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7月号 - 鳥取県
2006 鳥取沿岸の水温 (栽培漁業センター沈砂槽) 掲載期間 7月中旬 ~8月中旬 7月上旬 21.7℃ 水温℃ 第85号 平成20年7月版 2007 22 18 平年より0.5℃低め 10 1 2 3 4 5 6 試験船による海洋観測結果(7月上旬) 水深 100m 21 7月上旬の水塊 配置と対馬暖流 13 10 8 7 平年(1991~2007) 14 発行 鳥取県水産試験場(電話0859-45-4500) 表面 2008 26 7 月 8 9 10 11 12 冷 暖 13 10 暖 冷 21 16 冷 冷 弱流 対馬暖流 鳥取沿岸と隠岐諸島周辺は20~21℃台で先月 より3℃上昇し、平年並みとなっています。 島根沖冷水はやや接岸しており、先月隠岐島南東にあった冷水渦は やや小さくなり隠岐島東へ移動しました。また、若狭沖の冷水は大きく 離岸していますが、丹後半島の北側に孤立した冷水渦も見られるように なりました。対馬暖流は先月同様隠岐北方を迂回後、さらに北上し、そ の後北緯39°付近から能登半島に向かって流れています。 ・島根沖冷水の沿岸への張り出し: 平年並み ・冷水域: 隠岐島東、丹後沖に冷水域あり ・暖水域: 丹後沖に非常に発達した暖水塊が停滞しているのが特徴 ・沖合の対馬暖流: 水深 200m 水深 50m 5 ・沿岸の対馬暖流: 11 9 16 1 15 弱い *フェリー「おき」による隠岐海峡の水温情報や県内の漁獲情報については 水産試験場ホームページhttp://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=72009)に 詳しく掲載しています、ぜひご利用ください。 3 13 隠岐北方を迂回後、さらに北上し、その後北緯39° 付近から能登半島に向かって流れている 水 産 課 からのお知らせ 16 18 ◆沿岸漁業振興ビジョン作成します◆ 漁業は、多種多様な水産物を食卓へ提供し、彩り豊かな日本人の食文化を維持していくために必要不可欠 な産業です。 鳥取沿岸と隠岐諸島周辺は16~18℃で先月より 2℃上昇し、平年並みとなっています。北緯38℃付 近の沖合域は15~16℃台で平年より2~3℃高く なっています。 島根沖の暖水塊は少し北上しました。但馬沖にあった暖水域 は丹後沖暖水塊に吸収され、非常に大きな水塊を形成していま す。対馬暖流はこれらの暖水域を迂回して流れています。 近年の鳥取県沿岸域の水産資源は減少傾向にあり、さらに魚の価格も低迷していることから、沿岸漁業者 の経営状態は非常に厳しい状況となっています。 ー ンタ 業セ 漁 栽培 加えて、最近の燃油価格の高騰は、漁業経営をさらに圧迫し、操業自体を自粛せざるをえない状況にまで 追いつめられています。 ★幻の東郷池のワカサギ★ 東郷池のワカサギは、平成4年までは、年間 約10トン程度漁獲されていましたが、それ以降 ほとんど獲れなくなった、「幻の魚」です。 平成20年度も、引き続きワカサギの減少原因 や生活史(東郷湖の中だけで一生を送るの?な ど)の調査を行います。 場 試験 水産 漁獲量(トン) 栽培漁業センターでは、平成20年2~3月に かけて、定置網調査(5か所)を行ったところ41 尾獲れました。また、流入河川の数箇所で、産卵 場も確認できました。 調査で獲れたワカサギ(41尾中の1尾) 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 鳥取県では、このような現状を打破すべく、「沿岸漁業振興ビジョン」を作成し、沿岸漁業の元気を取り戻す ための施策を、県民の皆様と一緒に考え、推進していきたいと考えています。 (担当:漁業振興担当 太田 電話0857-26-7317) 情報収集・整理 S60 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 東郷池でのワカサギの漁獲量の推移 聞き取り調査(7月) (漁業者・流通業者・消費者) あなたが元気になる アイディアをお寄せください! 沿岸漁業の 現状把握 ★魚の旬(脂)を調査!★ 今年度から水産試験場では、ブランド化を推進する事業として「海の美味しさ発見調査事業」を進め ています。 募集期間:7月中旬~8月上旬 応募方法:文書のみの受付です。 沿岸漁業の元気を取り戻すため の施策(アイディア)の検討 その一つに、ブランド化を推進している「ハタハタ」と、近年漁獲量の多くなった「サワラ」の脂の乗り (旬)を鳥取大学と共同で分析調査しています。 科学的な結果にもとづいて、消費者の皆さんに、脂の乗る時期や魚の大きさによる違いなどを説明し たいと考えています。 一方、「魚を非破壊で、市場の現場で、脂の乗りが測定できれば・・・」という要望に応えるため、果実 の糖度を測る機器を水産に応用した、機器(近赤外分光器)で脂の量(%)を測れるソフトの開発を、水 産試験場で行っています。 魚に光を当てた反射光と、抽出した脂の量の関係を式にして、ソフトとして機器に入れてやると、現場 で使えるようになります。 他県では、生きた養殖ハマチの脂や、冷凍カツオの脂の測定などに利用されています。 意見募集! 沿岸漁業振興 ビジョンの作成 県民の皆 様と一緒 に! ①郵送(〒680-8570 鳥取県水産課宛) ②ファクシミリ(0857-26-8131) ③電子メール([email protected]) ※ 様式は自由ですが、差し支えない範囲で 「お住まいの市 町村名」「年代」「性別」を記載してください。 ※ 水産課ホームページにも掲示しています。 http://www.pref.tottori.lg.jp/enganvision ビジョンに基づく 施策の推進 ・このアドレスはパソコン向けのサイトです ので、フルブラウザ対応の一部の携帯電話 (PCサイトビューアー・PCサイトブラウザ・ PCサイトダイレクト等)以外からは閲覧する ことができませんので御了承ください。 ←QRコード (一部のカメラ付き携帯電話から読込可能) 沿岸漁業の 元気回復 近赤外分光器とサワラのスペクトルデータ測定 ハタハタに光が当たった測定の瞬間 スルメイカ漁場全国一斉調査の結果(7月上旬実施:第一鳥取丸) ・漁獲主体は胴の長さ16~17㎝(箱30尾入り程度)の小型サイズ。 ・隠岐島(白島)北120マイルの漁場で調査中最多の約2,000尾漁獲。 ・沖合(N37°以北)で資源が多いが、まだサイズが小さく、主漁場にはなりにくい。 いつの時代も、技術とサービスをもって水産業・漁業の皆様を支援してまいります 社 東京都品川区東品川二丁目2番20号(天王洲郵船ビル)〒140-0002 電話 03-3458-3020(代表) 境港営業所 鳥取県境港市栄町67番地 FAX 03-3458-3088 〒684-0006 ★ 今月の漁業許可証更新情報 ★ 7月31日または、8月31日で、有効期間の切れる漁業許可証はありません。 3月から下記2社の広告を1年間掲載することになりました。 本 豊かな日本(鳥取県)の 食生活を守る http://www.nichimo.co.jp/ 電話 0859-44-0475 FAX 0859-42-6330