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Page 1 ディジタル信号処理ライブラリー 0 AFRMAシステムと デイジタル
デ ィジ タル 信 号処 理 ライ ブ ラ リー ARMAシ 6 ステム と ロ ナ 社 デ ィジ タ ル 信 号 処 理 谷 萩 隆 嗣 著 コ ロ ナ 社 コ 工学博士 刊 行 の こ とば 最 近 の デ ィ ジ タ ル 技 術 は驚 異 的 な発 展 を続 け て お り, 従 来 は ア ナ ロ グ処 理 が 行 わ れ て い た もの , あ る い はデ ィジ タ ル 処 理 が不 可 能 で あ った もの で も, つ ぎ つ ぎ とデ ィ ジ タ ル処 理 され る よ う に な っ て き た。 そ れ に伴 い , 多 くの 分 野 で, い っ そ う高 度 な デ ィ ジ タ ル 技術 の確 立 が 求 め られ て き て い る。 社 先 般 行 わ れ た, 電 気 /電 子 /情 報 /通 信 分 野 に お け る大 規 模 な ア ンケ ー ト調 査 に よれ ば, 多 くの企 業 お よび研 究 機 関 が 「デ ィ ジタ ル 信 号 処 理 」 を非 常 に重 要 視 し, 「必 要 性 」 な らび に 「重 要 性 」 の 項 目 で トップ に挙 げ て い る。 こ の こ と ロ ナ か ら も, 「デ ィ ジ タ ル 信 号 処 理 」 は , 現 在 , 社 会 的 ニ ー ズ が 最 も高 い 学 問 分 野 の一 つ で あ る と考 え られ る。 この よ うな状 況 に か ん が み, 「デ ィ ジ タ ル 信 号 処 理 」 を広 範 な立 場 か ら で き る だ け統 一 的 に ま とめ て, この 分 野 に興 味 を持 って い る多 くの方 々 に役 立 て て 頂 く こ と を 目 的 と し て, 「デ ィ ジタ ル 信 号 処 理 ラ イ ブ ラ リー 」 を刊 行 す る。 コ 本 ラ イ ブ ラ リー は, 以 下 の 各 巻 で構 成 さ れ て い る。 第1巻 :デ ィジ タル 信 号 処 理 と基 礎 理 論 第2巻 :デ ィジ タル フ ィル タ と信 号 処 理 第3巻 :音 声 と画 像 の デ ィ ジ タル 信 号 処 理 第4巻 :高 速 ア ル ゴ リズ ム と並 列 信 号 処 理 第5巻 :カ ル マ ン フ ィル タ と適 応 信 号 処 理 第6巻 :ARMAシ 第7巻 :VLSIと 第8巻 :情 報 通 信 とデ ィ ジ タ ル信 号 処 理 第9巻 :ニ ュ ー ラ ル ネ ッ ト ワ ー ク と フ ァ ジ ィ 信 号 処 理 ス テ ム とデ ィ ジ タ ル 信 号 処 理 デ ィジ タ ル 信 号 処 理 第10巻 :マ ル チ メ デ ィア とデ ィ ジ タル 信 号 処 理 これ らの 各 巻 の うち , 第1巻 か ら第3巻 まで は, 大 学 の 学 部3,4年 十 分 理 解 で き る よ う な 内容 の 「基 礎 編 」 で あ る。 また , 第4巻 生で も か ら第6巻 まで は, 内 容 を少 しグ レ ー ドア ッ プ した 「 発 展 編 」 で あ り, 大 学 院 修 士課 程 の 学 生 程 度 の 学 力 を持 つ 者 を お もな 対 象 とす る。 さ らに , 第7巻 か ら第10巻 まで は, 大 学 や 企 業 の研 究 者 を始 め とす る, 広範 な社 会 人 をお もな対 象 とした 「応 用 編 」 で あ り, あ る程 度 の 基 礎 知 識 が あ れ ば, 十 分 読 み こな せ る 内 容 とな っ て い る。 した が っ て , 本 ラ イ ブ ラ リー に つ い て は, 読 者 の興 味 お よ び レベ ル に応 じて 多 様 な 読 み 方 が 可 能 で あ る。 例 え ば , ま っ た くの 初 歩 か らデ ィ ジ タ ル 信 号 処 理 を 学 び た い場 合 に は, 「 基 礎 編 」 か ら読 み 始 め る こ とが 望 ま しい 。 一 方 , あ る 社 程 度 の 基 礎 知 識 が あ れ ば, い きな り 「発 展 編 」 あ るい は 「応 用 編 」 を読 んで も, 十 分 に読 み こな す こ とが で き る。 また , 「基 礎 編 」 か ら読 み 始 め る場 合 で も, 「基 礎 編 」, 「発 展 編 」, 「応 用編 」 の順 に読 み 進 め るだ けで は な く, 「基 礎 編 」, ロ ナ 「応 用 編 」, 「発 展 編 」 の順 とす る こ と も可 能 で あ る の で , 読 者 の興 味 に応 じて 読 み 進 め て頂 きた い。 幸 い, 本 ライ ブ ラ リー に つ い て は , 各 方 面 の第 一 線 で 活 躍 中 の 多 くの方 々 に 執 筆 し て頂 く こ とが で きた の で , 読 者 の 期 待 に こた え られ る 内容 にな っ て い る と確 信 して い る。 コ 「デ ィ ジ タ ル信 号 処 理 」 の 分 野 は, 理 論 お よ び 応 用 技 術 と もに 急 速 な 勢 い で 発 展 を続 け て い るの で, 今 後 は, 状 況 に応 じて 「デ ィ ジ タ ル 信 号 処 理 ラ イ ブ ラ リー 」 に新 しい 分 野 を追 加 し, 本 ラ イ ブ ラ リー を, 内容 的 に もさ ら に充 実 した もの に して ゆ くこ とを予 定 し て い る。 最 後 に, 本 ラ イ ブ ラ リー の 刊 行 に あた っ て 多 大 の御 尽 力 を頂 い た , コ ロ ナ社 の 方 々 に深 く感 謝 の 意 を 表 す る。 1996年1月 企 画 ・編 集責 任者 谷萩 隆嗣 ま え が き 人 間 の 音 声 波 形 や 地 震 波 あ る い は建 築 物 が 揺 れ た と きの 波 形 な ど, わ れ わ れ の 身 近 な もの の 中 で , 出 力信 号 しか 直 接 に は 観 測 で きな い もの が 少 な くな い 。 こ の よ うな 場 合 に は, あ らか じ め線 形 モ デ ル を仮 定 して , 出 力 信 号 だ け を利 用 して線 形 モ デ ル の 次 数 や 係 数 を推 定 す る こ とが 考 え られ る。 