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福島第一原子力発電所の 汚染水の状況と対策について

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福島第一原子力発電所の 汚染水の状況と対策について
資料 2-1
福島第一原子力発電所の
汚染水の状況と対策について
平成26年12月2日
東京電力株式会社
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
1
1.「汚染水対策」の3つの基本方針

 事故で溶けた燃料を冷やした水と地下水が混ざり、1日約400トン
事故で溶けた燃料を冷やした水と地下水が混ざり、1日約400トン(注1)
(注1)の汚染水が発生し
の汚染水が発生し
ており、下記の3つの基本方針に基づき対策を進めています
ており、下記の3つの基本方針に基づき対策を進めています
平成25年度
(注1)地下水バイパスや建屋止水工事などの対策により、減少傾向となっています。
(注1)地下水バイパスや建屋止水工事などの対策により、減少傾向となっています。
方針1.汚染源を取り除く
上期
提供:日本スペースイメージング(株)、(C)DigitalGlobe
方針1 取:り除く
①多核種除去設備等による汚染水浄化
⑦地盤改良
(注2)配管などが入った地下トンネル。
③地下水バイパスによる地下水くみ上げ
④建屋近傍の井戸での地下水くみ上げ
⑤凍土方式の陸側遮水壁の設置
⑥雨水の土壌浸透を抑える敷地舗装
下期
上期
平成27年度
下期
上期
下期
多核種除去設備等によるタンク内汚染水の浄化
②トレンチ(注2)内の汚染水除去
方針2.汚染源に水を近づけない
平成26年度
①多核種除去
設備による
汚染水浄化
高性能・増設多核種除去設備の設置
多核種除去設備による処理済水の浄化
浄化作業
⑧海側遮水壁
②トレンチ内高濃度
汚染水除去
⑤陸側遮水壁
1
2
3
②トレンチ内
の汚染水除去
4
③地下水バイ
パスによる地
下水くみ上げ
④建屋近傍の井戸
(サブドレン)
③地下水バイパス
方針2 近:づけない
⑥土壌浸透を抑える
敷地舗装
方針3.汚染水を漏らさない
⑨タンクの増設(溶接型へのリプレース等)
地下水の流れ
⑦水ガラスによる地盤改良
⑧海側遮水壁の設置
凍結管設置 凍結止水・汚染水の除去
⑨タンク設置
予定地
④建屋近傍の
井戸での地下
水くみ上げ
(サブドレ
ン)
建屋山側で地下水をくみ上げ
浄化設備設置
調査・復旧
建屋近傍の井戸で地下水をくみ上げ
小規模凍結試験
⑤凍土方式の
陸側遮水壁の
設置
設置工事
凍結
地下水流入抑制
①多核種除去設備
⑥雨水の土壌
浸透を抑える
敷地舗装
⑥敷地舗装
③地下水バイパス
雨
くみ上げ
アスファルト等による敷地舗装
セシウム除去
淡水化
水ガラス等による地盤改良
⑦水ガラスに
よる地盤改良
原子炉建屋
地下水位
上部透水層
タービン建屋
④サブドレン
くみ上げ
⑦水ガラス
地盤改良
②トレンチ
くみ上げ
海水面
難透水層
下部透水層
揚水井
ウェルポイント
地下水ドレン
難透水層
⑤陸側遮水壁
⑤陸側遮水壁
⑧海側遮水壁
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
方針3 漏:らさない
④サブドレン
くみ上げ
⑧海側遮水壁
の設置
⑨タンクの増
設(溶接型へ
の交換等)
汚染した地下水の海への流出抑制
汚染エリアからの汚染水のくみ上げ
地下水の海への流出抑制
設置工事
タンクの増設・貯留
2
2.「汚染水対策」の進捗状況
●
汚染水の浄化










平成25年度
平成26年度
平成27年度
*)の浄化を行う計画です。
H26年度末を目途に汚染水(RO濃縮塩水
H26年度末を目途に汚染水(RO濃縮塩水*
)の浄化を行う計画です。
工程と目的
増設多核種除去設備が、3系統の処理(試運転)を開始しました。
増設多核種除去設備が、3系統の処理(試運転)を開始しました。
上期
下期
上期
下期
上期
下期
高性能多核種除去設備が、処理(試運転)を開始しました。
高性能多核種除去設備が、処理(試運転)を開始しました。
①多核種除去
多核種除去設備等による汚染水の浄化
モバイル型ストロンチウム除去装置が、1系統の処理を開始しました。
モバイル型ストロンチウム除去装置が、1系統の処理を開始しました。 設備による
高性能・増設多核種除去設備の設置
汚染水浄化
既設多核種除去設備、増設多核種除去設備、高性能多核種除去設備
既設多核種除去設備、増設多核種除去設備、高性能多核種除去設備
(汚染源を取り除く)
およびモバイル型ストロンチウム除去設備にて、汚染水の浄化を継
およびモバイル型ストロンチウム除去設備にて、汚染水の浄化を継
多核種除去設備による処理済水の浄化
続しています。
続しています。

 今後、セシウム吸着装置、第二セシウム吸着装置は実施計画認可後、
今後、セシウム吸着装置、第二セシウム吸着装置は実施計画認可後、
準備が整い次第、RO濃縮水処理設備については設置後、準備が整い
準備が整い次第、RO濃縮水処理設備については設置後、準備が整い
汚染水が漏えいした場合のリスクを低減させるため、原子炉建屋地下などに滞留している高
次第、処理を開始する計画です。
次第、処理を開始する計画です。
濃度の汚染水(汚染源)の浄化を、多核種除去設備などの7つの設備により進めます。
*RO濃縮塩水:処理装置等(セシウム吸着装置、第二セシウム吸着装置等)により
主要核種のセシウムが除去された廃水のこと
7つの設備
除去能力
(1)多核種除去設備
(2)増設多核種除去設備
62核種を告示濃度限度未満へ
(3)高性能多核種除去設備
(4)モバイル型ストロンチウム除去設備
ストロンチウムを
1/10~1/1000へ低減
(5)セシウム吸着装置でのストロンチウム除去
(6)第二セシウム吸着装置でのストロンチウム除去
ストロンチウムを
1/100~1/1000へ低減
(7)RO濃縮水処理設備
状況
処理能力
全系統処理運転中(試運転)
250m3/日以上×3系列
10/9~全系統処理運転中(試運転)
250m3/日以上×3系列
10/18~処理運転中(試運転)
500m3/日以上
A系:10/2~処理運転開始
B系:実施計画申請中(H27.1月中使用開始予定)
第二:実施計画申請予定(H27.1月下使用開始予定)
A系:300m3/日
B系:300m3/日
第二:480m3/日×4系統
実施計画認可済
運転に向け準備中
600m3/日
実施計画変更手続中
1,200m3/日
12月中使用開始予定
500~900m3/日
汚染水浄化設備の状況については後述
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3
2.「汚染水対策」の進捗状況
●
汚染水の除去(トレンチ内)
*1の建屋接続部は、凍結管による冷却、

 屋外海水配管トレンチ
屋外海水配管トレンチ*1
の建屋接続部は、凍結管による冷却、
氷・ドライアイスの投入により、凍結止水壁が出来つつあるもの
氷・ドライアイスの投入により、凍結止水壁が出来つつあるもの
の、一部凍結が弱い部分があるため、間詰め充填を実施しました。
の、一部凍結が弱い部分があるため、間詰め充填を実施しました。

