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本編2 - 広島市
2 ら・ふぃっとHOUSEを立ち上げるまで ・取組を始めたきっかけ P.5 ・立ち上げ資金 ・補助金の活用 ・スタッフの確保 P.6 ・空き家の情報収集 ・所有者への連絡・交渉 P.7 拠点を整える ・空き家の清掃・改修 ・初度備品の調達 P.8 活動内容の決定 ・対象者の設定 ・活動メニューの目的 P.10 ・保健所への申請 P.12 きっかけ 資金・人材の確保 拠点の決定 必要な手続き 地域への説明・広報 ・地域への説明 ・広報 4 4 P.13 きっかけ きっかけ ●取組を始めたきっかけ 美鈴が丘団地では、高齢者が増加してきており、ひとり暮らし高齢者の中に は地域との交流の機会が少ない人もいる。この状況を受けて、団地に住んでい る数人のグループが「年を重ねても美鈴が丘団地で楽しく暮らしていくために は、これからどうしていけばよいか」について話し合い、NPO法人を立ち上 げて活動する計画を立てていた。 一方、美鈴が丘団地で「グループホーム悠」の運営をしているNPO法人悠々 自在は、介護事業を行う中で、介護や福祉という枠を越えた人と人がつながる 地域づくりの必要性を感じ、地域を盛り上げていきたいとの思いがあった。そ して、その思いを形にするために、NPO法人の立ち上げを検討している前記 グループに声をかけた。お互いの考えが一致し、一緒に取組を始めることにな った。 (理事長が町内会の役員として活動していたことから、このグループと知り合 うことができた。) 団地住民 NPO法人悠々自在 ・年を重ねても、楽しく暮ら ・人と人がつながる地域づく していける団地にしたい。 ・NPO法人を立ち上げよう 考えの一致 りが必要。 ・地域を盛り上げていきたい。 かな。 地域活動でのつながり 5 5 資金・人材の確保 ●土曜楽市でのカフェ出店 ●立ち上げ資金 立ち上げ資金の確保は、美鈴モール商店街で月 1回行われる「土曜楽市」(当時は土曜朝市)に、 「Cafe 悠々」を出店することから始めた。 (毎月出店し、運営資金ともなっている。) ◇「Cafe 悠々」の収支(平成25年10月分) 金額(円) 内容 収入 12,850 @200 円(飲み物・スイーツ) 支出 2,800 収益 10,050 食材費 シフォンケーキとコーヒーのセット ●補助金の活用 広島市の「区の魅力と活力向上推進事業補助金」を活用した。 (チラシの作成 経費など) ●スタッフの確保 ほとんどは地域の人への直接の呼びかけで集めた。最初は数人のメンバーが それぞれの知り合いに声をかけ、集まった人たちが、さらに知り合いに声をか けることで増えていった。 (平成26年2月現在) 現在は約50人のボランティアスタッフが活動している。 ◆ポイント ●資金の調達方法を考える ・ 運営するために必要な資金を安定的に調達できる方法を考える。 (地域の行事への出店など) ・ 民間や行政の補助金を活用する。 ●小さなグループから大きなグループへ スタッフの確保は簡単ではない。そこで最初に小さなグループを作 り、そこからさらに広げていく。 6 6 拠点の決定 ●空き家の情報収集 NPO法人悠々自在の理事長が、町内会の役員をしていたことから、役員会 や行事の案内を配る活動などを通じて、空き家の情報を得ることができた。 ◇空き家を利用している理由 ・ 当初は集会所や公民館も考えたが、制約などがあり、自分たちで自由に 使用できる空間を探した。 ・ 民家だと温かみがあり、気軽に立ち寄ってもらえる。 ●所有者への連絡・交渉 空き家の所有者に連絡してから回答をもらうまでに約1か月かかった。 (親戚等にも相談する必要があったため。) 借りる際の条件を所有者に事前に確認した。 ◇空き家を借りる条件 ・ 郵便物の管理をする。