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歴史的住環境の「再生・活用」のためのデザインコードの研究

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歴史的住環境の「再生・活用」のためのデザインコードの研究
研究No.0212
歴史的住環境の「再生・活用」のためのデザインコードの研究
一アジア諸国における類型的比較一
主査八木幸二絹
委員八代克彦*2,安藤直見*3,那須聖*4,是永美樹*5,斉藤哲也*6
本研究ではマカオ,上海,ペナン島ジョージタウンを対象とし,歴史的住環境の「再生」の現況把握,「活用」のためのデザイン
コードを得ることを目的とする。建物や外部空間を歴史的な空間遣構として包括的に捉え,①歴史的建造物の改修時の転用用途
(マカオ〉②外観保存に対する計画的配慮(マカオ)③里弄住宅の路地空間の使用形態(上海〉④里弄住宅の内部空間の使用変更
に伴う路地空間の変容(上海〉⑤ショッフ駆ウスによって構成される街路の空間特性(ペナン)⑥ショップハウスの形態構成の原
理(ペナン〉を把握した。歴史的住環境の「再生・活用」には画一的な手法はなく,各都市に固有の空間形態に適応させること
の重要性を指摘した。
キーワード:1)歴史的住環境2>再生・活用3)異種文化混在4>デザインコード5)歴史的建造物
6)外観保存7)里弄住宅8)路地空間9)ショップハウス10)形態構成
ASTUDYOF丁HEDESIGNCODEFORREVITALIZATIONANDREUSEOFHISTORiCALLIVINGSPACE
-Thecompariosonofasianhistoricalcities一
Ch.Koj亙Yag主
Mem.KatsuhikoYashiro,NaomiAndo,SatoshiNasu,MlkiKorenaga,TetsuyaSaito
Theobjectiveofthispaperistoclarifythedesign-codeforrevitalizationofthehistoricalIivingspaceinAsiancountries.ItisimportanttQfocusonnotonlyarchitecturebutalsoexteriorspace.InMacao,thewaytorenovatehistorica}architecturekeepingthosefacadeforthehistorical
landscapewereclarified.互nShanghai,residentialschemeforcontinuoususewereclarifiedbyanalyzingofusageofalleys,andbycomparing
oldandpresentplans.InPenang,thespatialcharacteristicsofthestreetswerevel浦ed,andbytheusingthemodelingmethodofthecomputer
graphics、theformgenerationprincipleofshophouseswereanalyzed.
1.はじめに
まると思われる。また,既に世界遺産に登録されている
1.1研究の背景・目的
都市では,独特の建築様i式や都市景観が多くの人々を魅
現代建築群によって形成される都市空間は,図らずと
も個性を失った画一的な街並みとなる。アジア諸国では,
了していることからも分かるように,観光資源としても
重要な役割りを担っていくといえる。
建物の高層化,建設増加は経済発展の象徴であり,社会
しかしここで問題となるのは,このような空間遺産は
的な要請も受け,驚異的な速度で都市空間が変化し続け
都市の活動の拠点として発展してきたため,今なお拡大
ている。このような状況のなかで,急速に建設された建
する都市の中心部に存在することが多く,博物館的な保
築群は,時の積層を反映した歴史的住環境と不協和音を
護区とするのは難しいことである。そのような状況では
生じ,対比的な構図を生み出すこととなった。しかし近
元来の住環境としての役割りに加え,様々な機能の複合
年では都市形成の証人である歴史的住環境の価値を再評
を許容し,現代都市と融合する必要がある。また,使用
価し,再生・活用することで,固有の都市空間の形成を
され続けていくことで,「生き続ける」歴史的住環境と
目指した取り組みがいくつかの都市でなされている文1)。
なるといえる。そこで,歴史的住環境を現代の都市機能
都市空間が世界的に均質化していく現代,様々な時代
に適応させるための「再生・活用」のデザインコードが
や文化による多様なレイヤの重なりである歴史的な住環
必要とされる。つまり,何をどのように「保存する(継
境は,都市を差異化する要素であり,今後増々関心が集
承する)」のかということと,何をどのように「使用す
*1東京工業大学理工学研究科教授・工博
*2札幌市立高等専門学校助教授
*4
札幌市立高等専門学校講師
*5
東京工業大学助手
*3法政大学教授
*6
日本学術振興会特別研究員
一311一
住宅総合研究財「・一升iプ丘li倫文舞ミNo.31,2004向二1{反
る(改修する)」のか,を両立させる新たなバランスで
2.マカオー歴史的建造物の改修手法と計画的配慮一
ある。建築単体から外部空間にいたる様々なレベルの各
2.1マカオの歴史的建造物と調査対象
都市に固有な空間形態を認識した上で,適切な再生手
マカオは1573年から約430年間,ポルトガル人によ
法を選択することが重要である。
る統治のもと,地元の人々との長期に渡る共存がなされ
本研究では,歴史的住環境を「再生・活用」し,現代
てきた文1)'2)。1999年に中国に返還された後も,特別行
都市との共存を目指している都市として,マカオ,上海,
政地区として政治的,文化的にも独自の体制がとられて
ペナン島ジョージタウンを調査対象とする注1)。各都市
いる。限られた面積の中で住環境と商業,業務などの機
に固有の空間形態に着目し,歴史的な住環境を「再生・
能が密集する都市環境が形成された。そのような混在の
活用」するためのデザインコードのための指針を導くこ
みられる歴史的住環境において,ポルトガル統治時代に
とを目的とする。
建設された建築物の存在は,マカオの都市の表情を決定
1.2調査対象地の概要
づける重要な空間要素である。ベランダ式に代表される
対象とする三都市に共通する点は,①他国による統治
コロニアル様式,新古典様式にイスラム様式や中国式が
を受け,異種文化の混在する文化的背景を有すること,
混じりあった折衷様式文3)の建造物が旧市街のなかに存
②様式や形式の異なる移植された建築物(群)が現在も
