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川越警察署(川越市) 1. 施設概要
川越警察署 川越警察署(川越市) 1. 施設概要 (1) 概要 川越警察署は、埼玉県川越市にある埼玉県警察所管の警察署である。 (2) 施設諸元 表 1 施設用途 警察署 施設構成 庁舎、車庫倉庫棟、駐車場等 敷地面積 16,270.80㎡ 延床面積 9,710.48㎡ 構造 地上7階 竣工 1998年5月 施設外観 34 川越警察署 2. 雨水利用状況 (1) 雨水導入の経緯 埼玉県は首都圏のなかでも、水需要の増加が予想され、イニシャルコスト の回収も可能であると判断したため、社会貢献及び環境への配慮から導入す ることとした。 (2) 雨水利用設備の諸元 表 2 利用開始時期 1998年5月 処理方式 濾過処理、消毒処理 処理能力 288 ㎥/日 雨水利用 ①集水面積 施設の詳細 2,885 ㎡ ②雨水貯留槽容量 245 ㎥ ③利用水量 1,199 ㎥/年 ④補給水量(種類) 3,822㎥/年(上水道) ⑤雨水利用水量(補給水を含む) 5,021 ㎥/年 ⑥雨水貯留槽容量 20 ㎥ ⑦利用用途 トイレ 年平均稼働日数 365日/年 上記記載時点 2014年度実績値 35 川越警察署 (3) 雨水の利用フロー 雨水の利用に関するフローは下図のとおりである。また、番号は表 2 に 対応する。 図 1 36 川越警察署 写真 1 写真 2 雨水利用設備、雨水貯留槽 写真 3 写真 4 集水施設 補給水供給設備 雨水を利用している場所 37 川越警察署 3. 雨水利用施設の維持管理について 維持管理回数や維持管理費用は平均で年間 1 回、維持管理を行い、費用は 年間 17 万円程度かかる。主な維持管理作業は、貯留槽の清掃、機器点検、薬 剤投入である。 維持管理にあたり課題となっている点は、機器の日常点検等を行える技術 系の職員がいないため、適正な使用及び管理等が行えていないケースがあるこ ととしている。 4. 雨水利用の効果・課題等について 雨水の利用は現状の規模のまま利用を継続していきたいと考えている。 雨水利用施設を導入したことで水道料金はやや削減され、コスト縮減効果 が少し見られる。節水についても効果が少し見られる。 雨水の利用上の課題については、雨水処理設備の配管設備等の故障・動作 不良、維持管理の手間・費用がかかることがあげられている。 また、雨水利用については、地域性や水需要の予測などをもとに、県全体と して各施設のシステムの規模等を考えていければいいと思うとしている。 写真・資料提供:埼玉県警察本部 38