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北山公園
番外地
暫定版:2008年3月
編集:北部同盟
淡雪
北山公園番外地とは
何処それ?、って簡単に言うと北の方である。火の用心からおよそ徒歩15∼30分の範囲にボルダー
が点在している。今迄の感覚ではかなり遠いと思われるが、ハイキング気分で歩けばそうでもないし、植物
園から直接行けば、既存エリアへ行くのと大差は無い。残念ながら、既存エリア程課題は集中しておら
ず、あちこちに点在している。
北山国有林自体は、南は銀水橋から、北は北山貯水池までの範囲であるが、ボルダーエリアとして
の所謂『北山公園』とは、その南半分の一部に過ぎない。絶叫岩−植物園より北側の岩は近年まで殆
ど手付かずであった。主に常緑照葉樹林に羊歯、笹が密生し、しっかりした道は少ない為、これまでクラ
イマーの発見を拒んでいた様だ。
2007年冬から、当たりを付けた岩を目指して、マットが引っ掛かりまくる怪しい踏跡を辿り、幾つかのボ
ルダーを発見した。そして驚いたことに一人のボルダラーに出逢い、彼が数年前より一人でコツコツと登り
続けてきた岩々、課題を教えて頂いた。トカゲエリア(仮称)と淡雪エリア(仮称)は、彼が一人で整備し
てきたエリアである。その後お会いすることも無く、名前さえ聞いていなかったので、課題名等は不明であ
る。その為、このトポでは彼のことを『開拓者』とし、エリア名は仮称ながら勝手に付けさせてもらった。
また残念ながらと言うか、腹立たしい事に、数年前トカゲエリアにとんでもない輩が来て、TR用のボル
トを打ち、有ろうことか凄まじいチッピングにより綺麗なスラブを破壊してしまっていた。その為かどうかは分らな
いが、彼の本音では「発表等せずに、静かに登り続けたい」とのことだったが、「見付かっちゃたらしょうが
ないなぁ」とも諦めていた。我々としては発表できるものは発表するべきと思うので、ある程度課題が纏まっ
たら発表することにしたのである。できればもう一度話しをしたかったのであるが。
道に関しては、送電線下の巡視路以外にも、至る所にテープ、踏跡が錯綜しているが、大概はマット
を持っては通行困難な藪の中の踏跡で、かなり分り辛い。最低でも地図が読めない人には到達困難と
と思われる。現時点では、道を作る為に藪を刈り払って良いものか、目印を付けても良いものか思案中
である為、我々としては何もしておらず、色々と動物的勘が要求されるかも知れない。
なお、ここに紹介した岩以外にも、尾根筋には岩が点在し、課題になりそうなものも幾つか有るが、
我々は登っていない。また、トカゲエリアの北側は未探索で、未だ幾つかは有望な岩が有りそうである。
他にも、西側の尾根末端部には道路からも岩が見えているが、車道から丸見えで、住宅地に近接してい
る為、色々と注意が必要と思われる。また、北山貯水池北西岸もかなり有望であるが、国有林外の様
であり、登っても良いものかは現時点では不明である。
アプローチ:植物園からは、駐車場の北側から遊歩道を北山貯水池、甲山方面へ北上する。既存エ
リアからは、時をかける少女から続く尾根道を北西に進み、植物園からの遊歩道と合流し
て右に進む。
道端岩は、植物園からの道の合流点から少し(1∼2分)北に行ったところ。道の右手(東
側)15m程奥に見える。
湖畔スラブ、積木岩は、貯水池に出た左手に東屋があり、その奥からフェンス沿いに続い
ている遊歩道を行けば見える。
トカゲエリア、淡雪エリア等の尾根筋へは、貯水池に出る数100m手前で、道の左側に鉄
塔があるところから、巡視路に入る。巡視路はほぼ送電線の下を通っているので、怪しいと
思ったら上を確認しながら行くのが良い。巡視路は斜面を小さなアップダウンを繰り返しなが
ら登っていき、5分程歩くと鉄塔の下に出て尾根上に上がるが、そこから50m程戻った所か
ら西側の斜面に上がる踏跡を辿る。この分岐は特に目印も無く、非常に判り辛い(恐らく初
見では無理かも?)。如何しようも無ければ、鉄塔の所から尾根上を藪漕ぎ数10mで北上
