代金は
代金は購入手数料¥
購入手数料¥4,000 とともに小切手
とともに小切手を
小切手を振り出して支払
して支払っ
支払っ
た(第 121 回第 1 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 44
当期に
当期に売買目的で
売買目的で額面¥
額面¥100 につき¥
につき¥96.50 で買い入れた日本商工株式会社
れた日本商工株式会社の
日本商工株式会社の社
債のうち,
のうち,額面総額¥
額面総額¥1,000,000 を額面¥
額面¥100 につき¥
につき¥98.00 で売却し
売却し,代金は
代金は月末
に受け取ることにした(
ることにした(第 110 回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 45
保有している
保有している国債
している国債(
国債(額面総額¥
額面総額¥100,000)は
100,000)は 5 年満期で
年満期で年利率 2.4%,
2.4%,利払日は
利払日は 6 月
末と 12 月末の
月末の年 2 回である。
である。6 月末となり
月末となり,
となり,利払日が
利払日が到来した
到来した(
した(第 125 回第 4 問類
題)。
(借)
(貸)
問題 46
問題 43 の後,決算となった
決算となった。
となった。売買目的有価証券の
売買目的有価証券の期末評価額は
期末評価額は¥950,000
950,000 であ
る(第 124 回第 5 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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9| 固定資産
問題 47
新入社員向け
新入社員向け事務処理用パソコン
事務処理用パソコン 5 台(@¥10
@¥100
100,000)を
,000)を購入し
購入し,代金は
代金は月末に
月末に支払
うこととした。
うこととした。なお,
なお,パソコンのセッティング費用
パソコンのセッティング費用¥
費用¥5,000 については小切手
については小切手を
小切手を振
り出して支払
して支払った
支払った(
った(第 123 回第 1 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 48
以前より
以前より保有
より保有している
保有している備品
している備品¥
備品¥100,000(耐用年数
100,000(耐用年数:
耐用年数:10 年,残存価額:
残存価額:取得原価の
取得原価の
10%
10%)に対して定額法
して定額法により
定額法により減価償却
により減価償却を
減価償却を行う(第 122 回第 5 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 49
当期の
当期の 9 月 9 日に購入した
購入した備品
した備品¥
備品¥100,000(耐用年数
0,000(耐用年数:
耐用年数:10 年,残存価額:
残存価額:取得原
価の 10%
10%)に対して定額法
して定額法により
定額法により減価償却
により減価償却を
減価償却を行う。なお,
なお,決算日は
決算日は 12 月 31 日であ
る(第 121 回第 5 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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10|
10| 貸倒引当金
注意!
注意!
2011 年2月9日付で
日付で日本商工会議所から
日本商工会議所から
「商工会議所簿記検定試験出題区分表の
商工会議所簿記検定試験出題区分表の改定にあたって
改定にあたって」
にあたって」が発表されました
発表されました。
されました。
3級に関連する
関連する内容
する内容としては
内容としては,
としては,テキスト第
テキスト第2章 10 節で取り扱った貸倒引当金
った貸倒引当金のうち
貸倒引当金のうち,
のうち,
◆ 償却債権取立益が
償却債権取立益が3級の範囲から
範囲から削除
から削除(
削除(テキスト 146 ページの仕訳
ページの仕訳)
仕訳)
◆ 貸倒引当金戻入(=
貸倒引当金戻入(=洗替法
(=洗替法)
洗替法)が3級の範囲から
範囲から削除
から削除(
削除(テキスト 148 ページの仕訳
ページの仕訳)
仕訳)
となっています。
となっています。
テキストは 146 ページと 148 ページの仕訳
ページの仕訳の
仕訳の重要度を
重要度を変更(
変更(現状:
現状:B → 改訂後:
改訂後:C)す
るのみで,
のでご安心下さい
安心下さい。
さい。
るのみで,内容は
内容は問題なくそのままお
問題なくそのままお使
なくそのままお使い頂けますのでご
けますのでご安心下
なお,
なお,改訂に
改訂に伴い,当問題集では
当問題集では,
では,削除された
削除された問題
された問題はカットしています
問題はカットしています。
はカットしています。
問題 50
決算において
受取手形期末残高
決算において,
において,
受取手形期末残高¥
期末残高¥20,000 及び売掛金期末残高¥
売掛金期末残高¥80,000 に対し,
3 % の 貸倒引当金を
貸倒引当金 を 差額補充法により
差額補充法 により設定
により 設定する
設定 する。
する 。 なお,
なお , 前 T/B の 貸倒引当金は
貸倒引当金 は
¥1,3
1,300 であった(
であった(第 125 回第 5 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 51
得意先が
得意先が倒産し
倒産し,前期から
前期から繰
から繰り越された売掛金
された売掛金¥
売掛金¥50,000 が回収できなくなった
回収できなくなったの
できなくなったの
で,貸倒れの
貸倒れの処理
れの処理を
処理を行う。なお,
なお,貸倒引当金の
貸倒引当金の残高は
残高は¥35,000 である(
である(第 120 回第
1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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11|
11| 前払費用・
前払費用・前受収益
問題 52
埼玉商店(
埼玉商店(決算年 1 回,決算日 12 月 31 日)は,4月1日に,土地を
土地を借りる契約
りる契約を
契約を
結んだ。
んだ。この契約
この契約で
契約で,地代は
地代は 4 月 1 日に 1 年分(12
年分(12 ヶ月分)
月分)¥120,000
120,000 を現金で
現金で一括
払いすることとしている(
いすることとしている(第 124 回第 4 問類題)
類題)。
* 使った分
った分の地代は
地代は「支払地代」
支払地代」勘定で
勘定で処理します
処理します。
します。
(借)
(貸)
前 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
問題 53
(借)
問題 52 の後,決算(12
決算(12/31)
(12/31)となった
/31)となった(
となった(第 124 回第 4 問類題)
類題)。
(貸)
後 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
問題 54
(借)
問題 52,
52 , 問題 53 の後,次期期首(1
次期期首(1/1)
(1/1)となった
/1)となった(
となった(第 124 回第 4 問類題)
類題)。
(貸)
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問題 55
埼玉商店(
埼玉商店(決算年 1 回,決算日 12 月 31 日)は,4月1日に,土地を
土地を貸す契約を
契約を結
んだ。
んだ。この契約
この契約で
契約で,地代は
地代は 4 月 1 日に 1 年分(12
年分(12 ヶ月分)
月分)¥120,000
120,000 を現金で
現金で一括で
一括で
もらうこととしている(
もらうこととしている(第 124 回第 4 問類題)
類題)。
* 成果を
成果を得た分の地代は
地代は「受取地代
受取地代」
地代」勘定で
勘定で処理します
処理します。
します。
(借)
(貸)
前 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
問題 56
(借)
問題 55 の後,決算(12
決算(12/31)
(12/31)となった
/31)となった(
となった(第 124 回第 4 問類題)
類題)。
(貸)
後 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
問題 57
(借)
問題 55,
55 , 問題 56 の後,次期期首(1
次期期首(1/1)
(1/1)となった
/1)となった(
となった(第 124 回第 4 問類題)
類題)。
(貸)
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問題 58
決算となった
決算となった。
となった。家賃の
家賃の前払分¥
前払分¥10,
10,000 を計上する
計上する。
する。なお,
なお,前 T/B の支払家賃勘
定は¥60,000
60,000 である(
である(第 125 回第 5 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 59
決算となった
決算となった。
となった。受取手数料の
受取手数料の前受分が
前受分が¥34,000
34,000 ある。
ある。なお,
なお,前 T/B の受取手数
料勘定は
料勘定は¥85,000
85,000 である(
である(第 121 回第 5 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 60
決算(12
決算(12 月 31 日)となった。
となった。保険料は
保険料は毎年 7 月 1 日に向こう 1 年分を
年分を支払ってい
支払ってい
る 。 本年度も
本年度 も 昨年度と
昨年度 と 同額を
同額 を 支払っている
支払 っている。
っている 。 なお,
なお , 前 T/B の 支払保険料勘定
支払 保険料勘定は
保険料勘定 は
¥36,000
36,000 である(
である(第 122 回第 5 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 61
決算(12
決算(12 月 31 日)となった。
となった。家賃は
家賃は毎年 8 月 1 日に 12 ヶ月分として
月分として受
として受け取ってお
り,本年も
本年も同額を
同額を受け取っている。
っている。なお,
なお,前 T/B の受取家賃勘定は
受取家賃勘定は¥494,000
494,000 であ
る(第 124 回第 5 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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12|
12| 未払費用・
未払費用・未収収益
問題 62
埼玉商店(
埼玉商店(決算年 1 回,決算日 12 月 31 日)は,4月1日に,土地を
土地を借りる契約
りる契約を
契約を
結んだ。
んだ。この契約
この契約で
契約で,地代は
地代は次期の
次期の 3 月 31 日に 1 年分(12
年分(12 ヶ月分)
月分)¥120,000
120,000 を現
金で一括払いすることとしている
一括払いすることとしている(
いすることとしている(第 124 回第 4 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
前 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
問題 63
(借)
問題 62 の後,決算(12
決算(12/31)
(12/31)となった
/31)となった(
となった(第 124 回第 4 問類題)
類題)。
(貸)
後 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
問題 64
(借)
問題 62,
62 , 問題 63 の後,次期期首(1
次期期首(1/1)
(1/1)となった
/1)となった(
となった(第 124 回第 4 問類題)
類題)。
(貸)
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 65
埼玉商店(
埼玉商店(決算年 1 回,決算日 12 月 31 日)は,4月1日に,土地を
土地を貸す契約を
契約を結
んだ。
んだ。この契約
この契約で
契約で,地代は
地代は次期の
次期の 3 月 31 日に 1 年分(12
年分(12 ヶ月分)
月分)¥120,000
120,000 を現金
で一括でもらうこととしている
一括でもらうこととしている(
でもらうこととしている(第 124 回第 4 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
前 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
問題 66
問題 65 の後,決算(3/31)
決算(3/31)となった
(3/31)となった(
となった(第 124 回第 4 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
後 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
問題 67
問題 65,
65 , 問題 66 の後,次期期首(1
次期期首(1/1)
(1/1)となった
/1)となった(
となった(第 124 回第 4 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 68
決算(12
決算(12 月 31 日)となった。
となった。利息の
利息の未払分を
未払分を計上する
計上する。
する。なお,
なお,借入金は
借入金は,借入額
¥40,000,
40,000,年利率 2.5%,
2.5%,期間 7 ヶ月の条件で
条件で当期の
当期の 10 月 1 日に借り入れたもので
ある(第 124
124 回第 5 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 69
決算となった
決算となった。
となった。受取手数料の
受取手数料の未収分
未収分が¥8,000 ある。
ある。前 T/B の受取手数料勘定は
受取手数料勘定は
¥122,000
122,000 である(
である(第 122 回第 5 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
13|
13| 未処理・
未処理・誤処理
問題 70
国債(
国債(額面総額¥
額面総額¥1,000,000
1,000,000)
00,000)は 5 年満期で
年満期で年利率 3.0%
3.0%,利払日は
利払日は 12 月末であ
月末であ
るが,
。
るが,利札に
利札に関してはまだ処理
してはまだ処理がなされていない
処理がなされていない(
がなされていない(第 125 回第 4 問類題)
類題)
(貸)
(借)
問題 71
相模商店から
相模商店から商品
から商品を
商品を¥112,000
112,000 で仕入れ
仕入れ,代金は
代金は掛けとしたが
けとしたが,
たが,誤って貸借逆
って貸借逆に
貸借逆に
記帳していた
記帳していた(
していた(第 121 回第 4 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
ここまで解
ここまで解いたら,
いたら,過去問を
過去問を使い,第 5 問のみ 3 年分解きましょう
年分解きましょう!
きましょう!
どの過去問
どの過去問をどのタイミングで
過去問をどのタイミングで解
をどのタイミングで解いたら良
いたら良いかは,
いかは,随時,
随時,ホームページの『
ホームページの『合格スケジ
合格スケジ
ュール』
ュール』または Twitter(
Twitter(簿記力研究所@
簿記力研究所@bokiryoku)
bokiryoku)でお知
でお知らせいたします。
らせいたします。
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3 章
1| 商品売買(
商品売買(返品・
返品・値引,
値引,諸掛)
諸掛)
問題 72
販売用の
販売用の事務机@¥
事務机@¥1
@¥100,000 を 4 台購入し
台購入し,代金は
代金は翌月に
翌月に支払うこととした
支払うこととした。
うこととした。な
お,引取運賃¥
引取運賃¥8,000 は現金で
現金で支払った
支払った(
った(第 111 回第 1 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 73
先週掛けで
先週掛けで仕入
けで仕入れた
仕入れた商品
れた商品 60 個(@¥1
(@¥10,000)
0,000)のうち,
のうち,本日,
本日,3 分の 1 を戻し,
代金は
代金は掛代金から
掛代金から控除
から控除した
控除した(
した(第 113 回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 74
松山商店から
松山商店から仕入
から仕入れた
仕入れた商品
れた商品の
商品の一部が
一部が汚損していたため
汚損していたため,¥
していたため,¥4
,¥4,000 の値引を
値引を請求し
請求し
たところ,
たところ,承諾されたため
承諾されたため,
されたため,同店に
同店に対する買掛金
する買掛金と
買掛金と相殺することとした
相殺することとした(
することとした(第 118 回
第 3 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 75
得意先佐賀商店に
得意先佐賀商店に商品を
商品を¥600,000
600,000 で売り渡し,代金は
代金は掛けとした。
けとした。なお,
なお,当店
負担の
負担の発送運賃¥
発送運賃¥5,000
5,000 については現金
については現金で
現金で支払った
支払った(
った(第 122 回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
(借)
(貸)
問題 76
かねて福岡商店
かねて福岡商店より
福岡商店より掛
より掛けで仕入
けで仕入れ
仕入れ,神奈川商店に
神奈川商店に対して掛
して掛けで販売
けで販売していた
販売していた商品
していた商品
55 ケース(
ケース(取得原価@¥
取得原価@¥8,0
@¥8,000
8,000,
00,売価@¥
売価@¥10
@¥10,000)
10,000)のうち
,000)のうち,
のうち,5 ケースに汚損
ケースに汚損があったた
汚損があったた
め,1 ケースあたり¥
ケースあたり¥1,000
1,000 の値引を
値引を承諾し
承諾し,8 ケースについては品違
ケースについては品違いのため
品違いのため返品
いのため返品
されてきた。
されてきた。
(借)
(貸)
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28
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
2| 為替手形の
為替手形の振り出し
問題 77
仕入先滋賀商店
仕入先滋賀商店に
先滋賀商店に対する買掛金
する買掛金¥
買掛金¥40,000 の支払いのため
支払いのため,
いのため,神戸商店あてに
神戸商店あてに為替手
あてに為替手
形を振り出し,引受けを得
けを得て滋賀商店に
滋賀商店に渡した(
した(第 119 回第 2 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 78
かねて買掛金
かねて買掛金のある
買掛金のある滋賀商店
のある滋賀商店から
滋賀商店から,
から,滋賀商店振出,
滋賀商店振出,当社を
当社を名宛人,
名宛人,京都商店を
京都商店を指
図人とする
図人とする為替手形
とする為替手形¥
為替手形¥40,000 の呈示を
呈示を受け,これを引
これを引き受けた。
けた。
(貸)
(借)
問題 79
神戸商店に
神戸商店に対する売掛金
する売掛金¥
売掛金¥80,000 を,神戸商店振出,
神戸商店振出,大阪商店を
大阪商店を名宛人,
名宛人,大阪商
店引受済みの
店引受済みの為替手形
みの為替手形で
為替手形で受け取った。
った。
(貸)
(借)
問題 80
仕入先山口商店
仕入先山口商店から
先山口商店から商品
から商品¥
商品¥860,000
860,000 を仕入れ
仕入れ,代金はかねてより
代金はかねてより売掛金
はかねてより売掛金のある
売掛金のある得
のある得
意先鳥取商店を
意先鳥取商店を名宛人,
名宛人,山口商店を
山口商店を受取人とする
受取人とする為替手形
とする為替手形(
為替手形(引受済)
引受済)を振り出して支
して支
払った(
った(第 125 回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 81
仕入先札幌商店より
仕入先札幌商店より商品
より商品¥
商品¥300,000 を仕入れ
仕入れ,代金は
代金は札幌商店振出し
札幌商店振出し,秋田商店
受取り
受取り,当店あての
当店あての為替手形
あての為替手形を
為替手形を呈示されたのでそれを
呈示されたのでそれを引
されたのでそれを引き受けた。
けた。(第
(第 121 回第 1
問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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29
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 82
岩手商店に
岩手商店に商品¥
商品¥600,000 を売り渡し,代金はかねてより
代金はかねてより買
はかねてより買掛金のある
掛金のある仕入先青
のある仕入先青
森商店を
森商店を 受取人とする
受取人とする為替手形
とする為替手形を
為替手形を 岩手商店の
岩手商店 の引き受 けを得
けを得 て振り出 して受
して受け 取る
こととした。
こととした。
(借)
(貸)
問題 83
岩手商店に
岩手商店に商品¥
商品¥600,000 を売り渡し,代金については
代金については同店振出
については同店振出し
同店振出し,福岡商店あ
福岡商店あ
ての為替手形
ての為替手形を
為替手形を受け取った(
った(第 118 回第 3 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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3| 前払金・
前払金・前受金
問題 84
九州商店に
九州商店に対して商品
して商品¥
商品¥60,000 を注文し
注文し,手付金として
手付金として¥
として¥20,000 の小切手を
小切手を振
り出して渡
して渡した(
した(第 120 回第 1 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 85
商品¥
商品¥200,000 を仕入れ
仕入れ,代金のうち
代金のうち¥
のうち¥60,000 はすでに支払
はすでに支払ってある
支払ってある手付金
ってある手付金で
手付金で充
当し,残額は
。
残額は掛けとした(
けとした(第 115 回第 1 問類題)
類題)
(貸)
(借)
問題 86
商品¥
商品¥80,000 の注文を
注文を受け,手付金として
手付金として現金
として現金¥
現金¥20,000 を受け取った(
った(第 124
回第 1 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 87
得意先佐賀商店に
得意先佐賀商店に商品¥
商品¥330,000 を売り渡し,代金のうち
代金のうち¥
のうち¥130,000 はすでに受
はすでに受
け取っていた手付金
っていた手付金と
手付金と相殺し
相殺し,残額については
残額については掛
については掛けとした(第 122 回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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4| 仮払金・
仮払金・仮受金
問題 88
従業員の
従業員の出張にさいし
出張にさいし,
にさいし,旅費の
旅費の概算額¥
概算額¥100,000
100,000 を現金で
現金で手渡した
手渡した(
した(第 115 回第
1 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 89
従業員が
従業員が出張から
出張から戻
から戻り,旅費の
旅費の残額として
残額として¥
として¥34,000
34,000 を現金で
現金で受け取った。
った。なお,
なお,
出張にあたって
出張にあたって,
にあたって,従業員には
従業員には旅費
には旅費の
旅費の概算額 154,000
154,000 を手渡していた
手渡していた(
していた(第 124 回第 1
問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 90
得意先島根商店から
得意先島根商店から送金小切手
から送金小切手¥
送金小切手¥500,000
500,000 が送られてきたが,
られてきたが,その内容
その内容は
内容は現時点
で不明であ
不明である
である(第 121 回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 91
出張中の
出張中 の 従業員から
従業員 から当座預金口座
から 当座預金口座に
当座預金口座 に 振 り 込 まれ,
まれ , 仮受金として
仮受金 として処理
として 処理していた
処理 していた
¥196,000
得意先静岡商店から
196,000 は,
得意先静岡商店から注文
から注文を
注文を受けたさいに受領
けたさいに受領した
受領した手付金
した手付金¥
手付金¥60,000 と,
得意先浜松商店から
得意先浜松商店から回収
から回収した
回収した売掛代金
した売掛代金¥
売掛代金¥136,000
136,000 であることが判明
であることが判明した
判明した(
した(第 125 回
第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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5| 立替金・
立替金・預り金
問題 92
従業員 10 名が負担すべき
負担すべき当月分
すべき当月分の
当月分の生命保険料¥
生命保険料¥700,000
700,000 を小切手を
小切手を振り出して
支払った
支払った。
った。当月末にこの
当月末にこの生命保険
にこの生命保険料
生命保険料は,従業員の
従業員の給料(
給料(総額¥
総額¥7,600,000
7,600,000)
00,000)から差
から差し
引くこととした(
くこととした(第 113 回第 1 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 93
従業員の
従業員の給料への
給料への支払
への支払いにあたって
支払いにあたって,
いにあたって,給料総額¥
給料総額¥670,000
670,000 のうち,
のうち,先に立替払い
立替払い
していた従業員
していた従業員の
従業員の生命保険料¥
生命保険料¥10,000 を差し引き,残額を
残額を現金で
現金で支給した
支給した(
した(第 121
回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 94
栃木商店へ
栃木商店へ商品¥
商品¥300,000 を売り渡し,代金は
代金は掛けとした。
けとした。なお,
なお,栃木商店負担
の発送運賃¥
発送運賃¥3,000 については小切手
については小切手を
小切手を振り出して立替払
して立替払いした
立替払いした(
いした(第 116 回第 1 問
類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 95
給料日に
給料日に,従業員に
従業員に対する給料
する給料から
給料から所得税
から所得税の
所得税の源泉徴収額¥
源泉徴収額¥40,000 を差し引き,手
取金¥
取金¥360,000
360,000 を当座預金の
当座預金の口座から
口座から振
から振り替えて従業員
えて従業員に
従業員に支払った
支払った(
った(第 117 回第 1
問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 96
従業員の
従業員の給料について
給料について源泉徴収
について源泉徴収していた
源泉徴収していた所得税
していた所得税¥
所得税¥240,000
240,000 を小切手を
小切手を振り出して
税務署へ
税務署へ納付した
納付した(
した(第 109 回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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6| 当座借越
問題 97
長崎商店から
長崎商店から商品
から商品¥
商品¥480,000
480,000 を仕入れ
仕入れ,代金は
代金は小切手を
小切手を振り出して支払
して支払った
支払った。
った。な
お ,当座預金残高は
当座預金残高は ¥160,000
160,000 であったが,
であったが,問題銀行
問題銀行と
銀行と当座借越契約(
当座借越契約 (借越限度
¥900,000)
00,000)を結んである。
んである。また,
また,二勘定法により
二勘定法により処理
により処理する
処理する(第 114 回第 1 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 98
得意先振出しの
得意先振出しの約束手形
しの約束手形¥
約束手形¥360,000
360,000 が満期日となり
満期日となり,
となり,当座により
当座により決済
により決済された
決済された。
された。な
お,当座借越勘定は
当座借越勘定は¥120,000
120,000 の貸方残高となっている
貸方残高となっている(
となっている(第 125 回第 1 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 99
売買を
売買を目的として
目的として日商株式会社社債
として日商株式会社社債を
日商株式会社社債を¥903,000
903,000 で購入し
購入し,代金は
代金は小切手を
小切手を振り
出 して支払
して支払った
支払 った。
った。なお,
なお,当座勘定の
当座勘定の 借方残高は
借方残高 は¥650,000 であるが,
であるが,借越限度額
¥1,000,000 の当座借越契約を
当座借越契約を結んでいる。
んでいる。また,
また,一勘定法により
一勘定法により処理
により処理する
処理する。
する。(第
(第
121 回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 100 得意先福井商店に
得意先福井商店に対して¥
して¥800,000 を貸し付けていたが,
けていたが,本日満期日のため
本日満期日のため同店
のため同店
振出しの
振出しの小切手
しの小切手で
小切手で返済を
返済を受け,ただちに当座預金
ただちに当座預金に
当座預金に預け入れた。
れた。なお,
なお,現在当座預
金は¥246,000
246,000 の借越となっている
借越となっている。
となっている。また,
また,一勘定法により
一勘定法により処理
により処理する
処理する(
する(第 122 回第
1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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7| 資本金の
資本金の引き出し
問題 101 営業用店舗の
営業用店舗の固定資産税¥
固定資産税¥120,000
120,000 と事業主の
事業主の所得税¥
所得税¥280,
280,000 を現金で
現金で納付し
納付し
た(第 125 回第 1 問類題)
類題)。なお
。なお,
なお,資本金勘定を
資本金勘定を用いる方法
いる方法により
方法により処理
により処理し
処理し,会社負
担の税金は
税金は『租税公課』
租税公課』勘定を
勘定を用いる。
いる。
(借)
(貸)
問 題 102 店 舗 兼 住 居 用 の 建 物 と 土 地 に 係 る 固 定 資 産 税 ¥ 300,000
300,000 と 店 主 の 所 得 税
¥200,000
200,000 を現金で
現金で納付した
納付した。
した。なお,
なお,固定資産税のうち
固定資産税のうち 20%
20%については店主個人住
については店主個人住
居部分に
(第
居部分に対してである。
してである。
(第 122 回第 1 問類題)
類題)。なお
。なお,
なお,引出金勘定を
引出金勘定を用いる方法
いる方法に
方法に
より処理
より処理し
処理し,会社負担の
会社負担の税金は
税金は『租税公課』
租税公課』勘定を
勘定を用いる。
いる。
(借)
(貸)
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8| 固定資産の
固定資産の売却
問題 103 期首に
期首に備品(
備品(取得原価¥
取得原価¥600,000,
00,000,減価償却累計額¥
減価償却累計額¥324,000
324,000,
,000,間接法で
間接法で記帳)
記帳)を
¥260,000
260,000 で売却し
売却し,代金は
代金は後日受け
後日受け取ることにした(
ることにした(第 120 回第 1 問類題)
類題)。
(貸)
(借)
問題 104 平成 15 年 4 月 1 日に取得した
取得した車両
した車両(
車両(取得原価¥
取得原価¥800,000,
,000,残存価額¥
残存価額¥80,000,
0,000,
耐用年数 6 年,減価償却方法は
減価償却方法は定額法・
定額法・間接法で
間接法で処理)
処理)を平成 20 年 10 月 31 日に
¥200,000 で売却し
売却し,売却代金については
売却代金については翌月
については翌月 10 日に受け取ることにした。
ることにした。なお,
なお,
当社の
当社の決算日は
決算日は 12 月 31 日で,減価償却については
減価償却については月割
については月割り
月割り計算による
計算による(
による(第 122 回第
1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
ここまで解
ここまで解いたら,
いたら,過去問を
過去問を使い,第 3 問のみ 3 年分解きましょう
年分解きましょう!
