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日本言語聴覚士協会ニュース - 一般社団法人 日本言語聴覚士協会
一般社団法人
日本言語聴覚士協会ニュース
Vol.11 No.6 通算第 66 号 2011 年 3 月 31 日
今号の記事
第12回日本言語聴覚学会のご案内(第5報) 1
22年度各部からの活動報告
生涯学習プログラム変更のお知らせ
3
各地の活動報告(奈良県)
22年度認定言語聴覚士講習会報告
4
ミニ講座(第6回)
10
22年度認定言語聴覚士合格者 5
訪問リハ研修会報告
第6回基礎講座講師養成研修会報告
5
現場からのリポート
総会 ・ 学会
ご案内
6
訪問リハ管理者研修会のご案内
14
9
海外技術協力セミナー報告
15
障害者自立支援―事業
16
13
理事会報告
17
13
総務部からのお知らせ
19
第12 回日本言語聴覚学会のご案内(第 5 報)
大会テーマ「進化する言語聴覚療法 ―伸びる、伸ばす、意識する―」
佐藤 睦子
2011 年 6 月 17 日(金)
、18 日(土)の両日、福島県の郡山市民文化センターにおいて、第 12 回日本言語聴覚学会を開
催させていただきます。今回、第 5 報として、あらためて今学会のプログラムなどをお知らせいたします。
さて、2 月 9 日に演題募集を締め切りました。言語聴覚療法や摂食・嚥下機能療法などに関して基礎的研究から症例報
告まで 266 題の演題を申込みいただきました。臨床業務はもちろんのことスタッフ教育についての演題などもあり、内容
は多岐にわたっております。会員の皆様にはご協力をいただき、誠にありがとうございました。1 人でも多くの方々にご
参加いただきたく、現在、プログラム委員会でプログラムを検討中です。皆様のご参加を心からお待ちいたしております。
なお、学会翌日の 6 月 19 日(日)
、同じ会場の郡山市民文化センターで、生涯学習プログラムの基礎講座 2 講座と専門
講座 3 講座を開催します。生涯学習プログラム講座は、昨年までは学会プログラム内に組み込まれておりましたが、今
学会では別企画となりますのでご了承のほどよろしくお願い申し上げます。生涯学習プログラム講座については、後日、
協会生涯学習部よりあらためてご案内いたします。協会ホームページ等でご確認くださいますようお願いいたします。
■会 期
2011 年 6 月 17 日(金)
、18 日(土)
午前 9 時開場
■会 場
郡山市民文化センター(〒 963-8878 福島県郡山市堤下町 1 番 2 号 ☎ 024-934-2288)
■会 長
佐藤睦子(㈶脳神経疾患研究所附属総合南東北病院神経心理学研究部門)
■大会テーマ
「進化する言語聴覚療法 ―伸びる、伸ばす、意識する―」
■学会ホームページ
http://jaslht12.umin.jp/
■参 加 費
会員・準会員:1万円/学生:5千円/非会員:1万3千円
■企画プログラム
特別講演
「神経心理症状の局在診断 ―画像診断の質の向上を目指して―」
田川皓一先生(長尾病院高次脳機能センター)
シンポジウムⅠ 「がんのリハビリテーションにおける言語聴覚療法の展開と課題」
座長:長谷川賢一先生(聖隷クリストファー大学)
「口腔がん:摂食嚥下障害と構音障害(仮題)」
熊倉勇美 先生(川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科)
一般社団法人 日本言語聴覚士協会ニュース
1
「喉頭がん:発声・音声障害(仮題)」
神田 亨 先生(静岡県立静岡がんセンターリハビリテーション科)
「脳腫瘍:高次脳機能障害・失語症(仮題)」
安藤牧子 先生(慶應義塾大学病院リハビリテーション科)
「補綴について(仮題)
」
皆木省吾 先生(岡山大学大学院医歯薬咬合・有床義歯補綴学分野)
「リスク管理について(仮題)
」
哲也 先生(慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室)
「指定発言:行政の立場から」
阿部健一 先生(厚生労働省東北厚生局福島事務所指導医療官)
シンポジウムⅡ 「失語、失行、失認、記憶障害 ―日常臨床の中の高次脳機能障害―」
座長:目黒祐子先生(東北厚生年金病院言語心理部)
「失行症:私が症例から学んだこと」 早川裕子 先生(横浜市立脳血管医療センターリハビリテーション部)
「記憶障害を持って生きる人への支援を考える」 本多留美 先生(県立広島大学保健福祉学部コミュニケーション障害学科)
「コミュニケーション障害の視点で考える視覚性失認」
藤永直美 先生(東京都リハビリテーション病院リハビリテーション部)
「失語症を見る視点 ―リハビリの道しるべとして―」
大槻美佳 先生(北海道医療大学心理科学部言語聴覚療法学科)
教育講演Ⅰ
「成人発達障害例に対する支援(仮)
」
深津玲子 先生(国立障害者リハビリテーションセンター研究所発達障害
情報センター)
教育講演Ⅱ
「脳卒中に対する自己骨髄幹細胞の静脈内投与療法―言語機能の回復に向けて―」
本望 修 先生(札幌医科大学神経再生医学講座)
Advanced session Ⅰ 摂食・嚥下機能障害 座長 岡田澄子 先生(藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科)
Advanced session Ⅱ 発達障害
座長 藤原加奈江 先生(東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科)
Advanced session Ⅲ 音声・構音障害
座長 白坂康俊 先生(弘前医療福祉大学保健学部医療技術学科)
Advanced session Ⅳ 失語症
座長 中野明子 先生(秋田県立リハビリテーション・精神医療センターリハビリテー
ション部)
会長講演
企業共催セミナー:
ランチョンセミナーⅠ(三菱電機株式会社・住友重機械工業株式会社共催)
「究極の放射線治療 陽子線治療(仮題)
」
不破信和 先生(総合南東北病院がん陽子線治療センター)
ランチョンセミナーⅡ(エヌジェイアイ株式会社共催)
「神経可塑性と機能回復(仮題)
」
今村一之先生(前橋工科大学システム生体工学科)
ランチョンセミナーⅢ(クオール株式会社共催)
(未定)
ランチョンセミナーⅣ(ティーアンドケー株式会社共催)
「口腔ケア介入の進め方と効果(仮題)
」
池谷 進 先生(総合南東北病院歯科口腔外科)
市民公開講座:
(エーザイ株式会社共催)
「認知症を癒す」
森 悦朗 先生(東北大学大学院高次機能障害学)
2 No.66 2011.3
会員懇親会
*会 場: ホテルはまつ
*日 時:2011 年 6 月 17 日(金)午後 7 時∼(予定)
*参加費:4 千円(予定)
福島産の食材を用いたお料理と福島ならではのアトラクションを企画しています。
学会はもちろんのこと懇親会にも是非ご参加ください。
事 務 局 福島県総合療育センター診療相談部 佐場野優一・山田奈保子
〒 963-8041 福島県郡山市富田町字上ノ台 4-1 ☎ 024-951-0250 E-mail : [email protected]
学会時における
生涯学習プログラムの
変更のお知らせ
生涯学習プログラムに積極的にご参加いただきありがとうございます。
従来、生涯学習プログラムは 6 月の日本言語聴覚学会のプログラムのひとつとし
て学会期間内に会場内で開催してまいりました。しかし、協会員の数が 1 万人を
超え、学会発表数が増加しています。学会期間内に講座を開くと、発表時間と重
なることがあるなど、講座、学会双方に時間のゆとりをもった参加や企画ができ
なくなることがおこっています。このため、今年は以下のように開催を変更させ
ていただきます。詳細は同送される「全国研修会のお知らせ」をご覧ください。
1泊多く必要ではありますが、開催地郡山も楽しみながら、ぜひ生涯学習プログ
ラムにご参加ください。
1.名 称:
「平成 23 年度第 1 回全国研修会」とします。
2.開催日:学会終了の翌日、6 月 19 日(日)に開催します。
3.会 場:郡山市民文化センター 学会場と同じです。
4.内 容:基礎講座 2 講座、専門講座 3 講座を開催します。
5.申し込み:協会ホームページ http://www.jaslht.or.jp から事前申し込みとします。学会参加予定の有無を伺う欄を用意し
ます。
6.参加費:学会参加される正会員の参加費は半額とします。
基礎講座;1 講座 1000 円(半額 500 円)
専門講座;1講座 2000 円(半額 1000 円)
研修会受付に学会参加証をご提示ください。確認のため必要ですので、必ずご用意ください。
7.学会参加予定の変更
学会場に研修会ブースを設けます。学会参加予定に変更が生じた場合はお知らせください。返金などに対応いたします。
8.申し込み受付開始 4 月 20 日(水)13 時からです。定員になりしだい締め切りますので、お早目にお申込みください。
日 時:平成 23 年 6 月 19 日(日)
開場:午前 9 時 00 分 午後 12 時 00 分
A 会場
B 会場
場 所: 郡山市民文化センター(5 階集会室)
場 所: 郡山市民文化センター(2 階中ホール)
定 員:300 名(先着順)
定 員:800 名(先着順)
プログラム
プログラム
開場
9:00
開場
9:00
開会
9:20
開会
9:20
基礎講座 6
9:30 ∼ 10:30
専門講座 2
9:30 ∼ 11:30
