Comments
Description
Transcript
1 平成23年7月22日 柱上変圧器リサイクルセンター 安全性確認委員会
平成23年7月22日 柱上変圧器リサイクルセンター 安全性確認委員会事務局 第12回柱上変圧器リサイクルセンター安全性確認委員会議事録 1.日 時: 平成23年6月16日(木)17:00~18:20 2.場 所: 柱上変圧器リサイクルセンター会議室 3.出席者: 委員(8名全員出席) 4.議事 (1)処理実績について (2)環境モニタリング結果について (3)地震災害等の未然防止措置について (4)その他 ・産廃処理施設の維持管理情報の公開について ・真空加熱分離による回収油の焼却委託について ・年次点検について ・トピックス 5.内容 議事に入る前に,当委員会会長から4月に新しく坂町環境防災課長になられた課長 が紹介された。また,副所長が本日の議題について説明した。 (1)処理実績報告 ①事務局報告 平成23年5月末までの処理実績累計は,全計画台数約82万台に対し388, 913台(47%)である。 今年度も変圧器とバランサーを合わせて12万台を処理する計画としており,現 在のところ順調に進捗している。 ②主な質疑応答 なし ③アドバイザ意見 処理が計画通り進まずに真空炉の加熱条件を変更したことがあったが,それ以降 は順調に進んでいるようだ。処理期限となる平成28年まで,残り5年となるが着 実に推移しているようなので,喜ばしいことだ。 (2)環境モニタリング結果報告 1 ①事務局報告 調査項目については, 「大気質調査」,「排気調査」,「特定悪臭物質調査」, 「臭気指 数調査」,「水質調査」および「雨水排水調査」の6項目ならびに平成23年3月に 「作業環境測定調査」について実施した。 結果は,全ての調査において環境基準値または管理目標値未満であった。 a.「大気質調査」 調査結果は,PCBとダイオキシン類いずれも環境基準値未満であった。 b.「排気調査」 調査結果は,4箇所の各排気口で,PCBとダイオキシン類を測定し,いず れも管理目標値未満であった。 c.「臭気指数調査」 調査結果は,敷地境界と排気口のいずれも,管理目標値未満であった。 d.「水質調査」(下水道排出場所において) 調査結果は,全項目(13項目)とも管理目標値内であった。 e.「雨水排水調査」 調査結果は,全項目(27項目)とも環境基準値内であった。 但し,ダイオキシン類が南側の測定箇所において,環境基準の10pg-T EQ/l未満ではあるが,3.0pg-TEQ/lという結果が出た。原因は 不明である。 f.「作業環境測定調査」平成23年3月測定 調査結果は,PCBとダイオキシン類ともに作業環境基準値内であった。 g.「特定悪臭物質調査」(真空加熱設備集合排気口) 調査結果は,特定悪臭物質22物質すべて管理目標値未満であった。 また,定量下限値を下回っていた。 ②主な質疑応答 なし ③アドバイザ意見 測定結果をみると,大気質調査のPCBと雨水排水調査のダイオキシン類が南側 において前回と較べるとやや高い数値を示している。 大気質PCBは,目標50万pg/㎥に対して280pg/㎥と低い値ではある が従来と較べるとやや高い値となった。原因については,各排気口の調査結果など から当施設以外のバックグラウンドが変化したことによる影響ではないかと思われ る。 次に,雨水排水升南側のダイオキシン類が北側と較べると高くなった原因である が,検出されたダイオキシンの種類は,当施設で処理している絶縁油に含まれるダ イオキシン類とは異なる種類なので,当施設に起因するものではなく,雨により流 2 れた塵埃に付着した黄砂がダイオキシンを含んでいた可能性が高いと思われるが, 時期を変えて測定して経過を見る必要があると思われる。 (3)地震災害等の未然防止について ①事務局報告 当センターが実施している,地震・台風・高潮に対する未然防止措置について資 料により説明した。 ②主な質疑応答 Q1:当施設よりも資材センターのトランスが流されるのではないかと心配である。 