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2 事業活動報告 ………………………… 3∼19 第17

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2 事業活動報告 ………………………… 3∼19 第17
○会長メッセージ …………………………… 2
○事業活動報告 ………………………… 3∼19
第17回通常総会、理事会、富山県経済講演会、懇親会… 3
新副会長・委員長のあいさつ …………… 4∼5
ものづくり新技術開発・生産改善事例
及び論文発表会
(第8回)… 6∼7
スマートデバイス導入事例セミナー …… 8
石川県の企業視察と名刺交換会 ………… 9
ものづくり講習会 第1回目 …………… 10
先進企業視察会 HDKマイクロデバイス㈱
田中精密工業㈱婦中工場… 11
タイ SUBCON・現地企業視察……… 12∼13
ものづくり講習会 第2回目 …………… 14
スマートコミュニティ JAPAN視察 …… 15
ものづくり講習会 第3回目 …………… 16
第11回囲碁大会…………………………… 17
第11回親善ゴルフ大会…………………… 17
青年部会 定期総会・懇親会開催………… 18
○2013年度事業活動一覧(2月∼6月)…… 19
○シリーズ 新会員企業紹介……………20∼21
○シリーズ 海外進出企業紹介 …………… 22
○会員の動き ………………………………… 23
○新会員の募集 ……………………………… 24
○行事予定 …………………………………… 24
2013.7
019
会長メッセージ
富山県機電工業会
10周年に向けて
会長
野村 正也
(北陸電気工業㈱ 代表取締役会長)
今年は役員改選にあたるということで、先の総会・理
されたことにより長年日本を苦しめたデフレの閉塞感
事会において富山県機電工業会の会長職を続投させて
から脱却し、日本に活力が戻ってくるのではないかと
いただくこととなりました。会員の皆様と力を合わせ
考えています。
て当工業会の発展に微力を尽くす所存でありますので
相変わりませずご支援のほど宜しくお願い申し上げま
富山県機電工業会は、昭和38年創立の富山県機械工
す。私が会長職をお受けいたしましたのは平成21年5月
業会と昭和61年創立の富山県電子電機工業会が平成
でありますが、これを機会にこの4年間の出来事を振り
17年7月に合併して設立されたものです。その歴史は創
返ってみたいと思います。
立から数えれば50年の歴史を刻み、あと2年で合併から
平成13年アメリカ発のいわゆるITバブル不況以後に
満10年を迎えます。産学官の交流、経営基盤の支援、も
は、曲がりなりにも回復を続けた世界経済でありまし
のづくり技術の向上、環境への対応、とやまテクノフェ
たが、平成20年9月のリーマンショック、平成21年10月
アの主催、若手経営者の交流等を委員会組織のもと全
のギリシャ財政粉飾露見に始まる欧州債務危機等に
員参加を旗印に進めてきました。
よって世界同時不況の様相を呈しました。為替に関し
ものづくり新技術開発/改善事例発表会および論文
ては平成20年8月に106円81銭、平成24年1月には76円97
発表会は自社技術の発表を通じて技術向上と会員同士
銭、この間29円84銭(上昇率28%)の円高が進行(月平均
の交流が図られる場であると考えており、参加企業が
の為替)しました。平成23年3月に東日本大震災、8月に
ますます増加するよう呼び掛けたいと考えています。
はタイ大洪水が発生し、日本の経済に甚大な被害をも
卓越した経営者の生の声を直接聞き経営改善につな
たらしたことは記憶に新しいことと思います。
げていただくこと、環境問題を通じて経営の問題点・改
思い起こすのは厳しいことばかりですが、マクロ経
善点を洗い出すこと等経営について新たな側面から一
済では内閣府が7月5日に発表した景気判断によります
緒に考える機会にしたいと思います。
と、平成20年のリーマンショックによる大幅な景気減
とやまテクノフェアは平成22年から富山県ものづく
速も平成21年に入って上向きとなっています。これは、
り総合見本市として、
「NEAR」と同時開催としてスケー
家電エコポイント・エコカー補助金等の政策により需
ルアップし、会員全員参加を合言葉に一層の盛り上が
要拡大が図られたことによるものと言われています。
りを見せています。今後さらに良いものとするため富
その後東北大震災の復興需要の底支えはあったもの
山県と協議を続けてまいります。
の、家電エコポイント・エコカー補助金等の終了による
山形県工業会との交流事業において、
「産学官の連携
反動、平成24年には歴史的な円高、尖閣列島をめぐる中
が大変強く、非常に強い一体感を感じました。この一体
国との摩擦により景気後退局面を迎えながらも11月に
感が富山県内の産業を支えていることを肌で感じまし
景気の谷をつけた後、アベノミクス効果が浮上し景気
た。」との感想をいただきました。過分なお言葉ではあ
判断は「景気改善」の一つ手前である「上方への局面変
りますが、これこそ当工業会が目指しているものであ
化」と上方修正されました。為替は100円台に戻し、株価
ると信じています。
上昇・資産効果による個人消費の拡大が寄与したもの
来たる平成27年には、一般社団法人富山機電工業会
と思われます。アメリカの6月雇用統計においても市
は10周年を迎えます。会員各位の一層の親睦・和合と産
場の予想を上回る19.5万人の新規雇用者数となりアメ
学官の協力を強力に進め、当工業会をさらに盛り上げ
リカの景気回復が鮮明となりました。中国経済の減速、
たいと考えております。
消費税引き上げ等諸問題はありますが、超円高が解消
2
2013.7 Vol.019
事 業 活 動 報 告
■第17回通常総会、理事会、富山県経済講演会、懇親会
日 時 2013年5月28日(火) 14:00〜19:00
場 所 ANAクラウンプラザホテル富山3階
参加者 総会 100名+委任状106名
理事会 理事32名+監事2名
富山県経済講演会 300名
懇親会 117名
【第17回通常総会】
当会は、公益法人改革により、4月1日に「一般社団
法人」に移行した。
新法人としては最初の総会であり、第1回総会とし
て開催するかどうかの議論もあったが、2005年に富山
県機電工業会になった際と比べて組織そのものに変更
があったわけではないという理由などから第17回通常
総会として開催した。
定款第15条の規定により野村会長が議長となり3つ
の議案の審議と3つの報告を行った。
特に役員の改選期であったため、理事及び監事の選
任が行われた。結果、理事48名、監事2名が選任された。
任期は2015年5月の総会までの2年間。
なお、新任の理事は以下の6名。
(敬称略)
総会での野村会長あいさつ
㈱不二越 常務取締役 田中幸彦(たなか ゆきひこ)
㈱アイザック 常務取締役 環境事業本部長 笹倉勲夫(ささくら いさお)
㈱インテック 執行役員 北陸地区本部長 高瀬幸忠(たかせ ゆきただ)
キタムラ機械㈱ 専務取締役 北村耕作(きたむら こうさく)
㈱トッパンNECサーキットソリューションズ
執行役員 富山工場長 岡安 均(おかやす ひとし)
日本セック㈱ 代表取締役社長 中田吉泰(なかだ よしやす)
【第2回理事会】
通常総会後に会長、副会長、専務理事、常任理事を選
定するための第2回理事会を開催した。
(第1回理事会
は総会前の5/10に開催)
結果、会長には引き続き野村正也北陸電気工業㈱代
表取締役会長が選定・承
認された。
他の12名の候補
者 も 承 認 さ れ た。ま た、
ムラタ分析パートナー
㈱が新会員として承認
された。
なお、理事以外の会員
はこの時間、ホテル1階
のカフェでコーヒーブ
レイクをしながら、会員
同士の交流を深めた。
ムラタ分析パートナー
荒木勝富山営業所長
総会の様子
デンソー 深谷紘一会長
【富山県経済講演会】
当会と富山県が共催で講演会を行い、講師には㈱デ