『研究法序論』中村 光
基礎講座 4
『臨床実習』内山千鶴子、内山量史
10:40 ∼ 11:40
『言語聴覚療法の動向』板倉登志子
開場
12:00
専門講座 1
12:30 ∼ 14:30
開場
12:00
専門講座 3
12:30 ∼ 14:30
『摂食・嚥下障害アプローチにおける吸引』長谷川賢一
『特別支援教育―言語聴覚士の関わり―』
「職能部門 学校教育部」
一般社団法人 日本言語聴覚士協会ニュース
3
平成 22 年度
第 3 回認定言語聴覚士(失語・高次脳機能障害領域)講習会報告
12 月 11 日(土)・12 日(日)に慶應義塾大学病院孝養舎(東京)において平成 22 年度第 3 回講習会を開
催しました。『失語・高次脳機能障害領域』は師走の寒風の中、前回の 20 名が無事に全員参加されました。こ
の第 3 回は最終日に症例発表と認定試験もあり、これまでの2回とは違った緊張感が感じられました。
第 1 日は「認知症1」
(飯干紀代子先生 九州保健福祉大学)
「認知症 2」
、
(植田 恵先生 帝京平成大学)
「行
、
為の障害」
(柏木敏宏先生 中谷病院)、
「記憶障害1」(中村光先生 岡山県立大学)
、
「記憶障害2」
(本多留
美先生 県立広島大学)でした。第 2 日は「前頭葉機能障害1」
(小嶋知幸先生 市川高次脳機能障害相談室)
、
「前頭葉機能障害2」
(種村 純先生 川崎医療福祉大学)の講義の後、
「高次脳機能障害の症例検討」
(座長:
本多留美先生、植田恵先生、飯干紀代子先生、種村純先生、実行委員)がありました。事前に抄録提出してい
た症例について小グループで発表と講師の先生を交えた活発な討議が行われました。臨床年数が多くなるにつ
れて自分自身の症例の検討にかける時間はあまり取れなくなる方もあり、熱心な討議に会場が沸きました。
14:40 からは認定試験でした。この2日間で学んだ内容も含む試験でありましたが参加者は疲れも見せず、取
り組まれました。
試験は再挑戦の2人の方を含めて 22 名が受けられました。国試受験以来と思われる「試験」に、緊張した
面持ちで臨まれた参加者の皆様お疲れ様でした。また、この領域の先端の内容と熱い思いをこめて講義や症例
検討をしていただきました講師の先生方、熱心な参加者の皆様、実行委員長を務めていただいた立石雅子先生、
佐藤睦子先生、会場の羽飼富士男先生、実行委員の皆様のご尽力に心か
ら感謝いたします。
23 年度の認定言語聴覚士講習会は『失語・高次脳機能障害領域』の
みの開催となります。8 月、10 月、12 月の各 2 日、6 日間を予定して
います。詳細が決定しましたらご案内いたします。ふるってご参加くだ
さい。 (生涯学習部 板倉登志子)
平成 22 年度 第 3 回「認定言語聴覚士(摂食・嚥下障害領域)」講習会報告
平成 22 年度第 3 回「認定言語聴覚士(摂食・嚥下障害領域)
」講習会が 12 月 11、12 日に慶應義塾大学病
院考養舎(東京)で開催されました。1 日目は「間接訓練」
(岡田澄子先生 藤田保健衛生大学)
、
「経管栄養
チューブ挿入の技術・安全な吸引の技術」
(藤森まり子先生 聖隷三方原病院)
、「直接訓練の進め方」
(小島千
枝子先生 聖隷クリストファー大学)講義と実技が行われました。訓練の実技は、講師が各ベッドを回り姿勢
や嚥下手技などについてテキストを読んだだけでは理解しにくい内容を詳しく説明され、明日からの臨床に役
立つ内容でした。また、言語聴覚士も一定の条件のもとで実施可能となった吸引の実技では、吸引に伴うリス
クをしっかり学んだうえで実際に吸引器を使って安全に吸引を行うための技術を大変分かりやすくお話いただ
きました。2 日目は「摂食・嚥下訓練」
(清水充子先生 埼玉県総合リハビリテーションセンター)の講義に引
き続き症例検討会、そして試験が実施されました。症例検討会は、各受講者が担当した症例を VF や VE の動
画も提示しながら発表し、発表後にはバイザーも交えた活発なディスカッションが行われ大変有意義な内容で
した。
生涯学習システムの一環として平成 20 年 8 月からスタートした「認定言語聴覚士(摂食・嚥下障害領域)」
講習会は、今回で 3 年間開催されたことになり、摂食・嚥下障害領域における言語聴覚士の専門性の向上につ
ながったのではないかと思っております。これもお忙しい中、講師をお引き受けくださいました先生方、講習
会の運営に協力いただいた会員の皆様のお陰と心よりお礼申し上げます。
「認定言語聴覚士(摂食・嚥下障害領域)
」講習会は、当初より 3 年間実施した段階でカリキュラム等を見直
すことになっておりましたので、来年度は見直し期間とさせていただきます。次回の開催は平成 24 年度とな
りますので、これまでと同様、たくさんの会員のご参加をお待ちしております。 (生涯学習部 羽飼富士男)
4 No.66 2011.3
平成 22 年度 認定言語聴覚士(失語・高次脳機能障害領域)合格者一覧 − 50 音順−
井上 典子(東京都) 大澤 朋史(北海道) 川口美奈子(福岡県) 喜嶋由利佳(東京都)
經田 香織(石川県) 佐藤 祐子(山形県) 重田 律子(神奈川県) 下平 由美(東京都)
祖父江由佳(神奈川県) 髙岩亜輝子(富山県) 高田 明規(長野県) 辻川 尚子(福井県)
豊島 義哉(岐阜県) 塙 瑞穂(栃木県) 平田 文(栃木県) 藤森 美恵(長野県)
目黒 祐子(宮城県) 盛合 彩乃(栃木県) 山本 晃彦(富山県) 亘 正善(福井県)
以上 20 名
平成 22 年度 認定言語聴覚士(摂食・嚥下障害領域)合格者一覧 − 50 音順−
伊藤太枝子(石川県) 伊藤 理恵(東京都) 井上 真一(兵庫県) 猪股 裕子(東京都)
今田 美穂(愛知県) 今村 瑞妃(群馬県) 岩村 健司(高知県) 大津健太郎(福岡県)
小國 由紀(奈良県) 織田 千尋(神奈川県) 加藤 由理(愛知県) 兼岡 麻子(東京都)
金子弥栄子(栃木県) 河村 幸恵(山口県) 木島理恵子(茨城県) 里見 理恵(滋賀県)
柴本 勇(栃木県) 定司 幸絵(千葉県) 髙橋 宗子(埼玉県) 田中 治子(東京都)
寺地 幸喜(岡山県) 永田 芳子(栃木県) 西田 香利(高知県) 東 貴子(鹿児島県)
福岡 達之(兵庫県) 古谷二三代(東京都) 松島 大介(岡山県) 丸目 正忠(埼玉県)
宮本 恵美(熊本県) 村上 弘子(岐阜県) 森田 志保(北海道) 山村 真由(三重県)
山本 恵仙(熊本県) 若井真紀子(千葉県) 以上 34 名
平成22 年度 第 6 回
基礎講座講師養成研修会報告
生涯学習部
第 6 回基礎講座講師養成研修会が平成 23 年 1 月 9 日(日)
、10 日(月)に慶應義塾大学病院考養舎(東京都新宿)で
開催されました。22 の都道府県士会から 29 名の先生方にご参加をいただきました。
第 1 日目は、深浦会長の開催の挨拶から始まり、次に参加者全員から自己ならびに各士会のご紹介がありました。引
き続き「協会の役割と機構」(羽飼理事)、
「臨床業務のあり方、進め方」(長谷川副会長)、
「職種連携論」(矢守理事)
の 3 講座が開かれました。2 日目は、「研究法序論」(深浦会長)、
「言語聴覚療法の動向」(板倉理事)、
「臨床マネージメ
ントと職業倫理」
(中野理事)でした。6 講座のすべてを 2 日間で行うハードなスケジュールでしたが、最後まで活発な
質疑応答やディスカッションが行われ大変熱気に満ちた研修会でした。なお、第 1 日目の夜には懇親会が開かれ、明日
のことを忘れるほど遅くまで、さまざまな話で盛り上がり、とても和やかで楽しい交流の場となりました。
最後に、お正月休み明けの連休であったにもかかわらず、また寒さの厳しい中、ご参加くださった先生方に厚く感謝
申し上げます。
羽飼富士男 一般社団法人 日本言語聴覚士協会ニュース
5
各部の活動報告
総務部
総務部では、言語聴覚士の資格を有する全ての方に
今後の課題と致しましては、組織率の向上に向けた
入会いただけるようご案内を行っています。特に今年
さらなる働きかけ、会費自動振替への全面的な移行、
度は新たに言語聴覚士となられる方々に対し、協会活
会員情報システム見直しによる業務効率化などが挙げ
動にできるだけ親しみを持っていただけるように入会
られます。
案内セットの見直しも行いました。その他の業務とし
会員の皆様のほか、言語障害でお困りの方、言語聴
ては、会員情報の管理、会計、刊行物等の発送や保管、
覚士に関心のある方など一般の方に対する窓口として
総会の運営や準備、生涯学習システムに関する事務運
の役割も少しずつ果たしていきたいと思っています。
営、各部・委員会活動のサポート業務があり、常勤職
(文責:大庭優香)
員 3 名体制で行っております。
会報編集部
会報編集部では、協会ニュースの編集作業と協会
「求人広告」
ホームページの管理業務を主に行っております。
求人広告掲載料金および掲載スペースは 2 万円(税
<協会ニュースについて>
込み:1 回掲載分)
・1/4 ページとなります。掲載の内
今年度は、協会ニュース 61 号から 66 号を発行しま
容は、①名称 ②募集人員 ③対象 ④その他の希望
した。
事項 ⑤問合先の 5 項目です。
協会ニュースでは、会員への情報サービスの一環と
申し込み連絡先:
して「会員からのお知らせ」
「求人広告」の掲載を行っ
会報編集部 内山量史(春日居リハビリテーション病院)
ております。掲載を希望される場合は、下記の要項に
E-mail:[email protected]
て協会ニュース発行(奇数月の下旬)の1カ月前まで
