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福島第一原子力発電所の 汚染水の状況と対策について
資料 2-1 福島第一原子力発電所の 汚染水の状況と対策について 平成26年12月2日 東京電力株式会社 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 1 1.「汚染水対策」の3つの基本方針 事故で溶けた燃料を冷やした水と地下水が混ざり、1日約400トン 事故で溶けた燃料を冷やした水と地下水が混ざり、1日約400トン(注1) (注1)の汚染水が発生し の汚染水が発生し ており、下記の3つの基本方針に基づき対策を進めています ており、下記の3つの基本方針に基づき対策を進めています 平成25年度 (注1)地下水バイパスや建屋止水工事などの対策により、減少傾向となっています。 (注1)地下水バイパスや建屋止水工事などの対策により、減少傾向となっています。 方針1.汚染源を取り除く 上期 提供:日本スペースイメージング(株)、(C)DigitalGlobe 方針1 取:り除く ①多核種除去設備等による汚染水浄化 ⑦地盤改良 (注2)配管などが入った地下トンネル。 ③地下水バイパスによる地下水くみ上げ ④建屋近傍の井戸での地下水くみ上げ ⑤凍土方式の陸側遮水壁の設置 ⑥雨水の土壌浸透を抑える敷地舗装 下期 上期 平成27年度 下期 上期 下期 多核種除去設備等によるタンク内汚染水の浄化 ②トレンチ(注2)内の汚染水除去 方針2.汚染源に水を近づけない 平成26年度 ①多核種除去 設備による 汚染水浄化 高性能・増設多核種除去設備の設置 多核種除去設備による処理済水の浄化 浄化作業 ⑧海側遮水壁 ②トレンチ内高濃度 汚染水除去 ⑤陸側遮水壁 1 2 3 ②トレンチ内 の汚染水除去 4 ③地下水バイ パスによる地 下水くみ上げ ④建屋近傍の井戸 (サブドレン) ③地下水バイパス 方針2 近:づけない ⑥土壌浸透を抑える 敷地舗装 方針3.汚染水を漏らさない ⑨タンクの増設(溶接型へのリプレース等) 地下水の流れ ⑦水ガラスによる地盤改良 ⑧海側遮水壁の設置 凍結管設置 凍結止水・汚染水の除去 ⑨タンク設置 予定地 ④建屋近傍の 井戸での地下 水くみ上げ (サブドレ ン) 建屋山側で地下水をくみ上げ 浄化設備設置 調査・復旧 建屋近傍の井戸で地下水をくみ上げ 小規模凍結試験 ⑤凍土方式の 陸側遮水壁の 設置 設置工事 凍結 地下水流入抑制 ①多核種除去設備 ⑥雨水の土壌 浸透を抑える 敷地舗装 ⑥敷地舗装 ③地下水バイパス 雨 くみ上げ アスファルト等による敷地舗装 セシウム除去 淡水化 水ガラス等による地盤改良 ⑦水ガラスに よる地盤改良 原子炉建屋 地下水位 上部透水層 タービン建屋 ④サブドレン くみ上げ ⑦水ガラス 地盤改良 ②トレンチ くみ上げ 海水面 難透水層 下部透水層 揚水井 ウェルポイント 地下水ドレン 難透水層 ⑤陸側遮水壁 ⑤陸側遮水壁 ⑧海側遮水壁 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 方針3 漏:らさない ④サブドレン くみ上げ ⑧海側遮水壁 の設置 ⑨タンクの増 設(溶接型へ の交換等) 汚染した地下水の海への流出抑制 汚染エリアからの汚染水のくみ上げ 地下水の海への流出抑制 設置工事 タンクの増設・貯留 2 2.「汚染水対策」の進捗状況 ● 汚染水の浄化 平成25年度 平成26年度 平成27年度 *)の浄化を行う計画です。 H26年度末を目途に汚染水(RO濃縮塩水 H26年度末を目途に汚染水(RO濃縮塩水* )の浄化を行う計画です。 工程と目的 増設多核種除去設備が、3系統の処理(試運転)を開始しました。 増設多核種除去設備が、3系統の処理(試運転)を開始しました。 上期 下期 上期 下期 上期 下期 高性能多核種除去設備が、処理(試運転)を開始しました。 高性能多核種除去設備が、処理(試運転)を開始しました。 ①多核種除去 多核種除去設備等による汚染水の浄化 モバイル型ストロンチウム除去装置が、1系統の処理を開始しました。 モバイル型ストロンチウム除去装置が、1系統の処理を開始しました。 設備による 高性能・増設多核種除去設備の設置 汚染水浄化 既設多核種除去設備、増設多核種除去設備、高性能多核種除去設備 既設多核種除去設備、増設多核種除去設備、高性能多核種除去設備 (汚染源を取り除く) およびモバイル型ストロンチウム除去設備にて、汚染水の浄化を継 およびモバイル型ストロンチウム除去設備にて、汚染水の浄化を継 多核種除去設備による処理済水の浄化 続しています。 続しています。 今後、セシウム吸着装置、第二セシウム吸着装置は実施計画認可後、 今後、セシウム吸着装置、第二セシウム吸着装置は実施計画認可後、 準備が整い次第、RO濃縮水処理設備については設置後、準備が整い 準備が整い次第、RO濃縮水処理設備については設置後、準備が整い 汚染水が漏えいした場合のリスクを低減させるため、原子炉建屋地下などに滞留している高 次第、処理を開始する計画です。 次第、処理を開始する計画です。 濃度の汚染水(汚染源)の浄化を、多核種除去設備などの7つの設備により進めます。 *RO濃縮塩水:処理装置等(セシウム吸着装置、第二セシウム吸着装置等)により 主要核種のセシウムが除去された廃水のこと 7つの設備 除去能力 (1)多核種除去設備 (2)増設多核種除去設備 62核種を告示濃度限度未満へ (3)高性能多核種除去設備 (4)モバイル型ストロンチウム除去設備 ストロンチウムを 1/10~1/1000へ低減 (5)セシウム吸着装置でのストロンチウム除去 (6)第二セシウム吸着装置でのストロンチウム除去 ストロンチウムを 1/100~1/1000へ低減 (7)RO濃縮水処理設備 状況 処理能力 全系統処理運転中(試運転) 250m3/日以上×3系列 10/9~全系統処理運転中(試運転) 250m3/日以上×3系列 10/18~処理運転中(試運転) 500m3/日以上 A系:10/2~処理運転開始 B系:実施計画申請中(H27.1月中使用開始予定) 第二:実施計画申請予定(H27.1月下使用開始予定) A系:300m3/日 B系:300m3/日 第二:480m3/日×4系統 実施計画認可済 運転に向け準備中 600m3/日 実施計画変更手続中 1,200m3/日 12月中使用開始予定 500~900m3/日 汚染水浄化設備の状況については後述 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 3 2.「汚染水対策」の進捗状況 ● 汚染水の除去(トレンチ内) *1の建屋接続部は、凍結管による冷却、 屋外海水配管トレンチ 屋外海水配管トレンチ*1 の建屋接続部は、凍結管による冷却、 氷・ドライアイスの投入により、凍結止水壁が出来つつあるもの 氷・ドライアイスの投入により、凍結止水壁が出来つつあるもの の、一部凍結が弱い部分があるため、間詰め充填を実施しました。 の、一部凍結が弱い部分があるため、間詰め充填を実施しました。 間詰めによる止水効果の確認後、トレンチ内の水抜きを行うに当 間詰めによる止水効果の確認後、トレンチ内の水抜きを行うに当 たっては、汚染水を漏えいさせないよう慎重に検討した上で、ト たっては、汚染水を漏えいさせないよう慎重に検討した上で、ト レンチ内の水抜きおよび閉塞作業を順次開始しています。 レンチ内の水抜きおよび閉塞作業を順次開始しています。 平成25年度 工程と目的 上期 平成26年度 下期 上期 平成27年度 下期 上期 下期 浄化作業 ②トレンチ内の 汚染水除去 凍結管設置 凍結止水・汚染水の除去 設置工事 (汚染源を取り除く) ⑤凍土方式の陸側遮水壁の設置 凍結 地下水流入抑制 *1トレンチ:配管などが入った地下トンネル 2,3号機のタービン建屋海側にある海水配管トレンチには、事故直後の高濃度汚染水が滞 留しています。 この高濃度汚染水が海洋に流出するリスクを未然に防止するため、建屋接続部の止水(汚染 水の増加の防止)、滞留水の移送(汚染水の除去)、および海水配管トレンチ内の閉塞(海 洋への汚染水の流出の防止)に取り組んでいます。 トレンチ内の水抜きおよび閉塞作業の状況については別資料にて説明 ● 陸側遮水壁(凍土方式) *1 陸側の遮水壁は、凍結プラントで-30℃程度に冷却したブライン 陸側の遮水壁は、凍結プラントで-30℃程度に冷却したブライン*1 を、ブライン配管を通じて各凍結管に送り、周囲の土の温度を下げる を、ブライン配管を通じて各凍結管に送り、周囲の土の温度を下げる ことで土を凍結させ、凍土の壁を作ります。 ことで土を凍結させ、凍土の壁を作ります。 これまでに小規模の試験を行い、温度や掘り返した状況から、凍土壁 これまでに小規模の試験を行い、温度や掘り返した状況から、凍土壁 が作れることを確認しました。 が作れることを確認しました。 今年度末の凍結開始を目指し、凍結管を設置する穴の堀削(削孔)工 今年度末の凍結開始を目指し、凍結管を設置する穴の堀削(削孔)工 事を始め、11/25時点で834本の削孔が完了しました。また、凍結 事を始め、11/25時点で834本の削孔が完了しました。また、凍結 管の設置(建込)を開始しています。 管の設置(建込)を開始しています。 削孔工事にあたっては、一部埋設物がありそれを貫通させる箇所につ 削孔工事にあたっては、一部埋設物がありそれを貫通させる箇所につ いては、慎重に調査した上で削孔を実施しています。 いては、慎重に調査した上で削孔を実施しています。 