在し続けており,これらと現代建築群によって織り成さ
存在し,それらと現代建築の混在による独特な都市空間
れる独特の景観(写真2-1)は,中国本土のみならず様々
を有していること,③それらの建築物(群)を過去の遺
な地域からの来訪者を魅了している。
産として切り離すのではなく,都市を再編する拠りどこ
マカオでは歴史的建造物の保存・改修に関して監理・
ろとして積極的に取り込む姿勢のみられることである。
指導的な立場であるICM(InstitutoofCulturaldeMa-
しかし,これらの三都市では歴史的住環境を特徴づける
cao)が1982年に設立された。ig84年に歴史的建造物
規模や空間形態が異なり,歴史的住環境の「再生・活用」
の保存・改修のための法整備,歴史的建造物のリストア
を多角的に捉えるため,三都市をケーススタディとして
ップがされ,歴史的な価値により表2-1に示す4つに分
調査する。対象とした三都市の空間形態と調査の概要を
類されている文4)'5)'6)。現在ではICMの指導の元,歴史
以下に示す。
的な建造物の保存・改修事業が行われており,現代的な
マカオではポルトガル統治時代に建設された建造物が
機能へと積極的に変換し,使用し続けている事例が多く
点的に残存し,これらと高層化する現代建築との混在は
みられる。歴史的建造物が新たな役割りを担った建築物
独特の都市景観である。象徴的な建造物の単体規模での
へと再活用されることで,歴史的住環境である都市の再
「再生・活用」が,歴史的住環境であるマカオ旧市街全
活性に寄与している。都市の部分である建築物単位の再
体の再編に繋がっている。歴史的建造物を現代的な用途
生が,マカオ旧市街の全体を再構築することに繋がり,
へ対応させる改修手法を探る(2章)。
住環境の再生の一つのあり方であるといえる。
上海には長屋形式の里弄住宅が多く残存している。店
表2-1の②は内部の改修は認められているが,歴史的
舗に外周を囲まれ,周辺の都市環境から切り離された居
な景観要素として外観を保存することが規定されている
住空間は,建設ラッシュの進む高層集合住宅と対比的な
分類である。本調査ではこれらのうち改修された20件
空間を形成している。低層ゆえに住区の内部では建物と
(図2-一・1)に関して改修前後の図面の比較と現地調査から,
路地が密接に関係し,高層集合住宅では得ることのでき
現代的な用途に内部を更新する際の改修手法と,外観を
ない独特の空問性がある。この路地空間は住民の多様な
保存するための計画的な配慮を導くことを目的とする。
活動が映し出される共有空間であり,内部空間の更新と
連動して利用状況に変化がみられる。そこで,歴史的住
環境を「再生・活用」する際の,外部空聞のあり方を把
握する(3章)。
ペナン島ジョージタウンは,面的に広がるショップハ
ウスによって構成される都市景観が特徴的である.歴史
的住環境の「再生・活用」にはショップハウス単体の再
生と同時に,ショップハウスの連なりによる集合的な群
単位の視点が重要である。そこでショップハウスの連な
りと,多様な要素の混在する街路の空間特性を明らかに
する。さらに街路の空間特性を特徴づけているショップ
ハウス群の多様な構成要素を抽出し,形態構成のルール
写真2-1歴史的建造物と現代建築物の共存する
マカオの典型的な風景
を導く(4章)。
一312一
住宅総合研究期団イUf究論文集No.31,2004年版
2.2歴史的建造物の改修前後の用途変化
能の一部となり,歴史的な価値が再認識され,
ここでは改修に伴う用途変更を把握する。調査対象と
生き続け
る共有財産となり得るといえ惹,
した事例の改修前後の用途の変化を表2-2に示す。
改修前の用途は私有住宅が多く,政府関係者や裕福な
2.3歴史的建造物の改修手法
個人の住宅であった。これらは,事務所や学校などの公
次に現地調査および改修前後の図面の比較から,改修
共性を有する用途へ変更されているものが多い。元来は
項目を抽出した(表2--2,図2-2)。これらの改修項目を
特定の個人の所有物であった建造物が,公共性を有する
既存建築物外での改修をく増築〉,既存建築物内での改
機能へと転用されるこで,歴史的な建造物を広く一般に
修をく改築〉とした。
開放することを可能にしている。このような用途変更に
表2-2全対象事例の名称・用途変化・改修項目一覧
名称
:了洞東瞭峯館大櫻
・私有住宅一図塗館
の価値が再認識されているといえる。
(一郡迎賢館)
また郵便局や劇場など既存の用途を維持している事例
惑地麗古工程師馬路4號虜圏
もある。これらは既存用途が公共的な用途である場合で
・私有住宅
一覆務所
十PCソフト研究噺
番号
躁卜
藍翻1
名林
'tt"1
べ5ンPt,憂のf噌加
・、レ2
盤の付加
壁の付tu
'1卜4
聖の付泌
'1冒一5
竃
竃
髪の除曇
'悟一6
璽
1,T-6
還
望の除走
瞳一7
躇段の催加
・s-7璽
柱の付加
1亀一8
階汲の除去
翻難雛難驚
壁の踪畳
,2-6室
ぼ一7窟
翌の除去
に共有されているため認知度も高い。この場合,新たな
12-8量
階段の吋加
.7-9室
隠段の除去
'2「-1罠
床の付加
「2,-11壁
床の簾表
』2i-1童
卜・ンブライトの付加
f4'・渓門中央図書館
・私有住宅一図窟館
が施される。
量ζ.嶺爾中學大橿
・葦ム有住宅一彗≧校
13.3
室
べ5ンダ
・、4h2
中薩
⑥塘道學校大襖
・私貰住宅一学校
σ.焙正中撃大襖
・私右住宅一学校
表2--1歴史的建造物分類
分類肇例数(件)
〔本郡}
・私宥住宅一誘務所
③保存指定地区8
童
躇段の付加
:】1-3
中鷹
ト・ンライトの付麺
1'璽嵩頂劇院大襖
霧奪鑓灘峯. 蠣麟輪継繋薙
・劇場一劇場+レストラン
象の付知
uト2
襲
畳の付加
ICH3
竃
壁の除云
1{-4
甕
曙設の付加
農の吋加
・f`-5竃
陪段の除曇
壁の付禰
ま 難織霧 難
ISH4
童
'1奪 5
・嚢1酬3 ベラン4盤のt'tte
:ISr5
簑
の
1鴬一4』
閣口鶴駿の付撫
IS一フ
竃
の鰍曇
・"-5
豊聲の陳去
b-8
Lぢ.-6
璽階段の付加
レ9
竃
.再一7
床の付掴
1.三一1
童
盟の付加
11,-li
'Sr9
窪盤の付加
磁郵政局大櫻
・郵侵局一郵便局
鱗…難羅慧
の
の
・、6-8
蒲
丑
の付 加
の
階段の
階
の
曇
五
撚隻 憲鱒簸縫織窮』蕊跳旨
・16一2
鐵
・)ε一
蚕
.∫`-4
室
壁の付熈
竪の付知
藍の除五
・ff)4 べ5ンダ
轟の付痴
蝿一5
踏段の付胆
1ンー5
竃
聖の付加
1.Sr6
階窮∼のず寸ノ辺
Lアー5
ヴー7
室
壁の付加
彊の付加
.15-7
鰐紅街市大慣
階段の付加
床の付加
・.廷一1
識
床のけ加
1餅2
中庭
トッブライトの付加
・市堀一市堀
{IS・助學曹大蟹
・博覧会膳設一学校
蓼.
