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金融市場ウィークリー

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金融市場ウィークリー
金融市場ウィークリー
2016 年 5 月 13 日号
[経済・金融市場動向]
◆ 金融市場見通し・内外経済指標
G7を控えた様子見姿勢から、日米金利は横ばい、
株式相場は日米とも底堅く、為替はレンジ推移に。
FOMC議事録や日本の1~3月期GDPが注目材料
[トピックス]
◆ 米国主要企業の2016年1~3月期業績動向
米国主要企業の1~3月期の業績は3四半期連続の悪
化。エネルギーや素材の減益基調が継続。内需関連、
は好調。資本財・サービスは改善の兆し
◆ 原油・株・為替相場のシンクロ構造
原油・株・為替相場は相互に影響し合うようになっ
ている。市場の先行き懸念は和らいでいるものの、
悲観論が増幅しやすい構造である点には留意が必要
✣[目次]✣
今週の注目チャート ···················································· 1
Ⅰ.経済・金融市場動向 ················································ 3
金融市場見通し·································································· 3
金融市場レビュー ································································ 4
内外経済指標の解説と予測 ························································ 5
Ⅱ.トピックス ························································ 8
米国主要企業の2016年1~3月期業績動向 ············································ 8
原油・株・為替相場のシンクロ構造 ··············································· 11
Ⅲ.参考資料 ························································· 12
今週・来週の主要経済指標 ······················································· 12
月次・四半期のスケジュール ····················································· 14
今週の金融市場の動き ··························································· 17
最新リポート一覧 ······························································· 18
〰〰 マーケット時流潮流 〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰
サウジアラビアのMBSに注目
調査本部本部長代理 長谷川克之
サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が先週更迭された。1995 年から 21 年間にわたって王国
の大物大臣を務め、また、OPEC(石油輸出国機構)での存在感から「世界の石油皇帝」として君臨して
きたサウジアラビアの顔でもであった。
後任は国営石油会社サウジ・アラムコのファリハ会長。ヌアイミ氏もかつてアラムコの会長を務め
たことがあり、ファリハ氏は有力な後任候補だったとされる。更迭は既定路線であり、サウジアラビ
アの石油価格政策に大きな変化はないと見るのが現状では多数説のようだ。本当だろうか。
今般の人事を主導したのが昨年副皇太子となったムハンマド王子。英文では Mohammed bid Salman、
略してMBSと称されるサウジアラビアの改革派である。ヌアイミ氏の後任が、やはり有力視されて
いた石油副大臣であるアブドゥルアジーズ王子でなく、MBS側近のファリハ氏になったことは、
MBSへの権力集中を示すものとの見方もある。MBSはサウジアラビアの石油依存を改め、製造業
を始めとした産業構造の多角化を目指す「ビジョン 2030」を先月末に発表した。世界最大のIPO(株
式新規公開)案件となるサウジ・アラムコ株式の一部売却を進め、その売却資金を元手に 2 兆ドル規
模の世界最大となる政府系ファンドを設立、ファンド投資を通して産業育成を図る壮大な計画だ。
増産凍結での合意寸前とされた先月のドーハでの産油国会合で、サウジアラビアがちゃぶ台返しと
なる反対論を急きょ主張したのもMBSの意向によるものとされる。脱石油を図るMBSは一時的な
価格上昇で脱石油が遅れるような事態は望んでいない可能性が高い。とりわけ、イラン台頭により中
東での政治・経済・産業面での勢力地図が変わる中での一方的な譲歩は考えづらい。6 月 2 日の OPEC
総会での増産凍結の可能性は低いだろう。MBSが主導する改革の中で石油政策の行方に注目したい。
〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
~今週の注目チャート~
【 日銀:4 月金融政策決定会合における主な意見 】
資産買入れ運営の柔軟化が議論
・日本経済は、緩やかな回復基調を維持している。企業収益は史上最高水準で推移しており、労働
需給も極めてタイトな状況を保っている。景気の実態はかなり底堅い。
経済・物価情勢 ・家計・企業の両部門において所得から支出への前向きの循環メカニズムは持続している。
・3年連続でベースアップが実現する見込みであり、中小企業においても賃上げの動きが拡大。
賃金の上昇を伴いつつ、物価上昇率が高まるメカニズムは着実に作用している。
・マイナス金利政策の効果は、金利面では現れているが、実体経済や物価面に波及していくには、
ある程度時間が必要。今は、政策効果の浸透度合いを見極めていくことが適当。
・下振れリスクは引き続き大きい。必要と判断した場合には、躊躇なく、3つの次元で、追加的な
政策運営全般
金融緩和措置を講じるべき。
・「物価安定の目標」達成まで相当の時間の経過を前提とする必要があり、現行政策の耐久性、
持続性を高めるべき。
オペ運営等
・債券市場は極めてタイトになっており、今後日本銀行買入れの入札を巡り、より問題が生じ易い
状況となる可能性が高い。入札運営を柔軟にする必要。
・マイナス金利政策以降、市場の価格形成の歪みや買入れの限界が一段と露呈しつつある。
マネタリーベース目標や資産買入れの運営の柔軟化を検討すべき。買入れが未達となっても、
テーパリングと誤解されないよう丁寧に説明していけばよい。
(資料)日本銀行より、みずほ総合研究所作成
【解説】日銀は、今週 12 日に 4 月金融政策決定会合における主な意見を公表した。日本経済に対する強気の
見方に加え、マイナス金利政策の効果の浸透度合いを見極めることが適当との判断が示されている。他方、
マイナス金利政策により債券市場がタイトになる中、国債買入れをより柔軟化すべきとの議論もなされた模
様だ。金融緩和が長期化する中、日銀が量の拡大をどこまで追求するかが注目される。
【 TOPIX の予想EPS(1 株当たり利益)とドル円推移 】
円高進行とともに切り下げられた予想EPS
(円)
(円)
112
125
110
120
108
106
115
104
12カ月先予想EPS
110
ドル円(月中平均、右目盛)
102
100
105
15/5
15/6
15/7
15/8
15/9
15/10
15/11
15/12
16/1
16/2
16/3
16/4
(年/月)
(資料)IBES、Bloombergより、みずほ総合研究所作成
【解説】日本企業の 2015 年度決算の発表シーズンを迎えている。2016 年度の業績計画に注目が集まってい
るが、2015 年末以降の円高進行とともに TOPIX の予想EPSは、下方修正傾向が顕著になっている。一方、
予想EPSから計算される予想PER(株価収益率)は 13 倍台で割高感はなく、足元で政府の口先介入もあ