間詰めによる止水効果の確認後、トレンチ内の水抜きを行うに当
 間詰めによる止水効果の確認後、トレンチ内の水抜きを行うに当
たっては、汚染水を漏えいさせないよう慎重に検討した上で、ト
たっては、汚染水を漏えいさせないよう慎重に検討した上で、ト
レンチ内の水抜きおよび閉塞作業を順次開始しています。
レンチ内の水抜きおよび閉塞作業を順次開始しています。
平成25年度
工程と目的
上期
平成26年度
下期
上期
平成27年度
下期
上期
下期
浄化作業
②トレンチ内の
汚染水除去
凍結管設置
凍結止水・汚染水の除去
設置工事
(汚染源を取り除く)
⑤凍土方式の陸側遮水壁の設置
凍結
地下水流入抑制
*1トレンチ:配管などが入った地下トンネル
2,3号機のタービン建屋海側にある海水配管トレンチには、事故直後の高濃度汚染水が滞
留しています。
この高濃度汚染水が海洋に流出するリスクを未然に防止するため、建屋接続部の止水(汚染
水の増加の防止)、滞留水の移送(汚染水の除去)、および海水配管トレンチ内の閉塞(海
洋への汚染水の流出の防止)に取り組んでいます。
トレンチ内の水抜きおよび閉塞作業の状況については別資料にて説明
●
陸側遮水壁(凍土方式)
*1

 陸側の遮水壁は、凍結プラントで-30℃程度に冷却したブライン
陸側の遮水壁は、凍結プラントで-30℃程度に冷却したブライン*1
を、ブライン配管を通じて各凍結管に送り、周囲の土の温度を下げる
を、ブライン配管を通じて各凍結管に送り、周囲の土の温度を下げる
ことで土を凍結させ、凍土の壁を作ります。
ことで土を凍結させ、凍土の壁を作ります。

 これまでに小規模の試験を行い、温度や掘り返した状況から、凍土壁
これまでに小規模の試験を行い、温度や掘り返した状況から、凍土壁
が作れることを確認しました。
が作れることを確認しました。

 今年度末の凍結開始を目指し、凍結管を設置する穴の堀削(削孔)工
今年度末の凍結開始を目指し、凍結管を設置する穴の堀削(削孔)工
事を始め、11/25時点で834本の削孔が完了しました。また、凍結
事を始め、11/25時点で834本の削孔が完了しました。また、凍結
管の設置(建込)を開始しています。
管の設置(建込)を開始しています。

削孔工事にあたっては、一部埋設物がありそれを貫通させる箇所につ
 削孔工事にあたっては、一部埋設物がありそれを貫通させる箇所につ
いては、慎重に調査した上で削孔を実施しています。
いては、慎重に調査した上で削孔を実施しています。
平成25年度
平成26年度
平成27年度
工程と目的
上期
⑤凍土方式の陸側
遮水壁の設置
(汚染源に水を近づけない)
下期
上期
下期
上期
下期
小規模凍結試験
設置工事
凍結
地下水流入抑制
汚染水を貯めている建屋の周りに凍土の遮水壁を設置することによって、建屋内への地下水
流入による汚染水の増加を抑制する対策を実施しています。
*1:冷媒のこと(塩化カルシウム水溶液)
陸側遮水壁作業の状況については別資料にて説明
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4
2.「汚染水対策」の進捗状況
●
タンクの建設(溶接型へのリプレース等)

 タンクの増設計画について、溶接型タンク(溶接)の建設を順次
タンクの増設計画について、溶接型タンク(溶接)の建設を順次
実施しています。受入容量が不足しないよう、建設計画に余裕を
実施しています。受入容量が不足しないよう、建設計画に余裕を
もって進めています。
もって進めています。

 タンクのリプレース(撤去および設置)計画について、フランジ
タンクのリプレース(撤去および設置)計画について、フランジ
*)からの漏えいに伴い、信頼性向上のた
型タンク(フランジ接合
)からの漏えいに伴い、信頼性向上のた
型タンク(フランジ接合*
め、フランジ型タンクの撤去、溶接型タンクの設置を実施してい
め、フランジ型タンクの撤去、溶接型タンクの設置を実施してい
ます。
ます。

 汚染水を保管しているタンクは、万が一の汚染水漏えいに備えて
汚染水を保管しているタンクは、万が一の汚染水漏えいに備えて
堰を整備しており、堰内に流入した雨水は、分析した上で排出し
堰を整備しており、堰内に流入した雨水は、分析した上で排出し
ます。
ます。

