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第1学年 - 福島県立医科大学

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第1学年 - 福島県立医科大学
教
育
要
項
第1学年~第4学年
教 育 要 項
第1学年 ~ 第4学年
2011
(平 成 23 年 度)
(
)
2
0
1
1
平
成
23
年
度
福
島
県
立
医
科
大
学
医
学
部
福島県立医科大学医学部
福島県立医科大学の理念
福島県立医科大学は、県民の保健・医療・福祉に貢献する医療人の教育および育成を目的に
設立された大学である。同時に、研究機関として、不断の研究成果を広く世界に問いかけると
いう重要な使命を担っている。
もとより医療は、医学と看護学が共に手を携えて、すべてのひとのいのちと健康の問題に真
摯に向き合い、その未来を拓く営為である。その基盤とすべきところは、個人の尊厳に対する
深い配慮と、高い倫理性である。
福島県立医科大学は、以下に掲げることを本学の理念として、教育、研究および医療を幅広
く推進していくものとする。
1 ひとのいのちを尊び倫理性豊かな医療人を教育・育成する。
2 最新かつ高度な医学および看護学を研究・創造する。
3 県民の基幹施設として、全人的・統合的な医療を提供する。
― ―
国公私立を問わず全国の大学は今、大きな改革の流れにあります。特に、国公立の医学
部・医科大学では教育・研究・診療の質的内容から、独立行政法人化を視野に置く大学の
設置形態や構造改革の問題まで、さまざまな面からの見直しが求められています。そのよ
うな中で、福島県立医科大学医学部が県立大学としての特異性と、大学としての調和性を
保ちつつ時代の要請に対応してゆくためには、統一した理念に基づいて改革を進める必要
があることは論を待ちません。そのために、医学部内に将来構想委員会を設けて改革の基
本理念をまとめると共に、現在、それに基づいて大学院再編整備など具体的な作業に着手
しています。「福島県立医科大学医学部00年宣言」としてまとめられた理念は、本学ホー
ムページなども活用し、学内外に公表しております。その内容は、世紀における福島県
立医科大学医学部の基本的な方向性を示し、今後の指針になるものです。
福島県立医科大学医学部2001年宣言
本学は、地域医療の牽引車となるべき使命をおびて、県立の医科大学として創立された。以来0年余にわ
たり、高水準の専門知識と技術を有する数多くの医療人を育成し、県民はもとより広く国民の健康と福祉の
増進に寄与してきた。
今世紀を迎え、最新の生命科学の知識や技術を応用した高度先進医療が急速に進歩しつつある。また本
格的な高齢社会を迎えて、より多くの人々が健康を保ったまま長生きできるようにするための新たな取り組
みが展開されつつある。このような状況の下、「生涯にわたる健康なくらし」を願う県民の本学に対する期
待は一層強まっている。本学は、これら県民の期待に的確かつ迅速に対応しつつ、より高度な技術、判断力
を持った医療人を今後も供給し続ける責務がある。また同時に、大学として普遍的問題の解決に果敢に挑戦
し、その成果を県民のみならず広く世界へ発信し続けなければならない。
生涯にわたる健康なくらしを願う人々が安心して受けられる医療とは何か? そのような医療を提供する
ために我々は何を目指し何をなすべきか? 我々はこれらの問いかけに対して、これまで培った実績と伝統
をもとに、大胆な自己改革を行いながら応えていかなければならない。
【基本理念】
1)“ともに拓こういのちの未来”
世紀は、特に生命科学の分野において、大いなる変革の時代となる。そのような時代であるからこそ、
我々福島県立医科大学(医学部)の構成員は、一人ひとりの命を尊ぶ教育・診療・研究を推進していかなけ
ればならない。「心暖まる医療」を常に志向する心が、ひいては我々の“いのちの未来”を拓く礎となる。
2)“福島から世界へ、世界から福島へ”
地域に密着した大学としての特殊性を生かし、日々の診療の中から新たな課題を発見して解決し、その結
果を県内、日本、そして世界へ向けて広く発信していかなければならない。地域や国境を越えた広い情報交
換や人材交流を促進することは、県民の医療と医学水準の向上の大きな駆動力となる。
3)“持続的発展を可能にする果敢な挑戦”
本学が持続的に発展していくために、現状を甘受することなく、医療や社会の変化を先取りする柔軟な発
想をもって、大学のあるべき姿や構想を常に進化させなければならない。
この宣言は大学の発展、ひいては県民の健康増進に貢献しようとする我々医科大学(医学部)構成員の決
意を表わしたものである。
― ―
「福島県立医科大学医学部の教育理念」
福島県立医科大学医学部は、心を感じ、知を持ち、技を活かし、和を育み、地域を創造する医
師を養成します。
「福島県立医科大学医学部の教育目標」
“君の持つ力を見つけ出し育てよう”
心:真摯な心、共感する心、探求する心
知:命を救う知識、病める人を癒す知恵、明日を生きる知性
技:確かな技、未知に挑む技、未来へ繋ぐ技
和:患者や家族との和、働く仲間との和、地域や世界の人々との和
地:地域に学ぶ、地域を創る、地域から発信する
― ―
「福島県立医科大学医学部のカリキュラムの特徴」
教育目標の達成のために、本学医学部では、6年一貫らせん型カリキュラムによる教育を行ないます。こ
のカリキュラムでは、本学独自の発展的科目群が、基本的な内容のコア・カリキュラムの周辺にらせん型に
配置されており、学習者は、総合科学系科目、生命科学・社会医学系科目、臨床医学系科目を緊密に行き来
しながら、あるいはそれらを融合した総合教育科目を、各自の成長・習熟度に合わせて6年間を通して繰り
返し発展的に学びます。また、県立の医科大学として、常に地域社会を意識し、学習者が大学から地域に出
かけ、そこに暮らす人々から謙虚に学ぶという機会を数多く設けています。
最初の1年から2年前半(一部)にかけては、語学・自然科学・人文社会科学系科目群と総合教育科目群
が配置されています。これらの科目群の履修を通して、医学を学ぶ上で基本となる学力の向上を図ることと
共に、医学を取り巻くさまざまな課題を多面的にとらえる考え方を学び、自分がどのような医師になろうと
するのか考え始める動機付けを目指しています。また、医療現場や地域社会の見学・調査を通して、チーム
ワーク、相手の立場を思いやる想像力、自分の考えを伝えるコミュニケーション能力などの重要性について
の理解を深めることも期待しています。
1年から2年前半は、医学生といっても臨床医学的知識は皆無に等しいので、その立場を活かし、いわゆ
る“患者/市民の立場”をしっかり体験し、患者の気持ちを同じ立場で理解し、生活感を身につける段階で
あると考えています。
次の2年(前半の一部と後半全部)-4年次では、生命科学・社会医学系および臨床医学系科目が主体と
なります。この時期はまさに医学を学ぶ時期であり、“医学生の立場”を強く意識する段階です。
この時期の前半には、
「人体の正常構造と機能」と「疾病の病因や病態の基本」を学ぶ生命科学系科目群が、
後半には、社会医学と各器官系の疾病、診断と治療(各器官系別コース)を学ぶ臨床医学系科目群が配置さ
れています。さらに、4年次の後半には、臨床実習開始に先立ち基本的かつ実践的な診療技術や生命倫理を
学ぶ医療入門が配置されています。学ぶべき内容は膨大ですが、それらを機械的に暗記するのではなく、自
学自習をベースに、自ら課題を発見し解決する能力を身につけて行かなければなりません。そのためのト
レーニングとして、テュートリアルが配置されています。
生命科学系および社会医学系の各分野(各コース)は、それぞれ学問としての体系を持っていますが、そ
れだけで完結したものではなく、臨床医学と密接に関連しています。そのような関連については、臨床医学
入門において多くの実例に基づいて紹介され、学習者の理解を深め学習意欲の高揚を図る配慮をしています。
生命科学系および社会医学系の各コースでは、実習が大きなウエイトを占めていますが、実習の多くはグ
ループ単位で行われ、その過程で、チームの一員として自分の責任を果たし、他のメンバーの立場を思いや
ることも学びます。さらに、社会医学系の実習では、学習計画を自主的に立てて、地域の保健、医療、福祉
の現場、さらには一般家庭に赴き、地域の環境や公衆衛生活動を理解したうえでそれらの問題点を把握し、
その解決策を考察することが行われており、地域に暮らす人々から、直接、謙虚に学ぶことを実践します。
― ―
4年次の最後に、これまでの学習の総まとめとして共用試験が行われます。
4年最後と5年最初に行われる基礎上級は、医学全般を一通り学習した後に、生命科学・社会医学系講座
において、それまでの学習過程で湧いた疑問や問題意識をもとに課題を設定し研究を行うもので、課題を発
見し探究する心、科学的な思考能力の涵養を目指しています。
基礎上級が終わると、およそか月間にわたるプライマリーおよびアドバンストのベッドサイドラーニン
グ(BSL)が始まります。いよいよ“医師としての立場”を強く意識する段階です。これまで学んできた医
学的知識、培ってきたコミュニケーション能力や問題解決能力を最大限発揮しながら、医療チームの一員と
して医療に参加し、実践的な診療能力を身につけます。アドバンストコースの中には、住民の方の自宅にホー
ムステイしながら、地域の第一線医療機関で長期の実習を行うコースも設定されています。
BSL 全体を通して、各々に異なる精神・社会的側面を持つ地域に暮らす患者さんたちとじかに接する体
験は、地域社会や日常生活の健康ニーズを肌で感じる絶好の機会です。そのニーズに応えるべく、「自分た
ちがどのような医師になったらよいのか?」を真剣に考える時期でもあります。
BSL が終わるとこれまでの学習を総括する総括講義、さらに卒業試験となります。
医学生のそれぞれの成長過程に合わせて最も効果的に教育プログラムを展開することは大切ですが、医学
生に求められる能力は、必ずしも機械的に段階的に身につくものではありません。1-2年次にも、クラス
の仲間や様々な人達と協力して学習したりするわけで、その中でチームワークや協調性を身につけていくこ
とは言うまでもありません。6年一貫らせん型カリキュラムによって、教育目標に掲げられたような本学医
学部学生に求められる資質を伸ばす機会を繰り返し提供し、学習者がらせん型に発展しながら成熟していく
ことを期待しています。表面的な技術としての態度の習得ではなく、豊かな人間性を備えた医師としての成
長を願っています。
― ―
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目 次
福島県立医科大学の理念………………………………………………………………………………………… 1
福島県立医科大学医学部2001年宣言…………………………………………………………………………… 2
福島県立医科大学医学部の教育理念…………………………………………………………………………… 3
福島県立医科大学医学部の教育目標…………………………………………………………………………… 3
福島県立医科大学医学部のカリキュラムの特徴……………………………………………………………… 4
2011年度(平成23年度)授業時間割表… ……………………………………………………………………… 7
教育課程表………………………………………………………………………………………………………… 14
福島県立医科大学医学部履修規程……………………………………………………………………………… 16
福島県立医科大学医学部履修規程に関する教授会申合せ…………………………………………………… 26
企画委員・コーディネーター一覧……………………………………………………………………………… 28
各講座等連絡先…………………………………………………………………………………………………… 31
授業計画(シラバス)
第 1 学 年……………………………………………………………………………………………… 33
第 2 学 年………………………………………………………………………………………………127
第 3 学 年………………………………………………………………………………………………181
第 4 学 年………………………………………………………………………………………………249
大 学 施 設 略 図……………………………………………………………………………………………………315
― ―
2011年度(平成23年度)第1学年授業時間割
期
週
ドイツ語Ⅱ・フランス語Ⅱ・
中国語Ⅱ ②③⑥
人文・社会科学
展
②③⑥◯
英語ⅡA・ⅡB
②③ 8L S302
ホーム
ルーム
補講
生命倫理 ③
スポーツと医学③
補講
体育実技
ドイツ語Ⅱ・フランス語Ⅱ・中国語Ⅱ
②③⑥
2
英語ⅡA・ⅡB
②③ 8L S302
16
生物学実習
2
生実
/
生物学実習 生実
ドイツ語Ⅱ・フランス語Ⅱ・
中国語Ⅱ ②③⑥
~
8L S302
体育 英語ⅡA・ⅡB
実技
②③ 8L S302
体育実技(スキー授業) /
代数・解析学③
スポーツと医学 ③
英語ⅡA・ⅡB ②③
代数・
解析学
③
19
情 情報処理演習室 N301 8号館 N301 S302 8号館 S302
8号館 LL 教室 ◯
春
季
休
業
補講
人文・社
会科学
展
②③⑥◯
捕
講
8L S302
N301
~
福島学
福島学 N301
~
原子物理学 ③
~
原子物理学 ③
~
生命有機化学③
後
期
試
験
生命有機化学 ③
~
の時間は、解剖慰霊祭出席・光が丘祭準備のため休講
進化学 ③
生命倫理 ③
8L
~
コンピュー
情
タ演習◯
~
②③ 8L S302
進化学 ③
福
島
学
英語 IA・IB
~
自然科学実験法③
冬
季
休
業
ドイツ語Ⅰ・フラン
ス語Ⅰ・中国語Ⅰ
②③⑥
~
自然科学実験法 ③
代数・解析学 ③
臨床医学
セミナー
③
~
心理学 ③
ドイツ語Ⅱ・フラン
ス語Ⅱ・中国語Ⅱ
②③⑥
人文・社会科学
②③ 3ゼ
~
心理学 ③
英語ⅡA・ⅡB ②③
講義室の説明 ②第2講義室 ③第3講義室 ⑥第6講義室 3ゼ 第3ゼミナール室 展 附属展示室
生実 生物学実習室 ◯
は祝祭日等のため休日 遺伝学 ③
展
人文・社会科学 ②③⑥◯
補講
~
情
コンピュータ演習 ◯
遺伝学 ③
N301
基礎自
然科学
③
補講
~
8L S302
ホーム 補講
ルーム
~
英語 IA・IB ②③
S302
~
備 考
ドイツ語Ⅰ・フランス語Ⅰ・中国語Ⅰ ②③⑥
英語 IA・IB
②③ 8L
~
Ⅳ
体育実技
人文・社会科学
②③⑥
~
Ⅲ
13:00
14:30
14:40
16:10
臨床医学セミナー ③
オリエン
テーション
:20
Ⅱ 10
11:50
補講
人文・社会科学 ②③ 3ゼ
入学式
:40
Ⅰ 8
10:10
電磁気学 ③
ドイツ語Ⅱ・フランス語Ⅱ・中国語Ⅱ②③⑥
医
学
概
論
③
Ⅳ
ホーム
ルーム
ドイツ語Ⅰ・フ
ランス語Ⅰ・中
国語Ⅰ②③⑥ 早
期
ポ
リ
ク
リ
ニ
ッ
ク
Ⅲ
補講
8L S302
基礎自然科学 ②③
:20
Ⅱ 10
11:50
13:00
14:30
14:40
16:10
医学セ
補講 ミナー
⑥
~
人文・社会科学 ②③⑥
ホーム
ルーム
~
:20
Ⅱ 10
11:50
補講
前
期
試
験
ドイツ語Ⅰ・フランス語Ⅰ・中国語Ⅰ ②③⑥
夏
季
休
業
― ―
:40
Ⅰ 8
10:10
ドイツ語Ⅰ
フランス語Ⅰ
中国語Ⅰ
②③⑥
~
有機化学③
医学セ
ミナー
③
医学セミナー ③
英語ⅠA・ⅠB ②③
進化学
③
生命有機
化学③
原子物
理学③
医学セミ
ナー③
医学セミナー
有機化学 ③
:00
Ⅲ 13
14:30
~
発生生物学③
S302
~
発生生物学 ③
②③ 8L
~
:20
Ⅱ 10
11:50
英語 IA・IB
~
人体機能学
概論Ⅱ③
人体機能学
概論Ⅰ③
微分積分学③
Ⅲ
電磁気学 ③
③
微分積分学 ③
13:00
14:30
14:40
16:10
~
~
~
~
~
~
~
~
~
力 学
③
人体機能学概論Ⅰ ③
:40
Ⅰ 8
10:10
金
力 学
人体機能学概論Ⅱ ③
:40
Ⅳ 14
16:10
木
~
基礎自然科学
③
:40
Ⅰ 8
10:10
Ⅳ
水
~
火
~
Ⅳ
~
Ⅲ
~
Ⅱ
~
月
5/13 5/20 5/27 6/3 6/10 6/17 6/24 7/1 7/8 7/15 7/22 7/29 8/26 9/2 9/9 9/16 9/23 9/30 10/7 10/14 10/21 10/28 11/4 11/11 11/18 11/25 12/2 12/9 12/16 12/23 1/6 1/13 1/20 1/27 2/3 2/10 2/17 2/24 3/2 3/9
8:40
10:10
10:20
11:50
13:00
14:30
14:40
16:10
~
Ⅰ
5/6
~
曜 時間
前 期
後 期
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19 20 21
5/9 5/16 5/23 5/30 6/6 6/13 6/20 6/27 7/4 7/11 7/18 7/25 8/1 8/29 9/5 9/12 9/19 9/26 10/3 10/10 10/17 10/24 10/31 11/7 11/14 11/21 11/28 12/5 12/12 12/19 12/26 1/9 1/16 1/23 1/30 2/6 2/13 2/20 2/27 3/5 3/12
~
月
日
1
5/2
2011年度(平成23年度)第2学年授業時間割
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
細胞生物学 ①
(生化・分子学コース)
体育実技
体育実技
分子生物学 ①
肉眼解剖学
解
①◯
統計学Ⅰ ①
(生化・分子学コース)
病態生化学Ⅰ ①
(生化・分子学コース)
生化学実習
①②⑥ 生化
(解剖・組織学コースⅠ)
組織学1
① 組病
(生理学コースⅠ)
器官生理学 ①
臨床医
学入門
Ⅱ ①
ホーム
ルーム
臨床医学入門Ⅱ
①
補講
(生化・分子学コース)
病態生化学Ⅱ ①
(解剖・組織学コースⅠ)
人体発生学 ①
(解剖・組織学コースⅠ)
肉眼解剖学
解
①◯
統計学Ⅰ ①
補講
(生化・分子学コース)
病態生化学Ⅰ ①
(解剖・組織学コースⅠ)
組織学1
① 組病
講義室の説明 ①第1講義室 ②第2講義室 ⑥第6講義室 1ゼ 第1ゼミナール室 2ゼ 第2ゼミナール室 3ゼ 第3ゼミナール室 4ゼ 第4ゼミナール室
会 4号館会議室 Ⓛ5号館LL教室 8L 8号館LL教室 S310 8号館S310 S311 8号館S311 ◯
解 解剖学実習室
㋢テュートリアル演習室 ◯
組病 組織学・病理学実習室 生化 生化学実習室 物実 物理学実習室 化実 化学実習室
は祝祭日等のため休日 の時間は、解剖慰霊祭出席・光が丘祭準備のため休講
春
季
休
業
生化学実習
①②⑥ 生化 1ゼ 2ゼ
(解剖・組織学コースⅠ)
8L S311
補
講
人体発生学 ①
(生化・分子学コース)
会
英語Ⅳ ◯
後
期
試
験
(解剖・組織学コースⅠ)
肉眼解剖学
解
①◯
肉眼解剖学
①◯
解
病態生化学Ⅱ ①
補講
補講
細胞生物学 ①
補講
(生化・分子学コース)
補講
(生化・分子学コース)
臨床医学
入門Ⅱ①
補講
(解剖・組織学コースⅠ)
冬
季
休
業
補講
(OSCE)
臨床医学入門Ⅱ ①
補講
ホーム
ルーム
8L S311
器官生理学 ①
肉眼解剖学
解
①◯
補 講
臨床医学
入門Ⅱ①
肉眼解剖学
①◯
解
①
神経生理学Ⅰ
化実
解
肉眼解剖学 ①◯
(生理学コースⅠ)
S310 S311
化学実験
人体解剖
学入門○解
分子生物学 ①
①
備 考
看護学の
基本 ①
肉眼解剖学
解
①◯
神経生理学Ⅰ
①
(解剖・組織学コースⅠ)
会
英語Ⅳ ◯
生命化学 ①
化学実験 化実
補 講
臨床医学
入門Ⅰ①
生化学実習
①②⑥ 生化 1ゼ 2ゼ
(解剖・組織学コースⅠ)
(生理学コースⅠ)
神経生理学Ⅰ ①
英語ⅢA・ⅢB
S311
生命化学 ①
ホーム
ルーム
(生化・分子学コース)
情報生化学 ①
解
肉眼解剖学 ①◯
(生理学コースⅠ)
(生化・分子学コース)
前
期
試
験
情報生化学 ①
コミュニケー
ション論 ①
補
講
(生化・分子学コース)
13:00
14:30
14:40
16:10
13:00
14:30
14:40
16:10
夏
季
休
業
― ―
コミュニケーション論 ①
:20
Ⅱ 10
11:50
神経生理学Ⅰ
物理学
実験 ① 物実
補
講
(生化・分子学コース)
代謝生化学 ①
器官生理学 ①
(解剖・組織学コースⅠ)
生化学実習
①②⑥ 生化 1ゼ 2ゼ
英語ⅢA・ⅢB
Ⓛ 8L S310
S310
物理学実験 ① 物実
英語ⅢA・ⅢB S310
(生化・分子学コース)
人体解剖学入門
解
①◯
解
人体解剖学入門 ①◯
看護学の基本 ①
:20
Ⅱ 10
11:50
代謝生化学 ①
(解剖・組織学コースⅠ)
(解剖・組織学コースⅠ)
:40
Ⅳ 14
16:10
Ⅳ
~
テュートリアルⅠ
①㋢ 1ゼ 2ゼ 3ゼ 4ゼ
(生理学コースⅠ)
(生理学コースⅠ)
器官生理学 ①
(生化・分子学コース)
代謝生化学 ①
臨床医学入門Ⅰ ①
Ⅲ
~
(生化・分子学コース)
:00
Ⅲ 13
14:30
:40
Ⅰ 8
10:10
人体発生学 ①
人体発生学 ①
代謝生化学 ①
:20
Ⅱ 10
11:50
Ⅳ
(解剖・組織学コースⅠ)
(解剖・組織学コースⅠ)
人体解剖学入門 ①
(生化・分子学コース)
:00
Ⅲ 13
14:30
Ⅲ
~
:20
Ⅱ 10
11:50
:40
Ⅰ 8
10:10
金
(解剖・組織学コースⅠ)
英語ⅢA・ⅢB Ⓛ 8L
:40
Ⅰ 8
10:10
木
~
代謝生
化学①
:40
Ⅳ 14
16:10
水
~
人体解剖
学入門①
:40
Ⅰ 8
10:10
火
~
Ⅳ
~
Ⅲ
~
Ⅱ
~
月
5/13 5/20 5/27 6/3 6/10 6/17 6/24 7/1 7/8 7/15 7/22 7/29 8/26 9/2 9/9 9/16 9/23 9/30 10/7 10/14 10/21 10/28 11/4 11/11 11/18 11/25 12/2 12/9 12/16 12/23 1/6 1/13 1/20 1/27 2/3 2/10 2/17 2/24 3/2 3/9
8:40
10:10
10:20
11:50
13:00
14:30
14:40
16:10
学年ガイダンス
Ⅰ
~
曜 時間
~
~
前 期
後 期
期
13 14 15 16 17 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19 20 21
週 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
月 5/9
5/16
5/23
5/30
6/6
6/13
6/20
6/27
7/4
7/11
7/18
7/25
8/1
8/29
9/5
9/12
9/19
9/26
10/3
10/10
10/17
10/24
10/31
11/7
11/14
11/21
11/28
12/5
12/12
12/19
12/26
1/9
1/16 1/23 1/30 2/6 2/13 2/20 2/27 3/5 3/12
日
2011年度(平成23年度)第3学年授業時間割
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
④
組織学2
④ 組病
成長・発達Ⅰ④
補 講
内分泌・代謝・乳腺
④
補講
血液・輸血
④
医療情報学 ④
消化器Ⅰ ④
血液・輸血
④ 補 講
循環器
④
血液・輸血
④
医療と法 ④
医学物理学 ④
医学物理学 ④
脳・神経Ⅰ ④
リウマチ・膠原病・アレルギー ④
脳・神経Ⅰ ④
補講
リウマチ・膠原病・
アレルギー ④
解 解剖学実習室
講義室の説明 ④第4講義室 ⑥第6講義室 1ゼ 第1ゼミナール室 2ゼ 第2ゼミナール室 3ゼ 第3ゼミナール室 4ゼ 第4ゼミナール室 ◯
微 微生物学実習室 ◯
病 病理学実習室 組病 組織学・病理学実習室 生1 生理・薬理・衛生学実習室 生2 生理・公衆衛生学実習室 生化 生化学実習室
◯
㋢テュートリアル演習室 8L 8号館LL教室 S302 8号館S302 は祝祭日等のため休日 の時間は、解剖慰霊祭出席・光が丘祭準備のため休講
春
季
休
業
微生物学
④
循環器 ④
テュートリアルⅡ
④㋢ 1ゼ 2ゼ 3ゼ 4ゼ
(免疫・微生物学コース)
消化器Ⅰ ④ 講
循環器 ④ 補
消化器Ⅰ④
後
期
試
験
補 講
冬
季
休
業
微生物学④
補講
④
生理学・薬理学実習
④ 生1 生2 1ゼ 2ゼ
2ゼ
病理学コース
④◯
病
神経生理学Ⅱ
補講
薬理学コース
④ 生1 1ゼ
コース)
微生物学④
(生理学コースⅡ)
1ゼ 2ゼ
微生物学④
成長・発達Ⅰ ④
基礎特別講義 ④ 基礎特別講義
④
(免疫・微生物学コース)
(免疫・微生物学コース)
医
療
経
済
学
④
薬理学コース ④ 生1
補講
病理学コース
④◯
病
生理学・薬理学実習
④ 生1 生2 1ゼ 2ゼ
コース)
微生物学④
免疫学
④
腎・泌尿器Ⅰ④
補講
病理学
コース
病
④◯
(免疫・微生物学
(免疫・微生物学コース)
8L S302
微生物学④
腎・泌尿器Ⅰ ④
(OSCE)
補 講
生1
生2
1ゼ
2ゼ
(免疫・微生物学コース)
呼吸器 ④
病
病理学コース ④◯
前
期
試
験
④
統計学Ⅱ ④
英語Ⅴ ⑥ 4ゼ
微
⑥◯
呼吸器 ④
内分泌・代謝・乳腺 ④
生化
(免疫・微生物学
備 考
免疫学
補講
病理学
コース
病
④◯
病理学コース
④◯
病
Ⅳ
~
補講
微生物学④
夏
季
休
業
Ⅲ
8:40
10:10
10:20
11:50
13:00
14:30
14:40
16:10
(解剖・組織学
コースⅡ) 統計学Ⅱ④
解
脳解剖学 ④◯
生理学・
薬理学実習
金
Ⅱ
~
(解剖・組織学コースⅡ)
(免疫・微生物学コース)
(免疫・微生物学コース)
Ⅰ
補講
免疫学 ④
免疫学実習
Ⅳ
~
(免疫・微生物学コース)
補講
病理学
コース
病
④◯
(免疫・微生物学コース)
Ⅲ
(免疫・微生物学コース)
免疫学実習
微
⑥ 生化 ◯
微生物学④
Ⅱ
微生物学④
薬理学コース ④
8:40
10:10
(解剖・組織学コースⅡ)
10:20
11:50
組織学2 ④ 組病
13:00
14:30
生理学・
英語Ⅴ④
14:40 (免疫・微生物学コース)
薬理学
16:10 微生物学④ 補講 実習④ 4ゼ 8L S302
10:20
11:50
13:00
14:30
14:40
16:10
(免疫・微生物学コース)
微生物学 ④
:40
Ⅰ 8
10:10
木
~
Ⅳ
~
Ⅲ
~
― ―
:40
Ⅳ 14
16:10
水
~
:00
Ⅲ 13
14:30
Ⅱ
~
:20
Ⅱ 10
11:50
Ⅰ
~
(免疫・微生物学コース)
:40
Ⅰ 8
10:10
火
~
Ⅳ
~
Ⅲ
~
月
Ⅱ
5/13 5/20 5/27 6/3 6/10 6/17 6/24 7/1 7/8 7/15 7/22 7/29 8/26 9/2 9/9 9/16 9/23 9/30 10/7 10/14 10/21 10/28 11/4 11/11 11/18 11/25 12/2 12/9 12/16 12/23 1/6 1/13 1/20 1/27 2/3 2/10 2/17 2/24 3/2 3/9
8:40
10:10
10:20
11:50
13:00
14:30
14:40
16:10
学年ガイダンス
Ⅰ
~
曜 時間
~
~
期
前 期
後 期
13 14 15 16 17 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19 20 21
週 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
月
日 5/9 5/16 5/23 5/30 6/6 6/13 6/20 6/27 7/4 7/11 7/18 7/25 8/1 8/29 9/5 9/12 9/19 9/26 10/3 10/10 10/17 10/24 10/31 11/7 11/14 11/21 11/28 12/5 12/12 12/19 12/26 1/9 1/16 1/23 1/30 2/6 2/13 2/20 2/27 3/5 3/12
2011年度(平成23年度)第4学年授業時間割
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
1臨
臨床実習入門
視 覚 1臨
麻酔・救急 1臨
運動器・
リハビリ
テーション
麻酔・救急
1臨
感染・検査 1臨
運動器・
リハビリ
テーション
1臨
1臨
(社会医学コース)
脳・神経Ⅱ 1臨
1臨
生2
3ゼ
4ゼ
皮膚・
形成
(社会医学コース)
(社会医学コース)
1臨
1臨
法医学
1臨
講義室の説明 1臨 第1臨床講義室 生2 生理・公衆衛生学実習室 3ゼ 第3ゼミナール室 4ゼ 第4ゼミナール室
の時間は、解剖慰霊祭出席・光が丘祭準備のため休講 (※)「性差医療」は平成23年度休講とする。
法医学
春
季
休
業
補講
CBT追再試
1臨
放射線・画像 1臨
衛生学・公衆衛生学実習
1臨
は祝祭日等のため休日 プライマリケア
と地域医療
基
礎
上
級
皮膚・形成 1臨
+
補
講
1臨
補
講
1臨
医療と社会
症候論とケース
スタディ・高齢者
総合診療
補
講
運動器・
リハビリ
テーション
1臨
+
+
Ⅲ
期
試
験
麻酔・救急 1臨
医療と社会
冬 季
休
業
公衆衛生学
精 神 1臨
(医療入門コースⅠ)
OSCE
(社会医学コース)
症候論とケース
スタディ・高齢
者総合診療 Ⅱ
期
試
験
皮膚・形成 1臨
+
臨床薬理学 1臨
運動器・
リハビリ
テーション
1臨
(医療入門コースⅠ)
頭頸部・口腔 1臨
夏
季
休
業
脳・神経Ⅱ 1臨
補講
法医学
補
講
1臨
C
B
T
麻酔・救急
1臨
(社会医学コース)
補
講
(社会医学コース)
衛生学・予防医学
Ⅰ
期
試
験
消化器Ⅱ 1臨
:00
Ⅲ 13
14:30
備 考
麻酔・救急
1臨
1臨
視 覚 1臨
Ⅳ
1臨
1臨
生殖・周産期
衛生学・予防医学
:20
Ⅱ 10
11:50
Ⅰ
法医学
運動器・リハビリテーション
(社会医学コース)
放射線・画像 1臨
8:40
10:10
10:20
11:50
13:00
14:30
14:40
16:10
(社会医学コース)
成長・
発達Ⅱ
生殖・周産期 1臨
:40
Ⅰ 8
10:10
Ⅳ
※性差医療
1臨
頭頸部・口腔 1臨
Ⅲ
~
成長・発達Ⅱ 1臨
:20
Ⅱ 10
11:50
14:40
16:10
感染・検査
1臨
精 神 1臨
:00
Ⅲ 13
14:30
腎・泌尿器Ⅱ 1臨
腎・泌尿器Ⅱ 1臨
:40
Ⅰ 8
10:10
Ⅱ
~
― ―
10
金
~
:00
Ⅲ 13
14:30
:40
Ⅳ 14
16:10
木
~
:20
Ⅱ 10
11:50
:40
Ⅳ 14
16:10
水
~
:40
Ⅰ 8
10:10
火
~
Ⅳ
~
Ⅲ
~
月
Ⅱ
5/13 5/20 5/27 6/3 6/10 6/17 6/24 7/1 7/8 7/15 7/22 7/29 8/26 9/2 9/9 9/16 9/23 9/30 10/7 10/14 10/21 10/28 11/4 11/11 11/18 11/25 12/2 12/9 12/16 12/23 1/6 1/13 1/20 1/27 2/3 2/10 2/17 2/24 3/2 3/9
8:40
10:10
10:20
11:50
13:00
14:30
14:40
16:10
学年ガイダンス
Ⅰ
~
曜 時間
~
~
期
Ⅰ 期
Ⅱ 期
Ⅲ 期
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12 13 14
週 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
月
日 5/9 5/16 5/23 5/30 6/6 6/13 6/20 6/27 7/4 7/11 7/18 7/25 8/1 8/29 9/5 9/12 9/19 9/26 10/3 10/10 10/17 10/24 10/31 11/7 11/14 11/21 11/28 12/5 12/12 12/19 12/26 1/9 1/16 1/23 1/30 2/6 2/13 2/20 2/27 3/5 3/12
2011年度(平成23年度)第5学年BSLプライマリーコース他授業時間割
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
5/13 5/20 5/27
~
~
~
~
~
5/30 6/6 6/13 6/20 6/27 7/4 7/11 7/18 7/25 8/22 8/29 9/5 9/12 9/19 9/26 10/3 10/10 10/17 10/24 10/31 11/7 11/14 11/21 11/28 12/5 12/12 12/19 12/26 1/9 1/16 1/23 1/30 2/6 2/13 2/20 2/27 3/5 3/12
~
月
日
5/9 5/16 5/23
6/3 6/10 6/17 6/24 7/1 7/8 7/15 7/22 8/19 8/26 9/2 9/9 9/16 9/23 9/30 10/7 10/14 10/21 10/28 11/4 11/11 11/18 11/25 12/2 12/9 12/16 12/23 1/6 1/13 1/20 1/27 2/3 2/10 2/17 2/24 3/2 3/9
注1)注2)注3)注4)
13
小 児 科
14
15
耳鼻咽喉科・頭頸部外科/
感 染 制 御 部 ・ 検 査 部
救急科/麻酔・疼痛緩和科、
集 中 治 療 部
16
心 身 医 療 科
17
地域・家庭医療学講座/医療
人育成・支援センター、補講
補
講
1週
呼吸器内科/泌尿器科・
副 腎 内 分 泌 外 科
春
季
休
業
12
Q A B C D E F G H I J K L M N O P
11 産 科、 婦 人 科
P Q A B C D E F G H I J K L M N O
10 眼 科 × 病 理 診 断 科
O P Q A B C D E F G H I J K L M N
9
N O P Q A B C D E F G H I J K L M
整形外科/形成外科
腎 臓 ・ 高 血 圧 内 科、
糖尿病・内分泌代謝内科
30 31 32 33 34 35 36 37 38
冬
季
休
業
2週
8
M N O P Q A B C D E F G H I J K L
臓 器 再 生 外 科
L M N O P Q A B C D E F G H I J K
7
K L M N O P Q A B C D E F G H I J
心臓血管外科×皮膚科
J K L M N O P Q A B C D E F G H I
6
I J K L M N O P Q A B C D E F G H
5
放 射 線 科 / 歯 科 口 腔 外 科、
輸血・移植免疫部、薬剤部
消 化 器 内 科、
リ ウ マ チ 膠 原 病 内 科
H I J K L M N O P Q A B C D E F G
4
G H I J K L M N O P Q A B C D E F
器 官 制 御 外 科
F G H I J K L M N O P Q A B C D E
3
E F G H I J K L M N O P Q A B C D
脳神経外科/神経内科
12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29
夏
季
休
業
4週
2
D E F G H I J K L M N O P Q A B C
循環器内科、血液内科
C D E F G H I J K L M N O P Q A B
医
療
入
門
Ⅱ
基
礎
上
級
― ―
11
授
業
内
容
等
1
4 5 6 7 8 9 10 11
B C D E F G H I J K L M N O P Q A
BSLプライマリーコース
A B C D E F G H I J K L M N O P Q
1 2 3
注1)実習2週の科(部) 循環器内科、血液内科、消化器内科、リウマチ膠原病内科、腎臓・高血圧内科、糖尿病・内分泌代謝内科、臓器再生外科、器官制御外科、産科、婦人
科、小児科、心身医療科
注2)実習1週の科(部) 第1週目/第2週目
脳神経外科/神経内科、放射線科/歯科口腔外科、輸血・移植免疫部、薬剤部、整形外科/形成外科、呼吸器内科/泌尿器科・副腎内分泌外科、耳鼻
咽喉科・頭頸部外科/感染制御部・検査部、救急科/麻酔・疼痛緩和科、集中治療部
心臓血管外科×皮膚科は、各班を2分割し、班-1は心臓血管外科(1週目)→皮膚科(2週目)、班-2は皮膚科(1週目)→心臓血管外科(2週
目)とする。
眼科×病理診断科は、各班を2分割し、班-1は眼科(1週目)→病理診断科(2週目)、班-2は病理診断科(1週目)→眼科(2週目)とする。
地域・家庭医療学講座/医療人育成・支援センター、補講の第2週目の火曜日に SP 演習・シミュレーション学習をスキルラボ・アドバンスにて行う。
注3)補講日 3月5日(月)~9日(金)、及び地域・家庭医療学講座/医療人育成・支援センター、補講の2週目(火曜日を除く)を補講日とする。
注4)その他 各科(部)において、祝祭日等で休講となった実習の補講を行うことがある。
第5学年BSLプライマリーコース他授業時間割(各班ローテーション表)
~
~
5/27 6/3 6/10 6/17 6/24 7/1 7/8 7/15 7/22 8/19 8/26 9/2 9/9 9/16 9/23 9/30 10/7 10/14 10/21 10/28 11/4 11/11 11/18 11/25 12/2 12/9 12/16 12/23 1/6 1/13 1/20 1/27 2/3 2/10 2/17 2/24 3/2 3/9
1~5 6 7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
32 33 34 35 36 37 38 39 40
実習班
歯・
医セ
眼科 病理
心外 皮膚
感染
A-1
循内・血内 地域 補講 心身 救急 麻酔
耳鼻 ・
小児 呼吸 泌尿 産婦
腎高糖内代内 整形 形成 再生外
消膠内 放射 輸・ 器官外 脳外 神内
1A
検査
病理 眼科
皮膚 心外
※2
薬※1
A-2
歯・
医セ
眼科 病理
心外 皮膚
感染
B-1
脳外 神内 循内・血内 地域 補講 心身
救急 麻酔 耳鼻 ・
小児 呼吸 泌尿 産婦
腎高糖内代内 整形 形成 再生外
消膠内 放射 輸・ 器官外
2B
検査
病理 眼科
皮膚 心外
※2
薬※1
B-2
歯・
医セ
眼科 病理
心外 皮膚
感染
C-1
器官外 脳外 神内 循内・血内 地域 補講
心身 救急 麻酔 耳鼻 ・
小児 呼吸 泌尿 産婦
腎高糖内代内 整形 形成
再生外
消膠内 放射 輸・
3C
検査
病理 眼科
皮膚 心外
※2
薬※1
C-2
歯・
医セ
眼科 病理
心外 皮膚
感染
D-1
放射 輸・ 器官外 脳外 神内 循内・血内
地域 補講 心身 救急 麻酔 耳鼻 ・
小児 呼吸 泌尿 産婦
腎高糖内代内
整形 形成 再生外
消膠内
4D
検査
病理 眼科
皮膚 心外
※2
薬※1
D-2
歯・
医セ
眼科 病理
心外 皮膚
感染
E-1
消膠内 放射 輸・ 器官外 脳外 神内
循内・血内 地域 補講 心身 救急 麻酔 耳鼻 ・
小児 呼吸 泌尿 産婦
腎高糖内代内 整形 形成 再生外
5E
※1
検査
病理 眼科
皮膚 心外
※2
薬
E-2
歯・
医セ
心外 皮膚
眼科 病理
感染
F-1
消膠内 放射 輸・ 器官外
脳外 神内 循内・血内 地域 補講 心身 救急 麻酔 耳鼻 ・
小児 呼吸 泌尿 産婦
腎高糖内代内 整形 形成 再生外
6F
検査
皮膚 心外
病理 眼科
※2
薬※1
F-2
歯・
医セ
心外 皮膚
眼科 病理
感染
G-1
再生外
消膠内 放射 輸・
器官外 脳外 神内 循内・血内 地域 補講 心身 救急 麻酔 耳鼻 ・
小児 呼吸 泌尿
産婦
腎高糖内代内 整形 形成
7G
検査
皮膚 心外
病理 眼科
※2
薬※1
G-2
歯・
医セ
心外 皮膚
眼科 病理
感染
H-1
整形 形成 再生外
消膠内
放射 輸・ 器官外 脳外 神内 循内・血内 地域 補講 心身 救急 麻酔 耳鼻 ・
小児
呼吸 泌尿 産婦
腎高糖内代内
8H
検査
皮膚 心外
病理 眼科
※2
薬※1
H-2
歯・
医セ
心外 皮膚
眼科 病理
感染
I-1
腎高糖内代内 整形 形成 再生外
消膠内 放射 輸・ 器官外 脳外 神内 循内・血内 地域 補講 心身 救急 麻酔 耳鼻 ・
小児 呼吸 泌尿 産婦
9I
検査
皮膚 心外
病理 眼科
※2
薬※1
I-2
歯・
医セ
眼科 病理
心外 皮膚
感染
J-1
腎高糖内代内 整形 形成 再生外
消膠内 放射 輸・ 器官外 脳外 神内 循内・血内 地域 補講 心身 救急 麻酔
耳鼻 ・
小児 呼吸 泌尿 産婦
10 J
検査
病理 眼科
皮膚 心外
※2
薬※1
J-2
歯・
医セ
眼科 病理
心外 皮膚
感染
K-1
産婦
腎高糖内代内 整形 形成
再生外
消膠内 放射 輸・ 器官外 脳外 神内 循内・血内 地域 補講 心身
救急 麻酔 耳鼻 ・
小児 呼吸 泌尿
11 K
検査
病理 眼科
皮膚 心外
※2
薬※1
K-2
歯・
医セ
眼科 病理
心外 皮膚
感染
L-1
呼吸 泌尿 産婦
腎高糖内代内
整形 形成 再生外
消膠内 放射 輸・ 器官外 脳外 神内 循内・血内 地域 補講
心身 救急 麻酔 耳鼻 ・
小児
12 L
検査
病理 眼科
皮膚 心外
※2
薬※1
L-2
歯・
医セ
眼科 病理
心外 皮膚
感染
M-1
小児 呼吸 泌尿 産婦
腎高糖内代内 整形 形成 再生外
消膠内 放射 輸・ 器官外 脳外 神内 循内・血内
地域 補講 心身 救急 麻酔 耳鼻 ・
13 M
検査
病理 眼科
皮膚 心外
※2
薬※1
M-2
歯・
医セ
眼科 病理
心外 皮膚
感染
N-1
耳鼻 ・
小児 呼吸 泌尿 産婦
腎高糖内代内 整形 形成 再生外
消膠内 放射 輸・ 器官外 脳外 神内
循内・血内 地域 補講 心身 救急 麻酔
14 N
検査
病理 眼科
皮膚 心外
※2
薬※1
N-2
歯・
医セ
眼科 病理
心外 皮膚
感染
O-1
救急 麻酔 耳鼻 ・
小児 呼吸 泌尿
産婦
腎高糖内代内 整形 形成 再生外
消膠内 放射 輸・ 器官外
脳外 神内 循内・血内 地域 補講 心身
15 O
検査
病理 眼科
皮膚 心外
※2
薬※1
O-2
歯・
医セ
眼科 病理
心外 皮膚
感染
P-1
心身 救急 麻酔 耳鼻 ・
小児
呼吸 泌尿 産婦
腎高糖内代内 整形 形成 再生外
消膠内 放射 輸・
器官外 脳外 神内 循内・血内 地域 補講
16 P
検査
病理 眼科
皮膚 心外
※2
薬※1
P-2
歯・
医セ
感染
眼科 病理
心外 皮膚
Q-1
地域 補講 心身 救急 麻酔 耳鼻 ・
小児 呼吸 泌尿 産婦
腎高糖内代内 整形 形成 再生外
消膠内
放射 輸・ 器官外 脳外 神内 循内・血内
17 Q
検査
病理 眼科
皮膚 心外
※2
薬※1
Q-2
春
季
休
業
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月日 5/9 5/30 6/6 6/13 6/20 6/27 7/4 7/11 7/18 7/25 8/22 8/29 9/5 9/12 9/19 9/26 10/3 10/10 10/17 10/24 10/31 11/7 11/14 11/21 11/28 12/5 12/12 12/19 12/26 1/9 1/16 1/23 1/30 2/6 2/13 2/20 2/27 3/5 3/12
平成23年5月から
平成24年3月まで
補
講
1週
冬
季
休
業
2週
夏
季
休
業
4週
基礎上級・医療入門Ⅱ ・補講
― ―
12
※1 歯科口腔外科、輸血・移植免疫部、薬剤部は、1週間で3科(部)の実習を行うが、歯科口腔外科は火曜日の午前、輸血・移植免疫部は火曜日の午後及び水曜日の全日、薬剤部は月曜日及び
金曜日の2日間、それぞれ実習を予定している。
※2 ローテーション第2週目の火曜日はSP演習・シミュレーション学習(医療人育成・支援センター)をスキルラボ・アドバンスにて行う。
2011年度(平成23年度)第6学年BSLアドバンストコース・総括講義・卒業試験等時間割
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5/9 5/16 5/23 5/30 6/6 6/13 6/20 6/27 7/4 7/11 7/18 7/25 8/1 8/29 9/5 9/12 9/19 9/26 10/3 10/10 10/17 10/24 10/31 11/7 11/14 11/21 11/28 12/5 12/12 12/19 1/9 1/16 1/23 1/30 2/6 2/13 2/20 2/27 3/5 3/12
平成23年5月9日から
平成24年3月末日まで
№
実習週数
5/13 5/20 5/27 6/3 6/10 6/17 6/24 7/1 7/8 7/15 7/22 7/29 8/26 9/2 9/9 9/16 9/23 9/30 10/7 10/14 10/21 10/28 11/4 11/11 11/18 11/25 12/2 12/9 12/16 1/6 1/13 1/20 1/27 2/3 2/10 2/17 2/24 3/2 3/9
診 療 科 ・ 部
(W)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
1 4W
循 環 器 内 科、 血 液 内 科
2 4W
消化器内科、リウマチ膠原病内科
13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 32 33 34 35
3 4W 腎臓・高血圧内科、糖尿病・内分泌代謝内科
神
5 4W
呼
6 4W
臓
器
再
7 4W
器
官
制
8 4W
脳
9 4W
整
10 4W
心
11 2W
形
注1)(1W/1W)
12 2W
歯科口腔外科/感染制御部・検査部
13 4W
産
14 4W
小
15 4W
眼
2W
皮
生
外
婦
科
人
科
科
科
膚
科
17 4W
泌尿器科・副腎内分泌外科
18 4W
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
19 4W
心
20 4W
放
21 4W
麻酔・疼痛緩和科、集中治療部
22 2W
救
23 4W
病
24 2W
輸 血 ・ 移 植 免 疫 部
25
薬
26 2W
地
身
医
射
療
科
線
科
急
理
科
診
断
科
剤
域
医
療
BSLアドバンストコース〈12週〉
注2)
部
コ
ー
ス
注1)「歯科口腔外科/感染制御部・検査部」は1週目に歯科口腔外科→2週目に感染制御部・検査部の順序で実習を行う。
注2)各科(部)において、祝祭日等で休講となった実習の補講を行うことがある。
験
(予
定)
児
試
、
科
家
外
国
管
師
血
科
医
科
補
講
(4週間)
科
総
括
講
義
(1週間)
冬
季
休
業
(3週間)
外
外
成
科
科
外
形
臓
外
補
講
(4週間)
御
経
科
卒
業
試
験
(8週間)
神
科
内
補
講
(1週間)
(4W)
内
器
総
括
講
義
(3週間)
16
経
吸
夏
季
休
業
(4週間)
― ―
13
4 4W
教育課程表2011年度(平成23年度)
2 年
前 期
後 期
前 期
後 期
前 期
後 期
英語Ⅰ
英語Ⅱ
英語Ⅲ
英語Ⅳ
英語Ⅴ
消化器Ⅰ
統計学Ⅰ
統計学Ⅱ
腎・泌尿器Ⅰ
仏語・独語・ 仏語・独語・
コミュニケー
中国語Ⅰ
中国語Ⅱ
ション論
電磁気学
有機化学
原子物理学
発生生物学 生命有機化学
※医学概論
※早期ポリ
クリニック
※コンピュータ
演習
※人体機能学概論
Ⅰ
遺伝学
進化学
生物学実習
解剖・組織学Ⅰ
(人体解剖学入門)
(肉眼解剖学)
(人体発生学)
(組織学1)
生化・分子学
※看護学の
基本 免疫・微生物学
(免疫学)
(微生物学) リウマチ・膠原病
(免疫学実習) ・アレルギー
※体育実技
※臨床医学
入門Ⅰ
※臨床医学
入門Ⅱ
血液・輸血
薬理学
脳・
神経Ⅱ
麻酔・
救急
医療と法
生殖・周産期
頭頸部・口腔
精 神
放射線・画像
皮膚・形成
視 覚
社会医学
(衛生学・予防医学)
(公衆衛生学)
※医学 医療情報学
経済学 ※テュートリアルⅡ (衛生学・公衆衛生学実習)
(法医学)
※基礎特別講義
医学物理学
医療入門Ⅱ
※医学セミナー
呼吸器
内分泌・代謝
解剖・
・乳腺
組織学Ⅱ
(脳解剖学)
(組織学2) 性差医療
(代謝成化学)
(情報成化学)
(分子生物学)
※人体機能学概論
※体育実技
(病態生化学Ⅰ)
Ⅱ
※心理学
(病態生化学Ⅱ)
※生命倫理
※臨床医学
※テュートリアルⅠ (生化学実習)
セミナー ※スポーツと医学
福島学
臨床
薬理学
循環器
病理学(病理学総論Ⅰ)
(病理学総論Ⅱ)
細胞生物学
成長・
発達Ⅱ
注)※=総合教育 共用試験
後 期
臨床実習(BSL)
前 期
後 期
総
括
講
義
力学
生理学Ⅰ
生命化学 (器官生理学)
(神経生理学Ⅰ) 生理学・
薬理学実習
化学実験
脳・神経Ⅰ
前 期
Ⅲ期
卒
業
試
験
微分積分学 代数・解析学
感染・
検査
腎・
運動器・
泌尿器 リハビリ
成長・発達Ⅰ
Ⅱ
テーション
生理学Ⅱ
(神経生理学Ⅱ)
物理学実験
消化器Ⅱ
Ⅱ期
6 年
総
括
講
義
― ―
14
学
科
目
基礎自然科学
自然科学
実験法
Ⅰ期
5 年
基
礎
上
級
人文社会科学
4 年
3 年
※医療入門Ⅰ
(症候論とケーススタディー・高齢者総合診療)(臨床実習入門)
(プライマリケアと地域医療)(医療と社会)
1 年
◎人文・社会科学の選択科目の履修について
人文科学および社会科学については、下記のとおり、同じ時限に4科目ずつ科目を開講する。
このうち、3科目を選択し、履修すること。
なお、哲学Ⅰ、法学、歴史学、倫理学、経済学、文学は看護学部との共通講義である。
開講時間
開講科目
水曜日Ⅱ時限(前期)
木曜日Ⅱ時限(前期)
水曜日Ⅱ時限(後期)
歴 史 と 文 化 Ⅰ
歴 史 学
歴 史 と 文 化 Ⅱ
哲 学 Ⅰ
倫 理 学
哲 学 Ⅱ
法 学
社
学
薬 害 か ら 学 ぶ
経 済 学
文 学
美 術 解 剖 学
会
◎基礎自然科学(物理、化学、生物)の履修について
1 学 年 前 期
物 理
基礎物理学
化 学
基 礎 化 学
生 物
基礎生物学
左の3科目は同じ時限に開講する。この3科目の
中から1科目を選択して履修する。
― ―
15
福島県立医科大学医学部履修規程
第1章 目 的
(目 的)
第1条 この規程は、福島県立医科大学学則(以下「学則」という。)第₂₁条第2項の規定に基づき、医学
部授業科目の履修方法等に関し必要な事項を定めることを目的とする。
第2章 授業科目及び履修方法
(開設授業科目)
第2条 学則第₂₁条第2項に定める授業科目の名称、単位数又は授業時間数、単位の計算方法及び履修年次
等については、次のとおりとする。ただし、教育上必要があると認めるときは、教授会に諮り変更するこ
とができる。
⑴ 総合科学系については、別表1のとおりとする。
⑵ 生命科学・社会医学系及び臨床医学系については、別表2から別表3のとおりとする。ただし、臨床
実習は、別に定める臨床実習各科ローテーション表に基づいて履修するものとする。
⑶ 総合科学系、生命科学・社会医学系及び臨床医学系の内容を総合した授業科目である「総合教育科目」
については、別表4のとおりとする。
⑷ 病気、災害その他特別な事由により一部を履修できなかった者には、別の期間に補習させることがあ
る。
(履修の登録及び変更)
第3条 総合科学系における選択授業科目の履修の届け出は、選択授業科目履修届(所定書式)により所定
の期日までに行うものとする。
2 選択授業科目履修届を提出した授業科目を他の科目に変更しようとする場合又は履修を取り消そうとす
る場合は、当該授業科目担当責任者(以下「担当責任者」という。)の承認を得た後、所定の期日までに
学生課に届け出なければならない。
(同一時間重複履修の禁止)
第4条 同一時間に開講される授業科目は、重複して履修することができない。
(既修得授業科目の再履修)
第5条 既に単位を取得した授業科目は、履修することができない。
(単位の計算)
第6条 授業科目の単位の計算は、1単位₄₅時間の学修を必要とする内容をもって構成することを標準とし、
授業の方法に応じ、当該授業による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して、次の基準により計
算するものとする。
― ―
16
⑴ 講義及び演習は₁₅時間又は₃₀時間をもって1単位とする。
⑵ 実験・実習及び実技等は₃₀時間又は₄₅時間をもって1単位とする。
(単位の授与等)
第7条 学則第₂₂条に規定する単位の授与及び授業科目の修了の認定(以下「単位の授与等」という。)は、
次の各号に該当し、かつ担当責任者が行う学修評価に合格した者について、教務委員会の議を経て、教授
会が行う。
⑴ 当該授業科目に係る講義及び演習においては、原則として3分の2以上出席した者
⑵ 当該授業科目に係る実験・実習及び実技等においては、原則として5分の4以上出席した者
(入学前の既修得単位等の認定)
第8条 学則第₂₅条に規定する入学前の既修得単位等の認定(以下「既修得単位の認定」という。)を受け
ようとする者は、既修得単位認定申請書(所定書式)を別に定める期日までに、担当責任者を経由して、
学部長に提出しなければならない。
2 学部長は、前項に定める既修得単位認定申請書を受理したときは、担当責任者の既修得単位の認定の可
否について意見を附し、教授会に諮り₃₀単位を限度としてこれを授与する。
第3章 成績評価、進級判定及び卒業認定
(成績評価)
第9条 各授業科目の成績は、平常の状態、諸記録、レポート、試験及びその他の方法により担当責任者が
評価する。
2 学則第₂₃条に定める学修の評価区分と百点法の関係は次のとおりとし、₆₀点以上を合格とする。
A(₁₀₀点~₈₀点) B(₇₉点~₇₀点) C(₆₉点~₆₀点) D(₅₉点~0点)
(進級判定)
第₁₀条 進級判定は、第1学年、第2学年、第3学年、第4学年及び第5学年において行う。
2 第1学年、第2学年、第3学年及び第4学年における進級の判定は、原則として各学年で修得すべき全
ての授業科目の評価が合格である者について、また、第5学年における進級の判定は、基礎上級、医療入
門Ⅱ及び BSL プライマリーコースの評価に基づいて、総合的に判断して行う。
3 前項に定める進級の判定は、教務委員会の議を経て教授会が行う。
(卒業認定)
第₁₁条 卒業認定は、原則として別表5に掲げる全ての授業科目の評価が合格である者について、総合的に
判断して行う。
2 前項に定める卒業の認定は、教務委員会の議を経て教授会が行う。
(再 履 修)
第₁₂条 不合格授業科目があったため、進級を認められなかった者は、原級に1年間留まり、当該科目を再
履修しなければならない。この場合、第5条の規定にかかわらず、教務委員会は必要と認める授業科目に
ついて再履修を命ずることができる。
2 不合格授業科目があったため、卒業を認定されなかった者は、第6学年に1年間留まり、当該授業科目
― ―
17
を再履修しなければならない。この場合、教務委員会は必要と認める授業科目について再履修を命ずるこ
とができる。
(成績の通知)
第₁₃条 第1学年、第2学年、第3学年及び第4学年の成績は、毎年4月末頃までに文書により学生に通知
する。
2 第6学年の成績は、毎年2月末頃までに文書により学生に通知する。
第4章 試 験
(試験の種類等)
第₁₄条 試験は、定期試験、卒業試験及び追試験とする。ただし、担当責任者の判断により随時試験を行う
ことができる。
2 定期試験及び卒業試験の時間割は、原則として2週間前に公示する。
(受験資格)
第₁₅条 卒業試験の受験資格者は、BSL アドバンストコースで選択した全ての科目を履修した者とする。
(追 試 験)
第₁₆条 病気その他やむを得ない理由によって追試験を希望する者は、速やかに理由を付して学生部長に追
試験願を提出しなければならない。
2 追試験は、その理由の認められるものがある場合に限り許可され、担当責任者の定める期日に実施する。
(無届欠席者)
第₁₇条 不可抗力の理由がある場合を除いて、試験を無届で受けない者は、その試験を放棄したものとみ
なす。
(そ の 他)
第₁₈条 この規程によりがたい特別の事情があると認められる事項については、教授会の議によるものと
する。
附 則
この規程は、平成₁₈年4月1日から施行する。
附 則
この規程は、平成₁₉年4月1日から施行する。
附 則
この規程は、平成₂₀年4月1日から施行する。
― ―
18
別表1
総合科学系授業科目の学年別配当および単位数表
人
文・
社会科学
人 文 ・ 社 会 科 学
2
微
1
代
分
数
積
・
分
解
析
学
学
統
計
学
Ⅰ
統
計
学
Ⅱ
自
然
科
学
総
合
科
学
系
発
生
生
遺
細
伝
胞
有
生
物
化
物
学
実
機
命
化
有
学
1
機
1
6
2
必
修
2
2
必
修
2
必
修
2
必
修
2
2
必
修
2
2
必
修
2
必
修
2
学
2
1
2
2
学
1
2
必
修
2
習
2
1
必
修
1
2
必
修
2
2
必
修
2
学
化
哲学・倫理学・歴史学・文学・経
済学・法学・美術など開講する12
科目のうち3科目を選択必修
1
1
備 考
前期 後期
6
1
学
生
進
生
物
1
前期 後期
毎週授業
コ マ 数
進級単位
前期 後期
毎週授業
コ マ 数
第3学年
単位数
毎週授業
コ マ 数
授 業 科 目
第2学年
単位数
区分
単位数
第1学年
1
学
1
生
命
化
学
1
2
必
修
2
化
学
実
験
2
1
必
修
1
2
必
修
2
力
学
電
磁
気
1
学
1
2
必
修
2
1
2
必
修
2
必
修
2
必
修
1
1
必
修
1
2
必
修
2
4
必
修
4
必
修
3
必
修
1
必
修
4
原
子
物
理
学
医
学
物
理
学
物
理
学
実
験
1
2
自 然 科 学 実 験 法
基
礎
自
然
科
1
語
学
学
2
英語ⅠA・B/ⅡA・B
2
2
英語ⅢA・B/ⅣA・B
英
語
Ⅴ
A
・
2
1
1
3
B
ドイツ語・フランス語・
中 国 語 Ⅰ / Ⅱ
1
2
2
2
1
4
合 計
54
備考
第2学年への進級判定においては、第2学年で取得可能な単位を除く。
― ―
19
別表2
生命科学・社会医学系及び臨床医学系授業科目の学年別配当表及び時間数
第2学年、第3学年及び第4学年
区
分
2学年
授業総
授 業 科 目
開 設 科 目
時間数
人 体 解 剖 学 入 門
解 剖 ・ 組 織 学 Ⅰ
解 剖 ・ 組 織 学 Ⅱ
生
命
科
学
・
社
会
医
学
系
生
化
・
分
子
学
198.0
97.5
186.0
3学年
前期
後期
前期
後期
前期
後期
15週
16週
15週
16週
15週
16週
21.0
人
体
発
生
学
9.0
15.0
肉
眼
解
剖
学
117.0
36.0
組
織
学
1
脳
解
剖
学
28.5
組
織
学
2
69.0
代
謝
生
化
学
45.0
情
報
生
化
学
22.5
分
子
生
物
学
22.5
病 態 生 化 学 Ⅰ
24.0
病 態 生 化 学 Ⅱ
24.0
生
化
学
実
習
48.0
器
官
生
理
学
72.0
神 経 生 理 学 Ⅰ
48.0
生
理
学
Ⅰ
120.0
生
理
学
Ⅱ
15.0
神 経 生 理 学 Ⅱ
15.0
学
72.0
薬
学
72.0
生理学・薬理学実習
48.0
生 理 学・ 薬 理 学 実 習
48.0
免 疫 ・ 微 生 物 学
133.5
免
学
46.5
学
58.5
28.5
学
40.5
45.0
薬
理
病
理
社
会
基
医
礎
循
学
学
上
環
85.5
153.0
微
理
疫
生
病
物
理
衛生学・予防医学
33.0
公
33.0
衆
衛
生
学
衛生学・公衆衛生学実習
51.0
法
36.0
医
学
臨
床
医
学
系
級
87.0
87.0
器
48.0
48.0
30.0
消
化
器
Ⅰ
30.0
消
化
器
Ⅱ
33.0
器
42.0
42.0
21.0
呼
吸
33.0
腎
・
泌
尿
器
Ⅰ
21.0
腎
・
泌
尿
器
Ⅱ
33.0
内分泌・代謝・乳腺
36.0
36.0
性
18.0
18.0
差
医
療
4学年
33.0
― ―
20
区
分
授業総
授 業 科 目
時間数
2学年
開 設 科 目
3学年
4学年
前期
後期
前期
後期
前期
後期
15週
16週
15週
16週
15週
16週
臨
床
医
学
系
リウマチ・膠原病・アレルギー
28.5
28.5
血
液
・
輸
血
31.5
31.5
脳
・
神
経
Ⅰ
22.5
22.5
脳
・
神
経
Ⅱ
49.5
49.5
成
長
・
発
達
Ⅰ
21.0
成
長
・
発
達
Ⅱ
33.0
33.0
生
殖
・
周
産
期
63.0
33.0
運動器・リハビリテーション
28.5
皮
成
31.5
16.5
15.0
覚
31.5
16.5
15.0
腔
31.5
16.5
15.0
神
31.5
16.5
15.0
像
31.5
16.5
15.0
膚
・
形
視
頭
頸
部
・
口
精
放
射
線
・
画
21.0
30.0
28.5
麻
酔
・
救
急
45.0
45.0
感
染
・
検
査
19.5
19.5
臨
床
薬
理
学
10.5
10.5
1966.5
120.0 384.0 378.0 372.0 330.0 382.5
合 計
備考
1 授業科目の学年別配当及び授業時間は、都合により変更することがある。
2 年間の総授業時間数算出の基本週数は上記表の週数を標準とする。
※ 共用試験を受験すること。
― ―
21
別表3
生命科学・社会医学系及び臨床医学系授業科目の学年別配当表及び時間数
第5学年及び6学年
学年
授業科目/授業時間数
基
礎
5
6
学期
前 期
後 期
前 期
後 期
週数
18
21
15
1
上
級
87.0
87.0
内 科 学 Ⅰ ・ Ⅱ ・ Ⅲ
*
*
*
外
Ⅱ
*
*
*
学
*
*
*
学
*
*
*
学
*
*
*
学
*
*
*
科
小
学
児
放
感
Ⅰ
射
科
線
染
・
神
・
経
検
医
査
内
医
科
呼
吸
器
内
科
学
*
*
*
脳
神
経
外
科
学
*
*
*
学
*
*
*
学
*
*
*
学
*
*
*
学
*
*
*
学
*
*
*
学
*
*
*
学
*
*
*
整
心
形
産
形
臓
外
血
成
外
科
外
科
婦
眼
科
人
科
科
皮
泌
管
科
膚
尿
科
器
科
耳
鼻
咽
喉
科
学
*
*
*
神
経
精
神
医
学
*
*
*
学
*
*
*
学
*
*
*
科
*
*
*
輸 血 ・ 移 植 免 疫 学
*
*
*
救
学
*
*
*
学
*
*
*
地 域 ・ 家 庭 医 療 学
*
*
*
麻
臨
歯
酔
床
薬
科
口
総
医
理
腔
急
病
B
科
外
医
理
L(臨 床 実 習)
S
括
療
講
入
330.0
630.0
義
門
合 計
Ⅱ
360.0
45.0
1320.0
15.0
24.0
441.0
授業総時間数
60.0
24.0
630.0
405.0
15.0
備考
1 授業科目の学年別配当及び授業時間は、都合により変更することがある。
2 年間の総授業時間数算出の基本週数は上記表の週数を標準とする。
3 *印は、BSL(Bed Side Learning)を示す。
4 BSL は第5学年次の BSL プライマリーコース及び第6学年次の BSL アドバンストコースとする。
― ―
22
1491.0
別表4
総合教育科目の学年別配当表及び時間数
第1学年、第2学年、第3学年及び第4学年
区
分
授 業 科 目
体
育
開 設 科 目
2学年
前期
後期
前期
後期
前期
後期
15週
16週
15週
16週
15週
16週
15週
16週
24.0
22.5
22.5
コンピュータ演習
45.0
45.0
生
命
倫
理
24.0
医
療
と
法
16.5
学
24.0
学
12.0
早期ポリクリニック
15.0
15.0
医 学 セ ミ ナ ー
22.5
22.5
論
9.0
9.0
スポーツと医学
24.0
人体機能学概論Ⅰ
22.5
22.5
人体機能学概論Ⅱ
22.5
22.5
臨床医学セミナー
22.5
22.5
福
学
22.5
コミュニケーション論
22.5
22.5
臨床医学入門Ⅰ
22.5
22.5
臨床医学入門Ⅱ
21.0
看 護 学 の 基 本
22.5
基 礎 特 別 講 義
13.5
テュートリアル
36.0
医
15.0
総
合
教
育
医
医
医
療
経
学
済
概
島
療
療
情
入
報
門
学
Ⅰ
198.0
24.0
16.5
24.0
12.0
24.0
22.5
21.0
22.5
9.0
18.0
4.5
18.0
15.0
症候論とケーススタディ・
高 齢 者 総 合 診 療
69.0
臨 床 実 習 入 門
64.5
医
会
30.0
プライマリケアと地域医療
15.0
OSCE ※
12.0
療
と
社
CBT ※
702.0
4学年
後期
69.0
理
3学年
前期
技
心
実
1学年
授業総
時間数
7.5
181.5 118.5 108.0
備考
1 授業科目の学年別配当及び授業時間は、都合により変更することがある。
2 年間の総授業時間数算出の基本週数は上記表の週数を標準とする。
※ 共用試験を受験すること。
― ―
23
21.0
21.0
54.0
0.0 198.0
別表5
卒業認定評価対象授業科目
科 目
内科学Ⅰ、内科学Ⅱ、内科学Ⅲ、神経内科学、呼吸器内科学、外科学Ⅰ、外科学Ⅱ、脳神経外科学、整形外科学、心
臓血管外科学、形成外科学、産科婦人科学、小児科学、眼科学、皮膚科学、泌尿器科学、耳鼻咽喉科学、神経精神医
学、放射線医学、麻酔科学、感染・検査医学、臨床薬理学、輸血・移植免疫学、救急医学、病理学
― ―
24
(指 定 様 式)
既修得単位認定申請書
(経 由)
講座(部)名 担当主任名 ㊞
平成 年 月 日
福島県立医科大学医学部長 様
第 学年 番 申請者名 ㊞
最終学歴: 大学 学部 学科( 専攻)
年卒業・年中退
既に修得した単位のうち、下記の科目について、福島県立医科大学医学部において修得したものとして認
定されますよう申請いたします。
記
他大学等で単位取得した科目名 単 位 数 本学の単位認定を希望する科目名 単 位 数
合計単位数 注:単位認定希望順に記入すること
(関係書類)
1 成績証明書または単位取得証明書
2 卒業証明書または中途退学証明書
◇上記認定に対する担当主任の意見
― ―
25
備 考
福島県立医科大学医学部履修規程に
関する教授会申合せ
1 授業科目担当責任者について(第3条第2項関係)
授業科目担当責任者(以下「担当責任者」という。)は、講座等主任をいう。ただし、第1学年から第
4学年までの授業科目にあっては、コースコーディネーター、企画委員、主担当者等をいう。
2 成績評価について(第9条第1項関係)
成績評価は、複数の教員が担当する授業科目にあっては、担当責任者が他の担当者と協議の上行うもの
とする。
3 成績について(第9条第2項関係)
学生課に廻付する成績評価は、00点法による。
4 第4学年における進級判定について(第10条関係)
第5学年から実施する BSL(臨床実習)を履修するために必要な知識・技能・態度について、進級判
定を行う。
5 再履修について(第12条関係)
複数の開設科目で構成される授業科目が不合格の場合、次年度における再履修の範囲は、当該不合格授
業科目(コース)を構成する全ての開設科目(ユニット)とする。
ただし、旧課程に属する不合格授業科目の現課程における再履修の内容及びその範囲は、担当責任者が
決める。
なお、3学年に留置となった者が、消化器Ⅰ、腎・泌尿器Ⅰ、脳・神経Ⅰ、成長・発達Ⅰにおいて合格
の判定を受けている場合であっても、原則として当該授業科目の再履修を命ずることとし、次年度におい
て当該授業科目が不合格となった場合、4学年への進級は認められない。
6 追試験について(第16条関係)
忌引き、病気、交通事故、その他やむを得ない理由の場合は、次のとおりとする。
ア 忌引き……………………………届出書を提出すること
イ 病気………………………………診断書を提出すること
ウ 交通事故等………………………事故証明書又はこれに変わるものを提出すること
エ その他やむを得ない事情………学部長が特に認めた場合
7 再試験について
所定の試験に合格できなかった者について、担当責任者の裁量により再試験を行うことができる。また、
再試験は、遅くとも進級判定の前までに終了しなければならない。
なお、再試験による成績評価は、0点を限度とする。
― ―
26
8 試験における不正行為について
試験に際し、自己又は他人のために不正行為を行った者に対しては、その試験期間の成績を全て0点と
し、その取扱いについては、教務委員会の議を経て教授会で決定する。
9 そ の 他
必要がある場合は、教授会の審議を経て、適当な措置をとることができる。
附 則
この申合せは、平成8年4月1日から施行する。
附 則
この申合せは、平成0年4月1日から施行する。
― ―
27
企 画 委 員 一 覧
授業科目名
23 年 度
開講時期
企 画 委 員 氏 名
23年度
22年度
21年度
20年度
19年度
臨床医学系対応
臨床医学セミナー
1年前期 細矢教授
細矢教授
村川教授
村川教授
村川教授
スポーツと医学
1年後期 紺野教授
紺野教授
紺野教授
紺野准教授
紺野准教授
BSL アドバンストコース
6年
大平教授
大平教授
大平教授
竹之下教授
竹之下教授
齋藤教授
大森教授
大森教授
大森教授
大森教授
石川准教授
石川准教授
石川准教授
横山教授
横山教授
石川准教授
石川准教授
早期ポリクリニック
1年前期 石川准教授
横山教授
生命科学・社会医学・臨床医学系対応
臨床医学入門Ⅰ
2年前期 橋本教授
橋本教授
橋本教授
橋本教授
藤田教授
渡辺教授
渡辺教授
渡辺教授
渡辺教授
渡辺教授
臨床医学入門Ⅱ
2年後期 八木沼教授
八木沼教授
八木沼教授
八木沼教授
八木沼教授
挾間教授
挾間教授
挾間教授
挾間教授
福島教授
福島教授
福島教授
福島教授
安村教授
渡辺教授
渡辺教授
渡辺教授
渡辺教授
渡辺教授
人体機能学概論Ⅰ
1年前期 挾間教授
香山教授
香山教授
香山教授
香山教授
人体機能学概論Ⅱ
1年前期 錫谷教授
藤田教授
藤田教授
藤田教授
藤田教授
基礎特別講義
3年
小林(和)教授
小林(和)教授
本間教授
和田教授
テュートリアルⅠ
2年前期 橋本教授
挾間教授
挾間教授
和栗教授
和栗教授
松岡教授
岡田教授
岡田教授
挾間教授
挾間教授
後藤教授
総括講義
6年
生命科学・社会医学系対応
テュートリアルⅡ
小林(和)教授
3年後期 千葉教授
和栗教授
和栗教授
大平教授
大平教授
大平教授
総合科学・生命科学系対応
医学物理学
3年後期 小林(恒)教授
挾間教授
小林(恒)教授
(平成21年度は休講) 小林(恒)教授
挾間教授
挾間教授
小林(恒)教授
挾間教授
2年前期 松岡教授
松岡教授
松岡准教授(生物) 松岡准教授(生物) 松岡准教授(生物)
和田教授
和田教授
和田教授
和田教授
和田教授
医学概論
1年前期 藤野教授
藤野教授
藤野教授
藤野教授
藤野教授
コンピュータ演習
1年前期 岡田教授
岡田教授
岡田教授
岡田教授
岡田教授
自然科学実験法
1年後期 岡田教授
岡田教授
岡田教授
岡田教授
岡田教授
体育実技
1年
清水教授
2年前期
清水教授
清水教授
清水教授
清水教授
福島学
1年後期 藤野教授
藤野教授
藤野教授
1年
福田准教授
福田准教授
福田准教授
福田准教授
福田准教授
福島教授
福島教授
福島教授
福島教授
福島教授
八木沼教授
八木沼教授
大森教授
大森教授
大森教授
石川准教授
石川准教授
細胞生物学
総合科学系対応
全系対応
医学セミナー
コミュニケーション論
2年前期 志賀教授
医療情報学
3年後期 挾間教授
八木沼教授
八木沼教授
八木沼教授
石川准教授
葛西教授
葛西教授
志賀教授
志賀教授
竹内准教授
竹内准教授
石川准教授
※平成23年度授業に関する企画(1一般学習目標 2具体的行動目標 3学習項目、担当、回数 4評価方法)及び評価
― ―
28
平成23年度 コーディネーター一覧
(※)各学年コーディネーターは、平成23年度第1回目の教務委員会で決定予定
敬称略
№
コース名
コースコーディネーター
ユニット名
ユニットコーディネーター
人 体 解 剖 学 入 門 八木沼洋行
1 解剖・組織学Ⅰ
2 解剖・組織学Ⅱ
3 生 化 ・ 分 子 学
八木沼洋行
和栗 聡
八木沼洋行
和栗 聡
本間 好
橋本 康弘
人
体
発
生
学 八木沼洋行
肉
眼
解
剖
学 八木沼洋行
組
織
学
1 和栗 聡
脳
解
剖
学 八木沼洋行
組
織
学
2 和栗 聡
代
謝
生
化
学 橋本 康弘
情
報
生
化
学 本間 好
分
子
生
物
学 小林 和人
病 態 生 化 学 Ⅰ 橋本 康弘
病 態 生 化 学 Ⅱ 本間 好
生
化
学
実
習 橋本 康弘
器
官
生
理
学 挾間 章博
4 生
理
学
Ⅰ
挾間 章博
浄土 英一
5 生
理
学
Ⅱ
挾間 章博
浄土 英一
神 経 生 理 学 Ⅱ 浄土 英一
6 薬
学
木村 純子
薬
7 生理学・薬理学実習
挾間 章博
生理学・薬理学実習 挾間 章博
8 免疫・微生物学
錫谷 達夫
関根 英治
免
9 病
阿部 正文
千葉 英樹
病 理 学 総 論 Ⅰ 阿部 正文
10 社
理
神 経 生 理 学 Ⅰ 浄土 英一
理
会
学
医
微
公
法
脳 ・ 神 経 Ⅰ(3年) 杉浦 嘉泰(神経内科学)
脳 ・ 神 経 Ⅱ(4年) 佐久間 潤(脳神経外科学)
13 呼
吸
鈴木 弘行(臓器再生外科学)
器 千葉 英樹(基礎病理学)
棟方 充(呼吸器内科学)
14 循
環
器
佐戸川弘之(心臓血管外科学)
斎藤 修一(循環器・血液内科学)
片倉 響子
消 化 器 Ⅰ(3年)(消化器・リウマチ膠原病内科学)
15
消 化 器 Ⅱ(4年) 木暮 道彦(臓器再生外科学)
小山 善久(器官制御外科学)
輸
血
生
学 関根 英治
物
学 錫谷 達夫
衆
衛
生
学 安村 誠司
衛生学・公衆衛生学実習 福島 哲仁・安村 誠司
12
・
疫
衛 生 学 ・ 予 防 医 学 福島 哲仁
平岩 幸一
学 福島 哲仁
安村 誠司
成長・発達Ⅰ(3年) 細矢 光亮(小児科学)
成長・発達Ⅱ(4年) 北條 洋(病理病態診断学)
液
学 木村 純子
病 理 学 総 論 Ⅱ 千葉 英樹
11
16 血
理
小川 一英(循環器・血液内科学)
大戸 斉(輸血・移植免疫学)
― ―
29
医
学 平岩 幸一
№
コース名
コースコーディネーター
ユニット名
ユニットコーディネーター
佐藤 博亮
17 内分泌・代謝・乳腺 (腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学)
鈴木 眞一(器官制御外科学)
18 性
差
医
療 小宮ひろみ(産科婦人科学)
19
渡辺 浩志
リウマチ・膠原病・
(消化器・リウマチ膠原病内科学)
ア レ ル ギ ー
千葉 英樹(基礎病理学)
20
林 義満
腎・泌尿器Ⅰ(3年)
(腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学)
腎・泌尿器Ⅱ(4年)
相川 健(泌尿器科学)
21
運
動
器 ・
リハビリテーション
22 皮
膚
・
形
成
紺野 愼一(整形外科学)
北條 洋(病理病態診断学)
山本 俊幸(皮膚科学)
上田 和毅(形成外科学)
23 頭 頸 部 ・ 口 腔
大森 孝一(耳鼻咽喉科学)
長谷川 博(歯科口腔外科)
24 生 殖 ・ 周 産 期
藤森 敬也(産科婦人科学)
25 麻
急
村川 雅洋(麻酔科学)
田勢長一郎(救急医療学)
26 放 射 線 ・ 画 像
宍戸 文男(放射線科学)
酔
・
救
査
金光 敬二
(感染制御・臨床検査医学)
28 精
神
丹羽 真一(神経精神医学)
29 視
覚
飯田 知弘(眼科学)
学
白坂 正良(薬剤部)
27 感
30 臨
染
床
・
薬
検
理
渡辺 毅
(腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学)
症 候 論 と ケ ー ス ス タ 大平 弘正
ディ・高齢者総合診療 (消化器・リウマチ膠原病内科学)
石川 和信
(医療人育成・支援センター)
佐藤 薫(麻酔科学)
藤野美都子(人間科学)
臨 床 実 習 入 門
大平 弘正
31 医療入門Ⅰ
(4年生)
(消化器・リウマチ膠原病内科学)
医 療 と 社 会
渡辺 毅
(腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学) プライマリケアと地域医療
O
C
S
C
B
石川 和信
(医療人育成・支援センター)
佐藤 薫(麻酔科学)
藤野美都子(人間科学)
葛西 龍樹(地域・家庭医療学)
葛西 龍樹(地域・家庭医療学)
E 石川 和信
(医療人育成・支援センター)
T
和栗 聡(解剖・組織学)
木村 純子(薬理学)
32 医療入門Ⅱ
(5年生) 橋本 重厚(安全管理部)
※平成23年度授業に関する企画(1一般学習目標 2具体的行動目標 3学習項目、担当、回数 4評価
方法)及び評価
― ―
30
(参 考)
各 講 座 等 連 絡 先
生命科学・社会医学系
臨
床
医
学
系
総
合
科
学
系
生体情報伝達研究所
講 座 等 名
神経解剖・発生学
解剖・組織学
細胞統合生理学
神経生理学
生化学
免疫学
薬理学
微生物学
基礎病理学
衛生学・予防医学
公衆衛生学
法医学
循環器・血液内科学
消化器・リウマチ膠原病内科学
腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学
神経内科学
呼吸器内科学
臓器再生外科学
器官制御外科学
脳神経外科学
整形外科学
心臓血管外科学
形成外科学
産科婦人科学
小児科学
眼科学
皮膚科学
泌尿器科学
耳鼻咽喉科学
神経精神医学
放射線医学
麻酔科学
病理病態診断学
感染制御・臨床検査医学
輸血・移植免疫学
歯科口腔外科
救急医療学
病理部
薬剤部
地域・家庭医療学
(人文社会科学)
人間科学
(外国語)
(数学)
(化学)
自然科学
(生物学)
(物理学)
生体物質研究部門
細胞科学研究部門
生体機能研究部門
― ―
31
電 話
024-547-1116
024-547-1124
024-547-1132
024-547-1135
024-547-1143
024-547-1148
024-547-1153
024-547-1159
024-547-1169
024-547-1174
024-547-1180
024-547-1185
024-547-1190
024-547-1202
024-547-1206
024-547-1248
024-547-1360
024-547-1254
024-547-1259
024-547-1268
024-547-1276
024-547-1282
024-547-1355
024-547-1290
024-547-1295
024-547-1303
024-547-1309
024-547-1316
024-547-1325
024-547-1331
024-547-1337
024-547-1342
024-547-1165
024-547-1350
024-547-1536
024-547-1352
024-547-1581
024-547-1528
024-547-1406
024-547-1516
024-547-1362
024-547-1377
024-547-1365
024-547-1369
024-547-1371
024-547-1374
024-547-1660
024-547-1664
024-547-1668
室 名
医局・事務室
図書・集会室
事務室
集会室・受付
図書・カンファランス
図書・研究室
図書室
医局
医局
事務室
集会室
第4研究室
医局
医局
医局
医局
医局
医局
医局
医局
医局
医局
医局
医局
医局
医局
医局
医局
医局
医局
医局
事務室・受付
医局
助講室
受付
医局
医局
研究室
DI室
事務室
講師室1
助講室
助講室
研究実験室
第1研究室
助講室
図書室
研究室
助講室
第 1 学 年
人文・社会科学
基礎自然科学
歴史と文化Ⅰ………………………………… 35
基礎自然科学(物理学)…………………… 81
哲学Ⅰ:人間と理性………………………… 37
基礎自然科学(化学)……………………… 84
法 学…………………………………… 39
基礎自然科学(生物学)…………………… 86
経 済 学…………………………………… 41
語 学
歴 史 学…………………………………… 43
英 語 Ⅰ A…………………………………… 89
倫理学:人間と社会………………………… 45
英 語 Ⅰ B…………………………………… 92
社 会 学…………………………………… 47
英 語 Ⅱ A…………………………………… 94
文 学…………………………………… 49
英 語 Ⅱ B…………………………………… 97
歴史と文化Ⅱ………………………………… 51
ドイツ語ⅠA・ⅠB(前期)/
哲学Ⅱ:人間と世界………………………… 53
ドイツ語ⅡA・ⅡB(後期)……………… 99
薬害から学ぶ………………………………… 55
フランス語ⅠA・ⅠB/ⅡA・ⅡB………100
美術解剖学…………………………………… 57
中国語ⅠA・ⅡA……………………………102
自然科学
中国語ⅠB・ⅡB……………………………104
微分積分学…………………………………… 59
総合教育
発生生物学…………………………………… 61
体 育 実 技……………………………………106
有 機 化 学…………………………………… 63
コンピュータ演習……………………………108
力 学…………………………………… 64
早期ポリクリニック…………………………110
代数・解析学………………………………… 66
医学セミナー…………………………………111
遺 伝 学…………………………………… 68
医 学 概 論……………………………………113
進 化 学…………………………………… 70
人体機能学概論Ⅰ……………………………115
生物学実習…………………………………… 72
人体機能学概論Ⅱ……………………………117
生命有機化学………………………………… 74
臨床医学セミナー……………………………119
電 磁 気 学…………………………………… 75
生 命 倫 理……………………………………120
原子物理学…………………………………… 77
心 理 学……………………………………123
自然科学実験法……………………………… 79
スポーツと医学………………………………125
福 島 学……………………………………126
― ―
33
第1学年
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科 目 名
歴史と文化Ⅰ
細目又はテーマ
戦争と医学・医療の歴史
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
選択必修
末永 恵子
概要/方針等
いったい、医学・医療と戦争、この両者にどのような関係があるのでしょう? とっさに頭に浮かぶのは、傷病兵
の治療・看護や被災地への救援ですが、果たしてそれだけでしょうか?
この授業は、医学・医療と戦争との多面的な関係を、₁₅年戦争期の歴史を通して考察するものです。
大雑把に言うと、医学・医療の使命は人命を守ることにあり、他方、戦争は人命を奪う結果をもたらすものです。
医学・医療界が戦争に肯定的となり、医学・医療技術が戦争に奉仕する手段となったとするならば、本来の使命は崩
壊することになるでしょう。
₁₅年戦争期の医学者・医療従事者がたどった道はどのようなものだったのでしょうか? また、その時期の患者は
どのような待遇を受けたのでしょうか?このような問題について皆さんとの議論を交えながら考察してゆきたいと
思います。
学 習 目 標
一般目標 日本の₁₅年戦争期における医学・医療と戦争の関係を歴史的に考察し、その問題点について学ぶことによ
り、現在の医学・医療のあり方に関わらせて考察する態度を身につける。
行動目標 ① 文献史料・図像・統計資料から₁₅年戦争期の医学・医療と戦争とに関連する史実を確認することがで
きる。
② 史実に基づいて自分なりの評価を加えることができる。
③ 自分なりに得られた歴史像をふまえて現在の問題を論じることができる。
テ キ ス ト
授業時に配布する。
参 考 書
常石敬一著『₇₃₁部隊―生物兵器犯罪の真実―』(講談社学術新書、₁₉₉₅年)
莇 昭三著『戦争と医療―医師たちの十五年戦争』(かもがわ出版、₂₀₀₀年)
藤野 豊著『「いのち」の近代史』(かもがわ出版、₂₀₀₁年)
末永恵子著『戦時医学の実態』(樹花舎、₂₀₀₅年)
藤野 豊著『戦争とハンセン病』(吉川弘文館、₂₀₁₀年)
評 価 方 法
授業への参画態度および、レポートを総合し、成績を決定する。
そ の 他(メッセージ等)
歴史は暗記科目ではありませんので、受験勉強のような取り組みは必要ではありません。問題関心をもって過去の
事実を一緒に見つめたいと思います。活発な意見交換を期待しています。
― ―
35
第1学年
授 業 科 目
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
₁₁
水
Ⅱ
戦争と医学の関係
総力戦・医学動員
末永 恵子
2
5
₁₈
水
Ⅱ
医療行政1
国民の体力・健康
末永 恵子
3
5
₂₅
水
Ⅱ
医療行政2
徴兵・厚生省
末永 恵子
4
6
1
水
Ⅱ
医療行政3
人口政策・優生政策
末永 恵子
5
6
8
水
Ⅱ
医師・看護婦の養成
医学専門学校の増設・赤十字看護婦
末永 恵子
6
6
₁₅
水
Ⅱ
医学犯罪1
₇₃₁部隊
末永 恵子
7
6
₂₂
水
Ⅱ
医学犯罪2
細菌戦の被害
末永 恵子
8
6
₂₉
水
Ⅱ
ドイツの医学犯罪
日本とドイツ
末永 恵子
9
7
6
水
Ⅱ
戦争と医学研究
日本学術振興会、科学研究費
末永 恵子
₁₀
7
₁₃
水
Ⅱ
植民地の医学・医療1
朝鮮半島
末永 恵子
₁₁
7
₂₀
水
Ⅱ
植民地の医学・医療2
台湾
末永 恵子
₁₂
7
₂₇
水
Ⅱ
植民地の医学・医療3
₁₃
8
₃₁
水
Ⅱ
植民地の医学・医療4
中国大陸の占領地
末永 恵子
₁₄
9
7
水
Ⅱ
植民地の医学・医療5
東南アジアの占領地
末永 恵子
₁₅
9
₁₄
水
Ⅱ
戦後の医学界
連続と非連続
末永 恵子
「満州国」
末永 恵子
担当教員一覧
教員氏名
末 永 恵 子
職
講
所 属
師
人間科学講座
― ―
36
備 考
医学部・看護学部 共通講義
科 目 名
哲学Ⅰ:人間と理性
細目又はテーマ
西欧古代・中世哲学史概説
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
選択必修
福田 俊章
概要/方針等
1.人間は人間であるかぎり誰でも、考えることをやめない。そして、哲学するとは「みずからよく考える」ことに
外ならない。「哲学への最良の入門は自分で問題を立てること、自分でその問題を考えることだ」と言われるのも、
そのためである。この授業では、そうした営みの実例に触れることで、各人が「みずからよく考える」ようになる
ことを目指したい。
2.「人間は理性的動物である」(アリストテレス)というよく知られた人間の定義は、そもそもは「人間はロゴスを
そなえた動物である」ということを意味する。「人間は存在の理法(ロゴス)、宇宙の調和的秩序(コスモス)を把
握する理性――この能力もまた、ロゴスと呼ばれた――をそなえた唯一の動物だ」というのである。そして、哲学
は伝統的にこのロゴスをロゴスそのものとして捉えようとする営みとして、あらゆるロゴス的営み(=学)の中で
も最上の営みなのだとされて来た。
今日、もはやこうした「万学の女王としての哲学」などという観念が通用するとは思えない。しかし、ロゴス的
探求がもっとも自覚的に行なわれた時代の思索を顧みることには、なおも意味があるだろう。哲学の守護聖人とも
呼ぶべきソクラテスの「知らないということを知っていること(無知の知)こそ最上の知である」という洞察は哲
学的探求のみならず、一般にあらゆる人間の知的探求の核心をついているように思う。
この授業では、西欧の古代・中世哲学についてその時代背景と主な哲学者の思考方法や世界観、人間観などを紹
介するとともに、近現代の西欧哲学をも瞥見して、現代社会において哲学が果たす役割についても考えたい。
学 習 目 標
一般目標 「いい哲学者になるためにたった一つ必要なのは、驚くという才能だ」(『ソフィーの世界』)と言われるの
はどうしてか。「哲学を馬鹿にすることこそ、真に哲学することである」(パスカル)、「人は決して哲学を
教わることが出来ず、たかだか哲学するのを学ぶことが出来るだけである」
(カント)とはどういう意味か。
こうした問題意識に触れることによって、哲学的な思索態度を身につける。
行動目標 ① ヨーロッパ古代の哲学――この世界はいったい何で出来ているのか ⑴「哲学は古代ギリシアの自然
哲学者たちによる自然探求の思索から生まれた」とされるのはどういうことかが言える。⑵ソクラテス
の言う「知らないということを知っていること(無知の知)こそ最上の知である」とはどういうことか
が言える。⑶プラトンのイデア論とはどういう考えなのかが言える。⑷アリストテレスによるイデア論
批判がどういうものだったかが言える。
② ヨーロッパ中世の哲学――人間と神とはいかなる関係に立つのか ⑴「ヘレニズムとヘブライズムが
ヨーロッパ思想の根本だ」とされるのはどういうことかが言える。⑵ヨーロッパ中世の哲学が何を目指
していたのかが言える。⑶「理解せんがために我信ず」(アンセルムス)とはどういうことかが言える。
③ 総じて、こうしたことをいくら知っていても「哲学」したことにはならないと知る。
テ キ ス ト
特定の教科書は用いない。
参 考 書
適宜資料を配布するとともに、その都度参考文献の紹介に努めたい。
評 価 方 法
レポートあるいは論述式の筆記試験を学期末に課すこととしたい。
― ―
37
第1学年
授 業 科 目
そ の 他(メッセージ等)
この授業は看護学部との共通講義として開講されます。講義室の規模などの関係で、受講学生の人数は両学部あわ
せて₁₁₀名以内とします。初回の授業時の指示に従って、履修届を提出して下さい。指示に従わないと、履修できな
くなることがあるので注意して下さい。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
11
水
Ⅱ
導入
「知を愛する」こと
2
5
18
水
Ⅱ
ロゴスの探求としての哲学
ロゴス(ことわり)
福田 俊章
3
5
25
水
Ⅱ
古代ギリシアの自然哲学⑴
一元論、生成変化の肯定
福田 俊章
4
6
1
水
Ⅱ
古代ギリシアの自然哲学⑵
多元論、生成変化の否定
福田 俊章
5
6
8
水
Ⅱ
ソフィストとソクラテス⑴
「人為」の発見
福田 俊章
6
6
15
水
Ⅱ
ソフィストとソクラテス⑵
「無知の知」、「愛知」の確立
福田 俊章
7
6
22
水
Ⅱ
プラトン⑴
ソクラテスの遺産とプラトンの哲学
福田 俊章
8
6
29
水
Ⅱ
プラトン⑵
イデア論
福田 俊章
9
7
6
水
Ⅱ
アリストテレス⑴
イデア論批判
福田 俊章
10
7
13
水
Ⅱ
アリストテレス⑵
実体と属性、形相と質料
福田 俊章
11
7
20
水
Ⅱ
ヘレニズムとヘブライズム
古代哲学から中世哲学へ
福田 俊章
12
7
27
水
Ⅱ
ヘレニズムとヘブライズム
ストア派、エピクロス派ほか
福田 俊章
13
8
31
水
Ⅱ
ヨーロッパの中世哲学⑴
教父哲学(アウグスティヌスら)
福田 俊章
14
9
7
水
Ⅱ
ヨーロッパの中世哲学⑵
スコラ哲学(トマスら)
福田 俊章
15
9
14
水
Ⅱ
ヨーロッパの中世哲学⑶
「理解せんがために我信ず」
福田 俊章
福田 俊章
担当教員一覧
教員氏名
職
福 田 俊 章
准 教 授
所 属
人間科学講座
― ―
38
備 考
医学部・看護学部 共通講義
科 目 名
法 学
細目又はテーマ
社会生活と法
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
選択
藤野美都子
概要/方針等
法学とは、「法」を対象とし、「法」について考察をする学門である。私たちの日常生活は、意識するしないにかか
わらず、
「法」という社会制度と密接な関係を持っている。本講義では、まず、
「法」という社会制度が持つ目的およ
び果たす機能など、「法」に関する基本的な事柄について概説する。つぎに、社会生活に焦点を当て、どのような場
面でどのような法が機能しているかについて紹介する。受講生の理解が深まるよう、講義ではできる限り、具体的な
事例を通して考えることとしたい。
学 習 目 標
一般目標 ① 社会生活をスムーズに営むために、法を知り使いこなす力(リーガル・リテラシー)を身につける。
② 社会に関する理解を深めるために、法的なものの見方(リーガル・マインド)を身につける。
行動目標 ① 法の特色、法の目的を説明できる。
② 法の定義を説明できる。
③ 制定法・慣習法・判例法という法の存在形式について説明できる。
④ 公法・私法・社会法という法の分類について説明できる。
⑤ 裁判が果たしている機能について説明できる。
⑥ 民事裁判・刑事裁判・行政裁判の違いを説明できる。
⑦ 裁判外紛争解決制度について説明できる。
⑧ 様々な社会生活に関する法を列挙できる。
⑨ それらの法が、社会においてどのような機能を果たしているか説明できる。
⑩ 自らの権利を守るために、どのように行動すればよいか説明できる。
テ キ ス ト
『新六法2011』(三省堂・2010年)
参 考 書
池田真朗ほか『法の世界へ(第4版補訂)』(有斐閣・2009年)
副田隆重ほか『ライフステージと法(第5版)』(有斐閣・2008年)
この他、テーマ毎に授業時間内に適宜紹介する。
評 価 方 法
授業への参画態度および提出課題の成績により、総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
医学部と看護学部との共通講義としての利点を活かすために、授業時間内に受講生による意見交換の場を設けるの
で、授業への積極的な参画を求めます。また、法を学ぶ上で、社会に関する理解は不可欠です。様々なメディアを通
じて情報を収集し、社会に関する理解を深めるよう求めます。
― ―
39
第1学年
授 業 科 目
授 業 計 画
回
月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
₁₁
水
Ⅱ
講義案内・法とは何か
法の特色-A対非Aの世界
藤野美都子
2
5
₁₈
水
Ⅱ
法のシステム⑴
法の存在形式
医療事故に関する判例の役割
藤野美都子
3
5
₂₅
水
Ⅱ
法のシステム⑵
裁判制度と裁判外紛争解決制度
裁判を傍聴に行こう
藤野美都子
4
6
1
水
Ⅱ
法のシステム⑶
民事裁判・刑事裁判・行政裁判
交通事故・医療過誤をめぐる法的責任
藤野美都子
5
6
8
水
Ⅱ
人の誕生と法
人はいつから人になるのか
生殖補助医療と親子関係
藤野美都子
6
6
₁₅
水
Ⅱ
労働と法
過労死と労災認定
医師・看護師の過労死問題
藤野美都子
7
6
₂₂
水
Ⅱ
結婚・離婚と法
結婚・離婚と夫婦の氏
選択的夫婦別姓制度
藤野美都子
8
6
₂₉
水
Ⅱ
消費生活と法
悪質商法の規制
自らの権利を守るために
藤野美都子
9
7
6
水
Ⅱ
男女平等と法⑴
雇用の場における男女平等
男女雇用機会均等法ができるまで
藤野美都子
₁₀
7
₁₃
水
Ⅱ
男女平等と法⑵
ドメスティック・バイオレンス
セクシュアル・ハラスメント
藤野美都子
₁₁
7
₂₀
水
Ⅱ
子ども・高齢者と法
児童虐待の防止
高齢者の権利擁護制度
藤野美都子
₁₂
7
₂₇
水
Ⅱ
法のシステム⑷
国民に開かれた司法
裁判員制度
裁判所職員
₁₃
8
₃₁
水
Ⅱ
国際化と法
国際条約と国内法
藤野美都子
₁₄
9
7
水
Ⅱ
少年・精神障害者の法的責任
少年法・心神喪失者医療観察法
なぜ罪に問われないのか
藤野美都子
₁₅
9
₁₄
水
Ⅱ
犯罪と法
死刑存廃論議
人の生死に関わる仕事に就く前に
藤野美都子
担当教員一覧
教員氏名
藤 野 美都子
職
教
所 属
授
人文社会科学講座
福島地方裁判所
― ―
40
備 考
医学部・看護学部 共通講義
科 目 名
経 済 学
細目又はテーマ
グローバリゼーション時代と働き方・医療
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
選択必修
後藤 宣代
概要/方針等
経済学というと、皆さんは何をイメージしますか。例えば、株取引やマネー・ゲームということでしょうか。実は、
比喩的に言いますと、しばしば「社会の医学」と呼ばれています。といいますのは、私たちの生きている「社会のし
くみ」を解き明かし、貧困や格差などの「社会病理」を発見し、その改善・解決策(処方箋)を、
「社会的公正の視点」
から提案するからです。ですから理論だけではなく、きわめて実践的な性格を持っています。これが、これから学ん
でいく「ポリティカル・エコノミー、政治経済学」です。
では、世界を見てみましょう。08年秋、アメリカ発の金融危機は、世界同時不況を引き起こし、世界をどん底のふ
ちに叩きのめしました。とりわけ日本の深刻さは、ご承知のことと思います。とくに、皆さん方、若い世代にとって
は、将来不安や「生きづらさ」でいっぱいのことかと思います。これから医療従事者になる皆さん方にとっては、
「医
療崩壊」や長時間過密労働や過労死の「働き方」が重なり、これからどうなるんだろうと、不安が募っていると思い
ます。
21世紀はグローバリゼーションの時代と言われ、カネやモノ、情報だけでなく、人間の越境をも引き起こしていま
す。医療分野では、この福島県でも、すでにインドネシアからの看護師と一緒に働く職場も誕生しています。いまや
地球上のどこに住もうとも、「地球村の一員」として通用する高度な専門的力量と深い社会的見識、そしてワーク・
ライフ・バランスなど「新しいライフ・スタイル」が求められています。
本講義では、こうした21世紀というグローバリゼーション時代における問題群(グローバル・イシュー)のなかか
ら、経済と医療の接点をなす「メディカル・ツーリズム」を取り上げます。福島県の外国人看護師候補生問題も取り
上げながら、世界の動き、日本の動き、そして福島県という地域の動きを具体的に考えていくこととします。
学 習 目 標
一般目標 私たちを取り巻く政治・経済に敏感で、新聞やテレビ、ネットなどの国際欄、政治経済欄の内容が深く理
解できる「地球市民」になり、自分なりの考え方、論理的思考を持ち、発表や討論ができるようになりま
しょう。
行動目標 本講義では、最初に、現在起こっている政治・経済問題について、新聞やネット記事、雑誌などを材料に、
「読み合わせ」を行います。その後、背景となっている経済理論・政策・歴史について、講義担当者が話
をします。最後に、受講生がテキストの内容を報告・紹介し、意見交換をします。受講生は、積極的に発
言すること、他の受講生の自分とは異なる意見について、謙虚に耳を傾けることが求められます。テキス
トの報告は受講生による参加・分担方式で、少なくとも1回は報告をしてもらいます。
テ キ ス ト
真野俊樹『グローバル化する医療―メディカルツーリズムとは何か―』岩波書店、2009年、2,500円+税。
もっともグローバル化が難しいといわれている医療にも、「メディカル・ツーリズム」という形で、新しい動きが
始まっています。新興アジアでは国家戦略として自国の経済政策の中心に位置づけられようとしています。かたや、
先進国では「医療崩壊」に直面しています。この二つの動きの背景にあるものはなにか、受講生の皆さん方とじっく
り討論を通しながら、経済学的思考を深めていきたいと思います。
参 考 書
北野正躬『アメリカと日本の臨床医療-これからの日本医療への提言-』慶応義塾大学出版会、2010年、3,400円+税。
評 価 方 法
期末試験は行いません。講義への出席、討論への参加、レポート(合計2回:1回目は小レポート、2回目は学期
― ―
41
第1学年
授 業 科 目
末レポートです。2回目のレポートの方が、配点が大きいです)から、総合的に判定されます。なお、提出されたレ
ポートには、コメントを付した上で、後日、返却します。
そ の 他(メッセージ等)
21世紀のグローバリゼーション時代、しなやかに、そしてフット・ワーク軽快に、医療という専門職をめざして、
生きるチカラを身につけよう! 学ぶ喜びを味わおう!
