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Microsoft Office Communications Server 2007 R2

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Microsoft Office Communications Server 2007 R2
Microsoft Office
Communications Server 2007
R2
製品概要
発行: 2009 年 1 月 30 日
このドキュメントに記載されている情報 (URL 等のインターネット Web サイトに関
する情報を含む) は、将来予告なしに変更することがあります。別途記載されていな
い場合、このソフトウェアおよび関連するドキュメントで使用している会社、組織、
製品、ドメイン名、電子メール アドレス、ロゴ、人物、場所、出来事などの名称は
架空のものです。実在する商品名、団体名、個人名などとは一切関係ありません。
お客様ご自身の責任において、適用されるすべての著作権関連法規に従ったご使用
を願います。このドキュメントのいかなる部分も、米国 Microsoft Corporation の
書面による許諾を受けることなく、その目的を問わず、どのような形態であっても、
複製または譲渡することは禁じられています。ここでいう形態とは、複写や記録な
ど、電子的な、または物理的なすべての手段を含みます。ただしこれは、著作権法
上のお客様の権利を制限するものではありません。
マイクロソフトは、このドキュメントに記載されている内容に関し、特許、特許申
請、商標、著作権、またはその他の無体財産権を有する場合があります。別途マイ
クロソフトのライセンス契約上に明示の規定のない限り、このドキュメントはこれ
らの特許、商標、著作権、またはその他の無体財産権をお客様に許諾するものでは
ありません。
 2009 Microsoft Corporation. All rights reserved.
Microsoft® 、 Active Directory® 、 Excel® 、 Forefront™ 、 Internet Explorer® 、
Microsoft Dynamics®、MSDN®、MSN®、OneNote®、Outlook®、PowerPoint®、
RoundTable™ 、 SharePoint® 、 SQL Server® 、 Visio® 、 Visual Studio® 、
Windows®、Windows Live™、Windows Mobile®、Windows Server®、Windows
Vista® はマイクロソフト グループの商標です。
その他、記載されている会社名、製品名には、各社の商標のものもあります。
目次
概要 ......................................................................................................... 1
Office Communications Server 2007 R2 の強化点 ................................................................. 2
バージョン別に見た更新内容の概要 ......................................................................................... 3
コミュニケーションの効率化 ........................................................................ 5
目的のユーザーをすばやく見つけてコミュニケーションを行う .............................................. 5
オフィス内または外出先でのリアルタイム コラボレーションを実現する ............................ 22
音声、ビデオ、および Web が統合された会議 ....................................................................... 26
瞬時に通話を開始して連絡を取る ....................................................................................... 35
最もよく使用するアプリケーションからクリック 1 つでコミュニケーションを開始する ... 40
運用上の柔軟性と管理機能 ......................................................................... 43
コミュニケーション インフラストラクチャ コストの削減 .................................................. 43
コミュニケーション インフラストラクチャの管理コストの削減 ......................................... 44
コンプライアンスとセキュリティの強化............................................................................. 52
拡張可能なコミュニケーション プラットフォーム ......................................... 62
既存のテレフォニー インフラストラクチャの拡張 .............................................................. 62
コミュニケーションをビジネス プロセスに組み込む .......................................................... 63
要件と関連情報 ........................................................................................ 70
システム要件 ............................................................................................................................ 70
ローカライズ ............................................................................................................................ 73
ソフトウェアのライセンスと入手 ....................................................................................... 74
関連情報が記載された Web サイトとリソース .................................................................... 80
概要
マイクロソフトのユニファイド コミュニケーション (UC) ソリューションは、ソフトウェアの
力を利用して、人々がコミュニケーションを行う方法を効率化します。Microsoft Exchange
Server 2007 と共にマイクロソフト UC ソリューションの基盤を構成する Microsoft Office
Communications Server 2007 R2 は、プレゼンス、インスタント メッセージング (IM)、会議、
およびエンタープライズ ボイス機能を必要とする組織に最も適した製品です。
ここ 20 年の間に、さまざまな革新によって、世界の距離が縮まり、より多くの方法でコミュニ
ケーションを行うことができるようになりました。このような変化によって、これまでにない
レベルの生産性がもたらされると共に、より移動性に優れ、グローバルで、常に連絡可能な労
働環境が生み出されました。この急速な変化を遂げたビジネス環境において、人々は複数の場
所でより多くのコミュニケーション方法を管理する必要があります。ただし、インフォメーシ
ョン ワーカーと IT プロフェッショナルは、複数のコミュニケーション システムを管理するの
に苦労しています。これらのシステムには、卓上電話、携帯電話、電子メール、ボイス メール、
ボイス オーバー IP (VoIP)、インスタント メッセージング、音声会議、Web 会議、ビデオ会議
などがあります。今日のコミュニケーション テクノロジは、それぞれ適切に機能していますが、
さまざまな手法を使用しているので、一貫したユーザー エクスペリエンスが提供されず、管理
コストもかかります。
この資料では、統合されたインフラストラクチャとユーザー エクスペリエンスを通じてビジネ
ス コミュニケーションを強化する、Office Communications Server 2007 R2 の機能について概
説します。この資料は、Office Communications Server 2007 R2 の評価者が、大部分の機能を
大まかに理解することを目的としており、すべての機能を確認したり、開発者向けプログラム
の TechNet や MSDN® で提供される技術的な製品ドキュメントに代わる資料として使用する
ことはできません。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
1
Office Communications Server 2007 R2 の強化点
マイクロソフトは、Office Communications Server 2007 に対するユーザー、パートナー、およ
び業界の盛り上がりを受けて構築された、更新版の Office Communications Server 2007 R2 に
おいても、これまでの約束どおり、ユーザーのコミュニケーションを効率化し、IT 組織がコミ
ュニケーション インフラストラクチャをより簡単に管理するために必要な柔軟性と管理機能を
提供し、コミュニケーションに対応したビジネス プロセス用の拡張可能なプラットフォームを
提供します。
コミュニケーションの効率化
ユーザーは、多くのデバイスとアプリケーションにまたがってコミュニケーションを管理しな
ければならないという課題に直面しています。この状況は、ユーザーの生産性の低下につなが
る可能性があります。Office Communications Server 2007 R2 では、ユーザーがコミュニケー
ションを管理する方法が効率化されます。ユーザーは、適切な相手とその場で、最も馴染みの
あるアプリケーションを使用してコミュニケーションを行うことができるようになります。重
要な機能強化を次に示します。



