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パワーアンプ GPA1 マニュアル GPA1 は電圧増幅(ボルテージ・アンプ
パワーアンプ GPA1 マニュアル GPA1 は電圧増幅(ボルテージ・アンプ)ではなく電力増幅(パワー・アンプ)を 実現した次世代のパワーアンプです。今後のパワーアンプのデファクト・スタ ンダード(実質的な標準)となるでしょう。 好評をいただいている入門用電力アンプ AD00026 を高性能化、高精度化しま した。調整抵抗による高い精度の電力増幅、周波数特性の改善、応答速度の改 善をしました。そして進化を続けています。オーバーヒート・プロテクション 内蔵の出力 IC を採用しました。 ■特長 (1)スピーカー本来の性能を引き出す LIIE 搭載 電圧増幅器ではなく電力増幅器を実現しました。スピーカーのインピーダンス 変動を最小限に抑え、低音と高音を再現します。スピーカーの個性が現れます。 ※LIIE:Load Impedance Independent Engine ※実用新案登録済み 図 1 一般的な電圧増幅器の出力電力 ©2014-2017 Y.Onodera http://einstlab.web.fc2.com Page 1 パワーアンプ GPA1 マニュアル スピーカーのインピーダンスに影響され、正しい電力が伝わっていません。 それゆえ、低音不足、高音不足を発生します。 低音不足のため、誤った手法としてパワー競争に走ります。 周波数によって電力が変わると、音量が変わり、音色が変わります。つまり音 が歪みます。 図 2 電力増幅器の出力電力 スピーカーのインピーダンスに影響されず、正しい電力が伝わっています。 それゆえ、低音不足、高音不足を発生しません。 単に音量が正しくなるだけではなく、音色が元に近くなることを意味します。 ※パワー(=電力)アンプ(=増幅器)は電力を出力します。電圧ではありません。 ※電力の周波数特性が重要です。 ※科学的に音は電力に比例します。 ©2014-2017 Y.Onodera http://einstlab.web.fc2.com Page 2 パワーアンプ GPA1 マニュアル (2)音の遅れを改善 波形の応答特性を改善しています。力強い、歯切れの良い音を実現しました。 図 3 一般的な電圧増幅器の立ち上がり特性 赤色が入力、黄色が出力です。 横軸は 10us/div です。 D 級アンプのため、高周波が見えます。 遅延は約 10us です。 ©2014-2017 Y.Onodera http://einstlab.web.fc2.com Page 3 パワーアンプ GPA1 マニュアル 図 4 電力増幅器の立ち上がり特性 赤色が入力、黄色が出力です。 横軸は 10us/div です。 遅延はほとんどありません。 (3)美しい表示 自己発光で視認性のよい OLED を採用しています。 (4)安全装置 過大出力からパワーアンプを保護します。過大入力を検出してミュートします。 ※故障を完全に防ぐ機能ではありません。適度な音量でお楽しみください。 ※解除するために電源のオフ操作が必要です。 ©2014-2017 Y.Onodera http://einstlab.web.fc2.com Page 4 パワーアンプ GPA1 マニュアル (5)ボリュームの左右誤差を低減 電子ボリュームを採用しています。機械式ボリュームでは避けられない左右バ ランスの誤差(相互偏差、ギャングエラー)を低減しています。 図 x 機械式ボリュームのギャングエラー例(10KΩ) 特に音量の小さい時に顕著であり、経験的にも知られています。 最大出力電力の大きいアンプほど、ボリュームを絞るため影響が大きいです。 ©2014-2017 Y.Onodera http://einstlab.web.fc2.com Page 5 パワーアンプ GPA1 マニュアル (6)電源ノイズを低減 電源トランスを採用しています。ノイズの多いスイッチング電源ではなく、ノ イズの少ない電源トランスを使用しています。 ■使用上の注意 (1)修理、改造をしないでください。 (2)誤った接続や誤った使用方法はスピーカーを壊すことがあります。 (3)電源オン状態でケーブル接続作業をしないでください。 故障の原因になります。 (4)短時間に電源のオフオンを繰り返さないでください。 正しく電源が入らないことがあります。 必ず5秒以上の間隔をあけてください。 (5)公称インピーダンスに最適化されたスピーカーを利用ください。 基準となる公称インピーダンスを外れると、スピーカーのインピーダンス変動 を押さえ込めません。このパワーアンプの特長を活かしきれません。 (6)直接間接に関わらず、使用によって生じたいかなる損害も責任を負いませ ん。 ©2014-2017 Y.Onodera http://einstlab.web.fc2.com Page 6 パワーアンプ GPA1 マニュアル ■仕様 オーディオ入力端子 RCA スピーカー端子 バナナプラグ対応 最大出力電力 1W+1W(8Ω時) 周波数特性 20Hz~20KHz 適合公称インピーダンス 8Ω(オプション設定で6Ω) 電子ボリューム -95~0dB(1dB間隔) 入力インピーダンス 50KΩ(ライン入力) サイズ(幅x高さx奥行) 160x50x150mm(突起部を含まず) 重量 1kg 電源 AC100V(50/60Hz) 最大消費電力 10W 付属品 ACメガネコード ※適合公称インピーダンスの標準値は 8Ω です。 ※オプションで 6Ω を選択できます。 ©2014-2017 Y.Onodera http://einstlab.web.fc2.com Page 7 パワーアンプ GPA1 マニュアル ■接続図 BTL 接続しないでください。動作が予測できません。 ■スピーカー・ケーブル 粗悪品は適しません。標準的なケーブルをお勧めします。もちろん、スピー カー・ケーブルの内部抵抗値が低いことに越したことはありません。 ■主要搭載技術 (1)LIIE:Load Impedance Independent Engine テクノロジー スピーカーのインピーダンスに影響されず、低音から高音まで音量を忠実に再 現する技術。電力増幅器を実現するための根幹技術。 (2)OCL:Output Capacitor-less circuit パワーアンプの出力にコンデンサを使わないことで低音特性を改善。ポップ・ ノイズも低減。 ©2014-2017 Y.Onodera http://einstlab.web.fc2.com Page 8 パワーアンプ GPA1 マニュアル ■調整抵抗 スピーカーの公称インピーダンスに対して最適化する調整抵抗です。 ケースを開け、パワーアンプ・モジュール基板の2つのソケットに調整抵抗が セットされています。簡単に抜き差しできます。下記の表を参考に調整抵抗を セットしてください。 調整抵抗 調整抵抗 公称インピーダンス 調整抵抗 帯色 6Ω 1.5Ω 茶緑銀金 8Ω 2Ω 赤黒金金 ©2014-2017 Y.Onodera http://einstlab.web.fc2.com Page 9