授 業 計 画
回数 月
1
5
日 曜日 時限
11
水
項 目
内容(キーワード等)
担当者
Ⅱ
オリエンテーション
-経済学と医療-
講義の進め方の説明、テキストの紹介、
後藤 宣代
21世紀のグローバルな問題群
興隆するアジア、「世界の工場」、経済成
後藤 宣代
長から福祉・医療へ
日本に学んだ医療制度、都市と農村との
後藤 宣代
地域格差
2
5
18
水
Ⅱ
第1部
グローバリゼーションのなかで考
える
-各国の医療事情-
1 アジア(タイ・シンガポール・
インド)
3
5
25
水
Ⅱ
2 アジア(韓国・台湾・中国)
4
6
1
水
Ⅱ
3 グローバル化する医療(な
ぜ、新興国で医療がグローバル メディカル・ツーリズム
化するのか)
後藤 宣代
5
6
8
水
Ⅱ
4 アメリカ(争点としての医療
格差)
進んだ医学と遅れた医療制度
後藤 宣代
6
6
15
水
Ⅱ
5 ヨーロッパ(英仏)
揺らぐ福祉国家、国民皆保険
後藤 宣代
7
6
22
水
Ⅱ
第1部のまとめと第1回レポート
レポート(エッセイ)の書き方
後藤 宣代
患者主権、医師・看護師の労働と勤務条
後藤 宣代
件
8
6
29
水
Ⅱ
第2部
21世紀の世界と日本の医療
6 医療崩壊(地域経済と医療現
場)
9
7
6
水
Ⅱ
7 働き方と健康・医療
ケア労働、ディーセント・ワーク(働き
後藤 宣代
がいのある人間らしい仕事)
10
7
13
水
Ⅱ
8 福島県におけるメディカル・
ツーリズムの具体例
EPA(経済連携協定)、外国人看護師候
後藤 宣代
補生
11
7
20
水
Ⅱ
9 生活の質と医療の質⑴
生活様式、QOL(クオリティー・オブ・
後藤 宣代
ライフ)
12
7
27
水
Ⅱ
9 生活の質と医療の質⑵
生活様式、QOL(クオリティー・オブ・
後藤 宣代
ライフ)
13
8
31
水
Ⅱ
10 受講生による討論
プレゼンテーション、コミュニケーショ
後藤 宣代
ン、ディベートでなくダイアログ(対話)
14
9
7
水
Ⅱ
11 医療(者)を育てる社会のし
くみ
高度専門職の WLB(ワーク・ライフ・
後藤 宣代
バランス)
15
9
14
水
Ⅱ
全体のまとめと第2回(学期末) 経済学を学んで新たに発見した「事実と
後藤 宣代
レポート
問題」、わかりやすく説明する叙述様式
担当教員一覧
教員氏名
職
後 藤 宣 代
非常勤講師
所 属
NPO 法人「コモンズ」理事
基礎経済科学研究所理事
― ―
42
備 考
カリフォルニア大学バーク
レー校客員研究員
医学部・看護学部 共通講義
科 目 名
歴 史 学
細目又はテーマ
人体利用の歴史
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
選択必修
末永 恵子
概要/方針等
現在、技術の進展によって人体は医療用をはじめいろいろな目的で資源として利用され、商品化されている。人体
利用とその商品化について、私たちはどう考えたらよいのだろうか。
このことについて考えるために、歴史上どのように人体の利用が行われてきたのかを探る。その上で、現代におけ
る人体の利用と商品化の実態を示し、その問題点について考察したい。
学 習 目 標
一般目標 人体利用の歴史の概要を把握し、人体利用を取り巻く社会的・歴史的状況について理解する。そのことを
踏まえて、現在の人体利用、商品化の問題について考察する態度を身につける。
行動目標 ① 人体利用の史実を文献史料、図像史料から読み取ることができるようになる。
② 読み取った人体利用の史実をもとに、人体利用の歴史の流れについて描くことができるようになる。
③ 人体利用の歴史を踏まえて、現在の人体利用、商品化の問題について論じることができる。
テ キ ス ト
授業中に配布する。
参 考 書
粟屋 剛著『人体部品ビジネス』講談社選書メチエ、1999年
橳島次朗著『先端医療のルール』講談社現代新書、2001年
植木哲也『学問の暴力』春風社、2008年
評 価 方 法
授業への参画態度およびレポートを総合し、成績を決定する。
そ の 他(メッセージ等)
授業の中では、文献史料および図像を読解しますので、積極的にその解釈を発表していただきたい。
グループ・ディスカッションでの活発な意見交換も期待しています。
― ―
43
第1学年
授 業 科 目
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
₁₂
木
Ⅱ
人体の利用と現代
人体利用のもつ意味
末永 恵子
2
5
₁₉
木
Ⅱ
過去における利用1
食糧、道具
末永 恵子
3
5
₂₆
木
Ⅱ
過去における利用2
アート、医療
末永 恵子
4
6
2
木
Ⅱ
過去における利用3
研究用1
末永 恵子
5
6
9
木
Ⅱ
過去における利用4
研究用2
末永 恵子
6
6
₁₆
木
Ⅱ
過去における利用5
研究用3
末永 恵子
7
6
₂₃
木
Ⅱ
現代における利用1
移植用1
末永 恵子
8
6
₃₀
木
Ⅱ
現代における利用2
移植用2
末永 恵子
9
7
7
木
Ⅱ
現代における利用3
治療用、医薬品の原料
末永 恵子
₁₀
7
₁₄
木
Ⅱ
現代における利用4
薬物実験用、医学研究、教育用
末永 恵子
₁₁
7
₂₁
木
Ⅱ
現代における利用5
生殖医療
末永 恵子
₁₂
7
₂₈
木
Ⅱ
現代における利用6
展示標本
末永 恵子
₁₃
9
8
木
Ⅱ
人体利用の法と倫理1
フランス
末永 恵子
₁₄
9
₁₅
木
Ⅰ
人体利用の法と倫理2
アメリカ
末永 恵子
₁₅
9
₁₅
木
Ⅱ
人体利用の法と倫理3
日本
末永 恵子
担当教員一覧
教員氏名
末 永 恵 子
職
講
所 属
師
人間科学講座
― ―
44
備 考
医学部・看護学部 共通講義
科 目 名
倫理学:人間と社会
細目又はテーマ
西欧近現代倫理学概説
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
選択必修
福田 俊章
概要/方針等
1.古来より、「いかに生きるべきか」という道徳の問いは人間の最も基本的な関心事のひとつであった。倫理学は
この問いを哲学的な議論の土俵で取り扱おうとする。確かに道徳の問題に出来合いの答はないにしても、しかし人
間なら誰もがこの問いについて考えることが出来る。この授業では、各人がみずから主体的に道徳上の問題を考え
るにあたって、その公共的な基盤となるべきものを提供したいと考えている。人はお互いに議論の土俵を共有し合
いつつ、それぞれの思索を深めて行くべきものだからである。
2.「人間は政治的な動物(political animal)である」(アリストテレス)という有名な言葉は、そもそもは「人間は
ポリス(polis 都市国家)に生きる動物である」ということを意味していた。人間は共同体を作り、社会に生きる
動物なのである。倫理学(ethics)という学問もまた、本来はそうした社会に生きる人間の住み習わし方(êthos)
についての学であった。この授業では、人間と社会との関わりの中で生じる様々な倫理的諸問題を取り扱いながら、
西欧の倫理学が道徳的規範の本質についてどのように考えて来たのかを共に考えたい。
学 習 目 標
一般目標 道徳的問題について、人はしばしば自分なりの直観的解答をもっている。だが、その答を当然視している
だけでは、未だ道徳について考えていることにはならない。「どうして自分はそう思うのか」という理由
(根拠)をはっきりさせようとすることで、「自分の頭で考える」ことが始まる。倫理学とは、こうした日
常的な道徳的観念に対する批判的反省である。「当たり前だと思うことを考え直す」という問題意識に触
れることによって、倫理学的な思索態度を身につけたい。
行動目標 ① 倫理理論の二類型――規範と価値 ⑴善意からする嘘をめぐるカントとコンスタンの見解の根本的相
違がどこにあるのか考えられる。⑵倫理理論を類型化すれば、例えばどんな分類があるのか言える。
② 義務論的な倫理学――カント倫理学 ⑴カントが何をもって道徳的行為の特質とみなしたか言える。
⑵規則の普遍化可能性が行為の道徳的評価基準としてどこまで有効か考えられる。⑶カント倫理学にお
いて幸福の問題が最終的にいかなる形で処理されているか言える。
③ 帰結(結果)主義的な倫理学――功利主義 ⑴功利主義の基本的主張が何であるか言える。⑵ベンサ
ムやミルがいかなる問題意識から功利主義を立てたのか言える。⑶行為/規則功利主義の区別が説明で
きる。⑷功利主義を正当化するにはどうすればいいか考えられる。⑸功利主義にも様々な問題点が潜ん
でいることが判る。
④ 社会倫理の基底 ⑴正義の中核的観念が何であるか言える。⑵社会契約の核心的主張が何であるか言
える。⑶自然法の観念が何であるか言える。⑷人間が社会を組織して生きることの意味について、自分
なりに考えられる。
⑤ 総じて、こうしたことをいくら知っていても倫理的に高潔な人間になれるわけではないことが判る。
テ キ ス ト
特定の教科書は用いない。
参 考 書
篠澤和久・馬渕浩二編『倫理学の地図』(ナカニシヤ出版、2010年)
評 価 方 法
レポートあるいは論述式の筆記試験を学期末に課すこととしたい。
― ―
45
第1学年
授 業 科 目
そ の 他(メッセージ等)
この授業は看護学部との共通講義として開講されます。講義室の規模などの関係で、受講学生の人数は両学部あわ
せて₁₁₀名以内とします。初回の授業時の指示に従って、履修届を提出して下さい。指示に従わないと、履修できな
くなることがあるので注意して下さい。
授 業 計 画
回数 月
1
5
日 曜日 時限
12
木
Ⅱ
項 目
内容(キーワード等)
導入
担当者
日常道徳と倫理学
福田 俊章
2
5
19
木
Ⅱ
倫理理論の二類型
善意からする嘘、規範と価値
福田 俊章
3
5
26
木
Ⅱ
カントの倫理学⑴ 普遍化可能な格率にもとづいた行為
福田 俊章
4
6
2
木
Ⅱ
カントの倫理学⑵
規則の普遍化可能性、義務の特定
福田 俊章
5
6
9
木
Ⅱ
カントの倫理学⑶
人間の価値、最高善と正義の実現
福田 俊章
6
6
16
木
Ⅱ
功利主義の倫理学⑴
その概略、利己主義と功利主義
福田 俊章
7
6
23
木
Ⅱ
功利主義の倫理学⑵
功利主義の思想家たち
福田 俊章
8
6
30
木
Ⅱ
功利主義の倫理学⑶
規則功利主義、功利主義の正当化
福田 俊章
9
7
7
木
Ⅱ
功利主義の倫理学⑷
功利主義の問題点
福田 俊章
10
7
14
木
Ⅱ
功利主義の倫理学⑸
功利主義の問題点(続)
福田 俊章
11
7
21
木
Ⅱ
社会倫理の基底⑴
等しさの実現としての正義
福田 俊章
12
7
28
木
Ⅱ
社会倫理の基底⑵
正義と利益、自然法
福田 俊章
13
9
8
木
Ⅱ
社会倫理の基底⑶
社会契約と国家
福田 俊章
14
9
15
木
Ⅰ
社会倫理の基底⑷
社会契約論の実際、ホップズ、ロック
福田 俊章
15
9
15
木
Ⅱ
社会倫理の基底⑸
地球環境と人間社会
福田 俊章
担当教員一覧
教員氏名
職
福 田 俊 章
准 教 授
所 属
人間科学講座
― ―
46
備 考
科 目 名
社 会 学
細目又はテーマ
生態・医療人類学
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
選択必修
立柳 聡
概要/方針等
広くは、環境と人間・社会と文化の形成の相関について検討したいと思います。どのような生態的条件がどんな社
会や文化を生み出してきたか?その絡繰りを含めて検討を加えます。また、逆に、人間は自分を取り巻く環境をどん
なふうに認識し、意味づけていくのか、などに主要な関心を寄せ、社会学、文化人類学の基本的な知見とこれまでの
研究成果によりながら、検討してみたいと思います。例えば、「病気」と「病」はどう違うのか?社会科学の目で見
ると、実は、「健康」や「病気」、「障害」もまた、一面の本質は文化であることを明らかにしていきたい。
学 習 目 標
一般目標 人間たちが種々の欲求や思いを背景に生み出す社会現象の本質は、公式的に解明したり、表現することが
困難です。それを扱う社会科学の醍醐味は、何らかの社会現象をめぐる多様な見方や解釈の可能性を示し、
それを裏付ける主張の合理性や特色を検討することです。
例えば、1+1=2ではなく、1であるかもしれないと解釈できる柔軟な頭を鍛えましょう!
行動目標 ① 「文化」、「社会」、「民族」、「環境」など、社会学、文化人類学の基本概念を理解できるようになる。
② 多様な文化・社会の存在と特色を理解し、尊重できるようになる。
③ 人類は、諸現象の絡繰りを自然科学によって合理的に把握しようとする一方、観念の操作で“意味づ
ける”ことのできる生き物であることが理解できるようになる。
④ 例えば、「病気」や「健康」、「障害」にも“意味づけ”が伴う場合が間々あることが理解できるよう
になる。
⑤ 自分が文化として身につけた価値観やものごとの見方を相対化して捉えることができるようになる。
⑥ それぞれの人間の個性や価値観、見方、解釈の多様性を受け容れることのできる人間になる。
テ キ ス ト
使用しません。順次、プリント、資料配付を行います。
参 考 書
折々に紹介していきたいと思います。
評 価 方 法
1.個人、または、グループ作成のレポートを主体に、出席状況やグループワークの取り組みなどを踏まえ、総合的
に評価します。但し、レポートの再提出機会は設けません。
2.福島県立医科大学医学部履修規定を遵守して判断します。
3.細部は、履修者数が確定後に、その方々とも相談の上、改めて検討して周知します。
そ の 他(メッセージ等)
選択科目のため、一体、どのような顔ぶれがどれだけ履修されるのか?開講してみないとわかりません。数十人と
もなれば、自ずと講義主体の展開となりましょうが、例えば、数名程度の履修に留まれば、実質的にゼミナールとし
ての展開が適当と考えます。10名を超えるようであれば、講義とグループワークを併用した形などが適当かもしれま
せん。従って、以下に掲げる授業計画は、講義主体となった場合のものとご理解願います。
なお、ゼミナールとしての展開になった場合は、履修者の皆さんと相談の上、授業計画を大幅に組み替え、夏休み
期間などを利用して、人類学的なフィールドワーク(現地社会調査)か、それに準じた体験学習により、課題に迫る
ことも考えてみたいと思います。旅に出ましょう!調査地としては奥会津地方の山間農村か八丈島を想定しています。
― ―
47
第1学年
授 業 科 目
また、沖縄県宮古列島をフィールドに行っている看護学部の当方のゼミナール「長寿を支える南の島の食生活と健
康学習&村づくりワークキャンプ」への任意の参加を歓迎します。
結局、私がそうした人間なので、形式にとらわれず、のびのびと自由な発想を展開し、小金を貯めてその実現を楽
しめる“仲間”との新たな出会いを期待しています。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
12
木
Ⅱ
稲の来た道&ガイダンス
稲作の起源、開講に際しての注意など
2
5
19
木
Ⅱ
照葉樹林文化
アジアにおける稲作普及の背景
3
5
26
木
Ⅱ
虹は何色?
文化とは何か、言語相対説
4
6
2
木
Ⅱ
極北とジャングルの狩人・その1
文化人類学の環境論
5
6
9
木
Ⅱ
極北とジャングルの狩人・その2
社会的環境、文化の選択性
7
6
16
木
Ⅱ
狩猟採集民の世界
狩猟採集民の社会と文化の特色
8
6
23
木
Ⅱ
牧畜民の世界・その1
牧畜民の社会の特色
9
6
30
木
Ⅱ
牧畜民の世界・その2
牧畜民の文化の特色
6
7
7
木
Ⅱ
農耕民の世界・その1
様々な農耕=農耕の大類型
10
7
14
木
Ⅱ
農耕民の世界・その2
食料生産革命、農耕民の社会の特色
11
7
21
木
Ⅱ
農耕民の世界・その3
農耕民の文化の特色
12
7
28
木
Ⅱ
日本の農耕文化の特色
農耕文化の複合的性格
13
9
8
木
Ⅱ
日本人の自然観
焼畑農耕とそれが生み出した文化
14
9
15
木
Ⅰ
日本人の生命観
肉体、魂、命、再生、無限の循環
15
9
15
木
Ⅱ
医療と文化/社会・その1
病気と病、障害の本質、総括
立柳 聡
担当教員一覧
教員氏名
立 柳 聡
職
講
所 属
師
福島県立医科大学看護学部
― ―
48
備 考
医学部・看護学部 共通講義
科 目 名
文 学
細目又はテーマ
日本近代・現代文学
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
選択必修
澤 正宏
概要/方針等
日本の近代から現代にかけての文学の流れや、代表的な文学作品(主に小説、詩歌)を読むことによって、歴史的・
文化的な背景をも学び、そのことで、人生における愛、死、運命、宗教的な救い、政治や社会との関わりなど、人間
にとって生きることの意味についての思索を深め、幅広い視野に立って人間を理解し得る能力を養います。また、講
義のなかでは、何回かは文学と医学との接点の問題も扱います。
学 習 目 標
一般目標 明治時代以降の文学作品を具体的に読んだり解説をすることで、近代以降の歴史や文化といった時代背景
への知識を深めながら、作品の成立事情、構想、芸術性、文化史的な価値などの理解を通して、文学にお
ける人間洞察の深さを学ぶ。
行動目標 ① 近代・現代文学の背景となっている時代の政治的、文化的な特色を理解できる。
② 近代・現代文学の作品(小説・詩歌)の歴史的な展開について理解ができる。
③ 近代・現代文学の作品(小説・詩歌)の内容が、作品の構成・構造を踏まえて理解ができる。
④ 近代・現代文学の作品(小説・詩歌)に表現されている愛、死、運命、宗教的な救いの問題、その主
題と到達点について理解ができる。
⑤ 文学史的に重要な近代・現代文学の作品(小説・詩歌)の文化史的ないし文芸的な位置について説明
できる。
テ キ ス ト
特定のテキストは使用しません。講義内容に即したプリントを用意します。
参 考 書
特に指定しません。大切なものについては講義中に紹介します。
評 価 方 法
出席を重視し、前期末に試験を行います。授業の評価は平常点、レポート、試験その他の方法により総合的に判定
されます。
そ の 他(メッセージ等)
講義は歴史的な時間に沿って展開されるので、欠席すると以後の内容が理解不十分になりますから、注意してくだ
さい。毎回できるだけ質問の時間を取りますので、積極的な質問を期待しています。
― ―
49
第1学年
授 業 科 目
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
12
木
Ⅱ
オリエンテーション
2
5
19
木
Ⅱ
森鴎外の小説「高瀬舟」
医師・鴎外が提起した安楽死の問題
3
5
26
木
Ⅱ
樋口一葉と女性の生き方
明治社会を生きる女性の生き方を読む
4
6
2
木
Ⅱ
夏目漱石の小説「夢十夜」
5
6
9
木
Ⅱ
芥川龍之介と晩年の小説
小説「歯車」にみられる関係妄想を読む
6
6
16
木
Ⅱ
高村光太郎著『智恵子抄』
統合失調症の妻と「愛の詩集」との関係
7
6
23
木
Ⅱ
宮澤賢治の童話と医学
8
6
30
木
Ⅱ
日本独自の小説「私小説」
自然主義文学から「私小説」へ
9
7
7
木
Ⅱ
近代文学から現代文学へ
二十世紀の文学・文学の転換期
10
7
14
木
Ⅱ
モダニズム文学の誕生
主知主義、レスプリヌーボーの文学
11
7
21
木
Ⅱ
プロレタリア文学の台頭
社会主義文学、労働者文学の系譜
12
7
28
木
Ⅱ
戦時下の文学(詩歌)
13
9
8
木
Ⅱ
戦時下の文学(詩歌)
14
9
15
木
Ⅰ
戦後文学(主題と到達点)
15
9
15
木
Ⅱ
戦後文学(主題と到達点)
「第三夜」を例に夢の方法を読み解く
「北守将軍と三人兄弟の医者」を読む
澤 正宏
日本人の根源的な感受性とは何か
戦後社会の二重構造、高度資本主義
担当教員一覧
教員氏名
職
澤 正 宏
非常勤講師
所 属
福島大学人間発達文化学類教授
― ―
50
備 考
科 目 名
歴史と文化Ⅱ
細目又はテーマ
歴史の中の病人
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
選択必修
末永 恵子
概要/方針等
生老病死は、生を受けた人間が避けて通ることのできない共通の運命です。ところで、病気になるということは、
その本人にとって、また社会にとってどのような事態なのでしょうか。
この問いの解答は簡単にはできませんが、文化や時代が異なれば、病気や病人に対する考え方も異なって来るとい
うことは、容易に想像がつきます。この授業は、そのような問題関心から、人が社会の中で病むということを歴史的
な視点からたどってゆくこととします。
特に日本の近現代史における病人を、医学研究や医療を行う人の立場ではなく、できるだけ病人の視点から捉える
ことを課題としています。
学 習 目 標
一般目標 社会における病人を歴史的に考察し、個人と社会的・歴史的状況の関係について理解し、さらには現代社
会の諸問題(環境問題・社会システムの問題・医療の問題など)と関わらせて考察する態度を身につける。
行動目標 ① 日本の近現代において病人の置かれた状況などを文献史料や統計資料から読み取ることができるよう
になる。
② ①を経て、病気に対する認識の時代的特徴を述べることができる。
③ 病気への対応の時代的特徴を述べることができる。
④ ②③の特徴を私たちの認識や対応と比較できる。
テ キ ス ト
授業中に配布する。
参 考 書
川上 武著『現代日本病人史―病人処遇の変遷―』(勁草書房、₁₉₈₂年)
向井承子著『病の戦後史―体験としての医療から』(筑摩書房、₁₉₉₀年)
川上 武編『戦後病人史』(農文協、₂₀₀₂年)
ハンセン病問題に関する検証会議『最終報告書』((財)日弁連法務研究財団、₂₀₀₅年)
評 価 方 法
授業への参画態度およびレポートにより、総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
日本の近現代の病人史をひもとくとき、人にやさしくない、悲しくなるような事実がたくさんありますが、恐らく
そこから眼をそむけては、現在を見失うことになるのではないかと思います。史実を直視して、今を考えたいと思い
ます。授業では活発な意見交換を期待しています。
― ―
51
第1学年
授 業 科 目
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
₁₀
5
水
Ⅱ
病人の歴史とは
病気とは何か
末永 恵子
2
₁₀
₁₂
水
Ⅱ
細菌感染症1
ペスト
末永 恵子
3
₁₀
₁₉
水
Ⅱ
細菌感染症2
ハンセン病
末永 恵子
4
₁₀
₂₆
水
Ⅱ
細菌感染症3
梅毒・発疹チフス
末永 恵子
5
₁₁
2
水
Ⅱ
細菌感染症4
コレラ
末永 恵子
6
₁₁
9
水
Ⅱ
細菌感染症
結核
末永 恵子
7
₁₁
₁₆
水
Ⅱ
寄生虫病1
マラリア
末永 恵子
8
₁₁
₃₀
水
Ⅱ
寄生虫病2
住血吸虫症
末永 恵子
9
₁₂
7
水
Ⅱ
寄生虫病3
鉤虫症
末永 恵子
₁₀
₁₂
₁₄
水
Ⅱ
ウイルス疾患1
天然痘・はしか
末永 恵子
₁₁
1
₁₁
水
Ⅱ
ウイルス疾患2
黄熱病・デング熱
末永 恵子
₁₂
1
₁₈
水
Ⅱ
ウイルス疾患3
インフルエンザ
末永 恵子
₁₃
1
₂₄
火
Ⅳ
ウイルス疾患4
エイズ
末永 恵子
₁₄
1
₂₅
水
Ⅱ
生活習慣病
がん・心臓病
末永 恵子
₁₅
2
1
水
Ⅱ
人類と病
総括
末永 恵子
担当教員一覧
教員氏名
末 永 恵 子
職
講
所 属
師
人間科学講座
― ―
52
備 考
科 目 名
哲学Ⅱ:人間と世界
細目又はテーマ
哲学各論〈真理論、心身問題、決定論、
神の存在証明〉
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
選択必修
福田 俊章
概要/方針等
1.人間は人間であるかぎり誰でも、考えることをやめない。そして、哲学するとは「みずからよく考える」ことに
外ならない。「哲学への最良の入門は自分で問題を立てること、自分でその問題を考えることだ」と言われたりす
るのも、そのためである。この授業では、そうした営みの実例に触れることで、各人が「みずからよく考える」よ
うになることを目指したい。「医師にしてなお哲学する者は神にも近し」(ヒポクラテス)。
2.人間は世界のうちに住まう。しかし、本当に人間は世界との接点をもっているのだろうか。あるいは、人間の理
性能力(ロゴス)は間違いなく世界の秩序(ロゴス)を把握しえているのだろうか。
例えば、
「今、目の前に赤い花がある」という世界の事実はこの私の単なる思い込みにすぎないのではあるまいか。
その世界のうちで、私は自由に振る舞うことが出来るのか。私が今ここに心と体を一体化させた「私」として存在
しているというのは本当なのか。その私が世界を超えて、その世界を創造したとされる神を認識することなど、は
たして出来るのか。
この授業では、こうした問題を共に考えることを通じて、受講者が哲学的な思索に親しめるようにしたい。なお、
前期の授業とは独立に聴講できるよう内容上の配慮をするので、前期に「哲学1」を受講している必要はない。
学 習 目 標
一般目標 「いい哲学者になるためにたった一つ必要なのは、驚くという才能だ」(『ソフィーの世界』)と言われるの
はどうしてか。「哲学を馬鹿にすることこそ、真に哲学することである」(パスカル)、「人は決して哲学を
教わることが出来ず、たかだか哲学するのを学ぶことが出来るだけである」
(カント)とはどういう意味か。
こうした問題意識に触れることによって、哲学的な思索態度を身につける。
行動目標 ① 心身問題――人間の心と身体はどういう関係になっているのか ⑴デカルトの問題提起を起点に心身
問題が哲学上の問題となり、それを受けて様々な解答が考え出されたことが判る。⑵心身二元論的な立
場にどういう問題があるのか言える。⑶唯物論的な立場にどういう問題点があるのか言える。
② 人格同一性の問題――昨日の私と今日の私は本当に同じ私なのか ⑴人格同一性の問題とはいかなる
哲学問題であるのかを言える。⑵身体説がいかなる立場なのか言える。⑶記憶説がいかなる立場なのか
言える。⑷自分なりに人格同一性の問題を考えることが出来る。
③ 決定論問題――人間は自由に行為することが出来るのか ⑴決定論的な立場にいかなる限界があるの
か言える。⑵自由意志論的な立場がどうすれば成り立つか言える。
④ 神の存在証明の問題――人間はどうやって神の存在を証明しようとして来たか ⑴様々な神の存在証
明には、それぞれいかなる難点があるのか言える。⑵神の存在証明は我々人間にとっていかなる意味が
あるのか考えられる。
⑤ 総じて、こうしたことをいくら知っていても「哲学」したことにはならないと知る。
テ キ ス ト
特定の教科書は用いない。
参 考 書
適宜資料を配布するとともに、その都度参考文献の紹介に努めたい。
評 価 方 法
レポートあるいは論述式の筆記試験を学期末に課すこととしたい。
そ の 他(メッセージ等)
― ―
53
第1学年
授 業 科 目
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
₁₀
5
水
Ⅱ
導入
「知を愛する」こと
福田 俊章
2
₁₀
₁₂
水
Ⅱ
心身問題⑴
心身問題のあらまし
福田 俊章
3
₁₀
₁₉
水
Ⅱ
心身問題⑵
哲学史的な回顧
福田 俊章
4
₁₀
₂₆
水
Ⅱ
心身問題⑶
二元論的な立場(相互作用説ほか)
福田 俊章
5
₁₁
2
水
Ⅱ
心身問題⑷
二元論的な立場(随伴現象説ほか)
福田 俊章
6
₁₁
9
水
Ⅱ
心身問題⑸
唯物論的な立場(行動主義など)
福田 俊章
7
₁₁
₁₆
水
Ⅱ
心身問題⑹
唯物論的な立場(同一説、機能主義)
福田 俊章
8
₁₁
30
水
Ⅱ
人格同一性の問題⑴
問題のあらまし、身体説的な考え
福田 俊章
9
₁₂
7
水
Ⅱ
人格同一性の問題⑵
記憶説的な考え、全体のまとめ
福田 俊章
₁₀
₁₂
14
水
Ⅱ
決定論問題⑴
問題のあらまし、決定論的な考え
福田 俊章
₁₁
₁
₁₁
木
Ⅱ
決定論問題⑵
自由意志論的な考え
福田 俊章
₁₂
1
₁₈
水
Ⅱ
決定論問題⑶
折衷説的な考え、全体のまとめ
福田 俊章
₁₃
1
₂₄
火
Ⅳ
神の存在証明論⑴
問題のあらまし、存在論的証明
福田 俊章
₁₄
1
₂₅
水
Ⅱ
神の存在証明論⑵
宇宙論的証明、目的論的証明
福田 俊章
15
2
1
水
Ⅱ
神の存在証明論⑶
全体のまとめ
福田 俊章
担当教員一覧
教員氏名
職
福 田 俊 章
准 教 授
所 属
人間科学講座
― ―
54
備 考
科 目 名
薬害から学ぶ
細目又はテーマ
社会科学の視点からみた薬害問題
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
選択
藤野美都子
概要/方針等
薬は、人々の病気やケガを治すために用いられるもので、人の生命・健康を守るという役割を果たしています。し
かしながら、過去、様々な薬害問題が発生し、生命・健康を守るはずの薬により、多くの人々の生命・健康が侵害さ
れてきました。
本講義では、まず、「薬害を知る」ことから始めます。過去にどのような薬害が発生したのか、なぜ薬害問題が繰
り返し発生するのか、という点を明らかにします。つぎに、「薬害に学ぶ」こととします。どのようにしたら薬害の
発生を防ぐことができるのか、という点を中心に検討します。薬害を身近な社会問題として理解できるよう、過去の
テレビ番組の映像や映画等を活用しながら、薬害エイズ問題を知り、薬害エイズ問題に学び、薬害を防ぐためにどの
ようにすべきかを考えることとします。
学 習 目 標
一般目標 ① 薬害を知り、薬害から学ぶことにより、薬害防止について考える態度を身につける。
② 薬害問題について考えることにより、過去を知ることが、現在および未来をより良くすることに繋が
ることを理解する。
行動目標 ① 過去に発生した薬害問題の経過を説明できる。
② 過去に発生した薬害問題の原因を説明できる。
③ 裁判や行政等による救済など、薬害問題をめぐる社会の動きを説明できる。
④ 薬害の経験を通して、薬の安全性・有効性を確保するために図られてきた改善策を説明できる。
⑤ 薬害が発生した場合の救済制度について説明できる。
⑥ 薬害を防ぐために、国、製薬企業、医療従事者等に課されている責任を説明できる。
テ キ ス ト
参 考 書
全国薬害被害者団体連絡協議会編『薬害が消される!』(サイロ社・2000年)
この他、テーマ毎に授業時間内に適宜紹介する
評 価 方 法
授業への参画態度および提出課題の成績により、総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
受講生が「自ら考える」ことを基本とし、授業時間内に受講生による意見交換の場を設けるので、授業への積極的
な参画を求めます。また、憲法を学ぶ上で、社会に関する理解は不可欠です。様々なメディアを通じて情報を収集し、
社会に関する理解を深めるよう求めます。
― ―
55
第1学年
授 業 科 目
授 業 計 画
回
月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
₁₀
5
水
Ⅱ
講義案内
薬害とは何か
2
₁₀
₁₂
水
Ⅱ
過去の薬害問題⑴
サリドマイド事件、スモン事件、クロロ
藤野美都子
キン事件など
3
₁₀
₁₉
水
Ⅱ
過去の薬害問題⑵
ソリブジン事件、薬害ヤコブ事件、薬害
藤野美都子
C型肝炎事件など
4
₁₀
₂₆
水
Ⅱ
薬害エイズ問題
薬害エイズ問題の経緯
藤野美都子
5
₁₁
2
水
Ⅱ
薬害エイズ問題と裁判所⑴
薬害エイズ民事裁判の展開
藤野美都子
6
₁₁
9
水
Ⅱ
薬害エイズ問題と裁判所⑵
薬害エイズ刑事裁判の展開
藤野美都子
7
₁₁
₁₆
水
Ⅱ
薬害エイズ問題と政府⑴
薬害エイズ問題に関する政府・厚生省の
藤野美都子
責任
8
₁₁
₃₀
水
Ⅱ
薬害エイズ問題と政府⑵
薬害エイズ問題等による薬事行政の改革 藤野美都子
9
₁₂
7
水
Ⅱ
薬害エイズ問題と国会⑴
エイズ予防法から感染症予防法へ
₁₀
₁₂
₁₄
水
Ⅱ
薬害エイズ問題と国会⑵
国政調査権による薬害エイズ問題の追及 藤野美都子
₁₁
1
₁₁
水
Ⅱ
薬事法
医薬品等に関する法的規制
藤野美都子
₁₂
1
₁₈
水
Ⅱ
薬害の被害者救済
医薬品医療機器総合機構
藤野美都子
₁₃
1
₂₄
火
Ⅳ
薬害問題と製薬企業の責任
治験制度、企業の社会的責任など
藤野美都子
₁₄
1
₂₅
水
Ⅱ
薬害問題と医療従事者の責任
薬害防止の最後の砦としての医療従事者
藤野美都子
の責任
₁₅
2
1
水
Ⅱ
薬害防止に向けて
過去の薬害から学ぶべきこと
藤野美都子
藤野美都子
藤野美都子
担当教員一覧
教員氏名
藤 野 美都子
職
教
所 属
授
人文社会科学講座
― ―
56
備 考
科 目 名
美 術 解 剖 学
細目又はテーマ
身体と美 ~知覚・認識・表現~
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
選択必修
渡邊 晃一
概要/方針等
「美術解剖学」とは、人体を描く際、必要な基礎知識として得る技能(How to drawinng)であり、体表から生体を
視察して、身体の特質を知る学問である。本講義では「美術解剖学」を基底に、人間の「身体」の見方や描き方、人
間と他の動物との構造、機能の違いなどを多角的に講義する。また、美術を通じて認識される「身体」は、解剖図譜
やプラスティネーション(実物標本)など、医学によって提示される「人体」とどのような相関関係にあるのか。絵
画や彫刻のみならず、写真やLife Casthing、ビデオ、三次元計測装置など、現代の映像メディアも絡ませながら、各々
のトピックを織り交ぜ、幅広く提示する。
各設定されたテーマについて、学生はノートを通じて学びを深化させる。担当教官は課題ごとに、教本や解剖図譜、
人体模型を通じて指導する。授業の後半部は、実際の人体モデルを通じて Life Drawing を行なう。
学 習 目 標
一般目標 ◦授業内容に知的関心をもって、意欲的に取り組むこと。
◦美学、哲学、倫理学など、様々な角度、視点から「身体」を捉えること。
◦現代の美術、芸術、文化を、国際的に理解すること。
行動目標 ◦人体を描く際、必要な基礎知識を修得し、自ら表現する技能を得ること。
◦美術解剖学を通して、対表から視察した生体の特質を理解すること。
◦自他の考えや表現の良さを認め、理解すること。
テ キ ス ト
◦講義の内容にあわせてプリントを配布
参 考 書
◦谷川渥監修、小澤基弘、渡邊晃一編著「絵画の教科書」日本文教出版、2001年
◦高橋彬「入門 美術解剖学」医歯薬出版株式会社、1997年
◦中尾喜保「生体の観察」メヂカルフレンド社、1976年
◦養老孟司、布施英利「解剖の時間」哲学書房、1987年
◦三木成夫「生命形態学序説」うぶすな書院、1989年
その他は授業内で紹介する
評 価 方 法
この授業では以下の3点から評価を行う。試験は実施しない。
1.出席状況(欠席、遅刻はしないこと)、毎回の授業への参加態度
2.授業内課題の成果
3.美術解剖学ノート(課題レポート、素描)からの累積評価
具体的には以下の総合点を成績評価の基準から算出する。
◦参加態度、成果点:3点満点×15回
◦授業内外の課題レポートによる成果点:10点満点×4回
◦美術解剖学ノート:15点
そ の 他(メッセージ等)
美術を通して「身体」の見方、描き方について幅広く学ぶことができます。これまで美術が苦手だった方の受講を
歓迎します。
― ―
57
第1学年
授 業 科 目
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
10
5
水
Ⅱ
美術解剖学とは何か。
美術と自然
渡邊 晃一
2
10
12
水
Ⅱ
身体、からだ、體/プロポーション
視覚と言語
渡邊 晃一
3
10
19
水
Ⅱ
骨格と動勢
ヒトと動物
渡邊 晃一
4
10
26
水
Ⅱ
体幹
♂と♀
渡邊 晃一
5
11
2
水
Ⅱ
頭部
肖像画と似顔絵
渡邊 晃一
6
11
9
水
Ⅱ
顔
日本人と西洋人
渡邊 晃一
7
11
16
水
Ⅱ
表情
絵画とマンガ
渡邊 晃一
8
11
30
水
Ⅱ
脳/知覚
絵画と写真
渡邊 晃一
9
12
7
水
Ⅱ
上肢
鏡と皮膚
渡邊 晃一
10
12
14
水
Ⅱ
下肢
面影とメタモルフォーゼ
渡邊 晃一
11
1
11
水
Ⅱ
循環/生命形象
モダンテクニックとラセン
渡邊 晃一
12
1
18
水
Ⅱ
イメージ/イコン
キリストとヴェロニカ
渡邊 晃一
13
1
24
火
Ⅳ
人体モデル実習① (人体標本)
解剖図譜と解剖模型
渡邊 晃一
14
1
25
水
Ⅱ
人体モデル実習② (男性像)
Life drawing 1
渡邊 晃一
15
2
1
水
Ⅱ
人体モデル実習③ (女性像)
Life drawing 2
渡邊 晃一
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
渡 邊 晃 一
准 教 授
福島大学 人間発達文化学類 文学・芸術
学系 絵画研究室
― ―
58
備 考
科 目 名
微 分 積 分 学
細目又はテーマ
微分方程式、微分積分学、集合と命題
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
必修
安達 隆
概要/方針等
微分積分学と線形代数学は、自然科学分野は勿論のこと社会科学分野でも広く応用され、自然現象や社会現象を記
述する必須の言葉となっている。理論の流れを理解し、数学的な考え方の基本を身に付けることを目標とする。
学 習 目 標
一般目標 ① 公理・定義から定理を導き、蓄積する数学的体系化の方法を理解する。
② “関数”の意味を理解し、派生して表れる種々の概念の意味を把握する。
③ 論理記号を用いて命題を表現し、その真偽を判定する能力を身に付ける。
行動目標 ① 微分方程式の意味を理解し、計算できる。
② 関数の導関数、偏導関数の意味を理解し、計算できる。
③ 積分の意味を理解し、計算できる。
④ 数学的記号法を用いて論理的に推論を表現し、真偽を解析できる。
テ キ ス ト
米田 元 著『理工系のための 微分積分入門』(サイエンス社)
参 考 書
江口正晃他著『基礎微分積分学第2版』(学術図書出版)
坂田定久他著『基礎コース微分積分』(学術図書出版)
青木利夫他著『集合・位相空間要論』(培風舘)
講義ノート:http://www.fmu.ac.jp/home/mathema/lec/plan-info.htm
評 価 方 法
成績評価は、「試験の得点・平常点・レポート評価」により総合的に行う。
そ の 他(メッセージ等)
毎回小テストを行い、最終的に(科目担当が定める)合格点に到達しない学生は夏期補習(2週間程度)に参加し
てもらう。
夏休課題のレポート評価は後期「代数・解析学」の評価に加点する。
― ―
59
第1学年
授 業 科 目
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
10
1変数関数の微分Ⅰ
逆三角関数、双曲線関数
2
5
17
1変数関数の微分Ⅱ
高階導関数、Leibniz の公式、Roll の定理、
平均値の定理、Taylor の定理、Maclaurin
展開
3
5
24
1変数関数の微分Ⅲ
Cauchy の平均値の定理、l’Hospital の定理
4
5
31
1変数関数の積分Ⅰ
有理関数・三角関数の積分、
5
6
7
1変数関数の積分Ⅱ
無理関数の積分、曲線の長さ
6
6
14
微分方程式Ⅰ
変数分離型・同次形の解法
7
6
21
微分方程式Ⅱ
1階線形常微分方程式の解法
8
6
28
微分方程式Ⅲ
2階線形常微分方程式の解法
9
7
5
1変数関数の積分Ⅲ
特異積分、β関数
10
7
12
1変数関数の積分Ⅳ
無限積分、γ関数、正規確率密度関数
11
7
19
2変数関数の微分Ⅰ
極限、連続性、偏微分
12
7
26
2変数関数の微分Ⅱ
勾配ベクトル、接平面、法線
13
8
30
2変数関数の微分Ⅲ
合成関数の偏微分、変数変換と偏微分、
連鎖律
14
9
6
2変数関数の微分Ⅳ
高階偏導関数、Taylor の定理
15
9
13
2変数関数の微分Ⅴ
陰関数、極値、条件付き極値
集合と論理・命題
de Morgan の法則、可算集合、命題関数、
推論
火
夏休課題
Ⅰ
安達 隆
担当教員一覧
教員氏名
安 達 隆
職
講 師
所 属
自 然 科 学 講 座(数学)
― ―
60
備 考
科 目 名
発 生 生 物 学
細目又はテーマ
動物の個体発生と系統発生
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
必修
松岡 有樹
概要/方針等
発生学の基本事項について講義する。従来、発生の研究は個体発生の過程で起こる形態上の変化を記述することで
あった。現在では、発生現象を研究する学問をより広く統一的に発生生物学と呼んでいる。しかし、事象把握すなわ
ち発生現象の観察なくしては、全てが机上の空論にすぎない。よって、本講では、講義と実習(顕微鏡観察)を適宜
組み合わせながら、包括的な発生現象の理解を目的とする。
学 習 目 標
一般目標 初期発生、器官形成、そして個体形成の一連の発生過程を理解する。個体発生と系統発生の連関を学ぶ。
行動目標 ① 性の数は2つの場合が多いが、多数の性をもつ種もある。性の定義について説明できる。
② 生殖法には無性生殖と有性生殖の2つがあり、それぞれを具体例で説明できる。
③ 顕微鏡の構造と解像度を理解し、正しい操作法を身につける。
④ 精子形成と卵形成の過程を理解し、有性生殖と寿命との関係を概説できる。
⑤ 精子形成および卵形成の過程について、関与するホルモンとその分泌部位を説明できる。
⑥ 受精の過程およびその意義を説明できる。
⑦ 精子進入時の卵の成熟段階が動物により異なることの認識と、ヒトの位置づけができる。
⑧ 代表的な動物(ウニ、カエル、ニワトリ、ヒト)の発生過程を概説できる。
⑨ 哺乳類の各器官の起源を、系統的に順序立てて胚盤胞までさかのぼることができる。
⑩ 哺乳類の生殖巣の起源を説明できる。
⑪ からだの極性、器官の位置関係を方向用語(前後、背腹など)で説明できる。
⑫ 胚の予定運命、細胞の全能性を説明できる。
⑬ 神経管の分化と脳、脊髄、視覚器、平衡聴覚と自律神経系の形成過程を概説できる。
⑭ 消化・呼吸器系各器官の形成過程を概説できる。
⑮ 体節の形成と分化を説明できる。
⑯ 泌尿・生殖器系の個体発生と系統発生を説明できる。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
江上 信雄他著「発生学」裳華房 1985
八杉 貞雄 著「発生の生物学」岩波書店 1993
石原 勝敏 著「図解発生生物学」裳華房 1998
石原 勝敏編著「動物発生段階図譜」共立出版株式会社 1996
J. Slack 著「エッセンシャル発生生物学」羊土社 2007
評 価 方 法
第1学年前期末に実施する筆記試験と随時提出物により総合判定する。
そ の 他(メッセージ等)
― ―
61
第1学年
授 業 科 目
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
₁₀
火
Ⅱ
発生学概説
前成説、アリストテレス
松岡 有樹
2
5
₁₇
火
Ⅱ
性と生殖
生殖法、有性生殖、無性生殖
松岡 有樹
3
5
₂₄
火
Ⅱ
配偶子形成
雌雄生殖器官、精子形成、卵形成
松岡 有樹
4
5
31
火
Ⅱ
受精
先体反応、表層反応
松岡 有樹
5
6
7
火
Ⅱ
卵割
経割、緯割、桑実胚
松岡 有樹
6
6
14
火
Ⅱ
初期発生Ⅰ
胞胚、卵黄、原腸胚
松岡 有樹
7
6
₂₁
火
Ⅱ
初期発生Ⅱ
三胚葉、陥入、原腸
松岡 有樹
8
6
₂₈
火
Ⅱ
哺乳類の発生
胚盤胞、内部細胞塊、栄養芽層
松岡 有樹
9
7
5
火
Ⅱ
神経胚
脊索、神経冠細胞
松岡 有樹
₁₀
7
12
火
Ⅱ
極性
体軸、方向性
松岡 有樹
₁₁
7
₁₉
火
Ⅱ
器官原器
予定運命図、全能性
松岡 有樹
₁₂
7
₂₆
火
Ⅱ
器官形成Ⅰ(外胚葉)
神経管の分化、感覚器
松岡 有樹
₁₃
8
30
火
Ⅱ
器官形成Ⅱ(内胚葉)
消化器、呼吸器系
松岡 有樹
₁₄
9
6
火
Ⅱ
器官形成Ⅲ(中胚葉)
体節形成、腎と輸精管、輸卵管
松岡 有樹
₁₅
9
₁₃
火
Ⅱ
四肢のパターン形成
AER、ZPA、Hox 遺伝子
松岡 有樹
担当教員一覧
教員氏名
松 岡 有 樹
職
教
所 属
授
自 然 科 学 講 座(生物学)
― ―
62
備 考
科 目 名
有 機 化 学
細目又はテーマ
系統講義〈生命有機化学〉
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
必修
谷口 暢一
概要/方針等
本講義では、医薬品等を取扱う上で、最低限必要な有機化合物の性質と反応性についての基礎的な内容を学ぶ。そ
の方針は、テキスト(マクマリー有機化学概説)に従い、原子の軌道・有機化合物の立体化学・アルカン・アルケン・
アルキン・アルコール・アルデヒド・芳香族の各論、機器分析法について学ぶ。
学 習 目 標
一般目標 薬品等の取扱いや生体反応を理解するために、有機化合物の性質、その反応性を理解する。
行動目標 ① 簡単な有機化合物を IUPAC 命名法に従い命名することができる。
② 有機化合物の官能基の性質別に、その反応性と構造を簡単に説明することができる。
③ 有機化合物の立体化学と、分子不斉に関して簡単に説明することができる。
④ 簡単な有機化合物の合成方法を組み立てることができる。
テ キ ス ト
マクマリー有機化学概説(第6版);J. McMURRY(著);(東京化学同人)
参 考 書
マクマリー有機化学(第6版)上、中、下;J. McMURRY(著);(東京化学同人)
立体化学(第4版);大木道則(著);(東京化学同人)
評 価 方 法
評価方法は、レポート、問題演習、中間、期末試験等、その他の方法により総合的に判定される。
授 業 計 画
回数 月
1
5
日 曜日 時限
10
火
Ⅲ
項 目
原子の軌道論
内容(キーワード等)
担当者
原子の軌道
谷口 暢一
2
5
17
火
Ⅲ
結合論
元素の結合様式
谷口 暢一
3
5
24
火
Ⅲ
立体化学
構造と立体異性体
谷口 暢一
4
5
31
火
Ⅲ
アルカン
命名法と反応性
谷口 暢一
5
6
7
火
Ⅲ
アルケン
命名法と反応性
谷口 暢一
6
6
14
火
Ⅲ
アルケンとアルキン
命名法と反応性
谷口 暢一
7
6
21
火
Ⅲ
芳香族化合物I
命名法と特徴
谷口 暢一
8
6
28
火
Ⅲ
芳香族化合物Ⅱ
芳香族化合物の反応性
谷口 暢一
9
7
5
火
Ⅲ
ハロゲン化アルキル
命名法と反応性
谷口 暢一
10
7
12
火
Ⅲ
アルコールとエーテル
命名法と反応性
谷口 暢一
11
7
19
火
Ⅲ
アルデヒドとケトンI
命名法と特徴
谷口 暢一
12
7
26
火
Ⅲ
アルデヒドとケトンⅡ
反応性
谷口 暢一
13
8
30
火
Ⅲ
機器分析化学
有機化合物の同定方法(IR、NMR)
谷口 暢一
14
9
6
火
Ⅲ
中間試験
谷口 暢一
15
9
13
火
Ⅲ
総括
谷口 暢一
担当教員一覧
教員氏名
谷 口 暢 一
職
講
所 属
師
医学部自然科学講座(化学)
― ―
63
備 考
第1学年
授 業 科 目
授 業 科 目
科 目 名
力 学
細目又はテーマ
物 理 学 入 門
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
必修
吉田 宏
概要/方針等
物理学の基本的な考え方や基本量について力学を通して学習する。
質点の運動をいくつか例に取りながらニュートンの運動の法則を学習し、力学的エネルギーの保存則、運動量保存
則などがニュートンの運動の法則とどのような関係があるかを学ぶ。また、剛体の力学の基礎を学習し、生体等身近
な現象に応用する。
学 習 目 標
一般目標 さまざまな力学的現象を学び、それらが少数の基本法則によって統一的に記述できることを理解する。
行動目標 ① SI 基本単位と組立単位、物理量の次元について説明できる。
② 力(ベクトル量)の合成と分解ができる。
③ 慣性の法則を理解し、その法則が成り立つ現象を例示できる。
④ 力と加速度の間に比例関係があることを説明できる。
⑤ 物体の運動を運動方程式で記述できる。
⑥ 作用・反作用の法則を説明できる。
⑦ 単振動・減衰振動・強制振動について説明できる。
⑧ 共鳴(共振)について説明できる。
⑨ 仕事の定義を説明できる。
⑩ 仕事と運動エネルギーの関係について説明できる。
⑪ 保存力について説明できる。
⑫ 運動エネルギーと位置エネルギーについて、力学的エネルギーの保存則と関連づけて説明できる。
⑬ 角運動量と力のモーメントの関係を説明できる。
⑭ 運動量保存則を説明できる。
⑮ 弾性衝突と非弾性衝突について概説できる。
⑯ 大きさのある物体が静止し続ける為の条件について説明できる。
⑰ 力学法則を身近なものや生体に応用できる。
参 考 書
「物理学(三訂版)」小出昭一郎(著)、裳華房 1997
「医歯系の物理学」赤野松太郎 他(著)、東京教学社 1987
授業時配布プリント
評 価 方 法
出席、筆記試験などの方法により総合的に判定する
そ の 他(メッセージ等)
力学で扱う基本法則は、物理学の他の分野でも共通する法則である。個々の現象にとらわれず、「より一般的な法
則は何か」
・
「何故そのような法則が成り立つのか」といった観点から現象をとらえるよう心がけていただきたい。授
業等でわからないことはいつでも質問に応じるので声をかけていただきたい。また、講義に関する Web ページ
(http://www.fmu.ac.jp/home/physics/yoshidah/lectures/riki/index.html)を開設し質問の回答や配布資料等を公開するので、
必要に応じて閲覧していただきたい。
― ―
64
授 業 計 画
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
6
20
月
Ⅱ
運動の表し方
単位、次元、質点、位置、速度、加速度、
吉田 宏
運動量
2
6
27
月
Ⅰ
簡単な運動
等速度運動、等加速度運動、等速円運動 吉田 宏
3
6
27
月
Ⅱ
ニュートンの運動の法則
慣性の法則、運動方程式、作用・反作用
吉田 宏
の法則
4
7
4
月
Ⅰ
落下
自由落下、放物線運動、地表近傍での重力
5
7
4
月
Ⅱ
抵抗のあるときの落下
油滴の落下、終端速度、ミリカンの実験 吉田 宏
6
7
11
月
Ⅰ
単振動
単振動、単振り子、振幅、周期、振動数 吉田 宏
7
7
11
月
Ⅱ
減衰振動
減衰振動、強制振動、共鳴(共振)
8
7
25
月
Ⅰ
仕事
仕事、運動エネルギー、保存力、位置エ
吉田 宏
ネルギー
9
7
25
月
Ⅱ
保存力と位置エネルギー
力学的エネルギー、力学的エネルギー保
吉田 宏
存則
10
8
29
月
Ⅰ
角運動量と力のモーメント
角運動量、力のモーメント
吉田 宏
11
8
29
月
Ⅱ
質点系の力学Ⅰ
質点系、重心、運動量保存則、全体と部分
吉田 宏
12
9
5
月
Ⅰ
質点系の力学Ⅱ
2体問題、衝突問題
吉田 宏
13
9
5
月
Ⅱ
剛体の力学
偶力、力のモーメントと回転、静止し続
吉田 宏
ける為の条件
14
9
12
月
Ⅰ
生体静力学Ⅰ
担架を支える力、僧帽筋・腓腹筋の力
吉田 宏
15
9
12
月
Ⅱ
生体静力学Ⅱ
上腕二頭筋・脊柱起立筋の力
吉田 宏
吉田 宏
吉田 宏
担当教員一覧
教員氏名
職
吉 田 宏
准 教 授
所 属
自 然 科 学 講 座(物理学)
― ―
65
備 考
第1学年
回数 月
授 業 科 目
科 目 名
代数・解析学
細目又はテーマ
多変数関数の積分、線形代数、多変量解析
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
必修
安達 隆
概要/方針等
微分積分学と線形代数学は、自然科学分野は勿論のこと社会科学分野でも広く応用され、自然現象や社会現象を記
述する必須の言葉となっている。数学的知識の定着は勿論ではあるが、数学的考察・思考を積極的に活用する態度の
育成にも重点をおく。
学 習 目 標
一般目標 ① 多重積分の概念・性質を理解する。
② 行列とベクトルの概念・性質を理解する。
③ 線形代数学の論理体系をとおして数学的思考を身に付ける。
行動目標 ① 2重積分の意味を理解し、計算できる。
② 逆行列、行列式の意味を理解し、計算できる。
③ 連立1次方程式、固有値問題を解ける。
④ 対角化可能行列を対角化できる。
⑤ ベクトル値関数に関する線形常微分方程式を解ける。
⑥ 重回帰分析と主成分分析を行える。
テ キ ス ト
米田 元 著『理工系のための 微分積分入門』(サイエンス社)
寺田 文行他著『基本例解テキスト 線形代数』(サイエンス社)
参 考 書
硲野 敏弘他著『理工系の入門線形代数』(学術図書出版)
有馬 哲他著『多変量解析のはなし』(東京図書)
蓑谷千凰彦 著『回帰分析のはなし』(東京図書)
講義ノート:http://www.fmu.ac.jp/home/mathema/lec/plan-info.htm
評 価 方 法
成績評価は、「試験の得点・平常点・レポート評価」により総合的に行う。
そ の 他(メッセージ等)
毎回小テストを行い、最終的に(科目担当が定める)合格点に到達しない学生は補習(学期末補講期間の2週間程
度)に参加してもらう。
― ―
66
授 業 計 画
1
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
6
多変数関数の積分Ⅰ
2重積分、累次積分、積分順序交換
13
多変数関数の積分Ⅱ
置換積分、変数変換と Jacobian
20
多変数関数の積分Ⅲ
特異2重積分、無限2重積分、正規確率
密度関数
4
27
多変数関数の積分Ⅳ
体積、曲面積、3重積分
5
10
行列の定義と演算
行列、逆行列、基本行列、階数、行(列)
の基本操作
17
連立1次方程式
逆行列、消去法
行列式の定義
偶順列・奇順列、行列式、Sarrus の方法
2
3
6
10
11
7
24
8
1
行列式の性質
行・列の基本操作に関する行列式の性質
安達 隆
と計算
8
余因子と小行列式
逆行列の余因子による表現、Cramer の
公式
10
15
ベクトルと正規直交基底
線形結合、1次独立性、Gram-Schmidt
の直交化法
11
12
固有値と固有ベクトル
固有値問題、固有値、固有ベクトル
12
19
行列の対角化
対角化の判定と方法
26
2次形式
対称行列の対角化と2次形式の標準形
9
13
12
1
14
15
2
木
Ⅰ
31
火
Ⅳ
微分方程式への応用
ベクトル値関数に関する線形常微分方程
式の解法
2
木
Ⅰ
多変量解析
重回帰分析、主成分分析
担当教員一覧
教員氏名
職
安 達 隆
講 師
所 属
自 然 科 学 講 座(数学)
― ―
67
備 考
第1学年
回数 月
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
遺 伝 学
生 物
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
必修
松 岡 有 樹
五十嵐城太郎
西 山 学 即
概要/方針等
遺伝子の構造と機能について、主として下等生物で解明された一般的な原理について講義する。DNA が遺伝子の
本体であると証明される以前から、遺伝子という概念はあった。ある生物のある特定の遺伝子は、そのゲノムのどこ
からどこまでを指すのだろうか。また、その遺伝子構成はどうなっており、どのような機構で発現するのだろうか。
いずれにせよ、DNA に関連する用語を学ぶことが先決である。
学 習 目 標
一般目標 DNA の構造と機能を理解する。設計図としての DNA の化学構造、細胞内での様態と複製方法、タンパク
質が完成するまでの一連の経緯を学ぶ。
行動目標 ① DNA と RNA の化学構造および立体構造の違いについて説明できる。
② 塩基、ヌクレオシド、ヌクレオチドの種類と性質を説明できる。
③ DNA の複製過程を説明できる。
④ DNA の傷害の原因とその機構および修復機構を説明できる。
⑤ DNA の存在形式から見た原核生物と真核生物の違いを説明できる。
⑥ 遺伝情報の転写過程を説明できる。
⑦ タンパク質への翻訳過程を説明できる。
⑧ 核とリボソームの構造と機能を説明できる。
⑨ セントラルドグマを説明できる。
⑩ ゲノムと遺伝子の関係を説明できる。
⑪ オペロンモデルをもとに、遺伝情報発現の調節機構を概説できる。
⑫ 液性免疫と細胞性免疫を概説できる。
⑬ 免疫グロブリン遺伝子の構造と多様な可変領域の再構成機構を概説できる。
⑭ ガン化のメカニズムについて概説できる。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
岡山繁樹著「生物科学入門分子から細胞へ改訂版」培風館 1994
Alberts 他著/中村桂子・藤山秋佐夫、松原謙一監訳「Essential 細胞生物学」南江堂 2001など
評 価 方 法
第1学年後期末に実施する筆記試験と出席状況により総合判定する。
そ の 他(メッセージ等)
講義中に登場する用語は生物学辞典、生化学辞典などで各自調べること。各項目について、数行に要約すると良い。
自学自習を原則とする。
― ―
68
授 業 計 画
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
₁₀
3
月
Ⅱ
核酸とタンパク質の基本構造
セントラルドグマ、DNA、RNA
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
2
₁₀
₁₇
月
Ⅱ
DNA の複製Ⅰ
半保存的複製
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
3
₁₀
₂₄
月
Ⅱ
DNA の複製Ⅱ
リーディング鎖、ラギング鎖
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
4
₁₀
31
月
Ⅱ
DNA の複製Ⅲ
校正系
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
5
₁₁
7
月
Ⅱ
転写(原核生物)
遺伝子スイッチ、オペロン
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
6
₁₁
₁₄
月
Ⅱ
転写(真核生物)
普遍的転写因子
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
7
₁₁
₂₁
月
Ⅱ
転写後編集
₅’CAP、スプライシング、ポリA尾部
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
8
₁₁
₂₈
月
Ⅱ
翻訳Ⅰ
コドン、tRNA、rRNA
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
9
₁₂
5
月
Ⅱ
翻訳Ⅱ
リボソーム
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
₁₀
₁₂
₁₂
月
Ⅱ
組換えられる遺伝子Ⅰ
オルタネイティブスプライシング
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
₁₁
₁₂
₁₉
月
Ⅱ
組換えられる遺伝子Ⅱ
免疫グロブリン
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
₁₂
1
16
月
Ⅱ
遺伝子工学
松岡 有樹
トランスジェニック生物、ノックアウト
五十嵐城太郎
生物
西山 学即
₁₃
1
₂₃
月
Ⅱ
ヒトの遺伝学
遺伝病
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
₁₄
1
₃₀
月
Ⅱ
ガンの遺伝学Ⅰ
ガン遺伝子
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
₁₅
2
6
月
Ⅱ
ガンの遺伝学Ⅱ
ガン抑制遺伝子
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
松 岡 有 樹
教
授
自 然 科 学 講 座(生物学)
五十嵐 城太郎
准 教 授
自 然 科 学 講 座(生物学)
西 山 学 即
助 教
自 然 科 学 講 座(生物学)
― ―
69
備 考
第1学年
回数 月
授 業 科 目
科 目 名
進 化 学
細目又はテーマ
ヒトへの進化の生物学的背景
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
必修
松岡 有樹
概要/方針等
ヒトへの進化の過程を、系統発生学的観点および分子進化学的観点から講義する。ヒトは動物界に忽然と現れたの
ではない。現在のヒトの形態と構成素材は、生命の起源以来の様々な自然選択と遺伝子浮動の集積である。したがっ
て、ヒトの器官あるいは代謝経路のどれをとってみてもヒト特有のものはむしろ稀で、より下等とされる種から少し
ずつ改良されながら引き継がれたものが大半である。局所的にみると、あるいはヒトより優れるものを所持する種が
いるかも知れない。ヒトは他種に学ぶことができる、それが本講のテーマである。
学 習 目 標
一般目標 ヒトのからだに備わった様々な形態と機能は進化の産物である。その生物学的背景について、器官レベル
と分子レベルの両視点から学ぶ。
行動目標 ① 生物進化の基本的な考え方を概説できる。
② 3ドメイン説、5界説などの生物分類法について概説できる。
③ 原核生物と真核生物の関連を共生説の観点から説明できる。
④ 地球の歴史、特に生命史を概説できる。
⑤ 原始地球における生命の初期進化過程を概説できる。
⑥ 種の多様性を形態、発生、生理、分子などの様々な観点から説明できる。
⑦ 原核生物、原生生物、菌類、植物、動物の各生物界の特徴を列挙できる。
⑧ アミノ酸配列や塩基配列の比較による分子系統樹を概説できる。
⑨ 自然選択と遺伝的浮動が集団の遺伝構成に与える影響を説明できる。
⑩ 鰓弓(咽頭弓)と骨格、筋、神経、血管との関係を概説できる。
⑪ 鰓孔(鰓嚢、咽頭嚢)と中耳、内分泌腺との関係を概説できる。
⑫ 側頭筋と頬骨弓の進化を概説できる。
⑬ 側方型脚から下方型脚への進化と指節数の変化を概説できる。
⑭ 適応放散と収斂の相違、相同と相似の相違を具体的に説明できる。
⑮ ヒトの進化の歴史について概説できる。
⑯ 樹上生活や直立二足歩行に伴う獲得形質を列記し、説明できる。
⑰ 動物の体の前後軸、背腹軸の決定に関する機構を説明できる。
⑱ 眼や心臓・血管系、腎臓の系統発生を概説できる。
⑲ 形態形成遺伝子単位(MGM)の重複と差異化により、生物の多様化と進化が起こったことを説明で
きる。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
柴谷 篤弘他編「講座進化 4形態学からみた進化、5生命の誕生、6分子からみた進化」東京大学出版会 1991/
1992など
越田 豊 著「教養の生物学 ヒトを中心とした比較生物学 改訂版」培風館 1989
ローマー&パーソンズ著/平光属司 訳「脊椎動物のからだ その比較解剖学第5版」法政大学出版局 1983
石川 統他編「シリーズ進化学4発生と進化」岩波書店 2004など
― ―
70
評 価 方 法
第1学年
第1学年前期末に実施する筆記試験と随時行う小テストにより総合判定する。
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
₁₀
4
火
Ⅰ
進化学概説
アリストテレス、ダーウィン
松岡 有樹
2
₁₀
₁₁
火
Ⅰ
原核生物から真核生物へ
3ドメイン説、古細菌
松岡 有樹
3
₁₀
₂₅
火
Ⅰ
地球史と生物史
化石、大量絶滅、大気酸素濃度
松岡 有樹
4
₁₁
1
火
Ⅰ
化学進化
RNA ワールド、リボザイム
松岡 有樹
5
₁₁
8
火
Ⅰ
分子進化
分子系統樹、イントロン、エクソン
松岡 有樹
6
₁₁
₁₅
火
Ⅰ
集団遺伝学と中立説
自然選択、隔離、適応度
松岡 有樹
7
₁₁
₂₂
火
Ⅰ
遺伝子とゲノムの進化
進化速度、分子分類学
松岡 有樹
8
₁₁
29
火
Ⅰ
細胞内共生と真核生物の進化
共生説、古典的系統樹
松岡 有樹
9
₁₂
6
火
Ⅰ
無脊椎動物の多様性
新口動物、冠輪動物、脱皮動物
松岡 有樹
₁₀
₁₂
₁₃
火
Ⅰ
脊椎動物の進化
脊索、羊膜、哺乳類
松岡 有樹
₁₁
12
₂₀
火
Ⅰ
ヒトの進化Ⅰ
真獣類、霊長目、猿人類
松岡 有樹
₁₂
1
₁₀
火
Ⅰ
ヒトの進化Ⅱ
アウストラロピテクス、ホモ属
松岡 有樹
₁₃
1
₁₇
火
Ⅰ
形態形成遺伝子
遺伝子重複、ホメオボックス
松岡 有樹
₁₄
1
₂₄
火
Ⅰ
発生と進化Ⅰ
体の前後軸、背腹軸決定
松岡 有樹
₁₅
1
31
火
Ⅰ
発生と進化Ⅱ
腎臓、眼、心臓の進化
松岡 有樹
担当教員一覧
教員氏名
松 岡 有 樹
職
教
所 属
授
自 然 科 学 講 座(生物学)
― ―
71
備 考
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
生 物 学 実 習
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
必修
松 岡 有 樹
五十嵐城太郎
西 山 学 即
(ユニット名)
概要/方針等
生物学は、数多くの観察、実験により得られた知識の集積である。本実習では、生物を理解する上で最も基本的と
思われる生命現象をいくつか取り上げるが、実習を通じて自らの手でそれらを確認することによって、その原理を理
解すると同時に、実験操作を習得することを目標とする。また、実験結果を論理的に解析し、適切な様式で表現する
方法について学ぶ。
学 習 目 標
一般目標 生物試料を用いた基本的な実験方法について学ぶ。分子・細胞から組織・器官・個体に至る、さまざまな
レベルにおける観察・実験を行い、生命を支える基本構造について理解する。
行動目標 ① 顕微鏡、分光光度計、遠心器など、一般的な実験器具を正しく取り扱うことができる。
② ヒト血球細胞などの組織標本を染色し、顕微鏡下で分類・同定することができる。
③ 赤血球や白血球の数を正確に算定することができる。
④ 細胞内外のイオン組成と濃度の違いについて説明できる。
⑤ 電気泳動法によりヒト血漿タンパク質を分離し同定できる。
⑥ タンパク質を種々の比色法を用いて検出、定量できる。
⑦ 酵母のアルコール発酵を測定し、好気的代謝との違いを説明できる。
⑧ 酵素活性の pH 依存性や競争阻害を調べ、その速度論的メカニズムを説明できる。
⑨ 細胞の浸透圧を測定し、浸透圧の変化が細胞に与える影響について説明できる。
⑩ 核酸の物理化学的性質を理解するとともに、遺伝子工学の基本的な実験を行い、その原理を概説できる。
⑪ 光合成色素を薄層クロマトグラフィーで分離し同定できる。
⑫ マウスの解剖を行い、哺乳動物の外部および内部形態について概説できる。
⑬ 実習の内容・結果について、重要事項や問題点を抽出して論理的に表現できる。
⑭ 実習の内容・結果を決められた様式にしたがって文書または口頭で発表できる。
テ キ ス ト
実習の手引書を配布する。
参 考 書
江上信雄ほか「実験生物学講座」丸善
評 価 方 法
毎週のレポート+筆記試験(第1学年後期末に実施)+出席状況により総合判定する。
そ の 他(メッセージ等)
1.予告されている実習内容について、前もって手引書を熟読しておくことが必須である。不明な点があれば、参考
書や生物学辞典等で調べ、あらかじめ実験の主旨を充分に理解しておく必要がある。
2.単に実習書の手順をなぞるのではなく、どのように実験を遂行すれば最も効率的で、かつ精度の高いデータを得
ることができるかを、主体的に考え実行すること。
3.実習には生物試料を用いる。どのような生物であっても、これらの生命を尊重し大切に取り扱うこと。
4.レポートには実験結果を正確に適切な様式で記述することはもちろん、論理的思考に基づいた充分な考察がなさ
れていることが必須である。
― ―
72
るので注意すること。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
₁₀
₂₁
2
₁₀
₂₈
3
₁₁
4
4
₁₁
₁₁
5
₁₁
₁₈
6
₁₁
₂₅
7
₁₂
2
8
₁₂
9
下記₁₄の実験テーマのうちから
金 Ⅲ、Ⅳ 1つの実験テーマを、各班がロー
テンション方式で毎回実習を行う。
金 Ⅲ、Ⅳ 1.血球形態の観察
2.血球数の算定
3.ヘモグロビンの定量と細胞内
金 Ⅲ、Ⅳ
外のイオン組成
4.タンパク質の比色定量と血漿
タンパク質の濃度測定
金 Ⅲ、Ⅳ
5.酵母のアルコール発酵
6.酸素反応と pH
金 Ⅲ、Ⅳ 7.コハク酸脱水素酵素
8.組織の光学顕微鏡観察
9.タンパク質の検出と電気泳動
金 Ⅲ、Ⅳ
₁₀.細胞の浸透圧
₁₁.血液の性状
金 Ⅲ、Ⅳ ₁₂.DNA の単離と電気泳動
₁₃.核酸の変性
₁₄.光合成色素の分離
金 Ⅲ、Ⅳ
9
₁₂
₁₆
金 Ⅲ、Ⅳ
₁₀
1
₁₃
金 Ⅲ、Ⅳ 予備日
₁₁
1
₂₀
金 Ⅲ、Ⅳ マウスの解剖Ⅰ
外部形態、筋肉系、消化器系
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
₁₂
1
₂₇
金 Ⅲ、Ⅳ マウスの解剖Ⅱ
泌尿生殖器系、骨格系
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
13
2
3
金 Ⅲ、Ⅳ マウスの解剖Ⅲ
循環器系、神経系
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
1.ギムザ染色、血球の分類
2.赤血球、白血球
3.Lambert-Beer の法則、ナトリウムポ
ンプ
4.ビゥレット法、分子吸光係数
5.嫌気呼吸、アルコール発酵
6.トリプシン、至適 pH
7.コハク酸脱水素酵素、補酵素
8.腎臓、肝臓、小腸など
9.アミノ酸呈色反応、等電点、電気泳
動
松岡 有樹
五十嵐城太郎
₁₀.浸透圧、原形質分離
₁₁.ヘマトクリット、グリコヘモグロビ 西山 学即
ン
₁₂.フェノール・クロロホルム抽出、制
限酵素
₁₃.熱変性、Tm 値、G/C含量
₁₄.薄層クロマトグラフィー、クロロ
フィル
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
松 岡 有 樹
教
授
自 然 科 学 講 座(生物学)
五十嵐 城太郎
准 教 授
自 然 科 学 講 座(生物学)
西 山 学 即
助 教
自 然 科 学 講 座(生物学)
― ―
73
備 考
第1学年
5.遅刻、欠席等で実習を行えなかった場合、あるいは時間内に実験が終了しなかった場合には、予備日に再実習とな
授 業 科 目
科 目 名
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
必修
佐山 信成
生命有機化学
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
概要/方針等
生命有機化学では、有機化学の基本事項をもとに、生体分子の化学構造や反応性について学ぶ。
学 習 目 標
一般目標 生体を構成する有機化合物の構造や反応性について理解し、生体内の反応機構を説明することができる基
礎学力を身につける。
行動目標 ① カルボン酸、アミン、糖、アミノ酸、脂質等の生体関連物質の構造を示すことができる。
② 有機反応機構により、基本的な生体有機分子の挙動を考察することができる。
テ キ ス ト
J. McMURRY(著)、伊東 椒、児玉三明(訳)「マクマリー有機化学概説(第6版)」東京化学同人
参 考 書
J. McMURRY(著)、伊東 椒、児玉三明(訳)「マクマリー有機化学 上、中、下」東京化学同人
評 価 方 法
授業の評価は、問題演習、課題レポート、中間試験、期末試験その他の方法により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
生命有機化学は発展を続けている生命機構研究の分野である生化学や分子生物学などを学んで行く上で、欠くこと
のできない基礎教育科目です。高校のテキストで、有機化学の内容を各自整理しておいて下さい。また、テキストや
配布する資料を繰り返し読んで、生体に関する有機化合物や有機化学の考え方に慣れて下さい。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
10
4
火
Ⅱ
カルボン酸
構造と性質
佐山 信成
2
10
11
火
Ⅱ
カルボン酸誘導体
合成と反応
佐山 信成
3
10
25
火
Ⅱ
アミン
構造と性質
佐山 信成
4
11
1
火
Ⅱ
複素環化合物
構造と天然有機化合物
佐山 信成
5
11
8
火
Ⅱ
炭水化物
立体配置
佐山 信成
6
11
15
火
Ⅱ
糖⑴
構造と性質
佐山 信成
7
11
22
水
Ⅱ
糖⑵
反応
佐山 信成
8
11
29
火
Ⅱ
脂質⑴
定義と性質
佐山 信成
構造と性質
佐山 信成
9
12
6
火
Ⅱ
脂質⑵
10
12
13
火
Ⅱ
中間試験
佐山 信成
11
12
20
火
Ⅱ
アミノ酸
分類と構造
佐山 信成
12
1
10
火
Ⅱ
ペプチド
構造と性質
佐山 信成
13
1
17
火
Ⅱ
タンパク質
構造と性質
佐山 信成
構造と性質
佐山 信成
14
1
24
火
Ⅱ
核酸
15
1
31
火
Ⅱ
まとめ
佐山 信成
担当教員一覧
教員氏名
職
佐 山 信 成
准 教 授
所 属
自 然 科 学 講 座(化学)
― ―
74
備 考
科 目 名
電 磁 気 学
細目又はテーマ
電気・磁気と生体
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
必修
小林 恒夫
概要/方針等
電磁気学の基礎概念を体系的に学習するとともに、医学と電磁気学の接点を模索する。
12月19日には神経内科学講座の宇川先生より「臨床応用の実際」をお話し頂く予定である。
以下において太字で表された部分は「準備教育モデル・コア・カリキュラム」に掲載されている事項である。
学 習 目 標
一般目標(General Instructional Objective:GIO)
様々な電磁気現象を学び、それらが一組の基礎方程式によって統一的に記述できることを学ぶ。電磁気現
象と生体・人体との関わりおよび医学への応用を学ぶ。
行動目標(Specific Behavioral Objectives:SBO)
① 近接作用と、電場の概念を説明できる。マクスウェル方程式を書ける。生体電気発見の経緯を説明で
きる。
② クーロンの法則を説明できる。多数の電荷や連続電荷分布への拡張ができる。クーロンの法則の書換
えにより電場を導入できる。静電気の例、帯電列、病院における静電気を説明できる。
③ 立体角について説明できる。電場に関するガウスの法則を説明できる。基礎方程式の積分形と微分形
を説明できる。電場の医療応用の例を説明できる。
④ 渦なしの場としての静電場を積分形と微分形で説明できる。電場のする仕事と電位(静電ポテンシャ
ル)の関係を説明できる。ポアソン方程式を説明できる。生体周辺の電場・電位を説明できる。
⑤ 導体と絶縁体(誘電体)について説明できる。静電誘導と誘電分極の違いを説明できる。コンデンサー
を概説できる。静電エネルギーについて説明できる。
⑥ 生体膜における生体電位とそれらの機構を説明できる。電気双極子を説明できる。導体としての人体
と、心電図の定義を説明できる。生体電気信号の測定に必要なオシロスコープを説明出来る。
⑦ オームの法則を説明できる。ジュールの法則を説明できる。電荷保存則を説明できる。起電力を説明
できる。キルヒホッフの法則を説明できる。人体へのミクロショックとマクロショックを説明できる。
⑧ 磁石の起源と、静磁場について説明できる。静電場および静磁場中の荷電粒子の運動と、その応用で
あるサイクロトロンについて説明できる。PET に必要な院内サイクロトロンを説明できる。
⑨ 静磁気における基本法則であるビオ-サバールの法則を説明できる。磁場のガウスの法則とアンペー
ルの法則を説明できる。磁気双極子を説明できる。ファラデーの電磁誘導の法則を説明できる。
⑩ 磁気学の臨床応用の実際例を説明できる。誘導起電力と相互誘導を説明できる。ベータトロン、サイ
クロトロン、マイクロトロン、線形加速器、等、医用加速器の変遷と現在を説明できる。
⑪ 直流と交流の違いを説明できる。交流における抵抗、コンデンサー、コイルのはたらきを説明できる。
微分回路と積分回路を説明できる。除細動器とペースメーカーについて説明できる。
⑫ マクスウェルの変位電流ついて説明できる。電磁波が真空中でも存在し横波であることを説明出来
る。波長の違いによる呼称のちがいを列挙できる。間接電離性放射線を説明できる。
⑬ 光の反射・屈折・回折を説明できる。レンズの結像を説明できる。円孔の回折から、望遠鏡と顕微鏡
の分解能を説明できる。ランドルト環を説明できる。顕微鏡の倍率の基準を説明できる。
参 考 書
「生体物理刺激と生体反応」フジ・テクノシステム 2004。
「磁気刺激法の基礎と応用」医歯薬出版 2005。
― ―
75
第1学年
授 業 科 目
評 価 方 法
授業の評価は、出席、質問、受講態度、筆記試験等により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
我々の住むマクロな世界の物理現象は、大部分を力学と電磁気学で説明することが可能である。古典理論と侮らず、
しっかり学んでいただきたい。一生の武器となるはずである。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
10
3
月
Ⅰ
遠 隔 作 用 と 近 接 作 用、 場 と 遠隔作用、近接作用と電場の概念、生体
小林 恒夫
Maxwell 方程式
電気の発見
2
10
17
月
Ⅰ
クーロンの法則と電場
静電気、クーロンの法則、重ね合わせの
小林 恒夫
原理、電場、帯電列
3
10
24
月
Ⅰ
ガウスの法則
電場に関するガウスの法則、積分形と微
小林 恒夫
分形、立体角、電場の医療応用
4
10
31
月
Ⅰ
渦なしの場
電場のする仕事と電位(静電ポテンシャ
小林 恒夫
ル)、生体周辺の電場・電位
5
11
7
月
Ⅰ
いくつかの例題、ポアソン方程式
線電荷、面電荷、電気双極子と心臓、ポ
小林 恒夫
アソン方程式
6
11
14
月
Ⅰ
導体とコンデンサー
導体、誘電体、静電誘導と誘電分極、コ
小林 恒夫
ンデンサー、静電エネルギー
7
11
21
月
Ⅰ
生体電気と心電図
活動電位、心電図の定義
8
11
28
月
Ⅰ
電流
オームの法則、ジュールの法則、電荷保
小林 恒夫
存則、キルヒホッフの法則
9
12
5
月
Ⅰ
磁石・磁場と生体
電気力と磁気力、磁場、電流の受ける力、
小林 恒夫
院内サイクロトロン
10
12
12
月
Ⅰ
ビオ-サバールの法則とアンペー
ルの法則、電磁誘導の法則
磁場のガウスの法則、アンペールの法則、
小林 恒夫
ファラデーの電磁誘導の法則
11
12
19
月
Ⅰ
電磁気学の臨床応用の実際(宇
川)、電磁誘導の法則(小林)
臨床電磁気学、電磁誘導の法則とベータ 宇川 義一
トロン、医用加速器の変遷と現在
小林 恒夫
12
1
16
月
Ⅰ
交流と抵抗・コンデンサー・コイ
ル、医学応用
直流と交流、RC 微分・積分回路、RL 回
小林 恒夫
路、除細動器、心臓ペースメーカー
13
1
23
月
Ⅰ
マクスウェルの変位電流と電磁波
変位電流、マクスウェル方程式、電磁波、
小林 恒夫
間接電離性放射線
14
1
30
月
Ⅰ
フェルマーの原理と幾何光学
光の反射・屈折・回折、レンズの結像、
小林 恒夫
望遠鏡、顕微鏡
15
2
6
月
Ⅰ
ホイヘンスの原理と波動光学
Airy 像、望遠鏡と顕微鏡の分解能、人
小林 恒夫
の目の分解能
小林 恒夫
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
小 林 恒 夫
教
授
自 然 科 学 講 座(物理学)
宇 川 義 一
教
授
神経内科学講座
― ―
76
備 考
科 目 名
原 子 物 理 学
細目又はテーマ
現代物理学入門
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
必修
小澤 亮
概要/方針等
本科目では、20世紀になって誕生した物理学である相対性理論と量子力学を学ぶ。なぜ相対性理論や量子力学が必
要になったのかを学習し、その後、古典物理学を考察の出発点として、相対性理論では特殊相対性理論について、量
子力学では光の粒子性と物質の波動性、Schrödinger(シュレーディンガー)方程式、トンネル効果、原子構造などに
ついて学習する。
学 習 目 標
一般目標 現代物理学の基礎となっている相対性理論と量子力学の入門を修得するために、相対性理論によってもた
らされた空間と時間についての新しい概念と、量子力学により理解できる電子や原子のミクロな運動につ
いて学習する。
行動目標 ① 慣性系と Galilei 変換について説明できる。
② 特殊相対性原理を説明できる。
③ 光速不変の原理を説明できる。
④ Lorentz 収縮を説明できる。
⑤ Fourier 変換を説明できる。
⑥ X線 CT の仕組みを説明できる。
⑦ Planck の公式を説明できる。
⑧ 光電効果を説明できる。
⑨ Compton 効果を説明できる。
⑩ 物質波について例をあげて説明できる。
⑪ 単純な条件下での Schrödinger 方程式を例示し、説明できる。
⑫ エネルギー固有値、固有状態について説明できる。
⑬ トンネル効果を説明できる。
⑭ 電子の軌道を説明できる。
⑮ 電子のスピンと Pauli の排他律を説明できる。
⑯ 原子核の構造を概説できる。
⑰ 電子の配置から周期律を説明できる。
参 考 書
「物理入門コース9 相対性理論」中野董夫著、岩波書店 1984
「わかりやすい量子力学入門-原子の世界の謎を解く」高田健次郎著、丸善 2003
「物理学(三訂版)」小出昭一郎著、裳華房 1997
評 価 方 法
授業の評価は、出席、レポート、筆記試験により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
特殊相対性理論では、特殊相対性原理と光速不変の原理をもとにして、様々な結論を導くことができることを知っ
てもらいたい。
また、量子力学では、放物運動や電磁波のようなマクロな世界の物理現象に関する基本法則をそのままあてはめる
ことのできない、電子や原子のミクロな運動を扱う。そのときは、我々の生活に基づく直感が通用しない場面が多々
― ―
77
第1学年
授 業 科 目
ある。量子力学を理解するために、新しい物理的直感を身につける努力をし、未知なるミクロな世界を覗いてもらい
たい。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
10
4
火
Ⅲ
光とエーテル
Michelson-Morley の実験、Galilei 変換
小澤 亮
2
10
11
火
Ⅲ
特殊相対性理論
特殊相対性原理、光速不変の原理、時間
小澤 亮
と長さの相対性
3
10
25
火
Ⅲ
Lorentz 変換
Lorentz 変換、Lorentz 収縮、時計の遅れ
小澤 亮
4
11
1
火
Ⅲ
相対論的力学
速度の合成、質量とエネルギー
小澤 亮
5
11
8
火
Ⅲ
波動
波 動、 波 動 方 程 式、 平 面 波 と 球 面 波、
小澤 亮
Fourier 級数
6
11
15
火
Ⅲ
X線 CT
Fourier 変換、たたみこみ、X線、断層
小澤 亮
撮影、CT 値、画像再構成処理
7
11
22
火
Ⅲ
原子の構造
ミクロとマクロ、原子の大きさ、放射線
小澤 亮
の種類、Rutherford の原子模型
8
11
29
火
Ⅲ
古典論の困難
黒 体 輻 射、Planck の 公 式、 光 電 効 果、
小澤 亮
Compton 効果、物質の波動性
電子と波
原子のスペクトル、Rydberg の公式、Bohr
の原子構造論、水素原子、電子の波動性、
小澤 亮
物質波、Einstein-de Broglie の関係、Young
の実験
9
12
6
火
Ⅲ
10
12
13
火
Ⅲ
波動力学
波動、Schrödinger の波動方程式、自由
粒子の Schrödinger 方程式、自由粒子の
小澤 亮
波 動 関 数、 力 が 作 用 し て い る 場 合 の
Schrödinger 方程式
11
12
20
火
Ⅲ
波動関数
不確定性原理、波動関数の意味、時間に
依存しない Schrödinger 方程式、定常状 小澤 亮
態、エネルギー固有値、固有状態
12
1
10
火
Ⅲ
トンネル効果
調和振動子、トンネル効果、α崩壊、ト
小澤 亮
ンネル顕微鏡
13
1
17
火
Ⅲ
粒子性と波動性
運動量の演算子、Ehrenfest の定理、不
小澤 亮
確定性関係
14
1
24
火
Ⅲ
水素原子
井戸型ポテンシャル、水素原子の固有状
態、量子数、水素原子のエネルギー固有 小澤 亮
値、Bohr 半径
15
1
31
火
Ⅲ
元素の周期律
周期律、原子の殻構造、Pauli の排他律、
小澤 亮
スピン
担当教員一覧
教員氏名
小 澤 亮
職
講
所 属
師
自 然 科 学 講 座(物理学)
― ―
78
備 考
科 目 名
(コ ー ス 名)
自然科学実験法
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
必修
岡田 達也
(ユニット名)
概要/方針等
生物学実習、化学実験、物理学実験のためのガイダンスを行いながら、自然科学実験を行うにあたって必要となる
基本事項を講義する。実験計画の立案、基本的な実験方法、器具・装置の基本操作、測定法、実験結果の取扱法等の
基本的素養を身に付けてもらいたい。
学 習 目 標
一般目標 自然科学実験を効率よく、円滑に行うための基本事項と、観測データの取り扱い方法について学ぶ。
行動目標 ① 生体試料の正しい取り扱い方法が説明できる。
② タンパク質や核酸を、分子特性に基づいて単離精製する方法について説明できる。
③ 哺乳動物の内臓の形態やその解剖法について説明できる。
④ 基本統計量の意味と相関分析・回帰分析について説明できる。
⑤ 最小2乗法について説明できる。
⑥ 観測データの基本統計量、相関係数、回帰直線を手計算およびコンピュータにより求めることがで
きる。
⑦ 測定値と誤差、誤差の法則、最確値と標準偏差および標準誤差、有効数字、直接測定の測定結果の表
し方について説明できる。
⑧ 誤差に関する Gauss の考察と正規分布、誤差論との対応、ヒストグラムへの重ね書きについて説明で
きる。
⑨ 間接測定における誤差伝播の法則、目分量の誤差について説明できる。
⑩ 放射線と放射能のちがいを説明でき、放射線測定の特徴を説明できる。
⑪ 生成物の分離・精製法(抽出、蒸留、再結晶その他)を説明できる。
⑫ 実験計画を立て、それを簡潔にまとめることができる。
⑬ 実験記録のとり方と実験ノートへの記載方法を説明でき、実践できる。
⑭ 化学実験の安全対策を説明できる。
⑮ 廃溶媒等の実験廃棄物の分別ができる。
テ キ ス ト
参 考 書
「ストライヤー 生化学」Lubert Stryer(著)、入村 達郎 他(訳)、東京化学同人
「六訂 物理学実験」吉田卯三郎他著、三省堂
「よくわかる医療・看護のための統計入門」石村貞夫/萬里小路直樹著、東京図書
「実験ノートの書き方・まとめ方」Howard M.Kanare(著)、富田容子(訳)、武田靖子(訳)、広川書店
「化学実験マニュアル」荘司菊雄著、技報堂
評 価 方 法
平常点、レポート、試験等により総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
― ―
79
第1学年
授 業 科 目
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
10
3
月
Ⅳ
生体試料の基本的取り扱い
スケッチの基本、光学顕微鏡の取り扱
松岡 有樹
い、生体染色法など
2
10
17
月
Ⅳ
タンパク質の単離精製と分析法
電気泳動法、遠心分離法、カラムクロマ
松岡 有樹
トグラフィ、塩析、抽出法など
3
10
24
月
Ⅳ
核酸の単離精製と分析法
無菌操作、DNA・RNA 抽出、形質転換、
西山 学即
ブロッティング、PCR 法など
4
10
31
月
Ⅳ
動物の解剖
麻酔法、解剖の基礎、哺乳動物の内臓の
松岡 有樹
形態
5
11
7
月
Ⅳ
Excel による統計解析Ⅰ
基本統計量の意味と計算
岡田 達也
安達 隆
6
11
14
月
Ⅳ
Excel による統計解析Ⅱ
共分散・相関係数の意味と計算
岡田 達也
安達 隆
7
11
21
月
Ⅳ
Excel による統計解析Ⅲ
最小2乗法・回帰直線の意味と回帰係数 岡田 達也
の計算
安達 隆
8
11
28
月
Ⅳ
誤差論
誤差の法則、直接測定
吉田 宏
9
12
5
月
Ⅳ
Gauss の誤差曲線
正規分布、ヒストグラム
吉田 宏
10
12
12
月
Ⅳ
誤差伝播の法則、論理回路
間接測定、論理演算、ブール代数
小澤 亮
11
12
19
月
Ⅳ
放射線と放射能
放射線、放射能、放射線測定、断層撮影 小澤 亮
12
1
16
月
Ⅳ
生成物の分離・精製法
抽出、蒸留、再結晶
志村 清仁
13
1
23
月
Ⅳ
生成物の分析法
化学物質の分析原理とその応用
志村 清仁
14
1
30
月
Ⅳ
実験器具の取り扱い方
実験計画
谷口 暢一
15
2
6
月
Ⅳ
化学実験安全対策、実験廃棄物処理
危険防止、廃溶媒の分別
佐山 信成
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
松 岡 有 樹
教
授
自 然 科 学 講 座(生物学)
西 山 学 即
助
教
自 然 科 学 講 座(生物学)
岡 田 達 也
教
授
自 然 科 学 講 座(数学)
安 達 隆
講
師
自 然 科 学 講 座(数学)
吉 田 宏
准 教 授
自 然 科 学 講 座(物理学)
小 澤 亮
講
師
自 然 科 学 講 座(物理学)
志 村 清 仁
教
授
自然 科 学 講 座(化学)
佐 山 信 成
准 教 授
自 然 科 学 講 座(化学)
谷 口 暢 一
講
自 然 科 学 講 座(化学)
師
― ―
80
備 考
科 目 名
基礎自然科学(物理学)
細目又はテーマ
物理・化学・数学
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
選択必修
小澤 亮
概要/方針等
高等学校で物理学を十分に履修せずに入学した学生を対象とする。下記の行動目標にある法則・現象・物理用語を
中心に、力学、電磁気学、波動の各分野について学習する。
また、高校までに学習した化学・数学の内容を発展させ、大学の授業で用いられる化学・数学への橋渡しを行なう。
学 習 目 標
一般目標 ① 我々をとりまく自然界の物理現象を理解する上で必要な基礎知識を身につけるために、力学、電磁気
学、波動・音波・光波を学び、基礎的な物理の用語や法則を理解する。(物理学)
② 大学教育課程における化学を学ぶためには、一定のレベルの化学の基礎学力が必要である。物質の構造、
物質の状態、物質の変化、無機化合物、有機化合物、環境化学について学び、化学の基礎を確認する。
(化学)
③ 演習を通して高校数学の知識を発展させ、基礎医学等の分野で積極的に活用する態度を身につける。
(数学)
行動目標 ① 重さと質量の違いを説明できる。(物理学)
② 速さと速度の違いを説明できる。(物理学)
③ 力の合成と分解ができる。(物理学)
④ 慣性の法則を理解し、その法則が成り立つ現象を例示できる。(物理学)
⑤ 力と加速度の間に比例関係があることを説明できる。(物理学)
⑥ 物体の運動を運動方程式で記述することができる。(物理学)
⑦ 作用・反作用の法則を説明できる。(物理学)
⑧ 仕事の定義を説明できる。(物理学)
⑨ 運動エネルギーと位置エネルギーについて、力学的エネルギーの保存則と関連づけて説明できる。
(物
理学)
⑩ 弾性衝突と非弾性衝突の違いを概説できる。(物理学)
⑪ 運動量保存則を説明できる。(物理学)
⑫ 力のモーメントを説明し、計算できる。(物理学)
⑬ クーロンの法則を説明できる。(物理学)
⑭ 電場のする仕事と電位の関係を説明できる。(物理学)
⑮ オームの法則を説明できる。(物理学)
⑯ 起電力を説明できる。(物理学)
⑰ ジュールの法則を説明できる。(物理学)
⑱ ファラデーの電磁誘導の法則を説明できる。(物理学)
⑲ 波動の回折、干渉と屈折を説明できる。(物理学)
⑳ 進行波と定在波の違いを説明できる。(物理学)
超音波の性質を説明できる。(物理学)
ドップラー効果を説明できる。(物理学)
光の反射と散乱を説明できる。(物理学)
光の屈折とその性質を説明できる。(物理学)
無機化合物の特性を説明できる。(化学)
非金属元素の単体と化合物を列挙できる。(化学)
有機化合物を列挙し、それぞれの特徴を説明できる。(化学)
環境化学に関する化学物質の特徴を説明できる。(化学)
― ―
81
第1学年
授 業 科 目
基本統計量の意味を説明できる。(数学)
ベクトル量に対するいくつかの演算の意味を説明できる。(数学)
テ キ ス ト
なし(必要に応じて、資料を配布する。)
参 考 書
「親切な物理 上・下」渡辺久夫著、正林書院
「新しい高校物理の教科書」山本明利・左巻健男編著、講談社
評 価 方 法
授業の評価は、試験その他の方法により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
物理学については講義を行うのは特に重要な事柄に限定せねばならず、時間的制約からすべての事柄について講義
を行うことは出来ない。よって、学生諸君には講義をもとに自学・自習しながら演習問題を解くことで学習目標の達
成を目指してもらいたい。講義や自学で理解できない点については積極的に質問するよう心掛けて欲しい。
化学については高校のテキストで、化学Ⅰ・化学Ⅱの内容について自習もすること。
数学については配布されるプリントで十分に自学自習し、演習に臨むこと。
授 業 計 画《物理学》
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
9
月
Ⅰ
力学
三角関数、指数・対数関数、微分積分、近似式、複
素数、ベクトルとスカラー
小澤 亮
重さと質量、力のつり合い、作用と反作用、内力と
外力
2
5
12
木
Ⅰ
力学
力の分解・合成、静止摩擦、変位、速さと速度、等
小澤 亮
速運動
3
5
16
月
Ⅰ
力学
加速度、等加速度運動、重力による運動
4
5
19
木
Ⅰ
力学
力、運動の法則、単位と次元、運動方程式、動摩擦 小澤 亮
小澤 亮
5
5
23
月
Ⅰ
力学
仕事、仕事の原理、エネルギー、
6
5
26
木
Ⅰ
力学
位置エネルギー、運動エネルギー、力学的エネル
小澤 亮
ギーの保存則、弾性エネルギー
7
6
2
木
Ⅰ
力学
運動量と力積、運動量保存則、反発係数、衝突とエ
小澤 亮
ネルギーの保存、力のモーメント
8
6
9
木
Ⅰ
電磁気学
静電気、クーロンの法則、電場、電気力線
9
6
16
木
Ⅰ
電磁気学
電場が電荷にする仕事、電位差と仕事、電場と電位
小澤 亮
の関係、導体と絶縁体、静電誘導、コンデンサ
10
6
23
木
Ⅰ
波動・音波・光波
波動、波の速さ・強さ・振動数、横波・縦波、干渉、
小澤 亮
定在波
11
6
30
木
Ⅰ
波動・音波・光波
波面、ホイヘンスの原理、波の干渉・回折・反射・
小澤 亮
屈折、音波、ドップラー効果
12
7
7
木
Ⅰ
波動・音波・光波
超音波の臨床応用の実際
うなり、弦の振動、気柱の振動、共鳴
藤森 敬也
小澤 亮
13
7
14
木
Ⅰ
波動・音波・光波
光の反射・屈折、光の干渉・回折交流、電磁波
小澤 亮
小澤 亮
小澤 亮
14
7
21
木
Ⅰ
電磁気学
電流と電圧、オームの法則、電気抵抗、電圧降下、
小澤 亮
直列接続、並列接続
15
7
28
木
Ⅰ
電磁気学
起電力、電力、ジュール熱、電流と磁場
小澤 亮
16
9
8
木
Ⅰ
電磁気学
ローレンツ力、電磁誘導
小澤 亮
― ―
82
授 業 計 画《化学》
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
9
月
Ⅱ
導入
基礎学力試験
谷口 暢一
2
5
16
月
Ⅱ
無機化合物⑴
無機化合物の性質と分類
志村 清仁
佐山 信成
3
5
23
月
Ⅱ
無機化合物⑵
無機化合物の反応と合成
志村 清仁
佐山 信成
4
5
30
月
Ⅱ
分析化学
5
6
6
月
Ⅱ
有機化合物
6
6
13
月
Ⅱ
環境化学
志村 清仁
佐山 信成
有機化合物の性質と分類
志村 清仁
佐山 信成
志村 清仁
佐山 信成
授 業 計 画《数学》
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
30
月
Ⅰ
基礎数学1
記述統計1
岡田 達也
安達 隆
2
6
6
月
Ⅰ
基礎数学2
ベクトルとスカラー1
吉田 宏
3
6
13
月
Ⅰ
基礎数学3
記述統計2
岡田 達也
安達 隆
4
6
20
月
Ⅰ
基礎数学4
ベクトルとスカラー2
吉田 宏
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
小 澤 亮
講
師
自 然 科 学 講 座(物理学)
藤 森 敬 也
教
授
産科婦人科学講座
志 村 清 仁
教
授
自 然 科 学 講 座(化学)
佐 山 信 成
准 教 授
自 然 科 学 講 座(化学)
谷 口 暢 一
講
自 然 科 学 講 座(化学)
吉 田 宏
准 教 授
自 然 科 学 講 座(物理学)
岡 田 達 也
教
授
自 然 科 学 講 座(数学)
安 達 隆
講
師
自 然 科 学 講 座(数学)
師
― ―
83
備 考
第1学年
回数 月
授 業 科 目
科 目 名
基礎自然科学(化学)
細目又はテーマ
化 学 ・ 数 学
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
選択必修
志村 清仁
概要/方針等
高等学校で化学を十分に履修せずに入学した学生に対して、大学の教育課程で必要とされる化学について講義を行
うとともに、全新入生に対して、大学における化学教育の準備を行います。また、高校までに学習した数学の内容を
発展させ、大学の授業で用いられる数学への橋渡しを行ないます。
学 習 目 標
《化 学》
一般目標 ① 大学教育課程における化学を学ぶためには、一定のレベルの化学の基礎学力が必要である。物質の構
造、物質の状態、物質の変化、無機化合物、有機化合物、環境化学について学び、化学の基礎を確認す
る。(化学)
② 演習を通して高校数学の知識を発展させ、基礎医学等の分野で積極的に活用する態度を身につける。
(数学)
行動目標 ① 無機化合物の特性を説明できる。(化学)
② 非金属元素の単体と化合物を列挙できる。(化学)
③ 有機化合物を列挙し、それぞれの特徴を説明できる。(化学)
④ 環境化学に関する化学物質の特徴を説明できる。(化学)
⑤ 基本統計量の意味を説明できる。(数学)
⑥ ベクトル量に対するいくつかの演算の意味について説明できる。(数学)
テ キ ス ト
なし(必要に応じて、資料を配布する。)
参 考 書
講義のときに、必要に応じて紹介する。
評 価 方 法
授業の評価は、試験その他の方法により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
化学については高校のテキストで、化学Ⅰ・化学Ⅱの内容について自習もすること。数学については事前配布され
るプリントで十分に自学自習し、演習に臨むこと。
授 業 計 画《化 学》
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
9
月
Ⅰ
一般化学(Ⅰ)
物質の構成要素、化学結合
谷口 暢一
2
5
12
木
Ⅰ
一般化学(Ⅱ)
物質の三態とその変化
谷口 暢一
3
5
16
月
Ⅰ
一般化学(Ⅲ)
化学反応と熱
谷口 暢一
4
5
19
木
Ⅰ
一般化学(Ⅳ)
周期表
谷口 暢一
5
5
23
月
Ⅰ
無機化合物(Ⅰ)
無機化合物の分類
谷口 暢一
6
5
26
木
Ⅰ
無機化合物(Ⅱ)
無機化合物の性質
谷口 暢一
7
6
2
木
Ⅰ
無機化合物(Ⅲ)
無機化合物の性質
谷口 暢一
― ―
84
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
8
6
9
木
Ⅰ
無機化合物(Ⅳ)
無機化合物の性質
谷口 暢一
9
6
16
木
Ⅰ
分析化学(Ⅰ)
モルと濃度
谷口 暢一
10
6
23
木
Ⅰ
分析化学(Ⅱ)
酸と塩基、中和反応
谷口 暢一
11
6
30
木
Ⅰ
分析化学(Ⅲ)
酸化還元
谷口 暢一
12
7
7
木
Ⅰ
有機化合物(Ⅰ)
有機化合物の分類
谷口 暢一
13
7
14
木
Ⅰ
有機化合物(Ⅱ)
有機化合物の性質
谷口 暢一
14
7
21
木
Ⅰ
総括(Ⅰ)
まとめ
谷口 暢一
15
7
28
木
Ⅰ
総括(Ⅱ)
試験
谷口 暢一
16
9
8
木
Ⅰ
谷口 暢一
授 業 計 画《化学》
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
9
月
Ⅱ
導入
基礎学力試験
谷口 暢一
2
5
16
月
Ⅱ
無機化合物⑴
無機化合物の性質と分類
志村 清仁
佐山 信成
3
5
23
月
Ⅱ
無機化合物⑵
無機化合物の反応と合成
志村 清仁
佐山 信成
4
5
30
月
Ⅱ
分析化学
5
6
6
月
Ⅱ
有機化合物
6
6
13
月
Ⅱ
環境化学
志村 清仁
佐山 信成
有機化合物の性質と分類
志村 清仁
佐山 信成
志村 清仁
佐山 信成
授 業 計 画《数学》
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
30
月
Ⅰ
基礎数学1
記述統計1
岡田 達也
安達 隆
2
6
6
月
Ⅰ
基礎数学2
ベクトルとスカラー1
吉田 宏
3
6
13
月
Ⅰ
基礎数学3
記述統計2
岡田 達也
安達 隆
4
6
20
月
Ⅰ
基礎数学4
ベクトルとスカラー2
吉田 宏
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
志 村 清 仁
教
授
自 然 科 学 講 座(化学)
佐 山 信 成
准 教 授
自 然 科 学 講 座(化学)
谷 口 暢 一
講
自 然 科 学 講 座(化学)
吉 田 宏
准 教 授
自 然 科 学 講 座(物理学)
岡 田 達 也
教
授
自 然 科 学 講 座(数学)
安 達 隆
講
師
自 然 科 学 講 座(数学)
師
― ―
85
備 考
第1学年
回数 月
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
選択必修
松 岡 有 樹
五十嵐城太郎
西 山 学 即
基礎自然科学(生物学)
生物・化学・数学
概要/方針等
本講義は、いわば生物学の入門コースで、生物学を苦手とする人達のために開講されるものである。この講義では、
いくつかの基本的な生命現象を取り上げて、そのメカニズムを分子・細胞の立場からわかりやすく解説する。さらに、
最近のトピックスも随時紹介しながら、ライフサイエンスの基礎知識を幅広く講義する。また、高校までに学習した
化学・数学の内容を発展させ、大学の授業で用いられる化学・数学への橋渡しを行う。
学 習 目 標
一般目標 ① 生命現象を分子・細胞から個体・群集に至るまでの様々なレベルでとらえ理解する。生体を構成する
物質的基盤を理解するために、その基本的な構造と機能を学ぶ。また、生体内におけるエネルギー変換
と物質代謝の概略を学び、生命の連続性を支える基本原理と、遺伝法則について理解する。(生物学)
② 大学教育課程での有機化学および生命化学・基礎医学を学ぶためには、化学の基礎学力と応用力が必
要である。物質の構造、物質の状態、物質の変化、無機化合物、有機化合物、環境化学について学び、
基礎医学に応用できる学力を修得する。(化学)
③ 演習を通して高校数学の知識を発展させ、基礎医学等の分野で積極的に活用する態度を身につける。
(数学)
行動目標 ① 生命の多様性と共通性について概説できる。(生物学)
② 細胞の観察法を理解し、その全体像を図示できる。(生物学)
③ 種々の細胞内小器官の構造と機能について説明できる。(生物学)
④ 細胞膜の構造と機能、細胞同士の接着と結合様式を説明できる。(生物学)
⑤ 原核細胞と真核細胞の特徴を説明できる。(生物学)
⑥ 酵素の構造と機能について説明できる。(生物学)
⑦ 酸化的リン酸化による ATP の産生を説明できる。(生物学)
⑧ ATP の構造と加水分解に伴う自由エネルギーの放出を説明できる。(生物学)
⑨ 生体内における栄養素の消化と吸収の過程について概説できる。(生物学)
⑩ 糖、タンパク質、脂質の代謝について概説できる。(生物学)
⑪ 体細胞分裂および減数分裂の過程を図示し、説明できる。(生物学)
⑫ 細胞周期の各過程と周期の調節を概説できる。(生物学)
⑬ 生殖方法と遺伝的多様性について説明できる。(生物学)
⑭ メンデルの法則を理解し、遺伝子型、表現型、連鎖、突然変異などの概念を説明できる。(生物学)
⑮ 染色体の構造と機能を概説し、その挙動について説明できる。(生物学)
⑯ 生体内の恒常性維持の機構について概説できる。(生物学)
⑰ 刺激の受容と生体の反応について説明できる。(生物学)
⑱ 神経系の構造と機能について説明できる。(生物学)
⑲ 生体防御についてその機構を理解し、説明できる。(生物学)
⑳ 無機化合物の特性を説明できる。(化学)
非金属元素の単体と化合物を列挙できる。(化学)
有機化合物を列挙し、それぞれの特徴を説明できる。(化学)
環境化学に関する化学物質の特徴を説明できる。(化学)
基本統計量の意味を説明できる。(数学)
ベクトル量に対するいくつかの演算の意味を説明できる。(数学)
― ―
86
テ キ ス ト
第1学年
特に指定しない。(必要に応じて資料を配布する。)
参 考 書
キャンベル「生物学」丸善
Alberts. B. ほか「Essential 細胞生物学」南江堂
木下 勉ほか「ZERO からの生命科学」南山堂
評 価 方 法
平常点+筆記試験(第1学年前期末に実施)+出席状況により総合判定する。
そ の 他(メッセージ等)
学習上の留意事項
1.生物学については時間的制限から全ての生命現象を講義で取り上げることは不可能である。授業中に出てきた用
語については、各自で参考書、辞典で調べること。また自学で理解できない点については、積極的に質問すること。
2.化学については高校のテキストで、化学Ⅰ・化学Ⅱの内容について自習もすること。
3.数学については配布されるプリントで十分に自学自習し、演習に臨むこと。
授 業 計 画《生物学》
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
9
月
Ⅰ
生物学概論
生命の多様性と共通性
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
2
5
₁₂
木
Ⅰ
細胞・組織・器官
細胞接着
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
3
5
₁₆
月
Ⅰ
細胞の構造と機能
細胞内小器官、細胞膜
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
4
5
₁₉
木
Ⅰ
エネルギーと酵素
呼吸、ATP、酵素
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
5
5
₂₃
月
Ⅰ
物質交代
同化、異化、消化と栄養
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
6
5
₂₆
木
Ⅰ
エネルギー交代
筋収縮、光合成
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
7
6
2
木
Ⅰ
細胞分裂Ⅰ
体細胞分裂
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
8
6
9
木
Ⅰ
細胞分裂Ⅱ
減数分裂、生殖法
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
9
6
₁₆
木
Ⅰ
セントラルドグマⅠ
DNA の複製
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
₁₀
6
₂₃
木
Ⅰ
セントラルドグマⅡ
転写、翻訳
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
₁₁
6
₃₀
木
Ⅰ
恒常性
ホルモン、自律神経
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
― ―
87
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
₁₂
7
7
木
Ⅰ
免疫
抗体、体液性免疫、細胞性免疫
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
₁₃
7
14
木
Ⅰ
刺激と反応
音受容器、光受容器
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
₁₄
7
21
木
Ⅰ
神経とその機能
神経細胞、中枢神経、末梢神経
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
₁₅
7
28
木
Ⅰ
遺伝と変異Ⅰ
メンデル遺伝、連鎖、突然変異
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
₁₆
9
8
木
Ⅰ
遺伝と変異Ⅱ
集団遺伝、非メンデル遺伝
松岡 有樹
五十嵐城太郎
西山 学即
授 業 計 画《化学》
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
9
月
Ⅱ
導入
基礎学力試験
谷口 暢一
2
5
₁₆
月
Ⅱ
無機化合物⑴
無機化合物の性質と分類
志村 清仁
佐山 信成
谷口 暢一
3
5
₂₃
月
Ⅱ
無機化合物⑵
無機化合物の反応と合成
志村 清仁
佐山 信成
谷口 暢一
4
5
30
月
Ⅱ
分析化学
5
6
6
月
Ⅱ
有機化合物
6
6
₁₃
月
Ⅱ
環境化学
志村 清仁
佐山 信成
谷口 暢一
有機化合物の性質と分類
志村 清仁
佐山 信成
谷口 暢一
志村 清仁
佐山 信成
谷口 暢一
授 業 計 画《数学》
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
30
月
Ⅰ
基礎数学1
記述統計1
安達 隆
2
6
6
月
Ⅰ
基礎数学2
記述統計2
岡田 達也
3
6
13
月
Ⅰ
基礎数学3
ベクトルとスカラー
吉田 宏
4
6
20
月
Ⅰ
総括
学力確認試験
岡田 達也
安達 隆
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
松 岡 有 樹
教
授
自 然 科 学 講 座(生物学)
五十嵐 城太郎
准 教 授
自 然 科 学 講 座(生物学)
西 山 学 即
助
教
自 然 科 学 講 座(生物学)
志 村 清 仁
教
授
自 然 科 学 講 座(化学)
佐 山 信 成
准 教 授
自 然 科 学 講 座(化学)
谷 口 暢 一
講
自 然 科 学 講 座(化学)
吉 田 宏
准 教 授
自 然 科 学 講 座(物理学)
岡 田 達 也
教
授
自 然 科 学 講 座(数学)
安 達 隆
講
師
自 然 科 学 講 座(数学)
師
― ―
88
備 考
科 目 名
(コ ー ス 名)
英 語 Ⅰ A
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
1年前期
必修
(ユニット名)
担当責任者
田中 明夫
Jerome Courvoisier
概要/方針等
医学や生命科学で使われる英語への入門のための授業である。リスニング、リーディング、スピーキングを通して、
医学や生命科学の分野で使われる英語の語彙、表現、発音などを学ぶ。
この授業は、田中担当分(水曜日3時限目)と Courvoisier 担当分(金曜日2時限目)で構成され、受講生は両方
の授業を毎週受講する。田中担当分と Courvoisier 担当分の授業は、別々の内容を扱う。
田中担当分:
海外のメディアで扱われた医学・生命科学に関するニュースのうち、易しい英語が用いられているものを教材とし
て取り上げ、リスニングやリーディング、シャドーイングを通して、医学や生命科学で使われる英語の基礎的事項を
学ぶ。
Courvoisier 担当分:
During their six years of English studies in junior and senior high schools, most students did not get many chances to speak
English or use English for practical purposes. It is this course’s primary aim to give them confidence in using English for
communicating.