平成25年度 平成26年度 平成27年度 工程と目的 上期 ⑤凍土方式の陸側 遮水壁の設置 (汚染源に水を近づけない) 下期 上期 下期 上期 下期 小規模凍結試験 設置工事 凍結 地下水流入抑制 汚染水を貯めている建屋の周りに凍土の遮水壁を設置することによって、建屋内への地下水 流入による汚染水の増加を抑制する対策を実施しています。 *1:冷媒のこと(塩化カルシウム水溶液) 陸側遮水壁作業の状況については別資料にて説明 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 4 2.「汚染水対策」の進捗状況 ● タンクの建設(溶接型へのリプレース等) タンクの増設計画について、溶接型タンク(溶接)の建設を順次 タンクの増設計画について、溶接型タンク(溶接)の建設を順次 実施しています。受入容量が不足しないよう、建設計画に余裕を 実施しています。受入容量が不足しないよう、建設計画に余裕を もって進めています。 もって進めています。 タンクのリプレース(撤去および設置)計画について、フランジ タンクのリプレース(撤去および設置)計画について、フランジ *)からの漏えいに伴い、信頼性向上のた 型タンク(フランジ接合 )からの漏えいに伴い、信頼性向上のた 型タンク(フランジ接合* め、フランジ型タンクの撤去、溶接型タンクの設置を実施してい め、フランジ型タンクの撤去、溶接型タンクの設置を実施してい ます。 ます。 汚染水を保管しているタンクは、万が一の汚染水漏えいに備えて 汚染水を保管しているタンクは、万が一の汚染水漏えいに備えて 堰を整備しており、堰内に流入した雨水は、分析した上で排出し 堰を整備しており、堰内に流入した雨水は、分析した上で排出し ます。 ます。 台風等の降雨量が多い場合、堰から雨水が溢水する可能性がある 台風等の降雨量が多い場合、堰から雨水が溢水する可能性がある ため、雨水抑制(雨樋、堰カバー)等の対策を行っています。 ため、雨水抑制(雨樋、堰カバー)等の対策を行っています。 平成25年度 工程と目的 上期 ⑨タンクの増設 (溶接型への リプレース等) 下期 平成26年度 上期 平成27年度 下期 上期 下期 タンクの増設・貯留 (汚染水を漏らさない) 福島第一原子力発電所1~4号機は、原子炉建屋内へ地下水が流入しています。建屋内に は高濃度の汚染水が滞留しているため、建屋に流入してきた地下水は、汚染水となってし まいます。建屋外、敷地外への流出を防止し、浄化設備により浄化した上で安全に保管す るため、敷地内にタンクを計画的に建設する必要があります。また、浄化した水を安定的 に維持するため、タンクの信頼性の向上を図っています。フランジ型タンク(フランジ接 合)等を撤去し、溶接型タンク(溶接)を順次設置する計画です。 タンクの建設状況については後述 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 5 多核種除去設備の運転状況 6 1. ホット試験開始以降の運転実績 ホット試験開始日 A系統:H25.3.30 B系統:H25.6.13 C系統:H25.9.27 設備稼働率(H26.1以降) 定格処理量:750m3/日 稼働率(%) H26年1月 H26年2月 H26年3月 H26年4月 H26年5月 H26年6月 H26年7月 H26年8月 H26年9月 H26年10月 H26年11月※ 42 60 46 35 39 59 61 57 59 51 82 運転概況(主なもの) クレーンインバータ故障、B系統腐食確認点検 B系統腐食確認点検、A系統ブースターポンプインバータ故障 B系統CFF交換、CFFリークによる全系統停止 A系統・B系統CFF交換 A系統・C系統CFF交換、C系統腐食確認点検 C系統CFF交換、C系統腐食確認点検 A系統腐食確認点検、B系統CFF交換 A系統・B系統CFF交換 C系統CFF交換 B系統CFFリーク原因調査・CFF交換 計画外停止なし ※11/1∼11/20 処理実績(H26.11.18現在) 処理水貯槽貯蔵量 :約167,000m3 除去性能向上のための吸着塔増塔工事については、増設多核種除去設備・高性能多核 種除去設備の運転状態を勘案し実施時期を再検討 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 7 増設多核種除去設備の運転状況 8 1. ホット試験開始以降の運転実績 ホット試験開始日 A系統:H26.9.17 B系統:H26.9.27 C系統:H26.10.9 設備稼働率(3系列運転H26.10.9以降) 定格処理量:750m3/日 稼働率(%) H26年10月 83 H26年11月※ 81 運転概況(主なもの) RO制御系改造等、計画外停止なし CFF洗浄等、計画外停止なし ※11/1∼11/20 処理実績(H26.11.18現在) 処理水貯槽貯蔵量 :約31,000m3 サンプルタンク追加設置(2基→3基)後、12月目途に本格運転へ 移行予定 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 9 既設多核種除去設備で発生した不具合反映状況 増設多核種除去設備は既設多核種除去設備で発生した不具合の再発防止 対策を実施し、信頼性を向上 改良型バックパルスポットの採用 改良型クロスフローフィルタ(以下、CFF)の採用 腐食の可能性のある範囲に対して耐腐食性構造(ゴムライニング施 工)の採用 等 改良型CFFの採用に加え、汚染水の拡大防止策として、サンプルタン ク(処理済水一時貯留タンク)にて処理済水の分析を実施した後、多核 種処理済水タンクへ移送する運用を実施* 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 10 既設多核種除去設備からの変更点 既設多核種除去設備の知見およびラボ試験等の結果を反映し、既設多核種除去設 備から主に下記2点について変更 前処理設備のうち鉄共沈処理を削除 多核種除去装置の吸着塔の塔数を16塔(処理カラム2塔*含む)から18塔に * 処理カラムは使用後、塔毎交換。吸着塔は吸着材のみ交換。 増塔 既設多核種除去設備 鉄共沈 RO濃縮塩水 処理設備 炭酸塩 沈殿処 理設備 前処理設備 吸着塔(14塔) 処理カラム 出口 (2塔) フィルタ 多核種除去装置 サンプル タンク 増設多核種除去設備 RO濃縮塩水 炭酸塩 沈殿処 理設備 前処理設備 吸着塔(18塔) 出口 フィルタ サンプル タンク 多核種除去装置 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 11 増設多核種除去設備 除去性能評価 増設多核種除去設備 除去性能評価 増設多核種除去設備で汚染水(RO濃縮塩水)を用いた処理を開始(A系:9/17、 B系:9/27、C系:10/9より開始)。 処理済水について、除去対象とする62核種のうちγ核種、Sr、I、(A、B系は 加えてα核種)を評価した結果、これまで以下の事項を確認。 主要な核種であるSr-90の放射能濃度は、1/1億程度にまで低減(既設の多核 種除去設備と同程度) 既設の多核種除去設備で告示濃度限度と同程度もしくは高い濃度で検出されて いたI-129については,インプラント通水試験の結果から選定したI吸着材を用 いることにより告示の1/10程度にまで低減 その他の分析を完了した核種についても、告示濃度限度を十分下回る濃度である ことを確認 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 12 増設多核種除去設備 核種除去プロセス Sb吸着材 I 吸着材 Sb、I 吸着材 Sb、I 吸着材 Cs吸着材※ Cs吸着材※ Cs吸着材※ Ru吸着材① Ru吸着材② 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 Sr吸着材 Blank Cs吸着材 Cs吸着材 Co吸着材 Co吸着材 Co吸着材 Co吸着材 Sb吸着材 Sb吸着材 Ru吸着材① Ru吸着材① 活性炭 Sr吸着材 2 Sr吸着材 1 18 核種除去プロセス (コロイド) 活性炭 (コロイド) (炭酸塩沈殿処 理) 前処理 (鉄共沈処理) 前処理 (参考)現状の多核種除去設備 17 (コロイド) Sb吸着材 5 活性炭 Sb吸着材 4 活性炭 Sr吸着材 3 (コロイド) Sr吸着材 2 Sr吸着材 活性炭 1 (コロイド) (コロイド) 活性炭 (炭酸塩沈殿処 理) 前処理 増設多核種除去設備 核種除去プロセス 増設多核種除去設備は、前処理(炭酸塩沈殿処理)と吸着材への通水により放射性物質の除去を行う。 前処理(炭酸塩沈殿処理):吸着阻害イオン(Mg、Ca等)の除去 吸着材:除去する放射性物質に応じた吸着材により、放射性物質を除去。 Co、Sb、I、Ruの除去性能向上のため、既設の多核種除去設備と比べ以下のとおり塔構成を変更している。 Co:主にコロイド状で存在していると想定されるため活性炭を増塔(2塔→4塔) Sb:Sb吸着材を増塔(2塔→3塔)、また、コロイド状で存在するSb除去のため活性炭を 増塔(2塔→4塔) I: I 吸着材を新たに採用(吸着塔9,10,11)、また、コロイド状で存在するI除去のため 活性炭を増塔(2塔→4塔) Ru:Ru吸着材を新たに採用(吸着塔16) なお、吸着塔の構成は、処理対象水の水質などに応じて必要により変更する場合がある。 