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看取りを伴う地域医療ネットワーク作り - 公益財団法人 在宅医療助成 勇

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看取りを伴う地域医療ネットワーク作り - 公益財団法人 在宅医療助成 勇
2010 年度(後 期 )
完了報告書
テーマ
「看取りを伴う在宅医療の地域ネットワーク作り」
おさない
《申請者名》
長内 さゆり
《所属機関・職名》
医療法人同心会
古賀在宅ケアセンター
センター長
(兼)古賀訪問看護ステーションあおぞら
(兼)古賀ケアプランセンター
所在地
管理者
管理者
宮崎県 宮崎市池内町数太木 1763-3
【提出日
2012 年 2 月 27 日】
はじめに
「がん対策基本法」において在宅医療が推進され、誰もが安心して在宅で終末期を迎え
られるよう、在宅医療・介護に携わる者の果たすべき役割は大きい。しかし、職種間の理
解不足によってもたらされるストレスや告知に関わる事項および患者と家族の思いの相違
等で生じる問題への対応の難しさを感じている。
そこで、宮崎県内の医療・介護関係者の連携を深めること、対応方法を学ぶことを目的
に宮崎県内 3 ヶ所における多職種を募った研修会と総括の講演会およびパネルディスカッ
ションを企画・実施した。
結果
「看取りを伴 う地域医 療ネット ワー ク作り」と して、宮崎県内 の 3 か所(県北地区 、県
南西地区、県央地区)で「在宅における看取り」をテーマとした研修会を計画、研修会終
了後、日を改めて総括としての講演会とパネルディスカッションを計画した。
宮崎市を中心に活動している「宮崎キュアケアネットワーク」を主催とし、宮崎県医師
会、宮崎市郡医師会、宮崎県看護協会、宮崎県訪問看護ステーション連絡協議会等の職能
団体に後援(名義後援)を依頼し参加者を募った。
県 北 地 区( 延 岡 市 )を 平 成 23 年 6 月 5 日( 日 )、県 南 西 地 区( 都 城 市 )を 7 月 10 日( 日 )、
県 央 地 区 ( 宮 崎 市 ) を 9 月 25 日 ( 日 ) で の 開 催 を 決 定 し 、 会 場 の 選 定 、 チ ラ シ 等 ( 資 料
1)
を作成した。
研修会の講師を宮崎市郡医師会病院、緩和ケア医長の黒岩ゆかり先生に「看取りについ
て 」、宮 崎 大 学 医 学 部 精 神 科 医 師 、船 橋 英 樹 先 生 に「 効 果 的 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の と り か
た に つ い て( ロ ー ル プ レ イ を 含 む )」の 講 義 を 依 頼 し 、事 例 検 討( ワ ー ク シ ョ ッ プ )を 取 り
入れ、参加型の研修会になるように計画した。
10 月 16 日 に は 、 総 括 の 講 演 会 と パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョ ン を 開 催 す る た め に 、 あ ら か じ
め実行委員会を立ち上げた。実行委員は、宮崎キュアケアネットワークを介して募集した
と こ ろ 、 医 師 ・ 看 護 師 ・ 理 学 療 法 士 ・ 介 護 支 援 専 門 員 ・ 介 護 福 祉 士 等 の 30 名 ほ ど の 多 職
種 が 集 ま っ た 。講 演 会 等 の 会 場 に は 600 人 ほ ど の 収 容 が 可 能 で あ り 、ち ら し・ポ ス タ ー ( 資
料 2)
を作成し参加者を募った。
1) 3 回 の 研 修 会 の 結 果
第 1 回 目 の 県 北 地 区 を 6 月 5 日( 日 )九 州 保 健 福 祉 大 学 で 開 催 、参 加 者 118 名 、第 2 回
目 の 県 南 西 地 区 を 7 月 10 日( 日 )ウ ェ ル ネ ス 交 流 プ ラ ザ で 開 催 、参 加 者 48 名 、第 3 回 目
の 県 央 地 区 を 9 月 25 日 ( 日 ) JA・ AZM ホ ー ル で 開 催 、 参 加 者 92 名 で あ り 、 合 計 252 名
