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資料5 平成15∼18年度業務実績ポイント 平成19年2月27日 -0- Japan oil,Gas and Metals National corporation 1.石油・天然ガス開発支援 (1)JOGMEC支援の主なプロジェクト 出資事業 債務保証事業 インペックス南西カスピ海石油㈱ 権益獲得支援等 メタンハイドレート 産出試験 ITOCHU Oil Exploration(Azerbaijan)Inc. ITOCHU Oil Exploration(BTC)Inc. オハネットオイルアンドガス㈱ カナダオイルサンド㈱ 4D/3C震探 インペックス北カスピ海石油㈱ サハリンⅢ インペックス北カスピ海石油㈱ JJI S&N B.V. リビアNOCとのMOU アラビア石油㈱ 新日本石油開発㈱ 海底地化学探鉱 技術開発 サハリン石油・ガス開発㈱ 東シベリア ITOCHU Oil Exploration(BTC)Inc. INPEX BTC Pipeline.Ltd. 産油国との関係強化 イラク特別研修 タイ沖石油開発㈱ インドONGC とのMOU カタール・エルエヌジー・インベストメント㈱ 日石サラワク石油開発㈱ PEMEXとの共同研究 日石マレーシア石油開発㈱ モエコベトナム石油㈱ モエコ南西ベトナム石油㈱ ジャパン石油開発㈱ ザクム油田 生産性向上技術 メキシコ地質構造調査 日石ミャンマー石油開発㈱ アブダビ石油㈱ ブンドク油田 油層構造把握 ケージバボ石油開発㈱ 日石ベラウ石油開発㈱ インペックス北カンポス沖石油㈱ 日石ベラウ石油開発㈱ インペックス北カンポス沖石油㈱ インペックスマセラアラフラ海石油㈱ ケージーウィリアガール石油開発㈱ ケージーウィリアガール石油開発㈱ インペックス西豪州ブラウズ石油㈱ 構造把握 ケージーベラウ石油開発㈱ ブラジルPetrobras社 との共同研究 ケージーベラウ石油開発㈱ -1- Japan oil,Gas and Metals National corporation 出資残高 (2)リスクマネー供給支援 500 ①出資・債務保証業務 •出資・債務保証を着実に実施 452億円 497億円 10 社 2,000 社 社 10 15 社 1,500 11 社 16年度末比 55億円増 13 1,000 100 0 2,152億円 2,500 300 200 17年度期首比 1,441億円増 2,866億円 3,000 10 債務保証残高: (単位:億円) 3,593億円 4,000 3,500 400 社 出資残高: 442億円 債務保証残高 (単位:億円) 500 16年度末 (追加出資額) 17年度末 +10億円 18年度12月末 +45億円 0 17年度期首 17年度末 (追加債務保証額) +714億円 18年度12月末 +727億円 ②旧石油公団時代から支援を行ってきたプロジェクトが生産・出荷を開始 •サハリンⅠプロジェクト(油・ガス田開発:ロシアサハリン島沖合) 平成17年10月生産開始、平成18年11月同産原油を本邦初輸入 •ACG(アゼリ・チラグ・グナシリ)プロジェクト(油田開発及びパイプライン建設:アゼルバイジャン領カスピ海) ア.平成17年7月BTCパイプラインを通じてトルコから原油出荷を開始 イ.既生産の2油田に加え、平成17年10月アゼリ油田東部からも生産開始 いずれも中東地域外の案件であり、供給源の多角化を通じた安定供給体制構築に寄与 ③リスクマネー供給制度等の見直し •探鉱出資・債務保証に関し、機構負担割合の上限を現行50%から75%へ引上げ •機構の保有株式の売却時期を明確化 •プロジェクト管理を合理化・簡素化(以上、平成19年1月以降制度見直し、同年4月から実施) •プロジェクト審査に用いる油価前提を変更(平成18年4月から実施) -2- Japan oil,Gas and Metals National corporation (3)産油・産ガス国との関係強化、資源外交支援等 ➀海外技術者研修 • 平成15年∼平成18年度において石油技術者を400名 以上受け入れ • 通常研修に加え、産油・産ガス国のニーズに合わせた 特別研修を実施 