ンソーの深谷紘一取締役会長にお越しいただいた。
石井隆一富山県知事の挨拶に続き、
「自動車の進化を
支える部品産業〜デンソーの経営革新〜」と題し、90分
の講演をいただき、300名の聴講者が集まった。
講演会後、当会の懇親会を開催した。デンソーの深谷
会長にもご参加いただき、名刺交換等を行った。
開会挨拶 野村正也会長
乾杯挨拶 田中一郎副会長
閉会挨拶 田中幸彦副会長(新任)
2013.7 Vol.019
3
新 副 会 長・委 員 長 の あ い さ つ
町野 利道
副 会 長
総務委員長
コーセル㈱
取締役会長
田中 一郎
副 会 長
総務副委員長
田中精密工業㈱
相談役
田中 幸彦
副 会 長
経営委員長
㈱不二越
常務取締役
村上 哲
副 会 長
技術委員長
アイシン軽金属㈱
専務取締役
4
リーマンショック以来、世界的に金融緩和が進み、金
融市場では桁違いのマネーが飛び交い、実体経済の先
行きがまったく見えなくなっています。
世界の金融がどのように動こうとも、経済の発展は
生産性のある資産とものづくりとサービスで成り立っ
ていると思います。
生産性があると言う意味は、今まで以上の価値を顧
客に提供すると言うことです。
今までのものをより経済的に、または価値を大きく
して提供することで、本当の経済が拡大して行くと考
えます。
そのような観点で考えると、ものづくりに携わって
いる企業の会である富山県機電工業会は、富山県の本
当の経済基盤を確かなものにする重要な位置にあると
思います。
人間一人でやれることは極小さなものです。
会社では従業員に助けられ、業界ではもちろんお客
様に助けられ、コンペチタや異業種のお陰もあり自分
が成り立っています。
工業会の中での各企業の交流も、それに輪をかけて
大きな効果を発揮しているものと信じます。それは会
社と会社の交流ではなく、人と人との交流です。
一般社団法人として仕切り直しとなった今、総務委
員会も仕切り直して会員の皆様の交流をもっと深める
と共に、何が出来るのかを考えてみたいと思います。
政権交代後のアベノミクス三本の矢効果でリーマン 量の増減・品質神話の維持…等々、要望はますます高く
ショック以降の景気停滞感から漸く上昇気運と期待感 なってきます。国内外共に同一方案体制の現状ではと
をもっていましたら突然の株の乱高下と三本の矢の効 ても進展国に太刀打ちできません。
三本目の矢(成長力)は、弓矢共に自らが作り、的に向
果は未だ先の様相です。
円安(100円/1ドルが丁度いいと思っています)によ かって自らの力量で射る努力が必要です。
る日本国内の受注が増えるだろうと多少の希望をもっ 経営者自らが現実を認識し、陣頭指揮し、国内でのも
ていましたが、
円安効果は直接輸出している企業のみ のづくり体質をより強靭なものにする。
まず、今一度更なる「人づくり」
「現場力アップ」
「ム
で、全般的に実態に変化を感じないのが実情です。
「全社的コミュニケーションの強化」
グローバル化が進んだ各業種では、現地で売れるも リ・ムダの排除」
「目標の明確化と共有感」…い
のは現地生産、現地調達と日本国内依存から進出先完 「全てにスピードアップ」
結型へと体制を整えております。海外シフトが続く状 つの時代でも「丁度いい」時はありませんでした。更に
況下で国内での「モノ造り体質」を根本から見直す必要 成長するために絶えず挑戦は必要です。
があります。顧客は・開発期間の短縮・納期の短縮・受注 会員皆様の発展を祈念いたします。
私は、2005年の第1回理事会で、理事を務めさせてい
ただきましたが、その間、多くの方々との交流を通じて
色々と学ぶ機会に恵まれました。
今年の2月まで営業担当として、しばらく富山を離
れておりましたので、最近の機電工業会の取り組みに
ついては、理解不足の点があると思いますが、改めてよ
ろしくお願い致します。
富山を3年間離れて感じたことは、やはり富山は住
みよい所だと思いますが、富山を理解している人はそ
れほど多くないということです。
従って、今後は、当工業会員として少しでも、ものづ
くり富山県を全国に発信させていきたいと思っています。
なお、国内需要が限定的な状況の中で、グローバル化
の波に逆らうことはできないため、当社は、積極的に海
外展開を行っています。ただしこれは、現地の需要に応
えるためで、国内はマザー工場として、この富山の地で
技術開発力を磨き、国際競争力をつけていかなければ
ならないと考えています。
そのためにも、会員皆様方のご支援、ご協力をよろし
くお願い致します。
現在の経済状況は、アベノミクス「三本の矢」効果等
により円安・株高と景気回復基調にはありますが、実態
の「ものづくり力」と言う見方では、日本は少子高齢化
が進み世界一高い賃金水準で、国際競争力を失い産業
空洞化の懸念が高まっています。このような状況の中
で、日本に見合った生産の最適構造の模索が必要であ
り、
「ものづくり力」の更なる強化が日本復活のポイン
トとなっています。また、ものづくりは人づくりで、資
源の少ない日本では人材育成がキーとなりますが、国
内空洞化の中、若者のものづくり離れが進み、次世代技
術のイノベーションのための人材不足となってきてい
ます。当工業会の技術委員会としましても、ものづくり
を支える活力ある人材の育成や研究開発とその成果を
活かした課題解決の支援を重点に活動しております。
技術委員会には、研修・技術・情報の3部会があり、研修
部会では、各種加工や油圧・空圧等の講習とその加工現
場を見学する「ものづくり講習会」や「先進企業視察会」
を行い、活力ある人材育成を行っています。技術部会で
は、会員企業のものづくり力向上と人材育成により、活
性化を図る「ものづくり新技術開発・生産改善事例及び
論文発表会」を開催しています。この発表会では、普段、
接する機会の少ない異分野企業の、仕事の進め方・考え
方・失敗体験などの発表を聞くことにより、今後の業務
遂行の参考となっています。また学生の論文発表にお
いては、次期の「ものづくり」を担う工業高校・高等専門
学校・大学生の皆さんから、ものづくりに関する思い・
意気込みを論文にして発表してもらっています。学生
のころから「ものづくり」に関しての意見や目標を整理
できると共に、人前で発表を行うことで良い経験にな
ると思っています。情報部会では、
「スマートデバイス
導入事例セミナー」や「スマートコミュニティ視察」等
の最新技術の調査・習得により、導入時の課題や活用検
討のステップなどとして参考にしてもらっています。
ぜひ皆様方にもこれらの企画に参画頂き、地域活性化
を図っていきたいと思っています。このように今後と
もコミュニケーションとスピードをもって、会員企業
の皆様方と活動して行く所存です。
2013.7 Vol.019
佐々 裕成
副 会 長
環境委員長
YKK㈱
副社長 黒部事業所長
木村 準
副 会 長
交流委員長
㈱日本抵抗器製作所
代表取締役社長
松田 登
副 会 長
交流副委員長
ファインネクス㈱
代表取締役社長
高村 元二
副 会 長
テクノフェア実行委員長
立山科学工業㈱
取締役
現在、アベノミクス、オバマ政権の経済政策、欧州の
債務超過問題及び中東対応、中国における経済成長率
の鈍化等、様ざまな世界的要因で株価、為替が乱降下し
ている。一方、歓迎されると思っていたオリンピックや
サッカーのW杯に対し、開催地(候補地)の地元での開
催反対運動が起こり、デモ化している。
今、世界で発生しているあらゆる事柄が、リアルタイ
ムでテレビ、新聞、ネット等で配信されており、我々は
情報の洪水に流されそうである。
ただ、情報の多くは事象を捉えたもので、その原因・
要因を本質的に伝えるものは非常に少ないように思
う。
日本の経済、特にものづくりは日本国内だけではな
く、世界を対象にしている現在、全世界の動きを注視す
ることは大切である。ただ、辿り着く先の見えない数多
くの世界規模の政治、経済、社会の大きなうねりの中
に、日本も翻弄されている感のある今日この頃である。
このような中で、最も重要なことは「動かない軸芯」