きましょう!
どの過去問
どの過去問をどのタイミングで
過去問をどのタイミングで解
をどのタイミングで解いたら良
いたら良いかは,
いかは,随時,
随時,ホームページの『
ホームページの『合格スケジ
合格スケジ
ュール』
ュール』または Twitter(
Twitter(簿記力研究所@
簿記力研究所@bokiryoku)
bokiryoku)でお知
でお知らせいたします。
らせいたします。
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4 章
1| 商品券
商品券
問題 105 商品¥
商品¥170,000
170,000 を売り渡し,代金のうち
代金のうち¥
のうち¥100,000
100,000 については当店
については当店と
当店と連盟してい
連盟してい
る他店の
他店の商品券で
商品券で受け取り,残額は
残額は当店発行の
当店発行の商品券で
商品券で受け取った(
った(第 124 回第 1
問類題)
類題)。
(借)
(貸)
問題 106 商品券の
商品券の精算をするため
精算をするため,
をするため,当店が
当店が保有している
保有している他店商品券
している他店商品券¥
他店商品券¥240,000
240,000 と,他店の
他店の
保有している
保有している商品券
している商品券¥
商品券¥300,000
300,000 とを交換
とを交換し
交換し,差額については
差額については現金
については現金で
現金で決済した
決済した(
した(第 114
回第 1 問類題)
類題)。
(借)
(貸)
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2| 小口現金
問題 107 小口現金係から
小口現金係から,
から,次のような
のような支払の
支払の報告を
報告を受けたため,
けたため,ただちに小切手
ただちに小切手を
小切手を振り出
して資金
して資金を
資金を補給した
補給した。
した。なお,
なお,当店では
当店では,
では,定額資金前渡制度(
定額資金前渡制度(インプレスト・システム)
インプレスト・システム)
により,
により,小口現金係から
小口現金係から毎週金曜日
から毎週金曜日に
毎週金曜日に一週間の
一週間の報告を
報告を受け,これにもとづいて資金
これにもとづいて資金を
資金を
補給している
補給している。
している。
交通費¥
交通費¥8,900
(借)
消耗品費¥
消耗品費¥6,700
雑費¥
雑費¥2,200(
2,200(第 121 回第 1 問類題)
類題)
(貸)
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3| 伝票
問題 108 次の各問題について
問題について,
について,各伝票に
各伝票に記入しなさい
記入しなさい。
しなさい。ただし,
ただし,当店は
当店は 3 伝票制を
伝票制を採用し
採用し,
仕入問題
仕入問題・
問題・売上問題
売上問題の
問題の起票は
起票は,いったん全額
いったん全額を
全額を掛け問題とする
問題とする方法
とする方法ではなく
方法ではなく,
ではなく,問題を
問題を
適切に
適切に分解して
分解して起票
して起票する
起票する方法
する方法を
方法を用いている。
いている。また,
また,商品売買の
商品売買の記帳方法は
記帳方法は 3 分法によ
分法によ
ること(
ること(第 118 回第 4 問類題)
類題)。
(1) 静岡商店から
静岡商店から商品
から商品¥
商品¥600,000 を仕入れ
仕入れ,代金のうち
代金のうち¥
のうち¥200,000 は注文時に
注文時に支払った
支払った手
った手
付金と
付金と相殺し
相殺し,残額は
残額は現金で
現金で支払った
支払った。
った。
(2) 埼玉商店に
埼玉商店に商品¥
商品¥900,000 を売り上げ,代金のうち
代金のうち¥
のうち¥500,000 は群馬商店振出し
群馬商店振出し埼玉
商店あての
残額は
商店あての約束手形
あての約束手形を
約束手形を同店より
同店より裏書譲渡
より裏書譲渡され
裏書譲渡され,
され,
残額は同店振出しの
同店振出しの小切手
しの小切手で
小切手で受け取った。
った。
出金伝票
振替伝票
振替伝票
科 目 金 額
科 目 金 額 科 目 金 額
入金伝票
入金伝票
振替伝票
科 目 金 額
科 目 金 額 科 目 金 額
(1)
(2)
問題 109 次の問題について
問題について,
について,各伝票に
各伝票に記入しなさい
記入しなさい(
しなさい(第 123 回第 4 問類題)
類題)。
新潟商店は
新潟商店は,米沢商店に
米沢商店に商品¥
商品¥900,000 を売り渡し,代金のうち
代金のうち¥
のうち¥300,000 は米沢商
店振出しの
店振出しの小切手
しの小切手で
小切手で受け取り,残額は
残額は掛けとした。
とした。なお,
なお,商品を
商品を発送するための
発送するための運賃
するための運賃
(当方負担)¥
当方負担)¥10
)¥10,000
10,000 を現金にて
現金にて支払
にて支払った
支払った(
った(新潟商店は
新潟商店は 5 伝票制を
伝票制を採用しており
採用しており,
しており,
一部振替問題
一部振替問題については
問題については,
については,いったん全額
いったん全額を
全額を売上伝票に
売上伝票に掛け売上として
売上として起票
として起票し
起票し,掛け代
金を直ちに現金
ちに現金で
現金で回収したとして
回収したとして入金伝票
したとして入金伝票に
入金伝票に起票する
起票する方法
する方法を
方法を採っている)
っている)。
入金伝票
科 目
金 額
出金伝票
売上伝票
科 目 金 額
科 目 金 額
ここまで解
ここまで解いたら,
いたら,過去問を
過去問をひたすら解
ひたすら解きましょう!
きましょう!
どの過去問
どの過去問をどのタイミ
過去問をどのタイミングで
をどのタイミングで解
ングで解いたら良
いたら良いかは,
いかは,随時,
随時,ホームページの『
ホームページの『合格スケジ
合格スケジ
ュール』
ュール』または Twitter(
Twitter(簿記力研究所@
簿記力研究所@bokiryoku)
bokiryoku)でお知
でお知らせいたします。
らせいたします。
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■解答編(問題編は 3 ページ~です。
)
1 章
2| 簿記とは
簿記とは何
とは何か?
問題1
問題1
(イメージづくりですので深
イメージづくりですので深く考えず,
えず,適当な
適当な数字を
数字を入れて下
れて下さい)
さい)
① この 1 ヶ月で稼いだお金
いだお金は?(社会人
?(社会人の
社会人の方は給料,
給料,学生の
学生の方はアルバイトや小遣
はアルバイトや小遣い
小遣い)
② 今月 1 ヶ月で使ったお金
ったお金は?(家賃
?(家賃,
家賃,食費,
食費,交通費,
交通費,買物代など
買物代など)
など)
③ 今日現在のプラス
今日現在のプラス財産
のプラス財産の
財産の残高(
残高(貯金・
貯金・株の金額。
金額。家を持っている方
っている方は買った値段)
値段)
④ 今日現在のマイナス
今日現在のマイナス財産
のマイナス財産の
財産の残高(
残高(ローン残高
ローン残高。
残高。ご両親などに
両親などに借
などに借りているお金
りているお金)
解答1
解答1
重要度 C
さすがに解答
さすがに解答はありません
解答はありません(
はありません(笑)。
問題2
問題2で使いますので,
いますので,進んで下
んで下さい。
さい。
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問題2
問題2
問題1
問題1 の①~④の金額を
金額を以下の
以下の貸借対照表,
貸借対照表,損益計算書に
損益計算書に写しましょう。
しましょう。
貸借対照表の
貸借対照表の要素
B/S
資 産
資 産 = プラスの財産
プラスの財産
③(
負 債
)万円
④(
)万円
純資産
負 債 = マイナスの財産
マイナスの財産
純資産 = 株主のもの
株主のもの
③-④
)万円
(
資産のホーム・ポジションは“左側”
負債・純資産のホーム・ポジションは“右側”
損益計算書の
損益計算書の要素
P/L
費 用
収 益 = ビジネスの成果
ビジネスの成果
②(
収 益
)万円 ①(
)万円
費 用 = 成果の
成果の得るための犠牲
るための犠牲
(使い切ってなくなったら費用
てなくなったら費用!
費用!)
利益 ①-②(
)万円
収益のホーム・ポジションは“右側”
費用のホーム・ポジションは“左側”
解答2
解答2
重要度 C
解答1
解答1の数字を
数字を写して下
して下さい。
さい。
例えば,
えば,①稼ぎ 10 万円 ②使用9
使用9万円 ③プラス財産
プラス財産 50 万円 ④マイナス財産
マイナス財産5
財産5万円
である場合
である場合には
場合には,
には,
貸借対照表の
貸借対照表の要素
B/S
資 産
資 産 = プラスの財産
プラスの財産
③(
50
負 債
)万円 ④(
5
)万円
純資産
負 債 = マイナスの財産
マイナスの財産
純資産 = 株主のもの
株主のもの
③-④
(
45
)万円
資産のホーム・ポジションは“左側”
負債・純資産のホーム・ポジションは“右側”
損益計算書の
損益計算書の要素
P/L
費 用
収 益 = ビジネスの成果
ビジネスの成果
②(
9
)万円 ①(
収 益
10
)万円
費 用 = 成果の
成果の得るための犠牲
るための犠牲
(使い切ってなくなったら費用
ってなくなったら費用!
費用!)
利益 ①-②(
1 )万円
収益のホーム・ポジションは“右側”
費用のホーム・ポジションは“左側”
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41
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題3
問題3
5要素を
要素を以下の
以下の貸借対照表,
貸借対照表,損益計算書に
損益計算書に書き込み,完成させましょう
完成させましょう。
させましょう。
貸借対照表(B/S)
貸借対照表(B/S)
損益計算書(P/L)
損益計算書(P/L)
貸借対照表
貸借対照表(B/S)
対照表(B/S)
損益計算書(P/L)
損益計算書(P/L)
解答3
解答3
重要度 A
負 債
費 用
資 産
収 益
純資産
問題4
問題4
各勘定の
各勘定の借方・
借方・貸方に
貸方に,増加した
増加した場合
した場合に
場合に記入される
記入される方
される方に「+」,減少
,減少した
減少した場合
した場合に
場合に記
入される方
される方に「-」を
「-」を書き込んで下
んで下さい。
さい。
資 産
負 債
収 益
費 用
資 産
負 債
純資産
解答4
解答4
重要度 A
+
-
収 益
-
+
-
+
純資産
-
+
費 用
+
-
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42
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題5
問題5
各勘定の
各勘定の借方・
借方・貸方に
貸方に,増加した
増加した場合
した場合に
場合に記入される
記入される方
される方に「+」,減少
,減少した
減少した場合
した場合に
場合に記
入される方
される方に「-」を
「-」を書き込んで下
んで下さい。
さい。
現 金
借入金
資本金
売 上
仕 入
貸付金
給 料
受取利息
現 金
借入金
支払利息
解答5
解答5
重要度 A
+
-
売 上
-
+
給 料
+
-
-
+
仕 入
+
-
受取利息
-
+
資本金
-
+
貸付金
+
-
支払利息
+
-
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43
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
3| 簿記3
簿記3級の日常取引
問題6
問題6
以下の
以下の取引を
取引を仕訳にしてみましょう
仕訳にしてみましょう。
にしてみましょう。
① 銀行から
銀行から現金
から現金 10,000 円を借り入れた。
れた。
② 会社を
会社を設立し
設立し,株主から
株主から 90,000 円の現金を
現金を集めた。
めた。
③ 土地 30,000 円を購入し
購入し,代金は
代金は現金で
現金で支払った
支払った。
った。
④ 従業員の
従業員の給料 3,000 円を現金で
現金で支払った
支払った。
った。
⑤ 商品 50,000 円を購入し
購入し,代金は
代金は現金で
現金で支払った
支払った。
った。
⑥ ⑤の商品を
商品を 60,000 円で売り上げ,代金は
代金は現金で
現金で受け取った。
った。
⑦ A 社に現金 20,000 円を貸し付けた。
けた。
⑧ ⑦の貸付金の
貸付金の利息として
利息として 1,000 円を現金で
現金で受け取った。
った。
⑨ ①の借入金の
借入金の利息として
利息として 500 円を現金で
現金で支払った
支払った。
った。
解答6
解答6
重要度A
重要度A
①~②【お金を集める】
める】 現金が
現金が増えて(
えて(借→現金)
現金),
お金の出し手が貸方(
貸方(借りたら負債
りたら負債,
負債,出資は
出資は純資産)
純資産)
現金(資産)の増加 → 借
① (借)
現金
借入金(負債)の増加 → 貸
(貸)
10,000
借入金
現金(資産)の増加 → 借
② (借)
現金
*
10,000
資本金(純資産)の増加 → 貸
(貸)
90,000
資本金
90,000
株主が出したお金は,会社の純財産となり=株主のものとなります。株主
がお金を出したら『純資産』と考えましょう。
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44
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
③~⑤【お金を使う】 モノ・サービス(
モノ・サービス(増加)
増加)とお金
とお金(減少)
減少)の交換
現金が
,
現金が減って(
って(貸→現金)
現金)
モノ・サービスが増
モノ・サービスが増える(
える(借→資産,
資産,使ったら費用
ったら費用!
費用!)
土地(資産)の増加 → 借
③ (借)
土地
現金(資産)の減少 → 貸
(貸)
30,000
現金
給料(費用)の増加 → 借
④ (借)
給料
*
現金(資産)の減少 → 貸
(貸)
3,000
現金
仕入
*
3,000
給料はサービスを使った!ので費用と考えましょう。
仕入(費用)の増加 → 借
⑤ (借)
30,000
現金(資産)の減少 → 貸
(貸)
50,000
50,000
現金
50,
50,000
商品はまだ使っていませんが,どうせ近いうちに売るので仕訳のショート
カットで使った!と考えます。仕入れたら(使う前提で)費用とおさえましょう。
⑥ 【お金を回収する
回収する】
する】 モノ(
モノ(商品を
商品を渡す=売上)
売上)とお金
とお金(増加)
増加)の交換
現金が
,
現金が増えて(
えて(借→現金)
現金)
モノ・サービスを渡
モノ・サービスを渡す(貸→収益(
収益(ビジネスの成果
ビジネスの成果)
成果))
現金(資産)の増加 → 借
⑥ (借)
現金
売上(収益)の増加 → 貸
(貸)
60,000
売上
60,000
⑦~⑨【本業以外】
本業以外】
貸付金(資産)の増加 → 借
⑦ (借)
貸付金
現金(資産)の減少 → 貸
(貸)
20,000
現金
現金(資産)の増加 → 借
⑧ (借)
現金
*
受取利息(収益)の増加 → 貸
(貸)
1,000
受取利息
支払利息
*
1,000
お金を貸すというサービスの成果でお金をもらったので収益です。
支払利息(費用)の増加 → 借
⑨ (借)
20,000
(貸)
500
現金(資産)の減少 → 貸
現金
500
お金を借りるというサービスを使った!ので費用です。
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
4| 試算表
問題7
問題7
以下の
以下の勘定記入を
勘定記入を基に試算表を
試算表を作成しましょう
作成しましょう。
しましょう。
現 金
借入金
① 借入金
10,000
② 資本金
90,000
⑥ 売 上
60,000
⑤ 仕 入
50,000
1,000
⑦ 貸付金
20,000
⑧ 受取利息
③ 土 地
④ 給 料
⑨ 支払利息
① 現 金
30,000
10,000
3,000
資本金
② 現 金
500
90,000
土 地
③ 現 金
30,000
貸付金
⑦ 現 金
20,000
仕 入
⑤ 現 金
売 上
⑥ 現 金
50,000
給 料
④ 現 金
60,000
受取利息
⑧ 現 金
3,000
1,000
支払利息
⑨ 現 金
500
解答7
解答7
重要度A
重要度A
合計残高試算表
(単位:
単位:円)
借 方
残 高
貸 方
合 計
勘定科目
合 計
57,500
161,000
現 金
103,500
30,000
30,000
土 地
20,000
20,000
貸付金
残 高
借入金
10,000
10,000
資本金
90,000
90,000
売 上
60,000
60,000
受取利息
1,000
1,000
50,000
50,000
仕 入
3,000
3,000
給 料
500
500
支払利息
161,000
264,500
264,500
161,000
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題8
問題8
以下の
以下の試算表を
試算表を基に損益計算書および
損益計算書および貸借対照表
および貸借対照表を
貸借対照表を作成しましょう
作成しましょう。
しましょう。
合計残高試算表
(単位:
単位:円)
借 方
残 高
貸 方
合 計
勘定科目
合 計
57,500
161,000
現 金
103,500
30,000
30,000
土 地
20,000
20,000
貸付金
残 高
借入金
10,000
10,000
資本金
90,000
90,000
売 上
60,000
60,000
受取利息
1,000
1,000
50,000
50,000
仕 入
3,000
3,000
給 料
500
500
支払利息
161,000
264,500
264,500
161,000
解答8
解答8
重要度A
重要度A
攻略法!
攻略法!
① まず,
まず,P/L を作成し
作成し,当期純利益を
当期純利益を求める!
める!
② 次に,B/S を作成し
作成し,資本金に
資本金に当期純利益の
当期純利益の金額を
金額を足す!
P/L
仕
入 50,000 売
給
料 3,000 受取利息
支払利息
①まず P/L 作成
上 60,000
1,000
500
当期純利益 7,500
61,000
61,000
B/S
現
金 57,500 借 入 金 10,000
土
地 30,000 資 本 金 97,500
貸 付 金 20,000
②B/S 資本金に
資本金に足す!
107,500
107,500
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47
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
5| 決算整理
問題9
問題9
期首商品が
期首商品が 10,000 円,期末商品が
期末商品が 20,000 円あるときの決算整理仕訳
あるときの決算整理仕訳を
決算整理仕訳を示しまし
ょう。
ょう。
解答9
解答9
重要度A
重要度A
費用を増やす → 使った
期首分 (借)
仕入
資産を減らす→ 売れてなくなった
繰越商品
(貸)
10,000
10,000
「し・くり」
し・くり」
資産を増やす → 売れ残り
期末分 (借)
繰越商品
費用を減らす→ まだ使っていない
仕入
(貸)
20,000
20,000
「くり・し」
くり・し」
問題 10
前 T/B が以下のとおりであり
以下のとおりであり期末商品
のとおりであり期末商品が
期末商品が 30,000 円あるときの決算整理仕訳
あるときの決算整理仕訳を
決算整理仕訳を示
し,後 T/B を作成しましょう
作成しましょう。
しましょう。
前 T/B(
T/B(一部)
一部)
繰越商品 40,000
仕
入 90,000
解答 10
重要度A
重要度A
攻略法!
攻略法!
前 T/B の意味を
意味を読み取る!
