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ポストポリオ患者さんの運動療法-動作の工夫

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ポストポリオ患者さんの運動療法-動作の工夫
心身障害児総合医療療育センター・リハビリテーション室
主任理学療法士 金子 断行 先生 講演会
2005 年 12 月 4 日 ポリオの会例会: 飯田橋東京ボランテイアセンター
ポストポリオ患 者 さんの運 動 療 法 -動 作 の工 夫
司会: 心身障害児総合医療療育センター・
リハビリテーション室の金子 断行(かねこ
たつゆき)先生をご紹介いたします。 お名
前は難しいのですが、「たつゆき」先生です。
先生は、米国 Pacific 大学大学院 Medical
Technology を修了、医療技術学修士の学
位を取得されておられ、呼吸リハビリ、機能リ
ハビリの第一人者です。
などもしてまいりました。 今回、このような機
会がありましたものですから、皆さんにぜひ
覚えて帰ってもらいたい役に立つ何点かに
ついて実際に示します。 本日はSさんが快
くご協力してくださいますので、その何点か
を皆さんに覚えていただくと共に、Sさんの身
体を再検査申しあげまして、少しでもお役に
立てることになれば幸いです。
会員: それでは「公演」の開始です。 演技
者には出演料が出ませんので、皆さん拍手
をお願いします。 (会場爆笑)。
また、前は国立精神神経センター武蔵病院
に勤務されておられました。 現在は、障害
をもつ児童の方の医療をしておられますが、
年間 2、3 人は PPS の人達の治療もされてお
られます。 本日は時間の関係上、テーマに
関し、どのようにしたら良いかということを実
際に実施していただき、その後、質問を受け
ながらまたやってゆくことにしたいと思います。
モデルの患者には、会員のSさんがなってく
れますので、そちらの方に寄っていただけま
すか。
金子先生: 皆さん初めまして、金子と申しま
す。 私は今、リハビリの仕事をやっておりま
して、実は 5、6 年前から小山さんにラブコー
ルをいただいておりましたが、なかなかその
機会に恵まれませんでした。 本を出したり、
いろいろなところへリハビリのことを書いたり、
ひとつ大事なことがございます。 実施す
る前に大事なことを言い忘れましたが、ぜひ
これは皆さん覚えて下さい。 例えば、脚が
動き難い、手が動き難いと言った場合、どうし
ても他の身体の部分でそれをカバーしようと
します。 そうしますと、先程からお話がありま
したように、それでカバーをずっと何十年も
続けていると、例えば腰が痛くなってしまう、
肩が痛くなってしまう、反対側の本当は痛く
ない方の足、動き易いほうの足さえも少し痛
くなってしまう、動き難くなってしまうと言うこと
があります。 ですから自分の身体をまず分
かっていただいて、そんなに無理をしないで
もカバーをできる方法というものを、ぜひ動き
のなかで身につけていただきたいです。 要
するに動き難いところをカバーするのは仕方
無いのです。 その仕方無いのを過剰にやり
すぎると無理が出てくるということなのです。
その身体の動かし方をぜひ皆様に覚えてい
ただきたいと思っております。
先生: 「モデルの方、はじめに、1回立って
いただけますか」
これはモデルの方の了解を得ていますの
で、身体のことを皆様にお話させていただき
-1-
ますが、左の足首から下が少し動き難いとい
うことだけで、他のところは全く健康体です。
けれども、やはりこのあたりが疲れるということ、
冬になるととても冷えてしまうことなどを先程
お聞きしました。
先生: 「すこし歩いていただけますか。」
やはりこうやって左足がどうしても引きずって
おられる。 この引きずる時に、
先生: 「もう少し前に出ていただけますか。」
私としましたら、もちろんこの足を治療しな
ければいけない。 でもその前に、この左足
をカバーするために、身体がどんなふうにカ
バーしているのかということを我々は知らなけ
ればならないのです。 あまり頑張りすぎると
どうなるかということを、今から少しモデルの
方の身体をとおして私が治療していきます。
こちらの手を上げて下さい。 ここまで上が
ります。 今度はこちらの手を上げて下さい、
こちらのほうは上がり難いです。 もう一回両
手を上げてみて下さい、こちらの方が上がっ
ているのが分かります。 どうなっているかと
いいますと、何時もこちらの肩を頑張ってい
るのです。 こちら側で歩く時に、こちらの肩
が頑張るのです。 そういうことがこれで分か
るのです。 触ってみますと、筋肉が少し張
っています。 それから、こうやって触れてい
くと、背中で見えませんけども、左の筋肉、背
中の筋肉、背骨の周りの筋肉が、右の方だ
け張っております。 それから腰の方もずっと
触っていくと張っているのが分かります。 そ
