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7 スキャンプレップ・プロの紹介 1

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7 スキャンプレップ・プロの紹介 1
ScanPrepPro 3.5J
Smart Agent
Image Processor
TM
Operator’s Overview
スキャンプレップ・プロ ユーザーガイド
目 次
第1章
スキャンプレップ・プロの紹介
スキャンプレップ・プロの由来 ........................... 6
スマートエージェントプロセッサ ........................ 7
スキャンプレップ・プロにできること、できないこと. 8
第2章
スキャンプレップ・プロのインストール
Step1 スキャンプレップ・プロのインストール..... 12
Step2 入力ドライバのインストール .................. 13
第3章
クイックスタート
クイックスタート概要 ........................................
説明内容に関する前提 ........................................
クイックスタート1:フラットベットスキャナ(対応) ........
クイックスタート2:フラットベットスキャナ(一般) ........
クイックスタート3:フィルムスキャナ(対応) ................
クイックスタート4:デジタルカメラ(対応) ..................
クイックスタート5:PhotoCD画像 ............................
クイックスタート6:開いている画像50 ........................
16
16
16
18
20
22
23
25
第4章
環境設定
チェックボックス設定 ........................................ 28
プールダウン設定 .............................................. 29
1
目 次
第5章
入力
入力機器 ...........................................................
原稿 .................................................................
原稿の見かけ ....................................................
原稿の状態 .......................................................
カスタムカーブ .................................................
入力寸法 ...........................................................
単位 .................................................................
36
39
39
40
41
42
43
希望する結果 ....................................................
効果 .................................................................
印刷方法 ...........................................................
紙質 .................................................................
レンジ/ゲイン ...................................................
スクリーン線数 .................................................
出力寸法 ...........................................................
リサイズ警告 ....................................................
現在の設定 .......................................................
46
50
50
52
53
53
54
55
55
第6章
出力
第7章
画像処理について
線画処理 ...........................................................
細密画処理 ........................................................
細密画のカスタマイズ ........................................
ファイルの保存 .................................................
ドットゲインプレビュー ....................................
2
58
60
61
61
62
目 次
付録A
キャリブレーション ...........................................
キャリブレーションファイル ..............................
モニタキャリブレーション .................................
デスクトッププリンタのプロファイリング ...........
印刷のためのプロファイリング ...........................
66
66
66
66
67
新機能の概要 ....................................................
色分解方法(Photoshop5.0のみ) .................
入力プロファイル(Photoshop5.0のみ) .......
インターフェースの選択(Photoshop5.0のみ)..
70
70
71
71
付録B
付録C
ユーザーサポート .............................................. 72
3
第1章
スキャンプレップ・プロの紹介
スキャンプレップ・プロの由来 ........................... 6
スマートエージェントプロセッサ ........................ 7
スキャンプレップ・プロにできること、できないこと. 8
5
1
スキャンプレップ・プロの紹介
「スキャンプレップ・プロ」の由来
1972年に網取り、色分解、ストリップ修正、フィルム合成、校正刷り等を行う会社を設立してか
らの約20年間印刷業界に従事し、業界内の様々な分野を経験して来ました。 紙に画像を再
現することが私の一生涯の仕事です。
1984年に初めてMac128Kを見たとき、印刷業界におけるその可能性に大きな期待を抱いて
から、Macintoshとのつきあいが始まりました。
初めてスキャニングしたのは1985年初頭、MacintoshにThunderscanを使用した時でした。
目 的はフォトスタジオで撮 影と広告レイアウトを同 時 進 行で進めるという作 業で、M a c 、
ImageWriter、Thunderscanをスタジオ内にセットアップし、カメラマンが本番撮影用のライテ
ィングをセットアップしている間に、モノクロポラロイドをその場でスキャニングし広告レイアウトを
作り始め、撮影が終了する頃には最終レイアウトが完成するという即日仕上げの広告制作を
行っていました。しかしながら、当時のスキャニングクオリティは商業印刷には程遠く、全てカン
プレベルの物でした。
最初にデスクトップスキャニングを行ったのは1985年6月のことでした。そのころスキャニングソフ
トといわれる物はまだ数種類しかなく、画像処理ソフトに関しては皆無でした。解像度はプリン
タまたはモニタで制約され、画像処理においては「ぼかし」、
「強調」、
「なし」の3つだけで、ス
キャニングされた画像を使えるソフトは"MacPaint"だけでした。したがって、すべてのハーフト
ーン画像はポスタリゼーションとメゾチントの合成に似たディザのかかった1ビットのビットマップで
した。大きな進歩と言えますが、商業レベルの印刷にはまだ初期段階だったのです。当時は
そんな時代でした。
その後、技術は急速に進歩し、現在のデスクトップ・パブリッシング
(DTP)の環境があるわけで
す。しかしながら、画像を印刷するための網取りや色分解について、またハイエンドスキャナや
画像処理ワークステーション環境に精通している私でさえ、現在のデスクトップスキャナ環境は
まだ問題を置く抱えていると思います。
DTPという印刷業界の革命が意味することは、
「誰もが何の制限もなく簡単にプリンタから出力
できる環境」であると考えます。しかしながら、商業印刷物を制作するためには膨大な専門意識
を必要とします。印刷の現場で、プロの製版技術者になるためには何年も経験を積まなければ
なりません。商業印刷の現場では紙に画像を再現する場合、失敗は許されないのです。ところ
が、実際制作に携わるDTPオペレータにレイアウト作業から、製版技術者の専門知識までを押
しつけるのは不可能なことであると考えます。
6
スキャンプレップ・プロの紹介
1
1989年この問題に対処するために、私の会社" ImageXpress, Inc. "がスキャニング、画像操
作、印刷プロセスの統合データベースを企画編集し、
「スキャンプレップ」
と名付け、オンサイト・
トレーニングコースの副教材としてDTPの布教活動を始めたのです。
しかしながら、小さなクラスを全米各地で開催していく事に物理的な限界を感じた私は、1993
年 「スキャンプレップ」データベースを自動化する事に成功し、
「スキャンプレップ・プロ」を完成
させたのです。これはプロの製版技術を全自動化する画像処理ツールなのです。
Herb Paynter
ImageXpress, Inc.
スマートエージェントプロセッサ
「スキャンプレップ・プロ」を一言で表現すると、対話式スマートエージェントプロセッサです。
この呼び名には様々な意味が含まれております。
「対話式」とは、ソフトウェアがユーザーのコマンドに応答するということです。他のソフトウェア
も同じ作業をしますが、
「スキャンプレップ・プロ」は独自の方法で応答します。
「スキャンプレッ
プ・プロ」は、スキャン方法を表示し、画像をユーザーの指示に従って自動的に処理します。
Photoshopのメニュー項目の選択、ダイアログ ボックスへの入力、ややこしい設定、あるいは
「あてずっぽの」設定などから開放されます。めんどうなことはすべて「スキャンプレップ・プロ」に
おまかせください。
「スマート エージェント」
とは、
「スキャンプレップ・プロ」が、膨大なデータベースに基づいて印刷
条件を特定し、商業印刷に耐える画像に仕立て上げる唯一のソフトウェアであることを意味し
ています。これが「スキャンプレップ・プロ」の「スマート」なところです。画像処理のプロセスが
決まると、
「スキャンプレップ・プロ」は処理を進めます。オリジナル画像と処理画像を比較したり、
オリジナル画像を残したりできるようにオリジナル画像は処理が行われる前に複製されます。
「ス
キャンプレップ・プロ」はコンピュータとPhotoshopを操り、モニタ上で最高26の補正処理を行い
ます。いずれも、何の助けも要すことなく、コンピュータの処理能力に比例する速度で行われ
ます。それは、人間の思考や操作がはるかに及ばない速度です。いずれの手順も、アッとい
う間に分析・補正処理が実行されます。これがプロセッサの役割です。
「スキャンプレップ・プロ」の心臓部は、過去7年間の開発で115回を越えて改良されてきた対話
式データベースです。この膨大なスキャニング/印刷に関するプロファイルデータベースには、
一般的なオフセット印刷の条件がすべて表示されます。スキャニング前の情報を入力すると、
「スキャンプレップ・プロ」はすべてのデータベースを相互参照し、選択されたスキャナ プロファ
イル(固有情報)
を参照し、各スキャナに独自の入力特性情報を適用します。
「スキャンプレッ
プ・プロ」では画面上に最初のスキャニング結果が表示されると、画像の解析を行い、必要とさ
7
1
スキャンプレップ・プロの紹介
れる補正処理を自動的に行います。
一振りですべてのスキャニング障害を解決する「魔法の杖」を作りたかったのですが、
残念ながら「スキャンプレップ・プロ」は魔法の杖にはなりません。
以下、
「スキャンプレップ・プロ」に出来ること出来ないことを簡単に説明します。
スキャンプレップ・プロにできること、できないこと
スキャニングクオリティ
「スキャンプレップ・プロ」はスキャニングされた画像やフォトCDを分析し商業印刷に使用するた
めの画像として自動補正処理を行いますが、最初から悪条件下でスキャニングされた画像に
対してそのすばらしい効果を提供する事ができません。つまり、オリジナルの原稿が持つカラー
レンジを充分に表現するだけの画像情報(カラーまたはグレイスケール)があまりにも欠如してい
る場合、パーフェクトな画像を生成することは出来ないのです。
「スキャンプレップ・プロ」にでき
るのは実際にスキャンされたデータを最適化することだけです。また、主に彩度をコントロール
し、色相に関しては自動という意味では補正しません。
色味の再現
「スキャンプレップ・プロ」の場合、スキャニングした画像の色相を自動的に補正することはしま
せん。デスクトップ スキャナは機種によっても色合いが少しずつ違いますし、ユーザーのモニタ
出力環境にも依存しますので、各ユーザーの使用環境に適した色補正を自動的に行うことは
絶対的に不可能なのです。
デジタル画像の色合いに関する補正は数学的な方程式などありません。また個人的な好みに
よっても違います。したがって、色不均衡の補正も自動化されません。ただし、ユーザーが色
相や彩度の補正が出来るようなカスタマイズ機能を用意しました。また、バージョン3.5.1では一
般的なキャスト補正のメニューも用意してありますので参照ください。
トーンレンジ/ドットゲイン
ドットゲインとは網点における各ドットが紙に印刷を行う際、紙のインクの吸収性により、実際の
大きさよりも大きくなってしまう現象をいいます。
「スキャンプレップ・プロ」はさまざまな
(デスクトップ)
カラープリンタの出力特性を反映できますが、
画像の解析は解像度、ドットゲインやハイライト/シャドウトーンの問題に制約されています。
「ス
キャンプレップ・プロ」のデータベースには、こうした課題に関するメーカー別のプリファレンスが
用意されています。いずれの設定内容も、[レンジ/ゲイン] メニューにカスタムのドットゲインおよ
びハイライト/シャドウの数値を入力することで更新されます。フィルムを出力する前に、ドットゲ
インについて印刷業者と打ち合わせしておくことを強くお勧めします。
8
スキャンプレップ・プロの紹介
1
「スキャンプレップ・プロ」のドットゲインに関する定義は、印刷技術の定義と同じです。
「フィルム
上50%のドットゲインは印刷用紙の62%に相当する」という定説があります。ドットゲインを50%
(50%の12%)
として測定するか、フィルムと印刷された実際の網点のサイズを比較するかは意
見の別れるところです。過去25年間は前者を基準にしてきたため、
「スキャンプレップ・プロ」
も
それに従って計算を行っていました。しかしながら、近年、 GATFおよびRITが後者の定義
を「正式なガイドライン」に決めました。したがって、
「スキャンプレップ・プロ」
もそれに従うことに
なり、印刷用紙上62%に相当する50%のドットのゲインは12%になります。
デスクトッププリンタおよび印刷行程における実際のドットゲイン数値を調べるには、P00を参照
してください。
NOTE:「スキャンプレップ・プロ」の画像補正処理のプロセスは、みなさんの方法と異な
っている場合もあると思いますが、心配は無用です。このソフトで使われる演算およびテク
ニックは、永年に渡る印刷経験と何百万回というテストに基づいています。絶対に確実とい
うわけではありませんが、検討して頂くの価値は充分にあります。各種の設定を調整する前
に、デフォルトの設定で使ってみることをお勧めします。
9
10
第2章
スキャンプレップ・プロのインストール
Step1 スキャンプレップ・プロのインストール..... 12
Step2 入力ドライバのインストール .................. 13
11
2
スキャンプレップ・プロのインストール
Step1
スキャンプレップ・プロのインストール
インストール上の注意
バージョン2.0をお使いの方はPhotoshopのプラグインフォルダ内にある[ScanPrep]プラグインア
イコンと[システム/初期設定/ScanPrepPreference]フォルダを削除してから、インストールを行
ってください。バージョン3.0以降をお使いの方は、ハードディスク内にある[ScanPrep]フォルダ
とPhotoshopのプラグインフォルダ内にある[ScanPrep]プラグインエイリアスをゴミ箱に削除して
からインストールを行ってください。尚、スキャンプレップ・プロは古いバージョンの保存済設定内
容を継承することが出来ませんので、設定内容をメモしてから削除を行ってください。
1. ScanPrepCDを挿入し、表示されるウインドウの[Install ScanPrep]をダブルクリックしてイン
ストールを開始してください。
2.「お読みください」が表示されますので、内容確認後インストールを継続してください。
12
スキャンプレップ・プロのインストール
2
3. ImageXpressフォルダをインストールする場所を指定してください。
4. ユーザー登録ダイアログに登録名とシリアルナンバーを入力してください。
NOTE:スキャンプレップ・プロに関する全てのファイルは[ImageXpress/ScanPrep]フォルダ
内に保存されます。
5. スキャンプレップ・プロはプラグインアイコンのエイリアスを[Photoshop/プラグイン/入出力]フォル
ダに保存します。したがって、インストールを行うPhotoshopをダイアログ内から指定します。
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2
スキャンプレップ・プロのインストール
Step2
ドライバーのインストール
スキャンプレップ・プロに対応している入力機器を使用する場合、画像の取り込みを希望する出
力に最適化させ自動入力する事ができます。自動化するためには対応した入力ドライバを使
用するPhotoshopにインストールする必要があります。
1. 対応したドライバはScanPrepCDの[入力ドライバ]フォルダ内にあります。インストールを開始
する前に必ず[ReadMe]の内容を確認してください。
2. スキャンプレップ・プロで画像取り込みから自動化させるためには、CD内の入力ドライバを使
用する必要があります。既に使用しているドライバがCD内のドライバより新しいバージョンで
あっても、必ず対応したドライバを使用してください。尚、インストールを行う際には、インスト
ール済ドライバを一旦デスクトップにドラッグアウトしてから、インストールを行ってください。
14
第3章
クイックスタート
クイックスタート概要 ........................................