前 T/B(
T/B(一部)
一部)
期首分 (借)
繰越商品 40,000
期首商品 40,000 円という意味
という意味
仕
当期仕入 90,000 円という意味
という意味
入 90,000
仕入
40,000
(貸)
繰越商品
40,000
繰越商品
30,000
(貸)
仕入
30,000
「し・くり」
し・くり」
期末分 (借)
「くり・し」
くり・し」
後 T/B(
T/B(一部)
一部)
繰越商品 30,000
期末商品 30,000 円という意味
という意味
仕
売上原価 100,000 円という意味
という意味
入 100,000
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48
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
2 章
1| 掛取引(
掛取引(売掛金・
売掛金・買掛金,
買掛金,未収金,
未収金,未払金)
未払金)
問題 11
関東商店から
仕入れ,代金は
代金は掛けとした(第 120 回第 1 問類題)
問類題)。
関東商店から商品
から商品¥
商品¥160,000 を仕入れ
商品の代金
解答 11
負債の増加 → 貸
重要度A
重要度A
(借)
仕入
問題 12
160,000
(貸)
買掛金
160,000
問題 11 の買掛金¥
買掛金¥160,000 を現金により
現金により支払
により支払った
支払った(
った(第 124 回第 3 問類題)
問類題)。
解答 12
負債の減少 → 借
重要度A
重要度A
買掛金
(借)
問題 13
160,000
(貸)
現金
160,000
栃木商店へ
栃木商店へ商品¥
商品¥800,000 を売り渡し,代金は
代金は月末に
月末に受け取ることにした(第 116
回第 1 問類題)
問類題)。
商品の代金
解答 13
資産の増加 → 借
重要度A
重要度A
(借)
問題 14
売掛金
800,000
(貸)
売上
800,000
問題 13 の売掛金¥
売掛金¥800,000 を現金により
現金により回収
により回収した
回収した(
した(第 124 回第 3 問類題)
問類題)。
解答 14
資産の減少 → 貸
重要度A
重要度A
(借)
現金
800,000
(貸)
売掛金
800,000
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49
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 15
営業用の
営業用の建物を
建物を¥900,000 で購入し
購入し,代金は
代金は当月末に
当月末に支払うこととした
支払うこととした(
うこととした(第 116
回第 1 問類題)
問類題)。
商品以外の代金
解答 15
負債の増加 → 貸
重要度A
重要度A
建物
(借)
問題 16
(貸)
900,000
未払金
900,000
問題 15 の未払金¥
未払金¥900,000 を現金により
現金により支払
により支払った
支払った(
った(第 121 回第 3 問類題)
問類題)。
解答 16
負債の減少 → 借
重要度B
重要度B
(借)
未払金
(貸)
900,000
現金
900,000
商品以外の代金
問題 17
以前に
750,000 円を 750,000
750,000 円で売却し
売却し,代金は
代金は後日受け
後日受け取る
以前に購入していた
購入していた土地
していた土地 750,000
ことにした(
ことにした(第 119 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 17
資産の増加 → 借
重要度A
重要度A
(借)
問題 18
未収金
750,000
(貸)
土地
750,000
問題 17 の未収金¥
未収金¥750,000 を現金により
現金により受
により受け取った(
った(第 121 回第 3 問類題)
問類題)。
解答 18
資産の減少 → 貸
重要度B
重要度B
(借)
現金
750,00
750,000
000
(貸)
未収金
750,000
750,000
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
2| 当座預金
問題 19
東西銀行品川支店に
東西銀行品川支店に,新たに当座
たに当座預金口座
当座預金口座を
預金口座を開設し
開設し,現金 400,000
400,000 円を当座預金
に預け入れた(
れた(第 112 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 19
残高の増加 → 借
重要度C
重要度C
当座預金
(借)
問題 20
(貸)
400,000
現金
400,000
商品¥
商品¥136,000 を仕入れ
仕入れ,代金は
代金は小切手を
小切手を振り出して支払
して支払った
支払った(
った(第 124 回第 1 問
類題)
類題)。
解答 20
残高の減少 → 貸
重要度A
重要度A
(借)
仕入
問題 21
(貸)
136,000
当座預金
136,000
136,000
得意先に
得意先に A 商品¥
商品¥875,
875,000 を売り上げ,代金は
代金は得意先振出し
得意先振出しの小切手で
小切手で受け取っ
た(第 123 回第 2 問類題)
問類題)。
解答 21
すぐに現金に換えられる
重要度A
重要度A
(借)
現金
問題 22
(貸)
875,000
売上
875,000
得意先に
得意先に B 商品¥
商品¥400,000 を売り上げ,代金は
代金は得意先振出し
得意先振出しの小切手で
小切手で受け取り,
直ちに当座預金
ちに当座預金に
当座預金に預け入れた(第 123 回第 2 問類題)
問類題)。
解答 22
現金の計上+当座の預入
重要度B
重要度B
(借)
問題 23
当座預金
400,000
(貸)
売上
400,000
得意先に
小切手で受け取った。
った。
得意先に C 商品¥
商品¥200,000 を売り上げ,代金は
代金は当社振出し
当社振出しの小切手で
解答 23
重要度C
重要度C
(借)
当座預金
200,000
(貸)
売上
200,000
以前行った当座預金の減少を
取消 → 当座預金の増加
51
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3| 現金過不足
問題 24
月末に
月末に現金の
現金の実査を
実査を行ったところ,
ったところ,現金の
現金の実際有高が
実際有高が帳簿残高より
帳簿残高より¥
より¥42,000 過剰
であることが判明
であることが判明したため
判明したため,
したため,帳簿残高と
帳簿残高と実際有高とを
実際有高とを一致
とを一致させる
一致させる処理
させる処理を
処理を行うととも
に,引き続き原因を
原因を調査することとした
調査することとした。
することとした。なお,
なお,当店では
当店では,
では,現金過不足の
現金過不足の雑益また
雑益また
は雑損勘定への
雑損勘定への振
への振り替えは決算時
えは決算時に
決算時に行うこととしている(
うこととしている(第 123 回第 1 問類題)
問類題)。
(下書き
下書き)
帳簿
実際
? 円
?+42,000
?+42,000 円
+42,000
42,000 円(Step1
Step1)
解答 24
重要度A
重要度A
(借)
現金
42,000
(貸)
(Step2)
Step2)
現金過不足
42,000
(Step3)
Step3)
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 25
現金の
現金の実際残高が
実際残高が帳簿残高より
帳簿残高より多
より多かったため,
かったため,現金過不足勘定で
現金過不足勘定で処理され
処理されていた
されていた
¥17,000 のうち,¥
のうち,¥14,000
,¥14,000 は受取手数料の
受取手数料の記入漏れであることが
記入漏れであることが決算日
れであることが決算日にいたり
決算日にいたり
判明した
判明した。
した。残額については
残額については不明
については不明のため
不明のため,
のため,適当な
適当な科目に
科目に振り替えることにした(
えることにした(第 115
回第 1 問類題)
問類題)。
解答 25
重要度A
重要度A
現金過不足
(借)
(貸)
17,000
受取手数料
14,000
雑収入
3,000
*上記の解答 25 は,以下の仕訳 25-2 と仕訳 25-3 の 2 つに分けて考えると理解しやすいで
す。本試験の解答では上記の解答 25 で答えることとなりますが, 2つに分けた仕訳 25-2
と仕訳 25-3 を下書用紙に書いてから解答すると良いでしょう。なお,下記で参考に示す現
金過不足を計上する仕訳 25-1 が既に行われている点がポイントです。問題文の『現金過不
足勘定で処理されていた』という文言に注目しましょう!
(下書き
下書き)
帳簿
実際
? 円
?17,000 円
+17,000 円(Step1
Step1)
仕訳 25-1
過不足は期中に計上済
(借)
現金
17,000
(貸)
(Step2)
現金過不足
17,000
(Step3)
仕訳 25-2
原因判明分を
原因判明分を処理
(借)
現金過不足
14,000
(貸)
受取手数料
14,000
受取手数料と判明!
仕訳 25-3
原因不明分を
原因不明分を雑収入へ
雑収入へ
(借)
現金過不足
3,000
(貸)
雑収入
3,000
原因不明分(17,000-14,000)
の取消
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 26
決算にあたり
決算にあたり,
にあたり,現金の
現金の手許有高を
手許有高を調べたところ,
べたところ,帳簿残高は
帳簿残高は¥560,000 であるの
に対して,
して,実際有高は
実際有高は¥550,000 であった。
であった。この現金不足額
この現金不足額のうち
現金不足額のうち,¥
のうち,¥6,600
,¥6,600 は,
交通費の
交通費の支払いであったと
支払いであったと判明
いであったと判明したが
判明したが,
したが,残りの現金不足額
りの現金不足額の
現金不足額の原因は
原因は不明である
不明である(
である(第
117 回第 1 問類題)
問類題)
解答 26
重要度A
重要度A
(借)
交通費
6,600
雑損失
3,400
(貸)
現金
10,000
10,000
*上記の解答 26 は,以下の仕訳 26-1~仕訳 26-3 の 3 つに分けて考えると理解しやすいで
す。本試験の解答では上記の解答 26 で答えることとなりますが, 3 つに分けた仕訳 26-1
~仕訳 26-3 を下書用紙に書いてから解答すると良いでしょう。なお,問題 25 と異なり,
現金過不足の計上が過去に行われておらず,当該解答で把握する点がポイントです。問題
文の『決算にあたり,現金の手許有高を調べたところ』という文言に注目しましょう!
(下書き
下書き)
帳簿
実際
560,000 円
550,000 円
△10,000
10,000 円(Step1
Step1)
仕訳 26-1
まず現金過不足
まず現金過不足を
現金過不足を把握
(借)
現金過不足
10,000
(貸)
(Step3)
Step3)
現金
10,000
(Step2)
Step2)
仕訳 26-2
原因判明分を
原因判明分を処理
(借)
交通費
6,600
(貸)
現金過不足
6,600
交通費と判明!
仕訳 26-3
原因不明分(10,000-6,600)
原因不明分を
原因不明分を雑損失へ
雑損失へ
の取消
(借)
雑損失
3,400
(貸)
現金過不足
3,400
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
4| 手形取引(
手形取引(支払手形・
払手形・受取手形)
受取手形)・裏書手形
問題 27
浦和商店から
浦和商店から商品
から商品¥
商品¥460,000 を仕入れ
仕入れ,代金は
代金は同店あての
同店あての約束手形
あての約束手形を
約束手形を振り出して
支払った
支払った(
った(第 123 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 27
代金の支払人 → 負債
重要度A
重要度A
仕入
(借)
問題 28
460,000
(貸)
支払手形
460,000
問題 27 の支払手形¥
支払手形¥460,000 の決済日となり
決済日となり,
となり,手形代金が
手形代金が当座預金口座から
当座預金口座から引
から引
き落とされた(
とされた(第 124 回第 3 問類題)
問類題)。
解答 28
負債の減少
重要度A
重要度A
(借)
支払手形
問題 29
460,000
460,000
(貸)
当座預金
460,000
460,000
商品¥
商品¥154,000 を売り上げ,代金は
代金は得意先振出しの
得意先振出しの約束手形
しの約束手形を
約束手形を受領した
受領した(
した(第 124
回第 3 問類題)
問類題)。
解答 29
代金の受取人 → 資産
重要度A
重要度A
(借)
受取手形
問題 30
154,000
(貸)
売上
154,000
問題 29 の受取手形¥
受取手形¥154,000 の満期日となり
満期日となり,
となり,手形代金が
手形代金が当座預金口座に
当座預金口座に振り
込まれた(
まれた(第 124 回第 3 問類題)
問類題)。
解答 30
資産の減少
重要度A
重要度A
当座預金
(借)
問題 31
154,000
(貸)
受取手形
154,000
仕入先山口商店から
仕入先山口商店から商品
から商品¥
商品¥860,000 を仕入れ
仕入れ,代金については
代金については函館商店振出
については函館商店振出し
函館商店振出し,
旭川商店受取りの
旭川商店受取りの約束手
りの約束手形
約束手形を裏書譲渡して
裏書譲渡して支払
して支払った
支払った(
った(第 125 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 31
受取権利が消滅
重要度A
重要度A
(借)
仕入
860,000
(貸)
受取手形
860,000
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 32
得意先佐賀商店に
得意先佐賀商店に商品¥
商品¥960,000 を売り渡し,代金については
代金については福岡商店振出
については福岡商店振出し
福岡商店振出し,
佐賀商店受取りの
佐賀商店受取りの約束手形
りの約束手形の
約束手形の裏書譲渡を
裏書譲渡を受けた(
けた(第 122 回第 1 問類題)
問類題)。
裏書手形の受取=手形代金の受取人
解答 32
→
重要度A
重要度A
受取手形
(借)
問題 33
通常の他人振出手形の受取と同じ
960,000
(貸)
売上
960,000
奥羽商店に
奥羽商店に商品¥
商品¥720,000
720,000 を販売し
販売し,代金は
代金は当店振出,
当店振出,北上商店あての
北上商店あての約束手形
あての約束手形
の裏書譲渡を
裏書譲渡を受けた(
けた(第 106 回第 1 問類題)
問類題)。
以前行った支払手形の増加を取消
解答 33
→ 支払手形の減少
重要度B
重要度B
(借)
支払手形
720,000
(貸)
売上
720,000
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5| 割引手形
問題 34
以前に
以前に売上代金の
売上代金の一部として
一部として受
として受け取っていた得意先振出
っていた得意先振出しの
得意先振出しの約束手形
しの約束手形¥
約束手形¥15,000
を問題銀行で
問題銀行で割り引き,割引料¥
割引料¥300 を差し引かれた手取金
かれた手取金は
手取金は当座預金とした
当座預金とした(
とした(第
119 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 34
口座残高が増えた
重要度B
重要度B
(借)
当座預金
手形売却損
14,700
14,700
証書がなくなって
(貸)
受取手形
15,000
300
300
手数料が取られ
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6| 消耗品
問題 35
事務用文房具を
事務用文房具を浦和商店より
浦和商店より購入
より購入し
購入し,代金¥
代金¥100,000 は現金で
現金で支払った
支払った。
った。なお,
なお,
当店では
当店では文房具
では文房具については
文房具については決算時
については決算時に
決算時に棚卸を
棚卸を行い,当期の
当期の使用額を
使用額を費用に
費用に振り替える
方法をとっている
方法をとっている(
をとっている(第 118 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 35
資産主義→消耗品
重要度B
重要度B
消耗品
(借)
問題 36
100,000
(貸)
現金
100,000
問題 35 の後,決算となった
決算となった。
となった。消耗品の
消耗品の未使用高は
未使用高は¥6,000 である(
である(第 114 回第 5
問類題)
問類題)。
解答 36
使用分(=100,000-6,000)
重要度A
重要度A
消耗品費
(借)
問題 37
94,000
94,000
(貸)
消耗品
94,000
94,000
近くの電気店
くの電気店から
電気店から事務用消耗品
から事務用消耗品¥
事務用消耗品¥70,000 を購入し
購入し,代金は
代金は現金で
現金で支払った
支払った。
った。なお,
なお,
費用主義で
費用主義で処理する
処理する(
する(第 113 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 37
費用主義→消耗品費
重要度B
重要度B
消耗品費
(借)
問題 38
70,000
70,000
(貸)
現金
70,000
70,000
問題 37 の後,決算となった
決算となった。
となった。消耗品の
消耗品の未費消高は
未費消高は¥10,000 である(
である(第 124 回第 5
問類題)
問類題)。
解答 38
未使用分
重要度A
重要度A
(借)
消耗品
10,000
(貸)
消耗品費
10,000
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7| 有価証券(
有価証券(株式)
株式)
問題 39
売買を
売買を目的として
目的として,
として,他社が
他社が発行する
発行する株式
する株式 1,000 株を 1 株当たり
株当たり¥
たり¥120 で買い入れ,
代金は
代金は証券会社に
証券会社に対する売買手数料
する売買手数料¥
売買手数料¥2,000 とともに小切手
とともに小切手を
小切手を振り出して支払
して支払った
支払った
(第 119 回第 1 問類題)
問類題)。
手数料も含める!
解答 39
@120×1,000 株+2,000=122,000
重要度A
重要度A
売買目的有価証券
(借)
問題 40
(貸)
122,000
当座預金
122,000
当期首に
当期首に売買目的のため
売買目的のため 1 株¥610 で購入した
購入した東北産業株式会社
した東北産業株式会社の
東北産業株式会社の株式 3,000 株
のうち,
のうち,1,000 株を 1 株¥550 で売却し
売却し,代金は
代金は当座預金口座に
当座預金口座に振り込まれた(
まれた(第 118
回第 1 問類題)
問類題)。
解答 40
@550×1,000 株=550,000
@610×1,000 株=610,000
重要度A
重要度A
(借)
当座預金
550,000
有価証券売却損
60,000
(貸)
売買目的有価証券
610,000
売価 550,000-簿価 610,000=△60,000 の損
問題 41
配当金領収証¥
配当金領収証¥46,000 が送付されてきた
送付されてきた(
されてきた(第 124 回第 5 問類題)
問類題)。
解答 41
通貨代用証券=現金
重要度B
重要度B
現金
(借)
問題 42
(貸)
46,000
46,000
受取配当金
46,000
46,000
問題 39 の後,決算となった
決算となった。
となった。売買目的有価証券の
売買目的有価証券の時価は
時価は¥134,000 である(
である(第 118
回第 5 問類題)
問類題)。
解答 42
重要度A
重要度A
(借)
時価 134,000-簿価 122,000=12,000
時価になおす
売買目的有価証券
(貸)
12,000
12,000
有価証券評価益
12,000
12,000
→ この解答により有価証券勘定の金額は,
問題 39
122,000 + 問題 42
12,000 = 134,000
となり,
貸借対照表に計上される有価証券は,時価に修正されたこととなります。
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8| 有価証券(
有価証券(社債)
社債)
問題 43
売買を
売買 を 目的として
目的 として額面
として 額面¥
額面 ¥ 1,000,000 の 日商株式会社社債を
日商株式会社社債 を 額面¥
額面 ¥ 100 につき
¥96.50 で購入し
購入し,代金は
代金は購入手数料¥
購入手数料¥4,000 とともに小切手
とともに小切手を
小切手を振り出して支払
して支払っ
支払っ
た(第 121 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 43
手数料も
手数料も含める!
める!
重要度B
重要度B
1,000,000×@96.5÷@100+
+4,000 = 969,000
売買目的有価証券
(借)
問題 44
969,000
(貸)
当座預金
969,000
当期に
当期に売買目的で
売買目的で額面¥
額面¥100 につき¥
につき¥96.50 で買い入れた日本商工株式会
れた日本商工株式会社
日本商工株式会社の社
債のうち,
のうち,額面総額¥
額面総額¥1,000,000 を額面¥
額面¥100 につき¥
につき¥98.00 で売却し
売却し,代金は
代金は月末
に受け取ることにした(
ることにした(第 110 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 44
1,000,000 × @98.00 ÷ @ 100
1,000,000 × @96.5 ÷ @ 100
重要度B
重要度B
=980,000
=965,000
(借)
未収金
980,000
(貸)
売買目的有価証券
965,000
有価証券売却益
15,000
売価 980,000-簿価 965,000=15,000
問題 45
保有している
保有している国債
している国債(
国債(額面総額¥
額面総額¥100,000)は
100,000)は 5 年満期で
年満期で年利率 2.4%,
2.4%,利払日は
利払日は 6 月
末と 12 月末の
月末の年 2 回である。
である。6 月末となり
月末となり,
となり,利払日が
利払日が到来した
到来した(
した(第 125 回第 4 問類
題)。
100,000×2.4%×6 ヶ月
解答 45
重要度B
重要度B
現金
(借)
問題 46
÷12 ヶ月=1,200
通貨代用証券=現金
1,200
1,200
(貸)
有価証券利息
1,200
1,200
問題 43 の後,決算となった
決算となった。
となった。売買目的有価証券の
売買目的有価証券の期末評価額は
期末評価額は¥950,000 であ
る(第 124 回第 5 問類題)
問類題)。
解答 46
時価 950,000-簿価 969,000=△19,000
重要度A
重要度A
(借)
有価証券評価損
19,000
(貸)
時価になおす
売買目的有価証券
19,000
→ この解答により有価証券勘定の金額は,
問題 43
969,000 + 問題 46
△19,000 = 950,000 となり,
貸借対照表に計上される有価証券は,時価に修正されたこととなります。
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9| 固定資産
問題 47
新入社員向け
入社員向け事務処理用パソコン
事務処理用パソコン 5 台(@¥100,000)
@¥100,000)を
100,000)を購入し
購入し,代金は
代金は月末に
月末に支払
うこととした。
うこととした。なお,
なお,パソコンのセッティング費用
パソコンのセッティング費用¥
費用¥5,000 については小切手
については小切手を
小切手を振
り出して支払
して支払った
支払った(
った(第 123 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 47
諸費用(セッティング費用)も含める!
@100,000×5 台=500,000
重要度A
重要度A
備品
(借)
(貸)
505,000
未払金
当座預金
問題 48
500,000
5,000
以前より
以前より保有
より保有している
保有している備品
している備品¥
備品¥100,000(耐用年数
100,000(耐用年数:
耐用年数:10 年,残存価額:
残存価額:取得原価の
取得原価の
10%
10%)に対して定額法
して定額法により
定額法により減価償却
により減価償却を
減価償却を行う(第 122 回第 5 問類題)
問類題)。
解答 48
重要度A
重要度A
100,000×0.9÷10 年=9,000
間接的にマイナスする!
(借)
備品減価償却費
問題 49
当期の
当期の 9 月 9 日に購入した
購入した備品
した備品¥
備品¥100,000(耐用年数
100,000(耐用年数:
耐用年数:10 年,残存価額:
残存価額:取得原
9,000
(貸)
備品減価償却累計額
9,000
価の 10%
10%)に対して定額法
して定額法により
定額法により減価償却
により減価償却を
減価償却を行う。なお,
なお,決算日は
決算日は 12 月 31 日であ
る(第 121 回第 5 問類題)
問類題)。
解答 49
100,000×0.9÷10 年×4/12=3,000
重要度A
重要度A
備品減価償却費
(借)
*
3,000
(貸)
備品減価償却累計額
3,000
9 月 9 日取得のように月の途中で取得した場合には,
“1日でも使ったら 1 ヶ月使った”と考
えて計算します。よって,上記の例では 9 月は1ヶ月分使ったと考えて,9 月~12 月までの 4
ヶ月分を減価償却費として計上します。
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10|
10| 貸倒引当金
注意!
注意!
2011 年2月9日付で
日付で日本商工会議所から
日本商工会議所から
「商工会議所簿記検定試験出題区分表の
商工会議所簿記検定試験出題区分表の改定にあたって
改定にあたって」
にあたって」が発表されました
発表されました。
されました。
3級に関連する
関連する内容
する内容としては
内容としては,
としては,テキスト第
テキスト第2章 10 節で取り扱った貸倒引当金
った貸倒引当金のうち
貸倒引当金のうち,
のうち,
◆ 償却債権取立益が
償却債権取立益が3級の範囲から
範囲から削除
から削除(
削除(テキスト 146 ページの仕訳
ページの仕訳)
仕訳)
◆ 貸倒引当金戻入(=
貸倒引当金戻入(=洗替法
(=洗替法)
洗替法)が3級の範囲から
範囲から削除
から削除(
削除(テキスト 148 ページの仕訳
ページの仕訳)
仕訳)
となっています。
となっています。
テキストは 146 ページと 148 ページの仕訳
ページの仕訳の
仕訳の重要度を
重要度を変更(
変更(現状:
現状:B → 改訂後:
改訂後:C)す
るのみで,
のでご安心下さい
安心下さい。
さい。
るのみで,内容は
内容は問題なくそのままお
問題なくそのままお使
なくそのままお使い頂けますのでご
けますのでご安心下
なお,
なお,改訂に
改訂に伴い,当問題集では
当問題集では,
では,削除された
削除された問題
された問題はカットしています
問題はカットしています。
はカットしています。
問題 50
決算において
受取手形期末残高¥
決算において,
において,
受取手形期末残高¥20,000 及び売掛金期末残高¥
売掛金期末残高¥80,000 に対し,
3 % の 貸倒引当金を
貸倒引当金 を 差額補充法により
差額補充法 により設定
により 設定する
設定 する。
する 。 なお,
なお , 前 T/B の 貸倒引当金は
貸倒引当金 は
¥1,300 であった(
であった(第 125 回第 5 問類題)
問類題)。
解答 50
重要度A
重要度A
(借)
貸倒引当金繰入
1,700
(貸)
繰入(費用へ)
問題 51
貸倒引当金
1,700
当期末必要額 3,000-前 T/B1,300=1,700
得意先が
得意先が倒産し
倒産し,前期から
前期から繰
から繰り越された売掛金
された売掛金¥
売掛金¥50,000 が回収できなくなったの
回収できなくなったの
で,貸倒れの
貸倒れの処理
れの処理を
処理を行う。なお,
なお,貸倒引当金の
貸倒引当金の残高は
残高は¥35,000 である(
である(第 120 回第
1 問類題)
問類題)。
解答 51
前期発生→(借)貸倒引当金
重要度A
重要度A
(借)
貸倒引当金
35,000
貸倒損失
15,000
(貸)
売掛金
50,000
50,000-35,000=超過分 15,000
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62
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
11|
11| 前払費用・
前払費用・前受収益
問題 52
埼玉商店(
埼玉商店(決算年 1 回,決算日 12 月 31 日)は,4月1日に,土地を
土地を借りる契約
りる契約を
契約を
結んだ。
んだ。この契約
この契約で
契約で,地代は
地代は 4 月 1 日に 1 年分(12
年分(12 ヶ月分)
月分)¥120,000 を現金で
現金で一括
払いすることとしている(
いすることとしている(第 124 回第 4 問類題)
問類題)。
* 使った分
った分の地代は
地代は「支払地代」
支払地代」勘定で
勘定で処理します
処理します。
します。
解答 52
重要度C
重要度C
(借)
支払地代
(貸)
120,000
とりあえず全額費用!
120,000
前 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
支払地代 120,000
問題 53
現金
12 ヶ月分(4
月分(4 月~3 月)
問題 52 の後,決算(12/31)
決算(12/31)となった
(12/31)となった(
となった(第 124 回第 4 問類題)
問類題)。
解答 53
120,000×3 ヶ月÷12 ヶ月=30,000
重要度A
重要度A
(借)
前払地代
3 ヶ月分を次期の費用へ!
問題 54
(貸)
30,000
支払地代
30,000
後 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
支払地代
90,000
当期の
当期の費用 9 ヶ月分(4
月分(4 月~12 月)
前払地代
30,000
次期の
次期の費用 3 ヶ月分(1
月分(1 月~3 月)
問題 52,
52 , 問題 53 の後,次期期首(1/1)
次期期首(1/1)となった
(1/1)となった(
となった(第 124 回第 4 問類題)
問類題)。
解答 54
重要度C
重要度C
(借)
支払地代
30,000
(貸)
前払地代
30,000
3 ヶ月分を次期の費用へ!
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63
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 55
埼玉商店(
埼玉商店(決算年 1 回,決算日 12 月 31 日)は,4月1日に,土地を
土地を貸す契約を
契約を結
んだ。
んだ。この契約
この契約で
契約で,地代は
地代は 4 月 1 日に 1 年分(12
年分(12 ヶ月分)
月分)¥120,000 を現金で
現金で一括で
一括で
もらうこととしている(
もらうこととしている(第 124 回第 4 問類題)
問類題)。
* 成果を
成果を得た分の地代は
地代は「受取地代
受取地代」
地代」勘定で
勘定で処理します
処理します。
します。
解答 55
とりあえず全額収益!