ういうことは、モデルの方のご不自由なところ
はここだけ(左足)なのですけども、実はここの
身体も無理をして、いま無理とまではいえな
いけども、使っているわけです。 今度は、少
しこの足を上げていただいて、もう一回上げ
ます。 向こうの側の足も上げます。 これだ
け上手に上がるわけですが、モデルの方の
足首はこういう動きは上手ですが、こういう方
の動きは少し苦手なタイプの方です。 こう
やって足を触っていますと、今私の手が何を
感じているのは、右側の足のほうが踏んでい
るのです。 要するに、知らず知らずのうちに
左足をかばおうとして、重心を右側において
いるのです。 ご自分では自覚というか、分
からないのですけども、先程お話をさせても
らってこっちのほうに力が入っているという感
じでした。 普段こうしている時は、モデルの
方の場合は足だけの問題ですから、座って
いたらリラックスできますし、むしろリラックス
すべきです。 モデルの方の場合、60 年間、
身も粉にして働いてきたと思うのですが、働
いてその動いた結果、安定の座位でもリラッ
クスし難い。 こうやって普通に楽に座ってい
なければいけない状態でも、ここの足が何時
も緊張したり、肩が上がり難かったり、背中が
ずっと張ったり、これは当然疲れます。
少なくともこうやって座ったり、寝たり、した
時にはこちら側の身体は力が抜けてなけれ
ば疲れます。それがポストポリオ症候群
(PPS)とどう関連するかというのは、まだ病理
学的には分かっていませんけれども、少なく
ともそういうことが考えられます。 もっと重い
症状の方ですと、腰痛が出るとか、肩こりが
ひどいとか、こちら側の膝が痛いとか、足首
が痛いとかいうふうになって来ています。 で
すから、まず、今の状態で安静になれるとい
うことがとても大事なことです。 そのために
は、自分に、弱い部分を補って他の部分が
無理をしているところがある、ということを覚え
ておいて下さい。 この結果、自分の身体を
楽にすることが出来ない、一見楽に座ってい
るようでも、楽にできていないわけです。
-2-
これから皆さんに少し練習してもらいます。
身体を今私が少し前に倒します。 少し後ろ
に持っていって、前に持っていって、後ろに
持っていって。 これを決して無理に動かさ
ないでして下さい。 人手が必要ですので、
斉藤さんに手伝ってもらいます。
モデルさん: 「手が空いていますからマイク
を持ちます。」
先生: 「モデルの方の緊張が変わってしまう
のでうまくありません。」 (笑) 「斉藤さん、
モデルの方のここ触って下さい。の身体のこ
ちら側に比べてこちらの方が固いのを皆さん
に教えてあげて下さい。」
斉藤さん: 「左はすごく柔らかいのですが、
右側は出っ張っていて固いです。 これは明
らかに全然違います。」
会員: 「そうです、固いです。」
いいですか、それではここをもう1回触って
いてください。 私が今から楽にしますので。
先生: 「皆さんに教えてあげてください。」
会員: 「同じような力ですね。 さっきより柔
らかいです。」
こうやって身体をこっちに持っていく。 お
尻を軽くこちらに上げる、もう少し軽く、そして
少し向こう側へ。
先生: 「そうするとどうですか、触ってい
て?」
斉藤さん: 「全然違います。 左の足が弱い
のを自分でカバーして右の方で突っ張って
バランスを取っているようです。 リラックスし
てないのです。 腰のこの右側を筋肉で力を
入れて支えているので、これは疲れてしまう
でしょう。」
モデルさん: 「右で支えているからです
か。」
その通りです、右側で支えているわけです。
ですから、こちらで支えるのは悪くはないの
です。 今私が、皆さんに何をしているかとい
いますと、私が少し骨盤を一緒に動かしてあ
げる。 腰の周りを少し右左、少し上げてくだ
さい。 軽く上げながら、軽く上げながら、こ
んな感じだけでいいです。 これぐらいで、要
するに、重心をこちら側に少しだけ向け、少
し移しながら練習してください。軽くて大体い
いですよ。
会員: 「悪い方にも傾くわけですね。」
そうです。 良いほうにも傾けていますけ
れど、悪い方にも傾けています。 ということ
は、この重心は、座っているわけですから、こ
っちにあっても良いわけです。 座わるのは
お尻が支えているわけですから、腰の周りを
今楽にあげている。 皆さんもちょっと練習し
てみてください。 少し腰をこうちょっとこちら
で上げたり、すこしこちらのお尻を上げたり、
こちらに行く時にはこちらにお尻を軽く上げ
す。 それを足でやるのではなくてお尻の力
でやります。 上がらなくてもいいですから、
上がるような気持ちでやるのが大事です。
そうして、斉藤さん触ってもらいますがどうで
すか。
斉藤さん: 「確かに全然違う。」
会員: 「本人はどう感じですか。」
モデルさん: 「本人ですか。」 (笑)
斉藤さん: 「確かにやる前は、右の方は亀
の甲みたいな感じでしたが、リラックスしてい
