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平成20年度 神戸市産業振興センターの管理運営に対する評価票
所管課:産業振興局工業課 評価対象期間:平成20年4月1日~平成21年3月31日 平成20年度 神戸市産業振興センターの管理運営に対する評価票 1.指定管理者 (1)指定管理者 財団法人 神戸市産業振興財団 (2)指定期間 平成17年4月1日~平成21年3月31日 (3)施設概要 市内中小企業の基盤強化・振興を図り、もって市内産業の発展に寄与することを目的に設置(地下1 階地上10階) 管理の対象の公の施設は、展示場(2階)、ホール(3階)、会議室(6・8・9階/11室)、レ セプションルーム(10階/2室) (4)市支出額 協定締結額 165,222千円 決算額 165,218千円 2.管理運営内容 (1)管理実施状況 20年度の状況 ①施設の運営業務 ・貸館業務 受付窓口業務(貸館申込受付、使用料の徴収(直納、振込、後納)、広報・営業等) 会議室等管理業務(開・閉場、荷物の預かり、遺失・拾得物の管理等) ・ホール管理業務 ホール管理運営業務(照明操作、舞台設営、音響調整等) 【平成20年度の主な取り組み】 ・利便性向上に向けた取り組み 特別接客研修を毎月行うことによる接客サービスの向上 インターネットによる貸館空室管理システムの導入 ワイヤレスピンマイク、ハンドマイク等の整備等 ・利用率の向上に向けた取り組み 広報媒体の充実…日刊紙:神戸新聞、業界誌:全国展示場情報誌、神戸ファッション ウィークガイドブック、E-tips、神戸市商店街新聞、DUOこうべアドウィンドウによる広報 インターネットを活用した広報…関係団体ホームページへのバナーの貼り付け ②施設の維持管理業務 ・建物維持管理業務 常駐職員配置(防災センター)による日常管理(設備機器の運転操作・監視等)、設備機器類 や防災設備等の24時間監視、法令 点検・定期点検の実施等 ・環境維持管理業務 清掃業務(日常清掃、定期清掃、塵芥処理等)、 害虫等防除業務、緑地帯樹林維持管理 ・保安警備業務 日常警備(24時間の常駐警備員の配置、接客対応の向上等)、機械警備等 【平成20年度の主な取り組み】 ・各業務責任者等が出席する「調整会議」による業務間の連携の強化 ・発電冷却水タンクの更新、電力量計の交換等 ・KEMS認定継続(神戸市産業振興財団)のための取り組み ③その他の業務 ・利便施設運営業務(飲食サービス提供業務) レストランの運営、1階カフェコーナーの運営、自動販売機・公衆電話の運営 【平成20年度の主な取り組み】 (1)10階レストラン ・ブライダルパーティー(二次会)等の誘致(実績:28件) ・夜間特別バイキングの実施(ゴールデンウィーク期間中) ・顧客の年齢、性別、嗜好、会合目的等に配慮したきめ細やかなメニューの提供 (2)1階喫茶(i-cafe) ・「神戸産業インフォメーションコーナー」との一体化による集客 (2)利用状況 20年度の状況 ①施設利用状況 展示場で利用率が前年度実績より向上したが、目標値には届かなかった。また、レセプションルーム は前年度実績を下回ったものの、目標値は上回った。会議室及びホールは目標値及び前年度実績を 下回った。 【平成20年度各施設の利用率】 ・会議室:79.4%(19年度実績:81.2%・20年度目標:83.5%) ・展示場:34.3%(19年度実績:32.5%・20年度目標:63.0%) ・ホール:65.5%(19年度実績:70.6%・20年度目標:72.0%) ・レセプションルーム:50.7%(19年度実績:58.2%・20年度目標:35.0%) ②その他利用状況 ・10階レストラン・1階喫茶(i-cafe)は、17年度落ち込んだ売上を回復するため、ランチメニューの見直 し等により、18、19年度大幅な売上増を達成したが、20年度については、不況の影響を受け、売上が 減少した。 (3)収支状況 20年度の状況 ①使用料または利用料金 施設の利用率は減少(展示場を除く)したものの、施設利用料は増収となった。しかし目標値には届か なかった。 