の 多 職 種 が 参 加 し た 。ア ン ケ ー ト を 作 成 ( 資 料
3 )、参 加 者 の 多 く は 看 護 職 が 占 め
49% 、次 い
で ケ ア マ ネ ジ ャ ー 13% 、 医 師 は 4% で あ っ た 。
研修会の協力者は、地域の訪問看護ステーションの看護師と地域で活躍している病院お
よび診療所の医師で、参加者を募るための広報活動と研修会当日の会場作り、受付等の支
援を依頼した。
ア ン ケ ー ト の 集 計 結 果 で は 、全 体 的 に 好 評 で あ り 参 加 者 98% か ら「 参 加 し て 良 か っ た 」、
また、
「 こ の よ う な 研 修 会 に 参 加 し た い か 」の 設 問 で は 71% の 参 加 者 が「 是 非 参 加 し た い 」
で あ り 、さ ら に ロ ー ル プ レ イ や 事 例 検 討 に お い は 、
「 多 職 種 と 交 流 で き て よ か っ た 。他 職 種
と の 考 え 方 の 違 い を 知 り 、ギ ャ ッ プ を 知 っ た 。貴 重 な 意 見 を 聞 け て 良 か っ た 。」等 の 意 見 が
あった。
2) 総 括 の 講 演 会 お よ び パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョ ン の 結 果
3 回 の 研 修 会 の 総 括 と し て 10 月 16 日 に 開 催 し た 講 演 会 で は 、 宮 崎 市 民 文 化 ホ ー ル に お
い て「 だ れ で も ど こ で も 安 心 し て 最 期 を 迎 え ら れ る た め に 」を テ ー マ に 北 澤 彰 浩 先 生 に「 地
域における看取りのあり方~長野県佐久地域の取り組み~」を講演していただいた。その
後「多様な場所における看取りの実際」をテーマに、在宅の看取りについて、在宅医と訪
問看護ステーションの看護師、緩和ケア病棟の看取りについて緩和ケア認定看護師、特別
養護老人ホームの看取りについて、特別養護老人ホームの介護福祉 士、グループホームの
看取りについて、グループホームのホーム長をパネリストに迎え、さらに会場から看取り
を経験した家族からも経験談をお話ししていただいた。その後、北澤先生も含めディスカ
ッションを行った。
参 加 者 は 約 300 名 で あ り 、一 般 市 民( 12% )を は じ め 医 療 系 学 生( 16% )、看 護 職( 38% )
医 師 ( 1% ) 他 医 療 関 係 者 、 ケ ア マ ネ ジ ャ ー ( 8% ) 介 護 職 ( 6% ) 等 が 集 ま っ た 。 簡 単 な
アンケート(資料
4 ) を 作 成 し 、看 取 り で 大 変 だ っ た こ と 、講 演 会 、パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョ ン
全 般 へ の ご 意 見・質 問 を 募 っ た 。大 変 だ っ た こ と で は 、
「 最 期 を ど う し た い か 、本 人 へ の 告
知がされていない時、家族の希望、本人の希望がなかなか聞き取りにくい 。すぐそこまで
最 期 の 時 が 近 づ い て い る に も か か わ ら ず ど う す る こ と も で き ず バ タ バ タ し て し ま っ た 。」ご
意見では、
「 北 澤 先 生 の 死・医 療 に 関 す る 新 し い 考 え 方 に 賛 同 し ま す 。ま た 、一 人 で 家 で 亡
くなっても本人が満足できれば孤独死ではないという話は前々から強く感じていたところ
でしたのでとても感動しました。これからもこのような会に参加し勉強するとともに勇気
づ け ら れ た い で す 。」 等 が あ っ た 。
考察
宮 崎 県 内 3 ヶ 所 の 研 修 会 お よ び 総 括 の 講 演 会 に お い て 、在 宅 緩 和 ケ ア や 在 宅 看 取 り へ の
意識の高さを感じることができた。宮崎県各地域の医療・介護関係者が多職種との連携や
交流を求め、機会があったら参加したいという積極的な姿勢も伺え、地域の壁のない横の
つながりを構築するきっかけになったのではないかと思われる。