り急速な円高進行は一服しつつある中、株価も一旦は下値を固める局面となっている。
^
1
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
【 対外証券投資 】
4 月に一旦売却も、中長期債中心に再び取得超に
取得超
(円安要因)
2.5
(兆円)
短期債(取得-処分)(後方4週平均)
中長期債(取得-処分)(後方4週平均)
株式・投資ファンド持分(取得-処分)(後方4週平均)
合計(取得-処分)(後方4週平均)
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
▲ 0.5
▲ 1.0
処分超
15/3
15/1
15/5
15/7
15/9
(円高要因)
(資料)財務省「対外及び対内証券売買契約等の状況」より、みずほ総合研究所作成
15/11
16/1
16/3
16/5
(年/月)
【解説】財務省によれば、対外証券投資は 4 月半ばにかけ処分超に転じており、益出しなどの観点から対外
資産を一旦売却する動きがみられた。足元では中長期債を中心に対外証券投資は再び取得超に転じている。
日本がマイナス金利に転じる中で対外投資ニーズは相応に強いと考えられるが、一方でドル調達コストは高
い水準が続いており、昨年ほど対外証券投資が伸びない可能性もある。動向には今後も注視が必要だ。
【 米国の利上げ予想 】
FOMC 議事録の公表を受けた利上げ予想の変化に注目
(利上げの予想回数)
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
▲ 0.5
15/1
15/4
15/7
15/10
16/1
16/4
(年/月)
(注)FF金利先物に織り込まれた 4 回先(概ね 6 カ月先)の FOMC までの利上げ予想。25bp の利上げ予想を 1 回の利上げとして計算。
(資料)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成
【解説】来週は 4 月に開催された FOMC の議事録(5/18)が公表される。市場マインドは、原油反発と利上げ
期待の後退によって改善してきたが、先月の報道で伝えられていた通り、FOMC で利上げに前向きな意見が増
えていれば、市場の利上げ期待が高まる可能性がある。議事録を受けて米国の利上げ期待が高まれば、米国
の長期金利を押し上げる要因となり、為替相場に対しては足元のドル高是正の流れを止める要因となり得る。
2
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
Ⅰ.経済・金融市場動向
~金融市場見通し~
G7を控え、様子見姿勢が
強まる見込み
来週にかけての金融市場は、来週末のG7財務省・中央銀行総裁会議
(5/20・21)
、翌週のG7伊勢志摩サミット(5/26・27)における各国政策
協調の動きを見極めたいとの見方から様子見姿勢が強まるとみている。原
油価格の反発などから市場のリスクオフ姿勢は一服しているが、世界経済
の先行きに対する警戒感は根強く、各国の金融・財政政策の動向に関心が
集まりやすい。
米国経済指標は総じて良
米国においては、引き続き次回の利上げ時期に関する関心が高く、それ
好な結果。FOMC 議事録は利
を占う経済指標やFOMC関連のイベントが注目される。来週にかけては、4月
上げ観測を高める材料と
の小売売上高(5/13)
、同鉱工業生産、同CPI(共に5/17)
、5月の連銀製
なる可能性も
造業業況指数(NY5/16、フィラデルフィア5/19)などが発表され、総じ
て良好な結果が予想される。4月のFOMC議事録(5/18)では、3月に比べて
タカ派な意見が増えていれば、利上げ観測を高める要因になり得よう。
日本の 1~3 月期がマイナ
国内では、2016年1~3月期のGDP速報が発表される。みずほ総合研究
ス成長となれば、政策期待
所では小幅なプラス成長を予測しているが、2四半期連続のマイナス成長で
を高める要因に
いわゆるテクニカルリセッションとなる可能性も否定はできない。その場
合、消費増税の先送りや景気対策規模の拡大、6~7月の日銀追加緩和とい
った財政・金融政策に対する期待を高める可能性があろう。
日米金利は横ばい、株式相
長期金利は日米とも横ばい推移を見込むが、米国で利上げ観測が高まる
場は日米とも底堅く、為替
ようであれば、米長期金利に上昇圧力が掛ることになろう。米国株式相場
は様子見姿勢からレンジ
は原油価格の急落などがなければ、良好な米経済指標を受けて総じて底堅
推移を見込む
く推移するであろう。国内株式相場も底堅い地合いを維持するとはみてい
るが、決算発表では総じて慎重な業績見通しが示される見込みであり、上
値も限定的であろう。為替はG7を控えた様子見姿勢からレンジ推移を見
込む。ただし、GDP発表後に国内で財政・金融政策に対する期待が高ま
るようであれば、円安が進行し、株価が上値を追う展開となることも想定
(武内浩二)
される。
【 来週の予想 】
項目
内外金利
内外株式
為 替
予想レンジ
USD LIBOR 3カ月(%)
米10年国債(%)
円 TIBOR 3カ月(%)
10年国債(%)
ダウ平均(ドル)
NASDAQ総合指数(ポイント)
日経平均(円)
TOPIX(ポイント)
円/ドル
ドル/ユーロ
円/ユーロ
3
0.610
1.65
0.05
-0.15
17,500
4,670
15,800
1,270
106.5
1.120
121.0
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
0.630
1.85
0.07
-0.08
18,100
4,850
17,200
1,370
110.5
1.160
127.0
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
~金融市場レビュー~
<内外金利動向>
先週末以降の米 10 年国債利回りは 1.7%台で横ばいの推移となった。米
米 10 年国債利回りは横ば
雇用統計(5/6)は、注目度の高い雇用者数の伸びがやや弱めの結果ではあ
い圏で推移
ったものの、失業率が横ばいであったほか、賃金上昇率の加速がみられた。
そのため、先行きの利上げへの道筋は変わらないとの見方が市場関係者の
間で広がり、利回りへの影響は限定的であった。また、米 10 年国債入札
(5/11)では間接入札比率が高水準となるなど、海外需要の底堅さが利回
り上昇を抑制している模様である。日本の 10 年国債利回りも▲0.1%前後
の横ばい圏で推移した。他方、30 年債の入札(5/12)がやや低調な結果と
なるなど、超長期国債では金利の低下に一服感がみられた。 (坂中弥生)
<内外株式動向>
先週末以降の米株式相場は、小幅に上昇した。先週末に発表された 4 月
米国株は原油価格上昇が
の雇用統計は、前月からの雇用者増加数が市場予想を下回ったが、緩和的
好材料となった他、緩和
な金融政策が継続するとの期待から株価は上昇した。原油価格の上昇も好
的な金融政策継続への期
材料となったが、一部消費財・サービス関連企業の冴えない決算が嫌気さ
待から上昇、日本株は円
れ、上げ幅を縮小させた。日本株は、上昇した。円安進行が追い風となっ
安進行を受けて上昇
た。また、本格化している企業決算発表にて、好業績が確認された内需関
連企業を中心に買いが入った。為替の影響が懸念される輸出企業について
も、2016 年度の減益計画が目立つが、円高が一服しつつある中では計画以
上の更なる業績の下振れ懸念が一部後退した。
<為替動向>
(大塚理恵子)
今週のドル円相場は円安ドル高が進んだ。先週末の米雇用統計は非農業
原油高を受け円安ドル高
部門雇用者数が市場予想を下回ったものの、賃金上昇率が前月比増加した
進む
ことなどから、ドル円相場への影響は限定的であった。今週に入って以降
は原油価格が上昇したことから、リスクオンによる円安ドル高が進んだ。
また中国PPI(5/10)が市場予想を上回ったことも、市場の安心材料と
なり、円売りの動きに繋がった。さらに麻生大臣が週半ばに相次いで為替
介入を示唆したことも、ドル円相場の下値を支える材料になった。ユーロ
ドル相場は週半ばまでユーロ安地合いで推移したが、ユーロ圏鉱工業生産
(5/12)が市場予想を下回ったことからユーロ高に戻した。 (有田賢太郎)
<新興・資源国動向>
先週までの株安・通貨安が一旦一服する展開となっている。アジアでは