学 習 目 標
〈田中担当分〉
一般目標 医学や生命科学に関する3分程度の比較的易しい英語が用いられたニュースを聞き取る練習を通して、概
要を聞き取る技能を身につける。さらに、ニュースのスクリプトを読み、医学や生命科学で用いられる基
本的表現や語彙を身につける。また、それらを正しく発音できるようにする。
行動目標 ① 医学や生命科学に関するニュースを聞き、概要を捉えることができる。
② 医学や生命科学に関して書かれた英文を正確に読み取ることができる。
③ 医学や生命科学で用いられる基本的表現や語彙を正確に理解することができる。
④ 医学や生命科学で用いられる基本的語彙を正確に発音することができる。
⑤ 英文を正しいイントネーション、ストレス、ピッチで発音することができる。
〈Courvoisier 担当分〉
一般目標 The course will aim at teaching the students the basic skills that are necessary to conduct medical interviews and to
help them acquire a basic corpus of medical terms.
Focus will be placed on listening comprehension and oral production. Many listening activities and speaking
activities (role play and opinion gap activities) will be proposed during the course.
Emphasis will also be placed on the acquisition of medical terminology.
The course will be taught with use of an audio CD. The course will be taught entirely in English. Students will be
asked to participate actively in the class.
行動目標 By the end of the semester, students will have honed their listening comprehension skills and acquires more
confidence in their oral production to effectively conduct medical interviews. They will also acquire a basic corpus of
medical terms.
― ―
89
第1学年
授 業 科 目
テ キ ス ト
〈田中担当分〉 最初の授業で指示をする。
〈Courvoisier 担当分〉 English in Medicine Third Edition. Eric H. Glendinning & Beverley A. S. Holmstrom. Cambridge
University Press.
参 考 書
『ウィズダム英和辞典』三省堂
『リーダーズ英和辞典』研究社
『ジーニアス英和辞典』大修館書店
Longman Dictionary of Contemporary English. Longman
Oxford Advanced Learner’s Dictionary. Oxford University Press
評 価 方 法
田中担当分の授業の成績と Courvoisier 担当分の授業の成績の合計で評価する。
〈田中担当分〉
期末試験及び小テスト、授業への参加度・貢献度を総合して評価する。
〈Courvoisier 担当分〉
A written test will be given at the end of the course that will account for about 80% of the students’ total score. The remaining
points will be attributed for attendance and participation in the class.
そ の 他(メッセージ等)
必ず十分に準備をしてから授業に臨んで下さい。
積極的に発言し、練習に取り組んで下さい。
授 業 計 画
〈田中担当分〉
回数 月
1
5
日 曜日 時限
₁₀
火
Ⅳ
項 目
内容(キーワード等)
ガイダンス
担当者
田中 明夫
2
5
₁₁
水
Ⅲ
シャドーイングの基礎⑴
シャドーイング
田中 明夫
3
5
₁₈
水
Ⅲ
シャドーイングの基礎⑵
シャドーイング
田中 明夫
4
5
25
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑴
リスニング、リーディング
田中 明夫
5
6
1
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑵
リスニング、リーディング
田中 明夫
6
6
8
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑶
リスニング、リーディング
田中 明夫
7
6
₁₅
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑷
リスニング、リーディング
田中 明夫
8
6
₂₂
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑸
リスニング、リーディング
田中 明夫
9
6
29
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑹
リスニング、リーディング
田中 明夫
₁₀
7
6
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑺
リスニング、リーディング
田中 明夫
₁₁
7
₁₃
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑻
リスニング、リーディング
田中 明夫
₁₂
7
₂₀
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑼
リスニング、リーディング
田中 明夫
₁₃
7
27
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑽
リスニング、リーディング
田中 明夫
14
9
7
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑾
リスニング、リーディング
田中 明夫
15
9
₁₄
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑿
リスニング、リーディング
田中 明夫
― ―
90
〈Courvoisier 担当分〉
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
₁₃
金
Ⅱ
Introduction
2
5
₁₇
火
Ⅳ
Taking a history ₁
Asking basic questions
3
5
20
金
Ⅱ
〃
〃
4
5
27
金
Ⅱ
〃
〃
5
6
3
金
Ⅱ
〃
Taking notes
6
6
₁₀
金
Ⅱ
〃
〃
7
6
₁₇
金
Ⅱ
Taking a history ₂
Respiratory cardiovascular and gastrointestinal systems
8
6
24
金
Ⅱ
〃
Asking about systems
9
7
1
金
Ⅱ
〃
〃
₁₀
7
8
金
Ⅱ
〃
Asking about symptoms
₁₁
7
₁₅
金
Ⅱ
〃
〃
₁₂
7
22
金
Ⅱ
Examining a patient
Giving instructions
₁₃
7
29
金
Ⅱ
〃
〃
14
9
9
金
Ⅱ
〃
Understanding forms
15
9
16
金
Ⅱ
〃
〃
担当教員一覧
教員氏名
職
田 中 明 夫
准 教 授
Jerome Courvoisier
非常勤講師
所 属
人間科学講座
― ―
91
備 考
第1学年
回数 月
授 業 科 目
科 目 名
英 語 Ⅰ B
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年
必修
清水 研明
(ユニット名)
概要/方針等
医学や生命科学で使われる英語への入門のための授業である。Time, Newsweek, Nature などの雑誌に掲載された医
学・生命科学に関する記事・論文を教材として、読解と語彙の習得に焦点を当てる。
学 習 目 標
一般目標 授業の2/3を読解に、1/3を課題に当てる。読解はパラグラフ・リーディングであり、トピック・セ
ンテンスを中心にした各パラグラフの論理構造が理解できることを目指す。語彙は語源の知識を活用して
医学・生命科学特有の語彙の習得を目指す。課題は、一定数の日本語で、パラグラフの要約ができること
を目指す。
行動目標 ① 医学や生命科学に関する記事・論文を正確に理解できる。
② 医学や生命科学に関して書かれた記事・論文を日本語で要約できる。
③ 医学や生命科学で頻繁に用いられる語彙を語源から理解できる。
テ キ ス ト
コピーを配布する。
参 考 書
リーダーズ英和辞典(研究社)
評 価 方 法
課題の成績と中間・期末試験の成績を中心に、授業への参加度・貢献度を加味して総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
必ず十分に準備をしてから授業に臨んで下さい。
積極的に発言し、課題に取り組んで下さい。
授 業 計 画
〈田中担当分〉
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
10
火
Ⅳ
オリエンテーション⑴
テクスト文法
清水 研明
2
5
11
水
Ⅲ
オリエンテーション⑵
英語の語源と歴史
清水 研明
3
5
13
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事⑴
パラグラフ・リーディング
清水 研明
4
5
17
火
Ⅳ
医学・生命科学に関する記事⑴
パラグラフ・リーディング
清水 研明
5
5
18
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事⑴
パラグラフ・リーディング
清水 研明
6
5
20
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事⑵
パラグラフ・リーディング
清水 研明
7
5
25
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事⑵
パラグラフ・リーディング
清水 研明
8
5
27
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事⑵
パラグラフ・リーディング
清水 研明
9
6
1
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事⑵
パラグラフ・リーディング
清水 研明
10
6
3
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事⑶
パラグラフ・リーディング
清水 研明
11
6
8
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事⑶
パラグラフ・リーディング
清水 研明
― ―
92
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
12
6
10
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事⑶
パラグラフ・リーディング
清水 研明
13
6
15
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事⑶
パラグラフ・リーディング
清水 研明
14
6
17
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事⑶
パラグラフ・リーディング
清水 研明
15
6
22
水
Ⅲ
中間試験
16
6
24
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事⑷
パラグラフ・リーディング
清水 研明
17
6
29
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事⑷
パラグラフ・リーディング
清水 研明
18
7
1
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事⑷
パラグラフ・リーディング
清水 研明
19
7
6
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事⑷
パラグラフ・リーディング
清水 研明
20
7
8
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事⑷
パラグラフ・リーディング
清水 研明
21
7
13
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事⑸
パラグラフ・リーディング
清水 研明
22
7
15
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事⑸
パラグラフ・リーディング
清水 研明
23
7
20
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事⑸
パラグラフ・リーディング
清水 研明
24
7
22
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事⑸
パラグラフ・リーディング
清水 研明
25
7
27
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事⑸
パラグラフ・リーディング
清水 研明
26
7
29
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事⑹
パラグラフ・リーディング
清水 研明
27
9
7
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事⑹
パラグラフ・リーディング
清水 研明
28
9
9
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事⑹
パラグラフ・リーディング
清水 研明
29
9
14
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事⑹
パラグラフ・リーディング
清水 研明
30
9
16
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事⑹
パラグラフ・リーディング
清水 研明
清水 研明
担当教員一覧
教員氏名
清 水 研 明
職
教
所 属
授
医学部人間科学講座(外国語)
― ―
93
備 考
第1学年
回数 月
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
英 語 Ⅱ A
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
1年後期
必修
(ユニット名)
担当責任者
田中 明夫
Jerome Courvoisier
概要/方針等
医学や生命科学で使われる英語の基本的事項を学ぶための授業である。リスニング、リーディング、スピーキング
を通して、医学や生命科学の分野で使われる英語の語彙、表現、発音などを学び、それらの理解を深める。
この授業は、田中担当分(水曜日3時限目)と Courvoisier 担当分(金曜日2時限目)で構成され、受講生は両方
の授業を毎週受講する。田中担当分と Courvoisier 担当分の授業は、別々の内容を扱う。
田中担当分:
海外のメディアで扱われた医学・生命科学に関するニュースのうち、易しい英語が用いられているものを教材とし
て取り上げ、リスニングやリーディング、シャドーイングを通して、医学や生命科学で使われる英語の基本的事項を
学ぶ。
Courvoisier 担当分:
During their six years of English studies in junior and senior high schools, most students did not get many chances to speak
English or use English for practical purposes. It is this course,s primary aim to give them confidence in using English for
communicating.
学 習 目 標
〈田中担当分〉
一般目標 医学や生命科学に関する比較的易しい英語が用いられたニュースを聞き取る練習を通して、概要や必要な
情報を聞き取る技能を身につける。さらに、ニュースのスクリプトを読み、医学や生命科学で用いられる
基本的表現や語彙を身につけ、英文を正確に読み取る技能を高める。また、医学用語を正しく発音できる
ようにする。
行動目標 ① 医学や生命科学に関するニュースを聞き、概要と必要な情報聞き取ることができる。
② 医学や生命科学で用いられる基本的表現や語彙を正確に理解することができる。
③ 医学や生命科学に関して書かれた英文を正確に速く読み取ることができる。
④ 医学や生命科学で用いられる語彙を正確に発音することができる。
⑤ 英文を正しいイントネーション、ストレス、ピッチで発音することができる。
〈Courvoisier 担当分〉
一般目標 The course will aim at teaching the students the basic skills that are necessary to conduct medical interviews and to
help them acquire a basic corpus of medical terms.
Focus will be placed on listening comprehension and oral production. Many listening activities and speaking
activities (role play and opinion gap activities) will be proposed during the course.
Emphasis will also be placed on the acquisition of medical terminology.
The course will be taught with use of an audio CD. The course will be taught entirely in English. Students will be
asked to participate actively in the class.
行動目標 By the end of the semester, students will have honed their listening comprehension skills and acquires more
confidence in their oral production to effectively conduct medical interviews. They will also acquire a basic corpus of
medical terms.
― ―
94
テ キ ス ト
〈Courvoisier 担当分〉 English in Medicine Third Edition. Eric H. Glendinning & Beverley A. S. Holmstrom. Cambridge
University Press.
参 考 書
『ウィズダム英和辞典』三省堂
『リーダーズ英和辞典』研究社
『ジーニアス英和辞典』大修館書店
Longman Dictionary of Contemporary English. Longman
Oxford Advanced Learner’s Dictionary. Oxford University Press
評 価 方 法
田中担当分の授業の成績と Courvoisier 担当分の授業の成績の合計で評価する。
〈田中担当分〉
期末試験及び小テスト、授業への参加度・貢献度を総合して評価する。
〈Courvoisier 担当分〉
A written test will be given at the end of the course that will account for about 80% of the students’ total score. The remaining
points will be attributed for attendance and participation in the class.
そ の 他(メッセージ等)
必ず十分に準備をしてから授業に臨んで下さい。
積極的に発言し、練習に取り組んで下さい。
授 業 計 画
〈田中担当分〉
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
₁₀
5
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑴
リスニング、リーディング
田中 明夫
2
₁₀
₁₂
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑵
リスニング、リーディング
田中 明夫
3
₁₀
₁₉
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑶
リスニング、リーディング
田中 明夫
4
₁₁
2
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑷
リスニング、リーディング
田中 明夫
5
₁₁
9
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑸
リスニング、リーディング
田中 明夫
6
₁₁
₁₆
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑹
リスニング、リーディング
田中 明夫
7
₁₁
30
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑺
リスニング、リーディング
田中 明夫
8
₁₂
7
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑻
リスニング、リーディング
田中 明夫
9
₁₂
₁₄
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑼
リスニング、リーディング
田中 明夫
₁₀
1
₁₁
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑽
リスニング、リーディング
田中 明夫
₁₁
1
₁₈
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⑾
リスニング、リーディング
田中 明夫
₁₂
1
25
水
Ⅳ
医学・生命科学に関するニュース⑿
リスニング、リーディング
田中 明夫
13
1
26
木
Ⅳ
医学・生命科学に関するニュース⒀
リスニング、リーディング
田中 明夫
14
2
1
水
Ⅲ
医学・生命科学に関するニュース⒁
リスニング、リーディング
田中 明夫
₁₅
2
2
木
Ⅳ
医学・生命科学に関するニュース⒂
リスニング、リーディング
田中 明夫
― ―
95
第1学年
〈田中担当分〉 最初の授業で指示をする。
〈Courvoisier 担当分〉
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
₁₀
₁₄
金
Ⅱ
2
₁₀
₂₁
金
Ⅱ
Jerome Courvoisier
3
₁₀
₂₈
金
Ⅱ
Jerome Courvoisier
4
₁₁
4
金
Ⅱ
5
₁₁
₁₁
金
Ⅱ
6
₁₁
₁₈
金
Ⅱ
7
₁₁
₂₅
金
Ⅱ
8
₁₂
2
金
Ⅱ
9
₁₂
9
金
Ⅱ
₁₀
₁₂
₁₆
金
Ⅱ
₁₁
1
₁₃
金
Ⅱ
₁₂
1
₁₉
木
Ⅳ
₁₃
1
₂₀
金
Ⅱ
Jerome Courvoisier
14
1
27
金
Ⅱ
Jerome Courvoisier
15
2
3
金
Ⅱ
Jerome Courvoisier
Special examinations
Instructing, explaining and reassuring.
Rephrasing, encouraging and prompting
Jerome Courvoisier
Jerome Courvoisier
Jerome Courvoisier
Investigations
Explaining and discussing investigations
Jerome Courvoisier
Jerome Courvoisier
Using medical documents
Jerome Courvoisier
Jerome Courvoisier
Making a diagnosis
Discussing a diagnosis
Jerome Courvoisier
Jerome Courvoisier
Explaining a diagnosis
Jerome Courvoisier
担当教員一覧
教員氏名
職
田 中 明 夫
准 教 授
Jerome Courvoisier
非常勤講師
所 属
人間科学講座
― ―
96
備 考
科 目 名
英 語 Ⅱ B
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年次
必修
清水 研明
(ユニット名)
概要/方針等
原則的には英語ⅠBの継続であるが、Time, Newsweek, Nature, Science などの雑誌に掲載された医学・生命科学に関
するより専門性の高い記事・論文を教材として、読解と語彙の習得に焦点を当てる。
学 習 目 標
一般目標 授業の2/3を読解に、1/3を課題に当てる。読解はパラグラフ・リーディングであり、トピック・セ
ンテンスを中心にした各パラグラフの論理構造が理解できることを目指す。語彙は語源の知識を活用して
医学・生命科学特有の語彙の習得を目指す。課題は、一定数の日本語で、パラグラフの要約ができること
を目指す。
行動目標 ① 医学や生命科学に関する記事・論文を正確に理解できる。
② 医学や生命科学に関して書かれた記事・論文を日本語で要約できる。
③ 医学や生命科学で頻繁に用いられる語彙を語源から理解できる。
テ キ ス ト
コピーを配布する。
参 考 書
リーダーズ英和辞典(研究社)
評 価 方 法
課題の成績と中間・期末試験の成績を中心に、授業への参加度・貢献度を加味して総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
必ず十分に準備をしてから授業に臨んで下さい。
積極的に発言し、課題に取り組んで下さい。
授 業 計 画
〈清水担当分〉
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
10
5
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事・論文⑴
パラグラフ・リーディング
清水 研明
2
10
12
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事・論文⑴
パラグラフ・リーディング
清水 研明
3
10
14
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事・論文⑴
パラグラフ・リーディング
清水 研明
4
10
19
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事・論文⑴
パラグラフ・リーディング
清水 研明
5
10
21
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事・論文⑴
パラグラフ・リーディング
清水 研明
6
10
28
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事・論文⑴
パラグラフ・リーディング
清水 研明
7
11
2
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事・論文⑵
パラグラフ・リーディング
清水 研明
8
11
4
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事・論文⑵
パラグラフ・リーディング
清水 研明
9
11
9
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事・論文⑵
パラグラフ・リーディング
清水 研明
10
11
11
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事・論文⑵
パラグラフ・リーディング
清水 研明
11
11
16
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事・論文⑵
パラグラフ・リーディング
清水 研明
― ―
97
第1学年
授 業 科 目
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
12
11
18
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事・論文⑵
パラグラフ・リーディング
清水 研明
13
11
25
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事・論文⑶
パラグラフ・リーディング
清水 研明
14
11
30
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事・論文⑶
パラグラフ・リーディング
清水 研明
15
12
2
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事・論文⑶
パラグラフ・リーディング
清水 研明
16
12
7
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事・論文⑶
パラグラフ・リーディング
清水 研明
17
12
9
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事・論文⑷
パラグラフ・リーディング
清水 研明
18
12
14
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事・記事⑷
パラグラフ・リーディング
清水 研明
19
12
16
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事・記事⑷
パラグラフ・リーディング
清水 研明
20
1
11
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事・論文⑷
パラグラフ・リーディング
清水 研明
21
1
13
金
Ⅱ
中間試験
22
1
18
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事・論文⑸
パラグラフ・リーディング
清水 研明
23
1
19
木
Ⅳ
医学・生命科学に関する記事・論文⑸
パラグラフ・リーディング
清水 研明
24
1
20
金
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事・論文⑸
パラグラフ・リーディング
清水 研明
25
1
25
水
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事・論文⑸
パラグラフ・リーディング
清水 研明
26
1
26
木
Ⅳ
医学・生命科学に関する記事・論文⑹
パラグラフ・リーディング
清水 研明
27
1
27
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事・論文⑹
パラグラフ・リーディング
清水 研明
28
2
1
水
Ⅲ
医学・生命科学に関する記事・論文⑹
パラグラフ・リーディング
清水 研明
29
2
2
木
Ⅳ
医学・生命科学に関する記事・論文⑹
パラグラフ・リーディング
清水 研明
30
2
3
金
Ⅱ
医学・生命科学に関する記事・論文⑹
パラグラフ・リーディング
清水 研明
清水 研明
担当教員一覧
教員氏名
清 水 研 明
職
教
所 属
授
医学部人間科学講座(外国語)
― ―
98
備 考
科 目 名
(コ ー ス 名)
ドイツ語ⅠA・ⅠB(前期)/
ドイツ語ⅡA・ⅡB(後期) 細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年
選択必修
齊藤 寛
(ユニット名)
概要/方針等
ドイツ語の基本的な枠組みを学び、読んだり会話をしたりして楽しみましょう。また、ドイツ語圏の文化や社会に
ついて知見を広め、この面でも大いに楽しみましょう。
学 習 目 標
ドイツ語Aとドイツ語Bは制度上は別々の科目になっていますが、実際上は二人の教員が同じ教科書を使い連携し
て授業を進めていきます。その際の二人の大まかな役割分担は次のようになります。
【ドイツ語ⅠA(前期)・ⅡA(後期)】
文法と読解に重点を置きますが、ドイツ語を実際に口に出す必要がありますので、グループ学習ないしはパートナー
練習で発音練習もする予定にしています。また、映像を通してドイツ語圏の文化や社会を紹介していきます。
【ドイツ語ⅠB(前期)・ⅡB(後期)】
発音、会話、聞き取り能力などに重点を置きます。
テ キ ス ト
Schritte International 1(シュリッテ・インターナツィオナール1)という教科書を使います。学内の書店で入手で
きるようにしておきます。値段は外国語ガイダンスのときにお知らせします。
評 価 方 法
ドイツ語Aとドイツ語Bは別々に評点が出されます。AとBの評価の重点は上記の学習目標の重点の違いによって
異なりますが、詳しいことは外国語ガイダンスのときにお知らせします。
そ の 他(メッセージ等)
1時間目の授業なので、特に遅刻しないように注意してください
授 業 計 画
ドイツ語Ⅰ・Ⅱともテキストにしたがって授業します。
― ―
99
第1学年
授 業 科 目
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
フランス語ⅠA・ⅠB/ⅡA・ⅡB
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年
選択必修
Jerome Courvoisier
(ユニット名)
概要/方針等
Elementary French for the purpose of communication.
学 習 目 標
一般目標 Students will learn the elementary language skills to be able to communicate effectively in French orally as well as in
writing. Grammar will be taught for that purpose. A textbook with a self-study audio CD attached to it will be used in
class. Emphasis will be placed on basic conversation practice through pair-work and group-work communication
activities.
行動目標 The students will learn to become familiar with the sounds and spelling of French words and learn to express
themselves on a variety of topics ranging from self- introductions to talking about their hometowns, past experiences
or future plans. They will also get a glimpse of a culture that is different in many ways from the Japanese culture and
also from the American culture.
テ キ ス ト
Spirale. 日本人初心者のためのフランス語教材、Hachette Pearson Education Japan
参 考 書
評 価 方 法
French A: Evaluation will be made considering the overall performance of the students in class; attendance and attitude will be
deciding factors.
French B: Students will take a test at the end of each semester.
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画 フランス語 ⅠA・ⅠB
回数
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
月
5
5
5
5
5
5
6
6
6
6
6
6
6
6
6
6
日 曜日 時限
項 目
11 水
Ⅰ Orientation
13 金
Ⅰ Initiation
18 水
Ⅰ
〃
20 金
Ⅰ
〃
25 水
Ⅰ
〃
27 金
Ⅰ
〃
1 水
Ⅰ
〃
3 金
Ⅰ Leçon 1
8 水
Ⅰ
10 金
Ⅰ Leçon 2
15 水
Ⅰ
17 金
Ⅰ Leçon 3
22 水
Ⅰ
24 金
Ⅰ Leçon 4
29 水
Ⅰ
29 水
Ⅳ Leçon 5
内容(キーワード等)
挨拶 自己紹介
〃
〃
〃
〃
〃
名前・住所・職業を言う
〃
職業・国籍・言語について
〃
国名・観光名所
〃
食べ物・飲み物
〃
行動(動詞)・時と場所を示す表現
― ―
100
担当者
Courvoisier
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
月
7
7
7
7
7
7
7
7
7
8
9
9
9
9
日 曜日 時限
項 目
1 金
Ⅰ
6 水
Ⅰ Leçon 6
8 金
Ⅰ
13 水
Ⅰ
15 金
Ⅰ Leçon 7
20 水
Ⅰ
22 金
Ⅰ
27 水
Ⅰ Leçon 8
29 金
Ⅰ
31 水
Ⅰ
7 水
Ⅰ Leçon 9
9 金
Ⅰ
14 水
Ⅰ
16 金
Ⅰ
内容(キーワード等)
行動(動詞)・時と場所を示す表現
形容詞・選んだものを説明する
〃
〃
数字(59まで)科目・時間割
〃
〃
持っているものについて話す
〃
〃
ある場所について話す
フランスの観光名所
〃
〃
担当者
Courvoisier
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
内容(キーワード等)
何をするかたずねる・答える
〃
趣味・余暇の過ごし方について話す
〃
家族について話す・複合過去形
〃
どこに行ったのか詳しく話す
〃
できることとするべきことを言う
〃
目的を言う
〃
1日の出来事について話す
〃
交通手段についてたずねる
〃
要約する、支払方法を言う
〃
〃
近い未来の計両をはなす
〃
〃
食生活について・レストランで
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
担当者
Courvoisier
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
授 業 計 画 フランス語 ⅡA・ⅡB
回数
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
月
10
10
10
10
10
10
10
11
11
11
11
11
11
11
11
11
11
12
12
12
12
12
1
1
1
1
1
1
2
2
日 曜日 時限
項 目
5 水
Ⅰ Leçon 10
12 水
Ⅰ
14 金
Ⅰ Leçon 11
19 水
Ⅰ
21 金
Ⅰ Leçon 12
26 水
Ⅰ
28 金
Ⅰ Leçon 13
2 水
Ⅰ
2 水
Ⅳ Leçon 14
4 金
Ⅰ
9 水
Ⅰ Leçon 15
9 水
Ⅳ
11 金
Ⅰ Leçon 16
16 水
Ⅰ
18 金
Ⅰ Leçon 17
25 金
Ⅰ
30 水
Ⅰ Leçon 18
2 金
Ⅰ
7 水
Ⅰ
9 金
Ⅰ Leçon 19
14 水
Ⅰ
16 金
Ⅰ
11 水
Ⅰ Leçon 20
13 金
Ⅰ
18 水
Ⅰ
20 金
Ⅰ Review
25 水
Ⅰ Review
27 金
Ⅰ Review
1 水
Ⅰ Review
3 金
Ⅰ Review
担当教員一覧
教員氏名
職
Jerome Courvoisier
非常勤講師
所 属
― ―
101
備 考
第1学年
回数
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
授 業 科 目
科 目 名
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年
選択必修
池澤 真澄
中国語ⅠA・ⅡA
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
概要/方針等
中国語は、漢字で表記される言語であり、そのせいか日本人には、自分にもできそうだという自信を持たせてしま
う外国語です。敷居が高くなく、取っ付きやすいのですが、発音においては至難の業のようです。中国語の発音を表
すピンインという独特の文字システムを理解し、異文化リテラシーを養う。
学 習 目 標
一般目標 医療現場で役立つ会話を扱ったテキストを教材にします。短文をナチュラルスピードで話すことを習得し
ます。
行動目標 初級の語彙、語法をふまえ医療現場で役立つ表現を学習します。また多文化共生社会の枠組みから、緊急
災害時の会話も取り入れていきます。
テ キ ス ト
『医療系学生のための初級中国語』山田眞一著 白帝社 2,500円+税
参 考 書
参考書は特にありませんが、日中・中日の電子辞書があると便利です。
評 価 方 法
平常点・レポート・小テスト・定期試験を総合して評価します。また受講マナーも重視します。
そ の 他(メッセージ等)
外国語学習は地道な努力が習得の基本です。特に発音は外国語習得のかなめです。これには繰り返しの練習で慣れ
る以外に良い方法はありません。授業への積極的な参加を期待します。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
11
水
Ⅰ
中国語プロローグ
中国語とは何か
池澤 真澄
2
5
18
水
Ⅰ
中国語の音1
中国語のメロディ(四声)
池澤 真澄
3
5
25
水
Ⅰ
中国語の漢字
簡体字・繁体字
池澤 真澄
4
6
1
水
Ⅰ
中国語の音2
ピンイン1
池澤 真澄
5
6
8
水
Ⅰ
中国語の音3
ピンイン2
池澤 真澄
6
6
15
水
Ⅰ
発音チェック
発音の確認
池澤 真澄
7
6
22
水
Ⅰ
第2課①
人称代詞
池澤 真澄
8
6
29
水
Ⅰ
第2課②
疑問代詞
池澤 真澄
9
7
6
水
Ⅰ
第2課③
推量表現
池澤 真澄
10
7
13
水
Ⅰ
第4課①
モノの数え方
池澤 真澄
11
7
20
水
Ⅰ
第4課②
方位名詞
池澤 真澄
12
7
27
水
Ⅰ
第4課③
存在文
池澤 真澄
13
8
31
水
Ⅰ
第6課①
数詞
池澤 真澄
14
9
7
水
Ⅰ
第6課②
可能を表す助動詞
池澤 真澄
― ―
102
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
15
9
14
水
Ⅰ
第6課③
必要・当然を表す助動詞
池澤 真澄
16
10
5
水
Ⅰ
復習・まとめ
小テスト
池澤 真澄
17
10
12
水
Ⅰ
第8課①
状態補語
池澤 真澄
18
10
19
水
Ⅰ
第8課②
方向補語
池澤 真澄
19
10
26
水
Ⅰ
第8課③
使役表現
池澤 真澄
20
11
2
水
Ⅰ
リスニング1
小テスト
池澤 真澄
21
11
2
水
Ⅳ
リスニング2
小テスト
池澤 真澄
22
11
9
水
Ⅰ
第10課①
二重目的語
池澤 真澄
23
11
16
水
Ⅰ
第10課②
経験態
池澤 真澄
24
11
30
水
Ⅰ
第10課③
完了態
池澤 真澄
25
12
7
水
Ⅰ
第12課①
比較表現1
池澤 真澄
26
12
14
水
Ⅰ
第12課②
比較表現2
池澤 真澄
27
1
11
水
Ⅰ
第12課③
可能助動詞
池澤 真澄
28
1
18
水
Ⅰ
コミュニケーション理論
伝える技術
池澤 真澄
29
1
25
水
Ⅰ
中国語エピローグ1
プレゼンテーション1
池澤 真澄
30
2
1
水
Ⅰ
中国語エピローグ2
プレゼンテーション2
池澤 真澄
担当教員一覧
教員氏名
職
池 澤 真 澄
非常勤講師
所 属
― ―
103
備 考
第1学年
回数 月
授 業 科 目
科 目 名
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年通年
選択必修
任 秀嫣
中国語ⅠB・ⅡB
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
概要/方針等
前期は、発音の習得を最重点事項に据え、基本的な文法事項など紹介していきます。
後期は基本的な文法を学習しながら、簡単な日常会話ができるようにします。
学 習 目 標
一般目標 中国語の発音を始め、語彙、文法などの勉強を通して、日常的な会話ができたり、辞書を引けば簡単な文
章が読めることを目指します。
行動目標 ① 中国語の発音記号を取得し、正確に発音することができる。
② 簡単な日常会話ができる。
③ 短い文を読解し、日本語に訳すことができる。
テ キ ス ト
山田眞一著「医療系学生のための初級中国語」白帝社 定価2,500円
参 考 書
特になし
評 価 方 法
平常点、出席、小テスト、定期試験を総合して評価します。
そ の 他(メッセージ等)
復習と予習してから授業に臨んでください。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
13
金
Ⅰ
発音
中国語の発音記号(ピンイン)、声調
任 秀嫣
2
5
₂₀
金
Ⅰ
発音
〃
任 秀嫣
3
5
27
金
Ⅰ
〃
任 秀嫣
4
6
3
金
Ⅰ
〃
任 秀嫣
5
6
10
金
Ⅰ
〃
任 秀嫣
6
6
₁₇
金
Ⅰ
第一課
動詞、形容詞の文
任 秀嫣
7
6
₂₄
金
Ⅰ
第一課
〃
任 秀嫣
8
6
₂₉
水
Ⅳ
第三課
指示詞、疑問文
任 秀嫣
第三課
9
7
1
金
Ⅰ
₁₀
7
8
金
Ⅰ
₁₁
7
15
金
Ⅰ
₁₂
7
₂₂
金
₁₃
7
₂₉
14
9
₁₅
9
発音
〃
任 秀嫣
〃
任 秀嫣
第五課
代詞
任 秀嫣
Ⅰ
第五課
数量補語
任 秀嫣
金
Ⅰ
第五課
〃
任 秀嫣
9
金
Ⅰ
復習
選択疑問文
任 秀嫣
₁₆
金
Ⅰ
復習
前置詞
任 秀嫣
― ―
104
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
16
10
₁₄
金
Ⅰ
任 秀嫣
₁₇
10
₂₁
金
Ⅰ
復習
₁₈
₁₀
₂₈
金
Ⅰ
第七課
助動詞
任 秀嫣
₁₉
₁₁
4
金
Ⅰ
第七課
選択疑問文
任 秀嫣
₂₀
₁₁
9
水
Ⅳ
第七課
連動文
任 秀嫣
₂₁
₁₁
11
金
Ⅰ
第九課
結果補語
任 秀嫣
任 秀嫣
₂₂
₁₁
₁₈
金
Ⅰ
第九課
進行表現
任 秀嫣
23
₁₁
₂₅
金
Ⅰ
第九課
可能補語
任 秀嫣
₂₄
₁₂
2
金
Ⅰ
第十一課
₂₅
₁₂
9
金
Ⅰ
₂₆
₁₂
16
金
Ⅰ
第十一課
27
₁
13
金
Ⅰ
第十一課
任 秀嫣
28
1
20
金
Ⅰ
復習
任 秀嫣
29
1
₂₇
金
Ⅰ
復習
任 秀嫣
30
2
3
金
Ⅰ
復習
任 秀嫣
任 秀嫣
任 秀嫣
強調文
任 秀嫣
担当教員一覧
教員氏名
職
任 秀 嫣
非常勤講師
所 属
― ―
105
備 考
第1学年
回数 月
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
体 育 実 技
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
1年
必修
(ユニット名)
担当責任者
川本 和久
杉浦 弘一
概要/方針等
健康・体力の維持・増進をはかるとともに、学生生活を豊かにし、生涯にわたってスポーツに親しむための基礎を
つくる。
授業はスポーツ実技(バスケットボール、バレーボール、テニス、サッカー、ソフトボールなど)を中心に行い、
すべてを履修する(ローテーションで、数回ずつ実施)。後期は前期からの継続、およびスキー・スノーボード実習(集
中)を実施する。
学 習 目 標
一般目標 様々なスポーツ(運動)の実施を通じて、学習者は運動の意義、運動者の心理、運動実施時の注意点など
について理解する。また、仲間とのコミュニケーションを図ることやチームワーク・協力の重要性を理解
するとともに、生涯にわたりスポーツを継続できる基礎を身につける。
行動目標 仲間と協力して、スポーツを実施することができる。
技能レベルの異なる仲間ともスポーツを一緒に楽しむことができる。
安全に配慮して、スポーツを楽しむことができる。
テ キ ス ト
なし
参 考 書
運動やスポーツ、健康に関する書籍など
評 価 方 法
一定の出席時数を満たした者に対し、出席状況を中心に、授業への取り組み方などにより総合的に評価する。
学内における実技においては、5回以上欠席した場合、評価の対象としない。
スキー・スノーボード実習は、必ず参加すること。
そ の 他(メッセージ等)
1.運動が出来る服装を用意すること。普段着での実技実施は認めない。
2.体育館用シューズ、屋外用シューズの両方を準備すること。
3.屋外施設が利用できない状況(雨天など)であっても、体育館で授業を実施する(この時、全員体育館用シュー
ズが必要)。
4.無断で早退などした場合は、履修放棄とみなすこともある。
5.病弱者、運動するのが困難な者、運動を禁止されている者は初回ガイダンス時に診断書を添えて申し出ること。
― ―
106
授 業 計 画
日 曜日 時限
1
5
12
木
Ⅳ
2
5
19
木
Ⅳ
~
19
12
1
木
Ⅳ
20
1
12
木
Ⅳ
21
2
16
木
~
30
2
19
項 目
内容(キーワード等)
担当者
ガイダンス
授業の進め方、評価方法等の説明など
スポーツ実技
バスケットボール、バレーボール、テニ
ス、ソフトボール、サッカーなどをロー
川本 和久
テーションで実施(雨天時は他の種目も
杉浦 弘一
実施)
スキー・スノーボード実技ガイダ
ンス
実習のガイダンス、種目分け用具等につ
いて
スキー・スノーボード実技
スキーまたはスノーボードを実施
日
川本 和久
杉浦 弘一
ほか
※スポーツ実技の最終回およびスキー・スノーボード実技のガイダンスは、実技期間中の天候等により変更となる場合
もある。
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
備 考
川 本 和 久
教
授
福島大学人間発達文化学類
非常勤講師
杉 浦 弘 一
准 教 授
福島大学人間発達文化学類
非常勤講師
― ―
107
第1学年
回数 月
授 業 科 目
科 目 名
コンピュータ演習
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
情報科学、コンピュータリテラシィ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
必修
田中 明
三浦 一之
岡田 達也
概要/方針等
私たちはすでに高度に複雑化された情報社会に生活している。医療の分野においてはX線写真、超音波や核磁気共
鳴を利用した画像診断システム、診察券を IC カード化した病院医療システムなどもコンピュータの力に負うことが
大きい。研究においても実験データの整理、統計処理、論文やプレゼンテーション作成の他、インターネットを利用
した情報検索や公開、データ交換等、いまやコンピュータは私たちにとって欠かせない道具となっている。いろいろ
な情報がコンピュータの中でデータとして蓄えられ、高速化したネットワークにより国内外を問わず遠く離れたとこ
ろからでも利用できる環境が整い、自ら情報をリアルタイムに発信できるようにさえなっている。コンピュータの著
しい発達により、私たちの学習や研究の仕方も大きく様変わりしているのである。
この講義では、私たちの生活に深く入り込んでいるコンピュータについて学ぶ。講義によりコンピュータの便利な
機能を正確に理解して、電子メール、情報収集、情報発信を中心とするインターネット利用法、ワープロ、表計算の
ドキュメント作成法、ポスターやスライド作成等のプレゼンテーション技術などを学び、コンピュータを自分の知的
な道具として使いこなす能力を身につけることを目標とする。
具体的な講義・演習の内容は以下の通りである。
⑴ コンピュータを構成するハードウェアの概要について
⑵ オペレーティングシステム(OS)について
⑶ ネットワークの仕組みとインターネット利用方法について
⑷ ワープロや表計算などのアプリケーションソフトについて
⑸ Web ページ作成とインターネット情報発信について
⑹ マルチメディアを駆使して提供されるプレゼンテーション作成と利用について
学 習 目 標
一般目標 ① 現代社会において情報の収集、蓄積、発信などのやりとりがコンピュータによりどのように行われて
いるかを理解し、人と人とのコミュニケーションのための情報処理技術の位置づけについて理解する。
② コンピュータの基本的な取り扱いと、コンピュータ上の各種アプリケーションソフトの利用のしかた
を学ぶ。
③ コンピュータを利用してネットワークに接続することの意味、情報を取得する方法と発信する方法、
収集した情報を系統的に処理する方法を学ぶ。
行動目標 ① コンピュータの仕組みとその基本操作について、ハードウェアの構成が説明でき、キーボードやマウ
ス、プリンターなどのハードウェアの基本操作ができる。
② オペレーティング・システム(OS)の役割について理解し、データファイルの作成、複写、移動な
どの管理ができる。
③ インターネットの概要、問題点、危険性、使用上のマナーを説明できる。
④ 電子メールやネットワークを利用するときに必要なアカウントとパスワードについて説明でき、パス
ワード管理などセキュリティを考慮した操作ができる。
⑤ 電子メールを送受信し、添付ファイルを扱うことができる。
⑥ インターネット上の情報を閲覧するために Web ブラウザを使うことができ、さらに検索エンジンを
使って必要な情報を探し出すことができる。
⑦ 表計算ソフトが持つ表計算、グラフ化、統計処理などの機能について理解し、表計算ソフトを使って
対象となるデータを表の形に整理し、計算式を埋め込み、さらにグラフ化ができる。
⑧ アプリケーションソフトの利用について、ワープロソフトを使い、表・画像・図表などを含んだ文書
ファイルの作成や保存ができる。
⑨ 簡単な Web ページが作成できる。
⑩ プレゼンテーションの役割とコンピュータを使うことの利点を理解して、プレゼンテーションソフト
を使い、マルチメディアを利用した効果的な発表をすることができる。
― ―
108
テ キ ス ト
第1学年
特に指定しない。必要に応じて印刷資料等を配布する予定である。
参 考 書
「基礎情報リテラシー」、情報リテラシー教育研究会編、アイ・ケイコーポレーション、2003年
評 価 方 法
学期末に実施する筆記試験と、演習の結果として提出されるレポートや作品、および講義・演習への出席状況によ
り総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
学習上の留意事項
1.設定時限内だけの演習ではコンピュータの利用に関わるすべての項目をカバーすることは不可能であるから、学
生諸君の自学自習の態度が不可欠である。
2.レポート等は、期限に間に合うように提出すること。
3.コンピュータは21世紀に生きる人間に必要な「知的な道具」である。道具であるからには、「習うより慣れろ」
の取り組みでこれを使いこなすことも重要である。
4.個人所有のコンピュータを購入するなどして、講義以外の時間においてもコンピュータ利用による文書作成やイ
ンターネットからの情報収集などができる体制を整えることが望ましい。
5.実習においては、個人のデータを保存する USB フラッシュメモリが必要となるので、各自準備すること。準備
できない場合は、フロッピーディスクも利用可能。
授 業 計 画
回数 月
1 5
日 曜日 時限
項 目
13 金 Ⅲ、Ⅳ コンピュータの仕組み
内容(キーワード等)
ハード・ソフトの仕組みと基本操作
担当者
田中 明他
2
5
20
金
Ⅲ、Ⅳ ネットワークの利用
電子メールと情報検索
田中 明他
3
5
27
金
Ⅲ、Ⅳ オフィスソフトの利用
文書や図表を作成する各種ツールの関係
田中 明他
4
6
3
金
Ⅲ、Ⅳ 表計算とグラフ化Ⅰ
表とグラフの作成
田中 明他
5
6
10
金
Ⅲ、Ⅳ 表計算とグラフ化Ⅱ
データ処理と関数利用
田中 明他
6
6
17
金
Ⅲ、Ⅳ 表計算とグラフ化Ⅲ
データ処理と統計処理
田中 明他
7
6
24
金
Ⅲ、Ⅳ 表計算とグラフ化Ⅳ
データ処理の実際
田中 明他
8
7
1
金
Ⅲ、Ⅳ 文書作成Ⅰ
ワープロの基本操作
三浦一之他
9
7
8
金
Ⅲ、Ⅳ 文書作成Ⅱ
報告書、ポスター作成の方法
三浦一之他
10
7
15
金
Ⅲ、Ⅳ Web ページ作成Ⅰ
Web ページと HTML 言語、構成要素の関係
三浦一之他
11
7
22
金
Ⅲ、Ⅳ Web ページ作成Ⅱ
Web ページ作成の方法と情報公開の仕組み
三浦一之他
12
7
29
金
Ⅲ、Ⅳ プレゼンテーションⅠ
スライドを作成してみよう
三浦一之他
13
14
9
9
9
16
金
金
Ⅲ、Ⅳ プレゼンテーションⅡ
Ⅲ、Ⅳ プレゼンテーションⅢ
効果的なプレゼンテーションとは
プレゼンテーション実習
三浦一之他
三浦一之他
担当教員一覧
教員氏名
田 中 明
職
非常勤講師
所 属
福島大学共生システム理工学類 准教授
三 浦 一 之
非常勤講師
福島大学共生システム理工学類 助教授
吉 田 宏
准
授
自 然 科 学 講 座(物理学)
小 澤 亮
講
師
自 然 科 学 講 座(物理学)
志 村 清 仁
教
授
自 然 科 学 講 座(化学)
西 山 学 即
助
教
自 然 科 学 講 座(生物学)
岡 田 達 也
教
授
自 然 科 学 講 座(数学)
安 達 隆
講
師
自 然 科 学 講 座(数学)
小 林 元
諸 井 陽 子
助
助
教
教
医療人育成・支援センター
医療人育成・支援センター
教
― ―
109
備 考
授 業 科 目
科 目 名
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年
必修
石川 和信
早期ポリクリニック
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
概要/方針等
医学教育の早い段階において医療の現場を知ることにより、学習の目的を理解し、学習意欲を高めることができる
よう実施するものである。
本実習では、大学附属病院における病棟、外来体験や中央部門等の見学を通して、病院における医療が、病棟、外
来および中央部門の相互連携と、そこで働く医療人のチームワークで成り立っていることを理解する。また、その中
における医師の役割を理解する。これらの理解を通じて、6年間の学習において修得すべき知識と技能の概略を知
り、その後の学習への動機付けとする。
学 習 目 標
一般目標 ① 学習を通じて体得すべき医療人にふさわしい態度について理解する。
② 病院における医療の有り様を知ることにより、学習を通じて修得すべき知識と技能について理解す
る。
行動目標 ① 医療人にふさわしい身なりを整えることができる。
② 医療人にふさわしい行動をとることができる。
③ 病棟、外来における医師の日常業務を説明できる。
④ 病棟における看護師の日常業務を説明できる。
⑤ 中央部門(検査部、放射線部、手術部、集中治療部、病理部、高次救急センター、総合周産期母子医
療センターなど)のそれぞれの役割を説明できる。
⑥ 病棟における医療スタッフの連携について説明できる。
⑦ 病棟、外来および中央部門の連携について説明できる。
評 価 方 法
実習への参画状況とレポートにより総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
多くのことを見学し、体験することによって医療人をめざす学生として学習の意欲と志をさらに高めてほしい。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日
時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
早期ポリクリニックの主旨
実習に関する注意事項
中央部門の役割
医師の役割、病院の役割
看護部の役割
中央部門等の見学
横山 斉
石川 和信
附属病院スタッフ
病院長
看護部長
1
8
31
水
オリエンテーション
附属病院長講話
Ⅲ~Ⅳ
附属病院看護部長講話
中央部門等見学
2
9
1
木
Ⅰ~Ⅳ
中央部門等見学
病棟・外来体験実習
中央部門等の見学
病棟・外来見学および実習
附属病院スタッフ
3
9
2
金
Ⅰ~Ⅳ 病棟・外来体験実習
病棟・外来見学および実習
附属病院スタッフ
担当教員一覧
教員氏名
職
附属病院スタッフ
石 川 和 信
所 属
備 考
附 属 病 院
准 教 授
医療人育成・支援センター
― ―
110
循環器内科
科 目 名
(コ ー ス 名)
開講年次等
医学セミナー
1年前期
細目又はテーマ
必修・選択の別
担当責任者
必修
石川 和信
(医療人育成支援センター)
福島 哲仁
(衛生学・予防医学)
福田 俊章
(人間科学)
藤森 敬也
(産婦人科学)
八木沼洋行
(神経解剖・発生学)
(ユニット名)
概要/方針等
今日、医学や医療の現場では自ら問題点を発見し、自ら情報を収集して、問題点をチーム全体で解決していく能力
が必要とされている。こうした能力を養うとともに、医学や医療を学ぶモチベーションを高めてもらうことを目的と
するのがこの授業である。具体的には、次のような作業を行うことになる。まず、出席番号順にクラスをいくつかの
班に分けた上で、現代医学や医療をめぐる様々な問題点を受講生全員で抽出する。次に、班ごとにテーマを1つに
絞って自主的にその問題を調べ、解決法などを考察する。最後に、これらを班ごとに発表する。他の班はその発表に
対して質問や批判を行い、お互いに検討を加え合う。調べた内容および考察、発表時の討論はレポートにまとめて、
班ごとに提出する。
学 習 目 標
一般目標 ① 自ら問題を発見し、情報を収集し、それを解決する能力を養う。
② 医学・医療の現状と問題点を大まかに把握する。
③ 医学・医療に関係する社会問題に関心を持つ習慣を身につける。
④ グループ作業を通じてチームとして問題解決にあたる協調性を養う。
⑤ 自ら考え、それを相手に伝えるとともに、相手の考えを理解し取り入れる態度を身につける。
⑥ 医学・医療を学ぶ志を確認するとともに、その具体的方策を身につける。
行動目標 ① 現在、社会で問題になっている医学・医療に関連する事柄を列挙できる。
② 列挙したことがらについて、何が問題点であるかを説明できる。
③ 自分たちの班のテーマを決めるために、グループ内の個人として意見を発表できる。
④ 相手の意見をよく聞き、話し合うことが出来る。
⑤ テーマについて、書物、人、電子情報等を駆使して、自主的に調べることが出来る。
⑥ テーマについて、班の一員として、分担した仕事を協調的な態度で遂行することが出来る。
⑦ テーマについて、調べたことをまとめ、決められた時間内に発表することが出来る。
⑧ 他の班の発表について、的確な質問あるいは意見を述べることが出来る。
⑨ 自分たちの班が発表したこと、発表後の質疑応答をまとめ、レポートを書くことが出来る。
テ キ ス ト
なし
参 考 書
宮崎 仁、尾藤誠司、大生定義編『白衣のポケットの中 医師のプロフェッショナリズムを考える』(医学書院・
2009年)
その他、自分たちで探す。
評 価 方 法
授業への参画態度、各授業時間ごとおよび最終的に提出するレポート、学生どうしの相互評価(ピア評価)等によ
り総合的に判定する。
そ の 他(メッセージ等)
学生の皆さんの積極的で、主体的な参加を期待します。グループ作業を通じて、医学や医療を社会の視点から見つ
める態度を養って下さい。
― ―
111
第1学年
授 業 科 目
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
1
5
24
火
Ⅳ
2
5
25
水
Ⅳ
3
5
31
火
Ⅳ
講義と討論
4
6
7
火
Ⅳ
講義と討論
5
6
14
火
Ⅳ
講義と討論
6
6
21
火
Ⅳ
グループ討論、作業
問題開発・テーマ設定Ⅰ
藤 森
7
6
28
火
Ⅳ
グループ討論、作業
問題開発・テーマ設定Ⅱ
石 川
8
7
5
火
Ⅳ
グループ討論、作業
問題解析Ⅰ
藤 野
9
7
12
火
Ⅳ
グループ討論、作業
問題解析Ⅱ、ピア評価の説明
10
7
19
火
Ⅳ
グループ討論、作業
問題解析Ⅲ、発表の仕方
福 島
11
7
26
火
Ⅳ
グループ討論、作業
中間発表
八木沼
12
8
30
火
Ⅳ
グループ討論、作業
夏休みの計画立案
岡 田
グループ作業
現地調査
13
10
4
火
Ⅳ
グループ討論、作業
発表準備Ⅰ
岡 田
14
10
11
火
Ⅳ
グループ討論、作業
発表準備Ⅱ
八木沼
15
10
18
火
発表
全 員
夏休み
オリエンテーション
担当者
全般的な説明、班分け、最初の討論
(特別講義)
福 田
大生 定義
講義と討論
石 川
医師のプロフェッショナズムとは?
里田 剛
藤 野
(映画)マジでガチなボランティア
牧野 正直
福 田
ハンセン病の隔離政策について
細谷 光亮
藤 野
小児医療について
Ⅰ~Ⅳ 公開発表
福島、石川
担当教員一覧
教員氏名
職
石 川 和 信
准
大 生 定 義
教
所 属
授
医療人育成支援センター
教
授
立教大学 社会学部
岡 田 達 也
教
授
自然科学講座
佐 藤 純 一
教
授
高知大学医学部
里 田 剛
代表取締役
メディアフォーユー株式会社
福 島 哲 仁
教
授
衛生学・予防医学講座
福 田 俊 章
准
授
人間科学講座
藤 野 美都子
教
授
人間科学講座
細 谷 光 亮
教
授
小児科学講座
牧 野 正 直
病
長
医療法人愛命会泉原病院
八木沼 洋 行
教
授
神経解剖・発生学講座
教
院
― ―
112
備 考
立教学院診療所
映画監督
国立療養所邑久光明園名誉
園長
科 目 名
(コ ー ス 名)
開講年次等
医 学 概 論
1年
集中講義
細目又はテーマ
(ユニット名)
必修・選択の別
担当責任者
必修
佐藤 純一
概要/方針等
人間の「病」を、診断し治療する(形式化された)技術を「医療」と、その技術(医療)を支える理論群を「医学」
と定義して、歴史的に振り返ると、どの社会にも、どの時代でも、医療・医学は存在してきた。それらの医療・医学
は、超歴史的存在ではなく、その社会の文化によって基礎づけられた「社会的技術」であり「社会的言説」であると
見なせるのである。私たちが関わる(学ぶ)医学は、近代西欧社会において、科学的方法論を取り入れながら成立し
た「近代医学」である。つまり、近代の社会的文化的産物なのである。この近代医学は、近代西欧社会で、国家によっ
て制度化され、
(医学)専門家のみが独占的に関与できる制度的医療システムとして構成された。さらに、近代(西欧)
システムの世界化にともなって、この近代医療・医学が、世界中の全ての国家(社会)において、制度的医療システ
ムとして構成されてきている。本講義は、このような近代医療・医学の成立を歴史的文化的視点から提示し、このよ
うな近代医療・医学の理論と思想を、哲学的論理的倫理的視点から提示するものである。
学 習 目 標
一般目標 病気(概念)も治療行為(医療)も治療理論(医学)も、社会的歴史的文化的に構築されていることを理
解し、私たちが深く関わっていく近代医療・近代医学を、社会的文化的に捉える視点を学ぶ。
行動目標 ① 「病気(病い・疾病)」とは何かを説明できる。
② 「医学・医療」とは何かを説明できる。
③ 「病人・患者」とは何かを説明できる。
④ 「医師(医療者)」とは何かを説明できる。
⑤ 「近代医療の歴史」を説明できる。
⑥ 「近代医学の論理(思想)」を説明できる。
⑦ 「多元的医療システム」と「非近代医療(代替医療)」について説明できる。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
『現代医療の社会学』黒田浩一郎編、世界思想社、1,950円
『医療のふしぎ―100問100答』佐藤純一編、河出書房新社、2,000円
評 価 方 法
講義中の小レポート、夏休み明け締め切りのレポート、その他の方法により総合的に判定する。
そ の 他(メッセージ等)
この講義は、知識を得ることよりも、医学・医療を社会的文化的視点から見ていく方法を身につけて貰うことを目
的としています。そのためには、皆さんの講義への主体的な参加が必要です。講義は可能な限り皆さんと対話しなが
ら進めたいと思いますので、皆さんの活発な質問・意見の表明を通しての講義への主体的な参加を希望します。
― ―
113
第1学年
授 業 科 目
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
10
6
木
Ⅳ
病気・医学・医療
病気・医学・医療の概念
佐藤 純一
2
10
7
金
Ⅰ
病人・患者・医療者
社会的行為としての医療
佐藤 純一
3
10
7
金
Ⅱ
近代医療の歴史
近代医療の歴史
佐藤 純一
4
10
7
金
Ⅲ
近代医学の論理
近代医学の思想
佐藤 純一
5
10
7
金
Ⅳ
多元的医療システム
近代医療・代替医療と患者の選択
佐藤 純一
担当教員一覧
教員氏名
職
佐 藤 純 一
客員教授
所 属
龍 谷 大 学
― ―
114
備 考
非常勤講師
科 目 名
(コ ー ス 名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
必修
挾間 章博
人体機能学概論Ⅰ
細目又はテーマ
(ユニット名)
概要/方針等
このコースは、専門課程に入れば必然的に各学問領域の知識を分析的に学ばなければならなくなる前に、人間や人
体というものを全体として俯瞰するために置かれている。特に、生体の機能を学ぶ学問としての生理学の入門的な意
味合いがある。コースの前半では、人間の特徴としての「こころ」の仕組みを理解し、「人間理解」についての学ぶ
ことを目的とする。特に脳科学、精神医学、心理学の知見から医学に結びつくような知見について理解を深める。後
半では、生体の働きの様々な側面を概観し、さらに血圧測定や救急蘇生法の実習によりそれらを実感する。
学 習 目 標
一般目標 ① 人間のこころと行動の関連について理解し、本格的な医学を学ぶ前の「人間理解」に役立てる。
② 脳の働きについて、その仕組を理解する。
③ 生命現象の観察方法と考察方法を理解する。
行動目標 ① 精神の正常と異常を理解する。
② 脳科学の代表的な知見から人の「こころ」の仕組みを知る。
③ 精神医学・心理学のこれまでの研究から「こころ」について知る。
④ 生理学的な方法論について理解する。
⑤ 生体における呼吸・循環機能を理解する。
⑥ 救急の基本手段が出来るようにする。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
特に指定しない。
評 価 方 法
出席状況・学習態度・レポート内容により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
― ―
115
第1学年
授 業 科 目
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
9
月
Ⅳ
脳とこころの働き1
「こころ」の仕組みの理解
高橋・本谷
2
5
₁₆
月
Ⅳ
脳とこころの働き2
3
5
₂₃
月
Ⅳ
脳とこころの働き3
4
5
₃₀
月
Ⅳ
脳とこころの働き5
5
6
6
月
Ⅳ
脳とこころの働き6
6
6
₁₃
月
Ⅳ
脳とこころの働き7
脳機能の理解
小山 純正
人類と狂気
丹羽 真一
「こころ」の仕組みの理解
高橋・本谷
脳神経系の理解
宇川 義一
「こころ」の仕組みの理解
高橋・本谷
7
6
₂₀
月
Ⅳ
生理学とは何か
生命を現象から理解する
挾間 章博
8
6
₂₇
月
Ⅳ
生体での物質移動の仕組み
生体における物質輸送現象の理解
小林 大輔
9
7
4
月
Ⅳ
呼吸の仕組み
生体における呼吸機能の理解
三宅 将生
₁₀
7
₁₁
月
Ⅳ
体液循環の仕組み
生体における循環機能の理解
勝田新一郎
₁₁
7
₂₅
月
Ⅳ
栄養素吸収の仕組み
生体における消化吸収機能の理解
挾間 章博
₁₂
8
₂₉
月
Ⅳ
生体機能の観察
血圧測定【実習】
挾間 章博
₁₃
9
5
月
Ⅳ
生命危機への対応
心肺蘇生法【実習】
田勢長一郎
₁₄
9
₁₂
月
Ⅳ
新しい生命科学の方法
生体から分子へ、そして分子から生体へ 挾間 章博
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
挾 間 章 博
教
授
細胞統合生理学講座
勝 田 新一郎
准 教 授
細胞統合生理学講座
三 宅 将 生
助
教
細胞統合生理学講座
小 林 大 輔
助
教
細胞統合生理学講座
丹 羽 真 一
教
授
神経精神医学講座
高 橋 高 人
助
教
神経精神医学講座
本 谷 亮
助
手
医療人育成支援センター
田 勢 長一郎
教
授
救急医学講座
小 山 純 正
教
授
福島大学共生システム理工学類
― ―
116
備 考
非常勤講師
科 目 名
人体機能学概論Ⅱ
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
必修
錫谷 達夫
(ユニット名)
概要/方針等
人体機能をビデオ学習などを通じて理解し、人体機能の基礎となる栄養物質の果たす役割を理解し、代謝病におけ
る栄養物質の重要な役割の基本を理解する。また、人体機能の破綻としての病気についても感染・免疫の立場からト
ピックを交えて紹介する。
学 習 目 標
一般目標 人体の機能を各臓器の機能と関連してその物資的基礎を理解する。またこのような物資的基礎と機能との
関連をよりよく理解するための学習の動機づけとする。
行動目標 ① 栄養素の吸収について説明できる。
② 肝臓の基本的な役割について説明できる。
③ 人体機能に及ぼす栄養素の働きについて説明できる。
④ 代謝の異常と病気との関連の基本概念を説明できる。
⑤ 感染症についてその基本概念を説明できる。
⑥ 免疫についてその基本概念を説明できる。
テ キ ス ト
特になし
参 考 書
はじめての生化学 化学同人社
評 価 方 法
講義の最後に行うミニテスト、レポートと終了後に行う試験によって総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
種々の現象に疑問を持ち、考える習慣を付けてほしい。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
9
月
Ⅲ
オリエンテーション、
ビデオ鑑賞Ⅰ
「レナードの朝」
藤田 禎三
2
5
₁₆
月
Ⅲ
ビデオ鑑賞Ⅱ
「レナードの朝」
藤田 禎三
3
5
₂₃
月
Ⅲ
消化吸収の妙 -胃・腸-
胃・腸の構造と機能、消化と吸収
藤田 禎三
4
5
₃₀
月
Ⅲ
壮大な化学工場 -肝臓-
肝臓の機能、解毒
藤田 禎三
5
6
6
月
Ⅲ
栄養と代謝Ⅰ
栄養素、ビタミン、基礎代謝、窒素平衡、
橋本 康弘
特異動的作用
6
6
₁₃
月
Ⅲ
栄養と代謝Ⅱ
補酵素、血糖、必須アミノ酸
橋本 康弘
7
6
₂₀
月
Ⅲ
栄養と代謝Ⅲ
酸化的リン酸化、ビタミン欠乏症、クワ
橋本 康弘
シオルコル、代謝異常、肥満
8
6
₂₇
月
Ⅲ
正常細菌叢と栄養
細菌叢、栄養、ビタミン
錫谷 達夫
9
7
4
月
Ⅲ
生命を守る -免疫-
抗体、HLA、移植
藤田 禎三
― ―
117
第1学年
授 業 科 目
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
₁₀
7
₁₁
月
Ⅲ
免疫とは-獲得免疫と自然免疫
特異性、記憶、パターン認識
藤田 禎三
₁₁
7
₂₅
月
Ⅲ
病原微生物の伝染経路
STD、性交渉、クラミジア、HIV
錫谷 達夫
₁₂
8
₂₉
月
Ⅲ
抗体
獲得免疫
関根 英治
₁₃
9
5
月
Ⅲ
アレルギー
免疫学における過剰反応
関根 英治
₁₄
9
₁₂
月
Ⅲ
試験
関根 英治
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
錫 谷 達 夫
教
授
微生物学講座
橋 本 康 弘
教
授
生 化 学 講 座
関 根 英 治
講
師
免 疫 学 講 座
藤 田 禎 三
非常勤講師
― ―
118
備 考
科 目 名
臨床医学セミナー
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年前期
必修
細矢 光亮
(ユニット名)
概要/方針等
臨床各科の紹介、最近のトピックスの解説などを通して、医学を学ぶ志を確認する。
学 習 目 標
一般目標 医師となるために、臨床各科で行われている医療の特徴とその多様性を理解する。
行動目標 求められる医師像を説明できる。
評 価 方 法
レポート等により総合的に判定される。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
12
木
Ⅲ
感染症との闘い
抗菌薬、抗ウイルス薬、ワクチン
細矢 光亮
2
5
19
木
Ⅲ
ヒトでの運動機能解析
皮質脊髄路、小脳、大脳基底核、時期刺激
宇川 義一
3
5
26
木
Ⅲ
子宮癌って感染症?