研修会を開催するために、その地域の訪問看護師や医師に依頼したが、快く引き受けて
いただくことができ、またこの研修会をきっかけに地域の繋がりがさらに強化されたので
はないかと考える。
また、参加者がただ講義を聞くという受動的な形式ではなく、ロールプレイやグループ
ワークも取り入れた能動的な形式としたことで、他(多)職種と意見を交わすことができ
て、顔の見える関係が作れたのではないかと思われる。
宮崎県内の看取りをはじめとする医療・介護・福祉の連携を更に充実させ 、ネットワー
ク を 強 化 し 、「 顔 の 見 え る 関 係 づ く り ・ こ こ ろ が 見 え る 関 係 づ く り 」 を 目 指 し て い き た い 。
おわりに
域医療・介護の需要を肌で感じることができ、大変有意義であった。特に県北では、当
初 50 名 で 募 集 し た が 、倍 を 超 え る 118 名 も の 方 が 研 修 会 に 参 加 し た 。
「宮崎市で研修会を
企画しても遠方のため、なかなか参加できない。近くで研修会を開催してもらえたら 参加
で き 、 ス キ ル ア ッ プ に つ な が る の で 是 非 継 続 し て ほ し い 。」 と い う 声 が 多 々 あ っ た 。
今回の研修会等をきっかけにさらに宮崎県内の在宅医療・介護・福祉を活性化していき
たい。
「この事業は公益財団法人
在宅医療助成
勇美記念財団の助成によって行いました」
資
料
1
この度、勇美記念財団より「看取りを伴う地域医療ネットワーク作り」のテーマで助成金を受け、宮
崎県内の医療・介護・福祉の現場で働かれている皆さま方を対象に、研修会を行いうことになりました。
多職種を交え「在宅における看取りのあり方」について意見交換をすることで、多職種間の共通理解
が得られ、スムーズな連携および信頼関係構築への一助としていきたいと考えております。
今回、宮崎県の県北(延岡市)
、県南・県西(都城市)および県央(宮崎市)地区の 3 ヶ所で研修会
を行い、その後 10 月 16 日に総まとめとして「在宅における看取りのあり方」について、基調講演を含
めたシンポジウムを計画しております。
下記の日程で研修会を開催いたしますので、是非皆さま方の参加をお待ちしております。
「看取りを伴う地域医療ネットワーク作り」
~在宅における看取りのあり方~
県北地区
日時:平成 23 年 6 月 5 日(日曜日) 9:00~13:00
場所:九州保健福祉大学 〒882-8508 宮崎県延岡市吉野町 1714-1 電話:0982-23-5555
内容
講義
緩和ケアについて:
黒岩ゆかり先生(宮崎市郡医師会病院 緩和ケア医長)
効果的なコミュニケーションのとり方について(含ロールプレイ):
船橋英樹先生(宮崎大学医学部精神科 医師)
事例検討、ワークショップ:進行 黒岩ゆかり先生
参加対象者
医師 歯科医師 薬剤師 看護師 ケアマネジャー ソーシャルワーカー
ヘルパー他在宅ケアの実践者および興味のある方
参加費:無料 参加人数:50 名
主催:宮崎キュアケアネットワーク
後援(予定)
:宮崎県医師会 宮崎県歯科医師会 宮崎県薬剤師会 宮崎県看護協会
宮崎県訪問看護ステーション連絡協議会 宮崎県在宅療養支援診療所連絡会(準備室)
宮崎県医師会介護支援専門員(ケアマネジャー)連絡協議会
宮崎県医師会介護支援専門員連絡協議会 一般社団法人宮崎県介護支援専門員協会
「看取りを伴う地域医療ネットワーク作り」研修会担当
外山内科神経科医院 院長
外山博一
宮崎市郡医師会 緩和ケア医長
黒岩ゆかり
宮崎県看護協会 会長
境 孝子
宮崎大宮地区地域包括支援センター
主任介護支援専門員
医療法人同心会 訪問看護ステーションあおぞら 管理者
長友あかね
長内さゆり
この度、勇美記念財団より「看取りを伴う地域医療ネットワーク作り」のテーマで助成金を受け、
宮崎県内の医療・介護・福祉の現場で働かれている皆さま方を対象に、研修会を行いうことになりま
した。
多職種を交え「在宅における看取りのあり方」について意見交換をすることで、多職種間の共通理解
が得られ、スムーズな連携および信頼関係構築への一助としていきたいと考えております。
今回、宮崎県の県北(延岡市)