重要度C
重要度C
現金
(借)
120,000
120,000
(貸)
受取地代
120,000
120,000
前 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
12 ヶ月分(4
月分(4 月~3 月)
問題 56
受取地代 120,000
問題 55 の後,決算(12/31)
決算(12/31)と
(12/31)となった(
なった(第 124 回第 4 問類題)
問類題)。
解答 56
(借)
3 ヶ月分を次期の収益へ!
120,000×3 ヶ月÷12 ヶ月=30,000
重要度A
重要度A
受取地代
30,000
(貸)
前受地代
30,000
後 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
当期の
当期の収益 9 ヶ月分(4
月分(4 月~12 月)
受取地代
90,000
次期の
次期の収益 3 ヶ月分(1
月分(1 月~3 月)
前受地代
30,000
問題 57
問題 55,
55 , 問題 56 の後,次期期首(1/1)
次期期首(1/1)となった
(1/1)となった(
となった(第 124 回第 4 問類題)
問類題)。
解答 57
3 ヶ月分を次期の収益へ!
重要度C
重要度C
(借)
前受地代
30,000
0,000
(貸)
受取地代
30,000
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 58
決算となった
決算となった。
となった。家賃の
家賃の前払分¥
前払分¥10,000 を計上する
計上する。
する。なお,
なお,前 T/B の支払家賃勘
定は¥60,000 である(
である(第 125 回第 5 問類題)
問類題)。
解答 58
前払分を次期の費用へ!
重要度A
重要度A
前払家賃
(借)
10,
10,000
(貸)
支払家賃
10,
10,000
* P/L 支払家賃は¥50,000(=前 T/B¥60,000-前払分¥10,000)となる。
問題 59
決算となった
決算となった。
となった。受取手数料の
受取手数料の前受分が
前受分が¥34,000 ある。
ある。なお,
なお,前 T/B の受取手数
料勘定は
料勘定は¥85,000 である(
である(第 121 回第 5 問類題)
問類題)。
解答 59
前受分を次期の収益へ!
重要度A
重要度A
(借)
受取手数料
34,000
(貸)
前受手数料
34,000
* P/L 受取手数料は¥51,000(=前 T/B¥85,000-前受分¥34,000)となる。
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 60
決算(12
決算(12 月 31 日)となった。
となった。保険料は
保険料は毎年 7 月 1 日に向こう 1 年分を
年分を支払ってい
支払ってい
る 。 本年度も
本年度 も 昨年度と
昨年度 と 同額を
同額 を 支払っている
支払 っている。
っている 。 なお,
なお , 前 T/B の 支払保険料勘定は
支払保険料勘定 は
¥36,000 である(
である(第 122 回第 5 問類題)
問類題)。
前払分(=6 ヶ月分)を次期の費用へ!
解答 60
1 ヶ月分の
ヶ月=12,000
月分の保険料 2,000×6
,000
重要度A
重要度A
前払保険料
(借)
12,000
12,000
(貸)
支払保険料
12,000
12,000
* P/L 支払保険料は¥24,000(=前 T/B¥36,000-前払分¥12,000)となる。
*上記の問題 60 では,6 ヶ月分の保険料を前払保険料としなければいけません。難しいの
は,そもそも 1 年分の保険料がいくらかが与えられていないことです。この問題を解くポ
ポ
イントは「
イントは「前 T/B の支払保険料勘定¥
支払保険料勘定¥36,000
36,000 は何ヶ月分か
月分か?」を考えることです。
?」
以下に示す当期の解答を考えると,前 T/B の支払保険料勘定¥36,000 は 18 ヶ月分であ
ることがわかるため,¥36,000÷18 ヶ月=1 ヶ月分の保険料¥2,000 と算定できます。
(前期決算整理(参考)
期首再振替
(借)前払保険料 6 ヶ月分
(貸)支払保険料 6 ヶ月分)
1/1 (借
(借)支払保険料 6 ヶ月分 (貸)前払保険料 6 ヶ月分
(1 月~6 月分)
月分)
1 年分前払時
7/1 (借
(借)支払保険料 12 ヶ月分 (貸)現
金 12 ヶ月分
(7 月~次期 6 月分)
月分)
前 T/B
支払保険料 18 ヶ月分
¥36,000
36,000
1 月~次期 6 月分
よって 1 ヶ月分は
月分は¥2,000
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 61
決算(12
決算(12 月 31 日)となった。
となった。家賃は
家賃は毎年 8 月 1 日に 12 ヶ月分として
月分として受
として受け取ってお
り,本年も
本年も同額を
同額を受け取っている。
っている。なお,
なお,前 T/B の受取家賃勘定は
受取家賃勘定は¥494,000 であ
る(第 124 回第 5 問類題)
問類題)。
前受分(=7 ヶ月分)を次期の費用へ!
解答 61
1 ヶ月分の
ヶ月=182,000
月分の家賃 26,000
26,000×7
000
重要度A
重要度A
受取家賃
(借)
182,000
182,000
(貸)
前受家賃
182,000
182,000
* P/L 受取家賃は¥312,000(=前 T/B¥494,000-前受分¥182,000)となる。
*上記の問題 61 では,7 ヶ月分の保険料を前受家賃としなければいけません。難しいのは,
そもそも 1 年分の家賃がいくらかが与えられていないことです。この問題を解くポイント
ポイント
は「前 T/B の受取家賃勘定¥
受取家賃勘定¥494,000
494,000 は何ヶ月分か
月分か?」を考えることです。
?」
以下に示す当期の解答を考えると,前 T/B の受取家賃勘定¥494,000 は 19 ヶ月分である
ことがわかるため,¥494,000÷19 ヶ月=1 ヶ月分の家賃¥26,000 と算定できます。
(前期決算整理(参考)
期首再振替
7 ヶ月分
(借)受取家賃
1/1 (借
(借)前受家賃
(貸)前受家賃
7 ヶ月分 (貸)受取家賃
7 ヶ月分)
7 ヶ月分
(1 月~7 月分)
月分)
1 年分前受時
8/1 (借
(借)現
金
12 ヶ月分 (貸)受取家賃
12 ヶ月分
(8月~次期 7 月分)
月分)
前 T/B
1 月~次期 7 月分
受取家賃 19 ヶ月分
¥494,000
494,000
よって 1 ヶ月分は
月分は¥26,000
26,000
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67
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
12|
12| 未払費用・
未払費用・未収収益
問題 62
埼玉商店(
埼玉商店(決算年 1 回,決算日 12 月 31 日)は,4月1日に,土地を
土地を借りる契約
りる契約を
契約を
結んだ。
んだ。この契約
この契約で
契約で,地代は
地代は次期の
次期の 3 月 31 日に 1 年分(12
年分(12 ヶ月分)
月分)¥120,000 を現
金で一括払いすることとしている
一括払いすることとしている(
いすることとしている(第 124 回第 4 問類題)
問類題)。
解答 62
重要度C
重要度C
(借)
地代の支払がないので仕訳なし!
仕訳なし
仕訳なし
(貸)
仕訳なし
仕訳なし
前 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
な し
問題 63
0 ヶ月分
0
問題 62 の後,決算(12/31)
決算(12/31)となった
(12/31)となった(
となった(第 124 回第 4 問類題)
問類題)。
解答 63
重要度A
重要度A
(借)
120,000×9 ヶ月÷12 ヶ月=90,000
9 ヶ月分を当期の費用へ!
支払地代
(貸)
90,000
未払地代
90,000
後 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
支払地代
未払地代
90,000
90,000
当期の
当期の費用 9 ヶ月分(4
月分(4 月~12 月)
問題 64
問題 62,
62 , 問題 63 の後,次期期首(1/1)
次期期首(1/1)となった
(1/1)となった(
となった(第 124 回第 4 問類題)
問類題)。
解答 64
9 ヶ月分を次期の費用からマイナス!
重要度C
重要度C
(借)
未払地代
90,000
(貸)
支払地代
90,000
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68
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 65
埼玉商店(
埼玉商店(決算年 1 回,決算日 12 月 31 日)は,4月1日に,土地を
土地を貸す契約を
契約を結
んだ。
んだ。この契約
この契約で
契約で,地代は
地代は次期の
次期の 3 月 31 日に 1 年分(12
年分(12 ヶ月分)
月分)¥120,000 を現金
で一括でもらうこととしている
一括でもらうこととしている(
でもらうこととしている(第 124 回第 4 問類題)
問類題)。
解答 65
地代の受取がないので仕訳なし!
重要度C
重要度C
仕訳なし
仕訳なし
(借)
(貸)
仕訳なし
仕訳なし
前 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
0 ヶ月分
問題 66
な し
0
問題 65 の後,決算(3/31)
決算(3/31)となった
(3/31)となった(
となった(第 124 回第 4 問類題)
問類題)。
解答 66
120,000×9 ヶ月÷12 ヶ月=90,000
9 ヶ月分を当期の収益へ!
重要度A
重要度A
未収地代
(借)
(貸)
90,000
受取地代
90,000
後 T/B(一部
T/B(一部)
一部)
未収地代
受取地代
90,000
90,000
当期の
当期の収益 9 ヶ月分(4
月分(4 月~12 月)
問題 67
問題 65,
65 , 問題 66 の後,次期期首(1/1)
次期期首(1/1)となった
(1/1)となった(
となった(第 124 回第 4 問類題)
問類題)。
解答 67
9 ヶ月分を次期の収益からマイナス!
重要度C
重要度C
(借)
受取地代
90,000
(貸)
未収地代
90,000
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
69
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 68
決算(12
決算(12 月 31 日)となった。
となった。利息の
利息の未払分を
未払分を計上する
計上する。
する。なお,
なお,借入金は
借入金は,借入額
¥40,000,
40,000,年利率 2.5%,
2.5%,期間 7 ヶ月の条件で
条件で当期の
当期の 10 月 1 日に借り入れたもので
ある(
ある(第 124 回第 5 問類題)
問類題)。
解答 68
40,000×2.5%×3 ヶ月÷12 ヶ月=250
未払分(3 ヶ月分)を当期の費用へ!
重要度A
重要度A
支払利息
(借)
250
(貸)
未払利息
250
* P/L 支払利息は¥250(=前 T/B¥0+未払分¥250)となる。
問題 69
決算となった
決算となった。
となった。受取手数料の
受取手数料の未収分が
未収分が¥8,000 ある。
ある。前 T/B の受取手数料勘定は
受取手数料勘定は
¥122,000 である(
である(第 122 回第 5 問類題)
問類題)。
解答 69
未収分を当期の収益へ!
重要度A
重要度A
(借)
未収手数料
8,000
(貸)
受取手数料
8,000
* P/L 受取手数料は¥130,000(=前 T/B¥122,000+未収分¥8,000)となる。
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
70
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
13|
13| 未処理・
未処理・誤処理
問題 70
国債(
国債(額面総額¥
額面総額¥1,000,000)
1,000,000)は 5 年満期で
年満期で年利率 3.0%,
3.0%,利払日は
利払日は 12 月末であ
月末であ
るが,
。
るが,利札に
利札に関してはまだ処理
てはまだ処理がなされていない
処理がなされていない(
がなされていない(第 125 回第 4 問類題)
問類題)
解答 70
期中行うべきだった解答を決算で行う!
重要度B
重要度B
現金
(借)
30,000
30,000
(貸)
有価証券利息
30,000
30,000
1,000,000×3.0%=30,000
問題 71
相模商店から
相模商店から商品
から商品を
商品を¥112,000 で仕入れ
仕入れ,代金は
代金は掛けとしたが,
けとしたが,誤って貸借逆
って貸借逆に
貸借逆に
記帳していた
記帳していた(
していた(第 121 回第 4 問類題)
問類題)。
解答 71
重要度A
重要度A
(借)
仕入
224,000
224,000
(貸)
買掛金
224,000
224,000
*上記の解答 71 は,以下の仕訳 71-1 および仕訳 71-2 の 2 つに分けて考えると理解しやす
いです。本試験における解答では,上記の解答 71 で答えることとなりますが, 2 つに分
けた仕訳 71-1 および仕訳 71-2 を下書用紙に書いてから解答しても良いでしょう。
仕訳 7171-1
誤処理を
誤処理を取消(
取消(誤処理仕訳は
誤処理仕訳は(借)買掛金 112,000(貸
112,000(貸)仕入 112,000)
112,000)
(借)
仕入
112,000
(貸)
買掛金
112,000
仕入
112,000
(貸)
買掛金
112,000
仕訳 7171-2
あるべき仕訳
あるべき仕訳
(借)
ここまで解
ここまで解いたら,
いたら,過去問を
過去問を使い,第 5 問のみ 3 年分解きましょう
年分解きましょう!
きましょう!
どの過去問
どの過去問をどのタイミングで
過去問をどのタイミングで解
をどのタイミングで解いたら良
いたら良いかは,
いかは,随時,
随時,ホームページの『
ホームページの『合格スケジ
合格スケジ
ュール』
ュール』または Twitter(
Twitter(簿記力研究所@
簿記力研究所@bokiryoku)
bokiryoku)でお知
でお知らせいたします。
らせいたします。
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
71
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
3 章
1| 商品売買(
商品売買(返品・
返品・値引,
値引,諸掛)
諸掛)
問題 72
販売用の
販売用の事務机@¥
事務机@¥100,000
@¥100,000 を 4 台購入し
台購入し,代金は
代金は翌月に
翌月に支払うこととした
支払うこととした。
うこととした。な
お,引取運賃¥
引取運賃¥8,000 は現金で
現金で支払った
支払った(
った(第 111 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 72
重要度A
重要度A
(借)
仕入
408,000
(貸)
買掛金
400,000
現金
8,000
仕入諸掛を含む!
仕入諸掛(引取運賃)
*
事務机は自社で使用すれば「備品」ですが,販売用の商品として購入しているので,通常の商品仕入となり,
「仕入」で処理します。
問題 73
先週掛けで
先週掛けで仕入
けで仕入れた
仕入れた商品
れた商品 60 個(@¥10,000
(@¥10,000)
10,000)のうち,
のうち,本日,
本日,3 分の 1 を戻し,
代金は
代金は掛代金から
掛代金から控除
から控除した
控除した(
した(第 113 回第 1 問類題)
問類題)。
仕入時(掛仕入分)の反対仕訳!
解答 73
重要度A
重要度A
買掛金
(借)
200,000
(貸)
仕入
200,000
@10,000×60 個×1/3=200,000
問題 74
松山商店から
松山商店から仕入
から仕入れた
仕入れた商品
れた商品の
商品の一部が
一部が汚損していたため
汚損していたため,¥
していたため,¥4,000
,¥4,000 の値引を
値引を請求し
請求し
たところ,
たところ,承諾されたため
承諾されたため,
されたため,同店に
同店に対する買掛金
する買掛金と
買掛金と相殺することとした
相殺することとした(
することとした(第 118 回
第 3 問類題)
問類題)。
仕入時(掛仕入分)の反対仕訳!
解答 74
重要度A
重要度A
(借)
買掛金
4,000
(貸)
仕入
4,000
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72
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 75
得意先佐賀商店に
得意先佐賀商店に商品を
商品を¥600,000 で売り渡し,代金は
代金は掛けとした。
けとした。なお,
なお,当店
負担の
負担の発送運賃¥
発送運賃¥5,000 については現金
については現金で
現金で支払った
支払った(
った(第 122 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 75
重要度A
重要度A
(借)
売掛金
600,000
(貸)
売上
600,000
(借)
発送費
5,000
(貸)
現金
5,000
使ったので費用!
問題 76
かねて福岡商店
かねて福岡商店より
福岡商店より掛
より掛けで仕入
けで仕入れ
仕入れ,神奈川商店に
神奈川商店に対して掛
して掛けで販売
けで販売していた
販売していた商品
していた商品
55 ケース(
ケース(取得原価@¥
取得原価@¥8,000
@¥8,000,
8,000,売価@¥
売価@¥10,000)
@¥10,000)のうち
10,000)のうち,
のうち,5 ケースに汚損
ケースに汚損があったた
汚損があったた
め,1 ケースあたり¥
ケースあたり¥1,000 の値引を
値引を承諾し
承諾し,8 ケースについては品違
ケースについては品違いのため
品違いのため返品
いのため返品
されてきた。
されてきた。
解答 76
値引も返品も売上時(掛売上分)の反対仕訳!
重要度A
重要度A
(借)
売上
85,000
(貸)
売掛金
85,000
値引@1,000×5+返品@10,000×8=85,000
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2| 為替手形の
為替手形の振り出し
問題 77
仕入先滋賀商店
仕入先滋賀商店に
先滋賀商店に対する買掛金
する買掛金¥
買掛金¥40,000 の支払いのため
支払いのため,
いのため,神戸商店あてに
神戸商店あてに為替手
あてに為替手
形を振り出し,引受けを
引受けを得
けを得て滋賀商店に
滋賀商店に渡した(
した(第 119 回第 2 問類題)
問類題)。
売掛金(プラス)と買掛金(マイナス)を消したい人
解答 77
重要度A
重要度A
(借)
滋賀商店への
神戸商店への
買掛金(負債)の減少
売掛金(資産)の減少
買掛金
問題 78
(貸)
40,000
40,000
売掛金
40,000
40,000
かねて買掛金
かねて買掛金のある
買掛金のある滋賀商店
のある滋賀商店から
滋賀商店から,
から,滋賀商店振出,
滋賀商店振出,当社を
当社を名宛人,
名宛人,京都商店を
京都商店を指
図人とする
図人とする為替手形
とする為替手形¥
為替手形¥40,000 の呈示を
呈示を受け,これを引
これを引き受けた。
けた。
→ お願いされる人
いされる人
買掛金(マイナス)がある人 → 支払手形に変更
解答 78
滋賀商店への
京都商店への
重要度B
重要度B
買掛金(負債)の減少
支払手形(負債)の増加
買掛金
(借)
問題 79
(貸)
40,000
40,000
支払手形
40,000
40,000
神戸商店に
神戸商店に対する売掛金
する売掛金¥
売掛金¥80,000 を,神戸商店振出,
神戸商店振出,大阪商店を
大阪商店を名宛人,
名宛人,大阪商
店引受済みの
店引受済みの為替手形
みの為替手形で
為替手形で受け取った。
った。
→ 手形を
手形を受け取る人
売掛金(プラス)がある人 → 受取手形に変更
解答 79
重要度B
重要度B
(借)
大阪商店への
神戸商店への
受取手形(資産)の増加
売掛金(資産)の減少
受取手形
80,0
80,000
(貸)
売掛金
80,000
80,000
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
80-1 掛仕入
問題 80
仕入先山口商店
仕入先山口商店から
先山口商店から商品
から商品¥
商品¥860,000 を仕入れ
仕入れ,代金はかねてより
代金はかねてより売掛金
はかねてより売掛金のある
売掛金のある得
のある得
意先鳥取商店を
意先鳥取商店を名宛人,
名宛人,山口商店を
山口商店を受取人とする
受取人とする為替手形
とする為替手形(
為替手形(引受済)
引受済)を振り出して支
して支
払った(
った(第 125 回第 1 問類題)
問類題)。
80-2 為替手形の振出
解答 80
80-1 仕入れて
重要度A
重要度A
仕入
(借)
860,000
860,000
80-2
(貸)
代金は鳥取商店への売掛金で支払
売掛金
860,000
860,000
*上記の解答 80 は,以下の仕訳 80-1 と仕訳 80-2 の 2 つに分けて考えると理解しやすいで
す。本試験の解答では上記の解答 80 で答えることとなりますが, 2つに分けた仕訳 80-1
と仕訳 80-2 を下書用紙に書いてから解答すると良いでしょう。
仕訳 8080-1
通常の
通常の掛仕入
仕入
(借)
860,000
(貸)
買掛金
860,000
(山口商店)
山口商店)
仕訳 8080-2
為替手形の
為替手形の振出
(借)
買掛金
860,000
(貸)
(山口商店)
山口商店)
売掛金
860,000
(鳥取商店)
鳥取商店)
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
81-1 掛仕入
問題 81
仕入先札幌商店より
仕入先札幌商店より商品
より商品¥
商品¥300,000 を仕入れ
仕入れ,代金は
代金は札幌商店振出し
札幌商店振出し,秋田商店
受取り
受取り,当店あての
当店あての為替手形
あての為替手形を
為替手形を呈示されたのでそれを
呈示されたのでそれを引
されたのでそれを引き受けた。
けた。(第
(第 121 回第 1
問類題)
問類題)。
81-2 為替手形の引受
解答 81
81-1
重要度A
重要度A
仕入
(借)
81-2
仕入れ
300,000
300,000
(貸)
代金は秋田商店への証書で支払
支払手形
300,000
300,000
*上記の解答 81 は,以下の仕訳 81-1 と仕訳 81-2 の 2 つに分けて考えると理解しやすいで
す。本試験の解答では上記の解答 81 で答えることとなりますが, 2つに分けた仕訳 81-1
と仕訳 81-2 を下書用紙に書いてから解答すると良いでしょう。
仕訳 8181-1
通常の
通常の掛仕入
仕入
(借)
300,000
300,000
(貸)
買掛金
300,000
300,000
(札幌商店
札幌商店)
商店)
仕訳 8181-2
為替手形の
為替手形の引受
(借)
買掛金
300,000
300,000
(貸)
(札幌商店
札幌商店)
商店)
支払手形
300,000
300,000
(秋田商店)
商店)
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
82-1 掛売上
問題 82
岩手商店に
岩手商店に商品¥
商品¥600,000 を売り渡し,代金はかねてより
代金はかねてより買掛金
はかねてより買掛金のある
買掛金のある仕入先青
のある仕入先青
森商店を
森商店を 受取人とする
受取人とする為替手形
とする為替手形を
為替手形を 岩手商店の
岩手商店 の引き受 けを得
けを得 て振り出 して受
して受け 取る
こととした。
こととした。
82-2 為替手形の振出
解答 82
82-1
重要度A
重要度A
買掛金
(借)
600,000
600,000
(貸)
売上
売り上げ
600,000
600,000
82-2 代金は青森商店への買掛金を引き受けてもらう
*上記の解答 82 は,以下の仕訳 82-1 と仕訳 82-2 の 2 つに分けて考えると理解しやすいで
す。本試験の解答では上記の解答 82 で答えることとなりますが, 2つに分けた仕訳 82-1
と仕訳 82-2 を下書用紙に書いてから解答すると良いでしょう。
仕訳 8282-1
通常の
通常の掛売上
(借)
売掛金
600,000
600,000
(貸)
売上
600,000
600,000
600,000
600,000
(貸)
売掛金
600,000
600,000
(岩手商店)
岩手商店)
仕訳 8282-2
為替手形の
為替手形の振出
(借)
買掛金
(青森商店
青森商店)
商店)
(岩手商店
岩手商店)
商店)
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
83-1 掛売上
問題 83
岩手商店に
岩手商店に商品¥
商品¥600,000 を売り渡し,代金については
代金については同店振出
については同店振出し
同店振出し,福岡商店あ
福岡商店あ
ての為替手形
ての為替手形を
為替手形を受け取った(
った(第 118 回第 3 問類題)
問類題)。
83-2 為替手形の受取
解答 83
83-2 代金は福岡商店から証書でもらう
重要度A
重要度A
受取手形
(借)
600,000
600,000
(貸)
83-1
売上
売り上げ
600,000
600,000
*上記の解答 83 は,以下の仕訳 83-1 と仕訳 83-2 の 2 つに分けて考えると理解しやすいで
す。本試験の解答では上記の解答 83 で答えることとなりますが, 2つに分けた仕訳 83-1
と仕訳 83-2 を下書用紙に書いてから解答すると良いでしょう。
仕訳 8383-1
通常の
通常の掛売上
(借)
売掛金
600,000
600,000
(貸)
売上
600,000
600,000
600,000
600,000
(貸)
売掛金
600,000
600,000
(岩手商店)
岩手商店)
仕訳 8383-2
為替手形の
為替手形の受取
(借)
受取手形
(福岡商店
福岡商店)
商店)
(岩手商店
岩手商店)
商店)
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
3| 前払金・
前払金・前受金
問題 84
九州商店に
九州商店に対して商品
して商品¥
商品¥60,000 を注文し
注文し,手付金として
手付金として¥
として¥20,000 の小切手を
小切手を振
り出して渡
して渡した(
した(第 120 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 84
権利があるので資産!