ます。 ああそうです、ほんとうに普通になり
ました。」
会員: 「悪い方に傾けると倒れてしまいませ
んか? こちらにくると安定する。」
会員: 「小さな座布団をあてるどうでしょう。」
モデルさん: 「最初リハーサルをやった時は、
自分で触りましたからわかりました。 今触っ
-3-
てないから分かりませんが、その時は確かに
普通になりました。」
最後に歩いた時によく分かります。 それ
から私はいろいろな会に呼ばれてゆくので
すが、「マジック」と呼ばれる。 (笑い) それ
は全く違いまして、きちんと根拠に基づいて、
脳幹の全部の命令でやっています。 これは
話すととても一時間では足りませんが、全部
私のやることは神経科学に基づいてやって
います。 ですから脳のなかで、自分の姿勢
を変えるということは、脳のなかの簡単に言
いますと回路を変えるということなのです。
実は、私ら正常人でも頭のなかは一日 20%
くらい変わっていくのです。 だから学習があ
り、新しいことを覚えたり、忘れたりするわけ
です。
今度は、もう少し軽くいきます。 今度はゆっ
くりこうやって、少し回していきます。 ゆっく
り、ゆっくり、ゆっくり、楽にします。 足をもう
少しついた方がいいです。
足が冷えるとありましたので、これでゆっくり、
ゆっくりと、こうやってご自分で出来る方は少
しずつ腰の周りを柔らかく、柔らかく、無理し
ないでやって下さい。 柔らかく、柔らかく、
力を入れずに動く範囲でいいのです。
モデルさん: 「力を抜いてやるのがいいの
ですね」
そうです。 力を抜いてやるということが非常
に大事なのです。 力を抜きながらこうやって
動く。 人間の身体で一番大事なのがもちろ
ん脳ですが、身体の部分で大事なのは骨盤
なのです。 何故かといいますと、骨盤がゆ
がんでいれば、例えば身体全部がゆがんで
しまいますし、こっちらに捩れていれば、身
体がこのように全部ゆがんでしまいます。 後
ろにいっていれば、背中が丸くなってしまい
ます。 逆に前にいっていると、反ってしまし
ます。 骨盤の位置がきちんと、ある程度真
っ直ぐな位置にないと辛いわけです。 です
から、モデルさんの骨盤は、数センチ、こちら
側の足をカバーするために、右側に寄って
いることが習慣化されてきたわけです。 で
すから腰を動かしてあげて、骨盤を楽な位置
に自然と私が誘導しています。 だから楽に
こうやって回すように、そのときに肩に力が入
るとか、足に力が入るとかではなくて、ほんと
うに動いている。 見て分かるように、力が入
っていませんでしょう。 モデルさんが、これ
は少し難しいのですけども、こういうことを覚
えておくと、いつでもどこでも出来るのです。
どっち回りでもいいですから、要するに腰が
柔らかくて骨盤が良い位置に居るということ
が大事なのです。
先生: 「これ気持ちいいですか」
モデルさん: 「気持ちいいです」 (爆笑)。
それくらいリラックスしていただけたわけです。
両手を少し上げてみましょう、さっきのように
両手を上げてみて下さい、手があがっていま
すでしょう。 リラックスで手が上がるようにな
ります。 そうすると肩の力が抜けているとい
うことなので、だから楽に楽に、眠くなるくらい
でちょうどいいです。 でも催眠術ではありま
せん。 お昼を食べたばかりですから。 自
分で、もう少し頑張れる方はさっきみたいに
少しお尻を軽く上げて、またこっちを軽く上
げて、そうして回してさっきよりこうやって大き
く。 その時に絶対に肩の力を抜いておいて
ください。 肩に力が入らないように。 肩に
力が入るという時は動きを小さくしてください。
これはけして大きく動かしたから良い、小さく
動かしたから良いというものではありません。
何度も言いますが、自分の身体の動かし方
なのですから、自分の身体を皆さんが分かっ
-4-
て欲しいのです。 ですから、こうやってあま
り多く動いて、返って足とか動き難い部分に
力が入ることは良くないのです。 だから楽
に動ける範囲ということを覚えておくことが大
事です。 こうやって楽に、楽にやってゆくと、
モデルさんの場合はこの辺ですが、楽に動
けるわけです。 段々楽に動くようになり、眠
くなってきたかもしれませんが、でも気持ちが
良いのです。 私はそんなに力を入れて こ
うやって動かしていたわけではなく、モデル
さんの身体に合わせて動かしていて、モデ
ルさんの身体の通りに動かしています。 楽
にして腰が良い位置にいることを覚える。そう
するとわかりますが、さっきより楽に身体を真
っ直ぐにすることができ、肩に力が入ってい
て、背中に力が入って身体を起してもらうよう
なのが先程と少し変わってきます。
かけていくわけです。 それは意識するわけ
ではなく無意識に自然にカバーしているわ
けです。 足の長さ云々以前の問題です。」
先生: 「長さの差は関係ありません。 どうし
てかといいますと、この場合は座っています
ので足の長さは関係ないのです。 立った時
はもちろん関係がでてきます」