株安・通貨安は一旦一服
5/9 に大統領選挙があったフィリピンで株価が上昇しており、背景にはドゥ
するも反発力を欠く展開
テルテ次期大統領の政策に対する期待がある。さらに資源国では、5/3 に利
下げをした豪州の株式相場が堅調に推移している。ただしブラジル株の上
昇については、ルセフ大統領に対する弾劾裁判の決定が株価の押し上げ要
因になっている。ファンダメンタルズの弱さを考えれば、暫定政権の政策
次第で再び株式相場が軟調になる可能性がある。また、輸出・輸入ともに
減少基調が続く中国とその周辺国では株価が下落しており、弱含んでいた
新興国市場の基調が全体として反転するには至っていない。
4
(井上淳)
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
~内外経済指標の解説と予測~
<国 内>
3 月の毎月勤労統計(速報値)(5/9)では、名目賃金が前年比+1.4%
名目賃金は 2 カ月連続で
(2 月同+0.9%)と 2 カ月連続で上昇した。特別給与(同+19.8%)が大
上昇
きく増加したほか、賃金の基調的な動きを示す所定内給与(同+0.4%)も
押し上げ要因となった。速報段階ではパート労働者の比率が低く、名目賃
金の水準が高めに出る傾向があることには注意が必要だが、賃金の緩やか
な回復傾向が続いていると評価される。
街角の景況感は悪化
4月の景気ウォッチャー調査(5/12)では、景気の現状判断DIが43.5と
前月から1.9ポイント低下した。家計動向関連・企業動向関連・雇用関連の
いずれも低下した。熊本地震による消費自粛ムードや自動車生産の遅れな
どの影響を指摘するコメントが全国的にみられた。
来週は、実質GDPや機械受注などが発表される。
企業物価指数は前年比マ
4月の企業物価指数(5/16)は、前年比▲3.7%(3月同▲3.8%)と予想
イナス幅が縮小
する。非鉄金属や繊維などの価格下落が続いたものの、原油価格の持ち直
しなどを受けて石油・石炭製品が前月比上昇することなどから、3カ月ぶり
に前年比マイナス幅が縮小する見込みである。
実質GDPは 2 四半期ぶ
1~3 月期の実質GDP(1 次速報)(5/18)は、前期比+0.1%(年率
りのプラス成長も、小幅の
+0.5%)と 2 四半期ぶりのプラス成長を予測する。欧米向けの自動車輸出
伸びにとどまる
が堅調に推移したことなどから、外需寄与度は 3 四半期連続のプラスが見
込まれる。また、2014 年度補正予算に計上された公共事業のはく落が一巡
することで公需も 3 四半期ぶりに増加したとみられる。しかし、個人消費
の低迷や設備投資の一服、在庫抑制の動きなどから、民需が総じて弱含ん
だことにより、成長率のプラス幅は小幅にとどまる見通しだ。
3 月の機械受注(船舶・電力を除く民需)(5/19)は、前月比+2.7%(2
機械受注は 2 カ月ぶりの
月同▲9.2%)と予測する。一般機械などが押し上げ、2 カ月ぶりの前月比
前月比プラス
プラスとなるだろう。
【 実質GDP成長率の推移 】
(宮嶋貴之)
【 機械受注(船舶・電力を除く民需)の推移 】
(2010年=100)
140
(前期比、%)
3
2
実質GDP
成長率
1
公的需要
予測
予測値
月次
135
130
125
0
120
▲1
115
▲2
民間在庫投資
外需
▲3
▲4
110
家計
(消費+住宅)
105
3カ月後方
移動平均
100
民間設備投資
95
▲5
Q1
Q2
Q3
2014
Q4
Q1
Q2
Q3
2015
Q4
Q1
(期)
90
12/01
2016 (年)
(注)2016年1~3月期はみずほ総合研究所による予測値。
(資料)内閣府「四半期別GDP速報」により、みずほ総合研究所作成
13/01
14/01
15/01
16/01
(年/月)
(注)2016年3月の値は、みずほ総合研究所による予測値。
(資料)内閣府「機械受注統計調査報告」より、みずほ総合研究所作成
5
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
<海 外(米国)>
4 月の雇用統計はヘッド
4 月の雇用統計(5/6)では、非農業部門雇用者数が前月差+16.0 万人
と、1 月以来の 20 万人割れとなった。4 月の減速は、政府部門や建設業が
ラインほどの弱さなし
主因であり、基調的なリストラの動きではないとみている。失業率(5.0%)
については、労働参加率と就業率が低下し、前月から変わらなかった。代
替的失業率(U6、9.7%)は前月から 0.1%ポイント改善し、労働市場のス
ラックが縮小していることを示した。労働需給が引き締まるなか、時間当
たり賃金上昇率は前月比+0.3%と加速した。総賃金上昇率(雇用×賃金×
労働時間)も同+0.7%と加速しており、先行きの個人消費をサポートする
材料になるとみられる。
本日以降発表される指標
本日以降発表される経済指標についてみると、4 月の小売売上高(5/13)
では、年初以降冴えない
は幅広い業態で売上が増加すると予想する。ミシガン大消費者信頼感指数
動きがみられた小売売上
(5/13)は小幅に低下するが、5 月も底堅い水準を維持するだろう。企業部
高が持ち直すか、製造業
門では、4 月の鉱工業生産指数(5/17)が主力の製造業を中心に 3 カ月ぶり
の生産が増加に転じるか
の増産になると予想する。5 月の地区連銀製造業指数(ニューヨーク 5/16、
注目
フィラデルフィア:5/19)は、製造業の業況悪化が一服していることを示
すとみられる。4 月の住宅関連指標は、住宅着工件数(5/17)、建設許可件
数(5/17)ともに横ばい圏の推移になるとみている。一方、4 月の中古住宅
販売(5/20)は前月から増加するとみられる。在庫不足は継続しているが、
年明け以降の住宅ローン金利の低下が住宅需要の回復に寄与したとみられ
る。物価面では、4 月のコアCPI上昇率(5/17)が前年比+2.2%と前月
から変わらない見通しである。
4 月の FOMC 議事録では、
4 月 FOMC の議事録(5/18)では、声明文からリスク評価が削除された背
声明文でリスク評価が削
景が明らかになるだろう。前回 3 月の FOMC では、先行きについて下振れリ
除された背景が明らかに
スクがあるという意見と、リスクは均衡しているという意見が拮抗してい
(風間春香)
た。4 月も参加者間での意見対立が続いていたのか注目される。
【 非農業部門雇用者数の変化 】
【 鉱工業生産指数 】
(前月比、%)
(前月差、千人)
1.2
建設業
鉱業
製造業
民間サービス業
政府部門
非農業部門合計
500
400
4 月は前月差+16.0万人、
1 月以来の20万人割れ。
2 ・ 3月は累計1.9万人
の下方修正
公益
鉱業
製造業
0.8
300
0.4
200
0.0
100
▲0.4
0
▲0.8
15/4
▲100
15/4
15/7
15/10
16/1
15/7
15/10
16/1
16/4
(年/月)
16/4
(年/月)
(注)2016 年 4 月の値はみずほ総合研究所予測値。
(資料)FRBより、みずほ総合研究所作成
(資料)米国労働省より、みずほ総合研究所作成
6
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
<海 外(欧州)>
3 月ユーロ圏鉱工業生産
3 月のユーロ圏鉱工業生産は前月比▲0.8%と、2 カ月連続の減産となっ
は 2 カ月連続で減産
た。2 月分は下方修正(同▲0.8%→同▲1.2%)されており、春先の生産が
弱かったことを改めて確認する結果だった。
ドイツ生産の基調は弱
主要国の中では、ドイツが前月比▲1.0%と大幅に減少した。1 月こそド
い。設備投資の弱さが背
イツの鉱工業生産は急増したが、一時的要因の影響が大きかった模様であ
景とみられる
り、2 月以降、資本財を中心に減産が続いている。資本財生産の弱さは、設
備投資の弱さが主因と考えられる。設備投資に先行する傾向のある、国内
向け資本財受注が 3 月(同▲3.8%)に弱含んでいる点も踏まえると、当面
の設備投資は力強さを欠くと予想される。
3 月ドイツ輸出は増加、輸
一方、明るい材料もある。3 月のドイツ輸出金額は前月比+1.9%となり、
2 カ月連続で増加した。また、3 月の輸出向け受注(同+1.9%)は反発し
出向け受注も改善
た。持続性を見極める必要はあるが、米国景気の復調などを背景に、輸出