増設多核種除去設備 Ru 対応 Co,Sb,I 対応 I 対応 Sb対応 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ※C系よりCsのほかにSrの除去機能を有する吸着材を使用 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 13 増設多核種除去設備 除去性能 増設多核種除去設備 除去性能(詳細は参考1を参照) Co-60 【2E-01】 Sr-90 【3E-02】 Ru-106 【1E-01】 Sb-125 【8E-01】 I-129 【9E-03】 Cs-137 【9E-02】 処理対象水 放射能濃度 4.6E-01 3.0E+04 9.8E+00 1.1E+01 2.0E-02 2.6E+00 処理済水 放射能濃度 【告示濃度限度比】 < 1.2E-04 【< 0.0006】 < 1.1E-04 【< 0.004】 1.6E-03※1 【0.02】 < 4.8E-04 【< 0.0006】 < 8.9E-04 【< 0.1】 < 1.3E-04 【< 0.001】 処理対象水 放射能濃度 4.6E-01 3.0E+04 9.8E+00 1.1E+01 2.0E-02 2.6E+00 処理済水 放射能濃度 【告示濃度限度比】 < 1.5E-04 【< 0.0008】 < 1.1E-04 【< 0.004】 < 1.3E-03 【< 0.01】 < 4.5E-04 【< 0.0006】 < 8.9E-04 【< 0.1】 < 1.4E-04 【< 0.002】 処理対象水 放射能濃度 2.6E-01 評価中 5.1E+00 9.7E+00 評価中 4.0E+00 処理済水 放射能濃度 【告示濃度限度比】 < 1.5E-04 【< 0.0008】 < 1.1E-04 【< 0.004】 2.0E-03※2 【0.02】 < 4.2E-04 【< 0.0005】 < 7.3E-04 【< 0.08】 < 1.3E-04 【< 0.001】 核種 【告示濃度限度】 A系 B系 C系 単位:Bq/cm3 ※1検出限界値:1.3E-03 Bq/cm3、※2検出限界値: 1.2E-03 Bq/cm3 (参考)既設多核種除去設備 除去性能 核種 【告示濃度限度】 A系 処理済水 放射能濃度 【告示濃度限度比】 単位:Bq/cm3 Co-60 【2E-01】 Sr-90 【3E-02】 Ru-106 【1E-01】 Sb-125 【8E-01】 I-129 【9E-03】 Cs-137 【9E-02】 7.0E-04※3 【0.004】 < 1.5E-04 【< 0.005】 6.9E-03※4 【0.07】 9.8E-04※5 【0.001】 6.9E-03※6 【0.8】 < 2.8E-04 【< 0.003】 ※3 検出限界値:1.1E-04 Bq/cm3、※4 検出限界値:1.2E-03 Bq/cm3、※5 検出限界値:4.0E-04 Bq/cm3、※6 検出限界値:9.9E-04 Bq/cm3 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 14 高性能多核種除去設備の進捗状況について 15 実証事業での実施内容 ラボ試験:カラムにて模擬液体およびRO濃縮塩水を用いて吸着材の除去性能を評価。現在,日立GENE, 東芝で適宜実施。 検証試験:実証試験装置の1/10スケールの試験装置を製作し,除去性能,性能持続期間,廃棄物の 発生量を評価。現在,日立GENEが選定した吸着材を用いた試験を実施中。12月頃から 東芝が選定した吸着材を用いた試験を計画。 実証試験:実機を製作し、総合性能を評価。現在,日立GENEが選定した吸着材を用いた試験を実施中。 2014 2 3 4 5 6 7 2015 8 9 10 11 12 1 2 3 コールド(模擬液体)試験 【研究施設】 ラボ試験 (日立GENE/東芝) ホット(実液)試験【福島第一構内】 適宜成果を検証試験,実証試験へ反映 検証試験 (日立GENE/東芝) 日立GENE 検証試験(8/20開始) 東芝 適宜成果を実証試験へ反映 実証試験 (日立GENE/東芝) 実証試験(10/18開始) 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 16 検証試験の結果(1/2) 検証試験の塔構成 薬注pH3.5 薬注pH3.5 陰イオン Cs・Sr SSフィルタ 処理前水 1 2 Csフィルタ Srフィルタ 3 Cs・Sr 4 5 Cs・Sr吸着塔 1~3塔目 Sb吸着 重金属 (活性炭) 6 7 8 9 10 キレート AgZ 11 12 13 Cs・Sr吸着塔 4、5塔目 中和 水酸化鉄 活性炭系 14 15 処理後水 Ru除去 検証試験の結果(初期性能の確認) 検証試験結果 告示 濃度限度 (Bq/cm3) 補助事業 目標値 (Bq/cm3) 処理前濃度 (Bq/cm3) 処理後濃度 (Bq/cm3) 処理後濃度と告示 濃度限度との比 3E-02 1.5E-04 1.67E+05 <9.93E-05 3.31E-03 Ru-106(約370日) 1E-01 1.2E-03 <1.13E+01 1.59E-03 1.59E-02 Sb-125(約3年) 8E-01 3.8E-04 5.34E+01 <2.60E-04 3.25E-04 I-129(約1600万年) 9E-03 6.9E-04 分析中 <3.41E-04 3.79E-02 Cs-134(約2年) 6E-02 2.8E-04 3.17E+00 <8.33E-05 1.39E-03 Cs-137(約30年) 9E-02 2.8E-04 1.01E+01 <8.91E-05 9.90E-04 Mn-54 (約310日) 1E+00 1.1E-04 1.46E+00 <8.56E-05 8.56E-05 Co-60 (約5年) 2E-01 1.1E-04 2.35E+00 <1.01E-04 5.05E-04 Sr-90 (約29年) Ru-106は,処理後の濃度が目標値を僅かに上回る値 その他の核種は,目標値を満足する除去性能であることを確認 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 17 検証試験の結果(2/2) 各Cs・Sr吸着塔のSr90除去性能 1E+6 Sr-90濃度(Bq/cm3) 1E+5 1E+4 検証試験から得られた Cs・Sr吸着塔1塔目 性能曲線 ラボ試験から得られた 性能曲線 入口水Sr-90濃度(1.67E5 Bq/cm3) Cs・Sr吸着塔の1塔目では高いDFを確認 1E+3 Cs・Sr吸着塔の2~5塔目の DFは1塔目と比較して低い 1E+2 1E+1 1E+0 1E‐1 1E‐2 1E‐3 1E‐4 1E‐5 1塔目 2塔目 3塔目 フィルタ Cs・Sr吸着塔 Cs・Sr吸着塔 Cs・Sr吸着塔 Cs/Sr フィルタ 3塔目出口 1塔目出口 2塔目出口 4塔目 5塔目 Cs・Sr吸着塔 Cs・Sr吸着塔 5塔目出口 4塔目出口 出口 設備出口 (図1)各Cs・Sr吸着塔のSr90除去性能(初期性能) (図2)Cs・Sr吸着塔1塔目出口のSr90除去性能推移 検証試験の結果 各Cs・Sr吸着塔出口のSr-90濃度を分析した結果、1塔目は高いDFが得られているが, Cs・Sr吸着塔2塔目から5塔目は期待したDFが得られていないことを確認(図1) また、性能持続時間の確認の結果、 Cs・Sr吸着塔1塔目の性能持続時間が想定より短いこ とを確認(図2) 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 18 実証試験の結果(1/2) 実証試験の塔構成 薬注pH3.5 薬注pH3.5 中和 陰イオン SSフィルタ 処理前水 Cs・Sr 1 2 Csフィルタ Srフィルタ 3 Cs・Sr吸着塔 1~3塔目 Cs・Sr Sb吸着 4 5 6 7 8 重金属 (活性炭) 9 10 キレート 11 12 13 AgZ 14 15 Cs・Sr吸着塔 4、5塔目 水酸化鉄 Cs・Sr 16 17 18 19 20 処理後水 Cs・Sr吸着塔 6、7塔目 Ru除去 実証試験の結果 間欠6h×3回後 間欠6h×4回+連続48h運転後 告示 濃度限度 (Bq/cm3) 補助事業 目標値 (Bq/cm3) 処理前濃度 (Bq/cm3) 処理後濃度 (Bq/cm3) 処理後濃度と 告示濃度限度 との比 処理前濃度 (Bq/cm3) 処理後濃度 (Bq/cm3) 処理後濃度と 告示濃度限度 との比 3E-02 1.5E-04 1.12E+05 <5.29E-04* 1.76E-02 1.12E+05 <7.22E-04* 2.41E-02 Ru-106(約370日) 1E-01 1.2E-03 2.82E+01 <1.26E-03 1.26E-02 2.82E+01 9.93E-03 9.93E-02 Sb-125(約3年) 8E-01 3.8E-04 2.92E+01 <4.86E-04 6.08E-04 2.92E+01 6.38E-04 7.98E-04 I-129(約1600万年) 9E-03 6.9E-04 分析中 <1.32E-04 1.47E-02 分析中 分析中 - Cs-134(約2年) 6E-02 2.8E-04 <3.10E+00 <1.42E-04 2.37E-03 <3.10E+00 <1.78E-04 2.97E-03 Cs-137(約30年) 9E-02 2.8E-04 6.69E+00 <1.23E-04 1.37E-03 6.69E+00 <1.21E-04 1.34E-03 Mn-54 (約310日) 1E+00 1.1E-04 <1.78E+00 <1.12E-04 1.12E-04 <1.78E+00 <1.14E-04 1.14E-04 Co-60 (約5年) 2E-01 1.1E-04 <1.06E+00 <1.58E-04 7.90E-04 <1.06E+00 <1.37E-04 6.85E-04 Sr-90 (約29年) * 簡易分析法のため検出限界値が高い 主要な核種については、概ね目標値を満足する性能であることを確認 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 19 実証試験の結果(2/2) Cs・Sr吸着塔各出口のSr-90濃度推移(性能持続時間) 1E+6 入口水Sr-90濃度(1.12E5 Bq/cm3) 6h 1E+5 ①1塔目出口濃度は 48hから上昇 Sr-90濃度(Bq/cm3) 1E+4 1E+3 1E+2 12h 18h ③pH3.5に調整後の6 塔目で高いDFを確認 48h 72h 1E+1 1E+0 ④出口水は検出下限 以下を持続 1E‐1 1E‐2 24h ②2塔目の以降のDFは 1塔目に比べて大きく低下 薬注 pH3.5 1E‐3 1E‐4 Cs・Sr吸着塔 1塔目 1塔目出口 Cs・Sr吸着塔 2塔目 2塔目出口 Cs・Sr吸着塔 3塔目 3塔目出口 Cs・Sr吸着塔 4塔目 4塔目出口 Cs・Sr吸着塔 5塔目 5塔目出口 Cs・Sr吸着塔 6塔目 6塔目出口 Cs・Sr吸着塔 7塔目 7塔目出口 通水48h後にCs・Sr吸着材1塔目の除去性能が大きく低下。また、 Cs・Sr吸着材2~5塔目の DFが1塔目に比べ低下することを確認。 pH調整後のCs・Sr吸着材6塔目で高いDFを確認。 吸着塔6, 7塔目により、期待するDFを確保できることを確認。 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 20 実証試験のまとめ 実証試験では、72時間通水時点で、Cs・Sr吸着塔6塔目、7塔目により、 実証試験では、72時間通水時点で、Cs・Sr吸着塔6塔目、7塔目により、 システム全体のDFを確保できることを確認 システム全体のDFを確保できることを確認 pH調整箇所(pH3.5)後のCs・Sr吸着材6塔目で高いDFを確認 pH調整箇所(pH3.5)後のCs・Sr吸着材6塔目で高いDFを確認 検証試験と同様に以下を確認 検証試験と同様に以下を確認 Cs・Sr吸着塔1塔目の性能持続時間が短かいこと Cs・Sr吸着塔1塔目の性能持続時間が短かいこと Cs・Sr吸着塔2塔目以降のDFがCs・Sr吸着塔1塔目に比べて低いこと Cs・Sr吸着塔2塔目以降のDFがCs・Sr吸着塔1塔目に比べて低いこと これらの課題について、要因分析を実施(次頁) 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 21 課題に対する要因の絞込み 課題に対する要因の絞込み 課題 Cs・Sr吸着塔1 塔目の性能持続時間 が短い Cs・Sr吸着塔 2塔目~5塔目の DFが小さい 検証試験・実証試験の結 果から抽出した要因 概要 吸着材からのアルカリ成 分溶出 実証試験において、吸着材からのアルカリ成分溶出を確認。pHがアルカリ に振れることにより、処理水中のCa成分などが沈殿を形成し、吸着材の表 面が被覆されることで吸着材の吸着面積が低下する可能性あり。 通水条件(偏流の影響) 吸着塔の中で流体の流れが偏り、吸着材の一部にのみ核種が吸着している 可能性あり。 妨害成分の存在 吸着妨害成分(SS(浮遊物質)、有機物、錯体)が吸着材に付着し、吸着 面積が低下している可能性あり。 吸着材からのアルカリ成 分溶出 実証試験において、吸着材からのアルカリ成分溶出を確認。pHがアルカリ に振れることにより、処理中のSrの一部がコロイドとなり、吸着材に吸着 されずに透過している可能性あり。 処理水に含まれる成分の 影響 吸着妨害成分(SS(浮遊物質)、有機物、錯体)がSrと反応し吸着されに くい形態(錯体、コロイド)に変化し、吸着されずに透過している可能性 あり。 今後、上記の要因について追加の試験等を行い、対策を実施予定。 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 22 【参考1】検証試験装置の概要 検証試験装置は,フィルタ4塔+吸着塔15塔の塔構成 吸着塔スキッド 1 吸着塔スキッド3はpH調整可能 2 3 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 23 【参考2】実証試験装置の概要 実証試験装置は,フィルタ4塔×2+吸着塔20塔の塔構成 P フィルタ3塔バイパス P 処理水 Cs/Sr吸着塔 SS P 供給タンク フィルタ バイパス ポンプバイパス 吸着塔スキッド Cs Sr Sb/重金属吸着塔 P Sr 1 Ru吸着塔 pH調整(3.5) P P キレート樹脂 Sb P Sb 重金属 重金属 Sb P 陰イオン 交換樹脂 3 中和 P P 水酸化鉄 Agゼオライト 吸着塔スキッド3,4はpH調整可能 予備吸着塔 pH調整(3.5) キレート樹脂 キレート樹脂 2 水酸化鉄 水酸化鉄 P Cs/Sr Cs/Sr Cs/Sr Cs/Sr Cs/Sr Cs/Sr Cs/Sr P 4 処理水タンク 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 高性能多核種除去 設備吸着塔 24 【参考3】各試験で処理する水の性状 公募要領 記載値 実証試験 H8北Aグループ 検証試験 H5北Bグループ Cl濃度 (ppm) 6000 1700 3530 Ca濃度 300 160 160 Mg濃度 400 160 204 pH 7.5 7.4 7.7 Cs-137 (Bq/cc) 1E+02 6.69E+00 1.01E+01 Sb-125 (Bq/cc) 5E+02 2.92E+01 5.34E+01 Ru-106 (Bq/cc) 2E+02 2.82E+01 Sr-90 (Bq/cc) 1E+06 1.12E+05 1.67E+05 - (0.7)* 1.4 液性状 非放射性Sr (ppm) * <1.13E+01 Cl濃度から海水希釈物として求めたSr濃度 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 25 汚染水浄化処理設備の進捗状況 26 1.モバイル型ストロンチウム除去装置(A系統) 設備概要 汚染水処理設備の処理済水を貯留する設備(タンク)のうち,逆浸透膜装置の廃液を貯留する RO濃縮水貯槽は,高濃度の放射性ストロンチウムを含むため,モバイル型ストロンチウム除 去装置により放射性ストロンチウム濃度を低減する。 G4南タンク,G6南タンクのRO濃縮水を処理する計画。 処理能力:300m3/日 除去能力:Srを10∼1,000分の1へ低減(目標) 運転状況 運転開始:10月2日 G4南エリア処理実施中 モバイル型ストロンチウム 除去装置(各スキッド) 装置概要図 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 27 2.モバイル型ストロンチウム除去装置(B系統) 設備概要 A系統と同様の装置構成により,RO濃縮水貯槽の放射性ストロンチウム濃度を低減する。 H5北タンクのRO濃縮水を処理する計画。 処理能力:300m3/日 除去能力:Srを10∼1,000分の1へ低減(目標) 工程 モバイル型ストロンチウム (※1) 除去装置(A系統) 実施計画変更手続き中 装置製作:9月∼12月中旬 現地工事:11月中旬∼H27年1月上旬 G4南タンク 処理運転:H27年1月中旬∼ G6南タンク (※1)11月19日変更申請実施 H5北タンク モバイル型ストロンチウム 除去装置(B系統) 装置設置エリア及び対象処理タンク 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 28 3.第二モバイル型ストロンチウム除去装置 吸着塔 吸着塔 前置フィルタ 設備概要 モバイル型ストロンチウム除去装置A,B系統と同様,RO濃縮水貯槽の放射性ストロンチウム濃度を低減する。 :PE管 :鋼管 C_A、C_B、G6_A/B、G6_C/DタンクのRO濃縮水を処理する計画。 :耐圧ホース A 処理能力:480m3/日/ユニット(4ユニット設置) :AO弁 除去能力:Srを10∼1000分の1へ低減(目標) RO濃縮水 RO濃縮水 RO濃縮水 タンク タンク タンク 工程 12月上旬実施計画変更申請予定 A A P FIT 現地工事:11月上旬∼H27年1月下旬 LDT 処理運転:H27年1月下旬∼ 第二モバイル型 ストロンチウム除去装置 G6_A/Bタンク群 500m3×20 G6_C/Dタンク群 500m3×18 モバイル型ストロンチウム 除去装置A系にて浄化 C_Aタンク群 1,000m3×5 C_Bタンク群 1,000m3×8 【凡例】 :浄化対象タンク群 :第二モバイル型ストロンチウム 除去装置設置位置 :移送配管 :タンク堰の外側を通る 移送配管 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 29 4.セシウム吸着装置でのストロンチウム除去 設備概要 セシウム吸着装置(KURION)において,新たにSr吸着塔を装荷し,CsとともにSrを 除去する。 Cs吸着塔とSr吸着塔の2段階で処理するため,連絡配管を設置する。 