するか、少し戻った所にある数mのスラブ付近から10m上がれば踏跡に出る。分岐から踏
跡は、南西に斜上して尾根に出たところで逆に北へ向きを変える。そのまま尾根の西側を北
へ30m程トラバースすると西に派生する尾根に出るが、この間は不明瞭で判り辛い。それ
でも藪は薄いので、適当に行けばなんとかなる。西に派生する尾根に出ると、立派な踏跡
があるので、これを左(西)へ50m程少しだけ下ると淡雪エリア。直前にも分岐が有り、真っ
直ぐ行くとダメで、尾根が平らになった所で右に行く道を探すこと。岩は15m手前まで行か
ないと全く見えない。
トカゲエリアへは、淡雪エリアへの派生尾根に出たところから、尾根筋にある踏跡を北上
する。途中にも幾つか岩がある。淡雪エリアから10分程で大きな岩が二つあるので判る。
なお、巡視路途中の尾根状からも踏跡がトカゲカンテ下まで続いているが、半分藪漕ぎと
なりお勧めできない。
巡視路は更に南西の鉄塔まで尾根上を通り、そこから西側の車道へ降りているが、この
入口には何の標識も無く、こちらからのアプローチは初見では先ず不可能である(エリアか
ら車道へ降りるのは容易)。
概念図
A:トカゲエリア
B:淡雪エリア
C:道端岩
D:湖畔スラブ
E:積木岩
トカゲエリア(仮称)
Co.270mピークにあり、眺めが良い。西側の岩は表面が風化し、ホールドの欠損に注意。あろうことか
西の岩の西面はチッピングされ、東の岩にはTR用ボルトが打たれている。なお、①∼③の課題は開拓
者の初登であり、課題名は不明である。
①トカゲカンテ 4級 尾根から一寸下がった所が取り付き。カンテと言うかスラブと言うか。
②スラブ 5級 尾根上の岩の西面。右カンテを使って登る。
③東の岩・右カンテ 5級 ガバのカンテ。
④東の岩・左カンテ p
左カンテから右のフェースへ。リップが果てし無く遠い…
⑤西の岩・逃げまくりカンテ 2級 南面のフェース中央を登ろうとしたのだが…。右のカンテにトラバースし
て抜ける(逃げる)。直上は Project だが、ホールドは脆い。
⑥西の岩・左カンテ p
ホールドが脆くて怖い。
チッピングフェース × あ∼ぁ、3段のスラブだったのに…
トカゲカンテ
逃げまくりカンテ
二つの岩
淡雪エリア(仮称)
岩の大きさの割に課題は少ないが、どれも個性的で面白い。
①淡雪 1級
途中までフェースのフレークを使ってカンテを登る。フレークが途切れた所からの上部カ
ンテが痺れる。
②スラブ 4級 スラブと言うかマントル?左右2通りの登り方がある。
③カンテ 3級 丸いカンテ状を登る。右のガバアンダーは少し動いて怖い。また、下地も今一で、高さも
あるので最後は緊張する。
④右カンテ p 左のフェースにホールドが無く、離陸すらできていない。
⑤みぞ 4級 溝状をギャストンで。初登時はランジしてしまったが、マントル気味に行けば簡単かも?
⑥?
p? 開拓者が登ろうとしていたそうだが。よく解らない。
⑦スラブ p 角にある剥がれそうなフレークに立ってスタート。右手カンテで、スラブを上がりたいが…
⑧フェース p 左手カンテから地ジャンでリップを取り、マントル?下部フェースのホールドは脆い。
※②、③は開拓者初登。
②スラブ
③カンテ
道端岩
遊歩道から15m程入ったところにある小さな岩。道から見えているが、注意して歩いていないと気が付
かないかも。枯木が横に生えている。
① 北面 10級
② 右抜け 5級 右手アンダーから北面へ回り込む。
③ 左抜け 4級 左手クラック、右手カンテで直上。
④ カンテ 5級 右手はクラックを使ってカンテを上がる。
⑤ カンテ左 p 右手はカンテスタート。
③左抜け
湖畔スラブ 5級 左のカンテは限定(しなくても変わらないみたいだが)。
積木岩 p 未TRY。ブラシの辺りを直上する予定だが、どうなることやら?
こんなことをやってはならぬ
↓
注)写真の人は無関係です
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