説明内容に関する前提 ........................................
クイックスタート1:フラットベットスキャナ(対応) ........
クイックスタート2:フラットベットスキャナ(一般) ........
クイックスタート3:フィルムスキャナ(対応) ................
クイックスタート4:デジタルカメラ(対応) ..................
クイックスタート5:PhotoCD画像 ............................
クイックスタート6:開いている画像50 ........................
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3
クイックスタート
クイックスタート:概要
この章では、より生産性を高くするためのPhotoshopとスキャンプレップ・プロの活用法を基本
的なワークフロー通じて説明します。
スキャンプレップ・プロで自動処理するワークフローは大きく
「画像入力」と「画像処理」のふた
つに分けることが出来ます。そして、以下に分類した6つの「画像入力」からすばらしい画像
処理エンジンを活用した補正結果へと自動処理作業を行います。
・フラットベットスキャナ(対応)
・ フラットベットスキャナ(一般)
・ フィルムスキャナ(対応)
・ デジタルカメラ(対応)
・ PhotoCD画像
・ 開いている画像
以下に説明する各クイックスタートはあくまでもスキャンプレップ・プロを始めるための大まかな説
明です。したがって、実際に求める制作環境もしくは処理方法に適応しない場合があると思
いますので、詳しくは4章以降の説明を参照ください。
説明内容に関する前提
この章で説明するクイックスタートはカラー写真(印画紙)
もしくはカラーポジをスキャニングし、
カタログ印刷用に4色分解する画像処理を想定して説明します。また、スキャニングの原稿サ
イズはカタログで印刷される出力サイズ4" x 3"と同じサイズの原稿を使用します。
クイックスタート1:フラットベットスキャナ(対応)
このクックスタート1ではスキャンプレップ・プロがサポートしているスキャナを使用して自動処理を
行うケースを説明します。
Step1:画像の入力
1. スキャンプレップ・プロを起動する前に
a) スキャンプレップ・プロが対応しているスキャナのスキャナドライバがインストールされ、
Photoshopの[ファイル/入力プラグイン]メニューに表示されている事を確認してください。ま
た、初めてスキャナを接続、もしくはドライバをインストールしてスキャンプレップ・プロを使用す
る場合は、スキャンプレップ・プロで起動する前に必ず、スキャナドライバ単体で、スキャナの
16
クイックスタート
3
起動確認をしてください。いくつかのスキャナは起動時に初期設定ファイルを作成する仕様
であるため、スキャナドライバ単体で起動を行わずにスキャンプレップ・プロを使用すると、ス
キャンプレップ・プロがこの初期設定ファイルを探し出すことが出来ずに動作不良を起こすケ
ースがあります。
b) スキャニング原稿をスキャニング台に配置し、スキャナカバーを閉じてください。
2. メニューバー上にある[ ScanPrep ]メニューから[ ScanPrep ]を選択し、スキャンプレップ・プ
ロのメインダイアログを起動してください。
a) [開く…]ボタンをクリックします。
b) 開かれたダイアログボックス下部にある、[設定内容と共に環境設定を開く]というチェックボ
ックスがオン状態にある事を確認してください。
c) 開いている設定ダイアログの中から[QuickStart1]を選択し、[開く]をクリックしてください。
d) スキャンプレップ・プロのメインダイアログの[入力]部分にある[入力機器]メニューから、使用す
る対応スキャナを選択してください。
e) これからスキャニングする原稿に対して、スキャンプレップ・プロのメインダイアログ左下にある
[入力の横幅]に4インチを、[入力の縦幅]に3インチを入力します。
(クイックスタートの説明で
はP00の前提条件に基づいて説明しています。)
f) 最終的にレイアウト上で使用する画像サイズとして、メインダイアログ左下にある[出力の横幅]
に4インチを、[出力の縦幅]に3インチを入力します。
g) 最後に[OK]ボタンをクリックして自動補正処理を開始します。
3. [OK]ボタンをクリックすることによりスキャンプレップ・プロ及びスキャナドライバは以下の動作を
行います。
1) 使用するスキャナドライバを起動
2) スキャナドライバの設定項目に処理目的に必要かつ適切な数値及び設定を自動入力
3) 自動的にプレビュースキャンが完了
4) 前項目f)で設定した出力の縦横幅の数値でトリミング設定が行われ、スキャナドライバのプレ
ビューウィンドウ上に自動表示
以上の動作が自動的に行われるのを確認してから、次の事に注意して処理を継続してくだ
い。
a) スキャナドライバのプレビューウインドウ内に表示されているトリミング枠をドラッグして、本スキ
ャン用のスキャニングエリアを指定します。この時、トリミング枠は既に指定した縦横幅で設
定されていますので、ドラッグする事によって縦横比を変更しないよう注意してください。あく
までもトリミング枠全体のパンニングだけを行います。
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3
クイックスタート
b) スキャナドライバのメインダイアログ内にある本スキャン用実行ボタン
([OK]、[入力]、[取り込
み]等)
をクリックしてスキャニングを開始します。
Step2:自動補正処理
スキャニングが完了するとただちに自動補正処理が開始されます。この時、スキャンプレップ・
プロはPhotoshopの機能を使用しながら、26工程の補正処理を自動的に行います。あとは処
理が完了するまで、モニタ上で進行する画像処理をご覧ください。自動処理が完了すると
Photoshopの保存ダイアログが表示されます。
NOTE:スキャンプレップ・プロの自動処理が開始されるとメニューバーが使用できなくな
ります。これは処理中に誤入力、誤動作を防ぐためのものです。処理中に停止したい場合はコ
マンド+ピリオドを入力してください。スキャンプレップ・プロは途中で処理を停止します。
スキャンプレップ・プロの環境設定ダイアログ内にある[ス
キャニング後、直ちに処理]がチェックされているため、
スキャニング後ただちに自動補正処理が開始されます。
マニュアルで処理を開始したい場合はこのチェックボックスをはずしてください。処理の開始に
は、メニューバー上にある[ScanPrep]メニューから[開いている画像を処理]を選ぶと、自動処
理が開始されます。
クイックスタート2:フラットベットスキャナ(一般)
このクイックスタート2ではスキャンプレップ・プロがサポートしていないスキャナを使用して自動処
理を行うケースを説明します。
スキャンプレップ・プロに対応していないスキャナを使用する場合、スキャニングを含めたスキャ
ナドライバの自動処理を行うことが出来ません。
(未対応スキャナでスキャニングした画像の自
動補正処理は可能です。)スキャニングを行う際には、使用しているスキャナのマニュアルを参
照し、Photoshopに対応したスキャナドライバを使用してスキャニングを行ってください。
スキャナ及びスキャニングに慣れているユーザーの方で、適切なスキャニングを行える場合、
P00の「クイックスタート6:開いている画像」をご覧ください。
Step1:画像の入力
1. スキャンプレップ・プロを起動する前に
a) 使用するPhotoshopとスキャナに対応しているプラグイン及びスキャナドライバが適切にイン
ストールされ、Photoshopの[ファイル/入力プラグイン]メニューに表示されている事を確認し
18
クイックスタート
3
てください。また初めてスキャナを接続、もしくはドライバをインストールしてスキャンプレップ・プ
ロを使用する場合は、スキャンプレップ・プロで起動する前に必ず、スキャナドライバ単体でス
キャナの起動確認をしてください。いくつかのスキャナは起動時に初期設定ファイルを作成
する仕様であるため、スキャナドライバ単体で起動を行わずにスキャンプレップ・プロを使用す
ると、スキャンプレップ・プロがこの初期設定ファイルを探し出すことが出来ずに動作不良を起
こすケースがあります。
b) スキャニング原稿をスキャニング台に配置しスキャナカバーを閉じてください。
2. メニューバー上にある[ ScanPrep ]メニューから[ ScanPrep ]を選択し、スキャンプレップ・プ
ロのメインダイアログを起動してください。
a) [開く…]ボタンをクリックします。
b) 開かれたダイアログボックス下部にある、[設定内容と共に環境設定を開く]というチェックボ
ックスがオン状態にある事を確認してください。
c) 開いている設定ダイアログの中から[QuickStart2]を選択し、[開く]をクリックしてください。
d) スキャンプレップ・プロのメインダイアログ [入力]部分にある[入力機器]メニューリストの最下部
から、使用するスキャナの解像度を選択してください。
(リスト内に使用するスキャナの入力
解像度が無い場合はP.25をご覧ください。)
e) これからスキャニングする原稿に対して、スキャンプレップ・プロのメインダイアログ左下にある
[入力の横幅]に4インチを、[入力の縦幅]に3インチを入力します。
(クイックスタートの説明で
はP.16の前提条件に基づいて説明しています。)
f) 最終的にレイアウト上で使用する画像サイズとして、メインダイアログ左下にある[出力の横幅]
に4インチを、[出力の縦幅]に3インチを入力します。
g) 最後に[OK]ボタンをクリックして自動補正処理を開始します。
3. [OK]ボタンをクリックすることにより、[スキャナ設定]ダイアログを表示します。これは、スキャ
ニングを行う際に必要な推奨設定が表示されています。
a) 表示内容を書き留めてください。
b) ダイアログ内の[OK]ボタンをクリックしてください。
4. ここでしばらくスキャンプレップ・プロから離れて、手動でスキャニングを行います。
a) Photoshopの[ファイル/入力用プラグ]から使用するスキャナのスキャナドライバを起動します。
b) 項目3で書き留めた設定値をスキャナドライバに入力します。
c) スキャニングを実行します。
使用するスキャナドライバにガンマ値の入力フィールドが無い場合、使用可能な設定項目を使
19
3
クイックスタート
って適切なスキャニングを行ってください。
Step2:自動補正処理
スキャニングが完了した段階でメニューバー上にある
[ScanPrep]メニューから[開いている画像を処理]を選ん
で自動処理を開始します。
この時、スキャンプレップ・プロはPhotoshopの機能を使用しながら26工程の補正処理を自動
的に行います。あとは処理が完了するまで、モニタ上で進行する画像処理をご覧ください。自
動処理が完了するとPhotoshopの保存ダイアログが表示されます。
NOTE:スキャンプレップ・プロの自動処理が開始されるとメニューバーが使用できなくな
ります。これは処理中に誤入力、誤動作を防ぐためのものです。処理中に停止したい場合はコ
マンド+ピリオドを入力してください。スキャンプレップ・プロは途中で処理を停止します。
クイックスタート3:フィルムスキャナ(対応)
このクイックスタート3ではスキャンプレップ・プロがサポートしているフィルムスキャナを使用して自
動補正処理を行うケースを説明します。
Step1:画像の入力
1. スキャンプレップ・プロを起動する前に
a) スキャンプレップ・プロが対応しているスキャナのスキャナドライバがインストールされ 、
Photoshopの[ファイル/入力プラグイン]メニューに表示されている事を確認してください。ま
た、初めてスキャナを接続、もしくはドライバをインストールしてスキャンプレップ・プロを使用す
る場合は、スキャンプレップ・プロで起動する前に必ず、スキャナドライバ単体で一度、スキャ
ナの起動確認をしてください。いくつかのスキャナは起動時に初期設定ファイルを作成する
仕様であるため、スキャナドライバ単体で起動を行わずにスキャンプレップ・プロを使用すると、
スキャンプレップ・プロがこの初期設定ファイルを探し出すことが出来ずに動作不良を起こす
ケースがあります。
b) フィルムスキャナにスキャニングするフィルムマウントもしくはフィルムホルダーを挿入してください。
2. メニューバー上にある[ ScanPrep ]メニューから[ ScanPrep ]を選択し、スキャンプレップ・プ
ロのメインダイアログを起動してください。
a) [開く…]ボタンをクリックします。
20
クイックスタート
3
b) 開かれたダイアログボックス下部にある、[設定内容と共に環境設定を開く]というチェックボ
ックスがオン状態にある事を確認してください。
c) 開いている設定ダイアログの中から[QuickStart3]を選択し、[開く]をクリックしてください。
d) スキャンプレップ・プロのメインダイアログの[入力]部分にある[入力機器]メニューから、使用す
る対応スキャナを選択してください。
e) 最終的にレイアウト上で使用する画像サイズとして、メインダイアログ左下にある[出力の横
幅]に4インチを、[出力の縦幅]に3インチを入力します。
(クイックスタートの説明ではP.16の前
提条件に基づいて説明しています。)
f) 最後に[OK]ボタンをクリックして自動補正処理を開始します。
3. [OK]ボタンをクリックすることによりスキャンプレップ・プロ及びスキャナドライバは以下の動作を
行います。
1) 使用するスキャナドライバを起動