会員: 「お尻の大きさなのですけども、右と
左のお尻の大きさが少し違う場合には、小さ
い方にやはり重心がいくとか、下になにか敷
くとかそれはないですか。」
先生: 「分からなかったらわからないで結構
です」
モデルさん: 「柔らかくなりました」
先生: 「柔らかくなりましたね」
モデルさん: 「もう眠くてしょうがないです」
こうやって楽に身体を真っ直ぐにすること
ができるのが、安静座位で、自然な座位なの
です。 座っていても緊張しているのではなく、
座っている時は楽になりたいではないですか。
それを覚えるだけでも大分変わります。
斉藤さん: 「普段腰は痛いですか」
モデルさん: 「そういうことはないです。」
斉藤さん・先生: 「痛くはないようですが、
そばからみると張っています」
モデルさん: 「自分でも重心は右側にある
のは知っていますから、当然右側に負担が
かかっているのは分かっていました。 ただ
それ程硬くなっているとか、そういうことはわ
からなかったですね。 確かに今ここ触ると
柔らかいですね。」
会員: 「足の長さの差はあるのですか」
モデルさん: 「わずかにあります。」
モデルさん: 「足の長さの差ということではな
く、左が弱いから無意識にこちらをカバーす
るわけです。 そのために右側の足に重心を
それはとっても良いアイデアだと思います。
ですから、お尻が動かし難い方に、少し、羽
毛の座布団とか、今良いのはムートンだとか、
ちょっとムートンは高いですけど、そういった
弾力性があるけどもその弾力性が落ちすぎ
ないものが良いです。 低反発のものが良く
ないのは、座るには楽ですけども運動するに
は良くありません。 楽ですから、寝たり座っ
たりする時にはいいんですけども、運動する
時には低反発というのは返ってマイナスにな
ります。 これも覚えておいて下さい。
会員: 「普段腰掛けている時には常時羽毛
を敷いておいたほうがいいのですか。」
先生: 「もし、しんどかったら敷いておいた
ほうがいいです。」
会員: 「たえず左の方に敷いてあり、左に傾
いて座っています。 左足が悪くて、左のお
尻が小さいので、右には傾かないで、どうし
てもずっと腰掛けている時はいつも左に傾き
-5-
ます。」
先生: 「なるほどわかりました。 その時は、
こういうふうに握りこぶし大のこういうものを入
れてあげて、それでちょっとムートンを敷いて
あげると、これがあるだけでもだいぶ違いま
す。 握りこぶし大程度の要するに何でもい
いです。 タオルを巻いたものでもいいし、し
っかりしたものでも何でもいいです。 ちょっ
とこうしてあげるだけでも大分ぶ違います。
こういう留めが必要で、留めがあれば楽にな
れます。」
会員: 「ドライブの背中の当てる楔形のクッ
ションを私は悪い方の左足のところにはめて、
寝るときもそうしていますが。」
先生: 「良いです。とっても良いと思いま
す。」
会員: 「悪い足のほうのお尻がどうしても心
配なのです。 きついわけです。 2、3cm の
差があるわけですから、3cm の差を埋めて健
常者の方と同じ高さにしようと、そういうことで
すか。」
先生: 「そうです。そういうことです。」
会員: 「今やってくださっているモデルの方
と同じ左足なのですから、そうすると、もう何
年も前からやはりカバーするために、右肩と
か、背中とかにいつも痛みがあるということが
分かりました。 このモデルの方が終わりまし
たら、同じ症状なので診ていただけた
ら・・・・」 (笑)。
先生: 「時間が限られていますので・・・・」
先生: 「私はその気はありませんので、新宿
のほうに。」 (会場 大爆笑)
こっちの足が少し突っ張った感が取れた
のがわかると思います。 要するに、さっきま
で 良い方の足の力が踏みつけていたのが、
この足の力が抜けたのです。 だからもう1回
上げてみてください。 さっきより上げ易いの
がわかりますか? 力が抜けているのです。
だから力が入っている時に出来ている動きで
も、かなりのエネルギーを使っているのです。
要するに、右足は普通の足の力で普通の足
の力で上げてもいいはずなのに、過剰にエ
ネルギーを使っているということなのです。
ですから身体が楽になって、この足が上げ
易くなっている。 膝から問題のある方、実は、
そういう方は反対側の足をもう少しリラックス
して、自分で楽に、楽に、こうやって良い方
の足をリラックスさせます。 これも絶対に肩
に力が入ないようにすることが大事で、腰に
も力を入れなくてもよいのです。 私がこうや
ってモデルさんの動きを感じながら、少し誘
導しているのはリラックスする方向に誘導して
います。 ですから簡単に出来ますので、皆
さん楽に、楽に、こうやって一度やってみて
下さい。 絶対にしてはいけないのは、運動
で、することはリラックスなのです。 軽く自分
で動けるという感触を、皆さんが頭のなかで
イメージしてそれを再現してほしいのです。
司会: 司会がここで出てきては悪いのです