この よ う な モ デ ル MAモ デ ル (自己 回帰 モ デ ル :autoregressive デル ( 移 動 平 均 モ デ ル :moving 社 の 代 表 的 な 例 と して ,ARモ average (自己 回 帰 移 動 平 均 モ デ ル :autoregressive ぞ れARモ ス テ ム やMAシ moving デ ル ,MAモ デ ル ,ARMAモ average ス テ ム,ARMAシ ロ ナ よ く知 られ て い る。ARシ model) お よ びARMAモ model) model) , デル な どが ス テ ム は, そ れ デ ル で表 す こ とが で き る。 これ らの モ デ ル を 仮 定 して 線 形 モ デ ル の 係 数 す な わ ち未 知 パ ラ メ ー タ の推 定 を行 う と き に生 じる 大 き な 問題 は, 入 力 が 未 知 で あ る こ とで あ る。 この 場 合 , AR部 ( 伝 達 関 数 の 分 母 ) の 推 定 は比 較 的 容 易 で あ る が ,MA部 (伝 達 関 数 の コ 分 子 ) の推 定 は非 常 に困 難 とな る。 しか し, 線 形 シ ス テ ム の場 合 に は , こ れ ら の モ デ ル は対 象 と して い る シ ス テ ム の本 質 的 な部 分 を表 して い る と考 え られ る の で , モ デ ル を正 確 に推 定 で きれ ば未 知 入 力 の ロ バ ス トな推 定 が 可 能 とな る。 しか し, 伝 達 関 数 の分 子 多 項 式 が 不 安 定 多 項 式 の場 合 , す な わ ち伝 達 関 数 の 零 点 が 単 位 円 の 外 に存 在 す る非 最 小 位 相 シ ス テ ム で は, 逆 シ ス テ ムが 不 安 定 と な って し ま うの で , 逆 シ ス テ ム を利 用 して 未 知 入 力 を推 定 す る こ とは不 可 能 で あ る。 この場 合 に は安 定 な近 似 逆 シ ス テ ム を利 用 す れ ば未 知 入 力 を容 易 に 推 定 す る こ とが で き る。 しか も, 近 似 逆 シ ス テ ム の 次 数 を 高 くす れ ば , 任 意 の 精 度 で未 知 入 力 を正 確 に推 定 す る こ とが 可 能 とな る。 本 書 で は, 統 計 的 信 号 処 理 を利 用 して 線 形 モ デ ル を推 定 し, そ れ を使 用 して 未 知 入 力 を推 定 す る方 法 を詳 し く説 明 す る。 特 に, 非 最 小 位 相 シ ス テ ム の 場 合 に も未 知 入 力 が推 定 で き る よ うに す るた め に種 々 の近 似 逆 シ ス テ ム の設 計 方 法 を述 べ る。 近 似 逆 シ ス テ ム に よ る未 知 入 力 推 定 の具 体 的 な応 用例 と して , 声 帯 音 源 波 の推 定 方 法 お よび そ の推 定 結 果 を示 す 。 さ ら に, 近 似 逆 シ ス テ ム の 応 用 例 と して, 非 最 小 位 相 シ ス テ ム の 適 応 制 御 につ い て 詳 し く説 明 す る。 第1章 で は , 統 計 的 信 号 処 理 に必 要 な 種 々 の 数 学 的 基 礎 事 項 を説 明 す る。 最 初 に確 率 論 の基 礎 につ い て説 明 し, つ ぎ に確 率 過 程 の基 本 的 性 質 , 相 関 関 数 とス ペ ク トル な ど につ い て詳 細 に述 べ る。 第2章 で は, 線 形 シ ス テ ム の スペ ク トル 推 定 につ い て考 え, 最 初 に線 形 シ ス テ ム の相 関 関 数 とス ペ ク トル の 概 念 を説 明 す る。 つ ぎ にAR,MA,ARMA 導 入 とARモ デ ル を 推 定 す る た め の 代 表 的 な 高 速 ア ル ゴ リズ ム に つ い て 述 べ る。 ま た ,FFTに 第3章 よ る相 関 関 数 とス ペ ク トル の 推 定 , 最 大 エ ン トロ ピ ー 法 entropy method) に よ るス ペ ク トル の 推 定 につ い て説 明 す る。 ロ ナ (maximum 社 の各 シス テ ム の ス ペ ク トル 推 定 を行 うた め に, それ らに対 応 し た線 形 モ デ ル の で は ,ARMAシ ス テ ム の パ ラ メ ー タ と未 知 入 力 の 推 定 問 題 に つ い て 考 え, 格 子 形 フ ィ ル タ を利 用 したARMAシ した 最 小 位 相ARMAシ 最 小 位 相ARMAシ ス テム の推 定 , 逆 シ ス テ ム を利 用 ス テ ム の 推 定 , お よ び 近 似 逆 シ ス テ ム を利 用 し た 非 ス テ ム の推 定 な どを詳 し く述 べ る。 特 に , 近 似 逆 シ ス テ ム コ の 応 用 例 と し て, 声帯 音 源 波 の 推 定 結 果 を詳 細 に説 明 す る 。 第4章 で は, 非 最 小 位 相 シス テ ム の適 応 制 御 問題 を考 え , 近 似 逆 シス テ ム を 利 用 して 非 最 小 位 相ARMAXシ ス テ ム の セ ル フ チ ュ ー ニ ング 制 御 を行 う方 法 につ い て 詳 し く述 べ る。 さ ら に, 観 測 雑 音 が 無 視 で き る場 合 の 非 最 小 位 相 シ ス テ ム に対 す る モ デ ル 規 範 形 適 応 制 御 に つ い て説 明 す る。 以 上 , 本 書 で述 べ て い る種 々 の推 定 アル ゴ リズ ム お よび 近 似 逆 シ ス テ ム は, 統 計 的信 号 処 理 を行 う場 合 に は非 常 に有 用 で あ り, しか も多 種 多様 な問 題 へ の 応 用 が 可 能 で あ るの で, 本 書 を十 分 有 効 に活 用 し て頂 きた い と希 望 し て い る。 2008年5月 谷 萩 隆 嗣 目 次 1. 