処理能力:600m3/日 除去能力:Srを100∼ 1,000分の1へ低減(目標) 工程 実施計画認可日: 11月7日 配管使用前検査: 11月11∼12日 吸着塔溶接検査: 12月上旬(予定) 吸着塔使用前検査: 12月上旬(予定) 連絡配管 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 30 5.第二セシウム吸着装置でのストロンチウム除去 設備概要 第二セシウム吸着装置(SARRY)のCs吸着塔に変えてCs/Sr同時吸着塔を装荷し、 CsとともにSrを除去する。 初期運用時は、2種類の同時吸着塔をそれぞれA系・B系に2塔ずつ装荷するとともに 同時吸着塔の後段にはCs吸着塔2塔を装荷して、Cs濃度を確実に低減する。 なお、本格運用時は、A系・B系に同時吸着塔を3塔ずつ装荷する計画。 処理能力:1,200m3/日 除去能力:Srを100∼ A系 1,000分の1へ低減(目標) AO 工程 実施計画変更手続き中(※2) 吸着塔使用前・溶接検査: 12月上旬(予定) 同時吸着塔 AO 入口 フィルター 吸着塔 フィルター 出口 B系 (※1)水質の変動に備えてCs吸着塔1塔 をスタンバイとする。 (※2)7月10日変更申請実施 同時吸着塔 Cs吸着塔 スタンバイ(※1) 吸着塔配列(初期運用時) 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 31 6.RO濃縮水処理設備 設備概要 RO濃縮塩水を前処理装置と核種除去装置にて処理後,再びタンクへと貯留する。 本設備で処理した水については,最終的に多核種除去設備等にて処理を行う。 処理能力:500m3/日(定格) 除去能力:Srを100∼1,000分1へ低減(目標) 工程 実施計画変更続き中(※1) 使用前・溶接検査: 12月中旬(予定) RO濃縮水 貯槽 処理運転: 12月中旬∼(予定) 前処理装置 処理装置 供給タンク 処理装置 供給ポンプ 処理装置 加圧ポンプ P P 前処理フィルタ SSフィルタ (※1)10月16日変更申請実施 コロイドフィルタ (Cs/Sr) 核種除去装置 RO濃縮水処理水 中継タンク ①前処理装置 :フィルタ処理による浮遊物質の除去 ②核種除去装置 :吸着材による核種の除去 RO濃縮水処理水 移送ポンプ P P 吸着塔 Cs/Sr同時吸着塔 RO濃縮水貯槽 又は 多核種処理水貯槽 Sb吸着塔 重金属吸着塔 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 32 【参考】汚染水のリスク低減策 モバイル型 ストロンチウム除去設備 【A系】処理運転中 【B系】実施計画を申請中(11/19) 【第二】実施計画を申請予定(12月上) 処理能力:300m3/日×2系(A,B系) 、480m3/日×4 系(第二) 除去能力:ストロンチウムを1/10∼1/1,000へ低減 セシウム吸着装置 (KURION) でのストロンチウム除去 実施計画認可(11/7) 処理能力:600m3/日 除去能力:ストロンチウムを 1/100∼1/1,000へ低減 多核種除去設備 現在ホット試験中 処理能力:250m3/日×3系列 除去能力:62核種を告示濃度限 度未満へ 多重的な リスク低減策 増設 多核種除去設備 現在ホット試験中 処理能力:250m3/日以上×3系列 除去能力: 62核種を告示濃度限度 未満へ 高性能 多核種除去設備 現在ホット試験中 処理能力:500m3/日以上 除去能力: 62核種を告示濃度限 度未満へ 第二セシウム吸着装置 (SARRY) でのストロンチウム除去 RO濃縮水 処理設備 実施計画を申請中(7/10) 処理能力:1,200m3/日 除去能力:ストロンチウムを 1/100∼1/1,000へ低減 実施計画を申請中(10/16) 処理能力:500∼900m3/日 除去能力:ストロンチウムを 1/100∼1/1,000へ低減 ★多重的な対策により、汚染水のリスク低減を図る。 ★多重的な対策により、汚染水のリスク低減を図る。 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 33 水処理設備二次廃棄物の保管状況 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 34 1.水処理設備二次廃棄物の保管状況の概要 水処理設備二次廃棄物には,KURION,SARRY等の汚染水処理設備から発生 した使用済吸着塔,多核種除去設備から発生した高性能容器(HIC)等がある。 これらの水処理設備二次廃棄物については,セシウム吸着塔一時保管施設を設 置・保管している。セシウム吸着塔一時保管施設には,第一∼第四施設がある。 各施設には,水処理設備二次廃棄物を保管するための鉄筋コンクリート製遮へ い(ボックスカルバート)あるいはラックを設置し,廃棄物の種類に応じて使 い分けて保管を実施している。 ボックスカルバート‥‥主に追加遮へいが必要なものの保管に使用 (KURION吸着塔,HIC,モバイル処理装置吸着塔,等) ラック‥‥主に追加遮へいが不要で保管中の支持が必要なものの保管に使用 (SARRY吸着塔,高性能ALPS吸着塔,等) 各施設から発生する水処理設備二次廃棄物の発生量に応じて,ボックスカル バートあるいはラックを順次増設しながら安全な保管に対応している。 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 35 2.現有のセシウム吸着塔保管施設 仮・第二仮保管施設 第一施設 KURION等(604)、SARRY等(142) 第二施設(手前) HIC用(736) (KURION可184) 第三施設 HIC専用(3,456) 提供:日本スペースイメージング(株)©DigitalGlobe 第四施設 KURION等(680)、SARRY等(212) 注:括弧内は実施計画所載の保管容量(2014/12現在) 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 36 3.各保管施設の運用状況 概要 第一施設 ラック、カルバートを設置。 主にKURION,SARRYの使用済吸 着塔を保管。 保管対象 KURION SARRY 他 第二施設 保管数/容量 (※1) 100/604 第三施設 HIC保管専用のカルバートを設置。 カルバート内にHICを3段積みする 構造。 HIC 第四施設 ラック、カルバートを設置。 主にKURION,SARRYの使用済吸 着塔を保管 KURION 414/680 SARRY 116/212 仮保管施設 KURION使用済吸着塔等の保管前の 水抜き・乾燥施設。作業待ち,運搬 待ちのための一時仮置き用にも使用 運用中 20/※2 HIC 他 備考 0/142 カルバートを設置。 現状HIC保管のみに使用。 KURION 運用状況 616/736 ( 0/184 ) ※3 0/3,456 運用中(増設多核種除 去装置の運転開始によ りHICの発生数加速) H26年12月より運用 開始。(768体分竣工 済み。H26年度内の全 竣工予定で増設中) 11月28日,768体 分の使用前検査終了 運用中 14/※2 KURION (3)※4 その他 (0)※4 運用中 一時仮置きを目的と しており,長期保管 には使用していない ※1:容量は実施計画所載の保管容量,保管数はH26年11月25日現在。 ※2:その他,モバイル型処理装置の吸着塔が若干数保管されており,容量はKURION,SARRY吸着塔のものに含まれる。 ※3:第二施設の総保管数は736基であり,その内184塔がKURION吸着塔保管用として活用できる。 ※4:一時保管施設への運搬待ちの本数。 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 37 4.水処理二次廃棄物の増加への対応(保管容量確保) 震災∼平成26年8月 セシウム吸着装置(KURION) ●第二セシウム吸着装置(SARRY) ●多核種除去設備(ALPS : 既設) ●モバイル式処理設備 平成26年9月以降 平成26年度中のタンク内汚染水処理を目指して順次運用開始 高性能多核種除去設備(高性能ALPS) 増設多核種除去設備(増設ALPS) モバイル型ストロンチウム除去装置(A、B、第二) サブドレン他浄化装置 ●RO濃縮水処理設備 使用済吸着塔等の発生が増加するため、保管容量拡大が必要 敷地境界線量影響評価が増とならぬよう計画 境界近くには高線量品を配置しない ●吸着塔線量実績による見直し 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 38 5.吸着塔保管施設の保管容量変更計画 今後,実施計画変更認可を申請 セシウム吸着塔一時保管施設(第一施設) 保管容量:746→774(28増) (内訳 KURION等:604→544、SARRY等:142→230) セシウム吸着塔一時保管施設(第二施設):変更なし セシウム吸着塔一時保管施設(第三施設) 保管容量:3456→3520(64増) (内訳 高性能容器:3456(変更なし)、KURION等:0→64) セシウム吸着塔一時保管施設(第四施設) 保管容量:892→1025(133増) (内訳 KURION等:680(変更なし)、SARRY等:212→345) 吸着塔保管容量は増となるが、 ●敷地境界近くへの高線量品保管を 避ける、●吸着塔線量を実績により見直す、ことにより 第一・第二・第三施設→南側評価点への影響:合計0.45→0.30mSv/年 第四施設→西側評価点への影響:0.050→0.038mSv/年 へ減少 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 39 6.HIC保管の状況について 多核種除去設備から発生するHICを保管可能な施設として運用中の ものはこれまで第二施設のみ。