平成20年度施設利用料:63,352千円(対19年度(59,396千円)比+6.7%、※当初提案の目標(72,500千 円)比△12.6%) ②指定管理者の収支状況 冷暖房の運転調整等を引き続き行ったが、例年を上回る猛暑のため、結果的に増額となった(平成20 年度決算額:55,732千円(対19年度比+4.0%))。 また、新たな広報活動等の利用促進や施設維持に伴う小修繕等を進めながら、支出合計額は前年度 とほぼ同額に収めた(平成20年度決算額:165,218千円)。 (4)その他 20年度の状況 産業インフォメーションコー ナー 「神戸産業インフォメーションコーナー」の運営 ・市内中小企業の製品や特産物等の紹介パネルの展示 ・中小企業向けの情報誌を配置したミニ図書館の設置 ・インターネットが閲覧できるパソコン等の利用コーナーの設置 3.主な提案内容と達成状況(再掲) ※ 本欄には、利用者数や収入額、その他新たなサービスなどについて目標値などの提案があった場合に、その内容と 達成状況を再掲すること。 提案内容(目標値など) 達成状況 ①利用者数または利用率 会議室:83.5% 展示場:63.0% ホール:72.0% レセプションルーム:35.0% 会議室:79.4% 展示場:34.3% ホール:65.5% レセプションルーム:50.7% ②収入目標額 施設利用料:72,500千円 施設利用料:63,352千円 ③その他新たなサービス インターネットを活用した貸館空室管理システムの 左記のとおり実施 導入 4.利用者の満足度調査等 ①満足度調査の実施内容 ②満足度調査の結果 20年度の状況 件名:貸館、利便施設に関するアンケート 調査期間:平成21年2月9日~3月8日 回答件数:貸館:101名、利便施設:54名 調査場所:1階カフェ・受付窓口、9階サービスステーション、10階レストラン 〔貸館〕 (4段階評価) ・施設全体について…「大変よかった・よかった」 99.0% ・設備備品…「大変よかった・よかった」 98.0% ・利用料…「大変安い・安い」 85.6% ・職員の応対…「大変よかった・よかった」 97.0% 〔カフェ・レストラン〕 (4段階評価) ・全体について…「大変よかった・よかった」 95.6% ・メニュー・味…「大変よかった・よかった」 98.2% ・値段…「安い・適切」 98.0% ・従業員の応対…「大変よかった・よかった」 98.1% ・会議室での小規模の展示会を認めてほしい。⇒一定の条件の下で小規模展示を認めた。 ③利用者からの主な苦情、 ・往来の多いカフェコーナーを禁煙にしてほしい。⇒1階カフェコーナーの全面禁煙化の実施。 意見とそれへの対応 ・時間に関係なく会議室等の予約状況を確認したい。⇒H20.6から貸館空室管理システムを導入。 5.選定委員会の評価 管理運営に対する総合評価 所 見 ○ AAA ○ AA ●A ○B ○C 指定管理者として管理期間最後の4年目であったが、新たな取り組みについてもほぼ計画どおりに行っている。 平成20年度は、管理運営の中心である施設の利用について、利用率が展示場を除いて前年度に比べて低下し た。一方で、使用料収入については、前年度比約400万円の増収となり、広報活動強化の効果が見られる。 また、老朽化した設備の改修・更新等、利便性・サービスの向上については、計画どおり、または神戸市との協 議・調整の上実施され、利用者アンケートでも大変高い評価を得ている。また、広報・営業に関する取り組みは、 新聞、業界誌、E-tips等への広告掲載など、メルマガの活用、DM送付など、19年度に引き続き積極的に実施され た。 しかし、景気の回復は未だ不透明であり、今後とも、利用促進対策を十分検証し、利便性向上、広報・営業等の 対策を引き続き講じることを求める。 また、経費面では、例年を上回る猛暑のため、光熱水費は、結果的に対前年度増となったが、運転方法の調整 等、経費削減のための取り組みは計画どおり取り組みがなされた。今後とも、広報等の利用促進のための経費も 必要であることから、全体として、引き続き経費削減に努めるよう求める。 レストラン等の利便施設では、客数や客単価の低下等により、売上額が減少した。一方で、利用者アンケートで は大変高い評価を得ており、引き続き、高い評価を得るようサービス・味・価格の面で努力するとともに、広報活 動により売上向上に積極的に取り組むことを求める。