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『MediaBeacon R3volution』のご紹介

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『MediaBeacon R3volution』のご紹介
デジタルデータマネージメントソフトウェア
『MediaBeacon R3volution』のご紹介
サカタインクス株式会社
事業開発推進本部
事業推進部
『MediaBeacon R3volution』(リボリューション)(以下、メディアビーコンと略)は、
XML をベースにした次世代の WWW 型 DAM(Digital Asset Management=デジタル資産管理運
用)システムです。メディアビーコンの開発元は、アメリカ/ミネソタ州に本部を持つ
BrighTech 社で、1996 年に欧米で販売を 開始しました。日本では弊社が、メディアビーコ
ンの総輸入代理店として、2003 年 9 月から販売を開始しております 。メディアビーコンの
販売実績は、 欧米で既に 300 本を越えました。日本国内で は二十数社を越え、ここ最近急
激に伸びつつあります 。メディアビーコンの導入ユーザー は、欧米では印刷業界をはじめ 、
広告、メディアから政府機関まで 多岐にわたります。日本国内での 導入ユーザーは、 オフ
セット製版会社 25%、オフセット印刷会社 40%、段ボール製版会社 15%、その他 20%、とな
っております。
本稿ではメディアビーコンの特長と、段ボール製版 会社における導入メリットについて
ご紹介をいたします。
1.はじめに
従来、段ボール製版会社においては 、得意先からのリピ
ート発注に備え、仕様書、紙版下、ネガフィルム、ゲラ刷
り等の現物を 保存・管理し、運用してまいりました。近年、
これら現物のなかで仕様書、紙版下、ネガフィルム等は 、
デジタルデータでの保管に移行し、その運用にはデータベ
ースシステム が一般的に利用されています。
現物運用の場合は、その形状・点数に応じた 保管スペー
スの確保・拡充を必要とします。それと比較してデジタルデータで運用する場合 は、保管
点数はディスク容量のみに依存する為、 省スペース化がはかれます 。しかしデジタルデー
タは、その保管の容易さから、必要・不要に関わらず大量に蓄積していく危険性が有り、
その管理も容易ではありませんでした。段ボール製版会社にとって保管蓄積されたデジタ
ルデータは、本来、企業の資産として積極的に運用していく必要があります。しかし多く
の段ボール製版会社は 、日々の作業に追われるなか 、そこまでの対応が難しいのが現状で
す。
メディアビーコン は、これら蓄積されたデジタルデータを企業資産として一元管理・運
用を行うことで、業務の効率化・迅速化をはかり、段ボール製版会社における企業価値の
向上・発展を支援します。
2.メディアビーコンの特長
(1)インターネットブラウザベースの ユーザーインターフェース
メディアビーコン のユーザーインターフェース は、イン
ターネットブラウザをベース に、誰でも簡単に操作ができ
るよう設計されています 。ユーザーは、 使い慣れた インタ
ーネットブラウザを利用して 、メディアビーコンにアクセ
スすることが可能です。 また、上位システムでは、 ユーザ
ーがアクセスする と表示される画面のデザインを、自社で
カスタマイズすることが可能です (エンタープライズエデ
ィションのみ 対応可)。ユーザーにとって使い勝手の良い
▲標準 GUI
アクセス画面を提供する事は、ユーザーからの自社の評価を向上させます。
メディアビーコン は、インターネットブラウザとのデータ送受信におけるセキュリティ
対策として、 HTTPS(Hyper Text Transfer Protocol over SSL) による暗号化通信をおこな
っています。 さらに弊社では、外部からのスパムメール、スパイウェア、ウィルス感染に
よる情報流出等のネットワーク環境への攻撃に対するセキュリティ対策 として、 UTM 機器
(統合脅威管理) 等のご提案も行っております。 データ通信やネットワークに対するセキ
ュリティへの取り組み は、ユーザーからの信頼性を 向上させます。
メディアビーコンは、PDF や Illustrator をはじめ、InDesign、QuarkXpress、PowerPoint
等、様々なグラフィックフォーマットに対応し ています。メディアビーコンで管理される
これらのデータは、インターネット ブラウザ上でプレビューとして閲覧でき、また、ダウ
ンロード、編集することが可能です。 メディアビーコンでは、ユーザー毎に細かなアクセ
ス制限がおこ なえます。例えば、ユーザーに対し、編集済みの データは、プレビューによ
る閲覧が可能であるが、ダウンロードは 不可能、といったアクセス制限がおこなえます 。