FAX:0553-26-4366
に原稿をメールまたは FAX にて会報編集部までお送
<協会ホームページについて>
りください。また、
「現場からのリポート」
「かざぐる
協会ホームページは大幅にリニューアルを行いまし
ま」
「なるほど広場」といった記事も同様に募集して
た。大変見やすくまた活用しやすく生まれ変わってお
おります。皆様からの投稿をお待ちしております。
ります。次年度には会員専用サイトの充実化を図る目
「会員からのお知らせ」
的で第 2 期リニューアルを予定しております。これか
会員が開催に関係する学会・研究会・研修会・セミ
らも充実した情報を発信するために努力していきます。
ナーなどのお知らせを無料で掲載いたします。掲載の
会員の皆様、ぜひホームページをご覧ください。
(文責:内山量史)
内容は、①名称 ②会場 ③開催日 ④申込締切日 ⑤連絡先の 5 項目です。
国際部
国際部は今年度、①国内外の言語聴覚障害児者の支
ろです。言語聴覚士への臨床支援として、外国語検査
援、②国内外の言語聴覚士への臨床支援、③海外専門
や資料の貸し出しをしました。海外団体との交流とし
団体との交流および情報収集、④国際貢献のあり方に
て IALP(国際音声言語医学会)に部員を派遣し(協
関する検討等の活動を行いました。
会ニュース Vol. 11, No.4)
、Asia Pacific Society for
言語聴覚障害児者への支援では、海外に在住で日本
the Study of Speech, Language and Hearing や ASHA
語を母国語とする方や日本に在住の外国語(英語 ・ ド
とも情報交換を行いました。1 月には PT/OT 協会共
イツ語 ・ 中国語 ・ 韓国語など)を母国語とする方に対
催『海外技術協力セミナー』にオブザーバー参加をし
して、言語聴覚士が勤務する病院や支援可能な団体の
て、国際部員が ST 分野での国際協力実践報告を行い
紹介を行いました。十分に支援するためには、関係諸
ました。
機関との連携や臨床サポーターの充実が望まれるとこ
6 No.66 2011.3
(文責:柴本 勇)
教育部 教育部は協会設立以来、臨床実習マニュアルの作成・
行いながら、今後の具体的な活動計画を検討していま
配布(2004)
、臨床実習マニュアルに関するアンケー
す。さらに日本言語聴覚士養成校教員連絡協議会と連
トの実施(2008/7)
、
「臨床実習マニュアル活用に関す
携を図り、国家試験の内容に関する意見書を作成して
る調査・報告」(2009 言語聴覚研究第 6 巻第 1 号 ) など
提言したいと考えています。
の活動を行ってきました。今年度は昨年度からの活動
部員募集中:臨床現場、養成教育など分野を問わず、
の継続で「臨床実習マニュアル」の改訂(2010/5)を
教育部の活動に協力してくれる言語聴覚士を探してい
実施しました。また協会活動方針に基づき、
「言語聴
ます。よろしくお願いします。
覚士養成教育に関して、養成教育の指針の検討、養成
(文責:猪川一裕)
教育の質の充実を図る」ために、他職種の情報収集を
生涯学習部
部長、副部長 2 名、部員 10 名で生涯学習プログラム
の運営を行っています。
1.全国研修会は平成 22 年度から開催日を 7 月、11 月
の最終日曜日としました。平成 22 年 7 月は東京、
大阪で開催しました。11 月は岡山、沖縄で岡山県
士会、沖縄県士会のご協力を得て開催しました。
2.生涯学習プログラム基礎講座講師養成研修会を平
成 23 年 1 月 9・10 日に開催し、22 士会 29 名が参加
されました。
3.認定言語聴覚士講習会(摂食・嚥下障害領域、失語・
高次脳機能障害領域)を平成 22 年 8 月、10 月、12
回失語・高次脳機能障害領域講習会の受講者は 20
名、合格者は 20 名でした。
4.生涯学習プログラム基礎講座、専門講座修了者に
修了証を発行しました。
5.都道府県士会に対し、主催する生涯学習プログラ
ム基礎講座・専門講座・その他研修会のポイント
取得対象研修会の開催申請受付を行いました。
6.生涯学習ワーキンググループを 3 回開催し、生涯学
習システム、認定言語聴覚士講習会運営について
検討しました。24 年度開講の「言語発達障害領域」
を準備中です。
(文責:板倉登志子)
月に開催しました。第 3 回摂食・嚥下障害領域講
習会の受講者は 35 名、合格者は 34 名でした。第 2
医療保険部
医療保険部の今年度の最大の仕事は、介護保険部と
もう 1 つの仕事は、来年度開催される実務者講習会
協力して行った「医療保険・介護保険に関する調査協
の準備です。臨床現場でとまどっている経験の浅い言
力拠点施設網」の構築であると考えています。2 月時
語聴覚士のために、実践的で明日から役に立つ講習会
点で 150 を超える医療機関施設の言語聴覚士と医療保
を開催できるよう、こちらも介護保険部と協力して準
険部の間がメールでつながれ、現場の情報やデータを
備に入っています。運動機能や ADL など現場では必
協会に寄せていただく関係をつくることができまし
要性が高いが、養成校では十分に学んできていない知
た。平成 24 年の診療報酬同時改定は厳しいものと予
識・技術も含めていきたいと考えています。奮ってご
想されますが、現状を把握し最大の努力を行っていき
参加ください。
たいと思いますので、引き続き会員の皆様のご協力を
(文責:森田秋子)
お願いいたします。
介護保険部
介護保険部会議を平成 22 年 6 月 27 日(学会時)
、8
調査班は、医療保険部と協力し「医療保険・介護保
月 23 日、平成 23 年 1 月 30 日に実施し、研修班、調査
険に関する調査協力拠点施設網の構築」について調整
班の2班に分け活動を行いました。
を図り、第一次調査および介護保険改定に向けての要
一般社団法人 日本言語聴覚士協会ニュース
7
望調査を実施しました。また、リハ関連 5 団体の会議
来年度は、医療保険部と協力しながら調査網の構築お
等へ提出する介護報酬改定に向け、各団体と協力し資
よび回復期リハ、訪問リハ(2 回)
、介護老人保健施設・
料を作成し提出しました。
通所系サービスの講習会を開催に向けて準備をしてい
研修班は「介護保険領域における言語聴覚療法」研
きたいと考えています。
修会の準備を重ね、平成 23 年 3 月 5 日に実施しました。
(文責:山口勝也)
障害福祉部
平成 22 年 12 月に「障がい者制度改革推進本部等に
力いただけると幸いです。
おける検討を踏まえて障害保健福祉施策を見直すまで
今年度も引き続き日本発達障害ネットワーク(JDD
の間において障害者等の地域生活を支援するための関
ネット)の加盟団体とともに「発達障害啓発週間」
(4
係法律の整備に関する法律」(自立支援法改正法、い
月)や、年次大会(12 月)へ参画しました。さらに厚
わゆる“つなぎ法案”
)が可決されました。障害福祉
生労働省や文部科学省への働きかけや加盟団体との連
部ではこれら障害福祉関連の情報をホームページを通
携に取り組みました。JDD ネットは平成 23 年 1 月に一
じて会員に提供しました。平成 24 年の施行に向けて
般社団法人となり、新たなスタートを切っています。
限られた時間ですが、会員の皆様にも情報提供等ご協
(文責:東江浩美)
学校教育部 近年、学校教育現場では特別支援教育がスタートし、
の支援の実際」を 6 回にわたり連載いたしました。学
それまで特殊教育の対象であった児に加え、学習障害・
校は、児が毎日通い長時間をそこで過ごす、大切な生
注意欠陥/多動性障害・高機能自閉症等、発達障害の
活の場です。児への支援事例をはじめ、教育委員会や
ある児への支援が図られてきました。このような流れ
教員との関わり方についても述べていますので、参考
のなかで言語聴覚士は、専門家として特別支援教育に
にしてください。また「自分の地域ではこんな関わり
参画することが期待され、多くの地域において学校現
も行っている」といった事例について、学校教育部に
場への言語聴覚士の活用が推進されてきています。
フィードバックしていただければ幸いです。どうぞよ
今年度学校教育部は、協会ニュースにミニ講座とし
ろしくお願いいたします。
て「知っておきたい学校教育現場における言語聴覚士
(文責:岡崎 宏)
〈会員からのお知らせ〉
名 称
LSVT 認定講習会 in 名古屋
講師:Ramig 先生、Fox 先生
内容:国際的音声治療技法の認定講習会
詳細は
http://nur.ac.jp/index.php?id=190
をご覧ください。
日 時
会 場
申し込み締切日
連絡先
名古屋国際会議場 申し込み締切り日:
2011 年
5 月19日(木) (名古屋市熱田区) 2011 年 4 月 19 日(火)
受講費:一 般 参 加:73,000 円
20日(金)
定員:100 名
認定既得者:32,000 円
学 生 参 加:43,000 円
申込には第 52 回日本神経学会
の参加(コメディカル 3000 円)
が必須となりますが、
18 日(水)
より同会場で開催されます学
会に参加可能となります。
申込みは学会参加申込みから
お願いします。
http://www2.convention.co.jp/
neuro2011/lsvt/index.html
連絡先:
LSVT Workshop Japan
事務局
新潟リハビリテーション
大学内:[email protected]
学会 HP:
http://www2.