床の付加
ii鑓『評讐参懸v撫
17-2
葺1軍一1
蛙の付加
べ一ンダ
)専一2
柱の付船
〕孝一3
F麗客三購綴麟彰鱗羅襲霧瞭参渤 ;1望鵬片厘
・貯箴禽庫一診優所
窟彊の付加
.壁の付加
q胴 べラン滑
踏昌∼の1寸加
籔の付初
導一2
・、9-3
童畏の付加
1,弼一4
Lrs-5
⑳遊旅司
霞皆二朶の{書力口
・簡梁藷雀殿一幕務醗
璽トツブライトの伺
・、lelkn†,依看'藤正施設(昌 雛r亭濾鷺鹸銀難難}秘鵜鐸鎗
④保存指定地域18
室豊の付蒲
蜜
1勧藁物依存暑更正権設
'UP2
1レ5
t∼-6
盤の付加
露
,」1「」②建築的価値の高い建造物・職・・,・・1唱・'・5`鋳41ピ
霧灘ま§鱒顎 羅鍾愛灘鯵』
i霧欝懇難嚢灘灘
.7'r9
⑱測」史冤業館
・手ム峯写{主宅一歴史責孝4餓
:這資穏1:セ花哩1彦}罎ユ
・宗教施設
一事務所喫術館
雛艦嶽慈蕊憲ξ箏廣樗;繍事磁 qε鐘軍慎渠郡大槙
開隣蕗畳の付痴
・嬢楽絶設一娯楽施設
・.z-e
①象徴的建造物36
塞一3箆階段の付湘
付
が可能になる。その結果,日常の住環境を支える都市機
織縫羅麟懸難難
柱 柱
るため様々な改修を経て,多くの人々に使用されること
賢の瞭去
驚暴騰澱曜縫癬謙1鰍諏照
破齢2 べ弓ンダ壁のf伽
rif-3 鶴ロ藻鷺の付加、
盟の付湘
1)-4
償ト2
Lぢ一3
合が多いことを明らかにした。現代的な使用に対応させ
・私賓住宅一・畢務所
壁の付加
IJ¢爾匡皇羊欝血女曽…院握…
・私有住宅一蕩務所
柱の付加
灘灘i撫鞭騨、
・憲:・・1
⑪、環境蔓罠会
壁の付茄
付 付
以上,歴史的建造物は公共的な用途へと転用される場
露
,2-5室
・私有住宅一幕務所
ぽ
譲饗・難i綴鑛i
篁
あり,特定の用途である建造物は,もともと一般の人々
・tt,i民匡≡】大属路6號房屋
タ
1∫-5
磐の付加
めに,面積の拡大や内部空聞や動線の再構成などの改修
・私宥住宅一≧諄務所
¢-3
kf-4
・2-4窒
用途へと転用するのではなく,既存の用途を維持するた
】臼」蘂笥俵存唐更正Eti設r支郎5
馨
より多くの人々の共有財産となることで,歴史的建造物
?la-1
竃
,U-2
床の吋加
?n-3
鱒一4
PA・f9の{:2潔1
床の除曇
中
卜7ブ5イトの1寸加
籔1駐)k:器は増築膿作(図2-3に対応)
〔::コは保存ファサード面上で行われた改簗傑作(図2-4に対応)
※事例数はマカオ半島に属するものの数
[::コは保存ファサード背後で行われた改塁}剰乍(図2.5に対応〕
懇灘鍵i難灘難懸_.
ファサード保存建築物外観改修された内観
②一1ヴォリューム
の付加
②一4ueの付加一\、
②一7柱の付加一\,
②一8階段の付hQ-・,
図2-2分析例(事例②)
図2-1マカオ旧市街と調査対象建築の位置
一313一
住宅総合研究財[・」:MUIi究論文集No.31,2004年版
保存ファサードに変化を与えないものである。また既存
2.3.1保存ファサードに対する増築手法
増築についてはヴォリュームを付加する操作Aと,既
部と敷地周囲の塀との聞に屋根を架ける操作Bでは,保
存部分を利用しながら屋根を付加する操作Bに分類され
存ファサードの立面構成を維持するため,付加する屋根
た。さらに操作Aに関しては,既存部分との位置関係,
の高さを抑えるb1,付加する屋根を保存ファサードか
使用素材,また操作Bについては,既存部分との接合関
ら後退して架けるb2がある。
係と付加位置を調査し,外観を維持しながら増築をする
2.3.2保存ファサードに対する改築手法
次に,既存建築内部での改修項目である改築操作を分
際の保存ファサードに対する6つの配慮a1∼b2を把握
類し,改築の際の保存ファサードに対する配慮を把握す
した(図2-3>。
保存ファサード側からは増築部の存在が視認できない
る。改築が保存ファサード面での操作,もしくはその背
ようにするため,屋上にヴォリュームを付加する際保
後での操作に分類し,さらに床・壁などの部位と付加・
存ファサードから後退して増築する配慮al,また既存部
除去という行為から改築操作はC∼Jに分類された(図
の後方に増築する配慮a2がある。配慮daは増築部の素
2-4,5)。その際保存ファサード面での操作では使用
材を既存部に同調させることで大きな景観の変化を感じ
している素材,保存ファサード背後での操作は保存ファ
させないものであるが,この場合オリジナルの外形が変
サードと部位の接合関係に着目することで,改築操作に
化してしまう。配慮a4は既存部の地下に増築することで,
おける保存ファサードに対する配慮を導いた。
操作Cは半外部空間であるベランダを室内化すること
により,限られたヴォリュームの中で内部空間を拡大す
る操作である。この際の改築操作は保存ファサード面に
施されるため,既存のアーチ窓の形状を変形させないで
ファサードの立面構成を維持できるよう,使用する素材
としてガラスを選択するという配慮cがみられた。
歴上
ぽ がの 翻壁。一ド
翻増窒㈱
ぽ がにきを
'-後労』"i''"面云'"i'"而芳1'
圃
口販㈱
門細i團
ま く ぬ り 壷1酬配慮毅
s.r9●tt,一"9'
D
o
接含す豊塗口しない
既存物に一既算物に
脛椴の付加
ooo
⑦一li
・!.、-」
〆/《\
一塾
麹 i・齢
改築場所室中庭
ooo
保留プアサードとの接含関係室が接する塞が擾しない中薩が接しない
改築部位が挫する:改築都位が接しない改策齢位が棲しない改築部位が接しない
∫'島
鯉僑2働3i瞳墾1…i'一一1姻婚一2つ団O-5⑫一2L
図2-3増築操作と保存ファサードへの配慮
(写真は配慮b1の例)
改築部位が接する
改築部位が接しない
改築部位が擾する改築部位が接しない
透明1不透明
む
透明1不透明透明1不透明
r酬漏_望.rLk..隅・'・'
トツのプ付ラ加イト釧,…i灘1灘1い」 沸r眠髪9)・5隈1譲箔〕騨一 F}ρ一幽陶凸…,}げ梱畠'-1團中庭の室内化
酵ヂ'柱の隙.ド: 去弓@二.:@ゴ・:、翻〕5 ◎"禽帽一79室ての再欄成による構造変更
戯一1魎」.・6⑮・8♂グ〆1…1⑪⑪…'融一聾グ
階段の付加
雛li
"酬♂爾…「1、_醜劉r働縞lI⑯強配慮92L}
床の付加1⑥一フ¢一・7¢-2:〃》纏麟Nゲもゲ,,グF
床の除去②一ll[蓬圓⑳一3多層化i/、_i
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除階去器仙一8②9[蓬画i縦贈の鞭1⑭一5⑮一11
面材の
除去
改築部位と行為
面材の付加
ほドリ へ 改築部位と行為壁の付加ごf》36'-475ノ転9,-3㊥一31`2"$-5ひ3欄
室…㈱分・[操作E]頬雛@脚r'¶こノグ㍉一
壁の除去〕-4毎5Φ一6i2ン6⑯一4、}£一一6,室の平面的紹含}r駒,_鴨}"①一5・5-5コ£・-3⑮一7Fκ
5
グ
織
雛繊
累材
ポぢう
開口部
ベランダ
改渠場所
との接合関係
講i灘
器馨
'蕎穏羅
