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表紙 - Morningstar

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表紙 - Morningstar
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
【表紙】
【提出書類】
有価証券報告書
【根拠条文】
金融商品取引法第24条第1項
【提出先】
関東財務局長
【提出日】
平成24年6月28日
【事業年度】
2011年度(自 平成23年1月1日 至 平成23年12月31日)
【会社名】
ドイツ銀行
(Deutsche Bank Aktiengesellschaft)
【代表者の役職氏名】
取締役会共同会長 ユルゲン・フィッチェン
(Jürgen Fitschen, Co-Chairman of the Management Board)
取締役 ステファン・クラウス
(Stefan Krause, Member of the Management Board)
【本店の所在の場所】
ドイツ連邦共和国 D−60325 フランクフルト・アム・マイン タウヌス
アンラーゲ12
(Taunusanlage 12, D-60325 Frankfurt am Main, Federal Republic
of Germany)
【代理人の氏名又は名称】
弁護士 中野 春芽
弁護士 箱田 英子
【代理人の住所又は所在地】
東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 丸の内パークビルディング
森・濱田松本法律事務所
【電話番号】
03(6212)8316
【事務連絡者氏名】
弁護士 中野 春芽
弁護士 箱田 英子
弁護士 太田 翔
【連絡場所】
東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 丸の内パークビルディング
森・濱田松本法律事務所
【電話番号】
03(6212)8316
【縦覧に供する場所】
該当なし
(注1)本書において、別段の記載がある場合を除き、「当行」とはドイツ銀行を指し、「グループ」とはドイツ銀行とその連結会社を指す。
(注2)別段の記載がある場合を除き、本書に記載の「マルク」はドイツマルクを指すものとする。原則として、本書において便宜上記載されている日本
円金額は、マルクについては、2002年1月1日から2002年6月30日までの間において適用される日本銀行の裁定外国為替相場(1マルク=55
円)、ユーロについては、2012年5月31日現在の株式会社三菱東京UFJ銀行の対顧客電信売買相場の仲値(1ユーロ=97.62円)により計算さ
れている。
(注3)本書の表で計算が四捨五入されている場合、合計は計数の総和と必ずしも一致しないことがある。
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
第一部【企業情報】
第1【本国における法制等の概要】
1【会社制度等の概要】
(1)【提出会社の属する国・州等における会社制度】
概 説
ドイツ法は、各種の企業形態について規定している。
−合名会社(Offene Handelsgesellschaft−「OHG」)
商法第105条乃至第160条の適用を受け、組合員全員が組合の負債につき無限責任を負う。
−合資会社(Kommanditgesellschaft−「KG」)
商法第161条乃至第177条aの適用を受け、最低1名の社員(無限責任社員)が無限責任を負うのに対し、他の(有限責任)社
員はその出資額を限度とする責任を負う。
−GmbH & Co.KG(合資会社の特殊形態)
有限会社がその唯一の無限責任社員となる。
この種の会社は、合資会社に適用ある規定の適用を受ける。
−有限会社(Gesellschaft mit beschränkter Haftung−「GmbH」)
有限会社法の適用を受け、法人格を有する。
会社債権者に対する債務は、会社の資産のみをもって弁済され、出資した持分の払込みをなした社員は責任を負わない。
最低25,000ユーロの固定資本を有し、かかる資本は持分に分割される。ただし、持分は公正証書によってのみ譲渡可能であ
る。
−株式会社(Aktiengesellschaft−「AG」)
株式会社法の適用を受け、有限会社と同様法人格を有する。会社債権者に対する債務は、会社の資産のみをもって弁済され、
出資した株式の払込みをなした株主は責任を負わない。最低50,000ユーロの固定資本を有し、かかる資本は株式に分割され
る。株式は、公証人の認証がなくても譲渡可能であるが、一般に、株式会社法上認められた会社の構造は、有限会社法上のそれ
と比べると柔軟性に乏しい。
株式会社(以下単に「会社」という。)としての当行に適用される法律は、1965年9月6日付株式会社法(改正済)である。当
行に適用される同法の主要な規定の概要は以下のとおりである。
設 立
会社を設立するには、1人以上の者(「発起人」)が、取得する株式の額面金額に等しいかまたは額面金額以上の出資により当
該会社の株式を取得し、かつ当該会社の定款を作成しなければならない。定款の記載事項は以下のとおりである。
−会社の名称および所在地
−会社の目的
−資本の額
−株式の額面金額(もしあれば)および各額面金額毎の株式数、株式が複数の種類の株式の場合は、各種類株式の名称および
株式数
−株式の記名式・無記名式の別。保険会社および新事情としてダイムラー、シーメンスおよびドイツ銀行等の国際的に事業を
行っている大企業を除き、ドイツの証券取引所に上場されている会社の場合は、通常、無記名式株式である。
−取締役の員数または員数決定の根拠となる規則
−会社の公告に関する規定
会社は、管轄裁判所から認証を受けた後その所在地において商業登記簿に登記されなければならない。会社の定款も、当該管轄
裁判所に提出しなければならない。登記事項には、以下の事項が含まれている。
−名称および所在地
−目的
−資本の額
−定款作成日
−取締役の氏名およびその代表権の範囲
定款の変更は、商業登記簿に登記されたときに有効となる。
株 式 資 本
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会社の資本は、株式に分割される。当該資本はユーロ建で、1株当たりの最低額面金額、または場合により、各無額面株式の株式
資本組入最低部分を1ユーロとし、かつ最低資本金の額は、50,000ユーロである。株式を、額面以下で発行してはならない。株式に
は種々の権利、特に、利益および会社資産の分配に関する権利を付与できる。同一の権利を付与された株式は、すべて同一種類の
株式とする。
会社は、株式会社法第71条および71条a)乃至d)に定めるところに従い、一定の例外的な場合に限り自己株式を取得すること
ができる。会社は、自己株式によっては権利または利益を享受することができない。
資本増加は、準備金の転換による一定の増加を除き、新株の発行のみによりなされる。取締役会は、株主総会から適法に委任され
た場合に限り、現金による払込みまたは現物出資による資本増加を決議することができる。株主は、株式会社法第186条第3項お
よび第4項の場合を除き、当該新株式につき新株引受権を付与されなければならない。資本増加は、商業登記簿に登記されたとき
に法律上有効となる。
株主総会は、会社が発行を認めた転換権または新株引受権を担保するため条件付資本増加をすることができる。かかる資本増加
は当該株式が発行されたときに法律上有効となる。
株 主 総 会
定時株主総会は、会社の各営業年度の開始後8か月以内に開催される。定時株主総会以外の株主総会は、会社のために必要な場
合に随時これを開催することができる。
株主総会は、取締役会または監査役会が招集することができる。株主総会は、また、資本金の5%を有する株主が取締役会に書面
で招集を請求した場合にも招集することができる。(定款により、当該株主総会招集権をより低い比率の資本金を有する株主に
付与する旨定めることができる。)株主総会の招集通知は、総会の会日、または、会社の定款により株主による事前の通知が要求
される場合、総会に出席しようとする株主が出席の意思を通知しなければならない日の最終日、または無記名式株式を発行して
いる上場会社の場合、基準日における株式保有の証明が会社に対して提供されなければならない日(いずれも当該日を含まな
い)の30日以上前に、会社が公告掲載のために選択した新聞(もしあれば)および電子連邦官報に公告する。すべての株主の氏
名が判明している場合は、書留郵便により株主総会を招集することもできる。総会招集通知または書留郵便には、総会の日時、場
所および上記の出席のための一切の条件ならびに各議案に関する取締役会および監査役会(一定の場合、後者のみ)の提案事項
を含む議事日程を掲載する。株主(ただし、資本金の内5%以上または50万ユーロ以上を有する者)は、議案を提案することがで
きる。
下記事項の決定権は、株主総会に保留される。
(1)監査役会における株主代表の選任
(2)貸借対照表に記載された配当可能利益の処分
(3)取締役および監査役の責任解除
(4)決算監査人の選任
(5)定款変更
(6)資本増加および資本減少
(7)特別監査人の選任
(8)会社の解散
株主総会は、取締役会から請求された場合に限り会社の業務執行に関する事項につき決議する。
株主総会において、各株主は、株式会社法第131条第3項に規定された場合を除き、請求する情報が当該議案を客観的に判断する
のに必要な場合に限り、取締役会から回答を得る権利を有する。
議決権は、所有株式の額面金額に比例する。非上場会社に限り、1名の株主が行使しうる議決権の数を、定款により制限すること
ができる。本人または所定の様式もしくは定款により規定された他の方式により適法に授権された代理人が議決権を行使するこ
とができる。
株主総会の決議は、原則として、行使された議決権の過半数により行われる。定款変更、資本増加もしくは資本減少または会社解
散の場合には、出席株式総数の4分の3以上の多数の賛成によらない限り決議することができない旨の規定が、株式会社法にあ
る。定款により、多数決の要件を加重し、また一定の場合には緩和することができる。
上場会社の株主総会の議事録は、公証人が作成する。議事録は、一定の書類を添付して株主総会後不当に遅滞することなく商業
登記所に提出する。
経営陣の構成
株式会社法は、取締役会および監査役会について規定している。いかなる個人も取締役会および監査役会の構成員を兼務するこ
とはできない。
取 締 役 会
取締役会は、1名以上の法律上完全な行為能力を有する自然人により構成される。各取締役は、監査役会により選任され、その任
期は5年以内とする。各取締役は、最高5年を任期として、監査役会の決議により再任されまたは任期の延長が許される。取締役
会が複数の取締役で構成される場合、監査役会は、取締役会会長を選任することができる。
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取締役会は、第三者に対して裁判上および裁判外において会社を代表する。取締役会が複数の取締役で構成される場合、定款に
より、取締役は単独もしくは共同して、または会社の適法に授権された他の代理人1名と共同して会社を代表することができる
旨定めることができる。取締役会およびかかる代表権を付与された取締役は、1名の取締役または取締役以外の者に対し、一定の
商取引または一定の種類の業務を執行する権限を委任することができる。取締役会全体としての会社を代表する権限を、制限す
ることはできない。
取締役または会社を代表するその他の者の変更については、商業登記簿に登記しなければならない。
取締役会は、その責任において会社の業務を執行する。取締役会は、監査役会が取締役会規則を定めることを決定した場合、また
は定款により監査役会に取締役会規則を定める権限が付与されている場合を除き、取締役会規則を定めることができる。
取締役会は、監査役会に対し、営業方針、会社の収益性、業務の展開、会社の現況、会社の収益性もしくは流動性に重大な影響を及
ぼす取引および会社にとって非常に重要なその他の一切の事項について報告しなければならない。
取締役会は、株主総会の決議事項のうちその権限の範囲内にあるものを執行する。
監査役会は、取締役全員の報酬を決定する。上場会社の報酬体系は会社の持続可能な発展を図るものでなければならない。
監査役会の明示の承認がある場合に限り、取締役に対し貸付を行うことができる。かかる貸付は、従業員が一般的に利用できる
条件または通常の取引条件の下でのみ認められる。米国2003年サーベインズ・オクスリー法に基づき、ある一定の貸付はいかな
る場合も取締役に対して実行してはならない。
監 査 役 会
一般に従業員が20,000名以上の会社の監査役会は、株主により選任される10名の監査役およびドイツの従業員により選任され
る10名の監査役で構成される。後者の10名のうち、7名は会社の従業員とし、3名は労働組合の代表とするが、この3名が会社の
従業員である場合もある。
法律上完全な行為能力を有する自然人のみが会社の監査役となることができる。下記の者は、会社の監査役となることはできな
い。
(注1)
−監査役会の設置が義務付けられている10の企業の監査役にすでに就任している者
(注1)会長職は2社と数え、最高5社までの、当該企業の子会社もしくは当該者が取締役となっている会社に支配されている会社の監査役職は、上記
の計算に含めない。
−当該会社の被支配会社の取締役会(もしくは同等の機関)の構成員である者
−当該会社の取締役が監査役に就任している会社の取締役会(もしくは同等の機関)の構成員である者
−当該会社の取締役もしくは副取締役である者または当該会社を代表する権限を付与されているその他の者
ただし、監査役会は、欠員または出席不能の取締役に代わる1名以上の者を、その構成員の中から1年以下の期間を任期として
取締役に選任することができる。取締役に選任された者は、その任期中監査役としての職務を行うことはできない。
株主を代表する監査役10名は、株主総会で選任される。従業員を代表する監査役選任については、共同決定法第9条乃至第24条
および2004年5月28日に同法に基づき公布された3つの規則により定められた細則が適用される。選任手続は複雑で、多くの子
会社を有する親会社の場合には少なくとも31週間を要する。
監査役の任期は、就任後4営業年度目に係る同監査役の責任解除につき決議する株主総会をもって終了する期間、すなわち約5
年を超えることができない。
監査役に変更が生じた場合は、取締役会は監査役全員を記載したリストを商業登記所に提出しなければならない。
監査役会は、会社経営の監査を職務とする。監査役は、会社の会計帳簿および資産を自ら監査するか、または、他の監査役、また、
特定の範囲につき適切な専門家に、かかる監査を委任することができる。監査役会は、会社の利益のために必要な場合は株主総会
を招集しなければならない。監査役会は、業務執行をすることはできない。ただし、監査役会または定款は、一定の種類の取引につ
いては、監査役会の承諾ある場合に限り、これを行うことができる旨定めることができる。
監査役の報酬は、定款または株主総会により決定することができる。当該報酬には、会社の年間利益からの分配が含まれること
がある。
監査役に対し、取締役に対する場合と同様の基準により貸付を行うことができる。
財 務 書 類
会社は、商法および株式会社法の規定に従い取引、資産および負債に関し適正な記帳をする。取締役会は、当営業年度の開始後3
か月以内に、前営業年度についての貸借対照表、損益計算書およびそれらの注記(併せて「財務書類」と総称する。)ならびに経
営報告書を作成する。財務書類の形式および内容については、株式会社法、商法および信用機関および金融サービス機関による会
計規則(RechKredⅤ)に規定されている。かかる商法および会計規則には、1990年11月30日の銀行会計の内容を指示する法律に
より制定され、1993年1月1日以降の会計年度に適用しなければならない銀行の財務書類に関する特別規則(下記にその一部を
記載する)が含まれる。
財務書類およびその基礎となる会計帳簿については、株主総会で選任された決算監査人または決算監査法人が監査する。決算監
査人はまた、監査意見書に監査結果の要約を記載しなければならない。かかる監査意見には、監査範囲、採用した会計・監査原則
および監査結果を記載するものとする。決算監査人は、特に、当該監査意見の留保事項の有無につき記載しなければならない。
決算監査人は、財務書類に上記の意見を記載することができない場合は、その旨を明示した報告書を発行しなければならない。
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取締役会は、財務書類を監査役会に提出し、決算監査人は、監査報告書を提出し、その監査結果を報告し、次いで監査役会がこれ
らの書類を監査し、監査結果を書面で株主総会に報告する。監査役会は、決算監査人の報告書について意見を述べ、異議を申立て
るか否か、および財務書類を承認するか否かを記載しなければならない。年次決算書は、監査役会が承認すれば、最終財務書類と
なる。取締役会および監査役会は、財務書類の承認を株主総会に委ねる旨決定することができるが、通常は委ねない。いずれの場
合にも、財務書類は次に株主総会に提出される。
2007年以降、会社の法律上の代表者は、当該財務書類を、株主に提示された後遅滞なく、かつ貸借対照表の日付の後12か月以内
(上場会社の場合は4か月以内)に、決算監査人の監査報告書もしくは監査意見の範囲限定報告書、経営報告書、監査役会報告書
を付して電子化の上、電子連邦官報(elektronischer Bundesanzeiger)に提出しなければならない。当該事業年度の純利益また
は純損失の明細を決定した利益処分案および利益処分決議も、同時にもしくはそれらの決定後不当に遅滞することなく提出しな
ければならない。会社の代表者は、これらの書類が、提出後不当に遅滞することなく電子連邦官報に公告され、会社の登記所
(Unternehmensregister)に送付されるよう手配しなければならない。所有株式表は、電子連邦官報に公告されることを要しな
い。
利 益 処 分
配当可能利益の処分は、株主総会で決定される。株主は、法律および会社の定款により、株主総会で別段の処分を決議しない限り
配当可能利益の配当を請求する権利を有する。
会社が清算されない限り、配当可能利益だけを株主に配当することになる。
企 業 契 約
企業契約は、会社がその経営を他の会社に委任する契約、または他の会社に自己の利益および損失の全部を移転する契約ならび
にその他の同種類の契約をいう。企業契約は、法律および定款に規定された多数決による株主総会の承認がある場合に限り、締結
および改定することができる。各株主は、請求すれば株主総会前に当該契約の写しを受領する権利を有する。当該契約は、契約中
の一定の重要な規定が会社所在地の商業登記簿に登記されたときに有効となる。当該商業登記簿を管轄する裁判所は、電子的方
法により新しく登記された事項を公告する。
定 款 変 更
会社の定款は、株主総会の決議のない限り変更することができない。法律および定款は各種の定款変更に関し必要な多数を規定
する。定款の変更は、会社所在地の商業登記簿に登記されたときに有効となる。一定の定款変更はまた、裁判所により電子的方法
により公告されなければならない。
連結財務諸表
統一的な経営に服する会社グループについては、親会社は連結財務諸表も作成しなければならない。
商法第315条aおよび国際財務報告基準(IFRS)の適用に関する欧州議会および欧州連合理事会2002年7月19日規則第1606/
2002号は、欧州連合内で上場しているドイツの会社は2005年以降、IFRSに基づいて連結財務諸表を作成すべきことを要請してい
る。この規則は、U.S.GAAPに準拠していた会社については2007年から適用されており、ドイツ銀行は2007会計年度以降、IFRSに基
づいて連結財務諸表を作成している。
(2)【提出会社の定款等に規定する制度】
A.株 式
当行の株式はすべて記名式である。無記名式株式も発行することができる。
B.株 主 総 会
取締役会および監査役会のその営業年度における行為についての責任解除、利益処分、決算監査人の選任、および場合により
年次決算書の承認(定時株主総会)につき決議することを目的として招集される株主総会は、各営業年度の開始後8か月以内
に開催される。
株主総会の招集通知は、総会への出席を希望する株主が出席意思を登録しなければならない最終日の遅くとも30日前(公告
日および最終日を日数の計算に算入しない。)までに電子連邦官報に公告する。登録要件および株主総会の出席票発行に関す
る詳細は、招集通知に記載されなければならない。
1株1議決権とする。
法律または定款の強行規定に別段の定めのない限り、株主総会の決議は、議決権の単純過半数により採択される。発行済株式
総数の過半数が要求される場合には、発行済株式総数の単純過半数により採択される。
C.取 締 役 会
取締役会は、3名以上の取締役により構成される。当行の取締役会は、現在、7名の取締役で構成されている。
監査役会は、取締役を選任し、かつ取締役の員数を決定する。
当行は、取締役2名により、または取締役1名および委任状(Prokurist)を有する代理人により適法に代表される。
取締役会は、実業界との近密な関係を維持し、かつ業務上の諮問を受けるため、諮問委員会および地方諮問委員会を設置する
ことができる。
D.監 査 役 会
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監査役会は、20名の監査役で構成される。
監査役会の決議は、法律に別段の定めのない限り、議決権の単純過半数により採択される。可否同数の場合は、共同決定法第29
条第(2)項および第31条第(4)項により会長が決する。
以下の場合には、監査役会の承認が要求される。
a)事項を特定しない一般的な代理権の授与
b)ドイツ銀行法に基づく当行の資本金および準備金の1%超に相当する不動産の取得および処分
c)他の会社の持分の取得を含め、ドイツの銀行法により金融機関の監査機関の承認を要する信用の供与
d)ドイツ銀行法に従った当行の資本金および準備金の2%超に相当する他の持分の取得および処分
当行の資本金および準備金の1%超にかかる持分の取得または処分は、監査役会に遅滞なく報告されなければならない。
(1)b)およびd)についての承認は、当該取引が従属法人においてなされた場合にも必要とされる。
(2)監査役会は、監査役会の承認を要する取引を追加的に定めることができる。
E.年次決算書および利益処分
当行の営業年度は暦年である。
取締役会は、各営業年度の開始後3か月以内に、前営業年度に関する年次財務諸表(貸借対照表、損益計算書および注記)な
らびに経営報告書を作成し、これを当該年度の決算監査人に提出する。取締役会は、年次決算書を、決算監査人は、監査報告書
を、監査役会に提出する。
監査役会は、当該書類の提出を受けた日から1か月以内に取締役会に監査役会の報告書を提出する。
配当可能利益は、株主総会が別段の決議をしない限り、株主に分配される。
当行が利益分配証書を発行し、当該利益分配証書の条項により、利益分配証書の保有者に配当可能利益の分配請求権が付与さ
れている場合、配当可能利益の該当部分に対する株主の請求権は排除される(株式会社法58条4項)。
株主に対する配当は、常に、株式資本に対する持分株式の出資の比率および出資期日から経過した期間に比例して行われる。
新株式発行の場合、当該株式について異なる配当を決定することができる。
2【外国為替管理制度】
現在、国連安全保障理事会規則および欧州連合およびドイツにおける施行令に基づく一定の国々の法主体または個人の預金口
座および証券預託口座の処分に関して、ならびに一定の法主体または個人に対する株式からの配当もしくはその他の分配金の送
金または株式の売却代金の送金に関して、EC理事会規則により一定の外国為替管理上の制限が課せられている。
3【課税上の取扱い】
ドイツの課税上の取扱い
当行によって日本国居住者に支払われる配当金(日本において無制限の納税義務に服する。)は、25%のドイツの源泉課税の対
象となる。1998年1月1日より源泉税に5.5%の追加税が課せられ、その結果、税率は合計26.375%となる。
所得に対する租税およびある種の租税に関する二重課税の回避のための日本国とドイツとの間の協定に従い、ドイツの源泉税
は配当の15%を超えることはできない。従って、15%と実際に源泉される税額(26.375%)の差額は還付される。還付を受けるた
めには、特別の申請書がレフェラートStⅡ6、D−53225 ボン、アン・デア・クッペ1の連邦中央税務署(ボン)
(Bundeszentralamt für Steuern,Dienstsitz Bonn)に提出されなければならない。申請書は、源泉課税年度以後4年以内に提
出されなければならない。
日本国居住者が得る当行の株式の売却益(日本において無制限の納税義務に服する。)は、その株式が日本企業のドイツ国内に
有する恒久的施設の営業用資産の一部となっている場合、またはその株式が業務上のサービスを実施する目的をもって日本国居
住者がドイツ国内において利用しうる恒久的施設に属する場合を除き、ドイツの所得税の対象とならない。
資産税は、1997年に廃止された。
自然人である日本国居住者が所有する当行の株式は、当該日本国居住者が個人またはその関係者と共に当行の株式資本の10%
以上を所有する場合にのみドイツの相続税(Erbschaftsteuer)が課される。
日本の課税上の取扱い
所得税法、法人税法、相続税法およびその他の関連法令に従いかつその制限のもとで、日本国の個人または法人は、適用ある租税
条約に従い、上記で述べたところに従って個人または法人の各所得について(また個人については相続についても)支払ったド
イツ税額につき日本の税務当局に税額控除を請求することができる。第8.2.(4)「配当等に関する課税上の取扱い」参照。
4【法律意見】
当行グループの法務部は、上級法律顧問であるフォルカー・ブツケおよび副首席法律顧問(ドイツ、中欧および東欧担当)であ
るマティアス・オットーによる次の趣旨の法律意見書を提出している。
(1)当行は、ドイツ連邦共和国法に基づき適法に設立され、有効に存続する法人である。
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(2)当該法律顧問が知りかつ信ずる限りにおいて、本書中のドイツ連邦共和国法に関する記述は、真実かつ正確である。
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第2【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
(注1)
(a)ドイツ銀行グループ(連結ベース)
(単位:百万ユーロ(億円))
年 度
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
利息以外の収益合計
21,896
(21,375)
1,037
(1,012)
15,493
(15,124)
12,984
(12,675)
15,783
(15,407)
税引前利益(損失)
8,749
(8,541)
-5,741
(-5,604)
5,202
(5,078)
3,975
(3,880)
5,390
(5,262)
当期純利益(損失)
6,510
(6,355)
-3,896
(-3,803)
4,958
(4,840)
2,330
(2,275)
4,326
(4,223)
普通株式
1,358
(1,326)
1,461
(1,426)
1,589
(1,551)
2,380
(2,323)
2,380
(2,323)
37,044
(36,162)
30,703
(29,972)
36,647
(35,775)
48,843
(47,681)
53,390
(52,119)
(注2)
株主持分合計
資産合計
BIS規制自己資本比率(Tier1/Tier2/
(注3)
Tier3合計)(%)
2,020,349
2,202,423
1,500,664
1,905,630
2,164,103
(1,972,265) (2,150,005) (1,464,948) (1,860,276) (2,112,597)
11.6
12.2
13.9
14.1
14.5
1株当たり株主持分
(ユーロ(円))
79.32
(7,743)
52.59
(5,134)
52.65
(5,140)
52.38
(5,113)
58.11
(5,673)
基本的1株当たり利益(損失)
(ユーロ(円))
13.65
(1,333)
-7.61
(-743)
7.21
(704)
3.07
(300)
4.45
(434)
(注1)2011年度、2010年度、2009年度、2008年度および2007年度の連結財務諸表は、IFRSに基づき開示された。
(注2)当期純利益(損失)のうち、194百万ユーロ、20百万ユーロ、-15百万ユーロ、-61百万ユーロおよび36百万ユーロは、それぞれ2011年度、2010年度、
2009年度、2008年度および2007年度の非支配持分に帰属する純利益(損失)である。
(注3)2011年12月以降、当社グループの自己資本比率の計算には、ドイツ銀行法およびソルベンシー規制において規定される資本要求指令3(「バーゼ
ル2.5」としても知られる)に基づくトレーディング勘定および証券化ポジションに関する修正済み自己資本規制が組み込まれている。
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(b)ドイツ銀行
(単位:百万ユーロ(億円))
年 度
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
58,249
(56,863)
48,033
(46,890)
32,513
(31,739)
33,002
(32,217)
36,530
(35,661)
営業利益(損失)
5,371
(5,243)
-5,407
(-5,278)
718
(701)
1,373
(1,340)
4,269
(4,167)
当期純利益(損失)
2,757
(2,691)
-2,185
(-2,133)
1,173
(1,145)
488
(476)
1,426
(1,392)
資本金
1,358
(1,326)
1,461
(1,426)
1,589
(1,551)
2,380
(2,323)
2,380
(2,323)
収益合計
1,790,676
2,250,665
1,538,623
1,620,164
1,869,074
(1,748,058) (2,197,099) (1,502,004) (1,581,604) (1,824,590)
資産合計
23,180
(22,628)
20,943
(20,445)
22,764
(22,222)
33,686
(32,884)
34,481
(33,660)
39.20
(3,827)
36.14
(3,528)
35.39
(3,455)
35.36
(3,452)
36.18
(3,532)
1株当たり利益(損失)
(ユーロ(円))
5.20
(508)
-3.83
(-374)
1.89
(185)
0.52
(51)
1.54
(150)
1株当たり配当
(ユーロ(円))
4.50
(439)
0.50
(49)
0.75
(73)
0.75
(73)
0.75
(73)
配当性向(%)
86.6
N/A
39.7
143.0
48.9
28,013
29,434
28,497
27,816
27,918
純資産額
(注1)
1株当たり純資産額
(ユーロ(円))
(注2)
従業員数(人)
(注1)配当可能利益を除く。
(注2)フルタイム換算の平均従業員数。
2【沿革】
当行の法律上および商業上の名称は、ドイチェ・バンク・アクチエンゲゼルシヤフト(Deutsche Bank Aktiengesellschaft)
という。当行は、ドイツの法律に基づき組成された株式会社である。ドイチェ・バンク・アクチエンゲゼルシヤフトは、ハンブル
グのノルトドイチェ・バンク・アクチエンゲゼルシヤフト(Norddeutsche Bank Aktiengesellschaft)、デュッセルドルフのラ
イニッシュ・ヴェストファリッシェ・バンク・アクチエンゲゼルシヤフト(Rheinisch-Westfälische Bank
Aktiengesellschaft)およびミュンヘンのズートドイチェ・バンク・アクチエンゲゼルシヤフト(Süddeutsche Bank
Aktiengesellschaft)の統合により設立された。金融機関の業務地域に関する法律(Law on the Regional Scope of Credit
Institutions)に基づき、これらの銀行は、1870年に設立されたドイツ銀行から1952年に分割された。当該合併およびドイツ銀行
の名称は、1957年5月2日、フランクフルト・アム・マインの地方裁判所の商業登記簿に登記された。
当行は、登録番号HRB第30000号で登記されている。当行の登記上の住所は、ドイツ、60325フランクフルト・アム・マイン、タウヌ
スアンラーゲ12であり、当行の電話番号は、+49-69-910-00である。
当行は、2011年1月1日以降、以下の重要な資本的支出または資産の処分を行った。
− 2011年1月、当行は、年金保険専門会社であるパターノスター・リミテッドの株主の過半数によるその株式売却の決定に従っ
て、パターノスターの持分40%をロスシー・ライフに売却した。
− 2011年4月、当行は、華夏銀行の新規発行株式の引受けを完了した。2011年4月26日の新規株式の登録をもって有効となった
取引の最終決済により、華夏銀行における当行の持株比率は、発行済株式の17.12%から、中国の規制の下で外国法人等が単
独で出資することが許容される最大持株比率である19.99%に増加した。
− 2011年7月、当行は、バミューダに設立されたクレジット・デリバティブ商品会社であるニューランズへの経済的エクスポー
ジャーをもたらす当行のエクイティ連動債を、オークヒル・アドバイザーズの助言を受けるファンドに売却した。
− 2011年8月、ズィッヘルンクザインリヒトゥンクスゲゼルシャフト・ドイチャー・バンケンmbH(Sicherungseinrichtungsg
esellschaft deutscher Banken mbH(「SdB」))は、2009年2月にSdBへの流動性ファシリティの一環として取得された5
億ユーロのSoFFin(金融危機に際してドイツ政府により2008年10月に設立された金融市場安定化基金)保証付き欧州中央
銀行(ECB)適格債券を返済した(当該返済額のうち3億ユーロはコーポレート・インベストメンツ、残りはその他のグ
ループ部門において計上)。
− 2011年11月、当行は、フランクフルト・アム・マイン、タウヌスアンラーゲ12所在の当行保有不動産を、DWSにより設定された
クローズド・エンド型不動産ファンドに売却する契約を締結した。独立の評価により決定された当該物件の売却価格は、約
6億ユーロであった。当行は、かかる不動産を長期賃貸契約に基づいて引き続き当行グループ本社として使用する。
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− 2011年中に、当行が2010年12月に参加したヒポ・リアル・エステート・グループの清算機関であるFMSヴェルトマネジメント
・アンシュタルト・デス・オッフェントリッヒェン・レヒツ(FMS Wertmanagement Anstalt des öffentlichen Rechts)
への75億ユーロの流動性ファシリティが全額返済された(当該返済額のうち64億ユーロはコーポレート・インベストメン
ツ、残りはその他のグループ部門において計上)。
− 2012年1月以降、当行は、DBフィナンツ−ホールディング GmbH(DB Finanz-Holding GmbH)(ドイツ銀行AGの完全子会社)
を支配会社、独ポストバンクAG(「独ポストバンク」)を従属会社として、両社間でドイツ株式会社法第291条に基づく支配
および損益移転契約を締結する交渉をしてきたが、2012年6月5日、当該契約は独ポストバンクの年次株主総会で承認され
た。かかる契約は、ドイツの会社実務上、とりわけ支配力を強化し、租税上のグループ分けを可能にするために一般的に使用
される。かかる契約の発効には、独ポストバンクの商業登記簿への登録が必要となる。かかる契約が発効すると、独ポストバ
ンクの少数株主は、支配および損益移転契約に従い、その選択により補償金または解決金の支払いを受領することになる。
− 2012年2月、SdBは、10億ユーロのSoFFin保証付きECB適格債券を返済した(当該返済額のうち7億ユーロはコーポレート・イ
ンベストメンツ、残りはその他のグループ部門において計上)。2010年および2011年に行われたより少額の返済も勘案する
と、SdBに対する当行の残余エクスポージャーは、10億ユーロとなる。
− 2012年2月27日、ドイツ・ポストが2009年2月に発行した強制転換債券が独ポストバンク株式6,000万株に転換され、その翌
日、ドイツ・ポストは、さらに独ポストバンクの12.1%の株式資本についてプット・オプションを行使した。その結果、当該
時点で保有されていた株式と合わせると、ドイツ銀行グループによる独ポストバンク株式の保有割合は93.7%となった。
− 2012年3月、当行は、米国において強みを持つ中核事業に集中していく方針に従って、当行の米国複数世帯住宅融資事業(ド
イチェ・バンク・バークシャー・モーゲージ)を、Lewis Ranieri氏およびWilbur L. Ross氏の率いるグループに売却した。
2011年1月1日以降、当行株式について第三者による公開買付けの申込みは一切行われておらず、また当行は、他の会社の株式
について公開買付けの申込みを一切行っていない。
また、当行は、2009年1月1日から2010年12月31日までの間に、以下の重要な資本的支出または資産の処分を行った。
− 2009年2月、当行のコーポレート・インベストメンツは、総額23億ユーロのSoFFin保証付きECB適格債券を取得して、SdBへの
流動性ファシリティに参加した。
− 独ポストバンクの少数持分の取得(2009年2月完了)。かかる取引の一環として、当行は、独ポストバンクの持分22.9%の取
得のため、ドイツ銀行株式50,000,000株を独ポストバンクの親会社であるドイツ・ポストに発行した。それまでに保有して
いた持分約2.1%と合わせて、当行は、クロージング時に独ポストバンクの25%の持分および株式1株を保有。当行はまた、
2012年2月に独ポストバンクの持分27.4%に更に転換される、ドイツ・ポスト発行の強制転換債券を取得し、また2012年2
月から2013年2月を行使期間として独ポストバンクの持分を更に12.1%を取得することのできるコール・オプションも取
得した(ドイツ・ポストは、これに対応する12.1%の持分についてプット・オプションを保有)。
− 2009年2月、3月および4月に市場においてリンデAGの残余持分2.4%を売却。
− 2009年4月から8月に市場において当行の保有するダイムラーAG株式を売却し、その持分を2.7%から0.04%に減少。
− 2009年末、ドイツ・ファンドブリーフ銀行AG(前ヒポ・リアル・エステート銀行AG)に対する流動性ファシリティは全額が
返済されたが、当行のコーポレート・インベストメンツは、これとほぼ同時に、SoFFinにより全額保証された92億ユーロの
ECB適格債券を引受けることにより、ドイツ・ファンドブリーフ銀行AGに対する新たな流動性ファシリティに参加した。
− 2010年3月、当行は、サル・オッペンハイム・グループの持分100%を買収総額約13億ユーロで現金払いにより取得した。かか
る買収総額のうち、約3億ユーロはBHFアセット・サービシングGmbH(「BAS」)に関するものであり、BASは2010年第3四半
期にバンク・オブ・ニューヨーク・メロンに売却された。取得後間もなく、サル・オッペンハイムのエクイティ・トレー
ディング&デリバティブズ部門、キャピタル・マーケッツ・セールス、およびリサーチ部門は、2010年第2四半期にオースト
ラリアのマッコーリー・グループにより買収された。サル・オッペンハイムの全額出資子会社であるBHFバンクAGは、独立し
た法主体として経営されている。
− 2010年4月、当行は、ABNアムロ銀行(「ABNアムロ」)のオランダにおける商業銀行業務の一部を6億8,700万ユーロの最終
取得総額で現金払いにより取得した。当該買収にかかる会計処理は、2011年第1四半期に確定され、のれんとして1億9,200
万ユーロをマイナス計上した。取得した業務は、当行のグローバル・トランザクション・バンキングの一部に組み込まれ、ド
イツ銀行のブランド名で運営されている。
− 2010年10月、当行は、独ポストバンクの株主に対し、一株当たり25.00ユーロの買付価格で任意の公開買付け(「公開買付
け」)を行った。かかる公開買付けに対し合計4,820万株の応募があり、当行は総額12億ユーロの対価を支払って独ポストバ
ンクの持株比率を29.95%から51.98%に引き上げた。公開買付けを成功裡に完了し、独ポストバンクは2010年第4四半期に
当行の連結子会社となった。
− 2010年11月、当行は、ジェネリック医薬品グループであるアクタビス・グループ(「アクタビス」)に対するローンの再構築
を完了した。この再構築により、当行はアクタビスに対し、引き続きシニアローンおよび劣後ローンの双方を含むデット・
ファイナンスを提供するとともに、現物払いによる新たな資金調達方法を提供することとなった。
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− 2009年12月にコーポレート・インベストメンツが参加したドイツ・ファンドブリーフ銀行AG(前ヒポ・リアル・エステート
銀行AG)に対する92億ユーロの流動性ファシリティは、2010年度中に全額が返済された。最後の返済は2010年12月に行われ、
当行は、これとほぼ同時に、75億ユーロのECB適格債券(このうち64億ユーロはコーポレート・インベストメンツ、残りはそ
の他のグループ部門に計上)を引受けることにより、ヒポ・リアル・エステート・グループの清算機関であるFMSヴェルト
マネジメント・アンシュタルト・デス・オッフェントリッヒェン・レヒツ(FMS Wertmanagement Anstalt des ö
ffentlichen Rechts)に対する新たな流動性ファシリティに参加した。
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3【事業の内容】(2011年12月31日現在)
(1)会社の目的
ドイツ銀行は、定款に記載されたとおり、一切の銀行取引業務、金融その他のサービス提供および国際的経済関係の推進を目的
とする。当行は、本目的を当行自身により、または子会社および関連会社を通じて、達成することができる。当行は、法律により許
容されている範囲内で、不動産の取得および処分、ドイツ国内外の支店の設置、他の企業への参加権の取得、管理および処分、なら
びに企業の利益参加に関する契約の締結を含む、当行の目的を促進するとみなされる一切の取引を行いまた一切の手段を講じる
ことができる。
(2)事業の内容
ドイツ、フランクフルト・アム・マインに本店を置くドイツ銀行はドイツ最大の銀行であり、その資産合計(2011年12月31日現
在2兆1,640億ユーロ)からみてヨーロッパおよび世界における最大級の金融機関である。2011年12月31日現在で、当行は、フル
タイム換算で100,996名の従業員を雇用し、世界72か国で3,078を超える支店(そのうち66%はドイツ国内)を運営している。当
行は、多岐にわたる投資、金融商品およびこれらに関連する商品やサービスを、世界中の個人顧客、事業法人および機関投資家に
提供している。
当行は3つのグループ部門で構成され、そのうち2つはさらに複数のコーポレート部門により構成されている。2011年12月31日
現在、グループ部門は以下のとおりである。
− 法人・機関投資家向けビジネス(CIB)グループ部門(以下の2つのコーポレート部門で構成される)
− コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ(CB&S)
− グローバル・トランザクション・バンキング(GTB)
− 個人・資産運用ビジネス(PCAM)グループ部門(以下の2つのコーポレート部門で構成される)
− 資産運用およびウェルス・マネージメント(AWM)
− 個人顧客および中堅企業(PBC)
− コーポレート・インベストメンツ(CI)グループ部門
これらの部門はインフラストラクチャー部門により支えられている。さらに、当行は、世界の各地域について責任を担うリー
ジョナル・マネジメント部門を有している。
当行は、世界の多くの国において、現在または将来の顧客と取引ができる体制を整えている。こうした体制には下記の拠点を含
む。
− 多数の国における子会社および支店
− 上記以外の多数の国における駐在員事務所
− 上記以外の多くの国において顧客対応を行う1人以上の駐在員
当行グループの関係会社のそれぞれの名称、所在地および主たる業務は、資本金およびドイツ銀行グループの持株比率と共に第
2.4(2)に記載されている。
(3)日本における業務活動
1962年−東京に駐在員事務所を開設
1971年−東京に支店を設立する。(当行の子会社であったドイチェ・ユーバーゼーイッシュ・バンク(Deutsche Ü
berseeische Bank)の支店であったが、1976年に当行は同行を吸収合併した。)と同時に駐在員事務所の閉鎖
1977年−西日本地域の業務を促進するための事務所として大阪に駐在員事務所を開設
1979年−東京に駐在員事務所を再開設
1982年−中部日本地域における業務を促進するための事務所として名古屋に駐在員事務所を開設
−大阪の駐在員事務所をあらゆる領域のサービスを提供する支店に組織変更
1986年−香港の投資銀行であるDBキャピタル・マーケッツ(アジア)リミテッド(DB Capital Markets (Asia)Ltd.)
(当行が議決権付株式資本の50%を保有する。)の東京支店の開設
−ドイツ企業および多国籍企業に対し、日本市場への参入および通商に関し助言を行うコンサルティング会社である
ファウベル・アンド・パートナーズ・リミテッド(Vaubel & Partners Ltd.)の持分を取得
−DBキャピタル・マネジメント・インターナショナル・ゲーエムベーハー(DB Capital Management
International GmbH)の全額出資子会社であるドイツ銀証券会社を日本における投資顧問およびポートフォリオ
の運営管理を行うため設立
1988年−ドイツ銀証券会社が、東京証券取引所の会員権を取得
1989年−香港のDBアジア・ファイナンス(HK)リミテッド(DB Asia Finance(HK)Ltd.)の駐在員事務所を東京に開
設
−名古屋の駐在員事務所をあらゆる領域のサービスを提供する支店に組織変更
−ドイツ銀行株式を東京証券取引所に上場
1990年−ドイツ銀投資顧問およびモルガン・グレンフェル・インターナショナル・アセット・マネジメント・カンパニー
・リミテッド(Morgan Grenfell International Asset Management Co., Ltd.)を合併し、DBモルガン・グレン
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フェル・アセット・マネジメント・リミテッド(DB Morgan Grenfell Asset Management Ltd.)を東京に設立
1991年−ドイツ銀証券会社が、大阪証券取引所の会員権を取得
1993年−ファウベル・アンド・パートナーズ・リミテッドの全持分を取得し、社名をローランド・バーガー・アンド・パー
トナー・リミテッド(Roland Berger & Partner Ltd.)に変更
1994年−ドイツ銀証券会社が東京国際金融先物取引所の会員権を取得
−ドイツ銀証券会社がドイツ銀行の全額出資子会社となる。
1996年−ドイツ銀証券会社が「ドイチェ・モルガン・グレンフェル証券会社」に名称変更
−信託銀行であるチェース・マンハッタン信託銀行を買収し、ドイチェ・モルガン・グレンフェル信託銀行に名称変
更
1998年−ナットウェスト・デリバティブス(NatWest Derivatives)の営業拠点の獲得完了
ドイチェ・モルガン・グレンフェル証券会社が「ドイツ証券会社」に名称変更
1999年−バンカース・トラストの日本における営業所の獲得完了
2000年−ドイツ銀行名古屋支店閉鎖
−バンカース・トラスト東京支店閉鎖
−DMG信託銀行の持分の大半を売却
2001年−ドイツ銀行大阪支店閉鎖
2004年−ドイツ証券会社が、ジャスダック証券取引所の取引参加者証を取得
2005年−ドイツ証券会社東京支店が、すべての営業を、日本法人として設立されたドイツ証券株式会社に譲渡
2006年−ドイツ銀行株式の東京証券取引所上場廃止
2007年−ドイツ証券株式会社が第一種金融商品取引業者として、またドイツ銀行東京支店が登録金融機関として、それぞれ
金融商品取引法に基づき登録
(4)活動の変更等
該当事項なし
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4【関係会社の状況】
(1)親会社
当行には親会社はない。
(2)連結子会社(2011年12月31日現在)
当行は、連結子会社1,113社、特別目的事業体1,504事業体および持分法により会計処理されている会社185社を有してい
る。
下記は当行の主要な連結子会社である。
名称
住所
資本金
ドイツ銀
行グルー
プの所有
割合
(%)
主要な事業の
内容
ドイツ
銀行と
の関係
内容
DBOIグローバル・サービシズ・プライ
ベート・リミテッド
ムンバイ
554,554,550イン
ド・ルピー
100.0
その他データ
処理サービス
業
−
ドイチェ・バンク(チャイナ)Co.,
Ltd.
北京
4,426,000,000人
民元
100.0
商業銀行業
(ドイツ国
外)
−
ドイチェ・バンク・ルクセンブルクS.A.
ルクセンブルク
2,465,000,000
ユーロ
100.0
商業銀行業
(ドイツ国
外)
−
ドイチェ・バンク・ネダーランドN.V.
アムステルダム
45,003ユーロ
100.0
商業銀行業
(ドイツ国
外)
−
ドイチェ・バンク・プリバート・ウント
・ゲシェフツクンデン・アクチエンゲゼ
ルシャフト
フランクフルト
550,000,000ユー
ロ
100.0
商業銀行業
(ドイツ国
内)
−
ドイチェ・バンクS.A.−バンコ・アレ
ミャオ
サンパウロ
1,379,792,000ブ
ラジル・レアル
100.0
商業銀行業
(ドイツ国
外)
−
ドイチェ・バンク・セキュリティーズ
Inc.
ニューヨーク
2,000米ドル
100.0
証券業
−
ドイチェ・バンク・ソシエダード・アノ
ニマ・エスパニヨーラ
マドリッド
88,836,054ユーロ
99.8
商業銀行業
(ドイツ国
外)
−
ドイチェ・バンク・ソチェータ・ペル・
アツィオーニ
ミラノ
412,153,993.8
ユーロ
99.8
商業銀行業
(ドイツ国
外)
−
ドイチェ・バンク(スイス)SA
ジュネーブ
100,000,000スイ
ス・フラン
100.0
商業銀行業
(ドイツ国
外)
−
ドイチェ・バンク・トラスト・カンパ
ニー・アメリカズ
ニューヨーク
2,127,308,670米
ドル
100.0
商業銀行業
(ドイツ国
外)
−
ドイチェ・CIB センター・プライベート
・リミテッド
ムンバイ
10,000,000インド
・ルピー
100.0
その他データ
処理サービス
業
−
ドイチェ・ポストバンクAG
ボン
547,000,000ユー
ロ
53.1
商業銀行業
(ドイツ国
内)
−
ドイツ証券株式会社
東京
72,728,000,000円
100.0
金融商品取引
業
−
DWSインベストメントGmbH
フランクフルト
115,000,000ユー
ロ
100.0
投資運用会社
−
OOOドイチェ・バンク
モスクワ
1,237,450,000ロ
シア・ルーブル
100.0
商業銀行業
(ドイツ国
外)
−
サル・オッペンハイムjr.& Cie. AG &
Co. KGaA
ケルン
700,000,000ユー
ロ
100.0
商業銀行業
(ドイツ国
内)
−
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5【従業員の状況】(2011年12月31日現在)
(1)ドイツ銀行グループ(連結)
従業員数(フルタイム換算による。) 100,996人
個人・資産運用ビジネス(PCAM) 49,088
法人・機関投資家向けビジネス(CIB) 15,184
コーポレート・インベストメンツ(CI) 1,389
インフラ/リージョナル・マネジメント 35,335
(2)ドイツ銀行AG
従業員数(フルタイム換算による。) 27,918人
平均年齢 39.6歳
平均勤続年数 10.7年
平均年間給与 186,000ユーロ
(3) ドイツ銀行グループの総従業員数(常勤相当)は、2011年に以下の要因により1,066人(前年比1.0%)減少し、100,996人
となった。
法人・機関投資家向けビジネス(CIB)の従業員数は、特にコーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズの極め
て厳しい市場環境により、429人減少した。
個人・資産運用ビジネス(PCAM)の従業員数は、1,743人減少した。この主な要因としては、個人顧客および中堅企業におけ
る独ポストバンクの統合が進んだこととインドの非中核事業の売却が挙げられる。
当行のインフラストラクチャー部門においては、インド、フィリピン、英国、米国で設置しているサービスセンターの従業員
数が引き続き増加した。2011年の当該サービスセンターの従業員数は、1,255人の増員となった。その他のインフラストラク
チャー部門の総従業員数は、2010年末と実質的に同水準であった。
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第3【事業の状況】
1【業績等の概要】
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2【生産、受注及び販売の状況】
該当事項なし
3【対処すべき課題】
該当事項なし
4【事業等のリスク】
当行の証券への投資は、様々なリスクを伴う。当行の証券に関する投資判断を行う場合、当行が晒されるリスクに関する以下
の情報を、本書のその他の情報と併せて十分に検討すべきである。これらのリスクのいずれかが現実のものとなった場合には、
当行の財務状況、業績、キャッシュ・フローまたは当行の証券の価格に重大な悪影響を及ぼす可能性がある。
なお、本項における将来に関する事項は、別段の記載がない限り、有価証券報告書提出日現在において当行が判断したもので
ある。
当行は、進行中の欧州債務危機による影響を受けており、また今後も引き続きその影響を受ける可能性があり、またギリシャ
その他の国のソブリン債に対するエクスポージャーにつき減損を計上しなければならなくなる可能性がある。当行がソブリン
信用リスクの管理を目的に締結したクレジット・デフォルト・スワップは、これらの損失の相殺に利用できない可能性があ
る。
2009年後半以降、ユーロ圏のソブリン債市場は、多くの国で信用リスクが増大していることを認識し始め、大きな圧力を受け
るようになった。2011年半ばには、2008年に始まった世界規模の金融危機からの回復が、特にギリシャ、アイルランド、イタリ
ア、ポルトガルおよびスペインで信用リスクが増大したことにより危ぶまれるようになった。これらの懸念は、上記の国々およ
びユーロ圏内外のその他の欧州諸国(東欧諸国を含む。)における公債負担の増大および経済成長の停滞を受けて依然として
存在している。この債務危機の悪影響を食い止めるため欧州の規制当局により多くの措置が講じられたにもかかわらず、欧州
の事業環境全般とりわけ金融市場は、この債務危機およびこれを解決するための欧州連合による試みへの不透明感が引き続き
増すなかで、2011年第3四半期および第4四半期には著しく低迷した。
ユーロ圏諸国のソブリン債の多くは当行を含む欧州の金融機関により保有されているため、債務危機の影響は、特に金融業界
において顕著であった。2011年12月31日現在、当行は、ギリシャに対して4億4,800万ユーロ、アイルランドに対して4億2,000
万ユーロ、イタリアに対して18億ユーロ、ポルトガルに対して1億6,500万ユーロおよびスペインに対して13億ユーロの総ソブ
リン信用リスク・エクスポージャー(信用リスク・エクスポージャーの純額に、購入された信用デリバティブによるプロテク
ションの純額、保有担保および貸倒引当金を加えた総額)を保有していた。当行を含む多くの金融機関は、2011年10月に暫定的
に合意された自発的な評価減の方針とそれ以降における実際のおよび予想された展開に従い、保有するギリシャ国債エクス
ポージャーにつき減損を計上した。2012年2月には、ギリシャ支援およびギリシャ国債の再編案が公表されたが、こうした施策
が最終的に成果を挙げられるか、また施策の実施後ギリシャがその債務水準を管理できるかについては予断を許さない状況で
ある。これらの施策の結果によっては、当行は、ギリシャ国債エクスポージャーにつき更に減損を行わなければならない可能性
もある。さらに、他のユーロ圏諸国がその債務水準を管理する能力についても懸念が強まり、その他の債務国のソブリン債につ
いても同様の交渉が行われる可能性があり、ソブリン債の条件変更(元本金額の減額や償還期限の延長を含む。)に関する交
渉の結果によっては更なる減損計上が必要となる可能性もある。これらの交渉は、当行がコントロールすることのできない政
治的および経済的な圧力を受ける可能性が非常に高く、当行は、金融市場やより広い経済情勢、また当行に対するその影響を予
測することはできない。
上記に加え、発行済みソブリン債の再編は、当行およびその他の市場参加者に対して、不履行リスクに対する保護を目的に購
入したヘッジ商品に基づく支払によってカバーされない潜在的な損失をもたらす可能性がある。これらの商品は、主に、信用事
由(デフォルトなど)が特定の対象債務に発生した場合に一方の当事者が他方の当事者に支払を行うことに合意する、一般に
CDSと呼ばれるクレジット・デフォルト・スワップで構成される。自発的な評価減によって信用事由を回避するソブリン債再
編の場合、当行が購入したCDSのトリガー事由に該当しない可能性があり、評価減の場合におけるエクスポージャーは、ヘッジ
後の純エクスポージャーとして当初想定していたエクスポージャーを上回る可能性がある。さらに、仮にCDSのトリガー事由に
該当した場合でも、CDSに基づき最終的に支払われる金額が、被った損失の全額に満たない場合がある。当行のヘッジ戦略が現
在の環境において適切であったとしても、当行は、そのヘッジ取引の相手方が自らのエクスポージャーを有効にヘッジしてお
らず、当該契約に基づく支払のトリガー事由が発生した場合に必要な流動性を提供することができないリスクに晒されてい
る。このことが欧州の銀行業界全体に影響するシステム上のリスクを生じさせ、当行の事業および財務状況に悪影響を与える
可能性がある。
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ソブリン債務危機に対する欧州各国政府の規制上および政治上の措置は、危機の拡大または一もしくは複数の加盟国のユー
ロ圏からの離脱を防ぐのに十分ではない可能性がある。一または複数の加盟国のユーロ圏からの離脱は、金融システムおよび
より広く経済情勢に予測不能な結果を引き起こす可能性があり、当行の事業全般における取引高の低下、資産の評価減および
損失をもたらす可能性がある。こうしたリスクに対し当行が自ら防衛する能力は限られている。
欧州の政策立案者がソブリン債務危機を抑止することができない場合、当行を含む金融機関はマクロ経済環境の悪化により
保有するソブリン債エクスポージャーおよびその他の資産の更なる減損を計上しなければならない可能性があり、その場合、
当行の業績および財務状況は重大な悪影響を受ける可能性がある。また、一または複数の加盟国がユーロ圏から離脱し、その結
果、一または複数の自国通貨が再導入される可能性があるが、その影響については予測することができず、当行の事業および見
通しに重大な悪影響を及ぼす可能性がある。
ユーロ圏および東欧におけるソブリン債市場の悪化、特に2011年後半に多くのユーロ圏諸国に影響を及ぼした借入コストの
上昇や、2011年から2012年初頭にかけての大多数のユーロ圏諸国の信用格付けの低下は、財務的により安定したユーロ圏諸国
(ドイツを含む。)にまで債務危機が影響を与え得ることを示した。2012年初めに借入コストは一旦低下したものの、欧州の政
策立案者が講じた措置が長期的な債務危機の抑止に十分であるかどうかという実質的な疑問は残されたままである。
特に、近年のフランスおよびオーストリアの信用格付けの低下は、欧州連合が債務危機に対処するために設立した特別目的
ヴィークルであり一般にEFSFと呼ばれる欧州金融安定基金の有効性を脅かす可能性がある。EFSFの信用格付けはその出資メン
バーの格付けに基づくため、こうした出資メンバー国の格付けの低下は、EFSFの借入コストを引き上げ、ユーロ圏諸国の支援を
目的とするその資金調達能力を低下させる可能性がある。また、債務危機に対してユーロ圏の多くの加盟国が導入した緊縮政
策は、短期、中期および長期にわたる経済成長を損なう効果をもつ可能性がある。ユーロ圏諸国における経済成長率の低下(ま
たは景気後退)は、支払期限の到来したソブリン債の借換えをより困難にし、他のユーロ圏諸国への圧力をさらに増大させる
おそれがある。
ユーロ圏加盟国のいずれかがユーロ圏から離脱すべきであると決定した場合、その結果必要となる自国通貨の再導入や既存
の契約上の義務の改定は、予測不能な財務的、法的、政治的および社会的な影響をもたらす可能性がある。ユーロ圏内では金融
システムが相互に密接に連携していることや、当行の欧州全域にわたる公的および民間の取引相手方に対する高いエクスポー
ジャーに鑑みて、当行のエクスポージャーを重大でない水準まで低下させることで上記の不測の事態を回避する方策をとる当
行の能力は、制限される可能性が高い。一または複数の国のユーロ圏からの離脱によって欧州全体の経済環境が悪化した場合、
当行のほとんど全ての事業(より安定したフロービジネスを含む。)は、悪影響を受ける可能性があり、また当行がそのエクス
ポージャーにつきさらに評価減を行わなければならない場合には、当行は重大な損失を被るおそれがある。
当行の業績は、マクロ経済環境に依拠しており、当行は、進行中の欧州債務危機のマクロ経済効果(ユーロ圏が再び景気後退
に突入するリスクに関する新たな懸念を含む。)の影響に加え、2007年−2008年の世界規模の金融危機の長引く影響を受けて
おり、また今後も引き続きその影響を受ける可能性がある。
大規模な民間の顧客基盤を有するグローバルな投資銀行として、当行の業務は、全般的な世界の金融市場の状況および経済状
況により重大な影響を受ける。2007年の下半期以降、特に2008年9月には、当行を含む金融業界および世界の金融市場が、ほぼ
すべてのクラスの金融資産の著しい価額の下落により重大な悪影響を受けた。それ以降、当行を含む金融機関は、その事業モデ
ルおよび見通しにおいてほぼ常に圧力を受けている。金融業界およびより広範な市場における広範囲に及ぶ投資家の信頼の喪
失ならびに欧州債務危機以前の比較的平穏な時期においても消えなかった2007年−2008年金融危機によるその他の継続的な
影響は、再び当行を含む金融業界への圧力を強めている。
世界規模の金融危機を受けて、2009年の世界経済は縮小した。世界経済は2010年には成長に転じ、さまざまな資産クラスの金
融市場は金融危機前の水準にまで回復したが、こうした成長は、緩和に向けた金融政策および財政政策や、2009年には延期され
たがその後実施された投資活動、また棚卸資産の増加といった要因により促されたものであった。2010年秋以降、これらの要因
の効果が弱まるにつれ、成長は鈍化した。
2011年に入っても経済成長は続いたが、当行が拠点を置くユーロ圏は、世界経済のその他の地域、特にアジア及びその他の新
興市場に遅れをとった。欧州債務危機は、ユーロ圏の経済停滞の重大な要因となり、さらに欧州が2012年初頭には既に景気後退
局面に入っているかまたはまもなく入るのではないかとの懸念を増大させた。このマイナス心理は、欧州ソブリン債の主要な
保有者である当行のような金融機関に特に影響を与えた。これらのリスクは、新興市場の成長率の低下および米国の景気回復
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の遅れに起因する世界経済における強い逆風によりさらに増大している。
2012年の経済見通しには、さらにいくつかの懸念材料が存在している。ソブリン債の評価減に対して自己資本を維持する金融
機関の努力および提案されているまたは今後予想される自己資本規制の厳格化は、実体経済における貸付高全体を減少させて
おり、このことが金融業界の不確実性の一因となり、より広範な経済におけるリスクを増大させている。多くの欧州諸国が実施
する緊縮政策は、経済環境をさらに停滞させる可能性がある。加えて、上記の通り一または複数の加盟国がユーロ圏を離脱する
かもしれないとの懸念は、経済環境をさらに悪化させている。
これらの状況は、特に2008年においてはその後2011年まで続いた世界規模の金融危機により、また2011年後半においては第3
四半期から当行の事業に影響を及ぼしてきた現在の欧州債務危機により、当行の多くの事業に悪影響を及ぼした。とりわけ、
2008年以降の状況により、レバレッジド・ローンおよびローン・コミットメントを含め、当行の一部の資産ポートフォリオに
ついて評価減を行う必要が生じ、2011年の状況により、当行のギリシャ国債ポートフォリオについて評価減を行う必要が生じ
た。影響を受けた資産クラスまたは業務に対する当行のエクスポージャーを低減させる施策にもかかわらず、エクスポー
ジャーの低減は、多くの資産の取引市場が非流動的であることから、いつも可能とは限らなかった。その結果、当行には一部の
資産クラスについて相当のエクスポージャーが残され、残存するポジションは引き続き更なる価格の下落に晒されている。当
行は、これらの評価減および損失により2008年には損失を計上することとなった。また、当行は2009年、2010年および2011年に
は利益を計上したが、2009年の評価減および損失は、同年の当行の業績に重大な悪影響を及ぼした。ユーロ圏の経済状況が改善
せずもしくは悪化を続ける場合またはその他の地域の経済成長が停滞した場合、当行の業績は重大な悪影響を受ける可能性が
ある。特に、当行は将来、進行中の債務危機およびその解決のために講じられる措置の当行の収益性に対する潜在的な悪影響
を、その他の事業の業績によって相殺することができない可能性がある。
当行は、事業活動を支え、規制上の要件を充足するための資本が必要である。規制上求められる自己資本及び流動性の水準は
著しく高まっており、当行のようにシステム上重要な金融機関には自己資本の上乗せが要請され、また自己資本の定義は厳格
になっている。また、現在の市況その他に起因する損失により、当行の自己資本が減少し、追加資本の調達が困難になりまたは
当行の新規資金調達コストが増加する可能性がある。当行が適切なバッファーを加えたその自己資本規制を満たすことができ
ない可能性があると市場が認識した場合、当行に対するこれらの事象の影響が強まるおそれがある。
近年の世界規模の金融危機および進行中の欧州債務危機を受けて、当行を含む欧州の金融機関に適用のある自己資本規制に
関する多数の施策が採択されておりまた検討の過程にある。かかる施策には以下が含まれる。
−バーゼル2.5 近年の世界規模の金融危機を受けて、2010年半ばに、バーゼル銀行監督委員会(「バーゼル委員会」)は、
トレーディング勘定に適用される自己資本規制に関する新たな規制を定めた。一般にバーゼル2.5と呼ばれるかかる規制は、
新たなリスク尺度の導入(銀行勘定で保有する資産に適用ある規制をトレーディング勘定で保有する証券化商品に適用し、
またその他の特定の資産クラスに関する特別の自己資本の取扱いを指定することを含む。)により、当行のトレーディング
勘定に適用ある自己資本水準を著しく高めた。
−バーゼルⅢおよびCRD4 2010年12月、バーゼル委員会は、バーゼルⅢとして知られる自己資本規制に関する新たな枠組み
の最終基準を公表し、これにより自己資本の定義を厳格にし、金融機関に対してカウンターシクリカルな資本バッファーを
確保するよう求めた。かかる基準は、当行が現在適用を受けている既存の規制と比べ遙かに厳格なものである。2011年7月10
日、欧州委員会は、Credit Requirements Directive (CRD)4と呼ばれる法案を通じて欧州全域においてバーゼルⅢを実施す
る提案を行った。バーゼルⅢおよびCRD4は、要求される自己資本の質および量をさらに高め、デリバティブ・ポジションに
対する自己資本比率を高め、かつ、流動性規制の新たな枠組みおよびレバレッジ比率による規制を導入するものである。ただ
し、各国の法制化による上記措置の実施は、引き上げるべき自己資本規制の詳細についてEU加盟国間に大きな意見の相違が
あるため、引き続き流動的である。
−欧州銀行監督機構の9%規制 2011年10月26日、進行中の欧州債務危機により焦点となったソブリン債に関連する潜在的
な損失を金融機関が吸収することができるかについての市場の継続的な不安に対して、欧州連合理事会は、欧州経済領域の
70行の大手金融機関(当行を含む。)に対して、ソブリン債の時価評価を含む一定の基準を考慮した上で信用リスク、オペレー
ショナル・リスクおよびマーケット・リスクに対応してバーゼル2.5に従って計算されるコアTier 1自己資本比率を、例外
的かつ暫定的に9%とするよう要請することに合意した。欧州銀行監督機構(EBA)は、各国の銀行規制当局と共に、対象と
なる各金融機関に適用される個別の資本バッファーの算定を完了した。2011年12月8日、EBAは、当行の自己資本不足額は32
億ユーロ、欧州の大手金融機関の自己資本不足額は総額で1,147億ユーロとなると発表した。これらの不足額については、
2012年6月30日までに対処すべきものとされており、当行は、2012年1月20日にその対処計画をEBAに提出した。2011年12月
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31日現在、バーゼル2.5に基づき計算された当行のコアTier 1自己資本比率は9.5%であった。
−SIFI資本バッファー 金融安定理事会(「FSB」)およびバーゼル委員会は、2011年11月、当行のようなシステム上重要な
金融機関(「SIFI」)の自己資本規制に関する報告書を発表した。SIFIは、自己資本をさらに1%から2.5%上積みする必要
があるが、これはバーゼルⅢの自己資本規制に基づくよりも大きなTier 1自己資本のバッファーの維持をSIFIに求めるもの
である。
また、FSBおよびバーゼル委員会は、SIFIの破綻処理に関する国際基準の設定、SIFIの破綻処理の実現可能性評価の実施およ
びかかる目的に向けた各国間の協調を推進することについて合意している。
−オペレーショナル・リスクバッファー 規制当局はまた、金融機関の個別の状況に応じて、リスク加重調整済資産やその
他の自己資本賦課においては認識されていないオペレーショナル・リスクに対応するため、金融機関に自己資本の控除を課
す裁量を有する。
−ハイブリッド資本に関する自己資本の取扱いの不適用 新たな自己資本規制に基づき、当行の発行済みハイブリッド証
券は、Tier 1自己資本として適格ではなくなる。
−会計基準の厳格化 会計基準において予定されている変更(資産を公正価値で計上するための要件をより厳格または広
範なものにする変更を含む。)も、当行の所要自己資本に影響を与える可能性がある。
当行は、上記またはその他の規制上の要件を満たすための十分な自己資本を有しないこととなる可能性がある。これは、かか
る規制上その他の変更によっても、また当行が重大な損失を被り、その結果コアTier 1自己資本の構成要素である留保利益が
減少することによっても生じ得る。かかる場合に、もし当行が資本市場を通じた新たな資本調達により、またリスク加重調整済
資産の減少その他の方法により、その自己資本比率を規制上の最低基準まで改善することができないような場合には、当行は、
ドイツ政府または欧州連合(もし可能な場合)からの資本注入を受け入れざるを得ない可能性がある。かかる資本注入は、当
行の株主利益の重大な希薄化をもたらすおそれがあり、また規制当局は、公的資金注入の条件として、当行の事業につきさらに
業務運営上その他の制限を加え、また義務を課す可能性がある。また、自己資本比率引上げの要請により、当行は、収益および利
益の増加に関して、特にマージンの高いリスク加重調整済資産を減少させ、自己資本の保全および調達を重視する戦略を採用
する可能性がある。
これらのいずれの施策も、当該提案が金融市場の低迷時に発効し、その結果当行が資金調達を行わなければならないような場
合にはとりわけ、当行の事業、財務状況および業績ならびに当行の安定性に関する市場の認識に悪影響を与える可能性がある。
上記の9%のコアTier 1自己資本規制のように、かかる規制が速やかに実施されなければならない場合、当行は、最も迅速かつ
確実にこれを遵守する方法として、貸借対照表上の資産を減少させ、事業部門を売却し、一部の業務を切離しまたは一定の事業
分野から撤退する決断をする可能性がある。
上記の場合における当行の資金調達の努力は、当行の競合他社、なかでも当行と同様のまたは類似の自己資本規制に服する者
もまた同時期に資金調達を行わなければならない可能性が高いことが予想されることにより、より大きな影響を受ける可能性
がある。さらに、当行の一部の競合他社、とりわけ欧州連合加盟国以外に所在する者は、当行と同様のまたは類似の規制に服し
ていない場合があり、これは当行を競争上不利な立場に追い込む可能性がある。
上記の規制上の施策に加えて、当行のような金融機関は、市場心理により、規制上求められる最低基準をさらに上回る自己資
本を維持することを強いられ、その結果、上記の当行への影響が増大しまたは市場において当行の資本は不十分であるとの認
識をもたらす可能性がある。
当行は事業活動に資金を提供するため流動性資金を継続的に必要としているが、現在の市場環境において、流動性資金を求め
て資本市場にアクセスし、資金を調達する当行の能力は制限される可能性がある。また、当行は、市場全体もしくは当行独自の
流動性が不足する場合には損害を被る可能性があり、たとえ対象事業が好調を維持している場合であっても、流動性資金を利
用することができなくなるリスクを負っている。
当行は、流動性リスク、すなわち期限が到来した支払義務を完全に履行することができなくなる可能性、または過大な費用を
かけない限り支払義務を履行することができない状態に陥ることにより生じるリスクに晒されている。当行の資金流動性は、
当行の事業の脆弱性が実際に見られたり予想されたりした場合に、それを理由として、取引相手方もしくは市場が当行の事業
に対する資金提供を控えることにより損なわれる可能性がある。かかる流動性の低下は、当行の事業とは無関係の当行の管理
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可能な範囲を超えた状況、例えば金融市場における混乱等によっても生じる可能性がある。2007年および2008年の世界規模の
金融危機のときと同様に、当行は、進行中の欧州債務危機の結果、当行株価の下落や当行の負債に係るCDSを購入する際に投資
家が支払わなければならないプレミアムの上昇に直面している。また、当行と同規模と考えられている他の金融機関の経営不
振および金融業界全般についての否定的な評価もまた、当行に影響を及ぼしている。かかる認識は、資本市場にアクセスし、当
行の事業活動を支えるのに必要な資金を取得する対価に影響を与えている。かかる認識が悪化した場合、容認可能な条件で上
記の資金を取得する当行の能力は、悪影響を受ける可能性がある。特に、当行の貸借対照表上の資産にかかるリファイナンスや
資産価値の下落をカバーするために必要な水準の資本の維持ができない場合には、当行は、保有資産を低い価格または不利な
条件で処分し、また例えば新たな信用供与にかかる事業などを縮小せざるを得ないことがある。かかる場合、当行の事業、財務
状況および業績に悪影響を与える可能性がある。
欧州債務危機による資金難の結果、多数の中央銀行、特に欧州中央銀行(「ECB」)および米国連邦準備制度理事会による介
入が増加している。ECBは、債務国の債券を購入することにより欧州債務市場に直接介入しており、また2011年12月より、3年間
を上限に欧州の金融機関に低金利担保付貸付けを行うことに合意している。米国連邦準備制度理事会は、ECBに対する米ドル建
て流動性資金の提供を拡大しており、欧州の金融機関はその後これを利用することができる。現在までに多数の金融機関がそ
の流動性資金の維持または強化のためにこの資金調達源を利用している。かかる資金提供が減少または縮小した場合、当行を
含む欧州の金融機関全体の資金調達市場に悪影響が及び、これにより資金調達コストが増大しまたは資金供給が減少し、その
結果、事業活動が停滞するおそれがある。また、巨額の損失、信用格付けの変更、金融業界における事業活動水準の全般的な低
下、規制上の措置、従業員による重大な不正行為もしくは違法な活動その他当行の支配の及ばないもしくは予測不能な様々な
原因により、当行の事業および見通しに関する否定的な見方が形成される可能性がある。
世界規模の金融危機が始まってから、主要な信用格付機関は、複数回にわたり当行の信用格付けを引き下げ、または見直しも
しくは格付ウォッチに指定してきた。この傾向は、進行中の欧州債務危機の間も続いている。直近では、2011年11月29日に、スタ
ンダード・アンド・プアーズが当行の長期信用格付けをA+に据え置いたものの格付見通しを「ネガティブ」に修正し、2011年
12月15日には、フィッチ・レーティングスが当行の長期発行体デフォルト格付けをAA-からA+に格下げすることを公表した。ま
た2012年1月19日には、ムーディーズが、2012年にグローバル規模の銀行の格付けを引き下げる可能性が高いことを報告した。
格付けの引下げは、当行の資金調達のコストおよび利用可能性、担保の条件ならびに当行との取引に入ろうとする相手方の意
欲に影響する可能性がある。
長期にわたる市況の下落により市場の流動性が低下しており、また将来においても低下し、資産の売却が難しくなり、重大な
損失を招く可能性がある。
新たな自己資本規制を満たしまたはこれを超える水準を達成する当行の戦略の一環として、当行は、リスク加重調整済資産を
減らし、自己資本比率を上げるため、特定の資産を売却しており、今後も引き続き売却する可能性がある。この戦略は、当行の競
合他社の多くもその自己資本比率を上げるため同様に資産を売却しようとしているため、現在の市場環境においては困難とな
る可能性がある。
当行の一部の業務においては、長期にわたる市場の変動、特に資産価値の下落により、市場における取引量が減少し、また市場
の流動性が低下する可能性がある。この影響は、金融機関がより厳格な自己資本規制を受けてその資産を減少しようとしてい
るため、現在の市場環境においてはより増大するおそれがある。当行が近年の金融危機において直面し、また進行中の欧州債務
危機に起因するボラティリティの高い市場環境において現在直面しているように、当行が速やかに悪化したポジションを処分
しまたは当該ポジションへのエクスポージャーを減少させることができなかった場合、これらの事由の発生は重大な損失を招
く可能性がある。このことは、とりわけ当行の保有資産にもともと流動的な市場が存在しない場合にあてはまる。銀行間のデリ
バティブ契約などの証券取引所またはその他の公開取引市場で取引されない資産は、当行が公開市場価格以外のモデルを利用
して計算した価格が付けられる場合がある。この種の資産の価格の下落を監視することは困難であり、当行が予想しなかった
損失を被る可能性がある。
また、とりわけ当行の競合他社の多くが現在資本の再編に取り組んでいるのと同じこの時期に、当行が非中核資産を有利な価
格で売却することや、売却すること自体が困難となる可能性がある。不利な事業環境または市況により、当行は非中核資産を有
利な価格で売却することが困難となり、またはかかる売却自体が不可能となる可能性がある。さらに、進行中の欧州債務危機に
対して発表された施策が市場不安を鎮めるのに不十分であった場合や欧州債務危機がさらに悪化した場合には、当行は、多大
な資産の処分を要することなく当行の事業を遂行できる形で資金調達を行うことが困難になるおそれがある。
市況の下落およびボラティリティは、当行の収益に重大な悪影響を及ぼす可能性がある。
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当行は、グローバルな投資銀行として、金融市場に対する相当なエクスポージャーを有しており、主に伝統的な銀行業務に従
事する機関に比べて、金融市場の軟化によるリスクに晒される機会が多い。市況の下落により当行の収益は減少しており、また
将来においても減少する可能性があり、当行が費用についても同様の割合で削減することができない場合には、当行は、その収
益性が2011年第3四半期の場合と同様に損なわれ、2008年に計上したのと同様に重大な損失を計上する可能性がある。特に
2011年第3四半期において再び高まった市場のボラティリティは、当行が保有する金融資産の価値を減少させ、当行のリスク
をヘッジする費用を増加させることにより、当行に悪影響を与えるおそれがある。
当行は、市場の変動により当行のトレーディングおよび投資業務において著しい損失を被っており、また将来においても被る
可能性がある。
当行は、主にコーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズを通じて、債券市場、株式市場および通貨市場において
大規模なトレーディング・ポジションおよび投資ポジションを有しており、これを維持している。当行はまた、当行のコーポ
レート・インベストメンツ部門および法人・機関投資家向けビジネス部門を通じて、随時、各企業に対して大規模な投資持分
を保有している。当行は、その他の資産についてもより小さい規模であるがトレーディング・ポジションおよび投資ポジショ
ンを維持している。かかるトレーディング・ポジションの多くには、デリバティブ商品が含まれる。
当行がこれらのポジションを有する各商品および各事業分野においては、当行の業務の一部として、各種の金融市場およびそ
れらのトレンドに関する評価を必然的に伴う。当行のポジションおよび当該ポジションに関連する当行の取引から得られる収
益の多くは、近年の世界規模の金融危機および進行中の欧州債務危機において下落しボラティリティが高まった市場価格によ
り不利な影響を受ける可能性がある。当行が資産を保有している場合、市場価格の下落により、当行は損失を被る可能性があ
る。コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズのより高度な取引の多くは、価格変動および価格差から利益を得
ることを目的としている。当行の予想通りに価格が変動しなかった場合、当行は損失を被る可能性がある。また、市場のボラ
ティリティが高くなっている場合、当行が行った評価により、結果的に関連する取引およびポジションにおける収益の減少ま
たは損失を招く可能性がある。さらに、当行は、一定の資本市場取引を促進する目的で資本を投入し、市場リスクを負っており、
これにより、当行は収益の変動の他、損失を被る可能性がある。
当行が保有する金融商品の公正価格が変動した結果、当行は損失を被っており、また今後もさらに被る可能性がある。
当行の貸借対照表に記載された資産および負債の多くの部分は、公正価格で計上された金融商品から構成されており、公正価
格の変動は損益計算書において計上されている。公正価格とは、強制的売却もしくは清算時売却以外の場合で、取引を希望する
知識を有する当事者間の取引において資産もしくは負債が交換されうる現在の価格をいう。公正価格で計上された資産の価格
が低下した場合(または公正価格で計上された負債の価格が上昇した場合)、これに対応する公正価格の不利な変動が損益計
算書に計上される。かかる変動は相当な金額にのぼり、また将来においても相当な金額となる可能性がある。
一定のクラスの金融商品について、価格や数値は実際には観測できない。かかる場合、公正価格は特定の商品につき適切であ
ると当行が考える評価手法を用いて算定される。公正価格を算定する評価手法の適用には、推定や経営陣の判断が伴い、その程
度は市場における商品の複雑性および流動性の度合いにより異なる。経営陣の判断は、適切なパラメーター、仮定条件およびモ
デル手法の選択および適用に必要となる。市場環境の悪化その他の原因により仮定条件のいずれかが変動した場合、当行が保
有する金融商品の公正価格が著しく変動し、当行は損失を計上することを余儀なくされる可能性がある。
当行のエクスポージャーおよびこれに関連する公正価格の変動は、対象資産に関わるヘッジ取引により計上しうる公正価格
の上昇を差し引いてネットで計上される。しかしながら、当行はかかる公正価格の上昇を今後実現することができない可能性
があり、またヘッジ取引の公正価格は、例えばヘッジ取引の相手方の信用状態の低下などさまざまな理由により、今後変動する
可能性がある。かかる取引価値の低下は、ヘッジ対象資産または負債の公正価格とは切り離されているとも言え、将来損失をも
たらす可能性がある。
困難な経済状況は、当行に対してより大きな信用損失をもたらしており、また将来においてももたらす可能性がある。
近年の金融危機において直面したような困難な経済状況は、当行に対してより大きな信用損失をもたらしており、また将来に
おいてももたらす可能性がある。当行の信用損失引当金は、2008年には11億ユーロ、2009年には26億ユーロ、2010年には13億
ユーロ、2011年には18億ユーロであった。多額の引当金は、当行の法人・機関投資家向けビジネス部門および個人・資産運用ビ
ジネス部門の両方で発生した。
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2008年の下半期および2009年の第1四半期において、当行は、IFRSの修正により許容された方針に基づき、利益または損失を
通じて公正価格で計上される金融資産または売却に利用可能な金融資産のうち一部の金融資産をローンに再分類している。再
分類された当該資産(2011年12月31日付けで229億ユーロの価値を計上した。)は時価会計には服さなくなったが、当行は、当
該資産の価値下落のリスクに引き続き晒されることになる。また当行は、当該資産に関して追加の資金調達コストおよび資本
コストを負担することになる。2009年、2010年および2011年の当行の信用損失引当金のうち、これらの再分類された資産に起因
する引当金は、それぞれ13億ユーロ、3億ユーロおよび2億ユーロであった。
損失が発生したのが当行の顧客の勘定であっても、当該顧客が当行に対し弁済を行わない可能性があり、これにより顧客取引
高が減少し、当行が重大な損失を被り、当行のレピュテーションが損なわれる可能性がある。
当行の顧客は、当行が顧客の勘定でポジションを取得したことにより被る損失につき責任を負うが、当行は、十分な担保を保
有せずまたはこれを実行できない場合に、当該顧客が損失を填補する必要のために更なる信用リスクに晒される可能性があ
る。当行はまた、顧客が損失を被り、当行がその商品および業務に対する顧客の信用を失った場合にも、その業務が阻害される
可能性がある。
当行のインベストメント・バンキングの収益は、低迷する市場環境または経済情勢により減少する可能性がある。
ファイナンシャル・アドバイザリー手数料および引受手数料の形態による当行のインベストメント・バンキングの収益は、
当行が手がける取引の数および規模に直接関連しており、近年直面した金融危機および進行中の欧州債務危機のような長期に
わたる市場の低迷により悪影響を受けやすい。これらの手数料その他の収入は、通常、原取引の価格に連動するため、近年の金
融危機におけるのと同様に資産価値と共に減少する可能性がある。また、進行中の欧州債務危機において現在直面しているよ
うな市場の低迷と不確実性の期間には、特にマージンの高い取引において取引高やインベストメント・バンキングの収益の重
要な原動力となる、市場リスクおよび信用リスクに対する顧客のリスク志向が弱まる傾向がある。近時の顧客のリスク志向の
減少により、当行の法人・機関投資家向けビジネス部門の業績が低下している。当行の収益および収益性は、債券・株式の募集
ならびに合併および買収の数や規模の著しい減少または縮小により、重大な悪影響を受ける可能性がある。
当行は、仲介業務およびその他の手数料・報酬を収入のベースとする業務から低い収益しか得られない可能性がある。
市場の低迷は、当行が顧客のために行う取引量の減少を招き、これにより当行の利息以外の収入が減少しており、また将来に
おいても減少する可能性がある。また、当行が顧客のポートフォリオの管理につき請求する報酬は、多くの場合、当該ポート
フォリオの価格またはパフォーマンスに基づいているため、市場の低迷により顧客のポートフォリオの価格の下落や資金流出
が増加すると、当行がアセット・マネジメントおよびプライベート・バンキング業務から得られる収益が減少する。市場が低
迷していない場合でも、投資ファンドが市場を下回るまたはマイナスのパフォーマンスを示す場合には、資金流出が増加し、資
金流入が減少し、当行がアセット・マネジメント業務から得られる収益が減少する可能性がある。
当行のリスク管理の方針、手続きおよび方法によっても、当行は認識していなかったまたは予想していなかったリスクを負
い、重大な損失を被る可能性がある。
当行は、リスク管理の方針、手続きおよび評価方法の策定に多大な資源を投入しており、今後も引き続き投入していく考えで
ある。それにもかかわらず、リスク管理の手法および戦略は、あらゆる経済市場環境において、またはあらゆる種類のリスク
(当行が認識または予想することができないリスクを含む。)について、当行のリスク・エクスポージャーの軽減にとって十
分に有効とはなっておらず、また今後も十分に有効とはならない可能性がある。リスクを管理する当行の数量化手段および測
定基準の一部は、当行が利用する過去における市場の動きについての観測に基づいている。当行は、当行のリスク・エクスポー
ジャーを数量化するため、かかる観測に統計ツールおよびその他のツールを利用している。近年の金融危機において、金融市場
は前例のない水準のボラティリティ(価格動向の急激な変化)および従来観測された資産クラス間の相関関係(価格が連動
する範囲)の破綻と流動性の著しい悪化に直面した。このボラティリティの高い市場環境において、当行のリスク管理ツール
および測定基準は、特に2008年には当行が被ったいくつかの損失の予測に失敗しており、将来においても重大なリスク・エク
スポージャーの予測に失敗する可能性がある。また、当行の数量モデルは、すべてのリスクを考慮するものではなく、環境全般
に関して、場合によっては発生しないものも含め数多くの前提を置いている。その結果、リスク・エクスポージャーは、当行が
予想しなかったまたは当行の統計モデルにおいて正確に評価されなかった要因から発生し、また今後も発生する可能性があ
る。このことは、特にその結果生じる事態の多くを現在予測することができない進行中の欧州債務危機に鑑みて、リスクを管理
する当行の能力の制約となっており、また今後も制約となる可能性がある。これにより、当行の損失は、過去の測定が示すもの
より著しく大きくなっており、また今後も大きくなる可能性がある。
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さらに、定量的手法において勘案されないリスクを管理するためのより定性的な当行の手法も、十分なものとはいえない可能
性があり、そのために当行が予想外の重大な損失を被る可能性がある。また、既存のまたは潜在的な顧客または取引相手方が当
行のリスク管理が不十分であると考えた場合、当該顧客または取引相手方は、当行以外の者と取引を行うかまたは当行との取
引を制限する可能性がある。このことにより、当行のレピュテーションならびに収益および利益が損なわれる可能性がある。
銀行業務以外の非伝統的な与信業務は、伝統的な銀行業務の信用リスクに加え、信用リスクを著しく増大させる。
銀行および金融サービス提供会社として、当行は、金銭、証券その他の資産につき当行に対して義務を負う第三者がその義務
を履行しない恐れがあるというリスクを負っている。伝統的な銀行業務である預金業務および貸付業務以外に当行が従事する
業務の多くも、信用リスクに晒されている。
特に、コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズを通じて当行が遂行する業務の大半は、多くの場合、他の取引
に付随して与信取引を伴う。伝統的な銀行業務以外の業務により、例えば以下の各事由から信用リスクが発生する可能性があ
る。
− 第三者の証券の保有
− 相手方が当行に対して支払義務を負うスワップ契約またはその他のデリバティブ契約の締結
− 実行された証券、先物、通貨または商品の取引が、相手方の未交付または決済代理人、取引所、決済機関またはその他の仲
介金融機関のシステム障害により期限に決済できないこと
− その他の取決めを通じた与信の拡大
取引相手方等これらの取引の当事者は、倒産、政治経済上の事由、流動性の欠如、事業の失敗その他の理由により、当行に対する
義務の不履行に陥る可能性がある。
当行のデリバティブ取引の多くは、個別に交渉され、標準化されておらず、これによりポジションの撤退、譲渡または決済が困
難になり得る。一定の信用デリバティブは、当行が支払いを受領するためには、相手方に対して裏付け証券、ローンまたはその
他の債務を交付することが求められる。多くの場合、当行は、裏付け証券、ローンまたはその他の債務を保有しておらず、また今
後もこれを取得することができない可能性がある。その結果、当行は、本来なら当行に支払われるべき支払いを受けられず、ま
たは決済が遅延し、これにより当行のレピュテーションや将来の業務の可能性が失われ、また当行が負担する費用も増大する
可能性がある。
近年の世界規模の金融危機において直面した極めて厳しい市場環境は、レバレッジド・ファイナンス市場および仕組み債市
場を含め、当行が伝統的なタイプではない信用リスクを伴う業務を行っている一部の分野に著しい悪影響を及ぼしており、今
後も同様の状況が発生する可能性がある。
当行は、規制が強化され訴訟が頻繁に行われる環境下で業務を行っており、これにより当行は、見積ることが困難な負債およ
びその他の費用に潜在的に晒されている。
金融業界は、最も厳しく規制されている業界の一つである。全世界における当行の業務は、当行が業務を行う法域の中央銀行
および規制当局による規制および監督を受けている。近年、多くの分野において規制および監督は強化されており、規制当局お
よび取引相手方等は、金融機関に対してより大きな責任および義務を負うよう求めてきた。この傾向は、近年の世界金融危機お
よび進行中の欧州債務危機により著しく加速した。その結果、当行は、義務負担または規制当局による制裁の件数および金額の
増大に対処しなければならず、また潜在的な義務負担に応じるために費用の増大および追加資金の投入を余儀なくされる可能
性がある。
当行の事業の性質上、当行およびその子会社は、世界中の法域における訴訟、仲裁ならびに行政手続に係属している。これらの
案件には多くの不確実性が伴い、各案件の結果を確実に予想することはできない。当行は、最終的な判決が下され責任が確定す
る前に、訴訟または行政手続を和解で解決する可能性がある。当行は、請求に対して有効な防御策を有すると確信する場合で
あっても、かかる責任につき争い続けることによる費用、経営努力または業務上、規制上もしくはレピュテーション上の悪影響
を回避するため、早期解決をはかる場合がある。当行はまた、勝訴できなかったことによる潜在的な影響が和解費用に比べて過
大であると考えられる場合に、かかる早期の解決を行う可能性がある。さらに当行は、同様の理由により、当行に法律上補償義
務がないと確信する場合でも相手方の損失を補償する場合がある。法的リスクの財務上の影響は大きい可能性があるが、その
予測および定量化は困難または不可能であり、最終的に支払われる金額は、かかるリスクを補償するための引当金を上回る可
能性がある。
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(自己資本規制の厳格化に加え)世界規模の金融危機および欧州債務危機を受けて制定された、または提案される規制の見
直しは、当行のビジネスモデルおよび競争環境に重大な影響を与える可能性がある。
世界規模の金融危機および欧州債務危機を受けて、政府および規制当局等は、将来の危機への対応力を強化するため金融業界
の規制を見直す多数の提案を行ってきており、また現在も引き続きかかる提案を行っている。かかる提案の一部は既に立法化
され、または規制として発効している。広範囲に及ぶ近時の措置や現在の提案には、より厳しい資本規制および流動性基準(上
記に記載される。)、報酬の慣行にかかる制限、危機に対する政府介入の資金に充てるための特別賦課金の徴収、規制当局の破
綻処理権限の拡大、一定の業務の預金受入業務からの分離、規制当局がその破綻リスクを負うには規模が大き過ぎると見なさ
れる金融機関の分割ならびに市場インフラストラクチャーの見直しに関する規定などが含まれる。
既に成立した法律には、2010年7月に米国で制定された米国金融規制改革法(「ドッド・フランク法」)がある。同法には、
当行の業務に影響を与える可能性のある規定が多数含まれている。規制当局がどのようにドッド・フランク法を実施するかに
ついてはまだ明らかでない面もあるものの、新法のさまざまな要素は、当行の収益性に悪影響を及ぼし、当行にビジネス上の実
務の一部の変更を余儀なくさせる可能性があり、その結果、当行は更なる費用(コンプライアンス費用の増加を含む。)を負担
する可能性がある。現在提案されているドッド・フランク法を実施する規制の下では、銀行が、顧客サービスとは無関係にプラ
イベート・エクイティもしくはへッジ・ファンドに資金を提供しもしくはこれに投資し、または米国内および一定の場合には
米国外でもしくは米国に関連して、一定の種類の自己勘定取引に従事することは著しく制限される。当行は、既に指定された自
己勘定取引業務から撤退したが、かかる規制は、当行の「フロー」ビジネスを含む顧客勘定により取引を行うその他の業務に
影響を及ぼす可能性がある。また、これらの要素とその影響によって、当行は、新たな規制の遵守に必要な変更を行うため、多大
な経営陣の注力とリソースの投入を余儀なくされる可能性がある。
ドイツおよび英国を含む複数の国には銀行税も導入されており、その他多くの国については現在議論が行われている。2011
年、当行はドイツおよび英国の銀行税として2億4,700万ユーロを計上した。現時点で将来の課税の影響を数量化することはで
きず、かかる課税は、将来の当行の事業、業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性がある。
金融業界の規制改革に関する提案のいくつかに関しては、公式の協議および影響の調査が開始されているが、その他の提案
は、政治的な議論の段階に留まっている。上記のいずれかの提案が立法化されるのか否か、また立法化される場合はいかなる範
囲および条件で行われるかは現在のところ不明である。したがって、現時点で当行に対するその影響を評価することはできな
い。しかしながら、金融機関に対する将来の規制の枠組みは大きく変化し、当行および金融業界全般に著しい不確実性を生み出
す可能性がある。進行中または将来の危機を受けて、各国政府および規制当局により、特に当行のようなシステム上重要な金融
機関に影響を及ぼす規制が必要に応じて課される可能性がある。当行に対する規制の変更の影響は、新たな規制の実施および
遵守に要する管理コストの増加、資金調達コストや資本コストの増大から、当行の成長や当行に現在許されている事業の制限
に至るまで、多岐に及ぶ可能性がある。当行のビジネスモデルの重大な変更を要する提案が採択された場合、その結果生じる変
化は、当行の事業、業績および財務状況ならびに当行の将来の見通しに重大な悪影響を与える可能性がある。
当行は、当行の米国住宅ローン事業に関する契約上の請求および訴訟に晒されており、これらが当行の業績またはレピュテー
ションに重大な悪影響を及ぼす可能性がある。
当行は、2005年から2008年までの間、米国住宅ローン事業の一環として、プライベート・レーベルの証券化商品に約840億米
ドルのローンを販売し、連邦住宅金融抵当公庫(フレディーマック)および連邦住宅抵当公庫(ファニーメイ)を含む米国政
府系機関などへのホールローンとして710億米ドルのローンを販売した。当行は、表明および保証の重大な違反により引き起こ
されたと主張される損失につき、ローンの買戻しや、購入者その他の投資家または金融保険会社への補償を請求されており、ま
た将来においても請求される可能性がある。当行は一般に、契約上の権利に従って行われた有効な買戻請求にのみ応じており、
そのような有効な根拠が存在しないと判断した買戻請求については、これを拒否し、当行の記録において請求が残存している
ものとはみなしていない。当行は、根拠のない請求については必要かつ適切な範囲で引き続き積極的に争う予定である。2011年
12月31日現在、当行に対する住宅ローン買戻請求残高は、約6億3,800万米ドル(ローンの当初元本残高に基づく。)である。か
かる請求に関しては、当該金額を十分カバーするものではないが適切であると当行が判断する引当金を計上している。しかし
ながら、一般の引当金と同様、当行が計上した引当金は、既に行われまたは今後行われる可能性のある特定の請求または請求全
体につき、最終的に十分ではないこととなる可能性がある。2011年12月31日現在、当行は、当初元本残高にして約24億米ドルの
住宅ローンにつき、買戻しを完了しまたはその他の方法により解決に至っている。これらの買戻しおよび解決により、当行は、
当行が販売した上記の住宅ローンのうち約395億米ドルについて潜在的な請求から免責された。
2005年から2008年までの間、当行または当行の関連会社は、第三者オリジネーターのため、約1,050億米ドルの米国住宅ロー
ン担保証券(「RMBS」)の引受会社としても行為した。
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住宅ローン証券化市場における他の多くの参加者と同様、当行の連結財務諸表の注記28「引当金」の項にも記載のとおり、
当行はRMBS事業に関しいくつかの規制当局や政府機関から召喚状および情報提供の要請を受けている。当行は、かかる召喚状
および情報提供の要請に対してできる限りの協力を行っている。また、RMBSの発行会社ないし引受会社として当行や当行の関
連会社には多くの訴訟が提起され現在も係争中である。RMBSに関するかかる訴訟は開示手続をはじめとする係争の様々な段階
にあり、当行は引き続き積極的に防御活動を行っていく予定である。法律上および規制上の手続には多くの不確実性が伴い、
個々の手続の結果を確実性をもって予想することは不可能である。
オペレーショナル・リスクにより、当行の業務が妨げられる可能性がある。
当行は、取引の実施、確認もしくは決済の誤り(意図的であるか否かを問わない。)から発生するオペレーショナル・リスク、
または適切に記録、評価もしくは計上されなかった取引から発生するオペレーショナル・リスクを負っている。デリバティブ
契約は、相手方との取引の確認が常に適時に得られるわけではない。取引が確認されない間、当行は、高度の信用リスクおよび
オペレーショナル・リスクを負い、不履行が生じた場合は、契約の執行がより難しくなる可能性がある。相手方の不履行リスク
が増加している欧州債務危機および近年の世界規模の金融危機により、かかるオペレーショナル・リスクが顕在化する可能性
が高まっている。
当行の業務は、多数かつ多様な市場において各種の通貨で大量の取引を日々処理する当行の能力に大きく依拠しており、当行
が処理する一定の取引は益々複雑になってきている。その結果、当行は、その金融データ、会計データおよびその他のデータの
処理システムに大きく依存している。かかるシステムのいずれかが適切に稼動しなかった場合、または故障した場合、当行は、
財務上の損失を被り、業務が中断され、顧客に対し責任を負い、規制当局の介入を受け、またはレピュテーションを損なう可能
性がある。
また、当行は不測の事態に対応する計画を策定しているが、業務を行う当行の能力は、当行の業務および当行の拠点が所在す
る地域社会を支えるインフラの混乱により悪影響を受ける可能性がある。これには、テロ活動または病気の流行による混乱な
らびに当行もしくは当行が取引を行う第三者が利用する電気、通信、輸送その他のサービスを伴う混乱が含まれる。
当行の決済業務の規模が大きいために、かかる業務が適切に行われなかった場合には、当行は重大な損失を被る高度のリスク
を負っている。
当行は、大きな規模で決済業務を行っている。そのため、当行のシステムが短期間でも適切に稼動しなかった場合、当行、当行
の顧客またはその他の第三者が多大な損失を被るリスクが発生する。これは、かかる障害の理由が当行の外部に存在する場合
にも起こりうるものである。この場合、金銭的な損害は大きくない場合であっても、当行のレピュテーションが損なわれる可能
性がある。これにより、顧客が当行以外の者と取引を行うようになり、当行の収益および利益に重大な悪影響を及ぼす可能性が
ある。
当行がその戦略的イニシャティブを実行できなかった場合、当行は財務上の目標を達成できなくなるか、または損失を被りも
しくは低い収益性にとどまる可能性があり、当行の株価は重大な悪影響を受ける可能性がある。
2009年後半、当行は、第4段階の経営戦略上の施策を発表した。これは、新たなリスクおよびバランスシートの管理を伴うイン
ベストメント・バンキングの持続可能な収益性、当行のグローバル・トランザクション・バンキング(GTB)および個人・資
産運用ビジネス(PCAM)部門のシェア拡大を通じたより均衡的な収益構造、アジアの継続的な成長および業績向上を重視する
文化を重点項目とするものである。欧州債務危機の深刻化、ボラティリティの高い市場環境および世界経済の成長への悲観的
な見通しが生じた2011年の厳しいマクロ経済状況により、当行は、その運営業務から約100億ユーロの税引前利益を上げるとい
う自ら設定した同年の目標を達成することができなかった。2012年に入り、当行は、戦略上の優先事項を引き続き遂行すること
としており、また貸借対照表上のリスクを更に低減しつつ自己資本、資金調達および流動性ポジションの向上に注力すること
によって、現在発生している新たな課題に対処している。当行がかかる戦略的イニシャティブを実施できずまたは実施された
イニシャティブが期待された利益を生み出さなかった場合、当行はその財務上の目標を達成できなくなるか、または損失を被
りもしくは低い収益性にとどまる可能性があり、当行の株価は重大な悪影響を受ける可能性がある。多くの内部的および外部
的要因(欧州債務危機の継続、当行が事業を行う市場の極端な混乱の再発、世界、地域および国家の経済状況の低迷、当行のコ
ストを増大させまたは当行の業務を制限する規制の変更ならびに事業における競争の増加を含む。)により、かかるイニシャ
ティブの実施や期待される利益の実現が阻止される可能性がある。
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当行が買収対象を見つけ出して買収を行うことは困難となる可能性があり、買収の実施および回避により、当行の業績および
株価が著しく損なわれる可能性がある。
当行は、随時、事業結合を検討している。当行は、買収を計画する会社を調査するが、通常、かかる調査をあらゆる点で完全なも
のにすることは不可能である。このため、当行は、予想していなかった損失を被り、または買収が予期したとおりに機能しない
可能性がある。重要な事業結合を発表しまたは完了した場合で、当該取引が高額すぎるまたは当行の競争力を増す可能性が低
いと投資家が判断した場合、当行の株価は著しく下落する可能性がある。また、当行の事業との結合をはかった企業との統合に
困難を生じる可能性がある。発表した事業結合を完了できなかった場合、または買収した事業の当行への統合に成功しなかっ
た場合、当行の収益性は重大な悪影響を受ける可能性がある。このことは、当行の事業見通しおよび運営に対する投資家の見解
に悪影響を及ぼす可能性もあり、その結果当行の株価が下落する可能性がある。またこれにより、重要な従業員の退職を招く可
能性もあり、また従業員の残留を促すために報奨金を支払う必要があると当行が判断した場合は費用の増大および収益性の減
少を招く可能性もある。
ポストバンクの買収の効果は、当行の想定と著しく異なる可能性がある。
ドイツ・ポストバンクAG(その子会社と併せて「ポストバンク」)は、当行による公開買付けの後、2010年12月に当行がそ
の持分の過半数を保有する当行の連結子会社となった。かかる買収の当行への効果は、当行の想定と著しく異なる可能性があ
る。この買収・統合により当行が実現を期待するシナジー効果やその他の利益の想定や当行が負担する費用は、著しい不確実
性を伴う主観的な前提や判断を含んでいる。これらの前提や判断には、ポストバンクの信用の質および証券ポートフォリオの
質、流動性および資金計画、リスク管理および内部統制に関するものが含まれる。例を挙げれば、ポストバンクの証券ポート
フォリオには、今後さらに価値が著しく下落する可能性のある流動性の低い仕組商品が含まれている。
さらに、ポストバンクの事業の当行への統合にあたっては予測不能な困難が生じる可能性があり、これには異なるリスク管理
構造およびITシステムによる潜在的な困難、人員の統合における困難、異なる社内基準および業務手続、統合プロセスに関連す
る経営資源のコミットメントならびに主要な人材の流出の可能性などが含まれる。統合の利益、シナジー効果、費用および期間
は、上記のいずれかの要因ならびにその一部または全体につき当行またはポストバンクがコントロールできないさまざまな要
因(市場の低迷を含む。)により、悪影響を受ける可能性がある。
また、当行は、現在ポストバンク株式の大多数を所有し、2012年2月29日現在ポストバンクの監査役会のメンバー20名中5名
を当行グループから派遣しているものの、ポストバンク株式の一部は依然として第三者が保有しており、ポストバンクの経営
陣は、引き続き全株主に対し責任を負っている。したがって、当行は、ポストバンクの事業を全額出資子会社である場合と同様
には管理することはできない。このことにより、当行の、ポストバンクを統合して利益および費用のシナジー効果を追求する施
策を実行する能力、改善の余地があると考えられる資産ポートフォリオを管理する能力、またはポストバンクとの間で他の取
引に従事する能力が制限され、当行が株式保有による価値を最大化することができなくなる可能性がある。ポストバンクの事
業を当行の事業に適時かつ効率的に統合できなかった場合、当行の純資産、財務状況および業績は重大な悪影響を受ける可能
性がある。
当行が投資を行った事業体側の事由により当行の持分の売却が困難となり、これにより、市場の動向にかかわらず重大な損失
が発生する可能性がある。
当行は、個々の事業体に相当額の投資を行っている。これらの事業体における損失およびリスクにより、一般的な市況が良好
であっても、当行はその持分を売却することが困難となり、当行の持分の価格を著しく下落させ、当行の財務諸表または収益に
潜在的に影響を与える可能性がある。当行の大規模かつ非流動的な持分保有は、かかるエクスポージャーの規模を考慮すると
特に弱みとなる可能性がある。
当行の本国ドイツの市場および国際市場における激しい競争は、当行の収益および収益性に著しい悪影響を及ぼす可能性が
ある。
ドイツおよびグローバルな市場における主な事業分野のすべてにおいて、競争が激しくなっている。当行が、当行に収益をも
たらす魅力的な商品およびサービスの提供をもってかかる市場における競争環境に対処できなかった場合、当行は、その事業
の重要な分野における市場シェアを失い、または業務の一部もしくは全部において損失を被る可能性がある。また、かかる市場
における景気の低迷は、当行における価格圧力の増大や取引量の減少等を通じて、競争を激化させる可能性がある。
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近年、金融機関では、大規模な合併および集中が行われ、世界規模の金融危機時には前例のない規模の統合が行われた。かかる
傾向は、当行の競合他社の一部の資本基盤および業務地域を著しく増大させ、証券およびその他の金融市場のグローバリゼー
ションを加速した。その結果、当行は、より大規模で資金力があり、現地の市場においてより強固な地位を占める可能性のある
金融機関と競争しなくてはならなくなった。また、世界規模の金融危機に対する政府の措置により、当行が競争上不利な立場に
おかれる場合もある。
米国国務省によりテロ支援国家として指定された諸国内の取引相手方と取引を行った結果、潜在的顧客および投資者が、当行
との取引または当行の証券への投資を回避することとなる可能性がある。
当行は、イランおよびキューバを含め、米国国務省によりテロ支援国家として指定された一部の諸国内の取引相手方(政府に
より所有され、もしくは支配されている取引相手方を含む。)との間で、限定的ではあるが一定量の取引を過去に行ってきてお
り、現在も行っている。米国の法律は、米国人がかかる諸国との間で取引を行うことを一般的に禁止している。当行はドイツ籍
の銀行であり、かかる諸国に関わる当行の業務は、経営もしくは実務のいずれにおいても米国人の関与を伴っておらず、かつ国
際連合、欧州連合およびドイツによる通商禁止措置の遵守を確実とするべく策定された方針および手続きに服している。2007
年およびそれ以前に、当行取締役会は、イラン、シリア、スーダンおよび北朝鮮等の諸国内の取引相手方と当行が新規取引を行
わないこと、ならびに法的に可能な限りにおいて、当行がかかる取引相手方との間で既に行っている取引を終了することを決
定した。
当行は、2007年12月31日に閉鎖するまで、イランのテヘランに駐在員事務所を有していた。イランの取引相手方との間で当行
が行っている残りの取引の大部分は、欧州およびアジアの輸出業者の輸出契約に対して資金を提供するために数年前に設定さ
れた数件の大規模な貿易金融ファシリティーへの貸し手および/またはエージェントとしての参加である。大部分の上記ファ
シリティーの期間は10年以上であり、当行は契約上の義務を履行する責務を法的に負っている。イランの借り手に対する融資
残高は2011年12月31日現在の当行の総資産の0.1%を大幅に下回り、またイランの取引相手方との全取引業務による収益は
2011年12月31日に終了した年度の当行の総収益の0.1%を大幅に下回り、当行は、イランの取引相手方との取引業務が当行の事
業全体に対して重要な部分を占めるものではないと考えている。
当行はまた、限定的ではあるが、国際連合、欧州連合またはドイツのいずれの通商禁止措置も適用されないキューバに所在す
る相手方との取引を行っている。かかる取引は、ごく少数の無確認信用状および仕組み輸出金融取引で構成されており、その残
高は2011年12月31日現在の当行の総資産の0.01%を大幅に下回る。かかる取引は、製糖業で使用する道具などの商品や電力供
給、医薬品および衛生用品の取引に資金を融通している。
米国およびその他の地域の政府機関および非政府組織が、これらの指定国、特にイランと取引を行っている主体との取引もし
くはかかる主体への投資を禁止し、またはかかる主体への出資の撤退を求める法律、規制もしくは方針の採用に向けた施策を
主導していることを、当行は報道等を通じて認識している。かかる施策により、取引禁止の対象とされる主体を、顧客としても
しくは当行の証券への投資者として獲得、維持することが当行にとって不可能となるおそれがある。さらに、かかる指定国との
関係により、当行のレピュテーションが損なわれる可能性がある。その結果、当行の事業もしくは当行の株価に重大な悪影響を
及ぼす可能性がある。
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5【経営上の重要な契約等】
当行は、以下の会社と経営支配および損益移転契約を締結している。
A.DBフィナンツ−ホールディングGmbH
B.ドイチェ・バンク・プリバート・ウント・ゲシャフツクンデン・アクチエンゲゼルシャフト
C.サル・オッペンハイム jr. & Cie. AG & Co. KGaA
D.DBキャピタル・マーケッツ(ドイチェランド)GmbH
E.ノリスバンクGmbH
F.DWSホールディング&サービスGmbH
G.サル・オッペンハイム・オルタナティブ・インベストメンツGmbH
H.ノルトヴェストドイチャー・ヴォーヌングスバウトレーガー・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクター・ハフトゥ
ンク
I.DWSインベストメントGmbH
J.RREEFマネジメントGmbH
上記会社は、当該契約に基づき、当行により支配され、各会社の利益を当行に移転するかまたは当行がその損失を塡補するも
のとされている。
6【研究開発活動】
該当事項なし
7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
財政状態及び経営成績の分析
第6「経理の状況」、1「財務書類」、(1)連結財務書類 ① 取締役会報告書参照
キャッシュ・フローの状況の分析
連結キャッシュ・フロー計算書においては、当行グループの現金および現金同等物は、重要な価値変動リスクがない、容易に
換金可能な流動性の高い投資を含む。当該投資は現金および中央銀行預け金ならびに要求払銀行預け金を含んでいる。
当行グループは、ビジネス・モデル(マネジメント・アプローチ)に依拠して、キャッシュ・フローを営業活動、投資活動お
よび財務活動の各区分に分類している。当行グループにとって主たる営業活動は、金融資産および金融負債を運用管理するこ
とである。このため、貸出ならびに長期債務の発行および運用管理は、中核的な営業活動である。この点は、借入が主要な収益創
出活動ではないため財務活動の一部となる非金融企業とは異なる。
劣後長期債務および信託優先証券に関連したキャッシュ・フローは、当行グループの資本の不可欠な一部として、主に規制上
の資本要件を満たす目的で管理されているため、優先長期債務に関連したキャッシュ・フローとは異なる見方をされている。
このため、劣後長期債務および信託優先証券は他の営業負債とは交換不能であり、資本とのみ交換可能であることから、財務活
動の一部であると見なされている。
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2011年度および2010年度
以下の表は、2011年度のドイツ銀行の連結キャッシュ・フロー計算書(監査済)からの抜粋である。
単位:百万ユーロ(億円)
2010年度
2011年度
営業活動によるキャッシュ・フロー
-3,676
(-3,589)
7,802
(7,616)
投資活動によるキャッシュ・フロー
7,477
(7,299)
11,915
(11,631)
財務活動によるキャッシュ・フロー
9,092
(8,876)
-3,160
(-3,085)
現金および現金同等物に対する為替レート変動の純影響
1,911
(1,866)
-964
(-941)
現金および現金同等物、期首残高
51,549
(50,322)
66,353
(64,774)
現金および現金同等物、期末残高
66,353
(64,774)
81,946
(79,996)
当行グループの現金および現金同等物は、2010年12月31日現在の664億ユーロから増加して、2011年12月31日現在では819億
ユーロとなった。この増加は、現金および銀行預け金がわずかに減少した一方で、要求払銀行預け金が増加したことによるもの
であった。
当期純利益を43億ユーロ計上し、非現金項目に関する収益調整を考慮した結果、営業活動によるキャッシュ・フローは、2011
年末にプラス78億ユーロ(2010年末はマイナス37億ユーロ)となり、かかる金額が2011年度の現金および現金同等物の156億
ユーロの増加の一部を構成している。現金および現金同等物の増加の残りの部分は、投資活動によるものであったが、その一部
は財務活動に使用された現金により相殺された。
投資活動によるキャッシュ・フローは、2011年度はプラス119億ユーロ(2010年度はプラス75億ユーロ)となった。これは、主
に売却可能金融資産によるものであった。投資活動によるプラスのキャッシュ・フローは、売却可能金融資産の売却および満
期償還によるプラスのキャッシュ・フローが売却可能金融資産の取得によるマイナスのキャッシュ・フローを上回ったこと
によるものであった。
財務活動によるキャッシュ・フローは、2010年末はプラス91億ユーロであったのに対し、2011年12月31日現在ではマイナス32
億ユーロとなったが、これは主に自己株式の売買によるものであった。財務活動の他の構成要素には、現金配当の支払、劣後長
期債務および信託優先証券の発行、返済および償還ならびに非支配持分の変動が含まれていた。
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第4【設備の状況】
1【設備投資等の概要】
ドイツ銀行グループは、2011年度における土地・建物および備品・器具への設備投資に約7億9,400万ユーロを費やした。
2011年度に、3億3,100万ユーロ(簿価)の土地・建物および備品・器具の原価処分が行われた。
2【主要な設備の状況】
(単位:百万ユーロ(百万円))
2010年12月31日
2011年12月31日
452
90
(ドイツ銀行)
土地・建物
(44,124)
備品・器具
875
(8,786)
757
(85,418)
(73,898)
3,614
3,274
(ドイツ銀行グループ)
土地・建物
(352,799)
備品・器具
2,188
(213,593)
3【設備の新設、除却等の計画】
該当事項なし
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(319,608)
2,235
(218,181)
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第5【提出会社の状況】
1【株式等の状況】
(1)【株式の総数等】
①【株式の総数】
(2011年12月31日現在)
授権株数(株)(注)
発行済株式総数(株)
未発行株式(数)(注)
929,499,640
929,499,640
−
(注)ドイツ銀行AGは、下記のように定款に授権資本および条件付資本の増加の定めを置いている。
授権資本
取締役会は、2016年4月30日またはそれ以前に、一回または数回にわたり、総額230,400,000ユーロを限度として現金払込によ
り新株を発行することにより増資を行う権限を授与される。株主は、新株引受権を与えられる。ただし、取締役会は、株主の新株
引受権から端株を除外し、また当行またはその関連会社により発行されたオプション権、転換社債および転換権付利益分配権
の保有者に対し新株引受権を付与することが必要とされる場合、引受権または転換権の行使後に当該権利の付与を受けられる
限りにおいて、新株引受権を排除する権限を有する。取締役会はまた、新株の発行価格が、発行価格の最終決定時において上場
されている当該株式の相場価格を著しく下回らない場合は、ドイツ株式会社法第186条第(3)項第4文に基づく授権以降に発行
される株式総数がかかる授権の発効時点における株式資本の10%を超えないとき、また新株の発行価格が当該相場価格を下回
る場合は、かかる授権以降に発行される株式総数がかかる授権を利用する時点における株式資本の10%を超えないときには、
新株引受権の付与を一切排除することができる。授権資本を利用する旨、および新株引受権を排除する旨の取締役会決議は、監
査役会の承認を要する。新株式はまた、取締役会の指定する銀行が、当行株主に対して募集を行う義務を負って引き受けること
もできる(間接的新株引受権)。
取締役会は、2016年4月30日またはそれ以前に、一回または数回にわたり、総額230,400,000ユーロを限度として現金払込また
は現物出資により新株を発行することにより増資を行う権限を授与される。株主は、新株引受権を与えられる。ただし、取締役
会は、株主の新株引受権から端株を除外し、また当行またはその関連会社により発行されたオプション権、転換社債および転換
権付利益分配権の保有者に対し新株引受権を付与することが必要とされる場合、引受権または転換権の行使後に当該権利の付
与を受けられる限りにおいて、新株引受権を排除する権限を有する。取締役会はまた、会社の買収や株式保有の目的で現物出資
による増資が行われた場合についても新株引受権の付与を排除することができる。授権資本を利用する旨、および新株引受権
を排除する旨の取締役会決議は、監査役会の承認を要する。新株式はまた、取締役会の指定する銀行が、当行株主に対して募集
を行う義務を負って引き受けることもできる(間接的新株引受権)。
取締役会は、2016年4月30日またはそれ以前に、一回または数回にわたり、総額691,200,000ユーロを限度として現金払込によ
り新株を発行することにより増資を行う権限を授与される。株主は、新株引受権を与えられる。ただし、取締役会は、株主の新株
引受権から端株を除外し、また当行またはその関連会社により発行されたオプション権、転換社債および転換権付利益分配権
の保有者に対し新株引受権を付与することが必要とされる場合、引受権または転換権の行使後に当該権利の付与を受けられる
限りにおいて、新株引受権を排除する権限を有する。授権資本を利用する旨、および新株引受権を排除する旨の取締役会決議
は、監査役会の承認を要する。新株式はまた、当行取締役会の指定する銀行が、株主に対して募集を行う義務を負って引き受け
ることもできる(間接的新株引受権)。
条件付資本
株式資本は、90,000,000株以下の記名式無額面株式の新規発行を通じて230,400,000ユーロを上限に条件付で増加する。条件
付資本は、
a)2015年4月30日以前に当行またはその関連会社により発行される利益分配債、転換社債またはワラント付社債に関連する
転換権もしくはオプション権の保有者がその転換権もしくはオプション権を行使する場合、または、
b)2015年4月30日以前に当行またはその関連会社により発行される転換権付利益分配債または転換義務を負う転換社債の
保有者がその転換義務を履行する場合
に限り増加できる。
新株式は、転換権および/もしくはオプション権の行使または転換義務の履行により当該株式が発行された営業年度の開始
時より、分配を受領する権利を有する。取締役会は、条件付資本増加の実施に関する詳細を決定する権限を授与される。
株式資本は、90,000,000株以下の記名式無額面株式の新規発行を通じて230,400,000ユーロを上限に条件付で増加する。条件
付資本は、
a)2011年5月26日の株主総会の決議により取締役会に授与された権限に基づき2016年4月30日以前に当行またはその関連
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会社により発行される利益分配債、転換社債またはワラント付社債に関連する転換権もしくはオプション権の保有者がそ
の転換権もしくはオプション権を行使する場合、または、
b)上記の権限に基づき2016年4月30日以前に当行またはその関連会社により発行される転換権付利益分配債または転換義
務を負う転換社債の保有者がその転換義務を履行する場合
に限り増加できる。
新株式は、転換権および/もしくはオプション権の行使または転換義務の履行により当該株式が発行された営業年度の開始
時より、分配を受領する権利を有する。取締役会は、条件付資本増加の実施に関する詳細を決定する権限を授与される。
②【発行済株式】
2011年12月31日現在、ドイツ銀行の発行済株式資本は、2,379,519,078.40ユーロであり、無額面普通株式929,499,640株により
構成される。株式は全額払込済みであり、記名式である。各株式につき一議決権が付与される。
当行の株式は、ドイツ国内各証券取引所およびニューヨーク証券取引所に上場されている。
2011年末現在、当行は、ドイツ株式会社法第71条1項7号に基づく自己株式を保有していなかった。また、同法第71条1項8号
に基づいて保有する自己株式は587,665株であり、当行の株式資本の0.09%に相当する。
(2)【行使価額修正条項付新株予約権付社債等の行使状況等】
該当事項なし
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(3)【発行済株式総数及び資本金の推移】
年月日
発行済株式総数
増減数(株)
1991年
12月31日
1992年
4月
1992年
1993年
4月
1993年
1994年
4月
1994年
発行済株式総数
残高(株)(注1)
資本金増減額
(注1)
資本金残高
45,884,542.00
130,000.00
316,647.00
140,000.00
664,616.00
118,674.00
170,117.00
46,014,542.00
6,500,000マルク
(358百万円)
摘 要
2,294,227,100マルク
(126,182百万円)
ドイチェ・バンク・ルクセンブルグ
S.A.発行の6 1/4%米ドル建および3
3/4%マルク建新株引受権付社債
(1983/91年)の新株引受権所持人
による新株引受権行使ならびにドイ
ツ銀行の4%転換社債(1984年)の
転換権およびドイツ銀行の新株引受
権付利益分配証書(1991年)の新株
引受権の所持人による行使
2,300,727,100マルク
(126,540百万円)
1株(額面金額50マルク)当たり350
マルクの引受価額による当行および
当行が50%以上の持分を有するドイ
ツ国内の子会社の現、元従業員に対す
る株式の割当(注2)
46,331,189.00
15,832,350マルク
(871百万円)
2,316,559,450マルク
(127,411百万円)
ドイチェ・ファイナンス(ネザーラ
ンド)B.V.発行の5%マルク建新株
引受権付社債(1987/93年)および
4 1/2%スイス・フラン建新株引受
権付社債(1987/97年)の新株引受
権所持人による新株引受権行使なら
びにドイツ銀行の4%転換社債
(1984年)の転換権およびドイツ銀
行の新株引受権付利益分配証書
(1991/92年)の新株引受権の所持
人による行使
46,471,189.00
7,000,000マルク
(385百万円)
2,323,559,450マルク
(127,796百万円)
1株(額面金額50マルク)当たり400
マルクの引受価額による当行および
当行が50%以上の持分を有するドイ
ツ国内の子会社の現、元従業員に対す
る株式の割当(注3)
47,135,805.00
33,230,800マルク
(1,828百万円)
2,356,790,250マルク
(129,623百万円)
ドイツ銀行の4%転換社債(1984
年)の転換権およびドイツ銀行の新
株引受権付利益分配証書(1991/92
年)の新株引受権の所持人による行
使
47,254,479.00
5,933,700マルク
(326百万円)
2,362,723,950マルク
(129,950百万円)
1株(額面金額50マルク)当たり474
マルクの引受価額による当行および
当行が50%以上の持分を有するドイ
ツ国内の子会社の現、元従業員に対す
る株式の割当(注4)
2,371,229,800マルク
(130,418百万円)
ドイツ銀行の4%転換社債(1984
年)の転換権およびドイツ銀行の新
株引受権付利益分配証書(1991/92
年)の新株引受権の所持人による行
使
47,424,596.00
8,505,850マルク
(468百万円)
1995年
4月
124,750.00
47,549,346.00
6,237,500マルク
(343百万円)
2,377,467,300マルク
(130,761百万円)
1株(額面金額50マルク)当たり402
マルクの引受価額による当行および
当行が50%以上の持分を有するドイ
ツ国内の子会社の現、元従業員に対す
る株式の割当(注5)
1995年
450,884,944.00
498,434,290.00
114,704,150マルク
(6,309百万円)
2,492,171,450マルク
(137,069百万円)
ドイツ銀行の新株引受権付利益分配
証書(1991/92年)の所持人による
新株引受権行使
499,709,987.00
6,378,485マルク
(351百万円)
2,498,549,935マルク
(137,420百万円)
1株(額面金額5マルク)当たり
38.70マルクの引受価額による当行お
よび当行が50%以上の持分を有する
ドイツ国内の子会社の現、元従業員に
対する株式の割当(注6)
1996年
4月
1996年
1997年
4月
1,275,697.00
467,300.00
1,669,448.00
500,177,287.00
2,336,500マルク
(129百万円)
2,500,886,435マルク
(137,549百万円)
ドイチェ・ファイナンス(ネザーラ
ンド)B.V.発行の6 1/4%マルク建
新株引受権付社債(1986/1996年)
の新株引受権所持人による新株引受
権行使ならびにドイツ銀行の新株引
受権付利益分配証書(1992年)の所
持人による新株引受権行使
501,846,735.00
8,347,240マルク
(459百万円)
2,509,233,675マルク
(138,008百万円)
1株(額面金額5マルク)当たり
57.23マルクの引受価額による当行お
よび当行が50%以上の持分を有する
ドイツ国内の子会社の現、元従業員に
対する株式の割当(注7)
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年月日
1997年
1998年
4月
資本金増減額
(注1)
発行済株式総数
増減数(株)
発行済株式総数
残高(株)(注1)
29,469,360.00
531,316,095.00
147,346,800マルク
(8,104百万円)
2,656,580,475マルク
(146,112百万円)
ドイツ銀行の新株引受権付利益分配
証書(1992年)の所持人による新株
引受権行使
1,669,119.00
532,985,214.00
(931,976.71) (532,248,071.71)
8,345,595マルク
(459百万円)
2,664,926,070マルク
(1,362,555,063.58ユー
ロ)
(133,013百万円)
1株(額面金額5マルク)当たり
87.40マルクの引受価額による当行お
よび当行が50%以上の持分を有する
ドイツ国内の子会社の現、元従業員に
対する株式の割当(注8)
資本金残高
摘 要
1999年
4月
59,375,000.00
591,623,071.71
152,000,000.00ユーロ
(14,838百万円)
1,514,555,063.58ユーロ
(147,851百万円)
1株当たり38ユーロの引受価額によ
る9:1の割合での当行の株主に対
する新株の割当
1999年
4月
17,475,796.72
609,098,868.43
44,738,039.60ユーロ
(4,367百万円)
1,559,293,103.18ユーロ
(152,218百万円)
新株引受権の行使によらない増資に
よる新株17,500,000株の発行(トラ
ンシェ1)
1999年
5月
2,496,542.39
611,595,410.82
6,391,148.52ユーロ
(624百万円)
1,565,684,251.70ユーロ
(152,842百万円)
新株引受権の行使によらない増資に
よる新株2,500,000株の発行(トラン
シェ2)
1999年
8月
847,035.18
612,442,446.00
2,168,410.06ユーロ
(212百万円)
1,567,852,661.76ユーロ
(153,054百万円)
資本金のユーロへの転換によって生
じた無額面株式の名目上の価格につ
いてユーロの端数を調整するため当
行の資金からの増資
1,572,716,851.20ユーロ
(153,529百万円)
1株当たり35.17ユーロの引受価額に
よる当行および当行が50%以上の持
分を有するドイツ国内の子会社の現、
元従業員に対する株式の割当(注
9)
1999年
11月
1,900,074.00
614,342,520.00
4,864,189.44ユーロ
(475百万円)
2000年
11月
2,171,526.00
616,514,046.00
5,559,106.56ユーロ
(543百万円)
1,578,275,957.76ユーロ
(154,071百万円)
1株当たり55.11ユーロの引受価額に
よる当行および当行が50%以上の持
分を有するドイツ国内の子会社の現、
元従業員に対する株式の割当(注
10)
2001年
5月
5,054,400.00
621,568,446.00
12,939,264.00ユーロ
(1,263百万円)
1,591,215,221.76ユーロ
(155,334百万円)
ドイツ銀行の転換社債(1998年)の
所持人による転換権行使
2002年
6月
285,800.00
621,854,246.00
731,648.00ユーロ
(71百万円)
1,591,946,869.76ユーロ
(155,406百万円)
ドイツ銀行の転換社債(1999年)の
所持人による転換権行使
2003年
5月
-40,000,000.00
581,854,246.00
-102,400,000.00ユーロ
(-9,996百万円)
1,489,546,869.76ユーロ
(145,410百万円)
株式消却による減資
2004年
8月
-38,000,000.00
543,854,246.00
-97,280,000.00ユーロ
(-9,496百万円)
1,392,266,869.76ユーロ
(135,913百万円)
株式消却による減資
2005年
10,681,024.00
554,535,270.00
27,343,421.44ユーロ
(2,669百万円)
1,419,610,291.20ユーロ
(138,582百万円)
オプション行使(グローバル・シェ
ア・プランおよびグローバル・パー
トナーシップ・プラン)
2006年
2月
-40,000,000.00
514,535,270.00
102,400,000.00ユーロ
(9,996百万円)
1,317,210,291.20ユーロ
(128,586百万円)
株式消却による減資
2006年
10,232,739.00
524,768,009.00
26,195,811.84ユーロ
(2,557百万円)
1,343,406,103.04ユーロ
(131,143百万円)
オプション行使(グローバル・シェ
ア・プランおよびグローバル・パー
トナーシップ・プラン)
2007年
5,632,091.00
530,400,100.00
14,418,152.96ユーロ
(1,408百万円)
1,357,824,256.00ユーロ
(132,551百万円)
オプション行使(グローバル・シェ
ア・プランおよびグローバル・パー
トナーシップ・プラン)
2008年
458,915.00
530,859,015.00
1,174,822.40ユーロ
(115百万円)
1,358,999,078.40ユーロ
(132,665百万円)
オプション行使(グローバル・シェ
ア・プランおよびグローバル・パー
トナーシップ・プラン)
2008年
9月
40,000,000.00
570,859,015.00
102,400,000.00ユーロ
(9,996百万円)
1,461,399,078.40ユーロ
(142,662百万円)
新株引受権を伴わない増資
2009年
3月
50,000,000.00
620,859,015.00
128,000,000.00ユーロ
(12,495百万円)
1,589,399,078.40ユーロ
(155,157百万円)
現物出資による増資
2010年
10月
308,640,625.00
929,499,640.00
790,120,000.00ユーロ
(77,132百万円)
2,379,519,078.40ユーロ
(232,289百万円)
1株当たり33ユーロの引受価額によ
る2:1の割合での当行の株主に対
する新株の割当による増資
(注1)1993年から1995年4月までに発行された株式は、すべて額面50マルク株式である。1995年6月1日付で、ドイツ銀行の全資本金は、額面5マ
ルク株式に変更された。1995年6月1日以降、ドイツ銀行の全株式は額面5マルクとなり、1998年4月以降、無額面株式(一株当たり、2.56
ユーロの株主資本を有する名目上の株式)となった。
(注2)従業員70,812人が割当てをうけ、そのうち46,019人の従業員が350マルクの優先価格で131,862株を取得した。発行価格は695マルクであり、
差額は当行の費用として処理された。
(注3)従業員71,358人が割当てをうけ、そのうち41,780人の従業員が400マルクの優先価格で125,086株を取得した。発行価格は686マルクであり、
差額は当行の費用として処理された。
(注4)従業員72,045人が割当てをうけ、そのうち40,643人の従業員が474マルクの優先価格で118,674株を取得した。発行価格は785マルクであり、
差額は当行の費用として処理された。
(注5)従業員71,239人が割当てをうけ、そのうち41,416人の従業員が402マルクの優先価格で124,750株を取得した。発行価格は643.30マルクであ
り、差額は当行の費用として処理された。
(注6)従業員71,017人が割当てをうけ、そのうち41,196人の従業員が38.70マルクの優先価格で1,275,697株を取得した。発行価格は73.70マルクで
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あり、差額は当行の費用として処理された。
(注7)従業員69,330人が割当てをうけ、そのうち41,542人の従業員が57.23マルクの優先価格で1,669,448株を取得した。発行価格は90マルクであ
り、差額は当行の費用として処理された。
(注8)従業員68,448人が割当てをうけ、そのうち42,241人の従業員が87.40マルクの優先価格で1,669,119株を取得した。発行価格は133.90マルク
であり、差額は当行の費用として処理された。
(注9)従業員66,781人が割当てをうけ、そのうち43,529人の従業員が35.17ユーロの優先価格で1,900,074株を取得した。発行価格は65.70ユーロで
あり、差額は当行の費用として処理された。
(注10)従業員76,274人が割当てをうけ、そのうち49,812人の従業員が55.11ユーロの優先価格で2,171,526株を取得した。発行価格は65.70ユーロで
あり、差額は当行の費用として処理された。
(4)【所有者別状況】
2011年12月31日現在の株主数は、660,389人であった。
株式資本中所有割合(%)(推定)
個人投資家
26.0
機関投資家
74.0
100.0
(5)【大株主の状況】
当行株式は、引き続きほぼ100%浮動株式である。2007年初頭、ドイツ証券取引法第21条(1)は報告義務を負う株主を、従来の
5%以上から3%以上の保有に引き下げた。
保有株式数3%以上の報告義務に従って、当行が認識している大株主は、2011年12月31日時点で、キャピタル・リサーチ・ア
ンド・マネージメント・カンパニー(ロサンゼルス)(3.08%)、クレディ・スイス・グループ(チューリヒ)(3.86%)お
よびブラックロック・インク(ニューヨーク)(5.14%)である。
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2【配当政策】
(1) 配当方針
取締役会および監査役会は、配当可能利益816,378,541.59ユーロから、配当支払適格のある929,499,640株の無額面株式につ
き1株当たり0.75ユーロの配当金を支払うことを提案した。
2011年5月31日の株主総会は、この提案を採択した。
(2) 1株当たりの配当等の推移
下記の表は、2007年から2011年までの、当行の株式1株当たりの配当等を示したものである。
ドイツ銀行(非連結)
(単位:ユーロ(円))
2007年
配当金
4.50
2008年
0.50
(439)
当期純利益(損失)
株主資本および準備金
(注1)
配当性向(%)
2009年
2010年
0.75
(49)
0.75
(73)
5.20
-3.83
1.89
(508)
(-374)
(185)
2011年
0.75
(73)
0.52
(51)
(73)
1.54
(150)
39.20
36.14
35.39
35.36
36.18
(3,827)
(3,528)
(3,455)
(3,452)
(3,532)
39.7
143.0
48.9
86.6
N/A
(注1)配当可能利益を除く。
ドイツ銀行グループ(連結)(注1)
(単位:ユーロ(円))
2007年
基本的1株当たり利益
(損失)(注2)
1株当たり株主持分
2008年
2009年
2010年
2011年
13.65
-6.87
7.21
3.07
4.45
(1,333)
(-671)
(704)
(300)
(434)
79.32
52.59
52.65
52.38
58.11
(7,743)
(5,134)
(5,140)
(5,113)
(5,673)
(注1)2011年度、2010年度、2009年度、2008年度および2007年度の連結財務諸表は、IFRSに基づき開示された。従って、上記の表では、2011年度、2010年度、
2009年度、2008年度および2007年度のすべてについてIFRSに基づき表示されている。
(注2)当期純利益(損失)のうち、194百万ユーロ、20百万ユーロ、-15百万ユーロ、-61百万ユーロおよび36百万ユーロは、それぞれ2011年度、2010年度、
2009年度、2008年度および2007年度の非支配持分に帰属する純利益(損失)である。
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3【株価の推移】
下記の表は、各期間のフランクフルト証券取引所における当行株式の最高・最低株価および株式売買高の推移を示したもので
ある。なお、当行株式は東京証券取引所に1989年11月9日に上場され、2006年9月29日に上場が廃止された。
(1)【最近5年間の事業年度別最高・最低株価】
2006年9月29日付で、ドイツ銀行は東京証券取引所における株式の上場を廃止した。従って東京証券取引所における最近5年
間の事業年度別最高・最低株価および株式売買高はない。
フランクフルト証券取引所
年度
最 高
最 低
(単位:ユーロ(円))
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
117.96
88.27
56.38
55.10
48.54
(11,515)
(8,617)
(5,504)
(5,379)
(4,738)
82.16
18.80
16.87
36.60
21.40
(8,020)
(1,835)
(1,647)
(3,573)
(2,089)
売買高
(百万ユーロ)
150,307.72
128,312.87
74,770.83
89,761.86
77,783.66
(百万円)
(14,673,040)
(12,525,902)
(7,299,128)
(8,762,553)
(7,593,241)
株式数
(千株単位)
1,533,924
2,315,631
1,997,941
1,926,975
2,273,095
(注)上記売買高(金額および株式数)には、売り、買いの双方およびブローカーの介在しない取引も含まれている。
(2)【当該事業年度中最近6月間の月別最高・最低株価】
2006年9月29日付で、ドイツ銀行は東京証券取引所における株式の上場を廃止した。従って東京証券取引所における最近6ヶ
月の月別最高・最低株価および株式売買高はない。
フランクフルト証券取引所
月別
最 高
最 低
2011年7月
(単位:ユーロ(円))
2011年8月
2011年9月
2011年10月
2011年11月
2011年12月
41.81
37.00
28.29
33.20
29.29
30.24
(4,081)
(3,612)
(2,762)
(3,241)
(2,859)
(2,952)
35.87
26.62
21.40
24.64
24.21
27.17
(3,502)
(2,599)
(2,089)
(2,405)
(2,363)
(2,652)
売買高
(百万ユーロ)
6,283.25
8,667.04
8,314.82
6,644.86
5,778.91
4,334.18
(百万円)
(613,371)
(846,076)
(811,693)
(648,671)
(564,137)
(423,103)
株式数
(千株単位)
163,435
286,275
339,244
235,242
210,583
150,423
(注)上記売買高(金額および株式数)には、売り、買いの双方およびブローカーの介在しない取引も含まれている。
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4【役員の状況】
(提出日現在)
(1)取締役会構成員および監査役会構成員の略歴
(取締役会)
氏 名
(生年月日)
(提出日現在)
役 職(担当)
略歴/初回就任年/任期満了年
ユルゲン・フィッチェン
(Jürgen Fitschen)
(1948年9月1日)
取締役会共同会長兼リージョナル・マネジメント(地域運
営)統括責任者
1987年入行
2009年取締役就任(注1)
任期満了年:2015年
アンシュマン・ジェイン
(Anshuman Jain)
(1963年1月7日)
取締役会共同会長兼法人・機関投資家向けビジネス総括責
任者
1995年入行
2009年取締役就任
任期満了年:2017年
ステファン・クラウス
(Stefan Krause)
(1962年11月17日)
チーフ・ファイナンシャル・オフィサー(CFO)
2008年入行
2008年取締役就任
任期満了年:2018年
ステファン・ライトナー
(Dr. Stephan Leithner)
(1966年5月15日)
人事・法務・コンプライアンス統括責任者
2000年入行
2012年取締役就任
任期満了年:2015年
スチュアート・ルイス
(Stuart Lewis)
(1965年10月10日)
チーフ・リスク・オフィサー(CRO)
1996年入行
2012年取締役就任
任期満了年:2015年
レイナー・ネスケ
(Rainer Neske)
(1964年10月10日)
個人顧客および中堅企業統括責任者
1990年入行
2009年取締役就任
任期満了年:2017年
ヘンリー・リショット
(Henry Ritchotte)
(1963年10月15日)
チーフ・オペレーティング・オフィサー(COO)
1995年入行
2012年取締役就任
任期満了年:2015年
(注1)ユルゲン・フィッチェンは2001年から2002年初頭まで、当行の取締役会構成員であった。
取締役全員の業務上の住所は、ドイツ、D-60325 フランクフルト・アム・マイン、タウヌスアンラーゲ12である。
取締役は、当行の事業遂行について共同で責任を負っている。取締役会は、法律、定款または取締役会の業務指示書により取締
役会の決議によることが要請されているすべての事項について決議する。取締役会は、その構成員の過半数をもって決議の定
足数を構成する。取締役会の決議は、決議に加わった取締役の過半数によって決せられる。賛否同数の場合は、取締役会議長の
投票により決せられる。
取締役は、法律および取締役会の業務指示書の許容する範囲内で、他の会社の監査役を兼任することができる。
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(監査役会)
氏名
(生年月日)
パウル・アッハライトナー
(Dr. Paul Achleitner)
(1956年9月28日)
役職/担当
略歴/初回就任年/任期満了年
監査役会会長
初回就任年:2012年
任期満了年:2017年
監査役会副会長
初回就任年:2003年
任期満了年:2013年
ヴォルフガング・べーア(*)
(Wolfgang Böhr)
(1963年1月3日)
−
ドイツ銀行従業員
初回就任年:2008年
任期満了年:2013年
カール・ゲルハルト・アイック
(Dr. Karl-Gerhard Eick)
(1954年2月14日)
−
KGEアセット・マネジメント・コンサルティング・リミ
テッド マネジメント・コンサルタント
初回就任年:2004年
任期満了年:2013年
キャサリン・ギャレット−コックス
(Katherine Garrett-Cox)
(1967年11月15日)
−
アライアンス・トラストPLC CEO
初回就任年:2011年
任期満了年:2016年
アルフレッド・ヘーリンク(*)
(Alfred Herling)
(1952年5月11日)
−
ドイツ銀行従業員
初回就任年:2008年
任期満了年:2013年
ヘニング・カーゲルマン
(Prof. Dr. Henning Kagermann)
(1947年7月12日)
−
ドイツ科学技術アカデミー会長
初回就任年:2000年
任期満了年:2013年
マルティーナ・クレー(*)
(Martina Klee)
(1962年5月1日)
−
ドイツ銀行従業員
初回就任年:2008年
任期満了年:2013年
スザンヌ・ラバージュ
(Suzanne Labarge)
(1946年9月19日)
−
初回就任年:2008年
任期満了年:2013年
ペーター・レッシャー
(Peter Löscher)
(1957年9月17日)
−
シーメンスAG取締役会会長
初回就任年:2012年
任期満了年:2017年
ヘンリエッテ・マルク(*)
(Henriette Mark)
(1957年4月9日)
−
ドイツ銀行従業員
初回就任年:2003年
任期満了年:2013年
ガブリエル・プラッチャー
(Gabriele Platscher)
(1957年10月7日)
−
ドイツ銀行 プリヴァート・ウント・ゲシェフツクンデンA
G従業員
初回就任年:2003年
任期満了年:2013年
ヨハネス・テイセン
(Dr. Johannes Teyssen)
(1959年10月9日)
−
E.ON AG取締役会会長
初回就任年:2008年
任期満了年:2013年
マルレーン・ティエーム(*)
(Marlehn Thieme)
(1957年3月29日)
−
ドイツ銀行従業員
初回就任年:2008年
任期満了年:2013年
ティルマン・トーデンヘーファー
(Tilman Todenhöfer)
(1943年9月17日)
−
ロベルト・ボッシュ・インダストリエトライハント KG、
マネージング・パートナー
初回就任年:2001年
任期満了年:2013年
クラウス・リュディガー・トルッツシュラー
(Prof Dr. Klaus Rüdiger Trützschler)
(1948年12月11日)
−
初回就任年:2012年
任期満了年:2017年
ルドルフ・ストッケム(*)
(Rudolf Stockem)
(1956年8月27日)
−
ヴェル・デイ・フェラインテ・デイーンストライストゥンク
ス・ゲヴェルクシャフト 労働組合書記
初回就任年:2012年
任期満了年:2013年
ステファン・フィルテル(*)
(Stefan Viertel)
(1964年6月17日)
−
ドイツ銀行従業員
初回就任年:2008年
任期満了年:2013年
カリン・ルック(*)
(Karin Ruck)
(1965年4月9日)
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氏名
(生年月日)
役職/担当
略歴/初回就任年/任期満了年
レナーテ・ヴォイト(*)
(Renate Voigt)
(1954年12月6日)
−
ドイツ銀行従業員
初回就任年:2011年
任期満了年:2013年
ヴェルナー・ヴェニング
(Werner Wenning)
(1946年10月21日)
−
E.ON AG監査役会会長
初回就任年:2008年
任期満了年:2013年
(*) ドイツの従業員により選任された。レナーテ・ヴォイトは、裁判所により従業員代表に任命された。
(2)役員の報酬
取締役の報酬
2011年度において、取締役は、ドイツ会計基準No.17の規定に従い、取締役としての役務につき総額26,444,081ユーロ(2010
年度は32,434,836ユーロ)の報酬を受領した。そのうち8,550,000ユーロは基本給(2010年度は9,412,500ユーロ)、
17,194,081ユーロは長期インセンティブ型業績連動報酬(2010年度は17,816,227ユーロ)、700,000ユーロは非長期インセ
ンティブ型業績連動報酬(2010年度は5,206,109ユーロ)であった。このほか、879,591ユーロ(2010年度は795,338ユーロ)
の手当も支払われ、取締役の報酬総額は、27,323,672ユーロ(2010年度は33,230,174ユーロ)となった。
監査役の報酬
当行は、監査役に対し、各年度終了後に報酬を支払っている。当行は、2012年1月に、各監査役に対し2011年度の役務に対す
る固定報酬および会議手数料を支払った。このほか、当行は、各監査役に対し、長期業績連動報酬および配当に基づく賞与
(当行の定款に定義されている。)を通常支払っており、2011年度の役務に対してこれらを支払った。一株当たり0.75ユーロ
の配当に基づき、2011年において、監査役は、総額2,608,600ユーロ(2010年度は2,453,000ユーロ)の報酬を受領した。
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5【コーポレート・ガバナンスの状況等】
(1)【コーポレート・ガバナンスの状況】
当行では、国際的に高い基準に従った効果的なコーポレート・ガバナンス(企業統治)を実践している。当行コーポレート
・ガバナンスの主な枠組みは、主としてドイツ株式会社法とドイツ・コーポレート・ガバナンス規則を踏襲している。当行
は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場していることから、米国の資本市場に関連する諸法規や証券取引委員会(SEC)
の規制、ニューヨーク証券取引所の規則にも従っている。
当行のコーポレート・ガバナンスは、持続的な価値の創出を重視する当行の責任ある経営と内部管理の基盤となっている。
それは、株主との良好な関係、取締役会と監査役会の効果的な協力関係、持続性と長期的視点を重視した業績に基づく報酬制
度、透明性の高い適時報告の4つの重要な要素により構成されている。
株主
株主は、法律に従い、基本定款の変更や利益配分の決定、新規株式の発行、重要な組織変更など、当行にとって最も重要な意
思決定に関わっている。さらに、株主は取締役会メンバーの報酬体系について、法的拘束力はないものの投票を行うことがで
きる。当行株式は1種類であり、1株につき1議決権が付与されている。当行は、株主による議決権行使を容易にするため、株
主総会に欠席する場合でも議決権の行使を可能にしたり、株主総会での電子媒体の活用を推進している。例えば、株主はイン
ターネットを通じて議決権行使の指示書を送付することができる。
取締役会
取締役会は経営に責任を負っており、グループ企業全体を管理する。また、グループ企業があらゆる法規制や社内規則を遵
守しているかを確認する。経営幹部の選任に際しては、取締役会は多様性を考慮に入れる。取締役会メンバーと中核ビジネス
の統括責任者(取締役会メンバー以外)、米州統括責任者、アジア太平洋地域(日本を除く)統括責任者は、グループ経営執
行委員会(GEC)を構成する。GECは、各市場の状況の分析や各ビジネス部門の進捗状況について討議を行い、グループ戦略や
競争環境に係る課題を検討して、取締役会による決定のための事案の提起・提案を行う。
監査役会
監査役会は経営について取締役会を監視し、助言する。当行に影響を与える重要案件には、監査役会の承認が必要である。監
査役会は、取締役会の情報・報告義務を規定し、取締役会メンバーを任命し、その継承について取締役会と協力して長期的構
想を検討する。監査役会は、定期的に自らの職務の効率性を評価する。監査役会では、法律によって求められている仲裁委員
会に加えて、会長統括委員会、監査委員会、リスク委員会、指名委員会を設置している。
監査役会は、職務を遂行するため、陣容のバランスに配慮し、メンバーが全体として必要な知識や能力、専門性を持っている
ことを確認する。さらに、監査役会は、当行における多様性を重視し、とりわけ取締役会メンバーの任命や監査役会メンバー
の選任にあたって、これを考慮している。当行はグローバルにビジネスを展開していることから、監査役会メンバーには、適
切な数の長期海外経験者を置いている。また十分な数の社外メンバーも置いている。
報酬
取締役会の報酬体系は、とりわけ適切で持続可能な報酬の実現を目指している。変動報酬は、想定されるリスクに加え、当該
ビジネス分野の業績への貢献や個人の実績を勘案した上、ドイツ銀行グループ全体の業績に基づいて決定される。業績連動
報酬を決定する主な要因としては、株主資本利益率の目標達成状況や、主要な競合他社と比較した当行の株主投資収益率が
挙げられるが、いずれも複数年の平均を基にしている。変動報酬の多くは一定期間繰り延べられ、一定の条件の下で付与が行
われない可能性がある。変動報酬はその少なくとも50%が株式ベースであるため、当行の今後の株価動向の影響を受ける。
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監査役会メンバーの報酬は、固定報酬と変動報酬で構成されている。基本定款に従い、変動報酬は、配当と過去3年間の平均
1株当たり利益に関連して事前に設定された最低目標を上回ることを前提としている。監査役会会長および副会長、指名委
員会を除く監査役会の各委員会会長および委員には、追加的な報酬が支給される。
取締役会および監査役会の各メンバーの報酬ならびに当行の報酬体系の詳細については、報酬リポート(2011年ファイナ
ンシャル・リポート、140頁以降)で公表されている。
財務報告
当行は、株主ならびに一般の人々に対して、連結財務報告書を含む年次報告書や四半期報告書を通じて、定期的に最新の情
報を提供している。当行の報告は、国際財務報告基準(IFRS)に従っている。よって、報告内容は透明性が高く、国際的にビジ
ネスを展開する競合他社との比較も容易となっている。
適合宣言
取締役会および監査役会は、2011年10月25日、ドイツ株式会社法第161条に基づく適合宣言を公表した。当該宣言は、当行が
2010年5月26日付けのドイツ・コーポレート・ガバナンス規則の勧告に従っている旨述べているが、注意喚起として、監査
役会による株主総会への報告における利益相反の開示に言及した第5.5.3条第1文に関しては一点例外があることを指摘し
ている。
当行のコーポレート・ガバナンス・リポートの詳細は、2011年コーポレート・ガバナンス・ステートメントや取締役会/
監査役会/監査役会各委員会の参照事項などコーポレート・ガバナンス関連のその他書類と合わせて、インターネット
(www.deutsche-bank.com/corporate-governance)から入手できる。
当行は、法律上の要請や国内および国際基準に照らして、コーポレート・ガバナンスのシステムを継続的に見直し、それら
に従って適切な修正を行っている。
(2)【監査報酬の内容等】
①【外国監査公認会計士等に対する報酬の内容】
(単位:百万ユーロ(百万円))
前連結会計年度
区分
監査証明業務に
基づく報酬
当連結会計年度
非監査業務に
基づく報酬
監査証明業務に
基づく報酬
非監査業務に
基づく報酬
提出会社
16
(1,562)
0
(0)
19
(1,855)
0
(0)
連結子会社
46
(4,491)
9
(879)
47
(4,588)
10
(976)
計
62
(6,052)
9
(879)
66
(6,443)
10
(976)
②【その他重要な報酬の内容】
その他重要な報酬はすべて、税金に係るコンプライアンス・サービス関連の報酬である。
当行の連結子会社の大多数は、監査証明業務に基づく報酬および非監査業務に基づく報酬を、KPMG AG Wirtschaftsprü
fungsgesellschaft(KPMG AG経済監査会社)と同じ会計事務所グループに所属する会計士に支払っている。
③【外国監査公認会計士等の提出会社に対する非監査業務の内容】
外国監査公認会計士等の提出会社に対する非監査業務には、納税申告書の作成および検討ならびにこれに関連するコン
プライアンスに係る支援および助言、当行グループのタックスプランニング戦略および施策に関する税務相談および助
言、ならびに税法および規制に係るコンプライアンス評価の支援などの業務が含まれる。
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④【監査報酬の決定方針】
監査報酬の決定方針は特にない。ただし、当行の主要な会計士への業務委託は、当行の監査委員会によりもしくは監査委
員会が採用する方針および手続に従い、事前に承認される必要がある。
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第6【経理の状況】
a. 本書記載のドイツ銀行(以下「当行」という。)の邦文の財務書類ならびに当行および連結子会社(以下、合わせて「当グ
ループ」という。)の邦文の財務書類(以下「邦文の財務書類」という。)は、ドイツ連邦共和国において開示された本書
記載の原文の財務書類(以下「原文の財務書類」という。)の翻訳に、下記の円換算額を併記したものである。当グループ
は、国際会計基準審議会(以下「IASB」という。)が公表し、欧州連合(以下「EU」という。)が承認した国際財務報告基準
(以下「IFRS」という。)に準拠して連結財務書類を作成している。当行の個別財務書類はドイツ商法に準拠して作成され
ている。当行および当グループの財務書類の日本における開示については、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関す
る規則」(昭和38年大蔵省令第59号。以下「財務諸表等規則」という。)第129条第1項の規定が適用されている。
邦文の財務書類には、財務諸表等規則に基づき、原文の財務書類中のユーロ表示の金額のうち主要なものについて円換算
額が併記されている。日本円への換算には、2012年5月31日の株式会社三菱東京UFJ銀行の対顧客電信直物売買相場の仲値、
1ユーロ=97.62円の為替レートが使用されている。
なお、財務諸表等規則に基づき、日本とドイツ連邦共和国との会計処理の原則および手続ならびに表示方法の主要な相違
については、第6の「4 日本とドイツ連邦共和国との会計原則の相違」に記載されている。
円換算額および第6の「2 主な資産・負債及び収支の内容」から「4 日本とドイツ連邦共和国との会計原則の相違」
までの事項は原文の財務書類には記載されておらず、当該事項における原文の財務書類への参照事項を除き、下記bの監査
証明に相当すると認められる証明の対象になっていない。
b. 原文の財務書類は、外国監査法人等(「公認会計士法」(昭和23年法律第103号)第1条の3第7項に規定されている外国
監査法人等をいう。)であるカーペーエムゲー・アーゲー(KPMG AG)経済監査会社(ドイツ連邦共和国における独立監査
人)から、「金融商品取引法」(昭和23年法律第25号)第193条の2第1項第1号に規定されている監査証明に相当すると
認められる証明を受けている。その監査報告書の原文および訳文は、本書に掲載されている。
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1【財務書類】
(1)連結財務書類
① 取締役会報告書
経営および財務の概況
以下の説明および分析は、連結財務書類および連結財務書類に対する関連の注記と併せて読むべきものである。2011年および
2010年12月31日終了年度に係る我々の連結財務書類は、カーペーエムゲー・アーゲー経済監査会社の監査を受けており、無限定
適正意見が発行されている。
ドイツ銀行グループ
組織
ドイツ銀行は、フランクフルト・アム・マイン(ドイツ)に本社を置くドイツ最大の銀行であり、2011年12月31日現在2,164十
億ユーロの総資産で測定して、ヨーロッパおよび世界で最大の金融機関の一つである。2011年度末現在、雇用従業員数はフルタイ
ム換算で100,996名であり、世界72か国の3,078機関(このうち66%がドイツ)において勤務していた。我々は、全世界の個人、法人
および機関投資家顧客向けに多種多様な投資、金融および関連の商品およびサービスを提供している。
グループ部門
当行は法人・機関投資家向けビジネス (CIB)、個人・資産運用ビジネス (PCAM)およびコーポレート・インベストメンツ(CI)
のグループ部門に組織されている。
法人・機関投資家向けビジネス
当行は、CIBにおいて、債券、エクイティおよびその他の証券の発行、販売およびトレーディング業務、ならびにアドバイザリー
業務、与信業務およびトランザクション・バンキング業務を含む、資本市場における業務を行っている。CIBの機関投資家顧客は、
主権国および多国籍組織のような公共部門の顧客、ならびに中堅企業および多国籍企業のような民間部門の顧客である。
CIBはさらに下位の、コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ(CB&S) コーポレート部門およびグローバル・ト
ランザクション・バンキング(GTB)コーポレート部門に分かれている。
CB&Sは、世界中で当行の証券の発行業務およびセールス・アンド・トレーディング業務を行うマーケッツ業務部門ならびに当
行の合併・買収のアドバイザリー業務およびコーポレート・ファイナンス業務を行うコーポレート・ファイナンス業務部門を
含んでいる。
GTBは、金融機関およびその他の会社向けのトレード・ファイナンス、キャッシュ・マネージメントおよびトラスト・アンド・
セキュリティーズ・サービスにおける当行の商品の提案を含んでいる。
個人・資産運用ビジネス
PCAMはさらに下位の、資産運用およびウェルス・マネージメント(AWM) コーポレート部門ならびに個人顧客および中堅企業
(PBC)コーポレート部門に分かれている。
AWMは、資産運用業務部門(AM)およびプライベート・ウェルス・マネージメント業務部門(PWM)からなる。AMは、当行のDWSのフ
ランチャイズを通じて、世界中の一般個人顧客に投資信託商品を提供している。AMはまた、伝統的な投資商品からオルタナティブ
投資商品まで広範囲のサービスを、年金基金および保険会社を含む機関投資家顧客に提供している。2011年11月22日、当行は、当
行の資産運用部門の世界的な見直しを行うと発表した。この戦略的見直しは、最適な事業構成を維持し当行の各業務において市
場におけるリーダーであり続けるために行う、当行の継続的な努力の一部である。この戦略的見直しは、最近の規制上の変更が当
行の部門に与える影響および同部門の成長見通しに特に焦点を当てている。また、これにはコスト構造の変化および上記の規制
上の変更に関連する競合他社の勢力図の変化の分析を含んでいる。この見直しは、ドイツ、ヨーロッパおよびアジアにおいて当行
の小口業務を提供する中核部分であると当行が既に判断しているそれらの市場におけるDWSのフランチャイズを除く世界のすべ
ての資産運用部門を対象としている。PWMは、その商品を世界的に富裕層の顧客、超高額個人資産家、その家族および厳選された機
関に提供している。PWMは、相続計画および慈善事業のアドバイザリー・サービスを含む、財産管理に対する統合的アプローチを、
要求水準の高い顧客に提供している。
PBCは、一般個人顧客および中小企業顧客に口座、貸出金および預金サービスならびに投資相談を含む様々な商品を提供してい
る。当行は、ドイツの国内市場において、ポストバンクの取得を通じて市場におけるリーダーとしての地位を強化した。PBCはドイ
ツの他に、イタリア、スペイン、ベルギーおよびポルトガルで長年にわたり、また、ポーランドで数年間にわたり営業を行ってい
る。さらに、当行は、中国およびインドなどのアジアの新興市場に集中的に投資している。
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コーポレート・インベストメンツ
CIグループ部門は当行の世界的な主要な投資活動を管理している。
概要
世界経済
2011年度の世界経済は、コモディティ価格の上昇、インフレの悪化、日本における自然災害および原子力災害、北アフリカにお
ける政治的不安、米国における債務上限論争および格付機関による格下げ等のいくつかのマイナス要因の影響を受けたが、特に
ヨーロッパにおける国家債務危機による影響を受けた。
2010年度の堅調な5%成長の後、世界的な経済危機後のキャッチアップ効果によって、2011年度の世界経済の成長は約3.5%に
減速した。この減速は主に先進諸国で起こったが、新興市場における成長は引き続きほぼ減速しなかった。先進諸国における構造
調整の問題は、2008年度および2009年度に導入された大規模な財政金融政策措置(このうちいくつかだけは2010年度に完全に効
果が現れた。)によって、多くの場合は見かけ上隠されてきた。景気刺激策が終了すると、構造的問題が再燃した。
米国経済は、不動産および雇用市場に引き続き問題を抱えており、2010年度の3%成長から2011年度の約1.75%成長に減速した
ことで、これが顕著に明らかになった。今年3月に発生した津波およびそれにより引き起こされた福島の原子力災害後に、マイナ
スの供給ショックによって日本経済は一時的に景気後退に陥り、年率約0.75%に減速した。ユーロ圏は、債務危機の将来の進展に
関する不確実性の増大および多くの国々で開始された財政再建プログラムによる減速効果によって、年度末に向けて景気後退に
陥った。年率平均で、2010年度の1.9%から2011年度の約1.5%に成長は減速した。ドイツ経済のみが、2010年度の3.6%に対し、3%
の力強い成長を再び遂げた。しかし、特に外国貿易の減少傾向により、ドイツの景況感は当年度を通じて明らかに鈍った。
銀行業界
2011年度の銀行業界の経済環境は、好調な上半期およびヨーロッパにおける国家債務危機が悪化し経済活動が予想より減速し
たことによる夏以降の著しい悪化を特徴としていた。
資本市場における業務は、当初は安定した損益および堅調な顧客の需要があった。これは、第3四半期中にヨーロッパにおける
国家債務危機がイタリア、スペインおよびその他の主要国に広がったことで変化した。債務の持続可能性に関する不確実性、景気
後退の大きさおよび当該危機の影響を受ける国々に対する銀行の過度のエクスポージャーに対する不安により、ヨーロッパにお
ける発行業務、企業買収およびトレーディングが麻痺しただけでなく、銀行セクターに対して長期的資金を供給する投資家の意
欲も削がれた。ヨーロッパ以外では、投資銀行業務の業績および銀行の資金調達は引き続き概ね十分であった。当年度全体では、
2010年度と比較して、世界の株式発行量は大きく減少した一方で債券発行は緩やかに減少した。M&A市場はわずかに回復し、シン
ジケート・ローン業務は引き続き回復した。
ヨーロッパの銀行は、長期的な借換えのための源泉および銀行間市場の広範囲の枯渇に対し、投資銀行業務の再編を加速し、リ
スク・ポジションを縮小し、海外市場から部分的に撤退し、欧州中央銀行によって利用可能となったより大きな資金調達源泉を
求めることにより対応した。欧州中央銀行の史上初の完全割当による3年物入札オペにおいて、年度末現在の借換えおよび流動性
の状況に変化が生じた。さらに、欧州銀行監督機構も、2回のストレス・テストを通じて業界の信頼回復に努め、危機の影響を受け
る国々において、所要自己資本を増加し、リスク・エクスポージャーの開示を強化した。
2011年度の資産運用は、当初は好調な市場環境の恩恵を受けたが、その後8月の株式市場の下落およびそれ以降の月のボラティ
リティの上昇により収益に圧力がかかり始めた。投資家は、安全資産としての評価を考慮して、例えば米国債およびドイツ国債を
選択し、比較的リスクが高いと考えられている株式および負債性金融商品の持高を減らした。銀行の手数料およびフィー収益は、
全体的に取引量の増加による恩恵を受けたが、投資家が比較的利鞘の低い商品を好んだことで相殺された。
マクロ経済のトレンドに従って、ユーロ圏における個人顧客および法人顧客に対する貸出量は、上半期において緩やかに増加
したが、その後年度末に向けて横ばいとなった。全体として、貸出量は前年度と比較してわずかに増加した。米国では、2011年度の
個人に対する貸出は安定していたが、法人に対する貸出は年度中に明確にプラス領域に回復した。純利息収益は、ほぼすべての先
進諸国における持続的な超低金利の影響を受けた。同時に貸倒引当金が再びヨーロッパで増加し始めたが、対照的に米国では減
少を続けた。その結果、ユーロ圏の銀行は(米国の銀行と異なり)最近再び貸出基準を強化し始めた。
さらに、ヨーロッパおよび米国の銀行は、対照的な業績を発表した。米国の銀行が引き続き大きな利益を計上し危機前の期間の
最高水準の利益に接近したのに対し、ヨーロッパの銀行はすでに低下していた前年の業績からさらに純利益が減少した。まだ比
較的良好な経済環境の中、いくつかの大手銀行では、(さらに多くの)損失が続いた。
昨年度は、金融市場の新たな法的構造に関するより大きな見通しが提供された。バーゼル3の規定を国の法律に移行するための
イニシアチブが欧州連合および米国で開始された。ヨーロッパでは、銀行は、特に再証券化およびトレーディング資産に関する高
いリスク加重において、所要自己資本指令第3次改正(以下「CRD Ⅲ」という。)によって規定されたバーゼル2.5の要件に従う
ことを初めて要求された。さらに、世界の銀行監督当局は、ドイツ銀行を含む、システム上重要な銀行および一連の関係機関に関
して、より大きな所要自己資本の実施を詳述した草案文書を公表した。米国では、様々な金融規制当局(特に連邦準備銀行、FDIC、
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ドイツ銀行(E05792)
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SECおよびCFTC)が、金融業に関する具体的な規則に、2010年度に適用されたドッド−フランク法の根本となる法律を取り入れる
規則を導入した。英国では、個人顧客および法人顧客に対する貸出業務と預金引受業務の、他の銀行業務からの組織的な分離に関
するヴィッカーズ委員会の提案により新たな領域に踏み込んだ。最終的に、金融取引税の導入に関する議論がヨーロッパ全体で
強まった。
2011年度に、ドイツの立法者は、投資家保護および市場の透明性を強化する観点から証券取引法を改正し、欧州委員会は、個人
顧客に対する投資相談、市場の透明性および証券サービス業者の組織を強化するため、金融商品指令において市場の点検を提案
した。
ドイツ銀行
2011年度の市場環境は非常に厳しかった。上半期の好調な市場の推移の後、2011年度下半期は非常に困難な状況であった。ヨー
ロッパにおける国家債務危機により、世界中の市場において不確実性が増大し、特にヨーロッパにおいて顧客間で業務を行うこ
とに抵抗が生じた。また、直近ではいくつかの国々の経済にも影響を与えた。
このような困難な環境にもかかわらず、当行は2011年度に堅調な業績を達成し、純利益43億ユーロ(2010年度:23億ユーロ)、税
引前利益54億ユーロ(2010年度:40億ユーロ(ポストバンクの取得に関連する費用23億ユーロが含まれていた。))を創出した。
当行のCIBおよび PCAM内の事業セグメントにおいて、当行は税引前利益66億ユーロを達成した。これは当行の当初目標である10
十億ユーロと比較されるが、この目標は2011年度に必ずしもすべて実現しなかった経営環境に関する一定の仮定に基づくもので
あった。
当行のCB&S業務は、2011年度上半期は非常に良い業績を挙げていたが、ヨーロッパにおける国家債務危機が継続し、2011年度下
半期にマクロ経済への懸念が高まった結果として市場環境が明確に悪化したため、通年の目標を達成できなかった。さらにCB&S
は、訴訟およびオペレーショナル・リスクに関連する特定の費用10億ユーロを負担しなければならなかった。一方、当行のGTB業
務およびPCAM業務は、合計で過去最高の業績を達成し目標を上回った。この業績には、最近の取得によるプラスの影響(特にポス
トバンクの連結の通期化)が含まれていた。これは、当年度のより安定した利益構成にも貢献した。さらに、PBCの業績には、ギリ
シャ国債の評価減(5億ユーロ)から生じた正味のマイナスの影響2億ユーロが反映されているが、華夏銀行(Hua Xia Bank)に
対する当行の投資に関連する一時的なプラスの影響(3億ユーロ)によって一部相殺された。
当行の2011年度の業績は、その他の重要な要因によっても影響を受けた。第1に、当行は、CIに対する一定の投資に関連する減損
約6億ユーロを認識した。第2に、特にCB&Sの業績低迷を反映して、2011年度の当行の業績連動報酬費用は著しく少なかった。第3
に、当行は、当行の複雑性低減プログラムの実行を通じて、2011年度に5億ユーロ超の効率化による費用削減の増加を実現した。こ
れにより、2009年度のコスト基準と比較して、当プログラムによる効率化による費用削減合計は2011年度末までに11億ユーロと
なった。さらに、当行はCIBのさらなる統合により追加的な費用削減を達成している。
全体として、当行は、資本ポジション、流動性準備および借換えのための源泉を大幅に強化したことにより、市場の混乱および
より厳格な規制上の規則によって生じる潜在的な一層の困難に十分に備えている。バーゼル2.5の新規則を初めて適用した後、
2011年12月31日現在の当行のTier 1資本比率は12.9%、コアTier 1資本比率は9.5%であった。2011年度末現在のリスク加重調整
済資産は、主にバーゼル2.5規則の初回適用に起因する増加54十億ユーロ(主にCB&Sにおける当行の業務のリスク分離を目的と
した管理活動により一部相殺された。)により、2010年度末現在の346十億ユーロに対し381十億ユーロであった。また、2011年12
月31日現在、当行は、欧州銀行監督機構の所要自己資本を、実施日および当行の自己資本水準の両方に関して上回っていた。当行
の流動性準備金(ポストバンクを除く)は、2011年12月31日現在219十億ユーロ(2010年12月31日現在:150十億ユーロ)であっ
た。
以下の表は2011年度および2010年度の要約連結損益計算書を示している。
2010年度から2011年度の
増加(減少)
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
純利息収益
2011年度
2010年度
金額
比率(%)
17,445
15,583
1,862
12
1,839
1,274
565
44
信用リスク引当金繰入額控除後の純利息収益
15,606
14,309
1,297
9
手数料およびフィー収益
11,544
10,669
875
8
3,058
3,354
-296
-9
123
201
-78
-39
-264
-2,004
1,740
-87
1,322
764
558
73
15,783
12,984
2,799
22
信用リスク引当金繰入額
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/
負債に係る純利得(損失)
売却可能金融資産に係る純利得(損失)
持分法適用投資による純利益(損失)
その他の収益(損失)
利息以外の収益合計
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1
純収益合計
31,389
27,293
4,096
15
給与手当
13,135
12,671
464
4
一般管理費
12,657
10,133
2,524
25
207
485
-278
-57
無形資産の減損
−
29
-29
N/A
再構築費用
−
−
−
N/A
25,999
23,318
2,681
11
税引前利益
5,390
3,975
1,415
36
法人所得税費用
1,064
1,645
-581
-35
当期純利益
4,326
2,330
1,996
86
194
20
174
N/A
4,132
2,310
1,822
79
保険業務に係る費用
利息以外の費用合計
非支配持分に帰属する純利益(損失)
ドイツ銀行株主に帰属する純利益(損失)
N/A-意味なし
1 信用リスク引当金繰入額控除後である。
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経営成績
連結経営成績
以下の説明および分析は、連結財務書類と併せて読むべきである。
純利息収益
以下の表は、純利息収益に関連するデータを示している。
2010年度から2011年度の
増加(減少)
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
2011年度
2010年度
金額
比率(%)
利息および類似収益合計
34,878
28,779
6,099
21
利息費用合計
17,433
13,196
4,237
32
純利息収益
17,445
15,583
1,862
12
1
1,174,201
993,780
180,421
18
1
1,078,721
933,537
145,184
16
2.97%
2.90%
0.07 Ppkt.
2
1.62%
1.41%
0.21 Ppkt.
15
1.35%
1.48%
-0.13 Ppkt.
-9
1.49%
1.57%
-0.08 Ppkt.
