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れいんぼう 有限会社リファレンス 評価事業部 1/2 ページ
受審事業所基本情報 事業所名称 れいんぼう 運営法人名称 社会福祉法人 枚方市社会福祉協議会 福祉サービスの種別 共同生活介護(ケアホーム) 代表者名 鳴 智子 定員(利用人数) 18名 事業所所在地 〒573-1165 枚方市都丘町3-13-301 電話番号 072-808-2422 FAX番号 072-808-2423 ホームページアドレス http://www.hirakata-shakyo.net/ 電子メールアドレス mailto:mailto:[email protected] 評価機関情報 第三者評価機関名 有限会社リファレンス 評価事業部 大阪府認証番号 第270030号 評価実施期間 平成22年8月10日~平成22年10月25日 評価決定年月日 平成23年2月2日 評価調査者氏名(役割) 0501B009(専門職委員) 0501B073(運営管理委員) 1/2 ページ 第三者評価結果の概要 評価機関総合コメント 総合コメント 当該事業所は、枚方市内のグループホーム・ケアホームの「枚方市知的障害者福祉 ネットワーク 生活部会」の中心的な役割を果たし、市内の世話人を対象とした研修会 を企画され、世話人の資質の向上を図っておられます。 また、事業所間の情報交換 の場を持つなどして連携を深め、個々のホームだけで支援を終えることなく、地域全体 を視野に入れた基盤づくりに努められています。 ご利用者が困ったときや悩んだと き、いつでも相談に乗り、日常的な情報交換に加え、別の機会をもうけて個別に相談 に応じるなどの対応も常に取られています。 特に評価の高い点 ケアホームの利用率が95%と高く、ご利用者の多くが365日利用しています。4つある ケアホームは、施設という概念ではなく「個人の家」として考え、より豊かな生活が送れ るよう、土・日の余暇活動の充実を図っておられます。地域にあるサロンや教室へ通う など、社会資源を活用しながら地域との交流を図っておられます。 職員アンケート調 査からは、定期的なミーティングが開かれており、職員間のコミュニケーションが高く、 良好な人間関係が見受けられ、サービスの向上、質の確保にも繋がっていると思われ ます。 利用者アンケート調査では、権利を守るために職員が積極的に行動していると 評価されており、ご利用者の目標や計画等についても職員がいっしょに考え、丁寧に 接しわかりやすく説明していると高い評価を受けています。また、継続利用についても アンケートに協力して頂いた方のすべてが希望されておられます。 改善を求められる点 当該事業所として、中・長期的なビジョンと計画は明確にされていますが、ご利用者の 方々への周知が不十分といえます。ホームページや広報誌などを利用して周知への 工夫を期待いたします。 人事管理の体制の整備について、基本方針や各計画を実 現するために具体的な計画を立てていますが、人員配置の増強などについて、計画 通りに進まない場合があるようなので、今後、実行、実現に向けてより一層の調整や 検討を行い、計画通りに進めて行かれることを望みます。また、人事考課は、一定の 基準を設けていますが、現時点では全職員が対象にはなってはおりません。組織上、 全職員を対象にすることが困難な場合もありますが、人事考課は、単に処遇面だけの 考課ではありませんので、賞賛行動や研修の習熟度などをはじめとする法人独自の 評価システムを構築するなど、今以上に個々の意欲が喚起できる組織づくりを期待し ます。 第三者評価に対する事業者のコメント 事業者のコメント 本会は「地域で豊かに生活する」ことを支援の基本として、一人ひとりの思いを尊重し たケアホームの運営を行ってきました。 今回、第三者評価を受けた中で、特に、利用 者アンケートで、「権利を守るために職員が積極的に行動している」「職員が利用者に 対し、丁寧に接しわかりやすく説明している」など、利用者から高い評価が得られたこ とは、今後事業を取り組んでいく上で大きな励みとなりました。 指摘いただいた点に つきましては、利用者や職員への情報の周知などは早期対応を図り、その他について は改善すべき点を整理・検討のうえ取り組み、より質の高いサービスの提供に努めて いきます。 2/2 ページ 事業所名称 れいんぼう 理念・基本方針について 判断基準項目 評価結果 理念が明文化されている。 a 理念に基づく基本方針が明文化されている。 a 理念や基本方針が職員に周知されている。 a 理念や基本方針が利用者等に周知されている。 a 評価機関コメント 法人の理念は、「誰もが安心して暮らせるふくしのまちづくり」を基本としています。その理念を基にケアホームは「地 域支援センターゆい」の1事業として、ご利用者が地域でより豊かに生活できるようにと、枚方市内に「れいんぼう」「た んぽぽ」「ひまわり」「憩い苑ホーム」の4ヶ所のケアホームの円滑な運営を目指し、ご利用者の個人の意思を尊重した 生活支援をしています。