が、非常に大事な話が、もしかすると抜けた
ら困りますので、質問を最後にしていただけ
ませんか・・・。 すみません。」
つまり、楽に真っ直ぐ座るということがまず
ひとつ大事ってことを覚えていただきました。
その次には、もう少しモデルさんに覚えてい
ただきたいことがあります。 それは、こちら
の足なのです。
先生: 「冷えていませんか。」
モデルさん: 「大丈夫です。 あまり優しくさ
れると愛を感じてしまいます。」
それが自分の身体を分かることなのです。
自分の身体がわからないと、身体を管理する
ことができなく、リラックスできません。 こうい
ったように、モデルさんの場合は、今はもうリ
ラックスされていますけども、場合によっては
腰を動かすだけでも楽になります。 自分自
身でこうやって楽に、楽に、軽く動かすだけ。
楽に、楽に、リラックスして、です。 はじめに
-6-
言い忘れましたが、こういう運動をする時に
は、ここの足がちょうど直角になるような椅子
に必ず座ってください。 深すぎたり浅すぎ
たり高すぎたりしないようにお願いします。
先生: 「モデルさん、大丈夫ですか。」
モデルさん: 「大丈夫です。」
ここが直角になるように、膝の高さが直角
になるようにします。 これが高すぎたり、低
すぎたりすると、足がこのような状態になり、
また無理をしてしまいます。 これを、何度も
言いますが、楽に、楽に、こういうふうに自分
で力が入らないようにゆっくりと、幅も狭くてよ
く、これくらいでも構わないです。 一人々す
べて身体も違いますので、自分の身体をどこ
の部分で、こうやって動かせば楽になるかと
いうことを覚えていただきたいわけです。 こ
うやってみて、この辺だったらこちらよりも力
が入っていない、ということを覚えてもらいた
いわけです。 こうするのが大変な方は、自
分の手で、こういうふうに軽く触りながら、楽
に、楽に(何度もいいますが)、やってみて下
さい。自分の足もこうしてやったらいいですよ。
やった後で楽に動けるようにしていかなけれ
ばいけない。 そうすると、モデルさん、先ほ
どのようにもう一度足をあげてみてください。
モデルさん: 「けっこう力が抜けていますね。
さっきは力が入っていました。」
先生: 「抜けていますね。 逆ですね。」
これを覚えておいて下さい。 自分の身体
の少なくとも良い側、良い側という言い方が
いいのかどうかはわかりませんが、罹患され
ていない側が、楽に動けるということがひとつ
の大変大事なポイントなのです。 だから手
の場合の方は、実は反対側の肩をリラックス
させるということが大事なのです。 モデルさ
んの場合も反対側ですから、肩はもうリラック
スしているのですが、こちらの手の方を罹患
されている方は、反対側の肩が緊張し易い
わけです。 その場合、自分で何をするかと
いうと、こういう椅子にもたれかかって、ご主
人とか、奥様とか、お子様とか、と一緒に手を
振ってもらう。 手を振ってあげると、こうやっ
て軽く動いたわけです。 軽く動いている範
囲のなかで、一緒に楽な方向に、こうやって
動かしてあげる。 力を抜ける方向に動かす
のではなくて、力を抜いて動かすのです。
それは、やってもらうと抜く力がわかりやすい。
自分でやるとなかなか難しい。 握るのでは
なくて触っておくのです。 こうやって触れて
おいてあげて、力が抜ける方向に少し動かし
てあげる。 これも運動の幅、運動の量、そ
れから動かし方、全部それぞれの人によって
異なってきますので、楽になるような動かし
方と言うのは、モデルさんではこのくらいです
と楽に、自然に動いているはずです。
先生: 「今、肩は楽ですよね。」
モデルさん: 「ええ・・・。」
何度も言いますが、絶対に無理に動かす
のではなくて、力を抜きながら動かすのです。
皆さんが難しいのは、もちろん罹患された側
の足や手が動き難いということもあるのです
が、実は、動いていると本来なら動けるところ
も動き難くなっているということがあります。
それは何故かと言いますと、先程申しました
ように、そこを代償してしまうからです。 代償
したところは、本来は自分の動きを持ってい
るわけです。 そこの動きが楽になれば、そ
の代償は必要なのですけれども、最小努力
の代償にできると、身体は動かし易くなって
きます。 手の場合も、私は全然逆らってい
ませんけども、楽に手の力が抜けているが分
かりますか? この辺の手の力が抜けている
のが分かりますか? これは、触ってもらえば
分かります。 ですから、これは自分で覚える
-7-
時に誰かに触ってもらっていて実施すると分
かりやすいのです。 誘導してもらうわけです。
こうして自分の身体がこんなに使い過ぎてい
るのだなということを、自分の中でイメージし
て下さい。 イメージをしてどこを使っている
かということと、どこを使い過ぎているかという
ところを知り、そこを楽に使えるということがひ
とつです。 これをぜひ覚えて下さい。
肉はやはりもう疲れていて、力が入るのはこ