-5
平均利付資産
平均利付負債
2
総利回り
3
総支払金利
4
純金利差
5
純金利差益
Ppkt.−パーセンテージ・ポイント
1 各年度の平均残高は、一般に月末残高に基づいて計算される。
2 総利回りは、平均利付資産について稼得された平均金利である。
3 総支払金利は、平均利付負債について支払った平均金利である。
4 純金利差は、平均利付資産について稼得された平均金利と平均利付負債について支払った平均金利の差である。
5 純金利差益は、純利息収益の平均利付資産に対する割合を表したものである。
2011年度の純利息収益は、2010年度から19億ユーロ(12%)増の174億ユーロであった。この改善は、主にポストバンクの連結に
よるものであった。また、ポストバンクの連結は、主に平均利付資産および平均利付負債の増加に寄与した結果、利息収益および
利息費用が大幅に増加した。ポストバンクを除くと、2011年度の純利息収益は2010年度と比較して減少した。この減少は、主に
CB&Sにおける、スプレッドの上昇による資金コストの増加およびトレーディング・ポジションに係る純利息収益の減少によるも
のであった。これらの推移により、当行の純金利差が13ベーシス・ポイント縮小し、純金利差益が8ベーシス・ポイント縮小した。
純利息収益の変動は、一部のヘッジ関連デリバティブ取引に関する会計処理によっても影響を受ける。我々は、主にトレーディ
ング以外の利付資産および利付負債の金利リスクに対する経済的ヘッジとしてトレーディング以外のデリバティブ取引を締結
している。当該デリバティブのなかには会計目的上ヘッジとして適格なものもあれば、不適格なものもある。デリバティブ取引が
会計目的上金利リスク・ヘッジとして適格である場合、デリバティブにより生じる利息は、利息収益および費用として報告され、
ヘッジ対象項目による利息フローと相殺される。デリバティブがヘッジ会計処理に不適格な場合、そのデリバティブから生じた
利息フローは、トレーディング収益に表示される。
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)
以下の表は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)に関連するデータを示している。
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2010年度から2011年度の
増加(減少)
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
2011年度
2010年度
金額
比率(%)
CIB−セールス・アンド・トレーディング(エク
イティ)
412
451
-39
-9
CIB−セールス・アンド・トレーディング(債券
およびその他の商品)
2,640
3,046
-406
-13
6
-144
150
N/A
3,058
3,354
-296
-9
その他
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/
負債に係る純利得(損失)合計
N/A−意味なし
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得は296百万ユーロ減少した。セールス・アンド・トレーディン
グ(債券およびその他の商品)において、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得は、2010年度の30億
ユーロに対し、2011年度は26億ユーロであった。この減少は、主に信用市場の弱体化および業界全体の顧客数の減少を反映したフ
ロー・クレジットの収益の著しい減少によるものであった。セールス・アンド・トレーディング(エクイティ)において、純損
益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得は、ほぼ変化がなかった。その他の商品の区分において、2011年度の
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得は、2010年度のマイナス144百万ユーロに対し、6百万ユーロで
あった。この増加は、2010年度に計上されたCIBの貸出金商品からの公正価値で保有する新たな貸出金および貸出コミットメント
に係る時価評価損が消えたことによるものであった。
純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)
トレーディングおよびリスク管理業務は、金利金融商品およびそれに関連するデリバティブの重要な業務を含んでいる。IFRSの
下では、トレーディング金融商品および純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融商品から得た利息および
類似収益(例えば、クーポンおよび配当収益)ならびにトレーディング・ポジション純額の資金コストは、純利息収益の一部と
される。トレーディング業務による収益は、リスク管理戦略を含む様々な要因によって、期ごとに純利息収益と純損益を通じて公
正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)の間を移動することがある。
事業に焦点を置いて説明するために、以下の表は、純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係
る純利得(損失)を、グループ部門別、および法人・機関投資家向けビジネスの商品別に表示している。
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有価証券報告書
2010年度から2011年度の
増加(減少)
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
2011年度
2010年度
金額
比率(%)
17,445
15,583
1,862
12
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/
負債に係る純利得(損失)
3,058
3,354
-296
-9
純利息収益および純損益を通じて公正価値で測
定する金融資産/負債に係る純利得(損失)合
計
20,503
18,937
1,566
8
セールス・アンド・トレーディング(エク
イティ)
1,589
2,266
-676
-30
セールス・アンド・トレーディング(債券
およびその他の商品)
7,826
9,339
-1,513
-16
9,415
11,604
-2,189
-19
701
672
29
4
1,788
1,451
337
23
589
353
235
67
12,493
14,081
-1,588
-11
7,914
4,609
3,305
72
コーポレート・インベストメンツ
137
-86
223
N/A
連結および調整
-40
333
-373
N/A
20,503
18,937
1,566
8
純利息収益
1
グループ部門別/CIB商品別内訳:
セールス・アンド・トレーディング合計
2
貸出金商品
トランザクション・サービス
3
その他の商品
法人・機関投資家向けビジネス合計
個人・資産運用ビジネス
純利息収益および純損益を通じて公正価値で測
定する金融資産/負債に係る純利得(損失)合
計
N/A−意味なし
1 この内訳は、純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)のみを反映している。各グループ部
門の商品別の収益合計に関する説明は、「セグメント別の経営成績」を参照のこと。
2 貸出金に係る純金利差ならびにクレジット・デフォルト・スワップおよび純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された貸出金
の公正価値の変動を含む。
3 発行業務、アドバイザリーおよびその他の商品による純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損
失)を含む。
法人・機関投資家向けビジネス(CIB)。 セールス・アンド・トレーディングによる純利息収益および純損益を通じて公正価値
で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)からの収益合計は、2010年度の116億ユーロに対し、2011年度は94億ユーロで
あった。セールス・アンド・トレーディング(債券およびその他の商品)において、この減少の主な要因は、信用市場の弱体化およ
び業界全体の顧客数の減少を反映したフロー・クレジットの収益の著しい減少であった。セールス・アンド・トレーディング
(エクイティ)において、主に、2011年度中の株式市場の下落により悪影響を受けた現物トレーディング、ならびにより困難な環境
および顧客活動の減少に起因するエクイティ・デリバティブにおいて、2010年度より収益が減少した。貸出金商品における、純利
息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)からの収益合計はほぼ変化がなかった
が、トランザクション・サービスにおいては、これらの収益は337百万ユーロ増加した。この増加は、グローバル・トランザクショ
ン・バンキングのすべての業務に起因するものであり、オランダのABNアムロからの商業銀行業務の取得による影響を含んでい
た。その他の商品の増加235百万ユーロは、ヘッジ会計に適格でないデリバティブからのプラスの影響を含むいくつかの項目によ
るものであった。
個人・資産運用ビジネス(PCAM)。 2011年度の純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純
利得(損失)合計は、2010年度から33億ユーロ(72%)増の79億ユーロであった。この増加は、主にポストバンクの初回連結によ
るものであった。さらに、この増加には、預金量の増加による預金および支払サービスからの純利息収益の増加が含まれていた
が、クレジット商品からの純利息収益の減少によって一部相殺された。
コーポレート・インベストメンツ(CI)。 純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得
(損失)合計は、2010年度のマイナス86百万ユーロに対し、2011年度は137百万ユーロであった。この増加の主な要因は、2011年度
の期首にActavis GroupのエクスポージャーをCB&SからCIに移管したことであった。
連結および調整。 純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)合計は、2010年度
の333百万ユーロに対し、2011年度はマイナス40百万ユーロであった。この減少は主に、経営管理報告上は公正価値で測定される
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が、IFRSの下では償却原価で測定されるポジションによるものであった。これは、部門に割当てられない資産および負債に係る純
利息収益(税金を含む。)の増加によって一部相殺された。
信用リスク引当金繰入額
信用リスク引当金繰入額は、2010年度の13億ユーロに対して2011年度全体においては18億ユーロであった。この増加は、主にポ
ストバンクに起因するものであり、当年度において761百万ユーロ寄与した。この金額は、連結前に計上されたポストバンクに関
連する貸倒引当金繰入額の戻入402百万ユーロを除外している。この戻入の影響は、グループ・レベルの純利息収益として報告さ
れている。ポストバンクを除くと、主に個人顧客および中堅企業のアドバイザリー・バンキング(ドイツ)およびアドバイザ
リー・バンキング(インターナショナル)の業績改善を反映して、引当金は139百万ユーロ減少した。
その他の利息以外の収益
以下の表は、その他の利息以外の収益に関する情報を示している。
2010年度から2011年度の
増加(減少)
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
2011年度
2010年度
金額
比率(%)
11,544
10,669
875
8
123
201
-78
-39
-264
-2,004
1,740
-87
1,322
764
558
73
12,725
9,630
3,095
32
2011年度
2010年度
金額
比率(%)
491
491
−
−
2,760
2,833
-73
-3
207
205
2
1
3,458
3,529
-71
-2
引受およびアドバイザリー・フィー
1,783
2,148
-365
-17
ブローカー・フィー
1,882
1,725
157
9
3,665
3,873
-208
-5
4,421
3,267
1,154
35
11,544
10,669
875
8
1
手数料およびフィー収益
売却可能金融資産に係る純利得(損失)
持分法適用投資による純利益(損失)
その他の収益(損失)
その他の利息以外の収益合計
1 内訳:
信託業務による手数料およびフィー:
管理手数料
資産運用手数料
その他の有価証券業務からの手数料
合計
有価証券業務による手数料/フィー:
合計
2
その他の顧客サービスによるフィー
手数料およびフィー収益合計
2 2010年度から2011年度の増加には、ポストバンクのノンバンク業務に関連する手数料が含まれている。
手数料およびフィー収益。 2011年度の手数料およびフィー収益合計は、2010年度から875百万ユーロ(8%)増の115億ユーロで
あった。この推移は、主にポストバンクの連結によるものであった。これは主にその他の顧客サービスによるフィー(12億ユーロ
(35%)増)およびブローカー・フィー(157百万ユーロ(9%)増)に影響を与えた。引受およびアドバイザリー・フィーは、
主にCB&Sにおいて、困難な市況による取引量の減少に関連して365百万ユーロ(17%)減少した。信託業務による手数料および
フィーは、前年度と比較してほぼ変化がなかった。
売却可能金融資産に係る純利得(損失)。 2011年度の売却可能金融資産に係る純利得は、2010年度の201百万ユーロに対して123
百万ユーロであった。2011年度の純利得には、主に、処分益約485百万ユーロおよび華夏銀行に対する当行の持分に関連して、当行
の持分を増加する実質的にすべての規制上の承認を受けた時点での持分法による会計処理の適用から生じた一時的なプラスの
影響263百万ユーロが含まれていた。これはギリシャ国債に係る減損527百万ユーロにより一部相殺された。2010年度の純利得は、
主にCB&Sにおける貸出金の担保として差入れられていたAxel Springer AG株式の売却およびPBCにおける売却可能有価証券ポジ
ションの処分から生じた。
持分法適用投資による純利益(損失)。2011年度の持分法適用投資による純損失は、2010年度の純損失20億ユーロに対して264百
万ユーロであった。2011年度の純損失には、Actavis Groupに関連する減損損失457百万ユーロが含まれていた。これは華夏銀行に
対する当行の持分に関連する資本がプラスに回復したことで一部相殺された。2010年度の純損失にはポストバンクに対する当行
の投資に関連する費用23億ユーロが含まれていた。
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有価証券報告書
その他の収益(損失)。 2011年度のその他の収益(損失)の合計は、2010年度の利得764百万ユーロに対して利得13億ユーロで
あった。2011年度のその他の収益には、ヘッジ会計に適格なデリバティブからの多大な業績、ザ・コスモポリタン・オブ・ラスベ
ガス(2010年12月に営業開始)に関連する収益の増加が含まれており、また、ポストバンクの連結の影響を受けた。2010年度のそ
の他の収益には、オランダのABNアムロから取得した商業銀行業務に関連する負ののれん発生益およびザ・コスモポリタン・オ
ブ・ラスベガスに係る減損損失が含まれていた。
利息以外の費用
以下の表は、利息以外の費用に関する情報を示している。
2010年度から2011年度の
増加(減少)
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
2011年度
2010年度
金額
比率(%)
13,135
12,671
464
4
12,657
10,133
2,524
25
207
485
-278
-57
無形資産の減損
−
29
-29
N/A
再構築費用
−
−
−
N/A
25,999
23,318
2,681
11
2011年度
2010年度
金額
比率(%)
IT関連費用
2,194
2,274
-80
-4
不動産関連費および設備費
2,072
1,679
393
23
専門的サービス報酬
1,632
1,616
16
1
通信およびデータ・サービス
849
785
64
8
旅費および交際費
539
554
-15
-3
支払、清算および保管サービス
504
418
86
21
マーケティング費用
410
335
75
22
連結対象の投資
652
390
262
67
3,805
2,082
1,723
83
12,657
10,133
2,524
25
給与手当
1
一般管理費
保険業務に係る費用
利息以外の費用合計
N/A−意味なし
1 内訳:
その他の費用
一般管理費合計
給与手当。 2011年度全体において、給与手当は2010年度と比較して464百万ユーロ(4%)増加した。この増加には取得に関連す
る14億ユーロが含まれていた。これは、業績連動報酬の著しい減少および退職金の減少により一部相殺された。
一般管理費。 一般管理費は2010年度と比較して25億ユーロ増加した。これは、当行の取得による14億ユーロを反映していた。ま
た、CB&Sにおける特定の費用(訴訟関連費用655百万ユーロおよびドイツのVAT債権の減損に関連する特定の費用310百万ユー
ロ)が増加に寄与した。さらに、一般管理費は、当行の連結対象の投資に関連する費用の増加(主にザ・コスモポリタン・オブ・
ラスベガス(不動産に係る減損損失135百万ユーロを含む。))および主にドイツおよび英国における銀行課税に関する初回の
対価247百万ユーロにより増加した。これらの増加は、複雑性低減プログラムおよびCIBのさらなる統合(2010年度と比較したIT
関連費用の減少を含む。)による費用削減により一部相殺された。
保険業務に係る費用。 2011年度の保険業務に係る費用は、前年度と比較して278百万ユーロ減の207百万ユーロであった。これは、
主に当行のAbbey Life事業によるものであった。これらの保険関連の費用は、関連する純損益を通じて公正価値で測定する金融
資産/負債に係る純利得によって相殺されている。
無形資産の減損。 2011年度には、無形資産の減損損失はなかった。2010年度には、取得した国内保管サービス事業の顧客ポート
フォリオに関連する無形資産に係る減損損失29百万ユーロがGTBにおいて計上された。
法人所得税費用
2011年度の法人所得税費用は11億ユーロであり、実効税率は20%であった。これに対し、2010年度の法人所得税費用は16億ユー
ロであり、実効税率は41%であった。当年度の実効税率は、主に繰延税金の認識および測定の変更、有利な収益の地域別構成比お
よび華夏銀行に対する当行の持分に関連する純利得の一部非課税によって恩恵を受けた。前年度の実効税率41%は、タックス・
ベネフィットが発生しないポストバンクに関連する費用23億ユーロによって影響を受けた。
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有価証券報告書
セグメント別の経営成績
以下は、事業セグメント別の業績の説明である。下記の事項に関する情報は、連結財務書類に対する注記05「事業セグメントお
よび関連情報」を参照のこと。
− 組織体制
− 重要な取得および事業売却のセグメント別業績に対する影響
− セグメント別開示の形式の変更
− 経営管理報告システムのフレームワーク
− 事業セグメント別の経営成績合計に対する連結およびその他の調整
− 各セグメントに関して用いられているGAAP以外の財務的測定尺度の定義
75/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
各部門へのセグメンテーションの基準は、2011年12月31日現在の我々の組織体制である。セグメントの業績は我々の経営管理報
告システムを基礎として作成された。
2011年度
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
法人・機関投
資家向けビジ
ネス
個人・資産運
用ビジネス
コーポレート
・インベスト
メンツ
経営管理報告
合計
連結および調
整
18,493
14,379
394
33,266
-38
33,228
462
1,364
14
1,840
-1
1,839
13,977
10,277
1,492
25,746
253
25,999
207
0
−
207
−
207
無形資産の減損
−
−
−
−
−
−
再構築費用
−
−
−
−
−
−
27
189
-2
213
-213
−
4,028
2,549
-1,111
5,466
-77
5,390
76%
71%
N/A
77%
N/A
78%
1,796,954
394,094
25,203
2,152,949
11,154
2,164,103
20,561
16,563
1,130
38,254
12,195
50,449
20%
15%
-98%
14%
N/A
10%
純収益
信用リスク引当金繰入額
利息以外の費用合計
連結合計
このうち:
保険業務に係る費用
非支配持分
1
税引前利益(損失)
費用収益比率
2
資産
3
平均アクティブ資本
4
税引前平均アクティブ資本利益率
N/A−意味なし
1 当グループはまた、税引前平均アクティブ資本利益率(目標定義)の算定に、調整済税引前利益(損失)(以下「IBIT」という。)を使用している。
IBITは華夏銀行に対する持分に関連する正味のプラスの影響236百万ユーロ(PBC)を除外している。
2 グループ部門レベルにおいて相殺消去されるコーポレート部門間の連結項目のため、各コーポレート部門の総和は対応する各グループ部門の合計と必
ずしも一致しない。同じことが各グループ部門の総和と「連結合計」についても言える。
3 経営管理報告目的では、のれんおよび耐用年数を確定できないその他の無形資産は明示的に各部門に割当てられる。2011年度より、当グループの平均ア
クティブ資本は、所要規制自己資本(リスク加重調整済資産および一定の自己資本の控除項目を維持するために必要とされる規制自己資本により構
成される。)、のれん、および償却対象とならないその他の無形資産に比例して、各事業セグメントならびに連結および調整へ配分されている。過年度
はそれに応じて修正された。
4 税引前平均アクティブ資本利益率の算定方法については注記05「事業セグメントおよび関連情報」を参照のこと。「連結合計」の税引前平均株主持分
利益率は10%である。
2010年度
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
法人・機関投
資家向けビジ
ネス
個人・資産運
用ビジネス
コーポレート
・インベスト
メンツ
20,929
9,810
488
経営管理報告
合計
連結および調
整
-1,796
28,944
-377
28,567
785
-0
1,273
0
1,274
14,422
7,919
967
23,308
10
23,318
486
0
−
486
-0
485
無形資産の減損
29
−
−
29
−
29
再構築費用
−
−
−
−
−
−
20
6
-2
24
-24
−
5,999
1,100
-2,760
4,339
-363
3,975
69%
81%
N/A
81%
N/A
82%
1,519,983
400,110
30,138
1,894,282
11,348
1,905,630
21,357
9,906
2,243
33,505
7,848
41,353
28%
11%
-123%
13%
N/A
10%
1
純収益
信用リスク引当金繰入額
利息以外の費用合計
2
連結合計
このうち:
保険業務に係る費用
非支配持分
税引前利益(損失)
費用収益比率
3
資産
4
平均アクティブ資本
5
税引前平均アクティブ資本利益率
1
N/A−意味なし
1 当グループの目標定義から除外されている、2010年度第2四半期に報告されたオランダにおけるABNアムロの商業銀行業務の取得に関連する負ののれん
の認識による利得208百万ユーロを含んでいる。
2 当グループの目標定義から除外されている、ドイツ・ポストバンクAGに対する投資に関連する費用2,338百万ユーロを含んでいる。
3 グループ部門レベルにおいて相殺消去されるコーポレート部門間の連結項目のため、各コーポレート部門の総和は対応する各グループ部門の合計と必
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ずしも一致しない。同じことが各グループ部門の総和と「連結合計」についても言える。
4 経営管理報告目的では、のれんおよび耐用年数を確定できないその他の無形資産は明示的に各部門に割当てられる。2011年度より、当グループの平均ア
クティブ資本は、所要規制自己資本(リスク加重調整済資産および一定の自己資本の控除項目を維持するために必要とされる規制自己資本により構
成される。)、のれん、および償却対象とならないその他の無形資産に比例して、各事業セグメントならびに連結および調整へ配分されている。過年度
はそれに応じて修正された。
5 税引前平均アクティブ資本利益率の算定方法については注記05「事業セグメントおよび関連情報」を参照のこと。「連結合計」の税引前平均株主持分
利益率は10%である。
グループ部門
法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門
以下の表は、2011年および2010年12月31日終了年度に係る法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門(CIB)の経営管理報告
システムに基づく業績を表示している。
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
2011年度
2010年度
純収益:
セールス・アンド・トレーディング(債券およびその他の
商品)
8,579
9,925
セールス・アンド・トレーディング(エクイティ)
2,422
3,108
発行業務(債券)
1,056
1,200
発行業務(エクイティ)
559
706
アドバイザリー
621
573
貸出金商品
1,510
1,588
トランザクション・サービス
3,608
3,163
138
665
18,493
20,929
12,493
14,081
462
488
13,977
14,422
207
486
無形資産の減損
−
29
再構築費用
−
−
27
20
4,028
5,999
76%
69%
1,796,954
1,519,983
20,561
21,357
20%
28%
その他の商品
純収益合計
このうち:
純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金
融資産/負債に係る純利得(損失)
信用リスク引当金繰入額
利息以外の費用合計
このうち:
保険業務に係る費用
非支配持分
税引前利益(損失)
費用収益比率
資産
1
平均アクティブ資本
税引前平均アクティブ資本利益率
1 平均アクティブ資本の各部門への配分方法については、連結財務書類に対する注記05「事業セグメントおよび関連情報」を参照のこと。
以下の段落では、法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門全体の業績に対する個々のコーポレート部門の貢献について
検討する。
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コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ・コーポレート部門
以下の表は、2011年および2010年12月31日終了年度に係るコーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ・コーポ
レート部門(CB&S)の経営管理報告システムに基づく業績を表示している。
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
2011年度
2010年度
純収益:
セールス・アンド・トレーディング(債券およびその
他の商品)
8,579
9,925
セールス・アンド・トレーディング(エクイティ)
2,422
3,108
発行業務(債券)
1,056
1,200
発行業務(エクイティ)
559
706
アドバイザリー
621
573
1,510
1,588
138
449
14,885
17,551
304
375
11,650
12,122
貸出金商品
その他の商品
純収益合計
信用リスク引当金繰入額
利息以外の費用合計
このうち:
207
486
無形資産の減損
−
−
再構築費用
−
−
27
20
2,905
5,033
78%
69%
1,727,156
1,461,495
18,113
18,941
16%
27%
保険業務に係る費用
非支配持分
税引前利益(損失)
費用収益比率
資産
1
平均アクティブ資本
税引前平均アクティブ資本利益率
1 平均アクティブ資本の各部門への配分方法については、連結財務書類に対する注記05「事業セグメントおよび関連情報」を参照のこと。
セールス・アンド・トレーディング(債券およびその他の商品)の純収益は、Ocala Funding LLCに関連する費用約360百万
ユーロが含まれていた2010年度全体と比較して13億ユーロ(14%)減の86億ユーロであった。クレジットにおける収益は、信用
市場の弱体化、業界全体にわたる顧客数の減少および特に当年度下半期の流動性の低下を反映して、主にフロー・クレジットに
おいて前年度より大幅に減少した。しかし、事業再編能力に対する需要を反映して、顧客ソリューションの絶対的パーフォーマン
スは堅調だった。ドイツ銀行は、IFR誌およびRisk誌によるクレジット・デリバティブ・ハウス・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。
主に、市場の不確実性によるフロー顧客数の減少によって、金利および新興市場収益は前年度より減少したが、当行は世界の金利
デリバティブにおいて2年連続第1位(出典:Greenwich Associates)になり、Risk誌の金利デリバティブ・ハウス・オブ・ザ・
イヤーを受賞した。RMBS収益は、業務再編の成功および前年度に発生した損失が消えたことにより前年度から大幅に増加した。短
期金融市場における収益は、堅調な顧客活動および不安定な市場により前年度から増加した。外国為替業務における収益は、年間
顧客数が過去最高となったことで、利益率の低下を吸収して非常に堅調であった。また、当行はEuromoneyのFX調査で7年連続市場
シェア第1位になった。コモディティ収益は、戦略的投資の成功を反映して、困難な環境にもかかわらず過去最高の年間収益を達
成した。また、当行は、The Banker誌によるモスト・イノベイティブ・コモディティ・ハウスを受賞した。また、2011年度におい
て、当行は、世界および米国の債券において2年連続第1位(出典:Greenwich Associates)になった。
セールス・アンド・トレーディング(エクイティ) の収益は、2010年度と比較して686百万ユーロ(22%)減の24億ユーロで
あった。この推移は、特に当行の業務において高い割合を占めているヨーロッパにおける顧客の心理および活動に影響を与える
ボラティリティの上昇および市場の下落を伴うより困難な市場環境を反映している。クレジット・トレーディングにおける収益
は、2011年度における株式市場の悪化およびヨーロッパにおける顧客活動の減少の影響により2010年度より減少した。Greenwich
Associatesによると、当行の米国における現物株式市場のシェアが増加した。これは戦略的投資の結果であり、当行はヨーロッパ
のリサーチにおいて第1位(出典:Institutional Investor)になった。エクイティ・デリバティブからの収益は、より困難な環
境および顧客活動の減少の結果として減少したが、米国においては過去最高の収益を達成した。プライム・ファイナンスからの
収益は、顧客のレバレッジ水準の低下を反映してわずかに減少したが、当行の堅調な市場における地位によって一部相殺された。
2011年度において、当行はグローバル・プライム・ブローカーにおいて4年連続第1位(出典:Global Custodian)になった。
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2011年度の発行業務およびアドバイザリーによる収益は、2010年度全体と比較して244百万ユーロ(10%)減の22億ユーロで
あった。当行は、Dealogicによれば、世界第5位の企業に非常に接近した世界第6位で当年度を終えた。また、EMEAにおいては2年連
続で圧倒的第1位であった。また、当行は、アジアにおいて前年度の6位から4位に上昇した。アドバイザリー収益は2010年度から48
百万ユーロ(8%)増の621百万ユーロであった。当行はEMEAにおいて第2位、クロスボーダーM&Aにおいて第4位となった。債券発行
業務収益は2010年度から144百万ユーロ(12%)減の11億ユーロであった。当行は、ハイ・イールド債において第3位、オール・イ
ンターナショナル・ボンドのリーグ・テーブルにおいて第2位(出典: Thomson Reuters)であった。エクイティ発行業務収益は
2010年度と比較して147百万ユーロ(21%)減の559百万ユーロであった。当行は、EMEAにおいて第1位であった。別途記載のもの
を除き、すべての順位の出典はDealogicによるものであった。
2011年度の貸出金商品からの収益は、前年度から78百万ユーロ(5%)減の15億ユーロであった。この減少は、主にActavis
Groupのエクスポージャーを2011年度期首にコーポレート・インベストメンツに移管したことによるものであった。
2011年度のその他の商品からの純収益は、2010年度の449百万ユーロに対して138百万ユーロであった。この減少は、主にAbbey
Lifeの保険契約の請求権を担保するために保有する投資に係る時価評価による利得の減少によるものであり、利息以外の費用に
おいて相殺された。
信用リスク引当金繰入額において、CB&Sは、2010年度の純費用375百万ユーロに対して2011年度は純費用304百万ユーロを計上
した。
2011年度の利息以外の費用は、2010年度と比較して472百万ユーロ減の117億ユーロであった。この減少は、主に業績連動報酬費
用の減少、効率的な費用削減および上記のAbbey Lifeの影響によるものであった。これは、主に訴訟に関連する特定の費用655百
万ユーロおよびドイツのVAT債権の減損に関連する特定の損失310百万ユーロにより一部相殺された。
グローバル・トランザクション・バンキング・コーポレート部門
以下の表は、2011年および2010年12月31日終了年度に係るグローバル・トランザクション・バンキング・コーポレート部門
(GTB)の経営管理報告システムに基づく業績を表示している。
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
2011年度
2010年度
純収益:
トランザクション・サービス
その他の商品
純収益合計
3,608
3,163
−
216
3,608
3,379
158
113
2,327
2,300
再構築費用
−
−
無形資産の減損
−
29
−
−
1,123
965
64%
68%
96,404
79,202
2,448
2,416
46%
40%
信用リスク引当金繰入額
利息以外の費用合計
このうち:
非支配持分
税引前利益(損失)
費用収益比率
資産
1
平均アクティブ資本
税引前平均アクティブ資本利益率
1 平均アクティブ資本の各部門への配分方法については、連結財務書類に対する注記05「事業セグメントおよび関連情報」を参照のこと。
純収益は、オランダの商業銀行業務の取得により生じた負ののれんに関連する216百万ユーロを含んでいた2010年度と比較し
て7%(229百万ユーロ)増の36億ユーロであった。この増加は、すべての業務にわたる手数料および利息収益の成長による過去
最高水準の業績によるものであった。トラスト・アンド・セキュリティーズ・サービスは、保管および預託証券業務の市況の改
善から恩恵を受けた。トレード・ファイナンスは、国際貿易商品および金融の高需要をさらに取り込んだ。キャッシュ・マネージ
メントにおいては、堅調な支払金額の増加による手数料の増加ならびに主に前年同期と比較したアジアおよびヨーロッパにおけ
る金利水準のわずかな改善による純利息収益の増加により収益は増加した。
信用リスク引当金繰入額は158百万ユーロであった。2010年度と比較して45百万ユーロの純増加は、主にオランダにおいて取得
した商業銀行業務に関連していた。
利息以外の費用は、2010年度と比較してわずかに増加して23億ユーロであった。この増加は、2010年度第2四半期における上記の
取得(受取信用プロテクションのための前払プレミアムの償却に関連する費用の増加および保険関連費用の増加を含む。)によ
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るものであった。これらの要因は、2010年度のインフラ分野およびセールス・ユニットの再構築に係る具体策に関連する多額の
退職金費用が発生しなかったことにより一部相殺された。前年度には、無形資産の減損の影響が含まれていた。
個人・資産運用ビジネス・グループ部門
以下の表は、2011年および2010年12月31日終了年度に係る個人・資産運用ビジネス・グループ部門(PCAM)の経営管理報告シス
テムに基づく業績を表示している。
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
2011年度
2010年度
純収益:
一任ポートフォリオ/ファンド運用管理
2,354
2,491
アドバイザリー/ブローカー業務
1,735
1,717
クレジット商品
2,585
2,628
預金および支払サービス
2,244
2,102
その他の商品
5,460
872
14,379
9,810
7,914
4,609
1,364
785
10,277
7,919
保険業務に係る費用
−
−
無形資産の減損
−
−
純収益合計
このうち:
純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金
融資産/負債に係る純利得(損失)
信用リスク引当金繰入額
利息以外の費用合計
このうち:
再構築費用
非支配持分
税引前利益(損失)
費用収益比率
資産
1
平均アクティブ資本
税引前平均アクティブ資本利益率
2
運用資産(十億ユーロ)
−
−
189
6
2,549
1,100
71%
81%
394,094
400,110
16,563
9,906
15%
11%
1,116
1,131
1 平均アクティブ資本の各部門への配分方法については、連結財務書類に対する注記05「事業セグメントおよび関連情報」を参照のこと。
2 我々は、運用資産を(a)我々が顧客に代わって投資目的で保有する資産および/または(b)我々が運用管理する顧客資産と定義する。我々は、
運用資産を一任もしくはアドバイザリー・ベースで運用管理するか、または預金として預かる。
以下の段落では、個人・資産運用ビジネス・グループ部門全体の業績に対する個々のコーポレート部門の貢献について検討す
る。
資産運用およびウェルス・マネージメント・コーポレート部門
以下の表は、2011年および2010年12月31日終了年度に係る資産運用およびウェルス・マネージメント・コーポレート部門(AWM)
の経営管理報告システムに基づく業績を表示している。
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
2011年度
2010年度
純収益:
1,686
1,733
418
446
2,104
2,178
アドバイザリー/ブローカー業務(PWM)
821
830
クレジット商品(PWM)
378
376
預金および支払サービス(PWM)
157
138
一任ポートフォリオ/ファンド運用管理(AM)
一任ポートフォリオ/ファンド運用管理(PWM)
一任ポートフォリオ/ファンド運用管理合計
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その他の商品(AM)
58
-26
その他の商品(PWM)
244
179
その他の商品合計
302
152
3,762
3,674
55
39
2,941
3,426
純収益合計
信用リスク引当金繰入額
利息以外の費用合計
このうち:
保険業務に係る費用
0
0
無形資産の減損
−
−
再構築費用
−
−
-1
-1
税引前利益(損失)
767
210
費用収益比率
78%
93%
58,601
53,141
5,289
5,314
15%
4%
813
825
非支配持分
資産
1
平均アクティブ資本
税引前平均アクティブ資本利益率
2
運用資産(十億ユーロ)
1 平均アクティブ資本の各部門への配分方法については、連結財務書類に対する注記05「事業セグメントおよび関連情報」を参照のこと。
2 我々は、運用資産を(a)我々が顧客に代わって投資目的で保有する資産および/または(b)我々が運用管理する顧客資産と定義する。我々は、
運用資産を一任もしくはアドバイザリー・ベースで運用管理するか、または預金として預かる。
2011年度においてAWMは、2010年度と比較して88百万ユーロ(2%)増の38億ユーロの純収益を報告した。PWMにおける収益は51
百万ユーロ増加した。2011年度のその他の商品による収益は、前年度の179百万ユーロに対し、244百万ユーロとなった。この増加
は、主に2010年度のサル・オッペンハイムにおける様々な非中核業務の段階的縮小に関連する影響によるものであった。預金お
よび支払サービスによる収益は、主に専用商品のイニシアチブによる預金量の増加により、2010年度から19百万ユーロ増加した。
一任ポートフォリオ運用管理/ファンド運用管理による収益は、2011年度第2四半期における市況の悪化による資産に基づく
フィーおよび業績フィーの減少により28百万ユーロ減少した。PWMのアドバイザリー/ブローカー業務およびクレジット商品に
よる収益は、前年度からほぼ変化がなかった。AMの収益は、主にその他の商品による収益に報告されたRREEF投資に関連する2011
年度の売却益83百万ユーロにより37百万ユーロ増加した。これは、弱気な市況およびフローによる一任ポートフォリオ運用管
理/ファンド運用管理による収益の減少により一部相殺された。
信用リスク引当金繰入額は、2010年度と比較して16百万ユーロ増の55百万ユーロであった。これは、主にサル・オッペンハイム
に起因していた。
2011年度の利息以外の費用は、2010年度と比較して485百万ユーロ(14%)減の29億ユーロであった。PWMの利息以外の費用は、
主にサル・オッペンハイムの統合の成功による2011年度のベネフィットにより344百万ユーロ減少した。AMの利息以外の費用は、
主に基盤の効率を改善する措置の影響を反映して141百万ユーロ減少した。
2011年12月31日現在のAWMの運用資産は813十億ユーロであり、13十億ユーロ減少した。このうち7十億ユーロはPWMおよび6十億
ユーロはAMにおける減少であった。PWMにおける減少には、市場の下落による影響13十億ユーロが含まれていたが、アジアおよび
ドイツにおける新たな資産正味4十億ユーロにより一部相殺された。AMにおける減少には、正味流出13十億ユーロが含まれてい
た。現物およびエクイティ業務における流出は、投資家の不確実性を反映しており、利鞘の高い商品における流入により一部相殺
された。外貨の変動7十億ユーロは、AMにおける全体的な正味流出を一部補った。
個人顧客および中堅企業コーポレート部門
以下の表は、2011年および2010年12月31日終了年度に係る個人顧客および中堅企業コーポレート部門(PBC)の経営管理報告シス
テムに基づく業績を表示している。
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
2011年度
2010年度
純収益:
一任ポートフォリオ/ファンド運用管理
251
313
アドバイザリー/ブローカー業務
914
887
クレジット商品
2,207
2,253
預金および支払サービス
2,087
1,964
81/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
1
5,158
720
10,617
6,136
信用リスク引当金繰入額
1,309
746
利息以外の費用合計
7,336
4,493
−
−
190
8
1,782
890
69%
73%
335,516
346,998
11,274
4,592
16%
19%
運用資産(十億ユーロ)
304
306
貸出量(十億ユーロ)
206
202
預金量(十億ユーロ)
235
229
その他の商品
純収益合計
このうち:
再構築費用
非支配持分
税引前利益(損失)
費用収益比率
資産
2
平均アクティブ資本
税引前平均アクティブ資本利益率
3
4
1 2010年度から2011年度の増加には、ポストバンクの連結による42億ユーロが含まれている。
2 平均アクティブ資本の各部門への配分方法については、連結財務書類に対する注記05「事業セグメントおよび関連情報」を参照のこと。
3 我々は、運用資産を(a)我々が顧客に代わって投資目的で保有する資産および/または(b)我々が運用管理する顧客資産と定義する。我々は、
運用資産を一任もしくはアドバイザリー・ベースで運用管理するか、または預金として預かる。
4 前年度の金額は修正されている。
純収益は2010年度と比較して45億ユーロ(73%)増の106億ユーロであった。この推移は主にポストバンクの連結に起因する
ものである。これは2010年12月3日に開始され、2010年度の収益には414百万ユーロ寄与したのに対し、2011年度の収益には46億
ユーロ寄与した。PBCのその他の商品による収益は、ギリシャ国債に係る減損527百万ユーロの影響を受けた。このうち465百万
ユーロはポストバンク、62百万ユーロはアドバイザリー・バンキング(ドイツ)における減損であった。また、PBCのその他の商
品による収益には、華夏銀行に対する当行の持分に関連して、当行の持分を増加する実質的にすべての規制上の承認を受けた時
点での持分法による会計処理の適用から生じた一時的なプラスの影響263百万ユーロが含まれていた。PBCの預金および支払サー
ビスによる収益は、主にアドバイザリー・バンキング(ドイツ)における取引量の増加により124百万ユーロ(6%)増加した。
アドバイザリー/ブローカー業務からの収益は、27百万ユーロ(3%)増加した。PBCの一任ポートフォリオ運用管理/ファンド
運用管理による収益は、主にアドバイザリー・バンキング(ドイツ)における困難な環境により62百万ユーロ(20%)減少し
た。クレジット商品による収益は、アドバイザリー・バンキング(ドイツ)およびアドバイザリー・バンキング(インターナ
ショナル)の両方において、取引量の増加による収益の増加を利鞘の低下によるマイナスの影響が上回ったことによって、46百
万ユーロ(2%)減少した。
信用リスク引当金繰入額は13億ユーロであり、このうち761百万ユーロがポストバンクに関連していた。この金額は、連結前に計
上されたポストバンクに関連する貸倒引当金の戻入402百万ユーロを除外している。これらの戻入の影響は純利息収益として報
告されている。ポストバンクを除外すると、信用リスク引当金繰入額は、2010年度と比べて142百万ユーロ減少し548百万ユーロで
あった。この減少はアドバイザリー・バンキング(ドイツ)およびアドバイザリー・バンキング(インターナショナル)(主に
ポーランド)の両方により生じた。
利息以外の費用は、2010年度と比較して28億ユーロ(63%)増の73億ユーロであった。この増加は、主にポストバンクの連結に
よるものであった。ポストバンクに関連する増加を除外すると、利息以外の費用は、主に複雑性を低減し、基盤の効率を改善する
措置により64百万ユーロ減少した。
運用資産にはほとんど変化がなく304十億ユーロを維持した。これは、主に市場の悪化による9十億ユーロ、主に預金の正味流入
8十億ユーロによって一部相殺されたことによるものであった。
PBCにおける顧客数合計は28.6百万であり、このうち14.1百万がポストバンクに関連していた。
コーポレート・インベストメンツ・グループ部門
以下の表は、2011年および2010年12月31日終了年度に係るコーポレート・インベストメンツ・グループ部門(CI)の経営管理
報告システムに基づく業績を表示している。
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
2011年度
2010年度
394
純収益
82/550
-1,796
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
このうち:
純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定す
る金融資産/負債に係る純利得(損失)
137
-86
14
-0
1,492
967
無形資産の減損
−
−
再構築費用
−
−
-2
-2
-1,111
-2,760
N/A
N/A
25,203
30,138
1,130
2,243
-98%
-123%
信用リスク引当金繰入額
利息以外の費用合計
このうち:
非支配持分
税引前利益(損失)
費用収益比率
資産
1
平均アクティブ資本
税引前平均アクティブ資本利益率
N/A−意味なし
1 平均アクティブ資本の各部門への配分方法については、連結財務書類に対する注記05「事業セグメントおよび関連情報」を参照のこと。
純収益は、2010年度のマイナス18億ユーロに対して394百万ユーロであった。2011年度の純収益は、主にActavis Groupに対する
当行のエクスポージャー、当行のBHF銀行、Maher Terminalsおよびザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガスに対する投資から経
常的に発生する収益で構成されていた。これらはActavis Groupに関連する減損損失457百万ユーロにより一部減少した。2010年
度の純収益は、主に第3四半期のポストバンクに対する当行の投資に係る費用23億ユーロによるものであった。
2011年度の利息以外の費用は、前年度の967百万ユーロに対し、15億ユーロであった。この増加は、主にザ・コスモポリタン・オ
ブ・ラスベガスが2010年度末に営業開始したことに関連しており、また、これよりも少ない規模であるが不動産の減損損失135百
万ユーロによるものであった。さらに、BHF銀行に対する当行の投資(主に退職金に関連する特別項目97百万ユーロを含む。)も
増加に寄与した。
2011年度全体においては、前年度の税引前損失28億ユーロに対し、税引前損失11億ユーロであった。
連結および調整
当行の事業セグメントの業績に対する連結および調整に関する詳細については、連結財務書類に対する注記05「事業セグメン
トおよび関連情報」を参照のこと。
財政状態
以下の表は、財政状態に関する情報を示している。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
15,928
17,157
162,000
92,377
57,110
49,281
トレーディング資産
240,924
271,291
デリバティブ金融商品のプラスの時価
859,582
657,780
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された
1
金融資産
180,293
171,926
貸出金
412,514
407,729
ブローカー業務および有価証券に関連する債権
122,810
103,423
その他の資産
112,942
134,666
2,164,103
1,905,630
601,730
533,984
43,401
31,198
現金および銀行預け金
利付銀行預け金
中央銀行ファンド貸出金、売戻条件付買入有価証券および借
入有価証券
資産合計
預金
中央銀行ファンド借入金、買戻条件付売却有価証券および貸
付有価証券
トレーディング負債
デリバティブ金融商品のマイナスの時価
83/550
63,886
68,859
838,817
647,195
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純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された
2
金融負債
118,318
130,154
65,356
64,990
長期債務
163,416
169,660
ブローカー業務および有価証券に関連する債務
139,733
116,146
74,786
93,076
負債合計
2,109,443
1,855,262
資本合計
54,660
50,368
その他の短期借入金
その他の負債
1 2011年12月31日および2010年12月31日現在、純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された売戻条件付買入有価証券がそれぞれ
117,284百万ユーロおよび108,912百万ユーロ、純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された借入有価証券がそれぞれ27,261百
万ユーロおよび27,887百万ユーロ含まれている。
2 2011年12月31日および2010年12月31日現在、純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された買戻条件付売却有価証券がそれぞれ
93,606百万ユーロおよび107,999百万ユーロ含まれている。
資産の変動
2011年12月31日現在、資産合計は2,164十億ユーロであった。2010年12月31日現在からの増加258十億ユーロ(14%)は、主にデ
リバティブおよび利付銀行預け金に関連していた。2011年度中に、外国為替レートの推移(とりわけ米ドルとユーロ間)は、当行
の貸借対照表全体の増加に43十億ユーロ寄与した。
デリバティブのプラスの時価の増加202十億ユーロ増加は、主に米ドル、ユーロおよび英ポンドのイールドカーブの変動による
ものであり、19十億ユーロは通貨の換算の影響に関連していた。
2011年度末現在の利付銀行預け金は、主に当行の流動性準備の強化によって、2010年度末現在の92十億ユーロから70十億ユー
ロ増の162十億ユーロであった。
デリバティブ以外のトレーディング資産は、2011年度中に30十億ユーロ減少した。この減少のうち半分超には負債証券が寄与し
た。
2011年度末現在の当行の貸出金勘定は、2010年12月31日現在の408十億ユーロから、当年度中に5十億ユーロ増加し413十億ユー
ロであった。
負債の変動
2011年12月31日現在、負債合計は254十億ユーロ増の2,109十億ユーロであった。
負債合計の増加は、主に、デリバティブのマイナスの時価が192十億ユーロ増加したことによるものであった。これは、デリバ
ティブのプラスの時価の場合と同様に、主にイールドカーブの変動および通貨の換算の影響によるものであった。
また、預金が大幅に68十億ユーロ増加した。このうち70%は銀行からの預金に関連し、30%は銀行以外の顧客からの預金に関連
していた。
資本
2011年12月31日現在、資本合計は547億ユーロであり、2010年12月31日現在(504億ユーロ)に比べ43億ユーロ(9%)増加した。
この推移に寄与した主な要因は、ドイツ銀行株主に帰属する純利益41億ユーロ、数理計算上の差益666百万ユーロおよびその他の
包括利益累計額に認識された純利得620百万ユーロであった。これらは、現金配当支払額691百万ユーロ、資本から控除される当行
の自己株式の増加373百万ユーロおよび非支配持分の減少279百万ユーロによって一部相殺された。上記のその他の包括利益累計
額に認識された純利得は、主に為替レートの変動によるプラスの影響12億ユーロ(特に米ドル)によるものであった。これらは、
売却可能金融資産に係る未実現損失の増加504百万ユーロによって一部相殺された。
規制自己資本
2011年12月31日より、当グループの規制自己資本の算定には、「バーゼル2.5」としても知られている所要自己資本指令第3次改
正に従って、トレーディング勘定および証券化ポジションに関して改訂された所要自己資本が組み入れられている。バーゼル2.5
に基づき報告された規制自己資本合計(Tier 1およびTier 2資本)は、バーゼル2に基づき報告された2010年度末現在の487億
ユーロに対し、2011年度末現在552億ユーロであった。バーゼル2.5に基づき報告されたTier 1資本は、バーゼル2に基づき報告さ
れた2010年度末現在の426億ユーロに対して2011年度末現在490億ユーロに増加した。これは、主に2011年度の利益剰余金、外国為
替レートの推移および資本控除項目の減少を反映していた。2011年12月31日現在、バーゼル2.5に基づき報告されたコアTier 1資
本は、バーゼル2に基づき報告された2010年度末現在の300億ユーロから363億ユーロに増加した。
IAS第39号およびIFRS第7号の改訂、「金融資産の分類変更」
84/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
2008年10月に公表されたIAS第39号およびIFRS第7号の改訂により、2008年度下半期および2009年度第1四半期において、一定の
金融資産は純損益を通じて公正価値で測定する金融資産および売却可能金融資産から貸出金に分類変更された。当該分類変更
は、金融市場の流動性の著しい低下を反映して資産の返済見込み額がその見積公正価値を上回り、かつ予見可能な将来まで当該
資産を保有することによってそのリターンが最適化されると経営陣が考える場合に行われた。我々は、このような意思の明確な
変更が存在し、基礎となるポジションを保有しかつこれに資金を提供する能力により支えられている場合には、分類変更により
会計処理が事業上の意思とより厳密に一致すると結論付けた。
2011年12月31日および2010年12月31日現在、分類変更された資産の帳簿価額は、2011年12月31日および2010年12月31日現在の
それぞれ202億ユーロおよび237億ユーロの公正価値と比較して、それぞれ229億ユーロおよび267億ユーロであった。これらの資
産は主にCB&Sにおいて保有されている。
分類変更の影響に関する追加情報については、注記13「IAS第39号およびIFRS第7号の改訂、『金融資産の分類変更』」を参
照。
主要な信用市場のエクスポージャーの最新情報
以下は、当行が以前に追加的なリスク開示を行ったCB&S業務の、一定の信用ポジション(モノライン保険会社から購入したプロ
テクションを含む。)の推移の最新情報である。これらのポジションは、最近の金融危機においてCB&Sの業績に著しい影響を及ぼ
したものであった。当行はまた、これらのCB&Sのポジションに加えて、関連する場合にはポストバンクから取得したポジションに
関する情報も提供している。
当行の商業用不動産およびレバレッジド・ファイナンスのエクスポージャーに関する情報については、リスク・レポートの
「貸出による信用エクスポージャー」および「デリバティブ以外のトレーディング資産による信用エクスポージャー」を参照
のこと。
モーゲージ関連のエクスポージャー:以下の表は、下記の業務からの一定のモーゲージ関連のエクスポージャー(ヘッジおよび
その他の購入プロテクション控除後)を表示している。ヘッジは、モノライン保険会社により提供されるプロテクション、市場の
相手方とのシングル・ネーム・クレジット・デフォルト・スワップ契約および指数に基づく契約を含む、多くの異なる市場の商
品で構成されている。
トレーディング業務における一定のモー
ゲージ関連のエクスポージャー
単位:百万ユーロ
米国のサブプライムおよびAlt-A RMBSなら
1、2
びにCDO
ヨーロッパのRMBS
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
ヘッジお
ヘッジお
よびその
よびその
総額エク
他の購入
正味エク
総額エク
他の購入
正味エク
スポー
プロテク
スポー
スポー
プロテク
スポー
ジャー
ション
ジャー
ジャー
ション
ジャー
2,421
2,567
-146
3,848
3,228
620
162
−
162
169
−
169
1 米国のRMBSおよびCDOのエクスポージャーには、CDOサブプライム・トレーディング・エクスポージャーが2011年12月31日現在総額169百万
ユーロ(ヘッジ控除後29百万ユーロ)および2010年12月31日現在総額420百万ユーロ(ヘッジ控除後345百万ユーロ)含まれている。
2 相手先の信用リスク評価調整において「米国のサブプライムおよびAlt-A RMBSならびにCDO」項目に含まれる引当金は、米国のRMBSに関連し
ていた。これは、このエクスポージャーの基礎となる商品の公正価値をより適切に反映することを意図している。この調整により、正味エクス
ポージャーは2011年12月31日現在401百万ユーロおよび2010年12月31日現在320百万ユーロ減少した。
米国のRMBSおよびCDOに対する正味エクスポージャーは、2011年12月31日現在は、Alt-A (457)百万ユーロ、サブプライム5百万
ユーロ、その他19百万ユーロ、CDO29百万ユーロおよびトレーディング関連正味ポジション258百万ユーロで構成され、2010年12月
31日現在は、Alt-A (267)百万ユーロ、サブプライム10百万ユーロ、その他52百万ユーロ、CDO345百万ユーロおよびトレーディング
関連正味ポジション480百万ユーロで構成されている。サブプライムか否かを決定する際に、当行はFICO(信用の質)スコアおよ
び融資比率(loan-to-value ratio)を含む業界標準の基準を適用している。当行はまた、限定された状況において、基礎となる
担保の50%以上がサブプライムであるホーム・エクイティ・ローンである場合にエクスポージャーをサブプライムとして分類し
ている。Alt-Aローンとは、一般的な信用力はあるが、保証割合が不適合であるかまたはプライム・ローンの基準を満たしていな
いその他の特徴を有する借手に対して行われるローンをいう。これらには、FICOスコアが低いもの、融資比率が高いものおよび書
面が限定的かまたは存在しないローンの割合が高いものが含まれる。
上表において、正味エクスポージャーは、証券および関連するヘッジの100%債務不履行という事態でゼロ回収を想定した場合
の潜在的損失を表す。これは、デルタ調整後の純トレーディング・リスク(各ポジションに関して、デルタは、市場の一定の変化
に対し同じ感応度を有する関連証券のポジションの変動を表しており、デルタ調整後の純トレーディング・リスクの測定尺度
は、異なるエクスポージャーの比較可能性を確保するために使用される。)を示すものではない。
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上表は、IAS第39号の改訂に従って、トレーディングまたは売却可能から貸出金および債権に分類変更された、2011年12月31日
現在16億ユーロ(ヨーロッパの住宅用モーゲージのエクスポージャー971百万ユーロ、その他の米国の住宅用モーゲージのエクス
ポージャー286百万ユーロ、CDOサブプライムのエクスポージャー−トレーディング323百万ユーロを含む。)の帳簿価額の資産お
よび2010年12月31日現在18億ユーロ(ヨーロッパの住宅用モーゲージのエクスポージャー10億ユーロ、その他の米国の住宅用
モーゲージのエクスポージャー339百万ユーロ、CDOサブプライムのエクスポージャー−トレーディング402百万ユーロを含む。)
の帳簿価額の資産を除外している。
この表はまた、当行が信用に感応する商品ではないとみなしているエージェンシー・モーゲージ担保証券およびエージェン
シー適格貸出金、モーゲージの期限前償還率の低下によるポジションに対する影響に起因する市場の悪化に逆相関する、インタ
レスト・オンリー・ポジションおよび逆インタレスト・オンリー・ポジションを除いている。期限前償還率が緩やかになると、
これらのインタレスト・オンリー商品の平均残存期間が延長され、その結果、見込まれる利息の流入がより長期になることでよ
り価値が高まる。
上に示される総合的な正味エクスポージャーの様々な総額構成要素の成熟度、場所、信用格付およびその他の市場感応要因は
様々である。したがって、上記の総合的な数字は、極端な市場動向に対するエクスポージャーの絶対水準を示すものの、将来の実
際の損益は、実際の市場の動き、当行のポジションの様々な構成要素間のベーシスの動き、およびこれらの状況の中でヘッジを調
整する当行の能力に左右される。
これらのCB&Sのポジションに加えて、2011年12月31日現在、ポストバンクは、ヨーロッパの商業用モーゲージ担保証券101百万
ユーロおよび住宅用モーゲージ担保証券233百万ユーロ(このうち231百万ユーロはヨーロッパ。)に対するエクスポージャーを
有していた。2010年12月31日現在、ポストバンクは、ヨーロッパの商業用モーゲージ担保証券192百万ユーロおよび住宅用モー
ゲージ担保証券428百万ユーロ(ヨーロッパの398百万ユーロ、米国の27百万ユーロを含んでいた。)に対するエクスポージャー
を有していた。
さらに、ポストバンクは、基礎となる資産に商業用モーゲージ担保証券および住宅用モーゲージ担保証券が含まれる、企業以外
向けのCDO35百万ユーロに対するエクスポージャーを有している。これらのポジションは主に貸出金および債権かつ売却可能と
して分類されている。2010年12月31日現在、ポストバンクは企業以外向けのCDO69百万ユーロに対するエクスポージャーを有して
いた。
Ocala Funding LLC: 当行は、Taylor Bean&Whitaker Mortgage Corp.(以下「TBW」という。)をスポンサーとするコマーシャル
・ペーパーのビークル(導管体)であるOcala Funding LLC(以下「Ocala」という。)が発行したコマーシャル・ペーパーの
71.4%を保有している。2009年8月に、TBWはモーゲージ貸付業務を停止し破産保護を申請した。当行は、このコマーシャル・ペー
パーをトレーディング資産として分類し、これを純損益を通じた公正価値で測定している。2011年12月31日現在、当グループが保
有していたOcala発行のコマーシャル・ペーパーの名目価値合計は928百万ユーロであり、公正価値は132百万ユーロであった。
TBWの財産に関して当行が継続的に入手している情報により、2011年度および2010年度において公正価値損失それぞれ56百万
ユーロおよび360百万ユーロが計上された。
モノライン保険会社に対するエクスポージャー: CDOおよびその他の市場流通証券が基準とする担保プールの価値を付保または
保証してきた、モノライン保険会社などの金融保証会社にとって、米国サブプライム・モーゲージ市場および関連市場の悪化は
大きなエクスポージャーを生んでいる。基礎となる資産(または担保)に実際の債務不履行が起こった場合にのみ、モノライン
保険会社に対する実際の請求について支払が行われる。いくつかのモノライン保険会社が、銀行またはその他のプロテクション
の買手に対するそのすべての債務に対応できるかどうかに関しては継続的な不確実性がある。一定の状況下(清算等)において
は、当行は基礎となる資産に係る実際の損失にかかわらず請求を前倒しすることができる。
下表は、米国の住宅用モーゲージ関連業務およびその他の業務に関してそれぞれ、モノライン保険会社に対する相手先エクス
ポージャーの公正価値を、モノライン保険会社が保証または引き受けた名目価値と比較した資産の公正価値に基づいてそれぞれ
要約したものである。二番目の表に記載されているその他のエクスポージャーは、ローン担保証券(CLO)、商業用モーゲージ担保
証券(CMBS)、信託優先証券(TPS)、学生ローン、および公共部門債または地方債を含む一連の顧客およびトレーディング活動から
生じる。この表は、当行がエクスポージャーに対して計上した関連する信用評価調整(以下「CVA」という。)を示している。活発
に取引されるCDSを伴うモノラインについては、信用評価調整は、全面的にCDSを基礎とした評価モデルを用いて算定される。活発
に取引されるCDSを伴わないモノラインについては、多様な入力要因を伴うモデル・ベースのアプローチが使用される。入力要因
には、市場由来の債務不履行発生確率、(条件変更または支払不能のいずれかの)事象が発生する可能性、条件変更発生時におけ
る潜在的決済の評価、および条件変更または支払不能発生時における回収率が含まれる。モノラインの信用評価調整手法は経営
陣により四半期ごとにレビューされ、2011年度第2四半期からは、市場に基づくスプレッドが、信用評価調整の評価において、より
広範囲にわたって使用されている。
下表の格付は、2011年12月31日および2010年12月31日現在のスタンダード・アンド・プアーズ、ムーディーズまたは当行自体
の内部信用格付のうち最も低いものである。
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有価証券報告書
米国の住宅用モーゲージに関連す
るモノライン・エクスポージャー
2011年12月31日現在
名目金額
CVA前の
公正価値
124
65
Alt-A
3,662
AA モノライン合計
2010年12月31日現在
CVA後の
公正価値
名目金額
CVA前の
公正価値
-20
45
139
60
-6
54
1,608
-353
1,255
4,069
1,539
-308
1,231
3,786
1,673
-373
1,300
4,208
1,599
-314
1,285
名目金額
CVA前の
公正価値
CVA後の
公正価値
名目金額
CVA前の
公正価値
TPS-CLO
2,721
786
-201
585
2,988
837
-84
753
CMBS
1,113
26
-3
23
1,084
12
-1
11
(単位:百万ユーロ)
CVA
CVA
CVA後の
公正価値
AA モノライン:
その他のサブプライム
その他のモノライン・エクスポー
ジャー
2011年12月31日現在
(単位:百万ユーロ)
CVA
2010年12月31日現在
CVA
CVA後の
公正価値
AA モノライン:
企業向けシングル・ネーム
/企業向けCDO
−
−
−
−
602
-1
−
-1
学生ローン
303
56
-13
43
295
19
-2
17
その他
922
305
-111
194
925
226
-23
203
5,059
1,173
-328
845
5,894
1,093
-110
983
547
199
-89
110
917
215
-49
166
CMBS
3,539
211
-42
169
6,024
547
-273
274
企業向けシングル・ネーム
/企業向けCDO
2,062
2
−
2
2,180
12
-6
6
学生ローン
1,325
587
-189
398
1,308
597
-340
257
その他
1,076
213
-89
124
1,807
226
-94
132
投資不適格モノライン合計
8,549
1,212
-409
803
12,236
1,597
-762
835
13,608
2,385
-737
1,648
18,130
2,690
-872
1,818
AA モノライン合計
投資不適格モノライン:
TPS-CLO
合計
上記の表は、ラップ債券に関連するモノライン保険会社に対する相手先のエクスポージャーを除外している。ラップ債券は、第
三者によって付保または保証されている債券である。2011年12月31日および2010年12月31日現在、米国住宅用モーゲージに関連
するラップ債券に係るエクスポージャーはそれぞれ52百万ユーロおよび67百万ユーロであり、米国住宅用モーゲージに関連する
もの以外のラップ債券に係るエクスポージャーはそれぞれ46百万ユーロおよび58百万ユーロであった。それぞれのエクスポー
ジャーは、モノラインの債務不履行の場合のラップ資産の潜在的な評価減の見積りを表している。
この時価評価モノライン・エクスポージャーの一部は、その他の市場の相手先と結んだCDSプロテクションおよびその他の経済
的ヘッジ活動によって軽減されている。
2011年12月31日および2010年12月31日現在、モノライン保険会社に対して保有する信用評価調整の総額はそれぞれ1,109百万
ユーロおよび1,186百万ユーロであった。
特別目的事業体
当行は、特別な業務目的を達成することを目的とした特別目的事業体(SPE)として知られる特定の事業体と様々な事業活動に
従事している。SPEの主な用途は、特定の資産およびリスクのポートフォリオの利用を顧客に提供し、金融資産の証券化を通じた
市場の流動性を顧客に提供することである。SPEは法人、信託またはパートナーシップとして設立されることがある。
当行は、当行が設立したかもしくは当行をスポンサーとするまたは当行と契約関係を有するSPEを連結することも連結しない
こともある。当行は、当行が財務および営業の方針を左右する力を有する場合にSPEを連結する。支配は、通常、議決権の過半数の
直接的または間接的な持分所有に伴って生じる。SPEの業務が厳密に定義されている場合、またはSPEの財務および営業の方針を
支配している者が明らかでない場合、当行は、リスクおよび経済価値の大部分を有するか否かを判断するためその他の要因を検
討する。当行は、SPEの取決めまたは当行とSPEの実質的な関係に変更があった場合に、SPEの連結の取扱いを再評価する。SPEの連
結および連結の再評価の会計方針の詳細については、連結財務書類に対する注記01「重要な会計方針」を参照のこと。
当行は、限られた状況において、財務報告およびドイツの規制の両目的上一部のSPEを連結する。しかし、その他のすべての場
合、すべてのSPE関連取引、ならびにデリバティブ取引、貸出関連コミットメントおよび保証等の関連エクスポージャーに対して、
当行は必要な規制自己資本を有している。現在までに、当行の非連結SPEに対するエクスポージャーが、当行の借入条項、自己資本
比率、信用格付または配当に重要な影響を及ぼしたことはなかった。
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以下の項は、当行の連結SPEにおける資産(連結消去後)および一定の非連結SPEに対する残存最大資金未調達型エクスポー
ジャーに関する詳細である。
連結SPEの資産合計
資産の種類
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
純損益を通じ
て公正価値で
測定する金融
1
資産
売却可能金融
資産
−
39
10,998
1
33
11,071
2,044
191
1,169
3
48
3,455
現金および
現金同等物
貸出金
その他の資産
資産合計
区分:
当グループをスポンサーとするABCPコン
ジット
当グループをスポンサーとする証券化
−
−
493
14
156
663
リパッケージおよび投資商品
5,032
971
207
606
409
7,225
投資信託
3,973
−
−
1,934
566
6,473
仕組み取引
2,425
43
3,748
22
334
6,572
運営事業体
2,116
3,879
3,228
102
3,439
12,764
114
239
329
84
548
1,314
15,704
5,362
20,172
2,766
5,533
49,537
第三者をスポンサーとする証券化
その他
合計
1 デリバティブのポジションの公正価値は580百万ユーロである。
資産の種類
2010年12月31日現在
単位:百万ユーロ
純損益を通じ
て公正価値で
測定する金融
1
資産
売却可能金融
資産
−
431
15,304
−
59
15,794
3,168
369
1,250
20
23
4,830
−
507
2
18
716
現金および
現金同等物
貸出金
その他の資産
資産合計
区分:
当グループをスポンサーとするABCPコン
ジット
当グループをスポンサーとする証券化
第三者をスポンサーとする証券化
189
2
2
2
リパッケージおよび投資商品
5,278
1,053
206
2,160
664
9,361
投資信託
4,135
9
−
465
654
5,263
仕組み取引
2,533
269
5,315
386
381
8,884
運営事業体
1,676
3,522
3,309
514
3,582
12,603
199
300
556
117
304
1,476
17,178
5,953
26,447
3,664
5,685
58,927
その他
合計
1 デリバティブのポジションの公正価値は158百万ユーロである。
2 前年度は修正されている。
当グループをスポンサーとするABCPコンジット
当行は、当行自体の資産担保コマーシャル・ペーパー(ABCP)プログラムを創設し、スポンサーとなり、管理を行っている。これ
らのプログラムは、コマーシャル・ペーパー市場における流動性へのアクセスを顧客に提供し、顧客のために投資商品を創出す
る。当行は、コマーシャル・ペーパー・プログラムの事務管理代行機関として、コマーシャル・ペーパー・コンジット(コンジッ
ト)によるドイツ銀行グループ以外の貸出金、有価証券およびその他の債権の購入に便宜を図り、そこでコンジットは、購入資金
を得るために、基礎となる資産を担保とする高格付短期コマーシャル・ペーパーを市場に発行する。コンジットは、コマーシャル
・ペーパーに関して投資適格格付を維持するため、十分な担保、信用補完および流動性サポートを必要とする。当行は、これらの
コンジットに対する流動性提供者であるため、それらの資産の帳簿価額の変動にさらされている。当行は、支配的持分を有してい
るため、当グループをスポンサーとするコンジット・プログラムの大部分を連結している。
これらのコンジットに対する当行の流動性エクスポージャーは、2011年12月31日および2010年12月31日現在、それぞれ116億
ユーロおよび163億ユーロの発行済コマーシャル・ペーパー全体に対するものであり、このうち当行は25億ユーロおよび22億
ユーロを有していた。
コンジットにおける担保は、航空機リース、学生ローン、信託優先証券ならびに住宅用および商業用モーゲージ担保証券を含
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む、一連の資産担保ローンおよび証券を含んでいる。コンジットにおける担保は、当期中の一定の取引の償還および満期により減
少した。
当グループをスポンサーとする証券化
当行は、当行が組成または資産を購入したSPEのスポンサーとなっている。これらの資産は主に、商業用および住宅用ホール・
ローンまたはモーゲージ担保証券である。SPEは、複数トランシェの有価証券を発行することによってこれらの購入資金を調達
し、その償還はSPEの資産のパフォーマンスに連動する。当行が証券化された資産に対する劣後持分を留保している場合、関連す
る要素の評価が行われ、当行がSPEを支配している場合にこれらは連結される。これらの証券化において当行の留保されたエクス
ポージャーの公正価値は、2011年12月31日および2010年12月31日現在それぞれ31億ユーロおよび32億ユーロであった。これらの
SPEの資産合計の減少は、主に当期中の時価の変動によるものである。
第三者をスポンサーとする証券化
当行の証券トレーディングおよび引受業務に関連して、当行は、商業用および住宅用ホール・ローンまたはモーゲージ担保証券
の多様なプールを購入する第三者の証券化ビークルが発行した有価証券を取得する。当該ビークルは、複数トランシェの有価証
券を発行することによってこれらの購入資金を調達し、その償還は当該ビークルの資産のパフォーマンスに連動する。当行がSPE
に対する劣後持分を保有する場合、関連する要素の評価が行われ、当行がSPEを支配している場合、これらは連結される。これらの
証券化において当行の留保されたエクスポージャーの公正価値は、2011年12月31日および2010年12月31日現在それぞれ6億ユー
ロおよび7億ユーロであった。
リパッケージおよび投資商品
リパッケージは証券化と類似する概念である。その主な違いは、リパッケージするSPEの構成要素が、無担保金融資産ではなく通
常は有価証券およびデリバティブであり、これらが特定の個人投資家のニーズに合わせて異なる商品に「リパッケージ」される
点にある。当行は、リパッケージする事業体に特有のリスクおよび経済価値の過半を有する場合にこれらのSPEを連結している。
リパッケージする事業体に特有のリスクおよび経済価値には、株式、信用、金利およびその他のリスクに関する裏付資産の価格の
変動ならびにそれらのリスクから生じる潜在的変動を含む場合がある。当行の連結に関する評価は、デリバティブおよびその他
の商品を通じてリパッケージする事業体に関連してドイツ銀行および投資家の両方が有するエクスポージャーを考慮している。
資産合計の減少は主に、当期中の一定の取引の満期および終了によるものである。表中の連結対象のリパッケージするビークル
の資産に加えて、非連結のリパッケージするビークルの資産合計の名目価額は、2011年12月31日および2010年12月31日現在それ
ぞれ35十億ユーロおよび33十億ユーロであった。投資商品は、顧客が当行の仕組み債の購入を通じて、特定の資産およびリスクの
ポートフォリオを保有することを可能にする。当行は、当該債券において特定されたリターンに対応するSPEの持分を購入するこ
とで、このエクスポージャーをヘッジする。
投資信託
当行は、ファンドに保有している資産のパフォーマンスに連動したリターンを支払う投資信託およびその関連商品を顧客に提
供している。当行は、一定のファンドに対し、一定日に投資家に返還される純資産価額の一定水準を保証する保証機能を提供して
いる。保証人としての当行にとってのリスクは、当該商品のそれぞれの保証期日における市場価額が保証水準を下回った場合に、
当行が投資家に補償しなければならないことである。そのような商品に関連した当行の投資運用サービスに対して、当行は運用
フィーのほかに、パフォーマンスを基礎としたフィーを稼得することがある。当行は、契約上、これらのファンドを支援する義務
はなく、2011年度および2010年度において支援をしなかった。2011年度において、連結ファンドの保有資産の金額は12億ユーロ増
加した。この変動は、主に当期中の現金流入によるものであった。
仕組み取引
当行は、顧客に対して有利なレートでの資金調達機会を提供する一定の仕組み取引を締結している。この資金調達は主に担保に
基づき提供される。これらの仕組みは、個々の顧客のニーズに合わせて設計される。当行は、支配的持分を有しているか、または残
余持分の保有および/または関連する流動性与信枠を通じてリスクおよび経済価値の過半を有する場合にこれらのSPEを連結す
る。当行が連結するSPEの構成は、新たな取引の実行、既存取引に関する満期、再編および期限前償還オプションの行使に影響され
る。一定の取引の解消により、2011年度中に資産合計は23億ユーロ減少した。
運営事業体
当行は、SPEの使用により当行が利益を得る場合に、当行の運営業務の一部を実行するSPEを設立する。これらには、一定の自己
勘定投資の直接保有、および当行のエクスポージャーがSPEに対する投資に制限されるクレジット・デフォルト・スワップの発
行が含まれている。当行は、支配的持分を有しているか、またはSPEのリスクおよび経済価値の過半にさらされる場合にこれらの
事業体を連結する。資産合計の金額には、ポストバンクの連結による金額が、2011年12月31日現在13億ユーロおよび2010年12月31
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日現在14億ユーロ含まれている。
非連結SPEに対するエクスポージャー
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
区分別の最大資金未調達型エクスポージャー
当グループをスポンサーとするABCPコンジット
1.2
2.5
第三者のABCPコンジット
1.9
2.4
1.6
1.5
1.4
1.2
保証型投資信託
9.8
10.7
不動産リース・ファンド
0.7
0.8
第三者をスポンサーとする証券化
米国
米国以外
1
1 保証の名目金額。
当グループをスポンサーとするABCPコンジット
当行は、オーストラリアで設立された4つのABCPコンジットのスポンサーとなり管理を行っている。これらは、当行がリスクお
よび経済価値の過半を有していないことから連結されていない。これらのコンジットは、オーストラリアのコマーシャル・ペー
パー市場における流動性へのアクセスを当行の顧客に提供している。これらのコンジットは、2011年12月31日および2010年12月
31日現在、それぞれ合計10億ユーロおよび19億ユーロの資産を有し、その構成は、コンジットによる資産の購入に便宜を図るため
に顧客が設立したウェアハウスSPE発行の米国以外の住宅用モーゲージにより担保された有価証券である。これらの有価証券に
関する最低信用格付は、AA-である。要求される信用格付を達成するために必要な信用補完は、通常、第三者の保険会社がSPEに対
して付与するモーゲージ保険によって提供される。
コンジットにおいて保有される資産の加重平均年限は5年である。これらのオフバランス・コンジットによって発行されたコ
マーシャル・ペーパーの平均年限は、1∼3ヶ月である。
これらの事業体に対する当行のエクスポージャーは確約済流動性与信枠に限定され、2011年12月31日現在合計12億ユーロおよ
び2010年12月31日現在合計25億ユーロであった。これらの与信枠は引き出されていない。これらの流動性与信枠の減少は、当期中
の一定の与信枠の満期および減少によるものである。流動性与信枠からの貸付は、コンジットにおいて保有される基礎となる資
産を担保としているため、引き出された与信枠は、基礎となる資産の価額変動にさらされることになる。資産価額が大幅に下落し
た場合は、貸付返済のための資金が不足する可能性がある。2011年12月31日現在、当行は、これらのコンジットが発行した重要な
金額のコマーシャル・ペーパーまたは債券を保有していなかった。
第三者ABCPコンジット
当行のコマーシャル・ペーパー・プログラムのスポンサーとして以外に、当行はさらに、第三者によるコマーシャル・ペーパー
・プログラムの形成と継続的なリスク管理に協力している。当行は、第三者ABCPコンジットを支配していないためそれらを連結
していない。
第三者コンジットに対する当行の協力は、主に、コマーシャル・ペーパー市場崩壊の事態に際しての、資金未調達型確約済流動
性与信枠および資金未調達型確約済レポ取引の形式によるファイナンス関連のものである。流動性与信枠および確約済レポ取引
は、オフバランス計上されるが、ただし、偶発的支払いの可能性が高く、その見積りが可能な場合、負債が計上される。2011年およ
び2010年12月31日現在、当行によって提供される未引出の与信枠の名目金額はそれぞれ19億ユーロおよび24億ユーロであった。
当期中の減少は、一定の与信枠の引出しによるものである。これらの与信枠は、SPEの資産によって担保されているため、これらの
資産の公正価値の変動が引出金額の回収可能性に影響を与えることになる。
第三者をスポンサーとする証券化
当行および一定の場合にはその他の当事者が資金調達を提供する第三者の証券化ビークルは、多様な資産プールを購入してい
る第三者が運用する投資ビークルであり、これらの資産プールには、固定利付有価証券、法人貸出金、資産担保証券(ほとんどが
商業用モーゲージ担保証券、住宅用モーゲージ担保証券およびクレジット・カード債権)および上映権債権が含まれている。そ
れらのビークルは、負債証券および持分証券の複数トランシェを発行することによりこれらの購入に資金を提供しており、その
償還はビークル内の資産のパフォーマンスに連動している。
2011年12月31日および2010年12月31日現在、当行によって提供された未引出部分を含む流動性与信枠の名目金額はそれぞれ82
億ユーロおよび70億ユーロであり、このうち52億ユーロおよび43億ユーロは引き出され、表に記載のように30億ユーロおよび27
億ユーロは依然として引き出し可能であった。当期中の名目金額合計の増加は、主に新たな与信枠の発行によるものであった。資
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産が一定の適格基準を満たしており、かつ、業績基準には達していない場合、すべての与信枠が引き出し可能である。これらの与
信枠は、SPEの資産によって担保されているため、これらの資産の公正価値の変動が引出金額の回収可能性に影響を与える。
投資信託
当行は、ファンドに保証を提供することにより、一定日において投資家に返還される純資産価額の一定水準を保証をしている。
これらはデリバティブとして公正価値で貸借対照表に計上され、公正価値の変動は連結損益計算書に計上されるため、これらの
保証により当行がファンドを連結することはない。保証の公正価値は、2011年12月31日および2010年12月31日現在重要ではな
かった。2011年12月31日現在、これらの非連結ファンドの運用資産は106億ユーロであり、98億ユーロの保証が提供されていた。
2010年12月31日現在、120億ユーロの資産および107億ユーロの保証が報告されていた。運用資産の減少は、主に当期中のファンド
からの現金流出によるものであった。
不動産リース・ファンド
当行は、第三者によって資金が調達され当行の顧客にリースされている不動産資産(ドイツ所在の商業用および住宅用の土地
建物およびインフラ資産)を保有するSPEに対して保証を提供している。これらの保証は、資産が壊され保険会社がこの損失につ
いて支払いを行わない場合にのみ支払が行われる。保証の支払いが行われる場合、当行は保険会社に対する請求権を有している。
当行はまた、当行が設定したクローズド・エンド型不動産ファンドに対してプット・オプションを売建てている。同ファンドは、
ドイツ所在の商業用資産またはインフラ資産を購入し、その後第三者に対してリースしている。このプット・オプションにより、
受益者が当該資産をリース終了時に固定価格で当行に売却することが可能になる。保証の名目金額は、2011年12月31日および
2010年12月31日現在、それぞれ501百万ユーロおよび514百万ユーロであり、プット・オプションの名目金額はそれぞれ239百万
ユーロおよび246百万ユーロであった。この保証およびプット・オプションの公正価値は重要でない。当行は、リスクおよび経済
価値の過半を有していないため、これらのSPEを連結していない。
流動性および資本資源
流動性リスク管理の詳細については、当行のリスク・レポートおよび連結財務書類に対する注記37「規制自己資本」を参照の
こと。
長期信用格付
高い信用の質を維持することは、当行の顧客、社債権者および株主にとって根本的な価値となる要因であると当行は考えてい
る。2011年度は資本市場に多くの混乱が起きた年であった。この状況下において、世界中の多くの銀行が格付機関によって格下げ
された。ドイツ銀行もこの傾向の影響を受けた。
2011年12月15日、フィッチ・レーティングスは、ドイツ銀行の長期信用格付をAA-からA+に格下げした。当該格付は、困難かつ不
確実な環境により世界のトレーディングおよび総合銀行の損益に圧力がかかるというフィッチの予想を反映した、業界全体の格
下げを背景として実施された。
2011年11月29日、スタンダード・アンド・プアーズは、世界のトップ37の銀行に関する新たな銀行の格付手法を適用した後、ド
イツ銀行の長期信用格付がA+であることを確認した。しかし、スタンダード・アンド・プアーズによって算定されたドイツ銀行
のリスク調整済資本 (以下「RAC」という。) 比率が要求水準の7%(格付機関が「十分」とみなす水準)を下回ったため、その
格付見通しを安定的からネガティブに変更した。スタンダード・アンド・プアーズは、ドイツ銀行はRAC比率を翌18ヶ月以内に
7%を上回る水準に高めることができると予想している。これが達成された場合、ネガティブの見通しは解除される可能性があ
る。
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在 2009年12月31日現在
ムーディーズ・インベスターズ・サービス
1
(ニューヨーク)
Aa3
Aa3
Aa1
A+
A+
A+
A+
AA‒
AA‒
スタンダード・アンド・プアーズ
2
(ニューヨーク)
フィッチ・レーティングス
3
(ニューヨーク)
1 ムーディーズは、Aaの格付を、すべての基準において高品質と判断される公社債を示すものとして定義している。ムーディーズがAaの公社債を最高位の
公社債(Aaaに格付けされる。)よりも低い格付とする理由は、Aaa証券に比べて安全性の余裕度が小さいか、安全性を支える要素の変動の振幅が大きい
か、あるいはAaa証券に比べて長期的なリスクがやや高いと見られるようなその他の要素が存在することによる。数字付加記号の3は、当該債務をムー
ディーズがAaカテゴリー中の最下位に格付けていることを示している。
2 スタンダード・アンド・プアーズは、Aの格付を、上位のカテゴリーの格付の債務に比べ、事業環境および経済状況の変動から悪影響を受けやすいと定
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義している。しかし、債務に係る財務的コミットメントに対応する債務者としての能力は、依然として高い。プラスはAカテゴリー中の最高位の格付を
示している。
3 フィッチ・レーティングスは、Aの格付を、高い信用の質として定義している。フィッチ・レーティングスは、債務不履行リスクが低いことを示す場合に
A格付を使用する。フィッチ・レーティングスによれば、A格付は、財務的コミットメントの支払能力が高いことを示している。しかし、この能力は、上位
の格付けの場合よりも、事業環境または経済状況の悪化に対してより脆弱な場合がある。プラスはAカテゴリー中の最高位の格付を示している。
各格付は、その格付を付与した時点のみにおける格付機関の見解を反映している。各格付は別個に評価する必要があり、また格
付の意味の解釈については格付機関によるべきである。格付機関は、状況がこれを正当化すると判断した場合には、いつでも格付
を変更することができる。これらの長期信用格付は、当行の有価証券の購入、保有または売却を推奨するものと見るべきではな
い。
契約上の債務の表形式による開示
以下の表は、2011年12月31日現在の契約上の債務による要現金支払額を示している。
契約上の債務
期間別要支払額
単位:百万ユーロ
1
合計
1年以内
1−3年
3−5年
5年超
189,326
34,845
46,389
35,521
72,571
信託優先証券
15,664
3,330
2,769
3,197
6,368
純損益を通じて公正価値で測定するも
2
のとして指定された長期金融負債
15,690
4,933
4,084
2,188
4,485
53
10
35
4
4
オペレーティング・リース債務
5,709
891
1,491
1,081
2,246
購入債務
2,929
759
1,471
646
53
37,728
−
14,716
7,014
15,998
8,717
196
1,089
2,327
5,105
275,816
44,964
72,044
51,978
106,830
長期債務
1
ファイナンス・リース債務
1
長期預金
その他の長期負債
合計
1 利息の支払いが含まれている。
2 主に、純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された長期債務および長期預金である。
上記の金額は、オペレーティング・リースについて204百万ユーロの、取消不能転貸に係る収益を含まない。財およびサービスの
購入債務には将来の、特に与信枠管理、情報技術および有価証券決済サービスに関する支払が含まれる。購入債務に関する上記の
金額は一部、契約上の最低支払額を表しており、将来の実際支払額はこれより高くなる可能性がある。長期預金からは期日までの
残存期間が1年以内の契約は除かれている。一定の条件下では、純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された一部の
長期金融負債の将来の支払は、早期に発生する可能性がある。詳細な情報については連結財務書類に対する以下の注記を参照の
こと。すなわち、注記6「純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)」、注記23
「リース」、注記27「預金」および注記31「長期債務および信託優先証券」である。
後発事象
2012年2月27日、当行は、強制交換社債(以下「MEB」という。)をポストバンクの株式60百万株(27.4%)と交換し、2012年2月
28日、ドイツポストAGは26.4百万株(12.1%)のプット・オプションを行使した。その結果、ドイツ銀行はポストバンクの株式を追
加的に86.4百万株(39.5%)所有したことにより、ポストバンクに対する保有株式合計は204.9百万株(93.7%)となった。MEBおよび
プット・オプションの決済は、ドイツ銀行の規制自己資本および流動性ポジションに影響を与えていない。詳細は注記04「取得
および処分」を参照。
2012年2月28日、当行は、以前発表した戦略的見直しの対象となっている資産運用業務の売却に関して、グッゲンハイム・パー
トナーと独占交渉を開始した旨を発表した。この業務にはアメリカの投資信託業務を担うDWS Americas、国際的な機関投資家向
け資産運用業務を担うDB Advisors、国際的な保険資産運用業務を担うDeutsche Insurance Asset Managementおよび国際的なオ
ルタナティブ資産運用業務を担うRREEFを含んでいる。これらの交渉はまだ確定されておらず、当行は潜在的な売却による財務的
影響を信頼性をもって評価することができない。
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リスク・レポート
以下の信用リスク、マーケット・リスクおよびその他のリスクに関する定量的および定性的開示の項には、ドイツ銀行の財務書
類の一部を成し、本報告書の財務書類に参照により組み込まれる情報が含まれている。こうした情報は、当項を通して、余白の角
括弧(本書では『 』で表示されている。)で印付けされている。
定性的および定量的リスクの開示に関する項は、ドイツ銀行グループのリスク・プロファイルに関する包括的見解を提供して
いる。定量的情報は、通常、ドイツ銀行グループ(2011年12月31日および2010年12月31日報告日現在または2010年12月3日に開始
する各報告期間のポストバンクを含む。)を反映している。連結上の観点が示されていない限られた場合においては、ポストバン
ク単体のリスク開示または該当する定性的解説が必要に応じて提供されている。
ポストバンクは、自己の法定責任に基づき自行のリスク管理活動を行っている。ドイツ銀行グループはポストバンクに対して、
特定リスク管理分野に関するアドバイザリー・サービスを提供している。ポストバンクとドイツ銀行グループの間のリスク評
価、測定および統制手続の統合は、2011年度中に大きな進展を遂げた。
リスク管理の概要
2011年度のリスクおよび資本管理の全体的な焦点は、当行の経営基本方針フェーズ4に基づき、当行のリスク戦略に従って当行
のリスク・プロファイルを維持すること、当行の資本基盤を強化することおよび当グループの戦略イニシアチブを支援すること
であった。このアプローチは、以下に要約された異なるリスクの測定基準全体に反映されている。
信用リスク
− 2011年度における積極的かつ慎重なリスク管理に関する当行の中核的な信用原則の遵守により、当行は不安定なマクロ経済
下の信用環境に対応し、また2011年度にポストバンクの通年の計上額を含む貸倒損失水準を抑制することができた。これは、
引受基準、積極的な集中リスクの管理およびリスク軽減戦略(担保、ヘッジ、ネッティングおよび信用補完の取決めを含
む。)などの、当行の既存のリスク管理体系の適用により達成された。
− 当行の2011年度の信用リスク引当金繰入額は、2010年度の13億ユーロに対し、18億ユーロであった。この増加は主に、ポストバ
ンクの通年の連結によるものであり、これが当年度に8億ユーロ寄与した。ここには、連結前に計上されたポストバンク関連
の貸倒引当金の戻入額4億ユーロは含まれない。ポストバンクを除くと、引当金繰入額は、主に個人顧客および中堅企業のア
ドバイザリー・バンキング(ドイツおよび国際)における業績改善を反映して、139百万ユーロ減少した。2010年度のポスト
バンクの通年の繰入額を考慮に入れると(年度末現在の正式な数値はポストバンクについて1ヶ月分しか計上していないこ
とを勘案して)、2011年度の両行を結合した全体の繰入額水準は、2010年度と比較して低下していた。
− 厳格なリスク/リターン要件を厳守する一方で、貸出金ポートフォリオは、主に外国為替レートの推移により、1%(6十億ユー
ロ)成長した。増加は主に低リスク・バケットに起因し、一方で、中リスクおよび高リスクのポートフォリオは縮小された。
− 当行の法人信用ポートフォリオ勘定のうち投資適格格付を有する部分の割合は、2010年12月31日現在の73%から2011年12月
31日現在の72%に減少し、困難なマクロ経済環境にもかかわらず、安定した状態を維持した。
− 当行の総額ベースの信用エクスポージャーは2011年度中に増加したが、信用リスクに関する経済的資本使用額で測定される
当行の信用リスク・プロファイルは、2011年度末現在、合計128億ユーロであり、2010年度末現在の128億ユーロと比較して基
本的に変動しなかった。27百万ユーロの増加は主に、エクスポージャーの削減および進行中のポストバンクの統合によるモ
デル再調整、ならびに更なるリスク圧縮活動および特に現在の市場環境に照らした定期的なパラメータの見直しによる、相
互相殺的な影響を反映している。
マーケット・リスク
− トレーディング以外のマーケット・リスクに関する経済的資本使用額は、2011年12月31日現在、合計73億ユーロであり、2010
年度末現在の経済的資本使用額を5億ユーロ(8%)上回った。
− トレーディング・マーケット・リスクの経済的資本使用額は、2010年度末現在の64億ユーロと比較して2011年度末現在は合
計47億ユーロであった。この減少は、広範なリスク削減およびすべての資産クラスにわたる防衛的ポジショニングから生じ
た。
− 当行の法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門の平均バリュー・アット・リスクは、2010年度の95.6百万ユーロと比
較して、2011年度は71.8百万ユーロであった。2011年度の平均バリュー・アット・リスクの減少は、主に広範なリスク削減か
ら生じた。
オペレーショナル・リスク
− オペレーショナル・リスクの経済的資本使用額は12億ユーロ(32%)増加し、2011年12月31日現在48億ユーロであった。この
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増加は主に、現在の金融危機による予測不能な法的リスクをカバーする目的で導入された、当行のAMA(先進的計測手法)モ
デルで適用される新たな余裕安全率によるものである。
流動性リスク
− 流動性準備(ポストバンクを除く。)は、対前年度比で69十億ユーロ増加し、2011年12月31日現在219十億ユーロであった。
− 2011年度の発行業務(ポストバンクを除く。)は、19十億ユーロの計画高に対して225億ユーロであった。
− 当行全体の資金調達のうち59%は、長期発行、リテール預金およびトランザクション・バンキング預金を含む、最も安定した
資金調達源泉によるものであった。
資本管理
− コア Tier 1資本比率(ハイブリッド商品を除く。)は、2011年度末現在(バーゼル2.5のフレームワーク導入後)は、2012年6
月30日までに要求される欧州銀行監督機構(EBA)の基準値9%を上回る9.5%であり、2010年度末現在は8.7%であった。後
者はバーゼル2の規則に基づいて算定されており、これと比較可能な2011年度末現在のコアTier 1資本比率は、10.8%であっ
た。
− 内部適正自己資本比率は、資本供給総額が当行のリスク・ポジションにより決定される資本需要をカバーするのに十分であ
るか否かを示すものであり、2010年12月31日現在の147%と比較して、2011年12月31日現在は159%に上昇した。
− 2011年度末現在のリスク加重調整済資産は、35十億ユーロ増加し、381十億ユーロであった。この増加は主に、バーゼル2.5の導
入による54十億ユーロの増加およびオペレーショナル・リスクに関するリスク加重調整済資産の13十億ユーロの増加に起
因していた。これらの増加は、主に当行のリスク圧縮努力の結果、信用リスクおよびマーケット・リスクに関するリスク加重
調整済資産が減少したことにより、部分的に相殺された。
貸借対照表の管理
− 2011年12月31日現在、当行の目標の定義に従ったレバレッジ比率は、2010年度末現在の23から低下して、21となり、当行のレバ
レッジ比率目標25を下回った。
リスク管理原則
当行は、業務に関連して積極的にリスクを負担しており、そのことを前提に、以下の原則が当グループ内のリスク管理を支えて
いる。
− リスクは、所定のリスク選好の枠内で負担する。
− すべてのリスク負担は、リスク管理フレームワーク内における承認を必要とする。
− リスク負担に対しては、十分な代償を得る必要がある。
− リスクは継続的に監視しなければならない。
− 強靭なリスク管理文化は、ドイツ銀行の復元力の強化に資する。
当行は、従業員に対して、リスクおよびリターンの管理に対し総体的(ホリスティック)アプローチをとること、ならびに当行
のリスク、資本および風評プロファイルを有効に管理することにより、強靭なリスク文化を維持するような方法で行動すること
を期待している。リスクに関する評価は、結果として当行の報酬体系に内在し、継続的に監視されている。詳細は「報酬報告書」
に記載されている。
リスク管理フレームワーク
当行の業務は多岐にわたるため、そのリスクを識別、測定、集計し効果的に管理すること、資本を各業務に適切に割り当てること
が不可欠である。当行は各部門、ビジネス・ユニットおよびインフラ機能を通じ、一つの統合されたグループとして営業活動を
行っている。リスクおよび資本は、各部門およびビジネス・ユニットの活動と密接なつながりを持った原則のフレームワーク、組
織構造ならびに測定手続および監視手続を通じて、管理されている。
『
− 当行の取締役会は、連結グループに関する総合的リスクおよび資本管理を監督する。
− 当行は、3つの防衛線でリスク管理モデルを運用しており、これにより、業務管理、リスク管理の監視、および保証の役割が、相
互に独立した機能により果たされる。
− リスク戦略およびリスク選好は、リスク、資本およびパフォーマンス目標を整合させるため、当グループの戦略計画に基づい
て定義される。
− 健全なリスク管理実務およびリスクに関する総体的な意識が組織全体にわたり存在することを検証するため、また各業務が
リスク選好と経済価値の間のバランスを管理するのを助けるため、グループ全体にわたりレビューが実施される。
− 主要なリスク・クラスはすべて、リスク管理プロセスを通じて管理される。これには、信用リスク、マーケット・リスク、オペ
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レーショナル・リスク、流動性リスク、ビジネス・リスク、風評リスクおよびリスクの集中が含まれる。
− 可能な場合には、リスクおよび資本需要の定量化のためのモデリングおよび測定アプローチが、主要リスク・クラス全体にわ
たり横断的に実施される。
− 効果的なシステム、プロセスおよび方針は、当行のリスク管理能力の決定的に重要な構成要素である。
ポストバンクにおける同等のリスク管理原則が、ポストバンクの自己の組織全体で実施されている。
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リスク・ガバナンス
以下の図は、ドイツ銀行グループのリスク管理のガバナンス構造の概要を示している。
リスクおよび資本管理−グループ・レベルのガバナンス構造の概要の全体図
*
)いくつかの小委員会による支援を受けている。
監査役会のリスク委員会は当グループのリスクおよび資本プロファイルを定期的に監視する。
取締役会は、株主、従業員およびその他のステークホールダーの利益のために持続可能な価値を創造することを目的として、独
立して当行を経営管理することに責任を負う。同会は、ドイツ銀行グループの日々の経営管理に関し単独で責任を有する。また、
当グループに関する包括的かつ整合した事業戦略およびリスク戦略の定義および実行、ならびに明確に定義されたリスク管理機
能および指針の確立に関して責任を負う。取締役会は一定の機能および責任を、関連するガバナンス委員会、特に、最高リスク責
任者が委員長を務めるリスク執行委員会(以下「RiskExCo」という。)とリスクおよび資本委員会(以下「CaR」という。)に委
譲している。
当行の最高リスク責任者(CRO)は、取締役会のメンバーであり、すべての業務およびリスク種類にわたり、営業範囲内で生じ
るリスクの識別、評価、管理および報告に関して責任を負う。以下の機能委員会がリスク機能の中核をなしている。
− 資本およびリスク委員会は、当行のリスク・プロファイルおよび資本生産能力に関する統合された計画および監視を監督お
よび統制し、リスク選好、所要自己資本および資金調達ニーズと、当グループ、各部門および各下位部門の事業戦略との整合
性を確保する。
− 当行のリスク執行委員会は、当グループの、リスクの集中を含むすべてのリスクを、識別、統制および管理する。この職責を遂
行するに当たり、リスク執行委員会は、リスク管理の特定分野に関して責任を負う小委員会(複数の政策委員会およびグ
ループ風評リスク委員会を含む。)の支援を受けている。
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− クロス・リスク・レビュー委員会は、リスク執行委員会ならびに資本およびリスク委員会を支援し、特に、グループ全体のリ
スク・パターンの管理に重点を置く。クロス・リスク・レビュー委員会は、資本およびリスク委員会からの権限委譲に基づ
き、ドイツ銀行グループの内部適正自己資本評価プロセス(以下「ICAAP」という。)の日々の監視および統制に関して責任
を負い、現地のICAAPについて、それぞれの規制上の要件および方針設定が確実に遵守されるようにしている。
資本およびリスク委員会の複数のメンバーはグループ投資委員会のメンバーでもあり、戦略的投資に関する提案はグループ投
資委員会によって分析されるため、両委員会間で密接な連携が確保されている。戦略的投資には、投資のサイズに応じて、グルー
プ投資委員会または取締役会の承認が必要となり、また、監査役会の承認が必要となる場合もある。戦略的投資の動向は、グルー
プ投資委員会によって定期的に監視される。
以下の職責を持つ専門のリスク・ユニットを設置している。
− 各部門で行われる業務が、取締役会が設定したフレームワーク内で資本およびリスク委員会の設定したリスク選好と確実に
整合するようにする。
− 各部門の業務に適切なリスクおよび資本管理の方針、手続および手法を定式化し導入する。
− 信用リスク、マーケット・リスクおよび流動性リスクの限度枠を承認する。
− ポートフォリオを定期的に見直し、リスク・ポートフォリオが確実に許容パラメータ範囲内に入るようにする。
− 各部門に適切なリスクおよび資本管理基盤およびシステムを開発し導入する。
リスク・ユニットのリーダーは、リスク執行委員会のメンバーでもあり、各リスク管理ユニットのパフォーマンスに関して責
任を負い、最高リスク責任者に直接報告する。
全社的リスク管理(以下「ERM」という。)ユニットは、当グループの資本計画で明確化されたリスク選好に照らして行われる
リスク・ポートフォリオの監視において役割を果たし、また当グループのリスク横断的なイニシアチブを管理する。ERMユニット
の目的は以下のとおりである。
− 当行の業務全体にわたるリスクに関し包括的見解を打ち出し、リスク横断的な集中およびリスク/経済価値の「ホット・ス
ポット」に焦点を当てる。
− 当行内の上級レベルにおける検討のため、主要なリスク問題について、戦略的かつ将来を見据えた全体像を提供する(リスク
選好、ストレス・テストのフレームワーク)。
− 当行のリスク文化を強化する。
− 当行の各地の現地企業に横断的な一貫したリスク管理基準の実施を促進する。
財務部と監査部は両グループ部門からもリスク機能からも独立して活動している。財務部の役割は、当行が引受けたリスクを
数値化および検証し、リスク関連データの質および統一性を確保することである。監査部は、内部統制システムの設計および運用
の有効性についてリスク志向のレビューを実施する。
ドイツ銀行とポストバンクのジョイント・フォーラムが、2011年度に設立された。その目的は、リスク/リターンの決定的に重要
な意思決定につき両行間の整合性を図ること、リスクおよびポートフォリオ関連の専門知識を交換すること、ならびに規制上の
諸問題に対処することである。この定期フォーラムは、とりわけリスク管理および統制プロセスのグループ・レベルでの統合を
促進する。さらに、ポストバンクのグループ全体のリスク管理組織は、すべての主要なリスクおよびその要因を単独で測定および
評価する。2011年3月1日より、ポストバンクの最高リスク責任者の役割が取締役会レベルで設定されている。
そのすべてにおいてポストバンクの最高リスク責任者が投票メンバーであるポストバンクの主要なリスク管理委員会は、以下
のとおりである。
− 全体的なリスク選好およびリスク配分の決定に関してポストバンクの取締役会に助言を行う銀行リスク委員会。
− 限度枠の配分および適切な限度枠のフレームワークの定義に責任を有する信用リスク委員会。
− 限度枠の配分ならびにポストバンクのバンキング勘定の戦略的ポジショニングおよび流動性リスク管理を決定するマーケッ
ト・リスク委員会。
− 適切なリスクのフレームワークおよび個々の業務分野における資本配分を決定するオペレーショナル・リスク委員会。』
リスクの報告および測定システム
当グループは、信用リスク、マーケット・リスク、オペレーショナル・リスクおよび流動性リスクに関し、規制上の報告および外
部開示ならびに内部経営管理報告の裏付けとなるリスク・データおよびシステムを、中央に一元化している。リスク・インフラ
は、関連する法人企業および業務部門を包含し、リスク・ポジション、適正自己資本および限度枠利用について関連機能に対し定
期的にまたは特別に行われる個々に適した報告のための基礎を提供している。財務部およびリスク部内に設置されたユニット
が、リスク関連データの十分な質および統一性を確保しながら、リスクの測定、分析および報告を行う責任を引き受けている。
中央のガバナンス組織に当グループのリスク・エクスポージャー関連の情報を提供するために用いる、リスクおよび資本管理
に関する主要な報告書は、以下のとおりである。
− 当行のリスクおよび資本プロファイルは、CROにより、CaRおよび取締役会に月次で提出される。この報告書は、当グループのリ
スク、資本および流動性の現状の概要からなり、規制自己資本および経済的資本の適正性に関する情報が組み込まれている。
− 当行の資本、流動性および資金調達に関する概要は、グループ財務部長により、CaRに毎月提出される。この報告書は、上記の項
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目全体にわたる重要な推移および測定基準に関する情報からなる。
− グループ全体のマクロ・ストレス・テストが四半期ごとに実施され、CaRに報告される。これらは、必要に応じ、グループ・レ
ベルの特別ストレス・テストにより補足される。
上記の報告書は、リスク部および財務部の、他の複数の標準および特別の経営管理報告書により補完される。これらは、グループ
・レベルのリスクおよび資本管理に責任を負う複数の異なる上級委員会に提出される。
ポストバンクは、引き続き、上述と実質的に同じ原則に従った自行の報告フレームワークを有している。
リスク戦略およびリスク選好
当行のリスク戦略ステートメントでは、以下を表明している。
− 全ビジネス・ユニットにわたってバランスのとれたパフォーマンス
− 利益の質の前向きな進展
− 所要規制自己資本の遵守
− 自己資本の適正化
− 流動性リスク許容度および規制上の要件の枠内での事業計画を可能とする、安定的な資金調達および戦略的な流動性
当行は、リスク、資本およびパフォーマンス目標の整合性を確保するため、リスク戦略およびリスク選好を、戦略計画に基づいて
定義する。
当行は、将来の戦略的な方向、主要イニシアチブに関する意思決定、および各業務への資源の配分を検討する、年次の戦略計画プ
ロセスを実施している。当行の計画には、損益、資本供給および資本需要、その他の資源(従業員数など)、ならびに各業務特有の
主要なパフォーマンス指標が含まれる。このプロセスは、各業務部門およびビジネス・ユニットのレベルで今後3年間を対象とし
て実施され、のれんの減損テスト目的では5年間に投影される。さらに、第1年度は月別に詳述される(実施計画)。グループ戦略
および計画部と財務部が戦略計画プロセスの調整を行い、取りまとめた戦略計画を、検討および最終的な承認のため、グループ執
行委員会および取締役会に提出する。最終的な計画は、各年度の期首において、監査役会にも提出される。
当行の戦略計画には、リスクおよび資本計画、ならびにリスク選好が含まれ、これにより当グループは以下のことが可能となる。
− リスクに関する適正自己資本目標を、当行の戦略上の焦点および事業計画を考慮して、設定する。
− 内部および外部の要件に関し、当行のリスク負担能力を評価する(すなわち、規制自己資本および経済的資本)。
− 資本需要、資本基盤および流動性ポジションへの影響を評価するために、ストレス・テストを適用する。
リスク選好は、当行がその事業目標を達成するために引き受ける準備のある、リスクの最大水準を示すものである。当グループ
のリスク選好ステートメントでグループ・レベルのリスク許容度が定義され、それが各業務部門の財務目標および、グループ全
体の主要リスク項目に関するリスク限度枠、リスク目標、またはリスク量に転化される。リスク選好の設定は、このようにして、リ
スクが、取締役会および株主の要求する水準に向けて積極的に管理されること、また当行全体のリスク選好ステートメントと合
致することを確保している。取締役会は、リスク選好を年1回レビューのうえ承認し、これにより、リスク選好と、当グループの戦
略、事業環境およびステークホルダー要請との整合性を確保している。リスク選好の許容水準は、明確に定義された上申および行
動計画とともに、異なるトリガー水準に設定される。許容水準違反があった場合に、これを各リスク委員会および、最終的には最
高リスク責任者に報告する責任は、全社的リスク管理ユニットが負う。
リスクおよび資本戦略の修正は、その重要性に応じて、最高リスク責任者または取締役会全体の承認を受けなければならない。
ポストバンクでは、類似する根本原則が実施されている。ポストバンクの取締役会は、ポストバンクのリスク・プロファイルお
よびリスク戦略に責任を負い、これをポストバンクの監査役会に定期的に報告している。2011年度中に、ポストバンクの資本需
要、資本計画手続およびリスク戦略プロセスは、ドイツ銀行のそれと統合されている。
『
リスク一覧
当行は事業活動の一環として様々なリスクに直面する。そのうち最も重要なリスクは、以下の専用の項で詳述されている。これ
らのリスクは様々な方法で分類できる。規制上の観点からは、当行は、信用リスク、マーケット・リスクおよびオペレーショナル
・リスクの3種類のリスクに対し規制自己資本を保持している。当行の内部の適正自己資本評価プロセスの一環として、当行は、
流動性リスクを除き、当行の事業活動から生じるリスクをカバーするために必要な経済的資本の金額を算定する。
信用リスク
信用リスクは、当行が売却を計画している債権(以下のより詳細な信用リスクの項を参照。)を含む、あらゆる相手先、借手ま
たは債務者(併せて以下「相手先」という。)に対する現実的、偶発的または潜在的債権が存在するすべての取引から生じる。こ
れらの取引は、通常、伝統的なトレーディング以外の貸付業務(貸出金および偶発負債等)または顧客との直接的トレーディン
グ業務(OTCデリバティブ、FX先渡および金利先渡契約等)の一部である。
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当行では信用リスクを3種に区分している。
− 債務不履行リスクは、相手先が契約上の支払義務を履行しないリスクである。
− カントリー・リスクは、ある国において、予想される経済状況の悪化、政治的・社会的激変、資産の国有化・没収、対外債務に
対する政府による支払拒絶、為替管理および破壊的な通貨の下落・切り下げなどの要因により当行が損失を被るリスクであ
る。カントリー・リスクは、国家の直接的介入により非居住者に対する資産の移転ができなくなったため債務者がその義務
を履行することができなくなった際に生じる移転リスクを含んでいる。
− 決済リスクは、取引の決済または清算が行われないリスクであり、現金、有価証券および/またはその他の資産の交換が同時
でない場合には常に生じる。
マーケット・リスク
マーケット・リスクは、当行のトレーディング・ポジションおよび投資ポジションの時価が変動する潜在的可能性として定義
されている。リスクは、金利、信用スプレッド、外国為替レート、株価、コモディティ価格、ならびに市場ボラティリティおよび市場
から黙示される債務不履行発生確率等の他の関連パラメータの不利な変動から発生し得る。当行はマーケット・リスクを大きく
異なる以下の3種類に区分している。
− トレーディング・マーケット・リスクは、法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門のマーケット・メーキング活動か
ら主に発生する。これには、債券、エクイティ、外国為替、その他の有価証券およびコモディティならびに対応するデリバティ
ブのポジション・テイキングが含まれる。
− 債務不履行および格付遷移から発生する、取引債務不履行リスク。
− 様々な形態のトレーディング以外のマーケット・リスク。エクイティ・リスクは、非連結戦略的投資、オルタナティブ資産投
資、および株式報酬から主に発生する。金利リスクは、トレーディング以外の資産および負債のポジションから発生する。構
造的外国為替リスク・エクスポージャーは、一定子会社における非ユーロ建ての資本および利益剰余金から発生し、当行の
トレーディング以外のポートフォリオにおける外国為替リスクの大部分を占める。トレーディング以外のマーケット・リス
クのその他の要素は、資産運用およびファンド関連活動から発生するリスク、ならびに個人顧客および中堅企業(PBC)、グ
ローバル・トランザクション・バンキング(GTB)およびプライベート・ウェルス・マネージメント(PWM)におけるモデ
ル・リスクである。当該リスクは、金利の変動を組み合わせた顧客行動に関する仮定にストレスを与え算出される。ポストバ
ンク以外のドイツ銀行では、これらのリスクはトレーディング以外のマーケット・リスクの一部である。
オペレーショナル・リスク
オペレーショナル・リスクは、従業員、契約の記載事項および書類作成、技術、インフラの崩壊およびそれによる惨事、外部から
の影響ならびに顧客との関係に関連した機能停止(法的リスクによるものを含む。)の潜在的可能性である。オペレーショナル
・リスクには、ビジネス・リスクおよび風評リスクは含まれない。
流動性リスク
流動性リスクは、すべての支払義務を期日に履行することができない、または過剰な費用を負わなければそうした義務を履行
することができない潜在的可能性から生じるリスクである。』
ビジネス・リスク
ビジネス・リスクは、市場環境、顧客行動、技術進歩といった一般事業状況の潜在的な変化により当行が引き受けるリスクを表
す。当行がこれらの状況変化に迅速に適応できなければ業績に影響が及ぶ恐れがある。
上記のリスクに加えて、当行は、風評リスク、保険業務特有のリスクおよび集中リスク等、他の種類の多数のリスクに直面して
いる。これらは、実質的には、上記のリスク種類の一つまたは複数に関連している。
風評リスク
当行のリスク管理プロセスでは、風評リスクは、ある顧客に関わる取引、相手先または実務慣行に関する評判が当行の組織に対
する一般大衆の信頼にマイナスの影響を与えるリスクとして定義されている。
風評リスク管理のフレームワークは、いくつかの方針および指針から構成されている。風評リスク問題の識別、上申および解決
に関する一義的な責任は、各業務部門にある。リスク管理ユニットは、風評リスク問題が適切に識別、上申および対処されること
の確認において、各業務部門に支援および助言を行う。
風評リスク問題に関する最上位の専門組織は、グループ風評リスク委員会(以下「GRRC」という。)である。GRRCは、リスク執
行委員会の常設小委員会であり、最高リスク責任者が委員長を務める。GRRCは、風評リスク問題の上申が必要であると事業および
地域の上級経営者がみなす場合、またはグループの他の方針および手続に基づき要求される場合に、当該問題のすべてに関して
レビューのうえ最終決定を行う。
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『
保険業務特有のリスク
当行の保険リスクに対するエクスポージャーは、Abbey Life Assurance Company Limitedおよびドイツ銀行グループの確定給
付年金債務に関連している。当行のリスク管理のフレームワークにおいては、当行は保険関連リスクを主としてトレーディング
以外のマーケット・リスクとしてみなしている。当行は、これらのリスクの算定における基礎となる仮定を定期的に監視し、適切
とみなした場合には再保険等のリスク軽減措置を追求する。当行は主に以下の保険関連リスクにさらされている。
− 長寿リスク。即時型年金商品および据置型年金商品に係る平均余命の改善率が予測範囲を外れるリスク。
− 死亡および罹病リスク。保険商品に係る死亡請求数または障害請求数が予測範囲を外れるリスクおよび1件以上の大型請求が
発生するリスク。
− 費用リスク。保険契約の管理費が予測範囲を外れるリスク。
− 継続リスク。保険契約の失効率が予測範囲を外れるリスク。
実績値が基礎となる仮定より好ましくない範囲で、またはより煩雑な仮定により引当金の積み増しが必要となる範囲で、保険企
業の資本必要額が増加する可能性がある。
リスクの集中
リスクの集中は、単独のリスクの種類ではないが、個別のリスク種類の管理および全社型リスク管理機能によるリスク横断的レ
ベルでの管理に統合されている。リスクの集中は、特定のリスク要因への依存の不安定な分散を通じた銀行の損失の可能性を示
している。リスクの集中は、相手先、事業、地域/国々、法人企業、業界および商品の中でおよびこれらに横断的に起こるものであ
り、上記リスクに影響を与える。
当行は、リスクの集中を管理するための包括的アプローチを確立している。当該アプローチは主に、以下の重要な要素を包含す
る。
− リスク項目内のレビューが、通常、ポートフォリオ管理の領域で実施され、リスク項目内の集中を招いた要因の識別および把
握に使用される。
− ビジネス・ユニットおよび法人企業のレビューがリスクの集中を識別する場合がある。識別されたリスクの集中は、検討の
上、その重要性に応じて、最高で取締役会レベルまで上申される。
− 専門家パネルは、定性的手段を用い、リスク内および全社的なリスクの問題、集中、ならびにリスク特性が重複するポートフォ
リオ(例えば、信用リスク、マーケット・リスク、流動性リスクおよびオペレーショナル・リスク間の相互依存等。ただし、こ
れに限定されない。)に焦点を当て、また、当グループのリスク・プロファイルが常に、確実に、全体的なリスク戦略、リスク
選好および資本計画と合致しているようにする。
− 定量的手段、例えば、規制自己資本または経済的資本(総合的なリスクの測定)およびストレス・テスト。
− 包括的な監視および報告。
リスクの集中の監視に関する最上位のガバナンス組織は、クロス・リスク・レビュー委員会である。』
リスク管理手法
当行は、リスクの評価・管理のために、広範な定量的および定性的手法を用いている。当行は、定量的手法および測定基準の適切
性と信頼性を、変化するリスク環境に照らして絶えず評価することを方針としている。その中には、多くのリスク項目に共通の手
法もあれば、特定のリスク項目の特色に合わせて特に調整された手法もある。当行のリスクの測定、管理、報告に現在用いられて
いる先進的内部手法および測定基準は以下のとおりである。
− 経済的資本。経済的資本は、エクスポージャーから生じる非常に多額の非期待損失を吸収するために必要な資本の額を測定し
たものである。この場合の「非常に多額」という表現は、ある1年間の非期待損失総額を99.98%の確率でカバーすることが
できるレベルに経済的資本が設定されることを意味する。当行では、信用リスクの要素である債務不履行リスク、移転リスク
および決済リスク、ならびにマーケット・リスク(取引債務不履行リスクを含む。)、オペレーショナル・リスクおよび一般
ビジネス・リスクについて、経済的資本を計算している。当行は、経済的資本モデルを継続的に見直し、必要に応じて強化し
ている。当行は、個々の業務ラインから連結グループ・レベルに至る当行のリスク・ポジションを総合的に示すために経済
的資本を用いている。当行はさらに、顧客との関係のリスク調整後の収益性を測定する際に、特に信用リスクに関する経済的
資本を考慮に入れる。連結目的上、ポストバンクの経済的資本はドイツ銀行の手法と整合する方式で算定されている。ポスト
バンクは信用リスクに関する経済的資本の算定については、同一の手法を用いている。経済的資本使用額の定量的要約につ
いては、後述の「総合的リスク・ポジション」を参照のこと。
ポストバンクも同様の概念を用いて多額の非期待損失から生じる資本需要を定量化し「リスク資本」と呼称している。その
際に、ポストバンクは、重要と分類されている個別のリスクを測定するために統一的なパラメータを使用している。これらの
パラメータは、所定の保有期間(通常1年だが、マーケット・リスクに関しては90日)内に、発生確率99.93%の水準で超過し
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ないとされる損失(期待損益控除後)を使用したバリュー・アット・リスク・アプローチに基づいている。
− 期待損失。当行は、信用リスクおよびオペレーショナル・リスクの測定尺度として、期待損失を用いている。期待損失は、当行
の過去の損失実績に基づいて、各報告日現在で1年以内にこうしたリスクから期待される損失の測定値である。信用リスクの
期待損失の計算に当たって当行は、信用リスク格付、担保、返済期限、および統計的平均化手法を考慮に入れて、異なる種類の
エクスポージャーおよび与信枠に関するリスク特性を反映する。すべてのパラメータの仮定は、当行の内部的な債務不履行
および損失実績に基づく最大7年間の統計的平均値、ならびに外部のベンチマークに基づいている。当行は、リスク管理プロ
セスの手法として、また経営管理報告システムの一環として、期待損失を用いている。当行はまた、財務書類に計上される集
合的評価の信用リスク引当金の構成要素として、該当する期待損失の計算結果を考慮する。オペレーショナル・リスクに関
しては、内部損失実績の統計的平均値、最近のリスク傾向および専門家による将来の見積りから期待損失を算定している。
ポストバンクも同様の概念を適用している。
− バリュー・アット・リスク。当行では、正常な市場状況における当行のトレーディング勘定のマーケット・リスクを定量的に
測定する方法として、バリュー・アット・リスク・アプローチを用いている。バリュー・アット・リスク数値は、内部報告お
よび外部(規制目的)報告の両面において役割を果たしている。バリュー・アット・リスクは、あるポートフォリオについ
て、正常な市場状況で所定の信頼水準および所定の期間において将来発生する可能性のある(時価に関連する)潜在的な損
失の最大値を測定する。ポートフォリオ全体のバリュー・アット・リスクは、そのポートフォリオの分散されたマーケット
・リスク(所定の相関関係を用いて集計)の測定尺度となる。
ポストバンクでは、トレーディング勘定およびバンキング勘定の両方にバリュー・アット・リスク・アプローチが用いられ
る。
− ストレス・テスト。信用リスク、マーケット・リスクおよびオペレーショナル・リスクならびに流動性リスクは、定期的なス
トレス・テスト・プログラムの対象となっている。クロス・リスク・レビュー委員会は、当グループのリスク選好管理に用
いるストレス・テスト一覧を監視し、その結果をレビューの上、必要に応じて、経営管理上の措置につき提案を行う。クロス
・リスク・レビュー委員会は、ストレス・テスト・プロセスの有効性を監視し、当行のストレス・テストのフレームワーク
の継続的な改善を推進する。同委員会を支援する専門のストレス・テスト監視委員会は、グループ全体のストレス・テスト
・シナリオの定義、リスク種類間にわたる共通の基準および一貫したシナリオの確保、ならびにグループ全体のストレス・
テスト結果のレビューに責任を負う。グループ・レベルのストレス・テストのフレームワークは、一貫した世界的マクロ経
済低迷のシナリオに基づく定期的なグループ全体のストレス・テスト、年次のリバース・ストレス・テストおよび資本計画
関連のストレス・テスト、ならびに特別シナリオからなる。
当行はまた、ストレス・テストにより、信用リスク、マーケット・リスク、オペレーショナル・リスクおよび流動性リスク
のリスク種類に特有の分析を補足している。信用リスク管理目的で、当行がストレス・テストを実施するのは、一般的な経済
状況または特定のパラメータの変動が、当行の信用エクスポージャーまたはその一部に対して及ぼす影響、ならびに当行の
ポートフォリオの信用度に対して及ぼす影響を評価するためである。マーケット・リスク管理目的で、当行がストレス・テ
ストを実施するのは、バリュー・アット・リスク計算が比較的最近の実績データに基づいており、所定の信頼水準までのリ
スクの見積りを意味するのみであり、また良好な資産流動性を前提としているためである。したがって、それは比較的正常な
市場状況における可能性のある損失しか反映していない。ストレス・テストは、潜在的可能性のある極端な市場の動きが、流
動性の高いトレーディング・ポジションと流動性の低いトレーディング・ポジションの双方ならびに当行の投資について、
マーケット・リスク感応度の高いエクスポージャーの価値に対して及ぼす影響を判定するのに役立つ。現行のストレス・テ
ストで使用しているマーケット・リスク要因間の相関関係は、過去の不安定な市況から見積もられており、最近の市場スト
レス下で観測された相関関係と一致していることが分かった。当行は、ストレス・テストを用いて、当行のシミュレーション
に選択した極端な市場状況のシナリオにおけるマーケット・リスク・エクスポージャーをカバーするために配分する必要
がある経済的資本の額を決定している。オペレーショナル・リスク管理目的で、当行が経済的資本モデルについてストレス
・テストを実施するのは、主要なモデル構成要素(外部損失を含む。)の変動に対する感応度を評価するためである。流動性
リスク管理目的で、当行がストレス・テストおよびシナリオ分析を実施するのは、突然のストレス事象が当行の流動性ポジ
ションに対して及ぼす影響を評価するためである。
ポストバンクでは、すべての重要で積極的に管理されるリスク項目(信用リスク、マーケット・リスク、流動性リスクおよ
びオペレーショナル・リスク)は、所定のストレス・テストの対象となっている。ポストバンクはまた、2011年度中にドイツ
銀行グループ全体の資本ストレス・テストにも統合された。
− 規制目的のリスク評価。ドイツの銀行規制当局は、いくつかの方法によって当行のリスク引受能力を評価しており、これにつ
いては、連結財務書類に対する注記37「規制自己資本」において、より詳しく説明されている。
ICAAP(内部適正自己資本評価プロセス)
ICAAPは、リスクを識別および評価し、当該リスクに対応するための十分な資本を維持し、かつ適切なリスク管理技法を適用する
ことによって、継続的に適正自己資本を確保すること、すなわち内部資本供給が内部資本需要を上回ることを銀行に求めるもの
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である(数値については「内部適正自己資本」の項において、より詳しく説明されている。)。
当行は、バーゼル2の第2の柱、およびそれを導入したドイツの国内法であるリスク管理に関する最低要件(以下「MaRisk」とい
う。)の要求する、内部適正自己資本評価プロセスへの準拠を、上述のリスク管理およびガバナンスのフレームワーク、手法、プロ
セスおよびインフラを通じて、グループ・レベルで維持している。当グループの法人企業のICAAPフレームワークは、現地の規制
上の要件に準拠するように設計され、また、可能な限り本報告書に記載されている構造および原則と整合している。
MaRiskおよびバーゼル2の要件に従い、当グループの適正自己資本を継続的かつ将来的に確保するための主要な手段は、以下の
とおりである。
− 戦略的計画プロセスならびに、承認されたリスクおよび資本目標に照らして行われる継続的監視プロセス
− リスクおよび資本に関する経営陣への頻繁な報告
− 経済的資本およびストレス・テストのフレームワーク
主要なリスク項目ごとにまとめたリスク管理に関するより詳細な情報は、以下に記載するとおりである。
『
信用リスク
当行は以下の原理および原則に基づき信用リスクを測定および管理する。
− 信用リスク管理の主要原則は、顧客の信用に関するデュー・ディリジェンスである。これは、当行の国および業界のポート
フォリオ戦略と整合している。最初の防衛線である当行の事業分野の相手先と共同で慎重な顧客の選択が達成される。当行
の各グループ部門において、与信意思決定の基準、プロセスおよび原則が一貫して適用される。
− 当行は、分散された信用ポートフォリオを確保し、いかなる市場状況においても当行の資本を効果的に保護することで、必要
以上の集中リスクおよびロングテール・リスク(多額の非期待損失)を積極的に防ぐことを目指している。特定の顧客、業
界、国および商品への集中は、当行のリスク選好に対して積極的に評価および管理される。
− 当行は、実行可能な場合には、当行が保有するポートフォリオの予防的なヘッジおよび配分モデルならびに担保化と組み合わ
せた厳格な引受基準を適用することで、相手先およびポートフォリオ・レベルに係る大きな方向での信用リスクを回避する
ことを目指している。
− 当行は、担保、保証および/または十分にヘッジされていない限り、完全なキャッシュのリスク・ポジションを取ることに慎
重である。この一般原則の例外は、低リスクで短期の取引および与信枠が裏付けとなる特定の貿易金融業務の要求ならびに
利鞘により十分損失を担保できる低リスクの事業である。
− 当行は、担保契約を通じて当行のデリバティブ・ポートフォリオを担保することを目指しており、基礎となる市場の変動から
の信用リスクをさらに軽減するために追加的に集中リスクをヘッジすることがある。
− あらゆる相手先に対する信用供与または与信枠についての重要な変更(残存期間、担保構成または主要な約款等)にはすべ
て、適切な権限レベルでの与信承認が必要である。当行は、資質、経験および研修内容に応じて各人に与信承認権限を委譲し、
これを定期的に再検討する。
− 当行は、ドイツ銀行法(Kreditwesengesetz)の規制上の要件に従って、連結グループ全体に対して適用されるグローバルな基
準に基づいて、各債務者に対するすべての信用エクスポージャーを測定し、統合する。
ポストバンクでは同等の統一的な基準が実施されている。
信用リスク格付
与信承認プロセスの基本的かつ重要な要素は、それぞれの信用に関連する相手先の詳細なリスク評価である。相手先を格付けす
る際に、当行は行内の評価手法を適用している。これは、当行の相手先の信用度を評価するためのスコアカードおよび当行の26等
級に分かれた格付等級である。当行の格付手法の大部分は、適用されるバーゼル規則に基づく先進的内部格付手法内での使用が
承認されている。当行の格付等級により、当行の内部格付を一般市場慣行と比較することができ、また、当行機関の異なるサブ
ポートフォリオ間の比較可能性が確保される。その内のいくつかの債務不履行格付により当行は、無担保の相手先の債務不履行
エクスポージャーの潜在的な回収可能率を盛り込むことができる。当行は通常、相手先を個別に格付けしているが、一定の購入債
権または証券化債権ポートフォリオについてはプール・ベースで格付けしている。
当行のリテール業務においては、自動判定エンジンを利用することで、同質のポートフォリオの信用度調査および相手先の格
付けが入手される。自動判定エンジンには、定量面(例えば財務数値)、行動的側面、信用調査所(ドイツのSCHUFA等)の情報およ
び一般的な顧客データが組み込まれている。これらの入力要因は、借手の信用度を決定するため判定エンジンによって使用され
る。また、担保の評価後、最終の与信意思決定を処理するために期待損失および追加行動計画が必要となる。当行のリテール業務
において実施している定着した格付手続は、多変量統計モデルに基づいており、このポートフォリオの個々の与信意思決定およ
びリテール・ポートフォリオ全体の管理を支援するために使用される。
すべての相手先の格付手続のアルゴリズムは、債務不履行実績ならびにその他の外部・内部要因および専門家の判断に基づき
頻繁に再測定される。
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ポストバンクは、バーゼル2に基づく基礎的内部格付手法内での使用が承認された内部格付システムを利用している。当行と同
様に、すべての内部格付およびスコアリングは、当該クラスについて決定された債務不履行発生確率にそれぞれの格付またはス
コアリングを割り当てる統一的なマスタースケールに基づいている。
与信限度枠および承認
与信限度枠は、特定期間に当行が積極的に引き受けられる最大の信用エクスポージャーを示す。相手先の与信限度枠を決定する
際には、当行は内部信用格付を参照し相手先の信用度を検討する。与信限度枠は、信用リスク管理機能が委譲された与信権限を行
使することで設定される。与信権限は通常、各人の専門的資格および経験に応じて、個人の与信権限として各人に委譲される。委
譲された与信権限はすべて、権限保有者の個々の実績の妥当性を確保するために、定期的に再検討される。再検討の結果は、グ
ループ与信政策委員会に提出される。
各個人の与信権限が必要な与信限度枠を設定するのに不十分である場合、対象取引は、より上位の与信権限保有者に委ねられる
か、必要に応じてCIB引受委員会等の適切な与信委員会に委ねられる。個人および委員会の権限が適切な限度枠を設定するのに不
十分である場合、当件の承認は取締役会に委ねられる。
ポストバンクでは、同等の与信限度枠基準および承認プロセスが実施されている。』
信用リスクの軽減
相手先の信用の質および当行のリスク選好の決定に加えて、当行はまた、信用エクスポージャーを最適化し、潜在的な信用損失
を減少させるために、様々な信用リスク軽減手法を使用する。信用リスクの軽減は、以下で詳述されているが、次の形態で適用さ
れる。
− 債務の回収を増加させることで損失を減少させる受入担保。
− 当行の貸出金エクスポージャー管理グループによって実行されるヘッジを含む、債務者の債務不履行リスクの可能性を第三
者に対し移転するリスクの移転。
− デリバティブならびにレポおよびレポ類似取引からの信用エクスポージャーを減少させるネッティングおよび担保契約。
『
貸出金の受入担保
当行は通常、信用リスクにさらされる契約において、顧客から担保を受け取るまたは顧客に担保を差し入れることに合意して
いる。また、当行は通常、融資契約において借手から担保を受け取ることに合意している。担保とは、資産または第三者の債務の形
での保証であり、借手の債務不履行リスクの代わりとなるか、または債務不履行の際の回収を改善させることにより、エクスポー
ジャーの信用損失に係る固有のリスクを軽減する働きをする。担保は、返済のための代替的資金源とはなり得るが、通常、質の高
い引受基準の必要性に取って代わるものではない。
当行は受入担保を以下の2種類に分類している。
− 金融およびその他の担保は、借手がその第一義的な債務を履行する能力がないか、または履行する意思のない場合に、差入担
保資産を清算することにより、当行が未回収エクスポージャーの全部または一部を回収することを可能にする。現金担保、有
価証券(株式や債券)、他の請求権や棚卸資産の譲渡担保、設備(工場、機械、航空機等)および不動産が通常この範疇に入
る。
− 保証担保は、法的契約に基づく債務を履行する借手の能力を補完するものであり、このため第三者により提供される。信用状、
保険契約、輸出信用保険、保証およびリスク・パーティシペーションが通常この範疇に入る。』
リスクの移転
第三者に対するリスクの移転は、当行の総合的リスク管理プロセスの重要な一部を形成し、完全な売却、シングル・ネームまた
はポートフォリオのヘッジおよび証券化を含む様々な形式で行われる。リスクの移転は、個別に承認された職務に従って、それぞ
れのビジネス・ユニットおよび当行の貸出金エクスポージャー管理グループ(以下「LEMG」という。)によって行われる。
LEMGは、法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門内の国際的投資適格ポートフォリオおよびドイツ中小企業ポートフォ
リオの貸出金および貸出関連コミットメントの残余信用リスク管理に重点的に取り組んでいる。
集中的価格照会サービスとして、LEMGは、法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門の各業務に対し、貸出申込のための観
察または算出された資本市場相場を提供する。しかしながら、その業務がその信用リスクを締結できるか否かの決定は依然とし
て信用リスク管理部が一手に行う。
LEMGは、リスク管理規律をさらに強化し、リターンを改善し、より効率的に資本を使用するために、信用リスクのフレームワーク
の中で2つの主要なイニシアチブに集中している。
− 与信ポートフォリオ内のシングル・ネームおよび業種に対する信用リスクの集中を減少させる。
− 債権売却、ローン担保証券による証券化、債務不履行保険担保、シングル・ネームおよびポートフォリオのクレジット・デ
フォルト・スワップを含む手法を利用することにより信用エクスポージャーを積極的に管理する。
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デリバティブのネッティングおよび担保契約
『
OTCクリアリングが利用できない場合、OTCデリバティブ取引から生じる信用リスクを削減するために、当行は顧客と標準的なマ
スター・アグリーメント(国際スワップおよびデリバティブ協会(以下「ISDA」という。)によって発行されたデリバティブ用
マスター・アグリーメントやドイツの金融デリバティブ取引に関するマスター・アグリーメント等)を締結することを定期的
に検討している。マスター・アグリーメントは、相手先の債務不履行時に、マスター・アグリーメントの下に締結されたデリバ
ティブ取引から生じる権利と義務のネッティングを可能とし、当該相手先に対する純債権または純債務に一本化する(以下「ク
ローズ・アウト・ネッティング」という。)。当行はまた、デリバティブ業務の一部(為替取引等)でマスター・アグリーメント
を締結しており、この契約の下、当該マスター・アグリーメントの対象となる取引に関して同日同通貨払いの金額を相殺し(以
下「ペイメント・ネッティング」という。)、決済リスクを削減している。リスク測定およびリスク評価のプロセスにおいて、当
行は、すべての関連法域でマスター・アグリーメントの法的妥当性および強制力について当行が満足している範囲においての
み、ネッティングを適用する。
当行はさらに、マスター・アグリーメントの付随契約として信用補充条項(credit support annexes)(以下「CSA」とい
う。) を締結することで、デリバティブ関連信用リスクを一層削減している。これらの条項では通常、対象エクスポージャーの
マージニングを定期的に(通常は毎日)実施し、リスクの軽減を図る。CSAではまた、相手先が証拠金請求に応じられなかった場
合に関連するデリバティブ取引を終了させる権利を規定している。ネッティングと同様に、当行が当該条項に強制力があると考
える場合、これをエクスポージャー測定に反映する。』
マスター・アグリーメントの付随契約としてのCSAの一部においては、格付トリガーが規定されており、当事者の格付が引き下
げられた場合には追加担保の差入れが要求される。当行はさらに、当事者の格下げ時における追加的な契約終了事象を規定した
マスター・アグリーメントも締結している。CSAおよびマスター・アグリーメントにおけるこれらの格下げ規定は、通常は両当事
者に対して適用されるが、当行のみに適用される場合もある。当行は、格下げに伴う当行の潜在的な偶発的支払債務につき、流動
性リスクに関するストレス・テスト・アプローチにおいて継続的に分析および監視している。当グループの信用格下げによる定
量的影響の評価については、「流動性リスク」の項の「ストレス・テスト結果」の表を参照のこと。
『
OTCデリバティブ取引から生じる信用リスクを削減するために、ポストバンクは、標準的なマスター・アグリーメント(ドイツ
の金融デリバティブ取引に関するマスター・アグリーメント等)を締結することを定期的に検討している。ポストバンクは、す
べての関連法域でマスター・アグリーメントの法的妥当性および強制力についてポストバンクが満足している範囲においての
み、ネッティングを適用する。デリバティブ関連の信用リスクを一層削減するため、ポストバンクは、金融市場ポートフォリオの
重要な相手先の大部分と、マスター・アグリーメントの付随契約としてCSAを締結している。ネッティングと同様に、ポストバン
クが当該条項に強制力があると考える場合、これを所要自己資本に反映する。』
デリバティブのエクスポージャーに関する規制上の要件を算定する目的で、ポストバンクは現在のエクスポージャー手法を使
用している。すなわち、債務不履行時のエクスポージャーを、デリバティブ取引および付属規定のプラスの公正価値(順額)の合
計として算定する。
『
信用リスクの監視
信用リスク・ポジションの継続的かつ積極的な監視および管理は、当行の信用リスク管理活動において不可欠な一部である。監
視作業は主に、部門信用リスク・ユニットによって、最初の防衛線の役割を果たす業務、専門の格付分析チームおよびポートフォ
リオ管理機能と緊密に協力して実施される。
信用相手先は、相手先の種類(金融機関または会社等)または経済圏(新興市場等)とリンクした特定の部門リスク・ユニッ
ト内の信用責任者に割り当てられる。これらの部門リスク・ユニット内の各信用責任者は、これらの相手先および当該相手先に
関連する信用関連取引に係る信用リスクを管理するための、適切な専門知識および経験を有している。各信用責任者は、割り当て
られた相手先のポートフォリオについて、継続的な信用監視を実施する責任を負う。当行はまた、損失リスクが増加している可能
性のある信用エクスポージャーを初期段階で識別することを目的とした手続を実施している。問題が起こる可能性のある相手先
を識別した場合は通常、それぞれのエクスポージャーを要注意リストに記載する。当行は、信用エクスポージャーを効果的に管理
し回収額を最大化するために、リスク管理手法の適用により、問題の起こる可能性が示された相手先を十分前もって識別するこ
とを目標としている。この早期警戒システムの目的は、適切な選択的措置が十分に可能であるうちに、将来起こり得る潜在的な問
題に対処することである。この早期のリスク発見は当行の与信制度の原則であり、このようなエクスポージャーに対する注意を
確実に強化することを意図したものである。
ポストバンクでは、概ね同様のプロセスが実施されている。
当行の信用リスク管理アプローチの主要な焦点は、当行のポートフォリオにおける過度の集中を回避することである。信用リ
スクの著しい集中は、類似する経済特性を備えた、または同等の業務に従事する多数の相手先に対する重要なエクスポージャー
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を有することから生じる可能性がある。すなわち、これらの類似性により、契約上の債務を満たす能力が、経済または業界の状況
変化から同様の影響を受ける可能性がある。信用リスクの集中は、個々の相手先レベルにおいても存在する可能性がある。当行の
ポートフォリオ管理のフレームワークは、可能性ある後日のリスク軽減措置のために、当行の信用リスク・ポートフォリオ内に
おける集中の包括的な評価を支援する。
業界リスクおよびカントリー・リスクの管理は、ポストバンク以外のポートフォリオに関する当行全体の集中リスク管理アプ
ローチの重要な構成要素である。2011年度において、ポストバンクは、個別の相手先のレベルおよびセクター別のレベル(例えば
産業部門、国、地域、商品の形態)で、信用の集中を組織的に識別することで信用分野における集中の管理を強化した。
業界リスク管理
業界リスクを管理するため、当行は会社および金融機関の相手先を様々な業界別サブ・ポートフォリオにグループ分けしてい
る。これらの各サブ・ポートフォリオに関して、通常年1回「業界バッチ報告書」が作成される。この報告書は、業界動向および当
行の信用ポートフォリオに対するリスクが強調され、集中リスクを再検討し、景気悪化の場合のストレス・テストを組み込む。こ
の分析は、リスク/経済価値プロファイルおよび潜在力に基づき、当行の業界ポートフォリオおよびポートフォリオ内の個々の
相手先に関する戦略を定めるために使用される。
業界バッチ報告書は、リスク執行委員会の小委員会であるグループ与信政策委員会に提示され、その後取締役会に提出される。
合意された予定に従って、選択された業界バッチ報告書が、監査役会のリスク委員会にも提出される。これらの業界バッチ報告書
に加えて、業界別サブ・ポートフォリオの動向は年度中、定期的に監視され、承認されたサブ・ポートフォリオ戦略と比較され
る。最近の動向を議論し必要な場合に対応するため、グループ与信政策委員会のために定期的な概略が作成される。』
カントリー・リスク管理
地域の観点からも過度の集中を回避することは、当行の信用リスク管理のフレームワークの不可欠な一部である。当行は、カン
トリー・リスクの管理をいくつかのリスク測定尺度および限度枠を用いて行っている。特に重要なものは以下のとおりである。
− 相手先エクスポージャー総額。 経済的または政治的事象(以下「カントリー・リスク・イベント」という。)によるリスク
があると当行が見なす特定国に所在する相手先に対するすべての信用供与およびOTCデリバティブのエクスポージャー。そ
れには外国企業の保証されていない子会社および現地顧客のオフショア子会社が含まれている。
− 移転リスク・エクスポージャー。 それ以外の面では支払能力・意思のある債務者が、行政または規制上の管理統制により外
国為替入手能力または非居住者への資産移転能力に制約が課せられることによって、支払義務を履行することが不可能とな
る場合(以下「移転リスク・イベント」という。)に生じる信用リスク。当行のある国のオフィスから異なった国の相手先
に対して行うすべての信用供与およびOTCデリバティブのエクスポージャーが含まれている。
− 極端に不利な状況を仮定したイベント・リスク・シナリオ。 当行では、トレーディング・ポジションの潜在的リスクを測定
するためにストレス・テストを用いており、これらのリスクをマーケット・リスクと見なしている。
当行のカントリー・リスク格付は、カントリー・リスクを管理する上で主要な手法である。これらはドイツ銀行内にある独立し
たカントリー・リスク・リサーチ機能により設定され、以下を含んでいる。
− ソブリン格付。 当該国がその外国通貨または現地通貨建の各債務を履行できない確率の測定尺度。
− 移転リスク格付。 「移転リスク・イベント」の発生確率の測定尺度。
− イベント・リスク格付。 当該国に関連するマーケット・リスク要因に大きな混乱が発生する確率の測定尺度。
すべてのソブリン格付および移転リスク格付は、クロス・リスク・レビュー委員会(リスク執行委員会の小委員会)ならびに
資本およびリスク委員会によって少なくとも年に一回レビューされる。ドイツ銀行のカントリー・リスク・リサーチ・グループ
はまた、主要な新興市場国の格付を少なくとも半期に一回レビューする。当行が特に不安定と見なす国の格付およびすべてのイ
ベント・リスク格付は継続的にレビューされる。
当行はまた、内部リスク格付を、主要な国際格付機関が公表した格付と定期的に比較する。
カントリー・リスク限度枠は、年に一回、カントリー・リスク格付のレビューと併せてレビューされる。カントリー・リスク限
度枠は、委譲された権限に従い、取締役会または当行のクロス・リスク・レビュー委員会のいずれかによって設定される。
2011年度において当行は、一定のヨーロッパ諸国、特に、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ポルトガルおよびスペインに関し
て、過度な集中をさらに回避することを主眼として、追加的な限度枠のフレームワークを確立した。
当行では、承認限度枠内でカントリー・リスクを管理する責任は各グループ部門が負う。マーケット・リスク・オペレーション
部および財務機能が提供する情報に基づいて、信用リスク管理部の地域担当ユニットがカントリー・リスクを監視する。クロス
・リスク・レビュー委員会は、移転リスクに関するデータもレビューする。
ポストバンクのカントリー・リスク管理の重要な要素はカントリー・リスク格付およびカントリー・リスク限度枠である。必
要な場合は、格付手法によって格付が毎月レビューされ修正される。すべての関連する国々のカントリー・リスク限度枠および
ソブリン・リスク限度枠は取締役会によって年1回承認される。貸出金は額面総額で限度枠に計上され、借手の所在地国に基づき
個々の国々に配分される。
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『
決済リスク管理
当行のトレーディング業務は、それらの取引の決済時にリスクを生ずる可能性がある。決済リスクとは、相手先が契約により合
意されている現金、有価証券またはその他の資産による支払義務を果たせない場合に発生する損失のリスクである。
当行は多様な取引について、クリアリング機関を通じて取引を清算することにより、決済リスクを軽減している。クリアリング
機関は、両当事者のステークホールダーとして有効に機能し、両当事者がそれぞれの契約上の義務を満たした場合にのみ取引の
決済を行う。
このような決済システムが存在しない場合には、トレーディング当事者間で取引上の支払と引渡を同時に起こすのが実務上一
般的である(自由決済)。これらの場合は、二者間の(バイラテラル)ペイメント・ネッティング(支払相殺)契約の履行を通
じて決済リスクの軽減を図ることができる。当行はまた、決済リスクを削減するための業界のイニシアチブにも参加している。自
由決済取引に関する決済リスクを引受けるには、事前に承認された決済リスク限度枠か、あるいは特定の取引ごとの承認のいず
れかにより、当行の信用リスク部の承認を受ける必要がある。当行では、与信承認目的で、決済リスク限度枠を他の信用エクス
ポージャーと合算することはない。しかし、ある決済リスクが受入れ可能かどうかを判断する際は、エクスポージャーの総額を考
慮に入れる。』
信用リスク手法−信用リスクに関する経済的資本
当行は、信用リスクの要素として、債務不履行リスク、カントリー・リスクおよび決済リスクに関する経済的資本を計算してい
る。当行の経済的資本のフレームワークに沿って、信用リスクに関する経済的資本は、ある1年間の非常に多額の非期待損失総額
を99.98%の確率で吸収するレベルに設定される。2010年12月31日から、当行は経済的資本使用額の算定にポストバンクを含め
た。これはドイツ銀行の手法と整合する方式で算定されている。
当行の信用リスクに関する経済的資本は、相関的格付遷移のモンテカルロ・シミュレーションを通じて、ポートフォリオの損
失分布から算出される。損失分布は、2段階でモデル化される。第1段階では、個々の信用エクスポージャーが、デフォルト確率、デ
フォルト時エクスポージャーおよびデフォルト時損失率のパラメータに基づいて特定される。第2段階では、地理的地域および産
業に対応した経済的要因を導入することにより、複合デフォルト確率がモデル化される。次に、内部で開発したモデルを使用して
ポートフォリオ損失のシミュレーションが行われるが、これには格付遷移および満期の影響が考慮される。不適切な方法による
デリバティブ・リスク(すなわち、債務不履行の場合のデリバティブの信用エクスポージャーが債務不履行が起こらなかったシ
ナリオよりも高くなる。)の影響は、当行のバーゼル2内部モデル手法の使用に関して決定された当行自身のアルファ係数を適用
することでモデル化される。当該アルファ係数は、2011年12月31日現在および2010年12月31日現在ともに、最低水準である1.2に
設定されている。当行は、期待損失、および損失分布から算出された経済的資本を、取引レベルまで下ろして割り当てることで、取
引、顧客およびビジネス・レベルの管理を可能にしている。
内部目的で、ポストバンクは、同様のアプローチを適用しており、信用リスクの対象となるすべてのポストバンクのエクスポー
ジャーに関し、タイム・ホライズン(評価期間)1年の信頼水準99.93%の信用バリュー・アット・リスク(以下「CVaR」とい
う。)を算定する。
信用エクスポージャー
相手先信用エクスポージャーは、当行の伝統的なトレーディング以外の貸付業務(貸出金や偶発負債といった要素を含む。)か
ら発生する。相手先信用エクスポージャーはまた、一定金融商品(FX先渡および金利先渡契約等のOTCデリバティブを含む。)に
おける顧客との直接的トレーディング業務を通じて発生する。取引クレジット商品(債券等)における当行のポジションから、
債務不履行リスクも発生する。
当行では、相手先が契約上の支払義務を履行できないという事実によって損失の生じる可能性があるすべての取引を考慮して、
信用エクスポージャーを定義している。
『
最大信用リスク・エクスポージャー
以下の表は、表示日現在の当行の最大信用リスク・エクスポージャーならびに、当行の財務書類において相殺の対象とならな
い関連保有担保およびその他の信用補完(ネッティングおよびヘッジ)を示している。信用補完のネッティングの構成要素は、
法的強制力のあるネッティング契約の影響、および差入現金担保に対するデリバティブのマイナスの時価評価による相殺を含
む。信用補完の担保の構成要素は主に、不動産、現金の形態による担保、および有価証券関連の担保を含む。担保に関して当行は、
内部で決定したヘアカットを適用し、すべての担保につき、それぞれのエクスポージャー・レベルを上限としている。
2011年12月31日現在
信用補完
106/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
最大信用リスク
・エクスポー ネッティング
1
単位:百万ユーロ
担保
2
3
ジャー
銀行預け金
保証およびク
レジット・デ
リバティブ
信用補完合
計
15,928
−
1
−
1
162,000
−
3
147
150
中央銀行ファンド貸出金および売戻条件付買入有
価証券
25,773
−
25,232
−
25,232
借入有価証券
31,337
−
30,107
−
30,107
1,204,412
724,194
205,210
5,732
935,136
42,296
−
2,392
1,265
3,657
416,676
−
203,364
42,535
245,899
88,221
65,616
9,995
2
75,613
73,653
−
5,524
7,521
13,045
127,995
−
715
6,386
7,101
2,188,291
789,810
482,543
利付銀行預け金
4
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
4
売却可能金融資産
5
貸出金
信用リスクにさらされるその他の資産
6
金融保証およびその他の信用関連偶発負債
取消不能貸出コミットメントおよびその他の信用
6
関連コミットメント
最大信用リスク・エクスポージャー
63,588 1,335,941
1 特に明記しない限り、すべての金額は帳簿価額で表示されている。
2 クレジット・デリバティブの売却および購入プロテクションの名目金額は含まない。利付銀行預け金は主に、流動性準備金に関連している。
3 クレジット・デリバティブは基礎となるポジションの名目金額で反映されている。
4 エクイティ、その他の資本持分およびコモディティを除く。
5 貸出金総額から(繰延費用)/前受収益を控除したもの(貸倒引当金控除前)。
6 金融保証、その他の信用関連偶発負債および取消不能貸出コミットメント(公正価値オプションにより指定されたコミットメントを含む。)
は、名目金額で反映されている。
2010年12月31日現在
信用補完
最大信用リスク
・エクスポー ネッティング
1
単位:百万ユーロ
担保
2
保証およびク
レジット・デ
3
ジャー
リバティブ
信用補完合
計
銀行預け金
17,157
−
−
−
−
利付銀行預け金
92,377
−
304
13
317
中央銀行ファンド貸出金および売戻条件付買入有
価証券
20,365
−
19,982
−
19,982
借入有価証券
28,916
−
28,257
−
28,257
1,026,494
555,121
183,379
5,355
743,855
48,587
−
1,736
1,113
2,849
411,025
−
189,137
39,326
228,463
61,441
44,783
11,327
2
56,112
68,055
−
5,681
9,368
15,049
123,881
−
2,966
21,929
24,895
1,898,298
599,904
442,769
4
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
4
売却可能金融資産
5
貸出金
信用リスクにさらされるその他の資産
6
金融保証およびその他の信用関連偶発負債
取消不能貸出コミットメントおよびその他の信用
6
関連コミットメント
最大信用リスク・エクスポージャー
77,106 1,119,779
1 特に明記しない限り、すべての金額は帳簿価額で表示されている。
2 クレジット・デリバティブの売却および購入プロテクションの名目金額は含まない。利付銀行預け金は主に、流動性準備金に関連している。
3 クレジット・デリバティブは基礎となるポジションの名目金額で反映されている。
4 エクイティ、その他の資本持分およびコモディティを除く。
5 貸出金総額から(繰延費用)/前受収益を控除したもの(貸倒引当金控除前)。
6 金融保証、その他の信用関連偶発負債および取消不能貸出コミットメント(公正価値オプションにより指定されたコミットメントを含む。)
は、名目金額で反映されている。
2011年12月31日現在、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産の区分には、売戻条件付買入有価証券117十億ユーロ(2010
年12月31日現在109十億ユーロ)および借入有価証券27十億ユーロ(2010年12月31日現在28十億ユーロ)(担保水準が非常に高
い結果として、正味信用リスクは双方とも限定されていた。)ならびに84%超が投資適格(2010年12月31日現在83%超)の負債
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
証券154十億ユーロ(2010年12月31日現在171十億ユーロ)が含まれていた。上記の売却可能金融資産の区分は、主に93%超が投
資適格(2010年12月31日現在83%超)の負債証券を反映していた。』
2011年12月31日現在の信用リスクに対する最大エクスポージャーの増加は主に、202十億ユーロ増加して2011年12月31日現在
860十億ユーロとなったデリバティブのプラスの時価(純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に含まれる。)および、70十
億ユーロ増加して2011年12月31日現在162十億ユーロのエクスポージャーを計上した利付銀行預け金によるものであった。
『
期日が経過しておらず減損もしていない金融商品の信用の質
以下の表は、表示日現在の、期日が経過しておらず減損もしていない金融商品の信用の質を示している。これらは基本的に、内
部格付から導き出される。
2011年12月31日現在
1
AAA-AA
A
BBB
BB
B
CCC以下
合計
12,851
1,021
791
1,187
78
−
15,928
149,285
7,982
1,692
2,747
145
149
162,000
9,010
11,604
3,994
1,097
60
8
25,773
25,323
3,697
1,613
566
138
−
31,337
503,403
492,467
107,143
73,098
14,953
22,824
8,673
5,407
2,955
528
1,357
41,744
貸出金
66,830
59,737
97,118
119,643
37,931
19,304
400,563
信用リスクにさらされるその他の資産
13,980
22,998
8,100
42,200
556
387
88,221
金融保証およびその他の信用関連偶発
負債
6,535
24,409
21,003
13,986
6,051
1,669
73,653
取消不能貸出コミットメントおよびそ
4
の他の信用関連コミットメント
21,152
37,895
36,659
21,066
9,152
2,071
127,995
831,193
670,483
283,520
278,545
69,592
単位:百万ユーロ
銀行預け金
利付銀行預け金
中央銀行ファンド貸出金および売戻条
件付買入有価証券
借入有価証券
純損益を通じて公正価値で測定する金
2
融資産
2
売却可能金融資産
3
合計
13,348 1,204,412
38,293 2,171,626
1 特に明記しない限り、すべての金額は帳簿価額で表示されている。
2 エクイティ、その他の資本持分およびコモディティを除く。
3 貸出金総額から(繰延費用)/前受収益を控除したもの(貸倒引当金控除前)。
4 金融保証、その他の信用関連偶発負債および取消不能貸出コミットメント(公正価値オプションにより指定されたコミットメントを含む。)
は、名目金額で反映されている。
2010年12月31日現在
1
AAA-AA
A
BBB
BB
B
CCC以下
合計
銀行預け金
13,098
1,998
702
1,319
40
−
17,157
利付銀行預け金
78,378
10,261
1,086
2,211
101
340
92,377
6,067
7,231
4,599
2,176
245
47
20,365
22,480
3,354
2,251
695
136
−
28,916
417,675
397,714
80,282
106,238
14,252
28,306
7,626
5,544
4,733
709
1,454
48,372
貸出金
73,576
62,564
90,332
122,379
30,132
19,348
398,331
信用リスクにさらされるその他の資産
10,546
13,456
2,194
32,642
2,450
153
61,441
金融保証およびその他の信用関連偶発
負債
7,334
21,318
20,391
11,547
5,453
2,012
68,055
取消不能貸出コミットメントおよびそ
4
の他の信用関連コミットメント
23,069
31,945
36,542
22,083
7,775
2,467
123,881
680,529
557,467
243,923
306,023
61,293
単位:百万ユーロ
中央銀行ファンド貸出金および売戻条
件付買入有価証券
借入有価証券
純損益を通じて公正価値で測定する金
2
融資産
2
売却可能金融資産
3
合計
1 特に明記しない限り、すべての金額は帳簿価額で表示されている。
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10,333 1,026,494
36,154 1,885,389
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
2 エクイティ、その他の資本持分およびコモディティを除く。
3 貸出金総額から(繰延費用)/前受収益を控除したもの(貸倒引当金控除前)。
4 金融保証、その他の信用関連偶発負債および取消不能貸出コミットメント(公正価値オプションにより指定されたコミットメントを含む。)
は、名目金額で反映されている。』
当行の相手先格付は、変化する経済環境の影響を反映するため、専門のアナリストにより継続的に監視および更新され、必要な
場合には、内部の相手先格付が、直ちに改定される。当行は、格付手法の有効性を年1回、再検討する。
主要な信用エクスポージャーの区分
当行の与信業務活動は、当行のカントリー・リスクおよび信用リスク管理原則により統治されている。当該原則は、信用リスク
およびカントリー・リスクに関する全般的なリスク体系、ならびに当該リスクを積極的に管理するための手法につき定義してい
る。当該原則は、信用リスクおよびカントリー・リスク管理に関する主要な組織上の要件、役割および責任、ならびにプロセスの
原則を明確に定めており、当グループが行うすべての貸出業務に適用される。引受プロセスに関連した、当該原則の主要な要素は
以下のとおりである。
− 信用リスク管理機能の各業務部門からの独立。
− 各債務者に関する内部格付。格付は当行の引受および与信プロセスの不可欠な一部であり、的確なリスク選好の決定および適
切な取引価格設定の基礎を形成する。格付は、常に最新の状態に保たれ、文書化されなければならない。
− 与信承認は、人的および専門的な資質および経験に基づいて各人に割り当てられた与信権限に基づく。権限は年1回再検討さ
れ、取り消されるまで有効である。
− 与信承認は、各与信権限保有者による与信報告書への署名をもって文書化され、将来の参考のために保管される。
当行の多様な業務部門が、基礎となるリスクを最も適切に評価し決定するために、独立の信用リスク・ユニットにより実施され
る個々のカスタマイズされた与信プロセスを必要としている。このアプローチは、質の高い、個々に適したリスク管理を確保する
よう設計されている一方で、アプローチの一貫性を確保するため、すべての部門信用リスク・ユニットが、上述した同一の信用リ
スク管理の根本原則に従うことを要求している。当行の信用ユニットの引受基準は、適切な貸出金区分ごとの与信政策、指針およ
びポートフォリオ戦略の中に具体化されており、最低年1回、再検討される。それぞれの貸出金ポートフォリオもまた、頻繁な監視
および報告の対象となっている。主要な貸出金区分について、適用されるプロセスは、そのポートフォリオ特性と併せて以下に記
載するとおりである。
下表は、主要な信用エクスポージャーの区分の一部、すなわち貸出金、取消不能貸出コミットメント、偶発負債、店頭(以下
「OTC」という。)デリバティブおよび売却可能負債証券についての詳細を示している。
− 「貸出金」は、償却原価で貸借対照表に計上された貸出金純額であるが、貸倒引当金控除前である。
− 「取消不能貸出コミットメント」は、取消不能貸出関連コミットメントの未利用部分から成っている。
− 「偶発負債」は、金融保証、履行保証、スタンドバイ信用状および補償契約から成っている。
− 「OTCデリバティブ」は、ネッティングおよび受入現金担保考慮後の、当行が締結したOTCデリバティブ取引から生じる信用エ
クスポージャーである。貸借対照表上、これらは純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に含められ、ヘッジ会計に適格
なデリバティブについてはその他の資産に含められるが、いずれの場合もネッティングおよび受入現金担保考慮前である。
− 「売却可能負債証券」は、期限付きで発行され、発行者により償還可能であり、かつ当行が売却可能として分類した、債務証
書、債券、預金、ノートまたはコマーシャル・ペーパーを含んでいる。
下表は、当行の主要な信用エクスポージャーの区分の一部を相手先の産業部門別に分類している。
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
1
貸出金
取消不能貸出
2
コミットメント
偶発負債 OTCデリバティブ3 売却可能負債証券
合計
銀行および保険
35,308
22,553
17,668
50,657
15,887
142,073
ファンド運用管理
24,952
4,931
2,432
8,943
1,127
42,385
製造
22,754
31,297
19,608
3,279
697
77,635
卸売および小売
15,045
8,412
5,527
610
251
29,845
174,188
10,613
2,706
1,082
−
188,589
商業用不動産
46,143
2,877
2,348
2,187
53
53,608
公共部門
16,412
1,479
104
8,625
18,872
45,492
81,874
4
45,833
23,260
4,241
2,494
157,702
416,676
127,995
73,653
79,624
39,381
737,329
個人
その他
合計
1 2011年12月31日現在94億ユーロの減損債権を含む。
2 2011年12月31日現在92億ユーロの消費者信用エクスポージャーに関連する取消不能貸出コミットメントを含む。
3 適宜、ネッティング契約および受入現金担保の影響を含む。ヘッジ会計に適格なデリバティブを除く。
109/550
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4 「その他」の貸出金エクスポージャーは、リース金融を含む。
2010年12月31日現在
1
単位:百万ユーロ
貸出金
銀行および保険
38,798
ファンド運用管理
27,964
製造
20,748
卸売および小売
取消不能貸出
2
コミットメント
22,241
偶発負債 OTCデリバティブ3 売却可能負債証券
17,801
32,315
6,435
2,392
31,560
18,793
合計
19,943
131,098
9,318
−
46,109
3,270
2,536
76,907
13,637
7,369
5,022
517
51
26,596
167,352
9,573
2,537
842
−
180,304
商業用不動産
44,119
3,210
2,196
1,577
70
51,172
公共部門
24,113
858
57
6,510
19,115
50,653
74,294
4
42,635
19,257
7,956
4,499
148,641
411,025
123,881
68,055
62,305
46,214
711,480
個人
その他
合計
1 2010年12月31日現在63億ユーロの減損債権を含む。
2 2010年12月31日現在45億ユーロの消費者信用エクスポージャーに関連する取消不能貸出コミットメントを含む。
3 適宜、ネッティング契約および受入現金担保の影響を含む。ヘッジ会計に適格なデリバティブを除く。
4 「その他」の貸出金エクスポージャーは、リース金融を含む。
対前年度比で、当行の信用リスク・プロファイルの産業部門別の内訳は、概ね変化がなかった。
銀行および保険、ファンド運用管理、製造、ならびに公共部門の各産業部門に対する貸出金エクスポージャーは、その大部分が、
満期保有目的の投資適格の変動利付貸出金からなる。当該ポートフォリオは、当行のカントリー・リスクおよび信用リスク管理
原則に規定された同一の与信引受要件に従っており、それには、シングル・ネーム、国、業種および商品特有の集中に応じた多様
な統制が含まれている。シンジケートを意図した貸出金の引受等の重要な取引は、上級信用リスク管理専門家、ならびに(規模に
応じて)与信委員会および/または取締役会のレビューを受ける。こうした取引の組成は、リスク圧縮を適時に、かつ費用効果の
高い方法で確実に達成するために、極めて重要視されている。これらの区分内のエクスポージャーは、大半が良質の借手に対する
ものであり、また79ページ(訳者注:原文のページ)の貸出金エクスポージャー管理グループの活動の記載において概説した更
なるリスク軽減の対象にもなっていることから、低リスクとして分類されている。
個人の区分では、2011年12月31日現在の貸出金エクスポージャー174十億ユーロ(2010年12月31日現在167十億ユーロ)には、
136十億ユーロのモーゲージが含まれ、このうち108十億ユーロがドイツにおけるものであった。モーゲージ以外の個人貸出39十
億ユーロは主に、分割返済ローン、クレジット・ラインおよびクレジット・カードからなる消費者金融、ならびにプライベート・
ウェルス・マネージメントの貸出に関連していた。
当行の個人貸出は主に、個人顧客および中堅企業(PBC)のポートフォリオに関連しており、その構成は、大部分を占めるモー
ゲージ、およびこれより少ない消費者金融業務からなる。当該ポートフォリオの均質な性質に鑑み、相手先の信用度および格付
は、自動判定エンジンを用いて導き出される。当該エンジンには、定量面(例えば財務数値)、行動的側面、信用調査所(ドイツの
SCHUFA等)の情報および一般的な顧客データが組み込まれている。これらの入力要因が借手の信用度を決定するため判定エンジ
ンによって使用され、さらに、担保の評価、個別の業務ルール、個人の与信権限ならびに、一定のモーゲージの場合には、外部およ
び/または内部の不動産鑑定を考慮した後に、最終的な与信意思決定がなされる。
モーゲージ業務は主に、所有者占有不動産に関する融資であり、ヨーロッパ(主にドイツだが、スペイン、イタリアおよびポー
ランドにもある。)における多様な業務チャネルにより販売される。そのエクスポージャーは通常、清算価値(適切なヘアカット
を考慮後)を超えることはない。消費者金融は、個人向け分割返済ローン、クレジット・ラインおよびクレジット・カードに区分
される。多様な貸出要件(最大貸出金額および最長期限を含むが、これに限定されない。)が規定されており、これを地域の状況
および/または借手の環境に適合させる(例えば、消費者貸出金については、最大貸出金額は個人の正味所得を考慮する)。金利
は、特にドイツでは、一定期間にわたり概ね固定されている。セカンド・リエン貸出金は、積極的には推進していない。
モーゲージ貸出金ポートフォリオの信用リスク水準は、顧客の質および基礎となる担保を評価することにより決定される。貸
出金額は一般に、消費者金融貸出金よりも大口であり、より長期のタイムホライズンで供与される。消費者金融貸出金のリスク
は、顧客の質に依存する。無担保であることに鑑み、これらは、モーゲージに比べて金額的にもより小口であり、より短期で供与さ
れる。当行の引受基準およびプロセス、分散されたポートフォリオ(顧客/不動産)、ならびに低い融資比率に基づき、モーゲージ
・ポートフォリオは低リスクとして、また消費者金融は中リスクとして分類されている。
当行の商業用不動産貸出金は通常、有価証券としての流通(CMBS)または銀行シンジケーション市場における流通のために組
成され、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産として会計処理される。貸出金は通常、基礎となる不動産に対する第一順位
のモーゲージにより担保され、上記のカントリー・リスクおよび信用リスク管理原則に規定された与信引受要件(すなわち、格
付およびそれに続く、割り当てられた与信権限に基づく与信承認)に従い、また、融資比率を通常75%未満とする等の追加的な引
受および政策指針の対象となる。さらに、基礎となる担保の重要性に鑑み、当行の評価チーム(独立の信用リスク管理機能の一
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部)が、すべての担保付貸出金について、独立した外部の鑑定を依頼する。評価チームは、報告された不動産価格をレビューし、批
判的に検討することに責任を負う。レガシー・エクスポージャーを除き、商業用不動産グループは、メザニン債またはその他の債
務の劣後トランシェを留保していない。ポストバンクは、重要性の低い劣後トランシェのサブ・ポートフォリオを満期保有目的
で保有している。証券化のために組成された貸出金は、32.5億ユーロのパイプライン限度枠に基づき、慎重に監視される。証券化
された貸出金のポジションは完全に売却される(規制上、経済的リスクの留保が求められる場合を除く。)が、一方で当行は、銀
行シンジケート・ローンの一部は頻繁に留保している。この保有ポートフォリオは償却原価で保有され、これもまた上述の原則
および政策指針の対象となる。ポストバンクの貸出金は通常、満期まで保有され、流通市場で売却されない。当行はまた、資本の充
実した不動産投資信託およびその他の公開会社(通常、投資適格)を対象とした、保守的に引き受ける無担保クレジット・ライ
ンにも関与している。さらに、準不履行および不履行の貸出金および貸出金プールを、通常、他の金融機関から、名目金額および現
在の担保価値の双方に対して大幅に割引いて取得する。この引受プロセスは厳格であり、当該エクスポージャーは個別の35億
ユーロのポートフォリオ限度枠に基づいて管理される。当行は、固定金利(通常、証券化商品)および変動金利の両方の貸出金を
提供しており、金利エクスポージャーはヘッジの取決めの対象となっている。さらに、ドイツ銀行の新たな無担保エクスポー
ジャーは、LEMGによりリスク圧縮される。商業用不動産の評価額および賃貸料収入は、マクロ経済の状況および、基礎となる不動
産が固有イベントに至ることにより、著しい影響を受ける可能性がある。したがって、当該ポートフォリオは高リスクとして分類
され、そのため、集中に関して、上述の厳重な制約が課されている。
「その他」の区分の貸出金は、2011年12月31日現在のエクスポージャーが82十億ユーロ(2010年12月31日現在74十億ユーロ)
であり、多数の少額の産業部門に関連し、単独で貸出金合計の5%を超える産業部門はない。これらの少額の産業部門のうち最大
のものは、金融仲介、その他の事業活動、および輸送に関連している。
2011年12月31日現在、当行の相手先上位10件に対する貸出金、取消不能貸出コミットメント、偶発負債およびOTCデリバティブ
関連の信用エクスポージャーは、これらの区分における当行の信用エクスポージャー総額のうち4%(2010年12月31日現在5%)を
占めていた。相手先上位10件のエクスポージャーは、主に、格付の高い相手先とのものであるか、または、そうでない場合は、高い
リスク軽減レベルを示す仕組み取引(相手先との関係1件を除く。)に関連するものであった。
以下の表は、当行の主要な信用エクスポージャーの区分の一部を地域別に分類している。これらの表ではエクスポージャーは、
当該相手先が他地域を所在地とする企業グループに関係を有するとしてもそれに関わりなく、相手先の所在国に基づいて各地域
に割り当てられている。
『
2011年12月31日現在
1
貸出金
取消不能貸出
2
偶発負債
コミットメント
単位:百万ユーロ
3
売却可能負債証券
合計
OTCデリバティブ
ドイツ
199,442
24,448
15,408
5,148
7,848
252,294
西ヨーロッパ
(ドイツを除く)
115,782
32,399
19,460
35,932
24,910
228,483
東ヨーロッパ
北アメリカ
中央および南アメリカ
アジア/太平洋
アフリカ
その他
合計
9,387
1,357
1,682
135
369
12,930
54,962
63,318
23,884
28,070
5,523
175,757
4,775
852
1,803
396
79
7,905
30,291
4,791
10,425
9,011
628
55,146
1,502
598
991
888
7
3,986
535
4
232
―
44
17
828
416,676
127,995
73,653
79,624
39,381
737,329
1 2011年12月31日現在94億ユーロの減損債権を含む。
2 2011年12月31日現在92億ユーロの消費者信用エクスポージャーに関連する取消不能貸出コミットメントを含む。
3 適宜、ネッティング契約および受入現金担保の影響を含む。ヘッジ会計に適格なデリバティブを除く。
4 「その他」の貸出金エクスポージャーは、リース金融を含む。
2010年12月31日現在
1
貸出金
単位:百万ユーロ
取消不能貸出
2
偶発負債
コミットメント
3
売却可能負債証券
合計
OTCデリバティブ
ドイツ
207,129
24,273
15,758
3,018
7,135
257,313
西ヨーロッパ
(ドイツを除く)
110,930
30,239
18,019
22,213
30,310
211,711
東ヨーロッパ
北アメリカ
8,103
1,844
1,319
836
410
12,512
54,887
59,506
22,063
26,765
6,464
169,685
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中央および南アメリカ
アジア/太平洋
アフリカ
その他
合計
4,121
575
1,427
1,792
61
7,976
23,562
6,651
8,532
7,247
1,783
47,775
961
419
911
421
5
2,717
1,332
4
374
26
13
46
1,791
411,025
123,881
68,055
62,305
46,214
711,480
1 2010年12月31日現在63億ユーロの減損債権を含む。
2 2010年12月31日現在45億ユーロの消費者信用エクスポージャーに関連する取消不能貸出コミットメントを含む。
3 適宜、ネッティング契約および受入現金担保の影響を含む。ヘッジ会計に適格なデリバティブを除く。
4 「その他」の貸出金エクスポージャーは、リース金融を含む。
』
2011年12月31日現在の当行全体の貸出金勘定は、比較的変動がなく、2010年12月31日現在の411十億ユーロに対し、417十億ユー
ロに増加した。
『
当行の貸出金における信用リスクの地域の観点からの最大の集中は、西ヨーロッパ(個人向け貸出金の重要部分を占める。)
および北アメリカにあった。西ヨーロッパについては、主に当行の本国市場であるドイツに集中があった。これには当行のモー
ゲージ貸出業務の大部分が含まれている。OTCデリバティブ業務において、当行の最大の集中はまた、信用リスクが限定的と当行
が考えている高格付の銀行および保険会社の重要部分を占める西ヨーロッパおよび北アメリカであった。
さらに、ポストバンクは、一定のヨーロッパ諸国および仕組信用ポートフォリオに対する信用リスクの集中を監視している。』
一定のヨーロッパ諸国に対する信用リスク・エクスポージャー
ヨーロッパの国家債務危機の広がりにより、一定のヨーロッパ諸国のソブリン債務不履行リスクが高まっていることから、当
該諸国が以下の各表に示されている。当該リスクの高まりは、関連ソブリンに影響を及ぼす多数の要因から生じており、それに
は、膨大な公的債務水準、資本市場への限定的なアクセス、高いクレジット・デフォルト・スワップ・スプレッド、近接した債務
返済期限、脆弱な経済ファンダメンタルズおよび見通し(国内総生産の低成長率、高失業率および多様な財政緊縮政策実施の必
要性を含む。)ならびに当該諸国の一部による「救済」パッケージ受入れの事実が含まれる。直近の救済パッケージは、ギリシャ
に関する2012年2月21日付の契約であり、ギリシャの一定の行動および関係者の承認を条件としている。
以下の表は、一定のヨーロッパ諸国を所在国とする相手先に対する、または当該諸国からの資産を基礎となる参照資産として
いるクレジット・デフォルト・スワップに関連した、当行の総額および正味の信用リスク・エクスポージャー合計の概要を示し
ている。ただし、この基準に基づいた場合、当該諸国を所在国とするが所属グループの親会社の所在国は当該諸国外である借手
(特に金融機関)、または他国を所在国とする事業体からの資産を基礎となる資産としている特別目的事業体に対するエクス
ポージャーが含まれ得ることに留意する必要がある。当行はまた、他のヨーロッパ諸国についても、当該一定の諸国およびその最
近の格下げに関連するエクスポージャーを考慮して、極めて厳密に監視しているが、観察されたリスク要因からは現在のところ、
この開示に含める必要性は認められない。
一定のヨーロッパ諸国に対する当行の総額のポジションは、正味の信用リスク・エクスポージャーを、クレジット・デリバ
ティブの正味購入プロテクション、保有担保および信用リスク引当金について総額ベースに戻した結果を反映している。
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
ギリシャ
アイルランド
イタリア
ポルトガル
1
ソブリン
448
金融機関
法人
576
1,287
2
リテール
その他
合計
8
-
2,319
3
420
3,472
8,436
61
6,484
18,873
1,811
5,198
9,449
19,842
373
36,673
165
880
1,502
2,415
36
4,998
スペイン
1,322
7,198
10,199
11,487
182
30,388
合計
4,166
17,324
30,873
33,813
7,075
93,251
1 減損したギリシャ関連の売却可能ソブリン債ポジションを含む。これ以外には、ソブリン関連の減損したエクスポージャーは含まれていな
い。
2 エクスポージャー全体の約50%が翌5年以内に期日到来する。
3 アイルランドに対するその他のエクスポージャーは、グループ親会社の所在国がアイルランド外である相手先に対するエクスポージャー、お
よび他国を所在国とする事業体からの資産を基礎となる資産としている特別目的事業体に対するエクスポージャーを含む。
以下の表は、一定のヨーロッパ諸国を所在国とする相手先に対する当行の正味信用リスク・エクスポージャー合計の概要を示
している。エクスポージャーは、保有担保、受入保証、および更なるリスク軽減措置を考慮後で表示されている。償却原価で保有さ
れる貸出金のエクスポージャーは、貸倒引当金控除後で表示されている。
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2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
1
金融機関
ソブリン
448
ギリシャ
法人
105
324
2
リテール
その他
合計
2
−
879
3
181
1,755
6,593
9
5,084
13,622
1,767
2,296
6,670
8,480
173
19,386
-45
519
727
364
36
1,601
スペイン
1,318
5,740
7,152
2,018
93
16,321
合計
3,669
10,415
21,466
10,873
5,386
51,809
アイルランド
イタリア
ポルトガル
1 減損したギリシャ関連の売却可能ソブリン債ポジションを含む。これ以外には、ソブリン関連の減損したエクスポージャーは含まれていな
い。
2 エクスポージャー全体の約50%が翌5年以内に期日到来する。
3 アイルランドに対するその他のエクスポージャーは、グループ親会社の所在国がアイルランド外である相手先に対するエクスポージャー、お
よび他国を所在国とする事業体からの資産を基礎となる資産としている特別目的事業体に対するエクスポージャーを含む。
正味エクスポージャー算定における総額ポジションからの減額の主な要因は、保有担保の適用である。これは、特にリテール区
分に関連するが、金融機関にも(その大部分がデリバティブのマージニング(証拠金の評価)の取決めに関連)、また法人にも
関連している。「その他」における正味エクスポージャー算定のための調整には、基礎となる参照資産が上記諸国の一つを所在
国とするクレジット・デリバティブ、および信用リスク引当金が含まれる。
以下の表は、一定のヨーロッパ諸国を所在国とする相手先に対する当行の正味信用リスク・エクスポージャー合計の概要を、
金融商品の種類別に示している。エクスポージャーは、保有担保、受入保証、および更なるリスク軽減措置を考慮後で表示されて
いるが、クレジット・デリバティブの売却/(購入)プロテクションの正味名目金額は除外されている。償却原価で保有される貸
出金のエクスポージャーは、貸倒引当金控除前および控除後で表示されている。
償却原価で計上される金融資産
単位:百万ユーロ
貸出金(貸
貸出金(貸
倒引当金控
倒引当金控
除前)
ギリシャ
アイルランド
公正価値で測
定される金融
資産
売却可能金
1
除後)
純損益を通じて公正価値で測
定する金融商品
デリバティブ
その他
2011年12月31
日現在
3
合計
2
その他
融資産
214
200
38
211
100
255
804
4,601
4,592
3,022
1,250
2,693
3,242
14,799
12,834
12,275
3,712
1,243
3,414
-1,787
18,857
ポルトガル
1,227
1,206
223
209
243
439
2,320
スペイン
7,346
6,910
3,052
3,371
1,936
1,201
16,470
26,222
25,183
10,047
6,284
8,386
3,350
53,250
イタリア
合計
1 主に、偶発負債および未利用の貸出コミットメントを含む。
2 エクイティおよびその他の資本持分を除く。
3 貸倒引当金控除後。
以下の表は、当該ヨーロッパ諸国を所在国とするソブリンおよびソブリン以外の資産を基礎となる資産としているクレジット
・デリバティブ・エクスポージャーの概要を示している。同表は、売却プロテクションおよび購入プロテクションの名目金額を
総額レベルで表示するとともに、結果的な正味の名目ポジションおよびその公正価値も表示している。
名目金額
単位:百万ユーロ
売却プロテクション
購入プロテクション
正味売却/(購入)プ
ロテクション
2011年12月31日現在
正味公正価値
8,284
-8,209
75
-75
アイルランド
11,203
-12,380
-1,177
51
イタリア
59,890
-59,361
529
32
ポルトガル
12,744
-13,463
-719
36
スペイン
35,267
-35,416
-149
68
127,388
-128,829
-1,441
112
ギリシャ
合計
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一般的な業界慣行に沿って当行は、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)を、信用リスク管理の重要な手段の一つとし
て、信用ポートフォリオの過度の集中を回避する目的で利用している。CDS契約は、標準的なISDA文書により統治されており、そこ
では、決済金支払の引き金となるトリガー・イベントが定義されている。当該トリガーの例には、参照企業の破産、参照企業の契
約上の義務の不履行(金利または元本の返済等)および参照企業の債務の条件変更が含まれる。これらのトリガーは、クレジッ
ト・デフォルト・スワップのプロテクション売却契約にも適用される。当行のクレジット・デフォルト・スワップ購入プロテク
ションは、リスク軽減手段として機能し、その大部分は高格付の金融機関により、担保契約に従って発行される。また当行が、潜在
的な過度の集中に関する統制を、CDSヘッジ前の総額ポジションに対しても維持している点に留意することは重要である。ヘッ
ジ/担保を含む正味リスクに明確に焦点を合わせる一方で、当行は、CDSヘッジ前の総額ポジションについても、CDSのトリガー・
イベントが予測通りに発生しない潜在的リスクを考慮して、極めて精力的にレビューしている。当行が2011年度に達成した一定
のヨーロッパ諸国に関連するソブリン・リスクの大幅な削減は、CDSヘッジによるものではなかったことに留意されたい。
信用保全目的で当行は、期限のミスマッチを回避するよう努めている。しかし、回避の成否は、市場における必要なヘッジ手段
の利用可能性に左右される。期限のミスマッチを回避できない場合、当該ポジションは厳重に監視される。当行は、期限のミス
マッチを中立化させるため、ヘッジ手段および基礎となる資産の感応度を考慮に入れる。
一定のヨーロッパ諸国に対する当行全体の総額および正味のエクスポージャーを示した上記の各表には、クレジット・デリバ
ティブのトランシェおよび当行のコリレーション業務に関連するクレジット・デリバティブ(設計上、信用リスク中立的な仕組
みとなっている。)は含まれていない。さらに、これらのポジションのトランシェ分けされた相関性のある性質は、例えば、等しい
名目金額のエクスポージャーが異なるトランシェ・レベルにつき異なるリスク・レベルを示すように、それ自体、国別に区分し
た名目金額の表示になじまない。
以下の表は、一定のヨーロッパ諸国を所在国とする相手先に対する当行の未利用エクスポージャー合計の概要を示している。
利用可能な与信枠について引出しが可能な相手先に対する潜在的な制限に関連した諸条件は、個別の契約文書に含まれている。
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
ソブリン
金融機関
法人
リテール
その他
合計
ギリシャ
−
5
121
2
−
128
アイルランド
−
4
1,130
3
340
1,477
2
637
3,581
308
−
4,528
ポルトガル
−
33
130
30
−
193
スペイン
−
313
3,257
593
−
4,163
2
992
8,219
936
340
10,489
イタリア
合計
上記と対照的に、リスク管理の観点からは、当行は、グループ親会社の所在国を考慮し、それに従って一債務者の原則を反映し
ている。また、リスク管理上、当行は、特別目的事業体に対するエクスポージャーを、当該特別目的事業体の所在国ではなく、基礎
となる資産の所在国に基づいて分類している。以下の表は、リスク管理の観点からの当行の正味エクスポージャーを示している。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
840
ギリシャ
1,570
アイルランド
18,064
イタリア
1,733
ポルトガル
スペイン
12,750
合計
34,957
当行の上記のエクスポージャーは主に、高度に分散された低リスクのリテール・ポートフォリオ、イタリアおよびスペインの
中小企業、ならびにより強力な企業および分散された中堅企業顧客に対するものである。一方で、当行の金融機関向けエクスポー
ジャーは、その大部分が第一級の銀行に対するものであり、シングル・ネームへの集中は極めて限定的である。ソブリン・エクス
ポージャーは抑制されており、主にイタリアに対するもので、当行のフロー・デリバティブおよびマーケット・メーキング活動
から生じている。
上記の諸国に関連するエクスポージャーは、前述の信用リスクの項に記載した与信プロセスを用いて管理および監視されてい
る。これには、詳細な相手先の格付、相手先の継続的な監視、ならびにカントリー・リスクおよび業界リスクの項に記載した集中
リスク管理のフレームワークが含まれる。2011年度において当行は、上記の諸国に関して、過度な集中をさらに回避することを主
眼として、追加的な限度枠のフレームワークを確立した。このフレームワークは、当該諸国に的を絞ったポートフォリオ・レ
ビューを含む定期的な経営管理報告、ポートフォリオのリスク圧縮イニシアチブ、およびストレス・テストにより補完されてい
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る。
当該諸国に対する直接的なエクスポージャーに関連するリスクに加え、潜在的な伝染のリスクも間接的に存在する(例えば、
西ヨーロッパの銀行業界に対する影響、および法人部門における経済収縮の広がり等)。これらの間接的なエクスポージャーか
ら引き起こされるであろう影響を管理するため、信用リスク管理部は、的を絞ったポートフォリオ・レビューを実施し、また当該
諸国に的を絞ったストレス・テストを実施して、それを、より広範な当グループのストレス・テストのフレームワークに流し込
む。これらの実施結果は、適切な軽減措置に係る意思決定のため、上級経営陣に報告される。当行のグローバル・ポートフォリオ
について実施されるストレス・テストにより、当行は、潜在的な信用損失、格付遷移、および資本需要に対する様々な推移の影響
をシミュレートする能力が得られる。
『
一定のヨーロッパ諸国に対するソブリン信用リスク・エクスポージャー
以下の表は、一定のヨーロッパ諸国に対する当行のソブリン信用リスク・エクスポージャーの概要を示している。
2011年12月31日現在
CDSが
2010年12月31日現在
メモ項目:
CDSが
メモ項目:
直接的ソブ
参照するソ
CDSが参照
直接的ソブ
参照するソ
リン・エク
ブリン債の
正味ソブリ
するソブリ
リン・エク
ブリン債の
正味ソブリ
するソブリ
CDSが参照
スポー
正味名目金
ン・エクス
ン債の正味
スポー
正味名目金
ン・エクス
ン債の正味
2
1
額
ポージャー
公正価値
1
額
ポージャー
ギリシャ
433
15
448
-50
1,510
91
1,601
-69
アイルランド
208
-27
181
-21
353
-116
237
-53
イタリア
176
1,591
1,767
1
3,482
4,529
8,011
-12
ポルトガル
116
-161
-45
16
111
-123
-12
-32
スペイン
1,026
292
1,318
-13
2,109
174
2,283
-75
合計
1,959
1,710
3,669
-67
7,565
4,555
12,120
-241
単位:百万ユーロ
ジャー
公正価値
ジャー
2
1 純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債、売却可能、および償却原価で計上される貸出金として分類された債務を含む。
2 この金額は、それぞれの国のソブリン債を参照資産とするクレジット・デフォルト・スワップに関連した正味公正価値(すなわち、相手先の信用リス
ク)を反映している。』
上記の金額は、当行のソブリン・エクスポージャーの正味の「会計上の観点」を反映している。2010年度末からの減少は、2011
年度中における、的を絞ったリスク削減、返済、および市場価格の変動による公正価値の変動を反映している。
上記の直接的ソブリン・エクスポージャーは、償却原価で保有されるポジションの帳簿価額を含んでおり、これらは、2011年12
月31日現在では、ギリシャが0百万ユーロ、イタリアが546百万ユーロ、およびスペインが752百万ユーロ、2010年12月31日現在で
は、ギリシャが162百万ユーロ、イタリアが864百万ユーロ、およびスペインが969百万ユーロであった。
以下の表は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産として分類された、一定のヨーロッパ諸国に対する当行のソブリン
信用リスク・エクスポージャーの公正価値の概要を示している。
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
ソブリンを相手
ソブリンを相手
先とするデリバ
先とするデリバ
ティブの公正価
ソブリン・エク
ソブリン債の公
値(正味ポジ
スポージャーの
正価値
1
25
ギリシャ
197
アイルランド
-32
ション)
2
2010年12月31日現在
ティブの公正価
ソブリン・エク
ソブリン債の公
値(正味ポジ
スポージャーの
公正価値合計
正価値
1
公正価値合計
222
233
−
233
ション)
7
-25
135
−
135
-993
2
1,970
-1,445
-3,325
2,332
ポルトガル
81
4
85
-52
113
61
スペイン
52
28
80
136
24
160
-3,027
2,396
-631
-2,963
2,107
-856
イタリア
合計
-3,415
1 ネッティングおよび担保に係るマスター・アグリーメントの影響を含む。
2 イタリアのソブリン債のショート・ポジションは、その大部分が、対応するクレジット・デリバティブにより相殺される仕組み取引に関連していた。
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以下の表は、売却可能金融資産として分類された、一定のヨーロッパ諸国に対する当行のソブリン信用リスク・エクスポー
ジャーの概要を示している。
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
純利益に認識さ
ソブリン債の公
単位:百万ユーロ
れた減損損失累
正価値
当初の帳簿価額
計額(税引後)
ギリシャ
211
494
-368
アイルランド
232
213
−
イタリア
625
724
−
31
46
−
193
194
1,292
1,671
ポルトガル
スペイン
合計
純利益に認識さ
ソブリン債の公
れた減損損失累
1
正価値
当初の帳簿価額
1,115
計額(税引後)
1,114
−
218
218
−
4,063
4,074
−
51
51
−
−
979
937
−
-368
6,426
6,394
−
1 2010年12月3日付のポストバンク取得の一環として取得したポジションについては、当初の帳簿価額は同日現在の当該ポジションの公正価値を反映し
ている。
貸出による信用エクスポージャー
当行の貸出業務は、開始時および継続ベースの双方において、信用リスク管理プロセスの対象となっている。当該プロセスの概
要については、本報告書の55ページから62ページ(訳者注:原文のページ)の信用リスクの項を参照のこと。
以下の表は、当行の貸出金勘定の区分および低中高リスク・バケットへの分別の概要を示している。
単位:百万ユーロ
2010年12月31日現在1
2011年12月31日現在
低リスク・バケット
PBCモーゲージ
146,253
140,727
投資適格/ドイツの中型企業
48,412
57,002
GTB
57,876
45,977
PWM
28,813
24,468
PBC小規模企業
18,553
17,550
5,117
9,074
政府担保/仕組み取引
2
コーポレート・インベストメンツ
低リスク・バケット小計
6,707
7,966
311,731
302,764
18,815
18,902
17,282
18,465
16,949
17,724
6,619
8,050
59,665
63,141
28,398
29,024
中リスク・バケット
PBC消費者金融
アセット・ファイナンス
(ドイツ銀行をスポンサーとするコンジット)
担保付のヘッジされた仕組み取引
3
パイプライン資産の資金調達
中リスク・バケット小計
高リスク・バケット
4
商業用不動産
レバレッジド・ファイナンス
5
6
その他
高リスク・バケット小計
貸出金勘定合計
4,888
11,994
6,472
45,280
45,120
416,676
411,025
9,624
1 2010年12月31日現在の金額は、2011年度に確立された新たな業務部門構成を反映している。
2 投資不適格の相手先との関係1件に関連する38億ユーロの貸出金を含む。
3 2011年12月31日現在、このうち、レバレッジド・ファイナンスの売却された貸出金に係るベンダーの資金調達額は50億ユーロ、商業用不動産の売却され
た貸出金に係るベンダーの資金調達額は16億ユーロである(2010年12月31日現在それぞれ59億ユーロおよび22億ユーロ)。
4 CMBSの証券化による貸出金を含む。
5 LEMGによる貸出金37億ユーロおよびコーポレート・ファイナンスによる貸出金12億ユーロを含む。
6 IAS第39号に従い貸出金に分類変更された金融資産および、その他の小口貸出金(大半がコーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ・
コーポレート部門)を含む。
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当行の低リスク・エクスポージャーの大部分は、個人顧客および中堅企業のリテール・バンキング業務に関連している。2011
年12月31日現在、当行の貸出金勘定の75%が低リスク区分にあり、前年度末現在と同率であった。
当行の高リスク・バケットは、主に当行の商業用不動産エクスポージャーから生じた。当行の信用リスク管理アプローチは、当
行が高リスクとみなしたポートフォリオに特に厳しく重点を置いて行われる。これらのポートフォリオに関して、ポートフォリ
オ戦略および信用モニタリング管理が行われる。商業用不動産のエクスポージャーは、全体として、2010年12月31日現在の報告水
準と同程度であった。
以下の表は、高リスク貸出金バケットの減損債権の水準および設定された貸倒引当金を要約している。
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
減損債権
2010年12月31日現在
貸倒引当金
減損債権
貸倒引当金
2,086
354
421
297
レバレッジド・ファイナンス
158
149
336
180
その他
887
626
798
466
3,131
1,129
1,555
943
商業用不動産
合計
当行の高リスク貸出金バケットにおける上記の減損債権の増加は、ポストバンク関連の商業用不動産貸出金および、少額の減
損損失を計上した2件の相手先から生じた。特に商業用不動産に関連して、貸倒引当金の増加が相対的に緩やかなのは、ポストバ
ンクに関連して連結された貸出金に対する下記の影響、ならびに担保水準が相対的に上がったことを反映している。
連結に当たり、ポストバンクにより減損債権として分類されていた貸出金はすべて、ドイツ銀行により履行債権として分類さ
れ、また、公正価値で計上された。ポストバンクのレベルにおける後日の引当金の増加は、ドイツ銀行の連結の観点からは、貸出金
全額の減損となるが、引当金は当該積増し分のみが計上される結果となる。
信用エクスポージャーの分類
当行はまた、信用エクスポージャーを大きく分けて二つの項目、消費者信用エクスポージャーおよび法人信用エクスポー
ジャーに分類している。
− 当行の消費者信用エクスポージャーは、主としてドイツ、イタリアおよびスペインの小口標準的均質貸出金によって構成され
ており、個人向け貸出金、住宅用および住宅用以外のモーゲージ貸出金、当座貸越、ならびに当行の個人顧客向けおよびリ
テール業務の自営業および中小企業顧客向け貸出金が含まれる。
− 当行の法人信用エクスポージャーは、消費者信用エクスポージャーとして定義されたもの以外のすべてのエクスポージャー
によって構成される。
法人信用エクスポージャー
以下の表は、当行の主要な法人信用エクスポージャーの区分の一部を、相手先の信用格付別に分類している。
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
1
貸出金
取消不能貸出
2
コミットメント
偶発負債
3
売却可能負債
証券
合計
OTCデリバティブ
AAA−AA
51,321
21,152
6,535
37,569
22,753
139,330
A
45,085
37,894
24,410
17,039
8,581
133,009
BBB
59,496
36,659
21,002
12,899
5,109
135,165
BB
50,236
21,067
13,986
7,478
2,303
95,070
B
17,650
9,152
6,051
3,007
263
36,123
CCCおよびそれ以下
合計
18,148
2,071
1,669
1,632
371
23,891
241,936
127,995
73,653
79,624
39,380
562,588
1 2011年12月31日現在60億ユーロの、主に「CCCおよびそれ以下」格付の減損債権を含む。
2 2011年12月31日現在92億ユーロの消費者信用エクスポージャーに関連する取消不能貸出コミットメントを含む。
3 適宜、ネッティング契約および受入現金担保の影響を含む。
2010年12月31日現在
単位:百万ユーロ
AAA−AA
1
貸出金
62,603
取消不能貸出
2
偶発負債
23,068
7,334
コミットメント
117/550
3
売却可能負債
証券
合計
23,967
28,881
145,853
OTCデリバティブ
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A
48,467
31,945
21,318
16,724
7,789
126,243
BBB
56,096
36,542
20,391
8,408
5,128
126,565
BB
44,809
22,084
11,546
7,905
2,390
88,734
B
12,594
7,775
5,454
2,960
632
29,415
CCCおよびそれ以下
17,425
2,467
2,012
2,341
1,394
25,639
241,994
123,881
68,055
62,305
46,214
542,449
合計
1 2010年12月31日現在36億ユーロの、主に「CCCおよびそれ以下」格付の減損債権を含む。
2 2010年12月31日現在45億ユーロの消費者信用エクスポージャーに関連する取消不能貸出コミットメントを含む。
3 適宜、ネッティング契約および受入現金担保の影響を含む。
法人貸出金勘定の規模ならびに取消不能貸出コミットメントおよび偶発負債の水準は、2010年12月31日現在と実質的に同水準
にとどまった。法人信用エクスポージャーのうち投資適格格付を有する部分の割合は、2010年12月31日現在の73%から2011年12
月31日現在は72%に減少し、困難なマクロ経済環境にもかかわらず、安定した状態を維持した。上記の表の貸出金エクスポー
ジャーには、担保、その他の信用補完および信用リスク軽減取引は考慮されていない。こうした信用リスク軽減取引を考慮する
と、当行は、貸出金勘定は十分に分散されていると考えている。OTCデリバティブのエクスポージャーの増加は主に、投資適格の相
手先に関連して生じた。OTCデリバティブ・エクスポージャーには、(マスター・アグリーメント・ネッティング以外の)信用リ
スク軽減取引等および(現金担保以外の)担保は含まれていない。これらの信用リスク軽減取引を考慮すると、現在の残りの信
用エクスポージャーは大幅に小さくなり、十分に組織化、増強または分散され、投資適格の相手先を対象としていると当行は考え
ている。当行の売却可能負債証券は、特にソブリン・エクスポージャー関連のリスク削減を反映して、2010年12月31日現在との関
連で減少した。
法人信用エクスポージャーに関するリスク軽減
当行の貸出金エクスポージャー管理グループ(以下「LEMG」という。)は、当行の法人信用エクスポージャーのリスク軽減を
支援している。LEMGのリスク削減活動の名目金額は、2010年12月31日現在の549億ユーロから2011年12月31日現在の553億ユーロ
に1%増加した。
2011年度末現在、LEMGは、基礎となる名目金額が376億ユーロのクレジット・デリバティブを保有していた。2010年12月31日現
在、このポジションの総額は346億ユーロであった。ポートフォリオ管理活動のために使用されたクレジット・デリバティブは公
正価値で会計処理されている。
LEMGは、また、2011年12月31日現在で、金融保証により大部分を裏付けられているシンセティック・ローン担保証券、そして、そ
れより程度は低いが、ファーストロス部分を売却したクレジット・デリバティブにより、貸出金および貸出関連コミットメント
177億ユーロの信用リスクを軽減した。2010年12月31日現在、このポジションの総額は203億ユーロであった。
LEMGは、IAS第39号に基づく公正価値オプションの利用を選択し、当該オプションの基準が満たされる限り、貸出金およびコミッ
トメントを公正価値で計上している。公正価値で計上されたLEMGの貸出金およびコミットメントの名目金額は、2010年12月31日
現在の534億ユーロから期中に減少して2011年12月31日現在には483億ユーロとなった。貸出金およびコミットメントを公正価値
で計上することにより、LEMGは、すべての貸出金およびコミットメントが取得原価で計上される一方で、デリバティブ・ヘッジが
公正価値で計上されるときの会計上のミスマッチから生じる損益ボラティリティを大幅に削減している。
消費者信用エクスポージャー
以下の表は、当行の消費者信用エクスポージャー総額、期日後90日以上延滞の消費者貸出金および純信用コスト(期中に費用計
上された、取戻額を控除後の純引当金繰入額)を表している。期日後90日以上延滞の貸出金および純信用コストは共にエクス
ポージャー総額に占める割合で表されている。個々の貸出金の延滞状況にかかわらず、信用の質の観点から、消費者金融業務が中
リスク・バケットに割り当てられるのに対し、消費者信用エクスポージャー内のモーゲージ貸出および中小企業顧客に対する貸
出金は、当行の低リスク・バケットに割り当てられる。この信用リスクの質の観点も、当行の純信用コストによって反映され、そ
れらを維持するエクスポージャー総額に対する割合として表される。これは、これらのエクスポージャーに関する主な信用リス
ク管理手段である。
期日後90日以上延滞の貸出金
純信用コスト
(エクスポージャー総額に対す (エクスポージャー総額に対す
1
2
る%)
る%)
エクスポージャー総額
(単位:百万ユーロ)
消費者信用エクスポージャー
2011年
12月31日現在
2010年
12月31日現在
2011年
12月31日現在
2010年
12月31日現在
2011年
12月31日現在
2010年
12月31日現在
135,069
130,317
0.95%
0.83%
0.49%
0.56%
19,805
19,055
1.88%
2.11%
1.55%
1.92%
115,264
111,262
0.79%
0.61%
0.31%
0.20%
ドイツ:
消費者および中小企業向け融資
モーゲージ貸出
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消費者信用エクスポージャー
ドイツ以外
39,672
38,713
3.93%
3.27%
0.61%
0.86%
消費者および中小企業向け融資
13,878
13,361
7.22%
6.39%
1.31%
1.96%
モーゲージ貸出
25,794
25,352
2.15%
1.63%
0.23%
0.13%
174,741
169,030
1.63%
1.39%
0.52%
0.66%
3
消費者信用エクスポージャー総額
1 取得したポストバンクの貸出金は、当初、新たなキャッシュ・フロー予測により公正価値で連結されたため、取得した貸出金の契約上の延滞状況は、開
示目的上、考慮されていない。したがって、全体の期日後90日以上延滞比率は、2010年度にも開示したように、結合ポートフォリオについて計算した場
合、ポストバンクを除くドイツ銀行の延滞比率と比較して、低下した。この開示実務の結果、2011年度の結合された延滞比率は、2010年度と比較して上
昇したが、その理由の大部分は、取得後に期日後90日以上延滞となったポストバンクの貸出金が、取得したポストバンクの延滞貸出金で延滞状況が改
善したものにより相殺されなかったことであった。ポストバンクを除くドイツ銀行については、消費者信用エクスポージャー総額に対する期日後90日
以上延滞比率は、横這いであった。
2 2010年12月31日現在の比率は、連結後のポストバンクの重要性の低い引当金繰入額を除いたドイツ銀行グループを参照しているのに対し、2011年12月
31日現在の比率は、ポストバンクを含むドイツ銀行グループを参照している。取得した貸出金の現在価値の増加は、連結された事業体が連結前に計上
していた信用リスク引当金の戻入れを意味し、ここには含まれないが、純利息収益を通じて計上される(詳細な説明については、次の項「IFRS上の減
損債権」を参照のこと。)。これらの金額を考慮に入れると、エクスポージャー総額に対する純信用コスト比率は、2011年12月31日現在で0.42%であっ
た。
3 2011年12月31日現在は34億ユーロ、2010年12月31日現在は27億ユーロの減損債権を含む。
当行の消費者信用エクスポージャーの総額は、2010年度末から2011年12月31日にかけて、57億ユーロ(3.4%)増加した。この増
加には、ポストバンクの正味エクスポージャーの増加21億ユーロが含まれ、これはドイツの増加32億ユーロが、主にポートフォリ
オ売却に起因するドイツ以外の減少11億ユーロにより部分的に相殺された結果であった。ドイツの増加は主に、ポストバンク内
における法人信用エクスポージャーから消費者信用エクスポージャーへのエクスポージャー配分の変更を反映したものであっ
た。ドイツの期日後90日以上延滞比率の上昇は、ポストバンクの連結に起因する。2010年度において、取得したポストバンクの貸
出金は、延滞エクスポージャーをゼロとして連結された。これは、履行資産の状態で連結されたことを反映しており、これにより、
同年度の結合ポートフォリオの期日後90日以上延滞比率は大幅に低下した。当年度において当該比率は、取得後に期日後90日以
上延滞となったポストバンクの貸出金が、取得したポストバンクの貸出金で延滞状況が改善したものにより相殺されなかったこ
とから、2010年度と比較して上昇した。全体として、ドイツのポートフォリオの質はさらに改善されており、このことは、上記のポ
ストバンクの影響を除く期日後90日以上延滞比率が、2010年度の1.77%から当年度は1.58%に改善されたことからも証明され
る。
当行のドイツ以外の消費者信用エクスポージャーにおける当該比率の上昇もまた、上記の連結の影響に起因し、さらに、2009年
度における貸倒償却基準の変更により一定のポートフォリオについて全額貸倒償却までの期間が延びたことの影響にも起因し
ている。この影響は、当該ポートフォリオが再び定常状態に落ち着くまで、すなわち貸倒償却基準の変更から約5年間は、引き続き
期日後90日以上延滞比率の引上げ要因となるであろう。
ポストバンクを除く当行の消費者信用エクスポージャーの総額は、主に当行のモーゲージ貸出業務により、2010年度末から2011
年12月31日にかけて、36億ユーロ(3.9%)増加した。この増加は、ドイツ(16億ユーロ増)およびドイツ以外(20億ユーロ増)
のポートフォリオ総額の増加によるものであり、ドイツ以外で大きく伸びたのは、イタリア(981百万ユーロ増)、ポルトガル
(491百万ユーロ増)およびポーランド(420百万ユーロ増)である。こうした総額の増加にもかかわらず、過年度に開始された
措置(与信承認パラメータの整合および回収活動の再構築等)により、すべての地域、特にドイツおよびポーランドにおいて、純
信用コストは減少した。さらに、ドイツは2011年度第1四半期におけるポートフォリオの売却からもプラスの影響を受けた。この
ポートフォリオの質の改善は、ポストバンクを除くエクスポージャー総額に対する純信用コスト比率が、2010年度末現在の
0.66%から2011年12月31日現在は0.45%に減少したことに反映されている。
デリバティブによる信用エクスポージャー
以下の表は、2011年12月31日現在の、当行がトレーディング目的およびトレーディング以外の目的で保有していたOTCおよび取
引所売買デリバティブ契約の名目金額および時価総額を示している。下表には、ポストバンクのOTCおよび取引所売買デリバティ
ブ契約が含まれているが、全体の総額に対しては軽微な影響である。
名目金額の
期限別分類
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
1年以内
1年超−5年
以内
5年超
合計 プラスの時価
マイナスの
時価
正味時価
金利関連取引:
OTC商品
取引所売買商品
小計
17,946,681
17,288,349
12,014,092
47,249,122
595,127
574,791
20,336
635,771
179,024
6,282
821,077
101
50
51
18,582,452
17,467,373
12,020,374
48,070,199
595,228
574,841
20,387
4,357,876
1,201,265
415,234
5,974,375
112,784
116,134
-3,350
通貨関連取引:
OTC商品
119/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
取引所売買商品
7,521
663
7
8,191
140
24
116
4,365,397
1,201,928
415,241
5,982,566
112,924
116,158
-3,234
OTC商品
294,563
334,739
88,739
718,041
29,682
35,686
-6,004
取引所売買商品
206,953
71,092
2,310
280,355
5,764
2,000
3,764
小計
501,516
405,831
91,049
998,396
35,446
37,686
-2,240
クレジット・デリバティブ
673,814
2,473,620
537,723
3,685,157
101,115
92,988
8,127
162,255
151,375
7,643
321,273
19,465
18,972
493
92,025
45,134
695
137,854
2,965
2,959
6
254,280
196,509
8,338
459,127
22,430
21,931
499
23,435,189
21,449,348
13,063,431
57,947,968
858,173
838,571
19,602
942,270
295,913
9,294
1,247,477
8,970
5,033
3,937
24,377,459
21,745,261
13,072,725
59,195,445
867,143
843,604
23,539
小計
エクイティ/指数関連取引:
その他の取引:
OTC商品
取引所売買商品
小計
OTC業務合計
取引所売買業務合計
総計
プラスの時価(ネッティングおよび
受入現金担保の影響を含む)
84,272
取引所売買デリバティブ取引(先物やオプション等)は、セントラル・カウンターパーティー(LCHクリアネット・リミテッ
ドやユーレックス・クリアリングAG等)を通じて定期的に決済されている。これらの機関の規則および規制では、こうした取引
から生じる現在および将来のすべての信用リスク・ポジションにつき日次のマージニングを規定している。当行は、可能な範囲
で、セントラル・カウンターパーティーのクリアリング・サービスをOTCデリバティブ取引にも利用しており(以下「OTCクリア
リング」という。)、これにより、セントラル・カウンターパーティーの決済システムを通じて達成される信用リスク軽減から恩
恵を受けている。
デリバティブ・ポートフォリオの置換価値は、市場相場の動きやポートフォリオ内の取引における変化に伴って変動するため、
当行では、ポートフォリオの存続期間にわたって、あるいは有担保ポートフォリオの場合には適切な担保解除までの期間にわ
たって、潜在的な将来の置換費用も見積もっている。当行では潜在的な将来のエクスポージャーを個々の限度枠に対して測定す
る。当行のエクスポージャーが極端な市場イベントから直接受ける影響(例えば新興市場ポートフォリオにおけるイベント・リ
スク)を見積もるため、当行では潜在的な将来のエクスポージャー分析をストレス・テストにより補完する。
当行が使用する潜在的な将来エクスポージャーの測定値は通常、各相手先のデリバティブ・ポートフォリオのシミュレートさ
れたプラスの時価の時間プロファイルにより得られ、これにはネッティングおよび担保が考慮される。限度枠の監視のために、当
行は、結果として得られる時価分布の第95百分位点を使用しており、内部でこれを潜在的な将来エクスポージャー(以下「PFE」
という。)と呼称している。同じ計算プロセスにより作成される平均エクスポージャー・プロファイルは、いわゆる平均予想エク
スポージャー(以下「AEE」という。)測定値(当行はこれを、信用リスクに関する経済的資本内に予想される将来の置換費用を
反映するために使用している。)およびプラスの予想エクスポージャー(以下「EPE」という。)測定値(当行の所要規制自己資
本の算出に使用される。)を算出するために使用される。AEEおよびEPEは通常、1年のタイム・ホライズンに関して計算されるが、
PFEは、無担保ポートフォリオの場合には取引またはネッティング設定の存続期間全体にわたり、有担保ポートフォリオの場合に
は適切な担保解除までの期間にわたり、それぞれ測定される。当行はまた、信用ポートフォリオのストレス・テストにインプット
するためのストレスを加えたエクスポージャー結果を算出するために、前述の計算プロセスを使用している。
デリバティブ以外のトレーディング資産による信用エクスポージャー
以下の表は、表示日現在の当行のデリバティブ以外のトレーディング資産の内訳の詳細を示している。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
国債および政府機関
95,336
92,866
金融機関および法人
56,442
73,711
株式
59,754
66,868
トレーディング可能債権
18,039
23,080
その他
11,353
14,766
240,924
271,291
デリバティブ以外のトレーディング資産合計
当行のトレーディング勘定(ポストバンクを除く。)の取引クレジット商品(債券等)は、信用リスク専門知識とマーケット
・リスク専門知識を兼ね備えた専門のリスク管理ユニットによって管理されている。当行は、単一発行者ベースで適切なポート
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フォリオ限度枠および格付主導型の限界値を使用し、マーケット・リスク管理手法と組み合わせて、そのようなポジションをリ
スク管理している。
2011年12月31日現在、トレーディング可能債権には、商業用不動産ホール・ローン23億ユーロおよびレバレッジド・ファイナ
ンス貸出金967百万ユーロ(2010年12月31日現在それぞれ30億ユーロおよび15億ユーロ)が含まれていた。これらのエクスポー
ジャーに加え、当グループは2011年12月31日現在、レバレッジド・ファイナンス業務の取消不能貸出コミットメントに対する関
連エクスポージャーを633百万ユーロ有していた(2010年12月31日現在755百万ユーロ)。
販売リスク管理
当行はしばしば、リスクの大半を第三者に売却または販売する目的でコミットメントを引き受けている。これらのコミットメン
トには、銀行貸出のための資金提供および公債発行のためのつなぎ融資提供の約束が含まれている。リスクは、当行が与信枠の売
却に成功しない可能性である。この場合、当行は当初予定していたより長期間にわたり、予定より大きな基礎となるリスクを保持
しなければならない。
リスク管理目的上、当行はそのようなすべてのコミットメントの全額を、与信承認を要する信用エクスポージャーとして扱って
いる。この承認は当行の意図した最終保有も含んでいる。当行が売却しようとする金額はトレーディング資産として分類され、公
正価値会計の対象となる。この価格ボラティリティは、当行のマーケット・リスク・プロセスで監視される。当行は、これらの取
引およびマーケット・リスク・ヘッジ(通常、関連指数を使用する。)に関する適切な与信証拠書類を通じて、これらの資産の価
値をマイナスの市場変動から保護する。このヘッジも当行のマーケット・リスク・プロセスで捕捉される。
『
延滞貸出金
以下の表は、減損の生じていない延滞貸出金エクスポージャー(償却原価で計上されている。)を、期日の経過状態に従って分
類している(期日後90日以上延滞しているが相手先の信用度に懸念のない減損の生じていない延滞貸出金を含む。)。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
4,394
4,092
期日後30日以上60日未満延滞の貸出金
958
973
期日後60日以上90日未満延滞の貸出金
420
384
期日後90日以上延滞の貸出金
907
981
6,678
6,430
期日後30日未満延滞の貸出金
減損の生じていない延滞貸出金合計
以下の表は、当行が減損の生じていない延滞貸出金に対して保有していた担保価値の総額(担保の公正価値は貸出金残高を上
限としている。)を示している。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
3,973
3,484
158
244
4,131
3,728
金融およびその他の担保
受取保証
減損の生じていない延滞貸出金に対して保有して
いた担保合計
減損債権
信用リスク管理部は、債権または一群の債権が減損しているという客観的証拠があるかどうか定期的に評価している。債権また
は一群の債権が減損していて減損損失が計上されるのは、以下のすべてに該当する場合である。
− 資産の最初の認識後、貸借対照表日までに発生した損失事象(以下「損失事象」という。)の結果としての減損の客観的証拠
が存在する。
− その損失事象が金融資産または一群の金融資産の将来の見積キャッシュ・フローに影響を及ぼした。
− その損失の額について信頼できる見積りを行うことができる。
信用リスク管理部の損失評価は、グループ・ファイナンスと共同で行われる定期レビューの対象となっている。このレビューの
結果は、グループ・ファイナンスおよびリスクの上級経営陣からなる監督委員会に報告され承認される。
連結において当行は、連結された事業体により減損が以前に計上されていた一定の貸出金を取得した。これらの貸出金は、当行
の貸借対照表上に、取得時のこれらの貸出金の信用の質を反映した見積キャッシュ・フローによって決定された公正価値で計上
されていた。これらの貸出金に関する当行のキャッシュ・フロー予測が取得時以降悪化していない限り、これらは減損債権とは
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みなされない。
減損損失および貸倒引当金
減損の証拠が存在する場合、減損損失は通常、対象債権の当初実効金利を使用した割引予想キャッシュ・フローに基づいて計
算される。債権の条件が借手の財政的困難を理由に再交渉されたか、または他の方法により変更されたが、当該債権の認識中止の
要件は満たしていない場合、減損損失の測定には、条件変更前の当初実効金利が使用される。当行は減損債権の帳簿価額を、引当
金勘定を用いて減額し、損失金額は信用リスク引当金繰入額の構成要素として連結損益計算書に認識している。貸倒引当金の増
加は、貸倒引当金繰入額の増加として損益計算書に計上している。貸倒償却は引当金を減額するが、取戻された場合、引当金勘定
に貸方計上される。以前計上された引当金が不要になったと判断した場合には、引当金を減額し、その額を損益計算書に貸倒引当
金繰入額の減少として計上する。
当行は、法人信用エクスポージャーの減損を個別に評価しているが、小口標準的均質貸出金の減損については集合的に評価して
いる。
個人顧客および中堅企業ポートフォリオの大部分の貸倒引当金の繰入手法は統計的モデルに基づいている。当行の貸出金ポー
トフォリオは、均質および非均質部分に分けられる。これらの部分はさらに、エクスポージャーの性質および顧客の種類に基づ
き、サブ・ポートフォリオに分けられる。実績データを使用することで、均質ポートフォリオに対する貸倒引当金の繰入水準は、
それぞれの延滞クラス(期日経過日数)の引当率に基づき、自動的に統計的モデルを用いて算定される。非均質のポートフォリ
オは、規模、複雑性または品質によって比較可能ではない多額の与信枠または一定の貸出金区分であることが特徴である。これら
の与信枠は、定期的に個別のレビューを受け、減損損失が発生していると判断されると期待損失法に従って貸倒引当金が決定さ
れる。
ポストバンクの貸倒引当金の設定手法は当行と類似している。その例外には、ポストバンクが最初に貸倒引当金を計上せずに
貸倒損失を直接計上している事実、およびリテール・モーゲージ・ポートフォリオにおける貸倒引当金が期日経過後180日以上
の貸出金に関して個別に評価されている事実が含まれている。当行の連結経営成績にポストバンクを反映する際に、上記の差異
の影響は報告目的上当行の方針と整合させている。
取得した貸出金について連結前に設定されていた貸倒引当金は、当行の貸倒引当金残高に連結されていない。その代わりに、こ
れらの貸倒引当金は、新たな連結貸出金の原価基礎額を表す公正価値の算定において考慮されている。これらの貸出金の信用の
質のその後の改善は、それらの帳簿価額の増加および純利息収益に認識される同額の利得として反映される。しかし、取得した貸
出金について連結後に設定される貸倒引当金は、当行の信用リスク引当金繰入額および貸倒引当金に含まれている。
現実的な回収の見込みがないと判断され、かつ、すべての担保が実現したか、または当行に移転された場合、当該貸出金および
すべての関連する貸倒引当金は、貸倒償却として処理される(当該貸出金および関連貸倒引当金が貸借対照表から除去され
る。)。特定の貸倒引当金が設定されている個別に重要性のある貸出金は、少なくとも四半期ごとに個別に評価される。この区分
の貸出金については、期日経過日数は貸倒償却の目安とはなるが、決定要因とはならない。貸倒償却は、それにより借手が支払義
務を果たせなくなるような借手の財政状態における重大な変化の発生、または担保による受取金が貸出金の現在の帳簿価額を完
全に回収するのに十分でない等の、すべての関連情報を考慮した後にのみ行われる。
集合的に評価される貸出金(主にモーゲージおよび消費者金融貸出金)については、貸倒償却の時期は、基礎となる担保の有
無および回収可能価額に関する当行の見積りによって異なる。モーゲージ貸出金は、当該モーゲージが最長でも期日後840日を経
過した時点で、貸出金の無担保部分が貸倒償却として処理される。消費者金融貸出金は、クレジット・カード債権については期日
後180日、その他の消費者金融貸出金については期日後270日を経過した時点で、残高のうち回収を期待できない部分が償却処理
される。
以下の表は、表示日現在の当行の減損債権、当行の貸倒引当金の内訳およびそれぞれのカバレッジ比率を相手先の所在国に基
づく地域別に示している。
減損債権
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
個別評価 集合的評価
合計
貸倒引当金 減損債権
カバレッジ
個別評価 集合的評価
合計 比率(%)
ドイツ
1,750
1,474
3,224
832
821
1,653
51
西ヨーロッパ
(ドイツを除く)
2,910
1,675
4,585
841
955
1,796
39
52
189
241
36
182
218
90
999
75
1,074
193
153
345
32
40
0
40
28
6
35
86
267
3
270
81
25
106
39
0
0
0
0
3
3
−
−
0
0
−
6
6
−
東ヨーロッパ
北アメリカ
中央および南アメリカ
アジア/太平洋
アフリカ
その他
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
合計
6,018
3,416
減損債権
2010年12月31日現在
単位:百万ユーロ
ドイツ
西ヨーロッパ
(ドイツを除く)
東ヨーロッパ
北アメリカ
中央および南アメリカ
アジア/太平洋
9,434
個別評価 集合的評価
合計
2,011
2,150
4,162
44
貸倒引当金 減損債権
カバレッジ
個別評価 集合的評価
合計 比率(%)
996
1,010
2,006
559
453
1,012
50
1,153
1,441
2,594
640
997
1,637
63
22
245
267
6
186
192
72
1,146
4
1,150
339
4
343
30
43
−
43
27
−
27
63
169
13
182
68
13
81
45
アフリカ
23
−
23
4
−
4
17
その他
−
−
−
−
−
−
−
3,552
2,713
6,265
1,643
1,653
3,296
53
合計
以下の表は、表示日現在の当行の減損債権、当行の貸倒引当金の内訳およびそれぞれのカバレッジ比率を、相手先の産業部門別
に示している。
減損債権
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
個別評価 集合的評価
合計
減損債権
カバレッジ
合計 比率(%)
貸倒引当金
個別評価 集合的評価
91
0
91
98
16
114
126
ファンド運用管理
917
0
917
322
211
533
58
製造
616
162
778
364
158
522
67
卸売および小売
324
138
462
164
108
272
59
個人
394
2,616
3,010
155
1,409
1,565
52
2,582
224
2,806
424
68
492
18
−
0
0
−
1
1
−
その他
1,094
276
1,370
484
179
663
48
合計
6,018
3,416
9,434
2,011
2,150
4,162
44
銀行および保険
商業用不動産
公共部門
減損債権
2010年12月31日現在
単位:百万ユーロ
個別評価 集合的評価
合計
貸倒引当金 減損債権
カバレッジ
個別評価 集合的評価
合計 比率(%)
81
−
81
82
−
82
100
ファンド運用管理
841
−
841
298
97
395
41
製造
603
139
742
332
125
457
62
卸売および小売
199
113
312
147
111
258
83
個人
163
1,810
1,973
105
965
1,070
54
商業用不動産
740
229
969
259
83
342
35
−
−
−
−
−
−
−
925
422
1,347
420
272
692
56
3,552
2,713
6,265
1,643
1,653
3,296
53
銀行および保険
公共部門
その他
合計
』
減損債権合計は、主にポストバンクからの新規の減損債権18億ユーロおよび、少額の減損損失のみを計上した西ヨーロッパ(ド
イツを除く。)の商業用不動産の案件2件により、2011年度に32億ユーロ(51%)増加した。
これらの動きにより、個別評価の減損債権は、主に商業用不動産部門において総額で30億ユーロ増加し、貸倒償却553百万ユーロ
により部分的に相殺された。集合的評価の減損債権は、主にポストバンクのリテール・ポートフォリオならびに西ヨーロッパお
よび米国における当行のポートフォリオの増加により、総額で12億ユーロ増加し、貸倒償却512百万ユーロにより部分的に相殺さ
れた。
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
当行の減損債権には、IAS第39号に従って貸出金および債権に分類変更された貸出金の一部である15億ユーロが含まれていた。
当行はこれらの債権に関して総額で467百万ユーロの減損債権の増加を計上し、これが貸倒償却224百万ユーロにより部分的に相
殺された。
減損債権を有する債務者に対する追加資金の貸出コミットメントは、2011年12月31日現在では168百万ユーロ、2010年12月31日
現在では123百万ユーロであった。
『
以下の表は、当行が減損債権に対して保有していた担保価値の総額(公正価値は取引上の残高を上限としている。)を示して
いる。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
3,714
1,502
349
77
4,063
1,579
金融およびその他の担保
受取保証
減損債権に対して保有していた担保合計
』
減損債権に対して保有していた担保合計の2011年度における25億ユーロの増加は、主にポストバンクおよび商業用不動産の案
件1件によるものであり、これによって担保および貸倒引当金による減損債権のカバレッジは、2010年12月31日現在の78%と比較
して、2011年12月31日現在は87%に拡大した。
『
取得した担保
以下の表は、受入担保の所有権を得るか、または他の信用補完を要求することにより、当行が報告期間中に取得し貸借対照表上
に計上した担保価値の総額を示している。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
商業用不動産
89
32
住宅用不動産
40
47
0
1
129
80
その他
報告期間中に取得した担保合計
取得した担保は、秩序ある方法によりまたは公売を通じて売却可能となり、かかる受取金は未返済債務の返済または削減に充
てられる。当行は通常、取得した不動産をその事業目的で使用することはない。
2011年度に取得した商業用不動産担保は、当行の米国およびスペインのエクスポージャーに関連している。
上記の表に示された、取得した住宅用不動産担保は、SIC-12およびIAS第27号に基づき証券化信託を連結した結果計上された担
保を除いている。これらの信託の取得担保に関連する期末残高は、2011年12月31日現在が20百万ユーロ、2010年12月31日現在が25
百万ユーロであった。』
貸倒引当金の増減
以下の表は、表示期間における当行の貸倒引当金の増減の内訳を示している。
2011年度
単位:百万ユーロ
2010年度
個別評価
集合的評価
合計
個別評価
集合的評価
合計
1,643
1,653
3,296
2,029
1,313
3,343
907
925
1,832
562
751
1,313
純貸倒償却額
-512
-385
-897
-896
-404
-1,300
貸倒償却額
-553
-512
-1,065
-934
-509
-1,443
41
127
168
38
104
143
連結会社グループの変動
−
-0
-0
−
−
−
為替レートの変動/その他
-26
-43
-69
-53
-6
-60
2,011
2,150
4,162
1,643
1,653
3,296
期首残高
貸倒引当金繰入額
取戻額
期末残高
以下の表は、表示期間における当行の貸倒引当金(特に貸倒償却額および取戻額)の増減の内訳を示しており、ドイツの貸出金
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
ポートフォリオについては産業区分別の内訳も示している。ドイツとドイツ以外の借手の分類は、借手の所在国に基づいている。
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
期首残高
2011年度
2010年度
3,296
3,343
貸倒償却額:
ドイツ:
-2
銀行および保険
-5
−
−
製造
-93
-43
卸売および小売
-26
-32
ファンド運用管理
個人(モーゲージを除く)
-273
-338
個人−モーゲージ
-26
-26
商業用不動産
-13
-22
-0
−
その他
-112
-49
ドイツ合計
-546
-515
ドイツ以外合計
-519
-928
貸倒償却額合計
-1,065
-1,443
1
1
ファンド運用管理
−
−
製造
18
14
8
6
93
63
個人−モーゲージ
1
4
商業用不動産
3
4
公共部門
0
−
公共部門
取戻額:
ドイツ:
銀行および保険
卸売および小売
個人(モーゲージを除く)
その他
17
20
ドイツ合計
142
112
26
31
168
143
-897
-1,300
1,832
1,313
-69
-60
期末残高
4,162
3,296
純貸倒償却額合計が当該年度の貸出金平均残高に占める割合
0.22%
0.45%
ドイツ以外合計
取戻額合計
純貸倒償却額
貸倒引当金繰入額
その他の変動(為替レートの変動、連結会社グループの変動等)
経済環境が脆弱化する中で、当行の与信基準により、新規の貸倒引当金繰入額の十分な抑制が維持された。当該与信基準には、
均質リテール・ポートフォリオの予防的管理および、過度なリスクの集中を回避するコーポレート・バンキング・アンド・セ
キュリティーズの厳格な引受基準が含まれる。信用ポートフォリオの質の強化に注力する一方で、当行は、高リスク資産のリスク
圧縮も継続している。
2011年12月31日現在、当行の貸倒引当金は42億ユーロであり、前年度末から26%増加した。この引当金の増加は、ポストバンク
が初めて通年で連結されたことによる新規繰入額の増加および、前年度と比較して純貸倒償却額が減少したことに主に起因して
いた。
2011年度の純貸倒償却額は、897百万ユーロとなった。2011年度の貸倒償却額のうち512百万ユーロは法人信用エクスポージャー
に関連し(このうち224百万ユーロは、当行の北アメリカおよび英国のポートフォリオのうちIAS第39号に従って分類変更された
資産に関連していた。)、385百万ユーロは消費者信用エクスポージャーに関連し、主に当行のドイツのポートフォリオに起因し
ていた。
2011年度の貸倒引当金繰入額は18億ユーロであり、法人信用エクスポージャーに関連した907百万ユーロに主に起因しており、
このうち188百万ユーロの新規繰入額は、マーケッツおよびコーポレート・ファイナンスにおいてIAS第39号に従って分類変更さ
れた資産に関連して設定されたものであった。残りの増加は、全体的に困難な世界経済信用環境の中で、アメリカおよびヨーロッ
パの多数のエクスポージャーに関して計上した減損損失を反映していた。当行の集合的に評価されたエクスポージャーの貸倒引
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当金繰入額は925百万ユーロであり、前年度末から23%増加した。貸倒引当金繰入額におけるこの増加は、ポストバンクのリスク
費用が初めて通年で当行の連結財務書類に反映されたことに起因していた。ポストバンクを除くと、当行の集合的に評価された
エクスポージャーの貸倒引当金繰入額は、ドイツのリテール業務が困難な経済環境にもかかわらず繰入額の減少に貢献したこと
により、減少した。
当行の個別評価貸倒引当金は2011年12月31日現在20億ユーロであった。2011年度における368百万ユーロの増加は、純繰入額907
百万ユーロ(前述のIAS第39号に基づく分類変更による影響を含む。)、純貸倒償却額512百万ユーロ、ならびに通貨の換算および
解除効果による減少26百万ユーロからなっている。
当行の集合的評価貸倒引当金は2011年12月31日現在総額22億ユーロであり、2010年度末に報告された水準(17億ユーロ)から
497百万ユーロ増加した。当該構成要素の増減は、繰入額925百万ユーロ、純貸倒償却額385百万ユーロによる部分的な相殺、ならび
に為替レートの変動および解除効果による純減少43百万ユーロから成っていた。 2010年12月31日現在、当行の貸倒引当金は33億ユーロであり、前年度末から1%減少した。この引当金の減少は、貸倒償却、通貨
の換算に起因する減少および当行の引当を上回る解除効果に主に起因するものであった。
2010年度の純貸倒償却額は、13億ユーロとなった。2010年度の貸倒償却額のうち896百万ユーロは法人信用エクスポージャーに
関連し(このうち607百万ユーロは、当行の英国およびアジア太平洋のポートフォリオのうちIAS第39号に従って分類変更された
資産に関連していた。)、404百万ユーロは消費者信用エクスポージャーに関連し、主に当行のドイツのポートフォリオに起因し
ていた。
2010年度の貸倒引当金繰入額は13億ユーロであり、法人信用エクスポージャーに関連した562百万ユーロに主に起因しており、
このうち278百万ユーロの新規繰入額は、IAS第39号に従って分類変更された資産に関連して設定されたものであり、その大部分
がコーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズのエクスポージャーに関連していた。残りの増加は、全体的に好調な
世界経済信用環境の中で、アメリカおよびヨーロッパの多数のエクスポージャーに関して計上した減損損失を反映していた。当
行の集合的に評価されたエクスポージャーの貸倒引当金繰入額は751百万ユーロであり、スペインおよびインドにおける当行の
純信用コストの大幅な減少を反映し、ポーランドにおける増加により部分的に相殺された。これは前年度に、主に2009年度中のス
ペインおよびポーランドにおける困難な信用環境により計上された808百万ユーロより少ない。
当行の個別評価貸倒引当金は2010年12月31日現在16億ユーロであった。2010年度における386百万ユーロの減少は、純繰入額562
百万ユーロ(前述のIAS第39号に基づく分類変更による影響を含む。)、純貸倒償却額896百万ユーロ、ならびに通貨の換算および
解除効果による減少53百万ユーロからなっている。
当行の集合的評価貸倒引当金は2010年12月31日現在総額17億ユーロであり、2009年度末に報告された水準(13億ユーロ)から
339百万ユーロ増加した。当該構成要素の増減は、繰入額751百万ユーロ、純貸倒償却額404百万ユーロによる部分的な相殺、ならび
に為替レートの変動および解除効果による純減少6百万ユーロから成っていた。
貸倒引当金のドイツ以外の部分
以下の表は、貸倒引当金のうちドイツ以外の部分の変動の分析を示す。2011年12月31日現在、2010年12月31日現在の69%と比較
して、当行の引当金総額の60%がドイツ以外の顧客に起因するものであった。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2,284
2,391
751
820
純貸倒償却額
-493
-897
貸倒償却額
-519
-928
26
31
-33
-30
2,509
2,284
期首残高
貸倒引当金繰入額
取戻額
その他の変動(為替レートの変動、連結会社グループの変動等)
期末残高
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オフバランス信用リスク引当金
以下の表は、当行のオフバランス信用リスク引当金の増減を示している。同引当金の対象であるオフバランス項目は、偶発負債
および貸出関連コミットメントから成っている。
2011年度
単位:百万ユーロ
2010年度
個別評価
集合的評価
合計
個別評価
集合的評価
合計
108
110
218
83
124
207
オフバランス信用リスク引
当金繰入額
19
-12
7
-18
-21
-39
使用額
−
−
−
−
−
−
連結会社グループの変動
-0
0
0
42
−
42
為替レートの変動
-0
0
0
1
7
8
127
98
225
108
110
218
期首残高
期末残高
当行のオフバランス信用リスク引当金は、7百万ユーロ微増して、2011年12月31日現在225百万ユーロであった。2010年度におい
て、当行は、取得の連結を受けて、オフバランス引当金に関して、ポストバンク34百万ユーロおよびサル・オッペンハイム/BHF銀
行8百万ユーロの連結会社グループの変動を計上した。
デリバティブでの債務不履行の場合の取扱い
標準的な貸出金資産の場合とは異なり、当行では通常、現時点での取引の置換費用の動向や相手先の行為によって、当該取引に
基づく将来の支払義務が不履行となるリスクの存在が示唆された場合に、当行のOTCデリバティブの信用リスクを管理するため
の、より多くの選択肢を有している。これらの状況の下、当行では多くの場合、現行の契約に基づいて、追加担保の確保や、期限経
過通知による取引または関連マスター・アグリーメントの終了が可能である。
デリバティブ−信用評価調整
当行は、予想される信用損失をカバーするために、OTCデリバティブ取引に関する相手先の信用評価調整を設定している。調整金
額は、保有担保、マスター・ネッティング契約の影響、予想デフォルト時損失率および市場の兆候(過去の情報から黙示されるデ
フォルト水準、財務情報のファンダメンタル分析およびCDSスプレッドを含む場合がある。)に基づく各相手先の信用リスクを考
慮しながら、すべての相手先に対する潜在的信用エクスポージャーを評価することにより各報告日において決定される。
一定のモノライン相手先に関して、信用評価調整は重要である。活発に取引されるCDSを伴うモノラインについては、信用評価調
整は、全面的にCDSを基礎とした評価モデルを用いて算定される。活発に取引されるCDSを伴わないモノラインについては、多様な
入力要因を伴うモデル・ベースのアプローチが使用される。入力要因には、市場由来の債務不履行発生確率、(条件変更または支
払不能のいずれかの)事象が発生する可能性、条件変更発生時における潜在的決済の評価、および条件変更または支払不能発生
時における回収率が含まれる。モノラインの信用評価調整手法は経営陣により四半期ごとにレビューされ、2011年度第2四半期か
らは、市場に基づくスプレッドが、信用評価調整の評価において、より広範囲にわたって使用されている。
当行は、モノライン・エクスポージャー総額に対して、2011年12月31日現在、信用評価調整に11億ユーロを計上した。これに対
し、2010年12月31日現在は12億ユーロであった。
顧客との間のマスター・アグリーメントには通常、広範な標準的または特定の終了権が規定されており、これにより、当行は相
手先の債務不履行や不履行リスクが高いことを示唆するその他の状況に迅速に対応できる。デリバティブ取引または関連マス
ター・アグリーメントの終了を決定した結果、相手先に差額債務が残った場合、当行では当該債務をデリバティブ以外の債権に
組み直し、通常の特別債権管理プロセスを通じてこれを管理する。このため、会計目的上、当行には通常、不履行のデリバティブは
示されない。
『
マーケット・リスク
当行の業務の大部分は、マーケット・リスクにさらされている。マーケット・リスクは、当行のトレーディング・ポジションお
よび投資ポジションの時価が変動する可能性と定義されている。当該リスクは、金利、信用スプレッド、外国為替レート、株価、コ
モディティ価格、ならびに市場ボラティリティおよび市場から黙示される債務不履行発生確率等の他の関連パラメータの不利な
変動から発生し得る。
ポストバンクから生じるマーケット・リスクは、2010年度から当行の報告に含まれている。ポストバンクは、自己の日々のリス
ク管理を実施している。当行は、ポストバンクの活動を詳細に把握し、マーケット・リスクの種類および量に関する情報を受け