また、ケアホームは施設ではなく“個人の家”という考えで、『世話人のあり方』などに明記して おり、職員・世話人にも周知されています。 計画の策定について 判断基準項目 評価結果 中・長期計画が策定されている。 a 中・長期計画を踏まえた事業計画が策定されている。 a 計画の策定が組織的に行われている。 a 計画が職員や利用者に周知されている。 b 評価機関コメント 当該事業所として、5年間の経営戦略プログラムを作成し、実施されています。制度の環境の変容によって経営環境 が左右される事業であっても、課題や問題点の解決に向けた計画を立てています。戦略プログラムの内容としては、 「事業計画」「組織・人事計画」「財務計画」などが策定されています。 策定された内容につ いては、評価と見直しを職員会議等で行い、利用者ニーズを取り込みながら課題や問題点を明確にし、組織として改 善に向けた具体的な取り組みを行っています。 管理者の責任とリーダーシップについて 判断基準項目 評価結果 管理者自らの役割と責任を職員に対して表明している。 a 遵守すべき法令等を正しく理解するための取り組みを行っている。 a 質の向上に意欲を持ち、その取り組みに指導力を発揮している。 a 経営や業務の効率化と改善に向けた取り組みに指導力を発揮している。 a 1/2 ページ 評価機関コメント 管理者としての自覚と責任感をもち、基本理念・運営方針などを明示しています。リーダーシップを発揮し、職員の能 力を適切に評価し、リーダーとして信頼を得ています。世話人をはじめとする職員には、『雇用契約書』を提示し、毎年 更新時に法令等の周知徹底を図っています。また、『業務分担表』を作成し、職員の役割の整理を行い具体的作業を 指導されています。「枚方市知的障害者福祉ネットワーク 生活部会」を中心的に担い、市内のグループホーム・ケアホ ームとの連携や研修として、世話人研修会の開催や担当者会議を実施して世話人や職員の能力と質の向上を図って います。 2/2 ページ 事業所名称 れいんぼう 経営状況の把握について 判断基準項目 評価結果 事業経営をとりまく環境が的確に把握されている。 a 経営状況を分析して改善すべき課題を発見する取り組みを行っている。 a 外部監査が実施されている。 a 評価機関コメント ケアホームをご利用したいという要望が多く、地域の不動産会社などと連携しながら、安心して生活ができるお部屋の 確保に努めています。 「枚方市知的障害者福祉ネットワーク 生活部会」から、『ケアホーム・グループホーム現状と 課題について』をまとめられ、障害者自立支援協議会へ提出するなど、明快な事業の状況分析と改善に努められてい ます。 外部監査については、法人として経営上の相談と解決のために外部の会計士と連携を取っています。 人材の確保・養成について 判断基準項目 評価結果 必要な人材に関する具体的なプランが確立している。 b 人事考課が客観的な基準に基づいて行われている。 b 職員の就業状況や意向を把握し、必要があれば改善する仕組みが構築されている。 a 福利厚生事業に積極的に取り組んでいる。 a 職員の教育・研修に関する基本姿勢が明示されている。 a 個別の職員に対して、組織としての教育・研修計画が策定され、計画に基づいて具体的な取 り組みが行われている。 a 定期的に個別の教育・研修計画の評価・見直しを行っている。 b 実習生の受け入れに対する基本的な姿勢を明確にし、体制を整備している。 非該当 実習生の育成について、積極的な取り組みを行っている。 非該当 評価機関コメント 職員アンケートからは、職員がやりがいをもってこの仕事に携わっているのが読み取れます。常勤職員には、相談支 援従事者研修やサービス管理責任者研修を受講させ、資格を取れるように配慮したり、採用時の初任者研修や全職 員対象とした年間研修計画、4ホーム間で世話人のための実習計画などが立てられています。また、各ホームの世話 人が集まり、ケース検討や支援内容について話し合う会議を月1回開催したり、全ホームの世話人・生活支援員が集 まる交流会や合同会議などを年1回開催し、親睦を深める場を設けています。尚、研修計画は、研修成果の評価、分 析を行ない、次の研修などに反映できる仕組みの構築を望みます。 福利厚生事業については、職員全員や利用者 と交流できるような企画を実施しています。 安全管理について 1/2 ページ 判断基準項目 評価結果 緊急時(事故、感染症の発生時など)の対応など利用者の安全確保のための体制が整備さ れている。 a 利用者の安全確保のためにリスクを把握し、対策を実行している。 a 評価機関コメント 安全確保については、組織的として明確な目的意識を持ち、事故防止等に積極的に取り組んでおられます。各種マニ ュアルは、『世話人業務』『苦情・事故対策』『防災』『感染』などの各マニュアルが整備されており、職員が自由に閲覧 できる環境を整え、説明と指導を行っています。また、事故を防ぐために『ヒヤリ・ハット報告書』を作成し、定期的に職 員会議で事故防止の対策と検討を話し合っておられます。 地域との交流と連携について 判断基準項目 評価結果 利用者と地域とのかかわりを大切にしている。 