convention.co.jp/
neuro2011/index.html
社団法人 日本離床研究会主催 教育講座 初心者にゼッタイわかる心電図
講師:曷川元 他(日本離床研究会講師陣)
内容:講師が苦労した経験をもとに判
読のコツを学ぶ集中講座
*講座の詳細はホームページを参照
2011年
かつしかシンフォニ
4月16日(土) ーヒルズ
14:30 ∼ 19:00 (東京葛飾区)
2011年
4 月17日(日)
9:00 ∼ 16:00
申し込み:下記ホームページよ
りオンラインで申し
込み
http://www.rishou.org/
受講費:2日間
16,800 円(税込)
社団法人 日本離床研
究会事務局
TEL:03-3350-0526
FAX:03-3350-9515
社団法人 日本離床研究会主催 教育講座 2日間集中講座
急性期リハビリテーションにおける臨
床評価にポイント(基礎コース)
講師:曷川元 他(日本離床研究会講師陣)
内容:ベッドサイドで必要となる臨床検
査、薬剤、周辺機器の知識を臨床
家が指導する即戦力養成講習会
*講座の詳細はホームページを参照
さいたま共済会館
2011年
5月14日(土) (さいたま市浦和区)
14:30 ∼ 19:40
2011年
5月15日(日)
9:40 ∼ 16:15
申し込み:下記ホームページよ
りオンラインで申し
込み
http://www.rishou.org/
受講費:2日間
19,800 円(税込)
第 52 回日本神経学会学術大会
※大会内コメディカル参加型プログラ
ムの1 つ。
8 No.66 2011.3
社団法人 日本離床研
究会事務局
TEL:03-3350-0526
FAX:03-3350-9515
■■■
各地の活動紹介■ ■ ■
奈良県言語聴覚士会
◆会長◆ 松下真一郎
(奈良県総合リハビリテーションセンター)
今回、2 回目の活動紹介への投稿となりました。奈良県
言語聴覚士会です。前回の紹介から約 5 年がたったと思い
ます。ちょうどその頃は、県士会を立ち上げた年でした。
協会が昨年 10 周年を迎え一般社団法人を設立する中、当
会は約半分の 5 年となります。会立ち上げ当初の会員数 80
名弱、現会員数が 120 名と飛躍的な増加とはいえませんが、
多くの会員の努力のおかげでさまざまな活動を行うことが
できましたので紹介していきます。
「都道府県士会連絡協議会への参加」
設立 2 年目で、まだ
安定した会の運営ができていない時期でした。当初は、会
員の 70%が協会員でないと参加できないというハードル
訪問リハ実務者研修会にて(左からPT、OT の士会長と私)
がありましたが、まず会員の協会入会状況を調べ、総会
県脳卒中者友の会「桜の会」失語症合唱団によるコンサー
時に会からの説明や会員間での連絡により、会員の理解・
トを開催することができました。また、この企画で大き
協力を得て都道府県士会連絡協議会に参加することがで
く会として成長を感じたのは、新人から中堅で構成した
きました。現在では年 2 回の集まりで、各会の運営に関す
実行員の活躍でした(電車の広告や若い会員に実行員を
る工夫や催しに対する取り組みなどが聞け、当会の活動に
受けてもらうなどの案は、都道府県連絡協議会で得まし
おいても参考になることが多く有意義に感じています。
た)
。よく短期間で成功させることができたなと感心して
「全国研修会」
昨年度 11 月、会員に県内で認定講習会を
います。すでに実行員から来年度は早めに企画してくだ
受けていただけるようにとの趣旨をもとに、初めて全国研
さいと要望されています。
修会を開催しました。毎年、大阪で開催しているため近県
「最近の活動」
言語聴覚の日に行った吸引講習会が盛況
の方の参加は少ないのでは?どれぐらいの会場を準備した
だったので、この 2 月に再度行いました。最近では日曜・
らよいのかなど、慣れない中、経験年数 10 年前後の中堅
祝日出勤がある施設も増えたため、なかなか多くの会員に
が活躍し、150 名近くの参加をいただき無事開催できまし
受けていただくのが難しく2 回目を行うことになりました。
た。実際に会員の半数が参加できており、他府県からも多
前回同様、日本呼吸療法医学会のガイドラインに沿って、
く参加していただくことで達成感を得、今後もこのような
県の臨床工学士会の理事に協力を得て講義と実技を半日
機会をもっていきたいと考えています。
かけて行いました。参加者の中には 2 回目の受講者もいま
「言語聴覚の日」 今年度の一番大きな企画としては、や
したが、何度も実技などを行わないと難しいとの感想を聞
はり言語聴覚の日の開催でした。都道府県連絡協議会で
き、会としても専門の知識をつける勉強会を行うよう検討
は、多くの県が積極的に活動している話を聞く中、当会
しています。そして最後に、PT 士会、OT 士会と合同で
でも開催しようと決定し実行員会を立ち上げ、約 3 カ月
ボウリング大会や訪問リハビリーション実務者研修会など
の間にパンフレット、ポスターの作成、ポスターは 1 週間
を開催し、各職種との交流の機会がもてるようになってき
私鉄の 10 駅に掲示し、さらに当日は県内の PT、OT の参
ており、これからの会員の成長と会の活動の広がりを楽し
加ができる吸引講習会、嚥下食品サンプル展示会、奈良
みにしています。
吸引講習会(人形を使った実技)
吸引講習会(カニューレの構造を知る)
一般社団法人 日本言語聴覚士協会ニュース
9
ミニ講座
「知っておきたい学校教育現場における言語聴覚士の支援の実際」
第 6 回 言語聴覚士と教育現場の連携のために
国際医療福祉大学 畦上 恭彦
これまでの「特殊教育」に変わり、2007 年4月より「特
現在も教育現場にはこのときに言語聴覚士の資格を取得
殊教育」から「特別支援教育」への移行がなされ、盲・聾・
した教員が数多く働いている。このように言語臨床が以
養護学校を特別支援学校に一本化し、センター的な役割
前から学校現場で行われており、教育の中に言語聴覚士
として、小・中学校等に在籍する児童生徒の教育につい
が存在している事実がある。しかしながら、新たに言語
ての助言・支援を行うことが求められるようになった。
聴覚士資格のみで配置されることは難しいのが現状であ
また、学習障害(LD)
・注意欠陥/多動性障害(ADHD)
・
る。
高機能自閉症等の発達障害のある子どもへの支援の充実
が図られてきた。しかし、このような転換のなかにあっ
特別支援学校教諭とは、「特別支援学校において視覚障
ても専門職である PT・OT・ST が学校に配置される状況
害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱
には至っていない。
者(身体虚弱者を含む。
)、その他障害のある者、特別支
特別支援教育の在り方に関する調査研究協力者会議の
援学級において教育を受けることが適当な者の教育を行
「最終報告」
(2003 年 3 月28日)の中で、具体的に職種名も
う職員」のことである(学校教育法 71 条第 1 項など)