は緩やかな回復軌道に復しつつあるようだ。
ギリシャ議会では、次回融資の前提となる財政改革法案が議会で承認さ
ギリシャは次回融資に向
れた(5/9 未明)。同日のユーロ圏財務相会合(5/9)では、法案承認を歓
けて一歩前進
迎するとの声明が発表された。今後に関しては、5/24 のユーロ圏財務相会
合までに、財政目標が未達となった場合に自動的に開始される緊縮措置の
詳細に関する事務方レベルでの合意が目指されると共に、次回融資までに
ギリシャが実施しなければならない事前行動(自動的に開始される緊縮措
置の法案化など)の詳細が詰められる。
今晩以降はユーロ圏貿易
今晩以降は、1~3 月期のユーロ圏GDP(2 次速報値、5/13)、3 月のユ
統計や新車登録台数など
ーロ圏貿易統計(5/17)、4 月のユーロ圏新車登録台数(5/13)などが発表
が発表に
される。貿易統計で米国向け輸出の持ち直しが続くのか、また、新車登録
台数が過去 3 カ月の弱含みから脱せるかが各々注目される。
【 ユーロ圏・主要国の鉱工業生産 】
(松本惇)
【 ドイツ製造業受注 】
(2014/1=100)
108
(2014/9=100)
105
(2014/1=100)
114
106
112
104
110
102
108
102
100
106
101
98
104
100
96
102
104
103
94
99
製造業受注
輸出受注
国内資本財受注(右目盛)
92
98
2014/9 14/12
15/3
15/6
ユーロ圏
ドイツ
フランス
イタリア
90
2014/3
15/9
15/12 16/3
(年/月)
スペイン
14/9
15/3
15/9
100
98
96
16/3
(年/月)
(資料)ドイツ連銀より、みずほ総合研究所作成
(資料) Eurostat より、みずほ総合研究所作成
7
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
Ⅱ.トピックス
~米国主要企業の 2016 年 1~3 月期業績動向~
2016 年 1~3 月期の米国主
米国の主要企業の 2016 年 1~3 月期の決算がほぼ出揃った。米国企業の
要企業の業績は 3 四半期
業績は、ドル高や原油安、中国をはじめとする新興国経済の減速の影響に
連続の悪化
より、2015 年後半より収益の減少基調が顕著であった。S&P500 指数採用企
業のEPS(1 株当たり利益)の増益率(以下全て前年同期比)も 2015 年
7~9 月期以降 2 期連続でマイナスに転落していた。2016 年 1~3 月期につ
いても、トムソン・ロイターの調査によると、決算発表シーズン直前とな
る 3 月末時点のEPSの予想増益率は▲7.1%と 2015 年 7~9 月期の▲
0.8%、10~12 月期の▲2.9%からさらに減益幅が拡大する予想となってい
た。一方で、2016 年に入りドル高や原油安については進行が一服しており、
企業収益に持ち直しの兆しが確認されるかどうかも注目点であった。5 月 6
日時点で S&P500 採用企業の 9 割弱の企業が決算発表を終えているが、1~3
月期のEPSの増益率は、▲5.1%と事前の予想の▲7.1%より減益幅は小
幅に留まったものの、企業収益は 3 期連続の悪化という結果であった。
エネルギーや素材の減益
業種別に見てみると、資源価格の下落を背景にエネルギーの減益幅が引
基調が継続。内需関連、特
き続き大きく、EPSの増益率は▲105%を超え、赤字に転落した。エネル
に一般消費財・サービスは
ギーについては、2014 年 10~12 月期から 6 期連続の減益となった。エネル
好調
ギーと同様に資源価格の下落が収益を圧迫している素材も▲12%の減益と
減益幅が大きかった。一方、業績の堅調さが目立ったのは、一般消費財・
サービス、ヘルスケア、通信と、内需関連や成長性の高い分野の業種であ
った。特に一般消費財・サービスはEPSの増益率が+23.1%と良好な決
算であった。事前の増益率の予想が+13.3%程度であり、予想以上に米国
の消費が底堅いことを裏付けた。
【 S&P500 採用企業のEPS(1 株当たり利益)の前年同期比推移 】
全体
情報技術
資本財・サービス
一般消費財・サービス
エネルギー(右目盛)
(前年同期比、%)
25
(前年同期比、%)
25
20
(前年同期比、%)
40
予想
20
0
15
15
20
▲ 20
予想
10
▲ 40
5
10
▲ 60
0
▲ 80
5
▲5
0
14
15
16
17
(年)
▲ 100
▲ 10
14/1Q
14/3Q
15/1Q
15/3Q
16/1Q
16/3Q
▲ 120
17/1Q
(年/四半期)
(注)16/1Qについては、5月6日までに決算発表を終えた企業の実績と未発表の企業の予想が混在。
(資料)Thomson Financial First Callより、みずほ総合研究所作成
8
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 号)
予想以上に冴えない決算
事前の予想とのかい離という点では、上述の通り、全体としては事前の
となった金融と情報技
予想EPS増益率を上回り、ポジティブサプライズ比率(事前の予想を上
術。一方、資本財・サー
回った企業の割合)も 70%超となった。しかし、業種別にはばらつきが出
ビスは予想に反して業績
ている。ポジティブサプライズ比率が相対的に低かった業種として、金融
悪化一服
と情報技術が挙げられる。金融については、事前に 1~3 月期のEPSの増
益率が▲6.9%と予想されていたが、直近は▲9.7%にまで下方修正されて
いる。年初以降の金融市場の混乱や世界的な金利低下、規制環境等が予想
以上の逆風となったと見られる。情報技術については、ダウ平均株価の採
用銘柄である大手ソフトウェアメーカーやパソコン・通信機器メーカーで
予想を下回る決算への失望から株価が決算発表後に大幅に下落する場面が
見られた。これらの企業では業績をけん引してきた中国向けの販売の伸び
悩み等を背景に個人向けのパソコンや携帯端末の不振が業績悪化の主因と
なった。こうした情報技術の冴えない決算を背景に 4 月のダウ平均株価の
騰落率は 0.5%と小幅ながらプラスであったが、ナスダック総合指数は
▲1.9%と軟調であった。一方、ポジティブサプライズ比率が相対的に高か
った業種は、高い増益率となった一般消費財・サービスやヘルスケアの他、
資本財・サービスが挙げられる。資本財・サービスは、海外売上高比率が
高いことからドル高や新興国経済の減速が業績を下押しし、2015 年 4~6
月期からEPSの増益率は 0%近傍まで鈍化し、10~12 月期は減益に転じ
ていた。2016 年 1~3 月期についても、事前の予想は 5%の減益であったが、
5 月 6 日時点では+0.1%と増益に着地した見込みだ。足元のドル高修正の
動きもあり、資本財・サービスの業績は底入れしつつあるようだ。
先行きの企業業績につい
2016 年 1~3 月期の決算を踏まえた今後の業績については、4~6 月期は
ては、徐々に悪化ペース
引き続き減益であるものの減益幅は縮小し、2016 年後半には増益基調に復
が鈍化する見通しだが、
することが予想されており、2016 年通年では 1%程度の増益が見込まれて
原油価格は依然下振れリ
いる。業種別に見ても多くの業種で 4~6 月期以降、前年同期比の減益幅が
スクとして残存
縮小したり、増益幅が拡大することが予想されている。全体への寄与度が
大きく、2015 年を通して米国企業の収益の重荷となってきたエネルギーも
減益幅を縮小させ、2016 年 10~12 月期には増益に転じる予想となってお
り、収益の悪化ペースは一服しそうだ。ただし、WTI原油先物価格が 40
ドル台を回復した原油価格の先行きには不透明感も残存しており、2016 年
中に再び下落する可能性も相応にある中では業績下振れ懸念も念頭に置い
ておくべきだろう。また、1~3 月期の決算で失望を誘った情報技術も業績
予想の下方修正傾向が目立っており、4~6 月期も減益幅の拡大が予想され
る等、今後の業績の行方が気掛かりである。
米国株は割高感が台頭し
米国企業の収益は底打ちの兆しが見えつつあるが、米国株に目を向ける
ており、夏場にかけて調
と、割高感が台頭している。2 月中旬以降に早期の利上げ観測の後退や原
整の可能性
油高を背景に高値圏に戻しているが、2016 年のEPS増益率は 1%程度で