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取っている。
当行の独立したリスク機能の一部であるマーケット・リスク管理部の主な目的は、当行の各業務ユニットが、リスクと経済価
値の関係を最適化し、許容できない当行のリスク選好の範囲を超える損失に当行をさらさないことを確実にすることである。こ
の目的を達成するために、マーケット・リスク管理部は、リスク・テイカー(ビジネス・ユニット)ならびに他の統制およびサ
ポート・グループと密接に連携している。
マーケット・リスクは、大幅に異なる3種類のリスクに区分される。
− トレーディング・マーケット・リスクは、法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門のマーケット・メーキング活動か
ら主に発生する。これには、債券、エクイティ、外国為替、その他の有価証券およびコモディディならびに対応するデリバティ
ブのポジション・テイキングが含まれる。
− 取引債務不履行リスクは、債務不履行および格付遷移から発生する。
− トレーディング以外のマーケット・リスクは様々な形態で発生する。エクイティ・リスクは、非連結戦略的投資、オルタナ
ティブ資産投資および株式報酬から主に発生する。金利リスクは、トレーディング以外の資産および負債のポジションから
発生する。構造的外国為替リスク・エクスポージャーは、一定の子会社における非ユーロ建ての資本および利益剰余金から
発生し、当行のトレーディング以外のポートフォリオにおける外国為替リスクの大部分を占める。トレーディング以外の
マーケット・リスクのその他の要素は、資産運用およびファンド関連活動から発生するリスク、ならびに個人顧客および中
堅企業(PBC)、グローバル・トランザクション・バンキング(GTB)およびプライベート・ウェルス・マネージメント
(PWM)におけるモデル・リスク(当該リスクは、金利の変動を組み合わせた顧客行動に関する仮定にストレスを与え算出
される。)である。
ドイツ銀行グループ(ポストバンクを除く。)のトレーディング・マーケット・リスク管理のフレームワーク
トレーディング・マーケット・リスクを管理するための主な手段は、限度枠設定プロセスである。当行の取締役会は、マーケッ
ト・リスク管理部の支援を受けて、トレーディング勘定のマーケット・リスクについて、グループ全体のバリュー・アット・リ
スクおよび経済的資本の限度枠を設定する。マーケット・リスク管理部は、この全体の限度枠を、予想されるビジネス・プランお
よびリスク選好に基づいて、当グループの部門および法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門内の個々のビジネス・ユ
ニット(グローバル・レート、エクイティ等)に割当てる。個々のビジネス・ユニット内において、ビジネス・リーダーは、全体
の限度枠をさらにその下の個々のポートフォリオまたは各地域に割当てることにより、各業務の限度枠を設定する。
実際には、マーケット・リスク管理部は、特定のリスク要因に対するエクスポージャーを把握するために必要な重要な限度枠を
設定するが、これは本質的にグローバルな傾向にある。各業務の限度枠は、特定の地域または特定のポートフォリオを含む多様な
要因に特有のものである。
バリュー・アット・リスクおよび経済的資本の限度枠は、ポートフォリオ全体のレベルで、あらゆる種類のマーケット・リスク
を管理するために使用される。マーケット・リスク管理部は、一定のポートフォリオまたはリスクの種類を管理するための追加
的・補足的な手法として、感応度および集中/流動性の限度枠も設定している。
各ビジネス・ユニットが限度枠の遵守に責任を負っており、当該限度枠に照らしてエクスポージャーの監視および報告を行う。
マーケット・リスク管理部の設定したマーケット・リスク限度枠は、日次、週次および月次ベースで監視される。限度枠の超過が
あった場合には、マーケット・リスク管理部が、それらの超過額を適時に識別および上申することに責任を負う。取締役会は、バ
リュー・アット・リスクおよび限度枠利用ならびに経済的資本に関するマーケット・リスク報告を、毎日受けている。
各ビジネス・ユニットは、限度枠内のエクスポージャーを管理するためにいくつものリスク軽減策を講じているが、とりわけ以
下を使用している。
− ポートフォリオ管理:様々なポジションからなるポートフォリオにおいてはリスクの分散が生じる。価値が上昇する投資も
あれば下落する投資もあるため、分散は、特定のポートフォリオの全般的なリスク・プロファイル水準を下げるのに役立ち
得る。
− ヘッジ:ヘッジには、デリバティブ商品(先物、スワップ、オプション等)を含む関連金融資産のポジション・テイキングが
含まれる。ヘッジ活動は、条件の違い、固有の特質、またはヘッジ手段とヘッジ対象エクスポージャーとの間に存在し得るそ
の他のベーシス・リスクのため、常に有効に損失を軽減するわけではない。
ポストバンクのトレーディング・マーケット・リスク管理のフレームワーク
ポストバンクのトレーディング・マーケット・リスクは、所定のリスク限度枠に基づき、金融市場部門により中央管理されてい
る。ポストバンクの取締役会によって総限度枠が設定され、マーケット・リスク委員会によって個々のビジネス・ユニットにサ
ブ限度枠として配分される。ポストバンクのマーケット・リスク限度枠の配分方法は、当行の経済的資本アプローチに類似して
いる。特定の事業活動に配分されたリスク経済的資本限度枠は、ポストバンクにとって損益の観点から合理的かつ望ましいマー
ケット・リスクの水準を定めている。
ポストバンクのマーケット・リスクは、バリュー・アット・リスクに基づく限度枠のシステムを用いて日次ベースで監視され
ている。さらに、ポストバンクのマーケット・リスク委員会は、トレーディング勘定およびバンキング勘定ならびに重要なサブ・
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ポートフォリオに関して感応度の限度枠を定めている。
定量的リスク管理手法
ドイツ銀行グループ(ポストバンクを除く。)のバリュー・アット・リスク
バリュー・アット・リスクは、所定の期間および所定の信頼水準内における、市場の変動に起因するトレーディング・ポジ
ションの潜在的な最大損失額を測る定量的測定尺度である。
当行のトレーディング業務に関するバリュー・アット・リスクは、当行独自の内部バリュー・アット・リスク・モデルに基づ
いている。1998年10月に、一般マーケット・リスクおよび特定マーケット・リスクに関する規制上のマーケット・リスク資本の
計算に当行の内部バリュー・アット・リスク・モデルを用いることが、ドイツの銀行監督当局(現BaFin)によって認可された。
以来、当モデルは定期的に精緻化され、認可が維持されている。
当行は、99%の信頼水準および1日の保有期間を用いてバリュー・アット・リスクの計算を行っている。これは、当行の見積り
では、当行のトレーディング・ポジションからの時価評価損が報告バリュー・アット・リスク以上となる確率が1%であること
を意味する。規制報告目的では保有期間は10日である。
当行は、過去1年の市場データを使用して、バリュー・アット・リスクを算定している。当行は、この計算にモンテカルロ・シ
ミュレーション手法を用い、リスク要因の変動が明確に定義された分布(正規分布や対数正規分布、非正規分布(t分布、非対称t
分布、非対称正規分布)等)になると仮定する。バリュー・アット・リスク総額を決定する際、当行は、当該1年の期間中にリスク
要因間で観測された相関関係を用いている。
当行のバリュー・アット・リスク・モデルは、リスク要因、すなわち、金利、信用スプレッド、株価、外国為替相場、およびコモ
ディティ価格、ならびにそれらのインプライド・ボラティリティおよび共通のベーシス・リスクを考慮に入れるよう設計されて
いる。当モデルは、ポートフォリオ価額に対するリスク要因の線形的および(特にデリバティブについては)非線形的な影響を
組み入れている。
バリュー・アット・リスク法により、すべてのトレーディング業務および商品にわたって普遍的で統一的な測定尺度を適用す
ることが可能となる。また、これにより、異なる業務におけるリスクの比較が可能になることに加え、異なる資産クラス間の相関
関係および相殺を反映するためにポートフォリオ内のポジションを合算およびネッティングする手段が提供される。さらに、こ
れにより、マーケット・リスクの時系列での比較および日次のトレーディング実績との比較が容易になる。
バリュー・アット・リスク見積りを使用する際には、多くの点を考慮しなければならない。これらには、以下のものを含む。
− 過去の市場データの使用は、潜在的な将来イベント(特に極端な性質のもの)のためのふさわしい指標とはならない可能性
がある。この「バックワード・ルッキング」の限界は、(2008年度のように)バリュー・アット・リスクによるリスクの過
小評価を引き起こす可能性もあれば、バリュー・アット・リスクによるリスクの過大評価を引き起こす可能性もある。
− リスク要因の変動の分布および異なるリスク要因間の相関関係に関する仮定は、極端な性質の市場イベントの間には特に、成
り立たない可能性がある。保有期間を1日とすることは、1日以内にポジションを手仕舞うまたはヘッジすることができない
場合、清算までの期間中に発生するマーケット・リスクを完全には捉えていない。
− バリュー・アット・リスクは、第99百分位点を超える潜在的損失を示さない。
− 日中のリスクは把握されない。
− トレーディング勘定内にはバリュー・アット・リスク・モデルで把握されないまたは部分的にしか把握されないリスクが存
在する可能性がある。』
当行は、バックテスティング等の統計的手法を使用して当行のバリュー・アット・リスク・モデルの潜在的な脆弱性について
継続的に分析すると同時に、リスク管理の経験も利用している。当行は、(ドイツの規制上の要件に準拠した)長期保有の前提に
基づく仮定上の日次損益とバリュー・アット・リスク・モデルによる見積値との比較を行う。
マーケット・リスク管理部、マーケット・リスク・オペレーション部、リスク分析およびリスク商品部、ならびに財務部が参加
するグローバル・バックテスティング委員会が定期的に開催され、グループ全体および各業務のバックテスティング結果を検討
する。当委員会はパフォーマンスの変動を分析し、当行のバリュー・アット・リスク・モデルの予測能力を評価して、それをその
後のリスク見積プロセスの改善および調整につなげる。
当行は、独自リスク・モデルの継続的開発に努めており、当該モデルのレビューおよび改善のために多くの資源を配分してい
る。2011年度において、バリュー・アット・リスクの計算方法に、以下を含む改善がなされた。
− クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のインデックス対構成要素のベーシス・リスク
− エクイティのイベント・リスク
− 外国為替およびコモディティに関するボラティリティ・スキュー
当行は、当行のバリュー・アット・リスク・モデルでは現状把握されていないリスクを組織的に把握し評価するプロセスをさ
らに開発および改善した。
マーケット・リスク管理部は、ポジションのリスク管理を支援するため、フロント・オフィスのモデルを検証する。フロント・
オフィスの定量的リスク・モデルは、モデル・リスクにさらされている。マーケット・リスク管理部は、定量的モデルを把握、レ
ビューおよび改善するためのモデル・レビュー・プロセスを開発した。マーケット・リスク管理部は、手段の種類に関する評価
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も含め、マーケット・リスク活動に用いられる定量的価格決定モデルのモデル・リスクに関し、精度および透明性を評価する。
モデルの承認およびレビュー・プロセスは、年1回実施され、以下を含む。
− 新たに設計されたか、または最近強化されたモデルが、設計目的と整合していること、および意図した事業目的に適合してい
ることを確保する。
− モデルの数学的整合性およびその導入を検証する。
− すべての現行モデルのパフォーマンスをレビューし、モデル使用における変更について討議する。
− 継続的な調整プロセスおよびテストの結果をレビューし、調整プロセス、手段またはパラメータ値の範囲に対する変更の提案
について承認する。
− 各業務間にまたがる類似/同一商品への一貫性のないモデル使用につき討議し、一貫した測定尺度を確立する。
− モデル統制および、実質的に重要なモデル・リスク関連問題の上級経営陣への適時の上申につき、厳格なガバナンスを確立す
る。
バーゼル2.5における新たな規制上のトレーディング・マーケット・リスク要件
『
2011年12月に当行は、ストレスのかかったバリュー・アット・リスク、追加的リスクに係る自己資本賦課、および包括的リスク
計測のモデルにつき、BaFinよりモデル認可を受けた。これらは、当行がマーケット・リスク・エクスポージャーの測定に用いる
追加的な手法である。
− ストレスのかかったバリュー・アット・リスク:ストレスのかかったバリュー・アット・リスク値を、連続した1年間の重大
な市場ストレスに基づいて算出する。
− 追加的リスクに係る自己資本賦課:トレーディング勘定における信用感応度の高いポジションについて、バリュー・アット
・リスクで既に捕捉しているリスクに加え、債務不履行リスクおよび格付遷移リスクを捕捉する。
− 包括的リスク計測:クレジット・コリレーション・トレーディング・ポートフォリオについて、質的最低要件およびストレ
ス・テスト要件に従った内部モデルを用いて算出した、追加的リスクを捕捉する。
− マーケット・リスク標準的アプローチ(MRSA):証券化商品および特定順位参照型(nth-to-default)クレジット・デリバ
ティブについて、規制自己資本を算出する。』
ストレスのかかったバリュー・アット・リスク、追加的リスクに係る自己資本賦課および包括的リスク計測は、関連するすべ
てのポートフォリオにつき算出される。モデルの計算結果は、当行の日々のリスク管理に利用され、また規制自己資本の決定にも
用いられる。
ストレスのかかったバリュー・アット・リスク
当行は、ストレスのかかったバリュー・アット・リスク値を、信頼水準99%および保有期間1日を用いて算出する。規制目的で
は、保有期間は10日である。ストレスのかかったバリュー・アット・リスクの算出には、バリュー・アット・リスクの算出に用い
るのと同一のシステム、取引情報およびプロセスが用いられる。唯一の相違点は、重大な金融ストレス期(すなわち、高いボラ
ティリティを特徴とする。)からの過去の市場データが、モンテカルロ・シミュレーションの入力値として用いられる点である。
追加的リスクに係る自己資本賦課(以下「IRC」という。)
IRCは、当行の内部モデルを基礎としており、バリュー・アット・リスクのモデルリング・フレームワークを補完することを意
図している。これは、証券化されていないクレジット商品の債務不履行リスクおよび格付遷移リスクに係る、資本ホライズンを1
年、信頼水準を99.9%とした見積りを示すものであり、個別ポジションまたはポジション・セットの流動性ホライズンを考慮に
入れている。当行は、1年のホライズンにわたるポートフォリオの損失分布の変位値を99.9%として行うIRCの算出、およびIRC貢
献額の個別ポジションへの配分に、モンテカルロ・シミュレーションを用いている。このモデルでは債務不履行リスクおよび格
付遷移リスクを、すべてのポートフォリオについて、正確かつ一貫した定量的アプローチにより捕捉する。
当行は、IRCを毎週、算出している。当該賦課は、直近12週間のIRC平均値と直近IRCとのいずれか大きい方として決定される。市
場およびポジションのデータはフロント・オフィス・システムから収集され、厳しい品質統制を受ける。IRCの値は注意深く監視
され、IRC算出対象のポートフォリオ管理において重要な役割を果たす。さらにIRCは、リスク管理者がレビューするヘッジ手段の
ポジションの有効性について情報を提供する。
配分により計算される個別ポジションのIRC貢献額は、ポートフォリオ内のリスクの集中の識別およびポートフォリオ全体の
リスク削減戦略の立案に対し、基礎を提供する。
当行はIRCの算出に、当行の経済的資本手法の中核部分である信用ポートフォリオ・モデルを用いている。IRC算出上重要なパ
ラメータは、エクスポージャー、回収率および債務不履行発生確率、格付遷移、期限、ならびに個別ポジションの流動性ホライズン
である。
流動性ホライズンの設定値は、ストレスのかかった市場においてポジションを売却するために、または重要な関連価格リスク
をすべてヘッジするために要する期間として設定される。流動性ホライズンは、システマティックおよび固有のストレス期にお
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ける実際の実務および経験を反映している。当行は、流動性ホライズンの適用に用いるポジション・セットを、各セットの流動性
の差異を有意に反映するような方法で定めている。各商品分野に専門性を持ったリスク管理者が、各分野の市場状況に基づき、現
在およびストレス期の双方における流動性の決定を行っている。
格付遷移による損失を定量化するため、新たな格付の下でポジションの再評価が実施される。格下げおよび債務不履行が同時に
起こる確率は、IRCモデルの債務不履行および格付の相関関係によって決定される。これらの相関関係は、地理的地域および業界
の典型を表すシステマティックな要因を通じて特定される。シミュレーション・プロセスには、リスク水準を一定と仮定した
ロールオーバー戦略が組み入れられている。この仮定は、流動性ホライズンの間に債務不履行または格付遷移を経験したポジ
ションが、その流動性ホライズン末において再バランスし、当初のリスク水準に達することを含意する。異なる流動性ホライズン
を有するポジション間の相関関係は、基礎となるシステマティック・リスク要因および固有リスク要因の依存構造から黙示的に
特定され、これにより流動性ホライズンを横断してポートフォリオの集中が識別されることを確保する。特に、ヘッジおよびヘッ
ジ対象ポジションの流動性ホライズンおよび期限の差異が認識される。
バックテスティング法によるIRCの直接的検証は不可能である。IRCは、コンセプトの健全性の評価、継続的な監視、プロセス検証
およびベンチマーキングならびに結果分析といった検証原則の対象となっている。IRCの手法に関する検証は、IRC特有の面に特
に焦点を当てる形で、当行の信用ポートフォリオ・モデルを対象とした検証プロセスに組み込まれている。IRCモデルの検証は、
ストレス・テストおよび感応度分析を含む間接的手法に、より多く依拠している。IRCに関連するパラメータは、現行規制上のフ
レームワークにおいて確立された年次検証サイクルに含まれている。IRCは、当行の信用エンジン内のストレス・テスト機能を用
いる四半期ごとのグループ全体のストレス・テスト(GWST)の一部をなしている。ストレスのかかったIRCの値は、グループ・レ
ベルで報告され、ストレス・テスト監視委員会(STOC)およびクロス・リスク・レビュー委員会(CRRC)に提出される。
包括的リスク計測(以下「CRM」という。)
コリレーション・トレーディング・ポートフォリオのCRMは、当行の内部モデルを基礎としている。当行は、信頼水準を99.9%、資
本ホライズンを1年とし、モンテカルロ・シミュレーション技法に基づいてCRMを算出している。この計算はまた、使用する基礎と
なるリスク要因につき一定の分布の仮定を採用している。当行のCRMモデルは、適格コリレーション・トレーディング・ポジショ
ンおよびそのヘッジに適用され、以下のリスク要因を考慮に入れるよう設計されている。すなわち、金利、信用スプレッド、回収
率、相手先の債務不履行、外国為替相場およびベース相関ならびに、インデックス対構成要素およびベース相関のベーシス・リス
クである。典型的な商品は、債務担保証券、特定順位参照型クレジット・デフォルト・スワップ(以下「CDS」という。)、ならび
にインデックスCDSおよびシングル・ネームCDSである。このモデルは、全面的再評価アプローチにより、ポートフォリオの集中お
よび非線形的な影響を組み入れている。
CRMは毎週算出され、モデルによる直近週のCRM賦課、12週間の平均CRM賦課、クレジット・コリレーション・ポートフォリオに係
る標準的アプローチによる賦課である8%(CRM最低値)のうち最も大きい値として決定される。
市場およびポジションのデータはフロント・オフィス・システムから収集され、厳しい品質統制を受ける。CRMの値は注意深く
監視され、コリレーション・トレーディング・ポートフォリオの管理において重要な役割を果たす。当行は、CRMのリスク・ドラ
イバーの見積りに、リスク・ドライバーに応じ3年までのトレーディング日の均等加重した履歴による過去の市場データを用い
る。
流動性ホライズンの設定値は、ストレスのかかった市場においてポジションを売却するために、または重要な関連価格リスクを
すべてヘッジするために要する期間として設定される。流動性ホライズンは、システマティックおよび固有のストレス期におけ
る実際の実務および経験を反映している。
当行は、流動性ホライズンの適用に用いるポジション・セットを、各セットの流動性の差異を有意に反映するような方法で定
めている。各商品分野に専門性を持ったリスク管理者が、各分野の市場状況に基づき、現在およびストレス期の双方における流動
性の決定を行っている。
当行はCRMモデルの潜在的な欠陥を、月次のバックテスティング・プロセスおよび四半期ごとの市場データの再調整といった統
計的技法を用いて、継続的に分析している。当行はまた、リスク管理の経験および専門家の意見にも依拠する。追加的な検証とし
て、一連のストレス・テストがコリレーション・トレーディング・ポートフォリオについて定められており、そこでは、ショック
の規模は過去の困窮した市場状況に関連付けられている。
マーケット・リスク標準的アプローチ(以下「MRSA」という。)
特定のMRSAが、コリレーション以外のトレーディング・ポートフォリオの証券化商品および特定順位参照型クレジット・ス
ワップに係る規制自己資本賦課の算定に用いられる。マーケット・リスク管理部がエクスポージャーを監視し、リスクの問題お
よび集中に対応する。
長寿リスクとは、寿命連動型の保険契約および取引に係る価値の損失をもたらす平均余命の不利な変動のリスクである。長寿リ
スクに係る規制自己資本賦課は、ソルベンシー規則(SolvV)に規定するMRSAを用いて算定される。リスク管理目的では、ストレ
ス・テストおよび経済的資本の配分もまた、長寿リスクの監視および管理に用いられる。
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ポストバンクのバリュー・アット・リスク
『
ポストバンクもまた、引き受けるマーケット・リスクを定量化および監視するためバリュー・アット・リスクの概念を使用し
ている。バリュー・アット・リスクは、モンテカルロ・シミュレーションを用いて算定される。バリュー・アット・リスクにおい
て考慮されるリスク要因には、信用スプレッドの変動から生じるリスクに加えて、金利、株価、外国為替相場およびボラティリ
ティが含まれている。リスク要因間の相関関係の影響は、均等加重した過去のデータから算出される。』
ポストバンクのトレーディング勘定のバリュー・アット・リスクは、現在、同行を除くグループのバリュー・アット・リスク
に統合されていないが、当グループの内部バリュー・アット・リスク報告書において区分表示されている。
また、ポストバンクは、バリュー・アット・リスク計算に加えて、シナリオ分析およびストレス・テストを実施している。スト
レス・テストの基礎となる仮定は、継続してレビューおよび検証される。
マーケット・リスクに関する経済的資本
マーケット・リスクに関する経済的資本は、1年の期間にわたるエクスポージャーから生じる非常に多額の非期待損失を吸収
するために必要な資本の額を測定する。この場合の「非常に多額」という表現は、ある1年間の非期待損失総額を99.98%の確率
でカバーすることができるレベルに経済的資本が設定されることを意味する。ポストバンクのマーケット・リスクは、グループ
の経済的資本の結果に含まれている。
当行は、ストレス・テストおよびシナリオ分析を使用して経済的資本を計算している。ストレス・テストは、過去に観測された
厳しい市場ショックから算出される。これらのストレス・シナリオから算出された損失は次に、厳しい景気悪化局面で生じる相
関関係の増加を反映するために、市場危機の間に観察された相関関係を使用して集計される。
ストレス・テストは、入手できる過去のデータが限られている場合や、市場動向が過去のデータが将来起こり得る市場シナリ
オのためのふさわしい指標とはならないと当行が考える場合には、専門家の評価によって補強される。
トレーディング・ユニットから生じるマーケット・リスクに関する経済的資本の計算は、毎週行われる。モデルには、金利、信
用スプレッド、株価、外国為替相場およびコモディティ価格といったリスク要因が組み込まれる。ボラティリティ、信用相関関係
および共通のベーシス・リスクも把握される。
当行はまた、継続的にストレス・テストの評価および精緻化を行い、それらが重要なリスクを捉えるとともに、可能性のある極
端な市場の動きを反映することを確実にするよう努めている。さらに、リスク管理者が、最悪事例のシナリオを定義するために、
過去の極端な市場の動きに関する知識に基づいて専門家の判断を行っているにも係わらず、すべての下方シナリオを予測しシ
ミュレートすることはできないことから、当行のマーケット・リスク・ポジションが経済的資本の見積額を超えて価値を下げる
可能性はある。
『
法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門(ポストバンクを除く。)のトレーディング・ユニットのバリュー・アット・リ
スク
以下の表は、信頼水準99%、保有期間1日として計算された、法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門のトレーディング・
ユニットのバリュー・アット・リスクを示している。これらのユニット以外のトレーディング・マーケット・リスクは重要では
ない。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
金利リスク
53.8
77.4
株価リスク
13.6
21.3
外国為替リスク
25.7
29.0
コモディティ価格リスク
分散効果
トレーディング・ユニットのバリュー・アット・リスク合計
21.0
13.3
-64.1
-70.1
50.0
70.9
』
「分散効果」とは、所与の1日におけるバリュー・アット・リスク総額が、個々のリスク・クラスに関連するバリュー・アット
・リスクの合計を下回る効果をいう。個々のリスク・クラスのバリュー・アット・リスク数値を単純に合計してバリュー・アッ
ト・リスク総額とすることは、すべてのリスク項目における損失が同時に生じるという仮定を含意する。
以下の表は、法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門のトレーディング・ユニットの表示期間における平均、最大およ
び最小バリュー・アット・リスク(信頼水準99%、保有期間1日)を示している。
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合計
分散効果
金利リスク
株価リスク
外国為替リスク
コモディティ価格
リスク
単位:百万ユーロ 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度
平均
71.8
95.6
-66.3
-48.6
70.8
86.8
20.5
21.9
32.5
22.9
14.2
12.7
最大
94.3
126.4
-88.6
-88.5
109.0
113.0
37.6
33.6
64.9
46.4
24.3
21.2
最小
44.9
67.5
-41.9
-26.4
45.6
65.8
12.7
13.6
14.3
10.8
7.0
6.2
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2011年度に観察された平均バリュー・アット・リスクの対前年度比23.8百万ユーロ(25%)の減少は主に、特に金利およびク
レジット資産クラスにおける広範なリスク削減によるものであった。
バーゼル2.5における新たな規制上のトレーディング・マーケット・リスク測定
『
「バーゼル2.5における新たな規制上のトレーディング・マーケット・リスク要件」に記載したとおり、以下の表は、法人・機
関投資家向けビジネス・グループ部門のトレーディング・ユニットの、ストレスのかかったバリュー・アット・リスク(信頼水
準99%、保有期間1日)を示している。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
金利リスク
117.3
株価リスク
23.0
外国為替リスク
51.8
コモディティ価格リスク
34.2
-114.5
分散効果
トレーディング・ユニットのストレスのかかったバリュー・アット・
リスク合計
111.7
』
以下の表は、法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門のトレーディング・ユニットの表示期間における平均、最大およ
び最小のストレスのかかったバリュー・アット・リスク(信頼水準99%、保有期間1日)を示している。
2011年度
1
1
1
単位:百万ユーロ
平均
最大
最小
金利リスク
130.8
163.5
106.2
株価リスク
22.5
64.7
15.2
外国為替リスク
51.3
105.4
23.0
コモディティ価格リスク
29.2
35.8
19.6
-109.4
-152.3
-77.8
124.4
169.5
103.8
分散効果
トレーディング・ユニットのストレスのかかったバリュー・アッ
ト・リスク合計
1 平均、最大および最小値は、2011年10月1日から2011年12月31日までの期間について計算されている。
『
以下の表は、法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門のトレーディング・ユニットの、追加的リスクに係る自己資本賦
課(信頼水準99.9%、資本ホライズン1年)を示している。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
83.8
グローバル・ファイナンスおよび外国為替
グローバル・レート
292.7
グローバル・クレジット・トレーディング
222.0
新興市場−債券
140.9
-1.4
その他
738.0
トレーディング・ユニットの追加的リスクに係る自己資本賦課合計
』
以下の表は、法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門のトレーディング・ユニットの、平均、最大および最小の追加的リ
スクに係る自己資本賦課(信頼水準99.9%、資本ホライズン1年)を示している。
2011年度
加重平均
流動性ホ
ライズン
(月)
単位:百万ユーロ
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1
平均
1
最大
1
最小
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グローバル・ファイナンスおよび外国為替
6.0
48.0
83.8
6.5
グローバル・レート
6.0
318.6
358.4
284.7
グローバル・クレジット・トレーディング
6.0
302.7
423.3
221.9
新興市場−債券
6.0
90.0
140.9
23.9
その他
6.0
-1.3
2.2
-5.5
トレーディング・ユニットの追加的リスクに係る自己資本賦課合計
6.0
758.0
846.3
697.1
1 平均、最大および最小値は、2011年10月1日から2011年12月31日までの期間について計算されている。
『
以下の表は、法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門のトレーディング・ユニットの、包括的リスク計測(信頼水準
99.9%、資本ホライズン1年)を示している。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
855.7
コリレーション・トレーディング
』
以下の表は、法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門のトレーディング・ユニットの、最大、最小および平均の包括的リ
スク計測(信頼水準99.9%、資本ホライズン1年)を示している。
2011年度
加重平均
流動性ホ
ライズン
1
平均
1
最大
1
最小
(月)
単位:百万ユーロ
6.0
コリレーション・トレーディング
937.9
1,007.5
848.3
1 平均、最大および最小値は、2011年10月1日から2011年12月31日までの期間について計算されている。
2011年12月31日現在、証券化ポジションにマーケット・リスク標準的アプローチを用いることにより、リスク加重調整済資産50
億ユーロおよび自己資本の控除項目22億ユーロが算出された。
2011年12月31日現在、長寿リスクに係る自己資本賦課は32.1百万ユーロであり、対応するリスク加重調整済資産は400.9百万
ユーロであった。
『
ポストバンクのバリュー・アット・リスク
以下の表は、ポストバンクのトレーディング勘定のバリュー・アット・リスク(信頼水準99%、保有期間1日として計算)を示
している。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
金利リスク
3.9
1.8
株価リスク
−
0.2
0.0
0.0
−
−
-0.0
-0.0
3.9
2.0
外国為替リスク
コモディティ価格リスク
分散効果
ポストバンクのトレーディング勘定のバリュー・アット・リスク合計
』
ポストバンクのバリュー・アット・リスクの、2010年度末現在の2.0百万ユーロから2011年12月31日現在の3.9百万ユーロへの
増加は、その大部分が、レポ勘定内の短期イールド・カーブにおけるロング・ポジションの増加に起因している。「分散効果」と
は、所与の1日におけるバリュー・アット・リスク総額が、個々のリスク・クラスに関連するバリュー・アット・リスクの合計を
下回る効果をいう。個々のリスク・クラスのバリュー・アット・リスク数値を単純に合計してバリュー・アット・リスク総額と
することは、すべてのリスク項目における損失が同時に生じるという仮定を含意する。
以下の表は、ポストバンクのトレーディング勘定の平均、最大および最小バリュー・アット・リスク(信頼水準99%、保有期間
1日)を示している。
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単位:百万ユーロ
合計
分散効果
金利リスク
株価リスク
外国為替リスク
コモディティ価格
リスク
2011年度
2011年度
2011年度
2011年度
2011年度
2011年度
1
3.2
-0.2
3.2
0.1
0.1
−
1
8.2
-0.0
8.1
0.4
0.5
−
1
1.1
-0.8
1.1
0.0
0.0
−
平均
最大
最小
1 2010年度の平均、最大および最小バリュー・アット・リスクは、ポストバンクの連結後の期間について、重要な差異はなかった。
トレーディング・マーケット・リスクの規制上のバックテスティング
バックテスティングはバリュー・アット・リスク計算の予測能力を確認するために使用される手続きであり、バリュー・アッ
ト・リスク・モデルによる見積値と、長期保有の前提に基づく仮定上の日次損益との比較を含んでいる。当行のバリュー・アッ
ト・リスクによる見積値を超過する長期保有の前提に基づく仮定上のトレーディング損失が異常値である。平均的に、当行は信
頼水準99%で、年間2から3の異常値が生じると予想している。2011年度の当行の規制上のバックテスティングにおいて、2010年度
の2つの異常値に対して、当行は3つのグローバルな異常値を観察した。これらの異常値は、市場のボラティリティの増加を受けて
8月から9月の間に生じた。当行は、当行のバリュー・アット・リスク・モデルは、正常な市況下におけるトレーディング・マー
ケット・リスクのための適切な測定尺度を維持すると引き続き考えている。
以下のグラフは、報告期間のトレーディング日について、前営業日終了時点のバリュー・アット・リスクと長期保有トレー
ディングの日次実績との比較を示している。数値は百万ユーロ単位で示されており、独立して計算されるポストバンクのトレー
ディング勘定の寄与は除かれている。
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2011年度のトレーディング・ユニットの長期保有収益およびバリュー・アット・リスク
単位:百万ユーロ
トレーディング・ユニットの日次収益
以下の棒グラフは、2011年度におけるトレーディング・ユニットの日次収益(ポストバンクを除く。)の分布を示している。こ
れは、百万ユーロ単位で横軸に示される各トレーディング収益水準を達成した取引日数を表示している。
2011年度のトレーディング・ユニットの収益
日数
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当行のトレーディング・ユニットは、2011年度に88%(2010年度:92%)の取引日においてプラスの実際収益を達成した。
当行のトレーディング・マーケット・リスクに関する経済的資本使用額
トレーディング・ユニットから生じるマーケット・リスクに関する経済的資本使用額合計は、2010年度末現在は64億ユーロで
あったのに対し、2011年度末現在は47億ユーロであった。
取引マーケット・リスクは7億ユーロ減少し、取引債務不履行リスクは10億ユーロ減少した。両者はともに、広範なリスク削減
および、ヨーロッパの国家債務危機の悪化に伴うすべての資産クラスにわたる防衛的ポジショニングから生じた。当行のトレー
ディング・マーケット・リスクに関する経済的資本使用額に対するポストバンクの寄与は僅かであった。
取引債務不履行リスクに関する経済的資本は、クレジット商品の債務不履行リスクおよび格付遷移リスクに係る、信頼水準を
99.98%とした見積りを示すものであり、各サブ・ポートフォリオの流動性ホライズンを考慮に入れている。これは、以下のポジ
ションを対象としている。
− バンキング勘定の公正価値資産
− コリレーション・トレーディング・ポートフォリオを除くトレーディング勘定の証券化されていないクレジット商品
− コリレーション・トレーディング・ポートフォリオを除くトレーディング勘定の証券化商品
− コリレーション・トレーディング・ポートフォリオ
コリレーション・トレーディング・ポートフォリオの取引債務不履行リスクに関する経済的資本は、包括的リスク計測に基づ
く規制自己資本を、経済的資本の信頼水準に比例調節することにより得られる。この比例調節は、極値理論を採用することにより
実施される。
他のすべてのポジションについては、取引債務不履行リスクに関する経済的資本は、当行の信用ポートフォリオ・モデルにより
算出される。分散効果および集中による影響を把握するため、当行は、取引債務不履行リスクに関する経済的資本と信用リスクに
関する経済的資本を併せて計算する。取引債務不履行リスクに係る重要なパラメータは、エクスポージャー、回収率および債務不
履行発生確率ならびに期限である。エクスポージャー、回収率および債務不履行発生確率は、トレーディング勘定については市場
情報および外部格付から、バンキング勘定の信用リスクに関する経済的資本については内部評価から導き出される。格付遷移は、
格付機関および内部の見解による過去の格付の時系列から得られる格付遷移マトリクスにより統治されている。格下げおよび債
務不履行が同時に起こる確率は、ポートフォリオ・モデルの債務不履行および格付の相関関係によって決定される。これらの相
関関係は、国、地理的地域および業界の典型を表すシステマティックな要因を通じて特定される。
『
トレーディング以外のマーケット・リスク管理
トレーディング以外のマーケット・リスク管理部は、様々な事業活動およびイニシアチブから生じる多数のリスク・エクス
ポージャーの監視を行う。リスク特性の多様性から、トレーディング以外のマーケット・リスク管理は、以下の3つの分野に分か
れている。
− トレーディング以外のマーケット・リスクのコア・チーム − 個人顧客および中堅企業、グローバル・トランザクション・
バンキング、プライベート・ウェルス・マネージメント、およびコーポレート・インベストメンツのマーケット・リスク、な
らびに構造的外国為替リスク、株式報酬リスクおよび年金リスクをカバーする。
− 自己勘定投資 − トレーディング以外のオルタナティブ資産に係る活動のリスク関連事項を専門的に取り扱い、トレーディ
ング以外のオルタナティブ資産ポートフォリオのリスク・プロファイルについて定期的なレビューを実施する。
− 資産運用管理リスク − 資産およびファンド運用管理業務のリスク関連事項を専門的に取り扱っている。この分野における
重要なリスクは、履行保証および/または元本保証、ならびに顧客資金の運用管理に関連した風評リスクから生じる。
ドイツ銀行(ポストバンクを除く。)のトレーディング以外の資産および負債ポジションから生じる金利リスクおよび外国為
替リスクの大部分は、内部ヘッジを通じて、法人・機関投資家向けビジネス内のトレーディング勘定に移転されるため、当行のバ
リュー・アット・リスク数値を通じて反映および管理される。これらのヘッジを通じて移転されていない残りのリスクのうち、
外国為替リスクは同一通貨建ての投資のマッチ・ファンディングを通じて軽減されており、したがって、残余リスクのみがポー
トフォリオ内に残っている。これらの残りのポジションについては、資金調達期間と投資の予定満期とのミスマッチからの重要
性の低い金利リスクが残存する。
構造的外国為替リスク・エクスポージャーは、一定子会社(主に米国および英国企業)における非ユーロ建ての資本および利
益剰余金から生じ、当行のトレーディング以外のポートフォリオにおける外国為替リスクの大部分を占める。
上記のリスクに加え、トレーディング以外のマーケット・リスク管理チームはさらに、株式報酬制度および年金負債から生じる
リスクを監視および管理する職責を有する。また、これは、主に保証型ファンドから生じる資産運用業務に関連するリスクを管理
する。さらに、個人顧客および中堅企業、グローバル・トランザクション・バンキング、ならびにプライベート・ウェルス・マ
ネージメントの業務は、顧客預金ならびに貯蓄および貸出金商品に関するモデル・リスクにさらされている。このリスクは、金利
の変動に応じた顧客行動が、過去の観察値から大きく逸脱する場合に実体化する。
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リスク執行委員会ならびに資本およびリスク委員会が、トレーディング以外のマーケット・リスク・エクスポージャーを監視
している。戦略的投資に関する投資計画は、グループ投資委員会によって分析される。戦略的投資には、投資のサイズに応じて、グ
ループ投資委員会、取締役会または監査役会の承認が必要となる。戦略的投資の動向は、グループ投資委員会によって定期的に監
視される。資本およびリスク委員会ならびにリスク執行委員会の複数のメンバーはグループ投資委員会のメンバーでもあり、委
員会間で密接な連携が確保されている。
トレーディング以外のポートフォリオ(ポストバンクを除く。)のマーケット・リスクの評価
マーケット・リスクは、ストレス・テスト手続を用いて定量化される。当行は、各リスク・クラスに特有であり、他の要因の中で
も特に、過去に観察した市場の大きな変動、各資産クラスの流動性、および預金商品に関連する顧客行動の変化を考慮に入れたス
トレス・テストを使用する。この評価は、トレーディング以外のマーケット・リスクを積極的に監視・管理することを可能にす
る経済的資本の計算の基礎を形成する。
ポストバンクのトレーディング以外のポートフォリオのマーケット・リスクの評価
ポストバンクは、バンキング勘定において引き受けるマーケット・リスクの定量化および監視に、バリュー・アット・リスク概
念を用いている。バリュー・アット・リスクは、モンテカルロ・シミュレーション法を用いて算定される。バリュー・アット・リ
スクにおいて考慮されるリスク要因には、金利、株価、外国為替相場およびボラティリティ、ならびに信用スプレッドの変動から
生じるリスクが含まれる。リスク要因間の相関関係による影響は、均等加重された過去のデータから算出される。
ドイツ銀行は、トレーディング以外のマーケット・リスクに関し、ポストバンクのバリュー・アット・リスクの測定尺度は用い
ていないが、ポストバンクからのリスクは、グループの経済的資本の結果に統合されている。』
業務分野別のトレーディング以外のマーケット・リスク・ポートフォリオに関する経済的資本使用額
下表は、トレーディング以外のポートフォリオに関する経済的資本使用額を業務部門別に示しており、当行の手法を使用して
計算されたポストバンクの経済的資本使用額を含んでいる。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
972
1,351
PCAM
3,376
3,524
コーポレート・インベストメンツ
1,418
1,051
連結および調整
1,512
814
合計
7,278
6,740
CIB
トレーディング以外のマーケット・リスクに関する経済的資本使用額は、2011年12月31日現在、合計73億ユーロであり、2010年
度末現在の経済的資本使用額から5億ユーロ(8%)増加した。
法人・機関投資家向けビジネス(CIB)のトレーディング以外のマーケット・リスクに関する経済的資本の379百万ユーロの減
少は、主に、劣後ローンのコーポレート・インベストメンツへの移管、および法人・機関投資家向けビジネスの投資ポートフォリ
オ内の様々な売却によるものであった。
個人・資産運用ビジネス(PCAM)の経済的資本使用額は、2011年度に148百万ユーロ減少した。この減少は主に、ファンド母集団
の変動、ポートフォリオ構成および期限プロファイルの最適化に起因する資産運用の保証型ファンド・ポートフォリオの経済的
資本使用額の減少(504百万ユーロ減)によるものであった。サル・オッペンハイムのポートフォリオ内の資産売却により、経済
的資本はさらに150百万ユーロ減少した。これらのエクスポージャー削減は、華夏銀行股?有限公司に対する持分の増加に関する
経済的資本使用額の増加(619百万ユーロ)により部分的に相殺された。
コーポレート・インベストメンツ(CI)の経済的資本の367百万ユーロの増加は主に、上述の劣後ローンの移管、およびその他
の多様な資産のエクスポージャー増加による経済的資本の増加194百万ユーロによるものであった。連結および調整における主
な変動は、構造的外国為替リスクの増加533百万ユーロから生じた。
『
トレーディング以外のマーケット・リスク・ポートフォリオの帳簿価額および経済的資本使用額
2011年度において、トレーディング以外のポートフォリオの主要区分の分類が、内部リスク管理およびガバナンス・プロセスと
密接に整合するよう見直された。
下表は、2011年度および、各区分につき同一の分類を用いた2010年度の当行のトレーディング以外のポートフォリオに関する
帳簿価額および経済的資本使用額を示している。
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有価証券報告書
帳簿価額
2011年12月31日
現在
単位:十億ユーロ
戦略的投資
1
経済的資本使用額
2010年12月31日
現在
2011年12月31日
現在
2010年12月31日
現在
2.9
2.1
1.2
0.6
6.9
8.7
2.2
2.5
自己勘定投資
2.6
3.7
0.9
1.0
その他の非戦略的投資資産
4.3
5.0
1.3
1.5
その他のトレーディング以外の
マーケット・リスク2
N/A
N/A
3.9
3.6
合計
9.8
10.8
7.3
6.7
オルタナティブ資産
1 ポストバンクが保有する投資の帳簿価額15億ユーロ(2010年度:19億ユーロ)および経済的資本使用額0億ユーロ(2010年度:1億ユーロ)を含む。
2 N/Aは、リスクがオフバランス項目および負債項目に主に関連していることを示す。ポストバンク関連の経済的資本使用額9億ユーロ(2010年度:9億
ユーロ)を含む。
トレーディング以外のマーケット・リスクに関する経済的資本合計の数値においては、株式報酬および構造的外国為替リスク
および年金リスクに関するものを除き、資産区分間の分散効果は現在考慮されていない。
− 戦略的投資。 2011年12月31日現在の経済的資本使用額12億ユーロは主に、華夏銀行股?有限公司およびAbbey Life
Assurance Companyに対する当行の参加持分に起因していた。
− オルタナティブ資産。 オルタナティブ資産ポートフォリオには、自己勘定投資、不動産投資(メザニン債を含む。)および
ヘッジ・ファンドに対する少額の投資が含まれている。自己勘定投資は、プライベート・エクイティへの直接投資、メザニン
債、資金提供者であるレバレッジド・バイ・アウト・ファンドへの短期投資、レバレッジド・バイ・アウト・ファンドへの
ブリッジ出資およびプライベート・エクイティ主導の取引から成っている。オルタナティブ資産ポートフォリオは、インフ
ラ資産および不動産資産にやや集中している。当該ポートフォリオに関する経済的資本使用額合計は、2011年12月31日現在
で22億ユーロであった。
− その他のトレーディング以外のマーケット・リスク:
− 金利リスク。 トレーディング以外のマーケット・リスク・ポートフォリオにおける明白な金利リスクへの経済的資本の
配分に加え、この区分の主な構成要素は、契約上短期の定期預金の返済期限の変更である。契約上短期の定期預金の実効
デュレーションは、観察可能な顧客の行動、市場金利に対する預金金利の弾力性(以下「DRE」という。)、預金残高のボラ
ティリティおよびドイツ銀行の自己の信用スプレッドに基づく。経済的資本は、翌日物預金の実効デュレーションに関
するモデル仮定(特にDRE)にストレスを与えることによって算出される。当行のモーゲージ業務の実効デュレーショ
ンおよび任意のエクスポージャーを計算する際には、行動および経済特性が考慮される。合計で、2011年12月31日現在の
金利リスクに関する経済的資本使用額は15億ユーロであり、主に個人顧客および中堅企業(ポストバンク、BHWおよびDB
Bausparを含む。)に起因していた。
− 株式報酬リスク。 制限付エクイティ・ユニットから生じる、当行の株価への構造的なショート・ポジションから発生す
るリスク。2011年12月31日現在の経済的資本使用額は、分散後ベースで(101)百万ユーロであった。分散後ベースの経済
的資本への寄与はマイナスであったが、これは、経済的資本の算定手法で表現した場合、下方シナリオにおいて当行の株
価が下落すると、株式報酬負債による当行の資本ポジションへのマイナスの影響が低減される、という事実から生じた。
− 年金リスク。 金利リスクおよびインフレ・リスク、信用スプレッド・リスク、エクイティ・リスクおよび長寿リスクを含
む、当行の確定給付債務から生じるリスクである。ポストバンクを除く経済的資本使用額は、2011年12月31日現在141百
万ユーロであった。ポストバンクの関連する年金リスクについてドイツ銀行グループ・レベルで配分された経済的資本
使用額は50百万ユーロであった。
− 構造的外国為替リスク。 一定子会社のヘッジされていない非ユーロ建ての資本および利益剰余金から生じる外国為替エ
クスポージャー。2011年12月31日現在の経済的資本使用額は、分散後ベースで15億ユーロであった。
− 保証型ファンド。2011年12月31日現在の経済的資本使用額は931百万ユーロであった。』
ポストバンクのバンキング勘定のバリュー・アット・リスク
以下の表は、ポストバンクのバンキング勘定のバリュー・アット・リスク(信頼水準99%、保有期間1日として計算)を示して
いる。この計算には、マーケット・リスクを負担するバンキング勘定の重要なポジションがすべて含まれており、エクスポー
ジャーの大部分は金利リスクおよび信用スプレッド・リスクから生じている。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
1
109.1
−
1
139.7
−
平均
最大
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1
77.7
−
期末現在
139.7
121.6
期末現在の限度枠
165.0
152.3
最小
1 2010年度の平均、最大および最小バリュー・アット・リスクは、ポストバンクの連結後の期間について、重要な差異はなかった。
オペレーショナル・リスク
オペレーショナル・リスクの定義
「オペレーショナル・リスクは、従業員、契約の記載事項および書類作成、技術、インフラの崩壊およびそれによる惨事、外部か
らの影響ならびに顧客との関係に関連した機能停止(法的要素を含む。)の潜在的可能性である。」
オペレーショナル・リスクには、ビジネス・リスクおよび風評リスクは含まれない。
組織構造
オペレーショナル・リスクおよび事業継続管理部のリーダーは、オペレーショナル・リスク管理委員会の議長を務める。オペ
レーショナル・リスク管理委員会は、リスク執行委員会の常設小委員会であり、業務部門およびインフラ機能のオペレーショナ
ル・リスク責任者から成る。オペレーショナル・リスク管理委員会は、すべてのオペレーショナル・リスク管理事項に関する主
要な意思決定委員会である。
日々のオペレーショナル・リスク管理の責任は業務部門およびインフラ機能にある。一方、オペレーショナル・リスクおよび
事業継続管理機能は、部門横断的および地域横断的なオペレーショナル・リスクならびにリスクの集中を管理し、当行全体にわ
たるオペレーショナル・リスク管理戦略の一貫した適用を確保する。この業務パートナーシップ・モデルに基づき、当行は、オペ
レーショナル・リスクの綿密な監視と高い意識を確保する。
オペレーショナル・リスク管理
当行は、グループ全体で一貫したフレームワークに基づいてオペレーショナル・リスクを管理する。このフレームワークによ
り、当行のリスク選好と比較してオペレーショナル・リスク・プロファイルを決定すること、およびリスクを軽減する手段およ
び優先度を明確にするためにオペレーショナル・リスク・テーマおよび集中を系統的に識別することが可能となる。
業務におけるオペレーショナル・リスクを効率的に管理するために、当行は、例えば以下のような多くの手法を適用する。
− 1百万ユーロを超えるイベントに関しては、系統的なリスク分析、根本原因の分析および学んだ教訓活動を行うことにより、固
有のリスク分野を識別し、適切なリスク軽減措置(これらは解決に向けて監視される。)を明確にする。これらの詳細な分析
を実施し、オペレーショナル・リスク・イベントの推移および単一の規模の大きいイベントに関するタイムリーな情報を上
級経営陣に提供するための前提条件は、オペレーショナル・リスク・イベントから生じる10,000ユーロを超えるすべての損
失が当行の「dbインシデント・レポーティング・システム」に継続的に収集されることである。
− 銀行業界で発生した外部イベントに関する情報を系統的に利用することで、同様のインシデントが当行に発生しないよう確
保する。
− オペレーショナル・リスク・プロファイルを監視し、差し迫った問題を組織に対してタイムリーに警告するために、主要リス
ク・インディケータ(以下「KRI」という。)を使用する。KRIにより、当行の「dbスコア」というツールを通じて、当行のコ
ントロール・カルチャーおよび事業環境の監視が可能となり、また、リスク軽減措置が発動される。KRIにより、KRIから発せ
られる早期の警告に基づく、将来を見据えたオペレーショナル・リスクの管理および、それを前提とした、質的調整を加味し
た資本の配分が容易になる。
− 少なくとも年1回実施する、ボトムアップの自己査定プロセスにおいて、潜在的リスクの高い分野を浮き彫りにし、問題解決の
ためのリスク軽減手段を識別する。これは通常、当行の「db-SAT」というツール内で実施される。当行はリスク・ワーク
ショップを定期的に実施する。これは、当行が営業活動を行う国々および現地の法人企業に特有のリスクを評価し、適切なリ
スク軽減措置を講じることを目的としている。
− 内部および外部の損失情報のほかに、シナリオを利用し、そこから対応を導き出す。シナリオのセットは、公開データベースの
提供する関連ある外部シナリオ、および内部シナリオからなり、後者はリスクの完全なカバレッジを達成するよう導き出さ
れる。
− 各業務部門、当行が営業活動を行う国々および当行のインフラ機能についてのグループ・レベルのオペレーショナル・リス
ク・プロファイルに関する定期的な報告が、部門の上級経営陣と共にレビューおよび協議される。リスク・プロファイルの
レビューを定期的に実施することで、各ユニットのリスク・プロファイルおよびグループ全体のリスクの集中の変動を早期
に発見し、是正措置を講じることが可能となる。
− 当行は、新商品、アウトソーシング、戦略的イニシアチブならびに取得および処分の結果としての、グループのリスク・プロ
ファイルの変動の影響を評価し、承認する。
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− オペレーショナル・リスクが識別された場合には、「合理的に実施可能な限り低減する(ALARP)」原則に従って、軽減コス
トとその便益とのバランスをとり、残存リスクについては正式に許容することにより、これを軽減することが求められる。適
用される国内または国際的な法規制に違反するリスクは許容できないため、こうしたリスクは、識別した時点で、常に、直ち
に軽減しなければならない。
− 解決に向けて、オペレーショナル・リスク管理手法を通じて識別したリスク軽減手段を、トラッキング・ツールである「dbト
ラック」内で監視する。リスク分類上「重要」を超える残存オペレーショナル・リスクについては、ORMC(オペレーショナ
ル・リスク管理委員会)の承認を必要とする。
− 当行は、上述の活動の結果を検討する、トップ・リスク分析を実施する。トップ・リスク分析は主に、年間のオペレーショナル
・リスク管理戦略および計画プロセスに資するものである。オペレーショナル・リスク管理の戦略的および戦術的計画に加
えて、資本および期待損失の目標を定義する。これらの目標は、四半期毎の予測プロセスの中で定期的に監視される。
− 標準的品質保証プロセスが、リスク管理上の意思決定およびモデル入力値の質のレビューに適用される。
オペレーショナル・リスクの測定
経済的資本の増加は主に、現在の金融危機による予測不能な法的リスクをカバーする目的で導入された、当行のAMAモデルで適
用される新たな余裕安全率により説明される。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
3,873
2,735
917
939
CIB
PCAM
CI
オペレーショナル・リスクに関する経済的資本使用額合計
56
8
4,846
3,682
当行は、内部的なAMA手法を用いて、オペレーショナル・リスクに関する経済的資本および規制自己資本の計算および測定を行
う。経済的資本は、99.98%パーセンタイル値から算出され、各業務に割り当てられ、業績の測定および資源の配分に使用される。
このことは、オペレーショナル・リスクを管理する動機を与えるとともに、経済的資本の利用を最適化する。オペレーショナル・
リスクに関する規制自己資本については、99.9%パーセンタイル値が適用される。当行の内部的なAMAによる資本計算は、損失分
布アプローチに基づいている。過去の内部損失データおよび外部損失データ(オペレーショナル・リスクデータ・エクスチェン
ジ・アソシエーション(ORX)協会のデータおよび公開データベースからの外部シナリオ)ならびに内部シナリオ・データから
の総損失に直接回収額を調整した金額を使用して、リスク・プロファイル(すなわち、損失頻度および損失規模の分布)の見積
りが行われる。次に、損失頻度および損失規模の分布は、モンテカルロ・シミュレーションにおいて組み合わされ、1年のタイム・
ホライズンにわたる損失額が算定される。最後に、モンテカルロ・シミュレーションにおいて算定された各損失額に対して、保険
によるリスク削減効果が適用される。相関関係および分散による効果が(規制上の要件に適合した方法で)純損失額に対して適
用され、期待損失および非期待損失をカバーするグループ・レベルの純損失分布が導出される。資本はその後、各業務部門に割り
当てられ、質的調整(以下「QA」という。)および期待損失の控除の双方が行われる。
QAは、KRIおよび自己評価スコアを通じて日々のオペレーショナル・リスク管理活動の有効性およびパフォーマンスを反映す
るものであり、ビジネス環境および内部統制要因に重点を置いている。QAは、最終的な資本数値に対するパーセンテージ調整とし
て適用される。このアプローチにより、各業務の管理者にとって質的調整が透明なものになるとともに、各業務のリスク・プロ
ファイルおよびオペレーショナル・リスク管理の成功に関するフィードバックが提供される。このため、当該アプローチは、各業
務が自らの分野におけるオペレーショナル・リスク管理を継続的に改善する動機を提供する。
オペレーショナル・リスクに関する期待損失は、過去の損失経験、およびビジネスにおける営業上の損失の予想コストを意味
するビジネスの変化を考慮した専門家の判断に基づいている。これは、部門の業務計画で検討される範囲で、AMAの資本数値から
控除される。各業務部門の非期待損失(QAおよび期待損失を控除後)は合算され、グループのAMAの資本数値が算定される。
2008年度以降、当行は、AMAの使用に対するBaFinからの認可を維持している。当行は、ポストバンクを当行の規制自己資本の計
算に統合するための規制上の承認を待っている。
オペレーショナル・リスク管理におけるストレス・テストのコンセプト
当行は、ストレス・テストを、定期的に、また当行のAMA手法から切り離して実施することにより、極端な状況が当行の資本およ
び損益勘定に与える影響を分析している。2011年度において当行は、四半期ごとのストレス・テストを導入した。これは、徐々に
激しさを増す、3つの異なるストレス・シナリオに関連した影響評価を基づいている。当行はさらに、補完的な感応度分析を実施
し、リバース・ストレス・テストを含む当行全体のストレス・テストに貢献している。
AMAモデルの検証および品質保証のコンセプト
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当行は、AMAモデルのすべての構成要素(シナリオ分析、KRIおよびリスク評価、期待損失ならびに内部損失データを含むが、これ
に限定されない。)を個々に、独立して検証する。検証の実施結果は、検証報告書に要約され、識別された問題は解決に向けて追跡
される。このことにより、AMA手法のたゆみない向上が確保される。また、品質保証レビューが、AMAモデルの構成要素について実施
される。当該レビューでは、各業務部門によるデータ入力の提供が求められ、また、レビューの結果は資本に影響を与える。資本の
減額または追加について、一貫性および適正性を確保するため、データおよび情報は批判的に検討され、また各業務部門間で比較
される。
コーポレート・インシュアランス/Deukonaの役割
当行の保険戦略ならびに支えとなる保険契約および指針を定義するのは、当行の専門のユニットであるコーポレート・イン
シュアランス/Deukona(以下「CI/D」という。)の責任である。CI/Dは、当行の全世界の企業保険契約に責任を負い、当該契約は
取締役会により承認される。
CI/Dは、保険担保の獲得、ならびに契約条件および保険料の交渉に責任を負う。CI/Dはさらに、保険料を各業務に割り当てる役
割を有する。CI/Dの専門家は、資本計算に保険を反映するための手法の考案、および規制上の要件を反映するためのパラメータの
決定を支援する。それらは、AMAモデルにおいて使用される保険パラメータの設定を検証し、それぞれの更新を行う。CI/Dは、保険
による影響を資本計算の結果に反映させる業界の取り組みに積極的に関与している。
当行は、不測かつ多額の予測不能な損失に対して自らを保護する目的で保険を購入している。識別、規模の定義および使用する
見積手続は、広く認められている「常識的」、「最先端」および/または「ベンチマーク」保険条件に基づく。保険対象リスクご
との最大限度枠には、保険市場が保険契約の制限的/限定的文言および特定の免責により保険担保を減少させようとする場合に
は特に、保険会社の信頼性および費用便益比率が考慮される。
当行は、多数のキャプティブ保険会社(元受保険会社および再保険会社の双方)を維持している。しかし、提供される保険契約
は、リスクが外部の保険市場において再保険される場合のみ、オペレーショナル・リスクに関する所要自己資本の保険関連の控
除額のモデル化/計算において考慮される。
規制自己資本の数値には、保険担保に関する控除額491百万ユーロが含まれている。現在、AMAモデルに認識されている保険に関
するその他のリスク移転技法はない。
CI/Dは、ソルベンシー規制および先進的計測手法における保険の認識に関するオペレーショナル・リスクの専門家グループに
よる提言の規定する規制上の要件に厳密に従って、保険パートナーを選定する。保険ポートフォリオ、およびCI/Dの活動は、グ
ループ監査により定期的に監査される。
ポストバンクのオペレーショナル・リスク
オペレーショナル・リスク管理に対するポストバンクのアプローチは、大部分はドイツ銀行のアプローチと同様である。ポス
トバンクの取締役会は、単独でオペレーショナル・リスクの管理、統制および監視に責任を負っている。ポストバンクの取締役会
によって委任されたオペレーショナル・リスク委員会(ORK)は、オペレーショナル・リスクの統制のための戦略およびフレー
ムワークを定める。オペレーショナル・リスクの日々の管理は、ポストバンク内の個々のユニットの責任である。オペレーショナ
ル・リスクを管理するための戦略パラメータ(定性的および定量的の両方)は、全体的な戦略の一部である。
ポストバンクでは、オペレーショナル・リスクに関する所要自己資本を計算するための単独の内部資本モデルを使用して、ポ
ストバンク全体および4つの業務部門それぞれの両方の、オペレーショナル・リスクに関する所要経済的資本が決定されている。
ポストバンクは2010年12月にAMAに関する承認をBaFinから受けた。
ポストバンクの連結内では、オペレーショナル・リスクに関する所要経済的資本の結果は、ドイツ銀行グループおよびポスト
バンクにプールされたデータに基づき、ドイツ銀行のオペレーショナル・リスクに関する経済的資本手法を使用して再計算さ
れ、当報告書の「総合的リスク・ポジション」の項において総額で報告されている。
『
ドイツ銀行グループ(ポストバンクを除く。)の流動性リスク
流動性リスク管理は、すべての支払義務を期日に履行する当行の能力を保全するものである。当行の流動性リスク管理のフレー
ムワークは、2011年度において十分な流動性の維持および資金調達プロファイルの管理における重要な要素である。
流動性リスク管理のフレームワーク
取締役会は、当行の流動性リスク戦略を定め、財務部ならびに資本およびリスク委員会による提言に基づき、特に当行の流動性
リスクの許容度を定める。少なくとも毎年1回、取締役会は、流動性リスクを測定および統制するためにグループに適用される限
度枠ならびに当行の長期資金調達および発行計画のレビューおよび承認を行う。
流動性リスク戦略において定められたとおり、当行の財務機能が、ドイツ銀行全体の流動性および資金調達リスクの管理に責
任を負う。当行の流動性リスク管理のフレームワークは、当グループの流動性リスク・ポジションを識別、測定および管理するた
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めに設計されている。財務部は、当行全体の流動性および資金調達を、流動性スコアカードにより少なくとも週1回取締役会に報
告する。当行の流動性リスク管理アプローチは、日次の支払行列、キャッシュ・フロー予測および中央銀行の利用を日中レベルで
管理するところから始まる(業務上の流動性)。次に、担保付および無担保資金調達源の利用を取り扱う戦術的流動性リスク管
理を対象とする。最後に、戦略的見通しは、すべての資産および負債の期限プロファイル(資金調達マトリクス)ならびに発行戦
略から成っている。
キャッシュ・フローに基づく当行の報告システムは、日次の流動性リスク情報を世界レベルおよび地域レベルの経営陣に提供
している。
ストレス・テストおよびシナリオ分析は、当行の流動性リスク管理のフレームワークにおいて中心的役割を果たす。これには、
様々なストレス・シナリオにおける資産の流動性(すなわち、手許資産の特性)ならびにオフバランスのコミットメントからの
偶発的資金調達要求の評価も組み込まれている。毎月のストレス・テストの結果は、短期のホールセール資金調達限度枠(無担
保および担保付の両方)の設定に使用され、その結果として、取締役会の全体的な流動性リスクの許容度内に留まることが確保
される。
短期流動性およびホールセール資金調達
当行のグループ全体の報告システムは、12ヶ月間のタイムホライズンにわたり日次ベースでホールセール資金調達源からのす
べての契約上のキャッシュ・フローを追跡する。当該システムは、無担保および担保付資金調達取引から生じるすべてのキャッ
シュ・フローを把握する。ホールセール資金調達限度枠は、当行のストレス・テストの結果に対して調整され、内部ガバナンスに
従い取締役会によって承認されるが、流動性リスクに関する当行の最大許容度を表すものである。当該限度枠は、世界レベルのそ
れぞれの累積的キャッシュ・アウトフローおよび無担保ホールセール資金調達総額に適用され、日次監視される。当行の流動性
準備金は、短期のホールセール資金調達市場におけるストレスに対する主な軽減策である。個々の企業レベルで、当行は、重要ま
たは適切と考えられる場合に、キャッシュ・フローの広範囲にわたる流動性アウトフロー限度枠を設定できる。
資金調達の分散
投資家タイプ、地域、商品および証券の面から見た当行の資金調達プロファイルの分散は、当行の流動性リスク管理のフレーム
ワークにおいて重要な要素である。当行のコアの資金調達源泉は、リテール顧客、長期資本市場の投資家およびトランザクション
・バンキング顧客から生じる。その他の顧客預金およびホールセール顧客からの借入は、追加的な資金調達源泉である。当行は
ホールセール預金を、主に流動性の高い資産に関する資金調達に用いている。借換業務の追加的な分散を確保するため、当行は、
抵当ファンドブリーフ債(Pfandbriefe)の発行を可能にするファンドブリーフ債のライセンスを有している。
2011年度において、当行は、比較的低水準とはいえ、短期ホールセール資金調達市場へのアクセスを維持しながら、安定的なコア
の資金調達要素を増加させることに引き続き重点を置いた。自由裁量のホールセール資金調達は、1年までの期間にわたる様々な
範囲の商品(例えばCD、CPならびに定期預金、コール預金およびオーバーナイト預金)から成っている。ポストバンクの取得によ
り、当行のコアの資金調達源が大きく増加した。しかし、規制を受ける銀行および公開会社としてのポストバンクの地位により、
その流動性に対する当行のアクセスは制限される。
自由裁量のホールセール資金調達および担保付資金調達の全体量は、当行の基礎となる事業活動に基づき報告日間で変動し
た。主として担保付資金調達取引における取引増加は、大部分は有価証券貸借業務に関連する顧客の増加および流動性の高いト
レーディング資産の手元有高の四半期中の増加により生じた。2011年度の自由裁量のホールセール資金調達の増加は、主にコー
ポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ・コーポレート部門の現金および流動性の高いトレーディング資産の増加
を反映している。
これらの短期資金調達源泉への望ましくない依存を回避するため、また、所定のリスク許容度に従った正常な短期の資金調達
プロファイルを確保するため、当行はこれらの資金調達源泉に対する限度枠の仕組み(残存期間にわたる。)を導入している。こ
れは当行のストレス・テスト分析から算定される。
下のグラフは、2011年12月31日および2010年12月31日現在の流動性リスク・ポジションに寄与する外部資金調達源泉(連結
ベース。ポストバンクからの寄与を含む。)の構成を、十億ユーロ単位で、および外部資金調達源泉総額に対する割合で示してい
る。
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外部資金調達源泉の構成
単位:十億ユーロ
■2011年12月31日現在:総額1,133十億ユーロ
■2010年12月31日現在:総額1,075十億ユーロ
1 スポンサー付き貸出金(例えば、Kreditanstalt für Wiederaufbauや欧州投資銀行等から)は4十億ユーロであり、2010年12月31日現在は資本
市場およびエクイティに含まれていたが、その他の顧客に反映されている。2011年度第2四半期において、資金調達へのポストバンクの負債の配
分を見直したことを受けて、資本市場およびエクイティとリテールから、それぞれ5十億ユーロおよび6十億ユーロが、トランザクション・バン
キングに再配分された。上記の2010年12月31日現在の数値は、それに応じて修正されている。
2 その他には、信託、自己資金調達ストラクチャー(X-markets等)および委託証拠金/プライム・ブローカレッジ業務に係る現金残高(純額ベー
スで表示)が含まれる。
3 ABCPコンジットを含む。
参考:貸借対照表合計に対する調整:2011年12月31日および2010年12月31日現在それぞれ、デリバティブおよび決済残高899十億ユーロ(706十億
ユーロ)、委託証拠金およびプライム・ブローカレッジ業務に係る現金残高(純額ベースで表示)73十億ユーロ(61十億ユーロ)のネッティ
ングの影響に関する加算、その他の非資金調達負債59十億ユーロ(63十億ユーロ)。数値は四捨五入されているため合計が一致しない可能性が
ある。
資金調達マトリクス
当行は、期限プロファイル(資金調達マトリクス)を作成するため、すべての資金調達関連資産およびすべての負債をその経済
的期限に対応するタイム・バケット単位でマッピングしている。当行は、トレーディング資産の流動性は概して契約上の期限が
示唆するよりも高いと仮定し、相対的な流動性価値を反映した個々の流動性プロファイルを決定している。当行は、資本市場状況
に関わらず更新または期限延長される傾向にあるリテール・バンキング業務からの資産および負債(モーゲージ貸出金および
リテール預金)については、予想される期限延長を反映したタイム・バケットに割当てている。ホールセール・バンキング商品
は、契約上の期限で含められている。
資金調達マトリクスは、負債に対する資産の超過または不足額をタイム・バケット毎に識別することにより、未手当の流動性エ
クスポージャーの管理を容易にする。資金調達マトリクス分析はビジネス・ユニット全体の資金調達の需要と供給を予測する戦
略的流動性計画プロセスとともに、当行の資本市場の年間発行計画の主要入力パラメータを提供する。取締役会の承認を受けて、
資本市場発行計画は、期間別、数量別および証券別に、有価証券の発行目標を設定する。2011年度末現在、当行は資金調達マトリク
ス(2−10年)の各年間タイム・バケットにおいて、資産が超過していた。
資金調達および発行
2011年度は、2つの半期、すなわち、ユーロ圏の国家危機の発生に席捲された下半期と、極めて安定的な上半期とに分けられる。上
半期には、当行の5年物CDSが、82-132ベーシス・ポイント(平均98ベーシス・ポイント)の小幅な値動きで取引されたが、これと
対照的に、不安定な下半期には、当行のCDSは当該期間にわたり、99-316ベーシス・ポイント(平均184ベーシス・ポイント)で取
引された。当行の債券スプレッドは、同水準のボラティリティは示さなかったものの、類似の対比が上半期と下半期に関して観察
できた。
にもかかわらず当行は、いずれの半期においても、ベンチマーク債を発行した。2011年度上半期末までに当行は、年間の所要額19
十億ユーロのうち、133億ユーロを調達した。2011年度下半期中に、当行はさらに92億ユーロを調達し、年間では、当初の計画を35
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億ユーロ上回る、総額225億ユーロを調達した。特筆すべきは、2011年9月に発行した2年物のノート15億ユーロであった。また、
2011年3月における1十億ユーロの第2回ファンドブリーフ債の発行により当行は、コスト効率の高いオルタナティブ資金調達源
への当行の市場アクセスを、さらに実証した。
関連する変動指標(Libor等)に対する当行の発行の平均スプレッドは、通年で65ベーシス・ポイントであり、上半期、下半期と
も、これと重要な差異はなかった。ただし、下半期の市場の脆弱化に対応して当行は、発行の平均期間を、上半期の約5年から下半
期は約4年へと短縮し、その結果、通年の発行に係る平均は4.3年となった。』
2012年度の当行の所要借換額は、15-20十億ユーロに抑制されている。当行は、ベンチマーク債発行、私募、カバード・ボンドおよ
びリテール・ネットワークを含む多様なチャネルを通じて当行がプライベート市場から資金を調達する能力に依然として自信
を持っており、また単一の市場セグメントへの過度な依存もないと確信している。
長期債務の期限プロファイルに関する情報については、連結財務書類に対する注記31「長期債務および信託優先証券」を参照
のこと。
移転価格決定
当行は、すべての業務に適用され、 (i)基礎となる流動性リスクに従った資産、(ⅱ)資金調達期限に従った負債および(ⅲ)予期
しない現金需要の資金調達のために相応の流動性準備金を提供するための費用に従った偶発流動性エクスポージャーの価格決
定を確保する移転価格決定のフレームワークを運営している。
この移転価格決定のフレームワーク内で、当行は資金調達および流動性リスクの費用および便益を当行のビジネス・ユニット
に配分し、当行の流動性リスク指針に従った財務上のインセンティブを設定する。移転価格は、市況に応じて流動性(期間)プレ
ミアムの対象となる。流動性プレミアムは財務部によって設定され、分離された流動性勘定に集められる。財務部の流動性勘定は
長期流動性費用の集合である。流動性勘定の管理および費用配分は、ドイツ銀行内の移転価格決定の資金調達コストにとって重
要な変数である。
『
ストレス・テストおよびシナリオ分析
当行は、当行の流動性ポジションに対する突然のストレス・イベントの影響を評価するために、ストレス・テストおよびシナリ
オ分析を使用している。当行が適用するシナリオは、過去のイベント(1987年の株式市場暴落、1990年の米国における流動性危
機、および2001年9月11日のテロ攻撃など)、流動性危機の事例研究および仮定のイベントに基づいている。
また、最近の金融市場危機から学んだ教訓も組み込まれている。これらには、長期にわたる短期金融市場および担保付資金調達
の停滞、担保放棄、通貨の交換可能性の減少、シンジケーションの頓挫ならびにその他のシステミックな連鎖反応が含まれてい
る。シナリオの種類は、機関特有のイベント(例えば格下げ)、市場関連事象(例えばシステミック・マーケット・リスク)およ
び複数段階の格下げを伴うシステミックなマーケット・ショックに結びつく両方の組み合わせをカバーしている。これらのシナ
リオは、定期的なレビューおよび再評価の対象となっている。
これらの各シナリオの下、当行は、ホールセール以外の顧客に対する期日到来貸出金の貸換率が高く、一方で負債の借換えには
部分的に失敗することにより資金調達ギャップが生じる、と仮定する。さらに、当行は、ストレス下において実現可能なオフバラ
ンスのコミットメント(例えば与信枠の引出および担保要求の増加)からの潜在的な資金調達要求を分析する。次いで当行は、
結果として生じた資金の純不足額を埋め合わせる対策をモデル化する。この対策には、当グループに利用可能な現金および現金
同等物(当行の既存の清算および決済業務の不可欠な一部を形成する現金残高を超えるもの)ならびに抵当に入っていない有
価証券からの資産の流動性が含まれる。』
このため、資産の流動性の分析は、ストレス・テストの不可欠な一部を成す。当該分析は、当行が担保付資金調達取引を通じて
流動性を調達するために利用できる抵当に入っていない流動性の高い事業資産の連結ベースの手許有高について、その量および
記録場所を追跡する。有価証券の手許有高には多種多様な有価証券が含まれる。最初に、当行は、各手許有高を流動性の低い有価
証券と流動性の高い有価証券に区分する。その後、当行は、流動性の価値(ヘアカット)を流動性の高い有価証券の様々なクラス
に割当てる。これらの資産の流動性は、短期的な流動性不足から当行を守るための重要な要素である。
上記の区分内の最も流動性が高く高品質の項目は合計され、当行の流動性準備金として、個別に識別される。これらの準備金
は、利用可能な現金および現金同等物、流動性の高い有価証券、ならびにその他の抵当に入っていない中央銀行適格資産から成っ
ている。流動性準備金の額は、予想されるストレス結果の関数である。これらの準備金は、当行が活動を行う主要な通貨および拠
点のすべてにわたって保有され、その規模と構成は、上級経営陣の定期的なレビューの対象となっている。
以下の表は、表示日現在の、当行の流動性準備金の構成を示している。
単位:十億ユーロ
利用可能な現金および現金同等物(主に中央銀行保有)
流動性の高い有価証券(政府債、政府保証債および政府機関債を含む)
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2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
136
66
65
52
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その他の抵当に入っていない中央銀行適格有価証券
流動性準備金合計
18
32
219
150
ストレス・テストは当行の流動性リスク管理のフレームワークの中に完全に統合されている。当該目的上、当行は、8週間のタイ
ムホライズン(流動性危機に陥った場合の最も危機的な期間と当行が考えるもの)にわたり契約上のホールセール・キャッ
シュ・フローを通貨別、商品別に使用し、オンバランスおよびオフバランスの商品からのすべての潜在的リスク・ドライバーに
対して関連のストレス・ケースを適用する。8週間のタイムホライズンを超える期間については、当行はビジネス・モデルの変更
を含む軽減措置とともに、12ヶ月間を超えて続くストレス期間の影響を四半期ごとに分析する。流動性ストレス・テストは、当行
の緊急時資金調達計画(取締役会によって承認される。)のための基礎を提供する。
当行のストレス・テスト分析は、極端な状況下で十分な流動性を生み出す能力について評価するものであり、目標とする流動性
リスク・ポジションを定義する際の有用な情報となっている。当該分析は月次で行われる。以下の表は、2011年12月31日現在の当
行のストレス・テスト結果を示している。下表は、各シナリオについて、トリガー・イベントが起こった後8週間のタイムホライ
ズンにわたる当行の累積的資金調達ギャップのほか、異なる源泉を通じて当行がどれほどの埋め合わせ流動性を創出できるの
か、およびその結果としての正味流動性ポジションについて示している。
単位:十億ユーロ
1
資金調達ギャップ
2
ギャップ解消
正味流動性ポジション
システミック・マーケット・リスク
45
226
181
新興市場
18
232
215
1段階の格下げ(DB独自)
45
233
188
168
246
78
190
241
51
A-2/P-2への格下げ(DB独自)
3
複合シナリオ
1 負債の借換失敗と予測される他のアウトフローによる資金調達ギャップ。
2 対策を通じた流動性創出可能額に基づく。
3 システミック・マーケット・リスクとA-2/P-2への格下げによる複合的影響。
金融業界において流動性管理の重要性が増しているため、当行では、流動性リスク関連事項について中央銀行、監督機関、格付
機関および市場参加者との活発な協議を継続している。当行は流動性に関し多数のワーキング・グループに参加しており、金融
機関における流動性リスクの評価および管理のための業界標準の創設への取り組みを支援している。当行の内部流動性管理シス
テムに加え、ドイツの銀行の流動性エクスポージャーは、銀行法およびBaFinにより公表された規則により規制されている。
『
ポストバンクの流動性リスク
一般に、ポストバンクの金融市場部門は、流動性リスクの中央運用管理に責任を負っている。BHW Bausparkasse AGおよびその
ニューヨークおよびルクセンブルグの在外子会社は、統一的なポストバンク・グループ全体の手続およびプロセスを使用して、
それぞれのリスクを独立して管理している。流動性ショックが起こった場合には、流動性危機委員会が、ポートフォリオならびに
その子会社および在外支店のすべてのポートフォリオ・ユニットに責任を有するすべてのポストバンク・ユニット全体の明確
な責任および権限を有している。
ポストバンクの包括的リスク戦略は、流動性リスクの管理のための戦略を包含している。流動性管理の目標は、正常な状況下に
限らずストレスのかかる状況下でも、いかなる時においてもポストバンクの支払能力を確保することである。リテール銀行とし
ての戦略的集中により、ポストバンクは顧客業務において強力な借換基盤があるため、短期金融市場および資本市場に比較的依
存していない。予期しないキャッシュ・アウトフローから守るため、抵当に入っていない流動性の高いECB(欧州中央銀行)適格
有価証券から成る広範囲なポートフォリオを保有しており、これは、プライベート市場を通じて、または通常の中央銀行オペレー
ションにより、迅速に流動性を獲得するために使用される。借換業務の追加的な分散を確保するため、ポストバンクは、公共部門
ファンドブリーフ債および抵当ファンドブリーフ債の発行を可能にするファンドブリーフ債のライセンスを有している。
ポストバンクの流動性リスク・コントロール部(2011年9月30日まではマーケット・リスク・コントロール部)は、流動性の
状態に基づき行われるリスクの運用管理とともに、各営業日に流動性ギャップ分析およびキャッシュ・フロー予測に基づきポス
トバンクの流動性の状態を評価する。また、リスク管理は、通常のポストバンクのグループ全体の流動性および発行計画に加え、
一連の広範な流動性管理の分析に基づいており、定期的なストレス・テストを含んでいる。2011年度末現在のストレス・テスト
の結果は、ポストバンク・グループの流動性ポジションが十分であることを裏付けており、極端なシナリオの複合的なストレス
影響下においても、十分な流動性超過額が見られる。これは特に、顧客預金およびポストバンクのECB適格有価証券の広範囲な
ポートフォリオの安定性によるものである。
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金融負債の期限分析
以下の表は、2011年および2010年12月31日現在の金融負債につき、最も早い契約上の期限に基づく割引前キャッシュ・フロー
の期限分析を示している。
2011年12月31日現在
期限
3ヶ月以内
要求払
単位:百万ユーロ
無利息預金
期限
3−12ヶ月
期限
1−5年
期限
5年超
99,047
−
−
−
−
163,620
277,462
30,600
21,736
16,008
63,886
−
−
−
−
デリバティブ金融商品のマイナスの
1
時価
838,817
−
−
−
−
純損益を通じて公正価値で測定する
ものとして指定された金融負債
99,182
45,211
6,204
6,695
9,189
−
604
840
1,338
4,643
452
135
11
1,018
3,170
中央銀行ファンド借入金
2,866
2,050
−
−
−
買戻条件付売却有価証券
24,781
4,975
1,022
−
19
7,643
38
−
−
451
48,879
15,471
1,330
−
−
3,608
9,691
26,100
83,610
68,256
−
167
3,163
5,966
6,359
143,375
3,788
345
660
47
オフバランスの貸出コミットメント
87,433
−
−
−
−
金融保証
23,684
−
−
−
−
1,607,273
359,592
69,615
121,025
108,142
利付預金
1
トレーディング負債
2
投資契約負債
ヘッジ会計に適格なデリバティブ金
3
融商品のマイナスの時価
貸付有価証券
その他の短期借入金
長期債務
信託優先証券
その他の金融負債
4
合計
1 トレーディング負債およびヘッジ会計に不適格なデリバティブの残高は公正価値で計上される。当行は、これが、これらのポジションを手仕
舞わなければならない場合に支払うべきキャッシュ・フローを最もよく示すと考えている。トレーディング負債およびヘッジ会計に不適格
なデリバティブの残高は「要求払」に含まれており、経営陣は、これが、トレーディング業務の短期的な性質を最も正確に反映すると考えて
いる。しかし、各金融商品の契約上の期限は、大幅に延長される可能性がある。
2 これらは、保険の諸条件により公正価値と等しい償還価額となる投資契約である。これらの契約に関する詳細については注記40「保険および
投資契約」を参照。
3 ヘッジ会計に指定されたデリバティブは、公正価値で計上されており、ヘッジ関係が終了すると予想されるタイム・バケットに含まれてい
る。
4 当表における残高は、表中のキャッシュ・フローが割引前ベースであるため、当グループの貸借対照表の数値とは一致しない。この分析は、す
べての負債を予定よりも早く返済するよう要求された場合の当グループの最悪事例のシナリオを示している。当行は、こうした事象が発生
する可能性はほとんどないと考えている。
2010年12月31日現在
期限
3ヶ月以内
要求払
単位:百万ユーロ
無利息預金
期限
3−12ヶ月
期限
1−5年
期限
5年超
89,068
−
−
−
−
120,154
253,772
31,725
26,178
13,087
68,859
−
−
−
−
デリバティブ金融商品のマイナスの
2、3
時価
647,195
−
−
−
−
純損益を通じて公正価値で測定する
ものとして指定された金融負債
94,948
65,093
8,348
8,057
3,736
−
572
888
1,367
5,071
852
141
256
1,113
4,257
4,456
1,848
−
−
−
1
利付預金
2
トレーディング負債
6
投資契約負債
ヘッジ会計に適格なデリバティブ金
7
融商品のマイナスの時価
中央銀行ファンド借入金
4,5
5
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5
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買戻条件付売却有価証券
2,384
14,570
3,056
1,585
23
貸付有価証券
3,024
54
−
−
198
49,904
13,439
1,495
−
−
1,695
11,647
16,879
80,713
58,153
−
−
2,434
4,481
5,335
119,693
その他の短期借入金
長期債務
信託優先証券
その他の金融負債
オフバランスの貸出コミットメント
金融保証
8
合計
6,160
268
516
22
4
−
−
−
−
23,272
4
−
−
−
−
1,305,026
367,298
65,351
124,011
89,881
79,522
1 利付預金に含まれている建築貯蓄預金の期限区分は、最も早い契約上の期限かまたは初回の支払を反映するよう修正された。従来は、期限区
分は予想される期限に基づいていた。
2 トレーディング負債およびヘッジ会計に不適格なデリバティブの残高は公正価値で計上される。当行は、これが、これらのポジションを手仕
舞わなければならない場合に支払うべきキャッシュ・フローを最もよく示すと考えている。トレーディング負債およびヘッジ会計に不適格
なデリバティブの残高は「要求払」に含まれており、経営陣は、これが、トレーディング業務の短期的な性質を最も正確に反映すると考えて
いる。しかし、各金融商品の契約上の期限は、大幅に延長される可能性がある。
3 2011年3月31日にABNアムロの当初取得時の会計処理が確定したことにより、取得した純資産の取得日現在の公正価値が24百万ユーロ遡及的
に減額された。詳細については、注記04「取得および処分」を参照のこと。
4 前年度の数値は、オフバランスの貸出コミットメントに含まれていた一部のFVO(公正価値オプション)貸出コミットメントの名目金額に起
因して、208億ユーロ修正再表示されている。さらに、金融保証に含まれていた一部のFVO金融保証の名目金額に起因して、57億ユーロが修正
された。現在これらは正確に、純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債に含まれている。
5 前年度の数値は修正再表示されている。一定のFVO買戻条件付売却有価証券の金額が、「期限3ケ月以内」および「期限3−12ヶ月」から「要
求払」のタイム・バケットに移された。
6 これらは、保険の諸条件により公正価値と等しい償還価額となる投資契約である。これらの契約に関する詳細については注記40「保険および
投資契約」を参照。
7 ヘッジ会計に指定されたデリバティブは、公正価値で計上されており、ヘッジ関係が終了すると予想されるタイム・バケットに含まれてい
る。
8 当表における残高は、表中のキャッシュ・フローが割引前ベースであるため、当グループの貸借対照表の数値とは一致しない。この分析は、す
べての負債を予定よりも早く返済するよう要求された場合の当グループの最悪事例のシナリオを示している。当行は、こうした事象が発生
する可能性はほとんどないと考えている。当表では利息に係るキャッシュ・フローは除かれている。』
資本管理
当行の財務機能は、ポストバンクが自己のグループ・レベルおよび地域レベルで資本を管理しているのを除き、グループ・レベ
ルおよび各地域における地域レベルで、資本を管理している。一般に財務資源の配分、特に資本の配分は、当グループの収益性お
よび株主価値に最も高いプラスの影響を与える事業ポートフォリオを優遇する。その結果、財務部は、資本を事業ポートフォリオ
間に定期的に再配分している。
財務部は、株式の発行および買戻しを含む、資本戦略(それ自体は資本およびリスク委員会が策定し取締役会が承認する。)を
実施する。当行は、健全な資本の維持に注力している。全体的な資本の需要と供給は、常に監視され、様々な観点からの資本の需要
を満たすために、必要に応じて調整される。これらには、IFRSの会計基準に基づく帳簿上の資本、規制自己資本および経済的資本
が含まれている。
資本の配分、資金調達計画の決定ならびにその他の資源問題は、資本およびリスク委員会によってフレームワークが構成されて
いる。
支店および子会社の資本のニーズをカバーする地域の資本計画は、半年毎に作成され、グループ投資委員会に提出される。子会
社の大部分は、法律上および規制上の所要自己資本が課せられている。現地の資産負債委員会は、地域の財務チームの管理下でそ
のニーズに応える。さらに、同委員会は、ドイツ銀行AGへの送金が可能な配当金に係る制限または親銀行に対し貸出を行う子会社
の能力に係る制限のような要件への準拠性を確保する。資本および流動性を策定、実施、テストする際に、当行は、このような法律
上および規制上の要件を考慮に入れる。
当行のコアの通貨は、ユーロ、米ドルおよび英ポンドである。財務部は、コア通貨の変動に対する当行の資本比率の感応度を管理
している。当行の在外子会社および支店に投下されたコア以外の通貨建ての資本は、現在ヘッジを行っていない中国元を除き、そ
の大部分が外国為替の変動に対してヘッジされている。財務部は、どの通貨をヘッジすべきかを決定し、適切なヘッジ戦略を策定
し、最終的にこれらのヘッジを実行する。
財務部は、ドイツ銀行最大の年金基金の投資委員会のメンバーとなっており、同委員会が投資の指針を設定している。このこと
により、年金資産と年金負債の整合性、およびそれによる当行の資本基盤の保護が確保される。
財務部は、負債管理取引のため、常に、市場を監視している。当該取引は、ドイツ銀行の発行債を額面未満で買い戻すことにより
コアTier 1資本を創出する、逆循環的な機会を示している。
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コアTier 1資本比率は、2011年度末現在、9.5%であった。これは、欧州銀行監督機構(EBA)が提案し、EU域内の資本審査に関し
欧州理事会が合意した9%の水準を、2012年6月30日の期限に先立ち、既に上回っている。これはまた、EU域内の資本審査のみを目
的として2011年9月30日時点で決定された、欧州経済圏のソブリン・エクスポージャーに関連する資本不足額388百万ユーロもカ
バーしている。当行は引き続き、2012年6月30日まで当該9%の基準値を守るよう努力していく。
2011年度第1四半期において当行は、平均アクティブ資本を、規制上の要件に応じて、各事業セグメントならびに連結および調
整に配分する際に用いる手法を変更した。新たな手法の下では、配分の基礎として、経済的資本に代えて、リスク加重調整済資産
および規制自己資本の一定の控除項目が用いられる。資本配分フレームワークに関する他のすべての項目は変更されていない。
配分される合計金額は、引き続き、当行全体の経済的リスク・エクスポージャーまたは所要規制自己資本のいずれか大きい方に
基づいて決定される。2011年度において当行は、Tier 1資本比率を10.0%と仮定することにより、内部的な所要規制自己資本を算
出する。平均アクティブ資本が、当行全体の経済的リスク・エクスポージャーまたは所要規制自己資本のいずれか大きい方を超
過する場合、当該超過金額は、連結および調整に割り当てられる。
2010年度年次株主総会(2010年5月27日)から2011年度年次株主総会(2011年5月26日)までの間に28.5百万株が購入され、こ
のうち0.5百万株は、売り渡していたプット・オプションを相手先が期日に実行したことにより取得されたものであった。購入し
た株式のうち、22.0百万株は株式報酬に使用され、6.5百万株は今後の株式報酬のためグループ財務部保有残高を増やすことに充
当された。2011年1月1日から2011年5月26日までの間に9.8百万株が購入され、このうち売渡しプット・オプションによるものは
なかった。さらに、現物決済のコール・オプション10.0百万個が、2011年度第1四半期に、既存の株式報酬をヘッジする目的で購入
された。これらのコール・オプションは残存期間が18ヶ月超であり、上述の年次株主総会で付与された、デリバティブを用いて自
社株買いを行う権限に基づいて購入された。2011年度第2四半期に当グループは、上述の権限に従い、現物決済が可能となるよう
既存のコール・オプション15.3百万個の条件変更を行った。これらのコール・オプションの残存期間は18ヶ月未満である。2011
年度年次株主総会の時点で、自社株買いにより財務部が保有する株式数は、合計7.6百万株であった。
2011年度年次株主総会では、2015年11月末までに上限92.9百万株の自社株買いを行う権限がグループ取締役会に付与された。
このうち46.5百万株については、デリバティブを利用して購入することができる。これらの権限により、2010年度年次株主総会の
権限は置き換えられた。2011年度年次株主総会から2011年12月31日までの間に27.4百万株が購入され、購入した株式のうち、10.9
百万株は株式報酬に使用され、16.5百万株は今後の株式報酬のためグループ財務部保有残高を増やすことに充当された。2011年
12月31日現在、自社株買いにより財務部が保有する株式数は、合計24.1百万株であった。
2011年度第3四半期におけるドイツ銀行の株価低迷を利用して、財務部は、2011年度第1四半期に購入した現物決済のコール・
オプション10.0百万個の反対取引を行い、新たに10.0百万個の現物決済コール・オプションを、大幅に低い行使価格で締結した。
これらのコール・オプションは、2011年度年次株主総会で付与された権限に基づいて購入された。コール・オプション10.0百万
個のうち6.0百万個は、残存期間が18ヶ月超である。これらの10百万個のコール・オプションに加え、財務部は、株式報酬のための
当グループの株式引渡義務をさらにヘッジするため、追加でコール・オプションの条件変更を行った。
2011年12月31日現在のハイブリッドTier 1資本残高合計(ほぼ全額が非累積的信託優先証券)は、2010年12月31日現在126億
ユーロであったのに対し、127億ユーロであった。この増加は、主に、米ドル高により米ドル建ハイブリッドTier 1資本に生じた外
国為替の影響によるものであった。2011年度において、当行は、ハイブリッドTier 1資本を調達も償還もしなかった。
2011年度において、当グループは、Lower Tier 2資本(適格劣後負債)の発行を行わなかった。2011年12月31日現在の利益参加
権は、2010年12月31日現在と同額の12億ユーロであった。2011年12月31日現在のLower Tier 2資本合計は、2010年12月31日現在
107億ユーロであったのに対し、94億ユーロであった。2011年12月31日現在の累積的優先証券は、2010年12月31日現在と同額の3億
ユーロであった。
ポストバンクの資本管理 ポストバンクは、資本の需要と供給を継続的に監視することでその資本を管理している。資本管理は、リスク負担能力の概念に
従った、規制自己資本および経済的資本の充実を目的としている。通常、資本配分は、規制自己資本の需要に係る適切なリターン
を要求する。資本配分は、複数年度計画に基づきポストバンクの取締役会によって承認される。
規制自己資本および経済的資本の需要は、必要な場合に利用可能な資本を調整するため継続的に監視される。資本需要の予測
は、通常、事業規模および事業成績ならびに予想されるリスク・パラメータの変動の計画的推移に基づき定期的に決定され繰り
越される。資本比率は、既存および新規の取引量の指示、Tier 1およびTier 2資本性金融商品の発行またはリスクを軽減する資本
市場取引を行うことにより、ポストバンクの取締役会が承認した法定指針に従って管理される。
貸借対照表の管理 当行は、ポストバンクを除くグループ・レベルで、および該当する場合には各地域における地域レベルで、貸借対照表を管理し
ている。財務資源の配分において、当行は収益性および株主価値に最も高いプラスの影響を与える事業ポートフォリオを優遇す
る。当行の貸借対照表管理機能は、貸借対照表の動向を監視および分析し、市場で観測される一定の貸借対照表比率を追跡する職
責を有する。当該機能に基づき、当行は、資本およびリスク委員会による議論および管理活動を発動する。当行はIFRSに基づく貸
借対照表の動向を監視するが、当行の貸借対照表の管理は主に、当行のレバレッジ比率目標の定義に使用される調整後の価値に
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重点を置く。これは、調整後の総資産と総資本の数値を用いて計算される。
同様に、ポストバンクは、貸借対照表管理を含む価値指向の財務管理アプローチに従っている。
レバレッジ比率(目標定義):当行は、GAAP以外の財務的測定尺度として、総資産を総資本で除すことにより、レバレッジ比率を
算定している。当行は、目標定義を用いて算出した調整後レバレッジ比率を開示しており、これについて、報告されたIFRS上の資
産および資本に対し、以下の調整が行われている。
− IFRSに基づく総資産に対し、追加的なネッティング条件を反映するよう調整を行うことにより、調整後総資産を算出する。
IFRSの下では、金融資産と金融負債の相殺は、企業が、(1)認識された金額を相殺する法的に強制力のある権利を現在有して
おり、かつ、(2)純額で決済するかまたは資産の回収と負債の決済を同時に実行する意思を有する場合に要求される。IFRSで
は特に、債務不履行時の権利にかかわりなく、通常の事業過程における純額決済の意思を重視する。ほとんどのデリバティブ
契約は、マスター・ネッティング契約でカバーされており、通常の事業過程においては純額決済されないため、IFRSの下では
総額で表示しなければならない。レポおよび逆レポ契約もまた、マスター・ネッティング契約でカバーされていても、通常の
事業過程においては純額決済されないため、総額表示となる。米国では、未決済の普通取引の債権債務を純額決済すること
が、業界の実務慣行であったが、これは、IFRSの下では認められない。当行は、目標定義によるレバレッジ比率の算定に当た
り、上述のネッティングの調整を行う。
− IFRSに基づく総資本に対し、自己債務の見積公正価値による利得および損失(税引後。自己債務の実質的にすべてが公正価値
で測定するものとして指定されたとの仮定による見積り)を反映するよう調整を行うことにより、調整後総資本を算出す
る。この計算に適用される税率は、混合一律税率の35%である。
当行は、競合他社との比較可能性を改善するため、目標定義に従ったレバレッジ比率の算定に当たり、これらの調整を適用する。
レバレッジ比率の目標定義は、各事業の管理において、グループ全体にわたり一貫して使用される。ただし、競合他社のレバレッ
ジ比率の算定方法は、当行のレバレッジ比率の目標定義と比較すると、依然として差異がある。したがって、当行の調整後レバ
レッジ比率は、計算方法の違いを考慮せずに他社のレバレッジ比率と比較すべきではない。当行の目標定義に従ったレバレッジ
比率は、現在または将来の銀行規制上のレバレッジ比率要件の下で想定される当行のレバレッジ比率と、当然に一致するような
ものではなく、また必ずしもそれを示唆するものでもない。
以下の表は、当行の目標定義に従ったレバレッジ比率の算定に当たり行われた調整を示している。
単位:十億ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
2,164
1,906
デリバティブの追加的ネッティングに係る調整
-782
-601
未決済残高の追加的ネッティングに係る調整
-105
-86
-10
-8
1,267
1,211
54.7
50.4
4.5
2.0
59.2
52.4
IFRSに準拠
40
38
目標定義に準拠
21
23
総資産(IFRS)
逆レポの追加的ネッティングに係る調整
総資産(調整後)
総資本(IFRS)
当グループの自己債務の見積公正価値による利得(損失)に係る調整
1
(税引後)
総資本(調整後)
総資本に基づくレバレッジ比率
1 当該自己債務の見積公正価値による利得(損失)に係る累積的税効果の見積額は、2011年12月31日および2010年12月31日現在それぞれ
(24)億ユーロおよび(11)億ユーロであった。
2011年12月31日現在、連結ベースの当行の目標定義に従ったレバレッジ比率は、前年度末現在から、さらに低下して21であり、
レバレッジ比率目標25を十分に下回った。IFRSに基づく総資産のIFRSに基づく総資本に対する比率として計算した当行のレバ
レッジ比率は、2010年度末現在では38であったのに対し、わずかに上昇して2011年12月31日現在では40であった。
総合的リスク・ポジション
経済的資本
当行は通常、総合的(規制対象外)リスク・ポジションを算定するために、単純加算で集計するビジネス・リスクを除き、リス
ク・タイプ間の分散効果を考慮している。
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下表は、信用リスク、マーケット・リスク、オペレーショナル・リスクおよびビジネス・リスクについて計算された経済的資本
使用額により測定された、表示日現在の当行の総合的リスク・ポジションを示している。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
信用リスク
12,812
12,785
マーケット・リスク:
12,003
13,160
トレーディング・マーケット・リスク
4,724
6,420
トレーディング以外のマーケット・リスク
7,278
6,740
4,846
3,682
信用リスク、マーケット・リスクおよびオペレー
ショナル・リスク間の分散効果
-4,264
-3,534
信用リスク、マーケット・リスクおよびオペレー
ショナル・リスクの小計
25,397
26,093
980
1,085
26,377
27,178
経済的資本使用額
オペレーショナル・リスク
ビジネス・リスク
経済的資本使用額合計
2011年12月31日現在、当行の経済的資本使用額合計は、2010年12月31日現在の経済的資本使用額272億ユーロに対し、801百万
ユーロ(3%)減の264億ユーロとなった。この総合的リスク・ポジションの減少は主に、リスク削減および防衛的ポジショニン
グを反映したトレーディング・マーケット・リスクに関する経済的資本の減少によるものであり、現在の金融危機による予測不
能な法的リスクをカバーする目的で導入された新たな余裕安全率を主に反映したオペレーティング・リスクに関する経済的資
本の増加により相殺された。
2011年12月31日現在、経済的資本使用額には、ポストバンクに関連する43億ユーロが含まれており、2010年12月31日現在の経済
的資本46億ユーロに対し、259百万ユーロ(6%)の減少であった。この減少は、リスク圧縮の効果により信用リスクに関する経済
的資本が13億ユーロ減少したことを反映しており、パラメータおよびモデルの統合に関連して、これもまた信用リスクに関する
経済的資本が947百万ユーロ増加したことにより部分的に相殺された。
当行の信用リスクに関する経済的資本使用額は、2011年12月31日現在合計128億ユーロであった。27百万ユーロ(1%未満)の
増加は主に、リスク削減イニシアチブの効果を反映しており、信用リスク・パラメータの定期的な再調整および、主にポストバン
クに関連した、その他の信用リスク・モデルの精緻化の影響により相殺された。
マーケット・リスクに関する経済的資本使用額は、12億ユーロ(9%)減少して、2011年12月31日現在120億ユーロとなった。こ
の減少は、17億ユーロ(26%)減少したトレーディング・マーケット・リスクに起因しており、これは主に上述のリスク削減お
よび防衛的ポジショニングによりマーケット・リスク・プロファイルが低下したことによるものであった。トレーディング以外
のマーケット・リスクに関する経済的資本使用額は、538百万ユーロ(8%)増加した。この増加は主に、戦略的投資および構造的
外国為替ポジションの増加を反映しており、当行の保証型ファンド・ポートフォリオに関する経済的資本の減少および資産売却
により部分的に相殺された。
オペレーショナル・リスクに関する経済的資本使用額は、12億ユーロ(32%)増加して、2011年12月31日現在48億ユーロと
なった。この増加は主に、現在の金融危機による予測不能な法的リスクをカバーする目的で導入された、当行のAMAモデルで適用
される新たな余裕安全率によるものである。
戦略的リスクおよび税務リスク要素から構成される、ビジネス・リスクに関する経済的資本使用額は、2010年12月31日現在の
経済的資本使用額11億ユーロに対し、105百万ユーロ(10%)の緩やかな減少を反映して、2011年12月31日現在合計980百万ユー
ロであった。
信用リスク、マーケット・リスクおよびオペレーショナル・リスクの間の経済的資本使用額の分散効果は2011年12月31日現在
729百万ユーロ(21%)の増加となった。この増加は主に、各リスク・クラスにおける上述の変動ならびに、オペレーショナル・
リスクに関する経済的資本と、信用リスクおよびマーケット・リスクに関する経済的資本の双方との間の相関関係がともに、相
対的に低下したことを反映していた。
下表は、表示日現在の事業セグメントの経済的資本使用額を示している。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
14,469
16,119
13,175
14,828
1,294
1,291
8,897
9,394
法人・機関投資家向けビジネス
コーポレート・バンキング・アンド・セキュリ
ティーズ
グローバル・トランザクション・バンキング
個人・資産運用ビジネス
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資産運用およびウェルス・マネージメント
1,703
2,717
個人顧客および中堅企業
7,193
6,677
コーポレート・インベストメンツ
1,618
902
連結および調整
1,393
762
26,377
27,178
経済的資本使用額合計
今後の経済的資本の配分は、リスク測定手法の精緻化を反映して変更される可能性がある。
内部適正自己資本
当行の内部適正自己資本評価プロセス(ICAAP)の主要な測定尺度として、当行は、内部適正自己資本を、「破綻時を前提とした
アプローチ(gone concern approach)」に基づき、以下の表に示すとおり、資本供給総額を資本需要総額で除した比率として評
価している。2011年度中に当行は、規制上の指針に従い、繰延税金資産、公正価値修正、および非支配持分に関する資本供給の定義
を厳格化した。前年度の比較情報は、それに応じて修正されている。
単位:百万ユーロ(別途記載のものを除く)
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
調整後の帳簿上のアクティブ資本
52,818
48,304
繰延税金資産
-8,737
-8,341
-3,323
-3,612
697
697
資本供給
1
2
公正価値修正
未払配当金
3
694
590
12,734
12,593
12,044
12,610
66,927
62,841
26,377
27,178
無形資産
15,802
15,594
資本需要
42,179
42,772
159%
147%
非支配持分
ハイブリッドTier 1資本性金融商品
4
Tier 2資本性金融商品
資本供給
資本需要
所要経済的資本
内部適正自己資本比率
1 帳簿上のアクティブ資本が、売却可能金融資産に係る未実現純利得(損失)(関連する税効果調整後)、および自己債務に係る自己の信用効
果による公正価値利得について調整されている。
2 IAS第39号に従って分類変更された資産および対応する資金調達が利用可能でないバンキング勘定の資産に関する公正価値修正を含む。
3 各子会社の所要経済的資本を上限とした非支配持分を含む。
4 Tier 2資本性金融商品は、ドイツ銀行法第10条第6項および第6a項に従いTier 2資本から部分的に控除される項目、上場有価証券未実現利得
(45%適格)、ならびに規制自己資本の評価にのみ適用される一定のヘアカットの額を除く。
100%超の比率であれば、資本供給総額が、リスク・ポジションにより決定された資本需要を十分にカバーしていることを示し
ている。この比率は、2010年12月31日現在の147%と比較して、2011年12月31日現在159%であった。この上昇は、調整後の帳簿上の
アクティブ資本の増加、および上記の「総合的リスク・ポジション」の項で説明した資本需要の減少が、ともに比率を引き上げ
る方向に働いたことによるものであった。
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財務報告に係る内部統制
全般的事項
ドイツ銀行およびその連結子会社の経営陣は、適切な「財務報告に係る内部統制(以下「IKSRL」という。)」を確立し、維持
する責任を負っている。当行の財務報告に係る内部統制は、財務報告の信頼性および国際財務報告基準(以下「IFRS」という。)
に準拠した外部報告目的の連結財務書類の作成について合理的な保証を提供する目的で、当行の取締役会会長および最高財務責
任者の監督の下に整備されたプロセスである。IKSRLには、虚偽の表示を防止するための開示統制および手続も含まれる。
財務報告におけるリスク
財務報告における主要なリスクは、過失もしくは故意による誤謬(不正)により財務書類が適正に表示されないリスク、また
は財務書類が適時に公表されないリスクのいずれかである。これらのリスクは、投資家の信頼低下や風評被害を引き起こす恐れ
があり、また銀行規制当局の介入を含む法的な結果を招く恐れがある。適正に表示されない状態とは、一つまたは複数の財務書類
計上額または開示事項に、重要な虚偽の表示(または脱漏)があった場合に生じる。虚偽の表示は、それらが個々にまたは合計
で、財務書類に基づいて利用者が行う経済的な意思決定に対して影響を及ぼす場合に、重要とみなされ得る。
こうした財務報告におけるリスクに対応するため、当グループの経営陣は、虚偽の表示に対して合理的だが絶対ではない保証
を提供するIKSRLを確立している。IKSRLは、トレッドウェイ委員会支援組織委員会(以下「COSO」という。)が公表した「内部統
制 − 統合的フレームワーク」の定める内部統制のフレームワークに基づいて整備されている。COSOは、整備を助け統制システ
ムの妥当性を評価するために個別目標を設定することを推奨している。これを受け、IKSRLの確立に当たって経営陣は、以下の財
務書類目標を採用している。
― 実在性 − 資産および負債は実在し、取引は発生している。
― 網羅性 − すべての取引が記録され、すべての勘定残高が財務書類に含まれている。
― 評価 − 資産、負債および取引は、適切な金額で財務報告書に記録されている。
― 権利および義務ならびに所有権 − 権利および義務は、資産および負債として適切に記録されている。
― 表示および開示 − 財務報告の分類、開示および表示は、適切である。
― 資産の保全 − 資産の未承認の取得、使用または処分は、防止または適時に発見される。
ただし、IKSRLも含め、いかなる内部統制システムも、それが如何に良好に着想され運用されようとも、当該統制システムの目標
が達成されていることの、合理的だが絶対ではない保証を提供し得るに過ぎない。従って、IKSRLのための開示統制および手続ま
たはシステムは、すべての誤謬およびすべての不正を完全には防止できない可能性がある。さらに、統制システムの整備は、資源
に制約があるという事実を反映しなければならず、統制の便益はそのコストとの相対的な関係において検討しなければならな
い。
内部統制システムの組織
財務報告に係る内部統制のシステムに関与する機能
IKSRLシステム内の統制は、すべての事業機能およびインフラ機能により、財務書類の基礎となる帳簿および記録の信頼性の確
保に関与する形で実施される。その結果、IKSRLの運用には、極めて多くの従業員が関与しており、その主な拠点は以下の機能であ
る:財務、グループ技術および運用、リスクならびに税務。
財務部は、定期的な財務書類の作成に責任を負っており、事業から独立して運営されている。財務部内では、全体の作成プロセ
スに貢献する統制責任を、様々な部署が負っている。
― 事業または企業担当の財務専門家 − 検証および統制の実施により財務データの質を確保することに責任を負う。事業、イン
フラおよび法人企業の経営管理者と緊密に連絡を取り、その特定の知識を使って、商品および取引につき生じる財務報告上
の問題に対応するとともに、引当およびその他の判断に基づく調整項目を検証する。企業および事業担当の専門家は、事業的
な観点に法人企業の視点を加え、担当企業の財務報告を承認する。
― 財務−グループ報告 − グループの財務情報および経営管理情報の作成、予測および計画、ならびにリスク報告を含む、グ
ループ規模の活動に責任を負う。財務−グループ報告は、報告スケジュールを設定し、連結および集計プロセスを実施し、グ
ループの内部および相互間の活動につき消去仕訳を切り、期末および調整のプロセスを統制し、連結財務書類をまとめ、内容
および表示に関して上級経営陣および外部助言者から付されたコメントを検討し取り込む。
― 会計方針および助言グループ(以下「APAG」という。) − IFRSの当グループによる解釈の展開、およびその当グループ内で
の一貫した適用について責任を負う。APAGは、会計上の助言および相談サービスを、財務部およびより広範囲の事業に対して
提供し、会社および取引に特有の会計上の問題について適時の解決を確保する。
― グローバル評価監視グループ(以下「GVO」という。)および事業連携の評価専門家 − 評価に関する方針および最低基準の
策定に責任を負う。評価統制作業の実行時に関連する実施要項を提供し、評価統制結果について質問および検証を行ない、外
部の第三者(規制当局や外部監査人等)に対し評価関連事項に関する一本化された対応窓口となる。
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IKSRLの運用はまた、グループ技術および運用、リスクおよびグループ税務からも重要な支援を受けている。これらの機能は、財
務関連の作成プロセスに直接関与するわけではないが、財務情報の作成に対し重要な貢献をしている。
― グループ技術および運用(以下「GTO」という。) − 相手先に対して取引を確認し、また財務情報の対内的および対外的の
両方の調整をシステム間、保管機関間および取引所間で実施することに責任を負う。GTOはまた、当グループを代表してすべ
ての取引決済活動を実行し、ノストロ勘定の残高調整を実施する。
― リスク − 信用リスク、マーケット・リスク、法務リスク、流動性リスクおよびオペレーショナル・リスク管理に関する方針
および基準の策定に責任を負う。リスクは、信用リスクおよびオペレーショナル・リスク引当金の妥当性を識別および評価
する。
― グループ税務 − 財務部と連携して法人所得税に関連する財務データの作成に責任を負い、これには当期および繰延法人所
得税の評価および計画、ならびに税務関連情報の収集が含まれる。グループ税務は、法人所得税のポジションを監視し、税務
リスクに係る引当を統制する。
財務報告の虚偽表示リスク最小化のための統制
IKSRLシステムは、財務書類の虚偽表示リスク最小化のための極めて多数の内部統制および手続から成っている。これらの統制
は業務プロセスに組み込まれ、それには以下が含まれる。
― 継続的または恒久的な性質のもの。例えば、文書化された方針および手続の中の監督、または職務の分掌。
― 定期的に運用されるもの。例えば、年次財務書類の作成プロセスの一環として実施されるもの。
― 予防的または発見的な性質のもの。
― 財務書類自体に直接的または間接的な影響を及ぼすもの。財務書類に間接的な影響を及ぼす統制には、システムのアクセスお
よびデプロイメント統制等のIT全般的統制が含まれる。一方、直接的な影響を及ぼす統制には、例えば、貸借対照表科目の直
接の裏付けとなる残高調整等がある。
― 自動化された項目および/または手作業による項目を含むもの。自動化された統制は、アプリケーション上強制される職務分
掌による統制、入力項目の網羅性および正確性のインターフェース・チェックといった、システム・プロセス内に組み込ま
れた統制機能である。手作業による内部統制は、取引の承認等、個人または個人のグループによって運用される内部統制であ
る。
個々の統制の組み合わせによって、IKSRLシステムの以下の側面がすべて網羅される。
― 会計方針−整備および実施。 承認された会計方針に準拠して、当グループの事業活動が全世界で一貫性をもって記録および
報告されることを確保するための統制。
― 参照データ。 総勘定元帳および商品に関連する参照データを含むオンバランスおよびオフバランス取引に係る統制。
― 取引の承認、把握および確認。 記録された取引の網羅性および正確性、ならびに適切な承認を確保するための統制。そのよう
な統制には、取引の詳細につき確実に確認を受けるために相手先に送付し回答を受け取る取引確認が含まれる。
― 調整統制(対外的および対内的の両方)。 システム間の調整は、関連あるシステム間で、すべての売買、取引、ポジションまた
は関連あるパラメータについて実施される。対外的調整には、ノストロ勘定、保管機関および取引所の調整が含まれる。
― 評価(独立価格検証プロセス(以下「IPV」という。)を含む。)。 財務部は、フロント・オフィスの評価の合理性について確
認するため、少なくとも月1回、IPV統制を実施する。当該IPVプロセスの結果は、月次で評価統制監視委員会の評価を受ける。
事業連携の評価専門家は、様々な資産クラスのための評価アプローチおよび手法に重点的に取り組み、また複雑なデリバ
ティブおよび仕組み商品のIPVを実施する。
― 税務。税金の計算が適切に実施されており、税金残高が財務書類上に適切に記録されていることを確保するための統制。
― 引当および判断に基づく調整項目。 引当およびその他の判断に基づく調整項目が承認され、認められた会計方針に準拠して
報告されることを確保するための統制。
― 貸借対照表の実在性。 裏付け証憑に基づく総勘定元帳の勘定残高の完全性を確保するための貸借対照表勘定の実在性に関す
る統制。
― 連結およびその他の期末報告統制。 期末に、すべての事業および地域がその財務データを連結のためグループに提出する。連
結に係る統制には、会社内部および相互間の活動による影響の消去に必要な会計仕訳の検証が含まれる。期末報告統制には、
総勘定元帳の月次決算プロセスおよび締後修正のレビューが含まれる。
― 財務書類の開示および表示。 開示チェックリストの作成およびそれに関する要件への準拠ならびに上級財務管理者による財
務書類のレビューおよび承認を含む財務書類の作成に関する統制。財務書類は、取締役会ならびに監査役会およびその監査
委員会の承認を受ける。
内部統制の有効性の測定
当グループの経営陣は各年度ごとに、IKSRLシステムの妥当性および有効性について正式な評価を実行する。2011年12月31日付
の評価は、2010年12月3日付で当初連結されたドイツ・ポストバンクAGに関連するIKSRLを初めて網羅している。この評価は、統制
環境のほか、IKSRLシステムを構成する詳細な統制の有効性に関する評価を伴い、その際には以下を勘案した。
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― 財務書類科目の財務上の虚偽表示リスク。その際、重要性および当該個別の財務書類科目の虚偽表示に対する脆弱性といった
要因を考慮する。
― 識別された統制の欠陥に対する脆弱性。その際、自動化の程度、複雑度、経営陣による無効化のリスク、従業員の能力および必
要とされる判断のレベルといった要因を考慮する。
これらの要因が全体として、IKSRLシステムの運用が有効か否かの判断を可能とするために経営陣が必要とする証拠の性質お
よび範囲を決定する。証拠自体は、従業員の日常担当業務に組み込まれた手続またはIKSRL評価を目的として特に実施される手続
から入手される。他の情報源からの情報もまた、その証拠によって、経営陣がさらなる統制問題に気付く場合や、発見事項を確証
する場合があることから、評価の重要な一要素を形成する。そうした情報源には以下が含まれる。
― 規制当局により、またはそれに代わり実施された監査に係る報告書
― 外部監査人の報告書
― 第三者に外部委託したプロセスの有効性評価の委任に係る報告書
さらに、グループ監査部は、定期的な監査およびリスクに基づく特別監査を実施することにより、IKSRLの整備および運用の有
効性について保証を提供する。実施した監査ごとに、その結果を要約した報告書が作成され、関連する活動の管理責任者に配布さ
れる。これらの報告書は、グループ監査部がその目的のために実施する特定の追加手続により入手した証拠とともに、IKSRLの全
体的な運用の有効性に関する経営陣の年次評価を裏付けるための証拠にもなる。
評価の結果、経営陣は2011年12月31日時点でIKSRLは適切に整備され有効に運用されていると結論付けた。
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ドイツ商法第315条第4項に基づく情報および説明報告書
株式資本の構成
2011年12月31日現在、ドイツ銀行の発行済株式資本は、全額払い込まれ、記名式で発行された無額面普通株式929,499,640株か
らなり、2,379,519,078.40ユーロであった。1株につき1議決権が付与されている。
議決権または株式譲渡に関する制限
ドイツ株式会社法第136条に基づき、影響を受ける株式の議決権は法的に排除される。当行は、当行ポートフォリオ内に2011年
12月31日現在で自己株式を所有している場合、ドイツ株式会社法第71b条に基づき、議決権を行使することができない。我々は、他
に議決権または株式譲渡に関する制限はないものと認識している。
全議決権の10%を超過する株式の保有
ドイツ証券取引法(Wertpapierhandelsgesetz)は、株式の購入、処分その他によって、議決権の保有割合が一定の基準値に達し、
超過し、または基準値を下回る場合、投資家が当行およびドイツ連邦金融監督公社(BaFin)に通知しなければならない旨、定めて
いる。基準値の最低値は3%である。当行は、直接的または間接的に10%以上の議決権を保有する株主を認識していない。
特別議決権を有する株式
特別議決権が付与された株式は発行されていない。
従業員によって議決権が直接行使されない従業員シェア・スキームの統制システム
ドイツ銀行株式を保有する従業員は、準拠法および定款(Satzung)に従い、所有する議決権を、他の株主と同様に行使する。
取締役の選任および交代に関する規則
ドイツ株式会社法(第84条)およびドイツ銀行定款(第6条)により、取締役は、監査役会によって選任される。取締役の員数も
監査役会によって決定される。定款により、取締役会は3人以上の取締役で構成される。監査役会は、取締役の1人を取締役会会長
に選任することができる。取締役の任期は最長5年であるが、再任されるか、各5年を最長として複数期間、任期が延長される場合
もある。ドイツ共同決定法(Mitbestimmungsgesetz、第31条) は、取締役の選任については、監査役会の3分の2以上の多数決によ
ることを要求している。当該多数決に達しない場合、調停委員会が1ヶ月以内に取締役の推薦案を提示する。その後監査役会は、過
半数により取締役を選任する。選任できなかった場合には、監査役会会長は再度の議決において議決権2票を与えられる。必要な
取締役が選任されていない場合、至急の場合にはフランクフルト・アム・マイン地方裁判所(Amtsgericht)が、関係者からの申請
に基づき、必要な取締役の選任を行う(ドイツ株式会社法第85条)。
ドイツ銀行法(Kreditwesengesetz)により、取締役選任前に、当該取締役が経営経験とともに、銀行業における十分な理論的実
務的経験を有する証明を、ドイツ連邦金融監督公社(BaFin)およびドイツ連邦銀行に対して提出しなければならない (銀行法第
24条第1項第1号および第33条第2項)。
監査役会は、正当な理由があれば、取締役または取締役会会長としての選任を取り消すことができる。そのような理由には、と
くに、重大な職務違反、当行を適切に経営する能力の欠如、または不信任決議が明らかに恣意的な理由により行われた場合を除
き、株主総会(Hauptversammlung)による不信任決議がなされた場合が含まれる。
取締役個人が信頼できない、もしくは要求される能力を有していない場合、または金融機関が取締役会の必要員数を満たして
いない場合に、BaFinは、特別な代表者を任命し、当該代表者に、取締役個人の責任および権限を委譲することができる。取締役が
信頼できない、もしくは必要な専門知識を有していない場合、あるいは健全な経営の原則の重要な違反を見逃している場合、また
は識別された違反に対処していない場合、BaFinは、取締役会全体の責任および権限を特別な代表者に委譲することができる。そ
のような場合、関係する取締役の責任および権限は停止される(銀行法第45c条第1項から第3項)。
銀行の債権者に対する債務の履行が危険にさらされた場合、または効果的な銀行監督が可能でないという妥当な懸念がある場
合には、BaFinはそのリスクを回避するための暫定措置をとることができる。同公社はまた、取締役の業務遂行を禁止すること、ま
たはそのような業務に制限を課すことができる(銀行法第46条第1項)。そのような場合で、当該禁止の結果として、取締役会に
もはや業務を遂行するために必要な数の取締役がいなくなった場合には、フランクフルト・アム・マイン地方裁判所が、BaFinの
要請により、必要な数の取締役を選任する(銀行法第46条第2項)。
定款変更に関する規則
定款は、株主総会決議によってのみ変更できる(株式会社法第179条)。授権資本の発行の結果、株式資本が変更された場合等の
軽微な字句の修正に限り、定款を変更する権限は、ドイツ銀行定款(第20条第3項)によって、監査役会に付与されている。定款によ
れば、株主総会の決議は、法または定款に別段の定めがない限り、議決権の単純多数決により採択されるが、発行済株式総数の過
半数が要求される場合には、発行済株式総数の単純過半数により採択される(第20条第1項)。定款変更は商業登記簿への登録によ
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り、効力を有する(株式会社法第181条第3項)。
取締役会の株式発行または買戻権限
取締役会は、現金払込による新株発行増資および一定の場合には現金以外の対価による新株発行増資の権限を付与されている。
2011年12月31日現在、ドイツ銀行AGは、2016年4月30日までにその全部または一部を発行できる、付与されたが未使用の授権資本
枠1,152,000,000ユーロを有していた。詳細は定款第4条に規定されている。
授権資本
対価
230,400,000ユーロ 現金
新株予約権
株式会社法第186条第3項に従って除外され
ることがある。
失効日
2016年4月30日
増資が会社の取得または会社の持分保有目
230,400,000ユーロ 現金または現金以外
的で、現金以外の対価による場合、除外され
2016年4月30日
ることがある。
691,200,000ユーロ 現金
除外されないことがある。
2016年4月30日
取締役会は、転換権またはオプション権付の参加証券および/または転換社債および/または新株予約権付社債を一度にまた
は数回に分けて発行する権限を付与されている。参加証券、転換社債または新株予約権付社債は、ドイツ銀行AGの関係会社によっ
て発行される場合もある。この目的のために、株式資本は、これらの転換権および/または交換権の行使または強制転換の条件付
で増加した。
転換権および/または
オプション権による
発行の失効日
条件付資本
230,400,000ユーロ
2015年4月30日
230,400,000ユーロ
2016年4月30日
株式会社法第71条第1項第7号に従い、2010年5月27日の年次株主総会において、取締役会は、2014年11月30日まで、ドイツ銀行AG
自己株式をトレーディング目的で売買する権限を与えられた。この場合、株式の取引価格は、各直前3取引日の平均株価(フラン
クフルト証券取引所のXetra取引システムおよび/または同等の後継システムにおけるドイツ銀行株式の取引終値)の+10%ま
たは−10%を超えてはならない。これに関連して当該目的で購入される株式は、いかなる日の終了時点においてもドイツ銀行AG
株式資本の5%を超えてはならない。
株式会社法第71条第1項第8号に従い、2011年5月26日の年次株主総会において、取締役会は、2015年11月30日まで、現在の株式資
本合計の10%までのドイツ銀行AG自己株式を購入する権限を与えられた。トレーディング目的および/またはその他の理由で購
入され、随時、株式会社法第71a条以下に従って当行が所有するかまたは当行に帰属する自己株式と合わせて、当該授権に基づき
購入される自己株式は、いかなる時も当行株式資本の10%を超えてはならない。当該自己株式は、証券取引所を通じて、または全
株主に対する公開買付により購入することができる。証券取引所を通じて購入する株式の対価(購入付随費用を除く。)は、購入義
務が発生する直前3取引日の平均株価(フランクフルト証券取引所のXetra取引システムおよび/または同等の後継システムに
おけるドイツ銀行株式の取引終値)の+10%または−10%を超えてはならない。公開買付により購入する場合には、買付公表日
の直前3取引日の平均株価(フランクフルト証券取引所のXetra取引システムおよび/または同等の後継システムにおけるドイ
ツ銀行株式の取引終値)の+10%または−10%を超えてはならない。公開買付時に申込株式数が計画買戻株式数を超えた場合に
は、各々の場合の申込株式数に比例して買付の引受をしなければならない。買付対象当行株式につき1株主当たり最高50株までの
少数株式について、優先的引受を規定することができる。
取締役会はまた、上記の購入株式および、株式会社法第71条第1項第8号に従った事前の授権に基づき証券取引所を通すかまた
は全株主に対する公開買付による以外の方法で購入した株式(会社や持分の取得を目的に株主の新株引受権を除く現物を対価
としてなされることを条件とする。)について、これを処分する権限が与えられている。このほか取締役会は、上記の自己株式を
全株主への申し出により処分する場合に、当行および関係会社の発行したオプション権、転換社債および転換権付利益参加権の
保有者に、そのオプションおよび/または転換権を行使して資格を得た限りにおいて、新株引受権を付与する権限が与えられて
いる。これらの場合、当該部分については、株主の新株引受権は除外される。
取締役会はまた、株主の新株引受権を除外して、上記の自己株式を、従業員株式として当行および関係会社の従業員および退職
従業員に対して発行するために使用する権限、ならびに当行および関係会社の従業員または執行・非執行の経営組織構成員に対
して付与された当行株式に係るオプション権および/または当行株式に係る購入権もしくは購入義務を実行するために使用す
る権限が与えられている。
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このほか取締役会は、売却時の証券取引所の株価に対して株式の購入価格が著しく低くない限り、株主の新株引受権を除外し
て、第三者に現金を対価として上記の自己株式を売却する権限が与えられている。当該授権は、当該授権に基づいて売却される株
式の数が、当該授権の行使時における当行株式資本の10%を超えないことが確実である場合にのみ、利用することができる。株式
会社法第186条第3項第4号の直接適用または準用により、当該授権の有効期間中に株主の新株引受権を除外して発行または売却
される株式は、当該株式資本の10%の枠内に含まれるものとする。同様に、転換社債、新株予約権付社債、転換権付利益参加権また
は利益参加権によるオプション権および/または転換権を実行するために発行される株式も、当該社債または利益参加権が、株
式会社法第186条第3項第4号の対応する適用により、当該授権の有効期間中に株主の新株引受権を除外して発行される場合には、
当該枠内に含まれる。
取締役会はまた、当該授権に基づいて取得した株式を、その消却プロセスの実行について株主総会による追加決議を受けるこ
となく、消却する権限も与えられている。
2011年5月26日の年次株主総会は、取締役会に、同様に決議された授権に基づいてプットおよびコール・オプションまたは先渡
購入契約を用いて株式の購入を行う権限を与えた。したがって当行は、平等取扱の原則に準拠して取得された株式でのみオプ
ションが履行されるということがオプション条件によって確実となる場合には、現物引渡に基づいてプット・オプションを第三
者に売り渡し、第三者からコール・オプションを買い取ることができる。プットまたはコール・オプションに基づくすべての株
式購入は、当該授権に関する株主総会の決議が行われた時点の実際の株式資本の最大5%分の株式に制限される。これらのオプ
ションの期限は、遅くとも2015年11月30日までには終了しなければならない。
オプションの行使時または先渡購入の満期時に株式に対して支払われる購入価格は、購入付随費用を除くが受取または支払オ
プション・プレミアムを算入した上で、それぞれのケースにおいて各オプション取引締結直前3取引日の平均株価(フランクフ
ルト証券取引所のXetra取引システムおよび/または同等の後継システムにおけるドイツ銀行株式の取引終値)の+10%または
−10%を超えてはならない。コール・オプションは、支払われる購入価格が、株式取得直前3取引日の平均株価(フランクフルト
証券取引所のXetra取引システムおよび/または同等の後継システムにおけるドイツ銀行株式の取引終値)の+10%または−
10%を超えない場合にのみ行使できる。
デリバティブを用いて取得した株式の売却および消却に対しては、株主総会で定められた一般規則が適用される。
株式公開買付により会社の支配が変更された場合に発効、変更または終了する重要な契約
株式公開買付により会社の支配が変更された場合に発効、変更または終了する重要な契約は締結されていない。
株式公開買付に際しての報酬に関する契約
取締役が支配の変更の枠内で当行を退任する場合、以下の報酬報告書で詳述されているとおり、退職一時金を受け取る。
世界的または戦略的に重要な責任を有する一定の幹部従業員との雇用関係が、支配の変更の枠内で、所定の期間内に、当該幹部
従業員が責任を負うべき理由なく終了した場合、または当行が責任を減少させる一定の手段を取ったことにより当該幹部従業員
が雇用関係を終了した場合、当該幹部従業員は退職金を受け取る権利がある。退職金は、原則として、支配の変更前に付与された
年間報酬の総額(基本給ならびに、現金および株式を基礎とする変動報酬)の1.5∼2.5倍を基に計算される。ここで、支配の変更
前の3暦年の報酬総額の推移が適宜考慮される。
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報酬報告書
報酬報告書は、ドイツ銀行AGの取締役および監査役の報酬に関する原則およびその金額についての情報を提供する。この報酬
報告書は、ドイツ商法(HGB)第314条第1項第6号の要件、ドイツ会計基準(DRS)第17号「取締役報酬に関する報告」、金融機関
の報酬制度の監督要件に関するドイツの規制(Instituts-Vergütungsverordnung)、さらにドイツ・コーポレート・ガバナン
ス法の勧告に準拠している。
取締役報酬制度の原則
およそ10年前に、基本給の支給の他に、株式を基礎とする報奨として付与されるものを含む変動報酬項目からなる取締役の報酬
制度を制定した。それ以降、引き続き報酬制度の更なる改善を行っている。
2010年5月の年次株主総会において、当時適用された報酬報告書に基づく報酬制度が承認された。それ以降に改善された報酬制
度は、2012年5月の年次株主総会において再び承認決議の対象となる予定である。
責任
監査役会は、報酬制度および各取締役の報酬額の決定に対する責任を有する。会長委員会は、このプロセスにおいて監査役会の
支援を行う。会長委員会は、取締役の報酬に関連するすべての事項について監査役会に対して助言し、報酬制度および各取締役の
各報酬額の決定に関するすべての決議案を作成する。
監査役会の会長委員会は合計4名のメンバーで構成される。そのうち2名は当行従業員の代表者である。会長委員会は2011年度に
おいて定例会議を開催しており、またすでに2012年度年初にも会議を開催した。ごく最近では、2011年度の取締役変動報酬額の評
価方法に関する決議案を作成した。
原則
取締役の報酬制度は、適用される法令上および規制上の要件を初めに考慮に入れている。多様化した要件が世界的に制定され
ているため、様々な状況を考慮しなければならない。したがって、当該制度に対して課された要件は広範囲に及び、かつ複雑であ
る。次の表示は、主要かつ最も重要な報酬制度の基準および取締役報酬を決定するプロセスに焦点を当てている。
報酬の決定、支給の仕組みなど、報酬制度の構造を設計する場合には、取締役の利益と株主の利益との間に密接な関連性が確保
されることに焦点を当てている。これは、一方においてはドイツ銀行の株式のパフォーマンスに関連している特定の主要な財務
上の数値に基づいて行われ、もう一方では、株式を基礎とした報酬項目を付与することにより行われる。株式を基礎とした報酬項
目は、ドイツ銀行の株式のパフォーマンスに直接的に連動しており、数年間にわたってのみ支払が有効になる。報酬項目としてス
トックオプションは付与されていない。
市場の他の企業と比較した競争力は、報酬制度の設計と報酬額の決定においてさらに重要な基準である。
さらに、報酬制度は業績と目標達成に連動している。長期的な視点および基準の適切性ならびに持続性に特別な重要性が置か
れている。取締役にとっては報酬制度が、不当に高いリスクを回避し、当行の戦略に定められた目標を達成し、当行の前向きな発
展を継続的に促進するための動機付けとなる。
取締役報酬はいくつかの基準を用いた報酬制度に基づき算定される。これらには、ドイツ銀行全体の業績および選定された同
業機関と比較したドイツ銀行株式の相対的なパフォーマンスが含まれる。裁量範囲のフレームワーク内で、監査役会は特にリス
ク面、各組織単位による当行の成功への貢献度、および各取締役自身による貢献度(それらは、財務および非財務パラメータに基
づき測定される。)を適切に考慮する。当該手続きは、単なる計算式に基づく評価を超えて、規制上の要件をも満たしている。変動
報酬項目のほとんどは、単一年度のみの業績による評価を避けるために、複数年度の評価に基づき決定される。
監査役会は、市場動向ならびに法令上および規制上の要件の変化に照らして、取締役の報酬フレームワークの見直しを定期的
に行っている。監査役会が変更が必要であると判断した場合は、適宜フレームワークを調整する。フレームワークの見直しおよび
変動報酬の決定において、監査役会は、独立した外部の報酬顧問および、必要に応じて、法律顧問の助言を活用している。
報酬構造
監査役会が各取締役について承認した報酬構造は、各取締役の任用契約に反映される。報酬は業績非連動項目および業績連動項
目の両方に分割される。
業績非連動項目
業績非連動項目は、主に基本給から構成されている。基本給は12ヶ月にわたり均等に支給される。直近の改定は、2010年1月1日付
で効力を発した。
さらに業績非連動項目はその他の給付も含んでおり、社用車およびドライバーのような現金以外の給付の金銭的価値や、保険
料、会社に関連した社交活動や安全措置のための費用から構成され、該当する場合には、これらの給付に関する税金の納付および
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課税対象の費用の払戻しも含まれる。
業績連動項目(変動報酬)
変動報酬は業績連動である。これは主に、賞与および長期業績報奨の2つの項目から構成される。投資銀行業界の一般的な報酬
慣行に沿って、法人・機関投資家向けビジネス(以下「CIB」という。) グループ部門に責任がある取締役については追加の部
門関連報酬項目(以下「部門奨励報酬」という。)も受け取る。
賞与
賞与総額は2つの項目(賞与項目1および2)に基づいて決定される。これらのレベルは、資本利益率(税前)の推移(株価の値
動きに影響を与える主要要素)に依存する。賞与の第1の項目は、資本利益率の計画値と実績値の比較により決定される。賞与の
第2の項目は、資本利益率の実績値のレベルに基づく。2つの項目はそれぞれ2年(賞与の算定年度およびその前年度)にわたり評
価される。このため、賞与が単に資本利益率の短期的な推移に基づいて評価されることはない。
支給される賞与総額は、目標値合計を基礎として算定され、目標値は前述の2つの項目に半分に分割される(目標値1および2)。
個人の目標値合計は一般の取締役は1,150,000ユーロ、取締役会会長は4,000,000ユーロである。これは、目標値1および2はそれぞ
れ、一般の取締役の場合は575,000ユーロ、取締役会会長の場合は2,000,000ユーロであることを意味する。
賞与項目1および2を算定するため、目標値1および2のそれぞれに、各年度に計算される係数(係数1および2)を乗じる。
算定される賞与総額は以下のとおり決定される。
賞与項目1
賞与総額 =
賞与項目2
+
目標値1× 係数1
目標値2 × 係数2
係数1のレベル(賞与項目1の算定に使用される。)は、ある年度の資本利益率実績値の、その年度に設定した計画値に対する比
率に基づき決定される。ここで算定される比率は達成率であり、上述のとおり、継続する2年度に対して計算される。資本利益率の
実績値がある年度においてマイナスの場合には、その年度における達成率はゼロとなる。係数1は2年度における達成率の平均値
となる。評価される2年度の達成率の平均は、最低50%に達しなければならない。もし達成率がこの最低レベルを下回る場合には
係数はゼロとなり、賞与項目1は付与されない。賞与項目1は係数1のレベルに連動しており、目標値を起点として直線的に増加ま
たは減少する結果となる。目標値の150%に上限が設定されているため、達成率の平均が150%を超える場合でも、賞与の増加には
つながらない。
以下の図表は、上述の方法に従って計算された達成率に応じた係数1のレベルを表している。
係数2は、2年度にわたる資本利益率の実績値を基礎として決定される。資本利益率は年間18%を基礎値としている。当該基礎値
を達成した場合は、係数1となる。1パーセントの変動(上方、下方どちらの場合も)に対して、係数は0.05ずつ段階的に増加また
は減少する。このプロセスにおいては中間の値も同様に計算される。係数は最大1.5まで到達することがあり、その場合の資本利
益率は28パーセントまたはそれ以上となる。反対に、資本利益率が最低レベルの4パーセントを下回った場合は、係数はゼロとな
る。係数2を決定するには、2評価年度の係数の平均値を求め、その平均値は最低0.5でなければならない。
以下の図表は、ある年度における資本利益率の実績値に応じた係数のレベルを表している。
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特定の異例の影響(例えば、古くから保有している投資の売却益)は、係数の基礎となる資本利益率を決定する際に考慮されな
い。
2つの賞与項目が合算されて賞与の総額になる。例えば、2つの賞与項目の係数がそれぞれ1.0の場合、賞与総額はそれぞれの目標
値の合計額となる。これに従って算定される賞与は、目標値の1.5倍に上限が設定されている。2つの賞与項目が共に、予め設定さ
れた一定の最低レベルに達しない場合には、賞与は支給されない。
さらに、監査役会が追加的評価を実施した結果、算定された賞与総額は最大50%まで増額または減額する可能性がある。ここで
の目的は、追加的な要因、例えば、業績に対する個人の貢献および規制上の要件に照らしたリスク関連要因を十分に考慮に入れる
ことである。結果的に、最良の状況においては、賞与総額は最大で目標値の2.25倍に達する可能性がある。
長期業績報奨
長期業績報奨(以下「LTPA」という。)は、主要6類似銀行からなる選定グループにおける総株主利益率の平均値(ユーロ建て
計算)と比べたドイツ銀行の総株主利益率に結び付いている。その結果は相対的な総株主利益率(以下「RTSR」という。)とな
る。LTPAは過去3事業年度(報告年度とそれ以前の2年間)の年間RTSRの平均値から算定される。ピア・グループを選出する基準
は通常、類似する事業活動、規模、国際社会における存在感である。
主要6銀行は以下のとおり。
― バンコ・ サンタンデールおよびBNPパリバ (両行ともユーロ圏)
― バークレイズおよびクレディ・スイス (両行ともユーロ圏以外のヨーロッパ)および
― J.P.モルガン・チェースおよびゴールドマン・サックス(両行とも米国)
取締役に対するLTPAは代わりに、予め設定された目標値に、達成したRTSRに基づくパーセンテージを乗じた金額を基礎として決
定される。一般の取締役の目標値は2,175,000ユーロ、取締役会会長の目標値は4,800,000ユーロである。賞与と同様に、LTPAにも
上限が設定されている。RTSRの3年平均が100%を超える場合には、LTPAの価値は目標値の上限125%まで比例して増額する。しか
し、RTSRの3年平均が100%以下の場合には、次に記載する割合で価値が減額する。RTSRが90%以上100%未満の場合、価値は1%ポ
イント下がるにつれて3%減額する。70%以上90%未満では、価値は1%ポイント下がるにつれてさらに2%、70%未満では1%ポ
イント下がるにつれてさらに3%減額する。3年平均が60%に満たない場合には、LTPAは支給されない。
この関係は、以下の図表に表される。
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部門奨励報酬
前述の部門奨励報酬(CIBグループ部門に責任がある取締役が受け取るもの)は、当行の報酬制度の優位性を保証するもので
ある。部門奨励報酬の金額の決定において、CIBグループ部門の業績は、税引前純利益および純収益合計ならびに部門の成長を基
礎として、また同業他社および所定の目標値との関係で評価される。さらに、決定要因にはコストの推移および管理、ならびにリ
スク関連要因(例えば、リスク加重調整済資産、バリュー・アット・リスク、経済的資本)も含まれる。責任を有する取締役個人
の貢献度も適切に勘案される。
長期奨励報酬/持続性
賞与、LTPAおよび(該当する場合は)部門奨励報酬の総額は、多くの場合、繰延報酬として、または数年にわたって付与される。
これにより複数年度の期間にわたる長期的な奨励効果を有している。
少なくとも変動報酬総額の60%は繰延報酬として付与される。繰延報酬の半分以上は株式を基礎とした報酬として付与され、
残りは繰延現金報酬として付与されている。両方の報酬項目は数年にわたって繰延べられ、株式を基礎とした報酬項目について
はその後に保有期間が続く。支給または交付までの期間中に、繰延報酬として付与された報酬部分は、失効する場合がある。
変動報酬総額の最大40%は、非繰延報酬として付与される。しかし、非繰延報酬の少なくとも半分は株式を基礎とした報酬項目
として、残りの部分は現金で直接支給される。株式として付与される部分には3年の保有期間が設定されており、特定の失効条件
が課されている。
変動報酬全体のうち、上限20%を超えない部分は現金で即時支給され、少なくとも80%の部分が後日支給または交付される。
下記の図表は、変動報酬項目がどのように分割され構成されているかを表している。
制限付エクイティ報奨
株式を基礎として繰延べられた変動報酬部分は、制限付エクイティ報奨として、将来的な株式交付に対する条件付権利の形で
付与される。繰延変動報酬の少なくとも50%は制限付エクイティ報奨で構成される。制限付エクイティ報奨はドイツ銀行エクイ
ティ・プランにより定められており、一定の保有期間を経た後にドイツ銀行の株式を受け取る権利が付与される。制限付きエク
イティ報奨は、4等分に分割して権利が確定する。第1トランシェは、報奨が付与されてから約1年半後に権利が確定する。残りの各
トランシェは、その後1年間隔で権利が確定する。
制限付エクイティ報奨の各トランシェの権利が確定すると、それらはその後追加の保有期間の対象となる。この保有期間が満
了して初めて各トランシェの株式を処分することができる。第1トランシェの追加の保有期間は3年、第2トランシェは2年、また、
第3および第4トランシェは1年である。したがって、取締役は、制限付エクイティ報奨の最初の3つのトランシェを付与の約4年半
後に処分すること、また第4トランシェを約5年半後に処分することが最初に認められている。
制限付エクイティ報奨の価値は、保有期間が満了するまでの期間のドイツ銀行株式のパフォーマンスの影響を受けるため、長
期的な価値の持続的発展に結び付いている。ドイツ銀行エクイティ・プランの対象者は、対象者に株式が交付されるまで配当を
受け取る権利がない。
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制限付奨励報奨
株式を基礎としない繰延報酬部分は、繰延現金報酬(以下「制限付奨励報奨」という。)として付与される。これは繰延変動報
酬の最大50%を占める。制限付奨励報奨はドイツ銀行制限付インセンティブ・プランに基づき付与される。制限付エクイティ報
奨と同様に、制限付奨励報奨も4等分に分割して権利が確定する。第1トランシェは、報奨が付与されてから約1年半後に権利が確
定する。残りの各トランシェは、その後1年間隔で権利が確定する。権利確定時に支払が行われる。したがって、繰延現金報酬は約4
年半の期間にわたって引き伸ばされる。
アップフロント報奨
上述のとおり、アップフロント報奨は変動報酬総額の最大40%になる。しかし、このうちの半分までしか現金で即時に支給され
ない(アップフロント・キャッシュ)。残余部分はエクイティ・アップフロント報奨の形で株式を基礎とする報酬として付与さ
れる。制限付エクイティ報奨と同様に、エクイティ・アップフロント報奨は、ドイツ銀行エクイティ・プランに基づき付与され
る。したがって、エクイティ・アップフロント報奨は、将来的な株式交付に対する条件付権利である。エクイティ・アップフロン
ト報奨には3年の保有期間が設定されており、この保有期間が満了して初めて当該報奨を処分することができる。この期間におい
てエクイティ・アップフロント報奨の価値は、ドイツ銀行株式のパフォーマンスにも結び付いているため、長期的な価値の発展
に影響を受ける。
次の図表は、現金報酬の支給日、およびその他の変動報酬項目が付与された年度から5年間における支給または交付の期間分布
を表している。
上記の図表に表示された報奨には、支給または交付されるまで利息は発生せず、また配当を受け取る権利もないため、付与の時
点で一度限りの割増額が追加される(2011年度:5%)。
失効条件
報酬項目のいくつかは繰延られるかまたは数年間にわたって付与されるものであるため(制限付エクイティ報奨および制限付
奨励報奨ならびにエクイティ・アップフロント報酬)、権利が確定するかまたは保有期間が満了するまで一定の失効条件が課さ
れることから長期的な奨励効果を有している。報奨は、例えば個人の違法行為(規制の違反を含む)または異例な解雇により、ま
た、制限付エクイティ報奨および制限付奨励報奨については、マイナスのグループ業績により、または個人が業績にマイナスの貢
献をすることによっても、全部または一部が失効する場合がある。失効条件は報酬の長期的性質に対して本質的に寄与する。
異例の成長があった場合の制限
異例の成長があった場合には(例えば大規模な投資の売却があった場合)、各取締役の報酬総額は、ある金額を上限とすること
ができる。変動報酬項目の支給は、変動報酬項目の支給が現行の法令の求めるところに準拠してドイツ連邦金融監督公社により
禁止または制限される場合には、実行されない。
リスクのヘッジ
取締役は、報酬に関連して、ヘッジ取引またはその他の対策を通じてリスクを制限および相殺することが認められていない。
取締役報酬
165/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
基本給
2011年度について、取締役の年間基本給は前年と同額であった。一般の各取締役の年間基本給は総額1,150,000ユーロ、取締役会
会長の年間基本給は総額1,650,000ユーロであった。
変動報酬
監査役会は会長委員会の提案に基づき、2011事業年度の取締役の変動報酬を決定した。賞与とLTPA(および該当する場合は部
門奨励)の金額は、すべての取締役について、現行の報酬制度に基づいて決定された。
関連する2年度の評価期間における資本利益率の推移の結果、賞与項目1に対する係数は約0.61、賞与項目2に対する係数は約
0.64であった。
2011年度のLTPA算定の基礎となる相対的な総株主利益率は約111% (2010年度は93%、2009年度は99%)であった。したがっ
て、直近3年間(2009年度から2011年度まで)の平均は約101%であった。その結果、LTPAの支払債務は当該目標値を若干上回っ
た。
賞与(およびそれに応じた部門奨励)を決定する裁量権を行使する中で、監査役会は、収益、利益、リスク、資本力および流動性
の観点から、絶対的に、および競争環境に基づく両側面おいて、銀行および個別部門の業績を勘案した。さらに、当行の将来的な戦
略、市場ポジションの拡大および当グループ内における統合の進展、ならびに国内および国際的な賞の受賞を通じて得た市場で
の名声などの要素も勘案した。また、結論には世界的に低迷している経済環境も考慮に入れられた。詳細は、4ページ(訳者注:原
文のページ)の「経営および財務の概況」の関連セクションに記載されている。
報酬額(合算および個人別)
ドイツ会計基準第17条の規定に従って、2011事業年度については、取締役は、取締役業務の報酬として総額26,444,081ユーロ
(2010年度:32,434,836ユーロ)を受け取った。このうち、8,550,000ユーロ(2010年度:9,412,500ユーロ)が基本給、
17,194,081ユーロ(2010年度:17,816,227ユーロ)が業績連動項目(長期奨励報酬あり)、および700,000ユーロ(2010年度:
5,206,109ユーロ)が業績連動項目(長期奨励報酬なし)であった。さらに、その他の給付が総額879,591ユーロ(2010年度:
795,338ユーロ)であった。これにより、取締役報酬の総額は27,323,672ユーロ(2010年度:33,230,174ユーロ)となった。
個人ベースでは、取締役は、2011年度および2010年度に実施した、またはこれらの年度に対して実施した取締役業務につき、以下
の報酬項目を受け取った。
取締役
業績非連動項目
業績連動項目
長期奨励
報酬なし
長期奨励報酬あり
株式を基礎
としない
単位:ユーロ
Dr. Josef Ackermann
基本給
即時支給
株式を基礎とする
エクイ
ティ・アッ
プフロント
報奨
制限付奨励 (保有期間
報奨
あり)
制限付
エクイティ
報奨
(繰延およ
び追加保有
期間あり)
合計
2011年度
1,650,000
100,000
693,139
105,000
3,750,075
6,298,214
2010年度
1,650,000
1,034,322
-
1,086,038
2,534,089
6,304,449
2011年度
1,150,000
100,000
96,706
105,000
1,424,884
2,876,590
2010年度
1,150,000
523,428
-
549,599
824,399
3,047,426
2010年度
862,500
577,533
-
606,410
1,350,943
3,397,386
2011年度
1,150,000
100,000
72,530
105,000
1,424,884
2,852,414
2010年度
1,150,000
507,790
-
533,180
799,770
2,990,740
2011年度
1,150,000
100,000
248,885
105,000
4,207,384
5,811,269
2010年度
1,150,000
992,752
-
1,042,390
4,367,413
7,552,555
2011年度
1,150,000
100,000
96,706
105,000
1,424,884
2,876,590
2010年度
1,150,000
539,066
-
566,019
849,029
3,104,114
Hermann-Josef Lamberti 2011年度
1,150,000
100,000
96,706
105,000
1,424,884
2,876,590
2010年度
1,150,000
507,790
-
533,180
799,770
2,990,740
2011年度
1,150,000
100,000
72,530
105,000
1,424,884
2,852,414
2010年度
1,150,000
523,428
-
549,599
824,399
3,047,426
Dr. Hugo Bänziger
Michael
Cohrs1
Jürgen Fitschen
Anshuman Jain
Stefan Krause
Rainer Neske
166/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
合計
2011年度
8,550,000
700,000
1,377,202
735,000
15,081,879
26,444,081
合計
2010年度
9,412,500
5,206,109
-
5,466,415
12,349,812
32,434,836
1 2010年9月30日取締役退任。Mr. Cohrsに適用される米国税法規則により、2010事業年度において同取締役に付与された報奨のすべての権利確
定は権利確定日前に前倒しされ、当該報奨は直ちに課税された。現金報奨の正味ユーロ金額はユーロ口座に計上され、株式の正味金額は証券
口座に計上された。これらの両方は、当行に有利なように封鎖された。これらの報奨は、権利確定の前倒し以前にこれらにすでに適用されて
いた支給条件および失効条件の対象となっている。
2011年度に対して各取締役にエクイティ・アップフロント報奨 (EUA) および制限付エクイティ報奨 (REA) の形で2012
年に付与された報奨の株式総数は、それぞれのユーロ建の報奨額を34.04ユーロ (2012年2月1日付ドイツ銀行株式のXETRA終
値;前年は2011年2月2日付44.42ユーロ) で割ることにより算定された。
その結果、付与された報奨の株式数は以下のとおりである(概数)。
取締役
エクイティ・アップ
フロント報奨
(保有期間あり)
制限付
エクイティ報奨
(繰延および追加
保有期間あり)
2011年度
3,084
110,166
2010年度
24,449
57,048
2011年度
3,084
41,859
2010年度
12,372
18,559
Michael Cohrs1
2010年度
13,651
30,412
Jürgen Fitschen
2011年度
3,084
41,859
2010年度
12,003
18,004
2011年度
3,084
123,601
2010年度
23,466
98,320
2011年度
3,084
41,859
2010年度
12,742
19,113
2011年度
3,084
41,859
2010年度
12,003
18,004
2011年度
3,084
41,859
2010年度
12,372
18,559
ユニット
年度
Dr. Josef Ackermann
Dr. Hugo Bänziger
Anshuman Jain
Stefan Krause
Hermann-Josef Lamberti
Rainer Neske
1 2010年9月30日取締役退任。
報酬金額の表示において、制限付奨励報奨に関して以下の事項に留意するべきである。
ドイツ会計基準第17号に従って、繰延の制限付奨励報奨(一定の条件(失効条件)付された株式を基礎としない報酬項目)
は、当初付与された年度ではなく、支給年度(すなわち、無条件の支給が行われた事業年度)の報酬総額に含めて認識されなけれ
ばならない。つまり、上記の報酬総額は、2011年度に対して監査役会が取締役に付与した総額15,081,873ユーロの制限付奨励報奨
を含んでいないが、代わりに前年に付与(2009事業年度に対して2010年に付与)された制限付エクイティ報奨(資本利益率に関
連した調整を含む。)の第1トランシェの総額1,377,202ユーロを含んでいる。
以下の表は、2011年度に在職していた取締役に対して付与された制限付奨励報奨の個人別の詳細を示している。この情報は各
事業年度に支払われた金額ならびに当初付与された金額およびその金額が付与された各事業年度を表示している。
取締役
期間配分/
単位:ユーロ
Dr. Josef Ackermann
Dr. Hugo Bänziger
Jürgen Fitschen
2011年度の付与額
年度1
トランシェ2
報奨額
(すなわち支給額)3
2011年度
2013年∼2016年/4
3,750,075
-
2010年度
2012年∼2015年/4
2,534,089
-
2009年度
2011年∼2013年/3
1,925,000
693,139
2011年度
2013年∼2016年/4
1,424,883
-
2010年度
2012年∼2015年/4
824,399
-
2009年度
2011年∼2013年/3
268,575
96,706
2011年度
2013年∼2016年/4
1,424,883
-
167/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
Anshuman Jain
Stefan Krause
Hermann-Josef Lamberti
Rainer Neske
合計
2010年度
2012年∼2015年/4
799,770
-
2009年度
2011年∼2013年/3
201,431
72,530
2011年度
2013年∼2016年/4
4,207,383
-
2010年度
2012年∼2015年/4
4,367,413
-
2009年度
2011年∼2013年/3
691,210
248,885
2011年度
2013年∼2016年/4
1,424,883
-
2010年度
2012年∼2015年/4
849,029
-
2009年度
2011年∼2013年/3
268,575
96,706
2011年度
2013年∼2016年/4
1,424,883
-
2010年度
2012年∼2015年/4
799,770
-
2009年度
2011年∼2013年/3
268,575
96,706
2011年度
2013年∼2016年/4
1,424,883
-
2010年度
2012年∼2015年/4
824,399
-
2009年度
2011年∼2013年/3
201,431
72,530
2011年度
15,081,873
-
2010年度
10,998,869
-
2009年度
3,824,797
1,377,202
1 報奨が当初付与された事業年度(取締役の勤務に関する事業年度)。
2 均等分割数(トランシェ数)。
3 2009事業年度に対して付与された制限付奨励報奨は変動項目(資本利益率に連動する調整)を含むため、第1トランシェにおける支給、す
なわち支払額は、当初付与された金額と異なる。
以下の表は、2011事業年度および2010事業年度に係るその他の業績非連動給付を示している。
取締役
単位:ユーロ
その他の給付
2011年度
2010年度
Dr. Josef Ackermann
176,256
148,723
Dr. Hugo Bänziger
50,535
54,833
-
56,218
Michael Cohrs1
Jürgen Fitschen
151,700
130,171
Anshuman Jain
63,214
77,671
Stefan Krause
228,878
136,953
Hermann-Josef Lamberti
103,485
91,505
Rainer Neske
105,523
99,264
合計
879,591
795,338
1 2010年9月30日取締役退任。
取締役は、当行子会社の取締役業務に関する報酬は、受け取っていない。
年金および移行給付
監査役会は通常、取締役に年金給付を受け取る権利を与えている。CIBグループ部門の職能的責任を有しており、部門奨励を受
け取る取締役のみが、この年金給付を受け取る権利を受け取っていない。当該権利は拠出型年金制度に基づく年金を含む。この年
金制度の下、取締役会への選任後に個人別の年金勘定が加入取締役ごとに設定される。年1回、この年金勘定に対して拠出がなさ
れる。この年次拠出額は、所定の上限額までの各取締役の基本給および賞与総額に個々の拠出率を適用して計算され、年齢的要因
に応じて、60歳までは平均で年6%の利率により、前払利息が発生する。61歳から退任までは、年6%の利息が年1回、年金勘定に付
与される。これらの年次支払額の合計が、将来の年金給付の支払に利用可能な年金額を形成する。所定の条件の下で、年金の支払
期限は、年金支払の原因となる通常の事象(定年、障害または死亡)が発生する前に到来する場合がある。年金受給権は当初から
権利確定している。
旧任用契約上の義務に基づき、Dr. AckermannおよびMr. Lambertiは、取締役退任後に毎月29,400ユーロの追加の年金を受け取
る権利が主に与えられている。
さらに、Dr. Ackermann、Dr. BänzigerおよびMr. Lambertiは、退任後に6ヶ月間にわたり移行報酬を受け取る権利が原則として
与えられる。ただし、例えば、当該取締役につき即時解雇の正当な理由が成立する場合等は、この取決めの例外となる。取締役が
168/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
2011年12月31日または2010年12月31日に退任したと仮定した場合に当該6ヶ月間にわたり受け取る移行報酬は、Dr. Ackermannが
2,825,000ユーロ、Dr. BänzigerおよびMr. Lambertiがそれぞれ1,150,000ユーロであった。
また、Dr. AckermannおよびMr. Lambertiが60歳に達した後に退任する場合には、原則として、上記6ヶ月の移行期間の終了直後
から、その給与および賞与総額の合計(直近の目標値)につき、最初の24ヶ月間は75%を、次の24ヶ月間は50%を受け取る権利が
退任後それぞれに与えられる。この支払は、当該取締役が65歳の誕生日を迎えた年の年次株主総会終了から6ヶ月以内に終了す
る。
以下の表は、2011年度および2010年度に係る年金給付および移行報酬に関する年間勤務費用、ならびに2011年12月31日および
2010年12月31日現在の関連する確定給付債務を示している。残高の違いは、取締役会における勤務期間の相違、各人の年齢的要
因、拠出率の相違に加えて、各人の年金支給対象報酬金額および前述した各人の追加の権利によるものである。
取締役1
各年度に係る年金給付
および移行報酬に対する
勤務費用
各年度末における年金給付
および移行報酬に対する
確定給付債務の現在価値
2011年度
876,760
18,753,007
2010年度
608,720
13,236,187
2011年度
508,011
2,786,879
2010年度
573,444
2,161,491
2011年度
222,585
565,984
2010年度
226,196
307,348
2011年度
470,827
1,345,800
2010年度
500,183
825,181
2011年度
486,920
12,463,973
2010年度
532,496
11,177,275
2011年度
462,655
1,066,022
2010年度
420,559
575,398
単位:ユーロ
Dr. Josef Ackermann2
Dr. Hugo Bänziger
Jürgen Fitschen
Stefan Krause
Hermann-Josef Lamberti
Rainer Neske
1 他の取締役は、取締役会への選任後、当該給付を受け取る権利を有していない。
2 Dr. Ackermannのドイツ銀行AG取締役退任予定が、当初予定されていた2013年の年次株主総会終了後から、2012年の年次株主総会終了後に変
更されたことに伴い、移行報酬の受領期間が1年延長されている。したがって、上の表に示されるように、この移行報酬の受領期間延長によ
り、実質的に債務が増加している。
期限前解約時のその他の給付
当行に正当な理由により選任の取消しまたは解雇通告を行う権利がない場合、当行の都合により任用契約を期限前に解約する
場合には、取締役は原則的に退職金を受け取る権利を有する。退職金は、原則として、2年分の報酬額と契約残存期間に対する報酬
債権のうちいずれか少ない方を超えない。報酬の計算は前事業年度の年間報酬に基づく。
支配の変更に関連して取締役が退任する場合、当該取締役はまた、原則として所定の条件の下で、退職金を受け取る権利を有す
る。退職金は、原則として、3年分の報酬額と契約残存期間に対する報酬債権のうちいずれか少ない方を超えない。報酬の計算は再
び前事業年度の年間報酬に基づく。
前述の退職金は監査役会によりその単独の裁量に照らして決定される。原則として、退職金は2回に分けて支給される。2回目の
支給は権利が確定するまで一定の失効条件の対象となる。
長期奨励報酬項目の費用
以下の表は、それぞれの年度において認識された、取締役としての勤務に対して付与された即時に権利が確定しない長期奨励
報酬項目の報酬費用を示している。
取締役
単位:ユーロ
Dr. Josef Ackermann
Dr. Hugo Bänziger
Michael Cohrs1
Jürgen Fitschen
費用計上額
株式を基礎とする報酬項目
2011年度
2010年度
株式を基礎としない報酬項目
2011年度
2010年度
2,020,850
1,743,667
2,152,404
1,078,425
440,182
559,896
386,704
150,461
−
1,480,333
−
130,210
309,459
286,314
359,601
112,839
169/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
Anshuman Jain
1,471,955
1,840,641
1,818,626
387,205
Stefan Krause
364,503
379,403
395,591
150,461
Hermann-Josef Lamberti
434,736
578,987
377,816
150,461
Rainer Neske
314,911
286,314
368,488
112,839
1 2010年9月30日取締役退任。
取締役の株式所有状況
2012年2月17日および2011年2月18日の各日現在において、現取締役は、以下の数の当行株式および株式報奨を保有していた。
取締役
株式数
株式報奨数1
2012年度
600,534
296,784
2011年度
560,589
259,596
2012年度
69,849
115,383
2011年度
55,531
100,520
2012年度
181,907
110,978
2011年度
169,008
92,671
2012年度
552,697
346,703
2011年度
457,192
414,906
2012年度
−
116,307
2011年度
−
71,363
2012年度
139,402
114,459
2011年度
125,291
98,626
2012年度
51,088
111,902
2011年度
60,509
90,875
合計
2012年度
1,595,477
1,212,516
合計
2011年度
1,428,120
1,128,557
Dr. Josef Ackermann
Dr. Hugo Bänziger
Jürgen Fitschen
Anshuman Jain
Stefan Krause
Hermann-Josef Lamberti
Rainer Neske
1 Mr. Fitschen、Mr. JainおよびMr. Neskeが取締役として選任される前に雇用に関連して受け取った株式報奨を含む。表中の株式報奨の権利
確定日および割当日は様々である。最終の株式報奨の割当は2017年8月の予定である。
2010年9月に行われた増資により生じた株式報奨の所有者に対する経済的不利益を埋め合せるため、追加の株式報奨が付与さ
れた。2010年9月にすでに就任していた各取締役は、2010年9月21日現在における発行済株式報奨の約9.59%である同種の株式報
奨を追加で受け取った(すべての取締役を合わせた株式報奨合計76,767株)。各株式報奨は、上表に表示される株式報奨数に含
まれている。
現取締役は2012年2月17日現在、合計1,595,477株の当行株式を保有しており、これは同日現在の当行発行済株式数の約0.17%
に相当していた。これらの取締役は2011年2月18日現在、合計1,428,120株の当行株式を保有しており、これは同日現在の当行発行
済株式数の約0.16%に相当していた。
過年度に付与された繰延報酬報奨により2011年度の現職の取締役に2011年度において交付された株式の数は、295,902株で
あった。
監査役報酬制度
監査役報酬の原則は当行の定款に定められており、年次株主総会において株主により随時改定される。直近の報酬規定の改定
は2007年5月24日の年次株主総会で行われた。
以下の規定は2011事業年度に適用される。報酬は年60,000ユーロの固定報酬、および当行株主への配当が1株当たり1.00ユーロ
を上回る増分0.01ユーロ(端数切上げ)ごとに年100ユーロの配当関連賞与から構成される。各監査役はまた、直前3事業年度の
純利益の数値に基づき各ケースにおいて適用される会計原則に従って当行の財務書類で報告された平均希薄化後1株当たり利益
が4.00ユーロの金額を上回る0.01ユーロごとに各100ユーロの金額で当行の長期利益に連動した年間報酬も受け取る。
これらの金額は、監査役会の1つの委員会の委員を務めるごとに100%増額される。委員長の場合には、200%増額される。これら
の規定は、共同決定法の第27条第3項に従って設置された調停委員会には適用されない。監査役会会長には、通常の監査役の基本
報酬の4倍の報酬が支払われ、委員会業務に対する増額分はない。監査役会副会長には通常の監査役の基本報酬の1.5倍の報酬が
支払われる。また、監査役は、監査役会および委員会の各会議に出席するごとに1,000ユーロの会議報酬を受け取る。さらに、当行
の利益のため、監査役は、当行が適切な金額で付保した金融賠償責任保険契約の対象となる。これにかかわる保険料は、当行が負
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担する。
さらに監査役は、監査役の業務に関連して負担したすべての現金費用および付加価値税(Umsatzsteuer、現在19%)の払戻しを
受ける。従業員から選任された監査役は、従業員給付も継続して受け取る。在任期間が1年未満の場合には、1月未満の端数を1月に
切り上げて在任月数に応じた報酬総額の一部を支払う。
2008年度の年次株主総会後に初めて設置された任命委員会の委員は、過年度同様に、2009年度以降の任命委員会の業務にかか
わるすべての報酬(任命委員会の会議報酬を含む。)を放棄した。
2011事業年度の監査役報酬
監査役報酬は各事業年度末後に支払われる。2012年1月、各監査役に対し、2011年度の業務にかかわる固定報酬および会議報酬
が支払われた。このほか、各監査役には通常、定款に定める長期的な業績に連動した報酬および配当関連賞与も支払われ、2011年
度の業務に関しても支払われる予定である。2012年5月の年次株主総会においての1株当たり0.75ユーロの配当案が可決されると
仮定した場合、監査役会は2,608,600ユーロ(2010年度:2,453,000ユーロ)の報酬総額を受け取ることになる。
各監査役は2011事業年度に関して以下の報酬(法定付加価値税を除く。)を受け取った。
監査役
2011事業年度報酬
単位:ユーロ
固定
変動7
会議報酬
合計
2010事業年度報酬
固定
変動
会議報酬
合計
Dr. Clemens Börsig
240,000
28,800
23,000
291,800
240,000
−
31,000
271,000
Karin Ruck
210,000
25,200
17,000
252,200
210,000
−
25,000
235,000
60,000
7,200
6,000
73,200
60,000
−
9,000
69,000
180,000
21,600
12,000
213,600
180,000
−
13,000
193,000
−
−
−
−
70,000
−
14,000
84,000
40,000
4,800
3,000
47,800
−
−
−
−
Alfred Herling
120,000
14,400
11,000
145,400
85,000
−
12,000
97,000
Gerd Herzberg
60,000
7,200
6,000
73,200
60,000
−
9,000
69,000
75,000
12,600
8,000
95,600
180,000
−
14,000
194,000
Wolfgang Böhr
Dr. Karl-Gerhard Eick
Heidrun Förster1
Katherine Garrett-Cox2
Sir Peter
Job3
120,000
14,400
12,000
146,400
120,000
−
13,000
133,000
Peter Kazmierczak
50,000
6,000
6,000
62,000
30,000
−
3,000
33,000
Martina Klee
60,000
7,200
6,000
73,200
60,000
−
9,000
69,000
120,000
14,400
11,000
145,400
120,000
−
13,000
133,000
Maurice Lévy
60,000
7,200
5,000
72,200
60,000
−
7,000
67,000
Henriette Mark
120,000
14,400
12,000
146,400
120,000
−
15,000
135,000
60,000
7,200
6,000
73,200
60,000
−
9,000
69,000
145,000
17,400
13,000
175,400
120,000
−
12,000
132,000
Prof. Dr. Henning Kagermann
Suzanne Labarge
Gabriele Platscher
Dr. Theo Siegert
60,000
7,200
6,000
73,200
60,000
−
8,000
68,000
Marlehn Thieme
120,000
14,400
11,000
145,400
120,000
−
13,000
133,000
Tilman Todenhöfer
120,000
14,400
11,000
145,400
120,000
−
18,000
138,000
Stefan Viertel
60,000
7,200
6,000
73,200
25,000
−
2,000
27,000
Renate Voigt5
10,000
1,200
−
11,200
−
−
−
−
Werner Wenning
60,000
7,200
6,000
73,200
60,000
−
8,000
68,000
−
−
−
−
30,000
−
6,000
36,000
2,150,000
261,600
197,000
2,608,600
2,190,000
−
263,000
2,453,000
Dr. Johannes Teyssen
Leo
Wunderlich6
合計
1 2010年7月31日退任。
2 2011年5月26日就任。
3 2011年5月26日退任。
4 2011年10月25日退任。
5 2011年11月30日就任。
6 2010年6月30日退任。
7 通常の監査役に対する7,200ユーロの変動報酬は、配当関連金額0ユーロおよび当行の長期的な業績に連動した金額7,200ユーロからなる。
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企業の社会的責任
ドイツ銀行は、全ステークホルダーに対して価値を創出するために、競争力を有し経済的に成功していなければならない。また、
当行の持続性およびコーポレート・シチズンシップ活動は、当行が持続的な価値を創出することを目的としている。したがって、
持続性を中核事業に融合させ、社会に投資することは最重要事項である。
持続性
成長のために資源の生産性を向上させ、クリーン資源を認識することは、エネルギー需要の増加および資源不足ならびに温室効
果ガス排出の影響に直面する中、必要不可欠である。2011年度に、当行の環境運営委員会は、外部の気候変動諮問委員会の協力を
得て、当行の事業戦略をこれらの長期的な経済動向と協調させるために、各事業リーダーと継続的に取り組んだ。これはクライア
ントが低炭素および資源効率の高いグローバル経済へ移行する中で、クライアントの新しいニーズに対してドイツ銀行が支援す
ることを確かなものにするであろう。
当行は、次の3つの相互補強的な役割を認識する気候変動戦略を遂行している。3つの役割とは、当行の中核事業がエネルギーお
よび資源効率化への投資を支援すること、エネルギーおよび環境安全保障に対する活動を奨励するために影響力を及ぼすこと、
そして当行自身の環境への影響を減少させることである。当行の認証された持続性管理システムは、これらの分野における当行
の活動の枠組みを形成している。
当行の環境および社会的リスク管理に対するアプローチは、当行が環境および社会的レピュテーション・リスク・フレーム
ワークを導入した2011年度にさらに強化された。これは、当行のデュー・ディリジェンス・プロセスの一部であり、金属および鉱
業、石油およびガス、ならびに農業などの影響を受けやすい部門の活動に重点を置いている。
フレームワークは、取引および相手先ならびに商慣行のリスク評価、また、これらのリスクが事業の中でどのように管理され、
軽減されるべきかについてのガイダンスを提供している。さらに、クラスター爆弾に関する新しい方針は、クラスター爆弾の製造
業者、販売業者およびクラスター爆弾の重要な部品を製造する会社との既存関係から撤退し、新規取引には応じないことを要求
している。
中核事業活動
持続性は、排出権取引、持続可能な資金管理、およびクリーン・テクノロジー事業への融資およびアドバイザリー・サービスを
含む分野において機会をもたらす。
法人・機関投資家向けビジネス
法人・機関投資家向けビジネスは、カーボン・オフセットおよび排出権取引ならびにクリーン・エネルギー企業および低炭素
エネルギー・インフラストラクチャーに対する融資およびアドバイザリーの分野におけるリーダーシップを基盤としている。
当行は、85件以上のクリーン開発メカニズムおよび共同実施プロジェクトに関与しており、国際的な排出権取引市場で主導的
役割を維持している。これらのプロジェクトは、2012年度末までに215百万排出権を創出する見込みである。注目すべき一つのプ
ロジェクトは、中国河南省からの認証された排出削減量の購入であり、これは40百万平方メートルまでの不動産における5年にお
よぶ地熱ヒートポンプ技術への融資に役立つ予定である。Energy Risk 誌はドイツ銀行を「ヨーロピアン・エミッション・ハウ
ス・オブ・ザ・イヤー」と認めた。
厳しい市場かつ規制環境にもかかわらず、当行は1年を通じて、北アメリカ、ヨーロッパおよび中東において3ギガワット近くの
再生可能エネルギープロジェクトのアドバイス、アレンジまたは融資に積極的に取り組んだ。当行の革新的な融資の例は、ノンリ
コースの建設リボルビング融資枠であり、これは米国に本社のあるSunEdisonが北アメリカ全域での太陽光プロジェクトを1.1ギ
ガワットまで拡大することを可能にするものである。また当行は、373メガワットの発電容量に融資することにより、カナダのケ
ベックにおける一連の大規模風力発電事業の初期に重要な役割を果たした。そのプロジェクト「Seigneurie de Beaupré」は
「PFI 2011アメリカズ・リニューアブル・ディール・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。ドイツ銀行はまた、Environmental
Finance and Carbon Finance誌から2年連続で「ベスト・リニューアブル・エナジー・ファイナンス・ハウス―ヨーロッパ」に
選ばれた。
当行のクリーン・テクノロジー企業の資金調達を支援する能力は、この1年、いくつかの画期的な取引に結びついた。それらに
は、スマートメーター会社であるLandis+Gyrの東芝への23億米ドルでの売却およびSunpowerの60%をTotalに13億米ドルで売却
した取引に対する共同アドバイスが含まれる。当行の中国における証券共同支配企業である中德証券(Zhong De)は、風力発電
機械の主要メーカーである????(Sinovel)の上海証券取引所へのIPOを最高額の14.3億米ドルで完了した。
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個人・資産運用ビジネス
当行は、環境、社会およびガバナンス(以下「ESG」という。)問題を資産運用事業に融合させている。2011年12月現在、ESG関連
および気候変動に焦点を当てたファンドで25.2億ユーロを運用していた。さらに、ヨーロッパのファンドに対してESG方針を導入
し、またドイツでの議決権委任方針にESGを採用した。
これらのファンドを通じて、当行は財政的に持続可能なエネルギー投資が、世界的に気候変動に対処する支援をしている。ファ
ンドの中には開発途上国における生活環境の向上に焦点を当てたものもある。当行はまた、RREEF Capital PartnersおよびRREEF
Sustainable Advisors(どちらも資産運用の代替的投資基盤の一部である。)を通じて、持続可能なビジネスへ直接的に投資を
行っている。この2つは世界の持続性および気候変動関連のプロジェクトおよび企業の公債またはプライベート・エクイティに
投資を行う予定である。2011年度に運用を開始したファンドには、ヨーロッパ投資銀行がスポンサーとなっている265百万ユーロ
のEuropean Energy Efficiency Fund、およびアフリカの輸出品生産者および製造業者の競争力の向上に対して85百万ユーロの
投資を行うAfrica Agriculture and Trade Investment Fund(ドイツ政府およびドイツ復興金融公庫(KfW)がスポンサーと
なっている。)が含まれる。これらのファンドは、2010年度に運用を開始したGlobal Climate Partnership Fund(2011年度には
ヨーロッパ、アジアおよびラテン・アメリカに投資を行っている。)を補完するものである。
DBアドバイザーズは、World Finance誌から、投資意思決定へのESG戦略の融合におけるリーダーシップを評価され、「ベスト
ESGアセット・マネジャー・イン・ジャーマニー」に選ばれた。新規に運用開始された機関投資商品には、ESG Emerging Markets
External Debt および ESG Total Return AAA High Grade Fixed Income が含まれる。
DWSインベストメンツは、2つのクローズドエンド型の「グリーン」ファンドを含むいくつかの新規小売商品も発売した。さら
に、投資プロセスにおけるESGリスクの検討を強化しており、2011年度には資産運用スタッフに対していくつかのESG研修ワーク
ショップおよびセミナーを実施した。
全世界で2,800を超える当行の小売販売支店はグリーン・クレジット商品を販売し、また持続可能な投資機会を提供している。
ローンおよびクレジットラインを設定することにより、個人顧客および中堅企業によるエネルギー効率および再生可能エネル
ギー技術の資金調達や低公害車の購入を可能にしている。
当行の中核事業における持続性に関する更なる情報は、www.banking-on-green.com/businessをご覧頂きたい。
環境効率
当行の環境への直接的な影響を最小限に抑えることは、エネルギー効率を高め、費用を削減することから当行の事業目的を貫
くことになる。当行はまた、保有不動産を効率的に管理することから得た知識を不動産投資活動に応用することで利益を得てい
る。
当行は、二酸化炭素排出量を年間20%削減するプロセスを継続した。この方針は2008度以降実施しており、2013度から事業の炭
素中立化を達成する予定である。2011年度において、事業で使用したエネルギーの3分の2は再生可能資源から来ており、20%の排
出削減を達成するために295,000トンのカーボン・オフセットを購入した。
当行の建物のエネルギー効率の改善は、費用と排出量を削減する主たる方法である。この分野における進展は、フランクフルト
のドイツ銀行タワーに象徴される。一新されたタワーへのグループ本社の移転は完了しており、このタワーの高い環境パフォー
マンスは、国際LEED基準でのプラチナ認証により裏付けられた。建物のエネルギー消費は以前と比べ55%削減され、エネルギーの
3分の2は再生可能資源から得ている。米国グリーンビルディング協会は、世界へのLEED施設の普及における当行の業界トップの
業績および炭素中立化への前進ならびに代替エネルギーおよび低炭素技術に対する投資を評価し、ドイツ銀行に対して、初めて
の「インターナショナル・リーダーシップ・アワード」を与えた。
当行の環境効率に関する更なる情報は、www.banking-on-green.com/greendataをご覧頂きたい。
コーポレート・シチズンシップ
企業は、その事業を展開している社会に対して投資するべきである。ここから得られる社会資本は、すべての人々に利益をもた
らす。2011年度には、教育イニシアチブおよび社会プロジェクト、芸術および音楽ならびに企業ボランティア活動に対して83.1百
万ユーロを投じた。
教育:才能の開花
ドイツ銀行は、世界各国において機会均等の促進に積極的に取り組んでいる。当行による支援の主要な焦点は、恵まれない環境
に置かれた才能ある若者の大学教育を受けるための準備を支援するプログラムに置かれている。2011年度において、英国での
「イントューユニバーシティー」イニシアチブは、「ザ・ベスト・コントリビューション・トゥー・インプルービング・エデュ
ケーショナル・パフォーマンス」として賞賛された。ドイツ銀行基金は、2011度にドイツにおいて約1,400人の若者を支援する
STUDIENKOMPASSイニシアチブを支援し、その参加者の90%は大学の学位取得を目指す予定である。15名のドイツ銀行従業員は、
「公正な才能(Fair Talent)」(早い過程では小中学校から始まる総合的長期的な教育プログラム)のメンターとしてボラン
ティア活動を行っている。
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社会的投資:機会の創出
当行は、国際的存在を活用して、人々が失業と貧困を乗り越える手助けをするための新しい機会を創出する革新的な解決策を講
じている。米国では、ドイツ銀行は「Living Cities」(インフラ未整備のコミュニティーの社会的および経済的安定に専念して
いるプロジェクト)などのプロジェクトを支援している。この取り組みは、連邦準備銀行から、過去20年間「傑出している
(outstanding)」という評価を継続的に得ている。英国においては、Impact Investment Fund Iを発売した。これは、商業的に実
現可能なビジネス・モデルの社会的有益企業に対して投資するものである。マイクロファイナンスのリーダーとして、当行は、発
展途上国および新興市場国において人々が中小企業を起業することを支援している。また、当年度において、20,000人に南アフリ
カの子供達に人生の新しいチャンスを与えた。
芸術・音楽:創造性の育成
7ヶ所のラテン・アメリカ美術館に2年間で200,000人以上が訪れた。これは、ドイツ銀行のコレクションからの芸術作品を特
集した「Beuys and Beyond―Teaching as Art」展の記録的な訪問者数である。フランクフルト・アム・マインの当行の近代化
されたグループ本社の完成を記念して、70名の国際的アーティストを招いて2011年春に開催された一連のイベント「Globe. For
Frankfurt and the World」展でも成功を収めた。コンセプチュアル・アーティストのローマン・オンダック(Roman Ondák)
が、2012年度の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれており、彼の作品はベルリンのドイチェ・グッゲンハイム美術館
における個展で展示される予定である。
ドイツ銀行とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との長年にわたるパートナーシップは、世界中の人々がクラッシック音楽
に触れることを可能にした管弦楽団の革新的な「デジタル・コンサート・ホール」を実現させた。2011年度のシーズン・オープ
ニング・コンサートだけでもdb.comを通じて9,000人の観客が訪れた。また、2002年度以降、様々な地域から21,000人以上の若者
が、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の教育プログラムに参加している。
従業員の関与:Pass on your passion(情熱を繋ぐ)
ドイツ銀行は、従業員にボランティア活動を行うことを20年以上推奨している。メンターとして、非営利組織のアドバイザーと
して、またはチーム・チャレンジのボランティアとして、従業員が各個人レベルで社会での責任を負っている。2011年度には、
19,000名の従業員が企業ボランティアとして、およそ3,000のコミュニティー・パートナーを支援した。これは、わずか1年で21%
から24%への増加を示している。ドイツ、香港およびシンガポールでは、この傑出している取り組みは様々な賞を通じて賞賛され
た。2011年度に始まった新たな構想「Pass on your passion」の目的は、ボランティアを通じて人々が変化を起こす、ひいては社
会資本を築く意欲を引き出すことである。
当行の「2011年度企業の社会的責任報告書」には当行がどのように持続性戦略ならびにコーポレート・シチズンシップ・プロ
グラムを実施しているかについて詳細な情報が記載されている。
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従業員
2011年12月31日現在、雇用従業員数は合計100,996名であった(2010年12月31日現在は102,062名)。当行は従業員数をフルタ
イム換算で計算している。これは、パートタイム従業員数を労働時間の比に応じて含むことを意味する。
以下の表は、2011年、2010年および2009年12月31日現在におけるフルタイム換算の従業員数を示している。
従業員数1
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
2009年12月31日現在
ドイツ
47,323
49,265
27,321
ヨーロッパ(ドイツ以外)、中東およびア
フリカ
24,187
23,806
22,031
アジア/太平洋
18,351
17,779
16,518
北アメリカ2、3
10,700
10,811
10,815
435
401
368
100,996
102,062
77,053
中央および南アメリカ
従業員合計3
1 フルタイム換算の従業員数(FTE)。ドイツ・ポストバンクがFTEの定義をドイツ銀行と統一したため、2011年12月31日現在のグループ従業員
数は260名減少した(前期以前については修正再表示していない。)。2010年度に、以前はアジア/太平洋に含まれていたカザフスタンの従
業員はヨーロッパ(ドイツ以外)、中東およびアフリカに割り当てられた。2009年度の人数(従業員6名)はこれを反映して再分類された。
2011年度に、 サル・オッペンハイム・ドイツのFTE 257名は、オーストリア、ルクセンブルグおよびスイス(ドイツ以外のヨーロッパ)に直
接割り当てられている。
2 主に米国。
3 2011年12月31日現在、ザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガスの名目上の人数は4,256名である(2010年12月31日現在4,147名)。人数はフル
タイムおよびパートタイム従業員により構成されており、これは、フルタイム換算の従業員数の一部を成していない。
従業員数は、以下の要因により、2011年度において1,066名(1.0%)減少した。
− 法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門の従業員数は、非常に厳しい市場状況(特にコーポレート・バンキング・ア
ンド・セキュリティーズ)により429名減少した。
− PCAMの従業員数は、1,743名減少した。これは主に個人顧客および中堅企業部門におけるドイツ・ポストバンクとの統合が進
展したこと、およびインドの非中核事業の売却に起因する。
− インフラストラクチャー事業では、インド、フィリピン、英国および米国における当行のサービス・センターの従業員数は、継
続して増加した。これらのサービス・センターの従業員は、2011年度におよそ1,255名増加した。その他のインフラストラク
チャー地域の従業員数は2010年度末からほとんど変化がなかった。
雇用後給付制度
当行は、従業員のためにいくつかの雇用後給付制度(確定拠出制度および確定給付制度の両方)のスポンサーとなっている。
確定給付債務が2百万ユーロを超える確定給付制度をカバーしている当行の世界的に調整された会計処理において、当行のグ
ローバル保険数理士が、各国で任命された保険数理士が行った評価を精査している。
当行のグローバルな原則を適用して財務上および人口統計上の仮定を決定することにより、当行はそれらの仮定が不偏であり
相互に矛盾しないこと、および最善の見積りと継続的な制度の原則に準拠することを確実にする。
従業員給付制度について詳しくは、連結財務書類に対する注記34「従業員給付」を参照のこと。
ドイツ銀行における新しい行動文化
ドイツ銀行は、高い行動文化が当行の業績を確実に後押しするように尽力している。我々は、一連の明確な原則に基づき、当行の
文化を構築し強化している。
− 各自が自らに期待されていることを知っている。
− 我々はパフォーマンスを差別化する。
− 各自が自らの立ち位置を知っている。
経営基本方針に掲げているように、上級経営陣の焦点をこれらの原則に再び合わせて、また人事プロセスおよび研修サポートを
更新した。
これは銀行全体を含めた長期的なプロセスになるものと予期しているが、ドイツ銀行における新しい行動文化への道筋の重要
な節目に到達する助けとなる。
多様性:成功への推進力としての機会の均等
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グローバル化した世界では、多様性を持った混合チームは、顧客志向の解決策を導き出せるような異なる視点や経験を融合する
ことのみによって、より高い成功を収めることが示されている。したがって、組織的な多様性マネジメントは、当行の人事戦略に
おいて非常に重要である。この方向性はダイバーシティ・ミッション・ステートメント(ドイツ銀行の経営方針の一部であり、
すべての人事評価がこれに準ずるように策定されている。)に掲げられている。
ドイツ銀行のグローバル・ダイバーシティ・ミッション・ステートメント
当行は、従業員の多様性を尊重し、彼らの才能を活かし、彼らが自らの全潜在能力を自覚する助けとなるような包括的な文化を
助長することを目標としている。
グローバルでの優先事項
− 説明責任およびリーダーシップ:全社的に多様性と一体性を全従業員の意識に完全に浸透させる。
− 性別:ドイツ銀行の全てのレベルにおける女性の流動性と上級管理職への起用を増加させる。
− 世代:全世代が企業のために前進し、成功し、改革し、(従業員が定義するところの)価値/利益を創出できると感じられる
環境を作る。
DAX30宣言
上級管理職における女性の割合の増加は、事業の成功を促進する戦略的構想である。ドイツの他のDAX30企業とならんで、ドイツ
銀行は「DAX30」セルフ・コミットメントにサインした。自主的なコミットメントの下で、ドイツ銀行グループは、適用される法
令に従って、2018年度末までにマネージング・ディレクターおよびディレクターレベルにおける世界での女性上級管理職の割合
を25%まで、また2018年度末までに女性幹部職(マネージング・ディレクター、ディレクター、バイス・プレジデント、アシスタ
ント・バイス・プレジデントおよびアソシエイトの肩書きを持つ者)の割合を35%まで増加させる計画である。ドイツ銀行は
2011年度において、上級管理職の割合目標の17%を達成し、また女性幹部の目標値29.3%を超えて29.7%を達成した。
2011年度DB従業員調査:結果
2011年度において、前年と同様に74%の銀行職員(60,000名超)がグループ規模でのDB従業員調査に参加した。現在まで12年に
わたり、ドイツ銀行は当行に対する従業員のコミットメントおよび当行での勤務に関する他の側面についての意見、例えば、企業
文化、リーダーシップ、戦略等について評価するために定期的に従業員調査を行っている。調査への従業員の参加率は、開始以降
上昇しており、高いレベルを維持している。これは、職員がこのフィードバック・ツールを評価していることを明確に示してい
る。
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注:2011年に、ドイツ銀行は指標スコアの分析から、一致率(%)スコアの分析に移行した。
コミットメント指標(72%)は、職員が企業に対して一貫して高い忠誠心を持っていることを示している。当行は、調査の中で
様々な評価、特に非常に前向きな指標を示しているクライアント主体および戦略について追跡している。
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見通し
世界経済
当行は、2012年の世界経済はわずかに減速すると見込んでいる。しかし、経済の勢いは下半期において徐々に回復し始めるであ
ろう。当行は、2012年を通じて世界のGDPが年率3.25%増加すると見込んでいる。先進諸国における遊休生産能力およびエネル
ギー価格のプラス・ベースの影響を考慮すると、世界のインフレ率は2011年の約4.5%から2012年の約3.5%に低下するであろ
う。当行は2013年の世界経済の成長は4%に回復すると予測しているが、世界のインフレ率は3.5%未満にとどまるであろう。
特にユーロ圏の先進諸国において経済成長の継続的な減速が始まっている。当行は、より厳格な予算規則が制定され、その遵守
がより厳格に制度上定着し、影響を受ける国々の再建および改革プログラムが大きな成功を達成すれば、ユーロ圏の国家債務危
機は徐々に厳しさを脱すると見込んでいる。さらに、欧州中央銀行の3年物資金供給を通じて銀行に供給された流動性により、銀
行自体の情勢が緩和され、南欧諸国が今春必要な巨額の債務の借換えの前に軽減されるであろう。しかし、ユーロ圏経済は、2011
年/2012年の冬の間に自律的景気後退局面に陥った可能性があるため、年内に回復したとしても、GDPは0.5%減少する可能性が
ある。年率ベースでは、ドイツが、経済は停滞するが縮小しないユーロ圏の唯一の大国となる可能性が高い。対照的に、南欧のいく
つかの国々において大幅なGDPの減少があるだろうと当行は考えている。外需および財政再建の影響が小さくなることで、ユーロ
圏の成長は2013年に再び増加し1%(ドイツにおいても同率)に達するであろう。
米国に関しては、当行は年間を通じて成長率が上昇すると予測している。成長率は年率2.5%となり、昨年よりわずかに上昇す
るであろう。金融以外のセクターの会社は、非常に堅調な財政状態が続いている。さらに、年初において、住宅市場が5年間下落し
た後に底打ちした兆候が増加していた。米国の失業者数に関しては、最近になり好転したことが明らかになってきた。これにより
少なくとも現在の比較的緩やかな拡大率で消費は安定するであろう。米国経済は2013年も年率3%成長で拡大を続けるであろう。
2011年を通じて、世界貿易のキャッチアップ効果が徐々に衰えてきたため、新興市場の成長率はわずかに低下した。インフレ・
リスクの後退により、いくつかのラテン・アメリカの国々および最近の中国およびイスラエルの両国は金融政策の緩和で対応し
た。先進諸国と比較してより堅調な新興市場の内需により、継続する可能性の高い財政金融政策の規模と相まって、先進諸国の弱
体化が新興市場に与える影響は限定的になるであろう。2012年のアジア(日本を除く。)のGDP成長率は約7%であり、2011年の
7.25%をわずかに下回った。世界経済の緩やかな回復および日本における昨年3月の大災害によって引き起こされた損害を正常
化するための復興投資により、日本経済は安定し年率0.75%成長に拡大するであろう。アジア(日本を除く。)および日本は、
2013年の世界の急速なGDP成長率に寄与するであろう。これらの成長率はそれぞれ7.4%および1.1%に上昇するであろう。ラテン
・アメリカに関しては、当行は、2012年のGDP成長率は4.25%から3.75%に減速し、2013年に再び4.2%に上昇すると見込んでい
る。
経済見通しの不確実性は主にヨーロッパにおける政治情勢によるものである。ギリシャ債務の返済繰延およびギリシャ第2次
支援策は非常に重要である。しかし、特に景気後退が続く場合には、市場はその他の国々の改革努力に対する信頼を失う可能性が
ある。ユーロ圏救済メカニズムの特定条件に関して懸案中の決定事項は、対立の大きな可能性を示唆しており、これが金融市場の
大混乱につながる可能性がある。その一方で、米国国債はGDPの100%の水準に達した。米国における政治の膠着状態を考慮すれ
ば、債務上限額のさらなる引き上げの必要性による新たな段階的拡大は、選挙期間中に可能と考えられる。さらに、現在の米国経
済の加速が持続可能でなくなる可能性がある。中東では、イランの核開発計画に関する論争がさらに厳しくなる可能性がある。
銀行業界
銀行業務は、翌2年間におけるマクロ経済の推移および規制変更の影響を再び強く受ける可能性がある。ヨーロッパでは、ヨー
ロッパの国家債務危機が継続した場合、銀行業界は収益および利益の減少に直面する可能性がある。一方、米国では成長率の鈍化
が収益性に影響を与えるであろう。
2012年の投資銀行業界の収益は、特に規制変更の影響を強く受ける地域において減少する可能性がある。いくつかの業者の戦
略的撤退(主に、一定の業務が大幅に割高になり利益率が下がる規制措置によるもの)により、対照的に、良好な地位および資産
を有する銀行にとっては、市場シェアの獲得が可能になるであろう。同時にこのことは、これらの銀行が規模の経済性を通じて、
比較的低い利益獲得能力を少なくとも一部補うことが可能になるであろう。投資銀行業界全体に関しては、収益の減少および所
要自己資本の増加が、利益率および従業員の報酬水準を恒久的に引き下げる可能性が高い。
資産運用の業績は、世界の投資市場における方向性および投資家のリスク選考に再び左右される可能性が高い。これは、何より
もヨーロッパにおける国家債務危機が解決に近づくか否かおよびその方法に左右される可能性が高い。前向きなシナリオでは、
圧力にさらされている国々の成長力が解放され、確かな努力の成功により財政赤字が縮小し、外部からの支援が適切に行われる。
したがって、銀行が直面している主なリスクは、特にヨーロッパおよび米国における債務危機の一層の拡大である。
ユーロ圏において冬に自律的景気後退が予想されることで、ヨーロッパにおける伝統的な法人および個人業務における貸出量
および預金量の両方でマイナスの痕跡を残す可能性が高い。顧客の信用需要は減少すると見込まれている。しかし、銀行による信
用供給も、予想される債務不履行の増加および恒常的な借換コストの増加によって減少するであろう。また、家計の銀行預金は
徐々に増加する可能性が高いが、減少する可能性もある。危機の影響を受ける国々は、これらの推移による影響を最も受ける可能
性が高いが、ドイツおよびスカンジナビアのような堅調な経済においては容易にさらなる成長を遂げる可能性がある。長引く低
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金利により、満期および利鞘の変化によって収益にさらに圧力が生まれることで、銀行業界にさらなる困難が起こる可能性があ
る。これは、純利息収益が減少する可能性があることを示している。
銀行セクターに関するその他の不確実性は、すでに適用された規制の実施、およびいくつかすでに審議中の追加的な法律の導
入にある。金融の安定を高める大部分の措置は、業界のフレームワークに対する賢明な変更を含んでいるが、その累積的影響は多
くの場合に過小評価されている。同様のことが、新たな規制の範囲および実施における大幅な変更、規制逃れの可能性および市場
の崩壊から生じるリスクにも当てはまる。現在議論されているいくつかの案(例えば、ユーロ圏のみにおける金融取引税の一方
的な導入)は、より健全かつ弾力的な金融システムを構築するという目的につながらない可能性がある。銀行は、リスク加重調整
済資産を大幅に削減するという課題に直面している。銀行は、個人顧客および法人顧客との関係を損なうことなくこれを行わな
ければならない。
全体として、銀行は翌2年間にわたり非常に大きな課題に直面することになる。最終的には、多くは政策決定者の意図ではない
が、資金調達活動が銀行の貸借対照表から資本市場にさらに移行し、また、その他の事業は規制の少ない影の銀行システムに移行
していくことで、危機前の年度における金融機関離れの過程が再開する可能性がある。銀行は、より多額の資本バッファーを築か
なければならなくなり、また、より厳しい規制環境に適応しなければならなくなる。このことは、場合によっては、銀行がビジネス
・モデルを再定義し、恒久的に低い利益水準に適応することを強いられるであろう。外部の(継続する可能性が高い)逆風を考
えると、多くの銀行は、強みを持つ一定の市場セグメントおよび地域により集中し、コスト統制に注力する可能性が高い。これら
の推移は、予想されるGDP成長率の減速および特にヨーロッパの銀行に影を落としている国家債務危機により悪化するであろう。
ドイツ銀行グループ
ドイツ銀行は、他のすべての金融機関と同様に、変化する競争の勢力図および規制厳格化の環境の両方の影響を引き続き受け
るであろう。また、重要な訴訟リスクにさらされる環境において引き続き営業を行っている。リスク管理、適正自己資本および貸
借対照表の効率化が、引き続き競争力の差別化要因としてますます重要になるであろう。ドイツ銀行の経営陣は、当行の資本、流
動性および借換えの構造を改善した。このことは将来の成功にとって非常に重要である。2011年全体にわたり、当行は中核的Tier
1資本比率を大幅に高めた。当行は欧州銀行監督機構およびバーゼル2.5の要件を満たし、バーゼル3の要件に十分備えている。こ
れに関連して、ドイツ銀行は、所要自己資本および総株主利益率を考慮したバランスの取れた配当政策を維持するであろう。
コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ、グローバル・トランザクション・バンキング、資産運用およびウェ
ルス・マネージメントならびに個人顧客および中堅企業向けビジネスから構成される当行の世界のビジネス・モデルは、特にド
イツ国内市場において強固な流通ネットワークを備えており、長期的に収益性の高い機会を当行にもたらすであろう。コーポ
レート・バンキング・アンド・セキュリティーズにおける再調整は、ドイツ銀行のリスク・プロファイルを大きく改善した。さ
らに、当行は、GTBおよびPCAM業務における事業拡大により損益を強化した。2012年以降、当行は、世界的な投資銀行として、および
非常に安定的な収益およびよりバランスの取れた損益構成を備えた国内市場のリーダーとして、当行の強化された体制によりさ
らに利益を得られるであろう。また、当行は引き続き業績および効率性の改善に焦点を当てている。
当行のコーポレート・インベストメンツ・グループ部門は、当行のポートフォリオ管理およびリスク管理能力を強化した。同
部門は、一定の資産に関して管理責任を有しているため、ポートフォリオの保有から生じる機会およびリスクにさらされている。
包含されているリスクは、厳密に監視および管理されている。
全体として、ドイツ銀行は、現在の環境において競争機会をうまく生かせる強い地位にある。
コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ
2012年および2013年の投資銀行業務の環境は、新たな規制およびヨーロッパの国家債務危機に関して進行中のマクロ経済の懸
念、新興市場の減速の可能性および米国の回復の持続可能性に影響を受けるであろう。これは、ボラティリティが常に問題になる
ことを意味しているが、当行は、資本市場の活動は堅調になると考えている。コーポレート・ファイナンスのフィー・プールは、
企業の貸借対照表が健全性を維持し、金融機関が資金調達および資本水準をさらに増やす可能性が高いことから、市場の正常化
を条件として、2012年において増加するであろう。投資家心理が改善した場合、取引量は増加するであろう。しかし、競争の激化に
より、所要資本が小さな商品(例えば外国為替および現物株式)において利鞘に下方圧力がかかる可能性がある。一方、より大き
な資本を必要とする仕組み商品は、新たな規制の影響により業界関係者が規模を縮小する結果として、利鞘が上昇する可能性が
ある。
コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズは、投資銀行の更なる統合によって引き続き恩恵を受けることが予想
される。2010年に開始したこの統合により、広範囲の商品にわたり法人顧客により良いサービスを提供すること、フロント・オ
フィスおよびサポート機能の両方にわたる活動の重複を除くこと、およびすべての業務分野間の連携を拡大することが可能に
なった。当行は、引き続き顧客フローおよびソリューションに重点を置く一方で、(特にまもなく行われる規制変更を前提とし
て)優れた資産効率を維持し、リスク・エクスポージャーを最小化する予定である。
セールス・アンド・トレーディングにおいては、外国為替、短期金融市場、金利取引および現物株式などのフロー商品からの収
益は、進行中のボラティリティの影響を受けるが、当行がリードしている顧客の市場シェアを考慮すると、市場の状況にかかわら
ず堅調を維持するであろうと当行は予想している。さらに、当行は、電子取引および直接市場アクセス基盤に対する投資の継続か
ら恩恵を受けると予想している。当行は引き続き、市場リーダーにまで発展しているプライム・ファイナンスのフランチャイズ
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に重点を置く予定である。新興市場のトレーディングおよびコモディティはまた、これらの需要が高まっていることから依然と
して主要な成長分野である。
2012年および2013年において、市場環境が安定すると仮定すると、コーポレート・ファイナンスのフィー・プールは増加すると
当行は予想している。債券発行は、M&A関連活動および金融機関離れにより、また、金融機関が追加的な期限付の資金および資本調
達を求めているため、増加すると見込まれている。しかし、世界の成長が減速した場合には、企業のファンダメンタルズに圧力が
かかる可能性がある。資本再構成および民営化のための取引が市場に現れ、2011年下半期から大きな契約受注残があることから、
当行は株式発行は増加すると予想している。M&A活動は、ボラティリティが収まり安定性が戻るという想定を条件として、循環的
回復が続いていることから堅調と見込まれている。ドイツ銀行は、これらすべての傾向をうまく利用して、コーポレート・ファイ
ナンスのフランチャイズの勢いをさらに増すのに有利な地位にある。
グローバル・トランザクション・バンキング
今後2年間にわたるグローバル・トランザクション・バンキングの見通しは、多数の非常に重要な要因による影響を受けるであ
ろう。2010年および2011年中のほとんどの市場で見られた比較的低い金利水準は継続するであろう。さらに、世界の成長の減速、
ヨーロッパにおける景気後退の可能性および国家債務危機の継続により収益が悪影響を受ける可能性がある。また、規制が銀行
業界全体に課題を引き起こし続けるであろう。
ドイツ銀行のグローバル・トランザクション・バンキング(GTB)業務は、これらの環境上の課題によって影響を受けるであ
ろう。近年の収益性成長および顧客の獲得により維持された勢いに加えて、主力市場におけるリーダーとしての地位により、グ
ローバル・トランザクション・バンキングは、困難な状況においてさえ、新規顧客を誘致するのに有利な地位にある。当業務は、
既存地域における法人・機関投資家顧客群との顧客関係を深化させることに重点を置いていると同時に、一定の新興市場におい
て更なる成長を後押ししている。さらに、金利に対する依存度を軽減するため、当行の利益構成の再調整を進めるイニシアチブが
継続されている。2010年に取得した、ABNアムロのオランダにおける企業金融および商業銀行業務の一部の統合に成功したことに
より、法人顧客向けに第2の国内市場を創出し、顧客の範囲をより広げ補完商品を提供することで、ヨーロッパにおけるグローバ
ル・トランザクション・バンキングの事業範囲がさらに強化されるであろう。当業務は、法人・機関投資家向けビジネス業務の
統合から生じたシナジーを引き続き活用するものと見込まれる。進行中の統合の一環として、法人・機関投資家向けビジネスの
他の分野とより密接に協力することで、より広範囲の顧客がグローバル・トランザクション・バンキングのサービスから恩恵を
受けることが確保されるであろう。
資産運用およびウェルス・マネージメント
2012年以降の資産運用およびウェルス・マネージメント業務の見通しはいくつかの反対の要因による影響を受けるであろう。
2012年に想定される市場の回復により、手数料および業績フィーからの収益が増加するであろう。国家年金への依存から個人の
退職年金への持続的な移行、成熟市場における高齢化、新興経済における富の成長を含む長期トレンドはまた、今後数年間にわた
り収益および新たな運用資産を獲得する機会にプラスの影響を与えるであろう。反対に、市場のボラティリティが再び上昇し投
資家が引き続き現金またはより単純でフィーの低い商品に退避する場合には、近い将来において収益は圧迫されるであろう。
2011年の下半期において、世界の金融市場はボラティリティの拡大を経験し、株式および現物商品全体にわたり投資家の信頼
が低下し流出につながった。これは特にドイツ銀行の資産運用(以下「AM」という。)のような活発な資産運用会社に影響を与
えた。年末に向けて市場は安定の兆候を示していたが、未解決のマクロ経済の問題は引き続き資産運用業界における大きな圧力
である。
複数の新たな改革の適用および実施が、特にその影響の不確実性が存在する場合に、資産運用会社にとって引き続き大きな課
題となっている。新たなおよび未決定の規制により、資産運用会社の費用および制限が増加する可能性があり、競争環境に影響を
与え、特に大企業および銀行が保有する資産運用会社のビジネス・モデルの変更につながる可能性がある。最適な事業構成を維
持する当行の継続的な努力の一部として、また、当行の各業務において市場のリーダーであり続けるために、当行は2011年11月22
日に世界の資産運用部門の戦略的見直しを行う旨を発表した。この戦略的見直しは、特に、最近の規制上の変更および関連費用な
らびに競争環境の変化がどのように業務に影響を与えるか、また、銀行基盤の成長見通しに焦点を当てている。この見直しは、ド
イツ、ヨーロッパおよびアジアにおいて当行の小口業務を提供する中核部分であると当行が既に判断しているそれらの市場にお
けるDWSのフランチャイズを除く世界のすべての資産運用部門を対象としている。戦略的見直しの結果により、AMが再編成および
事業の方向転換を行う可能性がある。
しかし、AMにおいて、2011年まで継続され複雑性低減プログラムによって賞賛された基盤の組織改革および費用効率化の努力
により得られる営業レバレッジにより、資本市場の改善および経済成長から利益を得る業務能力が改善し、小幅な市場のボラ
ティリティまたは固定利付のよりフィーの低い商品に向かう投資家の嗜好の見込みを吸収する。さらに、AMは上記の業界の長期
トレンドから利益を得るのに有利な地位にある。
現在の経営成績が堅調にプラスであり、コスト基盤がうまく管理されており、銀行全体の複雑性低減およびその他のイニシア
チブによる効率化による恩恵が継続的に見込まれることから、2012年および2013年のAMの見通しは前向きである。当業務は、株式
市場の継続的安定および成長、オルタナティブ商品(不動産を含む。)に対する投資家の関心の高まり、ならびに投資を控えてい
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た投資家の資本が過去数年にわたる損失を補うために高成長かつよりフィーの高い商品へ流れることから大きく恩恵を受ける
と見込まれている。
さらなる市場のショック、長期間にわたる不確実性または景気後退のトレンドが生じた場合には、資産運用業務の利益目標を
達成する能力が覆される可能性がある。
プライベート・ウェルス・マネージメント(PWM)は、2012年以降、富裕層市場の拡大から恩恵を受け、細分化された競争環境に
おける市場シェアを維持または増加すると見込まれている。ドイツ銀行グループ内における既存基盤の高いレバレッジおよび法
人・機関投資家向けビジネスとの緊密な協力により、超高額個人資産家および主要な顧客セグメントに明確に重点を置くことは
業績に著しく寄与するであろう。新興市場を広範囲にわたり網羅するPWMのビジネス・モデルにより、成熟市場、拡大した規制上
のフレームワークおよび政治環境における課題を調整することが可能になる。通常、PWMは、そのビジネス・モデルが、既存の大き
な先進国のオンショア市場におけるオンショアの機会に焦点を当てるため、財政政策の影響をあまり受けない。
しかし、過去数ヶ月間における基礎的な景気の悪化は、地域および市場間で相当な相違があった。ユーロ圏においては、PWMはド
イツ銀行およびサル・オッペンハイムの2つの強力なブランドにより国内市場のリーダーシップの強化に努めるであろう。PWMの
アジア/太平洋の成長戦略は、ドイツ銀行の経営基本方針と整合するよう調整され、雇用およびCIBとの協力の強化を通じて有機
的成長を遂げた。アジア/太平洋およびアメリカにおいて、有機的成長の勢いをさらに取り込むことで、アジア/太平洋において
トップ3の市場の地位、アメリカにおいてトップ5を目標とすることを計画している。ヨーロッパ(国内市場を除く。)において
は、生産性がさらに改善される見込みであり、中東およびロシアならびに東ヨーロッパ(REE)におけるトップ5の市場の地位を
目標としている。ドイツ銀行グループ内でのサル・オッペンハイムの統合およびポジション調整により、2011年においてプラス
の業績を達成した。また、2012年以降もサル・オッペンハイムは好業績を達成するであろう。様々な地域において、成長イニシア
チブを可能にしコスト効率を改善するため、ITおよびプロセスの改善が計画されている。
ドイツ銀行の資産運用およびウェルス・マネージメント(AWM)は、引き続き有数の多様な世界的サービス提供者であり、上記の
市場指標から強く恩恵を受ける立場にある。
個人顧客および中堅企業向けビジネス
個人顧客および中堅企業向けビジネス(以下「PBC」という。)が営業を行っている国々では、マクロ経済全体の見通しが混在し
ている。ドイツ国内市場のGDP成長率は2012年はわずかにプラスの見通しであり、2013年はさらに改善する見通しである。一方、
PBCが所在するヨーロッパの大部分の国々のGDPの見通しは横ばいまたはわずかにマイナスである。しかし、アジアは力強い成長
路線が続いている。さらに深刻な経済成長の悪化により、失業率の増加、信用リスク引当金の増加および事業成長の低迷につなが
る可能性がある。
PBCは現在、投資商品市場の推移に関して、事業環境におけるさらなる不確実性に直面している。これは特にヨーロッパ国家債
務危機の今後の進展に左右される。また、2012年の継続的な低金利がPBCの収益にマイナスの影響を及ぼす可能性がある。
個人顧客および中堅企業向けビジネスの成功は堅実なビジネス・モデルに基づいている。アドバイザリー・バンキングおよび
消費者金融の連携により、PBCはドイツ国内市場でリーダーとしての地位を築いており、その他の重要なヨーロッパ市場における
確固たる地位および主要アジア諸国における成長投資を伴っている。
アドバイザリー・バンキング(ドイツ)では、当行は、預金の収集および低リスクのモーゲージ商品における成功ならびに当
行の投資および保険商品業務の強化により、市場での地位を強化できると見込んでいる。進行中の組織再編により、当行はさらに
価値ある提案を強化し、顧客の選好に基づく提供を改善するよう努めている。
ポストバンクは、ドイツにおける消費者金融の成長路線をさらに追求する一方で、非中核のリスク・ポジションをさらに縮小
する予定である。ドイツ銀行およびポストバンクは、引き続き収益および費用の側面でシナジーを実現していくことを相互に見
込んでいる。強制転換社債、プット/コール・オプションの行使および潜在的な支配の取決めの効果が、2012年のシナジーの実現
を支援する可能性がある。
ただし、上述の経済リスクもまた、ドイツ銀行/ポストバンクの協力強化に関係している。費用面において、シナジーが実現し
ないかまたは予測よりも遅れて実現するリスクが存在している。さらに、シナジーを達成する費用が予測よりも高くなるリスク
が存在している。これらのリスクは、ボトムアップによるシナジー施策の再検証に加えて、トラッキングの継続および上級経営陣
への報告により可能な限り軽減される。
当行は、ヨーロッパにおけるアドバイザリーの強みを利用して、裕福な地域に重点を置いて豊富な提案をするために、収益性の
高いPBCのフランチャイズの開発を進める意向である。PBCのアジアでの成長余地は、協力強化を伴う中国の華夏銀行に対する
19.99%の持分およびインドのさらなる有機的成長によりてこ入れされるであろう。
PBCは、税引前利益3十億ユーロの大望に向けて成長路線が続くと見込まれている。これは、ポストバンクの完全な統合の完了後
に実現すると想定されている。
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② 連結損益計算書
単位:百万ユーロ(億円)
注記
2011年度
2010年度
2009年度
利息および類似収益
6
34,878
28,779
26,953
利息費用
6
17,433
13,196
14,494
純利息収益
6
17,445
15,583
12,459
(
信用リスク引当金繰入額
17,030)
19
信用リスク引当金繰入額控除後の純利息収益
(
(
15,212)
(
12,162)
1,839
1,274
2,630
15,606
14,309
9,829
15,235)
(
13,968)
(
9,595)
手数料およびフィー収益
7
11,544
10,669
8,911
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/
負債に係る純利得(損失)
6
3,058
3,354
7,109
売却可能金融資産に係る純利得(損失)
8
123
201
-403
17
-264
-2,004
59
9
1,322
764
-183
15,783
12,984
15,493
持分法適用投資による純利益(損失)
その他の収益(損失)
利息以外の収益合計
(
給与手当
一般管理費
15,407)
(
15,124)
13,135
12,671
11,310
10
12,657
10,133
8,402
207
485
542
-
29
-134
-
-
-
25,999
23,318
20,120
24
再構築費用
利息以外の費用合計
(
25,380)
税引前利益
(
22,763)
5,390
(
法人所得税費用
12,675)
33, 34
保険業務に係る費用
無形資産の減損
(
35
当期純利益
(
非支配持分に帰属する純利益(損失)
ドイツ銀行株主に帰属する純利益
182/550
5,262)
(
19,641)
3,975
(
3,880)
5,202
(
5,078)
1,064
1,645
244
4,326
2,330
4,958
4,223)
(
2,275)
(
4,840)
194
20
-15
4,132
2,310
4,973
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有価証券報告書
普通株式1株当たり利益
単位:ユーロ(円)
普通株式1株当たり利益:1
注記
2011年度
2010年度
2009年度
4.45
3.07
7.21
11
基本的
(
希薄化後2
434.41)
(
4.30
(
419.77)
299.69)
(
2.92
(
285.05)
703.84)
6.94
(
677.48)
株式数 単位:百万株1
基本的1株当たり利益計算上の分母
−加重平均社外流通株式数
928.0
753.3
689.4
希薄化後1株当たり利益計算上の分母
−転換想定後の修正加重平均株式数
957.3
790.8
716.7
1 基本的および希薄化後の平均社外流通株式数は、増資に関係して割り当てられた新株予約権の無償交付の要素の影響を反映するために、2010
年10月6日より前の全ての期間について修正されている。
2 想定される転換による分子への影響が含まれている。詳細は注記11「普通株式1株当たり利益」を参照のこと。
添付の注記は、連結財務書類の不可欠な一部である。
183/550
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有価証券報告書
③ 連結包括利益計算書
単位:百万ユーロ(億円)
2011年度
2010年度
2009年度
4,326
2,330
4,958
損益計算書に認識された純利益
(
4,223)
(
2,275)
(
4,840)
その他の包括利益
確定給付制度に係る数理計算上の差益(損)、税引前1
707
(
135
690)
(
132)
-792
(
△773)
売却可能金融資産に係る未実現純利得(損失):2
期中未実現純利得(損失)、税引前
-697
83
523
-11
39
556
-141
-78
118
3
4
6
25
-25
-
1,291
920
40
-
-6
11
持分法適用投資による未実現純利得(損失)
-5
-26
85
その他の包括利益における純利得(損失)に係る税金
75
211
-141
1,247
1,257
406
純損益に振り替えられた純(利得)損失、税引前
キャッシュ・フロー・ヘッジ目的のデリバティブに係る未実現純利
得(損失):2
期中未実現純利得(損失)、税引前
純損益に振り替えられた純(利得)損失、税引前
売却目的保有として分類された資産に係る未実現純利得(損失)3
外貨換算調整勘定:2
期中未実現純利得(損失)、税引前
純損益に振り替えられた純(利得)損失、税引前
その他の包括利益、税引後
(
包括利益合計、税引後
1,217)
(
5,573
(
5,440)
1,227)
(
3,587
(
3,502)
396)
5,364
(
5,236)
以下に帰属:
非支配持分
ドイツ銀行株主
155
4
-1
5,418
3,583
5,365
1 確定給付制度に係る数理計算上の差益(損)、税引前は、連結包括利益計算書上、2011年度からその他の包括利益(損失)内に開示されてい
る。対応する繰延税金は、その他の包括利益における純利得(損失)に係る税金に含まれている。過去の期間は適宜修正されている。確定給
付制度に係る数理計算上の差益(損)、税引後は、連結貸借対照表上、利益剰余金に認識されている。
2 持分法適用投資による未実現純利得(損失)を除く。
3 追加情報については、注記25「売却目的保有の非流動資産および処分グループ」を参照のこと。
添付の注記は、連結財務書類の不可欠な一部である。
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有価証券報告書
④ 連結貸借対照表
単位:百万ユーロ(億円)
2011年
注記 12月31日現在
2010年
12月31日現在
15,928
17,157
162,000
92,377
資産:
現金および銀行預け金
利付銀行預け金
中央銀行ファンド貸出金および売戻条件付買入有価証券(逆レポ)
20, 21
25,773
20,365
借入有価証券
20, 21
31,337
28,916
トレーディング資産
240,924
271,291
デリバティブ金融商品のプラスの時価
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融資
産
859,582
657,780
180,293
171,926
12, 14, 21, 36
1,280,799
1,100,997
16, 20, 21
45,281
54,266
17
3,759
2,608
18, 19
412,514
407,729
土地建物および設備
22
5,509
5,802
のれんおよびその他の無形資産
24
15,802
15,594
その他の資産
25, 26
154,794
149,229
当期税金資産
35
1,870
2,249
繰延税金資産
35
8,737
8,341
2,164,103
1,905,630
2,112,597) (
1,860,276)
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産合計
このうち、2011年および2010年12月31日現在でそれぞれ87十億
ユーロおよび91十億ユーロは、債権者に担保として差入れたもの
で、売却または再担保差入れが可能
売却可能金融資産
このうち、2011年および2010年12月31日現在でそれぞれ9十億ユー
ロおよび4十億ユーロは、債権者に担保として差入れたもので、売
却または再担保差入れが可能
持分法適用投資
貸出金
このうち、2011年および2010年12月31日に終了する各年度におけ
る3十億ユーロは、債権者に担保として差入れたもので、売却また
は再担保差入れが可能
資産合計
(
185/550
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2011年
注記 12月31日現在
単位:百万ユーロ(億円)
2010年
12月31日現在
負債および資本:
預金
27
601,730
533,984
中央銀行ファンド借入金および買戻条件付売却有価証券(レポ)
20, 21
35,311
27,922
貸付有価証券
20, 21
8,089
3,276
63,886
68,859
デリバティブ金融商品のマイナスの時価1
838,817
647,195
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負
債
118,318
130,154
7,426
7,898
1,028,447
854,106
30
65,356
64,990
その他の負債
25, 26
187,816
181,827
引当金
19, 28
2,621
2,204
当期税金負債
35
2,524
2,736
繰延税金負債
35
1,789
2,307
長期債務
31
163,416
169,660
信託優先証券
31
12,344
12,250
2,109,443
1,855,262
2,059,238) (
1,811,107)
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債
12, 14, 36
トレーディング負債
投資契約負債
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債合計
その他の短期借入金
負債合計
(
普通株式、無額面、名目価値2.56ユーロ
32
2,380
2,380
資本剰余金
23,695
23,515
利益剰余金1
30,119
25,975
-823
-450
その他の包括利益累計額、税引後
-1,981
-2,601
株主持分合計
53,390
48,819
自己普通株式、取得原価
32
(
非支配持分
資本合計
(
負債および資本合計
(
52,119)
(
47,657)
1,270
1,549
54,660
50,368
53,359)
(
49,169)
2,164,103
1,905,630
2,112,597) (
1,860,276)
1 2011年3月31日にABNアムロの当初取得時の会計処理が確定したことにより、2010年12月31日における利益剰余金は‐24百万ユーロ遡及修正
された。
添付の注記は、連結財務書類の不可欠な一部である。
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⑤ 連結所有者持分変動計算書
単位:百万ユーロ(億円)
普通株式
(無額面) 資本剰余金 利益剰余金1
2008年12月31日現在残高
(
包括利益合計、税引後2
1,461
14,961
1,426) (
14,605)
自己普通株 自己普通株
式、取得原 式購入義務
価
振替額
20,074
(
19,596)
-939
(
△917)
-3
(
△3)
-
-
4,973
-
-
普通株式の発行
128
830
-
-
-
現金配当の支払
-
-
-309
-
-
確定給付制度に係る数理計算上の差益(損)、税引
後
-
-
-679
-
-
報告期間中の株式報奨の純変動
-
-688
-
-
-
株式を基礎とした報酬制度に基づく自己株式の分
配
-
-
-
1,313
-
株式を基礎とした報酬制度に係るタックス・ベネ
フィット
-
35
-
-
-
自己普通株式購入義務振替額の増加
-
-
-
-
-5
自己普通株式購入義務振替額の減少
-
-
-
-
8
オプション・プレミアムおよび普通株式に係るオ
プションによるその他の影響
-
-149
-
-
-
自己株式の購入
-
-
-
-19,238
-
自己株式の売却
-
-
-
18,816
-
自己株式売却に係る純利得(損失)
-
-177
-
-
-
その他
-
18
-3
-
-
1,589
14,830
24,056
-48
-
1,551) (
14,477)
2009年12月31日現在残高
(
包括利益合計、税引後2
(
23,483)
(
△47)
(
-)
-
-
2,286
-
-
普通株式の発行
791
9,413
-
-
-
現金配当の支払
-
-
-465
-
-
確定給付制度に係る数理計算上の差益(損)、税引
後
-
-
94
-
-
報告期間中の株式報奨の純変動
-
-296
-
-
-
株式を基礎とした報酬制度に基づく自己株式の分
配
-
-
-
1,439
-
株式を基礎とした報酬制度に係るタックス・ベネ
フィット
-
-11
-
-
-
自己普通株式購入義務振替額の増加
-
-
-
-
-93
自己普通株式購入義務振替額の減少
-
-
-
-
93
オプション・プレミアムおよび普通株式に係るオ
プションによるその他の影響
-
-115
-
-
-
自己株式の購入
-
-
-
-15,366
-
自己株式の売却
-
-
-
13,525
-
自己株式売却に係る純利得(損失)
-
-
-
-
-
その他
-
-306
4
-
-
2,380
23,515
25,975
-450
-
2,323) (
22,955)
2010年12月31日現在残高
(
包括利益合計、税引後2
-
187/550
-
(
25,357)
4,132
(
△439)
-
(
-)
-
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
普通株式の発行
-
-
-
-
-
現金配当の支払
-
-
-691
-
-
確定給付制度に係る数理計算上の差益(損)、税引
後
-
-
666
-
-
報告期間中の株式報奨の純変動
-
153
-
-
-
株式を基礎とした報酬制度に基づく自己株式の分
配
-
-
-
1,108
-
株式を基礎とした報酬制度に係るタックス・ベネ
フィット
-
-76
-
-
-
自己普通株式購入義務振替額の増加
-
-
-
-
-
自己普通株式購入義務振替額の減少
-
-
-
-
-
オプション・プレミアムおよび普通株式に係るオ
プションによるその他の影響
-
-131
-
-
-
自己株式の購入
-
-
-
-13,781
-
自己株式の売却
-
-
-
12,300
-
自己株式売却に係る純利得(損失)
-
-32
-
-
-
その他
-
266
37
-
-
2,380
23,695
30,119
-823
-
2,323) (
23,131)
2011年12月31日現在残高
(
188/550
(
29,402)
(
△803)
(
-)
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
単位:百万ユーロ(億円)
売却可能金
融資産に係
る未実現純
利得(損
失)、該当
する税金お
よびその他
控除後3
キャッシュ
・フロー・
ヘッジ目的
のデリバ
ティブに係
る未実現純
利得(損
失)、税引
後3
売却目的保
有として分
類された資
産に係る未
実現純利得
(損失)、
税引後
外貨換算調
整勘定、税
引後3
持分法適用
投資による
未実現純利
得(損失)
-855
-346
-
-3,628
-22
2008年12月31日現在残高
(
包括利益合計、税引後2
△835)
(
△338)
(
-) (
△3,542)
(
△21)
669
212
-
107
83
普通株式の発行
-
-
-
-
-
現金配当の支払
-
-
-
-
-
確定給付制度に係る数理計算上の差益(損)、税引
後
-
-
-
-
-
報告期間中の株式報奨の純変動
-
-
-
-
-
株式を基礎とした報酬制度に基づく自己株式の分
配
-
-
-
-
-
株式を基礎とした報酬制度に係るタックス・ベネ
フィット
-
-
-
-
-
自己普通株式購入義務振替額の増加
-
-
-
-
-
自己普通株式購入義務振替額の減少
-
-
-
-
-
オプション・プレミアムおよび普通株式に係るオ
プションによるその他の影響
-
-
-
-
-
自己株式の購入
-
-
-
-
-
自己株式の売却
-
-
-
-
-
自己株式売却に係る純利得(損失)
-
-
-
-
-
その他
-
-
-
-
-
-186
-134
-
-3,521
61
2009年12月31日現在残高
(
包括利益合計、税引後2
△182)
(
△131)
(
-) (
△3,437)
(
60)
73
-45
-11
1,188
-26
普通株式の発行
-
-
-
-
-
現金配当の支払
-
-
-
-
-
確定給付制度に係る数理計算上の差益(損)、税引
後
-
-
-
-
-
報告期間中の株式報奨の純変動
-
-
-
-
-
株式を基礎とした報酬制度に基づく自己株式の分
配
-
-
-
-
-
株式を基礎とした報酬制度に係るタックス・ベネ
フィット
-
-
-
-
-
自己普通株式購入義務振替額の増加
-
-
-
-
-
自己普通株式購入義務振替額の減少
-
-
-
-
-
オプション・プレミアムおよび普通株式に係るオ
プションによるその他の影響
-
-
-
-
-
自己株式の購入
-
-
-
-
-
自己株式の売却
-
-
-
-
-
自己株式売却に係る純利得(損失)
-
-
-
-
-
その他
-
-
-
-
-
-113
-179
-11
-2,333
35
2010年12月31日現在残高
(
△110)
189/550
(
△175)
(
△11) (
△2,277)
(
34)
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
包括利益合計、税引後2
-504
-47
11
1,167
-7
普通株式の発行
-
-
-
-
-
現金配当の支払
-
-
-
-
-
確定給付制度に係る数理計算上の差益(損)、税引
後
-
-
-
-
-
報告期間中の株式報奨の純変動
-
-
-
-
-
株式を基礎とした報酬制度に基づく自己株式の分
配
-
-
-
-
-
株式を基礎とした報酬制度に係るタックス・ベネ
フィット
-
-
-
-
-
自己普通株式購入義務振替額の増加
-
-
-
-
-
自己普通株式購入義務振替額の減少
-
-
-
-
-
オプション・プレミアムおよび普通株式に係るオ
プションによるその他の影響
-
-
-
-
-
自己株式の購入
-
-
-
-
-
自己株式の売却
-
-
-
-
-
自己株式売却に係る純利得(損失)
-
-
-
-
-
その他
-
-
-
-
-
-617
-226
-
-1,166
28
2011年12月31日現在残高
(
△602)
190/550
(
△221)
(
-) (
△1,138)
(
27)
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
単位:百万ユーロ(億円)
その他の包括
利益累計額、税
引後2
2008年12月31日現在残高
株主持分合計
-4,851
(
包括利益合計、税引後2
△4,736)
非支配持分
30,703
(
29,972)
資本合計
1,211
(
1,182)
31,914
(
31,154)
1,071
6,044
-1
6,043
普通株式の発行
-
958
-
958
現金配当の支払
-
-309
-
-309
確定給付制度に係る数理計算上の差益(損)、税引
後
-
-679
-
-679
報告期間中の株式報奨の純変動
-
-688
-
-688
株式を基礎とした報酬制度に基づく自己株式の分
配
-
1,313
-
1,313
株式を基礎とした報酬制度に係るタックス・ベネ
フィット
-
35
-
35
自己普通株式購入義務振替額の増加
-
-5
-
-5
自己普通株式購入義務振替額の減少
-
8
-
8
オプション・プレミアムおよび普通株式に係るオ
プションによるその他の影響
-
-149
-
-149
自己株式の購入
-
-19,238
-
-19,238
自己株式の売却
-
18,816
-
18,816
自己株式売却に係る純利得(損失)
-
-177
-
-177
その他
-
15
112
127
-3,780
36,647
1,322
37,969
2009年12月31日現在残高
(
包括利益合計、税引後2
△3,690)
(
35,775)
(
1,291)
(
37,065)
1,179
3,465
-8
3,457
普通株式の発行
-
10,204
-
10,204
現金配当の支払
-
-465
-
-465
確定給付制度に係る数理計算上の差益(損)、税引
後
-
94
12
106
報告期間中の株式報奨の純変動
-
-296
-
-296
株式を基礎とした報酬制度に基づく自己株式の分
配
-
1,439
-
1,439
株式を基礎とした報酬制度に係るタックス・ベネ
フィット
-
-11
-
-11
自己普通株式購入義務振替額の増加
-
-93
-
-93
自己普通株式購入義務振替額の減少
-
93
-
93
オプション・プレミアムおよび普通株式に係るオ
プションによるその他の影響
-
-115
-
-115
自己株式の購入
-
-15,366
-
-15,366
自己株式の売却
-
13,525
-
13,525
自己株式売却に係る純利得(損失)
-
-
-
-
その他
-
-302
223
-79
-2,601
48,819
1,549
50,368
2010年12月31日現在残高
(
包括利益合計、税引後2
△2,539)
620
191/550
(
47,657)
4,752
(
1,512)
162
(
49,169)
4,914
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有価証券報告書
普通株式の発行
-
-
-
-
現金配当の支払
-
-691
-
-691
確定給付制度に係る数理計算上の差益(損)、税引
後
-
666
-7
659
報告期間中の株式報奨の純変動
-
153
-
153
株式を基礎とした報酬制度に基づく自己株式の分
配
-
1,108
-
1,108
株式を基礎とした報酬制度に係るタックス・ベネ
フィット
-
-76
-
-76
自己普通株式購入義務振替額の増加
-
-
-
-
自己普通株式購入義務振替額の減少
-
-
-
-
オプション・プレミアムおよび普通株式に係るオ
プションによるその他の影響
-
-131
-
-131
自己株式の購入
-
-13,781
-
-13,781
自己株式の売却
-
12,300
-
12,300
自己株式売却に係る純利得(損失)
-
-32
-
-32
その他
-
303
-434
-131
-1,981
53,390
1,270
54,660
2011年12月31日現在残高
(
△1,934)
(
52,119)
(
1,240)
(
53,359)
1 2011年3月31日にABNアムロの当初取得時の会計処理が確定したことにより、2010年12月31日における利益剰余金は‐24百万ユーロ遡及修正
された。
2 確定給付制度に係る数理計算上の差益(損)、税引後を除く。
3 持分法適用投資による未実現純利得(損失)を除く。
添付の注記は、連結財務書類の不可欠な一部である。
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⑥ 連結キャッシュ・フロー計算書
単位:百万ユーロ(億円)
2011年度
当期純利益
2010年度
4,326
(
2009年度
2,330
4,223)
(
4,958
2,275)
(
4,840)
営業活動によるキャッシュ・フロー:
当期純利益を営業活動によるキャッシュ・フローに調整するための
修正:
信用リスク引当金繰入額
再構築費用
売却可能金融資産、持分法適用投資およびその他の売却益
繰延法人所得税、純額
減損、減価償却およびその他の償却、および評価増
持分法適用会社の純利益に対する持分
非資金損益項目等調整後利益
(
1,839
1,274
2,630
-
-
-
-841
-363
-656
-387
315
-296
3,697
4,255
1,782
-222
-457
-189
8,412
7,354
8,229
8,212)
(
7,179)
(
8,033)
営業資産および負債の純変動に関する調整:
利付定期銀行預け金
中央銀行ファンド貸出金、売戻条件付買入有価証券、借入有価
証券
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融資
産
-53,427
-34,806
4,583
-8,202
26,368
-4,203
-11,582
-24,502
24,890
-7,092
-2,823
17,213
-17,962
-5,894
21,960
66,168
22,656
-57,330
-8,389
53,450
-7,061
12,622
-40,709
-40,644
1,689
18,509
2,592
その他の負債
21,476
2,851
-15,645
優先長期債務
トレーディング資産および負債、デリバティブ金融商品のプラスお
よびマイナスの時価、純額1
その他、純額
-5,991
-3,457
-7,150
10,558
-17,664
40,023
-478
-5,009
-1,243
7,802
-3,676
-13,786
貸出金
その他の資産
預金
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負
債および投資契約負債
中央銀行ファンド借入金、買戻条件付売却有価証券、貸付有価
証券
その他の短期借入金
営業活動によるキャッシュ・フロー
(
7,616)
(
△3,589)
(
△13,458)
投資活動によるキャッシュ・フロー:
収入:
売却可能金融資産の売却
21,948
10,652
9,023
売却可能金融資産の満期償還
10,635
4,181
8,938
持分法適用投資の売却
336
250
574
土地建物および設備の売却
101
108
39
-19,606
-14,087
-12,082
持分法適用投資
-602
-145
-3,730
土地建物および設備
-794
-873
-592
348
8,580
-20
-451
-1,189
-1,749
購入:
売却可能金融資産
企業結合/事業売却による純資金受取(支出)額
その他、純額
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投資活動によるキャッシュ・フロー
11,915
(
7,477
11,631)
(
401
7,299)
(
391)
財務活動によるキャッシュ・フロー:
劣後長期債務の発行
76
1,341
457
-715
-229
-1,448
37
90
1,303
-45
-51
-
-
10,060
-
自己株式の購入
-13,781
-15,366
-19,238
自己株式の売却
12,229
13,519
18,111
-4
-7
-5
非支配持分の純変動
-266
200
109
現金配当の支払
-691
-465
-309
-3,160
9,092
-1,020
劣後長期債務の返済および償還
信託優先証券の発行
信託優先証券の返済および償還
増資
非支配持分への配当の支払
財務活動によるキャッシュ・フロー
(
△3,085)
現金および現金同等物に対する為替レート変動の純影響
(
-964
(
8,876)
(
△996)
1,911
△941)
(
690
1,866)
(
674)
現金および現金同等物の純増加(減少)
15,593
14,804
-13,715
現金および現金同等物、期首残高
66,353
51,549
65,264
現金および現金同等物、期末残高
81,946
66,353
51,549
1,327
784
-520
利息支払額
17,743
13,740
15,878
利息および配当受取額
35,216
29,456
28,211
現金および銀行預け金
15,928
17,157
9,346
利付要求払銀行預け金(2011年12月31日現在95,982百万ユーロ、
2010年12月31日現在43,181百万ユーロおよび2009年12月31日現在
5,030百万ユーロの定期預金を含んでいない)
66,018
49,196
42,203
81,946
66,353
51,549
営業活動によるキャッシュ・フローは以下を含む
法人所得税支払(還付)額、純額
現金および現金同等物の構成要素
合計
(
79,996)
(
64,774)
(
50,322)
1 2011年3月31日にABNアムロの当初取得時の会計処理が確定したことにより、2010年12月31日における利益剰余金は‐24百万ユーロ遡及修正
された。
添付の注記は、連結財務書類の不可欠な一部である。
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⑦ 連結財務書類に対する注記
連結財務書類に対する注記
01−重要な会計方針−182(訳者注:原文のページ;以下同)
02−決定的に重要な会計上の見積り−214
03−最近適用された会計意見書および新しい会計意見書−222
04−取得および処分−226
05−事業セグメントおよび関連情報−243
連結損益計算書に対する注記
06−純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)−254
07−手数料およびフィー収益−256
08−売却可能金融資産に係る純利得(損失)−257
09−その他の収益−258
10−一般管理費−258
11−普通株式1株当たり利益−259
連結貸借対照表に対する注記
12−純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債−261
13−IAS第39号およびIFRS第7号の改訂、「金融資産の分類変更」−263
14−公正価値で計上される金融商品−265
15−公正価値で計上されない金融商品の公正価値−280
16−売却可能金融資産−283
17−持分法適用投資−284
18−貸出金−286
19−信用リスク引当金−287
20−金融資産の認識中止−288