。
記載され、
「医師、教育心理学者、教員の経験者など専門
この認定試験は、広く一般社会に人材を求め、大学等に
家を幅広く活用して障害に応じた適切な教育を行う必要が
おける通常の教員養成のコースを歩んできたか否かを問
ある。例えば、
盲・聾・養護学校においては、
作業療法士(OT:
わず、教員資格認定試験によって教員として必要な資質、
Occupational Therapist)
、理 学 療法 士(PT:Physical
能力を有すると認められた者には、教諭の普通免許状が
Therapist)
、言語聴覚士(ST:Speech Therapist)等の専
与えられる道を開くというものである。言語聴覚士がこ
門家が指導に参画する」とあったが、その後の中教審の答
の資格を取得する際は、試験の一部が免除されている。
申等の中ではそこまでの具体的な記載はなく、連携の必要
言語聴覚士が対象となるのは、自立活動(聴覚障害教育)
を訴えるにとどまっている。今現在、特別支援学校への常
と自立活動(言語障害教育)の 2 種目である。この 2 種目
勤での専門職の配置が進んでいないのが実状である。
は隔年で試験が実施され、平成 22 年度(2010 年)は聴覚
現場や子どもたちの状況から専門職の配置が進まない
障害教育が実施され、平成 23 年度(2011 年)には言語障
要因の一つに、医療の専門職としての資格を持ちながら
害教育が予定されている。
も、
教員免許状を持たないということが挙げられる。また、
試験は、1 次試験(8 月上旬)と 2 次試験(10 月上旬)
医療職ということで病院等での勤務が中心となり、その
が実施される。1 次試験は筆記試験である。試験内容は、
中から外に出ていないことも考えられる。等々さまざま
「一般教養科目」
「教職に関する科目専門的事項」「自立活
な要因が考えられるが、今後言語聴覚士と教育とが連携
動に関する科目(Ⅰ)
」についてのマークシート方式によ
し、一人ひとりの子どもたちの教育的ニーズに応えてい
る試験である。2 次試験は、
「自立活動に関する科目(Ⅱ)
」
かなければならない。
(論述式筆記試験)
、
「自立活動に関する科目(Ⅲ)」
(実技
こうした現状を踏まえて、今後言語聴覚士がどのよう
試験)
、
「口述試験」からなる。この中で言語聴覚士は「自
な取り組みをしていけるのかを述べたい。
立活動に関する科目(Ⅲ)」である実技試験が免除される。
表 1 に、過去 3 回分の教員資格認定試験(自立活動:言語
1)特別支援学校自立活動免許の取得
障害教育)の結果を示す。
教員免許状を持たないことが、学校現場に言語聴覚士
この結果をみると、まだまだ言語聴覚士の受験者数は
が入っていくことができない理由として挙げられる。し
少なく全体の 1 割にも満たないことが分かる。1 次試験合
かし、言語聴覚士法の成立時には、医療や福祉の現場で
格率は年度によって 2 割台から 5 割台とばらついており、
言語臨床を行っていた者以外にも、学校の「ことばとき
言語聴覚士の合格率も同様である。最終合格者について
こえの教室」の担当教員や特別支援学校 ( 以前の養護学校、
みると 4 割前後の合格率となっているが、言語聴覚士に
聾学校 ) において言語・聴能指導に携わってきた。彼ら教
ついては 8 割から 10 割と高い合格率を示している。1 次
員も現任者と認められ、講習を受講し、5 年以上経験年
試験を通過できるかどうかが、免許取得の鍵であるとい
数を認められた場合には、国家試験の受験が認められた。
えるだろう。1 次試験で実施される「教職に関する科目
10 No.66 2011.3
表 1 過去 3 回分の教員資格認定試験(自立活動:言語障害教育)の結果
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専門的事項」「自立活動に関する科目(Ⅰ)」への試験対
各学校へのアンケートで「児童や生徒が学校生活でつま
策が重要になると考える。受験する者について、今後、
づくのはどんな時か」を尋ねたところ、記述回答した
協会が何らかの情報提供、サポートを考えてみてもよい
351 小中学校のうち「授業についていけない」などの学
のではないだろうか。
習面の課題を挙げた学校が約 8 割の 227 校を占めていたと
一定数の免許取得者が出てくることが、今後の教育へ
のことであった。まさに発達障害をもつ児童・生徒にとっ
の参画への道を拓くことになるのではないか。
て「学習」が喫緊の課題であることが示されており、
言語・
コミュニケーションの専門職として言語聴覚士の果せる
2)県士会を主体とした特別支援教育との連携
役割は大きいと考える。
筆者が所属する国際医療福祉大学には同じ校内に言語
これらの課題に対応していくために、一病院、一施設
聴覚センター、国際医療福祉リハビリテーションセンター
というような形での対応では十分とはいえない。また教
の 2 つの小児に対する言語聴覚療法を提供する施設があ
育現場と連携していくためには公という立場と、マンパ
り、その外来には、言語・コミュニケーションの問題を
ワーが重要になるのではないか。そのためには都道府県
主訴に多くの幼児・児童が来所している。
の士会が窓口となり、学校、教育委員会と連携していく
図 1 は、国際医療福祉大学言語聴覚センターの小児領
ことが必要である。この点では、以下の作業療法士会の
域の新規来所の学齢児と未就学児の割合を年度ごとに示
活動が参考になると思う。
したものである。2007 年度の特別支援教育の開始後、学
①都府作業法士会特別委員会特別支援教育 OT チーム
齢児の割合が増加傾向にある。学齢児の主訴では、行動
(http://www.h3.dion.ne.jp/~kot/)の取り組み
の問題と併せて学習の問題が多くなっている。
特別支援教育 OT チーム活動方針には、「まず学校教育
栃木県全県下の小中学校を対象とした下野新聞社と宇
現場に「‘作業療法の有用性’」
「‘作業療法士の存在’」を
都宮大学の合同質問紙調査結果(2011)が公開されている。
知ってもらう。そして、作業療法士の医療・福祉等の専
門的知識と技術を生かし、発達障害児にオーダーメイド
の教育を提供する」ということを掲げている。具体的な
活動内容としては、「学校現場への訪問・相談、支援方法
の作成」「学校で行われる校内研修会や教員研究会などへ
の講師の派遣」
「研修会の開催」を行っている。
実際の活動では、京都府の学校・幼稚園・保育園から
の依頼で、作業療法士の派遣を行い、授業参観等を行い、
その後事例検討し、報告書を作成するというものである。
また「特別支援教育に生かす知と技」という冊子を作成し、
府内の小・中学校、特別支援学校、教育委員会等に送付
している。
図1 言語聴覚センター新規来所における学齢児と就学児の割合
この府士会の活動は、日本作業療法士協会の実施する
一般社団法人 日本言語聴覚士協会ニュース
11
「作業療法推進活動パイロット事業助成」
(http://www.