1.1確 確率 と確 率過程 率 空 間 と確 率 変 数1 1.1.2確 率 変 数 と確 率 ベ ク トル3 1.2確 率 分 布 関 数 と確 率 密 度 関 数4 率 分 布 関 数4 1.2.2確 率 密 度 関 数4 1.3条 ロ ナ 1.2.1確 件 付 き 確 率 とベ イ ズ の 法 則5 件 付 き 確 率5 1.3.2ベ イ ズ の 法 則6 1.4期 待 値 と共 分 散7 1.5独 コ 1.3.1条 1.6特 立 と 無 相 関8 性 関 数 と キ ュ ム ラ ン ト9 1.6.1特 性 関 数9 1.6.2モ ー メ ン ト母 関 数10 1.6.3キ ュ ム ラ ン ト11 1.7ガ 社 1.1.1確 率 測 度 と確 率 空 間1 ウ ス 分 布 と そ の 性 質12 1.7.1ガ ウ ス 分 布 の 定 義12 1.7.2ガ ウ ス 分 布 の性 質13 1.8い くつ か の 確 率 分 布17 1.9確 率 変 数 の 収 束18 1.9.1平 均 1.9.2概 収 束18 収 束19 1.9.3確 率 収 束19 1.9.4法 則 収 束21 1.10大 数 の 法 則 と 中 心 極 限 定 理21 1.10.1大 1.10.2中 の 法 則21 心 極 限 定 理22 率 過 程 の 基 本 的 性 質22 1.11.1確 1.11.2独 率 過 程 の 定 義22 立 と 無 相 関23 1.11.3期 待 値 と 共 分 散24 1.11.4定 常 過 程 と 非 定 常 過 程24 1.11.5エ ル ゴ ー ド過 程25 関 関 数 と ス ペ ク ト ル26 1.12.1自 ロ ナ 1.12相 社 1.11確 数 己 相 関 関 数 と相 互 相 関 関 数26 1.12.2エ ネ ル ギ ー ス ペ ク トル と パ ワ ー ス ペ ク トル28 1.12.3離 散 時 間 シ ス テ ム の 相 関 関 数 と パ ワ ー ス ペ ク トル の 関 係29 2.1線 線 形 システ ムのスペ ク トル推 定 コ 2. 形 シ ス テ ム の 相 関 関 数 と ス ペ ク トル34 2.1.1線 形 離 散 時 間 シ ス テ ム の 相 関 関 数34 2.1.2線 形 離 散 時 間 シ ス テ ム の ス ペ ク トル35 2.1.3線 形 連 続 時 間 シ ス テ ム の 相 関 関 数37 2.1.4線 形 連 続 時 間 シ ス テ ム の ス ペ ク トル38 2.2ARMAシ 2.2.1線 ス テ ム の ス ペ ク トル 推 定39 形 モ デ ル に よ る ス ペ ク トル 推 定39 2.2.2ARモ デ ル40 2.2.3MAモ デ ル42 2.2.4ARMAモ デ ル45 2.2.5ARモ デ ル に よ るMAシ 2.2.6ARモ ス テ ム の 近 似48 デ ル に よ るARMAシ ス テ ム の 近 似50 2.2.7レ ビ ン ソ ン ・ダ ー ビ ン ア ル ゴ リ ズ ム53 2.2.8ス プ リ ッ ト レ ビ ン ソ ン ア ル ゴ リ ズ ム57 2.3FFTに よ る 相 関 関 数 と ス ペ ク ト ル の 推 定70 2.3.1相 関 関 数 と ス ペ ク トル の 推 定70 2.3.2FFTに 2.3.3コ ヒ ー レ ン ス の 推 定77 大 エ ン ト ロ ピ ー 法 に よ る ス ペ ク ト ル の 推 定78 2.4.1情 報 エ ン ト ロ ピ ー と最 大 エ ン ト ロ ピ ー 法78 2.4.2エ ン ト ロ ピ ー 密 度hの 2.4.3エ ン ト ロ ピ ーHの 大 エ ン ト ロ ピ ー 法 に よ る 推 定 ア ル ゴ リ ズ ム87 3. 3.1格 最 大 化83 ロ ナ 2.4.4最 最 大 化81 社 2.4最 よ る ス ペ ク トル の 推 定 手 順75 ARMAシ ス テ ム の パ ラ メ ー タ と入 力 の 推 定 子 形 フ ィ ル タ を利 用 し たARMAシ ス テ ム の 推 定91 3.1.1観 測 雑 音 が な い場 合 のARMAシ ス テ ム の 推 定91 3.1.2観 ステム の推定 (1)97 ステ ムの推定 (2)106 コ 3.1.3観 3.2逆 測 雑 音 が あ る 場 合 のARMAシ 測 雑 音 が あ る 場 合 のARMAシ シ ス テ ム を 利 用 し たARMAシ 3.2.1観 測 雑 音 が あ る場 合 のARシ ス テ ム の 推 定109 ス テ ム の 推 定109 3.2.2観 測 雑 音 が あ る場 合 のARMAシ ステ ムの推 定 (1)116 3.2.3観 測 雑 音 が あ る場 合 のARMAシ ス テムの推 定 (2)120 3.3近 似 逆 シ ス テ ム を 利 用 し た 非 最 小 位 相ARMAシ 3.3.1逆 ス テ ム の 推 定125 シ ス テ ム と近 似 逆 シ ス テ ム125 3.3.2除 算 法 を利 用 し た 近 似 逆 シ ス テ ム の 設 計128 3.3.3最 小2乗 法 を利 用 し た 近 似 逆 シ ス テ ム の 設 計133 3.3.4全 域 通 過 フ ィル タ を利 用 した 近 似 逆 シ ス テ ム の 設 計137 3.3.5非 最 小 位 相MAシ 3.3.6非 最 小 位 相ARMAモ ス テ ム の パ ラ メ ー タ と入 力 の 推 定143 デ ル に よ る 声 帯 音 源 波 の推 定153 4. 4.1非 非最小位 相 シ ステムの適応 制御 最 小 位 相 シ ス テ ム の セ ル フ チ ュ ー ニ ン グ 制 御164 4.1.1最 小 位 相 シ ス テ ム の 最 適 制 御166 4.1.2非 最 小 位 相 シ ス テ ム の 最 適 制 御171 4.1.3プ ラ ン トの パ ラ メ ー タ 推 定175 4.1.4セ ル フ チ ュ ー ニ ン グ制 御180 社 4.1.5推 定 値 の利 用 と制 御 入 力 の 計 算191 4.1.6近 似 逆 シ ス テ ム を 利 用 し た 制 御 シ ス テ ム の 安 定 性195 4.2非 最 小 位 相 シ ス テ ム の モ デ ル 規 範 形 適 応 制 御197 ロ ナ 4.2.1最 小 位 相 シ ス テ ム の 最 適 制 御198 4.2.2非 最 小 位 相 シ ス テ ム の 最 適 制 御200 ラ ン トの パ ラ メ ー タ推 定203 4.2.4モ デ ル 規 範 形 適 応 制 御206 4.2.5外 乱 が 存 在 す る 場 合 の モ デ ル 規 範 形 適 応 制 御211 コ 4.2.3プ 引 用 ・参 考 文 献216 索 引221 1. 確 率 と 確 率過 程 デ ィ ジ タ ル 信 号 処 理 の対 象 とな る シ ス テ ム で は, 種 々 の 不 規 則 信 号 や 雑 音 が 加 わ って い る場 合 , パ ラ メー タ が 不 規 則 的 に 変 動 す る場 合 な どが 少 な くな い。 社 この よ う な場 合 に は, 確 率 論 , 確 率 過 程 論 お よ び統 計 学 な どの 結 果 を踏 ま えた 議 論 が 必 要 とな っ て くる。 本 章 で は, い くつ か の基 本 的 な事 項 につ い て簡 単 に ロ ナ 説 明 す る。 これ らは, 統 計 的 信 号 処 理 の た め の 基 礎 と し て非 常 に重 要 で あ る。 