あることを考えると、足元の株価はやや上振れていると言わざるを得ない。
夏場にかけて株価の調整局面を迎える可能性があるだろう。(大塚理恵子)
9
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 号)
ご参考:
【 米国主要企業の 2016 年 1~3 月期業績と 2016 年業績見通し 】
会社名
業種
1~3月期
増収率
1~3月期
EPS増益率
発表前後の
株価騰落率
2016年(予)
増収率
2016年(予)
EPS増益率
Chevron Corp
エネルギー
-29.6%
-128.5%
-0.2%
-7.4%
-58.1%
Exxon Mobil Corp
エネルギー
-17.8%
-63.3%
0.4%
-8.6%
-37.4%
総合金融
-40.3%
-61.3%
2.3%
-12.9%
-19.6%
Caterpillar Inc
資本財
-25.5%
-61.1%
-0.4%
-14.0%
-23.6%
General Electric Co
資本財
-4.7%
-32.3%
-0.7%
8.3%
14.9%
-9.3%
Goldman Sachs Group Inc/The
International Business Machines Corp
Apple Inc
JPMorgan Chase & Co
Travelers Cos Inc/The
Procter & Gamble Co/The
Coca-Cola Co/The
EI du Pont de Nemours & Co
United Technologies Corp
Verizon Communications Inc
Microsoft Corp
American Express Co
Merck & Co Inc
3M Co
Johnson & Johnson
Visa Inc
Boeing Co/The
McDonald's Corp
NIKE Inc
ソフトウェア
-4.6%
-19.2%
-5.6%
-3.0%
テクノロジー・ハード
-12.9%
-18.5%
-6.3%
-2.5%
-1.8%
銀行
-3.4%
-12.3%
4.2%
2.7%
-11.8%
保険
0.9%
-7.9%
-6.1%
1.5%
-12.3%
家庭・パーソナル用品
-6.9%
-6.5%
-2.3%
-14.7%
-9.3%
食品・飲料
-4.0%
-6.3%
-4.8%
-4.0%
-2.7%
10.6%
素材
-19.3%
-6.0%
2.4%
-2.4%
資本財
-8.1%
-2.7%
1.0%
1.7%
3.3%
電気通信
0.6%
-0.7%
-3.3%
-2.0%
-0.7%
ソフトウェア
-5.5%
0.0%
-7.2%
-2.6%
2.1%
総合金融
1.7%
0.1%
0.9%
-2.1%
1.4%
医薬品・バイオテク
0.7%
0.6%
-0.7%
0.7%
3.3%
資本財
-2.2%
5.5%
-1.3%
0.6%
6.8%
医薬品・バイオテク
0.6%
7.7%
1.6%
2.5%
6.4%
ソフトウェア
6.4%
7.9%
-2.1%
5.4%
6.0%
資本財
2.2%
10.2%
2.9%
-2.4%
10.2%
消費者サービス
-0.9%
21.8%
-0.2%
-0.9%
10.8%
耐久消財・アパレル
7.7%
23.6%
-3.8%
6.2%
16.6%
ヘルスケア機器
24.5%
24.0%
2.1%
15.8%
21.9%
Intel Corp
半導体
7.2%
26.1%
1.3%
3.4%
3.3%
Pfizer Inc
医薬品・バイオテク
19.7%
31.4%
2.7%
6.5%
9.0%
UnitedHealth Group Inc
(資料)Bloombergより、みずほ総合研究所作成
2
10
金融市場ウィークリー
(2016 年 5 月 13 号)
~原油・株・為替相場のシンクロ構造~
原油を起点とする構造か
らシンクロ構造へ
2014 年半ば以降の原油相場の下落は、金融市場にも大きな影響を与えて
きた。下の左図に示したように、原油相場(WTI原油)、ドル相場(名
目実効ドルレート)、株式相場(ダウ平均株価)の間のグレンジャー因果
性を検定すると、1 年前の時点でも原油相場とドル相場が互いに影響し合い
ながら原油安とドル高が進んでいたことがうかがえる。そして、ドル高の
影響を受け、上昇基調にあった株価も上値が抑えられていたとみられる。
そうした関係はその後さらに強まり、最近 6 カ月の 3 市場の関係を示し
た右図からも分かるように、原油相場、ドル相場、そして株式相場がいず
れも相互に影響し合う関係になっていると考えられる。
人民元相場と米国の利上
げ期待
2 月中旬を境に 3 つの相場が概ね同時に反転し、足元までその傾向が続い
ている背景には、そうした 3 市場シンクロ構造が強く影響しているとみら
れる。さらに人民元相場の影響も受けるようになっている。2015 年 8 月と
2016 年初、そして 2 月中旬以降の市場トレンドの反転は、いずれも人民元
相場の変化が大きく影響していたとみられる。さらに、3 市場は、米国の利
上げ期待(2 ページ下図)との関係も強めている。足元の値動きからうかが
える市場マインドの改善は、米国の利上げ期待が後退したことが一因とな
っていると考えられる。
今後の展開
原油相場の持ち直しが続いていることや、米国サイドのドル高けん制は、
市場マインドの一段の持ち直しに追い風となる。しかし、4 月の FOMC では
利上げに前向きな意見が交わされた可能性があることや、人民元相場が再
び弱含みの兆しを見せていることは懸念材料だ。また、原油相場について
も行き過ぎた安値が是正されただけで、年後半に超過供給が縮小するとい
う予想には不透明な部分もある。相互関係を強めた現在の状況を考えれば、
何らかのショックが発生した際には市場の悲観論が増幅しやすいことを示
唆しており、引き続き警戒が必要なことを意味している。
【
原油・株・為替相場の関係 】
1年前
最近6カ月間
原油相場
原油相場
人民元相場
人民元相場
米国の
利上げ期待
ドル相場
(井上淳)
米国の
利上げ期待
株式相場
ドル相場
株式相場
(注)左図は 2015 年 5 月上旬まで、また右図は 2016 年 5 月上旬までの 6 カ月間の関係。矢印は、少なくとも 10%の有意水
準でグレンジャー因果性が検出される関係を指す。検定には、各指標とも 10 営業日前との対数階差を用い、観測期
間=130 営業日、ラグ次数=10 で実施。なお、原油価格はWTI、ドル相場は名目実効ドルレート、株式相場はダウ
平均株価、人民元相場は対ドルレート、米国の利上げ期待は 25bp を 1 単位とした 4 回先 FOMC までの利上げ予想回数。
(資料)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成
11
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
Ⅲ.参考資料
今週の主要経済指標
日 付
5/6(金)
経 済 指 標 等
今回実績
雇用統計(4月)
失業率
非農業部門雇用者数
時間当たり賃金(全従業員ベース)
5/8(日)
5/9(月)
前回実績
予想
米
前月差
前月比
5.0%
+160千人
+0.3%
4.9%
+200千人 R
+0.3% R
5.0%
+208千人
+0.2%
中 輸出総額(4月)
前年比
▲1.8%
0.0% R
+11.5%
輸入総額(4月)
前年比
▲10.9%
▲4.0% R
▲7.6%
貿易収支(4月)
米ドル
+456億㌦
+400億㌦ R
+299億㌦
日 日銀金融政策決定会合議事要旨(3/14・15分)
消費動向調査(4月)
毎月勤労統計(3月速報)
消費者態度指数
40.8
名目賃金 前年比
+1.4%
40.7
+0.6% R
41.7
+0.7%
5/10(火) 日 10年利付国債入札:最高利回り ▲0.091%、 平均利回り ▲0.096%、 入札倍率 3.44倍
中 消費者物価指数(4月)
前年比
+2.3%
+2.3%
+2.3%
米 3年国債入札:最高利回り 0.875%、 平均利回り 0.845%、 入札倍率 2.93倍
5/11(水) 日
先行DI
一致DI
先行CI
一致CI
景気動向指数(3月速報)
27.8%
43.8%
98.4
111.2
N.A.
