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RS ウイルス感染症と喘鳴・喘息
206 2008 第 39 回日本小児感染症学会教育講演 3 RS ウイルス感染症と喘鳴・喘息 堤 裕 幸* われたが,感染が成立してから 1 週間前後で強い は じ め に 症状が現れる,いわゆる表面感染である RS ウイ RS ウイルス感染症は乳幼児期における最も頻度 ルス下気道炎の急性期の病態を獲得免疫の反応と の高い普遍的な呼吸器感染症である.生後 1 歳ま して説明するには無理があり,現在では,自然免 でに半数以上が,2 歳までにほぼ 100%が初感染 疫応答がこの急性期の病態に強く関与していると を受けるが,そのうち 30∼40%が下気道炎に至り, 考えられている. 1∼3%が重症化し入院治療を要する.わが国では 毎年 2∼3 万人程度の入院があると推定される. 1 .サイトカイン,ケモカインの反応 われわれは炎症性サイトカインの関与について その典型的な病像は喘息とよく似た症候を呈する まず in vitro で検索した.RS ウイルスを感染させ 細気管支炎であり,また,軽快後も長期にわたり た 単 球・マ ク ロ フ ァ ー ジ で は IL−1β, IL−6, 喘鳴を反復する例があり,reactive airway disease TNF−αなどの転写が 2 時間程度で亢進し,数時 (RAD)との関連が注目されている.このように, 間∼10 時間後の培養上清中にはそれらの活性が出 RS ウイルス感染症と喘鳴・喘息とは,発症,病 現した.また,RS ウイルス下気道炎児の急性期 態,予後などの面で関係が深い.本稿では,RS の気道分泌液中における,これらのサイトカイン ウイルス下気道炎の急性期の病態について解説し 活性の消長を確認した3∼5). た後に,RS ウイルス下気道炎後に RAD を呈する 自然免疫では toll−like receptor(TLR)が重要 機序についての最近の知見を紹介する. な役割を果たしており,TLR4 が RS ウイルスの Ⅰ.RS ウイルス下気道炎の急性期の病態 1) F 蛋白と結合することはすでに知られている6). われわれは TLR3 について検討し,Ⅱ型肺胞上皮 1981 年に Welliver,Ogra ら は,RS ウイルス 細胞由来の A549 細胞に RS ウイルスを感染させる 下気道炎患者の気道分泌液中には抗 RS ウイルス と数時間以内に TLR3 の発現が増強し,通常は細 IgE とヒスタミンが存在し,その量は下気道炎の 胞表面に出ていない TLR3 が 24 時間後には細胞表 重症度と相関することを報告した.さらに,1988 面に表出してくることを確認した7).RS ウイルス 年には RS ウイルス下気道炎に感染した乳児の気道 が複製される過程で二本鎖 RNA となるタイミング 分泌液中にロイコトリエン(LT)が存在すること があるが,これがネクローシスあるいはアポトー を確認し,RS ウイルス下気道炎が抗 RS ウイルス シスにより細胞外に放出され TLR3 のリガンドと IgE を介したⅠ型アレルギー反応に起因することを して働き,IL−8 などのケモカインの産生をさらに 示唆した2).この時点では,Ⅰ型アレルギーによ 亢進していくという図式が成り立つ. り喘息が引き起こされるという合理的な説明と思 図 1 に RS ウイルス感染により活性化される気 * 札幌医科大学医学部小児科 〔〒 060−8543 札幌市中央区南一条西 16 丁目〕 小児感染免疫 Vol. 20 No. 2 207 2008 道上皮細胞の遺伝子群の一部をまとめた.まず, ターゼなどのケミカルメディエーターを産生・放 主要な核内転写因子である NF−κB と interferon 出して細胞障害を引き起こす.これらは感染細胞 regulatory factor(IRF)の活性が亢進する.IRF 自体が産生する炎症性サイトカイン,RS ウイル はその後 caspase 1,続いて caspase 3 を活性化し, ス感染自体による細胞障害と相まって,強い下気 アポトーシスを誘導する.また,IRF を介して 道の炎症,浮腫,粘液分泌の亢進,そして狭窄を MHC の発現や NO の産生を亢進させることも明ら 起こし,強い喘鳴につながると考えられる. かにされた.一方,RS ウイルス F 蛋白が TLR4 2 .RS ウイルス蛋白質の生物学的効果 に結合することで NF−κB を活性化し,IL−8,RAN- RS ウイルスの蛋白が宿主細胞に対してさまざま TES などのケモカインの産生が亢進する8∼10). な生物学的効果を発揮することも明らかになって RS ウイルスが気道上皮細胞に感染すると RAN- きている.RS ウイルス F 蛋白は TLR4 に結合す TES,IL−8,MIP−1αなどのケモカインの活性が るが,感染自体が TLR4 の発現をも増強する.こ 亢進し,さまざまな炎症細胞を組織に集簇させる れは TLR4 のリガンドである LPS に対する気道上 11) (図 2) .