2010年12月yonmoku号

A
乳 児 の 窒 息 、転 落による打 撲 傷 、
股（こ）関 節 脱 臼を起こした 事 例
などが報告されています。
＊国民生活センターでは次のよ
うなアドバイスを行っていま
す（2010年3月）。
・赤ちゃんの体の向きに配慮し、
赤ちゃんの顔色が見えるよう
にする
・調節箇所、固定箇所を確実に
締める
・股関節脱臼を防ぐために歩き
出す前までは両足をそろえず
に股（また）を開いた状態で
抱っこし、
おむつ交換の時には
股の開き具合を注意して見る
・首が据わるまでは背当て、頭
当てがあるものを選ぶ
石井内科小児科クリニック 小児科担当 石井 祥子さん
E
年末年始の休診は、12/29（水）から1/3（月）迄です
E
スリングに関連する事故は、アメリカやカナダでは主に
乳児の窒息、転落による打撲傷などの報告があり、警告が
なされていました。股関節脱臼を起こした事例も報告され
ています。すべての事例がスリングだけが原因で起こった
わけではなく、その他の病気が関連している可能性があり
ますが、国内でもスリング内で心肺停止を起こした報告が
あったため注意が必要です。
赤ちゃんは気管が細いため、首が曲がって前かがみの姿
勢になっていると気道が閉塞する恐れがあります。特に乳
児の初めのころは首の向きなどを変えられないため不自然
な姿勢のままになっていることがあります。大きくなって
くると不意な動きで転落する恐れもあります。また、長時
間横抱きの状態がつづくことは脱臼のリスクを高めます。
これらのことから、注意事項を守った上で、正しい姿勢
で、よく赤ちゃんの観察をすることが大切です。
専 門 医 に Q＆A 方 式 で 答 え ていた だ くコー ナ ー
う さ みみ
スリング（赤ちゃん用子守帯）使用
中の事故について教えてください。
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