通常研修コース 特別研修コース 合計 平成1 5年度 33 名 イラン特別研修 6名 39 名 平成1 6年度 52 名 LNG研修 1 5名 67 名 平成1 7年度 34 名 イラク特別研修 3 5名 69 名 平成1 8年度 51 名 イラク特別研修 19 8名 2 49 名 1 70 名 25 4名 4 24 名 合計 ③各種スタディの実施 • 本邦企業の参入が期待される、 又は今後鉱区開放が見込まれ る産油・産ガス国(東シベリア、 リビア、サハリン、イラク等)につ いて、先行的なスタディ(技術評 価、投資環境調査等)を実施 • 成果報告会を通じ本邦企業へ 調査等の結果を積極的に提供 (平成16年7月他、28回) サハリン・プロジェクト地図 ②資源外交支援 ア.東シベリア • 政府間合意形成に向け、積極的なサポートを実施 • 政府間合意に備えた、事業実施スキームの検討を実施 • 専門家ミッションをロシアに派遣(平成15年度以降45回) イ.3次元物理探査船 • 国の物理探査船調達にあたり、探査船の性能、観測 機器、データ処理システムの能力等に関する仕様を まとめ、その結果を国に提供(平成18年) • 探査船調達後の管理・運用体制 の参考案について、国に提供(平 成18年) サハリンⅠ 原油PL・ ガスPL 物理探査船イメージ図 ④海外地質構造調査 サハリンⅡ 原油PL・ガスPL サハリンⅢプロ ジェクト • 産油国(メキシコ等)における調査の実施について、相 手側機関と協議 • また、本邦企業の提案と連携した形での海外地質構造 調査を実施するため、プロジェクトを発掘中 資料:JOGMEC作成 -3- Japan oil,Gas and Metals National corporation (4)技術開発 本邦企業等の石油・天然ガスの探鉱・開発に不可欠な共通基盤的技術の開発を実施するとともに、我が国の資源獲 得能力を強化するための技術開発を戦略的に推進した。 ①本邦企業が参入する世界有数の巨大油田(UAE上部ザクム油田)の原油回収量の 増大化を図るための技術開発 油ガス層 把握技術分野 油層特性分布把握技術 坑井データ 震探データ 油層モデルを簡素化する技術 (アップスケーリング)を用いた、 統合油層モデルを構築。平成17 年2月・12月にアブダビ国営石油、 操業会社(ZADCO)に報告。 これに基づく油田開発計画が ZADCOによって策定されている ところ。 原油回収率 向上技術分野 炭酸ガス(CO2)圧入EOR CO2 発電所からの炭酸ガス回収、 油田への圧入シミュレーション、 FSを含むスタディを実施し、平 成17年11月にアブダビ国営石 坑井を通して 油に結果を報告。 油 発電所など 油層に圧入 当該技術のアブダビでの適 用に関して、他社(陸上で操業 するメジャー等)も含めて総合 的に検討されているところ。 フラクチャリング(Fracturing)技術 水圧により岩石(貯留岩)に割れ目を作る。 割れ目を通して油が流れやすくなり、生産量が増加する。 水平 上部ザクム油田の生産性が低い地域での改善策として、フラクチャリングを提案。そ の効果を評価し、最適なデザイン案とともに平成18年10月にアブダビ国営石油, 操業 会社(ZADCO)に報告。 当該技術は、平成20年頃の上部ザクム油田開発作業計画に含まれる見込み。 -4- Japan oil,Gas and Metals National corporation 油ガス有効 利用技術分野 GTL実証研究スケジュール ②GTL実証研究 H1 8年度 ・JOGMECと本邦企業とでGTLパイロットプラント実験を実 施(平成13∼16年度)。日量7バレルのGTLを生産。 H1 9年度 H2 0年度 H21 年度 H22 年度 実証規模でのGT L技術の確立 基本設計/詳細設計/建設/試運転 実証運転 GTL製品の市場適合性確認 ・日量500バレルのGTL生産を目指した実証研究計画を策 定(平成17年度)、技術研究組合が発足(平成18年10月)。 