ちら側のほうだけですね。
モデルさん: 「今でなくて、初めからそうなの
です。」
モデルさん: 「あんまり気持ち良いので。」
まさに、モデルさんが言ってくれましたよう
に気持ちが良いのです。 どうして気持ちが
良いかといいますと、普段はここをそれだけ
使っているわけです。 座っていても、おそら
く寝ていても使っているわけです。 そこをリ
ラックスするだけですごく気持ちがいいという
のは私には良く分かるのです。
モデルさん: 「重心がこちら側に来ているよ
うになりました。 やはり、こちら側に来ていま
すね。」
先生: 「ありがとうございます。」
こちらが過剰に動いていたのが取れたか
ら、自然に重心がこちらにきたわけです。
斉藤さん: 「自分で感じるのですか。」
モデルさん: 「今、終わりになってから感じま
したね。」
斉藤さん: 「普段は意識的に右にやってい
るのですか。」
モデルさん: 「たえず、力を入れているので
すね。」
子供の頃からそうですから、いわゆる三関
節、ここの関節はすでにもう固定されていて、
ここは動かない。 それは逆に、モデルさん
にとっては歩き易い状態になっている。 で
はこの足を次にどうしないといけないかという
と、固定されている関節は動きませんが、で
も 固定されていない関節があります。 何か
と言いますと、今私がここを触って診た感じ
から分かるのですが、ここに親指の骨があっ
て、ここの間にもじつは骨があるわけです。
手も同じですが、手もここの間に、これは医
学的には中手骨・中足骨とか言いますが、骨
があります。 今触ったら指の間にこうやって
指が入ります。 ここの関節は本来、ここの関
節はもう手術して動かないのですけども、ここ
は開いておいた方がいい感じです。 ここが
開かないとこのようになりやすい。
ですから足首を単にこんなふうに動かす
のは、実は、ひとつひとつの足の関節のどこ
が問題かということを考えて、そこに動きを入
れていかなければいけない。 モデルさんの
場合は、ここの親指と、ここは親指の第二指
と言います、ここの間を、手の方がわかりや
すいのですが、こうやって手を開いてくださ
い。 これから足でそういうことをします。 簡
次にモデルさんの足の治療に入ります。 モ
単です。 ここからこうしていけば親指のほう
デルさん、ゆっくりそこでリラックスして下さい。 が開いていくのが分かると思います。 指が
先程申しましたように、こちらに上げる方の筋
開いていくのがわかりますでしょう。 これくら
-8-
ですから、普段やっていることが、無意識
的に自分の身体を真っ直ぐにしようとしてい
ることが、実は少し歪んでいたりするようにな
ってしまう、そういうことがたくさんあるのです。
まず真っ直ぐになるということがどういうことか、
今のモデルさんの様に感じて欲しいとおもい
ます。
いの動きが必要なのです。 何時も詰まって
いる状態が開いてしまうのが分かると思いま
す。 指の根元から 骨の間を開いてあげる。
第二指と第三指の間の指の骨の間を開いて
あげる。 これはかなりかたいですね、モデ
ルさん。
会員: 「指の骨の間を親指で押していくの
ですか。」
先生: 「押しているのではなく、開いていく
のです。」
会員: 「開いていく?」
先生: 「押すと開くのでは全然違います。」
会員: 「開くのが大切?」
これだけやっていると、今これだけ開いて
いる。 段々ここが開いてきて、この三本が今
段々真っ直ぐになっているのが分かりますか。
先程に比べて少し真っ直ぐになっている。
次にこっちの指も開いて、特にこちら側に行
けば行くほど(左の外側の方向)私の感触で
分かったのは、このように詰まっている。 や
はり、こちらの方がより詰まっているから、足
はこういうふうになり易いんだろうなと、私の
治療した感じで分かるわけです。 こちらに
行けば行くほど骨の間隔は狭くなっています。
これは寝る前にお風呂に入ってからでも構
いませんから、ご自分で出来ますので、この
ように開く感じを自分で練習して下さい。 こ
れも段々、段々、というように開く感じ、分かり
ますか。 指先のところだけを開いても練習
にはならないのです。 ここに(関節のところ)
原因があるわけですから、これだけを開いて
も意味はないのです。
会員: 「指先だけ開いてもだめだそうで
す。」、「骨と骨の間に自分の指を入れていく
感じですね?」
ようするに、骨と骨の間をずぅ~と開いてい
かなければ練習にはならないのです。 そう
なのです。 もう大丈夫です。 ずぅ~と開い
ていきます。
ここは大切なところです。 開いてゆくのが
分かりますか? 段々骨が開いてきている。
今は開いていますね。
会員: 「骨が開いている...?」
会員: 「モデルさん、ご自身痛くないです
か?」
モデルさん: 「それなりのものはありますが、
我慢しているわけではありません。」
先生: 「痛みがありますか? 多少あります
か?」
-9-
モデルさん: 「多少あります。」