子宮頚がん、ヒトパピローマウイルス
藤森 敬也
心筋梗塞、カテーテル治療
竹石 恭知
大平 弘正
4
6
2
木
Ⅲ
心臓病を治す:心肺停止からの社
会復帰
5
6
9
木
Ⅲ
切らず治す消化器がん
胃がん、大腸がん、肝がん
6
6
16
木
Ⅲ
耳鼻咽喉科と頭頸部外科:よみが
える機能
人工内耳、機能再建外科、気道再生医療 大森 孝一
7
6
23
木
Ⅲ
内臓疾患を映し出す鏡としての皮膚
発疹、粘膜疹、全身症状
山本 俊幸
8
6
30
木
Ⅲ
小さな宇宙:眼
視覚からの情報
飯田 知弘
9
7
7
木
Ⅲ
地域医療における家庭医の役割
家庭医療、地域医療
葛西 龍樹
10
7
14
木
Ⅲ
心臓外科医という仕事
蘇る鼓動
横山 斉
11
7
21
木
Ⅲ
腰痛について
腰痛・ドーパミンシステム・神経
紺野 愼一
12
7
28
木
Ⅲ
脳神経外科医の心構え
色々な脳神経外科手術法
斉藤 清
13
9
8
木
Ⅲ
振り向かれること
形成外科の仕事
上田 和毅
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
細 矢 光 亮
教
授
小児科学講座
宇 川 義 一
教
授
神経内科学講座
藤 森 敬 也
教
授
産科婦人科学講座
竹 石 恭 知
教
授
循環器・血液内科学講座
大 平 弘 正
教
授
消化器・リウマチ膠原病内科学講座
大 森 孝 一
教
授
耳鼻咽喉科学講座
山 本 俊 幸
教
授
皮膚科学講座
飯 田 知 弘
教
授
眼 科 学 講 座
葛 西 龍 樹
教
授
地域・家庭医療部
横 山 斉
教
授
心臓血管外科学講座
紺 野 愼 一
教
授
整形外科学講座
斉 藤 清
教
授
脳神経外科学講座
上 田 和 毅
教
授
形成外科学講座
― ―
119
備 考
第1学年
授 業 科 目
授 業 科 目
科 目 名
生 命 倫 理
細目又はテーマ
医療・医学研究の歴史・倫理・法
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
必修
藤野美都子
概要/方針等
生命倫理学は、医学や生命科学に関する倫理的・社会的・哲学的・法的問題およびその関連問題を研究する学問で
あると、国際生命倫理学会により定義されている。科学技術の目覚しい発展は、人間の生命に対する大幅な人為的介
入を可能にし、人類は、望むことの許されなかった選択肢を手中に収めることができるようになった。しかし、同時
に、生命に対する人為的な介入はどこまで許されるのかといったこれまで問われることのなかった新しい問題に直面
することとなった。このような事態に対処すべく、生命をめぐる倫理的な問題を研究する学問が生命倫理学である。
本講義では、医療・医学研究の歴史、医療・医学研究の倫理のあり方、さらに生命倫理をめぐる法的規制の動向を
理解し、医療と医学研究における倫理の重要性を学ぶものとする。
学 習 目 標
《末永担当分(医学・医療史)》
一般目標 西欧および日本の医学・医療史の大まかな流れを把握し、医学・医療の問題について歴史的に考える態度
を身につける。
行動目標 ① 古代から現代までの医学・医療史の基本的事項の理解に基づき、その大まかな流れを説明できる。
② 医学・医療に関する歴史の流れ全体のなかで、現代の医学・医療の位置を考察することによって、自
分なりにこれからの医学・医療のあるべき方向について議論することができる。
《福田担当分(生命と医療の倫理学)》
一般目標 アメリカ合衆国に生まれたバイオエシックスの基本原則とされるものが何であるかを理解し、あわせて医
学・医療の問題について倫理学的に考える態度を身につける。
行動目標 ① バイオエシックスの課題が「生命」の価値をどう保証し直すかにあることが判る。
② パターナリズム、インフォームド・コンセントといった言葉の意味が判る。
③ SOL と QOL、キュアとケアといった言葉の意味が判る。
④ こうした考え方に潜む問題点を知った上で意義が理解できる。
《藤野担当分(生命倫理法学)》
一般目標 生命倫理に関する法的規制の動向を理解し、医療と医学研究における倫理のあり方を考える能力を身につ
ける。
行動目標 ① 日本における生命倫理に関する法規範の内容を説明できる。
② 生命倫理に関する法的統制の日本における実態を説明できる。
③ 生命倫理に関する法的統制の国際的動向を説明できる。
④ 医療と医学研究に対する倫理をめぐる法的規制のあり方について、自ら考えることができる。
《全体を通して》
一般目標 生命倫理の基本的事項を把握することにより、臨床現場で生じる様々な倫理的問題に対処する能力を身に
つける。
行動目標 ① 生命倫理の諸問題を列挙できる。
② それらの諸問題が歴史的・文化的・社会的な背景を有していることが理解できる。
③ それぞれの諸問題について、自ら考えることができる。
テ キ ス ト
特に指定しない。
― ―
120
参 考 書
第1学年
《末永担当分(医学・医療史)》
川喜田愛郎『近代医学の史的基盤』上下(岩波書店・1977年)
児玉善仁『〈病気〉の誕生』(平凡社・1998年)
W・ラフルーアほか編『悪夢の医療史』(勁草書房・2008年)
《福田担当分(生命と医療の倫理学)》
今井道夫、香川知晶(編)『バイオエシックス入門(第三版)』(東信堂・2001年)
赤林 朗編『入門・医療倫理Ⅱ』(勁草書房・2007年)
香川知晶『生命倫理の成立 人体実験・臓器移植・治療停止』(勁草書房・2000年)
《藤野担当分(生命倫理法学)》
甲斐克則編『レクチャー生命倫理と法』(法律文化社・2010年)
樋口範雄ほか編『生命倫理と法Ⅰ・Ⅱ』(弘文堂・2006年、2007年)
樋口範雄編『ケース・スタディ 生命倫理と法』(有斐閣・2004年)
評 価 方 法
授業への参画態度および学期末に提出する課題により、総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
《末永より》
現代社会における最大の課題といってもよい医療の問題について考えるためには、過去の医療の歴史を振り返ると
ともに、現在の医療のありようを正確に把握する必要があります。新聞などで、その動向をチェックすることをおす
すめします。
《福田より》
この授業では、生命倫理や医療倫理の具体的諸問題のうちに潜む基本的な論争点を取り出すことに努めたい。医療
従事者に限らず、広く社会一般と共通の土俵をつくるのが目標である。あわせて、カタカナ言葉の氾濫に潜むうさん
くささにも気づいておきたい。
《藤野より》
「自ら考える」ことを基本とし、授業時間内に受講生による意見交換の場を設けるので、授業への積極的な参画を
求めます。また、生命倫理に関する法の状況は刻々と変化しているので、受講生が、主体的に最新の情報を収集する
ことも求めます。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
末永 惠子
福田 俊章
藤野美都子
1
₁₀
6
木
Ⅱ
生命倫理を考える①
導入としてのケース・スタディ
2
₁₀
₁₃
木
Ⅱ
西欧前近代の医学・医療史
ヒポクラテスの誓い、前近代の医療の諸
末永 惠子
相
3
₁₀
₂₀
木
Ⅱ
近代医学の展開と問題
被験者・患者の人権、医学犯罪
4
₁₀
₂₇
木
Ⅱ
医学実験の倫理
ニュルンベルク綱領、ジュネーブ宣言、
末永 惠子
ヘルシンキ宣言についての考察・討論
5
₁₁
₁₀
木
Ⅱ
生命倫理を考える②
ルワンダの内戦を通して生命の尊さを考 カンベンカ・
マリールイズ
える
6
₁₁
₁₇
木
Ⅱ
バイオエシックスの問いかけ
自然選択と人為的決定、生命の価値
7
₁₁
₂₄
木
Ⅱ
バイオエシックスの誕生とその展
開
パターナリズム、インフォームド・コン
福田 俊章
セント
― ―
121
末永 惠子
福田 俊章
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
8
₁₂
1
木
Ⅱ 「生命の質」と「人格」理論
生命の尊厳と質、キュアとケア、人格
福田 俊章
9
₁₂
8
木
Ⅱ
生命倫理を考える③
QOL とケア
末永 惠子
福田 俊章
藤野美都子
₁₀
₁₂
₁₅
木
Ⅱ
生命倫理を考える④
映画「いのちの作法」を観る
末永 惠子
福田 俊章
藤野美都子
₁₁
1
₁₂
木
Ⅱ
生命倫理と法⑴
人の誕生をめぐる法的問題
藤野美都子
₁₂
1
₁₉
木
Ⅱ
生命倫理と法⑵
治療をめぐる法的問題
人の死をめぐる法的問題
藤野美都子
₁₃
1
₂₆
木
Ⅱ
生命倫理と法⑶
医学研究の法的規制
生命倫理法の国際的展開
藤野美都子
₁₄
2
2
木
Ⅱ
生命倫理を考える⑤
総括討論
末永 惠子
福田 俊章
藤野美都子
担当教員一覧
教員氏名
職
カンベンカ・マリールイズ
所 属
副理事長
ルワンダの教育を考える会
末 永 惠 子
講
師
人間科学講座
福 田 俊 章
准 教 授
人間科学講座
藤 野 美都子
教
人間科学講座
授
― ―
122
備 考
科 目 名
心 理 学
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
必修
志賀 令明
(ユニット名)
概要/方針等
心理学の基本的な考え方になる視点を学び、人間に関する理解を深めることで、将来医師として必要となる対人関
係の基礎を作る。また生涯発達の視点から、発達の各段階での課題とその到達に関する問題点が、個人に対してどの
ような問題を引き起こしうるかについても考える。
学 習 目 標
一般目標 ① 情報処理系の担い手としての人間を知る。
② 欲求・情動体験の主体としての人間を知る。
③ 個人の気質・性格類型とその特徴について知る。
④ 家族の変容と、現代社会での家族像について知る。
⑤ 現代社会と、特有な心の変化について知る。
⑥ 入院患者のストレスについて知る。
行動目標 ① 感覚・知覚・認知の過程とその異常について理解できる。
② 欲求の種類・欲求不満と防衛機制について説明できる。
③ 気質の3類型とその特徴について説明できる。
④ 家族像の歴史的な変化と、現代社会の家族の特徴を理解できる。
⑤ 現代社会の変化が、「こころ」に対して与えた影響について説明できる。
⑥ 入院患者のストレスについて説明できる。
テ キ ス ト
特になし
参 考 書
授業内で適宜指示する
評 価 方 法
授業への参加態度、期末試験などにより総合的に判断する。
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
回数 月
1
10
日 曜日 時限
3
月
Ⅲ
項 目
内容(キーワード等)
感覚の心理学
五感の分類・感覚の異常と自我
担当者
志賀 令明
2
10
17
月
Ⅲ
欲求とその分類
一次欲求と二次欲求について
志賀 令明
3
10
24
月
Ⅲ
一次欲求とその障害1
肥満と2型糖尿病
志賀 令明
4
10
31
月
Ⅲ
一次欲求とその障害2
摂食障害
志賀 令明
5
11
7
月
Ⅲ
二次欲求とその障害1
安全の欲求とその障害
志賀 令明
6
11
14
月
Ⅲ
二次欲求とその障害2
愛情の欲求とその障害
志賀 令明
7
11
21
月
Ⅲ
二次欲求とその障害3
所属・承認の欲求とその障害
志賀 令明
8
11
28
月
Ⅲ
不安とストレスの諸問題
不安の生理心理と不安の三つの表現型
志賀 令明
― ―
123
第1学年
授 業 科 目
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
9
12
5
月
Ⅲ
人格と気質類型
クレッチマーの気質類型と双極2型障害 志賀 令明
10
12
12
月
Ⅲ
人格と性格類型
性格検査で自分の性格を知る
11
12
19
月
Ⅲ
入院患者の心理
入院患者や慢性疾患患者の体験する心理
志賀 令明
状態
12
1
16
月
Ⅲ
近代社会・ポストモダンと
文化の変容
1980年以降の日本の文化の変容
13
1
23
月
Ⅲ
近代社会・ポストモダンと
人格障害
1980年代以降の日本の人格障害像の変化 志賀 令明
14
1
30
月
Ⅲ
発達とその障害1
自閉症スペクトラム障害と心理
志賀 令明
15
2
6
月
Ⅲ
発達とその障害2
注意欠陥多動障害など
志賀 令明
志賀 令明
志賀 令明
担当教員一覧
教員氏名
志 賀 令 明
職
教
所 属
授
看護学部総合科学
― ―
124
備 考
科 目 名
スポーツと医学
細目又はテーマ
スポーツと医学
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
必修
紺野 愼一
学 習 目 標
一般目標 スポーツの功罪を医学的に理解するとともに、スポーツ活動を行う上で必要な医学的知識を修得し、医学
学習の動機づけとする
行動目標 ① スポーツと医学の各分野との関連について述べることができる。
② スポーツにおける栄養の重要性について説明できる。
③ ドーピングの問題点について指摘できる。
④ スポーツが心身に与える影響を列挙できる。
⑤ スポーツが疾病予防に役立つ理由を具体的に述べることができる。
⑥ 年齢や性別に応じたスポーツの特性について説明できる。
⑦ 主なスポーツ外傷と障害の種類とその対応を述べることができる。
評 価 方 法
講義前に出欠を確認する。最後に総合試験を実施して、評価を行う。出席すべき日数に達しない者には単位を与え
ない。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
教 員 名
1
10
6
木
Ⅲ
スポーツと医学概論
整形外科学
紺野 慎一 教授
2
10
13
木
Ⅲ
スポーツと栄養
生化学
橋本 康弘 教授
3
10
20
木
Ⅲ
スポーツと外傷・障害(手・神経)
整形外科学
江尻 荘一 学内講師
4
10
27
木
Ⅲ
スポーツと内科
循環器・血液内科学
斎藤 修一 准教授
5
11
10
木
Ⅲ
スポーツと外傷・障害(上肢)
整形外科学
宍戸 裕章 講師
6
11
17
木
Ⅲ
スポーツと腰痛
整形外科学
矢吹 省司 准教授
7
11
24
木
Ⅲ
スポーツと小児
小児科学
三友 正紀 助手
8
12
1
木
Ⅲ
スポーツとこころ
神経精神医学
丹羽 真一 教授
9
12
8
木
Ⅲ
スポーツと女性
産科・婦人科学
小宮ひろみ 講師
10
12
15
木
Ⅲ
ドーピング
薬理学
木村 純子 教授
11
1
12
木
Ⅲ
スポーツと突然死
法医学
平岩 幸一 教授
12
1
19
木
Ⅲ
スポーツと予防医学
公衆衛生学
安村 誠司 教授
13
1
26
木
Ⅲ
スポーツと外傷・障害(下肢)
整形外科学
青田 恵郎 准教授
14
2
2
木
Ⅲ
呼吸・循環系の運動生理
細胞統合生理学
勝田新一郎 准教授
― ―
125
第1学年
授 業 科 目
授 業 科 目
科 目 名
福 島 学
細目又はテーマ
福島の魅力を知る
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
1年後期
必修
藤野美都子
概要/方針等
私たちの日常生活は、地域社会のなかで成り立っています。自分が属する地域社会を理解することは、社会の一員
として当然の前提とされます。また、地域社会を理解することは、社会の一員としての自分を知ることにつながりま
す。しかしながら、多忙な毎日のなかで、なかなか地域社会に目を向ける余裕がないというのも現実です。
そこで、福島の魅力ということに焦点を絞り、福島に対する理解を深めることをめざし、本授業を開講することに
しました。福島の歴史・文化・産業等について理解を深め、魅力ある地域づくりに向けた営みについて目を向けるこ
とにより、「福島の魅力を知る」ことを、本授業の主たる目的とします。
学外から多数の講師をお招きし、多角的な視点から福島の魅力について、紹介していただきます。授業を通して、
受講生が、自らの言葉で、福島の魅力を語ることができるようになることを期待します。さらに、地域への理解を深
めた人は、主体的に地域づくりに関わるようになるといわれています。受講生が、将来、自分の属する地域社会への
関心をもち、魅力ある地域づくりに関わるようになることを願います。
学 習 目 標
一般目標 ① 多面的な観点から福島を知り、福島の魅力を理解する。
② 自らが属する地域に関心を向ける態度を身につける。
行動目標 ① 自分の出身地の魅力について説明できる。
② 福島の魅力を発見し、作り出し、展開する営みについて説明できる。
③ 福島の歴史・文化を説明できる。
④ 福島県立医科大学の歴史を説明できる。
⑤ 福島の現在を知り、将来について語ることができる。
⑥ 福島の魅力を自らの言葉で説明できる。
テ キ ス ト
参 考 書
丸井佳壽子ほか『福島県の歴史』(山川出版・1997年)
福島県立医科大学『福島県立医科大学の歴史』(2006年)
評 価 方 法
授業への参画態度および提出課題により、総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
本講義では、受講生に幅広い教養を身につけてもらうことを目指します。受講後、受講生が自らの教養を主体的に
深めていくことを期待します。
併せて、学外から多数の講師をお招きし、福島の魅力について紹介していただくので、「話を聞く態度」を受講生
が身につけることを期待します。
― ―
126
授 業 計 画
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
₁₀
₂₅
火
Ⅳ
福島学オリエンテーション
地元学事始
自らの出身地の魅力を語る
2
₁₁
1
火
Ⅳ
福島県の魅力をつくる
県政運営という視点からみた福島の魅力 佐藤 雄平
3
₁₁
8
火
Ⅳ
福島の水
猪苗代湖の水環境保全事業
中村 玄正
4
₁₁
₁₅
火
Ⅳ
福島の祭
相馬野馬追
二上 裕嗣
5
₁₁
₂₂
火
Ⅳ
福島の星空
浄土平天文台からみた星空
豊島 直紀
6
₁₁
₂₉
火
Ⅳ
福島の人物
吉田富三
樋野 興夫
藤野美都子
7
₁₂
6
火
Ⅳ
福島の民話
実演:福島の民話
後藤みづほ
8
₁₂
₁₃
火
Ⅳ
福島の民俗芸能
音・写真・映像による福島の民俗芸能
懸田 弘訓
9
₁₂
₂₀
火
Ⅳ
福島の海から世界の海へ
シーラカンス調査
岩田 雅光
₁₂
₂₁
水 Ⅰ-Ⅳ 学外見学会
吉田富三記念館
内田 宗寿
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会
小林 利彰
社須賀川事業所
₁₄
1
₁₀
火
Ⅳ
福島の伝統工芸
体験:土湯こけしの絵付け
陳野原幸紀
₁₅
1
₁₇
火
Ⅳ
福島の歴史
中世の福島
高橋 充
~
₁₀
₁₃
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
佐 藤 雄 平
福島県知事
中 村 玄 正
名誉教授
日本大学
二 上 裕 嗣
委員長
相馬野馬追保存専門委員会
豊 島 直 紀
浄土平天文台長
福島市
樋 野 興 夫
教授
順天堂大学医学部・大学院医学研究科
後 藤 みづほ
民話の語り部
森の民話茶屋
懸 田 弘 訓
福島県文化財保護審議会委員
岩 田 雅 光
グリーンアイプロジェクト
ふくしま海洋科学館
内 田 宗 寿
名誉館長
吉田富三記念館
小 林 利 彰
事業所長
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
須賀川事業所
陳野原 幸 紀
組合長
土湯温泉こけし工人組合
高 橋 充
学芸員
福島県立博物館
末 永 恵 子
講師
人間科学講座
藤 野 美都子
教授
人間科学講座
― ―
127
備 考
第1学年
回数 月
項目をクリックすると該当ページにジャンプします。
第 ₂ 学 年
解剖学・組織学Ⅰ
細胞生物学……………………………………131
人体解剖学入門………………………………156
生 命 化 学……………………………………133
肉眼解剖学……………………………………158
化 学 実 験……………………………………135
人体発生学……………………………………162
物理学実験……………………………………137
組 織 学 1……………………………………164
統 計 学 Ⅰ……………………………………139
生理学Ⅰ
語 学
器官生理学……………………………………167
英 語 Ⅲ A……………………………………141
神経生理学Ⅰ…………………………………169
英 語 Ⅲ B……………………………………143
生化・分子学
英 語 Ⅳ……………………………………145
代謝生化学……………………………………171
総合教育
情報生化学……………………………………174
体 育 実 技……………………………………148
分子生物学……………………………………176
コミュニケーション論………………………149
病態生化学Ⅰ…………………………………178
臨床医学入門Ⅰ………………………………151
病態生化学Ⅱ…………………………………180
看護学の基本…………………………………152
生化学実習……………………………………181
テュートリアルⅠ……………………………154
臨床医学入門Ⅱ………………………………155
― ―
129
第2学年
自然科学
授 業 科 目
科 目 名
(ユニット名)
必修・選択の別
2年前期
必修
細 胞 生 物 学
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
分子レベルでの細胞の構造と機能
担当責任者
松岡 有樹
和田 郁夫
概要/方針等
本科目は、生体を細胞のレベルで捉え、その分子機構を学習することを目的とする。細胞の動的な構造とそれを可
能にする分子装置について、基本的な方法論を含めた多面的な講義を受けることにより、極めて多様な生命現象を可
能にする細胞機能の分子生物学的な理解を行う。同時に、様々な疾病として現れてくる細胞機能の異常について学習
する。
学 習 目 標
細胞の構造や機能を理解するためのさまざまな研究法を学ぶ。
細胞におけるエネルギー変換機構について理解する。
これらの構造を構築する分子装置について学習する。
細胞内小器官の微細構造と、それらの生理的役割について学習する。
各臓器の機能発現のために分化した細胞の特徴、およびそれらの分子基盤について学習する。
細胞機能の破綻に伴う疾患の細胞生物学的基礎を理解する。
行動目標 ① 原核細胞と真核細胞の特徴とその進化について概説できる。
② 細胞のさまざまな研究方法について説明できる。
③ 細胞内小器官の構造と機能、およびその構成分子について概説できる。
④ ATP 駆動ポンプ、イオンチャンネル、トランスポーター等の膜タンパク質の構造と機能について説明
できる。
⑤ 光合成におけるエネルギー変換機構を概説できる。
⑥ 細胞におけるエネルギー代謝を、ギブスの自由エネルギーや酸化還元電位を用いて説明できる。
⑦ 核、ミトコンドリア、ペルオキシソームの構造と微細構造とその機能、および形成機構について説明
できる。
⑧ 小胞体、ゴルジ体、リソソームとその関連構造体について、その生理的な役割と維持・形成機構につ
いて説明できる。
⑨ 細胞内での物質の輸送機構の原理について説明できる。
⑩ 細胞骨格の構造とその機能調節を説明できる。
⑪ 細胞周期の調節と細胞分裂の際の分子機構について概説できる。
⑫ 細胞外マトリックスの構造と細胞間コミュニケーションの基本原理について説明できる。
⑬ 細胞機能の破綻に伴う疾患の代表的な例について分子基盤の説明をできる。
⑭ 各臓器を構成する、高度に分化した様々な細胞の構造と機能について説明できる。
テ キ ス ト
Cooper & Hausman「クーパー細胞生物学」東京化学同人(2008年)
参 考 書
ウェイン・M・ベッカー他「細胞の世界」西村書店
ボルティモアら「分子細胞生物学」(上下)第4版 東京化学同人
アルバーツら「エッセンシャル細胞生物学」南光堂
Alberts, et al.“Molecular Biology of the Cell”
, 4th edition, Routledge
― ―
131
第2学年
一般目標 細胞の起源と進化の概要について理解する。
評 価 方 法
筆記試験、及び日常での学習活動等により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
教科書に沿って授業を進めるので、各自、教科書を購入のこと。
出席確認の代替として小テストを行うことがあるので、各自、予習復習を怠らぬこと。
講義内容はすべて各教官のホームページに掲載し、質問への回答や、連絡などもそこで行うので、講義の前と後に
は必ず教官のサイトを開いて、確認すること。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
13
金
Ⅱ
細胞の構造と機能
原核細胞、真核細胞、オルガネラの起源 松岡 有樹
2
5
20
金
Ⅱ
細胞の研究方法
光学顕微鏡、電子顕微鏡、遠心分離法
3
5
27
金
Ⅱ
生体エネルギー論
ギブスの自由エネルギー、酸化還元電
松岡 有樹
位、定常状態
4
6
3
金
Ⅱ
細胞におけるエネルギー変換機構 ATPase、酸化的リン酸化反応
5
6
10
金
Ⅱ
光合成
光還元、光リン酸化反応、カルビン回路 松岡 有樹
6
6
17
金
Ⅱ
生体膜の構造と膜輸送
流動モザイクモデル、促進拡散、能動輸
松岡 有樹
送
7
6
24
金
Ⅱ
核
核膜、核と細胞質間の輸送、核の内部構
橋本 仁志
造
8
7
1
金
Ⅱ
タンパク質の選別と輸送Ⅰ
分泌系、小胞体、品質管理とフォール
橋本 仁志
ディング病
9
7
8
金
Ⅱ
タンパク質の選別と輸送Ⅱ
ゴルジ体、エクソサイトーシス、選択的
橋本 仁志
膜融合、顆粒輸送
10
7
15
金
Ⅱ
細胞骨格と細胞運動Ⅰ
アクチンフィラメント、アクチン・ミオ
和田 郁夫
シン系と細胞運動、微小管
11
7
22
金
Ⅱ
細胞骨格と細胞運動Ⅱ
モータータンパク質、分子の運動、モー
和田 郁夫
ター関連疾患
12
7
29
金
Ⅱ
細胞を越えて
細胞外マトリクス、細胞間相互作用、細
和田 郁夫
胞接着
13
9
2
金
Ⅱ
細胞膜でのイベント
細胞外物質の取り込み、細胞膜の極性
14
9
9
金
Ⅱ
細胞周期
細胞周期を制御する因子、有糸分裂、細 初沢 清隆
胞質分裂、減数分裂
中西 秀樹
15
9
16
金
Ⅱ
細胞死と再生
アポトーシス、幹細胞と生体組織の維持 初沢 清隆
松岡 有樹
松岡 有樹
初沢 清隆
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
松 岡 有 樹
教
授
自然科学講座
和 田 郁 夫
教
授
生体情報伝達研究所細胞科学研究部門
初 沢 清 隆
准 教 授
生体情報伝達研究所細胞科学研究部門
橋 本 仁 志
助
教
生体情報伝達研究所細胞科学研究部門
中 西 秀 樹
助
教
生体情報伝達研究所細胞科学研究部門
― ―
132
備 考
授 業 科 目
科 目 名
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
2年前期
必修
志村 清仁
生 命 化 学
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
概要/方針等
生命現象を支える物質の性質と化学変化を、より普遍的に解釈しようとする試みの中で発見されてきた法則や、編
み出された理論について講義する。分子の集合体としてのマクロの見方と、分子レベルのミクロの見方の両方の観点
を身につけてほしい。また、最先端の創薬の方法論について講義する。あらかじめ教科書を読む予習と、章末問題を
解く復習が必須である。
学 習 目 標
物質とその化学変化の根底にある物理化学の法則や理論を理解し、生命現象を定量的に、また分子論的に
考える態度を身につける。
行動目標 ① 理想気体と実在気体の違いを説明できる。
② 気体の凝縮と蒸気圧について説明できる。
③ 化合物の標準生成熱から特定の反応の反応熱を計算できる。
④ 自発過程とエントロピー関数について説明できる。
⑤ ギブズエネルギーの値にもとづいて反応の進行方向を予知できる。
⑥ 溶液の浸透圧を化学ポテンシャルによって説明し、計算することができる。
⑦ 化学平衡とエントロピー、ギブズエネルギーの関係を説明できる。
⑧ あるリガンド濃度におけるタンパク質への結合量を計算できる。
⑨ 代謝を熱力学的に説明できる。
⑩ ネルンストの式をもちいて起電力を計算できる。
⑪ 緩衝液の pH を計算できる。
⑫ 化学反応の速い、遅いを活性化エネルギーによって説明できる。
⑬ 連続反応における律速段階を説明できる。
⑭ 共有結合について説明できる。
⑮ 4種の弱い相互作用をそれぞれ説明できる。
⑯ 電磁波のエネルギーと原子、分子のエネルギー順位との関係を説明できる。
⑰ 高分子のランダム歩行モデルを説明できる。
⑱ タンパク質と核酸の構造形成原理を説明できる。
テ キ ス ト
Chang(著)、岩澤、北川、濱口(訳)「生命化学系のための物理化学」東京化学同人
参 考 書
Ticono 他著、猪飼篤史監訳、「バイオサイエンスのための物理化学」東京化学同人
Atkins & Paula 著、稲葉・中川訳、「アトキンス 生命科学のための物理化学」東京科学同人
評 価 方 法
平常点、レポート、試験その他の方法により総合的に判定する。
そ の 他(メッセージ等)
― ―
133
第2学年
一般目標 人体の代謝や薬物と人体の相互作用を化学的に正確に把握して効果的な治療が行えるようになるために、
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
12
木
Ⅱ
序論、気体の性質
生命科学と医学における物理化学の役
割、理想気体と実在気体、ファンデル 志村 清仁
ワールス式、気体の分子運動論
2
5
19
木
Ⅱ
熱力学第一法則
仕事と熱、第一法則、気体の膨張、熱化
志村 清仁
学、結合エネルギー
3
5
26
木
Ⅱ
熱力学第二法則
自発過程、エントロピー、第二法則
4
6
2
木
Ⅱ
ギブズエネルギー
ギブズエネルギー、標準モル生成ギブズ
志村 清仁
エネルギー、相平衡
5
6
9
木
Ⅱ
溶液
濃度、化学ポテンシャル、実在溶液、束
志村 清仁
一的性質、電解質溶液、膜輸送
6
6
16
木
Ⅱ
化学平衡
溶液中の反応、触媒の影響、リガンドと
志村 清仁
タンパク質の結合、生体エネルギー論
7
6
23
木
Ⅱ
構造情報を利用した創薬プロセス
最先端研究基盤の統合による創薬、新薬
西島 和三
の開発プロセス、構造情報の利用
8
6
30
木
Ⅱ
創薬に貢献する最先端科学技術
最先端科学技術をもちいた合理的創薬
9
7
7
木
Ⅱ
中間試験と電気化学
化学電池、単極電位、ネルンストの式、
志村 清仁
pH の測定、生体酸化、膜電位
10
7
14
木
Ⅱ
酸と塩基
共役酸と共役塩基、緩衝液、酸塩基滴定、
志村 清仁
タンパク質の滴定、血液の pH の維持
11
7
21
木
Ⅱ
化学反応速度論
反応速度、反応次数、可逆反応、逐次反
応、連鎖反応、アレニウス式、衝突理論、 志村 清仁
遷移状態理論
12
7
28
木
Ⅱ
酵素反応速度論
触媒作用、定常状態速度論、K MとV max、
志村 清仁
酵素阻害、アロステリック相互作用
13
9
1
木
Ⅱ
化学結合
多電子原子と周期表、電気陰性度と双極
子モーメント、原子価結合法と分子軌道 志村 清仁
理論、共鳴、配位化合物、金属錯体
14
9
8
木
Ⅱ
分子間力
分子間相互作用、静電的相互作用、水素
志村 清仁
結合、水の構造、疎水性相互作用
15
9
15
木
Ⅱ
巨大分子、まとめ
合成高分子と生体高分子、単分散と多分
散、沈降現象、粘度、電気泳動、タンパ 志村 清仁
ク質の折りたたみと安定性
志村 清仁
西島 和三
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
志 村 清 仁
教
授
西 島 和 三
非常勤講師
自然科学講座(化学)
持田製薬㈱ 医薬開発本部主事、東北大学
客員教授、横浜私立大学客員教授
― ―
134
備 考
授 業 科 目
科 目 名
化 学 実 験
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
2年前期
必修
志村 清仁
(ユニット名)
概要/方針等
分析化学、物理化学、無機化学、有機化学の4分野にまたがる16の実験テーマのうち12の実験テーマを各班がロー
テーション方式で実習する。
学 習 目 標
一般目標 将来の医学の実習や研究において、化学の研究手法はその一部をなすものであり、身に付けておく必要が
ある。分析化学、物理化学、無機化学、有機化学の4分野を網羅した16の実験テーマで実験技術および研
行動目標 ① 実験で得られた結果および観察された事実を実験ノートに正確に記載できる。
② 行ったテーマの実験について、その背景と目的を明確に説明できる。
③ 行った実験の原理を説明できる。
④ 行った実験について、実験ノートを見ながらその結果を説明できる。
⑤ 行った実験について、その結果の意味を考察し、実験の成果を評価できる。
⑥ 使用した機器や器具の使用法を説明できる。
⑦ 分子模型を精確に組立てることができる。
テ キ ス ト
荘司菊雄「化学実験マニュアル」技報堂
実験テーマの手引書(化学講座で配布)
参 考 書
須賀恭一、鈴木皓司、戸澤満智子「化学実験」東京教学社
鮫島実三郎「物理化学実験法」裳華房
日本化学会「化学実験の安全指針」丸善
H. M. Kanare 著、富田容子、武田靖子 訳「実験ノートの書き方・まとめ方」広川書店
R. M. Silverstein ら著、荒木 崚、益子洋一郎ら訳「有機化合物のスペクトルによる同定法」第6版
評 価 方 法
授業の評価は平常点、実験ノート、レポート、学期末試験その他の方法により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
学習上の留意点
1.新しい研究をするつもりで各テーマに取り組み、自分の目でよく観察して正確なデータを得るように努めること。
2.安全のため、実習室内では眼鏡をかけること。
3.化学薬品による飲食物の汚染事故をさけるため、実習室内への飲食物の持ち込みは厳禁。
― ―
135
第2学年
究方法を習得する。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
1
5
12
2
5
19
3
5
26
4
6
2
5
6
9
6
6
16
7
6
23
8
6
30
9
7
7
10
7
14
11
7
21
12
7
28
13
9
1
14
9
8
15
9
15
項 目
内容(キーワード等)
担当者
下記16の実験テーマのうちか
ら、与えられた1つの実験テー
マについて各班がローテーショ
ン方式で毎回実習する。
1.ベンゼンとその誘導体
1.ニトロ化;スルホン化;フリーデル・
クラフツ反応;トルエンから安息香酸の
合成
2.酸性度;溶解度;定性反応;アスピリ
2.フェノール類の実験
ンの合成;混融試験
3.反応速度
3.しょ糖の加水分解による旋光度の変化
4.カルボン酸、エステル類の 4.溶解度;安息香酸エチルの加水分解;
実験
酢酸エチルの合成・生成物の機器分析
(NMR・IR)
5.緩衝液の性質
5.緩衝液をつくり、酸、アルカリを加え
て pH 変化をみる
6.色素の合成、染色の実験
6.フェノールフタレイン;フルオレセイ
ン;パラレッドの合成;直接染色;媒染
染色;建染染色
7.糖類の実験
7.しょ糖の加水分解;オサゾンの生成;
グルコースのアセチル化
8.酸化還元滴定
8.過マンガン酸カリウムによる硫酸アン
モニウム鉄(Ⅲ)中の鉄の定量
木 Ⅲ・Ⅳ 9.重量分析
9.時計皿、オーブンを用いた結晶硫酸銅
中の結晶水の定量
10.無機合成
10.カリウムみょうばんの合成
11.氷点降下の実験
11.シクロヘキサンに未知化合物をとかし、
分子量を求める
12.アミン類の実験
12.塩基性の試験;結晶性誘導体の合成;
ヒンスベルグ試験
13.アルコール、エーテル類の 13.金属との反応;ルカス試験;エステル
実験
化;ヨードホルム反応;メタノールの酸
化;オキソニウム塩
14.蒸留分留
14.トルエン-四塩化炭素混合物の分離
15.カフェインの抽出
15.紅茶ティーバッグからジクロロメタン
-水系での抽出(熱湯を用いない抽出
法)・機器分析 IR・GC
16.アルデヒド、ケトン類の実 16.アルコールからアルデヒドの生成;ア
験
セトンの実験;2,4-ジニトロフェニ
ルヒドラゾンの薄層クロマトグラ
フィー;ベンズアルデヒドへの酸化
志村 清仁
佐山 信成
谷口 暢一
森田 昇
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
志 村 清 仁
教
佐 山 信 成
准
谷 口 暢 一
講
森 田 昇
非常勤講師
教
授
自 然 科 学 講 座(化学)
授
自 然 化 学 講 座(化学)
師
自 然 科 学 講 座(化学)
東北大学名誉教授
― ―
136
備 考
授 業 科 目
科 目 名
物 理 学 実 験
細目又はテーマ
実 習 科 目
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
2年前期
必修
小林 恒夫
概要/方針等
物理学とは「われわれをとりかこむ自然界に生起するもろもろの現象の奥に存在する法則を、観察事実に拠りどこ
ろを求めつつ追求すること」
(朝永振一郎著「物理学とは何だろうか」より)といえる。第1学年で学んだ物理法則を、
実験により立証・確認する。
学 習 目 標
一般目標 (General Instructional Objective:GIO)
仕方、口頭報告の仕方、レポートの書き方などを学ぶ。
行動目標 (Specific Behavioral Objectives:SBO)
① 誤差論を実験データをもとに説明できる。
② ライフサイエンスの研究現場に欠くことのできないオシロスコープの原理・取り扱い方法を説明でき
る。直流・交流の測定、RC 微分回路・積分回路、半導体ダイオード、RC 並列回路、RLC タンク回路
などの測定・解析を計画・実行できる。
③ 放射線計測器であるガイガー・ミュラー計数管について、印加電圧の設定、バックグラウンド、計数
率の距離依存性、物質の放射線に対する減弱率、等の測定・解析を計画・実行できる。
④ 力学に関する実験を計画・実行できる。
⑤ 電磁気学・エレクトロニクスに関する実験を計画・実行できる。
⑥ 光学に関する実験を計画・実行できる。
⑦ 原子物理学・固体物理学に関する実験を計画・実行できる。
⑧ 放射線に関する実験を計画・実行できる。
⑨ 計算機(コンピュータ)に関係する実験を計画・実行できる。
⑩ 実験内容・手順・結果などを、実験ノートに記録できる。
⑪ 提示報告者として、実験内容・手順・結果などを、実験ノートやグラフの提示により報告できる。
⑫ 口頭報告者として、実験内容・手順・結果などを、実験ノートやグラフを提示しつつ、口頭で簡潔に
報告できる。
⑬ レポート作成者として、実験内容・手順・結果・考察などを、レポートにまとめ、期日までに提出で
きる。
テ キ ス ト
「物理学実験の手引き」を配布する。
参 考 書
「六訂 物理学実験」吉田卯三郎他著、三省堂。この参考書は物理学実習室および図書館に何冊か備えてある。
評 価 方 法
次の6項目を基本として総合的に評価する。
①出席状況・実験態度 ②口頭報告 ③提示報告 ④実験ノート ⑤レポート ⑥提出物の期限厳守
そ の 他(メッセージ等)
「誤差の法則」は1人で実験を行い、レポートを提出する。他の実験は原則として2人1組で行い、1人は口頭報
― ―
137
第2学年
物理学に関連した実験の実習を行う。実験器具の扱い方、実験の進め方、実験結果の表し方、提示報告の
告、他の1人はレポート提出を行う。「オシロスコープ」は2人1組であるが2人とも提示報告を行う。
学期末に実験ノートを提出すること。
一部のテーマでは、物理学実習室の「教育用計算機システム」を使用する。コンピュータは実習中のデータ処理や
レポート作成に利用が可能である。物理学実験以外の時間に使用するときは利用簿に記入すること。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
1
5
10
2
5
17
3
5
24
4
5
31
5
6
7
6
6
14
7
6
21
8
6
28
9
7
5
10
7
12
11
7
19
12
7
26
13
8
30
14
9
6
項 目
内容(キーワード等)
担当者
オシロスコープ・GM カウンターに関す
小林 恒夫
る注意
吉田 宏
「物理学実験」全般に関する注意等
火 Ⅲ・Ⅳ ガイダンス(第3講義室)
実習(物理学実習室):
次の中から12テーマが各自に割
り当てられ、5編のレポート提出
と3回の提示報告および4回の口
頭報告が課される。
◦誤差論に関するもの ⑵
◦力学に関するもの ⑵
火 Ⅲ・Ⅳ ◦電磁気学・エレクトロニクス
に関するもの ⑹
◦光学に関するもの ⑷
◦原子物理学・固体物理学に関
するもの ⑺
◦放射線に関するもの ⑶
◦計算機(コンピュータ)の利
用に関するもの ⑵
実験テーマ:
誤差の法則(必修)
減衰振動
ブラウン運動
オシロスコープA(必修)
オシロスコープB(必修)
オシロスコープC(必修)
論理回路
抵抗の温度変化
交流ブリッジ
光抵抗測定
分光計
回折格子
分光分析
電子の比電荷測定
ミリカンの油滴実験
フランク・ヘルツの実験
プランク定数測定
トンネル顕微鏡
γ線による断層撮影
磁気共鳴
GM カウンター(必修)
自然放射線
計算機実験
計算機を使った計測
小林 恒夫
吉田 宏
小澤 亮
小林 元
諸井 陽子
火 Ⅲ・Ⅳ 予備日
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
小 林 恒 夫
教
授
自 然 科 学 講 座(物理学)
吉 田 宏
准 教 授
自 然 科 学 講 座(物理学)
小 澤 亮
講
師
自 然 科 学 講 座(物理学)
小 林 元
助
教
医療人育成・支援センター
諸 井 陽 子
助
手
医療人育成・支援センター
― ―
138
備 考
授 業 科 目
科 目 名
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
2年後期
必修
岡田 達也
統 計 学 Ⅰ
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
概要/方針等
統計学は医学を含むあらゆる自然科学・社会科学の分野において広く応用されている。統計学では多くの個体から
なる集団から一部分の個体をデータとして取り出し、そのデータから、集団全体としての性質を推測するのであるが、
その推論の裏付けとなるのが確率論である。本授業では統計理論の基礎となる確率論を学び、さらに、統計学の基礎
概念が確率論の言葉を用いてどのように形成されるのかを学ぶ。
学 習 目 標
② 観察、実験によって得られたデータは、確率変数の実現値として捉えられ、確率変数とその分布の理
論に基づいて解析されることを理解する。
行動目標 ① データの度数分布表が作成でき、代表値、散布度が計算できる。
② 確率空間の定義について説明でき、加法定理、乗法定理を用いて事象の確率が計算できる。
③ 離散型確率変数と連続型確率変数の定義について説明でき、それらの分布と平均、分散、標準偏差の
定義、性質について説明でき、計算ができる。
④ 2次元確率変数の分布について説明できる。
⑤ 中心極限定理と標本平均の分布について説明できる。
⑥ 統計量と標本分布について説明できる。
⑦ 医学研究デザインについて説明できる。
テ キ ス ト
御園生善尚他著:統計学大要(養賢堂)
参 考 書
評 価 方 法
試験(2回)、平常点、レポート等により、総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
講義の進度に応じて適時小テストを行う。
― ―
139
第2学年
一般目標 ① 確率論的なものの見方を理解し、確率変数、確率分布に関する基本事項を理解する。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
10
7
金
Ⅰ
データの整理
代表値、散布度、偏差値
岡田 達也
2
10
14
金
Ⅰ
確率空間
標本空間、事象、標本点
岡田 達也
3
10
21
金
Ⅰ
事象の確率
加法定理
岡田 達也
4
10
28
金
Ⅰ
条件付確率
事象の独立性、乗法定理、ベイズの定理 岡田 達也
5
11
4
金
Ⅰ
確率変数
確率分布、離散型確率変数、連続型確率
岡田 達也
変数、確率密度関数、分布関数
6
11
11
金
Ⅰ
1次元確率分布Ⅰ
2項分布、ポアソン分布、一様分布
岡田 達也
7
11
18
金
Ⅰ
1次元確率分布Ⅱ
正規分布、確率変数の関数の確率分布
岡田 達也
8
11
25
金
Ⅰ
1次元確率分布Ⅲ
平均、分散、標準偏差
岡田 達也
9
12
2
金
Ⅰ
総括
第1~8回講義内容に関する総括
(テスト) 岡田 達也
10
12
9
金
Ⅰ
2次元確率変数
周辺分布、同時分布、共分散、相関係数 岡田 達也
11
12
16
金
Ⅰ
中心極限定理
正規分布の再生性、ド・モアブルーラプ
岡田 達也
ラスの定理、大数の法則
12
1
13
金
Ⅰ
母集団と標本
母数、統計量
岡田 達也
13
1
20
金
Ⅰ
標本分布
カイ2乗分布、t -分布、F -分布
岡田 達也
14
1
27
金
Ⅰ
医学・医療と統計
臨床研究、EBM
石川 和信
岡田 達也
15
2
3
金
Ⅰ
医学研究デザイン
観察研究、実験研究、コホート研究、ケー
岡田 達也
スコントロール研究
担当教員一覧
教員氏名
職
岡 田 達 也
教
石 川 和 信
准
教
所 属
授
数 学 講 座
授
医療人育成・支援センター
― ―
140
備 考
授 業 科 目
科 目 名
英語ⅢA(Medical English Ⅲ)
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
2年前期
必修
(ユニット名)
担当責任者
清水 研明
富良謝 純
概要/方針等
清水担当(火曜日)と富良謝担当(木曜日)からなる。
清 水 担 当 分 NetAcademy Ⅱの教材を使って医学・生命科学を題材にした英文の記事み、要約を英語で書く。更
に、TOEIC 練習用のソフトを利用した学習をする。
富良謝担当分 This course will give the students a chance to practice medical Interviews in English
〈清水担当分〉
第2学年
学 習 目 標
一般目標 ① 医学・生命科学に関する記事・論文を正確に理解できる。
② 医学・生命科学に関する文章を英語で正確に書ける。
③ 医学・生命科学に関する記事・論文を英語に要約できる。
④ 一般的な英語の文章を読み、聞いて理解する能力を身につける。、
行動目標 ① 医学に関する記事・論文のパラグラ単位で正確に理解することができる。
② 医学・生命科学に関する記事・論文のパラグラフを正確な英語で要約できる。
③ TOEIC で一定の得点を挙げることができる。
テ キ ス ト
アルクの NetAcademy Ⅱ(購入不要)
評 価 方 法
授業への出欠、授業態度、課題の成績、復習テスト・期末試験の成績を総合的に判断。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
10
火
Ⅰ
オリエンテーション
清水 研明
2
5
17
火
Ⅰ
医学記事⑴
英語の要約
清水 研明
3
5
24
火
Ⅰ
医学記事⑵
英語の要約
清水 研明
4
5
31
火
Ⅰ
医学記事⑶
英語の要約
清水 研明
5
6
7
火
Ⅰ
医学記事⑷
英語の要約
清水 研明
6
6
14
火
Ⅰ
医学記事⑸
英語の要約
清水 研明
7
6
21
火
Ⅰ
医学記事⑹
英語の要約
清水 研明
8
6
28
火
Ⅰ
復習テスト⑴
9
7
5
火
Ⅰ
医学記事⑺
清水 研明
英語の要約
清水 研明
10
7
12
火
Ⅰ
医学記事⑻
英語の要約
清水 研明
11
7
19
火
Ⅰ
医学記事⑼
英語の要約
清水 研明
12
7
26
火
Ⅰ
医学記事⑽
英語の要約
清水 研明
13
8
30
火
Ⅰ
医学記事⑾
英語の要約
清水 研明
14
9
6
火
Ⅰ
医学記事⑿
英語の要約
清水 研明
15
9
13
火
Ⅰ
復習テスト⑵
清水 研明
― ―
141
〈富良謝担当分〉
学 習 目 標
一般目標 Because of the large number of foreign residents in Japan, it is necessary for physicians to be able to conduct medical
interviews in English. The students will practice various types of interviews.
行動目標 The course will begin with introductory interviews: getting general information from the patients and learning their
medical history. Secondly, students will practice asking patients for general symptoms. Finally, interviews will be
practiced for each special area, internal medicine, urology, gynecology, etc.
テ キ ス ト
医師とナースのための問診とフィジカルアセスメントの英語
著者:リンダ J.カルベニート、浅倉 稔生
評 価 方 法
中間試験と期末試験の平均。
授 業 計 画
回数 月
1
5
日 曜日 時限
12
木
Ⅰ
項 目
内容(キーワード等)
Orientation
First Interview
担当者
富良謝 純
2
5
19
木
Ⅰ
First Interview
Greetings and Self-introduction
富良謝 純
3
5
26
木
Ⅰ
Asking about Symptoms
Types of Symptoms
富良謝 純
4
6
2
木
Ⅰ
Medical History
Individual and Family History
富良謝 純
5
6
9
木
Ⅰ
Review of Systems
Skin, Hair, Nails; Head and Neck
富良謝 純
6
6
16
木
Ⅰ
Review of Systems
Nose, Throat, Eyes
富良謝 純
7
6
23
木
Ⅰ
Review of Systems
Ears. Respiratory, Cardiovascular
富良謝 純
8
6
30
木
Ⅰ
Mid-Term Examination
Test of First Six Classes
富良謝 純
9
7
7
木
Ⅰ
Review of Systems
Breasts, Gastrointestinal
富良謝 純
10
7
14
木
Ⅰ
Review of Systems
Muscular and Skeletal
Neurological, Endocrine
富良謝 純
11
7
21
木
Ⅰ
Review of Systems
Male and Female Reproductive; Immune and
富良謝 純
Hemopoietic
12
7
28
木
Ⅰ
Functional Assessment
Activity, Exercise, Self-Care
富良謝 純
13
9
1
木
Ⅰ
Functional Assessment
Sleep, Rest, Nutrition, Elimination
富良謝 純
14
9
8
木
Ⅰ
Functional Assessment
Relationships, Health
Maintenance, Sexuality
富良謝 純
15
9
15
木
Ⅰ
Signs and Symptoms; Pain
Onset, Duration, Frequency
富良謝 純
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
清 水 研 明
教
授
富良謝 純
非常勤講師
人 間 科 学 講 座(外国語)
― ―
142
備 考
授 業 科 目
科 目 名
英 語 Ⅲ B
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
2年前期
必修
田中 明夫
(ユニット名)
概要/方針等
医学部の学生として、近い将来英語医学論文を読みこなすために必要な英語のリーディング技能と語彙力を高める
ための授業である。海外の一般雑誌に掲載された医学記事、医学の基本的な概論書の抜粋等を教材として取り上げ、
それらの読解を通してリーディング技能を高めるとともに、医学・生命科学の分野で用いられる語彙や表現を身につ
けていく。
火曜日の1時限目のうちの45分間と木曜日1時限目のうちの45分間で構成され、受講生は両方の授業を受講する。
一般目標 英文の意味と形式の両面から英文を正確に捉え、議論の組み立てや論理展開に注意しながら内容を理解す
る技能を高める。また、必要な情報を的確に捉え整理しながら読み、読み取った内容を簡潔に要約し、わ
かりやすく説明する技能を高める。
医学・生命科学に関する記事・概論書・論文等を読み、医学・生命科学の分野で用いられる語彙や表現、
論文で用いられる表現を理解し覚える。
行動目標 ① 英文の基本的構造を素早く的確に把握できる。
② 文脈を正確に捉え、論理的に英文を読み理解できる。
③ 必要な情報を的確に捉え、整理しながら読むことができる。
④ 読み取った内容を簡潔に要約し、わかりやすく説明できる。
⑤ 医学・生命科学に関する記事・概論書論文を読むための語彙力・表現力が高まる。
⑥ 医学・生命科学に関する様々な現象に対して興味が深まる。
テ キ ス ト
第1回目の授業で指示をする。
参 考 書
『ウィズダム英和辞典』三省堂
『リーダーズ英和辞典』研究社
『ジーニアス英和辞典』大修館書店
Longman Dictionary of Contemporary English. Longman
Oxford Advanced Learner's Dictionary. Oxford University Press
『ステッドマン医学大辞典』(メジカルビュー社)等の各種医学辞典
評 価 方 法
期末試験、小テスト、及び授業への参加度・貢献度を総合して評価する。
そ の 他(メッセージ等)
必ず十分な準備と下調べをして授業に臨んで下さい。
遅刻・欠席には厳しく対処します。
― ―
143
第2学年
学 習 目 標
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
1
5
10
火
Ⅰ
イントロダクション
2
5
₁₂
木
Ⅰ
医学・生命科学に関する記事⑴
読解、語彙力、表現力養成
3
5
₁₇
火
Ⅰ
医学・生命科学に関する記事⑵
読解、語彙力、表現力養成
4
5
₁₉
木
Ⅰ
医学・生命科学に関する記事⑶
読解、語彙力、表現力養成
5
5
₂₄
火
Ⅰ
医学・生命科学に関する記事⑷
読解、語彙力、表現力養成
6
5
₂₆
木
Ⅰ
医学・生命科学に関する記事⑸
読解、語彙力、表現力養成
7
5
₃₁
火
Ⅰ
医学・生命科学に関する記事⑹
読解、語彙力、表現力養成
8
6
2
木
Ⅰ
医学・生命科学に関する記事⑺
読解、語彙力、表現力養成
9
6
7
火
Ⅰ
医学・生命科学に関する記事⑻
読解、語彙力、表現力養成
₁₀
6
9
木
Ⅰ
医学・生命科学に関する記事⑼
読解、語彙力、表現力養成
₁₁
6
₁₄
火
Ⅰ
医学・生命科学に関する記事⑽
読解、語彙力、表現力養成
₁₂
6
₁₆
木
Ⅰ
医学・生命科学に関する記事⑾
読解、語彙力、表現力養成
₁₃
6
₂₁
火
Ⅰ
医学・生命科学に関する記事⑿
読解、語彙力、表現力養成
₁₄
6
₂₃
木
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⑴
読解、語彙力、表現力養成
₁₅
6
₂₈
火
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⑵
読解、語彙力、表現力養成
₁₆
6
₃₀
木
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⑶
読解、語彙力、表現力養成
₁₇
7
5
火
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⑷
読解、語彙力、表現力養成
₁₈
7
7
木
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⑸
読解、語彙力、表現力養成
₁₉
7
12
火
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⑹
読解、語彙力、表現力養成
₂₀
7
₁₄
木
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⑺
読解、語彙力、表現力養成
₂₁
7
₁₉
火
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⑻
読解、語彙力、表現力養成
₂₂
7
₂₁
木
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⑼
読解、語彙力、表現力養成
₂₃
7
₂₆
火
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⑽
読解、語彙力、表現力養成
₂₄
7
28
木
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⑾
読解、語彙力、表現力養成
₂₅
8
30
火
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⑿
読解、語彙力、表現力養成
₂₆
9
1
木
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⒀
読解、語彙力、表現力養成
₂₇
9
6
火
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⒁
読解、語彙力、表現力養成
₂₈
9
8
木
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⒂
読解、語彙力、表現力養成
₂₉
9
₁₃
火
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⒃
読解、語彙力、表現力養成
30
9
₁₅
木
Ⅰ
医学・生命科学に関する概論書⒄
読解、語彙力、表現力養成
担当教員一覧
教員氏名
職
田 中 明 夫
准 教 授
所 属
医学部人間科学講座
― ―
144
備 考
担当者
授 業 科 目
科 目 名
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
2年後期
必修
清水 研明
中山 仁
田中 明夫
英 語 Ⅳ
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
概要/方針等
英語のライティング技能習得のための授業である。将来、医学論文等を英語で作成する際に必要となる基本事項を
習得し、ライティング技能を高めると同時にその学習方法を身につけるための授業を行う。
3クラス編成で、各クラス30名前後の比較的少人数で演習を中心とした授業を行う。
学 習 目 標
一般目標 ① 医学論文等の英語の説明・論説(expository)の文章の基本的な構成を学ぶ。
③ 英語の文章をパラグラフ単位で正確に理解する。
④ 英文で読んだ内容の要約を自分の英語で正確に表現することを学ぶ。
⑤ 因果関係、比較・対照、分類、時間の順序などの内容を含むパラグラフの実例を通してパラグラフの
論理構成、用いられる表現を学び、実際にパラグラフを書く。
⑥ データを説明する実例を通して、説明の仕方と表現を学び、実際にデータを説明するパラグラフを書く。
⑦ 自分の書いた要約やパラグラフを正確な発音で読む。
⑧ 辞典、コンピュータ、インターネット等を用いて、必要な英語表現を調べたり、検索する方法を学ぶ。
⑨ 英語の句読法を学ぶ。
行動目標 ① 医学論文等の英語の説明・論説(expository)の文章の基本的な構成を理解できる。
② 英語のパラグラフの構成を、日本語の段落との違いに留意して理解できる。
③ 英語の文章をパラグラフ単位で正確に理解できる。
④ 英文で読んだ内容の要約を自分の英語でパラグラフとしてまとめることができる。
⑤ 論理展開が明快で、適切な英語表現を用いたパラグラフを書くことができる。
⑥ データを適切な英語で説明をすることができる。
⑦ 自分の書いた要約やパラグラフを正確な発音で読み、聞き手に理解してもらえる。
⑧ 必要な英語表現を適切な手段で調べたり、検索することができる。
⑨ 英語の句読法を正しく使える。
テ キ ス ト
第一回目の授業で指示します。
参 考 書
『ジーニアス英和辞典』(大修館書店)
『ウィズダム英和辞典』(三省堂書店)
Longman Dictionary of Contemporary English (Longman)
Oxford Advanced Learner’s Dictionary (Oxford University Press)
『新編 英和活用大辞典』(研究社)
評 価 方 法
課題等の提出物、授業への参加度・貢献度、中間・期末試験等を総合して評価します。
そ の 他(メッセージ等)
授業には必ず十分準備をして臨んでください。
課題等の提出物は必ず期限内に提出してください。
― ―
145
第2学年
② 日本語の段落と対照するなどして、英語のパラグラフの基本的な構成(主題、支持文など)を理解する。
授 業 計 画(清水担当分)
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
1
10
5
水
Ⅰ
オリエンテーション
パラグラフ、段落
2
10
12
水
Ⅰ
課題⑴
1パラグラフ・ライティング
3
10
19
水
Ⅰ
課題⑵
1パラグラフ・ライティング
4
10
26
水
Ⅰ
課題⑶
1パラグラフ・ライティング
5
11
2
水
Ⅰ
テスト⑴
1パラグラフ・ライティング
6
11
9
水
Ⅰ
課題⑷
2パラグラフ・ライティング
7
11
16
水
Ⅰ
課題⑸
2パラグラフ・ライティング
8
11
30
水
Ⅰ
課題⑹
2パラグラフ・ライティング
9
12
7
水
Ⅰ
テスト⑵
2パラグラフ・ライティング
10
12
14
水
Ⅰ
課題⑺
3パラグラフ・ライティング
11
1
11
水
Ⅰ
課題⑻
3パラグラフ・ライティング
12
1
18
水
Ⅰ
テスト⑶
3パラグラフ・ライティング
13
1
25
水
Ⅰ
課題⑼
5パラグラフ・ライティング
14
2
1
水
Ⅰ
課題⑽
5パラグラフ・ライティング
15
2
8
水
Ⅰ
テスト⑷
5パラグラフ・ライティング
担当者
授 業 計 画(中山担当分)
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
1
₁₀
5
水
Ⅰ
イントロダクション
formatting, process writing
2
₁₀
₁₂
水
Ⅰ
センテンスとパラグラフ
topic, strong/weak paragraph
3
₁₀
₁₉
水
Ⅰ
トピックとトピックセンテンス
topic, topic sentences, using conjunctions:
and and but, using commas
4
₁₀
₂₆
水
Ⅰ
説明のためのボキャブラリー、発
想に役立つスキル⑴
adjectives(形容詞), brainstorming, lists
5
₁₁
2
水
Ⅰ
説明のためのボキャブラリー、発
想に役立つスキル⑵
Word waps, concluding sentences, capital
letters
6
₁₁
9
水
Ⅰ
パラグラフ構成のまとめ、フィー
ドバック
freewriting, peer feedback
7
₁₁
₁₆
水
Ⅰ
サポート文、意見と例示
supporting sentences, opinion and examples
8
₁₁
₃₀
水
Ⅰ
因果関係⑴
cause and effect/result
9
₁₂
7
水
Ⅰ
感情、悩みの表現、サポート文の
順序
personal feelings about problems, logical
order
₁₀
₁₂
₁₄
水
Ⅰ
物語文、時間順序
narratives, using time expressions: after,
before and when
₁₁
1
₁₁
水
Ⅰ
比較
double lists to brainstorm, using whereas and
however
₁₂
1
₁₈
水
Ⅰ
因果関係⑵
cause and effect relationship, pair interviews
to brainstorm
₁₃
1
₂₅
水
Ⅰ
データの説明
describing data, figures, tables
₁₄
2
1
水
Ⅰ
英文要約
summarizing what you have read
₁₅
2
8
水
Ⅰ
Brainstorming の復習
lists, word maps, discussion
― ―
146
担当者
授 業 計 画(田中担当分)
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
10
5
水
Ⅰ
イントロダクション
2
10
12
水
Ⅰ
パラグラフの構造と機能⑴
パラグラフの構造、機能
3
10
19
水
Ⅰ
パラグラフの構造と機能⑵
主題
4
10
26
水
Ⅰ
パラグラフの構造と機能⑶
主題
5
11
2
水
Ⅰ
パラグラフの構造と機能⑷
支持文
6
11
9
水
Ⅰ
パラグラフの論理と表現⑴
因果関係
7
11
16
水
Ⅰ
パラグラフの論理と表現⑵
定義、分類
8
11
30
水
Ⅰ
パラグラフの論理と表現⑶
比較・対照
9
12
7
水
Ⅰ
パラグラフの論理と表現⑷
例示
10
12
14
水
Ⅰ
パラグラフの論理と表現⑸
空間の順序
11
1
11
水
Ⅰ
パラグラフの論理と表現⑹
時間の順序
12
1
18
水
Ⅰ
パラグラフの論理と表現⑹
過程・手順と指示
13
1
25
水
Ⅰ
パラグラフの論理と表現⑺
前提と帰結
14
2
1
水
Ⅰ
パラグラフの論理と表現⑻
データの説明
15
2
8
水
Ⅰ
まとめ
まとめ
第2学年
1
担当者
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
清 水 研 明
教
授
医学部人間科学講座
中 山 仁
教
授
看護学部総合科学部門
田 中 明 夫
准 教 授
医学部人間科学講座
― ―
147
備 考
授 業 科 目
科 目 名
体 育 実 技
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
2年前期
必修
担当責任者
小川 宏
安田 俊広
(ユニット名)
概要/方針等
バレーボール、テニス、ソフトボール、サッカー、卓球、バドミントンの中から一種目を選択し、ウォーミングアッ
プ、練習、ゲームを行い、楽しみながら上達を目指していく。ただし、種目選択においては人数調整を行うことがあ
る。
学 習 目 標
一般目標 健康・体力の維持増進を図り、生涯スポーツの基礎をつくる。
行動目標 自ら積極的に運動し、体力を高めていくことができる。スポーツ活動の準備、後片づけ、チーム分け、ゲー
ムの行い方を理解し、スポーツ活動を積極的に楽しむことができる。
テ キ ス ト
使用しない。
参 考 書
評 価 方 法
授業の評価は、一定の出席と参加姿勢により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
皆さんの積極的な授業参加を期待しています。
授 業 計 画
回数 月
1
5
日 曜日 時限
13
2~15
項 目
金
Ⅳ
ガイダンスおよび種目分け
金
Ⅳ
種目別スポーツ活動
内容(キーワード等)
担当者
小川 宏
安田 俊広
バレー、バド、卓球、ソフト、テニス、 小川 宏
サッカー
安田 俊広
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
小 川 宏
教 授
福島大学人間発達文化学類
非常勤講師
安 田 俊 広
准 教 授
福島大学人間発達文化学類
非常勤講師
― ―
148
備 考
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
開講年次等
必修・選択の別
2年前期
必修 コミュニケーション論
細目又はテーマ
(ユニット名)
担当責任者
志賀 令明
石川 和信
概要/方針等
医療従事者として、患者やスタッフとの円滑なコミュニケーションを図ることのできる基本的な知識・技能を習得
する。授業展開は担当教員によって異なるが、講義形式・演習形式の双方を用いながら行う。
学 習 目 標
一般目標 ① 各発達段階にある人がどのような生活史的背景をもって生育してきたかを理解する。
② 大正から昭和・現代に至る社会と文化の変動を理解する。
④ 自分たちが生育してきた社会・文化背景と、高齢者のそれとを比較検討する。
⑤ 具体的な傾聴・アサーションの仕方を身につける。
⑥ 医療コミュニケーションの基本を理解する。
⑦ 患者の行動変容には医師のコミュニケーション能力が深くかかわることを理解する。
行動目標 ① 病んでいる人の置かれている家族・社会・文化的力道に関して説明できる。
② 説明した事柄に関して、何が問題点かを説明できる。
③ 現代社会の諸問題とそれが人々の心身に与える影響について説明できる。
④ 相手の気持ちを良く聞き、理解・共感することができる。
⑤ 自分の考えを、相手の立場にたって説明できる。
⑥ 相手から否定的な言動をされたときに、それに対応できる。
⑦ 医学生として要求される基本的なコミュニケーションができる。
⑧ 自分の考えや気持ちを他者の権利を尊重しながら率直に表現することができる。
⑨ ロールプレイや模擬患者(SP:simulated patient)での演習を積極的に経験する。
⑩ 他の人の会話(演習)や DVD などの学習素材から問題点を指摘(フィードバック)できる。
テ キ ス ト
特になし
参 考 書
医療面接技法とコミュニケーションの取り方 メディカル・ビュー社 ISBN978-4-7583-0078-0
この他、授業内で適宜指示する
評 価 方 法
授業への参加態度、各回及び最終的に提出するレポートなどにより総合的に判断する。
そ の 他(メッセージ等)
‘医師と患者のコミュニケーション’では福島医大の模擬患者さん(SP:simulated patient)に演習をお願いしてい
るので礼儀正しい態度で授業に臨むこと。
― ―
149
第2学年
③ 福島県の各地域における主な文化的背景について理解する。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
11
水
Ⅰ
オリエンテーションと講義
コミュニケーションと心理学1(近代社
志賀 令明
会の日本)
2
5
18
水
Ⅰ
講義と演習
医学生に求められるコミュニケーション 石川 和信
能力とは?
他 3
5
25
水
Ⅰ
講義と討論
コミュニケーションと心理学2(ポスト
志賀 令明
モダン社会の日本)
4
6
1
水
Ⅰ
講義と討論
コミュニケーションと心理学3(ポスト
志賀 令明
モダンと若者文化)
5
6
8
水
Ⅰ
講義と演習
医師と患者のコミュニケーション 1
医療面接の基本
石川 和信
他 6
6
15
金
Ⅰ
講義と討論
精神分析と交流分析
志賀 令明
7
6
22
水
Ⅰ
演習
傾聴の基礎
志賀 令明
8
6
29
水
Ⅰ
講義と演習
医師と患者のコミュニケーション 2
診断のための医療面接
石川和信他
9
7
6
水
Ⅰ
講義と演習
SST の理解1
大竹眞由美
濱尾 早苗
志賀 令明
10
7
13
水
Ⅰ
講義と演習
SST の理解2
大竹眞由美
濱尾 早苗
志賀 令明
11
7
20
水
Ⅰ
講義と演習
医師と患者のコミュニケーション 3
医療面接と行動変容
石川 和信
他 12
7
27
水
Ⅰ
講義と演習
アサーションの実際1
大川 貴子
志賀 令明
13
8
31
水
Ⅰ
講義と演習
アサーションの実際2
大川 貴子
志賀 令明
14
9
7
水
Ⅰ
演習
15
9
14
水
Ⅰ
講義と演習
「死」を考える
志賀 令明
医師と患者のコミュニケーション 4
困難なケースでの医療面接
石川 和信
他 担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
志 賀 令 明
教
授
大 川 貴 子
准 教 授
看護学部精神看護学
大 竹 眞由美
准 教 授
看護学部精神看護学
濱 尾 早 苗
助
看護学部精神看護学
石 川 和 信
准 教 授
医療人育成・支援センター
小 林 元
助
教
医療人育成・支援センター
本 谷 亮
助
手
医療人育成・支援センター
諸 井 陽 子
助
手
医療人育成・支援センター
菅 原 亜紀子
助
手
医療人育成・支援センター
教
看護学部総合科学
― ―
150
備 考
授 業 科 目
科 目 名
開講年次等
必修・選択の別
2年前期
必修
臨床医学入門Ⅰ
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
担当責任者
渡辺 毅
橋本 康弘
学習目標/方針等
2年次前期に講義が行われている基礎医学(代謝生化学・情報生化学等)の学習へのモチベーションを高めると同
時に、common disease の病態を理解する。
評 価 方 法
全ての講義が終了した後に、試験を行い総合的に評価する。
回数
月
日
曜日
時限
内 容(症例)
担当者
1
5
11
水
Ⅲ
オリエンテーション
がん:基礎と臨床
橋本 康弘
2
5
18
水
Ⅲ
心不全:循環の病態と生理
齋藤 修一
3
5
25
水
Ⅲ
高血圧:昇圧因子と降圧因子のバランス破綻
渡辺 毅
4
6
1
水
Ⅲ
糖尿病:糖・脂質代謝の乱れ
佐藤 博亮
5
6
8
水
Ⅲ
認知症について
城谷 圭朗
6
6
15
水
Ⅲ
慢性肝炎について
高橋 敦史
7
6
22
水
Ⅲ
白血病:発癌のメカニズム(成長因子、発癌遺伝子との関連)
野地 秀義
8
6
29
水
Ⅲ
うつ病
丹羽 真一
9
7
6
水
Ⅲ
肺の病気
棟方 充
10
7
13
水
Ⅲ
運動障害と感覚障害
榎本 博之
11
7
20
水
Ⅲ
感染症とは
金光 敬二
12
7
27
水
Ⅲ
消化器疾患と内視鏡
入澤 篤志
13
8
31
水
Ⅲ
関節リウマチ・膠原病
小林 浩子
13
9
7
水
Ⅲ
まとめ
橋本 康弘
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
渡 辺 毅
教
授
腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座
棟 方 充
教
授
呼吸器内科学講座
丹 羽 真 一
教
授
神経精神医学講座
金 光 敬 二
教
授
感染制御・臨床検査医学講座
橋 本 康 弘
教
授
生 化 学 講 座
入 澤 篤 志
教
授
会津医療センター準備室(消化器内科)
佐 藤 博 亮
准 教 授
腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座
小 林 浩 子
准 教 授
消化器・リウマチ膠原病内科学講座
齋 藤 修 一
准 教 授
循環器・血液内科学講座
城 谷 圭 朗
准 教 授
生 化 学 講 座
榎 本 博 之
講
神経内科学講座
野 地 秀 義
学内講師
循環器・血液内科学講座
高 橋 敦 史
学内講師
消化器・リウマチ膠原病内科学講座
師
― ―
151
備 考
第2学年
授 業 計 画
授 業 科 目
科 目 名
開講年次等
必修・選択の別
2年前期
必修
看護学の基本
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
担当責任者
中山洋子・
看護学部教員・他
概要/方針等
「看護とは何か」について理解できることをめざす。講義単位ではあるが、演習を取り入れ、看護の知識や技術を
保健医療の実践において活用できるようになることを期待している。
学 習 目 標
一般目標 看護の基礎となっている考え方(Philosophy)、看護の基本的な概念、看護倫理及び看護の技術や援助方法
を学び、社会の中で果たしている看護の機能や看護職の役割を理解する。
行動目標 ① 看護の基礎となる考え方(Philosophy)を理解できる。
② 看護の基本的な概念について理解できる。
③ 臨床の場における医療チームの考え方を理解できる。
④ 看護実践の場で直面する倫理的な問題について理解できる。
⑤ 家族の概念と家族援助の方法について理解できる。
⑥ 患者を安楽にさせる看護技術や方法を習得する。
⑦ わが国の看護の発展と今日的課題について理解できる。
テ キ ス ト
必要に応じて資料を配布する。
参 考 書
必要に応じて講義の時に紹介する。
看護関係の図書は、多数、図書館に置かれているので、興味のある本を手にとって見て下さい。
評 価 方 法
1.授業への参加度(20%)
2.演習への取り組み方(40%)
3.レポート(40%) によって総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
保健医療の場で協働することの多い看護職(看護師・保健師・助産師)の考え方やはたらき方について、興味が湧
くようなコースにしたいと思います。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
1
5
11
水
Ⅳ
看護の基礎となる考え方
(Philosophy)
2
5
18
水
Ⅳ
3
5
25
水
4
6
1
5
6
6
6
内容(キーワード等)
担当者
看護学の発展とその背景、看護の定義
中 山
日本の看護学教育の動向
看護教育制度、看護師の役割
工 藤
Ⅳ
看護の基本的な概念
ケア、ケアリング、対人関係論
中 山
水
Ⅳ
看護におけるセルフケア論
セルフケア
中 山
8
水
Ⅳ
看護の最前線
専門性の高い看護師の活動
15
水
Ⅳ
家族看護援助論(子どもの健康と
家族援助)
家族ダイナミズム、家族援助
― ―
152
特別講師
古 橋
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
7
6
22
水
Ⅳ
家族看護援助論(高齢者の健康と
家族援助)
家族ダイナミズム、家族援助
8
6
29
水
Ⅳ
看護倫理
倫理の基本原則
中山・他
9
7
6
水
Ⅳ
看護倫理(演習)
臨床における看護師のジレンマ
中山・他
10
7
13
水
Ⅳ
看護倫理(討論)
臨床における看護師のジレンマ
中山・他
11
7
20
水
Ⅳ
臨床の場における医療チーム
医療チーム、リスクマネジメント
特別講師
12
7
27
水 Ⅳ・Ⅴ 看護技術(演習)
安楽・移動:Aグループ(※)
看護学部教員
13
8
31
水 Ⅳ・Ⅴ 看護技術(演習)
安楽・移動:Bグループ(※)
看護学部教員
患者の視点に立った医療
特別講師、
中 山
14
9
7
水
Ⅳ
医療に期待するもの、看護学の動
向と展望
小 平
(※)「看護技術」の演習は、AとBの2つのグループに分けて行います。
教員氏名
職
所 属
中 山 洋 子
教
授
看 護 学 部
小 平 廣 子
准 教 授
看 護 学 部
工 藤 真由美
講
師
看 護 学 部
古 橋 知 子
講
師
看 護 学 部
― ―
153
備 考
第2学年
担当教員一覧
授 業 科 目
科 目 名
テュートリアルⅠ
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
2年前期
必修
企画委員: 橋本 康弘
松岡 有樹
(ユニット名)
概要/方針等
本コースはテュートリアル形式の学習(自学自習・少人数グループ学習・問題解決型学習)として設定された科目
である。提示された課題の問題把握と追及を自発的に行い、理論構築のトレーニングを行う。到達度に対して自己評
価を行い、自己指向型の学習態度を身につけることを目標とする。第2学年においては、総合科学系から基礎医学系
への橋渡しになるような課題を学習する。
学 習 目 標
一般目標 テュートリアル形式の学習は、問題を自ら発見・解決し、自ら成長していく能動学習である。すなわち自
分で疑問を持ち、自分で解決する態度を身につけ、グループ学習への積極的な参加をし、自分の考えを他
人に伝える能力を養うことである。
行動目標 ① 課題の問題を把握・分析・評価し、必要事項を抽出することができる。
② 自分の意思で計画・努力・実行して学習し、問題を解決できる。
③ 科学的に事象を見つめ、論理的に考察できる。
④ 必要な情報を収集することができる。
⑤ 得られた情報をまとめ、自己の考えとともに報告・発表し、討論できる。
テ キ ス ト
参 考 書
評 価 方 法
学習の成果は発表および討論過程を通じて、以下の観点から総合的に評価する。
1.出席率
2.問題の把握・分析・評価および必要事項の抽出
3.問題解決のための計画・努力・実行
4.積極性および理論性
5.発表・討論能力
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
回
月
日 曜日 時限
授 業 項 目
担 当 者
場 所
1
5
₁₆
月
Ⅲ
オリエンテーション、第1セット 第1回
企画委員、各テューター
第1講義室他
2
5
₁₆
月
Ⅳ
自学自習
各テューター
各講座等
3
5
₂₃
月
Ⅲ
第1セット 第2回
各テューター
各講座等
4
5
₂₃
月
Ⅳ
自学自習
各テューター
各講座等
5
5
₃₀
月
Ⅲ
第1セット 第3回(成果発表)
各テューター
各講座等
6
5
₃₀
月
Ⅳ
第2セット 第1回
各テューター
各講座等
7
6
6
月
Ⅲ
自学自習
各テューター
各講座等
8
6
6
月
Ⅳ
第2セット 第2回
各テューター
各講座等
9
6
13
月
Ⅲ
自学自習
各テューター
各講座等
₁₀
6
13
月
Ⅳ
第2セット 第3回(成果発表)
各テューター
各講座等
学生は6人前後のグループとして各部局(総合科学系各講座、生命科学・社会医学系各講座、および附属研究所各
部署)に配属される。その都度、各部局の担当テューターより提示された学習課題に対して、学生が主体的に討論を
行う。なお、グループ分け、担当テューター、実施場所については追って連絡する。
― ―
154
授 業 科 目
科 目 名
臨床医学入門Ⅱ
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
2年後期
必修
(ユニット名)
担当責任者
八木沼洋行
挾間 章博
概要/方針等
2年時に行われている解剖・組織学Ⅰおよび生理学Ⅰに関連し、病態や診断・治療学の観点から人体の構造と機能
を理解する。また、医学に対するモチベーションを高める。
授 業 計 画
月
日
曜日
時限
授 業 の 仮 題
1
11
2
水
Ⅲ
生殖医療の第一線
産科婦人科学講座
第1講義室
2
11
9
水
Ⅲ
染色体の異常などによる新生児の異常
小児科学講座
第1講義室
3
11
16
水
Ⅲ
形成外科と解剖学
形成外科学講座
第1講義室
4
11
16
水
Ⅳ
四肢の外科
整形外科学講座
第1講義室
5
11
30
水
Ⅲ
脊椎の外科
整形外科学講座
第1講義室
6
12
7
水
Ⅲ
腎臓の機能と病態
腎臓高血圧・糖尿病内分
第1講義室
泌代謝内科学講座
7
12
14
水
Ⅲ
心臓における「構造」と「機能」
心臓血管外科学講座
第1講義室
8
1
11
水
Ⅲ
肺と食道の外科
臓器再生外科学講座
第1講義室
9
1
16
月
Ⅲ
内分泌(甲状腺)外科と乳腺外科
器官制御外科学講座
第1講義室
10
1
16
月
Ⅳ
胃と腸(消化器)の外科
器官制御外科学講座
第1講義室
11
1
25
水
Ⅲ
眼内の世界にようこそ…
眼科学講座
第1講義室
12
1
25
水
Ⅳ
肝と膵の外科、移植外科
臓器再生外科学講座
第1講義室
13
2
1
水
Ⅲ
泌尿器科学と解剖学
泌尿器科学講座
第1講義室
14
2
1
水
Ⅳ
女性のからだのしくみ
産科婦人科学講座
第1講義室
15
2
8
水
Ⅲ
耳鼻咽喉科と頭頸部外科
耳鼻咽喉科学講座
第1講義室
担当教員については後日、通知します。
― ―
155
担当講座
場 所
第2学年
回
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
解剖学・組織学Ⅰ
細目又はテーマ
人体解剖学入門
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
2年前期
必修
担当責任者
八木沼洋行
和栗 聡
概要/方針等
このユニットは、解剖学・組織学Ⅰコース全体の導入部にあたる。ここでは、人体構造の概要および骨格系の構造、
細胞学や組織学の基本を学ぶ。基本的な解剖学用語については英語で理解できるようにする。
学 習 目 標
一般目標 ① 人体構造の概要をつかみ、人体構成の原理原則を理解する。
② 解剖学用語や医学用語の意味を理解し、事象を形態学的に的確に記載する能力を身につける。
③ 人体構造の基本となる骨格系の構造とその連結の様式について理解する。
④ 組織学の概略、およびその一般的手法を理解する。
行動目標 ① 人体の基本的な構造、細胞と組織や器官などとの関係について概説できる
② 骨の基本的な構造、成長、化骨、吸収について説明ができる
③ 脊椎骨の部位ごとの違いや人間の脊柱の特徴を説明できる
④ 胸郭の構造について説明できる
⑤ 骨盤の構造、性差について説明できる
⑥ 四肢の骨・関節を列挙し、主な骨の配置を図示できる
⑦ 頭部・顔面骨の構造について説明できる
⑧ 主要な骨(四肢の長管骨、上肢帯、下肢帯、頭部の骨)について、個々の構造を概説することができる。
⑨ 方向や位置関係を示す解剖学用語を正しく使うことができる
⑩ 筋系、神経系、脈管系、内臓系の概略について説明できる
⑪ 組織切片の一般的な作製法、染色法、および顕微鏡観察法を説明できる。
⑫ 組織切片上で細胞の構造を説明できる。
テキストおよび参考書
肉眼解剖学および組織学ユニットの項を参照されたい。最初の講義時間に詳しく紹介する。
評 価 方 法
解剖学総論および骨学については、筆記および口頭による試験の成績および授業の出席や実習態度などを総合的に
評価する。
組織学関連の講義実習に関しては「組織学1」と合わせて評価する。
そ の 他(メッセージ等)
細胞・組織学の初回講義・実習を無断で休んではならない。
― ―
156
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項目
内容(キーワード等)
授業形態
場所
担当
5
9
月
Ⅲ
解剖学総論
イントロダクション、用語、教科書紹介
講義
第1講義室 八木沼
2
5
16
月
Ⅰ
解剖学総論
人体の基本構造、骨格系
講義
第1講義室 八木沼
3
5
23
月
Ⅰ
解剖学総論
関節と筋系
講義
第1講義室 八木沼
4
5
30
月
Ⅰ
解剖学総論
神経系
講義
第1講義室 八木沼
5
6
6
月
Ⅰ
解剖学総論
循環系
講義
第1講義室 八木沼
6
6
13
月
Ⅰ
解剖学総論
内臓系
講義
第1講義室 八木沼
7
6
20
月
Ⅰ
骨学総論
骨学総論
講義
第1講義室 西 山
8
6
20
月
Ⅲ
骨学各論
脊柱、胸郭の骨
講義
第1講義室 西 山
9
6
20
月
Ⅳ
骨学各論
脊柱、胸郭の骨
実習
解剖実習室 西 山
10
6
27
月
Ⅰ
骨学各論
上肢の骨
講義
第1講義室 増 田
11
6
27
月
Ⅲ
骨学各論
上肢の骨
実習
解剖実習室 増 田
12
6
27
月
Ⅳ
骨学各論
下肢の骨
講義
第1講義室 本 間
13
7
4
月
Ⅲ
骨学各論
下肢の骨
実習
解剖実習室 本 間
14
7
4
月
Ⅳ
骨学各論
頭蓋骨1
講義
第1講義室 西 山
15
7
8
月
Ⅰ
骨学各論
頭蓋骨1
実習
解剖実習室 西 山
16
7
11
月
Ⅲ
骨学各論
頭蓋骨2
講義
第1講義室 西 山
17
7
11
月
Ⅳ
骨学各論
頭蓋骨2
実習
解剖実習室 西 山
18
7
25
月
Ⅲ
骨学各論
まとめ
講義
第1講義室 西 山
19
7
25
月
Ⅳ
骨学各論
まとめ
実習
解剖実習室 西 山
20
8
29
月
Ⅲ
骨学各論
骨学試問
試験
解剖実習室 西山他
21
8
29
月
Ⅳ
骨学各論
骨学試問
試験
解剖実習室 西山他
22
9
5
月
Ⅲ
細胞・組織学
組織学イントロダクション、細胞~上皮
講義
第1講義室 和 栗
23
9
5
月
Ⅳ
細胞・組織学
上皮~結合組織
講義
第1講義室 和 栗
24
9
12
月
Ⅲ
細胞・組織学
結合組織~軟骨・骨組織
講義
第1講義室 和 栗
25
9
12
月
Ⅳ
細胞・組織学
軟骨・骨組織~筋組織
講義
第1講義室 和 栗
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
八木沼 洋 行
教
授
神経解剖・発生学講座
和 栗 聡
教
授
解剖・組織学講座
西 山 慶 治
准 教 授
神経解剖・発生学講座
本 間 俊 作
講
師
神経解剖・発生学講座
増 田 知 之
学内講師
神経解剖・発生学講座
― ―
157
備 考
第2学年
1
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
2年後期
必修
解剖学・組織学Ⅰ
肉 眼 解 剖 学
担当責任者
八木沼洋行
和栗 聡
概要/方針等
マクロ(肉眼)レベルの人体の構造の理解を目指す。ご遺体を用いて自ら学ぶ実習を中心とし、理解を助けるため
の実習講義を加える。基本的な解剖学用語については英語で理解できるようにする。
学 習 目 標
一般目標 ① 医学を学ぶ上での基本である人体の肉眼レベルでの諸構造を理解する。
② 人体の構造の普遍性と個体差や破格が存在することを理解する。
③ 基本的な日本語および英語の解剖学用語や医学用語の意味を理解し、観察した所見を他人へ正確に伝
えることができる能力を修得する。
④ 共同作業の重要性を理解し、他の人と協調し自分の役割をしっかりと果たす責任ある態度やコミュニ
ケーションする能力を身につける。
⑤ ご遺体の遺志について考察し、礼意ある態度を身につける。
行動目標 ① 班の一員として、責任を持って分担した部位の観察対象を剖出する事ができる
② 自分の分担した部位についてパートナーにわかりやすく説明し、引継ぐことができる
③ 指定された部位について、正確に所見をスケッチし、記載することができる
④ 執刀式、慰霊祭、お別れ式に出席し、献体された方々のご遺志について考察することができる
⑤ ご遺体に対して常に礼意を失わない行動をとることができる
⑥ 末梢神経系の構成を説明できる
⑦ 脊髄の構造、髄膜との関係が説明できる
⑧ 脊髄神経と神経叢の構成および主な骨格筋支配と皮膚分布を概説できる
⑨ 四肢の骨・関節を列挙し、主な骨の配置を図示できる
⑩ 四肢の主要筋群の運動と神経支配を説明できる
⑪ 心臓の構造と分布する血管と神経を説明できる
⑫ 冠状動脈の個体差について説明できる
⑬ 心臓の刺激伝導系を説明できる
⑭ 体循環、肺循環および胎児循環とその遺残物を説明できる
⑮ 大動脈の枝を図示し、分布域を概説できる
⑯ 頭頚部と四肢の主な動脈を図示し、分布域を概説できる
⑰ 主な静脈を図示し、門脈系と大静脈系の吻合部を説明できる
⑱ 胸管を経由するリンパの流れを概説できる
⑲ 主な血管系の個人差について概説できる
⑳ 気道の構造、肺葉・肺区域と肺門の構造を説明できる
縦隔と胸膜腔の構造を説明できる
呼吸筋とその神経支配が説明できる
各消化器官の位置、形態と血管分布を図示できる
腹膜と臓器の関係を説明できる
食道・胃・小腸・大腸の基本構造と部位による違いを説明できる
歯、唾液腺の構造と機能を説明できる
腹部臓器や胸部臓器の横断面での位置関係を概説できる
腎・尿路系の位置・形態と血管分布・神経支配を説明できる
男性生殖器の形態を説明できる
― ―
158
女性生殖器の形態や腹膜、支持組織との関係を説明できる
骨盤底部の構造が説明できる
各内分泌器官の位置を図示し、そこから分泌されるホルモンを列挙できる
眼球と付属器の構造と機能を説明できる
眼球運動に関わる筋と神経支配を説明できる
外耳・中耳・内耳の構造を図示できる
口腔・鼻腔・咽頭・喉頭の構造を図示できる
咀嚼と嚥下の機構を説明できる
喉頭の構造と機能と神経支配を説明できる
舌の知覚、味覚、運動の各機能に関与する神経について支配領域とその経路を説明できる
眼球に分布する動脈と静脈について説明できる
音が有毛細胞によって感知されるまでの経路について説明できる
腹部臓器への自律神経系の支配について説明ができる
精子が形成されて射精されるまでの経路を説明できる
橈骨、正中、尺骨神経の支配する筋群とそれらが麻痺したときの状態が説明できる
主な指標点について説明できる
骨盤内臓への自律神経系の支配について説明ができる
鼠径管の構造とその中を通るものについて説明できる
上肢と下肢の運動性の違いについて解剖学的に説明できる
テキスト・参考書
肉眼解剖学の講義と実習に必要なテキスト類としては⑴教科書、⑵実習手引き書、⑶図譜(アトラス)、がある。
人体解剖学入門の最初の講義のときに詳しく説明する。
⑴ 教科書(数多くあり、特に指定はないが一冊は用意すること、下記以外のものでも良い)
1.日本人体解剖学 金子丑之助原著 南山堂
上巻 12,000円、下巻 10,000円 用語は日本語と英語
2.Gray’s Anatomy for Student second edition(2009)R. L. Drake 他著 Elsevier (約9,200円)
「Gray’s Anatomy」をもとに学生向けに全く新しく書かれた教科書の改訂第二版。図版が優れており、立体的
な構造が分かり易い。臨床に関する話題も多い。原書第一版の翻訳版「グレイ解剖学」 エルゼビア・ジャパン
版 (2007年09月 発行 10,500円 ISBN 978-4-86034-847-2)も出ているが、医学英語の学習をかねてあえて英
語版をお薦めする。また英語版には図版のダウンロードなどができるサイト(STUDENT CONSULT)へのアク
セス権が付録する。総論的な説明が少ないこと、ところどころ誤りが見られるのが欠点。
3.トートラ解剖学 第2版 G. J. Tortora 著、小澤一史他監訳 (2010年) 丸善
10,000円 用語は日本語と英語 総論が詳しい教科書
4.解剖学(分担) 森 於菟 他 金原出版
1巻(骨・筋)9,765円、2巻(脈管・神経)11,130円、3巻(内臓)9,030円
3巻で全分野をカバーする記載の詳しい教科書。
用語は日本語とラテン語
5.解剖学講義 伊藤 隆 著 高野 廣子改訂(2001年)南山堂
11,000円 用語は日本語と英語
⑵ 実習手引き書 (指定、必須)
解剖学実習の手引き 改訂11版 寺田春水、藤田恒夫著 南山堂 7,300円
⑶ 肉眼解剖学図譜(アトラス)
1.ネッター解剖学図譜 第3版 10,000円 南江堂
是非揃えたい。汚さず大切に使えば一生使える。
― ―
159
第2学年
左右の反回神経の反回の仕方の違いについて発生上の理由を含めて説明できる
2.プロメテウス解剖学アトラス 全3巻
総論・運動器系(12,600円)、頸部/胸部/腹部・骨盤部(11,550円)、頭部/神経解剖(11,550円)
評 価 方 法
実習中に課すスケッチ課題、口頭試問、中間と期末の2回の筆記試験、および授業への出席、実習態度等をもとに
総合的に評価する。
オフィスアワー
学習についての質問や相談は随時受け付けるが、特に毎週金曜日の午後4時15分から5時までは講座内にいるよう
に努める。できれば事前にメール等で確認されたい(八木沼)。
そ の 他(メッセージ等)
肉眼解剖学の授業は実習が中心となる。4人で一体、2人で一側を担当する。担当部位は毎回交代する。各実習の
はじめに簡単な講義を行うが、これは、実習の内容の全てを網羅するものではない。したがって、実習のための予習
が必須となる。その日の観察対象について、自分が担当する部位だけでなく担当しない部位についてもノートを作成
して充分予習してくること。欠席や遅刻はパートナーに迷惑をかけることになるので極力しないこと。やむを得ず欠
席する場合には進度を挽回するための善後策を講じること。無断欠席は許さない。理由の如何に関わらず2割以上欠
席した者は実習の完了を認定しない。
授 業 計 画
回 月 日 曜
時限
節
1 10 11 火 Ⅰ-Ⅱ
A
上 半 身
B
下 半 身
項 目
内容「手引き」の§
項 目
内容「手引き」の§
担当
西山・
八木沼
肉眼解剖学実習オリエンテーション・実習講義
2 10 12 水 Ⅲ-Ⅳ 1 執刀式・胸部浅層
§1、2、3、4
執刀式・腹部浅層
§ 1、 3、 4、30(「 外 腹 斜 筋 」
まで)
全教員
3 10 19 水 Ⅲ-Ⅳ 2 頸部浅層
§5
大腿前面浅層
§53(「大腿前面の皮切」まで)、
54(「大腿筋膜」まで)
本 間
4 10 31 月 Ⅲ-Ⅳ 3 背部浅層
§6
殿部・大腿後面浅
層
§6、53(「殿部と大腿後面の皮
切」まで、54(「大殿筋など」)
八木沼
5 11 1 火 Ⅲ-Ⅳ 4 浅背筋
§7、14(「肩甲骨の後ろの筋」
殿部・大腿後面深
の-1)、2))、§26(「胸腰筋膜」
層
まで)
§56、57
西 山
§8、9(「小胸筋」まで)
大腿前面
§54、55(「大腿四頭筋と内転筋
管」の5)まで
八木沼
大腿前面深層・膝
関節
§55(「大腿四頭筋と内転筋管」
の6)から)、62
増 田
膝窩・下腿後面
§53(「殿部と大腿後面・下腿後
面の皮切り」のみ)、58、62(一部)
和 栗
西 山
6 11 7 月 Ⅲ-Ⅳ
討 論
7 11 8 火 Ⅲ-Ⅳ 5 頸部やや深層
8 11 10 木 Ⅲ-Ⅳ 6
腋窩と鎖骨下動静 §9(「わきのした」以降)、10
脈
(「鎖骨下動脈の枝」の2)まで)
9 11 14 月 Ⅲ-Ⅳ 7 上肢浅層
10 11 15 火 Ⅲ-Ⅳ
西 山
§11(「皮静脈と皮神経」まで)
討 論
八木沼
11 11 17 木 Ⅲ-Ⅳ 8 上腕・腕神経叢
§11(「腕神経叢」から)、12、13
下腿前面・足背
§53(「下腿前面と足背の皮切り」
のみ)、59
12 11 21 月 Ⅲ-Ⅳ 9 上腕伸側・肩関節
§13(「前鋸筋」の3))14、22(除
2)、6)、13))
足底
§60、61(観察のみ)、63(一側
のみ)
本 間
13 11 22 火 Ⅲ-Ⅳ 10 前腕伸側・手背
§17、23(「肘の関節の周囲の筋」 深背筋・後頭下三
のみ)
角
§26、27、(72の一部)
西 山
14 11 24 木 Ⅲ-Ⅳ
討 論
15 11 28 月 Ⅲ-Ⅳ
試 問 1
八木沼
全教員
前腕屈側・手掌浅
16 11 29 火 Ⅲ-Ⅳ 11
側
§16、18 脊髄・胸壁
17 12 1 木 Ⅲ-Ⅳ 12 手掌
§19、20、21、24
胸腹壁・胸腔
18 12 5 月 Ⅲ-Ⅳ 13 顔面
19 12 6 火 Ⅲ-Ⅳ
§73(「耳下腺と顔面神経」まで) 頸部深層・縦隔
討 論
§28、29(「肋間の筋」の-4)、
5))
八木沼
§29~31、35、36、40
本 間
§37(「 肺 の 切 り 出 し 」 ま で )、
38、39、40(「 原 位 置 で の 観 察 」
のみ)、42(「気管と食道」まで)
和 栗
西 山
― ―
160
回 月 日 曜
時限
節
A
上 半 身
B
下 半 身
項 目
内容「手引き」の§
項 目
内容「手引き」の§
担当
20 12 8 木 Ⅲ-Ⅳ 14 下顎後部・下部
§73(「耳下腺と顔面神経」以降) 縦隔
§40(「心臓の切り出し」以降)、
42(「迷走神経」以降)、51(「肋
間神経など」のみ)
増 田
21 12 12 月 Ⅲ-Ⅳ 15 頭部離断・咽頭
§72、74、76(「喉頭腔を見おろす」
肺・心臓
まで)
§37、40(復習)、41
八木沼
22 12 13 火 Ⅲ-Ⅳ 16 内頭蓋底・口腔
§78、79
§32~34、43、44
西 山
腹膜と腹膜腔
23 12 15 木 Ⅲ-Ⅳ
討 論
八木沼
24 12 19 月 Ⅲ-Ⅳ
試 問 2
全教員
12 20 火 Ⅲ-Ⅳ
25 12 22 木 Ⅲ-Ⅳ
補講(22日㈭との振り替わり)
中間筆記試験(第1節から第15節までの範囲)
26 1 10 火 Ⅲ-Ⅳ 17 喉 頭
§75、76、38(「甲状腺と上皮小体」
腹部内臓の血管
のみ)
27 1 12 木 Ⅲ-Ⅳ 18 鼻腔・咀嚼筋
本 間
§80、81(「側頭筋の裏側で」まで) 腹部内臓
§45~49
八木沼
28 1 17 火 Ⅲ-Ⅳ 19 側頭下窩 §81(「下顎管を開く」から)、82
泌尿器と横隔膜
§50、64(「 尿 管 と 膀 胱 」 - 1)
4))§52(「横隔膜に分布する血
管と神経」まで)
西 山
29 1 18 水 Ⅲ-Ⅳ 20 口蓋・副鼻腔
§83、84
後胸腹壁・腰神経
叢
§51、52(「後腹壁内面の筋」以
降「腰神経叢」まで)
増 田
30 1 19 木 Ⅲ-Ⅳ
討 論
西 山
31 1 23 月 Ⅲ-Ⅳ 21 眼 窩
§85、86
外陰部
§52(「下半身の切り離し」)、64
(「尿管と膀胱」の5)を除く)、
65、66(f:
「前庭球と陰核」まで、
m:
「会陰部の浅い層」の8)まで)
32 1 24 火 Ⅲ-Ⅳ 22 眼球・上顎
§87
会陰
§66(f:
「尿生殖隔膜」以降、m:
「会陰部の浅い層」の9)以降)、
67
34 1 30 月 Ⅲ-Ⅳ 23 頸静脈孔・中耳
§88、89
骨盤
§68、69
八木沼
35 1 31 火 Ⅲ-Ⅳ 24 内耳・翼突管
§90、91
骨盤内臓・骨盤壁
§70、65m、71
西 山
33 1 26 木 Ⅲ-Ⅳ
討 論
八木沼
和 栗
西 山
36 2 2 木 Ⅲ-Ⅳ
討 論
八木沼
37 2 6 月 Ⅲ-Ⅳ
試 問 3
全教員
38 2 7 火 Ⅲ-Ⅳ
関節の観察、復習、補講、レポート提出、
39 2 9 木 Ⅲ-Ⅳ
清浄、後かたづけ、お別れ式
40
期末筆記試験(おもに第16節から24節の範囲)
期末試験期間中
全教員
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
八木沼 洋 行
教
授
神経解剖・発生学講座
和 栗 聡
教
授
解剖・組織学講座
西 山 慶 治
准 教 授
神経解剖・発生学講座
山 本 雅 哉
准 教 授
解剖・組織学講座
本 間 俊 作
講
師
神経解剖・発生学講座
亀 高 諭
講
師
解剖・組織学講座
増 田 知 之
学内講師
神経解剖・発生学講座
植 村 武 文
助
解剖・組織学講座
教
― ―
161
備 考
第2学年
§45
授 業 科 目
開講年次等
科 目 名
解剖学・組織学Ⅰ
2年前期
細目又はテーマ
人 体 発 生 学
および後期
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
必修・選択の別
担当責任者
必修
八木沼洋行
概要/方針等
人体の構造の理解を助けるために、さまざまな構造が出来上がる過程とその仕組みについて学ぶ。前半は、様々な
構造の基本となる原基の形成までの過程を講義する。後半は、なるべく肉眼解剖学実習の進行に合わせて、各器官系
の発生について解説すると共に、最新の発生生物学的な知見も紹介する。
学 習 目 標
一般目標 主要な器官系の発生を理解することによって、できあがった構造や機能に対する理解を深める。
行動目標 ① 配偶子の形成から出生に至る一連の経過と胚形成の全体像を説明できる
② 二層性胚盤および三層性胚盤の形成について説明ができる
③ 体節の形成と分化を説明できる
④ 胚子のたたみ込みおよび胚内体腔の形成過程を説明できる
⑤ 体幹と四肢の骨格と筋の形成過程を概説できる
⑥ 消化・呼吸系の各器官の形成過程を概説できる
⑦ 心血管系の形成過程を説明できる
⑧ 鰓弓・鰓嚢の分化と頭・頚部と顔面・口腔の形成過程を概説できる
⑨ 性の決定・生殖腺の発生と性分化の過程を説明できる
⑩ 感覚器の形成過程を概説できる
テ キ ス ト
ラングマン 人体発生学 第10版(CD - ROM 付き)(安田峯生監修)
MEDSI(メディカルサイエンスインターナショナル) 8,820円
付録する CD - ROM のアニメーションが理解を助ける。
評 価 方 法
期末試験の成績および授業への出席と授業態度等を総合して評価する。
授 業 計 画
回数
月
日
曜日
時限
1
7
4
月
Ⅰ
2
7
11
月
3
7
25
4
8
5
項目・内容(キーワード等)
形態
場所
担当
発生の概要・配偶子の形成
講義
第1講義室
八木沼
Ⅰ
受精・卵割・着床
講義
第1講義室
八木沼
月
Ⅰ
二層性胚盤、絨毛組織の発達
講義
第1講義室
八木沼
29
月
Ⅰ
三胚葉の形成、胚の畳み込み
講義
第1講義室
八木沼
9
5
月
Ⅰ
体節と鰓弓の出現、体節の分化
講義
第1講義室
八木沼
6
9
12
月
Ⅰ
外胚葉の分化、神経管と神経堤
講義
第1講義室
八木沼
7
11
17
木
Ⅱ
胎児期の発達
講義
第1講義室
八木沼
8
11
24
木
Ⅱ
骨格系・筋系・四肢の発生
講義
第1講義室
本 間
9
12
1
木
Ⅱ
心血管系の発生1
講義
第1講義室
八木沼
10
12
8
木
Ⅱ
心血管系の発生2
講義
第1講義室
八木沼
11
12
15
木
Ⅱ
体腔の分割、呼吸器系の発生
講義
第1講義室
八木沼
12
1
12
木
Ⅱ
消化器系の発生
講義
第1講義室
八木沼
― ―
162
回数
月
日
曜日
時限
13
1
19
木
Ⅱ
14
1
26
木
15
2
2
16
2
9
項目・内容(キーワード等)
形態
場所
担当
鰓弓系・顔面・頭頚部の発生1
講義
第1講義室
本 間
Ⅱ
鰓弓系・顔面・頭頚部の発生2
講義
第1講義室
本 間
木
Ⅱ
泌尿生殖器系の発生
講義
第1講義室
八木沼
木
Ⅱ
神経系、感覚器系の発生
講義
第1講義室
八木沼
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
八木沼 洋 行
教
授
神経解剖・発生学講座
本 間 俊 作
講
師
神経解剖・発生学講座
備 考
第2学年
― ―
163
授 業 科 目
科 目 名
解剖学・組織学Ⅰ
細目又はテーマ
組 織 学 1
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
2年後期
必修
和栗 聡
概要/方針等
人体解剖学入門ユニット「細胞・組織学」からの継続。組織標本や電子顕微鏡写真の観察を通して、基礎的な組織・
細胞の構造および機能との相関について理解する。講義では当日に観察する組織の基本的事項を説明し、標本観察に
際しての具体的要点を述べる。実習では、理解を深めるためにいくつかの課題を与える。各自、参考書の準備が必要
である。また、本ユニットでは教科書では得られない観察力や洞察力を養うことにも主眼を置く。
学 習 目 標
一般目標 ① 細胞相互の関係および組織の構造を理解し、組織学的な観察視点を身につける。
② 肉眼解剖学レベルと組織学レベルの構造を対比して理解する。
③ 的確な組織学用語(日本語および英語)の使用法を身につける。
行動目標 《上皮組織》
① 上皮組織の種類を列挙し、それぞれの形態学的特徴と機能を説明できる。
② 接着複合体とは何か説明できる。
③ 腺組織の種類を列挙し、その形態学的特徴と機能を説明できる。
④ 表皮、真皮、皮下組織の構造を簡単に説明できる。
《支持組織》
① 結合組織を構成する細胞を列挙し、それらの形態学的特徴と機能を説明できる。
② 結合組織の種類を列挙し、その形態学的特徴と機能を説明できる。
③ それぞれの結合組織が存在する臓器を列挙できる。
④ 細胞間質(線維成分と基質)の種類を列挙し、その特徴を説明できる。
⑤ 血液細胞の種類と機能を説明できる。
⑥ 血液細胞の形態的特徴から、末梢血中の血球を識別できる。
⑦ 軟骨組織の種類を列挙し、それらの組織学的特徴と機能を説明できる。
⑧ 骨組織の組織学的構造と機能を説明できる。
⑨ 骨芽細胞と破骨細胞の形態的特徴と機能を説明できる。
⑧ 骨形成過程を組織学的に説明できる。
《筋組織》
① 平滑筋・心筋・骨格筋の組織学的特徴と機能を説明し、その差異を指摘できる。
② それぞれの筋組織が存在する器官・臓器を列挙できる。
《神経組織Ⅰ》
① ニューロンの基本構造と機能を説明できる。
② 形態学的特徴からニューロンを分類できる。
③ シナプスの基本構造と機能を説明できる。
④ 神経膠細胞の種類を列挙し、それぞれの形態学的特徴と機能を説明できる。
⑤ ニューロピルとは何か説明できる。
⑥ 末梢神経の組織学的構造と機能を説明できる。
⑦ 運動神経終末(運動終末)の構造と機能を説明できる。
《循環系》
① 心臓の構造を組織学的に説明できる。
② 血管の種類を列挙し、それぞれの組織学的特徴と機能を説明できる。
③ 微小循環系の超微形態構造と機能を説明できる。
― ―
164
④ リンパ管の形態構造と機能を説明できる。
《リンパ性器官》
① リンパ小節の基本構造と機能を説明できる。
② 中枢性リンパ性器官を列挙し、それぞれの組織学的特徴と機能を説明できる。
③ 末梢性リンパ性器官を列挙し、それぞれの組織学的特徴と機能を説明できる。
《消化管Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ》
① 消化管の一般構造を組織学的に説明できる。
② 消化管各部位の組織学的構造と機能を説明できる。
③ 消化腺を列挙し、それぞれの組織学的特徴と機能を説明できる。
テ キ ス ト
特に指定はしないが、参考書(以下に限らない)は必ず自分で選び、1冊準備すること。
第2学年
参 考 書
◦ MH Ross & W Pawlina“Histology, A Text and Atlas”5th Edition, Lippincott Williams & Wilkins
◦(上記洋書の訳本) 内山安男・相磯貞和 監訳 「Ross 組織学」、南江堂
◦ AL Kierszenbaum“Histology and Cell Biology, An Introduction to Pathology”
, Mosby
◦(上記洋書の訳本) 内山安男 監訳 「組織細胞生物学」、南江堂
◦藤田尚男、藤田恒夫 「標準組織学 総論」第4版、医学書院
◦藤田尚男、藤田恒夫 「標準組織学 各論」第4版、医学書院
評 価 方 法
1.筆記試験:後期末に行う。範囲は人体解剖学入門の組織学関連講義を含む。
2.実習小テスト:前半と後半に分け、2回行う予定である。
3.レポート:スケッチ(実習毎に数枚)等。
4.出席状況、スケッチ提出状況、実習態度など
そ の 他(メッセージ等)
実習室の使用ルール、顕微鏡・バーチャルスライドの使い方、標本の扱い方については初回の講義時に説明する。
教材として講義プリントと実習プリントを配布する。また、講義スライド類の一部はパワーポイントファイルとして
配布する。
授 業 計 画
回数 月
日
曜日 時限
項目
内容(キーワード等)
授業形態
場所
担当者
1
11
4
金
Ⅲ
組織学
実習オリエンテーション
細胞と上皮
実習
組織学・病理
和 栗
学実習室
2
11
4
金
Ⅳ
組織学
実習オリエンテーション
細胞と上皮
実習
組織学・病理
和 栗
学実習室
3
11
11
金
Ⅲ
組織学
結合組織と軟骨
実習
組織学・病理
和 栗
学実習室
4
11
11
金
Ⅳ
組織学
結合組織と軟骨
実習
組織学・病理
和 栗
学実習室
5
11
18
金
Ⅲ
組織学
骨・骨形成と筋組織
実習
組織学・病理
和 栗
学実習室
6
11
18
金
Ⅳ
組織学
骨・骨形成と筋組織
実習
組織学・病理
和 栗
学実習室
― ―
165
回数 月
日
曜日 時限
項目
内容(キーワード等)
授業形態
場所
担当者
7
11
25
金
Ⅲ
組織学
神経組織Ⅰ(ニューロン、神経膠細胞、神経
突起など)
講義
第1講義室
8
11
25
金
Ⅳ
組織学
神経組織Ⅰ(ニューロン、神経膠細胞、神経
突起など)
実習
組織学・病理
亀 高
学実習室
9
12
2
金
Ⅲ
組織学
実習総括
実習
第1講義室
10
12
2
金
Ⅳ
組織学
実習小テスト1
実習
組織学・病理
和 栗
学実習室
11
12
9
金
Ⅲ
組織学
血球、骨髄、造血
講義
第1講義室
12
12
9
金
Ⅳ
組織学
血球、骨髄、造血
実習
組織学・病理
亀 高
学実習室
13
12
16
金
Ⅲ
組織学
脈管系(心臓、動脈、微小循環、静脈)
講義
第1講義室
14
12
16
金
Ⅳ
組織学
脈管系(心臓、動脈、微小循環、静脈)
実習
組織学・病理
山 本
学実習室
15
1
13
金
Ⅲ
組織学
リンパ性器官(リンパ管、リンパ節、扁桃、
講義
胸腺、脾臓)
第1講義室
16
1
13
金
Ⅳ
組織学
リンパ性器官(リンパ管、リンパ節、扁桃、
実習
胸腺、脾臓)
組織学・病理
亀 高
学実習室
17
1
20
金
Ⅲ
組織学
消化器Ⅰ(口腔、唾液腺、舌、食道)
講義
第1講義室
18
1
20
金
Ⅳ
組織学
消化器Ⅰ(口腔、唾液腺、舌、食道)
実習
組織学・病理
山 本
学実習室
19
1
27
金
Ⅲ
組織学
消化器Ⅱ(胃、小腸、大腸)
講義
第1講義室
亀 高
和 栗
亀 高
山 本
亀 高
山 本
山 本
20
1
27
金
Ⅳ
組織学
消化器Ⅱ(胃、小腸、大腸)
実習
組織学・病理
山 本
学実習室
21
2
3
金
Ⅲ
組織学
消化器Ⅲ(肝臓、胆嚢、膵臓)
講義
第1講義室
22
2
3
金
Ⅳ
組織学
消化器Ⅲ(肝臓、胆嚢、膵臓)
実習
組織学・病理
和 栗
学実習室
23
2
10
金
Ⅲ
組織学
実習総括
実習
組織学・病理
和 栗
学実習室
24
2
10
金
Ⅳ
組織学
実習小テスト2
実習
組織学・病理
和 栗
学実習室
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
和 栗 聡
教
授
解剖組織学講座
山 本 雅 哉
准 教 授
解剖組織学講座
亀 高 諭
講
師
解剖組織学講座
植 村 武 史
助
教
解剖組織学講座
― ―
166
備 考
和 栗
授 業 科 目
科 目 名
生 理 学 Ⅰ
細目又はテーマ
器 官 生 理 学
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
2年後期
必修
挾間 章博
概要/方針等
生理学とは、生体の仕組みを機能から学ぶ学問である。生理学Ⅰ(器官生理学)では、人体を構成する各臓器の機
能を学ぶと同時に、それらの機能が統合されて生体が恒常性を保ちながら生命活動を営む仕組みを学ぶ。本講義では、
分子・細胞レベルの機能から臓器レベルの機能、そしてそれらが統合された人体の機能までを明らかにしていく。
学 習 目 標
一般目標 ① 生体にみられる様々な現象や働きを系統的・論理的に理解する。
③ 生命現象の観察方法と考察方法を理解する。
④ 分子・細胞レベルの機能を臓器・生体レベルの機能に統合する方法を理解する。
行動目標 本コース開始時に、器官生理学・統合生理学全体の具体的行動目標を説明するとともに、後期の授業計画
表の各項目ごとの具体的目標についてもその都度提示するので、それらを達成する。
テ キ ス ト
各講義において、適時プリントを配布する。
参 考 書
特に指定しないが講義のはじめに代表的な教科書を紹介する。
評 価 方 法
出席状況、学習態度および筆記試験の結果を総合的に判断する。
そ の 他(メッセージ等)
生体でみられる現象の基本的原理を学ぶことに主眼を置く。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
₁₀
3
月
Ⅰ
生理学総論Ⅰ
生理学の概念・学習方法
挾間 章博
2
₁₀
3
月
Ⅱ
生理学総論Ⅱ
膜輸送の基礎
挾間 章博
3
₁₀
5
水
Ⅱ
生理学総論Ⅲ
細胞内電位・平衡電位
挾間 章博
4
₁₀
₁₂
水
Ⅱ
体液
体液の組成と機能
挾間 章博
5
₁₀
₁₇
月
Ⅰ
血液1
血液総論・構成成分・赤血球のはたらき 小林 大輔
6
₁₀
₁₇
月
Ⅱ
血液2
白血球および血小板のはたらき
三宅 将生
7
₁₀
₁₉
水
Ⅱ
呼吸1
呼吸器の構造・呼吸総論・呼吸運動
勝田新一郎
8
₁₀
₂₄
月
Ⅰ
呼吸2
肺気量分画・換気力学
勝田新一郎
呼吸3
死腔と肺胞換気・肺と組織におけるガス
勝田新一郎
交換
9
₁₀
₂₄
月
Ⅱ
₁₀
₁₀
₂₆
水
Ⅱ
腎機能1
腎臓の役割
挾間 章博
₁₁
₁₀
₃₁
月
Ⅰ
呼吸4
肺と血管のガス成分・肺循環
勝田新一郎
₁₂
₁₀
₃₁
月
Ⅱ
呼吸5
呼吸調節
勝田新一郎
₁₃
₁₁
2
水
Ⅱ
腎機能2
糸球体の濾過
挾間 章博
₁₄
₁₁
7
月
Ⅰ
循環1
心臓と血管の構造・循環概論
勝田新一郎
― ―
167
第2学年
② そのための方法論を学ぶ。
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
₁₅
₁₁
7
月
Ⅱ
循環2
循環力学の基礎
勝田新一郎
₁₆
₁₁
9
水
Ⅱ
腎機能3
尿細管の機能1
挾間 章博
₁₇
₁₁
₁₄
月
Ⅰ
循環3
心臓の収縮力調節
勝田新一郎
₁₈
₁₁
₁₄
月
Ⅱ
循環4
血管の機能
勝田新一郎
₁₉
₁₁
₁₆
水
Ⅱ
腎機能3
尿細管の機能1
挾間 章博
₂₀
₁₁
₂₁
月
Ⅰ
循環5
微小循環・局所循環
勝田新一郎
₂₁
₁₁
₂₁
月
Ⅱ
循環6
循環調節1
勝田新一郎
₂₂
₁₁
₂₈
月
Ⅰ
腎機能4
尿細管の機能2
挾間 章博
₂₃
₁₁
₂₈
月
Ⅱ
腎機能5
排尿調節
挾間 章博
₂₄
₁₁
₃₀
水
Ⅱ
循環7
心臓の電気活動
挾間 章博
₂₅
₁₂
5
月
Ⅰ
環境生理学1
潜水の生理学
三宅 将生
₂₆
₁₂
5
月
Ⅱ
前半総括
まとめと演習
挾間・勝田
他
₂₇
₁₂
7
水
Ⅱ
循環8
循環調節2
勝田新一郎
₂₈
₁₂
₁₂
月
Ⅰ
消化・吸収1
消化管の機能 総論
三宅 将生
₂₉
₁₂
₁₂
月
Ⅱ
消化・吸収2
胃の機能
三宅 将生
₃₀
₁₂
₁₄
水
Ⅱ
消化・吸収3
小腸・大腸の機能
三宅 将生
₃₁
₁₂
₁₉
月
Ⅰ
消化・吸収4
膵液・胆汁分泌
三宅 将生
₃₂
₁₂
₁₉
月
Ⅱ
消化・吸収5
消化管運動
勝田新一郎
₃₃
1
₁₁
水
Ⅱ
消化・吸収6
特論:消化管と輸送体
挾間 章博
₃₄
1
₁₆
月
Ⅰ
内分泌1
内分泌総論1
挾間 章博
₃₅
1
₁₆
月
Ⅱ
内分泌2
内分泌総論2
挾間 章博
₃₆
1
₁₈
水
Ⅱ
内分泌3
視床下部・下垂体ホルモン
小林 大輔
₃₇
1
₂₃
月
Ⅰ
内分泌4
甲状腺・膵臓のホルモン
小林 大輔
₃₈
1
₂₃
月
Ⅱ
内分泌5
副腎のホルモン等
小林 大輔
₃₉
1
₂₅
水
Ⅱ
内分泌6
特論:内分泌と輸送体
挾間 章博
₄₀
1
₃₀
月
Ⅰ
生殖1
性ホルモンのはたらき
小林 大輔
₄₁
1
₃₀
月
Ⅱ
生殖2
生殖機能
小林 大輔
₄₂
2
1
水
Ⅱ
生理学特論Ⅱ
腎の病態生理
花岡 一成
₄₃
2
6
月
Ⅰ
発達
発達生理学
山㟢 将生
₄₄
2
6
月
Ⅱ
環境生理学2
宇宙生理学
山㟢 将生
₄₅
2
8
水
Ⅱ
生理学特論Ⅲ
水チャネルの機能
安井 正人
₄₆
2
₁₃
月
Ⅰ
総括Ⅰ(予備日)
まとめ 補講
挾間・勝田
他
₄₇
2
₁₃
月
Ⅱ
総括Ⅱ(予備日)
まとめ 補講
挾間・勝田
他
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
備 考
挾 間 章 博
教
授
細胞統合生理学講座
勝 田 新一郎
准 教 授
細胞統合生理学講座
三 宅 将 生
助
教
細胞統合生理学講座
小 林 大 輔
助
教
細胞統合生理学講座
安 井 正 人
教
授
慶應義塾大学医学部薬理学講座
非常勤講師
山 㟢 将 生
教
授
藤田保健衛生大学衛生学部臨床工学科
非常勤講師
花 岡 一 成
講
師
慈恵医科大学医学部腎臓内科
非常勤講師
― ―
168
授 業 科 目
科 目 名
生 理 学 Ⅰ
細目又はテーマ
神経生理学Ⅰ
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
2年後期
必修
浄土 英一
概要/方針等
神経生理学は急速に膨張し続けてきて、生体の行動の解析から一つのチャンネル蛋白の性質の解明まで、粗大なレ
ベルから微細なレベルまで非常に幅広い。その広い範囲を、どうすればその面白さを一番よく理解してもらえるかと
いう観点から、一般の教科書と大きく異なった順序の講義プログラムを組んでいる。ふつう最初におかれる活動電位・
シナプスといったところは、純学問的な興味に見えてしまう傾向があって、何のためにそれを理解する必要があるか
わからなければ、神経生理学全体に対する興味を失わせてしまいかねないからである。それゆえ、毎日の生活の中で
経験する物事に直接つながることの多い脳機能から始めて、最後にその基礎にある神経細胞の働き方を解説するプロ
グラムにしている。
一般目標 ① 認知、運動、記憶、情動、統御などを含む、中枢神経系の機能全般を学ぶ。
② 環境(感覚)刺激の受容機構および符号化メカニズムの概略を学ぶ。
行動目標 「医学教育モデル・コア・カリキュラム」から次のような項目をあげておく。
① 大脳皮質の機能局在(運動野・感覚野・言語野・連合野)を説明できる。
② 随意運動の発現機構を錐体路を中心に概説できる。
③ 小脳の構造と機能を概説できる。
④ 大脳基底核(線条体、淡蒼球、黒質)の線維結合と機能を概説できる。
⑤ 記憶、学習の機序を辺縁系の構成と関連させて概説できる。
⑥ 視床下部の構造と機能を内分泌および自律機能と関連づけて概説できる。
⑦ ストレス反応と本能・情動行動の発現機序を概説できる。
⑧ 体温の恒常性維持の重要性とその調節機序を概説できる。
⑨ 生体機能や体内環境のリズム性変化を説明できる。
⑩ 脳幹の機能を説明できる。
⑪ 反射(弓)を説明できる。
⑫ 脊髄反射(伸張反射、屈筋反射)と筋の相反神経支配を説明できる。
⑬ 活動電位の発生機構と伝道を説明できる。
⑭ シナプスの形態とシナプス伝達の機構(興奮性、抑制性)と可塑性を説明できる。
⑮ 受容野、側抑制を説明できる。
⑯ 感覚情報の伝導経路を説明できる。
⑰ 感覚情報の符号化メカニズムの概略を説明できる。
⑱ 感覚受容器の分子レベルにおける受容機構を説明できる。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
希望があれば、それに応じて紹介する。
評 価 方 法
数回の講義ごとに10~15分ぐらいの小試験と期末に筆記試験を行い、その成績に、出席、受講態度、質問や発言の
内容などを加味して総合的に判定する。出席をとる目的は名前と顔を覚えるためであるが、講義に出ずして(耳から
はいる言葉の記憶なくして)すべてを自分で教科書などから勉強することはきわめて困難である。なお、チームプレ
イで動く職業に就く人として、遅刻は出席と認められない。
そ の 他(メッセージ等)
大部分の学生が人間を相手にする職業である医師になることを目標としている医学部で、この分野の教育は、最終
― ―
169
第2学年
学 習 目 標
的には「人間という存在を理解する」ためにあるべきと考えている。この講義を通して、生体機能だけでなく、人間
そのものを理解しようとすることの面白さを感じ取ってもらえればと願っている。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
1
10
4
火
Ⅰ
2
10
4
火
Ⅱ
3
10
5
水
Ⅲ
4
10
5
水
Ⅳ
項 目
内容(キーワード等)
担当者
人の脳の概観(実習)1
脳の基本的構造
八木沼洋行
他
人の脳の概観(実習)2
脳の基本的構造
八木沼洋行
他
5
10
18
火
Ⅰ
神経の基本的性質
活動電位、シナプス伝達
浄土 英一
6
10
18
火
Ⅱ
高次機能1
言語野、失語症。半球機能差
片山 規央
7
10
25
火
Ⅰ
高次機能2
前頭葉機能
片山 規央
8
10
25
火
Ⅱ
感覚生理学総論
受容器電位、受容野。側抑制、視床
浄土 英一
9
11
1
火
Ⅰ
体性感覚
順応、機械受容器、化学受容器、疼痛
浄土 英一
₁₀
11
1
火
Ⅱ
聴覚・平衡感覚
有毛細胞、前庭器官、オリーブ核
浄土 英一
₁₁
11
8
火
Ⅰ
味覚・嗅覚
味蕾、僧帽細胞、嗅球、Ⅶ神経
浄土 英一
₁₂
11
8
火
Ⅱ
視覚1
視覚受容野、網膜、外側膝状体
岡本 正博
₁₃
11
15
火
Ⅰ
視覚2
1次視覚野、背側経路・腹側経路
岡本 正博
₁₄
11
15
火
Ⅱ
感覚トランスダクション1
網膜の光受容、Gタンパク
岡本 正博
₁₅
11
22
火
Ⅰ
感覚トランスダクション2
TRP チャンネル
岡本 正博
₁₆
11
22
火
Ⅱ
脊髄・末梢神経1
運動単位、サイズプリンシプル
浄土 英一
₁₇
11
29
火
Ⅰ
脊髄・末梢神経2
脊髄反射(単シナプス、多シナプス性)
浄土 英一
₁₈
11
29
火
Ⅱ
運動1
運動の大脳皮質による制御
片山 規央
₁₉
12
6
火
Ⅰ
運動2
大脳基底核の神経回路と機能
高橋 和巳
₂₀
12
6
火
Ⅱ
運動3
小脳の神経回路と機能
高橋 和巳
₂₁
12
13
火
Ⅰ
脳幹1
姿勢調節、眼球運動
高橋 和巳
₂₂
12
13
火
Ⅱ
脳幹2
循環調節、呼吸中枢
高橋 和巳
₂₃
12
20
火
Ⅰ
視床下部1
サーカディアンリズム、松果体
高橋 和巳
₂₄
12
20
火
Ⅱ
視床下部2
内分泌調節、浸透圧調節、摂食調節
高橋 和巳
₂₅
1
10
火
Ⅰ
視床下部3
性分化、性行動、体温調節
高橋 和巳
₂₆
1
10
火
Ⅱ
睡眠・覚醒
汎性投射系
高橋 和巳
₂₇
1
17
火
Ⅰ
大脳辺緑系1
解剖学的特徴、海馬、順行性健忘
浄土 英一
₂₈
1
17
火
Ⅱ
大脳辺緑系2
扁桃体、情動、社会的知覚
浄土 英一
₂₉
1
24
火
Ⅰ
報酬系・依存
側坐核、ドーパミン神経系
片山 規央
₃₀
1
24
火
Ⅱ
学習・記憶
長期増強、学習・記憶の分子機構
浄土 英一
₃₁
1
31
火
Ⅰ
脳の機能とモデル1
ニューラルネット・シミュレーション
片山 統裕
₃₂
1
31
火
Ⅱ
脳の機能とモデル2
ブレインマシンインターフェース、情報の
片山 統裕
表現と処理
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
浄 土 英 一
准 教 授
神経生理学講座
高 橋 和 巳
講
師
神経生理学講座
片 山 規 央
学内講師
神経生理学講座
岡 本 正 博
助
神経生理学講座
片 山 統 裕
准 教 授
手
東北大学大学院情報科学研究科
― ―
170
備 考
授 業 科 目
科 目 名
生化・分子学
細目又はテーマ
代 謝 生 化 学
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
2年前期
必修
橋本 康弘
概要/方針等
生化学は、生物の生命現象を化学的な手段で論理的に明らかにすることを目的とした生命科学領域の一分野である。
生命の基本は個々の細胞であり、生命現象を理解するには細胞内のさまざまな代謝過程と、その調節機構を理解する
ことが必要である。代謝生化学では、細胞中に存在する分子とその構造体の生物学的機能、これらの合成・分解の機
構、およびそれらの制御機構について分子レベルにさかのぼって理解し、且つ理論立てて把握できるように努める。
学 習 目 標
② 生体の各器官の代謝特異性を知り、個体の正常な機能維持との関連を理解する。
③ 生体が正常機能を維持する現象を分子レベルで理解する。
④ 生命現象を生化学的な観点から論理的に考察する力を養い、臨床医あるいは研究者になるための基礎
的知識と論理的思考態度を身につける。
行動目標 ① 生体構成成分(糖質、脂質、蛋白質、核酸)の基本構造と機能を説明できる。
② 酵素の一般的性質と活性調節機構について説明できる。
③ 糖質、脂質、タンパク質、アミノ酸の代謝の概要、その調節機構および生理的意義を説明できる。
④ リン酸結合エネルギーの生産機構と、この生体エネルギーが生体機能の維持にどのように利用されて
いるかを説明できる。
⑤ モノヌクレオチド合成とその調節機構の概要を説明できる。
⑥ 臓器・組織の代謝特異性と代謝の相互の関連を説明できる。
⑦ ホルモンの種類と作用機序を説明できる
⑧ 生体の酸塩基平衡の維持機構を説明できる。
⑨ 分子シャペロンの生理的役割を説明できる。
テ キ ス ト
イラストレイテッド ハーパー・生化学 上代淑人監訳、丸善。また、授業の要点をまとめたプリントを配布する。
参 考 書
1.D. Voet & J.G. Voet:Biochemisrty 3版(2002)John Wiley & Son’s, Inc.