を持つ信念と行動ではなかろうか。
日本の各企業は世界を凌駕する多くの固有の技術と
ノウハウを保有している。今こそそれを各々再発見・確
認し、愚直なまでに磨きかける。
今、我々が忘れかけているのは、先人たちが残してき
た足跡を見つめ直すことと愚直なまでのこだわりでは
ないだろうか。
今まで様ざまな地域の団体との交流事業を実施して ベーションのことです。今まで、いったいどうなるだろ
きましたが、近年はプロジェクトを絞って実行してい うとウオッチしてきましたが、単なるブームではなく、
ます。国内は、近隣の同業団体との交流に力点を置きた 確実にその様相が変化してきています。その衝撃の大
いと思っています。海外も短期間で実効性のあるプロ きさは、第二次大戦後発見された中東地域の石油やIT
革命に匹敵するのではと思っています。単に経済や産
ジェクトにしたいと思います。
交流が、何らかのビジネスに即つながれば、それに越 業のみならず、政治や地政学的なところにまでインパ
したことはありませんが、個人的なつながりができれ クトが及びます。もはや米国は中東を必要としません。
ば、いろいろな場面で便利なことも多いと思います。交 「中東のことは中東に任せればいい。中東地域の核の保
流会でスピーチされた人物を何らかの会合の講演や卓 有も米国は関与しなくてもいい」という人さえいます。
「アジア回
話の講師にお招きするのもうまいやり方です。私は出 そして米国の関心はアジアに向けられます。
張時に訪れる夜の街の情報も、交流会で知り合った 帰」と言われるのがそれです。
そのようなことも考えながら、企画を進めていきた
方々から仕入れています。
最近驚いていることがあります。それは「シェール革 いと思いますので、よろしくお願いします。
命」という「パラダイムシフト」とでも呼ぶべきイノ
今年の5月、交流委員会としてタイ視察が企画され
た。私は残念ながらこの視察に同行できなかったが、東
南アジアへは最近訪れる機会が多い。訪れる国はイン
ドネシア、タイ、ミャンマー、ベトナムなどであるが、行
く度これらの国でエネルギッシュな活力が感じられる
事が多い。決して個々の家、服装、食事、通勤風景などを
見ていても先進国のようではないが、賃金の上昇によ
って生活レベルが上がって活気に溢れているのであろ
う。不思議なことに現地の人々に会っていても不況で
云々と言ったマイナス思考な言葉は聞こえてこない。
日本の生活レベルより大分悪いのにも拘らず、である。
一方我々はというと、ここ何年も不況の状態が恒常
化していて、つい不況の話をしてしまう。実際、日本の
製造業は量産品を作る生産技術力で利益を生み、たゆ
みなく努力を続けてきていたが、民主党政権時の約3
年間、円高を阻止することをやらなかったため、企業は
生産拠点を国内から海外へ移さざるを得ず企業は弱気
になっている。一方、海外へ行っても現地企業と価格競
争を強いられ、大変苦悩していると聞かされているし、
国内に留まっても、量産品が少ない上に新製品用の技
術力が必要とされる環境にあり、体力勝負となってい
る。
海外へ行く度に、まだまだ技術に自信を持つ必要が
有ることと、精神面で過去歩んできたあの時代を思い
出し、野生の本能と五感を駆使し、頑張らないといけな
いと思うのである。交流委員会の使命も「海外の現実を
よく視る」ここにあると思います。
昨年暮れに、安倍内閣が発足してから日本人のマイ
ンドが随分変化し、円安の急激な進行、株価の急上昇な
どアベノミクスと呼ばれる経済政策が日本経済に大き
な影響を与えています。失われた20年と呼ばれたこれ
までと違い、日本の経済に大きな変化が起こる予感が
し、そして、期待しているのは私だけではないと感じて
おります。日本の近代の歴史をたどれば、明治維新から
日本が短期間の内に世界の列強の仲間入りをし、そし
て、先の敗戦によって全てを失いながらも、荒廃の中か
ら奇跡の復興を遂げ、世界第2位の経済大国へと発展
した日本の歩みがありました。どちらもわずか40年足
らずで成し遂げた出来事でした。
様ざまな悪条件を抱えながらも、それらを克服して
きた日本人の底力に誇りを感じるとともに、アベノミ
クスが成功するかどうかは、今、生まれている上昇気流
を力強いものにしようとする私たち一人ひとりの本気
度と強い意志の力にかかっているのではないかと思っ
ています。
2010年、2012年のテクノフェアで実行委員長をさせ
ていただきましたが、引続きテクノフェア実行委員長
を務めさせていただくこととなりました。
次回のテクノフェアは日時も含め、詳細は未定であ
りますが、機電工業会の最大のイベントとして、富山県
の「ものづくり産業」の活性化に寄与するテクノフェア
にしたいと思っております。
2013.7 Vol.019
5
事 業 活 動 報 告
■技術部会
∼ものづくり新技術開発・生産改善事例及び論文発表会(第8回)∼
日 時 2013年2月15日(金) 13:00〜18:00
場 所 富山県民共生センター
サンフォルテ 2階ホール
参加者 106名
会員企業に新技術開発、生産改善事例を、学生には
論文を募集した結果、以下の応募があった。
開発部門……7件
改善部門……2件
論文 大学・高等専門学校部門……9件
論文 工業高校部門……10件
発表会では9件の事例を発表いただき、審査によっ
て賞が決まった。
学生論文は事前審査で結果が出ていたため、それぞ
れの部門の最優秀賞2件を発表いただいた。
学生論文の募集・発表を始めて5回目を数えるが、今
回、初めてパワーポイントを使った発表を行った。
発表会全景
この発表会は、会員企業皆様の日々の成果
を発揮できる最適な事業の一つです。
聴講だけでも良いのですが、応募し、発表
学生もプレゼン方式で発表
することで必ず各社の役に立ちます。
今後も多くの会員の参加をお待ちしてお
なお、公益的に広く周知している事業です
平成24年度審査員(敬称略)
審査員長 アイシン軽金属㈱
副審査員長 富山県工業技術センター
ので、会員グループの他関連会社の参加も可
審 査 員
ります。
能です。
真剣な表情で聴き入る聴講者
6
2013.7 Vol.019
富山大学
専務取締役
所長
村上 哲
榎本 祐嗣
地域連携推進機構
産学連携部門長
高辻 則夫
審 査 員
富山高等専門学校
地域イノベーションセンター長 西田 均
審 査 員
富山県立大学
工学部長
石塚 勝
審 査 員
北陸職業能力開発大学校
教授
滝本 貢悦
審 査 員
立山マシン㈱
事業推進室
齊藤 潤二
審査員・受賞者
ものづくり新技術開発・生産改善事例発表会応募一覧
応募総数9件
【開発部門】……7件
最優秀賞
知 事 賞
超小型で省電力タイプ MEMS マイクロヒータの開発
北陸電気工業㈱
石橋 孝裕
優 秀 賞
汎用型高性能マイクロ水力発電装置の開発
㈱北陸精機
細田 仁志
優 秀 賞
プラグインハイブリッド車向け アルミ製バッテリープロテクターの開発
アイシン軽金属㈱
初見 浩之
奨 励 賞
高効率電源「KH シリーズ」の開発
コーセル㈱
三宅 正浩
奨 励 賞
CFRP 加工用 クリスタルダイヤコートドリルの開発
㈱不二越
北森 一範
特 別 賞
省エネ油圧ユニット「パワーフィット」の開発
㈱不二越
朝野 浩伸
特 別 賞
スマートコミュニティ・アプリケーションプラットフォームの開発
㈱インテック
北橋 竜雄
【生産改善部門】……2件
優 秀 賞
コストハーフを目指した塗装製品の品質・生産性向上
アイシン軽金属㈱ 中村 英樹
優 秀 賞
アルミロッカーアーム鋳巣不適合品率削減
田中精密工業㈱ 三原 浩嗣
平成24年度 論文「ものづくり in とやま」審査結果 応募総数19件
【大学 / 高等専門学校の部】……9件
最優秀賞
自然冷媒系混合物の実用化
富山県立大学
南岳 悠
優 秀 賞
食品放射能測定のためのパルス波高分析器の開発
富山高等専門学校
松井 大樹
奨 励 賞
音と光で服用時間を知らせるドラッグケースの製作
北陸職業能力開発大学校
北野 滉治
佳 作
RFID を用いたプログラミング用ブロック型インタフェースの開発