2) スキャナドライバの設定項目に処理目的に必要かつ適切な数値及び設定を自動入力
3) 自動的にプレビュースキャンが完了
4) 前項目e)で設定した出力の縦横幅の数値でトリミング設定が行われ、スキャナドライバのプ
レビューウィンドウ上に自動表示
以上の動作が自動的に行われるのを確認してから、次の事に注意して処理を継続してください。
a) スキャナドライバのプレビューウインドウ内に表示されているトリミング枠をドラッグして、本スキ
ャン用のスキャニングエリアを指定します。この時、トリミング枠は既に指定した縦横幅で設
定されていますので、ドラッグする事によって縦横比を変更しないよう注意してください。あく
までもトリミング枠全体のパンニングだけを行います。
b) スキャナドライバのメインダイアログ内にある本スキャン用実行ボタン
([OK]、[入力]、[取り込
み]等)
をクリックしてスキャニングを開始します。
K o d a k 社のフィルムスキャナを使 用 する場 合 、操 作 方 法が 若 干 異なります 。詳しくは
ScanPrepCD内のリードミーファイルをご覧ください。
Step2:自動補正処理
スキャニングが完了するとただちに自動補正処理が開始されます。この時、スキャンプレップ・
プロはPhotoshopの機能を使用しながら26工程の補正処理を自動的に行います。あとは処理
が完了するまで、モニタ上で進行する画像処理をご覧ください。自動処理が完了すると
Photoshopの保存ダイアログが表示されます。
21
3
クイックスタート
NOTE:スキャンプレップ・プロの自動処理が開始されるとメニューバーが使用できなくな
ります。これは処理中に誤入力、誤動作を防ぐためのものです。処理中に停止したい場合はコ
マンド+ピリオドを入力してください。スキャンプレップ・プロは途中で処理を停止します。
スキャンプレップ・プロの環境設定ダイアログ内にある[ス
キャニング後、直ちに処理]がチェックされているため、
スキャニング後ただちに自動補正処理が開始されます。
マニュアルで処理を開始したい場合はこのチェックボックスをはずしてください。処理の開始に
は、メニューバー上にある[ScanPrep]メニューから[開いている画像を処理]を選ぶと、自動処
理が開始されます。
クイックスタート4:デジタルカメラ(対応)
このクイックスタート4ではスキャンプレップ・プロがサポートしているデジタルカメラを使用して自動
補正処理を行うケースを説明します。
Step1:画像の入力
1. スキャンプレップ・プロを起動する前に
a) 使用するデジタルカメラがコンピュータに接続されていることを確認してください。
b) スキャンプレップ・プロが対応しているデジタルカメラの入力ドライバが適切にインストールされ、
Photoshopの[ファイル/入力プラグイン]メニューに表示されている事を確認してください。
2. メニューバー上にある[ ScanPrep ]メニューから[ ScanPrep ]を選択し、スキャンプレップ・プ
ロを起動してください。
a) [開く…]ボタンをクリックします。
b) 開かれたダイアログボックス下部にある、[設定内容と共に環境設定を開く]というチェックボ
ックスがオン状態にある事を確認してください。
c) 開いている設定ダイアログの中から[QuickStart4]を選択し、[開く]をクリックしてください。
d) スキャンプレップ・プロのメインダイアログ [入力]部分にある[入力機器]メニューリストの最下部
から、使用するデジタルカメラを選択してください。
e) 最終的にレイアウト上で使用する画像サイズとして、メインダイアログ左下にある[出力の横
幅]に4インチを、[出力の縦幅]に3インチを入力します。
(クイックスタートの説明ではP.16の前
提条件に基づいて説明しています。)
g) 最後に[OK]ボタンをクリックしてください。
22
クイックスタート
3
3. [OK]をクリックすると、使用するデジタルカメラのドライバが必要な設定と共に起動します。
Photoshopに取り込みたい画像を選択し、画像のインポート作業を行ってください。
画像のインポート作業が完了すると、取り込んだ画像が名称未設定ファイルとして表示されます。
4. 前項目e)で設定した出力の縦横比が固定された状態でPhotoshopのトリミングツールが自
動選択されます。
a) 開かれている画像ファイル上でクリック&ドラッグによってトリミング枠を作成してください。
b)トリミング枠のコーナーハンドルをドラッグして、好みの大きさのトリミング枠を作成してください。
この時、トリミング枠の縦横比は常に固定された状態で拡大縮小されます。
c) トリミング枠内をクリック
(Photoshop3.x)
もしくはダブルクリック
(Photoshop4.x、5.x)して画
像の切り抜きを行ってください。
出力の縦横幅設定によって固定されたトリミング枠の縦横比を使用せず変更を行うと、スキャ
ンプレップ・プロで自動補正処理を行う際に誤作動を起こす原因となります。
Step2:自動補正処理
画像の切り抜き作業が完了したら、メニューバー上にあ
る[ScanPrep]メニューから[開いている画像を処理]を
選択し、自動補正処理を開始してください。
この時、スキャンプレップ・プロはPhotoshopの機能を使用しながら26工程の補正処理を自動
的に行います。あとは処理が完了するまで、モニタ上で進行する画像処理をご覧ください。自
動処理が完了するとPhotoshopの保存ダイアログが表示されます。
NOTE:スキャンプレップ・プロの自動処理が開始されるとメニューバーが使用できなくな
ります。これは処理中に誤入力、誤動作を防ぐためのものです。処理中に停止したい場合はコ
マンド+ピリオドを入力してください。スキャンプレップ・プロは途中で処理を停止します。
クイックスタート5:PhotoCD画像
このクイックスタート5では[Kodak PhotoCD V3.0]を使用して画像の自動取り込みと補正を行
うケースを説明します。
このモジュール[Kodak PhotoCD V3.0]は[PhotoCD]フォーマットしか読み込むことが出来ない
ため、画像の取り込みを行うには[PhotoCD]フォーマットで作成されたCDもしくは画像ファイル
が必要です。PhotoCD画像をお持ちでない方はScanPrepCD内に練習用PhotoCD画像が
23
3
クイックスタート
用意されていますのでご参照ください。
Step1:画像の入力
1. スキャンプレップ・プロを起動する前に
ScanPrepCD内に用意された[Kodak PhotoCD V3.0]がインストールされ、適切に動作してい
ることを確認してください。
2. メニューバー上にある[ScanPrep]メニューから[ScanPrep]を選択し、スキャンプレップ・プロ
を起動してください。
a) [開く…]ボタンをクリックします。
b) 開かれたダイアログボックス下部にある、[設定内容と共に環境設定を開く]というチェックボ
ックスがオン状態にある事を確認してください。
c) 開いている設定ダイアログの中から[QuickStart5]を選択し、[開く]をクリックしてください。
d) 最終的にレイアウト上で使用する画像サイズとして、メインダイアログ左下にある[出力の横
幅]に4インチを、[出力の縦幅]に3インチを入力します。
(クイックスタートの説明ではP.16の前
提条件に基づいて説明しています。)
e) 最後に[OK]ボタンをクリックしてください。
3. スキャンプレップ・プロメインダイアログの[OK]ボタンをクリックすると[Kodak PhotoCD]の入力
モジュールが起動します。
a) 画像の取り込みを行う適切なPhotoCDをMacintoshに挿入し、ボリュームを選択してください。
b) PhotoCD内にある[Photo_CD]フォルダを開いてください。
c) [Images]フォルダを開いてください。
d) 取り込む画像を選択して、開いてください。
4. 前項目の作業が完了すると、スキャンプレップ・プロは数多くの適切なPhotoCDオプション設
定を自動的に入力します。自動入力完了後、PhotoCD入力モジュールが表示されます。
a) モジュール内に表示されたトリミングツールのコーナーハンドルをドラッグし、希望するトリミン
グサイズを作成して下さい。
b)トリミング枠全体をパンニングして、切り取る場所を選択してください。
c) [OK]ボタンをクリックしてください。
この時点でスキャンプレップ・プロは解像度設定、縦横比、フィルムタイプやその他の面倒な詳
24
クイックスタート
3
細設定を完了しています。
Step2:自動補正処理
画像の切り抜き作業が完了したら、メニューバー上にあ
る[ScanPrep]メニューから[開いている画像を処理]を選
択し、自動補正処理を開始してください。
この時、スキャンプレップ・プロはPhotoshopの機能を使用しながら26工程の補正処理を自動
的に行います。あとは処理が完了するまで、モニタ上で進行する画像処理をご覧ください。自
動処理が完了するとPhotoshopの保存ダイアログが表示されます。
NOTE:スキャンプレップ・プロの自動処理が開始されるとメニューバーが使用できなくな
ります。これは処理中に誤入力、誤動作を防ぐためのものです。処理中に停止したい場合はコ
マンド+ピリオドをタイプしてください。
スキャンプレップ・プロは途中で処理を停止します。
クイックスタート6:開いている画像
このクイックスタート6では前述したクイックスタート1から5までのケースに適用されない全ての画
像に対して行う方法を説明します。基本的にこのクイックスタート6ではPhotoshopに取り込む
事のできる画像もしくは開くことの出来る画像全てに対して適用することが出来ます。
[開いている画像]では以下の選択肢の画像に対して補正を行います。
・既にスキャニングされた画像でハードディスク内に保存されている画像の補正
・Photoshopで加工されたクリエイティブ・アートワークを分解出力するための補正
・スキャンプレップ・プロに対応していない入力機器で取り込んだ画像の補正
・ スキャンプレップ・プロに対応している入力機器を使用しているが、スキャンプレップ・プロのプ
ロファイルを使用せず、独自のスキャニングを行い取り込んだ画像の補正
スキャンプレップ・プロに対応していないスキャナを使用し、スキャニングに関してあまり経験がな
いユーザーの方は、
「フラットベットスキャナ
(一般)P.18」を参照ください。
Step1:画像の入力
1. スキャンプレップ・プロを起動する前に
処理見本としてScanPrepCD内の[デモ/練習用画像]フォルダ内にある[QuickStart 6 Image]
を開いてください。
25
3
クイックスタート
2. メニューバー上にある[ScanPrep]メニューから[ScanPrep]を選択し、スキャンプレップ・プ
ロを起動してください。
a) [開く…]ボタンをクリックします。
b) 開かれたダイアログボックス下部にある、[設定内容と共に環境設定を開く]というチェックボ
ックスがオン状態にある事を確認してください。
c) 開いている設定ダイアログの中から[QuickStart6]を選択し、[開く]をクリックしてください。
ここでは練習として出力サイズが100%(4" x 3")
となっています。また、クイックスタート6では
P.16の前提条件に基づいて説明しています。
Step2:自動補正処理
自動処理を開始するためにメインダイアログ内の[OK]ボタンをクリックして処理を開始してください。
この時、スキャンプレップ・プロはPhotoshopの機能を使用しながら26工程の補正処理を自動
的に行います。あとは処理が完了するまで、モニタ上で進行する画像処理をご覧ください。自
動処理が完了するとPhotoshopの保存ダイアログが表示されます。
NOTE:スキャンプレップ・プロの自動処理が開始されるとメニューバーが使用できなくな
ります。これは処理中に誤入力、誤動作を防ぐためのものです。処理中に停止したい場合はコ
マンド+ピリオドをタイプしてください。
スキャンプレップ・プロは途中で処理を停止します。
26
第4章
環境設定
チェックボックス設定 ........................................ 28
プールダウン設定 .............................................. 29
27
4
環境設定
チェックボックス設定
スキャンプレップ・プロは高品位かつ適
切な自動補正処理を行うため、環境設
定ダイアログ内に各種設定項目を用意
しました。
プリンタの初期設定を使う
スキャンプレップ・プロはPhotoshopの
[用紙設定/ハーフトーンスクリーン]項目
を出力に応じて自動設定することが出
来ます。このチェックボックスがオフの場
合はスキャンプレップ・プロで指定された
線数設定条件がPhotoshopの[ハーフ
トーンスクリーン]設定フィールドに自動
入力されます。色分解はPhotoshopの
スクリーン角度で生成されます。これらのオプション設定の使用に関しては、ご利用になるサー
ビスビューローもしくは印刷所にご相談ください。この項目のデフォルトの設定は[オン]です。
処理前に画像の複製を作る
スキャンプレップ・プロの自動処理を開始する前にオリジナル画像を複製しておきたい場合、こ
のチェックボックスをオンにしてください。これは、オリジナル画像に対して加工を加えてしまわ
ないようにするための安全策です。大きなファイルサイズの画像を処理するときなどにこのチェ
ックボックスをオフにすると、画像を複製する時間やメモリ占有量を削減する事ができます。デ
フォルトの設定は[オン]です。
オフセット印刷の色分解にUCRを使う