分子生物学、分子生理学、構造解析等の最近の研究成果がとりいれられている。英文は読みやすい。
2.D. L. Nelson & M. M. Cox:Lehninger Principles of Biochemistry 3版(2000)Worth Publishing
特に代謝の項の記述が充実しており、理解もしやすい。日本語版は、レニンジャーの新生化学3版上巻下巻
(2002) 山科郁男監修 広川書店として出版されている。
3.L. Stryer:Biochemistry 4版(1995)Freeman
理解しやすいようにカラー印刷が取り入れられている。英文も読みやすい
4.コア生化学(1999)伊藤誠二ら共訳 丸善
米国の医師免許試験を対象に執筆された Board Review Series, Biochemistry 3版(1999, Dawn B. Marks 著)の訳本。
医学や健康に焦点を絞って記載している。
評 価 方 法
筆記試験の結果と、出席状況および態度を総合して評価する。なお、最終的には生化学実習の評価も含めて評価する。
― ―
171
第2学年
一般目標 ① 生体における物質代謝を動的、かつ総合的に理解する。
そ の 他(メッセージ等)
学習上の留意事項
1.講義内容から要点を把握する。
2.憶えることよりも論理的に理解するように努める。
3.常に、生化学あるいは他の分野をも含めた総合的な視野から考える。
4.疑問や興味を持った点について質問・討論し、自ら深く調べる姿勢をもつ。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
9
月
Ⅳ
生化学とは
生体、細胞、代謝
2
5
10
火
Ⅱ
糖質と脂質
糖質と脂質の化学構造
3
5
16
月
Ⅱ
解糖、クエン酸回路と糖新生
乳酸産生の条件、ピルビン酸脱水素酵素
複合体
4
5
17
火
Ⅱ
糖代謝の調節
解糖・糖新生の律速反応、グルコキナー 橋本 康弘
ゼ
5
5
23
月
Ⅱ
生体酸化・還元
酸化的リン酸化、ミトコンドリア
6
5
24
火
Ⅱ
脂肪酸の合成と分解
ア セ チ ル CoA、 カ ル ニ チ ン、 β 酸 化、
ケトン体、クエン酸
7
5
30
月
Ⅱ
コレステロールの合成と代謝
HMG CoA、コレステロール合成阻害剤
8
5
31
火
Ⅱ
リポタンパク質
キロミクロン、VLDL、LDL、HDL
9
6
6
月
Ⅱ
物質代謝の相互関係
糖新生、飢餓、糖尿病
10
6
7
火
Ⅱ
核酸
DNA の構造と特性、RNA の種類、ヒス
トン
11
6
13
月
Ⅱ
モノヌクレオチド代謝
de novo 合成、サルベージ経路
12
6
14
火
Ⅱ
タンパク質
アミノ酸の性質、タンパク質の高次構造
と機能
13
6
20
月
Ⅱ
血漿タンパク質①総論
アルブミン、ハプトグロビン、α-フェ
トプロテイン
14
6
21
火
Ⅱ
血漿タンパク質②凝固・線溶系
凝固因子、トロンビン、フィブリノーゲ
ン、プラスミノーゲン
遠藤 雄一
橋本 康弘
大久保岩男
15
6
27
月
Ⅱ
酵素⑴ 作用機構
基質特異性、構造と活性
16
6
28
火
Ⅱ
酵素⑵ 活性調節
アロステリック調節、フィードバック阻害
17
7
4
月
Ⅱ
がんの生化学および転移
18
7
5
火
Ⅱ
細胞膜の構造と機能
物質の膜透過、イオンチャンネル、ポン
橋本 康弘
プ、浸透圧、
19
7
11
月
Ⅱ
ヘム代謝とヘモグロビン
ポルフィリン症、ビリルビン、グルクロ
ン酸抱合ヘモグロビン異常症、胎児ヘモ 松岡 有樹
グロビン
20
7
12
火
Ⅱ
タンパク質の高次構造
X線結晶構造解析、構造生物学
21
7
19
火
Ⅱ
ホルモン⑴
ペプチドホルモン、ステロイドホルモン、
ホルモン受容体、視床下部、下垂体ホル 渡辺 毅
モン 22
7
25
月
Ⅱ
アミノ酸の性質
受容体、疎水性アミノ酸、コラーゲン、
奈良 清光
ヒドロキシリシン、アリシン
23
7
26
火
Ⅱ
ホルモン⑵
甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、イ
渡辺 毅
ンスリン
24
8
29
月
Ⅱ
生体における細胞接着と細胞運動
の役割
細胞間接着、細胞-基質間接着、細胞運
苅谷 慶喜
動
橋本 康弘
大山 力
― ―
172
山口 芳樹
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
25
8
30
火
Ⅱ
血漿タンパク質③抗体
免疫グロブリン、H鎖、L鎖
関根 英治
26
9
5
月
Ⅱ
ビタミン
補酵素、欠乏症、過剰症
城谷 圭朗
27
9
6
火
Ⅱ
タンパク質の修飾および分解Ⅰ
翻訳後修飾と蛋白質の劣化
和田 郁夫
28
9
12
月
Ⅱ
タンパク質の修飾および分解Ⅱ
3つの分解系~ユビキチン-プロテア
初沢 清隆
ソーム、リソソーム、オートファジー
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
教
授
生 化 学 講 座
渡 辺 毅
教
授
腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座
和 田 郁 夫
教
授
生体情報伝達研究所 細胞科学研究部門
松 岡 有 樹
教
授
自 然 科 学 講 座(生物学)
遠 藤 雄 一
准
教
授
免 疫 学 講 座
初 沢 清 隆
准
教
授
生体情報伝達研究所 細胞科学研究部門
城 谷 圭 朗
准
教
授
生 化 学 講 座
関 根 英 治
講
師
免 疫 学 講 座
奈 良 清 光
講
師
生 化 学 講 座
苅 谷 慶 喜
助
教
生 化 学 講 座
大久保 岩 男
非常勤講師
北海道文教大学 教授
大 山 力
非常勤講師
弘前大学医学部 教授
山 口 芳 樹
非常勤講師
(独)理化学研究所 糖鎖構造生物学研究
チーム
― ―
173
第2学年
橋 本 康 弘
備 考
授 業 科 目
科 目 名
生化・分子学
細目又はテーマ
情 報 生 化 学
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
2年前期
必修
本間 好
概要/方針等
多細胞生物は、多種多様な細胞をひとつの有機社会として統合するためのシステムとして神経系やホルモンなどの
液性因子による調節系を発達させた。ここでは、神経伝達物質やホルモンがどのようなメカニズムで細胞に作用する
のかについて学ぶ。また、細胞内情報伝達機構がどのように歪められ病態へ発展するのか、基本的な病態メカニズム
について学ぶ。
学 習 目 標
一般目標 ① 生体の恒常性を維持するための分子レベルの情報伝達機構を理解する。
② 疾病の基本となる分子メカニズムを理解する。
行動目標 ① 細胞外情報の種類と受容様式について説明できる
② 受容体における情報変換の機序を説明できる。
③ キナーゼとGタンパク質の性質と機能を説明できる。
④ 細胞増殖に関連する主な細胞内シグナル伝達過程を説明できる。
⑤ 細胞内におけるカルシウムイオンの多様な役割を説明できる。
⑥ 細胞外マトリックス情報の受容経路を説明できる。
⑦ 細胞死に関連する主な細胞内シグナル伝達過程を説明できる。
テ キ ス ト
特に定めない
参 考 書
細胞の分子生物学5版(Newton Press)
クーパー細胞生物学(東京化学同人)
ルーイン細胞生物学(東京化学同人)
評 価 方 法
評価は平常点、出席、前期試験期間中に実施する試験などにより総合的に判定する
そ の 他(メッセージ等)
① 講義では全てを網羅することはできないので、要点を把握して基本的なところを理解するように努める。
② シグナルに関与する多くの分子のうち、重要なものはその名称と機能、さらには調節機構を理解する。
③ 疑問や不明な点について、なるべくその講義時間の中で理解する態度を養う。積極的に授業に参加していただき
たい。
― ―
174
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
11
水
Ⅱ
細胞内情報伝達系とは
イントロダクション、分子スイッチ、キ
本間 好
ナーゼ、G タンパク質
2
5
18
水
Ⅱ
受容体の種類と情報伝達様式
受容体、情報変換機構、分子スイッチの
本間美和子
制御、
3
5
25
水
Ⅱ
イオンチャンネル系、cAMP を介
する情報系
4
6
1
水
Ⅱ
イノシトールリン脂質代謝系
リン脂質、ポスホリパーゼC(PLC)、
細胞内カルシウム、Cキナーゼ(PKC)、 本間美和子
PI -3K 系
5
6
8
水
Ⅱ
細胞増殖因子の情報伝達1:受容
体型チロシンキナーゼ
細胞増殖、細胞老化、細胞増殖因子、チ
本間美和子
ロシンキナーゼ
6
6
15
水
Ⅱ
EGFR - MAP キナーゼ系
MAP キナーゼカスケードの制御、クロ
本間美和子
ストークス、転写調節
7
6
22
水
Ⅱ
細胞周期の制御
細胞周期、サイクリン、細胞周期依存キ
ナーゼ、p53、Rb、がん遺伝子、がん抑 本間美和子
制遺伝子
8
6
29
水
Ⅱ
ERBB 2系の情報伝達
EGFR、ErbB2、ErbB3、チロシンキナーゼ、
北村 拓也
転写調節
9
7
6
水
Ⅱ
細胞増殖因子の情報伝達2:非受
容体型チロシンキナーゼ
抗原受容体、T細胞受容体、サイトカイ
本間 好
ン受容体
10
7
13
水
Ⅱ
アポトーシスの情報伝達
発生、プログラム細胞死、DNA 断片化、
カスパーゼ、プロテアーゼカスケード、 北村 拓也
Bcl -2、Bax
11
7
20
水
Ⅱ
アラキノイドの産生と情報伝達
アラキドン酸、プロスタグランジン、ロ
北村 拓也
イコトリエン、非ステロイド系抗炎症薬
12
7
27
水
Ⅱ
細胞外マトリックスの代謝と情報
伝達
コラーゲン、プロテオグリカン、インテ
グリン、カドヘリン、メタロプロテアー 本間 好
ゼ、コラゲナーゼ、転移
13
8
31
水
Ⅱ
TGF -βの情報伝達
細胞分化、TGF -β、受容体型セリン・
本間 好
トレオニンキナーゼ、Smad
14
9
7
水
Ⅱ
サイトカインの情報伝達
Jak / STAT、Notch、Wnt
本間 好
試験
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
本 間 好
教
授
生体物質研究部門
本 間 美和子
准 教 授
生体物質研究部門
北 村 拓 也
講
生体物質研究部門
師
― ―
175
備 考
第2学年
15
G タンパク質、イオンチャンネル、アデ
ニル酸シクラーゼ、cAMP、Aキナーゼ 本間美和子
(PKA)、CREB
授 業 科 目
科 目 名
生化・分子学
細目又はテーマ
分 子 生 物 学
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
2年前期
必修
小林 和人
概要/方針等
多くの生命現象の基盤となる遺伝子の構造や特性、および、遺伝情報の発現やその多様性を生ずる機構を解説する。
遺伝子の発現調節が、発生、増殖・分化、脳機能などの様々な生命現象の基礎となり、その異常が種々の疾患や病態
と関係することを概説する。また、分子生物学の発展の基礎となった組換えDNA実験技術の基本原理について学ぶ。
学 習 目 標
一般目標 ① DNA の複製と修復の機構を理解する。
② 転写と転写後プロセシング、翻訳および翻訳後修飾の機構を理解する。
③ 遺伝子発現の多様性が様々な生命活動において重要な役割をもつことを理解する。
④ 組換え DNA 実験技術の基本原理を理解する。
行動目標 ① 遺伝情報に基づいてタンパク質がつくられる原理を説明できる。
② 遺伝子発現の調節に基づいて、発生、増殖・分化、脳機能などの高次生命現象の基盤となる分子機構
を説明できる。
③ 組換え DNA 実験技術の基礎を実習に応用できる。
テ キ ス ト
レーニンジャー新生化学(上)5-12章、(下)24-29章(廣川書店)
参 考 書
遺伝子(東京化学同人)
遺伝子の分子生物学(東京電機大学出版)
細胞の分子生物学(教育社)
ヒトの分子遺伝学(メディカルインターナショナル社)
評 価 方 法
筆記試験
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
₁₃
金
Ⅲ
遺伝子の構造
染色体、クロマチン、ヒストン、DNA、
小林 和人
RNA、塩基
2
5
₂₀
金
Ⅲ
複製と修復
DNA 合成酵素、相補性、オリジン、突
小林 和人
然変異、修復機構
3
5
₂₇
金
Ⅲ
転写と RNA プロセシング
RNA合成酵素、プロモーター、転写因子、
キャップ構造、スプライシング、ポリA 小林 和人
付加、逆転写
4
6
3
金
Ⅲ
転写と転写後調節
酵素誘導、オペロン、正の調節、負の調
節、エンハンサー、選択的スプライシン 小林 和人
グ、RNA 編集
― ―
176
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
5
6
₁₀
金
Ⅲ
翻訳
タンパク質合成、転移 RNA、コドン、
和田 郁夫
リボソーム
6
6
₁₇
金
Ⅲ
翻訳後修飾
タンパク質の修飾、立体構造形成
7
6
₂₄
金
Ⅲ
エピジェネティックス
DNA メチル化、ヒストン、アセチル化、
本間 好
インプリンティング
8
7
1
金
Ⅲ
遺伝子発現と疾患⑴
遺伝性疾患、塩基置換、欠失、フレーム
小林 和人
シフト、トリプレットリピート
9
7
8
金
Ⅲ
遺伝子発現と疾患⑵
染色体異常、がん、転座、神経疾患
₁₀
7
₁₅
金
Ⅲ
バイオインフォーマティックス
データベース、遺伝子バンク、相同性検
遠藤 雄一
索、ドメイン検索
₁₁
7
₂₂
金
Ⅲ
組換え DNA 実験技術⑴
ハイブリダイゼーション、塩基配列決定
遠藤 雄一
法
₁₂
7
₂₉
金
Ⅲ
組換え DNA 実験技術⑵
DNA クローニング、宿主、ベクター、
遠藤 雄一
形質転換
₁₃
9
2
金
Ⅲ
遺伝子再編成と免疫
免疫グロブリン遺伝子、T細胞レセプ
関根 英治
ター遺伝子
₁₄
9
9
金
Ⅲ
タンパク質工学組
組換え体タンパク質、結晶解析、抗体医
藤田 禎三
薬品
₁₅
9
₁₆
金
Ⅲ
特別講義
分子生物学に関する最近の話題から
和田 郁夫
小林 和人
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
小 林 和 人
教
授
生体機能研究部門
本 間 好
教
授
生体物質研究部門
和 田 郁 夫
教
授
細胞科学研究部門
藤 田 禎 三
非常勤講師
遠 藤 雄 一
准
関 根 英 治
講
教
授
免 疫 学 講 座
師
免 疫 学 講 座
外部講師
― ―
177
備 考
企画委員
第2学年
外部講師
授 業 科 目
科 目 名
生化・分子学
細目又はテーマ
病態生化学Ⅰ
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
2年後期
必修
橋本 康弘
概要/方針等
多くの疾患では、細胞や臓器の形態学的変化とともに生化学的変化を伴う。この変化が臨床症状に結びつく過程や、
それを診断および治療のターゲットとする論理の理解を目指す。
学 習 目 標
一般目標 ① 疾患における代謝変化を分子レベルで理解する。
② 分子レベルの変化を診断および治療へ結びつける過程を理解する。
行動目標 ① 疾患、特にがん化の際のシグナル伝達変化を含めた代謝変化を説明できる。
② がんマーカーおよび診断につてい説明できる。
③ がんのステージ分類および治療法について説明できる。
④ 糖尿病などの代謝性疾患の発症メカニズムを説明できる。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
特に指定しない。
評 価 方 法
後期試験期間中に実施する試験などにより、総合的に判定する。
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
10
7
金
Ⅱ
神経疾患の生化学
2
10
14
金
Ⅱ
がんの生化学
がんのシグナルトランスダクション
本間 好
荒井 啓行
3
10
21
金
Ⅱ
がんの形態学
がんの病理学
北條 洋
4
10
28
金
Ⅱ
がん免疫
細胞傷害性リンパ球、癌ワクチン
藤田 禎三
5
11
4
金
Ⅱ
がんの生化学
発がんの分子機構、がん細胞の生化学的特徴、
後藤 満一
がん治療薬
6
11
11
金
Ⅱ
がんの生化学
発がんの分子機構、がん細胞の生化学的特徴、
鈴木 眞一
がん治療薬
7
11
18
金
Ⅱ
胃がん
胃がんの内視鏡的切除
8
11
25
金
Ⅱ
疾患と糖鎖
腫瘍マーカー、糖タンパク質医薬、抗体医薬 北爪しのぶ
9
12
2
金
Ⅱ
多発性硬化症と視神経脊髄炎
脱髄、自己免疫疾患
黒沢 正喜
田中 惠子
10
12
9
金
Ⅱ
がんの生化学
肺がんの診断と治療
石田 卓
11
12
16
金
Ⅱ
免疫と疾患
乾癬
山本 俊幸
12
1
13
金
Ⅱ
泌尿器がん
腎がん、免疫療法、VHL遺伝子、分子標的薬 柳田 知彦
13
1
20
金
Ⅱ
耳鼻咽喉科と頭頸部がん
手術、機能温存、集学的治療
大森 孝一
14
1
27
金
Ⅱ
ビリルビン代謝と黄疸
黄疸、ポルフィリン症
大平 弘正
15
2
3
金
Ⅱ
ヌクレオチド代謝異常と疾患
痛風、Lesch-Nyhan 症候群、オロチン酸尿症
橋本 重厚
16
2
10
金
Ⅱ
糖尿病の生化学
佐藤 博亮
― ―
178
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
教
授
臓器再生外科学講座
鈴 木 眞 一
教
授
器官制御外科学講座
橋 本 康 弘
教
授
生 化 学 講 座
本 間 好
教
授
生体物質研究部門
山 本 俊 幸
教
授
皮膚科学講座
大 平 弘 正
教
授
消化器・リウマチ膠原病内科学講座
大 森 孝 一
教
授
耳鼻咽喉科学講座
橋 本 重 厚
准
教
授
腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座
北 條 洋
准
教
授
病理病態診断学講座
石 田 卓
准
教
授
呼吸器内科学講座
佐 藤 博 亮
准
教
授
腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座
柳 田 知 彦
学内講師
泌尿器科学講座
荒 井 啓 行
非常勤講師
東北大学 加齢医学研究所 教授
藤 田 禎 三
非常勤講師
黒 沢 正 喜
非常勤講師
北 爪 しのぶ
非常勤講師
田 中 惠 子
非常勤講師
福島県立宮下病院 副院長
(独)理化学研究所 疾患糖鎖研究チーム
金沢医科大学医学部 教授
― ―
179
第2学年
後 藤 満 一
備 考
授 業 科 目
科 目 名
生化・分子学
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
病態生化学Ⅱ
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
2年後期
必修
担当責任者
本間 好
橋本 康弘
概要/方針等
2年次前期に行われた生化・分子学(代謝生化学、情報生化学、分子生物学)の知識を基に分子の視点に立って病
態メカニズムを理解する。
評 価 方 法
後期試験期間中に実施する試験などにより総合的に判定する。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
活性酸素、過酸化水素、スーパーオキシド、
水酸化ラジカル、過酸化脂質、NADPH オキ 本間 好
シダーゼ
1
10
6
木
Ⅰ
イントロダクション
2
10
13
木
Ⅰ
ゲノムと疾患1
ゲノム構成、繰り返し配列、多様性、染色体
遠藤 雄一
異常
3
10
20
木
Ⅰ
ゲノムと疾患2
突然変異、遺伝病、多因子性疾患、遺伝形式
遠藤 雄一
と発症頻度
4
10
27
木
Ⅰ
ゲノムと疾患3
遺伝子多型、SNPs、組換えと連鎖分析、遺
遠藤 雄一
伝子診断
5
11
10
木
Ⅰ
iPS と ES1
幹細胞、ES 細胞、iPS 細胞、iPS 作製技術
本間美和子
6
11
17
木
Ⅰ
iPS と ES2
細胞機能の特異性、再生医療、科学技術・研
本間美和子
究開発の臨床応用
7
11
24
木
Ⅰ
分子レベルでの疾患の解析⑴
アルツハイマー病、認知症、神経毒性Aβペ
橋本 康弘
プチド
8
12
1
木
Ⅰ
分子レベルでの疾患の解析⑵
特発性正常圧水頭症、髄液代謝、疾患マー
橋本 康弘
カー
9
12
8
木
Ⅰ
遺伝子改変と疾患モデル⑴
トランスジェニック動物、胚操作、マイクロ
小林 和人
インジェクション、遺伝子ターゲティング
10
12
15
木
Ⅰ
遺伝子改変と疾患モデル⑵
アデノウイルスベクター、レンチウイルスベ
小林 和人
クター、逆行性遺伝子導入、遺伝子治療
11
1
12
木
Ⅰ
主要組織適合性複合体(MHC)
MHC 抗原分子、クラスI分子、クラス II 分子、
関根 英治
MHC 拘束
12
1
19
木
Ⅰ
T細胞受容体、免疫グロブリ
ン及び免疫不全
抗原認識、抗体の多様性の獲得機構、先天性
関根 英治
免疫不全
13
1
26
木
Ⅰ
システムバイオロジーが解き
明かす病因⑴
生物情報の定量化、モデリング、揺らぎと安
和田 郁夫
定性、大数の法則
14
2
2
木
Ⅰ
システムバイオロジーが解き
明かす病因⑵
生物情報の網羅的解析、stochasticとdeterministic 和田 郁夫
15
2
9
木
Ⅰ
試験
担当教員一覧
教員氏名
小 林 和 人
橋 本 康 弘
本 間 好
和 田 郁 夫
遠 藤 雄 一
本 間 美和子
関 根 英 治
職
教
授
教
授
教
授
教
授
准 教 授
准 教 授
講
師
所 属
生体機能研究部門
生化学講座
生体物質研究部門
細胞科学研究部門
免疫学講座
生体物質研究部門
免疫学講座
― ―
180
備 考
授 業 科 目
科 目 名
生化・分子学
細目又はテーマ
生 化 学 実 習
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
2年後期
必修
橋本 康弘
概要/方針等
分子生物学や生化学の手法は臨床や基礎医学の最も基本的かつ必須の実験手技となっている。本実習では遺伝子ク
ローニングとその配列の決定、さらには得られた遺伝子にコードされたタンパク質の発現と精製を行う。従って分子
生物学と生化学の最も基本的な手技を体験し、その原理を理解することをめざす。
実 習 項 目
1.RNA の抽出と定量
3.PCR 法による cDNA の増幅、PCR 産物のクローニングと塩基配列の決定
4.大腸菌に発現させた組み合えタンパク質の精製
5.組み換えタンパク質の SDS-PAGE と Western Blot
6.酸素活性の測定
学 習 目 標
一般目標 ① 遺伝子クローニングとその塩基配列決定の原理を理解する。
② リコンビナントタンパク質の発現と精製法を理解する。
③ 酵素化学の基本を学ぶ
④ 実験結果を整理し簡潔に発表する練習を行う。
行動目標 ① 細胞からの RNA 抽出・精製ができる(RNA ase free の操作ができる)。
② RNA を鋳型として PCR 法にて cDNA の増幅ができる。
③ PCR 産物のクローニングを行い、クローン化された挿入配列の塩基配列が決定できる。
④ クローン化されたタンパク質を GST との融合タンパク質として大腸菌で発現する。発現された融合
タンパク質を GST セファロースにより精製できる。
⑤ 精製されたタンパク質を SDS-PAGE と Western Blot によって解析できる。
⑥ 得られた結果を解釈し、発表会で簡潔に話ができる。
テ キ ス ト
生化学実習書を作成して配布する。
評 価 方 法
実習に対する取り組みと発表会での発表態度、およびレポートにより総合評価する。
そ の 他(メッセージ等)
― ―
181
第2学年
2.cDNA の合成
項目をクリックすると該当ページにジャンプします。
第 ₃ 学 年
循 環 器………………………………………220
統 計 学 Ⅱ……………………………………185
消 化 器 Ⅰ………………………………………223
医学物理学……………………………………187
呼 吸 器………………………………………225
語 学
腎・泌尿器Ⅰ……………………………………227
英 語 Ⅴ……………………………………189
内分泌・代謝・乳腺……………………………230
解剖学・組織学Ⅱ
リウマチ・膠原病・アレルギー………………233
脳 解 剖 学……………………………………195
血液・輸血………………………………………235
組 織 学 2……………………………………198
脳・神経Ⅰ………………………………………237
生理学Ⅱ
成長・発達Ⅰ……………………………………239
神経生理学Ⅱ…………………………………201
総合教育
薬 理 学
基礎特別講義…………………………………242
薬 理 学……………………………………202
医 療 と 法……………………………………243
生理学・薬理学実習……………………………205
テュートリアルⅡ……………………………245
免疫・微生物学
医療情報学……………………………………247
免 疫 学……………………………………207
医療経済学……………………………………249
微 生 物 学……………………………………210
病 理 学
病理学総論Ⅰ…………………………………214
病理学総論Ⅱ…………………………………218
― ―
183
第3学年
自然科学
授 業 科 目
科 目 名
統 計 学 Ⅱ
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
3年前期
必修
岡田 達也
(ユニット名)
概要/方針等
統計学は医学を含むあらゆる自然科学・社会科学の分野において広く応用されているが、その目的は現実にある現
象を解析して法則性を見出したり、直感による判断が正しいのかどうかを確かめたりすることである。
本授業では、実際の観測、実験、調査などの結果を統計的に処理するのに必要となる基礎概念、基礎事項を学習する。
学 習 目 標
一般目標 ① 観察、実験によって得られた標本を、確率論的なモデルの中の偶然的な現象として捉えることができる。
② 統計的推測の原則と方法を理解し、統計手法の具体的な取り扱いを習得する。
行動目標 ① 標本分布について説明でき、標本平均の分布に関する計算ができる。
② 点推定と区間推定の概念が説明でき、母平均、母分散の信頼区間が計算できる。
③ 仮説の統計的検定法が説明でき、母平均、母分散、母比率、母相関係数、適合度の検定ができる。
④ 二つの母集団の性格を把握して、2群間の母平均の差の検定ができる。
⑤ 1元配置、2元配置の分散分析を行うことができる。
⑥ 最小二乗法による直線回帰を説明でき、回帰係数の有意性を検定できる。
テ キ ス ト
御園生善尚他著:統計学大要(養賢堂)
参 考 書
第3学年
評 価 方 法
試験(2回)、平常点、レポート等により、総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
講義の進度に応じて適時小テストを行う。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
12
木
Ⅰ
点推定Ⅰ
不偏推定量、一致推定量
岡田 達也
2
5
19
木
Ⅰ
点推定Ⅱ
最尤推定量
岡田 達也
3
5
26
木
Ⅰ
区間推定Ⅰ
信頼係数、信頼区間、信頼限界
岡田 達也
4
6
2
木
Ⅰ
区間推定Ⅱ
母平均の推定、母分散の推定
岡田 達也
5
6
9
木
Ⅰ
仮説検定の手順Ⅰ
仮説、有意水準、棄却域、棄却、採択
岡田 達也
6
6
16
木
Ⅰ
仮説検定の手順Ⅱ
検定における2つの過誤、母平均の検定 岡田 達也
7
6
21
火
Ⅲ
母平均の差の検定Ⅰ
独立2群間の平均の差の検定、Welch の
岡田 達也
検定、t-検定
8
6
23
木
Ⅰ
母平均の差の検定Ⅱ
対 応 の あ る 2 群 間 の 平 均 の 差 の 検 定、
Wilcoxon の順位和検定、Mann - Whitney 岡田 達也
U検定
9
6
28
火
Ⅲ
分散の検定
x 2 -検定、F-検定
10
6
30
木
Ⅰ
総括
1回目から9回目までの総括(テスト) 岡田 達也
― ―
185
岡田 達也
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
11
7
5
火
Ⅲ
相関係数の検定
無相関の検定、z-変換
岡田 達也
12
7
6
木
Ⅰ
適合度検定
比率の検定、母数によらない適合度検定 岡田 達也
13
7
14
木
Ⅰ
分散分析法Ⅰ
1元配置法、分散分析表
岡田 達也
14
7
21
木
Ⅰ
分散分析法Ⅱ
Kruskal - Wallis の検定、2元配置法
岡田 達也
15
7
28
木
Ⅰ
回帰分析法
構造方程式、回帰係数、回帰係数の検定 岡田 達也
担当教員一覧
教員氏名
岡 田 達 也
職
教
所 属
授
自然科学(数学)講座
― ―
186
備 考
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
医 学 物 理 学
医学に関係した物理学
開講年次等
必修・選択の別
3年後期
必修
担当責任者
小林 恒夫
挾間 章博
概要/方針等
物理学が医学や医療にどのような影響をおよぼし、どのように具体的に役立てられているかを知るために、医用工
学、放射線物理学、医療機器の原理などについての講義を行う。第1学年で学んだ「力学」、
「電磁気学」および「原
子物理学」の知識が応用される。物理学講座教員以外に、生命科学・社会医学系教員、臨床医学系教員による講義も
予定されている。
学 習 目 標
一般目標(General Instructional Objective:GIO)
医学物理学はわが国においては必ずしも確立された学問分野とはなっていないが、医用工学と放射線医学
物理学の大きな2つの流れがあることは確かである。医用工学では生体信号の計測、生体の力学的・流体
力学的探求、生体情報処理などを扱う。一方、放射線医学物理学では、放射線・放射能の性質や物質との
相互作用、放射線を使った画像診断や治療、放射線場や医療機器の品質保証(QA)・品質管理(QC)な
どを扱う。これらの2大潮流に関連する話題を毎回トピック的に学ぶ。
行動目標(Specific Behavioral Objectives:SBO)
① レーザーの原理と医学利用を説明できる。
② 生体のリズムとゆらぎを説明できる。
③ 血圧、血流量、末梢循環抵抗の関係について循環系モデルを用いて説明できる。
④ 生体等のミクロな観察に必要な、様々な顕微鏡のしくみや撮影法を説明できる。
⑤ 放射能と放射線のちがいとそれぞれの単位を説明できる。
⑦ 細胞の電気活動測定の意義とその手法(微小電極法、パッチクランプ)を説明できる。
⑧ 治療に使う放射線の線量や装置の品質保証(QA)、品質管理(QC)を説明できる。
⑨ ミクロショックとマクロショックなど、医療機器の安全取り扱いに際し重要な概念を説明できる。
⑩ 炭素イオンや陽子を使う粒子線治療、および中性子線を使う中性子捕捉療法を説明できる。
⑪ X線の発生機構を説明できる。X線 CT のしくみと、臨床的意義を説明できる。
⑫ 放射線を全く使わない断層撮影法である MRI の原理と撮像法を説明できる。
⑬ 相対論的量子力学の医学応用といえる PET を説明できる。核医学イメージングを説明できる。
⑭ 放射線による画像診断や治療が臨床の現場で実際にどのように行われているのかを説明できる。
⑮ 超音波を説明できる。超音波診断装置のしくみと各種のモードを説明できる。
テ キ ス ト
特には指定しない。
参 考 書
「レーザーはこうして生まれた」C.H. タウンズ(霜田光一訳)、岩波書店。
「入門医用工学」嶋津秀昭著、菜根出版。
「放射線医学物理学」西臺武弘著、文光堂。
「画像診断」舘野之男著、中公新書。
「MRI 再入門」荒木力著、南江堂。
― ―
187
第3学年
⑥ 放射線の人体への影響を説明できる。
評 価 方 法
出席状況、筆記試験、等により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
力学や電磁気学などの古典論はもとより、量子力学や相対性理論までもが、現代の医療に応用されていることに目
をみはっていただきたい。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
10
7
金
Ⅱ
レーザーの原理と医学応用
メーザー、レーザー、医用レーザー
小林 恒夫
2
10
14
金
Ⅱ
生体のリズムとゆらぎ
生体リズム、時系列解析、パワースペク
小林 恒夫
トル、1/ f ゆらぎ
3
10
21
金
Ⅱ
血液循環の流体力学
ポアズイユの法則、血流、血圧、末梢循
小澤 亮
環抵抗、心臓の仕事率
4
10
28
金
Ⅱ
顕微鏡
光学顕微鏡、解像限界、共焦点顕微鏡、
和栗 聡
透過型電子顕微鏡、走査型電子顕微鏡
5
11
4
金
Ⅱ
放射線と放射能
放射能、放射線、照射線量、吸収線量、
小林 恒夫
等価線量、実効線量
6
11
11
金
Ⅱ
放射線の人体影響
DNA 切断、急性・晩発傷害、確定的・
小林 恒夫
確率的影響、遺伝的影響
7
11
18
金
Ⅱ
細胞の電気活動計測
細胞、細胞内電位測定、パッチクランプ 挾間 章博
8
11
25
金
Ⅱ
線量測定と QA・QC
QA、QC、線量計、トレーサビリティ
9
12
2
金
Ⅱ
医療機器の安全性
人体のインピーダンス、感電、マクロ
浄土 英一
ショック、ミクロショック
10
12
9
金
Ⅱ
粒子線治療
医用加速器、重粒子線治療、陽子線治療、
小林 恒夫
原子炉、中性子捕捉療法
11
12
16
金
Ⅱ
X線と CT
X線の発生、逆投影法、CT、脳卒中
12
1
13
金
Ⅰ
MRI の原理と撮像法
磁気共鳴映像法、自由誘導減衰、スピン
小林 恒夫
エコー、縦緩和、横緩和、脳梗塞
13
1
20
金
Ⅰ
陽電子と PET、核医学
対消滅、ポジトロン CT、核医学イメー
小林 恒夫
ジング、院内加速器
14
1
27
金
Ⅰ
画像診断の実際
放射線診断、放射線治療
15
2
3
金
Ⅰ
超音波の医学応用
音響インピーダンス、Aモード、Bモー
小林 恒夫
ド、Mモード、ドップラー
小林 恒夫
小林 恒夫
宍戸 文男
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
小 林 恒 夫
教
授
自 然 科 学 講 座(物理学)
挾 間 章 博
教
授
細胞統合生理学講座
和 栗 聡
教
授
解剖・組織学講座
宍 戸 文 男
教
授
放射線医学講座
浄 土 英 一
准 教 授
生理学第二講座
小 澤 亮
講
自 然 科 学 講 座(物理学)
師
― ―
188
備 考
授 業 科 目
科 目 名
開講年次等
英 語 Ⅴ
(コ ー ス 名)
必修・選択の別
担当責任者
必修
清水 研明
亀田 政則
Kenneth Nollet
田中 明夫
3年前期
細目又はテーマ
(ユニット名)
概 要
英語Ⅰ~Ⅳで学んだスピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの最終段階として、医学部学生とし
て将来学会などで経験する基礎として、いかに英語により効果的にプレゼンターションを行うかを、20数名程度の少
人数の能力別クラス編成で学ぶ。
〈清水担当分〉
方 針
英語で論文を書く手掛かりとして、英語で序論を書き、発表することを目指す。論文において、序論(introduction)
では、論文の目的を述べるが、結論は述べなくてもよいので、自分の研究したいテーマを明文化し、将来論文を書く
第一歩として捉えることができる。前半は医学・生命科学に関する記事・論文の序論を読んでまとめる練習をし、後
半は自分で序論を書いて、最終的に自分の書いた序論の要点を発表する。
学 習 目 標
一般目標 ① 論文の構成における序論の役割・構造を理解する。
② 日本語で序論を書く能力を身に付ける。
③ 英語で序論を書く能力を身に付ける。
④ イントネーションを含めた正しい発音を身に付ける。
行動目標 ① 論文の序論を読んで正しく分析できる。
② 自分自身の序論を簡潔な日本語で書くことができる。
第3学年
③ 自分自身の序論を簡潔な英語で書くことができる。
④ パワーポイントを使って自分自身の序論を示し、英語で質問に答えることができる。
テ キ ス ト
プリントを配布する。
参 考 書
授業中に指示する。
評 価 方 法
授業への出欠、受講態度、課題の成績、中間・期末試験の成績から総合的に判断。
そ の 他(メッセージ等)
大学の英語の集大成のつもりで真剣に取り組んで欲しい。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
12
木
Ⅱ
オリエンテーション
清 水
2
5
19
木
Ⅱ
序論⑴
序論の構成
清 水
3
5
26
木
Ⅱ
序論⑵
序論を読んでまとめる
清 水
4
6
2
木
Ⅱ
序論⑶
序論を読んでまとめる
清 水
― ―
189
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
5
6
9
木
Ⅱ
序論⑷
序論を読んでまとめる
清 水
6
6
15
水
Ⅳ
序論⑸
序論を読んでまとめる
清 水
7
6
16
木
Ⅱ
序論⑹
序論を読んでまとめる
清 水
8
6
22
水
Ⅳ
中間テスト
9
6
23
木
Ⅱ
序論⑺
自分で序論を書く
清 水
10
6
29
水
Ⅳ
序論⑻
自分で序論を書く
清 水
清 水
11
6
30
木
Ⅱ
序論⑼
自分で序論を書く
清 水
12
7
7
木
Ⅱ
序論⑽
自分で序論を書く
清 水
13
7
14
木
Ⅱ
発表⑴
序論を発表する
清 水
14
7
21
木
Ⅱ
発表⑵
序論を発表する
清 水
15
7
28
木
Ⅱ
発表⑶
序論を発表する
清 水
〈亀田担当部分〉
Basic Presentational Skills for Beginners
GIO:General Instructional Objectives:
Presentation in English? It is a quite sophisticated communicative activity, even for native English speakers. This course is,
therefore, designed for developing non-native English speakers' basic presentational skills. In particular, ways of composing physical
message, story message and visual message, which are essential for making a good presentation, will be focused. Please note that
the maximum number of students to be admitted to this course is 25.
SBO:Specific Behavioural Objectives:
(1) This course is practical in orientation. At the first stage, after I have shown the very basis for making a presentation in English,
each student will make a five-minutes presentation on a topic freely chosen, and then the content will be discussed. At the second
stage, each student will make an eight-minute presentation based on medicine-related issues such as AIDS, a pandemic disease,
child abuse and global warming.
(2) Powepoint presentation is the lingua franca (the common language) for the course work.
(3) The slides should no be crowded: each slide should be designed to be clear and simple. A moderate number of well-chosen slides
will improve your presentation.
(4) Carefully present the main point or theme. Speak slowly and clearly. If you cannot manage English accent, simply stress the
word which seems to express the main point.
(5) The best part of oral presentation is not only reading a paper but the question-and-answer period as well. This course therefore
requires students to raise questions and comments about the content of each presentation in a friendly/ courteous manner.
(6) Each presenter must submit the final draft (Powerpoint-made slides) 2 days before his/her presentation practice via email
addressed to [email protected]. The dead line for submission is: by 24 p.m. every Tuesday, except 25 May, 1 and 8 June.
(7) Comments and useful suggestions on English grammar and presentational skills will be given to each presentation.
Evaluation:Attendance/participation (50%) + presentation (50%) =100%
N. B. Students who frequently skip classes and do not fulfill course requirements will not receive credits in English V.
Texts: Photocopied materials for the course work will be distributed.
― ―
190
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
(1) Why presentation in English?: An
introduction to English Ⅴ
(2) Basic presentational skills for beginners
(3) A sample demonstration
(1st stage) Presentation practice 1
(general issues)
Questions/ comments and answers in
English
内容(キーワード等)
担当者
Powerpoint
physical message, story message and visual
message
Kameda
(1) physical message, story message and
visual message
(2) Use and misuse of English
Kameda
&
students
1
5
12
木
Ⅱ
2
5
19
木
Ⅱ
3
5
26
木
Ⅱ
Presentation practice 2
ditto
ditto
ditto
ditto
ditto
dito
4
6
2
木
Ⅱ
Presentation practice 3
5
6
9
木
Ⅱ
Presentation practice 4
6
6
15
水
Ⅳ
7
6
16
木
Ⅱ
8
6
22
水
Ⅳ
Presentation practice 5
ditto
st
(1) Revision and evaluation of the 1 stage
(2) A lecture on medical English as the
language of science
(3) Use and misuse of English
(2nd Stage) Presentation practice 1
(1) physical message, story message and
(medicine-related issues)
visual message
Questions/ comments and answers in ( )
2 Use and misuse of English
English
9
6
23
木
Ⅱ
Presentation practice 2
ditto
ditto
10
6
29
水
Ⅳ
Presentation practice 3
ditto
ditto
11
6
30
木
Ⅱ
Presentation practice 4
ditto
ditto
ditto
ditto
ditto
Kameda
Kameda
&
students
7
7
木
Ⅱ
13
7
14
木
Ⅱ
Presentation practice 6
ditto
ditto
14
7
21
木
Ⅱ
ditto
15
7
28
木
Ⅱ
Presentation practice 7
ditto
nd
(1) Revision and evaluation of the 2
stage
(2) A lecture on medical English as the
language of science
(3) Use and misuse of English
Kameda
〈Nollet 担当分〉
General Instructional Objectives
This section of English V is for highly motivated students, for example, those who intend to study medicine overseas or work at an
academic institution. Students must contact Dr. Nollet ([email protected]) to request admission, and complete a written and oral
screening process.
Successful applicants will practice not only presentation skills, but also essential skills for international scientific and medical
communication:
(1) Preparing abstracts and other paperwork for international conferences.
(2) Listening with comprehension to medical topics.
(3) Making whiteboard and slide presentations.
(4) Asking, answering, and debating intelligent questions.
(5) Organizing and executing a realistic English-language conference.
Specific Behavioral Objectives
(1) English will be the official language of communication throughout this course.
― ―
191
第3学年
12
Presentation practice 5
(2) Students will improve their receptive English skills by communicating with each other in English, and listening to media such
as: medical DVDs from Mayo Clinic and Watch Tower Society, a radio interview between Michael Clarke (Australian English)
and Kenneth Nollet (American English) , and international broadcasts such as BBC, VOA, etc.
(3) Students will practice speaking in front of a group from the very first day of class (e.g., introductions) , and practice communication
skills for international conferences (e.g. making travel arrangements and telephone calls, hosting visitors, being a chairperson,
photographer, speaker, etc.)
(4) Students must attend at least one real medical or scientific meeting sometime during the first half of the term (meeting announcements
routinely appear on bulletin boards throughout our university and hospital) .
(5) Students will research recent medical and scientific literature to prepare their final presentations.
(6) Students will assess their own and each other's progress in English.
授 業 計 画
Sessions will typically include a listening exercise, e.g., from (2) above.
回数 月
日 曜日 時限
1
5
12
木
Ⅱ
2
5
19
木
3
5
26
4
6
項 目
内容(キーワード等)
担当者
Speaking, hearing
Pretest, introducing self and others
Nollet
Ⅱ
Speaking, hearing
1 PowerPoint presentation: club, hobby, etc.
Nollet
木
Ⅱ
Teamwork
Organizing a conference
2
木
Ⅱ
Hospitality
Hosting an outside speaker
st
Guest (s)
Lefor
5
6
9
木
Ⅱ
Communicating
2 PowerPoint presentation: GW, travel, etc.
6
6
15
水
Ⅳ
Communicating
Choosing conference themes and topics
7
6
16
木
Ⅱ
Different opinions
Discussion and debate
Students
8
6
22
水
Ⅳ
Hospitality
Hosting an outside speaker
Guest (s)
9
6
23
木
Ⅱ
Listening
Multimedia listening practice
Nollet
10
6
29
水
Ⅳ
Speaking, hearing
3 PowerPoint presentation: abstract
Nollet
11
6
30
木
Ⅱ
Assessment
Test of listening, reading, and writing skills
Nollet
12
7
7
木
Ⅱ
Mutual assistance
Students helping each other
Nollet
13
7
14
木
Ⅱ
Skill integration
Realistic scientific/medical conference
Students
14
7
21
木
Ⅱ
Skill integration
Realistic scientific/medical conference
Students
15
7
28
木
Ⅱ
Skill integration
Realistic scientific/medical conference
Students
nd
rd
Students
Nollet
The exact schedule may be changed according to guest availability and other factors.
Homework assignments will include:
◦ Researching topics for presentation and discussion
◦ Collecting and studying real-life medical conference materials
◦ Attending an evening or weekend medical conference
◦ Using audiovisual equipment for team projects
◦ Inviting and hosting outside speakers
◦ Organizing a realistic medical conference
Recommended supplementary materials:
English-language medical, scientific, and general dictionaries according to student preference.
〈田中担当分〉
一般目標 ① 上手なプレゼンテーションを見て、効果的なプレゼンテーションをするためには何が必要かを学ぶ。
② 導入(Introduction)で述べるべき内容と構成方法、必要な表現や効果的な表現を身につける。
― ―
192
③ 本論(Body)のアウトラインの作り方や議論の組み立て方の構成方法、必要な表現や効果的な表現
を身につける。
④ 結論(Conclusion)で述べるべき内容と構成方法、必要な表現や効果的な表現を身につける。
⑤ Power Point などを用いたビジュアル・メッセージを効果的に利用しながらプレゼンテーションをす
る方法や表現を身につける。
⑥ 図や表、グラフなどを説明するための表現を身につける。
⑦ 質疑応答に必要な表現を身につける。
⑧ アイコンタクト、身振り、手振り、声の抑揚などのフィジカル・メッセージの効果を学ぶ。
⑨ 必要な表現や用例を辞典、書籍、コンピュータ、インターネットを用いて調べたり、検索をしたりす
る方法を身につける。
行動目標 ① プレゼンテーションの効果的な導入ができる。
② 本論の論理展開が明快なプレゼンテーションができる。
③ ポイントを明確にして結論を述べることができる。
④ ビジュアル・メッセージを効果的に利用することができる。
⑤ 図や表、グラフなどを適切に説明することができる。
⑥ 円滑に質疑応答をすることができる。
⑦ フィジカル・メッセージに注意を払うことができる。
⑧ 必要な表現や用例を適切な手段で調べることができる。
テ キ ス ト
最初の授業で指示をする
参 考 書
『ジーニアス英和辞典』(大修館書店)
第3学年
『ウィズダム英和辞典』(三省堂書店)
Longman Dictionary of Contemporary English (Longman)
Oxford Advanced Learner’s Dictionary (Oxford University Press)
『新編 英和活用大辞典』(研究社)
『国際学会 English 挨拶・口演・発表・質問・座長進行』C.S. Langham. 医歯薬出版
評 価 方 法
プレゼンテーション、提出課題、授業への参加度・貢献度、試験を総合して評価する。
そ の 他(メッセージ等)
少人数での授業の利点を生かしていきたいと思います。積極的に課題に取り組んでください。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
12
木
Ⅱ
ガイダンス
2
5
19
木
Ⅱ
導入の内容と構成⑴
導入、内容、構成
田中 明夫
田中 明夫
3
5
26
木
Ⅱ
導入の内容と構成⑵
導入、内容、構成
田中 明夫
4
6
2
木
Ⅱ
本論のアウトラインと議論の組み立て方⑴
本論、アウトライン、議論
田中 明夫
5
6
9
木
Ⅱ
本論のアウトラインと議論の組み立て方⑵
本論、アウトライン、議論
田中 明夫
6
6
15
水
Ⅳ
本論のアウトラインと議論の組み立て方⑶
本論、アウトライン、議論
田中 明夫
7
6
16
木
Ⅱ
本論のアウトラインと議論の組み立て方⑷
本論、アウトライン、議論
田中 明夫
― ―
193
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
8
6
22
水
Ⅳ
結論の内容と構成
結論、内容、構成
田中 明夫
9
6
23
木
Ⅱ
図、表、グラフの説明の仕方⑴
図、表、グラフ
田中 明夫
10
6
29
水
Ⅳ
図、表、グラフの説明の仕方⑵
図、表、グラフ
田中 明夫
11
6
30
木
Ⅱ
ビジュアル・メッセージの作り方
ビジュアル・メッセージ
田中 明夫
12
7
7
木
Ⅱ
質疑応答の表現
質疑応答
田中 明夫
13
7
14
木
Ⅱ
プレゼンテーションの実践⑴
田中 明夫
14
7
21
木
Ⅱ
プレゼンテーションの実践⑵
田中 明夫
15
7
28
木
Ⅱ
まとめ
田中 明夫
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
清 水 研 明
教
授
医学部人間科学(外国語)講座
亀 田 政 則
教
授
看護学部総合科学部門(外国語)
Nollet, Kenneth
特任教授
医学部輸血・移植免疫部
田 中 明 夫
准 教 授
医学部人間科学(外国語)講座
― ―
194
備 考
授 業 科 目
科 目 名
解剖学・組織学Ⅱ
細目又はテーマ
脳 解 剖 学
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
3年前期
必修
八木沼洋行
概要/方針
中枢神経系の機能と脳解剖学の概要については、すでに2年時の神経生理学ユニットで一通りの学習が済んでいる。
この脳解剖学ユニットでは、実物を使って、中枢神経系の機能を担う構造について復習する。さらに、臓器としての
脳がうまく機能するために重要な血管系、髄膜、脳脊髄液などについても学習する。実習では、立体的な構造の理解
を助けるため、ビジュアル教材やアトラスなども駆使する。講義では、脳の各部位における主要な構造「神経核、皮
質、伝導路)について、機能との関連も含めて概説する。
学 習 目 標
一般目標 ① 中枢神経系の機能をになう構造について理解する。
② 中枢神経系を冒す様々な病変やその診断法を学ぶ上で基礎となる諸構造について学ぶ。
行動目標 ① 神経管の分化と脳、脊髄の発生について概説できる
② 神経堤の分化について概説できる
③ 末梢神経系と中枢神経系の構成を概説できる
④ 脳の血管支配と血液脳関門を説明できる
⑤ 髄膜・脳室系の構造と脳脊髄液の産生と循環を説明できる
⑥ 脊髄の構造・機能局在と伝導路を説明できる
⑦ 脳幹の構造と伝導路を説明できる
⑧ 脳神経の核の名称、局在、機能を概説できる
⑨ 生命維持に重要な機能に関わる脳幹の核について概説できる
⑪ 随意運動に関する経路を説明できる
⑫ 小脳の構造と機能を概説できる
⑬ 大脳基底核の構造と機能を概説できる
⑭ 表在感覚と深部感覚の伝導路を説明できる
⑮ 視覚、聴覚、平衡覚、嗅覚、味覚の伝導路を概説できる
⑯ 交感神経系と副交感神経系の中枢内局在と末梢分布、機能と伝達物質について概説できる
⑰ 視床下部の構造と機能を内分泌および自律機能と関連づけて概説できる
⑱ 対光反射、角膜反射、下顎反射に関する経路を説明できる
⑲ 延髄、橋、小脳、中脳、間脳の横断面における主な構造物について説明することができる
⑳ 間脳および大脳の水平断面において主な構造物について説明することができる
脳の正中断面において主な構造物を説明することができる
テ キ ス ト
神経解剖カラーテキスト A. R. Crossman, D. Neary 著 野村嶬、水野昇訳
医学書院 5,500円
カラー写真や図が多用された神経解剖学の教科書、臨床的関連事項の説明も多く、臨床神経学的診断法を理解する
助けになる。
実習は、肉眼解剖実習でも使用した「解剖実習の手引き(寺田、藤田)」にしたがって進める。切片の観察は、神
経解剖・発生学講座編集の「脳解剖実習プリント」(後日配布する)にしたがって進める。
― ―
195
第3学年
⑩ 大脳の構造、機能局在を説明できる
参 考 書
ハインズ神経解剖学アトラス 第3版
山内昭雄訳
メディカルサイエンスインターナショナル 5,800円
脳の断面や外観はもちろん、脳血管の図、MRI の画像、重要な伝導路の模式図など、有用な図を収載した脳の
アトラス。臨床でも使うことができる。
臨床神経解剖学 機能的アプローチ FitzGerald & Folan-Curran 著 井出千束ら訳
西村書店 8,800円
イラストが多用されており、分かり易い臨床神経解剖学の教科書。神経系の臨床各科で使うことができる。
自学自習のための VOD 教材
学内 LAN 上に Visualearn という VOD(Video on demand)システムがあり、この中に「目で見る医学の基礎」「目
で見る解剖と生理」「目で見る病気」というシリーズが公開されている。これらの中の脳に関する項目は大変参考に
なるので見ておくと良い。
詳しくは下記でマニュアルをダウンロードしなさい。
http://www.fmu.ac.jp/home/lib/network/manual.html
評 価 方 法
実習のレポートと試験、および筆記試験、さらに授業への出席と授業態度等を総合的に評価して行う。
オフィスアワー
学習についての質問や相談は随時受け付けるが、特に毎週金曜日の午後4時15分から5時までは講座内にいるよう
に努める。できれば事前にメール等で確認されたい(八木沼)。
そ の 他(メッセージ等)
2年生の時にすでに渡してある実習の資料を持参するように。実習の手引きの補足説明は後日配布する。実習では
解剖実習で使用したピンセット等をそのまま用いる。実習室では白衣着用、ホルマリン対策は解剖実習の時と同様に
行うこと。2年生で履修した生理学コースⅠ(神経生理学)の内容は理解しているものとして授業を進めるので、授
業の前に必ず神経生理学の講義ノートやプリントで中枢神経系の機能について復習しておくように。
授 業 予 定
回数 月
日 曜日
時限
項目・キーワード(解剖実習の手引き§)
授業形態
場所
担当
1
5
10
火
Ⅱ
脳の発生、総論
講義
第4講義室 八木沼
2
5
10
火
Ⅲ
脳の概観・髄膜・血管・脳神経根・脳幹(§95~96)
実習
解剖実習室 西 山
3
5
10
火
Ⅳ
脳幹と小脳の内景、第4脳室、第3脳室(§97~101)
実習
解剖実習室 本 間
4
5
17
火
Ⅱ
大脳皮質、間脳、嗅脳、基底核、内包(§102~106)
実習
解剖実習室 八木沼
5
5
17
火
Ⅲ
大脳皮質、間脳、嗅脳、基底核、内包(§102~106)
実習
解剖実習室 増 田
6
5
17
火
Ⅳ
大脳皮質、間脳、嗅脳、基底核、内包(§102~106)
実習
解剖実習室 西 山
7
5
24
火
Ⅱ
脊髄、遠心性線維、一次求心線維、反射弓
講義
第4講義室 八木沼
8
5
24
火
Ⅲ
感覚系伝導路、脳神経核の構成
講義
第4講義室 八木沼
9
5
24
火
Ⅳ
脳の断面と切片の観察(§100、107)
実習
解剖実習室 本 間
10
5
31
火
Ⅱ
中脳、視床、視覚路
講義
第4講義室 八木沼
11
5
31
火
Ⅲ
大脳皮質、大脳基底核、錐体路
講義
第4講義室 八木沼
12
5
31
火
Ⅳ
脳の断面と切片の観察(§100、107)
実習
解剖実習室 西 山
13
6
7
火
Ⅱ
視床下部、下垂体
講義
第4講義室 西 山
14
6
7
火
Ⅲ
小脳の機能解剖
講義
第4講義室 松 下
― ―
196
回数 月
日 曜日
時限
項目・キーワード(解剖実習の手引き§)
授業形態
場所
担当
15
6
7
火
Ⅳ
伝導路に沿って脳の各部位の観察
実習
解剖実習室 松 下
16
6
14
火
Ⅱ
嗅脳、辺縁系
講義
第4講義室 西 山
17
6
14
火
Ⅲ
おもな伝導路のまとめ
講義
第4講義室 八木沼
18
6
14
火
Ⅳ
実習レポート作成
実習
解剖実習室 増 田
19
6
21
火
Ⅳ
実習同定試験
試験
第4講義室 八木沼
担当教員一覧
教員氏名
職
八木沼 洋 行
教
西 山 慶 治
准
本 間 俊 作
講
所 属
授
神経解剖・発生学講座
授
神経解剖・発生学講座
師
神経解剖・発生学講座
増 田 知 之
学内講師
神経解剖・発生学講座
松 下 松 雄
講師(非常勤)
筑波大学名誉教授
教
備 考
第3学年
― ―
197
授 業 科 目
科 目 名
解剖学・組織学Ⅱ
細目又はテーマ
組 織 学 2
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
3年前期
必須
和栗 聡
概要/方針等
「組織学1」では組織細胞学の基本事項を学び、組織切片観察のテクニックを習得した。また、すでに各論的な分
野にも踏み込んだ。「組織学2」では、引き続き各臓器の組織構築および細胞形態を学習し、機能との相関関係を理
解する。
学 習 目 標
一般目標 ① 細胞相互の関係および組織の構造を理解し、組織学的な観察視点を身につける。
② 肉眼解剖学レベルと組織学レベルの構造を対比して理解する。
③ 的確な組織学用語(日本語および英語)の使用法を身につける。
行動目標 《神経組織Ⅱ》
① 大脳新皮質の組織学的構造を説明できる。
② 白質の構造学的特徴を説明できる。
③ 海馬、小脳、脊髄の組織構築の特徴と機能を説明できる。
④ 脊髄神経節の組織構築の特徴を説明できる。
⑤ 血液脳関門の概念を説明し、これを構成する組織学的要素を列挙できる。
⑥ 髄膜、脳室、脈絡叢の構造と機能を組織学的に説明できる。
《呼吸器》
① 気道とは何か説明できる。
② 気道を構成する器官を列挙し、それぞれの組織構造と機能を説明できる。
③ 肺の組織構造と機能を説明できる。
④ 肺の超微形態的構造と機能を説明できる。
《泌尿器》
① 腎臓の組織構造と機能を説明できる。
② ネフロンとは何か説明できる。
③ 腎小体の組織構造と機能を説明できる。
④ 血液尿関門を構成する要素を形態学的に説明できる。
⑤ 糸球体傍装置の組織構造と機能を説明できる。
⑥ 腎臓の血管構築を説明できる。
⑦ 尿の運搬・排出に関わる器官系の組織構造と機能を説明できる。
《生殖器》
① 生殖細胞とは何か説明できる。
② 減数分裂とは何か説明できる。
③ 男性生殖器を列挙し、それぞれの組織構造と機能を説明できる。
④ 女性生殖器を列挙し、それぞれの組織構造と機能を説明できる。
⑤ 女性の性周期とそれによる生殖器の変化を組織学的に説明できる。
⑥ 妊娠による女性生殖器の変化を列挙し、それぞれの形態的特徴を説明できる。
⑦ 胎盤の構造と機能を説明できる。
《内分泌系》
① 内分泌器官と外分泌器官の違いを組織学的に説明できる。
② 分泌物の放出機転の種類を列挙できる。
③ 標的細胞あるいは標的器官とは何か説明できる。
― ―
198
④ 内分泌器官を列挙し、それぞれの組織構造と機能を説明できる。
⑤ 神経分泌とは何か説明できる。
⑥ 神経分泌を行っている器官を列挙できる。
《皮 膚》
① 表皮の組織構造を説明できる。
② 組織学的観点から角化現象を説明できる。
③ 真皮の組織構造と機能を説明できる。
④ 皮下組織の組織構造と機能を説明できる。
⑤ 毛の組織構造と機能を説明できる。
⑥ 皮脂腺の組織構造と機能を説明できる。
⑦ 乳腺の組織構造と機能を説明できる。
《歯》
① 形態上から、歯の種類の名称を列挙できる。
② 歯と歯周組織を組織学的要素に分けて列挙できる。
③ 歯の発生について説明できる。
④ エナメル質・象牙質・セメント質の組織学的構造を説明できる。
《感覚器》
① 視覚器を構成する臓器・組織を列挙し、それぞれの組織構造と機能を説明できる。
② 聴覚・平衡感覚器を構成する臓器を列挙し、それぞれの組織構造と機能を説明できる。
③ その他の特殊感覚を受容する感覚器を列挙し、それぞれの組織構造と機能を説明できる。
④ 表在感覚・深部感覚の受容器を列挙し、それぞれの組織構造と機能を説明できる
テ キ ス ト
「組織学1」に同じ
第3学年
参 考 書
「組織学1」に同じ
評 価 方 法
1.筆記試験:前期末に行う。
2.実習小テスト:前半と後半に分け、2回行う予定である。
3.レポート:スケッチ(実習毎に数枚)等。
4.出席状況、スケッチ提出状況、実習態度など
そ の 他(メッセージ等)
「組織学1」の総論部分を振り返りながら学習することが必要である。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項目
内容(キーワード等)
授業形態
場所
担当
1
5
11
水
Ⅰ
組織学
消化器Ⅲ(肝臓、胆嚢、膵臓)
講義
第4講義室 和 栗
2
5
11
水
ⅡⅢ
組織学
消化器Ⅲ(肝臓、胆嚢、膵臓)
実習
組織学・病
和 栗
理学実習室
3
5
18
水
Ⅰ
組織学
神経組織Ⅱ(脳室、髄膜、大脳皮質、海馬、
小脳、脊髄、脊髄神経節など)
講義
第4講義室 亀 高
4
5
18
水
ⅡⅢ
組織学
神経組織Ⅱ(脳室、髄膜、大脳皮質、海馬、
小脳、脊髄、脊髄神経節など)
実習
組織学・病
亀 高
理学実習室
― ―
199
回数 月
日 曜日 時限
項目
内容(キーワード等)
授業形態
場所
担当
5
5
25
水
Ⅰ
組織学
呼吸器(鼻腔、副鼻腔、気管、気管支、肺)
講義
第4講義室 山 本
6
5
25
水
ⅡⅢ
組織学
呼吸器(鼻腔、副鼻腔、気管、気管支、肺)
実習
組織学・病
山 本
理学実習室
7
6
1
水
Ⅰ
組織学
泌尿器(腎臓、尿管、膀胱、尿道)
講義
第4講義室 和 栗
8
6
1
水
ⅡⅢ
組織学
泌尿器(腎臓、尿管、膀胱、尿道)
実習
組織学・病
和 栗
理学実習室
9
6
8
水
Ⅰ
組織学
男性生殖器(精巣、精巣上体、陰茎)
講義
第4講義室 亀 高
10
6
8
水
ⅡⅢ
組織学
男性生殖器(精巣、精巣上体、陰茎)
実習
組織学・病
亀 高
理学実習室
11
6
15
水
Ⅰ
組織学
女性生殖器(卵巣、子宮、膣、外陰部)
講義
第4講義室 山 本
12
6
15
水
ⅡⅢ
組織学
女性生殖器(卵巣、子宮、膣、外陰部)
実習
組織学・病
山 本
理学実習室
13
6
22
水
ⅠⅡ
組織学
実習総括
実習
第4講義室 和 栗
14
6
22
水
Ⅲ
組織学
実習小テスト3
実習
組織学・病
和 栗
理学実習室
15
6
29
水
Ⅰ
組織学
内分泌(下垂体、松果体、甲状腺、上皮小体、
副腎)
講義
第4講義室 和 栗
16
6
29
水
ⅡⅢ
組織学
内分泌(下垂体、松果体、甲状腺、上皮小体、
副腎)
実習
組織学・病
和 栗
理学実習室
17
7
6
水
Ⅰ
組織学
皮膚と皮膚付属器(表皮、毛、爪、汗腺、脂腺、
乳腺)
講義
第4講義室 亀 高
18
7
6
水
ⅡⅢ
組織学
皮膚と皮膚付属器(表皮、毛、爪、汗腺、脂腺、
乳腺)
実習
組織学・病
亀 高
理学実習室
19
7
12
火
Ⅲ
組織学
歯
講義
第4講義室 菅野寿
20
7
12
火
Ⅳ
組織学
歯
実習
組織学・病
菅野寿
理学実習室
21
7
13
水
Ⅰ
組織学
視覚器(角膜、強膜、脈絡膜、毛様体、虹彩、
網膜、眼瞼、結膜、涙器)
講義
第4講義室 和 栗
22
7
13
水
ⅡⅢ
組織学
視覚器(角膜、強膜、脈絡膜、毛様体、虹彩、
網膜、眼瞼、結膜、涙器)
実習
組織学・病
和 栗
理学実習室
23
7
19
火
Ⅲ
組織学
平衡聴覚器(外耳、中耳、内耳)
講義
第4講義室 山 本
24
7
19
火
Ⅳ
組織学
平衡聴覚器(外耳、中耳、内耳)
実習
組織学・病
山 本
理学実習室
25
7
20
水
ⅠⅡ
組織学
実習総括
実習
第4講義室 和 栗
26
7
20
水
Ⅲ
組織学
実習小テスト4
実習
組織学・病
和 栗
理学実習室
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
和 栗 聡
教
授
解剖組織学講座
山 本 雅 哉
准 教 授
解剖組織学講座
亀 高 諭
講
師
解剖組織学講座
菅 野 寿
助
教
歯科口腔外科学講座
植 村 武 文
助
教
解剖組織学講座
― ―
200
備 考
授 業 科 目
科 目 名
生 理 学 Ⅱ
細目又はテーマ
神経生理学Ⅱ
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
3年前期
必修
浄土 英一
概要/方針等
生物が生存するうえで、環境刺激(感覚情報)を適切に検知することは極めて重要である。このような感覚情報処
理に関わる生体機能を扱う生理学の分野は、一般に感覚生理学と呼ばれる。感覚生理学は生理学の中でも最も歴史が
古い分野の一つであり、極めて多くの知見が蓄積されてきた。本講義では、感覚生理学における一般法則・原理から
スタートし、視覚、聴覚、体性感覚、味覚、嗅覚といった個別感覚に特有の伝導経路、中枢神経系における感覚情報
処理メカニズムについて概説する。
学 習 目 標
一般目標 感覚生理学の一般法則と個別の感覚モダリティにおける伝導経路・情報処理様態を理解する。
行動目標 ① Weber-Fechner の法則、Stevens の法則を説明できる。
② 受容野、側抑制を説明できる。
③ 各感覚モダリティにおいて感覚情報の伝導経路を説明できる。
④ 各感覚モダリティにおける感覚情報の符号化機構の概略を説明できる。
⑤ 感覚受容器の分子レベルでの刺激受容メカニズムを説明できる。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
興味を持ったら、担当者に尋ねてほしい。
出席と、数回の講義ごとに終了時に行う小試験の成績により評価する。
そ の 他(メッセージ等)
器官生理学や薬理学、生化学などで講義される内容と重なるところもあるが、様々な分野からの見方が少しずつ異
なっており、神経生理学としての見方を伝えたい。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担 当 者
1
5
13
金
Ⅲ
感覚生理学総論
受容器電位、受容野、側抑制、視床
浄土 英一
2
5
13
金
Ⅳ
体性感覚
順応、機械受容器、化学受容器、疼痛
浄土 英一
3
5
20
金
Ⅲ
聴覚・平衡感覚
有毛細胞、前庭器官、オリーブ核
浄土 英一
4
5
20
金
Ⅳ
味覚・嗅覚
味蕾、僧帽細胞、嗅球、Ⅶ神経
浄土 英一
5
5
27
金
Ⅲ
視覚Ⅰ
視覚受容野、網膜、外側膝状体
岡本 正博
6
5
27
金
Ⅳ
視覚Ⅱ
一次視覚野、背側経路・腹側経路
岡本 正博
7
6
3
金
Ⅲ
感覚トランスダクション1
網膜の光受容、Gタンパク
岡本 正博
8
6
3
金
Ⅳ
感覚トランスダクション2
TRP チャネル
岡本 正博
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
浄 土 英 一
准 教 授
神経生理学講座
岡 本 正 博
助
神経生理学講座
手
― ―
201
備 考
第3学年
評 価 方 法
授 業 科 目
科 目 名
薬 理 学
細目又はテーマ
系統講義、実習
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
3年前期
必修
木村 純子
概要/方針等
薬理学とは、薬が生体に及ぼす作用および生体が薬に及ぼす作用を研究する学問である。病気の予防、診断、治療
に用いられる薬の重要性は言うまでもない。しかし‘くすり’は、‘リスク’でもある。痛みや不安など様々な症状
に悩む人を救うために医師は薬を‘リスク’ではなく‘くすり’として使わなければならない。そのためには薬につ
いての正しい知識が不可欠である。そこでいろいろな病気の治療薬について、作用のメカ二ズムを理解し、薬理学の
基礎知識を身につける。またそれを土台にして臨床薬理学を習得できるようにする。後半では漢方について学ぶ。漢
方は古来日本の主な医学であったが、明治の欧化政策によりないがしろにされてきた。しかし近年、西洋医学の限界
を補う漢方薬の効能が再認識され、広く用いられるようになってきた。人間を総合的にとらえながら個人に合わせて
処方をする漢方は、近代医学がめざすオーダーメイド医療をすでに実践しているといえよう。漢方薬の作用機序は不
明なものが多い。しかし西洋薬もまた機序不明のまま長い間用いられた後、科学の発達に伴い徐々に機序が解明され
てきたのである。漢方薬の科学的研究も進んでいる。漢方薬も使える医師が望まれている今、この期待に答えるべく
漢方の講義を行う。
学 習 目 標
一般目標 ① 薬の作用とそのメカニズムを理解する。
② 将来にわたって、薬に関する最新情報を自学自習できるように、情報をどのようにして得るかを習得
する。
③ 薬について、わかりやすく説明する態度を身につける。
④ 漢方薬について説明できる。
行動目標 ① 薬の体内への吸収、体内分布、体内変化、排泄について説明できる。
② 受容体を列挙しその情報伝達経路、効果を説明できる。
③ 受容体のアゴニスト、アンタゴニストを列挙しその効果を説明できる。
④ いろいろな病気の治療薬の一般名を列挙できる。
⑤ 薬の作用機序を説明できる。
⑥ 薬の副作用を説明できる。
⑦ 薬の相互作用を説明できる。
実習:自分達から採取した血液を用いて、薬の作用やそれに影響する因子について学ぶ。実際に手を動か
し、目で見ることで、教科書や講義で学んだ知識と関連付ける。また、コンピューターモデルを用
いて薬物の効果を再現し、その作用機序を理解する。
テ キ ス ト
1.新薬理学入門 改訂3版 柳澤輝行編著 南山堂 2008
2.入門漢方医学 日本東洋医学会学術教育委員会編 南江堂 2007
3.薬理生理合同実習書(実習の前に配付する)
参 考 書
1.Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics 12th Edition
(eds.) Brunton L, et al. 2011 McGraw-Hill
2.Basic and Clinical Pharmacology 11th Edition (ed.) Katzung, BG 2009 McGraw-Hill
― ―
202
評 価 方 法
1.評価は筆記試験、および実習のレポートなどにより総合的に行なう。
2.3分の2以上の講義出席および実習課題を修了した者を筆記試験受験資格および評価対象者とする。
3.合格に要する到達点は100点満点中、60点とする。
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担 当 者
1
5
9
月
Ⅲ
総論⑴
薬理学概論
木村 純子
2
5
9
月
Ⅳ
総論⑵
薬物受容体と薬力学
木村 純子
3
5
13
金
Ⅰ
総論⑶
薬物の投与方法と体内分布
三坂 眞元
4
5
13
金
Ⅱ
総論⑷
薬物の体内変化
三坂 真元
5
5
16
月
Ⅲ
自律神経系⑴
自律神経系概論
木村 純子
6
5
16
月
Ⅳ
自律神経系⑵
交感神経作用薬・遮断薬
木村 純子
7
5
20
金
Ⅰ
自律神経系⑶
副交感神経作用薬・遮断薬
木村 純子
8
5
20
金
Ⅱ
自律神経系⑷
筋弛緩薬
木村 純子
9
5
23
月
Ⅲ
自律神経系⑸
局所麻酔薬
木村 純子
5
23
月
Ⅳ
循環器系⑴
狭心症治療薬
木村 純子
5
27
金
Ⅰ
循環器系⑵
心不全治療薬Ⅰ
木村 純子
12
5
27
金
Ⅱ
循環器系⑶
心不全治療薬Ⅱ
木村 純子
13
5
30
月
Ⅲ
循環器系⑷
抗不整脈薬
木村 純子
14
5
30
月
Ⅳ
循環器系⑹
高血圧治療薬
谷田部 緑
15
6
3
金
Ⅰ
循環器系⑸
利尿薬
谷田部 緑
16
6
3
金
Ⅱ
内分泌代謝系⑴
高脂血症治療薬
木村 純子
17
6
6
月
Ⅲ
平滑筋作用薬⑴
オータコイド(ヒスタミン、セロトニン) 松岡 功
18
6
6
月
Ⅳ
平滑筋作用薬⑵
オータコイド(プロスタグランジン)
松岡 功
19
6
10
金
Ⅰ
平滑筋作用薬⑶
消化管作動薬
三坂 眞元
20
6
10
金
Ⅱ
平滑筋作用薬⑷
気管支喘息治療薬
木村 純子
21
6
13
月
Ⅲ
内分泌代謝系⑵
性ホルモン、避妊薬、子宮収縮薬
木村 純子
22
6
13
月
Ⅳ
内分泌代謝系⑶
糖尿病治療薬⑴
谷田部淳一
23
6
17
金
Ⅰ
内分泌代謝系⑷
糖尿病治療薬⑵・高尿酸血症治療薬
谷田部淳一
24
6
17
金
Ⅱ
中間試験
試験範囲:講義回数1-23
25
6
20
月
Ⅲ
炎症治療薬⑴
非ステロイド性抗炎症薬、解熱鎮痛薬
亀岡 弥生
26
6
20
月
Ⅳ
炎症治療薬⑵
副腎皮質ステロイド性抗炎症薬
亀岡 弥生
27
6
24
金
Ⅰ
血液系⑴
貧血治療薬
亀岡 弥生
28
6
24
金
Ⅱ
血液系⑵
抗凝血薬
亀岡 弥生
全員
29
6
27
月
Ⅲ
中枢神経系⑴
中枢神経総論
小泉 修一
30
6
27
月
Ⅳ
中枢神経系⑵
麻薬性鎮痛薬
小泉 修一
31
7
1
金
Ⅰ
中枢神経系⑶
抗精神病薬
木村 純子
32
7
1
金
Ⅱ
中枢神経系⑷
パーキンソン病治療薬
木村 純子
33
7
4
月
Ⅲ
中枢神経系⑸
抗うつ薬
木村 純子
34
7
4
月
Ⅳ
中枢神経系⑹
抗不安薬と催眠薬
木村 純子
35
7
8
金
Ⅰ
中枢神経系⑺
全身麻酔薬
木村 純子
36
7
8
金
Ⅱ
中枢神経系⑻
抗てんかん薬
木村 純子
― ―
203
第3学年
10
11
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担 当 者
37
7
15
金
Ⅰ
化学療法薬⑴
悪性腫瘍治療薬 Ⅰ
亀岡 弥生
38
7
15
金
Ⅱ
化学療法薬⑵
悪性腫瘍治療薬 Ⅱ
亀岡 弥生
39
7
22
金
Ⅰ
化学療法薬⑶
免疫抑制薬
亀岡 弥生
40
7
22
金
Ⅱ
薬理学総論⑸
ゲノム情報による医薬品の薬効・副作用
斉藤 嘉朗
予測
41
7
29
金
Ⅰ
化学療法薬⑷
感染症治療薬
亀岡 弥生
42
7
29
金
Ⅱ
化学療法薬⑸
感染症治療薬
亀岡 弥生
43
9
2
金
Ⅰ
漢方医学⑴
漢方入門⑴
三潴 忠道
44
9
2
金
Ⅱ
漢方医学⑵
漢方入門⑵
三潴 忠道
45
9
9
金
Ⅰ
漢方医学⑶
鍼灸⑴
関 隆志
46
9
9
金
Ⅱ
漢方医学⑷
鍼灸⑵
関 隆志
47
9
16
金
Ⅰ
漢方医学⑸
漢方入門⑶
三潴 忠道
48
9
16
金
Ⅱ
漢方医学⑹
漢方入門⑷
三潴 忠道
― ―
204
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
生理学・薬理学実習
生理学・薬理学実習
開講年次等
必修・選択の別
3年前期
必修
担当責任者
挾間 章博
木村 純子
概要/方針等
このコースは、生理学・薬理学で学んだ知識を真に身につけるために、人体や動物を用いた実験およびコンピュー
タを用いたシミュレーションにより生理現象および薬物作用を体験する。また、発表会においては、得られたデータ
とそこから導かれる結論を他者に理解してもらう方法を学ぶ。なお、実習初日は、医学部における動物を用いた実習
や医学研究における動物実験に必要な基礎知識についての講義を受ける。
実 習 項 目
① 筋の収縮
② 腸管の輸送現象
③ 誘発筋電図
④ 心電図・脳波
⑤ 血液凝固に関与するカルシウムの作用機序
⑥ 心臓に作用する薬物(コンピュータモデル)
学 習 目 標