富山県立大学
掛橋 駿
佳 作
在宅療養患者用福祉用具に取り付けたセンサによる危険行動識別手法の検討
富山県立大学
塩月 寿
佳 作
人命探査ロボットの開発
北陸職業能力開発大学校
中田 大志
佳 作
総合制作を通して
北陸職業能力開発大学校
東 祐樹
佳 作
神経活動の平均発火率と分散のべき特性に関する研究
富山高等専門学校
政木 勇人
佳 作
近接覚の遠隔提示のための力覚インターフェース
富山高等専門学校
杉森 雄平
【工業高校の部】……10 件
最優秀賞
工作教室で学んだこと
不二越工業高等学校
加藤 正浩
優 秀 賞
ロボット競技大会に参加して
富山工業高等学校
能勢 裕貴
優 秀 賞
ものづくり in とやま
高岡工芸高等学校
笠島滉一朗
奨 励 賞
ものづくりコンテスト∼化学分析部門∼に参加して
滑川高等学校
細川 拳斗
奨 励 賞
ジャパンマイコンカーラリーに参加して
富山工業高等学校
高野 詩菜
奨 励 賞
くすり・バイオ科に入学して
富山北部高等学校
田中 里奈
佳 作
高校生ものづくりコンテスト(化学分析)に参加して
滑川高等学校
沢田 将和
佳 作
高校生ものづくりコンテスト測量部門に参加して
高岡工芸高等学校
杉山 巧真
佳 作
くすり・バイオ科に入学して
富山北部高等学校
荒田 莉奈
佳 作
高校生ものづくりコンテスト全国大会(旋盤作業部門)に参加して
不二越工業高等学校
平野 邑弥
※優秀賞・奨励賞に同点があったため、優秀賞2件、奨励賞3件となりました。
2013.7 Vol.019
7
事 業 活 動 報 告
■情報部会
∼スマートデバイス導入事例セミナー∼
日 時 2013年2月22日(金) 16:00〜17:00
場 所 富山技術交流センター 2階研修室
参加者 22名
講 師 芳垣 宏氏
(富士通㈱モバイルフォン事業本部)
テーマ スマートデバイス活用とセキュリティ
スマートフォンやタブレット端末など(以下スマー
トデバイス)の市場動向、顧客動向から始まり、導入し
た際の課題、オフィス、営業、現場など利用シーン別の
活用例を教わった。
スマートデバイスの活用で以下の3点が期待され
る。
・社内コミュニケーション力の高度化
・営業力の向上・現場力の強化
・ワークスタイル変革
セキュリティについては、導入前にしっかり運用ルー
ルを整備しておくことが大事だが、個人のスマートデ
バイスを業務に使用するBYODの考え方も拡大傾向にあ
り、対策が急がれる。
ただ、これまでのパソコンがタブレットに置き換わ
るかというと、そうではないだろうというのが、講師の
見解であり、用途によって使い分ける事になりそうだ。
受 講 者
Report
㈱日本抵抗器製作所 計測室 前田 雅樹
弊社においてもスマートデバイス導入について
は、数年前から懸案事項です。いざ、導入となると
具体的に、どの様に業務に利用すればよいのかわ
からず二の足を踏んでいるのが現状です。
今回のセミナーを聞いて、最新スマートデバイ
スの市場動向や他社での導入の傾向などを知るこ
とができ、非常に参考になりました。今後スマート
デバイスのシェアはますます増加傾向になると聞
き、弊社においても早急な導入検討が必要である
と痛感しました。
しかしながら、現在使用しているグループウェ
ア、基幹ソフトをスマートデバイスで活用するた
めにはバージョンアップ、セキュリティ対策、専用
ソフトウェア開発等を行わなければならず、費用・
時間の面で莫大な投資が必要になります。
そういった問題点が壁になりますが、一つずつ
解決し、弊社も近い将来、スマートデバイス化を実
現したいと考えています。
8
2013.7 Vol.019
セミナーの様子
受 講 者
Report
㈱ナチ日本海ベアリング
中山 正之
以前から、社長より、現場における手書き作業
を、タブレットなどを使う形に変えていきたいと
要望があり、参考事例を聞いてみたいと思い、参加
しました。
私自身、スマートフォンやタブレットなど言葉
でしか聞いたことがなく、実物を見せていただい
ての講習は、感触が良くわかり、使いやすそうに感
じました。
スマートデバイスは、色々な分野で利用されて
いる事を知ることができ、また導入した際の課題
や活用検討のステップなど、説明が分かりやすく、
とても参考になりました。
1時間と限られた時間での講習で、もう少し詳
しく説明して頂きたいところもありましたが、配
布資料に記載されており、後で確認することが出
来ました。
今後も、機会があれば参加したいと思います。
■交流委員会
∼企業視察及び名刺交換会∼
日 時 2013年3月12日(火)13:00〜18:30
場 所 視察先・・・㈱シコウ
名刺交換会・・・金沢都ホテル
参加者 富山側 9社 13名+事務局3名
㈱北日本製工・㈱シーイーシー
中善工業㈱・東海電気㈱富山支店・㈱鳥羽
㈱日本抵抗器製作所・マイクロジェニックス㈱
モトエ鉄工㈱・㈱山口技研
石川側 9社 10名+事務局3名
シコウの工場視察の様子
㈱アイデン・㈱石川製作所・㈱和泉工業
㈱金石製作所・技研㈱・㈱シコウ
シブヤマシナリー㈱・東亜電機工業㈱
発紘電機㈱
石川県鉄工機電協会様とは、事務局レベルでは展示
会を通して交流のあったものの、正式に交流をしたこ
とがなく、また、遠くの県よりもまずはお隣からという
ことで、
石川県企業との交流会が企画・実施された。
せっかくなら企業視察も、ということで、4社ほど選
定し、委員へのアンケート結果で一番希望の多かった
企業を視察した。
㈱シコウは従業員34名で、自動搬送台車(AGV)、雷検
知装置、自動化機械装置の設計製作を行い、
「石川県
ニッチトップ企業」に選出されている。
低床型の搬送機は、病院や刑務所の食事の自動搬送
に利用されており、また、製薬工場で利用されている
AGVは建物自体がAGVという、斬新なものである。
企業視察の後は、場所を移して石川県企業と名刺交
換会を行った。一人ずつ自己紹介を行い、自由に名刺を
交換し、歓談を行った。
後日、参加していた企業から、互いに企業訪問を実
施し、会員企業2社からは取引が生まれたと報告が
あった。
名刺交換会で自己紹介の順番を待つ列
資料を活用しながら語り合う
受講者の声(アンケートから)
・㈱シコウでは、特化した技術に信念を持って取り組
む姿勢と、しっかりとした社員教育が見られ、成功を
収める会社は大小ではないと感じた。
・名刺交換会の参加者の業種は幅広く、まとまりがな
かったが、
逆に異分野の話が聞けて有意義だった。
・隣県で少人数であったことが良かった。
・半日の日程は、コンパクトで良かった。
・石川県が日頃の営業活動の範囲内のためか参加者が
少なかった。近県だが経済の繋がりが少ない地域で
の企画も良い。
閉会挨拶は当日の最年長者の山口技研 山口社長
2013.7 Vol.019
9
事 業 活 動 報 告
■技術委員会
∼ものづくり講習会(第1回目)∼
日 時 2013年4月19日(金) 8:30〜16:30
場 所 富山第一ホテル 2階
参加者 16社 27名
3科目の講義と交流会を開催した。
1.切削工具の最新技術
講 師 ㈱不二越 取締役工具事業部長 堀 功
この講習会の“つかみ”として、2013年新春に全国放
送された「ほこ×たて」という番組でドリルと金属対決
を行ったストーリーを、オファーから特別チームの発
足、開発、対決に至るまでの詳細をお話いただいた。
開発目標を明確にすること、開発はチームワークが
最も大切、不可能と思われることへの挑戦、技術はプロ
セスの積上げ、これらの繰り返しが技術革新につなが
るというまとめが、多くの受講者に強い印象を与えた。
「切削工具の最新技術」の講義では、工具とは何か、ど
の様な加工方法があるのか、から始まり切削加工の詳
細、コーティング、ドリル・エンドミルの開発、新市場・
分野への挑戦など2時間半にわたり、講義いただいた。
2.研磨加工
講 師 ノリタケカンパニーリミテド
研削ソフト技術部 主事 石川 夏男
講習会の様子
受 講 者
Report
研削砥石に関する基礎知識と保管・取扱い上の注意
