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練馬区空き家等実態調査報告書

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練馬区空き家等実態調査報告書
練馬区空き家等実態調査
報
告 書
平成 28 年3月
練
馬
区
練馬区空き家等実態調査 報告書
目次
第1章 概要 ........................................................................ 1
1 調査の背景 .................................................................... 1
2
調査の目的 .................................................................... 1
3
空き家の定義 .................................................................. 2
4
練馬区の空き家状況 ............................................................ 3
5
調査概要 ...................................................................... 4
(1)調査フローと効率性 ........................................................ 4
(2)空き家調査 ................................................................ 5
(3)入居率調査 ................................................................ 8
(4)店舗調査 .................................................................. 8
第2章 調査内容 .................................................................... 9
1
調査準備 ...................................................................... 9
2
調査対象 ...................................................................... 9
(1)空き家調査の対象 .......................................................... 9
(2)入居率調査の対象 ......................................................... 10
(3)店舗調査の対象 ........................................................... 10
3
空き家調査の流れ ............................................................. 10
4
調査項目 ..................................................................... 12
(1)空き家調査 ............................................................... 12
(2)入居率調査 ............................................................... 18
(3)店舗調査 ................................................................. 18
5
現地調査手法 ................................................................. 19
(1)事前調査 ................................................................. 19
(2)調査員研修 ............................................................... 19
(3)1巡目調査 ............................................................... 22
(4)2巡目調査 ............................................................... 24
(5)入居率調査および店舗調査 ................................................. 25
6
所有者調査 ................................................................... 26
7 アンケート調査 ............................................................... 27
(1)練馬区建築物アンケート調査票(アンケート1) ............................. 27
(2)練馬区建築物アンケート調査票(アンケート2) ............................. 27
第3章 まとめ ..................................................................... 28
1
調査結果分析 ................................................................. 28
(1)1巡目調査結果 ........................................................... 28
(2)おたずね文の回収率 ....................................................... 29
(3)2巡目調査結果 ........................................................... 30
(4)入居率調査結果 ........................................................... 64
(5)店舗調査 ................................................................. 67
(6)所有者特定 ............................................................... 69
(7)老朽度 C・老朽度 D の家屋の所有者へのアンケート調査結果 .................... 70
(8)老朽度 A・老朽度 B の家屋の所有者へのアンケート調査結果 .................... 91
2
まとめ ...................................................................... 117
(1)空き家等実態調査のまとめ ................................................ 117
(2)調査結果の管理および活用等について ...................................... 119
【資料】
町丁目別の老朽度判定集計 .................................................. 資料-1
町丁目別の主用途集計 ...................................................... 資料-6
町丁目別の構造階数集計(空き家) ......................................... 資料-11
町丁目別の構造階数集計(老朽度判定 A および老朽度判定 B の居住家屋)........ 資料-16
第1章 概要
1 調査の背景
既存の住宅・建築物の老朽化、社会的ニーズの変化および産業構造の変化等に伴い、居住
その他の使用がなされていないことが常態である住宅その他の建築物等が年々増加していま
す。
また、このような空き家等(空家等対策の推進に関する特別措置法(平成 26 年法律第 127
号)第 2 条第 1 項に規定する「空家等」(以下、「空き家等」という。)
)は、今後予想される
人口減少により、さらに増加することが考えられます。こうした空き家等が適切に管理され
ていないことにより、防災・防犯機能の低下、ごみなどの不法投棄等の誘発、火災発生の懸
念、景観・風景の阻害など、多岐にわたる問題が発生しています。
このような状況のなかで、区では適切な管理がおこなわれていない空き家等に対し、既存
法や「練馬区民の安全と安心を推進する条例」に基づき、適正な管理を促進してきました。
一方、空き家等に関する施策に関し、国による基本指針の策定、市町村による空家等対策
計画の作成その他の空き家等に関する施策を推進するために必要な事項を定めることにより、
空き家等に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって公共の福祉の増進と地域の振興
に寄与することを目的として、平成 26 年 11 月 27 日に、「空家等対策の推進に関する特別措
置法(以下、
「空家等対策特別措置法」という。
)
」が公布されました。
2 調査の目的
空き家等がもたらす問題を解消するためには、第一義的には空き家等の所有者等が自らの
責任により対応することが前提となります。
しかし、空き家等の所有者等が経済的な事情等から空き家等の管理を十分に行うことがで
きない場合においては、住民に最も身近な行政主体である各市町村(特別区を含む)が、個
別の空き家等の状況を把握し、地域の実情に応じて、地域活性化等の観点から空き家等の有
効活用、周辺の生活環境に悪影響を及ぼす空き家等については所要の措置を講じるなどの対
策を図っていくことが重要となります。
また、空き家等は、少子高齢化が進展していくなかで、地域のつながり、子育てや高齢者
福祉、新規ビジネス創出などで有効活用することにより、まちづくりにおける優良な資源に
もなり得ると考えられています。
そこで、区では空き家等の実態を把握することがまちづくりを進めていくうえで、必要不
可欠であると考え、区内の空き家等の所在および状態の実態把握ならびにその所有者等の特
定、さらに所有者等の意向把握調査を行いました。その結果を、今後の空き家等に関する対
策を検討するための基礎資料として活用します。
また、適切に管理されていない老朽建築物やいわゆる「ごみ屋敷」についても、近隣住民
や歩行者に危害を与える恐れや、防犯上、衛生上、さらには景観阻害などの懸念から空き家
と同様に調査を行いました。
1
3
空き家の定義
本調査における「空き家」とは、
「住宅・土地統計調査(総務省統計局)」における「空き
家」の定義と同様で、
「居住世帯のない住宅のうち、一時現在者のみの住宅と建築中の住宅を
除いたもの」とします。
なお、本調査における「住宅」とは、一戸建の住宅やアパートのように完全に区画された
建物の一部で、一つの世帯が独立して家庭生活を営むことができるように建築または改修さ
れたものをいいます。
住宅
居住世帯のない住宅
一時現在者のみの住宅
居住世帯のある住宅
空き家
二次的住宅
別荘
その他
賃貸用の住宅
売却用の住宅
その他の住宅
建築中の住宅
居住世帯のない住宅の分類
一時現在者のみの住宅
別荘
二次的住宅
空き家
その他
賃貸用の住宅
売却用の住宅
その他の住宅
建築中の住宅
住宅の種類の定義
昼間だけ使用している,何人かの人が交代で寝泊まりしてい
るなど,そこにふだん居住している者が一人もいない住宅
週末や休暇時に避暑・避寒・保養などの目的で使用される住
宅で,ふだんは人が住んでいない住宅
ふだん住んでいる住宅とは別に,残業で遅くなったときに寝
泊まりするなど,たまに寝泊まりしている人がいる住宅
新築・中古を問わず,賃貸のために空き家になっている住宅
新築・中古を問わず,売却のために空き家になっている住宅
上記以外の人が住んでいない住宅で,例えば,転勤・入院な
どのため居住世帯が長期にわたって不在の住宅や建て替えな
どのために取り壊すことになっている住宅など(注:空き家
の区分の判断が困難な住宅を含む)
住宅として建築中のもので,棟上げは終わっているが,戸締
まりができるまでにはなっていないもの(鉄筋コンクリート
の場合は,外壁が出来上がったもの)
資料:平成 25 年住宅・土地統計調査(総務省統計局)
図1-1 住宅・土地統計調査における空き家の定義
なお、空家等対策特別措置法における「空き家」は、
「建築物又はこれに附属する工作物で
あって居住その他の使用がなされていないことが常態であるものおよびその敷地(立木その
他の土地に定着するものを含む。
)
」となっています。
2
また、空家等対策特別措置法の基本指針では、『「居住その他の使用がなされていない」こ
とが「常態である」とは、建築物等が長期間にわたって使用されていない状態をいい、例え
ば、概ね年間を通して建築物等の使用実績がないことは1つの基準となると考えられる。』と
しています。
今回の調査では、
「概ね年間を通して建築物等の使用実績がない」という点については、所
有者意向調査での判定となります。
また、倉庫等として使用している一戸建ては、空き家として扱わないことが、
「空家等対策
特別措置法」には示されています。今回の調査では居住の有無により空き家であるか否かの
判定を行ったうえで、所有者意向調査により倉庫等として利用していると回答された場合は、
空き家から除外しました。
4
練馬区の空き家状況
平成 25 年住宅・土地統計調査(総務省統計局)における区の空き家総数は、36,150 戸であ
り、そのうち一戸建が 4,650 戸、長屋建・共同住宅・その他が 31,500 戸となっています。
また、区の空き家率は 9.5%であり、全国の空き家率(13.5%)、23 区の空き家率(11.2%)
と比較すると低い水準となっています。
また、区の空き家数および空き家率の推移をみると、空き家数は平成 10 年と比べ約 13%
増加していますが、住宅総数の伸びが著しいため、空き家率については、平成 10 年の 10.8%
から 9.5%へと減少しています。
表1-1 練馬区の空き家数(住宅・土地統計調査)
項目
総数
二次的住宅
賃貸用の住宅
売却用の住宅
その他の住宅
空き家総数
390
26,830
1,430
7,500
36,150
総数
110
310
710
3,510
4,650
一戸建
木造
80
260
710
3,450
4,490
非木造
30
50
-
70
160
(単位:戸)
長屋建・共同住宅・その他
非木造
総数
木造
220
280
60
9,900
16,610
26,520
580
720
140
2,400
3,980
1,580
19,820
31,500
11,680
※四捨五入をしているため、合計が合わない場合がある
資料:平成25年住宅・土地統計調査(総務省統計局)
表1-2 練馬区、全国および 23 区の空き家率
(単位:戸)
項目
空き家総数
住宅総数
空き家率
全国
23区
8,195,600
60,628,600
13.5%
587,320
5,246,470
11.2%
練馬区
36,150
380,910
9.5%
資料:平成25年住宅・土地統計調査(総務省統計局)
3
400,000
空き家総数
住宅総数
380,910
空き家率
350,000
12.0%
11.5%
334,410
323,170
295,580
250,000
11.0%
10.5%
10.8%
10.0%
10.3%
200,000
10.0%
9.5%
150,000
9.5%
100,000
9.0%
50,000
31,900
33,430
33,280
36,150
0
空き家率(%)
住宅総数、空き家数(戸)
300,000
8.5%
8.0%
H10
H15
H20
H25
資料:平成25年住宅・土地統計調査(総務省統計局)
図1-2 区内の住宅総数、空き家数、空き家率の推移
5
調査概要
(1)調査フローと効率性
今回の調査は、図1-3に示すとおり、空き家調査、入居率調査、店舗調査を実施しまし
た。
空き家調査は、現地調査前に空き家および老朽度判定の基準を作成し、それに伴い現地調
査を実施しました。
また、現地調査のほかに所有者調査、アンケート調査などを実施することや、区の住宅の
総棟数は、142,840 棟と非常に多いことから、調査全体を効率的に実施することが求められ
ます。そのため、2段階に分けた現地調査およびタブレット端末を用いた現地調査ツールを
活用し、実施しました。
入居率調査は、共同住宅の概略の入居率を現地にてタブレット端末で調査しました。また、
店舗調査は区内の商店街を中心に店舗の空き状況を現地にてタブレット端末で調査しました。
なお、タブレット端末については、情報管理の面からも有用だと判断しました。
4
【空き家調査】
調査手法検討
5月
判定基準作成
6月
【入居率調査、店舗調査】
8月
調査手法検討
1巡目調査
7月~8月
2巡目調査
9月~11 月
所有者調査
10 月~12 月
アンケート調査
12 月~2月
現地調査
台帳・GIS データ作成
調査結果のまとめ
8月~11 月
2月~3月
3月
図1-3 概略作業フロー
表1-3 区の住宅棟数(住宅・土地統計調査)
(単位:棟)
項目
総数
むね総数
木造
非木造
142,840
122,850
19,990
一戸建 長屋建
共同住宅 その他
112,390
4,920
24,280
1,250
106,760
4,490
11,050
560
5,630
430
13,230
690
資料:平成25年住宅・土地統計調査(総務省統計局)
(2)空き家調査
ア
1巡目調査
1巡目調査は、区内全域の民間建築物を対象としました。対象となった建築物については、
居住の有無による空き家の判定、ごみ屋敷の判定および老朽度判定を行いました。
表1-4 1巡目調査における老朽度判定基準
判定
A
B
C
D
内容
倒壊や建築資材の飛散等の危険が切迫しており、緊急度が極めて高い
(再利用が難しいもの)
ただちに倒壊や建築資材の飛散等の危険性はないが、維持・管理が行き届いておらず、損傷が激しい
(老朽化が見られるもの)
維持・管理が行き届いておらず、損傷も見られるが、当面の危険性はない
(多少の修繕により再利用が可能)
小規模の修繕により再利用が可能
(または修繕がほとんど必要ない)
表1-5 ごみ屋敷の判定基準
・敷地内でごみが散乱、放置(山積みのまま)
、投棄されている
・敷地内のごみで臭気の発生があるもの
5
イ
2巡目調査
2巡目調査の対象は、1巡目調査で空き家、ごみ屋敷、老朽度判定 A および老朽度判定 B
と判定した建築物としました。調査精度の向上および調査結果の均一化を図るため、1巡目
調査とは異なる調査員が、より詳細な調査を実施しました。
1巡目調査
2巡目調査
空き家:外観目視による判定
老朽度判定:A~D
空き家、老朽建築物(AB)、ごみ屋敷のみ
詳細調査を行い、下記に分類
ごみ屋敷:外観目視による判定
空き家(A 判定):
対応が必要
空き家、老朽建築物の抽出
空き家(B 判定):
指導候補
対応が必要な可能性あり
空き家(CD 判定):
利活用候補
居住有り(A 判定):
対応が必要
居住有り(B 判定):
指導候補
対応が必要な可能性あり
ごみ屋敷:
対応が必要
図1-4 現地調査フロー
ウ アンケート調査
2巡目調査において、空き家、ごみ屋敷、老朽度判定 A および老朽度判定 B と判定された
建築物については、登記簿による所有者調査を実施しました。所有者が特定できた建築物の
所有者へ、アンケート調査を行いました。
なお、アンケート調査は、2種類に分類し実施しました。
6
○アンケート1(利活用の可能性がある建築物)の調査項目
① 建物の現状について
② 築年数
③ 維持・管理について
④ 今後の活用方法について
⑤ 地域利用のための改修可否について
⑥ 売却・賃貸の募集について
⑦ 売却・賃貸を募集しない理由
⑧ 家財道具を残している理由
⑨ 今後の活用で困っていること
⑩ 有効活用に関する支援策について
など
○アンケート2(利活用の可能性が低いと考えられる建物)の調査項目
① 築年数
② 建物の現状について
③ 空き家になる以前の利用形態
④ 空き家になった時期
⑤ 空き家になったきっかけ
⑥ 維持・管理について
⑦ 維持・管理を行わない理由
⑧ 建物の状態について
⑨ 建物の今後について
⑩ 解体する予定の有無について
⑪ 売却先の募集について
⑫ 売却先を募集していない理由
⑬ 建物で困っていること
⑭ 必要な支援策について
など
7
表1-6 アンケート送付数(通)
居住あり(通)
空き家(通)
老朽度判定 A
28
87
老朽度判定 B
-
247
老朽度判定 C
-
234
老朽度判定 D
-
509
※ごみ屋敷を含む
※複数の建物を所有している場合は、まとめて1通としている。ただし、アンケートの種類が異なる
場合は、アンケートごとにそれぞれ1通ずつ送っている。
アンケート1【利活用】
アンケート2【老朽家屋】
(3)入居率調査
平成 25 年住宅・土地統計調査では「長屋建・共同住宅・その他」の空き家数が 31,500 戸
となっています。
住宅・土地統計調査における「長屋建・共同住宅・その他」の空き家数は、区内の全空き家
数の約 87%を占めており、共同住宅の空室の状況を把握しておくことは、今後の区の住宅施
策等にとって重要なことです。
ただし、共同住宅の空室の状況を調査するには、戸建て等の建築物と比較して、判定方法
が複雑となり、判定が非常に難しいものとなります。
そこで、今回の調査では、区内に立地するマンション・アパート等の共同住宅について、
外観目視により概略の入居率を調査することとしました。
なお、入居率は、入居多数(概ね8割以上)
、入居半数(概ね7~3割)
、入居ほぼ無し(概
ね2割以下)の3段階に分類しました。
なお、
「入居なし(全室空室)
」の共同住宅は、空き家調査で把握するため、入居率調査で
は対象外としました。
(4)店舗調査
少子高齢化対策、地域のつながり創出などの観点からは、空き店舗は有用なストックとし
て活用の可能性が考えられます。
そこで、区内の商店街を中心に店舗の調査を実施することとしました。
なお、専用商業施設の空き店舗については、空き家調査で把握するため、店舗調査では店
舗併用住宅を調査対象とし、基本的にシャッターが閉まっている店舗、貸し店舗等の案内表
示があるものを調査しました。