この設定はスキャンプレップ・プロのメインダイアログで[4色分解/オフセット印刷]を選択した場合
のみに適用されます。
(P00参照)UCR(Under Cover Removal)
を選択すると、プロセスカ
ラー内のニュートラルグレー成分をより少なく置き換えることにより、より美しい4色分解が生成さ
れ、色味の豊かなオフセット印刷を行うことが出来ます。この設定がオフの場合スキャンプレッ
プ・プロはGCRで色分解を行います。デフォルトの設定は[オン]です。
Photoshopに読み込まれている色分解テーブルを使う
他のソフトウエアを使用してオリジナルな色分解テーブルを作成しPhotoshopで使用している
場合、このチェックボックスをオンにすると自動処理工程中にPhotoshopで読み込まれている
テーブルを使用して色分解を行うことが出来ます。通常はスキャンプレップ・プロが推奨する
独自の色分解テーブルを使用します。デフォルトの設定は[オフ]です。
28
環境設定
4
ScanPrepのレベル補正を有効にする
この項目を選択すると、各画像が持つ固有のヒストグラム情報に対して、個別にスキャンプレ
ップ・プロ独自のレベル補正を行います。これはPhotoshopの[自動レベル調整]とは異なり、き
わめてAI的な補正方法です。このレベル補正は画像が持つ色調は変えず、ハイライト部から
シャドー部までの階調全てを使用して補正を行うモノです。デフォルトの設定は[オン]です。
スキャニング後、直ちに処理
この項目を選択すると、スキャナドライバがスキャニングを完了した段階でそのままスキャンプレ
ップ・プロの自動補正処理へ作業を移行します。これによりスキャニングから補正処理までを停
止することなく自動処理する事が出来ます。この項目を[オフ]にする事によって、スキャニング
後一旦作業が停止しますので、自動処理を開始するにはメニューバーにある[ScanPrep]メニ
ューから[処理の続行]を選んでください。デフォルトの設定は[オン]です。
ドットゲインプレビューを表示
P.62を参照ください。
プールダウンメニュー設定
色補正
スキャンプレップ・プロは自動処理工程の中でトーンカーブ設定を読み込むことにより色補正を行
いますが(P.41参照)、時には詳細かつマニュアル的な色補正を必要とする場合があります。
そこでスキャンプレップ・プロはPhotoshopの各種色補正ツールを使用しマニュアル的に色味の
補正を行う機能を用意しました。プールダウンメニュー内の各種色補正ツールを選択すると、
自動処理工程内で選択した色補正ツールで一旦停止し、マニュアルで色味の補正を行うこと
が出来ます。デフォルトの設定は[なし]です。
NOTE:Photoshopのバリエーションツールは補正する画像のカラーレンジに対してマイナ
スの効果を与えるケースがあります。
画像の彩度補正
デジタルカメラはある色温度や光の状態に対して彩度が低くなる状況が多く見られます。また、
いくつかのスキャナも彩度が低くスキャニングされてしまうケースがあります。これらの彩度に関
する問題に対して、スキャンプレップ・プロは自動的に一定の彩度を処理画像に与える機能を用
意しました。彩度の幅は5%刻みで5%から35%までプールダウンメニューから選択することが出
来ます。これらの設定は処理する複数画像に対して一定の数値を与えるものですが、各処理
画像に個別の値で彩度補正を行いたい場合のために、[マニュアル設定]を用意しました。
29
4
環境設定
これは、各処理画像ごとに自動補正工程の途中、Photoshopの[色相・彩度]を表示して一旦
停止します。好みの設定値を入力し[OK]ボタンをクリックすると再度自動補正が再開します。
デフォルトの設定は[なし]です。
カメラフィルタ
[汎用]がメニューから選択され、スキャンプレップ・プロでサポートされているデジタルカメラを使
用する場合、スキャンプレップ・プロ独自のデジタル干渉ノイズを減少させるフィルタが自動的に
適用されます。尚、対応するデジタルカメラが接続されていない場合や、設定を[なし]にすると
このノイズフィルタが適用されません。
[Quantum Mechanic]がインストールされ、かつメニューで選択されている場合、自動処理工
程の途中で一旦停止し[Quantum Mechanic]の入力画面が表示されます。
(デモバージョン
のQuantum MechanicはScanPrepCD内に用意されています。)
Adaptive Solutions社のアクセラレータ PowerShopがインストールされているMacintoshを使
用している方は[PowerShop]メニューを選ぶことによりフィルタが使用可能になります。
DPI/LPI係数
このDPI/LPI係数は画像解像度とスクリーン線数の係数を表しています。仮に175線で
350dpiの画像解像度を希望する場合、メインダイアログの[スクリーン線数]で175を選択し、
[DPI/LPI係数]で2.0を選択すると: 175 x 2.0 = 350dpiとなります。係数は1.0、1.414、1.5、
1.65、1.8および2.0から選択する事が出来ます。
デフォルトの設定は1.5になっています。175線、350dpiは一般的な画像解像度設定ですが、
スキャンプレップ・プロはDPI/LPI係数1.5を推奨しています。数多くのテストを繰り返し、長年の
開発期間を経て、通常の印刷を行う際にDPI/LPI係数2.0は必要ないという結論に至りました。
つまり、通常の印刷では係数を1.5以上にしてもあまり変わらないと言うのが私たちの判断です。
係数を低くする事により得られるメリットの一つとして画像のファイルサイズがあります。
例えば:プリント寸法7cm x 10.5cmの350dpi画像があります。この時ファイルサイズは4MBにな
りますが、係数を1.5で処理することにより画像解像度が262.5dpi、ファイルサイズが2.99MBと
軽い画像で扱うことが出来ます。したがって、数多くの画像点数をレイアウトする場合、明ら
かにフィルムの出力時間とトータルのHD保存量を軽減することが出来ます。
尚、[DPI/LPI係数]はスキャンプレップ・プロのメインダイアログ内で[スクリーン線数/ランダムドッ
ト]が選択されている場合や、印刷用画像以外の項目が選択されている場合適用されません。
30
環境設定
4
ドット形状
生成する網点の形状を円、楕円、ライン、四角、クロス、菱形から選択する事ができます。
デフォルトの設定は[菱形]です。
USM係数(アンシャープマスク係数)
[自動]を選択するとスキャンプレップ・プロはアンシャープマスクの係数を画像のスクリーン線数と
拡大率から自動的に適正値を計算し画像に適用させます。
また、処理する複数画像に対して一定の割合でUSM係数を適用させたい場合、メニューか
ら[x2自動]、[1/2自動]を選択します。
処理する複数画像に対して個別にUSM係数を適用させたい場合は、メニューから[マニュア
ル設定]を選択すると自動補正処理工程の途中、Photoshopの[アンシャープマスク]ダイアログ
が表示され一旦停止します。この時、好みの適用量を入力し[OK]ボタンをクリックすると再度
自動処理が再開します。
メニューで[なし]を選択すると処理画像に対してUSM係数が適用されません。多くの場合、フ
ラットベットスキャナが持つCCD(Charge Coupled Device)の構造的な特性から、スキャニン
グする写真原稿はフラットにスキャニングされてしまいますが、スキャンプレップ・プロが推奨する
自動設定値を適用する事により、それらの問題が改善されます。しかしながら、スキャンプレッ
プ・プロのUSM係数[自動]を必要としない場合がありますので以下にその例を説明します。
1) スキャニング時にシャープネスが適用されている画像
使用するスキャナドライバの機能上スキャニング時にシャープネスが適用される場合、メニュ
ーを[なし]にしてください。
基本的にフラットベットスキャナ付属のドライバソフトでシャープネス機能を使用することはあま
りお薦めできません。なぜなら、シャープネスはトーン領域の違いを見つけ、画像の階調が
変わる部分(エッジピクセル)
にどの程度シャープネスを与えたら良いかを判断し画像に適用
します。しかしながら、フラットベットスキャナのCCDが原稿を読みとっていく際に、その構造
的な特性からノイズが発生してしまうのです。
反対にドラム型スキャナの場合、分離型のRGBスキャニングヘッドを使用しているため、階調
領域をより正確に判断することが出来ます。したがって、ドラム型スキャナで原稿を拡大スキ
ャンする場合はスキャンプレップ・プロの[USM係数]メニューを[なし]にしてスキャナドライバの
シャープネス機能を使用してください。
尚、スキャナの種類に関わらず、オリジナルの画像からコンピュータ上で一度リサイズ及び再
サンプルを行った画像はトーン領域間の区切りが曖昧になってしまうため、再度シャープネス
補正をする必要があります。
31
4
環境設定
2) 他者から受け取った画像ファイルが既にシャープネスがかけられている場合
既に4色分解されている画像を受け取り、スキャンプレップ・プロで[開いている画像]として
CMYKからRGBやグレースケール等に処理・変換するケースがあります。受け取った画像が
既にシャープネスがかけられている場合で、ただ画像モード変換するだけの場合は、再度シ
ャープネスをかける必要はありませんが、リサイズや画像の再サンプルを行う場合は必ずシャ
ープネスをかけてください。
ファイルフォーマット
スキャンプレップ・プロの自動補正処理が完了すると処理画像に対する保存ダイアログが表示
されます。[ファイルフォーマット]設定では、この時の保存ファイルフォーマットを選択する事がで
きます。ファイルフォーマットはEPS、TIFF、PICT、Sitex CT、 CompuServeGIF、JPEG、
Photoshop、PDFが用意されています。デフォルトの設定は[自動]です。
キャプション
画像データベースを構築する際に必要となるファイルの各種情報を入力する機能です。
[Photoshopファイル情報]がメニューで選択されているとスキャンプレップ・プロの自動補正
処理工程の途中、Photoshopの[ファイル情報]ダイアログで一旦停止します。画像ファイルに
関する情報を入力後、[OK]ボタンをクリックすると自動処理が再開します。デフォルトの設定
は[なし]です。
基本設定リサイズ
画像データベースを構築する際に必要となる「画像の規格統一化」に使用する機能です。メ
ニューから[自動]を選択すると生成する画像サイズの長辺が2000pixel(10インチ x 200dpi)
に
統一されます。この仕様は米国の新聞社で構築されている画像アーカイブシステムに準拠させ
たものです。[マニュアル]を選択すると自動補正処理工程の途中、Photoshopの画像リサイズ
画面で一旦停止し、好みの画像サイズを入力することが出来ます。また、画像サイズの統一
化を行わずにオリジナルのままにしたい場合は[なし]を選択してください。この[基本設定リサイ
ズ]はスキャンプレップ・プロのメインダイアログで[基本設定]を選択した場合のみ適用されます。
基本設定切り取り
スキャンプレップ・プロの[基本設定]処理を行う際に、処理画像に対して切り取り処理を行う設
定です。メニューから[警告あり]を選択すると、Photoshopの[切り抜き]ツールが選択される前
に処理に関する警告ダイアログが表示されます。[警告なし]にするとダイアログは表示されませ
ん。処理画像に対して切り取り作業を必要としない場合は[切り取りなし]を選択してください。
デフォルトの設定は[警告あり]です。この[基本設定切り取り]はスキャンプレップ・プロのメインダ
イアログで[基本設定]を選択した場合のみ適用されます。
32
環境設定
4
色分解方法
P.70を参照ください。
入力プロファイル
P.71を参照ください。
インターフェースの選択
P.71を参照ください。
環境設定セッテイングの保存
環境設定ダイアログで設定したセッテイングに名称を付けて保存することが出来ます。設定完
了後、[保存]ボタンをクリックすると保存ダイアログが表示されますので、カスタム環境設定ファ
イルの名称を入力して保存を行ってください。保存したカスタム環境設定ファイルを読み込むに
は、[開く]をクリックして読み込みを希望するファイルを選択してください。現在読み込まれてい
る環境設定ファイルの名称はウィンドウバーに表示されます。
スキャンプレップ・プロの環境設定及びメインダイアログの各メニューをインストール直後の設定に
戻したい場合は、コマンド+オプションキーを押しながらマウスポインタでメインダイアログの[キャン
セル]をクリックしてください。一旦メインダイアログが閉じられ、全ての設定が出荷時の状態に
戻ります。
33
34
第5章
入力
入力機器 ...........................................................
原稿 .................................................................
原稿の見かけ ....................................................
原稿の状態 .......................................................
カスタムカーブ .................................................
入力寸法 ...........................................................
単位 .................................................................
