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コンテンツ・アプリケーション技術

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コンテンツ・アプリケーション技術
全般的な研究開発成果
コンテンツ・アプリケーション技術
放送・広告・音楽・ゲームなどのコンテンツのネットワーク流通を支援・促進するための技術
目次
G-AP-1
オブジェクト認識技術
G-AP-2
コンテンツ速覧技術(ChocoPara)
G-AP-3
携帯電話の待ち受け画面へのコンテキスト・アウェア情報配信技術
オブジェクト認識技術
本技術は、携帯電話のカメラで撮影された実世界のオブジェクトを機械的に認識するものです。例えば、ポスターやロゴマーク
などのオブジェクトを撮影したユーザを、プロモーション用のコンテンツやウェブサイトなどへと誘導するために用いることが想定
されています。
昨今では、携帯電話の端末に、ネット接続機能とカメラ機能がほぼ標準で搭載されています。これらを組み合わせることで、実世界と
ネットの世界を結びつけるサービスを提供するための環境が普及してきました。これまでNTT研究所では、通常の画像の見た目に
影響を与えずに情報を埋め込む「電子透かし」という技術を開発してきました。しかし、
「電子透かし」の場合には、あらかじめ対象に
透かし情報などを埋め込む必要があるため、事前準備に時間がかかるという問題がありました。そこで、事前に情報を埋め込むこと
なく、実世界に存在するロゴマーク、商品パッケージ、キャラクターなどのオブジェクトを、携帯電話のカメラを使って認識できる技
術として、本技術は開発されました。
これを用いると、紙面上のいろいろな画像や3次元物体への加工をすることなく、直接目的とする情報にリンクさせることができる
ため、ユーザは画像を読み取るだけで手軽に目的の情報にたどり着くことができます。また、離れたところにあるポスターや看板など
からも、カメラ付き携帯電話で撮影するだけで、関連する情報を取り出すことができます。eコマースやホームページ連動型の販売
促進キャンペーンなど、企業のインターネット利用が高度化する中、広告媒体や各種販売促進ツールからの効率的な誘導や、エンター
テインメントへの展開など、幅広い分野での適用が期待されます。
オブジェクト認識利用イメージ
登録画像と照合し、
情報が表示されます
携帯電話で撮影した
画像を送ると
株式会社の・
・
・
ロゴマーク
広告・ポスター
ぬいぐるみ
G-AP-1
copyright©2008NTT
コンテンツ速覧技術(ChocoPara)
ChocoPara*1は、映像コンテンツの音声的な盛り上がり部分を利用して、ユーザが希望する長さで、
コンテンツを速覧する技術です。
ジャンルを限定せずに、音声の盛り上がり部分を抽出する特長があり、例えばサッカーではゴールシーン、音楽ではサビ、会議では
議論が紛糾した場面、などを主体的に速覧することが可能となります。ブロードバンドの普及に伴い、今後は、映像、音声メディアの
流通が加速すると考えられます。家電製品においても、大容量のハードディスクレコーダーの登場により、大量のコンテンツの蓄積が
可能となってきました。しかしながら、
コンテンツの増加に比例して、膨大な視聴時間が必要となる問題が発生しています。そのため、
コンテンツを速覧する技術が重要となってきます。また、FMC* 2により、いつでもどこでもコンテンツを視聴できる環境が整ってきた
ことから、例えば、
「携帯端末で速覧し、固定端末ではすべて視聴する」といった、端末に応じてユビキタスに視聴するサービスも視野
に入れておく必要があります。
ChocoParaは、インターネット上のダイジェスト配信サービス「チョコパラTV」
(実験サイト:http://www.chocopara.tv/)や
家電製品への導入などに応用展開できます。自宅で録画したTV番組を速覧することはもちろん、個人利用の範囲内で、外出先から
録画端末にアクセスし、携帯端末で速覧することなども現実味を帯びてきました。また、ブログ、SNS* 3、ニュースサイトなどの映像に
対しては、公開から速やかにダイジェストを携帯端末に配信することにより、情報の新鮮さを保持した配信サービスが可能となる利点が
あります。動画共有サイトにおいても、チョコパラTVの仕組みを使い、速覧機能を付加した「ClipLife」
(サイト:http://cliplife.jp/)を
提供しています。
*1 ChocoParaTM: ちょこっと、パラパラめくる感覚で速覧する技術
*2 FMC: Fixed Mobile Convergence
*3 SNS: Social Networking Site
ChocoParaの利用イメージ
視聴者
発信者
ブログなど
映像
速覧
投稿
映像
映像
映像
収集
チョコパラTV
ブラウザ
ChocoPara処理
時 間
配信
映 像
盛り上がり度
AV家電
映像
映像
映像
配信
携帯端末
速 覧
映像
映像
ダイジェスト映像
ビデオカメラ
テレビ
映像
映像
映像
G-AP-2
copyright©2008NTT
携帯電話の待ち受け画面へのコンテキスト・アウェア情報配信技術
モバイル環境の利用者に、
コンテキストに合わせて情報を配信する技術です。携帯電話上にJavaアプリとして実装することにより、
現在位置・時間帯・携帯の操作状況といった利用者のコンテキストを把握し、それに応じた情報を携帯電話へ提供します。例えば、特定の
エリアに到達すると情報を待ち受け画面いっぱいに表示し、エリアから離れると情報を消去することができるプッシュ型情報配信を
実現します。
本技術は、
(1)コンテキスト管理機能、
(2)コミュニケーション機能、
(3)ローカルサーチ機能からなり、
これらを携帯Javaアプリと
サーバソフトウエアとして実装しました。
(1)コンテキスト管理機能は、携帯電話の現在位置測位結果と開閉履歴を記録し、定期的に
サーバに報告します。この機能は、アプリの待ち受け機能を利用して実現しています。利用者のコンテキストが、サーバの情報の配信
条件に合致する場合、サーバから利用者の携帯電話への情報配信を行います。
(2)コミュニケーション機能は、利用者相互の関係や
グループの管理を行い、互いに許諾のある利用者間でのソーシャル・ネットワーキング・サービス的メッセージ交換を可能にします。
この機能を(1)と組み合わせることにより、ある場所に行った/ある時間になったときに、突然写真や文章が待ち受け画面に表示される
サプライズメッセージが実現できます。また、
(3)ローカルサーチ機能は、店舗などの情報と広告を扱う十分な機能群を携帯電話上で
実現しています。サーバ中のデータベース側では、店舗などの情報を扱う基本クラスと任意の位置で検索可能な地理的検索機能が
実装され、端末アプリ側では、地図を自由にスクロールさせながら表示した上で、店舗などの情報の検索結果をダイナミックにマッシュ
アップする機能が実装されています。この機能により、利用者の現在位置の地図を自動的に表示させたり、あるいは好みの場所の地図を
スクロール表示させたりしながら、その位置に関連した情報を携帯電話上で受け取ることが可能になります。
以上の機能群をサービスに応じて組み合わせることにより、ほかにない携帯電話向け情報配信・広告提供サービスが可能になります。
携帯電話の待ち受け画面へのコンテキスト・アウェア情報配信技術利用イメージ
時間
になった
場所
に来た
新着
が出た
・・・・・
・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・
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新宿
三鷹
G-AP-3
copyright©2008NTT
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