8
第2章 調査内容
1 調査準備
現地調査に際し、以下の資料を参考に机上にて確認作業を実施し、現地調査対象となる建
築物を抽出しました。
また、
現地調査
(1巡目調査)に使用する調査図面を「東京都縮尺 1/2,500
地形図(MMT)
」標準データファイルを背景に作成しました。
表2-1 使用した資料一覧
資料名
使用用途
平成 23 年度東京都土地利用現況調
査データ
「東京都縮尺 1/2,500 地形図(MM
T)
」標準データファイル
統合型 GIS データ
ゼンリン住宅地図(練馬区全域)
ブルーマップ(練馬区全域)
・対象物件の階数、構造や従前の用途を確認する
・公共施設等の対象外の施設を抽出する
・対象家屋の母数を確認する
・調査対象の位置を確認するための背景として使用
・調査結果集計単位の区域を確認する
・対象物件の住居表示を確認する
・対象物件の地番を確認する
図2-1 調査図面サンプル
2
調査対象
(1)空き家調査の対象
空き家調査の調査対象範囲は区内全域とし、公共施設等を除いた建築物を対象にしました。
公共施設等とは、平成 23 年度東京都土地利用現況調査における官公庁施設、教育文化施設、
9
厚生医療施設および供給処理施設のことをさします。また、建築物以外のカーポートや簡易
倉庫等は現地調査にて判断し、調査対象外として扱っています。区内全域で調査対象となっ
た建築物は、付属屋を含む 148,713 棟となりました。
その他、平成 26 年度以前に区が把握していた空き家やごみ屋敷の情報も別途記録し、現地
にて調査を行いました。
表2-2 東京都土地利用現況調査における公共用地の土地・建物用途分類
公共用地
官公庁施設
官公署・出先機関、警察署・派出所、消防署、郵便局、税
務署、裁判所、大公使館
教育文化施設
幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学、専修学校、各
種専門学校、研修所、研究所、美術館、博物館、図書館、
公会堂、寺社、教会、町内会館、自動車教習所
厚生医療施設
病院、診療所、保健所、保育所、託児所、高齢者福祉施設、
障害者福祉施設、児童福祉施設
供給処理施設
上下水道施設、電力供給施設(発電所、変電所)、都市ガ
ス供給施設、卸売市場、ごみ焼却施設、廃棄物処理施設、
下水道施設、と蓄場、火葬場
資料:東京の土地利用平成 23 年東京都区部(東京都都市整備局)
(2)入居率調査の対象
調査対象範囲は区内全域としました。その中で対象となるのは、建物用途が共同住宅かつ
建築面積が 50 ㎡以上の建物としました。建築面積を 50 ㎡以上としたのは、50 ㎡未満の建物
は一戸建である可能性が高いため、空き家調査の対象に含まれるためです。
区内全域で調査対象となった建築物は、約 29,200 棟となりました。
(3)店舗調査の対象
調査対象範囲は練馬区商店街連合会に加盟している商店会の区域とし、練馬区商店街マッ
プをもとに範囲を設定しました。
対象建物は従前の用途が店舗併用住宅と現地調査にて判定できたものとしました。また、
(2)入居率調査の調査対象である共同住宅の1階部分にある店舗も調査対象としました。
3 空き家調査の流れ
空き家調査の流れは、図2-2に示すとおりです。
現地調査は、調査の効率性および精度を確保するため、二段階調査としました。
現地調査において、空き家および老朽度判定 A の居住家屋、ごみ屋敷と判定された建築物
について、登記簿による所有者調査を実施し、所有者が特定できた建築物の所有者へアンケ
ート調査を行いました。
10
事前準備
調査実施計画の作成
プレ調査の実施
空き家、危険度、ごみ屋敷の判定基準の確認
1巡目調査
空き家の判定(居住あり、居住なし)
一次危険度判定(A,B,C,D判定、ごみ屋敷)
居住あり
A,B判定
居住なし(空き家)
A,B,C,D判定
ごみ屋敷
居住あり
C,D判定
2巡目調査
二次危険度判定
建築物の傾斜、基礎、外壁、屋根、その他、(ごみ屋敷)
居住あり:A判定
空き家:A判定
居住あり:B判定
指導候補
対応が必要な可能性あり
対応が必要
対応が必要
空き家:B判定
指導候補
対応が必要な可能性あり
空き家:C,D判定
利活用候補
所有者調査
地番抽出(ブルーマップ)
土地・建物登記事項要約書公用請求
(公図も含む)
所有者氏名と所在地の特定
アンケート調査
空き家:A,B判定
居住あり:A判定
空き家:C,D判定
アンケート票の設計
アンケート票の設計
老朽建築物の維持・管理等
に関するアンケート調査
空き家の利活用、維持・管理等
に関するアンケート調査
居住なし
居住あり
居住なし
空き家・老朽建築物台帳及び
GISデータの作成
図2-2 調査作業フロー図
11
居住あり
ごみ屋敷
一巡目調査
1 空き家の判定
2 老朽度(A~D)、ごみ屋敷の判定
空
ご
み
空 空
空 空
居住あり
空き家
老朽度高い(A、B)
ごみ屋敷
全戸空き室
普通の家
ごみ屋敷G
入居有り
居住あり
老朽度低い(C、D)
老朽度A~D
二巡目調査
1 空き家の詳細判定
2 建物の老朽度を詳しく調査、ごみ屋敷の判定
空き家
居住あり
老朽度A
老朽度B
ごみ屋敷G
老朽度A
老朽度B
老朽度D
老朽度C
老朽度
アンケート
高
A
B
C
D
低
図2-3 現地調査およびアンケート対象のイメージ
4 調査項目
(1)空き家調査
ア
空き家の判定項目
本調査における空き家とは、第1章
3 空き家の定義で示すとおり、
「居住世帯のない住
宅のうち、一時現在者のみの住宅と建築中の住宅を除いたもの」としました。
空家等対策特別措置法における「空家等」は、
「建築物又はこれに附属する工作物であって
居住その他の使用がなされていないことが常態であるものおよびその敷地(立木その他の土
地に定着するものを含む。
)
」となっています。基本指針では、『「居住その他の使用がなされ
ていない」ことが「常態である」とは、建築物等が長期間にわたって使用されていない状態
をいい、例えば、概ね年間を通して建築物等の使用実績がないことは1つの基準となると考
えられる。
』となっています。
これに準じ、本調査において建築物の一部でも使用している場合は「現に使用している(居
住している)
」ものとして扱い、
「空き家」としては扱わないこととしました。
なお、共同住宅においては、一戸も使用していない場合を「空き家」とし、一戸でも使用
状態にあれば空き家から除外しました。
また、マンション敷地内集会所、新築のビルなども空き家として扱わず、除外しました。
空き家の判定については、下記の項目に基づき外観目視により総合的に判定しました。
12
表2-3 空き家の判定項目
項目
建 築物
敷地
その他
イ
主眼点
出入口
施錠・扉の状況、侵入防止の措置、表札がないなど
窓・外壁・屋根
破損、雨戸、侵入防止の措置、カーテンがないなど
郵便受け
放置郵便物、塞ぎなど
電気メーター
通電の有無(メーターから線が抜けているか)
ガスメーター
通ガスの有無
雑草の繁茂
敷地の管理状況
車庫・駐車場
自動車・自転車の放置、ガレージの状況
空き家の看板
移転のお知らせ、不動産業者等の看板・貼り紙
その他
特記すべき事項
住宅・土地統計調査と本調査の違い
国の住宅・土地統計調査(総務省統計局)では空き家を戸数で数えています。そのため、
共同住宅の場合、空き家の数は空き部屋の数を示しています。
一方、空家等対策特別措置法では、空き家は「建築物又はこれに附属する工作物であって
居住その他の使用がなされていないことが常態的であるもの」と定められており、部屋では
なく「棟」を基本単位としています。そのため、共同住宅の場合は、全ての部屋が空いてい
る場合に限り空き家となります。
つまり、共同住宅においては、図2-4に示すように国の住宅・土地統計調査と本調査では、
空き家の数え方が大きく異なります。
図2-4 空き家数の算出方法
13
ウ
空き家の調査項目
2巡目現地調査における詳細な空き家の調査項目は以下のとおりとしました。
表2-4 空き家の調査項目(2巡目調査)
調査項目
調査方法
判定内容
備考
利活用を検討する場合、庭の有無、広さにより用
途が異なる可能性があるため、以下の想定により
庭の広さの判定基準を設定しました。
0.5m
10m
3.62m
敷地面積:100m2
建ぺい率:50%
建築面積:50m2
あり(35m2 以上、
35m2 未満)
、なし
8.5m
10m
庭の広さ
目視、
地図
0.5m
5.88m
庭の広さ:
3.62×10
=36.2m2
≒35m2
1m
前面道路
樹木の張出し
目視
あり、なし
駐車場
目視
あり、なし
接道状況
目視
(間口)
(計測)
接道状況
(前面道路)
目視
(計測)
2m 未満
2~4m
4m 以上
2m 未満
2~4m
4m 以上
接道状況については、建築物を建築する際には、
敷地が基本的に幅員4m 以上の道路に幅2m 以上
で接する必要があります。
また、空き家の利活用等で福祉系の施設とする場
合、車いす2台がすれ違いできる幅を確保すると
いうことで、2m 未満、2~4m、4m 以上を現地
で判定することとしました。
14
エ
老朽度判定基準
建築物の老朽度については、A・B・C・D の4段階で評価を行いました。
1巡目調査では、建築物の全体的な状況から、以下のような老朽度判定基準に基づき判定
を行いました。
表2-5 1巡目調査における老朽度判定基準
判定
A
B
C
D
内容
倒壊や建築資材の飛散等の危険が切迫しており、緊急度が極めて高い
(再利用が難しいもの)
ただちに倒壊や建築資材の飛散等の危険性はないが、維持・管理が行き届い
ておらず、損傷が激しい
(老朽化が見られるもの)
維持・管理が行き届いておらず、損傷も見られるが、当面の危険性はない
(多少の修繕により再利用が可能)
小規模の修繕により再利用が可能
(または修繕がほとんど必要ない)
2巡目調査では、建築物の状況を詳細に調査しました。調査項目は、
(ア)建築物の傾斜(イ)
基礎の状況(ウ)外壁の状況(エ)外部の状況(オ)屋根の状況(カ)その他としました。
それぞれの項目で次項の表で示した判定基準に基づき A~D の判定を行い、総合評価を行い
ました。なお、調査項目(ア)~(カ)の中で最も老朽度の高い項目をもって総合評価とし
ました。
15
表2-6 2巡目調査における老朽度判定基準
木造
非木造
(ア)建築物の傾斜(全体)
建築物に著しい傾斜が見られ、倒壊等のおそれがある
A
(建物の傾きが高さに比して概ね 1/20 を超える)
B
全体的にたわみがみられる
C
一部にたわみがみられる
D
傾斜は認められない
不明
(イ)基礎の状況
基礎がない、基礎・土台の腐敗・破損・変形が著しい
A
シロアリ被害が著しい
不同沈下がある
B
基礎・土台の腐朽、破損、変形が目立つ
基礎にひび割れが目立つ
C
一部にひび割れが発生している
一部にひび割れが発生している
D
異常は認められない
不明
(ウ)外壁の状況
外壁の仕上げ材料の剥落・腐朽・破損により著しく
ひび割れが著しい・崩落している
A
下地が露出しているもの
壁を貫通する穴を生じているもの
外壁の仕上げ材料の剥落・腐朽・破損により下地の 外壁の仕上げ材料の錆びやひび割れが発
B
一部が露出している
生している
C
ひび割れが発生しているが、危険性は認められない
一部にひび割れが発生している
D
異常は認められない
不明
(エ)外部の状況
A
看板、給湯設備、屋上水槽、バルコニー、手すり等で落下の危険性が高いもの
B
看板、給湯設備、屋上水槽、バルコニー、手すり等の支持部分が著しく腐食しているもの
C
看板、給湯設備、屋上水槽、バルコニー、手すり等の支持部分が多少腐食しているもの
D
異常は認められない
不明
(オ)屋根の状況
屋根が著しく変形したもの又は穴が開いているもの
A
屋根ぶき材料に著しい脱落があるもの
軒の裏板、たる木等が腐朽している又は著しく脱落しているもの
屋根ぶき材料に多少の脱落があるもの又は軒のたれ下がったもの(たわみ)
B
(瓦ぶき屋根においては、瓦にずれが生じているもの)
軒の裏板、たる木等の一部に脱落があるもの
C
屋根ぶき材料の一部にずれがある(瓦ぶき屋根を除く)
D
異常は認められない
不明
(カ)その他
敷地内でごみが散乱、放置(山積みのまま)、投棄されているもの
敷地内のごみで臭気の発生があるもの
多数のネズミやハエが発生し、近隣住民の日常生活に支障があるもの
立木が建築物の全面を覆うほど茂っている
立木が道路等にはみ出し歩行者等の通行を妨げているもの
立木の腐朽、倒壊、枝折れ等が生じ、近隣の道路・家屋等に大量に散らばっているもの
門、塀にひび割れ、破損が生じているもの、傾斜しているもの(目視で明らかなもの)
A
門扉が施錠されておらず不特定のものが容易に侵入可能なもの
多数の窓ガラスが割れたまま放置されているもの
土砂が大量に流出しているもの
空き家に住みついた動物の鳴き声その他の音が頻繁に発生しているもの
動物の糞尿その他の汚物が放置されているもの
その他周辺住民の日常生活に支障を及ぼし、生活環境に悪影響を及ぼすもの
擁壁のひびが著しいもの
16
オ
ごみ屋敷の確認項目
ごみ屋敷の確認項目は以下のとおりとしました。
表2-7 ごみ屋敷の確認項目
ごみの状況
建屋内、建屋外、敷地内、敷地外
隣地への越境、圧迫の有無
生ごみ、紙類、廃プラスチック類、家具、家電、鉄・
アルミ等の金属類、その他
-
(空き家調査項目を実施)
(老朽度判定を実施)
ごみの種類
臭い
居住の有無
老朽度
カ
その他の調査項目
その他の調査項目として、現地調査では以下の項目について、調査を実施しました。
・建築物の主用途
建築物の用途については、以下の表の分類に基づき確認しました。
表2-8 建物用途分類表
住宅用地
独立住宅
集合住宅
事務所建築物
商業用地
専用商業施設
住商併用建築物
宿泊・遊興施設
専用工場
工業用地
住居併用工場
倉庫・運輸関係施設
専用戸建住宅、住宅を主とする塾・教室・医院等の併用建築物
公団・公社・公営住宅、アパート、マンション、独身寮、寄宿舎、家族寮、
長屋、テラスハウス、タウンハウス
事務所、営業店舗(銀行、証券会社等)
、新聞社、放送局、NTT、計算セン
ター、医師会館
専用商業施設(住宅を含まないもの)
、デパ-ト、ス-パ-マ-ケット、小売
店舗、卸売店舗、ガソリンスタンド、飲食店、公衆浴場、サウナ
住居併用店舗・事務所(物販・飲食・美容理容等の店舗、問屋、税理・会計・
司法・不動産・給排水・塗装・建築などの事務所)
住居併用作業所付店舗(とうふ・菓子・パン等の自家用製造販売)
ホテル、旅館、ユースホステル、バンケットを主とする会館、バー、キャバ
レー、ナイトクラブ、料亭、待合、ソープランド、モーテル、パチンコ店、
麻雀屋、ビリヤード、ゲームセンター、カラオケボックス、ダンス教習所
右記の専用工場、専用作業所
工場、作業所、生コン工場、精米工場、
自動車修理工場、洗濯作業を伴うクリ
右記の併用工場、作業所併用住宅
ーニング
自動車車庫、駐輪場、(ただし事務所・住宅に付属する車庫は含まない。)、
パーキングビル、バスターミナル、トラックターミナル、(上屋又は事務所を
伴うもの)、バス・タクシー・トラック車庫、倉庫、屋根付き資材置き場、流
通センター、配送所
資料:東京の土地利用平成 23 年東京都区部(東京都都市整備局)
・建築物の主構造
建築物の構造については、木造・非木造を目視にて確認しました。
・建築物の階数
建築物の階数については、当該建築物の地上階を目視にて確認しました。
17
(2)入居率調査
入居率の判定要素は以下のとおりとしました。
表2-9 入居率の判定要素
入居多数(概ね8割以上)
ポストの塞ぎ、パラボラアンテナ、ベ
入居半数(概ね7~3割)
ランダの荷物、カーテン、洗濯物・物
入居ほぼ無し(概ね2割以下) 干し竿 など
図2-5 入居率判定イメージ
(3)店舗調査
現地調査にて、シャッターが閉まっているか、貸し店舗(For Rent 等)の案内表示が設置
している場合を空き店舗と判定しました。
18
5
現地調査手法
(1)事前調査
現地調査実施に際し、小竹町二丁目をサンプル区域とし、事前調査を実施しました。調査
では、空き家の判定項目および老朽度判定基準の確認を行いました。
実施日:平成 27 年6月 24 日
実施場所:小竹町2丁目
図2-6 事前調査実施サンプル区域
表2-10 1巡目調査、2巡目調査(最終結果)との比較
老朽度
A
居住の有無
1巡目調査
2巡目調査
無
4
2
有
0
0
無
3
5
有
2
2
C
無
6
2
D
無
2
2
合計
17
13
空き家合計
15
11
B
(2)調査員研修
1巡目調査および2巡目調査の実施にあわせ、それぞれ調査員研修を行いました。
19
表2-11 1巡目調査員研修実施概要
実施日・参加者数
社内研修
平成 27 年6月 19 日
(参加者 10 名)
現地研修
平成 27 年6月 24 日
(参加者 14 名)
研修内容
【使用資料】
現地調査マニュアル、老朽度判定基準、緊急連絡網等
・調査図への記入方法
・老朽度判定基準
・空き家判定基準
・おたずね文の投函について
・緊急時の対応
・住民に声をかけられた際の対応
・身分証等の取り扱いについて
・熱中症対策
【使用資料】
現地調査マニュアル、老朽度判定基準、調査図
・老朽度判定基準の確認
・空き家判定基準の確認
・調査図への記入の実践
表2-12 2巡目調査員研修実施概要
実施日
研修内容
社内研修
平成 27 年9月1日
(参加者 8名)
現地研修
平成 27 年9月1日
(参加者 8名)
【使用資料】
現地調査マニュアル、老朽度判定基準、タブレット(調査アプ
リ搭載)、アプリ操作マニュアル
・タブレットアプリ操作方法
・写真撮影基準
・老朽度判定詳細基準の確認
・空き家判定詳細基準の確認
・緊急時の対応
・住民に声をかけられた際の対応
・身分証等の取り扱いについて
・熱中症対策
・タブレット操作時の注意について(歩行者、車)
・1巡目調査の漏れがないか周囲を確認することについて
【使用資料】
現地調査マニュアル、老朽度判定基準、タブレット(調査アプ
リ搭載)、アプリ操作マニュアル
・老朽度判定詳細基準の確認
・空き家判定詳細基準の確認
・タブレット操作の実践
・1巡目調査の漏れがないか周囲を確認
図2-7 現地調査研修実施状況
20
現地集合(9時)
・身分証
・腕章
・住宅地図
・筆記用具
・傘
・緊急連絡表
・区民への周知用チラシ
・安全確認(KY 活動※)
・現地確認
(行先、移動手段)
・持ち物確認
・身分証を着用
身分証
腕章
公共交通にて移動
現地到着
腕章を着用
調査(昼休憩 12~13 時の1時間)
調査終了
腕章を外す
身分証
集合(16 時)
腕章
報告
終了(17 時)
服装は作業着
を着用する。
※KY 活動: 危険予知(K(危険)Y(予知))活動とは、現場で作業
を開始する前に、その作業に伴う危険に関する情報を
お互いに出し合い、話し合って共有化し、危険のポイ
ントと行動目標を定め、作業の要所要所で指差し呼称
を行って安全を確認してから行動するものです。
住宅地図、緊急連絡表等
図2-8 現地調査の流れ
21
調査実施機関
練馬区 都市整備部建築課 建築企画係
連絡先:03-5984-1323(ダイヤルイン)
⑤
調査責任者
国際航業株式会社
社会インフラ部 (042-307-7699)
まちづくりグループ
都市空間マネジメントグループ
国際航業(株)
⑥
緊急時連絡網
④
現場管理責任者
国際航業株式会社
社会インフラ部
まちづくりグループ
担当者
②
緊急事態当事者
③ ※必要に応じて適宜
①
救急
<警察>
<消防>
練馬警察署
03-3994-0110
光が丘警察署
03-5998-0110
石神井警察署
03-3904-0110
練馬消防署
03-3994-0119
光が丘消防署
03-5997-0119
石神井消防署
03-3995-0119
①~③は、状況に応じて順序が入れ替わる可能性がある。
図2-9 現地調査員緊急連絡網(サンプル)
(3)1巡目調査
1巡目調査は、区内の対象建築物 148,713 棟について、公道から外観目視による調査を実
施しました。空き家、ごみ屋敷および老朽度の判定を行い、携行する地図に居住の有無、ご
み屋敷および老朽度を記入しました。
空き家の判断がつかないものについては、空き家であるかを確認するために、建物の利用
状況確認に関するお願いとした「おたずね文」をポストに投函しました。投函した建築物の
22
居住者または所有者より問い合わせがあった場合、おたずね文に付与された ID から建築物を
特定し、居住ありの判定としました。
実施期間:平成 27 年7月1日~8月 31 日
表2-13 判定と記入する文字・記号の対応表
判定 A または B
赤字で文字記入
判定 C または D
黒字で文字記入
ごみ屋敷(G)
赤字で文字記入
空き家
赤〇を記入
空き家でない
黒〇を記入
滅失(地図上にあって実際に存在しない) 赤×を記入
対象外(駐輪場や倉庫)
●(塗りつぶし)を記入
不可視(存在の有無を目視できない場所) 黒×を記入
※記入例
例 判定 A で空家
判定 D で空家でない
A
ごみ屋敷で空家
G
D
判定 D で空家
D
23
(4)2巡目調査
実施期間:平成 27 年9月1日~10 月 31 日
2巡目調査では、1巡目調査で空き家、ごみ屋敷、老朽度判定 A および老朽度判定 B 判定
となった建築物のデータ(位置情報含む)を、専用の現地調査ツールをインストールしたタ
ブレット端末に搭載しました。このタブレット端末を利用して、公道からの外観目視による
調査を実施しました。
調査員は精度および調査結果の均一化を図るため、1巡目調査とは異なる調査員が実施し、
より精度の高い詳細調査を実施しました。
空き家の判定については、
「空き家の判定項目」にチェックを行い、空き家と判定した理由
上位3項目について記録しました。ごみ屋敷の判定については、
「ごみ屋敷の確認項目」にチ
ェックを行い、記録しました。老朽度の判定については、
「老朽度判定基準」を参考に建築物
の傾斜、基礎、外壁、外部、屋根、その他の各項目にチェックを行い、記録しました。
さらに、接道状況、ごみ屋敷などの「空き家の調査項目」についても、確認を行いました。
なお、2巡目調査では、対象建築物の外観全景写真を撮影するとともに、破損箇所など老
朽状況や、ごみ屋敷の状況が明瞭にわかるように撮影を行いました。
調査は基本的に徒歩による調査とし、特にタブレット端末入力や写真撮影時は周辺の状況
に十分注意しました。
タブレット端末操作画面
タブレット端末操作画面
図2-10 タブレット端末使用イメージ
24
(5)入居率調査および店舗調査
対象となる共同住宅および商店街の区域をプロットした地図を用意し、調査した建築物に
は以下の記入を行いました。
表2-14 記入項目等
店舗併用住宅で貸し店舗の表示有り
赤●を記入
全景と表示を撮影
入居多数(概ね8割以上)の共同住宅
「C」を記入
撮影なし
入居半数(概ね7割~3割)の共同住宅
赤で「B」を記入
全景を撮影
入居ほぼ無し(概ね2割以下)の共同住宅
赤で「A」を記入
全景を撮影
25
6
所有者調査
2巡目調査により空き家、ごみ屋敷、老朽度判定Aおよび老朽度判定Bと判定された建築
物について、所有者の特定を行いました。所有者の特定作業は、以下の順序で実施しました。
①対象建築物の地番抽出