メディアビーコンは、 自社のノウハウの詰まったデータ を守り、自社デジタル資産の価値
を高めます。
メディアビーコンは、Adobe XMP(Adobe Extensible
Metadata Format)にネイティブ対応 しています。デジ
タルデータの XMP、Spootlight 情報は、メディアビー
コンにメタ情報として読み込まれます。メディアビー
コンのユーザーは、インターネット ブラウザから直接、
メタ情報の内容を確認し、編集 すること が可能です。
メディアビーコンは、管理下の 全てのデータにメタ情
報を添付できます 。データに添付するメタ情報 は、各
社・顧客のニーズに合わせて 活用・共有することで、
データの資産価値を高めます。例えば、 得意先に納品
するデータに、メタ情報として請求内容の明細情報を
▲XMP などのメタ情報表示画面
添付することで、得意先は納品データから請求内容を確認することが可能です。 得意先の
情報をエクセルで管理されている場合は、 オプションのエクセルコンバータ ーで、メタ情
報としてメディアビーコンのデータに取り込むことが可能です。メディビーコンは、 デー
タに添付されたメタ情報を、検索時の対象とすることができます。あらかじめ検索用にメ
タ情報を付加しておけば、検索スピードもアップします。
(2)柔軟なシステム拡張
メディアビーコンは、システムの拡張が容易です。運用開始時
は、最小システム構成でスタートし、 段ボール製版データ やユー
ザーの増加に伴い 、増設や上位仕様にアップグレードすること が
可能です。
増設により 複数台の メディアビーコン を運用する 場合は、ワー
クグループサーチ機能により、必要なデータを全てのメディアビ
ーコンから一括検索します。メディアビーコンの増設は、既設の
メディアビーコン を無駄にすること なくおこなえます。
▲ワークグループサーチ
(3)制作効率の向上
閲覧中のメディアビーコン 内のデータは、 Drag&Drop 機
能により即編集が可能です。例えば、自社制作チームの方
が必要な画像をレイアウトソフトページ内にドラッグ&ド
ロップすれば、直ちにページ内に配置され、編集が可能な
状態となります。 メディアビーコン管理下のデータは、毎
回ローカルディスクにダウンロードする 必要が無く 、制作
工程の効率が向上します。この機能は、カスタマイズ(後
述のエンタープライズエディションのみ) により、インタ
ーネット経由での対応、つまり得意先にも提供することが
▲Drag&Drop
可能です。
メディアビーコンは、Drag&Drop 機能と各社の自動組版システムをインテグレーション
し、インターネット上から自動組版を実現すること も可能です。あるユーザー様では、実
際にメディアビーコンと自動組版システムの統合をおこない、 制作から納品までの工程を
大幅に短縮し、コストの削減、制作のスピード アップを実現されています。
3.段ボール製版 会社における導入メリット
(1)メディアビーコンは、各データのプレビュー画像を 自動的に 作成します。そのため、
得意先から作成データの内容確認を求められた場合でも 、自社の作成データを編集可能
なドキュメントとして提供する必要はありません。 メディアビーコンにより、得意先に
いつでもプレビュー確認ができる環境を提供することが可能です。メディアビーコンは、
自社の段ボール製版処理のノウハウが 詰まったドキュメントデータの資産価値を 守り、
得意先との関係をより強固に します。
(2)自社がメーカー 、例えば加工品メーカーなどから直接受 注している場合は、複数の
印刷会社に印版を納品するケースがあります。一般的に製版データは、高精度の印版を
納品するために、 各印刷会社 の設備に合わせ 、微妙な調整が必要となります 。しかし、
高精度の印版を提供するために行う製版データの微調整も、 調整を間違えれば段ボール
製版会社へのクレームとなってしまいます。 メディアビーコン は、製版データに対して
各印刷会社の仕様、例えば逃げ処理の量や原反の伸びを考慮した縮寸等 をメタ情報とし
て入れることが出来ます。段ボール 製版会社は、製版時に各印刷会社の仕様をメタ情報
で確認することで、製 版時の問題を未然に防ぐことが可能となります。 段ボール 製版会
社が複数の印刷会社に渡るジョブを問題無く処理していく実績は、 依頼主であるメーカ
ーの段ボール製版会社に対する満足度、信頼性を向上させ 、段ボール製版会社の企業価
値も向上します。
(3)メディアビーコンの Drag&Drop 機能は、段ボール製版会社の LAN 上で作業する自社
スタッフに、 閲覧中のデータ と各種アプリケーションとを連携させる制作環境を提供し
ます。例えば、メディアビーコンで表示中のデザインデータをクリックし、そのまま、
編集中の作業仕様書上で手を離せば 、作業仕様書に デザインデータをレイアウト するこ