1.1確 1.1.1確 率 空 間 と確 率 変 数 率 測 度 と確 率 空 間 不 規 則 信 号 の よ うに不 確 定 性 を持 つ 信 号 や 雑 音 の標 本 値 を ω で 表 した と き, (sample space) と呼 ぶ 。 し た が って , 標 本 空 間 コ 標 本 値 の 集 ま り を標 本 空 間 Ω の 要 素 が 標 本 値 ω と な る 。 ま た , Ω の 部 分 集 合 をE1,E2, … と し た と き , 集 合 体Bは つ ぎ の3条 件 〓 (1.1) 〓 (1.2) 〓 (1.3) を 満 た し て い る と す る 。 た だ し ,EcはEの 補 集 合 を 表 し て お り,EC=Ω-E で あ る。 この とき 〓 を σ 集合体 (σ-field) と い う 。 特 に ,n次 元 ユ ー ク リ ッ ド空 間 の 開 区間 の す べ て とそ れ らの補 集 合 , 積 , 和 の演 算 に よっ て 生 成 さ れ た 最 小 の σ集 合 体 を ボ レル 集 合 体 ボ レル 集 合 (Borel field) と 呼 ん で い る 。 ボ レ ル 集 合 体 の 要 素 は (Borel set) で あ る 。 以 下 ,Bは ボ レル 集 合 体 で あ る とす る。 条 件 〓 ∼〓 か ら, つ ぎ の性 質 〓 (1.4) 〓 (1.5) 〓 (1.6) が 導 か れ る 。 た だ し, φ は 空 集 合 を 表 す 。 で 定 義 さ れ た 集 合 関 数Pが の確 率 測 度 tion) (probability measure) と い う (1) ∼(6) †1。 公 理1.1( 確 率 測 度 ) (2)En∈B(n=1,2, (b) (i≠j) な ら ば (1.9) ≧P(Ei) (1.10) (1.11) と き ,Ej=Ei∪ (Ej-Ei) と な り ,Ej=Ω (probability {En} (n=1,2, space) ,Bの ,Ei∩ と 置 け ば0≦P(Ei) 以 上 の 定 義 を 用 い て Ω ,B,Pを 間 (1.8) らつ ぎ の性 質 が 導 か れ る。 実 際 ,Ei⊂Ejの P(Ej) distribu- (1.7) コ (a) (probability …)が た が い に排 反 な ら ば, す な わ ち φ を空 集 合 と し て ,Ei∩Ej=φ 公 理1.1か あ る い は確 率 分 布 Ω (B) 上 ロ ナ (1) (3) つ ぎ の 公 理 を 満 た す と き ,Pを 社 B上 (Ej-Ei)=φ ≦1が で あ る の で 成 立 す る。 一 つ の 組 に し た と き , (Ω ,B,P) 要 素 を事 象 … ) が 排 反 事 象 列 で ,Eが (event) を確 率 空 とい う。 そ の 和 事 象 の と き に は , 公 理1.1 か ら †1肩 付 き数 字 は, 巻末 の引 用 ・参 考 文 献 の番 号 を表 す。 (1.12) とな るが , これ を確 率 の 加 法 性 とい う。 特 に ,P(E)=1な P( φ)=0で 1.1.2確 ら ば , 事 象Eが あ る が ,P(Ei)=0で 確 率1で 起 こ る と い う。 ま た , 明 ら か に あ っ て もEi=φ 率 変 数 と確 率 ベ ク トル Ω で 定 義 さ れ た 実 数 値 関 数X∈R1=(-∞ {ω│x( 任 意 の ボ レ ル 集 合Dに ω)∈D} がBに 任 意 の 開 区 間I=(a,b) とな る確 率 が 定 義 され る 。 の 確 率 変 数X1,X2, … ,Xnを ロ ナ (n×1ベ ク トル ) で 表 し , Ω か らn次 考 え る と き ,XがB可 数X( (random 任 意 の 実 数 の と き,f(x) ∈R1が ω) に 対 し てf(X( variable) に 対 し て ,X( ω)∈I ま と め てn次 測 で あ れ ば ,X( ω) を 確 率 ベ ク トル コ x∈R1が 原 像X-1(D)= 元 列 ベ ク トル 元 ユ ー ク リ ッ ド 空 間Rnへ と呼 ぶ 。 わ れ わ れ が 通 常 扱 う 関 数 は す べ てB可 ない。 測 で あ る と き, す な 対 し て ,X( ω)に よ るDの 属 す る と き ,x( ω) を 確 率 変 数 と い う 。 こ の よ う に し て ,R1の 同 様 に し て ,n個 , ∞ )がB可 社 わ ちR1の で あ る とは 限 ら な い。 の 写 像Xを (random vector) 測 で あ る と考 え て さ し つ か え 連 続 関 数 で あ る とす れ ば, 確 率 変 ω)) も確 率 変 数 と な る 。 こ れ はX( ω)が 確 率 ベ ク ト ル の 場 合 に も ま っ た く同 様 で あ る 。 〓 以 下 に お い て は , ω を 省 略 し て , 確 率 変 数 をX,Y, を 列 ベ ク トルX,Y, … で 表 し , そ れ ら の 標 本 値 をx,y, に す る 。 例 え ば ,Xとxがn×1ベ と す れ ば ,X=[X1,X2, 置 を表 す 。 … お よ びx,y, ク ト ル の と き , そ れ ら のk番 … ,Xn]T,x=[x1,x2, … ,xn]Tと … , 確 率 ベ ク トル … で表 す こ と 目 の 要 素 をXk,xk 表 さ れ る 。 た だ し ,Tは 転 1.2確 1.2.1確 率 分 布 関 数 と確 率 密 度 関 数 率 分 布 関 数 任 意 の 実 数xに 対 して (1.13) と置 く と,F(x) はxの 右 連 続 な非 減 少 関 数 で (1.14a) が 成 り 立 つ 。 こ の と き,F(x) distribution function) 社 (1.14b) は 確 率 変 数Xの と呼 ば れ て い る 。F(x) 確 率 分 布 関 数 (probability の不連 続点 はた かだ か可 算個 ロ ナ で あ り, ほ と ん ど い た る と こ ろ で 微 分 可 能 で あ る 。 Xがn×1ベ ク トル の 場 合 に は , ま っ た く 同 様 に し て で 確 率 分 布 関 数F(x) の結 合 確 率 分 布 関 数 〓 (joint probability コ いる。 が 定 義 さ れ る 。 こ こ でF(x) は ,F(x) 確 率変 数Xが は 確 率 変 数X1 function) ,X2,… ,Xn と も呼 ば れ て 離散 的 な実 数値 しか と らな い離 散 的 確 率 変 数 の場 合 に は 階 段 関 数 と な る 。 