N.A.
96.3
111.2
30.0%
33.3%
96.8
110.7
米 10年国債入札:最高利回り 1.710%、 平均利回り 1.680%、 入札倍率 2.68倍
泰 金融政策決定会合
5/12(木) 日 景気ウォッチャー調査(4月)
現状判断DI
43.5
44.0
45.4
経常収支 +29,804億円 +29,656億円 +24,349億円
(前年比)
+63.7%
貿易収支 +9,272億円 +9,067億円 +4,252億円
(前年比)
-
国際収支(3月速報)
30年利付国債入札:最高利回り 0.332%、 平均利回り 0.319%、 入札倍率 3.01倍
全国企業倒産件数[帝国データ](4月)
642
N.A.
米 30年国債入札:最高利回り 2.615%、 平均利回り 2.554%、 入札倍率 2.19倍
失業保険新規申請件数(~5/7)
739
294千人
270千人
274千人
M2 前年比
M3 前年比
広義流動性 前年比
+3.3%
+2.7%
+2.7%
+3.2%
+2.6%
N.A.
+3.2%
+2.6%
+3.2%
前月比
▲0.7%
▲0.1% R
+0.2%
英 英中銀金融政策委員会(11・12日)
比 金融政策決定会合
5/13(金) 日 黒田日銀総裁講演(内外情勢調査会)
マネーストック(4月速報)
第3次産業活動指数(3月)
予想:情報ベンダー(Bloomberg、Reuters 等)の取りまとめた予想コンセンサス。米国の経済指標は特に断りのない限り季調値。R は改定値。
日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、中:中国、韓:韓国、印:インド、尼:インドネシア、
泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシ
12
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
来週の主要経済指標
日 付
5/13(金) 欧
経 済 指 標 等
予 想
ユーロ圏GDP(1~3月期改定)
米 小売売上高(4月)
韓 金融政策決定会合
5/14(土) 中 鉱工業生産(4月)
5/16(月) 日
国内企業物価指数(4月)
前々回
前期比
+0.6%
1~3月期速報
+0.6%
10~12月期
+0.3%
前月比
[+0.6%]
▲0.4%
+0.2%
[88.7]
89.0
91.0
前月比
前月比
+0.3%
+0.1%
▲0.1%
▲0.1%
▲0.2%
0.0%
前年比
+6.5%
+6.8%
+5.9%
前月比
前年比
[+0.2%]
[▲3.7%]
▲0.1%
▲3.8%
▲0.3%
▲3.4%
[+8.0]
+9.6
+0.6
N.A.
94.5
99.9
ミシガン大消費者信頼感指数(5月速報)
生産者物価指数(4月)
[食品・エネルギーを除く]
前 回
米 ニューヨーク連銀製造業業況指数(5月)
5/17(火) 日 設備稼働率(3月)
5年利付国債入札
米
鉱工業生産指数(4月)
設備稼働率(4月)
前月比
[+0.2%]
75.0%
▲0.6%
74.8%
▲0.6%
75.3%
消費者物価指数(4月)
[食品・エネルギーを除く]
前月比
前月比
[+0.4%]
[+0.2%]
+0.1%
+0.1%
▲0.2%
+0.3%
年率
年率
[100.0万件]
[110.0万件]
108.9万件
107.6万件
119.4万件
117.7万件
前期比
[+0.1%]
10~12月期
▲0.3%
7~9月期
+0.3%
前月比
前年比
[+2.7%]
[+2.8%]
▲9.2%
▲0.7%
+15.0%
+8.4%
[+4.0]
▲1.6
+12.4
[270千人]
294千人
274千人
5/20(金) 米 中古住宅販売件数(4月)
年率
[540万件]
5/21(土) G7(財務大臣・中央銀行総裁会議、仙台)(20・21日)
533万件
507万件
住宅着工件数(4月)
住宅着工許可件数(4月)
5/18(水) 日
GDP(1~3月期1次速報)
米 FOMC議事録(4/26・27)
5/19(木) 日
機械受注(3月)
[船舶・電力を除く民需]
20年利付国債入札
米 フィラデルフィア連銀製造業業況指数(5月)
失業保険新規申請件数(~5/14)
尼 金融政策決定会合
馬 金融政策決定会合
予想:[ ]はみずほ総合研究所予想、それ以外はコンセンサス(Bloomberg 等)。予定は変更になる可能性があります。
日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、中:中国、韓:韓国、印:インド、尼:インドネシア、
泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア
13
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
5 月のスケジュール
国
内
米
1
1
2 新車販売台数(4 月)
2
3 憲法記念日(日本休場)
3
4 みどりの日(日本休場)
4
5 こどもの日(日本休場)
5
6
6
7
7
国 他
米 製造業ISM指数(4 月)
米 非製造業ISM指数(4 月),貿易収支(3 月)
労働生産性(1~3 月期暫定)
製造業新規受注(3 月)
米 雇用統計(4 月)
8
9 日銀金融政策決定会合議事要旨(3/14・15 分)
消費動向調査(4 月)
毎月勤労統計(3 月速報)
10 10 年利付国債入札
8
9
11 景気動向指数(3 月速報)
11 米 連邦財政収支(4 月)
10 年国債入札
12 英 英中銀金融政策委員会(11・12 日)
米 30 年国債入札
12 景気ウォッチャー調査(4 月)
国際収支(3 月速報)
30 年利付国債入札
13 黒田日銀総裁講演(内外情勢調査会)
マネーストック(4 月速報)
第 3 次産業活動指数(3 月)
14
10 米 3 年国債入札
13 米 小売売上高(4 月),PPI(4 月)
ミシガン大学消費者信頼感指数(5 月速報)
14
15
15
16 企業物価指数(4 月)
16 米 ネット対米証券投資(3 月)
ニューヨーク連銀製造業業況指数(5 月)
17 米 CPI(4 月),鉱工業生産・設備稼働率(4 月)
住宅着工・許可件数(4 月)
18 米 FOMC 議事録(4/26・27)
17 5 年利付国債入札
設備稼働率(3 月)
18 GDP(1~3 月期 1 次速報)
19 機械受注統計(3 月), 20 年利付国債入札
20
19 米 フィラデルフィア連銀製造業業況指数(5 月)
景気先行指数(4 月)
20 米 中古住宅販売件数(4 月)
21
21 G7(財務大臣・中央銀行総裁会議、仙台)(20・21 日)
22
22
23 貿易統計(4 月),全産業活動指数(3 月)
23
24
24 米 新築住宅販売件数(4 月)
2 年国債入札
25 独 ifo景況感指数(5 月)
米 5 年国債入札
26 米 耐久財受注(4 月)
7 年国債入札
27 G7(サミット、伊勢志摩)(26・27 日)
25
26 40 年利付国債入札
27 消費者物価(4 月全国・5 月都区部)
米 イエレンFRB議長講演(ハーバード大学/ケンブリッジ)
GDP(1~3 月期暫定)
ミシガン大学消費者信頼感指数(5 月確報)
28
28
29
29
30 商業動態統計(4 月速報)
30 米 メモリアルデー(米国休場)
31 鉱工業生産(4 月速報),住宅着工統計(4 月)
2 年利付国債入札
労働力調査(4 月)
家計調査(4 月)
31 米 個人所得・消費支出(4 月) ,シカゴPMI指数(5 月)
企業収益(1~3 月期暫定)
S&P/ケース・シラー住宅価格指数(20 都市・3 月)
カンファレンスボード消費者信頼感指数(5 月)
*印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕
日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ
14
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
6 月のスケジュール
国
内
米
1 法人企業統計調査(1~3 月期)
新車販売台数(5 月)
2 消費動向調査(5 月)
10 年利付国債入札
3 毎月勤労統計(4 月速報)
1
4
4
5
5
6
6
7 30 年利付国債入札
景気動向指数(4 月速報)
8 GDP(1~3 月期 2 次速報),国際収支(4 月速報)
景気ウォッチャー調査(5 月)
9 機械受注統計(4 月)
マネーストック(5 月速報)
5 年利付国債入札
10 企業物価指数(5 月)