して受け入れた。研修のテーマは、
「重度・重複障害児の
jaot.or.jp/members/pilotjigyo/)を受けて実施している。
食べる力を高めるための指導・支援のあり方−よりよい動
この「作業療法推進パイロット事業助成」とは、
「作業療
きを引き出し、主体的な活動につなげる教育的かかわりを
法5ヵ年戦略」
(2008 年)に基づき、各都道府県士会が
めざして」というもので、この 1 年間、コミュニケーショ
行う市民の医療、保健、福祉に貢献する作業療法実践の
ンと摂食・嚥下障害について、言語発達障害および摂食・
システムづくりや地域支援、生活支援に関する実践的取
嚥下障害に関する講義を中心に学び、所属する学校の児
り組み、作業療法の普及・発展、啓発に関する組織的取
童の事例検討を行い、現在は報告書を作成している。
り組みなどのパイロット事業に助成を行い、作業療法の
内地留学の教員は、摂食・嚥下障害や言語発達障害の
実践的取り組みの推進を図るために実施されている。23
講義を通して、これまでの研修等では聞くことができな
年度の助成金額をみると、50 万円以上 200 万円以下の支
かった摂食嚥下のメカニズムや障害の機序、言語発達・
給となっていた。この助成金を受けながら京都府作業療
コミュニケーション発達の知識の整理に役立ったと述べ
法士会では無料での学校への巡回相談や冊子の印刷・配
ている。また、言語臨床の実際を見ることにより、教育
布という活動を実施している。このような各都道府県の
と医療の連携の必要性についての理解を深めることがで
士会と協会との連携・支援が重要になると考える。
きた。受け入れ側である筆者らも、教員を受け入れたこ
とで、特別支援学校に在籍する子どもたちの実態把握や
3)特別支援学校教員の言語聴覚士養成大学への内地
留学生の受け入れ
学校現場の教員の抱える問題への理解を深めることがで
きた。来年度も本学における内地留学生の受入れは継続
都道府県教育委員会では、特別支援学校等に所属する
することになっている。このような活動を継続すること
教員を、大学等に派遣して 6 カ月あるいは 1 年間の研修を
で、教育・医療・福祉というお互いの垣根が取れ、相互
受けさせるという制度がある。文部科学省の定めた実施
理解・相互協力の体制が築かれていくものと思われる。
要項等をみると「特殊教育内地留学生の制度は、盲学校、
最後になるが、2010 年 12 月に中央教育審議会初等中等
聾学校もしくは養護学校の教員、小学校もしくは中学校
教育分科会特別支援教育の在り方に関する特別委員会か
の特殊学級を担当する教員又は学校教育法施行規則(昭
ら「インクルーシブ教育システム」構築にむけての方向
和二二年文部省令第一一号)第七三条の二一第一項に定
性が示された。今後の教育システムにおいては、すべて
める特別の指導を担当する教員を国立大学に留学させ、
の子どもたちがともに学ぶ共生社会の形成に向けての検
特殊教育に関する専門的な知識及び技術を習得させ、そ
討がなされていくことになるだろう。そこでは、一人ひ
の資質の向上と指導力の充実を図ることを目的とする」
とりの子どもたちの個別の教育的ニーズに対応していく
というもので、特別支援教育の課程を設置する国立大学
「質の高い教育支援」が求められることになる。教育・福
に派遣されてきたものである。
祉・医療という壁を越えて、言語聴覚士がその一翼を担
今年度、筆者の所属する言語聴覚学科は県内の特別支
うことができるシステムが創出されることを願ってやま
援学校(肢体不自由を主とする)の教員を内地留学生と
ない。
生涯学習部からのお知らせ
訪問リハビリテーション実務者研修会における生涯学習ポイント申請について
各都道府県士会にて理学療法士会、作業療法士会と合同で開催されております「訪問リハビリテーション
実務者研修会」のポイント申請に関しては、研修会終了時に受け取ります修了書の写し(コピー)をご活用
ください。
3 協会共催の研修会ですので、
「ポイント取得対象研修会」として申請されなかった過去の研修会も対象
になります。
12 No.66 2011.3
訪問リハビリ管理者研修会 STEP3―東京会場― に参加して
相澤病院訪問リハビリテーション科 白澤 里美
この度、平成 23 年 2 月 11 ∼ 13 日に開催された「訪問リハビリ管理者研修会 STEP3―東京会場―」に参加させていた
だきました。ST の参加は数名でしたが、全国から 160 名以上のセラピストが集まり、3 日間の研修を通してさまざまな
管理者の方々と情報交換を行うことができました。
今回の研修では STEP1、2 に続く集大成として、訪問リハにおけるリスク管理や支援・連携についての方法論、プレ
ゼンテーション力、地域ケアについての講演などがあり、ワークショップでは組織運営能力、事業計画・展開の実際を
学び、認定試験の結果、全課程を修了することができました。今回はとくに交渉スキルの獲得を目的とした演習や KJ
法を用いたワークショップなど、
コミュニケーション力を高めるカリキュラムが充実していました。また「リーダー哲学」
をテーマとしたシンポジウムでは、組織運営や人材育成についての体験談をうかがうなかで、私たち訪問リハスタッフ
は個人個人が単独の専門性を優先する技能集団ではダメだ、ということ、連携意識をもち、コミュニケーション力が高
いスタッフを育成していかなければならない、という「チーム作り」を最優先に捉えた考え方が大変勉強になりました。
今後、私どもの職場においても、チームとしての一体性に裏づけられる質の担保や心理的支持の効果に基づいて、各ス
タッフの気づきや変革を促していけるよう努力していきたいと思います。
STEP1 ∼ 3 を振り返ると、魅力あふれる多くの管理者の方々と知り合えたこと、さまざまな意見や体験談をざっく
ばらんに話し合えたことが大変有意義だったと感じています。現在、各都道府県においても実務者研修会が開催され、
訪問リハのネットワークが構築されつつあります。皆様もぜひ足をお運びください。
現場からの
リポート
「臨床 8 年目の風景」
東京警察病院 村尾はるか
当院は昭和 4 年(1926 年)の開設以来、東京大空襲(1945 年)
、あさま山荘事件(1972 年)
、地下鉄サリン事件(1995
年)など大事件や大災害の中で、職域病院としての役割を果たしてきました。時代は移り、現在は広く一般の方も利用
していただける、地域の基幹病院です。平成 20 年に中野へ移転し、
機器もシステムも一新されました。病床数 415 床(ICU8
床、一般病床 387 床、亜急性期リハビリ病床 20 床)の総合病院です。当院の脳神経外科は、全国の中でも、頭蓋底腫瘍
(聴神経腫瘍・小脳橋角部腫瘍を含む)の手術件数が多いことが特徴です。
リハビリテーション科は、リハビリテーション医師 2 名、理学療法士 13 名、作業療法士 7 名、言語聴覚士 3 名で構成
され、急性期および亜急性期のリハビリにあたっています。言語聴覚療法の対象は、脳血管障害、脳腫瘍術後、誤嚥性
肺炎後の患者様で、嚥下障害、失語症、構音障害、高次脳機能障害の方がほとんどです。
私が普段関わることの多い、亜急性期病棟について少しご紹介します。当院の亜急性期病棟は平成 22 年 11 月に開設
されたばかりで、スタッフ全員が試行錯誤の毎日です。9 階からの眺めは素晴らしく、夕日の美しい日は皆が窓辺に集
まり、ため息をつきながら眺めています。リハビリ室と言語聴覚室は病棟の中に配置されているため、気軽に訓練を見
に行くことができ、スタッフ間の情報交換はしやすい環境です。患者様の1日は、朝のラジオ体操に始まり、担当セラ
ピストの訓練、病棟専従セラピストの訓練、看護師による訓練、自主訓練、人によってはレクリエーションもあり、な
かなかハードだ…という声(ぼやき?)を耳にします。患者様の中には急性期の病棟から移った直後は、カリカリして
スタッフにあたる方もいらっしゃいますが、合宿所のような雰囲気の中で、自然に患者様同士の交流が生まれ、しだい
に落ち着かれていきます。他の人の様子を見たり、一緒に雑談し笑ったりするなかで励まされる部分が多いのでしょう
か。不安を抱えながらも逆境を乗り越えようとする人間のたくましさを感じます。患者様同士、スタッフ同士、患者様
スタッフ間の複雑な相互作用は、機能や能力の回復の土台であると実感しています。
翻って自分について考えてみても同じことだと気づかされます。臨床に出て 8 年、相変わらず力不足を痛感する日々
ですが、それでもやっていくことができたのは周りの人が助けてくれたから。知恵をもらい、良いところを取り入れて、
成長し続けたいと思っています。
一般社団法人 日本言語聴覚士協会ニュース
13
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14 No.66 2011.3
海外技術協力セミナー参加記
千葉西総合病院 大塚 天貴
1 月 22 日 23 日の 2 日間、海外技術協力セミナー(日本
理学療法士協会 / 日本作業療法士協会共催)に参加させ
ていただきました。参加者は国際協力に興味があり、今
後参加を考えている方や、経験者など理学療法士・作業
療法士を中心に 2 日間延べ 105 名でした。
1 日目は途上国支援における障害者のメインストリーミ
ングについての教育講演、PT/OT/ST の国際協力実践報
告、途上国で生活する障害者のケースを想定したワーク
ショップ、2 日目は 1 日目のワークショップの続きとシン
ポジウムで充実した内容の 2 日間でした。
ワークショップでは、中東のシリア国をモデルに 5 名の
障害者について、その国の文化や習慣、家族背景、障害
像などを総合的に検討しながら活発な意見交換がなされ、
自分たちの専門範囲を超えたさまざまな支援のかたちが
発表されました。どのグループもリハビリ知識や技術を
