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GROHE Group社の株式取得について

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GROHE Group社の株式取得について
GROHE Group社の株式取得について
2013年9月
株式会社LIXILグループ
Copyright © LIXIL Group Corporation, All rights reserved.
株式取得の概要
株式会社LIXILは、2013年9月26日、株式会社日本政策投資銀行との共同投資に
より、特別目的会社を通じて、GROHE Group社の株式の87.5%を取得する契約を締
結しました。本株式取得後に、持分法適用関連会社化します。
 GROHE社は、ドイツを中心に欧州で最大
規模を誇る、水栓金具やシャワーヘッド等
を製造・販売するリーディングカンパニー
 優れたデザインと高いブランドをもち、欧
州を中心に、世界約130か国以上で販売
展開
 中国で衛生陶器等の製造・販売を手掛け
るJoyou社の株式の72.3%を保有しており、
中国での事業展開を積極的に推進
(百万ユーロ)
項目
2010/12
2011/12
2012/12
利益
率
売上高
1,211
1,296
1,405
ー
EBITDA(※)
244
255
272
19.4%
営業利益(※)
210
214
218
15.5%
※ EBITDA、営業利益は平準化後の数値
1
取引の概要
取引内容
・企業価値 3,059百万ユーロ(約3,978億円)
・取得価額 2,935百万ユーロ(約3,816億円) ※1
・日本政策投資銀行と共同保有する特別目的会社が
買収主体(議決権比率 50% : 50%)
・GROHE Group社株式の87.5%を取得
12.5%はJoyou創業者が所有するCai社が保持
LIXIL投資内容
・EV/EBITDA倍率:10.3倍※2
・普通株式 385百万ユーロと優先株式 378百万ユー
ロの合計 763百万ユーロ (約992億円)
・全額を借入により調達
・LIXILグループの自己資本比率
2013年3月期実績 38% →36%
買収完了時期
・2014年前半を予定
・GROHE Group社は当社の持分法適用会社となる予定
※1:Cai社持分相当を減じ、その他取得コストを加算 ※2:2013年予想EBITDA
注:1ユーロ=130円で計算
2
今回の出資スキーム
ストラクチャー
LIXIL
ファイナンススキーム
DBJ
議決権50%
議決権50%
SPC
LIXIL
普通株式
385
国内金融機
関等
DBJ
優先株
378
議決権付
優先株式
385
優先株式
378
Cai社
87.5%
12.5%
GROHE Group
SPC
Cai社
GROHE Group
ノンリコースローン
1,240
銀行
単位:百万ユーロ
3
GROHE Group社の魅力と本件の意義-1
GROHEの圧倒的ブランド力と、幅広い商品ラインアップを獲得
 GROHE社は国際的なデザイン賞を数多く受賞した優れたデザインを有する
⇒さらに、ハイエンドからラグジュアリーの製品を多く扱うGROHE社と共に、マスセ
グメントを中心とするJoyou社を傘下に収めることで、価格やデザインにおいて広範
な製品ラインアップを確保
分野別売上
GROHE
バスルーム
29%
シャワー、
シャワーシステム
22%
Joyou
グローエ・
プロフェッショナル
15%
キッチン水栓金具
10%
Joyouブランド
23%
4
GROHE Group社の魅力 優れたデザイン力
GROHE製品&GROHEインターナショナル・デザインチーム
豊富な経験と知識、一貫したデザインアプローチで、「red dot design award」
「iF design award」「Good Design USA」など国際的な数々のデザイン賞受賞。
red dot design award
レッドドット・デザイン賞
デザインチーム・オブ・ザ・イヤー2011受賞
red dot design award
iF design award
ドイツ ノルトライン・ヴェストファーレンデ
ザインセンター主催
1954年~
ドイツ・ハノーバー
工業デザイン協会主催
1953年~
Good Design USA
シカゴ学術振興協会、
建築デザイン博物館主催
1950年~
5
GROHE Group社の魅力と本件の意義ー2
地域別事業基盤の拡大
・GROHE社は欧州を中心に、世界約130か国以上で販売展開
⇒GROHE社のグローバル・プレゼンスを活用し、水回り分野においてグローバ
ル・リーディング・プラットフォームを構築
・Joyou社は、中国国内に4,000カ所以上の販売店を有する
⇒アジア地域における更なる販路拡大に向けたネットワークを拡充
地域別売上高( 2012年)
中東・アフリカ
10%
地域別売上高の推移
米州
6%
欧州
アジア
666
2010
アジア
33%
ヨーロッパ
51%
692
2011
米州
714
2012
336
中東・アフリカ
2010
399
2011
465
85
76
74
2010
2011
2012
2012
141
134
131
2010
2011
注:グラフは地域別売上高推移(百万ユーロ)を示す。CAGRは
6
年平均成長率(Compound Annual Growth Rate)を示す。
2012
Joyou社の概要
Joyou社は、中国における浴室関連製品のリーディング・プロバイダー
主要製品
会社概要