 台風等の降雨量が多い場合、堰から雨水が溢水する可能性がある
台風等の降雨量が多い場合、堰から雨水が溢水する可能性がある
ため、雨水抑制(雨樋、堰カバー)等の対策を行っています。
ため、雨水抑制(雨樋、堰カバー)等の対策を行っています。
平成25年度
工程と目的
上期
⑨タンクの増設
(溶接型への
リプレース等)
下期
平成26年度
上期
平成27年度
下期
上期
下期
タンクの増設・貯留
(汚染水を漏らさない)
福島第一原子力発電所1~4号機は、原子炉建屋内へ地下水が流入しています。建屋内に
は高濃度の汚染水が滞留しているため、建屋に流入してきた地下水は、汚染水となってし
まいます。建屋外、敷地外への流出を防止し、浄化設備により浄化した上で安全に保管す
るため、敷地内にタンクを計画的に建設する必要があります。また、浄化した水を安定的
に維持するため、タンクの信頼性の向上を図っています。フランジ型タンク(フランジ接
合)等を撤去し、溶接型タンク(溶接)を順次設置する計画です。
タンクの建設状況については後述
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5
多核種除去設備の運転状況
6
1. ホット試験開始以降の運転実績
 ホット試験開始日
A系統:H25.3.30 B系統:H25.6.13 C系統:H25.9.27
 設備稼働率(H26.1以降) 定格処理量:750m3/日
稼働率(%)
H26年1月
H26年2月
H26年3月
H26年4月
H26年5月
H26年6月
H26年7月
H26年8月
H26年9月
H26年10月
H26年11月※
42
60
46
35
39
59
61
57
59
51
82
運転概況(主なもの)
クレーンインバータ故障、B系統腐食確認点検
B系統腐食確認点検、A系統ブースターポンプインバータ故障
B系統CFF交換、CFFリークによる全系統停止
A系統・B系統CFF交換
A系統・C系統CFF交換、C系統腐食確認点検
C系統CFF交換、C系統腐食確認点検
A系統腐食確認点検、B系統CFF交換
A系統・B系統CFF交換
C系統CFF交換
B系統CFFリーク原因調査・CFF交換
計画外停止なし
※11/1∼11/20
処理実績(H26.11.18現在)
処理水貯槽貯蔵量 :約167,000m3
除去性能向上のための吸着塔増塔工事については、増設多核種除去設備・高性能多核
種除去設備の運転状態を勘案し実施時期を再検討
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7
増設多核種除去設備の運転状況
8
1. ホット試験開始以降の運転実績
 ホット試験開始日
A系統:H26.9.17 B系統:H26.9.27 C系統:H26.10.9
 設備稼働率(3系列運転H26.10.9以降) 定格処理量:750m3/日
稼働率(%)
H26年10月
83
H26年11月※
81
運転概況(主なもの)
RO制御系改造等、計画外停止なし
CFF洗浄等、計画外停止なし
※11/1∼11/20
処理実績(H26.11.18現在)
処理水貯槽貯蔵量 :約31,000m3
 サンプルタンク追加設置(2基→3基)後、12月目途に本格運転へ
移行予定
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9
既設多核種除去設備で発生した不具合反映状況
 増設多核種除去設備は既設多核種除去設備で発生した不具合の再発防止
対策を実施し、信頼性を向上
改良型バックパルスポットの採用
改良型クロスフローフィルタ(以下、CFF)の採用
腐食の可能性のある範囲に対して耐腐食性構造(ゴムライニング施
工)の採用 等
 改良型CFFの採用に加え、汚染水の拡大防止策として、サンプルタン
ク(処理済水一時貯留タンク)にて処理済水の分析を実施した後、多核
種処理済水タンクへ移送する運用を実施*
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10
既設多核種除去設備からの変更点
 既設多核種除去設備の知見およびラボ試験等の結果を反映し、既設多核種除去設
備から主に下記2点について変更
前処理設備のうち鉄共沈処理を削除
多核種除去装置の吸着塔の塔数を16塔(処理カラム2塔*含む)から18塔に
* 処理カラムは使用後、塔毎交換。吸着塔は吸着材のみ交換。
増塔
既設多核種除去設備
鉄共沈
RO濃縮塩水
処理設備
炭酸塩
沈殿処
理設備
前処理設備
吸着塔(14塔)
処理カラム
出口
(2塔) フィルタ
多核種除去装置
サンプル
タンク
増設多核種除去設備
RO濃縮塩水
炭酸塩
沈殿処
理設備
前処理設備
吸着塔(18塔)
出口
フィルタ
サンプル
タンク
多核種除去装置
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11
増設多核種除去設備 除去性能評価
増設多核種除去設備 除去性能評価
増設多核種除去設備で汚染水(RO濃縮塩水)を用いた処理を開始(A系:9/17、
B系:9/27、C系:10/9より開始)。
処理済水について、除去対象とする62核種のうちγ核種、Sr、I、(A、B系は
加えてα核種)を評価した結果、これまで以下の事項を確認。
主要な核種であるSr-90の放射能濃度は、1/1億程度にまで低減(既設の多核
種除去設備と同程度)
既設の多核種除去設備で告示濃度限度と同程度もしくは高い濃度で検出されて
いたI-129については,インプラント通水試験の結果から選定したI吸着材を用
いることにより告示の1/10程度にまで低減
その他の分析を完了した核種についても、告示濃度限度を十分下回る濃度である
ことを確認
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12
増設多核種除去設備
核種除去プロセス
Sb吸着材
I 吸着材
Sb、I 吸着材
Sb、I 吸着材
Cs吸着材※
Cs吸着材※
Cs吸着材※
Ru吸着材①
Ru吸着材②
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
Sr吸着材
Blank
Cs吸着材
Cs吸着材
Co吸着材
Co吸着材
Co吸着材
Co吸着材
Sb吸着材
Sb吸着材
Ru吸着材①
Ru吸着材①
活性炭
Sr吸着材
2
Sr吸着材
1
18
核種除去プロセス
(コロイド)
活性炭
(コロイド)
(炭酸塩沈殿処
理)
前処理
(鉄共沈処理)
前処理
(参考)現状の多核種除去設備
17
(コロイド)
Sb吸着材
5
活性炭
Sb吸着材
4
活性炭
Sr吸着材
3
(コロイド)
Sr吸着材
2
Sr吸着材
活性炭
1
(コロイド)
(コロイド)
活性炭
(炭酸塩沈殿処
理)
前処理
増設多核種除去設備 核種除去プロセス
増設多核種除去設備は、前処理(炭酸塩沈殿処理)と吸着材への通水により放射性物質の除去を行う。
 前処理(炭酸塩沈殿処理):吸着阻害イオン(Mg、Ca等)の除去
 吸着材:除去する放射性物質に応じた吸着材により、放射性物質を除去。
Co、Sb、I、Ruの除去性能向上のため、既設の多核種除去設備と比べ以下のとおり塔構成を変更している。
Co:主にコロイド状で存在していると想定されるため活性炭を増塔(2塔→4塔)
Sb:Sb吸着材を増塔(2塔→3塔)、また、コロイド状で存在するSb除去のため活性炭を
増塔(2塔→4塔)
I: I 吸着材を新たに採用(吸着塔9,10,11)、また、コロイド状で存在するI除去のため
活性炭を増塔(2塔→4塔)
Ru:Ru吸着材を新たに採用(吸着塔16)
なお、吸着塔の構成は、処理対象水の水質などに応じて必要により変更する場合がある。
増設多核種除去設備
Ru 対応 Co,Sb,I 対応
I 対応
Sb対応
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
※C系よりCsのほかにSrの除去機能を有する吸着材を使用
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13
増設多核種除去設備 除去性能
増設多核種除去設備 除去性能(詳細は参考1を参照)
Co-60
【2E-01】
Sr-90
【3E-02】
Ru-106
【1E-01】
Sb-125
【8E-01】
I-129
【9E-03】
Cs-137
【9E-02】
処理対象水
放射能濃度
4.6E-01
3.0E+04
9.8E+00
1.1E+01
2.0E-02
2.6E+00
処理済水
放射能濃度
【告示濃度限度比】
< 1.2E-04
【< 0.0006】
< 1.1E-04
【< 0.004】
1.6E-03※1
【0.02】
< 4.8E-04
【< 0.0006】
< 8.9E-04
【< 0.1】
< 1.3E-04
【< 0.001】
処理対象水
放射能濃度
4.6E-01
3.0E+04
9.8E+00
1.1E+01
2.0E-02
2.6E+00
処理済水
放射能濃度
【告示濃度限度比】
< 1.5E-04
【< 0.0008】
< 1.1E-04
【< 0.004】
< 1.3E-03
【< 0.01】
< 4.5E-04
【< 0.0006】
< 8.9E-04
【< 0.1】
< 1.4E-04
【< 0.002】
処理対象水
放射能濃度
2.6E-01
評価中
5.1E+00
9.7E+00
評価中
4.0E+00
処理済水
放射能濃度
【告示濃度限度比】
< 1.5E-04
【< 0.0008】
< 1.1E-04
【< 0.004】
2.0E-03※2
【0.02】
< 4.2E-04
【< 0.0005】
< 7.3E-04
【< 0.08】