炎症細胞はヒスタミン,LT,エラス 皮の感受性を亢進させることを意味する.RS ウ イルス下気道炎では細菌感染症と同等の強い CRP 反応がみられるが,これは RS ウイルス感染細胞 RSV CX3CR1 TLR4↑ IRF IL−8↑ RANTES↑ TLR3↑ IL−1β↑ TNF−α↑ ↑ NF−κB ↑ における TLR4 の強発現とそれに伴う環境中の LPS への感受性の亢進に起因することも考えられ る6,12). RS ウイルス G 蛋白はケモカインの一つである fractalkine(CX3CL1)と類似した構造を有し(CX3C IFN−β↑ ICE↑ (caspase 1)iNOS↑ IEX−1L↑ MHC−1↑ CPP32↑ (caspase 3)NO↑ IL−1α↑ IL−6↑ IL−11↑ ICAM−1↑ IL−8↑ RANTES↑ Apoptosis↓ モチーフ) ,それをリガンドとして,その受容体 (CX3CR1)を有するさまざまな細胞と結合するこ とが報告された13).また,RS ウイルスの NS1,NS2 は共同して感染細胞の IRF3 の活性化をブロック Apoptosis↑ 図 1 RS ウイルスにより活性化される気道上皮細胞 ることで RS ウイルス感染を有利に進めることが明 の遺伝子群(文献 8∼10)より引用) RSV し,インターフェロン(IFN)システムに拮抗す RSV RSV RSV 気道上皮細胞 RANTES IL−8 MIP−1α TNF−α IL−1β IL−6 強い下気道の炎症 浮腫,狭窄 His, ECP, LTC4, PAF Elastase, MPO, IL−1β,IL−6, TNF−α 強い喘鳴 図 2 RS ウイルス下気道炎の病態(文献 11)より引用) 208 2008 らかにされた14).RS ウイルス感染ではインフル 明であったが,caspase 3 は,インフルエンザウイ エンザやパラインフルエンザウイルスに比べⅠ型 ルス感染ではマクロファージに,RS ウイルス感 IFN の誘導が弱いことが知られているが,この 染ではⅡ型肺胞上皮細胞に強く発現していた.一 IRF3 のブロックがその理由の一つと考えられる. 方,獲得免疫に関係する CD4 と CD8 陽性細胞の 3 .TLR を介する反応の意味は? 浸潤はいずれも軽度であったという.このことは TLR4 の 細 胞 外 ド メ イ ン に Asp299Gly, Thr これら 2 つの感染症におけるメインの病態が自然 399Ile などの遺伝子変異があると,LPS に対する 免疫応答であることを示している. 感受性が低下し,IL−6 や CRP の反応も低下する. この変異を有するマウスでは重症細菌感染症や敗 6 .重症 RS ウイルス細気管支炎とサイトカイ ン遺伝子多型 血症を起こしやすいとされるが,この遺伝子変異 喘息との関連が示唆されている IL−4 の−590T が重症 RS ウイルス細気管支炎群では軽症群に比べ アリル,および重症の喘息やアトピーとの関連が 有意に多かったという15).また,TLR4 欠損マウ 示唆されている IL−4Rαの Glu551Arg 多型は,RS スは RS ウイルス感染から回復できないことも示さ ウイルス細気管支炎による入院群に多かった20). 6) れている .TLR4 を介した自然免疫応答は炎症を さらに,IL−10 の−592C,−592A のホモ接合体で 惹起するものの,最終的には下気道炎からの回復 は IL−10 が高いプロモーター活性を示し,Th1 活 や軽症化に関係しているのであろう. 性を抑制し,肥満細胞の増殖を促すことが示され 4 .気道のラクトフェリンと SP−A の働き ているが,この SNPs が RS ウイルス細気管支炎 気道分泌液中にはラクトフェリンや SP−A など の入院群に多かった21).このようにアトピー素因 の自然免疫に関係する蛋白質が存在するが,SP− と関連する SNPs をもつ例においては RS ウイルス A 欠損マウスでは RS ウイルス感染症が重症化 感染症が重症化しやすいことが統計学的に示され 16) し ,重症 RS ウイルス感染症の児においては SP− ているが,いずれの報告でもオッズ比は低く,こ A レベルが低下していることが報告されている17). のことだけで RS ウイルス感染の重症化を説明する ラクトフェリンは中枢気道,Ⅱ型肺胞上皮細胞 ことは難しい. が産生する SP−A は末梢気道に豊富に存在するが, われわれ18)は in vitro における検討で,ラクトフェ Ⅱ.RS ウイルス下気道炎後の RAD リンを培養液中に添加すると細胞内への RS ウイル 1 .RS ウイルス下気道炎後の RAD の疫学研究 スの侵入が減少し,ウイルス増殖と IL−8 産生が RS ウイルス下気道炎後,長期に RAD の有無を 低下すること,一方,SP−A 添加ではウイルスの 観察した研究を紹介する(表 1).Stein ら22)は繰 侵入がむしろ増加し,ウイルス増殖と IL−8 産生 り返す喘鳴(過去 1 年間に 3 回以上の喘鳴)のリ が増強することを確認した.生化学的検討により, スクが RS ウイルス感染群で高く,オッズ比が 4.3 ラクトフェリンは二量体である RS ウイルス F 蛋 (6 歳時)と 2.4(11 歳時)であったと報告してい 白の F1 に結合するのに対し,SP−A は F2 に結合 る.