例 え ば ,Xの 合 に は ,P(X=Xk) 1.2.2確 distribution (1.15) 実 現 値 がxk(k=1,2, … ,N) だ け の 場 (k=1,2, … ,N) に よ っ て 確 率 分 布 が 与 え ら れ る 。 率 密 度 関 数 Xが 連続的確 率変数 で (1.16a) (1.16b) が 存 在 す れ ば ,p(x) をXの 確 率密度 関数 (probability density function) と い う。 また ,Xが 連 続 的 確 率 ベ ク トル の場 合 に は (1.17a) (1.17b) を 満 た すp(x) Xnの が 確 率 密 度 関 数 で あ る 。 こ こ でp(x) 結合 確 率密度 関数 (joint probability density は 確 率 変 数X1,X2, function) … , と呼 ば れ て い る。 〓 よ る測 度 論 に基 づ い た 確 率 論 で は, 積 分 は す べ て 社 A.N.Kolmogorovに ル ベ ー グ (Lebesgue) 積 分 で あ る が , 実 際 に は リー マ ン (Riemann) 積 分 とみ な し ロ ナ て 議 論 して も, 不 都 合 を生 じ な い 場 合 が 多 い 。 1.3条 1.3.1条 件 付 き確 率 とベ イ ズ の 法 則 件 付 き確 率 確 率 空 間 ( Ω ,B,P) に お け る 二 つ の 事 象 ,A∈B,B∈Bを すれ ば コ >0と が 成 立 し ,P(B│A) (conditional 式 (1.18) は 事 象Aが probability) 考 え ,P(A) 生 起 し た と き の 事 象Bの 条 件 付 き確 率 を表 して い る。 (1.18)で (1.19) が 成 り 立 て ば , 事 象AとBは し た が っ て ,AとBが た が い に独 立 (independent) で あ る と い う。 独 立 で あ る とす れ ば (1.20) とな る。 こ れ を 一 般 化 し て , 有 限 事 象 列 {En}(n=1,2, … , N) に 適 用 す れ ば , 任 意 の 1≦k≦Nと 任 意 の1≦i1<i2< … <ik≦Nに 対 して (1.21) が 成 り 立 つ と き ,E1,E2, … ,ENは 1,2,… ,k) はm=ij(j=1,2, 1.3.2ベ 式 た が い に 独 立 で あ る。 た だ … ,k) の と き のEmを し ,Eji(j= 表 す 。 イ ズ の 法 則 (1.18)でAとBの 役 割 を交 換 す れ ば が 得 られ る。 そ こで , 式 (1.22)を 一 般 化 す れ ば , 事 象Bi(i=1,2, 式 >0,B1∪B2∪ … ∪BN=Ω ロ ナ た が い に 排 反 で あ り,P(A) が 成 立 す る。 式 社 (1.22) で ある とき (1.23) (1.22) , (1.23)は 条 件 付 き確 率 分 布 関 数 を 表 し て い る 。 (1.22) , (1.23)の 等 式 は ベ イ ズ の 法 則 の定理 (Bayes’ theorem) (Bayes’ rule) あ る い は ベ イ ズ と 呼 ば れ て い る。 コ つ ぎ に , 確 率 密 度 関 数 に つ い て 考 え る た め に , Δx>0と x+Δx} … ,N) が ,B={Y≦y} と 置 け ば ,XとYが と表 さ れ る の で , Δx→0と し てA={x<X≦ 連続 的確率変 数の とき (1.24) すれ ば (1.25) が 得 ら れ る 。 た だ し ,p(x) >0と す る 。 この とき (1.26) 索 引 エ ン ト ロ ピ ー78 【あ 】 安 ,83 エ ン ト ロ ピ ー 密 度79,81 確 率 収 束19,20,21 確 率 測 度2 定48,125,126, 確 率 的 信 号29,31,33 【お 】 128,132,193,196 安 定 多 項 式92,125, 確 率 分 布2,12,17 オ ーバ フ ィ ッテ ィング 130,137,166,171, 確 率 分 布 関 数4,8,13,19 格 子 形 フ ィ ル タ101, 172,178,187,193, 確 率 ベ ク ト ル3,8,20 103,107 確 率 ベ ク トル 列20 オ フ ラ イ ン96 確 率 変 数3,4,18,19 201,211 音 声 信 号153 確 率 変 数 列18,19 音 声 信 号 処 理147,157 確 率 密 度 関 数4,5,6,13, 【い 】 社 194,198,199,200, 音 声 生 成 過 程153 17,24,25,78 異 常 デ ー タ76 音 声 生 成 モ デ ル153 加 減 算 回 数67,68,69 位 相 特 性47,114,138 一 様 分 布17 オ ン ラ イ ン96 過 渡 応 答208,209,211 過 渡 状 態211 【か 】 ロ ナ 移 動 平 均 過 程42 移 動 平 均 モ デ ル42 因 果 的125,126,128 外 イ ンパ ル ス応 答 モ デ ル ア ル ゴ リ ズ ム206 214 外 乱 除 去 フ ィ ル タ211, 40,43,50 コ イ ン パ ル ス 列147,155 カ ル マ ン フ ィ ル タ 乱211,212,213, 46,50,52,140 【う 】 公 式30,32,33 後 向 き 予 測 誤 差93,98 観 測 雑 音35,36,37,39, 71,91,97,107,109, 212 114,116,118,127, ガ ウ ス 過 程25 146,169 ガ ウ ス 性33 ―― の 分 散107 ガ ウ ス 分 布12,14,15, ウ ィ ー ナ ー ・ヒ ン チ ン の 16,17,79,86 確 定 シ ス テ ム193,197 確 定 的 外 乱211,212 ,113, 115,116,120,121, 122,123,124 ―― の 分 散 の 推 定116 観 測 信 号91,100,109 確 定 的 信 号29,33 【え 】 確 エ ネ ル ギ ー ス ペ ク トル 28,29 【き 】 率3 ―― の 加 法 性3 擬 似 逆 行 列151 確 率13 基 準 入 力198 ― ― で 収 束19 エ ネ ル ギ ー ス ペ ク トル 密 度 関 数28 期 待 値7,24 確 率 過 程22,23,21, エ リ ア シ ン グ76 規 範 モ デ ル197,198, 