< 1.3E-04
【< 0.001】
核種
【告示濃度限度】
A系
B系
C系
単位:Bq/cm3
※1検出限界値:1.3E-03 Bq/cm3、※2検出限界値: 1.2E-03 Bq/cm3
(参考)既設多核種除去設備 除去性能
核種
【告示濃度限度】
A系
処理済水
放射能濃度
【告示濃度限度比】
単位:Bq/cm3
Co-60
【2E-01】
Sr-90
【3E-02】
Ru-106
【1E-01】
Sb-125
【8E-01】
I-129
【9E-03】
Cs-137
【9E-02】
7.0E-04※3
【0.004】
< 1.5E-04
【< 0.005】
6.9E-03※4
【0.07】
9.8E-04※5
【0.001】
6.9E-03※6
【0.8】
< 2.8E-04
【< 0.003】
※3 検出限界値:1.1E-04 Bq/cm3、※4 検出限界値:1.2E-03 Bq/cm3、※5 検出限界値:4.0E-04 Bq/cm3、※6 検出限界値:9.9E-04 Bq/cm3
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14
高性能多核種除去設備の進捗状況について
15
実証事業での実施内容
 ラボ試験:カラムにて模擬液体およびRO濃縮塩水を用いて吸着材の除去性能を評価。現在,日立GENE,
東芝で適宜実施。
 検証試験:実証試験装置の1/10スケールの試験装置を製作し,除去性能,性能持続期間,廃棄物の
発生量を評価。現在,日立GENEが選定した吸着材を用いた試験を実施中。12月頃から
東芝が選定した吸着材を用いた試験を計画。
 実証試験:実機を製作し、総合性能を評価。現在,日立GENEが選定した吸着材を用いた試験を実施中。
2014
2
3
4
5
6
7
2015
8
9
10
11
12
1
2
3
コールド(模擬液体)試験 【研究施設】
ラボ試験
(日立GENE/東芝)
ホット(実液)試験【福島第一構内】
適宜成果を検証試験,実証試験へ反映
検証試験
(日立GENE/東芝)
日立GENE
検証試験(8/20開始)
東芝
適宜成果を実証試験へ反映
実証試験
(日立GENE/東芝)
実証試験(10/18開始)
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16
検証試験の結果(1/2)
 検証試験の塔構成
薬注pH3.5
薬注pH3.5
陰イオン
Cs・Sr
SSフィルタ
処理前水
1 2
Csフィルタ
Srフィルタ
3
Cs・Sr
4 5
Cs・Sr吸着塔
1~3塔目
Sb吸着
重金属
(活性炭)
6 7 8
9 10
キレート
AgZ
11 12 13
Cs・Sr吸着塔
4、5塔目
中和
水酸化鉄
活性炭系
14 15
処理後水
Ru除去
 検証試験の結果(初期性能の確認)
検証試験結果
告示
濃度限度
(Bq/cm3)
補助事業
目標値
(Bq/cm3)
処理前濃度
(Bq/cm3)
処理後濃度
(Bq/cm3)
処理後濃度と告示
濃度限度との比
3E-02
1.5E-04
1.67E+05
<9.93E-05
3.31E-03
Ru-106(約370日)
1E-01
1.2E-03
<1.13E+01
1.59E-03
1.59E-02
Sb-125(約3年)
8E-01
3.8E-04
5.34E+01
<2.60E-04
3.25E-04
I-129(約1600万年)
9E-03
6.9E-04
分析中
<3.41E-04
3.79E-02
Cs-134(約2年)
6E-02
2.8E-04
3.17E+00
<8.33E-05
1.39E-03
Cs-137(約30年)
9E-02
2.8E-04
1.01E+01
<8.91E-05
9.90E-04
Mn-54 (約310日)
1E+00
1.1E-04
1.46E+00
<8.56E-05
8.56E-05
Co-60 (約5年)
2E-01
1.1E-04
2.35E+00
<1.01E-04
5.05E-04
Sr-90
(約29年)
 Ru-106は,処理後の濃度が目標値を僅かに上回る値
 その他の核種は,目標値を満足する除去性能であることを確認
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17
検証試験の結果(2/2)
 各Cs・Sr吸着塔のSr90除去性能
1E+6
Sr-90濃度(Bq/cm3)
1E+5
1E+4
検証試験から得られた
Cs・Sr吸着塔1塔目
性能曲線
ラボ試験から得られた
性能曲線
入口水Sr-90濃度(1.67E5 Bq/cm3)
Cs・Sr吸着塔の1塔目では高いDFを確認
1E+3
Cs・Sr吸着塔の2~5塔目の
DFは1塔目と比較して低い
1E+2
1E+1
1E+0
1E‐1
1E‐2
1E‐3
1E‐4
1E‐5
1塔目
2塔目
3塔目
フィルタ
Cs・Sr吸着塔 Cs・Sr吸着塔 Cs・Sr吸着塔 Cs/Sr
フィルタ
3塔目出口
1塔目出口
2塔目出口
4塔目
5塔目
Cs・Sr吸着塔 Cs・Sr吸着塔
5塔目出口
4塔目出口
出口
設備出口
(図1)各Cs・Sr吸着塔のSr90除去性能(初期性能)
(図2)Cs・Sr吸着塔1塔目出口のSr90除去性能推移
検証試験の結果
 各Cs・Sr吸着塔出口のSr-90濃度を分析した結果、1塔目は高いDFが得られているが,
Cs・Sr吸着塔2塔目から5塔目は期待したDFが得られていないことを確認(図1)
 また、性能持続時間の確認の結果、 Cs・Sr吸着塔1塔目の性能持続時間が想定より短いこ
とを確認(図2)
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18
実証試験の結果(1/2)
 実証試験の塔構成
薬注pH3.5
薬注pH3.5
中和
陰イオン
SSフィルタ
処理前水
Cs・Sr
1 2
Csフィルタ
Srフィルタ
3
Cs・Sr吸着塔
1~3塔目
Cs・Sr
Sb吸着
4 5
6 7 8
重金属
(活性炭)
9 10
キレート
11 12 13
AgZ
14 15
Cs・Sr吸着塔
4、5塔目
水酸化鉄
Cs・Sr
16 17 18
19 20
処理後水
Cs・Sr吸着塔
6、7塔目
Ru除去
 実証試験の結果
間欠6h×3回後
間欠6h×4回+連続48h運転後
告示
濃度限度
(Bq/cm3)
補助事業
目標値
(Bq/cm3)
処理前濃度
(Bq/cm3)
処理後濃度
(Bq/cm3)
処理後濃度と
告示濃度限度
との比
処理前濃度
(Bq/cm3)
処理後濃度
(Bq/cm3)
処理後濃度と
告示濃度限度
との比
3E-02
1.5E-04
1.12E+05
<5.29E-04*
1.76E-02
1.12E+05
<7.22E-04*
2.41E-02
Ru-106(約370日)
1E-01
1.2E-03
2.82E+01
<1.26E-03
1.26E-02
2.82E+01
9.93E-03
9.93E-02
Sb-125(約3年)
8E-01
3.8E-04
2.92E+01
<4.86E-04
6.08E-04
2.92E+01
6.38E-04
7.98E-04
I-129(約1600万年)
9E-03
6.9E-04
分析中
<1.32E-04
1.47E-02
分析中
分析中
-
Cs-134(約2年)
6E-02
2.8E-04
<3.10E+00
<1.42E-04
2.37E-03
<3.10E+00
<1.78E-04
2.97E-03
Cs-137(約30年)
9E-02
2.8E-04
6.69E+00
<1.23E-04
1.37E-03
6.69E+00
<1.21E-04
1.34E-03
Mn-54 (約310日)
1E+00
1.1E-04
<1.78E+00
<1.12E-04
1.12E-04
<1.78E+00
<1.14E-04
1.14E-04
Co-60 (約5年)
2E-01
1.1E-04
<1.06E+00
<1.58E-04
7.90E-04
<1.06E+00
<1.37E-04
6.85E-04
Sr-90
(約29年)
* 簡易分析法のため検出限界値が高い
 主要な核種については、概ね目標値を満足する性能であることを確認
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19
実証試験の結果(2/2)
 Cs・Sr吸着塔各出口のSr-90濃度推移(性能持続時間)
1E+6
入口水Sr-90濃度(1.12E5 Bq/cm3)
6h
1E+5
①1塔目出口濃度は
48hから上昇
Sr-90濃度(Bq/cm3)
1E+4
1E+3
1E+2
12h
18h
③pH3.5に調整後の6
塔目で高いDFを確認
48h
72h
1E+1
1E+0
④出口水は検出下限
以下を持続
1E‐1
1E‐2
24h
②2塔目の以降のDFは
1塔目に比べて大きく低下
薬注
pH3.5
1E‐3
1E‐4
Cs・Sr吸着塔
1塔目
1塔目出口
Cs・Sr吸着塔
2塔目
2塔目出口
Cs・Sr吸着塔
3塔目
3塔目出口
Cs・Sr吸着塔
4塔目
4塔目出口
Cs・Sr吸着塔
5塔目
5塔目出口
Cs・Sr吸着塔
6塔目
6塔目出口
Cs・Sr吸着塔
7塔目
7塔目出口
 通水48h後にCs・Sr吸着材1塔目の除去性能が大きく低下。また、 Cs・Sr吸着材2~5塔目の
DFが1塔目に比べ低下することを確認。
 pH調整後のCs・Sr吸着材6塔目で高いDFを確認。
 吸着塔6, 7塔目により、期待するDFを確保できることを確認。
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20
実証試験のまとめ