点を教わった上で、研削加工に関するトラブル対策に
ついて講義いただいた。
基礎知識がないまま業務で使っている受講者もお
り、研削作業の危険性など事故を起こさないためにや
らなくてはならないことを学んだ。
3.バリ取り加工
講 師 関西大学 システム理工学部
名誉教授 北嶋 弘一
バリは必ず発生するものにもかかわらず、無知な設
計者は「バリなきこと」と指示することを毎回嘆いてお
られる北嶋先生。バリを抑制し、バリ取り作業をできる
だけ短時間で仕上げる加工方法を考えるために、エッ
ジ角の重要性などを教わった。
講義後、1階のレストランで、受講者同士の交流のた
め、名刺交換会・懇親会を行った。
10
2013.7 Vol.019
田中精密工業㈱
技術部 大石 久斗
『機械工具の発達と最新の工具開発』
この講義を聞き、工具や切削の基礎知識を学ぶ
ことができました。しかし、それ以上に自分が今後
技術者として、何を考えてどう行動すべきか考え
させられました。
私は、今技術部に配属されまだ2か月しか経っ
ておらず、慣れない仕事が多く、目の前にある仕事
を何とか終わらせようと必死になっていました。
その結果、終わらせることだけを考えて仕事をす
るようになっていました。今回の講義を聞いて、そ
ういった自分の仕事への取り組み方について考え
させられた気がしました。
講義の中であった「目標を明確にする」
「チーム
ワークが最も大切」といったことは、新入社員研修
の中でも言われていて、その時は分かったつもり
でいました。しかし、最近ではそんなことは気にも
とめずに毎日仕事をしていました。今後は、それら
のことについて改めて考えて、仕事のなかで実践
できるよう努力していきたいです。
■技術部会
∼先進企業視察会∼
日 時 2013年4月24日(水) 12:30〜17:00
訪問先 HDKマイクロデバイス㈱
田中精密工業㈱婦中工場
参加者 25社 36名
2012年度の開発・改善事例発表会で最優秀賞と優秀
賞を受賞された2社を視察した。
HDKマイクロデバイス
HDKマイクロデバイス㈱
北陸電気工業㈱の関係会社で液晶テレビの回路実装
工程を視察した。
工場内は、ICなど静電気で壊れやすい商品が多いた
め、湿度管理をセンサにより自動化されていた。
機械によるエラー判定を過剰に設定し、目視検査で
確認した不良品を加工し直すことで、不良をほとんど
出さないのが印象的だった。
田中精密工業㈱婦中工場
エンジン部品のロッカーアームを主に生産・組立を
している工場。
会社説明後、優秀賞を受賞した「アルミロッカーアー
ム鋳巣不適合品率削減」の改善事例発表が行われた。
次に、以下の3工場を視察した。
・鉄製ロッカーアーム
・熱(浸炭)処理、
・アルミ製ロッカーアーム
自動車関係部品だけでなく部品を組み立てる設備ま
で自社開発されていることがわかり、参加者の方には
良い刺激となった。
受 講 者
Report
山崎機工㈱
営業2課 藤木 雄介
見る機会があまりない工場生産ライン工程の見
学をできて、今回の視察会はとても有意義なもの
になりました。
両社共に精度、工程等の管理をしっかりと行っ
ていていました。また、独自の管理方法を試行錯誤
しながら行ってきているのもよくわかりました。
製品の各箇所には、独自技術が活かされており、
それらを支える部署の発表もあり、一つの物を作
り上げる大変さを再確認しました。
今後、営業活動をする中で、今回の視察会で見て
聞いたことを役立てて、ものづくりの支えが出来
るように精進したいと思います。
田中精密工業 婦中工場のホール
受 講 者
Report
ファインネクス㈱
設計部DEグループ 石垣 努
『北陸電気工業㈱液晶画面用基盤製作工程』
見学前のイメージでは、すべてが自動化されて
いると思っていました。
実際見学してみると、人による検査があり、品質
を求めるには人による検査と改めて感じました。
2次元バーコードによる製品の管理、特に画像
検査のNG情報を後からバーコードを読むと画面に
表示されるシステムは、今後参考にしていきたい
と思いました。
『田中精密工業㈱ロッカーアーム製作工程』
見学前の改善事例の発表は、現状把握や改善に
向けてしっかりと仮説をたて、それを実験によっ
て証明するという一連の流れがしっかりとできて
いて、素晴らしい発表だと思いました。
ミクロン、サブミクロンの精度を求めていると
いう話だったので、素晴らしい技術力を持ってい
ると感じました。
両社とも積極的に海外に展開しているという印
象を受けました。
北陸電気工業㈱は、国内生産が4割、海外が6割と
海外での生産のほうが多いということを聞いて、
やはり製造業は海外に出ていかないと厳しく、生
き残っていけないのかと感じました。
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11
事 業 活 動 報 告
■交流委員会 ∼海外販路・仕入れ開拓支援事業∼
タイ「SUBCON Thailand 2013」と現地企業視察団を派遣
∼各国からの企業が参加する東南アジア最大の展示会視察と
現地進出企業から「行って見て判る」情報を吸収∼
日 時 2013年5月15日(水)〜19日(日)
参 加 8社 10名
アイティオ㈱ 魚岸精機工業㈱
㈱北日本製工 ㈱伸榮商会
㈲テー・シー・富山 ㈱日本抵抗器製作所
ファインネクス㈱ 山崎機工㈱
SUBCON Thailand 2013出展企業
㈱石金精機 魚岸精機工業㈱
㈱シキノハイテック 日本セック㈱
㈱日本抵抗器製作所 北陸電気工業㈱
「SUBCON」は、アセアン地域最大の産業部品購買のた
めの下請け産業展示会で、今年で7回目を迎え、15カ国
約300社が出展。
今回初めて、新世紀産業機構から出展募集がされ、6
社が出展、たまたま全社当会の会員企業であり、これに
合わせて、現地視察団を結成。また、
「富山タイ協会」も
同時に訪問団を派遣する事になり、現地では富山県関
係者だけで約60名が集まる結果となった。
当会視察団の目的は、既に進出している企業では、現
「SUBCON」会場受付
地調達の加速化、新たなるサプライヤーの掘り起こし、
また、今後進出を考えたり、製品の輸出入をしようとす
る企業の場合は、現地企業力の確認、サプライヤーや商
社の選定など多岐にわたった。
さらには、進出企業から生の苦労話を聞くことによ
り、今後の活動の糧とするのが目的であった。
各社とも「SUBCON」出展者と活発なやりとりが見ら
れ、また、県内出展企業においても、各国のバイヤーか
ら今後につながる商談もいくつか届いており、成果が
期待できる。
現地企業の訪問は2カ所で、一つは上市町出身の
「THAI USUI」もう一つは現地で起業した「SHOKO TECH」
であり、詳細は後記するが、参加者には大変参考になる
内容であった。
視察団日程
●16日(木)
「SUBCON」開場と同時に富山県ブース前でもオープニ
ングセレモニーが挙行され、野村正也 タイ協会会長(
機電工業会会長)、木村準 機電工業会副会長兼交流委
員長を始めとする関係者の挨拶があった。
「SUBCON」と併催されていた「INTERMACH2013」を視察。
夜には、富山県からの全参加者約60名が集まり「AEC
(アセアン経済共同体)について」北陸銀行バンコク駐
在員事務所のセミナーを聴講、その後懇親会に参加。
「SUBCON」会場
12
2013.7 Vol.019
オープニングセレモニー
懇親会
●17日(金)
上市町出身の「THAI USUI」と
タイで起業された「SHOKO TECH」視察
「THAI USUI CO.,LTD」
プラスチック射出成形をおこなう。
碓井雅人社長、碓井聡工場長、鍋谷正浩マネージャーよ
り工場の概要説明を受け、現場視察。
従業員約270名、日本人は工場に3名のみ。
2011年タイの洪水を経験する。
製品は車関係(インパネ、ハンドル廻り、シートベル
ト)等で全体の50%、あとは、プリンター、自販機、電子
部品などが占める。
従業員教育を充実させ、期間は2週間から長くて1
年を当てる。その後特別研修として年間約40名は日本
