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特別展「歌舞伎に登場する女性たち」の開催について

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特別展「歌舞伎に登場する女性たち」の開催について
平成26年11月12日
広報資料
公益財団法人長浜曳山文化協会
担当:中島 誠一 小池 充
TEL:65-3300 / FAX:65-3440
特別展「歌舞伎に登場する女性たち」の開催について
公益財団法人長浜曳山文化協会(理事長:大塚敬一郎)では、平成26年11月10日(月)
~12月21日(日)にかけて、特別展「歌舞伎に登場する女性たち」を開催致します。
歌舞伎は江戸時代初め「阿国」が始めたとされ、
女性を中心とした舞踏的傾向の強いものでした。
それが「茶屋遊び」という簡単なストーリーを含むものになり、男性が女性に、女性が男性の役
を演じるという規制概念を覆した手法でした。その後、歌舞伎は男性のみで演じられるものとな
りました。本展示では、その点に注目し、男性が女性を演ずるということの本来的意味は「最も
昇華された理想の女性」を表現することに帰結するのではないかと考えました。ここでは通常言
われる歌舞伎創出のころ色恋沙汰のトラブルから女性が歌舞伎の世界から締め出されたという観
点から展示をするものではありません。男性が女性を演じること、それ自体がいわばユネスコ無
形文化遺産である歌舞伎の真骨頂ではないかと考え表現したいと思っています。
展示では長浜曳山こども歌舞伎を中心に時代物・世話物のヒロインたちの姿を装束など多方面
から追ってみます。近世の名品彦根図屏風を画題にした深鉢皿も登場します。ご期待ください。
記
1. 展 覧 会 名 特別展「歌舞伎に登場する女性たち」
2. 開 催 期 間 平成26年11月10日(月)~12月21日(日)
3. 会 場 曳山博物館(元浜町)
4. 開 館 時 間 9時~17時(入館16時30分)
5. 料
金 大人600円、小中学生300円 *長浜市・米原市の小中学生は無料
6. 休 館 日 会期中無休
7. 展 示 資 料
別紙のとおり 以上
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【主な出陳資料】
か が く た に きんせいふうぞくが ふかばちさら
1)加賀九谷近世風俗画深鉢皿
江戸時代後期
2点
個人蔵
国宝近世風俗画彦根屏風を題材とした、九谷焼の深鉢皿で
ある。底面の中心に鳳凰を置きその周りに踊りをする人々
を配するという絵柄的にもユニークな作品。
き ん せ い し ょ き ふ う ぞ く が し き し
2)近世初期風俗画色紙「文を読む女」
個人蔵
国宝彦根屏風の部分を色紙に仕上げたもの。遊女が恋文
を読んでいる様子が表現されている。
3)浄瑠璃人形とカシラ
冨田人形共遊団蔵
冨田人形浄瑠璃は江戸時代後期から長浜市冨田町につたわる伝
統芸能で滋賀県無形民俗文化財に選択されている。多彩な演目
きょうかのこむすめどうじょうじ
を伝えているが、「京鹿子娘道成寺」に使用される人形のカシ
ラは男を追って川を渡ろうとする女の執念を表現するため清姫
のカシラ(顔のこと)が鬼女に突如変貌する特殊なもので「ガ
ブ」と呼ばれるものである。また「伊達娘恋緋鹿子」に使われ
る八百屋お七のカシラは「娘」と呼ばれるものである。なお装
あ さ の はもんようだんぞめ
束は麻の葉紋様段染で、歌舞伎でもお七の着物として使われる
定番ものである。
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くろしゅすじきんしゅうしょうちくばいもんうちかけ
4)黒繻子地金繍松竹梅文打掛
明治時代
ミュージアム中仙道蔵
こいにょうぼうそめわけたずな
「恋女房染分手綱」重の井の装束。
黒地に慶事の象徴である松竹梅をきらびやかにあしらっ
ている。武家の乳母の品格を表し、主人の縁談を祝う意
味も込められている。
くろしゅす じ きんしゅうたけ
すずめもんうちかけ し ゅ き も の つ き
5)黒繻子地金繍竹に雀文打掛・朱着物付
現代
ミュージアム中仙道蔵
めいぼくせんだいはぎ
「伽羅先代萩」政岡の装束。
黒字に金糸の竹と雀をあしらっている。伽羅先代萩は江戸
時代に起きた伊達騒動を題材としており、本資料の紋様に
伊達家の家紋である「竹と雀」を取り入れることで暗示し
ている。
もえぎじはなこまもんようしょうぞく
6)萌葱地花駒紋様装束
現代
ミュージアム中仙道蔵
いもせやまおんなていきん
「妹背山婦女庭訓」の登場人物、お三輪の装束。
もえぎいろじ
じゅうろくむさし
萌葱色地に十六武蔵という江戸時代のボードゲームの駒
をあしらっている。田舎らしい素朴な印象を与え、振袖
になっている。
-3-
7)錦絵・芝居絵
9点
東海道石部宿歴史民俗資料館蔵
歌川芳虎「書画五十三次」伊勢 石部於半丁松
世話物桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)石
部の宿を描いた浮世絵。前面に大きくお半にちょっか
いを出す丁松、遠景にお半が心を寄せる長右衛門を描
いている。
上部には「石部」と朱書きされた箱提灯が見える。最
初、人形浄瑠璃でヒットしてのち歌舞伎化された。
合計9作品を展示する。
【主な出陳資料目録】
法 量
資 料 名
所 蔵 者
1)加賀九谷近世風俗画深鉢皿
二口
個人蔵
2)近世初期風俗画色紙「文を読む女」
一点
個人蔵
3)浄瑠璃人形とカシラ
二体(カシラ三点)
冨田人形共遊団蔵
4)黒繻子地金繍松竹梅文打掛
一点
ミュージアム中仙道蔵
5)黒繻子地金繍竹に雀文打掛・朱着物付
一点
ミュージアム中仙道蔵
6)萌葱地花駒紋様装束
一点
ミュージアム中仙道蔵
7)錦絵・芝居絵
九点
東海道石部宿歴史民俗資料館蔵
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