保存ファサード
麟
翻叢騨一 隠鐙瓢3〕
対比議材
増簗部位と行為
ヴオリユームの付加
同鵬崇材
ヴォリュームの付加
離
EA
次に保存ファサード面の背後での改築操作は部位と行
地下
地上
里存ファ+一ドの・置み承
國
塞 幾
断面位置
.乎画竺韓一
図2-5保存ファサード面背後における改築操作と配慮
(写真は配慮g2の例)
図2-4保存ファサード面における改築操作と配慮
(写真は配慮Cの例)
一314一
住宅総合研究財'III:1イl/l究論文集No.31,2004年版
為,改築部分の関係から,6つに分類された。
う,屋根の高さを抑える配慮である。
壁を付加して大きな室内を細分化する操作E,小さな
2.3.3保存ファサードに対する計画的配慮
部屋に仕切っていた壁を除去して大きな部屋とする操作
前節までに得られた,歴史的建造物の内部空間を改修
Fのように壁の位置を操作することで,用途に応じた面
する際の外観保存に対する計画的な配慮は,図2-6の
積に諸室の大きさを対応させる改築操作がみられた。ま
ように〈視界に対する配慮〉〈素材に対する配慮〉〈立面
た,調査した歴史的建造物には階高の大きいものがあり,
構成に対する配慮〉にまとめられる。歴史的建造物の内
これらの建物では限られた全体の容積のなかで最大限の
部空間を現代的な機能の要求を満たすために改修する際
床面積を確保しようとする努力がなされている。操作G
に,都市の景観要素として外観に備わる役割を存続させ
は比較的高い階高を利用し,階高を抑えて階数を増やし
るための計画的な配慮といえる。
ながら新規の床を架ける,つまり多層化することで床面
積を拡大しているものである。操作Hは中庭であった外
2.4本章のまとめ
部空間に屋根をかけて室内化し,内部空間を拡大してい
マカオ旧市街に点在して残存する歴史的建造物の改修
るものである。操作Jは用途変更に伴い内部機能に即し
手法を調査し,①歴史的な建造物は公共的な用途に転用
た新たな動線が必要となり,階段やエレベーター等を付
される場合が多く,一般の人々に共有されることで,価
加し,縦動線を再構成するものである。
値が再認識されること,②外観を維持しながら現代的な
以上の操作はいずれも,歴史的な建造物を改修し,限
用途へ対応させる改修手法,③外観保存しながら改修す
られた全体のヴォリュームにおいて最大限の面積を確保
る際〈立面構成〉〈視界〉〈素材〉対する計画的な配慮が
し,現代的な機能に即した内部空間へ再構築するための
あることを明らかにした。
改築操作である。ここでは外観を維持するための計画的
マカオでは今後もこのような歴史的建造物と現代建築
な配慮が必要となる。
との共存により,独特な都市の魅力の形成が目指される。
配慮eは内部空間を再構成する壁の配置を計画する
際,既存の窓の位置を避ける配慮である。既存の床を除
3.上海一里弄住宅にみる路地空間と住居の関係
去し,階高の変更を伴って新たな床を新設する場合,既
3.1中国および上海における歴史環境の保全と調査対象
存の窓構成に対応できない場合がある。配慮91は,外
中国における古建築や歴史環境の保全への取り組み
観の窓構成と内部の階構成の相違によって立面構成が変
は,中国古建築の研究機関・中国営造学社結成(1929年)
化しないよう,窓に近接する部分の床を一部切り欠いた
と前後して成立した「名勝古跡古物保存条例」(1928年)
り,保存ファサードと床の間に隙間を設けるという,保
および「古物保存法」(1930年)を噛矢とする。その後,
存ファサードと新規の床を接合させない配慮である。外
新中国の成立(1949年)から文化大革命の苦難の歴史
観からは窓越しに新規の床の存在が確認できず,保存フ
を経て,本格的に歴史的環境保全についてのシステムの
ァサードの立面構成の維持に成功しているといえる。ま
確立は,中国営造学社成立から半世紀後,1982年の国
た配慮g2は,床を新設する場合,保存ファサードに接
務院による「歴史文化名城」すなわち国家レベルの歴史
する部分は既存の床を使用し,セットバックした部分の
文化都市の第1回指定(24都市,その後86年に38都市,
床のみを多層化するという,改築する床の範囲を保存フ
94年に37都市が追加され,現在99都市)と「文物保護法」
ァサードから離れた部分に限定する配慮である。これら
の制定を待たなければならない。
の改築で得られた内部空間は,階高の変化により室内に
都市計画的視野に立った歴史文化都市の保全について
おける窓の位置が変位し,新たな視線の関係が生じるこ
も,1950年代にその萌芽が見られるが,本格的取り組
とで意外性のある豊かな内部空間が得られている。また
みは中国が改革・開放政策を前面に打ち出した1984年
配慮hは,中庭を室内化する屋根を架ける場合,外観
以降であり,同年の「都市計画条例」の実施,さらに5
を維持するため地上レベルから屋根の存在が見えないよ
年後の1989年「都市計画法」が制定されている文1)。「文
物保護法」では文物保護単位周囲における新たな建築物
立面構成に対する配慮
b2
および構造物に対する建設制限を規定してはいるが,積
極的な保全の概念は1986年「歴史文化風貌保護区」に
よって確立され,さらに1988年建設・文化両部(省)
=:==tJfl
の通達によって近代建築も調査・鑑定・保護の重要対象
として加えられた。上海は1986年に歴史文化都市に指
定され,11箇所が歴史文化風貌保護区に指定されてい
るが,対象は旧城を除けば19世紀末から20世紀初頭
図2-6保存ファサードに対する配慮
にかけて形成された商業建築や革命史跡が中心で,住居
一315一
住宅総合棚究財団棚究:ltK)i文集No.31,2004年版
については上流階級の邸宅や郊外の別荘に主眼が置かれ
3.2歩高里(1930)
歩高里(図3-2,3,写真3-4)は,陳西南路と建国
ている文2}。
今回の調査対象とした里弄住宅は19世紀後半から20
西路の交差点にある,面積10,000㎡,人ロ約1,000人の
世紀初頭にかけて建設された低層連立型の長屋形式の集
里弄である。住戸数は194戸,2階建てから3階建ての
合住宅であり,近年過密に開発が進む市街地の中にあっ
ものが東西に連なり,3mほどの路地を挟んで隣立して
て,路地と住棟が形成する落ち着いた内向的な居住空間
いる。断面構成は図3-2のようになっており,南側に3
に特徴がある。近年,「新天地」と呼ぼれる中心市街地再
m四方の中庭(天井)があり,北側には,亭子聞と呼ぼ
開発において,かつての里弄を一部保存し,店舗として
れる中間階が積層している。ヒアリングから,各世帯が
転用する行為が行われており,商業的な成功とともにそ
使用する一室の面積は25㎡程度であり,平均的な世帯人
の空間性に対する注目度は高い。また,里弄そのものを
数は3人である。また,1階を炊事場として,2階以上
住宅の用途のまま保存する事例も多く,中庭などを室内
を各世帯の居住空間にしたり,中庭を室内化する等,計