HICは発生数が多く,増設多核種除 去設備からの分も格納できるよう,第三施設を建設し,HICの安定 保管を期している。 第二施設と第三施設の並行運用により下記を実現。 万一いずれかの施設で不具合が発生した際にも,他方の施設で受入れ継続 可能。 HICの発生量が多い場合には両施設で並行して受入れ可能。 第三施設の放射線遮へい能力は第二施設に比べて高く、敷地境界線量低減へ の貢献を期待。 第三施設は実施計画(3,456基分)が11/20に認可され,うち 768基分に関する使用前検査が11/28に終了。 今後は第三施設をHIC保管の主力として運用してゆく。 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 40 【参考】第三施設について 増設中 竣工済 N 中段・上段のHICは積重ね用架台を介して配置してゆく。 重コンクリート製ふたの採用等により遮へいを強化している。 01A 02A 03A 04A 05A 06A 07A 08A 09A 10A 11A 12A 13A 14A 15A 16A 17A 18A 19A 20A 21A 22A 23A 24A 25A 26A 27A 28A 29A 30A 31A 32A 33A 34A 35A 36A 37A 38A 39A 40A 41A 42A 43A 44A 45A 46A 47A 48A 49A 50A 51A 52A 53A 54A 55A 56A 57A 58A 59A 60A 61A 62A 63A 64A 65A 66A 67A 68A 69A 70A 71A 72A 01A 02A 03A 04A 05A 06A 07A 08A 09A 10A 11A 12A 13A 14A 15A 16A 17A 18A 19A 20A 21A 22A 23A 24A 25A 26A 27A 28A 29A 30A 31A 32A 33A 34A 35A 36A 37A 38A 39A 40A 41A 42A 43A 44A 45A 46A 47A 48A 49A 50A 51A 52A 53A 54A 55A 56A 57A 58A 59A 60A 61A 62A 63A 64A 65A 66A 67A 68A 69A 70A 71A 72A 01B 02B 03B 04B 05B 06B 07B 08B 09B 10B 11B 12B 13B 14B 15B 16B 17B 18B 19B 20B 21B 22B 23B 24B 25B 26B 27B 28B 29B 30B 31B 32B 33B 34B 35B 36B 37B 38B 39B 40B 41B 42B 43B 44B 45B 46B 47B 48B 49B 50B 51B 52B 53B 54B 55B 56B 57B 58B 59B 60B 61B 62B 63B 64B 65B 66B 67B 68B 69B 70B 71B 72B 01C 02C 03C 04C 05C 06C 07C 08C 09C 10C 11C 12C 13C 14C 15C 16C 17C 18C 19C 20C 21C 22C 23C 24C 25C 26C 27C 28C 29C 30C 31C 32C 33C 34C 35C 36C 37C 38C 39C 40C 41C 42C 43C 44C 45C 46C 47C 48C 49C 50C 51C 52C 53C 54C 55C 56C 57C 58C 59C 60C 61C 62C 63C 64C 65C 66C 67C 68C 69C 70C 71C 72C 01D 02D 03D 04D 05D 06D 07D 08D 09D 10D 11D 12D 13D 14D 15D 16D 17D 18D 19D 20D 21D 22D 23D 24D 25D 26D 27D 28D 29D 30D 31D 32D 33D 34D 35D 36D 37D 38D 39D 40D 41D 42D 43D 44D 45D 46D 47D 48D 49D 50D 51D 52D 53D 54D 55D 56D 57D 58D 59D 60D 61D 62D 63D 64D 65D 66D 67D 68D 69D 70D 71D 72D 01E 02E 03E 04E 05E 06E 07E 08E 09E 10E 11E 12E 13E 14E 15E 16E 17E 18E 19E 20E 21E 22E 23E 24E 25E 26E 27E 28E 29E 30E 31E 32E 33E 34E 35E 36E 37E 38E 39E 40E 41E 42E 43E 44E 45E 46E 47E 48E 49E 50E 51E 52E 53E 54E 55E 56E 57E 58E 59E 60E 61E 62E 63E 64E 65E 66E 67E 68E 69E 70E 71E 72E 01F 02F 03F 04F 05F 06F 07F 08F 09F 10F 11F 12F 13F 14F 15F 16F 17F 18F 19F 20F 21F 22F 23F 24F 25F 26F 27F 28F 29F 30F 31F 32F 33F 34F 35F 36F 37F 38F 39F 40F 41F 42F 43F 44F 45F 46F 47F 48F 49F 50F 51F 52F 53F 54F 55F 56F 57F 58F 59F 60F 61F 62F 63F 64F 65F 66F 67F 68F 69F 70F 71F 72F 01G 02G 03G 04G 05G 06G 07G 08G 09G 10G 11G 12G 13G 14G 15G 16G 17G 18G 19G 20G 21G 22G 23G 24G 25G 26G 27G 28G 29G 30G 31G 32G 33G 34G 35G 36G 37G 38G 39G 40G 41G 42G 43G 44G 45G 46G 47G 48G 49G 50G 51G 52G 53G 54G 55G 56G 57G 58G 59G 60G 61G 62G 63G 64G 65G 66G 67G 68G 69G 70G 71G 72G 01H 02H 03H 04H 05H 06H 07H 08H 09H 10H 11H 12H 13H 14H 15H 16H 17H 18H 19H 20H 21H 22H 23H 24H 25H 26H 27H 28H 29H 30H 31H 32H 33H 34H 35H 36H 37H 38H 39H 40H 41H 42H 43H 44H 45H 46H 47H 48H 49H 50H 51H 52H 53H 54H 55H 56H 57H 58H 59H 60H 61H 62H 63H 64H 65H 66H 67H 68H 69H 70H 71H 72H 01I 02I 03I 04I 05I 06I 07I 08I 09I 10I 11I 12I 13I 14I 15I 16I 17I 18I 19I 20I 21I 22I 23I 24I 25I 26I 27I 28I 29I 30I 31I 32I 33I 34I 35I 36I 37I 38I 39I 40I 41I 42I 43I 44I 45I 46I 47I 48I 49I 50I 51I 52I 53I 54I 55I 56I 57I 58I 59I 60I 61I 62I 63I 64I 65I 66I 67I 68I 69I 70I 71I 72I 01J 02J 03J 04J 05J 06J 07J 08J 09J 10J 11J 12J 13J 14J 15J 16J 17J 18J 19J 20J 21J 22J 23J 24J 25J 26J 27J 28J 29J 30J 31J 32J 33J 34J 35J 36J 37J 38J 39J 40J 41J 42J 43J 44J 45J 46J 47J 48J 49J 50J 51J 52J 53J 54J 55J 56J 57J 58J 59J 60J 61J 62J 63J 64J 65J 66J 67J 68J 69J 70J 71J 72J 01K 02K 03K 04K 05K 06K 07K 08K 09K 10K 11K 12K 13K 14K 15K 16K 17K 18K 19K 20K 21K 22K 23K 24K 25K 26K 27K 28K 29K 30K 31K 32K 33K 34K 35K 36K 37K 38K 39K 40K 41K 42K 43K 44K 45K 46K 47K 48K 49K 50K 51K 52K 53K 54K 55K 56K 57K 58K 59K 60K 61K 62K 63K 64K 65K 66K 67K 68K 69K 70K 71K 72K 01L 02L 03L 04L 05L 06L 07L 08L 09L 10L 11L 12L 13L 14L 15L 16L 17L 18L 19L 20L 21L 22L 23L 24L 25L 26L 27L 28L 29L 30L 31L 32L 33L 34L 35L 36L 37L 38L 39L 40L 41L 42L 43L 44L 45L 46L 47L 48L 49L 50L 51L 