36
39
39
40
41
42
43
35
5
入力
入力機器
ここではスキャンプレップ・プロメインダイアログ内の[入力機器]について説明します。スキャンプ
レップ・プロで画像を自動処理するためには、[入力機器]メニューから[スキャナ]、[デジタルカメ
ラ]、[PhotoCD]、[開いている画像]のいずれかを選択します。入力機器を例にしたワークフロ
ーの説明はP.16を参照ください。
スキャナ
スキャナを使用して画像の入力を行う場合、スキ
ャナリストから使用するスキャナタイプを選択して
ください。対応するスキャナは機種名から選択
するものと入力解像度から選択するものに分類
されます。
機種名からの選択
スキャナリストに明記されている対応機種はImageXpress社が開発
したAutomated Agent Linkテクノロジーによって、スキャンプレッ
プ・プロが使用するスキャナのドライバを外部から直接操作し独自の
プロファイルと入力設定から最適なスキャニングを自動化する事が出
来ます。
スキャニングの自動化を行うためには、スキャンプレップ・プロに対応したスキャナドライバ
を適切にインストールする必要があります。対応スキャナドライバはScanPrepCD内に用
意してあります。
尚、スキャナドライバをインストール後、初めスキャンプレップ・プロを使用する場合は、スキ
ャンプレップ・プロで起動する前に必ず、スキャナドライバ単体で一度、スキャナの起動確
認をしてください。いくつかのスキャナは起動時に初期設定ファイルを作成する仕様であ
るため、スキャナドライバ単体で起動を行わずにスキャンプレップ・プロを使用すると、スキ
ャンプレップ・プロがこの初期設定ファイルを探し出すことが出来ずに動作不良を起こす
ケースがあります。
使用するスキャナがスキャナリストに表示されている場合、メニューから使用スキャナを
選択してください。原稿のスキャニング時から処理の自動化を行うことが出来ます。
スキャナドライバのインストールおよび起動確認が完了したら、スキャナリストから使用するス
キャナを選択してください。選択後、スキャンプレップ・プロのメインダイアログ内にある全ての
設定を完了し、[OK]ボタンをクリックして自動処理の開始です。
解像度からの選択
使用するスキャナがスキャナリストに明記されていない場合、スキャンプレップ・プロはスキ
36
入力
5
ャニングに関する自動化処理を実行することが出来ません。
使用するスキャナがメニューに表示されていない場合、以下の二通りの方法でスキャニ
ングを行う事が出来ます。
1) スキャニングの知識・経験があり適切なスキャニングが行える方は、一旦スキャ
ンプレップ・プロを閉じて使用するスキャナの入力モジュールからスキャニングを行った後、
[開いている画像]として自動処理を開始してください。P.25参照
2) スキャニングに自信のない方は、使用するスキャナの入力解像度をスキャナメニュー
最下部にある解像度別項目から選択してください。選択後、スキャンプレップ・プロのメ
インダイアログ内にある全ての設定を完了し、[OK]ボタンをクリックすると、[スキャナ設定]
ダイアログが表示されます。これは、スキャニングを行う際に必要な推奨設定が表示され
ています。[スキャナ設定]表示後、スキャニング及びスキャンプレップ・プロの起動方法は
P.18のクイックスタート2を参照ください。スキャニング後、スキャンプレップ・プロのメインダ
イアログ内にある全ての設定を完了し、[OK]ボタンをクリックして自動処理の開始です。
デジタルカメラ
[入力機器/デジタルカメラ]から使用するデジタ
ルカメラを選択すると、スキャンプレップ・プロは
対応するデジタルカメラの入力モジュールを起
動させ、画像の取り込みに必要な各種設定を
自動的に行い、画像の取り込みを実行します。
デジタルカメラが使用するMacintoshに接続さ
れていない場合は、使用するデジタルカメラのアーカイブファイルをハードディスク内から選択す
ることが出来ます。
画像の取り込み後、スキャンプレップ・プロのメインダイアログ内にある全ての設定を完了し、
[OK]ボタンをクリックして自動処理の開始です。P.22のクイックスタート4を参照ください。
もし、使用するデジタルカメラの機種がメニュー内に無い場合は手動で画像入力を行い、[開い
ている画像]としてスキャンプレップ・プロの自動補正処理を行ってください。
PhotoCD
Kodak PhotoCD プラグインが適切にインストールされている場合、スキャンプレップ・プロで画像
の取り込みから補正処理までを自動化することが出来ます。適切にインストールされているか
否かを判断するには、スキャンプレップ・プロメインダイアログの[入力機器]メニューに[フォトCD]
が表示されている事を確認してください。モジュール名がグレーアウトしている場合は適切にイ
ンストールされていないか、バージョンが適切ではありません。
(対応した入力モジュールは
ScanPrepCD内に用意してあります。)
37
5
入力
スキャンプレップ・プロの[入力機器]メニューから[フォトCD]を選ぶことによってアクセスが可能なフ
ァイルはPhotoCDもしくはPhotoCDフォーマットのファイルのみです。
また、[フォトCD]メニューを選択することによって、
[出力の横幅]と[出力の縦幅]に入力された出力
サイズを生成するのに最低必要な解像度が表示
されます。もし、PhotoCDが持つことの出来る最大解像度を越えてしまった場合は[オーバー
フロー]というメッセージが表示されますので出力サイズを減少させるか、補間する必要がありま
す。
スキャンプレップ・プロのメインダイアログ内にある全ての設定を完了し、[OK]ボタンをクリックして
自動処理の開始です。P.23のクイックスタート5を参照ください。
開いている画像
[入力機器]メニュー内にある[開いている画像]は画像の入力時に取り込み画像のサイズ、解像
度、ビット深度、モードを直接画像ファイルから読みとりを実行し、Photoshopで開くことの出来
る画像は全て処理を行うことが出来ます。したがって、使用する入力機器がスキャンプレップ・
プロでサポートされていない場合、[開いている画像]で処理を行ってください。尚、[開いてい
る画像]で処理を行うためには、Photoshopで画像を開いている事が条件になります。
[開いている画像]を選択することにより、スキャンプレップ・プロは画像ファイル情報の読み込みを
開始します。読み込み後、開いている画像のファイルタイプにより、メインダイアログ内の使用不
可能なメニューはグレーアウトされます。
・グレースケール画像を開いた場合、メインダイアログ内右側にある[希望する結果]メニュー
から[線画]、[細密画]、[グレースケール]、[RGBカラー]、[ファックス]及び[基本補正]が選択
出来ます。
・RGBまたはLabモードの画像を開いた場合、全てのオプションが選択できます。
・ CMYKモードの画像を開いた場合、メインダイアログ内右側にある[希望する結果]メニュ
ーから[線画]、[グレースケール]、[4色分解の維持]、[ファックス]及び[基本補正]が選択でき
ます。[4色分解の維持]を選んだ場合、スキャンプレップ・プロは処理画像に対して再度分解
処理を行いません。
スキャンプレップ・プロのメインダイアログ内にある全ての設定を完了し、[OK]ボタンをクリックす
ると自動処理の開始です。P.25のクイックスタート6を参照ください。
NOTE:CMYKモードの画像を[開いている画像]で処理する場合、処理画像に対してリサイ
ズもしくは再サンプルを行わない時は、必ず[環境設定]ダイアログ内の[USM係数]を[なし]
にしてください。また、開いている画像の解像度が希望する出力条件に満たない場合、画像
のリサイズもしは補間を促すメッセージが表示されます。
38
入力
5
原 稿
[原稿]メニューでは [入力機器]メニューで設定した入
力機器に応じた項目が表示され、スキャニングを行う
反射及び透過原稿の種類を設定します。
線画
[線画]とは白と黒の二階調画像を意味します。
白黒写真
[白黒写真]とはモノクロプリントのようなグレースケール画像(白黒の階調を含む画像)
を意味し
ます。最終的に線画やハーフトーン画像へ変更する場合にも、原稿の段階では[白黒写真]を
選択します。
カラー写真
[カラー写真]とはカラープリントのようなカラー情報を含む原稿に適用されます。最終的にグレースケ
ール画像へ変更する場合にも、原稿の段階では[カラー写真]を選択します。
透過原稿
[透過原稿]はフィルムをスキャニング原稿にするときに使用し、[入力機器]メニューで透過スキ
ャニングに対応した入力機器を選択した場合、選択可能になります。フラットベットスキャナを
使用している場合は、透過ユニットの動作を確認してからスキャニングを開始してください。
・[カラーポジ]はカラーポジフィルムをスキャニングする際に選択します。
・[カラーネガ]はカラーネガフィルムをスキャニングする際に選択します。
・[白黒ポジ]は白黒ポジフィルムをスキャニングする際に選択します。
・[白黒ネガ]は白黒ネガフィルムをスキャニングする際に選択します。
原稿の見かけ
[原稿の見かけ]はスキャニングを行う原稿がどのように見える
かを設定します。この設定は自動処理工程中で適用される
トーンカーブ補正のリファレンスになります。
非常に明るい
ノーマル
非常に暗い
39
5
入力
原稿の状態
[原稿の状態]はスキャニング原稿がどのような状態
であるかを設定します。スキャンプレップ・プロは設
定した状態に適した補正処理を画像に適用しま
す。選択する項目は[ノーマル]、[ソフト]、[粒状]、
[印刷物(網点除去)]から選択しますが、これは原稿もしくは画像が明らかに適用されると判断
した場合に設定してください。通常は[ノーマル]の設定で構いません。以下に各選択項目を
説明します。
ソフト
スキャニング原稿もしくは開いている画像がディテールに欠け、シャープネスが甘く、ソフトな状
態であるときに設定します。
NOTE:写真によっては意図的にピントをはずし、一部のみが鮮明になっている写真があり
ます。これは、カメラテクニックの一つでこのような写真に対して[ソフト]は適用されませ
ん。あくまでも写真全体がソフトなものになっている場合に設定してください。
粒状
スキャニング原稿もしくは開いている画像が粒状のになっている場合に設定します。粒状とは
写真撮影を行う際にフィルム感度が適切でなかった場合や、現像時に強く増感させた場合な
どに粒子が発生した状態を言います。
印刷物(網点除去)
印刷物を直接スキャニングすると印刷の網点自体も読みとられた状態になります。このような画
像を通常の画像にするにはかなりの手間と経験が必要な作業ですが、[印刷物(網点除去)]を
選択すると読みとられた網点をきれいに取り除くことが出来ます。
尚、スキャニングする印刷物の線数に応じて以下の選択項目が用意されています。
40
スキャニングする印刷物の線数
設定名称
150 -200 LPI
パンフレット
120 - 133 LPI
雑誌
65 - 100 LPI
新聞
入力
5
カスタムカーブ
入力機器によっては、Photoshopに取り込んだ画像が色味
の問題を生じている場合があります。
赤味が強かったり、全体的に青っぽい画像などがそのケー
スです。これは使用する機器自体の問題であったり、デジ
タルカメラなどでは撮影時の光の状態などで生じる場合もあります。
この問題に対処するため、トーンカーブ補正機能を用意しました。
マニュアル調整(補正のため一旦停止)
[マニュアル調整]を選択すると、スキャンプレップ・プロの自動補正処理工程の途中、一旦
Photoshopの[トーンカーブ]ダイアログで停止します。この時、スポイトツールはニュートラルツー
ル
(中央のスポイ
ト)が自動選択されています。
次に処理する画像の中から選択されているスポイトツールでニュートラルグレーをサンプリングし
てください。ニュートラルグレーは白から黒までの階調のちょうど中間色(灰色)です。サンプリ
ングされた色はPhotoshopの描画色ボックスに表示されます。ニュートラルグレーを見つけるこ
とが出来ない方は、[トーンカーブ]ダイアログ右下部にあるチェックボックス[プレビュー]を選択す
ると、現在選択している描画色の階調値がトーンカーブ上に丸く表示されますので、ちょうど中
間のところに丸く表示される色を選択してください。
ニュートラルグレーを選択したら、[トーンカーブ]ダイアログ内の[OK]ボタンをクリックするとトーン
カーブ補正が実行され、再度スキャンプレップ・プロの自動処理が開始します。
[トーンカーブ]ダイアログが表示された時点で、処理画像に対してトーンカーブ補正を実行した
くない場合は[キャンセル]ボタンをクリックしてください。また、スポイトツールによる色味のサンプ
リングは[OK]ボタンをクリックするまで何度でも試行できます。
ユーザーが作成したトーンカーブ設定(非停止処理)
ユーザーがPhotoshopで独自に作成したトーンカーブ設定ファイルを使用して補正処理を行う
ことが出来ます。(トーンカーブ設定ファイルの作成方法については、Photoshopのユーザーマ
ニュアルを参照ください。)また、[入力機器]メニューで選択した項目に応じていくつかのトーン
カーブ設定を用意しました。用意したトーンカーブ設定は自動的に[カスタムカーブ]メニュー内
に表示されます。
尚、Photoshopで作成したトーンカーブ設定ファイルをスキャンプレップ・プロが対応している入
力機器にあわせて[カスタムカーブ]メニュー内で使用するためには以下の場所に保存してくだ
さい。
41
5
入力
[開いている画像]で使用する場合
ImageXpress/ScanPrep/ScanPrep Preferences/Curves/Current Image Curvesフォルダ
[スキャナ]で使用する場合
ImageXpress/ScanPrep/ScanPrep Preferences/Curves/Scanner Curvesフォルダ
[フォトCD]で使用する場合
ImageXpress/ScanPrep/ScanPrep Preferences/Curves/Photo CD Curvesフォルダ
[デジタルカメラ/ActionCAM]で使用する場合
ImageXpress/ScanPrep/ScanPrep Preferences/Curves/ActionCAMフォルダ
[デジタルカメラ/Kodak DCS]で使用する場合
ImageXpress/ScanPrep/ScanPrep Preferences/Curves/Kodak DCSフォルダ
[デジタルカメラ/Canon EOS]で使用する場合
ImageXpress/ScanPrep/ScanPrep Preferences/Curves/Canon EOSフォルダ
[デジタルカメラ/Minolta RD-175 ]で使用する場合
ImageXpress/ScanPrep/ScanPrep Preferences/Curves/Minolta RD-175フォルダ
NOTE:トーンカーブ設定ファイルの名称設定する時、ファイル名の最初の文字にハイフン
を使用するのはやめてください。スキャンプレップ・プロで動作不良の原因になります。
入力寸法
入力寸法フィールドは[入力機器]メニューでフラットベット
スキャナを選択した場合のみ使用可能になります。
入力の縦幅、横幅はスキャニング原稿に対して縦横をどの位の長さで切り抜くかを意味します。
従って、スキャニングを行う前に原稿のスキャニングエリアを実際に計測して入力の縦横幅を設
定してください。例えば、スキャニング原稿の中から人物(胸から上)
をスキャニングするとした
場合、実際に胸から頭の部分までを定規で計測し、その結果を[入力の縦幅]と[入力の横幅]
へそれぞれ入力します。
使用するスキャナがスキャンプレップ・プロに対応している場合、スキャンプレップ・プロはスキャニン
グを自動化します。その時、入力した縦横幅でトリミングツールが設定されますので、必ずスキャ
ニング原稿を実際に計測して処理を行ってください。
NOTE:対応しているスキャナを使用して自動処理を行う場合、スキャナドライバ起動時に
入力の縦横幅を再設定すると動作不良の原因となりますので、あくまでも[入力の縦幅]、[入
力の横幅]に設定した後は変更しないでください。
42
入力
5
単 位
[入力の縦幅]、[入力の横幅]では[インチ]、[センチ]、[ミリ]、[パイカ]、[ピクセル]
の中から長さの単位を選択することが出来ます。数値入力フィールド右側にある
プールダウンメニューから選択してください。また、長さの単位はそれぞれ独立して設定するこ
とが出来ます。デフォルトの設定は[センチ]になっていますが、単位は前回使用したものが記
憶されていますので、一度設定すると次回からは同じ単位が設定されています。
現在の設定
設定の保存と読み込みはP.55の「現在の設定」を参照ください。
43
44
第6章
出力
希望する結果 ....................................................
効果 .................................................................
印刷方法 ...........................................................
紙質 .................................................................
レンジ/ゲイン ...................................................
スクリーン線数 .................................................
出力寸法 ...........................................................
リサイズ警告 ....................................................
現在の設定 .......................................................