へ研修に出す。彼らが退社し、他社へ行っても役立つ技
術や知識、経験を積ませる。
現在、製品は100%海外の日系ユーザーへ納めてい
る。
「SHOKO TECH CO.,LTD」
機械治具、治具部品、機械部品、金型部品等製作。
井垣達徳社長、江崎芳明技術顧問より概要説明を受
ける。
井垣社長が商社勤務から独立し、タイで起業。
現在、タイとマレーシアに工場を持つ。タイは現地
ワーカー20名、日本人2名が24h体制で対応。機械は、ほ
ぼ全て日本製で中古が多いが、台湾製より精度が良く、
不具合が出ない。精度は100分の1まで十分出せる。
社長から、東南アジアの工業、経済事情、韓国、中国と
の顧客の獲得合戦など、苦労話を聞いた。
工場は決して大きくないが、5Sが行き届いていた。
――♢――♢――♢――♢――♢――♢――♢――
2社を訪問し、共に聞いた苦労話や現地事情は会員
諸氏にとっては、大変参考になり、共感を得る内容で
あったようで、今後取引相手としても検討されるとこ
ろもあるようだ。
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13
事 業 活 動 報 告
■技術委員会
∼ものづくり講習会(第2回目)∼
日 時 2013年5月24日(金) 7:40〜17:20
訪問先 ㈱不二越 滑川事業所
㈱スギノマシン 早月事業所
参加者 19社 37名
2社の工場見学と4科目の講義を開催した。
1.リサイクルと産業廃棄物の削減
講 師 ㈱不二越 油圧事業部
コーディネーター 三和茂樹
不二越の滑川事業所では従来、鋳物の切屑をお金を
払って産業廃棄物として処理していたが、300tプレス
機で圧縮し、ブリケットを形成し、材料として販売する
仕組みを作り上げた。
また、油圧装置の電力削減に取り組んだ実例が紹介
された。
不二越での講義の様子
2.ロボット導入事例
講 師 ㈱不二越 油圧事業部 油圧製造所
生産技術課 吉岡大介
ロボット導入のメリット・デメリット、導入までの流
れ、導入効果検討、導入事例の説明があった。
3.㈱不二越滑川事業所の工場視察
先の講義で紹介された切屑回収の一連の流れとロボ
ットが導入されている現場を視察した。
4.ウォータージェット加工
講 師 ㈱スギノマシン WJ事業部 技術部
応用開発課 課長 竹内 隆
ウォータージェットの特徴、用途、各分野での応用例
の紹介があり、一般的に知られていない、洗浄、はつり、
はくりなどに活用されていることが分かった。
5.精密機械加工
講 師 ㈱スギノマシン 精密機器事業部 技術部
技術課 金三津雅則
精密機械加工を行う工作機械の種類、主な加工方法
(旋削、穴あけ、フライス、研削、レーザ・放電)、工作機械
の発展、等を説明いただいた。
6.㈱スギノマシン早月事業所の工場視察
ウォータージェットの切断装置を展示しているエリ
アでは、実際にダンボールの切断を体験することが出
来た。ショールームではスギノマシンの歴史や各分野
で使用されている技術を一同に見ることができた。
14
2013.7 Vol.019
スギノマシンでの講義の様子
受 講 者
Report
YKK株式会社 工機技術本部 製造技術開発部
ファスニンググループ 若林 尚貴
不二越のリサイクルの取り組みで、切屑の回収・
固形化システムに関して、工場内だけではなく、固
形化したブリケットの回収先やそのブリケットが
原料として使用されるという社会全体でのシステ
ムを構築されている点に感銘を受けました。また、
加工機の油圧装置モーター電力削減やエアー消費
量の削減などは自身の業務においてもすぐにテス
トしてみたいと感じました。
スギノマシンにおいては、技術の連鎖という部
分で保有する技術を組合せたり、改良することで、
適応領域を広げていかれたという点が興味深か
った。特に、ウォータジェットとレーザを組合せ
た加工機は、スギノマシンだからこそ出来たこと
だと思いました。業務においても、自分ひとりだ
けでなく、周りの人の持つ技術を合わせて課題に
取り組むことにより、良い解決方法が得られる
と感じました。
■経営委員会・情報部会・環境委員会 合同企画
∼スマートコミュニティ JAPAN2013等視察∼
日 時 2013年5月30日(木)〜31日(金)
訪問先 東京ビッグサイト(展示会) (30日)
三菱みなとみらい技術館(横浜市)
(31日)
土井精密ラップ㈱(大田区) (31日)
JAL航空教室機体整備工場(羽田工場)
(31日)
参加者 11名
【スマートコミュニティジャパン2013】
日刊工業新聞社が主催するスマートコミュニティ
JAPAN2013を視察した。
展示会は、これからのまちづくりのソリューション
をテーマに5つの展示会を総合的に開催しており、ス
マートコミュニティ展/スマートグリッド展/次世代
自動車展/植物工場・スマートアグリ展/バイオマス
エキスポと幅広い展示となっていた。
経済発展とエネルギー戦略、そして防災への取り組
みが世界的な関心を集める中、今回の展示会は大変役
に立った。
夕方は横浜中華街にて懇親会を行い、普段会うこと
のない業種・立場同士の参加者が懇親を深めた。
【三菱みなとみらい技術館】
三菱が関わる6つの分野について、学生でも分かる
ように展示されていた。
①航空宇宙 ②海洋 ③くらしの発見(スマートハウス)
④交通・輸送 ⑤環境・エネルギー ⑥技術探検
当日は学生で大変にぎわっていた。ただ見せるので
はなく、最新技術を駆使した参加体験型のテクノロジ
ーミュージアムだった。大人でも充分に見ごたえがあ
り、役に立つ視察であった。
東京ビッグサイトで集合写真
展示会場の様子
【土井精密ラップ㈱】
ラッピング加工のパイオニアとして精密研磨以上の
加工精度が出せる企業。
石定盤・セラミック定盤の再ラップ加工を間近で見
せていただいた。
“大田区の町工場”らしい狭い工場だ
ったが、参加者からは、ものづくりの基本を知ることが
できた、業務の中で意識的に訪問することがない町工
場を視察することで、違った観点を得ることができた
などの意見があった。
土井精密ラップ
三菱みなとみらい技術館
――◇――◇――◇――◇――◇――◇――◇――◇――◇――
今回、東京での現地集合・現地解散とした。参加者か
らは東京で別の仕事をすることが出来た等の理由で好
評であった。
【JAL航空教室 機体整備工場】
日本の空港に関する概要やJAL航空機について非常
に分かりやすくレクチャーを受けた後に、機体整備工
場内を視察した。
写真撮影は自由に出来たが、会報やホームページへ
の掲載は禁じられていた。しかし、機体を間近で見るこ
とができ、一つひとつの質問に丁寧に答えていただき、
とても有意義であった。
2013.7 Vol.019
15
事 業 活 動 報 告
■技術委員会
∼ものづくり講習会(第3回目)∼
日 時 2013年6月21日(金) 9:00〜17:00
場 所 富山技術交流センター 2階
参加者 10社 23名
1.アルミ概論
講 師 (一社)高岡アルミニウム懇話会
専務理事 越後秀之
アルミについて、原材料、特性、製造工程、アルミ合金
の選択上の注意点、接合、表面処理について講義いただ
いた。4番目の自動車部品加工技術の講義の基礎編の
様な内容で、同日にこれらの講義をして効果的だった。
2.機械保全
講 師 ㈱不二越 生産統括部 QC・PM推進室 室長 油本雄三
保全とは、故障したときに直す事ではなく、システム
や装置(設備)を整備、調整しておき、その機能がいつで
も必要なときに、最適な状態で発揮できるようにして
おくこと、つまり一番良い状態を保つことであると教
わり、さらに日常具体的にどうしたら良いかを講義い
ただいた。
3.電気製品の変遷
講 師 ㈱立山科学ワイヤレステクノロジー
代表取締役社長 尾上幸夫
ソニーで働いていた前歴をもつ講師から、日本の最
先端で感じてきた変遷を、身近な例を用いて講義いた
だいた。
4.自動車部品加工技術
講 師 アイシン軽金属㈱ 技術開発研究所
所長 刑部清人
アルミダイカスト技術の概要とアルミ押出技術とそ
