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「(仮称)茅ヶ崎市犯罪被害者等支援条例の考え方(素案)」 についての
「(仮称)茅ヶ崎市犯罪被害者等支援条例の考え方(素案)」 についてのパブリックコメント実施結果 -ご協力ありがとうございました。- 1 募集期間 平成27年3月25日(水)~平成27年4月23日(木) 2 意見の件数 53件 3 意見提出者数 20人 4 内容別の意見件数 項 目 件 数 1 2 目的に関する意見 定義に関する意見 1 件 4 件 3 4 5 6 7 8 9 10 基本理念に関する意見 市の責務に関する意見 市民及び事業者の責務に関する意見 相談及び情報の提供等に関する意見 経済的な支援に関する意見 居住の安定に関する意見 日常生活支援に関する意見 市民及び事業者の理解の増進に関する意見 3 1 4 4 4 13 刑事に関する手続き等への参加についての意見(削除) 13 民間の団体に対する支援についての意見(追加) 支援の実施主体に関する意見 心のケアに関する意見 不正受給の防止に関する意見 犯罪発生の防止に関する意見 法令に関する意見 加害者への配慮に関する意見 パブリックコメントに関する意見 その他の意見 ・・・・= 一部修正を加えた項目 件 件 件 件 件 3 件 1 件 1 4 5 3 2 1 1 4 7 53 件 件 件 件 件 件 件 件 件 件 茅ヶ崎市市民安全部市民相談課市民相談担当 電話 0467-82-1111(代表) e-mail:[email protected] -2- (意見及び市の考え方) ■1 目的に関する意見(1件) (意見1) 目的の中に「市民が安心して暮らせる地域社会の実現に寄与する」ことも抜けない 考え方と思いますが、如何でしょう。市民の理解を深める意味からも再考してほしい と思います。 (市の考え方) 本条例につきましては、犯罪被害者団体ネットワーク(ハートバンド)や全国犯罪被 害者の会(あすの会)にも所属する犯罪被害当事者らによる研究会が作成しました条例 案を参考に、条例制定を働きかけてきた被害者遺族の方々の思いをくんだ内容としてい ます。犯罪被害者等が途切れることなく支援を受けるため、市町村が身近な相談窓口と して、関係部局、関係機関等と連携しつつ地域の実情に応じた支援を実施してまいりま す。 当初、本条例の制定につきましては、犯罪被害者等の皆様が抱える問題や支援への取 り組みについて、より一層の施策を充実させ、地域全体で犯罪被害者等が受けた被害の 早期回復と軽減を図ることを目的としてまいりましたが、目的の中に誰もが安全に安心 して暮らせる地域社会の実現に寄与することを再考してほしいという御意見を受け、本 条例について市民の皆様の理解が深まることが見込まれることから、目的を次のとおり 修正します。 修 正 後 修 正 前 (1)目的 この条例は、「犯罪被害者等基本法(平 修正案 成16年法律第161号)」(以下「基本 法」とする)の趣旨にのっとり、市におけ る犯罪被害者等の支援について、基本理念 を定め、市、市民及び事業者の責務を明ら かにするとともに、犯罪被害者等の支援の ための施策を総合的に推進し、もって犯罪 被害者等が受けた被害の軽減及び回復と誰 もが安心して暮らすことができる市民生活 の実現に寄与することを目的とする。 (1)目的 この条例は、「犯罪被害者等基本法(平 成16年法律第161号)」(以下「基本 法」とする)の趣旨にのっとり、市におけ る犯罪被害者等の支援について、基本理念 を定め、市、市民及び事業者の責務を明ら かにするとともに、犯罪被害者等の支援の ための施策を総合的に推進し、もって犯罪 被害者等が受けた被害の軽減及び回復 -3- に寄与することを目的とする。 ■2 定義に関する意見(4件) (意見2) 加害者と被害者をどのように判定しますか。ケーススタディ的説明が必要では。現 行各法や条例、関係機関があってもいじめ、虐待、DV、ストーカー行為等がありま す。空洞化し実行性のないものにならないよう制定し、運用実行されることを望みま す。 (意見3) 「2定義」において、犯罪等は刑法犯に限らず…と、広くとらえられていますが、 被害者に対して加害者を特定できず被害の大きさを計れないケース、例えばネット社 会における個人情報の流出や誤った情報の流通、忘れられる権利の侵害、さらに市民 間のトラブル等で被害者が出るまで対応されない現状はどのように扱うのですか。 (市の考え方) 本条例は加害者と被害者を判定することや、加害者を特定することが目的ではなく、 犯罪被害者等の支援のための施策を定め、推進すること等を目的としています。 相談や情報の提供等につきましては、広く犯罪等に遭われたという申し出があった方 に対し実施してまいります。 そのほか経済的な支援、居住の安定のための支援、日常生活の支援を実施します。