競争力強化研究 商業規模で適用可能な運転操作技術の確立 商業規模へのスケールア ッ プ手法の確立 商業プロジ ェクトの検討 ③メタンハイドレート開発技術 非在来型油ガス田 開発技術分野 ・平成13年に経済産業省が策定した「我が国におけるメタンハイ ドレート開発計画」に基づき、JOGMEC、産業技術総合研究所、 エンジニアリング振興協会の3機関がコンソーシアムを組んで研 究を実施中 メタンハイドレート開発技術 基礎試錐「東海沖∼熊野灘」 の坑井位置 -東海沖∼熊野灘における資源量を算出(平成13-18年度) -カナダにおける陸上産出試験のための坑井掘削を計画、実 施(平成18-19年度) 震探データ及び坑井データか らメタンハイドレートの分布範 囲、濃集帯を摘出。 震探データ(地震波伝播速度 等)から推定されるメタンハイ ドレート濃集帯 ・JOGMECは資源量評価分野(探査技術、開発技術)及びコン ソーシアム推進業務(事業全般の調整)を担当 -5- H L Japan oil,Gas and Metals National corporation 2.金属資源開発支援 (1)JOGMECの主な探査プロジェクト(平成15∼18年度上期) ・共同調査(JV調査)を21件実施(実施中も含む)のうち銅プロジェクト(2件)を我が国企業へ譲渡 カザフスタン・ 北カトパール(タングステン) モンゴル ・ウンドゥルハーン ・ズーヒンゴル フィジー ナモシ(銅) フィリピン ・サンタクルス(ニッケル) 凡 ソロモン諸島 ・チョイスル島東部(ニッケル) 例 JV調査 (共同資源開発基礎調査/ 戦略的鉱物資源確保事業) プロジェクト名(対象鉱種) ペルー ・パシュパップ(銅) ・コースタルバソリス(銅) ・トトリージャ(銅) ・ルクモクアトロ(銅) インドネシア ・フローレス島(亜鉛) ・カジョン(銅) ・チコトック(亜鉛) 海外地質構造調査 プロジェクト名(対象鉱種) 海外共同地質構造調査 プロジェクト名(対象鉱種) メキシコ・シエラマドレオ クシデンタル(銅・亜鉛) オーストラリア ・ボーダー(亜鉛) ・ブロークンヒル(白金族・ニッケル・銅) ・チキアン東部(鉛・亜鉛) ・チャビン南部(亜鉛) ブラジル ・アグアペイ(銅・白金族・ニッケル) ・ポランガ(白金族・ニッケル・銅) ・リオマリア(銅) アルゼンチン ・マイオシンベルト(銅) ・ビクーニャ(銅) ・マイオシンベルト(銅) パプアニューギニア ・パプアニューギニア東部(銅) チリ ・コジャワシ北西(銅) ・コピアポ北東(銅) ・サンアンドレス(銅) ・ガリドーサ(銅) ・チェコデコブレ(銅) ・クイーンズランド北西(銅) ・ハキータ(銅) ・ブロークンヒル(鉛・亜鉛) ・ホースヘッド(銅) チリ ・コースタールカッパー(銅) ・マイオシンベルト(銅) ・アイスラーダ(銅) ・ペニュエラオエステ(銅) ・アンディーナ(銅) ・マイオシンベルト(銅) 権益獲得支援(JV調査) 共同資源開発基礎調査 :国からの委託を受けて開発途上国において行う共同調査(ODA調査) 戦略的鉱物資源確保事業:投資環境、技術的問題等により我が国企業の探査活動が停滞している地域・案件についての共同調査 我が国企業が保有する・参加するプロジェクトの支援 海外地質構造調査 海外共同地質構造調査 :我が国企業がオペレーターであるプロジェクトを対象に企業からの負担金を受けてJOGMECが調査を実施する調査 :オペレーターである外国企業と我が国企業が共同で実施するプロジェクトに対して我が国企業に助成金を交付 -6- Japan oil,Gas and Metals National corporation (2)リスクマネー供給支援 ①制度改正 • 企業ニーズに応えるため、海外開発資金債務保証制度を再構築し、保証料率の 弾力化、法人保証の免除等の制度改正を実現(平成18年4月から) • 国内・海外探鉱資金の貸付金利の引下げを実施(平成18年4月から) ②国内探鉱資金貸付 • 国内鉱山に対する支援としての国内探鉱資金の貸付(27.2億円/平成15 ∼18年度)を実行 菱刈鉱山(鹿児島県)の累積産金量は約151㌧金属価値(国内価格5年(14∼18年) 平均)では、約2,410億円 菱刈鉱山への国内探鉱資金融資額の合計額は173億円 ③海外探鉱資金貸付 • 海外探鉱資金として、チリ・レガリート銅鉱床探鉱プロジェクトに対し、 過去最大の54億円の融資実行(平成18年8月) わが国の主要金山の産金量(累積) 産金量(t) 制度改正内容 160 海外探鉱資金融資について、従来の貸付期間に拘らず一律であった貸付金 利 (15年(うち据置5年)もの財投金利の適用)を、貸付期間に応じた財投金 利に改定。