化したりする例も見られるものの,都市の構成単位とし
画当初とは異なった使い方が多くみられた。
図3-3には南北の路地に面した2種の入口(写真3一
ての形態を保存したまま,外観の美化や,内部の間取り
の変更を行っている。管理面でも,新規の入居者を制限
南一北
するなど人口密度の調整により,居住空間としての快適
さを向上するべく努力が図られている。里弄に特徴的な
※
のは街区内の環境と外周部分の差異であり,臨街と呼ぼ
天井(中庭)
れる外周建物には現代的な商店が古い構造を利用して連
なっており,内部の環境を保存したまま現代都市に適応
しており,居住者からは継続的な居住を望む声も多い。
亭子間
※小屋組は今回の
調査ではみること
前門天井后門
が出来なかった。
m
図3-2住戸の断面
態に関するもの文3),あふれだしにみる居住領域の意識に
関するもの文4)などがあり,これらは,住居の類型と居住
者の外部空間に対する意識を探るものとして興味深いが,
♂趣○:扉を使用欝:扉を閉鎖ざ△:一部使用。ハ'天井(中庭)一魯'懸彊晶周、叢19」6総弄ず箋。,…に'呂1
3
歴史的住環境を活用していく上では,対象となる建築物
5
0
里弄住宅に関する近年の研究では,住宅類型や空闘形
7
の構成だけではなく,変化する居住者の内部空間と外部
今回の調査は2004年3月ユ7日から21日にかけて行い,
1213t415重臼17「廼り…21222324』2ら;N
26293Q3,32,コ343536371'2β::4041崎24344
調査では,図3-1に示す5箇所の住宅建築を訪ねた。
張家花園(1882),歩高里(1930):旧式里弄住宅
静安別塁(1926):新式里弄住宅
太陽公寓(1926):中庭を持っパラッッォ形式の集合住宅
華業大楼(1932):複数の翼を持つ中層の集合住宅
、5・掲4ア竃3}950515253M雪5…i5657「8馳96061 lq・192lgo1aβ1R6コ84「ら21BO1ア81761'4畦171ilea乙温162
このうち現在も1000人ほどが居住する二つの里弄住
宅(静安別蟹,歩高里)では居住者へのヒアリングをお
こない,さらに,住棟の分割,住居の構成,路地の構成,
㊦←へ支弄繍1鍵誌榊怖0,i・嚢潴025-_ 」m
空間に対する意識を把握しなけれぼならないと考える。
610
建国西路
出入口の使用状況を記述し,その特微を把握した。
図3-3
歩高里平面概略と入口の使用状況
講
演灘灘
{"、
懸
鑛
轄
譲酷
住棟北側(后門)住羊東南側(前門)
写真3-4歩高里の住棟の北側・南側立面
図3-1調査地の位置
一316一
住宅総合研究財団研究論文集No.31,2004年版
4)の使用状況を示している。扉を日常的に使用してい
⑥狭い間口,深い奥行きの平面を克服するために,Aタイプはく
前+中+后〉,Bタイプはく前+中〉,Cタイプはく前+后〉に,
るものは使用(○),鍵をかけたり,完全に閉鎖している
〈天井〉と呼ばれるをライトウェルを,隣接する住戸同士でま
ものを閉鎖(鯵)とした。郵便受けはあるが,扉が閉ま
とめて配し,採光と通風を確保している。
っているものは,扉を介して路地と住居内部が関係して
いるものとして一部使用(△)とした。ここから,住棟
次に現地調査で得た資料を基に図3-8に現在予想さ
の北側の后門は使用されているが,南側の前門の使用は
れる一階配置平面を示す。現状では隔壁ごとの所有区分
非常に少ないことがわかる。さらに,路地に置かれた様々
は崩れ,極端な場合,各階の各室ごとに所有関係が細分
なものについての観察とヒアリングから,路地の北側に
化されている。家賃は月額3元/㎡。室内を拝見するこ
ある居住者の所有物があふれ出している場合が多いこと
とのできたBタイプの事例(夫婦+娘〉では2階南側に
がわかった。また,敷地最南部,建国西路に面する出入
夫婦,北側の5㎡ほどのく亭子間〉と呼ばれる小部屋に
口で開いているものは商店であり,里弄内部の路地に面
する出入口とは内部の用途が異なっている。
これらから,建設当時の前門から中庭室内へといた
る空間の序列が失われ,后門中心の路地と建物内の関係
と,住居内部としての庭の認識があるとみられる。
33静安別錘(1926-1928)
静安別壁(写真3-5,図3-6)は,北を南京西路,
南を威海路に挟まれ,これらに面するく過街楼〉を抜け
ると外の喧騒が嘘のようで,まさに都会のく別荘〉とい
える。敷地中央を南北に貫く250mの主路地く総弄〉か
ら東西にそれぞれ12本の袋小路く支弄〉が延びる。この
写真3-5静安別壁を南東上空から見る(2004年8月撮影)
主副の路地の幅員はそれぞれ約5m,4mでかろうじて
÷藁築≠系〆
自動車が通行可能である。調査時において面積20,000㎡,
約1000人(500人/10,000m2>が住まう。歩高里の人口
し〔鑛瀦ζ幽総羅薄
密度1000人/10,000m2に比べく支弄〉の幅員が広いせ
いもあり,ゆったりした印象を受ける。
建設当初の各階平面図を作成した。
01.王紹周・陳志敏『里弄建築」pp.166-167上海科学技術出版社1987
02.王紹周『上海近代城市建築」P86江蘇科学技術出版社1989
建設当初は隔壁で区切られた6区分すなわち6タイプ
ごとに所有者が異なり,1階から屋上階までを1戸で所
有していた。平面図から建設当初の居住様式として次の
ようなことが読み取れる。
①中央のく総弄〉側から袋小路〈支弄〉の奥に行くに従い徐々に
間口が狭くなり,〈総弄〉に近いAタイプでは車庫が設けら
れている。
②
③
④
⑤
この図ではA,B,Cの3タイプ(それぞれの反転タイプをA',
B',C')がA-A'-B-GC'-C'の順で並んでいる。
入口は各戸に2箇所,南側に正門く前門〉,北側に勝手口にく
后門〉を設ける。
各階の用途としては,一階が居間または食堂,二・三階が寝室
で,各階とも北側に厨房・便所などの水廻りを設けている。調
査時のヒヤリングによれば,往時は一階をく客庁〉,二階を主
人夫婦の居室,三階を子供の居室にあてるのが標準とのこと。
居住環境は,一階は日当たりが悪く,また湿気もこもりやすい。
さらに防犯上のことも勘案すると決して好条件とはいえない
が,その分,日当たりの良い上階を寝室に当てることができる。
1区分っまり全階所有が前提で居住環境のバランスがとれてい
る。ゆえに現状の細分化した所有状況では,部屋ごとの居住性
能の格差が大きい。
解「
日
図3-7に,以下の2文献に掲載された図面をもとに
1珂1
,11健臼嚢
花
図3-6静安別駆配置図
一317一
住宅総合研究財団イリf'究論1文集No.31,2004年版
3.4まとめ
娘が住み,それぞれの部屋ごとに鍵をかけている。厨房は,
今回の調査では,5箇所の住宅建築を訪れ,そのうち
上階住人との共用空間でもある,階段脇の廊下に二口の
2箇所,歩高里と静安別壁において住居内外の居住実態
ガスコンロを置きく中天井〉に排煙している。
の把握に努めた。このうち特に静安別駆については,建