a 事業所が有する機能を地域に還元している。 a ボランティア受け入れに対する基本姿勢を明確にし、体制を確立している。 非該当 必要な社会資源を明確にしている。 a 関係機関等との連携が適切に行われている。 a 地域の福祉ニーズを把握している。 a 地域の福祉ニーズに基づく事業・活動が行われている。 a 評価機関コメント 地域の書道教室、絵画教室、将棋教室などの社会資源を活用し、ガイドヘルパーとの外出により、余暇活動の充実を 図っています。また、生活上、様々な問題については必要に応じて、生活支援員を配置したり、医療機関と連携を図り ながらケース会議を行い、問題の解決にあたっておられます。 「枚方市知的障害者福祉ネットワーク 生活部会」など で事業所間の情報交換の場を持つなどして、連携を深めるとともに地域住民に向けたケアホームの理解と普及に努 めています。 2/2 ページ 事業所名称 れいんぼう 利用者本位の福祉サービスについて 判断基準項目 評価結果 利用者を尊重したサービス提供について共通の理解をもつための取り組みを行っている。 a 利用者のプライバシー保護に関する規定・マニュアル等を整備している。 a 利用者満足の向上を意図した仕組みを整備している。 a 利用者満足の向上に向けた取り組みを行っている。 a 利用者が相談や意見を述べやすい環境を整備している。 a 苦情解決の仕組みが確立され、十分に周知・機能している。 a 利用者からの意見等に対して迅速に対応している。 a 評価機関コメント ご利用者のほとんどが365日の利用になっています。そのため、土・日の余暇や、ケアホーム以外のサービス利用を 積極的に行っておられます。 ご利用者は、日中仕事をされていたり、他施設を利用しているので帰宅時間は様々で すが、門限や就寝時間は決めておらず、本人の希望を受け入れています。 苦情や要望などは、世話人からの日々 の報告や月1回訪問するサービス管理責任者などが聞き取り、対応しておられます。 サービスの質の確保について 判断基準項目 評価結果 サービス内容について、定期的に評価を行う体制を整備している。 a 評価の結果に基づき、組織として取り組むべき課題を明確にしている。 a 課題に対する改善策・改善計画を立て実施している。 a 個々のサービスについて、標準的な実施方法が文書化され、サービスが提供されている。 a 標準的な実施方法について、見直しをする仕組みが確立している。 a 利用者に関するサービス実施状況の記録が適切に行われている。 a 利用者に関する記録の管理体制が確立している。 a 利用者の状況等に関する情報を職員間で共有している。 a 評価機関コメント 法人内部に在宅サービス部会を設け、定期的に運営の現状、課題を報告を行う体制が整っています。運営、サービス の質、人材確保などの意見交換や質疑応答により目標設定ができる討議を行うとともに、討議内容を記録文書化し、 組織全体で共有できる環境を整えています。 個々のサービスの実施方法が文書さ れ利用者本位と安全確保に配慮した短期、長期支援計画がなされており、職員が共通の認識をもってサービスをでき る仕組みが整っており、計画の見直しも定期的に行われています。利用者に関する記録については、『ケース記録』 1/2 ページ 『業務日誌』『世話人申し送り』があり、ホームと支援センターとの共有化が図れています。 サービスの開始・継続について 判断基準項目 評価結果 利用希望者に対してサービス選択に必要な情報を提供している。 a サービスの開始にあたり、利用者等に説明し同意を得ている。 a 事業所の変更や家族への移行などにあたり、サービスの継続性に配慮した対応を行ってい る。 a 評価機関コメント サービス開始時には、サービス利用契約書・重要事項説明書を用いて説明されています。説明については、わかりや すい説明がなされていると多くのご利用者から評価されています。尚、現在、法人のホームページは開設されていま すが、事業所の最新情報までは掲載れておりません。ホームページを有効に活用し、積極的に情報発信されることを 望みます。 ケアホームを退去され、自宅へ戻られたご利用者には、継続的に連絡を取り、不安の軽減も含めた支援 を行っています。 サービス実施計画の策定について 判断基準項目 評価結果 定められた手順に従ってアセスメントを行っている。 a 利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している。 a サービス実施計画を適切に策定している。 a 定期的にサービス実施計画の評価・見直しを行っている。 a 評価機関コメント 統一された書式によりアセスメントの作成が行われ、ご利用者ひとり一人のニーズや課題を明示する手続きを記録 し、ご利用者に関する情報を不足なく記載しています。個別支援計画は、6ヶ月に1回の見直しを行うとともに、必要に 応じて利用者の希望や要望を聞きながら一緒に計画を立てておられます。サービスの実施計画は、具体的な支援内 容となっており、担当する職員すべてが支援内容を共有しておられます。 2/2 ページ