21−担保に差入れたおよび担保として受け取った資産−289
22−土地建物および設備−290
23−リース−291
24−のれんおよびその他の無形資産−293
25−売却目的保有の非流動資産および処分グループ−304
26−その他の資産およびその他の負債−307
27−預金−308
28−引当金−308
29−信用関連のコミットメントおよび偶発負債−315
30−その他の短期借入金−316
31−長期債務および信託優先証券−317
追加的注記
32−普通株式−318
33−株式報酬制度−319
34−従業員給付−323
35−法人所得税−330
36−デリバティブ−334
37−規制自己資本−336
38−関連当事者との取引−343
39−子会社に関する情報−347
40−保険および投資契約−348
41−流動および非流動の資産および負債−352
42−後発事象−354
43−ドイツ商法第315a条に準拠した連結財務書類に対する補足的情報−354
44−保有株式−356
01−
重要な会計方針
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会計の基本的事項
ドイツ銀行アクツィエンゲゼルシャフト(以下「ドイツ銀行」または「親会社」という。)はドイツ連邦共和国の法律に基づ
いて設立された株式会社である。ドイツ銀行およびドイツ銀行が支配的財務持分を有するすべての事業体(以下「当グループ」
という。)は、あらゆる範囲の法人・機関投資家向けバンキング、個人顧客向けおよび資産運用の商品およびサービスを世界的規
模で提供している。当グループの事業セグメント情報については、注記05「事業セグメントおよび関連情報」を参照のこと。
添付の連結財務書類は当グループの表示通貨であるユーロで表示されている。百万ユーロ単位で表示されているすべての財務
情報は、百万単位未満を四捨五入している。当連結財務書類は、国際会計基準審議会(以下「IASB」という。)が公表し、欧州連合
(以下「EU」という。)が承認した国際財務報告基準(以下「IFRS」という。)に準拠して作成されている。当グループのIFRSの
適用にあたり、IASBが公表したIFRSとEUが承認したIFRSとの間に差異は生じない。
金融商品から生じるリスクの性質および範囲に関する、IFRS第7号「金融商品:開示」に基づくリスクの開示は、リスク・レ
ポートの余白に角括弧(本書では『 』で表示されている。)で印を付けられた部分を参照することにより本書に組み込まれて
いる。
IFRSに基づく財務書類の作成には、一定の種類の資産および負債に関して、経営陣による見積りおよび仮定が必要である。これ
らが必要な範囲には、一定の金融資産・負債の公正価値、金融資産の分類変更、貸出金の減損およびオフバランス信用リスク引当
金繰入額、その他の金融資産および非金融資産の減損、繰延税金資産の認識および測定、ならびに法律上/規制上の偶発事象およ
び不確実な税務ポジションに関する会計処理が含まれる。これらの見積りおよび仮定は、貸借対照表日現在の資産・負債の報告
金額および偶発資産・偶発負債の開示内容ならびに報告期間中の収益・費用の報告金額に影響を与える。実際の結果は経営陣の
見積りとは異なることがある。財務書類の作成において使用された決定的に重要な会計上の見積りおよび判断の詳細に関して
は、注記02「決定的に重要な会計上の見積り」を参照のこと。
担保付デリバティブ契約に関する評価アプローチ
2011年度第2四半期に、当グループの実質的にすべての担保付デリバティブ契約に関する評価アプローチは、担保付デリバ
ティブに関連した金利および資金調達リスクをその価格決定に沿ってより一貫して管理する目的で、オーバーナイト・インデッ
クス・スワップ(OIS)カーブを使用するものへと変更された。このOISへのアプローチの変更は、2011年度の当グループの連結
財務書類に重要な影響を及ぼさなかった。
CIBにおける収益要素の割当て
2010年度上半期中に、法人・機関投資家向けビジネス(CIB)の過去の期間の収益の表示が、特定の収益要素の各商品区分への
割当てに関するレビューを受けて修正された。このレビューにより、2009年度において、マイナスの収益325百万ユーロが貸出金
商品からセールス・アンド・トレーディング(債券およびその他の商品)に振り替えられた。さらに、セールス・アンド・ト
レーディング(エクイティ)の収益が2009年度に83百万ユーロ減少し、セールス・アンド・トレーディング(債券およびその他
の商品)においては同額の相殺効果があった。これらの修正はCIBの収益合計に影響を及ぼさなかった。
PCAMにおける収益要素の割当て
2011年度第1四半期において、PCAM商品に係る収益の表示が、特定の収益要素の各商品区分への割当てに関するレビューを受け
て修正された。比較可能性を向上させる目的で、2010年度および2009年度においてそれぞれ73百万ユーロおよび70百万ユーロの
収益がクレジット商品から預金および支払サービスに振り替えられた。この修正はPCAMの収益合計に影響を及ぼさなかった。
保険
2010年度第2四半期中に、当グループは、長寿保険契約および再保険契約に関連するフィーおよび差金決済の表示を変更した。
個々の長寿保険契約および再保険契約に基づくキャッシュ・フローを純額で表示することは、それらのキャッシュ・フローの実
際の決済を反映するため、こうした契約の性質をより良く反映すると判断された。この表示の変更の結果、2011年度に102百万
ユーロ、2010年度に117百万ユーロの費用がその他の収益から保険業務に係る費用に振り替えられた。
ソフトウェアの償却期間
2010年度第2四半期より、当グループは、一定の購入または内部開発されたソフトウェアに関連する資産計上された原価につ
き、5年または10年の償却期間を適用している。これらの以前の償却期間は3年であった。この変更は、表示期間の当グループの連
結財務書類に重要な影響を及ぼしておらず、また、将来の期間にも重要な影響を及ぼさないと見込まれている。
貸倒引当金
当グループは、均質貸出金ポートフォリオの貸倒引当金の決定に、過去の経験に基づく統計的モデルを使用する見積りを適用し
ている。当グループは定期的に、過去に証明された損失水準により入力パラメータおよびモデルの仮定を調整する手続を行う。
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2010年度および2009年度に行った入力パラメータおよびモデルの仮定の調整により、信用リスク引当金繰入額が、2010年度およ
び2009年度においてそれぞれ28百万ユーロおよび145.8百万ユーロ減少した。2011年度にはこうした調整は行われなかった。
重要な事業の機能通貨の変更
2010年1月1日、ドイツ銀行アクツィエンゲゼルシャフト・ロンドン支店(以下「ロンドン支店」という。)およびロンドンを拠
点とする他の一定の子会社の機能通貨がポンドからユーロに変更された。
これらの事業体の機能通貨は、その主たる経済環境の通貨がポンドに基づいていたことから、以前はポンドと決められていた。
しかし、2009年度において、ロンドン支店の営業環境、事業構成および貸借対照表構成が時とともに徐々に変化したと判断され
た。この変化をより良く反映するために、ロンドン支店の経営陣は、2010年1月1日から、その営業活動のユーロでの管理を実行し
ている。この決定を実行するために、ロンドン支店に関して、すべての非ユーロ・エクスポージャーをヘッジし、利益をユーロに
交換し、内部的にユーロで報告するための手続きが設定された。
機能通貨をユーロに変更したことによる影響は、当連結財務書類において将来に向けて適用された。当グループは、2010年1月1
日現在の為替レートを使用してすべての項目を当該新機能通貨へと換算した。以前にその他の包括利益に計上された、在外営業
活動体の換算により生じた為替差額は、純損益には振り替えられず、当該営業活動体が処分または売却されるまで引き続きその
他の包括利益に計上される。
重要な会計方針
当グループの重要な会計方針は以下に記載する通りである。前述の場合を除き、これらの方針は、2009年度、2010年度および
2011年度に一貫して適用されている。
連結の原則
当連結財務書類中の財務情報は、親会社であるドイツ銀行と、一定の特別目的事業体(以下「SPE」という。)を含むその子会社
とを併せ、単一の経済単位として表示した財務情報を含んでいる。
子会社
当グループの子会社は、当グループが支配している事業体である。当グループが事業体を支配しているのは、当グループが当該
事業体の財務および営業の方針を左右する力を有する場合である。支配は、通常、議決権の過半数の直接的または間接的な持分所
有に伴って生じる。現時点で行使可能または転換可能となっている潜在的議決権の存在および影響は、ある事業体を当グループ
が支配しているか否かの評価に当たり考慮される。
当グループは、様々な動機のために、SPEの組成スポンサーとなったり、当グループがスポンサーではないSPEと関わりを持った
りしている。その動機には、顧客に別個の法的事業体への投資保有を可能とするため、顧客にオルタナティブ資産への共同投資を
可能とするため、資産証券化取引のため、信用保全商品の売買のため等が含まれる。当グループは、SPE連結の要否を判断するに当
たり、以下を含む一連の要因を評価する。すなわち、(1)当該SPEの活動が当グループのために、当グループの特定の事業上の必要
に従って行われ、それにより当該SPEの運営から当グループが便益を獲得できるようになっているか、(2)その便益の過半を獲得
するための意思決定の権限を、当グループが有しているか、(3)当該SPEの活動による便益の過半を、当グループが獲得するか、お
よび(4)その活動による便益を獲得する目的で、当グループがその資産に関連する残余的所有リスクの過半を留保しているかで
ある。
連結の評価は、ドイツ銀行と第三者の双方がデリバティブ、負債性・資本性金融商品およびその他の金融商品を通して保有す
るSPEに関連したエクスポージャーが考慮される。これら関連要因の評価により、当グループがあるSPEを支配していることが示
された場合に、当グループは当該SPEを連結する。
子会社は、当グループに支配が移転した日から連結され、支配が終了した日から連結除外とされる。
当グループは、少なくともすべての四半期報告日において連結の状況を再評価する。したがって、すべての構造変動が発生時に
検討される。これは、事業体と新たに実行されたものを含め、当グループが有する契約上の取決めの変更を含んでおり、所有持分
の変動のみに限定されない。
当グループは、SPEの取決めに全体的な変更がある場合、または当グループとSPEの関係に実質的な変更があった場合、SPEの連
結の取扱いを再評価する。連結の再評価が必要であることを示唆する状況には以下の事項が含まれるが、これらに限定されない。
−SPEの所有持分の実質的な変更。例えば、SPEに対するある程度重要な追加持分の購入や、ある程度重要な持分の処分。
−SPEの契約上または統治上の取決めの変更。
−構造内で実行された追加の活動。例えば、当初設定された条件を超える流動性与信枠の供与または当初予定されていなかった
SPEとの取引の締結。
−事業体の財務構造の変動。
さらに、当グループが、SPEが事業を継続するためには追加支援が必要であり、当該支援が当初予定されておらず、必要な場合に
は、評判上またはその他の理由により当グループが当該支援を提供すると結論を下した場合、当グループはSPEを連結する必要性
197/550
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を再評価する。
既存のSPEに対する支配の再評価により、自動的に連結または連結除外とされるものではない。このような再評価を行う際に当
グループは、損失可能性、将来提供する追加的な流動性与信枠の可能性、評判上またはその他の目的でとられる将来の処置の可能
性に関する仮定を変更することが必要となる場合がある。現在の市場パラメータおよび予想(資産に係る損失予想等)を含む、
現在利用可能なすべての情報は、SPEの開始以降の市場の変動を組み込むものであり、連結の再評価の結論に使用される。
連結会社間の取引高、残高、およびグループ会社間の取引に係る未実現利得はすべて、連結に当たり相殺消去されている。また、
連結目的上、全グループを通じて一貫した会計方針が適用されている。子会社株式の第三者に対する発行は、非支配持分として扱
われている。
当グループは子会社の支配の喪失日に、a)当該子会社の資産(帰属するのれんを含む。)および負債につき、その帳簿価額で認
識の中止を行い、b)元子会社に対する非支配持分の帳簿価額(当該子会社に帰属する、その他の包括利益累計額の構成要素を含
む。)について認識の中止を行い、c)受取対価の公正価値および子会社株式の分配を認識し、d)元子会社に対する残存投資をその
公正価値で認識し、e)上記項目の結果として生じた差額を利得または損失として損益計算書に認識する。当該子会社に関連して
過去の期間にその他の包括利益に認識された金額はすべて、支配の喪失日に連結損益計算書に振り替えられる。
代理店または受託者の資格において保有する資産は、当グループの資産に該当せず、従って当グループの連結貸借対照表には
含まれていない。
企業結合および非支配持分
当グループは、取得法を使用して企業結合を会計処理している。当グループが子会社に対する支配を獲得した日現在で、取得原
価が、受取対価(移転された現金および現金以外の対価(資本性金融商品)を含む。)、条件付対価、被取得企業に対して以前に
保有していた資本持分、および発生したかまたは引き受けた負債の公正価値として測定される。取得原価および被取得企業に対
する非支配持分の総額が、取得した識別可能な純資産の公正価値に対する当グループの持分を上回る場合、その超過額は、のれん
として計上される。取得原価および被取得企業に対する非支配持分の総額が、識別可能な純資産の公正価値を下回る場合には
(負ののれん)、その他の収益に利得が計上されることがある。取得関連費用は発生した期間に費用として認識される。
取得日時点の会計処理は、暫定的な金額に基づいて行われる場合がある。取得日時点で存在していた事実や状況に関する新た
な情報を1年以内(測定期間と呼ばれている。)に入手し、それを知っていたならば当初認識額に影響していたであろう場合に
は、当グループは暫定的な金額を修正する。測定期間中の修正が識別された場合、当グループは、企業結合の会計処理があたかも
取得日時点で完了していたかのように、識別可能な資産および負債の公正価値ならびにのれんを測定期間に修正する。取得日が
過去の報告期間に関連する場合には、財務書類に表示される過去の期間の比較情報もそれに応じて修正される。測定期間中の修
正の影響により、過去の期間に認識された減価償却費および償却費にも変更が生じる場合がある。
段階的に達成される企業結合(「段階的取得」)の場合、以前に保有していた被取得企業の資本持分は取得日公正価値で再測
定され、それにより利得または損失が生じる場合には純損益に認識される。以前に保有していた投資に関連して過去の期間にそ
の他の包括利益に認識された金額は、支配の獲得日に、あたかも当グループが以前に保有していた資本持分を処分したかのよう
に連結損益計算書に振り替えられる。
非支配持分は、連結貸借対照表において、資本の独立項目として、当グループの株主持分と明確に区分して表示されている。非
支配持分に帰属する純利益は、連結損益計算書上に、区分して開示されている。子会社に対する所有持分の変動のうち、支配の変
更とならないものは、所有者間の取引として処理され、資本剰余金に報告される。
関連会社および共同支配企業
関連会社は、企業の経営および財務の方針に関する経営管理上の意思決定に対して、当グループが重要な影響力を有するが、支
配的持分は有しない企業である。一般的に、当グループが議決権の20%から50%を保有する場合には重要な影響力があると推定
される。現時点で行使可能または転換可能となっている潜在的議決権の存在および影響は、当グループが重要な影響力を有して
いるか否かの評価に当たり考慮される。当グループが重要な影響力を有しているか否かの評価に当たり考慮されるその他の要因
には、取締役会(ドイツの株式会社の場合は監査役会)への役員の派遣および重要な会社間取引がある。これらの要因が存在する
場合には、特定の投資について、当グループの投資が議決権株式の20%未満であったとしても持分法による会計処理の適用が要
求されることがある。
共同支配企業は、当グループが一または複数の当事者との間で、共同支配下の企業を通じて、何らかの活動を実行する契約上の
取決めを有する場合に存在する。
関連会社および共同支配企業に対する投資は、持分法により会計処理される。関連会社および共同支配企業の経営成績に対す
る当グループの持分は、当グループの会計方針と整合するよう修正され、連結損益計算書において持分法適用投資による純利益
(損失)として報告されている。連結会社間の売上から生じる関連会社の純損益に対する当グループの持分は、連結に当たり相
殺消去される。
当グループが以前にある企業に対する資本持分を(例えば、売却可能として)保有しており、後に重要な影響力を獲得した場
合、以前に保有していた資本持分は公正価値で再測定され、それにより利得または損失が生じる場合には連結損益計算書に認識
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される。当該資本持分に関連して以前にその他の包括利益に認識された金額はすべて、当グループが重要な影響力を獲得した日
に、あたかも当グループが以前に保有していた資本持分を処分したかのように連結損益計算書に振り替えられる。
持分法による会計処理では、関連会社および共同支配企業に対する当グループの投資は、当初、取得原価(関連会社の取得にお
いて発生した、直接関連する取引費用を含む。)で計上された後、取得後の関連会社または共同支配企業の純利益(または損失)お
よび関連会社または共同支配企業の資本に直接反映されたその他の変動の両方に対する当グループの比例按分持分を反映して、
増額(または減額)される。関連会社または共同支配企業の取得に伴い生じたのれんは、当該投資の帳簿価額(減損損失累計額を控
除後)に含められる。のれんは個別に報告されないため、特に減損テストは行われない。しかし、持分法適用投資全体に関しては減
損テストが行われる。
当グループは、各貸借対照表日現在において、関連会社または共同支配企業に対する投資が減損しているという客観的な証拠
があるか否かを評価する。減損の客観的な証拠がある場合、投資の回収可能価額(使用価値と売却費用控除後の公正価値の高い
方)と帳簿価額を比較することにより、減損テストが行われる。過去の期間に認識された減損損失は、最後に減損損失が認識され
た以後、投資の回収可能価額の決定に使用された見積りの変更があった場合にのみ戻し入れられる。その場合、投資の帳簿価額が
高い方の回収可能価額に増額される。この増加額が減損損失の戻入れである。
持分法による損失が当グループの当該企業に対する投資の帳簿価額を超える場合、その超過額は、当該投資先に関連して当グ
ループが保有するその他の資産から控除される。当該資産がゼロまで減額された場合には、当グループの損失補填義務に基づき
追加損失を計上すべきかどうかの決定がなされる。
当グループは、関連会社または共同支配企業に対する重要な影響力を喪失した日に、当該持分法適用投資の処分に係る利得ま
たは損失(残存投資の公正価値および関連会社の処分による収入の合計金額と、その時点における当該投資の帳簿価額との差額
に相当)を認識する。当該関連会社または共同支配企業に関連して過去の期間にその他の包括利益に認識された金額は、連結損
益計算書に振り替えられる。
残存投資は金融商品として、以下の「金融資産および負債」の項に記載のとおり会計処理される。
売却目的保有の非流動資産および非継続事業
個々の非流動非金融資産(および処分グループ)は、当該資産(および処分グループ)の慣例的な売却条件のみを基に、現況
で直ちに売却することが可能であり、かつ、その売却の可能性が非常に高いと見なされる場合に、売却目的保有として分類され
る。売却の可能性が非常に高いと言えるためには、経営陣が売却計画の実行を確約し、買手を積極的に探していなければならな
い。さらに、資産(および処分グループ)は現在の公正価値との関係において合理的な販売価格をもって積極的に売り込まれて
おり、かつ、売却が1年以内に完了する見込みでなければならない。売却目的保有として分類するための基準を満たす非流動非金
融資産(および処分グループ)は、その帳簿価額と売却費用控除後の公正価値のいずれか低い金額で測定され、貸借対照表の
「その他の資産」および「その他の負債」に表示される。非流動資産(および処分グループ)が売却目的保有に分類される際、
比較数値は修正再表示されない。処分グループに金融商品が含まれる場合、当該商品の帳簿価額の修正は認められない。
非継続事業は、企業または企業の構成単位がすでに処分されたかまたは売却目的保有に分類されており、かつ、(a) 独立の主要
な事業分野または営業地域を表すか、(b) 独立の主要な事業分野または営業地域を処分する、統一された計画の一部であるか、ま
たは(c) 転売のみのために取得した子会社であるかのいずれかに該当する場合に、損益計算書において区分表示される。非継続
事業からの純利益(損失)には、非継続事業からの税引前純利益(損失)および非継続事業に係る税金費用の合計(純額)が含
まれている。同様に、非継続事業の営業活動、投資活動および財務活動に帰属する正味キャッシュ・フローも区分表示しなければ
ならない。損益計算書およびキャッシュ・フローに係る比較情報は、非継続事業について修正再表示される。
外貨換算
当連結財務書類は、当グループの表示通貨であるユーロで作成されている。当グループでは多様な事業体が異なる機能通貨を
用いている。機能通貨とは、その事業体が営業活動を行う主たる経済環境の通貨である。
個々の事業体は、外貨建ての収益、費用、利得および損失を、認識日の為替レートを用いて、機能通貨で計上する。
個々の事業体の機能通貨以外の通貨建ての貨幣性資産および負債は、期末の決算日レートにより換算される。これらの項目の
換算および決済の結果生じる外国為替差損益は、換算金額を当該貨幣性資産および負債をヘッジする外貨関連取引(デリバティ
ブ)から認識される金額と紐付けするために、連結損益計算書上、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純
利得(損失)として認識される。
取得原価で測定される非貨幣性項目は、過去の取引日レートにより換算される。純損益を通じて公正価値で計上する非貨幣性
項目に係る換算差額は、純損益に認識される。売却可能な非貨幣性項目(持分証券)に係る換算差額は、その他の包括利益に含めら
れ、売却可能な非貨幣性項目が売却されると、関連する累積換算差額は当該項目の全体の売却損益の一部として連結損益計算書
に振り替えられる。
表示通貨への換算目的上、在外営業活動体の資産、負債および資本は期末の決算日レートで換算され、損益項目は取引日レート
または、実際レートに近似していれば平均為替レートでユーロに換算される。在外営業活動体の換算に伴い生じる為替差額は、そ
の他の包括利益に含められる。在外子会社に関しては、為替差額のうち非支配持分に帰属する部分は、非支配持分に認識される。
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(支配または重要な影響力の喪失を伴う)在外子会社および在外関連会社の処分時に、その他の包括利益に認識されていた累
積為替差額の全額は、純損益に振り替えられる。
支配の喪失を伴わない在外子会社の部分的な処分においては、当該処分が所有者との取引と見なされることから、累積為替差
額の比例持分はその他の包括利益から非支配持分に振り替えられる。重要な影響力の喪失を伴わない関連会社の部分的な処分に
おいては、累積為替差額の比例持分はその他の包括利益から純損益に振り替えられる。
利息、フィーおよび手数料
収益は、収益の額および関連する原価を信頼性をもって測定でき、その取引に関する経済的便益の実現する可能性が高く、かつ
その取引の進捗度を信頼性をもって測定できる時に認識される。この概念は、当グループの重要な収益創出活動に対して、以下の
ように適用される。
純利息収益−すべての利付資産および負債からの利息は、実効金利法を用いて、純利息収益として認識される。実効金利法とは、
将来キャッシュ・フローの見積額を使用して、金融資産または金融負債の償却原価を算定し、利息収益または費用を適切な期間
にわたり配分する方法である。この算定に使用される将来キャッシュ・フローの見積額には、当該資産または負債に関する契約
条件により決定されるキャッシュ・フロー、その実効金利の不可欠な一部と判断されたすべてのフィー、直接的増分取引費用、お
よびその他のすべてのプレミアムまたはディスカウントが含められる。
貸出金や売却可能負債証券といった金融資産に係る減損損失がいったん認識されると、その商品の契約条件に基づく利息の発
生計上は停止されるが、利息収益は、減損損失を測定する目的で将来キャッシュ・フローを割り引くために使用した金利に基づ
いて認識される。貸出金の場合、この金利は当初の実効金利である。売却可能負債証券の場合、減損が公正価値に対して測定され
ることから、減損が発生するたびに新たな実効金利が設定されるため、この金利は現行市場金利に基づく。
金融資産がトレーディングまたは売却可能から貸出金に分類変更される場合、分類変更日現在の公正価値および予想将来
キャッシュ・フローの最善の見積りに基づく新たな実効金利が設定される。
手数料およびフィー収益−フィー収益(手数料を含む。)の認識は、当該フィーを請求する目的および関連する金融商品の会計
処理方法によって決定される。関連する金融商品がある場合、当該金融商品の実効金利の不可欠な一部であるフィーは、実効利回
りの算定に含まれている。しかし、金融商品を純損益を通じて公正価値で計上する場合には、公正価値の決定に使用される重要な
観察不可能な入力値がないことを条件に、関連するフィーは、当該商品の当初認識時に純損益に認識される。特定のサービス期間
にわたって提供するサービスにより稼得されるフィーは、当該サービス提供期間にわたり認識される。特定のサービスの完了ま
たは重要事象により稼得されるフィーは、サービスの完了または事象の発生時に認識される。
純損益を通じて公正価値で会計処理されないコミットメントに関連する貸出コミットメント・フィーは、当グループが個別の
貸出契約を締結する可能性が低い場合には、当該コミットメントの期間にわたり、手数料およびフィー収益に認識される。当グ
ループが個別の貸出契約を締結する可能性が高い場合には、当該貸出コミットメント・フィーは貸出開始時まで繰り延べられ、
当該貸出金の実効金利の調整額として認識される。
実績連動のフィーまたはフィー要素は、当該実績基準が満たされた時に認識される。
以下のフィー収益は、その大部分が、一定期間にわたって提供するサービスにより稼得される:投資信託運用管理フィー、信託
フィー、保管フィー、ポートフォリオおよびその他の運用管理およびアドバイザリー・フィー、信用関連フィー、ならびに手数料
収益。その大部分が取引タイプのサービスの提供により稼得されるフィーには、引受フィー、コーポレート・ファイナンス・
フィーおよびブローカー・フィーが含まれる。
フィー収益の創出に直接関連する増分費用は、手数料およびフィー収益に純額で表示される。
複合的なサービスまたは商品に関する契約−当グループが一相手先に対して複合的な商品、サービスまたは権利を提供する契約
をしている場合、収益認識目的上、フィー全体を契約の別々の構成要素に割り当てるべきか否かに関して評価が行われる。当グ
ループによって実行される仕組み取引は、このような契約の主たる例であり、取引ごとに評価される。当該評価は、契約のその他
の観点において当グループの継続的関与が引渡済の項目に必要ないことを確認するため、引渡済の項目またはサービスの価値を
考慮する。当該評価は、未引渡の項目の価値も評価し、引渡済の項目について返品権がある場合には、残りの項目またはサービス
の将来の引渡可能性を評価する。契約を別々の構成要素として考えることが適切と判断された場合には、受取金額は各構成要素
の相対的価値に基づいて割り当てられる。
引渡済の項目の価値について客観的で信頼できる証拠がない場合、または個別の項目について公正価値による認識が要求され
ている場合には残差法が使用される。残差法は、引渡済の構成要素の認識金額を、適切な収益金額をその他の全構成要素に対して
割り当てた後の残額として算定する。
金融資産および負債
当グループは、金融資産および負債を以下の区分に分類している。すなわち、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産およ
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び負債、貸出金、売却可能(「AFS」)金融資産、その他の金融負債である。当グループは、いずれの金融商品も満期保有の区分に
は分類していない。金融資産および負債の適切な分類は、当初認識時または連結貸借対照表内での分類変更時に決定される。
純損益を通じて公正価値で測定するものとして分類された金融商品およびAFSとして分類された金融資産については、取引日
に認識される。取引日とは、当グループが資産の購入または売却あるいは金融負債の発行または買戻しを確約した日である。その
他の金融商品はすべて、決済日基準で認識される。
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産および負債
当グループは、一定の金融資産および金融負債を、トレーディング目的保有または、純損益を通じて公正価値で測定するものと
して指定されたもの、のいずれかに分類する。これらは公正価値で計上され、それぞれ、純損益を通じて公正価値で測定する金融
資産、および純損益を通じて公正価値で測定する金融負債として表示される。関連する実現および未実現損益は、純損益を通じて
公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)に含められる。トレーディング貸出金や負債証券といった利付資産に係
る利息および資本性金融商品に係る配当は、純損益を通じて公正価値で測定する金融商品の利息および類似収益に表示される。
トレーディング資産および負債−金融商品は、短期の売却または買戻しを主な目的として組成、取得または負担された場合、また
は、識別された金融商品からなるポートフォリオの一部を構成し、当該ポートフォリオが一体として運用管理され、かつ最近の実
績として短期利益獲得パターンを示す証拠がある場合に、トレーディング目的保有として分類される。この区分にはさらに、当グ
ループのコモディティ・トレーディング事業が保有する実物商品が、売却費用控除後の公正価値で含められている。
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融商品−トレーディング資産および負債の定義を満たさない一定
の金融資産および負債は、公正価値オプションを利用し、純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定されている。純損益
を通じて公正価値で測定するものとして指定されるには、金融資産および負債が、以下の基準のうちの一つを満たしていなくて
はならない。(1) その指定により、測定上または認識上の不一致が解消または著しく減少する、(2) 金融資産または負債、または
その両方からなるグループの運用管理および実績評価が、文書化されたリスク管理または投資戦略に従って、公正価値に基づい
て行われている、あるいは、(3)その商品が一または複数の組込デリバティブを含んでいる(ただし、以下の場合は除く。(a) 当該
組込デリバティブが、そうでなければ契約で要求されていたであろうキャッシュ・フローを大きく修正しない場合、あるいは、
(b)ほとんど、または全く分析しなくても、分離が禁じられていることが明らかな場合。)。さらに、当グループは、信頼できる公正
価値の見積りが入手可能な金融商品についてのみ、公正価値オプションを指定することを認めている。
貸出コミットメント
一定の貸出コミットメントは、公正価値オプションに基づき、純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定されている。
「デリバティブおよびヘッジ会計」において記載されているように、貸出コミットメントの一部は、純損益を通じて公正価値で
測定する金融負債として分類されている。その他のすべての貸出コミットメントはオフバランス項目のままである。したがって、
当グループは、これらのオフバランスの貸出コミットメントに関して、市場金利またはクレジット・スプレッドの変動から生じ
る公正価値の変動を認識および測定していない。しかし、「貸出金の減損およびオフバランス信用リスク引当金繰入額」で明示
されているように、これらのオフバランスの貸出コミットメントについては個別に(必要に応じて集合的に)減損の評価を行っ
ている。
貸出金
貸出金には、組成または購入した、支払額が固定的または決定可能なデリバティブ以外の金融資産で、活発な市場での取引価格
がなく、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産にもAFS金融資産にも分類されていないものが含まれる。取引価格が、取引
所、ディーラー、ブローカー、業界団体、プライシング・サービスまたは規制機関から容易かつ定期的に入手可能であり、かつこれ
らの価格が、独立第三者間取引条件による実際の定期的に生じる市場取引を表している場合に、活発な市場が存在するといえる。
企業結合または資産の購入以外により取得した貸出金は当初、その取引価格で認識される。取引価格とは、借手に支払った現金
の額である。貸出金の当初の帳簿価額にはさらに、直接的増分取引費用およびフィーの純額が含められる。これらの貸出金は、当
初認識後は、実効金利法を用いて償却原価(減損控除後)で測定される。
企業結合の一部または資産の購入として取得した貸出金は当初、取得日の公正価値で認識される。取得日の公正価値には、当該
貸出金の信用の質(発生損失を含む。)を考慮した予想キャッシュ・フローが組み込まれる。利息収益は、実効金利法を用いて認
識される。取得日後、当グループは「貸出金の減損およびオフバランス信用リスク引当金繰入額」の項に記載されている方針に
従って、減損の客観的証拠があるか否かを評価する。貸出金に減損が生じていると判断された場合には、貸倒引当金が認識され、
対応する額は連結損益計算書の信用リスク引当金繰入額科目に借方計上される。これらの貸出金の信用の質がその後改善した場
合には、現在の帳簿価額の修正を通じて即時に認識され、対応する利得が利息収益に認識される。
売却可能として分類された金融資産
純損益を通じて公正価値で測定するものにも、貸出金にも分類されない金融資産は、AFSとして分類される。AFSとして分類され
た金融資産は、当初、公正価値に当該金融資産の取得に直接起因する取引費用を加算した額で認識される。プレミアムおよびディ
スカウントの償却は純利息収益に計上される。AFSとして分類された金融資産は公正価値で計上され、公正価値の変動は、当該資
産が公正価値ヘッジの対象である場合を除き、その他の包括利益に計上される。当該資産が公正価値ヘッジの対象である場合に
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は、ヘッジ対象リスクに起因する公正価値の変動は、その他の収益に計上される。AFSとして分類された貨幣性金融資産(負債性
金融商品)については、外国為替レートの変動に関連する帳簿価額の変動は連結損益計算書に認識され、その他の帳簿価額の変
動は、上述の通り、その他の包括利益に認識される。AFSとして分類された非貨幣性項目の金融資産(資本性金融商品)について
は、関連する外国為替部分も、その他の包括利益に認識される損益に含められる。
AFSとして分類された金融資産は、「売却可能として分類された金融資産の減損」の項に記載のとおり減損の評価が行われる。
実現損益は、売却可能金融資産に係る純利得(損失)に計上される。金融資産の原価の算定には通常、加重平均原価法が使用され
る。その他の包括利益に計上された未実現損益は、売却可能資産の処分時において連結損益計算書に振り替えられ、売却可能金融
資産に係る純利得(損失)として報告される。
金融負債
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債を除き、金融負債は、実効金利法を用いて償却原価で測定される。
金融負債には、発行した長期および短期の債務が含まれ、当初、公正価値すなわち受け取った対価から負担した取引費用を控除
した額で測定される。発行債務の市場での買戻しは消滅として取り扱われ、関連する利得または損失が連結損益計算書に計上さ
れる。自己社債の後日における市場での売却は、債務の再発行として取り扱われる。
金融資産の分類変更
当グループは、「純損益を通じて公正価値で測定する金融資産」(トレーディング資産)または「AFS金融資産」に分類され
た一定の金融資産を、「貸出金」へと分類変更することができる。資産の分類変更には、当初認識以降、経営陣による対象資産に
関する意思の明確な変更がなければならず、かつ、当該金融資産は分類変更日において貸出金の定義を充足していなければなら
ない。加えて、分類変更日現在、当該資産を予見可能な将来まで保有する意思および能力を有していなければならない。「予見可
能な将来」を定義する単一の特定期間はなく、これは経営陣の判断を要する問題である。この判断を行うに当たり、当グループ
は、何が「予見可能な将来」とされるかについて、以下の最低限の要件を設定した。分類変更時に、
−対象資産を売却または証券化を通じて1年以内に処分する意思がないこと、ならびに対象資産を保有する当グループの能力を
制限するかまたは売却を要求する内部的および外部的要求がないこと。
−今後のビジネス・プランが、短期的な価格変動による利益を享受することであってはならない。
これらの基準を満たす分類変更が提案される金融資産は、検討対象の各金融資産の事実および状況に基づいて検討される。当
該資産保有の戦略を実行する能力および妥当性を考慮に入れた上で、経営陣による肯定的な主張が必要となる。
上記の基準に加えて、当グループはまた、資産の返済見込額が見積公正価値を超過していること、および予見可能な将来まで保
有することにより資産に係るリターンが最適化することを示す説得力のある証拠が存在することを要求している。
金融資産は、分類変更日現在の公正価値で分類変更される。連結損益計算書に既に認識済の損益の振戻しは行われない。当該商
品の分類変更日現在の公正価値が、当該商品の新たな償却原価となる。当該金融商品の予想キャッシュ・フローが分類変更日現
在で見積られ、これらの見積りが当該商品の新たな実効金利の計算に使用される。回収可能性の増加により、分類変更後の資産の
予想将来キャッシュ・フローがその後増加した場合、この増加による影響は、見積変更日現在の当該資産の帳簿価額の修正とし
てではなく、見積変更日以降の実効金利の修正として認識される。予想将来キャッシュ・フローがその後減少した場合、「貸出金
の減損およびオフバランス信用リスク引当金繰入額」の項に記載のとおり、当該資産の減損の評価が行われる。減損とみなされ
ていない分類変更後の資産のキャッシュ・フローの時期の変動は、資産の帳簿価額の修正として計上される。
AFSから貸出金に分類変更された商品の場合、その他の包括利益に認識されている未実現損益は、その後当該商品の実効金利を
用いて償却され、利息収益に計上される。その後当該商品に減損が生じた場合、当該商品に関連して同日現在その他の包括利益累
計額に計上されていた未実現損失は、貸倒引当金繰入額として即時に連結損益計算書に認識される。
貸出金として分類されている資産が返済、条件変更または最終的に売却され、受取金額がその時点での帳簿価額を下回る範囲
で、連結損益計算書に損失が、貸出金が減損している場合には信用リスク引当金繰入額の構成要素として、貸出金が減損していな
い場合にはその他の収益に認識される。
公正価値の決定
公正価値は、資産または負債が強制または清算による売却以外で、取引知識のある自発的な当事者との間の独立第三者間取引
で交換され得る価格として定義されている。活発な市場で取引されている商品の公正価値は、取引価格が定期的にかつ最近生じ
た取引の価格を示している場合には、その取引価格を使用して設定される。活発な市場における取引価格が入手不可能な場合、当
グループは評価技法を使用して商品の公正価値を決定している。このため、評価技法へのパラメータ入力値は、可能な場合には、
活発な市場で取引される関連のある商品の価格から算出された観察可能なデータに基づく。これらの評価技法は、ある程度の経
営陣の見積りおよび判断を必要としており、その程度は商品または市場の価格の透明性および商品の複雑性に左右される。公正
価値の決定の際に要求される会計上の見積りおよび判断の詳細に関しては、注記02「決定的に重要な会計上の見積り」の「公正
価値の見積り−公正価値の決定方法」の項を参照のこと。
取引日利益の認識
評価技法で使用された重要な入力値に観察不可能なものがある場合、金融商品は取引価格で認識され、評価技法により示され
た取引日現在の利益は繰り延べられる。繰延金額は、取引日から市場が観察可能となると見込まれる日までの期間または取引の
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約定期間(いずれか短い方)にわたり、系統的な方法を用いて認識される。市場の推移または商品自体が満期に近づくにつれて
変動する商品の経済的プロファイルおよびリスク・プロファイルを反映するため、このような手法が使用される。取引日繰延利
益の残額は、取引が観察可能となるか、または当グループが商品のリスクを実質的に取り除く相殺取引を締結した時に連結損益
計算書に認識される。取引日損失が生じる稀な状況では、損失が発生した可能性が高く、かつ損失金額を信頼性をもって見積るこ
とが可能な範囲に限って、取引開始時に損失が認識される。入力値の観察可能性およびリスク軽減の評価に要求される会計上の
見積りおよび判断の詳細に関しては、注記02「決定的に重要な会計上の見積り」の「公正価値の見積り−公正価値の決定方法」
の項を参照のこと。
デリバティブおよびヘッジ会計
デリバティブは、金利リスク、為替リスク、信用リスクおよびその他の市場価格リスクに対するエクスポージャー(予定取引か
ら生じるエクスポージャーを含む。)を管理するために使用されている。会計目的上デリバティブとみなされるすべての独立し
た契約は、トレーディングまたはトレーディング以外のいずれの目的で保有されているかにかかわらず、公正価値で連結貸借対
照表に計上される。
トレーディング目的保有のデリバティブに係る利得および損失は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る
純利得(損失)に含まれる。
当グループは、売却目的の貸出金を組成するコミットメントを行っている。このようなポジションは、純損益を通じて公正価値
で測定する金融資産/負債として分類され、関連する利得および損失は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に
係る純利得(損失)に含まれる。差額を現金で、または他の金融商品を交付または発行することで決済できる貸出コミットメン
トはデリバティブとして分類される。当グループが売出した特定の投資信託商品について提供される市場価額保証もデリバティ
ブとして会計処理されており、公正価値で計上され、公正価値の変動は純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係
る純利得(損失)に計上される。
トレーディング以外の目的で締結され、ヘッジ会計の対象としては不適格であるが、利息以外の収益および費用に対する取引
の影響を相殺するには有効である特定のデリバティブは、その他の資産またはその他の負債に計上され、実現および未実現の双
方の公正価値の変動は相殺される取引の影響を受ける項目と同一の、利息以外の収益および費用の項目に計上される。これ以外
のヘッジ会計に不適格なすべてのデリバティブの公正価値の変動は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る
純利得(損失)に計上される。
組込デリバティブ
ハイブリッド契約の中にはデリバティブ部分およびデリバティブ以外の部分の両方を含むものがある。このような場合、デリ
バティブ部分は、組込デリバティブと呼ばれ、デリバティブ以外の部分は主契約を表している。組込デリバティブの経済的特性お
よびリスクが、主契約のそれと密接に関連していない場合で、かつ、ハイブリッド契約自体が純損益を通じて公正価値で測定する
ものとして計上されていない場合には、当該組込デリバティブは区分して公正価値で計上され、その利得および損失は、純損益を
通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)に認識される。主契約については引続き、適切な会計基準に
従って会計処理される。組込デリバティブの帳簿価額は、主契約と同一の連結貸借対照表科目に計上される。一定のハイブリッド
商品は、公正価値オプションを使用して、純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定されている。
ヘッジ会計
会計目的上、ヘッジには3種類ある。それは(1)資産、負債または未認識の確定コミットメントの公正価値変動のヘッジ(公正価
値ヘッジ)、(2)可能性が非常に高い予定取引および変動利付資産・負債からの将来キャッシュ・フロー変動のヘッジ(キャッ
シュ・フロー・ヘッジ)および(3)在外営業活動体の機能通貨による財務書類を親会社の表示通貨へ換算した結果生じる外貨換
算調整のヘッジ(在外営業活動体に対する純投資のヘッジ)である。
ヘッジ会計が適用される場合、当グループは、ヘッジ手段とヘッジ対象項目との関係、ヘッジ取引実行のリスク管理目的および
戦略ならびにヘッジされるリスクの性質を指定し文書化する。この文書化には、ヘッジされたリスクに起因するヘッジ対象項目
の公正価値またはキャッシュ・フローの変動に対するエクスポージャーを相殺するヘッジ手段の有効性を、当グループがどのよ
うに評価するかに関する記述が含まれる。ヘッジの有効性は、ヘッジの開始時および各ヘッジ関係の期間全体を通じて評価され
る。デリバティブおよびヘッジ対象項目の契約条件が一致している場合でも、ヘッジの有効性を常に評価する。
ヘッジ手段であるデリバティブは、その他の資産およびその他の負債として計上される。デリバティブがその後ヘッジ関係か
ら指定解除された場合は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に振替られる。公正価値のその後の変動は、純損益
を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)に認識される。
公正価値変動のヘッジについては、ヘッジされたリスクに起因するヘッジ対象資産、負債もしくは未認識の確定コミットメン
トまたはそれらの一部分の公正価値の変動は、当該デリバティブのすべての公正価値の変動とともに連結損益計算書に認識され
る。金利リスクをヘッジする場合、デリバティブおよびヘッジ対象項目の両方に係る発生したまたは支払われた利息は、利息収益
または利息費用に計上され、ヘッジ会計の公正価値の修正による未実現損益は、その他の収益に計上される。AFS有価証券の外国
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為替リスクをヘッジする場合も、当該証券の外国為替エクスポージャーに関連する公正価値の修正額は同様に、その他の収益に
計上される。ヘッジの非有効部分はその他の収益に計上され、ヘッジ手段の公正価値の変動と、ヘッジされたリスクに関連した市
場金利または価格の変動によるヘッジ対象項目の公正価値の変動の純影響額として測定される。
デリバティブが終了したり、ヘッジ関係が指定解除されたために、負債性金融商品の公正価値ヘッジが当該商品の満期到来前
に中止された場合、当該負債性金融商品の帳簿価額になされた金利関連の公正価値修正(ベーシス・アジャストメント)の残額
は、当初ヘッジ関係の残存期間にわたり償却され、利息収益または利息費用に計上される。その他の種類の公正価値修正について
は、また、公正価値ヘッジ対象資産または負債が売却されるかまたは売却以外で認識中止される場合にはいつでも、あらゆるベー
シス・アジャストメントが認識の中止に係る損益の計算に含められる。
将来のキャッシュ・フロー変動のヘッジについては、ヘッジ対象項目に対する会計処理に変更はなく、デリバティブは公正価
値で計上され、公正価値の変動は当初、ヘッジが有効である限り、その他の包括利益に計上される。その他の包括利益に当初計上
されたこれらの金額は、その後、予定取引が連結損益計算書に影響を与える期間と同一の期間に連結損益計算書に振り替えられ
る。従って、金利リスク・ヘッジについては、その金額は、ヘッジ対象取引に係る発生利息の計上と同一の期間に償却され、利息収
益または利息費用に計上される。
ヘッジの非有効部分は、その他の収益に計上され、実際のヘッジ手段であるデリバティブの公正価値の絶対的な累積的変動が、
仮想の最適ヘッジの公正価値の絶対的な累積的変動を超過する部分がある場合に、その超過部分の変動として測定される。
金利リスクに起因するキャッシュ・フロー変動のヘッジが中止された場合、その他の包括利益累計額に残存する金額は、当初
ヘッジ関係の残存期間にわたり償却され、利息収益または利息費用に計上される。ヘッジ取引が今後発生する見込みがなくなっ
た場合には、この金額は即時にその他の収益に振り替えられる。その他のリスクに起因するキャッシュ・フロー変動のヘッジが
中止された場合、その他の包括利益累計額中の関連する金額は、予定取引からの利益または損失と同一の連結損益計算書の項目
および期間に振り替えられるか、または予定取引が今後発生する見込みがなくなった場合にはその他の収益に振り替えられる。
在外営業活動体の機能通貨による財務書類を親会社の機能通貨に換算した結果生じる外貨換算調整のヘッジ(在外営業活動
体に対する純投資のヘッジ)について、直物外国為替レートの変動によるデリバティブの公正価値の変動部分は、ヘッジが有効
である限り、その他の包括利益中の外貨換算調整勘定として計上され、残額はその他の収益として連結損益計算書に計上される。
ヘッジの有効部分に関連するヘッジ手段の公正価値の変動はその後、在外営業活動体の処分時に純損益に認識される。
金融資産の減損
当グループは、各貸借対照表日において、金融資産または金融資産グループが減損しているという客観的な証拠があるか評価
する。金融資産または金融資産グループが減損しており、減損損失が生じるのは、以下の場合である:
−資産の当初認識後、貸借対照表日までに発生した損失事象(以下「損失事象」という。)の結果としての減損の客観的証拠が
あり、
−当該損失事象が、金融資産または金融資産グループの見積将来キャッシュ・フローに影響を与えており、かつ
−損失金額を信頼性をもって見積ることができる場合。
貸出金の減損およびオフバランス信用リスク引当金繰入額
当グループは最初に、個別に重要である貸出金について、減損の客観的証拠があるかを個別に評価する。その後、個別には重要
でない貸出金、および重要ではあるが個別評価では減損の客観的証拠がない貸出金について、集合的評価する。
個別ベースで損失事象が発生しているかを経営陣が判断できるように、すべての重要な相手先との関係は定期的にレビューさ
れる。この評価では、相手先が抱える重要な財政難または契約違反(例えば利息または元本の支払の不履行または延滞)等の、相
手先に関連する現在の情報および事象を考慮する。
個別の相手先との関係について減損損失をもたらす減損の証拠がある場合には、損失の金額は、貸出金の帳簿価額(未収利息
を含む。)と、貸出金の見積将来キャッシュ・フロー(担保権実行によるキャッシュ・フローから担保の獲得・売却費用を控除
した額を含む。)の当初の実効金利または貸出金への分類変更時に設定された実効金利で割り引かれた現在価値との差額として
決定される。貸出金の帳簿価額は、引当金勘定を使用して減額され、損失金額は信用リスク引当金繰入額の構成要素として連結損
益計算書に認識される。
減損の集合的評価は、主に個別には重要であるが減損の客観的証拠がないか、または個別には重要でないがポートフォリオ・
ベースでは損失金額が発生している可能性が高く、それを合理的に見積ることが可能な貸出金に関連する引当金金額を設定する
ために行われる。損失金額には3つの構成要素がある。第一の構成要素は、各所在国における経済情勢または政治情勢により、相手
先の返済条件を遵守する能力に重大な疑義がある国々における貸出金エクスポージャーに関する移転リスクおよび通貨交換リ
スクに係る金額である。この金額は、カントリー・リスクおよび移転リスクに関する格付を使用して計算される。この格付は、当
グループが事業を行っている各国について設定され定期的にレビューされる。第二の構成要素は、富裕層および一般個人顧客向
けビジネスの個人顧客および中小企業顧客に対する貸出金である小口均質貸出金のポートフォリオに係る発生損失に相当する
引当金の金額である。これらの貸出金は、類似の信用リスク特性に従ってグループ化され、各グループの引当金は、過去の経験に
基づき統計モデルを使用して決定される。第三の構成要素は、個別にも識別されず、小口均質貸出金の一部としても測定されてい
ない貸出金グループに内在する発生損失の見積額を示している。個別ベースの評価の際に減損していないと判定された貸出金
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は、引当金のうち当該構成要素の範囲に含まれる。
貸出金の減損が識別されると、貸出金の契約条件に従った利息の発生計上が停止されるが、当該貸出金の評価減後の金額の時
間の経過による正味現在価値の増価は、貸出金の当初の実効金利に基づき、利息収益として認識される。
各貸借対照表日において、減損債権はすべてレビューされ、貸出金の当初の実効金利によって割引かれた見積将来キャッシュ
・フローの現在価値に変更される。以前認識された減損損失の変更は、引当金勘定の変更として認識され、信用リスク引当金繰入
額の構成要素として連結損益計算書に計上される。
現実的な回収の見込みがないと見なされ、かつ、担保がすべて実現しているかまたは当グループに譲渡されている場合、当該貸
出金および関連する引当金は償却される(当該貸出金および関連する引当金は貸借対照表から除去される)。特定の貸倒引当金
が設定されている個別に重要な貸出金は、少なくとも四半期ごとに、個別に評価される。このカテゴリーの貸出金については、そ
の延滞日数が償却のための一つの指標ではあるが、決定的要因ではない。償却は、すべての関連する情報(例えば、借手が債務を
履行できなくなるような、借手の財政状態における重要な変化の発生や、担保からの受取金が貸出金の現在の帳簿価額を完全に
充足するには不十分であること等)を考慮した上でのみ行われる。
集合的に評価される貸出金(主にモーゲージおよび消費者金融貸出金)については、その償却の時期は、裏付けとなる担保の
有無、および回収可能額に関する当グループの見積りに左右される。モーゲージ貸出金に関しては、貸出金のうち無担保の部分
は、モーゲージが遅くとも840日延滞した時点で償却される。消費者金融貸出金に関しては、残高のうち当行が回収を見込んでい
ない部分は、クレジット・カード債権については180日延滞した時点で、その他の消費者金融貸出金については270日延滞した時
点で償却される。
その後の回収額がある場合には、引当金勘定が減額され、信用リスク引当金繰入額の構成要素として連結損益計算書に計上さ
れる。
オフバランス信用リスク引当金繰入額を決定する過程は、貸出金に関して用いられる手法と類似している。損失金額が生じた
場合は、引当金として連結貸借対照表の引当金に認識され、また、信用リスク引当金繰入額の構成要素として連結損益計算書に費
用計上される。
その後の期間において、以前に認識した減損損失が減少し、当該減少が減損が認識された後に生じた事象に起因する場合、減損
損失はそれに応じて引当金勘定を減額することで戻し入れられる。当該戻入は純損益に認識される。
売却可能として分類された金融資産の減損
AFSとして分類された金融資産について、経営陣は、各貸借対照表日において、個別資産が減損している客観的証拠があるか評
価する。
AFSとして分類された資本性金融商品の場合、客観的証拠には、投資の公正価値の原価を下回る重要または長期的な下落が含ま
れる。AFSとして分類された負債証券の場合、減損は貸出金と同一の基準に基づき評価される。
減損の証拠がある場合、以前その他の包括利益に認識された金額は、当期の連結損益計算書に認識され、売却可能金融資産に係
る純利得(損失)に計上される。この金額は、資産の取得原価(元本の返済および償却を控除後)と現在の公正価値(当該投資
について以前連結損益計算書に認識された減損損失があればそれを控除後)との差額として決定される。
AFS負債証券に減損が生じた場合、その後の公正価値の下落は、更なる減損と見なされるため、連結損益計算書に認識される。そ
の後の公正価値の上昇についても、当該資産がもはや減損していないと見なされるまでは、連結損益計算書に認識される。AFS負
債証券の公正価値が少なくとも償却原価まで回復した場合、当該証券はもはや減損したとは見なされず、その後の公正価値の変
動はその他の包括利益に報告される。
AFSとして分類された資本性金融商品に係る減損損失の戻入れは連結損益計算書を通じては行われず、減損計上後の公正価値
の増加額は、その他の包括利益に認識される。
金融資産および負債の認識の中止
金融資産の認識の中止
金融資産からのキャッシュ・フローに対する契約上の権利が失効した場合、または、当グループが同資産からのキャッシュ・
フローを受け取る契約上の権利を譲渡したか、もしくは一定の基準を条件として一または複数の受領者に対し当該キャッシュ・
フローを支払う義務を引き受けた場合、金融資産の認識の中止が検討される。
当グループは、所有に関する実質上すべてのリスクおよび経済価値を移転した場合に、譲渡した金融資産の認識の中止を行う。
当グループは、既に認識済の金融資産を譲渡する一方で当該資産に関連する実質上すべてのリスクおよび経済価値を留保する
取引を締結する(例えば、第三者に対する売却で、当グループが同一の相手先とトータル・リターン・スワップを同時に締結す
る場合)。これらの種類の取引は、担保付資金調達取引として会計処理される。
金融資産の所有に関する実質上すべてのリスクおよび経済価値が留保も移転もされない取引では、同資産に対する支配が留保
されない場合(すなわち、譲受人が譲渡資産を売却できる実際上の能力を有する場合)に、当グループは譲渡資産の認識を中止
する。譲渡において留保される権利および義務は、適宜資産および負債に区分して認識される。資産に対する支配が留保されてい
る場合には、その継続的関与を有する範囲において、当グループは資産の認識を継続する。この継続的関与の範囲は、当グループ
が依然として譲渡資産の価値の変動リスクにさらされる範囲によって決定される。
認識中止の基準は、資産全体ではなく資産の一部の譲渡や、適用可能な場合には類似した金融資産のグループ全体に対しても
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適用される。資産の一部を譲渡する場合には、当該一部は、個別に識別したキャッシュ・フロー、資産の完全比例配分額、または個
別に識別したキャッシュ・フローの完全比例配分額でなければならない。
既存の金融資産が同一の相手先による実質上異なる条件の他の資産と交換された場合、または既存の金融資産の条件が実質上
変更された場合、既存の金融資産の認識が中止され、新たな資産が認識される。各帳簿価額の差額は連結損益計算書に認識され
る。
証券化
当グループは、様々な消費者金融資産および商業用金融資産を証券化している。これは当該資産をSPEに売却し、次にSPEが投資
家に証券を発行することによって達成される。譲渡資産は、金融資産の認識の中止に係る方針に基づき、全部または一部の認識中
止の要件を満たすことがある。シンセティック証券化ストラクチャーには通常、「デリバティブおよびヘッジ会計」の項の方針
が適用されるデリバティブ金融商品が含まれる。認識中止の要件を満たさない譲渡は、担保付資金調達として報告されるか、また
は継続的関与に係る負債の認識を生じさせる場合がある。投資家および証券化ビークルは通常、金融資産の発行者が当該資産の
当初条件の履行を怠った場合に、当グループの他の資産に対する償還請求権をもたない。
証券化金融資産に対する持分は、優先または劣後トランシェ、利息のみのストリップス債またはその他の留保持分(以下、併せ
て「留保持分」という。)の形式で留保することができる。当グループの留保持分によりSPEの連結が行われず、また譲渡資産の
継続的認識も行われない場合、当該持分は通常、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に、公正価値で計上される。類似金
融商品の評価と同様に、留保トランシェまたは金融資産の当初およびその後の公正価値の決定は、入手可能な場合には市場価格
を使用して、またはイールドカーブ、期限前償還率、デフォルト率、損失の重大性、金利のボラティリティおよびスプレッドといっ
た変数を利用した内部の価格決定モデルを使用して行われる。価格決定に使用する仮定は、類似証券の観察可能な取引に基づい
ており、入手可能な場合には外部の価格決定ソースにより確認される。類似証券の観察可能な取引およびその他の外部の価格決
定ソースが入手できない場合、公正価値の決定には「公正価値の見積り」の項に記載されている経営陣の判断が要求される。
証券化に係る損益は、一部、譲渡金融資産の帳簿価額に依拠し、その帳簿価額は、譲渡日現在の相対的公正価値に基づいて、認識
が中止された金融資産と留保持分に割り当てられる。
金融負債の認識の中止
金融負債は、負債に基づく義務が免責もしくは取消されるか、または失効したときに認識が中止される。既存の金融負債が同一
の貸手による実質上異なる条件の他の負債と交換された場合、または既存負債の条件が実質上変更された場合、このような交換
または変更は、当初負債の認識の中止および新負債の認識として扱われ、各帳簿価額の差額は連結損益計算書に認識される。
売戻条件付買入有価証券および買戻条件付売却有価証券
売戻条件付買入有価証券(以下「逆レポ」という。)および買戻条件付売却有価証券(以下「レポ」という。)は担保付融資
として扱われ、それぞれ現金支払額および受取額を公正価値として当初認識される。現金を支払う当事者は、融資の担保としての
役目を果たす、融資した元本以上の市場価額を有する有価証券を占有する。逆レポに基づく受入有価証券は、所有によるリスクお
よび経済価値を取得しない限り貸借対照表に認識されず、レポに基づく差入有価証券は、所有によるリスクおよび経済価値を放
棄しない限り貸借対照表から認識中止されない。貸借対照表から認識中止されない、レポに基づく差入有価証券のうち、相手先が
契約または慣行により担保を売却または再担保に差入れる権利を有するものについては、連結貸借対照表上、そのように開示さ
れている。
当グループは、公正価値ベースで管理される一定のレポおよび逆レポのポートフォリオに対して公正価値オプションの適用を
選択している。
当グループは、法的に強制力のあるマスター・ネッティング契約に基づく取引であり、かつ、同時決済を意図している場合に
は、同一の相手先との、同一の満期、通貨および証券集中保管機関(CSD)の逆レポとレポを相殺している。
逆レポに係る利息収益およびレポに係る利息費用は、それぞれ利息収益および利息費用として計上される。
借入有価証券および貸付有価証券
有価証券借入取引は通常、当グループが有価証券の貸手に対し現金を預託することを要求している。有価証券貸付取引の場合、
当グループは通常、貸付有価証券の市場価額以上の額相当の現金または有価証券で担保を受け取る。当グループは、借入有価証券
および貸付有価証券の公正価値を監視しており、必要な場合には追加の担保を支払うかまたは受け取っている。
現金貸出額または現金受取額はそれぞれ借入有価証券および貸付有価証券として計上される。
借入れた有価証券自体は財務書類に認識されない。これらが第三者に売却された場合には、当該有価証券を返還する義務が、純
損益を通じて公正価値で測定する金融負債として計上され、その後の損益は連結損益計算書において、純損益を通じて公正価値
で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)に計上される。相手先に貸出された有価証券も連結貸借対照表に引き続き計上
される。
受取または支払フィーは、それぞれ利息収益および利息費用に計上される。連結貸借対照表から認識中止されない、相手先に貸
付けた有価証券のうち、相手先が契約または慣行により担保を売却または再担保に差入れる権利を有するものについては、連結
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貸借対照表上、そのように開示されている。
金融商品の相殺
現時点で、認識された金額を相殺する法的に強制力のある権利を当グループが有しており、かつ、純額で決済するかまたは資産
の回収と負債の決済を同時に実行する意思を有する場合にのみ、金融資産と金融負債は相殺され、純額で連結貸借対照表に表示
される。他のすべての場合には総額で表示される。金融資産および金融負債が連結貸借対照表上相殺される場合、適用される会計
基準により特に禁止されていない限り、関連する収益および費用項目もまた連結損益計算書上相殺される。
土地建物および設備
土地建物および設備は、自己使用不動産、リース資産改良費、設備およびソフトウェア(オペレーティング・システムのみ)を含
んでいる。自己使用不動産は、減価償却累計額および減損損失累計額控除後の取得原価で計上される。減価償却費は通常、資産の
見積耐用年数にわたり定額法を用いて認識される。建物の見積耐用年数は、25年から50年であり、設備については3年から10年で
ある。リース資産改良費は資産計上され、その後リース期間か当該改良費の見積耐用年数(通常は3年から10年)のいずれか短い
期間にわたり定額法で減価償却される。建物および設備の減価償却費は一般管理費に含められる。維持修繕費も一般管理費に計
上される。処分損益は、その他の収益に含められる。
土地建物および設備は、少なくとも年1回減損テストの対象となり、回収可能価額(売却費用控除後の公正価値または使用価値
の高い方)が帳簿価額を下回る額につき減損損失が計上される。使用価値は、資産から生じると見込まれる将来キャッシュ・フ
ローの現在価値である。ある資産の減損の認識後は、当該資産の修正後の帳簿価額を反映するよう将来期間の減価償却費が修正
される。減損がその後戻入れられた場合には、減価償却費は非遡及的に修正される。
ファイナンス・リースによるリース不動産は、土地建物および設備に資産として計上され、リース期間にわたり減価償却され
る。
投資不動産
当グループは通常、投資不動産の評価に原価モデルを使用しており、その帳簿価額は連結貸借対照表のその他の資産に含まれ
ている。当グループが投資不動産を裏付けとする負債(特定の投資不動産資産の公正価値または当該資産からの収益に直接連動
するリターンが支払われる。)を発行する場合、それらの特定の投資不動産資産に公正価値モデルを適用することを選択してい
る。当グループは、必要に応じて、外部の不動産の専門家に、認められた評価技法を使用した投資不動産の公正価値の決定を依頼
している。類似不動産の最近の市場取引価格が入手可能な場合、公正価値はこれらの取引を参照して決定される。
のれんおよびその他の無形資産
のれんは子会社、関連会社および共同支配企業の取得時に発生する。のれんは、取得原価および被取得企業に対する非支配持分
の総額が、取得した識別可能な純資産の取得日における公正価値を超過する額を表している。各企業結合について、被取得企業の
非支配持分は、公正価値または被取得企業の識別可能な純資産に対する非支配持分の比例的持分のいずれかで測定される。
のれんの算定目的上、取得資産、負債および偶発負債の公正価値は、市場価額を参照するかまたは見積将来キャッシュ・フロー
を現在価値に割引くことにより決定される。この割引は、市場利子率を使用するか、またはリスクフリー利子率とリスク調整後の
見積将来キャッシュ・フローを使用するかのいずれかにより行われる。
子会社の取得に係るのれんは資産計上され、年1回または減損が生じている兆候がある場合にはそれ以上の頻度で減損のレ
ビューが行なわれる。減損テストの目的上、企業結合で取得したのれんは、資金生成単位(他の資産または資産グループからの
キャッシュ・インフローとはおおむね独立したキャッシュ・インフローを生成させるものとして識別される資産グループの最
小単位)であり、かつ、企業結合のシナジーから便益を得ることが期待されるものに配分されるが、これには内部経営管理目的で
のれんが監視される事業レベルが考慮される。資産(または資産グループ)からのキャッシュ・インフローが、他の資産(また
は資産グループ)からのキャッシュ・インフローからおおむね独立しているか否かを識別する際には、種々の要因が考慮され
る。それには、経営陣が企業の事業をどのように監視しているかや、経営陣が企業の資産および事業を継続するか処分するかにつ
いてどのように決断するかが含まれる。これに基づき、当グループの主な資金生成単位は、コーポレート・バンキング・アンド・
セキュリティーズ、グローバル・トランザクション・バンキング、資産運用およびウェルス・マネージメント・セグメント内の
資産運用およびプライベート・ウェルス・マネージメント、個人顧客および中堅企業、ならびにコーポレート・インベストメン
ツである。
さらに、各セグメントの主な資金生成単位に配分されない一定の非統合の投資に関しては、これらの各非統合の投資レベルで
個別にのれんの減損テストが行われる。
関連会社および共同支配企業の取得に係るのれんは当該投資の取得原価に含まれ、年1回または減損が生じている兆候がある
場合にはそれ以上の頻度で、持分法適用投資の帳簿価額全体の減損のレビューが行われる。
のれんが資金生成単位に配分されており、当該単位内の事業が処分される場合、処分損益を決定する際に、これに帰属するのれ
んが当該事業の帳簿価額に含められる。
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無形資産が分離可能または契約上もしくはその他の法的権利から生じ、かつ、その公正価値を信頼性をもって測定可能な場合、
当該無形資産はのれんとは別個に認識される。耐用年数を確定できる無形資産は、償却累計額および減損損失累計額控除後の取
得原価で計上される。耐用年数を確定できる顧客関連無形資産は、その見積耐用年数に基づき1年から20年の期間にわたり定額法
で償却される。モーゲージの回収サービス権は、取得原価で計上され、回収サービス純収益に比例してその見積期間にわたり償却
される。これらの資産は少なくとも年1回減損テストが行われ、その耐用年数が再確認される。
主として個人向け投資信託に関連する投資運用管理契約に係る権利等の一定の無形資産は耐用年数を確定できない。これらの
耐用年数を確定できない無形資産は、償却されないが、少なくとも年1回、事象または状況の変化が減損発生の可能性を示唆して
いる場合にはそれ以上の頻度で、減損テストが行われる。
社内利用目的のために開発または取得されたソフトウェアに関する原価は、将来の経済的便益が当グループに流入する可能性
が高く、かつその原価を信頼性をもって測定可能な場合に、資産計上される。資産計上された原価は、当該資産の耐用年数(3年、5
年または10年のいずれかと見なされている。)にわたり定額法を用いて償却される。適格原価には、材料およびサービスの外部直
接費ならびに社内利用目的ソフトウェア計画に直接関係した従業員の給与および給与関連費が含まれる。間接経費ならびに研究
段階またはソフトウェアの使用準備完了後に発生した費用は、発生時に費用計上される。資産計上されたソフトウェア原価は、ソ
フトウェアが未だ開発段階にある場合は年に1回、使用に供されてからは減損の兆候がある場合に、減損テストが行われる。
保険業務の取得において、購入価格が、識別可能資産、負債および偶発負債の公正価値純額に対する取得企業の持分を超過した
額は、無形資産として会計処理される。この無形資産は、取得日現在の将来キャッシュ・フローの現在価値が報告負債を上回る部
分を表している。これは取得事業の価値(以下「VOBA」という。)として知られている。
VOBAは、取得事業のプロファイルおよび予想される価値の減少を考慮して決定された償却率で、償却される。取得したVOBAは、
定期的に価値の減損レビューが行われ、価値の減少は費用として連結損益計算書に計上される。
金融保証
金融保証契約は、特定の債務者がある負債性金融商品の条件に従った支払を期日に履行できなかった場合に保有者が被る損失
を補填するために、保証発行者が所定の支払を行うことを要求する契約である。このような金融保証は、顧客に代わって借入金、
当座借越およびその他の銀行与信枠を担保する目的で、銀行、金融機関およびその他の当事者に対して供与される。
当グループは、公正価値ベースで管理される一定の供与された金融保証に対して公正価値オプションを適用することを選択し
ている。当グループが公正価値で測定するものとして指定していない金融保証は、保証が供与された日の公正価値で財務書類に
当初認識される。当初認識の後、このような保証に基づく当グループの負債は、償却累計額控除後の当初認識額と、貸借対照表日
現在の金融債務を決済するのに必要な支出の最善の見積額のいずれか高い方で測定される。これらの見積りは、類似取引の実績
および過去の損失の実績ならびに経営陣が決定した最善の見積りに基づき決定される。
保証に関連する負債が増加した場合は、信用リスク引当金繰入額として連結損益計算書に計上される。
リース取引
当グループは、主に土地建物に関するリース契約を、借手として締結している。これらの契約の条件の評価が行われ、リースは
リース開始時における経済的実質に基づいてオペレーティング・リースまたはファイナンス・リースとして分類される。
ファイナンス・リースに基づく保有資産は、リース資産の公正価値相当額または最低リース料支払額の現在価値の低い方で連
結貸借対照表に当初認識される。これに対応する貸手に対する負債は、ファイナンス・リース債務として連結貸借対照表に含ま
れる。最低リース料支払額の現在価値の算定に使用される割引率は、リースの計算利子率(決定可能な場合)または追加借入利
子率である。変動リース料は、発生期間に費用として認識される。
オペレーティング・リースの賃借債務は、リース期間にわたり定額法で費用として認識される。これは、借手が資産の物的使用
を支配した時から開始する。リース・インセンティブは、リース料の減少として扱われ、同様にリース期間にわたり定額法で認識
される。オペレーティング・リースに基づき発生する変動リース料は、発生期間に費用として認識される。
セール・リースバック契約
セール・リースバック取引がファイナンス・リースとなる場合、資産の帳簿価額を超過する売却収入は、売手(借手)によっ
て即時に収益として認識されずに、繰延べられ、リース期間にわたり償却される。
セール・リースバック取引がオペレーティング・リースとなる場合、利益認識の時期は、売却価格と公正価値との差額により
決まる。売却価格が公正価値であることが明らかな場合には、利益(売却価格と帳簿価額との差額)は即時に認識される。売却価
格が公正価値を下回る場合には、当該損失がその後のリース料支払額を市場価格未満とすることによって補われる場合(この場
合には、損失は繰延べられ、リース料支払額に比例して資産の使用見込期間にわたり償却される。)を除き、利益または損失が即
時に認識される。売却価格が公正価値を超過する場合、公正価値を超過する部分は繰延べられ、資産の使用見込期間にわたり償却
される。
従業員給付
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年金給付
当グループは、多数の年金制度を提供している。確定拠出制度に加え、確定給付制度として会計処理される退職給付制度も存在
する。当グループのすべての確定拠出制度の資産は、独立して管理されているファンドにおいて保有されている。拠出額は通常、
給与の一定割合として決定され、従業員の提供するサービスに基づき、通常、拠出年度に費用計上される。
確定給付制度として会計処理されるすべての退職給付制度は、確定給付債務の現在価値および関連する勤務費用を決定するた
め予測単位積増方式を用いて評価される。この方法の下では、人口統計、昇給、金利およびインフレ率に関する仮定を含む数理計
算に基づき決定が行われる。数理計算上の差異は、発生した期間に株主持分に認識され、連結包括利益計算書に表示される。当グ
ループの給付制度の大部分は、積立式である。
その他の雇用後給付
さらに、当グループは、主に米国に居住している多数の現従業員および退職従業員に対し、非積立式拠出制の雇用後医療制度を
維持している。これらの制度は、退職者の適格医療費および歯科治療費が所定の免責額を超えた後にその所定の割合を支払うも
のである。当グループは、これらの制度に対し、給付の支払期日に現金で資金を供給している。退職給付制度と同様に、これらの制
度は、予測単位積増方式を用いて評価される。数理計算上の差異は、全額が発生した期間に株主持分に認識され、連結包括利益計
算書に表示される。
年金給付およびその他の雇用後給付の会計処理に関するさらなる情報については、注記34「従業員給付」を参照のこと。
解雇給付
解雇給付は、当グループが通常の退職日前に雇用を終了させた場合や、従業員が当該給付を見返りに自発的退職を受け入れた
場合に発生する。当グループが詳細で正式な計画を明確に確約しており、撤回する現実的な可能性がない場合に、当グループは解
雇給付を負債および費用として認識する。自発的退職を勧奨するために行った募集の場合、かかる解雇給付は当該募集を受け入
れると予想される従業員数に基づいて測定される。給付の期日が報告期間終了後12ヶ月より後に到来する場合、当該給付は現在
価値に割り引かれる。その割引率は、優良社債の市場利回りを参照して決定される。
株式を基礎とした報酬
資本性金融商品として分類された報奨に関する報酬費用は、付与日において株式を基礎とした報奨の公正価値に基づき測定さ
れる。株式報奨については、公正価値は当該株式の取引市場価格から当該従業員の受け取らない予想配当金の現在価値を減額し
た上で、権利確定日後に何らかの制約があればその影響を調整する。修正直後の公正価値が修正直前の公正価値を超過するよう
報奨が修正された場合、再測定が行われ、それによる公正価値の増加は追加の報酬費用として認識される。
当グループは、認識済報酬費用に対応する金額を資本剰余金に計上する。報酬費用は、従業員の当該報奨に関連する勤務の期間
にわたり、または分割で交付される報奨に関しては当該部分の期間にわたり、定額法に基づき計上される。見込まれる失効の見積
りは、実際の失効があった場合または見込みの変更について、定期的に調整される。早期退職規定により名目的であるが非実体的
な勤務期間を含む付与に関しては、費用認識の時期は、費用の償却期間を付与日から(権利確定日ではなく)従業員が報奨の適
格基準を満たす日までに短縮することで早められる。分割で交付される報奨に関しては、各部分が別個の報奨とみなされ別個に
償却される。
現金決済型の株式を基礎とした報奨の報酬費用は、各貸借対照表日ごとに公正価値で再測定され、関連する従業員の勤務が提
供される権利確定期間にわたり認識される。関連する債務は支払時までその他の負債に含まれる。
自己普通株式購入義務
ドイツ銀行株式の先渡購入契約およびドイツ銀行株式を基礎数値とする売建プット・オプションは、株式数が固定され、固定
額の現金による現物決済が必要とされる場合、自己普通株式購入義務として報告される。契約開始時に、この義務は先渡契約また
はオプションの決済金額の現在価値で計上される。ドイツ銀行株式の先渡購入契約および売建プット・オプションについては、
対応する額が株主持分に借方計上され、自己普通株式購入義務振替額として報告される。
負債は発生主義により会計処理され、当該負債に係る利息費用(貨幣の時間価値および配当から成る。)は、利息費用として報
告される。このような先渡購入契約および売建プット・オプションの決済時には、負債が消滅し、株主持分の借方計上額は自己普
通株式に組替えられる。
このような先渡契約の対象となっているドイツ銀行普通株式は、基本的1株当たり利益計算目的では社外流通とみなされない
が、希薄化後1株当たり利益計算目的では、実際に希薄化している範囲で社外流通とみなされる。
ドイツ銀行株式を基礎数値とするプット・オプションおよびコール・オプション契約で、株式数が固定され、現物決済が必要
とされるものは、デリバティブとして分類されない。これらは当グループの資本内の取引である。ドイツ銀行株式を基礎数値とす
るその他のすべてのデリバティブ契約は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債として計上される。
法人所得税
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当グループは、各管轄区の税法の規定に従って、連結財務書類に含められた取引の当期および繰延の税効果を認識している。当
期税金および繰延税金は、その税金がその他の包括利益に直接借方計上または貸方計上される項目に関連する場合には、その他
の包括利益に借方計上または貸方計上される。
繰延税金資産および負債は、既存の資産および負債の財務書類上の帳簿価額とそれぞれの税務基準額との一時差異、繰越欠損
金ならびに繰越税額控除に起因する将来の税効果について認識される。繰延税金資産は、これらの繰越欠損金、繰越税額控除およ
び将来減算一時差異を利用できるだけの十分な課税所得を得られる可能性が高い範囲内でのみ認識される。
繰延税金資産および負債は、貸借対照表日現在施行されているまたは実質上施行されている税率および税法に基づき、資産が
実現または負債が決済される期間に適用されると見込まれる税率に基づき測定される。
当期税金資産および負債は、(1)それらが同一の税務申告事業体または税務申告事業体グループから発生し、(2)相殺する
法的強制力のある権利が存在し、かつ(3)それらを純額で決済または同時に実現する意思がある場合に相殺される。
繰延税金資産および負債は、当期税金資産および負債を相殺する法的強制力のある権利が存在し、かつ、繰延税金資産および負
債が、同一の税務申告事業体または税務申告事業体グループに対して、同一の税務当局によって課される法人所得税に関連する
場合に相殺される。
繰延税金負債は、当グループによって一時差異の解消の時期がコントロールされ、かつ予見可能な将来に一時差異が解消され
ない可能性が高い場合を除き、子会社、支店および関連会社に対する投資ならびに共同支配企業に対する持分から生じた将来加
算一時差異に関して計上される。繰延税金資産は、予見可能な将来に一時差異が解消され、一時差異が利用可能な十分な課税所得
が得られる可能性が高い範囲内でのみ、このような投資から生じた将来減算一時差異に関して計上される。
その他の包括利益に直接借方計上または貸方計上される、AFS投資の公正価値の再測定、キャッシュ・フロー・ヘッジおよびそ
の他の項目に関連する繰延税金は、同じくその他の包括利益に直接貸方計上または借方計上され、その後繰延税金に関連する基
礎となる損益が実現した時点で連結損益計算書に認識される。
株式報酬取引について、当グループは、株式で支払われた報酬に関連して税額控除を認められることがある。税務目的上減算可
能な金額は、計上された報酬費用の累積額とは異なる可能性がある。当グループは、各報告日において、現在の株価に基づき予想
される将来の税額控除額を見積らなければならない。税務目的上減算可能または減算可能と見積った金額が、報酬費用の累積額
を超過する場合、超過タックス・ベネフィットが資本に直接認識される。税務目的上減算可能または減算可能と見積った金額が、
報酬費用の累積額を下回る場合、不足額は同期間の当グループの連結損益計算書に認識される。
当グループの英国における保険業務(Abbey Life Assurance Company Limited)は、保険契約者の投資収益に係る所得税(保
険契約者税)の対象となっている。この税金は、経済的には保険契約者の所得税費用/ベネフィットであるが、当グループの法人
所得税費用/ベネフィットに含まれ、保険契約者に対する当グループの負債を減額/増額する。
引当金
引当金は、当グループが過去の事象の結果として現在、法的または推定的な債務を有しており、当該債務を決済するために資源
の流出が必要となる可能性が高く、かつ当該債務の金額を信頼性をもって見積ることが可能な場合に認識される。
引当金として認識された金額は、債務を取り巻くリスクと不確実性を考慮した、貸借対照表日現在の債務の決済に必要とされ
る対価の最善の見積りである。
貨幣の時間価値の影響が重要な場合、引当金は、貨幣の時間価値に関する現在の市場評価および当該債務に固有のリスクを反
映した税引前割引率を使用して割引かれ、債務の決済に必要と予想される支出額の現在価値で測定される。時間の経過による引
当金の増加は利息費用として認識される。
引当金の決済に必要とされる一部または全部の経済的便益が、第三者から回収されると見込まれている場合(例えば、保険契
約によって債務が保証されているため)で、補償を受け取ることが事実上確実な場合には資産が認識される。
連結キャッシュ・フロー計算書
連結キャッシュ・フロー計算書目的では、当グループの現金および現金同等物は、重要な価値変動リスクがない、容易に換金可
能な流動性の高い投資を含む。当該投資は現金および中央銀行預け金ならびに要求払銀行預け金を含んでいる。
当グループは、ビジネス・モデルに依拠して、キャッシュ・フローを営業活動、投資活動および財務活動の各区分に分類してい
る(以下「マネジメント・アプローチ」という。)。当グループにとって主たる営業活動は、金融資産および金融負債を運用管理
することである。このため、長期借入金の発行および運用管理は、中核的な営業活動である。この点は、借入が主要な収益創出活動
ではないため財務活動の一部となる非金融企業とは異なる。
当グループは、優先長期債務の発行を営業活動と見なしている。優先長期債務の構成要素は、仕組み債および資産担保証券
(CIBの業務ラインによって設計および実行され、収益創出活動である。)、ならびに財務部が発行する債務(他の資金源と交換
可能であると見なされている。)である。資金調達コストはすべて、収益性を判断するために各事業活動に配賦されている。
劣後長期債務および信託優先証券に関連したキャッシュ・フローは、当グループの資本の不可欠な一部として、主に所要規制
自己資本を満たす目的で管理されているため、優先長期債務に関連したキャッシュ・フローとは異なる見方をされている。この
ため、劣後長期債務および信託優先証券は他の営業負債とは交換不能であり、資本とのみ交換可能であることから、財務活動の一
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部であると見なされている。
連結キャッシュ・フロー計算書に記載されている金額は、外貨換算による変動や連結会社グループの変動による変動といった
非資金項目を除外しているため、各期間ごとの連結貸借対照表における変動とは厳密には一致しない。
純損益を通じて公正価値で計上する項目の残高の変動は、帳簿価額に影響を及ぼすすべての変動を示す。これには、市場の変動
および資金の流出入による影響が含まれている。公正価値で計上する項目の残高の変動は通常、営業活動によるキャッシュ・フ
ローに表示されている。
保険
当グループの保険業務は2種類の契約を発行している。
保険契約−これらは、特定の不確実な将来事象が保険契約者に悪影響を及ぼす場合に保険契約者の補償に合意することで、当グ
ループが他方当事者(保険契約者)から重要な保険リスクを受け入れる、年金契約および終身契約である。これらの契約は、すべ
ての権利および義務が消滅または終了するまで保険契約として維持される。IFRSにより認められているように、当グループは、
IFRSの適用前に当グループが適用していた保険契約に関する会計方針(US GAAP)を維持している。これらの会計方針は、以下に
詳述されている。
非参加型投資契約(以下「投資契約」という。)−これらの契約には、重要な保険リスクまたは任意の参加権という特徴が含ま
れていない。これらは、純損益を通じて公正価値で測定する金融負債として分類されるその他の金融負債と同様に測定および報
告される。
年金契約の裏付けとして保有する金融資産は、AFS金融商品として分類されている。その他の保険および投資契約のために保有
する金融資産は、公正価値オプションに基づき純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定されている。
保険契約
一時払保険業務の保険料は、受取時に収益として認識される。これは、保険証書が有効になった日である。定期払保険契約に関
しては、支払期日に債権が認識される。保険料は、手数料控除前で表示される。保険料を受領しなかったことにより保険証書が失
効する場合、失効とみなされた日から、関連するすべての未収保険料収益が、関連費用控除後で、保険料と相殺される。
保険金は、発生時に費用として計上され、配当宣言の予想により配分される保険契約者の利益配当を含み、年度中に発生したす
べての保険金の原価を反映している。
終身保険契約の保険準備金の総額は勘定残高と等しく、保険証書に充当された受取保険料および投資収益(死亡コストおよび
管理費控除後)を表している。その他のユニット・リンク型の保険契約に関しては、保険準備金は基礎となる資産の公正価値を
表している。
年金契約に関しては、負債は、契約の有効期間にわたる見積将来キャッシュ・フローを、発生確率を考慮して評価日まで割引く
ことで算定される。この仮定は取得日現在で固定され、適切な逆偏差引当金(PAD)が計上される。この算定された負債の価値は、
最善の見積仮定および基礎となる資産の償却原価に係る利回りに基づく利子率を使用して算定された価値に対して検証される。
この検証によってより高い価値が算定された場合には、負債の金額が再設定される。
保険準備金の総額は、当グループのユニット・リンク型年金商品に付された一定のオプションに関する負債を含んでいる。こ
れらの負債は、数理計算上の仮定を使用して契約上の債務に基づき算定される。
将来の保険金、費用、受取保険料および比例する投資収益の見積りに基づき、保険ポートフォリオに関して負債の妥当性の検証
が実施される。長期の契約に関しては、投資利回り、死亡率、罹病率、解約または費用に関する実績が、既存の契約負債と将来の保
険料総額の現在価値が将来の給付の現在価値をカバーするのに不十分であり、繰延新契約費を回収するのに不十分なことを示し
ている場合には、保険料不足額が認識される。
保険の増加分の取得および投資業務に直接帰属する費用は、これらの契約に係る収入の将来の利益から回収可能と見込まれる
範囲で繰延べられる。これらの費用は、これらの将来の利益から回収可能と見込まれる期間内にわたり規則的に償却される。
投資契約
当グループの投資契約はすべてユニット・リンク型である。これらの契約に係る負債は、現在のユニット価格に貸借対照表日現
在の契約保有者に帰属するユニット数を乗じて決定される。
この金額は公正価値を表しているため、当該負債は純損益を通じて公正価値で測定する金融負債として分類されている。投資
契約に基づき集められた預金は、投資契約負債の調整として会計処理される。投資契約に帰属可能な投資収益は連結損益計算書
に含まれている。投資契約の請求金額は、公表された勘定残高に対する支払金額の超過額を反映している。投資契約の保険契約者
は、保険証書の管理、投資運用、解約またはその他の契約サービスに関してフィーが課される。
投資契約のための金融資産は、公正価値で計上され、公正価値の変動およびそれと相殺される対応する金融負債の公正価値の
変動は純損益に計上される。
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再保険
再保険料、および発生した保険業務に係る費用に関連する再保険金は適宜、収益および費用に報告される。再保険に関連する資
産および負債は、重要性が高い場合には総額ベースで報告される。保険契約準備金から再保険者に対して出再される金額は、再保
険リスクと整合する方法で見積られる。したがって、再保険契約に関連する収益および費用は、再保険される業務の基礎となるリ
スクと整合する方法で認識される。
重要な新たな再保険契約はすべて、現地取締役会による承認を受けなければならない。一旦処理されると、これらの契約は、信用
リスクに関する定期的なレビュー(全エクスポージャーならびに貸付および担保規定に関する評価を含む。)を受ける。減損は、
「金融資産の減損」の項の当グループの会計方針に従って判断される。
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02−
決定的に重要な会計上の見積り
注記01「重要な会計方針」に記載した会計方針の一部は、複雑で主観的な判断および仮定の使用を要する決定的に重要な会計
上の見積りを必要としており、その中には本質的に不確実で変更が生じやすい事項を対象とするものもある。このような決定的
に重要な会計上の見積りは、毎期変動し、当グループの財政状態、財政状態の変動または経営成績に重要な影響を及ぼす可能性が
ある。また、決定的に重要な会計上の見積りには、当期において経営陣が別の見積りを用いることが合理的に可能であったものも
含まれる。当グループが識別した、決定的に重要な会計上の見積りを含む重要な会計方針は以下のとおりである。
公正価値の見積り
当グループの金融商品の一部は、公正価値で計上され、公正価値の変動は連結損益計算書において認識される。これには、純損益
を通じて公正価値で測定するものとして指定されたトレーディング資産および負債ならびに金融資産および負債が含まれる。さ
らに、AFSとして分類された金融資産は、公正価値で計上され、公正価値の変動はその他の包括利益に計上される。トレーディング
以外の目的で保有するデリバティブは、公正価値で計上され、公正価値の変動は、それらがキャッシュ・フロー・ヘッジまたは純
投資のヘッジ関係に指定されヘッジの有効部分に係る公正価値の変動がその他の包括利益に直接反映される場合を除き、連結損
益計算書を通じて認識される。
トレーディング資産には、負債証券および持分証券、トレーディング目的で保有するデリバティブ、コモディティならびにト
レーディング貸出金が含まれる。トレーディング負債は、主にデリバティブ負債およびショート・ポジションからなる。公正価値
オプションに基づき純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融資産および負債には、レポおよび逆レポ、一
定の貸出金および貸出コミットメント、負債証券および持分証券、ならびに仕組み債の負債が含まれる。当グループが当該投資先
に支配的財務持分および重要な影響力のいずれも有しないプライベート・エクイティ投資もまた、純損益を通じて公正価値で測
定するものとして指定されたトレーディング金融商品、またはAFS金融商品のいずれかとして、公正価値で計上される。
公正価値は、資産または負債が、強制または清算による売却以外で、取引知識のある自発的な当事者との間の独立第三者間取引
で交換され得る価格として定義されている。
公正価値を見積る際に、経営陣の判断が下される必要がある。重要な経営陣の判断が要求される分野は、識別、文書化され、評価
統制のフレームワークおよび標準的な月次報告サイクルの一環として上級経営陣に対して報告される。当グループの専門家モデ
ル検証および評価グループは、主観および判断の分野に注意を払っている。
活発な市場における取引価格がある金融商品の公正価値の設定に要求される経営陣の判断の度合いは僅かである。同様に、業
界全体で標準的であり、かつ、すべてのパラメータ入力値が活発な市場において取引される場合の評価モデルを使用して評価さ
れる商品については、主観または判断はほとんど要求されない。
要求される主観レベルおよび経営陣の判断の程度は、専門的で洗練されたモデルを使用して評価される金融商品および一部ま
たは全部のパラメータ入力値が観察可能でない金融商品については、より重要である。経営陣の判断は、適切なパラメータ、仮定
およびモデリング技法の選択および適用において要求される。特に、データが頻度の低い市場取引から入手される場合、外挿法お
よび内挿法が適用されなければならない。さらに、市場データが入手不可能である場合、パラメータ入力値は、過去のデータ、取引
の経済性に関するファンダメンタル分析および類似取引からの代用情報等の、その他の関連する情報源を評価すること、ならび
に、評価対象の実際の金融商品の条件および現在の市況を反映させるための適切な調整を行うことにより決定される。異なる評
価技法により金融商品の公正価値に幅が生じる可能性がある場合、経営陣は、公正価値を最も良く表す当該見積りの範囲内のポ
イントを設定しなければならない。さらに、一定の評価調整は、それらの評価調整により公正価値を決定するために経営陣の判断
を要求する場合がある。
公正価値の決定方法
当グループの金融資産および負債の相当割合が、観察可能な価格または入力値に基づくか、またはそこから算出された公正価値
で計上されている。観察可能な価格または入力値の入手可能性は、商品および市場によって異なり、時間の経過とともに変化す
る。例えば、観察可能な価格または入力値は、通常、以下のものについて入手可能である:流動性のある有価証券、取引所で取引さ
れているデリバティブ、G7通貨の金利スワップ、外国為替予約およびオプション契約等の流動性のある取引市場で取引されてい
る店頭(以下「OTC」という。)デリバティブ、ならびに上場有価証券または指数に係るエクイティ・スワップおよびオプション
契約。観察可能な価格または入力値が入手可能な場合は、それらが公正価値の決定に用いられるため、公正価値の決定に重要な判
断は要しない。これには、業界全体で標準的であり、かつ入力値が直接観察可能である評価モデルから公正価値を算出する金融商
品が含まれる。これは多くの一般的なスワップおよびオプション契約に当てはまる。
その他の市場または一定の金融商品については、観察可能な価格または入力値が入手不可能であり、公正価値はその特定の金融
商品にふさわしい評価技法を使用して決定される。例えば、評価技法の対象となる金融商品には以下のものが含まれる:公正価
値オプションに基づき純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定されたトレーディング貸出金およびその他の貸出金
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または貸出コミットメント、新規、複雑かつ長期のOTCデリバティブ、成熟していないまたは限定的な市場における取引、ディスト
レスト負債証券および貸出金、プライベート・エクイティ証券ならびに金融資産の証券化における留保持分。評価技法を適用し
た公正価値の決定には、見積りおよび経営陣の判断が伴い、その範囲は、複雑度および市場の流動性の程度によって異なる。評価
技法には、割引キャッシュ・フロー分析に基づく業界標準的なモデルが含まれ、これは見積将来キャッシュ・フローおよび使用
する割引率に左右される。より複雑な商品については、評価モデルは、より複雑なモデリング技法、パラメータおよび仮定(ボラ
ティリティ、相関関係、期限前償還率、デフォルト率および損失の重大度等)を含む。経営陣の判断は、適切なパラメータ、仮定お
よびモデリング技法の選択および適用において要求される。評価技法の使用目的は、市場参加者が現在取引するであろう価格の
設定にあることから、評価技法には、市場参加者が取引価格の設定に当たって考慮するであろうと当グループが考えるすべての
要素が織り込まれている。
評価調整は、公正価値プロセスの不可欠の一部であり、判断の行使が要求される。適切な評価調整を行う際に当グループは、買呼
値/売呼値スプレッドの評価調整、流動性、および信用リスク(金融資産に係る相手先の信用リスクおよび純損益を通じて公正
価値で測定する金融負債に係る当グループの自己の信用リスクの両方)等の要素を考慮する方法に従う。
純損益を通じて公正価値で測定する当グループの金融負債(例えば、純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定され
たOTCデリバティブ負債および仕組み債の負債)の公正価値には、当該金融負債に係る当グループの自己の信用リスクの変動が
織り込まれる。デリバティブ負債については、当グループは、すべての相手先の当グループに対する潜在的な将来エクスポー
ジャーを評価することにより、自己の信用度を考慮する。その際には、差入担保、マスター・ネッティング契約の影響、デフォルト
時の予測損失および、過去のデフォルト水準に基づく当グループの自己の信用リスクを勘案する。仕組み債の負債に係る当グ
ループの自己の信用リスクの変動は、当該金融商品の契約上のキャッシュ・フローを、測定日現在で類似の金融商品が発行され
るとした場合の利率を用いて割り引くことにより計算される。その結果算定された公正価値は、当該特定の負債が測定日現在で
他の市場参加者との間で交換されるであろう価格の見積りである。
IFRSの下では、評価技法で使用する重要な入力値に、取引日現在において観察不可能なものがある場合、当該金融商品は取引価
格で認識され、取引日利益がある場合には繰り延べられる。経営陣の判断は、評価技法に重要で観察不可能な入力値があるか否か
の判定において要求される。繰り延べ後に当該取引日利益の認識を決定する際には、パラメータの観察可能性および/またはリ
スクの軽減を裏付ける、その時点での最新の事実および状況に関する慎重な評価が要求される。
当グループは、適用された公正価値の妥当性について保証を提供するために、評価プロセスに係る内部統制手続を確立してい
る。公正価値が評価モデルにより決定される場合、モデル内の仮定および技法は、専門家グループにより独立に検証される。価格
およびパラメータの入力値、仮定ならびに評価調整は、検証およびレビュー・プロセスの対象となる。価格およびパラメータの入
力値が観察可能な場合は、独立の情報源に照らして検証される。
価格およびパラメータの入力値または仮定が観察不可能な場合には、公正価値の妥当性について追加手続を実施して、その合理
性を評価する。それらの手続には、独立生成モデルを使用した再評価の実施、適切な代用金融商品に照らした評価額の評価、感応
度分析および外挿法の実施、ならびにその他のベンチマークの検討が含まれる。評価モデルの結果を市場取引に照らして検査す
ることにより、当該評価技法が、市場の動き方を反映した見積公正価値を生み出しているか否かについて評価が行われる。これら
の手続は経営陣の判断の適用を要求する。
その他の評価統制には、日次損益のレビューおよび分析、手仕舞い損益を通じた評価の検証、ならびにバリュー・アット・リス
クのバックテスティングが含まれる。
開示に使用した公正価値の見積り
IFRSの下では、公正価値で計上される金融資産および負債は、その公正価値の決定に用いた評価方法に従って開示することが要
求される。具体的には、活発な市場における取引市場価格(レベル1)を用いて評価したもの、観察可能なパラメータに基づく評
価技法(レベル2)を用いて評価したもの、および重要で観察不可能なパラメータを使用した評価技法(レベル3)を用いて評価
したものに区分することが要求される。当該開示は、注記14「公正価値で計上される金融商品」に記載されている。レベル3に分
類された公正価値で保有する金融資産は、2011年12月31日現在は476億ユーロ、対する2010年12月31日現在は467億ユーロであっ
た。レベル3に分類された公正価値で保有する金融負債は、2011年12月31日現在は134億ユーロ、2010年12月31日現在は130億ユー
ロであった。経営陣の判断は、一定の金融商品をどの分類に割当てるべきかの判定において要求される。これは特に、評価が多数
のパラメータにより決定され、その一部は観察可能だが一部は観察不可能な場合に生じる。さらに、金融商品の分類は、市場の流
動性およびそれによる価格の透明性の変化を反映するために、時間の経過とともに変更される可能性がある。
注記14「公正価値で計上される金融商品」の公正価値ヒエラルキーの開示に加えて、当グループは、観察不可能なパラメータに
代えて合理的に起こり得る代替値を使用することによりレベル3の金融商品に与える影響についての感応度分析を提供してい
る。合理的に起こり得る代替値の決定には、重要な経営陣の判断が要求される。
償却原価で測定された金融商品(貸出金、預金および長短期の発行債務を含む。)について、当グループは公正価値を開示して
いる。当該開示は、注記15「公正価値で計上されない金融商品の公正価値」に記載されている。一般に、これらの金融商品につい
てはトレーディング活動が限定的かまたは存在しないため、その公正価値の決定には重要な経営陣の判断が要求される。
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金融資産の分類変更
当グループは、金融資産を以下の区分に分類している。すなわち、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産、AFS金融資産、ま
たは貸出金である。金融資産の適切な分類は、当初認識時に決定される。さらに、IAS第39号およびIFRS第7号の改訂である「金融
資産の分類変更」(2008年10月にIASBに承認され、EUに支持された。)に基づき、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
(トレーディング資産)およびAFSに分類された一定の金融資産を、貸出金へと分類変更することができる。資産の分類変更に
は、当初認識以降、経営陣による対象資産に関する意思の明確な変更がなければならず、かつ、当該金融資産は分類変更日におい
て貸出金の定義を充足していなければならない。加えて、分類変更日現在、当該資産を予見可能な将来まで保有する意思および能
力を有していなければならない。後日これらをトレーディングまたはAFSの分類に戻すことはできない。当グループが分類変更し
た資産に関する詳細な情報については、注記13「IAS第39号およびIFRS第7号の改訂、『金融資産の分類変更』」を参照のこと。
重要な経営陣の判断および仮定は、当該改訂基準に基づき適格な資産、すなわち返済見込額が見積公正価値を超える資産の識別
に要求される。重要な経営陣の判断および仮定はまた、「公正価値の見積り」の項に記載したとおり、識別した資産の分類変更日
現在の公正価値の見積りにも要求される。当該公正価値は、貸出金分類の下での償却原価の基礎となる。これらの両方において経
営陣が直面する課題は、2008年度第3四半期および第4四半期に起きたようなボラティリティの高い不確実な経済および金融市場
状況においては、特に難題となり得る。この他に、予見可能な将来まで保有するという意思の変更も、重要な経営陣の判断を要求
する事項である。意思の変更は、単に魅力的な価格がないことを理由に決定されるものではなく、また予見可能な将来は、魅力的
な価格の見返りがあるまでの期間と定義されているのでもない。何が「予見可能な将来」とされるかについての当グループの最
低限の要件については、注記01「重要な会計方針」の「金融資産の分類変更」の項を参照のこと。
貸出金の減損およびオフバランス信用リスク引当金
貸出金の減損およびオフバランス信用リスク引当金に関連する会計上の見積りおよび判断は、コーポレート・バンキング・ア
ンド・セキュリティーズ・コーポレート部門ならびに個人顧客および中堅企業コーポレート部門にとって、決定的に重要な会計
上の見積りである。というのは、個別および集合的の両方の減損評価に使用される基礎となる仮定は、毎期変動する可能性があ
り、かつ、当グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があるからである。
資産の減損評価を行う際には、経営陣の判断が要求される。これは、近年の金融危機のように経済および金融面で不確実な状況
において予想キャッシュ・フローの進展および変更が、より急速に、かつより予測困難な状態で起こり得る場合に、特にそうであ
る。
信用リスク引当金繰入額は合計で、2011年、2010年および2009年12月31日終了年度において1,839百万ユーロ、1,274百万ユーロ
および2,630百万ユーロであった。
個別に重要であるとみなされた貸出金について必要な減損引当金の決定には、地域の経済状況、相手先の財務上の実績、および
容易に利用可能な市場がない可能性のある保有担保の価値等の事項に関連して、相当量の経営陣の判断の使用が要求される。一
部のレバレッジ貸出金等、一定の状況においては、当グループは減損を評価するために借手の企業価値を評価する場合がある。こ
れには、借手企業の撤退の時期および市場価値に関して、相当量の経営陣の判断の使用が要求される。将来キャッシュ・フローの
実際の金額および時期は、経営陣の使用した見積りと異なる可能性があり、したがって、実際の損失は、報告された引当金と異な
る可能性がある。
小口均質貸出金(富裕層および一般個人顧客向け業務の個人顧客および中小企業顧客に対する貸出金等)のポートフォリオ、
ならびに個別に重要ではあるが減損が存在する客観的な証拠がない貸出金に係る減損引当金は、集合的に決定される。この集合
的減損引当金は、ポートフォリオ単位で、多数の見積りおよび判断を織り込んだ統計モデルを使用して算定される。当グループ
は、当該モデルならびに基礎となるデータおよび仮定について定期的なレビューを実施している。債務不履行の発生可能性、損失
回収率、および外国の借手が債務の返済を履行するために必要な外国通貨の移転能力に関する判断等が特に、このレビューにお
いてすべて考慮される。当グループの信用リスク引当金の決定に用いた方法の詳細な説明については、注記01「重要な会計方
針」を参照のこと。
その他の金融資産の減損
持分法適用投資、およびAFSとして分類された金融資産は、四半期ごとに、または事象または状況の変化がこれらの資産の減損の
兆候を示す場合にはそれ以上の頻度で、減損につき評価される。関連会社または共同支配企業について減損の客観的証拠がある
場合には、当該投資の回収可能価額(使用価値と売却費用控除後の公正価値のいずれか高い方)を帳簿価額と比較することによ
り、減損テストが実施される。AFSとして分類された持分投資については、減損の客観的証拠には、当該投資の公正価値の、原価を
下回る著しいまたは長期にわたる下落が含まれる。また、業界や地域特定の状況、あるいは信用格付の格下げ等の当該会社の財政
状態に関する特定の情報も含まれることがある。AFSとして分類された負債証券については、減損は、貸出金と同じ基準に基づい
て評価される。当グループが評価を行った後に情報が入手可能となった場合には、当グループは将来において減損の認識を要求
されることがある。減損のための見積りは、発生が不確かな将来の事象を基礎として毎期変動する可能性があるため、当グループ
ではこれを、決定的に重要な会計上の見積りと考えている。持分法適用投資およびAFS金融資産に係る減損レビューの結果、減損
損失は純額で2011年度に1,140百万ユーロ、2010年度に2,588百万ユーロおよび2009年度に1,125百万ユーロであった。この他の情
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報については、注記08「売却可能金融資産に係る純利得(損失)」および注記17「持分法適用投資」を参照のこと。
非金融資産の減損
一定の非金融資産(のれんおよびその他の無形資産を含む。)は減損レビューの対象となる。当グループはこの区分の資産につ
いては、その帳簿価額を回収できない可能性があると当グループが判断した場合に、減損損失を計上する。減損損失の戻入れ(の
れんを除く。)は即時に認識される。
のれんおよびその他の無形資産は、年1回または、事業環境の悪化等、事象および状況の変化がこれらの資産の減損の兆候を示す
場合にはそれ以上の頻度で、減損につきテストされる。減損の評価における回収可能価額の決定には、取引市場価格、比較可能事
業の価格、現在価値またはその他の評価技法あるいはその組み合わせに基づいた見積りが必要であり、経営陣が主観的な判断お
よび仮定を行うことが要求される。これらの見積りおよび仮定は、基礎とした状況が変化すれば、報告金額が著しく異なる結果と
なる可能性があるため、当グループではこの見積りを、決定的に重要と考えている。2011年および2010年12月31日現在、のれんの
帳簿価額はそれぞれ110億ユーロおよび108億ユーロであり、その他の無形資産の帳簿価額は当該各年度において48億ユーロで
あった。これらの資産の減損の評価は、多くの事業にとって重要な見積りである。
2011年度の無形資産の減損には、CB&Sの再生可能エネルギー投資に関する排出権の評価減に関連した2百万ユーロの損失が含ま
れていた。2010年度では、その他の無形資産につき41百万ユーロの減損損失が計上され、このうち、29百万ユーロはGTBで計上され
た顧客関連無形資産に関連しており、12百万ユーロはAWMに属する購入ソフトウェアの評価減に関して計上された損失であった。
2009年度には、のれんおよびその他の無形資産の減損損失157百万ユーロが計上され、このうち151百万ユーロはコーポレート・
インベストメンツの投資に関連していた。この他に291百万ユーロが、資産運用およびウェルス・マネージメントのその他の無形
資産について2008年度第4四半期に計上された減損損失の戻入れとして計上された。のれんおよびその他の無形資産に関するさ
らなる説明については、注記24「のれんおよびその他の無形資産」を参照のこと。
繰延税金資産
当グループは、既存の資産および負債の財務書類上の帳簿価額とそれぞれの税務基準額との間の一時差異、繰越欠損金ならびに
繰越税額控除に起因する将来の税効果について、繰延税金資産および負債を認識している。繰延税金資産は、これらの繰越欠損
金、繰越税額控除または将来減算一時差異を利用できるだけの十分な課税所得を得られる可能性が高い範囲内でのみ認識され
る。この評価には、重要な経営陣の判断および仮定が要求される。繰延税金資産の金額の決定に際して、当グループは、過去の税金
負担力および収益性の情報ならびに、関連性があれば承認された事業計画に基づく予測経営成績を、税法上の繰越期間、タックス
・プランニングの利用可能性およびその他の関連する検討事項のレビューも含めて利用する。四半期ごとに当グループは、繰延
税金資産に関連する見積りを、将来の収益性に関する仮定も含めて再評価する。2011年および2010年12月31日現在、未認識の繰延
税金資産の金額はそれぞれ24億ユーロおよび26億ユーロであり、認識済の繰延税金資産の金額はそれぞれ87億ユーロおよび83億
ユーロであった。
当グループは、繰延税金資産に関連する会計上の見積りを、その基礎となる仮定が毎期変動する可能性があることから、決定的
に重要な会計上の見積りと考えている。例えば、税法の改正や、将来の計画上の経営成績に差異が生じることにより、繰延税金資
産が変更される可能性がある。当グループが将来において、繰延税金資産純額の全部または一部を実現できなかった場合には、繰
延税金資産の修正額が、その決定を下した期の法人所得税費用または直接資本に借方計上されることとなる。当グループが将来
において、過去に未認識とした繰延税金資産を認識した場合には、繰延税金資産の修正額が、その決定を下した期の法人所得税費
用または直接資本に貸方計上されることとなる。
当グループの繰延税金に関するさらなる情報については、注記35「法人所得税」を参照のこと。
法律上および規制上の偶発事象および不確実な税務ポジション
当グループは、多くの異なる法律上、規制上および税務上の環境において事業を営んでおり、したがって、法律上の請求、規制上
の手続または不確実な法人所得税ポジションが生じる可能性がある。
訴訟、規制上の手続および不確実な法人所得税ポジションから発生する可能性のある潜在的損失に係る引当金の決定において
は、見積りの使用が重要である。当グループは、訴訟、規制上の手続および不確実な法人所得税ポジションから発生する可能性の
ある潜在的損失について、それぞれ、IAS第37号「引当金、偶発負債および偶発資産」ならびにIAS第12号「法人所得税」に準拠し
て、そうした損失の発生する可能性が高く、かつ見積可能な範囲内で、これを見積り、引当金を計上している。これらの見積りを行
う際には重要な判断が要求され、当グループの最終的な負債は最後には著しく異なる可能性がある。
法的問題に関する偶発事象は、多くの不確実性に左右され、個々の問題の結果について確信を持って予測することは不可能であ
る。重要な判断は、偶発事象に関して発生可能性を評価し見積りを行う際に要求され、当グループの最終的な負債は最後には著し
く異なる可能性がある。当グループの訴訟、仲裁および規制上の手続に関する負債の総額は、案件ごとに決定され、他の要素の中
でも特に、各案件の進捗、類似の案件における当グループの経験と他社の経験、および弁護士の意見と見解を考慮した上での、発
生可能性の高い損失の見積額を示している。当グループの訴訟問題の結果を予測することは、原告が実質的または算定不可能な
損害賠償を求めている場合には特に、本質的に困難である。当グループの訴訟、規制上の手続および仲裁手続に関する情報につい
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ては、注記28「引当金」を参照のこと。
03−
最近適用された会計意見書および新しい会計意見書
最近適用された会計意見書
当グループに関係があり、2011年度中に当連結財務書類の作成に当たり適用された会計意見書は以下のとおりである。
IAS第24号
2009年11月、IASBは、IAS第24号「関連当事者についての開示」の改訂版(以下「IAS第24号R」という。)を公表した。IAS第24号
Rは、政府関連企業について開示要求の部分的な適用免除を規定している。さらに関連当事者の定義が改訂され、関連会社には関
連会社の子会社が含まれ、共同支配企業には共同支配企業の子会社が含まれることが明確にされている。明確化されたことによ
り、関連当事者の数が大幅に増加し、IAS第24号Rの適用に伴って過年度の数値が修正された。この改訂基準は、2011年1月1日以後
開始事業年度から適用されている。当該改訂基準の適用は、当グループの連結財務書類に重要な影響を与えなかった。
2010年のIFRSの改善
2010年5月、IASBはIFRSの改訂を公表した。これは、IASBの年次改善プロジェクトによるものであった。これらの改訂は、表示、認
識または測定目的上の会計処理の変更となる改訂ならびに様々な個別のIFRS基準に関連する用語または編集上の改訂から構成
されている。改訂の大半は、2011年1月1日以後開始事業年度から適用されている。これらの改訂の適用は、当グループの連結財務
書類に重要な影響を与えなかった。
新しい会計意見書
2011年12月31日現在では適用時期が到来していなかったために当財務書類の作成上は適用されなかった会計意見書は以下の
とおりである。
IFRS第7号
2010年10月、IASBは、IFRS第7号の改訂「開示−金融資産の譲渡」を公表した。当該改訂には、金融資産の譲渡人に残存する可能
性のあるリスクにより生じ得る影響等、金融資産の譲渡取引(例えば証券化)に関する新たな開示が含まれている。不相応な金
額の譲渡取引が報告期間末付近に行われた場合についても、新たな開示が求められている。当該改訂は、2011年7月1日以後開始事
業年度から適用され、早期適用が認められている。当該改訂の適用は、当グループの連結財務書類に重要な影響を与えないと見込
まれている。
IAS第1号
2011年6月、IASBは、IAS第1号「財務書類の表示」の改訂を公表した。当該改訂では、その他の包括利益(以下「OCI」という。)
内の項目で損益計算書に振り替えられるものをグループ化するよう企業に要求している。当該改訂ではさらに、OCIの項目および
純損益を単一の計算書または2つの分離した計算書のいずれかとして表示しなければならないとする現行の規定を再確認してい
る。当該改訂は、2012年7月1日以後開始事業年度から適用され、早期適用が認められている。当該改訂は、IASBの承認は得たが、EU
の支持はまだ受けていない。当該改訂の適用は、連結財務書類のその他の包括利益の表示に重要な影響を与えないと見込まれて
いる。
IFRS第10号、IFRS第11号、IFRS第12号、IAS第27号およびIAS第28号
2011年5月、IASBは、IFRS第10号「連結財務書類」、IFRS第11号「共同支配の取決め」、IFRS第12号「他の企業への関与の開
示」、IAS第27号の改訂版である「個別財務書類」、およびIAS第28号の改訂版である「関連会社および共同支配企業に対する投
資」(これらの改訂版は、IFRS第10号およびIFRS第11号の公表に基づく変更と整合するよう改訂されている。)を公表した。
IFRS第10号は、IAS第27号「連結および個別財務書類」およびSIC第12号「連結−特別目的事業体」を置き換えるものであり、
すべての企業(以前はSIC第12号に基づく特別目的事業体と見なされていた企業を含む。)に適用される単一の支配モデルを確
立している。投資者が、投資先への関与により生じる変動リターンに対するエクスポージャーを有し、かつ、投資先に対するパ
ワーを通じて当該リターンに影響を及ぼす能力を有している場合には、投資先を支配していることになる。支配の評価はすべて
の事実および状況に基づいて行われ、事実および状況に変更が生じた兆候が存在する場合にはその結論は再評価される。
IFRS第11号は、IAS第31号「共同支配企業に対する持分」およびSIC第13号「共同支配企業−共同支配投資企業による非貨幣性
資産の拠出」を置き換えるものである。IFRS第11号は共同支配の取決めを共同支配事業または共同支配企業のいずれかとして分
類しており、共同支配の取決めに関する権利および義務の性質に重点を置いている。IFRS第11号は、比例連結法(当グループはこ
れを適用していない。)を使用する選択肢を削除し、共同支配の取決めに対して持分法による会計処理の使用を要求している。
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IFRS第12号は、子会社、共同支配の取決め、関連会社および非連結の組成された企業に対する持分の性質、関連するリスク、およ
び財務的影響を開示するよう企業に要求している。IFRS第12号は、IAS第27号やSIC第12号と比較してより包括的な開示を要求し
ている。
これらの各基準は2013年1月1日以後開始事業年度から適用されるが、残りの各基準も早期適用される場合に限り、早期適用が
認められている。しかし企業は、IFRS第12号における開示要求を、IFRS第12号を早期適用することなく連結財務書類に含めること
ができる。これらの各基準は、IASBの承認は得たが、EUの支持はまだ受けていない。当グループは現在、これらの基準の適用が当グ
ループの連結財務書類に与える潜在的影響を評価している。
IAS第19号
2011年6月、IASBは、IAS第19号「従業員給付」の改訂(以下「IAS第19号R」という。)を公表した。IAS第19号Rは、確定給付債務
の現在価値および制度資産の公正価値に係るすべての変動を遅延認識する選択肢をコリドー・アプローチ(当グループは当該
アプローチを適用していない。)も含めて削除している。加えて、IAS第19号Rでは、純利息アプローチが要求されている。当該アプ
ローチは制度資産の期待運用収益を置き換え、確定給付制度に関する開示要求を向上させる。当該改訂は、2013年1月1日以後開始
事業年度から適用され、早期適用が認められている。当該改訂は、IASBの承認は得たが、EUの支持はまだ受けていない。当グループ
は現在、当該改訂の適用が当グループの連結財務書類に与える潜在的影響を評価している。
IFRS第13号
2011年5月、IASBは、IFRS第13号「公正価値測定」を公表した。これは、IFRSに基づく公正価値測定の単一の指針を確立するもの
である。IFRS第13号は、公正価値の修正された定義、および公正価値の使用がIFRS内の他の基準により既に要求または容認されて
いる場合における適用方法に関する指針を規定するとともに、公正価値測定に関するより包括的な開示要求を導入している。
IFRS第13号は、2013年1月1日以後開始事業年度から適用され、早期適用が認められている。当該基準は、IASBの承認は得たが、EUの
支持はまだ受けていない。当グループは現在、当該基準の適用が当グループの連結財務書類に与える潜在的影響を評価している。
IAS第32号およびIFRS第7号
2011年12月、IASBは、IAS第32号の改訂「金融資産と金融負債の相殺」(以下「IAS第32号R」という。)を公表し、金融商品を相
殺するための要件を明確にした。IAS第32号Rは、(a)企業の現時点で法的強制力のある相殺権の意味、および(b)どのような場合に
総額決済システムが純額決済と同等と見なされるかを明確にしている。当該改訂は、2014年1月1日以後開始事業年度から適用さ
れ、早期適用が認められている。
2011年12月、IASBはさらに、IFRS第7号の改訂「開示−金融資産と金融負債の相殺」(以下「IFRS第7号R」という。)を公表し
た。当該改訂では、投資家がIFRSとUS GAAPに準拠して作成された財務書類をより良く比較できるようにするための、拡充された
開示を要求している。当該改訂は、2013年1月1日以後開始事業年度から適用され、早期適用が認められている。
これらの各改訂は、IASBの承認は得たが、EUの支持はまだ受けていない。当グループは現在、これらの改訂の適用が当グループ
の連結財務書類に与える潜在的影響を評価している。
IFRS第9号およびIFRS第9号R
IFRS第9号−2009年11月、IASBは、IAS第39号「金融商品:認識および測定」を置き換えるプロジェクトの第一段階として、IFRS第
9号「金融商品」を公表した。IFRS第9号は、IAS第39号の適用対象である金融資産の企業による分類および測定方法について新た
な要求を導入している。当該基準は、すべての金融資産を、当該金融資産の管理に関する企業の事業モデルおよび当該金融資産の
契約上のキャッシュ・フローの特性に基づいて分類することを要求している。金融資産は、以下の2つの基準を満たす場合には、
償却原価で測定される。その基準とは、(a)当該事業モデルの目的が、当該金融資産を保有し契約上のキャッシュ・フローを回収
することにある、および(b)当該金融商品による契約上のキャッシュ・フローは元本および利息の支払のみに相当する、の2つで
ある。金融資産がこの償却原価の測定基準を満たす場合でも、それが会計上のミスマッチを大幅に軽減または解消する場合には、
当該金融資産を、公正価値オプションに基づき純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定することができる。金融資産
が償却原価で測定するための事業モデルおよび契約条件の基準を満たさない場合、当該資産は当初認識後に公正価値で測定され
る。IFRS第9号はまた、主契約である金融資産から組込デリバティブを分離することを求めた要求を削除し、主契約である金融資
産を含む混合契約を、全体として、償却原価または公正価値のいずれかに分類することを要求している。IFRS第9号は、発生頻度は
低いと予想されるが、企業の事業モデルが変更された場合には、分類変更を要求している。この場合、当該企業には、影響を受ける
金融資産を将来に向かって分類変更することが要求される。信用リスクの集中を生む契約上関連付けられた金融商品(証券化に
おける投資トランシェに多く見られる。)については、特段の指針がある。当該金融商品自体をIFRS第9号の分類基準に照らして
評価することに加えて経営陣は、キャッシュ・フローを生み出している原金融商品プールについて、その特性を評価するために
「ルック・スルー」を行わなければならない。償却原価測定に適格となるためには、当該投資の信用リスクは原金融商品プール
の信用リスクの加重平均以下でなければならず、かつそれらの金融商品が一定の基準を満たしていなければならない。「ルック
・スルー」が実施不可能な場合には、当該トランシェは、純損益を通じて公正価値で測定するものとして分類しなければならな
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い。IFRS第9号の下では、すべての持分投資は公正価値で測定しなければならない。ただし、経営陣は、トレーディング目的保有以
外の持分投資に係る未実現および実現の公正価値による利得および損失については、その他の包括利益に表示することを選択で
きる。この指定は、当初認識時に金融商品ごとに利用可能であり、取消不能である。公正価値による利得および損失について、その
後純損益へのリサイクルは行われない。ただし、当該投資からの配当は引き続き純損益に認識される。
IFRS第9号R−2010年10月、IASBはIFRS第9号の改訂版「金融商品」(以下「IFRS第9号R」という。)を公表した。当該改訂基準に
は、金融負債の分類および測定に関する指針が追加されている。IFRS第9号Rは、純損益を通じて公正価値で測定するものとして指
定された金融負債を有する企業に対して、当該負債の信用リスクの変動に起因する公正価値の変動額をその他の包括利益に認識
することを求めている。ただし、当該変動をその他の包括利益に認識することにより会計上のミスマッチが生じる場合には、企業
は当該公正価値の変動の全額を純損益に表示する。その他の包括利益に計上した当該金額についてその後純損益へのリサイクル
は行われないが、累積的利得または損失を資本の中で振り替えることは可能とされている。
2011年12月にIASBが公表したIFRS第9号、IFRS第9号RおよびIFRS第7号の改訂「強制適用日および移行指針」に基づき、IFRS第9
号およびIFRS第9号Rは2015年1月1日以後開始事業年度から適用され、早期適用が認められている。一旦適用されると、IFRS第9号
は、適用日現在残存するすべての金融商品に対し、IFRS第9号に基づく分類および測定があたかも以前から適用されていたかのよ
うに適用されなければならない。しかし、比較対象期間については修正再表示をする必要はない。
2015年1月1日より前に開始する事業年度については、企業にIFRS第9号とIFRS第9号Rの選択適用が認められている。IFRS第9号
およびIFRS第9号Rはいずれも、IASBの承認は得ているが、EUの支持はまだ受けていない。
2011年11月、IASBは、IFRS第9号およびIFRS第9号Rの一部変更を検討する暫定的決定を下した。どのような変更が実際に採択さ
れるか、およびそれが適用日やEUの支持に影響を及ぼすかについては、現時点では定かではない。
04−
取得および処分
2010年度以降に完了した以下の企業結合は、改訂IFRS第3号R「企業結合」に従い会計処理されており、当グループは当該改訂基
準を2010年1月1日付で適用した。したがって、当該取引の開示は、IFRS第3号Rに基づき行われている。ただし、2010年1月1日より前
に完了した企業結合については、旧基準であるIFRS第3号(2004年)の規定に基づいた会計処理が引き続き適用され、開示が行わ
れている。
2011年度に完了した企業結合
2011年度に、当グループは企業結合として会計処理されたいくつかの取得を完了した。これらの取引のうち、個別に重要なもの
はなく、したがってこれらは総額で表示されている。以下の表は、これらの企業結合に関連した公正価値の総額の要約である。
取得日における取得資産および引受負債の暫定的な公正価値
単位:百万ユーロ
移転された現金対価
13
残りの持分を取得するために保有するコール・オプションの公正価値
10
条件付対価の公正価値
3
以前から保有する持分の公正価値
12
購入対価合計(企業結合前に当グループが保有していた資本持分の公正価値を含む。)
38
1
識別可能な取得資産および引受負債の認識額
現金および現金同等物
1
利付定期銀行預け金
2
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
2
その他の資産合計
21
長期債務
10
その他の負債合計
2
識別可能純資産合計
14
のれん
25
負ののれん
1
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取得した識別可能純資産およびのれん合計(負ののれん控除後)
38
1 取得資産および引受負債の主な種類別。
これらの取引には、ロシアの大手独立系資産運用会社の一つであるDeutsche UFG Capital Management(以下「DUCM」とい
う。)に対する残りの持分の段階的取得が含まれている。当該取引は、残りの60%持分に係る購入オプションの行使後、2011年11
月11日に完了した。DUCMは資産運用およびウェルス・マネージメント・コーポレート部門に配分された。
取得以降、2011年度におけるこれらの企業による当グループの純収益および税引後純損益への寄与額の総額は、それぞれ2百万
ユーロおよび(1)百万ユーロ未満であった。これらの取得がすべて2011年1月1日付であったと仮定した場合、2011年度における当
グループの純収益および税引後純損益に対するそれらの影響額は、それぞれ4百万ユーロおよび(1)百万ユーロ未満と想定され
た。
2010年度に完了した企業結合
ドイツ・ポストバンク
ドイツ・ポストバンクAG(以下「ポストバンク」という。)の株主に対してドイツ銀行が主体者として行った株式公開買付
(以下「PTO」という。)が無事に成立した後、PTOに係る決済が2010年12月3日(以下「クロージング日」という。)に行われた。
PTO前から保有していたポストバンク株式と合算して、当グループは、113.7百万株のポストバンク株式(ポストバンクの議決権
総数の51.98%に相当)を所有し、支配を獲得した。この結果、当グループは、2010年12月3日付でポストバンク・グループの連結
を開始した。当グループがクロージング前から保有していたポストバンク株式に係る一定の金融商品を含めて、2010年12月3日現
在、ポストバンクは、合計79.40%の資本持分に基づいて連結された。
以下の段落では、ポストバンクの取得に関する詳細な開示が行われている。具体的には、ポストバンクの事業内容および事業の
統合が当グループに与えると予想される影響についての説明、株式公開買付、ドイツ銀行の増資、クロージング日現在保有してい
た当グループのポストバンクに対する持分投資およびその他の金融商品の処理、ポストバンクとの支配および損益移転契約案、
ならびに購入価格の配分およびその他の取得関連情報についてである。
ポストバンクの事業内容および事業の統合が当グループに与えると予想される影響についての説明 ポストバンク・グループ
は、ドイツで銀行業およびその他の金融サービスを提供する主要業者の1つである。その事業内容は、リテール・バンキング業務、
法人顧客向け業務、キャピタル・マーケット活動、ならびに住宅貯蓄ローン(ポストバンク・グループの一員であるBHWグループ
経由)から構成されている。ポストバンクは、トランザクション・バンキング部門において他の金融サービス業者に対して事務
処理業務を提供している。その事業はドイツを中心に行われているが、主に西ヨーロッパおよび北アメリカにおいて優良な契約
取引を行うことにより補完されている。
当グループの経営基本方針フェーズ4では、中核となる個人・資産運用ビジネス(PCAM)グループ部門における業務および国内
市場での主導権に重点を置くことが定められている。当該状況においてポストバンク株式の過半数を所有することは、PCAMグ
ループ部門、特に個人顧客および中堅企業(PBC)コーポレート部門の一層の強化に繋がり、また当グループのドイツ国内市場で
の主導的な地位を強化・拡大させることを可能にする。ドイツ銀行とポストバンクの統合により、費用・収益に対する多額の相
乗効果の可能性と成長機会がもたらされる。さらに、ポストバンクの事業を当グループの連結業績に含めることにより、リテール
顧客の預金取引高が増加したため、リテール・バンキング部門の利益水準が押し上げられたとともに、当グループの借換基盤の
強化と多様化に繋がった。
株式公開買付 当該PTOで募集されたポストバンク株式1株当たりの買付価格は、25.00ユーロであった。PTOの買付期間は、募集書
類の公告が行われた2010年10月7日に開始し、追加買付の終了日である2010年11月24日付で終了した。この募集に対し、ポストバ
ンク株式資本および議決権の22.03%に相当する48.2百万株のポストバンク株式の買付が行われた。この結果、当該PTOにより取
得したポストバンク株式に対して2010年12月3日に支払われた現金対価は、合計1,205百万ユーロとなった。
ドイツ銀行は、2010年11月30日にポストバンク株式0.5百万株を、さらに2010年12月3日にポストバンク株式3.9百万株を、それ
ぞれポストバンク株式1株当たり23.96ユーロおよび21.75ユーロの対価で、いずれも第三者に売却したことを発表した。当該売却
は、米国の合併規制手続により生じる恐れのあるPTO終結の遅れを回避する目的で行われ、その結果ポストバンクに対する法的な
中間株式保有は50%未満となった。当該売却と併せてドイツ銀行は、当該第三者と、前述のポストバンクの株式数に相当する先渡
購入契約を締結し、それぞれ、ポストバンク株式1株当たり23.96ユーロおよび21.75ユーロに、取引手数料1株当たり約0.03ユーロ
および約0.015ユーロを加算した金額が現金対価とされた。当該先渡購入契約は、米国の反トラスト調査および銀行規制の承認要
件を満たした後、2010年12月10日に決済された。これにより、当グループのポストバンクに対する株式所有は51.98%(ポストバ
ンク株式113.7百万株に相当)(PTOを通じて達成した最終的な所有水準)まで増加した。当該株式は法的には第三者に対して売
却されていたが、当グループは当該株式に係るリスクおよび経済価値を引き続き有していた。米国反トラストの承認が下りるこ
とは事実上確実と考えられたため、当該株式に係る潜在的議決権は財務報告上連結分析に含められた。したがって、ポストバンク
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・グループの取得日は、2010年12月3日と判断された。
ドイツ銀行の増資 PTOと密接に関連して、ドイツ銀行はさらに、授権資本の枠内で現金対価による増資を実施した。当該増資は、
2010年10月6日付で完了した。合計308.6百万株の記名式無額面株式(普通株式)が新たに発行され、これによる収入総額は102億
ユーロとなった。当該発行から得た純収入額101億ユーロ(税引後約1億ユーロの費用控除後)は、主にポストバンク・グループ
の連結による資本の減少を補うため、加えて既存の資本基盤を強化するために用いることが意図されていた。
クロージング日現在保有していた当グループのポストバンクに対する持分投資およびその他の金融商品の処理 支配獲得前、当
グループは、ポストバンクの株式および議決権の29.95%を直接保有しており、ポストバンクの財務および営業の方針に重要な影
響を与え得る力を有していた。そのため、当該投資については、持分法により会計処理が行われていた。
さらに、当グループは、ドイツポストが発行した強制交換社債(以下「MEB」という。)の引受を行っていた。ドイツ銀行はMEBを
2009年2月に取得したが、それはポストバンク株式をより広範に取得するためのドイツポストとの契約の一環として行われたも
のであった。当該取得契約によれば、MEBは、2012年にはポストバンク株式60百万株、すなわち27.42%の持分と全額交換される予
定であった。会計目的上、MEBは、ポストバンク株式に対する所有持分と実質的に類似したリスクおよび経済価値の特徴を有する
持分投資を構成しており、そのため、持分法適用投資の一部に含められていた。MEBの認識時点において、当該持分法適用投資には
組込デリバティブも含まれており、当該組込デリバティブは、ドイツポストが対価として受領したドイツ銀行の発行済株式に関
して、ドイツポストと締結した利益分配契約に関連するものであった。当該組込デリバティブは、当該利益分配により生じるリス
クおよび経済価値が主契約と明確かつ密接に関連していなかったため、区分処理された。当該組込デリバティブの当初の公正価
値は、201百万ユーロであり、これはポストバンクに対する持分法適用投資の取得原価から減額された。当該オプションに係る公
正価値のその後の変動は、純損益に計上されていた。当該組込デリバティブから生じた債権の最終的な価値は、677百万ユーロで
あった。これについては、ドイツポストが50百万株のポストバンク株式の当初取得時の対価として受領したドイツ銀行の全株式
を売却したため、もはや再測定は行われていない。当該債権はその他の資産に個別に報告され、2012年2月のMEBの満期到来時に、
対応する受入担保(負債)と相殺された。
2010年度第3四半期において、当該持分法適用投資の帳簿価額は、約23億ユーロの費用により修正され、当該費用は当グループの
損益計算書上「持分法適用投資による純利益(損失)」の科目に計上された。当グループは、ポストバンクに対する支配を獲得
し2010年度第4四半期から連結を開始する意思を明確に文書化していたため、当該費用を当該持分法適用投資の使用価値の算定
に反映させる必要があった。したがって、当該費用は、当グループのポストバンクに対する持分法適用投資の2010年9月30日現在
の帳簿価額、およびPTOでドイツ銀行が募集した買付価格25.00ユーロに相当するポストバンク株式の公正価値の見積価額に基づ
いて算定された。この費用は、コーポレート・インベストメンツ・グループ部門に配分された。
2010年12月3日(ポストバンクに対する支配獲得日)、当グループは、IFRS第3号Rに従い、既存のポストバンクに対する持分法適
用投資を公正価値に再測定した。当該持分法適用投資の公正価値は25.00ユーロの買付価格を基に算定され、取得日の公正価値は
合計3,139百万ユーロであった。2010年度第4四半期における既存のポストバンクへの投資に帰属する純利益に対する正味の持分
を含めると、当該持分法適用投資の残高は約22百万ユーロ増加した。これに応じて、クロージング日現在における再測定の結果、
対応する22百万ユーロの損失が当グループの2010年度第4四半期の損益計算書上「持分法適用投資による純利益(損失)」の科
目に計上された。IFRS第3号Rに従い、ポストバンクに対する当グループの持分法適用投資に帰属する6百万ユーロの純損失は、ク
ロージング日までその他の包括利益に計上されていたが、2010年度第4四半期に当グループの損益計算書に振り替えられている。
当該影響額は、コーポレート・インベストメンツ・グループ部門に配分された。
MEBと併せて、ドイツ銀行およびドイツポストは、さらに、ドイツポストが保有する残りのポストバンク株式26.4百万株
(12.07%の持分)について、2012年2月から2013年2月までの間に行使可能なプットおよびコール・オプションに関する契約を
締結した。当該プットおよびコール・オプションは、純損益を通じて公正価値で測定するデリバティブ金融商品として報告され
た。
連結上、ポストバンク株式に係るドイツポストとの間で設定されたプットおよびコール・オプション構造は、資本性金融商品に
分類変更された。その理由は当該オプション構造が、固定金額の現金で決済される連結子会社の株式に係る現物決済デリバティ
ブとなるためであった。その結果、その公正価値560百万ユーロ(デリバティブ負債)は、資本(資本剰余金)に振り替えられた。
これに対応して、当該プットおよびコール・オプション構造に含まれる各株式について、プット・オプション契約に基づく株式
購入の要請に応じて支払うことになる負債額を、予想購入価格の現在価値で認識した。購入に関する負債1,286百万ユーロが認識
され、対応する金額は資本(資本剰余金)に借方計上された。
以下の表は、取得日現在における、当グループが保有するポストバンクに対する直接所有持分およびMEB、ならびに非支配持分
の要約である。
ポストバンク株式数
(単位:百万株)
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持分
(%)
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PTO前のポストバンクに対する直接所有持分
65.5
29.95
PTOにより取得した株式
48.2
22.03
113.7
51.98
60.0
27.42
173.7
79.40
45.1
20.60
218.8
100.00
直接保有合計
MEB
当グループの資本持分合計
ポストバンクに対する非支配持分
ポストバンク持分合計
取得後、当グループは、市場での株式の追加購入を通じて、ポストバンクに対する直接所有持分を2011年度末時点で53.14%ま
で増加させた。当グループの所有持分における関連した変動に関する情報については、この注記中の「支配を維持する非支配持
分の取得および処分」を参照のこと。
その後の2012年2月27日のMEBの転換により、当グループのポストバンクに対する直接持分はさらに60百万株(27.42%)増加
した。MEBは最初から既に持分投資として見なされていたことから、その転換により当グループのポストバンクに対する連結持分
には変動が生じなかった。このため、この転換は、当グループの資本合計および純損益には影響を及ぼさなかった。2012年2月28日
のドイツポストによるプット・オプションの行使により、当グループのポストバンクに対する直接持分および連結持分はさらに
26.4百万株(12.07%)増加した。行使に伴って、ポストバンク株式の購入に関する認識負債は決済された。当該オプションの行
使は、当グループの資本合計に重要な影響を及ぼさなかった。2012年2月28日現在、報告日後に取得した追加株式を併せて、ドイツ
銀行はポストバンクに対する直接所有持分合計を93.7%まで増加させた。
支配および損益移転契約 取得後、2012年1月に、当グループはドイツ株式会社法第291条に基づく支配および損益移転契約につい
てポストバンクと交渉を開始したと発表した。こうした契約は、特に支配の強化や連結納税を目的として、ドイツの企業慣行にお
いて一般的に使用されている。当該契約の当事者は、支配会社としてのDB Finanz-Holding GmbH(ドイツ銀行の完全所有子会
社)と従属会社としてのポストバンクである。当該契約は2012年3月末までに確定する見込みである。支配および損益移転契約の
発効には、2012年6月5日のポストバンクの年次株主総会での承認およびポストバンクの商業登記簿への登録が必要となる。当該
契約が成立し発効すると、ポストバンクの少数株主は、補償金、または少数株主の選択により決済金額(支配および損益移転契約
に規定される。)を受領する。
購入価格の配分およびその他の取得関連情報 ポストバンクの当初取得時の会計処理は、当該取得が2010年度の期末日直前に完
了したこと、およびその複雑性から、2010年12月31日時点では確定していなかった。2011年度第4四半期に当該取得の会計処理を
完了するに当たり、以前ポストバンクに関して開示されたクロージング日現在の「購入価格の配分およびその他の取得関連情
報」は、取得日時点で存在しIFRS第3号Rに基づく測定期間中に識別された修正を反映して更新されている。
以下の表は、移転された対価および当該企業結合前に保有していたポストバンクに対する持分法適用投資の公正価値の、取得
日における最終的な状況の要約である。またこれには、測定期間中に行われた一定の修正を考慮して、2010年12月3日現在、当該企
業結合により取得した、ポストバンク・グループからの取得資産および引受負債の最終的な公正価値の金額、非支配持分ならび
にのれんの詳細が記載されている。測定期間中の修正は、一定の取得資産および引受負債に係る当初の公正価値の調整を反映す
るものであった。これらは、取得日時点で存在していた事実および状況に基づくものであり、取得日後の事象から発生したもので
はない。これらの修正は主に、取得した貸出金ポートフォリオおよび引き受けた長期債務の評価に使用した予想キャッシュ・フ
ローおよびパラメータに関して最新情報を考慮したこと、無形資産の評価に正確なパラメータを使用したこと、ならびにデリバ
ティブ・ポートフォリオの公正価値を確定したことの結果として行われた。デリバティブ・ポートフォリオの公正価値の確定に
より、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産および負債がほぼ比例的に増加した。
取得日における取得資産および引受負債の公正価値
単位:百万ユーロ
1
暫定的な金額
測定期間中の
修正
最終的な金額
移転された対価
PTOの決済のために移転された現金対価
1,205
‒
1,205
176
-73
103
1,029
73
1,102
持分法適用投資(組込デリバティブを除く)
3,139
‒
3,139
購入対価合計
4,168
73
4,241
以前からの関係の清算に係る控除額
移転された対価(純額)
企業結合前に当グループが保有していたポストバンクに対する資本持分の公正価値
2
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3
識別可能な取得資産および引受負債の認識額
現金および現金同等物
8,752
‒
8,752
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
36,961
850
37,811
売却可能金融資産
33,716
16
33,732
129,300
577
129,877
1,557
-200
1,357
27,840
-52
27,788
139,859
‒
139,859
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債
31,983
857
32,840
長期債務
38,577
754
39,331
その他の負債合計
24,813
-363
24,450
2,894
-57
2,837
ポストバンクに対する非支配持分
599
-12
587
以前からの関係の清算に係る控除額
176
-73
103
ドイツ銀行株主に帰属する識別可能純資産合計
2,119
28
2,147
当グループが取得したのれん
2,049
45
2,094
ドイツ銀行株主に帰属する取得した識別可能純資産およびのれん合計
4,168
73
4,241
貸出金
無形資産
その他の資産合計
預金
識別可能純資産合計
1 ドイツ銀行の2010年度の報告書の注記04「取得および処分」で以前報告された暫定的な金額。
2 29.95%の直接所有持分およびMEB(いずれも持分法により会計処理)が含まれている。
3 取得資産および引受負債の主な種類別。
購入価格の配分を測定期間中に確定するに当たり、当グループはポストバンクの純資産の当初の取得日公正価値を57百万ユー
ロ減少させた。この減少額(純額)は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債として分類されたデリバティブ金融
商品、長期債務として分類された一定の負債、取得した貸出金および有価証券ポートフォリオ、ならびに個別に識別された無形資
産の取得日公正価値に対して行われた測定期間中の修正に主に関連していた。それに応じて、2010年12月31日に認識されたのれ
んの当初の金額2,049百万ユーロは45百万ユーロ増加して2,094百万ユーロとなり、ポストバンクに対する非支配持分は12百万
ユーロ減少した。これらの修正に関連して、当グループは2011年度に税引前利益6百万ユーロを計上した。
以下の表では、2010年12月3日にポストバンクから取得し、当該取得日に当グループが貸出金に分類した主な種類の債権に関す
る情報が記載されている。
単位:百万ユーロ
利息を含む契約上定められているキャッシュ・フロー(割引前)
153,499
控除:契約上のキャッシュ・フローのうち回収が見込めない額に関する取得日における最善の見積り
1
3,370
150,129
回収が見込まれるキャッシュ・フロー
1 取得時点における元本および利息の割引前予想キャッシュ・フローを表している。
当グループが算定した、これらの取得した債権に相当する取得日公正価値は、合計1,299億ユーロであり、顧客および銀行に対
する貸出金から構成されていた。当該金額には、当グループが貸出金に分類した公正価値225億ユーロの投資証券も含まれてい
る。
最終的な購入価格の配分の一環として、当グループは、取得した識別可能純資産の公正価値に含まれていた約14億ユーロの無形
資産を認識した。当該金額は、ポストバンクの貸借対照表に含まれていた無形資産、および購入価格の配分において最終的に識別
された無形資産の双方を表していた。無形資産は、主に、顧客との関係(588百万ユーロ)、ポストバンクの商標権(411百万ユー
ロ)およびソフトウェア(282百万ユーロ)から構成されている。
ポストバンクの取得から生じたのれんは、IFRS第3号Rに従い、比例持分法(「部分のれん法」)に基づき算定された。当該のれ
んには、主に、ポストバンクの取得により期待される収益および費用の相乗効果による価値が反映されている。当該のれんは、PBC
に全額割り当てられており、税務上減算されない。
購入価格の配分時に識別された一定の義務に関して認識された偶発負債の取得日公正価値は、開始貸借対照表のその他の負債
合計に含まれている。その最終的な金額は合計で109百万ユーロ(2010年度末に計上された当初の金額は110百万ユーロ)であっ
た。支出の時期および実際額は不明である。当該負債の大半は今後4年にわたり決済される見込みである。2011年度中に、決済に関
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連して、それぞれの義務が減少し、結果として当該偶発負債のうち66百万ユーロが取り崩され、損益計算書に認識された。当グ
ループは、当該義務の推移および支出時期の予想に関する分析を継続的に行っている。
上記の取得資産および引受負債の公正価値の表に表示されている非支配持分587百万ユーロは、クロージング日における公正価
値で測定されたポストバンクの識別可能純資産に対する比例持分(「部分のれん法」)で算定された。
当該企業結合の前、ドイツ銀行およびポストバンクは、以前からの関係として見なされる一定の取引の当事者であった。当該取
引には、両当事者の通常の銀行間取引およびヘッジ活動の過程で取引される種々の金融商品、当グループまたはポストバンクが
発行した債券でもう一方の当事者が保有する一定の債券、ならびにポストバンクが当グループに提供する特定の支払業務が含ま
れていた。これらの金融商品はすべて、ポストバンクの連結に当たり相殺消去された。これらの金融商品の取得日公正価値総額は
合計103百万ユーロであり、この金額は、移転された対価の決定、および当該対価の取得したポストバンクの純資産への配分にお
いて、控除額と見なされた。ドイツ銀行が発行しポストバンクが保有していたこれらの金融商品の一部が決済された結果、1百万
ユーロの償還損が生じ、当グループの2010年度第4四半期の連結損益計算書のその他の収益に計上された。
さらに、当グループおよびポストバンクは、包括的で互恵的な協力関係に係る契約を交わしている。当該契約はポストバンクの
非支配持分の取得との関連で2008年に締結されたもので、融資・投資商品、ビジネス・バンキング、商業貸出および顧客向けサー
ビスを網羅していた。この契約は、ソーシングおよびITインフラ等の領域も対象としていた。
当グループが取得企業として負担した取得関連費用は合計12百万ユーロであり、当グループの2010年度損益計算書の一般管理
費に計上された。
2011年度において、ポストバンクは、当グループの損益計算書に純収益および税引後純利益(最終的な購入価格の配分により
生じた公正価値調整額の償却額を含む。)をそれぞれ48億ユーロおよび798百万ユーロ寄与した。購入価格の配分により生じた当
初の公正価値調整額の償却額に関する調整により、2011年度に税引前利益166百万ユーロが計上された。2011年度における純収益
寄与額には、ギリシャ国債に関連した減損損失465百万ユーロが含まれており、これは税引後純利益に対して326百万ユーロのマ
イナスの影響を及ぼした。
2010年12月3日の連結開始後、2010年度においてポストバンクは、当グループの損益計算書に純収益および税引後純利益(購入
価格の配分により生じた公正価値調整額の償却額を含む。)をそれぞれ423百万ユーロおよび62百万ユーロ寄与した。グループ・
レベルで計上された48百万ユーロの一定の取引費用および統合費用を考慮した場合、ポストバンクの連結が2010年度のドイツ銀
行の株主に帰属するPBCの税引前利益に与えた影響は、合計30百万ユーロであった。
連結が2010年1月1日から開始されたと仮定した場合、ポストバンクが当グループの2010年度の純収益および税引後純利益に寄
与したであろう金額は、それぞれ38億ユーロおよび138百万ユーロと想定された。この想定業績情報は、ポストバンクの2010年度
の連結前の単体の業績を基に算定されており、当該想定情報には、購入価格の配分により生じた公正価値調整額の2010年1月1日
から2010年12月31日までの期間に関する名目的な償却額、連結調整、および連結前のポストバンク持分法適用投資に対して2010
年度第3四半期および第4四半期に当グループが実際に計上した再評価費用のいずれも含まれていなかった。
ABNアムロ
2010年4月1日、ドイツ銀行は、ABNアムロ銀行N.V.(以下「ABNアムロ」という。)のオランダにおける商業銀行業務の一部の取
得を完了し、2010年度第2四半期に当初対価700百万ユーロを現金で支払った。当該対価の金額は、被取得事業の最終貸借対照表に
暫定的な調整が行われたことを受けて、2010年度第4四半期に13百万ユーロ減額され687百万ユーロとなった。当該取得のクロー
ジングは、欧州委員会(EC)およびその他の規制機関による承認後に行われた。クロージング日現在、ドイツ銀行は被取得事業に
対する支配を獲得したため、2010年度第2四半期に連結を開始した。この取得は、GTB業務およびPCAM業務をさらに拡大するという
ドイツ銀行の戦略上重要な要素である。
この取得には被取得事業に対する議決権付資本持分の100%が含まれており、以下の事業を包含していた。
− 大企業顧客にサービスを提供するアムステルダムおよびアイントホーフェンの2つの法人顧客ユニット
− 中小企業にサービスを提供する13営業支店
− ロッテルダムに本拠地を置く銀行であるHollandsche Bank Unie N.V.(以下「HBU」という。)
− ABNアムロのファクタリング・ユニット(IFNグループ)のオランダ部門であるIFN Finance B.V.
2つの法人顧客ユニット、13支店およびHBUは、取得前は1つの個別の法人に属しており、当該法人は取得後直ちにDeutsche Bank
Nederland N.V.に名称変更された。Deutsche Bank Nederland N.V.およびIFN Finance B.V.の両社はドイツ銀行の直接子会社と
なった。被取得事業は、ドイツ銀行のブランド名を使用し、当グループのグローバル・トランザクション・バンキング・コーポ
レート部門の一部となっている。
2010年度末現在、当該企業結合の当初取得時の会計処理は確定していなかった(特に、被取得事業の開始貸借対照表の一部に関
する公正価値の調整が未確定であった。)。移転された対価を、取得した純資産の取得日公正価値に配分した結果、暫定的な負の
のれん216百万ユーロが発生し、当グループの2010年度の損益計算書に認識された。負ののれんが認識された主な理由は、2007年
10月におけるロイヤルバンク・オブ・スコットランド、フォーティス銀行およびサンタンデール銀行のコンソーシアムによる
ABNアムロ・ホールディングN.V.の取得後、ECの要請を受けてABNアムロのオランダにおける商業銀行業務およびファクタリング
・サービスの一部を事業売却したためであった。認識された利得は非課税として取り扱われた。
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当該企業結合の当初取得時の会計処理を2011年度第1四半期に確定した結果、取得した純資産の取得日公正価値が24百万ユーロ
減少した。結果として、暫定的に計上されていた負ののれん216百万ユーロは、192百万ユーロに減少した。IFRS第3号に従って、購
入価格の配分の確定は、取得日時点に遡って適用しなければならなかった。結果として、2010年12月31日現在の利益剰余金が24百
万ユーロ減少した。
移転された対価、および取得日現在における当該対価の取得した純資産への配分に関する最終的な計算結果の要約は、以下に
示すとおりである。
取得日における取得資産および引受負債の公正価値
単位:百万ユーロ
移転された対価
移転された現金対価
700
購入価格の調整
-13
購入対価合計
687
1
識別可能な取得資産および引受負債の認識額
現金および現金同等物
113
利付定期銀行預け金
71
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
779
貸出金
9,802
無形資産
168
その他の資産合計
810
預金
8,211
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債
895
その他の負債合計
1,758
識別可能純資産合計
879
負ののれん
192
取得した識別可能純資産合計(負ののれん控除後)
687
1 取得資産および引受負債の主な種類別。
購入価格の配分を通じて、償却無形資産として顧客との関係168百万ユーロが識別された。さらに、取得の諸条件に従って、ABNア
ムロは、取得した貸出金ポートフォリオ(IFN Finance B.V.を除く。)に係る最終的な信用損失の75%に対して、当初の信用リス
ク・カバレッジを提供している。最大信用リスク・カバレッジはポートフォリオ規模の10%に上限が定められている。取得日現
在、当該保証の公正価値は、合計544百万ユーロであり、基礎となるポートフォリオの予想平均期間にわたり償却されている。
以下の表では、2010年4月1日にABNアムロから取得し、当該取得日に当グループが貸出金に分類した金融資産に関する情報が記
載されている。
単位:百万ユーロ
利息を含む契約上定められているキャッシュ・フロー(割引前)
11,503
控除:契約上のキャッシュ・フローのうち回収が見込めない額に関する取得日における最善の見積り
1
245
11,258
回収が見込まれるキャッシュ・フロー
1 取得時点における元本および利息の割引前予想キャッシュ・フローを表している。
取得関連費用については、15百万ユーロが当グループの2010年度の損益計算書の一般管理費に計上され、2009年度および2008年
度では、8百万ユーロが発生し計上された。
2011年度の当グループの損益計算書において、ABNアムロは純収益および税引後純損失それぞれ554百万ユーロおよび153百万
ユーロを占めていた。これには、購入価格の配分により生じた公正価値調整額の償却額、および購入対価に含まれていた前払プレ
ミアム(売手によって提供されるクレジット・プロテクションを表す。)の償却額に対する修正が含まれていた。後者の修正は、
利息以外の費用に反映されており、2010年度に関連した53百万ユーロの費用(セグメント報告上、C&Aに配分された。)および
2011年度上半期に関連した34百万ユーロの費用(セグメント報告上、GTBに計上された。)を含んでいた。2011年度下半期の各償
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却費は合計88百万ユーロであった。
この取得以降、上記の負ののれんにより認識された利得を除き、被取得事業は2010年度において当グループの損益計算書に純
収益および税引後純利益をそれぞれ405百万ユーロおよび35百万ユーロ寄与した。この取得が2010年1月1日付であったと仮定し
た場合、2010年度における当グループの純収益および税引後純利益に対する影響(上記の負ののれんによる利得を除く。)は、そ
れぞれ501百万ユーロおよび77百万ユーロと想定された。
サル・オッペンハイム 2010年3月15日、ドイツ銀行は、サル・オッペンハイム・グループの持株会社である、ルクセンブルグを拠点とするサル・オッ
ペンハイムjr.&Cie.S.C.A.(以下「サル・オッペンハイムS.C.A.」という。)の議決権付資本持分の100%の取得を、購入価格総
額1,261百万ユーロの現金を支払い、完了させた。購入価格のうち275百万ユーロは、BHFアセット・サービシングGmbH(以下
「BAS」という。)に対する支払であった。同社は取得日において既に売却目的保有資産に分類されていたため、残りのサル・
オッペンハイム・グループとの取引とは別個の取引として区別して処理が行われた。2010年1月29日までにすべての重要な法律
上および規制上の承認が得られたため、取得日は同日に設定され、これに従って当グループは2010年度第1四半期よりサル・オッ
ペンハイムの連結を開始した。報告日現在、サル・オッペンハイム・グループおよびBASに対する移転された対価総額の取得日公
正価値は、1,261百万ユーロであった。2009年度第4四半期に合意に達したフレームワークに従い、サル・オッペンハイムS.C.A.の
旧株主は、ドイツの子会社であるサル・オッペンハイムjr.&Cie.AG&Co.KGaAの20%を上限とする持分を長期保有する選択権を有
している。報告日現在、当該選択権の取得日公正価値はゼロである。
この取得により、当グループは、ヨーロッパおよび特にドイツにおける富裕層個人顧客、ファミリー・オフィスおよび信託との
間の資産運用およびウェルス・マネージメント業務を強化することができる。サル・オッペンハイム・グループの独立したウェ
ルス・マネージメント業務は、プライベート・バンクの特徴を維持しつつ、伝統的なプライベート・バンクとして定着したブラ
ンド名の下拡大中である。個人顧客および機関顧客向けの統合された資産運用コンセプトは維持される予定である。
この取得の結果、当グループはサル・オッペンハイムS.C.A.に対する支配を獲得した。同社はその後ドイツ銀行の完全所有子
会社となった。すべてのサル・オッペンハイム・グループの業務(資産運用およびウェルス・マネージメント業務、投資銀行、
BHF銀行グループ(以下「BHF銀行」という。)、BASおよび別の持株会社であるサル・オッペンハイム・プライベート・エクイ
ティ・パートナーズS.A.で管理されるプライベート・エクイティ・ファンド・オブ・ファンズ事業のすべてを含む。)はドイツ
銀行に移管された。取得時に、すべてのサル・オッペンハイム・グループの事業は、当グループの資産運用およびウェルス・マ
ネージメント・コーポレート部門に統合された。ただし、BHF銀行およびBASは、当初コーポレート・インベストメンツ・グループ
部門の一部となっていた。2010年度第2四半期中に、BHF銀行およびBASもまた資産運用およびウェルス・マネージメント・コーポ
レート部門に移管された。2011年度におけるBHF銀行のその後の事業指定に関する情報については、注記05「事業セグメントおよ
び関連情報」を参照のこと。
BASのニューヨーク・メロン銀行への売却は、2010年8月に完了した。さらに、サル・オッペンハイム・グループの一部として、
当グループは、2010年度第1四半期に売却対象となっていたServices Généraux de Gestion S.A.およびその子会社を取得し
た。2010年度にわたり、サル・オッペンハイム・グループは、投資銀行業務の大半を売却または段階的縮小により廃止した。エク
イティ・トレーディング&デリバティブ・ユニットおよびキャピタル・マーケッツ・セールス・アンド・リサーチ・ユニット
は、2010年度第2四半期において、オーストラリアのマッコーリー・グループが取得した。2010年12月、ドイツ銀行は、リヒテン
シュタインのLGTグループとのBHF銀行の売却計画に関する独占交渉を発表した。したがって、当グループは、2010年12月31日現
在、BHF銀行を売却目的保有の処分グループに分類していた。2011年度における更なる進展に関する情報については、注記25「売
却目的保有の非流動資産および処分グループ」も参照のこと。
報告日現在、サル・オッペンハイム・グループおよびBASに対する移転された対価総額の取得日公正価値は、1,261百万ユーロ
であった。サル・オッペンハイムS.C.A.の旧株主と合意に達したフレームワークに従い、一定のリスク・ポジション(特に法的
および信用リスク)が2015年までに現実化しないことを条件に、購入価格は純額で最高476百万ユーロ増加する可能性があり、そ
れは2015年に支払われる。報告日現在、当該条件付対価の公正価値の見積額は、ゼロである。
取得日において、サル・オッペンハイム・グループ(BASを除く。)について認識された最終的な公正価値の金額は、以下の通
りであった。
取得日における取得資産および引受負債の公正価値
単位:百万ユーロ
移転された対価
移転された現金対価
986
条件付対価の公正価値
‒
購入対価合計
986
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1
識別可能な取得資産および引受負債の認識額
現金および現金同等物
2,638
利付定期銀行預け金
3,298
中央銀行ファンド貸出金および売戻条件付買入有価証券(逆レポ)
889
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
6,626
売却可能金融資産
6,174
貸出金
5,609
無形資産
162
売却目的保有に分類された資産
1,884
その他の資産合計
2,677
預金
18,461
中央銀行ファンド借入金および買戻条件付売却有価証券(レポ)
796
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債
5,443
長期債務
1,737
売却目的保有に分類された負債
1,836
その他の負債合計
1,534
識別可能純資産合計
150
サル・オッペンハイム・グループに対する非支配持分
8
ドイツ銀行株主に帰属する識別可能純資産合計
142
のれん
844
ドイツ銀行株主に帰属する取得した識別可能純資産およびのれん合計
986
1 取得資産および引受負債の主な種類別。
当該取得の結果、のれんが844百万ユーロ認識された。のれんの内訳の大半は、資産運用およびウェルス・マネージメントの分野
で一部の事業を統合することにより期待される相乗効果、ならびにドイツ、ルクセンブルグ、スイスおよびオーストリアでの当該
事業の市場における存在感の向上によるものであった。当該のれんは、税務上減算されない。取得した識別可能純資産に含まれて
いる無形資産は、主に、ソフトウェア、顧客との関係およびサル・オッペンハイムの商標権である。購入価格の配分を通じて、ドイ
ツ銀行は、サル・オッペンハイム・グループから取得した事業の一部に関連する多数の項目に関して、251百万ユーロの偶発負債
を認識した。支出の時期および実際の支出額は不明である。当該義務は、今後4年にわたり決済される見込みである。当グループ
は、リスクおよび支出時期の予想に関する分析を継続的に行っている。
以下の表には、サル・オッペンハイムから取得し、当グループが取得日に貸出金に分類した金融資産に関する情報が記載されて
いる。
単位:百万ユーロ
利息を含む契約上定められているキャッシュ・フロー(割引前)
6,940
控除:契約上のキャッシュ・フローのうち回収が見込めない額に関する取得日における最善の見積り
1,187
1
5,753
回収が見込まれるキャッシュ・フロー
1 取得時点における元本および利息の割引前予想キャッシュ・フローを表している。
取得後のクロージング日に、ドイツ銀行は新しい子会社であるサル・オッペンハイムS.C.A.に対して195百万ユーロの資本注入
を実施した。当該金額は、購入対価の一部を形成しておらず、したがって上記ののれんの計算に含まれていない。
取得関連費用について、2百万ユーロが当グループの2010年度の損益計算書の一般管理費に計上された。さらに2009年度では、11
百万ユーロが発生し計上された。
取得後、2010年度において、サル・オッペンハイム・グループ(BASを除く。)は、当グループの損益計算書に純収益および税引
後純損失をそれぞれ568百万ユーロおよび308百万ユーロ寄与した。当該取得が2010年1月1日付であったと仮定した場合、当グ
ループの2010年度の純収益および税引後純利益に寄与したであろう金額は、それぞれ599百万ユーロおよび損失336百万ユーロと
想定された。
2010年度に完了したその他の企業結合
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2010年度に完了した個別には重要でないその他の企業結合には、フィリピンに拠点を置く既存の関連会社に対する追加の
47.5%の持分の段階的取得が含まれていた。この取得により支配所有者持分が95%となり、この投資は2010年度第1四半期におい
て連結された。現金で支払われた対価総額6百万ユーロは、取得した純資産(引き受けた負債を含む。)10百万ユーロに配分され、
この結果、負ののれん4百万ユーロ(2010年度第1四半期の当グループの損益計算書上のその他の収益に認識された。)が生じた。
当該投資は、CB&Sに統合された。
さらに2010年度において、当グループは、米国に拠点を置く投資顧問会社の議決権の100%を総額2百万ユーロの対価(全額のれ
んに配分)で取得した。当該会社の連結は、2010年度第4四半期に開始された。当該投資は、CB&Sに統合された。
取得日現在、これらの企業結合について認識された公正価値の金額は、以下の通りであった。
取得日における取得資産および引受負債の公正価値
単位:百万ユーロ
購入対価合計(企業結合前に当グループが保有していた資本持分の公正価値を含む。)
8
1
識別可能な取得資産および引受負債の認識額
現金および現金同等物
3
売却可能金融資産
14
その他の資産合計
1
長期債務
7
その他の負債合計
1
識別可能純資産合計
10
非支配持分
‒
ドイツ銀行株主に帰属する識別可能純資産合計
10
のれん
2
負ののれん
4
ドイツ銀行株主に帰属する取得した識別可能純資産およびのれん合計(負ののれん控除後)
8
1 取得資産および引受負債の主な種類別。
取得後、2010年度において、これらの事業は合計で、当グループの損益計算書に純収益および税引後純利益をそれぞれ2百万ユー
ロ寄与した。当該取得が2010年1月1日付であったと仮定した場合、当グループの2010年度の純収益および税引後純利益に寄与し
たであろう金額も、それぞれ2百万ユーロと想定された。
2009年度に完了した企業結合
2009年度に、当グループは企業結合として会計処理されたいくつかの取得を完了した。これらの取引のうち、個別に重要なもの
はなく、したがって総額で表示されている。これらの取引には、対価総額22百万ユーロ(現金の支払い20百万ユーロおよびこれら
の取得に直接関連する費用2百万ユーロを含む。)によるそれぞれ100%の持分の取得が含まれていた。購入価格総額は、当初、そ
の他の無形資産21百万ユーロ(顧客との関係を反映)およびのれん1百万ユーロとして配分された。これらの取引の中には、2009
年11月30日に終了したDresdner Bankのグローバル・エージェンシー・セキュリティーズ・レンディング業務の取得がある。当
該業務はロンドン、ニューヨークおよびフランクフルトの事務所で営業されており、グローバル・トランザクション・バンキン
グに統合された。この取引の完了により、最大級の第三者政府機関証券貸付業者の1つが当グループの既存の保管プラットフォー
ムに加えられ、証券サービス分野における戦略的商品のギャップが縮小した。
当グループの2009年度の貸借対照表に対するこれらの取得の影響の総額は以下のとおりであった。
取得日における取得資産および引受負債の公正価値
単位:百万ユーロ
取得前の帳簿価額
公正価値への調整額
公正価値
資産:
現金および銀行預け金
‒
‒
‒
のれん
‒
1
1
その他の無形資産
‒
21
21
残りの全資産
‒
‒
‒
‒
22
22
資産合計
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負債:
長期債務
‒
‒
‒
残りの全負債
‒
3
3
負債合計
‒
3
3
純資産
‒
19
19
負債および資本合計
‒
22
22
2010年度においてこれらの企業結合が完了した際、購入価格総額は、その他の無形資産16百万ユーロ(顧客との関係を反映)
およびのれん6百万ユーロとして配分された。
2009年度の当グループの純収益および税引後純損益に対するこれらの取得の影響は、それぞれ1百万ユーロおよび(1)百万ユー
ロであった。
2009年度に完了した企業結合による純損益への潜在的影響額
2009年度に完了した上記の企業結合がすべて2009年1月1日付であったと仮定した場合、当グループの2009年度の純収益および
税引後純損益に及ぼす影響は、それぞれ22百万ユーロおよび1百万ユーロ未満と想定された。
支配を維持する非支配持分の取得および処分
2011年度および2010年度中に、当グループは、当グループが唯一の所有者ではない子会社への投資に関連した、各子会社に対す
る支配の喪失を伴わない非支配持分の取得および処分を完了した。かかる取引は、IAS第27号Rに従い、当グループの損益計算書上
利得および損失が認識されない当グループと外部株主間との資本取引として会計処理が行われた。これらの取引に関して2011年
度および2010年度に支払われた現金対価の純額は、それぞれ合計77百万ユーロおよび13百万ユーロであった。関連する支配持分
および非支配持分の帳簿価額は、これら子会社に対する当グループの持分の変動を反映するよう修正が行われた。移転された対
価または受取対価の公正価値と、非支配持分を修正した金額との差額は、株主資本に直接認識されている。
以下の表では、2011年度および2010年度について、各期間中にこれらの子会社に関して計上された当グループの所有持分の変動
による影響の合計が要約されている。2011年度の所有持分の変動は主に、連結されたポストバンクに対する持分に関連していた。
2010年12月における段階的取得後、当グループは、市場での株式の追加購入を通じて、ポストバンクに対する直接所有持分を
51.98%から2011年度末時点で53.14%まで増加させた。
単位:百万ユーロ
2011年度
期首現在のドイツ銀行の所有持分
2010年度
6,363
136
56
76
822
-11
その他の包括利益に対するドイツ銀行の持分
-427
29
その他の持分変動に対するドイツ銀行の持分
375
-49
7,189
181
ドイツ銀行の所有持分の増加(純額)
純損益に対するドイツ銀行の持分
期末現在のドイツ銀行の所有持分
処分
2011年度、2010年度および2009年度中に、当グループはいくつかの子会社/事業の処分を完了した。これらの処分には主に、当
グループが以前に売却目的保有として分類していた複数の事業が含まれており、2011年度第1四半期におけるポストバンクのイ
ンド子会社Deutsche Postbank Homefinance Ltd.の売却や2010年度第3四半期におけるBHFアセット・サービシングGmbHの売却
(2010年度第1四半期におけるサル・オッペンハイム・グループの取得の一環として既に売却目的保有に分類されていた事業)
等が含まれていた。2011年度、2010年度および2009年度においてこれらの処分に対して受け取った現金対価総額は、それぞれ368
百万ユーロ、281百万ユーロおよび51百万ユーロであった。以下の表は、これらの処分に含まれていた資産および負債を示してい
る。
単位:百万ユーロ
2011年度
現金および現金同等物
2010年度
2009年度
21
45
49
残りの全資産
1,383
2,180
15
処分資産合計
1,404
2,225
64
処分負債合計
1,039
1,932
73
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2011年度および2010年度に完了したこれらの処分には、従来子会社であった会社に対して当グループが非支配持分を引き続き
保有している事業売却も複数含まれていた。これらの処分取引の中で個別に重要性が高い取引はなかった。従来子会社であった
会社に対して維持している持分は、支配を喪失した日の公正価値で当初認識され、その後は持分法に従い会計処理が行われた。
2011年度には当該処分に係る利得および損失はなかった。2010年度において当該事業売却の結果認識した純利得は合計15百万
ユーロであり、その他の収益に計上されている。2010年度に認識した当該純利得のうち5百万ユーロは、当該従来子会社であった
会社に対して維持している持分の公正価値への再測定に関連するものである。
05−
事業セグメントおよび関連情報
以下のセグメント情報は、「マネジメント・アプローチ」に従って作成されている。これは、最高経営意思決定者がセグメント
に資源を配分し業績を評価するために日常的に検討を行う、企業の構成単位に係る内部報告を基礎としたセグメントを表示する
ことを要求している。
事業セグメント
以下の事業セグメントは、内部経営管理報告システムに反映されている当グループの組織体制を表している。
当グループは3つのグループ部門に組織されており、それがさらに下位のコーポレート部門に分かれている。2011年12月31日現
在のグループ部門およびコーポレート部門は以下のとおりであった。
法人・機関投資家向けビジネス部門(以下「CIB」という。)は、当グループのコーポレート・バンキング・アンド・セキュリ
ティーズ業務(セールス・アンド・トレーディングおよびコーポレート・ファイナンス業務を含む。)およびトランザクション
・バンキング業務を統合している。CIBは、中小企業から多国籍法人、銀行および政府機関に至る法人および機関投資家顧客向け
にサービスを提供している。CIBでは、2つのグローバルなコーポレート部門であるコーポレート・バンキング・アンド・セキュ
リティーズ(以下「CB&S」という。)およびグローバル・トランザクション・バンキング(以下「GTB」という。)においてこれ
らの業務を運営している。
− CB&Sは、マーケッツ業務部門およびコーポレート・ファイナンス業務部門によって構成されている。これらの業務は、株式お
よび債券の引受業務から複雑な資金需要のための構造化されたソリューションの作成に至るまで、世界中の金融商品を提供
している。
− GTBは主として、世界中の顧客の資産の運用、移動、保護および管理に従事している。これは、企業、金融機関および政府ならび
にそれらの代理人に委託、受託および信託業務を提供している。
個人・資産運用ビジネス部門(以下「PCAM」という。)は、当グループの資産運用、プライベート・ウェルス・マネージメントな
らびに個人顧客および中堅企業業務を統合している。PCAMでは、2つのグローバルなコーポレート部門である資産運用およびウェ
ルス・マネージメント(以下「AWM」という。)ならびに個人顧客および中堅企業(以下「PBC」という。)においてこれらの業
務を運営している。
− AWMは、資産運用業務部門(以下「AM」という。)およびプライベート・ウェルス・マネージメント業務部門(以下「PWM」と
いう。)によって構成されている。資産運用業務部門は、機関投資家顧客のための資産運用と、投資信託およびその他のリ
テール投資ビークルの提供に焦点を絞っており、プライベート・ウェルス・マネージメント業務部門は、富裕層顧客とその
家族および選ばれた機関投資家の個別のニーズに焦点を絞っている。
− PBCは、リテールおよび富裕層顧客ならびに小規模企業顧客に対し、あらゆる範囲のリテール・バンキング商品を提供してい
る。
コーポレート・インベストメンツ部門(以下「CI」という。)は、当グループの一定のオルタナティブ資産、ならびにその他の負
債およびエクイティ・ポジションを管理している。
セグメントの構成の変更は、経営責任の変更または取得および売却から生じる。
セグメント報告に重要な影響を及ぼした経営責任の変更は以下に記載するとおりである。
− Actavis Groupに係るエクスポージャーは、2011年1月1日より、コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ・
コーポレート部門からCIグループ部門に移管された。
− BHF銀行は、2011年1月1日より、資産運用およびウェルス・マネージメント・コーポレート部門内のプライベート・ウェルス
・マネージメント業務部門からCIグループ部門に移管された。
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− 取締役会の変更ならびにコーポレート・ファイナンスおよびグローバル・トランザクション・バンキングに係る責任の変更
を受けて、2010年7月1日より、法人・機関投資家向けビジネス・グループ部門全体に関する経営構造の統合が行われた。この
体制では、一流コーポレート・投資銀行としての成長の加速およびグループ目標の実現が意図されている。2011年度第3四半
期に、グローバル・トランザクション・バンキング・コーポレート部門内の旧キャピタル・マーケッツ・セールス・ビジネ
ス・ユニットは、コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ・コーポレート部門に移管された。さらに、ドイツ
の中堅企業顧客との短期融資取引から成るポートフォリオは、キャッシュ・マネージメント、トレード・ファイナンスおよ
びこれらの顧客との短期融資業務の間の隣接性を活用する目的で、コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ
・コーポレート部門からグローバル・トランザクション・バンキング・コーポレート部門に移管された。
− 2009年4月1日、ザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガスの土地建物に関する経営責任はCB&Sコーポレート部門からCIグルー
プ部門に変更された。
− 2009年度第1四半期中、一定の資産に関する経営責任はAWMコーポレート部門からCIグループ部門に変更された。これらの資産
には、Maher Terminals(連結インフラ投資)およびRREEFグローバル・オポチュニティー・ファンドⅢ(連結不動産投資
ファンド)が含まれていた。
当グループのセグメント事業に重要な影響を及ぼした取得および売却は以下に記載するとおりである。
− 2011年11月11日、当グループは、ロシアの大手独立系資産運用会社の一つであるDeutsche UFG Capital Management(以下
「DUCM」という。)の段階的取得を完了した。当該取引は、ドイツ銀行が残りの60%持分に係る購入オプションを行使した後
に完了した。ドイツ銀行は現在、当該被取得企業を完全に支配している(同社は以前は持分法により会計処理されてい
た。)。DUCMはAWMコーポレート部門に配分された。
− 2010年12月3日、当グループは、主体者として行った株式公開買付の成立および決済の後、ドイツ・ポストバンクAGを初めて連
結対象とした。同日現在、ポストバンクに対する投資は、PBCコーポレート部門に含まれている。
− 2010年4月1日、当グループは、ABNアムロ銀行N.V.(以下「ABNアムロ」という。)のオランダにおける商業銀行業務の一部取
得を完了した。これらは、GTBコーポレート部門に含まれている。
− 2010年3月15日、当グループは、サル・オッペンハイム・グループを取得した。これは、BHF銀行の営業活動を除き、AWMコーポ
レート部門に含められた。BHF銀行の営業活動は、CIグループ部門に含められていたが、2010年度第2四半期にAWMコーポレー
ト部門のPWM業務部門に移管された。この変更は、2010年12月31日終了年度の表示に反映されている。
− 2009年11月に当グループは、Dresdner Bankのグローバル・エージェンシー・セキュリティーズ・レンディング業務の
Commerzbank AGからの取得を完了した。当該事業は、GTBコーポレート部門に含まれている。
− 2009年2月25日に当グループは、ドイツの大手金融サービス業者の一つであるドイツ・ポストバンクAGの少数株主持分の取得
を完了した。同日において、当グループはまた、強制転換社債および将来において持分を増加させるオプションを締結した。
当該取引の構成要素は、2010年12月3日のポストバンクの初回の連結が行われるまでは、すべてCIグループ部門に含まれてい
た。
− 2008年6月に当グループは、北アメリカの港湾ターミナル設備の民間事業者であるMaher Terminals LLCおよびMaher
Terminals of Canada Corp.(以下、併せて「Maher Terminals」という。)を連結した。RREEF Infrastructureは、Maher
Terminalsを唯一の投資先としていたNorth America Infrastructure Fundに対する第三者の投資家のすべての持分を取得
した。当該投資は、2009年度第1四半期以降CIグループ部門に含まれている。
セグメント純損益の測定
セグメント報告は、セグメント別の経営成績を管理報告上の区分方法を基に表示すること(事業セグメントの経営成績と連結
財務書類の経営成績との調整を含む。)を要求している。当該調整は、この注記における「セグメントの経営成績から連結経営成
績への調整」の項に表示されている。各セグメントについて提供される情報は、最高経営意思決定者により日常的に検討されて
いるセグメント純損益、資産およびその他の情報に関する内部報告に基づいている。
当グループの経営管理報告は全般的にIFRSに基づいている。IFRSに準拠しない会計処理方法が使用されるのはまれであり、そ
の場合、評価の相違または分類の相違のいずれかである。最大の評価の相違は、(例えば当グループのCB&SおよびPBCにおける財
務勘定の一定の金融商品に関して)経営管理報告上は公正価値で測定するのに対し、IFRSでは償却原価で測定すること、および
自己株式に係るトレーディング損益を経営管理報告上は収益に認識する(主にCB&S)のに対し、IFRSでは資本に認識することに
関連している。主要な分類の相違は、非支配持分に関連している。これは、収益、信用リスク引当金繰入額、利息以外の費用および
法人所得税費用に対する少数株主の正味持分である。非支配持分は、経営管理報告上は事業の税引前利益の構成項目として報告
(「連結および調整」(以下「C&A」という。)で戻入れ)され、IFRSでは純利益の配分先の一つとして報告される。
事業セグメント間の取引による収益は、相互に合意した基準により配分される。非営利ベースで業務を行う内部サービス提供
部門は、その利息以外の費用をサービス受入部門に配賦する。配賦基準は原則としてサービス・レベル契約に基づいており、「単
位当たり価格」、「固定価格」または「合意したパーセンテージ」のいずれかに基づいて決定される。当グループの事業活動は
その性質が多岐にわたり、かつその営業活動は統合されているため、収益および費用項目を各事業セグメントへ配分するために
一定の見積りおよび判断がなされている。
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経営管理報告システムは「市場金利法」に従っており、当グループ外部からの純利息収益は、各事業セグメントに対し、すべて
のポジションがホールセール金融・資本市場を通して資金調達または投資されている、との仮定に基づいて配分されている。し
たがって、当グループは、自己の資本を有する法的に独立したユニットを持つ競合他社との比較可能性を得るため、各事業セグメ
ントに対し、各事業セグメントの平均アクティブ資本配分額に比例して、当グループ連結資本に係る名目上の正味利息収益(一
定の在外営業活動体に対する純投資のヘッジ等、一定の関連費用を控除後)を配分している。
経営陣は、資本および関連比率に関する一定の測定尺度が各事業セグメントの財務成績に関するより有用な指標を提供すると
考えているため、これらを内部経営管理報告システムの一環として利用している。当グループは、投資家およびアナリストが、当
グループ経営陣の事業経営について洞察を深め、当グループの経営成績をよりよく理解できるように、これらの測定尺度を開示
している。これらの測定尺度は、以下の項目を含んでいる。
− 平均アクティブ資本:当グループは、いくつかの比率の計算に平均アクティブ資本を使用する。しかしながら、アクティブ資
本はIFRSに規定された測定尺度ではないため、当グループの平均アクティブ資本に基づく比率は、計算方法の違いを考慮せ
ずに他社の比率と比較すべきではない。当グループの平均株主持分に対する調整項目は、為替換算調整額を除く、その他の包
括利益平均累計額(すべての項目について関連する税効果調整後)ならびに平均配当(四半期毎に配当案が未払計上され、
毎年翌年の年次株主総会の承認後に支払われる。)である。2011年度第1四半期において、当グループは、平均アクティブ資本
を事業セグメントならびに連結および調整に配分するための手法を、所要規制自己資本に比例して配分する手法へと変更し
た。新手法のもとでは、配分の基礎として、経済的資本に代わり、リスク加重調整済資産および一定の規制自己資本の控除項
目が用いられる。自己資本配分のフレームワークにおけるその他すべての項目については変更はない。配分される合計金額
は、引き続き、当グループ全体の経済的リスク・エクスポージャーまたは所要規制自己資本のいずれか高い方を基に決定さ
れる。2011年度において、当グループは、Tier 1資本比率を10%と仮定することにより、内部的な所要規制自己資本を算出し
ている。当グループの平均アクティブ資本が、全体の経済的リスク・エクスポージャーまたは所要規制自己資本のいずれか
高い方を超過する場合、当該超過金額は連結および調整に割当てられる。
− 平均アクティブ資本利益率(%)は税引前利益(非支配持分控除後)の平均アクティブ資本に対する比率と定義されてい
る。平均アクティブ資本に基づくこれらの利益率は、当該比率の計算方法の違いを考慮せずに他社の数値と比較すべきでは
ない。
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セグメント別の経営成績
以下の表は、2011年、2010年および2009年12月31日終了年度について、IFRSに基づく連結経営成績への調整を含む、事業セグメ
ントの経営成績を表している。
法人・機関投資家向けビジネス
2011年度
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
1
純収益
信用リスク引当金繰入額
利息以外の費用合計
コーポレート
・バンキング
・アンド・セ
キュリティー
ズ
グローバ
ル・トラ
ンザク
ション・
バンキン
グ
個人・資産運用ビジネス
資産運用
および
ウェルス
・マネー
ジメント
合計
個人顧客
および中
堅企業
コーポ
レート・
インベス
トメンツ
合計
経営管理報
告合計
14,885
3,608
18,493
3,762
10,617
14,379
394
33,266
304
158
462
55
1,309
1,364
14
1,840
11,650
2,327
13,977
2,941
7,336
10,277
1,492
25,746
43
6
49
25
167
192
262
504
このうち:
減価償却費、減耗償却費
および償却費
退職金
保険業務に係る費用
無形資産の減損
再構築費用
非支配持分
4
税引前利益(損失)
費用収益比率
2、3
資産
長期性資産の取得に係る資
本的支出
リスク加重調整済資産
5
平均アクティブ資本
税引前平均アクティブ資本
利益率
81
14
95
27
221
248
60
403
207
-
207
0
-
0
-
207
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
27
-
27
-1
190
189
-2
213
2,905
1,123
4,028
767
1,782
2,549
-1,111
5,466
78%
64%
76%
78%
69%
71%
N/A
77%
1,727,156
96,404
1,796,954
58,601
335,516
394,094
25,203
2,152,949
44
7
51
37
181
218
97
367
228,711
26,986
255,698
16,344
95,472
111,816
11,848
379,362
18,113
2,448
20,561
5,289
11,274
16,563
1,130
38,254
16%
46%
20%
15%
16%
15%
-98%
14%
7,787
1,690
9,478
620
6,983
7,603
161
17,242
15,773
3,374
19,146
3,776
9,930
13,705
364
33,215
-887
234
-653
-14
687
674
30
51
23
2
25
41
140
182
-473
-266
1,005
43
1,047
193
2,043
2,236
438
3,722
1 含む:
純利息収益
外部顧客からの純収益
セグメント間取引の純
収益
持分法適用投資による
純利益(損失)
2 含む:
持分法適用投資
N/A−意味なし
3 グループ部門レベルにおいて相殺消去されるコーポレート部門間の連結項目のため、各コーポレート部門の総和は対応する各グループ部門の合計と必
ずしも一致しない。同じことが各グループ部門の総和と経営管理報告合計についても言える。
4 当グループはまた、税引前平均アクティブ資本利益率(目標の定義)の計算に、調整後の税引前利益(損失)(IBIT)を使用している。IBITは、華夏銀行
に対する持分に関連したプラスの影響額236百万ユーロ(純額)(PBC)を除外するために調整されている。
5 経営管理報告目的では、のれんおよび耐用年数を確定できないその他の無形資産は、各部門に明示的に割当てられる。2011年度より、当グループの平均ア
クティブ資本は、所要規制自己資本(リスク加重調整済資産および一定の自己資本の控除項目を維持するために必要とされる規制自己資本により構成
される。)、のれん、および償却対象とならないその他の無形資産に比例して、各事業セグメントならびに連結および調整へ配分されている。過年度はそ
れに応じて修正された。
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有価証券報告書
法人・機関投資家向けビジネス
2010年度
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
1
純収益
信用リスク引当金繰入額
利息以外の費用合計
コーポレート
・バンキング
・アンド・セ
キュリティー
ズ
グローバ
ル・トラ
ンザク
ション・
バンキン
グ
個人・資産運用ビジネス
資産運用
および
ウェルス
・マネー
ジメント
合計
5
個人顧客
および中
堅企業
コーポ
レート・
インベス
トメンツ
合計
経営管理報
告合計
6
17,551
3,379
20,929
3,674
6,136
9,810
-1,796
28,944
375
113
488
39
746
785
-0
1,273
12,122
2,300
14,422
3,426
4,493
7,919
967
23,308
このうち:
減価償却費、減耗償却費
および償却費
70
6
76
65
74
139
23
239
退職金
213
71
284
91
33
123
8
415
保険業務に係る費用
486
-
486
0
-
0
-
486
無形資産の減損
-
29
29
-
-
-
-
29
再構築費用
-
-
-
-
-
-
-
-
20
-
20
-1
8
6
-2
24
5,033
965
5,999
210
890
1,100
-2,760
4,339
69%
68%
69%
93%
73%
81%
N/A
81%
1,461,495
79,202
1,519,983
53,141
346,998
400,110
30,138
1,894,282
52
1
53
11
67
78
776
907
184,119
26,996
211,115
19,124
104,488
123,613
8,794
343,522
18,941
2,416
21,357
5,314
4,592
9,906
2,243
33,505
27%
40%
28%
4%
19%
11%
-123%
13%
9,741
1,387
11,128
516
3,850
4,365
32
15,526
18,115
3,176
21,290
3,712
5,707
9,419
-1,809
28,901
-564
203
-361
-38
429
391
13
43
-57
1
-56
6
-12
-6
-1,947
-2,010
2,108
41
2,149
259
34
292
116
2,558
非支配持分
税引前利益(損失)
費用収益比率
2、3
資産
長期性資産の取得に係る資
本的支出
リスク加重調整済資産
4
平均アクティブ資本
税引前平均アクティブ資本
利益率
1 含む:
純利息収益
外部顧客からの純収益
セグメント間取引の純
収益
持分法適用投資による
純利益(損失)
2 含む:
持分法適用投資
N/A−意味なし
3 グループ部門レベルにおいて相殺消去されるコーポレート部門間の連結項目のため、各コーポレート部門の総和は対応する各グループ部門の合計と必
ずしも一致しない。同じことが各グループ部門の総和と経営管理報告合計についても言える。
4 経営管理報告目的では、のれんおよび耐用年数を確定できないその他の無形資産は、各部門に明示的に割当てられる。2011年度より、当グループの平均ア
クティブ資本は、所要規制自己資本(リスク加重調整済資産および一定の自己資本の控除項目を維持するために必要とされる規制自己資本により構成
される。)、のれん、および償却対象とならないその他の無形資産に比例して、各事業セグメントならびに連結および調整へ配分されている。過年度はそ
れに応じて修正された。
5 当グループの目標の定義から除外されている、2010年度第2四半期に報告されたABNアムロのオランダにおける商業銀行業務の一部の取得に関連して認
識した負ののれんに係る利得208百万ユーロが含まれている。
6 当グループの目標の定義から除外されている、ドイツ・ポストバンクAGに対する投資に関連する費用2,338百万ユーロが含まれている。
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法人・機関投資家向けビジネス
2009年度
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
1
純収益
信用リスク引当金繰入額
利息以外の費用合計
個人・資産運用ビジネス
資産運用
および
ウェルス
・マネー
ジメント
コーポ
レート・
インベス
トメンツ
経営管理報
5
告合計
コーポレート
・バンキング
・アンド・セ
キュリティー
ズ
グローバル
・トランザ
クション・
バンキング
16,164
2,643
18,807
2,685
5,576
8,261
1,044
28,112
1,791
25
1,816
17
790
806
8
2,630
10,982
1,697
12,679
2,475
4,328
6,803
581
20,063
合計
個人顧客
および中
堅企業
合計
このうち:
減価償却費、減耗償却費
および償却費
70
5
75
18
69
87
8
170
退職金
138
7
144
105
192
297
0
442
保険業務に係る費用
541
‒
541
0
‒
0
‒
541
無形資産の減損
再構築費用
非支配持分
税引前利益(損失)
費用収益比率
2、3
資産
長期性資産の取得に係る資
本的支出
リスク加重調整済資産
4
平均アクティブ資本
税引前平均アクティブ資本
利益率
5
‒
5
-291
‒
-291
151
-134
‒
‒
‒
‒
‒
‒
‒
‒
-2
‒
-2
-7
0
-7
-1
-10
3,393
921
4,314
200
458
658
456
5,428
68%
64%
67%
92%
78%
82%
56%
71%
1,300,705
54,889
1,343,824
43,761
131,014
174,739
28,456
1,491,108
73
17
89
56
42
98
395
583
185,206
18,756
203,962
12,201
36,872
49,073
16,935
269,969
19,606
1,798
21,403
4,223
4,000
8,224
1,917
31,544
17%
51%
20%
5%
11%
8%
24%
17%
7,351
1,168
8,519
379
3,493
3,871
-108
12,283
16,990
2,140
19,130
2,525
5,372
7,897
1,053
28,079
-826
503
-323
160
204
364
-9
33
-77
1
-76
-14
1
-12
155
67
1,543
40
1,584
202
42
244
5,911
7,739
1 含む:
純利息収益
外部顧客からの純収益
セグメント間取引の純
収益
持分法適用投資による
純利益(損失)
2 含む:
持分法適用投資
3 グループ部門レベルにおいて相殺消去されるコーポレート部門間の連結項目のため、各コーポレート部門の総和は対応する各グループ部門の合計と必
ずしも一致しない。同じことが各グループ部門の総和と経営管理報告合計についても言える。
4 経営管理報告目的では、のれんおよび耐用年数を確定できないその他の無形資産は、各部門に明示的に割当てられる。2011年度より、当グループの平均ア
クティブ資本は、所要規制自己資本(リスク加重調整済資産および一定の自己資本の控除項目を維持するために必要とされる規制自己資本により構成
される。)、のれん、および償却対象とならないその他の無形資産に比例して、各事業セグメントならびに連結および調整へ配分されている。過年度はそ
れに応じて修正された。
5 当グループの目標の定義から除外されている、事業会社持分(Daimler AG)売却益236百万ユーロ、無形資産の減損の戻入れ(資産運用)291百万ユーロ
(関連する減損は2008年度に計上)、事業会社持分に係る減損損失278百万ユーロおよび無形資産の減損(コーポレート・インベストメンツ)151百万
ユーロを含んでいる。
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セグメントの経営成績から連結経営成績への調整
以下の表は、2011年、2010年および2009年12月31日終了年度の経営管理報告システムに基づく当グループ事業セグメントの経営
成績合計および資産合計から、連結財務書類への調整について示したものである。
2011年度
2010年度
経営管理報
告合計
連結
および調
整
純収益
信用リスク引当金
繰入額
33,266
-38
1,840
-1
1,839
1,273
0
利息以外の費用
25,746
253
25,999
23,308
10
213
-213
-
24
-24
5,466
-77
5,390
4,339
2,152,949
11,154
2,164,103
379,362
1,884
381,246
38,254
12,195
50,449
単位:百万ユーロ
1
非支配持分
税引前利益(損失)
資産
リスク加重調整済資産
2
平均アクティブ資本
連結合計
33,228
経営管理報
告合計
連結
および調
整
28,944
-377
2009年度
経営管理報
告合計
連結
および調
整
28,112
-159
1,274
2,630
-0
2,630
23,318
20,063
57
20,120
-
-10
10
‒
-363
3,975
5,428
-226
5,202
1,894,282
11,348
1,905,630
1,491,108
9,556
1,500,664
343,522
2,683
346,204
269,969
3,507
273,476
33,505
7,848
41,353
31,544
3,069
34,613
連結合計
28,567
連結合計
27,952
1 純利息収益および利息以外の収益。
2 連結および調整の平均アクティブ資本の増加は、バーゼル2.5およびバーゼル3の改訂フレームワークに基づく所要自己資本の外部的要求の増
加を考慮して当行が取り組んでいる資本の増強を反映している。当行は、外部的な進展の代わりに内部的な所要自己資本を調整することか
ら、資本が各業務部門(特に、上述の規制変更による影響を最も受けた部門)に再度配分されると見込んでいる。
2011年度において、連結および調整(C&A)の税引前損失は77百万ユーロであった。利息以外の費用は、(主にドイツおよび英
国に関連した)銀行課税247百万ユーロに起因していた。2011年度のC&Aの純収益に対する主な調整は以下のとおりであった。
− 経営管理報告目的では公正価値で測定され、IFRSでは償却原価で測定されたポジションに関する調整。これらの調整は、純収
益を約25百万ユーロ増加させたが、基本的に、部分的に相殺し合う2つの影響に関連している。当グループの自己債務に関す
る信用スプレッドが拡大した結果、利得が発生した。経済的にヘッジされている短期ポジションおよび経済的にヘッジされ
ている債券発行取引により、主にユーロおよび米ドル双方の金利の推移に起因して、純損失が発生した。
− 一定の在外営業活動体に対する純投資のヘッジにより、純収益が約215百万ユーロ減少した。
− 純収益の残りは、各事業セグメントに配分されなかった純利息収益および事業セグメントの管理責任範囲外の項目によるも
のであった。こうした項目には、部門に割当てられていない資産/負債(例えば繰延税金資産/負債)に関する純資金調達
費用や税金の還付および未払に関連する純利息収益が含まれる。
非支配持分は、各部門の税引前利益から控除され、C&Aで戻入れされている。前年度からの増加は、ポストバンクの連結に主に起
因していた。
2010年度において、C&Aの税引前損失は363百万ユーロであった。利息以外の費用には、訴訟引当金繰入額により一部相殺された
支払保険料の受取額、および事業セグメントの管理責任範囲外のその他の項目が含まれていた。2010年度のC&Aの純収益に対する
主な調整は以下のとおりであった。
− 経営管理報告目的では公正価値で測定され、IFRSでは償却原価で測定されたポジションに関する調整。これらの調整は、純収
益を約210百万ユーロ減少させたが、経済的にヘッジされている短期ポジションおよび経済的にヘッジされている債券発行
取引に関連するものであり、主にユーロおよび米ドル双方の金利の推移に起因していた。
− 一定の在外営業活動体に対する純投資のヘッジにより、純収益が約245百万ユーロ減少した。
− 純収益の残りは、各事業セグメントに配賦されなかった純利息費用および事業セグメントの管理責任範囲外の項目によるも
のであった。こうした項目には、部門に割当てられていない資産/負債(例えば繰延税金資産/負債)に関する純資金調達
費用や税金の還付および未払に関連する純利息費用が含まれる。
2009年度において、C&Aの税引前損失は226百万ユーロであった。利息以外の費用には、訴訟引当金繰入額および事業セグメント
の管理責任範囲外のその他の項目が含まれており、付加価値税に係る利益によって一部相殺されている。2009年度のC&Aの純収益
に対する主な調整は以下のとおりであった。
− 経営管理報告目的では公正価値で測定され、IFRSでは償却原価で測定されたポジションに関する調整。これらの調整は、純収
益を約535百万ユーロ減少させたが、経済的にヘッジされている短期ポジションおよび経済的にヘッジされている債券発行
取引に関連するものであり、主にユーロおよび米ドル双方の短期金利の推移に起因していた。
− 一定の在外営業活動体に対する純投資のヘッジにより、純収益が約225百万ユーロ減少した。
− 株式を基礎とした報酬制度に基づく義務に起因した株主持分に対する影響をヘッジするために利用したデリバティブ契約に
より、約460百万ユーロ増加した。
− 純収益の残りは、各事業セグメントに配賦されなかった純利息費用および事業セグメントの管理責任範囲外の項目によるも
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のであった。こうした項目には、部門に割当てられていない資産/負債(例えば繰延税金資産/負債)に関する純資金調達
費用や税金の還付および未払に関連する純利息費用が含まれる。
C&Aの資産およびリスク加重調整済資産には、繰延税金資産や部門横断的な清算勘定といった、事業セグメントの管理責任範囲
外の全社的資産が反映されている。
C&Aに割当てられた平均アクティブ資本は、この注記中の「セグメント純損益の測定」に記載している、各セグメントに配分さ
れなかった資本の残額を反映している。
全社的開示
以下の表は、2011年、2010年および2009年12月31日終了年度におけるCIBおよびPCAMグループ部門の純収益の内訳を示してい
る。
法人・機関投資家向けビジネス
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2009年度
セールス・アンド・トレーディング(債券および
その他の商品)
8,579
9,925
9,684
セールス・アンド・トレーディング(エクイティ)
2,422
3,108
2,650
11,001
13,033
12,335
1,056
1,200
1,129
559
706
663
1,615
1,906
1,792
621
573
402
貸出金商品
1,510
1,588
1,772
トランザクション・サービス
3,608
3,163
2,643
138
665
-136
18,493
20,929
18,807
セールス・アンド・トレーディング合計
発行業務(債券)
発行業務(エクイティ)
発行業務合計
アドバイザリー
その他の商品
1
合計
1 上記の純収益合計には、純利息収益、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)ならびに手数料およびフィー
収益等のその他の収益が含まれている。
個人・資産運用ビジネス
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2009年度
一任ポートフォリオ運用管理/ファンド運用管理
2,354
2,491
2,083
アドバイザリー/ブローカー業務
1,735
1,717
1,531
クレジット商品
2,585
2,628
2,535
預金および支払サービス
2,244
2,102
1,945
5,460
872
167
14,379
9,810
8,261
1
その他の商品
2
合計
1 2010年度から2011年度の増加には、ポストバンクの連結に係る42億ユーロが含まれている。
2 上記の純収益合計には、純利息収益、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)ならびに手数料およびフィー
収益等のその他の収益が含まれている。
以下の表は、2011年、2010年および2009年12月31日終了年度における地域別の純収益合計(信用リスク引当金繰入額控除前)を
示している。CIBおよびPCAMについて示された情報は、主に収益が計上される当グループの事務所の所在地に基づき分類されてい
る。CIおよびC&Aに関する情報は、これらの地域の管理責任が本部にあるため、全世界レベルでのみ表示されている。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2009年度
ドイツ:
CIB
2,600
2,864
2,353
PCAM
9,983
5,699
4,769
12,583
8,563
7,122
ドイツ合計
ヨーロッパ、中東およびアフリカ:
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CIB
7,775
8,258
8,485
PCAM
3,007
2,693
2,479
10,782
10,951
10,964
4,908
6,420
5,295
981
1,032
724
5,889
7,452
6,020
1
ヨーロッパ、中東およびアフリカ合計
アメリカ(主に米国):
CIB
PCAM
アメリカ合計
アジア/太平洋:
CIB
PCAM
アジア/太平洋合計
CI
連結および調整
2
連結純収益
3,210
3,387
2,672
408
387
289
3,618
3,774
2,961
394
-1,796
1,044
-38
-377
-159
33,228
28,567
27,952
1 2011年、2010年および2009年12月31日終了年度のそれぞれにおいて、英国がこれらの収益の約60%を占めていた。
2 連結純収益は、利息および類似収益、利息費用および利息以外の収益合計(手数料およびフィー純収益を含む。)からなっている。収益は、当
グループの会計記録を行っている事業所の所在地に基づいて、各国に跡づけられている。当グループの帳簿上の取引場所は、顧客の本社また
は他の事業所の所在地と異なることがあり、また、取引を締結したか促進した当グループの職員の所在地と異なることがある。所在地の異な
る職員および顧客ならびに他の第三者の関与する取引を当グループが計上する場所は、しばしば取引の性質、規制上の検討事項および取引
処理上の検討事項等の他の検討事項により左右される。
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連結損益計算書に対する注記
06−
純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)
純利息収益
利息および類似収益ならびに利息費用の内訳は以下のとおりである。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2009年度
794
691
633
977
446
320
155
133
67
15,376
15,589
13,634
売却可能金融資産に係る利息収益
935
700
496
売却可能金融資産に係る配当収益
148
137
91
貸出金
14,914
10,222
10,555
その他
1,579
861
1,157
34,878
28,779
26,953
利付預金
中央銀行ファンド借入金および買戻条件付売却有価
証券
貸付有価証券
6,779
3,800
5,119
426
301
280
343
278
269
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債
6,515
6,019
4,503
479
375
798
1,835
1,490
2,612
信託優先証券
813
781
680
その他
243
152
233
利息費用合計
17,433
13,196
14,494
純利息収益
17,445
15,583
12,459
利息および類似収益:
利付銀行預け金
中央銀行ファンド貸出金および売戻条件付買入有価
証券
借入有価証券
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
利息および類似収益合計
利息費用:
その他の短期借入金
長期債務
2011年、2010年および2009年12月31日終了年度において、減損認識後の金融資産に関して計上した利息収益は、それぞれ83百万
ユーロ、146百万ユーロおよび133百万ユーロであった。
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)の内訳は以下のとおりである。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2009年度
-1,293
198
1,125
3,356
3,564
4,223
2,063
3,762
5,348
686
-104
286
2,749
3,658
5,634
-20
35
-73
トレーディング収益:
セールス・アンド・トレーディング
(エクイティ)
セールス・アンド・トレーディング(債券および
その他の商品)
セールス・アンド・トレーディング合計
その他のトレーディング収益
トレーディング収益合計
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定され
た金融資産/負債に係る純利得(損失):
金融資産/負債の種類別内訳:
売戻条件付買入有価証券および買戻条件付売却有価
証券
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借入有価証券および貸付有価証券
-0
-
-2
貸出金および貸出コミットメント
-894
-331
3,929
預金
-368
-13
-162
1,772
83
-2,550
-181
-78
333
309
-304
1,475
3,058
3,354
7,109
1
長期債務
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定さ
れたその他の金融資産/負債
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定され
た金融資産/負債に係る純利得(損失)合計
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係
る純利得(損失)合計
1 2011年度、2010年度および2009年度において、証券化ストラクチャーによるものがそれぞれ(20)百万ユーロ、39百万ユーロおよび(176)百万
ユーロ含まれている。2011年度、2010年度および2009年度において、関連する金融商品の公正価値の変動(108)百万ユーロ、163百万ユーロお
よび(49)百万ユーロが、それぞれトレーディング収益に報告されている。この両方が「セールス・アンド・トレーディング(債券およびそ
の他の商品)」に報告されている。かかる利得および損失合計額は、これら連結対象の証券化ストラクチャーの損失に対する当グループの
持分を表している。
合算ベースの概要
当グループのトレーディングおよびリスク管理業務は、金利金融商品およびそれに関連するデリバティブの重要な業務を含
む。IFRSの下では、トレーディング金融商品および純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融商品により得
た利息および類似収益(例えば、クーポンおよび配当収益)ならびにトレーディング・ポジション純額の資金調達コストは、純
利息収益の一部とされる。当グループのトレーディング業務による収益は、リスク管理戦略等様々な要因に応じて、純利息収益と
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)のいずれかの区分に期ごとに変更されることがある。
より事業に焦点を置いた表示を行うため、当グループは、純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債
に係る純利得(損失)をグループ部門別に、また法人・機関投資家向けビジネスについては商品別にまとめている。
以下の表は、2011年、2010年および2009年12月31日終了年度における当グループの、グループ部門別、および法人・機関投資家向
けビジネスについては商品別の、純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)の
合算ベースのデータを示している。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2009年度
17,445
15,583
12,459
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係
る純利得(損失)
3,058
3,354
7,109
純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金
融資産/負債に係る純利得(損失)合計
20,503
18,937
19,568
グループ部門別/CIB商品別の、純利息収益および純損益
を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利
得(損失):
セールス・アンド・トレーディング(エクイティ)
1,589
2,266
2,047
セールス・アンド・トレーディング(債券およびそ
の他の商品)
7,826
9,339
9,818
9,415
11,604
11,865
701
672
649
1,788
1,451
1,203
589
353
251
12,493
14,081
13,969
7,914
4,609
4,157
コーポレート・インベストメンツ
137
-86
793
連結および調整
-40
333
649
20,503
18,937
19,568
純利息収益
セールス・アンド・トレーディング合計
1
貸出金商品
トランザクション・サービス
2
その他の商品
法人・機関投資家向けビジネス合計
個人・資産運用ビジネス
純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金
融資産/負債に係る純利得(損失)合計
1 貸出金に係る純金利差ならびにクレジット・デフォルト・スワップおよび純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された貸出金
の公正価値の変動を含む。
2 発行業務、アドバイザリーおよびその他の商品の純利息収益および純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損
失)を含む。
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07−
手数料およびフィー収益
手数料およびフィーの収益および費用の内訳は以下のとおりである。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2009年度
手数料およびフィー収益
14,409
13,652
11,377
手数料およびフィー費用
2,865
2,983
2,466
11,544
10,669
8,911
2011年度
2010年度
2009年度
信託業務による純手数料およびフィー
3,458
3,529
2,925
有価証券業務による純手数料およびフィー
3,665
3,873
3,449
4,421
3,267
2,537
11,544
10,669
8,911
手数料およびフィーの収益および費用:
純手数料およびフィー収益
単位:百万ユーロ
純手数料およびフィー収益:
1
その他の顧客サービスによる純フィー
純手数料およびフィー収益
1 2010年度から2011年度の増加には、ポストバンクのノンバンク業務に関連する手数料が含まれている。
08−
売却可能金融資産に係る純利得(損失)
売却可能金融資産に係る純利得(損失)の内訳は以下のとおりである。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2009年度
-223
58
37
74
119
-508
-16
-82
持分証券に係る純利得(損失):
289
120
-295
処分/再測定による純利得(損失)
383
164
443
減損
-94
-44
-738
貸出金に係る純利得(損失):
17
18
-56
処分による純利得(損失)
24
36
9
減損
-7
-18
-81
-
0
16
その他の資本持分に係る純利得(損失):
39
5
-89
処分による純利得(損失)
56
40
‒
減損
-17
-35
-89
売却可能金融資産に係る純利得(損失)合計
123
201
-403
売却可能金融資産に係る純利得(損失):
負債証券に係る純利得(損失):
処分による純利得(損失)
285
1
減損
減損の戻入
1 過年度に計上された負債証券の減損の戻入と部分的に相殺されたギリシャ国債の減損(527) 百万ユーロを含む。
売却可能金融資産にはドイツ銀行が2010年12月3日のポストバンク取得の一環として相当数取得したギリシャ国債が含まれて
いた。2011年度第2四半期の動向に基づいて、ドイツ銀行は2011年6月30日現在で売却可能に分類されたすべてのギリシャ国債に
減損の客観的な証拠が存在すると判断した。同日においてその他の包括利益累計額に報告されていた当該債権に起因するすべて
の未実現損失が、連結損益計算書に認識された。減損したギリシャ債権に起因する公正価値損失もまた、2011年6月30日以降損益
として認識された。当該減損の結果、ドイツ銀行は2011年度において税引前損失527百万ユーロを認識しており、これは純利益に
対し368百万ユーロのマイナス影響を与えた。2011年12月31日現在、ギリシャ債権の平均的な公正価値は名目金額の約30%となっ
ていた。
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有価証券報告書
本報告書の注記16「売却可能金融資産」もあわせて参照のこと。一定のヨーロッパ諸国に関連した金融資産/負債に関するさ
らなる情報については、本報告書の76ページ(訳者注:原文のページ)に記載されている(無監査)。
09−
その他の収益
その他の収益の内訳は以下のとおりである。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2009年度
投資不動産による純収益
33
-3
-117
投資不動産の処分に係る純利得(損失)
14
5
-2
連結子会社の処分に係る純利得(損失)
39
18
61
-22
-87
2
214
252
129
336
34
-237
570
247
212
138
298
-231
1,322
764
-183
その他の収益:
貸出金の処分に係る純利得(損失)
1
保険料
ヘッジ会計に適格なデリバティブによる純損益
2
連結対象の投資
3
その他
その他の収益合計
1 支払再保険料控除後である。増減は主にAbbey Life Assurance Company Limitedにより生じている。2010年度には、長寿保険および再保険契
約の表示の変更による影響が含まれている。当該表示の変更により、2011年度には102百万ユーロの費用が、2010年度には117百万ユーロの費
用が「その他の収益」から「保険業務に係る費用」に振り替えられた。
2 2010年度から2011年度に連結対象の投資が増加した理由は、基本的にザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガスによるものであり、2010年度末
におけるその操業開始に主に関連している。
3 2009年度から2010年度にその他が増加した理由は、主に、2010年度においてザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガスの不動産に係る減損が大
幅に減少したこと、およびABNアムロのオランダにおける商業銀行業務の取得に関連する負ののれん発生益によるものであった。
10−
一般管理費
一般管理費の内訳は以下のとおりである。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2009年度
IT関連費用
2,194
2,274
1,759
不動産関連費および設備費
2,072
1,679
1,457
専門的サービス報酬
1,632
1,616
1,088
通信およびデータ・サービス
849
785
672
旅費および交際費
539
554
408
支払、清算および保管サービス
504
418
406
マーケティング費用
410
335
278
652
390
248
3,805
2,082
2,086
12,657
10,133
8,402
一般管理費:
1
連結対象の投資
2
その他の費用
一般管理費合計
1 2010年度から2011年度に連結対象の投資が増加した理由は、基本的にザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガスによるものであり、2010年度末
におけるその操業開始に主に関連している。
2 2010年度から2011年度にその他の費用が増加した理由は、主にCB&Sにおける特定の変更(訴訟関連費用655百万ユーロおよびドイツVAT債権
の減損に関連する特定損失310百万ユーロ)ならびにドイツおよび英国の銀行課税に関する初回の対価247百万ユーロである。
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11−
普通株式1株当たり利益
基本的普通株式1株当たり利益の額は、ドイツ銀行株主に帰属する当期純利益(損失)を期中平均社外流通普通株式数で除して
計算する。平均社外流通普通株式数は、平均発行普通株式数から平均自己株式数および現物決済先渡購入契約の下で取得される
平均株式数を控除し、繰延株式制度における未分配の権利確定済株式報奨を加算することにより算定される。
希薄化後1株当たり利益は、ストック・オプション、転換社債、権利未確定の繰延株式報奨および先渡契約等、普通株式を発行す
ることになる発行済証券またはその他の契約について普通株式への転換を想定したものである。上記の金融商品は、各報告期間
において希薄化効果がある場合にのみ、希薄化後1株当たり利益の計算に含まれる。
以下の表は、2011年、2010年および2009年12月31日終了年度の基本的および希薄化後1株当たり利益の計算過程を示している。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2009年度
4,132
2,310
4,973
-
-
-
-13
3
2
4,119
2,313
4,975
928.0
753.3
689.4
先渡契約
0.0
0.0
0.0
従業員株式報酬オプション
0.0
-
0.1
転換社債
1.5
2.1
0.7
繰延株式
27.8
35.4
26.4
0.0
-
0.1
29.3
37.5
27.3
957.3
790.8
716.7
2011年度
2010年度
2009年度
基本的1株当たり利益
4.45
3.07
7.21
希薄化後1株当たり利益
4.30
2.92
6.94
ドイツ銀行株主に帰属する当期純利益(損
失)−基本的1株当たり利益計算上の分子
希薄化証券の影響:
先渡契約およびオプション
転換社債
転換想定後のドイツ銀行株主に帰属する当期
純利益(損失)−希薄化後1株当たり利益計算
上の分子
株式数(単位:百万株)
加重平均社外流通株式数−基本的1株当たり利
益計算上の分母
希薄化証券の影響:
その他(トレーディング・オプションを含
む)
希薄化効果のある潜在的普通株式
転換想定後の修正加重平均株式数−希薄化後1
株当たり利益計算上の分母
単位:ユーロ
2010年10月6日、ドイツ銀行AGは、新株予約権による増資を完了した。新株の引受価格が既存株式の株価を下回っていたため、当
該増資には無償交付の要素が含まれていた。IAS第33号によれば、増資に完全に対応した資産の変化がなくても、当該無償交付の
要素は、増資前のすべての期間の社外流通株式数に対して潜在的な変化をもたらすことになる。したがって、2010年10月6日より
前のすべての期間の加重平均社外流通株式数について、遡及的に調整が行われている。
2011年、2010年および2009年12月31日現在、以下の金融商品は社外流通または未決済であるが、逆希薄化となるため、希薄化後1
株当たり利益の計算に含まれなかった。
株式数(単位:百万株)
2011年度
2010年度
2009年度
-
-
-
0.2
-
-
売建プット・オプション
-
-
-
売建コール・オプション
-
-
-
0.3
0.4
0.3
先渡購入契約
転換社債
従業員株式報酬オプション
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繰延株式
-
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-
-
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連結貸借対照表に対する注記
12−
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産および負債の内訳は以下のとおりである。
2011年
12月31日現在
単位:百万ユーロ
2010年
12月31日現在
トレーディング資産:
トレーディング証券
214,087
238,283
26,837
33,008
トレーディング資産合計
240,924
271,291
デリバティブ金融商品のプラスの時価
859,582
657,780
117,284
108,912
借入有価証券
27,261
27,887
貸出金
24,220
23,254
11,528
11,873
180,293
171,926
1,280,799
1,100,997
1
その他のトレーディング資産
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融資産:
売戻条件付買入有価証券
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定されたその他の金融
資産
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融資産合計
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産合計
1 2011年および2010年12月31日現在、それぞれ18,039百万ユーロおよび23,080百万ユーロのトレーディング可能債権が含まれている。
2011年
12月31日現在
単位:百万ユーロ
2010年
12月31日現在
トレーディング負債:
トレーディング証券
その他のトレーディング負債
トレーディング負債合計
デリバティブ金融商品のマイナスの時価
60,005
65,183
3,881
3,676
63,886
68,859
838,817
647,195
93,606
107,999
1,192
572
13,889
15,280
9,631
6,303
118,318
130,154
7,426
7,898
1,028,447
854,106
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債:
買戻条件付売却有価証券
貸出コミットメント
長期債務
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定されたその他の金融
負債
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債合計
1
投資契約負債
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債合計
1 これらは、保険の諸条件により公正価値と等しい償還価額となる投資契約である。これらの契約に関する詳細は注記40「保険および投資契
約」を参照。
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された貸出金および貸出コミットメント
当グループは、様々な貸出関係を純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定している。貸出枠は、引き出された貸出資
産および未利用の取消不能貸出コミットメントから構成される。引き出された貸出金に係る信用リスクに対する最大エクスポー
ジャーはその公正価値である。引き出された貸出金(売戻条件付買入有価証券および借入有価証券を含む。)に係る信用リスク
に対する当グループの最大エクスポージャーは、2011年および2010年12月31日現在それぞれ169十億ユーロおよび160十億ユーロ
であった。信用リスクに対するエクスポージャーは、未利用の取消不能貸出コミットメントについても存在し、主に相手先の信用
リスクである。
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公正価値オプションに基づき指定された売戻条件付買入有価証券および借入有価証券に係る信用リスクは、担保を保有するこ
とで軽減されている。これらの金融商品の評価は、受け取った担保の形式による信用補完を考慮している。このため、当期におい
ても累積的にも、これらの金融商品に係る相手先の信用リスクの変動に起因する重要な変動はない。
報告日現在保有していた貸出金および貸出コミットメントに関して、相手先の信用リスクの変動に起因する公正価値の変動
は、以下の表のとおりである。これは、マーケット・リスクに関連する公正価値の影響額を除いた評価モデルに基づき決定されて
いる。
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
貸出金
信用リスクにさらされる貸出金および貸出コミットメント
の公正価値
信用リスクに起因する貸出金および貸出コミットメントの
公正価値の変動
2010年12月31日現在
貸出コミッ
トメント
1
貸出コミッ
トメント
1
貸出金
2
2
24,220
1,192
23,254
572
公正価値の累積的変動
-84
-236
3
387
2011/2010年度における公正価値の変動
-88
-611
-
349
5,477
46,185
6,024
50,667
4,055
37,289
3,799
34,223
公正価値の累積的変動
55
425
-9
-151
2011/2010年度における公正価値の変動
62
576
-27
-230
3
クレジット・デリバティブでヘッジされた貸出金および貸
出コミットメントの名目金額
信用リスクを軽減するために使用されたクレジット・デリ
バティブの名目金額
特に信用リスクを軽減するために使用されたクレジット・
デリバティブの公正価値の変動
3
4
4
1 貸出金が過剰に担保されている場合、相手先の信用リスクの変動による貸出金の当期または累積的評価に重要な変動は生じない。
2 金融負債を示す。
3 変動額は報告日に保有されていた貸出金および貸出コミットメントに起因するものであり、これらは過年度に保有していたものと異なる場
合がある。基礎的な母集団の差異を反映させるための前年度の調整は行われていない。
4 前年度の金額は修正されている。
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債
金融負債の公正価値は、当該金融負債の信用リスクを組み込んでいる。期末現在で発行済の純損益を通じて公正価値で測定する
ものとして指定された金融負債につき、当グループの信用リスクの変動に起因する公正価値の変動は、以下の表のとおりである。
連結対象のSPEが発行した純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債の公正価値の変動は除かれてい
る。これは、当該変動は当グループの信用リスクには関連しないが、法律上分離されたSPEの信用リスク(SPEが保有する担保に左
右される。)に関連するためである。
2011年
12月31日現在
単位:百万ユーロ
2010年
12月31日現在
公正価値の累積的変動
197
76
2011/2010年度における公正価値の変動
141
43
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定されたすべての金融負債に関して、当グループが契約上満期時に支払いを
要求される金額または貸出コミットメントの場合引き出される金額は、2011年および2010年12月31日現在、帳簿価額をそれぞれ
456億ユーロおよび507億ユーロ超過していた。契約上満期時に支払いを要求される金額は、当グループが返済を要求される可能
性のある最も早い契約上の満期日に負債が償還されると仮定している。支払額が確定していない場合、当グループが契約上支払
いを要求される金額は、報告日現在存在する条件を参照して決定される。
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債の公正価値と、満期時に発生する予定の契約上のキャッ
シュ・フローとの差額の大部分は、満期時の契約上のキャッシュ・フローが融資枠をすべて利用するものと仮定している未利用
の貸出コミットメントに起因している。公正価値と契約上の満期時の返済額との差額は、純損益を通じて公正価値で測定するも
のとして指定された未利用の貸出コミットメントの金額を除くと、2011年および2010年12月31日現在、それぞれ6億ユーロおよび
6億ユーロであった。
13−
IAS第39号およびIFRS第7号の改訂、「金融資産の分類変更」
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2008年10月に公表されたIAS第39号およびIFRS第7号の改訂により、2008年度下半期および2009年度第1四半期において、一定の
金融資産は純損益を通じて公正価値で測定する金融資産および売却可能金融資産から貸出金に分類変更された。2009年度第1四
半期より後には分類変更は行われていない。
当グループは、分類変更日現在で、短期間に売却または売買することから予見可能な将来まで保有することへと、その意思およ
び能力に明確な変更があった、当該改訂に基づく適格な資産を識別した。当該分類変更は、分類変更日現在の資産の公正価値で行
われた。
以下の表は、分類変更日現在における帳簿価額、その他の包括利益累計額内の未実現公正価値損失、事業別の加重平均金利に基
づく実効金利の範囲および回収可能見込みの見積キャッシュ・フローを示している。
貸出金に分類変更さ
れたトレーディング
資産
単位:十億ユーロ
(別途記載のものを除く)
分類変更日現在における帳簿価額
貸出金に分類変更さ
れた売却可能金融
資産
26.6
11.4
-
-1.1
13.1%
9.9%
2.8%
3.9%
39.6
17.6
その他の包括利益累計額内の未実現公正価値
損失
分類変更日現在における実効金利:
範囲の上限
範囲の下限
分類変更日現在における回収可能見込みの
キャッシュ・フロー
以下の表は、2008年度および2009年度に分類変更された資産の2011年12月31日および2010年12月31日現在における資産の種類
別の帳簿価額および公正価値を示している。
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
貸出金に分類変更されたトレーディング
資産
2010年12月31日現在
帳簿価額
公正価値
帳簿価額
公正価値
6,733
5,501
8,438
7,035
859
823
1,016
923
7,754
7,117
8,544
7,945
15,346
13,441
17,998
15,903
証券化資産
6,220
5,359
7,378
6,521
貸出金
1,337
1,427
1,306
1,284
7,557
6,786
8,684
7,805
22,903
20,227
26,682
23,708
1
証券化資産
負債証券
貸出金
貸出金に分類変更されたトレーディング
資産合計
貸出金に分類変更された売却可能金融資
産
1
貸出金に分類変更された売却可能金融資
産合計
貸出金に分類変更された金融資産合計
1 証券化資産は、モーゲージおよび資産担保証券から構成されている。
分類変更された資産の売却は個別に、それが当グループ全体の収益性、自己資本ポジションおよび規制準拠の観点から最善の
策であるかを決定するためのガバナンスならびに承認プロセスの対象となっている。2011年度において、当グループは帳簿価額
11億ユーロの分類変更された資産を売却した。2011年度に発生した売却は、そのすべてが以前にトレーディングに分類された資
産(6億ユーロの資産担保証券を含む。)であった。これらの売却による純利益は、34百万ユーロであった。前述のガバナンスおよ
び承認プロセスは、当該資産の売却が分類変更時点において予測不能な状況(当グループ全体に対し著しく高い絶対的な所要自
己資本につながるような自己資本規制の改定等を含む。)に起因するものであるかを決定するものであった。
売却に加えて、以前トレーディングに分類されていたが分類変更された資産の帳簿価額の減少には、モーゲージ担保証券の条
件変更に起因する622百万ユーロ、および貸出金の満期に起因する587百万ユーロが含まれる。当該減少には、以前売却可能に分類
されていた資産担保証券12億ユーロの償還および満期到来額が含まれている。当期に計上した信用リスク引当金繰入額のほとん
どは、商業用不動産業務およびレバレッジ貸出業務において以前トレーディングに分類されていた貸出金に対するものである。
当該分類変更が行われなかったと仮定した場合に、純損益に認識されていたであろう未実現公正価値利得(損失)、およびそ
の他の包括利益に認識されていたであろう純利得(損失)は、以下の表に示されている。
247/550
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単位:百万ユーロ
2011年度
分類変更されたトレーディング資産に係る未実現公正
価値利得(損失)(信用リスク引当金繰入額控除前)
分類変更された減損の生じた売却可能金融資産に係る
減損損失
分類変更された減損の生じていない売却可能金融資産に
係る追加の未実現公正価値利得(損失)を表す、その他
の包括利益に認識されていたであろう純利得(損失)
2010年度
2009年度
-11
120
-884
-16
-7
-9
133
251
1,147
分類変更後、すべての分類変更された資産で、損益計算書の税引前利益に寄与した金額は以下のとおりであった。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
1
利息収益
2009年度
691
1,154
1,368
-186
-278
-1,047
34
1
-
分類変更されたトレーディング資産に係る税引前利益
539
877
321
利息収益
153
146
227
-1
-
-205
-
-1
-
152
145
22
信用リスク引当金繰入額
2
その他の収益
信用リスク引当金繰入額
2
その他の収益
分類変更された売却可能金融資産に係る税引前利益
1 2011年度における利息収益の大幅な減少のほとんどは、2010年度に発生したActavis Groupに対する貸出金の条件変更に起因するものであ
り、もはや分類変更された資産の母集団の一部ではない。
2 大部分は、分類変更された資産の売却損益に関連する。
分類変更前には、2009年度に分類変更された資産は、2008年12月31日終了年度の損益計算書に公正価値損失252百万ユーロ、お
よび2009年12月31日終了年度の損益計算書に公正価値損失48百万ユーロを寄与した。
分類変更前には、2008年度にトレーディングから分類変更された資産は、2008年12月31日終了年度の損益計算書に公正価値損
失18億ユーロを寄与した。2008年度中に売却可能から分類変更された資産は、分類変更前には、2008年12月31日終了年度の損益計
算書に減損損失174百万ユーロ、および同年度の連結包括利益計算書に追加の未実現損失736百万ユーロを寄与した。
14−
公正価値で計上される金融商品
評価方法および統制
当グループは、評価プロセスに対する内部統制基準、方法および手続を管理する評価統制のフレームワークを設定している。
活発な市場における取引価格:活発な市場において取引されている金融商品の公正価値は、取引価格が定期的にかつ最近生じた
取引発生時の価格を示している場合、その取引価格を使用して決定される。
評価技法:当グループは、活発な市場における取引価格が入手不可能な場合、金融商品の公正価値を設定するために評価技法を
使用する。金融商品に使用される評価技法には、モデリング技法、代用金融商品の気配値の利用、あまり最近でも定期的でもない
取引の価格、およびブローカーの気配値が含まれる。
一部の金融商品については、価格よりも相場またはその他のパラメータが引用される。この場合には、市場相場または市場パラ
メータが、公正価値を決定するための評価モデルへの入力値として使用される。一部の金融商品については、モデリング技法は、
業界標準モデル(例えば、割引キャッシュ・フロー分析および標準的なオプション価格決定モデル)に従っている。これらのモ
デルは、見積将来キャッシュ・フロー、割引ファクターおよびボラティリティ・レベルに左右される。より複雑なまたは固有の金
融商品については、より洗練されたモデリング技法が要求され、仮定やより複雑なパラメータ(相関性、期限前償還率、デフォル
ト確率および損失の重大性等)に依拠する場合がある。
評価モデルは、頻繁に多重のパラメータ入力値を要求する。パラメータ入力値は、可能な限り、観察可能なデータに基づいてい
るか、または活発な市場で取引される関連金融商品の価格から得られている。パラメータ入力値について観察可能なデータが入
手可能でない場合、その他の市場の情報が考慮される。例えば、入手可能である場合、ブローカーの気配値およびコンセンサス・
プライシングの情報がパラメータ入力値を支援するために使用される。パラメータ入力値を支援するための観察可能な情報が入
手可能でない場合、パラメータ入力値は、その他の関連する情報源(類似取引の価格、過去のデータ、経済指標およびリサーチ情
報)に基づいており、それらには評価対象の実際の金融商品の条件および現在の市況を反映させるための適切な調整がなされ
る。
評価調整:評価調整は、評価プロセスの不可欠な一部である。適切な評価調整を行う際に、当グループは、買呼値/売呼値スプ
レッド、流動性および相手先の信用リスク等の要因を考慮する方法に従う。買呼値/売呼値スプレッドの評価調整は、仲値の評価
248/550
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を適切な買呼値または売呼値の評価に調整するために要求される。買呼値または売呼値の評価は金融商品の公正価値を最良に表
しているため、その公正価値とされる。ロング・ポジションの帳簿価額は仲値から買呼値へ調整され、ショート・ポジションの帳
簿価額は仲値から売呼値へ調整される。買呼値/売呼値の評価調整は、関連する取引活動において観察される買呼値・売呼値、お
よびその他のブローカー・ディーラー、またはその他の取引知識のある相手先の気配値により決定される。金融商品の取引価格
がすでに買呼値/売呼値である場合には、買呼値/売呼値の評価調整は不要である。金融商品の公正価値がモデリング技法によ
り得られる場合、当該モデルへのパラメータ入力値は通常仲値の水準である。当該金融商品は一般的にポートフォリオ・ベース
で管理され、評価調整は、当行が有する純エクスポージャーの手仕舞いコストを各入力パラメータに反映するために行われる。こ
れらの調整は関連する取引活動において観察される買呼値および売呼値ならびにその他のブローカー・ディーラーの気配値か
ら決定される。
複雑な評価モデルを使用する場合や、流動性の比較的低いポジションが評価対象である場合には、これらのポジションに係る買
呼値/売呼値の水準を市場から直接入手することができない可能性がある。このため、これらのポジションの手仕舞いコスト、モ
デルおよびパラメータの見積りを行わなければならない。これらの調整が策定される場合、当グループは、ポジション自体に加
え、モデルに関連した評価リスクを綿密に調査し、結果として生じた調整は継続ベースで厳密に監視される。
相手先の信用の評価調整は、評価技法に既に予想信用損失ファクターが含まれていない場合に限り、予想信用損失を補填する
ために要求される。例えば、評価調整は、仲値または買呼値/売呼値の提示に通常反映されていない店頭(OTC)デリバティブの
予想信用損失を補填するために要求される。調整金額は、保有担保、マスター・ネッティング契約の影響、予想デフォルト時損失
率および市場の兆候(過去の情報より示唆されたデフォルト水準、財務情報のファンダメンタル分析およびクレジット・デフォ
ルト・スワップ(CDS)スプレッドを含む場合がある。)に基づく各相手先の信用リスクを考慮しながら、すべての相手先に対す
る潜在的信用エクスポージャーを評価することにより各報告日において決定される。
同様に、デリバティブ負債の公正価値の設定の際に、当グループは、保有担保、マスター・ネッティング契約の影響、予想デフォ
ルト時損失率および信用の質が同じ企業の過去のデフォルト水準に基づく当グループの信用リスクを考慮しながら、当グループ
に対するすべての相手先の潜在的な将来エクスポージャーを評価することにより独自のデリバティブ信用度を考慮している。
モデリング技法で使用される仮定に不確実性がある場合、モデル価格を金融商品の予想市場価格に調整するために追加調整が
行われる。通常、そうした取引の買呼値/売呼値の水準は観察可能性が比較的低く、これらの調整は当該取引に関連したリスク・
プレミアムを計算することにより買呼値/売呼値を見積ることを目的としている。金融商品がポートフォリオ・ベースで管理さ
れる取引リスクのグループの一部であるが、取引自体が十分に複雑なため、取引を手仕舞いするコストがそのコンポーネント・
リスクを手仕舞いするコストよりも高くなる場合には、当該事実を反映させるために追加調整が行われる。
検証および統制:当グループは、評価統制のフレームワークを監視および開発し、ならびに評価統制プロセスを管理する、財務機
能内の独立した専門家評価グループを有している。当該専門家機能の権限には、複雑なデリバティブ業務の評価統制プロセスの
実行、ならびに評価統制方法および評価方針のフレームワークの継続的な開発が含まれる。評価統制プロセスの結果は、標準的な
月次報告サイクルの一環として回収および分析がなされる。予め設定および承認された許容度を超える差異は、財務機能および
上級経営陣の両方に上げられ、レビュー、解消され、また、必要に応じて調整される。
公正価値が評価モデルにより決定される場合の金融商品については、モデル内で使用される仮定および技法は、当グループの
リスク管理機能の一部である独立した専門家モデル評価グループによって独立して検証される。
取引価格およびパラメータ入力値は、取引所、プライシング・サービス提供者、ブローカーの確定呼値およびコンセンサス・プ
ライシング・サービスを含む多数の第三者情報源から入手される。価格情報源は、それらが示す公正価値の情報の質を決定する
ために検証および評価されるが、評価の確実性および関連性がより高いものが、より重要視される。その結果は、モデル評価が市
場価格に調整されることを確保するために、市場における実際の取引と比較される。
モデルへの価格およびパラメータ入力値、仮定ならびに評価調整は、独立した情報源に対する検証が行われる。観察可能な情報
の不足のためにこれらを独立した情報源に対して検証できない場合、公正価値の見積りは、その妥当性を評価する手続の対象と
なる。このような手続には、独立生成モデル(既存のモデルが独立して再調整される場合を含む。)を使用する再評価の実施、適
切な代用金融商品およびその他のベンチマークに対する評価の査定、外挿法の実施が含まれている。当該評価は、可能な場合、市
場取引に対して評価モデルの結果を調整することにより、評価技法によって市場の水準を反映した公正価値の見積りが算出され
るか否かに関して行われる。
経営陣の判断:公正価値を見積る際に、経営陣の判断が下される必要がある。重要な経営陣の判断が要求される分野は、評価統制
のフレームワークおよび標準的な月次報告サイクルの一環として、識別、文書化および上級経営陣に対して報告される。専門家モ
デル検証および評価グループは、主観および判断の分野に注意を払っている。
活発な市場における取引価格がある金融商品の公正価値の設定に要求される経営陣の判断の度合いは通常、僅かである。同様
に、業界全体で標準的であり、かつ、すべてのパラメータ入力値が活発な市場において取引される場合の評価モデルを使用して評
価される金融商品については、主観または判断はほとんど要求されない。
要求される主観レベルおよび経営陣の判断レベルは、専門的で洗練されたモデルを使用して評価される金融商品および一部ま
たは全部のパラメータ入力値が観察可能でない金融商品については、より重要である。経営陣の判断は、適切なパラメータ、仮定
およびモデリング技法の選択および適用において要求される。特に、データが頻度の低い市場取引から入手される場合、外挿法お
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よび内挿法が適用されなければならない。さらに、市場データが入手不可能である場合、パラメータ入力値は、過去のデータ、取引
の経済性に関するファンダメンタル分析および類似取引からの代用情報等の、その他の関連する情報源を評価すること、ならび
に、評価対象の実際の金融商品および現在の市況を反映させるための適切な調整を行うことにより決定される。異なる評価技法
により金融商品の公正価値に幅が生じる可能性がある場合、経営陣は公正価値を最も良く表す当該見積りの範囲内のポイントを
設定しなければならない。さらに、一定の評価調整は、それらの評価調整による公正価値の決定を確保するために経営陣の判断を
要求する場合がある。
公正価値ヒエラルキー
公正価値で計上される金融商品は、以下のとおり、IFRSの公正価値ヒエラルキーの3つのレベルに分類されている。
レベル1−活発な市場における取引価格を使用して評価される金融商品:活発で流動性のある市場における取引価格から直接、
公正価値を決定できる金融商品であり、かつ、市場で観察される金融商品が、当グループの手許有高内の価格決定される金融商品
の代表的なものである場合。
これらの金融商品には、流動性の高い財務省証券、ならびに流動性の高い取引所で取引されているデリバティブ、株式および現
金商品が含まれている。
レベル2−観察可能な市場データを使用した評価技法により評価される金融商品:これらは、活発な市場で取引される類似商品
を参照することにより公正価値を決定できる金融商品か、または評価技法によりその評価額を導き出すが、評価技法に使用され
る入力値がすべて観察可能である金融商品である。
これらの金融商品には、多くの店頭(OTC)デリバティブ、多くの投資適格の上場クレジット債、一定のクレジット・デフォル
ト・スワップ(CDS)、多くの債務担保証券(CDO)、および多くの流動性の比較的低い株式が含まれている。
レベル3−直接観察不可能な市場データを使用した評価技法により評価される金融商品:これらは、市場の観察可能な情報を参
照することにより直接公正価値を決定することができず、他の何らかの価格決定技法の使用を要する金融商品である。この区分
に分類される金融商品は、観察不可能で、かつ、公正価値に重要な影響を及ぼす要素を有する。
これらの金融商品には、より複雑なOTCデリバティブ、ディストレスト債、高度な仕組み債、流動性の低い資産担保証券(ABS)、
流動性の低いCDO(現金およびシンセティック)、モノライン・エクスポージャー、第三者割当増資、多くの商業用不動産(CRE)
貸出金、流動性の低い貸出金および一定の地方債が含まれている。
以下の表は、公正価値ヒエラルキーの3つのレベルにおける、公正価値で保有する金融商品の帳簿価額を示している。注記01
「重要な会計方針」に記載するように、金融商品の相殺に関する当グループの会計方針に従って、この表中の金額は通常総額