52L 53L 54L 55L 56L 57L 58L 59L 60L 61L 62L 63L 64L 65L 66L 67L 68L 69L 70L 71L 72L 01M 02M 03M 04M 05M 06M 07M 08M 09M 10M 11M 12M 13M 14M 15M 16M 17M 18M 19M 20M 21M 22M 23M 24M 25M 26M 27M 28M 29M 30M 31M 32M 33M 34M 35M 36M 37M 38M 39M 40M 41M 42M 43M 44M 45M 46M 47M 48M 49M 50M 51M 52M 53M 54M 55M 56M 57M 58M 59M 60M 61M 62M 63M 64M 65M 66M 67M 68M 69M 70M 71M 72M 01N 02N 03N 04N 05N 06N 07N 08N 09N 10N 11N 12N 13N 14N 15N 16N 17N 18N 19N 20N 21N 22N 23N 24N 25N 26N 27N 28N 29N 30N 31N 32N 33N 34N 35N 36N 37N 38N 39N 40N 41N 42N 43N 44N 45N 46N 47N 48N 49N 50N 51N 52N 53N 54N 55N 56N 57N 58N 59N 60N 61N 62N 63N 64N 65N 66N 67N 68N 69N 70N 71N 72N 01O 02O 03O 04O 05O 06O 07O 08O 09O 10O 11O 12O 13O 14O 15O 16O 17O 18O 19O 20O 21O 22O 23O 24O 25O 26O 27O 28O 29O 30O 31O 32O 33O 34O 35O 36O 37O 38O 39O 40O 41O 42O 43O 44O 45O 46O 47O 48O 49O 50O 51O 52O 53O 54O 55O 56O 57O 58O 59O 60O 61O 62O 63O 64O 65O 66O 67O 68O 69O 70O 71O 72O 01P 02P 03P 04P 05P 06P 07P 08P 09P 10P 11P 12P 13P 14P 15P 16P 17P 18P 19P 20P 21P 22P 23P 24P 25P 26P 27P 28P 29P 30P 31P 32P 33P 34P 35P 36P 37P 38P 39P 40P 41P 42P 43P 44P 45P 46P 47P 48P 49P 50P 51P 52P 53P 54P 55P 56P 57P 58P 59P 60P 61P 62P 63P 64P 65P 66P 67P 68P 69P 70P 71P 72P 01P 02P 03P 04P 05P 06P 07P 08P 09P 10P 11P 12P 13P 14P 15P 16P 17P 18P 19P 20P 21P 22P 23P 24P 25P 26P 27P 28P 29P 30P 31P 32P 33P 34P 35P 36P 37P 38P 39P 40P 41P 42P 43P 44P 45P 46P 47P 48P 49P 50P 51P 52P 53P 54P 55P 56P 57P 58P 59P 60P 61P 62P 63P 64P 65P 66P 67P 68P 69P 70P 71P 72P H25.4 建設着手 H26.2 768基分完成(全3,456基まで増設中) H26.4 実施計画変更申請 H26.11 実施計画認可,使用前検査(768基分)終了 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 41 タンク建設進捗状況 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 42 1.タンクエリア図 G7 H2 D J6 H1 K1北 K1南 J5 J7 K2 計画・実施中エリア 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 43 2-1.タンク工程(新設分) 平成26年度 3月まで 4月 5月 Jエリア J1 タンク建 現地溶接型 設 J2/3 現地溶接型 実績 53.0 18.0 6月 15.0 7.0 7月 4.0 8月 9月 3.0 14.4 基数 10月27日進 捗・見込 9.9 基数 11月進捗見込 基数 J4 現地溶接 新 設 タ ン ク J6エリア 現地溶接型 10月27日進 捗・見込 3.7 24.0 24.0 24.0 100基/100基 24.0 19.2 10 10 10 10 8 26.4 26.4 24.0 24.0 11 10 10 14.5 17.4 14.5 6 10 6 11 0.0 8.6 9.9 11.1 8 3 0 7 8 9 9.9 3.7 0.0 8.6 9.9 11.1 8 3 0 7 8 9 11.6 20.3 14.5 22基/64基 26基/35基 4 7 5 5 6 5 11.6 17.4 17.4 14.5 17.4 14.5 4 6 6 5 6 5 10基/32基 7.0 基数 10 10基/10基 地盤改良・基礎設置 7.2 基数 10月27日進 捗・見込 12.0 基数 10月27日進 捗・見込 12.0 6 10 12 10 7.2 12.0 14.4 12.0 6 10 12 10 9.6 9.6 9.6 8 8 8 9.6 9.6 9.6 8 8 8 7.2 基数 10月27日進 捗・見込 6基/38基 4 2 4.8 2.4 6 4 2 2.4 4.8 2 4 4 2.4 4.8 4.8 2 4 4 8.0 8.0 8.0 4 8 8 8 0.0 8.0 8.0 12.0 0 8 8 12 基数 地盤改良・基礎設置 4.0 基数 精査中 2.4 6 11月進捗見込 準備工 4.8 7.2 基数 10月27日進 捗・見込 14.4 伐採・地盤改良・基礎設置 基数 11月進捗見込 K2エリア 完成型 24.0 14.4 基数 11月進捗見込 K1南エリア 完成型 11月の見込 /計画基数 3月 10 タンク K1北エリア 現地溶接型 2月 24.0 基数 11月進捗見込 J7 現地溶接型 1月 6 基数 実績 12月 14.4 10月27日進 捗・見込 基数 11月進捗見込 G7エリア 完成型 11月 太数字:タンク容量(単位:千m3) 10月27日見直 基数 11月進捗見込 J5 完成型 10月 6基/12基 4.8 0基/10基 11月進捗見込 基数 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 0基/28基 44 2-2.タンク工程(リプレース分) 平成26年度 3月まで 4月 5月 Dエリアノッチタンクリプ レース 完成型 10月27日進 捗・見込 6月 7月 タンク 基数 11月進捗見込 基数 10月27日進 捗・見込 H1エリア 完成型 基数 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 地盤改良・基礎設置 17.0 4.0 16.0 4.0 16 4 17 4 16.0 4.0 12.0 9.0 16 4 12 9 41基/41基 地盤改良・基礎設置 12.5 16.3 残水・撤去 ▲12 ▲ 20 12.5 タンク 18.8 10 13 10 17 12.5 16.3 12.5 18.8 13 10 15 11月進捗見込 ー リ プ レ ス タ ン ク 8月 11月の見込 /計画基数 基数 H2ブルータンク 現地溶接型 ▲12 ▲ 20 10月27日見直 10 0基/63基 地盤改良・基礎設置 残水・撤去 タンク 撤去(千m3) H2フランジタンク (type1;23基) 現地溶接型 撤去(千m3) H4フランジタンク (Type1;22基) 完成型 基数 ▲ 10 10月27日見直 地盤改良・基礎設置 残水・撤去 ▲ 28 10月27日見直 残水・撤去 基数 ▲ 26 撤去(千m3) 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 ▲ 22 45 2-3.タンク建設進捗状況 エリア 10月 進捗 11月※ 進捗 J2/3 10基 6基 (4減) 災害発生による工程遅延 J4 4基 6基 (1減) 現場安全確認活動の展開による若干の工程遅延 J5 7基 8基 9月1日に工場では2ライン化体制が整備され、工場製作・現地据付と もオン・スケジュール J6 - 6基 タンク設置中。計画工程どおり J7 - - K1北 - 6基 K1南 - - K2 - 0基 (4減) D 12基 9基 H1 - - 全体状況 対策 災害再発防止対策を立案して、 安全対策立案・実施。今後、工 程回復に努める。 地盤改良・フェンス移設工事ほかを実施中 タンク設置中 基礎工事実施中 基礎工事ならびに仮設揚重機組立の数日の遅れによる工程遅延 年明けには工程回復の見込み 従前計画どおり。全41基タンク設置完了 基礎工事実施中 ※実施計画認可待ち含む 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 46 2-4.タンク建設状況(Jエリア現況写真) J1 J2 J3 J4 J6 J1,2,3,4,5,6エリア(11/20) J5 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 47 2-5.