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『受けてみたフィンランドの教育』 『アイルランド民話の旅』 『オーロラの本
福祉・教育・デザインなど様々な面で注目を集める「北欧」。また、日本ではサンタクロースというと北 欧からやってくるイメージの方も多いのではないでしょうか。今回は「北欧」、「クリスマス」に関連した 図書を紹介します。 2007.12.1 兵庫県立図書館 調査相談課 TEL 078-918-3377(直通) 書 名 著 者 名 実川 真由・実川 元子 『受けてみたフィンランドの教育』 著 当館請求記号 376.4-592 出 版 者 文藝春秋 刊年 2007 塾も受験も偏差値もない国。しかし、OECD(経済協力開発機構)が行った世界各国の15歳を対象に した学習到達度調査では上位あるいは1位になる国。そんなフィンランドへ留学した女子高生の体験 記プラス母親の解説です。フィンランドの教育に興味を持った人、あるいはフィンランドはもちろんそれ 以外の国に留学を考えている人にも参考になること間違いなしです。 渡辺 洋子・岩倉 千春 388.3-105 三弥井書店 2005 編訳 アイルランドには豊かな民話の伝承があり、この図書はその民間伝承部収集の話を原典に忠実に 翻訳しています。土地にゆかりのある聖人たちの話、歴史上の人物にまつわる逸話、妖精の話など、 紐解く民話の旅への招待、これがこの本のテーマです。関連して『アイルランドの神話と民話』(388.398)、『5人の語り手による北欧の昔話』(388.3-93)も読み進めてはいかがでしょうか。 『アイルランド民話の旅』 『オーロラの本』 田中 達也 著 451.7-26 学習研究社 2004 北欧と言えば、ロマンを求める人は「オーロラ」を想像するのではないでしょうか。そのオーロラにつ いての知識だけではなく、民話、伝承、科学などをわかりやすく解説しています。写真を眺めながら、 天空に輝くオーロラを見に行った気分になりましょう。 『世界の祝祭日とお菓子』 プチグラパブ 2007 リッシング ドイツのシュトーレン、スペインのポルボロン、フィンランドのヨ ウルトルットゥ、イギリスのミンスパイ、スウェーデンのペッパー カーカ。世界各地のお菓子を手作りして楽しく美味しいクリスマ スをお過ごしください。 『東山魁夷全集 4(北欧の旅)』 東山 魁夷 著 596.6-76 721.9-54-4 講談社 1979 東山魁夷といえば、日本の風景画を思い出す方が多いと思いますが、この巻は日本画による北欧 の国々が描かれています。昭和37年(1962年)、東山魁夷は4月から4ヶ月間北欧4国(デンマーク、ス ウェーデン、ノルウェー、フィンランド)に写生旅行に出かけました。魁夷ならではの青と緑とグレーによ り、森と湖をはじめ、風景は清澄な世界を醸し出しています。皆様も北欧の旅を辿ってみませんか。 書 名 『ムンク 平凡社版世界の名画 18』 著 者 名 ムンク/阿部信雄 著 当館請求記号 723-45-18 出 版 者 平凡社 刊年 1983 「叫び」で有名なノルウェーの画家ムンク。北欧の静寂の中に 描かれる“死”と隣り合わせの生涯が代表作と共にわかりやすく 解説されています。ちょうど2008年1月19日から兵庫県立美術 館で「装飾」に焦点を当てた「ムンク展」が開催されます。ムンク の世界に誘われる前に是非この一冊を。 『椅子の辞典』 ROOM+ 編 758-36 白夜書房 2003 少し前ですが、彼女が欲しがっていた椅子をクリスマスに買って帰るという歌がありました。近年北 欧の家具・インテリアデザインが人気を集め、この本のなかでも北欧生まれの椅子がたくさん取り上げ られています。北欧の人たちは気候のこともあって家にいる時間が長いことから、家の中で快適に過 ごすことにこだわるのだとか。まずはすてきな椅子を見つけて北欧の雰囲気を肌で感じてみるのはい かがでしょうか。 『名作に描かれたクリスマス』 若林 ひとみ 著 902-150 岩波書店 2005 誰もが知っている、子どもの頃から一度は読んだことのある小説や児童文 学の名作を紹介しながら、「クリスマスって、何?」「サンタクロースって、だ れ?」など、みんなが知っているつもりでも、考えてみると「あれ?」と戸惑って しまうクリスマスにまつわるエピソードを楽しく説明してくれる一冊です。とりわ け、最初の数ページのクリスマスグッズの写真に惹きつけられてしまいます。 『村上春樹全作品1979-1989羊 をめぐる冒険』 村上 春樹 著 『遊んで、遊んで、遊びました リンドグレーンからの贈りもの』 シャスティーン・ユング 949.8-12 グレーン 著 918.68-287講談社 1990 2 村上春樹の小説では、しばしば重要なシーンで音楽が使われ ています。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』 (914.6-490)の最後に流れるボブ・ディランは最も有名でしょう が、『羊をめぐる冒険』の北海道の雪の中の別荘で、主人公の 「僕」が、夜の闇に包まれながら、一人ビング・クロスビーの「ホ ワイト・クリスマス」を「26回」聴くシーンも印象深いです。この下 りになると、クロスビーの歌声が流れてきて、「僕」とともに深い 雪の孤独な夜の世界に入り込んだように感じられます。 ラトルズ 2005 スウェーデン生まれで「長くつ下のピッピ」の作者、アストリッド・リンドグレー ンは今年で生誕100年を迎えました。彼女の作品が世界中の子どもたちの心 をひきつけるのは、彼女自身の子ども時代にヒントがあるようです。また、クリ スマスの本の思い出も語られています。 貞松・浜田バ アレクサンドル・デュマ 1991 953-64 レエ団 著 クリスマスになると世界中の劇場で上演されるのが、バレエ「くるみ割り人形」です。このバレエのた めに、チャイコフスキーが素敵な曲を作ったことは皆さんご存知の通りです。本書の「発行者あとがき」 によると、チャイコフスキーは、ホフマンの原作ではなくデュマの「くるみ」をもとに書かれた原台本を読 んだとたんに作曲依頼に応じる気になったとあります。世界中の人々を魅了するこのバレエのもとに なったデュマの「くるみ」、あなた自身にプレゼントしませんか。 『デュマが語るくるみ割り人形』