(所有者への郵送) ・ 庭に植えてある木の落ち葉の清掃。(近隣住民への配慮) ・ 仏壇や一部の家財などは残しておく。 など ◆ポイント ●地域活動などで情報を集める 空き家の情報は、なかなか得られないため、日頃の地域活動などの 中で集める。 ●所有者への事前確認をしっかりとする 所有者や近隣住民との行き違いが生じないよう、条件を事前に確認 する。 7 7 8 9 活動内容の決定 活動内容の決定 活動内容の決定 活動内容の決定 活動内容の決定 ●対象者の設定 ●対象者の設定 ●対象者の設定 ●対象者の設定 ●対象者の設定 幅広い世代が交流することで地域全体が盛り上がるよう、対象者を限定しな 幅広い世代が交流することで地域全体が盛り上がるよう、対象者を限定しな 幅広い世代が交流することで地域全体が盛り上がるよう、対象者を限定しな 幅広い世代が交流することで地域全体が盛り上がるよう、対象者を限定 幅広い世代が交流することで地域全体が盛り上がるよう、対象 いで、参加する人の状況や性別、年代に応じた活動メニューを組み合わせた。 いで、参加する人の状況や性別、年代に応じた活動メニューを組み合わせた。 いで、参加する人の状況や性別、年代に応じた活動メニューを組み合わせた。 いで、参加する人の状況や性別、年代に応じた活動メニューを組み合わせ いで、参加する人の状況や性別、年代に応じた活動メニューを組み 高 高 高 高 高 男性介護者 男性介護者 男性介護者 男性介護者 男性介護者 なんちゃって なんちゃって なんちゃって なんちゃって なん わいわい わいわい わいわい わいわい わいわい がつどえる がつどえる がつどえる がつどえる がつどえる 手芸部健康麻雀 手芸部 手芸部 手芸部 手 健康麻雀 健康麻雀 健康麻雀 健康麻雀 コミュニティ コミュニティ コミュニティ コミュニティ コミュニティ ⇒詳細は ⇒詳細は P.○ ⇒詳細は P.○ ⇒詳細は P.○ ⇒詳細は P.○ P.○ スペース スペース スペース スペース スペース 年齢 年齢 年齢 年齢 年年齢 齢 ⇒詳細は ⇒詳細は P.24 ⇒詳細は P.24 ⇒詳細は P.24 ⇒詳細は P.24 P.24 ⇒詳細はP.30 ⇒詳細はP.30 ⇒詳細はP.30 ⇒詳細はP.30 ⇒詳細はP.30 ⇒詳細はP.24 ⇒詳細はP.24 ⇒詳細はP.24 ⇒詳細はP.28 ⇒詳細はP.24 ⇒詳細はP.28 ⇒詳細はP.24 ⇒詳細はP.28 ⇒詳細はP.28 ⇒詳細 おしゃべり食堂 おしゃべり食堂 おしゃべり食堂 おしゃべり食堂 おしゃべり食堂 ⇒詳細はP.22 ⇒詳細はP.22 ⇒詳細はP.22 ⇒詳細はP.22 ⇒詳細はP.22 おやこおやこ de カフェ de おやこ カフェ de おやこ カフェ de おやこ カフェ de カフェ ⇒詳細はP.26 ⇒詳細はP.26 ⇒詳細はP.26 ⇒詳細はP.26 ⇒詳細はP.26 低 低 低 低 低 男性 男性 男性 男性 男性 女性 女性 女性 女性 女性 「おとなりさん祭り」などのイベントの開催やカフェの出店など、さらに 「おとなりさん祭り」などのイベントの開催やカフェの出店など、さらに 「おとなりさん祭り」などのイベントの開催やカフェの出店など、さらに 「おとなりさん祭り」などのイベントの開催やカフェの出店など、さ 「おとなりさん祭り」などのイベントの開催やカフェの出店な 幅広い世代に参加してもらえるようにしている。 幅広い世代に参加してもらえるようにしている。 幅広い世代に参加してもらえるようにしている。 幅広い世代に参加してもらえるようにしている。 幅広い世代に参加してもらえるようにしている。 ⇒詳細はP.6、P.31 ⇒詳細はP.6、P.31 ⇒詳細はP.6、P.31 ⇒詳細はP.6、P.31 ⇒詳細はP.6 10 10 10 10 10 10 ●活動メニューの目的 わいわい健康麻雀 おしゃべり食堂 ・幅広い世代の交流 ・幅広い世代の交流 ・ひとり暮らしや高齢者 ・男性の参加を促す おやこ de カフェ ・子育て中のお母さんやお 父さんの交流 ・ 「まわりを気にせずゆっく りできる場がほしい」と いう声に応える ・認知症予防 などに食事を提供 なんちゃって手芸部 男性介護者がつどえる コミュニティスペース ・幅広い世代の交流 ・高齢の女性の参加を促す ・男性介護者の交流 ・「気軽に習い事ができる 場がほしい」という声に 応える ・介護のストレス解消、 イベントの開催 ・幅広い世代の交流 ・ら・ふぃっとHOUSE を知ってもらう 悩み相談 【ら・ふぃっとHOUSE 活動メニューと地域との関係】 地域の状況を改善 地域からの要望 E A おしゃべり食堂 C B わいわい健康麻雀 D C おやこ de カフェ D なんちゃって手芸部 E 男性介護者がつどえる B A F コミュニティスペース 幅広い参加者の呼び込み F イベントの開催 ◆ポイント ●対象者を設定し、それに合う活動メニューを考える 地域の現状や要望なども考慮しながら活動メニューを決定する。 ●イベントなどを開催し、さらに幅広い世代に参加してもらう 日常的な活動メニューに加え、外に向けてのイベントの開催やカフェ の出店などで新たな参加者を呼び込む。 11 11 必要な手続き ●保健所への申請 「おしゃべり食堂」を運営するために、必要な手続きを保健所に確認した。 調理スペースの設備と営業許可が必要だった。 【調理スペースの設備について~施設基準を達成するために~】 ・ シンクは2槽以上を設置しなければならない(空き家には、当初から2槽 式のシンクがあった)。 ・ 手指の洗浄消毒のために、シンクとは別に「手洗い設備」を設置しなけれ ばならない(新たに設置)。 ・ 床と内壁は水が浸透しない材質に変え、床には排水溝を開口させなければ ならない(水が流せるように、床面のタイルを張替えた)。 ・ その他の施設基準で必要な設備は、保健所の指導のもと設置した。 【営業許可申請時に必要だったもの】 ・ 食品衛生責任者を設置しなければならない。 食品衛生責任者は、市長の指定する講習会 を受講すれば資格を取得できる。 ら・ふぃっとHOUSEの場合、NPO法 人悠々自在の職員に管理栄養士の資格者がい たため、その人が食品衛生責任者となった。 手洗い設備 ※ 飲食店営業1類の申請手数料は、16,000円 ※ 市長の指定する講習会は、広島市保健所などで7時間程度の講義を受ける。 (講義内容は、衛生法規、公衆衛生学、食品衛生学など) ◆営業許可申請や施設の相談については 広島市保健所(中区富士見町 11 番 27 号 TEL:082-241-7404) ◆営業許可の申請手続きは 保健所佐伯区分室(佐伯区役所 4 階) (佐伯区海老園二丁目 5 番 28 号 または 広島市保健所 TEL:082-943-9762) 12 12 地域への説明・広報 ●地域への説明 事前に、町内会の役員会などで地域への説明を行った。 オープンした後も地域の理解が得られるようコミュニケーションを図っている。 ●広報 チラシを作成し、町内会の協力を得て全戸配布(約4,000部)した。 ・ チラシは、公民館に置くほか地域団体の集まりでも配布した。(現在も) ・ 建物の玄関横にある掲示板に予定表やチラシなどを貼り出した。(現在も) ・ (すぐ横にバス停があるので、バスの待ち時間などに見る人が多い。 ) 玄関横の掲示板 ◆ポイント ●地域への説明を行う 地域の理解が得られるよう、事前にし っかりと説明を行う。 ●効果的な広報を考える ・ 地域で活動している人の協力を得る。 ・ 公共施設や地域団体の集まりで配布 する。 ・ 立地を生かした広報を行う。 13 13 ●HPでも広報している http://yu-yu-jizai.jimdo.com/ NPO 法人悠々自在 検索