46
50
50
52
53
53
54
55
55
45
6
出力
希望する結果
[希望する結果]には最終的に使用する画像の用途を設定しま
す。選択項目は以下の通りです。
線画
[線画]は白と黒の二階調で表現され、網点が生成されていない画像に使用されます。
(ロゴ、
手書き絵、文字、漫画など)
また、非常にハイコントラストなモノクロ写真(白と黒の二階調ポス
タリゼーション表現された写真)
などにも適用されます。P00線画処理を参照ください。
細密画
[細密画]は網点を含む白黒二階調画像や銅版画等の超高精細なエッチング画像を再生成す
るために用意された機能です。P.59細密画処理を参照ください。
グレースケール
[グレースケール]は処理画像を最終的にモノクロで印刷もしくはプリンタで出力するための機能
です。この項目はサブメニューとして以下の選択項目があります。
フルレンジ
処理する画像をフルレンジ幅で補正する場合に選択する項目です。ほとんどの場合、こ
の設定に適用されます。
ドロップアウト
俗に言う白バック画像(背景を切り抜きやすく白にして撮影された写真)やハイライト部分
を真っ白にしたい場合に選択する項目です。[ドロップアウト]を選択すると自動補正処理
工程の途中でPhotoshopの[トーンカーブ]ダイアログで一旦停止します。その時すでにス
ポイトツール
(ハイライト)が選択されており、処理画像で白く飛ばしたい(網点を生成した
くない)場所を画像の中から選びクリックすると、選択したピクセルと同じ階調を持ったピ
クセル全てが強制的に白(255 or 0%)
に置き換わるため、印刷もしくはプリントする紙上
にいかなるインクも生成されません。白く飛ばしたい部分を選択したら、[トーンカーブ]ダ
イアログ内の[OK]ボタンをクリックすると再度自動処理が開始されます。この補正方法は
画像に対してマスクやクリッピングパスを適用しないので効率的に作業を進行することが
出来ます。
46
出力
6
NOTE:モノクロ印刷に関して連続階調を持ったモノクロ写真を印刷する時、様々な階調の
グレーインクで印刷することが出来ないため、大きさの異なる、きわめて小さな格子状に整列
されたドット(網点)で表現されます。それらの様々なサイズのドットは画像のコントラス
トに大きく関係し、近くで観ると無数のドットが集まったものでも、離れてみると黒から白へ
自然階調で表現される写真になるのです。スキャンプレップ・プロは写真が持つ自然階調を
印刷もしくはプリントアウト用に最適化させ、高品位な画像生成します。
4色分解
[4色分解]は印刷のためのCMYK画像を生成するための機能です。
処理を開始する際にスキャニングを行う場合や、開いている画像としてRGB画像を処理する場
合はサブメニューとして[フルレンジ]と[ドロップアウト]を選択することが出来ます。CMYK画像
から処理を開始する場合、[4色分解の維持]が表示されまが、この時処理画像に対しては再
度色分解処理は実行されません。
フルレンジ
処理する画像をフルレンジ幅で補正する場合に選択する項目です。ほとんどの場合、こ
の設定に適用されます。
ドロップアウト
選択したピクセル値を白(255 or 0%)
に変換する機能です。P.46ドロップアウト参照
NOTE:色分解テーブルについてカラー画像を印刷物にするためには、RGB画像をCMYK画
像へ変換する必要があります。これは、入力機器(スキャナ等)がRed、Green、Blueの三
原色で入力され、印刷はCyan、Magenta、Yellow、Blackで表現されるためです。
CMYKへ変換する際に通常[色分解テーブル]が使用されますが、スキャンプレップ・プロの
[色分解テーブル]はSWOP(Specifications for Web Offset Publications)とSNAP
(Specifications for Non-heatset Advertising Printing )仕様に基づいて作成されてい
ます。
4色分解のカスタム化
スキャンプレップ・プロの4色分解プロセスを使用せず、独自の4色分解設定を行いたい場合は、
[4色分解のカスタム化]を使用します。スキャンプレップ・プロの[4色分解のカスタム化]に設定し
た各情報はPhotoshopの[色分解設定]および[印刷インキ]ダイアログに入力され、自動処理化
されます。
[4色分解のカスタム化]を選択すると表示される[4色分解のカスタム設定]ダイアログに以下の項
目を設定します。
47
6
出力
色分解の種類
GCR(Gray Component Replacement)
とUCR(Under Color Removal)のもっとも顕著な
違いは、色分解時に中間調ニュートラルグレーの置き換えが少ないのがUCRです。その結果
として分解色がGCRよりも強く生成されます。分解する画像によってはUCRが適さない場合も
ありますので、GCRおよびUCRの選択はご利用になる印刷所もしくは製版技術者にお問い合
わせください。
墨版生成
画像のシャドー部(暗部)の印刷インキがシアン、マゼンタ、イエローの代わりに、使用さ
れる墨インキの程度を設定します。
墨インキの制限
画像のシャドー部(暗部)
に使用される墨インキの量をパーセントで設定します。
インキ総使用量の制限
画像のシャドー部で使用されるシアン、マゼンタ、イエロー、墨インキの合計使用量の最
大値を設定します。
下色追加の量GCR分解時に使用可能になるオプションです。画像のシャドー部に使用
されるシアン、マゼンタ、イエローのインキ量を設定した数値で加色します。
ドットゲイン
この設定フィールドに入力された数値はPhotoshopの[印刷インキ]ダイアログ内にある[ドッ
トゲイン]フィールドに適用されます。スキャンプレップ・プロメインダイアログ内にある[レンジ/
ゲイン]メニューは[4色分解のカスタム設定]使用時には使用不可になります。
画像の色分解にあまり経験がない方は、通常の[4色分解/フルレンジ]および[4色分解/ド
ロップアウト]を使用することを強くお薦めします。スキャンプレップ・プロが使用する色分
解テーブルは長年の研究から作成されたもので、Adobe Photoshopにおける色生成に
おいて最も的確な色分解テーブルと考えております。
NOTE:他のソフトウエアで作成されたオリジナルの色分解テーブルをPhotoshopに読み込
ませ使用している方は、必ずスキャンプレップ・プロの[環境設定]ダイアログ内にあるチェッ
クボックス[Photoshopに読み込まれている色分解テーブルを使う]を[オン]にしてくださ
い。
スキャンプレップ・プロの[4色分解のカスタム設定]ダイアログで設定した内容は[保存]ボタンをク
リックすることにより保存することが出来ます。保存した設定ファイルは自動的にサブメニューと
して表示され、使用可能になります。保存された設定ファイルは[削除]ボタンをクリックすること
48
出力
6
により削除することが出来ます。
RGBカラー
[RGBカラー]を選択すると、スキャンプレップ・プロダイアログ内にある[印刷方法]メニューの関係
する項目[プリンタ]、[フィルムレコーダ]、[マルチメディア用画像]、[インターネット用画像]が使用
可能になります。P.50印刷方法を参照ください。
ファックス
写真画像のプリントをファクスで送信すると真っ黒につぶれてしまう問題を解決する機能です。
[ファックス]は画像をディザビットマップ処理し、ファックスで送信しても認識できる状態に加工し
ます。したがって、簡単にファックスを使用して画像の確認等を行いたい場合などに有効な機
能です。
基本補正
[基本補正]は詳細な画像の補正仕様を限定せずに、
基本的な補正のみを実行する機能です。
大量にある原稿をスキャニングだけ最初に作業し、後にスキャンプレップ・プロで一括処理を行
う場合や、画像データベース用に画像の規格統一化を行うときなどに使用します。
グレースケール
カラーモード画像からグレースケール画像へのモード変換を最適化します。
RGB
カラーモード画像からRGB画像へのモード変換を最適化します。
オリジナルを継承
処理画像のモードタイプを維持し、画像の基本補正を行います。
デフォルトの設定では画像の長辺が2000pixel(10インチ x 200dpi)
に統一されます。こ
の仕様は米国の新聞社で構築されている画像アーカイブシステムに準拠させたもので
す。スキャンプレップ・プロの環境設定ダイアログで[基本補正/マニュアル]を選択すると自
動補正処理工程の途中、Photoshopの画像リサイズ画面で一旦停止し、好みの画像
サイズを入力することが出来ます。P.32環境設定参照
[基本補正]では画像に対してアンシャープマスク補正を実行しません。アンシャープマス
クを適用したい場合は、スキャンプレップ・プロの[環境設定]ダイアログ内の[USM係数]で
[マニュアル]を選択する必要があります。P.31[USM係数]を参照ください。
49
6
出力
効 果
画像を淡くする[画像を淡くする]を選択すると、処理画像
を淡く
(30%、40%、50%)加工することができます。これ
は、画像に文字を載せる時などに便利な機能です。
Original Image
30% Ghost Image
(Full Range of Tones)
(Maximum Shadow
Value is 30%)
エイリアス(Alius)
使用するPhotoshopにAliusプラ
グインフィルター(ImageXpress
社製)がインストールされている場
合、スキャンプレップ・プロの自動
処理工程途中でAliusのメインダ
イアログを呼び出し、処理画像
に対してエフェクトを適用する事
ができます。
Original Image
Image After Using Alius
印刷方法
[希望する結果]で選択した項目に対する印刷方法を設定します。
[新聞(ロール紙)]、[雑誌]、[オフセット印刷]
[希望する結果]で[4色分解]、[グレースケール]を選択した場合に使用可能になります。
印刷にはいろいろな種類と手法があり、それぞれ特異なノウハウを必要とします。それらのハ
ーフトーン及び4色分解における網点生成方法は大きく7つのカテゴリーに分類されますが、ス
キャンプレップ・プロは希望する印刷方法及び紙質に最適な網点生成を自動的に処理します。
新聞(ロール紙)
新聞紙などの様なロール紙に輪転機で印刷を行う場合に使用します。線数の範囲は
60LPI-100LPIです。
50
出力
6
雑誌
輪転機で印刷する場合に使用します。線数の範囲は120LPI-150LPIです。
オフセット印刷
通常のオフセット平版機で印刷する場合に使用します。線数の範囲は133LPI以上で
す。
プリンタ
スキャンプレップ・プロは様々なプリンタとプリント方法に対応しています。スキャンプレッ
プ・プロに対応しているプリンタを使用する場合、トーンレンジ、シャープネス、解像度等
が出力機に最適化され、高品位な出力結果を得ることが出来ます。
[プリンタ]メニューからプリンタ機種を選択するとスキャンプレップ・プロは1)処理画像の解
像度を最適化し、2) Photoshopの[用紙設定]内にある[トランスファ関数]に出力機に対
して最適化されたカスタムトランスファカーブを読み込ませます。
以下のテーブルはスキャンプレップ・プロが適用するプリント解像度とカスタムトランスファカーブの
名称です。
プリンタ デフォルト出力解像度 カスタムトランスファカーブ
300DPIレーザー
600DPIレーザー
1200DPIレーザー
レーザーライタープロ
アップルCLW 12/600PS
カラーレーザー400
カラーレーザー600
Fiery
フジピクトログラフ
インクジェット(150)
インクジェット(300)
ミノルタ Limos900
昇華型(3リボン)
昇華型(4リボン)
サーマルワックス
75DPI(53LPIまで)
120DPI(85LPIまで)
148DPI(106LPIまで)
148DPI(106LPIまで)
159DPI*
240DPI
240DPI
240DPI
400DPI
150DPI
300DPI
240DPI
200DPI
200DPI
75DPI
Laser300
Laser600
Laser1200
Laser600
CLW12/600PSCurve
CLW12/600PSCurve
CLW12/600PSCurve
FieryCurve
FujixCurve
InkJet150Curve
InkJet300Curve
Minolta CF-900
DyeSubCurve
DyeSubCurve
ThermalWaxCurve
*この数値はDPI/LPI比率で変動します。
カスタムトランスファカーブは[ImageXpress/ScanPrep/ScanPrep Preferences/Curves]フ
ォルダ内に用意されています。スキャンプレップ・プロが用意するカスタムトランスファカーブは濃
度設定をしますが、色補正に関してはユーザーがカスタマイズを加えない限り実行しません。ト
ランスファカーブに対して色補正のカスタマイズを行うと、カスタマイズした色補正値が指定した
プリンタからの全画像出力に適用されます。
51
6
出力
また、スキャンプレップ・プロはトランスファカーブのカスタマイズを行うことによって、使用するデス
クトッププリンタで簡易色校正を行うことが出来ます。
フィルムレコーダ
2K、4K、8Kの出力サイズへフィルムレコーダ用画像を生成する機能です。PhotoCD画像か
らフィルムレコーダへ行う場合、PhotoCDが持つ解像度の関係から2Kまたは4Kの出力サイズ
しか生成できません。[フィルムレコーダ]を使用するには、[希望する結果]で[RGBカラー]を選
択する必要があります。
マルチメディア用画像
[マルチメディア用画像]はトーンレンジ補正、72dpiへ画像の再サンプル等を適用し、モニタ表
示用に画像を生成する機能です。[マルチメディア用画像] を使用するには、[希望する結果]
で[RGBカラー]もしくは[グレースケール]を選択する必要があります。
インターネット用画像
[インターネット用画像]は再サンプル、トーンレンジ補正、インデックスカラーモードへの変更等を
適用し、Webページ用に画像を生成する機能です。[インターネット用画像]を使用するには、
[希望する結果]で[RGBカラー]もしくは[グレースケール]を選択する必要があります。
紙 質
印刷に使用される印刷用紙は大きく[コート紙]、[非コート紙]、[新聞
紙]の3種に分類されます。それら3種の印刷用紙はそれぞれ異な
った性質を持ち、印刷する方法によって使用する画像の補正方法
も最適化しなければなりません。
コート紙
紙の表面に光沢があるタイプの印刷用紙で、印刷インキの染み込みが少ない性質をもちます。
非コート紙
一般的にはマット紙や上質紙等を指し、紙の表面に光沢のないタイプの印刷用紙です。[コー
ト紙]より印刷インキの染み込みが多い性質を持ちます。
新聞紙
新聞社が使用する紙は各社独自のものを使用しているので一般的には入手できませんが、流
通されている印刷用紙では塗工紙、非塗工紙等のカテゴリーに入る用紙を意味します。この
用紙はインキの吸収性が高い性質を持ちます。
52
出力
6
レンジ/ゲイン
デフォルト
スキャンプレップ・プロは[印刷方法]と[紙質]で選択された項目内容
に最適なレンジ補正とドットゲイン補正値の計算を行い、処理画像に
適用します。それらの補正値は長年の研究によって開発されたもの
で、その品質の高さは数多くのコンテスト受賞によって証明されてい
ます。
カスタム
独自の印刷環境と印刷用紙を使用している場合、[カスタム]から[カスタムレンジの設定]を呼び
出しドットゲインおよびレンジ幅を設定することが出来ます。
[希望する結果]で[4色分解]を選択している場合はドットゲイン値をカスタマイズ設定し、画像全
体もしくは特定の版に対して適用することが出来ます。
[希望する結果]で[グレースケール]を選択している場合は[ドットゲイン]、[最小ハイライト値]、[最
大シャドー値]をそれぞれカスタム設定することが出来ます。
それらのカスタム設定値はスキャンプレップ・プロの自動補正処理工程で使用され、処理画像に
適用されます。
また、カスタム設定した内容を保存することが出来、保存されたカスタム設定ファイルは[レンジ/
ゲイン]メニュー内に自動表示されます。
スクリーン線数
プールダウンメニューから印刷に使用するスクリーン線数を指定しま
す。スキャンプレップ・プロは補正画像に対してスクリーン線数情報を
与えませんが、最終的に使用する目的に応じた適切な画像の再サ
ンプル化を行います。線数の選択に関しては、印刷を依頼する印
刷所にお問い合わせください。
デフォルト
スキャンプレップ・プロメインダイアログ内の各[出力]項目に設定した内容に基づいて、推奨する
[スクリーン線数]が自動設定されます。印刷を行うスクリーン線数が表示された線数と異なる場
合は、メニュー内から再設定してください。線数の再設定を行うとスキャンプレップ・プロは最適
な補正内容を再計算し、処理画像に適用します。
ランダムドット
[ランダムドット]は通常の網点生成方法と異なり、メゾティントパターンの様な不規則なドット形状
を生成する印刷方式(ストキャスティック、FMスクリーニングと呼ばれています。)のための線数
53
6
出力
設定を行うメニューです。
この印刷方法を利用するには、対応しているイメージセッターから出力する必要があります。
[ランダムドット]を選択するする前に、必ず利用するサービスビューロー及び印刷所へお問い合
わせください。
スキャンプレップ・プロは現在市場に発表されている2種類のFMスクリーニングに対応し、それ