先生: 「不快な痛みではないですね?」
モデルさん: 「違います。」
先生: 「違いますね。 不快な痛みとは違い
ますね。 今まで動かなかったところが動い
ていますから、やはり少し痛みというより気持
ちいいという感じじゃないでしょうか?」
モデルさん: 「押されると少し痛い。 それの
少し強い感じでしょうか。 ただ先生はマジッ
クハンドですから。」 (笑)
会員: 「・・・・・・」
これは今のままではいけないとこがある。
特にモデルさんの場合は、小指側と薬指側
のところは開き難かった。 ここの骨が動いて
いたのが感覚的にわかりますか。 多分ここ
が動くということは、モデルさんの場合、イメ
ージにないかもしれません。 イメージそうで
すなるべくこう絞り、小指のここで受けて、少
しでも小指のここで受けるように指を直してい
く。モデルさんにとっては、こちら側の指に
100 円ショップで手に入る 5 本指が入り、指が
開く商品を寝る前にするか、1 時間以上して
いるといいです。 あと、5 本指靴下も効果が
あり、5 本指靴下を履いて指の間を開くように
するのはいい練習になります。
足はさっきより真っ直ぐになっているのが
分かるとおもいます。 そちらが開き、ここが
こう詰まった感じだったものが開いている感じ
になったとおもいますが、わかりますか。 こ
れぐらいになってくると、歩き易い足になって
きているはずですので、それを今期待してい
るのです。 ただ、小指をもう少し強くして。
今 小指の上で、私が骨と靭帯を動かしてい
ますから少しだけ待って下さい。 こちらにこ
う持っていったりします。
モデルさん: 「完全に横向きだったものが、
今動きがよくなったのですね。」
もうひとつはモデルさんの冷えの問題です。
今頃から冬になってくると、ともかくよく冷えま
す。 なぜ体が冷えてくるかというと、一回心
臓から動脈を通ってきれいな血液が流れて
いきます。 末端に行って、末端組織を動か
し、静脈リンパを介して静脈に行って心臓に
戻ってきます。 ところが、こちらから来た血
液が完全に戻り難くなると、冷えがでることに
なります。 要するに循環が悪いということは
そういうことです。 どうして循環が悪いのかと
いいますと、足の場合は一番心臓から遠いう
え、 なおかつ、何時も下向きに動くことが多
いところです。 ですから、足の循環障害が
起り易いのです。 それが一つ目の理由で
す。 二つ目の理由は、筋肉がしっかり動い
て、静脈(血液)をポンプみたいに筋肉で押し
て押し上げているのです。 筋肉が収縮する
度に、静脈を押してこうやって心臓の方に帰
るように何時も動いているわけです。 それ
がモデルさんの場合、やはり少しこの運動が
足りない分だけ厳しいわけです。 ですから
それを少し直そうとしているのです。
先生: 「そうです、それくらい軽く私の指を
曲げて下さい。 そうです、これくらいです。」
私は今、モデルさんに私の指を押してもら
うような軽い動きをしながら循環を良くしようと、
要するに血液の循環がちゃんと心臓の方に
行くようなポンプ作用起そうとしているのです。
この程度で結構です。 決して強くしないで、
できる範囲でいいですから、こうやって軽く押
していくことがひとつ大事なことです。
それからもうひとつ大事なことは、やはり、
ふくらはぎの筋肉がこう動かないということは、
ふくらはぎの中にある動脈も静脈も向こうに
行かないということです。 要するにポンプ作
用しないということなのです。 ですからこれ
は、お風呂に入ってでも構わないし、外で自
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分ででもいいですし、ぜひやっていただきた
いものがあります。 ふくらはぎを、ただ揉む
のではなく、少し言い方が難しいのですが、
皮膚の上から軟部組織を単なるマッサージ
ではなく、表面から皮膚、皮膚の下の軟部組
織、軟部組織の下の筋肉、その下の骨、そ
れを全部いっぺんにこうやって動かして、全
身の血液が帰るようにしてあげる。 先程お
話を聞いたのですけが、このあたりの部分か
らより冷えてくるのは、全部ひとつの要因だと
いうふうに考えられます。 これをずっと動か
していく。 自分で出来ない方は無理に動か
していかないで下さい。 自分で出来る方は
こうやって動かしていく。
強くするのではなくて、中の皮膚、軟部組
織、筋肉が動くようにするのです。 ですから、
表面ではないのです。 奥までが動くように、
こうやって動いてもらう。 多分、モデルさん
でしたらご自分の反対の手で出来ると思いま
すので、力入れないでやってみて下さい。
力を入れないで圧迫するのです。 圧迫して、
簡単に言いますと、私の手とモデルさんの足
が一体になっているのです。 私の手が動け
ばモデルさんの足も動く。 モデルさんの足
が動けば私の手も動くというくらいで、圧迫は
していますけれども、私の肩の動きのなかで
モデルさんの足が、ふくらはぎが動いている