ベースで表示されている。
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
活発な市場 観察可能な
における取 パラメータ
引価格
による評価
技法
(レベル1)
(レベル2)
2010年12月31日現在
観察不可能 活発な市場 観察可能な
なパラメー における取 パラメータ
引価格
タによる評
による評価
価技法
技法
(レベル1)
(レベル3)
(レベル2)
観察不可能
なパラメー
タによる評
価技法
(レベル3)
公正価値で保有する金融資産:
トレーディング証券
99,487
103,327
11,272
96,828
126,594
14,861
デリバティブ金融商品のプラスの
時価
15,947
822,009
21,626
14,976
624,961
17,843
847
20,773
5,218
692
26,249
6,067
純損益を通じて公正価値で測定す
るものとして指定された金融資
産
6,907
168,224
5,162
7,674
160,966
3,286
売却可能金融資産
3,960
37,026
4,295
17,186
32,481
公正価値で測定するその他の金
2
融資産
-
7,511
-
-
8,504
公正価値で保有する金融資産合計
127,148
1,158,870
47,573
137,356
979,755
トレーディング証券
35,033
24,625
347
43,967
20,966
251
デリバティブ金融商品のマイナス
の時価
12,815
814,696
11,306
12,379
623,900
10,916
22
3,845
14
1
3,669
5
116
116,198
2,004
348
127,736
2,070
その他のトレーディング資産
2
3
1
2
1
4,599
1,3
-
46,656
公正価値で保有する金融負債:
その他のトレーディング負債
純損益を通じて公正価値で測定す
るものとして指定された金融負
債
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4
-
7,426
公正価値で測定するその他の金
2
融負債
-
4,159
-250
公正価値で保有する金融負債合計
47,986
970,949
13,421
投資契約負債
2
7,898
-
6,526
3
-
56,695
2
790,695
3
-239
13,003
1 前年度の金額は、レベル3の売却可能金融資産に関連する組込デリバティブ(623)百万ユーロを正しく分類するために修正されている。当該
金額は、公正価値で測定するその他の金融資産よりむしろ売却可能金融資産において計上されるべきものであった。
2 ヘッジ会計の対象となるデリバティブに主に関連している。
3 主契約が償却原価で保有されている契約に組み込まれているが、組込デリバティブが分離されているデリバティブに関連している。分離され
た組込デリバティブは、プラスまたはマイナスの公正価値を有する可能性があるが、この表においては主契約の分類と整合させて表示され
ている。分離された組込デリバティブは、経常的に公正価値で保有されており、公正価値ヒエラルキーの分類間で分割されている。
4 これらは、保険の諸条件により公正価値と等しい償還価額となる投資契約である。これらの契約の詳細は注記40「保険および投資契約」を参
照。
公正価値ヒエラルキーのレベル1とレベル2との間で重要な金融商品の振替はなかった。
評価技法
以下は、当グループが取引している異なった種類の金融商品の公正価値を設定する際に使用される評価技法の説明である。
ソブリン債、準ソブリン債および社債ならびに持分証券:最近の取引がない場合、公正価値は、直近の市場価格(直近日以後のす
べてのリスク変動および情報を調整したもの)から決定される場合がある。近い代用金融商品が活発な市場で取引されている場
合、公正価値は、金融商品のリスク・プロファイルの相違に関して代用金融商品の価値を調整することにより決定される。近い代
用金融商品が入手不可能な場合には、公正価値は、より複雑なモデリング技法を使用して見積られる。これらの技法には、信用、金
利、流動性およびその他のリスクの現在の市場相場を使用する割引キャッシュ・フロー・モデルが含まれる。持分証券について
は、モデリング技法には株価収益率に基づくものも含まれることがある。
モーゲージ担保証券およびその他の資産担保証券(以下「ABS」という。):これらの商品には、住宅用・商業用モーゲージ担保
証券およびその他の資産担保証券(CDOを含む。)が含まれる。ABSは、それらが様々な基礎となる資産を有し、また発行事業体が
様々な資本構成を有するため、固有の特性を有している。多くのCDO金融商品と同様に、基礎となる資産がそれ自体ABSである場合
には、複雑度はさらに増加する。
信頼できる外部価格が入手不可能な場合において、ABSは、適用可能なときは、市場において観察可能な類似取引に基づき行わ
れる相対的価値分析、または入手可能で観察可能な入力値を組み込む業界標準の評価モデルを使用して評価される。業界標準の
外部モデルは、独立した価格テストが可能な仮定に基づき、一定取引の元本および利息の支払を計算する。入力値には期限前償還
率、損失仮定(タイミングおよび重大性)および割引率(スプレッド、利回りまたはディスカウント・マージン)が含まれる。こ
れらの入力値/仮定は、適切な場合、実際の取引、外部市場調査および市場インデックスから得られる。
貸出金:一定の貸出金については、公正価値は、最近生じた取引の市場価格(同取引日より後のすべてのリスク変動および情報
を調整したもの)から決定されることがある。最近の市場取引がない場合、公正価値を決定するため、ブローカーの気配値、コン
センサス・プライシング、代用金融商品または割引キャッシュ・フロー・モデルが使用される。割引キャッシュ・フロー・モデ
ルは、必要に応じて、信用リスク、金利リスク、為替リスク、予想デフォルト時損失率およびデフォルト時利用金額のパラメータ入
力値を組み込んでいる。信用リスク、デフォルト時損失率およびデフォルト時利用率のパラメータは、入手可能かつ適切な場合、
貸出金市場またはCDS市場からの情報を使用して決定される。
レバレッジ貸出金は、取引固有の特性を有する場合があり、それにより市場で観察される取引の関連性が限定される可能性が
ある。外部プライシング・サービスから観察可能な価格が入手可能な類似の取引が存在する場合、この情報は、取引の相違を反映
させるための適切な調整をした上で使用される。類似の取引が存在しない場合、割引キャッシュ・フロー評価技法が、適切なレバ
レッジ貸出金インデックス(産業分類、貸出金の劣後化ならびに貸出金および貸出相手先のその他の関連情報を組み込んでい
る。)から得られた信用スプレッドとともに使用される。
店頭デリバティブ金融商品:流動性の高い取引市場における市場標準取引(金利スワップ、G7通貨による外国為替予約およびオ
プション契約、ならびに上場証券またはインデックスに係るエクイティ・スワップおよびオプション契約等)は、市場標準モデ
ルおよび公表パラメータ入力値を使用して評価される。パラメータ入力値は、可能な限り、プライシング・サービス、コンセンサ
ス・プライシング・サービスおよび活発な市場において最近生じた取引から入手される。
より複雑な金融商品は、その金融商品に特有のより洗練されたモデリング技法を使用してモデル化され、入手可能な市場価格
に調整される。モデルから出力された価値が関連する市場参照値に調整されない場合、モデルから出力された価値に対して差異
を調整するための評価調整が行われる。あまり活発でない市場では、データは頻度の少ない市場取引、ブローカーの気配値から、
また外挿法および内挿法を通して得られる。観察可能な価格または入力値が入手不可能な場合、過去のデータ、取引の経済性に関
するファンダメンタル分析および類似取引からの代用情報等の、その他の関連する情報源を評価することにより公正価値を決定
するために経営陣の判断が要求される。
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公正価値オプションに基づき純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債:公正価値オプションに基づ
き純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債の公正価値は、その金融負債に関連する当グループの信用
リスクの測定を含む、すべてのマーケット・リスク要因を組み込んでいる。金融負債には、仕組み債の発行、仕組み預金および連
結ビークルが発行するその他の仕組み証券が含まれ、これらは活発な市場で取引されていないことがある。これらの金融負債の
公正価値は、関連する信用度調整後のイールド・カーブを使用して、契約上のキャッシュ・フローを割引くことによって決定さ
れる。マーケット・リスク・パラメータは、資産として保有する類似金融商品と整合する手法で評価される。例えば、仕組み債に
組み込まれたデリバティブは、上記の「店頭デリバティブ金融商品」の項に記載された同様の方法を使用して評価される。
公正価値オプションに基づき純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債に担保が付されている場合
(貸付有価証券および買戻条件付売却有価証券等)、当該信用補完は負債の公正価値の評価に影響を与える。
投資契約負債:投資契約負債に関連する資産は当グループが保有する。当グループは、投資契約によりこれらの負債の決済にこ
れらの資産を使用することを義務付けられている。そのため、投資契約負債の公正価値は、基礎となる資産(すなわち、保険契約
の解約時に支払われる金額)の公正価値によって決定される。
重要で観察不可能なパラメータを含む評価技法から得られた公正価値で計上された金融商品の分析(レベル3)
以下の表は、レベル3に分類された金融商品を示しており、これに続きその分類された金融商品に関する分析および詳細が記載
されている。公正価値ヒエラルキーのレベル3の金融商品の一部は、同一または類似するものについて相殺が行われる、観察不可
能な入力値に対するエクスポージャーを有している。しかし、これらはIFRSに従って、下表において総額で資産および負債として
表示することを要求されている。
2011年
12月31日現在
単位:百万ユーロ
2010年
12月31日現在
公正価値で保有する金融資産:
トレーディング証券:
ソブリン債および準ソブリン債
1,045
576
モーゲージ担保証券およびその他の資産担保証券
3,724
6,302
社債およびその他の債務証券
5,979
7,406
524
577
トレーディング証券合計
11,272
14,861
デリバティブ金融商品のプラスの時価
21,626
17,843
5,218
6,067
4,496
2,740
666
546
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融資産合計
5,162
3,286
売却可能金融資産
4,295
4,599
-
-
47,573
46,656
347
251
11,306
10,916
14
5
1,194
572
801
1,481
9
17
2,004
2,070
-250
-239
13,421
13,003
持分証券
その他のトレーディング資産
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融資産:
貸出金
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定されたその他の金融資産
公正価値で測定するその他の金融資産
公正価値で保有する金融資産合計
1
1
公正価値で保有する金融負債:
トレーディング証券
デリバティブ金融商品のマイナスの時価
その他のトレーディング負債
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債:
貸出コミットメント
長期債務
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定されたその他の金融負債
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債合計
公正価値で測定するその他の金融負債
公正価値で保有する金融負債合計
1 前年度の金額は、レベル3の売却可能金融資産に関連する組込デリバティブ(623)百万ユーロを正しく分類するために修正されている。当該
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金額は、公正価値で測定するその他の金融資産よりむしろ売却可能金融資産において計上されるべきものであった。
トレーディング証券:一定の流動性の低い新興市場における社債および流動性の低い高度な仕組み社債は、ヒエラルキーの当該
レベルに含まれている。さらに、証券化事業体が発行したノート、商業用・住宅用モーゲージ担保証券、債務担保証券およびその
他の資産担保証券の一部の保有はここで報告されている。当期残高の減少は主に、これらの金融商品の評価に使用される入力パ
ラメーターの観察可能性の向上に伴う、資産のレベル3からレベル2への振替に起因している。
デリバティブ金融商品のプラスおよびマイナスの時価:公正価値ヒエラルキーの当該レベルに分類されるデリバティブは、一つ
または複数の重要で観察不可能なパラメータに基づき評価される。観察不可能なパラメータは、一定の相関関係、一定の長期ボラ
ティリティ、一定の期限前償還率、信用スプレッドおよびその他の取引に特有のパラメータを含む場合がある。
ヒエラルキーの当該レベルには以下のデリバティブが含まれている:基礎となる企業資産の参照プールが、定期的に市場で取
引されるインデックスと厳密には比較可能でないカスタマイズされたCDOデリバティブ、一定のトランシェ分けされたインデッ
クス・クレジット・デリバティブ、ボラティリティが観察不可能な一定のオプション、参照される基礎となる資産間の相関関係
が観察不可能な一定のバスケット・オプション、長期金利オプション・デリバティブ、複数通貨の外国為替デリバティブ、および
信用スプレッドが観察不可能な一定のクレジット・デフォルト・スワップ。
当該期間において、デリバティブ金融商品の時価が上昇した。当該上昇は、この金融商品の時価評価益、およびこれらの金融資
産の評価に使用される入力パラメータが観察不可能であることに伴うデリバティブ資産のヒエラルキーのレベル2からレベル3
への振替に起因していた。
その他のトレーディング金融商品:公正価値ヒエラルキーのレベル3に分類されるその他のトレーディング金融商品は、主に一
つまたは複数の重要で観察不可能なパラメータに基づく評価モデルを使用して評価されるトレーディング可能債権から構成さ
れる。公正価値ヒエラルキーの当該レベルで報告された貸出金残高は、流動性の低いレバレッジ貸出金および流動性の低い住宅
用・商業用モーゲージ貸出金から構成される。当年度において残高は、様々な業務にわたるレベル3の資産の購入および売却の純
額影響を主因として減少した。
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融資産/負債:公正価値オプションに基づき純損益を通じて公正
価値で測定するものとして指定された一定の企業向け貸出金および仕組み債は、公正価値ヒエラルキーの当該レベルに分類され
る。企業向け貸出金は、観察可能な信用スプレッド、回収率および観察不可能な利用率のパラメータを組み込んだ評価技法を使用
して評価されている。リボルビング貸出枠は、デフォルト時の利用率パラメータが重要で観察不可能であるため、ヒエラルキーの
レベル3において報告されている。
さらに、組込デリバティブを含む、純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された一定のハイブリッド債の発行は、
重要で観察不可能なパラメータに基づき評価される。これらの観察不可能なパラメータは、単一の株式のボラティリティの相関
関係を含んでいる。当期残高の上昇は主に、新規の貸出金の発行に起因している。
売却可能金融資産:非上場の資本性金融商品は、近い代用品がなく市場の流動性が非常に低い場合に、公正価値ヒエラルキーの
当該レベルにおいて報告されている。
レベル3に分類された金融商品の調整
以下の表は、公正価値ヒエラルキーのレベル3に分類された金融商品の調整を示している。公正価値ヒエラルキーのレベル3の
金融商品の一部は、同一または類似するものについて相殺が行われる、観察不可能な入力値に対するエクスポージャーを有して
いるにもかかわらず、これらは以下の表において総額で資産および負債として表示することを要求されている。なお、一定の金融
商品はレベル1またはレベル2の金融商品によりヘッジされているが、以下の表にはこれらのヘッジ手段に係る利得および損失が
含まれていない。また、観察可能および観察不可能なパラメータの両方が、公正価値ヒエラルキーのレベル3において分類された
金融商品の公正価値を決定するために使用される場合がある。以下に表示された利得および損失は、観察可能および観察不可能
なパラメータの両方の変動に起因している。
以下の表において、当年度中のレベル3への振替およびレベル3からの振替は、当期首の公正価値で計上されている。同表は、レベ
ル3に振り替えられた金融商品については、当期首において当該金融商品がレベル3に振り替えられたかのように当該金融商品に
係る利得および損失ならびにキャッシュ・フローを示している。同様にレベル3から振り替えられた金融商品については、同表
は、当年度における当該金融商品に係る利得および損失ならびにキャッシュ・フローを示していない。これは、同表が、当期首に
おいて当該金融商品がレベル3から振り替えられたかのように表示しているためである。
2011年12月31日現在
単位:
百万ユーロ
公正価値で保有
する金融資産:
トレーディング
証券
連結会社 利得/損
1
期首残高 グループ 失合計
の変動
14,861
-
-280
購入
3,716
売却
-3,533
253/550
5
6
発行
決済
-
-1,405
レベル3へ レベル3か
期末残高
の振替 らの振替
2,298
-4,385
11,272
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有価証券報告書
デリバティブ金
融商品のプラス
の時価
その他のトレー
ディング資産
純損益を通じて
公正価値で測定
するものとして
指定された金融
資産
売却可能金融資
産
公正価値で測定
するその他の金
融資産
公正価値で保有
する金融資産合
計
公正価値で保有
する金融負債:
トレーディング
証券
デリバティブ金
融商品のマイナ
スの時価
その他のトレー
ディング負債
純損益を通じて
公正価値で測定
するものとして
指定された金融
負債
公正価値で測定
するその他の金
融負債
公正価値で保有
する金融負債合
計
17,843
-
3,620
-
-
-
-1,225
4,207
-2,819
21,626
6,067
-
191
1,998
-3,256
712
-341
382
-535
5,218
3,286
-
-104
174
-232
2,532
-1,541
1,076
-29
5,162
4,599
-
385
1,328
-1,226
-
-991
814
-614
4,295
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
46,656
-
3,812
7,216
-8,247
3,244
-5,503
251
-
-12
-
-
-
121
1
-14
347
10,916
-
1,702
-
-
-
-1,428
3,546
-3,430
11,306
5
-
9
-
-
-
-
-
-
14
2,070
-
622
-
-
209
-422
59
-534
2,004
-239
-
-95
-
-
-
-76
2
158
-250
13,003
-
2,226
-
-
209
-1,805
3,608
-3,820
13,421
2
3.4
3,4
8,777
-8,382
47,573
1 利得および損失合計は主に、連結損益計算書において報告された純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)
に関連している。当該残高にはまた、連結損益計算書において報告された売却可能金融資産に係る純利得(損失)、ならびにその他の包括利
益、税引後において報告された売却可能金融資産に係る未実現純利得(損失)および為替レート変動が含まれている。
2 売却可能に係る利得および損失合計には、その他の包括利益、税引後 において認識された損失76百万ユーロ、および売却可能金融資産に係る
純利得(損失)に表示された、損益計算書に認識された利得213百万ユーロが含まれている。
3 この金額には為替レート変動の影響が含まれている。公正価値で保有する金融資産合計については、この影響は266百万ユーロ(プラス)で
あり、公正価値で保有する金融負債合計については、この影響は57百万ユーロ(マイナス)である。これは主にデリバティブに関連してい
る。為替レート変動の影響はその他の包括利益、税引後において報告されている。
4 資産については、プラスの残高は利得を、マイナスの残高は損失を表している。負債については、プラスの残高は損失を、マイナスの残高は利
得を表している。
5 発行は、負債の発行に係る現金受取額および借手に対する貸出金の新規発行に係る現金支払額に関連している。
6 決済は、資産または負債を決済するためのキャッシュ・フローを表している。負債性および貸出金の金融商品については、これには満期時の
元本、元本の償却および元本の返済が含まれている。デリバティブについては、すべてのキャッシュ・フローは決済に表示されている。
2010年12月31日現在
単位:
百万ユーロ
公正価値で保有
する金融資産:
トレーディング
証券
デリバティブ金
融商品のプラス
の時価
その他のトレー
ディング資産
純損益を通じて
公正価値で測定
するものとして
指定された金融
資産
連結会社グ
期首残高 ループの変
1
動
利得/損
2
失合計
購入
売却
6
7
発行
決済
レベル3へ レベル3か
期末残高
の振替 らの振替
15,609
6
1,437
5,479
-6,292
-
-1,412
4,299
-4,265
14,861
25,211
74
589
32
-71
-
-2,997
1,111
-6,106
17,843
10,782
-
-1
1,439
-1,427
173
-1,511
424
-3,812
6,067
3,410
-
-97
294
-23
1,627
-1,909
54
-70
3,286
254/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
売却可能金融資
産
公正価値で測定
するその他の金
融資産
公正価値で保有
する金融資産合
計
公正価値で保有
する金融負債:
トレーディング
証券
デリバティブ金
融商品のマイナ
スの時価
その他のトレー
ディング負債
純損益を通じて
公正価値で測定
するものとして
指定された金融
負債
公正価値で測定
するその他の金
融負債
公正価値で保有
する金融負債合
計
-491
-
-351
881
-1,123
4,599
8
-
-
-
-
-41
-
-
-
-
1,648
41
151
717
8
3,167
3
4,5
8
8
58,220
797
2,079
8,892
-8,304
1,800
-8,221
6,769
-15,376
46,656
431
-
119
-
-
-
-182
3
-120
251
15,591
11
2,092
-
-
-
-1,952
1,531
-6,357
10,916
283
17
-271
-
-
-
-
-
-24
5
2,621
-
258
-
-
448
-977
180
-460
2,070
-757
-
40
-
-
-
32
446
-
-239
18,169
28
2,238
-
-
448
-3,079
2,160
-6,961
13,003
4,5
1 連結会社グループの変動に計上されている金額は主に、2010年12月3日のポストバンクの連結に関連している。
2 利得および損失合計は主に、連結損益計算書において報告された純損益を通じて公正価値で測定する金融資産/負債に係る純利得(損失)
に関連している。当該残高にはまた、連結損益計算書において報告された売却可能金融資産に係る純利得(損失)、ならびにその他の包括利
益、税引後において報告された売却可能金融資産に係る未実現純利得(損失)および為替レート変動が含まれている。
3 売却可能に係る利得および損失合計には、その他の包括利益、税引後において認識された利得21百万ユーロ、および売却可能金融資産に係る
純利得(損失)に表示された、損益計算書に認識された利得38百万ユーロが含まれている。
4 この金額には為替レート変動の影響が含まれている。公正価値で保有する金融資産合計については、この影響は13億ユーロ(プラス)であ
り、公正価値で保有する金融負債合計については、この影響は184百万ユーロ(マイナス)である。これは主にデリバティブに関連している。
為替レート変動の影響はその他の包括利益、税引後において報告されている。
5 資産については、プラスの残高は利得を、マイナスの残高は損失を表している。負債については、プラスの残高は損失を、マイナスの残高は利
得を表している。
6 発行は、負債の発行に係る現金受取額および借手に対する貸出金の新規発行に係る現金支払額に関連している。
7 決済は、資産または負債を決済するためのキャッシュ・フローを表している。負債性および貸出金の金融商品については、これには満期時の
元本、元本の償却および元本の返済が含まれている。デリバティブについては、すべてのキャッシュ・フローは決済に表示されている。
8 前年度の金額は、レベル3の売却可能金融資産に関連する組込デリバティブ(623)百万ユーロを正しく分類するために修正されている。当該
金額は、公正価値で測定するその他の金融資産よりむしろ売却可能で計上されるべきものである。
観察不可能なパラメータの感応度分析
金融商品の価値が観察不可能なパラメータ入力値に左右される場合、貸借対照表日現在のこれらのパラメータの正確な水準
は、合理的に可能性のある代替値の範囲から得られる場合がある。財務書類を作成する際に、これらの観察不可能な入力パラメー
タの適切な水準は、現行の市場の兆候と整合し、また、上述の当グループの評価統制に対するアプローチに沿うように選択され
る。当グループが関連する金融商品を合理的に可能性のある代替値の範囲の両極から得られるパラメータ価値を使用して評価し
た場合、2011年12月31日現在では、公正価値は35億ユーロ増加または42億ユーロ減少した可能性がある。2010年12月31日現在で
は、公正価値は36億ユーロ増加または39億ユーロ減少した可能性がある。これらの影響の見積りの際に、当グループは、合理的に
可能性のある代替的なパラメータ価値を使用して一定の金融商品を再評価するかまたは買呼値/売呼値スプレッドの評価調整
に係る評価調整手法に基づくアプローチを使用した。買呼値/売呼値スプレッドの評価調整は、保有金融商品またはコンポーネ
ント・リスクを手仕舞いするために支払わなければならない金額を反映しており、また、それらは市場の非流動性および不確実
性などの要因も反映している。
この開示は、評価を観察不可能な入力パラメータに依拠している金融商品の公正価値に係る、相対的な不確実性の潜在的な影
響を説明することを目的としている。しかしながら、実際には、すべての観察不可能なパラメータが同時に合理的に可能性のある
代替値の範囲の両極となる可能性は低い。このため上記に開示された見積りは貸借対照表日現在における公正価値の真の不確実
性より大きくなる可能性がある。さらに、当該開示は公正価値の将来の変動を予測または暗示するものではない。
ここで考慮される金融商品の多く(特にデリバティブ)については、観察不可能な入力パラメータは、金融商品の価格決定に
要求されるパラメータの一部のみを表しており、残りは観察可能なパラメータである。このため、これらの金融商品については、
観察不可能な入力パラメータをこれらの範囲の両極に変動させることの全体的な影響は、金融商品の公正価値合計と比較して相
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対的に小さい可能性がある。その他の金融商品については、公正価値は全体の金融商品価格に基づいて、例えば、合理的な代用金
融商品の公正価値を調整することにより決定される。また、すべての金融商品は、当該金融商品を手仕舞いするコストの評価調整
を含めた公正価値で既に計上されており、したがって、不確実性それ自体を市場の価格決定に反映させるために不確実性を既に
織り込み済みである。このため、この開示において算定される不確実性のマイナスの影響は、財務書類上の公正価値に既に織り込
み済みの不確実性のマイナスの影響を超える部分である。
以下の表は、金融商品種類別の感応度分析の内訳を示している。観察不可能なパラメータに対するエクスポージャーが異なる
金融商品の間で相殺される場合には、純影響額のみがこの表で開示される。
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
合理的に可
能性のある
代替値の使
用によるプ
ラスの公正
価値変動
合理的に可
能性のある
代替値の使
用によるマ
イナスの公
正価値変動
合理的に可
能性のある
代替値の使
用によるプ
ラスの公正
価値変動
合理的に可
能性のある
代替値の使
用によるマ
イナスの公
正価値変動
1,971
2,957
2,065
2,724
238
137
185
103
94
114
143
157
ハイブリッド
415
293
321
121
その他
189
170
117
69
負債証券
217
217
303
282
持分証券
9
9
91
60
モーゲージ担保および資産担保
5
5
77
59
レバレッジ貸出金
-
-
3
3
商業用貸出金
-
-
51
9
343
342
278
287
3,481
4,244
3,634
3,874
単位:百万ユーロ
デリバティブ:
信用
エクイティ
金利関連
有価証券:
貸出金:
トレーディング可能債権
合計
報告日現在において保有されるまたは発行済のレベル3の金融商品に係る利得または損失合計
利得または損失合計は観察不可能なパラメータのみによるものではない。ヒエラルキーの当該レベルにおける金融商品の評価
に対するパラメータ入力値の多くは観察可能であり、利得または損失は、当該期間にわたるこれらの観察可能なパラメータの変
動が一因となっている。ヒエラルキーの当該レベルにおけるポジションの多くは、公正価値ヒエラルキーの他のレベルに分類さ
れている金融商品によって経済的にヘッジされている。当該ヘッジのすべてに係る、計上された相殺関係にある利得または損失
は以下の表には含まれていない。同表は、報告日において保有されているレベル3に分類された金融商品それ自体に関連する利得
および損失のみを示している。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日
現在
2010年12月31日
現在
113
943
4,627
2,755
238
150
12
-61
334
-30
-
-31
5,324
3,726
-3
-109
-2,775
-75
公正価値で保有する金融資産:
トレーディング証券
デリバティブ金融商品のプラスの時価
その他のトレーディング資産
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融資産
売却可能金融資産
公正価値で測定するその他の金融資産
公正価値で保有する金融資産合計
公正価値で保有する金融負債:
トレーディング証券
デリバティブ金融商品のマイナスの時価
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有価証券報告書
14
-4
-765
-194
106
29
-3,423
-353
1,901
3,373
その他のトレーディング負債
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債
公正価値で測定するその他の金融負債
公正価値で保有する金融負債合計
合計
取引日利益の認識
注記01「重要な会計方針」に記載された当グループの会計方針に従って、評価技法で使用された入力値に重要で観察不可能な
ものがある場合、金融商品は取引価格で認識され、取引日利益は繰延べられる。以下の表は、純損益を通じて公正価値で分類され
た金融商品に関して、重要で観察不可能なパラメータにより繰延べられた取引日利益の前年度比の変動を示している。当該残高
は主にデリバティブ金融商品に関連している。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
期首残高
622
822
期中の新規取引
418
268
償却
-235
-243
満期取引
-142
-135
-28
-117
10
27
645
622
その後の観察可能性の変更
為替レートの変動
期末残高
15−
公正価値で計上されない金融商品の公正価値
貸借対照表において公正価値で計上されない当グループの金融商品の公正価値を設定するために使用される評価技法は注記14
「公正価値で計上される金融商品」に記載されたものと整合している。
注記13「IAS第39号およびIFRS第7号の改訂、「金融資産の分類変更」」に記載されたとおり、当グループは、一部のトレーディ
ングおよび売却可能分類の適格資産を貸出金に分類変更した。当グループは、注記14「公正価値で計上される金融商品」に記載
された関連する評価技法を分類変更後の資産に対して引き続き適用する。
公正価値で計上されないその他の金融商品は、公正価値ベースで管理されていない(例えば、小口貸出金、預金および法人顧客
に供与した与信枠)。これらの金融商品については、公正価値は開示目的で計算されるのみであり、貸借対照表および損益計算書
に影響を及ぼさない。さらに、当該金融商品は通常取引されないため、これらの公正価値の決定には重要な経営陣の判断が要求さ
れる。
当グループが適用する評価技法は以下のとおりである。
短期金融商品:主として短期である以下の金融商品については、帳簿価額が公正価値の合理的見積額を表している。
資産
負債
現金および銀行預け金
預金
利付銀行預け金
中央銀行ファンド借入金および買戻条件付売却有価証券
中央銀行ファンド貸出金および売戻条件付買入有価証券
貸付有価証券
借入有価証券
その他の短期借入金
その他の資産
その他の負債
これらの区分の長期金融商品については、類似する残存期間および信用リスクの資産に関して得られるであろう金利、負債の
場合は、貸借対照表日現在において類似する残存期間の負債を発行した場合の金利を使用して、契約上のキャッシュ・フローを
割引くことにより決定される。
貸出金:公正価値は、信用リスク、金利リスク、為替リスク、予想デフォルト時損失率およびデフォルト時利用金額のパラメータ
入力値を必要に応じて組み込む、割引キャッシュ・フロー・モデルを使用して決定される。信用リスク、デフォルト時損失率およ
びデフォルト時利用率のパラメータは、入手可能かつ適切な場合、貸出金市場またはクレジット・デフォルト・スワップ市場か
らの情報を使用して決定される。
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多数の均質貸出金(例えば、ドイツ住宅用モーゲージ)による小口貸出ポートフォリオについては、公正価値は、リスク・フ
リー利子率を使用してポートフォリオの契約上のキャッシュ・フローを割引くことにより、ポートフォリオ・ベースで計算され
る。この現在価値計算は、貸借対照表日現在において類似の貸出金が発行された場合に当該貸出金が稼得し得るマージンで割引
くことにより信用リスクが調整される。その他のポートフォリオについては、現在価値計算は、多様なパラメータ(デフォルト確
率、デフォルト時損失率および担保設定度を含む。)に基づく見積貸出期間にわたる予想損失を計算することにより信用リスク
が調整される。法人貸出ポートフォリオの公正価値は、当グループの法人貸出ポートフォリオに類似する貸出金ポートフォリオ
に担保される、ローン担保証券(CLO)取引の現在市場価値から得られるパラメータを使用して、予想残存期間にわたる予測マー
ジンを割引くことにより見積られる。
売戻条件付買入有価証券、借入有価証券、買戻条件付売却有価証券および貸付有価証券:公正価値は、適切な信用リスク調整後の
割引率を使用して将来キャッシュ・フローを割引く評価技法から得られる。信用リスク調整後の割引率には、取引において受け
取った、または差し入れた担保が考慮される。これらの商品は、通常短期であり十分に担保されているため、公正価値は帳簿価額
と著しく相違していない。
長期債務および信託優先証券:公正価値は、入手可能な場合には市場取引価格により決定される。市場取引価格が入手可能でな
い場合、公正価値は、貸借対照表日現在において類似の特性を有する金融商品が発行された場合の金利で残存する契約上の
キャッシュを割引く評価技法を使用して見積られる。
以下の表は、貸借対照表において公正価値で計上されない当グループの金融商品の見積公正価値を示している。
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
帳簿価額
公正価値
2010年12月31日現在
帳簿価額
公正価値
金融資産:
15,928
15,928
17,157
17,157
162,000
161,905
92,377
92,378
中央銀行ファンド貸出金および売戻条件付買入有価証券
25,773
25,767
20,365
20,310
借入有価証券
31,337
31,337
28,916
28,916
412,514
408,295
407,729
401,813
134,699
134,660
116,589
116,565
601,730
602,585
533,984
534,442
35,311
35,311
27,922
27,954
8,089
8,089
3,276
3,276
65,356
65,348
64,990
64,912
その他の負債
154,647
154,647
135,389
135,386
長期債務
163,416
158,245
169,660
168,211
12,344
9,986
12,250
11,462
現金および銀行預け金
利付銀行預け金
貸出金
1
その他の資産
金融負債:
預金
中央銀行ファンド借入金および買戻条件付売却有価証券
貸付有価証券
その他の短期借入金
1
信託優先証券
1 金融資産または金融負債のみを含む。
この表中の金額は通常、注記01「重要な会計方針」に記載された金融商品の相殺に関する当グループの会計方針に従って、総
額ベースで表示されている。
貸出金:公正価値と帳簿価額との差額は、当グループがこれらの金融商品から受け取ることが見込まれる経済的便益および費用
を反映していない。当該差額は、当初認識以降の市場の価格決定が暗に示すとおり、主として、予想デフォルト確率の上昇および
流動性の低下により生じた。これらの公正価値の減少は、固定利付金融商品の金利変動による公正価値の増加と相殺されている。
長期債務および信託優先証券:公正価値と帳簿価額との差額は、当グループが貸借対照表日現在において類似の期限および劣後
の債務を発行した場合の金利が、当該金融商品が発行された時の金利と比較して変動したことによる影響に起因している。
16−
売却可能金融資産
売却可能金融資産の内訳は以下のとおりである。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在 2010年12月31日現在
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有価証券報告書
負債証券:
ドイツ政府
5,207
4,053
米国財務省および米国政府機関
1,015
1,633
605
563
その他の外国政府
10,919
17,688
企業
18,856
19,901
1,273
1,780
モーゲージ担保証券(米国連邦機関債を含む)
731
154
その他の負債証券
775
442
39,381
46,214
1,632
3,296
236
132
持分証券合計
1,868
3,428
その他の資本持分
1,116
2,251
貸出金
2,916
2,373
45,281
54,266
米国州(地方自治体)
その他の資産担保証券
負債証券合計
持分証券:
株式
投資証書および投資信託
売却可能金融資産合計
2011年度における売却可能負債証券の減少は、主に2011年4月まで売却目的保有に分類されていた証券の満期および処分(BHF
銀行の処分グループに関連する資産の分類変更に伴う増加と一部相殺)に起因するものであった。売却可能持分証券の下落は、
主に2011年2月以降の華夏銀行に対する当グループの持分に関する持分法による会計処理の適用に起因するものであった。
売却可能金融商品には、ギリシャ国債(2011年12月31日現在で公正価値211百万ユーロ、および2010年12月31日現在で11億ユー
ロ)が含まれていた。これらの債券の実質的にすべては、2010年12月3日のポストバンク取得の一部としてドイツ銀行により取得
された。当グループは、ギリシャ国債をIFRS公正価値ヒエラルキーのレベル2に分類した。2011年12月31日現在での公正価値は、独
立した価格決定ソースより受領した市場データに基づき設定された。
本報告書の注記08「売却可能金融資産に係る純利得(損失)」も参照のこと。一定のヨーロッパ諸国に関連した金融資産/負
債に関するさらなる情報については、本報告書の76ページ(訳者注:原文のページ)に記載されている(無監査)。
17−
持分法適用投資
関連会社および共同支配企業に対する投資は、持分法により会計処理されている。
2011年12月31日現在、重要な投資先は以下のとおりであり、これらが持分法適用投資の帳簿価額の75%を占めていた。
1
所有持分
投資
2
0.00%
Actavis Equity S.à r.l.、ムンバック
BrisConnections Investment Trust、ケドロン
35.59%
3
0.00%
Huamao Property Holdings Ltd.、ジョージタウン
3
Hua Xia Bank Company Limited, 北京
19.99%
Rongde Asset Management Company Limited、北京
40.70%
Station Holdco LLC、ウィルミントン
25.00%
1 重要な持分法適用投資はすべて、関連会社に対する投資である。
2 劣後融資の取決めに基づく、持分法による会計処理。
3 当グループは、取締役会の議席またはその他の手段を通じて当該投資先に対する重要な影響力を有している。
重要な持分法適用投資先の財務情報の要約(合算ベース)は以下のとおりである。
2011年12月31日
現在
単位:百万ユーロ
259/550
2010年12月31日
現在
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
資産合計
147,793
131,002
負債合計
137,862
128,745
5,478
4,988
696
-709
収益
純利益(損失)
すべての持分法適用投資による純利益(損失)の内訳は以下のとおりである。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2009年度
持分法適用投資による純利益(損失):
222
457
189
29
14
21
減損
-515
-2,475
-151
持分法適用投資による純利益(損失)合計
-264
-2,004
59
投資先の純利益(損失)に対する比例持分
持分法適用投資の処分による純利得(損失)
2011年度には、ジェネリック医薬品グループであるActavisグループに関連する減損457百万ユーロが含まれていた。
2010年度には、連結前のドイツ・ポストバンクAGに対する持分法適用投資に帰属する約23億ユーロの費用が含まれていた。
2010年12月3日にドイツ銀行はポストバンク株式の支配的過半数を取得し、同日付でポストバンク・グループの連結を開始した。
その結果、当グループはポストバンクに対する投資への持分法による会計処理を中止した。詳細については、注記04「取得および
処分」に含まれている。
当期においても累積的にも、未認識の投資先の損失に対する持分はなかった。
価格情報が公表されている持分法適用投資の帳簿価額は、2011年12月31日現在22億ユーロ(公正価値21億ユーロ)および2010
年12月31日現在280百万ユーロ(公正価値561百万ユーロ)であった。2011年度には、華夏銀行が初めて含まれている。
投資先は、当グループが影響を受ける重要な偶発負債を有していない。
2011年度および2010年度において、現金配当金または貸出金の返済の形態による資金の移動に重要な制限があった当グループ
の投資先はなかった。
華夏銀行。2010年5月6日、ドイツ銀行は、引受価格総額56億人民元(587百万ユーロ)で華夏銀行股?有限公司(以下「華夏銀
行」という。)の新規発行株式を引き受ける拘束力のある契約を締結した旨を発表した。ドイツ銀行の引受は、発行総額208億人
民元(22億ユーロ)を上限とする上位3位の大株主に対する華夏銀行株式の私募発行の一部であった。この投資により、華夏銀行
に対するドイツ銀行の出資持分が、当該取引の最終的な決済時(2011年4月26日の新規株式の登録に基づき有効となった。)に発
行済資本の17.12%から19.99%に増加した。
新規発行株式の購入は、様々な中国規制当局からの実質的な規制認可を得ることが条件となっていた。直近の実質的な規制認
可は2011年2月11日に受領され、これによりドイツ銀行は追加株式および関連する議決権を受け取る権利を得た。
新規発行株式は潜在的議決権に相当するため、この日においてIAS第28号「関連会社に対する投資」に基づきドイツ銀行の影
響力を評価する際の検討対象となっている。
2011年2月11日において、ドイツ銀行の影響力は既存の議決権17.12%、および潜在的議決権2.87%により示されていた。その結
果生じる議決権19.99%は、一般に重要な影響力が存在すると推定される議決権20%に実質相当するため、重要な影響力の証拠と
見なされる。さらに、ドイツ銀行が重要な影響力を有していることは、ドイツ銀行の追加出資について華夏銀行の経営陣および他
の株主との合意を無事得ており、華夏銀行の取締役会の6分の4を代表しているという事実からも明らかである。
持分法による会計処理は、2011年2月11日より適用されている。
2011年度第1四半期において当該投資を売却可能金融資産から持分法適用投資へ分類変更した際に、ドイツ銀行はIFRS第3号R
「企業結合」と同様の再測定アプローチを使用した。その結果、以前にその他の包括利益に計上されていた未実現純利得263百万
ユーロが、損益計算書の売却可能金融資産に係わる純利得(損失)に振り替えられた。
投資の分類変更および株式保有比率の増加は、2011年12月31日現在において貸借対照表上の持分法適用投資を20億ユーロ増加
させた。
Station Holdco LLC。2011年6月17日において、ラスベガスを拠点としたホテルおよびカジノ運営会社であるStation Casinosが
再建計画を完了させ破産から脱却した。その再構築の結果、ドイツ銀行は再構築された事業体であるStation Holdco LLCの無議
決権株式25%を保有し、取締役会の8分の2の議席の取締役任命権を得ている。その結果、2011年6月17日より、持分法による会計処
理が適用されている。
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18−
貸出金
産業別分類による当グループの貸出金は以下の表のとおりである。
2011年
12月31日現在
2010年
12月31日現在
銀行および保険
35,308
38,798
製造
22,754
20,748
個人(モーゲージを除く)
38,657
35,115
135,531
132,235
公共部門
16,412
24,113
卸売および小売
15,045
13,637
商業用不動産
46,143
44,120
1,679
2,321
ファンド運用業務
24,952
27,964
その他
80,576
72,841
417,057
411,892
381
867
416,676
411,025
4,162
3,296
412,514
407,729
単位:百万ユーロ
個人-モーゲージ
リース金融
貸出金総額
(繰延費用)/前受収益
(繰延費用)/前受収益控除後貸出金
控除:貸倒引当金
貸出金合計
19−
信用リスク引当金
信用リスク引当金は、貸倒引当金およびオフバランス信用リスク引当金から成っている。
以下の表は、特定期間における当グループの貸倒引当金の変動の内訳を示している。
2011年度
単位:百万ユーロ 個別評価
期首引当金残高
集合的
評価
2010年度
合計
個別評価
集合的
評価
2009年度
合計
個別評価
集合的
評価
合計
1,643
1,653
3,296
2,029
1,313
3,343
977
961
1,938
907
925
1,832
562
751
1,313
1,789
808
2,597
純貸倒償却額:
-512
-385
-897
-896
-404
-1,300
-637
-419
-1,056
貸倒償却額
-553
-512
-1,065
-934
-509
-1,443
-670
-552
-1,222
41
127
168
38
104
143
33
133
166
-
-0
-0
-
-
-
-
-
-
-26
-43
-69
-53
-6
-60
-101
-37
-137
2,011
2,150
4,162
1,643
1,653
3,296
2,029
1,313
3,343
貸倒引当金繰入額
取戻額
連結会社グループ
の変動
為替レートの変
動/その他
期末引当金残高
以下の表は、偶発負債および貸出コミットメントから成るオフバランス項目を対象とした、当グループのオフバランス信用リス
ク引当金の動きを示している。
単位:百万ユーロ 個別評価
期首引当金残高
108
2011年度
2010年度
集合的
評価
集合的
評価
110
合計
218
個別評価
83
261/550
124
2009年度
合計
207
個別評価
98
集合的
評価
112
合計
210
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オフバランス信用
リスク引当金繰入
額
19
-12
7
-18
-21
-39
21
12
33
-
-
-
-
-
-
-45
-
-45
-0
0
0
42
-
42
-
-
-
-0
0
0
1
7
8
10
-
10
127
98
225
108
110
218
83
124
207
取崩額
連結会社グループ
の変動
為替レートの変
動/その他
期末引当金残高
2010年度において、当グループは、取得の連結を受けて、オフバランス信用リスク引当金の連結会社グループの変動(ポストバ
ンク・グループに関する34百万ユーロおよびサル・オッペンハイム/BHF銀行に関する8百万ユーロ)を計上した。
20−
金融資産の認識中止
当グループは、既に認識済の負債証券、持分証券およびトレーディング可能債権等の金融資産を譲渡する一方で当該資産に関
連する実質上すべてのリスクおよび経済価値を留保する取引を締結する。当該留保により、譲渡された金融資産は認識中止され
ず、当該譲渡は担保付資金調達取引として会計処理される。当グループが締結するこの性質の最も一般的な取引は、当グループが
実質的にすべての関連する信用リスク、株価リスク、金利リスクおよび為替リスクならびに資産および関連する収益の流出入に
関する経済価値を留保する、買戻契約、有価証券貸付契約およびトータル・リターン・スワップである。
以下の表は、認識中止の要件を満たさなかった資産の種類および関連取引ならびにそれらに関連する負債に関する詳細情報で
ある。
2011年
12月31日現在
単位:百万ユーロ
2010年
12月31日現在
譲渡資産の帳簿価額
以下の取引により認識中止されなかったトレーディング証券:
買戻契約
49,401
54,022
有価証券貸付契約
31,245
39,454
9,857
8,854
90,503
102,330
1,984
2,455
10,034
4,391
3,292
3,700
105,813
112,876
86,472
99,957
トータル・リターン・スワップ
トレーディング証券合計
その他のトレーディング資産
売却目的金融資産
貸出金
合計
関連する負債の帳簿価額
当グループが資産の将来キャッシュ・フローに対する権利を留保する場合、引き続きある程度の譲渡資産の債務不履行リスク
にさらされる場合、または証券化事業体/特別目的事業体に対する残余持分を保有する場合もしくは当該事業体とデリバティブ
契約を締結する場合には通常、継続的関与の会計処理が適用される。
以下の表は、当グループが継続的に関与している譲渡資産の帳簿価額の詳細を示している。
2011年
12月31日現在
単位:百万ユーロ
2010年
12月31日現在
当初譲渡資産の帳簿価額:
トレーディング証券
1,383
2,197
その他のトレーディング資産
7,302
6,011
トレーディング証券
1,367
2,186
その他のトレーディング資産
2,078
1,713
継続認識資産の帳簿価額:
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3,467
関連負債の帳簿価額
3,910
21−
担保に差入れたおよび担保として受け取った資産
当グループは主に、標準的な証券化借入契約に関して通常の慣習的な条件に基づき一般的に行われる買戻契約および有価証券
借入契約のために、資産を担保に差入れる。さらに、当グループはその他の借入契約に関して、およびOTCデリバティブ負債の証拠
金の提供目的で担保を差入れる。当グループが負債または偶発負債の担保として差入れた資産の帳簿価額は、以下のとおりであ
る。
2011年
12月31日現在
単位:百万ユーロ
2010年
12月31日現在
71
930
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
83,862
101,109
売却可能金融資産
11,886
3,362
貸出金
17,619
15,867
その他
330
181
113,768
121,449
利付銀行預け金
合計
譲受人が担保を売却または再担保差入れする権利を有する譲渡資産は貸借対照表上で開示されている。2011年12月31日および
2010年12月31日現在、これらの金額はそれぞれ99十億ユーロおよび98十億ユーロであった。
2011年12月31日および2010年12月31日現在、当グループは、売戻条件付買入有価証券、借入有価証券、デリバティブ取引、顧客有
価証券担保貸出金およびその他の取引から生じる公正価値それぞれ304十億ユーロおよび269十億ユーロの担保を受け入れてい
た。これらの取引は一般的に、標準的な担保付融資活動およびその他の上記の取引に関して通常の慣習的な条件に基づき行われ
た。当グループは、取引完了時に同等の有価証券を返還することを条件に、担保権者として当該担保を売却または再担保に差入れ
する権利を有している。2011年12月31日および2010年12月31日現在、当グループはそれぞれ262十億ユーロおよび249十億ユーロ
を再売却するか、または再担保に差入れていた。これは主に空売り、貸付有価証券および買戻条件付売却有価証券のために使用さ
れた。
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22−
土地建物および設備
単位:百万ユーロ
所有者占有
不動産
リース資産
改良費
設備
建設仮勘定
合計
取得原価:
2010年1月1日現在残高
1,469
2,741
1,592
466
6,268
連結会社グループの変動
1,045
200
-8
4
1,241
115
417
156
185
873
2,208
398
60
-361
2,305
-161
-21
-4
-
-186
33
247
55
-
335
3
133
72
4
212
2010年12月31日現在残高
4,646
3,621
1,813
298
10,378
連結会社グループの変動
-18
-2
-
-
-20
31
309
111
343
794
1
263
127
-209
182
-354
-108
-
-4
-466
57
179
95
-
331
53
29
17
1
100
4,302
3,933
1,973
429
10,637
589
1,926
971
5
3,491
-
-1
-13
-
-14
47
293
154
-
494
減損損失
6
22
-
-
28
減損損失の戻入
-
-
-
-
-
704
-13
-4
-5
682
-2
-
-
-
-2
16
187
39
-
242
2
92
45
-
139
2010年12月31日現在残高
1,330
2,132
1,114
-
4,576
連結会社グループの変動
-1
1
-
-
-
減価償却費
86
389
138
-
613
137
5
1
-
143
-
-
-
-
-
-4
76
-7
-
65
-94
3
-2
-
-93
19
149
74
-
242
22
28
16
-
66
1,457
2,485
1,186
-
5,128
2010年12月31日現在残高
3,316
1,489
699
298
5,802
2011年12月31日現在残高
2,845
1,448
787
429
5,509
増加
振替
「売却目的保有」(への)/からの分類
変更
処分
為替レートの変動
増加
振替
「売却目的保有」(への)/からの分類
変更
処分
為替レートの変動
2011年12月31日現在残高
減価償却および減損累計額:
2010年1月1日現在残高
連結会社グループの変動
減価償却費
振替
「売却目的保有」(への)/からの分類
変更
処分
為替レートの変動
減損損失
減損損失の戻入
振替
「売却目的保有」(への)/からの分類
変更
処分
為替レートの変動
2011年12月31日現在残高
帳簿価額:
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2010年度に、当グループは、以前はその他の資産における投資不動産として会計処理していたザ・コスモポリタン・オブ・ラ
スベガスの会計処理を変更し、2010年度末において当該資産をその運用開始に伴い土地建物および設備に分類変更した。2011年
度において、収益見込みの低減を反映させるために、ザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガスの所有者占有不動産に対して減損
損失135百万ユーロを計上した。 土地建物および設備に係る減損損失は、損益計算書上の一般管理費に計上されている。
2011年度第1四半期において、以前は土地建物および設備として会計処理されていたフランクフルト・アム・マインにあるグ
ループ本社が、売却目的保有に分類された。売却目的保有資産の詳細については注記25「売却目的保有の非流動資産および処分
グループ」を参照のこと。
売却制限付の土地建物および設備の項目の帳簿価額は、2011年12月31日現在191百万ユーロであった。
土地建物および設備の取得のコミットメントは2011年度末現在21百万ユーロであった。
23−
リース
当グループは、土地建物および設備を対象とするリース契約の借手となっている。
ファイナンス・リース契約
当グループのファイナンス・リース契約の大部分は、通常の諸条件に基づいて行われている。当グループは、リース契約の終了
時に当該建物を取得する割安購入選択権が付された、1件の重要なリース契約を有している。
以下の表は、ファイナンス・リースに基づき保有する各種リース資産の純帳簿価額を示している。
2011年
12月31日現在
単位:百万ユーロ
2010年
12月31日現在
86
87
設備
1
2
その他
1
3
88
92
土地建物
純帳簿価額
さらに、当グループはファイナンス・リースに分類されるサブリース資産を保有しており、その純帳簿価額は、2010年12月31日
現在は5百万ユーロであった。2011年12月31日現在で、サブリース資産はなかった。
当グループのファイナンス・リースに基づき要求される将来の最低リース料支払額は以下のとおりであった。
2011年
12月31日現在
単位:百万ユーロ
2010年
12月31日現在
将来の最低リース料支払額:
1年以内
10
17
1年超5年以内
39
65
4
73
53
155
7
111
46
44
5年超
将来の最低リース料支払額合計
控除:将来の利息相当額
ファイナンス・リース契約の現在価値
2011年12月31日現在、取消不能サブリースに基づき、将来の最低サブリース料支払額14百万ユーロの受取りが見込まれている。
2010年12月31日現在、将来の最低サブリース料支払額105百万ユーロが見込まれていた。2011年12月31日現在、損益計算書に認識
された変動リース料は0.7百万ユーロであった。2010年12月31日現在、変動リース料は1百万ユーロであった。変動リース料は市場
金利(3ヶ月EURIBOR等)に基づいており、一定率未満の場合、当グループはリベートを受け取る。
オペレーティング・リース契約
当グループは、大部分のオフィスおよび支店を長期契約に基づいてリースしている。リース契約の大部分は、リースを一定期間
延長する選択権、価格調整条項、および一般的なオフィス賃貸市場の条件に合わせたエスカレーション条項を含む通常の諸条件
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に基づいて行われている。しかし、このようなリース契約には、当グループの配当支払能力、負債による資金調達取引への参画、お
よびさらなるリース契約の締結に対して制限を課すような条項は含まれていない。当グループは、5回のリース延長選択権(期間
は各5年)が付された1件の重要なリース契約を有しており、当該リースには購入選択権は付されていない。
当グループのオペレーティング・リースにより要求される将来の最低リース料支払額は以下のとおりであった。
2011年
12月31日現在
単位:百万ユーロ
2010年
12月31日現在
将来の最低リース料支払額
891
831
1年超5年以内
2,572
2,316
5年超
2,246
2,074
将来の最低リース料支払額合計
5,709
5,221
204
248
5,505
4,973
1年以内
控除:将来の最低リース料受取額
将来の最低リース料支払額純額
最低リース料支払額合計には、2011年12月1日にセール・アンド・リースバックを実施したフランクフルト・アム・マインに
あるグループ本社484百万ユーロが含まれている。当グループは当取引に関連したすべての施設に関し、181ヶ月のリースバック
契約を締結した。
2011年度において、リースおよびサブリース契約に係るリース料支払額は合計859百万ユーロであり、これには最低リース料支
払額に係る899百万ユーロの費用および変動リース料に係る0.2百万ユーロの費用、ならびにサブリース料受取額に関連した41百
万ユーロが含まれていた。
24−
のれんおよびその他の無形資産
のれん
のれんの変動
2011年および2010年12月31日終了年度の、のれんの帳簿価額の変動ならびにのれんの総額および減損損失累計額を資金生成単
位(CGU)別に以下に示している。当グループの主要なCGUは、コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ(CB&S)、
グローバル・トランザクション・バンキング(GTB)、資産運用およびウェルス・マネージメント(AWM)セグメント内の資産運
用(AM)およびプライベート・ウェルス・マネージメント(PWM)、個人顧客および中堅企業(PBC)ならびにコーポレート・イ
ンベストメンツ(CI)である。
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資金生成単位に配分されたのれん
単位:百万ユーロ
コーポ
レート
・バン
キング
・アン
ド・セ
キュリ
ティー
ズ
グロー
バル・
トラン
ザク
ション
・バン
キング
資産運
用
プライ
ベート
・ウェ
ルス・
マネー
ジメン
ト
個人顧
客およ
び中堅
企業
コーポ
レート
・イン
ベスト
メンツ
その他
合計
2010年1月1日現在残高
3,104
453
1,788
927
974
-
174
7,420
期中に取得したのれん
2
-
67
765
2,049
-
13
2,896
パーチェス法による会計処理の調整額
-
5
-
-4
-
-
-
1
振替
-
3
12
-15
-
-
-
-
「売却目的保有」からの/(への)
分類変更
-
-
-7
-
-
-
-13
-20
「売却目的保有」に分類されない処分
に関連するのれん
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
226
26
128
63
2
-
20
465
2010年12月31日現在残高
3,332
487
1,988
1,736
3,025
-
194
10,762
のれんの総額 3,332
487
1,988
1,736
3,025
230
678
11,476
-
-
-
-
-
-230
-484
-714
2011年1月1日現在残高
3,332
487
1,988
1,736
3,025
-
194
10,762
期中に取得したのれん
-
-
25
-
-
-
-
25
パーチェス法による会計処理の調整額
-
-11
8
-8
45
-
-
34
振替
44
-44
-
-
-
-
-
-
「売却目的保有」からの/(への)
分類変更
-4
-
-
-
-5
-
-
-9
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
81
8
42
26
1
-
3
161
2011年12月31日現在残高
3,453
440
2,063
1,754
3,066
-
197
10,973
のれんの総額
3,453
440
2,063
1,754
3,066
230
692
11,698
-
-
-
-
-
-230
-495
-725
1 減損損失
為替レートの変動/その他
減損損失累計額 「売却目的保有」に分類されない処分
に関連するのれん
1
減損損失
為替レートの変動/その他
減損損失累計額
1 のれんの減損損失は、損益計算書において無形資産の減損として計上されている。
主要なCGUに加えて、CB&SおよびCIセグメントでは、それぞれのセグメントの主要なCGUに配分されていない非統合の投資の取得
から生じたのれんを保有している。そのようなのれんは、上記の表上「その他」にまとめられている。CIの非統合の投資は、Maher
Terminals LLCおよびMaher Terminals of Canada Corp.(以下総称して「Maher Terminals」という。)から構成されており、
2009年1月1日付でAMからCIへ振り替えられた。
2011年11月におけるDeutsche UFG Capital Managementに対する残りの持分の段階的取得に関連して、2011年度においてのれん
が25百万ユーロ増加した。当該投資の購入価格の配分がいまだ確定していないことから、AMに配分されたのれんの当初認識額は、
2012年度の測定期間中に変更される可能性がある。2011年度においてのれんに対して計上されたパーチェス法による会計処理の
調整額(純額)は34百万ユーロであり、これには主にドイツ・ポストバンクAG (以下「ポストバンク:PBC」という。)の取得
会計の確定に関連した調整45百万ユーロ、および2008年度におけるDB HedgeWorks の全部取得に関連した条件付購入対価の支払
確定に伴う調整(GTB)(11)百万ユーロが含まれていた。2011年度第3四半期における旧キャピタル・マーケッツ・セールス・
ビジネス・ユニットの経営責任の変更に伴い(注記05 「事業セグメントおよび関連情報」を参照。)、それぞれの事業に関連し
たのれん44百万ユーロがGTBからCB&Sへ振替えられた。
2011年度にはのれんの減損は計上されなかった。
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2010年度において、のれんの増加は合計で約29億ユーロであった。これには2010年12月のポストバンクに対する支配的持分の取
得に関連した金額2,049百万ユーロが含まれており、これはPBCに配分されていた。2010年度第1四半期におけるサル・オッペンハ
イム・グループ(その子会社であるBHF-BANK AG(以下「BHF銀行」という。)を含み、BHF Asset Servicing GmbH(以下「BAS」
という。)を除く。)の取得により、844百万ユーロののれんが認識され、そのうち832百万ユーロがPWM(765百万ユーロ)および
AM(67百万ユーロ)に配分された。BHF銀行の売却計画および同行を売却目的保有の処分グループとして分類したことを受けて、
2010年度第4四半期に同ユニットの取得に関連したのれん13百万ユーロが処分グループへと分類変更された。さらに、米国を拠点
とする投資アドバイザー会社の取得が、CB&Sの2百万ユーロののれんに寄与した。AM業務部門内の子会社1社の売却が指定されて
いるため、7百万ユーロの金額がそれぞれの売却目的保有の処分グループに配分されていた。
2010年度にはのれんの減損は計上されなかった。
2009年度において、コンテナおよび事業取引高についての引き続く悲観的な見通しを受けて、Maher Terminalsに対する非統合
の投資に関連するのれんの減損損失151百万ユーロがCIに計上された。当該投資の売却費用控除後の公正価値は割引キャッシュ
・フロー・モデルに基づき決定された。
のれんの減損テスト
減損テストの目的上、企業結合で取得したのれんは、資金生成単位(他の資産または資産グループからのキャッシュ・インフ
ローとはおおむね独立したキャッシュ・インフローを生成させるものとして識別される資産グループの最小単位であり、かつ、
企業結合のシナジーから便益を得ることが期待されるもの)に配分される。資産(または資産グループ)からのキャッシュ・イ
ンフローが、他の資産(または資産グループ)からのキャッシュ・インフローからおおむね独立しているか否かを識別する際に
は、種々の要因が考慮される。それには、経営陣が企業の事業をどのように監視しているかや、経営陣が企業の資産および事業を
継続するか処分するかについてどのように決断するかが含まれる。これに基づき、当グループの主な資金生成単位は、前述のとお
りとなる。「その他」ののれんは、各非統合の投資レベルでの減損が個別にテストされる。
のれんは、のれんが計上された各資金生成単位の回収可能価額と帳簿価額を比較することで、年1回第4四半期において減損テ
ストが行われる。資金生成単位の帳簿価額は、資金生成単位に配分された資本の金額に基づき算定される。帳簿価額は、資金生成
単位ののれんおよび償却対象とならない無形資産の金額も考慮している。回収可能価額は、資金生成単位の売却費用控除後の公
正価値とその使用価値のいずれか高い方である。2011年度、2010年度および2009年度におけるのれんの年次減損テストの結果、こ
れらの資金生成単位の回収可能価額がそれぞれの帳簿価額を超過していたため、当グループの主な資金生成単位ののれんの減損
損失は発生しなかった。
以下の項では、当グループが、のれんが計上された主な資金生成単位の回収可能価額をどのように決定するかについて記載さ
れており、経営陣が回収可能価額の決定の基礎とする一定の主要な仮定に関する情報を提供している。
回収可能価額
当グループは、使用価値に基づき主な資金生成単位の回収可能価額を決定し、割引キャッシュ・フロー(以下「DCF」という。)
に基づく評価モデルを採用している。当グループにより採用されたDCFモデルは、銀行業務およびその規制環境の特性を反映して
いる。このモデルでは、それぞれの所要規制自己資本を満たした後に株主に分配される見積将来損益の現在価値を算定する。
DCFモデルは、経営陣によって承認された財務計画に基づく損益予測およびそれぞれの資本化の仮定を使用する。のれんの減損
テスト目的上、当該損益予測は5年間の予想が行われ、現在価値に割引かれる。将来の損益および所要自己資本の見積りには、過去
および実際の業績ならびにマクロ経済および規制環境全体における各市場の発展予想を考慮した判断が含まれる。当初の5年間
を超える損益予測は、適宜、持続可能な水準を算定するために修正され、国内総生産およびインフレ率の推移予測に基づく一定の
長期成長率3.6%(2010年度:3.7%)により、またはそれへの収斂により増加すると仮定され、残存価値に取り込まれる。
主要な仮定および感応度
主要な仮定:資金生成単位の使用価値は、損益予測、適用される割引率の影響を受け、また、より小さな範囲で長期成長率の影響
を受ける。適用される割引率は、リスク・フリー利子率、マーケット・リスク・プレミアムおよびシステマティック・マーケット
・リスク(ベータ値)に含まれる要因で構成される資本資産価格決定モデルに基づき決定されている。リスク・フリー利子率、
マーケット・リスク・プレミアムおよびベータ値の値は、外部の情報源を使用して決定される。事業に特有のベータ値は、それぞ
れの同業他社グループに基づき決定される。これらのすべての構成要素の変動は、割引率の算定に影響を与える可能性がある。
2011年度および2010年度における税引前の割引率(主要な資金生成単位の使用価値の決定に適用される税引後の割引率に基づ
き黙示的に決定される。)は以下のとおりである。
主要な資金生成単位
割引率(税引前)
2011年度
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2010年度
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法人・機関投資家向けビジネス
コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ
14.3%
13.9%
グローバル・トランザクション・バンキング
12.1%
11.7%
資産運用
12.5%
12.5%
プライベート・ウェルス・マネージメント
11.9%
12.2%
個人顧客および中堅企業
13.5%
13.1%
個人・資産運用ビジネス
以下の表は、将来損益の予測の基礎となる主要な仮定の説明、主要な仮定に割当てられる価額を決定するための経営陣のアプ
ローチ、ならびに主要な仮定に関連した不確実性および当グループの主な資金生成単位にマイナスの影響を及ぼし得る潜在的な
事象/状況の要約である。
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主な資金生成単位
コーポレート・バン
キング・アンド・セ
キュリティーズ
グローバル・トラン
ザクション・バンキ
ング
主要な仮定に割当てられる価
主要な仮定に関連した不確実
額を決定するための経営陣の
性およびマイナスの影響を及
主要な仮定の説明
アプローチ
ぼし得る潜在的な事象/状況
−CIBの統合の継続的な成功(関連 −主要な仮定は、内部調査およ −長期化する国家債務危機、お
する効率性の向上およびグルー
び外部調査(コンサルティン よび活動の鈍化ならびに投資
プ全体のインフラの効率性の向
グ会社、リサーチ)の組み合
家の意欲の減退を招く潜在的
上による便益の維持)。
わせに基づいている。
な伝染のリスクに伴うマクロ
経済環境弱体化の可能性。
−顧客のフローおよびソリュー
−CIBの統合およびコスト削減
ションに重点を置き、顧客市場に プログラムに関する経営陣の −様々な法域において草案が出
おける主導的シェアおよび顧客
見積りは、様々なイニシアチ
されている規制変更の範囲
密着度の向上からの利益を享受
ブを通じての現在までの進捗 (構成および内容)が、予想
すること。
にも基づいている。
以上に深刻な影響をもたらす
可能性。
−コモディティおよび選択的基盤
投資(電子取引、ダイレクト・
−想定を上回る所要自己資本の
マーケット・アクセス等)に一
引下げに伴う潜在的なマージ
層の重点を置くこと。
ン圧縮および商品競争の激
化。
−ボラティリティの低減および経
済成長率の安定により、コーポ
−訴訟事件の結果。
レート・ファイナンスのフィー
−CIBの統合によるコスト削減
・プールおよびセールス・アン
および期待される便益が、予
ド・トレーディング収益プール
想よりも実現されないこと。
が徐々に成長すること。
−リスク軽減戦略実施の遅延。
−新規の規制フレームワークおよ
び厳正に管理されたリスク・エ
クスポージャーの下での資産効
率の維持。
−規制変更による影響の軽減に向
けた、ターゲット・リスクの削減
および管理活動の実施。
−グループ全体のインフラの効率 −主要な仮定は、内部の情報源 −世界経済の後退、および継続
性の向上を踏まえたコスト削減。 および外部の情報源の組み合 的な国家債務危機、ならびに
それによる取引量、金利およ
−CIBの統合により生じるシナジー わせに基づいている。
び為替相場への影響。
の利用。
−マクロ経済の動向は、調査に
より裏付けられている。一方、 −規制を取り巻く不確実性、お
−安定的なマクロ経済環境。
内部の計画および効率性イニ よび未だ予測されていない、
−中期的な緩やかな金利の回復を
シアチブによる影響は、経営
当該不確実性による潜在的な
見越した、短期的な低金利の維
陣による仮定に基づいてい
影響。
持。
−ABNアムロのオランダにおけ
−国際的な取引量、国際支払いおよ る。
る企業金融および商業銀行業
び企業活動における前向きな動
務の一部の統合による便益
き。
が、予想よりも実現されない
−既存地域において複雑な法人・
こと。
機関投資家顧客との関係を深め
る一方で、アジアでの一層の成長
を推し進めること。
−金利への依存度低減に向けた利
益構成の再構築。
−ABNアムロのオランダにおける企
業金融および商業銀行業務の一
部の統合が無事完了すること。
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主な資金生成単位
主要な仮定に割当てられる価
主要な仮定に関連した不確実
額を決定するための経営陣の
性およびマイナスの影響を及
主要な仮定の説明
アプローチ
ぼし得る潜在的な事象/状況
−グループ全体のインフラの効率 −主要な仮定は、内部の情報源 −市場のボラティリティまたは
および外部の情報源の組み合 市場ショックの再発生。
性の向上およびAMの基盤の最適
わせに基づいている。
−継続的な地域的混乱および財
化を踏まえたコスト削減。
−株式市場および不動産市場の継 −マクロ経済のデータおよび市 政上の不安定性。
場データは、DBリサーチの予 −長期的な不確実性。
続的回復。
測に基づいている。
−景気後退の動向。
−過去の損失を回復しようとする
−投資家が引き続き資産を市場
市場の意欲が、オルタナティブ資
外で保持し、現金またはより
産投資および新製品開発を活性
単純でフィーの低い商品に退
化させること。
避すること。
−以下により継続的に実施される
資産運用
−コスト削減が、計画した程度
資産運用の全般的な内部戦略。
まで達成されないこと。
・富の創造および活性化
−規制を取り巻く不確実性、お
・退職市場の拡大
よび未だ予測されていない、
・保険契約のアウトソーシング
当該不確実性による潜在的な
・新規パッケージの革新
影響。
・オルタナティブの制度化
−2011年11月に発表された特定
・アルファおよびベータの分離
の事業に対する戦略的レ
・気候変動および持続的投資
ビューによる潜在的影響。
−継続企業であることを前提とし
たAMの全体計画。
−グループ全体のインフラの効率 −主要な仮定は、内部の情報源 −主要な業界の脅威(すなわ
性の向上を踏まえたコスト削減。 および外部の情報源の組み合 ち、市場のボラティリティ、
わせに基づいている。
ヨーロッパの国家債務危機、
−富の市場の成長。
−断片的な競争環境における市場 −マクロ経済のデータおよび市 規制変更に伴うコストの増
場データは、DBリサーチの予 加)。
シェアの維持および拡大。
測に基づいている。
−事業/実行リスク(すなわ
−(超)高額個人資産家および主
要顧客に明確な重点を置くこと。 −複数市場にわたる成長の可能 ち、2012年の新規マネーター
性は、外部の情報源(戦略コ ゲット(純額)の達成におい
−新興市場に対する高い市場占有
ンサルティング会社)および て、ヨーロッパの国家債務危
率。
機がドイツ銀行の安定性に影
過去の実績に基づいている。
−既存の大きな先進国の市場にお
けるオンショアの機会に重点を −サル・オッペンハイムに係る 響を及ぼした場合に、優秀な
目標は、別個の統合分析およ リレーションシップ・マネー
置くこと。
プライベート・
ジャーの喪失に繋がる可能
び戦略に基づいている。
−二大ブランド(ドイツ銀行およ
ウェルス・マネー
性)。
びサル・オッペンハイム)によ
ジメント
−特定の制限(例えばリレー
るドイツ国内市場でのリーダー
ションシップ・マネージャー
シップの確保。
の採用が不能となること)に
−アジア/太平洋およびアメリカ
より有機的成長戦略の実施が
における有機的成長戦略、ならび
困難となること。
にCIBとの連携強化。
−効率性の向上および想定され
−サル・オッペンハイムによる継
たIT/プロセスの改善による
続的なプラスの貢献。
コスト削減が予想よりも実現
−ヨーロッパにおける生産性の向
されないこと。
上。
−成長イニシアチブを可能にしコ
スト効率を改善するためのITお
よびプロセスの改善。
−グループ全体のインフラの効率 −主要な仮定は、内部の情報源 −高い失業率、信用リスク引当
性の向上を踏まえたコスト削減。 および外部の情報源の組み合 金の増加および事業成長の低
わせに基づいている。
迷による大幅な景気の落込
−ドイツ国内市場におけるリー
ダーとしての地位、その他のヨー −PBCの将来の発展に関する仮 み。
ロッパ市場における確固たる地
定はすべて、それぞれのプロ −低金利の継続。
位、および主要アジア諸国におけ ジェクトおよびイニシアチブ−ポストバンクの取得に関連し
る成長余地。
によって裏付けられている。
たシナジーが実現しないか、
個人顧客および
−ドイツ銀行とポストバンクとの −すべてのイニシアチブは、経 実現が予想よりも遅れるリス
中堅企業
間の収益およびコスト面でのシ
営陣が策定し、内部および外 ク。
ナジーの達成。
部のデータによって検証され−シナジー達成のためのコスト
たビジネス・ケースに基づい が予想を上回ること。
−強力なアドバイザリーの提案の
ていた。
使用による顧客および取引量の
増加を通じての、ドイツにおける
市場シェアの拡大。
−中国の華夏銀行に対する持分お
よび提携の活用、およびインドに
おける更なる有機的成長。
感応度:資金生成単位について決定された使用価値を検証する際に、特定の外的要因および各資金生成単位の主要な価値の要因
が定期的にレビューされる。特に2011年度下半期においては、市場参加者の顕著な不確実性に悩まされることにより、銀行の株価
は不安定となった。このような環境下において、ドイツ銀行の時価総額は帳簿価額を下回り続けた。DCFモデルにおいて使用され
る主要な仮定(例えば、割引率および損益予測)は、使用価値の弾力性をテストするよう精度設定される。経営陣は、コーポレー
ト・バンキング・アンド・セキュリティーズおよび個人顧客および中堅企業においては、主要な仮定に合理的に可能性のある変
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更が起こる場合のみ減損が生じるであろうと想定している。CB&Sにおいては、回収可能価額は帳簿価額の129%であった。他の仮
定の値が一定であると仮定した場合、当初5年間において割引率(税引後)が毎年14%上昇すること、または予想利益が毎年14%
下落することにより、回収可能価額は帳簿価額と同額になると想定される。PBCにおいては、回収可能価額は帳簿価額の137%で
あった。割引率(税引後)の上昇率は毎年23%となり、予想利益の下落率は毎年21%となると想定される。
残りすべての主な資金生成単位の回収可能価額は、各帳簿価額を大幅に上回っていた。2011年度第4四半期において発表された
AM業務の特定分野における戦略的レビューを踏まえ、当グループはCGUであるAMに対しレビューを実施した。2011年12月31日現在
の事実と状況を考慮した結果、AMに対し配分されたのれんが減損している兆候は存在しなかった。
しかし、銀行業界の一定の政治的または世界的リスク(ヨーロッパの国家債務危機の更なる拡大、既に適用済みの規制の実施に
関する不確実性、および既に協議中の法令の導入ならびにGDP成長率の減速の見込み等)が、当グループの一定の資金生成単位の
業績予測に悪影響を与える可能性があり、そのため将来のれんの減損が生じ得る。
その他の無形資産
その他の無形資産は、購入した無形資産と内部生成無形資産に分類される。購入した無形資産はさらに、償却対象とならない無
形資産とその他の償却対象となる無形資産に分類されるが、内部生成無形資産は償却対象となる内部開発ソフトウェアのみから
構成される。
2011年12月31日現在、その他の無形資産の帳簿価格は48億ユーロであり、これは前年度と比べてほとんど変更がなかった。2011
年度における純減少額4百万ユーロは、主に内部開発ソフトウェアの増加(476百万ユーロ)、ポストバンクの購入価格配分の確
定による影響((200)百万ユーロ)、およびこれらの無形資産に関する償却費((386)百万ユーロ)によって構成されてい
る。
2010年12月31日現在のその他の無形資産の帳簿価額48億ユーロ(当期の純増加額21億ユーロを反映済み。)には、主にポストバ
ンク、サル・オッペンハイムおよびABNアムロのオランダの商業銀行業務の取得に関連する増加(19億ユーロ)、償却費
((262)百万ユーロ)、および為替レート変動のプラスの影響(175百万ユーロ)が含まれている。
2011年および2010年12月31日終了年度におけるその他の無形資産の資産種類別の変動は以下のとおりである。
内部生成
無形資産 その他の
無形資産
償却対象
合計
となる
購入した無形資産
償却対象とならない
単位:百万ユー
ロ
取得原価/製造
原価:
2010年1月1日
現在残高
増加
連結会社グルー
プの変動
処分
「売却目的保
有」からの(へ
の)分類変更
振替
為替レートの変
動
2010年12月31日
現在残高
増加
連結会社グルー
プの変動
処分
「売却目的保
有」からの(へ
の)分類変更
振替
為替レートの変
動
小口投資
運用契約
その他
償却対象となる
償却対象
償却対象
ソフト
とならな
契約に基
となる購
ウェアお
顧客関連 取得事業
い購入し
づく無形
入した無
よびその
無形資産 の価値
資産
た無形資
形資産
他
産合計
合計
ソフト
ウェア
808
9
817
609
743
690
551
2,593
507
3,917
-
2
2
29
11
13
68
121
316
439
-
413
413
1,055
-
14
251
1,320
163
1,896
-
10
10
-
-
6
16
22
52
84
-
3
3
-27
-
-
-30
-57
-7
-61
-
-
-
-10
-
-
3
-7
-2
-9
62
1
63
33
26
52
30
141
30
234
870
418
1,288
1,689
780
763
857
4,089
955
6,332
-
4
4
30
10
37
28
105
476
585
-
29
29
-247
-
32
-
-215
-26
-212
-
1
1
-
-
1
11
12
11
24
-
-
-
26
-
-165
33
-106
6
-100
-
-3
-3
-
-
12
-3
9
13
19
24
-1
23
-2
24
20
5
47
12
82
272/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
2011年12月31日
現在残高
償却および減損
累計額:
2010年1月1日
現在残高
894
446
1,340
1,496
814
698
909
3,917
1,425
6,682
89
-
89
279
73
114
282
748
331
1,168
当期の償却
連結会社グルー
プの変動
処分
「売却目的保
有」からの(へ
の)分類変更
減損損失
-
-
-
80
28
41
77
226
36
262
-
-
-
-
-
-
36
36
-
36
-
-
-
-1
-
5
13
17
49
66
-
-
-
-2
-
-
-2
-4
-1
-5
-
-
-
29
-
-
12
41
-
41
減損損失の戻入
-
-
-
-
-
-
-
-
-
振替
為替レートの変
動
2010年12月31日
現在残高
-
-
-
-1
-
-
3
2
2
4
7
1
8
15
3
7
11
36
15
59
96
1
97
401
104
157
406
1,068
334
1,499
当期の償却
連結会社グルー
プの変動
処分
「売却目的保
有」からの(へ
の)分類変更
減損損失
-
-
-
117
22
40
122
301
85
386
-
-
-
-
-
-
-7
-7
-6
-13
-
-
-
-
-
-
9
9
7
16
-
-
-
22
-
-97
27
-48
5
-43
-
2
2
-
-
-
-
-
-
2
減損損失の戻入
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
振替
為替レートの変
動
2011年12月31日
現在残高
-
-
-
-1
-
1
-36
-36
41
5
3
-1
2
2
4
6
7
19
12
33
99
2
101
541
130
107
510
1,288
464
1,853
774
417
1,191
1,288
676
606
451
3,021
621
4,833
795
444
1,239
955
684
591
399
2,629
961
4,829
1
2
-
3
4
帳簿価額:
2010年12月31日
現在残高
2011年12月31日
現在残高
1 このうち249百万ユーロは一般管理費に含まれており、13百万ユーロは手数料およびフィー収益に計上されていた。後者は、モーゲージの回収
サービス権の償却に関連していた。
2 このうち29百万ユーロは無形資産の減損として計上されていた。
3 このうち380百万ユーロは一般管理費に含まれており、6百万ユーロは手数料およびフィー収益に計上されていた。後者は、モーゲージの回収
サービス権の償却に関連していた。
4 2011年度の償却対象とならない無形資産に係わる減損には、CB&Sに計上された費用2百万ユーロが反映されていた。当該減損は再生可能なエ
ネルギー投資の許認可権の評価減に関連していた。
償却対象となる無形資産
2011年度における償却対象となる購入した無形資産の増加105百万ユーロには、主に当グループの預託証券プログラムの新規
サービス提供契約に関する資本的支出(顧客関連無形資産30百万ユーロ)、購入したソフトウェアに関する資産計上された費用
(28百万ユーロ)、および投資運用契約の取得に係わる増分費用に関連する繰延新契約費(当グループの保険業務の仲介会社お
よび取引相手先に対する未払手数料)(DAC:10百万ユーロ)が含まれていた(注記40「保険および投資契約」を参照。)。内部
開発ソフトウェアに関連する当グループの活動に伴い発生した費用(476百万ユーロ)の資産計上もまた、当該無形資産種類の
増加に寄与している。
2011年度の連結会社グループの変動は、主にポストバンクの取得に係る購入価格配分の確定に関連するものであり、これにより
純調整額(200)百万ユーロがいくつかの種類のその他の無形資産に反映された。これらには主に顧客関係の構築に伴う償却対
象となる顧客関連無形資産への調整(247)百万ユーロが含まれる。さらなる調整額として、内部開発ソフトウェア((20)百万
ユーロ)、受益契約(32百万ユーロ)、および商標権(純額35百万ユーロ、そのうち29百万ユーロは償却対象とならないその他の
無形資産に分類されるポストバンクの商標権に関連する。)に関するものがあげられる。
売却目的保有の区分への分類変更(純額)(58)百万ユーロ(取得費用(106)百万ユーロ、償却および減損累計額(48)百万
ユーロを含む。)は、主に2011年度第3四半期にCB&Sに配分された処分グループの分類に伴う影響によるものであった(注記25
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「売却目的保有の非流動資産および処分グループ」を参照。)。
2010年度におけるポストバンクの取得、サル・オッペンハイム(BHF銀行を含むが、BASは除く。)の取得、およびABNアムロから
のオランダの商業銀行業務の取得に係る購入価格の配分の結果として、償却対象となる無形資産約13億ユーロが識別および当初
認識され、当グループの連結貸借対照表に資産計上された。この金額には主に、顧客関連無形資産約11億ユーロ(ポストバン
ク:836百万ユーロ、ABNアムロ:168百万ユーロ、サル・オッペンハイム:66百万ユーロ)、および購入したソフトウェア214百万
ユーロ(ポストバンク:142百万ユーロ、サル・オッペンハイム:72百万ユーロ)が含まれていた。加えて、これらの取得に伴って
163百万ユーロの内部開発ソフトウェアが当グループの連結貸借対照表に資産計上されたが、そのうち156百万ユーロはポストバ
ンクに帰属するものであった。
さらに、2010年度において当グループは償却対象となる無形資産の121百万ユーロの増加を計上したが、これは主に、購入した
ソフトウェアに関連して資産計上された費用68百万ユーロ、顧客関連無形資産29百万ユーロ、および投資運用契約の取得に係る
増分費用に関連するDACの資産計上11百万ユーロであった。当グループは子会社であるBHF銀行を売却目的保有の処分グループと
して分類しているため、償却対象となる無形資産の関連する帳簿価額55百万ユーロはその他の資産に分類変更された。
2010年度において、その他の無形資産に関して計上された減損41百万ユーロには、取得した国内保管サービス業務の顧客ポー
トフォリオに関連した29百万ユーロの損失(GTBに計上された。)、および購入したソフトウェアの除却において計上された12百
万ユーロの損失(AWMに計上された。)が含まれていた。
2009年度において、損益計算書上の無形資産の減損には、契約に基づく無形資産に関連する減損損失4百万ユーロ、および2008年
度第4四半期に計上されていた顧客関連無形資産に関連する減損損失の戻入4百万ユーロが含まれていた。当該減損損失はCB&Sに
おいて含められ、当該減損の戻入はAWMにおいて計上された。
耐用年数を確定できるその他の無形資産は通常、その耐用年数にわたり定額法によって償却される(注記01「重要な会計方
針」および注記40「保険および投資契約」で説明されているVOBAを除く。)。
資産種類別のその他の償却対象となる無形資産の耐用年数は以下のとおりである。
耐用年数
内部生成無形資産:
ソフトウェア
10年以内
購入した無形資産:
顧客関連無形資産
25年以内
契約に基づく無形資産
23年以内
取得事業価値
30年以内
その他
20年以内
償却対象とならない無形資産
当グループは、この資産種類内に、耐用年数が確定できないと見なされている、一定の契約に基づく無形資産およびマーケティ
ング関連の無形資産を認識している。
具体的には、当該資産種類は個人向け投資信託に関連する投資運用契約(詳細は以下に記載。)および一定の商標権から構成
されている。これらの無形資産に特有の性質により、市場価格は通常観察可能でないため、当グループはこれらの資産をインカム
・アプローチに基づき、税引後割引キャッシュ・フロー法を使用して評価している。
小口投資運用契約:当該資産は、合計795百万ユーロであり、当グループの米国の小口投資信託業務に関連しており、資産運用の
資金生成単位に配分されている。小口投資運用契約は、特定期間において様々な投資信託を管理する独占権をDWS Investmentsに
与える契約である。当該契約は容易に更新可能であり、更新費用が少額であり、更新を行ってきた長い歴史があるため、これらの
契約が予見可能な契約期間の制限を有すると見込まれていない。そのため、管理下の関連資産を管理する権利は、無期限にキャッ
シュ・フローを生成すると見込まれている。無形資産は、2002年における当グループのZurich Scudder Investments, Inc.の取
得日現在の第三者評価に基づく公正価値で評価された。
発表されたAM業務の特定分野に対する戦略的レビューの検討がなされた2011年度、および2010年度において、小口投資運用契
約の回収可能価額(売却費用控除後の公正価値として算定)はその帳簿価額を上回っていたことから、減損は認識されなかっ
た。公正価値は、複数期間超過収益法を使用して決定された。
2009年度において、減損損失の戻入287百万ユーロが認識され、損益計算書上の無形資産の減損科目として計上された。関連す
る減損損失は2008年度第4四半期に計上されていた。当該減損の戻入は、一定のオープン・エンド型ファンドに関する小口投資運
用契約に関連しており、AWMにおいて計上された。当該減損の戻入は、投資運用契約に係る投資対象資産の市場価値の上昇による
公正価値の増加ならびに現状のおよび予想される経営成績およびキャッシュ・フローの増加によるものであった。資産の回収可
能価額は、複数期間超過収益法を使用して、売却費用控除後の公正価値として算定された。
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ポストバンクの商標権:暫定的な購入価格の配分の結果として、当グループは2010年12月にポストバンクの商標権(当初金額
382百万ユーロ)を識別および認識した(注記04「取得および処分」を参照。)。2011年度において購入価格の配分を確定するに
あたり、ポストバンクの商標権の公正価値は411百万ユーロに増加した。無形資産は個人顧客および中堅企業の資金生成単位に配
分された。当該商標権は、無期限にキャッシュ・フローを生成すると見込まれていることから、償却対象とならない無形資産とし
て分類されている。当該商標権の無形資産は、取得日現在の第三者評価に基づく公正価値で評価された。
2011年度および2010年度において、ポストバンクの商標権の回収可能価額(売却費用控除後の公正価値として算定)が帳簿価
額を上回っていたことから減損は認識されなかった。当該商標権の公正価値は、インカム・アプローチに基づき、ロイヤルティ免
除法を使用して決定された。
サル・オッペンハイムの商標権:2010年度のサル・オッペンハイム・グループの取得に関連して実施した購入価格の配分の結
果として、サル・オッペンハイムの商標権(合計27百万ユーロ)が識別および認識された。当該資産は、プライベート・ウェルス
・マネージメントの資金生成単位に配分された。当該商標権の耐用年数は無期限と考えられているため、当該商標権は償却の対
象とはならない。当該無形資産は、取得日現在で実施された第三者評価に基づく公正価値で評価された。
2011年度および2010年度において、サル・オッペンハイムの商標権の回収可能価額(売却費用控除後の公正価値)が帳簿価額
を上回っていたことから減損は認識されなかった。サル・オッペンハイムの商標権の公正価値は、ロイヤルティ免除法を使用し
て決定された。
25−
売却目的保有の非流動資産および処分グループ
売却目的保有の非流動資産および処分グループは、貸借対照表上その他の資産およびその他の負債に報告されている。当該注記
では、2010年および2011年12月31日現在の売却目的保有の非流動資産および処分グループの性質および財務上の影響に関する詳
細な説明を行っている。
2011年12月31日現在の売却目的保有の非流動資産および処分グループ
貸借対照表日現在、売却目的保有資産および負債は合計24億ユーロ(2010年度:135億ユーロ)および17億ユーロ(2010年度:
126億ユーロ)であった。主要な種類は以下の表のとおりである。
2011年
12月31日現在
単位:百万ユーロ
現金、銀行預け金、中央銀行ファンド貸出金および売戻条件付買入有価証券
2010年
12月31日現在
-
1,124
2,012
3,653
115
4,489
-
2,630
41
230
198
1,342
2,366
13,468
預金、中央銀行ファンド借入金および買戻条件付売却有価証券
-
7,538
トレーディング負債、デリバティブ、純損益を通じて公正価値で測定するものと
して指定された金融負債
-
2,651
長期債務
-
1,796
その他の負債
1,669
613
売却目的保有に分類された負債合計
1,669
12,598
トレーディング資産、デリバティブ、純損益を通じて公正価値で測定するものと
して指定された金融資産
売却可能金融資産
貸出金
土地建物および設備
その他の資産
売却目的保有に分類された資産合計
2011年度において、当グループはコーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ・コーポレート部門における処分グ
ループを売却目的保有に分類した。2011年12月31日現在において、処分グループは資産21億ユーロおよび負債17億ユーロで構成
されている。資産には主にトレーディング可能債権、モーゲージの回収サービス権および金融保証が含まれる。処分グループは
2012年度に売却予定である。当該売却目的保有への分類により、2011年度のその他の収益において減損損失22百万ユーロが認識
された。
さらに、当グループはコーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ・コーポレート部門における関連会社に対する
投資およびいくつかの処分グループを売却目的保有に分類した。すべての資産は、1年以内に売却予定である。当該関連会社に対
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する投資の分類により、2011年度第4四半期におけるその他収益において減損損失2百万ユーロが認識された。その他のすべての
分類に伴う減損損失の認識は行われなかった。コーポレート部門である資産運用およびウェルス・マネージメントにおいて、当
グループは、いくつかの処分グループを売却目的保有に分類した。関連する資産は1年以内に売却予定であり、主に土地建物およ
び設備が含まれている。当該分類による減損損失の認識は行われなかった。
2011年12月31日現在、その他の包括利益(損失)累計額において直接認識された売却目的保有の非流動資産および処分グルー
プに関連する未実現純利得(損失)(2010年12月31日現在:未実現純損失11百万ユーロ)はなかった。これらの未実現純利得
は、資産の売却時点まで資本において認識され、売却時において利得が資本から純損益に振り替えられる。
2011年度における処分
部門
1
処分
財務上の影響
処分日
コーポレート・インベス フランクフルト・アム・マイン 2011年度第1四半期に土地建物および設備592
2011年度第4四
トメンツ
半期
のグループ本社
百万ユーロが売却目的保有として分類された
ことにより、2011年度第2四半期において当初
の減損損失34百万ユーロおよび追加の減損損
失13百万ユーロが計上された。2011年度第4四
半期の留保資産調整後の最終決済時において、
資産528百万ユーロを売却したことにより、減
損37百万ユーロ(すなわち、2011年度上半期の
減損合計額に対して10百万ユーロの戻入)が
計上された。
コーポレート・バンキン 関連会社に対する投資、主にドイ なし
グ・アンド・セキュリ
ツの投資不動産資産を含む子会
ティーズ
社およびいくつかの処分グルー
2011年度
プ
資産運用およびウェルス 子会社、およびいくつかの資産
・マネージメント
なし
2011年度
(サル・オッペンハイム・グ
ループ取得の一環として以前に
取得されたもの)
個人顧客および中堅企業 非中核業務活動
処分グループとしての分類(関連するのれん5 2011年度第2四
百万ユーロを含む。)により、2011年度第2四半 半期
期において減損損失3百万ユーロが認識され
た。
個人顧客および中堅企業 ポストバンクのインド子会社で なし
あるDeutsche Postbank Home
2011年度第1四
半期
Finance Ltd.
1 減損損失およびその戻入は、その他の収益に含まれている。
2011年度における分類変更
BHF銀行
2010年12月31日現在、当グループはBHF-BANK AG(以下「BHF銀行」という。)に対する投資を、リヒテンシュタインのLGTグルー
プ(以下「LGT」という。)との間の独占的な売却交渉に伴い、コーポレート・インベストメンツ・グループ部門における売却目
的保有の処分グループに分類していた。
2011年4月18日に、ドイツ銀行およびLGTは、BHF銀行の売却に関する交渉を終了したことを発表した。両者は、当該取引について
両者間および所轄監督当局との更なる交渉を行わないことを決定した。そのため、BHF銀行の処分グループにおける全資産および
負債は、当該発表日以降は売却目的保有に分類されなかった。この分類変更に伴う評価上の重要な影響はなかった。
2011年7月7日に、当グループはその完全所有子会社であるKleinwort Benson Groupを通じて、BHF銀行の売却に関するRHJイン
ターナショナルとの交渉を開始したことを発表した。当該売却の完了は、特に所轄監督当局の承認に依存している。当グループ
は、実質的な承認の未了に伴う不確性から、売却目的保有への分類は適切ではないと判断し、当該承認を受領するまで当処分グ
ループの売却目的保有への分類変更を行わないこととした。
2010年12月31日現在の売却目的保有の非流動資産および処分グループ
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売却目的保有の非流動資産およ
部門
1
追加情報
財務上の影響
び処分グループ
コーポレート・インベス BHF銀行
売却目的保有への分類により、2010年度第4四
2011年度にお
トメンツ
半期において減損損失62百万ユーロ(税引
ける分類の変
前)が認識された。また、当該減損の認識によ
更
り、2010年度において繰延税金負債16百万ユー
ロが振り戻された。
コーポレート・バンキン 関連会社に対する投資
2010年9月30日における関連会社に対する投資 2011年度にお
グ・アンド・セキュリ
の売却目的保有への当初分類により、2010年度 ける処分
ティーズ
第3四半期において減損損失72百万ユーロが持
分法適用投資による純利益(損失)に計上さ
れた。2010年度第4四半期において、追加の減損
40百万ユーロがその他の収益に含まれた。
コーポレート・バンキン 主にドイツの投資不動産資産を なし
2011年度にお
グ・アンド・セキュリ
ける処分
含む子会社
ティーズ
資産運用およびウェルス 子会社、およびいくつかのプライ 2010年12月31日現在、売却目的保有に分類され 2011年度にお
・マネージメント
ベート・エクイティ投資(サル た子会社に関連するのれんは、7百万ユーロで
ける処分
・オッペンハイム・グループ取 あった。
得の一環として以前に取得され
たもの)
個人顧客および中堅企業 ポストバンクのインド子会社で なし
2011年度にお
あるDeutsche Postbank Home
ける処分
Finance Ltd.
1 減損損失およびその戻入は、その他の収益に含まれている。
2010年度における処分
部門
1
処分
財務上の影響
処分日
コーポレート・バンキン 処分グループ
2010年度において減損損失2百万ユーロが計上 2010年度第2四
グ・アンド・セキュリ
された。
半期
ティーズ
資産運用およびウェルス BHF Asset Servicing GmbH
2010年度において減損損失4百万ユーロが計上 2010年度第3四
・マネージメント
された。
半期
資産運用およびウェルス サル・オッペンハイム・グルー なし
2010年度第4四
・マネージメント
半期
プ取得の一環として以前に取得
されたいくつかの資産
1 減損損失およびその戻入は、その他の収益に含まれている。
2010年度における分類変更
部門
1
分類変更
財務上の影響
分類変更日お
よびその理由
コーポレート・バンキン いくつかの処分グループ、関連会 なし
2010年度第3四
グ・アンド・セキュリ
半期(市場状
社に対する投資、および貸出金
ティーズ
況の変化に伴
い、処分日がも
はや予測でき
なくなったた
め)
1 減損損失およびその戻入は、その他の収益に含まれている。
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26−
その他の資産およびその他の負債
その他の資産およびその他の負債の内訳は以下のとおりである。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
その他の資産:
ブローカー業務および有価証券に関連する債権
未収金/未収委託証拠金
63,772
46,132
9,652
11,324
3,479
4,834
45,907
41,133
122,810
103,423
未収利息
3,598
3,941
売却目的保有資産
2,366
13,468
26,020
28,397
154,794
149,229
プライム・ブローカレッジ業務に係る債権
決済日経過の未決済有価証券取引
未決済の通常取引に係る受取債権
ブローカー業務および有価証券に関連する債権合計
その他
その他の資産合計
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
その他の負債:
ブローカー業務および有価証券に関連する債務
未払金/未払委託証拠金
58,419
42,596
プライム・ブローカレッジ業務に係る債務
32,255
27,772
2,823
3,137
46,236
42,641
139,733
116,146
未払利息
3,665
3,956
売却目的保有負債
1,669
12,598
42,749
49,127
187,816
181,827
決済日経過の未決済有価証券取引
未決済の通常取引に係る支払債務
ブローカー業務および有価証券に関連する債務合計
その他
その他の負債合計
売却目的保有資産および負債に関する更なる詳細については、注記25「売却目的保有の非流動資産および処分グループ」を参
照のこと。
次へ
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27−
預金
預金の内訳は以下のとおりである。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
無利息要求払預金
2010年12月31日現在
99,047
89,068
要求払預金
163,618
120,154
定期預金
202,979
183,861
貯蓄預金
136,087
140,901
利付預金合計
502,684
444,916
預金合計
601,730
533,984
利付預金
28−
引当金
以下の表は、引当金の種類別の変動を示している。
単位:百万ユーロ
2010年1月1日現在残高
住宅貯蓄事業
営業/訴訟
1
その他
合計
19
758
322
1,099
842
44
306
1,192
新規繰入額
18
318
207
543
取崩額
-9
-511
-132
-652
戻入額
為替レート変動の影響/割引の
巻戻し
その他
‒
-130
-102
-232
-4
44
19
59
連結会社グループの変動
2
‒
-7
-17
-24
2010年12月31日現在残高
866
516
603
1,985
連結会社グループの変動
‒
0
10
10
166
860
312
1,338
-124
-370
-172
-666
-5
-197
-116
-318
16
5
2
23
新規繰入額
取崩額
戻入額
為替レート変動の影響/割引の
巻戻し
その他
2011年12月31日現在残高
2
‒
7
18
25
919
822
655
2,396
1 連結貸借対照表に開示されている引当金の残りの部分に関しては、オフバランス信用リスク引当金が開示されている注記19「信用リスク引
当金」を参照のこと。
2 主に売却目的保有負債(への)/からの分類変更が含まれている。
引当金の種類
住宅貯蓄引当金は、ドイツ・ポストバンク・グループおよびDeutsche Bank Bauspar-Aktiengesellschaftの住宅貯蓄事業から
発生する。住宅貯蓄においては、顧客が建築ローン契約を締結し、それに従って、顧客が貸出銀行に目標金額を預金すると、顧客は
建築ローンによる借入を受ける権利を得る。建築ローン契約に関連して、アレンジメント・フィーが課され、また、預金額に対し
て(通常は他の銀行預金よりも低い金利で)利息が支払われる。顧客が借入を行わないと決めた場合には、顧客は遡及的なボー
ナス金利を受領する権利を得る。これは、低い契約貯蓄金利と固定金利(現在は市場金利を大幅に上回っている。)との差額を反
映するものである。住宅貯蓄引当金は、ボーナス金利およびアレンジメント・フィー払戻しに係る潜在的負債に関連している。潜
在的なボーナス金利負債を計算するためのモデルには、影響を受ける顧客基盤の割合、適用されるボーナス金利、顧客状況および
支払時期に関するパラメータが含まれる。当該引当金に影響を及ぼすその他の要素は、顧客行動に関する利用可能な統計データ、
および将来的に当該事業に影響する可能性のある一般環境である。
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営業引当金/訴訟引当金は、オペレーショナル・リスクから発生する。オペレーショナル・リスクは、従業員、契約の記載事項
および書類作成、技術、インフラの崩壊およびそれによる惨事、外部からの影響ならびに顧客との関係に関連した機能停止(法的
要素を含む。)の潜在的可能性である。オペレーショナル・リスクには、ビジネス・リスクおよび風評リスクは含まれない。オペ
レーショナル・リスク問題は、顧客、相手先および規制機関からの請求や、法的手続を引き起こす可能性がある。
その他の引当金には、サル・オッペンハイム・グループから取得した一定の事業に関連した偶発負債(注記04「取得および処
分」を参照。)、繰延販売手数料、英国銀行課税に対する引当金、ドイツ銀行と華夏銀行のクレジット・カード事業での業務提携
に基づく引当金(注記38「関連当事者との取引」を参照。)を含む、様々な異なる環境から発生するいくつかの特定の項目が含
まれている。
その他の引当金にはさらに、モーゲージ買戻し請求に関する金額も含まれている。2005年から2008年までの間に、ドイツ銀行は
米国住宅用モーゲージ貸出金事業の一環として約84十億米ドルのプライベート・レーベルの証券化商品および71十億米ドルの
貸出金をホール・ローンの売却(連邦住宅金融抵当金庫や連邦住宅抵当金庫といった米国の政府支援機関への売却を含む。)を
通じて売却した。ドイツ銀行は、貸出金を買戻すか、または表明・保証の重大な違反により生じたと主張されている損失に関して
購入者、その他の投資家または金融保証会社に対して補償を行うよう請求を受けている。ドイツ銀行の通常の慣行では、契約上の
権利に従って行われた有効な買戻し請求についてはこれを処理する。買戻し請求に係るそうした有効な根拠が存在しないとドイ
ツ銀行が考える場合には、ドイツ銀行は請求を拒否し、トラッキング目的上、もはや当該請求が未処理であるとは見なさない。
2011年12月31日現在、ドイツ銀行は約638百万米ドルの未処理のモーゲージ買戻し請求(貸出金の当初の元本残高に基づく。)
を有していた。ドイツ銀行はこれら未処理の請求に対して引当金を設定しているが、当該引当金に重要性はなく、かつ、ドイツ銀
行は引当金額が十分であると考えている。他にも貸出金の買戻し請求を受ける可能性が存在するが、ドイツ銀行は過去の経験に
基づき請求が行われると予想しているものの、その時期およびレベルを信頼性をもって見積ることができない。また、ドイツ銀行
は、そうした請求を拒絶した過去の成功率が将来の成功を十分に予測させるものとなるか否かも分からない。法的手続を通じて
ドイツ銀行に対して主張されているモーゲージ買戻し請求は、ドイツ銀行によって拒否された後か否かに関わらず、営業/訴訟
に分類されている。
2011年12月31日現在、ドイツ銀行は、当初の元本残高約24億米ドルの貸出金について、買戻しを完了したか、またはそれ以外の
方法で請求を解決していた。これらの買戻しおよび解決に関連して、ドイツ銀行は、上述のようにドイツ銀行が売却した貸出金の
うち約395億米ドルについて、潜在的な請求に関する義務の免除を獲得している。
偶発負債
偶発負債は、現在の債務および過去の事象から生じ得る債務から発生する可能性がある。当グループは、過去の事象から発生し
た現在の債務が存在し、当該債務により経済的流出が発生する可能性が高く、かつ、当該債務を信頼性をもって見積ることが可能
な場合にのみ、潜在的損失に対する引当金を認識する。将来損失の可能性が「ほとんどない」よりも高い重要な偶発負債につい
ては、当グループは、見積可能であると考える場合に、可能性のある損失を見積っている。
当グループは、当グループを重要な訴訟リスクにさらす法的および規制環境において営業活動を行っている。このため、当グ
ループは、ドイツおよび、米国を含むドイツ以外の多くの法域において、通常の事業活動の過程で生じた訴訟、仲裁および規制上
の手続に関わっている。可能性が「ほとんどない」よりも高い当グループの重要な偶発負債は、以下に記載する法律上および規
制上の問題に関連しており、その一部は複数の請求から構成されている。これらの問題の一部に関しては引当金も設定されてお
り、当該引当金が全体で営業引当金/訴訟引当金の重要な部分を成している。それぞれに関する引当金(ある場合)または見積
損失(そうした見積りが可能な場合)は、開示することがこれらの問題の結果を著しく不利にすると予測できると当グループが
結論付けたことから、個々の問題に関しては開示されていない。
どの問題が損失の可能性が「ほとんどない」よりも高いかを判断し、次に、そうした問題に関する可能性のある損失を見積る
に当たり、当グループは複数の要素を考慮する。これらの要素には、請求の性質およびその基礎となる事実、個々の問題の判決に
至るまでの経過および訴訟経緯、類似の案件における当グループの経験および他社の経験(当グループが把握している範囲
で)、過去の和解協議、利用可能な補償、ならびに弁護士の意見および見解が含まれるが、これらに限定されない。他の開示された
問題には、損失の可能性は「ほとんどない」よりも高いが、そうした見積りが不可能なものもある。見積りが可能な問題に関し
て、当グループの現在の見積りでは、可能性が「ほとんどない」よりも高い将来損失の総額は、2011年12月31日現在、それらの問
題に関する引当金額を22億ユーロ上回っている。
当該可能性のある損失の見積額、および引当金額は、現在入手可能な情報に基づいており、重要な判断ならびに様々な仮定、変
数および既知/未知の不確実性に左右される。こうした不確実性には、(特に問題の初期段階において)当グループが入手可能
な情報の不正確性や不完全性、ならびに裁判所や他の裁決機関による判決および規制機関や反対者による可能性の高い訴訟や見
解に関する当グループの仮定の誤りが含まれ得る。さらに、これらの問題に関する可能性のある損失の見積りには、判断および見
積りを行う際によく使用される統計的または他の定量的な分析ツールの使用を適用できない場合が多く、当グループの判断およ
び見積りを要する他の多くの領域と比較してより一層大きな不確実性にさらされている。
将来損失の可能性が「ほとんどない」よりも高いと当グループが判断する問題、ならびに見積り可能な問題およびそうした問
題に関する可能性のある損失の見積額は、時々変化する。そうした見積りが行われた問題において、実際の結果は、可能性のある
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損失の見積額と大幅に異なる場合がある。加えて、損失の可能性はほとんどないと当グループが考えていた問題において、損失が
発生する可能性もある。とりわけ、可能性のある損失の見積総額は、それらの問題に関する当グループの潜在的最大損失エクス
ポージャーを表していない。
当グループは、最終判決や法的責任の決定の前に訴訟や規制上の手続を解決する場合がある。当グループは、(当グループが法
的責任に対する有効な抗弁を有すると信じる場合であっても)法的責任に係る争いを継続することによるコスト、経営努力、ま
たはビジネス上、規制上もしくは評判上のマイナスの結果を回避する目的で、そうする場合がある。さらに、勝利できないことに
よる潜在的な結果が解決コストとは不釣合いな場合に、そうする場合がある。当グループは、同様の理由により、法的にそうせざ
るを得ない状況ではないと当グループが信じる状況においても、相手先に損失を払い戻しすることがある。
キルヒ訴訟 2002年5月、レオ・キルヒ博士は個人として、また旧キルヒ・グループ2つの企業(すなわちPrintBeteiligungs GmbH
およびグループの持株会社であるTaurusHolding GmbH & Co. KG)の代理人として、ロルフ-E.ブロイヤー博士およびドイツ銀行
AGを相手取り、訴訟を提起した。その主張は、2002年2月4日にブロイヤー博士(当時のドイツ銀行AG取締役会スポークスマン)が
ブルームバーグ・テレビジョンのインタビューでキルヒ・グループについて行った発言が法令に違反しており、財務的損害を与
えたというものである。
2006年1月24日、ドイツ連邦最高裁判所は、PrintBeteiligungs GmbHによる請求に関してのみ、宣言的判決を求める訴訟を支持
した。当該訴訟および判決では、インタビューで行われた発言によって生じた損害の証明は要求されていなかった。
PrintBeteiligungs GmbHは、ドイツ銀行AGの借手であったキルヒ・グループの唯一の会社である。キルヒ博士による個人的請求
およびTaurusHolding GmbH & Co. KGによる請求は却下された。2007年5月、キルヒ博士は、PrintBeteiligungs GmbHの代理人とし
て、ドイツ銀行AGおよびブロイヤー博士を相手取り、約13億ユーロおよび利息の支払を求める訴訟を提起した。2011年2月22日、
ミュンヘン第1地方裁判所は当該訴訟全体を却下した。キルヒ博士はこの判決に対して上訴した。これらの手続では、キルヒ博士
は、当該発言がPrintBeteiligungs GmbHに対する財務的損害の原因となったこと、およびその損害の金額を証明する必要がある。
2005年12月31日、KGL Pool GmbHは、ドイツ銀行AGおよびブロイヤー博士を相手取り、訴訟を提起した。この訴訟は、旧キルヒ・
グループの様々な子会社からの請求の主張に基づいている。KGL Pool GmbHは、インタビューでの発言およびキルヒ・グループの
子会社数社に関するドイツ銀行AGの行為による損害について、ドイツ銀行AGおよびブロイヤー博士が各自連帯して法的責任を有
するという旨の宣言的判決を求めている。2007年12月に、KGL Pool GmbHは、旧キルヒ・グループの子会社2社が、その主張によれ
ばブロイヤー博士の発言によって被ったとされる損害の賠償金として約20億ユーロおよび利息の支払を求めた申立てにより当
該訴訟を補足した。2009年3月31日、ミュンヘン第1地方裁判所は当該訴訟全体を却下した。原告は当該判決に対して上訴した。上
訴裁判所は証拠調べを開始し、ドイツ銀行とキルヒ博士および関連当事者との間で係属中のすべての法的手続につき当事者に和
解を検討するよう勧めた。ドイツ銀行の見解では、当該請求に根拠はなく、インタビューでの発言と損害との因果関係および請求
されている損害賠償の範囲はいずれも十分に立証されていない。キルヒ博士は2011年7月に死去した。キルヒ博士の死去は当該手
続に影響を及ぼさない。2012年3月1日、徹底的に検討した上で、ドイツ銀行は裁判外の和解の提案を拒否した。
モーゲージ関連および資産担保証券事項 ドイツ銀行AGおよび一部の関連会社(合わせて「ドイツ銀行」という。)は、一定の規
制当局および政府機関からモーゲージ貸出金、住宅用モーゲージ担保証券(RMBS)、債務担保証券、資産担保コマーシャル・ペー
パーおよびクレジット・デリバティブの発行、購入、証券化、販売および/または取引に関する業務についての召喚状および情報
要請を受け取っている。ドイツ銀行は、これらの召喚状および情報要請に応えて、全面的に協力している。
ドイツ銀行は、RMBSの売出しにおける発行人または引受人としての様々な役割について、多数の民事訴訟において被告として
指定されている。これらの訴訟には、集団代表訴訟を意図した訴訟、個人の有価証券購入者による訴訟、および有価証券の売出し
の特定トランシェに対して元利金の支払を保証した保険会社による訴訟が含まれている。主張は訴訟によって異なるが、これら
の訴訟は概して、RMBSの売出書類に重要な虚偽記載および脱漏(基礎となるモーゲージ貸出金の発行において準拠した引受基準
に関するものを含む。)があったと主張しているか、または発行時点において貸出金に関連した様々な表明・保証違反があった
と主張している。
ドイツ銀行および複数の現・元従業員は、2008年6月27日に開始されたドイツ銀行発行の2件のRMBSの売出しに関連した推定上
の集団代表訴訟において被告として指定されていた。調停の後、各当事者は、当該訴訟の和解に向けた暫定合意に達したと裁判所
に報告した。それに応えて、同裁判所は、集団代表訴訟の和解手続を完了する目的での当該訴訟の再開が可能な形で当該訴訟を終
結させた。和解契約は未だ成立しておらず、また、成立する保証もない。成立した場合、和解契約には裁判所の承認を含む一定の条
件の充足が必要となる。
ドイツ銀行は、その他の金融機関とともに、Countrywide Financial Corporation、IndyMac MBS, Inc.、Novastar Mortgage
CorporationおよびResidential Accredit Loans, Inc.を含む様々な第三者およびその関連会社により発行されたRMBSの引受人
としての役割に関連して、推定上の集団代表訴訟の被告となっている。これらの訴訟は、開示手続までの様々な段階にある。Wells
Fargo Asset Securities Corporationの関連会社により発行されたRMBSの購入者を代表して提起された推定上の集団代表訴訟
の和解は、2011年11月14日に裁判所の最終承認を受けた。
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ドイツ銀行(E05792)
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ドイツ銀行は、RMBSの購入者とされる人々ならびにRMBSに関連した取引に関与した相手先およびその関連会社による、様々な
集団訴訟以外の訴訟の被告となっている。当該相手先には、Allstate Insurance Company、Assured Guaranty Municipal Corp.、
Cambridge Place Investments Management Inc.、the Federal Deposit Insurance Corporation(Franklin Bank S.S.B.のコン
サベーターとして)、the Federal Home Loan Bank of Boston、the Federal Home Loan Bank of San Francisco、the Federal
Home Loan Bank of Seattle、the Federal Housing Finance Agency(Fannie MaeおよびFreddie Macのコンサベーターとし
て)、Mass Mutual Life Insurance Company、Moneygram Payment Systems, Inc.、Phoenix Light SF Limited、Stichting
Pensioenfonds ABP、The Charles Schwab Corporation、The Union Central Life Insurance Company、The Western and
Southern Life Insurance Co.、the West Virginia Investment Management BoardおよびSealink Funding Limitedが含まれて
いる。これらの民事訴訟は、開示手続までの様々な段階にある。
他の発行者によるRMBSの売出しの引受人としてのみのドイツ銀行に対する訴訟においては、ドイツ銀行は発行者から補償を受
ける契約上の権利を有している。しかし、これらの補償を受ける権利は、発行者が現在破産しているかまたはそれ以外で破綻して
いる場合、その全部または一部が事実上行使不能となっている可能性がある。
ドイツ銀行は、破綻した信用組合5社のコンサベーターとしてのNational Credit Union Administration(NCUA)との間で、当
該信用組合5社が購入したRMBSに関連した潜在的な請求を解決するために和解を締結した。2011年11月14日にNCUAが発表した当
該和解の条件に基づき、ドイツ銀行は145百万米ドルを支払った。
2012年2月6日、ニューヨーク州南部地区米国連邦地方裁判所は、Dexia SA/NVおよびTeachers Insurance and Annuity
Association of Americaならびに両者の関連会社が提起した請求を却下する命令を発した。同裁判所は、請求の一部を再訴が不
能な形で却下し、他の請求については原告に再訴答する許可を与えた。
他の複数の企業が、様々なRMBSの売出しおよびその他の関連商品についてドイツ銀行に対して請求を主張すると警告してお
り、ドイツ銀行はこれらの企業のうち数社と、関連する出訴期限の期間の進行を停止させる契約を締結している。これらの潜在的
な請求はドイツ銀行に重要な影響を及ぼす可能性がある。
ドイツ銀行は、IKB Deutsche Industriebank AGと関係のある特別目的事業体11社がニューヨーク州最高裁判所において提起
した訴訟の被告として指定されていた。当該訴訟は、2006年および2007年にドイツ銀行がアレンジし原告に販売したRMBS担保を
担保とする6件のCDOに関連していた。原告は、これらのCDOが一定の減損および利害対立(基礎となる担保の減損、および担保の
選定プロセスにおける一定の空売り相手先の関与の主張を含む。)による影響を受けていたことにつき、ドイツ銀行が虚偽の記
載を行ったかまたは開示を怠ったと主張していた。原告は、特に詐欺、過失による虚偽記載、取消、詐欺的譲渡および不当利得を含
む、ニューヨーク州法に基づく多くの訴訟原因を主張していた。この訴訟は和解が成立しており、同裁判所に取り下げ合意が提出
されている。
2011年5月3日、米国司法省(USDOJ)はドイツ銀行AGおよびMortgageIT, Inc.に対する民事訴訟をニューヨーク州南部地区米
国連邦地方裁判所に提起した。USDOJは2011年8月22日に修正訴状を提出した。当該修正訴状では、米国虚偽請求取締法およびコモ
ン・ローに基づく請求を主張しており、ドイツ銀行AG、DB Structured Products, Inc.、MortgageIT, Inc.およびDeutsche Bank
Securities Inc.(DBSI)が、住宅都市開発省の連邦住宅局(FHA)に対し、品質管理に関するFHA要件のMortgageIT, Inc.による
遵守に関しておよび個々のローンがFHAによる保険に適格か否かに関して虚偽の証明書を提出したと主張している。当該修正訴
状に記載されているように、FHAは、虚偽の証明書の対象であると主張されているモーゲージに係る保険金請求において368百万
米ドルを支払っている。当該修正訴状は3倍損害賠償およびFHA保険付ローンに係る将来の損失の補償を求めており、また、提出書
類に記載されているように、米国政府は1十億米ドルを超える損害賠償を求めている。2011年9月23日、被告は当該修正訴状の却下
を求める申立てを行った。2011年12月21日の審理の後、同裁判所はUSDOJに第2の修正訴状を提出する許可を与えた。
オークション・レート証券訴訟 ドイツ銀行AGおよびDBSIは、オークション・レート優先証券およびオークション・レート証券
(併せて「ARS」という。)の販売により生じた、連邦証券法および州コモン・ローに基づき様々な請求を主張する21件の訴訟に
おいて、被告として指定されている。これら21件の訴訟のうち、7件は係属中であり、14件は解決し、再訴が不能な形で却下された。
ドイツ銀行AGおよびDBSIは、2003年3月17日から2008年2月13日までの間にドイツ銀行AGおよびDBSIにより売出されたARSを購入
し引き続き保有しているすべての人々または企業を代表して連邦証券法に基づき様々な請求を主張する、ニューヨーク州南部地
区米国連邦地方裁判所において提起された推定上の集団代表訴訟の対象になっていた。2010年12月、同裁判所は推定上の集団代
表訴訟を再訴が不能な形で却下した。上訴通知書を当初提出した後、2011年12月に原告は自主的に撤回し上訴を取り下げた。ドイ
ツ銀行AGはまた、その他の金融機関10社とともに、ニューヨーク州南部地区米国連邦地方裁判所において提起された、独占禁止法
の違反を主張する2つの推定上の集団代表訴訟において被告として指定されていた。その推定上の集団代表訴訟は、被告がARS市
場の人為的な支持、および2008年2月のARS市場の抑制を共謀したと主張している。2010年1月26日またはその前後に、同裁判所は2
件の推定上の集団代表訴訟を却下した。原告は当該却下について上訴している。
信託優先証券訴訟 ドイツ銀行AGおよびその一部の関連会社ならびに役員は、2006年10月から2008年5月までの間にドイツ銀行お
よびその関連会社により発行された一定の信託優先証券を購入した人々を代表して連邦証券法に基づく請求を主張する、ニュー
ヨーク州南部地区米国連邦地方裁判所において提起された、併合された推定上の集団代表訴訟の対象となっている。請求は、1933
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年証券法の第11条、第12条(a)(2)項および第15条に基づいて、当該証券の発行届出書および目論見書に重要な虚偽記載および脱
漏があったと主張している。2010年1月25日に、修正および併合された集団代表訴訟の訴状が提出された。2011年8月19日、同裁判
所は、却下を求める被告の申立ての一部を認め、一部を否認した。被告は、当該判決のうち却下の申立てが否認された部分につき、
再審を求める申立てを行っている。2011年9月20日、原告は第2の修正訴状を提出した。当該修正訴状にはもはや、2006年10月発行
証券に基づく請求は含まれていない。
銀行間出し手金利事項 ドイツ銀行AGは、米国司法省、米国商品先物取引委員会、米国証券取引委員会および欧州委員会を含む米
国内外の一定の規制当局および政府機関から、様々な通貨の銀行間出し手金利の設定に関連した様々な召喚状および情報要請を
受け取っている。これらの調査は、2005年から2011年までの様々な期間に関連している。ドイツ銀行はこれらの調査に協力してい
る。加えて、ドイツ銀行AG、関連会社1社および他の多数の銀行に対し、推定上の集団代表訴訟を含む複数の民事訴訟が米国内の連
邦裁判所に提起されている。これらの訴訟は、当事者がLIBORベースの金融商品の取引を行い、被告が様々な市場において様々な
手段を通じて米ドルLIBORレートおよび米ドルLIBORベースのデリバティブの価格を操作したと主張する一定の当事者を代表し
て提起されている。商品取引法および独占禁止法の違反を含む様々な法理論に基づいて、損害賠償の請求が主張されている。これ
らの民事訴訟は、正式事実審理前手続のためにニューヨーク州南部地区米国連邦地方裁判所において併合されている。これらの
訴訟は初期段階にある。
29−
信用関連コミットメントおよび偶発負債
通常の事業活動の過程において、当グループは、取消不能貸出コミットメントおよび偶発負債(金融保証および履行保証、スタ
ンドバイ信用状ならびに顧客のための補償契約から構成されている。)を定期的に締結している。これらの契約に基づいて、当グ
ループは、債務契約に基づく履行や、第三者の債務不履行に基づく受益者に対する支払いを要求される。これらの商品に関して、
当グループは、請求が行われるか否か、および行われる場合には、いつ、どの程度行われるかについて、詳細には把握していない。
当グループは信用エクスポージャーの監視の際にこれらの商品を検討し、固有の信用リスクを軽減するために担保を要求する場
合がある。信用リスクの監視により、予想される請求から損失の発生する可能性が高いと考えられた場合、引当金が設定され、貸
借対照表に計上される。
以下の表は、当グループの取消不能貸出コミットメントおよび貸出関連偶発負債を示しており、担保および引当金は考慮され
ていない。この表は、締結したこれらすべての負債を履行しなければならない場合の、当グループの潜在的な最大利用額を示して
いる。このため、この表はこれらの負債に係る予想将来キャッシュ・フローを表すものではない。それは、これらの負債の多くが
引き出されることなく期限切れとなるため、および発生する請求が顧客によって履行されるかまたは取り決めた担保からの受取
金により回収される可能性があるためである。
2011年12月31日
現在
単位:百万ユーロ
取消不能貸出コミットメント
偶発負債
合計
2010年12月31日
現在
127,995
123,881
73,653
68,055
201,648
191,936
政府援助
当グループは、事業活動の過程において、輸出信用機関(以下「ECA」という。)による保証を通じての政府支援を、定期的に申
請および受領している。この保証は、貿易関連ストラクチャード・ファイナンス事業において、新興市場および程度はより少ない
が先進国市場への輸出および投資に係る融資に関連した移転リスクおよび債務不履行リスクをカバーする。輸出指向の国々のほ
ぼすべてが、こうしたECAを設置して、自国の輸出業者を支援している。ECAは、各国政府の名の下にその代理として活動を行って
おり、政府機関として直接設置されているものと、民間企業として組織され政府の代理として行動する公式な権限を政府から付
与されているものとがある。短中長期融資に対してECAが供与するこうした保証の諸条件は、ECAのほとんどが経済協力開発機構
(以下「OECD」という。)のコンセンサス・ルールの範囲内で活動を行っていることから、非常に似通っている。OECDのコンセン
サス・ルールは、OECD加盟国の政府間合意の一つであるが、様々な輸出国間で公正な競争が行われることを確保するための基準
を定義している。
一部の諸国では、ECA保証付融資に関して、政府支援による専用の資金提供プログラムが提供されている。当グループはこうし
たプログラムを選択的に利用している。当グループはまた、一定の融資において、国内および国際政府機関から、各政府の利益の
ために、融資を支援するための政府保証を、担保として受けている。当グループが受けるこうしたECA保証の大部分は、ドイツ連邦
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共和国の代理として行動するEuler-Hermes Kreditversicherungs AG、または合衆国の代理として行動する商品金融公社
(Commodity Credit Corporation)により発行されたものであった。
30−
その他の短期借入金
その他の短期借入金の内訳は以下のとおりである。
2011年
12月31日現在
単位:百万ユーロ
2010年
12月31日現在
その他の短期借入金:
コマーシャル・ペーパー
30,807
31,322
その他
34,549
33,668
その他の短期借入金合計
65,356
64,990
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31−
長期債務および信託優先証券
長期債務
以下の表は、最も早い契約期限別の当グループの長期債務を示している。
単位:百万ユーロ
2012年
度期限
2013年
度期限
2014年
度期限
2015年
度期限
2016年
度期限
2016年度
より後の
期限
2011年
12月31日
現在合計
2010年
12月31日
現在合計
優先債務:
債券およびノート:
固定利付
14,576
11,373
10,961
12,021
9,900
46,075
104,906
105,711
変動利付
11,424
10,530
5,176
3,202
3,150
13,253
46,735
51,596
固定利付
428
1,519
576
987
702
2,569
6,781
7,213
変動利付
3,889
501
250
55
‒
299
4,994
5,140
長期債務合計
30,317
23,923
16,963
16,265
13,752
62,196
163,416
169,660
劣後債務:
債券およびノート:
当グループには、2011年度および2010年度の債務に関して、元本、利息の債務不履行またはその他の違反はなかった。
信託優先証券
以下の表は、当グループの固定利付および変動利付信託優先証券の要約である。これらは無期限の金融商品であり、当グループ
の選択により将来の特定の日に償還可能である。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
固定利付
11,402
11,218
変動利付
942
1,032
12,344
12,250
信託優先証券合計
次へ
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追加的注記
32−
普通株式
普通株式
ドイツ銀行の株式資本は、記名式無額面普通株式から成る。ドイツの法律では、各株式は引受済資本に対する均等な持分を表し
ている。したがって、各株式の名目価値は2.56ユーロであり、株式資本合計額を株式数で除することにより算定されている。
発行
かつ金額払込済
株式数
2010年1月1日現在の普通株式
自己株式
社外流通
620,859,015
-683,695
620,175,320
‒
‒
‒
308,640,625
‒
308,640,625
自己株式の購入
‒
-325,966,381
-325,966,381
自己株式の売却または割当
‒
316,212,796
316,212,796
929,499,640
-10,437,280
919,062,360
株式報酬制度に基づく株式の発行
‒
‒
‒
増資
‒
‒
‒
自己株式の購入
‒
-381,738,342
-381,738,342
自己株式の売却または割当
‒
367,286,623
367,286,623
929,499,640
-24,888,999
904,610,641
株式報酬制度に基づく株式の発行
増資
2010年12月31日現在の普通株式
2011年12月31日現在の普通株式
全額払込まれていない発行普通株式はない。
自己株式の購入は、一時的に当グループが保有する株式、および短期で再売却する意図で購入した株式から成る。さらに、当グ
ループは、株式報酬のために株式の買戻しを行った。当該取引はすべて株主持分に計上され、これらの取引に関して収益および費
用は計上されなかった。2011年12月31日現在の自己株式数は、合計24,888,999株であった。当該自己株式は、今後の株式報酬に充
当の予定である。
授権資本
取締役会は、現金払込による新株発行増資および一定の場合には現金以外の対価による新株発行増資の権限を付与されている。
2011年12月31日現在、ドイツ銀行AGは、2016年4月30日までにその全部または一部を発行できる、付与されたが未使用の授権資本
枠1,152,000,000ユーロを有していた。詳細は定款第4条に規定されている。
授権資本
対価
230,400,000ユーロ 現金
新株予約権
株式会社法第186条第3項に従って除外されるこ
とがある。
失効日
2016年4月30日
増資が会社の取得または会社の持分保有目的
230,400,000ユーロ 現金または現金以外
で、現金以外の対価による場合、除外されること
2016年4月30日
がある。
691,200,000ユーロ 現金
除外されないことがある。
2016年4月30日
条件付資本
取締役会は、転換権またはオプション権付の参加証券および/または転換社債および/または新株予約権付社債を一度にまた
は数回に分けて発行する権限を付与されている。参加証券、転換社債または新株予約権付社債は、ドイツ銀行AGの関係会社によっ
て発行される場合もある。この目的のために、株式資本は、これらの転換権および/または交換権の行使または強制転換の条件付
で増加した。
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転換権および/または
オプション権による
発行の失効日
条件付資本
230,400,000ユーロ
2015年4月30日
230,400,000ユーロ
2016年4月30日
配当
以下の表は、2011年、2010年および2009年12月31日終了年度の予定または宣言された配当金額をそれぞれ示している。
2011年度(予定)
1
宣言現金配当 (単位:百万ユーロ)
普通株式1株当たり宣言現金配当(単位:ユーロ)
2010年度
2009年度
697
697
466
0.75
0.75
0.75
1 2011年度の現金配当は、2011年12月31日現在の発行株式数に基づいている。
貸借対照表日以後に宣言された配当はなかった。
33−
株式報酬制度
2011年度の新規報奨の付与に使用された株式報酬制度
2011年度において、当グループは、DBエクイティ・プランに基づき株式を基礎とした報酬を付与した。すべての報奨は、一定期
間後にドイツ銀行普通株式を受け取る条件付権利を表している。報奨の受給者は報奨の権利確定期間の間は配当を受け取る権利
を有していない。
DBエクイティ・プランの諸条件に従い付与された株式報奨は、受給者が該当する権利確定期間終了前に自己都合で離職した場
合には、全部または一部が失効することがある。権利確定は通常、解雇または退職等の場合には、離職後も継続する。権利確定は、
受給者が死亡または障害により離職する場合は前倒しされる。
2011年度に行われた報奨は、Instituts-Vergütungsverordnungという名称の金融機関に対するドイツ報酬規制(以下
「InstitutsVergV」という。)に従って付与された。すべての従業員について、繰延報奨の50%が株式で付与された。
InstitutsVergV規制に従って規制されるすべての従業員については、従業員が株式の売却を許可される前に、権利確定と同時に
追加的な保有期間が適用される。
法律上またはその他の制限により株式の受渡しに支障がある国では、報奨を付与するためにDBエクイティ・プランの変形であ
るキャッシュ・プランが使用された(2007年度以降の過年度において)。
2010年度において、当グループは、グローバル・シェア・パーチェス・プラン(GSPP)という名称の従業員株式所有制度を導
入した。2011年12月31日現在、36ヶ国の企業が当該新制度に加入していた。
以下の表は、これらのシェア・プランの基本条件を示している。
制度
権利確定スケジュール
早期退職規定
1
年次報奨
DBエクイティ・プラン
グローバル・シェア・パー
チェス・プラン(GSPP)
1/3:12ヶ月
1
1/3:24ヶ月
1
1/3:36ヶ月
あり
リテンション/
新規雇用
個別仕様
年次報奨−アップ
フロント
付与時に直ちに
3
権利確定
包括的な従業員株
式所有制度
年次リテンション
報奨に選ばれた
従業員
主要なスタッフを引
き付けるまたは引き
留めるために
選ばれた従業員
2
100%:12ヶ月
適格者
なし
規制対象の従業員
なし
従業員1名当たり10株
を上限として付与す
る特定の国の従業員
制度
1 規制対象の従業員については、さらに6ヶ月のリテンション期間後の株式受渡し。
2 加重平均該当勤務期間:23ヶ月
3 規制対象の従業員については、6ヶ月のリテンション期間後の株式受渡し。
当グループはその他現地の株式報酬制度を有しているが、個別でも総額でも連結財務書類にとって重要なものはない。
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2011年度より前の報奨の付与に使用された株式報酬制度
2011年度より前に当グループは、多数のその他のプランに基づき、株式報酬を付与していた。以下の表はこれら従前のプランの
主な特徴を要約している。
権利確定
スケジュール
制度
制限付エクイティ・ユニッ
ト(REU)プラン
DBシェア・スキーム
グローバル・シェア・プラ
ン―ドイツ
グローバル・パートナー
シップ・プラン・エクイ
ティ・ユニット
早期退職規定
1
年次報奨
80%:48ヶ月
あり
20%:54ヶ月
オフサイクル
の報奨
個別仕様
なし
−
100%:12ヶ月
なし
適格者
年次リテンション
報奨に選ばれた
従業員
主要なスタッフを引
き付けるまたは引き
留めるために選ばれ
た従業員
従業員1名当たり10
株を上限として付与
する全従業員制度
付与最終年度
2006年度
2006年度
2008年度
2
80%:24ヶ月
年次報奨
なし
取締役
なし
年次リテンション
報奨に選ばれた
従業員
2008年度
20%:42ヶ月
50%:24ヶ月
年次報奨
25%:36ヶ月
25%:48ヶ月
DBエクイティ・プラン
2009年度(こ
の権利確定ス
ケジュールを
主要なスタッフを引 基にした場
き付けるまたは引き
合)
留めるために選ばれ
た従業員
リテンショ
ン/新規雇用
個別仕様
なし
年次報奨
付与後12ヶ月か
ら45ヶ月までを9
つの期間に均等
に分け、段階的に
権利確定
または、45ヶ月後
に一括で権利確
定
あり
年次リテンション
報奨に選ばれた
従業員
リテンショ
ン/新規雇用
個別仕様
なし
主要なスタッフを引
き付けるまたは引き
留めるために選ばれ
た従業員
DBエクイティ・プラン
2010年度(こ
の権利確定ス
ケジュールを
基にした場
合)
1 受渡しはさらに6ヶ月後。
2 受渡しはさらに18ヶ月後。
すべてのプランは、一定期間後にドイツ銀行普通株式を受け取る条件付権利を表している。報奨の受給者は報奨の決済前に配
当を受け取る権利を有していない。
報奨またはその一部は、受給者が該当する権利確定期間終了前に自己都合で離職した場合、失効することがある。しかしなが
ら、REUプランまたはDBエクイティ・プランの早期退職規定は、年齢または在職期間に関する一定の条件を満たす場合には、自己
都合による離職後の継続的権利確定を認めている。権利確定は通常、解雇または退職等一定の場合には、離職後も継続する。権利
確定は、受給者が死亡または障害により離職する場合は前倒しされる。
法律上またはその他の制限により株式の受渡しに支障がある国では、2007年度以降の報奨の付与に、DBエクイティ・プランの
変形であるキャッシュ・プランが使用された。
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シェア・プランの変動状況
以下の表は、株式報奨を含むプラン(一定期間後にドイツ銀行普通株式を受け取る条件付権利を付与するプラン)の変動状況
の要約である。これには、DBエクイティ・プランの変形であるキャッシュ・プランに基づく付与も含まれている。
グローバル・
グローバル・
DBシェア・ス
単位:千ユニット
パートナーシッ
シェア・プラ
キーム/REU/DB
(1ユニット当たりデータ プ・プラン・エ エクイティ・プ ン/グローバル
クイティ・ユ
・シェア・パー
を除く)
ラン
ニット
チェス・プラン
2009年12月31日現在残高
1ユニット当た
り加重平均付与
日公正価値
(ユーロ)
合計
242
50,114
‒
50,356
49.61
付与
‒
43,942
151
44,093
43.46
発行
-92
-20,668
‒
-20,760
69.75
失効
‒
-4,774
‒
-4,774
39.19
150
68,614
151
68,915
40.31
付与
5
27,804
213
28,022
40.54
発行
-155
-23,838
-157
-24,150
49.12
失効
‒
-3,092
‒
-3,092
37.86
-
69,488
207
69,695
37.37
2010年12月31日現在残高
2011年12月31日現在残高
上記の表に示された数量に加えて、過年度に付与されたDBエクイティ・プラン報奨の権利確定により、2012年2月に約28.3百万
株が制度加入者に発行された。
さらに、当グループは、2012年2月に修正後のプランの条件が付された2012年度DBエクイティ・プランに基づき、約36.0百万ユ
ニットの報奨を1ユニット当たり平均公正価値31.79ユーロで付与した。このうち約1.1百万ユニットは、DBエクイティ・プランの
変形であるキャッシュ・プランに基づき付与された。
報酬費用
資本性金融商品で決済される報奨に関する報酬費用は、付与日において株式報奨の公正価値に基づき測定される。
現金で支払われる株式報奨の報酬費用は各貸借対照表日において公正価値に再測定され、関連する債務は支払時までその他の
負債に含まれる。DBエクイティ・プランのキャッシュ・プラン版に基づき付与された報奨については、ドイツ銀行普通株式の現
在の市場価格に基づき再測定されている。
基礎となる会計原則の詳細は、注記01「重要な会計方針」に記載のとおりである。
重要な株式報酬制度に関連して当グループが認識した報酬費用は、以下のとおりであった。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2009年度
DBグローバル・パートナーシップ・プラン
-
1
4
DBグローバル・シェア・プラン/DBグローバル・シェア
・パーチェス・プラン
6
3
6
DBシェア・スキーム/制限付エクイティ・ユニット・プ
ラン/DBエクイティ・プラン
1,283
1,173
637
合計
1,289
1,177
647
2011年度、2010年度および2009年度に認識した報酬費用のうち、約28百万ユーロ、約24百万ユーロおよび約22百万ユーロは、そ
れぞれ現金決済型の変形プランに起因するものであった。
現金の支払いを伴う株式報酬取引は、負債を生じさせる。これは、2011年度、2010年および2009年12月31日終了年度において、そ
れぞれ合計約35百万ユーロ、約33百万ユーロおよび約26百万ユーロであった。
2011年、2010年および2009年12月31日現在、権利未確定の株式報酬に関連する未認識の報酬費用は、それぞれ約6億ユーロ、約10
億ユーロおよび約4億ユーロであった。
34−
従業員給付
繰延報酬
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当グループは、選ばれた従業員に対して、繰延決済による現金報奨を付与した。各報奨は3つのトランシェから成り、それぞれの
合計は、付与総数の3分の1ずつとなっている。3つのトランシェは、それぞれ付与日後1年後、2年後および3年後に権利が確定する。
権利確定後は、権利確定前に失効した報奨部分を除き、直ちに支払が行われる。通常、各トランシェは、権利確定期間にわたり費用
に計上される。原則として当該報奨は、各権利確定日において従業員とドイツ銀行との間の雇用関係が継続している場合にのみ、
従業員に支払われる。例えば従業員が社内の方針または法令に違反した場合、当該報奨については、追加された失効ルールの適用
を受けることになる。
2010年2月に上級経営陣の地位にある特定の従業員に対して付与した報奨についても、規制上のルールに基づいた業績指標失
効ルールの適用を受けている。当該規制上のルールは、予め定めた業績基準を達成できなかった場合には、当該報奨の一部の支払
を行わないとするものである。2011年度以降は、金融機関に対するドイツ報酬規制(以下「InstitutsVergV」という。)の要件に
基づき明確に特定された上級経営陣および従業員に対してのみ、一定の失効ルールが適用されている。
DB制限付インセンティブ・プランの諸条件に従い付与された報奨総額は、2011年2月に約10億ユーロおよび2010年2月に約5億
ユーロであった。
2012年2月では、DB制限付インセンティブ・プランの諸条件に従い付与された新たな報奨総額は、約11億ユーロであった。
さらに、当グループは、注記33「株式報酬制度」に記載の株式報奨を付与した。
雇用後給付制度
制度の特性
当グループは、従業員のために、確定拠出制度および確定給付制度双方の複数の雇用後給付制度に資金を提供している。当グ
ループの制度は、制度の特性および実体に基づいて会計処理が行われている。当グループの確定給付制度は、年金制度および雇用
後医療制度等の退職給付制度に分類される。
当グループの確定給付制度の大半は、ドイツ、英国および米国の退職給付制度の受益者に関連するものである。当該制度につい
て、加入者の発生給付の価値は、主に各従業員の報酬および勤続期間に基づいている。当グループは、退職給付制度債務の大半の
資金を積み立てるため、様々な外部の年金信託を継続的に利用している。
さらに、当グループは、主に米国に居住している多数の在職中の従業員および退職従業員に対し、様々な雇用後医療制度を維持
している。これらの制度は、適格退職者の医療費が所定の免責額を超えた後にその所定の割合を支払うものである。当グループ
は、当該債務について従業員の勤務期間にわたり未払計上し、当該給付の支払期日到来時に当グループの資産から給付を行って
いる。退職者がメディケアとして適格になった時点で、当該退職者は当グループの医療制度に基づく資格を失い、当グループは当
該退職者のために医療費払戻口座に対する拠出を行う。
当グループの年金リスク委員会は、当グループの世界中の雇用後給付制度に関連するリスクについて監視している。この一環と
して、年金リスク委員会は、ガバナンスおよびリスク管理(積立、資産配分および数理計算上の仮定の設定等)に関する指針を策
定し、維持している。
当グループの積立方針は、現地の法的要件をすべて満たすことを条件として、確定給付債務(以下「DBO」という。)に対して、
債務の90%から100%の範囲の制度資産を維持することである。ただし、積立に税務上のメリットがない制度等の場合、当グルー
プは、当該制度については積立を行わないことを決定している。当グループの非積立式制度の債務は、貸借対照表に未払計上され
ている。
負債および資産の増減の調整表−貸借対照表に与える影響
以下の表は、2011年および2010年12月31日終了年度における当グループの確定給付制度に係るDBOおよび制度資産の公正価値
の期首および期末残高の調整、各年度の12月31日現在の積立状況ならびに貸借対照表に認識された金額への調整を示している。
退職給付制度
単位:百万ユーロ
2011年度
雇用後医療制度
2010年度
2011年度
2010年度
確定給付債務の増減:
期首残高
12,071
9,416
154
136
当期勤務費用
248
243
3
3
利息費用
600
527
7
9
制度加入者による拠出額
19
14
‒
‒
数理計算上の差損(益)
458
81
18
3
為替レートの変動
136
231
5
10
-563
-465
-8
-7
21
-77
-15
‒
給付の支払
過去勤務費用(利益)
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有価証券報告書
1
取得
‒
2,129
‒
‒
売却
-17
‒
‒
‒
-1
-30
‒
‒
その他
2
2
‒
‒
期末残高
12,974
12,071
164
154
1,162
1,124
164
154
11,812
10,947
‒
‒
11,076
9,352
‒
‒
制度資産の期待運用収益
531
490
‒
‒
数理計算上の差益(損)
1,165
224
‒
‒
為替レートの変動
152
210
‒
‒
雇用主による拠出額
117
388
‒
‒
19
14
‒
‒
-464
-423
‒
‒
取得
‒
846
‒
‒
売却
-12
‒
‒
‒
9
-17
‒
‒
その他
1
-8
‒
‒
期末残高
12,594
11,076
‒
‒
-380
-995
-164
-154
未認識の過去勤務費用(利益)
-
-
‒
‒
資産計上額の上限
-
-3
‒
‒
-
5
‒
‒
認識された純資産(負債)
-380
-993
-164
-154
このうち:その他の資産
1,336
609
‒
‒
このうち:その他の負債
-1,716
-1,602
-164
-154
清算/縮小
2
このうち:非積立式
このうち:積立式
制度資産の公正価値の増減:
期首残高
制度加入者による拠出額
3
給付支払
1
清算
2
期末現在の積立状況
4
売却目的保有に再分類
1 ポストバンク、サル・オッペンハイム、BHF銀行。
2 小規模な制度の初度適用に係る期首残高を含む。
3 積立式制度のみ。
4 BHF銀行。
数理計算の手法および仮定
すべての制度の測定日は12月31日である。すべての制度は、独立した適格保険数理士により予測単位積増方式を用いて評価さ
れている。
DBOおよび費用の算定に適用された主な数理計算上の仮定は、以下のとおりであった。これらは加重平均の形式で示されてい
る。
2011年度
2010年度
2009年度
退職給付制度に使用された仮定
確定給付債務の決定のため(期末現在)
割引率
4.8%
5.1%
5.4%
物価インフレ率
2.5%
2.5%
2.7%
将来給与水準の名目上昇率
3.4%
3.3%
3.4%
年金支給額の名目上昇率
2.5%
2.4%
2.4%
割引率
5.1%
5.4%
5.6%
物価インフレ率
2.5%
2.7%
2.1%
費用の決定のため(終了年度)
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将来給与水準の名目上昇率
3.3%
3.4%
3.0%
年金支給額の名目上昇率
2.4%
2.4%
1.8%
4.9%
5.0%
4.5%
4.5%
5.3%
5.9%
5.3%
5.9%
6.1%
測定日現在65歳の男性
19.4
19.4
19.4
測定日現在45歳の男性
21.6
21.6
21.5
測定日現在65歳の女性
22.9
22.8
22.8
測定日現在45歳の女性
25.0
24.9
24.8
1
制度資産の期待運用収益率
雇用後医療制度に使用された仮定
確定給付債務の決定のため(期末現在)
割引率
費用の決定のため(終了年度)
割引率
仮定された65歳時の余命
1 2012年度の費用を決定する際の資産の期待運用収益率は4.5%である。
当グループの最も重要な制度に関する各測定日現在の割引率の仮定は、関連する制度の将来の給付が実際に支払われる時期お
よび金額を反映した、優良社債のイールドカーブによるアプローチを基に設定されている。ドイツで適用されている仮定を基に、
ユーロ圏全体で一貫した仮定が用いられている。その他の制度の割引率は、必要に応じて、関連する制度の債務と整合したデュ
レーションをもつ、各測定日現在の優良社債または国債の利回りに基づいている。
ユーロ圏および英国における物価インフレの仮定は、測定日現在のこれらの市場におけるインフレ・スワップ率に基づく、市
場が示すインフレ尺度を参照して設定されている。その他の国に関しては、通常、Consensus Economics Inc.の長期予測に基づい
ている。
将来の給与水準の上昇に関する仮定は、制度ごとに策定され、関連がある場合には物価インフレの仮定を用いたビルディング
・ブロック・アプローチを取り入れており、また当グループの報奨構造または市場ごとの方針を反映させている。
年金支給額の名目上昇率に関する仮定は、制度ごとにに策定され、関連がある場合には物価インフレの仮定を用いたビルディ
ング・ブロック・アプローチを取り入れており、また関連する現地の法律および制度特有の要件を反映させている。
資産の期待運用収益率は、測定日現在の各制度の目標資産配分および各資産区分別の資産の予定運用収益率を認識するビル
ディング・ブロック・アプローチを使用し、各積立式の制度別に策定されている。原則として、リスク・フリー利子率をベンチ
マークとして使用し、各年金資産の主要区分に係るデュレーションおよび特定関連要因の影響を適宜調整する。例えば、資本性
金融商品および土地建物の期待運用収益率は、リスク・フリー利子率に各リスク・プレミアムを上乗せすることにより算出さ
れる。
その他の仮定としては、死亡率の仮定は、確定給付制度に基づく当グループの債務を測定する上で重要となる場合がある。これ
らの仮定は、各国における現時点で最善の慣行に従い設定されている。将来の潜在的な寿命の改善は考慮され、また必要に応じて
含められる。
雇用後医療制度の費用算定において、対象となる医療保険給付の1人当たり費用の加重平均年間増加率の仮定は、2012年度につ
き9.0%であった。この率は2020年度末までに徐々に減少して5.1%になり、その後は一定になると仮定されている。
年金積立投資
当グループの主たる投資目標は、従業員に対して長期間給付を行う当グループの費用を削減するため、デュレーション・ミス
マッチおよび資産区分の多様化を通じていくらかの限定された金額のリスク負担を負うことで、退職給付制度の積立状況の著し
い変動に対する免疫性を当グループに広く持たせることである。その目的は、当グループ全体のリスク許容度の範囲内で収益を
最大化することである。
当グループの積立式退職給付制度の2011年および2010年12月31日現在における加重平均資産配分、および資産区分別の目標
配分は以下のとおりである。
制度資産の割合
目標配分
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
資産区分:
資本性金融商品
負債性金融商品(現金およびデリバティブ
を含む)
オルタナティブ投資(土地建物を含む)
10%
7%
9%
85%
87%
88%
5%
6%
3%
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資産区分合計
100%
100%
100%
2011年および2010年12月31日終了年度における制度資産の実際運用収益は、それぞれ1,696百万ユーロおよび714百万ユーロで
あった。
2011年12月31日現在の制度資産には、時価がプラス473百万ユーロのグループ企業とのデリバティブ取引が含まれている。さ
らに制度資産には、当グループが発行した有価証券248百万ユーロが含まれている。
キャッシュ・フローに与える影響
当グループは、2012年度において、退職給付制度に約125百万ユーロを拠出する予定である。2012年12月31日終了年度中に制度
資産が当グループに返還されることは見込まれていない。
以下の表は、今後5年間の各年度ごとの制度別支給見込額、および今後5年間の支給見込総額を示している。これらの金額には従
業員の過去および予想される将来の勤務に帰属する給付が含まれており、積立式制度については当グループの年金積立金から支
払われる額、非積立式制度については当グループから支払われる額の双方が含まれている。
単位:百万ユーロ
退職給付制度
雇用後医療制度
2012年度
555
10
2013年度
557
11
2014年度
566
11
2015年度
586
11
2016年度
611
12
3,556
62
2017年度から2021年度
資本に与える影響
当グループは、数理計算上の差異を発生期間に認識する方針を適用している。数理計算上の差異は、株主持分に直接計上され、
連結包括利益計算書および連結所有者持分変動計算書に表示されている。
以下の表は、当グループによる2006年1月1日のIFRS適用以降、2011年12月31日現在までに認識された累計額、ならびに2011年
および2010年12月31日終了年度にそれぞれ認識された金額(繰延税金引当金考慮前)を示している。繰延税金については、注記
35「法人所得税」の資本に計上された法人所得税に関する別の表において開示されている。
包括利益に認識された金額(利得(損失))
1
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2011年度
2010年度
退職給付制度:
数理計算上の差益(損)
856
707
143
-
2
4
856
709
147
15
-18
-3
15
-18
-3
871
691
144
資産計上額の上限
退職給付制度合計
雇用後医療制度:
数理計算上の差益(損)
雇用後医療制度合計
認識額合計
1 IFRS開始以降の累計額であり、為替レートの変動の影響を含む。
負債および資産に生じた実際の影響
以下の表は、DBO、制度資産の公正価値および積立状況に関する当年度および過去4年度の測定日における金額、ならびに当該測
定日までの1年間に生じた債務および制度資産に係る実績修正の金額を示している。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日
現在
2010年12月31日
現在
2009年12月31日
現在
2008年12月31日
現在
2007年12月31日
現在
12,974
12,071
9,416
8,189
8,518
退職給付制度:
確定給付債務
293/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
このうち:実績修正
(損失(利得))
制度資産の公正価値
このうち:実績修正
(利得(損失))
積立状況
25
-83
-72
24
-68
12,594
11,076
9,352
8,755
9,331
1,165
224
92
-221
-266
-380
-995
-64
566
813
164
154
136
119
116
8
1
‒
-5
-17
-164
-154
-136
-119
-116
雇用後医療制度:
確定給付債務
このうち:実績修正
(損失(利得))
積立状況
費用に与える影響
当グループの給与手当には、2011年、2010年および2009年12月31日終了年度の連結損益計算書に認識された確定給付制度およ
びその他の選ばれた従業員に対する給付に関する以下の費用が含まれている。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2009年度
退職給付制度の費用:
当期勤務費用
248
243
186
利息費用
600
527
457
-531
-490
-403
即時認識の過去勤務費用(利益)
21
-77
18
清算/縮小
-9
-14
1
329
189
259
当期勤務費用
3
3
3
利息費用
7
9
7
-15
‒
‒
-5
12
10
確定給付制度の費用合計
324
201
269
確定拠出制度の費用合計
351
239
203
雇用後給付の費用合計
675
440
472
その他の選ばれた従業員に対する給付の開示
強制加入のドイツ社会保障年金制度に対す
る雇用主の拠出額
226
171
162
キャッシュ・リテンション制度に係る費用
936
662
688
退職金費用
503
588
629
制度資産の期待運用収益
退職給付制度合計
雇用後医療制度の費用:
即時認識の過去勤務費用(利益)
雇用後医療制度合計
2012年度の予想費用は、退職給付制度につき300百万ユーロ、雇用後医療制度につき11百万ユーロである。
2010年度と比較して2011年度の雇用後給付の費用の増加は、主に、ポストバンクの連結の通期化による影響、および英国政府
の発表により据置型の企業年金に係る指数が小売物価指数から消費者物価指数に変更されたことによるものである。この変更
により、104百万ユーロの過去勤務利益が2010年度の費用に認識された。
測定日現在における退職給付制度および雇用後医療制度に係る在職中の制度加入者の加重平均残存勤務期間は、それぞれ10
年および6年である。
主要な仮定の感応度
以下の表は、2011年および2010年12月31日現在の確定給付債務、ならびに2012年および2011年12月31日終了年度における主な
費用項目(勤務費用、利息費用および制度資産の期待運用収益)の合計額に関する、主要な仮定の感応度をそれぞれ示してい
る。数値には、各仮定を単独で変化させた場合の影響が反映されている。
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有価証券報告書
確定給付債務
増加/減少(−)
単位:百万ユーロ
費用
2011年12月31日現在 2010年12月31日現在
退職給付制度の感応度:
割引率(50ベーシス・ポイント
の減少)
物価インフレ率(50べーシス・
ポイントの増加)
将来給与水準の実質上昇率
(50べーシス・ポイントの増
加)
1
寿命(10パーセントの改善)
期待運用収益率(50ベーシス・
ポイントの減少)
雇用後医療制度の感応度:
医療費率(100ベーシス・ポイン
トの増加)
医療費率(100ベーシス・ポイン
トの減少)
2012年度
2011年度
960
935
5
5
555
545
40
35
105
105
10
10
255
245
15
15
-
‒
65
55
17
19
2
2
-15
-17
-1
-2
1 寿命の10%の改善は、各年齢における死亡の確率が10%減少することを意味する。感応度においては、概して、65歳時における予想寿命を約1
年伸ばす影響がある。
35−
法人所得税
2011年度、2010年度および2009年度における法人所得税費用(ベネフィット)の内訳は以下のとおりである。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
2009年度
当期税金費用(ベネフィット):
当年度税金費用(ベネフィット)
1,683
1,339
970
-232
-9
-430
1,451
1,330
540
繰延税金費用(ベネフィット):
一時差異、繰越欠損金および繰越税額控除の発生お
よび解消
税法および/または税率改正の影響
-143
700
570
110
7
3
過年度修正
-354
-392
-869
繰延税金費用(ベネフィット)合計
-387
315
-296
1,064
1,645
244
過年度修正
当期税金費用(ベネフィット)合計
法人所得税費用(ベネフィット)合計
法人所得税費用(ベネフィット)には、保険契約者利益に帰属する保険契約者税(2011年度では法人所得税ベネフィットが28
百万ユーロ、2010年度では法人所得税費用が37百万ユーロおよび2009年度では法人所得税ベネフィット1百万ユーロ)が含まれ
ている。
当期税金費用合計には、過年度において未認識であった欠損金、税額控除および将来減算一時差異からの便益が含まれており、
これは2011年度の当期税金費用を35百万ユーロ減少させた。これらの影響により、2010年度および2009年度の当期税金費用がそ
れぞれ6百万ユーロおよび0.2百万ユーロ減少した。
繰延税金ベネフィット合計には、過年度において未認識であった欠損金(税額控除/将来減算一時差異)からの便益ならびに
過年度に行われた繰延税金資産の評価減の戻入および繰延税金資産の評価減から生じた費用が含まれており、これらは2011年度
の繰延税金ベネフィットを262百万ユーロ増加させた。これらの影響により、2010年度の繰延税金費用が173百万ユーロ増加し、
2009年度の繰延税金ベネフィットが537百万ユーロ増加した。
以下の表は、税引前利益にドイツ法定(内国)法人所得税率を乗じて得られる金額と、当グループの実際の法人所得税費用と
の差異を分析したものである。
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有価証券報告書
単位:百万ユーロ
2011年度
内国法人所得税率30.8%(2010年度および2009年度
30.7%)による期待税金費用
2010年度
2009年度
1,657
1,219
-28
63
-63
-467
-556
-763
持分法適用投資による損失(利益)
-39
-87
-29
減算不能費用
297
335
624
-
668
-
-297
167
-537
110
7
3
90
48
-95
-28
37
-1
-231
-256
-490
1,064
1,645
244
外国税率差異
有価証券およびその他の収益に係る非課税所得
税務上の便益のないドイツ・ポストバンクAG関連の
費用
繰延税金資産の認識および測定の変更
税法および/または税率改正の影響
株式報酬に関連する影響
保険契約者税の影響
その他
実際法人所得税費用(ベネフィット)
1,595
当グループは、引き続き様々な管轄区域の税務当局による調査中である。2011年度の上表の「その他」は主に、これらの調査の
決着による非経常的な影響が含まれているのに対し、2010年度は主に米国における税務ポジションの改善(2010年度の米国連邦
法人税申告書の提出に関する新たな基準に係るものを含む。)が反映されている。
2011年12月31日終了年度の繰延税金資産・負債の算定に用いられた法人税、連帯付加税および営業税を含む内国法人所得税率
は30.8%、2010年度および2009年度はそれぞれ30.7%であった。
資本(その他の包括利益/資本剰余金)に借方計上または貸方計上された法人所得税は、以下のとおりである。
単位:百万ユーロ
2011年度
確定給付制度に関連する数理計算上の差益/損
2010年度
2009年度
-50
-29
113
期中未実現純利得(損失)
173
-59
-195
純損益に振り替えられた純利得/損失
-11
-47
-214
期中未実現純利得(損失)
92
30
90
純損益に振り替えられた純(利得)損失
-1
-1
-2
-129
320
54
1
-3
13
75
211
-141
46
30
-35
売却可能金融資産
キャッシュ・フロー・ヘッジ目的のデリバティブ
その他の資本の変動
期中未実現純利得(損失)
純損益に振り替えられた純(利得)損失
その他の包括利益に(借方計上)貸方計上された法
1
人所得税
資本に(借方計上)貸方計上されたその他の法人所
得税
1 2011年度より、確定給付制度に関連する数理計算上の差益/損は、その他の包括利益の一部として表示されている。その結果、
過去の期間の数値は修正された。
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有価証券報告書
当グループの繰延税金資産・負債(総額)の主要な内訳は、以下のとおりである。
単位:百万ユーロ
1
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
繰延税金資産:
繰越欠損金
2,375
2,637
185
189
トレーディング業務
10,686
8,627
土地建物および設備
806
780
2,560
2,152
1,209
1,117
525
594
1,178
1,314
775
1,919
20,299
19,329
トレーディング業務
9,370
8,070
土地建物および設備
49
62
その他の資産
1,103
2,470
有価証券評価
790
758
貸倒引当金
348
124
その他の引当金
414
897
1,277
914
13,351
13,295
繰越税額控除
将来減算一時差異:
その他の資産
有価証券評価
貸倒引当金
その他の引当金
その他の負債
繰延税金資産合計(相殺前)
繰延税金負債:
将来加算一時差異:
その他の負債
繰延税金負債合計(相殺前)
1 2011年度の最新のマッピング手続に基づいた結果、過去の期間の数値は修正された。
繰延税金資産および負債は、相殺後、貸借対照表に以下のように表示されている。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
繰延税金資産として表示
8,737
8,341
繰延税金負債として表示
1,789
2,307
繰延税金資産純額
6,948
6,034
繰延税金資産および繰延税金負債の残高の変動は、繰延税金費用/(ベネフィット)と一致していない。これは、(1)資本に直
接計上された繰延税金、(2)ユーロ以外の通貨建税金資産および負債に対する為替レート変動の影響、(3)通常の活動の一環とし
ての企業の取得および処分、および(4)その他の資産および負債の一項目として貸借対照表に表示されている繰延税金資産およ
び負債の区分の変更に起因している。
2011年および2010年12月31日現在、以下の項目について繰延税金資産は認識されていなかった。
単位:百万ユーロ
1
1
2011年12月31日現在
将来減算一時差異
期限が未到来
翌期に期限到来
翌期後に期限到来
繰越欠損金
翌期に期限到来
297/550
2010年12月31日現在
-296
-676
-3,342
-4,206
-45
-6
-2,143
-1,801
-5,530
-6,013
-
-
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
翌期後に期限到来
繰越税額控除
-101
-67
-101
-67
1 表中の金額は、連邦法人所得税に関する将来減算一時差異、繰越欠損金および繰越税額控除を参照している。
繰越欠損金、繰越税額控除および将来減算一時差異を解消できるだけの将来課税所得を稼得する可能性が低いため、これらの
項目について繰延税金資産は認識されなかった。
2011年12月31日および2010年12月31日現在、当グループは、当期または前期に損失に陥った企業において、繰延税金負債を超過
する繰延税金資産をそれぞれ15億ユーロおよび33億ユーロ認識した。これは、各企業が繰越欠損金、繰越税額控除および将来減算
一時差異を解消できるだけの課税所得を稼得する可能性が高いとする経営陣の評価に基づいている。一般的に、繰延税金資産と
して認識する金額を決定する際に、経営陣は、過去の収益性に関する情報、および、関連があれば、承認された事業計画(税法上の
繰越期間、タックス・プランニングの実現可能性およびその他の関連検討事項のレビューを含む。)に基づく営業利益の見通し
を用いている。
当グループは、2011年12月31日および2010年12月31日現在、当グループの親会社による子会社、支店および関連会社に対する投
資ならびに共同支配企業に対する持分に関連する一時差異をそれぞれ135百万ユーロおよび106百万ユーロ有しており、これらに
関して繰延税金負債は認識されなかった。
36−
デリバティブ
デリバティブ金融商品およびヘッジ活動
当グループが利用するデリバティブ契約には、スワップ、先物、先渡、オプションおよびその他類似のタイプの契約が含まれる。
通常の事業活動の過程において、当グループは、トレーディング目的およびリスク管理目的の双方で多様なデリバティブ取引を
締結している。デリバティブ商品の利用における当グループの目的は、顧客のリスク管理ニーズを満たすことおよび当グループ
のリスク・エクスポージャーを管理することである。
注記01「重要な会計方針」に記載された当グループのデリバティブおよびヘッジ会計に関連する会計方針に従い、すべてのデ
リバティブは、トレーディングまたはトレーディング以外のいずれの目的で保有されているかにかかわらず、公正価値で貸借対
照表に計上されている。
トレーディング目的で保有するデリバティブ
セールス・アンド・トレーディング
当グループのデリバティブ取引の大半は、セールス・アンド・トレーディング活動に関連している。セールス活動には、顧客が
現在または将来のリスクを負担、移転、変更または減少させるためのデリバティブ商品の構築およびマーケティングが含まれる。
トレーディングには、マーケット・メーキング、ポジショニングおよび裁定取引活動が含まれる。マーケット・メーキングには、
スプレッドおよび出来高に基づく収益を生み出すための、他の市場参加者に対する買呼値および売呼値の提示が含まれる。ポジ
ショニングは、価格、レートまたは指標の有利な変動から利益を得ることを見越したリスク・ポジションの管理を意味する。裁定
取引には、市場および商品間の価格差の識別およびその価格差から利益を得ることが含まれる。
リスク管理
当グループは、資産負債管理の一環として、マーケット・リスクに対するエクスポージャーを減少させるためにデリバティブ
を利用する。これは、固定利付金融商品の特定ポートフォリオおよび予定取引をヘッジするデリバティブの締結、ならびに貸借対
照表全体のエクスポージャーに対する戦略的ヘッジにより達成される。当グループは金利リスクを、とりわけデリバティブ契約
を利用することにより積極的に管理している。デリバティブ金融商品の利用度は、所定の限度枠内で、市況の変化や関連する資産
および負債の特性および組み合わせの変化に対応して、随時変更される。
ヘッジ会計に適格なデリバティブ
デリバティブが注記01「重要な会計方針」に記載された特定の基準を満たす場合、当グループはヘッジ会計を適用している。
公正価値ヘッジ会計
当グループは、市場金利の変動による固定利付金融商品の公正価値の変動に備えるため、主に金利スワップおよびオプション
を用いて公正価値ヘッジを行っている。
以下の表は、公正価値ヘッジとして保有するデリバティブの価値を示している。
298/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
単位:百万ユーロ
資産
2011年度
公正価値ヘッジとして保有するデリバティブ
負債
2011年度
7,485
資産
2010年度
2,741
負債
2010年度
8,447
5,823
2011年および2010年12月31日終了年度において、それぞれ22億ユーロおよび7億ユーロの利得が、ヘッジ手段に関して認識され
た。同期間におけるヘッジ対象の損益(ヘッジ対象リスクに起因)は、それぞれ15億ユーロおよび6億ユーロの損失であった。
キャッシュ・フロー・ヘッジ会計
当グループは、金利および為替レートの変動に対するエクスポージャーに備えるため、金利スワップおよび外国為替予約を用
いてキャッシュ・フロー・ヘッジを行っている。
以下の表は、キャッシュ・フロー・ヘッジとして保有するデリバティブの価値を示している。
単位:百万ユーロ
キャッシュ・フロー・ヘッジとして保有する
デリバティブ
資産
2011年度
負債
2011年度
0
資産
2010年度
負債
2010年度
436
1
268
ヘッジ対象キャッシュ・フローの発生が見込まれる期間およびこれらが損益計算書に影響を与えると見込まれる期間を示す
表は以下のとおりである。
単位:百万ユーロ
1年内
1年から3年
3年から5年
5年超
2011年12月31日現在
資産からのキャッシュ・インフロー
46
83
75
302
負債からのキャッシュ・アウトフロー
-4
-4
-
-
2011年度の正味キャッシュ・フロー
42
79
75
302
47
84
56
254
-27
-50
-39
-63
20
34
17
191
2010年12月31日現在
資産からのキャッシュ・インフロー
負債からのキャッシュ・アウトフロー
2010年度の正味キャッシュ・フロー
これらの予想将来キャッシュ・フローのうち、大部分は当グループ最大のキャッシュ・フロー・ヘッジ・プログラム(Maher
Terminals LLC)に関連して生じる予定である。Abbey Life Assurance Company Limitedのキャッシュ・フロー・ヘッジは2011
年度において終了した。
2011年および2010年12月31日終了年度において、キャッシュ・フロー・ヘッジ・プログラムに関連して、それぞれ(455)百万
ユーロおよび(321)百万ユーロの残高が資本に計上された。これらのうち、それぞれ(26)百万ユーロおよび(44)百万ユーロは終了
したプログラムに関連していた。これらの金額は適宜損益計算書に振り替えられる予定である。
2011年および2010年12月31日終了年度において、有効なキャッシュ・フロー・ヘッジにつき、それぞれ92百万ユーロおよび44
百万ユーロの損失がその他の包括利益に認識された。
2011年および2010年12月31日終了年度において、それぞれ42百万ユーロおよび60百万ユーロの利得が資本から除かれ、損益計
算書に含められた。
2011年12月31日終了年度において、ヘッジの非有効部分による利得または損失は認識されなかった。2010年12月31日終了年度
においては3百万ユーロの損失が認識された。
2011年12月31日現在、キャッシュ・フロー・ヘッジの最長期日は2027年である。
純投資ヘッジ会計
当グループは、為替予約およびスワップを用いて、在外営業活動体に対する純投資の財務書類を期末の直物相場で親会社の報
告通貨に換算した結果生じる外貨換算調整に対して、ヘッジを行っている。
以下の表は、純投資ヘッジとして保有するデリバティブの価値を示している。
単位:百万ユーロ
純投資ヘッジとして保有するデリバティブ
資産
2011年度
76
299/550
負債
2011年度
1,610
資産
2010年度
81
負債
2010年度
528
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
2011年および2010年12月31日終了年度において、ヘッジの非有効部分によりそれぞれ218百万ユーロおよび197百万ユーロの損
失が認識された。当該非有効部分には、ヘッジ手段に係るフォワード・ポイントを要因とするものが含まれている。
37−
規制自己資本
資本管理
当グループの財務機能は、ポストバンクが自己のグループ・レベルおよび地域レベルで資本を管理しているのを除き、グループ
・レベルおよび各地域における地域レベルで資本を管理している。一般に財務資源の配分、特に資本の配分は、当グループの収益
性および株主価値に最も高いプラスの影響を与える事業ポートフォリオを優遇する。その結果、財務部は、資本を事業ポートフォ
リオ間に定期的に再配分している。
財務部は、株式の発行および買戻しを含む、当グループの資本戦略(それ自体を資本およびリスク委員会が策定し取締役会が承
認する。)を施行している。当グループは、健全な資本の維持に注力している。全体的な資本の需要と供給は常に監視され、様々な
観点からの資本の需要を満たすために、必要に応じて調整される。これらには、IFRSの会計基準に基づく帳簿上の資本、規制自己
資本、および経済的資本が含まれている。
資本の配分、当グループの資金調達計画の決定およびその他資金に係る問題は、資本およびリスク委員会によってフレーム
ワークが構成されている。
当グループの支店および子会社の資本の需要をカバーする地域の資本計画は、半年毎に作成され、グループ投資委員会に提出
される。当グループの子会社の大部分は、法律上および規制上の所要自己資本が課せられている。現地の資産負債委員会は、地域
の財務チームの管理下でそのニーズに応える。さらに、同委員会は、ドイツ銀行AGへの送金が可能な配当金に係る制限または親銀
行に対し貸出を行う当グループの子会社の能力に係る制限のような要件への準拠性を確保する。当グループの資本および流動性
を策定、実施、テストする際に、当グループは、このような法律上および規制上の要件を考慮に入れる。
当グループのコアの通貨は、ユーロ、米ドルおよび英ポンドである。財務部は、コア通貨の変動に対する当グループの資本比率
の感応度を管理している。当グループの在外子会社および支店に投下されたコア以外の通貨建ての資本は、当グループが現在
ヘッジを行っていない中国元を除き、その大部分が外国為替の変動に対してヘッジされている。財務部は、どの通貨をヘッジすべ
きかを決定し、適切なヘッジ戦略を策定し、最終的にこれらのヘッジを実行する。
財務部は、ドイツ銀行最大の年金基金の投資委員会のメンバーとなっており、同委員会が投資の指針を設定している。このこと
により、年金資産と年金負債の整合性、およびそれによる当行の資本基盤の保護が確保される。
財務部は、負債管理取引のため、常に、市場を監視している。当該取引は、ドイツ銀行の発行債を額面未満で買い戻すことにより
コアTier 1資本を創出する、逆循環的な機会を示している。
コアTier 1資本比率は、2011年度末現在、9.5%であった。これは、欧州銀行監督機構(EBA)が提案し、EU域内の資本審査に関し
欧州理事会が合意した9%の水準を、2012年6月30日の期限に先立ち、既に上回っている。これはまた、EU域内の資本審査のみを目
的として2011年9月30日時点で決定された、欧州経済圏のソブリン・エクスポージャーに関連する資本不足額388百万ユーロもカ
バーしている。当行は引き続き、2012年6月30日まで当該9%の基準値を守るよう努力していく。
2011年度第1四半期において当グループは、平均アクティブ資本を、規制上の要件に応じて、各事業セグメントならびに連結お
よび調整に配分する際に用いる手法を変更した。新たな手法の下では、配分の基礎として、経済的資本に代えて、リスク加重調整
済資産および規制自己資本の一定の控除項目が用いられる。資本配分フレームワークに関する他のすべての項目は変更されてい
ない。配分される合計金額は、引き続き、当グループ全体の経済的リスク・エクスポージャーまたは所要規制自己資本のいずれか
大きい方に基づいて決定される。2011年度において当グループは、Tier 1資本比率を10.0%と仮定することにより、内部的な所要
規制自己資本を算出している。当グループの平均アクティブ資本が、全体の経済的リスク・エクスポージャーまたは所要規制自
己資本のいずれか大きい方を超過する場合、当該超過金額は、連結および調整に割り当てられる。
2010年度年次株主総会(2010年5月27日)から2011年度年次株主総会(2011年5月26日)までの間に28.5百万株が購入され、こ
のうち0.5百万株は、売り渡していたプット・オプションを相手先が期日に実行したことにより取得されたものであった。購入し
た株式のうち、22.0百万株は株式報酬に使用され、6.5百万株は今後の株式報酬のためグループ財務部保有残高を増やすことに充
当された。2011年1月1日から2011年5月26日までの間に9.8百万株が購入され、このうち売渡しプット・オプションによるものは
なかった。さらに、現物決済のコール・オプション10.0百万個が、2011年度第1四半期に、既存の株式報酬をヘッジする目的で購入
された。これらのコール・オプションは残存期間が18ヶ月超であり、上述の年次株主総会で付与された、デリバティブを用いて自
社株買いを行う権限に基づいて購入された。2011年度第2四半期に当グループは、上述の権限に従い、現物決済が可能となるよう
既存のコール・オプション15.3百万個の条件変更を行った。これらのコール・オプションの残存期間は18ヶ月未満である。2011
年度年次株主総会の時点で、自社株買いにより財務部が保有する株式数は、合計7.6百万株であった。
2011年度年次株主総会では、2015年11月末までに上限92.9百万株の自社株買いを行う権限がグループ取締役会に付与された。
このうち46.5百万株については、デリバティブを利用して購入することができる。これらの権限により、2010年度年次株主総会の
権限は置き換えられた。2011年度年次株主総会から2011年12月31日までの間に27.4百万株が購入され、購入した株式のうち、10.9
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百万株は株式報酬に使用され、16.5百万株は今後の株式報酬のためグループ財務部保有残高を増やすことに充当された。2011年
12月31日現在、自社株買いにより財務部が保有する株式数は、合計24.1百万株であった。
2011年度第3四半期におけるドイツ銀行の株価低迷を利用して、財務部は、2011年度第1四半期に購入した現物決済のコール・
オプション10.0百万個の反対取引を行い、新たに10.0百万個の現物決済コール・オプション契約を、大幅に低い行使価格で締結
した。これらのコール・オプションは、2011年度年次株主総会で付与された権限に基づいて購入された。コール・オプション10.0
百万個のうち6.0百万個は、残存期間が18ヶ月超である。これらの10.0百万個のコール・オプションに加え、当グループは、株式報
酬のための当グループの株式引渡義務をさらにヘッジするため、追加でコール・オプションの条件変更を行った。
2011年12月31日現在のハイブリッドTier 1資本残高合計(ほぼ全額が非累積的信託優先証券)は、2010年12月31日現在126億
ユーロであったのに対し、127億ユーロであった。この増加は、主に、米ドル高により米ドル建ハイブリッドTier 1資本に生じた為
替の影響によるものあった。2011年度において、当グループは、ハイブリッドTier 1資本を調達も償還もしなかった。
2011年度において、当グループは、Lower Tier 2資本(適格劣後負債)の発行を行わなかった。利益参加権は、2010年12月31日
現在と同額の12億ユーロであった。2011年12月31日現在のLower Tier 2資本の合計は、2010年12月31日現在107億ユーロであった
のに対し、94億ユーロであった。2011年12月31日現在の累積的優先証券は、2010年12月31日現在と同額の3億ユーロであった。
ポストバンクの資本管理
ポストバンクは、資本の需要と供給を継続的に監視することでその資本を管理している。資本管理は、リスク負担能力の概念に
従った、規制自己資本および経済的資本の充実を目的としている。通常、資本配分は、所要規制自己資本に係る適切なリターンを
要求する。資本配分は、複数年度計画に基づきポストバンクの取締役会によって承認される。
規制自己資本および経済的資本の需要は、必要な場合に利用可能な資本を調整するため永続的に監視される。資本需要の予測
は、事業規模および事業成績ならびに予想されるリスク・パラメータの変動の計画的推移に基づき定期的に決定され繰り越され
る。資本比率は、既存および新規の取引量の指示、Tier 1およびTier 2資本性金融商品の発行またはリスクを軽減する資本市場取
引を行うことにより、ポストバンクの取締役会が承認した法定指針に従って管理される。
適正自己資本
2008年度より、ドイツ銀行は、バーゼル銀行監督委員会による2004年度からの改訂版自己資本のフレームワーク(以下「バー
ゼル2」という。)をドイツ法に組み入れた、銀行法およびソルベンシー規制(「Solvabilitätsverordnung」)に従って、ドイ
ツ銀行機関グループの連結自己資本比率の算定および公表を行っている。2011年12月31日より、当グループの自己資本比率の算
定には、ドイツ銀行法およびソルベンシー規制に導入された「バーゼル2.5」としても知られている所要自己資本指令第3次改正
に従って、トレーディング勘定および証券化ポジションに関して改訂された所要自己資本が組み入れられている。
バーゼル2.5のフレームワークでは、内部モデル・アプローチを適用する銀行のマーケット・リスクにつき、モデル・ベースの
リスク測定尺度、すなわちストレスのかかったバリュー・アット・リスク、追加的リスクに係る自己資本賦課および包括的リス
ク計測が導入された。
− ストレスのかかったバリュー・アット・リスク 重要な市場のストレスが1年間継続した場合の、ストレスのかかったバ
リュー・アット・リスク値を、連続した1年間の重大な市場ストレスに基づいて算出する。
− 追加的リスクに係る自己資本賦課(以下「IRC」という。) トレーディング勘定における信用感応度の高いポジションにつ
いてバリュー・アット・リスクで既に捕捉しているリスクに加え、債務不履行リスクおよび遷移リスクを捕捉する。
− 包括的リスク計測(以下「CRM」という。) クレジット・コリレーション・トレーディング・ポートフォリオについて質的
最低要件およびストレス・テスト要件に従った内部モデルを用いて算出した、追加的リスクを捕捉する。CRMは毎週算出しな
ければならず、モデルによる直近週のCRM賦課、12週間の平均CRM賦課、クレジット・コリレーション・ポートフォリオに係る
マーケット・リスク標準的アプローチによる賦課(いわゆるCRM最低値)のうち最も大きい値として決定される。
− マーケット・リスク標準的アプローチ(以下「MRSA」という。) 証券化および特定順位参照型クレジット・デリバティブに
ついて規制自己資本を算出する。
さらに、バーゼル2.5の規制では、マーケット・リスクに関する自己資本賦課の一環として、包括的リスク計測の測定尺度に適
格でない証券化トレーディング・ポジションの個別のマーケット・リスクを、マーケット・リスク標準的アプローチに基づいて
算出することが求められる。
バーゼル2.5ではまた、トレーディング勘定およびバンキング勘定内の再証券化ポジションの識別も要求される。当該ポジショ
ンについては、リスク加重が引き上げられるため、結果として、それぞれ、信用リスクおよびマーケット・リスクに関する自己資
本賦課が増加することとなる。
銀行規制目的上の連結会社グループ(以下「機関グループ」という。)には、ドイツ銀行法に定義されたすべての子会社が含
まれている。これらは、銀行、金融サービス機関、投資運用会社、金融会社、支払機関または付帯サービス会社に分類される。保険会
社および金融部門以外の会社は含まれていない。
しかし、金融コングロマリットについては、さらに適正自己資本(以下「ソルベンシー・マージン」ともいう。)の計算に保険
会社が含められる。2007年10月以降、当グループは、金融コングロマリットとなっている。当グループの金融コングロマリットと
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してのソルベンシー・マージンは、依然としてその銀行業務に左右される。
銀行の規制自己資本合計(「自己資本」とも呼ばれる。)は、3層(Tier 1資本、Tier 2資本およびTier 3資本)に分けられ、
Tier 1およびTier 2資本の合計は「規制銀行資本」とも呼ばれる。
− Tier 1資本は、主に普通株式資本、資本剰余金、利益剰余金および一定の非累積的信託優先証券等のハイブリッド資本項目
(「追加的Tier1資本」とも言われる。)から構成される。自己普通株式、のれんおよびその他の無形資産は、Tier 1資本から
控除される。この他に規制が求める調整項目として、当機関グループ以外の企業の資本を除外すること、および自己の信用リ
スクに起因する、金融負債に公正価値オプションを適用したことにより生じた資本への影響を取り除くことが挙げられる。
ハイブリッド資本項目が含まれていないTier 1資本は、コアTier 1資本と呼ばれる。
− Tier 2資本は、主に累積的信託優先証券、一定の利益参加権および長期劣後債務、ならびに一定の上場有価証券に係る未実現
利得の45%から構成される。
− 一定の項目はTier 1およびTier 2資本から控除しなければならない。当グループが10%(保険会社の場合、金融コングロマ
リットのソルベンシー・マージンの計算に含まれる場合を除き、20%の資本かまたは議決権)を超える資本を保有する場
合、主にこれらには、連結対象外の銀行、金融機関および保険会社に対する控除可能な投資、中央政府、機関および法人に対す
るエクスポージャーおよび当行の内部格付手法(以下「IRBA」という。)モデルに基づき測定されるリテール・エクスポー
ジャーに係る予想損失が、当該エクスポージャーに係る価値修正および引当金を上回る金額、一定の株式エクスポージャー
に係る予想損失、リスク加重調整済資産に含まれていない証券化ポジション、ならびに相手先に受渡された有価証券の価値
および取引が当行のトレーディング勘定に割り当てられていることを前提に、受渡し後5営業日以内に相手先による必要な
支払がなされない場合の立替費用が含まれる。2011年12月31日より、バーゼル2に従って計算されていた証券化ポジションの
控除は、バーゼル2.5に従った計算に置き換わった。
− Tier 3資本は、主に一定の短期劣後債務から構成される。
Tier 2資本として含められる劣後債務の金額は、Tier 1資本の50%までに制限されている。Tier 2資本の合計額は、Tier 1資本
の100%までに制限されている。
コアTier 1およびTier 1資本比率は、国際的に活動する銀行にとり自己資本の適正性を測る主要な測定尺度である。この比率
は、バーゼル2.5に従って、銀行の規制コアTier 1およびTier 1資本を信用リスク、マーケット・リスクおよびオペレーショナル
・リスク(当グループでは合わせて「リスク加重調整済資産」または「RWA」という。)と比較するものである。リスク加重調整
済資産を計算する際に、当グループは、3タイプのリスクすべてについてBaFinが承認した内部モデルを使用する。資産およびオフ
バランスシート信用リスクに関連する当グループのエクスポージャー(ポストバンクを除く。)の90%超は、いわゆる先進的
IRBAの下での内部格付モデルを使用して測定される。2010年12月31日までは、当グループのマーケット・リスクの構成要素の大
半は、当グループの内部モデルに基づき規制目的で計算されるバリュー・アット・リスク数値の倍数からなっていた。2011年12
月31日からは、マーケット・リスクの構成要素には、ストレスのかかったバリュー・アット・リスクおよびバリュー・アット・
リスクの倍数、ならびに追加的リスクに係る自己資本賦課、および当グループのコリレーション・トレーディング・ポートフォ
リオに係る包括的リスク計測が含まれている。これらはすべて、BaFinが認可した当グループの内部モデルに基づいて算定され
る。また、マーケット・リスクの構成要素には現在、コリレーション・トレーディング・ポートフォリオに該当しないトレーディ
ング勘定の証券化も含まれ、これは、バーゼル2.5に準拠した標準的アプローチにより測定されている。さらに、標準的な計算アプ
ローチが、残りのマーケット・リスク・ポジション(特にドイツ・ポストバンクのトレーディング・マーケット・リスク)に用
いられている。オペレーショナル・リスクの計算については、当グループは、ドイツ銀行法に準拠した、いわゆる先進的計測手法
(以下「AMA」という。)を使用している。
以下の2つの表は、当グループのリスク加重調整済資産、および規制自己資本(ドイツ銀行法第64h条第3項に従い暫定的な項目
は除く。)の要約を示している。
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
信用リスク
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
バーゼル2.5
バーゼル2
262,460
285,218
マーケット・リスク
68,091
23,660
オペレーショナル・リスク
50,695
37,326
リスク加重調整済資産合計
381,246
346,204
コアTier 1資本
36,313
29,972
追加的Tier 1資本
12,734
12,593
Tier 1資本
49,047
42,565
Tier 2資本
6,179
6,123
Tier 3資本
-
-
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規制自己資本合計
55,226
48,688
コアTier 1資本比率
9.5 %
8.7 %
Tier 1資本比率
12.9 %
12.3 %
合計自己資本比率
14.5 %
14.1 %
当グループの合計自己資本比率は、2010年12月31日現在14.1%であったのに対し、2011年12月31日現在では14.5%であった。い
ずれも、要求されている最低比率8%を大きく上回っていた。
当グループのコアTier 1資本は、2011年12月31日現在363億ユーロ、2010年12月31日現在300億ユーロであり、コアTier 1資本比
率は2010年12月31日現在の8.7%に対し9.5%であった。当グループのTier 1資本は、2011年12月31日現在490億ユーロおよび2010
年12月31日現在426億ユーロであった。Tier 1資本比率は、2011年12月31日現在12.9%および2010年12月31日現在12.3%であっ
た。
当グループのTier 2資本は、2011年12月31日現在62億ユーロ、2010年12月31日現在61億ユーロであり、これはそれぞれTier 1資
本の13%および14%であった。
ドイツ銀行法およびソルベンシー規制の規則では、当グループは、2011年12月31日現在のマーケット・リスクを、5,447百万ユー
ロ(2010年12月31日現在では1,893百万ユーロ)の規制自己資本合計(Tier 1+2+3)でカバーすることが要求された。この増
加は、バーゼル2.5に準拠したトレーディング勘定ポジションに係る改訂後の所要自己資本を反映している。信用リスクおよびオ
ペレーショナル・リスクについては最低カバレッジに関してこの要求は求められていなかったが、当グループは、Tier 1および
Tier 2資本をもって当該要求を完全に充足していた。
以下の表は、2011年12月31日および2010年12月31日現在における規制目的上の連結会社グループのコアTier 1、Tier 1および
Tier 2資本の内訳(ドイツ銀行法第64h条第3項に従い暫定的な項目は除く。)を示している。
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
バーゼル2.5
バーゼル2
単位:百万ユーロ
Tier 1資本:
コアTier 1資本
普通株式
2,380
2,380
資本剰余金
23,695
23,515
利益剰余金、自己普通株式、外貨換算調整勘定、非支配持分
29,400
24,797
-14,459
-14,489
-1,332
-954
-2,863
-4,850
ドイツ銀行法第10条第2a項に従いTier 1資本から完全に控除され
る項目(特にのれんおよび無形資産)
ドイツ銀行法第10条第6項および第6a項に従いTier 1資本から部分
的に控除される項目
銀行、金融会社および保険会社に対する控除可能な投資
リスク加重調整済資産に含まれない証券化ポジション
-508
-427
ドイツ銀行法第10条第6項および第6a項に従いTier 1資本から部分
的に控除される項目
リスク引当金を上回る予想損失
-4,703
-6,231
コアTier 1資本
36,313
29,972
12,734
12,593
12,734
12,593
49,047
42,565
70
224
1,150
1,151
294
299
9,368
10,680
-4,703
-6,231
6,179
6,123
追加的Tier 1資本
1
非累積的信託優先証券
追加的Tier 1資本
ドイツ銀行法第10条第2a項に準拠したTier 1資本合計
Tier 2資本:
上場有価証券未実現利得(45%適格)
利益参加権
累積的優先証券
適格劣後債務
ドイツ銀行法第10条第6項および第6a項に従いTier 2資本から部分
的に控除される項目
ドイツ銀行法第10条第2b項に準拠したTier 2資本合計
1 2011年および2010年12月31日現在、匿名参加分20百万ユーロが含まれていた。
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以下の表は、IFRSに従った株主持分をそれぞれバーゼル2.5およびバーゼル2に基づくTier 1資本に調整している(ドイツ銀行
法第64h条第3項に従い暫定的な項目は除く。)。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
バーゼル2.5
バーゼル2
株主持分合計
53,390
48,819
847
298
-697
-697
53,540
48,420
-15,802
-15,594
1,270
1,549
2,008
1,828
非累積的信託優先証券
12,734
12,593
Tier 1資本から部分的に控除される項目
-4,703
-6,231
Tier 1資本
49,047
42,565
損益計算書に認識されていない純利得(損失)(外貨換算調整勘定
を除く。)の戻入
控除:将来の未払配当金
帳簿上のアクティブ資本
のれんおよび無形資産
非支配持分
その他(連結上および規制上の調整)
1
1 2011年12月31日および2010年12月31日現在、匿名参加分20百万ユーロが含まれていた。
バーゼル2が既に要求していたのと同様に、バーゼル2.5も、Tier 1資本からののれんの控除を要求している。しかしながら、移
行期間では、ドイツ銀行法第64h条第3項に従い、一定ののれんの構成要素をTier 1資本に部分的に含めることが認められている。
当該のれんの構成要素は上記の規制自己資本および適正自己資本比率に含まれていないが、当グループは、ドイツ規制当局に報
告する適正自己資本においてこの移行の規則を利用している。
2011年12月31日現在、当該暫定的に認められている項目の金額は、2010年12月31日現在390百万ユーロであったのに対し、319百
万ユーロであった。当グループのドイツ規制当局に対する報告において、上記のTier 1資本、規制自己資本合計およびリスク加重
調整済資産合計は、この金額の分増加した。したがって、当グループがドイツ規制当局に報告した当該項目を含むTier 1資本比率
および合計自己資本比率は、2010年12月31日ではそれぞれ12.4%および14.2%であったのに対し、2011年12月31日ではそれぞれ
12.9%および14.6%であった。 最低所要自己資本を満たさなかった場合、BaFinにより、規制自己資本に対する配当金の支払いまたはその他の利益分配を停止
または減少させる命令および裁量的措置が発せられることがある。そうした措置が取られた場合は、当グループの事業に直接重
要な影響を与える可能性がある。2011年度において当グループは適正自己資本規制に従っていた。
38−
関連当事者との取引
一方の当事者が、他方の当事者を直接もしくは間接的に支配しているか、または他方の当事者の財務もしくは営業上の決定に
重要な影響力を有する場合、両者は関連当事者と見なされる。当グループの関連当事者には、以下が含まれる。
− 主要な経営管理者およびその近親者、ならびに主要な経営管理者またはその近親者が支配しているか、重要な影響力を有して
いるか、または重要な議決権を有している企業
− 子会社、共同支配企業および関連会社ならびにこれらの各子会社
− ドイツ銀行の従業員を対象とした雇用後給付制度
当グループは、関連当事者との間にいくつかの取引関係を有している。こうした当事者との取引は、通常の事業活動の過程にお
いて、その時点で比較可能な他者との取引に関する一般的な条件と実質上同じ条件(金利および担保を含む。)で行われている。
これらの取引は、回収可能性について通常を上回るリスクを含んでおらず、また、その他の不利な特徴を示していなかった。
主要な経営管理者との取引
主要な経営管理者とは、ドイツ銀行の活動の計画、指揮および管理を直接的または間接的に行う権限および責任を有する者のこ
とである。当グループは、取締役および監査役が、IAS第24号でいう「主要な経営管理者」を構成すると考えている。
以下の表は、主要な経営管理者の報酬費用を示している。
単位:百万ユーロ
2011年度
304/550
2010年度
2009年度
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短期従業員給付
14
23
22
雇用後給付
3
3
3
その他の長期給付
6
3
‒
退職給付
-
2
‒
株式報酬
合計
1
5
11
7
28
42
32
1 2010事業年度に対して取締役に付与されたエクイティ・アップフロント報奨に関する費用5百万ユーロについて前年度の金額が修正された。
上記の表には、従業員から選任された監査役および元監査役が受け取った報酬は含まれていない。ドイツ銀行の従業員として
の業務、または元従業員としての身分(退職、年金および繰延報酬)に関して、これらの監査役に支払われる報酬総額の上限は、
2011年12月31日現在2百万ユーロ、2010年12月31日現在2百万ユーロおよび2009年12月31日現在3百万ユーロであった。
2011年12月31日現在の当グループと主要な経営管理者との取引には、貸出金およびコミットメント11百万ユーロ、ならびに預
金9百万ユーロが含まれていた。
加えて、当グループは決済および口座サービスや投資相談といった銀行サービスを、主要な経営管理者およびその近親者に提
供している。
2010年度中および2011年度第1四半期までに、主要な経営管理者の1人がグループ会社から報酬の支払を受けた。当該契約が締
結された時点では、当該支払を行っている会社は、当グループの連結対象会社に含まれていなかった。
子会社、共同支配企業および関連会社との取引
ドイツ銀行AGとその子会社との取引は、関連当事者間取引の定義を満たしている。これらの取引が連結上消去されている場合、
それらは関連当事者との取引として開示されていない。当グループとその関連会社および共同支配企業との取引は関連当事者間
取引としての条件を満たしている。IAS第24号「関連当事者についての開示」の改訂版(以下「IAS第24号R」という。)により、
関連当事者の定義が一部改訂され、関連会社には関連会社の子会社が含まれ、共同支配企業には共同支配企業の子会社が含まれ
ることが明確にされている。IAS第24号Rは2010年度について遡及適用された。
貸出金
単位:百万ユーロ
2010年度1
2011年度
期首貸出金残高
4,329
1,002
2
当期貸出額
3
1,211
3,585
当期貸出金返済額
307
148
連結会社グループの変動
-13
-126
為替レートの変動/その他
-62
16
5,158
4,329
貸倒引当金
53
32
貸倒引当金繰入額
22
26
262
255
期末貸出金残高4
その他の信用リスク関連取引:
保証およびコミットメント
1 IAS第24号Rの適用に伴い、前年度の金額は修正された。
2 2011年度中の貸出額の増加は、主に1件の貸出取引の再編に関連していた。
3 2010年度中の貸出額の増加は、主に1件の貸出取引の再編に関連していた。稼得された関連する利息収益は、2011年度において230百万ユーロ、
2010年度第4四半期の再編以降の2010年度において24百万ユーロであった。
4 期日が経過した貸出金は、2011年および2010年12月31日現在ゼロであった。2011年12月31日現在および2010年12月31日現在、当グループは上
記の貸出金に対してそれぞれ963百万ユーロおよび299百万ユーロの担保を保有していた。
預金
単位:百万ユーロ
2010年度1
2011年度
期首預金残高
220
369
当期預金受入額
258
162
当期預金払戻額
190
220
連結会社グループの変動
-41
-93
305/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
為替レートの変動/その他
2
期末預金残高
0
2
247
220
1 IAS第24号Rの適用に伴い、前年度の金額は修正された。
2 預金は無保証である。
その他の取引
2011年12月31日現在、関連会社とのトレーディング資産およびデリバティブ金融取引のプラスの時価は合計221百万ユーロで
あり、2010年12月31日現在では149百万ユーロであった。2011年12月31日現在、関連会社とのトレーディング負債およびデリバ
ティブ金融取引のマイナスの時価は合計19百万ユーロであり、2010年12月31日現在では15百万ユーロであった。
関連当事者とのその他の取引には、以下の取引も反映された。
Xchanging etb GmbH:当グループはXchanging etb GmbHに対する持分49%を保有しており、同社について持分法による会計処理
を行っている。Xchanging etb GmbHは、Xchanging Transaction Bank GmbH(以下「XTB」という。)の持株会社である。Xchanging
etb GmbHの常務取締役5名のうち2名、およびXTBの監査役のうち2名は、当グループの従業員である。Xchangingとの間の当グルー
プの取り決めには、XTBとの2件の外部委託の取り決めが含まれている。第1の取り決めは、2016年5月を契約上の満期とする有価証
券決済サービスの提供に関連している。第2の取り決めは、2014年12月を契約上の満期とするXTBとサル・オッペンハイムとの間
のサービス関係に関連している。当該外部委託の取り決めは、サービスの質を犠牲にすることなくコストを削減することを目的
としている。2011年度および2010年度において、当グループはXTBからそれぞれ104百万ユーロおよび113百万ユーロのサービスの
提供を受けた。2011年度および2010年度において、当グループはXTBに対してそれぞれ20百万ユーロのサプライ・サービス(例え
ば、ITおよび不動産関連サービス)の提供を行った。
華夏銀行(Hua Xia Bank):当グループは、華夏銀行に対する持分19.99%を保有しており、2011年2月11日より当該関連会社に
ついて持分法による会計処理を行っている。詳細は注記17「持分法適用投資」に含まれている。2006年度に、ドイツ銀行と華夏銀
行は、戦略的パートナーシップの1つの主要な柱としてクレジット・カード事業での業務提携を共同で開始した。この提携は、中
国での将来を重視したクレジット・カード業務の確立を目的としており、クレジット・カード業務における当グループの国際的
なノウハウおよび華夏銀行の現地の専門知識で構成されている。2011年度に、当該提携に関して引当金50百万ユーロが認識され
ている。この引当金は、当該提携が現在の終了日である2013年5月以降延長されなかった場合の、2011年12月31日現在の当グルー
プの当該提携からの見積債務を取り込んだものである。
年金制度との取引
IFRSでは、一定の雇用後給付制度は関連当事者と見なされる。当グループは、多数の年金制度と取引関係がある。これに従って、
当グループは、これらの制度に対して、投資運用管理サービスを含む金融サービスを提供している。当グループの年金基金は、ド
イツ銀行の株式または有価証券を保有または売買することができる。関連当事者である年金制度との取引の要約は、以下のとお
りである。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
制度資産内に保有されているドイツ銀行の有価証券:
株式 4
‒
債券
-
16
その他の有価証券
244
83
合計
248
99
ドイツ銀行が占有している土地建物/使用しているその他の資産
デリバティブ(相手先がドイツ銀行(またはその子会社)):時価
デリバティブ(相手先がドイツ銀行(またはその子会社)):名目金額
基金からドイツ銀行の資産運用管理会社に対して支払われたフィー
39−
子会社に関する情報
ドイツ銀行AGは、当グループの子会社の直接的または間接的な持株会社である。
306/550
0
-
473
-2
14,244
14,966
24
24
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ドイツ銀行(E05792)
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主要な子会社
以下の表は、2011年12月31日現在ドイツ銀行AGが直接的または間接的に所有する主要な子会社を示している。
子会社
設立場所
1
デラウェア州、米国
Taunus Corporation
2
ニューヨーク州、米国
Deutsche Bank Trust Company Americas
3
デラウェア州、米国
Deutsche Bank Securities Inc.
4
ルクセンブルク
Deutsche Bank Luxembourg S.A.
Deutsche Bank Privat- und Geschäftskunden Aktiengesellschaft5
6
フランクフルト・アム・マイン、ドイツ
フランクフルト・アム・マイン、ドイツ
DB Finanz-Holding GmbH
7
ルクセンブルク
DB Valoren S.á.r.l.
8
ルクセンブルク
DB Equity S.á.r.l.
9
ボン、ドイツ
ドイツ・ポストバンクAG
1 この会社は米国に所在する当グループの子会社の大部分を所有する持株会社である。2012年2月1日、Taunus CorporationはDeutsche Bank
Trust Company Americasの持株会社ではなくなり、Deutsche Bank Trust Company Americasを保有するDeutsche Bank Trust Corp.が最上
位の米国の持株会社となった。
2 Deutsche Bank Trust Company Americasは、ニューヨーク州の認可銀行であり、ローンおよび他の形態の与信の組成、預金の受入、資金の調
達、ならびにその他多くの商業銀行業務および金融サービスの提供を行っている。
3 Deutsche Bank Securities Inc.は、米国SEC(証券取引委員会)登録ブローカー・ディーラーである。同社はニューヨーク証券取引所の会員
であり、金融業規制当局の規制を受ける。同社はまた、活動を行っている各州の州証券当局による規制も受ける。
4 この会社の主な業務は、特にドイツ銀行グループ向けのユーロの流動性の主要な提供者として行う資金管理およびマーケッツ業務により構
成される。その他の事業内容として、国外貸出業務(当行がヨーロッパ大陸に対する貸出拠点および貸出金エクスポージャー管理グループ
のリスク拠点としての機能を担う。)、およびプライベート・バンキングがある。
5 この会社は個人顧客、富裕層顧客および中小企業顧客に対し、バンキング商品を提供している。
6 この会社はドイツ・ポストバンクAGの持分の大部分を保有している。
7 この会社はオーストラリア、ニュージーランドおよびシンガポールに所在するドイツ銀行の下位グループの持株会社である。この会社はま
た、DB Equity S.á.r.l.の持株会社である。
8 この会社はドイツ・ポストバンクAGの持分の一部を保有している。
9 この会社およびその子会社の事業内容は、リテール・バンキング業務、法人顧客向け業務、資本市場業務ならびに個人向け預金・貸出業務で
ある。
当グループは、ドイツ・ポストバンクAGを除き、これらの子会社の資本持分および議決権の100%を所有している。2011年12月31
日現在、当グループは、ドイツ・ポストバンクAGの資本および議決権の53.14%(当グループが保有する一部の金融商品を含めた
場合には合計80.56%の資本持分)を所有している。2012年度第1四半期における上記の金融商品の行使により、ポストバンクに
対する直接保有持分が増加した(詳細は注記04「取得および処分」に含まれている。)。これらの子会社は、2011年12月31日現在
財務書類を作成し、当グループの連結財務書類に含まれている。これらの子会社の主要活動国は、その設立国と同じである。
子会社は、ドイツ銀行AGに対する資金移動(配当金の支払および貸出金の返済を含む。)の能力に制限を受ける場合がある。制
限の理由には次のものが含まれる。
− 現地の為替管理法に関連する中央銀行の制限
− 中央銀行の適正自己資本の要求
− 現地の会社法、例えば、各企業が利益剰余金またはその他の資本項目により補填されない繰越欠損金を有する場合の、親会社
に対する資金移動に関する制限
当グループが議決権の50%以下を所有する子会社
当グループは、議決権所有割合が50%以下の一定の子会社も連結している。これらの子会社の大部分は、当グループが様々な目
的でスポンサーとなっている特別目的事業体(以下「SPE」という。)である。
通常の事業活動の過程において、当グループは主に次のようなタイプの取引を通じてSPEに関与することになる。すなわち、資産
の証券化、コマーシャル・ペーパー・プログラム、リパッケージおよび投資商品、投資信託、仕組み取引、リースならびにクローズ
ド・エンド型投資信託である。当グループの関与には、資産の事業体への譲渡、事業体とのデリバティブ契約の締結、信用補完と
流動性与信枠の提供、投資運用管理と事務管理サービスの提供、および事業体の所有権またはその他の投資持分の保有が含まれ
る。
当グループが議決権の過半数を所有する投資先
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当グループは、投資先の議決権の過半数を直接的または間接的に所有していても、以下の場合には当該投資先を支配していな
い。
− 当グループとの契約に基づいて、他の投資者が議決権の過半数を支配する力を有する。
− 法令または契約に基づいて、他の投資者が当該投資先の財務および営業の方針を支配する力を有する。
− 他の投資者が、取締役会または同等の経営機関の構成員の過半数を指名または解任する力を有しており、投資
先が当該取締役会または当該機関に支配されている。
− 他の投資者が、取締役会または同等の経営機関の会議において過半数の票を投じる力を有しており、投資先企業
が当該取締役会または当該機関に支配されている。
40−
保険および投資契約
保険および投資契約から生じる負債
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
総額
再保険
2010年12月31日現在
純額
総額
再保険
純額
保険契約
4,706
-163
4,543
4,899
-158
4,741
投資契約
7,426
-
7,426
7,898
-
7,898
12,132
-163
11,969
12,797
-158
12,639
合計
一般的に、再保険契約に関連する金額は、これらの各貸借対照表科目に与える影響が重要でない場合を除き、総額で報告され
る。
帳簿価額
以下の表は、保険契約および投資契約に係る負債の増減の内訳を示している。
2011年度
単位:百万ユーロ
保険契約
期首残高
2010年度
投資契約
保険契約
投資契約
4,899
7,898
4,613
7,278
231
150
257
153
-490
-562
-463
-609
既存業務に係るその他の変動
-85
-284
331
843
為替レートの変動
151
224
161
233
4,706
7,426
4,899
7,898
新規業務
請求/引出による支払
期末残高
2011年12月31日および2010年12月31日終了年度の各年度における、投資契約の「既存業務に係るその他の変動」の(284)百万
ユーロおよび843百万ユーロは、主に原資産の公正価値の変動に起因するものである。
2011年12月31日現在、当グループは保険契約に係る負債4,706百万ユーロを有していた。このうち、2,273百万ユーロは伝統的な
年金の支払い、1,974百万ユーロは終身契約および459百万ユーロは年金利回り保証ユニット・リンク型年金契約を表している。
保証された年金利回りは、退職時において、保険契約の開始時点で固定された利回りで伝統的な年金を受け取るオプションを保
険契約者に付与している。年金利回り保証ユニット・リンク型年金契約の負債459百万ユーロは、ユニット・リンク型負債323百
万ユーロおよび保証された年金利回りに関する最善の見積りに基づく準備金136百万ユーロで構成されている。後者は、固定利率
と最善の見積りによる利率の差異、ユニット・リンク型負債の規模および利用率に係る仮定を使用して計算される。
2010年12月31日現在、当グループは保険契約に係る負債4,899百万ユーロを有していた。このうち、2,113百万ユーロは伝統的な
年金の支払い、2,311百万ユーロは終身契約および475百万ユーロは年金利回り保証ユニット・リンク型年金契約(ユニット・リ
ンク型負債370百万ユーロおよび保証された年金利回りに関する最善の見積りに基づく準備金105百万ユーロで構成されてい
る。)を表している。
保険業務関連の主要な仮定
負債は、金利(特に、将来支払う保証付給付コスト、投資収益、ならびに将来の死亡率が不確実な生命保険および年金給付に係
るコストに適用されるもの)の変動に伴って変動する。
仮定は、将来の金利、死亡率およびコストを含む、将来キャッシュ・フローに影響を及ぼすすべての重要な要素に関連して設定
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される。長期業務に係る金額が最も影響を受ける仮定は、キャッシュ・フローの割引に使用される金利および死亡率の仮定(特
に年金の場合)である。
仮定は、以下のとおりである。
金利
負債の裏付けに使用される資産の性質および期間を考慮した、将来の投資収益の最善の見積りを反映する金利が使用される。
予定金利には、債務不履行リスクに対する適切なマージンが加味されている。
死亡率
死亡率は、公表された生命表に基づいているが、同表公表後の基礎となる国民死亡率の変動、会社の過去の実績、および将来の死
亡率に関する予測の変更を考慮して、適切に調整されている。保険死亡率には、必要に応じて、将来の不利な変動に対するマージ
ンが加えられる。年金受給者の死亡率は、年金受給者の将来の寿命改善を考慮して調整される。年金受給者の死亡率の改善は、予
測されるパーセンテージの中位数に基づくが、最低改善率を年率1.25%としている。
費用
非リンク型の契約については、契約ごとの将来の予定コストに対して明確に引当金が計上される。
その他の仮定
年金業務に係る年金利回り保証オプションの利用率を、2011年12月31日終了年度では66%、2010年12月31日終了年度では64%と
仮定している。
取得事業の価値(VOBA)に影響を及ぼす主要な仮定
Abbey Life Assurance Company Limitedの買収に伴って生じたVOBAの開始残高は、取得日現在の当該事業に係る将来キャッ
シュ・フローの現在価値が報告負債を上回る部分を資産計上することにより算定された。将来の死亡、疾病、継続および費用に関
する仮定が必要な場合には、これらは、最善の見積りに基づき当該事業の過去の実績を考慮して算定された。一般的な経済的仮定
は、取得日現在の経済指標を考慮して設定された。
VOBAの償却率は、取得事業のプロファイルおよび予想される将来価値の減少を考慮して決定される。各会計期間末において、
VOBAの残高は、取得日現在で実施された当該事業に関連する将来の純利益予想と比較して検証される。
純利益が不十分である場合には、VOBAは裏付け可能な価値まで評価減される。
仮定の主な変更
2007年10月のAbbey Life Assurance Company Limitedの取得時に、保険契約に係る負債は、規制に基づいた金額からIFRS第4号
の規定に従った最善の見積額に再計算された。その時に設定された非経済的仮定は変更されていないが、経済的仮定については
主要な経済指標の変動に照らして再検討されている。年金契約については、負債は、取得日現在で、固定された計算基礎を使用し
て評価された。
感応度分析(保険契約に関してのみ)
以下の表は、保険契約に係る負債の計算に使用されるいくつかの主要な仮定の変動に対する、当グループの税引前利益および
資本の感応度を示している。各感応度テストでは、他の仮定は変動しないことを前提に、ある要素が単独で変動した場合に合理的
に想定される影響額が示されている。
税引前利益への影響
単位:百万ユーロ
2011年度
資本への影響
2010年度
2011年度
2010年度
変数:
死亡率(10%の悪化)1
-12
-12
-9
-9
更新費用(10%の増加)
-3
-2
-2
-1
金利(1%の増加)
17
14
-116
-112
1 死亡率による影響は、年金受給者の死亡率が10%減少し、他の保険契約に係る死亡率が10%増加すると仮定している。
一定の保険契約については、基礎となる評価基準に、逆偏差引当金(以下「PAD」という。)が含まれている。これらの契約で
は、予想される将来の経験値が悪化しても、すべてのPADが取崩されるまでは、準備金の水準は変更されない。一方、経験値が改善
しても準備金は増加しない。このため、当該感応度分析において、変数の変動が経験値の悪化を示す場合、表示されている影響は、
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貸借対照表日現在の最善の見積りに基づく負債額がPAD残高を超過する額である。このため、この表に開示されている数値は、異
なる水準の変動による影響を示すものとして利用されるべきではなく、また、異なる時点で変動が生じた場合の影響が同じであ
ると仮定されるべきではない。
41−
流動および非流動の資産および負債
以下の表は、2011年および2010年12月31日現在、1年以内または1年を超えて回収または決済される金額別の資産および負債の
科目別の内訳を示している。
2011年12月31日現在の資産科目は、以下のとおりである。
回収または決済される金額
単位:百万ユーロ
1年以内
合計
2011年12月31
日現在
1年超
15,928
-
15,928
160,834
1,166
162,000
中央銀行ファンド貸出金および売戻条件付買入有価証券(逆レポ)
25,297
476
25,773
借入有価証券
31,310
27
31,337
1,252,616
28,183
1,280,799
7,511
37,770
45,281
-
3,759
3,759
133,236
279,278
412,514
土地建物および設備
-
5,509
5,509
のれんおよびその他の無形資産
-
15,802
15,802
その他の資産
144,102
10,692
154,794
当期税金資産
1,646
224
1,870
1,772,480
382,886
2,155,366
現金および銀行預け金
利付銀行預け金
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
売却可能金融資産
持分法適用投資
貸出金
繰延税金資産考慮前の資産合計
繰延税金資産
8,737
資産合計
2,164,103
2011年12月31日現在の負債科目は、以下のとおりである。
回収または決済される金額
単位:百万ユーロ
1年以内
預金
合計
2011年12月31
日現在
1年超
568,628
33,102
601,730
35,292
19
35,311
7,638
451
8,089
1,010,015
18,432
1,028,447
65,356
-
65,356
179,294
8,522
187,816
引当金
2,621
-
2,621
当期税金負債
1,381
1,143
2,524
30,317
133,099
163,416
2,600
9,744
12,344
1,903,142
204,512
2,107,654
中央銀行ファンド借入金および買戻条件付売却有価証券(レポ)
貸付有価証券
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債
その他の短期借入金
その他の負債
長期債務
信託優先証券
繰延税金負債考慮前の負債合計
繰延税金負債
1,789
負債合計
2,109,443
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2010年12月31日現在の資産科目は、以下のとおりである。
回収または決済される金額
単位:百万ユーロ
1年以内
合計
2010年12月31
日現在
1年超
現金および銀行預け金
17,157
-
17,157
利付銀行預け金
91,471
906
92,377
中央銀行ファンド貸出金および売戻条件付買入有価証券(逆レポ)
19,923
442
20,365
借入有価証券
28,916
-
28,916
1,069,579
31,418
1,100,997
7,859
46,407
54,266
-
2,608
2,608
128,157
279,572
407,729
土地建物および設備
-
5,802
5,802
のれんおよびその他の無形資産
-
15,594
15,594
その他の資産
137,751
11,478
149,229
当期税金資産
2,048
201
2,249
1,502,861
394,428
1,897,289
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
売却可能金融資産
持分法適用投資
貸出金
繰延税金資産考慮前の資産合計
繰延税金資産
8,341
資産合計
1,905,630
2010年12月31日現在の負債科目は、以下のとおりである。
回収または決済される金額
単位:百万ユーロ
1年以内
1
預金
中央銀行ファンド借入金および買戻条件付売却有価証券(レポ)
貸付有価証券
2
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債
その他の短期借入金
その他の負債
引当金
当期税金負債
長期債務
信託優先証券
繰延税金負債考慮前の負債合計
繰延税金負債
合計
2010年12月31
日現在
1年超
494,719
39,265
533,984
26,314
1,608
27,922
3,078
198
3,276
833,666
20,440
854,106
64,990
-
64,990
169,192
12,635
181,827
2,204
-
2,204
960
1,776
2,736
28,870
140,790
169,660
1,334
10,916
12,250
1,625,327
227,628
1,852,955
2,307
負債合計
1,855,262
1 利付預金に含まれている建築貯蓄預金の期限区分は、最も早い契約上の期限または初回の支払を反映するよう修正された。従来は、期限区分
は、予想される期限に基づいていた。
2 2011年3月31日にABNアムロの当初取得時の会計処理が確定したことにより、取得した純資産の取得日現在の公正価値が24百万ユーロ遡及的
に減額された。詳細については、注記04「取得および処分」を参照のこと。
42−
後発事象
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2012年2月27日、ドイツ銀行は、強制交換社債(以下「MEB」という。)をポストバンクの株式60百万株(27.4%)と交換し、
2012年2月28日、ドイツポストAGは26.4百万株(12.1%)のプット・オプションを行使した。その結果、ドイツ銀行はポストバンク
の株式を追加的に86.4百万株(39.5%)所有したことにより、ポストバンクに対する保有株式合計は204.9百万株(93.7%)となっ
た。MEBおよびプット・オプションの決済は、ドイツ銀行の規制自己資本および流動性ポジションに影響を与えていない。詳細は
注記04「取得および処分」を参照。
2012年2月28日、ドイツ銀行は、以前発表した戦略的見直しの対象となっている資産運用業務の売却に関して、グッゲンハイム
・パートナーズと独占交渉を開始した旨を発表した。この業務にはアメリカの投資信託業務を担うDWS Americas、国際的な機関
投資家向け資産運用業務を担うDB Advisors、国際的な保険資産運用業務を担うDeutsche Insurance Asset Managementおよび国
際的なオルタナティブ資産運用業務を担うRREEFを含んでいる。これらの交渉はまだ確定されておらず、当行は潜在的な売却によ
る財務的影響を信頼性をもって評価することができない。
43−
ドイツ商法第315a条に準拠した連結財務書類に対する補足的情報
ドイツ商法(以下「HGB」という。)第315a条の規定に従い、IFRSに準拠して作成された連結財務書類では、以下に記載する追
加の開示が要求されている。
人件費
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
人件費:
賃金および給料
社会保障費
このうち:年金に関するもの
合計
11,071
10,786
2,064
1,885
675
440
13,135
12,671
従業員
2011年度の平均実働従業員数は101,836名(2010年度:82,434名)で、このうち女性は44,865名(2010年度:34,529名)であっ
た。これらの数値には、パートタイム従業員が労働時間に応じて含まれている。国外従業員数は平均53,153名(2010年度:51,268
名)であった。
取締役会および監査役会の報酬
取締役会に対する報酬総額は2011年および2010年12月31日終了年度においてそれぞれ27,323,672ユーロおよび33,230,174ユー
ロであり、このうち17,894,081ユーロおよび23,022,336ユーロは変動報酬項目であった。
ドイツ銀行AGの元取締役またはその遺族には、2011年および2010年12月31日終了年度において、それぞれ17,096,252ユーロおよ
び18,083,535ユーロが支払われた。
ドイツ銀行は、各事業年度末後に監査役に報酬を支払っている。2012年1月、ドイツ銀行は、各監査役に対し、2011年度の業務に
関して、固定報酬および会議報酬を支払った。また、当グループは通常、各監査役に対し、ドイツ銀行の定款に定めるドイツ銀行の
長期的な業績に連動した報酬および配当関連賞与を2011年度の業務に関して支払う予定である。2012年5月の年次株主総会にお
いて1株当たり0.75ユーロの配当案が可決されると仮定した場合、監査役会は2,608,600ユーロ(2010年度:2,453,000ユーロ)
の報酬総額を受け取ることになる。
元取締役およびその遺族のための年金債務引当金は、2011年および2010年12月31日現在それぞれ総額166,822,899ユーロおよび
167,660,106ユーロであった。
ドイツ銀行AGの取締役および監査役のために実行した貸出金および負担した偶発負債は、2011年および2010年12月31日終了年
度において、それぞれ、取締役に対して5,383,155ユーロおよび7,321,343ユーロ、監査役に対して5,224,755ユーロおよび
2,633,122ユーロであった。監査役は2011年度に貸出金1,790,340ユーロを返済した。
コーポレート・ガバナンス
ドイツ銀行AGは、ドイツ株式会社法(AktG)第161条に準拠した適合宣言を承認した。当該宣言はドイツ銀行のホームページ
(http://www.deutsche-bank.de/ir/de/content/entsprechenserklaerungen.htm)で公表されている。
主要な会計報酬およびサービス
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
以下の表は、2011および2010事業年度の当グループの監査人に対する報酬の内訳を示している。
報酬区分 (単位:百万ユーロ)
2011年度
監査報酬
このうちKPMG AG
監査関連報酬
このうちKPMG AG
税務関連報酬
このうちKPMG AG
その他の全報酬
このうちKPMG AG
2010年度
54
53
25
26
12
9
8
6
7
7
3
3
3
2
3
1
76
報酬合計
71
詳細な情報については、コーポレート・ガバナンス・ステートメント/コーポレート・ガバナンス報告書を参照のこと。
次へ
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
44−
保有株式
子会社−357(訳者注:原文のページ;以下同)
特別目的事業体−378
持分法により会計処理されている会社−392
20%以上保有するその他の会社−396
議決権の5%超を保有する大企業に対する持分−398
ドイツ商法第313条第2項に従って、以下のページはドイツ銀行グループの保有株式を示している。
脚注:
1 マネージング・ゼネラル・パートナーを通じて支配されている。
2 取締役資格によって支配されている。
3 ドイツ銀行グループの持分を50%超に増加させ得る現在潜在的に行使可能な議決権の保有により支配されている。
4 特別ファンド。
5 支配されている。
6 会社はドイツ商法第264b条により提供されている免除規定を利用していた。
7 当事業体の特定の資産および関連負債(サイロ)のみが連結された。
8 ある地方債を購入して、短期プッタブル登録免除調整証書(Short Puttable Exempt Adjusted Receipts(SPEARs))および長期逆変動利付
登録免除証書(Long Inverse Floating Exempt Receipts(LIFERs))を発行し、その後それらを投資家に売却する772個の独立した信託
(シリーズ番号/存続期間が異なるのみ)からなる。
9 重要な影響力があるため持分法により会計処理されている。
10 支配されていない。
11 IFRSでは持分法により会計処理されない特別目的事業体として分類されている。
12 IFRSでは連結されない特別目的事業体として分類されている。
13 重要な影響力はない。
14 公正価値で測定されるものとして分類されたため、持分法により会計処理されていない。
15 売却可能有価証券として分類されたため、連結されておらず、持分法により会計処理されてもいない。
16 株式は担保として保有されている。
17 ドイツ銀行グループの持分を20%未満に減少させ得る現在潜在的に行使可能な議決権を第三者が保有しているため、支配されておらず、重要
な影響力もない。
314/550
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有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
ドイツ銀行アクツィエンゲゼルシャフト
フランクフルト・
アム・マイン
2
Abbey Life Assurance Company Limited
ロンドン
100.0
3
Abbey Life Trust Securities Limited
ロンドン
100.0
4
Abbey Life Trustee Services Limited
ロンドン
100.0
5
ABFS I Incorporated
ボルチモア
100.0
6
ABS Leasing Services Company
シカゴ
100.0
7
ABS MB Limited
ボルチモア
100.0
8
Absolute Energy S.r.l.
ローマ
100.0
9
AC VII Privatkunden GmbH & Co. KG
ミュンヘン
10
Accounting Solutions Holding Company, Inc.
ウィルミントン
11
ADARA Beteiligungs- und Verwaltungs GmbH
ケルン
12
ADD ONE GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1
0.0
13
Advent Chestnut VI GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1
0.1
14
Affordable Housing I LLC
ウィルミントン
1
子会社
15
Agripower Buddosò Società Agricola a Responsabilità
Limitata
ペサロ
1
0.0
100.0
100.0
100.0
2,3
9.0
16
AheadCom Beteiligungs-GmbH
フランクフルト
100.0
17
Airport Club für International Executives GmbH
フランクフルト
84.0
18
Alex. Brown Financial Services Incorporated
ボルチモア
100.0
19
Alex. Brown Investments Incorporated
ボルチモア
100.0
20
Alex. Brown Management Services, Inc.
ボルチモア
100.0
ベルリン
100.0
21
Alfred Herrhausen Gesellschaft - Das internationale Forum der
Deutschen Bank - mbH
22
Allsar Inc.
ウィルミントン
100.0
23
AMADEUS II 'D' GmbH & Co. KG
ミュンヘン
100.0
24
America/Asia Private Equity Portfolio (PE-US/ASIA) GmbH & Co.
KG
ミュンヘン
1
0.2
25
Americas Trust Servicios de Consultoria, S.A.
マドリード
100.0
26
Antelope Pension Trustee Services Limited
ロンドン
100.0
27
AO DB Securities (Kazakhstan)
アルマトイ
100.0
28
AP Far East Limited
香港
100.0
29
Apex Fleet Inc.
ウィルミントン
100.0
30
APOLLON Vermögensverwaltungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
31
Aqueduct Capital S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
32
Arche Investments Limited
ロンドン
100.0
33
Argent Incorporated
ボルチモア
100.0
34
ATHOS Beteiligungs- und Verwaltungs-GmbH
ケルン
100.0
35
Autumn Leasing Limited
ロンドン
100.0
36
Avatar Finance
ジョージタウン
100.0
37
AXOS Beteiligungs- und Verwaltungs-GmbH
ケルン
100.0
38
B.T. Vordertaunus (Luxembourg), S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
39
B.T.I. Investments
ロンドン
100.0
40
B.V. Matura Handelmaatschappij
アムステルダム
100.0
41
BAG
フランクフルト
42
Baincor Nominees Pty. Limited
シドニー
315/550
4
100.0
100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
43
Bainpro Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
44
Bainsec Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
45
BAL Servicing Corporation
ウィルミントン
100.0
46
Bank Sal. Oppenheim jr. & Cie. (Schweiz) AG
チューリッヒ
100.0
47
Bankers International Corporation
ニューヨーク
100.0
48
Bankers International Corporation (Brasil) Ltda.
サンパウロ
100.0
49
Bankers Trust Caribe Capital Markets, Inc.
ハトレイ
100.0
50
Bankers Trust International Finance (Jersey) Limited
セント・ヘリアー
100.0
51
Bankers Trust International Limited
ロンドン
100.0
52
Bankers Trust Investments Limited
ロンドン
100.0
53
Bankers Trust Nominees Limited
ロンドン
100.0
54
Barkly Investments Ltd.
セント・ヘリアー
100.0
55
Bayan Delinquent Loan Recovery 1 (SPV-AMC), Inc.
マカティ・シティ
100.0
56
Beachwood Properties Corp.
ウィルミントン
57
Bebek Varlik Yönetym A.S.
イスタンブール
100.0
58
Betriebs-Center für Banken AG
フランクフルト
100.0
59
Betriebs-Center für Banken Processing GmbH
フランクフルト
100.0
60
Bfl-Beteiligungsgesellschaft für Industriewerte mbH
フランクフルト
100.0
61
BHF Club Deal GmbH
フランクフルト
100.0
62
BHF Grundbesitz-Verwaltungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
フランクフルト
100.0
63
BHF Grundbesitz-Verwaltungsgesellschaft mbH & Co. am Kaiserlei
OHG
5
0.0
64
BHF Immobilien-GmbH
フランクフルト
100.0
65
BHF Lux Immo S.A.
ルクセンブルク
100.0
66
BHF PEP I Beteiligungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
67
BHF PEP II Beteiligungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
68
BHF PEP III Beteiligungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
69
BHF Private Equity Management GmbH
フランクフルト
100.0
70
BHF Private Equity Portfolio GmbH & Co. Beteiligungs KG Nr. 1
ミュンヘン
1
0.4
71
BHF Private Equity Portfolio GmbH & Co. Beteiligungs KG Nr. 2
ミュンヘン
1
0.3
72
BHF Private Equity Portfolio GmbH & Co. Beteiligungs KG Nr. 3
ミュンヘン
1
73
BHF Private Equity Treuhand- und Beratungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
フランクフルト
100.0
74
BHF Trust Management Gesellschaft für Vermögensverwaltung
mbH
0.4
75
BHF Zurich Family Office AG
チューリッヒ
100.0
76
BHF-BANK (Schweiz) AG
チューリッヒ
100.0
77
BHF-BANK Aktiengesellschaft
フランクフルト
100.0
78
BHF-BANK International S.A.
ルクセンブルク
100.0
79
BHF-Betriebsservice GmbH
フランクフルト
100.0
80
BHW - Gesellschaft für Wohnungswirtschaft mbH
ハメルン
100.0
ハメルン
100.0
81
BHW - Gesellschaft für Wohnungswirtschaft mbH & Co.
Immobilienverwaltungs KG
82
BHW Bausparkasse Aktiengesellschaft
ハメルン
100.0
83
BHW Direktservice GmbH
ハメルン
100.0
84
BHW Eurofinance B.V.
アルンヘム
100.0
85
BHW Financial S.r.l.
ヴェローナ
100.0
316/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
86
BHW Gesellschaft für Vorsorge mbH
ハメルン
100.0
87
BHW Holding Aktiengesellschaft
ベルリン
100.0
88
BHW Invest, Société à responsabilité limitée
ルクセンブルク
100.0
89
BHW Kreditservice GmbH
ハメルン
100.0
90
BHW-Immobilien GmbH
ハメルン
100.0
91
Billboard Partners L.P.
ジョージタウン
99.9
92
Biomass Holdings S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
93
Bleeker Investments Limited
ウィルミントン
100.0
94
Blue Cork, Inc.
ウィルミントン
100.0
95
Blue Ridge CLO Holding Company LLC
ウィルミントン
100.0
96
Bluewater Creek Management Co.
ウィルミントン
100.0
97
BNA Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
98
Bonsai Investment AG
フラウエンフェルト
100.0
99
Borfield S.A.
モンテヴィデオ
100.0
100
BRIMCO, S. de R.L. de C.V.
メキシコシティ
100.0
101
Britannia Limited
ロンドン
100.0
102
Broome Investments Limited
ウィルミントン
100.0
103
ビー・エス・ツー有限会社
東京
100.0
104
BT American Securities (Luxembourg), S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
105
BT Commercial Corporation
ウィルミントン
100.0
106
BT CTAG Nominees Limited
ロンドン
100.0
107
BT Globenet Nominees Limited
ロンドン
100.0
108
BT International (Nigeria) Limited
ラゴス
100.0
109
BT Maulbronn GmbH
エッシュボルン
100.0
110
BT Milford (Cayman) Limited
ジョージタウン
100.0
111
BT Muritz GmbH
エッシュボルン
100.0
112
BT Nominees (Singapore) Pte Ltd
シンガポール
100.0
113
BT Opera Trading S.A.
パリ
100.0
114
BT Pension Fund Trustees Limited (株主による任意清算中)
ロンドン
100.0
115
BT Sable, L.L.C.
ウィルミントン
100.0
116
BT Vordertaunus Verwaltungs- und Beteiligungsgesellschaft mbH
エッシュボルン
100.0
117
BT/ABKB Partnership Management
ロサンゼルス
118
BTAS Cayman GP
ジョージタウン
100.0
119
BTD Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
フンシャル
100.0
120
BTFIC - Portugal, Gestao e Investimentos (Sociedade
Unipessoal) S.A.