詳 細は要綱において定めますが、人の生命又は身体を害する罪に当たる行為により、亡く なられた方、重傷病等を負った方を対象として実施してまいります。原則として警察に おいて被害届が受理されていることにより犯罪被害の事実確認をいたします。 また、経済的な支援につきましては犯罪に遭われた事に対する見舞金を支給します。 自宅または自宅付近が犯罪現場になったことにより、犯罪被害の当時居住していた住居 に引き続き居住することが困難なため転居を余儀なくされたと認められる場合の費用等 の補助、日常生活支援における家事、介護を行う者の派遣、一時保育に要する費用の補 助につきましては職員による聞き取りの中で困窮している状況を確認いたします。 (意見4) 関係機関の中には、別に検討されているまちぢから協議会を入れるべきではないで しょうか。新たな地域コミュニティの取組を確実に推進するためにも、関係機関とし て位置付けて欲しいと思います。 (市の考え方) 犯罪被害者等が、その受けた被害を回復し、軽減し、再び平穏な生活を営むことができ るようにするためには地域や周囲の方々の適切な対応が大変重要であると考えておりま す。まちぢから協議会は地域の皆様により構成される組織と認識しております。そのため、 本条例における関係機関に位置付けるのではなく、犯罪被害者等の置かれている状況や犯 罪被害者等への支援の必要性について理解を深め、犯罪被害者等が社会で孤立することの -4- ないようにするとともに、市や国、県、警察その他の関係機関や犯罪被害者等の援助を行 う団体等に協力する役割を担っていただくことを考えております。 (意見5) 犯罪事件における被害損傷の状況を加害者・被害者の立場で考察すると、通常は双 方に過失があり、そのため事件処理には調定手続きを経て、補償・罰の裁きがなされ ています。私どもの家族の交通事故による身体損傷の場合でも、家庭裁判所と傷害保 険の手続きを経て身体障害認定者とされておりますが、このように「犯罪被害者」と 定義する場合には、双方に被害者のあることを念頭に「被害者支援」への施策が求め られるものと解します。従ってその相談や支援の内容はその被害者の置かれた多様な 立場や状況に加えて、関係機関との調整のこともあって理解が十分ではありませんが、 以下、本素案策定窓口でのご説明から推測しての意見と致します。身体障害を伴う被 害にあっては、障害手帳の発行や、一方では生活困窮者への相談窓口もありますので、 本件は「犯罪関連被害者等支援条例」として、人道的見地からの加害者家族を含む生 活困窮者への窓口設定とする施策に関する意見募集をされるよう提案いたします。 (市の考え方) 本条例は、犯罪被害者等基本法第5条における地方公共団体の責務において犯罪被害 者等の支援のための施策を定め、推進すること等を目的としています。 現時点において、加害者家族への施策は考えておりませんが、お問合せのあった際は 福祉部局等と連携し、可能な支援について情報提供してまいります。 ■3 基本理念に関する意見(3件) (意見6) 犯罪被害者等の支援条例の制定には十分な配慮と理解力をもってあたる必要がある と考えられます。特に精神的に傷ついている被害者には心身共に癒しができるように 策定してほしいものです。これらについては文書だけでなく周辺をとりまく環境とそ れにあたる関係者の精神的対応が必要となります。 (市の考え方) 犯罪被害者等支援条例につきましては、犯罪被害者等の名誉又は生活の平穏を害する 事がなく支援を実施できるよう制定してまいります。犯罪被害者等には様々な立場の方 々や様々な痛みをお持ちの方がいらっしゃると考えております。支援につきましては犯 罪被害者等の人権やその心身の状況に配慮し、関係機関や関係団体と連携し、犯罪被害 者等の心情に配慮しつつ、可能な支援に努めてまいります。 また、市民相談課において当該支援を担当する職員につきましては、NPO法人神奈 川被害者支援センターが実施しています「犯罪被害者支援ボランティア養成講座」を受 講し、犯罪被害者の心情を理解し、日常生活の中でのサポートや相談等の対処法などを 体系的に学んだ上で支援に取り組んでまいります。 -5- (意見7) 被害者等の中には、相談や声をあげることを望まない人もまれにいるのではないか と思います。そのような方々への救済の取組も考えていって欲しいと思います。 (市の考え方) 警察署などの関係機関に、本市における当該支援につきまして犯罪被害者等へ周知く ださるよう御協力いただくなど、犯罪被害者等に当該支援について知っていただくよう 努め、犯罪被害者等より、本市へ連絡があった際に支援を始めることを考えております。 (意見8) プライバシーの保護と犯罪被害者等の支援を整合性(矛盾なく)をもって実施でき るよう条例を制定してください。 (市の考え方) 犯罪被害者等の支援は、その過程において、犯罪被害者等の名誉又は生活の平穏を害 することのないよう行うことを条例に定め、私生活、個人の秘密などが、他人から干渉 されることがないよう実施してまいります。 また、犯罪被害者等の支援につきましては、職員が相談に応じ、被害の内容をききと ることがあります。本市におきましては「茅ヶ崎市個人情報保護条例」を平成8年10 月に施行し、本市が個人情報を適切に取り扱うためのルールを定めるとともに、市民の 皆様が自己の個人情報の開示、訂正及び利用停止を求めることができる権利を明らかに することにより、その権利利益を保護しています。第12条において「職員は、職務に 関して知り得た個人情報の内容をみだりに他人に知らせ、又は不当な目的で使用しては ならない。その職を退いた後も同様とする」と定めてありますように、職員が犯罪被害 者支援において知り得た個人情報につきましては、その保護に努めてまいります。 ■4 市の責務に関する意見(1件) (意見9) 「4市の責務」について (仮称)庁内連絡会議を設け、適切な支援を総合的に行 う必要があると思いますが、如何ですか。 (市の考え方) 関係部局の連携のもとで、支援における課題、支援内容の共有を図り、支援を円滑に 実施するため、必要に応じ庁内連絡会議を開催してまいります。 -6- ■5 市民及び事業者の責務に関する意見(4件) (意見10) 犯罪被害者等の心のケアを支援するには、犯罪被害者等の置かれている立場やその支 援の重要性を理解し、地域ぐるみの支援を実施する事が重要だと思います。 (意見11) 犯罪被害に遭うと、自分の気持ちを切り替えるのに多くの時間がかかります。周囲 の人の心配りで早く立ち直ることもできます。市が犯罪被害者に手をさしのべて多く の人が救われることを期待します。 (市の考え方) 犯罪被害者等が、その受けた被害を回復し、軽減し、再び平穏な生活を営むことができ るようにするためには周囲の人々の適切な対応が大変重要であると考えております。市民 の皆様に犯罪被害に遭われた方や御家族等の問題をより身近なものとして意識していた だけるように、施策を実施してまいります。 また、犯罪被害者等が置かれている状況や平穏な生活を取り戻すための配慮の重要性に ついて市民や事業者の皆様の理解を深め、犯罪被害者等のための施策が着実に進められる よう努めてまいります。 (意見12) 犯罪被害者及び家族等に対する必要に応じた社会復帰の保障をしてください。 (市の考え方) 犯罪被害者等のお話を伺う中で、関係機関等へ橋渡しをするなど、必要な支援を実施し てまいります。 (意見13) 「5市民及び事業者の責務」において「支援の必要性について理解を深め」とあり ますが、これを市民すなわち国民一人ひとりの責務とされるのはいさかか共同責任に 転嫁されているように感じます。 (市の考え方) 犯罪被害者等は地域社会の中で配慮され、支えられてこそ平穏な生活を営むことがで きると考えております。 重大事件が起き、報道等により犯罪被害者等が世間において明らかになった場合に市 民や事業者の皆様による支援の必要性の理解が深められましたら、2次被害(*)の防 止ができると考えております。犯罪被害者等の心情に沿わない安易な励ましなど周囲の 皆様の言動に深く傷つくことがあることなどを市民や事業者の皆様に知っていただく必 要があると考えておりますので、市民や事業者の皆様に啓発と情報提供を行ってまいり -7- ます。 *2次被害…当初受けた被害(1次被害)に対し、制度や刑事施設や人々の反応を介し て被害者にあらわれる被害をいいます。( 国連犯罪防止会議における定義です。) ■6 相談及び情報の提供等に関する意見(4件) (意見14) 人権から福祉までの一元的な相談窓口が望まれます。 (意見15) 「7経済的な支援」「8居住の安定」「9日常生活支援」について住宅・雇用・保 健福祉・教育など幅広い分野での支援が必要ですが、市の窓口一元化はどのようにな るのでしょうか。 (市の考え方) 犯罪被害者等の支援の一元的な窓口につきましては市民相談課に設置し、関係部局、 関係機関と連携して対応してまいります。 (意見16) 国や県と連携をとり、支援の内容を充実してください。 (市の考え方) 犯罪被害者等の支援につきましては、国、神奈川県、警察その他の関係機関、犯罪被 害者等の援助を行う団体等との連携協力に努めてまいります。 (意見17) 「6相談及び情報の提供等」について、かながわ犯罪被害者サポートステーション の相談窓口との連携はどのようになるのでしょうか。 (市の考え方) 本市において犯罪被害者等の皆様が直面されている問題について応じた相談は、御本 人の同意を得た上で、かながわ犯罪被害者サポートステーション(以下、サポートステ ーション)へ情報提供をし、サポートステーションの支援につなぐなど、連携を図って まいります。 -8- なお、「13刑事に関する手続き等への参加についての支援」につきましては、「6 相談及び情報の提供等」と重なることから、6に一部を追加しそれ以外は削除すること とします。 修 正 後 6 相談及び情報の提供等 市は、犯罪被害者等が日常生活又は社会 生活を円滑に送ることができるように、ま た犯罪被害者等がその被害に係る刑事に関 する手続きに適切に関与することができる ようにするため、相談に応じて必要な情報 の提供や助言、関係機関等との連絡調整を 行うものとします。また、その支援を総合 的に行うための窓口を開設するものとしま す。 ■7 ■8 ■9 修 正 前 6 相談及び情報の提供等 市は、犯罪被害者等が日常生活又は社会 生活を円滑に送ることができるように 相談に応じて必要な情報 の提供や助言、関係機関等との連絡調整を 行うものとします。また、その支援を総合 的に行うための窓口を開設するものとしま す。 経済的な支援に関する意見(7~9の合計4件) 居住の安定に関する意見 日常生活支援に関する意見 (意見18) 経済的な支援の中で住居費の補助、家事・介護者の派遣等とあるが、必要性の判断 が、被害者の苦しみの難易度が他人には判らないので非常に難しいと思いますが、ど のように決めるのですか。 (市の考え方) 経済的な支援として、犯罪に遭われた事に対する見舞金を支給します。その他自宅ま たは自宅付近が犯罪現場になったことにより、犯罪被害の当時居住していた住居に引き 続き居住することが困難なため転居を余儀なくされたと認められる場合の費用等の補 助、日常生活支援における家事、介護を行う者の派遣、一時保育に要する費用の補助に つきましては職員による聞き取りの中で困窮している状況を確認した上で支援を実施い たします。 詳細は要綱において定める予定ですが、人の生命又は身体を害する罪に当たる行為に より、亡くなられた方、重傷病等を負った方を対象とします。 ただし、犯罪被害者である市民が犯罪行為を誘発したとき、犯罪被害者である市民又 はその遺族と加害者との関係その他の事情から判断して社会通念上適切でないと認める 場合などは経済的な支援、居住の安定のための費用等の補助、日常生活支援における家 事、介護を行う者の派遣、一時保育に要する費用の補助を行いません。 -9- (意見19) 経済的支援はどの程度なのでしょうか。この素案には見つけられませんが、ある程 度のしっかりした額を明示したらどうでしょう。そうすることにより、市民の理解は 深まるでしょうし、公正さが担保されるような気がします。 (意見20) 犯罪被害者等への保障金を最大限にしてください。 (市の考え方) 本市における経済的支援につきましては、犯罪に遭われた事に対し見舞金を支給する もので、要綱において次のとおり定めることとしております。市民が犯罪行為により亡 くなられた場合はその遺族に50万円を支給し、市民が犯罪行為により重傷病等を負っ た場合は5万円から10万円を支給します。 その他、自宅または自宅付近が犯罪現場になったことにより、犯罪被害の当時居住し ていた住居に引き続き居住することが困難なため転居を余儀なくされたと認められる場 合は転居費用を最大10万円、転居先の家賃を月3万円を上限とし、家賃の2分の1の 金額を最長6か月支給します。 (意見21) 経済的支援には基金等を設けるか、市民の寄付、募金を日常的に協力できるような 枠組みも必要なように感じられます。 (市の考え方) 基金の設置、市民の皆様からの募金につきましては現時点においては考えておりませ ん。必要性に応じ設置について検討してまいります。 - 10 - ■10 市民及び事業者の理解の増進に関する意見(3件) (意見22) 広報一面の文章を拝読し、とても心に響きました。犯罪被害に遭った人々に寄り添 ってくださる人々や行政の支援があれば回復する力にプラスだと感じます。 また、世間はともすると厳しく冷淡に感じてしまう一面があります。親切で言って くださった言葉がその人の思いとは逆に当事者にとってはナイフのように鋭くつきさ さるなど、優しい心から出た言葉や態度は時とともに理解にかわり感謝の気持ちが沸 いてくることもあります。しかし、そうでない言葉や視線や耳に入ってくるうわさや 2次被害(*)ともいえる状況も無いわけではありません。啓蒙や教育も大切なので よく御検討をお願い致します。どのような状況にあっても基本的人権が守られるよう な社会になればと思い続けています。この度の素案が実効性のあるものとなるように 心より願います。関係している各団体等の御協力のもと、より良い条例となることを 願います。 *2次被害…当初受けた被害(1次被害)に対し、制度や刑事施設や人々の反応を介 して被害者にあらわれる被害をいいます。( 国連犯罪防止会議における定義です。) (意見23) 市民の理解、協力が得られえるよう市民に対し情報提供と啓発をおこなってくださ い。