重要度A
重要度A
前払金
(借)
問題 85
20,000
(貸)
当座預金
20,000
商品¥
商品¥200,000 を仕入れ
仕入れ,代金のうち
代金のうち¥
のうち¥60,000 はすでに支払
はすでに支払ってある
支払ってある手付金
ってある手付金で
手付金で充
当し,残額は
。
残額は掛けとした(
けとした(第 115 回第 1 問類題)
問類題)
解答 85
対価に関わらず仕入!
重要度A
重要度A
(借)
仕入
200,000
①まず前払分を引いて(資産の減少)
(貸)
前払金
60,000
買掛金
140,000
②残りは支払義務(負債の増加)
問題 86
商品¥
商品¥80,000
80,000 の注文を
注文を受け,手付金として
手付金として現金
として現金¥
現金¥20,000 を受け取った(
った(第 124
回第 1 問類題)
問類題)。
解答 86
義務があるので負債!
重要度A
重要度A
現金
(借)
問題 87
20,000
20,000
(貸)
前受金
20,000
得意先佐賀商店に
得意先佐賀商店に商品¥
商品¥330,000 を売り渡し,代金のうち
代金のうち¥
のうち¥130,000 はすでに受
はすでに受
け取っていた手付金
っていた手付金と
手付金と相殺し
相殺し,残額については
残額については掛
については掛けとした(第 122 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 87
(借)
対価に関わらず売上!
①まず前受分を引いて(負債の減少)
重要度A
重要度A
前受金
130,000
売掛金
200,000
(貸)
売上
330,000
②残りは債権(資産の増加)
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
4| 仮払金・
仮払金・仮受金
問題 88
従業員の
従業員の出張にさいし
出張にさいし,
にさいし,旅費の
旅費の概算額¥
概算額¥100,000 を現金で
現金で手渡した
手渡した(
した(第 115 回第
1 問類題)
問類題)。
解答 88
重要度A
重要度A
確定するまで仮の資産!
仮払金
(借)
問題 89
(貸)
100,000
現金
100,000
従業員が
従業員が出張から
出張から戻
から戻り,旅費の
旅費の残額として
残額として¥
として¥34,000 を現金で
現金で受け取った。
った。なお,
なお,
出張にあたって
出張にあたって,
にあたって,従業員には
従業員には旅費
には旅費の
旅費の概算額 154,000 を手渡していた
手渡していた(
していた(第 124 回第 1
問類題)
問類題)。
解答 89
重要度A
重要度A
(借)
確定した費用
旅費
120,000
120,000
現金
34,000
34,000
確定したので取り崩す!
(貸)
仮払金
154,000
154,000
154,000-残額 34,000=120,000
返金分
問題 90
得意先島根商店から
得意先島根商店から送金小切手
から送金小切手¥
送金小切手¥500,000 が送られてきたが,
られてきたが,その内容
その内容は
内容は現時点
で不明である
不明である(
である(第 121 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 90
何のお金か確定するまで仮の負債!
重要度A
重要度A
現金
(借)
問題 91
(貸)
500,000
仮受金
500,000
出張中の
出張中 の 従業員から
従業員 から当座預金口座
から 当座預金口座に
当座預金口座 に 振 り 込 まれ,
まれ , 仮受金として
仮受金 として処理
として 処理していた
処理 していた
¥196,000 は,
得意先静岡商店から
得意先静岡商店から注文
から注文を
注文を受けたさいに受領
けたさいに受領した
受領した手付金
した手付金¥
手付金¥60,000 と,
得意先浜松商店から
得意先浜松商店から回収
から回収した
回収した売掛代金
した売掛代金¥
売掛代金¥136,000 であることが判明
であることが判明した
判明した(
した(第 125 回
第 1 問類題)
問類題)。
解答 91
確定したので取り崩す!
重要度A
重要度A
(借)
仮受金
196,000
196,000
正しい科目へ修正!
(貸)
前受金
60,000
売掛金
136,000
136,000
正しい科目へ修正!
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80
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
5| 立替金・
立替金・預り金
問題 92
従業員 10 名が負担すべき
負担すべき当月分
すべき当月分の
当月分の生命保険料¥
生命保険料¥700,000 を小切手を
小切手を振り出して
支払った
支払った。
った。当月末にこの
当月末にこの生命保険料
にこの生命保険料は
生命保険料は,従業員の
従業員の給料(
給料(総額¥
総額¥7,600,000)
7,600,000)から差
から差し
引くこととした(
くこととした(第 113 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 92
後で従業員に請求する→資産!
重要度B
重要度B
立替金
(借)
問題 93
700,000
700,000
(貸)
当座預金
700,000
700,000
従業員の
従業員の給料への
給料への支払
への支払いにあたって
支払いにあたって,
いにあたって,給料総額¥
給料総額¥670,000 のうち,
のうち,先に立替払い
立替払い
していた従業員
していた従業員の
従業員の生命保険料
生命保険料¥10,000 を差し引き,残額を
残額を現金で
現金で支給した
支給した(
した(第 121
回第 1 問類題)
問類題)。
解答 93
立替金の精算→取り崩す
重要度B
重要度B
(借)
給料
670,000
(貸)
立替金
10,000
現金
660,000
残額の支払
問題 94
栃木商店へ
栃木商店へ商品¥
商品¥300,000 を売り渡し,代金は
代金は掛けとした。
けとした。なお,
なお,栃木商店負担
の発送運賃¥
発送運賃¥3,000 については小切手
については小切手を
小切手を振り出して立替払
して立替払いした
立替払いした(
いした(第 116 回第 1 問
類題)
類題)。
解答 94
重要度B
重要度B
(借)
売掛金
300,000
立替金
3,000
(貸)
売上
当座預金
300,000
3,000
先方負担のため,後で請求→資産
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81
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 95
給料日に
給料日に,従業員に
従業員に対する給料
する給料から
給料から所得税
から所得税の
所得税の源泉徴収額¥
源泉徴収額¥40,000 を差し引き,手
取金¥
取金¥360,000 を当座預金の
当座預金の口座から
口座から振
から振り替えて従業員
えて従業員に
従業員に支払った
支払った(
った(第 117 回第 1
問類題)
問類題)。
解答 95
預り分も本来であれば従業員に支払う→給料
重要度B
重要度B
給料
(借)
400,000
(貸)
源泉徴収額
預り金
40,000
当座預金
360,000
360,000
手 取 額を 支 払
問題 96
従業員の
従業員の給料について
給料について源泉徴収
について源泉徴収していた
源泉徴収していた所得税
していた所得税¥
所得税¥240,000 を小切手を
小切手を振り出して
税務署へ
税務署へ納付した
納付した(
した(第 109 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 96
重要度B
重要度B
(借)
預り金
240,000
240,000
(貸)
当座預金
240,000
240,000
源 泉 分を 支 払
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82
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
6| 当座借越
問題 97
長崎商店から
長崎商店から商品
から商品¥
商品¥480,000 を仕入れ
仕入れ,代金は
代金は小切手を
小切手を振り出して支払
して支払った
支払った。
った。な
お ,当座預金残高は
当座預金残高は ¥160,000 であったが,
であったが,問題銀行と
問題銀行と当座借越契約(
当座借越契約 (借越限度
¥900,000)
900,000)を結んである。
んである。また,
また,二勘定法により
二勘定法により処理
により処理する
処理する(第 114 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 97
残高をゼロに
重要度B
重要度B
仕入
(借)
(貸)
480,000
480,000
当座預金
160,000
160,000
当座借越
320,000
320,000
マイナス残高は”当座借越”
問題 98
得意先振出しの
得意先振出しの約束手形
しの約束手形¥
約束手形¥360,000 が満期日となり
満期日となり,
となり,当座により
当座により決済
により決済された
決済された。
された。な
お,当座借越勘定は
当座借越勘定は¥120,000 の貸方残高となっている
貸方残高となっている(
となっている(第 125 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 98
まずマイナス残高を戻して
重要度B
重要度B
(借)
当座借越
120,000
120,000
当座預金
240,000
240,000
(貸)
受取手形
360,000
360,000
プラスは”当座預金”
問題 99
売買を
売買を目的として
目的として日商株式会社社債
として日商株式会社社債を
日商株式会社社債を¥903,000 で購入し
購入し,代金は
代金は小切手を
小切手を振り
出 して支払
して支払った
支払 った。
った。なお,
なお,当座勘定の
当座勘定の 借方残高は
借方残高 は¥650,000 であるが,
であるが,借越限度額
¥1,000,000 の当座借越契約を
当座借越契約を結んでいる。
んでいる。また,
また,一勘定法により
一勘定法により処理
により処理する
処理する。
する。(第
(第
121 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 99
プラスもマイナスも”当座”
重要度C
重要度C
(借)
売買目的有価証券
903,000
(貸)
当座
903,000
問題 100 得意先福井商店に
得意先福井商店に対して¥
して¥800,000 を貸し付けていたが,
けていたが,本日満期日のため
本日満期日のため同店
のため同店
振出しの
振出しの小切手
しの小切手で
小切手で返済を
返済を受け,ただちに当座預金
ただちに当座預金に
当座預金に預け入れた。
れた。なお,
なお,現在当座預
金は¥246,000 の借越となっている
借越となっている。
となっている。また,
また,一勘定法により
一勘定法により処理
により処理する
処理する(
する(第 122 回第
1 問類題)
問類題)。
解答 100
プラスもマイナスも”当座”
重要度B
重要度B
(借)
当座
800,000
(貸)
貸付金
800,000
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83
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
7| 資本金の
資本金の引き出し
問題 101 営業用店舗の
営業用店舗の固定資産税¥
固定資産税¥120,000 と事業主の
事業主の所得税
所得税¥280,000 を現金で
現金で納付し
納付し
た(第 125 回第 1 問類題)
問類題)。なお
。なお,
なお,資本金勘定を
資本金勘定を用いる方法
いる方法により
方法により処理
により処理し
処理し,会社負
担の税金は
税金は『租税公課』
租税公課』勘定を
勘定を用いる。
いる。
解答 101
会社負担の税金
重要度A
重要度A
(借)
租税公課
120
120,000
資本金
280,
80,000
(貸)
現金
400,
00,000
事業主の所得税=経営者個人の負担分
問 題 102 店 舗 兼 住 居 用 の 建 物 と 土 地 に 係 る 固 定 資 産 税 ¥ 300,000 と 店 主 の 所 得 税
¥200,000 を現金で
現金で納付した
納付した。
した。なお,
なお,固定資産税のうち
固定資産税のうち 20%
20%については店主個人住
については店主個人住
居部分に
(第
居部分に対してである。
してである。
(第 122 回第 1 問類題)
問類題)。なお
。なお,
なお,引出金勘定を
引出金勘定を用いる方法
いる方法に
方法に
より処理
より処理し
処理し,会社負担の
会社負担の税金は
税金は『租税公課』
租税公課』勘定を
勘定を用いる。
いる。
解答 102
重要度A
重要度A
(借)
会社負担の税金
租税公課
240,000
引出金
260,000
300,000×(1-個人負担 20%)=240,000
(貸)
現金
500,000
300,000×-個人負担 20%+200,000=260,000
事業主の所得税=経営者個人の負担分
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8| 固定資産の
固定資産の売却
問題 103 期首に
期首に備品(
備品(取得原価¥
取得原価¥600,000,
600,000,減価償却累計額¥
減価償却累計額¥324,000,
324,000,間接法で
間接法で記帳)
記帳)を
¥260,000 で売却し
売却し,代金は
代金は後日受け
後日受け取ることにした(
ることにした(第 120 回第 1 問類題)
問類題)。
解答 103
重要度A
重要度A
(借)
備品減価償却累計額
324,000
324,000
未収金
260,000
備品売却損
16,000
(貸)
備品
600,000
売価 260,000-簿価(600,000-324,000)=△16,000
問題 104 平成 15 年 4 月 1 日に取得した
取得した車両
した車両(
車両(取得原価¥
取得原価¥800,000,
0,000,残存価額¥
残存価額¥80,000,
80,000,
耐用年数 6 年,減価償却方法は
減価償却方法は定額法・
定額法・間接法で
間接法で処理)
処理)を平成 20 年 10 月 31 日に
¥200,000 で売却し
売却し,売却代金については
売却代金については翌月
については翌月 10 日に受け取ることにした。
ることにした。なお,
なお,
当社の
当社の決算日は
決算日は 12 月 31 日で,減価償却については
減価償却については月割
については月割り
月割り計算による
計算による(
による(第 122 回第
1 問類題)
問類題)。
昨年までの減価償却分:
解答 104
(800,000-80,000)÷72 ヶ月×57 ヶ月(H15/4~H19/12)=570,000
重要度A
重要度A
(借)
車両減価償却累計額
570,000
570,000
車両減価償却費
100,000
100,000
未収金
200,000
(貸)
車両
800,000
車両売却益
車両売却益
70,000
今年の減価償却分:
売価 200,000
(800,000-80,000)÷72 ヶ月
-簿価(800,000-570,000-100,000)=70,000
×10 ヶ月(H20/1~H20/10)=100,000
ここまで解
ここまで解いたら,
いたら,過去問を
過去問を使い,第 3 問のみ 3 年分解きましょう
年分解きましょう!
きましょう!
どの過去問
どの過去問をどのタイミングで
過去問をどのタイミングで解
をどのタイミングで解いたら良
いたら良いかは,
いかは,随時,
随時,ホームページの『
ホームページの『合格スケジ
合格スケジ
ュール』
ュール』または Twitter(
Twitter(簿記力研究所@
簿記力研究所@bokiryoku)
bokiryoku)でお知
でお知らせいたします。
らせいたします。
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
4 章
1| 商品券
問題 105 商品¥
商品¥170,000 を売り渡し,代金のうち
代金のうち¥
のうち¥100,000 については当店
については当店と
当店と連盟してい
連盟してい
る他店の
他店の商品券で
商品券で受け取り,残額は
残額は当店発行の
当店発行の商品券で
商品券で受け取った(
った(第 124 回第 1
問類題)
問類題)。
解答 105
他店分は後で請求=資産の増加
重要度A
重要度A
(借)
他店商品券
100,000
100,000
商品券
70,000
70,000
(貸)
売上
170,000
170,000
160,000
商品を渡した=成果
当店分は前受の減少=負債の減少
問題 106 商品券の
商品券の精算をするため
精算をするため,
をするため,当店が
当店が保有している
保有している他店商品券
している他店商品券¥
他店商品券¥240,000 と,他店の
他店の
保有している
保有している商品券
している商品券¥
商品券¥300,000 とを交換
とを交換し
交換し,差額については
差額については現金
については現金で
現金で決済した
決済した(
した(第 114
回第 1 問類題)
問類題)。
解答 106
(借)
請求権の減少
前受分の減少
重要度B
重要度B
商品券
300,000
300,000
(貸)
他店商品券
240,000
240,000
現金
60,000
差額△30,000 円を現金で支払う!
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2| 小口現金
問題 107 小口現金係から
小口現金係から,
から,次のような支払
のような支払の
支払の報告を
報告を受けたため,
けたため,ただちに小切手
ただちに小切手を
小切手を振り出
して資金
して資金を
資金を補給した
補給した。
した。なお,
なお,当店では
当店では,
では,定額資金前渡制度(
定額資金前渡制度(インプレスト・システム)
インプレスト・システム)
により,
により,小口現金係から
小口現金係から毎週金曜日
から毎週金曜日に
毎週金曜日に一週間の
一週間の報告を
報告を受け,これにもとづいて資金
これにもとづいて資金を
資金を
補給している
補給している。
している。
交通費¥
交通費¥8,900
消耗品費¥
消耗品費¥6,700
雑費¥
雑費¥2,200(
2,200(第 121 回第 1 問類題)
問類題)
解答 107
重要度A
重要度A
(借)
交通費
8,900
消耗品費
6,700
雑費
2,200
(貸)
当座預金
17,800
小口現金は減少した分と同額が
増加するので解答に出てこない
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3| 伝票
問題 108 次の各問題について
各問題について,
について,各伝票に
各伝票に記入しなさい
記入しなさい。
しなさい。ただし,
ただし,当店は
当店は 3 伝票制を
伝票制を採用し
採用し,
仕入問題・
仕入問題・売上問題の
売上問題の起票は
起票は,いったん全額
いったん全額を
全額を掛け問題とする
問題とする方法
とする方法ではなく
方法ではなく,
ではなく,問題を
問題を
適切に
適切に分解して
分解して起票
して起票する
起票する方法
する方法を
方法を用いている。
いている。また,
また,商品売買の
商品売買の記帳方法は
記帳方法は 3 分法によ
分法によ
ること(
ること(第 118 回第 4 問類題)
問類題)。
(1) 静岡商店から
静岡商店から商品
から商品¥
商品¥600,000 を仕入れ
仕入れ,代金のうち
代金のうち¥
のうち¥200,000 は注文時に
注文時に支払った
支払った手
った手
付金と
付金と相殺し
相殺し,残額は
残額は現金で
現金で支払った
支払った。
った。
(2) 埼玉商店に
埼玉商店に商品¥
商品¥900,000 を売り上げ,代金のうち
代金のうち¥
のうち¥500,000 は群馬商店振出し
群馬商店振出し,埼
玉商店あての
玉商店あての約束
あての約束手形
約束手形を
手形を同店より
同店より裏書譲渡
より裏書譲渡され
裏書譲渡され,
され,残額は
残額は同店振出しの
同店振出しの小切手
しの小切手で
小切手で受け取
った。
った。
解答 108
(1)
重要度A
重要度A
出金伝票
振替伝票
科 目 金 額
科
仕 入 400,000
目 金 額 科 目 金 額
仕 入 200,000 前払金 200,000
(参考) 仕訳
(借) 仕入 600,000
(貸) 前払金 200,000
現 金 400,000
→ 問題文の指示より,問題を分解する方法であるので,200,000 の前払金相殺
問題(振替伝票)と 400,000 の現金仕入問題(出金伝票)に分解して起票する。
(2)
重要度A
重要度A
入金伝票
振替伝票
科 目 金 額
科
売 上 400,000
目 金 額 科 目 金 額
受取手形 500,000 売
上 500,000
(参考) 仕訳
(借) 受取手形 500,000 (貸) 売 上 900,000
現
金 400,000
→ 問題文の指示より,問題を分解する方法であるので,500,000 の手形売上取
引(振替伝票)と 400,000 の現金売上問題(入金伝票)に分解して起票する。なお,
3 伝票制では売上伝票は用いない点に注意すること。
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
問題 109 次の問題について
問題について,
について,各伝票に
各伝票に記入しなさい
記入しなさい(
しなさい(第 123 回第 4 問類題)
問類題)。
新潟商店は
新潟商店は,米沢商店に
米沢商店に商品¥
商品¥900,000 を売り渡し,代金のうち
代金のうち¥
のうち¥300,000 は米沢商
店振出しの
店振出しの小切手
しの小切手で
小切手で受け取り,残額は
残額は掛けとした。
けとした。なお,
なお,商品を
商品を発送するための
発送するための運賃
するための運賃
(当方負担)¥
当方負担)¥10,000
)¥10,000 を現金にて
現金にて支払
にて支払った
支払った(
った(新潟商店は
新潟商店は 5 伝票制を
伝票制を採用しており
採用しており,
しており,
一部振替問題については
一部振替問題については,
については,いったん全額
いったん全額を
全額を売上伝票に
売上伝票に掛け売上として
売上として起票
として起票し
起票し,掛け代
金を直ちに現金
ちに現金で
現金で回収したとして
回収したとして入金伝票
したとして入金伝票に
入金伝票に起票する
起票する方法
する方法を
方法を採っている)
っている)。
解答 109
重要度A
重要度A
入金伝票
出金伝票
売上伝票
科 目
金 額
科 目 金 額
科
目 金 額
売掛金
300,000
発送費 10,000
10,000
売掛金 900,000
900,000
(参考) 仕訳
(借) 現 金 300,000
売掛金 600,000
発送費
(貸) 売 上 900,000
現 金
10,000
10,000
→ 問題文の指示より,全額を掛売上としたうえで直ちに現金で回収したと考
えるので,900,000 の掛売上問題(売上伝票)と 300,000 の入金問題(入金伝票)
として起票する。なお,10,000 円の発送費は別途出金問題(出金伝票)に起
票する。以下のように仕訳を分けて考えても良い。
(借) 売掛金 900,000
(貸) 売 上 900,000
(借) 現 金 300,000
(貸) 売掛金 300,000
(借) 発送費
(貸) 現 金
10,000
10,000
ここまで解
ここまで解いたら,
いたら,過去問を
過去問をひたすら解
ひたすら解きましょう!
きましょう!
どの過去問
どの過去問をどのタイミングで
過去問をどのタイミングで解
をどのタイミングで解いたら良
いたら良いかは,
いかは,随時,
随時,ホームページの『
ホームページの『合格スケジ
合格スケジ
ュール』
ュール』または Twitter(
Twitter(簿記力研究所@
簿記力研究所@bokiryoku)
bokiryoku)でお知
でお知らせいたします。
らせいたします。
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【MEMO】
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最短合格必勝法
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1| 簿記3
簿記3級試験情報
1. 簿記 3 級試験の
級試験の概要
主催団体
日本商工会議所,各地商工会議所
試験日
2 月(第 4 日曜),6 月(第 2 日曜)
,11 月(第 3 日曜)
受験料
2,500 円
申込期間
試験日から約 2 ヶ月前
*各商工会議所で締切が異なるため事前に確認が必要
使用できる筆記用具
HB または B の黒鉛筆,シャープペンシル,消しゴム
*ラインマーカー,色鉛筆,定規等は使用不可
試験時間
2 時間
合格基準
100 点満点で 70 点以上
なお,不明な点やお問い合わせは検定試験ホームページ http://www.kentei.ne.jp より確
認して下さい。
2. 簿記 3 級試験の
級試験の問題構成
配点
主な出題内容
第1問
20 点
仕訳問題 5 題
第2問
8~12 点
補助簿の記入、補助簿の読取等
第3問
28~32 点
試算表(T/B)作成、後 T/B から財務諸表作成
第4問
8~12 点
伝票、簿記一巡(勘定記入中心)、誤処理事項の修正等
第5問
28~32 点
精算表作成、前 T/B から財務諸表作成
3. 簿記 3 級試験の
級試験の合格率
概ね 40%前後ですが,70 点以上が合格という絶対評価の試験ですので,問題が難しいほ
ど合格率が低く,問題がやさしいほど合格率が高くなります。合格率が高いときは 50%を
超え,低いときは 20%を割った試験もあります。
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92
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
4. 簿記 3 級攻略法
配点
目標時間
難易度
攻略優先順
第1問
20 点
10 分
普通
3位
積み重ねた分が点数になる
第2問
8~12 点
15 分
難しい
5位
対策の費用対効果悪い。
第3問
28~32 点
50 分
やさしい
2位
要練習。量多いがワンパターン。
第4問
8~12 点
15 分
普通
4位
論点により難易度ぶれる。
第5問
28~32 点
30 分
やさしい
1位
要練習。ワンパターン。
コメント
簿記 3 級試験は上記のとおり,5 問構成になっており,出題内容もある程度決まっていま
す。よって,それぞれの問題ごとに難易度や所要時間が異なります。
合格点は
まず,大前提の確認をします。合格点
合格点
は 70 点です。70 点取らなければいけないと考え
るのではなく,30
30 点はできなくても合格
はできなくても合格できると
合格できると考
できると考えて下
えて下さい。
さい。効率良く合格するために
は,易しく配点の大きい論点を徹底的に練習し,難しく配点の低い論点は最低限の対策で
挑むのが得策です。すべてを完璧にマスターするのではなく,「費用対効果を考えて」強弱
をつけることが最短合格を可能にします。
そこで,得点源
得点源とするのは
得点源とするのは第
とするのは第 5,3 問です(
です(攻略優先順 1~2 位)。第 5,3 問は配点がそれぞ
れ約 30 点と一番大きいにもかかわらず出題パターンはある程度限定されています。よって,
第 5,3 問を徹底的に
この第
徹底的に練習して
練習して満点
して満点を
満点を取れる状態
れる状態に
状態に仕上げることが
仕上げることが簿記
げることが簿記 3 級短期合格の
級短期合格の
ポイントとなります。
『ビジネスに生かす日商簿記3級』では,通常の簿記 3 級テキストと
ポイントとなります。
は異なり,第 5 問に関わる論点を真っ先に学習するようプログラムしています。その次に
は第 3 問に関わる論点を学習します。これは,なるべく早く第 5,3 問に係る論点を学習する
ことで問題演習の機会を増やすことを意図しています。すべて学習してから第 1 問から第 5
問を通しで過去問を解くのではなく,まずは第 5,3 問を繰り返し練習してしまいましょう!