99.9
121
BTVR Investments No. 1 Limited
セント・ヘリアー
100.0
122
ビジネスサポートワン有限会社
東京
100.0
123
Buxtal Pty Limited
シドニー
100.0
124
C. J. Lawrence Inc.
ウィルミントン
100.0
125
CAM DREI Initiator GmbH & Co. KG
ケルン
126
CAM Initiator Treuhand GmbH & Co. KG
ケルン
100.0
127
CAM PE Verwaltungs GmbH & Co. KG
ケルン
100.0
317/550
1
14.5
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
128
CAM Private Equity Consulting & Verwaltungs-GmbH
ケルン
129
CAM Private Equity Evergreen GmbH & Co. KG UBG
ケルン
100.0
130
CAM Private Equity Nominee GmbH & Co. KG
ケルン
100.0
131
CAM Private Equity Verwaltungs-GmbH
ケルン
100.0
132
CAM Secondary Select I Beteiligungs GmbH
ケルン
100.0
133
CAM Secondary Select I GmbH & Co. KG
ケルン
1
0.0
134
CAM SEL I Initiator GmbH & Co. KG
ケルン
1
15.3
135
CAM SEL II Initiator GmbH & Co. KG
ケルン
1
15.3
136
CAM Select I Beteiligungs GmbH
ケルン
137
CAM Select I GmbH & Co. KG
ケルン
138
CAM Select II Beteiligungs GmbH
ケルン
139
CAM Select II GmbH & Co. KG
ケルン
140
3160343 Canada Inc.
トロント
100.0
141
3613950 Canada, Inc.
トロント
100.0
142
Caneel Bay Holding Corp.
シカゴ
143
Cape Acquisition Corp.
ウィルミントン
100.0
144
CapeSuccess Inc.
ウィルミントン
100.0
145
CapeSuccess LLC
ウィルミントン
82.6
146
Capital Solutions Exchange Inc.
ウィルミントン
100.0
147
Cardales UK Limited
リバプール
100.0
148
Career Blazers Consulting Services, Inc.
オルバニー
100.0
149
Career Blazers Contingency Professionals, Inc.
オルバニー
100.0
150
Career Blazers Learning Center of Los Angeles, Inc.
ロサンゼルス
100.0
151
Career Blazers LLC
ウィルミントン
100.0
152
Career Blazers Management Company, Inc.
オルバニー
100.0
153
Career Blazers New York, Inc.
オルバニー
100.0
154
Career Blazers of Ontario, Inc.
155
Career Blazers Personnel Services of Washington, D.C., Inc.
ワシントンD.C.
100.0
156
Career Blazers Personnel Services, Inc.
オルバニー
100.0
157
Career Blazers Service Company, Inc.
ウィルミントン
158
Caribbean Resort Holdings, Inc.
ニューヨーク
159
CarVal Master Fundo de Investimento em Direitos Creditórios
サンパウロ
100.0
160
Cashforce International Credit Support B.V.
ロッテルダム
100.0
161
Castlewood Expansion Partners, L.P.
ウィルミントン
162
Castor LLC
ウィルミントン
163
Cathay Advisory (Beijing) Company Ltd
北京
100.0
164
Cathay Asset Management Company Limited
ポート・ルイス
100.0
165
Cathay Capital Company (No 2) Limited
ポート・ルイス
166
CBI NY Training, Inc.
オルバニー
100.0
167
Cedar Investment Co.
ウィルミントン
100.0
168
CELENA Beteiligungs- und Verwaltungs GmbH
ケルン
100.0
169
Centennial River 1 Inc.
デンバー
100.0
170
Centennial River 2 Inc.
オースティン
100.0
171
Centennial River Acquisition I Corporation
ウィルミントン
100.0
1
100.0
1
0.0
100.0
1
5
オンタリオ州ロンド
0.0
0.0
100.0
ン
318/550
0.0
100.0
5
0.0
87.5
5
0.0
67.6
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
172
Centennial River Acquisition II Corporation
ウィルミントン
100.0
173
Centennial River Corporation
ウィルミントン
100.0
174
Channel Nominees Limited
ロンドン
100.0
175
Charlton (Delaware), Inc.
ウィルミントン
100.0
176
China Recovery Fund LLC
ウィルミントン
85.0
177
Cinda - DB NPL Securitization Trust 2003-1
ウィルミントン
178
CITAN Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
179
City Leasing (Avonside) Limited (株主による任意清算中)
ロンドン
100.0
180
City Leasing (Clydeside) Limited (株主による任意清算中)
ロンドン
100.0
181
City Leasing (Donside) Limited
ロンドン
100.0
182
City Leasing (Fleetside) Limited
ロンドン
100.0
183
City Leasing (Medwayside) Limited
ロンドン
100.0
184
City Leasing (Severnside) Limited
ロンドン
100.0
185
City Leasing (Thameside) Limited
ロンドン
100.0
186
City Leasing (Wearside) Limited
ロンドン
100.0
187
City Leasing and Partners
ロンドン
100.0
188
City Leasing and Partners Limited
ロンドン
100.0
189
City Leasing Limited
ロンドン
100.0
190
Civic Investments Limited
セント・ヘリアー
100.0
191
Clark GmbH & Co. KG
フランクフルト
100.0
192
CNS Cayman Holdings One Ltd.
ジョージタウン
100.0
193
Consumo Finance S.p.A.
ミラノ
100.0
194
Coronus L.P.
セント・ヘリアー
100.0
195
CREDA Objektanlage- und verwaltungsgesellschaft mbH
ボン
100.0
196
CTXL Achtzehnte Vermögensverwaltung GmbH
ミュンヘン
100.0
197
Custom Leasing Limited
ロンドン
100.0
198
Cyrus J. Lawrence Capital Holdings, Inc.
ウィルミントン
100.0
199
ディー・アンド・エス・キャピタル有限会社
東京
100.0
200
D B Rail Holdings (UK) No. 1 Limited
ロンドン
100.0
201
ディー・エフ・ジャパン合同会社
東京
100.0
202
D.B. International Delaware, Inc.
ウィルミントン
100.0
フランクフルト
100.0
203
Dahlbusch Projektentwicklungsgesellschaft Leipzig/Lindenau mbH
i.L.
5
0.0
204
DAHOC (UK) Limited
ロンドン
100.0
205
DAHOC Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
206
DB (Gibraltar) Holdings Limited
ジブラルタル
100.0
207
DB (Malaysia) Nominee (Asing) Sdn. Bhd.
クアラルンプール
100.0
208
DB (Malaysia) Nominee (Tempatan) Sdn. Bhd.
クアラルンプール
100.0
209
DB (Pacific) Limited
ウィルミントン
100.0
210
DB (Pacific) Limited, New York
ニューヨーク
100.0
211
DB (Tip Top) Limited Partnership
トロント
99.9
212
DB Advisors Risk Managed Alpha (RMA) Investment Trust
セーレム
100.0
213
DB Advisors US Large Cap Core Investment Trust
セーレム
100.0
319/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
214
DB Advisors US Large Cap Value Investment Trust
セーレム
100.0
215
DB Advisors US Small Cap Growth Investment Trust
セーレム
100.0
216
DB Alex. Brown Exchange Fund I, L.P.
ボルチモア
217
DB Alex. Brown Holdings Incorporated
ウィルミントン
100.0
218
DB Alps Corporation
ウィルミントン
100.0
219
DB Alternative Trading Inc.
ウィルミントン
100.0
220
DB Americas Asset Management Corp.
ウィルミントン
100.0
221
DB Americas Funding Corp.
ウィルミントン
100.0
222
DB Americas Infrastructure Holdings, L.L.C.
ウィルミントン
100.0
223
DB Aotearoa Investments Limited
ジョージタウン
100.0
224
DB Beteiligungs-Holding GmbH
フランクフルト
100.0
225
DB Bluebell Investments (Cayman) Partnership
ジョージタウン
100.0
226
DB Broker GmbH
フランクフルト
100.0
227
DB Canada GIPF - I Corp.
カルガリー
100.0
228
DB Capital Management, Inc.
ウィルミントン
100.0
229
DB Capital Markets (Deutschland) GmbH
フランクフルト
100.0
230
DB Capital Markets Asset Management Holding GmbH
フランクフルト
100.0
231
DB Capital Partners (Asia), L.P.
ジョージタウン
99.7
232
DB Capital Partners (Europe) 2000 - A Founder Partner LP
ウィルミントン
80.0
233
DB Capital Partners (Europe) 2000 - B Founder Partner LP
ウィルミントン
80.0
234
DB Capital Partners Asia GP, Limited
ジョージタウン
100.0
235
DB Capital Partners Europe 2002 Founder Partner LP
ウィルミントン
80.0
236
DB Capital Partners General Partner Limited
ロンドン
100.0
237
DB Capital Partners Latin America, G.P. Limited
ジョージタウン
100.0
238
DB Capital Partners, Inc.
ウィルミントン
100.0
239
DB Capital Partners, Latin America, LP
ジョージタウン
80.2
240
DB Capital, Inc.
ウィルミントン
100.0
241
DB Cartera de Inmuebles 1, S.A.U.
242
DB Chambers LLC
ウィルミントン
100.0
243
DB Chestnut Holdings Limited
ジョージタウン
100.0
244
DB Commodities Canada Ltd.
トロント
100.0
245
DB Commodity Services LLC
ウィルミントン
100.0
246
DB Concerto (LP) Limited
ジョージタウン
100.0
247
DB Concerto Limited
ジョージタウン
100.0
248
DB Consortium S. Cons. a r.l. in liquidazione
ミラノ
100.0
249
DB Consorzio S. Cons. a r. l.
ミラノ
100.0
250
DB Corporate Advisory (Malaysia) Sdn. Bhd.
クアラルンプール
100.0
251
DB Crest Limited
セント・ヘリアー
100.0
252
DB Delaware Holdings (Europe) Limited
ウィルミントン
100.0
253
DB Delaware Holdings (UK) Limited
ロンドン
100.0
254
DB Depositor Inc.
ウィルミントン
100.0
255
DB Elara LLC
ウィルミントン
100.0
256
DB Energy Commodities Limited
ロンドン
100.0
257
DB Energy Trading LLC
ウィルミントン
100.0
ポスエロ・デ・アラ
ルコン
320/550
5
4.1
100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
258
DB Enfield Infrastructure Holdings Limited
セント・ヘリアー
100.0
259
DB Enfield Infrastructure Investments Limited
セント・ヘリアー
100.0
260
DB Enterprise GmbH
261
DB Enterprise GmbH & Co. Zweite Beteiligungs KG
262
DB Equipment Leasing, Inc.
ニューヨーク
100.0
263
DB Equity Limited
ロンドン
100.0
264
DB Equity S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
265
DB ESC Corporation
ウィルミントン
100.0
266
DB Export-Leasing GmbH
フランクフルト
100.0
267
DB Fillmore Lender Corp.
ウィルミントン
100.0
268
DB Finance (Delaware), LLC
ウィルミントン
100.0
269
DB Finance Holdings, Inc.
ウィルミントン
100.0
270
DB Finance International GmbH
エッシュボルン
100.0
271
DB Finanz-Holding GmbH
フランクフルト
100.0
272
DB Funding Corporation # 1
ウィルミントン
100.0
273
DB Funding Corporation # 3
ウィルミントン
100.0
274
DB Funding LLC #4
ウィルミントン
100.0
275
DB Funding LLC #5
ウィルミントン
100.0
276
DB Funding LLC #6
ウィルミントン
100.0
277
DB Funding, L.P.
ボルチモア
100.0
278
DB Galil Finance, Inc.
ウィルミントン
100.0
279
DB Ganymede 2006 L.P.
ジョージタウン
100.0
280
DB Global Alternative Agribusiness Master Portfolio Ltd.
ジョージタウン
100.0
281
DB Global Infrastructure Fund
ルクセンブルク
282
DB Global Markets Multi-Strategy Fund I Limited
ジョージタウン
100.0
283
DB Global Processing Services, Inc.
ウィルミントン
100.0
284
DB Global Technology, Inc.
ウィルミントン
100.0
285
DB Green Holdings Corp.
ウィルミントン
100.0
286
DB Green, Inc.
ニューヨーク
100.0
287
DB Group Services (UK) Limited
ロンドン
100.0
288
DB Hawks Nest, Inc.
ウィルミントン
100.0
289
DB HedgeWorks, LLC
ウィルミントン
100.0
290
DB Holdings (New York), Inc.
ニューヨーク
100.0
291
DB Holdings (South America) Limited
ウィルミントン
100.0
292
db home lending holdings llc
ウィルミントン
100.0
293
db home lending llc
レークフォレスト
100.0
294
DB Horizon, Inc.
ウィルミントン
100.0
295
DB HR Solutions GmbH
エッシュボルン
100.0
296
DB Hypernova LLC
ウィルミントン
100.0
297
DB iCON Investments Limited
ロンドン
100.0
298
DB Immobilienfonds 2 GmbH & Co. KG
フランクフルト
299
DB Impact Investment Fund I, L.P.
エディンバラ
リュッツェン-ゴスタ
100.0
ウ
321/550
リュッツェン-ゴスタ
ウ
6
5
100.0
0.1
71.4
100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
リュッツェン-ゴスタ
脚注
分(%)
300
DB Industrial Holdings Beteiligungs GmbH & Co. KG
301
DB Industrial Holdings GmbH
302
DB Infrastructure Holdings (UK) No.1 Limited
ロンドン
100.0
303
DB Infrastructure Holdings (UK) No.2 Limited
ロンドン
100.0
304
DB Infrastructure Holdings (UK) No.3 Limited
ロンドン
100.0
305
DB International (Asia) Limited
シンガポール
100.0
306
DB International Investments Limited
ロンドン
100.0
307
DB International Trust (Singapore) Limited
シンガポール
100.0
308
DB Invest Fundo de Investimento Multimercado
サンパウロ
100.0
309
DB Investment Management, Inc.
ウィルミントン
100.0
310
DB Investment Managers, Inc.
ウィルミントン
100.0
311
DB Investment Partners, Inc.
ウィルミントン
100.0
312
DB Investment Resources (US) Corporation
ウィルミントン
100.0
313
DB Investment Resources Holdings Corp.
ウィルミントン
100.0
314
DB Investments (GB) Limited
ロンドン
100.0
315
DB Io LP
ウィルミントン
100.0
316
DB IROC Leasing Corp.
ニューヨーク
100.0
317
DB Jasmine (Cayman) Limited
ジョージタウン
100.0
318
DB Kredit Service GmbH
ベルリン
100.0
319
DB Leasing Services GmbH
フランクフルト
100.0
320
DB Lexington Investments Inc.
ウィルミントン
100.0
321
DB Liberty, Inc.
ウィルミントン
100.0
322
DB Like-Kind Exchange Services Corp.
ウィルミントン
100.0
323
DB Litigation Fee LLC
ウィルミントン
100.0
324
DB Maia LLC
ウィルミントン
100.0
325
DB Management Partners, L.P.
ウィルミントン
100.0
326
DB Management Support GmbH
フランクフルト
100.0
327
328
ウ
リュッツェン-ゴスタ
ウ
ウエスト・トレント
DB Managers, LLC
ン
DB Master Fundo de Investimento em Direitos Creditórios Nã
o-Padronizados de Precatórios Federais
6
資本持
100.0
100.0
100.0
リオデジャネイロ
100.0
329
DB Mezzanine Fund Managing Member, LLC
ニューヨーク
100.0
330
DB Mortgage Investment Inc.
ボルチモア
100.0
331
DB Mortgage Services, LLC
ウィルミントン
100.0
332
DB Nexus American Investments (UK) Limited
ロンドン
100.0
333
DB Nexus Iberian Investments (UK) Limited
ロンドン
100.0
334
DB Nexus Investments (UK) Limited
ロンドン
100.0
335
DB Nominees (Hong Kong) Limited
香港
100.0
336
DB Nominees (Singapore) Pte Ltd
シンガポール
100.0
337
DB Operaciones y Servicios Interactivos, A.I.E.
バルセロナ
338
DB Overseas Finance Delaware, Inc.
ウィルミントン
100.0
339
DB Overseas Holdings Limited
ロンドン
100.0
340
DB Paris Investissements
パリ
100.0
次へ
322/550
99.9
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
341
DB Partnership Management II, LLC
ウィルミントン
100.0
342
DB Partnership Management Ltd.
ウィルミントン
100.0
343
DB PEP V
ルクセンブルク
5
0.2
344
DB PEP V Europe Parallel GmbH & Co. KG
ケルン
1
0.0
345
DB PEP V GmbH & Co. KG
ケルン
1
346
DB Perry Investments Limited
ウィルミントン
100.0
347
DB Platinum Advisors
ルクセンブルク
100.0
348
DB Portfolio Southwest, Inc.
ヒューストン
100.0
349
DB Print GmbH
フランクフルト
100.0
350
DB Private Clients Corp.
ウィルミントン
100.0
351
DB Private Equity GmbH
ケルン
100.0
352
DB Private Equity International S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
353
DB Private Wealth Mortgage Ltd.
ニューヨーク
100.0
354
DB PWM Collective Management Limited
リバプール
100.0
355
DB PWM Private Markets I GP
ルクセンブルク
100.0
356
DB PWM Private Markets I SCA-SICAR
ルクセンブルク
100.0
357
DB Rail Trading (UK) Limited
ロンドン
100.0
358
DB RE Global Real Estate Management 1A, Ltd.
ジョージタウン
100.0
359
DB RE Global Real Estate Management 1B, Ltd.
ジョージタウン
100.0
360
DB Re S.A.
ルクセンブルク
100.0
361
DB Real Estate Canadainvest 1 Inc.
トロント
362
DB Realty Resources, Inc.
ニューヨーク
363
DB Renewable Holdings B.V.
アムステルダム
100.0
364
DB Risk Center GmbH
ベルリン
100.0
365
DB Rivington Investments Limited
ジョージタウン
100.0
366
DB RMS Leasing (Cayman) L.P.
ジョージタウン
100.0
367
DB Road (UK) Limited
ジョージタウン
100.0
368
DB Samay Finance No. 2, Inc.
ウィルミントン
100.0
369
DB Saturn Investments Limited (株主による任意清算中)
ロンドン
100.0
370
DB Second Funding Corp.
ウィルミントン
100.0
371
DB Secondary Opportunities SICAV-SIF
ルクセンブルク
100.0
372
DB Securities S.A.
ワルシャワ
100.0
373
DB Securities Services NJ Inc.
ニューヨーク
100.0
374
DB Sedanka Limited
ジョージタウン
100.0
375
DB Service Centre Limited
ダブリン
100.0
376
DB Service Uruguay S.A.
モンテヴィデオ
100.0
377
DB Services Americas, Inc.
ウィルミントン
100.0
ウエスト・トレント
0.0
100.0
5
0.0
378
DB Services New Jersey, Inc.
379
DB Servicios México, S.A. de C.V.
メキシコシティ
100.0
380
DB Servizi Amministrativi S.r.l.
ミラノ
100.0
381
DB Sirius (Cayman) Limited
ジョージタウン
100.0
382
DB Sterling Finance Limited (株主による任意清算中)
ジョージタウン
100.0
ン
323/550
100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
383
DB Strategic Advisors, Inc.
マカティ・シティ
100.0
384
DB Structured Derivative Products, LLC
ウィルミントン
100.0
385
DB Structured Products, Inc.
ウィルミントン
100.0
386
DB Trips Investments Limited
ジョージタウン
387
DB信託株式会社
東京
100.0
388
DB Trustee Services Limited
ロンドン
100.0
389
DB Trustees (Hong Kong) Limited
香港
100.0
390
DB Tweed Limited
ジョージタウン
100.0
391
DB U.K. Nominees Limited
ロンドン
100.0
392
DB U.S. Financial Markets Holding Corporation
ウィルミントン
100.0
393
DB UK (Saturn) Limited (株主による任意清算中)
ロンドン
100.0
394
DB UK Australia Finance Limited
ジョージタウン
100.0
395
DB UK Australia Holdings Limited
ロンドン
100.0
396
DB UK Bank Limited
ロンドン
100.0
397
DB UK Holdings Limited
ロンドン
100.0
398
DB UK PCAM Holdings Limited
ロンドン
100.0
399
DB Valiant (Cayman) Limited (任意清算中)
ジョージタウン
100.0
400
DB Valoren S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
401
DB Value S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
402
DB Vanquish (UK) Limited
ロンドン
100.0
403
DB Vantage (UK) Limited
ロンドン
100.0
404
DB Vantage No.2 (UK) Limited
ロンドン
100.0
405
DB Vantage No.3 (UK) Limited (株主による任意清算中)
ロンドン
100.0
406
DB Venture Partners (Europe) 2000 Founder Partner LP
ウィルミントン
407
DB Venture Partners (Europe) 2001 Founder Partner LP
ウィルミントン
408
DB Venture Partners General Partner Limited
ロンドン
409
DB Vita S.A.
ルクセンブルク
75.0
410
DB Warren Investments Limited
ジョージタウン
100.0
411
DB Wilton Holdings, LLC
ウィルミントン
412
DBAB Wall Street, LLC
ウィルミントン
100.0
413
DBAH Capital, LLC
ウィルミントン
100.0
414
DBAH Funding Corp.
ウィルミントン
100.0
415
DBAS Cayman Holdings 1 Limited
ジョージタウン
100.0
416
DBAS Cayman Holdings 2 Limited
ジョージタウン
100.0
417
DBC Continuance Inc.
トロント
100.0
418
DBCCA Investment Partners, Inc.
ウィルミントン
100.0
419
DBCIBZ1
ジョージタウン
100.0
420
DBCIBZ2
ジョージタウン
100.0
421
DBD Pilgrim America Corp.
ウィルミントン
100.0
422
DBFIC, Inc.
ウィルミントン
100.0
423
DBG Vermögensverwaltungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
424
DBIGB Finance (No. 2) Limited
ロンドン
100.0
425
DBNY Brazil Invest Co.
ウィルミントン
100.0
426
DBNZ Overseas Investments (No.1) Limited
ジョージタウン
100.0
324/550
5
0.0
80.0
80.0
100.0
5
0.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
427
DBOI Global Services (UK) Limited
ロンドン
100.0
428
DBOI Global Services Private Limited
ムンバイ
100.0
429
DBRMS4
ジョージタウン
100.0
430
DBRMSGP1
ジョージタウン
100.0
431
DBRMSGP2
ジョージタウン
100.0
432
DBS Technology Ventures, L.L.C.
ウィルミントン
100.0
433
DBUKH Finance Limited
ロンドン
100.0
434
DBUSBZ1, LLC
ウィルミントン
100.0
435
DBUSBZ2, LLC
ウィルミントン
100.0
436
DBUSH Funding Corp.
ウィルミントン
100.0
437
DBUSH Markets, Inc.
ウィルミントン
100.0
438
DBVR Investments No. 3 Ltd.
ウィルミントン
100.0
439
DBX Advisors LLC
ウィルミントン
100.0
440
DBX Strategic Advisors LLC
ウィルミントン
100.0
441
De Meng Innovative (Beijing) Consulting Company Limited
北京
100.0
442
DeAM Infrastructure Limited
ロンドン
100.0
443
DEBEKO Immobilien GmbH & Co Grundbesitz OHG
エッシュボルン
100.0
444
DEE Deutsche Erneuerbare Energien GmbH
デュッセルドルフ
100.0
445
Deer River, L.P.
ウィルミントン
100.0
446
DEGRU Erste Beteiligungsgesellschaft mbH
エッシュボルン
100.0
447
DeKon Service GmbH
エッシュボルン
100.0
448
Delowrezham de México S. de R.L. de C.V.
メキシコシティ
100.0
449
DEMOS Beteiligungs- und Verwaltungs GmbH
ケルン
100.0
450
DEUFRAN Beteiligungs GmbH
フランクフルト
100.0
451
DEUKONA Versicherungs-Vermittlungs-GmbH
フランクフルト
100.0
452
Deutsche (Aotearoa) Capital Holdings New Zealand
オークランド
100.0
453
Deutsche (Aotearoa) Foreign Investments New Zealand
オークランド
100.0
454
Deutsche (New Munster) Holdings New Zealand Limited
オークランド
100.0
455
Deutsche Aeolia Power Production S.A.
アテネ
456
Deutsche Alt-A Securities, Inc.
ウィルミントン
100.0
457
Deutsche Alternative Asset Management (Global) Limited
ロンドン
100.0
458
Deutsche Alternative Asset Management (UK) Limited
ロンドン
100.0
459
Deutsche Asia Pacific Finance, Inc.
ウィルミントン
100.0
460
Deutsche Asia Pacific Holdings Pte Ltd
シンガポール
100.0
461
Deutsche Asset Management (Asia) Limited
シンガポール
100.0
462
Deutsche Asset Management (Australia) Limited
シドニー
100.0
463
Deutsche Asset Management (Hong Kong) Limited
香港
100.0
464
Deutsche Asset Management (India) Private Limited
ムンバイ
100.0
465
ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社
東京
100.0
466
Deutsche Asset Management (Korea) Company Limited
ソウル
100.0
467
Deutsche Asset Management (UK) Limited
ロンドン
100.0
468
Deutsche Asset Management Canada Limited
トロント
100.0
469
Deutsche Asset Management Group Limited
ロンドン
100.0
470
Deutsche Asset Management International GmbH
フランクフルト
100.0
325/550
80.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
471
会社所在地
Deutsche Asset Management Investmentgesellschaft mbH vormals
DEGEF Deutsche Gesellschaft für Fondsverwaltung mbH
脚注
資本持
分(%)
フランクフルト
100.0
472
Deutsche Asset Management Schweiz
チューリッヒ
100.0
473
Deutsche Auskunftei Service GmbH
ハンブルク
100.0
474
Deutsche Australia Limited
シドニー
100.0
475
Deutsche Aviation Leasing Limited (株主による任意清算中)
ロンドン
100.0
476
Deutsche Bank (Cayman) Limited
ジョージタウン
100.0
477
DEUTSCHE BANK (CHILE) S.A.
サンチャゴ
100.0
478
Deutsche Bank (China) Co., Ltd.
北京
100.0
479
Deutsche Bank (Malaysia) Berhad
クアラルンプール
100.0
480
Deutsche Bank (Malta) Ltd
セントジュリアン
100.0
481
Deutsche Bank (Mauritius) Limited
ポート・ルイス
100.0
482
Deutsche Bank (Perú) S.A.
リマ
100.0
483
Deutsche Bank (Suisse) SA
ジュネーブ
100.0
モンテヴィデオ
100.0
484
Deutsche Bank (Uruguay) Sociedad Anónima Institución
Financiera Externa
485
DEUTSCHE BANK A.S.
イスタンブール
100.0
486
Deutsche Bank Americas Finance LLC
ウィルミントン
100.0
487
Deutsche Bank Americas Holding Corp.
ウィルミントン
100.0
488
Deutsche Bank Bauspar-Aktiengesellschaft
フランクフルト
100.0
489
Deutsche Bank Berkshire Mortgage, Inc.
ウィルミントン
100.0
490
Deutsche Bank Capital Markets S.r.l.
ミラノ
100.0
491
Deutsche Bank Corretora de Valores S.A.
サンパウロ
100.0
492
Deutsche Bank Europe GmbH
フランクフルト
100.0
493
Deutsche Bank Financial Inc.
ウィルミントン
100.0
494
Deutsche Bank Financial LLC
ウィルミントン
100.0
495
Deutsche Bank Holdings, Inc.
ウィルミントン
100.0
496
Deutsche Bank Insurance Agency Incorporated
ボルチモア
100.0
497
Deutsche Bank Insurance Agency of Delaware
ウィルミントン
100.0
498
Deutsche Bank Insurance Agency of Massachusetts Incorporated
ボストン
100.0
499
Deutsche Bank International Limited
セント・ヘリアー
100.0
500
Deutsche Bank International Trust Co. (Cayman) Limited
ジョージタウン
100.0
501
Deutsche Bank International Trust Co. (Jersey) Limited
セント・ヘリアー
100.0
502
Deutsche Bank International Trust Co. Limited
503
Deutsche Bank Investments (Guernsey) Limited
504
Deutsche Bank Luxembourg S.A.
ルクセンブルク
100.0
505
Deutsche Bank Mutui S.p.A.
ミラノ
100.0
506
Deutsche Bank México, S.A., Institución de Banca Múltiple
メキシコシティ
100.0
507
Deutsche Bank National Trust Company
ロサンゼルス
100.0
508
Deutsche Bank Nederland N.V.
アムステルダム
100.0
509
Deutsche Bank Nominees (Jersey) Limited
セント・ヘリアー
100.0
510
Deutsche Bank PBC Spólka Akcyjna
ワルシャワ
100.0
セント・ピーター・
ポート
セント・ピーター・
ポート
326/550
100.0
100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
511
Deutsche Bank Polska Spólka Akcyjna
ワルシャワ
100.0
512
Deutsche Bank Privat- und Geschäftskunden Aktiengesellschaft
フランクフルト
100.0
513
ドイツ銀不動産有限会社
東京
100.0
514
Deutsche Bank Realty Advisors, Inc.
ニューヨーク
100.0
515
Deutsche Bank S.A.
ブエノス・アイレス
100.0
516
Deutsche Bank S.A. - Banco Alemão
サンパウロ
100.0
517
Deutsche Bank Securities Inc.
ウィルミントン
100.0
518
Deutsche Bank Securities Limited
トロント
100.0
519
Deutsche Bank Services (Jersey) Limited
セント・ヘリアー
100.0
520
Deutsche Bank Società per Azioni
ミラノ
521
Deutsche Bank Trust Company Americas
ニューヨーク
100.0
522
Deutsche Bank Trust Company Delaware
ウィルミントン
100.0
523
Deutsche Bank Trust Company New Jersey Ltd.
ジャージーシティ
100.0
524
Deutsche Bank Trust Company, National Association
ニューヨーク
100.0
525
Deutsche Bank Trust Corporation
ニューヨーク
100.0
526
Deutsche Bank Trustee Services (Guernsey) Limited
527
Deutsche Bank Österreich AG
ウィーン
528
Deutsche Bank, Sociedad Anónima Española
マドリード
529
Deutsche Berri
パリ
100.0
530
Deutsche Capital Finance (2000) Limited
ジョージタウン
100.0
531
Deutsche Capital Financing (Singapore) Pte Ltd
シンガポール
100.0
532
Deutsche Capital Hong Kong Limited
香港
100.0
533
Deutsche Capital Markets Algeria SPA
アルジェ
100.0
534
Deutsche Capital Markets Australia Limited
シドニー
100.0
535
Deutsche Capital Partners China Limited
ジョージタウン
100.0
536
Deutsche Capital Singapore Limited
シンガポール
100.0
537
Deutsche Card Services GmbH
フランクフルト
100.0
538
Deutsche Cayman Ltd.
ジョージタウン
100.0
539
Deutsche CIB Centre Private Limited
ムンバイ
100.0
540
Deutsche Climate Change Fixed Income QP Trust
セーレム
100.0
541
Deutsche Clubholding GmbH
フランクフルト
542
Deutsche Commodities Trading Co., Ltd.
上海
100.0
543
Deutsche Courcelles
パリ
100.0
544
Deutsche Custody Global B.V.
アムステルダム
100.0
545
Deutsche Custody N.V.
アムステルダム
100.0
546
Deutsche Custody Nederland B.V.
アムステルダム
100.0
547
Deutsche Domus New Zealand Limited
オークランド
100.0
548
Deutsche Emerging Markets Investments (Netherlands) B.V.
アムステルダム
549
Deutsche Equities India Private Limited
ムンバイ
550
Deutsche Far Eastern Asset Management Company Limited
台北
551
Deutsche Fiduciary Services (Suisse) SA
ジュネーブ
100.0
552
Deutsche Finance Co 1 Pty Limited
シドニー
100.0
553
Deutsche Finance Co 2 Pty Limited
シドニー
100.0
次へ
327/550
セント・ピーター・
ポート
99.8
100.0
100.0
99.8
95.0
99.9
100.0
60.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
554
Deutsche Finance Co 3 Pty Limited
シドニー
100.0
555
Deutsche Finance Co 4 Pty Limited
シドニー
100.0
556
Deutsche Finance No. 1 Limited
ロンドン
100.0
557
Deutsche Finance No. 2 (UK) Limited
ロンドン
100.0
558
Deutsche Finance No. 2 Limited
ジョージタウン
100.0
559
Deutsche Finance No. 3 (UK) Limited
ロンドン
100.0
560
Deutsche Finance No. 4 (UK) Limited
ロンドン
100.0
561
Deutsche Finance No. 6 (UK) Limited
ロンドン
100.0
562
Deutsche Financial Services Puerto Rico Corporation
サン・フアン
100.0
563
Deutsche Foras New Zealand Limited
オークランド
100.0
564
Deutsche Friedland
パリ
100.0
565
Deutsche Futures Singapore Pte Ltd
シンガポール
100.0
566
Deutsche Global Markets Limited
テルアビブ
100.0
567
Deutsche Group Holdings (SA) (Proprietary) Limited
ヨハネスブルグ
100.0
568
Deutsche Group Services Pty Limited
シドニー
100.0
569
Deutsche Grundbesitz Beteiligungsgesellschaft mbH
エッシュボルン
100.0
エッシュボルン
100.0
フランクフルト
99.8
570
571
Deutsche Grundbesitz-Anlagegesellschaft mbH & Co Löwenstein
Palais
Deutsche Grundbesitz-Anlagegesellschaft mit beschränkter
Haftung
572
Deutsche Haussmann, S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
573
Deutsche Holdings (BTI) Limited
ロンドン
100.0
574
Deutsche Holdings (Chile) S.A.
サンチャゴ
100.0
575
Deutsche Holdings (Malta) Ltd.
セントジュリアン
100.0
576
Deutsche Holdings (SA) (Proprietary) Limited
ヨハネスブルグ
100.0
577
Deutsche Holdings Limited
ロンドン
100.0
578
Deutsche Holdings No. 2 Limited
ロンドン
100.0
579
Deutsche Holdings No. 3 Limited
ロンドン
100.0
580
Deutsche Holdings No. 4 Limited
ロンドン
100.0
581
Deutsche Hume Investments Pty Limited
シドニー
100.0
582
Deutsche Immobilien Leasing GmbH
デュッセルドルフ
100.0
583
Deutsche India Holdings Private Limited
ムンバイ
100.0
584
Deutsche International Corporate Services (Delaware) LLC
ウィルミントン
100.0
585
Deutsche International Corporate Services (Ireland) Limited
ダブリン
100.0
586
Deutsche International Corporate Services Limited
セント・ヘリアー
100.0
587
Deutsche International Custodial Services Limited
セント・ヘリアー
100.0
588
Deutsche International Finance (Ireland) Limited
ダブリン
100.0
589
Deutsche International Holdings (UK) Limited
ロンドン
100.0
590
Deutsche International Trust Company N.V.
アムステルダム
100.0
591
Deutsche International Trust Corporation (Mauritius) Limited
ポート・ルイス
100.0
592
Deutsche Inversiones Dos S.A.
サンチャゴ
100.0
593
Deutsche Inversiones Limitada
サンチャゴ
100.0
594
Deutsche Investment Management Americas Inc.
ウィルミントン
100.0
595
Deutsche Investments (Netherlands) N.V.
アムステルダム
100.0
596
Deutsche Investments Australia Limited
シドニー
100.0
328/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
597
Deutsche Investments India Private Limited
ムンバイ
100.0
598
Deutsche Investor Services Private Limited
ムンバイ
100.0
599
Deutsche IT License GmbH
エッシュボルン
100.0
600
Deutsche Knowledge Services Pte. Ltd.
シンガポール
100.0
601
Deutsche Leasing New York Corp.
ニューヨーク
100.0
602
Deutsche Long Duration Government/Credit QP Trust
セーレム
100.0
603
Deutsche Managed Investments Limited
シドニー
100.0
604
Deutsche Master Funding Corporation
ウィルミントン
100.0
605
Deutsche Morgan Grenfell Group Public Limited Company
ロンドン
100.0
606
Deutsche Morgan Grenfell Nominees Pte Ltd
シンガポール
100.0
607
Deutsche Mortgage & Asset Receiving Corporation
ウィルミントン
100.0
608
Deutsche Mortgage Securities, Inc.
ウィルミントン
100.0
609
Deutsche New Zealand Limited
オークランド
100.0
610
Deutsche Nominees Limited
ロンドン
100.0
611
Deutsche Overseas Issuance New Zealand Limited
オークランド
100.0
612
Deutsche Postbank AG
ボン
613
Deutsche Postbank Finance Center Objekt GmbH
シュットランジュ
100.0
614
Deutsche Postbank Financial Services GmbH
フランクフルト
100.0
615
Deutsche Postbank International S.A.
シュットランジュ
100.0
616
Deutsche Postbank Vermögens-Management S.A.
シュットランジュ
100.0
617
Deutsche Private Asset Management Limited
ロンドン
100.0
618
Deutsche Representaciones y Mandatos S.A.
ブエノス・アイレス
100.0
619
Deutsche Securities (India) Private Limited
ニューデリー
620
Deutsche Securities (Perú) S.A.
リマ
621
Deutsche Securities (Proprietary) Limited
ヨハネスブルグ
95.7
622
Deutsche Securities (SA) (Proprietary) Limited
ヨハネスブルグ
95.7
623
Deutsche Securities Algeria SPA
アルジェ
100.0
624
Deutsche Securities Asia Limited
香港
100.0
625
Deutsche Securities Australia Limited
シドニー
100.0
626
Deutsche Securities Corredores de Bolsa Ltda.
サンチャゴ
100.0
627
ドイツ証券株式会社
東京
100.0
628
Deutsche Securities Israel Ltd.
テルアビブ
100.0
629
Deutsche Securities Korea Co.
ソウル
100.0
630
Deutsche Securities Limited
香港
100.0
631
Deutsche Securities Mauritius Limited
ポート・ルイス
100.0
632
Deutsche Securities Menkul Degerler A.S.
イスタンブール
100.0
633
Deutsche Securities New Zealand Limited
オークランド
100.0
634
Deutsche Securities Nominees Hong Kong Limited
香港
100.0
635
Deutsche Securities Saudi Arabia LLC
リヤド
100.0
636
Deutsche Securities Sociedad de Bolsa S.A.
ブエノス・アイレス
100.0
637
Deutsche Securities Venezuela S.A.
カラカス
100.0
638
Deutsche Securities, S.A. de C.V., Casa de Bolsa
メキシコシティ
100.0
639
Deutsche Securitisation Australia Pty Ltd
シドニー
100.0
329/550
53.1
75.0
100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
640
Deutsche StiftungsTrust GmbH
フランクフルト
100.0
641
Deutsche Transaction France
パリ
100.0
642
Deutsche Transnational Trustee Corporation Inc
シャーロットタウン
100.0
643
Deutsche Trustee Company Limited
ロンドン
100.0
644
Deutsche Trustee Services (India) Private Limited
ムンバイ
100.0
645
Deutsche Trustees Malaysia Berhad
クアラルンプール
100.0
646
Deutsche Ultra Core Fixed Income QP Trust
セーレム
100.0
647
Deutsches Institut für Altersvorsorge GmbH
フランクフルト
648
DFC Residual Corp.
レノ
100.0
649
ディー・アイ・ツー有限会社
東京
100.0
650
DI Deutsche Immobilien Baugesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
フランクフルト
100.0
651
DI Deutsche Immobilien Baugesellschaft mbH & Co. Vermietungs
KG
78.0
652
DI Deutsche Immobilien Treuhandgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
653
ディー・アイ・インベストメンツ有限会社
東京
100.0
デュッセルドルフ
100.0
654
DIB-Consult Deutsche Immobilien- und Beteiligungs-Beratungsg
esellschaft mbH
655
DIL Financial Services GmbH & Co. KG
デュッセルドルフ
100.0
656
DISCA Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
657
DIV Holding GmbH
658
DMG Technology Management, L.L.C.
ウィルミントン
659
DMJV
ニューヨーク
660
DNU Nominees Pty Limited
シドニー
100.0
661
DPB Regent's Park Estates (GP) Holding Limited
ロンドン
100.0
662
DPB Regent's Park Estates (LP) Holding Limited
ロンドン
100.0
663
DPBI Immobilien KGaA
シュットランジュ
100.0
664
Drolla GmbH
フランクフルト
100.0
665
DRT Limited International SRL
ブカレスト
100.0
666
DSL Holding Aktiengesellschaft i.A.
ボン
100.0
667
DSL Portfolio GmbH & Co. KG
ボン
100.0
668
DSL Portfolio Verwaltungs GmbH
ボン
100.0
669
DTS Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
670
リュッツェン-ゴスタ
100.0
ウ
DVCG Deutsche Venture Capital Gesellschaft mbH & Co. Fonds II
KG i.L.
ミュンヘン
100.0
5
1
0.0
69.2
671
DWS Finanz-Service GmbH
フランクフルト
100.0
672
DWS Holding & Service GmbH
フランクフルト
100.0
673
DWS Investment GmbH
フランクフルト
100.0
674
DWS Investment S.A.
ルクセンブルク
100.0
675
DWS Investments (Spain), S.G.I.I.C., S.A.
マドリード
100.0
676
DWS Investments Distributors, Inc.
ウィルミントン
100.0
677
DWS Investments Service Company
ウィルミントン
100.0
678
DWS Schweiz GmbH
チューリッヒ
100.0
679
DWS Trust Company
セーレム
100.0
330/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
680
DWS Vermögensverwaltungs GmbH in Liqu.
ウィーン
100.0
681
easyhyp GmbH
ハメルン
100.0
682
EC EUROPA IMMOBILIEN FONDS NR. 3 GmbH & CO. KG
ハンブルク
683
Ecnarf
パリ
100.0
684
ECT Holdings Corp.
ウィルミントン
100.0
685
EDORA Funding GmbH
フランクフルト
100.0
686
Elba Finance GmbH
エッシュボルン
100.0
687
ELBI Funding GmbH
フランクフルト
100.0
688
ELDO ACHTE Vermögensverwaltungs GmbH
エッシュボルン
100.0
689
ELDO ERSTE Vermögensverwaltungs GmbH
エッシュボルン
100.0
690
Elizabethan Holdings Limited
ジョージタウン
100.0
691
Elizabethan Management Limited
ジョージタウン
100.0
692
Enterprise Fleet Management Exchange, Inc.
ウィルミントン
100.0
693
ERATO Beteiligungs- und Verwaltungs GmbH
ケルン
100.0
694
Erda Funding GmbH
エッシュボルン
100.0
695
Estate Holdings, Inc.
セント・トーマス
5
696
EUROKNIGHTS IV GmbH & Co. Beteiligungs KG
ミュンヘン
1
697
European Asian Bank (Hong Kong) Nominees Limited
香港
698
European Private Equity Portfolio S.A., SICAR
ルクセンブルク
699
Evergreen Amsterdam Holdings B.V.
アムステルダム
100.0
700
Evergreen International Holdings B.V.
アムステルダム
100.0
701
Evergreen International Investments B.V.
アムステルダム
100.0
702
Evergreen International Leasing B.V.
アムステルダム
100.0
703
Exinor SA
マルメディ
100.0
704
Exporterra GmbH
フランクフルト
100.0
705
EXTOREL Private Equity Advisers GmbH
ミュンヘン
100.0
706
FARAMIR Beteiligungs- und Verwaltungs GmbH
ケルン
100.0
707
Farezco I, S. de R.L. de C.V.
サポパン
100.0
708
Farezco II, S. de R.L. de C.V.
サポパン
100.0
709
Fenix Administración de Activos S. de R.L. de C.V.
メキシコシティ
100.0
710
Fiduciaria Sant' Andrea S.r.L.
ミラノ
100.0
711
Filaine, Inc.
ウィルミントン
712
Finanza & Futuro Banca SpA
ミラノ
100.0
713
Firstee Investments LLC
ウィルミントン
100.0
714
Fixed Income Plus
ルクセンブルク
100.0
715
FJC Property Corp.
ウィルミントン
100.0
716
Fondo de Inversión Privado NPL Fund Two
サンチャゴ
717
FRANKFURT CONSULT GmbH
フランクフルト
100.0
718
Frankfurt Family Office GmbH
フランクフルト
100.0
719
Frankfurt Finanz-Software GmbH
フランクフルト
100.0
720
FRANKFURT-TRUST Invest Luxemburg AG
ルクセンブルク
100.0
フランクフルト
100.0
フランクフルト
100.0
721
722
FRANKFURT-TRUST Investment-Gesellschaft mit beschränkter
Haftung
Frankfurter Beteiligungs-Treuhand Gesellschaft mit beschrä
nkter Haftung
331/550
65.2
0.0
0.0
100.0
5
5
4
1.1
0.0
70.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
723
724
725
726
727
728
729
730
会社所在地
Frankfurter Vermögens-Treuhand Gesellschaft mit beschränkter
Haftung
Franz Urbig- und Oscar Schlitter-Stiftung Gesellschaft mit
beschränkter Haftung
Fundo de Investimento em Direitos Creditórios
Nao-Padronizados - Precatório Federal 4870-1
Fundo de Investimento em Direitos Creditórios
Nao-Padronizados - Precatórios Federais DB I
Fundo de Investimento em Direitos Creditórios
Nao-Padronizados - Precatórios Federais DB II
Fundo de Investimento em Quotas de Fundos de Investimento em
Direitos Creditórios Nao-Padronizados Global Markets
Funds Nominees Limited
Fünfte SAB Treuhand und Verwaltung GmbH & Co. Suhl
"Rimbachzentrum" KG
脚注
資本持
分(%)
フランクフルト
100.0
フランクフルト
100.0
リオデジャネイロ
100.0
リオデジャネイロ
100.0
リオデジャネイロ
100.0
リオデジャネイロ
100.0
ロンドン
100.0
バート・ホンブルク
74.0
731
G Finance Holding Corp.
ウィルミントン
100.0
732
GACC Funding Corporation
ウィルミントン
100.0
733
GAFCo Funding Corp.
ウィルミントン
100.0
734
GAVDOS GmbH
ヴッパータール
100.0
735
GbR Goethestraße
ケルン
736
Gemini Technology Services Inc.
ウィルミントン
100.0
737
German American Capital Corporation
ボルチモア
100.0
738
German European VCPII GmbH & Co. KG
ミュンヘン
739
Glacier Mountain, L.P.
ウィルミントン
100.0
740
Global Alliance Finance Company, L.L.C.
ウィルミントン
100.0
741
Global Commercial Real Estate Special Opportunities Limited
セント・ヘリアー
100.0
742
Global Markets Fundo de Investimento Multimercado
リオデジャネイロ
100.0
リオデジャネイロ
100.0
100.0
743
Global Markets III Fundo de Investimento Multimercado - Cré
dito Privado e Investimento No Exterior
744
Greene Investments Limited
ジョージタウン
745
Greenwood Properties Corp.
ニューヨーク
746
747
748
Grundstücksgesellschaft Frankfurt Bockenheimer Landstraße
GbR
Grundstücksgesellschaft Köln-Ossendorf VI mbH
Grundstücksgesellschaft Wiesbaden Luisenstraße/Kirchgasse
GbR
トロイスドルフ
ケルン
トロイスドルフ
94.0
1
5
0.0
0.0
94.9
100.0
59.7
749
Gulara Pty Ltd
シドニー
100.0
750
GUO Mao International Hotels B.V.
アムステルダム
100.0
751
Gut Kaden Golf und Land Club GmbH
アルベスローエ
100.0
752
Hac Investments Ltd.
ウィルミントン
100.0
リスボン
100.0
100.0
753
HAC Investments Portugal - Servicos de Consultadoria e Gestao
Ltda.
754
HAH Limited
ロンドン
755
八景島合同会社
東京
756
HCA Exchange, Inc.
ウィルミントン
100.0
757
Herengracht Financial Services B.V.
アムステルダム
100.0
758
Hertz Car Exchange Inc.
ウィルミントン
100.0
332/550
95.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
759
会社所在地
Hessische Immobilien-Verwaltungs-Gesellschaft mit beschrä
nkter Haftung
脚注
資本持
分(%)
エッシュボルン
100.0
760
Home Closer LLC
ニューヨーク
100.0
761
HTB Spezial GmbH & Co. KG
ケルン
100.0
762
Hudson GmbH
エッシュボルン
100.0
763
Hypotheken-Verwaltungs-Gesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
764
IB Associate, LLC
ニューヨーク
765
IC Chicago Associates LLC
ウィルミントン
766
IFN Finance B.V.
ロッテルダム
100.0
767
IFN Finance N.V.
アントワープ
100.0
768
IKARIA Beteiligungs- und Verwaltungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
769
IMM Associate, LLC
ニューヨーク
100.0
770
Imodan Limited
ポート・ルイス
100.0
771
Industrie-Beteiligungs-Gesellschaft mit beschränkter Haftung
フランクフルト
100.0
772
International Operator Limited
ロンドン
100.0
773
IOS Finance EFC, S.A.
バルセロナ
100.0
774
Iphigenie Verwaltungs GmbH
ボン
100.0
775
Ironland Limited (株主による任意清算中)
ロンドン
100.0
776
ISTRON Beteiligungs- und Verwaltungs-GmbH
ケルン
100.0
777
ITAPEVA II Multicarteira FIDC Não-Padronizado
サンパウロ
100.0
778
IVAF I Manager, S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
779
IVAF II Manager, S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
780
Ivy Kroner Unit Trust I
ジョージタウン
781
出雲キャピタル有限会社
東京
100.0
782
JADE Residential Property AG
エッシュボルン
100.0
783
JR Nominees (Proprietary) Limited
ヨハネスブルグ
100.0
784
城ヶ島合同会社
東京
100.0
785
KARPATHOS Beteiligungs- und Verwaltungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
786
KEBA Gesellschaft für interne Services mbH
フランクフルト
100.0
787
KHP Knüppe, Huntebrinker & Co. GmbH
オスナブルク
100.0
788
Kidson Pte Ltd
シンガポール
100.0
789
Kingfisher Nominees Limited
オークランド
100.0
790
KITHOS Beteiligungs- und Verwaltungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
791
Klöckner Industriebeteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
792
Konsul Inkasso GmbH
エッセン
100.0
793
Kradavimd UK Lease Holdings Limited
ロンドン
100.0
794
LA Water Holdings Limited
ジョージタウン
795
Lammermuir Leasing Limited
ロンドン
100.0
796
Latin America Recovery Fund LLC
ウィルミントン
100.0
797
LAWL Pte. Ltd.
シンガポール
100.0
798
Leasing Verwaltungsgesellschaft Waltersdorf mbH
シェーネフェルト
100.0
799
LGB Beteiligungs GmbH
ケルン
100.0
800
Liberty Investments Limited
ジョージタウン
100.0
801
Licorne Gestion
パリ
100.0
802
Liegenschaft Hainstraße GbR
フランクフルト
333/550
100.0
5
4
0.0
0.0
75.0
5
0.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
803
London Industrial Leasing Limited
ロンドン
100.0
804
Long-Tail Risk Insurers, Ltd.
ハミルトン
100.0
805
Longard Holdings Limited
ラルナカ
100.0
806
Luxembourg Family Office S.A.
ルクセンブルク
100.0
807
LWC Nominees Limited
オークランド
100.0
808
MAC Investments Ltd.
ジョージタウン
100.0
809
MacDougal Investments Limited
ウィルミントン
100.0
810
Mallard Place, Inc.
ウィルミントン
100.0
811
有限会社マリンインベストメント
東京
100.0
812
Matura Vermögensverwaltung mit beschränkter Haftung
フランクフルト
100.0
813
Maxblue Americas Holdings, S.A.
マドリード
100.0
814
Mayfair Center, Inc.
ウィルミントン
100.0
815
Media Entertainment Filmmanagement GmbH
プラッハ
100.0
816
MEF I Manager, S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
817
Mercer Investments Limited
ウィルミントン
100.0
818
Metis Properties Limited
ロンドン
100.0
819
Mezzanine Capital Europe (MC-EU) GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1
0.1
820
Mezzanine Capital Europe II (MC-EU II) GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1
0.5
821
Mezzanine Capital USA (MC-US) GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1
0.1
822
Mezzanine Capital USA II (MC-US II) GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1
0.1
823
MHL Reinsurance Ltd.
バーリントン
824
Miami MEI, LLC
ドーバー
825
Mira GmbH & Co. KG
フランクフルト
100.0
826
MIT Holdings, Inc.
ボルチモア
100.0
827
MMDB Noonmark L.L.C.
ウィルミントン
100.0
フランクフルト
100.0
ロンドン
100.0
ロンドン
100.0
828
829
830
"modernes Frankfurt" private Gesellschaft für
Stadtentwicklung mbH i.L.
Morgan Grenfell & Co. Limited
Morgan Grenfell (Local Authority Finance) Limited (株主による
任意清算中)
100.0
5
0.0
831
Morgan Grenfell Development Capital Holdings Limited
ロンドン
100.0
832
Morgan Grenfell Private Equity Limited (株主による任意清算中)
ロンドン
100.0
833
Morgan Nominees Limited
ロンドン
100.0
834
Mortgage Trading (UK) Limited
ロンドン
100.0
835
MortgageIT Securities Corp.
ウィルミントン
100.0
836
MortgageIT, Inc.
ニューヨーク
100.0
837
Mountain Recovery Fund I 有限会社
東京
100.0
838
エム・アール・エフ・ツー有限会社
東京
100.0
839
MXB U.S.A., Inc.
ウィルミントン
100.0
840
Nachhaltig OP
ルクセンブルク
100.0
841
Navegator - SGFTC, S.A.
リスボン
100.0
842
NCKR, LLC
ウィルミントン
100.0
ケルン
100.0
843
NEPTUNO Verwaltungs- und Treuhand-Gesellschaft mit beschrä
nkter Haftung
次へ
334/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
844
Nevada Mezz 1 LLC
ウィルミントン
100.0
845
Nevada Parent 1 LLC
ウィルミントン
100.0
846
Nevada Property 1 LLC
ウィルミントン
100.0
847
Nevada Restaurant Venture 1 LLC
ウィルミントン
100.0
848
Nevada Retail Venture 1 LLC
ウィルミントン
849
初島合同会社
東京
850
New Prestitempo S.p.A.
ミラノ
100.0
851
Newhall LLC
ウィルミントン
100.0
852
Newport Harbor Corporation, Delaware
ウィルミントン
100.0
853
NewportX Inc.
ウィルミントン
100.0
フランクフルト
100.0
フランクフルト
100.0
854
855
NIDDA Grundstücks- und Beteiligungs-Gesellschaft mit beschrä
nkter Haftung
Nordwestdeutscher Wohnungsbauträger Gesellschaft mit beschrä
nkter Haftung
100.0
5
50.0
856
norisbank GmbH
ベルリン
100.0
857
North American Income Fund PLC
ダブリン
67.1
858
Northern Pines Funding, LLC
ドーバー
100.0
859
Oakwood Properties Corp.
ウィルミントン
100.0
860
Office Grundstücksverwaltungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
861
OOO "Deutsche Bank"
モスクワ
100.0
862
OP-INVEST CHF Management S.A.
ルクセンブルク
100.0
863
OPB KRITI GmbH
864
OPB Verwaltungs- und Beteiligungs-GmbH
ケルン
100.0
865
OPB Verwaltungs- und Treuhand GmbH
ケルン
100.0
866
OPB-Decima GmbH
ケルン
100.0
867
OPB-Holding GmbH
ケルン
100.0
868
OPB-Mosel GmbH
ケルン
100.0
869
OPB-Nona GmbH
フランクフルト
100.0
870
OPB-Oktava GmbH
ケルン
100.0
871
OPB-Quarta GmbH
ケルン
100.0
872
OPB-Quinta GmbH
ケルン
100.0
873
OPB-Rhein GmbH
ケルン
100.0
874
OPB-Septima GmbH
ケルン
100.0
875
OPB-Structuring GmbH
ケルン
100.0
876
Oppenheim Asset Management GmbH
ウィーン
100.0
877
Oppenheim Asset Management Services S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
878
Oppenheim Beteiligungs-AG
ケルン
100.0
879
OPPENHEIM Beteiligungs-Treuhand GmbH
ケルン
100.0
880
OPPENHEIM Capital Advisory GmbH
ケルン
100.0
881
Oppenheim Eunomia GmbH
ケルン
100.0
882
OPPENHEIM Flottenfonds IV GmbH & Co. KG
ケルン
883
OPPENHEIM Flottenfonds V GmbH & Co. KG
ケルン
83.3
884
Oppenheim Fonds Trust GmbH
ケルン
100.0
885
OPPENHEIM Immobilien Dachfonds III GmbH & Co. KG
ケルン
100.0
ケーニッヒスシュタ
100.0
イン
335/550
1
0.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
886
Oppenheim International Finance
ダブリン
100.0
887
OPPENHEIM Internet Fonds Manager GmbH i.L.
ケルン
100.0
888
Oppenheim Kapitalanlagegesellschaft mbH
ケルン
100.0
889
OPPENHEIM Mezzanine GmbH & Co. KG
フランクフルト
890
OPPENHEIM PRIVATE EQUITY Manager GmbH
ケルン
100.0
891
OPPENHEIM PRIVATE EQUITY Verwaltungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
892
Oppenheim VAM Kapitalanlagegesellschaft mbH
ケルン
100.0
893
Oppenheim Vermögenstreuhand GmbH
ケルン
100.0
894
OPS Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
895
オーティーエム・キャピタル合同会社
東京
100.0
896
OVT Trust 1 GmbH
ケルン
100.0
897
OVV Beteiligungs GmbH
ケルン
100.0
898
PADUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
899
Pan Australian Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
900
Paribus Köln I GmbH
ケルン
100.0
901
PB (USA) Holdings, Inc.
ウィルミントン
100.0
902
PB (USA) Realty Corporation
ニューヨーク
903
PB Capital Corporation
ウィルミントン
100.0
904
PB Factoring GmbH
ボン
100.0
905
PB Finance (Delaware) Inc.
ウィルミントン
100.0
906
PB Firmenkunden AG
ボン
100.0
907
PB Hollywood I Hollywood Station, LLC
ドーバー
5
0.0
908
PB Hollywood II Lofts, LLC
ドーバー
5
0.0
909
PB Kreditservice GmbH
ハメルン
100.0
910
PB Sechste Beteiligungen GmbH
ボン
100.0
911
PB Service GmbH
ボン
100.0
912
PB Spezial-Investmentaktiengesellschaft mit
1
94.7
フランクフルト
Teilgesellschaftsvermögen
3.1
99.5
913
PBC Carnegie, LLC
ウィルミントン
914
PBC Services GmbH der Deutschen Bank
フランクフルト
100.0
915
PE-US/ASIA Beteiligungsgesellschaft mbH
ミュンヘン
100.0
916
PEIF II (Manager) Limited
セント・ヘリアー
100.0
917
Pelleport Investors, Inc.
ニューヨーク
100.0
918
Pembol Nominees Limited
ロンドン
100.0
919
Percy Limited
ジブラルタル
100.0
920
PHARMA/wHEALTH Management Company S.A.
ルクセンブルク
99.9
921
Philippine Opportunities for Growth and Income (SPV-AMC), INC.
マニラ
95.0
922
Phoebus Investments LP
ウィルミントン
100.0
923
Phoebus Leasing Limited
ジョージタウン
100.0
924
Pilgrim Financial Services LLP
ウィルミントン
100.0
925
PLAKIAS Beteiligungs- und Verwaltungs-GmbH
ケルン
100.0
926
Plantation Bay, Inc.
セント・トーマス
100.0
927
Plinius Verwaltungs AG
チューリッヒ
100.0
928
PMG Collins, LLC
タラハシー
100.0
336/550
5
0.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
929
Pollus L.P.
セント・ヘリアー
100.0
930
Polydeuce LLC
ウィルミントン
100.0
931
POND VENTURES II GmbH & Co. KG
ミュンヘン
932
POSEIDON Vermögensverwaltungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
933
Postbank Akademie und Service GmbH
ハメルン
100.0
934
Postbank Beteiligungen GmbH
ボン
100.0
935
Postbank Direkt GmbH
ボン
100.0
936
Postbank Filial GmbH
ボン
100.0
937
Postbank Filialvertrieb AG
ボン
100.0
938
Postbank Finanzberatung AG
ハメルン
100.0
939
Postbank Immobilien und Baumanagement GmbH
ボン
100.0
ボン
90.0
940
Postbank Immobilien und Baumanagement GmbH & Co. Objekt
Leipzig KG
99.9
941
Postbank Leasing GmbH
ボン
100.0
942
Postbank P.O.S. Transact GmbH
エッシュボルン
100.0
943
Postbank Support GmbH
ケルン
100.0
944
Postbank Systems AG
ボン
100.0
945
Postbank Versicherungsvermittlung GmbH
ボン
100.0
946
PPCenter, Inc.
ウィルミントン
100.0
947
Primelux Insurance S.A.
ルクセンブルク
100.0
948
Private Equity Asia Select Company III S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
949
Private Equity Global Select Company IV S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
950
Private Equity Global Select Company V S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
951
Private Equity Select Company S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
952
Private Financing Initiatives, S.L.
バルセロナ
51.0
953
PS plus Portfolio Software + Consulting GmbH
レーダーマルク
80.2
954
PT. Deutsche Securities Indonesia
ジャカルタ
99.0
955
Public joint-stock company "Deutsche Bank DBU"
キエフ
100.0
956
Pyramid Ventures, Inc.
ウィルミントン
100.0
957
Quantum 13 LLC
ウィルミントン
958
RBM Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
959
Reade, Inc.
ウィルミントン
100.0
960
Red Lodge, L.P.
ウィルミントン
100.0
961
registrar services GmbH
エッシュボルン
100.0
962
Regula Limited
ロードタウン
100.0
963
REIB Europe Investments Limited
ロンドン
100.0
964
REIB International Holdings Limited
ロンドン
100.0
965
RHODOS Beteiligungs- und Verwaltungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
966
Rimvalley Limited
ダブリン
100.0
967
Ripple Creek, L.P.
ウィルミントン
100.0
968
RMS Investments (Cayman)
ジョージタウン
100.0
969
RoCal, L.L.C.
ウィルミントン
100.0
970
RoCalwest, Inc.
ウィルミントン
100.0
971
RoPro U.S. Holding, Inc.
ウィルミントン
100.0
972
RoSmart LLC
ウィルミントン
100.0
337/550
5
49.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
973
Route 28 Receivables, LLC
ウィルミントン
100.0
974
RREEF America L.L.C.
ウィルミントン
100.0
975
RREEF China REIT Management Limited
香港
100.0
976
RREEF European Value Added I (G.P.) Limited
ロンドン
100.0
ミラノ
100.0
100.0
977
RREEF Fondimmobiliari Società di Gestione del Risparmio S.p.
A.
978
RREEF India Advisors Private Limited
ムンバイ
979
RREEF Investment GmbH
フランクフルト
99.9
980
RREEF Management GmbH
フランクフルト
100.0
981
RREEF Management L.L.C.
ウィルミントン
100.0
982
RREEF North American Infrastructure Onshore Fund A, L.P.
ウィルミントン
99.9
983
RREEF Opportunities Management S.r.l.
ミラノ
984
RREEF REFlex Fund Ltd.
ジョージタウン
985
RREEF Shanghai Investment Consultancy Company
上海
100.0
986
RREEF Spezial Invest GmbH
フランクフルト
100.0
987
RREEFSmart, L.L.C.
ウィルミントン
95.0
988
RTS Nominees Pty Limited
シドニー
100.0
989
Rüd Blass Vermögensverwaltung AG
チューリッヒ
100.0
990
SAB Real Estate Verwaltungs GmbH
ハメルン
100.0
991
Sagamore Limited
ロンドン
100.0
992
SAGITA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
993
佐島(合同会社)
東京
994
Sal. Oppenheim Alternative Investments GmbH
ケルン
100.0
995
Sal. Oppenheim Asia Alternative Investments GmbH
ケルン
100.0
996
Sal. Oppenheim Boulevard Konrad Adenauer S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
997
Sal. Oppenheim Corporate Finance North America Holding LLC
ウィルミントン
100.0
998
Sal. Oppenheim Global Invest GmbH
ケルン
100.0
999
Sal. Oppenheim Healthcare Beteiligungs GmbH
ケルン
100.0
Sal. Oppenheim Investments GmbH
ケルン
100.0
ケルン
100.0
1000
1001
Sal. Oppenheim jr. & Cie. AG & Co. Kommanditgesellschaft auf
Aktien
100.0
92.3
5
0.0
1002
Sal. Oppenheim jr. & Cie. Beteiligungs GmbH
ケルン
100.0
1003
Sal. Oppenheim jr. & Cie. Komplementär AG
ケルン
100.0
1004
Sal. Oppenheim jr. & Cie. Luxembourg S.A.
ルクセンブルク
100.0
1005
Sal. Oppenheim PEP Treuhand GmbH
ケルン
100.0
1006
Sal. Oppenheim Private Equity Partners S.A.
ルクセンブルク
100.0
1007
Sal. Oppenheim Private Equity Partners US L.P.
ウィルミントン
100.0
1008
Sal. Oppenheim Private Equity Partners US LLC
ウィルミントン
100.0
1009
SALOMON OPPENHEIM GmbH i.L.
ケルン
100.0
1010
SAMOS Vermögensverwaltungs GmbH
ケルン
100.0
1011
SAPIO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1012
Schiffsbetriebsgesellschaft Brunswik mit beschränkter Haftung
ハンブルク
100.0
1013
エス・シー・エル・エフ合同会社
東京
1014
Sechste DB Immobilienfonds Beta Dr. Rühl KG
エッシュボルン
1015
SENA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Fehrenbach KG
338/550
デュッセルドルフ
5
0.0
100.0
94.7
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1016
Serviced Office Investments Limited
セント・ヘリアー
100.0
1017
Sharps SP I LLC
ウィルミントン
100.0
1018
Sherwood Properties Corp.
ウィルミントン
100.0
1019
Shopready Limited
ロンドン
100.0
1020
Silver Leaf 1 LLC
ウィルミントン
100.0
1021
SIMA Private Equity 1 Beteiligungs GmbH
ハンブルク
100.0
1022
SIMA Private Equity 1 GmbH & Co. KG
ハンブルク
1023
SOAR European Equity Fund Public Limited Company
ダブリン
100.0
1024
SOP MultiAssetAllokation
ルクセンブルク
100.0
1025
SSG Middle Market CLO LLC
ウィルミントン
100.0
1026
エス・ティー・シーキャピタル有限会社
東京
100.0
1027
Stoneridge Apartments, Inc.
ウィルミントン
1028
Stores International Limited (任意清算中)
ジョージタウン
100.0
1029
Structured Finance Americas, LLC
ウィルミントン
100.0
1030
Sunbelt Rentals Exchange Inc.
ウィルミントン
100.0
フランクフルト
100.0
1031
Süddeutsche Vermögensverwaltung Gesellschaft mit beschrä
nkter Haftung
1
5
0.0
0.0
1032
ティー・エー・エフ・ツー有限会社
東京
100.0
1033
Tapeorder Limited
ロンドン
100.0
1034
Taunus Corporation
ウィルミントン
100.0
1035
Technology Ventures Five GmbH i.L.
ボン
100.0
1036
Telefon-Servicegesellschaft der Deutschen Bank mbH
フランクフルト
100.0
1037
TELO Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
100.0
1038
Tempurrite Leasing Limited
ロンドン
100.0
1039
Tenedora de Valores S.A.
サンチャゴ
100.0
1040
TeraGate Beteiligungs-GmbH
フランクフルト
100.0
デュッセルドルフ
100.0
バンコク
100.0
1041
1042
Tertia Büromaschinen Vermiet- und Leasing-Verwaltungsgese
llschaft mbH
Thai Asset Enforcement and Recovery Asset Management Company
Limited
1043
The World Markets Company GmbH i.L.
フランクフルト
1044
THEMIS Beteiligungs- und Verwaltungs GmbH
ケルン
100.0
1045
Tilney (Ireland) Limited
ダブリン
100.0
1046
Tilney Acquisitions Limited (株主による任意清算中)
リバプール
100.0
1047
Tilney Asset Management International Limited
1048
Tilney Funding Limited (株主による任意清算中)
リバプール
100.0
1049
Tilney Group Limited
リバプール
100.0
1050
Tilney Holdings Limited (株主による任意清算中)
リバプール
100.0
1051
Tilney Investment Management
リバプール
100.0
1052
Tilney Management Limited (株主による任意清算中)
リバプール
100.0
1053
TILOS Vermögensverwaltungs GmbH
ケルン
100.0
セント・ピーター・
ポート
339/550
74.8
100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
1054
会社所在地
TIM (London) Limited
脚注
リバプール
資本持
分(%)
100.0
リュッツェン-ゴスタ
1055
TOKOS GmbH
1056
TQI Exchange, LLC
ウィルミントン
100.0
1057
Treuinvest Service GmbH
フランクフルト
100.0
1058
Trevona Limited
ロードタウン
100.0
1059
Triplereason Limited
ロンドン
100.0
1060
ツバサエンジェルファンド有限会社
東京
100.0
1061
U.F.G.I.S. Advisors Limited
ラルナカ
100.0
1062
U.F.G.I.S. Holdings (Cyprus) Limited
ラルナカ
100.0
1063
ユー・ディー・エス・キャピタル有限会社
東京
100.0
1064
Unter Sachsenhausen Beteiligungs GmbH i.L.
ケルン
100.0
1065
Urbistar Settlement Services, LLC
ウィルミントン
100.0
1066
US Real Estate Beteiligungs GmbH
フランクフルト
100.0
1067
Varick Investments Limited
ウィルミントン
100.0
1068
VB Glas-Großhandelsgesellschaft mit beschränkter Haftung
ケルン
100.0
1069
VCG Venture Capital Fonds III Verwaltungs GmbH
ミュンヘン
100.0
1070
VCG Venture Capital Gesellschaft mbH
ミュンヘン
100.0
1071
VCM Golding Mezzanine GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1072
VCM III Institutional Beteiligungsgesellschaft mbH
ミュンヘン
1073
VCM III Institutional Equity Partners GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1
0.1
1074
VCM MIP 2001 GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1
0.0
1075
VCM MIP 2002 GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1
0.0
1076
VCM MIP II GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1
0.0
1077
VCM MIP III GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1
8.0
1078
VCM MIP IV GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1
0.0
1079
VCM PEP I Beteiligungsgesellschaft mbH
ミュンヘン
100.0
1080
VCM PEP II Beteiligungsverwaltung GmbH
ミュンヘン
100.0
1081
VCM Private Equity Portfolio GmbH & Co. Beteiligungs KG II
ミュンヘン
1
4.7
1082
VCM Private Equity Portfolio GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1
0.0
1083
VCM Private Equity Portfolio GmbH & Co. KG IV
ミュンヘン
1
1084
VCM REE Beteiligungstreuhand GmbH
ケルン
100.0
1085
VCM Treuhand Beteiligungsverwaltung GmbH
ケルン
100.0
1086
VCM VI Institutional Private Equity (B) GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1087
VCP Treuhand Beteiligungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
1088
VCP Verwaltungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
1089
VCPII Beteiligungsverwaltungsgesellschaft mbH
トゥッツイング
100.0
ベルリン
100.0
100.0
1090
100.0
ウ
Vertriebsgesellschaft mbH der Deutschen Bank Privat- und Gesch
äftskunden
1091
VEXCO, LLC
ウィルミントン
1092
VI Resort Holdings, Inc.
ニューヨーク
1093
VÖB-ZVD Bank für Zahlungsverkehrsdienstleistungen GmbH
ボン
1094
Wealthspur Investment Company Limited
ラブアン
1095
Welsh, Carson, Anderson & Stowe IX GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1096
WEPLA Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
340/550
1
0.0
100.0
1
5
2.1
0.0
0.0
75.0
100.0
1
0.0
100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1097
WERDA Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
1098
Whale Holdings S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
1099
Whispering Woods LLC
ウィルミントン
100.0
1100
Whistling Pines LLC
ウィルミントン
100.0
1101
Wilhelm von Finck Deutsche Family Office AG
グラスブルン
100.0
1102
Wilmington Trust B6
ウィルミントン
100.0
1103
Wintercrest Inc.
ウィルミントン
100.0
1104
WMH (No. 15) Limited (株主による任意清算中)
ロンドン
100.0
1105
WMH (No. 16) Limited (株主による任意清算中)
ロンドン
100.0
1106
Wohnimmobilien Portfolio Deutschland GmbH & Co. KG
フランクフルト
60.0
1107
World Trading (Delaware) Inc.
ウィルミントン
100.0
1108
5000 Yonge Street Toronto Inc.
トロント
100.0
1109
ZAO "Deutsche Securities"
モスクワ
100.0
1110
ZAO "UFG Invest"
モスクワ
100.0
1111
Zweite Industrie-Beteiligungs-Gesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
1112
Zürich - Swiss Value AG
チューリッヒ
1113
Zürich - Swiss Value Invest AG
シュタインハウゼン
50.1
100.0
特別目的事業体
1114
ABATE Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1115
ABATIS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1116
ABRI Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1117
ACHAP Beteiligungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
50.0
1118
ACHTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
1119
ACHTUNDZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft
mbH
1120
ACHTZEHNTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1121
ACIS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1122
ACTIO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1123
ACTIUM Leasobjekt GmbH & Co. Objekt Bietigheim OHG
デュッセルドルフ
1124
ADEO Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1125
ADLAT Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1126
ADMANU Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1127
AETAS Beteiligungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
50.0
1128
AGLOM Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1129
AGUM Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1130
AKRUN Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1131
ALANUM Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1132
ALMO Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1133
Almutkirk Limited
ダブリン
1134
ALTA Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1135
Alternative LN TR 2007-HY9
ニューヨーク
1136
ANDOT Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1137
Andramad Limited
ダブリン
1138
Annapolis Funding Trust
トロント
次へ
341/550
50.0
50.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1139
Apexel LLC
ウィルミントン
1140
APUR Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1141
Asian Hybrid Investments LLP
シンガポール
1142
Aspen Funding Corp.
シャーロット
1143
Asset Repackaging Trust B.V.
アムステルダム
7
1144
Asset Repackaging Trust Five B.V.
アムステルダム
7
1145
Asset Repackaging Trust Six B.V.
アムステルダム
7
1146
ATAUT Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1147
Atlas Investment Company 1 S.à r.l.
ルクセンブルク
1148
Atlas Investment Company 2 S.à r.l.
ルクセンブルク
1149
Atlas Investment Company 3 S.à r.l.
ルクセンブルク
1150
Atlas Investment Company 4 S.à r.l.
ルクセンブルク
1151
Atlas Portfolio Select SPC
ジョージタウン
1152
Atlas SICAV - FIS
ルクセンブルク
1153
Avizandum Limited
ダブリン
1154
AVOC Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1155
Axia Insurance, Ltd.
ハミルトン
1156
Axiom Shelter Island LLC
サン・ディエゴ
100.0
1157
Azurix AGOSBA S.R.L.
ブエノス・アイレス
100.0
1158
Azurix Argentina Holding, Inc.
ウィルミントン
100.0
1159
Azurix Buenos Aires S.A. (清算中)
ブエノス・アイレス
100.0
1160
Azurix Cono Sur, Inc.
ウィルミントン
100.0
1161
Azurix Corp.
ウィルミントン
100.0
1162
Azurix Latin America, Inc.
ウィルミントン
100.0
1163
BAKTU Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1164
BALIT Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1165
BAMAR Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1166
BARDA Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1167
BIMES Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1168
BLI Beteiligungsgesellschaft für Leasinginvestitionen mbH
デュッセルドルフ
33.2
1169
Blue Ridge CLO 2009-1
ウィルミントン
1170
BNP Paribas Flexi III - Fortis Bond Taiwan
ルクセンブルク
1171
BNP Paribas Flexi III - RMB Corporate Bonds
ルクセンブルク
1172
Bolsena Holding GmbH & Co. KG
フランクフルト
1173
Bozarche Limited
ジョージタウン
1174
Bridge No.1 Pty Limited
シドニー
1175
Canadian Asset Acquisition Trust 2
トロント
1176
Canal New Orleans Holdings LLC
ドーバー
1177
Canal New Orleans Hotel LLC
ウィルミントン
1178
Canal New Orleans Mezz LLC
ドーバー
1179
Castlebay Asia Flexible Fund SICAV-FIS - Taiwan Bond Fund
ルクセンブルク
1180
Cathay Capital (Labuan) Company Limited
ラブアン
1181
Cathay Capital Company Limited
ポート・ルイス
342/550
100.0
50.0
5
0.0
50.0
0.0
7
50.0
7
100.0
7
9.5
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1182
Cathay Strategic Investment Company Limited
香港
1183
Cathay Strategic Investment Company No. 2 Limited
ジョージタウン
1184
Cepangie Limited
ダブリン
1185
Charitable Luxembourg Four S.à r.l.
ルクセンブルク
1186
Charitable Luxembourg Three S.à r.l.
ルクセンブルク
1187
Charitable Luxembourg Two S.à r.l.
ルクセンブルク
1188
CIBI Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1189
CIG (Jersey) Limited
セント・ヘリアー
1190
CLASS Limited
セント・ヘリアー
1191
Comprehensive Trust - IBP
大阪
1192
Comprehensive Trust - Wakachiku Construction Co., Ltd.
北九州
1193
Concept Fund Solutions Public Limited Company
ダブリン
7
1194
Coriolanus Limited
ダブリン
7
1195
COUNTS Trust Series 2007 - 3
ニューアーク
7
1196
Cranfield Aircraft Leasing Limited
ジョージタウン
1197
Crystal CLO, Ltd.
ジョージタウン
1198
DAGOBA Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1199
DAINA Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1200
Dariconic Limited
ダブリン
1201
DARKU Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1202
DARUS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1203
Dawn-BV II LLC
ウィルミントン
100.0
1204
Dawn-BV LLC
ウィルミントン
100.0
1205
Dawn-BV-Helios LLC
ウィルミントン
100.0
1206
Dawn-G II LLC
ウィルミントン
100.0
1207
Dawn-G LLC
ウィルミントン
100.0
1208
Dawn-G-Helios LLC
ウィルミントン
100.0
1209
DB Aircraft Leasing Master Trust
ウィルミントン
5
0.0
1210
DB Aircraft Leasing Master Trust II
ウィルミントン
5
0.0
1211
DB Akela, S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
1212
DB Alternative Strategies Limited
ジョージタウン
100.0
1213
DB Artemis Investments GP
ウィルミントン
100.0
1214
DB Asia Pacific Holdings Limited
ジョージタウン
100.0
1215
DB Aster II, LLC
ウィルミントン
100.0
1216
DB Aster, Inc.
ウィルミントン
100.0
1217
DB Aster, LLC
ウィルミントン
100.0
1218
DB Bagheera, S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
1219
DB Capital Investments, L.P.
ウィルミントン
100.0
1220
DB Clyde, LLC
ウィルミントン
100.0
1221
DB CRE Empire Hawkeye HoldCo LLC
ウィルミントン
100.0
1222
DB Dawn, Inc.
ウィルミントン
1223
db ETC II plc
セント・ヘリアー
7
1224
db ETC Index plc
セント・ヘリアー
7
1225
db ETC plc
セント・ヘリアー
7
1226
DB GIF GmbH & Co. KG
ケルン
343/550
50.0
7
100.0
100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1227
DB Global Masters Multi-Strategy Trust
ジョージタウン
1228
DB Global Masters Trust
ジョージタウン
1229
DB Immobilienfonds 1 Wieland KG
フランクフルト
1230
DB Immobilienfonds 4 GmbH & Co. KG
フランクフルト
1231
DB Immobilienfonds 5 Wieland KG
フランクフルト
1232
DB Impact Investment (GP) Limited
ロンドン
100.0
1233
DB Jasmine Holdings Limited
ロンドン
100.0
1234
DB Platinum
ルクセンブルク
7
4.0
1235
DB Platinum II
ルクセンブルク
7
2.9
1236
DB Platinum IV
ルクセンブルク
7
3.1
1237
DB Safe Harbour Investment Projects Limited
ロンドン
100.0
1238
DB Sylvester Funding Limited
ジョージタウン
100.0
1239
DB Venture Partners (Europe) 2000 LP
セント・ヘリアー
1240
db x-trackers
ルクセンブルク
1241
db x-trackers (Proprietary) Limited
ヨハネスブルグ
100.0
1242
db x-trackers Holdings (Proprietary) Limited
ヨハネスブルグ
100.0
1243
db x-trackers II
ルクセンブルク
1244
DB Xylophone Holdings Limited (任意清算中)
ジョージタウン
1245
DBVP Europe GP (Jersey) Limited
セント・ヘリアー
1246
De Heng Asset Management Company Limited
北京
1247
Deco 17 - Pan Europe 7 Limited
ダブリン
1248
Deutsche Alt-A Securities Mortgage Loan Trust, Series 2007-2
ウィルミントン
1249
Deutsche Alt-A Securities Mortgage Loan Trust, Series 2007-3
ウィルミントン
1250
Deutsche Alt-A Securities Mortgage Loan Trust, Series 2007-OA5
ウィルミントン
1251
Deutsche Bank Capital Finance LLC I
ウィルミントン
1252
Deutsche Bank Capital Finance Trust I
ウィルミントン
1253
Deutsche Bank Capital Funding LLC I
ウィルミントン
100.0
1254
Deutsche Bank Capital Funding LLC IV
ウィルミントン
100.0
1255
Deutsche Bank Capital Funding LLC IX
ウィルミントン
100.0
1256
Deutsche Bank Capital Funding LLC V
ウィルミントン
100.0
1257
Deutsche Bank Capital Funding LLC VI
ウィルミントン
100.0
1258
Deutsche Bank Capital Funding LLC VII
ウィルミントン
100.0
1259
Deutsche Bank Capital Funding LLC VIII
ウィルミントン
100.0
1260
Deutsche Bank Capital Funding LLC X
ウィルミントン
100.0
1261
Deutsche Bank Capital Funding LLC XI
ウィルミントン
100.0
1262
Deutsche Bank Capital Funding Trust I
ニューアーク
5
0.0
1263
Deutsche Bank Capital Funding Trust IV
ウィルミントン
5
0.0
1264
Deutsche Bank Capital Funding Trust IX
ウィルミントン
5
0.0
1265
Deutsche Bank Capital Funding Trust V
ウィルミントン
5
0.0
1266
Deutsche Bank Capital Funding Trust VI
ウィルミントン
5
0.0
1267
Deutsche Bank Capital Funding Trust VII
ウィルミントン
5
0.0
1268
Deutsche Bank Capital Funding Trust VIII
ウィルミントン
5
0.0
1269
Deutsche Bank Capital Funding Trust X
ウィルミントン
5
0.0
1270
Deutsche Bank Capital Funding Trust XI
ウィルミントン
5
0.0
1271
Deutsche Bank Capital LLC I
ウィルミントン
344/550
7
0.2
20.0
7
7
3.3
7.8
100.0
20.0
100.0
5
0.0
100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1272
Deutsche Bank Capital LLC II
ウィルミントン
100.0
1273
Deutsche Bank Capital LLC III
ウィルミントン
100.0
1274
Deutsche Bank Capital LLC IV
ウィルミントン
100.0
1275
Deutsche Bank Capital LLC V
ウィルミントン
100.0
1276
Deutsche Bank Capital Trust I
ニューアーク
5
0.0
1277
Deutsche Bank Capital Trust II
ニューアーク
5
0.0
1278
Deutsche Bank Capital Trust III
ニューアーク
5
0.0
1279
Deutsche Bank Capital Trust IV
ニューアーク
5
0.0
1280
Deutsche Bank Capital Trust V
ニューアーク
5
1281
Deutsche Bank Contingent Capital LLC I
ウィルミントン
100.0
1282
Deutsche Bank Contingent Capital LLC II
ウィルミントン
100.0
1283
Deutsche Bank Contingent Capital LLC III
ウィルミントン
100.0
1284
Deutsche Bank Contingent Capital LLC IV
ウィルミントン
100.0
1285
Deutsche Bank Contingent Capital LLC V
ウィルミントン
100.0
1286
Deutsche Bank Contingent Capital Trust I
ウィルミントン
5
0.0
1287
Deutsche Bank Contingent Capital Trust II
ウィルミントン
5
0.0
1288
Deutsche Bank Contingent Capital Trust III
ウィルミントン
5
0.0
1289
Deutsche Bank Contingent Capital Trust IV
ウィルミントン
5
0.0
1290
Deutsche Bank Contingent Capital Trust V
ウィルミントン
5
0.0
1291
Deutsche Bank SPEARs/LIFERs Trusts (DB Series)
ウィルミントン
8
1292
Deutsche Beta Finance GmbH
フランクフルト
100.0
1293
Deutsche Colombia S.A.
ボゴタ
100.0
デュッセルドルフ
100.0
1294
Deutsche Gesellschaft für Immobilien-Leasing mit beschrä
nkter Haftung
0.0
1295
Deutsche GUO Mao Investments (Netherlands) B.V.
アムステルダム
100.0
1296
Deutsche Impact Investment (GP) Limited
エディンバラ
100.0
1297
Deutsche Mortgage Securities, Inc. Series 2007-RS1
ニューヨーク
1298
Deutsche Mortgage Securities, Inc. Series 2007-RS3
ニューヨーク
1299
Deutsche Mortgage Securities, Inc. Series 2007-RS4
ニューヨーク
1300
Deutsche Mortgage Securities, Inc. Series 2007-RS5
ニューヨーク
1301
Deutsche Mortgage Securities, Inc. Series 2007-RS6
ニューヨーク
1302
Deutsche Mortgage Securities, Inc. Series 2007-RS7
ニューヨーク
1303
Deutsche Mortgage Securities, Inc. Series 2007-RS8
ニューヨーク
1304
Deutsche Mortgage Securities, Inc. Series 2008-RS1
ニューヨーク
1305
Deutsche Mortgage Securities, Inc. Series 2009-RS4
サンタアナ
1306
Deutsche OBU Pty Limited
シドニー
100.0
1307
Deutsche Postbank Funding LLC I
ウィルミントン
100.0
1308
Deutsche Postbank Funding LLC II
ウィルミントン
100.0
1309
Deutsche Postbank Funding LLC III
ウィルミントン
100.0
1310
Deutsche Postbank Funding LLC IV
ウィルミントン
100.0
1311
Deutsche Postbank Funding Trust I
ウィルミントン
100.0
1312
Deutsche Postbank Funding Trust II
ウィルミントン
100.0
1313
Deutsche Postbank Funding Trust III
ウィルミントン
100.0
1314
Deutsche Postbank Funding Trust IV
ウィルミントン
100.0
1315
DIL Beteiligungs-Stiftung
デュッセルドルフ
345/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1316
DIL Europa-Beteiligungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
100.0
1317
DIL Fonds-Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1318
DJ Williston Swaps LLC
ウィルミントン
100.0
1319
DONARUM Holding GmbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
1320
DREIUNDZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft
mbH
1321
DREIZEHNTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1322
DRITTE Fonds-Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1323
DRITTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1324
Dusk II, LLC
ウィルミントン
100.0
1325
Dusk LLC
ウィルミントン
100.0
1326
DWS Bond Flexible
ルクセンブルク
1327
DWS Concept
ルクセンブルク
1328
DWS Institutional Money plus
ルクセンブルク
1329
DWS Institutional USD Money plus
ルクセンブルク
1330
Dyna Holding GmbH
エッシュボルン
1331
Earls Eight Limited
ジョージタウン
1332
EARLS Trading Limited
ジョージタウン
1333
1221 East Denny Owner, LLC
ウィルミントン
1334
EBEMUS Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
1335
江戸身坂特定目的会社
東京
1336
EGOM Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
1337
EINATUS Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
10.0
デュッセルドルフ
50.0
1338
EINUNDZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft
mbH
7
100.0
7
1339
Eirles Three Limited
ダブリン
7
1340
Eirles Two Limited
ダブリン
7
1341
ELC Logistik-Centrum Verwaltungs-GmbH
エアフルト
1342
ELFTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1343
Elmo Funding GmbH
エッシュボルン
100.0
1344
Elmo Leasing Achte GmbH
エッシュボルン
100.0
1345
Elmo Leasing Dreiundzwanzigste GmbH
エッシュボルン
100.0
1346
Elmo Leasing Dreizehnte GmbH
エッシュボルン
100.0
1347
Elmo Leasing Dritte GmbH
エッシュボルン
100.0
1348
Elmo Leasing Elfte GmbH
エッシュボルン
100.0
1349
Elmo Leasing Neunte GmbH
エッシュボルン
100.0
1350
Elmo Leasing Sechste GmbH
エッシュボルン
100.0
1351
Elmo Leasing Siebte GmbH
エッシュボルン
100.0
1352
Elmo Leasing Vierzehnte GmbH
エッシュボルン
100.0
1353
Elmo Leasing Zwölfte GmbH
エッシュボルン
100.0
1354
Emerging Markets Capital Protected Investments Ltd
ジョージタウン
1355
Emeris
ジョージタウン
1356
EOP Manager, LLC
ウィルミントン
1357
Equinox Credit Funding Public Limited Company
ダブリン
1358
Equipment Management Services LLC
ウィルミントン
346/550
50.0
50.0
7
100.0
7
100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1359
Erste Frankfurter Hoist GmbH
フランクフルト
1360
Escoyla Limited
ダブリン
1361
ETFS Industrial Metal Securities Limited
セント・ヘリアー
1362
Eurohome (Italy) Mortgages S.r.l.
コネリアーノ
1363
Fandaro Limited
ダブリン
1364
Farsala Investment SRL
ブカレスト
1365
Film Asset Securitization Trust 2009-1
ニューヨーク
1366
Finaqua Limited
ロンドン
1367
Fixed Income Flexible
ルクセンブルク
1368
Fortis Flexi IV - Bond Medium Term RMB
ルクセンブルク
1369
FÜNFTE Fonds-Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1370
FÜNFTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
50.0
1371
FÜNFUNDZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaf
t mbH
1372
FÜNFZEHNTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1373
G.O. III Luxembourg Oxford S.à r.l.
ルクセンブルク
1374
GAC-HEL, Inc.
ウィルミントン
1375
GC Re
ハミルトン
1376
GEM ERI Limited
ジョージタウン
1377
Gemini Securitization Corp., LLC
ボストン
1378
GEWE-Falkenberg Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1379
Global Opportunities Co-Investment Feeder, LLC
ウィルミントン
1380
Global Opportunities Co-Investment, LLC
ウィルミントン
1381
GMS Global Investment Strategy II Fund
フランクフルト
1382
Gottex ABI II Fund Limited
ジョージタウン
1383
GWC-GAC Corp.
ウィルミントン
1384
H21 Absolute Return Portfolios SPC - Class ARP-A00-10150
ジョージタウン
1385
Hamildak Limited
ダブリン
1386
Harbour Finance Limited
ダブリン
1387
Herodotus Limited
ジョージタウン
1388
HESTA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Frankfurt KG
1389
Hotel Majestic LLC
1390
HSBC Funding (Deutschland) GmbH
1391
100.0
7
100.0
100.0
7
50.0
100.0
5
デュッセルドルフ
ウィルミントン
100.0
バード・ゾーデン・
14.4
アム・タウヌス
Immobilien-Vermietungsgesellschaft von Quistorp GmbH & Co.
Objekt Altlandsberg KG
デュッセルドルフ
1392
Infigate GmbH i.K.
エッセン
1393
Infrastructure Holdings (Cayman) SPC
ジョージタウン
1394
Investors Cash Trust
ボストン
1395
IQ-Markets SA
ルクセンブルク
1396
IRADO Holding Limited
ジョージタウン
1397
IVAF (Jersey) Limited
セント・ヘリアー
1398
Ixion Public Limited Company
ダブリン
347/550
48.0
7
100.0
7
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1399
JWB Leasing Limited Partnership
ロンドン
100.0
1400
Kasteel Roos
ヘント
100.0
1401
Kelsey Street LLC
ウィルミントン
100.0
1402
Kelvivo Limited
ダブリン
1403
Kingfisher (Ontario) LP
トロント
100.0
1404
Kingfisher Canada Holdings LLC
ウィルミントン
100.0
1405
Kingfisher Holdings I (Nova Scotia) ULC
ハリファックス
100.0
1406
Kingfisher Holdings II (Nova Scotia) ULC
ハリファックス
100.0
1407
Kingfisher Holdings LLC
ウィルミントン
100.0
1408
KOMPASS 3 Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1409
KOMPASS 3 Erste Beteiligungsgesellschaft mbH & Co. Euro KG
デュッセルドルフ
0.0
1410
KOMPASS 3 Zweite Beteiligungsgesellschaft mbH & Co. USD KG
デュッセルドルフ
0.0
1411
La Fayette Dedicated Basket Ltd.
ロードタウン
1412
Labuan (Cranfield) Aircraft Leasing Limited
ラブアン
1413
Lambourn Spólka z ograniczona odpowiedzialnoscia
ワルシャワ
1414
1415
LARS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Hagen KG
LECTIO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Weimar KG
100.0
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
1416
Legacy BCC Receivables, LLC
ウィルミントン
1417
Leo Consumo 1 S.r.l.
コネリアーノ
1418
Leo Consumo 2 S.r.l.
コネリアーノ
1419
Leonardo Charitable 1 LLC
ウィルミントン
1420
Linker Finance plc
ダブリン
1421
Luscina Limited
ダブリン
1422
Maestrale Projects (Holding) S.A.
ルクセンブルク
49.7
1423
Maher 1210 Corbin LLC
ウィルミントン
100.0
1424
Maher Chassis Management LLC
ウィルミントン
100.0
1425
Maher Terminals Holding Corp.
トロント
100.0
1426
Maher Terminals LLC
ウィルミントン
100.0
1427
Maher Terminals Logistics Systems LLC
ウィルミントン
100.0
1428
Maher Terminals USA, LLC
ウィルミントン
100.0
1429
MAN Investments SAC Limited
ハミルトン
1430
Manta Acquisition LLC
ウィルミントン
100.0
1431
Manta Group LLC
ウィルミントン
100.0
1432
Maritime Indemnity Insurance Co
ハミルトン
100.0
1433
Market Access III - CYD Market Neutral Plus Index Fund
ルクセンブルク
1434
Mars Investment Trust II
ニューヨーク
100.0
1435
Mars Investment Trust III
ニューヨーク
100.0
1436
Master Aggregation Trust
ウィルミントン
1437
Maxima Alpha Bomaral Limited
セント・ヘリアー
1438
Mazuma Capital Funds Limited
ハミルトン
1439
MEFIS Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
1440
Mekabo B.V.
アムステルダム
1441
Merlin I
ジョージタウン
次へ
348/550
100.0
70.0
9.9
7
7
43.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
1442
Merlin II
ジョージタウン
1443
Merlin XI
ジョージタウン
1444
Micro-E Finance S.r.l.
ローマ
1445
Mikrofinanz Beteiligungsgesellschaft ZWEI GmbH i.L.
デュッセルドルフ
1446
MIRABILIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co.
Objekt Berching KG
デュッセルドルフ
脚注
資本持
分(%)
50.0
7
1447
MMCapS Funding XVIII Ltd. - Resecuritization Trust 2010-RS1
ウィルミントン
1448
Montage Funding LLC
ドーバー
1449
Monterey Funding LLC
ウィルミントン
1450
Moon Leasing Limited
ロンドン
1451
MortgageIT Capital Trust I
ニューアーク
5
3.0
1452
MortgageIT Capital Trust III
ウィルミントン
5
3.0
1453
MortgageIT Trust 2004-1
ニューヨーク
1454
Motion Picture Productions One GmbH & Co. KG
フランクフルト
100.0
1455
MPP Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
1456
NBG Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1457
NCW Holding Inc.
バンクーバー
1458
NeoAnemos S.r.l.
ミラノ
1459
Netron Investment SRL
ブカレスト
1460
NEUNTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1461
NEUNZEHNTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1462
Newport Funding Corp.
シャーロット
1463
Nexus Infrastruktur Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1464
Nineco Leasing Limited
ロンドン
1465
NOFA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1466
North Las Vegas Property LLC
ウィルミントン
1467
Norvadano Limited
ダブリン
1468
Novelties Distribution LLC
ウィルミントン
1469
Odin Mortgages Limited
ロンドン
1470
Okanagan Funding Trust
トロント
1471
Oona Solutions, Fonds Commun de Placement
ルクセンブルク
7
1472
OPAL
ルクセンブルク
7
1473
Operadora de Buenos Aires S.R.L.
ブエノス・アイレス
100.0
1474
OPPENHEIM Portfolio Advisors VI GmbH & Co. KG
ケルン
100.0
1475
Optima Emerging Markets Fund Limited
ハミルトン
1476
Opus One Private Real Estate Fund
ソウル
1477
Oran Limited
ジョージタウン
1478
Ornegin Investment SRL
ブカレスト
1479
Owner Trust MSN 199
ソルトレイクシティ
1480
Owner Trust MSN 23336
ソルトレイクシティ
1481
Owner Trust MSN 23337
ソルトレイクシティ
349/550
100.0
50.0
100.0
50.0
100.0
50.0
100.0
100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1482
Owner Trust MSN 23338
ソルトレイクシティ
1483
Owner Trust MSN 23344
ソルトレイクシティ
1484
Owner Trust MSN 23887
ソルトレイクシティ
1485
Owner Trust MSN 240
ソルトレイクシティ
1486
Owner Trust MSN 241
ソルトレイクシティ
1487
Owner Trust MSN 24452
ソルトレイクシティ
1488
Owner Trust MSN 24453
ソルトレイクシティ
1489
Owner Trust MSN 24788
ソルトレイクシティ
1490
Owner Trust MSN 25120
ソルトレイクシティ
1491
Owner Trust MSN 25259
ソルトレイクシティ
1492
Owner Trust MSN 25884
ソルトレイクシティ
1493
Owner Trust MSN 264
ソルトレイクシティ
1494
Owner Trust MSN 27833
ソルトレイクシティ
1495
Owner Trust MSN 87
ソルトレイクシティ
1496
Owner Trust MSN 88
ソルトレイクシティ
1497
Oystermouth Holding Limited
ニコシア
1498
PADEM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1499
PADOS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1500
PAGUS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1501
PALDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1502
Palladium Securities 1 S.A.
ルクセンブルク
1503
PALLO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1504
PALLO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Seniorenresidenzen KG
7
50.0
デュッセルドルフ
1505
PanAsia Funds Investments Ltd.
ジョージタウン
1506
PANIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1507
PANTIS Beteiligungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
50.0
1508
PANTUR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1509
PARTS Funding, LLC
ウィルミントン
100.0
1510
PARTS Student Loan Trust 2007-CT1
ウィルミントン
100.0
1511
PARTS Student Loan Trust 2007-CT2
ウィルミントン
100.0
350/550
7
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1512
PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1513
PEDIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1514
PEDIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Briloner KG
デュッセルドルフ
1515
PEDUM Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1516
PEIF II S.C.A.
ルクセンブルク
99.9
1517
PENDIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1518
PENTOS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
50.0
1519
PENTUM Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1520
PERGOS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1521
PERGUM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1522
PERLIT Mobilien-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1523
PERLU Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1524
PERNIO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1525
Pertwee Leasing Limited Partnership
ロンドン
100.0
1526
Peruda Leasing Limited
ロンドン
100.0
1527
Perus 1 S.à r.l.
ルクセンブルク
1528
Perus 2 S.à r.l.
ルクセンブルク
1529
Perus Investments S.à r.l.
ルクセンブルク
1530
PERXIS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1531
PETA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1532
Picture Financial Funding (No.2) Limited
ニューポート
1533
Picture Financial Jersey (No.2) Limited
セント・ヘリアー
1534
Picture Home Loans (No.2) Limited
ロンドン
1535
PONTUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1536
Port Elizabeth Holdings LLC
ウィルミントン
1537
PRADUM Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1538
PRASEM Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1539
PRATES Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1540
Prince Rupert Luxembourg S.à r.l.
セナンゲルベル
1541
PRISON Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1542
Private Equity Invest Beteiligungs GmbH
デュッセルドルフ
50.0
1543
Private Equity Life Sciences Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1544
PROVIDE Domicile 2009-1 GmbH
フランクフルト
1545
PUDU Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1546
PUKU Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1547
PURIM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1548
PURIM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Burscheid KG
50.0
100.0
100.0
デュッセルドルフ
1549
QUANTIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
1550
Quartz No. 1 S.A.
ルクセンブルク
1551
QUELLUM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1552
QUOTAS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1553
R/H Hawthorne Plaza Associates, LLC
ウィルミントン
1554
Reference Capital Investments Limited
ロンドン
351/550
50.0
5
100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1555
Regal Limited
ジョージタウン
1556
REO Properties Corporation
ウィルミントン
1557
Residential Mortgage Funding Trust
トロント
1558
Rhein - Main Securitisation Limited
セント・ヘリアー
1559
Rhein-Main No. 12 Limited
セント・ヘリアー
1560
Rhein-Main No. 14 Limited
セント・ヘリアー
1561
Rhein-Main No. 5 Mortgage Purchase Limited
セント・ヘリアー
1562
Rheingold No.1 Limited
セント・ヘリアー
1563
Rheingold No.10 Limited
セント・ヘリアー
1564
Rheingold No.14 (Jersey) Limited
セント・ヘリアー
1565
Rheingold No.9 Limited
セント・ヘリアー
1566
Rheingold Securitisation Limited
セント・ヘリアー
1567
RHOEN 2008-1 GmbH
フランクフルト
1568
Riverside Funding LLC
ドーバー
1569
RM Ayr Delaware LLC
ドーバー
1570
RM Ayr Limited
ダブリン
1571
RM Chestnut Delaware LLC
ドーバー
1572
RM Chestnut Limited
ダブリン
1573
RM Delaware Multi-Asset LLC
ウィルミントン
1574
RM Delaware Triple-A LLC
ドーバー
1575
RM Fife Delaware LLC
ドーバー
1576
RM Fife Limited
ダブリン
1577
RM Multi-Asset Limited
ダブリン
1578
RM Sussex Delaware LLC
ドーバー
1579
RM Sussex Limited
ダブリン
1580
RM Triple-A Limited
ダブリン
1581
Route 28 Titling Trust
ウィルミントン
1582
RREEF G.O. III Luxembourg One S.à r.l.
ルクセンブルク
1583
RREEF G.O. III Malta Limited
バレッタ
1584
RREEF Global Opportunities Fund III, LLC
ウィルミントン
1585
RREEF GO III Mauritius One Limited
ポート・ルイス
1586
RREEF GO III Mauritius Two Limited
ポート・ルイス
1587
RREEF North American Infrastructure Fund A, L.P.
ウィルミントン
99.9
1588
RREEF North American Infrastructure Fund B, L.P.
ウィルミントン
99.9
1589
SABIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1590
SABRE Securitisation Limited
シドニー
1591
SAITA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
60.0
1592
SALIX Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1593
SALUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1594
1595
1596
SALUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Brandenburg KG
SALUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Dresden KG
SALUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Schwarzheide KG
352/550
7
100.0
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
58.5
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
1597
1598
1599
1600
会社所在地
SANCTOR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
SANCTOR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Nürnberg KG
SANDIX Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
SANDIX Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Hafen KG
脚注
デュッセルドルフ
資本持
分(%)
50.0
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
1601
SANO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1602
Saratoga Funding Corp., LLC
ウィルミントン
1603
SARIO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1604
SATINA Mobilien-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1605
SCANDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1606
1607
1608
1609
1610
SCANDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Datteln KG
SCANDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Eisenach KG
SCANDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Iserlohn KG i.L.
SCANDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Osnabrück KG
SCANDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Siekmann KG
50.0
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
7
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
1611
SCHEDA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1612
Schiffsbetriebsgesellschaft FINNA mbH
ハンブルク
100.0
1613
Schiffsbetriebsgesellschaft GRIMA mbH
ハンブルク
100.0
1614
SCITOR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1615
SCUDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
デュッセルドルフ
95.0
1616
SCUDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Kleine Alexanderstraße KG
50.0
1617
SECHSTE Fonds-Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1618
SECHSTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1619
SECHSUNDZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaf
t mbH
デュッセルドルフ
1620
SECHZEHNTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1621
SEDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1622
Sedona Capital Funding Corp., LLC
シャーロット
1623
SEGES Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1624
SEGU Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1625
SELEKTA Grundstücksverwaltungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1626
SENA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
100.0
デュッセルドルフ
50.0
1627
1628
1629
SENA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Halle II KG
SERICA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
SERICA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Frankfurt KG
デュッセルドルフ
1630
Sharps CDO II Ltd.
ジョージタウン
1631
SIDA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
353/550
50.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
1632
会社所在地
SIEBENUNDZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und
脚注
資本持
分(%)
デュッセルドルフ
Beteiligungsgesellschaft mbH
1633
SIEBTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1634
SIEBZEHNTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1635
SIFA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1636
SILANUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1637
1638
1639
1640
SILANUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Bonn KG
SILEX Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
SILEX Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Rostock und Leipzig KG
SILEX Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH Objekt Eduard
Dyckerhoff OHG
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
1641
SILIGO Mobilien-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1642
SILUR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1643
1644
1645
SILUR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Markdorf KG
SILUR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt T
übingen KG
SILUR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Uhingen KG
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
1646
SIMILA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1647
Singer Island Tower Suite LLC
ウィルミントン
1648
SIRES-STAR Limited
ジョージタウン
1649
Sixco Leasing Limited
ロンドン
1650
SMART SME CLO 2006-1 Ltd
ジョージタウン
1651
SOLATOR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1652
SOLIDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1653
SOLON Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1654
SOLUM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1655
SOMA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1656
SOMA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Heidelberg KG i.L.
Sonata Securities S.A.
ルクセンブルク
1658
SOREX Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1660
1661
1662
1663
1664
SOREX Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Hutschenreuther KG
SOREX Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt L
üdenscheid KG
SOREX Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Mainz KG
SOSPITA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
SOSPITA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekte
Prima KG
SOSPITA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekte
Sekunda KG
354/550
100.0
7
100.0
デュッセルドルフ
1657
1659
50.0
7
50.0
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
7
デュッセルドルフ
7
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1665
SPAN No.5 Pty Limited
シドニー
1666
SPESSART 2009-1 GmbH
フランクフルト
1667
SPhinX Limited
ジョージタウン
1668
SPINO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1669
SPLENDOR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1670
Spring Asset Funding LLC
ウィルミントン
1671
Spring Asset Funding Ltd
ジョージタウン
1672
SPV Optimal SUS Ltd.
ナッソー
1673
SS Aggregation Trust
ウィルミントン
1674
STABLON Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1675
STAGIRA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
シェーネフェルト
100.0
1676
STATOR Heizkraftwerk Frankfurt (Oder) Beteiligungsgesellschaft
mbH
50.2
1677
Stewart-Denny Holdings, LLC
ウィルミントン
1678
Stichting Perus Investments
アムステルダム
1679
Strategic Global Opportunities Ltd. - Class A Main USD
ナッソー
1680
STTN, Inc.
ウィルミントン
100.0
シェーネフェルト
100.0
1681
STUPA Heizwerk Frankfurt (Oder) Nord Beteiligungsgesellschaft
mbH
1682
SUBLICA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1683
SUBU Mobilien-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1684
SULPUR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1685
Sunflower Fund
ルクセンブルク
1686
Sunrise Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
1687
SUPERA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1688
SUPERA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Speyer KG
100.0
50.0
デュッセルドルフ
1689
SUPLION Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1690
Survey Solutions B.V.
アムステルダム
1691
Survey Trust
ウィルミントン
1692
SUSA Mobilien-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1693
SUSIK Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1694
SUSIK Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Cottbus KG
50.0
デュッセルドルフ
1695
Swabia 1 Limited
ダブリン
1696
Swabia 1. Vermögensbesitz-GmbH
フランクフルト
100.0
1697
Sylvester (2001) Limited
ジョージタウン
100.0
1698
TABA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1699
TACET Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1700
1701
1702
TACET Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Hameln KG
TACET Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Nordsternpark KG
TACET Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Osnabrück KG
次へ
355/550
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
1703
1704
会社所在地
TACET Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Ulm KG
TACET Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Wendelstein KG i.L
脚注
資本持
分(%)
デュッセルドルフ
デュッセルドルフ
1705
TAGO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1706
Tagus - Sociedade de Titularização de Creditos, S.A.
リスボン
1707
TAGUS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1708
TAKIR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1709
TARES Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1710
Taunus 2008-1 GmbH
フランクフルト
1711
Taunus 2009-1 GmbH
フランクフルト
1712
TEBA Beteiligungsgesellschaft mbH i.L.
シェーネフェルト
100.0
1713
TEBOR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1714
TEMATIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1715
TERGO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1716
TERRUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1717
TERRUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Bernbach KG
デュッセルドルフ
50.0
100.0
5
0.0
1718
TESATUR Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1719
TESATUR Beteiligungsgesellschaft mbH & Co. Objekt Halle I KG
デュッセルドルフ
100.0
デュッセルドルフ
100.0
1720
TESATUR Beteiligungsgesellschaft mbH & Co. Objekt Nordhausen I
KG
1721
Thaumat Holdings Limited
ニコシア
1722
The Admiral Charitable Trust
1723
The CAP Accumulation Trust
ウィルミントン
1724
The CIG Trust
セント・ヘリアー
1725
The GIII Accumulation Trust
ウィルミントン
1726
The Glanmore Property Euro Fund Limited
1727
The GPR Accumulation Trust
ウィルミントン
1728
The Life Accumulation Trust
ウィルミントン
1729
The Life Accumulation Trust II
ウィルミントン
1730
The Life Accumulation Trust III
ウィルミントン
1731
The Life Accumulation Trust IV
ウィルミントン
1732
The Life Accumulation Trust IX
ウィルミントン
1733
The Life Accumulation Trust V
ウィルミントン
1734
The Life Accumulation Trust VIII
ウィルミントン
1735
The Life Accumulation Trust X
ウィルミントン
1736
The Life Accumulation Trust XI
ウィルミントン
1737
The Life Accumulation Trust XII
ウィルミントン
1738
The PEB Accumulation Trust
ウィルミントン
1739
The SLA Accumulation Trust
ウィルミントン
1740
THRENI Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
セント・ピーター・
ポート
セント・ピーター・
ポート
356/550
50.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
セント・ピーター・
1741
Tilney Group Limited Employee Incentive Trust
1742
Tintin II SPC
ジョージタウン
1743
Tintin III SPC
ジョージタウン
1744
特定目的会社クレップ・インベストメント・ブイ
東京
1745
TONGA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
50.0
1746
TOSSA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1747
TRAGO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1748
TREMA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
ベルリン
50.0
1749
TRENTO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1750
TRINTO Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1751
TRIPLA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1752
TRS 1 LLC
ウィルミントン
100.0
1753
TRS Aria LLC
ウィルミントン
100.0
1754
TRS Babson I LLC
ウィルミントン
100.0
1755
TRS Bluebay LLC
ウィルミントン
100.0
1756
TRS Bruin LLC
ウィルミントン
100.0
1757
TRS Callisto LLC
ウィルミントン
100.0
1758
TRS Camulos LLC
ウィルミントン
100.0
1759
TRS Cypress LLC
ウィルミントン
100.0
1760
TRS DB OH CC Fund Financing LLC
ウィルミントン
100.0
1761
TRS Eclipse LLC
ウィルミントン
100.0
1762
TRS Elara LLC
ウィルミントン
100.0
1763
TRS Elgin LLC
ウィルミントン
100.0
1764
TRS Elm LLC
ウィルミントン
100.0
1765
TRS Feingold O'Keeffe LLC
ウィルミントン
100.0
1766
TRS Fore LLC
ウィルミントン
100.0
1767
TRS Ganymede LLC
ウィルミントン
100.0
1768
TRS GSC Credit Strategies LLC
ウィルミントン
100.0
1769
TRS Haka LLC
ウィルミントン
100.0
1770
TRS HY FNDS LLC
ウィルミントン
100.0
1771
TRS Io LLC
ウィルミントン
100.0
1772
TRS Landsbanki Islands LLC
ウィルミントン
100.0
1773
TRS Leda LLC
ウィルミントン
100.0
1774
TRS Metis LLC
ウィルミントン
100.0
1775
TRS Plainfield LLC
ウィルミントン
100.0
1776
TRS Poplar LLC
ウィルミントン
100.0
1777
TRS Quogue LLC
ウィルミントン
100.0
1778
TRS Scorpio LLC
ウィルミントン
100.0
1779
TRS SeaCliff LLC
ウィルミントン
100.0
1780
TRS Stag LLC
ウィルミントン
100.0
1781
TRS Stark LLC
ウィルミントン
100.0
1782
TRS SVCO LLC
ウィルミントン
100.0
1783
TRS Sycamore LLC
ウィルミントン
100.0
ポート
357/550
5
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1784
TRS Thebe LLC
ウィルミントン
100.0
1785
TRS Tupelo LLC
ウィルミントン
100.0
1786
TRS Venor LLC
ウィルミントン
100.0
1787
TRS Watermill LLC
ウィルミントン
100.0
1788
TUDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1789
TUGA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1790
TXH Trust
ウィルミントン
1791
TYRAS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1792
Varapradha Real Estates Private Limited
ハイデラバード
1793
VARIS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1794
VIERTE Fonds-Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1795
VIERTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
1796
VIERUNDZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft
mbH
50.0
1797
VIERZEHNTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
1798
Village Hospitality LLC
ウィルミントン
1799
Volga Investments Limited
ダブリン
1800
Warwick Lane Investments B.V.
ロンドン
1801
Wheatfield GmbH & Co. KG
フランクフルト
1802
Winchester House Master Trust
ハミルトン
1803
Wohnungs-Verwaltungsgesellschaft Moers mbH
デュッセルドルフ
50.0
1804
Wohnungsgesellschaft HEGEMAG GmbH
デュッセルドルフ
50.0
1805
XARUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1806
XELLUM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1807
XENTIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1808
XERA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1809
XERIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1810
ZABATUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1811
ZAKATUR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1812
ZALLUS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1813
Zamalik Limited
ダブリン
1814
ZANTOS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1815
ZARAT Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1816
ZARAT Beteiligungsgesellschaft mbH & Co. Objekt Leben II KG
デュッセルドルフ
93.3
1817
ZARGUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1818
ZEA Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
25.0
1819
ZEDORA 3 GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1820
ZEDORA 36 GmbH & Co. KG
ミュンヘン
1821
ZEHNTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1822
ZELAS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1823
ZELAS Beteiligungsgesellschaft mbH & Co. Leben I KG
デュッセルドルフ
93.1
1824
ZENO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1825
ZEPTOS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1826
ZEREVIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1827
ZERGUM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
358/550
50.0
100.0
25.0
100.0
7
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1828
ZIBE Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1829
ZIDES Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1830
ZIMBEL Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1831
ZINUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1832
ZIRAS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1833
ZITON Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1834
ZITRAL Beteiligungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
50.0
1835
ZITUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1836
ZONTUM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1837
ZORUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1838
Zugspitze 2008-1 GmbH
フランクフルト
1839
Zumirez Drive LLC
ウィルミントン
1840
ZURET Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1841
ZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1842
ZWEITE Fonds-Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1843
ZWEITE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
1844
ZWEIUNDZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft
mbH
100.0
1845
ZWÖLFTE PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1846
ZYLUM Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
25.0
持分法により会計処理されている会社
1847
AcadiaSoft, Inc.
ウィルミントン
8.7
1848
Actavis Equity S.à r.l.
ムンバック
1849
Admiral Private Equity SL
マドリード
45.0
1850
Afinia Capital Group Limited
ハミルトン
40.0
1851
AKA Ausfuhrkredit-Gesellschaft mit beschränkter Haftung
フランクフルト
28.8
1852
Argantis GmbH
ケルン
50.0
1853
Argantis Private Equity GmbH & Co. KG
ケルン
25.1
1854
Argantis Private Equity Gründer GmbH & Co. KG
ケルン
36.5
1855
Arvoredo Investments Limited
ジョージタウン
47.1
1856
Asia Retail Group Limited
ダグラス
9
0.0
9.4
サウスエンド・オン
1857
Atriax Holdings Limited (株主による任意清算中)
1858
Baigo Capital Partners Fund 1 Parallel 1 GmbH & Co. KG
1859
BANKPOWER GmbH Personaldienstleistungen
フランクフルト
30.0
1860
BATS Global Markets, Inc.
ウィルミントン
6.7
1861
Bestra Gesellschaft für Vermögensverwaltung mit beschrä
nkter Haftung
25.0
・シー
バード・ゾーデン・
49.8
アム・タウヌス
デュッセルドルフ
49.0
1862
BFDB Tax Credit Fund 2011, Limited Partnership
ニューヨーク
1863
BHS tabletop AG
ゼルプ
1864
Bocaina L.P.
ジョージタウン
1865
BrisConnections Holding Trust
ケドロン
35.6
1866
BrisConnections Investment Trust
ケドロン
35.6
359/550
10
51.0
28.9
10
53.3
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1867
BVT-CAM Private Equity Beteiligungs GmbH
グリューンヴァルト
50.0
1868
BVT-CAM Private Equity Management & Beteiligungs GmbH
グリューンヴァルト
50.0
1869
Caherciveen Partners, LLC
シカゴ
20.0
1870
Challenger Infrastructure Fund
シドニー
12.0
1871
Coalition Development Limited
ロンドン
9.7
1872
Comfund Consulting Limited
バンガロール
30.0
1873
Craigs Investment Partners Limited
タウランガ
49.9
1874
Danube Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
1875
DB Alpha Discovery Fund Limited
ジョージタウン
1876
DB Development Holdings Limited
ラルナカ
1877
DB Funding (Gibraltar) Limited
ジブラルタル
1878
DB Real Estate Global Opportunities IB (Offshore), L.P.
カマナベイ
34.6
1879
DBG Eastern Europe II Limited Partnership
セント・ヘリアー
25.9
1880
DBG Osteuropa-Holding GmbH i.L.
フランクフルト
50.0
1881
DD Konut Finansman A.S.
イスタンブール
49.0
1882
Deutsche Börse Commodities GmbH
エッシュボルン
16.2
1883
Deutsche Financial Capital I Corp.
グリーンズボロ
50.0
1884
Deutsche Financial Capital Limited Liability Company
グリーンズボロ
50.0
1885
Deutsche Private Equity Fund
シドニー
1886
Deutsche Regis Partners Inc
マカティ・シティ
49.0
バルセロナ
50.0
1887
Deutsche Zurich Pensiones Entidad Gestora de Fondos de
Pensiones, S.A.
9
0.0
49.0
10
100.0
8.0
1888
Deutscher Pensionsfonds Aktiengesellschaft
ボン
25.1
1889
DIL Internationale Leasinggesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1890
DMG & Partners Securities Pte Ltd
シンガポール
49.0
1891
Domus Beteiligungsgesellschaft der Privaten Bausparkassen mbH
ベルリン
21.1
フランクフルト
20.0
19.9
1892
DPG Deutsche Performancemessungs-Gesellschaft für
Wertpapierportfolios mbH
1893
Duxton Asset Management Pte. Ltd.
シンガポール
1894
DWS Global Agricultural Land & Opportunities Fund Limited
ジョージタウン
1895
Edmonton Holding Limited
ジョージタウン
1896
Elbe Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
1897
EOL2 Holding B.V.
アムステルダム
45.0
1898
eolec
1899
equiNotes Management GmbH
デュッセルドルフ
50.0
1900
Erica Società a Responsabilità Limitata
ミラノ
40.0
1901
EVROENERGIAKI S.A.
1902
Financiere Scaprim
パリ
1903
Fondo Immobiliare Chiuso Piramide Globale
ミラノ
1904
FREUNDE DER EINTRACHT FRANKFURT Aktiengesellschaft
フランクフルト
1.1
9
イシー=レ=ムリ
33.3
ノー
アレクサンドル−ポ
40.0
リ
360/550
0.0
35.0
4
42.5
30.8
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
1905
1906
会社所在地
Fünfte SAB Treuhand und Verwaltung GmbH & Co.
"Leipzig-Magdeburg" KG
Fünfte SAB Treuhand und Verwaltung GmbH & Co. Dresden
"Louisenstraße" KG
脚注
資本持
分(%)
バート・ホンブルク
40.7
バート・ホンブルク
30.6
15.7
1907
G.O. IB-SIV Feeder, L.L.C.
ウィルミントン
1908
Gemeng International Energy Group Company Limited
太原
1909
German Public Sector Finance B.V.
アムステルダム
50.0
デュッセルドルフ
10.0
36.7
1910
Gesellschaft bürgerlichen Rechts Industrie- und
Handelskammer/Rheinisch-Westfälische Börse
9.0
1911
Gesellschaft für Kreditsicherung mit beschränkter Haftung
ベルリン
1912
GIPF-I Holding Corp.
カルガリー
1913
giropay GmbH
フランクフルト
33.3
1914
Gordian Knot Limited
ロンドン
32.4
1915
Graphite Resources Holdings Limited
1916
Graphite Resources (Knightsbridge) Limited
1917
Great Future International Limited
ロードタウン
43.0
1918
Grundstücksgesellschaft Köln-Ossendorf VI GbR
トロイスドルフ
44.9
1919
Grundstücksgesellschaft Leipzig Petersstraße GbR
トロイスドルフ
33.2
トロイスドルフ
33.0
1920
ニューカッスル・ア
ポン・タイン
2.0
10
ニューカッスル・ア
45.0
ポン・タイン
Grundstücksverwaltungsgesellschaft Tankstelle Troisdorf Spich
GbR
70.0
1921
Gulf Home Finance
リヤド
40.0
1922
Hanoi Building Commercial Joint Stock Bank
ハノイ
10.0
1923
Harvest Fund Management Company Limited
上海
30.0
1924
Hua Xia Bank Company Limited
北京
19.9
1925
Huamao Property Holdings Ltd.
ジョージタウン
1926
Hydro S.r.l.
ローマ
45.0
1927
I.B.T. Lighting S.p.A.
ミラノ
34.0
セント・ピーター・
9
1928
iCON Infrastructure Management Limited
1929
iFast India Investments Pte. Ltd.
シンガポール
49.0
1930
IG BCE Mitglieder-Service GmbH
ハノーファー
50.0
1931
ILV Immobilien-Leasing Verwaltungsgesellschaft Düsseldorf mbH
デュッセルドルフ
50.0
トロイスドルフ
50.0
1932
ポート
Immobilienfonds Büro-Center Erfurt Am Flughafen Bindersleben
II GbR
10
0.0
99.9
1933
Inn Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
1934
Interessengemeinschaft Frankfurter Kreditinstitute GmbH
フランクフルト
23.3
1935
Isar Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
1936
ISWAP Limited
ロンドン
16.4
1937
有限会社ジャパンバリューアッドファンドワン
東京
1938
Jaya Holdings Limited
シンガポール
20.6
1939
K & N Kenanga Holdings Bhd
クアラルンプール
16.6
1940
Kenanga Deutsche Futures Sdn Bhd
クアラルンプール
27.0
1941
Kinneil Leasing Company
ロンドン
35.0
361/550
9
0.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1942
KölnArena Beteiligungsgesellschaft mbH
ケルン
1943
Lion Indian Real Estate Fund L.P.
ジョージタウン
20.8
1944
Lion Residential Holdings S.à r.l.
ルクセンブルク
17.4
1945
London Dry Bulk Limited
ロンドン
49.0
1946
Main Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
1947
Marblegate Special Opportunities Master Fund, L.P.
ジョージタウン
39.6
1948
Markit Group Holdings Limited
ロンドン
1949
MidOcean (Europe) 2000-A LP
セント・ヘリアー
19.9
1950
MidOcean (Europe) 2000-B LP
セント・ヘリアー
19.9
1951
MidOcean (Europe) 2002 LP
セント・ヘリアー
15.9
1952
MidOcean (Europe) 2003 LP
セント・ヘリアー
20.0
1953
MidOcean Partners, LP
ニューヨーク
20.0
1954
Millennium Marine Rail, L.L.C.
エリザベス
50.0
1955
Miller Brothers Retail Limited (株主による任意清算中)
ドンカスター
40.0
1956
Mittelstand Co-Investment Portfolio GmbH & Co. KG
フランクフルト
0.7
1957
Nexus LLC
ウィルミントン
11.9
1958
North Coast Wind Energy Corp.
バンクーバー
9
0.0
6.4
10
ラヴァル=シュル=
96.7
1959
Novacare
23.7
1960
Oder Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
1961
Omnium Leasing Company
ロンドン
1962
OP Cash Euro Plus
ルクセンブルク
1963
OPPENHEIM PRIVATE EQUITY Holding GmbH & Co. KG
ケルン
1964
Otto Lilienthal Fünfte GmbH & Co. KG
ミュンヘン
19.6
1965
P.F.A.B. Passage Frankfurter Allee Betriebsgesellschaft mbH
ベルリン
22.2
1966
Pago e Transaction Services GmbH
ケルン
50.0
1967
Parkhaus an der Börse GbR
ケルン
37.7
1968
PERILLA Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1969
Pilgrim America High Income Investments Ltd.
ジョージタウン
14.9
1970
Plenary Group (Canada) Limited
バンクーバー
20.0
1971
Plenary Group Unit Trust
メルボルン
20.9
1972
Private Capital Portfolio L.P.
ロンドン
38.2
1973
Private Partners AG
チューリッヒ
30.0
1974
PT. Deutsche Verdhana Indonesia
ジャカルタ
40.0
1975
PX Holdings Limited
1976
QPL Lux, S.à r.l.
ルクセンブルク
6.0
1977
QW Holdings, LLC
ウィルミントン
12.2
1978
Rama Cylinders Private Limited
ムンバイ
26.8
1979
Regent's Park Estates (GP) Limited
ダグラス
50.0
1980
Regent's Park Estates Limited Partnership
ダグラス
50.0
1981
Relax Holding S.à r.l.
ルクセンブルク
20.0
1982
REON - Park Wiatrowy I Sp. z o.o.
ワルシャワ
50.0
1983
REON-Park Wiatrowy II Sp. z o.o.
ワルシャワ
50.0
ヴォローニュ
ストックトン・オン
・ティーズ
362/550
25.0
7.1
4
25.1
0.4
49.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
1984
REON-Park Wiatrowy IV Sp. z o.o.
ワルシャワ
50.0
1985
Residential Real Estate Partners III, LLC
ウィルミントン
10.0
1986
Rhine Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
1987
Roc Capital Group, LLC
ウィルミントン
8.5
1988
Roc Capital Management, L.P.
ウィルミントン
8.5
1989
Rongde Asset Management Company Limited
北京
40.7
1990
Rosen Consulting Group, LLC
ウィルミントン
40.0
1991
RPWire LLC
ウィルミントン
33.3
1992
S/D Partnership
ヨハネスブルグ
9
0.0
1993
Sakaras Holding Limited
ビルキルカラ
9
0.0
1994
Satrix Managers (Pty) Ltd
ヨハネスブルグ
50.0
1995
Schiffahrtsgesellschaft MS "Simon Braren" GmbH & Co KG
コルマール
25.5
1996
Shunfeng Catering & Hotel Management Co., Ltd.
北京
1997
Spin Holdco Inc.
ウィルミントン
35.0
1998
SRC Security Research & Consulting GmbH
ボン
22.5
1999
Starpool Finanz GmbH
ベルリン
50.0
2000
Station Holdco LLC
ウィルミントン
25.0
2001
SunAmerica Affordable Housing Partners 47
ロサンゼルス
10.3
2002
Teesside Gas Processing Plant Limited
ロンドン
31.3
2003
Teesside Gas Transportation Limited
ロンドン
45.0
2004
The Glanmore Property Fund Limited
2005
The Portal Alliance LLC
ウィルミントン
2006
The Topiary Fund II Public Limited Company
ダブリン
2007
The Topiary Select Equity Trust
ジョージタウン
2008
THG Beteiligungsverwaltung GmbH
ハンブルク
50.0
2009
株式会社ティーエルディービーパートナーズ
東京
50.0
2010
Trave Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
2011
Triton Gesellschaft für Beteiligungen mbH
フランクフルト
33.1
2012
Turquoise Global Holdings Limited
ロンドン
2013
VCG Venture Capital Gesellschaft mbH & Co. Fonds III KG
ミュンヘン
37.0
ミュンヘン
26.7
2014
6.4
セント・ピーター・
5.3
ポート
VCG Venture Capital Gesellschaft mbH & Co. Fonds III
Management KG
10.0
3.7
10
59.1
7.1
2015
VCM / BHF Initiatoren GmbH & Co. Beteiligungs KG
ミュンヘン
48.8
2016
VCM Shott Private Equity Advisors, LLC
ウィルミントン
50.0
2017
VCM VII European Mid-Market Buyout GmbH & Co. KG
ケルン
28.8
2018
Verwaltung ABL Immobilienbeteiligungsgesellschaft mbH
ハンブルク
50.0
2019
Volbroker.com Limited
ロンドン
23.8
2020
WERSE Schiffahrts GmbH & Co. KG MS "DYCKBURG"
ミュンスター
41.5
2021
Weser Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
2022
WestLB Venture Capital Management GmbH & Co. KG
ミュンヘン
50.0
2023
Wilson HTM Investment Group Ltd
ブリスベン
19.5
エッシュボルン
33.3
2024
WohnBauEntwicklungsgesellschaft München-Haidhausen mbH & Co.
KG i.L.
363/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
2025
会社所在地
WohnBauEntwicklungsgesellschaft München-Haidhausen
Verwaltungs-mbH i.L.
脚注
資本持
分(%)
エッシュボルン
33.3
2026
Xchanging etb GmbH
フランクフルト
49.0
2027
zeitinvest-Service GmbH
フランクフルト
25.0
2028
Zhong De Securities Co., Ltd
北京
33.3
2029
ZINDUS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
2030
ZYRUS Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
25.0
2031
ZYRUS Beteiligungsgesellschaft mbH & Co. Patente I KG
シェーネフェルト
20.4
20%以上保有するその他の会社
2032
AFFIRMATUM Beteiligungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
11
50.0
2033
Alpha DB Lindsell Limited S.C.S.
ルクセンブルク
12
100.0
2034
Belzen Pty. Limited
シドニー
12
100.0
2035
Benefit Trust GmbH
12
100.0
2036
Beta DB Lindsell Limited S.C.S.
ルクセンブルク
12
100.0
2037
BLI Internationale Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
11
32.0
2038
Blue Ridge Trust
ウィルミントン
11
26.7
デュッセルドルフ
13
34.4
2039
リュッツェン-ゴスタ
ウ
CANDOR Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Kommanditgesellschaft
i.L.
2040
Crest Nicholson Holdings Limited
チャーツィー
14
20.3
2041
DB (Barbados) SRL
クライストチャーチ
12
100.0
2042
DB (Gibraltar) Holdings No. 2 Limited
ジブラルタル
12
100.0
2043
DB Advisors SICAV
ルクセンブルク
12
100.0
2044
DB Lindsell Limited
ジブラルタル
12
100.0
2045
DB Petri LLC
ウィルミントン
12
100.0
2046
DBR Investments Co. Limited
ジョージタウン
12
100.0
2047
3-DD Digital Media AG i.L.
ミュンヘン
15
27.1
2048
Deutsche River Investment Management Company S.à r.l.
ルクセンブルク
11
49.0
2049
Deutz-Mülheim Grundstücksgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
11
40.2
2050
Dogan Gazetecilik A.S.
イスタンブール
16
22.0
2051
EQR-Woodland Park A Limited Partnership
ウィルミントン
12
100.0
2052
EQR-Woodland Park A, LLC
ウィルミントン
12
100.0
2053
EQR-Woodland Park B Limited Partnership
ウィルミントン
12
100.0
2054
EQR-Woodland Park B, LLC
ウィルミントン
12
100.0
2055
EQR-Woodland Park C Limited Partnership
ウィルミントン
12
100.0
2056
EQR-Woodland Park C, LLC
ウィルミントン
12
100.0
2057
European Private Equity Portfolio (PE-EU) GmbH & Co. KG
ミュンヘン
15
20.4
2058
FRM Levered Diversified Fund LP
ウィルミントン
14
49.2
2059
Global Salamina, S.L.
マドリード
13
30.0
2060
Goldman Sachs Multi-Strategy Portfolio XI, LLC
ウィルミントン
10
100.0
2061
Gottex ABI Master Fund Limited
ジョージタウン
11
35.3
2062
Grundstücksvermietungsgesellschaft Wilhelmstr. mbH
デュッセルドルフ
12
100.0
2063
HealthCap 1999 GbR
ベルリン
15
41.5
2064
HQ投資事業有限責任組合
東京
11
37.5
364/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
2065
2066
2067
会社所在地
Immobilien-Vermietungsgesellschaft Schumacher GmbH & Co.
Objekt Rolandufer KG
IZI Düsseldorf Informations-Zentrum Immobilien Gesellschaft
mit beschränkter Haftung
IZI Düsseldorf Informations-Zentrum Immobilien GmbH & Co.
Kommanditgesellschaft
脚注
資本持
分(%)
ベルリン
11
20.5
デュッセルドルフ
17
21.6
デュッセルドルフ
17
21.6
2068
JG Japan Grundbesitzverwaltungsgesellschaft mbH i.L.
エッシュボルン
12
100.0
2069
Key Capital Private Limited
ダブリン
17
50.0
デュッセルドルフ
11
48.4
バレッタ
12
100.0
11
50.0
99.7
2070
LEA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Esslingen OHG
2071
Lindsell Finance Limited
2072
Lion Global Infrastructure Fund Limited
2073
M Cap Finance Mittelstandsfonds GmbH & Co. KG
フランクフルト
15
2074
Manuseamento de Cargas - Manicargas, S.A.
マトジニョシュ
13
38.3
2075
Memax Pty. Limited
シドニー
12
100.0
2076
Merit Capital Advance, LLC
ウィルミントン
15
20.0
2077
Metro plus Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
11
40.0
グリューンヴァルト
11
29.6
2078
セント・ピーター・
ポート
MFG Flughafen-Grundstücksverwaltungsgesellschaft mbH & Co.
BETA KG
2079
Midsel Limited
ロンドン
12
100.0
2080
Mount Hope Community Center Fund, LLC
ウィルミントン
15
50.0
2081
Mountaintop Energy Holdings LLC
ウィルミントン
11
49.9
2082
Nortfol Pty. Limited
シドニー
12
100.0
2083
OPPENHEIM Buy Out GmbH & Co. KG
ケルン
11
27.7
2084
PTL Fleet Sales, Inc.
ウィルミントン
12
100.0
2085
Safron AMD Partners, LP
ジョージタウン
15
22.0
2086
Safron NetOne Partners, L.P.
ジョージタウン
15
21.7
2087
Schumacher Beteiligungsgesellschaft mbH
ケルン
11
33.2
デュッセルドルフ
12
71.1
デュッセルドルフ
12
100.0
ハレ/ザーレ
11
30.5
東京
11
50.0
デュッセルドルフ
11
48.7
2088
2089
2090
2091
2092
SCITOR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Heiligenstadt KG
SENA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Kamenz KG
SOLON Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Heizkraftwerk Halle KG i.L.
エス・ティー・シー・ファイナンシング一般社団法人
SUBLICA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Promohypermarkt Gelsenkirchen KG
2093
Sundial Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
12
100.0
2094
TIEDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
11
50.0
デュッセルドルフ
11
25.0
2095
TIEDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Lager Nord KG
2096
Triton Fund III G L.P.
セント・ヘリアー
10
62.5
2097
Willem S.A.
ルクセンブルク
12
95.0
2098
Zenwix Pty. Limited
シドニー
12
100.0
365/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
分(%)
議決権の5%超を保有する大企業に対する持分
2099
Abode Mortgage Holdings Corporation
バンクーバー
8.5
2100
Abraaj Capital Holdings Limited
ジョージタウン
8.8
2101
Accunia A/S
コペンハーゲン
9.9
2102
BBB Bürgschaftsbank zu Berlin-Brandenburg GmbH
ベルリン
5.6
2103
Bürgschaftsbank Brandenburg GmbH
ポツダム
8.5
2104
Bürgschaftsbank Mecklenburg-Vorpommern GmbH
シュウェリーン
8.4
2105
Bürgschaftsbank Sachsen GmbH
ドレスデン
6.3
2106
Bürgschaftsbank Sachsen-Anhalt GmbH
マクデブルク
8.2
キール
5.7
2107
Bürgschaftsbank Schleswig-Holstein Gesellschaft mit beschrä
nkter Haftung
2108
Bürgschaftsbank Thüringen GmbH
エアフルト
8.7
2109
Bürgschaftsgemeinschaft Hamburg GmbH
ハンブルク
8.7
2110
ConCardis Gesellschaft mit beschränkter Haftung
フランクフルト
2111
EFG Eurobank Properties S.A.
アテネ
2112
EURO Kartensysteme Gesellschaft mit beschränkter Haftung
フランクフルト
2113
Focus Minerals Ltd
パース
2114
Hayes Lemmerz International, Inc.
ウィルミントン
10.1
2115
HumanOptics AG
エアランゲン
11.2
2116
HYPOPORT AG
ベルリン
2117
Ingenious Media Active Capital Limited
2118
IVG Institutional Funds GmbH
フランクフルト
6.0
2119
KRON AS
ブリーネ
9.8
フランクフルト
8.5
2120
セント・ピーター・
ポート
Liquiditäts-Konsortialbank Gesellschaft mit beschränkter
Haftung
16.8
5.8
16.8
5.5
9.7
13.9
2121
NexPak Corporation
ウィルミントン
6.5
2122
NÜRNBERGER Beteiligungs-Aktiengesellschaft
ニュルンベルク
6.6
2123
OTCDeriv Limited
ロンドン
7.1
2124
Philipp Holzmann Aktiengesellschaft i.I.
フランクフルト
2125
Prader Bank S.p.A.
ボルツァーノ
9.0
2126
Private Export Funding Corporation
ウィルミントン
7.5
2127
Reorganized RFS Corporation
ウィルミントン
6.2
2128
Saarländische Investitionskreditbank Aktiengesellschaft
ザールブリュッケン
2129
SearchMedia Holdings Limited
ジョージタウン
9.8
ローマ
5.0
2130
Società per il Mercato dei Titoli di Stato - Borsa
Obbligazionaria Europea S.p.A.
19.5
11.8
2131
The Clearing House Association L.L.C.
ウィルミントン
9.1
2132
United Information Technology Co. Ltd
ジョージタウン
12.2
2133
3W Power S.A.
ルクセンブルク
9.2
2134
Yieldbroker Pty Limited
シドニー
16.7
2135
Yukon-Nevada Gold Corp.
バンクーバー
12.2
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
(2)個別財務書類
① 取締役会報告書
経営および財務の概況
組織
ドイツ銀行グループは、フランクフルト・アム・マイン(ドイツ)に本社を置くドイツ最大の銀行であり、2011年12月31日現
在2,164十億ユーロのグループ総資産を有する世界における主要金融機関の一つである。2011年度末現在、ドイツ銀行グループ
は、世界72か国で業務を行っている。当行は、全世界の個人、法人および機関投資家顧客向けに多種多様な投資、金融および関連の
商品およびサービスを提供している。
ドイツ銀行グループは法人・機関投資家向けビジネス (CIB)、個人・資産運用ビジネス (PCAM)およびコーポレート・インベ
ストメンツ(CI)のグループ部門に組織されている。当グループの親会社であるドイツ銀行AGは、同様の構造で組織されているが、
グループと比較して異なる業務上の焦点を有している。ドイツ銀行AGは、その国内支店および国外の64支店を統合するフランク
フルト・アム・マイン支店オフィスからなるドイツのユニットを通じてその業務を行う。
CIBはさらに、コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ(CB&S)部門およびグローバル・トランザクション・バ
ンキング(GTB)部門に分かれている。CB&Sは、世界中で当行の証券の発行業務およびセールス・アンド・トレーディング業務を行
うマーケッツ(旧グローバル・マーケッツ)部門ならびに合併・買収のアドバイザリー業務およびコーポレート・ファイナンス
業務を行うコーポレート・ファイナンス部門を含んでいる。GTBは、金融機関およびその他の会社向けのトレード・ファイナン
ス、キャッシュ・マネージメントおよびトラスト・アンド・セキュリティーズ・サービスにおける商品の提案を含んでいる。
PCAMはさらに下位の、資産運用およびウェルス・マネージメント(AWM)部門ならびに個人顧客および中堅企業(PBC)部門に分か
れている。AWMは、プライベート・ウェルス・マネージメント (PWM)および資産運用 (AM)からなる。PWMは、富裕層の顧客、超高額
個人資産家、その家族および厳選された機関に世界的にサービスを提供している。PWMは、相続計画および慈善事業のアドバイザ
リー・サービスを含む、財産管理に対する統合的アプローチを、要求水準の高い顧客に提供している。AMの業務は、主としてドイ
ツ銀行AGの子会社によって行われている。ドイツ銀行AGは、提供されるサービス、利益プール契約および配当金を通じてAMの業務
成績から利益を得る。PBCは、一般個人顧客および中小企業に口座、貸出金および預金サービスならびに投資相談を含む様々な商
品を提供している。
コーポレート・インベストメンツは当行の世界的な主要な投資を管理している。これらは、一定の未公開株式およびベン
チャー・キャピタル投資、一定の法人向け不動産投資および当行の事業会社持分を含む非戦略的投資ならびに一定の与信枠で構
成されている。これらのポジションがドイツ銀行AGによって保有されている限りは、当行は収益、費用および価値の変動に関与す
る。
経済環境
世界経済
2011年度の世界経済は、コモディティ価格の上昇、インフレの悪化、日本における自然災害および原子力災害、北アフリカにお
ける政治的不安、米国における債務上限論争および格付機関による格下げ等のいくつかのマイナス要因の影響を受けたが、特に
ヨーロッパにおける国家債務危機による影響を受けた。
2010年度の堅調な5%成長の後、世界的な経済危機後のキャッチアップ効果によって、2011年度の世界経済の成長は約3.5%に
減速した。この減速は主に先進諸国で起こったが、新興市場における成長は引き続きほぼ減速しなかった。先進諸国における構造
調整の問題は、2008年度および2009年度に導入された大規模な財政金融政策措置(このうちいくつかだけは2010年度に完全に効
果が現れた。)によって、多くの場合は見かけ上隠されてきた。景気刺激策が終了すると、構造的問題が再燃した。
米国経済は、不動産および雇用市場に引き続き問題を抱えており、2010年度の3%成長から2011年度の約1.75%成長に減速した
ことで、これが顕著に明らかになった。今年3月に発生した津波およびそれにより引き起こされた福島の原子力災害後に、マイナ
スの供給ショックによって日本経済は一時的に景気後退に陥り、年率約0.75%に減速した。ユーロ圏は、債務危機の将来の進展に
関する不確実性の増大および多くの国々で開始された財政再建プログラムによる減速効果によって、年度末に向けて景気後退に
陥った。年率平均で、2010年度の1.9%から2011年度の約1.5%に成長は減速した。ドイツ経済のみが、2010年度の3.6%に対し、3%
の力強い成長を再び遂げた。しかし、特に外国貿易の減少傾向により、ドイツの景況感は当年度を通じて明らかに鈍った。
銀行業界
2011年度の銀行業界の経済環境は、好調な上半期およびヨーロッパにおける国家債務危機が悪化し経済活動が予想より減速し
たことによる夏以降の著しい悪化を特徴としていた。
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
資本市場における業務は、当初は安定した損益および堅調な顧客の需要があった。これは、第3四半期中にヨーロッパにおける
国家債務危機がイタリア、スペインおよびその他の主要国に広がったことで変化した。債務の持続可能性に関する不確実性、景気
後退の大きさおよび当該危機の影響を受ける国々に対する銀行の過度のエクスポージャーに対する不安により、ヨーロッパにお
ける発行業務、企業買収およびトレーディングが麻痺しただけでなく、銀行セクターに対して長期的資金を供給する投資家の意
欲も削がれた。ヨーロッパ以外では、投資銀行業務の業績および銀行の資金調達は引き続き概ね十分であった。当年度全体では、
2010年度と比較して、世界の株式発行量は大きく減少した一方で債券発行は緩やかに減少した。M&A市場はわずかに回復し、シン
ジケート・ローン業務は引き続き回復した。
ヨーロッパの銀行は、長期的な借換えのための源泉および銀行間市場の広範囲の枯渇に対し、投資銀行業務の再編を加速し、リ
スク・ポジションを縮小し、海外市場から部分的に撤退し、欧州中央銀行によって利用可能となったより大きな資金調達源泉を
求めることにより対応した。欧州中央銀行の史上初の完全割当による3年物入札オペにおいて、年度末現在の借換えおよび流動性
の状況に変化が生じた。さらに、欧州銀行監督機構も、2回のストレス・テストを通じて業界の信頼回復に努め、危機の影響を受け
る国々において、所要自己資本を増加し、リスク・エクスポージャーの開示を強化した。
2011年度の資産運用は、当初は好調な市場環境の恩恵を受けたが、その後8月の株式市場の下落およびそれ以降の月のボラティ
リティの上昇により収益に圧力がかかり始めた。投資家は、安全資産としての評価を考慮して、例えば米国債およびドイツ国債を
選択し、比較的リスクが高いと考えられている株式および負債性金融商品の持高を減らした。銀行の手数料およびフィー収益は、
全体的に取引量の増加による恩恵を受けたが、投資家が比較的利鞘の低い商品を好んだことで相殺された。
マクロ経済のトレンドに従って、ユーロ圏における個人顧客および法人顧客に対する貸出量は、上半期において緩やかに増加
したが、その後年度末に向けて横ばいとなった。全体として、貸出量は前年度と比較してわずかに増加した。米国では、2011年度の
個人に対する貸出は安定していたが、法人に対する貸出は年度中に明確にプラス領域に回復した。純利息収益は、ほぼすべての先
進諸国における持続的な超低金利の影響を受けた。同時に貸倒引当金が再びヨーロッパで増加し始めたが、対照的に米国では減
少を続けた。その結果、ユーロ圏の銀行は(米国の銀行と異なり)最近再び貸出基準を強化し始めた。
さらに、ヨーロッパおよび米国の銀行は、対照的な業績を発表した。米国の銀行が引き続き大きな利益を計上し危機前の期間の
最高水準の利益に接近したのに対し、ヨーロッパの銀行はすでに低下していた前年の業績からさらに純利益が減少した。まだ比
較的良好な経済環境の中、いくつかの大手銀行では、(再度)損失が続いた。
昨年度は、金融市場の新たな法的構造に関するより大きな展望が提供された。バーゼル3の規定を国の法律に移行するためのイ
ニシアチブが欧州連合および米国で開始された。ヨーロッパでは、銀行は、特に再証券化およびトレーディング資産に関する高い
リスク加重において、所要自己資本指令第3次改正(以下「CRD Ⅲ」という。)によって規定されたバーゼル2.5の要件に従うこ
とを初めて要求された。さらに、世界の銀行監督当局は、ドイツ銀行を含む、システム上重要な銀行および一連の関係機関に関し
て、より大きな所要自己資本の実施を詳述した草案文書を公表した。米国では、様々な金融規制当局(特に連邦準備銀行、FDIC、
SECおよびCFTC)が、金融業に関する具体的な規則に、2010年度に適用されたドッド−フランク法の根本となる法律を取り入れる
規則を導入した。英国では、個人顧客および法人顧客に対する貸出業務と預金引受業務の、他の銀行業務からの組織的な分離に関
するヴィッカーズ委員会の提案により新たな領域に踏み込んだ。最終的に、金融取引税の導入に関する議論がヨーロッパ全体で
強まった。
2011年度に、ドイツの立法者は、投資家保護および市場の透明性を強化する観点から証券取引法を改正し、欧州委員会は、個人
顧客に対する投資相談、市場の透明性および証券サービス業者の組織を強化するため、金融商品指令において市場の点検を提案
した。
概要
ドイツ銀行AGは、前年度の純利益488百万ユーロに続き、2011年度において純利益14億ユーロを計上した。この増加938百万ユー
ロは、主に2010年度と比較して29億ユーロに増加した税引前営業利益の増加に起因していたが、税引前営業外費用純額の増加690
百万ユーロおよび税金費用13億ユーロにより一部相殺された。
収益の増加12億ユーロ、その他の営業損益のマイナスの差額の減少19億ユーロおよび管理費用の減少697百万ユーロにより営
業利益が増加した。これらのプラスの影響は、リスク引当金の増加913百万ユーロにより相殺された。
純利息収益、純手数料収益およびトレーディング純損益からなる収益は12億ユーロ増加し173億ユーロであった。これは、主に
ドイツ商法(HGB)第340e条第4項に基づくトレーディング関連特別準備金への繰入の減少を反映したトレーディング収益の改
善15億ユーロに起因していた。当年度のトレーディング純損益は合計41億ユーロであった。2011年度および2010年度の特別準備
金への繰入の影響を考慮しない場合、主に金融市場に残る不確実性によってトレーディング損益は260百万ユーロ減少した。純手
数料収益は前年度から281百万ユーロ増加した。この一部は、貸出および外国為替業務における収益の増加およびグループ会社か
らの手数料収益の増加によるものであった。これらの推移とは逆に、純利息収益は545百万ユーロ減少し72億ユーロであった。こ
れは、主に利息収益の減少によるものであった。一方で、配当収益および関係会社からの収益はほぼ変化がなかった。
管理費用合計は697百万ユーロ減少して112億ユーロであった。この推移は、主に従業員関連費用の変動報酬項目の減少による
ものであった。その他の管理費用には、2011年度に初めて計上された銀行課税合計218百万ユーロが含まれていた。
その他の営業収益/費用の差額は、(548)百万ユーロ(2010年度:(24)億ユーロ)であった。子会社および国外支店の資本の外
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
貨エクスポージャーに対するヘッジに関連していた2010年度の費用は、当年度は同水準では発生しなかった。
信用関連リスク引当金および流動性準備金において保有する有価証券の純損益からなるリスク引当金の費用合計は2011年度
において913百万ユーロ増加し12億ユーロであった。この推移は、主に単一のエクスポージャーに関連する追加的な信用リスク引
当金繰入額に起因していた。
2011年度の税引前営業外費用純額は、690百万ユーロ増加してマイナス14億ユーロであった。このマイナスの差額の増加は主
に、一般的銀行業リスクのための資金400百万ユーロおよび2010年度のBilMoGの影響により生じた特別利益319百万ユーロが再発
しなかったことに起因していた。
2011年度の税金費用合計は14億ユーロ(2010年度:157百万ユーロ)であった。
2011年12月31日現在の資産合計は、249十億ユーロ増加し1,869十億ユーロであった。これは、主にトレーディング勘定における
デリバティブのプラスおよびマイナスの時価の増加によるものであった。中央銀行預け金の増加537億ユーロは流動性の状況に
プラスの影響を与えた。
このように、当行は、安定した資金調達基盤および流動性基盤を強化し、強固な資本ポジションを保持した。
2011年度の株主持分(配当可能利益を除く。)は269百万ユーロ増加し331億ユーロであった。これには、その他の利益剰余金へ
の追加的な繰入700百万ユーロが含まれていたが、自己株式に関連する影響430百万ユーロによって相殺された。
取締役会および監査役会は、1株当たり75ユーロ・セントの配当金の支払を年次株主総会に提案する予定である。
損益計算書
純利息収益の減少
純利息収益は545百万ユーロ減少して72億ユーロとなった。利息収益の増加(プラス14億ユーロ)は、利息費用の大幅な増加
(プラス19億ユーロ)によって相殺されて余りあった。利息収益の増加は、配当等収益の減少70百万ユーロを含んでいた。この減
少は、主に関係会社からの収益の減少581百万ユーロによるものであったが、利益の移転の増加531百万ユーロによって相殺され
た。この利息費用の増加は主にトレーディング業務に起因していた。
純手数料収益の増加
純手数料収益は前年度から281百万ユーロ増加して60億ユーロとなった。この増加は、主にグループ事業体からの手数料収益が
214百万ユーロ増加して24億ユーロとなったことによるものであった。これに対応する会社間で計上された費用の増加は管理費
用に示された。さらに、特に貸出および国外商業務において、顧客サービスに関する純手数料収益が増加した。引受業務および保
管業務における純手数料収益の減少は、純ブローカー・フィーの増加によって一部相殺された。
営業トレーディング純損益はほぼ変化なし
ドイツ銀行AGは、2010年度の46億ユーロに続き2011年度の営業トレーディング純損益44億ユーロを報告した。このわずかな減少
は、特に金融市場に残る不確実性を反映していた。2010年度のドイツ商法(HGB)第340e条第4項に基づく特別準備金の初回繰入
20億ユーロに続き当年度の繰入は276百万ユーロであった。全体として、トレーディング純損益は15億ユーロ増加した。
人件費の減少および営業コストの増加
人件費は、735百万ユーロ減少し51億ユーロとなった。人数に大きな変化がなかったため、この推移は、主に変動報酬項目の減少
によるものであった。
従業員数(フルタイム換算で表示されている。)は87名(純人数)減少し、27,918名となった。
下表は、当行の職員の地理的内訳を示している。
従業員数(フルタイム換算)1
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
増減
10,819
11,058
-239
ヨーロッパ(ドイツを除く)
8,769
8,361
+408
アメリカ
1,942
1,952
-10
アフリカ/アジア/オーストラリア
6,388
6,634
-246
27,918
28,005
-87
ドイツ
合計
1 従業員数(フルタイム換算)=パートタイム従業員(見習生および研修生を除く。)数を労働時間の比に応じて調整した後の合計人数。
人数の減少は主にドイツのビジネス・ユニットおよびインドにおける支店に起因していた。一方、ヨーロッパの子会社2社が支
店に変更されたことで人数が増加した。
その他の管理費用(有形固定資産および無形資産の減価償却を除く。)は57億ユーロで変化しなかった。IT機器に係る賃借料
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
および維持費は284百万ユーロ減少し10億ユーロとなった。これは、特に英国およびドイツで2011年度に初めて計上された銀行課
税に関する218百万ユーロの費用によって相殺された。
2011年度の有形固定資産および無形資産の減価償却、償却および評価減は338百万ユーロ(2010年度: 300百万ユーロ)となっ
た。
その他の営業収益/費用
2011年度のその他の営業収益/費用を差引すると純費用548百万ユーロ(2010年度:純費用24億ユーロ)であった。2010年度
に発生した子会社および国外支店の資本の外貨エクスポージャーに対するヘッジに関連する費用は、当年度はそれほど発生しな
かった。さらに、年金資産および退職給付制度債務の純評価額は、前年度から439百万ユーロのプラスとなった。
リスク引当金の純増
2011年度において、信用関連リスク引当金の変動および流動性準備金において保有する有価証券の純損益からなるリスク引当
金の費用合計は913百万ユーロ増加し12億ユーロであった。この推移は、主に単一のエクスポージャーに関連する追加的な信用リ
スク引当金繰入額に起因していた。
その他の収益/費用
その他の収益/費用の差額は合計(10)億ユーロ(2010年度:(728)百万ユーロ)であった。この増加は、主に2010年度のBilMoG
の影響により生じた特別利益319百万ユーロが再発しなかったことに起因している。関係会社に対する投資の評価調整に関する
費用(ドイツ商法(HGB)第340c条第2項に従い、収益との相殺後)はわずかに62百万ユーロ増加し10億ユーロとなった。2011年
度の評価減は、主に日本およびヨーロッパ(日本より小規模)における関係会社に関連するものである。
一般的銀行業リスクのための資金繰入額
2011年度において追加的な準備金の繰入を行うための400百万ユーロは、ドイツ商法(HGB)第340g条に基づく一般的銀行業リ
スクのための資金に起因していた。
税金
2011年度において法人所得税費用11億ユーロが計上された。実効税率は、税務目的上減算できない関係会社に対する投資の評
価減により大きな影響を受けた。前年度の法人所得税費用は36百万ユーロであった。これは、サル・オッペンハイム・グループの
取得に関連する一時的な影響により減少していた。また、前年度の実効税率は多額の非課税収益の恩恵を受けていた。
純利益
2011年度に、ドイツ銀行AGは、前年度の純利益488百万ユーロに続き純利益14億ユーロを計上した。この増加は、主に税引前営業
利益の増加に起因するものであり、税金費用の増加によって相殺された。
利益処分案:前年度と同額の配当金75ユーロ・セント
前年度からの繰越利益126百万ユーロおよびその他の利益剰余金への追加繰入700百万ユーロを考慮すると、2011年12月31日現
在の配当可能利益は852百万ユーロであった。当行は、この配当可能利益を1株当たり75ユーロ・セントの配当の支払に充当する
旨を年次株主総会に提案する予定である。発行済株式数合計に基づくと、配当金合計は697百万ユーロとなる予定である。また、残
りの配当可能利益155百万ユーロは繰越す旨を提案する予定である。
ドイツ銀行AG損益計算書より
増 減
単位:百万ユーロ
利息収益1
2011年度
2010年度
百万ユーロ
%
15,695
14,298
+1,397
+9.8
配当等収益2
4,528
4,598
-70
-1.5
総利息収益
20,223
18,896
+1,327
+7.0
利息費用
13,036
11,164
+1,872
+16.8
純利息収益
7,187
7,732
-545
-7.0
手数料収益
7,394
7,143
+251
+3.5
手数料費用
1,409
1,439
-30
-2.1
純手数料収益
5,985
5,704
+281
+4.9
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
トレーディング純損益
このうち、ドイツ商法第340e条第4項に基づく
トレーディング関連特別準備金への繰入
(-)
4,083
2,619
+1,464
+55.9
-276
-2,000
+1,724
-86.2
賃金および給料
4,537
5,080
-543
-10.7
603
795
-192
-24.2
人件費
5,140
5,875
-735
-12.5
その他の管理費用4
6,080
6,042
+38
+0.6
11,220
11,917
-697
-5.8
-548
-2,460
+1,912
-77.7
リスク引当金
1,218
305
+913
営業利益
4,269
1,373
+2,896
-1,018
-728
-290
-400
0
-400
税引前純利益
2,851
645
+2,206
税金
1,425
157
+1,268
純利益
1,426
488
+938
+192.2
126
328
-202
-61.6
1,552
816
+736
+90.2
利益剰余金への繰入
700
−
+700
−その他の利益剰余金
700
−
+700
配当可能利益
852
816
+36
強制社会保険拠出金3
管理費用
その他の営業収益/費用の差額
その他の収益/費用の差額
一般的銀行業リスクのための資金の増加
前期繰越利益
+39.8
+4.4
1 貸出および短期金融市場業務、固定利付有価証券ならびに政府登録債による収益。
2 株式およびその他の変動利付有価証券、参加持分、関係会社に対する投資(利益移転契約を含む。)ならびにリース業務による収益。
3 年金およびその他の従業員給付費用を含む。
4 有形固定資産および無形資産の減価償却を含む。
貸借対照表
ドイツ銀行AGの総資産は、2011年12月31日現在18,691億ユーロとなった。2,489億ユーロ(15.4%)の規模の拡大は、主に市況に
よるトレーディング・デリバティブのプラスおよびマイナスの時価の増加に起因するものであった。
貸出金総額
貸出金総額(逆レポおよび有価証券スポット取引を除く。)は、前年度の365億ユーロの減少から168億ユーロ(6.8%)増加に
転じて2,625億ユーロとなった。総額1,963億ユーロ(95億ユーロ増)の債権は、法人顧客および機関投資家顧客に対する貸出金
であり、個人顧客および中堅企業に対する貸出金は96億ユーロ(29億ユーロ増)となった。両方の増加は、主に当行の国外支店に
起因するものである。貸出金総額の項目で計上される銀行に対する貸出金は34億ユーロ増加して462億ユーロとなった。
下表は、貸出金総額(逆レポおよび有価証券スポット取引を除く。)の内訳を示している。
増減
2011年
2010年
単位:十億ユーロ
12月31日現在
12月31日現在
十億ユーロ
%
顧客に対する債権
216.3
202.9
+13.4
+6.6
199.1
189.5
+9.6
+5.1
17.2
13.4
+3.8
+28.4
46.2
42.8
+3.4
+7.9
40.9
35.5
+5.4
+15.2
5.3
7.3
-2.0
-27.4
残存期間:
5年以内1
5年超
銀行に対する貸出金
残存期間:
5年以内1
5年超
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有価証券報告書
合計
262.5
245.7
+16.8
+6.8
1 要求払および無期限のものを含む。
トレーディング以外の銀行に対する債権(貸出金を除く。)は、前年度から397億ユーロ増加して1,879億ユーロとなった。この
推移は、主に短期金融市場取引の増加によるものであった。
有価証券
当行の有価証券ポートフォリオ(トレーディング資産を除く。)はさらに減少した。公社債およびその他の固定利付有価証券は
85億ユーロ減少し149億ユーロとなり、株式およびその他の変動利付有価証券は466百万ユーロ減少し825百万ユーロとなった。
トレーディング資産
トレーディング資産は12,134億ユーロであった。この大部分は、デリバティブのプラスの時価により構成されており、2,092億
ユーロ増加して8,747億ユーロとなった
参加持分
参加持分として計上されている当行の株式所有は、前年度から84百万ユーロ減少して854百万ユーロとなった。
関係会社に対する投資
関係会社に対する投資は、22億ユーロ減少して427億ユーロとなった。関係会社に対する投資の増加は68億ユーロであり、減少は
90億ユーロであった。この減少は、主に増資を上回る減資および関係会社に対する投資に係る評価減11億ユーロに起因していた。
預金および証券化負債
銀行に対する負債は、648億ユーロ増加して3,436億ユーロとなった。この推移は主に要求払預金の増加322億ユーロおよび定期
預金の増加326億ユーロに起因していた。
銀行子会社からの預金は、前年度からわずかに147億ユーロ増加して1,357億ユーロとなった。
顧客からの預金は、333億ユーロ増加して2,753億ユーロとなった。この推移は、主に法人顧客および機関投資家顧客からの預金
の増加24十億ユーロによるものであった。
証券形態の負債は、純額で149億ユーロ減少して1,201億ユーロとなった。この推移は、主に預金証書の減少によるものであっ
た。
下表は、負債の内訳を示している。
単位:十億ユーロ
増 減
2011年
2010年
12月31日現在
12月31日現在
銀行に対する負債
十億ユーロ
%
343.6
278.8
+64.8
+23.2
要求払
194.3
162.1
+32.2
+19.9
契約期限または通知期限付
149.3
116.7
+32.6
+27.9
275.3
242.0
+33.3
+13.8
6.9
8.2
-1.3
-15.9
177.8
152.3
+25.5
+16.7
90.6
81.5
+9.1
+11.2
120.1
135.0
-14.9
-11.0
発行債券
94.7
97.0
-2.3
-2.4
証券形態のその他の負債
25.4
38.0
-12.6
-33.2
22.1
35.1
-13.0
-37.0
顧客に対する負債
貯蓄預金
その他の負債
要求払
契約期限または通知期限付
証券形態の負債
このうち:短期金融市場証券
劣後負債は、196億ユーロで変化がなかった。
トレーディング負債
トレーディング負債は10,527億ユーロとなった。この大部分は、デリバティブのマイナスの時価により構成されており、前年度
から2,008億ユーロ増加して8,526億ユーロとなった。
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
株主資本
ドイツ銀行AGの株主資本(配当可能利益852百万ユーロを含む。)は、340億ユーロとなった。
当行は、規制自己資本に関して、ドイツ銀行法(KWG)第2a条のもとで利用可能なオプションを利用しており、現在はドイツ銀行
グループのためにのみ、この資本ベースを計算している(21ページおよび24ページ(訳者注:原文のページ)を参照。)。
後発事象
貸借対照表日以降、ドイツ銀行AGの純資産、財政状態および経営成績に重大な影響を及ぼす重要事象は生じていなかった。
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有価証券報告書
リスク・レポート
リスクおよび資本管理
当グループの業務は多岐にわたるため、リスクを識別、測定、集計し効果的に管理すること、資本を各業務に適切に割り当てるこ
とが不可欠である。ドイツ銀行AGは各部門、ビジネス・ユニットおよびインフラ機能を通じ、一つの統合されたグループとして営
業活動を行っている。リスクおよび資本は、各部門およびビジネス・ユニットの活動と密接なつながりを持った原則のフレーム
ワーク、組織構造ならびに測定手続および監視手続を通じて、管理されている。
− ドイツ銀行の取締役会は、連結グループに関する総合的リスクおよび資本管理を監督する。
− 当グループは、3つの防衛線でリスク管理モデルを運用しており、これにより、業務管理、リスク管理の監視、および保証の役割
が、相互に独立した機能により果たされる。
− リスク戦略およびリスク選好は、リスク、資本およびパフォーマンス目標の整合性を確保するため、当グループの戦略計画に
基づいて定義される。
− 健全なリスク管理実務およびリスクに関する総体的な意識が組織全体にわたり存在することを確保するため、また各業務が
リスク選好と経済価値の間のバランスを管理するのを助けるため、グループ全体にわたりレビューが実施される。
− 主要なリスク・クラスはすべて、リスク管理プロセスを通じて管理される。これには、信用リスク、マーケット・リスク、オペ
レーショナル・リスク、流動性リスク、ビジネス・リスク、風評リスクおよびリスクの集中が含まれる。
− 可能な場合には、リスクおよび資本需要の定量化のためのモデリングおよび測定アプローチが、主要リスク・クラス全体にわ
たり横断的に実施される。
− 効果的なシステム、プロセスおよび方針は、当行のリスク管理能力の決定的に重要な構成要素である。
リスクの種類
ドイツ銀行AGは、様々なリスク、特に信用リスク、マーケット・リスク、オペレーショナル・リスク、流動性リスク、風評リスクお
よびビジネス・リスクにさらされている。
グループ・ネットワークの中でのドイツ銀行AGのリスク
ドイツ銀行AGに対する上記リスクの影響は、ドイツ銀行の他の独立の法人企業に対する影響と切り離せない。これにはいくつか
理由がある。
− グループ部門別のグループ内部構造は、顧客のニーズに沿ったものになっている。外部の法的な構造は現地の法令によって決
定されるため、内部構造に沿ったものになるとは限らない。例えば、ある国におけるグループの事業がドイツ銀行AGの支店と
して扱われるか別個の子会社として扱われるかが、現地の法令によって決まることがある。しかし経営陣は、それが支店扱い
となるか子会社扱いとなるかに関わりなく、当行の事業におけるリスクを監視しなければならない。
− 適切なリスク監視とリスク管理のためには、グループの利益状況が一定のリスク要因、例えば、個々の顧客や証券発行者の信
用度あるいは市場価格の変動に、どの程度まで依存しているかに関する知識が必要である。したがって、各エクスポージャー
の分析は、法人企業を超えて行う必要がある。特に、ある借手についての信用リスクに関しては、ある会社への信用エクス
ポージャーがいくつかのグループ会社にまたがっているかドイツ銀行AG一行に集中しているかは、まったく何の意味も持た
ない。ドイツ銀行AGに影響するリスクのみを別途監視すれば、その会社が支払不能に陥った場合にグループの直面する、また
間接的には親会社であるドイツ銀行AGの直面する潜在的危険を見逃すことになる。
− 個々のリスク要因は、相関関係を有する場合もあれば、互いに独立している場合もある。この相関関係の性質や範囲を推定で
きれば、グループ経営陣は、各顧客グループ、各発行者、各国にわたって事業を分散することにより、全体的なリスクを大幅に
削減することができる。このリスク相関関係もまた、グループの法的構造および部門構造とは無関係である。したがって経営
陣は、グループ全体にわたり法人企業を超えてリスク管理をしなければ、分散によるリスク軽減効果を最大限に生かすこと
はできない。
グループ・ネットワークの中でのドイツ銀行AGのリスク管理
上に述べた理由から、ドイツ銀行AGのすべてのリスクの識別、監視および管理は、グループ全体のリスク管理プロセスに統合さ
れている。ドイツ銀行AGは、法令上および規制上の要件をすべて遵守している。グループ・ネットワークの中でのリスク管理の詳
細については、グループの財務報告書中のグループのリスク・レポートを参照のこと。
リスク管理組織
監査役会のリスク委員会は当グループのリスクおよび資本プロファイルを定期的に監視する。
取締役会は、株主、従業員およびその他のステークホールダーの利益のために持続可能な価値を創造することを目的として、独
立して当行を経営管理することに責任を負う。同会は、ドイツ銀行グループの日々の経営管理に関し単独で責任を有する。また、
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当グループに関する包括的かつ整合した事業戦略およびリスク戦略の定義および実行、ならびに明確に定義されたリスク管理機
能および指針の確立に関して責任を負う。取締役会は一定の機能および責任を、関連するガバナンス委員会、特に、最高リスク責
任者が委員長を務めるリスクおよび資本委員会(以下「CaR」という。)とリスク執行委員会(以下「RiskExCo」という。)に委
譲している。
ドイツ銀行の最高リスク責任者(CRO)は、取締役会のメンバーであり、すべての業務およびリスク種類にわたり、営業範囲内
で生じるリスクの識別、評価、管理および報告に関して責任を負う。以下の機能委員会がリスク機能の中核をなしている。
− 資本およびリスク委員会は、当行のリスク・プロファイルおよび資本生産能力に関する統合された計画および監視を監督お
よび統制し、リスク選好、所要自己資本および資金調達ニーズと、当グループ、各部門および各下位部門の事業戦略との整合
性を確保する。
− 当行のリスク執行委員会は、当グループの、リスクの集中を含むすべてのリスクを、識別、統制および管理する。この職責を遂
行するに当たり、リスク執行委員会は、リスク管理の特定分野に関して責任を負う小委員会(複数の政策委員会およびグ
ループ風評リスク委員会を含む。)の支援を受けている。
− クロスリスク・レビュー委員会は、リスク執行委員会ならびに資本およびリスク委員会を支援し、特に、グループ全体のリス
ク・パターンの管理に重点を置く。クロスリスク・レビュー委員会は、資本およびリスク委員会からの権限委譲に基づき、ド
イツ銀行グループの内部適正自己資本評価プロセス(以下「ICAAP」という。)の日々の監視および統制に関して責任を負
い、現地のICAAPについて、それぞれの規制上の要件および方針設定が確実に遵守されるようにしている。
資本およびリスク委員会の複数のメンバーはグループ投資委員会のメンバーでもあり、戦略的投資に関する提案はグループ投
資委員会によって分析されるため、両委員会間で密接な連携が確保されている。戦略的投資には、投資のサイズに応じて、グルー
プ投資委員会または取締役会の承認が必要となり、また、監査役会の承認が必要となる場合もある。戦略的投資の動向は、グルー
プ投資委員会によって定期的に監視される。
以下の職責を持つ専門のリスク・ユニットを設置している。
− 各部門で行われる業務が、取締役会が設定したフレームワーク内で資本およびリスク委員会の設定したリスク選好と確実に
整合するようにする。
− 各部門の業務に適切なリスクおよび資本管理の方針、手続および手法を定式化し導入する。
− 信用リスク、マーケット・リスクおよび流動性リスクの限度枠を承認する。
− ポートフォリオを定期的に見直し、リスク・ポートフォリオが確実に許容パラメータ範囲内に入るようにする。
− 各部門に適切なリスクおよび資本管理基盤およびシステムを開発し導入する。
リスク・ユニットのリーダーは、リスク執行委員会のメンバーでもあり、各リスク管理ユニットのパフォーマンスに関して責
任を負い、最高リスク責任者に直接報告する。
全社的リスク管理(以下「ERM」という。)ユニットは、当グループの資本計画で明確化されたリスク選好に照らして行われる
リスク・ポートフォリオの監視において役割を果たし、また当グループのリスク横断的なイニシアチブを管理する。ERMユニット
の目的は以下のとおりである。
− 当行の業務全体にわたるリスクに関し包括的見解を打ち出し、リスク横断的な集中およびリスク/経済価値の「ホット・ス
ポット」に焦点を当てる。
− 当行内の上級レベルにおける検討のため、主要なリスク問題について、戦略的かつ将来を見据えた全体像を提供する(リスク
選好、ストレス・テストのフレームワーク)。
− 当行のリスク文化を強化する。
− 当行の各地の現地企業に横断的な一貫したリスク管理基準の実施を促進する。
財務部と監査部は両グループ部門からもリスク機能からも独立して活動している。財務部の役割は、当行が引受けたリスクを
数値化および検証し、リスク関連データの質および統一性を確保することである。監査部は、内部統制システムの設計および運用
の有効性についてリスク志向のレビューを実施する。
リスク戦略およびリスク選好
当行のリスク戦略ステートメントでは、以下を表明している。
− 全ビジネス・ユニットにわたってバランスのとれたパフォーマンス
− 利益の質の前向きな進展
− 所要規制自己資本の遵守
− 自己資本の適正化
− 流動性リスク許容度および規制上の要件の枠内での事業計画を可能とする、安定的な資金調達および戦略的な流動性
当行は、リスク、資本およびパフォーマンス目標の整合性を確保するため、リスク戦略およびリスク選好を、戦略計画に基づいて
定義する。
当行は、将来の戦略的な方向、主要イニシアチブに関する意思決定、および各業務への資源の配分を検討する、年次の戦略計画プ
ロセスを実施している。当行の計画には、損益、資本供給および資本需要、その他の資源(従業員数など)、ならびに各業務特有の
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主要なパフォーマンス指標が含まれる。このプロセスは、各業務部門およびビジネス・ユニットのレベルで今後3年間を対象とし
て実施され、のれんの減損テスト目的では5年間に投影される。さらに、第1年度は月別に詳述される(実施計画)。グループ戦略
および計画部と財務部が戦略計画プロセスの調整を行い、取りまとめた戦略計画を、検討および最終的な承認のため、グループ執
行委員会および取締役会に提出する。最終的な計画は、各年度の期首において、監査役会にも提出される。
当行の戦略計画には、リスクおよび資本計画、ならびにリスク選好が含まれ、これにより当グループは以下のことが可能となる。
− リスクに関する適正自己資本目標を、当行の戦略上の焦点および事業計画を考慮して、設定する。
− 内部および外部の要件に関し、当行のリスク負担能力を評価する(すなわち、規制自己資本および経済的資本)。
− 資本需要、資本基盤および流動性ポジションへの影響を評価するために、ストレス・テストを適用する。
リスク選好は、当行がその事業目標を達成するために引き受ける準備のある、リスクの最大水準を示すものである。当グループ
のリスク選好ステートメントでグループ・レベルのリスク許容度が定義され、それが各業務部門の財務目標および、グループ全
体の主要リスク項目に関するリスク限度枠、リスク目標、またはリスク量に転化される。リスク選好の設定は、このようにして、リ
スクが、取締役会および株主の要求する水準に向けて積極的に管理されること、また当行全体のリスク選好ステートメントと合
致することを確保している。取締役会は、リスク選好を年1回レビューのうえ承認し、これにより、リスク選好と、当グループの戦
略、事業環境およびステークホルダー要請との整合性を確保している。リスク選好の許容水準は、明確に定義された上申および行
動計画とともに、異なるトリガー水準に設定される。許容水準違反があった場合に、これを各リスク委員会および、最終的には最
高リスク責任者に報告する責任は、全社的リスク管理ユニットが負う。
リスクおよび資本戦略の修正は、その重要性に応じて、最高リスク責任者または取締役会全体の承認を受けなければならない。
リスク管理手法
当行は、リスクの評価・管理のために、広範な定量的および定性的手法を用いている。当行は、定量的手法および測定基準の適切
性と信頼性を、変化するリスク環境に照らして絶えず評価することを方針としている。その中には、多くのリスク項目に共通の手
法もあれば、特定のリスク項目の特色に合わせて特に調整された手法もある。これらの定量的手法および測定基準は、特に、以下
のような情報を提供する。
− 単一ポジションあるいはポートフォリオの時価の、市場パラメータの変動に対する感受性を数値化(いわゆる感応度分析)
した情報。
− 個々のリスク間の相互依存性や相関関係を考慮に入れ、統計的手法を用いて、リスク総量を測定した情報。
− 危機的状況をシミュレートするシナリオ分析によって市場価格またはレートの極端な変動による損失へのエクスポージャー
を数値化した情報。
ドイツ銀行のリスク方針とリスク限度枠は、リスクを効果的に管理するため、全グループ部門にわたってこれらの定量的手法お
よび測定基準に結び付けられている。
リスクの種類に関する情報
以下の項は、リスクの種類に関する情報である。
信用リスク
信用リスクは、あらゆる相手先、借手または債務者に対する現実的、偶発的または潜在的債権を発生させるすべての取引から生
じる。ドイツ銀行AGのすべてのグループ部門は、信用リスクを引き受けている。グループの信用リスクは、リスク執行委員会およ
び各グループ部門のリスク管理責任者を通じて管理される。
信用リスクは、当行がリスクの大半を第三者に売却または販売する目的で大型コミットメントを引き受ける場合においても生
じる。これらのコミットメントには、銀行貸出のための資金提供および公債発行のためのつなぎ融資提供の約束が含まれている。
当行では、相手先が契約上の支払義務を履行できないという事実によって損失の生じる可能性があるすべての取引を考慮し
て、信用エクスポージャーを定義している。与信限度枠は、特定期間に当行が積極的に引き受けられる最大の信用エクスポー
ジャーを示す。与信限度枠は、商品、エクスポージャーの状況、およびその他の要因に関連する。与信限度枠は、信用リスク管理機
能が委譲された与信権限を行使することで設定される。信用リスク・ポジションの継続的かつ積極的な監視および管理は、当行
の信用リスク管理において不可欠な一部である。監視作業は主に、部門リスク・ユニットによって、ポートフォリオ管理機能と緊
密に協力して実施される。当行は通常、信用リスクにさらされる契約において顧客から担保を受け取ることに合意している。担保
とは、資産または第三者の債務の形での保証であり、借手の債務不履行リスクの代わりとなるか、または債務不履行の際の回収を
改善させることにより、エクスポージャーの信用損失に係る固有のリスクを軽減する働きをする。担保は、返済のための代替的資
金源とはなり得るが、質の高い引受基準の必要性に取って代わるものではない。
マーケット・リスク
マーケット・リスクは、市場相場(金利、株価、外国為替相場、コモディティ価格、および市場から黙示される債務不履行発生確
率を含む。)の変動、それらの相関関係やボラティリティの程度に関する不確実性から生じる。ドイツ銀行は、トレーディング業
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務およびトレーディング以外の業務の双方においてマーケット・リスクを引き受けている。当行は、リスクの感応度、バリュー・
アット・リスク、ストレス・テストおよび「経済的資本」測定基準を組み合わせてマーケット・リスクを管理し、限度枠を設定
している。経済的資本は、トレーディング・ポートフォリオおよびトレーディング以外のポートフォリオの双方におけるすべて
のマーケット・リスクを説明および集計するために使用される測定基準である。当グループのトレーディング・マーケット・リ
スクは、リスク執行委員会および各グループ部門のマーケット・リスク管理責任者によって管理される。当グループは、主にマー
ケット・リスク管理部が決定する業務部門および地域別の包括的リスク限度枠構造を利用する。資本およびリスク委員会は、ト
レーディング以外の資産の活動を監督しており、この機能においてはこれらのリスクを管理する専門チームの支援を受けてい
る。
バリュー・アット・リスクは、日次で計算され、正常な市場状況における潜在的な大損失の予測値を提供するが、ポートフォリ
オのテール・リスクを測定するには十分ではない。このため、当行は定期的なストレス・テストも実施し、バリュー・アット・リ
スク・モデルの信頼区間でカバーされない厳しい市場のシナリオに基づいて当行のトレーディング・ポートフォリオを評価す
る。
これらのストレス・テストは、ポジションのマーケット・リスクをカバーするのに必要とドイツ銀行が見積もる経済的資本を
当行が評価するための基礎を形成している。経済的資本(以下「EC」という。)手法の開発は、最高リスク責任者が委員長を務め
る規制自己資本運営委員会によって管理されている。
当行は、それらのリスク要因において過去に観察された厳しいショックからシナリオを導き出しているが、入手できる過去の
データが限られている場合や、市場動向が過去のデータが将来起こり得る市場シナリオのためのふさわしい指標とはならないと
見なされる場合には、主観的評価によって補強される。
バーゼル2.5のフレームワークでは、内部モデル・アプローチを適用する銀行のマーケット・リスクにつき、モデル・ベースの
リスク測定尺度、すなわちストレスのかかったバリュー・アット・リスク、追加的リスクに係る自己資本賦課および包括的リス
ク計測が導入された。
− ストレスのかかったバリュー・アット・リスク:ストレスのかかったバリュー・アット・リスク量を、連続した1年間の重大
な市場ストレスに基づいて算出する。
− 追加的リスクに係る自己資本賦課(IRC):トレーディング勘定における信用感応度の高いポジションについて、バリュー・
アット・リスクで既に捕捉しているリスクに加え、債務不履行リスクおよび格付遷移リスクを捕捉する。
− 包括的リスク計測(以下「CRM」という。):クレジット・コリレーション・トレーディング・ポートフォリオについて、質
的最低要件およびストレス・テスト要件に従った内部モデルを用いて算出した、追加的リスクを捕捉する。CRMは毎週算出し
なければならず、モデルによる直近週のCRM賦課、12週間の平均CRM賦課、クレジット・コリレーション・ポートフォリオに係
るマーケット・リスク標準的アプローチによる賦課(いわゆるCRM最低値)のうち最も大きい値として決定される。
− マーケット・リスク標準的アプローチ(MRSA):証券化商品および特定順位参照型(nth-to-default)クレジット・デリバ
ティブについて、規制自己資本を算出する。
オペレーショナル・リスク
オペレーショナル・リスクは、従業員、契約の記載事項および書類作成、技術、インフラの崩壊およびそれによる惨事、外部から
の影響ならびに顧客との関係に関連した機能停止(法的要素を含む。)の潜在的可能性である。オペレーショナル・リスクには、
ビジネス・リスクおよび風評リスクは含まれない。
オペレーショナル・リスクおよび事業継続管理部のリーダーは、オペレーショナル・リスク管理委員会の議長を務める。オペ
レーショナル・リスク管理委員会は、リスク執行委員会の常設小委員会であり、業務部門およびインフラ機能のオペレーショナ
ル・リスク責任者から成る。オペレーショナル・リスク管理委員会は、すべてのオペレーショナル・リスク管理事項に関する主
要な意思決定委員会である。
日々のオペレーショナル・リスク管理の責任は業務部門およびインフラ機能にある。一方、オペレーショナル・リスクおよび
事業継続管理機能は、部門横断的および地域横断的なオペレーショナル・リスクならびにリスクの集中を管理し、当行全体にわ
たるオペレーショナル・リスク管理戦略の一貫した適用を確保する。この業務パートナーシップ・モデルに基づき、当行は、オペ
レーショナル・リスクの綿密な監視と高い意識を確保する。
当行は、グループ全体で一貫したフレームワークに基づいてオペレーショナル・リスクを管理する。このフレームワークによ
り、当行のリスク選好と比較してオペレーショナル・リスク・プロファイルを決定すること、およびリスクを軽減する手段およ
び優先度を明確にするためにオペレーショナル・リスク・テーマを系統的に識別することが可能となる。当行は、内部的な先進
的計測手法を用いて、オペレーショナル・リスクに関する経済的資本および規制自己資本の計算および測定を行う。経済的資本
は、99.98%分位点から算出され、各業務に割り当てられ、業績の測定および資源の配分に使用される。このことは、オペレーショ
ナル・リスクを管理する動機を与えるとともに、経済的資本の利用を最適化する。オペレーショナル・リスクに関する規制自己
資本については、99.9%分位点が適用され、全世界的にすべての業務にわたり計算される。
流動性リスク
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流動性リスク管理は、すべての支払義務を期日に履行する当行の能力を保全するものである。当行の流動性リスク管理のフ
レームワークは、2011年度において十分な流動性の維持および資金調達プロファイルの管理における重要な要素である。
取締役会は、当行の流動性リスク戦略を定め、財務部ならびに資本およびリスク委員会による提言に基づき、特に当行の流動性
リスクの許容度を定める。少なくとも毎年1回、取締役会は、流動性リスクを測定および統制するためにグループに適用される限
度枠ならびに当行の長期資金調達および発行計画のレビューおよび承認を行う。
流動性リスク戦略において定められたとおり、当行の財務機能が、ドイツ銀行全体の流動性および資金調達リスクの管理に責
任を負う。当行の流動性リスク管理のフレームワークは、当グループの流動性リスク・ポジションを識別、測定および管理するた
めに設計されている。財務部は、当行全体の流動性および資金調達を、流動性スコアカードにより少なくとも週1回取締役会に報
告する。当行の流動性リスク管理アプローチは、日次の支払行列、キャッシュ・フロー予測および中央銀行の利用を日中レベルで
管理するところから始まる(業務上の流動性)。次に、担保付および無担保資金調達源の利用を取り扱う戦術的流動性リスク管
理を対象とする。最後に、戦略的見通しは、すべての資産および負債の期限プロファイル(資金調達マトリクス)ならびに発行戦
略から成っている。
キャッシュ・フローに基づく当行の報告システムは、日次の流動性リスク情報を世界レベルおよび地域レベルの経営陣に提供
している。
ストレス・テストおよびシナリオ分析は、当行の流動性リスク管理のフレームワークにおいて中心的役割を果たす。これには、
様々なストレス・シナリオにおける資産の流動性(すなわち、手許資産の特性)ならびにオフバランスのコミットメントからの
偶発的資金調達要求の評価も組み込まれている。毎月のストレス・テストの結果は、短期のホールセール資金調達限度枠(無担
保および担保付の両方)の設定に使用され、その結果として、取締役会の全体的な流動性リスクの許容度内に留まることが確保
される。
ビジネス・リスク
ビジネス・リスクは、市場環境、顧客行動、技術進歩といった一般事業状況の潜在的な変化により当行が引き受けるリスクを表
す。当行がこれらの状況変化に迅速に適応できなければ業績に影響が及ぶ恐れがある。
風評リスク
当行のリスク管理プロセスでは、風評リスクは、ある顧客に関わる取引、相手先または実務慣行に関する評判が当行の組織に対
する一般大衆の信頼にマイナスの影響を与えるリスクとして定義されている。
風評リスク管理のフレームワークは、いくつかの方針および指針から構成されている。風評リスク問題の識別、上申および解決
に関する一義的な責任は、各業務部門にある。リスク管理ユニットは、風評リスク問題が適切に識別、上申および対処されること
の確認において、各業務部門に支援および助言を行う。
風評リスク問題に関する最上位の専門組織は、グループ風評リスク委員会(以下「GRRC」という。)である。GRRCは、リスク執
行委員会の常設小委員会であり、最高リスク責任者が委員長を務める。GRRCは、風評リスク問題の上申が必要であると事業および
地域の上級経営者がみなす場合、またはグループの他の方針および手続に基づき要求される場合に、当該問題のすべてに関して
レビューのうえ最終決定を行う。
適正自己資本
2008年度より、ドイツ銀行は、バーゼル銀行監督委員会による2004年度からの改訂版自己資本のフレームワーク(以下「バーゼ
ル2」という。)をドイツ法に組み入れた銀行法およびソルベンシー規制(「Solvabilitätsverordnung」)に従って、ドイツ銀
行機関グループの連結自己資本比率の算定および公表を行っている。2011年12月31日より、当グループの自己資本比率の算定に
は、ドイツ銀行法およびソルベンシー規制に導入された「バーゼル2.5」としても知られている所要自己資本指令第3次改正に
従って、トレーディング勘定および証券化ポジションに関して改訂された所要自己資本が組み入れられている。
バーゼル2.5のフレームワークでは、内部モデル・アプローチを適用する銀行のマーケット・リスクにつき、モデル・ベースの
リスク測定尺度、すなわちストレスのかかったバリュー・アット・リスク、追加的リスクに係る自己資本賦課、および包括的リス
ク計測が導入された。
− ストレスのかかったバリュー・アット・リスク:ストレスのかかったバリュー・アット・リスク量を、連続した1年間の重大
な市場ストレスに基づいて算出する。
− 追加的リスクに係る自己資本賦課(IRC):トレーディング勘定における信用感応度の高いポジションについて、バリュー・
アット・リスクで既に捕捉しているリスクに加え、債務不履行リスクおよび格付遷移リスクを捕捉する。
− 包括的リスク計測(以下「CRM」という。):クレジット・コリレーション・トレーディング・ポートフォリオについて、質
的最低要件およびストレス・テスト要件に従った内部モデルを用いて算出した、追加的リスクを捕捉する。CRMは毎週算出し
なければならず、モデルによる直近週のCRM賦課、12週間の平均CRM賦課、クレジット・コリレーション・ポートフォリオに係
るマーケット・リスク標準的アプローチによる賦課(いわゆるCRM最低値)のうち最も大きい値として決定される。
− マーケット・リスク標準的アプローチ(MRSA):証券化商品および特定順位参照型(nth-to-default)クレジット・デリバ
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ティブについて、規制自己資本を算出する。
さらに、バーゼル2.5の規制では、マーケット・リスクに関する自己資本賦課の一環として、包括的リスク計測の測定尺度に適格
でない証券化トレーディング・ポジションの個別のマーケット・リスクを、マーケット・リスク標準的アプローチに基づいて算
出することが求められる。
バーゼル2.5ではまた、トレーディング勘定およびバンキング勘定内の再証券化ポジションの識別も要求される。当該ポジショ
ンについては、リスク加重が引き上げられるため、結果として、それぞれ、信用リスクおよびマーケット・リスクに関する自己資
本賦課が増加することとなる。
リスク加重調整済資産
リスク加重調整済資産は、信用リスク、マーケット・リスクおよびオペレーショナル・リスクの合計から成っている。リスク加
重調整済資産を計算する際に、当グループは、3種類のリスクすべてについて、ドイツ連邦金融監督公社(以下「BaFin」とい
う。)が認可した内部モデルを使用する。資産およびオフバランス信用リスクに関連する当グループのエクスポージャーの90%
超は、いわゆる先進的内部格付手法の下での内部格付モデルを使用して測定される。
2010年12月31日までは、当グループのマーケット・リスクの構成要素の大半は、当グループの内部モデルに基づき規制目的で
計算されたバリュー・アット・リスク数値の倍数からなっていた。2011年12月31日からは、マーケット・リスクの構成要素には、
ストレスのかかったバリュー・アット・リスクおよびバリュー・アット・リスクの倍数、ならびに追加的リスクに係る自己資本
賦課および、当グループのコリレーション・トレーディング・ポートフォリオに係る包括的リスク計測が含まれている。これら
はすべて、BaFinの承認した当グループの内部モデルに基づいて算定される。また、マーケット・リスクの構成要素には現在、コリ
レーション・トレーディング・ポートフォリオに該当しないトレーディング勘定の証券化も含まれ、これは、バーゼル2.5に準拠
した標準的アプローチにより測定されている。さらに、標準的な計算アプローチが、残りのマーケット・リスク・ポジションに用
いられている。オペレーショナル・リスクの計算に関しては、当グループは、ドイツ銀行法に準拠した、いわゆる先進的計測手法
(以下「AMA」という。)を使用している。
以下の表は、ドイツ銀行グループのリスク加重調整済資産を示している。
2011年12月31日現在
バーゼル2.5
単位:百万ユーロ
信用リスク
2010年12月31日現在
バーゼル2
262,460
285,218
マーケット・リスク
68,091
23,660
オペレーショナル・リスク
50,695
37,326
リスク加重調整済資産合計
381,246
346,204
規制自己資本
銀行の規制自己資本合計(「自己資本」とも呼ばれる。)は、3層(Tier 1資本、Tier 2資本およびTier 3資本)に分けられ、
Tier 1およびTier 2資本の合計は「規制銀行資本」とも呼ばれる。ドイツ銀行機関グループの合計規制自己資本は、ドイツ銀行
法第64h条第3項に従い暫定的な項目を除き、以下のとおりである。
単位:百万ユーロ
(別途記載のものを除く)
2011年12月31日現在
バーゼル2.5
2010年12月31日現在
バーゼル2
コアTier 1資本
36,313
29,972
追加的Tier 1資本1
12,734
12,593
Tier 1資本
49,047
42,565
Tier 2資本
6,179
6,123
Tier 3資本
-
-
55,226
48,688
9.5%
8.7%
Tier 1資本比率
12.9%
12.3%
合計自己資本比率
14.5%
14.1%
規制自己資本合計
コアTier 1資本比率
1 2011年12月31日および2010年12月31日現在、匿名参加分20百万ユーロが含まれている。
当グループの合計自己資本比率は、2010年12月31日現在14.1%であったのに対し、2011年12月31日現在14.5%であった。いずれ
も、要求されている最低比率8%を大きく上回っていた。
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当グループのコアTier 1資本は、2011年12月31日現在363億ユーロおよび2010年12月31日現在300億ユーロであり、コアTier 1資
本比率はそれぞれ9.5%および8.7%(2010年12月31日現在)であった。当グループのTier 1資本は、2011年12月31日現在490億
ユーロおよび2010年12月31日現在426億ユーロであった。Tier 1資本比率は、2011年12月31日現在12.9%および2010年12月31日現
在12.3%であった。
当グループのTier 2資本は、2011年12月31日現在62億ユーロ、2010年12月31日現在61億ユーロであり、これはそれぞれTier 1資
本の13%および14%であった。
ドイツ銀行法およびソルベンシー規制の規則では、当グループは、2011年12月31日現在のマーケット・リスクを、5,447百万
ユーロ(2010年12月31日現在では1,893百万ユーロ)の規制自己資本合計(Tier 1+ 2+ 3)でカバーすることが要求された。
この増加は、バーゼル2.5に準拠したトレーディング勘定ポジションに係る改訂後の所要自己資本を反映している。信用リスクお
よびオペレーショナル・リスクについては最低カバレッジに関してこの要求は求められていなかったが、当グループは、Tier 1
およびTier 2資本をもって当該要求を完全に充足していた。
バーゼル2が既に要求していたのと同様に、バーゼル2.5も、Tier 1資本からののれんの控除を要求している。しかしながら、移
行期間には、ドイツ銀行法第64h条第3項に従い、一定ののれんの構成要素をTier 1資本に部分的に含めることが認められている。
当該のれんの構成要素は上記の規制自己資本および適正自己資本比率に含まれていないが、当グループは、ドイツ規制当局に報
告する適正自己資本においてこの移行の規則を利用している。
2011年12月31日現在、当該暫定的に認められている項目の金額は、2010年12月31日現在390百万ユーロであったのに対し、319百
万ユーロであった。当グループのドイツ規制当局に対する報告において、上記のTier 1資本、規制自己資本合計およびリスク加重
調整済資産合計は、この金額の分増加した。したがって、当グループがドイツ規制当局に報告した、当該項目を含むTier 1資本比
率および合計自己資本比率は、2010年12月31日ではそれぞれ12.4%および14.2%であったのに対し、2011年12月31日ではそれぞ
れ12.9%および14.6%であった。 最低所要自己資本を満たさなかった場合、BaFinにより、規制自己資本に対する配当金の支払いまたはその他の利益分配を停止
または減少させる命令および裁量的措置が発せられることがある。そうした措置が取られた場合は、当グループの事業に直接重
要な影響を与える可能性がある。2011年度において当グループは適正自己資本規制に従っていた。
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財務報告に係る内部統制
全般的事項
ドイツ銀行AGの経営陣は、適切な「財務報告に係る内部統制(以下「IKSRL」という。)」を確立し、維持する責任を負ってい
る。当行の財務報告に係る内部統制は、財務報告の信頼性およびドイツ商法(以下「HGB」という。)に準拠した外部報告目的の
年次財務書類の作成について合理的な保証を提供する目的で、当行の取締役会会長および最高財務責任者の監督の下に整備され
たプロセスである。IKSRLには、虚偽の表示を防止するための開示統制および手続も含まれる。
財務報告におけるリスク
財務報告における主要なリスクは、過失もしくは故意による誤謬(不正)により財務書類が適正に表示されないリスク、また
は財務書類が適時に公表されないリスクのいずれかである。これらのリスクは、投資家の信頼低下や風評被害を引き起こす恐れ
があり、また銀行規制当局の介入を含む法的な結果を招く恐れがある。適正に表示されない状態とは、一つまたは複数の財務書類
計上額または開示事項に、重要な虚偽の表示(または脱漏)があった場合に生じる。虚偽の表示は、それらが個々にまたは合計
で、財務書類に基づいて利用者が行う経済的な意思決定に対して影響を及ぼす場合に、重要とみなされ得る。
こうした財務報告におけるリスクに対応するため、当グループの経営陣は、虚偽の表示に対して合理的だが絶対ではない保証
を提供するIKSRLを確立している。IKSRLは、トレッドウェイ委員会支援組織委員会(以下「COSO」という。)が公表した「内部統
制 − 統合的フレームワーク」の定める内部統制のフレームワークに基づいて整備されている。COSOは、整備を助け統制システ
ムの妥当性を評価するために個別目標を設定することを推奨している。これを受け、IKSRLの確立に当たって経営陣は、以下の財
務書類目標を採用している。
― 実在性 − 資産および負債は実在し、取引は発生している。
― 網羅性 − すべての取引が記録され、すべての勘定残高が財務書類に含まれている。
― 評価 − 資産、負債および取引は、適切な金額で財務報告書に記録されている。
― 権利および義務ならびに所有権 − 権利および義務は、資産および負債として適切に記録されている。
― 表示および開示 − 財務報告の分類、開示および表示は、適切である。
― 資産の保全 − 資産の未承認の取得、使用または処分は、防止または適時に発見される。
ただし、IKSRLも含め、いかなる内部統制システムも、それが如何に良好に着想され運用されようとも、当該統制システムの目標
が達成されていることの、合理的だが絶対ではない保証を提供し得るに過ぎない。従って、IKSRLのための開示統制および手続ま
たはシステムは、すべての誤謬およびすべての不正を完全には防止できない可能性がある。さらに、統制システムの整備は、資源
に制約があるという事実を反映しなければならず、統制の便益はそのコストとの相対的な関係において検討しなければならな
い。
内部統制システムの組織
財務報告に係る内部統制のシステムに関与する機能
IKSRLシステム内の統制は、すべての事業機能およびインフラ機能により、財務書類の基礎となる帳簿および記録の信頼性の確