((例)貸付期間が7年(うち据置2年)の場合 1.7%→1.2%) 140 菱刈 120 100 海外開発資金債務保証について、従来の法人保証を徴求する制度(保証料 率は一律0.4%)に、法人保証を免除する制度(保証料率は、基準料率 (0.4%)にカントリーリスク及び事業リスク(0から1.0%)を加算)を追加。 80 60 国内探鉱資金貸付金利について、従来の財投金利(7年(うち据置2年)もの) +0.7%から財投金利(同)+0.4%に改定。 40 20 0 -7- 佐渡 鴻之舞 串木野 鯛生 高玉 山ヶ野 千歳 大口 持越・ 清越 Japan oil,Gas and Metals National corporation (3)情報収集・提供、人材育成等 【レポート発行実績】 ・週刊:「ニュースフラッシュ」、「カレントトピックス」、 ・隔月:「金属資源レポート」、 ・年刊:「世界の鉱業趨勢」、「非鉄メジャーの動向」、 「資源開発環境調査」、「メタルマイニングデータ ブック」、「マテリアルフロー」等 ➀情報収集・提供 • プロジェクト形成のための戦略的情報を収集 (資源国、主要非鉄企業、国際市場の動向等) 【報告会等開催実績】 ・成果報告会、海外鉱業投資関連セミナー(28回: 延べ参加者1,231名)等 レポート、ホームページ、成果報告会等による 計画的かつ確実な情報発信 • 海外事務所等の人脈を活用したプロジェクト情報の収集 • 国際鉱業大会や海外企業の訪問等によるプロジェクト情報の収集 共同調査(JV調査)のプロジェクト発掘 <プロジェクト情報収集から採択までのフロー(平成15年度∼平成18年度上期> 探査プロジェクト 情報の収集 44か国 285プロジェクト 情報の収集・検討 既存データ による評価 15か国 43プロジェクトの 現地調査 現地確認 13か国 32プロジェクトの 契約交渉 交渉成立 10か国 21プロジェクトのJV 調査実施契約締結・ 調査の開始 ②人材育成等 • 人材育成のための資源開発基礎講座を開催(平成17年度から実施) 開催実績:第1回 H17.3月(参加者241人), 第2回 H17.10月(118人),第3回H17.12月(67名) • 民間企業・金属メーカー等の要請へ個別に対応した派遣講座の実施 (三菱商事㈱非鉄金属本部、電子情報技術産業協会、無機薬品協会、JICA等に対応) 資源開発基礎講座 -8- Japan oil,Gas and Metals National corporation 3.技術開発 探 探 鉱 鉱 (1)探査技術開発 ○リモートセンシング技術の開発 (実施期間:H13∼17年度、H18∼21年度) ・人工衛星(写真は「だいち」)データを用いた 解析作業・解析手法を検証 開発・生産 開発・生産 資源循環 資源循環 (3)企業ニーズ対応 (5)リサイクル技術開発 ○バイオリーチング技術の開発 (フェーズⅠ実施期間:H17∼H19年度) ○製錬/リサイクルハイブリッドシステム 開発(実施期間:H14∼H18年度) ・ 海外の銅鉱石を使った ・ ハイブリッド自動車廃二次電池(ニッケル水 素電池)からのニッケル、コバルト等希少金 属の回収95%以上 室内試験を実施し、最 適なリーチング(銅を溶 かし出す)条件や有効な バクテリアを探索 ○高精度物理探査技術 (実施期間:H13∼H17年度) ○現場ニーズ等に対する技術支援 (実施期間:H17∼H19年度) ・最新の物理探査手法の実用機を開発し、 現場検証を実施 ・ 公募により抽出した支援テーマについて、 民間 企業と機構による共同スタディを実施 ⇒自らの探査フィールドに活用 (2)海洋資源調査 ○日本の大陸棚延伸域における基礎調査 ・ 自動車シュレッダーダストから有価金属(銅・鉛・ 金・銀)の回収率90%以上及び生成スラグの品 質が建設骨材として利用可能な水準を達成 (4)資源国との関係強化 ○コバルト・リッチ・クラストの鉱区申請のた めのデータ蓄積 ○チリの製錬所から発生する煙灰の 無害化・有価金属回収技術 (実施期間:H13∼H18年度) ○南太平洋諸国の海洋資源ポテンシャル の把握に貢献 ・ チリ製錬所にてパイロットプラントを設置し、実証 試験を実施 -9- Japan oil,Gas and Metals National corporation 3.