第 5,3 問対策を
次に第 1 問(攻略優先順 3 位)です。範囲が幅広いですが,第
問対策を行えば同時
えば同時
に第 1 問の 80%
80%は解けますし,テキストの復習をした分,点数に跳ね返ってくるという努
けます
力に比例した点数を獲得できる問題です。理想
理想としては
理想としては第
としては第 5,3,1 問の合計(
合計(満点 80 点)で合
格点の
格点の 70 点を獲得できるくらいにしておきたいところです
獲得できるくらいにしておきたいところです。
できるくらいにしておきたいところです。
第 4 問(攻略優先順 4 位)は,論点によっては非常に簡単で時間もかからないラッキー
問題が出題されます。その場合には皆さんの合格可能性もぐっと高まるでしょう。ただ,
論点による難易度のばらつきが大きいため,最初から満点を取ることを計算に入れておく
のは危ない問題でもあります。ラッキー問題は満点,それ以外は部分点を狙っていくとい
う姿勢で学習しましょう。
最後に第 2 問(攻略優先順 5 位)です。こちらはラッキー問題の可能性はほぼないうえ
に,出題傾向があまりパターン化していないため,すべて対策しようとすると労力が大変
です。費用対効果の観点から,比較的良く問われる論点,比較的易しい論点のみをテキス
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
93
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
トで取りあげ,10 回に 1 度しか出題されないような論点につきましてはあえてテキストか
らカットしています。第 2 問は対策を費用対効果の見込めるいくつかの論点に絞り,部分
点狙いでいきましょう。
5. 2011 年 6 月 12 日本試験 完全合格スケジュール
完全合格スケジュール
試験申込を
れずに!
合格ロードマップ(4月中に試験申込
試験申込
を忘れずに
!)
■
4/17
4/24
テキ
序
章
スト
1
章
虎の
1
章
5/8
5/22
6/5
2
章
3
章
4
章
2
章
3
章
4
章
巻
過去
第5問
第3問
第 1~5 問
問
3 回分
3 回分
5 回分
* テキスト
虎の巻
・・・ 書
6/12
総
試
復
験
習
日
籍『ビジネスに生かす日商簿記 3 級』
・・・ 研究レポ『簿記3級試験合格虎の巻』
過去問題集 ・・・ 書
籍『合格するための過去問題集日商簿記 3 級』
* ホームページ及び Twitter『簿記力研究所@bokiryoku』で解くべき過去問とそのス
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日 時
第 1 回:
準 備
4/16(土) 15:30~17:30 → 必要なし
第 2 回: 5/21(土) 15:30~17:30 → テキスト・虎の巻:第 3 章まですべて終了
過去問:第 5・3 問,3 回分終了
第 3 回: 6/18(土) 10:30~12:30 → 簿記 3 級試験を受験済
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94
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
2| 第 5 問必勝法
1. 第 5 問の出題傾向
◆ 何が出題される
出題される?
される?
・60%:
60%:精算表文章問題
%:精算表文章問題
→ オーソドックスな精算表作成問題。(前 T/B から P/L,B/S を作成)
・25%:
25%:精算表推定問題
%:精算表推定問題
→ 精算表が虫食い状態で出題され,前後の数値から推定してパズルのよ
うに解く問題。
・15%:
15%:前
%:前 T/B から P/L,
P/L,B/S 作成問題
→ 精算表を使わずに P/L,B/S を作成する問題
◆ 何がわかっていれば良
わかっていれば良い?
Txp. XX は,テキスト(ビジネスに生かす日商簿記3級)のページ数を指しています。
① 決算整理仕訳
1 売上原価の算定(「仕入」を使って算定→し・くり,くり・し)
2 現金過不足の整理(原因不明分は雑損・雑益へ)
3 消耗品の整理(費用主義・資産主義)
Txp. 75
Txp. 97
Txp. 112~113
4 有価証券の評価替え(時価に修正し,評価差額は評価益(損)へ) Txp. 119
5 固定資産の減価償却(当期分の減価償却費を計上)
Txp. 132~136
6 貸倒引当金の設定(当期末の債権に対して貸倒引当金を計上)
7 経過勘定項目の処理(見越・繰延)
Txp. 148~149
Txp. 156,163
8 未処理,誤処理事項(未処理はあるべき仕訳,誤処理は修正)
② 簿記一巡の
簿記一巡の流れ(前 T/B から P/L,
P/L,B/S まで)
まで)
Txp. 170~172
Txp. 64~76
前 T/B は期中仕訳が終わっているが決算整理が終わっていない状態
→
決算整理事項の文章を読み,決算整理仕訳を行って,P/L,B/S に記載すべ
き正しい金額になおす。
③ 精算表の
精算表の記載方法(
記載方法(虎の巻で解説します
解説します。
します。後述 100 ページ)
ページ)
②簿記一巡の流れ(前 T/B から P/L,B/S まで)を精算表というフォームに記載す
るルールをマスターする。
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95
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
2. 第 5 問攻略法
配点
28~
28~32 点
目標解答時間
30 分(練習では
練習では 20 分を目指す
目指す)
・ 第 5 問なので 1 番最後に
番最後に載るが,パターンが限
パターンが限られており 1 番攻略しやすい
番攻略しやすい問題
しやすい問題!
問題!
・ 配点も
配点も 28 点~32 点と大きく,
きく,時間も
時間も慣れれば短縮可能
れれば短縮可能である
短縮可能である!
である!
→ 繰り返し復習し
復習し,試験では
試験では 1 番はじめに手
はじめに手をつけるべき問題
をつけるべき問題。
問題。
オーソドックスな出題
出題であれば
であれば,
満点も
可能!
オーソドックスな
出題
であれば
,満点
も可能
!
先生:
本日は試験対策に特化した講義です。合格のためには 1 番の戦略問題となる第 5 問につ
いて解説します!
ケイスケ君:
試験は第 1 問から第 5 問まであるんですよね?テキストは,まだ半分(第 2 章まで)く
らいしか終えていないのに,いきなり最後の第 5 問なんて解けるんですか?
先生:
甘い!私の講義では通常の簿記 3 級本と違って,まず第 5 問を解けるように講義を組み
立てています。なぜなら,この内容を完璧にすることが簿記 3 級試験合格の第 1 歩だから
です。よって,ここまでの復習を終えたら,第 5 問の演習を積極的に行っていきましょう!
ユウコさん:
演習って問題集や過去問を解くということですか?
先生:
そのとおりです。問題集では精算表作成問題,過去問では第 5 問のみをピックアップし
て解いて見て下さい!簿記は繰り返し解くことにより,スピードも正確性もアップします。
戦略問題の第 5 問をすべての復習が終わるまで待ってから解いていては,試験を迎えるま
でに十分な準備ができないことも想定されます。ですから,まず,第 5 問だけを解いてみ
るのです!
ユウコさん:
わかりました!今日の先生,なんか人が変わったみたい。
先生:
簿記は会計の基礎となるのでイメージをつかんだうえで学習することで試験を受かった
後にも皆さんが使えるようにとここまでは講義しましたが,試験対策となれば,合格する
ことが目的ですから!講義を受けただけで受からないのが試験です。繰り返しの問題演習
が胆になりますよ!
ケイスケ君:
わかりました。僕は講義を受けるだけで精一杯でまだ問題演習ができていませんでした
が,今日からしっかりやるようにします。
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96
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
先生:
素晴らしい!では,第 5 問を解くうえで必要な知識を確認しましょう。第 5 問はテキス
トの第 2 章までの内容の一部に加え,新しく『精算表』という論点の知識が必要です。
ユウコさん:
『精算表』ですね!たしかに虎の巻 95 ページの◆何が出題される?を見ても,精算表絡
みの問題が 85%を占めていますね!
先生:
まずは,ここまでの内容のうち出題される論点の確認です。第 5 問で問われるのは,
『決
算整理仕訳』です。そして,資料としては前 T/B と決算整理の内容が与えられ,解答とし
ては P/L,B/S を作成することとなるので『簿記一巡の流れ』の理解も必要です。まず,
『簿
記一巡の流れ』を確認しましょうか。ケイスケ君,会社の 1 年間の問題を記録して,P/L,
B/S が作成されるまでの流れはどのようになっていましたか?
ケイスケ君:
え~っと,最初の方で習ったぞ。ちょっと待って下さいね・・・(テキストをめくりなが
ら),あ,あった!Txp. 72 の表ですね!!(下に再掲します)
先生:ありがとうございます。第 5 問の状況を書き加えると・・・
期中仕訳
↓
日常問題(1/1~12/31)
期中仕訳
問われない(
われない(未処理は
未処理は除く)
↓転 記
勘定記入
↓
スタート
決算整理前 T/B(前
T/B(前 T/B)
資料で与えられる
↓
決算整理
↓
決算日の
決算日の調整(12/31)
調整(12/31)
決算整理仕訳
↓転 記
勘定記入
↓
決算整理後 T/B(後
T/B(後 T/B)
↓
ゴール
解答を
解答を導くうえで必要
くうえで必要!
必要!
P/L,B/S
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97
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
ユウコさん:
スタートが前 T/B なので,基本は期中仕訳は出題されないのですね!
先生:
未処理事項という形で聞かれることがありますが,負担でいうと圧倒的に決算整理仕訳
になります。決算整理仕訳は虎の巻 95 ページに示した 8 種類(1~8)しかありませんから,
徹底的に鍛えれば高得点が期待できます。
ケイスケ君:
赤い部分の決算整理仕訳と P/L,B/S 作成を鍛えれば良いのですね。その途中過程の勘定
記入と後 T/B はやらなくて良いのですか?
先生:
実際に帳簿に記入するのであれば勘定記入が必要ですし,一旦,後 T/B を作成してから
P/L,B/S 作成という流れになります。ただ,問題では,ゴールである P/L,B/S が作成で
きれば良いので,勘定記入を省略して仕訳から金額を集計した方が早いですし,P/L,B/S
と同じ内容の後 T/B を作成するのは非効率です。スピードアップのためと思って下さい。
なお,この後に講義する精算表を学習すれば理解が深まります。
ケイスケ君:
わかりました。P/L,B/S を作成するためにも,とにかく『決算整理仕訳』をマスターで
すね!!
先生:
そのとおりです!! ここまで学習した内容を期中仕訳と決算整理に分けてみました。
これを『仕訳タイム・テーブル』と呼ぶこととします。
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
期中仕訳
1/1(期首)
決算整理
12/31(期末)
前 T/B
P/L,
P/L,B/S
スタート
1-3 簿記 3 級の日常取引
ゴール
問題 6
1-5 決算整理
問題 9~10 売上原価の
上原価の算定
2-1 掛取引
問題 11~18
2-2 当座預金
問題 19~23
2-3 現金過不足
問題 24(現金過不足)
2-4 手形取引・裏書手形
問題 27~33
問題 25~26(
26 (現金過不足の
現金過不足の整理)
整理)
2-5 割引手形
問題 34
2-6 消耗品
問題 35,37(消耗品の購入)
2-7 有価証券(株式)
問題 39~41(購入,売却,配当) 問題 42(
42 (有価証券の
有価証券の評価替え
評価替え)
2-8 有価証券(社債)
問題 43~45(購入,売却,利息) 問題 46 (有価証券の
有価証券の評価替え
評価替え)
2-9 固定資産
問題 47(購入)
問題 48~
48~49(
49 (固定資産の
固定資産の減価償却)
減価償却)
2-10 貸倒引当金
問題 51(貸倒れ)
問題 50(
50 (貸倒引当金の
貸倒引当金の設定)
設定)
2-11 前払費用・前受収益
問題 52,54,55,57(期中,再振替)
問題 53,5
53,56,58
,56,58~
6,58~61(
61 (経過勘定の
経過勘定の処理)
処理)
2-12 未払費用・未収収益
問題 62,64,65,67(期中,再振替)
問題 63,66,
,66,6
6,68~69 (経過勘定の
経過勘定の処理)
処理)
問題 36,
36,38(
38 (消耗品の
消耗品の整理)
整理)
2-13 未処理・誤処理
問題 70~
70~71(
71 (経過勘定の
経過勘定の処理)
処理)
○-△は Text○章△節と
問題○は,虎の巻問題集
いう意味です。
の問題番号です
第 5 問で皆さんが処理
さんが処理するのはここ
処理するのはここ!
するのはここ!
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99
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
3. 精算表
先生:
そして,
『仕訳タイム・テーブル』に示したスタートからゴールまでの流れ・・・つまり,
前 T/B に決算整理仕訳を加えて,P/L,B/S を作成する流れを一覧にした表が『精算表』で
す!フォーマットは以下のとおり。
合計残高試算表
試 算 表
整理記入
(単位:
単位:円)
損益計算書
貸借対照表
勘定科目
借 方 貸 方 借 方 貸 方 借 方 貸 方 借 方 貸 方
現
金
59,000
59,000
1,000
繰越商品
6,000
10,000
60,000
60,000
6,000
10,000
借 入 金
20,000
20,000
資 本 金
40,000
40,000
売
上
30,000
仕
入
24,000
支払利息
支払利息
1,000
1,000
合
計
30,000
6,000 10,000 20,000
250
250
90,000 90,000
雑 収 入
1,000
前払利息
計
1,000
250
250
250
当期純利益
合
750
10,250
17,250 17,250 31,000
10,250
31,000 70,250
70,250
先生:
左から,勘定科目,次からが『仕訳タイム・テーブル』の流れを示す欄になります。順
に,試算表(=前 T/B)→整理記入(=決算整理仕訳)→P/L,B/S となっていますね。
ユウコさん:
例えば,一番上の『現金』であれば,前 T/B の金額が借方 59,000,決算整理仕訳で借方
1,000(未処理事項)が生じるので,最終的に B/S で借方 60,000 となるということですね!
先生:
そうです。前 T/B±決算整理仕訳を行い,P/L 科目であれば P/L に,B/S 科目であれば
B/S に記入していきます。
ケイスケ君:
こうやって一覧にして見ると,前 T/B から P/L,B/S までの流れや決算整理でどう数値が
変化しているのかがわかりますね!
先生:
そのとおり。会社がこの精算表を作成する意味は,正式な P/L,B/S を作成する前にこの
精算表で一連の流れを確認し,間違いがないか,P/L,B/S の金額はいくらになるのか(速報
値)等を把握することにあります。
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100
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
4. 簿記 3 級ではこう出題
ではこう出題される
出題される!(
される!(精算表
!(精算表・
精算表・文章問題)
文章問題)
先生:
虎の巻 95 ページで示したとおり,第 5 問の 60%は精算表の文章問題が出題されます。
そこで,答案用紙(類題)を使って,どのように解くかを見ていきましょう。
* 第 5,3 問類題は本試験の傾向に沿っていますが,実際の分量よりもかなりコンパクトにしています。虎の巻でイメ
ージをつかんだら過去問で実際に確認してみて下さい。
合計残高試算表
試 算 表
整理記入
(単位:
単位:円)
損益計算書
貸借対照表
勘定科目
借 方 貸 方 借 方 貸 方 借 方 貸 方 借 方 貸 方
現
金
59,000
繰越商品
6,000
借 入 金
20,000
資 本 金
40,000
売
上
30,000
仕
入
24,000
支払利息
支払利息
1,000
合
計
雑 (
90,000 90,000
)
)利息
(
当期純(
当期純(
合
)
計
先生:
このように,試算表(前 T/B)は埋まった状態,整理記入(決算整理仕訳)や P/L,B/S
は空欄の状態で答案用紙が与えられます。
ケイスケ君:
前 T/B の金額って,決算整理仕訳を考える際に必要ですよね?例えば売上原価の算定で
『し・くり』
『くり・し』をする際にも,前 T/B の繰越商品 6,000 を見て,期首商品は 6,000
だと判断するから。だから・・・答案用紙に前 T/B があるってことは,この答案用紙も問
題文の一部ということですね。
先生:
大事です!答案用紙も問題文の一部だという意識で答案用紙と問題用紙を両方見て解き
すすめてください。
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
101
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
ユウコさん:
次は問題用紙ですね。
次の決算整理事項にもとづいて
決算整理事項にもとづいて,
にもとづいて,答案用紙の
答案用紙の精算表を
精算表を作成しなさい
作成しなさい。
しなさい。
決算整理事項
(1) 期末に
期末に現金を
現金を数えたところ¥
えたところ¥60,000 あることが判明
あることが判明した
判明した。
した。なお,
なお,差額の
差額の原因は
原因は不
明であるため,
であるため,雑損失または
雑損失または雑収入
または雑収入で
雑収入で処理する
処理する。
する。
(2) 商品の
商品の期末棚卸高は
期末棚卸高は,¥10,000
,¥10,000 であった。
であった。
(3) 利息の繰延が
繰延が¥250 ある。
ある。
先生:
はじめに未処理・誤処理事項がないかをチェックし,あれば先に処理することがポイン
トですね。残りは虎の巻 95 ページに示した 7 種類(1~7)の決算整理が出題されます。本問
では未処理・誤処理事項はないため,(1) 現金過不足,(2)売上原価の算定,(3) 経過勘定の
処理の 3 種類が出題されています。
これをすべて書き込むと以下のとおりとなります。なお,前 T/B にはない科目は前 T/B
の合計欄の下に科目を追加していきます(雑収入,前払利息)。『(
)』になっている
部分は自分で科目名を記入する必要があります(雑『収入』,
『前払』利息)
。
合計残高試算表
試 算 表
整理記入
(単位:
単位:円)
損益計算書
貸借対照表
勘定科目
借 方 貸 方 借 方 貸 方 借 方 貸 方 借 方 貸 方
現
金
59,000
1,000
繰越商品
6,000
10,000
6,000
借 入 金
20,000
資 本 金
40,000
売
上
30,000
仕
入
24,000
6,000 10,000
支払利息
支払利息
1,000
250
合
計
90,000 90,000
雑 (収 入)
1,000
(前 払)利息
当期純(
当期純(
合
250
)
計
17,250 17,250
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102
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
先生:
ここまでの処理が終わったら,あとは慎重に横計(*1)を計算し,収益・費用は P/L へ,資
産・負債・純資産は B/S へ書き込みます。現金から前払利息までの横計がすべて終わった
ら,P/L の貸借差額で当期純利益を求めます(*2)。P/L 借方に記入された当期純利益は,B/S
貸方の当期純利益の欄に移して下さい(*3)。最後に縦の合計を計算して完成です!完成型は
はじめに示した虎の巻 100 ページに記載しています。
(*1) プラスマイナスに注意して下さい!例えば支払利息は,試算表では借方 1,000,整
理記入では貸方 250 となっていますので,1,000(借)-250(貸)=750(借)となります。
勘定記入をイメージすれば大丈夫でしょう。
(*2) 当期純利益は収益-費用ですから,貸借差額で算定した場合,利益であれば借方に
差額が生じます(虎の巻 100 ページの P/L 当期純利益 10,250(借))
。稀に当期純損失
となるケースが出題されますが,そのときは貸方に差額が生じます。
(*3) 当期純利益は正式な貸借対照表では資本金にプラスします。ただし,精算表はあく
までも一覧を示す社内資料ですので,当期純利益として B/S の欄に記入します。当期
純利益の欄は横計を計算しているのではなく,P/L 当期純利益→B/S 資本金をイメー
ジして,損益計算書の借方から貸借対照表の貸方に移しているんだと考えて下さい。
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
103
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
5. 簿記 3 級ではこう出題
ではこう出題される
出題される!(
される!(精算表
!(精算表・
精算表・推定問題)
推定問題)
ケイスケ君:
次は第 5 問の 25%を占める精算表の推定問題ですね!類題を見るとこうなっているみた
いですけど・・・,
(問題用紙)
問題用紙)
答案用紙の
答案用紙の精算表を
精算表を完成しなさい
完成しなさい。
しなさい。なお,
なお,売上原価の
売上原価の計算は
計算は「仕入」
仕入」の業で行うことと
する。
する。
(答案用紙)
答案用紙)
合計残高試算表
試 算 表
勘定科目
現
整理記入
(単位:
単位:円)
損益計算書
貸借対照表
借 方 貸 方 借 方 貸 方 借 方 貸 方 借 方 貸 方
金
1,000
60,000
繰越商品
10,000
借 入 金
20,000
資 本 金
40,000
売
上
30,000
仕
入
24,000
20,000
支払利息
支払利息
1,000
750
合
計
40,000
30,000
90,000 90,000
雑 収 入
前払利息
当期純利益
合
計
10,250
17,250
17,250 17,250 31,000
10,250
31,000 70,250
70,250
先生:
この推定問題は,精算表・文章問題が完璧に解けるようになれば,自然とできます!で
きあがった精算表の一部を虫食い状態にして,推定させる問題です。できあがったパズル
のピースをいくつか抜いて,埋めさせるようなものですね!
ユウコさん:
借入金であれば,残高試算表(前 T/B)の欄が空欄です。B/S が 20,000 で,修正記入(決
算整理)も何もないから,前 T/B は・・・20,000?こんな簡単でいいのかな?
先生:
正解です!簡単ですよね。一番難しいのは仕入かな?
ケイスケ君:
残高試算表(前 T/B)が 24,000 で P/L が 20,000 だから,修正記入(決算整理)で貸方
4,000 ですか?
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104
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
ユウコさん:
待って!仕入の行には,
『し・くり』
『くり・し』で借方(期首商品)も貸方(期末商品)
も入るはず。そして期首商品は前 T/B の繰越商品(例では空欄),期末商品は B/S の繰越商
品(例では 10,000)です。貸方(期末商品)が 10,000 とわかるから,差額で借方(期首商
品)は 6,000 と算定できます!前 T/B の繰越商品もこれでわかるんですね。
先生:
パーフェクトです。決算整理仕訳を前後の金額から推定しながら解いていきます。とに
かくまずは虎の巻 101 ページの精算表・文章問題をマスターすることで,この推定問題も
解けるようになりますよ!解答は虎の巻 100 ページと同じになります。
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
105
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
6. 簿記 3 級ではこう出題
ではこう出題される
出題される!(
される!(前
!(前 T/B から B/S,
B/S,P/L 作成問題)
作成問題)
ユウコさん:
最後は第 5 問の 15%を占める前 T/B から B/S,P/L 作成問題です!類題は・・・,
(問題用紙)
次の(1) 残高試算表と
残高試算表と(2) 決算整理事項等にもとづいて
決算整理事項等にもとづいて,
にもとづいて,答案用紙の
答案用紙の空欄に
空欄に適当な
適当な語句ま
語句ま
たは金額
たは金額を
金額を記入して
記入して,
して,貸借対照表と
貸借対照表と損益計算書を
損益計算書を完成しなさい
完成しなさい。
しなさい。なお,
なお,当期の
当期の会計期間は
会計期間は,
平成 22 年1月1日から 12 月 31 日までの1
までの1年である。
である。
(1) 残高試算表
残高試算表
平成 22 年 12 月 31 日
借 方
勘定科目
59,000
現 金
6,000
繰越商品
貸 方
借入金
借入金
20,000
資本金
資本金
30,000
売 上
40,000
24,000
仕 入
1,000
支払利息
支払利息
90,000
90,000
(2) 決算整理事項等
① 期末に
期末に現金を
現金を数えたところ¥
えたところ¥60,000 あることが判明
ることが判明した
判明した。
した。なお,
なお,差額の
差額の原因は
原因は不
明であるため,
であるため,雑損失または
雑損失または雑収入
または雑収入で
雑収入で処理する
処理する。
する。
② 商品の
商品の期末棚卸高は
期末棚卸高は,¥10,000
,¥10,000 であった。
であった。
③ 利息の
利息の繰延が
繰延が¥250 ある。
ある。
(答案用紙)
貸借対照表
現 金
(
)
借入金
(
)
商 品
(
)
資本金
(
)
前払費用
前払費用
(
) 当期純(
当期純(
)(
)
(
)
(
)
(
)
(
)
(
)
損益計算書
売上原価
(
)
支払利息
(
) (
)(
)
(
)
当期純(
当期純(
売 上
)
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106
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
ケイスケ君:
なんか虎の巻 101 ページの精算表・文章問題と似ていますね。前 T/B があって,決算整
理事項が文章で与えられるし。
先生:
そのとおり!実はこの問題,やることは精算表・文章問題と同じなんです。精算表が出
題されなかったというショックで正答率が極端に低くなるのですが,
『やっていることは精
算表と同じ!』という意識をまず持ちましょう。
ただ,精算表が答案用紙に与えられないので,前 T/B±決算整理仕訳が精算表でできない。
そのためにミスが生じやすいのも事実です。そこで,以下のステップに沿って解いていき
ましょう。
Step0. 精算表・文章問題と同じ事をやるんだと心を落ち着かせる
Step1. 決算整理仕訳を下書用紙に書く
(精算表:決算整理仕訳欄に記入する
本問:白紙の下書用紙に仕訳を羅列する)
Step2. Step1.で書いた仕訳を,残高試算表(前 T/B)にプラスマイナスで書き込む。
(精算表:横計を計算 本問:集計を楽にし,ミスを防ぐために前 T/B に書き込む)
Step3. 書き込まれた前 T/B から,答案用紙の P/L,B/S に移す
(精算表:横計で P/L,B/S まで作成済
本 問:書き込まれた前 T/B は後 T/B の金額なので,それを P/L,B/S に移す)
* 熟練してきたら
熟練してきたら Step1 は省略(
省略(仕訳は
仕訳は頭で考え,金額の
金額の増減を
増減を直接前 T/B に書き込む)
するとよりスピードアップにつながります!
