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平成28年7月1日いずボラ通信 [614KB pdfファイル]

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平成28年7月1日いずボラ通信 [614KB pdfファイル]
№141
平成28年7月1日
発行 環境学館いずみボランティア
~環境学館いずみボランティアスタッフによる「いずみガイド」~
5月8日(日)いずみ自然塾「高麗川を歩く」
今日は、いずみ自然塾の第一回目です。
3月まで続いた「高麗川の未来を考える」に続き、新たに始まる坂戸の自然を見て学ぶ講座のスタートです。
平成 21 年のさかど水フォーラムから数えて8年目になるいずみの成人向けの定番講座になりました。参加者は、
ほぼ一新され、23名の方々が集まりました。
石川市長の子供の頃に高麗川で魚取りをした話、坂戸の養蜂の話を交えた開会の挨拶に始まり、河合館長から
講座のガイダンス、今日の予定の説明を受けて、いよいよ高麗川に向かいました。
雲ひとつない晴天に恵まれ、風は強いものの気持ちの良い日和で、足取りも軽く土手に上がりました。
はじめに粟生田大橋の下の湧水を見学しました。高麗川は水がきれいなことが特徴で、その理由は湧水が多い
ことに起因します。この湧水は左岸側の代表的な湧水です。背後に広がる水田が涵養域と考えられ、例年に比べ
て水量が少なくなったのが気になりました。
次に、堤防から堤外地側の小段に降りて河畔林の観察をしました。オニグルミ、エノキ、ヤナギ、ニセアカシ
アが代表的な樹林です。上高地などの高地にいるコムラサキという蝶が見られるのはヤナギのおかげです。ゴマ
ダラチョウもエノキにつきます。最近は、奄美大島にいるアカボシゴマダラも見られ、国内外来種となっていま
す。ニセアカシアはまさに外来種、でも花が多くミツバチの良い蜜集めの場所になります。館長が説明をしてい
るとサナエトンボが生徒さんに止まりました。このトンボは春先にのみ見られる代表的な種です。草をみると、
シナダレスズメガヤ、ヘラオオバコ等の外来種が増えているのが気になります。
越自動車道に近づくとツバメがたくさん飛んでいます。ツバメは、台湾、フィリピン、オーストリアから戻っ
て、軒先に巣をかけます。益鳥として水田の虫を食べ、人をガードマンにして子育てをします。一夫一婦制で仲
が良く、縁起の良い鳥です。これからも仲良くしたいものです。
中里堰で高麗川の河原にでました。澄んだ水に魚がたくさん泳いでいます。高麗川は、刈場坂峠に源を発し、秩父、
関東山地をまっすぐに流れでて、巾着田からは坂戸台地の端を流れる延長 40km の河川で、江戸時代には山地は西川
林業と言って、江戸の大火のたびに住宅用の木材を供給する場所でした。このため、高麗川はイカダ流しの川として
利用されました。
ここで、蝶の勉強です。モンキチョウは、白いものもいるが、マメ科の草につくので高麗川に多くいます。モンシ
ロチョウはキャベツ等につくので、畑に多いです。良く見られる蝶にはツマキチョウ、スジクロシロチョウがいるが
河畔林の減少で少なくなっています。
最後に、浅羽ビオトープに到着しました。ここは自然に増えたたくさんのニセアカシアの他にクヌギ等在来種を人
間の手で植えて造られ、鶴舞川を含めて「高麗川ふるさとの会」によって管理されています。
市長は、防災の視点では坂戸は治水が問題と冒頭で話されました。水との関わりが実はとても深いのが坂戸です。
気持ち良い自然を見つけて、自然の意味を知って、保護を考える2年間になることを期待しています。
(Y.I)
5月15日(日)いずみDAY
5月15日(日)
、『いずみDAY』開催。H14年(2002年)開館以来『環境学館いずみ』の恒例イベン
トとして毎年5月に開催してきました。今年は涼やかな五月晴れの中、
「いずみ」を支える3ボランティア(運営・
花・ミツバチ)団体を中心に市の職員を交え準備万端スタートOK。10時、
(緊急時用の一斉伝達のため?)昨
年秋に設置された館内放送「只今からいずみDAYを始めます」で賑々しくオープン。館内では『こどもフリー
マーケット(18の出店ブースは申込みと同時に満席の大人気)
』、や子どもたち向けの『工作コーナー等(バー
ドコール・ミラー迷路・コリントゲーム)』や『リサイクル家具の展示販売』も好評。館前駐車場では『花のフリ
ーマーケット』やミツバチボランティアが今年搾った『ハチミツ試飲と販売』
。
『エコライフのアンケート』や『ソ
ーラー玩具で遊ぼう』も加わり楽しい1日となりました。
市民の方々は夫々の出店を楽しみに待っておられ、10時の開館前には入館者の列が並び、子どもグッズコー
ナーは我先にあっという間に満員御礼。花とハチミツも昼前には売り切れ。希望者に『手作り廃食油粉せっけん
と固形石鹸』を『セッケンの使い方のチラシ』を添えて無償配布しましたが、中には「頂いていいんですか」
「チ
ラシ読みます」
「ありがとうございます」の嬉しい言葉を頂き、水問題を含む環境問題により関心を持って下さる
方が市内に増えるきっかけになればと期待。今年の参加者は約700人でした。
(Y.I)
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