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三菱原子燃料(株)における安全上重要な施設等に関する新規制基準の
1.件名:「三菱原子燃料(株)における安全上重要な施設等に関する新規制基準の解釈等 に係る面談」 2.日時:平成 27 年 6 月 25 日(木)10 時 35 分~11 時 40 分 3.場所:原子力規制庁 10 階打ち合わせスペース 4.出席者 原子力規制庁 (原子力規制部新基準適合性審査チーム) 片岡安全規制管理官(再処理・加工・使用担当)、小川安全規制調整官、津金管理 官補佐、大音安全審査官、平野原子力保安検査官、河田係員、服部係員、池永技術 参与、松本技術参与 三菱原子燃料(株) 社長 他 4 名 5.要旨 (1)冒頭に、三菱原子燃料(株)(以下「事業者」という)から、燃料加工事業の新規 制基準適合性審査の適合に向けてできるかぎり努力する旨の発言があった。 (2)事業者から、他のウラン加工事業者からこれまでの面談内容等の情報を聞いており、 その情報を踏まえて、新規制基準における安全上重要な施設等の解釈について、提 出資料に基づき、以下の事項の理解に関して誤りが無いか確認があった。 ① 安全上重要な施設の選定は、設計基準事故の評価の範囲内で実施する。 ② 安全機能の喪失の考え方については、安全上重要な施設の有無の評価に当たって は、安全機能を有する機器毎にその機能喪失を想定し、評価する。 また、影響緩和系等が複数あった場合は、その内の1個の機能が喪失した場合を 想定し、評価する。 ③ UF6 の化学的影響評価については、行政指導という形で、新規制基準適合性審査 が終了するまでに重大事故時における一般公衆の化学的影響の評価を報告する ことになっているが、安全上重要な施設の選定とは関連しない。 ④ 放射線業務従事者における UF6 の化学的影響評価の基準値について、原子力規制 庁から示されるのかお聞きしたい。 (3)事業者からの問い合わせに対し、原子力規制庁から以下の説明を行った。 ①及び②について 安全上重要な施設とは、許可基準規則に定義されているとおりである。設計基 準事故時の評価については、同規則の解釈にあるとおり、核燃料物質が存在する 加工施設の各工程に、機器等の破損、故障、誤動作あるいは運転員の誤操作によ って放射性物質を外部に放出する可能性のある事象を想定し、その発生の可能性 との関連において、各種の安全設計の妥当性を確認するという観点から設計基準 事故を選定し評価するものである。 また、新規制基準は、東京電力㈱福島第一原子力発電所事故の教訓を踏まえて 制定されたものであり、外部からの衝撃に対しては、共通要因として、同一設計 の施設はその発生の可能性との関連から安全設計の妥当性を確認する必要がある と考えている。 そもそも、許可基準規則は最小要求であり、一般公衆及び業務従事者の過度な 被ばくを防ぐ観点から、例えば、施設の耐震性について同規則を上回る頑健性を 確保するなどして、事業者自らが高い安全性を目指して設計することは妨げてい ない。 ③について 許可基準規則においては、安全上重要な施設については UF6 の化学的影響の観点 からは定義されていないが、一般公衆及び業務従事者に対する安全確保の観点か ら、運用面のみならず設備対応を含めて、事業者自ら高い安全性を目指して措置 することは妨げていない。 ④について 業務従事者に対する UF6 の化学的影響は低くすべく運用面のみならず設備対応 を含めて措置されるべきものであり、この観点から既に一般公衆に対する基準は 示されているものと考える。 (4)事業者から、本日の説明等について了解した旨の回答があった。また、新規制基準 の解釈等で不明な点があれば、適宜、行政相談を願いたい旨の申し出があった。 6.その他 提出資料①:「安全設計全般における新規性基準の解釈に関わる行政相談」 提出資料②:「加工施設の重大事故対策の考え方」(平成25年7月9日「第 13 回核燃 料施設等の新規制基準に関する検討チーム 資料4」 http://www.nsr.go.jp/data/000048981.pdf)