するとよりスピードアップにつながります!
ケイスケ君:
Step0 は僕はクリアです(笑)
ユウコさん:
では,Step1 やってみます。
現金
1,000 / 雑収入
1,000
仕入
6,000 / 繰商
6,000
繰商
10,000 / 仕入
10,000
支利
250
前利
250
/
『/』を使って(借)(貸)を省略します。
長い科目名は省略します。
繰商…繰越商品 前利…前払利息 支利…支払利息
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107
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
先生:
次は Step2 ですね。以下のように科目の横に金額を書き込んでいきます。前 T/B にない
科目は余白に新しく作ります。なお,Step1 の仕訳で金額を書き込んだものは 1,000 のよう
に消していくとミスが少なくなります。
(1) 残高試算表
残高試算表
平成 22 年 12 月 31 日
借 方
+1,000
+10,000 -6,000
59,000
6,000
-10,000 +6,000
24,000
-250
1,000
勘定科目
現 金
繰越商品
借入金
20,000
資本金
30,000
売 上
40,000
仕 入
支払利息
90,000
90,000
雑収入
250
貸 方
1,000
前払利息
先生:
最後の Step3 は Step2 の書き込み済の前 T/B 金額を合計して,P/L,B/S に移していきま
す。例えば現金でしたら,59,000+1,000 を電卓で計算し,60,000 を答案用紙に書き込む
ということですね。
ケイスケ君:
なんとかなりそうです!ただ,この形式だと結構時間がかかりますね~。
先生:
そうですね。第 5 問が精算表でなかった場合には,時間がいつもよりかかるぞというこ
とを想定しておいた方が良いです。
ユウコさん:
でも,決算整理仕訳をマスターするという点では第 5 問はワンパターンなので,とにか
く練習して早く正確に解けるようにすれば大丈夫ですね!!
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108
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3| 第 3 問必勝法
1. 第 3 問の出題傾向
◆ 何が出題される
出題される?
される?
・90%:
90%:試算表作成
%:試算表作成問題
試算表作成問題(
問題(残高試算表 75%,
75%,合計試算表
%,合計試算表 15%)
15%)
→ オーソドックスな期中 T/B 作成問題。
(月初 T/B+期中仕訳=月末 T/B 作成など)
・10%:
10%:後
%:後 T/B から P/L,
P/L,B/S 作成問題
→ 後 T/B が資料に与えられ(一部決算整理仕訳を推定)P/L,B/S を作成
する問題
◆ 何がわかっていれば良
わかっていれば良い?
後 T/B から P/L,B/S 作成問題(10%)は,第 5 問対策の内容で OK(虎の巻 106 ページ)
よって,下記では期中試算表作成問題(90%)について示します。
① 期中仕訳(
期中仕訳(特に重要な
重要な論点のみ列挙
のみ列挙します
列挙します)
します)
1 売掛金・買掛金
2 当座預金
Txp. 78~82
Txp. 84~92
3 手形取引・裏書手形
4 割引手形
Txp. 100~104
Txp. 106~107
5 有価証券(株式)の購入,売却
6 貸倒引当金(貸倒)
Txp. 115~119
Txp. 145
7 経過勘定項目の再振替
Txp. 157,164
8 商品売買(返品・値引・諸掛)
9 為替手形
Txp. 174~179
Txp. 183~191
10 前払金・前受金
Txp. 193~197
11 仮払金・仮受金
Txp. 199~202
12 立替金・預り金
Txp. 204~206
13 固定資産の売却
Txp. 221~226
② 試算表の
試算表の作成(
作成(残高試算表,
残高試算表,合計試算表)
合計試算表)
Txp. 64~69
試算表の記入方法をマスターする。
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109
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
2. 第 3 問必勝法
配点
28~
28~32 点
目標解答時間
50 分(練習では
練習では 30 分を目指す
目指す)
・問題量
問題量が
問題量が多く,時間を
時間を要するが,
するが,90%
90%は試算表作成問題であるため
試算表作成問題であるため対策
であるため対策が
対策が練りやすい。
りやすい。
慎重に
慎重に仕訳・
仕訳・集計を
集計を行えば高得点
えば高得点が
高得点が狙える。
える。
・効率的な
効率的な解き方により,
により,時間短縮が
時間短縮が可能。
可能。ただ,
ただ,使いこなすには熟練
いこなすには熟練が
熟練が必要なのでとに
必要なのでとに
かく繰
かく繰り返し練習!
練習!
→ 時間
時間をかけてゆっくりと
をかけてゆっくりと。
をかけてゆっくりと。第 5 問の後に第 3 問を解こう。
こう。
オーソドックスな出題
出題であれば
であれば,
満点も
可能!
オーソドックスな
出題
であれば
,満点
も可能
!
先生:
合格のために第 5 問対策をマスターすることの重要性を虎の巻 96 ページで強調しました
が,次の戦略問題は第 3 問です。
ユウコさん:
第 3 問も 28 点~32 点の配点があるのですね。第 3 問と第 5 問を合わせると約 60 点。簿
記 3 級試験に合格するには 70 点以上だから,第 3 問と第 5 問をマスターすれば合格にぐっ
と近づきますね!
先生:
そのとおりです。私の講義では,まず第 5 問を解けるように,次にこの第 3 問が解ける
ように講義の順番を工夫しています。なぜなら第 3,5 問ははじめ解いたときには量の多さに
『うっ・・・』となって,悲惨な点数となってしまうのですが,繰り返し練習することで
『なんだ,いつも同じパターンだな』となって,高得点が獲得できるからです。合格の分
かれ目はまさに第 3,5 問です。さらに,良い情報!ここまでのテキストの内容を完璧にすれ
ば,第 1 問の仕訳問題の 80%は正答できます。第 1 問は 20 点満点,その 80%は 16 点です
から・・・。
ケイスケ君:
第 3,5 問の 60 点と合わせて合計 76 点!やった,合格だ!!
先生:
まぁ,内容を完璧にマスターするには過去問を 10 回分は解かないとダメですけどね(笑)。
でも,とにかくここまでの内容でもうまく攻略すれば合格できるんです!!
ケイスケ君:
なんか,合格がすぐそこに見えるとやる気でてきました!虎の巻 93 ページの表で見ると,
第 3 問は目標解答時間が一番長いんですね。
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110
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
先生:
そのとおりです。第 3 問は期中仕訳の問題ですから,第 5 問の決算整理仕訳に比べると 1
つ 1 つの仕訳自体は簡単といえます。ただし,第 5 問の決算整理仕訳が 7 種類とワンパタ
ーンであったのに対し,第 3 問の仕訳の範囲は広いですし,処理すべき仕訳の数も約 2 倍
になりますので,時間がかかります。慎重に仕訳・集計を行う必要がありますね。
ユウコさん:
合格に向けて頑張りましょう!虎の巻 109 ページの◆何が出題される?では 90%が試算
表作成問題,10%が後 T/B から P/L,B/S 作成となっています。先にこの 10%の論点ですが,
◆何がわかっていれば良い?では,第 5 問対策の内容で OK となっていますが本当に大丈
夫ですか?
ケイスケ君:
10%なんて出たら諦めましょうよ!
先生:
ケイスケ君は勝負師(別名:ギャンブラー)ですね(苦笑)。たしかに出たら諦めても良い
のですが,第 3 問はまさに『あきらめたらそこで試合終了だよ』の世界ですから。
ケイスケ君:
『先生・・・,簿記がしたいです』
。では,何らかの対策が必要ですか?
先生:
後 T/B から P/L,B/S 作成というのは,精算表の決算整理仕訳の後の話なので,むしろ第 5
問の領域ですよね。ですので,虎の巻 106 ページに示した前 T/B から P/L,B/S 作成の問題
が簡単になった(決算整理仕訳が終わって後 T/B となっているので)と考えれば,対策は
不要ですね。
ユウコさん:
どこかで聞いたような台詞が聞こえましたが・・・(笑)。特に対策がいらないということ
で安心しました!
先生:
では,メインの試算表作成問題(出題確率:90%)に移ります。この問題は,ここまで
で学習した仕訳のうち,期中仕訳を完璧にすることでクリアできます。また,答案用紙は
試算表になるので,残高試算表,合計試算表のどちらで出題されても解答できるようにし
ましょう。
*
Txp.66 の試算表は合計残高試算表なので合計と残高が両方示されていますが,試験ではそのどちらかが問われま
すので,合計試算表であれば合計欄のみ,残高試算表であれば残高欄のみを記入することとなります。
ユウコさん:
『仕訳タイム・テーブル』を更新してみました。このうち期中仕訳の方が,第 3 問の領
域なんですね!
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111
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
先生:
ありがとうございます。頻出論点を太字にしました。
期中仕訳
決算整理
1/1(期首)
12/31(期末)
T/B
T/B
スタート
ゴール
1-3 簿記 3 級の日常取引
問題 6
1-5 決算整理
問題 9~10 売上原価の算定
2-1 掛取引
問題 11~
11~18
2-2 当座預金
問題 19~
19~23
2-3 現金過不足
問題 24(現金過不足)
2-4 手形取引・裏書手形
問題 27~
27~33
問題 25~26(現金過不足の整理)
2-5 割引手形
問題 34
2-6 消耗品
問題 35,37(消耗品の購入)
2-7 有価証券(株式)
問題 39~
39~41(
41 (購入,
購入,売却,
売却,配当)
配当) 問題 42(有価証券の評価替え)
2-8 有価証券(社債)
問題 43~45(購入,売却,利息) 問題 46(有価証券の評価替え)
2-9 固定資産
問題 47(購入)
問題 48~49(固定資産の減価償却)
2-10 貸倒引当金
問題 51(貸倒れ)
問題 50(貸倒引当金の設定)
2-11 前払費用・前受収益
問題 52,54,55,57(
52,54,55,57 (期中,
期中,再振替)
再振替)
問題 53,56,58~61(経過勘定の処理)
2-12 未払費用・未収収益
問題 62,64,65,67(
62,64,65,67 (期中,
期中,再振替)
再振替)
問題 63,66,68~69(経過勘定の処理)
2-13 未処理・誤処理
問題 36,38(消耗品の整理)
問題 70~71(経過勘定の処理)
3-1 商品売買
問題 72~
72~76
3-2 為替手形の振り出し
問題 77~
77~83
3-3 前払金・前受金
問題 84~
84~87
3-4 仮払金・仮受金
問題 88~
88~91
3-5 立替金・預り金
問題 92~
92~96
3-6 当座借越
問題 97~100
3-7 資本金の引き出し
問題 101~102
3-8 固定資産の売却
問題 103~
103~104
○-△は Text○章△節と
問題○は,虎の巻問題集
いう意味です。
の問題番号です
第 3 問で皆さんが処理
さんが処理するのはここ
処理するのはここ!
するのはここ!
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112
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
先生:
『仕訳タイム・テーブル』では,スタートは期首(1/1)でゴールは期末(12/31)として示し
ましたが,問題では期中のある時点(例えば 10/1)をスタートにある時点(例えば 10/31)をゴ
ールにしますので,その指定された期間の期中仕訳を処理することとなります。
3. 簿記 3 級ではこう出題
ではこう出題される
出題される!(
される!(試算表作成問題
!(試算表作成問題)
試算表作成問題)
先生:
類題を使って,どのように解くかを見ていきましょう。
(問題用紙)
次に示した〔
した〔資料1
資料1〕および〔
および〔資料2
資料2〕にもとづいて,
にもとづいて,会計期間を
会計期間を1月1日から 12 月
31 日までとする
までとする平石商店
とする平石商店の
平石商店の平成 23 年 1 月 31 日の残高試算表を
残高試算表を作成しなさい
作成しなさい。
しなさい。
〔資料1
資料1〕
繰越試算表
繰越試算表
平成 22 年 12 月 31 日
借 方
勘定科目
10,000
10,000
当座預金
20,000
20,000
受取手形
30,000
30,000
売掛金
4,000
前払利息
貸 方
買掛金
買掛金
24,000
24,000
資本金
40,000
64,000
64,000
64,000
〔資料2
資料2〕平成 23 年 1 月中の
月中の取引
① 前期末に
前期末に繰延計上された
繰延計上された損益項目
された損益項目の
損益項目の再振替処理を
再振替処理を期首に
期首に行った。
った。
② 商品の
商品の掛仕入 ¥11,000
11,000
③ 商品の
商品の掛売上 ¥ 9,000
④ 商品の
商品の売上による
売上による得意先振出
による得意先振出しの
得意先振出しの約束手形
しの約束手形の
約束手形の受領 ¥8,000
⑤ 売掛金の
売掛金の回収による
回収による得意先振出
による得意先振出しの
得意先振出しの約束手形
しの約束手形の
約束手形の受領 ¥5,000
⑥ 満期日の
満期日の到来による
到来による受取手形
による受取手形の
受取手形の当座預金口座への
当座預金口座への振込
への振込み
振込み ¥22,000
22,000
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113
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
(答案用紙)
繰越試算表
繰越試算表
平成 23 年 1 月 31 日
借 方
勘定科目
貸 方
当座預金
受取手形
売掛金
買掛金
資本金
支払利息
仕 入
売 上
先生:
スタート(問題用紙)は繰越 T/B(1/1 時点),ゴール(答案用紙)は期中 T/B(1/31 時点)
となります。問題用紙の平成 23 年 1 月中の取引(1/1~1/31)に従って期中仕訳を行い,ゴー
ル(1/31T/B)を作成する流れですね!
ユウコさん:
第 5 問の前 T/B から P/L,B/S 作成の問題だと,スタート(前 T/B)→ゴール(P/L,B/S)
で,解き方を Step3 までに分けて行いました。この問題も時点は違うとはいえ,取引を処
理してゴールを導くという意味では一緒なのでそのようにできそうなのですが・・・。
先生:
さすがですね!結局,仕訳をして,集計して,T/B を作成というプロセスを経ます。よっ
て仕訳・集計の過程でミスが生じやすくなるので,以下のステップに沿って解いていきま
しょう。
Step1. 期中取引仕訳を下書用紙に書く(白紙の下書用紙に仕訳を羅列する)
Step2. Step1.で書いた仕訳を,残高試算表(1/1 T/B)にプラスマイナスで書き込む。
(集計を楽にし,ミスを防ぐために前 T/B に書き込む)
Step3. 書き込まれた 1/1 T/B から,答案用紙の 1/31T/B に移す
* 熟練してきたら
熟練してきたら Step1 は省略(
省略(仕訳は
仕訳は頭で考え,金額の
金額の増減を
増減を直接 1/1T/B
1/1T/B に書き込む)
するとよりスピードアップにつながります!
するとよりスピードアップにつながります!ミスも少
ミスも少なくなるので,
なくなるので,試験までにはできる
試験までにはできる
ようになりましょう!
ようになりましょう!
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
ユウコさん:
では,Step1 やってみます。
支利
4,000 / 前利
仕入
4,000
前利…前払利息
11,000 / 買掛金 11,000
売掛金
9,000 / 売上
9,000
受手
8,000 / 売上
8,000
受手
5,000 / 売掛金
5,000
当ヨ
支利…支払利息
22,000 / 受手
受手…受取手形
22,000
当ヨ…当座預金
ケイスケ君:
ユウコさん完璧!本試験第 3 問だと分量はこの3倍くらいになるみたいだけど,ユウコ
さんなら大丈夫だろうな。
先生:
次は Step2 ですね。以下のように科目の横に金額を書き込んでいきます。スペースが厳
しくなると思うので,ごちゃごちゃにならないよう,線を引いて分けてあげましょう。ス
タートの T/B にない科目は余白に新しく作ります。なお,Step1 の仕訳で金額を書き込ん
だものは 4,000 のように消していくとミスが少なくなります。
繰越試算表
繰越試算表
平成 22 年 12 月 31 日
借 方
勘定科目
-22,000 +22,000
10,000
10,000
当座預金
+ 5,000 + 8,000
20,000
20,000
受取手形
- 5,000
30,000
30,000
売掛金
+ 9,000
- 4,000
4,000
貸 方
前払利息
買掛金
買掛金
24,000
24,000
資本金
40,000
64,000
+ 11,000
64,000
64,000
4,000
4,000
支払利息
支払利息
11,000
11,000
仕 入
売 上
9,000 + 8,000
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簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
先生:
最後の Step3 は Step2 の書き込み済 T/B の金額を合計して,答案用紙の T/B に移してい
きます。
ケイスケ君:
ゆっくりやればなんとかなりそうです!時間オーバーになりそうですね。
先生:
しっかり対策をしていけば大丈夫です。第 5 問と第 3 問を合わせて 80 分使っても大丈夫
ですから,慎重に解いて下さい!
ユウコさん:
完成しました!
ここまでで 76 点かぁ。とにかく練習して第 1,3,5 問で合格点取っちゃいます!
(答案用紙・完成版)
繰越試算表
繰越試算表
平成 23 年 1 月 31 日
借 方
勘定科目
32,000
当座預金
11,000
受取手形
34,000
売掛金
貸 方
買掛金
35,000
資本金
40,000
4,000
支払利息
11,000
仕 入
売 上
92,000
17,000
92,000
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116
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
4| 第 1 問必勝法
1. 第 1 問の出題傾向
◆ 何が出題される
出題される?
される?
・100%:
100%:仕訳
%:仕訳問題
仕訳問題
→ 問題文の問題を仕訳にする問題 5 問
◆ 何がわかっていれば良
わかっていれば良い?
期中仕訳が中心。稀に決算整理仕訳(誤処理)
,帳簿の締切に関する仕訳も出題。
試験では,勘定科目が問題に与えられるので,与えられた科目を用いる点に注意!
2. 第 1 問攻略法
配点
20 点
目標解答時間
10 分(練習では
練習では 5 分を目指す
目指す)
・範囲
範囲は
範囲は広いが,
いが,仕訳を
仕訳を行うのみで時間
うのみで時間もかからないので
時間もかからないので,
もかからないので,必ず解こう!
こう!
・勘定科目が
勘定科目が問題文に
問題文に与えられ,
えられ,その中
その中から選択
から選択するルールになっているので
選択するルールになっているので,
するルールになっているので,注意!
注意!
→ 第 5 問 ,第 3 問 の後 に第 1 問 を解く。
第 5 問,第 3 問が特殊な
特殊な問題であったときには
問題であったときには,
であったときには,気持ちを
気持ちを落
ちを落ち着かせ
るために第
るために第 1 問を先に解いてもいい。
いてもいい。
正答したい
したい!
5 題中 4 題は正答
したい
!
先生:
次は第 1 問対策です。
ユウコさん:
第 1 問は 100%仕訳問題 5 題ですね。仕訳にするだけですし,これまで各節の最後で簿
記 3 級ではこう出題される!として解いてきたとおりにやれば良いですよね!
先生:
そのとおりです。試験では複数の論点が組合せで出題されるので,多少解きにくいかも
しれませんが,ここまでついてきた皆さんなら大丈夫です。解けない問題はないというく
らいの自信を持って臨んで下さい!
ケイスケ君:
勘定科目が与えられるってラッキーですね!
先生:
与えられるとはいっても,一覧の中から選ぶこととなります。たとえば,以下のような
形で出題されています。
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
117
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
下記の各問題について仕訳しなさい。ただし,勘定科目は,次の中から最も適当と思わ
れるものを選ぶこと。
現
金
当
座 預 金
受 取 手 形
売
掛
金
売買目的有価証券
前
払
金
仮
貸
付
金
支 払 手 形
買
掛
金
当 座 借 越
貸 倒 引 当 金
前
受
金
仮
受
金
所 得税預り 金
借
資
本
金
売
上
受 取 手 数 料
有価証券売却益
受 取 利 息
仕
入
給
租 税
支 払 利 息
有価証券売却損
払
金
料
手 形 売 却 損
損
入
金
公 課
益
先生:
ポイントが 2 点あります。
①
上記勘定科目以外を
上記勘定科目以外を書くと不正解
くと不正解となる
不正解となる(例えば,上記勘定科目一覧には『資本金』
となる
はあるが,
『引出金』はないため,資本金の引き出しの論点が出題された場合,指示がな
くとも『資本金勘定で処理する方法』を用いていると判断する。
)
② 科目は
科目は資産・
資産・負債・
負債・純資産・
純資産・収益・
収益・費用の
費用の順に並んでいる。
んでいる。
ケイスケ君:
第 1,3,5 問合計の 80 点でできれば合格点の 70 点を稼ぎたいです!
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
118
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
5| 第 4 問必勝法
1. 第 4 問の出題傾向
◆ 何が出題される
出題される?
される?
・45%:
45%:伝票
%:伝票
→ 問題文の問題を伝票に起票するオーソドックスな問題。
・35%:
35%:簿記一巡(
簿記一巡(再振替仕訳,
再振替仕訳,期中仕訳,
期中仕訳,決算整理仕訳,
決算整理仕訳,帳簿の
帳簿の締め切りまで)
りまで)
→ 期中から帳簿の締め切りまで含めた一連の流れにおける仕訳および勘
定記入を問う問題。勘定記入を聞かれることが多い。論点としては,経
過勘定項目(繰延・見越)
,資本金の引き出しが多い。
・15%:
15%:誤処理事項
%:誤処理事項(
誤処理事項(決算整理仕訳)
決算整理仕訳)
→ 期中の誤処理事項を修正する決算整理仕訳を答えさせる問題。
・5%:その
%:その他
その他
◆ 何がわかっていれば良
わかっていれば良い?
①伝票
Txp. 243~252
②決算整理仕訳
1. 誤処理事項
Txp. 172
2. 経過勘定項目の処理(繰延・見越)
Txp. 153~157,160~165
③簿記一巡の
簿記一巡の流れ(期中仕訳から
期中仕訳から後
から後 T/B まで)
まで)
④帳簿の
帳簿の締め切り
⑤資本金の
資本金の引き出し
Txp. 64~76
研究レポート『簿記3級コンプリート』62~69 ページ
Txp. 214~219
2. 第 4 問攻略法
配点
8~12 点
目標解答時間
15 分(練習では
練習では 5 分を目指す
目指す)
・伝票
伝票(
伝票(出題確率 45%)または
45%)または誤処理事項
または誤処理事項(
誤処理事項(出題確率 15%)が
15%)が出題されたらラッキー
出題されたらラッキー。
されたらラッキー。難易度は
難易度は
低く,時間もかからないので
時間もかからないので,
もかからないので,得点源にしよう
得点源にしよう。
にしよう。
・簿記一巡は
簿記一巡は,仕訳であれば
仕訳であれば簡単
であれば簡単。
簡単。勘定記入が
勘定記入が聞かれた場合
かれた場合も
場合も,時間の
時間の流れに沿
れに沿ってまず
仕訳を
仕訳を行って,
って,下書用紙の
下書用紙の仕訳から
仕訳から転記
から転記する
転記する形
する形で解くと良
くと良い。
→ 出題内容
出題内容によって
によって,
によって,若干難易度に
若干難易度に差が出てしまうので,
てしまうので,原則としては
原則としては
第 5 問,第 3 問,第 1 問の後で解こう。
こう。
伝票,
伝票,誤処理事項の
誤処理事項の出題であれば
出題であれば,
であれば,満点が
満点が狙える。
える。
勘定記入の
問題であれば
であれば,
部分点が
くらいの気持
気持ちであ
勘定記入
の問題
であれば
,部分点
が取れれば OK くらいの
気持
ちであ
まり時間
時間を
けすぎずに!