第 3 次産業活動指数(4 月)
11
2
3
7
国 他
米 製造業ISM指数(5 月)
ベージュブック(地区連銀経済報告)
欧 ECB政策理事会
米 雇用統計(5 月)
非製造業ISM指数(5 月)
貿易収支(4 月),製造業新規受注(4 月)
8
米 労働生産性(1~3 月期改訂)
3 年国債入札
米 10 年国債入札
9
米 30 年国債入札
10 米 連邦財政収支(5 月)
ミシガン大学消費者信頼感指数(6 月速報)
11
12
12
13 法人企業景気予測調査(4~6 月期)
13
14 設備稼働率(4 月)
14 米 小売売上高(5 月)
15
17 資金循環統計(1~3 月期速報)
15 米 FOMC(14・15 日)
鉱工業生産・設備稼働率(5 月)
ネット対米証券投資(4 月),PPI(5 月)
ニューヨーク連銀製造業業況指数(6 月)
16 英 英中銀金融政策委員会(15・16 日)
米 CPI(5 月),経常収支(1~3 月期)
フィラデルフィア連銀製造業業況指数(6 月)
17 米 住宅着工・許可件数(5 月)
18
18
19
19
20 貿易統計(5 月)
20
21 日銀金融政策決定会合議事要旨(4/27・28 分)
全産業活動指数(4 月)
22
21
23 20 年利付国債入札
23 英
米
24 独
米
16 日銀金融政策決定会合(15・16 日)
日銀総裁定例記者会見
24
22 米 中古住宅販売件数(5 月)
EU残留・離脱に関する国民投票
新築住宅販売件数(5 月),景気先行指数(5 月)
ifo景況感指数(6 月)
耐久財受注(5 月)
ミシガン大学消費者信頼感指数(6 月確報)
25
25
26
26
27
27 米 2 年国債入札
28 2 年利付国債入札
28 米 GDP(1~3 月期確定),企業収益(1~3 月期改訂)
S&P/ケース・シラー住宅価格指数(20 都市・4 月)
カンファレンスボード消費者信頼感指数(6 月)
5 年国債入札
29 米 個人所得・消費支出(5 月)
7 年国債入札
30 米 シカゴPMI指数(6 月)
29 商業動態統計(5 月速報)
30 鉱工業生産(5 月速報),住宅着工統計(5 月)
*印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕
日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ
15
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
四半期スケジュール
7月
日 本 1
5
7
8
11
12
13
14
20
21
25
26
28
29
米 国 1
6
8
12
13
14
15
19
21
25
26
27
28
29
8月
新車販売台数(6 月)
消費者物価(5 月全国・6 月都区部)
日銀短観(6 月調査)
消費動向調査(6 月)
労働力調査(5 月)
家計調査(5 月)
10 年利付国債入札
景気動向指数(5 月速報)
景気ウォッチャー調査(6 月)
国際収支(5 月速報)
毎月勤労統計(5 月速報)
マネーストック(6 月速報)
機械受注統計(5 月)
第 3 次産業活動指数(5 月)
企業物価指数(6 月)
30 年利付国債入札
設備稼働率(5 月)
5 年利付国債入札
20 年利付国債入札
全産業活動指数(5 月)
貿易統計(6 月)
40 年利付国債入札
2 年利付国債入札
日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解)
日銀金融政策決定会合(28・29 日)
日銀総裁定例記者会見
商業動態統計(6 月速報)
消費者物価(6 月全国・7 月都区部)
鉱工業生産(6 月速報)
労働力調査(6 月)
家計調査(6 月)
1
2
5
8
製造業ISM指数(6 月)
貿易収支(5 月)
非製造業ISM指数(6 月)
FOMC 議事録(6/14・15)
雇用統計(6 月)
連邦財政収支(6 月)
米 3 年国債入札
ベージュブック(地区連銀経済報告)
米 10 年国債入札
PPI(6 月)
米 30 年国債入札
小売売上高(6 月)
CPI(6 月)
ミシガン大大学消費者信頼感指数(7 月速報)
ニューヨーク連銀製造業業況指数(7 月)
鉱工業生産・設備稼働率(6 月)
住宅着工・許可件数(6 月)
フィラデルフィア連銀製造業業況指数(7 月)
中古住宅販売件数(6 月)
景気先行指数(6 月)
米 2 年国債入札
新築住宅販売件数(6 月)
S&P/ケース・シラー住宅価格指数(20 都市・5 月)
カンファレンスボード消費者信頼感指数(7 月)
米 5 年国債入札
FOMC(26・27 日)
耐久財受注(6 月)
米 7 年国債入札
GDP(4~6 月期速報)
雇用コスト指数(4~6 月期)
シカゴPMI指数(7 月)
1
2
3
5
9
10
15
18
19
26
30
31
9
10
11
12
15
16
17
18
23
24
25
26
29
30
31
9月
新車販売台数(7 月)
消費動向調査(7 月)
毎月勤労統計(6 月速報)
景気ウォッチャー調査(7 月)
国際収支(6 月速報)
マネーストック(7 月速報)
第 3 次産業活動指数(6 月)
企業物価指数(7 月)
GDP(4~6 月期 1 次速報)
設備稼働率(6 月)
貿易統計(7 月)
全産業活動指数(6 月)
消費者物価(7 月全国・8 月都区部)
商業動態統計(7 月速報)
労働力調査(7 月)
家計調査(7 月)
鉱工業生産(7 月速報)
1
5
8
9
12
13
14
21
23
26
29
30
製造業ISM指数(7 月)
個人所得・消費支出(6 月)
非製造業ISM指数(7 月)
貿易収支(6 月)
雇用統計(7 月)
労働生産性(4~6 月期暫定)
米 3 年国債入札
連邦財政収支(7 月)
米 10 年国債入札
米 30 年国債入札
PPI(7 月)
ミシガン大学消費者信頼感指数(8 月速報)
ニューヨーク連銀製造業業況指数(8 月)
住宅着工・許可件数(7 月)
CPI(7 月)
鉱工業生産・設備稼働率(7 月)
FOMC 議事録(7/26・27)
フィラデルフィア連銀製造業業況指数(8 月)
景気先行指数(7 月)
新築住宅販売件数(7 月)
米 2 年国債入札
中古住宅販売件数(7 月)
米 5 年国債入札
耐久財受注(7 月)
米 7 年国債入札
企業収益(4~6 月期暫定)
GDP(4~6 月期暫定)
個人所得・消費支出(7 月)
S&P/ケース・シラー住宅価格指数
(20 都市・6 月)
カンファレンスボード消費者信頼感指数(8 月)
シカゴPMI指数(8 月)
1
2
6
7
12
13
14
15
16
20
21
22
26
27
28
29
30
欧 州 14 英中銀金融政策委員会(13・14 日)
4
英中銀金融政策委員会(3・4 日)
21 ECB政策理事会
法人企業統計調査(4~6 月期)
新車販売台数(8 月)
毎月勤労統計(7 月速報)
GDP(4~6 月期 2 次速報)
国際収支(7 月速報)
景気ウォッチャー調査(8 月)
第 3 次産業活動指数(7 月)
マネーストック(8 月速報)
企業物価指数(8 月)
法人企業景気予測調査(7~9 月期)
設備稼働率(7 月)
日銀金融政策決定会合(20・21 日)
日銀総裁定例記者会見
貿易統計(8 月)
全産業活動指数(7 月)
資金循環統計(4~6 月期速報)
商業動態統計(8 月速報)
消費者物価(8 月全国・9 月都区部)
鉱工業生産(8 月速報)
労働力調査(8 月)
家計調査(8 月)
労働生産性(4~6 月期改訂)
製造業ISM指数(8 月)
貿易収支(7 月)
雇用統計(8 月)
非製造業ISM指数(8 月)
ベージュブック(地区連銀経済報告)
連邦財政収支(8 月)
米 3 年国債入札
米 10 年国債入札
米 30 年国債入札
経常収支(4~6 月期)
フィラデルフィア連銀製造業業況指数(9 月)
小売売上高(8 月)
PPI(8 月)
ニューヨーク連銀製造業業況指数(9 月)
鉱工業生産・設備稼働率(8 月)
CPI(8 月)
ミシガン大学消費者信頼感指数(9 月速報)
住宅着工・許可件数(8 月)
FOMC(20・21 日)
中古住宅販売件数(8 月)
景気先行指数(8 月)
新築住宅販売件数(8 月)
S&P/ケース・シラー住宅価格指数
(20 都市・7 月)
カンファレンスボード消費者信頼感指数(9 月)
米 2 年国債入札
耐久財受注(8 月)
米 5 年国債入札
企業収益(4~6 月期改訂)
GDP(4~6 月期確定)
米 7 年国債入札
個人所得・消費支出(8 月)
シカゴPMI指数(9 月)
8 ECB政策理事会