ぞれに最適な解像度設定を行います。
[クリスタルラスター]はAgfa社製イメージセッター用の設定です。
[ダイヤモンドスクリーン]はハイデルベルグ社(旧ライノタイプヘル社)製イメージセッター用の設定
です。
カスタム
[スクリーン線数]メニュー内に使用する線数が無い場合、[カスタム]から好みの線数設定を行
うことが出来ます。
出力寸法
フラットベットスキャナの場合:
入力寸法を設定した場合、出力寸法のスケールもしくは出力の縦横幅、いずれかを入力する
だけでスキャンプレップ・プロは必要な数値を自動計算します。
いくつかのスキャナドライバはオプション機能として縮小スキャニングが用意されているものがあ
りますが、それらは画像クオリティを低下させたりソフトなものになる傾向があります。スキャンプ
レップ・プロは出力寸法フィールドで縮小スケール設定された場合でも、常に最大値でスキャニ
ングを行うよう、スキャナドライバに指示を出します。スケール作業は自動処理工程内で適用さ
れるため、常に高品位な処理結果を得ることが出来ます。
その他の入力機器の場合:
希望する最終使用サイズを入力してください。入力した設定により、自動処理工程途中で切
り取り作業を行うダイアログが表示されます。
NOTE:ページレイアウトソフト内で画像のスケール作業を行うと、拡大縮小率によっては貼
付画像の品質低下を招きます。またイメージセッターに出力する際に、スケールをかけた画像
はそのピクセル全てを再計算しなければならないので、出力時間が大幅に長くなってしまいま
す。
54
出力
6
リサイズ警告
希望する処理結果の画像サイズ及び解像度に対
して、開いている画像もしくは入力する画像の解
像度が足りない場合、スキャンプレップ・プロは警
告ダイアログを表示します。
警告ダイアログが表示されるとスキャンプレップ・プロは画像のリサイズもしくは補間を促します。
[サイズを変更]をクリックすると希望する解像度に最も近い画像サイズに再サンプルされ、[画像
補間]をクリックすると設定済画像サイズのまま補間作業を行います。基本的に画像補間は画
質の劣化を招くためお薦めできない選択ですが、[画像補間]を選択した場合、スキャンプレッ
プ・プロは最大限の品質維持を行い、補間作業を完了します。
もう一つの選択として線数変更があります。警告ダイアログ内の[キャンセル]をクリックして、メ
インダイアログに戻り、[スクリーン線数]を下げることによりサイズ変更・画像補間を行わずに処理
することが出来ます。この場合、出力サイズはそのままで処理することが出来ますが、解像度
が低く生成されますので注意してください。
単位
[出力の縦幅]、[出力の横幅]では[インチ]、[センチ]、[ミリ]、[パイカ]、[ピクセル]
の中から長さの単位を選択することが出来ます。数値入力フィールド右側にあ
るプールダウンメニューから選択してください。また、長さの単位はそれぞれ独立して設定する
ことが出来ます。デフォルトの設定は[センチ]になっていますが、単位は前回使用したものが記
憶されていますので、一度設定すると次回からは同じ単位が設定されます。
現在の設定
設定の保存
スキャンプレップ・プロメインダイアログで設定した内容は設定ファイルとして保存することが出来
ます。また、[環境設定]の設定項目とペアで保存したい場合は、[保存]ボタンをクリックして表
示される保存ダイアログ内にあるチェックボックス[設定内容と共に環境設定を保存する]を[オン]
にしてください。保存した設定ファイルはScanPrepフォルダ内の[CusutomSetups]フォルダ内
に保存されます。
設定した内容をデフォルト設定として保存したい場合は、コマンド+オプションキーを押しながら
[保存ボタン]をクリックすると自動的に[Default]として保存されます。
55
6
出力
スキャンプレップ・プロの各種設定をインストール時の状態に戻したい場合、コマンド+オプション
キーを押しながら[キャンセル]ボタンをクリックすると出荷時の設定に戻ります。
設定の読み込み
[開く]をクリックすることにより、保存した設定を呼び出すことが出来ます。尚、[環境設定]の設
定項目も含めて保存した場合は、チェックボックス[設定内容と共に環境設定を開く]を[オン]に
して、読み込みたいファイルを開いてください。
チェックボックス[設定内容と共に環境設定を開く]を[オン]にせずにファイルを開くと、[環境設
定]の設定項目は読み込まずに、メインダイアログ内の設定内容のみを開きます。
NOTE:設定ファイルを読み込む際、Photoshopの環境が保存時と異なっていると保存した
設定ファイルは適切に読み込まれません。
(例:設定が[開いている画像]として保存されてい
る時に、Photoshopで画像が開かれていない。)
56
第7章
画像処理について
線画処理 ...........................................................
細密画処理 ........................................................
細密画のカスタマイズ ........................................
ファイルの保存 .................................................
ドットゲインプレビュー ....................................
58
60
61
61
62
57
7
画像処理について
この章について
6章までお読みになられた方は、スキャンプレップ・プロはインターフェースの簡素さと反対にかな
り複雑な処理を行っていると感じていただけたと思います。この章はそれまであまり触れてこな
かった画像処理工程の内容について説明します。
線画処理
ここでは1)線画処理における設定方法と2)線画処理工程について説明します。
線画処理を行う際、スキャンプレップ・プロはグレースケールモードで原稿のスキャニングを実行
します。ジャギーの無いきれいな線画を生成するための秘密は、アンチエイリアスをかけずにグ
レースケールモードで画像補間を行うところにあります。これにより、300dpiのスキャナでも
1200dpiクオリティの線画を生成することが出来るのです。
入力オプション
スキャナメニューから特定のスキャナもしくは解像度を選択して処理を行う場合
1) [入力機器/スキャナ]メニューから使用するスキャナもしくは解像度を選択してください。
2) [原稿/線画]を選択すると、その他の入力オプションが使用不可になります。原稿をスキ
ャニング台に置き、スキャニングを開始してください。
あらかじめスキャニングされた画像を[開いている画像]として処理を行う場合、グレースケール
モードでスキャニングされているかを確認してください。ビットマップモードでスキャニングされて
いる場合、自動処理工程後きれいなエッジを生成することが出来ません。
出力オプション
1. [希望する結果]より[線画]を選択します。
(スキャニング原稿もしくは開いている画像が超高
精細なものであったり、網点が生成されている場合は、[細密画]を選択してください。
2. [印刷方法]から出力方法を選択してください。選択した項目によってスキャンプレップ・プロは
線画に適した出力解像度を計算します。以下は出力解像度の一覧です。
58
画像処理について
[印刷方法]メニュー選択項目
線画出力の最終解像度
新聞(ロール紙)
1200dpi
1200dpi
1200dpi
雑誌
パンフレット
300DPI レーザー
600DPI レーザー
1200DPI レーザー
レーザーライタープロ
アップルCLW 12/600PS
カラーレーザー400
カラーレーザー600
Fiery 240DPI
フジピクトログラフ
インクジェット(150)
インクジェット(300)
ミノルタ Limos900
昇華型(3リボン)
昇華型(4リボン)
サーマルワックス
7
300dpi
600dpi
1200dpi
600dpi
600dpi
400dpi
600dpi
400dpi
400dpi
150dpi
300dpi
400dpi
240DPI
300dpi
300dpi
3. 出力寸法を[出力の縦幅]、[出力の横幅]に入力し自動処理を開始します。
線画自動処理工程
自動処理工程が開始されると、処理画像がグレースケールモードのまま1200dpiに画像補間さ
れます。この段階でテンポラリーファイルとしてファイルサイズが一時大きくなります。
画像補間作業が終わると、Photoshopの[2階調化]ダイアログが表示されます。
ダイアログ内のスライドバーを左右に動かし、処理画像の
最適なコントラストを選択してください。[OK]ボタンをクリ
ックして、自動処理を再開します。
自動処理再開後、ファイルをビットマップモードに変換し、
指定した印刷方法に適切な解像度を計算します。
全ての処理が終了すると、TIFFもしくはEPSフォーマットで保存ダイアログが表示され、作業
の完了です。
59
7
画像処理について
細密画処理
ここでは1)細密画処理の機能と2)設定方法、3)処理内容を説明します。
細密画処理とは
議論のよちはありますが、デスクトップスキャナを使用する上で最も難しい作業は、白黒の極細
の線と生成された網点を正確に記録・再生する事であると考えます。軽印刷の現場では紙焼
きはもちろんのこと、印刷物やフィルムなどをそのまま原稿にしなければならない状況があります。
直接フィルムに画像をコピーできる製版スキャナとは違い、スキャニングしたデジタル情報を一旦
ビットマップと呼ばれる格子状の点にしてから、フィルムに出力しなければならないデスクトップス
キャナにとって、網点の再生は非常に困難な作業です。また、デジタル情報として格子状の点
にするため、走査線と網の目の角度障害からモアレと呼ばれる干渉を生成してしまいます。ス
キャナの特徴である走査線がマイナス要因となってそれらの現象を作り出してしまうのです。
スキャンプレップ・プロの細密画処理は独自の方法で極細の線及び生成済網点の再生をデス
クトップスキャナで実現しました。
入力オプション
スキャナメニューから特定のスキャナもしくは解像度を選択して処理を行う場合
1) [入力機器/スキャナ]メニューから使用するスキャナもしくは解像度を選択してください。
2) [原稿/線画]を選択すると、その他の入力オプションが使用不可になります。原稿をスキャニ
ング台に置き、スキャニングを開始してください。
あらかじめスキャニングされた画像を[開いている画像]として処理を行う場合、グレースケール
モードでスキャニングされているかを確認してください。ビットマップモードでスキャニングされて
いる場合、自動処理工程後きれいなエッジを生成することが出来ません。
出力オプション
1.
[希望する結果]から[細密画/600DPI]もしくは[細密画/1200DPI]を選択してください。こ
こで示している解像度は最終的にビットマップモードで生成された画像の解像度を示してい
ます。
メニューから細密画を選択すると不必要なメニューがグレーアウトします。
2. 出力寸法を[出力の縦幅]、[出力の横幅]へそれぞれ入力してください。
60
画像処理について
7
細密画自動処理工程
自動処理工程が開始されると、処理画像がグレースケールモードのまま1200dpiに画像補間さ
れます。この段階でテンポラリーファイルとしてファイルサイズが一時大きくなります。
画像補間作業が完了するとトーンカーブ、フィルタ処理が行われ、すばらしい生成画像が完成
します。
細密画のカスタマイズ
細密画処理中に適用されるトーンカーブ設定をカスタマイズする事が出来ます。
1) グレースケール画像を開いてください。
2) Photoshopのトーンカーブダイアログを開いてください。次にダイアログ内にある[読み込み]ボタ
ンをクリックして[ImageXpress/ScanPrep/ScanPrepPreferences/Curves]フォルダ内にある
[CopyDot600DPI]もしくは[CopyDot1200DPI]ファイルを開いてください。
3) ダイアログボックス内に表示されたトーンカーブに2つの点があります。
(右側のアンカーポイン
トを[ショルダー]、左側のアンカーポイントを[トゥー]と呼びます。)二つのアンカーポイントをそれぞ
れ動かしなだらかなS字を描くように調整します。
4) 好みのトーンカーブ設定が見つかったら、同じファイル名(CopyDot1200または
CopyDot600)で上書き保存を行ってください。
5) 保存が完了したら、開いている [トーンカーブ]ダイアログ内の[キャンセル]をクリックしてダイア
ログを閉じてください。
6) スキャンプレップ・プロを起動して[細密画]処理を実行すると、先ほどカスタマイズした設定フ
ァイルが読み込まれ、処理画像に適用されます。処理結果が好ましくない場合は、1)から5)の
工程を繰り返してください。
ファイルの保存
スキャンプレップ・プロの自動補正処理が完了すると、処理画像に対して[保存]ダイアログが表
示されます。この時、処理内容に適したファイルフォーマットに変換され、名称設定待ちの状態
で停止します。また、ユーザーが指定したファイルフォーマットで処理を完了させることも可能で
す。
自動ファイルフォーマット選択
スキャンプレップ・プロの[環境設定]内[ファイルフォーマット]メニューで[自動]を選択すると、処理
61
7
画像処理について
内容に対してお薦めするファイルフォーマットを選択します。
EPS
ページレイアウトソフトで画像を貼付、イメージセッターからの出力を行う場合に適したファイルフ
ォーマットです。
TIFF
線画に適したファイルフォーマットで、出力機器は選びません。
PICT
カラープリンタ、フィルムレコーダー、ディスプレイ出力に適したファイルフォーマットです。
JPEG
RGBモードもしくはグレースケールモードの画像で圧縮を必要とする場合に適したファイルフォー
マットです。
NOTE:最終的に印刷を目的とした画像の場合、EPSもしくはTIFFフォーマットで保存するこ
とをお薦めします。PICTフォーマットは印刷には適さないフォーマットです。自動処理が完了
した段階でスキャンプレップ・プロが自動選択したファイルフォーマットを希望しない場合、
Photoshopの[保存]ダイアログから他のファイルフォーマットを選択しても構いません。
ファイルフォーマットの指定
全ての処理ファイルを一つの指定したファイルフォーマットで固定したい場合は、スキャンプレッ
プ・プロの[環境設定]ダイアログ[ファイルフォーマット]メニューから指定するファイルフォーマットを
選択することが出来ます。
NOTE:EPS保存に関して名称を設定して[保存]ボタンをクリックすると、[EPSフォーマッ
ト]ダイアログが表示され、2つのチェックボックス[ハーフトーンスクリーン情報を含む]と
[トランスファ関数を含む]があります。チェックボックス[ハーフトーンスクリーン情報を含
む]は使用しないことをお薦めします。チェックボックス[トランスファ関数を含む]は出力す
るプリンタが決まっている場合非常に有効な機能ですが、異なったプリンタから出力する場
合、出力結果が変わってしまう可能性がありますので注意してください。
ドットゲインプレビュー
スキャンプレップ・プロはメインダイアログで設定した項目内容に最適なドットゲイン設定の値を計
算し、表示画像に自動的に反映させます。それらのドットゲイン値は印刷工程及び印刷結果を
想定したもの、つまり実際に印刷した時点での美しい画像を生成します。したがって、ドットゲ
イン設定値が大きい設定を適用した場合、モニタ上での画像はコントラストの高い画像の様な
見え方になります。
62
画像処理について
7
4色分解処理の場合、ドットゲイン設定値が分解されたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの
各版に反映され、ディスプレイ上には印刷出力する正確なファイルが表示されます。
モノクロ印刷の場合、スキャンプレップ・プロは独自の方法で画像が実際に印刷され、インクが
用紙に染み込んだときの状態を想定して、
Photoshopの[印刷インキ]設定の内容を調整します。
調整した内容は印刷時のプレビューとしてモニタに表示されます。このモニタ調整は保存する
ファイル及び出力時間には何ら影響を与えませんが、モニタ上で最終印刷物の見かけをシュミ
レーションすることが出来ます。
NOTE:スキャンプレップ・プロがドットゲインプレビューを適用すると、モニタ上の表示
全てがドットゲインプレービュー設定の影響を受けます。もし処理画像以外に画像を開いて
いる場合、最後に処理したドットゲイン設定値が反映された表示になります。実際の画像とは
見え方が変わりますが、これはあくまでもドットゲインを想定としたものなので、画像のデー
タには何ら影響を与えません。
Photoshopのドットゲイン値をデフォルトの状態に戻したい場合は、[印刷インキ]ダイアログ内のド
ットゲインフィールドに20%を入力してください。
ドットゲインプレビューはスキャンプレップ・プロが推奨する設定に反映した設定値が適用されま
す。独自のプレビュー設定を希望する場合は、スキャンプレップ・プロのドットゲイン入力フィール
ドに希望設定値を入力してください。
より正確なドットゲインプレビュー環境を得るためには、使用するモニタの出力環境を整える必要が
あります。
(モニタキャリブレーション)詳しくは付録Aを参照ください。
63
64
付録A
付録A
キャリブレーション ...........................................