の周辺技術について講義いただいた。
5.機械屋にも分かる初歩の電気
講 師 (一社)富山県機電工業会
専務理事 井上潤一
「電気の事はさっぱり分からない」という機械屋さん
のために、機械が止まったときどの様に対処したらよ
いかを講義いただいた。
機械停止時に電気屋を呼んでも原因の追及に時間が
かかってしまう。普段機械と接している担当者自身が
ほんの少しの知識を持つことで、機械を早く再稼働で
きるようになる、という意識付けをねらった。
16
2013.7 Vol.019
受 講 者
Report
株式会社スギノマシン プラント機器事業部
品質保証課 髙山尚希
講習内容は5項目あり、どれも非常に興味深い
ものでした。
各分野に精通された講師からの説明は単なる知
識だけでなく、現場での経験に基づく話や、中には
実際の現場の写真やサンプルとあわせての話もあ
り、非常にわかりやすく、楽しく講習を受けること
ができました。
全体を通して見ると、これまで知っていたこと
であってもより判りやすく解説していただき、自
分で調べる・実践するきっかけをいただけたと思
います。実際の職場では先輩や上司から教育を受
けますが、業務を行いながら覚えるため、どうして
も深く考える余裕はありませんでした。業務を覚
えた上での今回のような講習を受けると実際の業
務と照らし合わせができ、自分で考えながら学べ
るので非常に有意義だと感じました。また、機会が
あればぜひ参加したいと思います。
■第11回囲碁大会
日 時 2013年3月9日(土) 9:00スタート
場 所 コーセル㈱クラブハウス
参加者 17名
年1回開催の囲碁大会は、今回で第11回目を迎えた。
町野総務委員長(㈱コーセル 取締役会長)に開会挨
拶をしていただいた。
㈱不二越 阪井様よりルールを説明していただき
その後、熱戦を繰り広げた。
町野総務委員長より開会挨拶
成 績
A組(8名) 優勝 阪井 孝紀 ㈱不二越
2位 段塚 隆 武内プレス工業㈱
3位 村井 史朗 コマツNTC㈱
B組(9名) 優勝 津野 武則 アイシン軽金属㈱
2位 早川 時雄 北陸電機製造㈱
3位 網谷 隆幹 アイシン軽金属㈱
参加者一同
■第11回親善ゴルフ大会
日 時 2013年6月22日(土) 7:15スタート
場 所 魚津国際カントリークラブ
参加者 24名
めずらしく、雨の降る中での大会となった。
さらに途中では晴れたりもしたため、気温差もあり、
雨具を着たり脱いだり大変そうであった。
成
藤 堂 利 一 藤堂工業㈱
優勝
NET 70.4
岩 黒 正 孝 ㈱岩黒製作所
2位
NET 71.0 小 坂 智 正 丸文通商㈱
3位
NET 71.6
優勝した藤堂利一さん
績
参加者一同
2013.7 Vol.019
17
事 業 活 動 報 告
■青年部会
∼定期総会・懇親会開催∼
青年部会 2012年度 事業実績
日 時 2013年5月22日(水) 17:30〜20:00
場 所 ANAクラウンプラザホテル
参加者 31名、委任状14名、欠席2名
梅田雄一朗部会長が議長となり2012年度事業報告、
収支決算の報告を行い、承認された。
特に、
「とやまテクノフェア2012」では、青年部会を中
心に、A1パネルで企業紹介を行い、とても好評であっ
た。
3月に台湾視察研修会を企画していたが、諸般の事情
により中止となった。
役員改選案については全員異議なく承認された。
新役員については、下記参照。
2013年度事業計画、収支予算案、新役員について審議
し、議案通り承認された。
秋には昨年度実施を見送った、海外企業視察研修を
実施予定。
連絡事項として、新入会員2社を紹介した。
・魚岸精機工業㈱ 魚岸成光様
・㈱プラスト 塚本頼和様
なお、特別会員6名は2012年度末をもって退会した。
総会に引き続いて懇親会を開催し、参加した32名は
懇親を深めた。
5月17日
5月19日
6月19日
8月3日
9月27日〜29日
11月7日
12月20日
1月15日
3月6日
定期総会
親善ゴルフ大会(親会と合同)
役員会
県内企業見学会(小矢部精機)
とやまテクノフェア2012
パネル出展33社
役員会
年末研修会
役員会
役員会
青年部会 2013年度 事業計画
5月22日
6月22日
7月1日
8月7日
9月
10月
11月
12月
12月
2月
3月
定期総会
親善ゴルフ大会(親会と合同)
役員会
県内企業見学会(日医工)
役員会
海外企業視察研修
ボウリング大会(親会と合同)
年末研修会
役員会
経営勉強会
役員会
新役員(敬称略)
部 会 長 澤川鍛造工業㈱ 澤川 幸利
事 務 局 ㈱オーパーツ 松岡 雄祐
副部会長 大日工機㈱ 岩田 茂子
事 務 局 ㈱オオツカ 大塚 智成
副部会長 ㈱内山精工 内山 彰博
監 事 ㈱ユニゾーン 梅田雄一朗
事務局長 ファインネクス㈱ 松田 竜彦
監 事 藤堂工業㈱ 櫻田 哲也
富山県機電工業会 青年部会 会員名簿(47名)
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■2013年度事業活動一覧(2月∼6月)
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2013.7 Vol.019
19
シ リ ーズ 新会員企業紹介
株式会社 プラスト
会社概況
創 業:1990年6月
資 本 金:2,200万円
代 表 者:塚本 頼和(つかもと よりかず)
従 業 員:50名
所 在 地:
本社・本社工場
〒924-0066
石川県白山市上小川町800番7
TEL 076-276-8315
E-MAIL:[email protected]
富山営業所・富山工場
〒939-0307
富山県射水市戸破字針原69番25
TEL 0766-56-8551
沿 革
1990年6月
1994年5月
1998年8月
2005年8月
会社紹介
樹脂部品の切削精密部品と樹脂カバー(接着・溶
接・曲げ加工)を得意としており、樹脂部品に関して
はあらゆる面で対応しております。また、材料に関し
ましても様々な樹脂素材メーカーの販売代理店とし
て取引をしていますので、材料入手または各証明書
等も迅速に対応致します。
また、会社の特徴としましては「小ロット対応」
「多
品種対応」
「短納期対応」を合言葉に全社協力し力を
合わせ対応しております。
石川県金沢市新保本にて樹脂製品卸
売販売として設立
加工設備を導入し加工部門開設
富山営業所・富山工場を設立
本社を石川県白山市上小川町(現所
在地)へ移転
本社工場
20
事業内容
・合成樹脂製品の卸販売
・合成樹脂部品の製造・販売
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本社社屋
シ リ ーズ 新会員企業紹介
株式会社 Aulait(オーレ)
会社概況
創 業:2012年3月
資 本 金:1,000万円
代 表 者:星山 満輝(ほしやま みつてる)
従 業 員:62名(2013年3月時点)
所 在 地:
富 山 本 社 〒939-0813
富山市下赤江町一丁目12番18-1
TEL 076-471-5486 FAX 076-461-6547
沿 革
2013年3月
4月
5月
株式会社Aulait(株式会社オーレ)を
設立
特定派遣人員32名にてスタート(契
約社員含む)
関西支店を心斎橋から新大阪に移転
特定派遣人員50名になる(契約社員
含む)
地域貢献の一環としてスポーツ事業
である「元プロ野球選手が教える野
球教室/野球塾」のスタート
事業内容
1.労働者派遣事業法に基づく特定労働者派遣事業
2.人材育成のための教育事業、カウンセリング並び
にセミナーの企画、運営及びコンサルティング業
務
3.インターネットを利用した各種情報提供サービ
ス業
4.コンピュータソフトウェアの企画、設計、開発及
び販売
5.インターネットシステムの企画、設計、開発及び
運営
6.コンピュータネットワークシステムの導入、活用
に関するコンサルティング、運用及び管理
7.広告代理店業務
8.スポーツ事業
会社紹介