ブルーマップより該当すると思われる地番を抽出する。
②登記事項要約書の公用請求
ブルーマップより抽出した地番の土地・建物の登記事項要約書を公用請求する。なお、登
記事項要約書だけでは特定することが困難な場合があるため、公図も同時に公用請求する。
③所有者の特定
登記事項要約書、公図より対象建築物の所有者の特定を行う。
老朽度判定 A および老朽度判定 B の居住家屋
空き家、ごみ屋敷
登記簿なし
建物登記簿あり
不特定
特定
老朽度判定 A 居住家屋、
空き家、ごみ屋敷
アンケート送付
老朽度判定 B 居住家屋
アンケート未送付
【理由】
・ 建物図面と地図上の建物が大
きく異なる(形状、階高等)
・ 地番は整合していると思われ
るが、建築物が明らかに異なる
アンケート回答
図2-11 所有者特定フロー
26
7
アンケート調査
(1)練馬区建築物アンケート調査票(アンケート1)
利活用可能な建築物の有効活用を推進するために、所有者へ今後の管理や活用等の意向に
ついて郵送によるアンケートを実施しました。2巡目調査結果において老朽度判定 C の空き
家および老朽度判定 D の空き家を対象に行いました。
表2-15 アンケート実施時期
発送回
発送日
回収期限
第1回目
平成 27 年 12 月7日
平成 28 年1月8日
第2回目
平成 27 年 12 月 21 日
平成 28 年1月8日
第3回目
平成 28 年1月 22 日
平成 28 年2月 19 日
第4回目
平成 28 年2月 15 日
平成 28 年3月4日
(2)練馬区建築物アンケート調査票(アンケート2)
本アンケートは、適切な管理が必要と判定した建築物の所有者へ今後の管理の意向や利用
したい制度等について郵送によるアンケートを実施しました。老朽度判定 A の空き家、老朽
度判定 B の空き家および老朽度判定 A の居住家屋を対象に行いました。
表2-16 アンケート実施時期
発送回
発送日
回収期限
第1回目
平成 27 年 12 月7日
平成 28 年1月8日
第2回目
平成 27 年 12 月 21 日
平成 28 年1月8日
第3回目
平成 28 年1月 22 日
平成 28 年2月 19 日
第4回目
平成 28 年2月 15 日
平成 28 年3月4日
27
第3章 まとめ
1 調査結果分析
(1)1巡目調査結果
1巡目調査の結果、老朽度判定 A、老朽度判定 B および空き家の総数は、3,989 件であり、
そのうち空き家は、2,098 件でした。
また、ごみ屋敷は 31 件(居住有り 17 件、空き家 14 件)でした。
表3-1 1巡目調査結果
(単位:棟)
町名
練馬
桜台
羽沢
小竹町
旭丘
栄町
豊玉上
豊玉北
豊玉中
豊玉南
貫井
向山
中村北
中村
中村南
三原台
谷原
高野台
富士見台
南田中
石神井町
下石神井
上石神井南町
上石神井
石神井台
関町北
関町東
関町南
立野町
大泉学園町
大泉町
東大泉
南大泉
西大泉
西大泉町
旭町
光が丘
田柄
春日町
高松
土支田
北町
錦
平和台
氷川台
早宮
総計
A
B
居住有 空き家 居住有 空き家
2
11
59
11
5
4
53
11
2
2
9
1
8
18
3
7
19
3
3
16
1
8
1
1
26
10
1
28
9
5
4
9
8
39
9
1
16
2
8
4
13
5
1
6
11
3
2
3
17
1
3
2
44
8
1
22
10
2
14
7
2
4
26
4
2
3
61
4
4
5
48
17
7
14
114
19
20
4
2
11
77
22
4
10
27
14
7
7
4
1
2
12
2
8
30
6
2
8
1
1
5
97
35
22
25
175
25
3
8
89
8
5
5
36
29
3
1
118
35
ごみ屋敷(G)
空き家
C,D
空き家 居住有 空き家 合計
42
2
66
62
77
21
24
22
33
23
1
34
11
15
5
5
21
32
32
42
14
18
4
21
1
3
2
11
4
13
9
13
17
1
1
28
27
1
37
22
1
2
33
13
21
11
1
18
40
1
62
39
1
72
6
2
10
28
61
69
93
22
33
7
20
20
34
10
13
78
2
3
121
63
2
2
115
42
2
58
38
1
73
33
69
2
4
39
11
28
2
1
2
3
4
1
1
11
12
1
5
13
7
14
1
7
246
66
49
14
57
44
12
29
35
64
1,761
35
25
8
17
36
8
10
7
8
502
111
64
21
27
92
28
51
12
44
1,336
5
113
28
2
1
1
1
17
14
総計
127
135
35
51
53
31
13
59
70
23
69
20
32
25
32
76
61
48
49
82
115
194
32
140
124
40
22
66
21
221
314
152
114
190
43
84
157
101
30
49
141
43
76
21
59
2,098
225
153
46
109
189
56
106
57
128
3,989
また、
空き家
(
「ごみ屋敷」
を除く)
の内訳をみると、老朽度判定 A の空き家は、
246 件
(11.8%)、
老朽度判定 B の空き家が 502 件(24.1%)となりました。
老朽度判定A,
246棟, 11.8%
老朽度判定B,
502棟, 24.1%
老朽度判定C,D,
1,336棟, 64.1%
図3-1 1巡目調査における空き家の老朽度の内訳
(2)おたずね文の回収率
1巡目調査で空き家の判断がつかないものについては、空き家であるかを確認するため、
「建物の利用状況確認に関するお願い」
(おたずね文)を郵便受け等に投函しました。
その結果、26 棟の建物について連絡があり、そのうち 14 棟が居住有りであることが判明
しました。
配布数に対する連絡があった建物の率をみると、4.5%であるが確実に利用状況が把握でき
る手段として効果的であったといえます。
表3-2 おたずね文の効果
配布数
576 通
連絡有り
26 棟
居住有りと判明
14 棟
配布数に対する連絡ありの率
4.5%
29
(3)2巡目調査結果
2巡目調査は、1巡目調査で老朽度判定 A、老朽度判定 B、ごみ屋敷および空き家となった
建物について、
「空き家の判定項目」
、
「ごみ屋敷の確認項目」、
「老朽度」
、さらに「庭の広さ」、
「樹木の張出し」
、
「駐車場」
、
「接道状況(間口、前面道路)」等について調査を行いました。
その結果、老朽度判定 A、老朽度判定 B および空き家、ごみ屋敷の総数は、2,331 棟であり、
そのうち空き家は、1,507 棟でした。
また、
1巡目調査の結果と比較すると、
空き家で約 70%、
老朽度判定 A の居住家屋で約 60%、
老朽度判定 B の居住家屋で約 40%となり、2巡目調査の方が少なくなるという結果になりま
した。
一方、
「ごみ屋敷」に関しては、1巡目調査では老朽度判定 A または老朽度判定 B に包含さ
れていたものが、2巡目調査で詳細に調査され、
「ごみ屋敷」に分類されたことから多くなっ
ています。
※
2巡目調査結果は、所有者アンケートで「居住のための住宅」や「物置・倉庫
として利用」
、
「1年未満の空き家」等と回答した方の建物については、空き家
からは除外しているため、本調査における最終的な調査結果です。
表3-3 1巡目調査と2巡目調査の比較
老朽度
判定
A
B
C
D
ごみ屋敷
空き家合計
A
B
ごみ屋敷
居住家屋合計
総計
居住
の有無
①1巡目調査 ②2巡目調査
(棟)
(棟)
246
211
502
369
無
325
(空き家)
1,336
602
14
-
2,098
1,507
113
71
有
1,761
723
17
30
1,891
824
3,989
2,331
30
②/①率
85.8%
73.5%
69.4%
-
71.8%
62.8%
41.1%
176.5%
43.6%
58.4%
次に、空き家の内訳をみると、老朽度判定 A の空き家は、211 棟(14.0%)
、老朽度判定 B
の空き家が 369 棟(24.5%)となり、割合は1巡目調査とほぼ同じとなりました。
老朽度判定A,
211棟, 14.0%
老朽度判定D,
602棟, 39.9%
老朽度判定B,
369棟, 24.5%
老朽度判定C,
325棟, 21.6%
図3-2 2巡目調査における空き家の老朽度の内訳
ア
地域別の空き家および老朽度判定 A、老朽度判定 B 等の集計について
a.空き家
地域別の空き家の棟数をみると、田柄が 116 棟で最も多く、次いで大泉学園町が 97 棟、
大泉町が 96 棟、西大泉が 80 棟となっています。
また、建築物棟数に占める空き家の割合では、栄町が 1.96%で最も高く、次いで錦が
1.87%、田柄が 1.84%、豊玉中が 1.62%となっています。
b.老朽度判定 A の空き家
地域別の老朽度判定 A の空き家の棟数をみると、下石神井が 13 棟で最も多く、次いで
大泉学園町と大泉町が 12 棟、田柄が 10 棟となっています。
また、建築物棟数に占める老朽度判定 A の割合は、中村北が 0.62%で最も高く、次い
で栄町が 0.56%、上石神井南町が 0.51%、旭丘が 0.34%となっています。
c.老朽度判定 B の空き家
地域別の老朽度判定 B の空き家の棟数をみると、西大泉が 35 棟で最も多く、次いで田
柄が 30 棟、大泉学園町と北町が 21 棟となっています。
また、建築物棟数に占める老朽度判定 B の割合は、豊玉中が 0.68%で最も高く、次い
で関町東が 0.54%、西大泉が 0.53%、田柄が 0.48%となっています。
d.老朽度判定 C の空き家
地域別の老朽度判定 C の空き家の棟数をみると、大泉町が 23 棟で最も多く、次いで大
31
泉学園町が 17 棟、上石神井が 16 棟、田柄が 15 棟となっています。
また、建築物棟数に占める老朽度判定 C の割合は、関町東が 0.71%で最も高く、次い
で豊玉中が 0.68%、羽沢が 0.62%、錦が 0.49%となっています。
e.老朽度判定 D の空き家
地域別の老朽度判定 D の空き家の棟数をみると、田柄が 61 棟で最も多く、次いで大泉
学園町が 47 棟、大泉町が 44 棟、北町が 37 棟となっています。
また、建築物棟数に占める老朽度判定 D の空き家の割合では、田柄が 0.97%で最も高
く、次いで高野台が 0.82%、北町と錦が 0.81%となっています。
f.老朽度判定 A の居住家屋
地域別の老朽度判定 A の居住家屋の棟数をみると、大泉町が 12 棟で最も多く、次いで
北町が8棟、大泉学園町と西大泉が5棟となっています。
また、建築物棟数に占める老朽度判定 A の居住家屋の割合では、中村北が 0.36%で最
も高く、次いで北町が 0.18%、大泉町が 0.17%、平和台が 0.13%となっています。
g.老朽度判定 B の居住家屋
地域別の老朽度判定 B の居住家屋の棟数をみると、東大泉と西大泉が 50 棟で最も多く、
次いで大泉学園町が 46 棟、田柄が 45 棟となっています。
また、建築物棟数に占める老朽度判定 B の居住家屋の割合では、栄町が 1.26%で最も
高く、次いで練馬が 1.22%、中村南が 1.05%、豊玉中が 0.94%となっています。
h.ごみ屋敷
地域別のごみ屋敷の棟数をみると、土支田が4棟と最も多く、次いで三原台、高野台、
大泉学園町が3棟となっています。
また、建築物棟数に閉めるごみ屋敷の割合では、高野台が 0.14%で最も高く、次いで
三原台が 0.13%、土支田が 0.11%、氷川台が 0.10%となっています。
32
表3-4 地域別の空き家数、老朽度判定 A、老朽度判定 B 等の集計(2巡目調査結果)
(単位:棟)
町名
練馬
桜台
羽沢
小竹町
旭丘
栄町
豊玉上
豊玉北
豊玉中
豊玉南
貫井
向山
中村北
中村
中村南
三原台
谷原
高野台
富士見台
南田中
石神井町
下石神井
上石神井南町
上石神井
石神井台
関町北
関町東
関町南
立野町
大泉学園町
大泉町
東大泉
南大泉
西大泉
西大泉町
旭町
光が丘
田柄
春日町
高松
土支田
北町
錦
平和台
氷川台
早宮
総計
A
居住有
2
0
1
1
1
0
0
0
1
0
3
0
4
0
1
0
0
0
1
1
1
2
0
2
3
1
0
2
0
5
12
1
5
3
0
1
0
2
0
0
0
8
1
3
0
3
71
B
空き家
7
3
2
3
6
4
0
0
2
0
5
2
7
3
2
5
3
3
5
4
6
13
3
5
5
6
1
5
3
12
12
5
9
8
0
5
0
10
7
0
8
3
4
7
2
6
211
居住有
32
20
11
9
16
9
1
8
18
5
11
9
10
8
15
8
15
9
6
9
8
15
1
10
6
7
2
7
4
46
41
50
24
50
0
22
0
45
14
5
31
30
8
13
10
45
723
空き家
10
7
2
6
5
3
0
5
13
5
10
3
1
3
1
7
5
7
4
3
11
12
2
14
7
2
6
6
0
21
17
10
20
35
0
8
0
30
11
2
6
21
3
6
5
14
369
33
C
空き家
8
8
8
3
4
2
2
4
13
4
3
1
3
3
0
8
6
2
8
8
11
8
0
16
13
7
8
7
2
17
23
10
8
13
0
8
0
15
13
5
11
12
6
4
2
8
325
D
空き家
10
17
4
7
6
5
2
6
3
6
1
0
0
1
7
9
18
18
6
7
15
26
3
19
30
8
1
11
6
47
44
19
23
24
0
13
0
61
34
7
10
37
10
9
5
7
602
ごみ屋敷
(G)
1
0
0
0
1
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
3
0
3
0
1
0
0
0
0
1
0
0
0
0
3
2
1
1
2
0
0
0
0
1
0
4
1
0
2
2
0
30
空き家
合計
35
35
16
19
21
14
4
15
31
15
19
6
11
10
10
29
32
30
23
22
43
59
8
54
55
23
16
29
11
97
96
44
60
80
0
34
0
116
65
14
35
73
23
26
14
35
1,507
総計
70
55
28
29
39
23
5
23
50
20
34
15
25
18
26
40
47
42
30
33
52
76
9
66
65
31
18
38
15
151
151
96
90
135
0
57
0
163
80
19
70
112
32
44
26
83
2,331
1,507
老朽度判定A~D 空き家
老朽度判定A~D空き家数
140
120
116
1.96%
80 1.34%
棟数
1.23%
1.60%
20
16
21
0.70%
0.63%
29
32
4
0.95%
54 55
0.87%
0.85%
43
0.84%
73
1.09%
65
1.13%
1.01%
0.94%
0.85%
44
1.01%
30
1.26%
60
0.98%
0.62%
0.59%
0.60%
0.84%
35
0.41%
23
16
23
26
14
11
8
1.00%
0.70%
35
34
29
23 22
19
15 0.24%
11 10 10
6
15
14
59
1.50%
80
1.36%
1.21%
0.99%
0.98%
0.51% 31
0.51%
0.46%
19
1.43%
1.24%
1.17%
0.63%
35 35
1.37%
1.39% 1.37%
1.36%
1.30%
1.01%
60
0.50%
14
練馬区全域
早宮
氷川台
平和台
錦
北町
土支田
高松
春日町
田柄
光が丘
旭町
西大泉町
西大泉
南大泉
東大泉
大泉町
大泉学園町
立野町
関町南
関町東
関町北
石神井台
上石神井
上石神井南町
下石神井
石神井町
南田中
富士見台
高野台
谷原
三原台
中村南
中村
中村北
向山
貫井
豊玉南
豊玉中
豊玉北
豊玉上
栄町
旭丘
小竹町
羽沢
桜台
練馬
0
97 96
1.62%
地域別割合(%)
100
2.00%
1.87%
1.84%
40
2.50%
老朽度判定A~D空き家 地域別割合
0.00%
図3-3 老朽度判定 A~D 空き家の地域別集計
211
老朽度判定A 空き家
老朽度判定A空き家数
14
0.70%
老朽度判定A空き家 地域別割合
13
0.62%
12 12
12
0.60%
0.56%
0.51%
10
10
0.50%
8
8
棟数
7
6
7
0.31%
6
0.27%
5
4
3
3
2
0.15%
0.05%
5
0.19%
4
3
0.10% 0.13%
2
2
5
0.21%
0.14%
0.27%
5
5
3
0.13%
0.16% 0.16%
3
5
0.08%
0.13%
0.16%
4
0.12%0.07% 0.12%
0.14%
3
0.12%
0.09%
1
0.08%
0.18%
0.17%
6
0.33%
0.22%
4
3 3
0.13% 0.12%
2 0.09%
0.14%
0.31%
6
5 5
0.16%
7
2
0.07%
図3-4 老朽度判定 A
34
空き家の地域別集計
0.30%
0.20%
0.14%
0.10%
0.10%
練馬区全域
早宮
氷川台
平和台
錦
北町
土支田
高松
春日町
田柄
光が丘
旭町
西大泉町
西大泉
南大泉
東大泉
大泉町
大泉学園町
立野町
関町南
関町東
関町北
石神井台
上石神井
上石神井南町
下石神井
石神井町
南田中
富士見台
高野台
谷原
三原台
中村南
中村
中村北
向山
貫井
豊玉南
豊玉中
豊玉北
豊玉上
栄町
旭丘
小竹町
羽沢
桜台
練馬
0
0.40%
7
6
0.16%
2
8
0.34%
0.00%
地域別割合(%)
9
369
老朽度判定B 空き家
老朽度判定B空き家数
60
0.80%
老朽度判定B空き家 地域別割合
0.68%
0.70%
50
0.60%
0.54%
0.48%
35
棟数
0.42%
30 0.38%
0.30%
0.28%
0.21%
0.22%
10
0.15%
7
0.13%
0.19%
6
5
5
3
0.15% 0.10%
12
11
0.12%
0.09%
7
7
0.07% 5
4
3
3
3
2
1
1
0.12%
10
0.15%
2
5
0.28%
21
20
0.24%
17
0.20%
14
0.30%
21 0.26%
0.30%
0.24% 0.25% 0.25%
0.19%
11
0.11%
10
7
0.14%
6 6
0.05%
8
14
0.16%
6
0.06%
2
6
3
2
0.20%
0.10%
5
練馬区全域
早宮
氷川台
平和台
錦
北町
土支田
高松
春日町
田柄
光が丘
旭町
西大泉町
西大泉
南大泉
東大泉
大泉町
大泉学園町
立野町
関町南
関町東
関町北
石神井台
上石神井
上石神井南町
下石神井
石神井町
南田中
富士見台
高野台
谷原
三原台
中村南
中村
中村北
向山
貫井
豊玉南
豊玉中
豊玉北
豊玉上
栄町
旭丘
小竹町
羽沢
桜台
練馬
0
0.34%
0.28%
0.27%
13
0.40%
0.34%
0.32%
20
10
30
0.35%
0.32%
0.50%
0.46%
0.43%
図3-5 老朽度判定 B
地域別割合(%)
0.53%
40
0.00%
空き家の地域別集計
325
老朽度判定C 空き家
老朽度判定C空き家数
30
0.80%
老朽度判定C空き家 地域別割合
0.71%
0.68%
25
0.70%
0.62%
23
20
0.49%
棟数
0.41%
16
0.34%
13
0.31%
0.28%
0.26%
10
8 8 8
0.14%
0.19%
0.16%
3
4
0.12%
4
2 2
0.32%
11
0.27%
0.22%
5
4 0.08%
3
3 3
0.04%
1
8
0.19%
6
0.20%
8 8
0.19%
8
13
13
0.32%
0.30%
10
0.20%
7
0.22%
0.23%
8 0.18%
7
0.19%
0.09%
2
8
0.14%
0.17%
0.22% 0.30%
0.19%
0.24%
0.20%
8
0.40%
13 0.30%
12
11
0.11%
2
0.22%
0.15%
5
0.26%
8
0.17%
6
図3-6 老朽度判定 C
35
空き家の地域別集計
0.20%
4
2
0.10%
練馬区全域
早宮
氷川台
平和台
錦
北町
土支田
高松
春日町
田柄
光が丘
旭町
西大泉町
西大泉
南大泉
東大泉
大泉町
大泉学園町
立野町
関町南
関町東
関町北
石神井台
上石神井
上石神井南町
下石神井
石神井町
南田中
富士見台
高野台
谷原
三原台
中村南
中村
中村北
向山
貫井
豊玉南
豊玉中
豊玉北
豊玉上
栄町
旭丘
小竹町
羽沢
桜台
練馬
0
15
0.35%
15
0.50%
17
0.10%
0.00%
地域別割合(%)
0.60%
602
老朽度判定D 空き家
老朽度判定D空き家数
70
1.20%
老朽度判定D空き家 地域別割合
61
60
0.97%
0.81%
0.81%
47
0.80%
44
0.70%
40
棟数
0.56%
0.52%
30
0.38%
0.31%
17
20
0.30%
10
0.34%
0.26%
0.18%
0.16%
7
6
6
5
2
7
6
3
0.03%
1
9
0.06%
0.36%
19
0.30%
15
0.27%
0.26%
3
13
11
8
0.09%
1
0.40%
19
0.22%
0.28%
0.15%
7
6
0.40%
0.39%
0.20%
10
0.25%
10
7
6
0.17%
9
5
0.20%
7
1
練馬区全域
早宮
氷川台
平和台
錦
北町
土支田
高松
春日町
田柄
光が丘
旭町
西大泉町
西大泉
南大泉
東大泉
大泉町
大泉学園町
立野町
関町南
関町東
関町北
石神井台
上石神井
上石神井南町
下石神井
石神井町
南田中
富士見台
高野台
谷原
三原台
中村南
中村
中村北
向山
貫井
豊玉南
豊玉中
豊玉北
豊玉上
栄町
旭丘
小竹町
羽沢
桜台
練馬
0
18 18
10
4
0.48%
0.39%
0.60%
0.36% 0.48%
0.33%
24
23
0.47%
0.46%
26
0.37%
37
34
0.55%
0.51% 30
0.49%
0.57%
0.62%
0.61%
地域別割合(%)
0.82%
50
1.00%
図3-7 老朽度判定 D
0.00%
空き家の地域別集計
71
老朽度判定A 居住
老朽度判定判定A居住家屋数
12
12
0.40%
老朽度判定A居住家屋 地域別割合
0.36%
0.35%
10
0.30%
棟数
0.25%
6
0.17%
5
1 1 1
0.08%
3
0.07%
0.05%
1
0.15%
0.13%
3
0.08% 0.08%
2
2
0.05%0.06%
1
2
3
2
0.05% 0.05%