 実証試験では、72時間通水時点で、Cs・Sr吸着塔6塔目、7塔目により、
実証試験では、72時間通水時点で、Cs・Sr吸着塔6塔目、7塔目により、
システム全体のDFを確保できることを確認
システム全体のDFを確保できることを確認

 pH調整箇所(pH3.5)後のCs・Sr吸着材6塔目で高いDFを確認
pH調整箇所(pH3.5)後のCs・Sr吸着材6塔目で高いDFを確認

 検証試験と同様に以下を確認
検証試験と同様に以下を確認

 Cs・Sr吸着塔1塔目の性能持続時間が短かいこと
Cs・Sr吸着塔1塔目の性能持続時間が短かいこと

 Cs・Sr吸着塔2塔目以降のDFがCs・Sr吸着塔1塔目に比べて低いこと
Cs・Sr吸着塔2塔目以降のDFがCs・Sr吸着塔1塔目に比べて低いこと
これらの課題について、要因分析を実施(次頁)
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21
課題に対する要因の絞込み
 課題に対する要因の絞込み
課題
Cs・Sr吸着塔1
塔目の性能持続時間
が短い
Cs・Sr吸着塔
2塔目~5塔目の
DFが小さい
検証試験・実証試験の結
果から抽出した要因
概要
吸着材からのアルカリ成
分溶出
実証試験において、吸着材からのアルカリ成分溶出を確認。pHがアルカリ
に振れることにより、処理水中のCa成分などが沈殿を形成し、吸着材の表
面が被覆されることで吸着材の吸着面積が低下する可能性あり。
通水条件(偏流の影響)
吸着塔の中で流体の流れが偏り、吸着材の一部にのみ核種が吸着している
可能性あり。
妨害成分の存在
吸着妨害成分(SS(浮遊物質)、有機物、錯体)が吸着材に付着し、吸着
面積が低下している可能性あり。
吸着材からのアルカリ成
分溶出
実証試験において、吸着材からのアルカリ成分溶出を確認。pHがアルカリ
に振れることにより、処理中のSrの一部がコロイドとなり、吸着材に吸着
されずに透過している可能性あり。
処理水に含まれる成分の
影響
吸着妨害成分(SS(浮遊物質)、有機物、錯体)がSrと反応し吸着されに
くい形態(錯体、コロイド)に変化し、吸着されずに透過している可能性
あり。
 今後、上記の要因について追加の試験等を行い、対策を実施予定。
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22
【参考1】検証試験装置の概要
 検証試験装置は,フィルタ4塔+吸着塔15塔の塔構成
吸着塔スキッド
1
吸着塔スキッド3はpH調整可能
2
3
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23
【参考2】実証試験装置の概要
 実証試験装置は,フィルタ4塔×2+吸着塔20塔の塔構成
P
フィルタ3塔バイパス
P
処理水
Cs/Sr吸着塔
SS
P
供給タンク
フィルタ
バイパス
ポンプバイパス
吸着塔スキッド
Cs
Sr
Sb/重金属吸着塔
P
Sr
1
Ru吸着塔
pH調整(3.5)
P
P
キレート樹脂
Sb
P
Sb
重金属 重金属
Sb
P
陰イオン
交換樹脂
3
中和
P
P
水酸化鉄
Agゼオライト
吸着塔スキッド3,4はpH調整可能
予備吸着塔
pH調整(3.5)
キレート樹脂
キレート樹脂
2
水酸化鉄
水酸化鉄
P
Cs/Sr Cs/Sr Cs/Sr Cs/Sr Cs/Sr
Cs/Sr Cs/Sr
P
4
処理水タンク
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高性能多核種除去
設備吸着塔
24
【参考3】各試験で処理する水の性状
公募要領
記載値
実証試験
H8北Aグループ
検証試験
H5北Bグループ
Cl濃度 (ppm)
6000
1700
3530
Ca濃度
300
160
160
Mg濃度
400
160
204
pH
7.5
7.4
7.7
Cs-137 (Bq/cc)
1E+02
6.69E+00
1.01E+01
Sb-125 (Bq/cc)
5E+02
2.92E+01
5.34E+01
Ru-106 (Bq/cc)
2E+02
2.82E+01
Sr-90 (Bq/cc)
1E+06
1.12E+05
1.67E+05
-
(0.7)*
1.4
液性状
非放射性Sr (ppm)
*
<1.13E+01
Cl濃度から海水希釈物として求めたSr濃度
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25
汚染水浄化処理設備の進捗状況
26
1.モバイル型ストロンチウム除去装置(A系統)
設備概要
 汚染水処理設備の処理済水を貯留する設備(タンク)のうち,逆浸透膜装置の廃液を貯留する
RO濃縮水貯槽は,高濃度の放射性ストロンチウムを含むため,モバイル型ストロンチウム除
去装置により放射性ストロンチウム濃度を低減する。
 G4南タンク,G6南タンクのRO濃縮水を処理する計画。
 処理能力:300m3/日
 除去能力:Srを10∼1,000分の1へ低減(目標)
 運転状況
 運転開始:10月2日
 G4南エリア処理実施中
モバイル型ストロンチウム
除去装置(各スキッド)
装置概要図
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27
2.モバイル型ストロンチウム除去装置(B系統)
設備概要
A系統と同様の装置構成により,RO濃縮水貯槽の放射性ストロンチウム濃度を低減する。
H5北タンクのRO濃縮水を処理する計画。
処理能力:300m3/日
除去能力:Srを10∼1,000分の1へ低減(目標)
 工程
モバイル型ストロンチウム
(※1)
除去装置(A系統)
実施計画変更手続き中
装置製作:9月∼12月中旬
現地工事:11月中旬∼H27年1月上旬
G4南タンク
処理運転:H27年1月中旬∼
G6南タンク
(※1)11月19日変更申請実施
H5北タンク
モバイル型ストロンチウム
除去装置(B系統)
装置設置エリア及び対象処理タンク
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28
3.第二モバイル型ストロンチウム除去装置
吸着塔
吸着塔
前置フィルタ
 設備概要
 モバイル型ストロンチウム除去装置A,B系統と同様,RO濃縮水貯槽の放射性ストロンチウム濃度を低減する。
:PE管
:鋼管
 C_A、C_B、G6_A/B、G6_C/DタンクのRO濃縮水を処理する計画。
:耐圧ホース
A
 処理能力:480m3/日/ユニット(4ユニット設置)
:AO弁
 除去能力:Srを10∼1000分の1へ低減(目標)
RO濃縮水
RO濃縮水
RO濃縮水
タンク
タンク
タンク
 工程
 12月上旬実施計画変更申請予定
A
A
P
FIT
 現地工事:11月上旬∼H27年1月下旬
LDT
 処理運転:H27年1月下旬∼
第二モバイル型
ストロンチウム除去装置
G6_A/Bタンク群
500m3×20
G6_C/Dタンク群
500m3×18
モバイル型ストロンチウム
除去装置A系にて浄化
C_Aタンク群
1,000m3×5
C_Bタンク群
1,000m3×8
【凡例】
:浄化対象タンク群
:第二モバイル型ストロンチウム
除去装置設置位置
:移送配管
:タンク堰の外側を通る
移送配管
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29
4.セシウム吸着装置でのストロンチウム除去
設備概要
セシウム吸着装置(KURION)において,新たにSr吸着塔を装荷し,CsとともにSrを
除去する。
Cs吸着塔とSr吸着塔の2段階で処理するため,連絡配管を設置する。
処理能力:600m3/日
除去能力:Srを100∼
1,000分の1へ低減(目標)
工程
実施計画認可日:
11月7日
配管使用前検査:
11月11∼12日
吸着塔溶接検査:
12月上旬(予定)
吸着塔使用前検査:
12月上旬(予定)
連絡配管
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30
5.第二セシウム吸着装置でのストロンチウム除去
設備概要
第二セシウム吸着装置(SARRY)のCs吸着塔に変えてCs/Sr同時吸着塔を装荷し、
CsとともにSrを除去する。
初期運用時は、2種類の同時吸着塔をそれぞれA系・B系に2塔ずつ装荷するとともに
同時吸着塔の後段にはCs吸着塔2塔を装荷して、Cs濃度を確実に低減する。
なお、本格運用時は、A系・B系に同時吸着塔を3塔ずつ装荷する計画。
処理能力:1,200m3/日
除去能力:Srを100∼
A系
1,000分の1へ低減(目標)
AO
工程
実施計画変更手続き中(※2)
吸着塔使用前・溶接検査:
12月上旬(予定)
同時吸着塔
AO
入口
フィルター
吸着塔
フィルター
出口
B系
(※1)水質の変動に備えてCs吸着塔1塔
をスタンバイとする。
(※2)7月10日変更申請実施
同時吸着塔