まり
時間
を掛けすぎずに
!
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
119
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
先生:
次は第 4 問です。第 1,3,5 問に比べて,出題論点により難易度にばらつきが生じるので,
戦略問題にはしにくいです。ただ,伝票と誤処理事項が出題されたら満点を狙えます。
ケイスケ君:
2 つ合わせれば出題確率が 60%ですから,結構可能性高いですよね!その場合,第 1,3,5
問と合わせて約 90 点の中から 70 点ですから,もう合格したようなものです!
先生:
チャンスをモノにできるよう,練習しておいて下さい。伝票は Txp. 243~252 の内容,
誤処理事項は Txp. 172 の内容をマスターすれば十分満点が狙えます。
ユウコさん:
問題は,簿記一巡問題の勘定記入が出題された場合ですね。たしかに,普段仕訳は練習
するけれど,勘定記入はあまり練習しないから厳しいかも。
先生:
そうですね。でも,勘定記入は仕訳から転記(移す)だけですから,本当は仕訳を時系
列で正確に行えればできるはずなんですよ!類題を見てみましょう。
(問題用紙)
平石商店(
平石商店(決算年 1 回,決算日 12 月 31 日)は,前期の
前期の 4 月 1 日に,毎期継続的に
毎期継続的に使用
する目的
する目的で
目的で土地の
土地の賃借契約を
賃借契約を結んだ。
んだ。この契約
この契約で
契約で,地代は
地代は毎年 4 月 1 日に向こう 1 年分(12
ヶ月分)¥
月分)¥120,000
)¥120,000 を現金で
現金で一括払いすることとしている
一括払いすることとしている。
いすることとしている。よって,
よって,次の勘定記入の
勘定記入の手順
にもとづいて,
にもとづいて,答案用紙に
答案用紙に示す当期(
当期(平成 22 年度)
年度)の支払地代勘定と
支払地代勘定と前払地代勘定の
前払地代勘定の記入
を行いなさい。
いなさい。
勘定記入の
勘定記入の手順
1. 期首時点で
(開始記入
期首時点で,前払地代勘定に
前払地代勘定に前期繰越高に
前期繰越高に関する記入
する記入が
記入が行われている。
われている。
(開始記入)
開始記入)
2. 期首に
期首に,前払地代勘定の
前払地代勘定の残高を
残高を支払地代勘定に
支払地代勘定に振り戻した。
した。(再振替仕訳
(再振替仕訳)
再振替仕訳)
3. 期中に
(期中取引
期中に,土地の
土地の賃借料支払いの
賃借料支払いの処理
いの処理を
処理を行った。
った。
(期中取引)
期中取引)
4. 決算日に
決算日に,支払地代の
支払地代の当期未経過分を
当期未経過分を次期に
次期に繰り延べた。
べた。(決算整理仕訳
(決算整理仕訳)
決算整理仕訳)
5. 決算日に
決算日に,支払地代勘定の
支払地代勘定の残高を
残高を損益勘定人振り
損益勘定人振り替え,支払地代勘定を
支払地代勘定を締め切った。
った。
(決算振替仕訳)
決算振替仕訳)
6. 決算日に
決算日に,前払地代勘定の
前払地代勘定の残高を
残高を繰越記入し
繰越記入し,前払地代勘定を
前払地代勘定を締め切った。
った。
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
120
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
(答案用紙)
支払地代
平成
22 年
平成
摘
要
仕丁
借
方
22 年
摘
要
仕丁
省
省
略
略
貸
方
貸
方
前払地代
前払地代
平成
22 年
平成
摘
要
仕丁
借
方
22 年
摘
要
仕丁
省
省
略
略
ケイスケ君:
勘定記入はやっぱり無理・・・そう。
先生:
では仕訳はどうですか?問題文の 1.~6.を仕訳にしてみて下さい!下書用紙に書くと良
いですよ。なお,5.の仕訳は,テキストでは学習していませんので,できなくて大丈夫です。
気になる方は研究レポート『簿記3級コンプリート』62~69 ページを見て下さい。
ユウコさん:
仕訳は得意です!
1.
2. 支地
仕訳なし
前期繰越の前払地代 1/1 残高(3 ヶ月分,30,000)を記入
30,000 / 前地
30,000
支地…支払地代 前地…前払地代
3. 支地 120,000 / 現金 120,000
12 ヶ月分(4/1~3/31)
4. 前地
3 ヶ月分(1/1~3/31)
30,000 /
支地
30,000
5. 損益 120,000 / 支地 120,000
6.
仕訳なし
次期繰越の前払地代 12/31 残高(3 ヶ月分,30,000)を記入
書き込む行がないので,前期繰越までは書かない。
ケイスケ君:
これを移していけば良いのか!ゆっくりゆっくり。できた!
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
121
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
(答案用紙・完成版)
支払地代
平成
平成
22 年
摘
要
1 1
前払地代
省
30,000
4 1
現
略
120,000
120,000
金
仕丁
借
方
22 年
摘
要
仕丁
12 31 前払地代
〃 損
益
貸
方
省
30,000
略
120,000
120,000
150,000
150,000
150,000
150,000
前払地代
平成
平成
22 年
摘
要
仕丁
1 1
前期繰越
省
12 31
支払地代
支払地代
略
借
方
22 年
摘
30,000
1
支払地代
省
30,000
30,000
12 31 次期繰越
略
30,000
1
要
仕丁
60,000
*
貸
方
60,000
帳簿の締め切りは,研究レポート『簿記3級コンプリート』で学習しないとわかりませんが,テキストの内容をし
っかりマスターしていれば,赤字の部分はわかるはずです。第 4 問で勘定記入が出題されたら赤字の部分点を狙える
よう練習して下さい。
先生:
勘定記入はあまり練習の機会がないですし忘れやすいので,苦手にする方が多いのです
が,仕訳から移すと考えれば部分点は取れると思いますので,ゆっくり考えて解いて下さ
い!
ユウコさん:
第 2 問以外の 90 点で合格点 70 点を稼ぐ戦略ですから頑張ります!
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
122
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
6| 第 2 問必勝法
1. 第 2 問の出題傾向
◆ 何が出題される
出題される?
される?
・50%:
50%:補助簿記入問題
%:補助簿記入問題
→ 問題を見て補助簿へ記入する問題
(主に,商品有高帳,売掛金元帳,当座預金出納帳,小口現金出納帳)。
・25%:
25%:補助簿読取問題
→ 補助簿を見て問題を読み取り,仕訳を記入する問題。
・25%:
25%:その
%:その他
その他
◆ 何がわかっていれば良
わかっていれば良い?
① 補助簿
後述虎の巻 125 ページ
→ 特に商品有高帳は出題可能性高い。
2. 第 2 問攻略法
配点
8~12 点
目標解答時間
15 分(練習では
練習では 10 分を目指す
目指す)
・数多
数多くある
数多くある補助簿
くある補助簿の
補助簿の作成または
作成または読取
または読取が
読取が中心であるが
中心であるが,
であるが,その他
その他の分野からも
分野からも出題
からも出題される
出題される可
される可
能性も
能性も高く,1番対策が
番対策が練りにくい問題
りにくい問題。
問題。
・実施回により
実施回により難易度
により難易度にもばらつきがあるので
難易度にもばらつきがあるので,
にもばらつきがあるので,費用対効果は
費用対効果は悪い。
・短期合格を
短期合格を目指すのであれば
目指すのであれば,
すのであれば,第 2 問は解けそうな問題
けそうな問題が
問題が出たらラッキーというくらい
の感覚で
感覚で良い。
・補助簿読取問題は
補助簿読取問題は比較的簡単。
比較的簡単。補助簿は
補助簿は勘定記入より
勘定記入より少
より少し詳しい情報
しい情報を
情報を加えているくら
いなので何
いなので何が記入されるのかをおさえておけば
記入されるのかをおさえておけば部分点
されるのかをおさえておけば部分点を
部分点を狙える。
える。
・補助簿記入問題は
補助簿記入問題は練習が
練習が必要。
必要。商品有高帳が
商品有高帳が良く問われるので余裕
われるので余裕があれば
余裕があれば対策
があれば対策を
対策を。他
の帳簿は
帳簿は読取ができるようにしておけばその
読取ができるようにしておけばその知識
ができるようにしておけばその知識でなんとか
知識でなんとか部分点
でなんとか部分点を
部分点を狙う。
→ 多用
多用な
な出題がなされ
出題がなされ,
がなされ,1番対策しにくい
番対策しにくい問題
しにくい問題。
問題。
もちろん解
順番は
番最後。
もちろん
解く順番
は1番最後
。
全部解こうという
こうという気持
気持ちではなく
ちではなく,
ける箇所
箇所があればラッキーとい
全部解
こうという
気持
ちではなく
,解ける
箇所
があればラッキーとい
うくらいの感覚
うくらいの感覚で
感覚で,部分点を
部分点を狙おう。
おう。
問以外
OK!
第 2 問以
外で 70 点を取ってしまえば OK
!
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
123
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
先生:
第 2 問対策は・・・・,少し過激な方法ですが,ここは半分捨てます。
ユウコさん:
私,そういうの心配なんですけど・・・。
先生:
もちろん時間がたっぷりあって,完璧にしたい方や,簿記 3 級を学習するのだから試験
とは関係なく全範囲をつぶしたいという理由であれば,頑張って下さい。ただし,試験を
考えると,まずは第 1,3,4,5 問の内容を完璧にしたうえで,さらに余裕があればということ
になりますね。
ケイスケ君:
僕は余裕がないので,まずは第 2 問以外をとにかく繰り返します!ただ,最終的に少し
は対策したいんですけど,その時は何をやれば良いですか?
先生:
さすがケイスケ君。その姿勢が一番合格に近いですね。ちゃんと第 2 問以外を完璧にし
て下さいね(笑)。さて,第 2 問対策を効率的に行うのであれば,まず,虎の巻 126~130 ペ
ージの売掛金元帳,買掛金元帳,現金出納帳,当座預金出納帳,小口現金出納帳,受取手
形記入帳,支払手形記入帳,売上帳,仕入帳の読取を学習します。それぞれ売掛金,買掛
金,現金,当座預金,小口現金,受取手形,支払手形,売上,仕入の詳細を記録する帳簿
ですから,記入される内容をマスターして,補助簿から問題の読取ができれば,仕訳にす
ることができるはずです。問題を仕訳にする実力はついているはずで読取自体はそれほど
難しくないですから,頑張りましょう。
次に,虎の巻 132 ページの商品有高帳の記入方法を練習しましょう。帳簿の記入は見る
だけでなく,実際に手を動かさないと覚えないので,できれば問題集を購入して学習した
方が良いですね。後は,出たとこ勝負で良いのではないでしょうか。
ケイスケ君:
わかりました!優先順位を意識して試験までの時間を有効に使います!
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124
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
3. 補助簿
補助簿とは,ある仕訳や勘定科目について,より詳細な情報が必要な場合に,仕訳帳や
元帳とは別に帳簿を作成するものです。仕訳帳や元帳がメインのノート(主要簿といいま
す)なのに対し,補助簿はサブノートの役割を果たします。
例えば,売掛金の増減は売掛金勘定で把握できますが,得意先ごとの売掛金残高を把握
したい場合に元帳の売掛金勘定だけでは情報不足であったり,ピックアップするのが大変
だったりします。そこで,元帳(メインノート)の売掛金勘定とは別に売掛金元帳(サブ
ノート)を設けて,売掛金元帳(サブノート)には,得意先ごとに増減を記入するといっ
た工夫をすることがあります。
補助簿は会社が目的に応じて設定するものなので,様々ありますが,簿記 3 級試験で学
習すべき補助簿とその内容は以下のとおりです。
(1) 売掛金元帳 … 得意先ごとの売掛金の増減を記入する帳簿
(2) 買掛金元帳 … 仕入先ごとの買掛金の増減を記入する帳簿
(3) 当座預金出納帳 … 当座預金の増減問題について内容をより詳しく記入する帳簿
(4) 小口現金出納帳 … 小口現金の増減問題について内容をより詳しく記入する帳簿
(5) 受取手形記入帳 … 受取手形の発生から消滅までの流れについて記入する帳簿
(6) 支払手形記入帳 … 支払手形の発生から消滅までの流れについて記入する帳簿
(7) 商品有高帳 … 商品の受払状況,単価計算について記入する帳簿
では,各帳簿について見ていきます。(1) 売掛金元帳~(6)支払手形記入帳は『①帳簿の記
入状況』を見て『②仕訳の読取』ができれば OK ですので,記入方法の細かい部分にこだ
わる必要はありません。
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
125
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
(1) 売掛金元帳
①
帳簿の記入状況
売掛金元帳
東京商店
東京商店
平成
22 年
摘
要
借
売 り 上 げ
1 11
方 貸
方 借/貸
300,000
22 小切手受取,
小切手受取,直ちに預入
ちに預入
100,000
残
高
借
300,000
〃
200,000
千葉商店
千葉商店
平成
22 年
摘
要
1
前 月 繰 越
15
約束手形回収
1
借
方 貸
方 借/貸
400,000
150,000
残
高
借
400,000
〃
250,000
読み取り方
*
「平成 22 年」の欄 → 仕訳の日付(前期繰越は除く)
②
「摘
要」の欄 → 相手勘定科目
「借
方」の欄 → (借) 売掛金(前期繰越は除く)
「貸
方」の欄 → (貸) 売掛金
仕訳の読取
1/11
(借)
売掛金
300,000
300,000
(貸)
売上
300,000
300,000
1/15
(借)
受取手形
150,000
150,000
(貸)
売掛金
150,000
150,000
1/22
(借)
当座預金
100,000
100,000
(貸)
売掛金
100,000
100,000
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126
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
(2) 買掛金元帳
①
帳簿の記入状況
買掛金元帳
買掛金元帳
大阪商店
平成
22 年
摘
要
仕
1 11
入
借
れ
方 借/貸
300,000
小切手振出
22
方 貸
100,000
残
高
貸
300,000
〃
200,000
京都商店
平成
22 年
摘
要
1
前 月 繰 越
15
約束手形振出
約束手形振出
1
借
方 貸
方 借/貸
400,000
150,000
残
高
貸
400,000
〃
250,000
読み取り方
*
「平成 22 年」の欄 → 仕訳の日付(前期繰越は除く)
②
「摘
要」の欄 → 相手勘定科目
「借
方」の欄 → (借) 買掛金
「貸
方」の欄 → (貸) 買掛金(前期繰越は除く)
仕訳の読取
1/11
(借)
仕入
300,000
300,000
(貸)
買掛金
300,000
300,000
1/15
(借)
買掛金
150,000
150,000
(貸)
支払手形
150,000
150,000
1/22
(借)
買掛金
100,000
100,000
(貸)
当座預金
100,000
100,000
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
127
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(3) 当座預金出納帳
①
帳簿の記入状況
当座預金出納帳
平成
22 年
摘
要
1
前 月 繰 越
11
家 賃 支 払
17
約束手形割引
22
東京商店掛回収
1
預
入 引
出 借/貸
残
高
借
280,000
280,000
〃
160,000
160,000
148,0
148,000
8,000
〃
308,000
100,000
〃
408,000
280,000
280,000
120,000
(注) 1/17 の割引に
割引に係る手数料は
手数料は 2,000 である。
である。
読み取り方
*
「平成 22 年」の欄 → 仕訳の日付(前期繰越は除く)
②
「摘
要」の欄 → 相手勘定科目
「借
方」の欄 → (借) 当座預金(前期繰越は除く)
「貸
方」の欄 → (貸) 当座預金
仕訳の読取
1/11
(借)
支払家賃
120,000
120,000
(貸)
当座預金
120,000
120,000
1/17
(借)
当座預金
148
148,000
(貸)
受取手形
150,000
150,000
(貸)
売掛金
100,000
100,000
手形売却損
1/22
(借)
当座預金
2,000
100,000
100,000
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128
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
(4) 小口現金出納帳
①
帳簿の記入状況
小口現金出納帳
平成
受
内
入 22 年
10,000
1
摘
要
支
払 交 通 費 通 信 費 消耗品費 雑
5
小切手
6
はがき
500
7
バス代
バス代
5,000
8
お茶代
700
9
電話料金
合
9
9,700
次週繰越
300
10,000
5,000
700
2,500
1,000
計
費
500
2,500
〃 コピー用紙
コピー用紙
訳
1,000
5,000
3,000
1,000
700
10,000
300
12
前週繰越
9,700
〃
小切手
(注) 当社は
当社は 1/5 より定額資
より定額資金前渡制度
定額資金前渡制度(
金前渡制度(インプレスト・システム)
インプレスト・システム)を採用し
採用し,週末(1/9)
週末(1/9)
に用度係から
用度係から会計係
から会計係に
会計係に報告が
報告が行われ,
われ,週のはじめ(1/5
のはじめ(1/5,
(1/5,12)に
12)に資金の
資金の補給をしている
補給をしている。
をしている。
読み取り方
*
・資金を補給した日(1/5,12)
・資金使途の報告を受けた日(1/9)
のみ,仕訳が行われるので,当該日の記入に注目
②
仕訳の読取
1/5
(借)
小口現金
10,000
(貸)
当座預金
10,000
1/9
(借)
交通費
5,000
(貸)
小口現金
9,700
9,700
通信費
3,000
消耗品費
1,000
(貸)
当座預金
9,700
9,700
雑費
1/12
(借)
小口預金
700
9,700
9,700
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129
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
(5) 受取手形記入帳
①
帳簿の記入状況および読み取り方
受取手形記入帳
平成
手形 手形
22 年 摘
1 15
振出日 期 日 支払場所
月 日 摘 要
千葉商店
千葉商店 千葉商店 1 15 2 15 ○×銀行
○×銀行
1 17 割 引
要 金 額 種類 番号 支払人 振出人
振出人
売掛金回収 150,000
約手 4
受取手形の
受取手形の増加の
増加の内容
てん末
てん末
支 払
仕訳を
仕訳を考えるうえでは必要
えるうえでは必要なし
必要なし!!
なし!! 受取手形の
受取手形の減少の
減少の内容
( (借) 受取手形 )
( (貸) 受取手形 )
(注) 1/17 の割引に
割引に係る手数料は
手数料は 2,000 であり,
であり,当座に
当座に入金された
入金された。
された。
②
仕訳の読取
1/15
(借)
受取手形
150,000
150,000
(貸)
売掛金
150,000
150,000
1/17
(借)
当座預金
148,000
148,000
(貸)
受取手形
150,000
150,000
手形売却損
2,000
(6) 支払手形記入帳
①
帳簿の記入状況および読み取り方
支払手形記入帳
平成
手形 手形
22 年 摘
1 15
振出日 期 日 支払場所
月 日 摘 要
京都商店
京都商店 京都商店
京都商店 1 15 2 15 ○×銀行
○×銀行
2 15 支払済
要 金 額 種類 番号 受取人 振出人
買掛金支払 150,000
約手 4
支払手形
支払手形の
手形の増加の
増加の内容
仕訳を
仕訳を考えるうえでは必要
えるうえでは必要なし
必要なし!!
なし!! 支払手形
支払手形の
手形の減少の
減少の内容
( (貸) 受取手形 )
②
てん末
てん末
支 払
( (借) 受取手形 )
仕訳の読取
1/15
(借)
買掛金
150,000
150,000
(貸)
支払手形
150,000
150,000
2/15
(借)
支払手形
150,000
150,000
(貸)
当座預金
150,000
150,000
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130
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
(7) 商品有高帳
最後に商品有高帳を見ていきます。商品有高帳は帳簿記入問題として出題可能性が高い
ので,内容を理解したうえで記入方法を確認しましょう。
①
払出単価の計算
例えば,以下の状況があったとします。
1. 1/1 商品 1 個を 1 円で仕入れた。
2. 2/2 商品 1 個を 3 円で仕入れた。
3. 3/3 商品 1 個を 10 円で売り上げた。
このとき 3/3 に売り上げた 1 個の商品の原価(=売上原価)はいくらでしょうか?言
い換えると期末に残る商品(=期末商品)はいくらでしょうか?
1/1
1円
売上原価
売上
?円
2/2
3円
3/3
10 円
期末商品
?円
これまでは,期末商品がいくらという情報は問題に与えられてきました。しかし,実際
には上記のような状況で 1 円で仕入れた商品と 3 円で仕入れた商品のどちらを売れたこと
にするのかによって,売上原価や期末商品の金額が変わってくるのです。
このようなとき,簿記 3 級試験では,以下の 2 つの方法のいずれかで考えます。
ⅰ 先入先出法 … 先に仕入れた(古い)商品から先に払い出されると考える方法
ⅱ 移動平均法 … 新しく仕入れる度に平均単価を算定し,払い出された時点の平均
単価で払い出されたと考える方法
先入先出法では,1/1 仕入の 1 円が払い出されて売上原価となったと考え,移動平均法で
は 1/1 仕入と 2/2 仕入の平均単価 2 円で払い出されて売上原価となったと考えます。
(先入先出法)
1/1
1円
売上原価
売上
1円
2/2
3円
3/3
10 円
期末商品
3円
(移動平均法)
1/1
1円
平均 2 円
2/2
3円
売上原価
売上
2円
3/3 10 円
期末商品
2円
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131
簿記3級試験合格虎の巻(2011/6/3 更新版)
②
商品有高帳の記入方法
商品有高帳は,仕入れた商品のうち,どれが払い出されてどれが残っているかを示
すため,先入先出法か移動平均法かによって記入方法が異なります。それぞれ,例に
したがって記入を確認しましょう。
(先入先出法)
商品有高帳(
商品有高帳(先入先出法)
先入先出法)
受
入
払
出
残
高
日 付 摘 要 数 量 単 価 金 額 数 量 単 価 金 額 数 量 単 価 金 額
1 1 仕 入
1
1
1
1
1
1
2 2 仕 入
1
3
3
1
1
1
1
3
3
1
3
3
1
3
3
3 3 売 上
12 31
1
1
次期繰越
前期繰越
前期繰越
2
―
4
1
3
3
1
1
1
1
3
3
2
―
4
記入のポイント(帳簿に赤字で記入したところが特に注意です)
*
注 1. 単価の異なる在庫は2行に分けて記入します。なお,古い仕入れが上の行,新
しい仕入れが下の行となります。
注 2. 古い仕入れ在庫から順に払い出された(売れた)と考えて記入します。なお,
商品有高帳は商品の原価を記入する帳簿なので,原価のみが記入され,売価情報
(本問では@10 円)は記入されないことに注意して下さい。
注 3. 払出欄の合計額に月末の残高を加算してその合計額が受入額と一致することを
確認して商品有高帳を締め切ります。なお,摘要欄だけは締切線を引きません。
(移動平均法)
商品有高帳(
商品有高帳(移動平均法)
移動平均法)
受
入
払
出
残
高
日 付 摘 要 数 量 単 価 金 額 数 量 単 価 金 額 数 量 単 価 金 額
1 1 仕 入
1
1
1
1
1
1
2 2 仕 入
1
3
3
2
2
4
1
2
2
1
2
2
3 3 売 上
12 31
1
1
*
次期繰越
前期繰越
前期繰越
2
―
4
1
2
2
1
2
2
1
2
2
2
―
4
記入のポイント(帳簿に赤字で記入したところが特に注意です)
注 1. 新たな仕入れを行うたびに平均単価を計算します。
2/2 仕入時 仕入金額合計(1 円+3 円)÷在庫合計 2 個=平均単価@2 円
(C)簿記力研究所 2011 禁無断転載
132
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