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改定版>ふじのくに地球温暖化対策実行計画(H27.3改定)の概要

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改定版>ふじのくに地球温暖化対策実行計画(H27.3改定)の概要
<改定版>ふじのくに地球温暖化対策実行計画(H27.3改定)の概要
計画改定の趣旨
温室効果ガス排出量の削減目標
<地球温暖化に関する新たな知見>
・平成25年9月に公表されたIPCC※第5次評価報告書は温暖化は疑う余
地がなく、大気中のCO2等は過去80万年間で前例のない水準まで増加
していると報告
※IPCC:気候変動に関する政府間パネル
・また、異常気象や食料生産など日常生活にも深刻な影響が懸念され、
その一部は顕在化していると報告
<国内の温暖化対策を取り巻く状況>
・日本の年平均気温は100年あたり約1.14℃の割合で上昇
・平成23年3月の東日本大震災以降、火力発電所の増強等により国内
の温室効果ガス排出量は増加
現計画「ふじのくに地球温暖化対策実行計画」の策定時から大きく
変化している温暖化対策を取り巻く状況を踏まえ計画を見直し
※国目標、現計画よりも高い目標値
○国の目標値は、2005年度比▲3.8%
○現計画の1990年度比▲25%は、2005年度比▲15%に相当
<削減目標>
2020年度の排出量を2005年度比で▲20%※
万t-CO2
(2012年度比で▲11%)
長 期:2050年度の排出量を80%削減
短 期:2017年度の排出量を17%削減
(削減目標には森林吸収分を含む。)
3,595
<計画期間>
区 分
<2020年度の温室効果ガス排出量(現状すう勢)の推計>
・2020年度(BAU※ )の排出量は3,595万t-CO2 まで増加し、2005年度比
4.4%減と推計 ※BAU(Business as Usual):追加的対策を見込まない場合の推計
・最大の排出量部門である産業部門は経済成長により今後増加と推計
・ 1990年度から大きく増加した家庭部門は今後も高止まりと推計
<県内の温室効果ガスの推移>
万t-CO2
4,000
産業部門
運輸部門
家庭部門
廃棄物等
<県内の温室効果ガス構成(2012年度)>
業務部門
フロンガス等
H27~32年度
~H62年度
<改定後の計画>
<改定前の計画>
計画期間
H23~H32
目標年度(短期)
2017(平成29)年度
2,500
単位:万t-CO2
2 0 0 5 年度比▲4 . 4 %
廃棄物等
76(2%)
3,000
フロンガス等
114(3%)
運輸部門
585(17%)
産業部門
1,400(41%)
2,000
1,000
業務部門
580(17%)
0
1990
2005
2011
2012
2017BAU 2020BAU
年度 (速報値)
家庭部門
625(18%)
方針2
<県民の取組>
『未来に責任をもつ低炭素
なライフスタイルの確立』
方針3
<事業者の取組>
『環境と経済を両立する
ビジネススタイルの促進』
<人材育成>
『低炭素社会を担う人づくり』
地球温暖化防止
地球温暖化防止
活動推進員
活動推進員
連携
市町
市町
委嘱
静岡県地球温暖化
静岡県地球温暖化
防止活動推進センター
防止活動推進センター
指定
連携
県
県
支援
支援
県民・事業者
県民・事業者
取組環境の整備
静岡県地球温暖化防止
県民会議
2020
2020
新目標
現計画目標
適応策
各主体は連携して取組実施
地球温暖化対策
地球温暖化対策
地域協議会
地域協議会 等
等
2012
(速報値)
方針2
①ライフスタイルの変革(県民運動「ふじのくにエコチャレンジ」の拡充、循環型社会
の形成、家(うち)エコ診断の実施等)、②住まいの省エネ化(家庭用機器の高効率
化、省エネ住宅の普及促進等)
方針3
①ビジネススタイルの変革(環境マネジメントシステムの導入支援、温室効果ガス
排出削減計画書制度の拡充、省エネルギー診断の充実等)、②事業所の省エネ化
(エネルギーマネジメントシステムの普及、建築物環境配慮制度の普及等)、③環
境産業の創出(人材育成講座の実施、事業化推進助成、商談会の実施等)
方針4
①低炭素化をマネジメントする人材の育成(家(うち)エコ診断士等のスキルアップ
等)、②地球温暖化防止に向けた環境教育の推進(ふじのくに環境教育基本方針
に基づく取組の推進、静岡県地球温暖化防止活動推進員の活動支援等)
方針4
・県と静岡県地球温暖
化防止活動推進セン
ターは、市町や地球
温暖化防止活動推
進員等と適切な連携
を図り、県民・事業者
の取組を積極的に支
援する
・4つの取組方針ごと
に、計22の進行管理
のための指標を設定
した
2005
基準年度
下線太字は重点施策
方針1
①都市と交通の低炭素化(スマートコミュニティの形成促進、公共的空間の緑化の
推進、次世代自動車の普及促進等)、②新エネルギー等の導入促進(太陽熱利用
の促進等)、③二酸化炭素の吸収源対策(森林整備の推進等)、④フロン類対策の
推進(漏えい防止対策の促進等)
方針1
<地域基盤・エネルギーの最適化>
『低炭素型の地域づくり』
(スマートコミュニティの形成)
計画の進行管理
▲15%
▲1 1 %
H23~26年度
『快適な暮らしと事業活動を実現する低炭素社会の構
築』を目指し、スマートコミュニティの形成を中心とした、
4つの取組方針に従って県の施策を実施する
※電力の排出係数: 0.519kg-CO2/kWh(2012年度実排出係数)を使用
(計画策定時は0.378kg-CO2/kWh(2000年全国平均)を使用)
▲20%
3,381
削減目標の達成に向けた取組
<現状>
・県内の2012年度の温室効果ガス総排出量(速報値) ※ は、3,381万tCO2で2005年度比10.1%減
<参考>
現計画の目標値
3,759
目標年度(長期) 2050(平成62)年度
温室効果ガス排出量の現状等
温室効果ガス排出削減目標
協力
静岡県地球温暖化対策
推進本部
・温室効果ガス排出量の削
減対策に加えて、温暖化に
よる影響(洪水、海面上昇、
熱中症など)への対処(適
応)を計画的に進めることが
求められている
・県内の温暖化により生じて
いる影響等を把握し、その
結果を踏まえ、気候変動に
よる影響に対して社会のあ
り方を調整する適応策を検
討していく
2100年末に予測される日本への
主な影響※ (1981-2000年との比較)
気温
3.5~6.4℃上昇
降水量
9~16%上昇
海面
60~63cm上昇
洪水
年被害額が3倍程度に拡大
熱中症
死者、救急搬送者数が2倍以上
出典:環境省環境研究統合推進費S-8 2014年報告書
※温室効果ガスの濃度上昇が最も大きい場合
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