一般目標 ① さまざまな生理機能の計測を行ってその意義を学ぶ。
② 計測機器の取扱い方法や注意すべき点を習得する。
③ 臨床の場で用いられる生体電気現象の記録の基本を学ぶ。
④ 自らも被験者になることによって、患者さんの心を思い量る経験を積む。
⑥ 実験結果と考察について人にわかりやすく説明する態度を身につける。
行動目標 ① カエルの骨格筋標本を用いて筋の収縮を観察する。
② カエル腸管を用いて糖・アミノ酸吸収に伴う電位変化を観察する。
③-1 誘発筋電図を記録し、H波とM波の発生機構を考察する。
③-2 2発刺激によるH波の減衰現象の観察から、反回抑制機構について考察する。
④-1 標準12誘導の心電図記録法を習得し、基本的な心電図波形を学習する。
④-2 標準から外れる位置の心電図を記録し、心電図波形の意味を考える。
④-3 国際10-20法による脳波記録法を習得し、基本脳波成分の同定法を学習する。
④-4 開閉眼、過呼吸、光賦活、睡眠等による脳波変化を観察する。
⑤ 自分達の体から採取した試料を用いて薬の作用やそれに影響する因子について学ぶ。
⑥ コンピュータモデルを用いて薬物の効果を再現し、その薬物の濃度反応関係について理解する。
テ キ ス ト
実習項目について手引書を作成し配布する。
参 考 書
実習項目について手引書を作成し配布する。
評 価 方 法
レポートは各項目について提出する。全員提出の場合と班単位で提出する場合があるので指示を受けること。評価に
ついては、実習への出席状況・参加態度・レポート内容、および発表会での発表内容と参加態度を総合的に判定される。
― ―
205
第3学年
⑤ 薬の作用とメカニズムを理解する。
授 業 計 画
回数 月
日
曜
時限
項 目
担当者
1
6
8
水
Ⅳ
動物実験学入門
片
平
2
6
9
木
Ⅲ・Ⅳ
実習(第1回)
全
員
3
6
₁₀
金
Ⅲ・Ⅳ
レポート作成(第1回)
全
員
4
6
₁₆
木
Ⅲ・Ⅳ
実習(第2回)
全
員
5
6
₁₇
金
Ⅲ・Ⅳ
レポート作成(第2回)
全
員
6
6
₂₃
木
Ⅲ・Ⅳ
実習(第3回)
全
員
7
6
₂₄
金
Ⅲ・Ⅳ
レポート作成(第3回)
全
員
8
6
₃₀
木
Ⅲ・Ⅳ
実習(第4回)
全
員
9
7
1
金
Ⅲ・Ⅳ
レポート作成(第4回)
全
員
₁₀
7
7
木
Ⅲ・Ⅳ
実習(第5回)
全
員
₁₁
7
8
金
Ⅲ・Ⅳ
レポート作成(第5回)
全
員
₁₂
7
₁₄
木
Ⅲ・Ⅳ
実習(第6回)
全
員
₁₃
7
₁₅
金
Ⅲ・Ⅳ
レポート作成(第6回)
全
員
₁₄
7
₂₁
木
Ⅲ・Ⅳ
発表会準備
全
員
₁₅
7
₂₂
金
Ⅲ・Ⅳ
発表会準備
全
員
₁₆
7
₂₇
水
Ⅰ~Ⅳ
発表会準備
全
員
₁₇
7
₂₈
木
Ⅲ・Ⅳ
発表会(前半)
全
員
₁₈
7
₂₉
金
Ⅲ・Ⅳ
発表会(後半)
全
員
担当教員一覧
教員氏名
職
挾 間 章 博
教
勝 田 新一郎
准
三 宅 将 生
所 属
授
細胞統合生理学講座
授
細胞統合生理学講座
助
教
細胞統合生理学講座
小 林 大 輔
助
教
細胞統合生理学講座
浄 土 英 一
准
授
神経生理学講座
高 橋 和 巳
講
師
神経生理学講座
片 山 規 央
学内講師
神経生理学講座
岡 本 正 博
助
手
神経生理学講座
木 村 純 子
教
授
薬 理 学 講 座
亀 岡 弥 生
准
授
薬 理 学 講 座
高 野 静 子
非常勤講師
薬 理 学 講 座
三 坂 眞 元
助
教
薬 理 学 講 座
谷田部 緑
助
教
薬 理 学 講 座
片 平 清 昭
特任教授
教
教
教
実験動物研究施設
― ―
206
備 考
授 業 科 目
科 目 名
免疫・微生物学
細目又はテーマ
免 疫 学
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
3年前期
必修
関根 英治
概要/方針等
免疫学は自己と生体に侵入した非自己を(病原体)認別し、その病原体を生体から排除するために機能する。免疫
には特異性と記憶を特徴とする獲得免疫と生体に生まれつき備わっている自然免疫がある。これらはお互いに関連
し、生体に侵入した病原体を排除する。また、免疫学の破綻はアレルギーや自己免疫疾患や免疫不全症をひきおこす。
このような免疫学の基礎となる物質、特に抗体等の蛋白質の構造とその遺伝子について学習する。前半(13回まで)
の講義は主として正常な免疫と実習を行い、後半(14~24回)は免疫の破綻について講義する。
学 習 目 標
一般目標 免疫学の機構を分子レベルで理解し、その破綻によるアレルギー疾患、自己免疫疾患、免疫不全症などと
がん細胞に対する免疫学の反応を理解する。
行動目標 《免疫学の一般特性》
① 免疫学の特徴を説明できる。
② 免疫学に関わる臓器と細胞及びその役割を説明できる。
③ 自然免疫と獲得免疫を説明できる。
④ 「二度なし」現象の細胞分子基盤とワクチンの原理を説明できる。
⑤ 補体の免疫学における役割を説明できる。
《免疫系に関与する分子とその役割》
① MHC クラスⅠとクラスⅡの基本構造・抗原呈示について説明できる。
② 免疫グロブリンとT細胞レセプターの構造を反応様式で説明できる。
④ 遺伝子再構成に基づき、多様性獲得の機構を説明できる。
⑤ 獲得免疫における自己と非自己の識別機構の確立と免疫学的寛容を説明できる。
⑥ 代表的なサイトカインの特徴を説明できる。
⑦ 細胞傷害性T細胞の特徴を説明できる。
《免疫異常とがん免疫》
① アレルギー疾患の特徴を概説できる。
② 代表的な自己免疫疾患の特徴を説明できる。
③ 免疫不全症の特徴を説明できる。
④ がん疾病に関わる細胞性免疫の特徴を説明できる。
⑤ 移植免疫の特徴を説明できる。
テ キ ス ト
エッセンシャル免疫学(THE IMMUNE SYSTEM)第2版 Peter Parham 著(笹月健彦訳)
(メディカル・サイエンス・
インターナショナル社)を教科書として使用しますので、購入してください。
参 考 書
特に指定しないが、古い教科書の使用は控えるようにお願いします。なお、第1回目の講義で詳しく説明します。
評 価 方 法
14回終了後、24回終了後の試験(前期試験)と実習評価、レポート、出欠等を加えて総合的に評価する。
なお、最終評価は免疫・微生物学として行う。再試験は行わない。
― ―
207
第3学年
③ 免疫グロブリン遺伝子とT細胞抗原レセプター遺伝子の構造について説明できる。
そ の 他(メッセージ等)
教科書を指定して、それに沿って講義を行います。予習を進めますし、講義の内容は講義中に理解するように心が
けてください。そのために講義終了後、その内容についての簡単なレポートを提出してもらいます。
試験に通るための勉強でなく、将来を見据えて、免疫学を理解する勉強を期待します。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
₁₀
火
Ⅰ
免疫とは-イントロダクション
免疫学の歴史、概念の変遷
関根 英治
2
5
₁₂
木
Ⅲ
免疫系の概要
自然免疫、獲得免疫、免疫グロブリン、
関根 英治
T細胞受容体
3
5
₁₂
木
Ⅳ
自然免疫と補体
古典的経路、第二経路、レクチン経路、
藤田 禎三
細胞の傷害、炎症、補体系の制御
4
5
₁₇
火
Ⅰ
獲得免疫の原理
病原体の認識と応答
関根 英治
5
5
₁₉
木
Ⅲ
抗体とその遺伝子
抗体の多様性の形成、クラススイッチ
遠藤 雄一
6
5
₁₉
木
Ⅳ
T細胞による抗原の認識
T細胞受容体、CD₄、CD₈、MHC
関根 英治
7
5
₂₄
火
Ⅰ
MHC(HLA)
クラスⅠ、クラスⅡ、抗原提示
関根 英治
8
5
₂₆
木
Ⅲ
T細胞の分化
胸腺、正および負の選択
藤田 禎三
9
5
₂₆
木
Ⅳ
B細胞の分化
骨髄内での分化、レパートリーの選択
関根 英治
₁₀
5
₃₁
火
Ⅰ
T細胞を介する免疫
ヘルパーT細胞、抗原認識、IL、サイト
関根 英治
カインレセプター
₁₁
6
2
木
Ⅲ
抗体の機能
エフェクター機能、補体の活性化
₁₂
6
2
木
Ⅳ
アレルギー⑴
Ⅰ、Ⅱ型アレルギー、アナフィラキシー 関根 英治
₁₃
6
7
火
Ⅰ
アレルギー⑵
Ⅲ、IV 型アレルギー
₁₄
6
₁₄
火
Ⅰ
感染に対する免疫
細菌感染、ウイルス感染、エイズ、抗体
錫谷 達夫
とキラーT細胞
₁₅
6
₂₁
火
Ⅰ
₁₆
6
₂₁
火
Ⅱ
₁₇
6
₂₈
火
Ⅰ
自然免疫と Toll 様レセプター
感染の感知と防御
牟田 達史
₁₈
6
₂₈
火
Ⅱ
免疫系の進化
レクチン、補体系、獲得免疫の進化
遠藤 雄一
₁₉
7
5
火
Ⅰ
先天性免疫不全症
T細胞不全、抗体欠損症、補体欠損症
関根 英治
₂₀
7
5
火
Ⅱ
自己免疫と自己免疫疾患
自己抗体、関節リウマチ、SLE
関根 英治
₂₁
7
5
火
Ⅳ
輸血と免疫
異型輸血 GVH 病、輸血の副作用、骨髄
移植
₂₂
7
₁₂
火
Ⅱ
癌免疫
細胞傷害性リンパ球、癌ワクチン
₂₃
7
₁₉
火
Ⅰ
移植免疫
MHC、腎移植、生体肝移植、トレランス 後藤 満一
₂₄
7
₁₉
火
Ⅱ
まとめ
遠藤 雄一
関根 英治
遠藤 雄一
関根 英治
免疫学試験
Kenneth
Nollet
藤田 禎三
関根 英治
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
錫 谷 達 夫
教
授
微生物学講座
後 藤 満 一
教
授
臓器再生外科学講座
Kenneth Nollet
特任教授
輸血・移植免疫学講座
遠 藤 雄 一
准
授
免 疫 学 講 座
関 根 英 治
講
師
免 疫 学 講 座
藤 田 禎 三
非常勤講師
牟 田 達 史
非常勤講師
教
東北大学生命科学研究科 教授
― ―
208
備 考
免 疫 学 実 習
日 時 2011年7月11日(月)、25日(月)、26日(火)のⅢ・Ⅳ時限
1
FACS による末梢血中T細胞、B細胞の同定
2
ELISA による抗原の定量
3
演習(実験データの解析)
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
遠 藤 雄 一
准 教 授
免 疫 学 講 座
関 根 英 治
講
師
免 疫 学 講 座
高 橋 実
助
教
免 疫 学 講 座
町 田 毅
助
教
免 疫 学 講 座
備 考
第3学年
― ―
209
授 業 科 目
開講年次等
科 目 名
免疫・微生物学コース
3年前期
細目又はテーマ
微 生 物 学
3年後期
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
必修・選択の別
担当責任者
必修
錫谷 達夫
概要/方針等
地球上には多数の微生物が棲息し、複雑な生態系を作っている。これらの微生物の性質を明らかにすることは、地
球上の生物資源を理解するうえで大変重要なテーマである。一方、医学で微生物学を学習する目的には、感染症の原
因となる病原微生物を知り、疾患の発症病理を理解すること、感染症の診断法、治療法、予防法を理解することと
いった臨床的な点と、ヒトに感染する微生物を題材に、分子生物学を学ぶという基礎的な点が存在する。本ユニット
では、宿主であるヒトとそれに感染する微生物との関係に主眼を置きながら、上記の問題を学習する。
学 習 目 標
一般目標 将来、医学・医療に携わる者に必要な微生物学・感染症学の知識を修得する。この知識が3年の後期から
始まる臨床の学習や病院での実習に生かされるよう身につける。
行動目標 ① 各微生物(真菌、細菌、ウイルス)の構造や増殖の仕方を説明出来る。
② 化学療法剤の作用機序を説明出来る。
③ 滅菌と消毒の方法と、その利点・欠点を説明出来る。
④ ワクチンの種類とその作用を説明出来る。
⑤ 感染症の診断法を説明出来る。
⑥ 病原微生物の名前とその微生物の感染経路や発症病理を説明出来る。
⑦ 臓器別に、感染症を起こす微生物名とその頻度を説明出来る。
⑧ 感染症に対する生体の反応と、免疫と感染症発症の関係を説明出来る。
テ キ ス ト
標準微生物学 第10版 (平松啓一、中込 治編集) 医学書院
参 考 書
戸田 新細菌学 第33版 (吉田眞一、柳 雄介、吉開泰信 編集) 南山堂
病原菌の今日的意味 第3版 (松本慶蔵 編集) 医薬ジャーナル社
シンプル微生物学 第4版 (東 匡伸、小熊恵二 編集) 南江堂
医科ウイルス学 第3版 (高田賢蔵 編集) 南江堂
厚生の指標 臨時増刊 国民衛生の動向 厚生統計協会出版
評 価 方 法
試験(微生物学総論、細菌・真菌学各論、ウイルス学各論、あわせて3回の試験)と実習への出席、レポート等を
総合的に評価する。最終評価は免疫学と総合して行う。各試験の再試験は行わない。
そ の 他(メッセージ等)
1.講義内容について記された標準微生物学のページ数を下表に記入したので、講義の前に目を通してくること。ま
た、標準微生物学の図表を使って講義を行うので、この本を購入し、持参すること。
2.実習は2度と経験出来ない貴重な体験なので、欠席は認めない。やむなく欠席する際は事前に教員と相談するこ
と。
― ―
210
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
₁₁
水
Ⅳ
微生物学の歴史(p.6-₁₇)
各微生物の特徴(p.₂₀-₂₁)
コッホの3原則、真核生物、原核生物
真菌、細菌、ウイルス
2
5
₁₆
月
Ⅰ
細菌の構造と機能(p.₆₄-₇₁)
グラム染色、細胞壁、線毛、鞭毛、芽胞 錫谷 達夫
3
5
₁₆
月
Ⅱ
細菌の化学療法(p.₁₄₂-₁₆₇)
β-ラクタム系抗生剤
錫谷 達夫
4
5
₁₈
水
Ⅳ
同上
タンパク合成阻害剤、薬剤耐性菌
錫谷 達夫
5
5
₂₃
月
Ⅰ
細菌の代謝(p.₈₂-₉₆)
細菌の分類と同定(p.₁₃₁-₁₄₁)
嫌気性菌、好気性菌、世代時間
石岡 賢
6
5
₂₃
月
Ⅱ
細菌遺伝学(p.₉₇-₁₁₁)
プラスミド、ファージ、形質転換、遺伝
石岡 賢
子導入、遺伝子組換え
7
5
₂₅
水
Ⅳ
感染論(p.₁₁₂-₁₃₀、 ₅₄₆-₅₆₁)
感染経路、顕性感染、日和見感染、菌交
錫谷 達夫
代症、敗血症、ウイルス血症
8
5
₃₀
月
Ⅰ
感染症の診断法(p.₄₀₁-₄₁₁)
分離培養、DNA 診断、抗原検査、血清
錫谷 達夫
診断
9
5
₃₀
月
Ⅱ
感染症の予防(Ⅰ)(p.₄₉-₅₈)
滅菌、消毒
₁₀
6
6
月
Ⅰ
感染症の予防(Ⅱ)(p.₅₆₂-₅₇₁)
ワクチン、腫瘍組織適合抗原、細胞性免
錫谷 達夫
疫、液性免疫
₁₁
6
6
月
Ⅱ
球菌(Ⅰ)(p.₂₄₁-₂₅₄)
黄色ブドウ球菌
錫谷 達夫
錫谷 達夫
錫谷 達夫
錫谷 達夫
6
₁₃
月
Ⅰ
₁₃
6
₂₇
月
Ⅰ
グラム陰性桿菌(Ⅰ)
大腸菌、赤痢菌、サルモネラ
(p.₁₇₀-₁₈₉)
石岡 賢
₁₄
6
₂₇
月
Ⅱ
グラム陰性桿菌(Ⅱ)
コレラ菌、腸炎ビブリオ、食中毒
(p.₁₈₉-₁₉₉)
石岡 賢
₁₅
7
4
月
Ⅰ
グラム陰性桿菌(Ⅲ)
緑膿菌、百日咳菌、レジオネラ
(p.₂₀₀-₂₁₃)
グラム陽性桿菌(p.₂₇₅-₂₈₆)
ジフテリア菌
石岡 賢
芽胞形成菌(p.₂₆₂-₂₇₄)
梅毒トレポネーマ、カンピロバクター、
ピロリ菌
錫谷 達夫
芽胞、炭疽菌、破傷風菌、ボツリヌス菌
Ⅰ
同上
ディフィシル菌、ウェルシュ菌
錫谷 達夫
Ⅱ
抗酸菌(p.₂₈₆-₂₉₈)
結核菌、非結核性抗酸菌
錫谷 達夫
月
Ⅰ
マイコプラズマ、リケッア、クラ
ミジア(p.₃₁₁-₃₂₄、₃₂₅-₃₃₀)
肺炎マイコプラズマ、つつが虫病、トラ
錫谷 達夫
コーマクラミジア
₂₅
月
Ⅱ
ウイルス学総論(p.₃₆₄-₃₈₃)
DNA ウイルス、RNA ウイルス、エンベ
錫谷 達夫
ロープ、カプシド、逆転写酵素
7
₂₆
火
Ⅰ
₂₂
7
₂₆
火
Ⅱ
ワクチンで予防できるウイルス(Ⅱ)
ポリオウイルス、流行性耳下腺炎
(p.₄₂₄-₄₂₅、₄₆₂-₄₆₃)
₂₃
8
₂₉
月
Ⅰ
上気道炎を起こすウイルス
RS ウイルス、パラインフルエンザウイ
橋本 浩一
(p.₄₆₄-₄₆₆、₅₂₀-₅₂₄) ルス、アデノウイルス
₂₄
8
₂₉
月
Ⅱ
下痢を起こすウイルス
ノロウイルス、ロタウイルス、エンテロ
橋本 浩一
(p.₄₂₂-₄₃₈) ウイルス、コクサッキーウイルス
₂₅
8
₂₉
月
Ⅲ
真菌学(p.₃₃₁-₃₆₂)
糸状菌、酵母、カンジダ
亀井 克彦
₂₆
8
₂₉
月
Ⅳ
同上
アスペルギルス、クリプトコッカス
亀井 克彦
₂₇
9
2
金
Ⅲ
人獣共通感染症(p.₄₉₂-₅₁₁)
出血熱、サル痘、狂犬病、輸入感染症、
西條 政幸
新興感染症
₁₆
7
4
月
Ⅱ
₁₇
7
₁₁
月
₁₈
7
₁₁
月
₁₉
7
₂₅
₂₀
7
₂₁
らせん状菌(p.₂₂₈-₂₄₀)
ワクチンで予防できるウイルス(Ⅰ)
天然痘、麻疹、風疹
(p.₅₆₂-₅₇₁、₅₀₈-₅₁₁、₄₆₀-₄₆₃)
― ―
211
錫谷 達夫
錫谷 達夫
第3学年
₁₂
球菌(Ⅱ)
化膿レンサ球菌、肺炎球菌、淋菌
(p.₂₅₄-₂₆₁、 ₂₂₂-₂₂₇)
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
₂₈
9
5
月
Ⅰ
ヘルペスウイルス科(p.₅₁₁-₅₂₀) HSV、VZV
錫谷 達夫
₂₉
9
7
水
Ⅰ
同上
CMV、EBV、HHV₆、HHV₇
錫谷 達夫
₃₀
₁₀
5
水
Ⅰ
レトロウイルス(p.₄₆₈-₄₉₂)
HTLV-1、ヒト免疫不全ウイルス
錫谷 達夫
₃₁
₁₀
6
木
Ⅲ
同上
AIDS
錫谷 達夫
₃₂
₁₀
6
木
Ⅳ
肝炎ウイルス(p.₅₃₁-₅₄₀)
肝炎、肝硬変、肝癌、A型肝炎ウイルス 錫谷 達夫
₃₃
₁₀
₁₂
水
Ⅰ
同上
B型肝炎、C型肝炎、D型肝炎、E型肝
錫谷 達夫
炎
₃₄
₁₀
₁₃
木
Ⅲ
インフルエンザウイルス
A型、B型インフルエンザウイルス
(p.₄₄₇-₄₅₆)
本郷 誠治
₃₅
₁₀
₁₉
水
Ⅰ
ワクチンで予防できるウイルス(Ⅲ)
パピローマウイルス、子宮頸癌
(p.₅₂₄-₅₂₈)
錫谷 達夫
₃₆
₁₀
₂₇
木
Ⅲ
プリオン(p.₅₄₁-₅₄₄)
プリオン、クロイツフェルト-ヤコブ病、
北本 哲之
ウシ海綿状脳症
実 習 計 画
回数 月
1
6
日 曜日 時限
₁₃
月
Ⅱ
項 目
内容(キーワード等)
担当者
実習1:消毒薬の効果
手洗い、消毒薬
全員
グラム染色
全員
2
6
₂₀
月
Ⅰ
実習1:消毒薬の効果
3
6
₂₀
月
Ⅱ
実習1:消毒薬の効果
4
8
₃₀
火
Ⅰ
実習2:鼻腔・咽頭からの菌の
培養
咽頭培養、血液寒天培地
全員
5
8
₃₁
水
Ⅰ
実習2:鼻腔・咽頭からの菌の
培養
コロニーと溶血の観察、培地作成
全員
6
8
₃₁
水
Ⅱ
実習2:鼻腔・咽頭からの菌の
培養
純培養、グラム染色
全員
7
9
1
木
Ⅳ
実習2:鼻腔・咽頭からの菌の
培養
実習4:抗酸菌染色
薬剤感受性試験、コアグラーゼ試験
8
9
2
金
Ⅳ
実習2:鼻腔・咽頭からの菌の
培養
実習4:抗酸菌染色
判定
9
9
5
月
Ⅱ
実習3:便からの菌の培養
便培養、分離培養
全員
₁₀
9
6
火
Ⅰ
実習3:便からの菌の培養
コロニーの観察、純培養
全員
₁₁
9
7
水
Ⅱ
実習3:便からの菌の培養
確認培養
全員
₁₂
9
8
木
Ⅳ
実習3:便からの菌の培養
判定
全員
₁₃
₁₀
₁₃
木
Ⅳ
実習5:インフルエンザウイルス
の培養とタイター測定
孵化鶏卵へのウイルス接種
全員
₁₄
₁₀
₂₀
木
Ⅲ
同上
赤血球凝集反応
全員
₁₅
₁₀
₂₀
木
Ⅳ
同上
プラーク法、イムノクロマト法
全員
₁₆
₁₀
₂₇
木
Ⅳ
同上
判定
全員
全員
抗酸菌染色
抗酸菌染色
― ―
212
全員
全員
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
錫 谷 達 夫
教
授
微生物学講座
石 岡 賢
助
教
微生物学講座
生 田 和 史
助
教
微生物学講座
橋 本 浩 一
准 教 授
小児科学講座
西 條 政 幸
部
長
国立感染症研究所・ウイルス第Ⅰ部
亀 井 克 彦
教
授
千葉大学真菌医学研究センター
本 郷 誠 治
教
授
山形大学医学部・発達生体防御学講座
授
東北大学大学院系医学研究科附属創生応用
医学研究センター・プリオン蛋白研究部門
北 本 哲 之
教
備 考
第3学年
― ―
213
授 業 科 目
科 目 名
病 理 学
細目又はテーマ
病理学総論Ⅰ(免疫・炎症・感染症、寄生虫、
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
3年
必修
阿部 正文
細胞障害・代謝異常、移植、奇形)
概要/方針等
病理学総論では各臓器・組織の差を越えて共通にみられる病変の成因、成立機序、病態、転帰、病理形態像などを
概括的に把握し、理解する。
学 習 目 標
《免疫・炎症》
一般目標 炎症の概念、病態ならびに細胞・組織の形態学的変化を理解する。
行動目標 ① 炎症の定義を説明できる。
② 炎症の分類、組織形態学的変化と経時的変化を説明できる。
③ 炎症に関与する細胞を挙げ、その機能について説明できる。
④ 急性炎症の反応プロセスを説明できる。
⑤ 急性炎症の各プロセスに関わる化学伝達物質および細胞接着分子を説明できる。
⑥ 肉芽腫病変を呈する疾患を挙げ、その特徴的な病理所見を説明できる。
《感染症》
一般目標 各種微生物の基本的性状、病原性とそれによって生じる病態を理解する。
行動目標 ① グラム陽性球菌(ブドウ球菌、レンサ球菌)が引き起こす疾患を列挙し、その特徴を説明できる。
② グラム陰性球菌(淋菌、髄膜炎菌)が引き起こす疾患を列挙し、その特徴を説明できる。
③ グラム陽性桿菌(破傷風菌、ガス壊疸菌、ボツリヌス菌、ジフテリア菌)が引き起こす疾患を列挙し
その特徴を説明できる。
④ グラム陰性桿菌(大腸菌、赤痢菌、サルモネラ菌、チフス菌、ペスト菌、コレラ菌、腸炎ビブリオ菌、
緑膿菌、レジオネラ菌、インフルエンザ菌)が引き起こす疾患を列挙し、そのそ特徴を説明できる。
⑤ ヘリコバクター・ピロリ菌が引き起こす疾患を列挙しその特徴を説明できる。
⑥ 抗酸菌(結核菌、非定型抗酸菌)が引き起す疾患を列挙し、その病理学的特徴を説明できる。
⑦ スピロヘータが引き起こす疾患を列挙し、その病理学的特徴を説明できる。
⑧ マイコプラズマ、リケッチア、クラミジアが引き起こす疾患を列挙できる。
⑨ 真菌(カンジダ、クリプトコックス、アスペギルス、ムコール)感染症の病理学的特徴を説明できる。
⑩ EBV、HTLV -1、HIV、ヒトヘルプスウイルス、CMV、パルボウイルスB19、B型肝炎ウイルス、
ポリオウイルス、麻疹ウイルス、C型肝炎ウイルスが引き起こす疾患を列挙し、その病理学的特徴を説
明できる。
《寄生虫》
一般目標 寄生体と宿主が織りなす寄生現象と疾病との関わりを理解し、説明できる。
行動目標 ① 主要な原虫類の分類に、寄生様式、ライフサイクル、宿主体内移行と病態の関係、および診断・治療・
疫学・予防に関する基礎的概念が説明できる。(マラリア、トキソプラズマ、赤痢アメーバ、ランブル
鞭毛虫、クリプトスポリジュウム、ニューモシスチスカリニ、トリパノソーマ、リーシュマニア、膣ト
リコモナス、アカントアメーバ)
② 主要な吸虫類の分類、寄生様式、ライフサイクル、宿主体内移行と病態の関係、およひ診断・治療・
疫学・予防に関する基礎的概念が説明できる。(横川吸虫、肝吸虫、肝蛭、肺吸虫、住血吸虫)
③ 主要な線虫類の分類、寄生様式、ライフサイクル、宿主体内移行と病態の関係、および診断・治療・
疫学・予防に関する基礎的概念が説明できる。(アニサキス、蛔虫、鉤虫、蟯虫、鞭虫、糞線虫、住血
線虫、糸状虫、顎口虫、旋毛虫)
④ 所要な条虫類の分類、寄生様式、ライフサイクル、宿主体内移行と病態の関係、および診断・治療・
― ―
214
疫学・予防に関する基礎的概念が説明できる。(日本海裂頭条虫、大複殖門条虫、無鉤条虫、有鉤条虫、
小形条虫、マンソン裂頭条虫、単包条虫、多包条虫)
《細胞障害・変性と細胞死、代謝異常症》
一般目標 ① 変性と細胞死の原因や機序、ならびに細胞・組織の形態学的変化を理解する。
② 糖質、タンパク質、脂質などの代謝障害によって生じる多様な疾患について理解する。
行動目標 ① 細胞適応、細胞障害・変性と細胞死の多様性、相互関連、原因と意義を説明できる。
② 細胞適応、細胞障害・変性と細胞死の細胞と組織の形態学的変化の特徴を説明できる。
③ ネクローシスとアポトーシスの違いを説明できる。
④ 細胞障害の一般型と機序について説明できる。
⑤ 糖質の細胞内蓄積と代表的な代謝異常症の病態について説明できる。
⑥ タンパク質、アミノ酸の細胞内蓄積と代表的な代謝異常症の病態について説明できる。
⑦ アミロイドーシスの病態を説明できる。
⑧ プリオン病とアルツハイマー病の病態を説明できる。
⑨ 脂質の細胞内蓄積と代表的な代謝異常症の病態について説明できる。
⑩ 核酸の細胞内蓄積と代表的な代謝異常症の病態について説明できる。
⑪ 無機質の細胞内蓄積と代表的な代謝異常症の病態について説明できる。
⑫ 糖質、タンパク質、脂質代謝障害の代表的な疾患の細胞・組織の形態学的変化を簡潔に発表・説明で
きる。
《炎症と創傷治癒、臓器移植》
一般目標 臓器移植後の拒絶反応と GVHD の病態生理、発生機序や細胞・組織の形態学的変化を理解する。
行動目標 ① 臓器移植の種類と適応を列挙できる。
② 臓器移植後の拒絶反応と GVHD の違い、機序、分類を説明できる。
③ 臓器移植後の拒絶反応と GVHD の細胞・組織の形態学的変化の特徴を説明できる。
《奇形》
学ぶ。
行動目標 ① 年齢別死因と奇形の位置付けを把握する。
② 奇形発生における素因と環境因子との関連を学ぶ。
③ 先天奇形の原因を学ぶ。
④ 染色体の基本構造とその異常による先天奇形を学ぶ。
⑤ 先天奇形の諸原則(臨界期、作因特異性、種の特異性、母体因子)を挙げて説明出来る。
⑥ アポトーシスの奇形形成における役割を説明出来る。
⑦ 単体奇形を挙げて説明出来る。
⑧ 重複奇形を分類し、説明出来る。
⑨ 先天奇形を含む先天異常の診断、治療さらに予防学を説明出来る。
学習上の注意
1.講義内容を理解し把握するためには、生物学、分子生物学、分子遺伝学、免疫学、解剖学、組織学、生理学、生
化学、薬理学、微生物学など幅広い知識が必要である。平素から講義だけでなく生命科学に関する知識を得ること
および主体的思考に努めることが必要である。
2.講義の項目に関して不足分を自学、自習にて学び、質問があれば積極的に行うことが必要である。
3.講義、実習時にその都度必要な資料を配布する。実習では組織像のスケッチを主とするレポートの提出を義務づ
ける。
4.参考書は、特に指定しないが、下記の教科書が薦められる。
標準病理学(秦 順一、坂本穆彦編)第2版、医学書院、2006
新病理学総論(菊池浩吉、吉木 敬編)第16版、南山堂、1998
― ―
215
第3学年
一般目標 生まれた時から確認出来るような病気または病的状態の素因や原因を把握し、診断、治療さらに予防学を
新病理学各論(菊池浩吉、吉木 敬編)第13版、南山堂、2001
Pathologic Basis of Desease (Cotran, Kumar, Collins) Sixth Edition, Saunders
評 価 方 法
総論講義、実習が全て終了後、上記の行動目標が達成されているかどうかについて、筆記および実習試験を実施し
て、総合的に判定する。実習試験は実習が全て終了していないと受験できない。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担 当 者
1
8
31
水
Ⅲ
病理学総論
炎症
2
8
31
水
Ⅳ
病理学総論
炎症
急性炎と浸出炎、急性炎の組織変化
阿部 正文
3
9
1
木
Ⅰ
病理学総論
炎症
急性炎と浸出炎、急性炎の組織変化
阿部 正文
4
9
1
木
Ⅱ
病理学総論
炎症
慢性炎の組織変化
阿部 正文
5
9
5
月
Ⅲ
病理学総論
感染症
感染症による炎症の特徴、感染症の種
阿部 正文
類・成立、グラム陽性球菌感染症
6
9
5
月
Ⅳ
病理学総論
感染症
グラム陰性球菌感染症、グラム陽性・陰
性桿菌感染症、ヘリコバクター・ピロリ 阿部 正文
感染症
7
9
7
水
Ⅲ
病理学総論
寄生虫
原虫類・吸虫類と疾患
山下 隆夫
8
9
7
水
Ⅳ
病理学総論
寄生虫
原虫類・吸虫類と疾患
山下 隆夫
9
9
12
月
Ⅲ
病理学総論
寄生虫
線虫類・条虫類と疾患
山下 隆夫
10
9
12
月
Ⅳ
病理学総論
寄生虫
線虫類・条虫類と疾患
山下 隆夫
11
9
13
火
Ⅱ
病理学総論
細胞障(傷)害総論
細胞障(傷)害の病態講義
北條 洋
12
9
13
火
Ⅲ
病理学総論
細胞障害と代謝異常
実習(症例観察)
北條 洋
13
9
13
火
Ⅳ
病理学総論
細胞障害と代謝異常
まとめ
症例の口頭発表・説明
北條 洋
14
10
4
火
Ⅱ
病理学総論
中間テスト
炎症、細胞傷害・代謝異常、循環障害、寄 阿部 正文
北條 洋
生虫の既習内容につき中間テストを行う 山下 隆夫
15
10
11
火
Ⅲ
病理学総論
特別講義
病理病態
阿部 正文
16
10
18
火
Ⅱ
病理学総論
炎症・感染症
抗酸菌、スピロヘータ感染症
阿部 正文
17
10
18
火
Ⅲ
病理学総論
炎症・感染症
マイコプラズマ、リケッチア、クラミジ
阿部 正文
ア、真菌の感染症
18
10
18
火
Ⅳ
病理学総論
炎症・感染症
ウイルス感染症
阿部 正文
19
10
25
火
Ⅱ
病理学総論
炎症・感染症
実習(症例観察)
阿部 正文
― ―
216
炎症の定義、炎症の原因、炎症に関する
阿部 正文
細胞、炎症の分類
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担 当 者
20
10
25
火
Ⅲ
病理学総論
炎症・感染症
実習(症例観察)
阿部 正文
21
10
25
火
Ⅳ
病理学総論
炎症・感染症
実習(症例観察)
阿部 正文
22
11
1
火
Ⅱ
病理学総論
臓器移植総論
臓器移植の拒絶反応、GVHO
北條 洋
23
11
1
火
Ⅲ
病理学総論
細胞障害と代謝異常
細胞適応、細胞障害・変性、細胞死
北條 洋
24
11
1
火
Ⅳ
病理学総論
細胞障害と代謝異常
実習(症例観察)
北條 洋
25
11
15
火
Ⅱ
病理学総論
細胞障害と代謝異常
代表的な代謝異常症
北條 洋
26
11
15
火
Ⅲ
病理学総論
細胞障害と代謝異常
実習(症例観察)
北條 洋
27
11
15
火
Ⅳ
病理学総論
細胞障害と代謝異常
実習(症例観察)
北條 洋
28
11
22
火
Ⅱ
病理学総論
奇形
奇形の原因、素因、環境因子、分類、診断
浅野 重之
29
11
22
火
Ⅲ
病理学総論
奇形
単体奇形
浅野 重之
30
11
22
火
Ⅳ
病理学総論
奇形
重複奇形
浅野 重之
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
教
北 條 洋
准
山 下 隆 夫
非常勤講師
山形県立保健医療大学 教授
浅 野 重 之
客員講師
いわき市立総合磐城共立病院 部長
教
授
病理病態診断学講座
授
病理病態診断学講座
― ―
217
第3学年
阿 部 正 文
備 考
授 業 科 目
科 目 名
病 理 学
細目又はテーマ
病理学総論Ⅱ
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
3年
必修
千葉 英樹
概要/方針等
学 習 目 標
一般目標 循環障害では循環器疾患に関わる医学専門用語を理解し、病態生理と病理像を学ぶ。腫瘍総論では、腫瘍
(癌)とはどのような疾患か、どのようにして発生しどのように進展していくのかを学ぶ。また、腫瘍の
分類や形態の特徴を理解し、病理組織学的な診断法を習得する。神経病理学総論では神経病理学関連の医
学専門用語を理解し、今後神経病理学を学ぶために必要な、神経細胞の細胞病理・腫瘍・血管障害・痴呆
について基本的な学習をする。
行動目標 Ⅰ.循環障害
① 循環障害の種類をあげることができる。
② 循環障害による組織破壊の所見を説明できる。
③ 出血の原因・止血機構とその異常について説明できる。
④ 全身性循環障害(ショック、高血圧)の病態生理を説明できる。
⑤ 血管閉塞時の側副循環を説明できる。
Ⅱ.腫瘍学
① 癌の発生や進展のメカニズムを説明できる。
② 腫瘍の良・悪性の違いを説明できる。
③ 腫瘍を分類し、それぞれの特徴を説明できる。
④ 癌の浸潤と進行度を説明できる。
⑤ 癌転移のルートとプロセスを説明できる。
⑥ 代表的な腫瘍の組織標本を観察して病理診断ができる。
Ⅲ.神経病理学総論
① 神経系の発生と分化について説明できる。
② 中枢神経を構成する細胞の種類と代表的な腫瘍をあげることができる。
③ 中枢神経細胞の代表的な異常所見を痴呆・血管障害・変性疾患に関連して説明できる。
④ 末梢神経細胞の種類をあげることができる。
⑤ 末梢神経細胞の異常所見を説明できる。
テ キ ス ト
特に指定なし。
参 考 書
ダイナミック病理学(西村書店)
ルービン病理学(西村書店)
カラーアトラス病理組織の見方と鑑別診断(医師薬出版)
病態病理学(南山堂)
標準病理学(医学書院)
評 価 方 法
実習および第3学年次前期末・後期末に実施する筆記試験などにより総合的に判定する。
― ―
218
そ の 他(メッセージ等)
1.病理学は人体すべての領域に発生するほとんどの疾患の診断・病因の解析が主な役割であるが、与えられた講義
時間内ですべてを説明することは不可能であるので、不足分は自学自習により補うこと。
2.講義は知識を得るとともに、解剖学・生理学・生化学など他の基礎医学分野で学んだ知識をもとに疾患の病態生
理・症候を理解するために役立てること。
3.病理学はその性格上、臨床医学と基礎医学との橋渡しの役割を担っているが、講義の時期には臨床講義が終了し
ていないこともあり、臨床のイメージを思い浮かべることが困難な場合も多々ある。従って、学んだ疾病について
内科・外科の教科書で主な臨床像を確認すること。
4.実習には複数の教官が参加するので、学生は不明な点は積極的に質問し当日の実習標本の理解を高めるように努
力すること。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担 当 者
1
8
30
火
Ⅱ
腫瘍
腫瘍とは何か(良性腫瘍と悪性腫瘍の違い) 杉野 隆
2
8
30
火
Ⅲ
腫瘍
実習
杉野 隆
3
8
30
火
Ⅳ
腫瘍
実習
杉野 隆
4
9
6
火
Ⅱ
腫瘍
腫瘍の分類Ⅰ(上皮性腫瘍と非上皮性腫瘍) 杉野 隆
5
9
6
火
Ⅲ
腫瘍
実習
杉野 隆
6
9
6
火
Ⅳ
腫瘍
実習
杉野 隆
7
9
9
金
Ⅲ
腫瘍
腫瘍の分類Ⅱ(腫瘍の分化度と進行度)
杉野 隆
8
9
9
金
Ⅳ
腫瘍
実習
杉野 隆
9
9
14
水
Ⅲ
循環障害
循環障害の病態講義
千葉 英樹
9
14
水
Ⅳ
循環障害
実習
千葉 英樹
9
15
木
Ⅰ
循環障害
循環障害の病態講義
千葉 英樹
12
9
15
木
Ⅱ
循環障害
実習
千葉 英樹
腫瘍及び循環障害
13
10
4
火
Ⅲ
14
10
11
火
Ⅱ
15
10
11
火
Ⅳ
16
11
8
火
Ⅱ
腫瘍
17
11
8
火
Ⅲ
腫瘍
18
11
8
火
Ⅳ
腫瘍
19
11
29
火
Ⅱ
神経病理学総論
神経系の発生と分化、発生異常、血管病変
髙橋 均
20
11
29
火
Ⅲ
神経病理学総論
中枢神経を構成する細胞と細胞病理・腫瘍
髙橋 均
21
11
29
火
Ⅳ
神経病理学総論
変性疾患と痴呆
髙橋 均
22
12
6
火
Ⅱ
腫瘍
癌と遺伝子異常
杉野 隆
循環障害
12
6
火
Ⅲ
特別講義
6
火
Ⅳ
特別講義
25
12
13
火
Ⅱ
腫瘍
12
13
火
Ⅲ
腫瘍
13
火
Ⅳ
腫瘍
杉野 隆
杉野 隆
12
12
特別講義
特殊な形態を示す腫瘍(実習)
23
26
千葉 英樹
千葉 英樹
杉野 隆
24
27
中間テスト
実習
臨床における病理診断の重要性
腫瘍による全身症状
実習試験(腫瘍の診断)
五十嵐誠治
五十嵐誠治
杉野 隆
杉野 隆
杉野 隆
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
備 考
千 葉 英 樹
教
授
基礎病理学講座
杉 野 隆
准 教 授
基礎病理学講座
髙 橋 均
教
授
新潟大学脳研究所 病態神経科学部門病理学分野
非常勤講師
五十嵐 誠 治
部
長
栃木県立がんセンター 臨床検査部 部長
非常勤講師
― ―
219
第3学年
10
11
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
循 環 器
循環器内科学
心臓血管外科学
開講年次等
必修・選択の別
3年後期
必修
担当責任者
斎藤 修一
佐戸川弘之
概要/方針等
臨床実習において実際の患者さんに対する医療行為をなすまでの時期に、生命の恒常性の維持に本質的な役割を果
たす循環器系の構造と機能について十分な知識を取得し理解を深める。心血管系の機能不全・破綻はバイタルサイン
や身体所見の異常をもたらすこと、病態の把握のために多様な循環器系検査(生理・生化・画像)による診断がなさ
れること。さらには、適切な内科的・外科的治療へのプロセスを学ぶ。また、常に進歩する循環器分野の臨床と研究
の最新の現況について系統的・包括的に学ぶ。
学 習 目 標《循環器》
一般目標(GIO)
循環器系の役割と恒常性維持に働く種々のメカニズムについて理解し、各病態における心血管系の異常が
問診、身体診察、適切な循環器系検査により診断され、治療されているプロセスを系統的に学び、循環器
病学と循環器診療に関する最新の知識を修得する。
行動目標(SBOs)
① 循環器系を構成する心臓および血管系の構造、血行動態、心周期について説明できる。
② よく遭遇する循環器疾患の症候(胸痛、息切れ、動悸)について系統的な問診を行い鑑別診断ができる。
③ 系統的に循環器系の身体診察(胸部の視診・打診・聴診・血圧測定等)ができる。
④ 12誘導心電図を系統的に判断し、心筋虚血・心(左室・右室)肥大所見等を判定できる。
⑤ 心エコー、心カテーテルおよび各種画像検査の目的、適応、主要疾患での所見を判断できる。
⑥ 動脈硬化を基盤として生じる虚血性心疾患、大動脈疾患、末梢血管疾患のリスクファクター、および、
病態の進行と共に実施される診断法、治療手技について説明できる。
⑦ 疾患の発症に関わる生活習慣、メタボリックシンドローム、冠危険因子の異常の有無を判断できる。
⑧ 成人における先天性心疾患の病態、診断、内科的治療および外科的適応を説明できる。
⑨ 主要な心臓弁膜症(僧帽弁、大動脈弁)における血行動態の変化、内科的治療および外科手術適応を
説明できる。
⑩ 急性および慢性心不全における生体適応、基礎心疾患毎の生活指導と治療法、予後について説明できる。
⑪ 心筋症の成因と予後、心臓移植の現況について述べることができる。
⑫ 急性および慢性肺塞栓症の危険因子、診断、治療、予後について説明できる。
⑬ 肺高血圧症や右心不全をきたす疾患の身体所見、診断法について説明できる。
⑭ 急性心筋梗塞の診断、治療、合併症、リハビリテーションについて説明できる。
⑮ よく遭遇する不整脈(期外収縮、心房粗細動、頻拍発作等)を鑑別し、その治療について説明できる。
⑯ 心臓突然死をきたす疾患と致死性不整脈について述べ、その予防と治療について説明できる。
⑰ 弁膜症、冠動脈疾患、大動脈疾患、動脈疾患の心臓血管外科治療の適応を判断できる。
⑱ 感染性心内膜炎や心筋炎の診断と治療について述べることができる。
⑲ 重症心不全における集中(CCU / ICU)治療と補助循環について述べることができる。
⑳ 各種循環器疾患における分子病態と病理組織学的変化について述べ判断することができる。
テ キ ス ト
各講義担当者からの資料を参照とすること。
参 考 書
Braunwald’s Heart Disease (Saunders W.B.) Libby, Bonow, Zipes, & Mann. ISBN:978-1416041048, year note 内科・外科等編
― ―
220
2011年版(Medic Media). ISBN-13:9784896323177, 病気がみえる循環器疾患(Medic Media). ISBN4-86932-0840, 不整脈
の診かたと治療 第5版 五十嵐正男、山科 章。ISBN-13:978-4260109017, 標準外科学
(医学書院)ISBN-13:978-4260003926,
心臓血管外科テキスト(中外医学社)ISBN:978-4-498-03910-0, Cardiac Surgery Secrets ISBN-13:978-1560533610, エッセ
ンシャル病理学 ISBN-13:978-4263201367.
評 価 方 法
出席状況、レポート、第3学年末筆記試験による総合的な評価による。
そ の 他(メッセージ等)
1.講義形式の授業では教育の受け手側は受動的な態度に陥りやすいことが指摘されている。あくまでも全ての講義
が臨床実習や卒後臨床の場で有益な基本的知識となることを自覚して能動的に講義に関わること。
2.講義担当者によっては Problem based learning 形式での討論を講義の中で求めるので予め講義のテーマについて自
学自習を心がけること。
3.聴診器や血圧計の使い方や心音・心雑音の判定(図書館の CD 等を利用して)については、講義後に自己学習し
OSCE までに習熟するよう努力すること。
授 業 計 画
月
日
曜日
時限
内 容(キーワード等)
1
10
5
水
Ⅱ
循環器系の構造と心機能の基本
前原 和平
2
10
5
水
Ⅲ
循環器疾患の症候学と診断と治療へのプロセス
竹石 恭知
3
10
12
水
Ⅱ
心臓血管病治療の考え方
横山 斉
4
10
12
水
Ⅲ
循環器系の身体診察
斎藤 修一
5
10
19
水
Ⅱ
心電図
久保田 功
6
10
19
水
Ⅲ
心臓カテーテルによる診断と治療
中里 和彦
7
10
26
水
Ⅱ
心エコー法による診断
小林 淳
8
11
2
水
Ⅱ
画像(RI、CT、MRI)による診断
杉本 浩一
9
11
2
水
Ⅲ
心臓手術の基本:体外循環、心筋保護
渡辺 正明
10
11
9
水
Ⅱ
先天性心疾患
坂本 信雄
11
11
9
水
Ⅲ
心臓弁膜症
小林 淳
12
11
16
水
Ⅱ
大動脈弁膜疾患の外科治療
高橋 昌一
13
11
16
水
Ⅲ
僧帽弁膜疾患の外科治療
近藤 俊一
14
11
30
水
Ⅱ
虚血性心疾患の発症メカニズム
石橋 敏幸
15
11
30
水
Ⅲ
虚血性心疾患:心筋梗塞と冠インターベンション
中里 和彦
16
11
30
水
Ⅳ
特発性および二次性心筋症
斎藤 修一
17
12
7
水
Ⅱ
不整脈⑴
鈴木 均
18
12
7
水
Ⅲ
不整脈⑵
鈴木 均
19
12
7
水
Ⅳ
不整脈の外科治療
丹治 雅博
20
12
14
水
Ⅱ
急性心不全と慢性心不全
竹石 恭知
21
12
14
水
Ⅲ
心不全の病態と補助循環
高瀬 信弥
22
12
14
水
Ⅳ
循環器救急疾患と集中治療
国井 浩行
23
1
11
水
Ⅲ
冠動脈疾患の外科治療
横山 斉
24
1
11
水
Ⅳ
胸部大動脈疾患
佐藤 洋一
25
1
12
木
Ⅱ
肺塞栓症と肺高血圧症
斎藤 修一
26
1
18
水
Ⅲ
腹部・末梢動脈疾患
緑川 博文
27
1
18
水
Ⅳ
静脈・リンパ管疾患
佐戸川弘之
― ―
221
担当者
第3学年
回数
回数
月
日
曜日
時限
内 容(キーワード等)
担当者
28
1
19
木
Ⅱ
感染症心内膜炎・心筋炎・心膜疾患
義久 精臣
29
1
25
水
Ⅲ
臨床講義⑴
竹石 恭知
30
1
25
水
Ⅳ
心臓外科臨床講義
横山 斉
31
2
1
水
Ⅲ
心臓・血管の病理 講義
千葉 英樹
32
2
1
水
Ⅳ
臨床講義⑵
斎藤 修一
33
2
8
水
Ⅲ
臨床講義⑶
竹石 恭知
34
2
8
水
Ⅳ
心臓・血管の病理 実習
千葉 英樹
担当教員一覧
教員氏名
職
竹 石 恭 知
教
斎 藤 修 一
准
鈴 木 均
所 属
授
循環器・血液内科学
授
循環器・血液内科学
講
師
循環器・血液内科学
中 里 和 彦
講
師
循環器・血液内科学
国 井 浩 行
助
教
循環器・血液内科学
杉 本 浩 一
助
教
循環器・血液内科学
小 林 淳
助
教
循環器・血液内科学
坂 本 信 雄
助
教
循環器・血液内科学
義 久 精 臣
助
教
循環器・血液内科学
久保田 功
非常勤講師
山 形 大 学
前 原 和 平
非常勤講師
白河厚生総合病院
石 橋 敏 幸
非常勤講師
大原医療センター
横 山 斉
教
授
心臓血管外科学
佐戸川 弘 之
准
授
心臓血管外科学
高 瀬 信 弥
講
師
心臓血管外科
丹 治 雅 博
非常勤講師
太田西の内病院
渡 辺 正 明
非常勤講師
会津中央病院
佐 藤 洋 一
非常勤講師
米沢市立病院
高 橋 昌 一
非常勤講師
星 総 合 病 院
緑 川 博 文
非常勤講師
総合南東北病院
近 藤 俊 一
非常勤講師
いわき市立総合磐城共立病院
千 葉 英 樹
教
基礎病理学講座
教
教
授
― ―
222
備 考
授 業 科 目
科 目 名
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
3年後期
必修
片倉 響子
木暮 道彦
小山 善久
消 化 器 Ⅰ
(コ ー ス 名)
系 統 講 義
〈消化器病(消化管)〉
細目又はテーマ
(ユニット名)
概要/方針等
上部・下部消化管を中心とした消化器病学について、内科、外科、病理の立場から系統講義を行う。
学 習 目 標
《消化器Ⅰ(消化管)》(3年生)
一般目標 各種消化管疾患の病因、病態生理、症候の把握に基づく診断法と治療法、病理診断について学ぶ。
行動目標 ① 各種検査(消化管X線検査、内視鏡検査および色素内視鏡検査、超音波内視鏡検査、内視鏡下生検、
超音波内視鏡下生検など)の有用性を理解し、食道疾患、胃疾患、小腸疾患、大腸疾患の診断法にっい
て説明できる。
② 消化管癌(食道癌、胃癌、大腸癌)のリスクファクターの把握と早期診断法について説明できる。
③ 消化管癌の肉眼分類や病理組織学的分類を理解し、病理所見や癌の深達度診断や転移(リンパ行性、
血行性、腹膜播種など)の診断法について説明できる。
④ 各種内視鏡的治療法について、適応、手技、合併症、治療効果、治療後の予後などを説明できる。
⑤ 各種外科的治療法について、適応、手技、治療効果、術後障害、予後などを説明できる。
⑥ Helicobacter pylori 感染の病態、診断法、治療法について説明できる。
⑦ 炎症性腸疾患の病因、病態生理、症候、診断法、治療法および病理所見について説明できる。
⑧ 消化管非上皮性腫瘍(良性・悪性)の病因、病態生理、症候、診断法、治療法および病理所見につい
て説明できる。
⑨ 遺伝性腸疾患の病因、病態生理、症候、診断法、治療法および病理所見について説明できる。
第3学年
⑩ 消化管疾患について病理実習を行い、それぞれの疾患の病理組織所見を理解する。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
評 価 方 法
出席日数、筆記試験等により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
11
10
木
Ⅳ
食道良性疾患
食道胃静脈瘤、逆流性食道炎、など
小原 勝敏
2
11
16
水
Ⅰ
上部消化管病理
食道、胃疾患の病理
田㟢 和洋
3
11
17
木
Ⅳ
食道悪性疾患
食道癌
小原 勝敏
4
11
24
木
Ⅳ
食道外科
食道の外科治療
木暮 道彦
5
11
30
水
Ⅰ
胃良性疾患
胃十二指腸潰瘍、Helicobacter pylori、など
引地 拓人
6
12
1
木
Ⅳ
胃腫瘍性疾患⑴
胃癌
引地 拓人
7
12
7
水
Ⅰ
胃外科
胃の外科治療
大谷 聡
― ―
223
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
8
12
8
木
Ⅳ
胃腫瘍性疾患⑵
間葉系腫瘍、その他の腫瘍性疾患
引地 拓人
9
12
14
水
Ⅰ
大腸肛門疾患
大腸、肛門疾患、その他
竹之下誠一
10
12
15
木
Ⅳ
下部消化管の病理
小腸、大腸疾患の病理
田㟢 和洋
11
1
11
水
Ⅰ
大腸良性疾患
炎症性腸疾患、感染性腸炎、など
片倉 響子
12
1
11
水
Ⅱ
大腸外科⑴
大腸悪性疾患
竹之下誠一
13
1
18
水
Ⅰ
大腸悪性疾患
大腸癌
片倉 響子
14
1
18
水
Ⅱ
大腸外科⑵
炎症性腸疾患
大須賀文彦
15
1
25
水
Ⅰ
大腸外科⑶
大腸悪性疾患
大木 進司
16
1
25
水
Ⅱ
病理実習(上部)
食道、胃疾患症例の検鏡
田㟢 和洋
17
2
1
水
Ⅰ
病理実習(上部)
食道、胃疾患症例の検鏡
田㟢 和洋
18
2
1
水
Ⅱ
病理実習(下部)
小腸、大腸疾患症例の検鏡
田㟢 和洋
19
2
8
水
Ⅰ
病理実習(下部)
小腸、大腸疾患症例の検鏡
田㟢 和洋
20
2
8
水
Ⅱ
予備日
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
大 平 弘 正
教
授
消化器・リウマチ膠原病内科学講座
後 藤 満 一
教
授
臓器再生外科学講座
竹之下 誠 一
教
授
器官制御外科学講座
小 原 勝 敏
准 教 授
内視鏡診療部
引 地 拓 人
講
内視鏡診療部
田 㟢 和 洋
准 教 授
病理病態診断学講座
木 暮 道 彦
講
師
臓器再生外科学講座
小 山 善 久
准 教 授
器官制御外科学講座
片 倉 響 子
講
師
消化器・リウマチ膠原病内科学講座
大 木 進 司
講
師
器官制御外科学講座
大須賀 文 彦
助
教
臓器再生外科学講座
佐 瀬 善一郎
助
教
臓器再生外科学講座
師
― ―
224
備 考
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
鈴木 弘行(呼吸器外科)
呼 吸 器
3年後期
細目又はテーマ
必修
千葉 英樹(基礎病理)
棟方 充(呼吸器内科)
(ユニット名)
概要/方針等
呼吸器系の構造と機能、ならびに各種呼吸器疾患の病態・病理・診断・治療等につき、系統的かつ包括的に学習し
ます。これまで病理学、呼吸器内科学、呼吸器外科学で学習してきた内容を統合したカリキュラムとなっており、各
分野の教官が協力して講義ならびに実習を行います。各領域の講義と実習とが系統的に順序立てて組み合わされてい
るので、欠席することなく継続的に授業に参加することが大切です。欠席すると次の実習や講義で十分な学習をする
ことが難しくなるので注意して下さい(授業計画参照)。
学 習 目 標
一般目標 肺・胸郭・呼吸調節系の構造と機能を基礎に、呼吸器疾患における主要症状・徴候の発現機序を学ぶとと
もに、各種呼吸器疾患の成因・病態・診断ならびに治療法を理解し、BSL(プライマリー・コ-ス)への
基盤とする。
行動目標 ① 肺および胸郭系の主要構造を列挙し、肺の生理学的機能との関連性を説明できる。
② 呼吸器疾患の主要症状と徴候を列挙し、その発現機序を説明できる。
③ 呼吸器疾患診断のための各種検査法を具体的に説明し、その適用を定めることができる。
④ 呼吸器疾患を機能的・形態的・病理学的に分類できる。
⑤ 主要呼吸器疾患の診断プロセスを組み立てられる。
⑥ 主要呼吸器疾患の治療法とその適応を説明できる。
テ キ ス ト
参 考 書(呼吸器内科学講座にもあります)
1.「内科学」 黒川 清、松澤祐次 編(文光堂)
2.「内科学」 上田英雄、武内重五郎 編(朝倉書店)
3.Harrison’s「Principles of Internal Medicine」McGraw-Hill
4.「Chest Roentogenology」Felson B, Saunders.
5.Fraser and Pare’s「Diagnosis of Diseases of the Chest」, Saunders
評 価 方 法:1~3により総合的に判定する。
1.出席回数(2/3以下は受験資格を失う)
2.授業・実習態度
3.呼吸器学試験
そ の 他(学生へのメッセージ等)
1.講義と実習ですべてをカバーすることは不可能です。不足分を補うために講義資料を配布しますので、これを参
考に自学自習を心がけて下さい。
2.講義・実習等が一日の中でも系統的に組み合わされています。授業への遅刻・欠席は学習の大きな妨げとなるこ
とに注意して下さい。
3.出席率2/3以下は受験資格を失い、自動的に不可判定となることに注意して下さい。
4.講義は第4講義室、病理組織実習は病理実習室で行います。
― ―
225
第3学年
呼吸器学講義資料を配布する。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
10
3
月
1
呼吸器系の構造と機能
肺の形と働きを考える
棟方(4講)
2
10
3
月
2
呼吸器系の画像検査
画像から診断へ
石田(4講)
3
10
17
月
1
呼吸機能検査
機能から診断へ
棟方(4講)
4
10
17
月
2
血液ガス検査
肺ガス交換と酸塩基平衡
棟方(4講)
5
10
24
月
1
呼吸器疾患の症状と徴候
自・他覚症状から診断へ
石田(4講)
6
10
24
月
2
気管支鏡検査
気管支鏡を用いた診断と Interventional Bronchoscopy 石田(4講)
7
10
31
月
1
気管支喘息の臨床
気管支喘息の概念・診断・治療
8
10
31
月
2
呼吸器感染症の臨床(Ⅰ)
細菌性肺炎・真菌感染症・ウイルス感染症など 大島(4講)
9
11
7
月
1
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
COPD の概念・診断・治療
の臨床
棟方(4講)
10
11
7
月
2
呼吸器感染症の臨床(Ⅱ)
結核・非定型抗酸菌症
大島(4講)
11
11
14
月
1
正常肺と閉塞性肺疾患の病
理(Ⅰ)
正常肺構造、気管支喘息・細気管支炎・COPD
千葉(病実)
の病理
12
11
14
月
2
呼吸器感染症の病理
細菌・真菌・ウイルス性肺炎、結核などの病理
千葉(病実)
所見
13
11
21
月
1
免疫性肺疾患の臨床
過敏性肺炎、Sarcoidosis、ABPA など
谷野(4講)
14
11
21
月
2
免疫性肺疾患の病理
免疫性肺疾患の形態的特徴
千葉(4講)
15
11
28
月
1
肺癌の臨床(Ⅰ)
肺癌の診断と治療
石田(4講)
16
11
28
月
2
肺癌の臨床(Ⅱ)
肺癌の外科的療法
鈴木(4講)
17
12
5
水
1
呼吸器系腫瘍の病理(Ⅰ)
肺腫瘍の細胞・組織所見(Ⅰ)
千葉(病実)
18
12
5
水
2
呼吸器系腫瘍の病理(Ⅰ)
肺腫瘍の細胞・組織所見(Ⅱ)
千葉(病実)
19
12
12
月
1
良性肺腫瘍の臨床
良性肺腫瘍の診断と治療
鈴木(4講)
20
12
12
月
2
胸膜・縦廓疾患の臨床
胸膜・縦廓疾患の診断と治療
鈴木(4講)
21
12
19
金
1
呼吸器系腫瘍の病理(Ⅲ)
胸膜・縦廓疾患の病理
千葉(病実)
22
12
19
金
1
睡眠時無呼吸症候群(SAS) 睡眠時の呼吸異常を知る
飛田(4講)
23
1
16
月
1
呼吸器トピックス
2011年呼吸器疾患診療のトピックス
棟方(4講)
24
1
16
月
2
間質性肺疾患の臨床(Ⅰ)
特発性間質性肺炎
(Ⅱ Ps)
と特発性肺線維症
(IPF) 谷野(4講)
25
1
23
月
1
間質性肺疾患の臨床(Ⅱ)
膠原病肺
谷野(4講)
26
1
23
月
2
間質性肺疾患の臨床(Ⅲ)
稀な呼吸器疾患(PAP、LAM、PLH、etc)
谷野(4講)
27
1
30
月
1
呼吸不全
急性・慢性呼吸不全を考える
(急性肺障害を含め) 谷野(4講)
28
1
30
月
2
肺血管系疾患
肺血栓塞栓症、肺高血圧症など
29
2
6
月
1
間質性肺疾患の病理(Ⅰ)
:
Ⅱ Ps の病理分類(UIP、NSIP、COP、AIP など) 千葉(基病)
30
2
6
月
2
間質性肺疾患の病理(Ⅱ)
:
塵肺症、急性肺障害(IRDS、ARDS など)、そ
千葉(基病)
の他
棟方(4講)
金沢(4講)
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
千 葉 英 樹
教
授
基 礎 病 理
鈴 木 弘 行
教
授
呼 吸 器 外 科
棟 方 充
教
授
呼 吸 器 内 科
石 田 卓
准 教 授
呼 吸 器 内 科
谷 野 功 典
講
師
呼 吸 器 内 科
金 沢 賢 也
学内講師
呼 吸 器 内 科
大 島 謙 吾
助
教
呼 吸 器 内 科
飛 田 渉
教
授
東北大学健康管理センター
― ―
226
備 考
(非常勤講師)
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
腎・泌尿器Ⅰ
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
3年後期
必修
(ユニット名)
担当責任者
林 義満
相川 健
〈外 科 的 分 野〉
概要/方針等
臨床実習において必要な泌尿器臓器の知識(解剖、生理、症状・症候および検査)を修得する。今学年では腎泌尿
器の中でも一般医学知識として必要な腎不全の管理、医療人としての倫理観や死生観の問題に絡む腎移植医療、そし
て一般外科でもよく遭遇する外傷ならびに急性腹症の一つである結石について講義する。より専門的項目として最近
急増し社会問題にもなっている尿路性器感染症を取り入れた。
学 習 目 標
一般目標 腎・副腎ならびに尿管、膀胱、尿道等の泌尿器臓器および前立腺や精巣等の男性性器の構造や機能を理解
する。その上で、各泌尿器疾患によって出現する臨床症状の病態を正しく把握する。それに基づいて臨床
診断までの系統だった泌尿器科検査法を理解する。さらに各治療法も学習する。
行動目標 ① 泌尿器臓器(副腎、腎、尿管、膀胱、尿道、精巣、精巣上体、精管、精嚢、陰嚢、陰茎)の発生、解
剖、隣接臓器との位置関係、基本的生理機能を説明できる。
② 上部尿路と下部尿路の区別を明記でき、かつ尿の生成とその排泄機能について説明できる。
③ 発熱、疹痛や腹部症状(吐き気や嘔吐)などから泌尿器科的疾患を列挙できる。
④ 尿閉と無尿の違いや血尿が生じる原因を理解し説明できる。
⑤ 単純腹部X-Pや排泄性腎孟造影および CT での正常と異常所見を指摘できる。
⑥ 総腎機能と分腎機能検査法が列挙でき、その臨床的意義を説明できる。
⑦ 尿路性器外傷について診断法とそれに基づいた治療法を記述でき、かつ外傷に伴う合併症を説明でき
⑧ 尿路結石の構成成分、結石形成を諸因子との関係、結石が停滞しやすい尿管の部位、および臨床症状、
診断、治療法を説明できる。
⑨ 尿路性器感染症の感染経路、易感染要因および感染防御機構を説明でき、かつ起炎菌別あるいは感染
臓器別による症状の違いを理解しその治療法も列挙できる。さらに尿路結核の特徴も説明できる。
⑩ 腎移植による種類と方法、移植免疫、組織適合性、拒絶反応、適応、腎保存法、合併症、免疫抑制剤
の種類と使用方法、ABO 不適合や不一致移植そして移植の成績を説明できる。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
標準泌尿器科学(医学書院)
ベッドサイド泌尿器科学(南江堂)
Campbell's Urology(Saunders)
腎・尿路系 コア・カリキュラムテキスト(文光堂)
評 価 方 法
第3学年末にレポート提出を課し、総合的に評価を行う。
― ―
227
第3学年
る。さらに急性腹症のひとつである急性陰嚢症を説明できる。
〈内 科 的 分 野〉
概要/方針等
腎疾患の病態と症候を、腎の構造と機能を把握しながら総合的に理解する。
学 習 目 標
一般目標 腎糸球体・尿細管の構造と機能を理解し、それらの異常による病態と症候、基本的な検査・診断方法と治
療法を学ぶ。
行動目標 ① 腎糸球体の構造(基底膜、内皮細胞、上皮細胞、メサンギウム細胞)を区別しその基本的な機能を説
明できる。
② 腎尿細管(近位尿細管、ヘンレのループ、遠位尿細管、集合管)の位置とその機能を説明できる。
③ 体液分画を説明することができ、その増加と減少による症候を列挙できる。
④ 水代謝・浸透圧維持機構とその異常による病態を理解し説明できる。
⑤ カリウム調節機構とその異常による病態を理解し説明できる。
⑥ 酸塩基平衡の機構とその異常による病態を理解し、アニオンギャップの計算に基づいた鑑別ができる。
⑦ 原発性糸球体疾患を尿所見・症状と組織像により区別することができる。
⑧ 糸球体濾過量とその検査法を説明できる。
⑨ 急性腎不全の病態と FENa を理解し、これに基づいて急性腎不全を鑑別することができる。
⑩ 慢性腎不全の進行の機構を理解し、基本的な治療法を説明できる。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
水・電解質と酸塩基平衡(南江堂)
Harriso's Principles of Internal Medicine (MacGraw-Hill)
腎・尿路系 コア・カリキュラムテキスト(文光堂)
評 価 方 法
第3年学末にレポー卜提出を課し、総合的に評価を行う。
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
10
3
月
Ⅲ
腎疾患の病態と症候(総論)
腎臓の構造と機能、ホメオスターシス、
電解質、酸塩基、腎機能、浮腫、脱水、 渡辺 毅
高血圧、蛋白尿、血尿、沈渣
2
10
17
月
Ⅲ
水・Na の調節と異常(総論)
ADH、血漿浸透圧、尿浸透圧、尿細管
性フィードバック、レニン、尿崩症、低 中山 昌明
Na 血症、高 Na 血症
3
10
24
月
Ⅲ
Kの調節と異常(総論)
レニン・アンギオテンシン・アルドステ
ロン、利尿薬、漢方薬、TTKG、高K血症、 中山 昌明
低K血症
4
10
31
月
Ⅲ
PTH、VitD、FGF -23、高 Ca 血症、低
他の電解質の調節と異常(総論) Ca 血症、高P血症、低P血症、高 Mg 中山 昌明
血症、低 Mg 血症
5
11
7
月
Ⅲ
補講(未定)
中山 昌明
― ―
228
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
6
11
14
月
Ⅲ
補講(未定)
7
11
21
月
Ⅲ
酸塩基平衡の異常(総論)
pH、代謝性アシドーシス、代謝性アル
カ ロ ー シ ス、 呼 吸 性 代 償、 ア ニ オ ン
ギャップ
8
11
28
月
Ⅲ
急性腎不全(総論)
クレアチニン、GFR、腎前性腎不全、腎
旭 浩一
性腎不全、腎後性腎不全、FENa、治療
9
12
5
月
Ⅲ
慢性腎不全(総論)
クレアチニンクリアランス、eGFR、腎
旭 浩一
性貧血、Ca、P代謝、治療、合併症
10
12
12
月
Ⅲ
腎不全・腎移植
腎後性腎不全、生体腎、献腎移植、温阻
柳田 知彦
血時間、免疫抑制剤、拒絶反応
11
12
19
月
Ⅲ
泌尿器疾患の理解に必要な解剖と
基本的生理および症候学
副腎、腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺、
陰茎、陰嚢、精巣、精嚢、血管走行、血 相川 健
尿、背部痛、膿尿
12
1
16
月
Ⅲ
泌尿器科の検査画像、腎機能、内
視鏡等
KUB、排泄性腎盂造影、逆行性尿路造
影、排尿時膀胱尿道造影、総腎・分腎機 相川 健
能、膀胱鏡
13
1
23
月
Ⅲ
尿路性器外傷
腎外傷、膀胱破裂、尿道切断、精巣破裂、
高橋 則雄
陰茎折症、急性陰嚢症
14
1
30
月
Ⅲ
尿路結石症
腎尿管結石、尿酸、シスチン結石、原発
羽賀 宣博
性上皮小体機能亢進症、急性腹症
15
2
6
月
Ⅲ
尿路性器感染症
特異的、非特異的感染症、単純性、複雑
石橋 啓
性感染症、腎膿瘍
担当教員一覧
職
所 属
相 川 健
講
師
福島県立医科大学泌尿器科学講座
石 橋 啓
講
師
福島県立医科大学泌尿器科学講座
柳 田 知 彦
学内講師
福島県立医科大学泌尿器科学講座
羽 賀 宣 博
助
教
福島県立医科大学泌尿器科学講座
高 橋 則 雄
助
教
福島県立医科大学泌尿器科学講座
渡 辺 毅
主任教授
福島県立医科大学腎臓高血圧・糖尿病内分
泌代謝内科学講座
中 山 昌 明
教
授
福島県立医科大学腎臓高血圧・糖尿病内分
泌代謝内科学講座
旭 浩 一
講
師
福島県立医科大学腎臓高血圧・糖尿病内分
泌代謝内科学講座
林 義 満
学内講師
福島県立医科大学腎臓高血圧・糖尿病内分
泌代謝内科学講座
櫻 井 薫
助
福島県立医科大学腎臓高血圧・糖尿病内分
泌代謝内科学講座
教
― ―
229
備 考
第3学年
教員氏名
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
内分泌・代謝・乳腺
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
3年後期
必修
(ユニット名)
担当責任者
佐藤 博亮
鈴木 眞一
概要/方針等
乳腺・内分泌・代謝疾患を臓器別に内科学、外科学、さらに病理学を総合的に学ぶことによってそれぞれの疾患の
解剖や病態生理、病理を理解し、診断や治療法について理解を深める。さらに、各論で習得した知識や診断法をもと
に、各疾患についてケーススタディとしての臨床講義を行う。
学 習 目 標
《乳腺疾患》
一般目標 乳房の構造と内分泌依存性の機能を理解し、乳癌を中心とした乳腺疾患の疫学、病態生理と細胞・組織学
的特徴を理解する。さらに、乳腺疾患の診断と検査の基本を学び、代表的な症候から、診断、治療方法を
考察する。
行動目標 ① 乳房の構造と機能を説明できる。
② 成長発達に伴う乳房の変化を説明できる。
③ 乳汁分泌に関わる性ホルモンの作用を説明できる。
④ 乳腺疾患についての疫学、について学ぶ。
⑤ 乳房腫瘤の画像診断(視触診、マンモグラフィ、超音波検査など)を概説できる。
⑥ 良性乳腺疾患の種類を列挙し、症候や組織学的特徴を説明できる。
⑦ 乳癌の病因、危険因子、分類ならびに症候や組織学的特徴を説明できる。
⑧ 乳癌を中心とした乳腺疾患の最新の治療法を説明できる。
⑨ 乳癌の集団検診の意義、方法、成果について概説できる。
⑩ ピンクリボン運動の意義、啓発運動の目的を説明できる。
《内分泌・代謝疾患》
一般目標 内分泌・代謝系の構成と機能を理解し、主な内分泌・代謝疾患の病態生理、病因、症候、診断と治療を学ぶ。
行動目標 ① ホルモンの構造、作用機序、分泌調整の一般的理解に基づき、身体機能調節機構を説明できる。
② 視床下部・下垂体系ホルモンの構造、作用機序、分泌調節の一般的理解に基づき、主な視床下部・下
垂体疾患の病因、病態生理、症候の把握に基づく診断と治療を説明できる。
③ 甲状腺ホルモンの構造、作用機序、分泌調節の一般的理解に基づき、各甲状腺疾患(バセドウ病、慢
性・亜急性甲状腺炎、甲状腺腫等)の症候、診断と治療およびおよび細胞・組織学的特徴につき説明で
きる。
④ 副甲状腺ホルモンの構造、作用機序、分泌調節とカルシウム代謝調節機構の一般的理解に基づき、主
な副甲状腺疾患の病因、病態生理、症候、診断と治療およびおよび細胞・組織学的特徴につき説明できる。
⑤ 副腎疾患(クッシング症候群、アルドステロン過剰症、褐色細胞腫、副腎癌、偶発腫瘍等)につき病
態、症候、診断、治療および細胞・組織学的特徴につき説明できる。
⑥ 糖尿病の病因、病態生理、分類、症候、診断および治療法につき説明できる。
⑦ 糖尿病の急性・慢性合併症の病因、病態生理、診断、症候、治療法について説明できる。
⑧ 脂質異常症の分類、病因、病態生理、症候、治療法について説明できる。
⑨ 高尿酸血症、痛風の病因、病態生理、症候、治療法について説明できる。
⑩ 血清タンパク質の異常、ビタミン欠乏症と過剰症について説明できる。
テ キ ス ト
― ―
230
参 考 書
Harrison’s Principles of Internal Medicine
標準外科学(医学書院)、外科学(朝倉書店)
良性乳腺疾患アトラス 乳腺診療の手引き (永井書店)
乳癌の手術 第二版 (南江堂)
再発乳癌治療ガイドブック (南江堂)
Cancer of the Breast 5th edition, Donegan & Spratt, SAUNDRES, Philadelphia, USA
Principles of gender-specific medicine, Marianne J Legato, Elsevier academic press, USA
乳腺病理カラーアトラス 土屋 眞一、森谷 卓也、秋山 太(文光堂)
Rosen's Breast Pathology 3th edition, Paul Peter Rosen, Lippincott Williams & Wilkins
内分泌外科、標準手術アトラス(インターメルク)改訂版
内分泌外科の要点と盲点(文光堂)改訂版
よくわかる甲状腺疾患のすべて(永井書店)第2版
甲状腺癌取り扱い規約(金原出版)
甲状腺超音波診断ガイドブック(南江堂)
甲状腺腫瘍診療ガイドライン(金原出版)
評 価 方 法
授業の評価は平常点および第3学年後期末に実施する筆記試験、その他の方法により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
10
4
火
Ⅰ
乳腺
乳腺の病理
橋本 優子
2
10
11
火
Ⅰ
乳腺
乳腺疾患の症候と乳癌の性質
大竹 徹
3
10
18
火
Ⅰ
乳腺
乳癌の外科治療
大竹 徹
4
10
25
火
Ⅰ
乳腺
乳癌の薬物療法
安田 満彦
5
11
1
火
Ⅰ
乳腺
乳癌検診の意義
渡邉久美子
6
11
8
火
Ⅰ
糖代謝
糖代謝調節と糖尿病の成因
佐藤 博亮
7
11
15
火
Ⅰ
糖代謝
糖尿病の病態・診断
佐藤 博亮
8
11
22
火
Ⅰ
糖代謝
糖尿病の合併症
佐藤 博亮
9
11
29
火
Ⅰ
糖代謝(病理)
糖尿病の病理
杉野 隆
10
12
6
火
Ⅰ
糖代謝
糖尿病の治療
佐藤 博亮
11
12
13
火
Ⅰ
脂質代謝
脂質代謝異常の病態・分類・診断・治療 佐藤 博亮
12
12
20
火
Ⅰ
その他の代謝疾患
尿酸及びその他の代謝異常の病態・診断・
中嶋 真一
治療
13
1
10
火
Ⅱ
内分泌総論
14
1
10
火
Ⅲ
内分泌各論
緑川 早苗
視床下部・下垂体
緑川 早苗
15
1
10
火
Ⅳ
内分泌各論
甲状腺
緑川 早苗
16
1
17
火
Ⅱ
内分泌各論
甲状腺の外科
福島 俊彦
17
1
17
火
Ⅲ
内分泌各論
副甲状腺・Ca 代謝
緑川 早苗
18
1
17
火
Ⅳ
内分泌各論
副甲状腺・Ca 代謝の外科
福島 俊彦
19
1
24
火
Ⅱ
内分泌各論
副腎疾患
緑川 早苗
20
1
24
火
Ⅲ
内分泌各論
副腎疾患の外科
福島 俊彦
21
1
24
火
Ⅳ
内分泌各論
その他の内分泌疾患
緑川 早苗
― ―
231
第3学年
1
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
22
1
31
火
Ⅱ
内分泌各論(病理)
内分泌の病理
杉野 隆
23
1
31
火
Ⅲ
内分泌各論
多発性内分泌腺腫他
鈴木 眞一
24
1
31
火
Ⅳ
臨床講義
症例の検討(代謝)
渡辺 毅
25
2
7
火
Ⅱ
臨床講義
症例の検討(内分泌)
渡辺 毅
26
2
7
火
Ⅲ
内分泌・乳腺各論
乳腺甲状腺における超音波診断と穿刺吸
鈴木/大竹
引細胞診
27
2
7
火
Ⅳ
臨床講義
症例の検討(内分泌)
鈴木 眞一
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
渡 辺 毅
主任教授
腎臓高血圧糖尿病内分泌代謝内科学講座
鈴 木 眞 一
教
器官制御外科学講座
杉 野 隆
准 教 授
基礎病理学講座
福 島 俊 彦
准 教 授
器官制御外科学講座
佐 藤 博 亮
准 教 授
腎臓高血圧糖尿病内分泌代謝内科学講座
大 竹 徹
講
師
器官制御外科学講座
緑 川 早 苗
講
師
腎臓高血圧糖尿病内分泌代謝内科学講座
橋 本 優 子
講
師
病理診断学講座
安 田 満 彦
学内講師
器官制御外科学講座
中 嶋 真 一
学内講師
腎臓高血圧糖尿病内分泌代謝内科学講座
渡 邉 久美子
助
器官制御外科学講座
授
教
― ―
232
備 考
医療工学講座兼任
NED プロジェクト
特任教授
授 業 科 目
科 目 名
開講年次等
必修・選択の別
3年後期
必修
リウマチ・膠原病・アレルギー
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
担当責任者
渡辺 浩志
千葉 英樹
概要/方針等
リウマチ・膠原病・アレルギー学についての系統講義および病理実習を行う。リウマチ・膠原病・アレルギー疾患
の病態生理、診断、治療の原則が理解できるような講義を行う。
学 習 目 標
一般目標 人体の免疫機構を理解し、リウマチ・膠原病・アレルギー疾患の病態、症候、診断、治療について講義と
病理実習を通して学ぶ。
行動目標 ① リウマチ・膠原病・アレルギーの病態について、免疫学、病理学、生理学的見地から説明できる。
② リウマチ・膠原病・アレルギー分野の各疾患について症状および理学所見を説明できる。
③ リウマチ・膠原病・アレルギー分野の各疾患について検査所見、病理所見、診断に至る過程を説明で
きる。
④ リウマチ・膠原病・アレルギー分野の各疾患について治療および予後を説明できる。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
Harrison's Principles of Internal Medicine
EXPERT 膠原病・リウマチ(住田孝之 編)
第3学年
評 価 方 法
出席率、筆記試験等により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
1
10
7
金
Ⅲ
2
10
21
金
Ⅲ
3
10
28
金
Ⅲ
4
11
4
金
Ⅲ
5
11
11
金
Ⅲ
6
11
18
金
Ⅲ
7
11
25
金
Ⅲ
8
12
2
金
Ⅲ
9
12
9
金
Ⅲ
10
12
16
金
Ⅲ
11
1
13
金
Ⅲ
12
1
13
金
Ⅳ
13
1
20
金
Ⅲ
項 目
内容(キーワード等)
別途、掲示いたします。
― ―
233
担当者
回数 月
日 曜日 時限
14
1
20
金
Ⅳ
15
1
27
金
Ⅲ
16
1
27
金
Ⅳ
17
2
3
金
Ⅲ
18
2
3
金
Ⅳ
19
2
10
金
Ⅲ
20
2
10
金
Ⅳ
項 目
内容(キーワード等)
担当者
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
千 葉 英 樹
教
授
基礎病理学講座
大 平 弘 正
教
授
消化器・リウマチ膠原病内科学講座
渡 辺 浩 志
教
授
消化器・リウマチ膠原病内科学講座
小 林 浩 子
准 教 授
消化器・リウマチ膠原病内科学講座
― ―
234
備 考
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
開講年次等
必修・選択の別
3年後期
必須
血 液 ・ 輸 血
細目又はテーマ
(ユニット名)
担当責任者
大戸 斉
小川 一英
概要/方針等
各血液疾患の症状と身体所見を正確に学ぶことを基本とする。それらの情報から疾患形成に至る病態と発症メカニ
ズムを理解し、診断へのプロセスと治療法および病理学的特徴を学ぶ。日常的な医療から高度な先進的医療を支える
輸血医学の概要を把握する。また、移植医療に必要となる移植免疫学の概要を把握する。
学 習 目 標
一般目標 造血の基本的な機構を理解し、赤血球系、顆粒球・リンパ球、血小板系および凝固・線溶系の生理的役割
と各々における疾患の病態・症候を理解し、診断に至るプロセスと治療法および病理学的特徴を修得する。
輸血の安全対策を理解し、主な輸血治療方針、輸血効果、副作用とその対処法を修得する。
移植の概念、とくに同種移植と自己移植の差異を理解し、拒絶反応と合併症の発症機序と制御対策を把握
する。
行動目標 ① 造血幹細胞の性格を理解し、各血球系の分化・増殖過程を造血因子を含めて説明できる。
② 赤血球造血機構を理解し、貧血の分類、病態、診断、治療法を説明できる。
③ 血小板減少、血小板増多及び血小板機能異常をきたす疾患の病態、診断と治療法を説明できる。
④ 生理的な凝固・線溶系とその異常をきたす疾患の病因、診断、治療法を説明できる。
⑤ 血栓の形成および線溶機構と代表的な血栓症の病態、診断、治療法を説明できる。
⑥ 白血球造血および悪性増殖機構を理解し、造血器腫瘍の分類、病態、診断および治療法(特に分子標
的療法)を説明できる。
⑦ 造血幹細胞移植の原理、適応、応用を説明できる。
⑨ 脳死の判定基準と脳死臓器提供を説明できる。
⑩ 赤血球、血小板、新鮮凍結血漿の機能と特性を理解して、輸血適応、使用基準、副作用の頻度と重症
度を説明できる。
⑪ 内科系疾患と外科系疾患の病態生理を理解し、その症状にあった輸血方針を立てることができる。
⑫ 輸血感染症の種類と頻度、及び安全対策について説明できる。
⑬ 同種移植と自己移植、臓器移植と造血幹細胞移植の差異、合併症の発現機序を説明できる。
⑭ リンパ節の主な炎症性・反応性疾患の病態、症候、および病理学的特徴を説明できる。
⑮ 組織球糸細胞増殖性疾患の病態と病理学的特徴を説明できる。
⑯ 悪性リンパ腫の定義、分類、病態、疫学および病理学的特徴について説明できる。
⑰ 多発性骨髄腫の病態、症候、診断および病理学的特徴を説明できる。
⑱ 脾機能亢進症と脾腫をきたす疾患を説明できる。
⑲ 胸腺腫の分類、病態および病理学的特徴について説明できる。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
Wintrobe’s Clinical Hematology (11th Edition, Williams & Wilkins)
エッセンシャル血液病学 第5版(柴田昭、池田康夫、押見和夫、朝倉万左男、堀田知光編、2005)
輸血学 遠山博、大戸斉編著(改訂第3版)中外医学社 2004
標準病理学(秦順一、坂本穆彦編)第3版 医学書院 2006
― ―
235
第3学年
⑧ ドナーを守る献血基準と患者を守る問診内容と検査基準を列挙できる。
最新・悪性リンパ腫アトラス(菊池昌弘、森茂郎編)文光堂 2004
Pathologic Basis of Disease (Cotran, Kumar Collins) Sixth Edition, Saunders
評 価 方 法
出席、レポートおよび学期末の試験その他の方法から総合的に判定する。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
11
24
木
Ⅰ
内科
血液病学総論
小川 一英
2
11
24
木
Ⅱ
内科
貧血総論、鉄欠乏性貧血
野地 秀義
3
12
1
木
Ⅰ
内科
二次性貧血、巨赤芽球性貧血、赤芽球癆
野地 秀義
4
12
1
木
Ⅱ
内科
溶血性貧血、再生不良性貧血
七島 勉
5
12
8
木
Ⅰ
内科
止血機構、血小板機能異常
小川 一英
6
12
8
木
Ⅱ
内科
TTP、HUS、DIC、血友病
松本 勇人
7
12
15
木
Ⅰ
内科
血栓症
松本 勇人
8
12
15
木
Ⅱ
内科
造血器腫瘍総論、急性骨髄性白血病
小川 一英
9
1
12
木
Ⅰ
内科
MDS、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病
甲斐 龍幸
10
1
12
木
Ⅲ
内科
骨髄増殖症候群、類白血病反応
池田 和彦
11
1
12
木
Ⅳ
内科
悪性リンパ腫
野地 秀義
12
1
19
木
Ⅰ
内科
血漿蛋白異常、多発性骨髄腫
池田 和彦
13
1
19
木
Ⅲ
内科
化学療法、造血幹細胞移植
小川 一英
14
1
19
木
Ⅳ
輸血・移植免疫
内科疾患の輸血、血小板輸血
15
1
26
木
Ⅱ
病理
反応性リンパ節炎、組織球糸細胞増殖症の病理
阿部 正文
16
1
26
木
Ⅲ
病理
悪性リンパ腫の病理
阿部 正文
Kenneth Nollet
17
1
26
木
Ⅳ
病理
血液・骨髄の病理
阿部 正文
18
2
2
木
Ⅱ
病理
実習(病理標本観察)
阿部 正文
19
2
2
木
Ⅲ
輸血・移植免疫
外科的出血の輸血
権田 憲志
20
2
2
木
Ⅳ
輸血・移植免疫
輸血の安全対策、ドナー選択
21
2
9
木
Ⅱ
輸血・移植免疫
輸血副作用、輸血感染症
22
2
9
木
Ⅲ
輸血・移植免疫
臓器移植と組織適合性
23
2
9
木
Ⅳ
内科
症例検討
Kenneth Nollet
大戸 斉
Kenneth Nollet
小川 一英
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
阿 部 正 文
教
授
病理病態診断学講座
大 戸 斉
教
授
輸血・移植免疫部
小 川 一 英
教
授
循環器・血液内科学講座
七 島 勉
併任准教授
福島県環境医学研究所
野 地 秀 義
学内講師
循環器・血液内科学講座
池 田 和 彦
助
教
循環器・血液内科学講座
松 本 勇 人
助
教
循環器・血液内科学講座
甲 斐 龍 幸
非常勤講師
北福島医療センター
Kenneth Nollet
特任教授
輸血・移植免疫部
権 田 憲 志
助
輸血・移植免疫部
教
― ―
236
備 考
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
3年後期
必修
脳 ・ 神 経 Ⅰ
系統講義脳・神経
担当責任者
杉浦 嘉泰
佐久間 潤
概要/方針等
脳神経に関する臨床のすべての分野を網羅するコースで、その中心となるのは神経内科、脳神経外科および神経病
理である。第3学年においては総論的な講義を行い、第4学年においては各論を内科的、外科的、さらには病理学的
見地から行う。内科学における神経系疾患は、中枢神経系・末梢神経系・筋肉系疾患と非常に広範囲である。神経学
を理解するためには、その基礎となるニューロサイエンス・特に神経解剖学・生理学的知識が必須である。この様な
基礎的知識を基盤として、神経疾患を学ぶことが重要である。脳神経外科とは、神経学に基づき各種の補助検査法を
駆使して、腫瘍、血管障害、外傷、奇形、炎症、痛み等を外科的に治療する臨床科である。偏りのない総合教育を目
指し、年に数回は近年の目覚しい医学の進歩に触れるために、各方面での第一人者を招いて特別講義の形式をとる方
針である。神経病理の講義はすべて第4学年に予定されている。
学 習 目 標
一般目標 神経疾患の局在診断を神経解剖学・生理学的理解を基に行う。神経内科学的疾患を神経症候・局在診断を
基に学び、成因・病態・診断・治療法を理解することを目標とする。主な脳神経外科的疾患の病因、病態
生理、症候の把握に基づく診断と治療法について学ぶ。
行動目標 神経学的診断法を理解し、神経局在診断及び疾患の鑑別診断を挙げることができる。生理検査(脳波・筋
電図など)
・神経放射線検査(CT・MRI)の意義や所見について把握し、その適応を定めることができる。
中枢神経系の解剖学的、生理学的特殊性を説明できる。意識障害の程度を的確に評価することができる。
脳の各部が障害された場合に生じる神経症状について説明できる。頭部レントゲン写真、CT、MRI で、
正常解剖を説明できるとともに、各種疾患における異常所見を的確に指摘できる。
Merritt’s Textbook of Neurology:Merritt Lewis P. Rowland (Lippincott Williams & Wilkins)
Adams and Victor’s Principles of Neurology:Maurice Victor (McGraw-Hill)
神経診察:実際とその意義:水澤英洋、宇川義一(中外医学社)
臨床神経内科学:平山惠造(南山堂)
標準神経内科学:水野美邦、栗原照幸(医学書院)
ハリソン内科学神経疾患(メディカル・サイエンス・インターナショナル)
標準脳神経外科学:山浦 晶、田中隆一、児玉南海雄(医学書院)
脳神経外科学:太田富雄(金芳堂)
ベッドサイドの神経の診かた:田崎義昭、斉藤佳雄(南山堂)
評 価 方 法
出席・講義時の小テスト・第3学年学期末に実施する筆記試験
そ の 他(学生へのメッセージ等)
安易に質問と答えを直結させるような勉強ではなく、常に「なぜか」「どうしてか」という物事の考え方や過程を
大切にすること。そのためには発生学、神経解剖学、神経生理学などの基礎医学に立ち戻って、物事の本質を理解す
るように努めなくてならない。知識は与えられるものではなく、自分で身につけるものである。疑問点は、教官に積
極的に質問したり、図書館、インターネットを駆使して調べるなど、前向きな思考を持つこと。
― ―
237
第3学年
参 考 書
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
10
7
金
Ⅳ
脳神経外科総論
脳神経外科とは?
齋藤 清
2
10
21
金
Ⅳ
神経内科学総論
神経内科とは?