同時に測定した血清中の総 IgE 値に有意差は することもわかったが,この結合性の違いが反応 なかったという.Sigurs ら23)の報告では RS ウイ の違いを説明するかもしれない.ラクトフェリン ルス感染群で喘息(過去 1 年間に医師が 3 回以上 は中枢気道で primary defense を行い,SP−A は末 喘鳴を確認)の発症率が有意に高く,オッズ比は 梢気道・肺胞でオプソニン効果を示して自然免疫 8.7 であった.NTT 東日本札幌病院の森らは RS を増強し感染を克服すると思われる. ウイルス感染後 1∼3 年後の喘息・喘鳴の発症率 5 .RS ウイルス,インフルエンザウイルスに よる致死的感染の病理像 は 15%と報告している.このように RS ウイルス 下気道炎後の喘息・喘鳴の発症率は有意に高い. Welliver ら19)は致死的な RS ウイルス,インフル 一方,RS ウイルス下気道炎がアトピー型喘息を エンザウイルス下気道炎における肺の病理像を比 発症させるかどうかについてはいまだ不明である 較している.どちらにおいても好中球の浸潤が著 が,RS ウイルス感染が元々のアトピー体質を顕 小児感染免疫 Vol. 20 No. 2 209 2008 表 1 RS ウイルス下気道炎後の喘息および喘鳴の発症 RSV 報告年 発表者 観察年数 (年) 1992 1999 Murray Stein 2000 2005 2007 Sigurs Sigurs 森 6 6 13 7 13 1∼3 年 Nerve growth factor↑ Neurokinin−1(NK1) receptors↑ PMNS Cytokines Chemotaxis RSV 感染群 Neural remodeling Substance P Vessels Mast cells Edema LTs INFLAMMATION 図 3 RS ウイルス感染後の neuroimmune mechanism のリモデリング(文献 29) より引用) 43% p値 RSV 非感染群 15% RR 4.3 RR 2.4 23%(11/47) 2%(2/93) 28%(13/46) 3.3%(3/92) 15%(15/100) 約 5% Irritant Allergens Mediators Epithelium T cells 喘息・喘鳴の発症率 <0.001 <0.001 <0.01 <0.001 <0.001 ? う25).これをヒトで証明することは難しい. 2 )乳児期早期の RS ウイルス感染による Th2 優位な反応の誘導 RS ウイルス下気道炎の乳児のリンパ球は PHA 刺激による IFN−γの産生が抑制されていることが 示された26).また,RS ウイルス F 蛋白特異的な 反応は Th1 タイプ,G 蛋白特異的な反応は Th2 タイプであることがマウスとヒトの系で確認され ている27,28).これは RS ウイルスの G 蛋白に対す る免疫応答がアレルギーやアトピーの獲得,増強 に働く可能性を示している. 3 )RS ウイルス感染後の neuroimmune mechanism のリモデリングの持続 RS ウイルスが上皮細胞に感染すると神経成長因 在化させただけであるとの考えが優勢である. 子を産生し,それがさまざまな細胞における neu- 2 .RS ウイルス感染の抗 RS ウイルスヒト化モ rokinin−1(NK−1)receptor の発現を増強する.こ ノクローナル抗体(パリビズマブ)による れに種々の刺激により知覚神経線維より放出され 予防は RAD の発症を抑えるか? た substance P が結合し,感受性を増した T 細胞, Simoes ら24)は,パリビズマブを投与した在胎期 好中球,血管内皮細胞,マスト細胞などに作用し 間 35 週以下の早産児を 24 カ月追跡調査し,パリ て,炎症を惹起する機序が提唱されている.この ビズマブ投与群では繰り返す喘鳴(1 日以上持続 リモデリングの状態は感染が終息した後も長期に した喘鳴が 1 年間で 3 エピソード以上)の発症が 29) . わたって続き,炎症も持続するという(図 3) 半減し(13% vs 26%) ,医師が確認した場合でも 同様の結果であったと報告している(8% vs 16%) . 4 )RS ウイルスの持続感染の可能性 Schwarze ら30)は RS ウイルス感染マウスにおい 3 .RS ウイルス感染後の RAD の発症機序 ては気道分泌中に排出されるウイルスは感染後 2 現在考えられている RAD 発症の機序について以 週間で消失するが,肺のホモジネート中には 100 下に 4 つ示す. 1 )RS ウイルス下気道炎後の下気道のリモデリ ングの持続 日間ほどウイルスが検出され,さらに,CD4,CD8 細胞を除去すると感染性ウイルスが再び出現する ことを示した.これは,免疫寛容な部位において RS マウスでの RS ウイルス実験感染では,150 日 ウイルスの潜伏感染・持続感染が成立しているこ 間という長期間にわたって肺組織における炎症細 とを示唆するものであり,その場所として神経細 胞浸潤が続き,気道過敏性の亢進も持続したとい 胞が候補にあがっている. 