伝達するだけでなく、地域資源をいかに利用し現地の人々
を巻き込んでいけるかという、CBR(community based
rehabilitation)に基づいた支援について具体的に方策が
提案されていたことが印象的でした。その後の国際協力
経験者や現在も途上国で活動されているパネリストの
方々によるフィードバックを兼ねたシンポジウムでは、
より具体的な体験談から現在必要とされている支援や支
援の実際について話をうかがうことができました。また、
言語聴覚士の川上明子さんは、チリ共和国での 2 年間の
国際協力実践経験について、言語を扱う職種ゆえの葛藤
や試行錯誤と解決策を報告してくださいました 。
言語聴覚士はことばの壁があるため、国際協力分野で
の活動を疑問視する声も聞かれます。確かに言語はその
土地の文化や習慣の影響を強く受けるため、語彙や言い
回しは、現地の人間でないと分からないことがあり、そ
の土地の言語学・音声学・文化的背景に精通していない
というのは訓練を実施するにあたり大きな障壁になり得
ます。
しかし、開発途上国では、構音障害と失語症の区別が
つかない、嚥下障害についての知識がなくリハビリがさ
れていない、発達の見方が分からない、障害者・児は何
もできないとみなされ、教育やリハビリテーションの機
会が与えられないなどの現状が往々にしてみられます。
どのような評価バッテリーを組むべきか、対象者はどの
ような方にするか等、検討課題はありますが、現地の人
と協働して我々にも可能な援助は多くあると思いますし、
文化もことばも異なるなかでの生活経験は、ST として人
間として多くのことを学べる成長の場にもなります。
2 日間のセミナーを通し、それを再確認するとともに、
他職種の方々の経験をうかがうことでとても良い刺激を
いただきました 。 海外技術協力セミナーは年に 1 回開催さ
れております。皆様のなかに国際協力について関心をお
もちの方がおられましたら、ぜひ一緒に第一歩を踏み出
しましょう。
<プログラム>
*************************
1 月 22 日(土)
12:30∼13:00 受付
13:00∼13:10 開会式
13:10∼14:20 教育講演
「途上国支援における−障がい者のメインスト
リーミング」
講師:吉田美穂(M and M コンサルタント事務所)
石本 馨(日本福祉大学)
司会:石井博之(国際医療福祉大学)
14:20∼14:30 休憩
14:30∼16:30 実践報告
報告 1:溝田康司(熊本保健科学大学)
報告 2:辻 登志江(県立広島大学・青年海外協
力隊チュニジア OV)
報告 3:前田紀子(株式会社あらかた 訪問看護セン
ター・青年海外協力隊パキスタンネパールOV)
報告 4:川上明子(青年海外協力隊チリ共和国 OV)
報告 5:園田慈海(茨城県立医療大学・青年海外
協力隊タイ OV)
16:30 ∼ 16:40 休憩 グループに移動
16:40 ∼ 18:00 ワークショップ
講師:吉田美穂
山本清治(大阪リハビリテーション専門学校)
18:00∼18:30 終了
18:30∼20:30 懇親会
場所:JICA 東京
***************************
1 月 23 日(日)
8:40∼9:00
受付
9:00∼10:10 ワークショップ グループワーク
10:10∼10:20 休憩
10:20∼11:20 ワークショップ グループ発表
11:20∼12:20 シンポジウム
コーディネーター:吉田美穂
シンポジスト:林 早苗(難民を助ける会)
石本 馨(日本福祉大学)
小林義文(福井県立病院)
12:20∼12:30 閉会式
一般社団法人 日本言語聴覚士協会ニュース
15
厚生労働省
「障害者自立支援機器等開発促進事業」
∼障害者にとって使いやすく、適切な価格の支援機器開発を促進する事業∼
厚生労働省では平成 22 年度から「障害者自立支援機器等開発促進事業」を実施しています。
この事業は、現在製品化に向け着手している障害者の支援機器がより実用的なものとなるよう、障害者に関係する協
会、団体、学会などの協力を得ながら、開発を行う企業を支援するためのものです。
一般に障害者の支援機器開発の現場では、①支援機器を実際に使う障害当事者による試験評価を行うのが困難である
こと、②また、障害当事者の試験評価を行ったとしても、開発する企業が障害の特性などに詳しいアドバイザーと十分
な連携がとれていないこと、③マーケットサイズが小さいために改良開発に十分な費用がかけられないこと、等の課題
があります。そのため、試作機を作っても改良開発のコストに見合う機能や性能が得られず製品化を断念したり、結果
的に製品化されたとしても実用的で適切な価格にならず普及に繋がらなかったりするような状況もあります。
この事業では試作機の改良開発の費用の一部や障害当事者およびアドバイザーとの連携、適切な評価の仕方などを可
能な範囲で支援し、その結果を広く公開することで、実用的な支援機器の製品化および普及を促進するとともに、今後
の新たな支援機器の研究・開発などに貢献する基礎データの収集に繋げることとしています。
また、アドバイザーについては、日本理学療法士協会、日本作業療法士協会、日本言語聴覚士協会などにご協力いた
だき、障害の特性などに詳しい医療福祉専門職などの方々を推薦していただいています。なお、当事者による試験評価
の倫理面・安全面については、福祉用具に関する倫理審査を実施している日本生活支援工学会の協力を得て実施します。
この事業の詳細は、厚生労働省の WEB サイト(以下の URL を参照)に掲載されています。なお、平成 23 年度の募
集開始は平成 23 年 3 月を予定しており、この WEB サイトで募集内容や応募方法などを掲載いたします。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/cyousajigyou/index.html
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図1 障害者自立支援機器等開発促進事業(イメージ図)
16 No.66 2011.3
厚生労働省
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図2 障害者自立支援機器開発等促進事業の体制図
理事会報告
イント取得研修会 4 件の申請が承認された。
6.認定言語聴覚士(失語・高次脳機能障害領域)
講習会の合否が報告され、修了証発行手続きを
■平成 22 年度 第 1 回理事会■
日 時:2010 年 4 月11日(日)
(13 時10 分から17 時10 分)
進めていくことが確認された。
7.ホームページでの情報公開について、認定言語
場 所:日本言語聴覚士協会事務所(東京都新宿区)
聴覚士については摂食・嚥下障害領域、失語・
議 長:深浦順一
高次脳機能障害領域ともに名簿を掲載し、基礎
出 席 者:深浦・長谷川・立石・東江・猪川・久保・内
講座講師養成研修会受講者については、平成 21
山(量)
・内山(千)
・岡崎・川岸・北風・佐藤・
年度修了者分を掲載することが確認された。専
柴本・鈴木・高橋・中澤・羽飼・山口・矢守
門講座の情報は、過去 5 年間を掲載し周知するこ
(委任状出席者:吉田)
書 記:大庭優香 北風祐子
とが承認された。
8.日本摂食・嚥下リハビリテーション学会より、認
定士制度に関し、本協会が開催する学術集会の
Ⅰ.協議事項
1.新入会登録者について、正会員 41 名、準会員 6 名、
購読会員 1 団体が承認された。
参加により単位認定したいとの依頼があり、承
認された。
9.第 2 回総会議案書について、字句や文言、表現、
2.名義後援 4 件が承認された。
誤字などの確認、
修正がなされ承認された。また、
3.都道府県士会登録について、長崎県言語聴覚士
職能部を職能部門とし、その下部組織は、医療
会の申請が承認された。
4.活動支援申請 2 件が承認された。
保険部、介護保険部、障害福祉部、学校教育部
とすることが承認された。
5.生涯学習プログラムについて、基礎講座 3 件、ポ
一般社団法人 日本言語聴覚士協会ニュース
17
Ⅱ.報告事項
1.生涯学習修了証を、基礎 4 名、専門 4 名に発行し
たことが報告された。
かりやすく説明をすること、講師との連絡等に
ついて協議され、承認された。
8.認定言語聴覚士講習会について、摂食・嚥下障
2.協会ニュース 60 号の発行と 61 号の進行状況およ
害領域が開講から 3 年経過したので、見直しのた
び、ホームページ管理業務について報告された。
め 1 年休止すること、言語発達障害領域や発声発
3.本年度学会時の生涯学習プログラムの講師と講座
語障害領域などを増やしていくこと、詳細につ
について報告された。
4.3 協会、5 団体会議の参加報告がなされた。とく
に訪問リハに関連したケアマネ向けの 3 協会調査
について報告された。
5.10 周年ならびに法人設立記念式典の進行状況に
ついて報告された。
いてはワーキンググループで検討していくことが
確認された。
9.平成 23 年度学会時の生涯学習プログラムについ
て、開講講座の概略が説明され、学会終了後の
ポストプログラムとすることが承認された。
10.平成 22 年度第 1 回全国研修会について、会員へ
6.平成 22 年度春期都道府県士会協議会および第 12
の案内文が提案され、字句や文言などを修正し
回地域職能組織代表者会議の開催について、案
承認された。また、第 2 回全国研修会の開催地区
内文が提示され、話題について明確にし、次回
について、早急に調整することが確認された。
理事会で再度報告されることが確認された。
11.平成 21 年度法人設立後の会計決算および平成 22
年度予算案が承認された。
12.来年度、言語聴覚の日事業の開催地域の選出に
