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まぁよく言われることですけど、 見本がないっていうのが 頭を悩ますこと

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まぁよく言われることですけど、 見本がないっていうのが 頭を悩ますこと
水上印刷株式会社
代 表 者:水上光啓
創
業:1946 年
従業員数:87 名(2006 年 10 月現在)
ユ ー ザ ー レ ポ ー ト
納期・コスト・品質の板ばさみとなる、
印刷会社。そんな中、カラーマネジ
メントと印刷品質において定評の高
い水上印刷では、ニューバージョン
のカラージーニアスをどのように活
用しているのか。
水上印刷株式会社 様
う方が速いんじゃないかっていう発想で
す。」(遠藤さん)
「これからは専門化してきたCMYK変
換も、AIバイパスのホットフォルダを作っ
て、変換作業を専門化せずに個々のオ
ペレータでバッチ処理できるように考え
ています。
」(遠藤さん)
と、今後の展望を語った。
まぁよく言われることですけど、
見本がないっていうのが
頭を悩ますことですよね。
「雰囲気そのまま」AIバイパスのかし
こい利用例。
デジカメ入稿が主流になって、ポジ原
稿という印刷見本がなくなった。クライ
アントはあらかじめ細かい指示はくれな
いし、何をもって「ベスト」と期待され
ているのかが判らない。そう感じる印刷
水上印刷 制作室 遠藤さん
会社も多いのではないだろうか。
そこで水上印刷が活用しているのが、
カラージーニアスのAIバイパス機能だ。
入ってきた画像は
日常的に使っているAIセットアップに加
もうそれ以上には
え、クライアントの意図をはっきりと汲み
良くならないじゃないですか。
取れない場合は、AIバイパスで原稿ど
おりのCMYK変換を行う。
「今までは、
(見込みで)初校で画を
大量画像で威力。パワーアップした
作りこんで一発OKを狙ってたんだけど、 「シャープネスAI」でバッチ処理の効
最近はAIバイパスだけでOKをもらうこと
率化。
も多い。デジカメ自体の性能が上がっ
「ポジならスキャナの段階で、もう少
て…ってこともあるけど、こちらとしては、 し(印刷向けに)良くすることができた
最初(初校)はニュートラルな状態で
んですけど。デジタルデータだと入って
出してクライアントの意見を引き出した
きたモノ以上には全く良くならないので、
い、っていう考えです。」(遠藤さん)
シャープネスの調節が重要だと思います。
まずAIバイパスを使って変換し、その
CMYKで補正すると、どんどん画質が悪
上で気に入らない部分を朱書きしてもら
くなっちゃうばっかりなんで。
」
(武石さん)
う。その方がかえって直しが減って効率
デジタル入稿が一般化して、シャープ
がいいのだという。
ネスの処理に苦しむ製版・印刷会社も
「仕上がりの善し悪しはクライアントが
多いはず。
決めるので、原稿の雰囲気に忠実な状
「素人が作った(画作りされていない)
態のものを見せて、朱書きを入れてもら
RGB画像を手軽にキレイにする、という
事業内容:パッケージ印刷や出版印刷、商業
印刷などの印刷事業、および CD
­ROM などメディアコンテンツな
どの企画、編集、設計、製造、デー
タベース構築など
のがこれまでのジーニアス(カラージー
ニアスの愛称)だったでしょ。ところが一
般向けのデジカメだと、あらかじめシャー
プネスが強くかかりすぎてて、調整が難
しかった。そういう矛盾を抱えていた。
それが今回はシャープネスAIによって、
底辺に対してもちゃんと受け答えができる
ようになった。
」
(遠藤さん)
機種によって、撮影条件によって、カ
メラマンの腕や好みによって…入ってく
るRGB画像のシャープネスはバラバラ。
Ver.3.0から新しく搭載されたシャープネ
スAIは、そうしたバラバラのシャープネ
スを一点一点、印刷に最適な量に自動
判定・最適化するカラージーニアスだけ
の画期的な技術。誌面全体のクオリティ
にも着目したからこそ実現に至った。
「今まではバッチ処理で大量に画像を
変換する場合、もとからシャープネスが
強くかかっている(RGB)画像があると、
変換した後、何だこの画像!って…。こ
れ(Ver.3.0)は勝手にシャープネスの
調整をやってくれるから、ホットフォルダ
に放り込むときの怖さがなくなりました。
」
(遠藤さん)
一点一点処理している時間がない大
量の入稿画像でも、シャープネスの違
いを気にせずバッチで処理できる、とい
う。誌面の画質がそろうのはもちろん、
シャープネスの不具合による後戻り(再
変換)も防止できるので二重に効果が
上げられる。
「シャープネスAIで、オペレータは一
日一時間早く帰れる!」(遠藤さん)
出せない色を
それなりに出してくれる。
印刷仕上がりを基本とするカラージー
ニアスは、CMYK色域外の色を含む画
ユ ー ザ ー レ ポ ー ト
像の表現、インキ量を落とした印刷にも
強い!
「Photoshopのプロファイル 変 換 だ
と、色域外の色の違いが無視されてし
まったりする。ジーニアスだと色域外の
色の見分けも考慮してくれる、出ない色
をそれなりに出してくれる。Japan Color
(*Japan Color 2001Coatedのプロ
ファイル変換)で緑を変換したときのガッ
カリ感と言ったらない。」(遠藤さん)
「そういう意味では風景はジーニアス
がベストですよね。
」(武石さん)
ごく便利です。前回(のバージョン)と
は印刷品質にこだわる印刷会社ならで
比べて変換も大げさでなくなったし、そ
はの悩みがつきまとう。
んなに激しくない。激しくないっていう
「Japan Color(*同上 )だと総イン
キ量が300%を超えてしまうんですよ、 表現が正しいかは分からないんですけ
ど。自分の思い通りにできる。前のジー
350%以上になってしまう。昔のJapan
ニアスは変換したら強調しすぎてしまうっ
Standardの古いプロファイルだと300%
ていう部分があったんですけど、今回の
なんだけど、発色が良くなかったりして
使えない。ジーニアスのAIバイパスの (Ver.3.0)は自分で微調整ができる。」
(武石さん)
総インキ量を落としたパターンは、
Ver.3.0から、キーワードセットアップ
Japan Color(*同上)の色味と比べて
の内容がよりナチュラルな仕上がりにな
もほとんど一緒。インキ量の多い色の深
いところも、
浅くならなくていいんですよ。
」 るよう、リニューアルされた。前バージョ
ンから継続してお使いの方々、仕上がり
(遠藤さん)
品質に特にこだわるユーザーには喜ばれ
ている。
感覚でできるんで
すごく重宝してます。
水上印刷 制作室 武石さん
また、カラーマネジメントの観点から
総インキ量の上限を300%に設定、標
準化している水上印刷。しかし、そこに
1ドラッグのキーワードセットアップっ
て、簡単だけど素人向けじゃないの…!?
「キーワードセットアップは使いやすい
し、感覚でできるんですごく重宝してま
す。キーワードをいくつか入れて、それ
から詳細設定のところで ハイライトを
ちょっと戻そう だとか、 赤が赤くなりす
ぎたから彩度をちょっと落とそう ってい
う微調整をして、ファイルを一つ完成さ
せる、っていう感じ。とっかかりとしてす
水上印刷 制作室課長 大谷さん
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