25,35,39 エ ル ゴ ー ド過 程26 ,32, ,27 203,208,209 逆 シ ス テ ム43,47,48, 確 率 極 限20 35,70,78 エ ル ゴ ー ド的26 127,147,153,156,175 概 収 束19,21 イ ン パ ル ス 応 答34,37, エ ル ゴ ー ド性26 カ ル マ ン フ ィ ル タ1O6, 外 因 性 の 変 数166 確 率 空 間2,18,19,22 確 率 シ ス テ ム17,187, 193,194 110,125,127,187 キ ュ ム ラ ン ト17,18, 143,151,153 強 定 常 過 程24 格 子 形 白 色 化 フ ィル タ 共 分 散 関 数26 格 子 形 フ ィ ル タ90,93, 共 分 散 行 列7,13,24, 極52,103,107,140, 極 と零 点 の 消 去168 168,170,172, 174,175,180 再 トレ ー ニ ン グ180,187 高 次 ユ ー ル ・ウ ォ ー カ ー 方 程 式109,157 極 と零 点 の 推 定103, 105,124 雑 雑 音 系 列77 高 速 カ ル マ ン フ ィル タ 雑 音 源32 サ ン プ リ ン グ75,165 194 近 似 逆 シ ス テ ム128,137, 155,165,178, 高 速 フ ー リエ 変 換70 187,198 誤 差 関 数112,122 時 間 平 均25,27,32,35 社 129,133,135,136, 時 系 列23 個 別 エ ル ゴ ー ド定 理26 139,171,178,193, 自 己 回 帰 移 動 平均 過 程45 【さ 】 201,203 近 似 精 度53,134,136, 45 再 帰 形 シ ス テ ム46 自 己 回 帰 過 程40 再 帰 推 定 ア ル ゴ リズ ム 自 己 回 帰 モ デ ル40 112,114,124,125 最 小 位 相ARMAシ 駆 動 入 力 信 号153,154, 自 己 最 適 化 制 御165 ス テム 自 己 相 関 関 数26,29,30, 91,116,120 159 ―― の 推 定154 自 己 回帰 移 動 平均 モ デル 再 帰 ア ル ゴ リ ズ ム106 ロ ナ 空 集 合2 サ ン プ リ ン グ 定 理75 【し 】 コ ヒ ー レ ン ス30,77,78 近 似 誤 差52,53,127, 音1,164,197 合 成 積 則74 ア ル ゴ リ ズ ム176,181, 極 零 配 置163 【く 】 最 適 な 制 御 入 力166, 102,103,106,123 高 次 キ ュ ム ラ ン ト143 163 137,195 180,198,202,203 最 適 な 遅 れ134,137,139 95,96,98,101, 25,27 31,33,34,35,37,40, 47,48,70,71,73,74, 最 小 位 相 シ ス テ ム43, 44,46,50,97,165, ク ロ ス パ ワ ー ス ペ ク トル コ 30,36,38,72 ク ロ ス パ ワ ー ス ペ ク トル 密 度30 最 適 制 御165,170,172, 93,95 共 分 散7 ク ロ ス パ ワ ー ス ペ ク トル 80,85,92,109,144, 170,198,199,211, 146,157 213 自 己 相 関 行 列27,79,83 最 小 位 相 推 移 回 路47,48 事 最 小 位 相 推 移 シ ス テ ム48 地 震 波78 最 小2乗 次 数 の 推 定144 解51,52,134, 密 度 関 数30,36 136,140,149 クロ ネ ッカー の デル タ関 数 33 【け 】 最 小2乗 回 帰93 最 小2乗 回 帰 係 数94 最 小2乗 法48,133, 指 数 分 布17 シ ス テ ム の 安 定 性50, 164,197 実 音 声161 140,179,209,210 結 合 ガ ウ ス 分 布14,25 78,86 実 加 減 算 回 数73,74 最 大 位 相 シ ス テ ム43,44, 結 合 確 率 分 布 関 数4,5, 象2,3,5 46 実 乗 除 算 回 数73,74 実 数 値FFT74 最 大 位 相 推 移 回 路47,48 弱 定 常 過 程24,25 最 大 位 相 推 移 シ ス テ ム48 集 合 関 数2 最 大 エ ン トロ ピー 法78 集 合 体1 格 子 ア ル ゴ リ ズ ム94,122 最 大 対 数 尤 度86 集 合 平 均25,27,32,35 格 子 形 構 造98 再 着 色77 【こ 】 修 正 ユ ー ル ・ウ ォ ー カ ー 【た 】 【せ 】 方 程 式92 正 規 化 した剰 余 多 項 式 収 束 性197,204 周 波 数 伝 達 関 数36,38, 39,40 ソ ン ア ル ゴ リ ズ ム64, 65,68,69 正 規 方 程 式41 制 御 入 力166,171,172, 出 力 信 号 系 列34,37 称61 対 称 形 ス プ リッ トレ ビ ン 正 規 分 布12 対 称 テ プ リ ッ ツ 行 列56, 79,134,140 179,191,192,193, 条 件 付 き確 率5 条 件 付 き確 率 分 布 関 数6 195,198,203,211,212 条 件 付 き確 率 密 度 関 数7 声 帯 音 源153 条 件 付 き期 待 値8 声 帯 音 源 波155,157, 大 数 の 強 法 則21 大 数 の 弱 法 則21 大 数 の 法 則21 158,161,163 乗 除 算 回 数67,68,69 ― ― 状 態 変 数 フ ィ ル タ212 の 推定 アル ゴ リズム 155 商 多 項 式130 声 帯 音 源 モ デ ル158 剰 余 多 項 式129,130 声 道 の 特 性153 初 期 値55,57,63,64, 声 道 モ デ ル157 67,68,88,112,113, 多 項 式 外 乱211 畳 込 み74 単 位 遅 延 演 算 子82 セル フチ ュ ー ニ ング制 御 153,200,208,209, 対 数 尤 度 関 数86 社 情 報 エ ン ト ロ ピー78 【ち 】 中 心 極 限 定 理22 164,165,180 【つ 】 ロ ナ セル フチ ュー ニ ン グ制御 211 初 期 トレ ー ニ ン グ180, 181,187,208 除 算 法128,173,179, 202,209 信 対 131 収 束 速 度157 号1 シ ス テ ム164 追 従 誤 差180 全 域 通 過 フ ィ ル タ137, 追 従 性176 