15 英中銀金融政策委員会(14・15 日)
*印は期日未定を示す〔予定は変更の可能性があります〕
16
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
今週の金融市場の動き
[海外金利]
ドルLIBOR 3M(%)
ユーロドル金先(Dec16)
5/5
5/6
5/9
0.63180
0.62960
0.62960
0.62810
0.62660
0.62610
▲ 0.00350
99.180
99.170
99.195
99.185
99.180
99.160
▲ 0.010
5/10
5/11
5/12
5/13
前週末比
米国債(10年、%)
1.745
1.779
1.751
1.761
1.737
1.752
▲ 0.027
スワップ金利(10年、%)
1.603
1.629
1.590
1.604
1.581
1.614
▲ 0.015
独国債(10年、%)
0.161
0.144
0.126
0.124
0.126
0.154
0.010
英国債(10年、%)
1.465
1.418
1.411
1.404
1.392
1.404
▲ 0.014
[内外株式]
5/5
ダウ平均(㌦)
5/6
5/9
5/10
5/11
5/12
5/13
前週末比
17,660.71
17,740.63
17,705.91
17,928.35
17,711.12
17,720.50
▲ 20.13
S&P500指数
2,050.63
2,057.14
2,058.69
2,084.39
2,064.46
2,064.11
6.97
NASDAQ総合指数
4,717.09
日経平均(円)
TOPIX(Pt.)
出来高(百万株)
休場
売買代金(億円)
日経JASDAQ平均(円)
4,736.16
4,750.21
4,809.88
4,760.69
4,737.33
16,106.72
16,216.03
16,565.19
16,579.01
16,646.34
16,412.21
305.49
1.18
1,298.32
1,306.66
1,334.90
1,334.30
1,337.27
1,320.19
21.87
2,140.95
1,718.49
2,372.83
2,128.64
2,067.72
2,501.97
361.02
22,385.60
17,317.34
24,297.29
21,875.18
21,713.29
25,395.21
3,009.61
2,469.23
2,493.33
2,509.70
2,521.86
2,525.54
2,525.41
56.18
5/6
5/9
5/10
5/11
5/12
5/13
0.06000
0.06000
[円金利]
5/5
TIBOR 3カ月(%)
ユーロ円金先(Jun16)
新発国債(10年、%)
休場
長国先物(Jun16)
スワップ金利(5年、%)
0.06000
0.06000
0.06000
0.06000
前週末比
0.00000
99.945
99.945
99.945
99.950
99.950
99.950
0.005
▲ 0.120
▲ 0.105
▲ 0.095
▲ 0.105
▲ 0.110
▲0.115
0.010
151.90
151.83
151.80
151.87
151.95
151.93
0.030
▲ 0.073
▲ 0.072
▲ 0.092
▲ 0.091
▲ 0.098
▲ 0.097
▲ 0.024
5/6
5/9
5/10
5/11
5/12
5/13
[為替]
5/5
前週末比
円/$
107.26
107.12
108.32
109.27
108.41
109.02
108.73
1.61
$/EUR
1.1405
1.1404
1.1383
1.1372
1.1426
1.1377
1.1375
▲ 0.0029
円/EUR
122.33
122.17
123.30
124.26
123.89
124.02
123.68
1.51
(注)前週末比は、海外などについては現時点での直近値と前週末値との比較。
東京市場の発行日表示値は終値もしくは 15:00 時点値。
米国 10 年債、米金利スワップ 10 年物は Bloomberg の終値。
日本株出来高・売買代金はそれぞれ東京証券取引所第一部出来高・売買代金。
TIBOR は全銀協発表のユーロ円 TIBOR 平均値。
新発 10 年国債は日本相互証券発表の気配値。
金利先物は東京金融取引所(TFX)のユーロ円 3 ヵ月金利先物。
独・英 10 年国債は Bloomberg の提示する終値。
為替は NY 時間終値(発行日のみ東京時間 15:00 時点、出所:Bloomberg)
。
17
金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
最新リポート一覧
<みずほインサイト>
2016 年 5 月 13 日 サウジアラビア経済は復活するか~実現性が問われる「サウジ版成長戦略」~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/eg160513.pdf
2016 年 5 月 12 日 拡大を続ける FinTech ビジネス~個別事例を踏まえた主要分野の最新動向~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/us160512.pdf
2016 年 5 月 6 日 フィリピン大統領選の論点整理~アキノ改革は次期大統領に受け継がれるか~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/as160506.pdf
2016 年 5 月 2 日 長期停滞リスクの下で米国にとり重要性増す為替相場の行方
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/us160502.pdf
<内外経済見通し>
2016 年 3 月 8 日 2015・16・17 年度 内外経済見通し(2015 年 10~12 月期 GDP2 次速報後改訂)
~2016 年1~3 月期も日本経済は踊り場が続く見通し~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_160308.pdf
2016 年 2 月 16 日 2015・16・17 年度 内外経済見通し
~新興国減速に止まらず世界連鎖不況のリスクも~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_160216.pdf
2015 年 7 月 24 日 内外経済の中期見通し~長期展望も視野に、2020 年までの世界経済の行方~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_150724.pdf
執筆担当者
・市場調査部
武内浩二
野口雄裕
井上 淳
大塚理恵子
坂中弥生
03-3591-1244
03-3591-1249
03-3591-1197
03-3591-1420
03-3591-1242
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
・欧米調査部
小野 亮
吉田健一郎
松本 惇
風間春香
03-3591-1219
03-3591-1265
03-3591-1199
03-3591-1418
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
・経済調査部
有田賢太郎
宮嶋貴之
03-3591-1419
03-3591-1434
[email protected]
[email protected]
当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり、商品の勧誘を目的としたものではありません。
本資料は、当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが、その正確性、確実性を保証
するものではありません。また、本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります。
発行・編集/みずほ総合研究所 調査本部
〒100-0011 東京都千代田区内幸町 1-2-1 TEL.03-3591-1296
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金融市場ウィークリー(2016 年 5 月 13 日号)
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