キャリブレーションファイル ..............................
モニタキャリブレーション .................................
デスクトッププリンタのプロファイリング ...........
印刷のためのプロファイリング ...........................
66
66
66
66
67
65
付録A
キャリブレーションファイル
モニタ出力環境の最適化と使用する出力機器環境のドットゲイン適正値の判断を行う
た め 、 ScanPrepCD内 に 3種 の キ ャ リ ブ レ ー シ ョ ン フ ァ イ ル [Monitor-Output
Calibration File]をグレースケール、RGB、CMYK出力用に用意してあります。以下
に使用法に関する説明を行います。
モニタキャリブレーション
モニタキャリブレーションソフトをお持ちでなく、モニタ出力環境をDTP作業に使用
できる最低限の状態にするためには以下の方法を行ってください。
1. キャリブレーションファイル[Monitor-Output Calibration RGB]をPhotoshopで開い
てください。
2. Photoshopの[印刷インキ]ダイアログを開き、[ドットゲイン]入力フィールドに20%
を入力してください。(Photoshopのデフォルト値です。
)
3. Photoshopに添付されているコントロールパネル[ガンマ]を使用して、開いている
キャリブレーションファイルのグラデーションバーの各ブロックがつぶれずに表示
されるように調整してください。
デスクトッププリンタのプロファイリング
1. 使用するデスクトッププリンタがカラーの場合[Monitor-Output Calibration RGB]
を、モノクロの場合[Montor-Output Calibration Grayscale]を開いてください。
2. スキャンプレップ・プロを起動し、環境設定ダイアログ内の[処理開始前に画像の
複製を作る]を[オン]にし、[USM係数]を[なし]にしてください。
3. [環境設定]ダイアログを閉じ、[入力機器]から[開いている画像]を選択してください。
4. [希望する結果]より[RGBカラー]を選択し、[印刷方法]から使用するプリンタを選択
してください。
5. [OK]ボタンをクリックして処理を開始してください。フルページテストプリントを
印刷する場合は、処理途中で表示されるダイアログから[画像補間]を選択してくだ
さい。出力されたプリントはモニタと同じ見え方をし、プリント内のグラデーショ
66
付録A
ンバーの各ブロックがつぶれずに印刷されていることを確認してください。
もしプリントとモニタの見え方が異なっている場合、再度Photoshopでキャリブレー
ションファイルを開き:
1. Photoshopの[ファイル/用紙設定/トランスファ関数]を開いてください。
2. [トランスファ関数]ダイアログから[読み込み]をクリックして使用するプリンタのト
ランスファカーブ設定を開いてください。
3. [トランスファ関数]ダイアログ内の各入力設定から、グラデーションの各ブロック、
ニュートラルグレー色、ハイライト/中間色/シャドーがバランスよく印字されるよ
うに調整してください。
4. 設定内容を同じファイル名で元のフォルダ内に保存してください。
新しく保存したファイルを使用して再度テストプリントを行い、使用するプリンタか
ら希望する結果がプリントされるまで繰り返し行ってください。
スキャンプレップ・プロで処理した画像をEPS保存し、他のアプリケーションから同
じプリンタを使用して出力を行う場合、[トランスファ関数を含む]を選択して保存し
てください。ただし、他のプリンタやイメージセッターから出力を行う場合、[トラ
ンスファ関数]を含んだ状態にしていると希望する結果と異なる場合があります。
NOTE:使用するプリンタにトランスファ関数を読み込ませた場合、画像データには何ら影
響を与えません。トランスファ関数は画像データ情報をプリンタに送る際に、希望する結果
をプリントするためのに使用されるプロファイルです。
印刷のためのプロファイリング
主に4つの項目からプロファイリングを行います。
1) テストサンプルの印刷
2) ドットゲイン値の決定
3) ハイライト/シャドー値の決定
4) スキャンプレップ・プロへのフィードバック。
テストサンプルの印刷
1) [Monitor-Output Calibration File Grayscale]をイメージセッターで出力してください。
2) 出力されたフィルムから本紙校正を行ってください。この時、きれいに印刷するた
めの調整やインク濃度を変えたりしないで、極力通常の印刷を行ってください。
3) 多色機を使用している場合は、テストサンプルを出来る限り多く刷ってください。
67
付録A
ドットゲイン値の決定
1) テストプリントを印刷所から入手
2) 調整された反射濃度計でテストプリントから50%の区画部分を計測、50%区画の下
にある白いボックスに計測した値を書き込んでください。
3) 書き込んだ計測値から50.0を引いたものがドットゲイン値です。
ハイライト/シャドー値の決定(グレースケール画像のみ)
1) テストプリントから網点が生成された最も明るい区画部分(ハイライト部)を見つけ
てください。この時の「生成された網点」は全て同じ大きさの黒い点を意味します。
2) ハイライト部の数値を区画境の上に書き込んでください。この数値が[最小ハイラ
イト値]です。
3) 次にシャドー部をご覧ください。
4) テストプリントから目視できる最も暗い部分の区画(シャドー部)にある白いドッ
トを見つけてください。この時の「目視できる白いドット」は全て同じ大きさの白
い点を意味します。
5) シャドー部の数値を区画境の上に書き込んでください。この数値が[最大シャドー
値]です。
スキャンプレップ・プロへフィードバック
1) スキャンプレップ・プロを起動してください。
2) [レンジ/ゲイン]から[カスタム]を選択してください。
3) モノクロ印刷に適用「ハイライト/シャドー値の決定」で求めた[最小ハイライト値]
と[最大シャドー値]をそれぞれ入力してください。
4) モノクロ印刷及び4色印刷に適用
「ドットゲイン値の決定」で求めた[ドットゲイン値]とスキャンプレップ・プロの
デフォルト値を比べてください。もし、計測した[ドットゲイン値]が3%以上スキャ
ンプレップ・プロのデフォルト値より高い場合は、計測した[ドットゲイン値]を入
力してください。
NOTE:いろいろな印刷用紙でプロファイリングを行う場合、全て完了するまでキャリブレ
ーションファイルの刷版は取り外さないでください。
5) 以上入力した[カスタムレンジの設定]を[保存]ボタンをクリックして保存してくだ
さい。保存した設定は[レンジ/ゲイン]メニューに表示されます。
ここで設定したカスタム設定内容に関して[ドットゲイン値]は全ての画像に対して、
[ハイライト/シャドー値]はグレースケール画像に適用されます。
68
付録B・C
付録B
新機能の概要 ....................................................
色分解方法(Photoshop5.0のみ) .................
入力プロファイル(Photoshop5.0のみ) .......
インターフェースの選択(Photoshop5.0のみ)..
70
70
71
71
付録C
ユーザーサポート .............................................. 72
69
付録B
新規機能の概要
ドットゲインプレビュー
ドットゲインプレビュー機能をオフにするための設定メニューです。
ドットゲインプレビューは実際に使用する印
刷用紙に印刷した場合の印刷インキが用
紙に染み込む事を想定し、印刷された状
態の画像をモニタ上で見ることができま
す。もし、モノクロ印刷用画像を[オフ]の
状態で見ると、実際にドットゲインが生じる
前の状態を見ることになります。したがっ
て、実際に印刷される画像より明るく見え
ます。これはドットゲインを想定して網点が
小さく生成されているため、実際の見た目
は明るく見えるのです。
デフォルトの設定は[オン]です。
カメラフィルタ
以前はデジタルカメラが接続されていないとフィルタが適用されていませんでしたが、3.5.1から
[開いている画像]でも利用できるようなりました。したがって、スキャンプレップ・プロでサポートし
ていないデジタルカメラでも、このフィルタを使用することが出来ます。1)
Photoshopでデジタ
ルカメラ画像を開き、2) スキャンプレップ・プロの[入力機器]から[開いている画像]を選ぶと、
処理途中で選択したフィルタが適用されます。
色分解方法(Photoshop5.0のみ)
Photoshop5.0ではRGBからCMYKへ色変換を行う際に[ICCプロファイル]と[色分解テーブ
ル]2つの方法を用いることが出来るようになりました。スキャンプレップ・プロはそれら二つの色分
解方法に対応し、さらに下記の選択を行うことが出来ます。
・ ICCプロファイル
・ SPP-ICCプロファイル
・ SPP-色分解テーブル
環境設定内のチェックボックス[Photoshopに読み込まれている色分解テーブルを使う]が選択
されていると、[色分解方法]は無効になります。
70
付録B
ICCプロファイル
ICCプロファイルは特定出力機器の色域表示するための色変換テーブルです。このメニューは
[ColorSync]フォルダ内にあるCMYKプロファイルを表示し、色変換にどのプロファイルを使用す
るか選択することが出来ます。
SPP-ICCプロファイル
スキャンプレップ・プロはICCプロファイルに準拠した色変換ファイルを用意しました。メインダイア
ログで設定した内容に応じて適切なプロファイルを選択し、適用します。
SPP-色分解テーブル
この選択肢は今までの色分解手法を行うためのメニューです。メインダイアログで設定した内
容に応じて適切な色分解テーブルを選択し、適用します。
入力プロファイル(Photoshop5.0のみ)
使用するスキャナの入力プロファイルが[ColorSync]フォルダ内にある場合、プロファイルを使用
して入力を行うことが出来ます。また、ICCプロファイルを生成するソフトウエアで作成したプロ
ファイルが[ColorSync]フォルダにある場合、このメニューから選択することが出来ます。
インターフェースの選択(Photoshop5.0のみ)
インターフェースの選択はカラーワークフローを既存の方法(Photoshop4.0)で行うか、新しい
方法(Photoshop5.0)で行うかを選択できます。
Photoshop4.0
この項目を選択するとスキャンプレップ・プロはPhotoshopユーザーが長年使用してきたモニタ
RGBカラースペースワークフローで作業を行います。
Photoshop4.0で取り込み/保存した画像をPhotoshop5.0とスキャンプレップ・プロで再度処理を
行う場合、このメニューを選択するとファイルの作成時と同じ条件で作業を行うことが出来ま
す。
Photoshop5.0
この項目を選択するとスキャンプレップ・プロはPhotoshop5.0の新しいカラースペースワークフロ
ーで作業を行います。
Photoshop5.0から様々な作業条件に対応するため、カラースペースに関するワークフローを詳
細に設定する事ができるようになりました。しかしながら、一旦設定が混乱してしまうと、表示
されるカラースペースが希望するものと大きく異なってしまうケースが生じてしまいます。そこで
スキャンプレップ・プロは作業状況に合わせた設定項目を自動的に選択して作業を行います。
71
付録B
既存の設定
Photoshop5.0上で独自のカラースペース設定が読み込まれている場合、[既存の設定]を選択
するとスキャンプレップ・プロはカラースペース設定の適正作業を行わずに、自動処理を継続し
ます。
付録C
ユーザー登録
スキャンプレップ・プロ3.5Jは前バージョンからアップグレードしたユーザーの方も含めて、ユーザ
ー登録が必要です。同梱のハガキに必要事項を記入の上、サポートセンターへお送りくださ
い。
ユーザーサポート
スキャンプレップ・プロに関するお問い合わせやユーザー登録の変更申込みはスキャンプレップ・
プロユーザーサポートセンターへご連絡ください。尚、サポートセンターへご連絡頂く前に、必
ず登録カード控えをご用意ください。サポートを受ける際に登録名とシリアルナンバーが必要に
なります。
サポート時間
平日
午前10時∼12時
午後1時∼5時
72
TEL
03-3551-3373
FAX
03-3551-6262
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