140 線 形 モ デ ル39,40 信 号 系 列72,77 コ 振 幅 誤 差137 低 次 ユ ー ル ・ウ ォ ー カ ー 方 程 式110 線 形 予 測42 線 形 離 散 時 間 シ ス テム 信 号 源77 【て 】 漸 近 安 定49 振 幅 特 性47,138 【す 】 定 常26,27 34,35,48,164,165, 定 常 応 答174,187 197 定 常 過 程24,35 線 形 離 散 時 間 モ デ ル39 定 常 状 態200,208, 212,214 線形連続時間システム 37,165 推 定 精 度146,156 デ ィラ ッ クの デル タ関 数 33 推 定 値 の 収 束 性164 【そ 】 推 定 の 間 引 き191 停 留 条 件81 ス テ ッ プ 幅112,114,123 騒 音 制 御78 適 応 制 御165,198 ス プ リッ トレビ ン ソ ン 相 関 関 数70 適 応 制 御 方 式164,197 相 関 係 数27 デ ー タ 窓75 ス ペ ク トル 解 析78 相 関 則72 テ プ リ ッ ツ 行 列41 ス ペ ク トル 推 定39,48, 相 互 共 分 散 関 数26 電 気 回 路47 相 互 共 分 散 行 列27 伝 達 関 数41,43,45,46, ア ル ゴ リ ズ ム57 75,78 ス ペ ク トル 窓76 相 互 相 関 関 数26,35,37, 70,73,74 ス ル ツ キ ー の 定 理19,20 相 互 相 関 行 列27 47,48,49,50,120, 125,132 209,210,212,214 ― ―の 制 御 問 題164 179,180,181,187, 【と 】 194,197,204,206, 統 計 的 に 独 立33 208,209,210,214 同 定 誤 差204,205 パ ラ メ ー タ 調 整 則205 同 定 モ デ ル204 パ ラ メ ー タ ベ ク ト ル151 48 非 最小 位 相 推 移 シ ス テム パ ラ メ ー タ 変 動176 特 性 関 数9,10,13,14, 15 独 非 最 小 位 相 推 移 回 路47, 48 , 180,187,191, 立5,8,16,23,95, 非最 小 位 相 離 散時 間 シ ス テ ム165 194,206,209 パ ワ ー ス ペ ク ト ル29 113 独 立 か つ 同 一 分 布 過 程33 35,38,39,40,41,43, 独 立 な 確 率 変 数 列21,22 44,46,47,71,72,79, トラ ン ス バ ー サ ル フ ィ ル タ 88 ト レ ン ド76 非 線 形 最 適 化 ア ル ゴ リズ ム ,30, 152,153 非 線 形 最 適 化 問 題152 80,83,114,116 非 線 形 代 数 方 程 式43,93 パ ワ ー ス ペ ク ト ル 密 度29 非 定 常 過 程24 パ ワ ー ス ペ ク トル 密 度 評 価 関 数51,52,83,88, 134,135,140,166,167, 【に 】 パ ワ ー 調 整75 入 力 信 号91,109 社 関 数28,32,35 反 射 係 数54,95,96,97, 168,172,174,175 標 準 ガ ウ ス 分 布22 入 力 信 号系 列34,37 98,100,102,106,107, 標 準 偏 差7 入 力推 定127 123,125 標 本 空 間1 【の 】 ロ ナ 反 対 称61 ノ ッ チ フ ィ ル タ76 標 本 値1 ピ リ オ ド グ ラ ム72 反 対 称 形 ス プ リ ッ ト レ ビ ン ソ ン ア ル ゴ リ ズ ム 【ふ 】 64,67,68,69 【は 】 バ イ ア ス101 反 復 形 最 小2乗 ,181,191, 192,193 排 反 事 象 列2 回 帰93 不 安 定43,47,48,126, 171,181,200 反 復 推 定122 不 安 定 多 項 式125,130, 反 復 推 定 ア ル ゴ リ ズ ム 136,138,178,179, 111,114,122,123,124 コ 白 色 ガ ウ ス 雑 音91,97 白 色 ガ ウ ス 雑 音 系 列107, 122 白 色 雑 音32,33,39,40, 109,166,169 白 色 雑 音 系 列33 パ ー セ バ ル の 等 式28 ,29 ハ ミ ン グ 窓76 パ ラ メ ー タ 推 定48 鼻 フ ィ ー ドバ ッ ク 制 御194, 音157 199 非 ガ ウ ス 性33 フ ィ ー ド フ ォ ワ ー ド制 御 非 ガ ウ ス 性 白 色 雑 音144 不 規 則 外 乱164,197 非 最 小 位 相ARMA 不 規 則 信 号1 モ デ ル153,157 複 素 加 減 算 回 数74 ステム ,93, 非 最 小 位 相 シ ス テ ム43, ア ル ゴ リ ズ ム156 151,152,153,157, ステム 143,144,145,151 パ ラメ ー タ推 定 パ ラ メ ー タ 推 定 値150 140 非 最 小 位 相MAシ 178,180,191,213 194 非 再 帰 形 シ ス テ ム46 非 最 小 位 相FIRシ 101,151,165,175, 191,193,194 【ひ 】 白 色 ガ ウ ス 雑 音 過 程33 46,127,155,156, , 165,172,178,181, 187,197,200,202, 複 素 乗 算 回 数74 物 理 的 に 実 現 可 能43,126 部 分 集 合1 プ ラ ン ト164,165,66, 168,171,176,180, 194,195,197,198, 199,206,211 ― ―の 次数208 離 散 的 確 率 ベ ク トル8 プ リ ホ ワ イ トニ ン グ77 分 【む 】 散7,12,17 分 子 多 項 式47,48,50, 52,138,165, 分 母 多 項 式46,48,52, 離 散 的 確 率 変 数4,18 無 声 音147 離 散 フ ー リエ 逆 変 換73 無 相 関9,16,24,33 離 散 フ ー リエ 変 換71 リー マ ン積 分5 無 相 関 か つ 同一 分 布過 程 33 138,165 リ ャ プ ノ フ 関 数205 リャプ ノフ の安 定理 論 【も 】 【へ 】 205 目標 値167,169,170, 平 滑 化77,163 【る 】 174,181,193 平 均 エ ル ゴ ー ド定 理26 モ デ ル規 範 形 適 応制 御 平 均 収 束19 平 均 値12,17 197,198,207,208, 平 均 値 ベ ク トル7,13, 