0.04%
0.05%
1
1
1
1
0.03%0.02%
0.03%
0.07%
2
0.05%
3
0.07%
0.05%
1
2
0.04% 0.03%
1
0.08%
3
図3-8 老朽度判定 A
36
0.10%
0.07%
0.05%
1
0.05%
0.01%
練馬区全域
早宮
氷川台
平和台
錦
北町
土支田
高松
春日町
田柄
光が丘
旭町
西大泉町
西大泉
南大泉
東大泉
大泉町
大泉学園町
立野町
関町南
関町東
関町北
石神井台
上石神井
上石神井南町
下石神井
石神井町
南田中
富士見台
高野台
谷原
三原台
中村南
中村
中村北
向山
貫井
豊玉南
豊玉中
豊玉北
豊玉上
栄町
旭丘
小竹町
羽沢
桜台
練馬
0
5
4
4
0.20%
0.18%
居住の地域別集計
0.00%
地域別割合(%)
8
8
723
老朽度判定B 居住
老朽度判定B居住家屋数
60
1.26%
50
50
0.85%
45
1.00%
0.89%
棟数
0.71%
0.69%
30
0.58%
0.48%
20
11
9
0.51%
0.43%
0.46%
0.36%
9
0.24%
8
0.13%
0.29%
11
10
9
5
0.35%
0.36% 15
15
8
24
15
0.41%
0.34%
9
9
8
8
6
0.37%
0.15% 0.16%
1
0.34%
0.25%
10
0.17%
1
0.60%
0.66% 0.57%
0.50% 0.48%
0.40%
14
7
6
0.09% 0.18%
2
0.80%
30
0.65%
13
0.24%
0.19% 0.23%
7
31
22
0.46%
18
16
0.36%
10
0.83%
0.81%
0.76%
32
20
1.09%
45
41
0.94%
0.89%
1.20%
46
1.05%
40
50
8
0.15%
5
4
10
0.20%
練馬区全域
早宮
氷川台
平和台
錦
北町
土支田
高松
春日町
田柄
光が丘
旭町
西大泉町
西大泉
南大泉
東大泉
大泉町
大泉学園町
立野町
関町南
関町東
関町北
石神井台
上石神井
上石神井南町
下石神井
石神井町
南田中
富士見台
高野台
谷原
三原台
中村南
中村
中村北
向山
貫井
豊玉南
豊玉中
豊玉北
豊玉上
栄町
旭丘
小竹町
羽沢
桜台
練馬
図3-9 老朽度判定 B
地域別割合(%)
1.22%
0
1.40%
老朽度判定B居住家屋 地域別割合
0.00%
居住の地域別集計
30
ごみ屋敷
ごみ屋敷家屋数
10
0.16%
ごみ屋敷 地域別割合
9
0.14%
0.14%
0.13%
8
0.12%
0.10%
棟数
6
0.10%
0.09%
5
0.08%
4
4
3
0.06%
0.04%
3
3
0.04%
0.03%
0.03%
2
0.03%
2
1
0.06%
3
1
1
1
1
0.02%
1
0.03%
2
0.01%
1 1
0.04%
2 2
0.02%
1
0.02%
0.02%
1
0.02%
0.01%
練馬区全域
早宮
氷川台
平和台
錦
北町
土支田
高松
春日町
田柄
光が丘
旭町
西大泉町
西大泉
南大泉
東大泉
大泉町
大泉学園町
立野町
関町南
関町東
関町北
石神井台
上石神井
上石神井南町
下石神井
石神井町
南田中
富士見台
高野台
谷原
三原台
中村南
中村
中村北
向山
貫井
豊玉南
豊玉中
豊玉北
豊玉上
栄町
旭丘
小竹町
羽沢
桜台
練馬
0
図3-10 ごみ屋敷の地域別集計
37
0.00%
地域別割合(%)
0.11%
7
イ
町丁目別の空き家および老朽度判定 A、老朽度判定 B 等の分布状況
町丁目別の空き家の分布状況をみると、区の北部である田柄周辺と大泉町および大泉
学園町周辺に空き家の多い町丁目が分布しています。
この 2 つの地域の特徴としては、田柄周辺は、田柄川緑道(昭和 56 年に暗渠化)を中
心に、水路敷が広がり、みどり豊かな住宅地が広がっています。また都営地下鉄大江戸
線、東京メトロ有楽町線・副都心線、さらに環状8号線に囲まれた地域であり利便性は
比較的高い地域となっています。
一方、大泉町および大泉学園町周辺は、農地として使われていた土地が住宅地へと変
化していった地域であり、こちらもみどり豊かな環境が広がっています。また鉄道駅か
ら離れた地域でもあり、都営地下鉄大江戸線の延伸予定地域となっています。
また、老朽度判定 A の空き家の分布状況をみると、空き家棟数が多い田柄や大泉学園
町、大泉町、西大泉等も老朽度判定 A の空き家が多くなっていますが、区内の全域に分
布していることがわかります。
なお、老朽度判定 B,C,D の空き家の分布状況は、空き家全体の分布状況と同様に田柄
周辺と大泉学園町周辺が多くなっています。
次に、老朽度判定 A の居住家屋の分布状況をみると、大泉町1~3丁目、北町1丁目、
南大泉3丁目が多くなっています。
また、老朽度判定 B の居住家屋は、大泉町や大泉学園町、西大泉に多い町丁目があり
ますが、区の東部である旭丘や栄町、練馬、早宮などでも多くなっています。
ごみ屋敷(居住有り)の分布状況をみると、土支田3丁目、三原台2丁目で3件以上
と多くなっています。
38
空き家の棟数
6棟以下
7~14 棟
15~22 棟
23 棟以上
図3-11 老朽度判定 A~D 空き家の分布
39
老朽度判定Aの空き家の棟数
0棟
1~2棟
3~4棟
5棟以上
図3-12 老朽度判定 A
空き家の分布
40
老朽度判定Bの空き家の棟数
2棟以下
3~5棟
6~8棟
9棟以上
図3-13 老朽度判定 B
空き家の分布
41
老朽度判定Cの空き家の棟数
1棟以下
2~4棟
5~6棟
7棟以上
図3-14 老朽度判定 C
空き家の分布
42
老朽度判定Dの空き家の棟数
3棟以下
4~8棟
9~13 棟
14 棟以上
図3-15 老朽度判定 D
空き家の分布
43
老朽度判定A
居住家屋の棟数
0棟
1~2棟
3~4棟
5棟以上
図3-16 老朽度判定 A
居住家屋の分布
44
老朽度判定B
居住家屋の棟数
0棟
1~2棟
3~4棟
5棟以上
図3-17 老朽度判定 B
居住家屋の分布
45
ごみ屋敷
居住の棟数
0棟
1棟
2棟
3棟以上
図3-18 ごみ屋敷 居住の分布
46
ウ
地域別の主用途別空き家の集計
戸建住宅における地域別の主用途別空き家の棟数をみると、田柄が 92 棟で最も多く、次い
で大泉学園町が 91 棟、大泉町が 85 棟、西大泉が 68 棟となっています。
集合住宅における地域別の主用途別空き家の棟数をみると、上石神井が 10 棟で最も多く、
次いで旭丘と春日町と北町が9棟となっています。
住商併用建物における地域別の主用途別空き家の棟数をみると、北町が 13 棟で最も多く、
次いで田柄が 11 棟、練馬が8棟、豊玉中が7棟となっています。
また、戸建住宅、集合住宅、住商併用建物の割合をみると、ほとんどの地域で戸建住宅が
多くなっていますが、立野町、旭丘、中村南、栄町、豊玉中では集合住宅や住商併用建物の
割合が高くなっています。
表3-5 地域別主用途別空き家の集計
(単位:棟)
主用途
町名
練馬
桜台
羽沢
小竹町
旭丘
栄町
豊玉上
豊玉北
豊玉中
豊玉南
貫井
向山
中村北
中村
中村南
三原台
谷原
高野台
富士見台
南田中
石神井町
下石神井
上石神井南町
上石神井
石神井台
関町北
関町東
関町南
立野町
大泉学園町
大泉町
東大泉
南大泉
西大泉
西大泉町
旭町
光が丘
田柄
春日町
高松
土支田
北町
錦
平和台
氷川台
早宮
総計
戸建住宅
18
26
9
14
5
6
3
7
12
7
11
5
5
5
5
25
23
26
14
20
31
45
4
35
46
16
12
18
3
91
85
35
45
68
戸建住宅
付属屋
集合住宅
付属屋
7
3
4
3
9
3
1
1
1
3
2
30
92
46
11
31
48
16
13
8
27
1102
集合住宅
3
11
8
6
2
2
3
4
1
3
7
1
4
2
6
2
3
1
2
2
5
2
1
3
1
3
5
2
10
5
4
4
4
8
1
1
6
5
5
住商
事務所
専用工場
併用建物
建築物
1
1
1
1
2
1
1
3
3
1
1
2
1
3
2
1
1
1
1
1
3
1
1
2
2
1
2
2
1
2
2
1
1
1
4
11
3
1
2
13
3
5
3
9
3
6
2
3
164
1
1
1
6
4
1
5
9
2
1
1
7
6
1
不明
1
2
3
1
4
3
その他
付属屋
その他
1
2
1
専用
住居
商業施設 併用工場
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
3
2
2
1
1
総計
35
35
16
19
21
14
4
15
31
15
19
6
11
10
10
29
32
30
23
22
43
59
8
54
55
23
16
29
11
97
96
44
60
80
34
5
4
1
1
1
2
3
1
1
1
2
31
3
13
1
132
8
47
20
19
3
116
65
14
35
73
23
26
14
35
3 1507
132
164
住商併用建物
120
集合住宅
戸建住宅
11
100
2
1
5
2
1
80
棟数
2
5
6
6
5
40
6
3
2
2
7
18
26 2
4
9
14
3
9
5
6
4
3
6
1
3
4
3
1
3
2
2
12
11 1
7
7
5
2
5
2
2
5
5
68
1
1
4
3
14
1
4
4
46 1
45
35
31
20
4
16
2
4
12
18
1
3
35
8
3
2
30
3
48
46
45
4
9
9
92
85 1
6
3
3
25 23 26
5
91
2
5
1 31
2
11
3
3
5
6
27
3
16 13 2
8
練馬区全域
早宮
氷川台
平和台
錦
北町
土支田
高松
春日町
田柄
光が丘
旭町
西大泉町
西大泉
南大泉
東大泉
大泉町
大泉学園町
立野町
関町南
関町東
関町北
石神井台
上石神井
上石神井南町
下石神井
石神井町
南田中
富士見台
高野台
谷原
三原台
中村南
中村
中村北
向山
貫井
豊玉南
豊玉中
豊玉北
豊玉上
栄町
旭丘
小竹町
羽沢
桜台
練馬
0
2
3
7
3
4
5
10
7
8
20
1,102
13
60
図3-19 地域別主用途別(戸建住宅、集合住宅、住商併用建物)空き家の集計
48
戸建住宅空き家の棟数
5棟以下
6~12 棟
13~19 棟
20 棟以上
図3-20 戸建住宅空き家の分布
49
集合住宅空き家の棟数
1棟
2~3棟
4~5棟
6棟以上
図3-21 集合住宅空き家の分布
50
住商併用建物空き家の棟数
0棟
1~2棟
3~4棟
5棟以上
図3-22 住商併用建物空き家の分布
51
エ
地域別構造・階数別の空き家の集計
構造・階数別の空き家をみると、木造が 1,387 棟(92.0%)
、非木造が 120 棟(8.0%)
と、空き家のほとんどが木造となっています。
また、木造の階数をみると、1階建てが 390 棟(28.1%)
、2階建てが 990 棟(71.4%)
、
その他が7棟(0.5%)となっています。
一方、非木造の階数は、1階建てが 19 棟(15.8%)
、2階建てが 72 棟(60.0%)
、3
階建てが 22 棟(18.3%)
、4階建てが3棟(2.5%)
、5階建て以上が4棟(3.3%)とな
っており、木造同様2階建ての割合が非常に高くなっていますが、3階建て以上も約1/
4を占めています。
非木造・4階
3棟
2.5%
非木造・5階以上
4棟
3.3%
非木造・3階
22棟
18.3%
非木造・1階
19棟
15.8%
木造・その他
7棟
0.5%
木造・1階
390棟
28.1%
木造・2階
990棟
71.4%
非木造・2階
72棟
60.0%
非木造
120棟
8.0%
木造
1,387棟
92.0%
図3-23 構造・階数別の空き家の割合
52
表3-6 地域別構造・階数別の空き家の集計
(単位:棟)
町名
1
2
練馬
10 23
桜台
4 26
羽沢
2 11
小竹町
6 12
旭丘
6 12
栄町
3
7
豊玉上
1
2
豊玉北
2 10
豊玉中
9 17
豊玉南
6
8
貫井
8 10
向山
3
3
中村北
5
6
中村
5
4
中村南
0
6
三原台
7 22
谷原
11 18
高野台
2 22
富士見台
3 19
南田中
4 18
石神井町
6 33
下石神井
11 47
上石神井南町
4
3
上石神井
20 30
石神井台
11 43
関町北
10 12
関町東
9
6
関町南
8 14
立野町
0
8
大泉学園町
22 69
大泉町
37 55
東大泉
9 30
南大泉
24 29
西大泉
27 51
西大泉町
0
0
旭町
10 22
光が丘
0
0
田柄
27 78
春日町
13 45
高松
2 12
土支田
11 22
北町
6 61
錦
6 16
平和台
6 19
氷川台
5
8
早宮
9 21
総計
390 990
木造
3 不明
0
0
1
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
3
0
0
0
0
0
0
0
0
6
合計
1
2
3
0
33
0
1
1
0
30
0
4
1
0
14
0
1
1
0
18
0
1
0
0
18
0
3
0
0
11
2
1
0
0
3
0
0
1
0
12
0
2
1
1
27
0
2
2
0
14
1
0
0
0
18
0
1
0
0
6
0
0
0
0
11
0
0
0
0
9
0
0
1
0
6
0
0
3
0
29
0
0
0
0
29
0
1
1
0
24
1
4
1
0
22
0
1
0
0
22
0
0
0
0
39
1
3
0
0
58
0
1
0
0
7
0
1
0
0
50
1
2
1
0
54
0
1
0
0
22
0
0
1
0
15
1
0
0
0
22
1
5
0
0
8
0
3
0
0
91
0
5
0
0
92
1
2
1
0
39
1
1
0
0
53
3
4
0
0
79
0
1
0
0
0
0
0
0
0
32
0
0
2
0
0
0
0
0
0 108
4
3
1
0
58
0
6
1
0
14
0
0
0
0
33
0
2
0
0
67
1
4
1
0
22
1
0
0
0
25
0
1
0
0
13
0
1
0
0
30
0
4
1
1 1387 19 72 22
53
非木造
4 5+ 不明
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
3
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
4
合計
総計
0
2
35
0
5
35
0
2
16
0
1
19
0
3
21
0
3
14
0
1
4
0
3
15
0
4
31
0
1
15
0
1
19
0
0
6
0
0
11
0
1
10
0
4
10
0
0
29
0
3
32
0
6
30
0
1
23
0
0
22
0
4
43
0
1
59
0
1
8
0
4
54
0
1
55
0
1
23
0
1
16
0
7
29
0
3
11
0
6
97
0
4
96
0
5
44
0
7
60
0
1
80
0
0
0
0
2
34
0
0
0
0
8 116
0
7
65
0
0
14
0
2
35
0
6
73
0
1
23
0
1
26
0
1
14
0
5
35
0 120 1507
地域別にみると、どの地域も木造の占める割合が非常に多くなっています。
そのなかで、中村南、栄町、立野町、豊玉上、関町南などは木造が占める割合が 80%以下
となっています。
これらの地域は、集合住宅や住商併用建物の空き家が多い地域でもあります。
また、木造の内訳をみると、関町東、中村、向山、上石神井南町などは1階建ての空き家
が比較的多くなっています。
3
4
72
19
7
22
990
非木造・5階以上
120
非木造・4階
1
3
4
3
非木造・3階
非木造・2階
100
非木造・1階
1
5
木造・その他
1
2
1
木造・2階
木造・1階
棟数
80
1
1
78
55
60
1
1
2
1
1
1
1
4
26
1
1
1
1
3
12 12
11
2
1
1
1
2
7
6
6
1
2
1
2
1
3
10
1
2
1
2
17
1
1
8
9
6
22
6
8
3
3
5
1
4
5
1
7
11
1
12
2
3
4
6
11
1
3
4
29
45
2
1
5
1
20
11 10
30
14
9
8
3
8
24
22
9
2
27
61
16
27
10
1
4
1
22
22
37
1
6
390
51
43
33
22 19 18
1
3
6
1
4
1
18
10
30
47
1
6
13
12
2
1
21
19
1
8
11
6
6
6
5
9
練馬区全域
早宮
氷川台
平和台
錦
北町
土支田
高松
春日町
田柄
光が丘
旭町
西大泉町
西大泉
南大泉
東大泉
大泉町
大泉学園町
立野町
関町南
関町東
関町北
石神井台
上石神井
上石神井南町
下石神井
石神井町
南田中
富士見台
高野台
谷原
三原台
中村南
中村
中村北
向山
貫井
豊玉南
豊玉中
豊玉北
豊玉上
栄町
旭丘
小竹町
羽沢
桜台
練馬
4
1
1
1
2
2
1
23
10
0
69
1
3
1
40
20
4
3
1
4
1
図3-24 地域別構造・階数別の空き家の数
54
木造1階建ての空き家の棟数
2棟以下
3~5棟
6~8棟
9棟以上
図3-25 木造1階建ての空き家の分布
55
木造2階建て以上の空き家の棟数
3棟以下
4~8棟
9~13 棟
14 棟以上
図3-26 木造2階建て以上の空き家の分布
56
非木造の空き家の棟数
0棟
1~2棟
3~4棟
5棟以上
図3-27 非木造の空き家の分布
57
オ
地域別構造・階数別の老朽度判定 A、老朽度判定 B の居住家屋の集計
構造・階数別の老朽度判定 A、老朽度判定 B の居住家屋をみると、木造が 757 棟
(95.3%)、
非木造が 37 棟(4.7%)と、ほとんどが木造となっています。
また、木造の階数をみると、1階建てが 296 棟(39.1%)
、2階建てが 457 棟(60.4%)
、
その他が4棟(0.5%)となっています。
一方、非木造の階数は、1階建てが 11 棟(29.7%)
、2階建てが 20 棟(54.1%)
、3
階建てが4棟(10.8%)
、4階建てが1棟(2.7%)
、5階建て以上が1棟(2.7%)とな
っています。
木造、非木造ともに空き家と比較すると1階建ての割合が高くなっています。
非木造・3階
4棟
10.8%
非木造・4階
1棟
2.7%
木造・その他
4棟
0.5%
非木造・5階以上
1棟
2.7%
非木造・1階
11棟
29.7%
木造・1階
296棟
39.1%
木造・2階
457棟
60.4%
非木造・2階
20棟
54.1%
非木造
37棟
4.7%
木造
757棟
95.3%
図3-28 構造・階数別の老朽度判定 A、老朽度判定 B の居住家屋の割合
58
表3-7 地域別構造・階数別の老朽度判定 A、老朽度判定 B の居住家屋の集計
(単位:棟)
町名
1
2
練馬
8 24
桜台
2 15
羽沢
4
8
小竹町
5
5
旭丘
3 14
栄町
3
6
豊玉上
1
豊玉北
4
4
豊玉中
8 11
豊玉南
4
1
貫井
2 10
向山
3
6
中村北
9
5
中村
5
3
中村南
9
7
三原台
2
6
谷原
3 11
高野台
6
3
富士見台
2
5
南田中
4
4
石神井町
2
7
下石神井
6
10
上石神井南町
1
上石神井
10
2
石神井台
3
6
関町北
3
5
関町東
2
関町南
6
3
立野町
1
3
大泉学園町
21 28
大泉町
12 33
東大泉
14 32
南大泉
10 17
西大泉
26 26
西大泉町
旭町
5 18
光が丘
田柄
24 22
春日町
2 11
高松
1
4
土支田
10 17
北町
17 18
錦
6
3
平和台
4 10
氷川台
1
9
早宮
24 23
総計
296 457
木造
3 不明
1
1
1
1
4
0
合計
32
17
12
10
17
9
1
8
19
5
12
9
14
8
16
8
14
9
7
8
9
16
1
12
9
8
2
9
4
49
46
47
28
52
0
23
0
47
13
5
27
35
9
14
10
47
757
59
3
2
1
1
非木造
4 5+ 不明
1
3
2
1
1
1
1
1
1
2
1
1
5
1
2
1
1
1
2
2
1
1
2
11
20
1
4
1
1
0
合計
2
3
0
0
0
0
0
0
0
0
2
0
0
0
0
0
1
0
0
2
0
1
0
0
0
0
0
0
0
2
7
4
1
1
0
0
0
0
1
0
4
3
0
2
0
1
37
総計
34
20
12
10
17
9
1
8
19
5
14
9
14
8
16
8
15
9
7
10
9
17
1
12
9
8
2
9
4
51
53
51
29
53
0
23
0
47
14
5
31
38
9
16
10
48
794
地域別にみると、南田中、大泉町、桜台、貫井、土支田、平和台が木造の占める割合が 90%
以下となっています。
また、木造の内訳をみると、上石神井南町、関町東、上石神井、高松は1階建ての空き家
が非常に高くなっています。
1
1
20
11
4
4
457
非木造・5階以上
60
非木造・4階
非木造・3階
非木造・2階
50
1
1
1
非木造・1階
木造・その他
5
1
1
1
2
2
1
1
1
木造・2階
木造・1階
40
26
棟数
28
1
2
22
23
1
1
296
30
1
2
1
32
33
1
1
18
20
24
3
17
17
1
1
11
6
26
9
10
14
15
8
5
10
4
8
8
4
3
3
4
1
4
1
2
3
11
3
6
6
6
5
1
1
5
7
2
4
5
3
3
2
4
10
3
3
12
10
6
2
6
5
2
1
1
24
24
21
3
7
2
18
1
3
17
11
14
10
1
5
2
10
4
10
6
3
9
4
1
練馬区全域
早宮
氷川台
平和台
錦
北町
土支田
高松
春日町
田柄
光が丘
旭町
西大泉町
西大泉
南大泉
東大泉
大泉町
大泉学園町
立野町
関町南
関町東
関町北
石神井台
上石神井
上石神井南町
下石神井
石神井町
南田中
富士見台
高野台
谷原
三原台
中村南
中村
中村北
向山
貫井
豊玉南
豊玉中
豊玉北
豊玉上
栄町
旭丘
小竹町
羽沢
桜台
練馬
2
5
2
9
6
0
2
図3-29 地域別構造・階数別の老朽度判定 A、老朽度判定 B の居住家屋の数
60
木造1階建ての
老朽居住家屋棟数
2棟以下
3~5棟
6~8棟
9棟以上
図3-30 木造1階建ての老朽居住家屋の分布
61
木造2階建て以上の
老朽居住家屋棟数
1棟
2~4棟
5~7棟
8棟以上
図3-31 木造2階建て以上の老朽居住家屋棟数
62
非木造の
老朽居住家屋棟数
0棟
1棟
2棟
3棟以上
図3-32 非木造の老朽居住家屋棟数
63
(4)入居率調査結果
入居率調査の結果、入居ほぼ無し(概ね2割以下)が 115 棟、入居半数(概ね7割~3割)
が 141 棟となりました。
