...

標準施工マニュアル

by user

on
Category: Documents
3

views

Report

Comments

Transcript

標準施工マニュアル
屋根設計のための
標準施工マニュアル
石州平板瓦
製 作 年 月 日
2006年04月01日
改定初版
石州平板瓦
“板さん”標準施エマニュアル
建築工事標準仕様に基づく施工方法の紹介
この施エマニュアルは(社)日本建築学会が、
建築の質的向と合理化を図る目的で定めた“建
築工事標準仕様書(JASS)12屋根工事”に
従って解説したものです。
建築工法の多様化や意匠の個性化に伴い、屋根
材に求められ性能・機能・意匠・施工等もまた
多様化してまいりました。
こうした市場環境下にあって石州瓦をより多く
の消費者に理解していただき、より安全でより
快適な住まいづくりのお役に立てばと考え、こ
の施工マニュアルを作成いたしました。
屋根施工業、工務店、設計事務所の方々の参考
になれば幸いです。
C O N T E N T S
1.製品について
2.瓦の形と使用箇所
3.躯体・割付寸法
4.施工用材
5.屋根下地材
6.瓦の留め付け
7.施工詳細図
1
2
4
5
5
6
7
1.製品について
280
345
65
355
305
50
S=1/5
■製品概要
寸 法
■物性概要
長 さ
345mm(±4mm)
幅
355mm(±4mm)
働き長さ
280mm
働き幅
305mm
項 目
曲げ破壊強度
12枚/㎡ 40枚/坪
重 量
3.85kg/枚 45kg/㎡ 154kg/坪
ひび割れ、剥離なし
(※25回繰り返し)
凍害試験
4寸以上
■標準屋根勾配
勾配
流れ長さ
6M
8M
10M
12M
14M
16M
4.0
10
4.5
10
5.0
10
5.5
10
※この性能値は保証値ではありません。
実際の施工時には、地域や建築物の種類等を考慮し、下地に注意して下さい。
1
試験方法
2700±500N
6.0±1.0%
吸水率
葺き枚数
使用可能勾配
試験結果
JIS A 5208
に準ずる
2.瓦の形と使用箇所
切妻屋根
<大棟部>
三角棟瓦
<大棟端部>
三角棟止瓦
素丸三角棟瓦
<雪止め瓦>【オプション】
紐付
紐無
素丸三角棟止瓦
ベロ付
<袖部>
ケラバ(右)
<平部>
桟瓦
ベロ無
<大棟・隅棟の結合部>
三角三つ又
素丸三角三つ又
<袖端部>
ケラバ角(右)
<隅棟部の棟瓦>
三角棟瓦
寄棟屋根
(冠タイプ)
素丸三角棟瓦
【オプション】
寄棟屋根
(サシ棟タイプ)
<大棟部>
素丸三角棟瓦
<大棟端部>
素丸寄棟止瓦
<隅棟端部>
三角カッポン
ベロ付
ベロ無
<隅棟部の棟瓦>
長サシ棟
サシ棟
<隅棟端部の棟瓦>
サシ棟カッポン
2
素丸三角カッポン
桟瓦
桟瓦
半瓦
雪止め瓦
【オプション】
現場加工
袖瓦
ケラバ(左)
ケラバ(右)
ケラバ角(右)
ケラバ角
(左)
棟瓦
紐 三角棟止瓦
(紐無)
付
棟
瓦
用
素丸三角棟止瓦
(ベロ無)
三角棟止瓦
(紐付)
三角棟瓦
素丸三角棟止瓦
(ベロ付)
素丸三角棟瓦
三角三つ又
素丸三角三つ又
三角カッポン
素丸三角カッポン
紐
無
棟
瓦
用
棟瓦(サシ棟用)【オプション】
のし瓦
素丸寄棟止瓦
(ベロ無)
素丸寄棟止瓦
(ベロ付)
小のし(厚のし)
サシ棟
長サシ棟
サシ棟カッポン
3
3.躯体・割付け寸法
S=1/10
●桁行き方向
306
306
306
306
153
50
153
306
306
30
306
306
306
306の倍数または153の奇数倍
30
●ケラバに捨水切を必ずご使用下さい。
●桁行は、306mmまたは153mmの奇数倍で決めて下さい。(破風内々寸法)
S=1/10
20
●流れ方向
28
28
0
0
10
28