Cs吸着塔
スタンバイ(※1)
吸着塔配列(初期運用時)
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31
6.RO濃縮水処理設備
 設備概要
 RO濃縮塩水を前処理装置と核種除去装置にて処理後,再びタンクへと貯留する。
 本設備で処理した水については,最終的に多核種除去設備等にて処理を行う。
 処理能力:500m3/日(定格)
 除去能力:Srを100∼1,000分1へ低減(目標)
 工程
 実施計画変更続き中(※1)
 使用前・溶接検査:
12月中旬(予定) RO濃縮水
貯槽
 処理運転:
12月中旬∼(予定)
前処理装置
処理装置
供給タンク
処理装置
供給ポンプ
処理装置
加圧ポンプ
P
P
前処理フィルタ
SSフィルタ
(※1)10月16日変更申請実施
コロイドフィルタ
(Cs/Sr)
核種除去装置
RO濃縮水処理水
中継タンク
①前処理装置
:フィルタ処理による浮遊物質の除去
②核種除去装置
:吸着材による核種の除去
RO濃縮水処理水
移送ポンプ
P
P
吸着塔
Cs/Sr同時吸着塔
RO濃縮水貯槽
又は
多核種処理水貯槽
Sb吸着塔 重金属吸着塔
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32
【参考】汚染水のリスク低減策
モバイル型
ストロンチウム除去設備
【A系】処理運転中
【B系】実施計画を申請中(11/19)
【第二】実施計画を申請予定(12月上)
処理能力:300m3/日×2系(A,B系) 、480m3/日×4
系(第二)
除去能力:ストロンチウムを1/10∼1/1,000へ低減
セシウム吸着装置
(KURION)
でのストロンチウム除去
実施計画認可(11/7)
処理能力:600m3/日
除去能力:ストロンチウムを
1/100∼1/1,000へ低減
多核種除去設備
現在ホット試験中
処理能力:250m3/日×3系列
除去能力:62核種を告示濃度限
度未満へ
多重的な
リスク低減策
増設
多核種除去設備
現在ホット試験中
処理能力:250m3/日以上×3系列
除去能力: 62核種を告示濃度限度
未満へ
高性能
多核種除去設備
現在ホット試験中
処理能力:500m3/日以上
除去能力: 62核種を告示濃度限
度未満へ
第二セシウム吸着装置
(SARRY)
でのストロンチウム除去
RO濃縮水
処理設備
実施計画を申請中(7/10)
処理能力:1,200m3/日
除去能力:ストロンチウムを
1/100∼1/1,000へ低減
実施計画を申請中(10/16)
処理能力:500∼900m3/日
除去能力:ストロンチウムを
1/100∼1/1,000へ低減
★多重的な対策により、汚染水のリスク低減を図る。
★多重的な対策により、汚染水のリスク低減を図る。
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33
水処理設備二次廃棄物の保管状況
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34
1.水処理設備二次廃棄物の保管状況の概要
水処理設備二次廃棄物には,KURION,SARRY等の汚染水処理設備から発生
した使用済吸着塔,多核種除去設備から発生した高性能容器(HIC)等がある。
これらの水処理設備二次廃棄物については,セシウム吸着塔一時保管施設を設
置・保管している。セシウム吸着塔一時保管施設には,第一∼第四施設がある。
各施設には,水処理設備二次廃棄物を保管するための鉄筋コンクリート製遮へ
い(ボックスカルバート)あるいはラックを設置し,廃棄物の種類に応じて使
い分けて保管を実施している。
ボックスカルバート‥‥主に追加遮へいが必要なものの保管に使用
(KURION吸着塔,HIC,モバイル処理装置吸着塔,等)
ラック‥‥主に追加遮へいが不要で保管中の支持が必要なものの保管に使用
(SARRY吸着塔,高性能ALPS吸着塔,等)
各施設から発生する水処理設備二次廃棄物の発生量に応じて,ボックスカル
バートあるいはラックを順次増設しながら安全な保管に対応している。
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35
2.現有のセシウム吸着塔保管施設
仮・第二仮保管施設
第一施設
KURION等(604)、SARRY等(142)
第二施設(手前)
HIC用(736)
(KURION可184)
第三施設
HIC専用(3,456)
提供:日本スペースイメージング(株)©DigitalGlobe
第四施設 KURION等(680)、SARRY等(212)
注:括弧内は実施計画所載の保管容量(2014/12現在)
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36
3.各保管施設の運用状況
概要
第一施設
ラック、カルバートを設置。
主にKURION,SARRYの使用済吸
着塔を保管。
保管対象
KURION
SARRY
他
第二施設
保管数/容量
(※1)
100/604
第三施設
HIC保管専用のカルバートを設置。
カルバート内にHICを3段積みする
構造。
HIC
第四施設
ラック、カルバートを設置。
主にKURION,SARRYの使用済吸
着塔を保管
KURION
414/680
SARRY
116/212
仮保管施設
KURION使用済吸着塔等の保管前の
水抜き・乾燥施設。作業待ち,運搬
待ちのための一時仮置き用にも使用
運用中
20/※2
HIC
他
備考
0/142
カルバートを設置。
現状HIC保管のみに使用。
KURION
運用状況
616/736
( 0/184 )
※3
0/3,456
運用中(増設多核種除
去装置の運転開始によ
りHICの発生数加速)
H26年12月より運用
開始。(768体分竣工
済み。H26年度内の全
竣工予定で増設中)
11月28日,768体
分の使用前検査終了
運用中
14/※2
KURION
(3)※4
その他
(0)※4
運用中
一時仮置きを目的と
しており,長期保管
には使用していない
※1:容量は実施計画所載の保管容量,保管数はH26年11月25日現在。
※2:その他,モバイル型処理装置の吸着塔が若干数保管されており,容量はKURION,SARRY吸着塔のものに含まれる。
※3:第二施設の総保管数は736基であり,その内184塔がKURION吸着塔保管用として活用できる。
※4:一時保管施設への運搬待ちの本数。
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4.水処理二次廃棄物の増加への対応(保管容量確保)
震災∼平成26年8月
セシウム吸着装置(KURION) ●第二セシウム吸着装置(SARRY)
●多核種除去設備(ALPS : 既設) ●モバイル式処理設備
平成26年9月以降
平成26年度中のタンク内汚染水処理を目指して順次運用開始
高性能多核種除去設備(高性能ALPS)
増設多核種除去設備(増設ALPS)
モバイル型ストロンチウム除去装置(A、B、第二)
サブドレン他浄化装置 ●RO濃縮水処理設備
使用済吸着塔等の発生が増加するため、保管容量拡大が必要
敷地境界線量影響評価が増とならぬよう計画
境界近くには高線量品を配置しない
●吸着塔線量実績による見直し
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5.吸着塔保管施設の保管容量変更計画
今後,実施計画変更認可を申請
セシウム吸着塔一時保管施設(第一施設)
保管容量:746→774(28増)
(内訳 KURION等:604→544、SARRY等:142→230)
セシウム吸着塔一時保管施設(第二施設):変更なし
セシウム吸着塔一時保管施設(第三施設)
保管容量:3456→3520(64増)
(内訳 高性能容器:3456(変更なし)、KURION等:0→64)
セシウム吸着塔一時保管施設(第四施設)
保管容量:892→1025(133増)
(内訳 KURION等:680(変更なし)、SARRY等:212→345)
吸着塔保管容量は増となるが、 ●敷地境界近くへの高線量品保管を
避ける、●吸着塔線量を実績により見直す、ことにより
第一・第二・第三施設→南側評価点への影響:合計0.45→0.30mSv/年
第四施設→西側評価点への影響:0.050→0.038mSv/年 へ減少
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6.HIC保管の状況について
多核種除去設備から発生するHICを保管可能な施設として運用中の
ものはこれまで第二施設のみ。HICは発生数が多く,増設多核種除
去設備からの分も格納できるよう,第三施設を建設し,HICの安定
保管を期している。
第二施設と第三施設の並行運用により下記を実現。
万一いずれかの施設で不具合が発生した際にも,他方の施設で受入れ継続
可能。