本条例や支援活動に関する情報提供をしてください。 (意見24) 今までこのような条例や活動に関して無縁であり、又知識もありませんでした。私 のような市民も多いのではないかと思います。様々な形でPRをしていく必要がある と感じました。(例えば広報紙や講演会を開催するなど) (市の考え方) 犯罪被害者等支援条例につきましては、犯罪被害者等の名誉又は生活の平穏を害する 事がなく支援を実施できるよう制定してまいります。支援につきましては犯罪被害者等 の人権やその心身の状況に配慮して実施してまいります。犯罪被害者等が、その受けた 被害を回復し、軽減し、再び平穏な生活を営むことができるようにするためには周囲の 人々の適切な対応が大変重要であると考えております。 例えば、重大事件が起き、報道等により犯罪被害者等が世間において明らかになった 場合に市民や事業者の皆様による支援の必要性の理解が深められましたら、2次被害 (*)の防止ができると考えております。犯罪被害者等に対する興味本位の質問、犯罪 被害者等の心情に沿わない安易な励ましや慰めなど周囲の皆様の言動に深く傷つくこと があることなどを市民や事業者の皆様に知っていただく必要があると考えておりますの で、市民や事業者の皆様に啓発と情報提供を行ってまいります。 - 11 - *2次被害…当初受けた被害(1次被害)に対し、制度や刑事施設や人々の反応を介し て被害者にあらわれる被害をいいます。( 国連犯罪防止会議における定義です。) ■13 刑事に関する手続き等への参加についての支援に関する意見(1件) (意見25) 「13刑事に関する手続き等への参加についての支援」についてかながわ犯罪被害者 サポートステーションに相当する市役所相談窓口として、被害対応手続きへの情報提 供、アドバイスを期待する内容として分かり易い記述をお願いします。 (市の考え方) 犯罪等により害を被った方やその御家族がその被害に係る申告をしやすく、刑事に関 する手続きに容易に参加することができるようにするため、かながわ犯罪被害者サポー トステーションや民間の団体等と連携し、犯罪等により害を被った方やその御家族が警 察及び検察等に出頭し、又は公判期日に出席するための刑事手続きに関する情報提供を してまいります。 また、かながわ犯罪被害者サポートステーションにつきましては、神奈川県、神奈川 県警察、民間支援団体(NPO法人神奈川被害者支援センター)が一体となって運営し ています。被害者等の方が検察庁、裁判所などへ出向く際に、御希望に応じて、NPO 法人神奈川被害者支援センターの支援員が付き添います。 なお、「13刑事に関する手続き等への参加についての支援」につきましては、「6 相談及び情報の提供等」と重なることから、6に一部を追加しそれ以外は削除すること とします。 ■13 民間の団体に対する支援(1件)(追加) (意見26) 犯罪被害者のつくる団体へ支援を行ってください。 (市の考え方) 犯罪被害者等が組織する団体や、犯罪被害者等の支援活動を行う民間の団体に対する 本市における必要な支援を考えてまいります。民間の団体が果たす役割の重要性を考慮 し、このことにつきまして、新たに条文を設けることとします。 - 12 - 修 正 後 修 正 前 13 民間の団体に対する支援 市は、犯罪被害者等が組織する団体や、 犯罪被害者等の支援活動を行う民間の団体 に対し、その活動の促進を図るため、情報 の提供その他の必要な支援を行うものとし ます。 - ■支援の実施主体に関する意見(4件) (意見27) 「犯罪被害者等支援条例」は何故地方自治体単位で作成するのか。国又は最小でも 県単位で行った方が良いのでは?これでは支援内容が自治体によって異なってしま い、被害の大小と支援内容に矛盾がでてしまいませんか? (意見28) 私達は、犯罪とは無縁で平和に暮らしたいと思いますが、ある日突然犯罪に遭う可 能性は常にあります。その時に何をどうすれば良いのか?悲しい、苦しい、辛い気持 ちで日常生活ができません。そんな時に経済的、居住、日常生活、メンタル面等の支 援が必要です。市であれば身近で安心で迅速です。被害者等が穏やかな日常生活を少 しでも取り戻すため、途切れることのない支援が受けられるようにしてください。 (意見29) 犯罪被害者等への支援は他人事ではない課題と思いますが、その対応は大変重いテ ーマであり、本質的には犯罪をとりしまるべき政府等行政機関の義務であり、基本的 人権等の観点からそれらの行政機関が施策支援するべきではないのでしょうか。 (意見30) 警察の問題かもしれませんが、犯罪を未然に防止することが重要であるはずなのに、 事件として顕在化してからその被害者への支援と言うのは腑に落ちない思いがありま す。 (市の考え方) 平成17年に国が施行しました「犯罪被害者等基本法」には、犯罪等により被害を受 けた方及びその家族又は遺族の方々に対する支援等に関し、「地方公共団体は、基本理 念にのっとり、犯罪被害者等の支援等に関し、国との適切な役割分担を踏まえて、地方 - 13 - 公共団体の地域の状況に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する」と規定され ています。 国におきましては、 通り魔殺人などの故意の犯罪行為により、不慮の死を遂げた被害 者の遺族又は身体に障害を負わされた犯罪被害者等に対し、社会の連帯共助の精神に基 づき、その精神的、経済的打撃の緩和を図ろうとする犯罪被害給付制度や、犯罪被害者 等が、一定の要件の下で、公判期日に出席し、被告人に対する質問を行うなど、刑事裁 判に直接参加することを可能とする被害者参加制度などを実施しています。 神奈川県におきましては、犯罪被害者等が犯罪等により直面している法律問題の円滑 な解決を図れるよう、犯罪被害者等支援に精通した横浜弁護士会所属の弁護士による法 律相談や、犯罪被害者等が犯罪等により受けた精神的被害の回復のため、臨床心理士等 によるカウンセリングなどを実施しています。 本市におきましては、犯罪被害者等にとって身近な場所で途切れることなく支援を受 けるための相談窓口として関係部局、関係機関等と連携しつつ地域の実情に応じた支援 を実施してまいります。詳細は要綱において定めますが、経済的な支援として、犯罪に 遭われた事に対する見舞金を支給します。その他自宅または自宅付近が犯罪現場になっ たことにより、犯罪被害の当時居住していた住居に引き続き居住することが困難なため 転居を余儀なくされたと認められる場合の費用等の補助や、日常生活支援における家事 ・介護を行う者の派遣、一時保育に要する費用の補助を実施してまいります。 また、本市において条例を制定することにより、犯罪被害者等に対する支援が他の自 治体へも広がる可能性があると考えております。 ■心のケアに関する意見(5件) (意見31) 支援の中に心のケアが抜け落ちてしまっていないでしょうか。定義では刑法等の犯 罪以外のいじめやDV等を解説してはいるもののフォロー策がよくわかりません。 (意見32) 犯罪被害者には色々なケースがありますが、大きくわけますと次の2つにわけるこ とができると思います。1つは犯罪に関係して犯罪者が被害者に対して因縁など感情 的な事で犯罪を起こしたための犯罪被害者と、もう1つは犯罪とは全然無関係で突発 的に飛び火的に犯罪に巻き込まれた犯罪被害者です。前者は犯罪に関係したため犯罪 被害者になったので仕方がないというわけではありませんが、犯罪被害者になったあ る程度の認識と理解があると思いますが、後者の方は犯罪には無関係で突発的に第3 者的に犯罪にまきこまれたため犯罪が起きたことに対する認識・理解もなく又犯罪被 害者になったという意識も薄く、心の拠り所もなく、精神的な心のショックは非常に 大きいもので「犯人を殺してやりたい」と思う程犯罪者を恨み、憎む犯罪被害者の家 族や遺族もいると思われるため行政はこの犯罪被害者の家族や遺族が犯罪者に対する 復讐のための第2の犯罪を起こさない様に「心のケア」を行うことが重要だと思いま す。 - 14 - (意見33) カウンセリングやアートセラピー等を無償で受けられる仕組みがあった方がよいと 思います。 (意見34) 「犯罪被害者等基本法」で被害者及びその家族や遺族の方々に対する支援が定めら れておりますが、それはまだ充分でなく、また犯罪に無関係で被害に遭った家族や遺 族に対する「心のケア」の支援がほとんどなされていない状態です。神奈川では「か ながわ犯罪被害者サポートステーション」が開設されていますが、今後この施設にお いて犯罪被害者の家族や遺族の方々の「心のケア」の充実を育成していかなくてはな らないと思います。 (意見35) 犯罪被害者等に対する必要に応じた精神的なケアを行ってください。 (市の考え方) 本市におきましては、平成21年8月より被害者支援自助グループ「ピア・神奈川」 の御協力の下、被害者等の立場に立った心のケア等の犯罪被害者等支援相談を実施して おります。 そのほか、「女性のための相談室」において夫婦・家族・交際相手等の人間関係や生 活上の悩みの相談に応じています。いじめにつきましてはいじめ防止基本方針において 施策を実施しております。 かながわ犯罪被害者サポートステーション(以下、サポートステーション)は神奈川 県犯罪被害者等支援条例に基づき開設された施設です。犯罪等の被害に遭われた方やそ の家族の方々からの御相談に応じ、必要とする情報や支援を総合的に提供するため「神 奈川県」「神奈川県警察」「NPO法人神奈川被害者支援センター」が一体となって運 営しています。サポートステーションにおいて犯罪等により受けた精神的被害の回復の ため、臨床心理士等によるカウンセリングを実施しています。