4.5
28
26
0
0
5
60
42
75
●流れの寸法は、利足(280mm)の枚数を基準に割付けて下さい。
●軒先瓦の出を60mmとし、265mmの位置を第1瓦桟の位置として、
順次利足の寸法で瓦桟を設置して下さい。
●流れの勾配は4寸以上とします。
●4寸勾配に満たない仕様の場合には、特に下地材に十分注意を払って下さい。
4
4.施工用材
■釘
●桟瓦用/ステンレススクリュー釘65mm
パッキン付
●ケラバ・ケラバ角用/パッキン付ステンレスネジ50mm
●棟瓦用/パッキン付ステンレスネジ75mm(強力棟-100AB・SX-0) ステンレスネジ
●瓦桟木用/ステンレス連結釘45mm
■下葺材
●ゴムアス系ルーフィング(推奨)
■瓦桟木
●材質/針葉樹Ⅱ類以上の良質なもの
●寸法/15×30mm
■葺土・モルタル
●葺土/なんばんしっくい
●モルタル
■アンダークリップ
●【オプション】軒先瓦・桟瓦の固定にご使用ください。
■シーラー
●平行壁ぎわ、ケラバ用/シーラー25×25x2m
●陸棟、隅棟用/シーラー25x25x2m
●流れ壁ぎわ用/流れ壁ぎわ専用シーラー
■流し桟
ステンレス
スクリング釘
強力棟-100+AB
●瓦横桟木の下にご使用ください。
●寸法2.5x27m
(ルーフテープ)
●軒先・捨水切・けらば捨水切を必ずご使用ください。
■軒先・捨水切
5.屋根下葺材
300mm以上
■下地材は、軒先より横方向に順次上り方向に敷いて行きます。流れ方向の重なり(A)は100mm以上とし、
つなぎ目(B)は200mm以上にします。
■壁との取合部は300mm以上立ち上げる。
■谷、陸棟、隅棟部分は二重張りとする。
■留付けは300mm間隔にたるみのないように留付ける。
(A)
●陸棟部
上
m以
0m
20
(B)
mm以
100
30
以上
0mm
m以
300m
上
陸棟芯
ねる
上重
重ね
m以上
300m
ゴムアス系ルーフィング
鼻隠し
m以
100m
破風板
上
m以上
200m
●谷部
ルーフィングを2重張り
にする。
●隅棟部
谷芯
200mm以上
200mm以上
隅棟芯
ルーフィングを2重張り
にする。
200mm以上
200mm以上
5
る
6.瓦の留め付け
雪止瓦(千鳥葺)
ステンレススクリュー釘 L=65mm
(2本/1枚)
桟瓦及び瓦桟木
桟木15×30
ルーフテープ
平部
ステンレススクリュー釘 L=65mm
(1本/瓦1枚 左穴に固定)
瓦桟木固定
ステンレス連結釘 L=45mm
ルーフテープ(垂木)ごとに
固定してください
アンダークリップ
軒先部
ステンレススクリュー釘 L=65mm
(2本/瓦1枚)
ステンレス7形釘2.7φL=75
(2本/瓦1枚)
ステンレス7形釘L=75
棟瓦
パッキン付
ステンレスネジL=75mm
ケラバ
パッキン付
ステンレスネジL=50mm
三角棟止瓦
三角カッポン
パッキン付
ステンレスネジL=75mm
パッキン付
ステンレスネジL=75mm
パッキン付
ステンレスネジL=50mm
パッキン付
ステンレスネジL=75mm
パッキン付
ステンレスネジL=100mm
6
パッキン付
ステンレスネジL=75mm
サシ棟カッポン
サシ棟
ケラバ角
三角三つ又
パッキン付
ステンレスネジL=75mm
パッキン付
ステンレスネジL=100mm
7.施工詳細図
【軒先の納まり】
S=1/10
ルーフテープ
野地板12mm以上
瓦桟15X30
瓦座42×42
ゴムアス系ルーフィング
42
垂木
軒先水切
280
280
75
鼻隠し
275
60
●軒先に軒先水切りを使用します。
●軒先の桟瓦の出は、軒先先端から60mmを標準とし
ます。軒先の桟瓦が垂れない様、瓦座の高さを
42mmとします。
●軒先の桟瓦は、釘打にてステンレススクリュー釘