•1988年、Jianshe Cai氏(Joyou社
CEO)が中国・福建省で水栓金具メー
カーを創業
• 中国No.1の水栓金具メーカーに成長
すると共に、衛生陶器・洗面化粧台・
シャワーブースをはじめとする浴室関連
製品の総合プロバイダーとしてのポジ
ションを確立
• 中国国内に3箇所の生産拠点と、
4,000店以上の販売ネットワークを有す
る
シャワー
水栓金具
トイレ
洗面
主要生産拠点(福建省南安市)
• 2010年には、ドイツ/フランクフルト証
券市場に上場
• 2012年売上高:428億円、営業利益
(EBIT):66億円
7
巨大な世界市場に挑む
(単位:兆円)
西欧
東欧
13.7
1.2
中東
北米
9.5
中国
8.4
1.0
アフリカ
ASEAN
4.5
0.4
オーストラリア/
ニュージーランド
中南米
1.4
0.6
出典: 当社推定
GROHE参加により、世界基盤を構築
8
グローバルな事業拡大
主な展開
地域
北米・アジア
グローバル
中国
グローバル
セグメント
ラグジュアリー・マスの
水回り製品
ハイエンドからラグジュア
リーの水栓金具
マスの水回り製品
ハイエンドのカーテン
ウォール、インテリア
エクステリア
バス
水栓金具
シャワー・水栓金具
インテリア
事業分野
トイレ
水栓金具
シャワーシステム
トイレ
洗面
9
LIXILグループ全体で、シナジーを創出
製品ラインアップの強化
販売チャネルの活用
– GROHE Group社の優れたデザイン力
と高い技術力を導入し、水栓金具分
野の競争力を高める。
– GROHEおよびJoyouのブランド獲得に
より、顧客セグメントとラインナップの
拡充を実現。
-水まわり製品業界における先進地域で
ある欧州で強力なプレゼンスを有する
GROHE Group社のネットワークを駆使
し、LIXIL製品のグローバル展開を目指す。
-LIXILグループの日本・北米等における販
売網の活用により、GROHE Group社製品
の販売を拡大できる。
競争力の強化
-LIXILグループのグローバル生産・流通体制の構築により、コスト競争力を高める
GROHE Group社とLIXILグループの融合により、
「ブランド力」「プロダクト・技術力」及び「サービス」の強化が可能となり、
水回り業界のリーディングカンパニーとして、さらなる飛躍を実現
10
Appendix
11
LIXILグループ 中期経営VISION
LIXILは経営VISIONの達成を目指します。
経営VISION
住生活産業におけるグローバルリーダーとなる
■売上
3兆円 (国内:2兆円 海外:1兆円)
■営業利益率
8% (国内既存事業:10%)
グローバルな「One LIXIL」として目標を達成します
12
中期経営計画LIXIL G-15
ステージ2
One LIXIL:
統合の確立
成長体制の確立
(5社統合)
11~12年度
13~14年度
中期経営計画LIXIL G-15の目標値
億円
売上高
12年度
15年度
14,364
17,500
505
1,400
3.5
8.0
1,006
2,000
213
810
ROE(%)※2
3.9
10%以上
EPS(円)※2
73.42
270.00
営業利益
営業利益率(%)
EBITDA※1
純利益
※1. EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却費
※2. EPS及びROEは現在発行済みのストックオプション
9,640千株全てが行使される前提で策定しています。
ステージ3
世界に誇れる
グローバル企業
15年度以降
影響する要素(ポジティブ/ネガティブ)
+ グローバル市場の堅調な成長見込み
+ 優位な当社の市場シェア
+ 業界唯一の住まいと暮らしの
総合住生活企業
+ 企業文化の変革: One LIXIL
- 為替変動
- 中国リスクによる世界経済への影響
13
中期経営計画LIXIL G-15 5つの戦略
1
国内コア事業のシフト
リフォーム市場
2
グローバル事業の拡大
新たな市場への進出
3
広範な流通の有効活用
事業ポートフォリオの拡張
4
コア周辺事業の拡大
サービス事業
5
経営効率の改善
コストシナジーの追求
収益を伴った成長にフォーカス
14
投資(M&A、資本提携)に関する基本原則
① 中期経営計画・事業戦略に則っている
② シナジーを生み出せる
③ 新市場への参入
④ 強いブランド力を得ることができる
⑤ 製品の幅を広げる
⑥ ROI 10%
15
LIXILグループのM&A戦略
GROHE
アメリカン
スタンダード
(ASB)
ペルマスティ
リーザ
アメリカン
スタンダード
アジアパシフィック
(ASAP)
① 中計・事業戦略
○
○
○
○
② シナジー
○
○
○
○
③ 新市場
○
○
○
○
④ ブランド力
○
○
○
○
⑤ 商品の幅
○
—
○
—
⑥ ROI 10%
○
○
○
○
投資に関する基本原則
会社名
GROHE
アメリカン
スタンダード(ASB)
ペルマスティ
リーザ
アメリカン
スタンダード
アジアパシフィック
(ASAP)
出資時期
未定(2014年前半予定)
2013年8月
2011年12月
2009年11月完了
金額
企業価値 3,978億円
出資金額 319億円
出資金額 608億円
出資金額 176億円
投資の目的
ヨーロッパでの事業
北米での事業部プラット カーテンウォール事業を 衛生陶器の海外事業の拡
大、商流・販売拠点の獲得
プラットフォームの確立
フォームの確立
グローバルに展開
16
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