■平成 22 年度 第 2 回理事会■
際し、各士会に案内を出すことが承認された。
日 時:2010 年 5 月 9 日(日)
(13 時から 17 時)
場 所:日本言語聴覚士協会事務所(東京都新宿区)
議 長:深浦順一
・
出 席 者:深浦・長谷川・立石・東江・久保・内山(量)
内山(千)
・岡崎・川岸・北風・佐藤・高橋・中澤・
矢守・吉田
(委任状出席者:猪川・鈴木・柴本・羽飼・山口)
書 記:小松千秋 北風祐子
Ⅱ.報告事項
1.協会ニュース 61 号の進行状況およびホームペー
ジ管理業務について報告された。
2.生涯学習プログラム専門講座について、各士会か
らの打診状況が報告された。
3.第 1 回全国研修会について進行状況が報告された。
4.3 協会会長会議の参加報告がなされた。訪問リハ
ビリについての調査が終了したこと、今後も種々
Ⅰ.協議事項
1.新入会登録者について、正会員 106 名、準会員 2
名が承認された。
2.名義後援 2 件が承認された。
3.協会ニュース 62 号の企画案が承認された。また
10 周年記念祝賀会報告も掲載することが確認さ
れた。
の調査を行っていくこと、厚生労働省の研究費
を申請していく方向であることなどが報告され
た。
5.協会設立 10 周年ならびに法人設立記念式典につ
いて、開催報告がなされた。
6.4 月 30 日付の厚生労働省医政局長通知について、
リハビリテーション関係職種における実施可能な
4.活動支援申請 3 件が承認された。
行為に、吸引が加わったことが説明され、養成
5.臨床実習マニュアルについて、継続審議であった
教育でのカリキュラムへの反映や現任者に対する
修正版作成の資料が提示された。字句および文
対応など、本協会としての取り組みについて検
言や表現の修正、項目追加の説明がなされ、承
討する必要が急務であることが報告された。
認された。
6.生涯学習プログラムについて、基礎講座 1 件、専
門講座 1 件、ポイント取得研修会 2 件の申請が承
認された。また、本年度より都道府県士会で開
催される生涯学習プログラム講座も参加ポイント
の対象となることが承認された。
7.生涯学習プログラム専門講座の申請手続きについ
て、申請時に誤解のないよう都道府県士会にわ
18 No.66 2011.3
総務部からのお知らせ
会費納入について
当協会の年会費は、年度初めの 4 月の納入となります。
1.確認方法
① 協会ニュース発送のラベルでの確認(
「2010 済」印字有り:納入済み、印字無し:未納)
② 会員情報提供システム(協会ホームページよりログイン)での確認
③ 督促状の発送 8 月、10 月、1 月 の計 3 回を予定
※事務処理の都合上、入金処理はご入金後日数を要する場合がありますので、催促がご入金と入れ
違いの折りはご容赦ください。
2.納入方法
① 口座振替(自動引落)
② 郵便局口座へ振込⇒
年会費:10,000 円
納入方法:郵便振替 または 銀行振込
※手数料はご負担ください
【郵便振替】口座番号:00130 − 8 − 180548
加入者名:一般社団法人 日本言語聴覚士協会
【銀行振込】銀 行 名:ゆうちょ銀行
支 店 名:〇一九(ゼロイチキュウ)店
口座番号:当座 0180548
口座名義:一般社団法人 日本言語聴覚士協会
※郵便振替の場合は通信欄、銀行振込の場合は振込名義人の前に会員番号・
会費年度を必ず入力してください。
注意 ≪未納が2年となりました場合≫
定款に従い退会とみなされます。その場合も、未納会費全額の清算および退会届の提出が必要となります。
年会費口座振替(自動引落し)の手数料の無料化について
H23 年度より、口座振替手数料 147 円が協会負担となります。
H23 年度の引落し(H23 年 4 月 27 日)の申込受付はすでに終了しましたが、平成 24 年度以降、自動
引落しを選択される場合は、申込用紙を協会事務所までご請求ください。
会員募集のご案内
当協会では、言語聴覚士の資格を有するすべての方にご入会いただきたく、継続してご案内を行ってお
ります。まだご入会いただいていない言語聴覚士の方がお近くにいらっしゃいましたら、是非、入会をお
勧めください。協会のさらなる発展のためには、会員数の増加が必要不可欠です。未入会の方の掘り起こ
しに、会員の皆様一人ひとりのご協力をお願いいたします。
登録情報変更について
勤務先や住所など変更が生じた場合は、協会ホームページ(http://www.jaslht.or.jp/)の会員専用ペー
ジから変更してください。
また変更届を協会ホームページからダウンロードし、郵送またはFAXでの変更も可能です。変更は速や
かにお願いいたします。
退会手続きについて
所定の退会届ご提出をもって正式な処理となります。ただし未納年会費がある場合は、清算をいただく
ことも定められております。
また、年度を遡っての退会は受け付けておりません。退会をご希望の方は、年度内に手続きが完了する
ようお早めに事務所までご連絡ください。
※年度末の退会には、事務手続き上、2 月末までの退会申し出を超えますと次年度までの会費請求が行く場合もあり
ます。
【各種問合せ】
一般社団法人 日本言語聴覚士協会事務所 〒 160-0022 東京都新宿区新宿 2-5-16 霞ビル 8 階
FAX:03-6412-9854 E-mail:[email protected]
[編集後記]
今年度最後の協会ニュースをお届けいたします。
「各部からの活動報告」にもあるように理事会では
様々な活動や課題に取り組んでおります。今後ともご理解の上、ご協力をお願いいたします。
2011 年 3 月 11 日に発生した観測史上未曾有の東北地方太平洋沖地震により被害を受けられました皆様、当該士
会の言語聴覚士の皆様に心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
一般社団法人 日本言語聴覚士協会ニュース
19
名 称:
名 称:社会福祉法人 中川徳生会
日本医科大学千葉北総病院
〒 270-1694
千葉県印西市鎌苅 1715
http://hokuso-h.nms.ac.jp/
募集人員:1名(常勤)
対 象:成 人 言 語・ 認 知、 発 声・ 発 語、
摂食・嚥下
そ の 他:
希 望 事 項;有資格者〔または、平成
23 年 3 月卒業見込みの方・
免許取得試験(言語聴覚
士)に合格した方を正式
に採用〕
勤務開始時期;応相談
応募締め切り;平成 23 年 4 月 30 日(土)
施 設 紹 介;当院ホームページを参照
ください。
応募方法・給与・勤務時間等については
当院ホームページを参照ください。
問 合 先:
応募書類郵送先
〒 270-1694 千葉県印西市鎌苅 1715
日本医科大学千葉北総病院庶務課 枝 T E L 0476-99-1111(代表)(内線 5032)
名 称:JA 長野厚生連
安曇総合病院
〒 399-8695
長野県北安曇郡池田町大字池田3207番地1
募集人員:正職員1名
対 象:成人言語、摂食・嚥下、発声・発
語、訪問
そ の 他:
施設概要;病床数 312 床(一般 222 床、精神
90 床)安曇野の豊かな自然環境と
地域の信頼に育まれた職場です。
勤務形態;常勤(新卒、経験者ともに歓迎)
(休憩1時間)
勤務時間;8 時 30 分∼ 17 時 00 分
休 日;日曜・祝日・4 週 7 休(第 2・第 4・
第 5 土曜 、半日サミダレ)・メー
デー・年末年始 4日・夏期休暇 4
日・年次有給休暇初年度 10日・
特別有給休暇・産前産後休暇・
育児・介護休業制度・第 2.4.5 土
曜日(4 週 7 休)
、日曜日、祝日
勤務開始;平成 23 年 4 月1日(応相談)
給 与;当院給与規定に基づく(経験加
算あり)賞与年 2 回 昇給年 1回
加入保険;健康保険、厚生年金保険、雇用
保険、労災保険、退職金制度あり
施設見学;随時行っております。事前にご
連絡をください。
問合先:
担当者:管理部人事課 藤原 TEL 0261-62-3166
20 No.66 2011.3
市ヶ尾カリヨン病院
〒 225-0024
神奈川県横浜市青葉区市ヶ尾町 23-1
http://www.carillon-med.jp
募集人員:言語聴覚士(常勤)2 名
対 象:成人言語・老人言語、聴覚、発声・
発語、摂食・嚥下、その他
そ の 他:
施設概要;一般病棟 60 床、回復期病棟
60 床、託児所完備(24 時間)
勤務時間;8:30 ∼ 17:30
給 与;213,000 円∼ 279,400 円
賞 与;年 2 回
休 日;月 9 休(2 月は 8 日)、リフレッ
シュ休暇年 1 回、冬期・夏期休
暇5日
応募方法;電話連絡の上、書類郵送くだ
さい
問 合 先:TEL:045-511-7811
FAX:045-511-8547
事務部 佐藤
名 称:医療法人社団伊純会
介護老人保健施設スカイ
〒 240-0067
横浜市保土ヶ谷区常盤台 84-1
募集人員:常勤者 1名または非常勤 2 名
対 象:認知、発声・言語、摂食・嚥下
そ の 他:
希望事項;できれば経験 1 年以上の方、勤
務時期はできるだけ早く
施設概要;入所定員142 名、通所リハビリ
定員37 名
横浜の市内高台にあり、バス停
より徒歩10 分
車通勤可、託児室完備
医師 常勤1名非常勤 4 名
機能訓練士 P・T 常勤 4 名、非
常 勤 4 名、O・T 非 常 勤 1 名、
S・T 非常勤1名〔但し4月末まで〕
その他職種、看護師、介護士、管理栄養士、
薬剤師、ケアマネ、相談員、保育士など
問合先:
担当者 事務長 鈴木 純子
TEL 045-348-1007
IP 電話 050-3539-5519
E-mail [email protected]
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