また、地域別にみると、入居ほぼ無し(概ね2割以下)では、桜台が 15 棟で最も多く、次
いで栄町が9棟、羽沢と上石神井が7棟となっています。
一方、入居半数(概ね7割~3割)では、桜台が 23 棟で最も多く、次いで旭丘が 12 棟、
栄町と西大泉が 11 棟となっています。
このように、入居ほぼ無し(概ね2割以下)と入居半数(概ね7割~3割)のどちらも、
区の東部が多い結果となりました。
表3-8 地域別の入居率調査結果
(単位:棟)
町名
練馬
桜台
羽沢
小竹町
旭丘
栄町
豊玉上
豊玉北
豊玉中
豊玉南
貫井
向山
中村北
中村
中村南
三原台
谷原
高野台
富士見台
南田中
石神井町
下石神井
上石神井南町
上石神井
石神井台
関町北
関町東
関町南
立野町
大泉学園町
大泉町
東大泉
南大泉
西大泉
西大泉町
旭町
光が丘
田柄
春日町
高松
土支田
北町
錦
平和台
氷川台
早宮
総計
入居ほぼ無し
入居半数
(概ね2割以下) (概ね7割~3割)
2
2
15
23
7
8
6
8
2
12
9
11
2
6
3
0
3
0
2
0
5
4
4
0
1
2
0
0
0
1
1
0
0
1
1
1
1
1
0
0
3
4
2
0
3
1
7
9
3
2
4
6
4
1
3
2
0
2
0
2
2
2
2
5
2
2
5
11
0
0
0
0
0
0
2
3
2
2
1
0
0
0
1
2
1
0
1
1
1
3
2
1
115
141
※「入居ほぼ無し」には、入居無しは含まれない。
64
総計
4
38
15
14
14
20
8
3
3
2
9
4
3
0
1
1
1
2
2
0
7
2
4
16
5
10
5
5
2
2
4
7
4
16
0
0
0
5
4
1
0
3
1
2
4
3
256
入居ほぼ無し
(概ね2割以下)の棟数
2棟以下
3~6棟
7~10 棟
11 棟以上
図3-33 入居ほぼ無し(概ね2割以下)の分布状況
入居半数
(概ね7割~3割)の棟数
4棟以下
5~10 棟
11~16 棟
17 棟以上
図3-34 入居半数(概ね7割~3割)の分布状況
65
全調査数
148,713棟
調査した共同住宅
調査した戸建住宅等
29,200棟
119,513棟
少
健全な住宅
空き室
1次調査
28,769棟
(約 27,976戸の空き部屋)
住宅・土地統計調査を基に比率で算出
入居おおむね8割以上
空
多
空
空
141棟
(約680戸の
空き部屋)
分譲: 48棟
賃貸: 93棟
空 空
空 空
空
115棟
118,181棟
(約877戸の
空き部屋)
(約118,181戸)
分譲:40棟
賃貸:75棟
入居おおむね2割以下
(入居なしを除く)
入居おおむね7割~3割
全
2次調査
空 空
空 空
戸建住宅
175棟
(約1,929戸の
空き部屋)
分譲:0棟
賃貸:175棟
特措法上
「空家等」
入居なし
図3-35 入居率調査結果概念図
66
1,226棟
その他
(約1,226戸)
空
106
棟
(5)店舗調査
店舗調査の結果、店舗部分が空き店舗となっている店舗併用共同住宅は 178 棟、店舗併用
住宅は 263 棟、合計 441 棟となりました。
また、地域別にみると店舗併用共同住宅は栄町が 15 棟で最も多く、次いで石神井台が 14
棟、東大泉が 12 棟、桜台と南大泉、西大泉が 11 棟となっています。
一方、店舗併用住宅は上石神井が 40 棟で最も多く、次いで北町が 33 棟、関町北と東大泉
が 26 棟となっています。
表3-9 地域別の店舗調査結果
(単位:棟)
町名
練馬
桜台
羽沢
小竹町
旭丘
栄町
豊玉上
豊玉北
豊玉中
豊玉南
貫井
向山
中村北
中村
中村南
三原台
谷原
高野台
富士見台
南田中
石神井町
下石神井
上石神井南町
上石神井
石神井台
関町北
関町東
関町南
立野町
大泉学園町
大泉町
東大泉
南大泉
西大泉
西大泉町
旭町
光が丘
田柄
春日町
高松
土支田
北町
錦
平和台
氷川台
早宮
総計
店舗併用
共同住宅
1
11
2
0
7
15
10
9
2
0
0
2
4
0
1
0
1
2
0
1
4
0
0
8
1
14
1
4
1
8
6
12
11
11
0
2
0
7
2
1
0
10
2
4
1
0
178
67
店舗併用
住宅
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
40
14
26
4
8
4
12
4
26
12
12
0
3
0
23
14
2
9
33
7
3
7
0
263
総計
1
11
2
0
7
15
10
9
2
0
0
2
4
0
1
0
1
2
0
1
4
0
0
48
15
40
5
12
5
20
10
38
23
23
0
5
0
30
16
3
9
43
9
7
8
0
441
空き店舗
(店舗併用共同住宅)の棟数
2棟以下
3~6棟
7~10 棟
11 棟以上
図3-36 空き店舗(店舗併用共同住宅)の分布状況
空き店舗
(店舗併用住宅)の棟数
9棟以下
10~19 棟
20~29 棟
30 棟以上
図3-37 空き店舗(店舗併用住宅)の分布状況
68
(6)所有者特定
2巡目調査により空き家、ごみ屋敷、老朽度判定Aおよび老朽度判定Bと判定された建築
物について、登記簿による所有者の特定作業を行った結果、2,331 棟のうち 1,490 棟で建物
登記簿がマッチングし、そのうち 1,328 棟で所有者を特定(特定率:57.0%)しました。
本調査結果をもとに、老朽度判定 A の居住家屋、空き家、ごみ屋敷にアンケート調査を送
付しました。
老朽度判定 A および老朽度判定 B の居住家屋、
空き家、ごみ屋敷
2,331 棟
建物登記簿あり
1,490 棟
登記簿なし
841 棟
特定
1,328 棟
老朽度判定 A 居住家屋、
空き家、ごみ屋敷
アンケート送付
987 棟
不特定
162 棟
老朽度判定 B 居住家屋
アンケート未送付
【理由】
・ 建物図面と地図上の建物が大
きく異なる(形状、階高等)
・ 地番は整合していると思われ
るが、建築物が明らかに異なる
アンケート回答
248 棟
図3-38 所有者特定調査結果
69
(7)老朽度 C・老朽度 D の家屋の所有者へのアンケート調査結果
ア アンケート回収率
利活用可能な建築物の有効活用を推進するために、所有者へ今後の管理や活用等の意向に
ついて郵送によるアンケートを実施しました。
アンケート送付対象は、2巡目調査結果で老朽度判定 C の空き家および老朽度判定 D の空
き家を対象に行いました。
その結果、発送数 743 通に対し、回収数 281 通となり、回収率は 37.8%となりました。
表3-10 アンケート回収率
イ
発送数
743 通
回収数
281 通
回収率
37.8%
回答者の年齢
回答者の年齢は、
「60 代」が 49 人(28.5%)と最も多く、次いで「70 代」が 42 人(24.4%)、
「80 代」が 36 人(20.9%)となっています。
また、60 代以上が 132 人(76.7%)となっています。
表3-11 回答者の年齢
n=172
回答番号
20代以下 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90代以上 全体
人数
0
0
7
33
49
42
36
5
172
割合(%)
0.0% 0.0% 4.1% 19.2% 28.5% 24.4% 20.9%
2.9% 100.0%
順位(回答数順)
7
7
5
4
1
2
3
620代以下
0.0%
30代
0.0%
90代以上
2.9%
40代
4.1%
50代
19.2%
80代
20.9%
70代
24.4%
60代
28.5%
図3-39 回答者の年齢
70
ウ
建物の現状
問1 あなたの建物の「現状について」お答えください(○はいくつでも)
1
2
3
4
5
6
居住のための住宅
時々過ごすための住宅
空き家である(1年以上)
空き家である(1年未満)
賃貸(1年以上入居無し)
賃貸(入居有り、1年未満入居無し)
7
8
9
10
11
物置・倉庫として利用
仕事場・作業場・店舗として利用
売却・譲渡済
解体済
その他
建物の現状については、
「空き家である(1年以上)」が 19.7%(79 件)と最も多く、
次に「居住のための住宅の 16.7%(67 件)、「物置・倉庫としての利用」の 15.2%(61
件)と順となっています。「空き家」の1年以上、1年未満を合算すると、24.7%(99
件)であり、全体の1/4程度です。
表3-12 建物の現状
n=402
4
5
6
7
8
9
10
11 無回答 合計
1
2
3
2
402
79
20
21
30
61
21
18
9
38
67
36
0.5% 100.0%
16.7% 9.0% 19.7% 5.0% 5.2% 7.5% 15.2% 5.2% 4.5% 2.2% 9.5%
12 11
4
2
5
1
9
7
6
3
7
10
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
0%
10%
20%
19.7%
3 空き家である(1年以上)
16.7%
1 居住のための住宅
15.2%
7 物置・倉庫として利用
9.5%
11 その他
9.0%
2 時々過ごすための住宅
7.5%
6 賃貸(入居有り、1年未満入居無し)
5 賃貸(1年以上入居無し)
5.2%
8 仕事場・作業場・店舗として利用
5.2%
4 空き家である(1年未満)
5.0%
4.5%
9 売却・譲渡済
10 解体済
(n=402)
無回答
30%
2.2%
0.5%
図3-40 建物の現状
71
・高齢者やグループ保育
室等への利用
・賃貸または売却予定
・相続協議中
他
エ
建物の築年数
問2 その建物の「築年数」はどのくらいですか(枠内に年数を記入)
年
程度
建物の築年数では、
「40 年〜49 年」経過した建物が、39.6%(61 件)と最も多く、次
に「50 年〜59 年」の 22.7%(35 件)が多くなっています。
「60 年以上」の建物について
は、1.3%(2件)と急減しています。全体として、40 年以上の建物が6割以上となって
います。
表3-13 建物の築年数
n=154
1
2
3
4
5
6
期 間
20年未満
20年〜29年
30年〜39年
40年〜49年
50年〜59年
60年以上
無回答
合計
6 60年以上
1.3%
件数 割合(%) 順位(回答数順)
6
3
1.9%
9.7%
4
15
16.2%
3
25
61
39.6%
1
22.7%
2
35
2
1.3%
7
13
8.4%
5
100.0% 154
1 20年未満
1.9%
2 20年〜29年
9.7%
無回答
8.4%
3 30年〜39年
16.2%
5 50年〜59年
22.7%
4 40年〜49年
39.6%
(n=154)
図3-41 建物の築年数
72
オ
建物の維持・管理
問3 その建物の「維持・管理」はどうしていますか(○は1つ)
1
2
3
4
5
定期的に自らまたは関係者が点検している
不定期に自らまたは関係者が点検している
ほとんど何も行っていない
専門管理業者に委託して行っている
その他
建物の維持管理は、
「定期的に自らまたは関係者が点検している」が 44.8%(69 件)、
「不定期に自らまたは関係者が点検している」は 32.5%(50 件)であり、定期または不
定期に関係者が管理している建物が、全体の8割弱を占めています。
また、
「専門管理業者に委託して行っている」建物が、5.8%(9件)あることから、
全体の8割以上の建物が、程度の差はあっても点検・管理されています。
「ほとんど何も
行っていない」建物は、14.3%(22 件)です。
表3-14 建物の維持・管理
n=154
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
3
4
5 無回答 合計
1
2
9
0
4
154
69
50
22
2.6% 100.0%
44.8% 32.5% 14.3% 5.8% 0.0%
1
2
3
4
6
5-
4 専門管理業者
に委託して行って 5 その他
いる
0.0%
5.8%
3 ほとんど何も
行っていない
14.3%
無回答
2.6%
1 定期的に自ら
または関係者が点
検している
2 不定期に自ら
44.8%
または関係者が点
検している
32.5%
(n=154)
図3-42 建物の維持・管理
73
カ
建物の今後の活用
問4 その建物の「今後の活用方法」についてどのようにお考えですか(○はいくつでも)
1
2
3
4
5
新築、改築して自分又は親族が住む
他に売却したい
貸家として運用したい
セカンドハウスとして時々住む為に維持する
空き家を解体(更地、駐車場等利用
6 子や孫に任せる(相続する)
7 公共利用のため寄付したい
8 地域団体等に活用してほしい
9 予定なし(現状のまま)
10 その他
今後の活用方法では、
「他に売却したい」の 27.3%(42 件)が最も多く、
「貸家として
運用したい」の 19.5%(30 件)の順となっています。
利活用を考えている「貸家として運用したい」、「セカンドハウスとして時々住む為に
維持する」
、「公共利用のため寄付したい」、「地域団体等に活用してほしい」の合計は、
35.1%(54 件)であり、全体として4割程度です。
「予定なし(現状のまま)
」は、19.5%(30 件)と比較的高い数値を示しています。
表3-15 建物の今後の活用
n=154
9 10 無回答
8
7
6
5
4
3
1
2
回答番号
8
1
30
0 10
24
18
30 14
42
29
件数
18.8% 27.3% 19.5% 9.1% 11.7% 15.6% 0.0% 6.5% 19.5% 5.2% 0.6%
割合(%)
10
2
9
8
5 11
6
7
2
1
4
順位(回答数順)
0%
20%
10%
30%
27.3%
2 他に売却したい
3 貸家として運用したい
19.5%
9 予定なし(現状のまま)
19.5%
1 新築、改築して自分又は親族が住む
18.8%
15.6%
6 子や孫に任せる(相続する)
5 空き家を解体(更地、駐車場等に利用 )
11.7%
4 セカンドハウスとして
時々住む為に維持する
9.1%
8 地域団体等に活用してほしい
6.5%
10 その他
無回答
(n=154)
7 公共利用のため寄付したい
40%
5.2%
0.6%
0.0%
図3-43 建物の今後の活用
74
・国へ納付予定
・被後見人の所有物であ
り、裁判所の許可無く勝
手に処分できない
・有効利用を検討中 他
キ
地域の利用のための建物の改修
問5 問4で「8 地域団体等に活用してほしい」とお答えいただいた方に伺います。
地域の利用のための建物の「改修」は可能ですか(いずれかに○)
1
費用負担がなければ改修してもよい
2 改修してもよい
3 改修はしたくない
「地域団体等に活用してほしい」と回答した方(10 件)の改修への意向については、
「費用負担がなければ改修してもよい」と答えた方が、8割(8件)、
「改修してもよい」
が1割(1件)であり、全体で9割の人が、改修する意思を持っています。
表3-16 地域の利用のための建物の改修
n=10
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
3 改修はした
くない
0.0%
2 改修しても
よい
10.0%
1
2
3 無回答 全体
8
1
0
1
10
80.0% 10.0% 0.0% 10.0% 100.0%
1
2
4
2-
無回答
10.0%
1 費用負担が
なければ
改修して
もよい
80.0%
(n=10)
図3-44 地域の利用のための建物の改修
75
ク
売却先(購入者)または賃貸入居者の募集
問6 その建物は現在「売却先(購入者)または賃貸入居者の募集」をしていますか
(どちらかに○)
1
募集している
2 募集していない
売却先(購入者)または賃貸入居者の募集については、
「募集している」が 20.8%(32
件)、
「募集していない」が 59.1%(91 件)であり、全体の約6割が、売却または賃貸の
入居者募集を行っていません。
表3-17 売却先(購入者)または賃貸入居者の募集
n=154
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
無回答
20.1%
1
2 無回答 全体
32
91
31
154
20.8% 59.1% 20.1% 100.0%
2
1
3-
1 募集してい
る
20.8%
2 募集して
いない
59.1%
(n=154)
図3-45 売却先(購入者)または賃貸入居者の募集
76
ケ
問7
1
2
3
4
5
6
売却先(購入者)または賃貸入居者を募集していない理由
問6で「2 募集していない」とお答えの方へ「募集をしていない理由」は何ですか
(○はいくつでも)
将来、自分が住む予定がある
将来、子供や孫が住む可能性がある
管理が面倒である
家族や親族の同意が得られない
家財道具等がある
他人が住む(使う)ことに抵抗がある
7
8
9
10
借地であり、土地を返還する予定のため
相続が発生したため
修理が必要である
その他
「募集していない理由」としては、「家財道具等がある」の 40.8%(40 件)が第一に
挙げられています。次に、
「将来、子供や孫が住む可能性がある」27.6%(27 件)、
「修理
が必要である」の 26.5%(26 件)の順となっています。
表3-18 売却先(購入者)または賃貸入居者を募集していない理由
n=98
回答番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10 無回答
件数
19
27
4
40
5
1
3
26
26
4
3
割合(%)
19.4% 27.6% 4.1% 3.1% 40.8% 5.1% 1.0% 3.1% 26.5% 26.5% 4.1%
順位(回答数順)
5
2
7
9
1
6
11
9
3
3
7
0%
10%
20%
30%
40%
40.8%
5 家財道具等がある
27.6%
2 将来、子供や孫が住む可能性がある
9
26.5%
修理が必要である
10
26.5%
その他
19.4%
1 将来、自分が住む予定がある
5.1%
6 他人が住む(使う)ことに抵抗がある
3 管理が面倒である
4.1%
無回答
4.1%
4 家族や親族の同意が得られない
8
7
(n=98)
相続が発生したため
借地であり、土地を
返還する予定のため
50%
3.1%
3.1%
1.0%
・将来アパートに建て替
える予定
・売却予定
・現在賃貸を検討中
他
図3-46 売却先(購入者)または賃貸入居者を募集していない理由
77
コ
家財道具等を残している理由
問8 問7で「5 家財道具等がある」とお答えいただいた方へ、「家財道具等を残している
理由」は何ですか(○はいくつでも)
1 搬出する費用がない
2 移す場所がない
3 仏壇・祭壇などがある
4 その他
5 搬出する時間がない
6 故人の物など処分できない物がある
7 住宅自体を物置等として使用している
「家財道具等を残している理由」としては、「住宅自体を物置等として使用している」
の 45.5%(20 件)が最も多く、これと関連して「移す場所がない」43.2%(19 件)が次
に多くなっています。
「仏壇・祭壇などがある」の 34.1%(15 件)が、大きな理由とな
っています。搬出する費用や時間では、「時間がない」ことが、「費用」を上回っていま
す。
表3-19 家財道具等を残している理由
n=44
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
1
2
3
4
5
6
7 無回答
3
19
15
5
9
11
20
6
6.8% 43.2% 34.1% 11.4% 20.5% 25.0% 45.5% 13.6%
8
2
3
7
5
4
1
6
0%
7
10%
20%
30%
40%
住宅自体を物置等として使用している
50%
60%
45.5%
2 移す場所がない
43.2%
3 仏壇・祭壇などがある
34.1%
25.0%
6 故人の物など処分できない物がある
5 搬出する時間がない
20.5%
無回答
13.6%
11.4%
4 その他
・住居として戻る可能性あり
(n=44)
1 搬出する費用がない
6.8%
・売却時期に合わせて処分
・売却時に搬出する予定である 他
図3-47 家財道具等を残している理由
78
サ
建物の今後の活用
問9 あなたの建物について、
「今後の活用」で困っていることはありますか
(○はいくつでも)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
今後の利用予定はないので、どうしたらよいかわからない
改修したいが、改修費用の支出が困難で困っている
解体し建替えたいが、法的支障により建替えが困難である
売却したいが、売却相手が見つからない
貸し出したいが、貸し出し相手が見つからない
遠方の住居へ転居・退去したため、どうしたらよいか困っている
相続や解体、売却の諸手続きで困っている
特にない
その他
今後の活用で困っていることは、
「特にない」の 31.8%(49 件)を除くと、
「改修した
いが、改修費用の支出が困難で困っている」が 13.0%(20 件)と費用面で困っている方が
多く、この他「売却したいが、売却相手が見つからない」10.4%(16 件)や「今後の利
用予定はないので、どうしたらよいかわからない」の 8.4%(13 件)、「解体し建替えた
いが、法的支障により建替えが困難である」の 8.4%(13 件)が比較的に高い数値を示
しています。
表3-20 建物の今後の活用で困っていること
n=154
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
1
2
3
4
5
6
7
8
9 無回答
49
11
52
13
16
7
2
5
13
20
8.4% 13.0% 8.4% 10.4% 4.5% 1.3% 3.2% 31.8% 7.1% 33.8%
9
2
7
1
5
3
5
4
8
10
0%
10%
20%
31.8%
8 特にない
2 改修したいが、改修費用の
支出が困難で困っている
13.0%
4 売却したいが、売却相手が
見つからない
10.4%
1 今後の利用予定はないので、
どうしたらよいかわからない
8.4%
3 解体し建替えたいが、法的
支障により建替えが困難である
8.4%
7.1%
9 その他
7 相続や解体、売却の
諸手続きで困っている
6 遠方の住居へ転居・退去したため 、
どうしたらよいか困っている
40%
33.8%
無回答
5 貸し出したいが、貸し出し
相手 が見つからない
30%
4.5%
3.2%
1.3%
・改修して貸家にする
・現所有者の存命中は現状
のまま維持管理する
・売却したいが法的支障により
むずかしい
・有効活用の方策と資金につい
て検討中
(n=154)
図3-48 建物の今後の活用で困っていること
79
シ
空き家の有効活用の支援
問 10 空き家の「有効活用」について、下記のような支援があれば利用したいと思いますか
(項目ごとに○)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