210 2008 RS ウイルス G 蛋白は前述したように CX3C モ 表 2 RS ウイルス下気道炎の治療 チーフを有しているので,それをリガンドとして 対症療法 ○ 1 .喀痰融解剤,吸入,酸素投与など ○ 2 .rhDNase の吸入 ○ 3 .ヘリウムガス:Heliox の吸入 ? 4 .キサンチン製剤 ? 5 .β2 刺激薬の吸入,経口,貼付 抗ウイルス療法 5 .抗ウイルス薬,リバビリン,他 × 6 .γグロブリン製剤 × 7 .ヒト化抗 RSV 単クローン抗体 ? 抗サイトカイン療法 8 .ステロイド剤(静注・経口,吸入) ×? 9 .Leukotorien(LT)受容体拮抗剤32) ○? 神経細胞上にある受容体と結合することが予想さ れた.in vitro でマウス胎児の新皮質より作製した 皮質ニューロンに RS ウイルス A2 株,6340 野生 型,6340/G 蛋白欠損株,A2/CX3C モチーフ欠損 株を感染させると,A2 株と 6340 野生型では感染 が成立したが,他の株では感染は認められず,神 経細胞への感染は CX3C モチーフを介することが 推測された31).同様に,種々の RS ウイルスを感 染させたマウスの肺組織を抗 RS ウイルス N 蛋白 抗体と抗 neurofilament 抗体で染色すると,共染色 されたのは A2 株と 6340 野生型を感染させた場合 のみであり,肺内の神経細胞への感染が CX3C モ Ⅳ.今後の課題 チーフを介することが示された31). これらの結果から,ヒトにおいても,RS ウイ 1 今後は, RS ウイルス下気道炎後の RAD の機 ルスが初感染後,肺内の神経細胞に持続感染して 2 ヒトにおける RS ウイルス持続感染 序の解明, 1 RS ウ いる可能性が提示されたが,このことは 3 病態生理を踏まえた の有無とその意義の解明, 2 イルス感染後,長期にわたり喘鳴を繰り返す, 4 長期予後の改善を目的 急性期の治療法の確立, RS ウイルス NS−1,NS−2 を介して IFN システム とした治療法の提示,などが課題となる.RS ウ 3 RS ウイルス を抑制し,Th2 優位を誘導する, イルス感染症は最も頻度が高く,また,ベッドサ 非流行期における潜伏場所となり新たな流行を引 イドでの病原診断が可能であるため,その基礎・ き起こす,などに関係する可能性がある.下気道 臨床研究は大きな広がりが可能であり,human 炎後の RAD の機序については動物実験の結果から metapneumovirus やパラインフルエンザウイルス 類推するほかないが,ヒトで何が起きているのか など近縁ウイルスの研究にも寄与すると考えられ はいまだ不明であり,今後の検討が必要である. る. Ⅲ.RS ウイルス下気道炎の治療 文 献 現在までに行われた治療を表 2 に示す.喀痰融 1)Welliver RC, et al:The development of respiratory syncytial virus−specific IgE and the release of histamine in nasopharyngeal secretions after infection. N Engl J Med 305:841−846, 1981 解剤,吸入,酸素投与などの対症療法が主流であ る.キサンチン製剤やβ2刺激薬の効果は不明であ る.抗ウイルス薬療法についてもリバビリン,γ グロブリン製剤は無効とされており,パリビズマ ブについても治療に関しては明確なエビデンスは 示されていない.RS ウイルス下気道炎の病態を サイトカインストームと考え,ステロイド薬の使 用が議論されているが,吸入,静注などいずれの 投与法でも明らかな効果は示されていない.LT 受 容体拮抗薬については,RS ウイルス細気管支炎 の回復期における症状の軽減に有効との報告があ る32)が,効果発現までにある程度の日数を要し, 急性期の症状に対する効果は不明である. 2)Volovitz B, et al:The release of leukotrienes in the respiratory tract during infection with respiratory syncytial virus:role in obstructive airway disease. Pediatr Res 24:504−507, 1988 3)Tsutsumi H, et al:Respiratory syncytial virus− induced cytokine production by neonatal macrophages. Clin Exp Immunol 106:442−446, 1996 4)Matsuda K, et al:Development of interleukin 6 and tumor necrosis factor alpha activity in nasopharyngeal secretions of infants and children during infection with respiratory syncytial virus. Clin 