保に関与する形で実施される。その結果、IKSRLの運用には、極めて多くの従業員が関与しており、その主な拠点は以下の機能であ
る:財務、グループ技術および運用、リスクならびに税務。
財務部は、定期的な財務書類の作成に責任を負っており、事業から独立して運営されている。財務部内では、全体の作成プロセ
スに貢献する統制責任を、様々な部署が負っている。
― 事業または企業担当の財務専門家 − 検証および統制の実施により財務データの質を確保することに責任を負う。事業、イン
フラおよび法人企業の経営管理者と緊密に連絡を取り、その特定の知識を使って、商品および取引につき生じる財務報告上
の問題に対応するとともに、引当およびその他の判断に基づく調整項目を検証する。企業および事業担当の専門家は、事業的
な観点に法人企業の視点を加え、担当企業の財務報告を承認する。
― 財務−グループ報告 − グループの財務情報および経営管理情報の作成、予測および計画、ならびにリスク報告を含む、グ
ループ規模の活動に責任を負う。財務−グループ報告は、報告スケジュールを設定し、連結および集計プロセスを実施し、グ
ループの内部および相互間の活動につき消去仕訳を切り、期末および調整のプロセスを統制し、連結財務書類をまとめ、内容
および表示に関して上層部および外部助言者から付されたコメントを検討し取り込む。
― 会計方針および助言グループ(以下「APAG」という。) − IFRSの当グループによる解釈の展開、およびその当グループ内で
の一貫した適用について責任を負う。APAGは、会計上の助言および相談サービスを、財務部およびより広範囲の事業に対して
提供し、会社および取引に特有の会計上の問題について適時の解決を確保する。
― グローバル評価監視グループ(以下「GVO」という。)および事業連携の評価専門家 − 評価に関する方針および最低基準の
策定に責任を負う。評価統制作業の実行時に関連する実施要項を提供し、評価統制結果について質問および検証を行ない、外
部の第三者(規制当局や外部監査人等)に対し評価関連事項に関する一本化された対応窓口となる。
IKSRLの運用はまた、グループ技術および運用、リスクおよびグループ税務からも重要な支援を受けている。これらの機能は、財
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務関連の作成プロセスに直接関与するわけではないが、財務情報の作成に対し重要な貢献をしている。
― グループ技術および運用(以下「GTO」という。) − 相手先に対して取引を確認し、また財務情報の対内的および対外的の
両方の調整をシステム間、保管機関間および取引所間で実施することに責任を負う。GTOはまた、当グループを代表してすべ
ての取引決済活動を実行し、ノストロ勘定の残高調整を実施する。
― リスク − 信用リスク、マーケット・リスク、法務リスク、流動性リスクおよびオペレーショナル・リスク管理に関する方針
および基準の策定に責任を負う。リスクは、信用リスクおよびオペレーショナル・リスク引当金の妥当性を識別および評価
する。
― グループ税務 − 財務部と連携して法人所得税に関連する財務データの作成に責任を負い、これには当期および繰延法人所
得税の評価および計画、ならびに税務関連情報の収集が含まれる。グループ税務は、法人所得税のポジションを監視し、税務
リスクに係る引当を統制する。
財務報告の虚偽表示リスク最小化のための統制
IKSRLシステムは、財務書類の虚偽表示リスク最小化のための極めて多数の内部統制および手続から成っている。これらの統制
は業務プロセスに組み込まれ、それには以下が含まれる。
― 継続的または恒久的な性質のもの。例えば、文書化された方針および手続の中の監督、または職務の分掌。
― 定期的に運用されるもの。例えば、年次財務書類の作成プロセスの一環として実施されるもの。
― 予防的または発見的な性質のもの。
― 財務書類自体に直接的または間接的な影響を及ぼすもの。財務書類に間接的な影響を及ぼす統制には、システムのアクセスお
よびデプロイメント統制等のIT全般的統制が含まれる。一方、直接的な影響を及ぼす統制には、例えば、貸借対照表科目の直
接の裏付けとなる残高調整等がある。
― 自動化された項目および/または手作業による項目を含むもの。自動化された統制は、アプリケーション上強制される職務分
掌による統制、入力項目の網羅性および正確性のインターフェース・チェックといった、システム・プロセス内に組み込ま
れた統制機能である。手作業による内部統制は、取引の承認等、個人または個人のグループによって運用される内部統制であ
る。
個々の統制の組み合わせによって、IKSRLシステムの以下の側面がすべて網羅される。
― 会計方針−整備および実施。 承認された会計方針に準拠して、当グループの事業活動が全世界で一貫性をもって記録および
報告されることを確保するための統制。
― 参照データ。 総勘定元帳および商品に関連する参照データを含むオンバランスおよびオフバランス取引に係る統制。
― 取引の承認、把握および確認。 記録された取引の網羅性および正確性、ならびに適切な承認を確保するための統制。そのよう
な統制には、取引の詳細につき確実に確認を受けるために相手先に送付し回答を受け取る取引確認が含まれる。
― 調整統制(対外的および対内的の両方)。 システム間の調整は、関連あるシステム間で、すべての売買、取引、ポジションまた
は関連あるパラメータについて実施される。対外的調整には、ノストロ勘定、保管機関および取引所の調整が含まれる。
― 評価(独立価格検証プロセス(以下「IPV」という。)を含む。)。 財務部は、フロント・オフィスの評価の合理性について確
認するため、少なくとも月1回、IPV統制を実施する。当該IPVプロセスの結果は、月次で評価統制監視委員会の評価を受ける。
事業連携の評価専門家は、様々な資産クラスのための評価アプローチおよび手法に重点的に取り組み、また複雑なデリバ
ティブおよび仕組み商品のIPVを実施する。
― 税務。税金の計算が適切に実施されており、税金残高が財務書類上に適切に記録されていることを確保するための統制。
― 引当および判断に基づく調整項目。 引当およびその他の判断に基づく調整項目が承認され、認められた会計方針に準拠して
報告されることを確保するための統制。
― 貸借対照表の実在性。 裏付け証憑に基づく総勘定元帳の勘定残高の完全性を確保するための貸借対照表勘定の実在性に関す
る統制。
― 連結およびその他の期末報告統制。 期末に、すべての事業および地域がその財務データを連結のためグループに提出する。連
結に係る統制には、会社内部および相互間の活動による影響の消去に必要な会計仕訳の検証が含まれる。期末報告統制には、
総勘定元帳の月次決算プロセスおよび締後修正のレビューが含まれる。
― 財務書類の開示および表示。 開示チェックリストの作成およびそれに関する要件への準拠ならびに上級財務管理者による財
務書類のレビューおよび承認を含む財務書類の作成に関する統制。財務書類は、取締役会ならびに監査役会およびその監査
委員会の承認を受ける。
上記の統制は主に、国際財務報告基準(以下「IFRS」という。)に準拠した財務書類のために実施され、HGBに準拠した財務書
類のためにも適宜、適用される。これらの統制のほか、特定のHGB関連の統制が実施されており、それには以下が含まれる。
― 会社内部取引の消去。支店間の内部取引の調整および消去が、HGB固有の残高について実施される。
― 分析的レビュー。IFRSとHGBの間の評価替および組替項目が、支店および親会社レベルでレビューされる。
内部統制の有効性の測定
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当グループの経営陣は各年度ごとに、IKSRLシステムの妥当性および有効性について正式な評価を実行する。この評価は、統制
環境のほか、IKSRLシステムを構成する詳細な統制の有効性に関する評価を伴い、その際には以下を勘案した。
― 財務書類科目の財務上の虚偽表示リスク。その際、重要性および当該個別の財務書類科目の虚偽表示に対する脆弱性といった
要因を考慮する。
― 識別された統制の欠陥に対する脆弱性。その際、自動化の程度、複雑度、経営陣による無効化のリスク、従業員の能力および必
要とされる判断のレベルといった要因を考慮する。
これらの要因が全体として、IKSRLシステムの運用が有効か否かの判断を可能とするために経営陣が必要とする証拠の性質お
よび範囲を決定する。証拠自体は、従業員の日常担当業務に組み込まれた手続またはIKSRL評価を目的として特に実施される手続
から入手される。他の情報源からの情報もまた、その証拠によって、経営陣がさらなる統制問題に気付く場合や、発見事項を確証
する場合があることから、評価の重要な一要素を形成する。そうした情報源には以下が含まれる。
― 規制当局により、またはそれに代わり実施された監査に係る報告書
― 外部監査人の報告書
― 第三者に外部委託したプロセスの有効性評価の委任に係る報告書
さらに、グループ監査部は、定期的な監査およびリスクに基づく特別監査を実施することにより、IKSRLの整備および運用の有
効性について保証を提供する。実施した監査ごとに、その結果を要約した報告書が作成され、関連する活動の管理責任者に配布さ
れる。これらの報告書は、グループ監査部がその目的のために実施する特定の追加手続により入手した証拠とともに、IKSRLの全
体的な運用の有効性に関する経営陣の年次評価を裏付けるための証拠にもなる。
評価の結果、経営陣は2011年12月31日時点でIKSRLは適切に整備され有効に運用されていると結論付けた。
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非財務主要業績評価指標
企業の社会的責任
ドイツ銀行は、全ステークホルダーに対して価値を創出するために、競争力を有し経済的に成功していなければならない。また、
当行の持続性およびコーポレート・シチズンシップ活動は、当行が持続的な価値を創出することを目的としている。したがって、
持続性を中核事業に融合させ、社会に投資することは最重要事項である。次の項は、ドイツ銀行グループに適用するものであり、
親会社に限定されない。
持続性
成長のために資源の生産性を向上させ、クリーン資源を認識することは、エネルギー需要の増加および資源不足ならびに温室効
果ガス排出の影響に直面する中、必要不可欠である。2011年度に、当行の環境運営委員会は、外部の気候変動諮問委員会の協力を
得て、当行の事業戦略をこれらの長期的な経済動向と協調させるために、各事業リーダーと継続的に取り組んだ。これはクライア
ントが低炭素および資源効率の高いグローバル経済へ移行する中で、クライアントの新しいニーズに対してドイツ銀行が支援す
ることを確かなものにするであろう。
当行は、次の3つの相互補強的な役割を認識する気候変動戦略を遂行している。3つの役割とは、当行の中核事業がエネルギーお
よび資源効率化への投資を支援すること、エネルギーおよび環境安全保障に対する活動を奨励するために影響力を及ぼすこと、
そして当行自身の環境への影響を減少させることである。当行の認証された持続性管理システムは、これらの分野における当行
の活動の枠組みを形成している。
当行の環境および社会的リスク管理に対するアプローチは、当行が環境および社会的レピュテーション・リスク・フレーム
ワークを導入した2011年度にさらに強化された。これは、当行のデュー・ディリジェンス・プロセスの一部であり、金属および鉱
業、石油およびガス、ならびに農業などの影響を受けやすい部門の活動に重点を置いている。
フレームワークは、取引および相手先ならびに商慣行のリスク評価、また、これらのリスクが事業の中でどのように管理され、
軽減されるべきかについてのガイダンスを提供している。さらに、クラスター爆弾に関する新しい方針は、クラスター爆弾の製造
業者、販売業者およびクラスター爆弾の重要な部品を製造する会社との既存関係から撤退し、新規取引には応じないことを要求
している。
中核事業活動
持続性は、排出権取引、持続可能な資金管理、およびクリーン・テクノロジー事業への融資およびアドバイザリー・サービスを
含む分野において機会をもたらす。
法人・機関投資家向けビジネス
法人・機関投資家向けビジネスは、カーボン・オフセットおよび排出権取引ならびにクリーン・エネルギー企業および低炭素
エネルギー・インフラストラクチャーに対する融資およびアドバイザリーの分野におけるリーダーシップを基盤としている。
当行は、85件以上のクリーン開発メカニズムおよび共同実施プロジェクトに関与しており、国際的な排出権取引市場で主導的
役割を維持している。これらのプロジェクトは、2012年度末までに215百万排出権を創出する見込みである。注目すべき一つのプ
ロジェクトは、中国河南省からの認証された排出削減量の購入であり、これは40百万平方メートルまでの不動産における5年にお
よぶ地熱ヒートポンプ技術への融資に役立つ予定である。Energy Risk 誌はドイツ銀行を「ヨーロピアン・エミッション・ハウ
ス・オブ・ザ・イヤー」と認めた。
厳しい市場かつ規制環境にもかかわらず、当行は1年を通じて、北アメリカ、ヨーロッパおよび中東において3ギガワット近くの
再生可能エネルギープロジェクトのアドバイス、アレンジおよび融資に積極的に取り組んだ。当行の革新的な融資の例は、カナダ
のケベックにおける一連の大規模風力発電事業であり、373メガワットの発電容量に融資している。そのプロジェクト
「Seigneurie de Beaupré」は「PFI 2011アメリカズ・リニューアブル・ディール・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。ドイツ銀
行はまた、Environmental Finance and Carbon Finance誌から2年連続で「ベスト・リニューアブル・エナジー・ファイナンス
・ハウス―ヨーロッパ」に選ばれた。
個人・資産運用ビジネス
当行は、環境、社会およびガバナンス(以下「ESG」という。)問題をグループ規模で資産運用事業に融合させている。2011年12
月現在、ESG関連および気候変動に焦点を当てたファンドで25.2億ユーロをグループ規模で運用していた。さらに、ヨーロッパの
ファンドに対してESG方針を導入し、またドイツでの議決権委任方針にESGを採用した。
全世界で2,800を超える当行の小売販売支店はグリーン・クレジット商品を販売し、また持続可能な投資機会を提供している。
ローンおよびクレジットラインを設定することにより、個人顧客および中堅企業によるエネルギー効率および再生可能エネル
ギー技術の資金調達や低公害車の購入を可能にしている。
当行の中核事業における持続性に関する更なる情報は、www.banking-on-green.com/businessをご覧頂きたい。
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環境効率
当行の環境への直接的な影響を最小限に抑えることは、エネルギー効率を高め、費用を削減することから当行の事業目的を貫
くことになる。当行はまた、保有不動産を効率的に管理することから得た知識を不動産投資活動に応用することで利益を得てい
る。
当行は、二酸化炭素排出量を年間20%削減するプロセスを継続した。この方針は2008度以降実施しており、2013度から事業の炭
素中立化を達成する予定である。当行は、排出削減目標を達成するために295,000トンのカーボン・オフセットを購入した。2011
年度において、当行の事業活動で必要となるエネルギーの3分の2は再生可能資源を利用していた。
当行の建物のエネルギー効率の改善は、費用と排出量を削減する主たる方法である。この分野における進展は、フランクフルト
のドイツ銀行タワーに象徴される。一新されたタワーへのグループ本社の移転は完了しており、このタワーの高い環境パフォー
マンスは、国際LEED基準でのプラチナ認証により裏付けられた。建物のエネルギー消費は以前と比べ55%削減され、エネルギーの
3分の2は再生可能資源から得ている。米国グリーンビルディング協会は、世界へのLEED施設の普及における当行の業界トップの
業績および炭素中立化への前進ならびに代替エネルギーおよび低炭素技術に対する投資を評価し、ドイツ銀行に対して、初めて
の「インターナショナル・リーダーシップ・アワード」を与えた。
当行の環境効率に関する更なる情報は、www.banking-on-green.com/greendataをご覧頂きたい。
コーポレート・シチズンシップ
企業は、その事業を展開している社会に対して投資するべきである。ここから得られる社会資本は、すべての人々に利益をもた
らす。2011年度には、教育イニシアチブおよび社会プロジェクト、芸術および音楽ならびに企業ボランティア活動に対して83.1百
万ユーロを投じた。
教育:才能の開花
ドイツ銀行は、世界各国において機会均等の促進に積極的に取り組んでいる。当行による支援の主要な焦点は、恵まれない環境
に置かれた才能ある若者の大学教育を受けるための準備を支援するプログラムに置かれている。2011年度において、英国での
「イントューユニバーシティー」イニシアチブは、「ザ・ベスト・コントリビューション・トゥー・インプルービング・エデュ
ケーショナル・パフォーマンス」として賞賛された。ドイツ銀行基金は、2011度にドイツにおいて約1,400人の若者を支援する
STUDIENKOMPASSイニシアチブを支援し、その参加者の90%は大学の学位取得を目指す予定である。15名のドイツ銀行従業員は、
「公正な才能(Fair Talent)」(早い過程では小中学校から始まる総合的長期的な教育プログラム)のメンターとしてボラン
ティア活動を行っている。
社会的投資:機会の創出
当行は、国際的存在を活用して、人々が失業と貧困を乗り越える手助けをするための新しい機会を創出する革新的な解決策を講
じている。米国では、ドイツ銀行は「Living Cities」(インフラ未整備のコミュニティーの社会的および経済的安定に専念して
いるプロジェクト)などのプロジェクトを支援している。この取り組みは、連邦準備銀行から、過去20年間「傑出している
(outstanding)」という評価を継続的に得ている。英国においては、Impact Investment Fund Iを発売した。これは、商業的に実
現可能なビジネス・モデルの社会的有益企業に対して投資するものである。マイクロファイナンスのリーダーとして、当行は、発
展途上国および新興市場国において人々が中小企業を起業することを支援している。また、当年度において、20,000人に南アフリ
カの子供達に人生の新しいチャンスを与えた。
芸術・音楽:創造性の育成
7ヶ所のラテン・アメリカ美術館に2年間で200,000人以上が訪れた。これは、ドイツ銀行のコレクションからの芸術作品を特集
した「Beuys and Beyond―Teaching as Art」展の記録的な訪問者数である。フランクフルト・アム・マインの当行の近代化さ
れたグループ本社の完成を記念して、70名の国際的アーティストを招いて2011年春に開催された一連のイベント「Globe. For
Frankfurt and the World」展でも成功を収めた。コンセプチュアル・アーティストのローマン・オンダック(Roman Ondák)
が、2012年度の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれており、彼の作品はベルリンのドイチェ・グッゲンハイム美術館
における個展で展示される予定である。
ドイツ銀行とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との長年にわたるパートナーシップは、世界中の人々がクラッシック音楽
に触れることを可能にした管弦楽団の革新的な「デジタル・コンサート・ホール」を実現させた。2011年度のシーズン・オープ
ニング・コンサートだけでもdb.comを通じて9,000人の観客が訪れた。また、2002年度以降、様々な地域から21,000人以上の若者
が、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の教育プログラムに参加している。
従業員の関与:Pass on your passion(情熱を繋ぐ)
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ドイツ銀行は、従業員にボランティア活動を行うことを20年以上推奨している。メンターとして、非営利組織のアドバイザーと
して、またはチーム・チャレンジのボランティアとして、従業員が各個人レベルで社会での責任を負っている。2011年度には、
19,000名の従業員が企業ボランティアとして、およそ3,000のコミュニティー・パートナーを支援した。これは、わずか1年で21%
から24%への増加を示している。ドイツ、香港およびシンガポールでは、この傑出している取り組みは様々な賞を通じて賞賛され
た。2011年度に始まった新たな構想「Pass on your passion」の目的は、ボランティアを通じて人々が変化を起こす、ひいては社
会資本を築く意欲を引き出すことである。
当行の「2011年度企業の社会的責任報告書」には当行がどのように持続性戦略ならびにコーポレート・シチズンシップ・プロ
グラムを実施しているかについて詳細な情報が記載されている。
従業員
ドイツ銀行における新しい行動文化
ドイツ銀行は、高い行動文化が当行の業績を確実に後押しするように尽力している。我々は、一連の明確な原則に基づき、当行の
文化を構築し強化している。
− 各自が自らに期待されていることを知っている。
− 我々はパフォーマンスを差別化する。
− 各自が自らの立ち位置を知っている。
経営基本方針に掲げているように、上級経営陣の焦点をこれらの原則に再び合わせて、また人事プロセスおよび研修サポートを
更新した。これは銀行全体を含めた長期的なプロセスになるものと予期しているが、ドイツ銀行における新しい行動文化への道
筋の重要な節目に到達する助けとなる。
多様性:成功への推進力としての機会の均等
グローバル化した世界では、多様性を持った混合チームは、顧客志向の解決策を導き出せるような異なる視点や経験を融合する
ことのみによって、より高い成功を収めることが示されている。したがって、組織的な多様性マネジメントは、当行の人事戦略に
おいて非常に重要である。この方向性はダイバーシティ・ミッション・ステートメント(ドイツ銀行の経営方針の一部であり、
すべての人事評価がこれに準ずるように策定されている。)に掲げられている。
ドイツ銀行のグローバル・ダイバーシティ・ミッション・ステートメント
当行は、従業員の多様性を尊重し、彼らの才能を活かし、彼らが自らの全潜在能力を自覚する助けとなるような包括的な文化を
助長することを目標としている。
グローバルでの優先事項
− 説明責任およびリーダーシップ:全社的に多様性と一体性を全従業員の意識に完全に浸透させる。
− 性別:ドイツ銀行の全てのレベルにおける女性の流動性と上級管理職への起用を増加させる。
− 世代:全世代が企業のために前進し、成功し、改革し、(従業員が定義するところの)価値/利益を創出できると感じられる
環境を作る。
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DAX30宣言
上級管理職における女性の割合の増加は、事業の成功を促進する戦略的構想である。ドイツの他のDAX30企業とならんで、ドイツ
銀行は「DAX30」セルフ・コミットメントにサインした。自主的なコミットメントの下で、ドイツ銀行グループは、適用される法
令に従って、2018年度末までにマネージング・ディレクターおよびディレクターレベルにおける世界での女性上級管理職の割合
を25%まで、また2018年度末までに女性幹部職(マネージング・ディレクター、ディレクター、バイス・プレジデント、アシスタ
ント・バイス・プレジデントおよびアソシエイトの肩書きを持つ者)の割合を35%まで増加させる計画である。ドイツ銀行グ
ループは2011年度において、上級管理職の割合目標の17%を達成し、また女性幹部の目標値29.3%を超えて29.7%を達成した。
2011年度DB従業員調査:結果
2011年度において、前年と同様に74%の銀行職員(60,000名超)がグループ規模でのDB従業員調査に参加した。現在まで12年に
わたり、ドイツ銀行は当行に対する従業員のコミットメントおよび当行での勤務に関する他の側面についての意見、例えば、企業
文化、リーダーシップ、戦略等について評価するために定期的に従業員調査を行っている。調査への従業員の参加率は、開始以降
上昇しており、高いレベルを維持している。これは、職員がこのフィードバック・ツールを評価していることを明確に示してい
る。
注:2011年に、DBは指標スコアの分析から、一致率(%)スコアの分析に移行した。
コミットメント指標(72%)は、職員が企業に対して一貫して高い忠誠心を持っていることを示している。当行は、調査の中で
様々な評価、特に非常に前向きな指標を示しているクライアント主体および戦略について追跡している。
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ドイツ商法第289条第4項に基づく情報および説明報告書
株式資本の構成
2011年12月31日現在、ドイツ銀行の発行済株式資本は、全額払い込まれ、記名式で発行された無額面普通株式929,499,640株か
らなり、2,379,519,078.40ユーロであった。1株につき1議決権が付与されている。
議決権または株式譲渡に関する制限
ドイツ株式会社法第136条に基づき、影響を受ける株式の議決権は法的に排除される。当行は、当行ポートフォリオ内に2011年
12月31日現在で自己株式を所有している場合、ドイツ株式会社法第71b条に基づき、議決権を行使することができない。我々は、他
に議決権または株式譲渡に関する制限はないものと認識している。
全議決権の10%を超過する株式の保有
ドイツ証券取引法(Wertpapierhandelsgesetz)は、株式の購入、処分その他によって、議決権の保有割合が一定の基準値に達し、
超過し、または基準値を下回る場合、投資家が当行およびドイツ連邦金融監督公社(BaFin)に通知しなければならない旨、定めて
いる。基準値の最低値は3%である。当行は、直接的または間接的に10%以上の議決権を保有する株主を認識していない。
特別議決権を有する株式
特別議決権が付与された株式は発行されていない。
従業員によって議決権が直接行使されない従業員シェア・スキームの統制システム
ドイツ銀行株式を保有する従業員は、準拠法および定款(Satzung)に従い、所有する議決権を、他の株主と同様に行使する。
取締役の選任および交代に関する規則
ドイツ株式会社法(第84条)およびドイツ銀行定款(第6条)により、取締役は、監査役会によって選任される。取締役の員数も
監査役会によって決定される。定款により、取締役会は3人以上の取締役で構成される。監査役会は、取締役の1人を取締役会会長
に選任することができる。取締役の任期は最長5年であるが、再任されるか、各5年を最長として複数期間、任期が延長される場合
もある。ドイツ共同決定法(Mitbestimmungsgesetz、第31条) は、取締役の選任については、監査役会の3分の2以上の多数決によ
ることを要求している。当該多数決に達しない場合、調停委員会が1ヶ月以内に取締役の推薦案を提示する。その後監査役会は、過
半数により取締役を選任する。選任できなかった場合には、監査役会会長は再度の議決において議決権2票を与えられる。必要な
取締役が選任されていない場合、至急の場合にはフランクフルト・アム・マイン地方裁判所(Amtsgericht)が、関係者からの申請
に基づき、必要な取締役の選任を行う(ドイツ株式会社法第85条)。
ドイツ銀行法(Kreditwesengesetz)により、取締役選任前に、当該取締役が経営経験とともに、銀行業における十分な理論的実
務的経験を有する証明を、ドイツ連邦金融監督公社(BaFin)およびドイツ連邦銀行に対して提出しなければならない (銀行法第
24条第1項第1号および第33条第2項)。
監査役会は、正当な理由があれば、取締役または取締役会会長としての選任を取り消すことができる。そのような理由には、と
くに、重大な職務違反、当行を適切に経営する能力の欠如、または不信任決議が明らかに恣意的な理由により行われた場合を除
き、株主総会(Hauptversammlung)による不信任決議がなされた場合が含まれる。
取締役個人が信頼できない、もしくは要求される能力を有していない場合、または金融機関が取締役会の必要員数を満たして
いない場合に、BaFinは、特別な代表者を任命し、当該代表者に、取締役個人の責任および権限を委譲することができる。取締役が
信頼できない、もしくは必要な専門知識を有していない場合、あるいは健全な経営の原則の重要な違反を見逃している場合、また
は識別された違反に対処していない場合、BaFinは、取締役会全体の責任および権限を特別な代表者に委譲することができる。そ
のような場合、関係する取締役の責任および権限は停止される(銀行法第45c条第1項から第3項)。
銀行の債権者に対する債務の履行が危険にさらされた場合、または効果的な銀行監督が可能でないという妥当な懸念がある場
合には、BaFinはそのリスクを回避するための暫定措置をとることができる。同公社はまた、取締役の業務遂行を禁止すること、ま
たはそのような業務に制限を課すことができる(銀行法第46条第1項)。そのような場合で、当該禁止の結果として、取締役会に
もはや業務を遂行するために必要な数の取締役がいなくなった場合には、フランクフルト・アム・マイン地方裁判所が、BaFinの
要請により、必要な数の取締役を選任する(銀行法第46条第2項)。
定款変更に関する規則
定款は、株主総会決議によってのみ変更できる(株式会社法第179条)。授権資本の発行の結果、株式資本が変更された場合等の
軽微な字句の修正に限り、定款を変更する権限は、ドイツ銀行定款(第20条第3項)によって、監査役会に付与されている。定款によ
れば、株主総会の決議は、法または定款に別段の定めがない限り、議決権の単純多数決により採択されるが、発行済株式総数の過
半数が要求される場合には、発行済株式総数の単純過半数により採択される(第20条第1項)。定款変更は商業登記簿への登録によ
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り、効力を有する(株式会社法第181条第3項)。
取締役会の株式発行または買戻権限
取締役会は、現金払込による新株発行増資および一定の場合には現金以外の対価による新株発行増資の権限を付与されている。
2011年12月31日現在、ドイツ銀行AGは、2016年4月30日までにその全部または一部を発行できる、付与されたが未使用の授権資本
枠1,152,000,000ユーロを有していた。詳細は定款第4条に規定されている。
授権資本
対価
230,400,000ユーロ 現金
新株予約権
株式会社法第186条第3項に従って除外され
ることがある。
失効日
2016年4月30日
増資が会社の取得または会社の持分保有目
230,400,000ユーロ 現金または現金以外
的で、現金以外の対価による場合、除外され
2016年4月30日
ることがある。
691,200,000ユーロ 現金
除外されないことがある。
2016年4月30日
取締役会は、転換権またはオプション権付の参加証券および/または転換社債および/または新株予約権付社債を一度にまた
は数回に分けて発行する権限を付与されている。参加証券、転換社債または新株予約権付社債は、ドイツ銀行AGの関係会社によっ
て発行される場合もある。この目的のために、株式資本は、これらの転換権および/または交換権の行使または強制転換の条件付
で増加した。
転換権および/または
オプション権による
発行の失効日
条件付資本
230,400,000ユーロ
2015年4月30日
230,400,000ユーロ
2016年4月30日
株式会社法第71条第1項第7号に従い、2010年5月27日の年次株主総会において、取締役会は、2014年11月30日まで、ドイツ銀行AG
自己株式をトレーディング目的で売買する権限を与えられた。この場合、株式の取引価格は、各直前3取引日の平均株価(フラン
クフルト証券取引所のXetra取引システムおよび/または同等の後継システムにおけるドイツ銀行株式の取引終値)の+10%ま
たは−10%を超えてはならない。これに関連して当該目的で購入される株式は、いかなる日の終了時点においてもドイツ銀行AG
株式資本の5%を超えてはならない。
株式会社法第71条第1項第8号に従い、2011年5月26日の年次株主総会において、取締役会は、2015年11月30日まで、現在の株式資
本合計の10%までのドイツ銀行AG自己株式を購入する権限を与えられた。トレーディング目的および/またはその他の理由で購
入され、随時、株式会社法第71a条以下に従って当行が所有するかまたは当行に帰属する自己株式と合わせて、当該授権に基づき
購入される自己株式は、いかなる時も当行株式資本の10%を超えてはならない。当該自己株式は、証券取引所を通じて、または全
株主に対する公開買付により購入することができる。証券取引所を通じて購入する株式の対価(購入付随費用を除く。)は、購入義
務が発生する直前3取引日の平均株価(フランクフルト証券取引所のXetra取引システムおよび/または同等の後継システムに
おけるドイツ銀行株式の取引終値)の+10%または−10%を超えてはならない。公開買付により購入する場合には、買付公表日
の直前3取引日の平均株価(フランクフルト証券取引所のXetra取引システムおよび/または同等の後継システムにおけるドイ
ツ銀行株式の取引終値)の+10%または−10%を超えてはならない。公開買付時に申込株式数が計画買戻株式数を超えた場合に
は、各々の場合の申込株式数に比例して買付の引受をしなければならない。買付対象当行株式につき1株主当たり最高50株までの
少数株式について、優先的引受を規定することができる。
取締役会はまた、上記の購入株式および、株式会社法第71条第1項第8号に従った事前の授権に基づき証券取引所を通すかまた
は全株主に対する公開買付による以外の方法で購入した株式(会社や持分の取得を目的に株主の新株引受権を除く現物を対価
としてなされることを条件とする。)について、これを処分する権限が与えられている。このほか取締役会は、上記の自己株式を
全株主への申し出により処分する場合に、当行および関係会社の発行したオプション権、転換社債および転換権付利益参加権の
保有者に、そのオプションおよび/または転換権を行使して資格を得た限りにおいて、新株引受権を付与する権限が与えられて
いる。これらの場合、当該部分については、株主の新株引受権は除外される。
取締役会はまた、株主の新株引受権を除外して、上記の自己株式を、従業員株式として当行および関係会社の従業員および退職
従業員に対して発行するために使用する権限、ならびに当行および関係会社の従業員または執行・非執行の経営組織構成員に対
して付与された当行株式に係るオプション権および/または当行株式に係る購入権もしくは購入義務を実行するために使用す
る権限が与えられている。
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このほか取締役会は、売却時の証券取引所の株価に対して株式の購入価格が著しく低くない限り、株主の新株引受権を除外し
て、第三者に現金を対価として上記の自己株式を売却する権限が与えられている。当該授権は、当該授権に基づいて売却される株
式の数が、当該授権の行使時における当行株式資本の10%を超えないことが確実である場合にのみ、利用することができる。株式
会社法第186条第3項第4号の直接適用または準用により、当該授権の有効期間中に株主の新株引受権を除外して発行または売却
される株式は、当該株式資本の10%の枠内に含まれるものとする。同様に、転換社債、新株予約権付社債、転換権付利益参加権また
は利益参加権によるオプション権および/または転換権を実行するために発行される株式も、当該社債または利益参加権が、株
式会社法第186条第3項第4号の対応する適用により、当該授権の有効期間中に株主の新株引受権を除外して発行される場合には、
当該枠内に含まれる。
取締役会はまた、当該授権に基づいて取得した株式を、その消却プロセスの実行について株主総会による追加決議を受けるこ
となく、消却する権限も与えられている。
2011年5月26日の年次株主総会は、取締役会に、同様に決議された授権に基づいてプットおよびコール・オプションまたは先渡
購入契約を用いて株式の購入を行う権限を与えた。したがって当行は、平等取扱の原則に準拠して取得された株式でのみオプ
ションが履行されるということがオプション条件によって確実となる場合には、現物引渡に基づいてプット・オプションを第三
者に売り渡し、第三者からコール・オプションを買い取ることができる。プットまたはコール・オプションに基づくすべての株
式購入は、当該授権に関する株主総会の決議が行われた時点の実際の株式資本の最大5%分の株式に制限される。これらのオプ
ションの期限は、遅くとも2015年11月30日までには終了しなければならない。
オプションの行使時または先渡購入の満期時に株式に対して支払われる購入価格は、購入付随費用を除くが受取または支払オ
プション・プレミアムを算入した上で、それぞれのケースにおいて各オプション取引締結直前3取引日の平均株価(フランクフ
ルト証券取引所のXetra取引システムおよび/または同等の後継システムにおけるドイツ銀行株式の取引終値)の+10%または
−10%を超えてはならない。コール・オプションは、支払われる購入価格が、株式取得直前3取引日の平均株価(フランクフルト
証券取引所のXetra取引システムおよび/または同等の後継システムにおけるドイツ銀行株式の取引終値)の+10%または−
10%を超えない場合にのみ行使できる。
デリバティブを用いて取得した株式の売却および消却に対しては、株主総会で定められた一般規則が適用される。
株式公開買付により会社の支配が変更された場合に発効、変更または終了する重要な契約
株式公開買付により会社の支配が変更された場合に発効、変更または終了する重要な契約は締結されていない。
株式公開買付に際しての報酬に関する契約
取締役が支配の変更の枠内で当行を退任する場合、以下の報酬報告書で詳述されているとおり、退職一時金を受け取る。
世界的または戦略的に重要な責任を有する一定の幹部従業員との雇用関係が、支配の変更の枠内で、所定の期間内に、当該幹部
従業員が責任を負うべき理由なく終了した場合、または当行が責任を減少させる一定の手段を取ったことにより当該幹部従業員
が雇用関係を終了した場合、当該幹部従業員は退職金を受け取る権利がある。退職金は、原則として、支配の変更前に付与された
年間報酬の総額(基本給ならびに、現金および株式を基礎とする変動報酬)の1.5∼2.5倍を基に計算される。ここで、支配の変更
前の3暦年の報酬総額の推移が適宜考慮される。
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報酬報告書
報酬報告書は、ドイツ銀行AGの取締役および監査役の報酬に関する原則およびその金額についての情報を提供する。この報酬
報告書は、ドイツ商法(HGB)第285条第1項第9号の要件、ドイツ会計基準(DRS)第17号「取締役報酬に関する報告」、金融機関
の報酬制度の監督要件に関するドイツの規制(Instituts-Vergütungsverordnung)、さらにドイツ・コーポレート・ガバナン
ス法の勧告に準拠している。
取締役報酬制度の原則
およそ10年前に、基本給の支給の他に、株式を基礎とする報奨として付与されるものを含む変動報酬項目からなる取締役の報酬
制度を制定した。それ以降、引き続き報酬制度の更なる改善を行っている。
2010年5月の年次株主総会において、当時適用された報酬報告書に基づく報酬制度が承認された。それ以降に改善された報酬制
度は、2012年5月の年次株主総会において再び承認決議の対象となる予定である。
責任
監査役会は、報酬制度および各取締役の報酬額の決定に対する責任を有する。会長委員会は、このプロセスにおいて監査役会の
支援を行う。会長委員会は、取締役の報酬に関連するすべての事項について監査役会に対して助言し、報酬制度および各取締役の
各報酬額の決定に関するすべての決議案を作成する。
監査役会の会長委員会は合計4名のメンバーで構成される。そのうち2名は当行従業員の代表者である。会長委員会は2011年度に
おいて定例会議を開催しており、またすでに2012年度年初にも会議を開催した。ごく最近では、2011年度の取締役変動報酬額の評
価方法に関する決議案を作成した。
原則
取締役の報酬制度は、適用される法令上および規制上の要件を初めに考慮に入れている。多様化した要件が世界的に制定され
ているため、様々な状況を考慮しなければならない。したがって、当該制度に対して課された要件は広範囲に及び、かつ複雑であ
る。次の表示は、主要かつ最も重要な報酬制度の基準および取締役報酬を決定するプロセスに焦点を当てている。
報酬の決定、支給の仕組みなど、報酬制度の構造を設計する場合には、取締役の利益と株主の利益との間に密接な関連性が確保
されることに焦点を当てている。これは、一方においてはドイツ銀行の株式のパフォーマンスに関連している特定の主要な財務
上の数値に基づいて行われ、もう一方では、株式を基礎とした報酬項目を付与することにより行われる。株式を基礎とした報酬項
目は、ドイツ銀行の株式のパフォーマンスに直接的に連動しており、数年間にわたってのみ支払が有効になる。報酬項目としてス
トックオプションは付与されていない。
市場の他の企業と比較した競争力は、報酬制度の設計と報酬額の決定においてさらに重要な基準である。
さらに、報酬制度は業績と目標達成に連動している。長期的な視点および基準の適切性ならびに持続性に特別な重要性が置か
れている。取締役にとっては報酬制度が、不当に高いリスクを回避し、当行の戦略に定められた目標を達成し、当行の前向きな発
展を継続的に促進するための動機付けとなる。
取締役報酬はいくつかの基準を用いた報酬制度に基づき算定される。これらには、ドイツ銀行全体の業績および選定された同
業機関と比較したドイツ銀行株式の相対的なパフォーマンスが含まれる。裁量範囲のフレームワーク内で、監査役会は特にリス
ク面、各組織単位による当行の成功への貢献度、および各取締役自身による貢献度(それらは、財務および非財務パラメータに基
づき測定される。)を適切に考慮する。当該手続きは、単なる計算式に基づく評価を超えて、規制上の要件をも満たしている。変動
報酬項目のほとんどは、単一年度のみの業績による評価を避けるために、複数年度の評価に基づき決定される。
監査役会は、市場動向ならびに法令上および規制上の要件の変化に照らして、取締役の報酬フレームワークの見直しを定期的
に行っている。監査役会が変更が必要であると判断した場合は、適宜フレームワークを調整する。フレームワークの見直しおよび
変動報酬の決定において、監査役会は、独立した外部の報酬顧問および、必要に応じて、法律顧問の助言を活用している。
報酬構造
監査役会が各取締役について承認した報酬構造は、各取締役の任用契約に規定される。報酬は業績非連動項目および業績連動項
目の両方に分割される。
業績非連動項目
業績非連動項目は、主に基本給から構成されている。基本給は12ヶ月にわたり均等に支給される。直近の改定は、2010年1月1日付
で効力を発した。
さらに業績非連動項目はその他の給付も含んでおり、社用車およびドライバーのような現金以外の給付の金銭的価値や、保険
料、会社に関連した社交活動や安全措置のための費用から構成され、該当する場合には、これらの給付に関する税金の納付および
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課税対象の費用の払戻しも含まれる。
業績連動項目(変動報酬)
変動報酬は業績連動である。これは主に、賞与および長期業績報奨の2つの項目から構成される。投資銀行業界の一般的な報酬
慣行に沿って、法人・機関投資家向けビジネス(以下「CIB」という。) グループ部門に責任がある取締役については追加の部
門関連報酬項目(以下「部門奨励報酬」という。)も受け取る。
賞与
賞与総額は2つの項目(賞与項目1および2)に基づいて決定される。これらのレベルは、資本利益率(税前)の推移(株価の値
動きに影響を与える主要要素)に依存する。賞与の第1の項目は、資本利益率の計画値と実績値の比較により決定される。賞与の
第2の項目は、資本利益率の実績値のレベルに基づく。2つの項目はそれぞれ2年(賞与の算定年度およびその前年度)にわたり評
価される。このため、賞与が単に資本利益率の短期的な推移に基づいて評価されることはない。
支給される賞与総額は、目標値合計を基礎として算定され、目標値は前述の2つの項目に半分に分割される(目標値1および2)。
個人の目標値合計は一般の取締役は1,150,000ユーロ、取締役会会長は4,000,000ユーロである。これは、目標値1および2はそれぞ
れ、一般の取締役の場合は575,000ユーロ、取締役会会長の場合は2,000,000ユーロであることを意味する。
賞与項目1および2を算定するため、目標値1および2のそれぞれに、各年度に計算される係数(係数1および2)を乗じる。
算定される賞与総額は以下のとおり決定される。
賞与項目1
賞与総額 =
賞与項目2
+
目標値1× 係数1
目標値2 × 係数2
係数1のレベル(賞与項目1の算定に使用される。)は、ある年度の資本利益率実績値の、その年度に設定した計画値に対する比
率に基づき決定される。ここで算定される比率は達成率であり、上述のとおり、継続する2年度に対して計算される。資本利益率の
実績値がある年度においてマイナスの場合には、その年度における達成率はゼロとなる。係数1は2年度における達成率の平均値
となる。評価される2年度の達成率の平均は、最低50%に達しなければならない。もし達成率がこの最低レベルを下回る場合には
係数はゼロとなり、賞与項目1は付与されない。賞与項目1は係数1のレベルに連動しており、目標値を起点として直線的に増加ま
たは減少する結果となる。目標値の150%に上限が設定されているため、達成率の平均が150%を超える場合でも、賞与の増加には
つながらない。
以下の図表は、上述の方法に従って計算された達成率に応じた係数1のレベルを表している。
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係数2は、2年度にわたる資本利益率の実績値を基礎として決定される。資本利益率は年間18%を基礎値としている。当該基礎値
を達成した場合は、係数1となる。1パーセントの変動(上方、下方どちらの場合も)に対して、係数は0.05ずつ段階的に増加また
は減少する。このプロセスにおいては中間の値も同様に計算される。係数は最大1.5まで到達することがあり、その場合の資本利
益率は28パーセントまたはそれ以上となる。反対に、資本利益率が最低レベルの4パーセントを下回った場合は、係数はゼロとな
る。係数2を決定するには、2評価年度の係数の平均値を求め、その平均値は最低0.5でなければならない。
以下の図表は、ある年度における資本利益率の実績値に応じた係数のレベルを表している。
特定の異例の影響(例えば、古くから保有している投資の売却益)は、係数の基礎となる資本利益率を決定する際に考慮されな
い。
2つの賞与項目が合算されて賞与の総額になる。例えば、2つの賞与項目の係数がそれぞれ1.0の場合、賞与総額はそれぞれの目標
値の合計額となる。これに従って算定される賞与は、目標値の1.5倍に上限が設定されている。2つの賞与項目が共に、予め設定さ
れた一定の最低レベルに達しない場合には、賞与は支給されない。
さらに、監査役会が追加的評価を実施した結果、算定された賞与総額は最大50%まで増額または減額する可能性がある。ここで
の目的は、追加的な要因、例えば、業績に対する個人の貢献および規制上の要件に照らしたリスク関連要因を十分に考慮に入れる
ことである。結果的に、最良の状況においては、賞与総額は最大で目標値の2.25倍に達する可能性がある。
長期業績報奨
長期業績報奨(以下「LTPA」という。)は、主要6類似銀行からなる選定グループにおける総株主利益率の平均値(ユーロ建て
計算)と比べたドイツ銀行の総株主利益率に結び付いている。その結果は相対的な総株主利益率(以下「RTSR」という。)とな
る。LTPAは過去3事業年度(報告年度とそれ以前の2年間)の年間RTSRの平均値から算定される。ピア・グループを選出する基準
は通常、類似する事業活動、規模、国際社会における存在感である。
主要6銀行は以下のとおり。
― バンコ・ サンタンデールおよびBNPパリバ (両行ともユーロ圏)
― バークレイズおよびクレディ・スイス (両行ともユーロ圏以外のヨーロッパ)および
― J.P.モルガン・チェースおよびゴールドマン・サックス(両行とも米国)
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取締役に対するLTPAは代わりに、予め設定された目標値に、達成したRTSRに基づくパーセンテージを乗じた金額を基礎として決
定される。一般の取締役の目標値は2,175,000ユーロ、取締役会会長の目標値は4,800,000ユーロである。賞与と同様に、LTPAにも
上限が設定されている。RTSRの3年平均が100%を超える場合には、LTPAの価値は目標値の上限125%まで比例して増額する。しか
し、RTSRの3年平均が100%以下の場合には、次に記載する割合で価値が減額する。RTSRが90%以上100%未満の場合、価値は1%ポ
イント下がるにつれて3%減額する。70%以上90%未満では、価値は1%ポイント下がるにつれてさらに2%、70%未満では1%ポ
イント下がるにつれてさらに3%減額する。3年平均が60%に満たない場合には、LTPAは支給されない。
この関係は、以下の図表に表される。
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部門奨励報酬
前述の部門奨励報酬(CIBグループ部門に責任がある取締役が受け取るもの)は、当行の報酬制度の優位性を保証するもので
ある。部門奨励報酬の金額の決定において、CIBグループ部門の業績は、税引前純利益および純収益合計ならびに部門の成長を基
礎として、また同業他社および所定の目標値との関係で評価される。さらに、決定要因にはコストの推移および管理、ならびにリ
スク関連要因(例えば、リスク加重調整済資産、バリュー・アット・リスク、経済的資本)も含まれる。責任を有する取締役個人
の貢献度も適切に勘案される。
長期奨励報酬/持続性
賞与、LTPAおよび(該当する場合は)部門奨励報酬の総額は、多くの場合、繰延報酬として、または数年にわたって付与される。
これにより複数年度の期間にわたる長期的な奨励効果を有している。
少なくとも変動報酬総額の60%は繰延報酬として付与される。繰延報酬の半分以上は株式を基礎とした報酬として付与され、
残りは繰延現金報酬として付与されている。両方の報酬項目は数年にわたって繰延べられ、株式を基礎とした報酬項目について
はその後に保有期間が続く。支給または交付までの期間中に、繰延報酬として付与された報酬部分は、失効する場合がある。
変動報酬総額の最大40%は、非繰延報酬として付与される。しかし、非繰延報酬の少なくとも半分は株式を基礎とした報酬項目
として、残りの部分は現金で直接支給される。株式として付与される部分には3年の保有期間が設定されており、特定の失効条件
が課されている。
変動報酬全体のうち、上限20%を超えない部分は現金で即時支給され、少なくとも80%の部分が後日支給または交付される。
下記の図表は、変動報酬項目がどのように分割され構成されているかを表している。
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制限付エクイティ報奨
株式を基礎として繰延べられた変動報酬部分は、制限付エクイティ報奨として、将来的な株式交付に対する条件付権利の形で
付与される。繰延変動報酬の少なくとも50%は制限付エクイティ報奨で構成される。制限付エクイティ報奨はドイツ銀行エクイ
ティ・プランにより定められており、一定の保有期間を経た後にドイツ銀行の株式を受け取る権利が付与される。制限付きエク
イティ報奨は、4等分に分割して権利が確定する。第1トランシェは、報奨が付与されてから約1年半後に権利が確定する。残りの各
トランシェは、その後1年間隔で権利が確定する。
制限付エクイティ報奨の各トランシェの権利が確定すると、それらはその後追加の保有期間の対象となる。この保有期間が満
了して初めて各トランシェの株式を処分することができる。第1トランシェの追加の保有期間は3年、第2トランシェは2年、また、
第3および第4トランシェは1年である。したがって、取締役は、制限付エクイティ報奨の最初の3つのトランシェを付与の約4年半
後に処分すること、また第4トランシェを約5年半後に処分することが最初に認められている。
制限付エクイティ報奨の価値は、保有期間が満了するまでの期間のドイツ銀行株式のパフォーマンスの影響を受けるため、長
期的な価値の持続的発展に結び付いている。ドイツ銀行エクイティ・プランの対象者は、対象者に株式が交付されるまで配当を
受け取る権利がない。
制限付奨励報奨
株式を基礎としない繰延報酬部分は、繰延現金報酬(以下「制限付奨励報奨」という。)として付与される。これは繰延変動報
酬の最大50%を占める。制限付奨励報奨はドイツ銀行制限付インセンティブ・プランに基づき付与される。制限付エクイティ報
奨と同様に、制限付奨励報奨も4等分に分割して権利が確定する。第1トランシェは、報奨が付与されてから約1年半後に権利が確
定する。残りの各トランシェは、その後1年間隔で権利が確定する。権利確定時に支払が行われる。したがって、繰延現金報酬は約4
年半の期間にわたって引き伸ばされる。
アップフロント報奨
上述のとおり、アップフロント報奨は変動報酬総額の最大40%になる。しかし、このうちの半分までしか現金で即時に支給され
ない(アップフロント・キャッシュ)。残余部分はエクイティ・アップフロント報奨の形で株式を基礎とする報酬として付与さ
れる。制限付エクイティ報奨と同様に、エクイティ・アップフロント報奨は、ドイツ銀行エクイティ・プランに基づき付与され
る。したがって、エクイティ・アップフロント報奨は、将来的な株式交付に対する条件付権利である。エクイティ・アップフロン
ト報奨には3年の保有期間が設定されており、この保有期間が満了して初めて当該報奨を処分することができる。この期間におい
てエクイティ・アップフロント報奨の価値は、ドイツ銀行株式のパフォーマンスにも結び付いているため、長期的な価値の発展
に影響を受ける。
次の図表は、現金報酬の支給日、およびその他の変動報酬項目が付与された年度から5年間における支給または交付の期間分布
を表している。
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上記の図表に表示された報奨には、支給または交付されるまで利息は発生せず、また配当を受け取る権利もないため、付与の時
点で一度限りの割増額が追加される(2011年度:5%)。
失効条件
報酬項目のいくつかは繰延られるかまたは数年間にわたって付与されるものであるため(制限付エクイティ報奨および制限付
奨励報奨ならびにエクイティ・アップフロント報酬)、権利が確定するかまたは保有期間が満了するまで一定の失効条件が課さ
れることから長期的な奨励効果を有している。報奨は、例えば個人の違法行為(規制の違反を含む)または異例な解雇により、ま
た、制限付エクイティ報奨および制限付奨励報奨については、マイナスのグループ業績により、または個人が業績にマイナスの貢
献をすることによっても、全部または一部が失効する場合がある。失効条件は報酬の長期的性質に対して本質的に寄与する。
異例の成長があった場合の制限
異例の成長があった場合には(例えば大規模な投資の売却があった場合)、各取締役の報酬総額は、ある金額を上限とすること
ができる。変動報酬項目の支給は、変動報酬項目の支給が現行の法令の求めるところに準拠してドイツ連邦金融監督公社により
禁止または制限される場合には、実行されない。
リスクのヘッジ
取締役は、報酬に関連して、ヘッジ取引またはその他の対策を通じてリスクを制限および相殺することが認められていない。
取締役報酬
基本給
2011年度について、取締役の年間基本給は前年と同額であった。一般の各取締役の年間基本給は総額1,150,000ユーロ、取締役会
会長の年間基本給は総額1,650,000ユーロであった。
変動報酬
監査役会は会長委員会の提案に基づき、2011事業年度の取締役の変動報酬を決定した。賞与とLTPA(および該当する場合は部
門奨励)の金額は、すべての取締役について、現行の報酬制度に基づいて決定された。
関連する2年度の評価期間における資本利益率の推移の結果、賞与項目1に対する係数は約0.61、賞与項目2に対する係数は約
0.64であった。
2011年度のLTPA算定の基礎となる相対的な総株主利益率は約111% (2010年度は93%、2009年度は99%)であった。したがっ
て、直近3年間(2009年度から2011年度まで)の平均は約101%であった。その結果、LTPAの支払債務は当該目標値を若干上回っ
た。
賞与(およびそれに応じた部門奨励)を決定する裁量権を行使する中で、監査役会は、収益、利益、リスク、資本力および流動性
の観点から、絶対的に、および競争環境に基づく両側面おいて、銀行および個別部門の業績を勘案した。さらに、当行の将来的な戦
略、市場ポジションの拡大および当グループ内における統合の進展、ならびに国内および国際的な賞の受賞を通じて得た市場で
の名声などの要素も勘案した。また、結論には世界的に低迷している経済環境も考慮に入れられた。詳細は、2ページ(訳者注:原
文のページ)の「経営および財務の概況」の関連の項に記載されている。
報酬額(合算および個人別)
ドイツ会計基準第17条の規定に従って、2011事業年度については、取締役は、取締役業務の報酬として総額26,444,081ユーロ
(2010年度:32,434,836ユーロ)を受け取った。このうち、8,550,000ユーロ(2010年度:9,412,500ユーロ)が基本給、
17,194,081ユーロ(2010年度:17,816,227ユーロ)が業績連動項目(長期奨励報酬あり)、および700,000ユーロ(2010年度:
5,206,109ユーロ)が業績連動項目(長期奨励報酬なし)であった。さらに、その他の給付が総額879,591ユーロ(2010年度:
795,338ユーロ)であった。これにより、取締役報酬の総額は27,323,672ユーロ(2010年度:33,230,174ユーロ)となった。
個人ベースでは、取締役は、2011年度および2010年度に実施した、またはこれらの年度に対して実施した取締役業務につき、以
下の報酬項目を受け取った。
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取締役
業績非連動項目
業績連動項目
長期奨励
報酬なし
長期奨励報酬あり
株式を基礎
としない
単位:ユーロ
Dr. Josef Ackermann
株式を基礎とする
エクイティ
・アップフ
ロント報奨
制限付奨励 (保有期間
即時支給
報奨
あり)
基本給
制限付
エクイティ
報奨
(繰延およ
び追加保有
期間あり)
合計
2011年度
1,650,000
100,000
693,139
105,000
3,750,075
6,298,214
2010年度
1,650,000
1,034,322
-
1,086,038
2,534,089
6,304,449
2011年度
1,150,000
100,000
96,706
105,000
1,424,884
2,876,590
2010年度
1,150,000
523,428
-
549,599
824,399
3,047,426
2010年度
862,500
577,533
-
606,410
1,350,943
3,397,386
2011年度
1,150,000
100,000
72,530
105,000
1,424,884
2,852,414
2010年度
1,150,000
507,790
-
533,180
799,770
2,990,740
2011年度
1,150,000
100,000
248,885
105,000
4,207,384
5,811,269
2010年度
1,150,000
992,752
-
1,042,390
4,367,413
7,552,555
2011年度
1,150,000
100,000
96,706
105,000
1,424,884
2,876,590
2010年度
1,150,000
539,066
-
566,019
849,029
3,104,114
Hermann-Josef Lamberti 2011年度
1,150,000
100,000
96,706
105,000
1,424,884
2,876,590
2010年度
1,150,000
507,790
-
533,180
799,770
2,990,740
2011年度
1,150,000
100,000
72,530
105,000
1,424,884
2,852,414
2010年度
1,150,000
523,428
-
549,599
824,399
3,047,426
合計
2011年度
8,550,000
700,000
1,377,202
735,000
15,081,879
26,444,081
合計
2010年度
9,412,500
5,206,109
-
5,466,415
12,349,812
32,434,836
Dr. Hugo Bänziger
Michael
Cohrs1
Jürgen Fitschen
Anshuman Jain
Stefan Krause
Rainer Neske
1 2010年9月30日取締役退任。Mr. Cohrsに適用される米国税法規則により、2010事業年度において同取締役に付与された報奨のすべての権利確
定は権利確定日前に前倒しされ、当該報奨は直ちに課税された。現金報奨の正味ユーロ金額はユーロ口座に計上され、株式の正味金額は証券
口座に計上された。これらの両方は、当行に有利なように封鎖された。これらの報奨は、権利確定の前倒し以前にこれらにすでに適用されて
いた支給条件および失効条件の対象となっている。
2011年度に対して各取締役にエクイティ・アップフロント報奨 (EUA) および制限付エクイティ報奨 (REA) の形で2012
年に付与された報奨の株式総数は、それぞれのユーロ建の報奨額を34.04ユーロ (2012年2月1日付ドイツ銀行株式のXETRA終
値;前年は2011年2月2日付44.42ユーロ) で割ることにより算定された。
その結果、付与された報奨の株式数は以下のとおりである(概数)。
取締役
ユニット
制限付
エクイティ報奨
(繰延および追加
保有期間あり)
2011年度
3,084
110,166
2010年度
24,449
57,048
2011年度
3,084
41,859
2010年度
12,372
18,559
2010年度
13,651
30,412
2011年度
3,084
41,859
2010年度
12,003
18,004
2011年度
3,084
123,601
2010年度
23,466
98,320
2011年度
3,084
41,859
2010年度
12,742
19,113
2011年度
3,084
41,859
年度
Dr. Josef Ackermann
Dr. Hugo Bänziger
Michael
エクイティ・アップ
フロント報奨
(保有期間あり)
Cohrs1
Jürgen Fitschen
Anshuman Jain
Stefan Krause
Hermann-Josef Lamberti
398/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
Rainer Neske
2010年度
12,003
18,004
2011年度
3,084
41,859
2010年度
12,372
18,559
1 2010年9月30日取締役退任。
報酬金額の表示において、制限付奨励報奨に関して以下の事項に留意するべきである。
ドイツ会計基準第17号に従って、繰延の制限付奨励報奨(一定の条件(失効条件)付された株式を基礎としない報酬項目)
は、当初付与された年度ではなく、支給年度(すなわち、無条件の支給が行われた事業年度)の報酬総額に含めて認識されなけれ
ばならない。つまり、上記の報酬総額は、2011年度に対して監査役会が取締役に付与した総額15,081,873ユーロの制限付奨励報奨
を含んでいないが、代わりに前年に付与(2009事業年度に対して2010年に付与)された制限付エクイティ報奨(資本利益率に関
連した調整を含む。)の第1トランシェの総額1,377,202ユーロを含んでいる。
以下の表は、2011年度に在職していた取締役に対して付与された制限付奨励報奨の個人別の詳細を示している。この情報は各事
業年度に支払われた金額ならびに当初付与された金額およびその金額が付与された各事業年度を表示している。
取締役
単位:ユーロ
Dr. Josef Ackermann
Dr. Hugo Bänziger
Jürgen Fitschen
Anshuman Jain
Stefan Krause
Hermann-Josef Lamberti
Rainer Neske
合計
期間配分/
2011年度の付与額
年度1
トランシェ2
報奨額 (すなわち支給額)3
2011年度
2013年∼2016年/4
3,750,075
-
2010年度
2012年∼2015年/4
2,534,089
-
2009年度
2011年∼2013年/3
1,925,000
693,139
2011年度
2013年∼2016年/4
1,424,883
-
2010年度
2012年∼2015年/4
824,399
-
2009年度
2011年∼2013年/3
268,575
96,706
2011年度
2013年∼2016年/4
1,424,883
-
2010年度
2012年∼2015年/4
799,770
-
2009年度
2011年∼2013年/3
201,431
72,530
2011年度
2013年∼2016年/4
4,207,383
-
2010年度
2012年∼2015年/4
4,367,413
-
2009年度
2011年∼2013年/3
691,210
248,885
2011年度
2013年∼2016年/4
1,424,883
-
2010年度
2012年∼2015年/4
849,029
-
2009年度
2011年∼2013年/3
268,575
96,706
2011年度
2013年∼2016年/4
1,424,883
-
2010年度
2012年∼2015年/4
799,770
-
2009年度
2011年∼2013年/3
268,575
96,706
2011年度
2013年∼2016年/4
1,424,883
-
2010年度
2012年∼2015年/4
824,399
-
2009年度
2011年∼2013年/3
201,431
72,530
2011年度
15,081,873
-
2010年度
10,998,869
-
2009年度
3,824,797
1,377,202
1 報奨が当初付与された事業年度(取締役の勤務に関する事業年度)。
2 均等分割数(トランシェ数)。
3 2009事業年度に対して付与された制限付奨励報奨は変動項目(資本利益率に連動する調整)を含むため、第1トランシェにおける支給、すな
わち支払額は、当初付与された金額と異なる。
以下の表は、2011事業年度および2010事業年度に係るその他の業績非連動給付を示している。
取締役
単位:ユーロ
その他の給付
2011年度
2010年度
Dr. Josef Ackermann
176,256
148,723
Dr. Hugo Bänziger
50,535
54,833
399/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
Michael Cohrs1
Jürgen Fitschen
-
56,218
151,700
130,171
Anshuman Jain
63,214
77,671
Stefan Krause
228,878
136,953
Hermann-Josef Lamberti
103,485
91,505
Rainer Neske
105,523
99,264
合計
879,591
795,338
1 2010年9月30日取締役退任。
取締役は、当行子会社の取締役業務に関する報酬は、受け取っていない。
年金および移行給付
監査役会は通常、取締役に年金給付を受け取る権利を与えている。CIBグループ部門の職能的責任を有しており、部門奨励を受
け取る取締役のみが、この年金給付を受け取る権利を受け取っていない。当該権利は拠出型年金制度に基づく年金を含む。この年
金制度の下、取締役会への選任後に個人別の年金勘定が加入取締役ごとに設定される。年1回、この年金勘定に対して拠出がなさ
れる。この年次拠出額は、所定の上限額までの各取締役の基本給および賞与総額に個々の拠出率を適用して計算され、年齢的要因
に応じて、60歳までは平均で年6%の利率により、前払利息が発生する。61歳から退任までは、年6%の利息が年1回、年金勘定に付
与される。これらの年次支払額の合計が、将来の年金給付の支払に利用可能な年金額を形成する。所定の条件の下で、年金の支払
期限は、年金支払の原因となる通常の事象(定年、障害または死亡)が発生する前に到来する場合がある。年金受給権は当初から
権利確定している。
旧任用契約上の義務に基づき、Dr. AckermannおよびMr. Lambertiは、取締役退任後に毎月29,400ユーロの追加の年金を受け取
る権利が主に与えられている。
さらに、Dr. Ackermann、Dr. BänzigerおよびMr. Lambertiは、退任後に6ヶ月間にわたり移行報酬を受け取る権利が原則として
与えられる。ただし、例えば、当該取締役につき即時解雇の正当な理由が成立する場合等は、この取決めの例外となる。取締役が
2011年12月31日または2010年12月31日に退任したと仮定した場合に当該6ヶ月間にわたり受け取る移行報酬は、Dr. Ackermannが
2,825,000ユーロ、Dr. BänzigerおよびMr. Lambertiがそれぞれ1,150,000ユーロであった。
また、Dr. AckermannおよびMr. Lambertiが60歳に達した後に退任する場合には、原則として、上記6ヶ月の移行期間の終了直後
から、その給与および賞与総額の合計(直近の目標値)につき、最初の24ヶ月間は75%を、次の24ヶ月間は50%を受け取る権利が
退任後それぞれに与えられる。この支払は、当該取締役が65歳の誕生日を迎えた年の年次株主総会終了から6ヶ月以内に終了す
る。
以下の表は、2011年度および2010年度に係る年金給付および移行報酬に関する年間勤務費用、ならびに2011年12月31日および
2010年12月31日現在の関連する確定給付債務を示している。残高の違いは、取締役会における勤務期間の相違、各人の年齢的要
因、拠出率の相違に加えて、各人の年金支給対象報酬金額および前述した各人の追加の権利によるものである。
取締役1
各年度に係る年金給付
および移行報酬に対する
勤務費用
各年度末における年金給付
および移行報酬に対する
確定給付債務の現在価値
2011年度
876,760
18,753,007
2010年度
608,720
13,236,187
2011年度
508,011
2,786,879
2010年度
573,444
2,161,491
2011年度
222,585
565,984
2010年度
226,196
307,348
2011年度
470,827
1,345,800
2010年度
500,183
825,181
2011年度
486,920
12,463,973
2010年度
532,496
11,177,275
2011年度
462,655
1,066,022
2010年度
420,559
575,398
単位:ユーロ
Dr. Josef Ackermann2
Dr. Hugo Bänziger
Jürgen Fitschen
Stefan Krause
Hermann-Josef Lamberti
Rainer Neske
1 他の取締役は、取締役会への選任後、当該給付を受け取る権利を有していない。
2 Dr. Ackermannのドイツ銀行AG取締役退任予定が、当初予定されていた2013年の年次株主総会終了後から、2012年の年次株主総会終了後に変
更されたことに伴い、移行報酬の受領期間が1年延長されている。したがって、上の表に示されるように、この移行報酬の受領期間延長によ
り、実質的に債務が増加している。
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期限前解約におけるその他の給付
当行に正当な理由により選任の取消しまたは解雇通告を行う権利がない場合、当行の都合により任用契約を期限前に解約する
場合には、取締役は原則的に退職金を受け取る権利を有する。退職金は、原則として、2年分の報酬額と契約残存期間に対する報酬
債権のうちいずれか少ない方を超えない。報酬の計算は前事業年度の年間報酬に基づく。
支配の変更に関連して取締役が退任する場合、当該取締役はまた、原則として所定の条件の下で、退職金を受け取る権利を有す
る。退職金は、原則として、3年分の報酬額と契約残存期間に対する報酬債権のうちいずれか少ない方を超えない。報酬の計算は再
び前事業年度の年間報酬に基づく。
前述の退職金は監査役会によりその単独の裁量に照らして決定される。原則として、退職金は2回に分けて支給される。2回目の
支給は権利が確定するまで一定の失効条件の対象となる。
長期奨励報酬項目の費用
以下の表は、それぞれの年度において認識された、取締役としての勤務に対して付与された即時に権利が確定しない長期奨励
報酬項目の報酬費用を示している。
取締役
費用計上額
単位:ユーロ
Dr. Josef Ackermann
Dr. Hugo Bänziger
Michael
Cohrs1
株式を基礎とする報酬項目
2011年度
2010年度
株式を基礎としない報酬項目
2011年度
2010年度
2,020,850
1,743,667
2,152,404
1,078,425
440,182
559,896
386,704
150,461
−
1,480,333
−
130,210
309,459
286,314
359,601
112,839
Anshuman Jain
1,471,955
1,840,641
1,818,626
387,205
Stefan Krause
364,503
379,403
395,591
150,461
Hermann-Josef Lamberti
434,736
578,987
377,816
150,461
Rainer Neske
314,911
286,314
368,488
112,839
Jürgen Fitschen
1 2010年9月30日取締役退任。
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取締役の株式所有状況
2012年2月17日および2011年2月18日の各日現在において、現取締役は、以下の数の当行株式および株式報奨を保有していた。
取締役
株式数
株式報奨数1
2012年度
600,534
296,784
2011年度
560,589
259,596
2012年度
69,849
115,383
2011年度
55,531
100,520
2012年度
181,907
110,978
2011年度
169,008
92,671
2012年度
552,697
346,703
2011年度
457,192
414,906
2012年度
−
116,307
2011年度
−
71,363
2012年度
139,402
114,459
2011年度
125,291
98,626
2012年度
51,088
111,902
2011年度
60,509
90,875
合計
2012年度
1,595,477
1,212,516
合計
2011年度
1,428,120
1,128,557
Dr. Josef Ackermann
Dr. Hugo Bänziger
Jürgen Fitschen
Anshuman Jain
Stefan Krause
Hermann-Josef Lamberti
Rainer Neske
1 Mr. Fitschen、Mr. JainおよびMr. Neskeが取締役として選任される前に雇用に関連して受け取った株式報奨を含む。表中の株式報奨の権利
確定日および割当日は様々である。最終の株式報奨の割当は2017年8月の予定である。
2010年9月に行われた増資により生じた株式報奨の所有者に対する経済的不利益を埋め合せるため、追加の株式報奨が付与さ
れた。2010年9月にすでに就任していた各取締役は、2010年9月21日現在における発行済株式報奨の約9.59%である同種の株式報
奨を追加で受け取った(すべての取締役を合わせた株式報奨合計76,767株)。各株式報奨は、上表に表示される株式報奨数に含
まれている。
現取締役は2012年2月17日現在、合計1,595,477株の当行株式を保有しており、これは同日現在の当行発行済株式数の約0.17%
に相当していた。これらの取締役は2011年2月18日現在、合計1,428,120株の当行株式を保有しており、これは同日現在の当行発行
済株式数の約0.16%に相当していた。
過年度に付与された繰延報酬報奨により2011年度の現職の取締役に2011年度において交付された株式の数は、295,902株で
あった。
監査役報酬制度の原則
監査役報酬の原則は当行の定款に定められており、年次株主総会において株主により随時改定される。直近の報酬規定の改定
は2007年5月24日の年次株主総会で行われた。
以下の規定は2011事業年度に適用される。報酬は年60,000ユーロの固定報酬、および当行株主への配当が1株当たり1.00ユーロ
を上回る増分0.01ユーロ(端数切上げ)ごとに年100ユーロの配当関連賞与から構成される。各監査役はまた、直前3事業年度の
純利益の数値に基づき各ケースにおいて適用される会計原則に従って当行の財務書類で報告された平均希薄化後1株当たり利益
が4.00ユーロの金額を上回る0.01ユーロごとに各100ユーロの金額で当行の長期利益に連動した年間報酬も受け取る。
これらの金額は、監査役会の1つの委員会の委員を務めるごとに100%増額される。委員長の場合には、この増額率は200%であ
る。これらの規定は、共同決定法の第27条第3項に従って設置された調停委員会には適用されない。監査役会会長には、委員会業務
の増額分なしで、通常の監査役の報酬総額の4倍の報酬が支払われ、監査役会副会長には通常の監査役の報酬総額の1.5倍の報酬
が支払われる。また、監査役は、監査役会および委員会の各会議に出席するごとに1,000ユーロの会議報酬を受け取る。さらに、当
行の利益のため、監査役は、当行が適切な金額で付保した金融賠償責任保険契約の対象となる。これにかかわる保険料は、当行が
負担する。
さらに監査役は、監査役の業務に関連して負担したすべての現金費用および付加価値税(Umsatzsteuer、現在19%)の払戻しを
受ける。従業員から選任された監査役は、従業員給付も継続して受け取る。監査役在任期間が1年未満の場合には、1月未満の端数
を1月に切り上げて在任月数に応じた報酬総額の一部を支払う。
2008年度の年次株主総会後に新たに設置された任命委員会の委員は、過年度同様に、2009年度以降の任命委員会の業務にかか
わるすべての報酬(当該任命委員会の会議報酬を含む。)を放棄した。
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2011事業年度の監査役報酬
監査役報酬は各事業年度末後に支払われる。2012年1月、各監査役に対し、2011年度の業務にかかわる固定報酬および会議報酬
が支払われた。このほか、各監査役には通常、2011年度の業務に関して定款に定める長期的な業績に連動した報酬および配当関連
賞与も支払われる。2012年5月の年次株主総会において2011年度の1株当たり0.75ユーロの配当案が可決されると仮定した場合、
監査役会はいかなる変動報酬も受け取らないことになる。報酬総額は2,608,600ユーロ(2010年度:2,453,000ユーロ)となる予
定である。
ドイツ商法第289a条に基づくコーポレート・ガバナンス宣言
コーポレート・ガバナンス宣言はすべて、当行のウェブサイト(http://www.deutsche-bank.de/ir/de/content/corpora
te_governance_berichte.htm)にて入手できる。
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見通し
世界経済
当行は、2012年の世界経済はわずかに減速すると見込んでいる。しかし、経済の勢いは下半期において徐々に回復し始めるであ
ろう。当行は、2012年を通じて世界のGDPが年率3.25%増加すると見込んでいる。先進諸国における遊休生産能力およびエネル
ギー価格のプラス・ベースの影響を考慮すると、世界のインフレ率は2011年の約4.5%から2012年の約3.5%に低下するであろ
う。当行は2013年の世界経済の成長は4%に回復すると予測しているが、世界のインフレ率は3.5%未満にとどまるであろう。
特にユーロ圏の先進諸国において経済成長の継続的な減速が始まっている。当行は、より厳格な予算規則が制定され、その遵守
がより厳格に制度上定着し、影響を受ける国々の再建および改革プログラムが大きな成功を達成すれば、ユーロ圏の国家債務危
機は徐々に厳しさを脱すると見込んでいる。さらに、欧州中央銀行の3年物資金供給を通じて銀行に供給された流動性により、銀
行自体の情勢が緩和され、南欧諸国が今春必要な巨額の債務の借換えの前に軽減されるであろう。しかし、ユーロ圏経済は、2011
年/2012年の冬の間に自律的景気後退局面に陥った可能性があるため、年内に回復したとしても、GDPは0.5%減少する可能性が
ある。年率ベースでは、ドイツが、経済は停滞するが縮小しないユーロ圏の唯一の大国となる可能性が高い。対照的に、南欧のいく
つかの国々において大幅なGDPの減少があるだろうと当行は考えている。外需および財政再建の影響が小さくなることで、ユーロ
圏の成長は2013年に再び増加し1%(ドイツにおいても同率)に達するであろう。
米国に関しては、当行は年間を通じて成長率が上昇すると予測している。成長率は年率2.5%となり、昨年よりわずかに上昇す
るであろう。金融以外のセクターの会社は、非常に堅調な財政状態が続いている。さらに、年初において、住宅市場が5年間下落し
た後に底打ちした兆候が増加していた。米国の失業者数に関しては、最近になり好転したことが明らかになってきた。これにより
少なくとも現在の比較的緩やかな拡大率で消費は安定するであろう。米国経済は2013年も年率3%成長で拡大を続けるであろう。
2011年を通じて、世界貿易のキャッチアップ効果が徐々に衰えてきたため、新興市場の成長率はわずかに低下した。インフレ・
リスクの後退により、いくつかのラテン・アメリカの国々および最近の中国およびイスラエルの両国は金融政策の緩和で対応し
た。先進諸国と比較してより堅調な新興市場の内需により、継続する可能性の高い財政金融政策の規模と相まって、先進諸国の弱
体化が新興市場に与える影響は限定的になるであろう。2012年のアジア(日本を除く。)のGDP成長率は約7%であり、2011年の
7.25%をわずかに下回った。世界経済の緩やかな回復および日本における昨年3月の大災害によって引き起こされた損害を正常
化するための復興投資により、日本経済は安定し年率0.75%成長に拡大するであろう。アジア(日本を除く。)および日本は、
2013年の世界の急速なGDP成長率に寄与するであろう。これらの成長率はそれぞれ7.4%および1.1%に上昇するであろう。ラテン
・アメリカに関しては、当行は、2012年のGDP成長率は4.25%から3.75%に減速し、2013年に再び4.2%に上昇すると見込んでい
る。
経済見通しの不確実性は主にヨーロッパにおける政治情勢によるものである。ギリシャ債務の返済繰延およびギリシャ第2次
支援策は非常に重要である。しかし、特に景気後退が続く場合には、市場はその他の国々の改革努力に対する信頼を失う可能性が
ある。ユーロ圏救済メカニズムの特定条件に関して懸案中の決定事項は、対立の大きな可能性を示唆しており、これが金融市場の
大混乱につながる可能性がある。その一方で、米国国債はGDPの100%の水準に達した。米国における政治の膠着状態を考慮すれ
ば、債務上限額のさらなる引き上げの必要性による新たな段階的拡大は、選挙期間中に可能と考えられる。さらに、現在の米国経
済の加速が持続可能でなくなる可能性がある。中東では、イランの核開発計画に関する論争がさらに厳しくなる可能性がある。
銀行業界
銀行業務は、翌2年間におけるマクロ経済の推移および規制変更の影響を再び強く受ける可能性がある。ヨーロッパでは、ヨー
ロッパの国家債務危機が継続した場合、銀行業界は収益および利益の減少に直面する可能性が高い。一方、米国では成長率の鈍化
が収益性に影響を与えるであろう。
2012年の投資銀行業界の収益は、特に規制変更の影響を強く受ける地域において減少する可能性がある。いくつかの業者の戦
略的撤退(主に、一定の業務が大幅に割高になり利益率が下がる規制措置によるもの)により、対照的に、良好な地位および資産
を有する銀行にとっては、市場シェアの獲得が可能になるであろう。同時にこのことは、これらの銀行が規模の経済性を通じて、
比較的低い利益獲得能力を少なくとも一部補うことが可能になるであろう。投資銀行業界全体に関しては、収益の減少および所
要自己資本の増加が、利益率および従業員の報酬水準を恒久的に引き下げる可能性が高い。
資産運用の業績は、世界の投資市場における方向性および投資家のリスク選考に再び左右される可能性が高い。これは、何より
もヨーロッパにおける国家債務危機が解決に近づくか否かおよびその方法に左右される可能性が高い。前向きなシナリオでは、
圧力にさらされている国々の成長力が解放され、確かな努力の成功により財政赤字が縮小し、外部からの支援が適切に行われる。
したがって、銀行が直面している主なリスクは、特にヨーロッパおよび米国における債務危機の一層の拡大である。
ユーロ圏において冬に自律的景気後退が予想されることで、ヨーロッパにおける伝統的な法人および個人業務における貸出量
および預金量の両方でマイナスの痕跡を残す可能性が高い。顧客の信用需要は減少すると見込まれている。しかし、銀行による信
用供給も、予想される債務不履行の増加および恒常的な借換コストの増加によって減少するであろう。また、家計の銀行預金は
徐々に増加する可能性が高いが、減少する可能性もある。危機の影響を受ける国々は、これらの推移による影響を最も受ける可能
性が高いが、ドイツおよびスカンジナビアのような堅調な経済においては容易にさらなる成長を遂げる可能性がある。長引く低
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ドイツ銀行(E05792)
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金利により、満期および利鞘の変化によって収益にさらに圧力が生まれることで、銀行業界にさらなる困難が起こる可能性があ
る。これは、純利息収益が減少する可能性があることを示している。
銀行セクターに関するその他の不確実性は、すでに適用された規制の実施、およびいくつかすでに審議中の追加的な法律の導
入にある。金融の安定を高める大部分の措置は、業界のフレームワークに対する賢明な変更を含んでいるが、その累積的影響は多
くの場合に過小評価されている。同様のことが、新たな規制の範囲および実施における大幅な変更、規制逃れの可能性および市場
の崩壊から生じるリスクにも当てはまる。現在議論されているいくつかの案(例えば、ユーロ圏のみにおける金融取引税の一方
的な導入)は、より健全かつ弾力的な金融システムを構築するという目的につながらない可能性がある。銀行は、リスク加重調整
済資産を大幅に削減するという課題に直面している。銀行は、個人顧客および法人顧客との関係を損なうことなくこれを行わな
ければならない。
全体として、銀行は翌2年間にわたり非常に大きな課題に直面することになる。最終的には、多くは政策決定者の意図ではない
が、資金調達活動が銀行の貸借対照表から資本市場にさらに移行し、また、その他の事業は規制の少ない影の銀行システムに移行
していくことで、危機前の年度における金融機関離れの過程が再開する可能性がある。銀行は、より多額の資本バッファーを築か
なければならなくなり、また、より厳しい規制環境に適応しなければならなくなる。このことは、場合によっては、銀行がビジネス
・モデルを再定義し、恒久的に低い利益水準に適応することを強いられるであろう。外部の(継続する可能性が高い)逆風を考
えると、多くの銀行は、強みを持つ一定の市場セグメントおよび地域により集中し、コスト統制に注力する可能性が高い。これら
の推移は、予想されるGDP成長率の減速および特にヨーロッパの銀行に影を落としている国家債務危機により悪化するであろう。
ドイツ銀行
ドイツ銀行AGは、当グループの親会社として、個々のグループ部門の戦略および計画を定めている。ドイツ銀行は、自己の業務
および子会社からの利益配分を通じてグループ部門の業績に関与している。したがって、以下の見通しはすべてのグループ部門
を包含しており、親会社に限定されていない。
ドイツ銀行は、他のすべての金融機関と同様に、変化する競争の勢力図および規制厳格化の環境の両方の影響を引き続き受け
るであろう。また、重要な訴訟リスクにさらされる環境において引き続き営業を行っている。リスク管理、適正自己資本および貸
借対照表の効率化が、引き続き競争力の差別化要因としてますます重要になるであろう。ドイツ銀行の経営陣は、当行の資本、流
動性および借換えの構造を改善した。このことは将来の成功にとって非常に重要である。2011年全体にわたり、当行は中核的Tier
1資本比率を大幅に高めた。当行は欧州銀行監督機構およびバーゼル2.5の要件を満たし、バーゼル3の要件に十分備えている。こ
れに関連して、ドイツ銀行は、所要自己資本および総株主利益率を考慮したバランスの取れた配当政策を維持するであろう。
コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ、グローバル・トランザクション・バンキング、資産運用およびウェ
ルス・マネージメントならびに個人顧客および中堅企業向けビジネスから構成される当行の世界のビジネス・モデルは、特にド
イツ国内市場において強固な流通ネットワークを備えており、長期的に収益性の高い機会を当行にもたらすであろう。コーポ
レート・バンキング・アンド・セキュリティーズにおける再調整は、ドイツ銀行のリスク・プロファイルを大きく改善した。さ
らに、当行は、伝統的な銀行業務における事業拡大により損益を強化した。2012年以降、当行は、世界的な投資銀行として、および
非常に安定的な収益およびよりバランスの取れた損益構成を備えた国内市場のリーダーとして、当行の強化された体制によりさ
らに利益を得られるであろう。また、当行は引き続き業績および効率性の改善に焦点を当てている。
当行のコーポレート・インベストメンツ・グループ部門は、当行のポートフォリオ管理およびリスク管理能力を強化した。同
部門は、一定の資産に関して管理責任を有しているため、ポートフォリオの保有から生じる機会およびリスクにさらされている。
包含されているリスクは、厳密に監視および管理されている。
全体として、ドイツ銀行は、現在の環境において競争機会をうまく生かせる強い地位にある。
コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズ
2012年および2013年の投資銀行業務の環境は、新たな規制およびヨーロッパの国家債務危機に関して進行中のマクロ経済の懸
念、新興市場の減速の可能性および米国の回復の持続可能性に影響を受けるであろう。これは、ボラティリティが常に問題になる
ことを意味しているが、当行は、資本市場の活動は堅調になると考えている。コーポレート・ファイナンスのフィー・プールは、
企業の貸借対照表が健全性を維持し、金融機関が資金調達および資本水準をさらに増やす可能性が高いことから、市場の正常化
を条件として、2012年において増加するであろう。投資家心理が改善した場合、取引量は増加するであろう。しかし、競争の激化に
より、所要資本が小さな商品(例えば外国為替および現物株式)において利鞘に下方圧力がかかる可能性がある。一方、より大き
な資本を必要とする仕組み商品は、新たな規制の影響により業界関係者が規模を縮小する結果として、利鞘が上昇する可能性が
ある。
コーポレート・バンキング・アンド・セキュリティーズは、投資銀行の更なる統合によって引き続き恩恵を受けることが予想
される。2010年に開始したこの統合により、広範囲の商品にわたり法人顧客により良いサービスを提供すること、フロント・オ
フィスおよびサポート機能の両方にわたる活動の重複を除くこと、およびすべての業務分野間の連携を拡大することが可能に
なった。当行は、引き続き顧客フローおよびソリューションに重点を置く一方で、(特にまもなく行われる規制変更を前提とし
て)優れた資産効率を維持し、リスク・エクスポージャーを最小化する予定である。
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セールス・アンド・トレーディングにおいては、外国為替、短期金融市場、金利取引および現物株式などのフロー商品からの収
益は、進行中のボラティリティの影響を受けるが、当行がリードしている顧客の市場シェアを考慮すると、市場の状況にかかわら
ず堅調を維持するであろうと当行は予想している。さらに、当行は、電子取引および直接市場アクセス基盤に対する投資の継続か
ら恩恵を受けると予想している。当行は引き続き、市場リーダーにまで発展しているプライム・ファイナンスのフランチャイズ
に重点を置く予定である。新興市場のトレーディングおよびコモディティはまた、これらの需要が高まっていることから依然と
して主要な成長分野である。
2012年および2013年において、市場環境が安定すると仮定すると、コーポレート・ファイナンスのフィー・プールは増加する
と当行は予想している。債券発行は、M&A関連活動および金融機関離れにより、また、金融機関が追加的な期限付の資金および資本
調達を求めているため、増加すると見込まれている。しかし、世界の成長が減速した場合には、企業のファンダメンタルズに圧力
がかかる可能性がある。資本再構成および民営化のための取引が市場に現れ、2011年下半期から大きな契約受注残があることか
ら、当行は株式発行は増加すると予想している。M&A活動は、ボラティリティが収まり安定性が戻るという想定を条件として、循環
的回復が続いていることから堅調と見込まれている。ドイツ銀行は、これらすべての傾向をうまく利用して、コーポレート・ファ
イナンスのフランチャイズの勢いをさらに増すのに有利な地位にある。
グローバル・トランザクション・バンキング
今後2年間にわたるグローバル・トランザクション・バンキングの見通しは、多数の非常に重要な要因による影響を受けるであ
ろう。2010年および2011年中のほとんどの市場で見られた比較的低い金利水準は継続するであろう。さらに、世界の成長の減速、
ヨーロッパにおける景気後退の可能性および国家債務危機の継続により収益が悪影響を受ける可能性がある。また、規制が銀行
業界全体に課題を引き起こし続けるであろう。
ドイツ銀行のグローバル・トランザクション・バンキング(GTB)業務は、これらの環境上の課題によって影響を受けるであ
ろう。近年の収益性成長および顧客の獲得により維持された勢いに加えて、主力市場におけるリーダーとしての地位により、グ
ローバル・トランザクション・バンキングは、困難な状況においてさえ、新規顧客を誘致するのに有利な地位にある。当業務は、
既存地域における法人・機関投資家顧客群との顧客関係を深化させることに重点を置いていると同時に、一定の新興市場におい
て更なる成長を後押ししている。さらに、金利に対する依存度を軽減するため、当行の利益構成の再調整を進めるイニシアチブが
継続されている。2010年に取得した、ABNアムロのオランダにおける企業金融および商業銀行業務の一部の統合に成功したことに
より、法人顧客向けに第2の国内市場を創出し、顧客の範囲をより広げ補完商品を提供することで、ヨーロッパにおけるグローバ
ル・トランザクション・バンキングの事業範囲がさらに強化されるであろう。当業務は、法人・機関投資家向けビジネス業務の
統合から生じたシナジーを引き続き活用するものと見込まれる。進行中の統合の一環として、法人・機関投資家向けビジネスの
他の分野とより密接に協力することで、より広範囲の顧客がグローバル・トランザクション・バンキングのサービスから恩恵を
受けることが確保されるであろう。
資産運用およびウェルス・マネージメント
2012年以降の資産運用およびウェルス・マネージメント業務の見通しはいくつかの反対の要因による影響を受けるであろう。
2012年に想定される市場の回復により、手数料および業績フィーからの収益が増加するであろう。国家年金への依存から個人の
退職年金への持続的な移行、成熟市場における高齢化、新興経済における富の成長を含む長期トレンドはまた、今後数年間にわた
り収益および新たな運用資産を獲得する機会にプラスの影響を与えるであろう。反対に、市場のボラティリティが再び上昇し投
資家が引き続き現金またはより単純でフィーの低い商品に退避する場合には、近い将来において収益は圧迫されるであろう。
2011年の下半期において、世界の金融市場はボラティリティの拡大を経験し、株式および現物商品全体にわたり投資家の信頼
が低下し流出につながった。これは特にドイツ銀行の資産運用(以下「AM」という。)のような活発な資産運用会社に影響を与
えた。年末に向けて市場は安定の兆候を示していたが、未解決のマクロ経済の問題は引き続き資産運用業界における大きな圧力
である。
複数の新たな改革の適用および実施が、特にその影響の不確実性が存在する場合に、資産運用会社にとって引き続き大きな課
題となっている。新たなおよび未決定の規制により、資産運用会社の費用および制限が増加する可能性があり、競争環境に影響を
与え、特に大企業および銀行が保有する資産運用会社のビジネス・モデルの変更につながる可能性がある。最適な事業構成を維
持する当行の継続的な努力の一部として、また、当行の各業務において市場のリーダーであり続けるために、当行は2011年11月22
日に世界の資産運用部門の戦略的見直しを行う旨を発表した。この戦略的見直しは、特に、最近の規制上の変更および関連費用な
らびに競争環境の変化がどのように業務に影響を与えるか、また、銀行基盤の成長見通しに焦点を当てている。この見直しは、一
定の業務の潜在的な売却を含む、あらゆる戦略的選択を評価する。これは、ドイツ、ヨーロッパおよびアジアにおいて当行の小口
業務を提供する中核部分であると当行が既に判断しているそれらの市場におけるDWSのフランチャイズを除く世界のすべての資
産運用部門を対象としている。戦略的見直しの結果により、AMが再編成および事業の方向転換を行う可能性がある。
しかし、AMにおいて、2011年まで継続され複雑性低減プログラムによって賞賛された基盤の組織改革および費用効率化の努力
により得られる営業レバレッジにより、資本市場の改善および経済成長から利益を得る業務能力が改善し、小幅な市場のボラ
ティリティまたは固定利付のよりフィーの低い商品に向かう投資家の嗜好の見込みを吸収する。さらに、AMは上記の業界の長期
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トレンドから利益を得るのに有利な地位にある。
現在の経営成績が堅調にプラスであり、コスト基盤がうまく管理されており、銀行全体の複雑性低減およびその他のイニシア
チブによる効率化による恩恵が継続的に見込まれることから、2012年および2013年のAMの見通しは前向きである。当業務は、株式
市場の継続的安定および成長、オルタナティブ商品(不動産を含む。)に対する投資家の関心の高まり、ならびに投資を控えてい
た投資家の資本が過去数年にわたる損失を補うために高成長かつよりフィーの高い商品へ流れることから大きく恩恵を受ける
と見込まれている。
さらなる市場のショック、長期間にわたる不確実性または景気後退のトレンドが生じた場合には、資産運用業務の利益目標を
達成する能力が覆される可能性がある。
プライベート・ウェルス・マネージメント(PWM)は、2012年以降、富裕層市場の拡大から恩恵を受け、細分化された競争環境に
おける市場シェアを維持または増加すると見込まれている。ドイツ銀行グループ内における既存基盤の高いレバレッジおよび法
人・機関投資家向けビジネスとの緊密な協力により、超高額個人資産家および主要な顧客セグメントに明確に重点を置くことは
業績に著しく寄与するであろう。新興市場を広範囲にわたり網羅するPWMのビジネス・モデルにより、成熟市場、拡大した規制上
のフレームワークおよび政治環境における課題を調整することが可能になる。通常、PWMは、そのビジネス・モデルが、既存の大き
な先進国のオンショア市場におけるオンショアの機会に焦点を当てるため、財政政策の影響をあまり受けない。
しかし、過去数ヶ月間における基礎的な景気の悪化は、地域および市場間で相当な相違があった。ユーロ圏においては、PWMはド
イツ銀行およびサル・オッペンハイムの2つの強力なブランドにより国内市場のリーダーシップの強化に努めるであろう。PWMの
アジア/太平洋の成長戦略は、ドイツ銀行の経営基本方針と整合するよう調整され、雇用およびCIBとの協力の強化を通じて有機
的成長を遂げた。アジア/太平洋およびアメリカにおいて、有機的成長の勢いをさらに取り込むことで、アジア/太平洋において
トップ3の市場の地位、アメリカにおいてトップ5を目標とすることを計画している。ヨーロッパ(国内市場を除く。)において
は、生産性がさらに改善される見込みであり、中東およびロシアならびに東ヨーロッパ(REE)におけるトップ5の市場の地位を
目標としている。ドイツ銀行グループ内でのサル・オッペンハイムの統合およびポジション調整により、2011年においてプラス
の業績を達成した。また、2012年以降もサル・オッペンハイムは好業績を達成するであろう。様々な地域において、成長イニシア
チブを可能にしコスト効率を改善するため、ITおよびプロセスの改善が計画されている。
ドイツ銀行の資産運用およびウェルス・マネージメント(AWM)は、引き続き有数の多様な世界的サービス提供者であり、上記の
市場指標から強く恩恵を受ける立場にある。
個人顧客および中堅企業向けビジネス
個人顧客および中堅企業向けビジネス(以下「PBC」という。)が営業を行っている国々では、マクロ経済全体の見通しが混在し
ている。ドイツ国内市場のGDP成長率は2012年はわずかにプラスの見通しであり、2013年はさらに改善する見通しである。一方、
PBCが所在するヨーロッパの大部分の国々のGDPの見通しは横ばいまたはわずかにマイナスである。しかし、アジアは力強い成長
路線が続いている。さらに深刻な経済成長の悪化により、失業率の増加、信用リスク引当金の増加および事業成長の低迷につなが
る可能性がある。
PBCは現在、投資商品市場の推移に関して、事業環境におけるさらなる不確実性に直面している。これは特にヨーロッパ国家債
務危機の今後の進展に左右される。また、2012年の継続的な低金利がPBCの収益にマイナスの影響を及ぼす可能性がある。
個人顧客および中堅企業向けビジネスの成功は堅実なビジネス・モデルに基づいている。アドバイザリー・バンキングおよび
消費者金融の連携により、PBCはドイツ国内市場でリーダーとしての地位を築いており、その他の重要なヨーロッパ市場における
確固たる地位および主要アジア諸国における成長投資を伴っている。
アドバイザリー・バンキング(ドイツ)では、当行は、預金の収集および低リスクのモーゲージ商品における成功ならびに当
行の投資および保険商品業務の強化により、市場での地位を強化できると見込んでいる。進行中の組織再編により、当行はさらに
価値ある提案を強化し、顧客の選好に基づく提供を改善するよう努めている。
ドイツ銀行およびポストバンクは、引き続き収益および費用の側面でシナジーを実現していくことを相互に見込んでいる。強
制転換社債、プット/コール・オプションの行使および潜在的な支配の取決めの効果が、2012年のシナジーの実現を支援する可
能性がある。
ただし、上述の経済リスクもまた、ドイツ銀行/ポストバンクの協力強化に関係している。費用面において、シナジーが実現し
ないかまたは予測よりも遅れて実現するリスクが存在している。さらに、シナジーを達成する費用が予測よりも高くなるリスク
が存在している。これらのリスクは、ボトムアップによるシナジー施策の再検証に加えて、トラッキングの継続および上級経営陣
への報告により可能な限り軽減される。
当行は、ヨーロッパにおけるアドバイザリーの強みを利用して、裕福な地域に重点を置いて豊富な提案をするために、収益性の
高いPBCのフランチャイズの開発を進める意向である。PBCのアジアでの成長余地は、協力強化を伴う中国の華夏銀行に対する
19.99%の持分およびインドのさらなる有機的成長によりてこ入れされるであろう。
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② 2011年12月31日現在の貸借対照表
2011年
12月31日現在
資 産 単位:百万ユーロ(億円)
2010年
12月31日現在
現金および預け金
a)現金
b)中央銀行預け金
このうち:ドイツ連邦銀行
103
104,254
40
50,519
(24,445)
32,646
104,357
101,873)
(
50,559
49,356)
(
公共部門事業体負債証券および中央銀行借入適格為替手形
a)政府短期証券、割引政府債および類似の公共部門事業体負債証券
このうち:ドイツ連邦銀行借入適格
585
549
(-)
-
74
-
b)為替手形
585
(
549
571)
(
536)
銀行に対する債権
a)モーゲージ貸出金
b)公共部門事業体への貸出金または保証
0
368
233,722
c)その他の債権
190,989
234,090
228,519)
(
このうち:
要求払
有価証券担保付債権
121,822
9,633
(104,779)
(532)
顧客に対する債権
a)モーゲージ貸出金
b)公共部門事業体への貸出金または保証
c)その他の債権
9,723
9,010
222,783
8,232
8,283
208,484
241,516
235,768)
(
このうち:有価証券担保付債権
190,989
186,443)
(
224,999
219,644)
(11,868)
(
6,943
公社債およびその他の固定利付有価証券
a)短期金融市場証券
aa)公共部門発行者
ab)その他の発行者
このうち:ドイツ連邦銀行借入担保適格
0
194
6,403
114
(-)
194
b)公社債
ba)公共部門発行者
このうち:ドイツ連邦銀行借入担保適格
bb)その他の発行者
このうち:ドイツ連邦銀行借入担保適格
c)自己負債証券
額面金額
6,517
3,067
1,773
(-)
15,010
(4,870)
168
11,557
2,405
14,624
102
16,783
100
100
100
14,920
14,565)
(
株式およびその他の変動利付有価証券
825
805)
(
トレーディング資産
(
1,213,367
1,184,489)
参加持分
(
1,060,886
1,035,637)
42,716
41,699)
(
44,892
43,824)
(16,084)
(1,424)
(
15,067
941
信託資産
(
このうち:信託貸出金
74
409/550
1,273
1,243)
938
916)
(621)
(64)
(
605
57
関係会社に対する投資
このうち:対銀行
対金融サービス機関
1,291
1,260)
(
854
834)
(
このうち:対銀行
対金融サービス機関
23,400
22,843)
(
(
1,190
1,162)
(75)
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2011年
12月31日現在
資 産 単位:百万ユーロ(億円)
無形資産
a)自己開発無形資産
b)購入した無形資産
c)のれん
2010年
12月31日現在
541
168
234
-
d)無形資産に係る頭金
2
191
257
(
943
921)
(
847
827)
有形固定資産
その他の資産
前払費用
a)発行および貸出金業務関連
1,327
1,295)
(
6,866
6,703)
(
450
439)
(
12,418
12,122)
(
726
585
b)その他
743
1,042
(
1,311
1,280)
(
1,785
1,743)
(
4,165
4,066)
(
4,384
4,280)
繰延税金資産
積立超過の制度資産
(
資産合計
(
410/550
439
429)
1,869,074
1,824,590)
(
(
107
104)
1,620,164
1,581,604)
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2011年
12月31日現在
負債および株主持分 単位:百万ユーロ(億円)
銀行に対する負債
c)その他の負債
343,628
335,450)
(
このうち:要求払
3,013
3,908
4,947
3,300
6,921
268,421
d)その他の負債
8,247
233,772
275,342
268,789)
(
2,046
92,668
1,021
95,977
94,714
25,434
b)証券形態のその他の負債
96,998
37,959
120,148
117,288)
(
1,052,720
1,027,665)
(
(
134,957
131,745)
(35,092)
(234)
22,063
411
トレーディング負債
(
信託負債
このうち:信託貸出預り金
881,817
860,830)
1,273
1,243)
(
1,190
1,162)
(75)
(
74
その他の負債
12,929
12,621)
(
繰延収益
a)発行および貸出金業務関連
b)その他
18,514
18,073)
(
59
699
59
812
758
740)
(
繰延税金負債
-
57
1,461
4,519
58
1,378
5,313
(
劣後負債
6,037
5,893)
(
19,573
19,107)
(
一般的銀行業リスクのための資金
(
2,676
2,612)
(
2,380
26
2,318
2,354
25,373
25,358
13
5,434
13
5,144
5,447
852
5,157
816
(
負債および株主持分合計
(
411/550
2,000
1,952)
(2,000)
2,380
62
d)配当可能利益
6,749
6,588)
19,594
19,128)
(
2,276
条件付資本金461百万ユーロ
(2010年12月31日現在:636百万ユーロ)
b)資本剰余金
c)利益剰余金
ca)法定準備金
cd)その他の利益剰余金
871
850)
(
-
引当金
a)年金および類似の債務に対する引当金
b)税金引当金
c)その他の引当金
このうち:ドイツ商法第340e条第4項に基づくトレーディング関連
特別準備金
株主資本
a)引受済資本金
控除:自己株式の名目額面価額
242,019
236,259)
(152,319)
(
177,836
証券形態の負債
a)発行債券
aa)抵当ファンドブリーフ債
ac)その他の債券
このうち:
短期金融市場証券
未決済自行引受手形および約束手形
278,768
272,133)
(162,103)
(
194,283
顧客に対する負債
c)貯蓄預金
ca)3ヶ月の契約通知期限付
cb)3ヶ月超の契約通知期限付
このうち:要求払
2010年
12月31日現在
33,990
33,181)
1,869,074
1,824,590)
(
(
33,685
32,883)
1,620,164
1,581,604)
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2011年
12月31日現在
負債および株主持分 単位:百万ユーロ(億円)
偶発負債
a)再割引為替手形による偶発負債
b)保証および補償契約による負債
2010年
12月31日現在
62,987
31
c)第三者負債の担保提供により生じる負債
57,436
40
(
その他の契約債務
a)買戻選択権付有価証券売却契約による買戻債務
b)発行および引受契約債務
63,018
61,518)
(
105,578
c)取消不能貸出コミットメント
111,826
(
412/550
57,476
56,108)
105,578
103,065)
(
111,826
109,165)
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③ 2011年1月1日から2011年12月31日までの期間に係る損益計算書
単位:百万ユーロ(億円)
2011年度
利息収益
a)貸出および短期金融市場業務
b)固定利付有価証券および政府登録債
2010年度
11,903
3,792
10,414
3,884
15,695
15,321)
13,036
12,726)
(
利息費用
(
(
2,659
2,596)
(
配当等収益
a)株式およびその他の変動利付有価証券
b)参加持分
c)関係会社に対する投資
14,298
13,958)
11,164
10,898)
(
3,134
3,059)
(
2,299
27
1,299
2,319
27
1,880
3,625
3,539)
(
利益共同体契約、利益移転契約および部分利益移転契約による収益
903
882)
(
手数料収益
手数料費用
(
(
7,143
6,973)
1,439
1,405)
(
5,985
5,843)
(
5,704
5,568)
(
4,083
3,986)
(
2,619
2,557)
(
トレーディング純損益
このうち:ドイツ商法第340e条第4項に基づくトレーディング関連特別準備金へ
の繰入(-)
その他の営業収益
-276
-2,000
4,554
4,446)
(
管理費用
a)人件費
aa)賃金および給料
ab)強制社会保険拠出金ならびに年金およびその他の従業員給付費用
372
363)
(
7,394
7,218)
1,409
1,375)
(
4,226
4,125)
(
2,344
2,288)
(
4,537
603
5,080
795
5,140
このうち:年金費用-101百万ユーロ(2010年度:-60百万ユーロ)
b)その他の管理費用
5,875
5,742
5,742
10,882
10,623)
(
有形固定資産および無形資産の減価償却、償却、評価減および価値修正
(
338
330)
(
その他の営業費用
(
5,102
4,981)
(
1,218
1,189)
債権および一定の有価証券の評価減および価値修正ならびに貸倒引当金繰入額
参加持分、関係会社に対する投資および固定資産として取り扱われる有価証券の
評価減および価値修正
300
293)
(
4,804
4,690)
(
305
298)
(
1,018
(
(
一般的銀行業リスクのための資金への繰入(-)
特別利益
-400
△390)
(
2,851
2,783)
-)
-)
(
特別損失
(
(
933)
-)
このうち:繰延税金264百万ユーロ(2010年度:-620百万ユーロ)
「その他の営業費用」として計上されないその他の税金
(
326
318)
(
1,229
1,200)
910
( 888)
319
311)
(
(
367
358)
-)
(
1,058
1,033)
(
91
89)
(
(
特別損益
法人所得税
(
0
0)
(
経常利益
956
994)
損失引受による費用
36
35)
(
121
118)
(
1,425
1,391)
(
157
153)
(
1,426
1,392)
(
488
476)
純利益
413/550
11,617
11,341)
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前期繰越利益
126
123)
1,552
1,515)
(
(
利益剰余金への繰入
−その他の利益剰余金への繰入
328
320)
816
797)
(
(
700
(
700
683)
(
852
832)
配当可能利益
次へ
414/550
-)
(
(
816
797)
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④ 年次財務書類の注記
一般的な情報
ドイツ銀行AGの2011年度の年次財務書類は、ドイツ会計基準近代化法(以下「BilMoG」という。)による最近の改正後のドイツ
商法(以下「HGB」という。)、および銀行財務書類指令法(以下「RechKredV」という。)に従って作成されたものである。会社
法の規定は遵守されている。明瞭性のため数値は百万ユーロ単位で記載してある。
表示の基準
会計方針
債権
トレーディング目的で保有されている債権は、別段落の「トレーディング業務」に記載されているように会計処理される。
銀行および顧客に対する債権のうちトレーディング資産として適格でないものは通常、額面金額または取得原価(必要な減損
を控除後)で計上される。その後の報告期間に減損損失の金額が減少し、客観的にその減損の減少が減損認識後に発生した事象
に関連している場合には、以前に認識された減損は損益計算書を通じて戻入れられる。
リスク引当金
貸倒引当金としては、減損ならびにすべての識別可能な信用リスクおよびカントリー・リスク引当金、潜在的債務不履行リスク
引当金および一般的銀行業リスク引当金がある。信用リスク引当金は、慎重性の原則に従い、期待損失額で反映される。
外国の貸出先への融資に関する移転リスク(カントリー・リスク)は、経済、政治および地域情勢を考慮に入れた格付システム
を用いて評価される。一定の諸外国への国境を越えたエクスポージャーに関する引当金を認識する際には慎重性の原則が適用さ
れる。
固有の信用リスクに関する引当金は、商事法の原則に従い包括的価値修正の形で反映される。このほか、一般的銀行業リスクに
ついては、ドイツ商法第340f条に従って引当金が計上される。ドイツ商法第340f条第3項に基づく相殺オプションが利用されてい
る。
有価証券
トレーディング目的で保有されている公社債およびその他の固定利付有価証券ならびに株式およびその他の変動利付有価証券
は、別段落の「トレーディング業務」に記載されているように会計処理される。
予見可能な将来までの保有を目的とする一定の公社債およびその他の固定利付有価証券の保有分は非流動資産として分類さ
れ、厳密でない低価法を用いて会計処理される。これは、各有価証券が、一時的でない減損控除後の取得原価で計上されることを
意味する。
公社債およびその他の固定利付有価証券が予見可能な将来まで保有するものでもトレーディング・ポートフォリオの一部を
構成するものでもない場合には、それらは流動資産として分類され、厳密な低価法を用いて会計処理される。これは、当該有価証
券が、取得原価またはそれぞれ帰属可能な市場価額のいずれか低い金額で計上されることを意味する。
これは、トレーディング・ポートフォリオの一部でない場合に通常流動資産として会計処理される株式およびその他の変動利
付有価証券についても同様である。
有価証券は、客観的に評価増の原因が評価減認識後に発生した事象に関連している場合には、当初価値回復要件に従って評価
増が行われる(当初価値回復要件)。
組込デリバティブ
ハイブリッド契約の中にはデリバティブ部分およびデリバティブ以外の部分の両方を含むものがある。このような場合、デリバ
ティブ部分は、組込デリバティブと呼ばれ、デリバティブ以外の部分は主契約を表している。組込デリバティブの経済的特性およ
びリスクが、主契約のそれと密接に関連していない場合で、かつ、ハイブリッド契約自体がトレーディング業務として純損益を通
じて公正価値で計上されるものではない場合には、当該組込デリバティブは一般原則に従って区分処理される。主契約は償却原
価または決済金額で会計処理される。
トレーディング業務
トレーディング目的で保有されるまたは発生した金融商品(デリバティブ金融商品のプラスおよびマイナスの時価を含む。)
および貴金属は、リスク調整を控除後の公正価値で認識される。バリュー・アット・リスク調整に加え、トレーディング純損益の
利益配当には事実上の制限が存在する。これは、各年度にトレーディング純収益の一部を一般的銀行業リスクのための資金の一
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部であるトレーディング関連特別準備金に割当てる必要があるためである。
公正価値は、金融商品が強制または清算による売却以外で、取引知識のある自発的な非関連当事者との間の現在の取引で交換さ
れ得る金額として定義されている。入手可能な場合には、公正価値は、観察可能な市場価格およびパラメータに基づくか、あるい
は当該価格またはパラメータから算出される。観察可能なデータの入手可能性は、商品や市場によって異なり、時間の経過により
変動する可能性がある。観察可能な価格または入力値が入手可能でない場合、特定の商品に適合する評価技法が適用される。
公正価値が評価技法を用いて見積もられるか、または観察可能な価格もしくはパラメータから算出される場合、重要な判断が要
求される可能性がある。このような見積りは本質的に不確実で変更が生じやすい。そのため、実際の経営成績および財政状態は、
これらの見積りと異なる可能性がある。
金融商品の公正価値による評価には、手仕舞いコスト、流動性リスクおよび相手先リスクに関する評価調整が含まれている。
残存する実現リスクを反映するため、公正価値の測定結果はリスク調整によって減額され、それはトレーディング資産から控
除される。バリュー・アット・リスク調整の計算は、保有期間10日および信頼水準99%に基づいている。
トレーディング関連特別準備金は、トレーディング純収益(バリュー・アット・リスク調整後)の最低10%(ただし、各事業
年度のトレーディング純収益の合計金額を超えてはならない。)を繰入れることにより設定されている。トレーディング関連特
別準備金は、当該準備金がトレーディング純収益(バリュー・アット・リスク調整後)の5年平均の50%に達するまで、繰入れる
必要がある。
当該準備金は、50%の上限を超える金額の戻入れのため、またはトレーディング純損失を補填するためのみに取崩しが可能で
ある。
トレーディング目的で保有されている金融商品および貴金属は、「トレーディング資産」または「トレーディング負債」とし
て貸借対照表上で独立表示されている。コモディティを購入または売却する先渡契約は、基本的に金融商品として適格でないた
め、トレーディング資産に分類できない。
バリュー・アット・リスク調整後の公正価値の変動はすべて、「トレーディング純収益(損失)」として認識される。
評価単位(ヘッジ会計)
会計目的上、資産、負債、未履行の取引または極めて可能性の高い予定取引(ヘッジ対象項目)および金融商品(ヘッジ手段)
が、ヘッジされるリスクに起因する公正価値またはキャッシュ・フローの変動の相殺を達成するために評価単位内において指定
される場合には、通常の測定規則は適用されない。これは、差し迫った損失に対する引当金として認識される純損失(すなわち、
マイナスの非有効部分)が発生しない限り、同じ種類のリスクに関連した公正価値のマイナスの変動が当該ヘッジ期間中に認識
されないことを意味する。
ヘッジ会計の目的上、コモディティを購入または売却する先渡契約は金融商品として取り扱われる。
分類変更
債権および有価証券は当初、トレーディング業務、流動性準備金または非流動投資として分類されなければならない。
当初認識後のトレーディング業務への分類変更は認められておらず、トレーディング業務からの分類変更は例外的な市況(特
に、取引する能力に悪影響を及ぼす状況)により意思の変更があった場合にのみ認められている。さらに、トレーディング目的で
保有されている金融商品は当初認識後、ヘッジ手段として評価単位へと指定することができる。
流動性準備金区分と非流動投資区分の間の分類変更は、文書化された当初認識後、経営陣の意思に明確な変更があったときに
生じる。
当該分類変更は、当該意思に変更があったときに、分類変更日現在の公正価値で行われる。
参加持分および関係会社に対する投資
参加持分は、取得原価、またはドイツ商法第253条に基づくオプションを利用してそれより低い公正価値のいずれかで計上され
る。
2010年1月1日以降、関係会社に対する投資は厳密でない低価法により会計処理されている。これは、同日以降、減損が一時的で
ないと見なされる場合にのみ評価減が認識されていることを意味する。厳密な低価法から厳密でない低価法への変更により、財
政状態および業績に関するより目的適合性のある情報が提供される。
参加持分および関係会社に対する投資に関しては、客観的に評価増の原因が評価減認識後に発生した事象に関連している場合
には、当初価値回復要件に従って評価増が行われる。ドイツ商法第340c条第2項に基づく相殺オプションが利用されている。
有形固定資産および無形資産
有形固定資産および無形資産は、取得原価または製造原価から減価償却または償却を控除した金額で計上される。自己開発の
ブランド、題字、出版表題、顧客名簿およびこれらに類似する無形資産は認識されない。
永久的と思われる減損については、評価減が行われる。
有形固定資産および無形資産は、客観的に価値の増加が評価減認識後に発生した事象に関連している場合には評価増が行われ
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なければならない。
少額資産は、取得年度に償却される。 資産の認識の中止
資産は通常、法的所有権が移転した時点で認識が中止される。
しかし、当該資産の法的な移転にかかわらず売手が所有に関するリスクおよび経済価値の大部分を留保する場合には、当該資産
の認識は中止されない。
2010年1月1日以降、有価証券の貸付/借入取引は、ドイツ商法第246条第1項第2文に従って、譲渡人の貸借対照表において引き続
き認識される。これは、譲渡人は所有に関する大部分のリスクおよび経済価値にさらされるため、貸付有価証券を認識中止しない
ことを意味する。
負債
負債は決済金額または額面金額で認識される。割引発行されるゼロ・クーポン債は現在価値で計上される。
引当金
年金および類似の債務に対する引当金は、保険数理原則に従って認識される。年金引当金は、予測単位積立方式により、ドイツ連
邦銀行公表による残存期間を15年と仮定した平均市場金利を使用して計算される(ただし、年金制度の残存期間がそれより短い
場合を除く。)。
年金および類似の債務の決済のためのみに使用される資産で、かつ、ドイツ銀行AGにもいずれの債権者にも支配されていないも
の(制度資産)は、公正価値で評価され、各引当金と相殺される。積立超過の制度資産は貸借対照表上、引当金と相殺後で純資産
として認識される。積立不足の年金債務および当行内部で資金供給される制度に係る債務については、関連する引当金が設定さ
れる。
年金および類似の債務の決済金額が非流動金融資産として保有する有価証券の公正価値のみに基づく場合、当該有価証券の公
正価値が最低保証額を上回る場合には引当金は当該公正価値で測定される。
偶発負債や有償契約(トレーディング業務を除く。)に関するその他の引当金は、慎重な商業上の判断原則に従ってその決済金
額で認識される。引当金は、貸借対照表日後12ヶ月以内に関連するキャッシュ・アウトフローの発生が見込まれない場合には、割
引かれる。
繰延税金
資産、負債および経過勘定の会計上の帳簿価額と税務上の基礎額との一時差異に係る繰延税金資産および繰延税金負債は互い
に相殺され、貸借対照表上、繰延税金資産または繰延税金負債のいずれかとして純額で表示される。繰延税金資産の算定に当たり
未使用の繰越欠損金が考慮されるが、考慮されるのは今後5年以内に使用できる範囲のみである。
自己株式
ドイツ銀行AGが自己の株式(自己株式)を取得した場合、これらは貸借対照表上、独立項目において取得原価をもって株主資本
から直接控除され、損益計算書には利得も損失も認識されない。
自己株式がその後売却される場合には、上述の控除の戻入れが行われ、当初の取得原価を超過する金額は資本剰余金に認識され
る。一方、その後の売却により発生した損失は利益剰余金に認識される。
通貨の換算
通貨の換算は、ドイツ商法第256a条および第340h条に規定された原則に従って行われる。
固定資産として取り扱われる外貨建資産であって、当該通貨によるカバーが個別にとられていないものは取得原価で計上され
る(ただし、外国為替相場の変動が一時的でない場合には、当該資産の評価減が必要となる。)。その他の外貨建資産および負債
ならびに未決済の現金取引は貸借対照表日の直物相場仲値で、為替予約取引は貸借対照表日の先物相場で換算される。
通貨の換算から生じる利得および損失の会計処理は、それらがどの外貨ポジションに関係しているかに左右される。トレーディ
ング資産およびトレーディング負債の通貨の換算から生じる利得および損失、ならびに個別にカバーがとられているポジション
の換算から生じる利得および損失は、損益計算書において認識される。同じことが、個別にカバーはとられていないが残存期間が
1年以内である外貨ポジションにも適用される。一方、個別にカバーがとられておらず、かつ、残存期間が1年超である外貨ポジ
ションについては、不平等性の原則に従って、通貨の換算から生じる損失のみが認識される。
国外支店の貸借対照表および損益計算書の諸科目はそれぞれの貸借対照表日の仲値でユーロに換算される(報告日法)。当行
内部での貸借対照表科目の換算から生じる差額は、当行のドイツ国外の支店に割り当てられた資本(繰越損益を含む。)の換算
から生じる為替差損を除き、「その他の資産」または「その他の負債」に計上され、純利益には影響を与えない。
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有価証券報告書
貸借対照表注記
有価証券
以下の表は、記載の貸借対照表科目中に含まれる市場性のある有価証券の内訳を示している。
上場
非上場
2011年
12月31日現在
2010年
12月31日現在
2011年
12月31日現在
2010年
12月31日現在
7,939
15,057
6,981
8,343
株式およびその他の変動利付有価証券
113
139
23
326
参加持分
613
670
15
0
2
2
18
-
単位:百万ユーロ
公社債およびその他の固定利付有価証券
関係会社に対する投資
固定資産として保有される公社債およびその他の固定利付有価証券は、ドイツ銀行がこれらの有価証券を予見可能な将来まで
保有する意思であることから、償却原価で計上されている。報告日現在のより低い公正価値は合計6,679百万ユーロ(帳簿価額は
7,983百万ユーロ)であった。このポートフォリオには主に、金融市場における流動性が著しく低下したため実施された2008年度
および2009年度の分類変更が含まれていた。分類変更された資産については、短期間に売却または売買することから予見可能な
将来まで保有することへと意思に変更が生じた。これらの資産は分類変更日現在のより低い公正価値で分類変更された。分類変
更日現在、これらの資産の本源的価値はその見積公正価値を上回っていた。固定資産として分類される有価証券は、分離された
ポートフォリオにおいて管理されていた。
入手可能な場合、公正価値は、観察可能な価格またはパラメータから算出された。観察可能な市場価格または入力値が入手不可
能な場合、特定の商品に適合する評価技法が適用された。1件の事例において、これらの固定資産の公正価値の決定には、当該固定
資産を長期保有する意思を受けた取引日以後の流動性スプレッドの変動も、また信用リスクが信用リスク引当金繰入額に既に考
慮された後の信用スプレッドの変動も含まれなかった。
投資ファンドに対する投資
以下の表は、10%を超えて保有する受益証券について、ドイツ国内外の投資ファンドに対する投資の内訳を投資目的別に示して
いる。
2011年12月31日現在
帳簿価額
公正価値
公正価値と帳簿
価額との差額
2011年度におけ
る分配
3,277
3,277
-
-
635
635
-
-
混合ファンド
5,009
5,009
-
0
通貨ファンド
54
54
-
-
212
212
-
-
9,187
9,187
-
0
単位:百万ユーロ
株式ファンド
公社債ファンド
コモディティ・ファンド
合計
ファンドに対する投資の大部分はトレーディング資産に分類されており、その帳簿価額はその公正価値に相当していた。当該
ファンドの大部分は、ドイツ銀行が設定した取引所売買ファンドであった。
受益証券の償還を延期するための条件はファンドごとに異なり、最低資産価額に基づく場合もあれば、ファンド・ディレクター
に一任される場合もある。受益証券の日々の償還に関する制限は、ある一時点であまりにも多くの投資家が償還を試みるケース
に関連している。こうした場合、ファンドは、償還請求を履行できるようになるまで償還を延期する可能性がある。
トレーディング資産および負債
以下の表は、トレーディング資産およびトレーディング負債の内訳を示している。
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
トレーディング資産
単位:百万ユーロ
トレーディング負債
デリバティブ金融商品
874,665 デリバティブ金融商品
852,648
債権
154,942 負債
200,072
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公社債およびその他の固定利付
有価証券
株式およびその他の変動利付
有価証券
99,087
81,009
その他の資産
4,097
リスク調整
合計
-433
1,213,367 合計
1,052,720
トレーディング目的で保有されている金融商品
認められている評価方法を使用して公正価値を決定するための基礎的な仮定は「表示の基準」の項に詳述されている。
次の表は、トレーディング・デリバティブに該当する公正価値で評価されるデリバティブの内訳を、種類および数量別に示し
ている。
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
名目金額
OTC商品
59,398,657
金利関連取引
48,756,061
為替レート関連取引
5,998,420
株式および指数関連取引
775,714
クレジット・デリバティブ
3,589,198
その他の取引
279,264
取引所売買商品
1,934,751
金利関連取引
1,571,094
為替レート関連取引
3,757
株式および指数関連取引
221,218
その他の取引
138,682
合計
61,333,408
将来キャッシュ・フローの金額、時期および信頼性は、金利環境、株式および債券市場の展開、ならびに信用スプレッドおよび債
務不履行による影響を受ける。
方法および仮定ならびにリスク調整額
リスク調整の計算は、トレーディング目的で保有されるまたは発生した金融商品を組み込んだ規制上のバリュー・アット・リ
スクを計算するためのモデルに基づいている。トレーディング資産の評価には、様々な評価調整(例えば流動性リスクに関する
評価調整。「表示の基準」の「トレーディング業務」の項にさらに詳しく説明されている。)が必要となる場合がある。
バリュー・アット・リスク調整(以下「VaR調整」という。)の計算は、保有期間10日および信頼水準99%に基づいている。観
察期間は261取引日である。
リスク調整は、規制上のVaR調整に加え、VaR計算ではカバーされないドイツ銀行の自己の信用リスクに関連した追加のリスク数
値によって補完された。
リスク調整の絶対額は433百万ユーロである。
金融商品をトレーディングとして分類するための基準の変更
2011年度において、金融商品のトレーディング資産および負債への分類に関する基準に変更はなかった。
デリバティブ金融商品
先渡/先物取引
貸借対照表日現在で未決済の先渡/先物取引は主として次の種類のものであった。
− 金利関連取引
負債性証券関連先渡取引、先渡金利契約、金利スワップ、金利先物、証券形態オプション権、金利および指数関連オプション取
引およびオプション契約
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有価証券報告書
− 為替レート関連取引
外国為替および貴金属先渡、クロスカレンシー・スワップ、証券形態オプション権、外国為替および貴金属関連オプション取
引およびオプション契約、外国為替および貴金属先物
− その他の取引
株式先渡/先物、指数先物、証券形態オプション権、株式および指数関連オプション取引およびオプション契約
上記の種類の取引は、ほとんど例外なくトレーディング業務において金利、為替レートおよび市場価格の変動をヘッジするため
に締結されている。
公正価値で会計処理されないデリバティブ
次の表は、通常は公正価値で会計処理されないデリバティブ金融商品を示している。
2011年12月31日現在
帳簿価額
単位:百万ユーロ
公正価値
名目金額
プラス
マイナス
プラス
マイナス
680,551
339
1,171
1,481
2,735
84,242
242
349
1,190
4,054
514
35
14
287
57
48,322
0
359
779
378
366
-
87
63
132
813,995
616
1,980
3,800
7,356
OTC商品
金利関連取引
為替レート関連取引
株式および指数関連取引
クレジット・デリバティブ
その他の取引
合計
通常は公正価値で計上されないデリバティブの帳簿価額は、「その他の資産」および「その他の負債」に計上されている。
評価単位(ヘッジ会計)
ドイツ銀行AGは、公正価値ヘッジを通じて評価単位を形成し、基本的に金利スワップおよびオプションを通じて市場金利の変動
から生じる固定利付有価証券の公正価値の変動をヘッジしている。
ハイブリッド金融商品に組み込まれた分離可能なデリバティブから生じる追加リスクについても、ミクロ・ヘッジ関係を通じ
てヘッジされている。
上述のケースに加えて、ドイツ銀行はコモディティ・リスクをミクロ・ヘッジ関係およびポートフォリオ・ヘッジ関係を通じ
てヘッジしている。
次の表は、評価単位内のヘッジ対象項目の概要(ヘッジされたリスクの金額を含む。)を示している。ヘッジされた資産および
ヘッジされた負債については、その帳簿価額も表示されている。
2011年12月31日現在
単位:百万ユーロ
ヘッジされたリスクの
金額
帳簿価額
ヘッジされた資産、合計
3,537
149
ヘッジされた負債、合計
94,369
-6,588
ヘッジされたリスクの
金額
名目金額
未履行取引
31,516
1,654
ヘッジされたリスクの金額がマイナスである場合にはそれぞれ、資産についてはヘッジ関係開始以降の公正価値の累積的減少
額、負債については同公正価値の累積的増加額のうち、純損益に認識されなかったもの(ヘッジを考慮後)を意味する。ヘッジされ
たリスクのプラスの金額はそれぞれ、資産については公正価値の累積的増加額、負債については公正価値の累積的減少額のうち、
純損益に認識されなかったもの(ヘッジを考慮後)に相当する。
ドイツ銀行AGは、為替予約およびスワップを使用して、為替リスクにさらされる純資産価額を表す支店の拠出資本金および繰
越損益に係る為替リスクの公正価値ヘッジを締結している。マクロ・ヘッジを通じてヘッジされた純ポジションの帳簿価額は合
計199億ユーロであった。ヘッジされたリスクの金額はマイナス391百万ユーロである。反対方向の直物相場の変動の最後の相殺
は、拠出資本金の償還時に生じる。
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有価証券報告書
ドイツ銀行AGは、ヘッジ対象項目とヘッジ手段に関する対称関係となる契約条件が存在しない場合には、ヘッジ対象項目と
ヘッジ手段の公正価値の変動の比較により評価単位の有効性の測定を行っている(ダラーオフセット法)。
固定資産
以下の表は固定資産の変動を示している。
減価償却/償却、評価減
および価値修正
取得/製造原価
2011年
1月1日
現在
増加
処分
954
601
2
自己開発無形資産
4
576
購入した無形資産
297
6
のれん
653
単位:百万ユーロ
無形資産
頭金
有形固定資産
土地および建物
事務所用什器備品
簿 価
2011年
2010年
このうち このうち 12月31日 12月31日
累計額
当年度
処分
現在
現在
610
107
0
943
-
39
39
-
541
2
2
133
25
0
168
191
19
-
438
43
-
234
257
-
-
-
-
-
-
-
-
2,911
285
635
1,714
231
137
847
1,327
497
19
404
22
20
48
2,414
266
231
1,692
211
89
901
450
452
757
875
854
938
-2,1762
42,716
44,892
-4,239
7,983
12,222
-205
1,621
株式およびその他の変動利付有価
証券
+43
211
168
このうち、商法第254条に従って
評価単位に含められているもの
-
-
-
変動
参加持分
関係会社に対する投資
公社債およびその他の固定利付有
価証券
このうち、商法第254条に従って
評価単位に含められているもの
-84
1,826
RechKredV第34条第3項に基づく金融資産の合算オプションが利用された。在外支店における貸借対照表日レートによる通貨換算から生じる為替レート変
動は、取得/製造原価(2011年1月1日現在)と減価償却/償却、評価減および価値修正の累計額に認識されている。
1 簿価総額90百万ユーロの土地および建物が当行の自己の活動の一部として使用された。
2 この減少は主に、関係会社に対する投資に係る出資額の増加を上回る減少および評価減(11億ユーロ)に起因していた。
無形資産
無形資産に計上されているのれんは、見積耐用年数である5年から15年にわたって償却される。その決定は、経済的および組織的
要素(例えば、被取得事業に係る将来の成長見込みおよび利益見込み、予想シナジー効果の様態および期間、顧客基盤の活用なら
びに集合的労働力)に基づいている。無形資産に分類されたソフトウェアは、その耐用年数にわたって償却される。
その他の資産および負債
「その他の資産」は、主に、スワップに係るバルーン・ペイメント(25億ユーロ)、税務当局に対する債権(14億ユーロ)、利益
共同体契約に係る債権(903百万ユーロ)および資産計上された建設費用(351百万ユーロ)から構成されている。
「その他の負債」には、主に、認識中止されなかった負債(60億ユーロ)が含まれている。個別にカバーがとられている為替ポ
ジションに関する評価の平準化は合計36億ユーロ、金利および通貨スワップは合計682百万ユーロ、支払予定の営業支出は合計
620百万ユーロである。
劣後資産および負債
劣後資産
劣後資産は、以下のとおり計上されている。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
421/550
2010年12月31日現在
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銀行に対する債権
368
1,068
顧客に対する債権
187
339
公社債およびその他の固定利付有価証券
355
1,055
7,817
1,481
トレーディング資産
劣後負債
劣後負債は、固定利付および変動利付有価証券、記名および無記名社債ならびに約束手形の形態で発行され、その当初の償還期
限は主に5年から30年の間である。
ドイツ銀行AGには劣後負債を所定の償還期限前に償還する義務はないが、場合によっては発行者の選択により早期償還が可能
である。清算または支払不能の場合には、これらの負債から生じる債権および利息債権は、ドイツ銀行AGの全債権者の劣後弁済で
ない債権に対して劣後弁済となる。社債の条件に基づき、これらの資金の資本または他の形態の債務への転換は見込まれていな
い。これらの条件は、個々に明記されていない劣後負債にも適用される。
10億ユーロ超の重要な劣後負債は以下の表のとおりである。
通貨
金額
単位:百万
種類
発行年度
表面利率
償還期限
ユーロ
1,100
無記名社債
2003
5.125% 2013年1月31日
ユーロ
1,150
無記名社債
2010
5.000% 2020年6月24日
ユーロ
1,000
記名社債
2003
5.330% 2023年9月19日1
ユーロ
1,000
記名社債
2008
8.000% 2038年5月15日1
ユーロ
1,300
記名社債
2009
9.500% 2039年3月31日1
米ドル
1,385
記名社債
2008
8.050%
期限なし1
米ドル
1,975
記名社債
2008
7.600%
期限なし1
1 所定の日にコール可能であるため、早期償還の可能性がある。
すべての劣後負債(196億ユーロ)に係る費用は総額578百万ユーロであった。この数値に含まれる支払期限前の未払利息406百
万ユーロは「その他の負債」に計上されている。
担保に供されている資産
以下の負債に関しては、以下の表示金額の資産が担保に供されていた。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
銀行に対する負債
35,158
33,775
顧客に対する負債
1,382
983
売却および買戻契約に基づく取引
貸借対照表に計上され、買戻契約に基づいて売却された資産の簿価は71億ユーロであった。これはすべてレポ契約に基づいて売
却された有価証券に関するものであった。
信託業務
信託資産
単位:百万ユーロ
2011年
12月31日現在
顧客に対する債権
2010年
12月31日現在
信託負債
2011年
単位:百万ユーロ 12月31日現在
2010年
12月31日現在
74
75 銀行に対する負債
23
23
公社債およびその他の固定利付
有価証券
734
705 顧客に対する負債
1,250
1,167
株式およびその他の変動利付有
価証券
174
172
40
42
251
196
1,273
1,190
参加持分
その他の資産
合計
1,273
1,190 合計
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関係会社および参加関係のある会社に関する情報
関係会社
参加関係のある会社
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
銀行に対する債権
112,502
100,135
111
7
顧客に対する債権
109,682
111,291
1,170
325
1,178
5,291
1,839
954
銀行に対する負債
135,718
121,021
13
3
顧客に対する負債
94,727
90,046
80
618
1,188
1,052
-
-
14,315
13,759
-
-
公社債およびその他の固
定利付有価証券
証券形態の負債
劣後負債
前払費用および繰延収益
前払費用の13億ユーロは、発行および貸出金業務関連の726百万ユーロの残高を含む。繰延収益の758百万ユーロは、発行および
貸出金業務関連の59百万ユーロの残高を含む。
繰延税金
2010年度から、繰延税金は、資産、負債および経過勘定の商法会計上の帳簿価額とその税務上の基礎額との一時差異につき、当該
一時差異が後の報告期間に解消することが見込まれる場合に算定されている。これに関連して、ドイツ銀行AGが株主/パート
ナーである連結税務グループ子会社/パートナーシップの一時差異も、ドイツ銀行AGの繰延税金の算定に含められる。加えて、繰
延税金資産の算定に当たり、未使用の繰越欠損金が今後5年以内に使用が見込まれる範囲で考慮される。繰延税金の測定は、ドイ
ツ銀行AGの税務グループの合算ベースの法人所得税率(現在は30.75%)に基づいている。当該合算ベースの法人所得税率には、
法人税、営業税および連帯付加税が含まれている。
一方、パートナーシップの形態のドイツの投資における一時差異から生じる繰延税金は、法人税および連帯付加税のみを含ん
だ合算ベースの法人所得税率に基づいて測定されており、これは現在15.83%である。
在外支店の繰延税金は、適用される法定税率を使用して測定されており、これは主に25%から45%の範囲内にある。
当報告期間において、合計42億ユーロの繰延税金資産が貸借対照表に表示された。その重要な寄与者は、ドイツ銀行AGの「国内
の銀行」(連結税務グループ子会社の繰延税金を含む。)、ドイツ銀行AGのニューヨーク支店、およびドイツ銀行AGのロンドン支
店であった。これらは主に未使用の繰越欠損金および一時差異に基づいており、後者は主に従業員関連の債務ならびに貸出金
ポートフォリオおよびトレーディング勘定の公正価値測定に関連している。
年金および類似の債務
ドイツ銀行AGは、従業員を対象とした雇用後給付制度(年金制度)のスポンサーとなっている。
これらの年金制度の受給者の大部分は、ドイツに在住している。加入者の発生給付の価値は、主に各従業員の報酬および勤続年
数に基づいている。
12月31日がすべての制度の測定日となっている。すべての制度は予測単位積増方式を使用して評価されている。当該評価には、
人口統計の推移、在職中の従業員の昇給、年金の増加、およびインフレ率といった一定の数理計算上の仮定の適用が必要となる。
割引率はドイツ商法第253条第2項の規則に従って決定されている。2011年および2010年12月31日現在でそれぞれ適用された主な
数理計算上の仮定が以下の表に示されている。
年金制度に関して使用された仮定
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
割引率
4.99%
5.06%
インフレ率
2.10%
2.00%
将来給与水準の名目上昇率
3.10%
3.00%
年金支給額の名目上昇率
2.10%
2.00%
死亡表/障害表
Richttafeln Heubeck 2005 G Richttafeln Heubeck 2005 G
これらの年金給付に係る債務の大部分は、外部積立されている。積立超過の制度資産は貸借対照表上、引当金と相殺後で純資産
として認識される。積立不足の年金債務および当行内部で資金供給される制度に係る債務については、関連する引当金が認識さ
れる。
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さらに、主にドイツにおいて、例えば勤続記念や早期退職制度に関連したその他の類似の長期債務に対して引当金が認識され
ている。当行はこれらの制度に対して、キャッシュ・ベースで、給付の支払期限到来時に資金を供給している。
以下の表は、年金債務、制度資産の公正価値および両者を相殺した純額、ならびにそれぞれ2011年および2010年12月31日現在の
貸借対照表認識額への調整を示している。
年金制度
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
年金債務
4,475
4,341
制度資産の公正価値
4,857
4,390
制度資産の取得原価
4,110
4,225
制度資産内の未実現利得合計
747
165
期末現在の積立超過額(純額)
382
49
制度資産(純額)
382
49
このうち:「積立超過の制度資産」認識額
439
107
57
58
このうち:「年金および類似の債務に対する引当金」認識額
以下の表は、制度資産からの実際運用収益および年金債務に係る利息費用(ともに総額ベース)、両者を相殺した純額、ならび
にそれぞれ2011年および2010年12月31日終了年度の損益計算書におけるそれらの認識額を示している。
年金制度
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
制度資産からの運用収益
639
200
年金債務の割引の巻戻しに係る利息費用
234
234
純利息収益(費用)
405
-34
このうち:「その他の営業収益」認識額
413
7
このうち:「その他の営業費用」認識額
8
41
期限別内訳
債権の期限別内訳
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
112,268
86,210
3ヶ月以内
62,637
43,207
3ヶ月超1年以内
23,823
17,187
1年超5年以内
15,818
15,616
銀行に対するその他の債権(要求払の債権を除く)
残存期間:
5年超
顧客に対する債権
9,990
10,200
241,516
224,999
残存期間:
3ヶ月以内
173,722
162,547
3ヶ月超1年以内
17,870
15,077
1年超5年以内
31,403
32,497
5年超
17,236
13,386
期限なし
1,285
1,492
公社債およびその他の固定利付有価証券14,920百万ユーロには、2012年に期限を迎えるものが3,389百万ユーロ含まれている。
負債の期限別内訳
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
銀行に対する負債
149,345
116,665
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契約期限または通知期限付
残存期間:
3ヶ月以内
92,184
60,321
3ヶ月超1年以内
26,457
18,546
1年超5年以内
21,267
28,145
5年超
9,437
9,653
貯蓄預金
3,908
3,300
3ヶ月以内
1,188
696
3ヶ月超1年以内
2,325
1,392
393
1,207
2
5
90,585
81,453
68,527
55,269
4,389
6,185
3ヶ月超の契約通知期限付
残存期間:
1年超5年以内
5年超
顧客に対するその他の負債
契約期限または通知期限付
残存期間:
3ヶ月以内
3ヶ月超1年以内
1年超5年以内
5,824
8,062
11,845
11,937
25,434
37,959
20,689
25,791
3,454
10,511
1年超5年以内
869
1,629
5年超
422
28
5年超
証券形態のその他の負債
残存期間:
3ヶ月以内
3ヶ月超1年以内
発行債券94,714百万ユーロには、2012年に期限を迎えるものが22,469百万ユーロ含まれている。
外貨
外貨建資産総額は貸借対照表日現在で1兆1,904億ユーロ相当額、負債総額は1兆1,048億ユーロ相当額であった。
ドイツ商法第268条第8項に基づく制限金額に関する情報
以下の表は、ドイツ商法第268条第8項に基づいて利益配当において考慮すべき金額を示している。ドイツ銀行AGでは、利益配当
後の配当可能な剰余金の合計額に配当可能利益を加算した金額は、考慮すべき金額と少なくとも等しい。個々のポジションには
該当する場合には繰延税金負債が含まれているため、以下の表の金額は対応する貸借対照表のポジションと相違する可能性があ
る。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
自己開発無形資産
536
繰延税金資産
4,188
制度資産に係る未実現利得
729
配当不能な金額合計
5,453
株主資本
自己株式
当行および当行の関係会社は、2011年度中にトレーディング目的で、ドイツ銀行株式342,463,659株を実勢市場価格で購入し、ド
イツ銀行株式342,494,234株を実勢市場価格で売却した。この自己株式の購入は、ドイツ株式会社法第71条第1項第7号による2010
年5月27日および2011年5月26日の株主総会の授権に基づいたものであり、各株式売買取引についてその制限が遵守されていた。
2010年5月27日の授権は2011年5月26日の授権の発効とともに消滅した。平均購入価格は1株当たり36.09ユーロ、平均売却価格は1
株当たり36.15ユーロであった。その結果は利益剰余金において認識された。
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2011年度中にトレーディング目的で売買された当行の自己株式は当行株式資本の約37%に相当した。自己株式保有高が最大と
なった日の保有率は当行株式資本の1.34%、1日当たり平均保有率は0.03%であった。この自己株式の購入は、ドイツ株式会社法
第71条第1項第8号による2010年5月27日および2011年5月26日の株主総会の授権に基づいたものであった。各売買取引についてそ
れぞれの制限が遵守されていた。
2010年5月27日の株主総会で付与され、2011年11月30日まで有効であった当行が自己株式を購入する権限は、2011年5月26日の
授権の発効とともに取消された。
加えて、2011年5月26日の年次株主総会は、取締役会に、同様に決議された授権に基づいてプットおよびコール・オプションまた
は先渡購入契約を用いて株式の購入を行う権限を与えた。各売買取引について、こうしたデリバティブの使用に関する制限が遵
守されていた。
2011年度末現在、ドイツ銀行AGは、株式会社法第71条第1項第7号による自己株式を保有していなかった。株式会社法第71条第1
項第8号による保有高は24,086,711株であり、それは株式資本の2.59%に相当した。2011年12月31日現在で、ドイツ銀行株式
17,926,847株(2010年度末:32,270,950株)、すなわち、株式資本の1.93%(2010年度末:3.47%)が貸出金の担保としてドイ
ツ銀行およびその関係会社に差し入れられていた。
引受済、授権および条件付資本金の変動
当行の引受済資本金は記名式無額面株式929,499,640株に分割されている。2011年12月31日現在の当行の自己株式保有高を除い
た発行済株式数は905,412,929株(2010年度末:919,536,620株)となった。当年度の平均発行済株式数は912,684,636株であっ
た。
引受済資本金1
授権資本金
条件付資本金
(未利用)
2,379,519,078.40
-
636,400,000.00
2011年5月26日の株主総会決議による減少
-
-
-150,000,000.00
2011年5月26日の株主総会決議による減少
-
-
-256,000,000.00
2011年5月26日の株主総会決議による増加
-
-
230,400,000.00
2011年5月26日の株主総会決議による増加
-
230,400,000.00
-
2011年5月26日の株主総会決議による増加
-
691,200,000.00
-
2011年5月26日の株主総会決議による増加
-
230,400,000.00
-
2,379,519,078.40
1,152,000,000.00
460,800,000.00
単位:ユーロ
2010年12月31日現在残高
2011年12月31日現在残高
1 自己株式の名目価値を含む。
授権資本金および未利用の条件付資本金に関する詳細は注記「ドイツ商法第289条第4項に基づく情報」に記載されている。
株主資本の変動
単位:百万ユーロ
2010年12月31日現在残高
33,685
2011年度中の配当
-691
前期繰越利益
-126
自己株式
−自己株式の名目価値の変動
-36
−取得原価の変動
-327
−実現純利得(トレーディング以外)
15
−実現損益(トレーディング)
-28
−実現純損失(トレーディング以外)
-54
-430
その他の利益剰余金への繰入
700
2011年度の配当可能利益
852
2011年12月31日現在残高
33,990
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損益計算書注記
市場地域別収益
利息収益、株式およびその他の変動利付有価証券、参加持分および関係会社に対する投資からの配当等収益、手数料収益、トレー
ディング純損益ならびにその他の営業収益の合計額は様々な地域から発生しており、RechKredV第34条第2項に従った内訳は以下
のとおりである。
単位:百万ユーロ
2011年度
2010年度
ドイツ
11,817
11,734
ヨーロッパ(ドイツを除く)
15,428
13,595
アメリカ
3,796
3,123
アフリカ/アジア/オーストラリア
4,586
4,178
35,627
32,630
合計
第三者のための管理および代理業務
以下の管理および代理業務が第三者に対して提供された:保管サービス、モーゲージ、保険契約および住宅金融契約の委託、信
託資産管理ならびに資産運用。
その他の営業収益および費用
「その他の営業収益」46億ユーロの主な内訳は、トレーディング以外のデリバティブおよびコモディティに係る収益31億ユー
ロ、ならびに確定給付制度に係る純利息収益413百万ユーロである。
「その他の営業費用」51億ユーロの主な内訳は、トレーディング以外のデリバティブおよびコモディティに係る損失33億ユー
ロである。資産および負債に係る為替差損は、215百万ユーロであった。
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その他の情報
オフバランス取引
当行は、偶発負債および取消不能貸出コミットメントについて、引当金を設定するまでは、オフバランス取引として開示してい
る。偶発負債および取消不能貸出コミットメントの開示をオフバランス表示または引当金の認識のいずれによって行うかの判断
は、信用リスクに関する評価結果を基に行われている。偶発負債および取消不能貸出コミットメントは、担保金を受け入れた場合
にも減少し、受入担保金は貸借対照表上負債として計上されている。
偶発負債に基づく請求が行われた場合に生じる損失リスクは、関連する顧客に対する求償の可能性により低減する。したがっ
て、当該リスクの大半は、顧客の信用リスクに基づいている。
顧客に関する信用リスク評価の一環として、または顧客の基本的義務の履行見込に関する評価を用いて、当行は、取消不能の義
務を締結する前に、偶発負債および取消不能与信契約に基づく請求により生じる損失についてリスク評価を行っている。さらに
当行は、偶発負債および取消不能貸出コミットメントに基づく請求により損失が生じるかどうかについて、契約期間内に定期的
に評価を行っている。一定の場合、当行は、請求による損失リスクを低減させるため、担保の提供を求めている。当該評価によって
見積られた損失額は、貸借対照表上引当金として計上されている。
偶発負債
通常の事業活動の過程において、ドイツ銀行AGは、顧客に代わり定期的に保証、信用状および信用負債に関する契約を締結して
いる。これらの契約の下、ドイツ銀行AGは、第三者がその義務を果たさなかった場合または契約に基づく義務を履行しなかった場
合、受益者に対する支払義務が生じる。このような偶発事象に関して、当行は、いつ、どの程度の請求が行われることになるかにつ
いて詳細を知ることはできない。信用リスクの監視を行った結果、引き出しが予想され損失の発生が十分に見込まれる場合には、
引当金を認識する。
以下の表は、保証、信用状および信用負債(担保金および貸借対照表計上済引当金控除後)に基づく潜在的支払額の合計を表
している。この表は、締結した義務すべてを履行すると同時に顧客に対する求償権がすべて実現しなかった場合に、ドイツ銀行AG
が負担する可能性のある最大金額を表している。かかる契約の大半は引き出されずに期限切れとなるか、顧客に対する求償に
よって引き出しが相殺されるため、当該表はかかる契約から生じる予想将来キャッシュ・フローを表している訳ではない。
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
52,393
48,605
信用状
5,913
5,430
信用負債
4,681
3,401
保証
取消不能貸出コミットメント
2011年12月31日現在における取消不能貸出コミットメントは105,578百万ユーロであり、ノンバンクへの貸出および手形割引の
契約債務90,851百万ユーロを含んでいた。
ドイツ銀行AGは、顧客の資金調達ニーズを満たすために取消不能貸出コミットメントを締結している。取消不能貸出コミット
メントは、ドイツ銀行による引き出しが不可能な同行の貸出義務の未引出部分を表している。これらの契約は、受入担保金または
貸借対照表に計上済みの引当金を考慮した後の契約金額で示されている。上記の金額は、これらの契約の多くが引き出されずに
期限切れとなるため、予想将来キャッシュ・フローを表していない。取消不能貸出コミットメントは貸借対照表に認識されてい
ないが、ドイツ銀行AGは信用エクスポージャーを監視する際にこれらを考慮している。信用リスクの監視を行った結果、引き出し
が予想され損失の発生が十分に見込まれる場合には、引当金を設定する。
ドイツ銀行AGは、特別な業務目的を達成することを目的とした特別目的事業体(以下「SPE」という。)として知られる特定の
事業体と様々な事業活動に従事している。SPEの主な用途は、特定の資産およびリスクのポートフォリオの利用を顧客に提供し、
金融資産の証券化を通じた市場の流動性を顧客に提供することである。通常、ドイツ銀行AGは、SPEの創設に対して、または同行が
投資運用会社、保管会社としての役割、もしくは他の何らかの機能を果たすことでサービス・フィーおよび手数料を受け取るこ
とにより利益を得ている。SPEは法人、信託またはパートナーシップとして設立される。当行は、多くの異なった形態でこれらの事
業体に関与することが可能であるが、この関与は主に流動性与信枠(貸借対照表科目より下のその他の契約債務に示される取消
不能貸出コミットメントとしてオフバランス項目として開示される。)により構成される。ドイツ銀行AGは、コマーシャル・ペー
パー・コンジット・プログラム、資産証券化、投資信託および不動産リース・ファンドに関連して、SPEに財務的支援を提供して
いる。当該ビークルは、いくつかの重要な投資家市場(モーゲージ担保証券市場およびその他の資産担保証券市場を含む。)が機
能する上で不可欠である。これは当該ビークルが、証券化プロセスを通じて生み出される特定のキャッシュ・フローおよびリス
クへのアクセスを投資家に提供するためである。2011年12月31日現在、ドイツ銀行AGのエクスポージャーは、当行の借入条項、自
己資本比率、信用格付または配当に重要な影響を及ぼさなかった。
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その他の契約債務
購入契約債務は、所定の条件(例えば、最低数量または最低価格)で商品またはサービスを購入するための法的に強制可能な拘
束力のある契約である。ドイツ銀行AGが当該契約を締結する場合、契約の諸条件が商品またはサービスの引渡時の諸条件よりも
不利になる、または関連費用が受け取った経済的便益よりも高くなる潜在的リスクがある。損失が予想される場合、ドイツ銀行AG
は、不利な契約に対する引当金を設定する場合がある。
商品およびサービス購入契約債務は、2011年12月31日現在合計23億ユーロであり、これには、特に与信枠管理、情報技術サービ
スおよび有価証券決済サービスに関する将来の支払が含まれている。
リースとは、資産の所有者(貸手)が、定期的な支払いと引き換えに、当該資産を一定期間使用する権利を別の当事者(借手)
に付与する契約である。リース契約が借手側に条件付または無条件の解約権を含む場合、当該契約はオペレーティング・リース
として分類される。当該資産の所有に関連する主なリスクおよび便益のすべてが貸手に留保され、貸手は経済的所有者であり続
ける。オペレーティング・リースは、借手が当該資産に資源を投資しないで便益を得ることを可能にするような所有の代替手段
を提供している。ドイツ銀行AGのオペレーティング・リースから生じた既存の契約債務は、建物および事務所用什器備品に関す
る賃貸借契約およびリース契約を含んでいる。これらの大部分は、ドイツ銀行AGが借手である建物に関するリース契約である。
2011年12月31日現在、賃貸借契約およびリースから生じる支払債務は29億ユーロであり、契約満了までの残存期間は最長11年と
なっていた。
株式会社および有限会社に対する出資ならびにその他の出資の未払込分に関する将来の払込義務は、2011年度末現在で279百
万ユーロとなった。ドイツ有限責任会社法(GmbHG)第24条に基づく連帯義務は5百万ユーロとなった。その他の連帯義務に関し
ては、いずれの場合にも共同出資者の信用格付に問題はない。
ドイツ銀行AGのLiquiditäts−Konsortialbank GmbH(フランクフルト・アム・マイン)に対する参加持分に関して、70百万
ユーロまでの追加出資義務があり、また、ドイツ連邦銀行協会e.V.(ベルリン)に属する他の株主の出資義務の履行に関して持
分に比例した偶発負債が存在する。
その他の出資に関する将来の払込義務は2011年12月31日現在総額3百万ユーロであった。
預金保護基金規定第5条第10項に基づき、ドイツ銀行AGは、ドイツ銀行AGが過半数を出資または支配している銀行のためにとっ
た措置によりドイツ連邦銀行協会e.V.(ベルリン)が何らかの損害を被った場合、同協会に対し補償を行う義務を負っている。
ドイツ銀行AGはまた、銀行建築貯蓄組合に関する預金保護基金規定第3条第1a項に基づき、Deutschen Bank Bauspar AG(フラン
クフルト・アム・マイン)のためにとった措置によりFachverband für Bank-Bausparkassen e.V.が何らかの損害を被った場
合、補償を行う義務を負っている。
当行の国外支店の事業活動の一部に関して、法的規制により152億ユーロの担保保証金が要求された。
先物およびオプション取引所での取引による債務およびクリアリング機関に対する債務の担保として有価証券が供されてお
り、その債務額は2011年12月31日現在で165億ユーロであった。
総額55百万ユーロの偶発負債があり、これは主に、商事会社Klöckner & Co.AG(ドゥイスブルグ)の転売に起因するものであ
る。
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支援宣言1
次に掲げる会社に関して、ドイツ銀行AGは、政治リスクの場合を除き、これらの会社がそれぞれの契約負債を履行できることを
保証する。
DB Investments (GB) Limited(ロンドン)
Deutsche Bank Società per Azioni(ミラノ)
Deutsche Asset Management International GmbH
(フランクフルト・アム・マイン)
Deutsche Bank (Suisse) S.A.(ジュネーブ)
Deutsche Asset Management Investmentgesellschaft
mbH
旧社名:DEGEF Deutsche Gesellschaft
für Fondsverwaltung mbH
(フランクフルト・アム・マイン)
Deutsche Bank Trust Company Americas(ニューヨーク)
Deutsche Futures Singapore Pte Ltd.(シンガポール)
Deutsche Australia Limited(シドニー)
Deutsche Holdings (Malta) Ltd. (セント・ジュリアン)
DEUTSCHE BANK A.?.(イスタンブール)
Deutsche Morgan Grenfell Group Public Limited
Company(ロンドン)
Deutsche Bank Americas Holding Corp.
(ウィルミントン)
Deutsche Securities Asia Limited(香港)
Deutsche Bank (China) Co., Ltd.(北京)
Deutsche Securities Limited(香港)
Deutsche Bank Europe GmbH
(フランクフルト・アム・マイン)
DWS Holding & Service GmbH
(フランクフルト・アム・マイン)
Deutsche Bank Luxembourg S.A.
(ルクセンブルグ)
DWS Investment GmbH(フランクフルト・アム・マイン)
Deutsche Bank (Malaysia) Berhad
(クアラルンプール)
DWS Investment S.A.(ルクセンブルグ)
Deutsche Bank Polska Spólka Akcyjna(ワルシャ
IFN Finance B.V.(ロッテルダム)
ワ)
Deutsche Bank S.A.(ブエノスアイレス)
Public joint-stock company “Deutsche Bank DBU”
(キエフ)
Deutsche Bank S.A.-Banco Alemão,(サンパウロ)
OOO Deutsche Bank(モスクワ)
Deutsche Bank, Sociedad Anónima Española
(マドリッド)
1 注記「保有株式」では、損益移転契約を締結している会社に記号が付されている。
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ファンドブリーフ法(Pfandbriefgesetz)第28条に基づく開示
以下の表は、ファンドブリーフ法第28条により要求される開示事項を示している。
総合的エクスポージャー(ファンドブリーフ法第28条第1項第1号)
抵当ファンドブリーフ債残高および担保資産
単位:百万ユーロ
2011年12月31日現在
2010年12月31日現在
リスク調整後
名目価値 正味現在価値
正味現在価値
名目価値 正味現在価値
リスク調整後
正味現在価値
抵当ファンドブリーフ債残高
2,000.0
2,220.0
1,972.5
1,000.0
1,079.7
1,092.9
担保プール
3,722.3
4,138.4
3,752.4
1,665.2
1,844.2
1,837.2
担保資産
3,652.3
4,065.5
3,680.4
1,630.2
1,806.5
1,799.3
70.0
72.9
72.0
35.0
37.7
37.9
1,722.3
1,918.3
1,780.0
665.2
764.5
744.3
ファンドブリーフ法第4条第1項による追加担保資産
担保超過額
担保資産はすべて、モーゲージにより担保されている顧客に対する債権である。追加担保資産は、ファンドブリーフ法に従い、公
社債およびその他の固定利付有価証券である。
期限プロファイル(ファンドブリーフ法第28条第1項第2号)
期限プロファイル
ファンドブリーフ債残高の
期限内訳
担保プールの固定金利期間別内訳
2011年
2010年
2011年
2010年
12月31日現在
12月31日現在
12月31日現在
12月31日現在
期間1年以下
-
-
557.2
-
期間1年超2年以下
-
-
120.0
513.6
期間2年超3年以下
-
-
988.7
72.5
期間3年超4年以下
-
-
29.9
960.4
期間4年超5年以下
1,000.0
-
182.8
-
期間5年超10年以下
1,000.0
1,000.0
302.3
118.7
-
-
1,541.5
-
2,000.0
1,000.0
3,722.3
1,665.2
単位:百万ユーロ
期間10年超
合計
担保プールに含まれるデリバティブの割合(ファンドブリーフ法第28条第1項第3号)
2011年12月31日および2010年12月31日現在、担保プールにはデリバティブは含まれていなかった。
名目価値による担保資産(ファンドブリーフ法第28条第2項第1a号)
総額3,652.3百万ユーロ(2010年度:1,630.2百万ユーロ)のうち、単独で名目価値が0.3百万ユーロ未満の担保資産は1,027.4
百万ユーロ(2010年度:0.0百万ユーロ)、名目価値が0.3百万ユーロ以上5百万ユーロ未満の担保資産は807.0百万ユーロ(2010
年度:0.0百万ユーロ)および名目価値が5百万ユーロ超の担保資産は1,817.9百万ユーロ(2010年度:1,630.2百万ユーロ)で
あった。
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抵当ファンドブリーフ債の担保資産として用いた貸出金の、モーゲージ設定不動産の国別および用途別の内訳(ファンドブリー
フ法第28条第2項第1b号および第1c号)
2011年12月31日現在
住宅用
商業用
集合
住宅
戸建
住宅
複数 その
世帯 他
住宅
158.1
484.3
954.3
464.0
英国
-
-
-
スイス
-
-
フランス
-
ベルギー
オランダ
合計
ドイツ
合計
合計
事務
所用
建物
小売
用
建物
工業
用
建物
その
他の
商業
用建
物
2,060.7
663.2
480.9
46.7
93.9
1,284.8
1.5
3,347.0
-
-
173.3
4.7
47.9
2.2
228.1
-
228.1
-
-
-
-
-
33.5
-
33.5
-
33.5
-
-
-
-
15.3
-
19.3
-
34.6
-
34.6
-
-
-
-
-
-
-
6.8
-
6.8
-
6.8
-
-
-
-
-
-
-
2.3
-
2.3
-
2.3
158.1
484.3
954.3
464.0
2,060.7
851.8
485.6
156.5
96.2
1,590.1
1.5
3,652.3
単位:百万ユーロ
2010年12月31日現在
住宅用
合計
建物
用の
土地
商業用
合計
集合
住宅
戸建
住宅
複数
世帯
住宅
その
他
合計
事務
所用
建物
小売
用
建物
工業
用
建物
その
他の
商業
用建
物
ドイツ
-
-
502.8
-
502.8
480.7
418.3
-
48.2
947.2
-
1,450.0
英国
-
-
-
-
-
78.8
4.8
46.5
2.1
132.2
-
132.2
スイス
-
-
-
-
-
-
32.7
-
32.7
-
32.7
フランス
-
-
-
-
-
15.3
-
-
-
15.3
-
15.3
ベルギー
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
オランダ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
合計
-
-
502.8
-
502.8
574.8
423.1
79.2
50.3
1,127.4
-
1,630.2
単位:百万ユーロ
合計
建物
用の
土地
抵当ファンドブリーフ債の担保資産として用いたモーゲージ貸出金に係る支払の延滞(ファンドブリーフ法第28条第2項第2
号)
2011年12月31日および2010年12月31日現在、抵当ファンドブリーフ債の担保資産として用いたモーゲージ貸出金について、90日
以上期日経過の支払はなかった。
モーゲージ貸出金に係る追加情報(ファンドブリーフ法第28条第2項第3号)
2011年度および2010年度末現在、担保権実行の手続中のものはなかった。2011年度および2010年度において担保権の実行はな
く、ドイツ銀行AGがモーゲージに係る損失を防ぐために資産を獲得することはなかった。また、モーゲージ設定者による利息の支
払遅延はなかった。
株式会社法第160条第1項第8号による情報
2011年12月31日現在、ドイツ証券取引法(Wertpapierhandelsgesetz)第21条に従い、各議決権が3%以上の持分を報告した株
主は以下のとおりである。
− 2008年10月17日以後、Credit Suisse Group(チューリッヒ)はドイツ銀行株式の3.86%を(金融商品により)
保有している。
− 2010年12月22日以後、BlackRock, Inc.(ニューヨーク)はドイツ銀行株式の5.14%を保有している。
− 2011年10月12日以後、Capital Research and Management Company(ロサンゼルス)はドイツ銀行株式の3.08%
を保有している。
取締役会および監査役会
取締役会に支払われた報酬総額の詳細は、41ページから58ページ(訳者注:原文のページ)の報酬報告書に示されている。2011
年および2010年12月31日終了年度において、ドイツ銀行AGの元取締役またはその遺族にそれぞれ17,096,252ユーロおよび
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18,083,535ユーロが支払われた。2012年1月、当行は、各監査役に対し、2011年度の業務に関して、固定報酬および会議報酬を支
払った。また、当行は通常、各監査役に対し、当行の定款に定める当行の長期的な業績に連動した報酬および配当関連賞与を2011
年度の業務に関して支払う予定である。2012年5月の年次株主総会において1株当たり0.75ユーロの配当案が可決されると仮定し
た場合、監査役会は2,608,600ユーロ(2010年度:2,453,000ユーロ)の報酬総額を受け取ることになる。
2011年および2010年12月31日現在、元取締役およびその遺族のための年金債務引当金は総額それぞれ160,827,450ユーロおよび
162,751,228ユーロであった。
2011年および2010年12月31日現在においてドイツ銀行AGの取締役および監査役のために実行した貸出金および負担している
偶発負債は、それぞれ5,383,155ユーロおよび7,321,343ユーロならびに5,224,755ユーロおよび2,633,122ユーロであった。2011
年度において、監査役は1,790,340ユーロの貸出金を返済した。
取締役会および監査役会のメンバーは、後のページに記載されている。
従業員
当年度のフルタイム換算の平均従業員数は27,634名(2010年度:27,816名)で、このうち女性は9,909名であった。これらの数
値には、パートタイム従業員が労働時間に応じて含まれている。ドイツ国外の支店に勤務する従業員は、平均16,656名(2010年
度:16,704名)であった。
コーポレート・ガバナンス
当行は、株式会社法第161条に規定された宣言を行っている。2011年10月25日付の適合宣言および過去のすべての適合宣言は、ド
イツ銀行のウェブサイト
(http://www.deutsche-bank.de/ir/de/content/entsprechenserkaerungen.htm)において公表されている。
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保有株式
20%以上保有する会社−100(訳者注:原文のページ;以下同)
議決権の5%超を保有する大企業に対する持分−132
ドイツ商法第285条第11号に従って、以下のページはドイツ銀行AGの保有株式(ドイツ商法第285条第11a号に従った情報を含
む。)を示している。ドイツ商法286条第3項第1文第1号に従って、ドイツ銀行AGは、ドイツ銀行AGの純資産、財政状態および経営成
績の表示にとって個々の保有持分の自己資本および年次損益の開示が重要でない限り、それらを開示していない。
脚注:
1 2010事業年度の自己資本および年次損益。2011事業年度の現地で一般に公正妥当と認められている会計原則による数値は未入手である。
2 損益移転契約。年次損益は開示されていない。
3 連結財務情報にはBrisConnections Investment Trustの自己資本およびその損益が含まれている。
4 サブグループの自己資本および年次損益。−で始まる以下の会社はサブグループの一部であり、それらの自己資本および年次損益は、サブグ
ループのデータに織り込まれている。
5 ドイツ商法第285条第11a号に従った無限責任を有する株主としての立場。
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自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
損益
(百万
ユーロ)
20%以上保有する会社
1
ABATE Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
2
ABATIS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
3
Abbey Life Assurance Company Limited
ロンドン
1 100.0
4
Abbey Life Trust Securities Limited
ロンドン
100.0
5
Abbey Life Trustee Services Limited
ロンドン
100.0
6
ABRI Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
7
Absolute Energy S.r.l.
ローマ
100.0
8
ACHAP Beteiligungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
9
10
11
ACHTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
ACHTUNDZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
ACHTZEHNTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
50.0
50.0
12
ACIS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
13
ACTIO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
14
ADARA Beteiligungs- und Verwaltungs GmbH
ケルン
100.0
15
ADEO Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
16
ADLAT Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
17
ADMANU Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
18
Admiral Private Equity SL
マドリード
45.0
19
AETAS Beteiligungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
50.0
20
AFFIRMATUM Beteiligungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
50.0
21
Affordable Housing I LLC
ウィルミントン
100.0
22
Afinia Capital Group Limited
ハミルトン
40.0
23
AGLOM Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
24
AGUM Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
25
AheadCom Beteiligungs-GmbH
フランクフルト
26
Airport Club für International Executives GmbH
フランクフルト
2 84.0
フランクフルト
28.8
27
AKA Ausfuhrkredit-Gesellschaft mit beschränkter
Haftung
AKRUN Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
29
ALANUM Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
ベルリン
100.0
Alfred Herrhausen Gesellschaft - Das
internationale Forum der Deutschen Bank - mbH
31
ALMO Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
32
Alpha DB Lindsell Limited S.C.S.
ルクセンブルク
100.0
33
ALTA Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
34
AMADEUS II 'D' GmbH & Co. KG
ミュンヘン
100.0
35
ANDOT Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
36
Antelope Pension Trustee Services Limited
ロンドン
100.0
37
AO DB Securities (Kazakhstan)
アルマトイ
100.0
435/550
85.9
161.8
8.6
100.0
28
30
763.9
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
損益
(百万
ユーロ)
38
APOLLON Vermögensverwaltungsgesellschaft mbH
ケルン
39
APUR Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
40
Aqueduct Capital S.à r.l.
ルクセンブルク
1 100.0
10.5
2.2
41
Arche Investments Limited
ロンドン
100.0
342.1
1.1
42
Argantis GmbH
ケルン
50.0
43
Argantis Private Equity GmbH & Co. KG
ケルン
25.1
46.7
-0.1
44
Argantis Private Equity Gründer GmbH & Co. KG
ケルン
36.5
45
Arvoredo Investments Limited
ジョージタウン
47.1
46
ATAUT Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
47
ATHOS Beteiligungs- und Verwaltungs-GmbH
ケルン
100.0
48
Atriax Holdings Limited (株主による任意清算中)
49
Autumn Leasing Limited
ロンドン
100.0
51.5
7.2
50
Avatar Finance
ジョージタウン
100.0
51
AVOC Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
52
AXOS Beteiligungs- und Verwaltungs-GmbH
ケルン
100.0
53
Azurix AGOSBA S.R.L.
ブエノス・アイレス
100.0
54
Azurix Argentina Holding, Inc.
ウィルミントン
100.0
55
Azurix Buenos Aires S.A. (清算中)
ブエノス・アイレス
100.0
56
Azurix Cono Sur, Inc.
ウィルミントン
100.0
57
Azurix Corp.
ウィルミントン
100.0
58
Azurix Latin America, Inc.
ウィルミントン
100.0
59
B.V. Matura Handelmaatschappij
アムステルダム
100.0
Baigo Capital Partners Fund 1 Parallel 1 GmbH &
バード・ゾーデン・ア
Co. KG
ム・タウヌス
24.9
-0.8
61
BAKTU Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
62
BALIT Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
63
BAMAR Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
64
Bank Sal. Oppenheim jr. & Cie. (Schweiz) AG
チューリッヒ
100.0
86.8
3.3
65
Bankers Trust International Limited
ロンドン
100.0
1,529.5
3.5
66
BANKPOWER GmbH Personaldienstleistungen
フランクフルト
30.0
5.5
3.3
67
BARDA Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
68
Bayan Delinquent Loan Recovery 1 (SPV-AMC), Inc. マカティ・シティ
100.0
69
Bebek Varlik Yönetym A.S.
イスタンブール
100.0
9.7
9.0
70
Belzen Pty. Limited
シドニー
100.0
71
Benefit Trust GmbH
6,009.6
567.7
17.9
0.1
60
72
サウスエンド・オン・
シー
リュッツェン-ゴスタ
ウ
Bestra Gesellschaft für Vermögensverwaltung
mit beschränkter Haftung
2 100.0
50.0
25.0
49.8
100.0
デュッセルドルフ
49.0
73
Beta DB Lindsell Limited S.C.S.
ルクセンブルク
100.0
74
BFDB Tax Credit Fund 2011, Limited Partnership
ニューヨーク
51.0
フランクフルト
100.0
75
BfI-Beteiligungsgesellschaft für Industriewerte
mbH
436/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
76
BHF Club Deal GmbH
フランクフルト
100.0
77
BHF Grundbesitz-Verwaltungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
フランクフルト
100.0
78
BHF Grundbesitz-Verwaltungsgesellschaft mbH &
Co. am Kaiserlei OHG
79
BHF Immobilien-GmbH
フランクフルト
100.0
80
BHF Lux Immo S.A.
ルクセンブルク
100.0
81
BHF PEP I Beteiligungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
82
BHF PEP II Beteiligungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
83
BHF PEP III Beteiligungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
84
BHF Private Equity Management GmbH
フランクフルト
100.0
フランクフルト
100.0
フランクフルト
100.0
85
86
BHF Private Equity Treuhand- und
Beratungsgesellschaft mbH
BHF Trust Management Gesellschaft für Vermö
gensverwaltung mbH
損益
(百万
ユーロ)
87
BHF Zurich Family Office AG
チューリッヒ
100.0
88
BHF-BANK (Schweiz) AG
チューリッヒ
100.0
38.8
0.0
89
BHF-BANK Aktiengesellschaft
フランクフルト
100.0
431.2
-95.6
90
BHF-BANK International S.A.
ルクセンブルク
100.0
46.6
-33.5
91
BHF-Betriebsservice GmbH
フランクフルト
100.0
92
BHS tabletop AG
ゼルプ
28.9
32.2
-2.0
93
BHW Direktservice GmbH
ハメルン
94
BHW Eurofinance B.V.
アルンヘム
1 100.0
0.5
-3.3
95
BHW Financial S.r.l.
ヴェローナ
100.0
ルクセンブルク
100.0
24.3
0.2
888.6
72.4
96
BHW Invest, Société à responsabilité limité
e
100.0
97
Billboard Partners L.P.
ジョージタウン
99.9
98
BIMES Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
99
Biomass Holdings S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
デュッセルドルフ
33.2
100
BLI Beteiligungsgesellschaft für
Leasinginvestitionen mbH
101
BLI Internationale Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
32.0
102
Blue Ridge CLO Holding Company LLC
ウィルミントン
100.0
103
Blue Ridge Trust
ウィルミントン
26.7
104
Bocaina L.P.
ジョージタウン
53.3
105
Bolsena Holding GmbH & Co. KG
フランクフルト
100.0
106
Borfield S.A.
モンテヴィデオ
100.0
107
BrisConnections Holding Trust
ケドロン
3 35.6
108
BrisConnections Investment Trust
ケドロン
35.6
109
ビー・エス・ツー有限会社
東京
100.0
110
BT International (Nigeria) Limited
ラゴス
100.0
111
BT Nominees (Singapore) Pte Ltd
シンガポール
100.0
112
ビジネスサポートワン有限会社
東京
100.0
113
BVT-CAM Private Equity Beteiligungs GmbH
グリューンヴァルト
50.0
437/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
114
BVT-CAM Private Equity Management & Beteiligungs
GmbH
グリューンヴァルト
50.0
115
Caherciveen Partners, LLC
シカゴ
20.0
116
CAM Initiator Treuhand GmbH & Co. KG
ケルン
100.0
117
CAM PE Verwaltungs GmbH & Co. KG
ケルン
100.0
118
CAM Private Equity Consulting & Verwaltungs-GmbH ケルン
100.0
119
CAM Private Equity Nominee GmbH & Co. KG
ケルン
100.0
120
CAM Private Equity Verwaltungs-GmbH
ケルン
100.0
121
CAM Secondary Select I Beteiligungs GmbH
ケルン
100.0
122
CAM Select I Beteiligungs GmbH
ケルン
100.0
123
CAM Select II Beteiligungs GmbH
ケルン
100.0
124
3160343 Canada Inc.
トロント
100.0
125
3613950 Canada, Inc.
トロント
100.0
デュッセルドルフ
34.4
126
CANDOR Vermietungsgesellschaft mbH & Co.
Kommanditgesellschaft i.L.
127
Cardales UK Limited
リバプール
100.0
128
Cashforce International Credit Support B.V.
ロッテルダム
100.0
129
Cathay Advisory (Beijing) Company Ltd
北京
100.0
130
Cathay Asset Management Company Limited
ポート・ルイス
131
Cathay Capital Company (No 2) Limited
132
損益
(百万
ユーロ)
4.4
-9.2
100.0
-2.5
-3.0
ポート・ルイス
67.6
116.3
16.5
CELENA Beteiligungs- und Verwaltungs GmbH
ケルン
100.0
133
Channel Nominees Limited
ロンドン
100.0
134
China Recovery Fund LLC
ウィルミントン
85.0
135
CIBI Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
136
CITAN Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
13.6
0.0
18.7
1.4
137
138
City Leasing (Avonside) Limited (株主による任意
清算中)
City Leasing (Clydeside) Limited (株主による任意
清算中)
2 100.0
ロンドン
100.0
ロンドン
100.0
139
City Leasing (Donside) Limited
ロンドン
100.0
140
City Leasing (Fleetside) Limited
ロンドン
100.0
141
City Leasing (Medwayside) Limited
ロンドン
100.0
142
City Leasing (Severnside) Limited
ロンドン
100.0
143
City Leasing (Thameside) Limited
ロンドン
100.0
144
City Leasing (Wearside) Limited
ロンドン
100.0
145
City Leasing and Partners
ロンドン
100.0
146
City Leasing and Partners Limited
ロンドン
100.0
147
City Leasing Limited
ロンドン
100.0
148
Clark GmbH & Co. KG
フランクフルト
100.0
149
Comfund Consulting Limited
バンガロール
30.0
150
Consumo Finance S.p.A.
ミラノ
100.0
151
Craigs Investment Partners Limited
タウランガ
49.9
次へ
438/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
152
CREDA Objektanlage- und verwaltungsgesellschaft
mbH
ボン
Crest Nicholson Holdings Limited
チャーツィー
20.3
154
CTXL Achtzehnte Vermögensverwaltung GmbH
ミュンヘン
100.0
155
Custom Leasing Limited
ロンドン
100.0
156
ディー・アンド・エス・キャピタル有限会社
東京
100.0
157
D B Rail Holdings (UK) No. 1 Limited
ロンドン
100.0
158
ディー・エフ・ジャパン合同会社
東京
100.0
フランクフルト
100.0
Dahlbusch Projektentwicklungsgesellschaft
Leipzig/Lindenau mbH i.L.
(百万
ユーロ)
2 100.0
153
159
損益
160
DAHOC (UK) Limited
ロンドン
100.0
58.0
0.1
161
DAHOC Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
326.5
2.1
162
Danube Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
163
DB (Barbados) SRL
クライストチャーチ
100.0
164
DB (Gibraltar) Holdings Limited
ジブラルタル
100.0
165
DB (Gibraltar) Holdings No. 2 Limited
ジブラルタル
100.0
166
DB (Malaysia) Nominee (Asing) Sdn. Bhd.
クアラルンプール
100.0
167
DB (Malaysia) Nominee (Tempatan) Sdn. Bhd.
クアラルンプール
100.0
168
DB (Tip Top) Limited Partnership
トロント
169
DB Advisors SICAV
ルクセンブルク
1 100.0
4,950.0
232.2
170
DB Akela, S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
171
DB Alternative Strategies Limited
ジョージタウン
100.0
172
DB Aotearoa Investments Limited
ジョージタウン
100.0
173
DB Artemis Investments GP
ウィルミントン
100.0
174
DB Asia Pacific Holdings Limited
ジョージタウン
100.0
19.9
-0.2
175
DB Bagheera, S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
176
DB Beteiligungs-Holding GmbH
フランクフルト
2 100.0
177
DB Broker GmbH
フランクフルト
2 100.0
178
DB Canada GIPF - I Corp.
カルガリー
100.0
179
DB Capital Investments, L.P.
ウィルミントン
100.0
386.5
0.0
180
DB Capital Markets (Deutschland) GmbH
フランクフルト
2 100.0
2,254.7
0.0
181
DB Capital Markets Asset Management Holding GmbH フランクフルト
2 100.0
182
DB Capital Partners (Asia), L.P.
183
184
185
186
DB Capital Partners (Europe) 2000 - A Founder
Partner LP
DB Capital Partners (Europe) 2000 - B Founder
Partner LP
DB Capital Partners Asia GP, Limited
DB Capital Partners Europe 2002 Founder Partner
LP
187
DB Capital Partners General Partner Limited
188
DB Cartera de Inmuebles 1, S.A.U.
99.9
ジョージタウン
99.7
ウィルミントン
80.0
ウィルミントン
80.0
ジョージタウン
100.0
ウィルミントン
80.0
ロンドン
100.0
ポスエロ・デ・アラル
コン
439/550
100.0
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
189
DB Chambers LLC
ウィルミントン
100.0
190
DB Chestnut Holdings Limited
ジョージタウン
100.0
191
DB Commodities Canada Ltd.
トロント
100.0
192
DB Concerto (LP) Limited
ジョージタウン
100.0
193
DB Concerto Limited
ジョージタウン
100.0
194
DB Consortium S. Cons. a r.l. 清算中
ミラノ
100.0
195
DB Consorzio S. Cons. a r. l.
ミラノ
100.0
196
DB Corporate Advisory (Malaysia) Sdn. Bhd.
クアラルンプール
100.0
197
DB Crest Limited
セント・ヘリアー
100.0
198
DB Development Holdings Limited
ラルナカ
49.0
199
DB Energy Commodities Limited
ロンドン
200
DB Enfield Infrastructure Holdings Limited
セント・ヘリアー
201
DB Enfield Infrastructure Investments Limited
セント・ヘリアー
202
DB Enterprise GmbH
203
DB Enterprise GmbH & Co. Zweite Beteiligungs KG
204
DB Equity Limited
ロンドン
205
DB Equity S.à r.l.
206
損益
(百万
ユーロ)
4.2
-5.7
1,401.1
2.0
100.0
39.9
-2.6
100.0
25.8
0.0
100.0
57.1
2.1
100.0
6,374.0
3.2
1 100.0
28.5
-0.3
ルクセンブルク
100.0
2,244.5
150.2
DB Export-Leasing GmbH
フランクフルト
2 100.0
207
DB Finance International GmbH
エッシュボルン
100.0
208
DB Finanz-Holding GmbH
フランクフルト
2 100.0
2,900.3
0.0
209
DB Funding (Gibraltar) Limited
ジブラルタル
100.0
210
DB GIF GmbH & Co. KG
ケルン
100.0
211
DB Group Services (UK) Limited
ロンドン
100.0
212
DB HR Solutions GmbH
エッシュボルン
213
DB iCON Investments Limited
ロンドン
100.0
42.8
31.3
214
DB Immobilienfonds 2 GmbH & Co. KG
フランクフルト
71.4
215
DB Impact Investment (GP) Limited
ロンドン
100.0
216
DB Impact Investment Fund I, L.P.
エディンバラ
100.0
DB Industrial Holdings Beteiligungs GmbH & Co.
リュッツェン-ゴスタ
KG
ウ
100.0
240.6
2.0
100.0
1,418.1
8.9
46.9
-3.0
217
リュッツェン-ゴスタ
ウ
リュッツェン-ゴスタ
ウ
リュッツェン-ゴスタ
100.0
2 100.0
218
DB Industrial Holdings GmbH
219
DB Infrastructure Holdings (UK) No.1 Limited
ロンドン
100.0
220
DB Infrastructure Holdings (UK) No.2 Limited
ロンドン
100.0
221
DB Infrastructure Holdings (UK) No.3 Limited
ロンドン
100.0
9.4
9.4
222
DB International (Asia) Limited
シンガポール
100.0
301.8
22.4
223
DB International Investments Limited
ロンドン
100.0
17.7
106.5
224
DB International Trust (Singapore) Limited
シンガポール
100.0
225
DB Investments (GB) Limited
ロンドン
1,719.8
0.7
226
DB Jasmine (Cayman) Limited
ジョージタウン
100.0
227
DB Jasmine Holdings Limited
ロンドン
100.0
95.9
0.5
ウ
440/550
1 100.0
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
228
DB Kredit Service GmbH
ベルリン
229
DB Leasing Services GmbH
フランクフルト
100.0
230
DB Lindsell Limited
ジブラルタル
100.0
231
DB Maia LLC
ウィルミントン
100.0
232
DB Management Support GmbH
フランクフルト
100.0
233
DB Nexus American Investments (UK) Limited
ロンドン
100.0
234
DB Nexus Iberian Investments (UK) Limited
ロンドン
100.0
235
DB Nexus Investments (UK) Limited
ロンドン
100.0
236
DB Nominees (Hong Kong) Limited
香港
100.0
237
DB Nominees (Singapore) Pte Ltd
シンガポール
100.0
238
DB Operaciones y Servicios Interactivos, A.I.E.
バルセロナ
239
DB Overseas Holdings Limited
ロンドン
240
DB Paris Investissements
241
損益
(百万
ユーロ)
2 100.0
99.9
1 100.0
-41.4
-53.9
パリ
100.0
7.1
4.1
DB Petri LLC
ウィルミントン
100.0
242
DB Platinum Advisors
ルクセンブルク
100.0
14.1
2.1
243
DB Print GmbH
フランクフルト
2 100.0
244
DB Private Equity GmbH
ケルン
100.0
23.2
-23.0
245
DB Private Equity International S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
246
DB PWM Collective Management Limited
リバプール
100.0
247
DB PWM Private Markets I GP
ルクセンブルク
100.0
248
DB PWM Private Markets I SCA-SICAR
ルクセンブルク
100.0
249
DB Rail Trading (UK) Limited
ロンドン
100.0
126.1
4.5
250
DB RE Global Real Estate Management 1A, Ltd.
ジョージタウン
100.0
10.6
0.1
251
DB RE Global Real Estate Management 1B, Ltd.
ジョージタウン
100.0
252
DB Re S.A.
ルクセンブルク
100.0
253
DB Real Estate Canadainvest 1 Inc.
トロント
100.0
カマナベイ
34.6
56.7
5.8
100.0
254
DB Real Estate Global Opportunities IB
(Offshore), L.P.
255
DB Renewable Holdings B.V.
アムステルダム
256
DB Risk Center GmbH
ベルリン
257
DB Road (UK) Limited
ジョージタウン
100.0
361.2
-1.0
258
DB Safe Harbour Investment Projects Limited
ロンドン
100.0
14.6
0.7
ロンドン
100.0
10.6
2.1
-1.8
6.8
259
DB Saturn Investments Limited (株主による任意清
算中)
2 100.0
260
DB Secondary Opportunities SICAV-SIF
ルクセンブルク
100.0
261
DB Securities S.A.
ワルシャワ
100.0
262
DB Sedanka Limited
ジョージタウン
100.0
263
DB Service Centre Limited
ダブリン
100.0
264
DB Service Uruguay S.A.
モンテヴィデオ
100.0
265
DB Servizi Amministrativi S.r.l.
ミラノ
100.0
266
DB Sirius (Cayman) Limited
ジョージタウン
100.0
ジョージタウン
100.0
267
DB Sterling Finance Limited (株主による任意清算
中)
441/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
損益
(百万
ユーロ)
268
DB Strategic Advisors, Inc.
マカティ・シティ
100.0
269
DB Sylvester Funding Limited
ジョージタウン
100.0
646.9
1.3
270
DB信託株式会社
東京
100.0
11.2
0.4
271
DB Trustee Services Limited
ロンドン
100.0
272
DB Trustees (Hong Kong) Limited
香港
100.0
273
DB Tweed Limited
ジョージタウン
100.0
274
DB U.K. Nominees Limited
ロンドン
100.0
275
DB UK (Saturn) Limited (株主による任意清算中)
ロンドン
100.0
276
DB UK Australia Finance Limited
ジョージタウン
100.0
277
DB UK Australia Holdings Limited
ロンドン
100.0
278
DB UK Bank Limited
ロンドン
1 100.0
678.1
-3.2
279
DB UK Holdings Limited
ロンドン
1 100.0
30.7
30.7
280
DB UK PCAM Holdings Limited
ロンドン
1 100.0
98.3
-59.3
281
DB Valiant (Cayman) Limited (任意清算中)
ジョージタウン
100.0
282
DB Valoren S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
3,252.0
98.1
283
DB Value S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
1,239.5
69.0
284
DB Vanquish (UK) Limited
ロンドン
100.0
68.5
0.4
285
DB Vantage (UK) Limited
ロンドン
100.0
286
DB Vantage No.2 (UK) Limited
ロンドン
100.0
ロンドン
100.0
ウィルミントン
80.0
セント・ヘリアー
20.0
ウィルミントン
80.0
15.2
1.4
287
288
289
290
DB Vantage No.3 (UK) Limited (株主による任意清算
中)
DB Venture Partners (Europe) 2000 Founder
Partner LP
DB Venture Partners (Europe) 2000 LP
DB Venture Partners (Europe) 2001 Founder
Partner LP
291
DB Venture Partners General Partner Limited
ロンドン
100.0
292
DB Vita S.A.
ルクセンブルク
75.0
293
db x-trackers (Proprietary) Limited
ヨハネスブルグ
100.0
294
db x-trackers Holdings (Proprietary) Limited
ヨハネスブルグ
100.0
295
DB Xylophone Holdings Limited (任意清算中)
ジョージタウン
100.0
296
DBC Continuance Inc.
トロント
100.0
16.3
0.1
297
DBG Eastern Europe II Limited Partnership
セント・ヘリアー
25.9
13.6
13.6
298
DBG Osteuropa-Holding GmbH i.L.
フランクフルト
50.0
299
DBG Vermögensverwaltungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
36.5
0.3
300
DBIGB Finance (No. 2) Limited
ロンドン
100.0
301
DBNZ Overseas Investments (No.1) Limited
ジョージタウン
100.0
302
DBOI Global Services (UK) Limited
ロンドン
100.0
4.7
3.9
303
DBOI Global Services Private Limited
ムンバイ
100.0
44.9
11.1
304
DBR Investments Co. Limited
ジョージタウン
100.0
442/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
305
DBUKH Finance Limited
ロンドン
100.0
306
DBVP Europe GP (Jersey) Limited
セント・ヘリアー
20.0
307
3-DD Digital Media AG i.L.
ミュンヘン
27.1
308
DD Konut Finansman A.S.
イスタンブール
49.0
北京
100.0
309
De Meng Innovative (Beijing) Consulting Company
Limited
損益
(百万
ユーロ)
-14.7
-0.8
27.5
-0.2
187.9
26.0
310
DeAM Infrastructure Limited
ロンドン
100.0
311
DEBEKO Immobilien GmbH & Co Grundbesitz OHG
エッシュボルン
100.0
312
DEE Deutsche Erneuerbare Energien GmbH
デュッセルドルフ
100.0
313
DEGRU Erste Beteiligungsgesellschaft mbH
エッシュボルン
100.0
314
DeKon Service GmbH
エッシュボルン
100.0
315
DEMOS Beteiligungs- und Verwaltungs GmbH
ケルン
100.0
316
DEUFRAN Beteiligungs GmbH
フランクフルト
100.0
156.5
139.5
317
DEUKONA Versicherungs-Vermittlungs-GmbH
フランクフルト
100.0
4.9
2.3
318
Deutsche (Aotearoa) Capital Holdings New Zealand オークランド
319
320
321
322
Deutsche (Aotearoa) Foreign Investments New
Zealand
Deutsche Aeolia Power Production S.A.
Deutsche Alternative Asset Management (Global)
Limited
Deutsche Alternative Asset Management (UK)
Limited
100.0
オークランド
100.0
アテネ
80.0
ロンドン
100.0
19.6
-2.3
ロンドン
100.0
50.4
12.6
323
Deutsche Asia Pacific Finance, Inc.
ウィルミントン
100.0
761.1
-44.9
324
Deutsche Asia Pacific Holdings Pte Ltd
シンガポール
100.0
1,151.6
12.9
325
Deutsche Asset Management (Asia) Limited
シンガポール
100.0
77.9
20.5
326
Deutsche Asset Management (Hong Kong) Limited
香港
100.0
13.3
3.4
ムンバイ
100.0
14.8
1.8
東京
100.0
20.9
6.6
ソウル
100.0
11.3
-2.4
327
328
329
Deutsche Asset Management (India) Private
Limited
ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社
Deutsche Asset Management (Korea) Company
Limited
330
Deutsche Asset Management (UK) Limited
ロンドン
100.0
31.4
3.2
331
Deutsche Asset Management Group Limited
ロンドン
100.0
9.6
17.9
332
Deutsche Asset Management International GmbH
フランクフルト
2 100.0
60.6
0.0
フランクフルト
2 100.0
67.4
0.0
100.0
15.0
2.6
444.3
-3.3
Deutsche Asset Management Investmentgesellschaft
333
mbH vormals DEGEF Deutsche Gesellschaft für
Fondsverwaltung mbH
334
Deutsche Asset Management Schweiz
チューリッヒ
335
Deutsche Auskunftei Service GmbH
ハンブルク
2 100.0
336
Deutsche Australia Limited (Sub-group)
シドニー
4 100.0
337
-Baincor Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
338
-Bainpro Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
339
-Bainsec Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
340
-BNA Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
443/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
341
-BTD Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
342
-Buxtal Pty Limited
シドニー
100.0
343
-Deutsche Asset Management (Australia) Limited
シドニー
100.0
344
-Deutsche Capital Markets Australia Limited
シドニー
100.0
345
-Deutsche Finance Co 1 Pty Limited
シドニー
100.0
346
-Deutsche Finance Co 2 Pty Limited
シドニー
100.0
347
-Deutsche Finance Co 3 Pty Limited
シドニー
100.0
348
-Deutsche Finance Co 4 Pty Limited
シドニー
100.0
349
-Deutsche Group Services Pty Limited
シドニー
100.0
350
-Deutsche Hume Investments Pty Limited
シドニー
100.0
351
-Deutsche Investments Australia Limited
シドニー
100.0
352
-Deutsche Managed Investments Limited
シドニー
100.0
353
-Deutsche OBU Pty Limited
シドニー
100.0
354
-Deutsche Securities Australia Limited
シドニー
100.0
355
-Deutsche Securitisation Australia Pty Ltd
シドニー
100.0
356
-DNU Nominees Pty Limited
シドニー
100.0
357
-DTS Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
358
-OPS Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
359
-Pan Australian Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
360
-RBM Nominees Pty. Limited
シドニー
100.0
361
-RTS Nominees Pty Limited
シドニー
100.0
ロンドン
100.0
362
Deutsche Aviation Leasing Limited (株主による任
意清算中)
損益
(百万
ユーロ)
363
Deutsche Bank (Cayman) Limited
ジョージタウン
100.0
43.6
5.2
364
DEUTSCHE BANK (CHILE) S.A.
サンチャゴ
100.0
147.7
24.2
365
Deutsche Bank (China) Co., Ltd.
北京
100.0
680.7
60.2
366
Deutsche Bank (Malaysia) Berhad
クアラルンプール
100.0
339.4
13.5
367
Deutsche Bank (Malta) Ltd
セントジュリアン
100.0
4,778.7
57.7
368
Deutsche Bank (Mauritius) Limited
ポート・ルイス
100.0
30.2
2.1
369
Deutsche Bank (Perú) S.A.
リマ
100.0
42.6
4.6
370
Deutsche Bank (Suisse) SA
ジュネーブ
100.0
428.7
11.0
モンテヴィデオ
100.0
170.8
13.1
371
Deutsche Bank (Uruguay) Sociedad Anónima
Institución Financiera Externa
372
DEUTSCHE BANK A.S.
イスタンブール
100.0
373
Deutsche Bank Americas Finance LLC
ウィルミントン
100.0
374
Deutsche Bank Bauspar-Aktiengesellschaft
フランクフルト
100.0
276.0
14.9
375
Deutsche Bank Capital Finance LLC I
ウィルミントン
100.0
300.1
0.0
376
Deutsche Bank Capital Funding LLC I
ウィルミントン
100.0
502.4
0.0
377
Deutsche Bank Capital Funding LLC IV
ウィルミントン
100.0
1,000.3
0.0
378
Deutsche Bank Capital Funding LLC IX
ウィルミントン
100.0
888.9
0.0
379
Deutsche Bank Capital Funding LLC V
ウィルミントン
100.0
300.1
0.0
380
Deutsche Bank Capital Funding LLC VI
ウィルミントン
100.0
900.3
0.0
381
Deutsche Bank Capital Funding LLC VII
ウィルミントン
100.0
618.4
0.0
444/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
損益
(百万
ユーロ)
382
Deutsche Bank Capital Funding LLC VIII
ウィルミントン
100.0
463.8
0.0
383
Deutsche Bank Capital Funding LLC X
ウィルミントン
100.0
622.2
0.0
384
Deutsche Bank Capital Funding LLC XI
ウィルミントン
100.0
1,300.5
0.0
385
Deutsche Bank Capital LLC I
ウィルミントン
100.0
245.8
0.0
386
Deutsche Bank Capital LLC II
ウィルミントン
100.0
200.8
0.0
387
Deutsche Bank Capital LLC III
ウィルミントン
100.0
91.2
0.0
388
Deutsche Bank Capital LLC IV
ウィルミントン
100.0
125.2
0.0
389
Deutsche Bank Capital LLC V
ウィルミントン
100.0
173.9
0.0
390
Deutsche Bank Capital Markets S.r.l.
ミラノ
100.0
391
Deutsche Bank Contingent Capital LLC I
ウィルミントン
100.0
392
Deutsche Bank Contingent Capital LLC II
ウィルミントン
100.0
618.4
0.0
393
Deutsche Bank Contingent Capital LLC III
ウィルミントン
100.0
1,526.6
0.0
394
Deutsche Bank Contingent Capital LLC IV
ウィルミントン
100.0
1,000.4
0.0
395
Deutsche Bank Contingent Capital LLC V
ウィルミントン
100.0
1,070.5
0.0
396
Deutsche Bank Corretora de Valores S.A.
サンパウロ
100.0
82.8
7.3
397
Deutsche Bank Europe GmbH
フランクフルト
100.0
482.0
2.9
398
Deutsche Bank Financial Inc.
ウィルミントン
100.0
399
Deutsche Bank Financial LLC
ウィルミントン
100.0
400
Deutsche Bank International Limited
セント・ヘリアー
100.0
170.8
4.3
ジョージタウン
100.0
セント・ヘリアー
100.0
401
402
Deutsche Bank International Trust Co. (Cayman)
Limited
Deutsche Bank International Trust Co. (Jersey)
Limited
セント・ピーター・
403
Deutsche Bank International Trust Co. Limited
404
Deutsche Bank Investments (Guernsey) Limited
405
Deutsche Bank Luxembourg S.A.
ルクセンブルク
100.0
3,647.1
181.2
406
Deutsche Bank Mutui S.p.A.
ミラノ
100.0
58.6
0.8
407
Deutsche Bank Nederland N.V.
アムステルダム
100.0
1,270.6
-316.5
408
Deutsche Bank Nominees (Jersey) Limited
セント・ヘリアー
100.0
409
Deutsche Bank PBC Spólka Akcyjna
ワルシャワ
100.0
445.6
38.8
410
Deutsche Bank Polska Spólka Akcyjna
ワルシャワ
100.0
163.1
23.7
2 100.0
2,666.3
0.0
11.4
7.4
411
Deutsche Bank Privat- und Geschäftskunden
Aktiengesellschaft
ポート
セント・ピーター・
ポート
フランクフルト
100.0
100.0
412
ドイツ銀不動産有限会社
東京
100.0
413
Deutsche Bank Realty Advisors, Inc.
ニューヨーク
100.0
414
Deutsche Bank S.A.
ブエノス・アイレス
100.0
76.7
-2.0
415
Deutsche Bank S.A. - Banco Alemão
サンパウロ
100.0
571.2
68.9
416
Deutsche Bank Securities Limited
トロント
100.0
117.6
7.2
417
Deutsche Bank Services (Jersey) Limited
セント・ヘリアー
100.0
418
Deutsche Bank Società per Azioni
ミラノ
99.8
1,338.8
40.5
445/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
Deutsche Bank Trustee Services (Guernsey)
セント・ピーター・
Limited
ポート
420
Deutsche Bank Österreich AG
ウィーン
100.0
421
Deutsche Bank, Sociedad Anónima Española
マドリード
99.8
422
Deutsche Berri
パリ
100.0
423
Deutsche Beta Finance GmbH
フランクフルト
100.0
424
Deutsche Capital Finance (2000) Limited
ジョージタウン
100.0
425
Deutsche Capital Financing (Singapore) Pte Ltd
シンガポール
100.0
426
Deutsche Capital Hong Kong Limited
香港
100.0
427
Deutsche Capital Markets Algeria SPA
アルジェ
100.0
428
Deutsche Capital Partners China Limited
ジョージタウン
100.0
429
Deutsche Capital Singapore Limited
シンガポール
100.0
430
Deutsche Card Services GmbH
フランクフルト
431
Deutsche CIB Centre Private Limited
ムンバイ
100.0
432
Deutsche Clubholding GmbH
フランクフルト
95.0
433
Deutsche Colombia S.A.
ボゴタ
434
Deutsche Commodities Trading Co., Ltd.
435
Deutsche Courcelles
436
419
損益
(百万
ユーロ)
100.0
19.9
0.7
1,081.1
46.8
77.5
-6.5
19.1
6.8
100.0
2.2
-2.5
上海
100.0
25.8
1.0
パリ
100.0
Deutsche Custody Global B.V.
アムステルダム
100.0
437
Deutsche Custody N.V.
アムステルダム
100.0
438
Deutsche Custody Nederland B.V.
アムステルダム
100.0
アムステルダム
99.9
ムンバイ
100.0
87.2
14.0
台北
60.0
2,334.5
11.0
439
440
441
Deutsche Emerging Markets Investments
(Netherlands) B.V.
Deutsche Equities India Private Limited
Deutsche Far Eastern Asset Management Company
Limited
2 100.0
442
Deutsche Fiduciary Services (Suisse) SA
ジュネーブ
100.0
443
Deutsche Finance No. 1 Limited
ロンドン
100.0
444
Deutsche Finance No. 2 (UK) Limited
ロンドン
100.0
39.2
0.2
445
Deutsche Finance No. 2 Limited
ジョージタウン
100.0
-40.8
92.0
446
Deutsche Finance No. 3 (UK) Limited
ロンドン
100.0
168.5
-2.5
447
Deutsche Finance No. 4 (UK) Limited
ロンドン
100.0
27.1
0.2
448
Deutsche Finance No. 6 (UK) Limited
ロンドン
100.0
80.6
-2.2
449
Deutsche Financial Capital I Corp.
グリーンズボロ
50.0
グリーンズボロ
50.0
450
Deutsche Financial Capital Limited Liability
Company
451
Deutsche Friedland
パリ
100.0
27.3
5.7
452
Deutsche Futures Singapore Pte Ltd
シンガポール
100.0
25.8
2.5
デュッセルドルフ
100.0
テルアビブ
100.0
40.5
7.8
ヨハネスブルグ
100.0
137.1
3.7
453
454
455
Deutsche Gesellschaft für Immobilien-Leasing
mit beschränkter Haftung
Deutsche Global Markets Limited
Deutsche Group Holdings (SA) (Proprietary)
Limited
446/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
456
457
458
Deutsche Grundbesitz Beteiligungsgesellschaft
mbH
Deutsche Grundbesitz-Anlagegesellschaft mbH & Co
Löwenstein Palais
Deutsche Grundbesitz-Anlagegesellschaft mit
エッシュボルン
100.0
エッシュボルン
100.0
フランクフルト
beschränkter Haftung
2
損益
(百万
ユーロ)
39.7
23.3
99.8
459
Deutsche GUO Mao Investments (Netherlands) B.V.
アムステルダム
100.0
460
Deutsche Haussmann, S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
-75.0
125.6
461
Deutsche Holdings (BTI) Limited
ロンドン
100.0
96.3
-2.8
462
Deutsche Holdings (Chile) S.A.
サンチャゴ
100.0
21.7
1.1
463
Deutsche Holdings (Malta) Ltd.
セントジュリアン
100.0
789.6
18.8
464
Deutsche Holdings (SA) (Proprietary) Limited
ヨハネスブルグ
100.0
465
Deutsche Holdings Limited
ロンドン
466
Deutsche Holdings No. 2 Limited
ロンドン
467
Deutsche Holdings No. 3 Limited
ロンドン
468
Deutsche Holdings No. 4 Limited
ロンドン
469
Deutsche Immobilien Leasing GmbH
デュッセルドルフ
470
Deutsche Impact Investment (GP) Limited
エディンバラ
100.0
471
Deutsche India Holdings Private Limited
ムンバイ
472
473
474
Deutsche International Corporate Services
(Ireland) Limited
Deutsche International Corporate Services
Limited
Deutsche International Custodial Services
Limited
1
1
100.0
1,481.9
4.3
100.0
-80.0
-16.4
100.0
-43.0
-48.7
100.0
1,187.8
0.0
100.0
26.5
0.0
100.0
38.2
-1.4
ダブリン
100.0
14.4
3.0
セント・ヘリアー
100.0
12.2
3.6
セント・ヘリアー
100.0
37.9
1.0
139.5
3.6
1
2
475
Deutsche International Finance (Ireland) Limited ダブリン
100.0
476
Deutsche International Holdings (UK) Limited
ロンドン
100.0
477
Deutsche International Trust Company N.V.
アムステルダム
100.0
ポート・ルイス
100.0
478
Deutsche International Trust Corporation
(Mauritius) Limited
479
Deutsche Inversiones Dos S.A.
サンチャゴ
100.0
480
Deutsche Investments (Netherlands) N.V.
アムステルダム
100.0
481
Deutsche Investments India Private Limited
ムンバイ
100.0
482
Deutsche Investor Services Private Limited
ムンバイ
100.0
483
Deutsche IT License GmbH
エッシュボルン
484
Deutsche Knowledge Services Pte. Ltd.
シンガポール
100.0
40.8
12.2
ロンドン
100.0
960.3
5.4
100.0
38.3
0.0
485
Deutsche Morgan Grenfell Group Public Limited
Company
486
Deutsche Morgan Grenfell Nominees Pte Ltd
シンガポール
487
Deutsche New Zealand Limited (Sub-group)
オークランド
488
489
-Deutsche (New Munster) Holdings New Zealand
Limited
-Deutsche Domus New Zealand Limited
2
4
100.0
100.0
オークランド
100.0
オークランド
100.0
次へ
447/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
490
-Deutsche Foras New Zealand Limited
オークランド
100.0
491
-Deutsche Overseas Issuance New Zealand Limited
オークランド
100.0
492
-Deutsche Securities New Zealand Limited
オークランド
100.0
493
-Kingfisher Nominees Limited
オークランド
100.0
494
-LWC Nominees Limited
オークランド
100.0
495
Deutsche Nominees Limited
ロンドン
100.0
496
Deutsche Postbank AG (Sub-group)
ボン
497
-Betriebs-Center für Banken AG
フランクフルト
100.0
498
-Betriebs-Center für Banken Processing GmbH
フランクフルト
100.0
499
-BHW - Gesellschaft für Wohnungswirtschaft mbH
ハメルン
2 100.0
ハメルン
100.0
500
-BHW - Gesellschaft für Wohnungswirtschaft mbH
& Co.Immobilienverwaltungs KG
1,4
53.1
501
-BHW Bausparkasse Aktiengesellschaft
ハメルン
2 100.0
502
-BHW Gesellschaft für Vorsorge mbH
ハメルン
2 100.0
503
-BHW Holding Aktiengesellschaft
ベルリン
100.0
504
-BHW Kreditservice GmbH
ハメルン
100.0
505
-BHW-Immobilien GmbH
ハメルン
100.0
506
-Deutsche Postbank Finance Center Objekt GmbH
シュットランジュ
100.0
507
-Deutsche Postbank Financial Services GmbH
フランクフルト
2 100.0
508
-Deutsche Postbank Funding LLC I
ウィルミントン
100.0
509
-Deutsche Postbank Funding LLC II
ウィルミントン
100.0
510
-Deutsche Postbank Funding LLC III
ウィルミントン
100.0
511
-Deutsche Postbank Funding LLC IV
ウィルミントン
100.0
512
-Deutsche Postbank Funding Trust I
ウィルミントン
100.0
513
-Deutsche Postbank Funding Trust II
ウィルミントン
100.0
514
-Deutsche Postbank Funding Trust III
ウィルミントン
100.0
515
-Deutsche Postbank Funding Trust IV
ウィルミントン
100.0
516
-Deutsche Postbank International S.A.
シュットランジュ
100.0
517
-Deutsche Postbank Vermögens-Management S.A.
シュットランジュ
100.0
518
-DPBI Immobilien KGaA
シュットランジュ
100.0
519
-DSL Holding Aktiengesellschaft i.A.
ボン
100.0
520
-DSL Portfolio GmbH & Co. KG
ボン
100.0
521
-DSL Portfolio Verwaltungs GmbH
ボン
100.0
522
-PB (USA) Holdings, Inc.
ウィルミントン
100.0
523
-PB (USA) Realty Corporation
ニューヨーク
94.7
524
-PB Capital Corporation
ウィルミントン
100.0
525
-PB Factoring GmbH
ボン
526
-PB Finance (Delaware) Inc.
ウィルミントン
527
-PB Firmenkunden AG
ボン
528
-PB Spezial-Investmentaktiengesellschaft mit
Teilgesellschaftsvermögen
2 100.0
100.0
2 100.0
フランクフルト
99.5
100.0
529
-PMG Collins, LLC
タラハシー
530
-Postbank Beteiligungen GmbH
ボン
448/550
2 100.0
5,627.0
損益
(百万
ユーロ)
138.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
531
-Postbank Direkt GmbH
ボン
2 100.0
532
-Postbank Filial GmbH
ボン
2 100.0
533
-Postbank Filialvertrieb AG
ボン
2 100.0
534
-Postbank Finanzberatung AG
ハメルン
535
-Postbank Immobilien und Baumanagement GmbH
ボン
536
-Postbank Immobilien und Baumanagement GmbH &
ボン
Co. Objekt Leipzig KG
2 100.0
90.0
-Postbank Leasing GmbH
ボン
538
-Postbank P.O.S. Transact GmbH
エッシュボルン
539
-Postbank Support GmbH
ケルン
2 100.0
540
-Postbank Systems AG
ボン
2 100.0
541
-Postbank Versicherungsvermittlung GmbH
ボン
2 100.0
-VÖB-ZVD Bank für Zahlungsverkehrsdienstl
eistungen GmbH
2 100.0
100.0
ボン
75.0
543
Deutsche Private Asset Management Limited
ロンドン
100.0
544
Deutsche Regis Partners Inc
マカティ・シティ
49.0
545
Deutsche Representaciones y Mandatos S.A.
ブエノス・アイレス
100.0
ルクセンブルク
49.0
546
Deutsche River Investment Management Company S.
à r.l.
(百万
ユーロ)
100.0
537
542
損益
8.0
4.5
35.0
0.3
547
Deutsche Securities (India) Private Limited
ニューデリー
75.0
548
Deutsche Securities (Perú) S.A.
リマ
100.0
549
Deutsche Securities (Proprietary) Limited
ヨハネスブルグ
95.7
15.4
0.9
550
Deutsche Securities (SA) (Proprietary) Limited
ヨハネスブルグ
95.7
12.4
8.0
551
Deutsche Securities Algeria SPA
アルジェ
100.0
552
Deutsche Securities Asia Limited
香港
100.0
279.5
48.0
553
ドイツ証券株式会社
東京
100.0
456.4
-427.9
554
Deutsche Securities Israel Ltd.
テルアビブ
100.0
555
Deutsche Securities Korea Co.
ソウル
100.0
212.8
17.4
556
Deutsche Securities Limited
香港
100.0
1,477.2
3.9
557
Deutsche Securities Mauritius Limited
ポート・ルイス
100.0
17.0
17.5
558
Deutsche Securities Menkul Degerler A.S.
イスタンブール
100.0
559
Deutsche Securities Nominees Hong Kong Limited
香港
100.0
560
Deutsche Securities Saudi Arabia LLC
リヤド
100.0
111.2
4.4
561
Deutsche Securities Sociedad de Bolsa S.A.
ブエノス・アイレス
100.0
562
Deutsche Securities Venezuela S.A.
カラカス
100.0
563
Deutsche StiftungsTrust GmbH
フランクフルト
564
Deutsche Transaction France
パリ
100.0
565
Deutsche Transnational Trustee Corporation Inc
シャーロットタウン
100.0
566
Deutsche Trustee Company Limited
ロンドン
100.0
21.3
5.4
ムンバイ
100.0
クアラルンプール
100.0
567
568
Deutsche Trustee Services (India) Private
Limited
Deutsche Trustees Malaysia Berhad
449/550
2 100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
569
Deutsche Zurich Pensiones Entidad Gestora de
Fondos de Pensiones, S.A.
バルセロナ
50.0
570
Deutscher Pensionsfonds Aktiengesellschaft
ボン
25.1
571
Deutsches Institut für Altersvorsorge GmbH
フランクフルト
78.0
572
Deutz-Mülheim Grundstücksgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
40.2
573
ディー・アイ・ツー有限会社
東京
100.0
574
DI Deutsche Immobilien Baugesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
フランクフルト
100.0
2 100.0
575
DI Deutsche Immobilien Baugesellschaft mbH & Co.
Vermietungs KG
576
DI Deutsche Immobilien Treuhandgesellschaft mbH
フランクフルト
577
ディー・アイ・インベストメンツ有限会社
東京
100.0
デュッセルドルフ
100.0
578
DIB-Consult Deutsche Immobilien- und
Beteiligungs-Beratungsgesellschaft mbH
579
DIL Europa-Beteiligungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
100.0
580
DIL Financial Services GmbH & Co. KG
デュッセルドルフ
100.0
581
DIL Fonds-Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
582
DIL Internationale Leasinggesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
583
DISCA Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
584
DIV Holding GmbH
585
DMG & Partners Securities Pte Ltd
シンガポール
49.0
586
Dogan Gazetecilik A.S.
イスタンブール
22.0
ベルリン
21.1
587
リュッツェン-ゴスタ
ウ
Domus Beteiligungsgesellschaft der Privaten
Bausparkassen mbH
100.0
DONARUM Holding GmbH
デュッセルドルフ
50.0
589
DPB Regent's Park Estates (GP) Holding Limited
ロンドン
100.0
590
DPB Regent's Park Estates (LP) Holding Limited
ロンドン
1 100.0
592
593
594
595
DPG Deutsche Performancemessungs-Gesellschaft f
ür Wertpapierportfolios mbH
DREIUNDZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
DREIZEHNTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
DRITTE Fonds-Beteiligungsgesellschaft mbH
DRITTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
20.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
596
Drolla GmbH
フランクフルト
100.0
597
DRT Limited International SRL
ブカレスト
100.0
ミュンヘン
69.2
598
DVCG Deutsche Venture Capital Gesellschaft mbH &
Co. Fonds II KG i.L.
(百万
ユーロ)
2 100.0
588
591
損益
78.3
12.7
17.0
0.0
8.2
-6.0
599
DWS Finanz-Service GmbH
フランクフルト
2 100.0
13.8
0.0
600
DWS Holding & Service GmbH
フランクフルト
2 100.0
294.1
0.0
601
DWS Investment GmbH
フランクフルト
2 100.0
125.1
0.0
602
DWS Investment S.A.
ルクセンブルク
100.0
386.6
136.1
450/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
損益
(百万
ユーロ)
603
DWS Investments (Spain), S.G.I.I.C., S.A.
マドリード
100.0
20.5
0.9
604
DWS Schweiz GmbH
チューリッヒ
100.0
13.7
11.2
605
DWS Vermögensverwaltungs GmbH in Liqu.
ウィーン
100.0
12.0
5.8
606
Dyna Holding GmbH
エッシュボルン
607
easyhyp GmbH
ハメルン
608
EC EUROPA IMMOBILIEN FONDS NR. 3 GmbH & CO. KG
ハンブルク
3.0
-7.3
609
Ecnarf
パリ
100.0
610
EDORA Funding GmbH
フランクフルト
100.0
デュッセルドルフ
50.0
10.3
0.0
611
EINUNDZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
2 100.0
100.0
1 65.2
612
Elba Finance GmbH
エッシュボルン
100.0
613
Elbe Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
614
ELBI Funding GmbH
フランクフルト
615
ELC Logistik-Centrum Verwaltungs-GmbH
エアフルト
50.0
616
ELDO ACHTE Vermögensverwaltungs GmbH
エッシュボルン
100.0
617
ELDO ERSTE Vermögensverwaltungs GmbH
エッシュボルン
100.0
デュッセルドルフ
50.0
618
ELFTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
2 100.0
619
Elizabethan Holdings Limited
ジョージタウン
100.0
620
Elizabethan Management Limited
ジョージタウン
100.0
621
Elmo Funding GmbH
エッシュボルン
2 100.0
622
Elmo Leasing Achte GmbH
エッシュボルン
2 100.0
623
Elmo Leasing Dreiundzwanzigste GmbH
エッシュボルン
2 100.0
624
Elmo Leasing Dreizehnte GmbH
エッシュボルン
100.0
625
Elmo Leasing Dritte GmbH
エッシュボルン
100.0
626
Elmo Leasing Elfte GmbH
エッシュボルン
100.0
627
Elmo Leasing Neunte GmbH
エッシュボルン
2 100.0
628
Elmo Leasing Sechste GmbH
エッシュボルン
100.0
629
Elmo Leasing Siebte GmbH
エッシュボルン
100.0
630
Elmo Leasing Vierzehnte GmbH
エッシュボルン
2 100.0
631
Elmo Leasing Zwölfte GmbH
エッシュボルン
100.0
632
EOL2 Holding B.V.
アムステルダム
45.0
633
eolec
イシー=レ=ムリノー
33.3
634
EQR-Woodland Park A Limited Partnership
ウィルミントン
100.0
635
EQR-Woodland Park A, LLC
ウィルミントン
100.0
636
EQR-Woodland Park B Limited Partnership
ウィルミントン
100.0
637
EQR-Woodland Park B, LLC
ウィルミントン
100.0
638
EQR-Woodland Park C Limited Partnership
ウィルミントン
100.0
639
EQR-Woodland Park C, LLC
ウィルミントン
100.0
640
equiNotes Management GmbH
デュッセルドルフ
50.0
641
ERATO Beteiligungs- und Verwaltungs GmbH
ケルン
100.0
642
Erda Funding GmbH
エッシュボルン
100.0
643
Erica Società a Responsabilità Limitata
ミラノ
40.0
451/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
644
Erste Frankfurter Hoist GmbH
645
European Asian Bank (Hong Kong) Nominees Limited 香港
646
フランクフルト
European Private Equity Portfolio (PE-EU) GmbH &
Co. KG
損益
(百万
ユーロ)
100.0
100.0
ミュンヘン
20.4
10.5
1.0
126.7
1.3
16.8
0.0
647
Evergreen Amsterdam Holdings B.V.
アムステルダム
100.0
648
Evergreen International Holdings B.V.
アムステルダム
100.0
649
Evergreen International Investments B.V.
アムステルダム
100.0
650
Evergreen International Leasing B.V.
アムステルダム
100.0
651
EVROENERGIAKI S.A.
アレクサンドル−ポリ
40.0
652
Exinor SA
マルメディ
100.0
653
Exporterra GmbH
フランクフルト
100.0
654
EXTOREL Private Equity Advisers GmbH
ミュンヘン
100.0
655
FARAMIR Beteiligungs- und Verwaltungs GmbH
ケルン
100.0
656
Fiduciaria Sant' Andrea S.r.L.
ミラノ
100.0
657
Financiere Scaprim
パリ
35.0
11.4
1.0
658
Finanza & Futuro Banca SpA
ミラノ
100.0
31.3
8.2
659
Fixed Income Plus
ルクセンブルク
100.0
660
FRANKFURT CONSULT GmbH
フランクフルト
2 100.0
661
Frankfurt Family Office GmbH
フランクフルト
100.0
662
Frankfurt Finanz-Software GmbH
フランクフルト
100.0
663
FRANKFURT-TRUST Invest Luxemburg AG
ルクセンブルク
100.0
フランクフルト
2 100.0
18.1
0.0
フランクフルト
100.0
フランクフルト
100.0
フランクフルト
100.0
フランクフルト
30.8
-1.6
-2.8
664
665
666
667
668
FRANKFURT-TRUST Investment-Gesellschaft mit
beschränkter Haftung
Frankfurter Beteiligungs-Treuhand Gesellschaft
mit beschränkter Haftung
Frankfurter Vermögens-Treuhand Gesellschaft mit
beschränkter Haftung
Franz Urbig- und Oscar Schlitter-Stiftung
Gesellschaft mit beschränkter Haftung
FREUNDE DER EINTRACHT FRANKFURT
Aktiengesellschaft
669
FRM Levered Diversified Fund LP
ウィルミントン
49.2
670
Funds Nominees Limited
ロンドン
100.0
671
FÜNFTE Fonds-Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
バート・ホンブルク
40.7
バート・ホンブルク
30.6
バート・ホンブルク
1 74.0
672
673
674
675
676
FÜNFTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
Fünfte SAB Treuhand und Verwaltung GmbH & Co.
"Leipzig-Magdeburg" KG
Fünfte SAB Treuhand und Verwaltung GmbH & Co.
Dresden "Louisenstraße" KG
Fünfte SAB Treuhand und Verwaltung GmbH & Co.
Suhl "Rimbachzentrum" KG
FÜNFUNDZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
452/550
50.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
677
FÜNFZEHNTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
678
GAVDOS GmbH
ヴッパータール
100.0
679
GbR Goethestraße
ケルン
94.0
680
German Public Sector Finance B.V.
アムステルダム
50.0
ベルリン
36.7
681
Gesellschaft für Kreditsicherung mit beschrä
nkter Haftung
682
GEWE-Falkenberg Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
683
giropay GmbH
フランクフルト
33.3
684
Global Salamina, S.L.
マドリード
30.0
685
Goldman Sachs Multi-Strategy Portfolio XI, LLC
ウィルミントン
100.0
686
Gordian Knot Limited
ロンドン
32.4
687
Gottex ABI Master Fund Limited
ジョージタウン
35.3
688
Graphite Resources Holdings Limited
689
Graphite Resources (Knightsbridge) Limited
690
Great Future International Limited
691
ニューカッスル・アポ
ン・タイン
ニューカッスル・アポ
ン・タイン
Grundstücksgesellschaft Frankfurt Bockenheimer
Landstraße GbR
ロードタウン
43.0
トロイスドルフ
94.9
トロイスドルフ
44.9
693
Grundstücksgesellschaft Köln-Ossendorf VI mbH
ケルン
100.0
トロイスドルフ
33.2
トロイスドルフ
59.7
デュッセルドルフ
100.0
トロイスドルフ
33.0
695
696
697
GbR
Grundstücksgesellschaft Wiesbaden Luisenstraß
e/Kirchgasse GbR
Grundstücksvermietungsgesellschaft Wilhelmstr.
mbH
Grundstücksverwaltungsgesellschaft Tankstelle
Troisdorf Spich GbR
698
Gulara Pty Ltd
シドニー
100.0
699
Gulf Home Finance
リヤド
40.0
700
GUO Mao International Hotels B.V.
アムステルダム
100.0
701
Gut Kaden Golf und Land Club GmbH
アルベスローエ
100.0
702
HAH Limited
ロンドン
100.0
703
八景島合同会社
東京
95.0
704
Harvest Fund Management Company Limited
上海
30.0
705
HealthCap 1999 GbR
ベルリン
41.5
706
Herengracht Financial Services B.V.
アムステルダム
100.0
エッシュボルン
2 100.0
707
Hessische Immobilien-Verwaltungs-Gesellschaft
mit beschränkter Haftung
708
HQ投資事業有限責任組合
東京
37.5
709
HTB Spezial GmbH & Co. KG
ケルン
100.0
710
Hudson GmbH
エッシュボルン
100.0
711
Hydro S.r.l.
ローマ
45.0
453/550
18.7
-6.3
123.5
0.8
161.8
-2.6
13.3
2.3
-57.8
-0.9
3.5
-31.4
166.3
73.3
19.9
0.0
78.0
6.4
45.0
Grundstücksgesellschaft Köln-Ossendorf VI GbR
Grundstücksgesellschaft Leipzig Petersstraße
(百万
ユーロ)
70.0
692
694
損益
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
712
Hypotheken-Verwaltungs-Gesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
713
I.B.T. Lighting S.p.A.
ミラノ
34.0
714
IB Associate, LLC
ニューヨーク
100.0
セント・ピーター・
715
iCON Infrastructure Management Limited
716
iFast India Investments Pte. Ltd.
シンガポール
49.0
717
IFN Finance B.V.
ロッテルダム
100.0
718
IFN Finance N.V.
アントワープ
100.0
719
IG BCE Mitglieder-Service GmbH
ハノーファー
50.0
ケルン
100.0
デュッセルドルフ
50.0
ニューヨーク
100.0
ベルリン
20.5
トロイスドルフ
50.0
ポート・ルイス
100.0
フランクフルト
2 100.0
720
721
722
723
724
725
726
ポート
IKARIA Beteiligungs- und Verwaltungsgesellschaft
mbH
ILV Immobilien-Leasing Verwaltungsgesellschaft D
üsseldorf mbH
IMM Associate, LLC
Immobilien-Vermietungsgesellschaft Schumacher
GmbH & Co. Objekt Rolandufer KG
Immobilienfonds Büro-Center Erfurt Am Flughafen
Bindersleben II GbR
Imodan Limited
Industrie-Beteiligungs-Gesellschaft mit beschrä
nkter Haftung
99.9
損益
(百万
ユーロ)
2.4
2.3
87.7
11.5
19.5
-6.8
51.1
0.0
727
Infigate GmbH i.K.
エッセン
48.0
728
Inn Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
フランクフルト
23.3
21.3
5.6
729
Interessengemeinschaft Frankfurter
Kreditinstitute GmbH
730
International Operator Limited
ロンドン
100.0
-35.8
0.8
731
IOS Finance EFC, S.A.
バルセロナ
100.0
34.4
7.1
732
Iphigenie Verwaltungs GmbH
ボン
100.0
733
IRADO Holding Limited
ジョージタウン
100.0
734
Ironland Limited (株主による任意清算中)
ロンドン
100.0
735
Isar Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
736
ISTRON Beteiligungs- und Verwaltungs-GmbH
ケルン
100.0
737
IVAF I Manager, S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
738
IVAF II Manager, S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
デュッセルドルフ
21.6
デュッセルドルフ
21.6
739
740
IZI Düsseldorf Informations-Zentrum Immobilien
Gesellschaft mit beschränkter Haftung
IZI Düsseldorf Informations-Zentrum Immobilien
GmbH & Co. Kommanditgesellschaft
741
出雲キャピタル有限会社
東京
100.0
742
JADE Residential Property AG
エッシュボルン
100.0
59.3
1.7
743
Jaya Holdings Limited
シンガポール
20.6
314.0
47.0
エッシュボルン
100.0
744
JG Japan Grundbesitzverwaltungsgesellschaft mbH
i.L.
次へ
454/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
745
JR Nominees (Proprietary) Limited
ヨハネスブルグ
100.0
746
JWB Leasing Limited Partnership
ロンドン
100.0
747
城ヶ島合同会社
東京
100.0
ケルン
100.0
100.0
748
KARPATHOS Beteiligungs- und
Verwaltungsgesellschaft mbH
損益
(百万
ユーロ)
82.5
0.3
749
Kasteel Roos
ヘント
750
KEBA Gesellschaft für interne Services mbH
フランクフルト
751
Kenanga Deutsche Futures Sdn Bhd
クアラルンプール
27.0
752
Key Capital Private Limited
ダブリン
50.0
753
KHP Knüppe, Huntebrinker & Co. GmbH
オスナブルク
100.0
754
Kidson Pte Ltd
シンガポール
100.0
10.4
-0.7
755
Kingfisher (Ontario) LP
トロント
100.0
209.2
1.3
756
Kingfisher Holdings I (Nova Scotia) ULC
ハリファックス
100.0
757
Kingfisher Holdings II (Nova Scotia) ULC
ハリファックス
100.0
71.5
0.6
758
Kinneil Leasing Company
ロンドン
35.0
ケルン
100.0
100.0
86.4
0.7
74.2
0.0
11.3
0.2
26.7
0.5
14.0
1.2
21.4
0.8
759
KITHOS Beteiligungs- und Verwaltungsgesellschaft
mbH
2 100.0
760
Klöckner Industriebeteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
761
KOMPASS 3 Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
762
Konsul Inkasso GmbH
エッセン
2 100.0
763
Kradavimd UK Lease Holdings Limited
ロンドン
100.0
764
KölnArena Beteiligungsgesellschaft mbH
ケルン
20.8
765
LA Water Holdings Limited
ジョージタウン
75.0
ワルシャワ
100.0
766
Lambourn Spólka z ograniczona
odpowiedzialnoscia
50.0
767
Lammermuir Leasing Limited
ロンドン
100.0
768
Latin America Recovery Fund LLC
ウィルミントン
100.0
769
LAWL Pte. Ltd.
シンガポール
100.0
デュッセルドルフ
48.4
770
LEA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH &
Co. Objekt Esslingen OHG
771
Leasing Verwaltungsgesellschaft Waltersdorf mbH
シェーネフェルト
100.0
772
Legacy BCC Receivables, LLC
ウィルミントン
100.0
773
Leo Consumo 2 S.r.l.
コネリアーノ
70.0
774
LGB Beteiligungs GmbH
ケルン
100.0
775
Licorne Gestion
パリ
100.0
776
Lindsell Finance Limited
バレッタ
100.0
777
Lion Global Infrastructure Fund Limited
778
London Dry Bulk Limited
ロンドン
49.0
779
London Industrial Leasing Limited
ロンドン
100.0
780
Longard Holdings Limited
ラルナカ
100.0
781
Luxembourg Family Office S.A.
ルクセンブルク
100.0
782
M Cap Finance Mittelstandsfonds GmbH & Co. KG
フランクフルト
99.7
783
Maestrale Projects (Holding) S.A.
ルクセンブルク
49.7
セント・ピーター・
ポート
455/550
50.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
784
Maher Terminals Holding Corp.
トロント
100.0
785
Main Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
786
Manta Acquisition LLC
ウィルミントン
100.0
787
Manta Group LLC
ウィルミントン
100.0
788
Manuseamento de Cargas - Manicargas, S.A.
マトジニョシュ
789
790
791
Marblegate Special Opportunities Master Fund, L.
P.
有限会社マリンインベストメント
Matura Vermögensverwaltung mit beschränkter
14.7
38.3
8.8
2.3
ジョージタウン
39.6
129.0
9.3
東京
100.0
2.9
2.2
2 100.0
792
Maxblue Americas Holdings, S.A.
マドリード
100.0
793
Media Entertainment Filmmanagement GmbH
プラッハ
100.0
794
MEF I Manager, S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
795
MEFIS Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
43.0
796
Memax Pty. Limited
シドニー
100.0
797
Merit Capital Advance, LLC
ウィルミントン
20.0
デュッセルドルフ
40.0
グリューンヴァルト
29.6
798
799
Metro plus Grundstücks-Vermietungsgesellschaft
mbH
MFG Flughafen-Grundstücksverwaltungsgesellscha
ft mbH & Co.BETA KG
800
MidOcean (Europe) 2003 LP
セント・ヘリアー
20.0
801
MidOcean Partners, LP
ニューヨーク
20.0
802
Midsel Limited
ロンドン
100.0
デュッセルドルフ
50.0
エリザベス
50.0
ドンカスター
40.0
フランクフルト
100.0
フランクフルト
100.0
803
804
805
806
807
Mikrofinanz Beteiligungsgesellschaft ZWEI GmbH
i.L.
Millennium Marine Rail, L.L.C.
Miller Brothers Retail Limited (株主による任意清
算中)
Mira GmbH & Co. KG
modernes Frankfurt private Gesellschaft für
Stadtentwicklung mbH i.L.
808
Moon Leasing Limited
ロンドン
100.0
809
Morgan Grenfell & Co. Limited
ロンドン
100.0
ロンドン
100.0
ロンドン
100.0
ロンドン
100.0
810
811
812
Morgan Grenfell (Local Authority Finance)
Limited (株主による任意清算中)
Morgan Grenfell Development Capital Holdings
Limited
Morgan Grenfell Private Equity Limited (株主によ
る任意清算中)
(百万
ユーロ)
72.5
フランクフルト
Haftung
損益
813
Morgan Nominees Limited
ロンドン
100.0
814
Mortgage Trading (UK) Limited
ロンドン
100.0
815
Motion Picture Productions One GmbH & Co. KG
フランクフルト
100.0
816
Mount Hope Community Center Fund, LLC
ウィルミントン
50.0
817
Mountain Recovery Fund I 有限会社
東京
100.0
456/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
818
Mountaintop Energy Holdings LLC
ウィルミントン
49.9
819
MPP Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
820
エム・アール・エフ・ツー有限会社
東京
100.0
821
MXB U.S.A., Inc.
ウィルミントン
100.0
822
Nachhaltig OP
ルクセンブルク
100.0
823
Navegator - SGFTC, S.A.
リスボン
100.0
824
NBG Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
825
NCW Holding Inc.
バンクーバー
100.0
826
827
828
NEPTUNO Verwaltungs- und Treuhand-Gesellschaft
ケルン
mit beschränkter Haftung
NEUNTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
NEUNZEHNTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
Nevada Property 1 LLC (Sub-group)
ウィルミントン
4 100.0
830
-Nevada Mezz 1 LLC
ウィルミントン
100.0
831
-Nevada Parent 1 LLC
ウィルミントン
100.0
832
-Nevada Restaurant Venture 1 LLC
ウィルミントン
100.0
833
-Nevada Retail Venture 1 LLC
ウィルミントン
100.0
834
初島合同会社
東京
50.0
835
New Prestitempo S.p.A.
ミラノ
100.0
836
Nexus Infrastruktur Beteiligungsgesellschaft mbH デュッセルドルフ
NIDDA Grundstücks- und Beteiligungs-Gesellscha
ft mit beschränkter Haftung
フランクフルト
100.0
Nineco Leasing Limited
ロンドン
100.0
839
NOFA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
Nordwestdeutscher Wohnungsbauträger
Gesellschaft mit beschränkter Haftung
20.4
0.5
-268.4
-181.1
50.0
838
840
(百万
ユーロ)
2 100.0
829
837
損益
フランクフルト
2 100.0
215.1
0.0
433.9
0.0
329.7
15.2
9.5
2.0
841
norisbank GmbH
ベルリン
2 100.0
842
Nortfol Pty. Limited
シドニー
100.0
843
North Coast Wind Energy Corp.
バンクーバー
96.7
844
Novacare
845
Oder Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
846
Office Grundstücksverwaltungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
847
OOO "Deutsche Bank"
モスクワ
100.0
848
OP-INVEST CHF Management S.A.
ルクセンブルク
100.0
849
OPB KRITI GmbH
850
OPB Verwaltungs- und Beteiligungs-GmbH
ケルン
100.0
851
OPB Verwaltungs- und Treuhand GmbH
ケルン
100.0
852
OPB-Decima GmbH
ケルン
100.0
853
OPB-Holding GmbH
ケルン
100.0
ラヴァル=シュル=
ヴォローニュ
ケーニッヒスシュタイ
ン
457/550
23.7
100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
損益
(百万
ユーロ)
854
OPB-Mosel GmbH
ケルン
100.0
855
OPB-Nona GmbH
フランクフルト
100.0
856
OPB-Oktava GmbH
ケルン
100.0
857
OPB-Quarta GmbH
ケルン
100.0
858
OPB-Quinta GmbH
ケルン
100.0
859
OPB-Rhein GmbH
ケルン
100.0
860
OPB-Septima GmbH
ケルン
100.0
861
OPB-Structuring GmbH
ケルン
100.0
862
Operadora de Buenos Aires S.R.L.
ブエノス・アイレス
100.0
863
Oppenheim Asset Management GmbH
ウィーン
100.0
864
Oppenheim Asset Management Services S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
9.7
6.5
865
Oppenheim Beteiligungs-AG
ケルン
100.0
230.7
1.8
866
OPPENHEIM Beteiligungs-Treuhand GmbH
ケルン
100.0
867
OPPENHEIM Buy Out GmbH & Co. KG
ケルン
27.7
868
OPPENHEIM Capital Advisory GmbH
ケルン
100.0
869
Oppenheim Eunomia GmbH
ケルン
100.0
870
OPPENHEIM Flottenfonds V GmbH & Co. KG
ケルン
83.3
871
Oppenheim Fonds Trust GmbH
ケルン
2 100.0
872
OPPENHEIM Immobilien Dachfonds III GmbH & Co. KG ケルン
100.0
873
Oppenheim International Finance
ダブリン
100.0
874
OPPENHEIM Internet Fonds Manager GmbH i.L.
ケルン
100.0
875
Oppenheim Kapitalanlagegesellschaft mbH
ケルン
2 100.0
23.0
0.0
876
OPPENHEIM Portfolio Advisors VI GmbH & Co. KG
ケルン
100.0
877
OPPENHEIM PRIVATE EQUITY Manager GmbH
ケルン
100.0
ケルン
100.0
-3.6
7.1
878
OPPENHEIM PRIVATE EQUITY Verwaltungsgesellschaft
mbH
879
Oppenheim VAM Kapitalanlagegesellschaft mbH
ケルン
2 100.0
880
Oppenheim Vermögenstreuhand GmbH
ケルン
2 100.0
881
オーティーエム・キャピタル合同会社
東京
882
OVT Trust 1 GmbH
ケルン
2 100.0
883
OVV Beteiligungs GmbH
ケルン
100.0
ベルリン
22.2
884
P.F.A.B. Passage Frankfurter Allee
Betriebsgesellschaft mbH
100.0
885
PADEM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
886
PADOS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
887
PADUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
888
Pago e Transaction Services GmbH
ケルン
50.0
889
PAGUS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
890
PALDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
891
PALLO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
892
PANIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
893
PANTIS Beteiligungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
50.0
894
PANTUR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
458/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
895
Paribus Köln I GmbH
ケルン
100.0
896
Parkhaus an der Börse GbR
ケルン
37.7
897
PAXAS Treuhand- und Beteiligungsgesellschaft mbH デュッセルドルフ
50.0
898
PB Kreditservice GmbH
ハメルン
100.0
899
PB Sechste Beteiligungen GmbH
ボン
100.0
900
PB Service GmbH
ボン
100.0
901
PBC Services GmbH der Deutschen Bank
フランクフルト
902
PE-US/ASIA Beteiligungsgesellschaft mbH
ミュンヘン
100.0
903
PEDIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
904
PEDUM Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
905
PEIF II (Manager) Limited
セント・ヘリアー
100.0
906
PEIF II S.C.A.
ルクセンブルク
99.9
907
Pembol Nominees Limited
ロンドン
100.0
908
PENDIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
909
PENTOS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
i.L.
PENTUM Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
911
Percy Limited
ジブラルタル
100.0
912
PERGOS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
913
PERGUM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
914
PERILLA Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
915
PERLIT Mobilien-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
916
PERLU Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
917
PERNIO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
918
Pertwee Leasing Limited Partnership
ロンドン
100.0
919
Peruda Leasing Limited
ロンドン
100.0
920
PERXIS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
921
PETA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
922
PHARMA/wHEALTH Management Company S.A.
ルクセンブルク
99.9
マニラ
95.0
Philippine Opportunities for Growth and Income
(SPV-AMC),INC.
924
Phoebus Investments LP
ウィルミントン
5 100.0
925
Phoebus Leasing Limited
ジョージタウン
100.0
926
PLAKIAS Beteiligungs- und Verwaltungs-GmbH
ケルン
100.0
927
Plenary Group (Canada) Limited
バンクーバー
20.0
928
Plinius Verwaltungs AG
チューリッヒ
100.0
929
POND VENTURES II GmbH & Co. KG
ミュンヘン
99.9
930
PONTUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
931
POSEIDON Vermögensverwaltungsgesellschaft mbH
ケルン
932
Postbank Akademie und Service GmbH
ハメルン
100.0
933
PRADUM Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
934
PRASEM Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
935
PRATES Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
459/550
(百万
ユーロ)
2 100.0
910
923
損益
2 100.0
-86.4
-106.9
14.0
0.9
829.0
0.1
-27.9
-12.2
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
損益
(百万
ユーロ)
936
Primelux Insurance S.A.
ルクセンブルク
100.0
16.6
0.9
937
Prince Rupert Luxembourg S.à r.l.
セナンゲルベル
100.0
201.5
-1.5
938
PRISON Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
939
Private Capital Portfolio L.P.
ロンドン
38.2
59.8
29.6
940
Private Equity Asia Select Company III S.à r.l. ルクセンブルク
13.5
4.3
15.5
-3.2
25.2
2.0
28.3
-0.1
941
Private Equity Global Select Company IV S.à r.
100.0
ルクセンブルク
100.0
942
Private Equity Global Select Company V S.à r.l. ルクセンブルク
100.0
943
Private Equity Invest Beteiligungs GmbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
944
l.
Private Equity Life Sciences
Beteiligungsgesellschaft mbH
945
Private Equity Select Company S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
946
Private Financing Initiatives, S.L.
バルセロナ
51.0
947
Private Partners AG
チューリッヒ
30.0
948
PS plus Portfolio Software + Consulting GmbH
レーダーマルク
80.2
949
PT. Deutsche Securities Indonesia
ジャカルタ
99.0
950
PT. Deutsche Verdhana Indonesia
ジャカルタ
40.0
951
PTL Fleet Sales, Inc.
ウィルミントン
100.0
952
Public joint-stock company "Deutsche Bank DBU"
キエフ
100.0
953
PUDU Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
954
PUKU Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
955
PURIM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
956
PX Holdings Limited
957
QUANTIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH シェーネフェルト
50.0
958
Quantum 13 LLC
49.0
959
QUELLUM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH デュッセルドルフ
50.0
960
QUOTAS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
961
Rama Cylinders Private Limited
ムンバイ
26.8
962
Reference Capital Investments Limited
ロンドン
100.0
963
Regent's Park Estates (GP) Limited
ダグラス
50.0
964
Regent's Park Estates Limited Partnership
ダグラス
50.0
965
registrar services GmbH
エッシュボルン
966
Regula Limited
ロードタウン
100.0
967
REIB Europe Investments Limited
ロンドン
100.0
-11.2
-6.9
968
REIB International Holdings Limited
ロンドン
100.0
103.2
0.3
969
Relax Holding S.à r.l.