当社はITソリューションベンダーでございます。
各業界の企業が利用される各システムの企画、設計、構
築、開発、運用そしてモバイルゲーム開発といった知識
の高い技術者を多く抱えており、ITに求められる「ス
ピード」、
「クオリティ」、
「コスト」を満たすサービスを
日々ご提供しています。
最適を実現した問題解決するためにお客さまの真の
声を把握し、対応することで、期待以上のご満足を提供
します。
また、近年は地域貢献の一つとしてスポーツ事業で
ある「元プロ野球選手が教える野球教室/野球塾」を開
設しています。
株式会社Aulaitでは、ソフト開発、地域貢献事業としてこんなことをしています。
(2013年6月26日 日本経済新聞掲載)
2013.7 Vol.019
21
シリーズ 海外進出企業紹介
ファインネクス 株式会社
代表取締役社長 松田 登(まつだ のぼる)
機械部品・金型製造のコストダウン及び将来の事業規模拡大を図るた
め、親日的で優秀な人材が多いベトナムでファインネクスベトナムを設立
沿 革
2011年3月 ファインネクスベトナム 会社設立
12月 ファインネクスベトナム 工場建設起
工式
2012年11月 開業式
会社紹介
会 社 名:ファインネクスベトナム有限会社
(FINECS VIETNAM CO.,LTD)
住 所:No.42the street6,VSIP1,Thuan An,
Binh, Duong, Vietnam
代表取締役社長:佐伯 光一
資 本 金:225億ベトナムドン(US$1,155,031)
敷 地 面 積:17,985㎡
工場延床面積:4,524㎡
事 業 内 容:機械部品の製造・金型の製造
生 産 体 制 (当初設備):油冷式真空熱処理炉、平面研削盤、
NCフライス盤、放電加工機など約30台
T E L:+84 6503765 958/957
F A X:+84 6503765 967
22
2013.7 Vol.019
事業の概況と特色
■海外進出の経緯
機械製造コストの引下げ、新規事業を含めた事業
規模の拡大を図るためその拠点としてファインネク
スベトナム有限会社を設立しました。当社では2008
年からベトナム研修生を受入れており、彼らの勤勉
性や能力の高さに触れ、また何よりも親日的であり
地勢的にも東南アジアの中心に位置していることか
ら、ベトナム進出を決めました。現在は機械を製造し
ているグループ会社のファインネクスマシーン㈱の
ほか、ベトナムにある日系各会社からも引き合いが
きています。
■ファインネクスベトナムの概要
ファインネクスベトナム有限会社は、ベトナム第
一の商業都市であるホーチミン市に隣接し、同市中
心部から車で約45分にあるベトナムシンガポール工
業団地(通称VSIP1)の中にあります。VSIP1は、ベトナ
ム・シンガポール両政府のサポートが受けられるベ
トナムで最も成功した工業団地として知られていま
す。シンガポールを拠点にしているファインネクス
シンガポールと本社との連携を図りながら、事業の
拡大を目指しています。
お 知 ら せ
新 会 員 の 紹 介
∼ 総会員数217社 ∼
■ムラタ分析パートナー㈱(2013年5月入会)
本 社 石川県白山市曽谷町チ18番地
代 表 者 富山営業所長 荒木 勝(あらき まさる)
概 要 設立2011年10月/資本金5,500万円/従業員1名
事業内容 電子部品の分析、表面分析、構造分析、有機分析など高度な分析技術を提供
会 員 の 動 き
■理事変更(敬称略)
新
㈱不二越
旧
㈱不二越
常務取締役
常務取締役
田中 幸彦
佐々木 誠
(たなか ゆきひこ)
㈱アイザック
常務取締役 環境事業本部長
笹倉 勲夫
(ささくら いさお)
㈱インテック
(ささき まこと)
㈱アイザック
代表取締役社長
石﨑 由則
(いしざき よしのり)
㈱インテック
執行役員 北陸地区本部長
取締役相談役
高瀬 幸忠
金岡 克己
(たかせ ゆきただ)
キタムラ機械㈱
(かなおか かつき)
キタムラ機械㈱
専務取締役
取締役相談役
北村 耕作
北村 正三
(きたむら こうさく)
(きたむら しょうぞう)
■代表者変更(敬称略)
新
旧
㈱ナチ日本海ベアリング
㈱ナチ日本海ベアリング
代表取締役社長
大塚 信義
(おおつか のぶよし)
㈱ナチ北陸
代表取締役社長
西島 寬
(にしじま ひろし)
日本カーボンエンジニアリング㈱
代表取締役社長
太田 武
㈱トッパンNECサーキットソリューションズ
執行役員 富山工場長
執行役員 富山工場長
安岡 均
浜野 康夫
(やすおか ひとし)
(はまの やすお)
代表取締役社長
中田 吉泰
(なかだ よしやす)
日本セック㈱
代表取締役会長
南雲 弘之
(なぐも ひろゆき)
■理事退任(敬称略)
武内プレス工業㈱
武内 繁和
國清 敏之
石川 康治
支社長
石井 八弥
(いしい はちや)
アイシン新和㈱
代表取締役社長
中嶋 勝司
北陸コンピュータ・サービス㈱
代表取締役社長
平瀬 隆
森 秀雄
(もり ひでお)
北陸コンピュータ・サービス㈱
代表取締役社長
徳野 光宏
(ひらせ たかし)
(とくの みつひろ)
新日本海重工業㈱
新日本海重工業㈱
代表取締役社長
代表取締役社長
松瀬 充明
(まつせ みつあき)
西﨑 一雄
代表取締役社長
代表取締役社長
北陸工場長
代表取締役社長
日本カーボンエンジニアリング㈱
アイシン新和㈱
富士電機パワーセミコンダクタ㈱
東洋電子工業㈱
木村 高志
(きむら たかし)
㈱東芝 北陸支社
支社長
(つりたに くにお)
(たけうち しげかず)
代表取締役社長
㈱東芝 北陸支社
釣谷 邦男
代表取締役社長
㈱ナチ北陸
(いしかわ こうじ)
(なかしま かつじ)
日本セック㈱
野尻 忠茂
(のじり ただしげ)
(おおた たけし)
(くにきよ としゆき)
㈱トッパンNECサーキットソリューションズ
代表取締役社長
杉原 七三雄
(すぎはら なみお)
富士電機パワーセミコンダクタ㈱
取締役北陸工場長
梨木 敦
(なしき あつし)
(にしざき かずお)
■役職変更(敬称略)
新
㈱ユニゾーン
代表取締役会長
■退会
旧
㈱ユニゾーン
代表取締役社長
梅田 ひろ美
梅田 ひろ美
(うめだ ひろみ)
(うめだ ひろみ)
㈱桐谷鉄工
代表取締役会長
桐谷 泰山
(きりたに たいざん)
菱北電子㈱、富山高槻電器工業㈱、中野合金㈱、
ファインプラス㈱、㈱日立国際電気、西浦精機㈱、
㈱富山富士通
㈱桐谷鉄工
代表取締役社長
桐谷 泰山
(きりたに たいざん)
2013.7 Vol.019
23
新 会 員 の 募 集
■入会に際して
平成25年度新会費
○会費一覧表
・会 費 は、毎 年 度
6月末日までに、
全額を納入くだ
さい。
・事業年度の途中に入会した会員の当該年度の会費は、
入会以降の月数に上表の月額を掛けた金額です。
・前項の場合、会費の納入については、入会の月の末日
までに納入ください。
○入会方法
所定の申込書に必要事項を記入して、
事務局まで郵送、
または持参ください。
理事会の承認を得て、
入会の通知をいたします。
入会申込書は、ホームページからダウンロードし、
印刷してお使いください。
当会は、機械・電子電機産業と、これらに関連する産業
の振興と経済の健全な発展に寄与することを目的として
います。
さまざまな講演会・研修会・イベントを通して、会員の
皆様の経営、技術・研究開発、生産活動の充実、そして
人材育成に資することを願っています。多くの皆様のご
入会をお待ちしております。
○入会資格
富山県において機械、
電子電気機器、
これらに関連する
製品の製造、販売、技術サービスの事業を営む個人、また
は法人。
○入会金 40,000円
○会費
会費は、
富山県内に所在する事業所の従業員数をベース
に算定します。
行 事 予 定
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2013年7月∼2014年3月
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