2008 Diagn Lab Immunol 2:322−324, 1995 小児感染免疫 Vol. 20 No. 2 211 5)Tsutsumi H, et al:Respiratory syncytial virus severe respiratory syncytial virus infection. Am J Respir Crit Care Med 159:1115−1118, 1999 bronchiolitis in a girl undergoing chemotherapy for 18)Sano H, et al:Lactoferin and surfactant protein A acute lymphoblastic leukemia:an immunologic study of local secretion. Pediatr Infect Dis J 15: 635−636, 1996 exhibit distinct binding specificity to F protein and differently modulate respiratory syncytial virus infection. Eur J Immunol 33:2894−2902, 2003 6)Kurt−Jones EA, et al:Pattern recognition receptors TLR4 and CDI4 mediate response to respiratory syncytial virus. Nat Immunol 1:398−401, 2000 7)Nagai K, et al:J Med Virol(in press) 8)Takeuchi R, et al:Respiratory syncytial virus infection of human alveolar epithelial cells enhances interferon regulatory factor 1 and interleukin−1β−converting enzyme gene expression 19)Welliver TP, et al:Severe human lower respiratory tract illness caused by respiratory syncytial virus and influenza virus is characterized by the absence of pulmonary cytotoxic lymphocyte responses. J Infect Dis 195:1126−1136, 2007 but does not cause apoptosis. J Virol 72:4498− 4502, 1998 9)Tsutsumi H, et al:Respiratory syncytial virus infection of human respiratory epithelial cells enhances inducible nitric oxide synthase gene expression. J Leukoc Biol 66:99−104, 1999 21)Hoebee B, et al:Influence of promoter variants of interleukin−10, interleukin−9, and tumor necrosis factor−alpha genes on respiratory syncytial virus 20)Hoebee B, et al:Association of severe respiratory syncytial virus bronchiolitis with interleukin− 4 and interleukin−4 receptor alpha polymorphisms. J Infect Dis 187:2−11, 2003 bronchiolitis. J Infect Dis 189:239−247, 2004 22)Stein RT, et al:Respiratory syncytial virus in early life and risk of wheeze and allergy by age 13 years. Lancet 354:541−545, 1999 10)Tsutsumi H, et al:Activation of cellular genes in the mucosal epithelium by respiratory syncytial virus:implications in disease and immunity. Pediatr Infect Dis J 20:997−1001, 2001 23)Sigurs N, et al:Severe respiratory syncytial virus bronchiolitis in infancy and asthma and allergy at age 13. 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