209,210,214 24,25 モ デ ル規 範 形 適 応制 御 48,103,107,125, 【や 】 変 分 法81 ポ ア ソ ン確 率 変 数18 約 数 多 項 式130 方 程 式 誤 差48 レ ビ ン ソ ンア ル ゴ リズ ム 53,57,134,140 有 限 事 象 列6 レ ビ ン ソ ン ・ダ ー ビ ン 有 色 雑 音32,40 ア ル ゴ リ ズ ム41,53, ユ ー ク リ ッ ド空 間1 54,69,87 ユ ー ル ・ウ ォ ー カ ー 方 程 式 コ 補 集 合1,20 175,178,181,208 ―― の 推 定103 レ ギ ュ レ ー タ171 【ゆ 】 有 声 音147 法 則 収 束21,22 140,163,171,172, レ イ リー 分 布18 ロ ナ 【ほ 】 128,132,135,136, 17 106,127 放 射 特 性153 点43,44,45,46, モ ー メ ン ト母 関 数10,11, 並列 形 カル マ ンフ ィル タ 忘 却 係 数176,204 零 シ ス テ ム197 ベ イ ズ の 法 則6,7,16 ポ ア ソ ン分 布18 【れ 】 社 ベ イ ズ の 定 理6,7 ル ベ ー グ 積 分5 ボ レ ル 集 合2,3 ボ レ ル 集 合 体2 【ま 】 40,83,85,109 連 続 ス ペ ク トル30 予 測 誤 差42,88,96 連 続 的 確 率 ベ ク トル5, 【み 】 連 続 的 確 率 変 数4,6,12 【ろ 】 【ら 】 ロ バ ス ト39 ラ グ ラ ン ジ ュ 乗 数81 窓 関 数76 7,9 予 測 誤 差 フ ィ ル タ83,87, 前 処 理77 96,98 連 続 時 間 シ ス テ ム32, 33,197 【よ 】 88,90 前 向 き予 測 誤 差93,95, 連 続 時 間 確 率 過 程23 【り 】 【数 字 ・ ギ リ シ ャ 】 未 知 入 力127,156 ― ― の 推 定156 リ ア ル タ イ ム 処 理96,136 0次 ホ ー ル ド165 離 散 時 間 確 率 過 程23 0次 ホ ー ル ド回 路165 未 知 パ ラ メ ー タ87,164, 離 散 時 間 シ ス テ ム32,33, 2次 モ ー メ ン ト25 165,180,197,198,212 ―― の 推 定205 離 散 時 間 フ ー リエ 変 換28 197 3次 キ ュ ム ラ ン ト144, 145,146,147,157 4次 元結 合 ガ ウ ス分布17 σ集合 体1,2 130,131,171,195, 【F】 【A】 201,202,210 L遅 FFT70,71,72,74, AIC85,86,90 75,77 APF法140,142 ARMAXモ FIR近 デ ル166 ARMA過 程45,159 ARMAシ ス テ ム45,46, FIRシ L遅 れ 逆 シ ス テ ム126 142,175 L遅 れ 近 似 逆 シ ス テ ム 126,127,133,135, ス テ ム34,46, FIRデ ィ ジ タル フ ィル タ 175,195 153 125,132,154 ARMAパ ラ メ ー タ97, ARMAモ デ ル45,46, 【M】 Fletcher-Powell法152 MA過 120,121 HOC143 程40 HOYW法114 AR次 数161 H0YW方 ARシ ス テ ム40,46,85, 101,103,110 【I】 IDFT73 IIRシ ス テ ム34,46,127 83,85,116,118 IIRデ ィジ タル フ ィル タ コ B可 142 MEM78,80,83,85 MRAC197 MRACS197 MYW方 k次 キ ュ ム ラ ン ト11,12 k次 モ ー メ ン ト10,13 OLF101,103,105 【P】 p次 【S】 LF93,103 ア ル ゴ リ ズ ム73 LOYW方 程 式110,114 LSA法140,142 【D】 DFT71,77 平 均 収 束18 【L】 【C】 Cooley-Tukey 程 式92,95 153 【O】 【K】 ル ゴ リ ズ ム83, 測3 デ ル42,45,46, 50 49,50,69,73, 87,95,100 103 MAモ 【B】 Burgア ラ メ ー タ94,96, i.i.d.過 程33 似 逆 シ ス テ ム140, デ ル40,42,46, ス テ ム42,46, 49,93,110,125,150 MA部157,166 IIR近 AR部157,166 数101,161 MAパ 程 式109,114 ロ ナ ラ メ ー タ92,94, 程42 MA次 MAシ AR過 109,110,113,114,122 社 【H】 50,154 ARモ 139,140,151,155, 127 107,116,117,118, 似 逆 シ ス テ ム130,132 似 逆 シ ス テ ム140, 93,101,103,107, ARパ れIIR近 L遅 れFIR近 SN比101,107,114, 117,123,146 似 逆 シ ス テ ム128,129, ― ARMAシ ARMA ス テ ム Systems 2008年7月23日 と デ and Digital 初 版 第1刷 著 者 発行 者 コ 検印省略 社 1971年 1974年 1984年 2008年 東 京工 業 大 学理 工 学 部 電 子工 学 科 卒 業 東 京工 業 大 学大 学 院 理 工 学研 究 科 電 子工 学 専 攻 ( 博 士 課 程 )修 了 , 工 学博 士 千 葉大 学 講 師 千 葉大 学 助 教授 千 葉大 学 教 授 信 号処 理 技 術研 究 所 所 長 現 在 に至 る ィ ジ タ ル 信 号 処 理 ロ ナ 1966年 1971年 ―著者 略 歴―― 印刷 所 Signal 谷 萩 隆 嗣 株式会社 コ ロ ナ社 代 表 者 牛 来 辰 巳 新 日本 印 刷 株 式 会 社 京 都 文 京 区 千 石4-46-10 株 式 会社 CORONA Yahagi 発行 112-0011東 発 行 所 Processing〓Takashi コ ロ PUBLISHING Tokyo 振 替00140-8-14844・ ナ 社 CO.,LTD. Japan 電 話 (03)3941-3131( 代 ) ホームペー ジhttp://www.coronasha.co.jp ISBN978-4-339-01126-5 ( 中 原) ( 製 本 :染野 製 本 所 ) Printed in Japan 無 断 複 写 ・転 載 を 禁 ず る 落 丁 ・乱 丁本 は お 取 替 え い た し ま す 2008