A1:資材センターに置かれているトランスは,抜油されてないものと抜油済のも のと2種類あるが,いずれも蓋がきちんと締まった状態なので油が外に漏れ 出る心配はない。また,防油堤も適切に設置されている。屋外に置かれたト ランスは,重いので水に浮くことはなく沈むので,フェンス等により敷地外 に出る可能性は低いものと考えている。 ③アドバイザ意見 東日本大震災については皆さんご存知のとおりである。東南海地震について今後 30年以内に発生する確率は80%であり,発生周期は200年といわれている。 地震の被害については,3つの点から考えることができる。1点目は,地震動そ のものによる被害であるが,当施設はかなり強い耐振設計となっているようなので 心配はないものと考えられる。 2点目は,地盤の収縮による液状化現象であるが,液状化は地下水位高いところ に起きるが,当施設は先ほどの説明で,杭基礎を岩盤に支持させてあるとの事なの で心配はなさそうだ。 3点目は,津波であるが,津波が発生すると漁業等に甚大な被害が発生する。説 明された津波対策の前提は,今回の東日本大震災により見直しがされると思うので, その上での検討が必要と思われるが,太平洋側ではないのでそれほど心配はないと 思うが,微量といいながらもPCB含有のトランス等を処理している当施設からの 流出がないように対策をとっておく必要がある。非常時の訓練等はなされていると 思うが,例えば,シャツターを開けて作業している場合,人が避難した後の対策等 色々なケースを想定したマニュアルを整備しておかれた方がよいと思われる。 (3)その他 ①事務局報告 a.産廃処理施設の維持管理情報の公開について 廃棄物の処理および清掃に関する法律が改正され,産業廃棄物処理施設の維 持管理に関する情報をインターネットにより公開することになった。 b.真空加熱分離による回収油の焼却委託について 現在,真空加熱分離した回収油は全て宇品のリサイクルセンターで処理して 3 いるが,愛媛県に焼却委託できる施設ができたので,リサイクルセンター全体 の運用を向上させたいことから,焼却委託について調整中である。 当リサイクルセンターから払い出す回収油に含まれる飴状の液体(木酢類) が,無害化処理後も残存し,提供先で燃料油使用中に悪影響を及ぼしているこ とも理由の一つである。 c.年次点検について 各装置等の点検は,7月11日から7月28日の延べ20日間の予定である。 その他工事として,前回の委員会において連絡しているとおり回収油払出配管 修理工事を実施する。 d.トピックス ・6月議会定例会の一般質問について ・AED(自動対外式除細動器)の設置について ・私のセルフチェツク宣言について ②主な質疑応答 Q1:回収油に含まれる飴状の液体とはどんなものか A1:無害化処理した油は,燃料油として販売しているが,その中に一部残りお客 さま設備の操作性に問題が生じるケースが発生している。 Q2:焼却委託することで,宇品の処理施設が必要なくなるのか A2:そうではなく,宇品では主に他の当社施設からの油を処理することになる。 Q3:坂町としては,全体を通して意見はないか。 A3:坂町としては,報告の数字は問題ないものと判断している。 Q4:今回議会で質問がでたのはよかった。リサイクルセンターの認知度アップに もなったのではないか。 A4:今回新人議員もおられるので,当センターから見学をよびかけるなど積極的 なPRをしてみるのもよいと思う。 Q5:年次点検期間中に修理工事の計画をされている回収油払出配管の耐震性はど うか。 A5:回収油払出配管については,設計時に地震等も想定したものとなっている。 ③アドバイザ意見 回収油払出配管の修理工事が計画されているようだが,取替後も経過観察を続け ていく必要があると思われる。 維持管理情報の公開に関して,インターネットで処理状況等を流すだけでなく, 当施設がどのような処理をしているか広くPRする必要があるのではないか。 センター回答:今回説明した情報だけでなく,先生の言われるような施設に関す る内容ついては既にホームページにおいて公開しているので,特 に追加する必要性はないと考える。 4 以上 5