資源備蓄 (1)石油備蓄 ①管理・コスト削減 • 操業中の備蓄基地において安全操業を継続 • 競争原理の追求、民間手法の導入、契約・管理方式の多様化等により着実にコスト 削減を達成 国家石油備蓄基地 (平成18年12月末現在) タンク開放点検工事への複数年契約の導入 コンストラクション・マネジメント方式の導入による修繕保全費の削減 入札参加者拡大による備蓄保険料の削減等 直接業務費 間接業務費 特殊経費 特殊法人時 369億円/年 34億円/年 261億円/年 年間削減目標値 355億円/年 30.5億円/年 極力抑制 H16年度(実績) 353億円/年 29億円/年 191億円/年 H17年度(実績) 341億円/年 28億円/年 157億円/年 H18年度(見込) 354億円/年 30億円/年 秋田 373万kl 福井 284万kl 白島 510万kl 上五島 342万kl 串木野 168万kl 206億円/年 苫小牧東部 543万kl むつ小川原 459万kl 久慈 167万kl 菊間 142万kl 志布志 438万kl 北海道石油コンビナート総合防災訓練・ 国民保護法関連共同訓練(苫東) ②緊急時対応 • 定期的な緊急放出訓練(平成15年4月以降17回実施) 、放出マニュアル整備、IEA加盟国の協調放出(平成 17年の米国ハリケーン被害対応等)に備えた放出準備、具体的な放出シミュレーションの展開等を実施 • 機動的な放出に備えた油種入替・・・国の指示により、スロッシング対策も兼ねて平成18年度に国内市場の需 要構成に合わせた軽質原油への入替を実施(約20万KL) • アジア備蓄協力の一環としてタイ及びベトナムの備蓄マスタープラン作りに協力(平成16-18年度)、国際協力 に貢献 - 10 - Japan oil,Gas and Metals National corporation (2)石油ガス備蓄 国家石油ガス備蓄基地 (平成18年12月末現在) ①地上3基地(神栖・七尾・福島) 七尾(石川県) 施設容量 25万㌧ 現在備蓄量14万㌧ 備蓄方式 地上低温タンク方式 • 適切な工程管理の下、順調に基地建設を推進し、国家備蓄目標 150万トンのうち65万トン容量まで完成 七尾基地 17年 7月完成 容量25万㌧ 総事業費415億円 福島基地 17年 9月完成 容量20万㌧ 総事業費325億円 神栖基地 17年12月完成 容量20万㌧ 総事業費325億円 倉敷(岡山県) 施設容量 40万㌧ 備蓄方式 水封式地下岩盤貯槽方式 地上 福島(長崎県) 操業中 建設中 波方(愛媛県) 施設容量 45万㌧ 備蓄方式 水封式地下岩盤貯槽方式 地下2基地の建設状況 H20.12 H22.12 H24.7 完成時期: +24ヶ月 完成 建設費: +224億円 変更後 完成 倉敷基地 外部有識者専門委員会による検討結果を踏ま え、全体計画への影響を判断し、建設計画の見 直しを実施 H21.7 変更前・当初計画 波方基地 • 実質的な国際基準となっている欧州の地下貯蔵方 式の保安性能基準の直近の改正を両基地に導入 施設容量 20万㌧ 現在備蓄量15万㌧ 備蓄方式 地上低温タンク方式 地下 地上 産ガス国(サウジアラビア)との直接ターム契約(FOB売買契約)等 により、輸入量の11日分に相当する39万トンを備蓄 • トンネル掘削工事において貯槽部等に高透水帯 が出現し、湧水が発生したため、水封機能等の品 質を維持しつつ建設工事を継続 神栖(茨城県) 地下 • 基地完成後、安定したLPGの購入・ガスインを実施し、 安全操業を継続 ②地下2基地(波方・倉敷) 地上 施設容量 20万㌧ 現在備蓄量10万㌧ 備蓄方式 地上低温タンク方式 変更前・当初計画 完成時期: +36ヶ月 完成 建設費: +280億円 変更後 完成 - 11 - Japan oil,Gas and Metals National corporation (3)希少金属鉱産物備蓄 ①レアメタル国家備蓄の放出 ②レアメタル動向調査 • 「レアメタル安定供給研究会」を設置、開催(計5回) • 