空き家のリフォームに対する費用助成
空き家の有効活用に関する情報の提供
宅建業者による入居希望者への仲介
公共機関による借り上げ制度
公共機関による入居希望者への空き家情報の提供
公共機関による入居希望者への仲介制度
行政との連携による地域団体等への貸出支援
空き家活用の専門家(アドバイザー)の派遣
空き家に関する相談の窓口
空き家管理サービスの紹介、情報提供
家財道具の搬出・処分に対する支援
その他必要だと思う支援・制度
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
空き家の「有効活用」の支援策の「利用したい」では、
「空き家のリフォームに対する
費用助成」の 25.3%(39 件)が最も多く、次に「家財道具の搬出・処分に対する支援」
の 19.5%(30 件)
、
「空き家の有効活用に関する情報の提供」の 18.8%(29 件)となっ
ています。
「利用したくない」では、
「空き家活用の専門家(アドバイザー)の派遣」の 22.1%(34
件)が最も多く、次が「宅建業者による入居希望者への仲介」の 20.1%(31 件)、
「公共
機関による入居希望者への仲介制度」の 20.1%(31 件)と「空き家管理サービスの紹介、
情報提供」の 19.5%(30 件)と続きます。
「利用したくない」の傾向としては、公的な仲介や専門家の派遣は、敬遠する傾向が
みられます。
80
表3-21 空き家の有効活用の支援
n=154
回答番号
利用したい(件数)
利用したい(割合)
利用したくない(件数)
利用したくない(割合)
回答番号
件数
割合
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
39
29
16
25
19
17
20
13
23
19
25.3% 18.8% 10.4% 16.2% 12.3% 11.0% 13.0% 8.4% 14.9% 12.3%
18
22
31
27
28
31
28
34
28
30
11.7% 14.3% 20.1% 17.5% 18.2% 20.1% 18.2% 22.1% 18.2% 19.5%
12 無回答
11
78
7.1% 50.6%
0%
10%
20%
1 空き家のリフォームに
対する費用助成
30%
18.8%
14.3%
10.4%
20.1%
16.2%
17.5%
4 公共機関による借り上げ制度
5 公共機関による入居希望者
への空き家情報の提供
12.3%
18.2%
6 公共機関による入居
希望者への仲介制度
11.0%
20.1%
7 行政との連携による地域
団体等への貸出支援
13.0%
18.2%
8 空き家活用の専門家
(アドバイザー)の派遣
8.4%
22.1%
14.9%
18.2%
9 空き家に関する相談の窓口
10 空き家管理サービスの紹介、
情報提供
12.3%
19.5%
19.5%
15.6%
11 家財道具の搬出・処分に対する支援
12 その他必要だと思う支援・制度
7.1%
50.6%
無回答
利用したくない
図3-49 空き家の有効活用の支援
ス
60%
25.3%
3 宅建業者による入居希望者への仲介
利用したい
50%
11.7%
2 空き家の有効活用
に関する情報の提供
(n=154)
40%
その他必要だと思う支援・制度
・区の認可によるグループホーム等の高齢者住宅の利用システム
・バリアフリー化の支援
・解体・更地・駐車場整備等の費用助成
・手続きの代行等
・ねずみ駆除の支援
・解体、修繕、改修、建替えについての費用助成
・解体後の固定資産税の増加無し又は建て替えの認可
81
11
30
19.5%
24
15.6%
セ
・
・
・
・
・
主な自由意見
防災(地震・火事他)の対策の為工事費用の助成があるとありがたい。
緊急時に避難して来る人のために区が借り上げて臨時の住居としての活用をしてほしい。
独居老人のグループホームや、ニートや学童のサロンとしての活用をしてほしい。
区の「空き家買取り制度」をつくってほしい。
10 年前より4月下旬より 10 月末まで群馬県嬬恋村で生活 11 月より4月下旬まで練馬で生活の
ため半年間空き家に、今後もこの生活を続けます。出来るだけ今の生活パターンを続けたい。
・ シニア世代が、自由に過ごせる居場所(デイサービスに通所する必要の無い世代の為)サロン
やワークショップ等がある。病気や介護のセミナーもあり、相談できる人材を責任者としてス
タッフを数名参加してもらう。
(曜日ごとにスケジュールを決めて、大人の小学校のようなコン
パクトな場所)
・ 空き家同士で、土地を等価交換できるような社会的制度があれば、所有と利用のミスマッチを
解消できるのではないか。売却か賃貸借しか選択肢が無いことが問題だと思う。
・ 親族で共有しているが、その一人が施設に入り住所を移したので無住の形となっているが、戻
れば利用する。その他共同住宅に改装もしたいが費用の面で良策もなく今日に至っている。現
在定期的に見廻り、清掃。樹木剪定等行っている。
・ 現在の家は古いので売却予定だが他のアパート等の賃貸物件の空室等で(決まらない)老人の
利用しやすいアパートや外人が入りやすい様、区もサポート(緊急時の区の法的に介入)し貸
主も安心して貸せる様バックアップしてもらいたい。生活保護者の紹介等で入居者が賃料の使
い込み、室内での死亡時等行政がまったく対応しない(貸主で対応しなければならない)では
リスクのある老人外人等には貸したがらない。
・ 現建築物は改築しており著しい損傷、傾斜無く、屋根、外壁の脱落、飛散の可能性が無い、ま
た建物は施錠されガラスも割れておらず不法侵入のおそれがない。周辺環境を定期的に清掃し
ており立木も処理しゴミの不法投棄なく、臭気による地域住民の日常生活に影響をおよぼして
いるため空き家ではないです。今後も適切に管理いたしますのでよろしくお願いいたします。
・ 現在は事業の倉庫として利用しています。
(以前は従業員の寮でした。
)事業も縮小していく予
定ですので改修補強して賃貸にしようかと考えています。年に2~3回周辺の草取りなどをし
て管理はしています。物品の出入等で出入しています。
・ 再建築不可(接道義務を満たしていない物件)の場合でも、金融機関から融資を受けられるよ
うな取り組みに期待したい。
・ 家賃は昔であれば 10,000 円安ければ古くてもいいと言う考えが、10,000 円高くてもきれいな
家が人気、古貸家を色々リフォームしても、築年数や外観で借り手がつかないのが現状であり、
かけた費用がムダになりかねない為、そのままにする方が多いのではないか。また借りたいと
言う方がお年寄り一人で、保証人がいないため借りられない、そういった方を区のほうで手伝
いできないか。古貸家を福祉など一括で借りてくれれば、家主もお金をかけ、リフォームし、
また家を再生できるのではないか。家賃に関しても区のほうで保障してくれるのであれば、相
談に応じて家主も家賃を下げることも可能なはずではないか。
・ 自分で将来使用しようと言う気持ちも有るが、売却してもいいという気持ちも有る。どうする
か決めるまでの間に暫定的に活用する方法が無いか苦慮している。
・ 不動産屋を通してすでに契約済で、2016 年2月末に引越予定である。
・ 所有者が入院中なので空き家になっています。後見人なので今後どうなるかはわかりません。
・ 親族が住む予定ですがまだ結婚していません。空いている会社で家を改造したい方や家を建て
替えしたいと云う方に3ヶ月~4ヶ月と使っています。28 年 2 月~3 月に建替の方の 5 ヶ月位
貸す予定です。
・ 私としては持っていること自体負担になっているので、もし借りる人がいれば頼みたい。
・ 大いに空き家は有効に利用できるようにしたらよいと思います。その為には空き家を行政が利
用できるように指導してほしい。
82
ソ
クロス集計
a.「建物の現状」と「築年数」
「居住のための住宅」では、築年数の 39 年未満が 46.2%と、30 年以上をやや下回って
います。
「時々過ごすための住宅」では、築年数の 39 年未満が 39.9%であり、「居住のた
めの住宅」よりやや古い建物が多くなっています。
空き家については、築年数の 39 年未満が「1年以上」では、29.2%、
「1年未満」では、
43.8%であり、1年以上空き家となっている建物は、年次が古い建物が多くなっています。
また、
「仕事場・作業場・店舗として利用」している」建物は、築年数の 39 年未満が 62.5%
と比較的年次の新しい建物の割合が高くなっています。
表3-22 「建物の現状」と「築年数」
1 20年未満
2 20年〜29年
3 30年〜39年
4 40年〜49年
5 50年〜59年
6 60年以上
合計
1
0
3
3
3
3
1
13
2
2
2
2
5
4
0
15
3
0
9
12
30
20
1
72
4
2
3
2
5
2
2
16
5
0
3
4
10
1
0
18
0%
1 居住のための住宅
6
1
0
1
5
0
0
7
20%
23.1%
13.3%
3 空き家である(1年以上)
12.5%
16.7%
4 空き家である(1年未満)
12.5%
18.8%
7 物置・倉庫として利用
16.7%
10
0
0
0
0
0
0
0
13.3%
100%
23.1%
7.7%
26.7%
33.3%
27.8%
41.7%
12.5%
11 無回答
3
0
13
0
16
0
34
2
13
1
3
0
82
3
80%
23.1%
12.5%
31.3%
22.2%
14.3%
7.4%
9
0
0
1
1
0
0
2
60%
23.1%
13.3%
6 賃貸(入居有り、1年未満入居無し)
8
0
2
3
3
0
0
8
40%
2 時々過ごすための住宅
5 賃貸(1年以上入居無し)
7
1
4
9
29
10
1
54
12.5%
5.6%
55.6%
14.3%
1.4%
71.4%
16.7%
18.5% 1.9%
53.7%
1.9%
8 仕事場・作業場・店舗として利用
37.5%
25.0%
50.0%
9 売却・譲渡済
11 その他
37.5%
15.9%
19.5%
50.0%
66.7%
無回答
15.9% 3.7%
41.5%
33.3%
1 20年未満
2 20年〜29年
3 30年〜39年
4 40年〜49年
5 50年〜59年
6 60年以上
図3-50 「建物の現状」と「築年数」
83
b.「建物の現状」と「所有者住所」
「居住のための住宅」や「賃貸(入居有り、1年未満入居無し)
」、
「物置・倉庫として利
用」
、
「仕事場・作業場・店舗として利用」は区内在住者が半数以上と多く、
「時々過ごすた
めの住宅」や「空き家である(1年以上)」
、「空き家である(1年未満)」は練馬区外(都
内と都外の合計)の在住者の割合が高くなっています。
0
5
10
15
20
25
30
31
1 居住のための住宅
11
2 時々過ご すための住宅
7
4 空き 家である ( 1 年未満)
5
8
12
3 空き 家である ( 1 年以上)
5 賃貸( 1 年以上入居無し )
5 1 4
6 賃貸( 入居有り 、 1 年未満入居無し )
15
2
20
7 物置・ 倉庫と し て利用
9
8 仕事場・ 作業場・ 店舗と し て利用
17
6
5
4
14
2 2
9 売却・ 譲渡済 011
1 0 解体済
20
14
1 1 その他
無回答
3
区内
5
2 4
2
都内
都外
図3-51 「建物の現状」と「所有者住所」
84
40
3
5
15
2
35
45
50
c.
「維持・管理」と「築年数」
「維持・管理」と「築年数」の関連では、「ほとんど何も行っていない」建物が築年数
50 年〜59 年が 40%を占め、
「定期的に自らまたは関係者が点検している」の 25.4%や「不
定期に自らまたは関係者が点検している」の 13.6%を大きく上回る。
また「専門管理業者に委託」している建物は、築年数 40 年〜49 年が 83.3%(6件中5
件)を占めています。
0%
20%
40%
60%
80%
100%
1.5%
1 定期的に自らまたは
9.0%
関係者が点検している
20.9%
2 不定期に自らまたは
2.3% 18.2%
関係者が点検している
13.6%
5.0%
5.0%
20.0%
3 ほとんど何も行っていない
4 専門管理業者に
委託して行っている
16.7%
無回答
16.7%
1 20年未満
4 40年〜49年
50.0%
13.6%
2.3%
40.0%
30.0%
83.3%
16.7%
2 20年〜29年
5 50年〜59年
図3-52 「維持・管理」と「築年数」
85
25.4% 3.0%
40.3%
66.7%
3 30年〜39年
6 60年以上
d.
「維持・管理」と「今後の活用方法」
維持・管理と今後の活用の関係では、全体として「新築、改築して自分又は親族が住む」
他の活用している、または活用予定である建物については、定期的、不定期に関係者が点
検している割合が高く、
「他に売却したい」や「地域団体等に活用してほしい」、
「予定なし
(現状のまま)
」の建物については、「ほとんど何もやっていない」という回答が 5 件以上
と、他に比べると多くなっています。
0
10
1 新築、改築して自分又は親族が住む
19
2 他に売却したい
20
5 空き家を解体(更地、駐車場等利用)
7
22
6
22
4
10
2
5 1
13
9 予定なし(現状のまま)
10 その他
9
12
6 子や孫に任せる(相続する)
8 地域団体等に活用してほしい
12
11
11
5 1
1 4 1
1 定期的に自らまたは関係者が点検している
2 不定期に自らまたは関係者が点検している
3 ほとんど何も行っていない
4 専門管理業者に委託して行っている
5 その他
図3-53 「維持・管理」と「今後の活用方法」
86
50
22
3 22
5
40
30
6
15
3 貸家として運用したい
4 セカンドハウスとして
時々住む為に維持する
20
10
3
e.「維持・管理」と「所有者住所」との関連
定期的または不定期に関係者が点検している建物は、練馬区内や東京都内在住者の割合
が高く、
「ほとんど何も行っていない」建物は、東京都外在住者の割合が高くなっています。
0
1 定期的に自らまたは
関係者が点検している
14
2 不定期に自らまたは関係者が
点検している
15
3 ほとんど何も行っていない
20
10
4
3
30
11
6
40
14
8
7
4 専門管理業者に委託して
1 20
行っている
5 その他 0
27
無回答
区内
都内
11
5
都外
図3-54 「維持・管理」と「所有者住所」との関連
87
50
f.「今後の活用」と「建物の今後で困っていること」
「新築、改築して自分又は親族が住む」では、
「改修費用の支出が困難である」の件数(9
件)が多い。
「他に売却したい」や「空き家を解体」では、「今後の利用予定はないので、
どうしたらよいかわからない」件数が比較的多い。この他「他に売却したい」では、
「売却
相手が見つからない」の件数(11 件)が特徴的です。
0
1 新築、改築して自分又は親族が住む
5
1
3
6
4
11
4
6 子や孫に任せる(相続する)
1
4
30
25
2
35
40
12
11
7
2
7
2
11
4
4
4
4
20
4
3
6
5 空き家を解体(更地、駐車場等利用)
2
7
2
4 セカンドハウスとして
時々住む為に維持する
15
9
5
2 他に売却したい
3 貸家として運用したい
10
2
2
111
3
1
8
10
2
7 公共利用のため寄付したい 0
8 地域団体等に活用してほしい
9 予定なし(現状のまま)
10 その他
2
3
4
1 10 3
111 20
4
3
11
15
2
3
1 今後の利用予定はないので、
どうしたらよいかわからない
2 改修したいが、改修費用の
支出が困難で困っている
3 解体し建替えたいが、法的
支障により建替えが困難である
4 売却したいが、売却相手が
見つからない
5 貸し出したいが、貸し出し
相手 が見つからない
6 遠方の住居へ転居・退去したため 、
どうしたらよいか困っている
7 相続や解体、売却の
諸手続きで困っている
8 特にない
9 その他
図3-55 「今後の活用」と「建物の今後で困っていること」
88
45
50
g.「建物の今後で困っていること」と「有効活用の支援策」
「空き家のリフォームに対する助成」では、
「改修したいが、改修費用の支出が困難で困
っている」の件数(15 件)や「今後の利用予定はないので、どうしたらよいかわからない」、
「解体し建替えたいが、法的支障により建替えが困難である」の件数(7件)が多くなっ
ています。
また、
「空き家の有効活用に関する情報提供」、「空き家に関する相談の窓口」では、「売
却したいが、売却相手が見つからない」という回答も多くなっていることが特徴です。
0
20
1 空き家のリフォームに対する助成
7
15
2 空き家の有効活用 に関する情報の提供
8
13
3 宅建業者による入居希望者への仲介 1 7
4 公共機関による借り上げ制度
5 公共機関による入居希望者
への空き家情報の提供
3
7
12
8
6
6
10
5 3 4 4
7 行政との連携による地域団体等
への貸出支援
4
9
6
9 空き家に関する相談の窓口
5
10 空き家管理サービスの紹介、情報提供
4
11 家財道具の搬出・処分に対する支援
7
5
11
10
6
8
6
5
1 今後の利用予定はないので、
どうしたらよいかわからない
3 解体し建替えたいが、法的
支障により建替えが困難である
5 貸し出したいが、貸し出し
相手 が見つからない
7 相続や解体、売却の
諸手続きで困っている
9 その他
17
1
14
2
41 5
3 5 3 21 3
11
3
11
4 4 13
5 3
15
6
13
9
7
8
23
100
2
5 4 3 5
4
3
4 2
80
16
5 4 2 5
6 公共機関による入居希望者への仲介制度
8 空き家活用の専門家(アドバイザー)の派遣
60
5 4 13
6
4 5 3 11
6
40
5 12 3
13
13
8
1
19
5
2 改修したいが、改修費用の
支出が困難で困っている
4 売却したいが、売却相手が
見つからない
6 遠方の住居へ転居・退去したため 、
どうしたらよいか困っている
8 特にない
無回答
図3-56 「建物の今後で困っていること」と「有効活用の支援策」
89
タ
アンケート調査まとめ
a.住宅の状態
●建物の現状
・建物の現状では「空き家である(1年以上)
」が 19.7%と最も多い結果となりまし
た。一方で「居住のための住宅」が 16.7%、
「物置・倉庫としての利用」が 15.2%
と、利活用をしている回答も多い結果となりました。
●建物の築年数
・建物の築年数では、
「40 年~49 年」が全体の 4 割弱(39.6%)と最も多い結果とな
りました。次いで「50 年~59 年」が 22.7%、
「30 年~39 年」が 16.2%という結果
になりました。全体をみると 39 年未満の建物よりも 40 年以上の建物が多く、6割
(63.6%)を占める結果となりました。
b.空き家の管理
●回答者 154 人中、定期的または不定期に点検を行っているのが 77.3%となってい
ます。また、ほとんど行っていないは1割(14.3%)と最も低い結果となっており、
回答者の8割が点検を行っているという結果になりました。
c.空き家の利活用意向
●建物の今後の活用では、
「他に売却したい」が 27.3%と最も多く、次いで「貸家と
して運用したい」が 19.5%という結果になりました。また、
「新築、改築して自分
又は親族が住む」
、
「子や孫に任せる」
、
「セカンドハウスとして時々住む為に維持す
る」と、親族内で活用していく回答が 43.5%という結果になりました。
●「空き家を解体(更地、駐車場等に利用)」といった、住居としての機能から新た
な利用目的として活用を望む回答が 11.7%という結果になりました。
d.空き家対策
●「空き家のリフォームに対する費用助成」が 25.3%と最も多く、ついで「家財道具
の搬出・処分にたいする支援」が 19.5%、
「空き家の有効活用に関する情報の提供」
が 18.8%となっています。
●空き家の利活用をみても貸家として活用したい方、親族内で活用していくと考えて
いる方が多い傾向がみられました。また、空き家を有効に活用するにはどうするべ
きかわからない人が多い結果となりました。
90
(8)老朽度 A・老朽度 B の家屋の所有者へのアンケート調査結果
ア
アンケート回収率
適切な管理が必要と判定した建築物の所有者へ今後の管理の意向や利用したい制度等につ
いて郵送によるアンケートを実施しました。
アンケート送付対象は、老朽度判定 A の空き家、老朽度判定 B の空き家および老朽度判定
A の居住家屋を対象に行いました。
その結果、発送数 362 通に対し、回収数 115 通となり、回収率は 31.8%となりました。
表3-23 アンケート回収率
発送数
362 通
回収数
115 通
回収率
31.8%
91
イ
回答者の年齢
回答者の年齢は、
「60 代」が 21 人(18.4%)と最も多く、次いで「80 代」が 20 人(17.5%)、
「70 代」と「50 代」がそれぞれ 16 人(14.0%)となっています。
また、60 代以上が 62 人(54.3%)となっています。
表3-24 回答者の年齢
回答番号
30代以下 40代 50代 60代 70代 80代 90代以上 無回答 全体
人数
0
2
16
21
16
20
5
34
114
割合(%)
0.0% 1.8% 14.0% 18.4% 14.0% 17.5%
4.4% 29.8% 100.0%
順位(回答数順)
0
7
4
2
4
3
6
140代
1.8%
50代
14.0%
無回答
29.8%
60代
18.4%
70代
14.0%
80代
17.5%
90代以上
4.4%
図3-57 回答者の年齢
ウ
世帯類型
世帯類型は、
「単独世帯」が 27 件(23.7%)と最も多く、次いで「親と子供の世帯」が 25
件(21.9%)
、
「夫婦のみの世帯」が 11 件(9.6%)となっています。
最も回答が少なかった世帯は「親子、孫の三世代にわたる世帯」と「その他」どちらも7
件(6.1%)となっています。
表3-25 世帯類型
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
1
2
3
4
5 無回答 全体
27
11
25
7
7
37
114
23.7% 9.6% 21.9% 6.1% 6.1% 32.5% 100.0%
2
4
3
5
5
1-
無回答
32.5%
5 その他
6.1%
4 親子、孫の
三世代にわたる
世帯
6.1%
1 単独世帯
23.7%
3 親と子
供の世帯
21.9%
2 夫婦のみの
世帯
9.6%
(n=114)
図3-58 世帯類型
92
エ
築年数
問1 あなたの建物の「築年数」はどのくらいですか(枠内に年数を記入)
年
程度
建物の築年数では、
「40 年~49 年」経過した建物が、44.7%(51 件)と最も多く、次
に「50 年~59 年」の 27.2%(31 件)となっている。
「60 年以上」の建物については、2.6%