とができます。また、 フレキソ CTP 出力用の1bitTIFF データをクリックし、そ
のまま、フレキソ CTP フロントエンドのホットフォルダ上で手を離せば、 出力処理を開
始させることができます。メディアビーコンの Drag&Drop 機能は、段ボール製版作業の
効率化を支援します。また、Drag&Drop 機能を利用できる作業環境 は、カスタマイズ(後
述のエンタープライズエディションのみ) により、インターネット上の得意先にも提供
する事が可能です。得意先の作業効率を向上させる事は、得 意先からの評価を上げ、得
意先との密着度を向上させます。
(4)メディアビーコンと得意先とのインターネットを介したデータ通信は、HTTPS(Hyper
Text Transfer Protocol over SSL) による暗号化通信により、セキュリティ対策がされ
ています。昨今、データの安全性への意識は、ますます高まっており、段ボール製版会
社としてセキュリティ対策のとれたデータ通信環境を得意先に提供することは、得意先
の信頼性を向上させます。
(5)メールに添付できない大容量の段ボール製版データは、
得意先とやりとりする際、郵送や宅急便の利用、もしくは
営業マンによる配送に頼るのが一般的です。メディアビー
コンは、大容量の段ボール製版データでも、 得意先とイン
ターネット経由でやりとりすること が可能です。メディア
ビーコンによるインターネット経由でのデータのやりとり
は、段ボール製版会社 のデータ待ち時間 および得意先の納
品待ち時間を短縮し、 また、配送コストも削減し、 業務の
効率化を図ることが可能です。ある導入ユーザーでは、制
作スタッフの残業時間が平均3時間 削減した 実績がありま
す。
▲データ毎の掲示板
(6)メディアビーコンでは、全てのデータに掲 示板を作成する事が可能です。 製版作業
者は、作業内容の変更指示などを、 掲示板により迅速に確認することが可能です。
4.仕様について
(1)プロダクトライン
メディアビーコンのプロダクトラインは、小規模から大規模まで、段ボール製版会
社のニーズに 合せ最適なシステムを提供します。
・「ワークグループエディション」
「ワークグループエディション」は、メディアビーコンの基本ラインナップです。
ソフト 1 本当たりの管理データ点数は、最大 2 万点となります。ライセンス数は 5
ユーザー、10 ユーザーの 2 種類です。「ワークグループエディション」は、段ボー
ル製版データ点数の増加に合わせ、増設や上位システムの 「エンタープライズエデ
ィ ショ ン 」 に アッ プ グ レ ード す る 事 が可 能 で す。「 ワ ー クグ ル ー プ エ ディ シ ョ ン」
は、メディアビーコン の運用を、まずは 小規模で開始されたい 場合 に最適です。
・「エンタープライズエディション」
「 エ ンタ ー プ ラ イ ズエ デ ィ ショ ン 」 は 、 メデ ィ ア ビー コ ン の 上 位シ ス テ ムで す。
ソフト 1 本当たりの管理データ点数は、無制限となります。 ライセンス数は 20 ユ
ーザー、30 ユーザー、40 ユーザー、50 ユーザーの 4 種類です。また、
「エンタープ
ライズエディション」は、様々なカスタマイズをおこなうことが可能です。 カスタ
マイズにより、ダイナミックページ による Web サービスを構築 したり、ユーザーグ
ループ 毎にイ ンタ ーネ ットブ ラウザ のデ ザイ ンを変 更し た り す る こ と が 可 能 で す 。
(2)動作環境
・Macintosh:OS/Mac OSX(Tiger 以降)
・Windows:OS/Windows 2003Server、XP 以降
メモリ/8GB 以上
メモリ/4GB 以上
HDD/250GB(データ数に依存)
HDD/250GB(データ数に依存)
5.最後に
メディアビーコンは、日々業界のニーズを反映し進化を続けています。 弊社は、将来的
にメディアビーコンで段ボールデザインデータから仕様書を自動作成し、また、キャリア
シートへの樹脂版貼り込み用トンボ描画機(レディマウント21)へ渡す描画データも 、
自動で作成するワークフローを実現したいと考えております。このワークフロー が加わっ
たメディアビーコンは、段ボール製版会社の制作から納品までの工程 をさらに効率化し、
コストの削減、制作のスピードの高速化を実現します。 最後になりましたが、みなさまの
段ボール製版 デジタル資産を有効活用し、企業価値を高め 、得意先との関係をさらに強固
なものとするメディアビーコンを、この機会にご検討頂ければ幸いです。
※MediaBeacon R3volution は BrighTech 社の登録商標です。
※その他の会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。
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