ルクセンブルク
20.0
970
REON - Park Wiatrowy I Sp. z o.o.
ワルシャワ
50.0
971
REON-Park Wiatrowy II Sp. z o.o.
ワルシャワ
50.0
972
REON-Park Wiatrowy IV Sp. z o.o.
ワルシャワ
50.0
973
Rhine Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
ケルン
100.0
ダブリン
100.0
974
975
ストックトン・オン・
ティーズ
ウィルミントン
RHODOS Beteiligungs- und Verwaltungsgesellschaft
mbH
Rimvalley Limited
次へ
460/550
49.0
2 100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
976
Rongde Asset Management Company Limited
北京
40.7
977
Rosen Consulting Group, LLC
ウィルミントン
40.0
978
RPWire LLC
ウィルミントン
33.3
979
RREEF China REIT Management Limited
香港
100.0
980
RREEF European Value Added I (G.P.) Limited
ロンドン
100.0
ミラノ
100.0
100.0
981
RREEF Fondimmobiliari Società di Gestione del
Risparmio S.p.A.
損益
(百万
ユーロ)
16.4
-2.1
982
RREEF India Advisors Private Limited
ムンバイ
983
RREEF Investment GmbH
フランクフルト
2 99.9
16.7
0.0
984
RREEF Management GmbH
フランクフルト
2 100.0
89.3
0.0
985
RREEF Opportunities Management S.r.l.
ミラノ
100.0
986
RREEF REFlex Fund Ltd.
ジョージタウン
92.3
987
RREEF Shanghai Investment Consultancy Company
上海
988
RREEF Spezial Invest GmbH
フランクフルト
989
Rüd Blass Vermögensverwaltung AG
チューリッヒ
100.0
990
SAB Real Estate Verwaltungs GmbH
ハメルン
100.0
991
SABIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
992
Safron AMD Partners, LP
ジョージタウン
22.0
993
Safron NetOne Partners, L.P.
ジョージタウン
21.7
994
SAGITA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
デュッセルドルフ
60.0
275.7
0.0
995
SAITA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
i.L.
100.0
2 100.0
996
Sal. Oppenheim Alternative Investments GmbH
ケルン
2 100.0
997
Sal. Oppenheim Asia Alternative Investments GmbH ケルン
100.0
998
999
Sal. Oppenheim Boulevard Konrad Adenauer S.à r.
l.
Sal. Oppenheim Corporate Finance North America
Holding LLC
ルクセンブルク
100.0
ウィルミントン
100.0
21.5
0.3
1000
Sal. Oppenheim Global Invest GmbH
ケルン
100.0
466.2
0.2
1001
Sal. Oppenheim Healthcare Beteiligungs GmbH
ケルン
2 100.0
29.1
0.0
1002
Sal. Oppenheim Investments GmbH
ケルン
2 100.0
27.1
0.0
ケルン
2 100.0
959.5
0.0
11.5
0.0
194.1
26.0
1003
Sal. Oppenheim jr. & Cie. AG & Co.
Kommanditgesellschaft auf Aktien
1004
Sal. Oppenheim jr. & Cie. Beteiligungs GmbH
ケルン
100.0
1005
Sal. Oppenheim jr. & Cie. Komplementär AG
ケルン
100.0
1006
Sal. Oppenheim jr. & Cie. Luxembourg S.A.
ルクセンブルク
100.0
1007
Sal. Oppenheim PEP Treuhand GmbH
ケルン
100.0
1008
Sal. Oppenheim Private Equity Partners S.A.
ルクセンブルク
100.0
1009
Sal. Oppenheim Private Equity Partners US L.P.
ウィルミントン
100.0
1010
Sal. Oppenheim Private Equity Partners US LLC
ウィルミントン
100.0
1011
SALIX Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1012
SALOMON OPPENHEIM GmbH i.L.
ケルン
100.0
1013
SALUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
461/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1014
SALUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH &
Co. Objekt Dresden KG
デュッセルドルフ
SAMOS Vermögensverwaltungs GmbH
1016
SANCTOR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH デュッセルドルフ
50.0
1017
SANDIX Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1018
SANO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1019
SAPIO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1020
SARIO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1021
SATINA Mobilien-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1022
Satrix Managers (Pty) Ltd
ヨハネスブルグ
50.0
1023
SCANDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1024
SCHEDA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
コルマール
25.5
1026
Schiffahrtsgesellschaft MS "Simon Braren" GmbH &
Co KG
Schiffsbetriebsgesellschaft Brunswik mit beschr
änkter Haftung
2 100.0
ハンブルク
2 100.0
1027
Schiffsbetriebsgesellschaft FINNA mbH
ハンブルク
100.0
1028
Schiffsbetriebsgesellschaft GRIMA mbH
ハンブルク
100.0
1029
Schumacher Beteiligungsgesellschaft mbH
ケルン
33.2
1030
SCITOR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
71.1
デュッセルドルフ
100.0
デュッセルドルフ
95.0
1031
1032
1033
SCITOR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
& Co. Objekt Heiligenstadt KG
SCUDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
SCUDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH &
Co. Objekt Kleine Alexanderstraße KG
1034
Sechste DB Immobilienfonds Beta Dr. Rühl KG
エッシュボルン
100.0
1035
SECHSTE Fonds-Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
1036
1037
SECHSTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
SECHZEHNTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
1038
SEDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1039
SEGES Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1040
SEGU Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1041
SELEKTA Grundstücksverwaltungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1042
SENA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
94.7
デュッセルドルフ
100.0
デュッセルドルフ
100.0
1043
1044
1045
SENA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH &
Co. Objekt Fehrenbach KG
SENA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH &
Co. Objekt Halle II KG
SENA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH &
Co. Objekt Kamenz KG
1046
SERICA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1047
SIDA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
462/550
(百万
ユーロ)
58.5
1015
1025
ケルン
損益
2.7
2.6
6.6
-12.5
0.0
30.5
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1048
1049
SIEBTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
SIEBZEHNTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
100.0
1050
SIFA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
1051
SILANUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH デュッセルドルフ
50.0
1052
SILEX Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1053
SILIGO Mobilien-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1054
SILUR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1055
SIMA Private Equity 1 Beteiligungs GmbH
ハンブルク
1056
SIMILA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1057
Sixco Leasing Limited
ロンドン
100.0
1058
SOAR European Equity Fund Public Limited Company ダブリン
100.0
1059
SOLATOR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH デュッセルドルフ
50.0
1060
SOLIDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1061
SOLON Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
ハレ/ザーレ
30.5
1062
SOLON Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH &
Co. Objekt Heizkraftwerk Halle KG i.L.
1 100.0
1063
SOLUM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1064
SOMA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1065
SOP MultiAssetAllokation
ルクセンブルク
100.0
1066
SOREX Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1067
SOSPITA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH デュッセルドルフ
50.0
1068
SPhinX Limited
ジョージタウン
50.2
1069
Spin Holdco Inc.
ウィルミントン
35.0
1070
SPINO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
シェーネフェルト
50.0
ボン
22.5
1071
SPLENDOR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft
mbH
1072
SRC Security Research & Consulting GmbH
1073
STABLON Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH デュッセルドルフ
100.0
1074
STAGIRA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH デュッセルドルフ
50.0
1075
Starpool Finanz GmbH
ベルリン
50.0
1076
Station Holdco LLC
ウィルミントン
25.0
シェーネフェルト
100.0
東京
100.0
1077
STATOR Heizkraftwerk Frankfurt (Oder)
Beteiligungsgesellschaft mbH
1078
エス・ティー・シーキャピタル有限会社
1079
エス・ティー・シー・ファイナンシング一般社団法人 東京
50.0
1080
Stores International Limited (任意清算中)
ジョージタウン
100.0
シェーネフェルト
100.0
1081
1082
1083
STUPA Heizwerk Frankfurt (Oder) Nord
Beteiligungsgesellschaft mbH
SUBLICA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH デュッセルドルフ
SUBLICA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
& Co.Objekt Promohypermarkt Gelsenkirchen KG
デュッセルドルフ
463/550
50.0
48.7
12.5
損益
(百万
ユーロ)
0.1
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1084
SUBU Mobilien-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1085
SULPUR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1086
Sundial Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
1087
Sunrise Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
2 100.0
1088
SUPERA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1089
SUPLION Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1090
SUSA Mobilien-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1091
SUSIK Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1092
Swabia 1. Vermögensbesitz-GmbH
フランクフルト
100.0
1093
Sylvester (2001) Limited
ジョージタウン
100.0
フランクフルト
100.0
1094
Süddeutsche Vermögensverwaltung Gesellschaft
mit beschränkter Haftung
1095
TABA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1096
TACET Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1097
ティー・エー・エフ・ツー有限会社
東京
100.0
1098
TAGO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
リスボン
100.0
1099
Tagus - Sociedade de Titularização de
Creditos, S.A.
1100
TAGUS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1101
TAKIR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1102
TARES Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1103
Taunus Corporation (Sub-group)
ウィルミントン
1104
-ABFS I Incorporated
ボルチモア
100.0
1105
-ABS Leasing Services Company
シカゴ
100.0
1106
-ABS MB Limited
ボルチモア
100.0
1107
-Accounting Solutions Holding Company, Inc.
ウィルミントン
100.0
1108
-Alex. Brown Financial Services Incorporated
ボルチモア
100.0
1109
-Alex. Brown Investments Incorporated
ボルチモア
100.0
1110
-Alex. Brown Management Services, Inc.
ボルチモア
100.0
1111
-Allsar Inc.
ウィルミントン
100.0
1112
-Americas Trust Servicios de Consultoria, S.A.
マドリード
100.0
1113
-AP Far East Limited
香港
100.0
1114
-Apex Fleet Inc.
ウィルミントン
100.0
1115
-Apexel LLC
ウィルミントン
100.0
1116
-Argent Incorporated
ボルチモア
100.0
1117
-Axiom Shelter Island LLC
サン・ディエゴ
100.0
1118
-B.T. Vordertaunus (Luxembourg), S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
1119
-B.T.I. Investments
ロンドン
100.0
1120
-BAL Servicing Corporation
ウィルミントン
100.0
1121
-Bankers International Corporation
ニューヨーク
100.0
サンパウロ
100.0
ハトレイ
100.0
1122
1123
-Bankers International Corporation (Brasil)
Ltda.
-Bankers Trust Caribe Capital Markets, Inc.
464/550
4 100.0
損益
(百万
ユーロ)
513.4
3.0
18.6
0.2
3,736.4
585.9
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1124
-Bankers Trust International Finance (Jersey)
Limited
セント・ヘリアー
100.0
1125
-Bankers Trust Investments Limited
ロンドン
100.0
1126
-Bankers Trust Nominees Limited
ロンドン
100.0
1127
-Barkly Investments Ltd.
セント・ヘリアー
100.0
1128
-Bleeker Investments Limited
ウィルミントン
100.0
1129
-Blue Cork, Inc.
ウィルミントン
100.0
1130
-Bluewater Creek Management Co.
ウィルミントン
100.0
1131
-Bonsai Investment AG
フラウエンフェルト
100.0
1132
-BRIMCO, S. de R.L. de C.V.
メキシコシティ
100.0
1133
-Britannia Limited
ロンドン
100.0
1134
-Broome Investments Limited
ウィルミントン
100.0
1135
-BT American Securities (Luxembourg), S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
1136
-BT Commercial Corporation
ウィルミントン
100.0
1137
-BT CTAG Nominees Limited
ロンドン
100.0
1138
-BT Globenet Nominees Limited
ロンドン
100.0
1139
-BT Maulbronn GmbH
エッシュボルン
100.0
1140
-BT Milford (Cayman) Limited
ジョージタウン
100.0
1141
-BT Muritz GmbH
エッシュボルン
100.0
1142
-BT Opera Trading S.A.
パリ
100.0
ロンドン
100.0
ウィルミントン
100.0
エッシュボルン
100.0
1143
1144
1145
-BT Pension Fund Trustees Limited (株主による任
意清算中)
-BT Sable, L.L.C.
-BT Vordertaunus Verwaltungs- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
1146
-BT/ABKB Partnership Management
ロサンゼルス
99.9
1147
-BTAS Cayman GP
ジョージタウン
100.0
フンシャル
100.0
1148
-BTFIC - Portugal, Gestao e Investimentos
(Sociedade Unipessoal) S.A.
1149
-BTVR Investments No. 1 Limited
セント・ヘリアー
100.0
1150
-C. J. Lawrence Inc.
ウィルミントン
100.0
1151
-Cape Acquisition Corp.
ウィルミントン
100.0
1152
-CapeSuccess Inc.
ウィルミントン
100.0
1153
-CapeSuccess LLC
ウィルミントン
82.6
1154
-Capital Solutions Exchange Inc.
ウィルミントン
100.0
1155
-Career Blazers Consulting Services, Inc.
オルバニー
100.0
1156
-Career Blazers Contingency Professionals, Inc.
オルバニー
100.0
ロサンゼルス
100.0
1157
-Career Blazers Learning Center of Los Angeles,
Inc.
1158
-Career Blazers LLC
ウィルミントン
100.0
1159
-Career Blazers Management Company, Inc.
オルバニー
100.0
1160
-Career Blazers New York, Inc.
オルバニー
100.0
1161
-Career Blazers of Ontario, Inc.
オンタリオ州ロンドン
100.0
465/550
損益
(百万
ユーロ)
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1162
-Career Blazers Personnel Services of
Washington, D.C., Inc.
ワシントンD.C.
100.0
1163
-Career Blazers Personnel Services, Inc.
オルバニー
100.0
1164
-Career Blazers Service Company, Inc.
ウィルミントン
100.0
1165
-Castlewood Expansion Partners, L.P.
ウィルミントン
87.5
1166
-CBI NY Training, Inc.
オルバニー
100.0
1167
-Cedar Investment Co.
ウィルミントン
100.0
1168
-Centennial River 1 Inc.
デンバー
100.0
1169
-Centennial River 2 Inc.
オースティン
100.0
1170
-Centennial River Acquisition I Corporation
ウィルミントン
100.0
1171
-Centennial River Acquisition II Corporation
ウィルミントン
100.0
1172
-Centennial River Corporation
ウィルミントン
100.0
1173
-Charlton (Delaware), Inc.
ウィルミントン
100.0
1174
-Civic Investments Limited
セント・ヘリアー
100.0
1175
-CNS Cayman Holdings One Ltd.
ジョージタウン
100.0
1176
-Coronus L.P.
セント・ヘリアー
100.0
1177
-Cyrus J. Lawrence Capital Holdings, Inc.
ウィルミントン
100.0
1178
-D.B. International Delaware, Inc.
ウィルミントン
100.0
1179
-Dawn-BV II LLC
ウィルミントン
100.0
1180
-Dawn-BV LLC
ウィルミントン
100.0
1181
-Dawn-BV-Helios LLC
ウィルミントン
100.0
1182
-Dawn-G II LLC
ウィルミントン
100.0
1183
-Dawn-G LLC
ウィルミントン
100.0
1184
-Dawn-G-Helios LLC
ウィルミントン
100.0
1185
-DB (Pacific) Limited
ウィルミントン
100.0
1186
-DB (Pacific) Limited, New York
ニューヨーク
100.0
セーレム
100.0
1187
-DB Advisors Risk Managed Alpha (RMA) Investment
Trust
1188
-DB Advisors US Large Cap Core Investment Trust
セーレム
100.0
1189
-DB Advisors US Large Cap Value Investment Trust セーレム
100.0
1190
-DB Advisors US Small Cap Growth Investment
Trust
セーレム
100.0
1191
-DB Alex. Brown Holdings Incorporated
ウィルミントン
100.0
1192
-DB Alps Corporation
ウィルミントン
100.0
1193
-DB Alternative Trading Inc.
ウィルミントン
100.0
1194
-DB Americas Asset Management Corp.
ウィルミントン
100.0
1195
-DB Americas Funding Corp.
ウィルミントン
100.0
1196
-DB Americas Infrastructure Holdings, L.L.C.
ウィルミントン
100.0
1197
-DB Aster II, LLC
ウィルミントン
100.0
1198
-DB Aster, Inc.
ウィルミントン
100.0
1199
-DB Aster, LLC
ウィルミントン
100.0
1200
-DB Bluebell Investments (Cayman) Partnership
ジョージタウン
100.0
1201
-DB Capital Management, Inc.
ウィルミントン
100.0
466/550
損益
(百万
ユーロ)
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1202
-DB Capital Partners Latin America, G.P. Limited ジョージタウン
100.0
1203
-DB Capital Partners, Inc.
ウィルミントン
100.0
1204
-DB Capital Partners, Latin America, LP
ジョージタウン
80.2
1205
-DB Capital, Inc.
ウィルミントン
100.0
1206
-DB Clyde, LLC
ウィルミントン
100.0
1207
-DB Commodity Services LLC
ウィルミントン
100.0
1208
-DB CRE Empire Hawkeye HoldCo LLC
ウィルミントン
100.0
1209
-DB Dawn, Inc.
ウィルミントン
100.0
1210
-DB Delaware Holdings (Europe) Limited
ウィルミントン
100.0
1211
-DB Delaware Holdings (UK) Limited
ロンドン
100.0
1212
-DB Depositor Inc.
ウィルミントン
100.0
1213
-DB Elara LLC
ウィルミントン
100.0
1214
-DB Energy Trading LLC
ウィルミントン
100.0
1215
-DB Equipment Leasing, Inc.
ニューヨーク
100.0
1216
-DB ESC Corporation
ウィルミントン
100.0
1217
-DB Fillmore Lender Corp.
ウィルミントン
100.0
1218
-DB Finance (Delaware), LLC
ウィルミントン
100.0
1219
-DB Finance Holdings, Inc.
ウィルミントン
100.0
1220
-DB Funding Corporation # 1
ウィルミントン
100.0
1221
-DB Funding Corporation # 3
ウィルミントン
100.0
1222
-DB Funding LLC #4
ウィルミントン
100.0
1223
-DB Funding LLC #5
ウィルミントン
100.0
1224
-DB Funding LLC #6
ウィルミントン
100.0
1225
-DB Funding, L.P.
ボルチモア
100.0
1226
-DB Galil Finance, Inc.
ウィルミントン
100.0
1227
-DB Ganymede 2006 L.P.
ジョージタウン
100.0
ジョージタウン
100.0
1228
-DB Global Alternative Agribusiness Master
Portfolio Ltd.
1229
-DB Global Processing Services, Inc.
ウィルミントン
100.0
1230
-DB Global Technology, Inc.
ウィルミントン
100.0
1231
-DB Green Holdings Corp.
ウィルミントン
100.0
1232
-DB Green, Inc.
ニューヨーク
100.0
1233
-DB Hawks Nest, Inc.
ウィルミントン
100.0
1234
-DB HedgeWorks, LLC
ウィルミントン
100.0
1235
-DB Holdings (New York), Inc.
ニューヨーク
100.0
1236
-DB Holdings (South America) Limited
ウィルミントン
100.0
1237
-db home lending holdings llc
ウィルミントン
100.0
1238
-db home lending llc
レークフォレスト
100.0
1239
-DB Horizon, Inc.
ウィルミントン
100.0
1240
-DB Hypernova LLC
ウィルミントン
100.0
1241
-DB Investment Management, Inc.
ウィルミントン
100.0
467/550
損益
(百万
ユーロ)
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1242
-DB Investment Managers, Inc.
ウィルミントン
100.0
1243
-DB Investment Partners, Inc.
ウィルミントン
100.0
1244
-DB Investment Resources (US) Corporation
ウィルミントン
100.0
1245
-DB Investment Resources Holdings Corp.
ウィルミントン
100.0
1246
-DB Io LP
ウィルミントン
100.0
1247
-DB IROC Leasing Corp.
ニューヨーク
100.0
1248
-DB Lexington Investments Inc.
ウィルミントン
100.0
1249
-DB Liberty, Inc.
ウィルミントン
100.0
1250
-DB Like-Kind Exchange Services Corp.
ウィルミントン
100.0
1251
-DB Litigation Fee LLC
ウィルミントン
100.0
1252
-DB Management Partners, L.P.
ウィルミントン
100.0
1253
-DB Managers, LLC
ウエスト・トレントン
100.0
1254
-DB Mezzanine Fund Managing Member, LLC
ニューヨーク
100.0
1255
-DB Mortgage Investment Inc.
ボルチモア
100.0
1256
-DB Mortgage Services, LLC
ウィルミントン
100.0
1257
-DB Overseas Finance Delaware, Inc.
ウィルミントン
100.0
1258
-DB Partnership Management II, LLC
ウィルミントン
100.0
1259
-DB Partnership Management Ltd.
ウィルミントン
100.0
1260
-DB Perry Investments Limited
ウィルミントン
100.0
1261
-DB Portfolio Southwest, Inc.
ヒューストン
100.0
1262
-DB Private Clients Corp.
ウィルミントン
100.0
1263
-DB Private Wealth Mortgage Ltd.
ニューヨーク
100.0
1264
-DB Rivington Investments Limited
ジョージタウン
100.0
1265
-DB RMS Leasing (Cayman) L.P.
ジョージタウン
100.0
1266
-DB Samay Finance No. 2, Inc.
ウィルミントン
100.0
1267
-DB Second Funding Corp.
ウィルミントン
100.0
1268
-DB Securities Services NJ Inc.
ニューヨーク
100.0
1269
-DB Services Americas, Inc.
ウィルミントン
100.0
1270
-DB Services New Jersey, Inc.
ウエスト・トレントン
100.0
1271
-DB Servicios México, S.A. de C.V.
メキシコシティ
100.0
1272
-DB Structured Derivative Products, LLC
ウィルミントン
100.0
1273
-DB Structured Products, Inc.
ウィルミントン
100.0
1274
-DB U.S. Financial Markets Holding Corporation
ウィルミントン
100.0
1275
-DB Warren Investments Limited
ジョージタウン
100.0
1276
-DBAB Wall Street, LLC
ウィルミントン
100.0
1277
-DBAH Capital, LLC
ウィルミントン
100.0
1278
-DBAH Funding Corp.
ウィルミントン
100.0
1279
-DBAS Cayman Holdings 1 Limited
ジョージタウン
100.0
1280
-DBAS Cayman Holdings 2 Limited
ジョージタウン
100.0
次へ
468/550
損益
(百万
ユーロ)
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1281
-DBCCA Investment Partners, Inc.
ウィルミントン
100.0
1282
-DBCIBZ1
ジョージタウン
100.0
1283
-DBCIBZ2
ジョージタウン
100.0
1284
-DBD Pilgrim America Corp.
ウィルミントン
100.0
1285
-DBFIC, Inc.
ウィルミントン
100.0
1286
-DBNY Brazil Invest Co.
ウィルミントン
100.0
1287
-DBRMS4
ジョージタウン
100.0
1288
-DBRMSGP1
ジョージタウン
100.0
1289
-DBRMSGP2
ジョージタウン
100.0
1290
-DBS Technology Ventures, L.L.C.
ウィルミントン
100.0
1291
-DBUSBZ1, LLC
ウィルミントン
100.0
1292
-DBUSBZ2, LLC
ウィルミントン
100.0
1293
-DBUSH Funding Corp.
ウィルミントン
100.0
1294
-DBUSH Markets, Inc.
ウィルミントン
100.0
1295
-DBVR Investments No. 3 Ltd.
ウィルミントン
100.0
1296
-DBX Advisors LLC
ウィルミントン
100.0
1297
-DBX Strategic Advisors LLC
ウィルミントン
100.0
1298
-Deer River, L.P.
ウィルミントン
100.0
1299
-Delowrezham de México S. de R.L. de C.V.
メキシコシティ
100.0
1300
-Deutsche Alt-A Securities, Inc.
ウィルミントン
100.0
1301
-Deutsche Asset Management Canada Limited
トロント
100.0
1302
-Deutsche Bank Americas Holding Corp.
ウィルミントン
100.0
1303
-Deutsche Bank Berkshire Mortgage, Inc.
ウィルミントン
100.0
1304
-Deutsche Bank Holdings, Inc.
ウィルミントン
100.0
1305
-Deutsche Bank Insurance Agency Incorporated
ボルチモア
100.0
1306
-Deutsche Bank Insurance Agency of Delaware
ウィルミントン
100.0
ボストン
100.0
メキシコシティ
100.0
1307
1308
-Deutsche Bank Insurance Agency of Massachusetts
Incorporated
-Deutsche Bank México, S.A., Institución de
Banca Múltiple
1309
-Deutsche Bank National Trust Company
ロサンゼルス
100.0
1310
-Deutsche Bank Securities Inc.
ウィルミントン
100.0
1311
-Deutsche Bank Trust Company Americas
ニューヨーク
100.0
1312
-Deutsche Bank Trust Company Delaware
ウィルミントン
100.0
1313
-Deutsche Bank Trust Company New Jersey Ltd.
ジャージーシティ
100.0
ニューヨーク
100.0
1314
-Deutsche Bank Trust Company, National
Association
1315
-Deutsche Bank Trust Corporation
ニューヨーク
100.0
1316
-Deutsche Cayman Ltd.
ジョージタウン
100.0
サン・フアン
100.0
ウィルミントン
100.0
1317
1318
-Deutsche Financial Services Puerto Rico
Corporation
-Deutsche International Corporate Services
(Delaware) LLC
469/550
損益
(百万
ユーロ)
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1319
-Deutsche Inversiones Limitada
サンチャゴ
100.0
1320
-Deutsche Investment Management Americas Inc.
ウィルミントン
100.0
1321
-Deutsche Leasing New York Corp.
ニューヨーク
100.0
1322
-Deutsche Master Funding Corporation
ウィルミントン
100.0
1323
-Deutsche Mortgage & Asset Receiving Corporation ウィルミントン
100.0
1324
-Deutsche Mortgage Securities, Inc.
ウィルミントン
100.0
1325
-Deutsche Securities Corredores de Bolsa Ltda.
サンチャゴ
100.0
メキシコシティ
100.0
1326
-Deutsche Securities, S.A. de C.V., Casa de
Bolsa
1327
-DFC Residual Corp.
レノ
100.0
1328
-DJ Williston Swaps LLC
ウィルミントン
100.0
1329
-DMG Technology Management, L.L.C.
ウィルミントン
100.0
1330
-Dusk II, LLC
ウィルミントン
100.0
1331
-Dusk LLC
ウィルミントン
100.0
1332
-DWS Investments Distributors, Inc.
ウィルミントン
100.0
1333
-DWS Investments Service Company
ウィルミントン
100.0
1334
-DWS Trust Company
セーレム
100.0
1335
-ECT Holdings Corp.
ウィルミントン
100.0
1336
-Enterprise Fleet Management Exchange, Inc.
ウィルミントン
100.0
1337
-EOP Manager, LLC
ウィルミントン
100.0
1338
-Equipment Management Services LLC
ウィルミントン
100.0
1339
-Farezco I, S. de R.L. de C.V.
サポパン
100.0
1340
-Farezco II, S. de R.L. de C.V.
サポパン
100.0
メキシコシティ
100.0
1341
-Fenix Administración de Activos S. de R.L. de
C.V.
1342
-Firstee Investments LLC
ウィルミントン
100.0
1343
-FJC Property Corp.
ウィルミントン
100.0
1344
-G Finance Holding Corp.
ウィルミントン
100.0
1345
-GAC-HEL, Inc.
ウィルミントン
100.0
1346
-GACC Funding Corporation
ウィルミントン
100.0
1347
-GAFCo Funding Corp.
ウィルミントン
100.0
1348
-Gemini Technology Services Inc.
ウィルミントン
100.0
1349
-German American Capital Corporation
ボルチモア
100.0
1350
-Glacier Mountain, L.P.
ウィルミントン
100.0
1351
-Global Alliance Finance Company, L.L.C.
ウィルミントン
100.0
セント・ヘリアー
100.0
1352
-Global Commercial Real Estate Special
Opportunities Limited
1353
-Greene Investments Limited
ジョージタウン
100.0
1354
-GWC-GAC Corp.
ウィルミントン
100.0
1355
-Hac Investments Ltd.
ウィルミントン
100.0
リスボン
100.0
ウィルミントン
100.0
1356
1357
-HAC Investments Portugal - Servicos de
Consultadoria e Gestao Ltda.
-HCA Exchange, Inc.
470/550
損益
(百万
ユーロ)
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1358
-Hertz Car Exchange Inc.
ウィルミントン
100.0
1359
-Home Closer LLC
ニューヨーク
100.0
1360
-Hotel Majestic LLC
ウィルミントン
100.0
1361
-Kelsey Street LLC
ウィルミントン
100.0
1362
-Kingfisher Canada Holdings LLC
ウィルミントン
100.0
1363
-Kingfisher Holdings LLC
ウィルミントン
100.0
1364
-Liberty Investments Limited
ジョージタウン
100.0
1365
-Long-Tail Risk Insurers, Ltd.
ハミルトン
100.0
1366
-MAC Investments Ltd.
ジョージタウン
100.0
1367
-MacDougal Investments Limited
ウィルミントン
100.0
1368
-Maher 1210 Corbin LLC
ウィルミントン
100.0
1369
-Maher Chassis Management LLC
ウィルミントン
100.0
1370
-Maher Terminals LLC
ウィルミントン
100.0
1371
-Maher Terminals Logistics Systems LLC
ウィルミントン
100.0
1372
-Maher Terminals USA, LLC
ウィルミントン
100.0
1373
-Mallard Place, Inc.
ウィルミントン
100.0
1374
-Maritime Indemnity Insurance Co
ハミルトン
100.0
1375
-Mars Investment Trust II
ニューヨーク
100.0
1376
-Mars Investment Trust III
ニューヨーク
100.0
1377
-Mayfair Center, Inc.
ウィルミントン
100.0
1378
-Mercer Investments Limited
ウィルミントン
100.0
1379
-Metis Properties Limited
ロンドン
100.0
1380
-MHL Reinsurance Ltd.
バーリントン
100.0
1381
-MIT Holdings, Inc.
ボルチモア
100.0
1382
-MMDB Noonmark L.L.C.
ウィルミントン
100.0
1383
-MortgageIT Securities Corp.
ウィルミントン
100.0
1384
-MortgageIT, Inc.
ニューヨーク
100.0
1385
-NCKR, LLC
ウィルミントン
100.0
1386
-Newhall LLC
ウィルミントン
100.0
1387
-Newport Harbor Corporation, Delaware
ウィルミントン
100.0
1388
-NewportX Inc.
ウィルミントン
100.0
1389
-North American Income Fund PLC
ダブリン
67.1
1390
-North Las Vegas Property LLC
ウィルミントン
100.0
1391
-Northern Pines Funding, LLC
ドーバー
100.0
1392
-Novelties Distribution LLC
ウィルミントン
100.0
1393
-Oakwood Properties Corp.
ウィルミントン
100.0
1394
-PARTS Funding, LLC
ウィルミントン
100.0
1395
-PARTS Student Loan Trust 2007-CT1
ウィルミントン
100.0
1396
-PARTS Student Loan Trust 2007-CT2
ウィルミントン
100.0
1397
-Pelleport Investors, Inc.
ニューヨーク
100.0
1398
-Pilgrim Financial Services LLP
ウィルミントン
100.0
471/550
損益
(百万
ユーロ)
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1399
-Plantation Bay, Inc.
セント・トーマス
100.0
1400
-Pollus L.P.
セント・ヘリアー
100.0
1401
-Polydeuce LLC
ウィルミントン
100.0
1402
-Port Elizabeth Holdings LLC
ウィルミントン
100.0
1403
-PPCenter, Inc.
ウィルミントン
100.0
1404
-Pyramid Ventures, Inc.
ウィルミントン
100.0
1405
-Reade, Inc.
ウィルミントン
100.0
1406
-Red Lodge, L.P.
ウィルミントン
100.0
1407
-REO Properties Corporation
ウィルミントン
100.0
1408
-Ripple Creek, L.P.
ウィルミントン
100.0
1409
-RMS Investments (Cayman)
ジョージタウン
100.0
1410
-RoCal, L.L.C.
ウィルミントン
100.0
1411
-RoCalwest, Inc.
ウィルミントン
100.0
1412
-RoPro U.S. Holding, Inc.
ウィルミントン
100.0
1413
-RoSmart LLC
ウィルミントン
100.0
1414
-Route 28 Receivables, LLC
ウィルミントン
100.0
1415
-RREEF America L.L.C.
ウィルミントン
100.0
1416
-RREEF Management L.L.C.
ウィルミントン
100.0
ウィルミントン
99.9
ウィルミントン
99.9
ウィルミントン
99.9
1417
1418
1419
-RREEF North American Infrastructure Fund A, L.
P.
-RREEF North American Infrastructure Fund B, L.
P.
-RREEF North American Infrastructure Onshore
Fund A, L.P.
1420
-RREEFSmart, L.L.C.
ウィルミントン
95.0
1421
-Sagamore Limited
ロンドン
100.0
1422
-Serviced Office Investments Limited
セント・ヘリアー
100.0
1423
-Sharps SP I LLC
ウィルミントン
100.0
1424
-Sherwood Properties Corp.
ウィルミントン
100.0
1425
-Shopready Limited
ロンドン
100.0
1426
-Silver Leaf 1 LLC
ウィルミントン
100.0
1427
-Singer Island Tower Suite LLC
ウィルミントン
100.0
1428
-SSG Middle Market CLO LLC
ウィルミントン
100.0
1429
-Structured Finance Americas, LLC
ウィルミントン
100.0
1430
-STTN, Inc.
ウィルミントン
100.0
1431
-Sunbelt Rentals Exchange Inc.
ウィルミントン
100.0
1432
-Tapeorder Limited
ロンドン
100.0
1433
-Tenedora de Valores S.A.
サンチャゴ
100.0
1434
-TQI Exchange, LLC
ウィルミントン
100.0
1435
-Urbistar Settlement Services, LLC
ウィルミントン
100.0
1436
-Varick Investments Limited
ウィルミントン
100.0
1437
-VEXCO, LLC
ウィルミントン
100.0
1438
-Village Hospitality LLC
ウィルミントン
100.0
472/550
損益
(百万
ユーロ)
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
損益
(百万
ユーロ)
1439
-Whispering Woods LLC
ウィルミントン
100.0
1440
-Whistling Pines LLC
ウィルミントン
100.0
1441
-Wilmington Trust B6
ウィルミントン
100.0
1442
-Wintercrest Inc.
ウィルミントン
100.0
1443
-World Trading (Delaware) Inc.
ウィルミントン
100.0
1444
-Zumirez Drive LLC
ウィルミントン
100.0
1445
TEBA Beteiligungsgesellschaft mbH i.L.
シェーネフェルト
100.0
1446
TEBOR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1447
Technology Ventures Five GmbH i.L.
ボン
100.0
1448
Teesside Gas Processing Plant Limited
ロンドン
31.3
27.9
9.1
1449
Teesside Gas Transportation Limited
ロンドン
45.0
-243.6
13.4
16.8
0.9
42.6
0.1
1450
Telefon-Servicegesellschaft der Deutschen Bank
フランクフルト
mbH
2 100.0
1451
TELO Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
100.0
1452
TEMATIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH デュッセルドルフ
100.0
1453
Tempurrite Leasing Limited
ロンドン
100.0
1454
TeraGate Beteiligungs-GmbH
フランクフルト
100.0
1455
TERGO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1456
TERRUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
デュッセルドルフ
100.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
100.0
デュッセルドルフ
100.0
バンコク
100.0
1457
1458
1459
1460
1461
Tertia Büromaschinen Vermiet- und
Leasing-Verwaltungsgesellschaft mbH
TESATUR Beteiligungsgesellschaft mbH
TESATUR Beteiligungsgesellschaft mbH & Co.
Objekt Halle I KG
TESATUR Beteiligungsgesellschaft mbH & Co.
Objekt Nordhausen I KG
Thai Asset Enforcement and Recovery Asset
Management Company Limited
1462
The Topiary Select Equity Trust
ジョージタウン
59.1
1463
The World Markets Company GmbH i.L.
フランクフルト
74.8
1464
THEMIS Beteiligungs- und Verwaltungs GmbH
ケルン
100.0
1465
THG Beteiligungsverwaltung GmbH
ハンブルク
50.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
25.0
ダブリン
100.0
リバプール
100.0
1466
1467
1468
1469
1470
1471
THRENI Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
i.L.
TIEDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
TIEDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH &
Co. Objekt Lager Nord KG
Tilney (Ireland) Limited
Tilney Acquisitions Limited (株主による任意清算
中)
Tilney Asset Management International Limited
セント・ピーター・
ポート
次へ
473/550
100.0
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1472
Tilney Funding Limited (株主による任意清算中)
リバプール
100.0
1473
Tilney Group Limited
リバプール
100.0
1474
Tilney Holdings Limited (株主による任意清算中)
リバプール
100.0
1475
Tilney Investment Management
リバプール
100.0
1476
Tilney Management Limited (株主による任意清算中) リバプール
100.0
1477
TILOS Vermögensverwaltungs GmbH
ケルン
100.0
1478
TIM (London) Limited
リバプール
100.0
1479
有限会社ティーエルディービーパートナーズ
東京
50.0
1480
TOKOS GmbH
1481
リュッツェン-ゴスタ
ウ
TONGA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
i.L.
100.0
デュッセルドルフ
50.0
1482
TOSSA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1483
TRAGO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1484
Trave Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
1485
TREMA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
ベルリン
50.0
1486
TRENTO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1487
Treuinvest Service GmbH
フランクフルト
100.0
1488
Trevona Limited
ロードタウン
100.0
1489
TRINTO Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1490
TRIPLA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
100.0
1491
Triplereason Limited
ロンドン
100.0
1492
Triton Fund III G L.P.
セント・ヘリアー
62.5
1493
Triton Gesellschaft für Beteiligungen mbH
フランクフルト
33.1
1494
TRS 1 LLC
ウィルミントン
100.0
1495
TRS Aria LLC
ウィルミントン
100.0
1496
TRS Babson I LLC
ウィルミントン
100.0
1497
TRS Bluebay LLC
ウィルミントン
100.0
1498
TRS Bruin LLC
ウィルミントン
100.0
1499
TRS Callisto LLC
ウィルミントン
100.0
1500
TRS Camulos LLC
ウィルミントン
100.0
1501
TRS Cypress LLC
ウィルミントン
100.0
1502
TRS DB OH CC Fund Financing LLC
ウィルミントン
100.0
1503
TRS Eclipse LLC
ウィルミントン
100.0
1504
TRS Elara LLC
ウィルミントン
100.0
1505
TRS Elgin LLC
ウィルミントン
100.0
1506
TRS Elm LLC
ウィルミントン
100.0
1507
TRS Feingold O'Keeffe LLC
ウィルミントン
100.0
1508
TRS Fore LLC
ウィルミントン
100.0
1509
TRS Ganymede LLC
ウィルミントン
100.0
474/550
損益
(百万
ユーロ)
173.3
131.4
33.6
-1.1
503.2
3.1
327.8
-3.8
9.8
9.8
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1510
TRS GSC Credit Strategies LLC
ウィルミントン
100.0
1511
TRS Haka LLC
ウィルミントン
100.0
1512
TRS HY FNDS LLC
ウィルミントン
100.0
1513
TRS Io LLC
ウィルミントン
100.0
1514
TRS Landsbanki Islands LLC
ウィルミントン
100.0
1515
TRS Leda LLC
ウィルミントン
100.0
1516
TRS Metis LLC
ウィルミントン
100.0
1517
TRS Plainfield LLC
ウィルミントン
100.0
1518
TRS Poplar LLC
ウィルミントン
100.0
1519
TRS Quogue LLC
ウィルミントン
100.0
1520
TRS Scorpio LLC
ウィルミントン
100.0
1521
TRS SeaCliff LLC
ウィルミントン
100.0
1522
TRS Stag LLC
ウィルミントン
100.0
1523
TRS Stark LLC
ウィルミントン
100.0
1524
TRS SVCO LLC
ウィルミントン
100.0
1525
TRS Sycamore LLC
ウィルミントン
100.0
1526
TRS Thebe LLC
ウィルミントン
100.0
1527
TRS Tupelo LLC
ウィルミントン
100.0
1528
TRS Venor LLC
ウィルミントン
100.0
1529
TRS Watermill LLC
ウィルミントン
100.0
1530
ツバサエンジェルファンド有限会社
東京
100.0
1531
TUDO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1532
TUGA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1533
TYRAS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1534
U.F.G.I.S. Advisors Limited
ラルナカ
100.0
1535
U.F.G.I.S. Holdings (Cyprus) Limited
ラルナカ
100.0
1536
ユー・ディー・エス・キャピタル有限会社
東京
100.0
1537
Unter Sachsenhausen Beteiligungs GmbH i.L.
ケルン
100.0
1538
US Real Estate Beteiligungs GmbH
フランクフルト
100.0
1539
VARIS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1540
VB Glas-Großhandelsgesellschaft mit beschrä
ケルン
nkter Haftung
VCG Venture Capital Fonds III Verwaltungs GmbH
ミュンヘン
100.0
1542
VCG Venture Capital Gesellschaft mbH
ミュンヘン
100.0
ミュンヘン
37.0
ミュンヘン
26.7
VCM / BHF Initiatoren GmbH & Co. Beteiligungs KG ミュンヘン
48.8
1544
1545
1546
VCG Venture Capital Gesellschaft mbH & Co. Fonds
III KG
VCG Venture Capital Gesellschaft mbH & Co. Fonds
III Management KG
VCM III Institutional Beteiligungsgesellschaft
mbH
ミュンヘン
100.0
1547
VCM PEP I Beteiligungsgesellschaft mbH
ミュンヘン
100.0
1548
VCM PEP II Beteiligungsverwaltung GmbH
ミュンヘン
100.0
475/550
(百万
ユーロ)
6.6
53.8
23.7
-1.7
2 100.0
1541
1543
損益
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1549
VCM REE Beteiligungstreuhand GmbH
ケルン
100.0
1550
VCM Shott Private Equity Advisors, LLC
ウィルミントン
50.0
1551
VCM Treuhand Beteiligungsverwaltung GmbH
ケルン
100.0
1552
VCM VII European Mid-Market Buyout GmbH & Co. KG ケルン
28.8
1553
VCP Treuhand Beteiligungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
1554
VCP Verwaltungsgesellschaft mbH
ケルン
100.0
1555
VCPII Beteiligungsverwaltungsgesellschaft mbH
トゥッツイング
1556
1557
1558
1559
1560
1561
Vertriebsgesellschaft mbH der Deutschen Bank
Privat- und Geschäftskunden
Verwaltung ABL Immobilienbeteiligungsg
esellschaft mbH
VIERTE Fonds-Beteiligungsgesellschaft mbH
VIERTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
VIERUNDZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
VIERZEHNTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
1 100.0
ベルリン
100.0
ハンブルク
50.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
損益
(百万
ユーロ)
28.9
2.6
8.2
2.6
0.7
14.2
84.0
13.0
1562
Volbroker.com Limited
ロンドン
23.8
1563
Warwick Lane Investments B.V.
ロンドン
25.0
1564
Wealthspur Investment Company Limited
ラブアン
100.0
1565
WEPLA Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
1566
WERDA Beteiligungsgesellschaft mbH
フランクフルト
100.0
1567
WERSE Schiffahrts GmbH & Co. KG MS "DYCKBURG"
ミュンスター
41.5
1568
Weser Properties S.à r.l.
ルクセンブルク
25.0
1569
WestLB Venture Capital Management GmbH & Co. KG
ミュンヘン
50.0
1570
Whale Holdings S.à r.l.
ルクセンブルク
100.0
1571
Wheatfield GmbH & Co. KG
フランクフルト
100.0
1572
Wilhelm von Finck Deutsche Family Office AG
グラスブルン
100.0
1573
Willem S.A.
ルクセンブルク
95.0
1574
WMH (No. 15) Limited (株主による任意清算中)
ロンドン
100.0
0.0
33.9
1575
WMH (No. 16) Limited (株主による任意清算中)
ロンドン
100.0
0.0
84.4
エッシュボルン
33.3
エッシュボルン
33.3
フランクフルト
60.0
1576
1577
1578
WohnBauEntwicklungsgesellschaft Mü
nchen-Haidhausen mbH & Co. KG i.L.
WohnBauEntwicklungsgesellschaft Mü
nchen-Haidhausen Verwaltungs-mbH i.L.
Wohnimmobilien Portfolio Deutschland GmbH & Co.
KG
1579
Wohnungs-Verwaltungsgesellschaft Moers mbH
デュッセルドルフ
50.0
1580
Wohnungsgesellschaft HEGEMAG GmbH
デュッセルドルフ
50.0
1581
XARUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1582
Xchanging etb GmbH
フランクフルト
49.0
476/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1583
XELLUM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1584
XENTIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1585
XERA Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1586
XERIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1587
5000 Yonge Street Toronto Inc.
トロント
100.0
1588
ZABATUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH デュッセルドルフ
50.0
1589
ZAKATUR Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH デュッセルドルフ
50.0
1590
ZALLUS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1591
ZANTOS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1592
ZAO "Deutsche Securities"
モスクワ
100.0
1593
ZAO "UFG Invest"
モスクワ
100.0
1594
ZARAT Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
93.3
1595
ZARAT Beteiligungsgesellschaft mbH & Co. Objekt
Leben II KG
1596
ZARGUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1597
ZEA Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
25.0
デュッセルドルフ
50.0
1598
ZEHNTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
1599
zeitinvest-Service GmbH
フランクフルト
25.0
1600
ZELAS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
93.1
1601
ZELAS Beteiligungsgesellschaft mbH & Co. Leben I
KG
1602
ZENO Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1603
Zenwix Pty. Limited
シドニー
100.0
1604
ZEPTOS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1605
ZEREVIS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH デュッセルドルフ
50.0
1606
ZERGUM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1607
Zhong De Securities Co., Ltd
北京
33.3
1608
ZIBE Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1609
ZIDES Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1610
ZIMBEL Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1611
ZINDUS Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1612
ZINUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1613
ZIRAS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1614
ZITON Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1615
ZITRAL Beteiligungsgesellschaft mbH i.L.
デュッセルドルフ
50.0
1616
ZITUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
50.0
1617
ZONTUM Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1618
ZORUS Grundstücks-Vermietungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
1619
ZURET Beteiligungsgesellschaft mbH
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
1620
1621
ZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
ZWEITE Fonds-Beteiligungsgesellschaft mbH
477/550
損益
(百万
ユーロ)
4.2
40.2
62.5
-22.8
59.7
-19.2
119.1
0.2
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1622
1623
1624
1625
Zweite Industrie-Beteiligungs-Gesellschaft mbH
フランクフルト
ZWEITE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
ZWEIUNDZWANZIGSTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
ZWÖLFTE PAXAS Treuhand- und
Beteiligungsgesellschaft mbH
損益
(百万
ユーロ)
2 100.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
デュッセルドルフ
50.0
1626
ZYLUM Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
25.0
1627
ZYRUS Beteiligungsgesellschaft mbH
シェーネフェルト
25.0
シェーネフェルト
20.4
9.5
-3.3
22.9
1.1
1628
ZYRUS Beteiligungsgesellschaft mbH & Co. Patente
I KG
1629
Zürich - Swiss Value AG
チューリッヒ
50.1
1630
Zürich - Swiss Value Invest AG
シュタインハウゼン
100.0
議決権の5%超を保有する大企業に対する持分
1631
Abode Mortgage Holdings Corporation
バンクーバー
8.5
1632
Abraaj Capital Holdings Limited
ジョージタウン
8.8
1633
Accunia A/S
コペンハーゲン
9.9
1634
Asia Retail Group Limited
ダグラス
9.4
1635
BATS Global Markets, Inc.
ウィルミントン
6.7
1636
BBB Bürgschaftsbank zu Berlin-Brandenburg GmbH
ベルリン
5.6
1637
Bürgschaftsbank Brandenburg GmbH
ポツダム
8.5
1638
Bürgschaftsbank Mecklenburg-Vorpommern GmbH
シュウェリーン
8.4
1639
Bürgschaftsbank Sachsen GmbH
ドレスデン
6.3
1640
Bürgschaftsbank Sachsen-Anhalt GmbH
マクデブルク
8.2
キール
5.7
1641
Bürgschaftsbank Schleswig-Holstein Gesellschaft
mit beschränkter Haftung
1642
Bürgschaftsbank Thüringen GmbH
エアフルト
8.7
1643
Bürgschaftsgemeinschaft Hamburg GmbH
ハンブルク
8.7
1644
ConCardis Gesellschaft mit beschränkter Haftung フランクフルト
16.8
1645
Duxton Asset Management Pte. Ltd.
シンガポール
19.9
1646
EFG Eurobank Properties S.A.
アテネ
1647
1648
1649
EURO Kartensysteme Gesellschaft mit beschrä
nkter Haftung
Focus Minerals Ltd
Gemeng International Energy Group Company
Limited
フランクフルト
5.8
16.8
パース
5.5
太原
9.0
1650
Hanoi Building Commercial Joint Stock Bank
ハノイ
10.0
1651
Hayes Lemmerz International, Inc.
ウィルミントン
10.1
1652
Hua Xia Bank Company Limited
北京
19.9
1653
HumanOptics AG
エアランゲン
11.2
1654
HYPOPORT AG
ベルリン
1655
Ingenious Media Active Capital Limited
セント・ピーター・
ポート
478/550
9.7
13.9
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
自己
シリア
会社名
ル番号
会社所在地
脚注
資本持
資本
分(%) (百万
ユーロ)
1656
ISWAP Limited
ロンドン
1657
IVG Institutional Funds GmbH
フランクフルト
1658
K & N Kenanga Holdings Bhd
クアラルンプール
1659
KRON AS
ブリーネ
9.8
フランクフルト
8.5
1660
Liquiditäts-Konsortialbank Gesellschaft mit
beschränkter Haftung
16.4
6.0
16.6
1661
Markit Group Holdings Limited
ロンドン
6.4
1662
NexPak Corporation
ウィルミントン
6.5
1663
NÜRNBERGER Beteiligungs-Aktiengesellschaft
ニュルンベルク
6.6
1664
OTCDeriv Limited
ロンドン
7.1
1665
Philipp Holzmann Aktiengesellschaft i.I.
フランクフルト
1666
Prader Bank S.p.A.
ボルツァーノ
9.0
1667
Private Export Funding Corporation
ウィルミントン
7.5
1668
Reorganized RFS Corporation
ウィルミントン
6.2
1669
Saarländische Investitionskreditbank
Aktiengesellschaft
ザールブリュッケン
19.5
11.8
1670
SearchMedia Holdings Limited
ジョージタウン
9.8
1671
Shunfeng Catering & Hotel Management Co., Ltd.
北京
6.4
ローマ
5.0
1672
Società per il Mercato dei Titoli di Stato Borsa Obbligazionaria Europea S.p.A.
1673
The Clearing House Association L.L.C.
ウィルミントン
9.1
1674
United Information Technology Co. Ltd
ジョージタウン
12.2
1675
3W Power S.A.
ルクセンブルク
9.2
1676
Wilson HTM Investment Group Ltd
ブリスベン
19.5
1677
Yieldbroker Pty Limited
シドニー
16.7
1678
Yukon-Nevada Gold Corp.
バンクーバー
12.2
次へ
479/550
損益
(百万
ユーロ)
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
経営組織
取締役会
Dr. Josef Ackermann
会長
Dr. Hugo Bänziger
Jürgen Fitschen
Anshuman Jain
Stefan Krause
Hermann-Josef Lamberti
Rainer Neske
480/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
監査役会
Dr. Clemens Börsig
Suzanne Labarge
−会長(フランクフルト・アム・マイン)
(トロント)
Karin Ruck*
Maurice Lévy
−副会長
Publicis Groupe S.A.(パリ)
ドイツ銀行AG(バートゾーデン・アム・タウヌス)
会長兼CEO
Wolfgang Böhr*
Henriette Mark*
ドイツ銀行AG(デュッセルドルフ)
ドイツ銀行AG(ミュンヘン)
Dr. Karl-Gerhard Eick
Gabriele Platscher*
KGE Asset Management Consulting Ltd.(ロンドン)
Deutsche Bank Privat- und Geschäftskunden AG
(ブラウンシュヴァイク)
Katherine Garrett-Cox
2011年5月26日就任
Dr. Theo Siegert
Alliance Trust Plc(アンガス・ブレチン)
de Haen Carstanjen & Söhne(デュッセルドルフ)
CEO
マネージング・パートナー
Alfred Herling*
Dr. Johannes Teyssen
ドイツ銀行AG(ヴッパータール)
E.ON AG(オーバーディング)取締役会会長
Gerd Herzberg*
Marlehn Thieme*
Vereinte Dienstleistungsgewerkschaft(ハンブルク)
ドイツ銀行AG(バートゾーデン・アム・タウヌス)
副会長
2011年10月31日退任
Tilman Todenhöfer
Robert Bosch Industrietreuhand KG(マドリッド)
Sir Peter Job
マネージング・パートナー
2011年5月26日退任
(ロンドン)
Stefan Viertel*
ドイツ銀行AG(バートゾーデン・アム・タウヌス)
Prof. Dr. Henning Kagermann
ドイツ科学技術アカデミー
Renate Voigt*
(ケーニヒス・ヴスターハウゼン)理事長
2011年11月30日就任
ドイツ銀行AG(シュトゥットガルト)
Peter Kazmierczak*
2011年10月25日退任
Werner Wenning
ドイツ銀行AG(ヘルネ)
E.ON AG(レバークーゼン)監査役会会長
2011年5月5日就任
Martina Klee*
ドイツ銀行AG(フランクフルト・アム・マイン)
* ドイツの当行従業員により選出された。(従業員代表者として裁判所から指名されたRenate Voigtを除く。)
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
委員会
会長委員会
リスク委員会
Dr. Clemens Börsig
Dr. Clemens Börsig
−会長
−会長
Alfred Herling*
Sir Peter Job
2011年5月26日退任
Karin Ruck*
Prof. Dr. Henning Kagermann
Tilman Todenhöfer
Suzanne Labarge
調停委員会
2011年8月1日就任
Dr. Clemens Börsig
(代理メンバー、2011年7月31日退任)
−会長
Dr. Theo Siegert
Wolfgang Böhr*
−代理メンバー
Karin Ruck*
任命委員会
Dr. Clemens Börsig
Tilman Todenhöfer
−会長
監査委員会
Tilman Todenhöfer
Dr. Karl-Gerhard Eick
−会長
Werner Wenning
Dr. Clemens Börsig
Sir Peter Job
2011年5月26日退任
Henriette Mark*
Karin Ruck*
Dr. Theo Siegert
2011年8月1日就任
Marlehn Thieme*
* ドイツの当行従業員により選出された。
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
諮問委員会
ヨーロッパ諮問委員会
Professor Dr.-Ing.Wolfgang Reitzle
Dr. h.c. August Oetker
−会長
Dr. August Oetker KG(ビーレフェルト)
Linde AG(ミュンヘン)取締役会会長
ゼネラル・パートナー
Professor Dr. h.c. Roland Berger
Eckhard Pfeiffer
Roland Berger Strategy Consultants GmbH
2011年3月17日退任
(ミュンヘン)創設者
Compaq Computer Corporation(キッツビュール)
元社長兼CEO
Dr. Kurt Bock
BASF SE(ルートヴィヒスハーフェン)取締役会会長
Dr. Bernd Pischetsrieder
2011年5月6日就任
(ウルファー)
Lord John Browne of Madingley
Antonio Puri Purini
Riverstone Holdings LLCマネージング・ディレクター兼
元駐独イタリア大使(ローマ)
マネージング・パートナー(ヨーロッパ)
BP(ロンドン)元CEO
Dr. rer. pol. Michael Rogowski
J. M. Voith AG(ハイデンハイム)元監査役会会長
Michael Cohrs
ドイツ銀行AG(ロンドン)元取締役
Maria-Elisabeth Schaeffler
Schaeffler Gruppe(ヘルツォーゲンアウラハ)
Dr. Karl-Ludwig Kley
パートナー兼Schaeffler AG(ヘルツォーゲンアウラハ)
Merck KGaA(ダルムシュタット)
監査役会副会長
執行役員会会長兼ゼネラル・パートナー
Jürgen R. Thumann
Peter Löscher
Heitkamp & Thumann KG(デュッセルドルフ)
Siemens Aktiengesellschaft(ミュンヘン)
株主委員会委員長
取締役会会長
Dr. Dieter Zetsche
Francis Mer
Daimler AG(シュトゥットガルト)取締役会会長
元フランス経済・財政・産業大臣
Mercedes-Benz Cars(シュトゥットガルト)社長
(ブール・ラ・レーヌ)
Alexey A. Mordashov
Severstal(チェレポヴェツ)取締役会会長
Severstal-Group(チェレポヴェツ)社長
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
アメリカ諮問委員会
Norman Augustine
William R. Howell
Lockheed Martin元会長兼CEO
J. C. Penney, Inc元会長兼CEO
John E. Bryson
Robert L. Johnson 名誉会員
2011年10月20日退任
The RLJ Cos.創設者兼会長
米商務長官
Black Entertainment Television (BET)
Edison International元会長兼CEO
創設者兼元会長
Michael D. Capellas
Edward A. Kangas
Virtual Computing Environment(VCE)会長兼CEO
Deloitte元会長兼CEO
First Data Corp.元会長兼CEO
Ellen R. Marram
James Ireland Cash, Jr. PhD
The Barnegat Group LLC社長
ハーバード・ビジネス・スクール
Tropicana and Nabisco Biscuit Cos.元社長兼CEO
名誉教授、上級副学部長
The Honorable Lynn M. Martin
Anthony W. Deering
元米労働長官
Exeter Capital LLC会長
The Rouse Co.元会長兼CEO
Robert P. May
2011年4月2日退任
Archie W. Dunham
Calpine Corp.元CEO
ConocoPhillips元会長
HealthSouth Corp.元会長兼CEO
Benjamin H. Griswold
George J. Mitchell
Brown Advisory会長
2011年8月8日就任
Deutsche Bank Alex. Brown元上級会長
中東和平特使
Walt Disney 元会長
The Honorable Chuck Hagel
元米上院議員(メイン州・民主党)
ジョージタウン大学特別教授
ネブラスカ大学オマハ校特別教授
The Honorable John W. Snow
元米上院議員(ネブラスカ州・共和党)
Cerberus Capital Management LP会長
元米財務長官
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有価証券報告書
ラテン・アメリカ諮問委員会
Fernando Henrique Cardoso
The Honorable Lynn M. Martin
元ブラジル連邦共和国大統領
元米労働長官
Armando Garza Sada
Luis Alejandro Pagani
Alfa会長
Arcor Group社長
Enrique Iglesias
Horst Paulmann
イベロ・ アメリカ事務総長
Cencosud S.A.創設者兼社長
元ウルグアイ外務大臣
Jesús Reyes-Heroles
Pedro Pablo Kuczynski
Petroleos Mexicanos(Pemex)元会長兼CEO
The Rohatyn Groupパートナー兼上級顧問
元駐米メキシコ大使
元ペルー首相
Miguel Urrutia Montoya
Universidad de los Andes教授
元コロンビア中央銀行総裁
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有価証券報告書
アジア太平洋諮問委員会
Robert E. Fallon
Dr. Li Qingyuan
コロンビア・ビジネス・スクール(インターナショナル) 中国証券監督管理委員会(中国)
ファイナンス・経済学部兼任教授
企画発展委員会事務局長
橋本 徹
Subramanian Ramadorai
2011年6月23日退任
Tata Consultancy Services Limited(インド)
日本政策投資銀行社長
副会長
株式会社富士銀行(日本)元社長兼CEO、元会長
ドイツ証券株式会社(日本)元会長
Dr. Tony Tan Keng Yam
2011年9月1日退任
出井 伸之
シンガポール共和国大統領
クオンタムリープ株式会社(日本)創設者兼CEO
シンガポール政府投資公社(シンガポール)
ソニー株式会社(日本)諮問委員会委員長
副会長兼常務取締役
Gang-Yon Lee
Sofjan Wanandi
Korea Gas Corporation(韓国)会長
Santini Group(インドネシア)会長
インドネシア経営者連盟(APINDO)会長
Dr. David K.P. Li
The Bank of East Asia(香港)会長兼CEO
Professor Zhang Yunling
中国社会科学院(中国)世界経済研究所教授、
同院メンバー
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
気候変動諮問委員会
Lord John Browne of Madingley
Professor Hans Joachim Schellnhuber
Riverstone Holdings LLCマネージング・ディレクター
ポツダム気候影響研究所(PIK)
兼マネージング・パートナー(ヨーロッパ)
創設者
BP元CEO
Professor Robert Socolow
John Coomber
炭素緩和構想(Carbon Mitigation Initiative)
The Pension Corporation CEO
共同ディレクター
ClimateWise 会長
プリンストン大学教授
The Climate Group(UK)会長
Professor Dr. Dr.h.c. mult. Klaus Töpfer
Fabio Feldmann
元環境・自然保護・原子炉安全担当連邦大臣
Fabio Feldmann Consultores CEO
元地域計画・建設・都市開発担当連邦大臣
ブラジル気候変動フォーラム元事務総長
国連環境計画(UNEP)元事務局長
Dr. Jamshed J. Irani
2011年5月3日就任
Tata Sons Ltd.元取締役
Amory B. Lovins
Rocky Mountain Institute会長兼主任研究員
Lord Oxburgh
Climate Change Capital諮問委員会メンバー
Shell元会長
487/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
マンデイト・リスト
監査役会
ドイツ商法(HGB)第285条第10号ならびにドイツ株式会社法(AktG)第125条第1項第5号に基づく職務
ドイツおよび国外の事業会社における監査役会(ドイツ株式会社法に基づき設置されるもの)および類似の監督機関のメン
バーである(2012年2月現在)。
2012年2月より前に退任した監査役については、退任日現在の職務が記載されている。
監査役
職務担当者
役職
会社名
Dr. Clemens Börsig
ドイツ銀行AG
社外における職務
(フランクフルト)
Bayer AG
監査役
監査役会会長
Daimler AG
監査役
Emerson Electric Company
取締役
Linde AG
監査役
Karin Ruck
ドイツ銀行AG監査役
社外における職務
会副会長、フランクフル
BVV Versicherungsverein des
ト/ヘッセン東部地域
Bankgewerbes a.G.
シニア・セールス・コー
BVV Versorgungskasse des Bankgewerbes
チ、Deutsche Bankフラ
e.V.
ンクフルト支店コンバイ
BVV Pensionsfonds des Bankgewerbes AG
職務
監査役
ンド・スタッフ・カウン
シル・メンバー
Wolfgang Böhr
Deutsche Bank(デュッ
開示の対象となる監査役会および類似の監
セルドルフ)コンバイン 督機関のメンバーおよび取締役に就任して
ド・スタッフ・カウンシ いない。
ル
会長、Deutsche Bankゼネ
ラル・スタッフ・カウン
シル・メンバー、
Deutsche Bankグループ
・スタッフ・カウンシル
・メンバー
Dr. Karl-Gerhard
Eick
KGE Asset Management
社外における職務
Consulting Ltd.
CORPUS SIREO Holding GmbH & Co. KG
監査役会会長
(ロンドン)経営コンサ
ルタント
Katherine
Garrett-Cox
(2011年5月就任)
Alliance Trust Plc.
社外における職務
(ダンディー) CEO
Alliance Trust Asset Management Ltd.
最高責任者
Alliance Trust Savings Ltd.
非常勤取締役
488/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
職務担当者
役職
会社名
Alfred Herling
Deutsche Bank(ヴッパ
開示の対象となる監査役会および類似の監
ータール/ザウアーラン
督機関のメンバーおよび取締役に就任して
ド)コンバインド・スタ
いない。
職務
ッフ・カウンシル会長、
Deutsche Bankゼネラル
・スタッフ・カウンシル
会長、Deutsche Bankグ
ループ・スタッフ・カウ
ンシル会長
Gerd Herzberg
Vereinte
社外における職務
Dienstleistungsgewerk
BGAG−Beteiligungsgesellschaft der
schaft(ベルリン)
Gewerkschaften AG
副会長(2011年10月退
Franz Haniel & Cie GmbH
監査役会副会長
任)
Vattenfall Europe AG
監査役会副会長
社外における職務
Sir Peter Job
(2011年5月退任)
Professor Dr.
Henning
Kagermann
監査役
Tibco Software Inc.
取締役
ドイツ科学技術アカデ
社外における職務
ミー(ミュンヘン)
BMW Bayerische Motoren Werke AG
監査役
理事長
Deutsche Post AG
監査役
Münchener
監査役
Rückversicherungs-Gesellschaft
Aktiengesellschaft
Nokia Corporation
取締役
Wipro Technologies
取締役
Peter Kazmierczak
ドイツ銀行AG
開示の対象となる監査役会および類似の監
(2011年10月退任)
(エッセン)従業員
督機関のメンバーおよび取締役に就任して
Martina Klee
Deutsche Bank(エッシ
社外における職務
ュボルン/フランクフ
Sterbekasse für die Angestellten der
ルト) GTOスタッフ・
Deutschen Bank VV a.G.
いない。
監査役
カウンシル会長、
Deutsche Bankゼネラル
・スタッフ・カウンシ
ル・メンバー、
Deutsche Bankグループ
・スタッフ・カウンシ
ル・メンバー、ヨーロピ
アン・スタッフ・カウ
ンシル・メンバー
Suzanne Labarge
社外における職務
Coca-Cola Enterprises Inc.
取締役
XL Group PLC
取締役
(2011年10月就任)
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
職務担当者
役職
会社名
Maurice Lévy
Publicis Groupe S.A.
社外における職務
(パリ)会長兼CEO
Medias et Régies Europe S.A.
監査役
MMS USA Holdings, Inc.
取締役
MMS USA Investments, Inc
取締役
MMS USA LLC Investments, Inc.
取締役
Publicis Conseil S.A.
取締役会会長
Publicis Groupe U.S. Investments LLC
取締役
Zenith Optimedia Group Ltd. (UK)
取締役
Henriette Mark
Deutsche Bank (ミュ
開示の対象となる監査役会および類似の監
ンヘン・南ババリア)
督機関のメンバーおよび取締役に就任して
コンバインド・スタッ
いない。
職務
フ・カウンシル会長、
Deutsche Bankグループ
およびゼネラル・ス
タッフ・カウンシル・
メンバー、ヨーロピアン
・スタッフ・カウンシ
ル会長
Gabriele Platscher
Deutsche Bank (ブラ
社外における職務
ウンシュヴァイク/ヒ
BVV Versicherungsverein des
ルデスハイム)コンバ
Bankgewerbes a.G.
インド・スタッフ・カ
BVV Versorgungskasse des Bankgewerbes
ウンシル会長
e.V.
監査役会副会長
BVV Pensionsfonds des Bankgewerbes AG
Dr. Theo Siegert
de Haen Carstanjen &
社外における職務
Söhne(デュッセルド
ル
DKSH Holding Ltd.
メンバー
フ)マネージング・
パートナー
経営委員会
E. Merck OHG
株主委員会
メンバー
Dr. Johannes Teyssen
Marlehn Thieme
E.ON AG
監査役
Henkel AG & Co. KGaA
監査役
Merck KGaA
監査役
E.ON AG(デュッセルド
社外における職務
ルフ)取締役会会長
E.ON Energie AG
監査役
E.ON Ruhrgas AG
監査役
Salzgitter AG
監査役
ドイツ銀行AG(フラ
開示の対象となる監査役会および類似の監
ンクフルト)インフラス
督機関のメンバーおよび取締役に就任して
トラクチャー/リージョ
いない。
ナル・マネージメント・
コミュニケーションズ・
コーポレート・シチズン
シップ・ディレクター
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
職務担当者
役職
会社名
Tilman Todenhöfer
Robert Bosch
社外における職務
Industrietreuhand KG
HOCHTIEF AG
職務
監査役
(2011年5月退任)
(シュトゥットガルト)
マネージング・パート
Robert Bosch GmbH
監査役
ナー
Robert Bosch Internationale
経営委員会会長
Beteiligungen AG
Stefan Viertel
ドイツ銀行AG(フラ
開示の対象となる監査役会および類似の監
ンクフルト)CIB/GTBキ
督機関のメンバーおよび取締役に就任して
ャッシュ・マネージメン
いない。
ト・ファイナンシャル・
インスティテューション
ズ・シニア・セールス・
マネージャー、キャッシ
ュ・マネジメント・ファ
イナンシャル・インステ
ィテューションズ・オー
ストリアおよびハンガリ
ー・リーダー
Renate Voigt
Deutsche Bank(シュト
開示の対象となる監査役会および類似の監
(2011年11月就任)
ゥットガルト/エスリン
督機関のメンバーおよび取締役に就任して
ゲン/ハイルブロン)コ
いない。
ンバインド・スタッ
フ・カウンシル会長
Werner Wenning
E.ON AG(デュッセルド
社外における職務
ルフ)監査役会会長
E.ON AG
監査役会会長
(2011年5月就任)
(2011年5月就任)
Freudenberg & Co. KG
株主委員会
メンバー
(2011年6月就任)
HDI V.V.a.G.
監査役
Henkel AG & Co. KGaA
株主委員会
メンバー
Talanx AG
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監査役
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
取締役会
ドイツ商法(HGB)第285条第10号ならびにドイツ株式会社法(AktG)第125条第1項第5号基づく職務
ドイツおよび国外の事業会社における監査役会(ドイツ株式会社法に基づき設置されるもの)および類似の監督機関のメン
バーである。
ドイツ商法(HGB)第340a条第4項第1号に従いドイツおよび国外の大会社法に基づき設置される監査役会における職務につい
ては*の印が付されている(2012年2月現在)。
2012年2月より前に退任した監査役については、退任日現在の職務が記載されている。
取締役
職務担当者
役職
会社名
Dr. Josef Ackermann
取締役会会長
当グループ外における職務
職務
グループ経営執行委員会 Belenos Clean Power Holding Ltd.*
取締役会副会長
委員長
Royal Dutch Shell Plc*
非常勤取締役
Siemens AG*
監査役会
第2副会長
Zurich Financial Services Ltd.*
Dr. Hugo Bänziger
取締役
取締役会副会長
当グループ外における職務
グループ経営執行委員会 EUREX Clearing AG*
監査役
メンバー
EUREX Frankfurt AG*
監査役
EUREX Zürich AG*
取締役
当グループにおける職務
Deutsche Bank Luxembourg S.A.*
取締役会会長
Deutsche Bank Trust Company Americas
取締役
Deutsche Bank Trust Corporation
取締役
ドイツ・ポストバンクAG*
監査役
(2011年2月就任)
DWS Investment GmbH
Jürgen Fitschen
取締役
監査役会会長
当グループ外における職務
グループ経営執行委員会 Kühne + Nagel International AG*
取締役
メンバー
METRO AG*
監査役
Schott AG*
監査役
当グループにおける職務
Deutsche Bank A.S.*
Deutsche Bank Privat- und
Geschäftskunden AG*
Deutsche Bank S.A./N.V.*
取締役会会長
監査役
(2011年10月退任)
取締役会会長
(2011年12月退任)
Anshuman Jain
取締役
Deutsche Bank Società per Azioni*
監査役会会長
Deutsche Securities Saudi Arabia*
取締役会会長
OOO "Deutsche Bank"*
監査役会会長
開示の対象となる監査役会および類似の監
グループ経営執行委員会 督機関のメンバーおよび取締役に就任して
メンバー
いない。
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EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
職務担当者
役職
会社名
Stefan Krause
取締役
当グループにおける職務
グループ経営執行委員会 BHF-BANK Aktiengesellschaft*
メンバー
DEUKONA Versicherungs-Vermittlu
ngs-GmbH
Deutsche Bank Europe GmbH
職務
監査役会会長
諮問委員会委員長
監査役会会長
当グループ外における職務
Hermann-Josef
取締役
Lamberti
グループ経営執行委員会 BVV Pensionsfonds des Bankgewerbes AG
メンバー
BVV Versicherungsverein des
Bankgewerbes a.G. und BVV
Versorgungskasse des
Bankgewerbes e.V.
監査役
Carl Zeiss AG*
監査役
Deutsche Börse AG*
監査役
European Aeronautic Defence and Space
取締役
監査役
Company EADS N.V.*
当グループにおける職務
Deutsche Bank Nederland N.V.*
監査役
(2012年2月就任)
Deutsche Bank Privat- und
監査役会会長
Geschäftskunden AG*
Rainer Neske
取締役
当グループにおける職務
グループ経営執行委員会 Deutsche Bank Privat- und メンバー
Geschäftskunden AG*
ドイツ・ポストバンクAG*
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監査役会会長
(2011年3月就任)
監査役会会長
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
ドイツ銀行AGの従業員
ドイツ商法(HGB)第340a条第4項第1号に基づく職務
ドイツおよび国外の大会社法に基づき設置される監督機関のメンバー(2011年12月31日現在)である。
ドイツ銀行AGの従業員
職務担当者
会社名
相内泰和
当グループ外における職務
職務
ソネットエンタテインメント株式会社
Henry Azzam
Rasmala Investments Holdings Limited
Dr. Robin Bartels
Rainer Bender
監査役
当グループ外における職務
取締役
当グループ外における職務
Saint-Gobain Autoglas GmbH
監査役
Saint-Gobain Glass Deutschland GmbH
監査役
当グループ外における職務
Saint-Gobain Building Distribution
監査役
Deutschland GmbH
Ralf Brümmer
当グループ外における職務
Bankpower GmbH Personaldienstleistungen
監査役会会長
Thomas Buschmann
当グループ外における職務
V & M Deutschland GmbH
監査役
VSM Vereinigte Schmirgel- und Maschinen-Fabriken AG
監査役
Dr. Thorsten Demel
当グループ外における職務
GFT Technologies AG
Dario Di Muro
監査役
当グループにおける職務
Finanza & Futuro Banca S.p.A.
Annemarie Ehrhardt
当グループにおける職務
Deutsche Bank Privat- und Geschäftskunden AG
Harald Eisenach
監査役
当グループにおける職務
Deutsche Bank Trust Company Delaware
Wolfgang Gaertner
Henning Heuerding
取締役
当グループ外における職務
S.W.I.F.T. SCRL
Philipp von Girsewald
監査役
当グループ外における職務
Damp Holding AG
Richard W. Ferguson
監査役
監査役
当グループにおける職務
BHF-BANK Aktiengesellschaft
監査役会副会長
OOO "Deutsche Bank"
監査役
当グループにおける職務
BHF-BANK Aktiengesellschaft
監査役
Sal. Oppenheim jr. & Cie. AG & Co. KGaA
監査役会副会長
Sal. Oppenheim jr. & Cie. S.C.A.
監査役
494/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
職務担当者
職務
氏名
会社名
Guido Heuveldop
当グループ外における職務
職務
SCHUFA Holding AG
監査役会副会長
当グループにおける職務
Thomas Illemann
Deutsche Bank PBC S.A.
監査役会会長
Deutsche Bank Polska S.A.
監査役
Deutsche Bank Società per Azioni
監査役
RREEF Investment GmbH
監査役
当グループ外における職務
MBN Bau AG
Hans-Werner Jacob
監査役
当グループ外における職務
Gehag GmbH
Thomas Keller
Caio Koch-Weser
監査役
当グループ外における職務
GEZE GmbH
監査役
Homag Group AG
監査役
当グループ外における職務
BG Group plc
Frank Kuhnke
取締役
当グループにおける職務
DWS Investment S.A.
取締役
Hendrikus Waltherus
当グループにおける職務
Alexander Leenen
Deutsche Bank Nederland N.V.
監査役
IFN Finance B.V.
監査役会会長
Martin Linzer
当グループにおける職務
Deutsche Bank Trust Company Delaware
Olaf Meuser
当グループ外における職務
Fritz Köster Handelsgesellschaft AG
Klaus Michalak
Robert Rankin
DB Consorzio S.C.a.r.l.
取締役
Deutsche Bank (Malta) Ltd.
取締役
当グループ外における職務
Christian Sewing
監査役
当グループにおける職務
Deutsche Bank (Suisse) S.A.
取締役
Deutsche Bank Luxembourg S.A.
取締役
Deutsche Bank Österreich AG
監査役会副会長
Sal. Oppenheim jr. & Cie. AG & Co. KGaA
監査役会副会長
当グループにおける職務
BHF-BANK Aktiengesellschaft
Jürgen Sonnenberg
取締役
当グループ外における職務
BHS tabletop AG
Dr. Carsten Schildknecht
監査役会会長
当グループ外における職務
Hua Xia Bank Company Limited
Dr. Herbert Schäffner
監査役
当グループ外における職務
AKA Ausfuhrkredit-Gesellschaft m.b.H.
Nikitas Psyllakis
取締役
監査役
当グループ外における職務
Xchanging Transaction Bank GmbH
495/550
監査役
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
職務担当者
職務
氏名
会社名
Till Staffeldt
当グループ外における職務
職務
Hua Xia Bank Company Limited
Werner Steinmüller
Peter Tils
Nikolaus von Tippelskirch
Dr. Stefan Walter
当グループにおける職務
Deutsche Bank Luxembourg S.A.
取締役
Deutsche Bank Nederland N.V.
監査役会会長
ドイツ・ポストバンクAG
監査役
当グループにおける職務
Deutsche Bank Polska S.A.
監査役会会長
OOO "Deutsche Bank"
監査役
Public joint-stock company "Deutsche Bank DBU"
監査役会会長
当グループにおける職務
Deutsche Bank (Malta) Ltd.
取締役
Deutsche Bank SAE
取締役
当グループにおける職務
Public joint-stock company "Deutsche Bank DBU"
Pierre de Weck
Dr. Cornel Wisskirchen
Ulf Wokurka
Bank Sal. Oppenheim jr. & Cie. (Schweiz) AG
取締役
Deutsche Bank (Suisse) S.A.
取締役会会長
Sal. Oppenheim jr. & Cie. AG & Co. KGaA
監査役会会長
当グループにおける職務
監査役
当グループにおける職務
Deutsche Bank Privat- und Geschäftskunden AG
監査役
DWS Investment GmbH
監査役会副会長
当グループ外における職務
Kazakhstan Development Bank Joint-Stock Company
Dr. Tanja Zschach
監査役
当グループにおける職務
Deutsche Bank Società per Azioni
Arne Wittig
取締役
監査役
当グループ外における職務
Thüringer Aufbaubank, Anstalt des öffentlichen
Rechts
496/550
代理取締役
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
フランクフルト・アム・マイン、2012年3月6日
ドイツ銀行アクツィエンゲゼルシャフト
取締役会
Josef Ackermann Hugo Bänziger Jürgen Fitschen
Anshuman Jain Stefan Krause Hermann-Josef Lamberti
Rainer Neske
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
2【主な資産・負債および収支の内容】
連結財務書類に対する注記および年次財務書類の注記を参照。
3【その他】
(1) 後発事象
なし。
(2) 訴 訟
連結財務書類に対する注記28を参照のこと。
4【日本とドイツ連邦共和国との会計原則の相違】
ドイツの銀行は、銀行会計指令法の規則(ドイツ商法(HGB)第340条以下、銀行会計に関する法定規則(RechKredV))に準拠して財
務書類を作成しなければならない。
日本とドイツ連邦共和国との会計原則の相違は、これらの会計規則に基づいて記載されている。
(1) 一般原則
ドイツでは、銀行が保有するトレーディング資産および負債として適格な金融商品を除き、会計処理および評価は保守的に行わ
れる。ドイツ商法によれば、会社(銀行を含む。)は以下の原則に従わなければならない。
1)「低価主義の原則」に基づき、無形固定資産、有形固定資産および投資等については、時価が原価より下落し、将来回復しな
いと認められる場合に貸借対照表および損益計算書において簿価の切下げを行い損失を認識しなければならない。流動資産
については、時価が原価より下落した場合には、単に一時的なものと見込まれる場合であっても簿価を切り下げ損失を認識
しなければならない。
銀行が適用することになっている一般的原則は以下の通りである。
a.銀行は、永久的に事業の用に供することを目的とする場合、固定資産の評価に関する一般的規則に従って、次の資産を評
価しなければならない。関係会社持分、参加持分、諸認可権、事業用等の権利および資産ならびに当該権利および資産に対
する特許権、土地、第三者の土地に存する建物を含む土地に係る権利および諸建物、工業用設備および機械、その他の設備、
工場および事務所設備ならびに建設仮勘定。
b.トレーディング資産以外のその他の資産、特に債権および有価証券は、永久的に事業の用に供することを目的とする場
合(上記a.に従って評価される場合)を除き、流動資産の評価に関する規則に従って評価される。
c. 資産および債権は、文書化されたリスクについて有効にヘッジする意思と能力がある場合、評価単位に指定することが
できる。ヘッジされたリスクによる評価利得は、文書化された評価単位における評価損失によって相殺される額を限度と
して認識することができる。
2)「保守主義の原則」に従い、期末日以前に発生した損失は、実現していない場合でも認識しなければならない。
3)「実現主義の原則」に従い、トレーディング・ポジションまたは上記の評価単位以外の利益はそれが売却または償還によっ
て実現するまで認識してはならない。
日本においては、低価基準は、棚卸資産の評価において適用が認められている。棚卸資産の収益性が低下した場合には、帳簿価額
は正味売却価額(売価から見積追加製造原価および見積販売直接経費を控除したものと定義される。)まで切り下げることが要
求される。「保守主義の原則」および「実現主義の原則」は、「一般に公正妥当と認められる会計原則」の一部である。一定の金
融商品は時価で評価し、評価差額を損益または純資産の部に計上しなければならない。
(2) 貸借対照表
配 列
貸借対照表の配列法はドイツ商法によって規定されている。一般の配列法とは異なり、銀行に対しては、RechKredVに従って特別
な配列法が与えられた。銀行の資産および負債は、厳密な流動性配列法によって列挙されなければならない。これは、銀行以外の
会社に対する要件とは全く対照的である。銀行の資産側は、現金およびその他の流動資産から始まり、最後に投資、無形固定資産、
有形固定資産の順に記載される。負債側の最初の科目は「銀行に対する債務」であり、続いてその他の負債、最後に資本金の順に
記載される。
日本においては、銀行に対して銀行法施行規則により定められた特別な配列法が適用されており、銀行の貸借対照表には流動資
産・非流動資産および流動負債・非流動負債の分類は使用されない。
評価および分類
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
銀行会計指令法に準拠して、銀行は全て、ドイツ商法第340条fに従って、固定資産としてもトレーディング資産の一部としても
取り扱われていない債権および有価証券に対して秘密剰余金を設定することが認められている。銀行は、かかる債権および有価
証券を、ドイツ商法第253条1項1文および3項により銀行以外の会社に対して要求または認可される価額より低い価額で評価する
ことを選択できるが、これは、この低い価額が、銀行業に関連する特殊なリスクから銀行を保護するという慎重な企業判断に従っ
て必要と認められる場合に限られている。秘密剰余金は、当該資産の価額の4%を超えてはならない。
日本においては、秘密剰余金の設定は認められていない。
ドイツにおいては、トレーディング資産を除く流動資産はすべて低価基準で評価しなければならない。当該評価基準はドイツ税
法でも採用されている。
日本では、すべての業種において、所有する金融資産および金融負債の評価は以下のように行わなければならない。
1) 売買目的有価証券は、公正価値で測定し、公正価値の変動は損益認識される。
2) 満期保有目的の債券は、取得原価または償却原価で測定される。
3) 子会社株式および関連会社株式は、取得原価で計上される。
4) 売買目的有価証券、満期保有目的の債券、子会社株式および関連会社株式以外の有価証券(「その他有価証券」)は、公正
価値で測定し、公正価値の変動額は、a)純資産に計上され、売却、減損あるいは回収時に損益計算書へ計上される、もしく
はb)個々の証券について、公正価値が原価を上回る場合には純資産に計上し、下回る場合には損益計算書に計上する。
5) 時価を把握することが極めて困難と認められる有価証券は、a)社債その他の債券は、債権の貸借対照表価額に準ずる、ま
たはb)社債その他の債券以外の有価証券は取得原価で計上される。
6) 貸付金および債権は、取得原価または償却原価から貸倒引当金を控除した金額で測定される。
7) 金融負債は、当初の債務額または償却原価で測定される。
ドイツにおいては、1987年1月1日以降におけるすべての年金契約に基づき年金引当金を積み立てなければならない。年金引当金
が計上されていない従前の年金契約については財務書類に注記されなければならない。評価は予測単位積増方式を使用し、ドイ
ツ連邦銀行公表の残存期間に関連する割引率を適用して実施される。
日本においては、一定の数理計算に基づいて退職給付引当金を計上しなければならない。
(3) 損益計算書
ドイツにおいては、損益計算書の作成にあたり、総原価法と売上原価法の選択適用ができる製造会社とは対照的に、銀行は、
RechKredVにより規定された配列法を使用しなければならないが、損益計算書の勘定式と報告式は選択適用ができる。
日本においては、銀行に対して銀行法施行規則により定められた特別な配列法が適用されており、銀行の損益計算書では、経常
損益と特別損益に計算区分を分けているが、営業損益の部と営業外損益の部の区分はない。
ドイツの法律に従って、以下の全部相殺が、「相殺」規則に基づいて容認されている。
− 一部または全部が貸倒処理された債権からの現金受取額の評価益ならびに有価証券の評価益および売却益と当該資産の評価
減および償却から生じる費用
− 投資、関係会社出資および固定資産として取り扱われる有価証券の評価減から生じる費用と当該資産の評価増から生じる収
益
− トレーディング損益
日本においては、一部の例外を除き、一般に収益および費用は総額主義に従って表示されねばならない。
(4) トレーディング以外の通貨換算
固定資産として取り扱われる外貨建資産は、同通貨によってカバーされていない限り、取得時の為替レートでユーロに換算され
るものとする。外貨建てのその他の資産および負債ならびに貸借対照表日現在で決済されていない現金取引は、貸借対照表日現
在の直物レートでユーロに換算されるものとする。先渡契約は、貸借対照表日現在の先渡レートで換算される。
このような通貨換算から生じる費用は、損益計算書に含まれるものとする。このような通貨換算から生じる収益は、当該資産、債
務または先物取引が同通貨建ての資産、債務またはその他の先物取引によって特別にカバーされている場合に限り、またはポジ
ションの残存期間が1年未満の場合に、損益計算書に含まれるものとする。その他全ての場合、通貨換算による収益は計上されな
い。また、通貨換算による費用と相殺もされない。
日本では、「外貨建取引等会計処理基準」に基づき、在外子会社の資産および負債は決算時の為替相場により、収益および費用
は期中平均相場または決算時の為替相場により換算される。在外子会社の資本勘定は、株式取得時の為替相場で換算される。在外
子会社の財務諸表の換算により生じた換算差額は、純資産の部に表示される。
(5) 財務書類注記
財務書類注記は、詳細な説明、特に貸借対照表および損益計算書の詳細な説明を含んでいる。
これらの注記に含まれる情報は、日本における貸借対照表注記、損益計算書注記および附属明細表で開示が要求されている情報
と、少なくとも同等の内容を含んでいる。
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
(6) 連結財務書類
当グループは、ドイツ商法(HGB)第315条の求めるところに従い、その年次連結財務書類および中間連結財務書類を、国際会計基
準審議会(IASB)が公表し、欧州連合(EU)が支持した国際財務報告基準(以下「IFRS」という。)に準拠して作成することが要求さ
れる。IFRSと日本において一般に公正妥当と認められる会計原則(以下「日本の会計原則」という。)との主要な相違は、以下のと
おりである。
1)統一的な会計方針
IFRSでは、連結財務書類は、同一環境下で行われた同一の性質の取引等について、統一的な会計方針を用いて作成される。グ
ループ会社が、同一環境下で行われた同一の性質の取引等について、連結財務書類において採用されているもの以外の会計方
針を使用している場合、連結財務書類の作成時に、その財務書類に対して適切な修正が行われる。関連会社および共同支配事業
体の経営成績に対する当グループの持分は、当グループの会計方針と整合するよう修正される。
日本の会計原則では、連結財務諸表を作成する場合、同一環境下で行われた同一の性質の取引等について、親会社および子会
社が採用する会計処理の原則および手続は、原則として統一しなければならない。ただし、実務対応報告第18号「連結財務諸表
作成における在外子会社の会計処理に関する当面の取扱い」により、2008年4月1日以降開始する事業年度から、例外として、在
外子会社の財務諸表がIFRSまたは米国会計基準(US GAAP)に準拠して作成されている場合は、一定の項目の修正(のれんの
償却、退職給付会計における数理計算上の差異の費用処理、研究開発費の支出時費用処理など)を条件に、これを連結決算手続
上利用することができる。
関連会社についても、原則的に、同一環境下で行われた同一の性質の取引等について、投資会社(その子会社を含む。)およ
び持分法を適用する被投資会社が採用する会計処理の原則および手続は、原則として統一することが望ましいとされている。
2008年3月10日に、企業会計基準第16号「持分法に関する会計基準」および実務対応報告第24号「持分法適用関連会社の会計
処理に関する当面の取扱い」が公表された。企業会計基準第16号では、同一環境下で行われた同一の性質の取引等について、投
資会社および持分法を適用する被投資会社が採用する会計処理の原則および手続は、原則として統一することと規定された。
ただし、実務対応報告第24号により、在外関連会社については、当面の間、実務対応報告第18号で規定される在外子会社に対す
る当面の取扱いに準じて行うことができる。企業会計基準第16号および実務対応報告第24号は、2010年4月1日以後開始する事
業年度から適用された。
2)連結の原則
当連結財務書類中の財務情報は、親会社であるドイツ銀行と、一定の特別目的事業体(以下「SPE」という。)を含むその子
会社とを併せ、単一の経済単位として表示した財務情報を含んでいる。当グループの子会社は、当グループが支配している事業
体である。当グループが事業体を支配しているのは、当グループが当該事業体の財務および営業の方針を左右する力を有する
場合である。支配は、通常、議決権の過半数の直接的または間接的な持分所有に伴って生じる。現時点で行使可能または転換可
能となっている潜在的議決権の存在および影響は、ある事業体を当グループが支配しているか否かの評価に当たり考慮され
る。子会社は、当グループに支配が移転した日から連結され、支配が終了した日から連結除外とされる。関連会社は、事業体の経
営および財務の方針に関する経営管理上の意思決定に対して、当グループが重要な影響力を有するが、支配的持分は有しない
事業体である。共同支配事業体は、当グループが一または複数の当事者との間で、共同支配下の事業体を通じて、何らかの活動
を実行する契約上の取決めを有する場合に存在する。関連会社および共同支配事業体に対する投資は、持分法により会計処理
される。当グループは、関連要因の評価により、当グループがあるSPEを支配していることが示された場合に、当該SPEを連結す
る。
連結の状況は、少なくともすべての四半期報告日において再評価される。したがって、すべての構造変動が発生時に検討され
る。これは、事業体と新たに実行されたものを含め、当グループが有する契約上の取決めの変更を含んでおり、所有持分の変動
のみに限定されない。
日本の会計原則では、実質支配力基準により連結範囲が決定され、支配を有する会社の財務諸表は連結される。また、重要な
影響力を行使することができる会社に対しては、持分法が適用される。
特別目的会社については、企業会計基準第22号「連結財務諸表に関する会計基準」を適用する際の子会社および関連会社の
範囲について指針を定める企業会計基準適用指針第22号「連結財務諸表における子会社及び関連会社の範囲の決定に関する
適用指針」に基づき、「連結財務諸表制度における子会社及び関連会社の範囲の見直しに係る具体的な取扱い」(企業会計審
議会 1998年10月30日)において、特別目的会社が、適正な価額で譲り受けた資産から生ずる収益を当該特別目的会社が発行す
る証券の所有者に享受させることを目的として設立され、当該特別目的会社の事業がその目的に従って適切に遂行されている
ときは、当該特別目的会社に対する出資者および当該特別目的会社に資産を譲渡した会社(以下「出資者等」という。)から
独立しているものと認め、出資者等の子会社に該当しないものと推定され、連結の対象となっていない。ただし、企業会計基準
適用指針第15号「一定の特別目的会社に係る開示に関する適用指針」に基づき、前述で連結対象とならない特別目的会社につ
いて、出資者等は、当該特別目的会社の概要、当該特別目的会社を利用した取引の概要、当期に行った当該特別目的会社との取
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
引金額または当該取引の期末残高等の一定の開示が求められる。なお、当該適用指針に対する2008年6月20日の改正により四半
期での取扱いが明確にされた。当該適用指針に対する改正は2008年4月1日以後開始する事業年度(当該事業年度を構成する中
間期または四半期を含む。)から適用されている。2011年3月25日、企業会計基準委員会は、企業会計基準第22号ならびに企業会
計基準適用指針第15号および第22号を改正した。これにより、連結対象の子会社の区分に当てはまらない特別目的会社に関す
る上記の取扱いは、特別目的会社に対し資産を譲渡した者に限って認められることになり、連結の範囲に含められた特別目的
会社については、ノンリコース債務を別掲または注記することが求められ、また、ノンリコース債務に対応する資産について
も、その科目および金額の注記が求められる。当該改正企業会計基準および企業会計基準適用指針は、2013年4月1日以後開始す
る連結会計年度および事業年度の期首から適用され、これらの改正企業会計基準および企業会計適用指針が同時に適用される
場合には早期適用も認められる。
3)過年度の財務書類の遡及修正
IFRSでは、会計方針の変更および過年度の誤謬の訂正は、原則として過年度の財務書類を修正することにより遡及的に反映
しなければならない。
日本の会計原則では、過年度の財務諸表の遡及修正に関する会計基準はなかった。会計方針の変更や誤謬の訂正による影響
額は、それが生じた期間に反映しなければならなかった。なお、2009年12月4日に企業会計基準第24号「会計上の変更及び誤謬
の訂正に関する会計基準」が公表され、会計方針の変更や誤謬の訂正による影響額は、原則として遡及的に反映することと
なった。この新基準は、2011年4月1日以後開始する事業年度の期首以後に行われる会計上の変更および過去の誤謬の訂正から
適用されている。
4)包括利益計算書
IFRSでは、2009年1月1日付で適用されたIAS第1号の改訂に従い、所有者持分の変動は全て「所有者持分変動計算書」にお
いて表示され、為替換算、キャッシュ・フロー・ヘッジおよび売却可能金融商品等の所有者以外の持分の変動については「包
括利益計算書」で表示される。事業体はIAS第1号で使用されている表題とは異なる表題を用いることができる。当グループで
は「連結包括利益計算書」を用いている。
日本の会計原則では、包括利益計算書に関する会計基準はなく、純資産の部に直接計上される項目は、株主資本等変動計算書
において表示される。
2010年6月に企業会計基準委員会は、IFRSとのコンバージェンスの取組みの一環として、企業会計基準第25号「包括利益の表
示に関する会計基準」を公表した。この基準は2011年3月31日以後終了する事業年度の連結財務諸表より適用される。
5)企業結合、のれんおよび少数株主持分(または非支配持分)
IFRSでは、企業結合の会計処理に取得法が使用されている。企業が子会社に対する支配を獲得した日現在で、取得原価が、受
取対価(移転された現金および現金以外の対価(資本性金融商品)を含む。)、条件付対価、被取得企業に対して以前に保有し
ていた資本持分、および発生したかまたは引き受けた負債の公正価値として測定される。取得原価および被取得企業に対する
非支配持分の総額が、取得した識別可能な純資産の公正価値に対する取得企業の持分を上回る場合、その超過額は、のれんとし
て計上される。取得原価および被取得企業に対する非支配持分の総額が、識別可能な純資産の公正価値を下回る場合には(負
ののれん)、その他の収益に利得が計上されることがある。取得関連費用は発生した期間に費用として認識される。
段階的に達成される企業結合(「段階的取得」)の場合、以前に保有していた被取得企業の資本持分は取得日公正価値で再
測定され、それにより利得または損失が生じる場合には純損益に認識される。以前に保有していた投資に関連して過去の期間
にその他の包括利益に認識された金額は、支配の獲得日に、あたかも当グループが以前に保有していた資本持分を処分したか
のように連結損益計算書に振り替えられる。
非支配持分は、連結貸借対照表において、資本の独立項目として、当グループの株主持分と明確に区分して表示されている。
非支配持分に帰属する純利益は、連結損益計算書上に、区分して開示されている。子会社に対する所有持分の変動のうち、支配
の変更とならないものは、所有者間の取引として処理され、資本剰余金に報告される。
日本の会計原則では、IFRSとのコンバージェンスの観点から、2008年12月26日に公表され、従前の企業結合の会計基準を改正
した企業会計基準第21号「企業結合に関する会計基準」では、2010年4月1日以後実施される企業結合から、パーチェス法のみ
認められる。パーチェス法による会計処理では、企業結合の対価は時価で測定される。それ以前に実施された企業結合について
は、「企業結合に係る会計基準」に従い、原則としてパーチェス法により会計処理され、一定の厳格な条件の下で持分の結合と
識別される限られた場合のみ、持分プーリング法により会計処理されていた。企業結合に直接要した支出額のうち、取得の対価
性が認められる外部のアドバイザー等に支払った特定の報酬・手数料等は取得原価に含め、それ以外の支出額は発生時の事業
年度の費用として処理する。
同様に、企業会計基準第21号「企業結合に関する会計基準」に基づき、2010年4月1日以後実施される企業結合から、市場価格
のある取得企業等の株式が取得の対価として交付される場合の取得原価の算定方法および段階取得における取得原価の算定
方法についてIFRSと同じ処理が行われるようになる。それ以前に実施された企業結合については、市場価格のある取得企業等
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ドイツ銀行(E05792)
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の株式が取得の対価として交付される場合、発行株式の時価は、原則として、合意公表前の合理的な期間(つまり合意公表前の
直前数日間)における株価を基礎にして算定されていた。ただし、株式交付日の株価が前述の方法で求められた株価と大きく
異ならない場合には、発行株式の価値は株式交付日の株価を基礎に算定することができた。また、取得が段階的に行われる場合
については、原則として、過去に取得した持分は再評価されず、個々の取引ごとに時価を測定した累積額となっていた。
のれんは、被取得企業または取得した事業の取得原価が、取得した資産および引受けた負債に配分された純額を超過する額
で認識される。企業会計基準第21号の適用(2010年4月1日以後実施される企業結合から適用)後もすべてののれんは20年以内
のその効果が及ぶ期間にわたり定額法その他の合理的方法により規則的に償却され、必要に応じて減損処理の対象となる。
企業会計基準第21号に基づき、負ののれんが生じると見込まれる場合には、取得企業は、すべての識別可能資産および負債が
把握されているか、また、それらに対する取得原価の配分が適切に行われているか見直す。その見直し後もなお負ののれんが生
じる場合には、その負ののれんが生じた事業年度の利益として処理されることになる。それ以前は、負ののれんは負債に計上さ
れ、20年以内の取得の実態に基づいた適切な期間に規則的に償却されていた。ただし、負ののれんの金額に重要性が乏しい場合
には、当該負ののれんが生じた事業年度の利益として処理することができた。
IFRSとのコンバージェンスの観点から、2008年12月26日付で公表され、2011年3月25日付で改正された企業会計基準第22号
「連結財務諸表に関する会計基準」に基づき、2010年4月1日以後実施される企業結合から、少数株主持分は、連結貸借対照表の
作成にあたっては、子会社の資産および負債のすべてを支配獲得日の時価により評価する方法(全面時価評価法)により評価
することが要求されている。それ以前は、全面時価評価法によるほか、子会社の個別貸借対照表上の簿価純資産に少数株主持分
割合を乗じて算出する方法も認められていた(部分時価評価法)。
企業会計基準第5号「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準」に基づき、少数株主持分は純資産の部に計上され
る。連結損益計算書上では、少数株主損益は純利益前の個別項目として表示され、純利益には親会社の株主に帰属する利益のみ
が含まれる。
6)金融商品の分類・評価
当グループは、金融資産および負債を以下の区分に分類している。すなわち、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産お
よび負債、貸出金、売却可能金融資産、その他の金融負債である。当グループは、いずれの金融商品も満期保有の区分には分類し
ていない。
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産および負債: 当グループは、一定の金融資産および金融負債を、トレーディング
目的保有または、純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定されたもの、のいずれかに分類する。これらは公正価値で
計上され、それぞれ、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産、および純損益を通じて公正価値で測定する金融負債として
表示される。トレーディング資産および負債の定義を満たさない一定の金融資産および負債は、公正価値オプションを利用し、
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定されている。純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定するに
は、金融資産および負債が、以下の基準のうちの一つを満たしていなくてはならない。(1) その指定により、測定上または認識
上の矛盾が解消または著しく減少する、(2) 金融資産または負債、またはその両方からなるグループの運用管理および実績評
価が、文書化されたリスク管理または投資戦略に従って、公正価値に基づいて行われている、あるいは、(3)その商品が一つまた
は複数の組込デリバティブを含んでいる(ただし、以下の場合は除く(a) 当該組込デリバティブが、そうでなければ契約で要
求されていたであろうキャッシュ・フローを大きく修正しない場合、あるいは、(b)ほとんど、または全く分析しなくても、分離
が禁じられていることが明らかな場合)。
貸出金: 貸出金には、創出または購入した、支払額が固定的または決定可能なデリバティブ以外の金融資産で、活発な市場で
の公表価格がなく、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産にも売却可能金融資産にも分類されていないものが含まれ
る。企業結合または資産の購入以外により取得した貸出金は当初、その取引価格で認識される。取引価格とは、借手に支払った
現金の額である。貸出金の当初の帳簿価額にはさらに、直接的増分取引費用およびフィーの純額が含められる。これらの貸出金
は、当初認識後は、実効金利法を用いて償却原価(減損控除後)で測定される。
企業結合の一部または資産の購入として取得した貸出金は当初、取得日の公正価値で認識される。取得日の公正価値には、当
該貸出金の信用の質(発生損失を含む。)を考慮した予想キャッシュ・フローが組み込まれる。利息収益は、実効金利法を用い
て認識される。取得日後、当グループは、減損の客観的証拠があるか否かを評価する。貸出金に減損が生じていると判断された
場合には、貸倒引当金が認識され、対応する額は連結損益計算書の信用リスク引当金繰入額科目に借方計上される。これらの貸
出金の信用の質がその後改善した場合には、現在の帳簿価額の修正を通じて即時に認識され、対応する利得が利息収益に認識
される。
純損益を通じて公正価値で測定するものにも、貸出金にも分類されない金融資産は、売却可能として、負債証券または持分証
券のいずれかとして分類される。
売却可能金融資産: 売却可能として分類された金融資産は、当初、公正価値に当該金融資産の取得に直接起因する取引費用を
加算した額で認識される。プレミアムおよびディスカウントの償却は純利息収益に計上される。売却可能として分類された金
融資産は公正価値で計上され、公正価値の変動は、当該資産が公正価値ヘッジの対象である場合を除き、資本の中の、損益計算
書に認識されていない純利得(損失)に計上される。当該資産が公正価値ヘッジの対象である場合には、ヘッジ対象リスクに起
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因する公正価値の変動は、その他の収益に計上される。
金融負債: 純損益を通じて公正価値で測定する金融負債を除き、金融負債は、実効金利法を用いて償却原価で測定される。金
融負債には、発行した長期および短期の債務が含まれ、当初、公正価値すなわち受け取った対価から、負担した取引費用を控除
した額で測定される。発行債務の市場での買戻しは消滅として取り扱われ、関連する利得または損失が連結損益計算書に計上
される。自己社債の後日における市場での売却は、債務の再発行として取り扱われる。
企業は、「純損益を通じて公正価値で測定する金融資産」(トレーディング資産)または「AFS金融資産」に分類された一
定の金融資産を、「貸出金」へと分類変更することができる。資産の分類変更には、当初認識以降、経営陣による対象資産に関
する意思の明確な変更がなければならず、かつ、当該金融資産は分類変更日において貸出金の定義を充足していなければなら
ない。加えて、分類変更日現在、当該資産を予見可能な将来まで保有する意思および能力を有していなければならない。「予見
可能な将来」を定義する単一の特定期間はなく、これは経営陣の判断を要する問題である。この判断を行うに当たり、ドイツ銀
行は、何が「予見可能な将来」とされるかについて、以下の最低限の要件を設定した。
分類変更時に、
− 対象資産を売却または証券化を通じて1年以内に処分する意思がないこと、ならびに対象資産を保有する当グループの能力
を制限するかまたは売却を要求する内部的および外部的要求がないこと。
− 今後のビジネス・プランが、短期的な価格変動による利益を享受することであってはならない。
これらの基準を満たす分類変更が提案される金融資産は、検討対象の各金融資産の事実および状況に基づいて検討される。
当該資産保有の戦略を実行する能力および妥当性を考慮に入れた上で、経営陣による肯定的な主張が必要となる。
上記の基準に加えて、資産の返済見込額が見積公正価値を超過していること、および予見可能な将来まで保有することによ
り資産に係るリターンが最適化することを示す説得力のある証拠が存在することも要求される。
日本の会計原則では、改正企業会計基準第10号「金融商品会計に関する会計基準」に基づき、金融資産および金融負債は以
下のように測定される。
・売買目的有価証券は、時価で測定し、時価の変動は損益認識される。
・満期保有目的の債券は、取得原価または償却原価で測定される。
・個別財務諸表においては、子会社株式および関連会社株式は、取得原価で計上される。
・売買目的有価証券、満期保有目的の債券、子会社株式および関連会社株式以外の有価証券(「その他有価証券」)は、時価で
測定し、時価の変動額は、a) 純資産に計上され、売却、減損あるいは回収時に損益計算書へ計上される、もしくはb) 個々の
証券について、時価が原価を上回る場合には純資産に計上し、下回る場合には損益計算書に計上する。
・時価を把握することが極めて困難と認められる有価証券は、a) 社債その他の債券は、債権の貸借対照表価額に準ずる、また
はb) 社債その他の債券以外の有価証券は取得原価で計上される。
・貸付金および債権は、取得原価または償却原価から貸倒引当金を控除した金額で測定される。
・金融負債は債務額で測定される。ただし、社債については償却原価法に基づいて算定された価額で評価しなければならない。
公正価値オプションに関する会計基準はない。
日本では、売買目的または売却可能(その他有価証券)から満期保有目的への組替えは認められず、売買目的から売却可能
(その他有価証券)への組替については、2008年12月より前は、限られた状況(事業体の経営者がトレーディング業務の廃止
を決定した場合に、当該事業体は売買目的として分類した有価証券をすべて、売却可能(その他有価証券)に組み替えること
ができる。)においてのみ認められていた。
7)資産の減損
非金融資産の減損:
IFRSでは、非流動資産の減損の兆候が認められ、その回収可能価額(正味売却価格と使用価値(使用価値は資産から生じる
と予想される将来キャッシュ・フローの現在価値である。)のいずれか高い金額)が帳簿価額を下回ると見積られる場合に
は、その差額を減損損失として認識する。減損損失が最後に認識されてから、当該資産の回収可能価額の算定に用いられた見積
りに変更があった場合には、のれんの減損を除き、減損損失の戻入が要求される。なお、耐用年数を確定できない無形資産やの
れんについては、減損の兆候の有無にかかわらず、少なくとも年一回の減損テストを実施しなければならない。
日本の会計原則では、「固定資産の減損に係る会計基準」(企業会計審議会 2002年8月9日)に基づき、減損の兆候が認めら
れ、かつ割引前将来キャッシュ・フローの総額(20年以内の合理的な期間に基づく)が帳簿価額を下回ると見積られる場合に
おいて、回収可能価額(正味売却価額と使用価値(継続的使用と使用後の処分によって生ずると見込まれる将来キャッシュ・
フローの現在価値)のいずれか高い方の金額)と帳簿価額の差額につき減損損失を計上する。減損損失の戻入は認められな
い。
金融資産の減損:
IFRSでは、金融資産または金融資産のグループが減損しているという客観的証拠の有無について各報告日に評価される。
貸付金および債権: 減損の証拠(例えば、取引相手先の重大な財政的困難、利息もしくは元本の支払不履行または遅滞)が存
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在する場合、損失の額は、資産の帳簿価額とその見積将来キャッシュ・フローの現在価値との差額として測定される。減損損失
の戻入は、損益計算書に認識される。
売却可能として分類された金融資産: 売却可能として分類された資本性金融商品の場合、客観的証拠には、投資の公正価値の
原価を下回る重要または長期的な下落が含まれる。売却可能として分類された負債証券の場合、減損は貸出金と同一の基準に
基づき評価される。減損の証拠がある場合、以前その他の包括利益に認識された金額は、当期の連結損益計算書に認識され、売
却可能金融資産に係る純利得(損失)に計上される。この金額は、資産の取得原価(元本の返済および償却を控除後)と現在
の公正価値(当該投資について以前損益計算書に認識された減損損失があればそれを控除後)との差額として決定される。売
却可能として分類された資本性金融商品に係る減損損失の戻入れは純損益を通じては行われず、資本に認識される。
日本の会計原則では、1999年1月22日に公表され、2008年3月10日に改正された企業会計基準第10号「金融商品に係る会計基
準」(以下「改正企業会計基準第10号」という。)に基づき、時価が入手可能な金融資産(売買目的有価証券を除く。)につい
て、償却原価で計上される金融資産(貸出金および債権を除く。)の時価が帳簿価額(償却原価)を下回って著しく下落した
場合、回復する見込みがあると認められる場合を除き、当該資産の帳簿価額は時価まで減額される。損失の額は当期純利益に認
識される。減損損失の戻入は認められない。
売却可能金融投資(その他有価証券)について、時価が取得原価を下回って著しく下落した場合、その他の包括利益累計額
に認識された累積未実現損失は、その他の包括利益累計額から除去され、当期純利益に認識される。
8)ヘッジ会計
IFRSでは、公正価値変動のヘッジについては、ヘッジされたリスクに起因するヘッジ対象資産または負債の公正価値の変動
またはその一部は、当該デリバティブのすべての公正価値の変動とともに損益計算書に認識される。ヘッジの非有効部分はそ
の他の収益に計上され、ヘッジされたリスクに関連した市場レートまたは価格の変動によりデリバティブおよびヘッジ対象項
目に対して行われた公正価値修正の純影響額として測定される。キャッシュ・フロー変動のヘッジについては、ヘッジ対象項
目に対する会計処理に変更はなく、デリバティブは公正価値で計上され、公正価値の変動は当初、ヘッジが有効である限り、損
益計算書に認識されていない純利得(損失)に計上される。その他の包括利益に当初計上されたこれらの金額は、その後、予定
取引が損益計算書に影響を与える期間と同一の期間に損益計算書に組み替えられる。ヘッジの非有効部分は、その他の収益に
計上され、通常、実際のヘッジ手段であるデリバティブと仮想の最適ヘッジの公正価値変動の差額として測定される。
日本の会計原則では、改正企業会計基準第10号「金融商品に係る会計基準」に基づき、デリバティブ取引について、会計基準
により定められたヘッジ会計の要件を満たす場合には、原則として、「繰延ヘッジ会計」(時価評価されているヘッジ手段に
係る損益または評価差額を、ヘッジ対象に係る損益が認識されるまで純資産の部において繰り延べる方法)を適用し、ヘッジ
対象である資産または負債に係る相場変動等を会計基準に基づき損益に反映させることができる場合には、「時価ヘッジ会
計」(ヘッジ対象である資産または負債に係る相場変動等の損益とヘッジ手段に係る損益とを同一の会計期間に認識する。)
を適用できる。
資産または負債に係る金利の受払条件を変換することを目的として利用されている金利スワップが金利変換の対象となる
資産または負債とヘッジ会計の要件を充たしており、かつ、その想定元本、利息の受払条件および契約期間が当該資産または負
債とほぼ同一である場合には、金利スワップを時価評価せず、その金銭の受払の純額等を当該資産または負債に係る利息に加
減する「特例処理」が認められている。また、ヘッジ会計の要件を満たす為替予約等については、当分の間、為替予約等により
確定する決済時における円貨額により外貨建取引および金銭債権債務等を換算し直物為替相場との差額を期間配分する方法
(「振当処理」)によることができる。
複数の資産または負債から構成されているヘッジ対象をヘッジしている場合には、ヘッジ手段に係る損益または評価差額
は、損益が認識された個々の資産または負債に合理的な方法により配分する。
9)金融資産の認識の中止
IFRSでは、金融資産からのキャッシュ・フローに対する契約上の権利が失効した場合、または、当該資産からのキャッシュ・
フローを受け取る契約上の権利を譲渡したか、もしくは一定の基準を条件として一または複数の受領者に対し当該キャッシュ
・フローを支払う義務を引き受けた場合に、金融資産の認識の中止が検討される。譲渡した金融資産については、所有に関する
実質上すべてのリスクおよび経済価値を移転した場合に、認識の中止を行う。
日本の会計原則では、改正企業会計基準第10号「金融商品に係る会計基準」に基づき、譲渡金融資産の財務構成要素ごとに
支配が第三者に移転しているかどうかの判断に基づいて、当該金融資産の認識の中止がなされる。
10)株式を基礎とした報酬
IFRSでは、資本性金融商品として分類された報奨に関する報酬費用は、付与日において株式を基礎とした報奨の公正価値に
基づき測定される。報酬費用は、従業員の当該報奨に関連する勤務の期間にわたり、または分割で交付される報奨に関しては当
該部分の期間にわたり、定額法に基づき計上される。対応する金額は資本剰余金に計上される。
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日本では、企業会計基準第8号「ストック・オプション等に関する会計基準」に基づき、2006年5月1日以後に付与されたス
トック・オプションについては、付与日から権利確定日までの期間にわたり、付与日現在のストック・オプションの公正価値
に基づいて報酬費用が認識され、対応する金額は純資産の部に新株予約権として計上される。2006年5月1日より前に付与され
たストック・オプションについては特に規定がなかった。
11)確定給付型制度
確定給付制度として会計処理されるすべての退職給付制度は、確定給付債務の現在価値および関連する勤務費用を決定する
ため予測単位積増方式を用いて評価される。この方法の下では、人口統計、昇給、金利およびインフレ率に関する仮定を含む数
理計算に基づき決定が行われる。ドイツ銀行の会計方針に従い、数理計算上の差異は、発生した期間に株主持分に認識され、連
結包括利益計算書に表示される。当行の給付制度の大部分は、積立式である。
日本の会計原則では、「退職給付に係る会計基準」(企業会計審議会 1998年6月16日)(2005年3月16日、2007年5月15日お
よび2008年7月31日に一部改正)に基づき、確定給付型退職給付制度について、過去勤務債務、数理計算上の差異および会計基
準変更時差異の遅延認識が認められているため、退職給付債務に未認識過去勤務債務および未認識数理計算上の差異を加減し
た額から年金資産の額を控除した額を退職給付に係る負債として計上する。なお、当該未認識項目について一括して損益処理
することも選択可能である。退職給付に係る費用は、数理計算上の差異の費用処理額も含め、特定の場合を除いて、営業費用と
して損益計算書に計上される。
12)金融保証契約
IFRSでは、金融保証契約について、当初、公正価値で負債に計上することが要求され、以後は、当初測定額から償却累計額を控
除した額と、貸借対照表日における現在の債務の決済に要する支出の最善の見積額のいずれか高い方の額で測定される。
日本の会計原則では、金融資産または金融負債の消滅の認識の結果生じる債務保証を除いて、保証を当初より公正価値で貸
借対照表に計上することは求められていない。銀行の場合には、第三者に負う保証債務は偶発債務として額面金額を支払承諾
勘定に計上し、同時に銀行が顧客から得る求償権を偶発債権として支払承諾見返勘定に計上する。保証に起因して、将来の損失
が発生する可能性が高く、かつその金額を合理的に見積ることができる場合には、債務保証損失引当金を計上する。
13)投資不動産
IFRSでは、投資不動産の当初認識後の評価方法として、事業体は以下のいずれかを選択できる。
a)公正価値モデル。投資不動産は公正価値で測定され、公正価値の変動は損益計算書において認識される。
b)原価モデル。原価モデルでは、投資不動産を減価償却後の簿価(減損損失累計額控除後)で測定することが要求される。
原価モデルを選択した事業体は、投資不動産の公正価値情報を開示する。
日本の会計原則では、投資不動産について、その他の有形固定資産と同様に、取得原価による会計処理を行い、必要に応じて
減損処理を行なう。ただし、2008年11月28日に企業会計基準第20号「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準」が公表
され、賃貸等不動産を保有している企業は、以下の事項を注記することが求められる。
a) 賃貸等不動産の概要
b) 賃貸等不動産の貸借対照表計上額および期中における主な変動
c) 賃貸等不動産の当期末における時価およびその算定方法
d) 賃貸等不動産に関する損益
なお、a) および d) は中間では要求されない。同基準は、2010年3月31日以後終了する事業年度の年度末に係る財務諸表から
適用された。2011年3月25日、企業会計基準委員会は企業会計基準第20号を改正し、四半期での取扱いを明確にした。当該改正企
業会計基準は、2011年4月1日以後開始する連結会計年度および事業年度の期首から適用される。
14)リース取引
IFRSでは、資産の所有権に係るすべてのリスクおよび経済価値が借手に実質的に移転されるリースは、借手の財務書類に
ファイナンス・リースとして資産計上され、対応するリース債務が負債として計上される。
日本の会計原則では、ファイナンス・リース取引とは、解約不能かつフルペイアウトの要件を満たすものをいい、ファイナン
ス・リース取引に該当するかどうかについてはその経済的実質に基づいて判断すべきものであるが、解約不能リース期間が、
リース物件の経済的耐用年数の概ね75%以上または解約不能のリース期間中のリース料総額の現在価値が、リース物件を借手
が現金で購入するものと仮定した場合の合理的見積金額の概ね90%以上のいずれかに該当する場合は、ファイナンス・リース
と判定され、借手の財務諸表に資産計上し、対応するリース債務を負債に計上する。ただし、少額(リース契約1件当たりのリー
ス料総額が300万円以下の所有権移転外ファイナンス・リース)または短期(1年以内)のファイナンス・リースについては、
通常の賃貸借取引に係る方法に準じて会計処理を行うことができる。2007年3月30日に企業会計基準第13号「リース取引に関
する会計基準」の公表により従前のリース会計基準が改正され、2008年4月1日以後開始する事業年度から適用されている。こ
の改正後基準の下では、それまで賃貸借取引に準じた会計処理が認められていた所有権移転外ファイナンス・リースについて
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も、通常の売買取引に係る方法に準じて、リース物件およびこれに係る債務をリース資産およびリース債務として財務諸表に
計上することとなった。ただし、リース取引開始日が企業会計基準第13号適用初年度開始前のリース取引で、所有権移転外ファ
イナンス・リースの場合、引き続き通常の賃貸借取引に準じた会計処理を適用できる。この場合は、借手の財務諸表に、引き続
き通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理を適用している旨および資産計上されたと仮定した場合の一定の注記開示
が必要とされる。
15)金融商品の公正価値の開示
IFRSでは、事業体の財政状態および業績に対する金融商品の重要性、金融商品から生じる信用リスク、流動性リスクおよび
マーケット・リスクに関する定性的および定量的情報ならびに事業体のリスク管理方法について開示することが要求されて
いる。
日本の会計原則では、デリバティブ取引に係るリスクの内容およびリスク管理体制等の取引の状況、ならびに有価証券およ
びデリバティブ取引の時価等の開示が要求されている。2008年3月10日付で、企業会計基準第10号「金融商品に関する会計基
準」が改正され、上記の開示に関する要件を金融商品全般に広げている。すなわち、金融商品の状況に関する事項および金融商
品の時価等に関する事項を開示しなければならない。この改正基準は2010年3月31日以後終了する事業年度の年度末に係る財
務諸表から適用された。
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第7【外国為替相場の推移】
1【最近5年間の事業年度別為替相場の推移】
ユーロから円への為替相場は、国内において時事に関する事項を掲載する2以上の日刊新聞紙に最近5年間の事業年度に
おいて掲載されているので、記載を省略する。
2【最近6月間の月別最高・最低為替相場】
ユーロから円への為替相場は、国内において時事に関する事項を掲載する2以上の日刊新聞紙に最近6カ月において掲載
されているので、記載を省略する。
3【最近日の為替相場】
1ユーロ=97.62円(2012年5月31日)
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第8【本邦における提出会社の株式事務等の概要】
1.日本における株式事務等の概要
(1)株式の名義書換取扱場所および株主名簿管理人
当行は、無額面記名式株式を発行している。日本においては当行株式の名義書換取扱場所または株主名簿管理人は存在し
ない。
普通株式の取得者(以下「実質株主」という。)は、その取得窓口となった証券会社(以下「窓口証券会社」という。)
からあらかじめ外国証券取引口座約款の交付を受け、同約款に基づき外国証券取引口座(以下「取引口座」という。)を
開設する必要がある。売買の執行、代金の決済、証券の保管およびその他株式の取引に関する事項はすべてこの取引口座に
より処理される。
普通株式は、窓口証券会社を代理するドイツにおける保管機関(以下「現地保管機関」という。)又はその名義人の名義
で当行に登録され、当該普通株券は現地保管機関に保管される。各窓口証券会社は自社に取引口座を持つ全実質株主の明
細表(以下「実質株主明細表」という。)を作成する。実質株主明細表には各実質株主の氏名及び普通株式持株数が記載
される。
(2)株主に対する特典…………なし
(3)株式の譲渡制限……………なし
(4)その他の株式事務に関する事項
決算期 ……………毎年12月31日
定時株主総会 ……………株主総会は、デュッセルドルフ、フランクフルト・アム・マインもしくは人口50万以上のドイ
ツの都市において営業年度の開始後8か月以内に開催される。
基準日 ……………当行の株式に対する配当を当行から受領する権利を有する実質株主は、通常、ドイツにおける配
当支払日(通常、利益処分案についての株主総会決議が行われた日の翌銀行営業日)に応当
する日本での同一の暦日現在で作成された実質株主明細表上の名義人である。
株券の種類 ……………無額面株式の1券種
株券に関する手数料………実質株主は、窓口証券会社に外国証券取引口座を開設、維持するにあたり、外国証券取引口座
約款に従って年間口座管理料の支払をする必要がある。この管理料は現地保管機関の手数料
その他の費用を含む。
通知 ……………当行が株主に対して行う通知及び通信は、普通株式の登録所持人たる現地保管機関又はその名義
人に対してなされる。現地保管機関はこれを窓口証券会社に送付し、窓口証券会社はこれを
さらに外国証券取引口座約款の規定に従い各実質株主に通知する措置をとる。実費は実質株
主に請求される。
公告 ……………日本においては公告は行わない。
2.日本における実質株主の権利行使に関する手続
(1)実質株主の議決権の行使に関する手続
議決権の行使は実質株主が窓口証券会社を通じて行う指示に基づき、現地保管機関又はその名義人が行う。しかし、実質
株主が特に指示しない場合、現地保管機関又はその名義人は議決権の行使を行わない。
(2)剰余金の配当請求に関する手続
外国証券取引口座約款に従い、配当金は、窓口証券会社が現地保管機関又はその名義人から一括受領し、取引口座を通じ
て実質株主に交付される。
株式配当により割り当てられた普通株式は、実質株主が特に要請した場合を除き、窓口証券会社を代理する現地保管機関
によりドイツで売却され、その売却代金は窓口証券会社が現地保管機関又はその名義人から一括受領し、取引口座を通じ
て実質株主に支払われる。
無償交付の方法により発行される普通株式は、原則として窓口証券会社を代理する現地保管機関又はその名義人の名義
で登録され、当該株券は現地保管機関が保管し、実質株主に係る窓口証券会社の残高が変更される。
普通株式について新株引受権が付与される場合には、新株引受権は、原則として窓口証券会社を代理する現地保管機関に
よりドイツで売却され、その売却代金は窓口証券会社が現地保管機関又はその名義人から一括受領し、取引口座を通じて
実質株主に支払われる。
(3)株式の移転に関する手続
実質株主は窓口証券会社を通じてその持株の保管替え又は売却注文をなすことができる。実質株主と窓口証券会社との
間の決済は原則として円貨によるほか、外国証券取引口座約款の規定に従う。
(4)配当等に関する課税上の取扱い
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(イ)配当 ……実質株主に対する配当は、日本の税法上配当所得となる。
本書提出日現在、配当に関する日本の課税上の取扱いの概要は次のとおりである。日本の居住者たる個
人が日本国内の支払の取扱者を通じて支払を受ける配当については、ドイツにおいて当該配当の支払
の際に徴収されたドイツの国または地方公共団体の源泉徴収税額があるときは、この額を控除した後
の金額に対して、10%(所得税7%、住民税3%)の税率による源泉徴収が行われる(平成25年1月1
日から同年12月31日までに支払を受ける配当については、10.147%(所得税7.147%、住民税3%)、平
成26年1月1日から平成49年12月31日までに支払を受ける配当については、20.315%(所得税
15.315%、住民税5%)、平成50年1月1日以後に支払を受ける配当については、20%(所得税15%、住
民税5%)の税率となる)。総合課税または申告分離課税のいずれかを選択して確定申告をすること
ができるが(申告分離課税を選択した場合の税率は、源泉徴収税率と同一である)、日本国内の支払の
取扱者を通じて支払を受ける配当について確定申告不要を選択した場合は源泉徴収された税額のみで
課税関係は終了する。日本の法人が日本国内の支払の取扱者を通じて支払を受ける配当については、所
得税のみ7%の税率による源泉徴収が行われる(平成25年1月1日から同年12月31日までに支払を受
ける配当については、7.147%、平成26年1月1日から平成49年12月31日までに支払を受ける配当につ
いては、15.315%、平成50年1月1日以後に支払を受ける配当については、15%の税率となる)。
ドイツにおいて徴収された税金は、日本の税法の規定に従い、外国税額控除の対象となる。
(ロ)売買損益……当行株式の日本における売買に基づく損益についての課税は、日本の会社の株式の売買損益課税と同
様である。
(ハ)相続税 ……当行株式を相続しまたは遺贈を受けた日本の実質株主には、日本の相続税法に基づき相続税が課せられ
るが、外国税額控除が認められる場合がある。
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第9【提出会社の参考情報】
1【提出会社の親会社等の情報】
該当事項なし
2【その他の参考情報】
提出書類
発行登録追補書類
発行登録追補書類
臨時報告書(企業内容等の開示に関する内閣府
令第19条第1項及び第2項第1号の規定に基づ
く)
訂正発行登録書
訂正発行登録書
発行登録追補書類
発行登録追補書類
発行登録追補書類
発行登録追補書類
発行登録追補書類
発行登録追補書類
訂正発行登録書
訂正発行登録書
発行登録追補書類
発行登録追補書類
有価証券報告書
訂正発行登録書
訂正発行登録書
有価証券報告書の訂正報告書
有価証券報告書の訂正報告書
訂正発行登録書
訂正発行登録書
発行登録追補書類
発行登録追補書類
発行登録追補書類
発行登録追補書類
有価証券届出書
訂正発行登録書
有価証券届出書の訂正届出書
発行登録追補書類
発行登録追補書類
臨時報告書(企業内容等の開示に関する内閣府
令第19条第1項及び第2項第1号の規定に基づ
く)
訂正発行登録書
訂正発行登録書
有価証券届出書の訂正届出書
発行登録追補書類
有価証券届出書の訂正届出書
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半期報告書
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提出年月日
2011年2月10日
2011年2月10日
2011年2月14日
2011年2月14日
2011年2月14日
2011年2月15日
2011年2月17日
2011年2月17日
2011年2月18日
2011年2月24日
2011年3月14日
2011年4月1日
2011年4月1日
2011年4月8日
2011年5月16日
2011年6月28日
2011年6月28日
2011年6月28日
2011年7月1日
2011年7月1日
2011年7月1日
2011年7月1日
2011年7月6日
2011年7月15日
2011年7月15日
2011年7月21日
2011年7月22日
2011年7月29日
2011年7月29日
2011年8月3日
2011年8月8日
2011年8月15日
2011年8月15日
2011年8月15日
2011年8月17日
2011年8月19日
2011年8月19日
2011年8月25日
2011年8月31日
2011年8月31日
2011年9月1日
2011年9月9日
2011年9月30日
2011年9月30日
2011年9月30日
2011年9月30日
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令第19条第1項及び第2項第1号の規定に基づ
く)
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臨時報告書(企業内容等の開示に関する内閣府
令第19条第2項第9号の規定に基づく)
訂正発行登録書
訂正発行登録書
2011年10月4日
2011年10月4日
2011年10月4日
2011年10月5日
2011年11月11日
2011年11月25日
2011年11月30日
2011年11月30日
2011年11月30日
2011年12月13日
2011年12月13日
2011年12月16日
2011年12月19日
2011年12月28日
2011年12月28日
2012年1月6日
2012年1月13日
2012年1月17日
2012年1月31日
2012年2月8日
2012年2月9日
2012年2月9日
2012年2月13日
2012年2月15日
2012年2月16日
2012年2月16日
2012年2月16日
2012年2月16日
2012年2月20日
2012年2月20日
2012年2月22日
2012年2月23日
2012年3月1日
2012年3月1日
2012年3月1日
2012年3月19日
2012年3月19日
2012年3月19日
2012年3月28日
2012年4月11日
2012年5月2日
2012年5月14日
2012年5月15日
2012年5月30日
2012年5月30日
2012年6月27日
2012年6月27日
2012年6月27日
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第二部【提出会社の保証会社等の情報】
第1【保証会社情報】
該当事項なし
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第2【保証会社以外の会社の情報】
1【当該会社の情報の開示を必要とする理由】
1.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年6月28日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(JFEホールディン
グス株式会社)
(1) 対象株式の発行会社の名称および住所
ジェイ エフ イー ホールディングス株式会社
東京都千代田区内幸町二丁目2番3号
(2) 対象株式の開示を必要とする理由
ジェイ エフ イー ホールディングス株式会社は、対象株式の発行会社であり、本社債は、計算代理人が算定するとこ
ろにより、早期償還事由が発生した場合、額面金額で早期償還され、また、計算代理人が算定するところにより、最終評
価日において、最終評価価格が転換価格未満となる場合には、交付株式数の交付および現金調整額の支払により満期
償還される。したがって、当該会社の企業情報は、本社債の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社
債の発行会社、売出人、売出取扱人その他の本社債の発行に係る関係者は、独自に当該会社の情報に関していかなる調
査も行っておらず、その正確性および完全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載した情報は公開の
情報より抜粋したものである。
(3) 対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:614,438,399(平成24年2月3日現在)
上場金融商品取引所
:東京証券取引所(市場第一部)
大阪証券取引所(市場第一部)
名古屋証券取引所(市場第一部)
内容
:単元株式数100株
(注)平成24年2月3日現在の発行済株式総数には、平成24年2月1日から同月3日までの新株予約権付社債に係る
新株予約権の行使により発行された株式は含まれていない。
2.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年6月28日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(TDK株式会社)
(1) 対象株式の発行会社の名称および住所
TDK株式会社
東京都中央区日本橋一丁目13番1号
(2) 対象株式の開示を必要とする理由
TDK株式会社は、対象株式の発行会社であり、本社債は、計算代理人が算定するところにより、早期償還事由が発生
した場合、額面金額で早期償還され、また、計算代理人が算定するところにより、最終評価日において、最終評価価格が
転換価格未満となる場合には、交付株式数の交付および現金調整額の支払により満期償還される。したがって、当該会
社の企業情報は、本社債の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行会社、売出人その他の
本社債の発行に係る関係者は、独自に当該会社の情報に関していかなる調査も行っておらず、その正確性および完全
性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3) 対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:129,590,659(平成24年2月10日現在)
上場金融商品取引所
:東京証券取引所(市場第一部)
ロンドン証券取引所
内容
:単元株式数100株
(注)1.ロンドン証券取引所は原株の振替決済方式により上場している。
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2.「発行済株式総数」欄には、平成24年2月1日から平成24年2月10日までの新株予約権の行使により発行
された株式数は含まれていない。
3.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年6月28日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(日立建機株式会社)
(1) 対象株式の発行会社の名称および住所
日立建機株式会社
東京都文京区後楽二丁目5番1号
(2) 対象株式の開示を必要とする理由
日立建機株式会社は、対象株式の発行会社であり、本社債は、計算代理人が算定するところにより、早期償還事由が発
生した場合、額面金額で早期償還され、また、計算代理人が算定するところにより、最終評価日において、最終評価価格
が転換価格未満となる場合には、交付株式数の交付および現金調整額の支払により満期償還される。したがって、当該
会社の企業情報は、本社債の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行会社、売出人その他
の本社債の発行に係る関係者は、独自に当該会社の情報に関していかなる調査も行っておらず、その正確性および完
全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3) 対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:215,115,038(平成24年2月9日現在)
上場金融商品取引所
:株式会社東京証券取引所市場第一部
株式会社大阪証券取引所市場第一部
内容
:完全議決権株式で、権利内容に何ら限定のない当該会社における標準となる
株式であり、単元株式数は、100株である。
4.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年7月17日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(株式会社小松製作
所)
(1) 対象株式の発行会社の名称および住所
株式会社小松製作所
東京都港区赤坂二丁目3番6号
(2) 対象株式の開示を必要とする理由
株式会社小松製作所は、対象株式の発行会社であり、本社債は、計算代理人が算定するところにより、早期償還事由が
発生した場合、額面金額で早期償還され、また、計算代理人が算定するところにより、最終評価日において、最終評価価
格が転換価格未満となる場合には、交付株式数の交付および現金調整額の支払により満期償還される。したがって、当
該会社の企業情報は、本社債の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行会社、売出人その
他の本社債の発行に係る関係者は、独自に当該会社の情報に関していかなる調査も行っておらず、その正確性および
完全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3) 対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:983,130,260(平成24年6月19日現在)
上場金融商品取引所
:東京証券取引所(市場第一部)
大阪証券取引所(市場第一部)
内容
:権利内容に何ら限定のない当該会社における標準となる株式
単元株式数100株
5.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年7月17日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(三井物産株式会社)
(1) 対象株式の発行会社の名称および住所
三井物産株式会社
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東京都千代田区大手町一丁目2番1号
(2) 対象株式の開示を必要とする理由
三井物産株式会社は、対象株式の発行会社であり、本社債は、計算代理人が算定するところにより、早期償還事由が発
生した場合、額面金額で早期償還され、また、計算代理人が算定するところにより、最終評価日において、最終評価価格
が転換価格未満となる場合には、交付株式数の交付および現金調整額の支払により満期償還される。したがって、当該
会社の企業情報は、本社債の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行会社、売出人その他
の本社債の発行に係る関係者は、独自に当該会社の情報に関していかなる調査も行っておらず、その正確性および完
全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3) 対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:1,829,153,527(平成24年6月21日現在)
上場金融商品取引所
:東京、大阪、名古屋(以上各市場第一部)、札幌、福岡各証券取引所
内容
:単元株式数は100株である。
6.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年7月26日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(日立建機株式会社)
上記3.に同じ
7.ドイツ銀行ロンドン支店2012年8月6日満期 早期償還条項/他社株転換条項付円建社債(株式会社大阪チタニウムテ
クノロジーズ)
(1) 対象株式の発行会社の名称および住所
株式会社大阪チタニウムテクノロジーズ
兵庫県尼崎市東浜町1番地
(2) 対象株式の開示を必要とする理由
株式会社大阪チタニウムテクノロジーズは、償還対象株式の発行会社であり、本社債は、計算代理人が算定するとこ
ろにより、ノックアウト事由が発生した場合、額面金額で早期償還され、また、計算代理人が算定するところにより、観
察期間中のいずれかの取引所営業日において、償還対象株式水準がノックイン水準以下となった場合には、償還株式
数の交付および端数部分償還金の支払により満期償還される。したがって、当該会社の企業情報は、本社債の投資判断
に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行会社、売出人その他の本社債の発行に係る関係者は、独自
に当該会社の情報に関していかなる調査も行っておらず、その正確性および完全性について何ら保証するものではな
い。なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3) 対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:36,800,000(平成24年6月21日現在)
上場金融商品取引所
:東京証券取引所市場第一部
内容
:単元株式数100株
8.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年8月28日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(グリー株式会社普通
株式)
(1) 対象株式の発行会社の名称および住所
グリー株式会社
東京都港区六本木六丁目10番1号
(2) 対象株式の開示を必要とする理由
グリー株式会社は、対象株式の発行会社であり、本社債は計算代理人が算定するところにより、早期償還事由が発生
した場合、額面金額で早期償還され、また、計算代理人が算定するところにより、最終評価日において、最終評価価格が
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転換価格未満となる場合には、交付株式数の交付および現金調整額の支払により満期償還される。したがって、当該会
社の企業情報は、本社債の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行会社、売出人、売出取扱
人その他の本社債の発行に係る関係者は、独自に当該会社の情報に関していかなる調査も行っておらず、その正確性
および完全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3) 対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:232,980,000(平成24年5月14日)
上場金融商品取引所
:東京証券取引所(市場第一部)
内容
:単元株式数100株
(注)「発行済株式総数」欄には、平成24年5月1日から平成24年5月14日までの新株予約権の行使により発行され
た株式数は含まれていない。
9.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年8月28日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(三菱電機株式会社普
通株式)
(1) 対象株式の発行会社の名称および住所
三菱電機株式会社
東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
(2) 対象株式の開示を必要とする理由
三菱電機株式会社は、対象株式の発行会社であり、本社債は、計算代理人が算定するところにより、早期償還事由が発
生した場合、額面金額で早期償還され、また、計算代理人が算定するところにより、最終評価日において、最終評価価格
が転換価格未満となる場合には、交付株式数の交付および現金調整額の支払により満期償還される。したがって、当該
会社の企業情報は、本社債の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行会社、売出人、売出取
扱人その他の本社債の発行に係る関係者は、独自に当該会社の情報に関していかなる調査も行っておらず、その正確
性および完全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものであ
る。
(3) 対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:2,147,201,551(平成24年2月13日現在)
上場金融商品取引所
:国内:東京(市場第一部)
海外:ロンドン
内容
:単元株式数1,000株
(注)上記普通株式は、議決権を有している。
10.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年8月28日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(住友商事株式会社普
通株式)
(1) 対象株式の発行会社の名称および住所
住友商事株式会社
東京都中央区晴海1丁目8番11号
(2) 対象株式の開示を必要とする理由
住友商事株式会社は、対象株式の発行会社であり、本社債は、計算代理人が算定するところにより、早期償還事由が発
生した場合、額面金額で早期償還され、また、計算代理人が算定するところにより、最終評価日において、最終評価価格
が転換価格未満となる場合には、交付株式数の交付および現金調整額の支払により満期償還される。したがって、当該
会社の企業情報は、本社債の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行会社、売出人その他
の本社債の発行に係る関係者は、独自に当該会社の情報に関していかなる調査も行っておらず、その正確性および完
全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
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(3) 対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:1,250,602,867(2012年6月22日現在)
上場金融商品取引所
:東京、大阪、名古屋(以上市場第一部)及び福岡の各証券取引所
内容
:完全議決権株式(権利内容に何ら限定がなく、当該会社において標準となる
株式)
単元株式数100株
(注1)「発行済株式総数」欄には、2012年6月1日から2012年6月22日までの新株予約権の行使により発行された
株式数は含まれていない。
(注2)米国において、米国預託証券(ADR)を発行している。
11.ドイツ銀行ロンドン支店2012年9月14日満期 早期償還条項/他社株転換条項付円建社債(株式会社みずほフィナン
シャルグループ)
(1) 対象株式の発行会社の名称および住所
株式会社みずほフィナンシャルグループ
東京都千代田区丸の内二丁目5番1号
(2) 対象株式の開示を必要とする理由
株式会社みずほフィナンシャルグループは、償還対象株式の発行会社であり、本社債は、計算代理人が算定するとこ
ろにより、ノックアウト事由が発生した場合、額面金額で早期償還され、計算代理人が算定するところにより、観察期
間中のいずれかの取引所営業日において、償還対象株式水準がノックイン水準以下となった場合には、償還株式数の
交付および端数部分償還金の支払により満期償還される。したがって、当該会社の企業情報は、本社債の投資判断に重
要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行会社、売出人その他の本社債の発行に係る関係者は、独自に当
該会社の情報に関していかなる調査も行っておらず、その正確性および完全性について何ら保証するものではない。
なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3) 対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:24,025,572,537(平成24年2月14日現在)
上場金融商品取引所
:東京証券取引所(市場第一部)
大阪証券取引所(市場第一部)
ニューヨーク証券取引所(注)1.
内容
:権利内容に何ら限定のない当該会社における標準となる株式
単元株式数100株(注)2.(注)3.
(注)1.米国預託証券(ADR)をニューヨーク証券取引所に上場している。
2.普通株式の発行済株式総数には、平成24年2月1日から平成24年2月14日までの第十一回第十一種優先株
式の取得請求と引換えに交付された株式数は含まれていない。
3.上記の株式については、会社法第322条第2項に規定する定款の定めはない。
12.ドイツ銀行ロンドン支店2012年12月7日満期 早期償還条項/他社株転換条項付円建社債(株式会社小松製作所)
上記4.に同じ
13.ドイツ銀行ロンドン支店2013年1月18日満期 早期償還条項/他社株転換条項付 円建社債(日産自動車株式会社)
(1) 対象株式の発行会社の名称および住所
日産自動車株式会社
神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地
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(2) 対象株式の開示を必要とする理由
日産自動車株式会社は、償還対象株式の発行会社であり、本社債は、計算代理人が算定するところにより、ノックアウ
ト事由が発生した場合、額面金額で早期償還され、また、計算代理人が算定するところにより、観察期間中のいずれか
の取引所営業日において、償還対象株式水準がノックイン水準以下となった場合には、償還株式数の交付および端数
部分償還金の支払により満期償還される。したがって、当該会社の企業情報は、本社債の投資判断に重要な影響を及ぼ
すと判断される。ただし、本社債の発行会社、売出人その他の本社債の発行に係る関係者は、独自に当該会社の情報に
関していかなる調査も行っておらず、その正確性および完全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載
した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3) 対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:4,520,715,112(平成24年2月13日現在)
上場金融商品取引所
:東京証券取引所市場第一部
内容
:単元株式数は100株である。
(注)発行済株式総数には、平成24年2月1日から平成24年2月13日までの新株予約権の行使により発行された株式
数は含まれていない。
14.ドイツ銀行ロンドン支店2013年3月15日満期 早期償還条項/他社株転換条項付 円建社債(カヤバ工業株式会社)
(1) 対象株式の発行会社の名称および住所
カヤバ工業株式会社
東京都港区浜松町二丁目4番1号世界貿易センタービル
(2) 対象株式の開示を必要とする理由
カヤバ工業株式会社は、償還対象株式の発行会社であり、本社債は、計算代理人が算定するところにより、ノックアウ
ト事由が発生した場合、額面金額で早期償還され、また、計算代理人が算定するところにより、観察期間中のいずれか
の取引所営業日において、償還対象株式水準がノックイン水準以下となった場合には、償還株式数の交付および端数
部分償還金の支払により満期償還される。したがって、当該会社の企業情報は、本社債の投資判断に重要な影響を及ぼ
すと判断される。ただし、本社債の発行会社、売出人その他の本社債の発行に係る関係者は、独自に当該会社の情報に
関していかなる調査も行っておらず、その正確性および完全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載
した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3) 対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:222,984,315(平成24年2月8日現在)
上場金融商品取引所
:東京証券取引所市場第一部
内容
:単元株式数1,000株
15.ドイツ銀行ロンドン支店2013年3月19日満期 早期償還条項/他社株転換条項付 円建社債(ヤマハ発動機株式会社)
(1) 対象株式の発行会社の名称および住所
ヤマハ発動機株式会社
静岡県磐田市新貝2500番地
(2) 対象株式の開示を必要とする理由
ヤマハ発動機株式会社は、償還対象株式の発行会社であり、本社債は、計算代理人が算定するところにより、ノックア
ウト事由が発生した場合、額面金額で早期償還され、また、計算代理人が算定するところにより、観察期間中のいずれ
かの取引所営業日において、償還対象株式水準がノックイン水準以下となった場合には、償還株式数の交付および端
数部分償還金の支払により満期償還される。したがって、当該会社の企業情報は、本社債の投資判断に重要な影響を及
ぼすと判断される。ただし、本社債の発行会社、売出人その他の本社債の発行に係る関係者は、独自に当該会社の情報
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に関していかなる調査も行っておらず、その正確性および完全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記
載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3) 対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:349,757,784(平成24年5月15日現在)
上場金融商品取引所
:東京証券取引所市場第一部
内容
:単元株式数100株
16.ドイツ銀行ロンドン支店 2013年4月3日満期早期償還条項付 他社株転換条項付 円建社債(対象株式:ジェイ エフ イー ホールディングス株式会社 普通株式)
上記1.に同じ
17.ドイツ銀行ロンドン支店 2013年4月3日満期早期償還条項付 他社株転換条項付 円建社債(対象株式:三菱電機株式
会社 普通株式)
上記9.に同じ
18.ドイツ銀行ロンドン支店 2013年4月3日満期早期償還条項付 他社株転換条項付 円建社債(対象株式:三菱商事株式
会社 普通株式)
(1) 対象株式の発行会社の名称および住所
三菱商事株式会社
東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
(2) 対象株式の開示を必要とする理由
三菱商事株式会社は、対象株式の発行会社であり、本社債は、計算代理人が算定するところにより、早期償還事由が発
生した場合、額面金額で早期償還され、また、計算代理人が算定するところにより、最終評価日において、最終評価価格
が転換価格未満となる場合には、交付株式数の交付および現金調整額の支払により満期償還される。したがって、当該
会社の企業情報は、本社債の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行会社、売出人その他
の本社債の発行に係る関係者は、独自に当該会社の情報に関していかなる調査も行っておらず、その正確性および完
全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3) 対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:1,653,505,751(平成24年2月14日現在)
上場金融商品取引所
:東京、大阪、名古屋(以上各市場第一部)、ロンドン各証券取引所
内容
:発行済株式は全て完全議決権株式かつ、権利内容に限定のない株式である。
単元株式数は100株である。
19.ドイツ銀行ロンドン支店 2013年8月28日満期複数株式参照型 他社株償還条項付社債(ノックイン型 早期償還条項
付)
A 株式会社クボタの情報
(1)対象株式の発行会社の名称および住所
株式会社クボタ
大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
(2)対象株式の開示を必要とする理由
株式会社クボタは償還対象株式の発行会社のうちの一つであり、本社債は、各早期償還判定日におけるワーストパ
フォーマンス銘柄の評価価格が早期償還水準以上であった場合、額面金額で早期償還され、また、観測期間中にいずれ
かの償還対象株式の株価の終値が、一度でもノックイン価格と同額となるかまたはそれを下回ったと計算代理人が決
定した場合には償還対象株式の交付および端株部分償還金の支払(存在する場合)により満期償還される。したがっ
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
て、当該会社の企業情報は本社債の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行者、売出人そ
の他の本社債の発行に係る関係者は独自に当該会社の情報に関しいかなる調査も行っておらず、その正確性および完
全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3)対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:1,285,919,180(平成24年6月22日現在)
上場金融商品取引所
:[国内]東京、大阪
[国外]ニューヨーク
内容
:単元株式数1,000株
(注)東京、大阪の各金融商品取引所においては市場第一部に上場している。
B ダイキン工業株式会社の情報
(1)対象株式の発行会社の名称および住所
ダイキン工業株式会社
大阪市北区中崎西二丁目4番12号梅田センタービル
(2)対象株式の開示を必要とする理由
ダイキン工業株式会社は償還対象株式の発行会社のうちの一つであり、本社債は、各早期償還判定日におけるワース
トパフォーマンス銘柄の評価価格が早期償還水準以上であった場合、額面金額で早期償還され、また、観測期間中にい
ずれかの償還対象株式の株価の終値が、一度でもノックイン価格と同額となるかまたはそれを下回ったと計算代理人
が決定した場合には償還対象株式の交付および端株部分償還金の支払(存在する場合)により満期償還される。した
がって、当該会社の企業情報は本社債の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行者、売出
人その他の本社債の発行に係る関係者は独自に当該会社の情報に関しいかなる調査も行っておらず、その正確性およ
び完全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3)対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:293,113,973(平成24年2月10日現在)
上場金融商品取引所
:東京証券取引所(市場第一部)
大阪証券取引所(市場第一部)
内容
:単元株式数100株
C 株式会社東芝の情報
(1)対象株式の発行会社の名称および住所
株式会社東芝
東京都港区芝浦一丁目1番1号
(2)対象株式の開示を必要とする理由
株式会社東芝は償還対象株式の発行会社のうちの一つであり、本社債は、各早期償還判定日におけるワーストパ
フォーマンス銘柄の評価価格が早期償還水準以上であった場合、額面金額で早期償還され、また、観測期間中にいずれ
かの償還対象株式の株価の終値が、一度でもノックイン価格と同額となるかまたはそれを下回ったと計算代理人が決
定した場合には償還対象株式の交付および端株部分償還金の支払(存在する場合)により満期償還される。したがっ
て、当該会社の企業情報は本社債の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行者、売出人そ
の他の本社債の発行に係る関係者は独自に当該会社の情報に関しいかなる調査も行っておらず、その正確性および完
全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3)対象株式についての詳細
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種類
:普通株式
発行済株式総数
:4,237,602,026(平成24年6月22日現在)
上場金融商品取引所
:東京、大阪、名古屋、ロンドンの各証券取引所(東京、大阪、名古屋は市場第一
部)
内容
:単元株式数1,000株
20.ドイツ銀行ロンドン支店 2013年9月20日満期複数株式参照型 他社株償還条項付社債(ノックイン型 早期償還条項
付)
A 住友化学株式会社の情報
(1)対象株式の発行会社の名称および住所
住友化学株式会社
東京都中央区新川二丁目27番1号
(2)対象株式の開示を必要とする理由
住友化学株式会社は償還対象株式の発行会社のうちの一つであり、本社債は、各早期償還判定日におけるワーストパ
フォーマンス銘柄の評価価格が早期償還水準以上であった場合、額面金額で早期償還され、また、観測期間中にいずれ
かの償還対象株式の株価の終値が、一度でもノックイン価格と同額となるかまたはそれを下回ったと計算代理人が決
定した場合には償還対象株式の交付および端株部分償還金の支払(存在する場合)により満期償還される。したがっ
て、当該会社の企業情報は本社債の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行者、売出人そ
の他の本社債の発行に係る関係者は独自に当該会社の情報に関しいかなる調査も行っておらず、その正確性および完
全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3)対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:1,655,446,177(平成24年6月22日現在)
上場金融商品取引所
:東京証券取引所市場第一部
大阪証券取引所市場第一部
内容
:単元株式数1,000株
B 東ソー株式会社の情報
(1)対象株式の発行会社の名称および住所
東ソー株式会社
山口県周南市開成町4560番地
(2)対象株式の開示を必要とする理由
東ソー株式会社は償還対象株式の発行会社のうちの一つであり、本社債は、各早期償還判定日におけるワーストパ
フォーマンス銘柄の評価価格が早期償還水準以上であった場合、額面金額で早期償還され、また、観測期間中にいずれ
かの償還対象株式の株価の終値が、一度でもノックイン価格と同額となるかまたはそれを下回ったと計算代理人が決
定した場合には償還対象株式の交付および端株部分償還金の支払(存在する場合)により満期償還される。したがっ
て、当該会社の企業情報は本社債の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行者、売出人そ
の他の本社債の発行に係る関係者は独自に当該会社の情報に関しいかなる調査も行っておらず、その正確性および完
全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3)対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:601,161,912(平成24年2月10日現在)
上場金融商品取引所
:東京証券取引所(市場第一部)
内容
:単元株式数1,000株
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C 栗田工業株式会社の情報
(1)対象株式の発行会社の名称および住所
栗田工業株式会社
東京都新宿区西新宿三丁目4番7号
(2)対象株式の開示を必要とする理由
栗田工業株式会社は償還対象株式の発行会社のうちの一つであり、本社債は、各早期償還判定日におけるワーストパ
フォーマンス銘柄の評価価格が早期償還水準以上であった場合、額面金額で早期償還され、また、観測期間中にいずれ
かの償還対象株式の株価の終値が、一度でもノックイン価格と同額となるかまたはそれを下回ったと計算代理人が決
定した場合には償還対象株式の交付および端株部分償還金の支払(存在する場合)により満期償還される。したがっ
て、当該会社の企業情報は本社債の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。ただし、本社債の発行者、売出人そ
の他の本社債の発行に係る関係者は独自に当該会社の情報に関しいかなる調査も行っておらず、その正確性および完
全性について何ら保証するものではない。なお、以下に記載した情報は公開の情報より抜粋したものである。
(3)対象株式についての詳細
種類
:普通株式
発行済株式総数
:132,800,256(平成24年2月13日現在)
上場金融商品取引所
:東京証券取引所市場第一部
大阪証券取引所市場第一部
内容
:権利内容に何ら限定のない当該会社における標準となる株式であり、単元株式
数は100株である。
21. ドイツ銀行AGロンドン2014年8月26日満期 ノックイン条項・期限前償還条項・他社株転換条項付円建債券(株式会社
小松製作所)
上記4.に同じ
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有価証券報告書
2【継続開示会社たる当該会社に関する事項】
1.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年6月28日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(JFEホールディン
グス株式会社)
ジェイ エフ イー ホールディングス株式会社の情報
(1) 当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第9期)(自 平成22年4月1日 至 平成23年3月31日)平成23年6月22日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
四半期会計期間(第10期第3四半期)(自 平成23年10月1日 至 平成23年12月31日)四半期報告書を平成24年
2月3日関東財務局長に提出
③ 臨時報告書
ア 平成23年6月22日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
イ 平成23年10月3日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第19号の規定に基づく)
ウ 平成23年10月26日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項及び企業内容等の開示に関する
内閣府令第19条第2項第6号の2の規定に基づく)
エ 平成24年4月2日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項及び企業内容等の開示に関する
内閣府令第19条第2項第9号の規定に基づく)
④ 訂正報告書
③ウの臨時報告書の訂正報告書を平成23年11月29日および平成24年5月10日いずれも関東財務局長に提出
(2) 上記書類の写しを縦覧に供している場所
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
株式会社大阪証券取引所
大阪市中央区北浜一丁目8番16号
株式会社名古屋証券取引所
名古屋市中区栄三丁目8番20号
2.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年6月28日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(TDK株式会社)
TDK株式会社の情報
(1) 当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第115期)(自 平成22年4月1日 至 平成23年3月31日)平成23年6月29日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
四半期会計期間(第116期第3四半期)(自 平成23年10月1日 至 平成23年12月31日)四半期報告書を平成24
年2月10日関東財務局長に提出
③ 臨時報告書
ア 平成23年7月1日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
イ 平成24年4月10日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第3号の規定に基づく)
ウ 平成24年6月21日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第2号の2の規定に基づく)
④ 訂正報告書
該当事項なし
(2) 上記書類の写しを縦覧に供している場所
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
3.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年6月28日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(日立建機株式会社)
日立建機株式会社の情報
(1) 当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
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有価証券報告書
事業年度(第47期)(自 平成22年4月1日 至 平成23年3月31日)平成23年6月21日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
四半期会計期間(第48期第3四半期)(自 平成23年10月1日 至 平成23年12月31日)四半期報告書を平成24年
2月9日関東財務局長に提出
③ 臨時報告書
ア 平成23年6月21日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
イ 平成23年11月29日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第6号の2の規定に基づく)
ウ 平成24年2月28日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第9号の規定に基づく)
④ 訂正報告書
①の有価証券報告書の訂正報告書を平成23年8月11日関東財務局長に提出
(2) 上記書類の写しを縦覧に供している場所
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
株式会社大阪証券取引所
大阪市中央区北浜一丁目8番16号
4.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年7月17日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(株式会社小松製作
所)
株式会社小松製作所の情報
(1) 当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第143期)(自 平成23年4月1日 至 平成24年3月31日)平成24年6月19日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
該当事項なし
③ 臨時報告書
平成24年6月22日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関する内
閣府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
④ 訂正報告書
該当事項なし
(2) 上記書類の写しを縦覧に供している場所
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
株式会社大阪証券取引所
大阪市中央区北浜一丁目8番16号
5.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年7月17日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(三井物産株式会社)
三井物産株式会社の情報
(1) 当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第93期)(自 平成23年4月1日 至 平成24年3月31日)平成24年6月21日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
該当事項なし
③ 臨時報告書
平成24年6月22日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関する内
閣府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
④ 訂正報告書
該当事項なし
(2) 上記書類の写しを縦覧に供している場所
三井物産株式会社中部支社
名古屋市中村区名駅南一丁目16番21号
三井物産株式会社関西支社
大阪市北区中之島二丁目3番33号
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
証券会員制法人札幌証券取引所
札幌市中央区南1条西5丁目14番地の1
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
株式会社名古屋証券取引所
名古屋市中区栄三丁目8番20号
株式会社大阪証券取引所
大阪市中央区北浜一丁目8番16号
証券会員制法人福岡証券取引所
福岡市中央区天神2丁目14番2号
6.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年7月26日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(日立建機株式会社)
上記3.に同じ
7.ドイツ銀行ロンドン支店2012年8月6日満期 早期償還条項/他社株転換条項付円建社債(株式会社大阪チタニウムテ
クノロジーズ)
株式会社大阪チタニウムテクノロジーズの情報
(1) 当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第15期)(自 平成23年4月1日 至 平成24年3月31日)平成24年6月21日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
該当事項なし
③ 臨時報告書
平成24年6月21日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関する内
閣府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
④ 訂正報告書
該当事項なし
(2) 上記書類の写しを縦覧に供している場所
株式会社東京証券取引所 東京都中央区日本橋兜町2番1号
8.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年8月28日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(グリー株式会社普通
株式)
グリー株式会社の情報
(1) 当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第7期)(自 平成22年7月1日 至 平成23年6月30日)平成23年9月28日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
四半期会計期間(第8期第3四半期)(自 平成24年1月1日 至 平成24年3月31日)四半期報告書を平成24年
5月14日関東財務局長に提出
③ 臨時報告書
平成23年9月29日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関する内
閣府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
④ 訂正報告書
①の有価証券報告書の訂正報告書を平成23年12月16日関東財務局長に提出
(2) 上記書類の写しを縦覧に供している場所
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
9.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年8月28日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(三菱電機株式会社普
通株式)
三菱電機株式会社の情報
(1) 当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第140期)(自 平成22年4月1日 至 平成23年3月31日)平成23年6月29日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
四半期会計期間(第141期第3四半期)(自 平成23年10月1日 至 平成23年12月31日)四半期報告書を平成24
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
年2月13日関東財務局長に提出
③ 臨時報告書
ア 平成23年6月30日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
イ 平成24年2月2日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第19号の規定に基づく)
ウ 平成24年2月23日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第9号の規定に基づく)
エ 平成24年4月27日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第12号の規定に基づく)
④ 訂正報告書
ア ①の有価証券報告書の訂正報告書を平成24年4月6日関東財務局長に提出
イ ②の四半期報告書の訂正報告書を平成24年4月6日関東財務局長に提出
ウ ③アの臨時報告書の訂正報告書を平成24年4月6日関東財務局長に提出
(2) 上記書類の写しを縦覧に供している場所
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
10.ドイツ銀行ロンドン支店 2012年8月28日満期他社株転換条項および早期償還条項付 円建社債(住友商事株式会社普
通株式)
住友商事株式会社の情報
(1) 当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第144期)(自 2011年4月1日 至 2012年3月31日)2012年6月22日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
該当事項なし
③ 臨時報告書
該当事項なし
④ 訂正報告書
該当事項なし
(2) 上記書類の写しを縦覧に供している場所
住友商事株式会社 関西ブロック(大阪)
大阪市中央区北浜4丁目5番33号
住友商事株式会社 中部ブロック(名古屋)
名古屋市東区東桜1丁目1番6号
住友商事株式会社 九州・沖縄ブロック(福岡)
福岡市博多区博多駅前3丁目30番23号
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
株式会社大阪証券取引所
大阪市中央区北浜一丁目8番16号
株式会社名古屋証券取引所
名古屋市中区栄3丁目8番20号
証券会員制法人福岡証券取引所
福岡市中央区天神2丁目14番2号
(注)上記のうち、九州・沖縄ブロック(福岡)は、法定の縦覧場所ではないが、投資者の便宜を考慮して縦覧に供
する場所としている。
11.ドイツ銀行ロンドン支店2012年9月14日満期 早期償還条項/他社株転換条項付円建社債(株式会社みずほフィナン
シャルグループ)
株式会社みずほフィナンシャルグループの情報
(1) 当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第9期)(自 平成22年4月1日 至 平成23年3月31日)平成23年6月22日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
四半期会計期間(第10期第3四半期)(自 平成23年10月1日 至 平成23年12月31日)四半期報告書を平成24年
2月14日関東財務局長に提出
③ 臨時報告書
526/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
平成23年6月30日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関する内
閣府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
④ 訂正報告書
①の有価証券報告書の訂正報告書を平成23年7月4日に関東財務局長に提出
(2) 上記書類の写しを縦覧に供している場所
株式会社東京証券取引所 東京都中央区日本橋兜町2番1号
株式会社大阪証券取引所 大阪市中央区北浜一丁目8番16号
12.ドイツ銀行ロンドン支店2012年12月7日満期 早期償還条項/他社株転換条項付円建社債(株式会社小松製作所)
上記4.に同じ
13.ドイツ銀行ロンドン支店2013年1月18日満期 早期償還条項/他社株転換条項付 円建社債(日産自動車株式会社)
日産自動車株式会社の情報
(1) 当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第112期)(自 平成22年4月1日 至 平成23年3月31日)平成23年6月30日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
四半期会計期間(第113期第3四半期)(自 平成23年10月1日 至 平成23年12月31日)四半期報告書を平成24
年2月13日関東財務局長に提出
③ 臨時報告書
ア 平成23年6月30日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
イ 平成23年12月19日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第6号の2の規定に基づく)
④ 訂正報告書
該当事項なし
(2) 上記書類の写しを縦覧に供している場所
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
14.ドイツ銀行ロンドン支店2013年3月15日満期 早期償還条項/他社株転換条項付 円建社債(カヤバ工業株式会社)
カヤバ工業株式会社の情報
(1) 当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第89期)(自 平成22年4月1日 至 平成23年3月31日)平成23年6月24日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
四半期会計期間(第90期第3四半期)(自 平成23年10月1日 至 平成23年12月31日)四半期報告書を平成24年
2月8日関東財務局長に提出
③ 臨時報告書
平成23年6月27日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関する内
閣府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
④ 訂正報告書
該当事項なし
(2) 上記書類の写しを縦覧に供している場所
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
15.ドイツ銀行ロンドン支店2013年3月19日満期 早期償還条項/他社株転換条項付 円建社債(ヤマハ発動機株式会社)
ヤマハ発動機株式会社の情報
(1) 当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
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EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
事業年度(第77期)(自 平成23年1月1日 至 平成23年12月31日)平成24年3月26日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
四半期会計期間(第78期第1四半期)(自 平成24年1月1日 至 平成24年3月31日)四半期報告書を平成24年
5月15日関東財務局長に提出
③ 臨時報告書
平成24年3月27日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関する内
閣府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
④ 訂正報告書
該当事項なし
(2) 上記書類の写しを縦覧に供している場所
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
16.ドイツ銀行ロンドン支店 2013年4月3日満期早期償還条項付 他社株転換条項付 円建社債(対象株式:ジェイ エフ イー ホールディングス株式会社 普通株式)
上記1.に同じ
17.ドイツ銀行ロンドン支店 2013年4月3日満期早期償還条項付 他社株転換条項付 円建社債(対象株式:三菱電機株式
会社 普通株式)
上記9.に同じ
18.ドイツ銀行ロンドン支店 2013年4月3日満期早期償還条項付 他社株転換条項付 円建社債(対象株式:三菱商事株式
会社 普通株式)
三菱商事株式会社の情報
(1) 当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(平成22年度)(自 平成22年4月1日 至 平成23年3月31日)平成23年6月24日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
四半期会計期間(平成23年度第3四半期)(自 平成23年10月1日 至 平成23年12月31日)四半期報告書を平成
24年2月14日関東財務局長に提出
③ 臨時報告書
ア 平成23年6月27日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
イ 平成24年2月20日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第3号の規定に基づく)
ウ 平成24年4月4日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第3号の規定に基づく)
④ 訂正報告書
①の有価証券報告書の訂正報告書を平成23年7月20日および平成23年11月14日いずれも関東財務局長に提出
(2) 上記書類の写しを縦覧に供している場所
中部支社
名古屋市中村区名駅一丁目1番4号
関西支社
大阪市北区梅田二丁目2番22号
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
株式会社大阪証券取引所
大阪市中央区北浜一丁目8番16号
株式会社名古屋証券取引所
名古屋市中区栄三丁目8番20号
19.ドイツ銀行ロンドン支店 2013年8月28日満期複数株式参照型 他社株償還条項付社債(ノックイン型 早期償還条項
付)
A 株式会社クボタの情報
(1)当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第122期)(自 平成23年4月1日 至 平成24年3月31日)平成24年6月22日関東財務局長に提出
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EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
② 四半期報告書又は半期報告書
該当事項なし
③ 臨時報告書
該当事項なし
④ 訂正報告書
該当事項なし
(2)上記書類の写しを縦覧に供している場所
株式会社クボタ 本社阪神事務所
兵庫県尼崎市浜一丁目1番1号
株式会社クボタ 東京本社
東京都中央区日本橋室町三丁目1番3号
株式会社クボタ 中部支社
名古屋市中村区名駅三丁目22番8号
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
株式会社大阪証券取引所
大阪市中央区北浜一丁目8番16号
B ダイキン工業株式会社の情報
(1)当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第108期)(自 平成22年4月1日 至 平成23年3月31日)平成23年6月29日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
四半期会計期間(第109期第3四半期)(自 平成23年10月1日 至 平成23年12月31日)四半期報告書を平成24
年2月10日関東財務局長に提出
③ 臨時報告書
ア 平成23年6月29日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項及び企業内容等の開示に関する
内閣府令第19条第2項第2号の2の規定に基づく)
イ 平成23年6月30日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項及び企業内容等の開示に関する
内閣府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
④ 訂正報告書
③アの臨時報告書の訂正報告書を平成23年7月15日関東財務局長に提出
(2)上記書類の写しを縦覧に供している場所
ダイキン工業株式会社東京支社
東京都港区港南二丁目18番1号JR品川イーストビル
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
株式会社大阪証券取引所
大阪市中央区北浜一丁目8番16号
C 株式会社東芝の情報
(1)当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第173期)(自 平成23年4月1日 至 平成24年3月31日)平成24年6月22日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
該当事項なし
③ 臨時報告書
該当事項なし
④ 訂正報告書
該当事項なし
(2)上記書類の写しを縦覧に供している場所
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
株式会社大阪証券取引所
大阪市中央区北浜一丁目8番16号
株式会社名古屋証券取引所
名古屋市中区栄三丁目8番20号
20.ドイツ銀行ロンドン支店 2013年9月20日満期複数株式参照型 他社株償還条項付社債(ノックイン型 早期償還条項
付)
A 住友化学株式会社の情報
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
(1)当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第131期)(自 平成23年4月1日 至 平成24年3月31日)平成24年6月22日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
該当事項なし
③ 臨時報告書
該当事項なし
④ 訂正報告書
該当事項なし
(2)上記書類の写しを縦覧に供している場所
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
株式会社大阪証券取引所
大阪市中央区北浜一丁目8番16号
B 東ソー株式会社の情報
(1)当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第112期)(自 平成22年4月1日 至 平成23年3月31日)平成23年6月29日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
四半期会計期間(第113期第3四半期)(自 平成23年10月1日 至 平成23年12月31日)四半期報告書を平成24
年2月10日関東財務局長に提出
③ 臨時報告書
ア 平成23年6月30日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項及び企業内容等の開示に関する
内閣府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
イ 平成24年2月3日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項並びに企業内容等の開示に関す
る内閣府令第19条第2項第12号及び第19号の規定に基づく)
④ 訂正報告書
①の有価証券報告書の訂正報告書を平成23年8月19日関東財務局長に提出
(2)上記書類の写しを縦覧に供している場所
東ソー株式会社本社
東京都港区芝三丁目8番2号
東ソー株式会社大阪支店
大阪府大阪市北区高麗橋四丁目4番9号
東ソー株式会社名古屋支店
愛知県名古屋市中区栄一丁目2番7号
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
C 栗田工業株式会社の情報
(1)当該会社が提出した書類
① 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度(第75期)(自 平成22年4月1日 至 平成23年3月31日)平成23年6月29日関東財務局長に提出
② 四半期報告書又は半期報告書
四半期会計期間(第76期第3四半期)(自 平成23年10月1日 至 平成23年12月31日)四半期報告書を平成24年
2月13日関東財務局長に提出
③ 臨時報告書
平成23年6月30日関東財務局長に提出(金融商品取引法第24条の5第4項及び企業内容等の開示に関する内閣
府令第19条第2項第9号の2の規定に基づく)
④ 訂正報告書
該当事項なし
(2)上記書類の写しを縦覧に供している場所
栗田工業株式会社 大阪支社
大阪市中央区北浜二丁目2番22号
栗田工業株式会社 名古屋支店
名古屋市中区錦一丁目5番11号
株式会社東京証券取引所
東京都中央区日本橋兜町2番1号
株式会社大阪証券取引所
大阪市中央区北浜一丁目8番16号
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
21.ドイツ銀行AGロンドン2014年8月26日満期 ノックイン条項・期限前償還条項・他社株転換条項付円建債券(株式会社
小松製作所)
上記4.に同じ
3【継続開示会社に該当しない当該会社に関する事項】
該当事項なし
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
第3【指数等の情報】
1【当該指数等の情報の開示を必要とする理由】
(1)理由
1.当行の発行している指数にかかる有価証券
ドイツ銀行ロンドン支店2012年9月7日満期早期償還条項付ノックイン型日経平均株価連動円建社債
ドイツ銀行AGロンドン2012年9月25日満期米ドル建日経平均株価連動デジタル・クーポン社債(ノックイン型、期限
前償還条項付)
ドイツ銀行ロンドン支店2012年9月28日満期早期償還条項付ノックイン型日経平均株価連動円建社債
ドイツ銀行ロンドン支店2012年10月25日満期早期償還条項付ノックイン型日経平均株価連動円建社債
ドイツ銀行ロンドン支店2013年2月27日満期日経平均株価連動デジタル・クーポン社債(ノックイン型 期限前償還
条項付)
ドイツ銀行AGロンドン2013年3月26日満期豪ドル建早期償還条項付225連動デジタル・クーポン社債
ドイツ銀行AGロンドン2013年3月26日満期米ドル建早期償還条項付225連動デジタル・クーポン社債
ドイツ銀行AGロンドン2013年4月24日満期豪ドル建早期償還条項付225連動デジタル・クーポン社債
ドイツ銀行AGロンドン2013年4月24日満期米ドル建早期償還条項付225連動デジタル・クーポン社債
ドイツ銀行AGロンドン2013年7月22日満期米ドル建早期償還条項付ノックイン型日経平均連動デジタル・クーポン社
債
ドイツ銀行ロンドン支店2013年10月25日満期円建早期償還条項付日経平均株価連動社債
ドイツ銀行ロンドン支店2014年2月3日満期早期償還条項付ノックイン型日経平均株価連動円建社債
ドイツ銀行AGロンドン2014年2月21日満期豪ドル建早期償還条項付ノックイン型日経平均連動デジタル・クーポン社
債
ドイツ銀行AGロンドン2014年3月25日満期米ドル建早期償還条項付ノックイン型日経平均連動デジタル・クーポン社
債
ドイツ銀行AGロンドン2014年5月15日満期豪ドル建早期償還条項付ノックイン型日経平均連動デジタル・クーポン社
債
ドイツ銀行AGロンドン2014年5月29日満期円建日経平均株価連動デジタル・クーポン社債(ノックイン型 期限前償
還条項付)
ドイツ銀行AGロンドン2014年5月29日満期米ドル建日経平均株価連動デジタル・クーポン社債(ノックイン型 期限
前償還条項付)
ドイツ銀行AGロンドン2014年5月29日満期豪ドル建日経平均株価連動デジタル・クーポン社債(ノックイン型 期限
前償還条項付)
ドイツ銀行AGロンドン2014年9月18日満期豪ドル建早期償還条項付ノックイン型日経平均連動デジタル・クーポン社
債
ドイツ銀行AGロンドン2014年12月19日満期日経平均株価連動デジタル・クーポン社債(ノックイン型 期限前償還条
項付)
ドイツ銀行ロンドン支店2015年2月20日満期日経平均株価連動デジタル・クーポン社債(ノックイン型 期限前償還
条項付)
ドイツ銀行ロンドン支店2015年5月27日満期早期償還条項付ノックイン型日経平均株価連動円建社債
2.上記中、各デジタル・クーポン社債の満期償還額は、日経平均株価指数に連動し、かつ期限前償還事由も当該株価指数
水準により決定される。株価指数水準による期限前償還の場合、期限前償還日には、社債所持人は、利息金額および投資
元本の合計相当額を受け取ることになる。期限前償還されない場合、満期日に社債所持人は、最終利息金額および満期償
還額(額面金額×(最終株価指数÷基準株価指数))の合計相当額を受け取ることになる。従って、日経平均株価指数
の情報は、投資者の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断される。
(2)内容
日経平均株価指数(日経225指数)
日本経済新聞社によって公表されている株価指数であり、選択された日本株式の株価実績の合成値を計測するものであ
る。株価指数は現在、東京証券取引所上場の225銘柄をベースにしており、これらは日本の広範囲な産業分野を代表してい
る。構成銘柄225種は、すべて東京証券取引所の一部上場株式であり、東京証券取引所で最も活発に取引されているものに
属する。株価指数は、修正された株価加重指数であり、構成銘柄の株価指数中に占めるウェートは、株式銘柄の発行会社の
株式時価総額ではなく一株当たりの価格に基づいている。
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
2【当該指数等の推移】
日経平均株価指数
次表は過去5年間および最近6か月の日経平均株価指数の最高・最低値を示したものである。
年度
最近5年間の年度別
最高・最低値
最近6か月の月別
最高・最低値
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
最高(円)
18,261.98
14,691.41
10,639.71
11,339.30
10,857.53
最低(円)
14,837.66
7,162.90
7,054.98
8,824.06
8,160.01
月別
2011年12月
2012年1月
2012年2月
2012年3月
2012年4月
2012年5月
最高(円)
8,722.17
8,883.69
9,723.24
10,255.15
10,109.87
9,380.25
最低(円)
8,296.12
8,378.36
8,809.79
9,576.06
9,458.74
8,542.73
2012年6月22日現在、日経225指数の終値は、8,798.35円であった。
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ドイツ銀行AG
タウヌスアンラーゲ12
60325フランクフルト・アム・マイン
取締役会御中
ドイツ銀行AGの連結財務書類およびグループ取締役会報告書
2010年度の連結財務書類およびグループ取締役会報告書の原本に対する監査報告書は、2011年3月4日に以下の文面で
発行された。この監査報告書の印刷は、私たちの監査意見の再発行または更新を示すものではない。
「ドイツ銀行アクツィエンゲゼルシャフト、フランクフルト・アム・マイン御中
連結財務書類に関する報告
私たちは、添付のドイツ銀行アクツィエンゲゼルシャフトおよびその子会社の2010年1月1日から2010年12月31日ま
での事業年度に係る連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結貸借対照表、連結所有者持分変動計算書、連結キャッ
シュ・フロー計算書および連結財務書類に対する注記から成る連結財務書類について監査を行った。
連結財務書類に関する取締役会の責任
ドイツ銀行アクツィエンゲゼルシャフトの取締役会は、これらの連結財務書類を作成する責任を負っている。この責
任には、EUによって採用された国際財務報告基準、ドイツ商法第315a条第1項に従ったドイツの法律による補足的要求
および完全なIFRSに準拠して、これらの求めるところに従ってグループの純資産、財政状態および経営成績の真実かつ
公正な概観を示すよう連結財務書類を作成する責任が含まれる。会社の取締役会はまた、不正または誤謬による重要な
虚偽の表示を含まない連結財務書類の作成を可能にするために、取締役会が必要と判断した内部統制に対する責任を
負っている。
監査人の責任
私たちの責任は、実施した監査に基づき、これらの連結財務書類について意見を表明することにある。私たちはドイ
ツ商法第317条に準拠して、およびドイツ経済監査士協会(IDW)により設定されたドイツにおいて一般に公正妥当と
認められる財務書類の監査の基準に準拠して、かつ公開企業会計監視委員会(米国)の基準に補足的に準拠して監査
を実施した。そのため、私たちは倫理的要件に従い、連結財務書類に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証
を得るために、監査を計画および実施することを要求されている。
監査には、連結財務書類の金額および開示事項に関する監査証拠を入手するための監査手続の実施が含まれている。
監査手続の選択は監査人の専門的判断に依拠している。これには、不正または誤謬による連結財務書類の重要な虚偽の
表示に関するリスクの評価が含まれている。これらのリスクを評価する際に、監査人は、企業による真実かつ公正な概
観を示す連結財務書類の作成に関連する内部統制システムを検討する。この目的は、状況に応じた適切な監査手続を計
画および実施することにあり、グループの内部統制システムの有効性に関する意見を表明する目的はない。監査はま
た、使用された会計方針の適切性および取締役会により行われた会計上の見積りの妥当性を評価すること、ならびに連
結財務書類の全体的な表示を評価することを含んでいる。
私たちは、私たちが入手した監査証拠は、監査意見表明のための基礎を提供するのに十分かつ適切と判断している。
監査意見
ドイツ商法第322条第3項第1文に従って、私たちは連結財務書類の監査によりいかなる限定事項も発見されなかった
ことを宣言する。
私たちの監査の結果に基づく意見では、当該連結財務書類は、すべての重要な点について、EUによって採用された
IFRS、ドイツ商法第315a条第1項に従ったドイツの法律による補足的要求および完全なIFRSに従い、これらの求めると
ころに従って、2010年12月31日現在のグループの純資産および財政状態ならびに同日に終了した事業年度の経営成績
につき真実かつ公正な概観を示している。
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
グループ取締役会報告書に関する報告
私たちは、添付のドイツ銀行アクツィエンゲゼルシャフトの2010年1月1日から12月31日までの事業年度に係るグルー
プ取締役会報告書について監査を行った。ドイツ銀行アクツィエンゲゼルシャフトの取締役会は、ドイツ商法第315a条
第1項に従ったドイツの法律による補足的要求に準拠して、グループ取締役会報告書を作成する責任を負っている。私
たちは、ドイツ商法第317条第2項およびドイツ経済監査士協会(IDW)により設定されたドイツにおいて一般に公正妥当
と認められるグループ取締役会報告書の監査の基準に準拠して、監査を実施することを要求されている。そのため、私
たちは、グループ取締役会報告書が連結財務書類および監査結果と整合しており、全体としてグループの状況の適切な
概観を提供し、将来の発展にかかわる機会およびリスクを適切に表示しているかどうかの合理的な保証を得るために、
グループ取締役会報告書の監査を計画および実施することを要求されている。
ドイツ商法第322条第3項第1文に従って、私たちはグループ取締役会報告書の監査によりいかなる限定事項も発見さ
れなかったことを宣言する。
私たちの当該連結財務書類およびグループ取締役会報告書の監査の結果に基づく意見では、グループ取締役会報告
書は連結財務書類と整合しており、全体としてグループの状況の適切な概観を提供し、将来の発展に伴う機会およびリ
スクを適切に表示している。
フランクフルト・アム・マイン、2011年3月4日
カーペーエムゲー・アーゲー経済監査会社
(署名 ディーレーナー) (署名 ボース)
経済監査士 経済監査士 」
フランクフルト・アム・マイン、2011年5月18日
カーペーエムゲー・アクツィエンゲゼルシャフト経済監査会社
(署 名) (署 名)
(ボース) (シュレーター)
経済監査士 経済監査士
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有価証券報告書
An den
Vorstand der
Deutsche Bank AG
Taunusanlage 12
60325 Frankfurt am Main
Konzernabschluss und Konzernlagebericht der Deutsche Bank AG
Den Bestätigungsvermerk zur Originalfassung des Konzernabschlusses und des
Konzernlageberichts für das Geschäftsjahr 2010 haben wir am 4. März 2011 in der
nachstehenden Fassung erteilt. Der Abdruck dieses Bestätigungsvermerks stellt keine
Wiederholung oder Aktualisierung unseres Testats dar:
„An die Deutsche Bank Aktiengesellschaft, Frankfurt am Main
Vermerk zum Konzernabschluss
Wir haben den beigefügten Konzernabschluss der Deutsche Bank Aktiengesellschaft und ihrer
Tochtergesellschaften - bestehend aus Konzern-Gewinn- und Verlustrechnung, Konzern-Gesamtergebnisre
chnung, Konzernbilanz, Konzern-Eigenkapitalveränderungsrechnung, Konzern-Kapitalflussrechnung und Anhang
(Notes) für das Geschäftsjahr vom 1. Januar bis zum 31. Dezember
2010 - geprüft.
Verantwortung der gesetzlichen Vertreter für den Konzernabschluss
Die gesetzlichen Vertreter der Deutsche Bank Aktiengesellschaft sind verantwortlich für die Aufstellung
dieses Konzernabschlusses. Diese Verantwortung umfasst, dass dieser Konzernabschluss in Übereinstimmung
mit den IFRS, wie sie in der EU anzuwenden sind, den ergänzend nach § 315a Abs. 1 HGB
anzuwendenden deutschen gesetzlichen Vorschriften sowie den IFRS insgesamt aufgestellt wird und unter
Beachtung dieser Vorschriften ein den tatsächlichen Verhältnissen entsprechendes Bild der Vermögens-,
Finanz- und Ertragslage des Konzerns vermittelt. Die gesetzlichen Vertreter sind auch verantwortlich für die
internen Kontrollen, die sie als notwendig erachten, um die Aufstellung eines Konzernabschlusses zu ermö
glichen, der frei von wesentlichen – beabsichtigten oder unbeabsichtigten - falschen Darstellungen ist.
Verantwortung des Abschlussprüfers
Unsere Aufgabe ist es, auf der Grundlage unserer Prüfung ein Urteil zu diesem Konzernabschluss abzugeben.
Wir haben unsere Abschlussprüfung in Übereinstimmung mit § 317 HGB unter Beachtung der vom Institut
der Wirtschaftsprüfer (IDW) festgestellten deutschen Grundsätze ordnungsmäßiger Abschlussprüfung sowie
unter ergänzender Beachtung der Standards des Public Company Accounting Oversight Board (United States)
durchgeführt. Danach haben wir die Berufspflichten einzuhalten und die Abschlussprüfung so zu planen und
durchzuführen, dass hinreichende Sicherheit darüber erlangt wird, ob der Konzernabschluss frei von
wesentlichen falschen Darstellungen ist.
Eine Abschlussprüfung umfasst die Durchführung von Prüfungshandlungen, um Prüfungsnachweise für die im
Konzernabschluss enthaltenen Wertansätze und sonstigen Angaben zu erlangen. Die Auswahl der Prü
fungshandlungen liegt im pflichtgemäßen Ermessen des Abschlussprüfers. Dies schließt die Beurteilung der
Risiken wesentlicher - beabsichtigter oder unbeabsichtigter – falscher Darstellungen im Konzernabschluss ein.
Bei der Beurteilung dieser Risiken berücksichtigt der Abschlussprüfer das interne Kontrollsystem, das relevant
ist für die Aufstellung eines Konzernabschlusses, der ein den tatsächlichen Verhältnissen entsprechendes Bild
vermittelt. Ziel hierbei ist es, Prüfungshandlungen zu planen und durchzuführen, die unter den gegebenen
Umständen angemessen sind, jedoch nicht, ein Prüfungsurteil zur Wirksamkeit des internen Kontrollsystems
des Konzerns abzugeben. Eine Abschlussprüfung umfasst auch die Beurteilung der Angemessenheit der
angewandten Rechnungslegungsmethoden und der Vertretbarkeit der von den gesetzlichen Vertretern
ermittelten geschätzten Werte in der Rechnungslegung sowie die Beurteilung der Gesamtdarstellung des
Konzernabschlusses.
Wir sind der Auffassung, dass die von uns erlangten Prüfungsnachweise ausreichend und geeignet sind, um
als Grundlage für unser Prüfungsurteil zu dienen.
Prüfungsurteil
536/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
Gemäß § 322 Abs. 3 Satz 1 HGB erklären wir, dass unsere Prüfung des Konzernabschlusses zu keinen
Einwendungen geführt hat.
Nach unserer Beurteilung aufgrund der bei der Prüfung gewonnenen Erkenntnisse entspricht der
Konzernabschluss in allen wesentlichen Belangen den IFRS, wie sie in der EU anzuwenden sind, den ergä
nzend nach § 315a Abs. 1 HGB anzuwendenden deutschen gesetzlichen Vorschriften sowie den IFRS
insgesamt und vermittelt unter Beachtung dieser Vorschriften ein den tatsächlichen Verhältnissen
entsprechendes Bild der Vermögens- und Finanzlage des Konzerns zum 31. Dezember 2010 sowie der
Ertragslage für das an diesem Stichtag endende Geschäftsjahr.
Vermerk zum Konzernlagebericht
Wir haben den beigefügten Konzernlagebericht der Deutsche Bank Aktiengesellschaft für das Geschäftsjahr
vom 1. Januar bis 31. Dezember 2010 geprüft. Die gesetzlichen Vertreter der Deutsche Bank
Aktiengesellschaft sind verantwortlich für die Aufstellung des Konzernlageberichts in Übereinstimmung mit
den nach § 315a Abs. 1 HGB anzuwendenden deutschen gesetzlichen Vorschriften. Wir haben unsere Prü
fung in Übereinstimmung mit § 317 Abs. 2 HGB und unter Beachtung der für die Prüfung des
Konzernlageberichts vom Institut der Wirtschaftsprüfer (IDW) festgestellten deutschen Grundsätze ordnungsmä
ßiger Abschlussprüfung durchgeführt. Danach ist die Prüfung des Konzernlageberichts so zu planen und
durchzuführen, dass hinreichende Sicherheit darüber erlangt wird, ob der Konzernlagebericht mit dem
Konzernabschluss sowie mit den bei der Abschlussprüfung gewonnenen Erkenntnissen in Einklang steht,
insgesamt ein zutreffendes Bild von der Lage des Konzerns vermittelt und die Chancen und Risiken der zuk
ünftigen Entwicklung zutreffend darstellt.
Gemäß § 322 Abs. 3 Satz 1 HGB erklären wir, dass unsere Prüfung des Konzernlageberichts zu keinen
Einwendungen geführt hat.
Nach unserer Beurteilung auf Grund der bei der Prüfung des Konzernabschlusses und Konzernlageberichts
gewonnenen Erkenntnisse steht der Konzernlagebericht in Einklang mit dem Konzernabschluss, vermittelt
insgesamt ein zutreffendes Bild von der Lage des Konzerns und stellt die Chancen und Risiken der zukü
nftigen Entwicklung zutreffend dar.“
Frankfurt am Main, den 4. März 2011
KPMG AG Wirtschaftsprüfungsgesellschaft
(gez. Dielehner)
(gez. Bose)
Wirtschaftsprüfer
Wirtschaftsprüfer
Frankfurt am Main, den 18. Mai 2011
KPMG Aktiengesellschaft
Wirtschaftsprüfungsgesellschaft
(Bose)
Wirtschaftsprüfer
(Schröter)
Wirtschaftsprüfer
537/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
KPMG
ドイツ銀行AG
タウヌスアンラーゲ12
60325 フランクフルト・アム・マイン
取締役会御中
決算監査人の同意書
私たちは、貴行より、ドイツ銀行アクツィエンゲゼルシャフトの2011年度の年次財務書類および取締役会報告書なら
びに連結財務書類およびグループ取締役会報告書とこれに対する私たちの2012年3月8日付の確認の付記、ならびに、
2011年度の年次財務書類および取締役会報告書ならびに連結財務書類および連結状況報告書に対する私たちの2012年
3月8日付の確認の付記が、日本の関東財務局に提出されるこの有価証券報告書の一部として含められる旨の報告を受
けた。私たちは貴行より、本同意書が含められる有価証券報告書の提供を受けた。
私たちは、私たちの監査意見を印刷することに関する本同意書は、私たちの証明書の再発行または更新を示すもので
はなく、専ら規制上の要件に対応することだけを目的としているという事実に注意を促したい。私たちは、確認の付記
の日付より後に、上記の財務書類に関して、いかなる追加的な監査作業も実施していない。
フランクフルト・アム・マイン、2012年5月24日
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538/550
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ドイツ銀行(E05792)
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Deutsche Bank AG
Report of Factual Findings in Connection with the
Report of Factual Findings in connec-tion with the
2011 Annual Securities Report of Deutsche Bank
AG
to be filed with KLFB of Japan
24 May 2012
KPMG
An den
Vorstand der
Deutsche Bank AG
Taunusanlage 12
60325 Frankfurt am Main
Einverständniserklärung des Abschlussprüfers
Sie haben uns davon in Kenntnis gesetzt, dass der Jahresabschluss und der Lagebericht der
Deutsche Bank Aktiengesellschaft sowie der Konzernabschluss und der Konzernlagebericht für das
Geschäftsjahr 2011 zusammen mit unseren diesbezüglichen Bestätigungsvermerken vom 8. März
2012 sowie der Jahresabschluss und der Lagebericht der Deutsche Bank Aktiengesellschaft sowie
der Konzernabschluss und der Konzernlagebericht für das Geschäftsjahr 2011 zusammen mit
unseren diesbezüglichen Bestätigungsvermerken vom 8 . März 2012 als Bestandteil des Securities
Reports zur Einreichung beim "Kanto Local Finance Bureau of Japan" aufgenommen werden. Sie
haben uns den Securities Report, in den dieses Schreiben einbezogen ist, zur Verfügung gestellt.
Wir weisen darauf hin, dass unsere Einwilligung zum Abdruck unserer fachlichen Äußerungen
keine Wiederholung oder Aktualisierung unserer Testate darstellt, sondern ausschließlich
regulatorischen Vorgaben entspricht. Wir haben keine weiteren Prüfungshandlungen hinsichtlich der
oben bezeichneten Abschlüsse nach Erteilung unseres Bestätigungsvermerks vorgenommen.
Frankfurt am Main, den 24. Mai 2012
次へ
539/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
KPMG
ドイツ銀行AG
タウヌスアンラーゲ12
60325フランクフルト・アム・マイン
取締役会御中
ドイツ銀行AGの連結財務書類およびグループ取締役会報告書
2011年度の連結財務書類およびグループ取締役会報告書の原本に対する監査報告書は、2012年3月8日に以下の文面で
発行された。この監査報告書の印刷は、私たちの監査意見の再発行または更新を示すものではない。
「ドイツ銀行アクツィエンゲゼルシャフト、フランクフルト・アム・マイン御中
連結財務書類に関する報告
私たちは、添付のドイツ銀行アクツィエンゲゼルシャフトおよびその子会社の2011年1月1日から2011年12月31日ま
での事業年度に係る連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結貸借対照表、連結所有者持分変動計算書、連結キャッ
シュ・フロー計算書および連結財務書類に対する注記から成る連結財務書類について監査を行った。
連結財務書類に関する取締役会の責任
ドイツ銀行アクツィエンゲゼルシャフトの取締役会は、これらの連結財務書類を作成する責任を負っている。この責
任には、EUによって採用された国際財務報告基準、ドイツ商法第315a条第1項に従ったドイツの法律による補足的要求
および完全なIFRSに準拠して、これらの求めるところに従ってグループの純資産、財政状態および経営成績の真実かつ
公正な概観を示すよう連結財務書類を作成する責任が含まれる。会社の取締役会はまた、不正または誤謬による重要な
虚偽の表示を含まない連結財務書類の作成を可能にするために、取締役会が必要と判断した内部統制に対する責任を
負っている。
監査人の責任
私たちの責任は、実施した監査に基づき、これらの連結財務書類について意見を表明することにある。私たちはドイ
ツ商法第317条に準拠して、およびドイツ経済監査士協会(IDW)により設定されたドイツにおいて一般に公正妥当と
認められる財務書類の監査の基準に準拠して、かつ公開企業会計監視委員会(米国)の基準に補足的に準拠して監査
を実施した。そのため、私たちは倫理的要件に従い、連結財務書類に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証
を得るために、監査を計画および実施することを要求されている。
監査には、連結財務書類の金額および開示事項に関する監査証拠を入手するための監査手続の実施が含まれている。
監査手続の選択は監査人の専門的判断に依拠している。これには、不正または誤謬による連結財務書類の重要な虚偽の
表示に関するリスクの評価が含まれている。これらのリスクを評価する際に、監査人は、企業による真実かつ公正な概
観を示す連結財務書類の作成に関連する内部統制システムを検討する。この目的は、状況に応じた適切な監査手続を計
画および実施することにあり、グループの内部統制システムの有効性に関する意見を表明する目的はない。監査はま
た、使用された会計方針の適切性および取締役会により行われた会計上の見積りの妥当性を評価すること、ならびに連
結財務書類の全体的な表示を評価することを含んでいる。
私たちは、私たちが入手した監査証拠は、監査意見表明のための基礎を提供するのに十分かつ適切と判断している。
監査意見
ドイツ商法第322条第3項第1文に従って、私たちは連結財務書類の監査によりいかなる限定事項も発見されなかった
ことを宣言する。
私たちの監査の結果に基づく意見では、当該連結財務書類は、すべての重要な点について、EUによって採用された
IFRS、ドイツ商法第315a条第1項に従ったドイツの法律による補足的要求および完全なIFRSに従い、これらの求めると
ころに従って、2011年12月31日現在のグループの純資産および財政状態ならびに同日に終了した事業年度の経営成績
につき真実かつ公正な概観を示している。
540/550
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ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
グループ取締役会報告書に関する報告
私たちは、添付のドイツ銀行アクツィエンゲゼルシャフトの2011年1月1日から12月31日までの事業年度に係るグルー
プ取締役会報告書について監査を行った。ドイツ銀行アクツィエンゲゼルシャフトの取締役会は、ドイツ商法第315a条
第1項に従ったドイツの法律による補足的要求に準拠して、グループ取締役会報告書を作成する責任を負っている。私
たちは、ドイツ商法第317条第2項およびドイツ経済監査士協会(IDW)により設定されたドイツにおいて一般に公正妥当
と認められるグループ取締役会報告書の監査の基準に準拠して、監査を実施することを要求されている。そのため、私
たちは、グループ取締役会報告書が連結財務書類および監査結果と整合しており、全体としてグループの状況の適切な
概観を提供し、将来の発展にかかわる機会およびリスクを適切に表示しているかどうかの合理的な保証を得るために、
グループ取締役会報告書の監査を計画および実施することを要求されている。
ドイツ商法第322条第3項第1文に従って、私たちはグループ取締役会報告書の監査によりいかなる限定事項も発見さ
れなかったことを宣言する。
私たちの当該連結財務書類およびグループ取締役会報告書の監査の結果に基づく意見では、グループ取締役会報告
書は連結財務書類と整合しており、全体としてグループの状況の適切な概観を提供し、将来の発展に伴う機会およびリ
スクを適切に表示している。
フランクフルト・アム・マイン、2012年3月8日
カーペーエムゲー・アーゲー経済監査会社
(署名 ディーレーナー) (署名 ボース)
経済監査士 経済監査士 」
フランクフルト・アム・マイン、2012年5月24日
カーペーエムゲー・アクツィエンゲゼルシャフト経済監査会社
(署 名) (署 名)
(ラルフ・ボース) 代理
経済監査士 (ステファン・ノイヴァイラー)
税理士 経済監査士
次へ
541/550
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Deutsche Bank AG
Report of Factual Findings in Connection with the
Report of Factual Findings in connec­tion with the
2011 Annual Securities Report of Deutsche Bank
AG
to be filed with KLFB of Japan
24 May 2012
KPMG
An den
Vorstand der
Deutsche Bank AG
Taunusanlage 12
60325 Frankfurt am Main
Konzernabschluss und Konzernlagebericht der Deutsche Bank AG
Den Bestätigungsvermerk zur Originalfassung des Konzernabschlusses und des
Konzernlageberichts für das Geschäftsjahr 2011 haben wir am 8. März 2012 in der
nachstehenden Fassung erteilt. Der Abdruck dieses Bestätigungsvermerks stellt
keine Wiederholung oder Aktualisierung unseres Testats dar:
An die Deutsche Bank Aktiengesellschaft, Frankfurt am Main
Vermerk zum Konzernabschluss
Wir haben den beigefügten Konzernabschluss der Deutsche Bank Aktiengesellschaft und ihrer
Tochtergesellschaften ­ bestehend aus Konzern­Gewinn­ und Verlustrechnung, Konzern­Gesamt­ergebnisrechnung,
Konzernbilanz, Konzern­Eigenkapitalveränderungsrechnung, Konzern­Kapital­flussrechnung und Anhangangaben für
das Geschäftsjahr vom 1. Januar bis zum 31. Dezember 2011 ­ geprüft.
Verantwortung der gesetzlichen Vertreter für den Konzernabschluss
Die gesetzlichen Vertreter der Deutsche Bank Aktiengesellschaft sind verantwortlich für die Aufstellung dieses
Konzernabschlusses. Diese Verantwortung umfasst, dass dieser Konzernabschluss in Übereinstimmung mit den
IFRS, wie sie in der EU anzuwenden sind, den ergänzend nach § 315a Abs. 1 HGB anzuwendenden deutschen
gesetzlichen Vorschriften sowie den IFRS insgesamt aufgestellt wird und unter Beachtung dieser Vorschriften
ein den tatsächlichen Verhältnissen entsprechendes Bild der Vermögens­, Finanz­ und Ertragslage des Konzerns
vermittelt. Die gesetzlichen Vertreter sind auch verantwortlich für die internen Kontrollen, die sie als notwendig
erachten, um die Aufstellung eines Konzernabschlusses zu ermöglichen, der frei von wesentlichen ­
beabsichtigten oder unbeabsichtigten ­ falschen Darstellungen ist.
542/550
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Deutsche Bank AG
Report of Factual Findings in Connection with the
Report of Factual Findings in connec­tion with the
2011 Annual Securities Report of Deutsche Bank
AG
to be filed with KLFB of Japan
24 May 2012
Verantwortung des Abschlussprüfers
Unsere Aufgabe ist es, auf der Grundlage unserer Prüfung ein Urteil zu diesem Konzernabschluss abzugeben.
Wir haben unsere Abschlussprüfung in Übereinstimmung mit § 317 HGB unter Beachtung der vom Institut der
Wirtschaftsprüfer (IDW) festgestellten deutschen Grundsätze ordnungsmäßiger Abschlussprüfung sowie unter ergä
nzender Beachtung der Standards des Public Company Accounting Oversight Board (United States) durchgeführt.
Danach haben wir die Berufspflichten einzuhalten und die Abschlussprüfung so zu planen und durchzuführen,
dass hinreichende Sicherheit darüber erlangt wird, ob der Konzernabschluss frei von wesentlichen falschen
Darstellungen ist.
Eine Abschlussprüfung umfasst die Durchführung von Prüfungshandlungen, um Prüfungsnachweise für die im
Konzernabschluss enthaltenen Wertansätze und sonstigen Angaben zu erlangen. Die Auswahl der Prü
fungshandlungen liegt im pflichtgemäßen Ermessen des Abschlussprüfers. Dies schließt die Beurteilung der
Risiken wesentlicher ­ beabsichtigter oder unbeabsichtigter ­ falscher Darstellungen im Konzernabschluss ein. Bei
der Beurteilung dieser Risiken berücksichtigt der Abschlussprüfer das interne Kontrollsystem, das relevant ist für
die Aufstellung eines Konzernabschlusses, der ein den tatsächlichen Verhältnissen entsprechendes Bild vermittelt.
Ziel hierbei ist es, Prüfungshandlungen zu planen und durchzuführen, die unter den gegebenen Umständen
angemessen sind, jedoch nicht, ein Prüfungsurteil zur Wirksamkeit des internen Kontrollsystems des Konzerns
abzugeben. Eine Abschlussprüfung umfasst auch die Beurteilung der Angemessenheit der angewandten
Rechnungslegungsmethoden und der Vertretbarkeit der von den gesetzlichen Vertretern ermittelten geschätzten
Werte in der Rechnungslegung sowie die Beurteilung der Gesamtdarstellung des Konzernabschlusses.
Wir sind der Auffassung, dass die von uns erlangten Prüfungsnachweise ausreichend und geeignet sind, um als
Grundlage für unser Prüfungsurteil zu dienen.
Prüfungsurteil
Gemäß § 322 Abs. 3 Satz 1 HGB erklären wir, dass unsere Prüfung des Konzernabschlusses zu keinen
Einwendungen geführt hat.
Nach unserer Beurteilung auf Grund der bei der Prüfung gewonnenen Erkenntnisse entspricht der
Konzernabschluss in allen wesentlichen Belangen den IFRS, wie sie in der EU anzuwenden sind, den ergänzend
nach § 315a Abs. 1 HGB anzuwendenden deutschen gesetzlichen Vorschriften sowie den IFRS insgesamt und
vermittelt unter Beachtung dieser Vorschriften ein den tatsächlichen Verhältnissen entsprechendes Bild der Verm
ögens­ und Finanzlage des Konzerns zum 31. Dezember 2011 sowie der Ertragslage für das an diesem Stichtag
endende Geschäftsjahr.
Deutsche Bank AG
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Report of Factual Findings in connec­tion with the
2011 Annual Securities Report of Deutsche Bank
AG
to be filed with KLFB of Japan
24 May 2012
Vermerk zum Konzernlagebericht
Wir haben den beigefügten Konzernlagebericht der Deutsche Bank Aktiengesellschaft für das Ge­schäftsjahr vom
1. Januar bis 31. Dezember 2011 geprüft. Die gesetzlichen Vertreter der Deutsche Bank Aktiengesellschaft sind
verantwortlich für die Aufstellung des Konzernlageberichts in Übereinstimmung mit den nach § 315a Abs. 1
HGB anzuwendenden deutschen gesetzlichen Vorschriften. Wir haben unsere Prüfung in Übereinstimmung mit §
317 Abs. 2 HGB und unter Beachtung der für die Prüfung des Konzernlageberichts vom Institut der
Wirtschaftsprüfer (IDW) festgestellten deutschen Grundsätze ordnungsmäßiger Abschlussprüfung durchgeführt.
Danach ist die Prüfung des Konzernlageberichts so zu planen und durchzuführen, dass hinreichende Sicherheit
543/550
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darüber erlangt wird, ob der Konzernlagebericht mit dem Konzernabschluss sowie mit den bei der Abschlussprü
fung gewonnenen Erkenntnissen in Einklang steht, insgesamt ein zutreffendes Bild von der Lage des Konzerns
vermittelt und die Chancen und Risiken der zukünftigen Entwicklung zutreffend darstellt.
Gemäß § 322 Abs. 3 Satz 1 HGB erklären wir, dass unsere Prüfung des Konzernlageberichts zu keinen
Einwendungen geführt hat.
Nach unserer Beurteilung auf Grund der bei der Prüfung des Konzernabschlusses und Konzernlageberichts
gewonnenen Erkenntnisse steht der Konzernlagebericht in Einklang mit dem Konzernabschluss, vermittelt
insgesamt ein zutreffendes Bild von der Lage des Konzerns und stellt die Chancen und Risiken der zukünftigen
Entwicklung zutreffend dar.“
Frankfurt am Main, den 8. März 2012
KPMG AG
Wirtschaftsprüfungsgesellschaft
Dielehner
Wirtschaftsprüfer
Bose
Wirtschaftsprüfer
544/550
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ドイツ銀行(E05792)
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ドイツ銀行AG
タウヌスアンラーゲ12
60325フランクフルト・アム・マイン
取締役会御中
ドイツ銀行AGの年次財務書類および取締役会報告書
2010年度の年次財務書類および取締役会報告書の原本に対する監査報告書は、2011年3月4日に以下の文面で発行され
た。この監査報告書の印刷は、私たちの監査意見の再発行または更新を示すものではない。
「決算監査人の監査報告書
私たちは、ドイツ銀行AGの2010年1月1日から2010年12月31日までの事業年度にかかる、貸借対照表、損益計算書および
財務書類に対する注記から成る、簿記を含む年次財務書類および取締役会報告書について監査を行った。ドイツ商法に
準拠した、簿記ならびに年次財務書類および取締役会報告書の作成責任は、会社の取締役会にある。私たちの責任は、実
施した監査に基づき、当該簿記を含む年次財務書類および取締役会報告書について意見を表明することにある。
私たちは、商法第317条およびドイツ経済監査士協会(IDW)により設定されたドイツにおいて一般に公正妥当と認め
られる財務書類の監査の基準に準拠して、この年次財務書類の監査を行った。これらの基準は、一般に公正妥当と認め
られる会計原則に準拠した年次財務書類および取締役会報告書により示された、会社の純資産、財政状態および経営成
績の概観に重要な影響を与える虚偽の表示を、合理的な保証をもって識別するために、私たちが監査を計画および実施
することを要求している。監査手続の決定に当たって私たちは、起こりうる虚偽の表示の予測のほかに、会社の事業活
動やそれを取り巻く経済的法的環境に関する知識を考慮に入れる。監査は、会計システムに関する内部統制システムの
有効性を評価し、当該簿記、年次財務書類および取締役会報告書における開示事項の基礎となった証拠を主に試査によ
り検証することを含んでいる。監査はまた、取締役会が適用した会計原則および取締役会が行った重要な見積りの評
価、ならびに年次財務書類および取締役会報告書全体の表示の検討を含んでいる。私たちは、私たちの監査が意見表明
のための合理的な基礎を提供していると判断している。
私たちの監査の結果、除外事項はなかった。
私たちの監査の結果に基づく意見では、当該年次財務書類は、法令の求めるところに従い、正規の簿記の原則に従っ
て、会社の純資産、財政状態および経営成績につき真実かつ公正な概観を示している。取締役会報告書は年次財務書類
と整合しており、全体として会社の状況の適切な概観を提供し、将来の発展に伴う機会およびリスクを適切に表示して
いる。
フランクフルト・アム・マイン、2011年3月4日
カーペーエムゲー・アーゲー経済監査会社
(署名 ディーレーナー) (署名 ボース)
経済監査士 経済監査士 」
フランクフルト・アム・マイン、2011年5月18日
カーペーエムゲー・アーゲー経済監査会社
(署 名) (署 名)
(ボース) (シュレーター)
経済監査士 経済監査士
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545/550
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An den
Vorstand der
Deutsche Bank AG
Taunusanlage 12
60325 Frankfurt am Main
Jahresabschluss und Lagebericht der Deutsche Bank AG
Den Bestätigungsvermerk zur Originalfassung des Jahresabschlusses und des
Lageberichts für das Geschäftsjahr 2010 haben wir am 4. März 2011 in der
nachstehenden Fassung erteilt. Der Abdruck dieses Bestätigungsvermerks stellt keine
Wiederholung oder Aktualisierung unseres Testats dar:
„Bestätigungsvermerk des Abschlussprüfers
Wir haben den Jahresabschluss --bestehend aus Bilanz, Gewinn- und Verlustrechnung sowie Anhang-unter Einbeziehung der Buchführung und den Lagebericht der Deutsche Bank AG, Frankfurt am Main, für
das Geschäftsjahr vom 1. Januar 2010 bis 31. Dezember 2010 geprüft. Die Buchführung und die Aufstellung
von Jahresabschluss und Lagebericht nach den deutschen handelsrechtlichen Vorschriften liegen in der
Verantwortung des Vorstands der Gesellschaft. Unsere Aufgabe ist es, auf der Grundlage der von uns
durchgeführten Prüfung eine Beurteilung über den Jahresabschluss unter Einbeziehung der Buchführung und ü
ber den Lagebericht abzugeben.
Wir haben unsere Jahresabschlussprüfung nach § 317 HGB unter Beachtung der vom Institut der
Wirtschaftsprüfer (IDW) festgestellten deutschen Grundsätze ordnungsmäßiger Abschlussprüfung vorgenommen.
Danach ist die Prüfung so zu planen und durchzuführen, dass Unrichtigkeiten und Verstöße, die sich auf die
Darstellung des durch den Jahresabschluss unter Beachtung der Grundsätze ordnungsmäßiger Buchführung und
durch den Lagebericht vermittelten Bildes der Vermögens-, Finanz- und Ertragslage wesentlich auswirken, mit
hinreichender Sicherheit erkannt werden. Bei der Festlegung der Prüfungshandlungen werden die Kenntnisse ü
ber die Geschäftstätigkeit und über das wirtschaftliche und rechtliche Umfeld der Gesellschaft sowie die
Erwartungen über mögliche Fehler berücksichtigt. Im Rahmen der Prüfung werden die Wirksamkeit des
rechnungslegungsbezogenen internen Kontrollsystems sowie Nachweise für die Angaben in Buchführung,
Jahresabschluss und Lagebericht überwiegend auf der Basis von Stichproben beurteilt. Die Prüfung umfasst
die Beurteilung der angewandten Bilanzierungsgrundsätze und der wesentlichen Einschätzungen des Vorstands
sowie die Würdigung der Gesamtdarstellung des Jahresabschlusses und des Lageberichts. Wir sind der
Auffassung, dass unsere Prüfung eine hinreichend sichere Grundlage für unsere Beurteilung bildet.
Unsere Prüfung hat zu keinen Einwendungen geführt.
Nach unserer Beurteilung auf Grund der bei der Prüfung gewonnenen Erkenntnisse entspricht der
Jahresabschluss den gesetzlichen Vorschriften und vermittelt unter Beachtung der Grundsätze ordnungsmäßiger
Buchführung ein den tatsächlichen Verhältnissen entsprechendes Bild der Vermögens-, Finanz- und Ertragslage
der Gesellschaft. Der Lagebericht steht in Einklang mit dem Jahresabschluss, vermittelt insgesamt ein
zutreffendes Bild von der Lage der Gesellschaft und stellt die Chancen und Risiken der zukünftigen
Entwicklung zutreffend dar.“
Frankfurt am Main, den 4. März 2011
KPMG AG Wirtschaftsprüfungsgesellschaft
(gez. Dielehner)
(gez. Bose)
Wirtschaftsprüfer
Wirtschaftsprüfer
Frankfurt am Main, den 18. Mai 2011
KPMG AG
Wirtschaftsprüfungsgesellschaft
546/550
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EDINET提出書類
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(Schröter)
Wirtschaftsprüfer
547/550
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有価証券報告書
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ドイツ銀行AG
タウヌスアンラーゲ12
60325フランクフルト・アム・マイン
取締役会御中
ドイツ銀行AGの年次財務書類および取締役会報告書
2011年度の年次財務書類および取締役会報告書の原本に対する監査報告書は、2012年3月8日に以下の文面で発行され
た。この監査報告書の印刷は、私たちの監査意見の再発行または更新を示すものではない。
「決算監査人の監査報告書
私たちは、ドイツ銀行AGの2011年1月1日から2011年12月31日までの事業年度にかかる、貸借対照表、損益計算書および
財務書類に対する注記から成る、簿記を含む年次財務書類および取締役会報告書について監査を行った。ドイツ商法に
準拠した、簿記ならびに年次財務書類および取締役会報告書の作成責任は、会社の取締役会にある。私たちの責任は、実
施した監査に基づき、当該簿記を含む年次財務書類および取締役会報告書について意見を表明することにある。
私たちは、商法第317条およびドイツ経済監査士協会(IDW)により設定されたドイツにおいて一般に公正妥当と認め
られる財務書類の監査の基準に準拠して、この年次財務書類の監査を行った。これらの基準は、一般に公正妥当と認め
られる会計原則に準拠した年次財務書類および取締役会報告書により示された、会社の純資産、財政状態および経営成
績の概観に重要な影響を与える虚偽の表示を、合理的な保証をもって識別するために、私たちが監査を計画および実施
することを要求している。監査手続の決定に当たって私たちは、起こりうる虚偽の表示の予測のほかに、会社の事業活
動やそれを取り巻く経済的法的環境に関する知識を考慮に入れる。監査は、会計システムに関する内部統制システムの
有効性を評価し、当該簿記、年次財務書類および取締役会報告書における開示事項の基礎となった証拠を主に試査によ
り検証することを含んでいる。監査はまた、取締役会が適用した会計原則および取締役会が行った重要な見積りの評
価、ならびに年次財務書類および取締役会報告書全体の表示の検討を含んでいる。私たちは、私たちの監査が意見表明
のための合理的な基礎を提供していると判断している。
私たちの監査の結果、除外事項はなかった。
私たちの監査の結果に基づく意見では、当該年次財務書類は、法令の求めるところに従い、正規の簿記の原則に従っ
て、会社の純資産、財政状態および経営成績につき真実かつ公正な概観を示している。取締役会報告書は年次財務書類
と整合しており、全体として会社の状況の適切な概観を提供し、将来の発展に伴う機会およびリスクを適切に表示して
いる。
フランクフルト・アム・マイン、2012年3月8日
カーペーエムゲー・アーゲー経済監査会社
(署名 ディーレーナー) (署名 ボース)
経済監査士 経済監査士 」
フランクフルト・アム・マイン、2012年5月24日
カーペーエムゲー・アーゲー経済監査会社
(署 名) (署 名)
(ラルフ・ボース) 代理
経済監査士 (ステファン・ノイヴァイラー)
税理士 経済監査士
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2011 Annual Securities Report of Deutsche Bank
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24 May 2012
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Vorstand der
Deutsche Bank AG
Taunusanlage 12
60325 Frankfurt am Main
Jahresabschluss und Lagebericht der Deutsche Bank AG
Den Bestätigungsvermerk zur Originalfassung des Jahresabschlusses und des Lageberichts für das
Geschäftsjahr 2011 haben wir am 8. März 2012 in der nachstehenden Fassung erteilt. Der
Abdruck dieses Bestätigungsvermerks stellt keine Wiederholung oder Aktualisierung unseres
Testats dar:
„Bestätigungsvermerk des Abschlussprüfers
Wir haben den Jahresabschluss --bestehend aus Bilanz, Gewinn- und Verlustrechnung sowie Anhang-- unter Einbeziehung der
Buchführung und den Lagebericht der Deutsche Bank AG, Frankfurt am Main, für das Geschäftsjahr vom 1. Januar 2011
bis 31. Dezember 2011 geprüft. Die Buchführung und die Aufstellung von Jahresabschluss und Lagebericht nach den
deutschen handelsrechtlichen Vorschriften liegen in der Verantwortung des Vorstands der Gesellschaft. Unsere Aufgabe ist es,
auf der Grundlage der von uns durchgeführten Prüfung eine Beurteilung über den Jahresabschluss unter Einbeziehung der
Buchführung und über den Lagebericht abzugeben.
Wir haben unsere Jahresabschlussprüfung nach § 317 HGB unter Beachtung der vom Institut der Wirtschaftsprüfer (IDW)
festgestellten deutschen Grundsätze ordnungsmäßiger Abschlussprüfung vorgenommen. Danach ist die Prüfung so zu planen
und durchzuführen, dass Unrichtigkeiten und Verstöße, die sich auf die Darstellung des durch den Jahresabschluss unter
Beachtung der Grundsätze ordnungsmäßiger Buchführung und durch den Lagebericht vermittelten Bildes der Vermögens-,
Finanz- und Ertragslage wesentlich auswirken, mit hinreichender Sicherheit erkannt werden. Bei der Festlegung der Prü
fungshandlungen werden die Kenntnisse über die Geschäftstätigkeit und über das wirtschaftliche und rechtliche Umfeld der
Gesellschaft sowie die Erwartungen über mögliche Fehler berücksichtigt. Im Rahmen der Prüfung werden die Wirksamkeit
des rechnungslegungsbezogenen internen Kontrollsystems sowie Nachweise für die Angaben in Buchführung, Jahresabschluss
und Lagebericht überwiegend auf der Basis von Stichproben beurteilt. Die Prüfung umfasst die Beurteilung der angewandten
Bilanzierungsgrundsätze und der wesentlichen Einschätzungen des Vorstands sowie die Würdigung der Gesamtdarstellung des
Jahresabschlusses und des Lageberichts. Wir sind der Auffassung, dass unsere Prüfung eine hinreichend sichere Grundlage fü
r unsere Beurteilung bildet.
Unsere Prüfung hat zu keinen Einwendungen geführt.
549/550
EDINET提出書類
ドイツ銀行(E05792)
有価証券報告書
Deutsche Bank AG
Report of Factual Findings in Connection with the
Report of Factual Findings in connec-tion with the
2011 Annual Securities Report of Deutsche Bank
AG
to be filed with KLFB of Japan
24 May 2012
Nach unserer Beurteilung auf Grund der bei der Prüfung gewonnenen Erkenntnisse entspricht der
Jahresabschluss den gesetzlichen Vorschriften und vermittelt unter Beachtung der Grundsätze ordnungsmäßiger
Buchführung ein den tatsächlichen Verhältnissen entsprechendes Bild der Vermögens-, Finanz- und Ertragslage
der Gesellschaft. Der Lagebericht steht in Einklang mit dem Jahresabschluss, vermittelt insgesamt ein
zutreffendes Bild von der Lage der Gesellschaft und stellt die Chancen und Risiken der zukünftigen
Entwicklung zutreffend dar.“
Frankfurt am Main, den 8. März 2012
KPMG AG
Wirtschaftsprüfungsgesellschaft
Dielehner
Wirtschaftsprüfer
Bose
Wirtschaftsprüfer
Frankfurt am Main, den 24. Mai 2012
KPMG AG
Wirtschaftsprüfungsgesellschaft
Ralf Bose
Wirtschaftsprüfer
Steuerberater
ppa.
Steffen Neuweiler
Wirtschaftsprüfer
550/550
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