(3件)と大きく減少しています。全体として、40 年以上の建物が7割近くになってい
ます。
表3-26 築年数
n=114
回答番号
1 20年未満
2 20年〜29年
3 30年〜39年
4 40年〜49年
5 50年〜59年
6 60年以上
無回答
全体
件数 割合(%) 順位(回答数順)
2
1.8%
3
2.6%
12
10.5%
51
44.7%
31
27.2%
3
2.6%
12
10.5%
114
100.0% -
1 20年未満
1.8%
6 60年以上
2.6%
7
5
3
1
2
5
3
2 20年〜29年
2.6%
3 30年〜39年
10.5%
無回答
10.5%
5 50年〜59年
27.2%
4 40年〜49年
44.7%
(n=114)
図3-59 築年数
93
オ
建物の現状
問2 その建物の「現状について」お答えください(○はいくつでも)
1 居住のための住宅
2 時々過ごすための住宅
3 空き家である(1年以上)
4 空き家である(1年未満)
5 賃貸(1年以上入居無し)
6 賃貸(入居有り、1年未満入居無し)
7
8
9
10
11
物置・倉庫として利用
仕事場・作業場・店舗として利用
売却・譲渡済
解体済
その他
建物の現状については、
「空き家である(1年以上)」が 42.1%(48 件)と最も多く、
次に「居住のための住宅の 30.7%(35 件)、「物置・倉庫としての利用」の 25.4%(29
件)の順となっています。
表3-27 建物の現状
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
n=114
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11 無回答
35
6
48
3
10
12
29
6
2
3
8
7
30.7% 5.3% 42.1% 2.6% 8.8% 10.5% 25.4% 5.3% 1.8% 2.6% 7.0%
6.1%
2
8
1
10
5
4
3
8
12
10
6
7
0%
10%
20%
30%
40%
42.1%
3 空き家である(1年以上)
30.7%
1 居住のための住宅
25.4%
7 物置・倉庫として利用
10.5%
6 賃貸(入居有り、1年未満入居無し)
8.8%
5 賃貸(1年以上入居無し)
7.0%
11 その他
6.1%
無回答
2 時々過ごすための住宅
5.3%
8 仕事場・作業場・店舗として利用
5.3%
(n=114)
4 空き家である(1年未満)
2.6%
10 解体済
2.6%
9 売却・譲渡済
50%
1.8%
図3-60 建物の現状
94
・解体予定
・改築検討中
・売却依頼中
他
カ
空き家になる以前の利用形態
問3 その建物の「空き家になる以前の利用形態」についてお答えください(○は1つ)
1
2
自らが持ち家として利用
親や親族が持ち家として利用
3 貸家として利用(集合住宅等含む)
4 その他
「空き家になる以前の利用形態」については、「貸家として利用(集合住宅等含む)」
の 30.6%(19 件)が最も多く、や「親や親族が持ち家として利用」の 27.4%(17 件)
や「自らが持ち家として利用」の 22.6%(14 件)のと近似しています。
表3-28 空き家になる以前の利用形態
n=62
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
1
2
3
4 無回答 全体
14
17
19
5
7
62
22.6% 27.4% 30.6% 8.1% 11.3% 100.0%
3
2
1
5
4-
4 その他
8.1%
無回答
11.3%
・セカンドハウス1週間に
1回利用していた
・所有者が居住
・親族が利用
・底地権として利用
1 自らが持ち
家として利用
22.6%
3 貸家として
利用(集合住
宅等含む)
30.6%
2 親や親族が
持ち家として
利用
27.4%
(n=62)
図3-61 空き家になる以前の利用形態
95
キ
空き家になった時期
問4 その建物が「空き家になった時期」はいつですか(どちらかに○。枠内に年数を記入)
1
2
昭和
平成
年 頃
空き家になった時期としては、
「平成 13 年〜平成 22 年」が 40.3%(25 件)
、
「平成 23
年以降」が 29.0%(18 件)が多く、平成 13 年以降に空き家になった建物が、全体の 69.3%
(43 件)を占め、近年に空き家となった建物が多くなっています。
表3-29 空き家になった時期
1
2
3
4
5
時期
昭和55年以前
昭和56年〜平成2年
平成3年〜平成12年
平成13年〜平成22年
平成23年以降
無回答
全体
件数 割合(%) 順位(回答数順)
2
3.2%
6
3
4.8%
5
6
9.7%
4
25
40.3%
1
18
29.0%
2
8
12.9%
3
62
100.0% -
1 昭和55年以前
3.2%
2 昭和56年
〜平成2年
4.8%
無回答
12.9%
3 平成3年
〜平成12年
9.7%
5 平成23年以降
29.0%
4 平成13年
〜平成22年
40.3%
(n=62)
図3-62 空き家になった時期
96
ク
問5
1
2
3
4
5
空き家になったきっかけ
その建物が「空き家になった(なっている)きっかけ」をお答えください(○はいくつでも)
別の住居へ転居・退去したため
相続により取得したが入居していないため
転勤等の長期不在のため
賃借人などの入居者が退去したため
居住用に取得したが入居していないため
6
7
8
9
10
普段は利用していないため(セカンドハウス等)
売却用に取得したが購買者が見つからないため
高齢者施設等入所・入院若しくは死亡したため
不接道敷地で再建築ができないため
その他
空き家になった(なっている)きっかけとしては、「別の住居へ転居・退去したため」
と「賃借人などの入居者が退去したため」がそれぞれ 24.2%(15 件)と最も多く、「高
齢者施設等入所・入院若しくは死亡したため」の 17.7%(11 件)の順である。この他、
「相続により取得したが入居していないため」の 16.1%(10 件)などが理由として挙げ
られています。
表3-30 空き家になったきっかけ
n=62
10 無回答
9
5
6
7
8
4
1
2
3
回答番号
3
11
6
8
3
1
15
10
0
15
3
件数
4.8%
24.2% 16.1% 0.0% 24.2% 4.8% 4.8% 1.6% 17.7% 9.7% 12.9%
割合(%)
3
6
5
7
7
10
11
1
7
1
4
順位(回答数順)
0%
10%
20%
24.2%
1 別の住居へ転居・退去したため
4 賃借人などの入居者
が退去したため
8 高齢者施設等入所・
入院若しくは死亡したため
2 相続により取得したが
入居していないため
24.2%
17.7%
16.1%
12.9%
10 その他
9 不接道敷地で再建築
ができないため
5 居住用に取得したが
入居していないため
6 普段は利用していないため
(セカンドハウス等)
4.8%
無回答
4.8%
7 売却用に取得したが購買者
が見つからないため
3 転勤等の長期不在のため
30%
9.7%
4.8%
・最終居住者の実兄が死亡し、
入居していないため
・所有者が病気のため 他
1.6%
0.0%
(n=62)
図3-63 空き家になったきっかけ
97
ケ
維持・管理について
問6 その建物の「維持・管理」はどうしていますか(○は1つ)
1
2
3
定期的に自らまたは関係者が点検している
不定期に自らまたは関係者が点検している
専門管理業者に委託して行っている
4
5
ほとんど何もしていない
その他
建物の維持管理は、
「不定期に自らまたは関係者が点検している」は 35.5%(22 件)、
「定期的に自らまたは関係者が点検している 」が 29.0%(18 件)であり、定期または
不定期に関係者が管理している建物が、全体の6割強を占めています。
一方「ほとんど何もしていない」は 22.6%(14 件)も比較的に多く、「専門管理業者
に委託して行っている」建物は 1.6%(1件)のみとなっています。
表3-31 維持・管理について
n=62
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
1
2
3
4
5 無回答 全体
18
22
1
14
4
3
62
29.0% 35.5% 1.6% 22.6% 6.5%
4.8% 100.0%
2
1
6
3
4
5-
無回答
4.8%
5 その他
6.5%
・管理者が同一敷地内
に居住している
・不定期ではあるが、
売却依頼業者に点検
してもらう 他
4 ほとんど何
もしていない
22.6%
1 定期的に自
らまたは関係者
が点検している
29.0%
2 不定期に自
らまたは関係者
が点検している
35.5%
3 専門管理業
者に委託して
行っている
1.6%
(n=62)
図3-64 維持・管理について
98
コ
何もしていない理由
問7 問6で「4 ほとんど何もしていない」とお答えの方へ、行っていない理由は何ですか
(○は1つ)
1 費用の問題
2 住まいが遠方のため
3 体が不自由または高齢のため
4 権利関係が複雑になっているため
5 特段の理由はない
6 その他
ほとんど何もしていない理由としては、
「費用の問題」と「特段の理由はない」がそれ
ぞれ 35.7%(5件)と多く、次に「住まいが遠方のため」の 14.3%(2件)となってい
ます。
表3-32 何もしていない理由
n=14
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
1
2
3
4
5
6 無回答 全体
2
0
14
2
0
0
5
5
0.0% 100.0%
35.7% 14.3% 0.0% 0.0% 35.7% 14.3%
1
3
5
5
1
3
5-
・持ち主が病気で家族が一
人で介護しているため
・所有者は病気でホームに
入居のため
・老朽化していると思われ
るので
無回答
0.0%
6 その他
14.3%
1 費用の問題
35.7%
5 特段の理由はな
い
35.7%
2 住まいが
遠方のため
14.3%
4 権利関係が複雑
になっているため
0.0%
3 体が不自由また
は高齢のため
0.0%
図3-65 何もしていない理由
99
(n=14)
サ
現在の状態
問8 その建物の「現在の状態」について、どのようにお考えですか。(○は1つ)
1 現在でも問題なく使用できる状態である
2 一部改修すれば使用できる状態である
3 危険性はないが使用できる状態ではない
4 このままでは危険である
5 わからない
6 その他
建物の現在の状況では、
「現在でも問題なく使用できる状態である」の 25.4%(29 件)
が最も多く、次に「危険性はないが使用できる状態ではない」の 21.9%(25 件)、
「一部
改修すれば使用できる状態である」の 19.3%(22 件)の順であり、6割〜7割の建物は
使用が可能の状態です。
一方、
「このままでは危険である」建物は、6.1%(7件)となっています。
表3-33 現在の状態
n=114
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
3
4
5
6 無回答 全体
1
2
29
22
25
7
5
4
22
114
25.4% 19.3% 21.9% 6.1% 4.4% 3.5% 19.3% 100.0%
3
2
5
6
7
31
・取り壊しの予定は未定
・雨漏りするが今でも住ん
でいる
・特に危険性は無いが、使
用できる状態ではない
6 その他
3.5%
無回答
19.3%
1 現在でも問題な
く使用できる状態
である
25.4%
5 わからない
4.4%
2 一部改修すれば
使用できる状態で
ある
19.3%
4 このままでは危
険である
6.1%
3 危険性はないが
使用できる状態で
はない
21.9%
図3-66 現在の状態
100
(n=114)
シ
今後の考え
問9 その建物の「今後」についてどのようにお考えですか(○はいくつでも)
1 新築、改築して自分または親族が住む
2 他に売却したい
3 空き家を解体(更地、駐車場等利用)
4 子や孫に任せる(相続する)
5 公共利用のため寄付したい
6 地域団体等に活用してほしい
7 予定なし(現状のまま)
8 その他
建物今後については、
「予定なし(現状のまま)
」の 24.6%(28 件)が最も多く、次に
「新築、改築して自分または親族が住む」の 20.2%(23 件)や、
「他に売却したい」の
18.4%(21 件)などとなっています。
「公共利用のため寄付したい」の 0.9%(1件)や、
「地域団体等に活用してほしい」
は、0件となっています。
表3-34 今後の考え
n=114
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
1
2
3
4
5
6
7
8 無回答
23
21
18
16
1
0
28
7
20
20.2% 18.4% 15.8% 14.0% 0.9% 0.0% 24.6% 6.1% 17.5%
2
3
5
6
8
9
1
7
4
0%
20%
10%
30%
24.6%
7 予定なし(現状のまま)
20.2%
1 新築、改築して自分または親族が住む
18.4%
2 他に売却したい
17.5%
無回答
15.8%
3 空き家を解体(更地、駐車場等利用)
14.0%
4 子や孫に任せる(相続する)
6.1%
8 その他
・アパートを建設する
5 公共利用のため寄付したい
0.9%
・外環工事の予定があるので
考慮中
6 地域団体等に活用してほしい
0.0%
(n=114)
・建替賃借
・推定相続人が考える 他
図3-67 今後の考え
101
ス
空き家解体後の土地利用の予定
問 10 問9で「3 空き家を解体」とお答えの方へ、
解体後の土地を利用する予定はありますか(どちらかに○)
1
予定がある
2 予定はない
空き家解体後の土地利用として、
「予定がある」50.0%(9件)が、
「予定はない」37.5%
(6件)を上回っています。
表3-35 空き家解体後の土地利用の予定
n=18
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
2 無回答 全体
1
18
2
9
7
50.0% 38.9% 11.1% 100.0%
2
31
無回答
11.1%
1 予定があ
る
50.0%
2 予定はな
い
38.9%
(n=18)
図3-68 空き家解体後の土地利用の予定
102
セ
問 11
1
売却先(購入者)の募集
問9で「2 他に売却したい」とお答えの方へ、その住宅は現在「売却先(購入者)
の募集」をしていますか(どちらかに○)
募集している
2 募集していない
他に売却したい建物の、売却先(購入者)の募集については、
「募集している」の 38.1%
(8件)よりも、
「募集していない」の 52.4%(11 件)の方が多くなっています。
表3-36 売却先(購入者)の募集
n=21
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
1
2 無回答 全体
8
11
2
21
38.1% 52.4%
9.5% 100.0%
2
1
3-
無回答
9.5%
1 募集してい
る
38.1%
2 募集してい
ない
52.4%
(n=21)
図3-69 売却先(購入者)の募集
103
ソ
問 12
募集していない理由
問 11 で「2 募集していない」とお答えの方へ「募集をしていない理由」は何ですか
(○はいくつでも)
1 家族や親族の同意が得られない
2 将来、子供や孫が住む可能性がある
3 他の権利者の同意が得られない
4 家財道具等がある
5 売却の方法が分からない
6 その他
募集していない理由としては、その他を除いて「家財道具等がある」の 36.4%(4件)
が最も多く、次に「将来、子供や孫が住む可能性がある」
、「他の権利者の同意が得られ
ない」および「売却の方法が分からない」がそれぞれ 18.2%(2件)となっています。
表3-37 募集していない理由
n=11
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
1
2
3
4
5
6 無回答
1
2
2
4
2
7
1
9.1% 18.2% 18.2% 36.4% 18.2% 63.6%
9.1%
6
3
3
2
3
1
6
0%
20%
40%
60%
63.6%
6 その他
4 家財道具等がある
36.4%
2 将来、子供や孫が住む可能性がある
18.2%
3 他の権利者の同意が得られない
18.2%
5 売却の方法が分からない
18.2%
1 家族や親族の同意が得られない
9.1%
無回答
9.1%
(n=11)
80%
図3-70 募集していない理由
104
・資産として維持したい
・自家用に使用するため
・現在維持する→現在売却
の必要が無い
・相続の関係
・多忙の為 他
タ
建物について困っていること
問 13 あなたの建物について、困っていることはありますか(○はいくつでも)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
今後の利用予定はないので、どうしたらよいかわからない
解体したいが、解体費用の支出が困難で困っている
解体したいが、更地になると固定資産税が上がる
解体したいが、借地権が消失してしまうので解体できない
建替えたいが、法律の制限により建替えが困難である
売却したいが、売却相手が見つからない
貸し出したいが、貸し出し相手がみつからない
遠方に住んでいるため、維持管理が困難である
相続や解体、売却の諸手続きで困っている
その他
建物について、困っていることは、「その他」を除いて、「解体したいが、更地になると固
定資産税が上がる」の 20.2%(23 件)が第一に挙げられています。次に「解体したいが、解
体費用の支出が困難で困っている」の 10.5%(12 件)、
「売却したいが、売却相手が見つから
ない」の 9.6%(11 件)の順となっています。
この他「今後の利用予定はないので、わからない」、
「建替えたいが、法律の制限により建
替えが困難である」がそれぞれ 7.9%(9件)で挙げられています。
表3-38 建物について困っていること
n=114
回答番号
件数
割合(%)
順位(回答数順)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10 無回答
0
9
11
3
2
7
22
52
9
12
23
7.9% 10.5% 20.2% 0.0% 7.9% 9.6% 2.6% 1.8% 6.1% 19.3% 45.6%
6
5
9
10
8
3
1
6
4
2
11
0%
10%
20%
30%
解体したいが、更地になると
固定資産税が上がる
10
20.2%
19.3%
その他
2 解体したいが、解体費用の
支出が困難で困っている
6 売却したいが、売却相手が
見つからない
1 今後の利用予定はないので、
どうしたらよいかわからない
5 建替えたいが、法律の制限
により建替えが困難である
9 相続や解体、売却の
諸手続きで困っている
7 貸し出したいが、貸し出し
相手がみつからない
8 遠方に住んでいるため、
維持管理が困難である
4 解体したいが、借地権が消失
してしまうので解体できない
50%
45.6%
無回答
3
40%
10.5%
9.6%
7.9%
7.9%
6.1%
・同意が得られず解体・売却も
できないので困っている
・抵当権があり自分の死後が心
配 他
2.6%
1.8%
0.0%
(n=114)
図3-71 建物について困っていること
105
チ
空き家についての支援策
問 14 下記のような支援があれば利用したいと思いますか
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
空き家について不動産、建築、財産手続、法律の
専門家に相談できる総合窓口
空き家解体費の支援
土地を行政に無償貸与する等、
条件付きの空き家解体費の支援
建替え・修繕について相談できるアドバイザーの派遣
売却・権利関係の処理について相談できる
アドバイザーの派遣
区による解体工事の代行(費用は所有者等が負担)
区による空き家管理代行業者の紹介
区による解体・修繕等施工業者の紹介
区による造園業者の紹介
区による不動産業者の紹介
公共機関による借り上げ制度
公共機関による入居希望者への空き家情報の提供
公共機関による入居希望者への仲介制度
行政との連携による地域団体等への貸出支援
その他必要だと思う支援・制度
(項目ごとに○)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
(利用したい・利用したくない)
支援策の「利用したい」では、
「空き家解体費の支援」の 24.6%(28 件)や「空き家
について不動産、建築、財産手続、法律の専門家に相談できる総合窓口」の 22.8%(26
件)が多く、次に「区による解体・修繕等施工業者の紹介」の 14.0%(16 件)や「区に
よる解体工事の代行(費用は所有者等が負担)」の 12.3%(14 件)が挙げられています。
「利用したくない」では、
「区による造園業者の紹介」の 28.9%(33 件)他、区による
アドバイザーの派遣や仲介等の支援策について、25%前後の高い比率で利用したくない
と答えています。
表3-39 空き家についての支援策
回答番号
利用したい(件数)
利用したい(割合)
利用したくない(件数)
利用したくない(割合)
回答番号
利用したい(件数)
利用したい(割合)
利用したくない(件数)
利用したくない(割合)
1
26
22.8%
17
14.9%
12
5
4.4%
31
27.2%
n=114
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
28
8
10
10
14
5
16
4
10
10
24.6% 7.0% 8.8% 8.8% 12.3% 4.4% 14.0% 3.5% 8.8% 8.8%
13
29
30
28
26
32
23
33
29
26
11.4% 25.4% 26.3% 24.6% 22.8% 28.1% 20.2% 28.9% 25.4% 22.8%
13
14 回答番号
15 無回答
件数
4
4
8
59
割合
3.5% 3.5%
7.0% 51.8%
31
32
27.2% 28.1%
106
0%
20%
40%
22.8%
1 空き家について不動産、建築、財産手続、
法律の専門家に相談できる総合窓口
14.9%
24.6%
2 空き家解体費の支援
11.4%
7.0%
3 土地を行政に無償貸与する等、
条件付の空き家解体費の支援
25.4%
4 建替え・修繕について
相談できるアドバイザーの派遣
8.8%
5 売却・権利関係の処理について
相談できるアドバイザーの派遣
8.8%
26.3%
24.6%
12.3%
6 区による解体工事の代行
(費用は所有者等が負担)
22.8%
4.4%
7 区による空き家管理代行業者の紹介
28.1%
14.0%
20.2%
8 区による解体・修繕等施工業者の紹介
3.5%