のです。
ざいます」
指を使うと絶対力が入るのです。 こういう
ふうに、例えば粘土を捏ねるような感じが近
いかもしれません。 粘土を捏ねるけども、力
は決して入れてはいけないのです。
モデルさん: 「要するにやさしく捏ねる。」
時間もきましたので、モデルさん、最後に
ゆっくり歩いてみて下さい。 ゆっくり歩いて、
歩き方を感じてください。
先生: 「今ご自分ではどうですか。」
モデルさん: 「足は軽くなってきました。」
これは、痛みを与えると返って循環障害を
起こしてしまいますので気をつけて下さい。
足は軽くなっているという、この感じが大事
なのです。 要するに、もちろん麻痺したとこ
はありますが、足を軽く動かしているというこ
とが大事だし、今全身にあまり力が入ってな
かったと思います。 リラックスして歩いている、
リラックスしても歩けるということを自分の頭の
中でイメージしてほしい。 ですから、普段や
はりどうしてもオーバーな活動をしてしまって
いる人も、楽に今みたいに動けるということを
ぜひ覚えていただきたいと思います。
会員: 「ふっくらしている人はいいのですが、
骨と筋だけの人もいますが。」
先生: 「同じです、骨と筋だけの人も同じで
す。」
モデルさん: 「指を使っているのではなくて、
手のひらを使っているのです。」
先生: 「そうなのです、フォローありがとうご
先生: 「どうだったでしょうか。」
モデルさん: 「知らないこともたくさんあった
のですが、目が開ける思いでした。 よかっ
たのですが、(眠気で)目が開いていません
でした。」 (爆笑)
先生: 「モデルさん、どうもありがとうござい
ました。
モデルさん: 「なんか、やさしく捏ねる(こね
る)感じです。」
先生: 「そうですね、捏ねる(こねる)というの
が正しいかもしれません。」
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モデルさん: 「ビデオや写真を撮った方が
いらっしゃいますが、私は同じような悩みを
持つ人には積極的に提供していただいてほ
しいと思います。 ただ、あまり関係ない人に
は遠慮してほしいと思います。」
小山さん: 「会報と会員専用のホームペー
ジに限って、今回の先生のご講演を使わせ
ていただきます。」
モデルさん: 「こちらこそ良い体験で、ありが
とうございました。」
もうひとつ、靴のことを紹介したいと思いま
す。 靴の選び方がとても大事なのです。
モデルさんは、とても良い靴を履かれていま
す。 これは、リーボックという会社、リーボッ
クは比較的良い靴を作っている会社なので
すが、注意が必要なのは、靴の踵(かかと)
のここのところです。 まず、ここのところがし
っかりしているということが大事です。 踵を
覆う部分の靴は、踵を覆うところがしっかりし
ていることが第一条件です。 これがふらふ
らだと、足首が何時もぐらぐらしてしまいます。
特にモデルさんの様な場合では、踵(かか
と)を覆う部分がしっかりしているということが
大事です。
それからここだけがしっかりしているのでは
なくて、靴全部もしっかりしていたほうが良い
のかというと、そうではなくて、つま先は足の
動きに合うということが必要になります。 靴
はとても大事なのです。 モデルさんは、店
員さんに相談されて、とても良い靴を購入さ
れ、お履きになっていますので皆さんに紹介
させてもらったのですが、(私は、リーボック
の宣伝をしているのではありませんので誤解
ないようにお願いします)こういった良い靴が
見つかれば、少々高くても自分の体の一部
ですから、絶対惜しくないと思います。 もう
一点は、土ふまずのしっかり入っているもの
です。 つまり、1) 踵がしっかりしているもの、
2) つま先が動かし易いもの、3) 土ふまず
のしっかり入っているもの。 この 3 点です。
ありがとうございました。
司会: 先生には長時間、実際にご指導頂き
ましてありがとうございました。 やっと会えた
金子先生ですから、もっと教えて頂きたいと
ころがたくさんありますので、今後ともよろしく
お願いいたします。 モデルになって頂きま
した会員の方にも感謝いたします。 (拍手)。
金子 断行(かねこ たつゆき)先生 ご略歴
米国 Pacific 大学大学院 Medical Technology 修了
医療技術学修士
ボバース法 公認国際インストラクター
前国立精神神経センター武蔵病院 理学療法士
現在 心身障害児総合医療療育センター 主任理学療法士
呼吸機能障害、運動機能障害の方の日常管理、理学的な治療の方法について発表、論文、
著書多数。 ボバース法:脳神経発達学的治療。 英国で約 50 年前、脳神経学が専門のカレ
ル・ボバース医師とその妻で理学療法士のベルタ夫人(いずれも故人)が開発した治療法。
(テープ起こしは佐々木美智子さんです。)
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