HICの発生量が多い場合には両施設で並行して受入れ可能。
第三施設の放射線遮へい能力は第二施設に比べて高く、敷地境界線量低減へ
の貢献を期待。
第三施設は実施計画(3,456基分)が11/20に認可され,うち
768基分に関する使用前検査が11/28に終了。
今後は第三施設をHIC保管の主力として運用してゆく。
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【参考】第三施設について
増設中
竣工済
N
中段・上段のHICは積重ね用架台を介して配置してゆく。
重コンクリート製ふたの採用等により遮へいを強化している。
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72O
01P
02P
03P
04P
05P
06P
07P
08P
09P
10P
11P
12P
13P
14P
15P
16P
17P
18P
19P
20P
21P
22P
23P
24P
25P
26P
27P
28P
29P
30P
31P
32P
33P
34P
35P
36P
37P
38P
39P
40P
41P
42P
43P
44P
45P
46P
47P
48P
49P
50P
51P
52P
53P
54P
55P
56P
57P
58P
59P
60P
61P
62P
63P
64P
65P
66P
67P
68P
69P
70P
71P
72P
01P
02P
03P
04P
05P
06P
07P
08P
09P
10P
11P
12P
13P
14P
15P
16P
17P
18P
19P
20P
21P
22P
23P
24P
25P
26P
27P
28P
29P
30P
31P
32P
33P
34P
35P
36P
37P
38P
39P
40P
41P
42P
43P
44P
45P
46P
47P
48P
49P
50P
51P
52P
53P
54P
55P
56P
57P
58P
59P
60P
61P
62P
63P
64P
65P
66P
67P
68P
69P
70P
71P
72P
H25.4 建設着手
H26.2 768基分完成(全3,456基まで増設中)
H26.4 実施計画変更申請
H26.11 実施計画認可,使用前検査(768基分)終了
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
41
タンク建設進捗状況
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
42
1.タンクエリア図
G7
H2
D
J6
H1
K1北
K1南
J5
J7
K2
計画・実施中エリア
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
43
2-1.タンク工程(新設分)
平成26年度
3月まで 4月
5月
Jエリア J1
タンク建 現地溶接型
設
J2/3
現地溶接型
実績
53.0
18.0
6月
15.0
7.0
7月
4.0
8月
9月
3.0
14.4
基数
10月27日進
捗・見込
9.9
基数
11月進捗見込
基数
J4
現地溶接
新
設
タ
ン
ク
J6エリア
現地溶接型
10月27日進
捗・見込
3.7
24.0
24.0
24.0
100基/100基
24.0
19.2
10
10
10
10
8
26.4
26.4
24.0
24.0
11
10
10
14.5
17.4
14.5
6
10
6
11
0.0
8.6
9.9
11.1
8
3
0
7
8
9
9.9
3.7
0.0
8.6
9.9
11.1
8
3
0
7
8
9
11.6
20.3
14.5
22基/64基
26基/35基
4
7
5
5
6
5
11.6
17.4
17.4
14.5
17.4
14.5
4
6
6
5
6
5
10基/32基
7.0
基数
10
10基/10基
地盤改良・基礎設置
7.2
基数
10月27日進
捗・見込
12.0
基数
10月27日進
捗・見込
12.0
6
10
12
10
7.2
12.0
14.4
12.0
6
10
12
10
9.6
9.6
9.6
8
8
8
9.6
9.6
9.6
8
8
8
7.2
基数
10月27日進
捗・見込
6基/38基
4
2
4.8
2.4
6
4
2
2.4
4.8
2
4
4
2.4
4.8
4.8
2
4
4
8.0
8.0
8.0
4
8
8
8
0.0
8.0
8.0
12.0
0
8
8
12
基数
地盤改良・基礎設置
4.0
基数
精査中
2.4
6
11月進捗見込
準備工
4.8
7.2
基数
10月27日進
捗・見込
14.4
伐採・地盤改良・基礎設置
基数
11月進捗見込
K2エリア
完成型
24.0
14.4
基数
11月進捗見込
K1南エリア
完成型
11月の見込
/計画基数
3月
10
タンク
K1北エリア
現地溶接型
2月
24.0
基数
11月進捗見込
J7
現地溶接型
1月
6
基数
実績
12月
14.4
10月27日進
捗・見込
基数
11月進捗見込
G7エリア
完成型
11月
太数字:タンク容量(単位:千m3)
10月27日見直
基数
11月進捗見込
J5
完成型
10月
6基/12基
4.8
0基/10基
11月進捗見込
基数
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
0基/28基
44
2-2.タンク工程(リプレース分)
平成26年度
3月まで 4月
5月
Dエリアノッチタンクリプ
レース
完成型
10月27日進
捗・見込
6月
7月
タンク
基数
11月進捗見込
基数
10月27日進
捗・見込
H1エリア
完成型
基数
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
地盤改良・基礎設置
17.0
4.0
16.0
4.0
16
4
17
4
16.0
4.0
12.0
9.0
16
4
12
9
41基/41基
地盤改良・基礎設置
12.5
16.3
残水・撤去
▲12
▲ 20
12.5
タンク
18.8
10
13
10
17
12.5
16.3
12.5
18.8
13
10
15
11月進捗見込
ー
リ
プ
レ
ス
タ
ン
ク
8月
11月の見込
/計画基数
基数
H2ブルータンク
現地溶接型
▲12
▲ 20
10月27日見直
10
0基/63基
地盤改良・基礎設置
残水・撤去
タンク
撤去(千m3)
H2フランジタンク
(type1;23基)
現地溶接型
撤去(千m3)
H4フランジタンク
(Type1;22基)
完成型
基数
▲ 10
10月27日見直
地盤改良・基礎設置
残水・撤去
▲ 28
10月27日見直
残水・撤去
基数
▲ 26
撤去(千m3)
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
▲ 22
45
2-3.タンク建設進捗状況
エリア
10月
進捗
11月※
進捗
J2/3
10基
6基
(4減)
災害発生による工程遅延
J4
4基
6基
(1減)
現場安全確認活動の展開による若干の工程遅延
J5
7基
8基
9月1日に工場では2ライン化体制が整備され、工場製作・現地据付と
もオン・スケジュール
J6
-
6基
タンク設置中。計画工程どおり
J7
-
-
K1北
-
6基
K1南
-
-
K2
-
0基
(4減)
D
12基
9基
H1
-
-
全体状況
対策
災害再発防止対策を立案して、
安全対策立案・実施。今後、工
程回復に努める。
地盤改良・フェンス移設工事ほかを実施中
タンク設置中
基礎工事実施中
基礎工事ならびに仮設揚重機組立の数日の遅れによる工程遅延
年明けには工程回復の見込み
従前計画どおり。全41基タンク設置完了
基礎工事実施中
※実施計画認可待ち含む
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
46
2-4.タンク建設状況(Jエリア現況写真)
J1
J2
J3
J4
J6
J1,2,3,4,5,6エリア(11/20)
J5
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
47
2-5.タンク建設状況(Kエリア現況写真)
K1南
K1北
K2エリア(11/18)
K1北,南(11/18)
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
48
2-6.タンク建設状況(H1エリア現況写真)
H1エリア東側(11/17)
H1エリア西側(11/17)
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
49
3-1.水バランス検討条件
地下水他流入量(サブドレンの効果を考慮しない場合)
H26.10~:350 m3/日
HTI建屋止水・地下水バイパス稼働考慮した地下水流入量:約300 m3/日