、県南・県西(都城市)および県央(宮崎市)地区の 3 ヶ所で研修会
を行い、その後 10 月 16 日に総まとめとして「在宅における看取りのあり方」について、基調講演を含
めたシンポジウムを計画しております。
下記の日程で研修会を開催いたしますので、是非皆さま方の参加をお待ちしております。
「看取りを伴う地域医療ネットワーク作り」
~在宅における看取りのあり方~
県南・県西地区
日時:平成 23 年 7 月 10 日(日曜日) 10:00~15:00(昼食休憩あり)
場所:ウェルネス交流プラザ 〒880-0057 都城市蔵原町 11-25 Tel:0986-26-7770
内容
講義
緩和ケアについて:
黒岩ゆかり先生(宮崎市郡医師会病院 緩和ケア医長)
効果的なコミュニケーションのとり方について(含ロールプレイ):
船橋英樹先生(宮崎大学医学部精神科 医師)
事例検討、ワークショップ:進行 黒岩ゆかり先生
参加対象者
医師 歯科医師 薬剤師 看護師 ケアマネジャー ソーシャルワーカー
他在宅ケアの実践者および興味のある方
参加費:無料(弁当はご持参ください) 参加人数:50 名
ヘルパー
主催:宮崎キュアケアネットワーク
後援(予定)
:宮崎県医師会 宮崎県歯科医師会 宮崎県薬剤師会 宮崎県看護協会
宮崎県訪問看護ステーション連絡協議会 宮崎県在宅療養支援診療所連絡会(準備室)
宮崎県医師会介護支援専門員(ケアマネジャー)連絡協議会
宮崎県医師会介護支援専門員連絡協議会 一般社団法人宮崎県介護支援専門員協会
「看取りを伴う地域医療ネットワーク作り」研修会担当
外山内科神経科医院 院長
外山博一
宮崎市郡医師会 緩和ケア医長
黒岩ゆかり
宮崎県看護協会 会長
宮崎大宮地区地域包括支援センター
境 孝子
主任介護支援専門員
医療法人同心会 訪問看護ステーションあおぞら 管理者
長友あかね
長内さゆり
この度、勇美記念財団より「看取りを伴う地域医療ネットワーク作り」のテーマで助成金を受け、宮
崎県内の医療・介護・福祉の現場で働かれている皆さま方を対象に、研修会を行いうことになりました。
多職種を交え「在宅における看取りのあり方」について意見交換をすることで、多職種間の共通理解
が得られ、スムーズな連携および信頼関係構築への一助としていきたいと考えております。
今回、宮崎県の県北(延岡市)
、県南・県西(都城市)および県央(宮崎市)地区の 3 ヶ所で研修会
を行い、その後 10 月 16 日に総まとめとして「在宅における看取りのあり方」について、基調講演を含
めたシンポジウムを計画しております。
下記の日程で研修会を開催いたしますので、是非皆さま方の参加をお待ちしております。
「看取りを伴う地域医療ネットワーク作り」
~在宅における看取りのあり方~
県央地区
日時:平成 23 年 9 月 25 日(日曜日) 9:00~13:00
場所:JA・AZM 別館 302 研修室 〒880-0032 宮崎市霧島 1 丁目 1-1 Tel:0985-31-2000
内容
講義
緩和ケアについて:
黒岩ゆかり先生(宮崎市郡医師会病院 緩和ケア医長)
効果的なコミュニケーションのとり方について(含ロールプレイ):
船橋英樹先生(宮崎大学医学部精神科 医師)
事例検討、ワークショップ:進行 黒岩ゆかり先生
参加対象者
医師 歯科医師 薬剤師 看護師 ケアマネジャー ソーシャルワーカー
他在宅ケアの実践者および興味のある方
参加費:無料 参加人数:100 名
ヘルパー
主催:宮崎キュアケアネットワーク
後援(予定)
:宮崎県医師会 宮崎県歯科医師会 宮崎県薬剤師会 宮崎県看護協会
宮崎県訪問看護ステーション連絡協議会 宮崎県在宅療養支援診療所連絡会(準備室)
宮崎県医師会介護支援専門員(ケアマネジャー)連絡協議会
宮崎県医師会介護支援専門員連絡協議会 一般社団法人宮崎県介護支援専門員協会
「看取りを伴う地域医療ネットワーク作り」研修会担当
外山内科神経科医院 院長
外山博一
宮崎市郡医師会 緩和ケア医長
黒岩ゆかり
宮崎県看護協会 会長
境 孝子
宮崎大宮地区地域包括支援センター
主任介護支援専門員
医療法人同心会 訪問看護ステーションあおぞら 管理者
長友あかね
長内さゆり
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