本市におきましても犯罪 等による受けた精神的被害のケアについては重要なことと考えていますので、サポート ステーションと連携し、心のケアの充実に努めてまいります。 ■不正受給の防止に関する意見(3件) (意見36) このような条例ができると悪用する者が必ず出てくる。支援に該当するかどうか、 しっかり調査して実施してほしい。よくニュース等で生活保護費の不正受給等を聞く ので、それに類する場合等は、問題を発生させた関係者にそれ相当の処分をできるよ うにしてください。 - 15 - (意見37) 支援も大事ですが、全て税金が使われる訳で、茅ヶ崎市としても多額の借金を抱え ていることを考え、支給のチェックシステム等も作成するなどして対応してほしい。 (意見38) 条例で保護の対象とする犯罪等の定義が極めて広範かつ主観的(例:いじめ)であ るため、解釈次第でいくらでも悪用(資料中7~9番における支援金・費用補助の不 正受給等)できてしまう点を危惧します。また、その財源は限りある市民の税金でも あり、前述した悪意ある濫用により、本当に保護が必要な人に援助が回らなくなる可 能性も考慮すべきです。金銭のバラマキには限界があり、また市民相互の不公平感を 生み出さないためにも、経済的支援(資料中7~9番)については再考を強く求めま す。 (市の考え方) 経済的な支援として、犯罪に遭われた事に対する見舞金を支給します。その他自宅ま たは自宅付近が犯罪現場になったことにより、犯罪被害の当時居住していた住居に引き 続き居住することが困難なため転居を余儀なくされたと認められる場合の費用等の補 助、日常生活支援における家事、介護を行う者の派遣、一時保育に要する費用の補助に つきましては職員による聞き取りの中で困窮している状況を確認した上で支援を実施い たします。詳細は要綱において定めてまいりますが、人の生命又は身体を害する罪に当 たる行為により、亡くなられた方、重傷病等を負った方を対象として支援等を実施して まいります。原則として警察において被害届が受理されていることにより犯罪被害の事 実確認をいたします。 ただし、犯罪被害者である市民が犯罪行為を誘発したとき、犯罪被害者である市民又 はその遺族と加害者との関係その他の事情から判断して社会通念上適切でないと認める 場合などは経済的な支援、居住の安定のための費用等の補助、日常生活支援における家 事、介護を行う者の派遣、一時保育に要する費用の補助を行いません。 また、偽りその他不正の手段により当該決定を受けたと認めるときは、当該決定を取 り消し、見舞金や補助した費用を返還していただくこととします。 ■犯罪発生の防止に関する意見(2件) (意見39) 犯罪発生については、予防対策の実施が大事であると思いますが、どのように考 えていますか?いじめを例に挙げるとすると、いじめの兆候が発生した後の犯罪発 生の予防対策実施(家庭訪問して会う、状況の確認など)が重要と考えます。予防 対策の実施の有無が、大事件への発展を左右します。 (市の考え方) 犯罪発生の予防対策は重要な事と考えておりますが、犯罪の内容、その予防対策につ - 16 - いては様々な場合があると認識しております。御意見の中で例として挙げられていたい じめの予防対策については次のとおりとしております。 本市では、「いじめ防止対策推進法」に基づき、平成26年7月に「茅ヶ崎市いじめ 防止基本方針」を策定いたしました。その中でいじめの早期解決に向けた措置について、 学校は速やかにいじめの事実の有無の確認を行う措置等を講ずる、いじめを行った児童 ・生徒に対しては、適切かつ毅然とした指導を行う、教育委員会は必要に応じて学校に 対し支援を行い、必要な措置を講ずることを指示し、当該報告に係る事案について自ら 必要な調査を行うことなどをお示しております。 また、本市におきましては「いじめ防止対策調査会」や「いじめ問題対策連絡協議会」 を設置し、いじめ防止のための調査研究を行い、いじめの防止等に係る関係機関・団体 との連携を深めるなど、いじめ問題に対して、市全体で取り組む体制を構築しておりま す。 (意見40) 犯罪被害者を少なくするには、犯罪者を少なくすることが重要だと思います。犯罪 者を少なくするには先天的な犯罪者を除いて犯罪者を少なくする教育が重要でしょ う。その教育は学校教育だけでなく、家庭教育・地域教育を含めた社会教育が重要だ と思います。犯罪者を誕生させない土壌、社会性を作ることが重要でしょう。そのた めに地域全体がまとまって犯罪者を作らない地域にするよう協力していく必要がある と思います。 (市の考え方) 「神奈川県犯罪のない安全・安心まちづくり推進条例」第27条におきまして、神奈 川県が学校等、家庭並びに地域社会と連携して、児童等の規範を向上させ、児童等が社 会の一員として健全な生活を営むことができるようにその育成に努めるとしています。 本市におきましては、犯罪抑止のため地域の皆様による地域防犯力の向上が大変重要 と考えております。 