L=65mm及び7形釘で必ず固定して下さい。
7
【ケラバ(左)の納まり】
S=1/10
130
桟木15×30
シーラー25x25
ルーフテープ
50
100
パッキン付
ステンレスネジ
L=50mm
ゴムアス系ルーフィング
野地板12mm以上
ケラバ捨水切鋼板0.3mm以上
破風板
30
306
306
●破風板は野地板より50mm上げて下さい。厚さは30mmを標準
とします。
●ケラバ捨水切は必ず使用して下さい。
●ケラバの固定には前方をパッキン付ステンレスネジL=50mm止めます。
【ケラバ(右)の納まり】
150
桟木15×30
パッキン付
ステンレスネジ
L=50mm
シーラー25x25
50
140
ルーフテープ
野地板12mm以上
ゴムアス系ルーフィング
ケラバ捨水切鋼板0.3mm以上
306
破風板
306
30
●破風板にサイディングボードを差し込む場合は、破風板面と袖瓦
取付面の間にボードの厚み以上確保するようにして下さい。
(瓦桟木15x30などを破風板に打つ)
8
【棟の納まり】
S=1/10
パッキン付
ステンレスネジ
L=75mm
215
棟木42x42
なんばん
60
106
強力棟(A-100+AB)
瓦桟15X30
ゴムアス系ルーフィング
ルーフテープ
280
棟木
280
垂木
野地板12mm以上
【隅棟の納まり】
パッキン付
ステンレスネジ
L=75mm
215
棟木42x42
強力棟(A-100+AB)
106
なんばん
80
瓦桟15X30
ゴムアス系ルーフィング
ルーフテープ
隅棟木
306
垂木
306
9
野地板12mm以上
【隅棟の納まり】
S=1/10
サシ棟の納まり【オプション】
※乾式工法を示す
パッキン付
ステンレスネジ
前L=100mm
後L=75mm
200
サシ棟瓦
防水テープ150mm幅
シーラー25x25
53
棟木42x42
棟金物SX-0
桟木15×30
ゴムアス系ルーフィング
ルーフテープ
隅棟木
306
垂木
306
10
野地板12mm以上
S=1/10
外壁
150
雨押水切鋼板0.3mm以上
75
貫板15x90
小のし
流れ壁シーラー
瓦桟木15x30
ゴムアス系ルーフィング
150
下葺材立上がり300以上
【壁際(流れ方向)の納まり】
なんばん
垂木
捨水切水切鋼板0.3mm以上
90
外壁
75
150
雨押水切鋼板0.3mm以上
貫板15x90
小のし
シーラー25x25
瓦桟木15x30
ルーフテープ
下葺材立上がり300以上
【壁際(水平方向)の納まり】
なんばん
ゴムアス系ルーフィング
垂木
野地板12mm以上
280
11
280
【大谷の納まり】
S=1/10
大谷 木造在来工法
谷樋鋼板0.3mm以上
流れが6mを越える
場合182を使用
150
75
ルーフテープ
75
野地板12mm以上
桟木15×30
ゴムアス系ルーフィング
谷木
182
150/
150/
182
ステンレス釘L=32mm
●谷樋は、鋼板0.3mm以上を使用して下さい。
●谷樋のカットした桟瓦は、必ず銅線又は谷クリップ等で十分に固定して下さい。
●ルーフィング、2重張りをして下さい。
●谷樋のジョイント部は、100mm以上重ね合わせてシーリングをして下さい。
12
販売元
製造元
石央セラミックスグループ
〒699-2507
島根県大田市温泉津町井田イ945番地2
TEL(0855)66-0111 FAX(0855)66-0825
URL:http://www.sekisyu-morisaki.co.jp
石央セラミックスグループ
〒695-0130
島根県浜田市大金町イ742番地
TEL(0855)28-2678 FAX(0855)28-2770
URL:http://www.sekisyu-kawakami.co.jp
2006/04/01
Fly UP