護岸エリアの地下水の建屋への移送量:約50 m3/日
H27.9~(陸側遮水壁効果発現):約50 m3/日
HTI建屋止水・地下水バイパス・陸側遮水壁を考慮した地下水流入量:約50 m3/日
処理設備稼働条件
ALPS+増設ALPS処理量+高性能ALPS:約1,260m3/日(~H26.11)
(*)増設ALPS・高性能ALPSを段階的に稼働したと想定(稼働率は12月以降の半分)
ALPS+増設ALPS処理量+高性能ALPS:約1,960m3/日(H26.12~)
その他浄化処理設備:約1,200m3/日(H26.12~)
(*)今後更なる追加を検討し、処理量の増加を図る。
その他
2,3,4号機トレンチ汲み上げ量:約15,000m3
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50
3-2.水バランスシミュレーション
万
110
100
90
建屋内の滞留水約9万m3をドライアップの
ため汲み上げた場合の想定保有水量
70
60
タンク容量合計
RO濃縮水貯槽容量
ALPS等処理水貯槽容量
保有水量合計
RO濃縮水保有水量
ALPS等処理水保有水量
淡水保有水量
濃縮廃液保有水量
50
40
30
20
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
51
3.1
H28.2
2.1
H28.1
1.1
2.1
1.1
H27.10 H27.11 H27.12
0.1
H27.9
9.1
H27.8
8.1
H27.7
7.1
H27.6
6.1
H27.5
5.1
H27.4
4.1
H27.3
3.1
H27.2
2.1
H27.1
1.1
H26.10 H26.11 H26.12
2.1
H26.9
1.1
H26.8
0.1
H26.7
9.1
H26.6
8.1
H26.5
7.1
H26.4
6.1
H26.3
5.1
0
4.1
10
3.1
タンク容量・保有水量(m3)
80
4-1.フランジ型タンクのリプレイス対象
フランジ型タンクに貯蔵されたRO濃縮については現在、多核種除去設備等により順次水
抜き浄化を行うことによりフランジ型タンクからの漏えいリスクを低減する計画。
今回、撤去を計画しているフランジタンクは、水抜き後、跡地に新たに溶接タンクの設置が
必要となったH1・H2・H4エリアの96基。H26年12月より順次撤去を予定。
これ以外のフランジ型タンクは、新たな溶接タンクの設置等、跡地利用の必要性に 応じ
て解体を実施する予定。
H4エリア
H2エリア
フランジ型タンク
H1エリア
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
52
4-2.過去の解体実績
フランジ型タンクは、H4エリアにて漏洩調査のため2基を既に解体している実績あり(平
成25年9月)。解体手順は以下の通り。
(1)既設移送ポンプや仮設ポンプにて水抜き
(2)タンク表面に散水。その後、天板・側板4段~2段目まで解体。
(3)バキュームにて残水処理
(4)側板1段目・底板を解体。
(1)
(2)
(3)
(4)
なお、タンク解体期間中には、構内の連続ダストモニタでは警報の発生履歴はなく、周辺
環境に影響を与えず解体できている。
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
53
4-3.解体・撤去作業計画①
H4タンクの解体実績参考に、以下の手順にて解体を実施。
(1)既設移送ポンプや仮設ポンプにて、周辺のタンクへ移送、若しくは多核種除去設備等にて処理す
ることにより約10cmまで、水抜きを実施。
(2) タンク内面に散水する。その後、集塵機でタンク下部からタンク内の空気を吸引しつつ、天板・側
板2~4段について接合部のボルトを外して解体を実施。解体部材の内面には放射性物質拡散
防止のために塗装を施すこととしている。なお、天板開放前にはタンク上部の空気中の放射性物
質の濃度(以下、ダスト)を測定し問題ないことを確認。 また、日々作業終了時に仮設天板にてタ
ンク上部を養生。
(1)水抜き移送
(2)天板・側板2~4段目の解体
散水
天板解体
放射性物質
濃度を測定
2~4段目の側板解体
堰(30cm)
堰(30cm)
P
タンク内の
ダスト吸引
P
集塵機
既設ポンプで移送後
更に仮設ポンプで残水迄移送
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
54
4-3.解体・撤去作業計画②
(3)底部に残った残水の約10cmを、底部残水回収装置・バキューム等を用い、完全に抜き取る。
(4)側板の1段目及び、底板の接合部のボルトを外して解体を実施。なお、(2)と同様に、 解体前に
はタンク上部のダストの濃度を測定し問題ないことを確認。
(3) 残留水処理
(4)側板1段目(最下段)と底板解体
底部残水
回収装置
放射性物質
濃度を測定
堰(30cm)
堰(30cm)
集塵機
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
1段目の側板解体
下板解体
55
4-4.解体から切断迄の流れ
解体した解体片は、減容エリア(既設倉庫)へ運搬し、切断減容を行い、コンテナに収納し、
保管する。なお、解体と切断減容は処理スピードが異なるため、バッファーエリア(一時仮
置きテント)を設置し、必要に応じて当該エリアを経由し、減容エリアへ運搬する。
タンク解体
エリア
一時仮置きテ
ント
解体片運搬
既設倉庫
(切断作業)
コンテナ運搬
解体片運搬
保管場所
一時仮置きテ
ント
既設倉庫
(切断作業)
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56
4-5.切断減容・コンテナ収納作業計画
切断減容は、解体片を専用の治具に固定し、大型バンドソー【参考1】で切断。切断後は、
天井クレーン・フォークリフト等を用い、20ftコンテナに収納・保管。
切断箇所にて発生する、ダストは、局所排風機で極力回収。なお、切断減容・収納作業は
既設の倉庫内で実施し、倉庫には換気設備も配備。
フォークで
収納
切断片
既設倉庫内
20ftコンテナ
大型バンドソー
仮設ハウス
局所排風機
固定治具
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解体片
57
4-6.タンク減容後の保管場所・方法
減容切断したタンク片は瓦礫類に区分される。
線量は比較的低い(表面線量数十μSv/h)ことから、既設の低線量瓦礫保管エリアP
(100μSv/h以下の屋外集積の保管エリア)に容器(20ftコンテナ)に収納して保管。
なお、敷地を有効利用すべく、20ftコンテナは4段積みし保管。
保管時のイメージ
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
58
4-7.ダストの飛散抑制対策
【汚染タンク内のダストの状況】
水抜き後の汚染タンク内のダストを調査した所、1.0E-03~1.0E-04Bq/cm3で検出。
しかし、集塵機でタンク下部よりタンクl内を換気(ダストを吸引)した所、数時間で閾値(5.0E05Bq/cm3以下)に達し、集塵機停止後も3日間は閾値※以下を維持。
※空気中放射性物質濃度のマスク着用基準の1/4の値
水抜きのみの状態では解体時にダスト飛散のリスクがあるが、タンク内面への散水、集塵機の
連続運転の対策により、タンク外へのダスト飛散のリスクは、大幅に低減される見込み。
(1)天板から5m
(2)天板から5m
3.00E-04
閾値
2.50E-04
2.00E-04
1.50E-04
1.00E-04
5.00E-05
停止1 日後
停止2日後
停止3 日後
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
停止4 日後
9/18 08:00
9/17 08:00
13:00
9/16 07:00
13:00
9/15 07:00
13:00
9/14 07:00
11:30
13:30
換
気
停
止
08:30
換
気
開
始
9/13 06:00
0.00E+00
9/12 07:40
10:00
12:00
14:00
16:00
18:00
空気中放射性物質濃度(Bq/cm 3)
3.50E-04
停止5 日後
59
【参考1】大型バンドソー
A
A
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
60
【参考2】仮設天板
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
61
【参考3】底部残水回収装置
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
62
Fly UP