9 区による造園業者の紹介
28.9%
8.8%
10 区による不動産業者の紹介
25.4%
8.8%
11 公共機関による借り上げ制度
22.8%
4.4%
12 公共機関による入居希望者への
空き家情報の提供
27.2%
3.5%
13 公共機関による入居希望者への仲介制度
27.2%
3.5%
14 行政との連携による地域団体等への貸出支援
28.1%
7.0%
15 その他必要だと思う支援・制度
51.8%
無回答
(n=114)
利用したい
利用したくない
図3-72 空き家についての支援策
ツ
60%
その他必要だと思う支援・制度
・区による、一部庭木剪定作業支援
・空き家の有効活用
・固定資産税の軽減
・区によるゴミ片付け行政代執行
107
テ
主な自由意見
・ 1 年以内に解体して新築予定である。安価で良心的な解体業者を紹介していただきたい。
・ 改築を考えてますが費用の工面方法がわからない。希望の改築を親身に考えてくれる施工業者
はいないか。
・ 区による斡旋は条件がわからないのと権利関係が難しくなりそうなので、当面(このアンケー
トにおいては)回答を保留した。税負担が変わらないか、減るなら倉庫などにも使えるかと考
えている。
・ 具体的にどのような支援なのか、説明を伺ってから回答したいと思います。
・ 空き家ではありません。住んでいます。
・ 再建築不可により家の立替え及び売買が出来なく大変困っている。再建築不可という法律を改
正してほしい。
・ 再建築不可の土地なので区役所に相談し私道を協定道路にするよう近隣の家々に協力をお願
いしましたがまとまりませんでした。セットバックの条件で立替可になるような制限の緩和を
お願いしたいと思います。
・ 昨年度より売却依頼しているが買い手がつかずにいる状況。
・ 風致地区等の問題で難しいとの事。坪数が少ないため。
・ 私道を共有している方の同意が得られない場合、どうしたら良いか相談できる窓口はないか
と、1~2年考えていたところです。区の規制で共有している方々から署名を頂かないと許可
がおりないと言われました。平成 26 年に他の方々からの署名は頂いているのですが、停滞状
態のままで空き家になっています。
・ 新築・改築も考えていますが、近くに外環が通る予定で、ハウスメーカーから"外環工事の影
響が出る可能性があるので、工事が終わるまで待った方が良い"とのアドバイスを貰いました。
解体だけでも先にとも考えますが固定資産税などの問題もあり、今に至っています。
「空き家」
イコール「固定資産税の特別措置無し」というのはいかがなものでしょうか。まして個人の理
由のみではなく、公的な理由もあっての場合はどうすべきか。
・ 人が生活している建物の所有者に、空き家であるかのようなアンケートを送るとは不愉快で
す。古すぎて、人が住んでいるはずがないと思ったんですか。
・ 庭の植木の剪定作業をしたいが、自分でやる場合、安全上の問題でなかなか進まない。また、
区の方で、様々な電線が通っているので、迂闊にやって切ってしまう恐れがある。植木全体は
無理だったとしても、例えば道路側を跨いで、このままだと真向いの家に被害がおよぶ恐れが
ある場合、そこの部分だけ切ってもらう。切ったものは所有者の敷地内に置き、所有者が整理
して可燃ごみとして出す。
108
ト
クロス集計
a.「現在の状態」と「築年数」
「居住のための住宅」では、築年数の 39 年未満が 17.2%と、40 年以上を大きく下回る。
「時々過ごすための住宅」では、築年数の 40 年以上が 83.8%であり、
「居住のための住宅」
とほぼ同じ割合で古い建物が多い。
空き家については、築年数の 40 年以上が「1年以上」では、91.1%、
「1年未満」では、
66.7%であり、1年以上空き家となっている建物は、年次が古い建物が多くなっています。
「仕事場・作業場・店舗として利用」している」建物も、築年数の 40 年以上が 75.0%
との古い建物の割合が高くなっています。
表3-40 「現在の状態」と「築年数」
1 20年未満
2 20年〜29年
3 30年〜39年
4 40年〜49年
5 50年〜59年
6 60年以上
合計
1
1
2
3
22
7
0
35
2
0
1
0
1
4
0
6
3
0
0
4
25
15
1
45
4
0
1
0
2
0
0
3
5
0
0
2
5
1
2
10
6
0
1
1
3
6
0
11
0%
7
0
0
4
10
12
0
26
20%
8
0
0
1
1
2
0
4
40%
9
0
0
0
0
0
0
0
10
0
0
1
0
1
0
2
60%
11 無回答
0
0
1
2
0
0
5
2
1
1
0
0
7
5
80%
100%
2.9%
1 居住のための住宅
2 時々過ごすための住宅
3 空き家である(1年以上)
5.7%
8.6%
16.7%
33.3%
10.0%
50.0%
8 仕事場・作業場・店舗として利用
25.0%
2.2%
66.7%
20.0%
9.1% 9.1%
無回答
33.3%
55.6%
6 賃貸(入居有り、1年未満入居無し)
11 その他
66.7%
16.7%
8.9%
4 空き家である(1年未満)
5 賃貸(1年以上入居無し)
20.0%
62.9%
20.0%
54.5%
27.3%
50.0%
25.0%
14.3%
71.4%
14.3%
40.0%
40.0%
20.0%
1 20年未満
2 20年〜29年
3 30年〜39年
4 40年〜49年
5 50年〜59年
6 60年以上
図3-73 「現在の状態」と「築年数」
109
b.「老朽度」と「所有者住所」
老朽度判定 B が最も多く(43 件)、区内在住者がこの過半(31 件)を占めています。
D 判定は2件のみです。
0
10
10
A
2
6
C
無回答
30
40
3
31
B
D
20
7
2 1
2
1
区内
都内
都外
図3-74 「老朽度」と「所有者住所」
110
5
50
c.「空き家になった(なっている)きっかけ」と「所有者住所」
「別の住居へ転居・退去したため」では、区内在住者の建物が多く(6件)、「賃借人な
どの入居者が退去したため」では、東京都外所有者の建物が多く(6件)なっています。
0
1
2
3
4
5
6
6
1 別の住居へ転居・退去したため
2 相続により取得したが
入居していないため
2
7
1
3
8
9
1
3
3 転勤等の長期不在のため
4 賃借人などの入居者
が退去したため
5 居住用に取得したが
入居していないため
6 普段は利用していないため
(セカンドハウス等)
7 売却用に取得したが購買者
が見つからないため
8 高齢者施設等入所・
入院若しくは死亡したため
9 不接道敷地で再建築
ができないため
2
1
2
3
1
10 その他
無回答
6
3
1
3
2
1
区内
3
1
都内
1
2
都外
図3-75 「空き家になった(なっている)きっかけ」と「所有者住所」
111
d.「維持・管理」と「所有者住所」
「定期的または不定期に自らまたは関係者が点検している」建物は、区内および都内在
住者の建物が、それぞれ5件、13 件で多くなっています。
また、
「ほとんど何もしていない」建物も、区内、東京都内合わせて9件と比較的多くな
っています。
0
2
1 定期的に自らまたは
関係者が点検している
4
5
2 不定期に自らまたは
関係者が点検している
3 専門管理業者に
委託して行っている
8
10
12
5
1
5
5 その他
1 1 1
2
4
1
1 1
区内
14
2
8
4 ほとんど何もしていない
無回答
6
都内
都外
図3-76 「維持・管理」と「所有者住所」
112
3
16
18
e.「築年数」と「現在の状態」
「現在でも問題なく使用できる状態である」建物と「一部改修すれば使用できる」建物
を比較すると、問題ないとする建物の、50 年以上の比率(40%)は、一部改修すれば使用
できる建物の、50 年以上の比率(23.8%)を大きく上回っていて、築年数との相関は見ら
れません。
「このままでは危険である」建物は、50 年以上の築年数が 66.7%と高い比率を示してい
ます。
表3-41 「築年数」と「現在の状態」
1 20年未満
2 20年〜29年
3 30年〜39年
4 40年〜49年
5 50年〜59年
6 60年以上
合計
1
1
0
3
11
10
0
25
2
0
1
2
13
3
2
21
0%
3
0
0
2
13
8
0
23
20%
1 現在でも問題なく使用できる状態であ
4.0%
る
12.0%
2 一部改修すれば使用できる状態である 4.8%
9.5%
3 危険性はないが使用できる状態ではな
い
8.7%
4
0
0
0
2
3
1
6
5
0
0
0
2
3
1
6
40%
60%
6 無回答
0
0
0
0
0
0
2
2
1
1
0
0
3
3
80%
100%
40.0%
44.0%
14.3%
61.9%
9.5%
34.8%
56.5%
4 このままでは危険である
33.3%
50.0%
16.7%
5 わからない
33.3%
50.0%
16.7%
6 その他
66.7%
33.3%
無回答
66.7%
33.3%
1 20年未満
2 20年〜29年
3 30年〜39年
4 40年〜49年
5 50年〜59年
6 60年以上
図3-77 「築年数」と「現在の状態」
113
f.「建物の今後」と「困っていること」
「他に売却したい」では、
「売却したいが、売却先が見つからない」の件数(10 件)が
多くなっています。
また、
「空き家を解体(更地、駐車上等利用)」では、
「解体したいが、更地になると固定
資産税が上がる」が 11 件、
「解体したいが、解体費用の支出が困難で困っている」が8件
と多くなっていることが特徴です。
0
10
1 新築、改築して自分または親族が住む
3
2 他に売却したい
3
3 空き家を解体(更地、駐車場等利用)
5
2
3
2
1 2
6
2
5 公共利用のため寄付したい
1111
10
11
5
40
7
8
4 子や孫に任せる(相続する)
30
20
1 3
2
3 11 2
4
5
4
3
6 地域団体等に活用してほしい
6
7 予定なし(現状のまま)
8 その他
無回答
2
6
3 1 2 1
5
1 3 111
1
5
5
1 今後の利用予定はないので、
どうしたらよいかわからない
3 解体したいが、更地になると
固定資産税が上がる
5 建替えたいが、法律の制限
により建替えが困難である
7 貸し出したいが、貸し出し相手が
みつからない
9 相続や解体、売却の
諸手続きで困っている
5
11
2 解体したいが、解体費用の
支出が困難で困っている
4 解体したいが、借地権が消失
してしまうので解体できない
6 売却したいが、売却相手が
見つからない
8 遠方に住んでいるため、
維持管理が困難である
10 その他
図3-78 「建物の今後」と「困っていること」
114
g.「建物の今後」と「空き家についての支援策」
空き家の支援策については、
「他に売却したい」、
「空き家を解体(更地、駐車場等利用)」
と考えている方が、どの支援策についても多くなっています。
また、
「新築、改築して自分または親族が住む」では、専門家に相談できる総合窓口や解
体費の支援、解体・修繕等の業者の紹介を望む意見も多くなっています。
0
5
1 空き家について不動産、建築、財産手続、
法律の専門家に相談できる総合窓口
2 空き家解体費の支援
3 土地を行政に無償貸与する等、
条件付の空き家解体費の支援
5
9
5
10
2
4 建替え・修繕について
相談できるアドバイザーの派遣
5
4
5 売却・権利関係の処理について
相談できるアドバイザーの派遣
2
6 区による解体工事の代行
(費用は所有者等が負担)
2
8 区による解体・修繕等施工業者の紹介
5
11 公共機関による借り上げ制度
12 公共機関による入居希望者への
空き家情報の提供
13 公共機関による入居
希望者への仲介制度
14 行政との連携による
地域団体等への貸出支援
15 その他必要だと思う支援・制度
無回答
2
20
9
25
30
6
9
1
7
35
4
1
111
4
4
2
3 11
7
1 3
10 区による不動産業者の紹介
15
4
6
7 区による空き家管理代行業者の紹介
9 区による造園業者の紹介
10
6
3
3
2
4
7
3
2
11111
1
6
3 1
2
7
3
3
4
2 111
2
2 2 2
11 2 1
4
4
1
4
2
2
5
3
111
1 新築、改築して自分または親族が住む
2 他に売却したい
3 空き家を解体(更地、駐車場等利用)
4 子や孫に任せる(相続する)
5 公共利用のため寄付したい
6 地域団体等に活用してほしい
7 予定なし(現状のまま)
8 その他
図3-79 「建物の今後」と「空き家についての支援策」
115
40
2
6
3
45
ナ
調査まとめ
a.住宅の状態
●空き家になった時期
・空き家になった時期は「平成 13 年~平成 22 年」が4割(40.3%)と最も多い結果
となりました。次いで「平成 23 年以降」が 29.0%、
「平成3年~平成 12 年」が 9.7%
という結果になりました。
●空き家になったきっかけ
・
「別の住居への転居・退去したため」、「賃借人などの入居者が退去したため」と、
住んでいる方が退去してしまったという理由がそれぞれ 24.2%と多い結果となり
ました。また、
「相続により取得したが入居していないため」16.1%、
「居住用に取
得したが入居していないため」4.8%と、合計 20.9%が居住の意思はあるが入居は
していないという結果となりました。
●空き家の状態
・今後の利活用が期待できる「現在でも問題なく使用できる状態である」が 25.4%
という結果となりました。一方、改修規模はばらつきがあるが何かしらの対応を施
さなければ使用できない建物が 47.3%と 5 割弱を占める結果となりました。
●困っていること
・解体はしたいが、固定資産税や解体費用等の問題により対処できない方が 30.7%
という結果となりました。また、次の相手が見つからずに困っていると回答した方
が 12.2%という結果となりました。
b.空き家の管理
●回答者 62 人中、定期的または不定期に点検を行っているのが 66.1%となっていま
す。ほとんど何もしていないは 2 割(22.6%)と最も低い結果となっており、回答
者の6割が点検を行っているという結果になりました。
●ほとんど何もしていない理由では、費用の問題が 35.7%と最も多い結果となりま
した。困っていることで最も多い固定資産税や解体費用との関連でみても「費用問
題」の解決が求められている結果となりました。
c.空き家の利活用意向
●「新築、改築して自分または親族が住む」、「子や孫に任せる(相続)」と、親族内
での利活用を考えている方が 34.2%という結果となりました。また、
「空き家を解
体」
「公共利用のために寄付したい」と、
、
住居以外の利活用を考えている方が 16.7%
という結果となりました。
d.空き家対策
●「空き家解体費の支援」が 24.6%と最も多い結果となりました。次いで、
「空き家
に関する総合窓口」が 22.8%、
「区による解体・修繕等施工業者の紹介」14.0%と
いう結果になりました。
116
2
まとめ
(1)空き家等実態調査のまとめ
●空き家調査
・
空家調査の結果、区内の空き家は 1,507 棟であり、老朽度判定 A が 211 棟(14.0%)、
老朽度判定 B が 369 棟(24.5%)、老朽度判定 C が 325 棟(21.6%)、老朽度判定 D が
602 棟(39.9%)となりました。
・
区内の居住家屋のうちの老朽度判定 A は 71 棟、老朽度判定 B は 723 棟となりました。
また、ごみ屋敷は 30 棟となりました。
・
空き家の分布状況をみると、区の北部である田柄周辺と大泉町、大泉学園町周辺に空
き家が多い町丁目が分布しています。田柄周辺は、鉄道や幹線道路に囲まれ、利便性
が比較的高い地域であり、大泉町および大泉学園町周辺は、みどり豊かな住宅地で鉄
道駅から離れた地域でもあり、都営地下鉄大江戸線の延伸予定地域となっています。
・
老朽度判定 A の空き家は、田柄や大泉学園町、大泉町、西大泉などで多くなっていま
すが、区内全域に分布しています。
・
老朽度判定 A の居住家屋は、大泉町1~3丁目、北町1丁目、南大泉3丁目が多くな
っています。また、老朽度判定 B の居住家屋は、大泉町や南大泉に多くありますが、
区の東部である旭丘や栄町、練馬、早宮などでも多くなっています。
・
ごみ屋敷(居住有り)の分布状況をみると、土支田3丁目、三原台2丁目で3件以上
と多くなっています。
・
構造・階数別の空き家をみると、木造が 1,387 棟(92.0%)、非木造が 120 棟(8.0%)
と、空き家のほとんどが木造となっています。また、木造の階数をみると、2階建て
が 990 棟(71.4%)と多くなっています。一方、非木造の階数は、木造同様2階建て
が 72 棟(60.0%)と多くなっていますが、3階建て以上も約1/4を占めています。
図3-80 空き家調査結果
117
●老朽度判定 C および老朽度判定 D の空き家のアンケート調査
・
空き家の利活用意向として、建物の今後の活用をみると、
「他に売却したい」が 27.3%
と最も多く、次いで「貸家として運用したい」が 19.5%という結果になりました。ま
た、
「新築、改築して自分又は親族が住む」、「子や孫に任せる」、「セカンドハウスと
して時々住む為に維持する」と、親族内で活用していく回答が 43.5%という結果にな
りました。
・
「空き家を解体(更地、駐車場等に利用)」といった、住居としての機能から新たな
利用目的として活用を望む回答が 11.7%という結果になりました。
・
空き家の有効活用支援策としては、
「空き家のリフォームに対する費用助成」が 25.3%
と最も多く、ついで「家財道具の搬出・処分にたいする支援」が 19.5%、「空き家の
有効活用に関する情報の提供」が 18.8%となっています。
・
空き家の利活用をみても貸家として活用したい方、親族内で活用していくと考えてい
る方が多い傾向がみられました。また、空き家を有効に活用するにはどうするべきか
わからない人が多い結果となりました。
●老朽度判定 A および老朽度判定 B の空き家および老朽度判定 A 居住のアンケート調査
・ 建物については、解体はしたいが、固定資産税や解体費用等の問題により対処できな
い方が 30.7%という結果となりました。また、次の相手が見つからずに困っていると
・
回答した方が 12.2%という結果となりました。
建物の今後については、「新築、改築して自分または親族が住む」、「子や孫に任せる
(相続)
」と、親族内での利活用を考えている方が 34.2%という結果となりました。
また、「空き家を解体」、「公共利用のために寄付したい」と、住居以外の利活用を考
えている方が 16.7%という結果となりました。
・
建物の有効活用支援策としては、「空き家解体費の支援」が 24.6%と最も多い結果と
なりました。次いで、
「空き家に関する総合窓口」が 22.8%、
「区による解体・修繕等
施工業者の紹介」14.0%という結果になりました。
●入居率調査
・
区内に立地するマンション・アパート等の共同住宅について、外観目視により概略の
入居率を調査した結果、入居ほぼ無し(概ね2割以下)が 115 棟、入居半数(概ね7
割~3割)が 141 棟となりました。
・
地域別にみると、入居ほぼ無し(概ね2割以下)と入居半数(概ね7割~3割)のど
ちらも、区の東部が多い結果となりました。
●店舗調査
・
区内の商店街を中心に店舗(店舗併用住宅)の空き状況の調査を実施した結果、店舗
部分が空き店舗となっている店舗併用共同住宅は 178 棟、店舗併用住宅は 263 棟、合
計 441 棟となりました。
・
地域別にみると店舗併用共同住宅は栄町が 15 棟で最も多く、次いで石神井台が 14 棟、
東大泉が 12 棟、桜台と南大泉、西大泉が 11 棟となっています。
・
一方、店舗併用住宅は上石神井が 40 棟で最も多く、次いで北町が 33 棟、関町北と東
大泉が 26 棟となっています。
118
(2)調査結果の管理および活用等について
空き家が年々増加するなか、適切な管理が行われていない空き家による防災・防犯機能の
低下、ごみなどの不法投棄等の誘発、火災発生の懸念、景観・風景の阻害など、多岐にわたる
問題が発生しています。
また、空き家等の情報は、建築、環境、住宅、福祉、地域コミュニティおよび税など、多
方面から区へ寄せられています。今後は、これらの情報等について庁内で横断的に活用して
いくことが急務となっています。
一方、区では、これまで紙資料を中心として多大な人力をかけて管理してきた建築行政情
報および関連情報をデジタル化および一元管理するため、
(仮称)建築総合情報システム(以
下、
「本システム」とする。
)の構築を現在進めています。
そこで、今回の空き家等実態調査における老朽度判定等についても、位置情報と関連づけ、
本システムに搭載し一元的に管理することで、区内の空き家等の適正管理および利活用の促
進等の施策を円滑に行うために、関係各課と情報を共有し、活用していく予定です。
また、本システムに搭載することで、空き家等の情報と建築確認、アスベスト台帳、リサ
イクル法解体データなどと連携・可視化した管理が可能となり、業務の効率化・高度化を図
るとともに、空き家等に関する施策だけでなく、建築行政の総合的な施策を検討する際の基
礎的資料としての活用が可能となります。
図3-81 (仮称)建築総合情報システムの画面サンプル
119
【資
料】
資料-1 町丁目別の老朽度判定集計(1)
資料-1
資料-1 町丁目別の老朽度判定集計(2)
資料-2
資料-1 町丁目別の老朽度判定集計(3)
資料-3
資料-1 町丁目別の老朽度判定集計(4)
資料-4
資料-1 町丁目別の老朽度判定集計(5)
資料-5
資料-2 町丁目別の主用途集計(1)
資料-6
資料-2 町丁目別の主用途集計(2)
資料-7
資料-2 町丁目別の主用途集計(3)
資料-8
資料-2 町丁目別の主用途集計(4)
資料-9
資料-2 町丁目別の主用途集計(5)
資料-10
資料-3 町丁目別の構造階数集計(空き家)
(1)
資料-11
資料-3 町丁目別の構造階数集計(空き家)
(2)
資料-12
資料-3 町丁目別の構造階数集計(空き家)
(3)
資料-13
資料-3 町丁目別の構造階数集計(空き家)
(4)
資料-14
資料-3 町丁目別の構造階数集計(空き家)
(5)
資料-15
資料-4 町丁目別の構造階数集計(老朽度判定 A および老朽度判定 B の居住家屋)(1)
資料-16
資料-4 町丁目別の構造階数集計(老朽度判定 A および老朽度判定 B の居住家屋)(2)
資料-17
資料-4 町丁目別の構造階数集計(老朽度判定 A および老朽度判定 B の居住家屋)(3)
資料-18
資料-4 町丁目別の構造階数集計(老朽度判定 A および老朽度判定 B の居住家屋)(4)
資料-19
資料-4 町丁目別の構造階数集計(老朽度判定 A および老朽度判定 B の居住家屋)(5)
資料-20
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