一方,外部空間に目を転じると,〈支弄〉と呼ばれる
袋小路のユニークさが印象に残った。〈支弄〉は本来,
設当初と現状の図面を文献資料等から作成することがで
北側にく前門〉,南側にく后門〉が規則的に並ぶ路地空
きた。両者に共通することは,所有の細分化と高密度居
間だったが,所有の細分化と高密度居住によってこの関
住によって建設当初の居住様式は完全に失われているも
係が崩れ,〈后門〉が実質上く前門〉に転化し,さらに
のの,〈支弄〉と呼ばれる袋小路がそれを取り囲む内部
く前門〉を閉じてく前天井〉をく后天井〉として使用す
空間の変質に連動してユニークな表情もつ空間へと転化
る例や,車庫を小店舗に転用する例,さらに路地に簡易
している点である。今後の課題として,住居内部の所有
食堂を設ける例などがあり,〈支弄〉によってさまざま
区分や転用の状況と〈支弄〉の使われ方がどのような関
な表情をみせる。
係を創出しているか,現地調査で明らかにしていきたい。
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建設当初の各階平面図
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図3-7
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図3-8現状の配置・平・断面図
一318一
イ1宅総合研究財団研究雨6挟集No.31,2004年版
4.ペナン島・ジョージタウンにおける街並みの空間構成
一ショップハウスの形態論
4.1本章の目的
本章では,歴史的な建築・都市が保存・修復にとどま
ることなく,現在の住環境の中にどのように再生・活用
されているのかを把握するためのケーススタディとし,
マレーシア・ペナン島・ジョージタウンの歴史的街区保
存地区のサーヴェイを行う。ジョージタウンは,多様な
空間が混在する町である。植民地時代を経た東洋と西洋
の文化が融合,多民族の融合,そして近年では,世界遺
産への登録の準備が進む中,歴史的建造物の保存・再生
①
騰1・1
が図られ,歴史と近代の融合が進んでいる。
ジョージタウンの歴史的街区保存地区には,4-3項で
500m
詳述するショップハウスと呼ぼれる壁を共有する連続長
[]歴史的街区保存地区
屋型店舗併用住居が広がっている。街並みの保存という
図4-1ジョージタウン中心部
枠組の中でショップハウスは存在し続けると考えられる
が,ショップハウスには民間の活力が生み出す多様な表
って,もっとも重要な要素であるといえる。
情も見られる。本章では,保存と活力のバランスによっ
ショップハウスは,中国華南地方の民家の一種である
て生まれる再生の姿を記録するとともに,ショップハウ
「街屋」(隣家と壁を共有しながら長屋式に連続し,奥
スが形成する街並みの空間の特質を把握し,その空間構
行方向には中庭を介しながら部屋が連続していく建物)
成の要因となるショップハウスの形態特性を検証する。
が,19世紀に華僑と共に東南アジアにもたらされ,西
洋の影響を受けて成立したものといわれている文1)。シ
4.2ジョージタウンのショップハウス
ョップハウスの街並みの例を写真4-2に,その形態構
ジョージタウンの町の中心部の地図を図4-1に示し
成を図4-2に示した。連続する長屋ということから,個々
た。この辺り一帯は,歴史的街区保存地区に指定されて
のショップハウスの外形には,多様な形態は見られない
いる。中心部のおもな商店街・住宅街は,一部の高層ビ
が,その色彩やそこに付加されている窓や看板などは実
ル街を除き,ショップハウスが建ち並ぶことによって形
に多様である。
成されている。保存地区の中心に,コムター(65階建て
ジョージタウンのショップハウスは,主に2∼3階
のオフィスビル)がそびえる。写真4-1は,コムターの
建てで,1階の街路側の空間が,店舗,食堂,事務所,
展望室から望んだ風景である。街全体に低層のショップ
小規模の工場など多様な用途に使われ,1階の奥と2∼
ハウスが建ち並ぶ様子が見られる。
3階が住居として使われることが多い(全体が住居とな
コムターの他にも,高層ビルはいくつか存在する。中
っているものもある)。ショップハウスの平面は,間口
層のビルや大規模なビルも存在する。しかし,その数は
が4∼6メートルで,奥行方向に細長い形態となってい
わずかであり,ジョージタウン中心部においては,2∼
る。中央にはエアウェルと呼ばれる吹き抜けの中庭が配
3階建てのショップハウス群が大きく面的に広がる中
置され,奥行きの長い平面に通風と採光を与えるととも
に,中高層ビルが点在するという傾向を認めることがで
に,店舗等のパブリックな空聞と奥のプライベートな空
きる。ショップハウスは,ジョージタウンの街構成にと
聞を分節している。街路に面した1階部分には,ベラ
写
真
麟
欝購鞠
職慧縄譜鑛
写真4-1ジョージタウン中心部
設
一319一
罐驚繋馨
螺蟻1
・籔奮:騨
鉛`'el
図4-2ショップハウスの形態構成
/】宅総合11/院財団イリ院論文集No.31,2004イ1版
ンダウェイ(5FootWay)と呼ばれる幅5フィート(約
1.5m>の歩行者用通路が設置されている。
1,1('ロ1叩恥11Strect
D2Buckm2hnmS.trLrct
`[3Pru1laiS置rcc【(A)
`》4Wr暉8hlRoad
4.3ジョージタウンの街並み
ジョージタウン中心部において,多様な表情をもつ街
並みを,写真によりサンプリングし,写真4-3に示し
た代表的な写真16枚(写真の撮影位置は図4-1に示し
e.sPranslngTrcct
cval'nnlni!treet(1∼,
08Pemung!true巳(へ}
071nしiiuntlrCLI
た)を用いてSD法空間評価実験を行うと,以下のこと
がわかった(実験の詳細は文献(3)に詳しい)。
1)ジョージタウンの街並みの多様性を説明する主成分
として,(1)「複雑で,個性的で,活気があって,面白
くて,雑然とした」傾向を示す〈躍動感〉,(2)「西洋的で,
生活感がなく,近代的で,都会的な」傾向を示す〈欧風
1]Kcsidciitialへr℃aC'、)【9kc∼idcn∼ialArc"(B,15M、lgatmtR"ud〔A,161iut';t了見ぐR{,ltd"1)
感〉,(3>「やわらかくて,開放的で,明るくて,陽気で,
写真4-3ジョージタウンの街路空間
公共性の高い」傾向を示す〈開放感〉がある。
2)上記の3主成分の強弱に基づき,16の街路空間は,
表4-1ジョージタウンの街路空間の類型化
表4-1に示した6つのタイプに類型化できる。
3)コロニアル建築,モスクなどの主要な建築,植栽な
躍動感欧風感開放感
A.活気のあるアジア的な街路
どの自然要素,道路の整備計画などがジョージタウンの
街路空間に〈欧風感〉や〈開放感〉を与えている。一方,
1.28禽、-1.05WO.06
01CampbellSt.