宇川 義一
3
10
28
金
Ⅳ
神経局在診断
神経解剖・生理・局在診断
杉浦 嘉泰
4
11
4
金
Ⅳ
神経眼科
神経眼科学の概要・局在診断
山野井貴彦
5
11
11
金
Ⅳ
意識障害と脳死
意識障害の分類と見方・脳死
市川 優寬
6
11
18
金
Ⅳ
補助検査法
脳波・神経伝導検査・筋電図
榎本 雪
7
11
25
金
Ⅳ
神経外科解剖
手術に必要な解剖学
佐藤 拓
8
12
2
金
Ⅳ
神経心理学
高次脳機能・局在診断
櫻井 靖久
9
12
9
金
Ⅳ
神経放射線1
レントゲンや CT でわかること
佐久間 潤
10
12
16
金
Ⅳ
神経放射線2
MRI や SPECT でわかること
市川 優寬
11
1
13
金
Ⅱ
病態
頭蓋内圧亢進と水頭症
織田 惠子
12
1
20
金
Ⅱ
神経診察法
神経内科学的診察法
本間 真理
13
1
27
金
Ⅱ
補助検査法1
誘発電位と神経モニタリング
佐久間 潤
14
2
3
金
Ⅱ
リハビリテーション
リハビリテーション
渡辺亜貴子
担当教員一覧
教員氏名
職
宇 川 義 一
教
杉 浦 嘉 泰
准
熊 谷 智 広
所 属
備 考
授
神 経 内 科
授
神 経 内 科
助
教
神 経 内 科
榎 本 雪
助
教
神 経 内 科
櫻 井 靖 久
非常勤講師
神 経 内 科
三井記念病院
本 間 真 理
非常勤講師
神 経 内 科
枡記念病院
渡 辺 亜貴子
非常勤講師
神 経 内 科
わたり病院
山野井 貴 彦
非常勤講師
神 経 内 科
上尾中央総合病院
齋 藤 清
教
授
脳 神 経 外 科
佐久間 潤
准
授
脳 神 経 外 科
佐 藤 拓
講
師
脳 神 経 外 科
市 川 優 寬
講
師
脳 神 経 外 科
織 田 惠 子
助
手
脳 神 経 外 科
教
教
― ―
238
授 業 科 目
科 目 名
開講年次等
必修・選択の別
3年後期
必修
成長・発達Ⅰ
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
担当責任者
細矢 光亮
北條 洋
〈小児科総論・小児保健〉
概要/方針等
小児科学は、小児の健全育成を取り扱う小児保健学、育児学と、疾病の診断と治療を取り扱う小児病学、小児治療
学という2本の柱により構成されている。前者は、小児の成長・発達の年齢的傾向を明らかにし、その健全育成をは
かる。実際には、健康児の発育、栄養、予防医学などを理解し、健康面から眺めて、各種疾病に対処して行くと共に、
心身ともに健康な大人に育成して行くための基本的事項を学ぶ。
後者は、病気、異常の面から小児を眺め、対策を立てる。小児期は、疾病の年齢的要因、体質・素質などによる発
育の個人差が明瞭に認められる時期である。これらを踏まえて、小児の一般的主訴または症状について、小児の各年
齢の特性を理解し、それら問題解決にあたることができることを目標とする。その扱う疾患は、一般の急性・慢性の
疾患、新生児固有の疾患、先天性あるいは遺伝性疾患および身体諸機能の障害、心因性疾患、行動発達の障害である。
学 習 目 標
一般目標 新生児、乳児、幼児、学童および青年期における小児の健康上の問題を、全人的に、かつ家族、地域社会
の一員として把握できるようにする。さらに小児の健康保持とその増進および疾病・障害の早期発見とそ
れらの予防についての実際を学ぶ。
行動目標 ① 小児の各年齢における成長・発達の特徴を理解し、これを説明できる。
② 小児の健全育成のための養護、栄養に関する基本的知識を修得し、これを親に説明できる。
〈新生児学・未熟児学〉
概要/方針等
学 習 目 標
一般目標 新生児・未熟児特有の生理を充分に理解した上で、新生児疾患における病因、病態生理、症候を習得する。
このことにより、患児の状況を的確に把握し、適切な診断と治療を施せる能力を身につける。
行動目標 ① 呼吸生理を理解し、呼吸窮迫症候群、胎便吸引症候群などの呼吸器疾患における病態生理と症候、診
断、治療を説明できる。
② 胎児循環および出生後の循環生理を理解し、周産期に起こりうる循環障害につき説明できる。
③ 母児感染を含む周産期に特有な感染症の分類、症候、予防法、治療法を説明できる。
④ 代謝生理を理解し、電解質異常、低血糖、高ビリルビン血症などの病態を説明できる。
⑤ 新生児から乳児期の生理を理解した上で、この時期における栄養の重要性を説明できる。
そ の 他(メッセージ等)
「覚える」ことより「理解」することが大事。
〈小 児 神 経 学〉
概要/方針等
小児神経疾患全般に関する概念を理解し、診断と治療に役立てることができる。また、各年齢における聴覚の発達
と言語の発達について学び、小児難聴が言語発達に対する影響を考える。
学 習 目 標
一般目標 神経系の発達の特徴を理解して、主な小児神経疾患の病因、病態生理、症候を把握し、診断・治療及び予
後について学ぶ。さらに、各年齢における聴覚の発達と言語の発達について学ぶ。
― ―
239
第3学年
新生児学・未熟児学を習得することにより、小児の成長・発育に対する理解をさらに探める。
行動目標 ① 神経系の発達現象を解剖学、生理学、神経化学的に理解し、正常小児の発達を評価できる。
② 主な画像検査、(CT、MRI)、生理学検査(脳波、筋電図など)の所見を、年齢による発達変化を理
解して説明できる。
③ てんかん及びその他の発作性疾患について、年齢的特徴を理解し、検査所見、鑑別診断及び治療を説
明できる。
④ 感染性疾患(髄膜炎、脳炎)及び脳症について、病因・病態生理、症候、検査所見及び診断、治療を
説明できる。
⑤ 主な神経・筋疾患(筋ジストロフィー、ミオパチー、SMA)について病因、症候、鑑別診断の方法
及び治療、予後を説明できる。
⑥ 神経学的微候、発達障害を呈する主な先天性疾患(奇形、染色体異常、神経皮膚症候群、代謝性疾患
など)及び変性疾患について、病態生理、検査所見、診断及び治療を説明できる。
⑦ 小児を対象とする聴覚検査の方法について説明できる。
⑧ 小児難聴が言語発達に対してどの様な影響を及ぼすか説明できる。
⑨ 小児難聴に対する聴能訓練について説明できる。
〈小児免疫アレルギー・腎臓病〉
概要/方針等
免疫担当細胞の分化や意義および原発性免疫不全症候群、小児に多い膠原病、アレルギー疾患を学び、さらに免疫
病、膠原病およびアレルギー疾患患児の生活指導を理解する。また、腎尿路系の発生と発達および構造と機能および
主な小児腎尿路系疾患の病因、病態生理・症候、診断、治療を学び、さらに乳幼児検尿・学童検尿の意義を理解でき
るようにする。
学 習 目 標
一般目標 臨床免疫学・アレルギー学、腎尿路系の発生と発達および構造と機能を理解し、主な小児の免疫病、膠原
病、アレルギー疾患および腎尿路系疾患の病因、病態生理・症候、診断そして治療を学ぶ。
行動目標 ① 免疫担当細胞の分化および意義を説明できる。
② 免疫病、膠原病およびアレルギー疾患の主要徴候の病態生理を説明できる。
③ 免疫病、膠原病およびアレルギー疾患の主な検査法を説明できる。
④ 原発性免疫不全症候群の病因、病態、症候を理解し、診断と治療について説明できる。
⑤ 小児に多い膠原病の病因、病態、症候を理解し、診断と治療について説明できる。
⑥ 小児に多いアレルギー疾患、特に気管支喘息、食物アレルギー、アナフィラキシーショック、アトピー
性皮膚炎、アレルギー性鼻炎の病因、病態、症候を理解し、診断と治療について説明できる。
⑦ 免疫病、膠原病およびアレルギー疾患患児の学校生活指導を説明できる。
⑧ 腎の発生と発達および構造と機能を説明できる。
⑨ 腎尿路系疾患の主要徴候の病態生理を説明できる。
⑩ 腎尿路系の主や検査法を説明できる。
⑪ 腎による体液の恒常性の調節機構を把握し、調節異常としての体液異常と酸塩基平衡異常を説明で
きる。
⑫ 主な糸球体疾患、尿細管・間質性疾患および血管系疾患の病因、病態、症候を理解し、診断と治療に
ついて説明できる。
⑬ 急性および慢性腎不全の病因、病態、症候を理解し、診断と治療について説明できる。
⑭ 腎尿路感染症の病因、病態、症候を理解し、診断と治療について説明できる。
⑮ 乳幼児検尿・学童検尿の理解し事後措置を説明できる。
⑯ 腎尿路系疾患患児の学校生活や予防接種など生活指導を説明できる。
参 考 書
小児科学 第3版 医学書院
「Nelson: Textbook of Pediatrics」
「Green: Pediatric Diagnosis」
― ―
240
そ の 他(メッセージ等)
学習上の留意事項
・講義で全ての項目をカバーすることは、時間的に不可能なので、不足分は自学・自習を原則とする。
・疑問点や難解な点は、担当教官に質問するか、原著を検索する習慣を身に付けることが大切である。
評 価 方 法
出席日数及び筆記試験等により総合的に判定される。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
10
3
月
Ⅳ
発達概論
小児の意義、健康論、小児期分類、発育
パターン、身体発育、各臓器の発育、身 細矢 光亮
体発育の評価
2
10
17
月
Ⅳ
小児の生理・解剖
呼吸、脈拍、血圧、血液、免疫、体温、
細矢 光亮
消化、水・電解質代謝
3
10
24
月
Ⅳ
小児栄養
小児栄養の特徴、母乳栄養、人工栄養、
細矢 光亮
離乳、幼児の栄養
4
10
31
月
Ⅳ
小児精神行動発達
各時期の精神・行動発達、生活指導、健
細矢 光亮
診の意義
5
11
7
月
Ⅳ
小児精神衛生
各時期の精神衛生と対策、情緒の発達、
入院と精神衛生、被虐待児症候群、小児 細矢 光亮
保健の意義
11
14
月
Ⅳ
新生児学・未熟児学
新生児の感染、代謝、栄養
金子 真利
11
21
月
Ⅳ
新生児学・未熟児学
新生児の呼吸、循環
金子 真利
8
11
28
月
Ⅳ
小児の聴力と言語発達
小児難聴、言語発達遅滞
小川 洋
9
12
5
月
Ⅳ
小児呼吸器
呼吸器疾患診断の手順、先天性喘鳴、上
川崎 幸彦
気道の炎症、気管支・肺・胸膜疾患
10
12
12
月
Ⅳ
小児免疫病・膠原病
原発性・続発性免疫不全症、T・Bリン
パ球、SLE、若年性関節リウマチ、リウ 川崎 幸彦
マチ熱
11
12
19
月
Ⅳ
神経系の発達とその評価
診察・神経学的所見、画像および生理検査
12
1
16
月
Ⅳ
小児神経・筋疾患
てんかん及びけいれん性疾患、神経筋疾
加藤 朝子
患、発達遅滞
13
1
23
月
Ⅳ
腎尿路系の発生と発達および構造
と機能、ネフローゼ症候群
腎の発生と分化、腎機能、主要臨床症状、
川崎 幸彦
ネフローゼ症候群、微小変化群
14
1
30
月
Ⅳ
疾患の予防
小児疾患の予防
急性・慢性腎炎症候群、尿細管・
間質疾患、腎不全、腎尿路奇形
無症候性蛋白尿・血尿、肉眼的血尿、溶
連菌感染後急性糸球体腎炎、急速進行性
腎炎、膜性増殖性糸球体腎炎、膜性腎炎、
IgA 腎症、硬化性糸球体腎炎、二次性糸 川崎 幸彦
球体疾患、遺伝性糸球体疾患、腎尿路奇
形、腹膜透析、血液透析、学校検尿、生
活管理
15
2
6
月
Ⅳ
加藤 朝子
細矢 光亮
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
備 考
細 矢 光 亮
教
授
小児科学講座
小児科総論
金 子 真 利
助
教
総合周産期母子医療センター
新生児学・未熟児学
川 崎 幸 彦
准 教 授
小児科学講座
小児免疫アレルギー・腎臓病
小 川 洋
准 教 授
耳鼻咽喉科学講座
小児耳鼻咽喉科学
加 藤 朝 子
助
小児科学講座
小児神経学
教
― ―
241
第3学年
6
7
授 業 科 目
科 目 名
開講年次等
基礎特別講義
(コ ー ス 名)
必修・選択の別
担当責任者
必修
小林 和人
3年前期
3年後期
細目又はテーマ
(ユニット名)
概要/方針等
基礎特別講義では、さまざまな疾患や病態と結びつく生命現象の仕組みについて、分子、細胞、生体レベルでの研
究から得られた知識を解説する。また、基礎研究の成果と新しい治療法の開発や医療技術の発展との関係について解
説する。
学 習 目 標
一般目標 遺伝子工学や分子細胞生物学をはじめとする最新の技術に支えられた現代の生命科学研究の一端を学ぶ。
行動目標 ① ゲノムと遺伝子の関係が説明できる。
② 転写および翻訳の調節機構が説明できる。
③ ゲノムのメチル化反応およびその役割が説明できる。
④ タンパク質の品質管理の機構とその異常による疾患が説明できる。
⑤ 細胞内膜動態とその制御・生理機能について説明できる。
⑥ 生きた細胞での分子のダイナミクス解析法が説明できる。
⑦ 遺伝子変異による疾患の発症機序を説明できる。
⑧ 遺伝子解析技術の治療と診断への応用が説明できる。
⑨ 脳機能の基盤となる神経系の構造と生理機能を説明できる。
テ キ ス ト
参 考 書
そ の 他(メッセージ等)
講義への出席、レポート、筆記試験等により総合的に評価を行う。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
9
1
木
Ⅲ
細胞生物学の最前線⑴
1分子からの生物学、品質管理
和田 郁夫
2
9
8
木
Ⅲ
細胞生物学の最前線⑵
信号伝達と生体膜融合
初沢 清隆
3
9
₁₅
木
Ⅲ
細胞生物学の最前線⑶
未定
外部講師
4
₁₀
5
水
Ⅳ
脳とこころ研究⑴
記憶と学習、強化学習
甲斐 信行
5
₁₀
₁₂
水
Ⅳ
脳とこころ研究⑵
大脳基底核疾患と遺伝子治療
小林 和人
6
₁₀
₁₉
水
Ⅳ
脳とこころ研究⑶
神経疾患とイオンチャネル病
杉浦 嘉泰
7
₁₁
2
水
Ⅳ
病態メカニズム研究⑴
病態の分子基盤
本間 好
8
₁₁
9
水
Ⅳ
病態メカニズム研究⑵
細胞周期とがん
本間美和子
9
₁₁
₁₆
水
Ⅳ
病態メカニズム研究⑶
シグナリング病、臨床研究
外部講師
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
小 林 和 人
教
授
生体機能研究部門
本 間 好
教
授
生体物質研究部門
和 田 郁 夫
教
授
細胞科学研究部門
甲 斐 信 行
助
教
生体機能研究部門
本 間 美和子
准 教 授
生体物質研究部門
初 沢 清 隆
准 教 授
細胞科学研究部門
杉 浦 嘉 泰
准 教 授
神経内科学講座
外部講師
― ―
242
備 考
企画委員
授 業 科 目
科 目 名
医 療 と 法
細目又はテーマ
患者の権利保障のための医事法
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
3年後期
必修
藤野美都子
概要/方針等
医事法学とは、医療取り巻く様々な法的問題を対象とし、これを考察する学問です。人の生命・健康に直接関わる
医療に対しては、様々な観点から法的な規制が加えられています。また、適切な医療を確保するために、医療関係者
と医療施設について法的規制が行なわれています。さらに、すべての人に医療が行き渡るように医療保険制度が整備
されています。本講義では、まず、医療をめぐる法制度について概説します。次に、今日大きな社会問題となってい
る医療事故をめぐる諸問題について、具体的事例に即して検討します。
本講義では、患者の権利を保障する医療を実現するために法制度はどうあるべきかという問題関心を持ちつつ、具
体的な問題について受講生に考えてもらうことを心掛けます。
学 習 目 標
一般目標 ① 患者の権利を保障する医療を実現するために必要とされる法的知識を身につけ、これを使いこなす力
を修得する。
② 患者の権利を保障する医療を実現するために様々な問題に対処できる法的なものの見方を修得する。
行動目標 ① 患者の権利の内容と、患者の権利を保障する意義について説明できる。
② 医療関係者・医療施設に関する法的規制について説明できる。
③ 医療行為の正当性の3条件について説明できる。
④ 医療保険制度について説明できる。
⑤ 医師の公法上の権利・義務と契約上の権利・義務について説明できる。
⑥ インフォームド・コンセントの定義とその意義について説明できる。
⑧ 医療過誤事例について、法的観点から考察することができる。
⑨ 医療事故の予防と、医療事故の対処について説明できる。
⑩ 感染症対策について説明できる。
テ キ ス ト
手嶋 豊『医事法入門(第2版)』(有斐閣・2008年)
参 考 書
甲斐克則『ブリッジブック医事法』(信山社・2008年)
樋口範雄・岩田 太編『生命倫理と法Ⅱ』(弘文堂・2007年)
『医事法判例百選』(有斐閣・2006年)
この他、テーマごとに授業時間内に適宜紹介する。
評 価 方 法
授業への参画態度、提出課題および定期末試験の成績により、総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
受講生が「自ら考える」ことを基本とし、授業時間内に受講生による意見交換の場を設けるので、授業への積極的
な参画を求めます。また、医事法を学ぶ上で、医療を取り巻く社会状況に関する理解は不可欠です。様々なメディア
を通じて情報を収集し、今日の社会状況に関する理解を深めるよう求めます。
― ―
243
第3学年
⑦ 医療過誤における医師の法的責任について説明できる。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
₁₀
7
金
Ⅰ
講義案内
医事法入門:医療行為の正当性
藤野美都子
2
₁₀
₁₄
金
Ⅰ
患者の権利
医療の主体としての患者
患者の権利に関するリスボン宣言
藤野美都子
3
₁₀
₂₁
金
Ⅰ
医療関係者の法規制
医師法、保健師助産師看護師法など
藤野美都子
4
₁₀
₂₈
金
Ⅰ
医療施設の法規制
医療法など
医師不足問題
藤野美都子
5
₁₁
4
金
Ⅰ
インフォームド・コンセント
インフォームド・コンセントをめぐる判
例の動向
藤野美都子
未成年者・高齢者・精神障害者など
6
₁₁
₁₁
金
Ⅰ
医師の権利・義務
医師の公法上の権利・義務
医師の契約上の権利・義務
藤野美都子
7
₁₁
₁₈
金
Ⅰ
医療保険制度
医療保険と診療報酬支払の法律関係
藤野美都子
8
₁₁
₂₅
金
Ⅰ
医療過誤
医療過誤における医師の法的責任
民事責任・刑事責任・行政法上の責任
藤野美都子
9
₁₂
2
金
Ⅰ
診療情報の保護
診療情報の利用と保護
藤野美都子
₁₀
₁₂
9
金
Ⅰ
予防法規
感染症対策と患者の権利保障
藤野美都子
₁₁
₁₂
₁₆
金
Ⅰ
まとめ
患者の権利保障と医事法
藤野美都子
担当教員一覧
教員氏名
藤 野 美都子
職
教
所 属
授
人間科学講座
― ―
244
備 考
授 業 科 目
科 目 名
テュートリアルⅡ
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
3年後期
必修
担当責任者
企画委員:千葉 英樹
(ユニット名)
大平 弘正
概要/方針等
本コースはテュートリアル形式の学習(自学自習・少人数グループ学習・問題解決型学習)として設定された科目
である。提示された課題の問題把握と追及を自発的に行い、理論構築のトレーニングを行う。到達度に対して自己評
価を行い、自己指向型の学習態度を身につけることを目標とする。第3学年においては、基礎医学系から臨床医学系
への橋渡しになるような課題を学習する。
学 習 目 標
一般目標 テュートリアル形式の学習は、問題を自ら発見・解決し、自ら成長していく能動学習である。すなわち自
分で疑問を持ち、自分で解決する態度を身につけ、グループ学習への積極的な参加をし、自分の考えを他
人に伝える能力を養うことである。
行動目標 ① 課題の問題を把握・分析・評価し、必要事項を抽出することが出来る。
② 自分の意思で計画・努力・実行して学習し、問題を解決できる。
③ 科学的に事象を見つめ、論理的に考察できる。
④ 必要な情報を収集することが出来る。
⑤ 得られた情報をまとめ、自己の考えとともに報告・発表し、討論できる。
評 価 方 法
学習の成果は発表および討論過程を通じて、以下の観点から総合的に評価する。
1.出席率
第3学年
2.問題の把握・分析・評価および必要事項の抽出
3.問題解決のための計画・努力・実行
4.積極性および論理性
5.発表・討論能力
授 業 計 画
授業予定
回数 月
日 曜日 時限
授業項目
担当者
場 所
1
10
6
木
Ⅰ
第1セット 第1回
企画委員および
各テューター⑴
最初は第4講義室、その後、
医療研修センター4階および
各部局⑴
2
10
6
木
Ⅱ
自学自習
各テューター⑴
医療研修センター4階および
各部局⑴
3
10
13
木
Ⅰ
第1セット 第2回
各テューター⑴
医療研修センター4階および
各部局⑴
4
10
13
木
Ⅱ
自学自習
各テューター⑴
医療研修センター4階および
各部局⑴
5
10
20
木
Ⅰ
第1セット 第3回
各テューター⑴
(成果発表)
医療研修センター4階および
各部局⑴
6
10
20
木
Ⅱ
第2セット 第1回
医療研修センター4階および
各部局⑵
各テューター⑵
― ―
245
備考
ここから班が
変わり、学生は
移動する
回数 月
日 曜日 時限
授業項目
担当者
場 所
7
10
27
木
Ⅰ
自学自習
各テューター⑵
医療研修センター4階および
各部局⑵
8
10
27
木
Ⅱ
第2セット 第2回
各テューター⑵
医療研修センター4階および
各部局⑵
9
11
10
木
Ⅰ
自学自習
各テューター⑵
医療研修センター4階および
各部局⑵
10
11
10
木
Ⅱ
第2セット 第3回
各テューター⑵
医療研修センター4階および
各部局⑵
11
11
17
木
Ⅰ
自学自習
各テューター⑵
医療研修センター4階および
各部局⑵
12
11
17
木
Ⅱ
第2セット 第4回
各テューター⑵
(成果発表)
医療研修センター4階および
各部局⑵
備考
学生は6人前後のグループとなり、医療研修センター4階と各部局(生命科学・社会医学系各講座、総合科学系講
座、附属研究所各部署)の指定箇所にて行う。初回のみ、第4講義室にて30分程度のオリエンテーションを行った後
に開始する。その都度、各部局の担当テューターより提示された学習課題に対して、学生が主体的に討論を行う。な
お、グループ分け、担当テューター、実施場所については追って連絡する。
― ―
246
授 業 科 目
科 目 名
医 療 情 報 学
細目又はテーマ
医 療 情 報 学
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
3年後期
必修
挾間 章博
概要/方針等
医学の社会的な応用である医療、またその経済行為としての実践である「医業」では実に多くの情報を取り扱いま
す。その中には患者個人の症状や診断に関する情報、薬品や物品の情報、疾病や治療法に関するいわゆるエビデンス、
病院の経営上の情報、地域の医療連携に関連する情報、さらには医療に関する世論や政策や法律にいたるまで、さま
ざまな種類の情報が含まれています。これらの情報の取り扱い、分析、管理は、患者個人に提供される医療の質や安
全性にも深く関与するばかりでなく、それらの情報を分析して得られた情報は病院全体の経営分析や意思決定にも関
わる重要な意味を含みます。
医療情報とは広義にはこれら全ての情報を示すものであり、医療情報学とはこうした医療情報に関する分析、実践、
技術的応用について学ぶ分野ですので、本来非常に広範囲に、かつ実践的・具体的な応用学に属するものと言えます。
本講義では医療情報学で取り扱う分野の中から、みなさんが直接関わることになる領域を中心に紹介し、医療におけ
る情報管理の重要性について感じていただくことを目標としています。
学 習 目 標
一般目標 医療と医療行為に対する総合的で包括的な視点をやしなうために、医療行為に関連する診療情報やその他
の医療情報の流れを理解し、医療行為をとりまく法的、経済的、技術的側面についての認識を深める。
行動目標 ① 病院もしくは診療所で医療行為が行われる流れが説明できる。
② 医療行為の基礎としての診療録の重要性について説明できる。
③ 保険医療の仕組み、長所短所が説明でき、主要各国との比較ができる。
④ 保健医療養担当規則とはなにかが説明でき、その内容について理解している。
⑥ 医療経営分析の基礎的な事項が理解できている。
⑦ 病院を構成する主な部門とその役割が説明できる。
⑧ オーダとレポートについて説明できる。
⑨ 基本的なネットワークの知識を有している。
⑩ 基本的なデータベースの知識を有している。
⑪ 地域連携の重要性を理解できている。
⑫ 近年の医療をとりまく社会環境についての基本的な知識がある。
テ キ ス ト
特に用意しない。
参 考 書
医療情報 医療情報システム編 日本医療情報学会編 篠原出版
医療情報 情報処理技術編 日本医療情報学会編 篠原出版
評 価 方 法
出席点、レポート、試験その他の方法により総合的に評価します。
そ の 他(メッセージ等)
医療に対する社会の評価が厳しくなる中、われわれはどのようにして自らを改革しなければならないのでしょうか。
また高まる高度医療へのニーズにどのようにして応えていけるのでしょうか。それらを考える際、何よりも基本とな
― ―
247
第3学年
⑤ 社会経済活動における医療の位置づけについて理解できている。
るのは「情報」に他なりません。医療や医療行為に関連するさまざまな情報とその意味を知り、将来の実習や業務に
役立てていただければと思っています。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
1
11
10
木
Ⅲ
2
11
17
木
Ⅲ
3
11
24
木
Ⅲ
4
12
1
木
Ⅲ
5
12
8
木
Ⅲ
6
12
15
木
Ⅲ
項 目
内容(キーワード等)
担当者
別途、掲示いたします。
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
奥 真 也
非常勤講師
会津大学 教授
大 江 和 彦
非常勤講師
東京大学 教授
附属病院医療情報部
― ―
248
備 考
授 業 科 目
科 目 名
医 療 経 済 学
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
3年集中講義
必修
高木 安雄
(ユニット名)
概要/方針等
学 習 目 標
一般目標
行動目標
テ キ ス ト
参 考 書
評 価 方 法
授業の評価は、平常点、レポート、試験その他の方法により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
日 曜日 時限
1
9
29
木
Ⅰ
2
9
29
木
Ⅱ
3
9
29
木
Ⅲ
4
9
29
木
Ⅳ
5
9
30
金
Ⅰ
6
9
30
金
Ⅱ
7
9
30
金
Ⅲ
8
9
30
金
Ⅳ
項 目
内容(キーワード等)
担当者
別途、掲示いたします。
担当教員一覧
教員氏名
高 木 安 雄
職
教
所 属
授
慶應義塾大学大学院
― ―
249
備 考
非常勤講師
第3学年
回数 月
項目をクリックすると該当ページにジャンプします。
第 ₄ 学 年
社会医学
衛生学・予防医学/公衆衛生学/
衛生学・公衆衛生学実習/法医学…………253
消 化 器 Ⅱ………………………………………264
腎・泌尿器Ⅱ……………………………………266
脳・神経Ⅱ………………………………………269
成長・発達Ⅱ……………………………………272
生殖・周産期……………………………………278
運動器・リハビリテーション…………………281
皮膚・形成………………………………………284
視 覚………………………………………287
頭頸部・口腔……………………………………289
精 神………………………………………292
放射線・画像……………………………………296
麻酔・救急………………………………………299
感染・検査………………………………………303
臨床薬理学………………………………………304
総合教育
医療入門Ⅰ
症候論とケーススタディ・高齢者総合診療 …306
臨床実習入門………………………………309
医療と社会…………………………………311
プライマリ・ケアと地域医療……………314
― ―
251
第4学年
基 礎 上 級………………………………………316
授 業 科 目
必修・選択の別
担当責任者
社 会 医 学
4年
必修
福島 哲仁
安村 誠司
平岩 幸一
衛生学・予防医学
Ⅰ期
必修
福島 哲仁
公 衆 衛 生 学
Ⅰ期
必修
安村 誠司
衛生学・公衆衛生学
実 習
Ⅱ期
必修
福島 哲仁
安村 誠司
法 医 学
Ⅲ期
必修
平岩 幸一
科 目 名
開講年次等
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
概要/方針等
本学では社会医学コースは衛生学・予防医学、公衆衛生学、衛生学・公衆衛生学実習、法医学ユニットからなる。
各ユニットはいずれも人の命を社会との関わりから捉える学問で、人の受精から死亡までを扱う。生命科学系が生命
現象の解明、疾病の原因探求など生物学の応用という側面があるのに対し、社会医学は疾病の予防、健康の増進、人
権の保障など臨床医学の応用という側面が強い。
衛生学・公衆衛生学の授業では、医学教育モデル・コア・カリキュラムの教育内容ガイドラインに示された項目F:
医学・医療と社会に含まれる「社会・環境と健康」、「疫学と予防医学」、「生活習慣病」、「保健・医療・福祉・介護制
度」といった医学・医療に関わる環境と健康や保健・医療・福祉・介護などの社会的側面についての学習項目を含む。
テキスト及び資料を中心に講義を進めるが、範囲が極めて広いため、すべてをカバーすることは不可能である。この
ため、学生の自学自習を前提とする。
衛生学・公衆衛生学の各論としては、さまざまな分野における健康現象を取り上げる。いくつかの分野においてそ
の領域で第一線で活躍されている方に学外から来て頂き、講義をして頂く予定である。
衛生学・公衆衛生学の実習においては、地域における課題を理解し、自ら問題を設定してその解決策までを考える
課題解決能力の育成を目指した参加型実習を取り入れる。具体的には、文献学習、学外の施設における見学、体験、
面接聞き取りや質問紙による調査などを行い、学会形式による発表会、研究論文形式の実習報告書の作成などである。
法医学の授業では、医学的因果関係論が基礎となる医事紛争や人身障害における損害賠償論を学習項目に含む。各
論では、人の死に対して法医学的問題に適切に対処できるように死因論・中毒論・個人識別法、及び医師の責務とな
る医事関係法規などを基礎知識として求める。講義出席日数は本学試験内規に準じて厳重にチェックされる。実習は
必修である。
〈衛生学・予防医学ユニット〉
学 習 目 標
一般目標 基礎医学及び臨床医学で臓器別、機能別に学習してきた健康問題を、一人の人間が様々な生活環境とライ
フスタイルの中で経験する健康問題として総合的に見る視点を習得する。その視点をもとに、臨床現場で
のプライマリ・ヘルス・ケア実践に必要な予防医学の方法論を学習する。
行動目標
① 健康のとらえ方や疾病の概念について自分の言葉で説明できる。予防医学の視点を習得し、予防医学
の重要性を説明できる。
② 疾病の自然史について例を挙げて説明できる。疾病の要因分析の方法について例を挙げて説明でき
る。一次予防、二次予防、三次予防についてその意味を具体的に説明できる。
③ 医療とそれを取り巻く環境や病気と死の捉え方が文化によって異なることを理解し、医師患者間の信
頼関係を築くための留意点について例を挙げて説明できる。
疫 学:
④ 予防医学における疫学の重要性を理解し、その概念について説明できる。仮説を立てることができる。
疫学の具体的な方法について理解し、記述疫学、分析疫学、介入研究について説明できる。
― ―
253
第4学年
予防医学入門:
⑤ 疫学研究の組み立て方を習得し、交絡要因、因果関係とは何かを説明できる。
⑥ 臨床疫学、スクリーニングの概念と具体的な方法を説明できる。
⑦ 臨床研究、メタアナリシス、Evidence based medicine について概説できる。
⑧ 医療統計と関連づけて疫学の応用例を提示できる。県衛生研究所の役割を疫学の実践という視点から
理解できる。
医療統計学:
⑨ 保健統計の見方について理解し、必要な情報を読み取ることができる。
⑩ 医療統計学の基礎を理解し、その活用方法を説明できる。
⑪ 提示された医療現場及び臨床医学研究事例において統計を実際に活用することができる。
環境医学:
⑫ 環境の概念について説明できる。日本や世界における環境問題について理解し、身近な健康問題と結
びつけて説明できる。
⑬ 日常生活における環境起因性疾病について例を挙げて説明できる。感染性廃棄物の処理方法と安全対
策上医師が留意すべき点を説明できる。
⑭ 環境中の危険有害物質に関するリスクコミュニケーションの視点の重要性について説明し、問題解決
の方向性を概説できる。
⑮ 空気、水、物理的環境要因の測定法および環境基準、衛生基準を習得し、それらの要因が生体に及ぼ
す影響について概説できる。
⑯ 社会環境の視点から、患者及び障がいを感じる立場を理解し、医療の果たす役割について考察し論述
できる。
産業医学:
⑰ 産業医学の実際に触れ、産業医の職務と、作業管理、作業環境管理、健康管理について説明できる。
⑱ 現在の労働環境の特徴及び変化を健康問題と関連づけて理解し、労働災害や職業病の現状と問題点を
概説できる。Work related diseases の概念を説明できる。
⑲ 産業現場で起こる中毒とその予防対策について概説できる。管理濃度、許容濃度の意味と限界につい
て説明できる。
⑳ じん肺と職業がんに関して臨床場面における留意点を説明できる。リスクとは何か?リスクのアセス
メントとマネージメントの重要性を説明できる。医療従事者の健康リスクについて概説できる。
就労者のメンタルヘルスの現状の問題点と背景、その対策に向けたアプローチについて説明できる。
予防医学の実践論:
コミュニティ・ヘルス・ケアの視点から、感染症の予防対策について説明できる。新興・再興感染症
流行の背景について説明できる。
“食”と健康や疾患との関係を説明できる。“食”と関係が深い生活習慣病や食中毒について予防対策
と関連して概説できる。
運動がヒトの健康に及ぼす影響について説明できる。運動、食事を含めた健康モデルと健康教育の方
法について現場で活用する場合の留意点を医師の果たす役割と共に説明できる。
テ キ ス ト
特に定めない
参 考 書
NEW 予防医学・公衆衛生学
岸玲子・他編
南江堂
国民衛生の動向
厚生統計協会
産業保健マニュアル
和田攻編
南山堂
働く人々の病気
B.ラマッツィーニ著
北海道大学図書刊行会
病と死の文化
波平恵美子著
朝日選書
― ―
254
暮らしの中の文化人類学
波平恵美子著
出窓社
死の中の笑み
徳永進著
ゆみる出版
医療と言葉
谷川俊太郎・浜田 晋・徳永 晋著
ゆみる出版
A Textbook of Family Medicine
Ian R. McWhinney,
Oxford University
本学図書館所蔵(3冊)あり
Press, 1997
高度成熟社会の人間工学
伊藤謙治著
日科技連
保健統計・疫学
福富和夫・橋本修二
南山堂
基礎から学ぶ楽しい疫学
中村好一著
医学書院
新しい疫学
重松逸造・柳川洋監修
日本公衆衛生協会
Epidemiology Beyond the Basics
Moyses Szklo et al.
Jones and Bartlett
Clinical Epidemiology
David L. Sackett et al.
Little, Brown and Company
Epidemiology
K.J.Rothman
Oxford University
産業医の職務Q&A
厚生労働省労働衛生課監修
産業医学振興財団
講座人間と医療を考える全5巻
中川米造監修
弘文堂
社会のなかの感染症
福見秀雄著
日本評論社
Disease
Mary Dobson 著 小林 力訳
医学書院
評 価 方 法
筆記試験と小テスト、受講態度等を合わせて総合的に評価を行う。
そ の 他(メッセージ等)
試験は暗記を前提にした記憶力を問うのではなく、どれだけ理解したのかを問うことにします。講義時間にただ
ノートに書き写し、内容を暗記して試験に臨むのではなく、講義の時間に内容を理解し、わからないことはその場で
質問し、試験ではより深い考察ができるように心がけて下さい。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担 当 者
5
10
火
Ⅲ
予防医学入門1
予防医学の視点:健康・疾病・障がいの
福島 哲仁
概念と社会環境
2
5
10
火
Ⅳ
予防医学入門2
疾病の自然史、ライフスタイル、ライフ
ステージ、疾病の要因分析、一次予防、 福島 哲仁
二次予防、三次予防
3
5
17
火
Ⅲ
医療統計学1
疫学を学ぶ基礎:人口統計、保健統計、
国際疾病分類、有病率と罹患率、年齢調 福島 哲仁
整死亡率、生命表
4
5
17
火
Ⅳ
疫学1
疫学とは何か、仮説とは何か、研究デザ
早川 岳人
イン(記述疫学、分析疫学、介入研究)
5
5
24
火
Ⅲ
予防医学入門3
医療と環境・医療人類学:医療と文化、 波平恵美子(お茶の水
生と死のとらえ方、医師患者関係
女子大学)
6
5
24
火
Ⅳ
疫学2
疫学の方法と活用、交絡要因、因果関係 早川 岳人
7
5
31
火
Ⅲ
疫学3
臨床疫学:スクリーニング、感度・特異
度、ROC 曲 線、 事 前 確 率・ 事 後 確 率、 神田 秀幸
演習
8
5
31
火
Ⅳ
疫学4
臨床研究、Randomized Controlled Trial、
Evidence Based Medicine、メタアナライ 神田 秀幸
シス
9
6
7
火
Ⅲ
医療統計学2
医療の中の統計学~その活用をめぐって 尾崎 米厚(鳥取大学)
― ―
255
第4学年
1
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担 当 者
福島哲仁・早川岳人
神田秀幸・各務竹康
辻 雅善
10
6
7
火
Ⅳ
医療統計学3
医療統計演習
11
6
14
火
Ⅲ
疫学5
疫学の実践、疫学と医療統計、衛生研究 西田 茂樹(福島県衛
所の役割と疫学の応用
生研究所)
12
6
14
火
Ⅳ
環境医学1
環境のとらえ方、地球・地域の環境問題、
福島 哲仁
生態系、生物濃縮
13
6
21
火
Ⅲ
環境医学2
日常生活の環境問題、有害物質、環境発
癌物質、内分泌かく乱化学物質、環境起 福島 哲仁
因性疾病、シックハウス症候群、廃棄物
14
6
21
火
Ⅳ
環境医学3
環境医学とリスクコミュニケーション
15
6
28
火
Ⅲ
環境医学4
環境と健康:空気、水、物理的環境(低
神田 秀幸
温・高温、放射線、気圧、騒音、振動)
16
6
28
火
Ⅳ
環境医学5
社会環境と健康、障がい
17
7
5
火
Ⅲ
産業医学1
産業医学の実践:産業医、作業管理、作 山内 徹(福島キヤ
業環境管理、健康管理
ノン株式会社)
18
7
5
火
Ⅳ
産業医学2
産 業 医 学 の 動 向: 労 働 災 害、 職 業 病、
Work related diseases、作業態様に起因す 神田 秀幸
る疾病、人間工学
19
7
12
火
Ⅲ
産業医学3
産業中毒:有機溶剤、金属、管理濃度、
神田 秀幸
許容濃度
20
7
12
火
Ⅳ
産業医学4
じん肺、職業がん、リスクアセスメント、
福島 哲仁
リスクマネージメント、実質安全量
21
7
19
火
Ⅲ
産業医学5
メンタルヘルス、ストレス、ストレスコー
早川 岳人
ピング、疲労、過労死、過労自殺
22
7
19
火
Ⅳ
予防医学の実践論
1.感染症対策
新興・再興感染症、結核、感染症関連法、
早川 岳人
検疫、予防接種
23
8
30
火
Ⅲ
予防医学の実践論
2.栄養とヘルスケア
食の安全性
栄養と疾病、食品衛生、食中毒
24
9
6
火
Ⅲ
予防医学の実践論
3.ライフスタイルと
ヘルスケア
行動科学、健康行動モデル、健康教育、
早川 岳人
運動、ライフスタイル
佐藤 洋(東北大学)
永幡 幸司(福島大学)
神田 秀幸
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
備 考
福 島 哲 仁
教 授
福島県立医科大学医学部衛生学・予防医学講座
早 川 岳 人
准
教
授
福島県立医科大学医学部衛生学・予防医学講座
神 田 秀 幸
講 師
福島県立医科大学医学部衛生学・予防医学講座
各 務 竹 康
助
手
福島県立医科大学医学部衛生学・予防医学講座
辻 雅 善
助
手
福島県立医科大学医学部衛生学・予防医学講座
尾 崎 米 厚
准
教
授
鳥取大学医学部
非常勤講師
佐 藤 洋
教 授
東北大学大学院医学系研究科
非常勤講師
永 幡 幸 司
准
授
福 島 大 学
非常勤講師
波 平 恵美子
名誉教授
お茶の水女子大学
非常勤講師
山 内 徹
名誉教授・
産 業 医
三重大学大学院医学系研究科、福島キヤノン株
式会社
非常勤講師
西 田 茂 樹
所 福島県衛生研究所
客員講師
教
長
― ―
256
〈公衆衛生学ユニット〉
学 習 目 標
一般目標 地域における疾病予防と健康増進を目指した地域保健・医療活動ができるようになるために、社会におけ
る健康課題とその成因・背景を、疫学を基礎として理解する。また、ライフ・サイクルに添った健康課題
に対して、根拠に基づく予防対策(Evidence-based Medicine/Public Health)を身につける。臨床医学と公
衆衛生学が密接に関連していることを理解するのが目標である。
行動目標
公衆衛生学の基礎
① 総論:公衆衛生学がどのような学問か説明できる。
② 地域で公衆衛生医師として働く:国内外における地域保健での公衆衛生医師、研究者の役割を説明で
きる。
③ 地域医療を担う医師として働く:地域医療と医師の役割を説明できる。
④ ヘルスプロモーション:ヘルスプロモーションの理念、方法、歴史と今後の展望を概説できる。
⑤ エビデンスのつくり方:疫学調査の重要性と、調査実施の流れ、調査票作成のポイントを説明できる。
生涯を通じた健康づくり
⑥ 出生前・周産期:リプロダクティブヘルスの概念と日本における主要課題を説明できる。
⑦ 周産期・乳幼児期:母子保健行政の仕組みと母子保健サービスの概要を説明できる。
⑧ 学童期・思春期・青年期:保健教育および保健管理について概説できる。
⑨ 成人期:主な生活習慣病の動向、その発生要因、及び予防方策を概説できる。喫煙と疾病の関係と禁
煙指導を説明できる。地域精神保健および地域保健法を概説できる。
⑩ 高齢期:高齢社会及び高齢者の実像を説明できる。高齢者への保健・医療・福祉施策を概説できる。
公衆衛生学特論
⑪ プリオン病:特定疾患やプリオン病の実態を説明できる。根拠に基づく健康政策の実践例を説明できる。
⑫ 医療経済:医療の経済的特殊性について具体的に説明できる。日本の医療費上昇の要因とその対策に
ついて説明できる。
⑬ 政策科学:国レベルの政策のみならず、さまざまな健康課題に対する取り組みについて説明できる。
テ キ ス ト
新簡明衛生公衆衛生改訂第6版 丸井英二編 南山堂 4,725円(税込)
参 考 書
NEW 予防医学・公衆衛生学改訂第2版 岸 玲子・古野純典・大前和幸・小泉昭夫編 南江堂 6,300円(税込)
国民衛生の動向 厚生統計協会(毎年8月下旬に発刊) 2,400円(税込)
公衆衛生マニュアル 柳川 洋・中村好一編 南山堂 5,775円(税込)
評 価 方 法
そ の 他(メッセージ等)
講義にはテキスト・配布資料は原則的に毎回持ってくること。
講義でコア・カリキュラムすべてをカバーすることは困難であり、不足分は自学・自習が必須である。
― ―
257
第4学年
評価は筆記試験、受講態度を合わせて総合的に行い、60点以上を合格とする。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担 当 者
疫学と予防医学、ブロードス
トリートコレラ事件、
安村 誠司
Evidence-based Public Health
1
5
13
金
Ⅰ
公衆衛生学の基礎:総論(公衆衛生
学とはどんな学問か?)
2
5
13
金
Ⅱ
公衆衛生学の基礎:地域で公衆衛生 生涯を通じた健康づくり、健
笹原 賢司(福島県
医として働く①(保健所の立場か 康危機管理、医療連携、地域
相双保健所)
ら)
保健
3
5
20
金
Ⅰ
公衆衛生学の基礎:地域で公衆衛生
医として働く②(研究者の立場か 地域保健、健康政策
ら)
安村 誠司
4
5
20
金
Ⅱ
公衆衛生学の基礎:地域医療を担う
医師として働く①(診療所医師とし
て)
地域医療、診療所、連携
小川 裕(やまが
た保健生活協同組合
しろにし診療所)
5
5
27
金
Ⅰ
公衆衛生学の基礎:地域医療を担う
医師として働く②(病院管理者とし
て)
地域の病院の実態、地方行政
星 北斗(星総合
と病院との連携、医療を軸と
病院)
したまちづくり
6
5
27
金
Ⅱ
生涯を通じた健康づくり:出生前・
周産期
リプロダクティブヘルス、家
後藤 あや
族計画、少子化、性感染症
7
6
3
金
Ⅰ
生涯を通じた健康づくり:学童期・
思春期・青年期
大学生、メンタルヘルス、学
安村 誠司
校保健法
8
6
3
金
Ⅱ
生涯を通じた健康づくり:周産期・
乳幼児期
母子保健サービス、母子健康
加藤 則子(国立保
手帳、母子保健指標、育児支
健医療科学院)
援
9
6
10
金
Ⅰ
生涯を通じた健康づくり:成人期①
(日本人の健康状態・難病)
10
6
10
金
Ⅱ
公衆衛生学の基礎:ヘルスプロモー
ション
11
6
17
金
Ⅰ
生涯を通じた健康づくり:成人期② ライフスタイル、メタボリッ
安村 誠司
(生活習慣病のリスクと予防:総論) クシンドローム
12
6
17
金
Ⅱ
生涯を通じた健康づくり:成人期③ 脳卒中、虚血性心疾患、高血 大平 哲也(大阪大
(生活習慣病のリスクと予防:各論) 圧、疫学研究、笑い
学大学院)
13
6
24
金
Ⅰ
生涯を通じた健康づくり:高齢期①
(高齢社会:総論)
老化、高齢者における健康、 山崎 幸子
健康寿命、閉じこもり
安村 誠司
14
6
24
金
Ⅱ
生涯を通じた健康づくり:成人期④
(メンタルヘルス)
鈴木友理子(国立精
災 害 精 神 保 健、 地 域 精 神 保
神・神経医療研究セ
健、精神保健行政
ンター)
15
7
1
金
Ⅰ
生涯を通じた健康づくり:高齢期②
(老年症候群 老年病)
老年症候群、老年病総論・各
安村 誠司
論
16
7
1
金
Ⅱ
生涯を通じた健康づくり:高齢期③
(高齢者保健対策)
高齢者保健対策、QOL、生命
安村 誠司
倫理
17
7
8
金
Ⅰ
公衆衛生学特論:プリオン病
プリオン病、疫学、感染症、 中村 好一(自治医
医原病
科大学)
18
7
8
金
Ⅱ
公衆衛生学特論:医療経済
医療費、医療保険、モラルハ 小林 廉毅(東京大
ザード、定額払い方式
学大学大学院)
19
7
15
金
Ⅰ
公衆衛生学の基礎:地域で公衆衛生
医として働く③(国際保健の立場か
ら)
協力体系、プロジェクト
20
7
15
金
Ⅱ
公衆衛生学の基礎:エビデンスのつ
くり方(調査の方法)
疫学調査手順、研究デザイン
質問票作成、データ処理、基 後藤 あや
礎統計
― ―
258
生活習慣と疾病、健康日本21 安村 誠司
ヘルスプロモーション、健康
星 旦二(首都大
政策、健康寿命、エンパワー
学東京)
メント
後藤 あや
ンゴマ・マインドゥ・アライン
回数 月
日 曜日 時限
21
7
22
金
Ⅰ
22
7
22
金
Ⅱ
項 目
内容(キーワード等)
生涯を通じた健康づくり:高齢期④
(介護予防)
担 当 者
介護保険と介護予防、社会参
加、サクセスフル・エイジン 安村 誠司
グ
疫学と政策科学、政策評価、
安村 誠司
閉じこもり予防事例
公衆衛生学特論:政策科学
担 当 教 員 一 覧(学外講師は五十音順に列挙)
教員氏名
職
安 村 誠 司
教 授
福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座
所 属
備 考
後 藤 あ や
准 教 授
福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座
山 崎 幸 子
助 教
福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座
ンゴマ・マインドゥ・アライン
助 教
福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座
齋 藤 智 子
助 手
福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座
大 平 哲 也
准 教 授
大阪大学大学院
非常勤講師
小 川 裕
所 長
やまがた保健生活協同組合しろにし診療所
非常勤講師
加 藤 則 子
部 長
国立保健医療科学院
非常勤講師
小 林 廉 毅
教 授
東京大学大学院
非常勤講師
笹 原 賢 司
所 長
福島県相双保健所
非常勤講師
鈴 木 友理子
室 長
国立精神・神経医療研究センター精神保健
研究所
非常勤講師
中 村 好 一
教 授
自治医科大学
非常勤講師
星 旦 二
教 授
首都大学東京大学院
非常勤講師
星 北 斗
理 事 長
星総合病院
非常勤講師
〈衛生学・公衆衛生学実習ユニット〉
【衛生学・予防医学講座担当】
家庭健康管理テュートリアル
教 育 目 標
実際の家庭に赴き、健康問題がクライアント及びその家族員の生活にどのような影響を及ぼしているのか、また逆
に、生活がどのように健康問題を生じさせる背景要因となっているのかを、疾病の有無、病因、受診状況から捉える
だけでなく、家族の構造面、発達面、機能面、情緒面などの観点から総合的に把握する。クライアントの抱える健康
問題を生活者の視点と将来医療に携わる医学生の視点の両面から把握し、解決策・支援の方法を学習する。
家庭健康管理テュートリアルでの行動目標
2.クライアントの生活環境や社会的な背景に、積極的で具体的な関心を示し、主体的に学習することができる。
3.クライアントから得た情報(問題点、背景、優先度)を理解できる。
4.クライアントの治療や援助に必要な家庭的/社会的な背景を具体的に引き出せる。
5.クライアントから得た問題点の解決に向けて、解決策・支援の方法を提示できる。
6.クライアントに対し社会人としてのマナーを持ち、正しい身なり・言葉遣いで接することができる。
7.クライアントのプライバシーに配慮できる。
8.医療人となるべき者として自分の役割と義務、権利を理解できる。
― ―
259
第4学年
1.クライアントとの協力関係を、将来医療に携わる者の立場から構築する。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
9
2
金
Ⅰ
実習(オリエンテーション)
教員全員
2
9
2
金
Ⅱ
実習(コミュニケーショントレーニング)
教員全員
3
9
2
金
Ⅲ
実習(スキルトレーニング)
教員全員
4
9
2
金
Ⅳ
実習(スキルトレーニング)
教員全員
5
9
9
金
Ⅰ
実習(家庭訪問1回目)
教員全員
6
9
9
金
Ⅱ
実習(家庭訪問1回目)
教員全員
7
9
9
金
Ⅲ
実習(グループミーティング)
教員全員
8
9
9
金
Ⅳ
実習(グループミーティング)
教員全員
9
9
16
金
Ⅰ
実習(家庭訪問2回目)
教員全員
10
9
16
金
Ⅱ
実習(家庭訪問2回目)
教員全員
11
9
16
金
Ⅲ
実習(グループミーティング)
教員全員
12
9
16
金
Ⅳ
実習(グループミーティング)
教員全員
13
9
30
金
Ⅰ
実習(テュートリアル)
教員全員
14
9
30
金
Ⅱ
実習(テュートリアル)
教員全員
15
9
30
金
Ⅲ
実習(テュートリアル・情報収集)
教員全員
16
9
30
金
Ⅳ
実習(テュートリアル・情報収集)
教員全員
17
10
7
金
Ⅰ
実習(小グループ内ケースカンファレンス)
教員全員
18
10
7
金
Ⅱ
実習(小グループ内ケースカンファレンス)
教員全員
19
10
7
金
Ⅲ
実習(小グループ内ケースカンファレンス)
教員全員
20
10
7
金
Ⅳ
実習(小グループ内ケースカンファレンス)
教員全員
21
10
14
金
Ⅰ
実習(家庭訪問3回目)
教員全員
22
10
14
金
Ⅱ
実習(家庭訪問3回目)
教員全員
23
10
21
金
Ⅰ
実習(グループミーティング・発表準備)
教員全員
24
10
21
金
Ⅱ
実習(グループミーティング・発表準備)
教員全員
25
10
21
金
Ⅲ
実習発表会
教員全員
26
10
21
金
Ⅳ
実習発表会
教員全員
27
10
28
金
Ⅰ
報告書作成
教員全員
28
10
28
金
Ⅱ
報告書作成
教員全員
29
10
28
金
Ⅲ
報告書作成
教員全員
30
10
28
金
Ⅳ
報告書作成
教員全員
31
11
4
金
Ⅰ
報告書作成
教員全員
32
11
4
金
Ⅱ
報告書作成
教員全員
33
11
4
金
Ⅲ
報告書作成・報告書提出
教員全員
※クライアント及び訪問受入れ家庭の状況によって、上記日程通りでない場合がある。
評 価 方 法
実習態度、レポート、実習発表会、実習報告書を含めた個人評価などで総合的に評価する。
― ―
260
〈衛生学・公衆衛生学実習ユニット〉
【公衆衛生学実習】
学 習 目 標
一般目標 講義で学習した公衆衛生学の系統的知識、技術を地域という生活の場で活用できるようになるために、保
健、医療、福祉の第一線で働くスタッフや住民と直接接し、当事者の生の声と生活する様から学び、実習
活動を通じて社会医学の調査方法を身につける。
行動目標 ① 地域の公衆衛生活動の理論と方法について具体的に説明できる。
② 地域の公衆衛生学上の問題点を把握し列挙できる。
③ 地域の公衆衛生学上の問題の解決策を提示できる。
④ 学習(実習)計画を自主的に立て、実践することができる。
⑤ 学習成果を論理的・効果的に発表し、報告書にまとめることができる。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
9
2
金
Ⅰ
実習(オリエンテーション)
教員全員
2
9
2
金
Ⅱ
実習(グループミーティング)
教員全員
3
9
2
金
Ⅲ
実習(グループミーティング)
教員全員
4
9
2
金
Ⅳ
実習(グループミーティング)
教員全員
5
9
9
金
Ⅰ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
6
9
9
金
Ⅱ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
7
9
9
金
Ⅲ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
8
9
9
金
Ⅳ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
9
9
16
金
Ⅰ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
10
9
16
金
Ⅱ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
11
9
16
金
Ⅲ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
12
9
16
金
Ⅳ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
13
9
30
金
Ⅰ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
14
9
30
金
Ⅱ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
15
9
30
金
Ⅲ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
16
9
30
金
Ⅳ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
17
10
7
金
Ⅰ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
18
10
7
金
Ⅱ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
19
10
7
金
Ⅲ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
20
10
7
金
Ⅳ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
21
10
14
金
Ⅰ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
22
10
14
金
Ⅱ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
23
10
21
金
Ⅰ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
24
10
21
金
Ⅱ
実習(実地・グループミーティング)
教員全員
25
10
21
金
Ⅲ
実習(実地・グループミーティング・発表準備)
教員全員
26
10
21
金
Ⅳ
実習(実地・グループミーティング・発表準備)
教員全員
27
10
28
金
Ⅰ
実習(発表準備)
教員全員
28
10
28
金
Ⅱ
実習(発表準備)
教員全員
29
10
28
金
Ⅲ
実習(発表準備)
教員全員
30
10
28
金
Ⅳ
実習(発表準備)
教員全員
31
11
4
金
Ⅰ
実習発表会
教員全員
― ―
261
第4学年
1
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
32
11
4
金
Ⅱ
実習発表会
教員全員
33
11
4
金
Ⅲ
講評・報告書作成
教員全員
評 価 方 法
学習の過程、実習発表会、報告書、実習態度を含めた個人評価などで総合的に評価する。
〈法医学ユニット〉
学 習 目 標
一般目標 ① 医師に対する法的規制を理解し、適正な対応を身につける。
② 法的諸問題を医学的知識に基づいて的確に判断・処理できる。
行動目標 ① 医師としての法的義務を列挙できる。
② 死因の概念と因果関係の考え方を説明でき、死亡診断書・死体検案書を正しく記載できる。
③ 死体現象を列挙し、その意義を説明できる。
④ 外力と損傷の関係を列挙でき、損傷と死因の因果関係を説明できる。
⑤ 窒息所見を列挙でき、その発生機序を説明できる。
⑥ 生・死産児の鑑別法及び嬰児の成熟度判定法を説明できる。
⑦ 内因性急死を来す主な疾患の臨床的・病理的特徴を理解し、外因死と内因死を区別できる。
⑧ 乳幼児突然死症候群の概念を理解し、問題点を列挙できる。
⑨ 血液型(表現型多型)及び DNA 多型に関する知識を修得する。
⑩ 血痕・体液斑からの血液型・DNA 型判定方法に関する知識を修得し、親子鑑定の手続き及び方法を
理解する。
⑪ 法医学で重要な薬物の毒性機序を説明でき、臨床・死体所見から中毒起因物質の推定ができる。
⑫ 依存性薬物の基礎的知識及び法律的問題点を理解する。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
高取健彦「エッセンシャル法医学」医歯粟出版、赤石英「臨床医のための法医学」南江堂、石津日出雄「標準法医
学・医事法」医学書院、四方一郎・永野耐三「現代の法医学」金原出版、若杉長英「法医学」金芳堂、澤ロ彰子「臨
床のための法医学」朝倉書店、永田武明・原三郎「学生のための法医学」南山堂
評 価 方 法
① 出席を重視する。
② 実習は必修。レポート代用は認めない。
授業の評価は平常点、レポート、試験その他の方法により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
① いわゆる口述筆記は奨めない。
② 努めてスライドを活用して、理解に資したい。
― ―
262
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
11
21
月
Ⅰ
総論
法医学の領域
平岩
2
11
21
月
Ⅱ
死因論
死因の競合、共同死因、刑事法医学
平岩
3
11
25
金
Ⅲ
血液型概論・各論
遺伝的多型と遺伝様式、血液型、血清型、赤血
球酵素型、DNA 型
阿部
4
11
25
金
Ⅳ
親子鑑定・個人識別
血液型、DNA 型による親子鑑定と個人識別
阿部
5
11
28
月
Ⅰ
因果関係論
寄与度、割合的認定、民事法医学
平岩
6
11
28
月
Ⅱ
医事関係法規
医師と法律、医事法、届出義務
平岩
7
12
2
金
Ⅲ
死体現象
生と死、角膜混濁、死斑、硬直、体温降下
平岩
8
12
2
金
Ⅳ
死体現象
晩期死体現象、ミイラ、死蠟、死後経過時間
平岩
9
12
5
月
Ⅰ
損傷論
創傷の定義と性状、成傷器の種類
平岩
10
12
5
月
Ⅱ
損傷論
頭部損傷、創傷と死因
平岩
11
12
9
金
Ⅲ
窒息論
窒息の定義と発生機序、窒息所見
平岩
12
12
9
金
Ⅳ
窒息論
縊死、絞死、扼死、溺死、圧死
平岩
13
12
12
月
Ⅰ
環境異常
焼死、火傷死、凍死
平岩
14
12
12
月
Ⅱ
環境異常
熱中症、飢餓死、潜函病
平岩
15
12
16
金
Ⅲ
新生児
生産児・死産児の鑑別、成熟児の判定
平岩
16
12
16
金
Ⅳ
内因性急死
内因性急死の主な疾患、外因死との鑑別
平岩
17
1
13
金
Ⅲ
中毒学総論
中毒の概念、基礎知識
栗崎
18
1
13
金
Ⅳ
有害物質
有毒ガス・有害物質の毒性機序
栗崎
19
1
16
月
Ⅰ
依存性薬物
アルコール、有機溶媒、向精神薬
栗崎
20
1
16
月
Ⅱ
薬毒物分析
分析試料の採取、保存、分析法①
栗崎
21
1
20
金
Ⅲ
中毒学実習
未知物質の分析
全員
22
1
20
金
Ⅳ
中毒学実習
未知物質の分析
全員
23
1
23
月
Ⅰ
労働災害・心因性反応
過労死、過労自殺、後遺障害
平岩
24
1
23
月
Ⅱ
異状死体検案
死体検案方法、死体検案書の作成
平岩
25
1
27
金
Ⅲ
薬毒物分析
薬毒物分析法②
栗崎
26
1
27
金
Ⅳ
薬毒物分析
薬毒物分析法②
栗崎
教員氏名
職
所 属
平 岩 幸 一
教 授
法 医 学
栗 崎 恵美子
講 師
法 医 学
阿 部 すみ子
非常勤講師
高崎健康福祉大学薬学部
担当教員一覧
備 考
第4学年
― ―
263
授 業 科 目
科 目 名
消 化 器 Ⅱ
(コ ー ス 名)
系 統 講 義
〈消化器(肝・胆・膵)〉
細目又はテーマ
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
4年Ⅰ期
必修
片倉 響子
木暮 道彦
小山 善久
概要/方針等
肝・胆・膵を中心とした消化器病学について、内科、外科、病理の立場から系統講義を行う。
学 習 目 標
《消胎器Ⅱ(肝・胆・膵)》(4年生)
一般目標 主な肝・胆・膵疾患の病因、病態生理、症候、診断と治療、病理診断を学ぶ。
行動目標 ① ウイルス性肝炎(急性および慢性)の病因、病態生理を理解し、予限、疾患の分類、診断、治療、病
理所見について説明できる。
② 劇症肝炎の病因、病態生理を理解し、診断基準、治療法、病理所見について説明できる。
③ 自己免疫性肝疾患(自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎)について、、症候、
診断基準、治療法、病理所見を説明できる。
④ 脂肪肝、アルコール性肝疾患およびヘモクロマトーシス、ウイルソン病の病態生理を理解し、症候、
診断法、治療法、病理所見について説明できる。
⑤ 肝硬変の病理生理を理解し、症候、診断法、治療法、病理所見について説明できる。
⑥ 原発性、転移性肝癌の病因、分類、診断法、画像所見、治療法、病理所見について説明できる。
⑦ 胆道系疾患(胆嚢炎、胆管炎、胆嚢癌、胆管癌)の病態生理を理解し、症候、診断法、画像所見、治
療法、病理所見について説明できる。
⑧ 急性および慢性膵炎の病態生理を理解し、症候、診断法、画像所見、治療法、病理所見について説明
できる。
⑨ 膵癌の病態生理を理解し、症候、診断法、画像所見、治療法、病理所見について説明できる。
⑩ 肝・胆・膵疾患について病理実習を行い、それぞれの疾患の病理組織所見を理解する。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
評 価 方 法
出席日数、筆記試験等により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
11
水
Ⅲ
肝胆膵疾患の病理⑴
種々の原因による肝傷害、肝硬変、肝癌の病理 田㟢 和洋
2
5
11
水
Ⅳ
肝胆膵疾患の病理⑵
胆嚢炎、胆嚢癌、膵炎、膵癌の病理
田㟢 和洋
3
5
18
水
Ⅲ
肝臓の構造と機能
正常肝の構造と機能
高橋 敦史
4
5
18
水
Ⅳ
肝炎⑴
薬剤性肝障害、アルコール性肝障害
高橋 敦史
5
5
25
水
Ⅲ
肝炎⑵
ウイルス性急性肝炎、劇症肝炎
大平 弘正
6
5
25
水
Ⅳ
肝炎⑶
ウイルス性急性肝炎
大平 弘正
― ―
264
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
7
6
1
水
Ⅲ
胆道良性疾患(内科)
胆石症、胆嚢炎、胆管炎、など
高木 忠之
8
6
1
水
Ⅳ
膵良性疾患(内科)
急性膵炎、慢性膵炎
高木 忠之
9
6
8
水
Ⅲ
肝悪性疾患(内科)
肝細胞癌、肝内胆管癌、転移性肝癌、など
大平 弘正
10
6
8
水
Ⅳ
肝悪性疾患(外科)
肝細胞癌、肝内胆管癌、転移性肝癌
斎藤 拓朗
11
6
15
水
Ⅲ
肝移植・膵移植
肝移植、膵・膵島移植
後藤 満一
12
6
15
水
Ⅳ
胆道膵臓の構造と機能
正常胆膵の構造と機能
高木 忠之
13
6
22
水
Ⅲ
肝炎⑷
自己免疫性肝炎
大平 弘正
14
6
22
水
Ⅳ
代謝性肝疾患
脂肪肝、NASH、ウイルソン病、など
大平 弘正
15
6
29
水
Ⅲ
肝胆膵良性疾患(外科)
良性肝腫瘍、胆石症、など
小山 善久
16
6
29
水
Ⅳ
胆道・膵悪性疾患(内科)
胆嚢癌、胆管癌、膵癌、膵内分泌腫瘍、など
高木 忠之
17
7
6
水
Ⅲ
胆道悪性疾患(外科)
胆管癌、胆嚢癌、乳頭部癌
斎藤 拓朗
18
7
6
水
Ⅳ
膵悪性疾患(外科)
膵癌、慢性膵炎の外科治療
後藤 満一
19
7
13
水
Ⅲ
病理実習(肝胆膵)
肝疾患の症例検鏡
田㟢 和洋
20
7
13
水
Ⅳ
病理実習(肝胆膵)
肝疾患の症例検鏡
田㟢 和洋
21
7
20
水
Ⅲ
病理実習(肝胆膵)
胆道系、膵疾患の症例検鏡
田㟢 和洋
22
7
20
水
Ⅳ
病理実習(肝胆膵)
胆道系、膵疾患の症例検鏡
田㟢 和洋
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
大 平 弘 正
教
授
消化器・リウマチ膠原病内科学講座
後 藤 満 一
教
授
臓器再生外科学講座
竹之下 誠 一
教
授
器官制御外科学講座
斎 藤 拓 朗
教
授
会津医療センター準備室
田 㟢 和 洋
准 教 授
病理病態診断学講座
小 山 善 久
准 教 授
器官制御外科学講座
木 暮 道 彦
講
師
臓器再生外科学講座
土 屋 貴 男
講
師
臓器再生外科学講座
高 木 忠 之
学内講師
消化器・リウマチ膠原病内科学講座
高 橋 敦 史
学内講師
消化器・リウマチ膠原病内科学講座
備 考
第4学年
― ―
265
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
開講年次等
腎・泌尿器Ⅱ
4年
Ⅰ・Ⅱ期
細目又はテーマ
(ユニット名)
必修・選択の別
必修
担当責任者
林 義満
相川 健
〈外 科 的 分 野〉
概要/方針等
泌尿器科学は外科学の一分野として発展してきた。しかし膀胱鏡や腎盂鏡などの内視鏡検査や尿流動態検査など泌
尿器科独自の検査法もあり、内科診断学的要素のある学問でもある。今学年では泌尿器科腫瘍に対する手術法を中心
に、手術に至るまでの検査診断法を各臓器別に学習する。更に病理学実習を通して悪性度や転移の様式についても
学ぶ。
また泌尿器科の特徴として「排泄」と「生殖」は避けて通れない。高齢婦人の排泄の問題は生活の質を著しく損な
うと同時に、最近問題となっている高齢者の引きこもりの原因となり、ひいては寝たきり老人の問題に発展する。人
間の尊厳に深く関わる問題でもあり、婦人泌尿器科の授業を通じて人間存在の根本に関わる医療人としての意識を高
めることを期待している。
更に泌尿器科は小児をも対象とする。先天異常の多くは泌尿器臓器に発生し、それらの疾患を早期に発見しなけれ
ば小児腎不全にまで進行することもある。小児泌尿器科を受講することで病に苦しむ小児に手を差し伸べることの医
学的、社会的意味を考える機会になればと考えている。
学 習 目 標
一般目標 腎ならびに副腎・尿管の後腹膜腔臓器および前立腺や精巣等の先天性後天性疾患の正確な病態を把握した
うえで、それらの疾患の臨床症状や身体的所見からいくつかの疾患を予測でき、さらに系統立てた検査法
で正確な診断ができる能力を身に付ける。そして治療法やその成績を理解して説明できることを目標と
する。
行動目標 ① 前立腺肥大による尿道閉塞のメカニズムおよび腎・膀胱に生じる排尿病態を説明できる。
② 正常な排尿とは何かを説明できる。尿流動態検査の意義ならびに用いられる用語を理解し説明でき
る。また正常な神経学的排尿調節機構を理解した上で、神経障害による排尿機能異常の病態を説明でき
る。さらにその治療法についても記述できる。
③ 腎に発生する腫瘍性病変の分子生物学的所見や疫学的所見、臨床像、診断法、鑑別法、基本的病理組
織像ならびに治療法、手術法、予後について説明できる。
④ 膀胱や尿道などの尿路上皮に発生する腫瘍性病変の分子生物学的所見や疫学的所見、臨床像、診断法、
鑑別疾患、基本的病理組織像ならびに治療法、手術法と下部尿路変更再建術の種類とそれぞれの長所と
欠点を列挙できる。
⑤ 前立腺や精巣に発生する腫瘍性病変の分子生物学的所見と疫学的所見、臨床像、診断法、腫瘍マー
カーの意義、鑑別診断、基本的病理組織像、ならびに治療法と手術やリンパ節郭清術の適応、予後につ
いて説明できる。
⑥ 勃起のメカニズムを説明できると同時に勃起不全の検査法を説明できる。男性不妊症の臨床像とそれ
に見合った正しい治療法の選択ができる。
⑦ 女性骨盤底の解剖、尿失禁のメカニズム、尿失禁の分類とその罹患頻度、診断法と治療法を説明で
きる。
⑧ 小児に特異的な泌尿器疾患をあげその病態生理を説明できる。さらに症候論から病態が推察できて、
診断検査法を指摘でき治療法についても説明できる。
〈内 科 的 分 野〉
概要/方針等
前年度に続いて腎疾患の病態と症候を、腎の構造と機能を把握しながら総合的に理解する。
― ―
266
学 習 目 標
一般目標 腎糸球体・尿細管の構造と機能を理解し、それらの異常による病態と症候、基本的な検査・診断方法と治
療法を学ぶ。
行動目標 ① ネフローゼ症候群の症状、原因疾患と診断・治療法を説明できる。
② 二次性糸球体疾患の症状、原因疾患と診断・治療法を説明できる。
③ 尿細管障害の症状、原因疾患と診断・治療法を説明できる。
④ カルシウム・リン代謝調節とその異常による病態を理解し説明できる。
⑤ 高血圧の病態における腎の役割を理解し説明できる。
⑥ 代表的な遺伝性腎疾患を列挙し、その病態を説明できる。
⑦ 保存期慢性腎不全の病態と治療法を理解し説明できる。
⑧ 血液透析と腹膜透析の原理を理解し説明できるとともに、維持透析患者の治療法を説明できる。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
水・電解質と酸塩基平衡(南江堂)
Harrison's Principles of Internal Medicine (MacGraw-Hill)
腎・尿路系 コア・カリキュラムテキスト(文光堂)
評 価 方 法
第4学年末に行う筆記試験その他により、総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
5
16
月
Ⅰ
ネフローゼ症候群Ⅰ
ネフローゼ症候群、原発性と二次性ネフ
旭 浩一
ローゼ疾患、腎組織、治療
2
5
16
月
Ⅱ
前立腺肥大症と排尿障害
機能的尿道閉塞、器質的尿道閉塞、非神経
相川 健
性過活動膀胱、経尿道的手術、α遮断薬
3
5
23
月
Ⅰ
ネフローゼ症候群Ⅱ
ネフローゼ症候群、原発性と二次性ネフ
旭 浩一
ローゼ疾患、腎組織、治療
4
5
23
月
Ⅱ
神経因性膀胱と排尿障害
尿流動態検査、脳梗塞、脊髄神経変性疾患、
羽賀 宣博
神経性過活動膀胱、排尿筋括約筋協調不全
5
5
30
月
Ⅰ
二次性糸球体疾患Ⅰ
糖尿病性腎症、ループス腎炎、腎硬化症、
林 義満
組織、治療
6
5
30
月
Ⅱ
腎癌・腎盂尿管癌
血尿、オンコサイトーマ、腎血管筋脂肪腫、
柳田 知彦
移行上皮癌、根治的腎摘出術
7
6
6
月
Ⅰ
二次性糸球体疾患Ⅱ
アミロイドーシス、パラプロテイン沈着症、
林 義満
感染関連腎炎
8
6
6
月
Ⅱ
膀胱癌・尿道癌
経尿道的腫瘍切除、膀胱全摘、尿路変更、
柳田 知彦
化学療法
9
6
13
月
Ⅰ
尿細管障害Ⅰ
尿細管間質性腎炎、薬剤性、虚血性、原発
櫻井 薫
性、二次性
10
6
13
月
Ⅱ
前立腺癌
腫瘍マーカー、前立腺特異抗原(PSA)、
相川 健
根治的前立腺摘除
― ―
267
第4学年
1
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
11
6
20
月
Ⅰ
尿細管障害Ⅱ
尿細管間質性腎炎、薬剤性、虚血性、原発
櫻井 薫
性、二次性
12
6
20
月
Ⅱ
精巣腫瘍・後腹膜腫瘍
腫瘍マーカー、化学療法、後腹膜リンパ節
石橋 啓
郭清、病期分類
13
6
27
月
Ⅰ
Ca、P代謝
PTH、VitD、腎不全と骨代謝
14
6
27
月
Ⅱ
腎泌尿器腫瘍(病理実習)
腎癌、尿路上皮癌、腺癌、移行上皮癌、扁
杉野 隆
平上皮癌
15
7
4
月
Ⅰ
高血圧と腎
腎性高血圧、腎微小循環、レニン・アンギ
橋本 重厚
オテンシン・アルドステロン
16
7
4
月
Ⅱ
腎泌尿器腫瘍(病理実習)
前立腺癌、前立腺肥大症、セミノーマ、非
杉野 隆
セミノーマ
17
7
11
月
Ⅰ
遺伝性腎疾患
多発性のう胞腎、ファブリー病、アルポー
林 義満
ト症候群
18
7
11
月
Ⅱ
男性不妊と性機能障害
勃起不全、射精障害、NO
石橋 啓
19
8
29
月
Ⅰ
CKD の疫学
CKD の合併症、予後
中山 昌明
20
9
5
月
Ⅰ
婦人泌尿器科と尿失禁
骨盤底筋、TVT
相川 健
21
9
12
月
Ⅰ
透析療法と合併症
血液透析、腹膜透析、透析合併症、透析導
中山 昌明
入基準
22
9
26
月
Ⅰ
小児泌尿器科と先天異常
膀胱尿管逆流、奇形、水腎症、尿道下裂、
高橋 則雄
レノグラム
中山 昌明
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
相 川 健
講
師
泌尿器科学講座
石 橋 啓
講 師
泌尿器科学講座
柳 田 知 彦
学内講師
泌尿器科学講座
羽 賀 宣 博
助
教
泌尿器科学講座
高 橋 則 雄
助 教
泌尿器科学講座
杉 野 隆
准
渡 辺 毅
主任教授
腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座
中 山 昌 明
教
授
腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座
旭 浩 一
講
師
腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座
林 義 満
学内講師
腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座
櫻 井 薫
助
教
腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座
(兼)准教授
腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座
橋 本 重 厚
教
授
基礎病理学講座
― ―
268
備 考
授 業 科 目
科 目 名
(ユニット名)
必修・選択の別
4年Ⅰ期
必修
脳 ・ 神 経 Ⅱ
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
開講年次等
系統講義脳・神経
担当責任者
杉浦 嘉泰
佐久間 潤
概要/方針等
脳神経に関する臨床のすべての分野を網羅するコースで、その中心となるのは神経内科、脳神経外科および神経病
理である。第4学年においては各論を内科的、外科的、さらには病理学的見地から行う。内科学における神経系疾患
は、中枢神経系・末梢神経系・筋肉系疾患と非常に広範囲である。神経学を理解するためには、その基礎となるニュー
ロサイエンス・特に神経解剖学・生理学的知識が必須である。この様な基礎的知識を基盤として、神経疾患を学ぶこ
とが重要である。脳神経外科とは、神経学に基づき各種の補助検査法を駆使して、腫瘍、血管障害、外傷、奇形、炎
症、痛み等を外科的に治療する臨床科である。偏りのない総合教育を目指し、年に数回は近年の目覚しい医学の進歩
に触れるために、各方面での第一人者を招いて特別講義の形式をとる方針である。
学 習 目 標
一般目標 神経疾患の部位診断を神経解剖学・生理学的理解を基に行う。神経内科学的疾患を神経症候・局在診断を
基に学び、成因・病態・診断・治療法を理解することを目標とする。主な脳神経外科的疾患の病因、病態
生理、症候の把握に基づく診断と治療法について学ぶ。主な脳腫瘍、脳血管障害、神経変性疾患の病理形
態学的特徴を理解し、把握することを目標とする。
行動目標 神経学的診断法を理解し、神経局在診断及び疾患の鑑別診断を挙げることができる。生理検査(脳波・筋
電図など)
・神経放射線検査(CT・MRI)の意義や所見について把握し、その適応を定めることができる。
中枢神経系の解剖学的、生理学的特殊性を説明できる。意識障害の程度を的確に評価することができる。
脳の各部が障害された場合に生じる神経症状について説明できる。頭部レントゲン写真、CT、MRI で、
正常解剖を説明できるとともに、各種疾患における異常所見を的確に指摘できる。代表的な脳腫瘍、脳血
管障害、神経変性疾患についてその病理形態学的特徴を示すことができる。
参 考 書
Merritt’s Textbook of Neurology: Merritt Lewis P. Rowland (Lippincott Williams & Wilkins)
Adams and Victor’s Principles of Neurology: Maurice Victor (McGraw-Hill)
神経診察:実際とその意義:水澤英洋、宇川義一(中外医学社)
臨床神経内科学:平山惠造(南山堂)
標準神経内科学:水野美邦、栗原照幸(医学書院)
ハリソン内科学神経疾患(メディカル・サイエンス・インターナショナル)
標準脳神経外科学:山浦 晶、田中隆一、児玉南海雄(医学書院)
脳神経外科学:太田富雄(金芳堂)
ベッドサイドの神経の診かた:田崎義昭、斉藤佳雄(南山堂)
神経病理を学ぶ人のために(第4版):平野朝雄、冨安 斉(医学書院)
神経病理形態学ミクロの世界へのガイドブック:水谷俊雄(新興医学出版社)
Chimelli L, Harding BN, Lowe J, Vinters HV (Mosby)
評 価 方 法
出席・講義時の小テスト・第4学年学期末に実施する筆記試験
そ の 他(メッセージ等)
安易に質問と答えを直結させるような勉強ではなく、常に「なぜか」「どうしてか」という物事の考え方や過程を
大切にすること。そのためには発生学、神経解剖学、神経生理学などの基礎医学に立ち戻って、物事の本質を理解す
るように努めなくてならない。知識は与えられるものではなく、自分で身につけるものである。疑問点は、教官に積
極的に質問したり、図書館、インターネットを駆使して調べるなど、前向きな思考を持つこと。
― ―
269
第4学年
Neuropathology A reference text for CNS pathology (2nd edn):Ellison D, Love S,
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
12
木
Ⅲ
発作性(機能性)疾患
てんかん・片頭痛など
杉浦 嘉泰
2
5
13
金
Ⅲ
脳腫瘍1
脳腫瘍総論
齋藤 清
3
5
13
金
Ⅳ
脳腫瘍2
脳腫瘍各論
齋藤 清
4
5
19
木
Ⅲ
脳腫瘍3
脳腫瘍各論
渡邉 督
5
5
20
金
Ⅲ
脳血管障害1
虚血性脳血管障害
熊谷 智広
6
5
20
金
Ⅳ
末梢神経疾患1
ギランバレー症候群・CIDP など
楠 進
7
5
26
木
Ⅲ
神経変性疾患1
痴呆を呈する神経変性疾患
斎藤 直史
8
5
27
金
Ⅲ
脳腫瘍の病理
中枢神経系腫瘍
村山 繁雄
9
5
27
金
Ⅳ
脳血管障害の病理
硬膜下血腫、くも膜下血腫、脳内出血、脳梗塞 村山 繁雄
10
6
2
木
Ⅲ
中枢神経脱髄性疾患
多発性硬化症・ADEM など
榎本 博之
11
6
3
金
Ⅲ
脱髄・炎症性疾患の病理
多発性硬化症、脳炎など
村山 繁雄
12
6
3
金
Ⅳ
神経変性疾患の病理1
認知症を呈する変性疾患、アルツハイマー病、
村山 繁雄
FTD など
13
6
9
木
Ⅲ
末梢神経疾患2
遺伝性・栄養障害性・圧迫性など
松田 希
14
6
10
金
Ⅲ
神経変性疾患2
運動神経疾患・脊髄小脳変性症
宇川 義一
15
6
10
金
Ⅳ
神経筋疾患
筋疾患・神経筋接合部疾患
川井 充
16
6
16
木
Ⅲ
脳血管障害2
脳血管障害総論、脳出血
佐藤 拓
17
6
17
金
Ⅲ
脳血管障害3
閉塞性脳血管障害の外科治療
CEA、STA-MCA 吻合術
佐藤 拓
18
6
17
金
Ⅳ
脳血管障害4特別講義
脳動脈瘤とくも膜下出血
鈴木 倫保
19
6
23
木
Ⅲ
中枢神経感染症
脳炎・髄膜炎・プリオン病など
星 明彦
20
6
24
金
Ⅲ
神経変性疾患の病理2
脊髄小脳変性症、パーキンソン病など
村山 繁雄
21
6
24
金
Ⅳ
神経変性疾患の病理3
運動ニューロン疾患、筋萎縮性側索硬化症など 村山 繁雄
22
6
30
木
Ⅲ
血管内治療
ステント留置術、コイル塞栓術
佐藤 直樹
23
7
1
金
Ⅲ
高次脳機能障害
高次脳機能障害
平山 和美
24
7
1
金
Ⅳ
脊髄・脊椎の外科
脳神経外科における脊髄・脊椎外科
中瀬 裕之
25
7
7
木
Ⅲ
機能的脳神経外科
顔面痙攣、三叉神経痛の外科治療、てんかんの
市川 優寬
外科
26
7
8
金
Ⅲ
神経外傷1
頭部外傷総論、急性硬膜下血腫、急性硬膜外血
織田 惠子
腫
27
7
8
金
Ⅳ
神経外傷2
脳挫傷、びまん性軸索損傷、慢性硬膜下血腫
織田 惠子
28
7
14
木
Ⅲ
代謝性神経疾患
先天性代謝異常症など
小林 俊輔
29
7
15
金
Ⅲ
神経変性疾患3
大脳基底核疾患
中原登志樹
30
7
15
金
Ⅳ
傍腫瘍症候群
中枢神経・末梢神経・神経筋接合部
熊谷 智広
31
7
21
木
Ⅲ
内科疾患の神経障害
内科的疾患に伴う神経疾患
望月 仁志
32
7
22
金
Ⅲ
小児脳神経外科1
総論、先天奇形
佐久間 潤
33
7
22
金
Ⅳ
小児脳神経外科2
頭蓋縫合早期癒合、水頭症
佐久間 潤
― ―
270
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
備 考
宇 川 義 一
教 授
神 経 内 科
杉 浦 嘉 泰
准 教 授
神 経 内 科
榎 本 博 之
講 師
神 経 内 科
望 月 仁 志
助 教
神 経 内 科
小 林 俊 輔
助 教
神 経 内 科
熊 谷 智 広
助 教
神 経 内 科
星 明 彦
助 教
神 経 内 科
松 田 希
病院助手
神 経 内 科
川 井 充
非常勤講師
神 経 内 科
国立病院機構東埼玉病院
楠 進
非常勤講師
神 経 内 科
近畿大学医学部神経内科
村 山 繁 雄
非常勤講師
神 経 内 科
東京都健康長寿医療センター研究所
平 山 和 美
非常勤講師
神 経 内 科
山形県立保健医療大学
斎 藤 直 史
非常勤講師
神 経 内 科
大原綜合病院
中 原 登志樹
非常勤講師
神 経 内 科
順天堂大学脳神経内科
齋 藤 清
教 授
脳 神 経 外 科
佐久間 潤
准 教 授
脳 神 経 外 科
渡 邉 督
講 師
脳 神 経 外 科
佐 藤 拓
講 師
脳 神 経 外 科
市 川 優 寬
学内講師
脳 神 経 外 科
織 田 惠 子
助 手
脳 神 経 外 科
鈴 木 倫 保
非常勤講師
脳 神 経 外 科
山口大学医学部教授
中 瀬 裕 之
非常勤講師
脳 神 経 外 科
奈良県立医科大学教授
佐 藤 直 樹
非常勤講師
脳 神 経 外 科
枡記念病院脳神経外科部長
第4学年
― ―
271
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
成長・発達Ⅱ
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
4年Ⅰ期
必修
(ユニット名)
担当責任者
細矢 光亮
北條 洋
〈小児血液・悪性腫瘍学〉
概要/方針等
小児血液・悪性腫瘍は小児の死亡原因の大きな部分を占めており、小児疾患のなかでも優先して解決していかなけ
ればならない・大きな問題である・このためには、小児血液・悪性腫瘍の全体像を把握し、成長・発達と関連づけ、
成人との相違について十分に理解する。また、臨床実習のための基確知識の一環として不可欠である。
学 習 目 標
一般目標 小児の血液・悪性腫瘍の疫学、病因、病態生理症候の把握に基づく診断と治療を学ぶとともに、これらの
すべての面に関して、成人との相異について理解する。
行動目標 ① 小児の血液・悪性腫瘍の疫学(発生頻度、発生要因)に関して、具体的に述べることができ、成人と
の相異について説明できる。
② 小児の血液・悪性腫瘍の病理組織、分子生物学について、治療方針、予後と関係づけ説明できる。
③ 小児の血液・悪性腫瘍の病態と症候を関連づけて説明し、必要な検査項目を列挙し、診断に結び付け
ることができる。
④ 小児の血液・悪性腫瘍の診断に基づき、適切な治療法(外科療法、放射線療法、化学療法)を選択し、
成人との相異について説明できる。
⑤ 小児の血液・悪性腫瘍に対する造血幹細胞移植療法に関して、移植の種類と適応および合併症を説明
できる。
⑥ 小児の血液・悪性腫瘍に対する支持療法に関して具体的に述べることができる。
参 考 書
1.Nathan and Oskin's Hematology of Infancy and childhood
2.Principles and Practice of Pediatric Oncology
〈小児腫瘍の病理〉
概要/方針等
小児期に発生する腫瘍の病理組織学特徴を学び、小児腫瘍の診断、病態、生物学的特性と腫瘍発生の理解を深め臨
床診断や治療に反映させる。小児医療における小児がん登録と Group Study(大規模多施設研究体制)の役割、意義
について理解を深める。
学 習 目 標
一般目標 小児期に発生する腫瘍の病態と特徴、ならびに組織形態学的変化を理解する。小児医療の発展における小
児がん登録と Group Study の重要性について学ぶ。
行動目標 ① 小児腫瘍の種類と頻度(特に成人との違い)、初発年齢を概説できる。
② 小児腫瘍の生物学的態度、成因(先天異常と遺伝子異常)を説明できる。
③ 小児腫瘍の治療とその障害について説明できる。
④ 代表疾患の列挙し、組織形態学的特徴を発表・概説できる。
⑤ 児腫瘍における Group Study を概説できる。
そ の 他(メッセージ等)
小児腫瘍の全項目を講義することは時間的に不可能であり自学自習に心がけること。
― ―
272
〈小 児 感 染 症〉
概要/方針等
感染症は小児の日常診療において最も多い疾患であり、代表的感染症については十分な知識が要求される。特に発
疹症、下気道炎、消化管感染症、脳炎・髄膜炎などに関連するウイルスや細菌感染症については、そのイメージをつ
かんでもらいたい。また、感染症患者からの罹患、逆に未感染者への伝播といった職業感染を防ぐためにも、それぞ
れの感染症の感染経路、その予防策について理解して頂きたい。
学 習 目 標
一般目標 小児感染症の病因と病態を理解し、その診断、治療、予防法を修得する。
行動目標 ① 小児における主なウイルス感染症(単純ヘルペスウイルス、水痘帯状癒疹ウイルス、サイトメガロウ
イルス、EB ウイルス、突発性発疹、麻疹、風疹、伝染性紅斑、流行性耳下腺炎、RS ウイルス、エンテ
ロウイルス、アデノウイルス、ロタウイルスなど)の病態を説明し、診断法と治療法を説明すること
ができる。
② 小児における主な細菌感染症(ブドウ球菌、レンサ球菌、インフルエンザ菌、肺炎球菌、百日咳、ボ
ツリヌス、ジフテリア、サルモネラ、病原性大腸菌、エルシニア、カンピロバクター、結核など)の病
態を説明し、診断法と治療法を説明することができる。
③ 小児におけるその他の感染症(マイコプラズマ、クラミジア、リケッチア、原虫・真菌)の病態を説
明し、診断法と治療法を説明することができる。
④ 現在行われている定期予防接種と任意予防接種を示し、その接種方法を説明することができる。
参 考 書
・Textbook of Pediatric Infectious Diseases 5th edition SAUNDERS
・Red Book 26th edition American Academy of Pediatrics
・日常診療に役立つ小児感染症マニュアル 東京医学社
〈小 児 循 環 器 学〉
概要/方針等
小児の循環の特徴を理解し、主な小児循環器疾患について学ぶ。
学 習 目 標
一般目標 小児循環の特徴を理解し、主な小児循環器疾患の病態生理、症候を把握し、診断および治療方針について
学ぶ。
行動目標 ① 小児の循環の特徴を成人との相違点を中心に理解し、説明できる。
② 心電図の肥大所見を理解し、また心電図所見の経年齢的変化を説明できる。
③ 心疾患を合併することの多い症候群を理解し、その心疾患の内容について説明できる。
④ 先天性心奇形の疫学について、全出生数に対する発生頻度と疾患別頻度を説明できる。
所見、造影所見等の検査所見を説明できる。また、治療法について主な手術方法を含めて説明できる。
⑥ 後天性心疾患のうち、感染性心内膜炎、川崎病の冠動脈病変、心筋炎、心筋症について、病態および
検査所見、治療方法について説明できる。
〈小児循環器外科〉
概要/方針等
各種先天性心疾患の外科治療の適応・方法・合併症を中心に小児心臓手術の実際を理解しうるように講義を行う。
― ―
273
第4学年
⑤ 主な先天性心奇形について、病態生理を理解し、症候およびレントゲン所見、心電図所見、心エコー
学 習 目 標
一般目標 各種先天性心疾患の病態・症状・内科的治療を理解した上で、外科治療の適応・方法・合併症を学ぶ。
行動目標 ① 心臓の解剖・構造を理解し、小児心臓手術の際の注意点を説明できる。
② 人工心肺を使用した小児開心術の概要を説明できる。
③ 各種先天性心疾患の手術適応を説明できる。
④ 各種先天性心疾患の外科治療方針を理解し、説明できる。
⑤ 外科治療の合併症と対策を説明できる。
参 考 書
先天性心疾患手術書(メジカルビュー社)
そ の 他(メッセージ等)
心疾患で苦しむ子供たちを救うための小児心臓手術の実際に触れて理解してほしい。
授業中・後の質問をおおいに歓迎する。
〈小 児 消 化 器 学〉
概要/方針等
小児消化器疾患全般に関する概念を理解し、診断と治療に役立てることができる。
学 習 目 標
一般目標 消化管、肝臓、胆管、脾臓の構造と機能を理解し、主な消化器瘍患の病因、病態生理症候の把握に基づく
診断と資料を学ぶ。
行動目標 ① 各種消化管部位における主要症状、病態生理、検査、診断の一般的理解に基づき、身体機能調節機構
を説明できる。
② 口唇、舌、歯、口腔、耳下腺、食道、胃の構造とその生理的機能を理解し、各種口唇、舌、歯、口腔、
耳下腺、食道、胃疾患の病因、病態生理、症候の把握に基づく診断と治療を説明できる。
③ 小腸や大腸の構造とその生理的機能を理解し、各種小腸や大腸疾患の病因、病態生理、症候の把握に
基づく診断と治療を説明できる。
④ 肝臓、胆嚢、胆管や脾臓の構造とその生理的機能を理解し、各種肝臓、胆嚢、胆管や脾臓の病因、病
態生理、症候の把握に基づく診断と治療を説明できる。
そ の 他(メッセージ等)
学習上の留意事項
1.講義で全ての項目をカバーすることは時間的に不可能であるので、不足分は自学自習を原則とする。
2.授業は単に知識を得ることが目的ではなく、主体的な施行により基本的知識・技術の意義と論理的思考法を習得
することを原則とする。
〈小 児 外 科〉
概要/方針等
小児特有の多岐にわたる疾患について、外科の講義で手術治療を中心に学習することで、小児の解剖・病態生理の
理解を深めることを目的とする。
小児外科学の代表的疾患につき講義する。
学 習 目 標
一般目標 新生児、乳児、幼児外科的疾患の病態生理、症候、診断と治療を学ぶ。
行動目標 先天性横隔膜ヘルニア、食道閉塞症、肥厚性幽門狭窄症、先天性十二指蕩閉塞症、先天性小腸閉鎖症、
― ―
274
Hirschsprung 病、鎖肛、胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症、先天性腹壁欠損先天性肺嚢胞、固形腫瘍につき
病態生理、症候、診断を説明できる。
参 考 書
標準小児外科学(医学書院)
新版小児外科学(診断と治療社)
臨床小児外科学(医歯薬出版株式会社)
そ の 他(メッセージ等)
学習上の留意事項
1.講義で全ての項目をカバーすることは時間的に不可能であるので、不足分は自学自習を原則とする。
2.授業は単に知識を得ることが目的ではなく、主体的な施行により基本的知識・技術の意義と論理的思考法を習得
することを原則とする。
〈小児内分泌・代謝学〉
概要/方針等
小児に特有な内分泌代謝系疾患について理解を深める。
学 習 目 標
一般目標 内分泌代謝系器官の構造と機能を理解し、小児に特有な疾患の症候、病態生理を把握してその診断と治療
法を学ぶ。
行動目標 基本的なホルモンの構造、作用機序、分泌調節機構に関してはすでに理解しており説明できる。
① 新生児期に発症し、早期に診断・治療を要する疾患についてその診断、治療を説明できる:先天性副
腎皮質過形成症、先天性生甲状腺機能低下症など。
② 小児で成長発育に影響を及ぼす重要な疾患についてその診断、治療を説明できる:成長ホルモンや性
ホルモン、甲状腺ホルモン系の異常に基づく疾患など。
③ 性徴出現に影響を及ぼす疾患についてその診断、治療を説明できる:副腎系ホルモンや性ホルモン系
の異常に基づく疾患など。
④ 電解質・水代謝に影響を及ぼす疾患についてその診断、治療を説明できる:副甲状腺ホルモンや副腎
系ホルモンの異常に基づく疾患など。
⑤ その他、成人で認められる内分泌疾患は、そのほとんどが小児でも発症しうるのでそれら疾患の診断
や治療について説明できる。
⑥ 先天代謝異常について種類及び診断、治療を説明できる。
⑦ 1、2型糖尿病や低血糖症、肥満の病態、症状、検査、治療について説明できる。
〈性 分 化 異 常〉
性染色体および性ホルモンが生殖器の発生・成長に及ぼす影響を学ぶ。
学 習 目 標
一般目標 性染色体、および性ホルモンが、人件、特に生殖器の発生・成長に及ぼす影響を理解できる。
行動目標 ① 性分化の機序を説明できる。
② 第一次性決定機構の異常と疾患名を列挙し、各疾患における染色体構成、性腺および外性器発育の特
徴を説明できる。
③ 男性・女性半陰陽の原因と特徴を説明できる。
④ 性分化異常の治療方針を理解できる。
― ―
275
第4学年
概要/方針等
〈小 児 救 急〉
概要/方針等
救急医療では、1次も2次も3次病院も子どもが最も多い。その殆どは1次救急に相当する病気であるが、親に
とっては重大問題である。診断を進めるにあたっては、急患であるので概診で応急処置をせねばならない。ゆえに一
応どのような病気でも概診を下せる力を保持すべきである。本講義では、急変しやすい子どもの病気の特徴を理解
し、これらの対応の基本を教示したい。
学 習 目 標
一般目標 小児救急の現状を知り、小児急患に多い主訴と疾患、診察時の留意点、診断の下し方、重症度の判断、応
急処置などプライマリーケアの実際を学ぶ。
行動目標 ① 小児急患に多い主訴と疾患、そしてその対応を説明できる。
② 主訴として最も多い発熱患児の診察時の留意点、緊急性、診断の進め方、年齢別にみた原因、鑑別診
断、咽頭所見のみかたを説明できる。
③ 重症度判定と治療計画の立て方を説明できる。
④ 応急処置、薬物療法、救急医療の実際などを概説できる。
評 価 方 法
出席日数及び筆記試験により総合的に判定される。
授 業 計 画
回数 月
1
2
5
5
日 曜日 時限
9
9
月
月
項 目
内容(キーワード等)
疫学、病因、病態、治療法、予後
担当者
Ⅲ
小児血液・悪性腫瘍の総論
佐野 秀樹
Ⅳ
急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、
CML、神経芽腫、Wilms 腫瘍、横紋筋肉腫、
白血病、固型腫瘍、血液疾患
佐野 秀樹
肝芽腫、卵黄のう癌、抗がん剤、放射線、造
血幹細胞移植
3
5
16
月
Ⅲ
小児腫瘍の病態と特徴
小児腫瘍種類と頻度、初発年齢・齢依存性、
生物学的態度、成因、組織学的特徴、がん治
療とその障害、Study と臨床病理学的分類の
北條 洋
提案、各小児腫瘍組織学的特徴(神経芽腫、
腎芽腫、肝芽腫などの胎児性腫瘍、横紋筋肉
腫など)
4
5
16
月
Ⅳ
実習(症例観察)Ⅰ
神経芽腫、腎芽腫、肝芽腫などの胎児性腫瘍、
北條 洋
横紋筋肉腫など
5
5
23
月
Ⅲ
実習(症例観察)Ⅱ
同上
北條 洋
6
5
23
月
Ⅳ
症例観察のまとめ
症例の口頭発表・説明
北條 洋
小児ウイルスの感染症
単純ヘルペスウイルス、水痘・帯状疸疹ウイ
ルス、サイトメガロウイルス、EB ウイルス、
突発性発疹、麻疹、風疹、伝染性紅斑、流行 細矢 光亮
性耳下腺炎、RS ウイルス、エンテロウイルス、
アデノウイルス、ロタウイルス
Ⅳ
小児感染症、予防接種、他
ブドウ球菌、レンサ球菌、インフルエンザ菌、
肺炎球菌、百日咳、サルモネラ、病原性大腸
菌、エルシニア、カンピロバクター、結核、 細矢 光亮
マイコプラズマ、クラミジア、リケッチア、
定期予防接種、任意予防接種
Ⅲ
先天性心疾患総論、先天性心
疾患各論1
心電図の判読法、小児の心電図、先天性心疾
患の発生頻度、心奇形をきたす症候群、心室
桃井 伸緒
中隔欠損症、心房中隔欠損症、肺動脈弁狭窄
症、ファロー四徴症
7
8
9
5
5
6
30
30
6
月
月
月
Ⅲ
― ―
276
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
動脈管開存症、心内膜床欠損症、大血管転換
症、 総 肺 静 脈 還 流 異 常 症、 三 尖 弁 閉 鎖 症、
桃井 伸緒
Ebstein 奇形、Eisenmenger 症候群、感染性心
内膜炎、川崎病
10
6
6
月
Ⅳ
先天性心疾患各論2、後天性
心疾患
11
6
13
月
Ⅲ
小児循環器外科1
非チアノーゼ性心疾患の外科
若松 大樹
12
6
13
月
Ⅳ
小児循環器外科2
チアノーゼ性心疾患の外科
若松 大樹
小児内分泌疾患
視床下部、下垂体、成長ホルモン、クレチン
症、先天性副腎過形成症、性早熟症、ターナー
陶山 和秀
病、クラインフェルター症候群、プラダーヴィ
リー症候群
小児消化器疾患
消化管疾患の主要病状、検査法口唇裂、口蓋
裂、口内炎、食道閉鎖症、肥厚性幽門狭窄症、
川崎 幸彦
腸重積症、潰瘍性大腸炎、クローン症、肝炎、
膵炎
13
14
6
6
20
20
月
月
Ⅲ
Ⅳ
15
6
27
月
Ⅲ
小児代謝性疾患
フエニルケトン尿症、メープルシロップ尿症、
ホモシスチン尿症、糖原病、乳糖不耐症、メ
陶山 和秀
チルマロン酸血症、糖尿病、ケトアシドーシ、
ケトン性低血糖症、肥満
16
6
27
月
Ⅳ
小児消化器外科1
先天性横隔膜ヘルニア、食道閉鎖症、肥厚性
伊勢 一哉
幽門狭窄症
17
7
4
月
Ⅲ
小児消化器外科2
先天性十二指腸閉鎖症、先天性小腸閉鎖症、
伊勢 一哉
Hirschsprung 病、鎖肛
18
7
4
月
Ⅳ
小児消化器外科3
胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症、先天性腹壁
伊勢 一哉
欠損、先天性肺嚢胞、固形腫瘍
19
7
11
月
Ⅲ
性分化
性分化異常、半陰陽
20
7
11
月
Ⅳ
小児アレルギー
気管支喘息、食物アレルギー、アナフイラキ
川崎 幸彦
シーショック、アトピー性皮膚炎
小児救急の診かた
急患に多い主訴と疾患、診察時の留意点、診
断学概論
小児救急の扱い方
診断から重症度判定、応急処置まで治療計画
の立て方と対応
21
9
26
月
Ⅱ
野宮 正範
細矢 光亮
担当教員一覧
教員氏名
職
細 矢 光 亮
教
北 條 洋
所 属
授
備 考
小児感染症学・小児救急
准 教 授
病理病態診断学講座
小児腫瘍の病理
川 崎 幸 彦
准 教 授
小児科学講座
小児消化器学
桃 井 伸 緒
准 教 授
総合周産期母子医療センター
小児循環器学
佐 野 秀 樹
講
師
小児科学講座
小児血液・悪性腫瘍学
若 松 大 樹
助
手
心臓血管外科学講座
小児循環器外科
陶 山 和 秀
講
師
小児科学講座
小児内分泌・代謝学
伊 勢 一 哉
助
教
外科学第1講座
小児外科学
野 宮 正 範
助
教
泌尿器学講座
性分化異常
― ―
277
第4学年
小児科学講座
授 業 科 目
開講年次等
科 目 名
生殖・周産期
4年
細目又はテーマ
産科学/婦人科学
Ⅰ・Ⅱ期
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
必修・選択の別
担当責任者
必修
藤森 敬也
概要/方針等
産科婦人科学は医学の根源である生命の発生、およびこれに深いかかわりをもつ生殖器官の病理に関する臨床医学
である。
現代では、便宜上、生殖に直接かかわりのある産科学と女性性器の疾患を取り扱う婦人科学に大別され、また別記
に示すように多くの専門分野に細分されているが、これらを生殖医学という領域で総合的な視野で捉えることが必要
である。しかし、これを理解するには基礎的知識に限定しても発生、遺伝、解剖、生理、病理、保健、予防衛生学と
幅の広い領域に及び、さらに、その臨床応用の知識に至っては、正に日進月歩、且つ彪大で、これらを短時間で知り
うることはきわめて困難である。したがって授業方針としては母、子双方の生命の尊厳と生命の誕生の原理を理解し、
現時点での医学レベルを体得してもらうことに重点をおく。
学 習 目 標
一般目標 ① まず正常妊娠、正常分娩の機転について理解し、異常妊娠、異常分娩の病因、病態生理、治療法を学
習する。
② 骨盤内臓器の発生、局所解剖および間脳視床下部―下垂体―卵巣―子宮の内分泌学的構造、機能を理
解し、女性生殖器系の疾患の病態生理および不妊症を主とした生殖内分泌疾患を理解する。
行動目標 ① 妊娠の成立機序を時問経過とともに説明できる。
② 分娩の3要素を踏まえて、正常分娩経過を説明できる。
③ 正常妊娠、分娩の診断に必要な超音波、胎児心拍数モニタリングの所見を評価できる。
④ 以上の正常経過を把握した上で、異常妊娠の病態生理を理解し、治療の基本方針について説明できる。
⑤ 妊婦には内科的、外科的疾患が合併しやすいが、合併症の基礎知識を把握した上で合併症が妊娠に与
える影響および妊娠が合併症に与える影響を説明でき、妊娠により変化する母体の状態が説明でき、妊
娠、分娩、産褥時管理上の留意点を挙げることができる。
⑥ 出生前胎児診断の方法論を理解し、子宮内胎児治療などの最新の知識を知る。また、倫理上の問題点
を説明できる。
⑦ 小骨盤内臓器の発生を理解し、女性生殖器奇形、配偶子形成について説明できる。
⑧ 間脳―視床下部―下垂体―卵巣―子宮系の内分泌学的な axis とその制御機構を説明できる。
⑨ 良性および悪性婦人科腫瘍の疫学、診断法、治療法の基本が説明できる。
⑩ CT、MRI を主とした婦人科画像診断ができる。
⑪ 女性の急性腹症の診断、治療について説明できる。
⑫ 不妊症の診断、治療および最近の生殖補助医療技術について説明できる。
⑬ 更年期婦人の内分泌学的特徴とホルモン補充療法の意義について説明できる。
テ キ ス ト
特別に指定はしない。
参 考 書
1.病気がみえる vol.9 婦人科・乳腺外科 第2版 MEDIC MEDIA 3,000円
2.病気がみえる vol.10 産科 第2版 MEDIC MEDIA 3,300円
3.池ノ上克ら:エッセンシャル産婦人科学 第3版 医歯薬出版株式会社 9,660円
4.Cunningham, MacDonard, Gant et al: Williams Obstetrics, 23 Edition. McGraw Hill 2010
5.Berek & Novak’s Gynecology, 14th Edition, Lippincott Williams & Wilkins
― ―
278
6.Creasy and Resnik: Maternal-Fetal Nedicine, 5th Edition W. B. Saunders.