「レアアース資源開発研究会」を設置、開催(計3回) • 海外各国へ調査団を派遣(インド、ベトナム等7ヶ国) • 価格高騰に伴い、機動的にレアメタルを放出 • 備蓄保有量の減少による、備蓄コストの削減 現在の備蓄状況(平成18年12月末現在) これまでの売却実績(合計13回:入札年度基準) 備蓄鉱種 平成1 5 年度 モ リ ブデン、 バナジ ウム を売却 平成1 6 年度 モ リブデン、 バナジウム 、 マンガン、 ニッ ケルを計7 回売却 平成1 7 年度 タングステ ンを売却 平成1 8 年度 ニッ ケルを計3回売却 <参 考> (1)ニッケルの価格推移 ( 備蓄量 ニッ ケル 2 1日 9,753㌧ モ リブデン 21日 886㌧ フェロクロム 30日 68,596㌧ フェロマンガン 32日 32,665㌧ タングステ ン 21日 293㌧ コバルト地金 24日 145㌧ フェロバナジ ウム 21日 326㌧ *備蓄目標の半分である21日分を超える部分が売却可能 :18年度売却時期 ) ニッケル地金価格推移 (LME;London Metal Exchange) 40 ①ニューカレ(SLN社)のストライキ長期化 ②キューバ、石油危機で精錬所の操業中断 等 35 30 $ / Kg 備蓄日数 ①豪州新規ニッケルプロジェクトの停滞 ②カナダ(インコ社、マニトバ鉱山)、 ニューカレ(仏エラメット、SLN社)のストライキ ③ステンレス生産増加による供給不足懸念 等 25 20 ①インコ社のスト懸念 ②ロシアの輸出停滞 ③LME在庫量減少 等 15 ①ステンレス生産増加、カナダ(インコ社、サドベリー 鉱山)のストライキ懸念、新規鉱山開発の遅 れ等による中長期的な供給不安 ②①等に伴う投機筋の介入 等 ①ステンレス生産増加や新規鉱山開発の遅 れ等による中長期的な供給不足懸念 ②カナダ(インコ社、サドベリー鉱山)のストライキ ③①,②等に伴う投機筋の介入 等 10 5 0 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H1 0 年 H1 1 - 12 - H1 2 H1 3 H1 4 H1 5 H1 6 H1 7 H1 8 H1 9 Japan oil,Gas and Metals National corporation 4.鉱害防止支援 (1)地方公共団体等に対する鉱害防止調査・指導 鉱害防止技術支援対象鉱山数の実績推移 • 第4次基本方針(義務者不存在・ 鉱害防止工事)対象32鉱山のう ち、H15∼ 18年度、22鉱山 の技術支援を効率的に実施し、 鉱害防止対策を推進 15 年度 調査指導 調査設計 工事支援 計 16年度 4 6 14 24 1 7年度 3 4 14 21 平成15∼24年 鉱害防止事業の対象鉱山数 (第4次基本方針) 18 年度 2 5 10 17 2 1 11 14 鉱害防止工事 坑廃水処理 32 19 51 24 56 80 義務者不存在 義務者存在 合 計 (計は延べ鉱山数) (2)松尾坑廃水処理施設の運営受託 • 安全、確実な維持管理を実施 • 災害訓練を年1回実施し、緊急時に対応 • 発生源対策、設備見直し、省エネ化などを実施し、水処理コストを 大幅削減 年間:6億円(昭和57年)から3.2億円(平成17年)に減 旧松尾鉱山新中和処理施設 (3)我が国企業による鉱害防止事業への金融支援 • 企業ニーズに応えるため坑廃水処 理事業に係る貸付金利の大幅な引 き下げ(1.86%→1.2%(18年4月))、担 保徴求の軽減及び借入申請採択に 係る審査期間の短縮などを実施 鉱害防止資金 年 度 年間額(百万円) 件 数 貸付残高(百万円) 総 件 数 15年度 鉱害負担金資金 16 年度 1 7年度 18年度 4 80 342 40 0 4 70 13 12 8 38 65 3 595 1 87 177 - 13 - 1 5年度 16年度 17 年度 1 8年度 22 9 2 20 300 23 2 10 3 3 3 3 338 6 32 75 325 9 30 05 2 857 265 0 15 0 1 56 75 71 69 67 Japan oil,Gas and Metals National corporation