1.12盒一〇.82罵70.58盒
B.活気のある欧風あるいはイスラム風の街路
ショップハウスの豊かな色彩,窓,壁面装飾,看板の配
列などが,街並みに表情を与え,〈躍動感〉を生んでいる。
また,逆に,ショップハウスの表情が乏しい街並みでは
071ndianArea
15Maga∠ineRd.(A)
0.92盒1.52盒一〇.04
02BuckinghamSt.
0.68盒1.07盒一〇.69血
12PenangRd.(B)
0.110.97盒0.41
08PenangRd.(A)
0.54盒0.330.36
C.コロニアル建築のある街路
〈躍動感〉が消失している。
06PantaiSt.(B)
0.14
2.17盒一〇.17
D.落ち着きのある公園通り
04WrightRd.
4.4ショップハウスの形態構成
一1.47マ0.47
2.36盒
E.アジア的な街路
ショップハウス群の外形が保存されながら,色彩,窓,
壁面装飾,サインの配列が街並みに豊かな表情を与えて
0.41
一〇.80マ罫0.51
0.42
-O.87軍一〇.44
05Pran91nSt.
0.52盒一〇.63甲一〇.49
03PantaiSt.(A)
いる街並みの一つにキャンベル通りがある。図4-3∼
0.28
16MEigaziiieRd.(B)
図4-5は,キャンベル通りの長さ約240rnにわたる部
分のCGモデルである。ショップハウスのヴォリューム
10('hし11iaSt.
09CinしraSt.
一〇.63マー1,30盒
一L26盒、-1.05写0.32
14ResidcnLialArca(B)-0.27
一〇.69響1.2r,盒
E沈滞した雰囲気の閉鎖的街路
11B¢achSt.
モデル,および,通りの立面写真と写真に基づいて作成
一1.96Ψ0.14
一〇.78甲
BRcsidCntialArcとし(A)-1.47暫一〇.13
一1.92Ψ
したエレメント(窓・壁面装飾,サイン)をヴォリュー
ムに付加したモデルを示している。
羅
轍
購馨1
図4-4キャンベル通りの立面(南面)
図4-3キャンベル通りのヴォリュームモデル
鐵,騰灘鱗灘纏…
翻肩
拶11瞥・1・触縞げ
一、糠,灘「「Fl-"
んぎヨ ,imutiilll}
lll}・1・
淵繋窪灘
図4-5キャンベル通りの立面(北面)
-320一
住宅総合棚究期団研究面4育文集No.31,2004年版
図4-6キャンベル通りのウォークスルー・シミュレーション
図4-6に示したウォークスルー・シミュレーション
から成るが,ここには表4-2に示した多様なタイプの
により,単純な形態と単純な構成に留意したこのモデル
が,連続するショップハウスの豊かな表情を再現してい
エレメントが存在する。
以上により,キャンベル通りは,ショップハウスのボ
ることが確認できる。このモデルの生成プロセスを図
リュームが単調に連続する街路である。しかし,それぞ
4-7に示した。この生成プロセスは,ヴォリュームとエ
れのショップハウスが多様な色彩をもち,また多様なエ
レメントに関する2つの形態操作より成る。
レメントの配置パターンをもつことにより,豊かな表情
第1に,ヴォリュームに関する形態操作として,(1)
長屋単位でのヴォリュームを配置し,(2)住戸単位の色
が表出されていることを確認することができた(色彩や
各エレメントの配置に関連性を見いだすことは難しいと
彩によりその長屋ヴォリュームを分節している(実際
思われた)。
ショップハウスの壁面は住戸単位で,さまざまな色彩に
彩られている)。次に,(3)ベランダウェイによりヴォリ
4.5本章のまとめ
ュームを切り欠き,(4)屋根を付加している。
本章では,第1に,低層のショップハウス群の中に
第2に,エレメントに関する形態操作として,(5)窓,
高層ビルが点在するジョージタウンの街区の立体構成の
(6)壁面装飾,(7)看板の3つのエレメントをヴォリュー
特徴を把握した。第2に,コロニアル建築,モスクな
ム上に配置した。このモデルは74軒のショップハウス
どの主要な建築,植栽などの自然要素,道路の整備計画
などがジョージタウンの街路空間に〈欧風感〉や〈開放
表4-274軒のショップハウスにおけるエレメント数
感〉を与えている一方で,ショップハウスの形態構成が
窓壁面装飾サイン
標準型8直線型24横長型70
上下2層型18アーチ型10縦長型12
格子型13装飾型5標準型10
装飾型7特殊例4組合せ型12
アーチ型13曲面型3
木製ルーバー型7円型2
特殊例5特殊例3
街並みに〈躍動感〉を与え,ジョージタウンの特徴的な
街路空間を生み出す要因のであることを明らかにした。
そして第3に,ショップハウスの形態構成の原理を把
握した。
計7143112
鱒_難i、
聴F
肝「
FドF
騨綴
尉
欝蝉
搬
1㌶
図4-7ショップハウスの形態構成
一321一
イ1`宅総合イl/院財団研究1論文集No.31,2004年版
韓勇
難
まぢびれざ
響奪肺
懸雛.