7.日本産婦人科学会編:産婦人科研修の必修知識、2007 日本産婦人科学会 10,000円
評 価 方 法
授業の評価は、以下の試験その他の方法により総合的に判定される。
第4学年次後期末(進級試験、筆記試験による)
第6学年次後期末(卒業試験、多肢選択式試験による)
そ の 他(メッセージ等)
1.1時限の講義で解説される内容は彪大であり、各自知識の整理は自主的に行う必要がある。
2.講義はプリントおよびスライドを主に用いて行われるが、不明な点は講義の中での質問などにより明らかにして
おく必要がある。
3.次年度臨床実習で行われるセミナー形式の講義は講師、時間の制約により産科婦入科学全般を網羅することは不
可能であり、基礎知識の習得は系統講義が主になることを念頭におく。
4.講義への積極的な出席を期待する。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
10
火
Ⅰ
婦人科学
女性器の構造と性機能
藤森 敬也
2
5
10
火
Ⅱ
婦人科学
性分化と性器形態の異常
藤森 敬也
3
5
17
火
Ⅰ
婦人科学
月経の異常
藤森 敬也
4
5
17
火
Ⅱ
婦人科学
女性の加齢に伴う変化・骨盤内臓器脱
藤森 敬也
5
5
24
火
Ⅰ
婦人科学
性器の炎症・STD
藤森 敬也
6
5
24
火
Ⅱ
婦人科学
不妊症・避妊法
藤森 敬也
7
5
31
火
Ⅰ
婦人科学
子宮内膜症
藤森 敬也
8
5
31
火
Ⅱ
婦人科学
子宮筋腫・子宮腺筋症
藤森 敬也
9
6
7
火
Ⅰ
婦人科学
子宮頚癌
藤森 敬也
10
6
7
火
Ⅱ
婦人科学
子宮体癌
藤森 敬也
6
14
火
Ⅰ
婦人科学
卵巣腫瘍
藤森 敬也
6
14
火
Ⅱ
婦人科学
絨毛性疾患
藤森 敬也
13
6
21
火
Ⅰ
婦人科学
外陰・膣・卵管疾患
藤森 敬也
14
6
21
火
Ⅱ
婦人科学
婦人科救急疾患(急性腹症)
藤森 敬也
15
6
28
火
Ⅰ
婦人科学
女性生殖器の病理Ⅰ(講義)
橋本 優子
16
6
28
火
Ⅱ
婦人科学
女性生殖器の病理Ⅰ(実習)
橋本 優子
17
7
5
火
Ⅰ
婦人科学
女性生殖器の病理Ⅱ(講義)
橋本 優子
18
7
5
火
Ⅱ
婦人科学
女性生殖器の病理Ⅱ(実習)
橋本 優子
19
7
12
火
Ⅰ
婦人科学
女性生殖器の病理Ⅲ(講義)
橋本 優子
橋本 優子
20
7
12
火
Ⅱ
婦人科学
女性生殖器の病理Ⅲ(実習)
21
7
19
火
Ⅰ
産科学
正常妊娠(妊娠の成立・母体の生理的変化) 藤森 敬也
22
7
19
火
Ⅱ
産科学
正常妊娠(母体と胎児の管理)
藤森 敬也
23
8
30
火
Ⅰ
産科学
正常分娩(分娩の3要素)
藤森 敬也
24
8
30
火
Ⅱ
産科学
正常分娩(分娩介助と緊急時の対応)
藤森 敬也
25
9
6
火
Ⅰ
産科学
異常分娩(分娩3要素の異常)
藤森 敬也
26
9
6
火
Ⅱ
産科学
異常分娩(胎児機能不全)
藤森 敬也
27
9
13
火
Ⅰ
産科学
正常・異常産褥、産科手術
藤森 敬也
― ―
279
第4学年
11
12
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
28
9
13
火
Ⅱ
産科学
胎児 well-being 評価(CTG・BPS)
藤森 敬也
29
9
20
火
Ⅰ
産科学
流産・早産
藤森 敬也
30
9
20
火
Ⅱ
産科学
産科領域における画像診断
藤森 敬也
31
9
27
火
Ⅰ
産科学
妊娠高血圧症候群
藤森 敬也
32
9
27
火
Ⅱ
産科学
常位胎盤早期剥離・前置胎盤
藤森 敬也
33
10
4
火
Ⅰ
産科学
多胎妊娠
藤森 敬也
34
10
4
火
Ⅱ
産科学
子宮内胎児発育遅延
藤森 敬也
35
10
11
火
Ⅰ
産科学
血液型不適合妊娠・羊水量の異常
藤森 敬也
36
10
11
火
Ⅱ
産科学
周産期感染症(TORCH の症候群)
藤森 敬也
37
10
18
火
Ⅰ
産科学
産科 DIC・産科ショック
藤森 敬也
38
10
18
火
Ⅱ
産科学
合併症妊娠(妊娠糖尿病)
藤森 敬也
39
10
25
火
Ⅰ
産科学
合併症妊娠(その他)
藤森 敬也
40
10
25
火
Ⅱ
産科学
新生児の異常
今村 孝
41
11
1
火
Ⅰ
産科学
胎児治療と先進医療
千葉 敏雄
42
11
1
火
Ⅱ
産科学
再成医療と産婦人科
阿久津英憲
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
藤 森 敬 也
教
授
福島県立医科大学医学部産科婦人科
小 宮 ひろみ
准 教 授
福島県立医科大学医学部産科婦人科
橋 本 優 子
講
師
福島県立医科大学医学部病理病態診断学
渡 辺 尚 史
講
師
福島県立医科大学医学部産科婦人科
西 山 浩
助
教
福島県立医科大学医学部産科婦人科
高 橋 秀 憲
助
教
福島県立医科大学医学部産科婦人科
野 村 泰 久
助
教
福島県立医科大学医学部産科婦人科
菅 沼 亮 太
助
教
福島県立医科大学医学部産科婦人科
添 田 周
助
教
福島県立医科大学医学部産科婦人科
浅 野 仁 覚
助
教
福島県立医科大学医学部産科婦人科
今 村 孝
助
教
福島県立医科大学附属病院・総合周産期母
子医療センター(新生児部門)
千 葉 敏 雄
部
長
国立成育医療研究センター・臨床研究開発部
阿久津 英 憲
室
長
国立成育医療研究センター・生殖・細胞医療研究部
― ―
280
備 考
性差医療センター
総合周産期センター
総合周産期センター
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
4年Ⅱ期
必修
運動器・リハビリテーション
系統講義〈外傷学、脊椎脊髄病学、
関節病学、骨軟部腫瘍学、他〉 担当責任者
紺野 愼一
北條 洋
概要/方針等
整形外科は、運動器外科、機能外科とも呼ばれ、四肢と体幹の運動機能を追求する学問である。すなわち、疾病や
外傷によって障害された運動機能を再建したり、疼痛を改善させたりすることで、患者の生活の質を回復あるいは向
上させることがその目的である。整形外科学は、系統講義と臨床実習からなる。系統講義では、四肢と体幹の機能障
害をもたらす病態を把握し、診断および診療に必要な基礎知識を修得する。
学 習 目 標
一般目標 運動器疾患の診断と治療の基本的知識を修得するために、運動器である四肢と体幹の構造と機能を理解
し、運動器疾患の病因、病態生理、症候学について学ぶ。
行動目標 ① 四肢関節と脊椎・脊髄の構造と機能を説明できる。
② 脊椎・脊髄疾患の病因、病態生理を説明できる。
③ 脊椎・脊髄疾患の症候に基づく、診断を列挙することができる。
④ 四肢関節疾患の病因、病態生理を説明できる。
⑤ 四肢関節疾患の症候に基づく、診断を列挙することができる。
⑥ 整形外科で扱う救急外傷の種類と特徴を説明できる。
⑦ 上下肢のスポーツ外傷とその受傷機転を説明できる。
⑧ 小児に特有の整形外科疾患の種類を列挙することができる。
⑨ 見逃してはいけない悪性骨・軟部腫瘍の症候と初期治療を説明できる。
⑩ 整形外科で行われるプライマリケアについて述べることができる。
⑪ 疼痛の分類とその分子生物学的機序について説明できる。
⑫ 慢性疼痛性疾患と精神神経疾患との関わりについて、述べることができる。
⑬ リハビリテーションの理論とその方法について、説明できる。
テ キ ス ト
特に指定しない
参 考 書
標準整形外科学 第10版 医学書院(2008年4月)
図解四肢と脊椎の診かた Hoppenfeld S.(著)、首藤 貴(翻訳)、医歯薬出版(1984年2月)
整形外科医のための神経学図説-脊髄・神経根障害レベルのみかた、おぼえかた Hoppenfeld S.(著)、津山直一(翻
訳)、南江堂(2005年9月)
NEW MOOK 整形外科シリーズ⑴-⒄ 越智隆弘・菊地臣一編集、金原出版(1997年8月-2005年6月)
整形外科外来シリーズ 越智隆弘・菊地臣一・龍順之助編集、メジカルビュー社(1997年6月-2000年2月)
評 価 方 法
第4学年次後期末に筆記試験を実施し、総合的に判定する。
そ の 他(メッセージ等)
学習上の留意事項
1.学生は、教えてもらうという態度ではなく、自ら学ぶ姿勢で臨床実習に臨んでもらいたい。何事にも疑問を持っ
― ―
281
第4学年
整形外科プライマリケアハンドブック 片田重彦・石黒 隆著、南江堂(2004年10月)
て、担当教員に質問をぶつけてもらいたい。
2.解剖学は、整形外科学の理解のために必須であるので、講義前に解剖学の復習が必要である。
3.医学用語は定義を暗記ではなく、理解することが重要である。
4.出席の確認と、前回の講義内容を整理する目的で、講義開始前にミニテストを実施する。遅刻者には、ミニテス
トの用紙を配布しない。講義開始前に着席していること。ミニテストの用紙は講義終了後に回収する。
5.講義終了時点で、出席日数が規程の日数に達しなかった学生には、評価試験の受験資格を与えない。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
8
₂₉
月
Ⅲ
整形外科と EBM
EBM
紺野 慎一
2
8
₂₉
月
Ⅳ
脊椎・脊髄外科Ⅰ
腰椎
関口 美穂
3
9
5
月
Ⅲ
痛みのサイエンス
生理学・分子生物学
半場 道子
4
9
5
月
Ⅳ
脊椎・脊髄外科Ⅱ
頚胸椎・骨粗鬆症
大谷 晃司
5
9
₁₂
月
Ⅲ
リハビリテーション
運動器リハビリ
矢吹 省司
6
9
₁₂
月
Ⅳ
肩関節外科
肩腱板断裂
宍戸 裕章
7
9
₂₆
月
Ⅳ
下肢スポーツ外傷
前十字靭帯損傷
沼崎 広法
8
9
₂₈
水
Ⅲ
整形外科の救急・外傷
地域医療・医療制度
救急、外傷
病診連携
青木 良仁
斎藤 昭
9
₁₀
3
月
Ⅳ
小児整形外科・骨系統疾患
先天性股関節脱臼
萩野 精太
₁₀
₁₀
6
木
Ⅲ
整形外科 Primary care Ⅰ
primary care
片田 重彦
₁₁
₁₀
₁₇
月
Ⅱ
股関節・リウマチ
股関節・リウマチ
青田 恵郎
₁₃
₁₀
₁₇
月
Ⅳ
上肢スポーツ外傷
野球肘
大歳 憲一
₁₂
₁₀
₁₉
水
Ⅲ
膝関節外科
マイクロサージャリー
変形性膝関節症
微小血管外科
長総 義弘
鳥越 均
₁₄
₁₀
₂₄
月
Ⅱ
足の外科
足の外科
大内 一夫
₁₅
₁₀
₂₄
月
Ⅳ
痛みとリエゾンアプローチ
リエゾン精神医学
佐藤 勝彦
₁₆
₁₀
₂₇
木
Ⅲ
整形外科 Primary care Ⅱ
Primary care
石黒 隆
₁₇
₁₀
₃₁
月
Ⅱ
手の外科・再建外科
手の外科
江尻 荘一
₁₈
₁₀
₃₁
月
Ⅲ
骨・軟部腫瘍
骨肉腫
田地野崇宏
₁₉
₁₀
₃₁
月
Ⅳ
病理実習
骨腫瘍
北條 洋
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
紺 野 愼 一
教
授
福島県立医科大学医学部整形外科学講座
田地野 崇 宏
准 教 授
福島県立医科大学医学部整形外科学講座
北 條 洋
准 教 授
福島県立医科大学医学部病理病態診断学講座
矢 吹 省 司
准 教 授
福島県立医科大学附属病院リハビリテーションセンター
青 田 恵 郎
准 教 授
福島県立医科大学附属病院医療情報部
大 谷 晃 司
准 教 授
福島県立医科大学医療人育成・支援センター
宍 戸 裕 章
講
師
福島県立医科大学医学部整形外科学講座
大 内 一 夫
学内講師
福島県立医科大学医学部整形外科学講座
江 尻 荘 一
学内講師
福島県立医科大学医学部整形外科学講座
沼 崎 広 法
学内講師
福島県立医科大学医学部整形外科学講座
関 口 美 穂
助
教
福島県立医科大学医学部整形外科学講座
大 歳 憲 一
助
教
福島県立医科大学医学部整形外科学講座
― ―
282
備 考
教員氏名
職
所 属
萩 野 精 太
併任助教
福島県総合療育センター整形外科
半 場 道 子
客員講師
福島県立医科大学医学部整形外科学講座
石 黒 隆
客員講師
いしぐろ整形外科
片 田 重 彦
客員講師
医療法人かただ整形外科
佐 藤 勝 彦
客員講師
財団法人大原綜合病院
齋 藤 昭
客員講師
桜ヶ丘さいとう整形外科
長 総 義 弘
客員講師
ながおさ整形外科
鳥 越 均
客員講師
とりごえ整形外科クリニック
備 考
第4学年
― ―
283
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
開講年次等
皮 膚 ・ 形 成
4年
Ⅰ・Ⅱ期
細目又はテーマ
(ユニット名)
必修・選択の別
必修
担当責任者
山本 俊幸
上田 和毅
〈皮 膚 科 学 分 野〉
概要/方針等
皮膚科学は年々細分化されてはきているものの、皮膚に表現される症状の全てを取り扱う。そのため、皮膚病変を
理解するためには、皮膚の解剖学、生理学、生化学、免疫・アレルギー学、分子生物学などの基礎医学のみならず、
内科学的知識や外科学的手技を駆使した多方面からのアプローチが要求される。
4年生次では、皮膚科学の基本的事項について学習する。発疹学の基礎を学び、その発疹を形成している病理組織
学的な変化についても理解を深める。臨床例については理解を容易にするために、多数のスライドを中心にして講義
を行う。皮膚疾患は非常に多数あるので、重要な疾患にしぼらざるを得ないが、授業でとり上げられなかった疾患に
ついても、自己学習が義務づけられていることを自覚して欲しい。
皮膚科は病名が多く、難しい漢字も多いので勉強しにくいという声がよく聞かれるが、実は皮膚のトラブルを経験
したことがない人はいないほど、皮膚科学はわれわれの身近にある学問なのである。皮膚科学に対するアレルギーを
取り除き、講義を通じて皮膚科学の面自さを是非実感してもらいたい。
学 習 目 標
一般目標 ① 皮膚疾患の概念を理解し、確定診断を行うのに必要な知識を身に付ける。
② 皮膚の正常構造、皮膚疾患の病理所見を読み取ることにより、皮膚疾患の発生機序を理解する。
行動目標 ① 原発疹、続発疹の定義に従って皮膚所見を正確に取ることができる。
② 皮膚所見から考えられる診断、および鑑別すべき疾患が列挙できる。
③ 鑑別に必要な検査法が列挙できる。
④ 初診の際に迅速に施行可能な皮膚描記症、真菌検査、Wood 灯、ウイルス検査、Tzanck 試験などが実
施できる。
⑤ 光線過敏性試験、パッチテスト、皮内テスト、スクラッチテスト、発汗テスト、皮膚生検などの検査
法が理解できる。
⑥ 皮膚の正常構造が説明できる。
⑦ 皮膚病理所見が説明できる。
テキスト、参考書
池田重雄他「標準皮膚科学」医学書院
上野賢一他「小皮膚科学」金芳堂
飯塚 一他「New 皮膚科学」南江堂
小川秀興他「TEXT 皮膚科学」南山堂
清水 宏「あたらしい皮膚科学」中山書店
山田 瑞穂「皮膚科学考え方学び方」金原出版
評 価 方 法
授業の評価は、平常点、レポート、試験、その他の方法により総合的に判定される。
〈形成外科学分野〉
概要/方針等
形成外科は、先天性であるか後天性であるかを問わず、外貌に影響を与え得る組織が損なわれた場合、形態的にも
機能的にもこれを元の状態に復させようとする外科である。
― ―
284
歴史的には、かつて戦傷外科とも称され、戦闘によって生じた傷をいやすことをその主な仕事としていたこともあ
る。実際、戦争を経るごとに形成外科は新しい技術を加え、進歩してきたものであり、古くは捕虜や犯罪人に対する
古代インドの「鼻そぎの刑」の受難者の治療に始まり、近くは第二次世界大戦中の戦傷者の治療まで、人間の歴史の
陰の部分に関わりつづけた医学である。先天的な体表奇形に対しても、Pare の有名な唇裂手術に見られるように、神
の不在を補うべく患者の受難に対して果敢な外科手術を試みてきた。
わが国において、形成外科が独立した診療科として人々に認知されたのは、おそらく原爆被災者のやけどの治療に
戦後アメリカから形成外科医が派遣され、治療を行ったのが最初ではないかと思われる。昭和32年には東京大学に初
めての形成外科診療班が発足し、日本人専門医による本格的な形成外科診療が開始された。その後、幸いにして、日
本は戦争のない平和な時代をすごしてきたが、以来60年近く、形成外科は今度は戦争とは無関係に進歩発展を続けて
きた。その理由としては、先天奇形や外傷以外に外科手術や内科的疾患に伴う組織欠損や変形の治療にも領域を広げ
てきたこと、技術的進歩がこれまであきらめられてきた状態の改善を可能にしたことなどが挙げられる。
形成外科は、臓器別に名を冠せられた科とは異なり、組織の種類に縛られず、非常に多くの疾患を扱う。他科との
関連も複雑で、また現在も扱う領域は広がっているため、概念をつかみにくい。そのため、授業では、歴史的な背景
を含めて「形成外科とは何か」という基本的なことの説明から始め、臨床例に及んで、具体的にいかなる疾患を扱っ
ているのか、またどのように扱っているのかを理解してもらうようにする。将来、どの科を専攻しても役に立つと思
われる形成外科の知識を伝えることを主眼とした授業を行いたいと考える。
学 習 目 標
一般目標 形成外科の基本手技とその理論的背景を理解する。
行動目標 皮膚、脂肪、骨、軟骨、筋肉、筋膜、陰茎の移植形式と生着機序を説明できる。
テ キ ス ト
標準形成外科(医学書院)
参 考 書
図説形成外科学講座(1~8巻、メジカルビュー社)
Plastic Surgery(Vol.1~8、Mathes 編、Saunders)
評 価 方 法
授業の評価は平常点、レポート、試験その他の方法により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
授業中に提示する症例スライドは、幾多の症例から選び抜かれたものである。多くの情報を含んでおり、また再度
見る機会がない貴重なものと思って見て欲しい。
授 業 計 画〈皮 膚 科 学 分 野〉
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
1
5
12
木
Ⅳ
皮膚科総論
山本
2
5
19
木
Ⅳ
皮膚疾患と全身症状
3
5
26
木
Ⅳ
湿疹、皮膚炎、蕁麻疹
4
6
2
木
Ⅳ
真菌症
5
6
9
木
Ⅳ
皮膚の検査法、治療法
6
6
16
木
Ⅳ
乾癬、膿疱症
川上
7
6
23
木
Ⅳ
水疱症
尾山
8
6
30
木
Ⅳ
遺伝性皮膚疾患
尾山
9
7
7
木
Ⅳ
皮膚悪性腫瘍、リンフォーマ
大塚
加藤
炎症性皮膚疾患
山本
竹之下
レーザー
― ―
285
三浦
第4学年
皮膚の構造と機能
担当者
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
10
7
14
木
Ⅳ
悪性黒色腫、熱傷
大塚
11
7
21
木
Ⅳ
膠原病・血管炎
山本
12
11
4
金
Ⅳ
実践 皮膚科診療
岸本
授 業 計 画〈形成外科学分野〉
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
8
31
水
Ⅳ
総論Ⅰ
歴史・診断学
上田 和毅
2
9
7
水
Ⅳ
総論Ⅱ
基本手技Ⅰ
上田 和毅
3
9
14
水
Ⅳ
総論Ⅲ
基本手技Ⅱ
上田 和毅
4
9
21
水
Ⅳ
各論Ⅰ
先天異常
上田 和毅
5
9
28
水
Ⅳ
各論Ⅱ
腫瘍
梶川 明義
6
10
5
水
Ⅳ
各論Ⅲ
外傷・熱傷
梶川 明義
7
10
12
水
Ⅳ
各論Ⅳ
潰瘍・褥瘡
大河内真之
8
10
19
水
Ⅳ
各論Ⅴ
瘢痕・ケロイド
梶川 明義
9
11
2
水
Ⅳ
各論Ⅵ
神経麻痺・リンパ浮腫
上田 和毅
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
山 本 俊 幸
教
授
皮膚科学講座
大 塚 幹 夫
講
師
皮膚科学講座
尾 山 徳 孝
講
師
皮膚科学講座
川 上 佳 夫
講
師
皮膚科学講座
加 藤 保 信
助 教
皮膚科学講座
三 浦 貴 子
助 教
皮膚科学講座
上 田 和 毅
教
授
形 成 外 科
梶 川 明 義
准 教 授
形 成 外 科
大河内 真 之
助
教
形 成 外 科
舘 下 亨
助 教
形 成 外 科
望 月 靖 史
助 教
形 成 外 科
― ―
286
備 考
授 業 科 目
開講年次等
科 目 名
視 覚
4年
細目又はテーマ
系統講義/眼科学総論・各論
Ⅰ・Ⅱ期
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
必修・選択の別
担当責任者
必修
飯田 知弘
概要/方針等
眼科学は、いわゆる総論としての局所解剖、眼生理/機能学、診断の手法(診断学)、問診の方法、および各論と
しての眼科疾患における組織病態、診断・治療からなる。一般内科・外科と異なり、問診・視診が診断の根拠となる
ことが多いのが特徴である。また、眼は全身疾患の窓口を果たすことが多いこと、眼科領域の倫理学が生死とは異な
り失明に関わる問題が断然多いことなども重要なポイントとして講義する。
眼科学の講義の回数は限られるので、上記の要点を概説し、最小限の知識は得られるように配慮したい。
学 習 目 標
一般目標 眼部の解剖と眼機能を理解し、主な眼疾患(機能・器質的疾患)の病態生理、診断および治療学を学ぶ。
行動目標 ① 眼生理光学の基礎、および屈折・調節の概念と異常を説明できる。
② 視野、光覚、色覚、瞳孔反応の概念と異常を説明できる。
③ 眼科診断に必須の細隙灯顕微鏡、検眼鏡の要領を説明できる。
④ 緊急疾患、感染性疾患の愁訴と病状、治療を説明できる。
⑤ 発症頻度の高い眼疾患(緊急性を有する角膜、ぶどう膜、網膜疾患、視神経疾患、白内障、緑内障、
弱視、斜視等)の病態、治療法を説明できる。
⑥ 眼部外傷に対する処置の方法を説明できる。
⑦ 眼底に異常をきたす、主な全身疾患と眼底所見について説明できる。
テ キ ス ト
参 考 書
現代の眼科学(金原出版)第10版
講義は「現代の眼科学 第10版」に準拠してすすめる。
Clinical ophthalmology 5th ed. Jack J. Kanski; Butterworth Heinemann
Clinical ophthalmology は欧文図書ではあるが図譜が多く初心者にもわかりやすい。他科においても欠かせない補助
手段となる場合が多い。
いずれの図書も豊富なカラー眼底図譜が掲載されているので、将来も含め座右の書として1冊は求められたい。
評 価 方 法
筆記試験(第4学年時後期末)その他の方法により総合的に判定される。
学習上の留意事項
内科・外科学に準ずる。カルテ閲覧法、病歴聴取、検査法、手術手技など眼科に固有な項目に重点を置き学習して
欲しい。
― ―
287
第4学年
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
12
木
Ⅱ
眼科を学ぶにあたって
眼球は小宇宙
飯田 知弘
2
5
19
木
Ⅱ
解剖と生理
眼はどのようにして世界を映しているか 石龍 鉄樹
3
5
26
木
Ⅱ
糖尿病網膜症
主な失明原因
飯田 知弘
4
6
2
木
Ⅱ
調節
眼はオートフォーカス
梶田 雅義
5
6
9
木
Ⅱ
全身疾患と眼
眼でこんなことがわかるんだ!
近藤 剛史
6
6
16
木
Ⅱ
網膜血管病変など
眼底検査はプロの技
藤原 聡之
7
6
23
木
Ⅱ
小児眼科
遠視はいい目?
森 隆史
8
6
30
木
Ⅱ
白内障
見る世界を変える眼内レンズ
狩野麻里子
9
7
7
木
Ⅱ
緑内障
失明原因第一位
佐柄 英人
10
7
14
木
Ⅱ
加齢黄斑変性・黄斑疾患
黄斑は目の急所
飯田 知弘
11
7
21
木
Ⅱ
眼感染症
基礎と臨床の融合
金子 久俊
12
9
1
木
Ⅱ
ぶどう膜炎
日本の3大ぶどう膜炎はなに?
小島 彰
13
9
8
木
Ⅱ
網膜剥離など
見えない硝子体が引き起こす網膜疾患
石龍 鉄樹
14
9
15
木
Ⅱ
眼瞼・眼窩
目を取り囲む問題
古田 実
15
9
22
木
Ⅱ
眼腫瘍
知っててほしい目のできもの
古田 実
16
9
29
木
Ⅱ
神経眼科
目からわかる脳の病気
鈴木美佐子
17
10
6
木
Ⅱ
神経眼科
視覚と脳-目を通して脳の働きをみる
古田 歩
18
10
13
木
Ⅱ
角膜 CL
あなたのコンタクトは大丈夫?
伊藤 健
19
10
20
木
Ⅱ
眼科先進医療
未来の眼科を見てみよう
丸子 一朗
20
10
27
木
Ⅱ
眼科手術
ミクロの再建術
齋藤 公護
担当教員一覧
教員氏名
職
飯 田 知 弘
教
石 龍 鉄 樹
准
古 田 実
齋 藤 昌 晃
所 属
授
福島県立医科大学医学部眼科
授
福島県立医科大学医学部眼科
講
師
福島県立医科大学医学部眼科
講
師
福島県立医科大学医学部眼科
丸 子 一 朗
講
師
福島県立医科大学医学部眼科
森 隆 史
助
教
福島県立医科大学医学部眼科
齋 藤 公 護
助
教
福島県立医科大学医学部眼科
板 垣 可奈子
助
手
福島県立医科大学医学部眼科
狩 野 麻里子
助
手
福島県立医科大学医学部眼科
伊 勢 重 之
助
手
福島県立医科大学医学部眼科
小 島 彰
助
手
福島県立医科大学医学部眼科
梶 田 雅 義
非常勤講師
梶 田 眼 科
鈴 木 美佐子
非常勤講師
福島済生会病院眼科
藤 原 聡 之
非常勤講師
秋田大学医学部眼科
伊 藤 健
非常勤講師
伊 藤 眼 科
佐 柄 英 人
非常勤講師
マ ル イ 眼 科
金 子 久 俊
非常勤講師
ほ ば ら 眼 科
古 田 歩
非常勤講師
前 田 眼 科
教
― ―
288
備 考
授 業 科 目
科 目 名
開講年次等
頭頸部・口腔
4年
系 統 講 義
Ⅰ・Ⅱ期
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
必修・選択の別
必修
担当責任者
大森 孝一
長谷川 博
〈耳鼻咽喉科・頭頸部外科学〉
概要/方針等
「耳鼻咽喉科・頭頸部外科学」とは、その成立過程を歴史的に見ると、19世紀末から今世紀のはじめにかけて、外
科学から分かれた耳科学と、内科学から分かれた鼻科学および咽喉科学がそれぞれ専門分化し、合併することによっ
て成立した学問であり、外科的な面と内科的な面を有している。その取り扱い領域は聴覚、平衡覚、嗅覚、視覚、味
覚、咀嚼、構音、発声、嚥下など、日常生活に重要な機能を有しているのみならず、顔面、頸部など整容的にも重要
な部位を占めている。すなわち現在の耳鼻咽喉科・頭頸部外科学は、固有の耳科学、鼻科学、咽喉科学を中心にして、
オージオロジー(聴覚学)、神経耳科学、気管食道科学、音声言語医学、頭頸部腫瘍学、形成外科学、アレルギー学
などと関連をもちつつ発展している。勿論、この広範な領域の全般についてふれることは、時間の制約もあって不可
能である。この現状を踏まえながら重点的に授業を行っていく。
学 習 目 標
《耳 科 学》
一般目標 外耳、中耳、内耳の生理と解剖を理解し、主な疾患の原因、病態生理、症候の把握に基づく診断と治療を
学ぶ。
行動目標 ① 外耳、中耳、内耳の解剖と機能を理解し説明できる。
② 外耳、中耳、内耳の主な疾患、病態生理、症候と診断について説明できる。
③ 外耳、中耳、内耳の主な疾患の治療法について説明できる。
《鼻 科 学》
一般目標 鼻、副鼻腔の生理と解剖を理解し、主な疾患の原因、病態生理、症候の把握に基づく診断と治療法を学ぶ。
行動目標 ① 鼻、副鼻腔の解剖と機能を理解し説明できる。
② 鼻、副鼻腔の主な疾患、病態生理、症候と診断について説明できる。
③ 鼻、副鼻腔の主な疾患の治療法について説明できる。
《口 腔 科 学》
一般目標 口腔咽頭の生理と解剖を理解し、主な疾患の原因、病態生理、症候の把握に基づく診断と治療法を学ぶ。
行動目標 ① 口腔咽頭の解剖と機能を理解し説明できる。
② 口腔咽頭の主な疾患、病態生理、症候と診断について説明できる。
③ 口腔咽頭の主な疾患の治療法について説明できる。
《咽頭科学・喉頭科学、気管食道科学、頭頸部外科学》
一般目標 咽喉頭の生理と解剖を理解し、主な疾患の原因、病態生理、症候の把握に基づく診断と治療を学ぶ。
行動目標 ① 咽頭、喉頭の解剖と機能を理解し説明できる。
③ 咽頭、喉頭の主な疾患の治療法について説明できる。
④ 内視鏡による気管、食道の検査法について説明できる。
⑤ 頭頸部外科で取り扱う主な疾患の診断、治療法について説明できる。
《音 声 言 語 医 学》
一般目標 音声言語医学で取り扱う病態について理解を深める。
行動目標 音声障害、言語障害を来す疾患についての原因、病態生理、症候、診断、治療法について説明できる。
テ キ ス ト
特になし。随時プリントを配布
― ―
289
第4学年
② 咽頭、喉頭の主な疾患、病態生理、症候と診断について説明できる。
参 考 書
新耳鼻咽喉科学
切替一郎原著 野村恭也編著
南山堂
税込¥16, 800
イラスト耳鼻咽喉科
森満 保著
光文堂
税込¥ 5, 145
MINOR TEXTBOOK 耳鼻咽喉科学
久保 武他著
金芳堂
税込¥ 4, 200
NEW 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
喜多村 健、森山 寛編集
南江堂
税込¥ 6, 615
評 価 方 法
⑴ 4年次後期:講義内容について客観的試験
⑵ 講義における出席不良者には、4年次後期試験の受験資格を与えないことがある。
⑶ 評価は出席日数、聴講態度、レポート、試験その他の方法により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
真面目な勉学態度・積極的な取り組みを希望する。
〈歯科口腔外科学分野〉
概要/方針等
口腔外科は口腔を構成する、また口腔に関連する組織・器官の各種疾患のうち、主として観血的手術療法の対象と
なるものの診断と治療を行う臨床科である。歯科口腔外科の講義では、医学部学生に必要な顎口腔・歯ならびに隣接
組織に現れる疾患について、その原因から、診断、治療法について理解して頂く。
学 習 目 標
一般目標 顎口腔・歯ならびに隣接組織に現れる先天性および後天性疾患について、その原因、病態生理と症状、診
断と治療法を理解する。
行動目標 ① 顎口腔、歯牙の解剖、生理、必要な検査法を理解し、説明できる。
② 主に、以下の疾患についての病態生理と症状、診断、治療法が説明できる。
a.う蝕、歯肉炎、辺縁性歯周炎
b.歯原性炎症、特異性炎、嚢胞性疾患
c.外傷、奇形、顎変形症
d.口腔粘膜疾患、腫瘍、唾液腺疾患
e.顎関節疾患など
テ キ ス ト
プリント配布。
参 考 書
医学を学ぶ人の歯科口腔外科テキスト
都 温彦他編
医学情報社
税込 ¥6,180
口腔外科学
宮崎 正編
医歯薬
税込¥19,950
口腔外科・病理診断アトラス
石川達也監修
医歯薬
税込¥14,600
口腔病変診断アトラス
伊藤秀夫他編
医歯薬
税込¥36,750
評 価 方 法
平常点、レポート、試験その他の方法により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
講義はスライドを用いて、重点的なことを取り上げ、不足分は自学・自習を原則とする。
― ―
290
授 業 計 画〈耳鼻咽喉科・頭頸部外科学〉
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
5
11
水
Ⅱ
耳鼻咽喉科学総論
取り扱う領域と疾患
大森 孝一
2
5
18
水
Ⅱ
耳科学総論
解剖と生理
小川 洋
3
5
25
水
Ⅱ
耳科学各論
平衡
松井 隆道
4
6
1
水
Ⅱ
耳科学各論
聴覚、内耳
小川 洋
5
6
8
水
Ⅱ
耳科学各論
外耳、中耳、顔面神経
松井 隆道
6
6
15
水
Ⅱ
口腔科学
解剖と生理、疾患
松塚 崇
7
6
22
水
Ⅱ
鼻科学総論
解剖と生理、検査方法
鈴木 輝久
8
6
29
水
Ⅱ
鼻科学各論
各種疾患その一
多田 靖宏
9
7
6
水
Ⅱ
鼻科学各論
各種疾患その二
多田 靖宏
10
7
13
水
Ⅱ
咽頭科学
解剖と生理、疾患
松塚 崇
11
7
20
水
Ⅱ
喉頭科学
解剖と生理、疾患
大森 孝一
12
8
30
火
Ⅳ
気管食道科学
解剖と生理、疾患
横山 秀二
13
9
6
火
Ⅳ
耳鼻咽喉科学総論
耳鼻咽喉科領域における再生医学研究
大森 孝一
14
9
13
火
Ⅳ
頭頸部外科学
疾患、治療方法
松塚 崇
15
9
20
火
Ⅳ
音声言語医学
病態と治療方法
多田 靖宏
16
9
27
火
Ⅳ
頭頸部病理学
頭頸部領域の扁平上皮癌
北條 洋
17
10
4
火
Ⅳ
頭頸部病理学
頭頸部領域の唾液腺疾患
北條 洋
授 業 計 画〈歯科口腔外科学分野〉
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
10
11
火
Ⅳ
総論
口腔外科総論
長谷川 博
2
10
18
火
Ⅳ
各論
解剖、口腔領域での検査法、各疾患1
佐久間和子
3
10
25
火
Ⅳ
各論
各疾患2
菅野 寿
4
11
1
火
Ⅳ
各論
各疾患3
菅野 寿
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
備 考
教
授
耳鼻咽喉科学講座
耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長
小 川 洋
准 教 授
耳鼻咽喉科学講座
耳鼻咽喉科・頭頸部外科副部長
松 塚 崇
講
師
耳鼻咽喉科学講座
多 田 靖 宏
講
師
耳鼻咽喉科学講座
横 山 秀 二
学内講師
耳鼻咽喉科学講座
松 井 隆 道
助
教
耳鼻咽喉科学講座
鈴 木 輝 久
助
教
耳鼻咽喉科学講座
北 條 洋
准 教 授
病理学第一講座
長谷川 博
准 教 授
歯科口腔外科
菅 野 寿
助
教
歯科口腔外科
佐久間 知 子
助
教
歯科口腔外科
― ―
291
歯科口腔外科部長
第4学年
大 森 孝 一
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
開講年次等
精 神
必修・選択の別
担当責任者
必修
丹羽 真一
4年
Ⅰ・Ⅱ期
細目又はテーマ
(ユニット名)
概要/方針等
学 習 目 標
第1回 精神科診断法
⑴ これから行われる神経精神医学の講義全体の予定を知りイメージを持つ。
⑵ 教科書を知る。
⑶ 神経精神医学が対象とする疾患や障害にはどんなものがあるかを知る。
⑷ 精神疾患の診察と診断の進め方の概略を知る。
⑸ 異常な精神現象としての精神症状にはどのようなものがあるかを知る。
第2回 精神症状学Ⅰ
⑴ 知覚の領域の異常
⑵ 思考の異常
⑶ 記憶の異常
⑷ 知能の異常
⑸ 自我意識の異常
第3回 精神症状学Ⅱ
⑴ 感情の異常
⑵ 欲動の異常
⑶ 意識の異常
⑷ 性格
⑸ 状態像診断
第4回 うつ病
⑴ 気分障害には単極性うつ病、双極性気分障害(躁うつ病)とがあること、それらの臨床症状、病因仮説、治療
法について理解する。
⑵ 気分障害について勉強することを通して、うつ病や躁病が疾患であって、単に気分が沈んでいるとか、気分が
よいといった一般に誰にでも認められる日常的な気分の変化ということとは異なることを理解する。
⑶ ことにうつ病は医師であれば何科の医師であっても遭遇する可能性が高い疾患であるので、うつ病の診断と治
療の粗筋はしっかりと勉強する。
その際に特に留意すべき点は、精神療法的に患者とどう接すれば良いか、患者にどう話せば良いかを知って
おく。
第5回 神経症性障害
⑴ 神経症性障害とは何か、精神病とはどのように違うのか。
⑵ 神経症性障害にはどのようなものがあるか、その分類体系を知る。
⑶ 神経症性障害はどのような原因によって発症するかを知る。
⑷ 神経症性障害の治療方法について知る。
⑸ 小児期の精神障害の治療方法について知る。
第6回 パニック障害と社会不安障害
⑴ パニック障害とはどういう疾患か
⑵ パニック障害の治療について
― ―
292
⑶ 社会不安障害とはどういう疾患か
⑷ 社会不安障害の治療について
第7回 心身症
⑴ 心身症の定義と具体例
⑵ 心身症の診断
⑶ 心身医学的な治療法
第8回 自殺予防
⑴ 日本における自殺の現状
⑵ G8諸国における自殺死亡率
⑶ 福島県における自殺の現状
⑷ 自殺未遂繰り返し症例の背景にある人格の病理
⑸ 頻回に救急外来を受診した境界性人格障害の症例
⑹ 境界性人格障害の治療
第9回 睡眠・覚醒障害
⑴ 睡眠障害の評価法を知る。
⑵ 不眠をきたす代表的な疾患について知る。
⑶ 代表的な睡眠障害について知る。
⑷ 睡眠障害の治療法について知る。
第10回 統合失調症
⑴ 統合失調症は代表的な内因性精神病であること。そもそも精神病の定義は何かを再確認すること。
⑵ 統合失調症の臨床症状、病因仮説、治療法について理解する。統合失調症について勉強することを通して、統
合失調症が疾患であって個人の持つ独特な世界観であるとか個人の独特な生き方であるとかとは異なることを理
解する。
⑶ 抗精神病薬の作用機序についてある程度理解し、抗精神病薬とは精神病に対して非特異的にしか作用しない漠
然とした「鎮静剤」とか「睡眠剤」とかではないことを理解する。
第11回 脳器質性精神病/症状精神病
⑴ 脳器質性精神病/症状精神病の概念
⑵ 脳器質性精神病/症状精神病の発症形式と経過の共通性
⑶ 脳器質性精神病/症状精神病を起こしやすい基礎疾患
⑷ 各々の基礎疾患に続く精神症状の特徴
第12回 アルコール・薬物依存
⑴ 依存物質の特徴を知る。
⑶ 依存、離脱に伴って出現する精神症状について知る。
第13回 てんかん
⑴ てんかんの定義
⑵ てんかん発作の分類
⑶ てんかんの型分類
⑷ てんかんの治療のあらまし
第14回 摂食障害
⑴ 摂食障害とは
― ―
293
第4学年
⑵ 依存形成のメカニズムを理解する。
⑵ 摂食障害の発症要因
⑶ 摂食障害でよく認められる特徴
⑷ 摂食障害の治療:多面的アプローチを要する
第15回 小児精神医学
⑴ 正常(健康)な小児の心性と発達障害について知る。
⑵ 小児の診察のすすめ方のポイントを知る。
⑶ 小児期の精神障害にはどのようなものがあるかについて知る。
⑷ 小児期の精神障害はどのような原因によってなるのかを知る。
⑸ 小児期の精神障害の治療方法について知る。
第16回 思春期精神医学
⑴ 思春期における心身の変化の概要を知る。
⑵ 思春期によくみられる精神疾患・障害の概要を知る。
⑶ それらの疾患において、思春期の発達上の変化がどのように影響しているかを知る。
⑷ それらの疾患において、思春期心性がどのように反映しているかを知る。
⑸ 思春期・青年期に多くみられる精神疾患・障害の治療について理解する。
第17回 老年期認知症
⑴ 老化の概念と老年期の位置づけ
⑵ 老化にともなう脳神経系の変化
⑶ 老年期精神障害発症の特徴
⑷ 認知症とその分類
⑸ 介護と老人福祉の社会資源
第18回 リエゾン精神医学(Iiaison psychiatry)
⑴ リエゾン精神医学(Iiaison psychiatry)の正確な概念を知る。
⑵ 具体的な症例を通じて、リエゾン精神医学の実際を把握する。
⑶ リエゾン精神医学で特に必要な精神医学的知識を体系的に理解する。
第19回 精神科薬物療法
⑴ 向精神薬とは
⑵ 抗不安薬
⑶ 睡眠導入剤
⑷ 抗うつ薬・気分安定薬
⑸ 抗精神病薬
⑹ 抗てんかん薬
⑺ その他
第20回 精神療法
⑴ 精神療法の基本
⑵ 支持的精神療法
⑶ 認知行動療法
⑷ 力動的精神療法
⑸ わが国で広められた療法
第21回 心理・社会的療法
⑴ 心理社会療法とは
⑵ 精神科リハビリテーション
― ―
294
⑶ 生活技能訓練
⑷ その他
テ キ ス ト
参 考 書
評 価 方 法
ペーパーテスト及び出席状況等を含め総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画 水曜日 8:40~10:10
第1回
5月11日
精神科診断法
丹羽
第2回
5月18日
精神症状学Ⅰ
丹羽
第3回
5月25日
精神症状学Ⅱ
丹羽
第4回
6月1日
うつ病
丹羽
第5回
6月8日
神経症性障害
矢部
第6回
6月15日
パニック障害と社会不安障害
三浦
第7回
6月22日
心身症
増子
第8回
6月29日
自殺予防
丹羽
第9回
7月6日
睡眠・覚醒障害
和田
第10回
7月13日
統合失調症
丹羽
第11回
7月20日
脳器質性精神病/症状精神病
和田
第12回
8月31日
アルコール・薬物依存
増子
第13回
9月7日
てんかん
丹羽
第14回
9月14日
摂食障害
矢部
第15回
9月21日
小児精神医学
板垣
第16回
9月28日
思春期精神医学
矢部
第17回
10月5日
老年期認知症
小林
第18回
10月12日
リエゾン精神医学
増子
第19回
10月19日
精神科薬物療法
増子
第20回
10月26日
精神療法
髙橋
第21回
11月2日
心理・社会的療法
髙橋
担当教員一覧
職
所 属
丹 羽 真 一
教 授
神経精神医学講座
矢 部 博 興
准 教 授
神経精神医学講座
増 子 博 文
講 師
神経精神医学講座
小 林 直 人
非常勤講師
神経精神医学講座
三 浦 至
助 教
神経精神医学講座
板 垣 俊太郎
助 教
神経精神医学講座
和 田 明
助 教
神経精神医学講座
髙 橋 高 人
助 教
神経精神医学講座
― ―
295
備 考
第4学年
教員氏名
授 業 科 目
開講年次等
科 目 名
放射線・画像
4年
細目又はテーマ
画像診断と放射線治療
Ⅰ・Ⅱ期
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
必修・選択の別
担当責任者
必修
宍戸 文男
概要/方針等
放射線医学は特定の疾患・臓器を対象とする医学ではなく、放射線や放射性物質を利用するというひとつの方法論
で多くの疾患の診断治療を考える分野であるため、幅広い医学全般の知識が要求される。しかし、講義室での授業に
おいて各論まで含めて、すべてを講義するのは困難であり、基本的な内容が中心となる。第4学年の講義では、進歩
に対応できる基本的な知識や考え方を整理して習得し、臨床実習(BSL)に活用できるような講義としたい
学 習 目 標
一般目標 臨床実習にて積極的に診療に参加することが可能なレベルの放射線医学の基本的な知識を身につける。ま
た、医療スタッフとともに、画像診断、放射線治療、などの診療行為に参加するために必要な知識、態度、
技能、について学習する。
行動目標 ① 放射線の発生および発生装置の原理を説明できる。
② 単純Ⅹ線撮影と造影Ⅹ線撮影の原理を理解し、説明できる。
③ CT、MRI、核医学診断の原理を理解し、説明できる。
④ 放射線の人体への影響について理解し、説明できる。
⑤ 放射線防護の原理を理解し、臨床現場における被ばく低減法を説明できる。
⑥ 造影剤の副作用を理解し、副作用発現時の対策について説明できる。
⑦ 放射線治療装置の原理を理解し、説明できる。
⑧ 放射線治療の副作用発現の原理を理解し、放射線障害の防止対策を説明できる。
⑨ 放射線治療と画像診断の関係を理解し、説明できる。
⑩ RI 利用の基礎的知識、取扱、防護、を理解し、説明できる。
⑪ 放射性医薬品の測定装置について理解し、説明できる。
⑫ 肺・呼吸器の画像診断法の原理、適応、を理解し、代表的な疾患の画像診断学的な所見を列記し、説
明できる。
⑬ 消化器の画像診断法の原理、適応、を理解し、代表的な疾患の画像診断学的な所見を列記し、説明で
きる。
⑭ Interventional Radiology の原理、特徴、を理解し、適応、手技、副作用を説明できる。
⑮ 脳神経系の画像診断法の原理、適応、を理解し、代表的な疾患の画像診断学的な所見を列記し、説明
できる。
⑯ 放射線治療法の手技を理解し、方法、適応を説明できる。
⑰ 代表的な疾患について(肺癌、食道癌、脳腫瘍、頭頚部腫瘍、子宮癌、乳癌、悪性リンパ腫、など)
の放射線治療法の位置づけ、適応を理解し、説明できる。
テ キ ス ト
特に、定めない。放射線医学の基本的な考え方については変化していないが、進歩の著しい分野であるため、各論
の内容については時代と共に大きく変化してきているので、臨床実習での病棟実習・講義でカバーするつもりである。
尚、自学自習のための参考書として考えられる書籍を下記にあげておく。特に、各論については、できるだけ新し
く出版されたものを参考にするのが望ましい。
参 考 書
1.放射線医学全般
標準放射線医学(第6版)高島・佐々木 医学書院 2001
― ―
296
放射線医学 蜂谷・酒井・平木 南山堂 1994
放射線医学大系(全57巻) 中山書店
2.放射線画像診断
新臨床Ⅹ線診断学(第2版) 大澤 医学書院 1990
Radiology Review Mannual, 4th Ed Dahnert, 1999
Normal Radiographic Anatomy, Meschan
A Textbook of X-ray Diagnosis, Schanks & Kerley
Chest Roentogenology (3rd Ed), Felson
Computed Body Tomography with MRI Correlation (3rd Ed), Lee, et al., Lippincott-Raven, 1998
MRI 診断演習 荒木 医学書院 1996
Magnetic Resonance Imaging of the Brain and Spine (2nd Ed), Atlas, Lippincott-Raven, 1996
Magnetic Resonance Imaging of the Body (3rd Ed), Higgins, Hricak, Helms, Lippincott-Raven, 1996
Neuroimaging, Greenberg, McGraw-Hill, 1995
3.核 医 学
核医学ノート 木下・久保(第4版) 金原出版 2001
最新臨床核医学(改定第3版) 利披・久保 金原出版 1999
Nuclear Medicinein Clinical Diagnosis and Treatment, Murray, Ell, Strauss, Churchill Livingstone, 1994
Diagnostic Nuclear Medicine (3rd Ed), Sandler et al, Williams & Wilkins, 1996
4.放射線治療
放射線生物学 坂本 秀潤社 1998
放射線生物学(第4版) 浦野 篠原出版 1995
放射線腫瘍学 阿部 国際医書出版 1997
がん放射線治療マニュアル 柄川 中外医学社 1989
Moss Radiation Oncology (7th Ed),Cox., Mosby, 1994
評 価 方 法
2011年11月7日-11月18日の試験期間に記述式の試験を行う。2011年3月中旬までに5年生への進級の判定を行う。
授業の評価は(平常点、レポート、試験その他の方法により)総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
5
12
木
Ⅰ
⑴ 放射線医学総論
①放射線と医学 ②種類、性質、発生装置
宍戸 文男
③放射線の生物への影響 ④放射線防護
2
5
19
木
Ⅰ
⑵ 放射線画像診断学総論-1
①X線撮影検査法
②造影剤と造影検査
宍戸 文男
3
5
26
木
Ⅰ
⑵ 放射線画像診断学総論-2
③ CT・US・MRI 画像診断
景山 和廣
4
6
2
木
Ⅰ
⑶ 放射線画像診断各論-1
①肺・呼吸器画像診断
森谷 浩史
5
6
9
木
Ⅰ
⑶ 放射線画像診断各論-2
②消化器画像診断
橋本 直人
6
6
16
木
Ⅰ
⑶ 放射線画像診断各論-3
③腹部画像診断
長谷川 靖
7
6
23
木
Ⅰ
⑶ 放射線画像診断各論-4
③脳神経系画像診断
宍戸 文男
8
6
30
木
Ⅰ
⑷ 放射線治療総論
①治療装置、放射線生物学、放射線障害、
宍戸 文男
放射線治療と画像診断
9
7
7
木
Ⅰ
⑸ 放射線治療各論-1
①放射線治療:食道癌、肺癌、悪性リン
佐藤 久志
パ腫
― ―
297
第4学年
1
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
10
7
14
木
Ⅰ
⑸ 放射線治療各論-2
②放射線治療:IGRT、IMRT、早期肺癌、
高井 良尋
前立腺癌
11
7
21
木
Ⅰ
⑸ 放射線治療各論-3
③放射線治療:陽子線治療、頭頸部腫瘍、
不破 信和
前立腺癌
12
9
1
木
Ⅰ
⑸ 放射線治療各論-4
④放射線治療:脳腫瘍、乳癌、子宮癌
13
9
8
木
Ⅰ
⑹ Interventional Radiology (IVR)
① IVR 総論
-1
宮崎 真
14
9
15
木
Ⅰ
⑹ Interventional Radiology (IVR)
② IVR の実際
-2
宍戸 文男
15
9
22
木
Ⅰ
⑹ Interventional Radiology (IVR)
③ CT ガイド下針生検
-3
本荘 浩
16
9
29
木
Ⅰ
⑺ 核医学診断総論
① RI 利用の基礎的知識、取扱、防護
②放射性医薬品と測定装置 ③核医学治 宍戸 文男
療
17
10
6
木
Ⅰ
⑻ 核医学診断各論-1
①核医学画像診断-1(FDG - PET)
18
10
13
木
Ⅰ
⑻ 核医学診断各論-2
②核医学画像診断-2(骨、内分泌、な
石井 士朗
ど)
19
10
20
木
Ⅰ
⑻ 核医学診断各論-3
③核医学画像診断-3(脳、心筋)
湯川 亜美
宍戸 文男
宍戸 文男
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
宍 戸 文 男
教 授
放射線医学講座
景 山 和 廣
客員講師
公立岩瀬病院
森 谷 浩 史
客員講師
大原医療センター
橋 本 直 人
講 師
放射線医学講座
長谷川 靖
助 手
放射線医学講座
佐 藤 久 志
助 教
放射線医学講座
高 井 良 尋
教 授
弘前大学医学部
不 破 信 和
臨床教授
総合南東北病院
湯 川 亜 美
助 手
放射線医学講座
宮 崎 真
助 手
放射線医学講座
本 荘 浩
客員講師
白河厚生総合病院
石 井 士 朗
助 手
放射線医学講座
― ―
298
備 考
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
麻 酔 ・ 救 急
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
4年Ⅱ期
必修
(ユニット名)
担当責任者
村川 雅洋
田勢長一郎
〈麻 酔 科 学 分 野〉
概要/方針等
麻酔科学は、麻酔、集中治療(救急医療)、ペインクリニック、ならびに緩和医療など幅広い知識と技術が要求さ
れる広範囲の診療分野を扱う。したがって、上記の一見かけ離れた診療分野の疾病に共通する臓器・組織機能の恒常
性の破綻と疼痛の病態生理を理解し、その上でこれらに対処する手法を学ぶ。一部の授業では、与えられたテーマに
ついて、小グループ別に学習し、発表・討論する。
学 習 目 標
一般目標 手術侵襲や各種の疼痛疾患ならびに急性臓器機能不全に対応できる知識及び技能を身につけるため、麻酔
科学・集中治療医学の基本を理解する。
行動目標 ① 全身麻酔法および麻酔器の構造について基本的な説明ができる。
② 吸入麻酔薬の薬理作用について基本的な説明ができる。
③ 静脈麻酔薬、筋弛緩薬の薬理作用について基本的な説明ができる。
④ 麻薬、鎮痛薬の薬理作用について基本的な説明ができる。
⑤ 局所麻酔薬の薬理作用について基本的な説明ができる。
⑥ 各種神経ブロック法、硬膜外麻酔法、脊髄くも膜下麻酔法について基本的な説明ができる。
⑦ 各種疾患痔痛および術後疹痛の発生機序と鎮痛法について基本的な説明ができる。
⑧ 癌性疼痛の発生機序と鎮痛法、緩和医療について基本的な説明ができる。
⑨ 麻酔・手術に伴う生理的変化(神経、呼吸、循環、内分泌、代謝、体液など)について基本的な説明
ができる。
⑩ 呼吸器、循環器、内分泌・代謝疾患、神経筋疾患などの患者の麻酔・集中治療について基本的な説明
ができる。
⑪ 小児および妊産婦の麻酔について基本的な説明ができる。
テキスト・参考書
1.「Basics of Ahesthesia, 5th ed」(2006) eds. Stoelting RK, Miller RD. Churchill Livingstone.
2.「標準麻酔科学」第5版(2006)弓削孟文、古家仁編、医学書院
3.「集中治療医学」(2001)日本集中治療医学会編、秀潤社
4.「がん患者の訴える痛みの治療:緩和ケアにおける Total Pain への対応」(2001)山室誠編、真興交易医書出版部
評 価 方 法
そ の 他(メッセージ等)
学習上の留意事項
1.講義では重点的なことを取り上げ、不足分は自学・自習を原則とする。
2.学習者が主体的な思考に基づき知識・技術を習得することを原則とする。
3.小グループによる学習討議には主体的に参加すること。
― ―
299
第4学年
筆記試験等により総合的に判定される。
〈救 急 医 学 分 野〉
概要/方針等
救急医療は基本的な医療の一つであり、救急患者に遭遇した場合全ての医師にとり的確な対応が要求される。その
範囲は多岐にわたり、また、各臨床科と重複する部分も多い。救急科の講義では生態に侵襲が加わった場合の対応を
理解し、呼吸・循環障害ならびに外傷、中毒、熱傷などを学ぶ。また、これらの疾患に対し迅速な診断・治療方針お
碁か初期治療の重要性を理解させる。
『救急概論・重症救急疾患』
学 習 目 標
一般目標 ① 救急疾患の特殊性および災害医学について学ぶ。
② 心停止時の診断および蘇生法を EBM に基づいて学ぶ。
③ 呼吸不全、循環不全、意識障害の病態、診断、治療を学ぶ。
行動目標 ① 各主訴より緊急度、重傷度を説明できる。
② 心電図上 Vf、PEA、Asystole の診断ができる。
③ PEA、Asystole の原因疾患を説明できる。
④ PEA、Asystole に対し適切な治療を説明できる。
⑤ Vf に対し除細動を始め EBM に基づいた治療を説明できる。
⑥ 呼吸不全の病態、診断、治療法を説明できる。
⑦ 人工呼吸法について説明できる。
⑧ 循環不全について病態、診断、治療法を説明できる。
⑨ 意識障害をきたす疾患、診断、治療法の概略を説明できる。
『生態侵襲学』
一般目標 ① 外傷、熱傷、電撃症時の病態、診断、治療を学ぶ。
② 中毒、勲中症、低体温、溺水の病態、診断、治療を学ぶ。
③ 特殊感染症の病態、診断、治療を学ぶ。
④ 心肺蘇生法を実習する。
行動目標 ① 外傷、熱傷、電撃症について病態、診断、治療法を説明できる。
② 中毒、熱中症、低体温、溺水について病態、診断、治療法を説明できる。
③ 破傷風、ガス壊疽、炭疽などについて病態、診断、治療法を説明できる。
④ Basic Life Support(BSL) と Advanced Cardiac Life Support(ACLS) を説明できる。
⑤ Vf の診断およびダミーに対し除細動を適切に行える。
⑥ 外傷の標準的診療を説明できる。
テ キ ス ト
特に指定しない
参 考 書
1.日本救急医学会監修:標準救急医学 医学書院
2.改訂外傷初期診療ガイドライン へるす出版
3.AHA 心肺蘇生と救急心血管治療のためのガイドライン 2010
4.Schwartz GR : Emergency Medicine, 4th Edition. Williams & Wilkins
5.Irwin RS, et al : Intensive Care Medicine, 4th Edition. Lippincott-Ravan
評 価 方 法
授業の出席、第4学年時後期末に筆記試験等により総合的に判定される
― ―
300
そ の 他(メッセージ等)
学習上の留意事項
1.講義では重点的なことを取り上げ、不足分は自学・自習を原則とする。
2.学習者が主体的な思考に基づき知識・技術を習得することを原則とする。
授 業 計 画
〈麻 酔 科 学 分 野〉
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
8
₃₁
水
Ⅲ
全身麻酔の臨床薬理
麻酔の概念、麻酔時の生体反応
村川 雅洋
2
9
1
木
Ⅲ
静脈麻酔薬
静脈麻酔
五十洲 剛
3
9
7
水
Ⅲ
麻酔器と気道確保
全身麻酔薬、気管挿管
村川 雅洋
4
9
8
木
Ⅲ
麻薬・鎮痛薬
静脈麻酔
五十洲 剛
5
9
₁₄
水
Ⅲ
吸入麻酔薬
吸入麻酔、悪性高熱
村川 雅洋
6
9
₁₅
木
Ⅲ
局所麻酔薬・神経ブロック
局所麻酔、神経叢ブロック
中川 雅之
7
9
₂₁
水
Ⅲ
筋弛緩薬
静脈麻酔
村川 雅洋
8
9
₂₂
木
Ⅲ
硬膜外・脊髄くも膜下麻酔
硬膜外麻酔、脊麻
五十洲 剛
9
9
₂₆
月
Ⅲ
小児麻酔
周術期管理、成長発達
鈴木 康之
₁₀
9
₂₉
木
Ⅲ
臨床麻酔:発表・討論
周術期管理、集中治療室
赤津 賢彦
₁₁
₁₀
3
月
Ⅲ
臨床麻酔:発表・討論
周術期管理、集中治療室
飯田 裕司
₁₂
₁₀
5
水
Ⅲ
臨床麻酔:発表・討論
周術期管理、集中治療室
中川 雅之
₁₃
₁₀
₁₃
木
Ⅲ
臨床麻酔:発表・討論
周術期管理、集中治療室
根本 千秋
₁₄
₁₀
₂₀
木
Ⅲ
臨床麻酔:発表・討論
周術期管理、集中治療室
根本 千秋
₁₅
₁₀
₂₄
月
Ⅲ
臨床麻酔:発表・討論
周術期管理、集中治療室
五十洲 剛
〈救 急 医 学 分 野〉
回数 月
1
8
日 曜日 時限
₃₁
水
Ⅱ
項 目
救急医学概論
内容(キーワード等)
救急医療システム
担当者
田勢長一郎
9
7
水
Ⅱ
重症救急疾患
救急疾患の診察鑑別
池上 之浩
9
₁₄
水
Ⅱ
重症救急疾患
救急蘇生法
田勢長一郎
4
9
₂₁
水
Ⅱ
重症救急疾患
呼吸不全
塚田 泰彦
5
9
₂₈
水
Ⅱ
重症救急疾患
循環不全、ショック
島田 二郎
6
₁₀
5
水
Ⅱ
重症救急疾患
意識障害
池上 之浩
7
₁₀
₁₂
水
Ⅱ
生態侵襲学
中毒
島田 二郎
8
₁₀
₁₂
水
Ⅲ
生態侵襲学
災害医療
島田 二郎
9
₁₀
₁₇
月
Ⅲ
生態侵襲学
外傷
長谷川有史
₁₀
₁₀
₁₉
水
Ⅱ
生態侵襲学
熱傷・電撃症
池上 之浩
₁₁
₁₀
₂₆
水
Ⅱ
生態侵襲学
熱中症・溺水・低体温
塚田 泰彦
₁₂
₁₁
2
水
Ⅱ
生態侵襲学
破傷風、ガス壊疽、炭疽菌、他
長谷川有史
₁₃
₁₁
2
水
Ⅲ
重症救急疾患
救急医療の標準化、まとめ
田勢長一郎
― ―
301
第4学年
2
3
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
村 川 雅 洋
教
授
福島県立医科大学医学部麻酔科学講座
五十洲 剛
講
師
福島県立医科大学医学部麻酔科学講座
鈴 木 康 之
非常勤講師
国立成育医療研究センター手術・集中治療部
赤 津 賢 彦
助
教
福島県立医科大学医学部麻酔科学講座
飯 田 裕 司
助
教
福島県立医科大学附属病院集中治療部
中 川 雅 之
助
手
福島県立医科大学医学部麻酔科学講座
根 本 千 秋
助
教
福島県立医科大学附属病院集中治療部
田 勢 長一郎
教
授
福島県立医科大学医学部救急医療学講座
島 田 二 郎
講
師
福島県立医科大学医学部救急医療学講座
池 上 之 浩
講
師
福島県立医科大学医学部救急医療学講座
長谷川 有 史
助
教
福島県立医科大学医学部救急医療学講座
塚 田 泰 彦
助
教
福島県立医科大学医学部救急医療学講座
― ―
302
備 考
授 業 科 目
科 目 名
感 染 ・ 検 査
細目又はテーマ
検査総論、尿検査、血液、生化学、免疫血清、
微生物、生理、遺伝子診断、感染制御
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
4年Ⅱ期
必修
金光 敬二
※別途、周知します。
第4学年
― ―
303
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
4年Ⅱ期
必修
白坂 正良
臨 床 薬 理 学
細目又はテーマ
(ユニット名)
概要/方針等
薬物治療は疾患治療の大きな柱である。近年、科学の発展に伴い、顕著な薬効を示す薬や、新しい作用機序をもつ
特徴のある薬が次々に開発され、多くの疾患ならびに治癒困難であった疾患も治癒可能になってきている。それに伴
い有害作用(副作用)も起こりやすくなっており、また人口の高齢化により、複数疾患を有する患者が増加し、多剤
併用による相互作用の発生頻度も高くなっている。医薬品の選択や、投与量、投与方法の決定など、従来医師の経験
や勘に頼っていた「さじ加減」では対応困難となってきている。一方、リスクマネージメントの観点からみると、医
薬品が関連する医療事故が非常に高い割合を占めてきている。
以上のことより、医薬品適正使用の実践には、まず1つめに処方ルールの基本を理解し、正確に処方せんを発行で
きることが必要となる。2つめに、科学的な薬効評価によって薬の適応を決定し、疾患に基づく薬物体内動態の変化
に対応した投与設計を行い、安全でかつ有効な処方を決定することが必要となる。具体的には、医薬品情報(特に医
薬品添付文書)の入手方法、剤形と薬物動態関係、副作用、相互作用、血中濃度のモニタリング等を理解し、処方発
行の際、必要となる基本的な知識を習得することが求められる。
またがんが国民の疾病による死亡の最大原因となっている現状ならびに「がん対策基本法」の施行を考慮し、特に
重要と考えられる、抗がん剤ならびに緩和医療に使用する医薬品の留意点についても学ぶ。さらに社会問題化してい
る「薬物乱用」についても取り上げる。
学 習 目 標
一般目標 処方せんを正しく発行できるための基礎知識を習得する。
行動目標 ① 剤形(投与法)を列挙し、それの薬物動態を説明できる。
② 処方せんのルールを理解し、正しい処方せんを作成できる。
③ 副作用(有害事象)を分類し、副作用報告をどのように行うのか説明できる。
④ 相互作用を分類できる。
⑤ 処方時参考とする基本的な医薬品情報の収集ができる。
⑥ 癌患者へ用いる抗がん剤および鎮痛剤の使用上の留意点を説明できる。
テ キ ス ト
特に指定しない
参 考 書
※1 研修医・医学生のためのくすりマニュアル-安全な薬物療法のために- 伊賀立二編 南江堂
※2 疾患からみた臨床薬理学 改訂2版 大橋京一、藤村昭夫編集 じほう
スキルアップのための添付文書自由自在 中原保裕、福神㈱医薬情報グループ著 南山堂
くすりの地図帳 伊賀立二他監修 ㈱講談社
臨床薬理学 第2版 日本臨床薬理学会編 医学書院
時間薬理学 小川暢也編 朝倉書店
くすりの相互作用としくみ 杉山正康編著 医歯薬出版株式会社
がん疼痛治療のレシピ(2007年版) 的場元弘著 ㈱春秋社
評 価 方 法
出席日数、講義後の豆テスト、学期末試験等により総合的に評価される。
― ―
304
そ の 他(メッセージ等)
学習上の留意事項
1.講義ですべての項目をカバーすることは時間の関係上不可能なので、不足分については上記参考書※1、※2等
により自学・自習すること。
2.不明な点はそのままにせず、積極的に質問してよい。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
9
20
火
Ⅲ
剤形と処方せんの書き方(Ⅰ)
剤形、薬物動態、処方せん様式
白坂 正良
2
9
27
火
Ⅲ
処方せんの書き方(Ⅱ)
処方上の留意点、間違いやすい処方
白坂 正良
3
10
4
火
Ⅲ
医薬品情報・薬物乱用
医薬品情報、添付文書、医薬品インター
白坂 正良
ビューホーム、PMDA、薬物乱用防止
4
10
11
火
Ⅲ
副作用・医薬品相互作用・TDM
副作用、重篤度分類、自主報告、薬物相
鳥羽 衛
互作用、抗菌剤 TDM
5
10
18
火
Ⅲ
抗がん剤使用時の留意点
抗がん剤、レジメン、暴露、安全使用
白坂 正良
6
10
25
火
Ⅲ
緩和医療における医薬品の使い方
緩和医療、麻薬、副作用対策
白坂 正良
7
11
1
火
Ⅲ
医薬品開発と治験について
治験、IRB、CRC、医師主導治験
鳥羽 衛
※担当者が急用により不在の場合は、交代する場合がある。
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
備 考
白 坂 正 良
講 師
公立大学法人福島県立医科大学附属病院薬剤部
薬剤部長
鳥 羽 衛
助 手
公立大学法人福島県立医科大学附属病院薬剤部
専門薬剤技師
第4学年
― ―
305
授 業 科 目
科 目 名
医 療 入 門 Ⅰ
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
症候論とケーススタディ・高齢者総合診療
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
4年Ⅲ期
必修
渡辺 毅
大平 弘正
石川 和信
概要/方針等
患者さんは様々な自覚症状(symptom)を持って病院を訪れます。また、患者さんの診察時に様々な徴候(sign)
が観察されます。これらの症候(自覚症状と徴候)は患者さんの悩みであると同時に、疾患診断の糸口でもあります。
このユニットでは、コアカリキュラムに含まれる主要な症候について、発現メカニズム、病態、分類や鑑別を要する
疾患、その鑑別の要点、高齢者の診療に重要なポイントなどの基本事項を学びます。さらに、各症候の症例検討(ケー
ススタディー)を行うことで、重要な症候を出発点とした疾患の診断のプロセスを体験することで論理的アプローチ
の方法を収得すると同時に、基本的な治療の概要を学習します。
学 習 目 標
一般目標 主な症候・病態の原因・分類とこれら症候を呈する患者の診断と治療の概要を理解する。
行動目標 ① 各症候の原因と病態生理を説明できる。
② 各症候を呈する疾患を列挙し、それらの鑑別の要点を説明できる。
③ 各症候を呈する患者の鑑別診断プロセスを説明できる。
④ 高齢者の身体的特徴と疾患を理解する。
テ キ ス ト
1.配布資料
参 考 書
1.ハリソン内科学
2.内科学(文光堂)
3.内科学(朝倉書店)
評 価 方 法
医療入門コースの評価は、「症候論とケーススタディ・高齢者総合診療」「医療と社会」「臨床実習入門」「プライマ
リケアと地域医療」の4つのユニットの評価に加え、共用試験医学系「CBT」及び「OSCE」の結果を総合して行う。
各ユニットの評価は、講義及び実習への出席状況、毎回の講義の最後の簡単なレポート、期末考査におけるペー
パー試験、提出課題等に基づき、総合的に行う。
そ の 他(メッセージ等)
1.各症候の原因と病態生理は単に記憶するのではなく、生体の正常な調節機序の乱れとして系統的な理解が必須で
す。そのため、各症候に関連する基礎医学的事項をもう一度復習することが重要です。
2.各症候を出発点(問題:プロブレム)として、生命科学としての医学的アプローチ(サイエンス)と証拠に基づ
くアプローチ(EBM)を基盤とした論理的診断過程の収得が重要です。その方法論として POS 方式(Problem
Oriented System または Problem Oriented Problem Solving)を理解し、活用する能力を養うことを心がけてください。
3.常に新しい医学的進歩を学び、現在未解決の医学的課題に取り組む姿勢を持つことが重要です。そのためには、
IT を活用しての医学情報の収得とその理解が重要です。
― ―
306
授 業 計 画
回数 月
(授業計画は、別途周知する。)
日 曜日 時限
11
29
火
Ⅰ
2
11
29
火
Ⅱ
3
11
30
水
Ⅰ
4
11
30
水
Ⅱ
5
12
1
木
Ⅰ
6
12
1
木
Ⅱ
7
12
2
金
Ⅰ
8
12
2
金
Ⅱ
9
12
6
火
Ⅰ
10
12
6
火
Ⅱ
11
12
7
水
Ⅰ
12
12
7
水
Ⅱ
13
12
8
木
Ⅰ
14
12
8
木
Ⅱ
15
12
13
火
Ⅳ
16
12
14
水
Ⅳ
17
12
15
木
Ⅰ
18
12
15
木
Ⅱ
19
12
15
木
Ⅲ
20
12
15
木
Ⅳ
21
12
16
金
Ⅰ
22
12
16
金
Ⅱ
23
1
10
火
Ⅲ
24
1
10
火
Ⅳ
25
1
11
水
Ⅲ
26
1
11
水
Ⅳ
27
1
12
木
Ⅲ
28
1
12
木
Ⅳ
29
1
16
月
Ⅲ
30
1
16
月
Ⅳ
31
1
17
火
Ⅲ
32
1
17
火
Ⅳ
33
1
18
水
Ⅲ
34
1
18
水
Ⅳ
35
1
19
木
Ⅲ
36
1
19
木
Ⅳ
37
1
23
月
Ⅲ
38
1
23
月
Ⅳ
39
1
24
火
Ⅲ
40
1
24
火
Ⅳ
41
1
25
水
Ⅲ
42
1
25
水
Ⅳ
43
1
26
木
Ⅰ
内容(キーワード等)
担当者
第4学年
1
項 目
― ―
307
回数 月
日 曜日 時限
44
1
26
木
Ⅱ
45
1
26
木
Ⅲ
46
1
26
木
Ⅳ
項 目
内容(キーワード等)
担当者
担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
渡 辺 毅
教
授
腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座
大 平 弘 正
教
授
消化器・リウマチ膠原病内科学講座
石 川 和 信
准 教 授
医療人育成・支援センター
― ―
308
備 考
授 業 科 目
科 目 名
医 療 入 門 Ⅰ
細目又はテーマ
臨床実習入門
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
4年Ⅲ期
必修
石川 和信
概要/方針等
臨床の現場で必要とされる心構えから、bed side で実習を行うために必要な知識・技術を正しく理解する。
学 習 目 標
一般目標 実際の bed side で実習を開始するにあたって必要な基本的な知識と技術を習得する。
行動目標 ① 医療面接におけるコミュニケーションの重要性を理解する。
② 正しい医療面接を行うことができる。
③ 身体各所の診察法を理解し、正しく行うことができる。
④ 診療記録を正しく記載できる。
⑤ 清潔操作を理解し、正しく実践できる。
参 考 書
「診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる技能と態度に関する学習・評価項目」
(改訂第2.4版 共用試験実施機構医学系 OSCE 試験実施小委員会・試験事後評価小委員会)
評 価 方 法
医療入門コースの評価は、
「症候論とケーススタディ」「医療と社会」「臨床実習入門」「プライマリケアと地域医療」
の4つのユニットの評価に加え、共用試験医学系「CBT」及び「OSCE」の結果を総合して行う。
各ユニットの評価は、講義及び実習への出席状況、毎回の講義の最後の簡単なレポート、期末考査におけるペー
パー試験、提出課題等に基づき、総合的に行うこととなる。
授 業 計 画
回数 月
日 曜日 時限
11
21
月
Ⅲ
2
11
21
月
Ⅳ
3
11
22
火
Ⅰ
4
11
22
火
Ⅱ
5
11
22
火
Ⅲ
6
11
22
火
Ⅳ
7
11
24
木
Ⅰ
8
11
24
木
Ⅱ
9
11
24
木
Ⅲ
10
11
24
木
Ⅳ
11
11
25
金
Ⅰ
12
11
25
金
Ⅱ
13
11
28
月
Ⅲ
14
11
28
月
Ⅳ
15
11
29
火
Ⅲ
16
11
29
火
Ⅳ
17
11
30
水
Ⅲ
内容(キーワード等)
(授業計画は、別途周知する)
― ―
309
担当者
第4学年
1
項 目
回数 月
日 曜日 時限
18
11
30
水
Ⅳ
19
12
1
木
Ⅲ
20
12
1
木
Ⅳ
21
12
5
月
Ⅲ
22
12
5
月
Ⅳ
23
12
6
火
Ⅲ
24
12
6
火
Ⅳ
25
12
7
水
Ⅲ
26
12
7
水
Ⅳ
27
12
8
木
Ⅲ
28
12
8
木
Ⅳ
29
12
12
月
Ⅲ
30
12
12
月
Ⅳ
項 目
内容(キーワード等)
担当者
(授業計画は、別途周知する)
担当教員一覧
教員氏名
職
石 川 和 信
准 教 授
所 属
医療人育成・支援センター
― ―
310
備 考
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
細目又はテーマ
(ユニット名)
医 療 入 門 Ⅰ
医 療 と 社 会
開講年次等
必修・選択の別
4年後期
必修
担当責任者
佐藤 薫
藤野美都子
概要/方針等
医療は人の社会的営みという広い文脈の中に存在すると考えられる。しかし、今日の医療は医療技術の効果の側面
ばかりを追い求めるあまり、患者・家族の社会性や、患者個人としての死については無視されてきたことで、患者・
家族だけではなく、医療者自身にも様々な問題を生じてきた。それに対して、日本においても全人的な緩和医療の機
運が高まっている。「緩和医療」の授業では、死は身近であることを実感しながら、生きることについて深く考え、
さらには症状コントロールやコミュニケーション技術を学ぶ場としたい。
さらに、医療者には、日々の臨床現場で、あるいは、先端医療の現場で直面する倫理的諸問題に対処することも求
められている。「臨床倫理」の授業は、患者および家族の立場を理解したうえで、日々の医療に従事する姿勢を受講
生が学ぶことのできる場としたい。
学 習 目 標
《緩和医療》
一般目標 ① 全人的な医療を提供するために、緩和医療の基本的な知識、技術を学ぶとともに、「人」に接する態
度を習得する。
行動目標 ① 緩和医療は何かを説明できる。
② 緩和医療の必要性を説明できる。
③ 包括的がん医療について説明できる。
④ がん性疼痛の治療の概要について説明できる。
⑤ 悪い知らせを伝えることの重要性と、その問題について説明できる。
《臨床倫理》
一般目標 ① 臨床倫理の基本的事項を把握することにより、臨床現場で生じる様々な倫理的問題に対処する能力を
身につける。
② 先端医療をめぐる倫理的諸問題について理解することにより、先端医療にかかわる際の態度を身につ
ける。
行動目標 ① 臨床倫理の歴史を説明できる。
② 臨床倫理検討シートの使い方を説明できる。
③ 患者・家族の立場から、臨床倫理を考えることができる。
④ チーム医療の重要性について説明できる。
⑤ 先端医療をめぐる倫理的諸問題について説明できる。
⑥ 臓器移植をめぐる倫理的諸問題について説明できる。
⑦ 遺伝子診断・治療、遺伝カウンセリングについて説明できる。
⑨ 国および機関内倫理審査制度について説明できる。
テ キ ス ト
特に指定しない。
参 考 書
《緩和医療》
トワイクロス先生のがん患者の症状マネジメント(医学書院・2003年)3,675円
がん医療におけるコミュニケーション・スキル 悪い知らせをどう伝えるか(医学書院・2007年)2,940円
― ―
311
第4学年
⑧ 治験について説明できる。
《臨床倫理》
A.R.ジョンセンほか(赤林 良・大井 玄監訳)『臨床倫理学 臨床医学における倫理的決定のための実践的アプ
ローチ』(新興医学出版社・1997年)
G.E.ペンス(宮坂道夫・長岡成夫訳)『医療倫理 よりよい決定のための事例分析』(みすず書房・2000年)
福井次矢ほか編『臨床倫理学入門』(医学書院・2003年)
赤林 朗編『入門・医療倫理Ⅰ』(勁草書房・2005年)
樋口範雄編『ケース・スタディ 生命倫理と法』(有斐閣・2004年)
『新版増補 生命倫理事典』(太陽出版・2010年)
評 価 方 法
《緩和医療》
《臨床倫理および先端医療と倫理》
講義への参画態度および提出課題により、総合的に評価する。
そ の 他(メッセージ等)
授 業 計 画
《緩和医療》
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
12
9
金
Ⅰ
総論
包括的緩和医療 トータルペイン
佐藤 薫
2
12
9
金
Ⅱ
症状マネジメント1
がん性疼痛、呼吸困難
佐藤 薫
3
12
13
火
Ⅰ
入門
家で家族を看取ること
高橋 まり
4
12
13
火
Ⅱ
症状マネジメント2
「死」と向き合う
田代 志門
5
12
13
火
Ⅲ
症状マネジメント3
「死」の現在
田代 志門
6
12
14
水
Ⅰ
症状マネジメント4
在宅緩和ケアの実際
鈴木 雅夫
7
12
14
水
Ⅱ
コミュニケーション技術1
悪い知らせの伝え方(ロールプレイ)
佐藤 薫
8
12
14
水
Ⅲ
コミュニケーション技術2
悪い知らせの伝え方(講義)
佐藤 薫
《臨床倫理》
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
1
1
₁₀
火
Ⅰ
臨床倫理の現代史
臨床倫理の基本的概念
末永 恵子
2
1
₁₀
火
Ⅱ
臨床倫理を考える①
導入としてのケース・スタディ
藤野美都子
福田 俊章
末永 恵子
3
1
₁₃
金
Ⅰ
臨床倫理を考える②
代理出産
藤野美都子
福田 俊章
末永 恵子
4
1
₁₃
金
Ⅱ
看護師からみた臨床倫理
チーム医療と臨床倫理
横田 素美
5
1
₁₇
火
Ⅰ
臨床倫理を考える③
総括討論
臨床倫理検討シート
藤野美都子
福田 俊章
末永 恵子
6
1
₁₇
火
Ⅱ
薬害から学ぶ
薬害被害者の体験を通して学ぶ臨床倫理 菅野ちさ子
7
1
₂₀
金
Ⅰ
先端医療の現実⑴
臓器移植の実際
上野 秋花
8
1
₂₀
金
Ⅱ
先端医療の現実⑵
脳死・臓器移植問題
村口 至
9
1
₂₄
火
Ⅰ
遺伝カウンセリング
遺伝病の告知
遺伝カウンセリング
医師のかかわり
鈴木 眞一
― ―
312
回数 月
日 曜日 時限
項 目
内容(キーワード等)
担当者
₁₀
1
₂₄
火
Ⅱ
再生医療をめぐる倫理的諸問題
再生医療
福田 俊章
₁₁
1
₂₇
金
Ⅰ
新薬の臨床試験
治験と臨床倫理
治験セン
ター
₁₂
1
₂₇
金
Ⅱ
先端医療と倫理を考える
総括討論
模擬倫理委員会
藤野美都子
福田 俊章
末永 恵子
担当教員一覧
教員氏名
横 田 素 美
職
所 属
教
授
菅 野 ちさ子
看 護 学 部
薬害肝炎訴訟原告団
上 野 秋 花
臓 器 移 植
コーディネーター
日本臓器移植ネットワーク東日本支部東
北連絡所
村 口 至
名
長
坂 総 合 病 院
鈴 木 眞 一
教
授
器官制御外科学講座
誉
院
備 考
全国薬害被害者団体連絡
協議会
治験センター
藤 野 美都子
教
福 田 俊 章
准
末 永 恵 子
講
教
授
人間科学講座
授
人間科学講座
師
人間科学講座
第4学年
― ―
313
授 業 科 目
科 目 名
医 療 入 門 Ⅰ
細目又はテーマ
プライマリ・ケアと地域医療
(コ ー ス 名)
(ユニット名)
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
4年Ⅲ期
必修
葛西 龍樹
概要/方針等
地域医療の崩壊を防ぎ、地域住民のニーズに沿った質の高いプライマリ・ケアを実践するには、「家庭医療」の原
理を十分に学んで、それを実際に地域で展開していくことが必須です。このユニットでは、「家庭医療」という日本
ではまだ十分には浸透していない新しい医療について、平成18年から全国の大学医学部に先駆けて、系統的に学ぶ機
会を提供しています。将来医学医療のどの分野へ進む医学生にとっても、「家庭医療」を理解することは役に立ちま
す。その理解が無理なく進むように、興味の湧くケースを通して考えたり、映画の一部を用いた教育(シネメデュケー
ション)、ロールプレイ、グループ・ディスカッションなどを用いた授業を展開します。
学 習 目 標
一般目標 将来質の高いプライマリ・ケアを担当するため、もしくはプライマリ・ケアを担当する医師ら協働できる
ための基本的知識基盤として、「家庭医療」の専門性を理解する。
行動目標 ① 「家庭医療」の定義を説明し、何故日本の地域に「家庭医療」が必要なのかを考えることができる。
② 地域における2種類の医師の協働について説明できる。
③ 「患者中心の医療の方法」を6つのコンポーネントを用いて説明できる。
④ 「家族志向ケア」について説明し、ケアのための各種ツールをそれらの特長を理解して使用できる。
⑤ 「癒す者」と「癒される者」の関係について考えることができる。
⑥ 「アクティブ・リスニング」を用いて病気の経験を探ることができる。
⑦ 「家庭医療」でどのように EBM(evidence-based medicine)を実践するかを説明できる。
⑧ 「家庭医療」でどのように NBM(narrative-based medicine)を実践するかを説明できる。
⑨ 「家庭医療」が重視する予防、健康維持・増進と行動変容へのアプローチについて説明できる。
⑩ 「学習者中心の臨床教育」を6つのコンポーネントを用いて説明できる。
テ キ ス ト
1.家庭医療~家庭医をめざす人・家庭医と働く人のために~ (ライフメディコム)
2.スタンダード家庭医療マニュアル (永井書店)
参 考 書
A Textbook of Family Medicine (Oxford University Press)
評 価 方 法
授業の評価は平常点、レポート、試験その他の方法により総合的に判定される。
そ の 他(メッセージ等)
福島県立医科大学では、県内に広がる新しい地域医療の診療・教育システムを構築するため、平成18年から「家庭
医療」を推進しています。これは日本の大学医学部としては最初のことです。従来から日本の大学医学部などにある
曖昧な「総合診療」ではなく、定義の明らかな世界標準の「家庭医療」を学んで、それを地域で実践できる機会を医
学部の卒前教育・初期研修・後期研修を通じて提供しています。「家庭医療」に興味を持ち、積極的に学んでもらえ
ることを期待しています。
― ―
314
授 業 計 画
回数 月
1
1
日 曜日 時限
11
水
Ⅰ
項 目
内容(キーワード等)
担当者
家庭医療とは
世界の家庭医療
日本の家庭医療
家庭医療
葛西 龍樹
他 2種類の医師の協働
「ポピュレーション・サイエンス」という視点
地域ケア・ネットワーク
家庭医が実践する在宅ケア
2
1
11
水
Ⅱ
地域医療
3
1
12
木
Ⅰ
患者中心の医療の方法
患者中心の医療の起源
患者中心の医療の方法の6つのコンポーネント
葛西 龍樹
他 葛西 龍樹
他 4
1
12
木
Ⅱ
家族志向ケア
家族とは何か
ファミリー・ライフサイクル
家族図
「DR. FAMILY」のアプローチ
5
1
18
水
Ⅰ
癒すことを学ぶ
医師になるために通過する3つの段階
「あなたはどのように苦しいのですか」
癒す者と癒される者
6
1
18
水
Ⅱ
コミュニケーション
7
1
19
木
Ⅰ
家庭医療と EBM
EBM(evidence-based medicine)とは
EBM の5つのステップ
「症例からの学び」
葛西 龍樹
他 8
1
19
木
Ⅱ
家庭医療と NBM
NBM(narrative-based medicine)とは
言葉・対話・物語
物語の持つ癒す力
葛西 龍樹
他 予防、健康維持・増進
家庭医が実践する予防、健康維持・増進
患者教育
行動変容へのアプローチ
葛西 龍樹
他 学習者中心の臨床教育
教育の新しいパラダイム
家庭医の教育と評価
メンターシップ
葛西 龍樹
他 9
1
25
水
Ⅰ
10
1
25
水
Ⅱ
アクティブ・リスニング
病気の経験を探る
解釈・期待・感情・影響
葛西 龍樹
他 葛西 龍樹
他 葛西 龍樹
他 担当教員一覧
教員氏名
職
所 属
備 考
教
授
地域・家庭医療学講座
石 井 敦
助
教
地域・家庭医療学講座
担当部分未定
田 中 啓 広
助
教
地域・家庭医療学講座
担当部分未定
高 澤 奈緒美
助
手
地域・家庭医療学講座
担当部分未定
川 井 巧
助
教
地域・家庭医療学講座
― ―
315
(平成23年4月着任予定)
第4学年
葛 西 龍 樹
授 業 科 目
科 目 名
(コ ー ス 名)
基 礎 上 級
細目又はテーマ
開講年次等
必修・選択の別
担当責任者
4年Ⅲ期
必修
生命科学・社会医学
系、総合科学系の各
講座・研究部門主任
(ユニット名)
概要/方針等
生命科学・社会医学系、総合科学系の各講座・研究部門(の教官)に学生を短期間配属し、学生は実験・調査研究
を行い、さらには、セミナーや抄読会を通じて、科学的な考え方、方法論を身につける。
研究テーマ等の詳細は別に示す。
評 価 方 法
出席や、研究等に取り組む態度を考慮し、さらには研究成果のレポート提出等により、配属先の各所属主任が、評
価を行う。
― ―
316
大 学 施 設 概 要
(大学本部及び医学部)
9 号 館
8 号 館
6
研 究 室
会 議 室
5
演習室・講義室
カンファレンス室・研究室
4
ーム
物理学実習室
自然科学講座(物理学)
解剖学実習室
ブックセンター
― ―
175
)
組織・病理学実習室
講義室
生
ホ
食
ー
堂
L・L教室
2
ラウンジ
1
3
2
1
5
4
3
2
法 医 解 剖 室
学 生 更 衣 室
1
・
・
談
売
室
第3
第2講義室
1
第1
設
5
薬 理 学 講 座
細胞統合生理学講座
眼 科 学 講 座
皮膚科学講座
衛生学・予防医学講座
4
免 疫 学 講 座
法 医 学 講 座
3
病理病態診断学講座
基礎病理学講座 2
神経解剖・発生学講座
解剖・組織学講座 1
循環 器・ 血液 内科 学講
消化器・リウマチ膠原病内科学講座
座
産科婦人科学講座
小児科学講座
臓器再生外科学講座
器官制御外科学講座
整形外科学講座
呼吸器内科学講座
微生物学講座
生 化 学 講 座
生体機能 第 5
研究部門 ゼミ室
2
1
2 号 館
公衆衛生学講座
耳鼻咽喉科学講座
心臓血管外科学講座
5
腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座
泌 尿 器 科 学 講 座
4
神経精神医学講座
放射線医学講座
3
脳神経外科学講座
麻酔科学講座
2
感染制御・臨床検査医学講座
形 成 外 科 学 講 座
1
1 号 館
附属学術情
室
講義
展示館
軽 音 楽 部 室
空 手 部 室
ウインドアンサンブル
写 真 部 室
同 好 会 室
基礎医学研究会室
ゴ ル フ 部 室
山 岳 部 室
アーチェリー部室
ラ グ ビ ー 部 室
バスケットボール部室
バレーボール部室
卓 球 部 室
水 泳 部 室
ソフトテニス部室
硬 式 庭 球 部 室
漕 艇 部 室
準硬式野球部室
サ ッ カ ー 部 室
陸 上 競 技 部 室
柔 道 部 室
階
3
躰 道 部 室
剣 道 部 室
階
2
ス キ ー 部 室
囲 碁 部 室
1階
赤十字奉仕団室
学 生 部 長 室
学 生 課
講 堂
体 育 館
プール
地域・家庭医療部
神経生理学講座
室
2
体育室
3
神経内科学講座
講義
第4講義室
武道場
生体情報伝達研究所
生体物質研究部門
理 事 長 室
企画・人材開発担当理事室
教育研究担当理事室
話
店
4
放射性同位元素研究施
5 号 館
ル
生体情報伝達研究所
細胞科学研究部門
腫瘍生体
治療学講座
3 号 館
生化学実習室
第5・6講義室
5 号 館
講義室
リエゾン実験室
10 号 館
4
バドミントン部室
ワンダーフォーゲル部室
混 声 合 唱 団 室
管 弦 楽 団 室
スピードスケート部室
ギ タ ー 部 室
報センター
館
書
図
総 務 課
(管財・施設)
管理運営担当理事室 総務
課
経営・渉外担当理事室
3
地域医療担当理事
室
企画財務課(ふくしま医療−産業リエゾン推進
室)
医 療 情 報 部
2
学 生 相 談 室
医 学 部 長 室
病児病後児保育室 1
第一カンファランス
属
病
院
附
生物学実習室
自然科学講座(生物学)
守衛室
(学部)
生理・公衆衛生学実習室 第3・4ゼミ室
輸血・移植免疫学講
座
生理・薬理・衛生学実習室
会議室 第1・2ゼミ
室
微生物・免疫学実習
室
人間科学講座(外国語) 自然科学講座(数学)
化 学 実 習 室
自然科学講座(化学) 講師室
大会議室
学
がんプロフェッショナル
養 成 支 援 室
看護師養成施設
4 号 館
スキルラボ・アドバン
ス
人間科学講座(人文社会科
学)
7号館
(
医学修士講義室
医療人育成・
支援センター
情報処理演習室・LL教室・
3
講義
学生ラウンジ・セルフラーニング 室
ルーム
2
大学健康管理センター・スキルラボ・ベ
実習室・実験室・ロッカー ーシック
ルーム
学生課(看護教務)・実習室・大
就職情報コーナー・サ 会議室 1
ークル室
6号館
平成23年度
建設予定
チュートリアル
実験動物研究施設
演習室・講義室・更衣
室
学生ラウンジ・コンピュー
タル
オープンスペースラボ
附属病院各階配置図
11 号 館
第1・2臨床講義室
第5∼6学年更衣室
【1階】
堂
食
行
銀
共 同
待合室
理美容室
治験センター
呼吸器
内 科
EV
放 射 線 部
腎臓・高血圧内科、糠尿病・内分泌・代謝内科 高エネルギー
放射線治療棟
消化器内科、リウマチ・膠原病内科 循環器内科、血液内科、心臓血管外科
【2階】
2 階 北
病 棟
カンファランス2
形成
外科
歯科口腔外科
臨床工学センター
カンファランス1
病理部
産科、婦人科
眼科
児
科
小
至管理棟
耳鼻咽喉科・
頭頸部外科
査
部
検
科
眼
皮 膚 科
麻酔・疼痛
緩 和 科
脳 神 経
外 科
輸血・移
植免疫部
泌尿器科・
副腎内分泌
外 科
感染制御部
至臨床研究棟
性差医療
センター
人工透析室
検 査 部
中央採血室
吹 抜
検 査 部
心身医療科
呼吸器外科、消化器・一般外科、小児外科 乳腺・内分泌・甲状腺外科
低侵襲・先端治療科 ― ―
176
至MRI棟・検査除染施設棟
放射線科
総合受付
ATM コーヒー
コーナー ショップ
内科総合外来(初診)
神経内科
正面玄関
至心身医療科
病 棟
放射線部
栄養指導室
玄関ホール
物品供給
センター
射
線
部
放
守衛室
ドクターヘリ
通信センター
医事課
1
階東
内視鏡
診療部
店
売
救命救急センター外来
医療連携・
相談室
病棟
ベーカリー
臨床腫瘍
センター
リハビリテーションセンター
︵運動・呼吸機能訓練室︶
郵便局
整形外科
核医学診療室
リハビリテーションセンター
(循環機能訓練質)
至臨床研究棟
【3階】
集 中 治 療 部
3階西病棟
分娩室
NICU
至管理棟
副病院長兼
看護部長室
料
部
材
MF
ICU
看護部管理室
外来化学療法
センター
病院 副病院 病院
長室 長室 経営課
手 術 部
須賀川
養護学校
医大分校
(西 病 棟)
射
液
線
内
(東 病 棟)
10 階
放
血
科
科
エレベータ
ホ ー ル
循 環 器 内 科
心 臓 血 管 外 科
9 階
消 化 器 外 科 Ⅰ
消 化 器 外 科 Ⅱ
エレベータ
ホ ー ル
皮
膚
形
成
外
消 化 器 外 科
消 化 器 外 科
8 階
腎 臓・ 高 血 圧 内 科
糖尿病・内分泌・代謝内科
消 化 器 内 科
リウマチ・膠原病・免疫内科
エレベータ
ホ ー ル
泌
尿
器
科
内 分 泌 外 科
腎 臓・ 高 血 圧 内 科
糖尿病・内分泌・代謝内科
7 階
呼
呼
吸
器
吸 器 外
科
科
エレベータ
ホ ー ル
神
脳
経
内
神 経 外
科
科
6 階
婦
乳
腺
人
外
科
科
エレベータ
ホ ー ル
眼
麻
内
酔
泌
科
科
科
5 階
整
形
外
科
エレベータ
ホ ー ル
歯 科 口 腔 外 科
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
消 化 器 内 科
4 階
小
小
児
外
科
科
エレベータ
ホ ー ル
救命救急センター
児
― ―
177
分
外
科
科
Ⅰ
Ⅱ
8号館内配置図
大学健康管理
センター
学生相談室
実習室A
実習室C
― ―
178
▲
調理
実習室
WC
WC
サークル室
就職情報
コーナー
WC
WC
EV
サークル室
WC WC
WC WC
サークル室
サークル室
入口
学生課
事務室
学生
自治会室
サークル室
サークル室
サークル室
サークル室
サークル室
大会議室
非常勤講師
控室
応援室
女子
ロッカールーム
実験室B
男子
ロッカールーム
実習室B
学部長室
実験室A
1 階
2 階
カンファレンス室
S437
カンファレンス室
S436
カンファレンス室
S435
カンファレンス室
S434
カンファレンス室
S433
カンファレンス室
S432
カンファレンス室
S431
カンファレンス室
S430
教材
作製室
講義室
S311
情報処理
演習室
(両学部共用) 図書ラウンジ/
セルフラーニング
ルーム
講義室
S415
演習室
S418
演習室
S414
講義室
S310
演習室
S413
演習室
S417
演習室
S416
演習室
S429
― ―
179
WC
学生
ラウンジ
WC
演習室
S428
WC WC
WC WC
臨床看護研究室
S408
講義室
S302
講義室
N301
LL教室
講義室
S301
講義室
S309
講義室
S308
3 階
研究室
S407
研究室
S406
研究室
S405
研究室
S404
研究室
S403
研究室
S402
研究室
S401
演習室
S412
共同研究室
S411
共同研究室
S410
教材作製室
4 階
研究室
S427
研究室
S426
研究室
S425
研究室
S424
研究室
S423
研究室
S422
研究室
S421
研究室
S420
研究室
S419
研究室
S519
研究室
S518
研究室
S517
研究室
S516
研究室
S515
研究室
S514
研究室
S513
研究室
S512
研究室
S511
教材
作製室
共同研究室
S522
共同研究室
S521
共同研究室
S520
― ―
180
会議室
S507
研究室
S506
研究室
S505
研究室
S504
研究室
S503
研究室
S502
研究室
S501
共同研究室
S510
WC WC
共同研究室
S509
共同研究室
S508
コピー室
5 階
研究室
S541
研究室
S540
研究室
S539
研究室
S538
研究室
S537
研究室
S536
研究室
S535
研究室
S534
研究室
S533
共同研究室
S615
共同研究室
S614
共同研究室
S613
共同研究室
S612
共同研究室
S611
共同研究室
S610
演習室
S609
演習室
S608
演習室
S607
ラウンジ
学生
ラウンジ
研究室
S532
研究室
S531
研究室
S530
研究室
S529
研究室
S528
研究室
S527
研究室
S526
研究室
S525
研究室
S524
更衣室
S623
更衣室
S622
共同研究室
S621
共同研究室
S620
共同研究室
S619
演習室
S618
演習室
S617
研究科長室
S616
WC
演習室
S603
WC
演習室
S602
演習室
S606
コンピュータ準備室
S605
コンピュータ
ルーム
S604
演習室
S601
6 階
Fly UP