そのため、自主防犯活動団体の育成を図るため、防犯活動貸与物品として帽子、ベス ト及び腕章の貸与や、自主防犯団体で構成する防犯ネットワーク会議・茅ヶ崎寒川犯罪 ゼロ推進会議において講師を招き、犯罪抑止のための手法を学び対策を提供すると共に、 平日の毎日夕方の防犯情報のメール配信や防災無線での振り込め詐欺被害拡大防止の放 送を流すなど情報を共有しながら地域防犯力の向上を図っているところです。 ■法令に関する意見について(1件) (意見41) 国から「犯罪被害者基本法等」の資料や他県、他市の取組状況の資料の提示をはじ め、もう少し説明していただきたいと思う。市の条例案はないのでしょうか。 (市の考え方) 「犯罪被害者等基本法」などその他の法令は内閣府や関係省庁ホームページにおいて - 17 - 御覧になることができます。本市における条例制定の際には逐条解説や広報紙、本市ホ ームページにおいて関係法令について周知してまいります。 ■加害者への配慮に関する意見ついて(1件) (意見42) 犯罪を起こした例には、やむをえずおかした犯罪もあり、強要された場合もありう ることから、加害者にも配慮した内容の条例づくりが必要かと思われます。 (市の考え方) 本市におきましては、犯罪被害者等基本法第5条における地方公共団体の責務におい て犯罪被害者等の支援を実施してまいります。本条例は、犯罪被害者等の名誉又は生活 の平穏を害する事がなく支援を実施できるよう制定してまいります。加害者におかれま しても、様々な御事情があることを承知しておりますが、本条例の制定につきましては 犯罪被害者等の人権やその心身の状況に配慮することを第一に考えております。 ■パブリックコメントに関する意見(4件) (意見43) パブリックコメントなるもの、私は今回、初めて知りましたが、過去に実施された ことはありますか?市民の中には知らない人が相当いると思います。私の感じでは少 なくみても7~8割は知らないと思います。 (意見44) 市民から意見を求めるなら、もう少し工夫しないと意見募集の意味が無くなってし まわないか。現状の実施方法や回答では、茅ヶ崎市自治基本条例の趣旨にも反しない でしょうか。 (市の考え方) パブリックコメント手続は、本市の計画等の策定過程において、案の段階で広く公表 し、市民の皆様から御意見等を求め、寄せられた御意見等に対する本市の考え方を明ら かにするとともに、御意見等を考慮して計画等の策定に生かすために、実施しているも のです。 本市においては、平成15年に初めて実施され、集計が終了している直近の平成25 年度には、全部で11件を実施し、述べ144名の方と2つの団体から、述べ642件 の御意見をいただきました。実施にあたっては、自治会連絡協議会への情報提供や市内 の広報掲示板146か所に掲示をし、市民の皆様へ周知を図っています。 また、同時期に複数件のパブリックコメントが実施する際には記入用紙の色分け等の 工夫を行うなど、御意見の御提出に少しでも支障のないよう、十分の配慮をした上で行 っています。 パブリックコメント手続については、今後もホームページの活用や広報紙等での特集 など、多様な方法を用いて周知し、より多くの皆様に関心を持っていただけるよう努め るとともに、意見提出のしやすい方法についても、継続的に検討し、工夫を重ねていき - 18 - たいと考えます。 (意見45) パブリックコメントを実施する前の事前説明会を実施できませんでしたか。 (市の考え方) パブリックコメントの実施に際しましては、事前説明会を実施しませんでしたが、広 報紙において市民の皆様に周知をいたしました。今後、市民の皆様に政策に関心を持っ ていただくための手法につきまして研究してまいります。 (意見46) 当パブリックコメントは広報紙一面に大きく掲載されていますが、今後のパブリッ クコメントは毎回このように実施されますか。通常のパブリックコメントの広報はわ かりづらく、PRも不足していると思います。 (市の考え方) まち全体を取り巻く環境が大きく変化し、市民の皆様のニーズや価値観も多様化して いる中、より皆様のニーズに合ったまちづくりを行うには、市民の皆様の御意見や御提 案は欠かせないものと考えております。 そこで、広報ちがさきでは、これまで「くらしの情報」に掲載していたパブリックコ メントの募集のうち、市民生活に影響の大きいものなどについて特集を組むことにいた しました。 4月1日号の「(仮称)茅ヶ崎市犯罪被害者等支援条例(素案)の考え方」へのパブ リックコメント募集は、犯罪被害に遭われた方を支援するには市民の皆様の御理解と御 協力が欠かせないこと、どなたでも犯罪被害者等になりうる可能性があること、また、 犯罪被害者等を支援する基本条例の制定は神奈川県内市町村で初であることなどから広 く御意見をお伺いするため、1面に掲載したものです。 ■その他の意見(7件) - 19 -