霧舞綜
欝
5.まとめ
本研究では,マカオ,上海,ペナン島ジョージタウン
の歴史的住環境を調査し,歴史的住環境の「再生・活用」
に対して以下の知見を得た。
マカオでは,外観を保存しながら内部が改修されてい
る歴史的建造物を調査し,公共的な用途に転用されるこ
とで共有財産として価値が再認識されることを把握し
た。また景観要素としての外観を保存しながら内部を更
新する際の改修手法と,外観保存の際〈立面構成〉〈視界〉
〈素材〉に対する計画的な配慮の重要性を明らかにした。
上海では,20世紀初頭の集住形式である里弄住宅の
路地空間の使用状況を調査した。路地の使用方法から
個々の住居の居住領域の広がる方向をとらえることで,
元来は中庭の前のアプローチであった支弄が,両側の住
宅の内部空間の変化に連動し,住民の使用規模に応じた
多様な活動を許容する,中庭的な外部空間に変容してい
ることを把握した。
ペナン島ジョージタウンでは,ショップハウス群と高
層ビルの点在による街区の立体構成の特徴を把握した。
ジョージタウンの街路空間は,ショップハウスの形態構
6)LuisAntonioDurao,MariaJoaoParreora,張鵡橋:漢門文化
特色的佐讃,漢門文化司署,1997
・陳述彰,鍾耳順,李崇扮:漢門地図集,漢門基金会1999
・LuisSaCunha,JoaoBasto,WongIoFong:THEHERITAGE
OFMACAOFourCenturiesofArchitecturalandUrban
History,INSTITUTOCULTURALdoGovernodaR.AE.de
Macau,1998
・LuisSaCunha:MacauAnOpenAirMuseummacaufocus
vol.3,MacauIntemationalInstitute,2001
3章
1)西村幸夫他:中国における歴史文化名城の保存計画手法に関
する研究/平成7・8年度科学研究費補助成果報告書1988の張松・
西村幸夫担当の「第1章歴史的環境保全小史と歴史文化都市の
分類」pp.3-34に詳しい。
2)院儀三編:中国歴史文化名城保護與規劃,同済大学出版社
,1995,p.97に保護区の図を掲載
3)王郁,東樋口護:上海旧市街地における里弄住宅団地の空間
形態及び施設構成1949年以前の租界時代にっいて,日本建築学会
計画系論文集第522号,1999.4
4>李斌,舟橋國男,鈴木毅,木多道宏:上海市の里弄・新村にお
ける居住者意識に関する研究,日本建築学会計画系論文集第532
号,2000.6
・木之内誠編著:上海歴史ガイドマップ,大修館書店,1999.6
4章
D安藤徹哉,都市に住む知恵:バンコクのショップハウス,丸善
,1992.3
2>NaomiAndo,KojiYagi,Mil〈iKorenaga,YasuhiroIida
:SpatialCompositionofStreetscapesinGeorgetown・
成が街並に〈躍動感〉を与えることにより特徴つけられ
MorphologyofShopHouses,Proceedingsofthe5th
InternationalSymposiumonArchitecturalInterchangesin
ることを把握し,ショップハウスを構成する多様iな要素
Asia,2004.6
による形態構成の原理を明らかにした。
今回は,歴史的住環境の空間形態に着目することで,
各都市に固有の空間性を生かした「再生・活用」のあり
方を把握することができた。共通する画一的なデザイン
コードはみられないが,使用状況や用途といった内部か
らの視点によるソフト的な可能性の検討と,都市の公共
・サーニア・ヘイズ・ホワイト,栗林久美子・山内奈美子訳:ペナ
ン・都市の歴史,学芸出版社,1996.3
・宇高雄志,東樋口護:多民族社会の住宅団地での画一的住戸空間
に見る民族性一マレーシアの多民族居住と居住空間計画に関する
研究その1,日本建築学会計画系論文集489号,1996.11
・宇高雄志:単一民族村と多民族地域の社会関係と空間構成一マレ
ーシアの多民族混住と居住空間計画その2,日本建築学会計画系
論文集511号,1998.9
空問を形成する形態的特性を効果的に活用するための外
・宇高雄志:マレー半島の村落における住空間の民族性と多様性一
マレーシアの多民族混住と居住空間計画その3,日本建築学会計
部からの視点によるハード的条件の重要性を指摘するこ
画系論文集517号,1999.3
とができた。今後は,奥行きのある歴史的住環境の豊か
・宇高雄志,岡本祐紀:植民都市における都市計画制度の導入とそ
の今日的影響一マレーシアの家賃統制令の廃止と市街地変容を巡
な「再生・活用」のため,他の歴史的住環境でも調査をし,
って,日本建築学会計画系論文集529号,2000.3
多角的な視野からのデザインコードを探る予定である。
・辻原万規彦,中村泰人,田中稔:東南アジアを中心に分布する連
続覆付歩廊内部の温熱環境に関する研究,日本建築学会計画系論
文集515号,1999.1
<注>
1)アジア諸国のなかでも歴史的住環境を「再生・活用」している
都市は多いが,空間形態や「再生・活用」のあり方など条件的な
違いのみられる三都市を選定した。
市・住宅保存・開発技術指針,日本建築学会,2001.3
2章
Dセザール・ギーエン・ヌーニェス:マカオの歩み,学芸出版社
1996
4)西山マルセーロ:中国特別行政地区マカオにおける旧西洋植民
地歴史遺産保護政策に関する研究,日本建築学会大会学術講演梗
概集,2002.8
5)PauloCoutinho,LuisFerreira,WongIoFong:Heritageand
〈東京工業大学大学院理工学研究科修士)
(東京工業大学大学院理工学研究科修士)
(東京工業大学4年生〉
(東京工業大学大学院技術補佐員)
FranciscoVizeuPinheiro(マカオ市政局
建築士)
3章(平成15年度当時)
1993
2)東光博英:マカオの歴史,南蛮の光と影大修館書店,1998
3)藤森照信,涯坦:全調査東アジア近代の都市と建築,筑摩書房,
里子
英徹昭森
1章
1)第三世界歴史都市・住宅特別研究委員会:東アジアの歴史的都
2章(平成14年度当時)
村田崎山
神松宮内
<参考文献>
<調査協力者>
施爆(上海市静安区城市規劃管理局都市計画局)
沈莞云(東京工業大学大学院)
辰巳智紗子(札幌市立高等専門学校付属研究所研究員)
長江瑠美子(東京工業大学大学院)
4章(平成15年度当時)
阿部浩久(法政大学4年生)
UrbanPlanninginMacao,INSTITUTOCULTURALdoGoverno
石黒将史(法政大学4年生)
daR.A.E.deMacau,2002
國弘智基(法政大学4年生)
一322一
住宅総合研究財団研究論文集No.31,2004年版
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