タンク建設状況(Kエリア現況写真) K1南 K1北 K2エリア(11/18) K1北,南(11/18) 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 48 2-6.タンク建設状況(H1エリア現況写真) H1エリア東側(11/17) H1エリア西側(11/17) 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 49 3-1.水バランス検討条件 地下水他流入量(サブドレンの効果を考慮しない場合) H26.10~:350 m3/日 HTI建屋止水・地下水バイパス稼働考慮した地下水流入量:約300 m3/日 護岸エリアの地下水の建屋への移送量:約50 m3/日 H27.9~(陸側遮水壁効果発現):約50 m3/日 HTI建屋止水・地下水バイパス・陸側遮水壁を考慮した地下水流入量:約50 m3/日 処理設備稼働条件 ALPS+増設ALPS処理量+高性能ALPS:約1,260m3/日(~H26.11) (*)増設ALPS・高性能ALPSを段階的に稼働したと想定(稼働率は12月以降の半分) ALPS+増設ALPS処理量+高性能ALPS:約1,960m3/日(H26.12~) その他浄化処理設備:約1,200m3/日(H26.12~) (*)今後更なる追加を検討し、処理量の増加を図る。 その他 2,3,4号機トレンチ汲み上げ量:約15,000m3 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 50 3-2.水バランスシミュレーション 万 110 100 90 建屋内の滞留水約9万m3をドライアップの ため汲み上げた場合の想定保有水量 70 60 タンク容量合計 RO濃縮水貯槽容量 ALPS等処理水貯槽容量 保有水量合計 RO濃縮水保有水量 ALPS等処理水保有水量 淡水保有水量 濃縮廃液保有水量 50 40 30 20 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 51 3.1 H28.2 2.1 H28.1 1.1 2.1 1.1 H27.10 H27.11 H27.12 0.1 H27.9 9.1 H27.8 8.1 H27.7 7.1 H27.6 6.1 H27.5 5.1 H27.4 4.1 H27.3 3.1 H27.2 2.1 H27.1 1.1 H26.10 H26.11 H26.12 2.1 H26.9 1.1 H26.8 0.1 H26.7 9.1 H26.6 8.1 H26.5 7.1 H26.4 6.1 H26.3 5.1 0 4.1 10 3.1 タンク容量・保有水量(m3) 80 4-1.フランジ型タンクのリプレイス対象 フランジ型タンクに貯蔵されたRO濃縮については現在、多核種除去設備等により順次水 抜き浄化を行うことによりフランジ型タンクからの漏えいリスクを低減する計画。 今回、撤去を計画しているフランジタンクは、水抜き後、跡地に新たに溶接タンクの設置が 必要となったH1・H2・H4エリアの96基。H26年12月より順次撤去を予定。 これ以外のフランジ型タンクは、新たな溶接タンクの設置等、跡地利用の必要性に 応じ て解体を実施する予定。 H4エリア H2エリア フランジ型タンク H1エリア 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 52 4-2.過去の解体実績 フランジ型タンクは、H4エリアにて漏洩調査のため2基を既に解体している実績あり(平 成25年9月)。解体手順は以下の通り。 (1)既設移送ポンプや仮設ポンプにて水抜き (2)タンク表面に散水。その後、天板・側板4段~2段目まで解体。 (3)バキュームにて残水処理 (4)側板1段目・底板を解体。 (1) (2) (3) (4) なお、タンク解体期間中には、構内の連続ダストモニタでは警報の発生履歴はなく、周辺 環境に影響を与えず解体できている。 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 53 4-3.解体・撤去作業計画① H4タンクの解体実績参考に、以下の手順にて解体を実施。 (1)既設移送ポンプや仮設ポンプにて、周辺のタンクへ移送、若しくは多核種除去設備等にて処理す ることにより約10cmまで、水抜きを実施。 (2) タンク内面に散水する。その後、集塵機でタンク下部からタンク内の空気を吸引しつつ、天板・側 板2~4段について接合部のボルトを外して解体を実施。解体部材の内面には放射性物質拡散 防止のために塗装を施すこととしている。なお、天板開放前にはタンク上部の空気中の放射性物 質の濃度(以下、ダスト)を測定し問題ないことを確認。 また、日々作業終了時に仮設天板にてタ ンク上部を養生。 (1)水抜き移送 (2)天板・側板2~4段目の解体 散水 天板解体 放射性物質 濃度を測定 2~4段目の側板解体 堰(30cm) 堰(30cm) P タンク内の ダスト吸引 P 集塵機 既設ポンプで移送後 更に仮設ポンプで残水迄移送 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 54 4-3.解体・撤去作業計画② (3)底部に残った残水の約10cmを、底部残水回収装置・バキューム等を用い、完全に抜き取る。 (4)側板の1段目及び、底板の接合部のボルトを外して解体を実施。なお、(2)と同様に、 解体前に はタンク上部のダストの濃度を測定し問題ないことを確認。 (3) 残留水処理 (4)側板1段目(最下段)と底板解体 底部残水 回収装置 放射性物質 濃度を測定 堰(30cm) 堰(30cm) 集塵機 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 1段目の側板解体 下板解体 55 4-4.解体から切断迄の流れ 解体した解体片は、減容エリア(既設倉庫)へ運搬し、切断減容を行い、コンテナに収納し、 保管する。なお、解体と切断減容は処理スピードが異なるため、バッファーエリア(一時仮 置きテント)を設置し、必要に応じて当該エリアを経由し、減容エリアへ運搬する。 タンク解体 エリア 一時仮置きテ ント 解体片運搬 既設倉庫 (切断作業) コンテナ運搬 解体片運搬 保管場所 一時仮置きテ ント 既設倉庫 (切断作業) 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 56 4-5.切断減容・コンテナ収納作業計画 切断減容は、解体片を専用の治具に固定し、大型バンドソー【参考1】で切断。切断後は、 天井クレーン・フォークリフト等を用い、20ftコンテナに収納・保管。 切断箇所にて発生する、ダストは、局所排風機で極力回収。なお、切断減容・収納作業は 既設の倉庫内で実施し、倉庫には換気設備も配備。 フォークで 収納 切断片 既設倉庫内 20ftコンテナ 大型バンドソー 仮設ハウス 局所排風機 固定治具 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 解体片 57 4-6.タンク減容後の保管場所・方法 減容切断したタンク片は瓦礫類に区分される。 線量は比較的低い(表面線量数十μSv/h)ことから、既設の低線量瓦礫保管エリアP (100μSv/h以下の屋外集積の保管エリア)に容器(20ftコンテナ)に収納して保管。 なお、敷地を有効利用すべく、20ftコンテナは4段積みし保管。 保管時のイメージ 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 58 4-7.ダストの飛散抑制対策 【汚染タンク内のダストの状況】 水抜き後の汚染タンク内のダストを調査した所、1.0E-03~1.0E-04Bq/cm3で検出。 しかし、集塵機でタンク下部よりタンクl内を換気(ダストを吸引)した所、数時間で閾値(5.0E05Bq/cm3以下)に達し、集塵機停止後も3日間は閾値※以下を維持。 ※空気中放射性物質濃度のマスク着用基準の1/4の値 水抜きのみの状態では解体時にダスト飛散のリスクがあるが、タンク内面への散水、集塵機の 連続運転の対策により、タンク外へのダスト飛散のリスクは、大幅に低減される見込み。 (1)天板から5m (2)天板から5m 3.00E-04 閾値 2.50E-04 2.00E-04 1.50E-04 1.00E-04 5.00E-05 停止1 日後 停止2日後 停止3 日後 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 停止4 日後 9/18 08:00 9/17 08:00 13:00 9/16 07:00 13:00 9/15 07:00 13:00 9/14 07:00 11:30 13:30 換 気 停 止 08:30 換 気 開 始 9/13 06:00 0.00E+00 9/12 07:40 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 空気中放射性物質濃度(Bq/cm 3) 3.50E-04 停止5 日後 59 【参考1】大型バンドソー A A 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 60 【参考2】仮設天板 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 61 【参考3】底部残水回収装置 無断複製・転載禁止 東京電力株式会社 62