Microsoft Office Communicator 2007 R2 Attendant Console と通話委任コントロー
ル
永続グループ チャット機能、パフォーマンスが向上した複数でのデスクトップ共有
Microsoft Office Communicator Mobile の操作性の向上
運用上の柔軟性と管理機能
IT 管理者は、コストの削減、セキュリティの強化、既存のインフラストラクチャとの統合、お
よびコンプライアンス要件の管理を行う必要があります。Office Communications Server 2007
R2 によって提供される、柔軟なコミュニケーション ソリューションや、よりセキュリティとコ
ンプライアンスに優れたコミュニケーションの管理に役立つツールを使用して、このような課
題に対処できます。重要な機能強化を次に示します。



社内設置型ダイヤルイン音声会議
携帯電話ユーザー用のワンナンバー機能
ビデオとアプリケーション共有を含む、強化されたレポート作成機能
拡張可能なコミュニケーション プラットフォーム
ソフトウェア ベースのコミュニケーション インフラストラクチャを使用することの最も大きな
メリットの 1 つは、企業がコミュニケーション機能を新しいまたは既存の基幹業務アプリケー
ションに埋め込むことができる点です。Office Communications Server 2007 R2 によって提供
される拡張可能なプラットフォームでは、変化するビジネス要件に柔軟に対応できる、強化さ
れた公開アプリケーション プログラミング インターフェイス (API) を使用できます。このプラ
ットフォームで提供されるコミュニケーション機能を使用すると、ビジネス プロセスを最適化
し、ワークフローを自動化できるので、時間とコストを節約し、カスタマー サービスを向上さ
せることができます。ソフトウェア開発者は、インスタント メッセージング、テレフォニー、
ビデオ、および電子メールを使用して、コミュニケーションに対応したアプリケーション、ビ
ジネス プロセス、およびワークフローを最適化できます。また、Windows® オペレーティング
システムにおける現在の開発スキルを活かしたり、Microsoft Visual Studio® 2008 統合開発環
境などの馴染みのある開発ツールを使用できます。重要な機能強化を次に示します。
 .NET 3.5 Windows Workflow Foundation 用のユニファイド コミュニケーション
アクティビティ
 音声とビデオをサポートする、強化された Unified Communications Managed API
2.0
 Microsoft Dynamics® CRM ソフトウェアの Agent Control パネルをはじめとする、
開発者プラットフォーム向けのモデル
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
2
バージョン別に見た更新内容の概要
マイクロソフトは、コミュニケーションに対してソフトウェア ベースの手法を使用することに
よって、各製品リリース間で、短期間のイテレーションを実現しました。この製品がどのよう
に進化してきたかを、次の表に簡単に示します。
既存の機能
改良された機能
新機能
表 1: バージョン別に見た Communications Server の更新内容
Live
Communications
Server 2005
Office
Communications
Server 2007
Office
Communications
Server 2007 R2
プレゼンス
インスタント メッセージ
ング
Web 会議
ビデオ会議
高解像度ビデオ
ダイヤルイン音声会議
永続グループ チャット
ルーム
チーム通話
コミュニケーシ
ョンの効率化
Communicator
Access
Web
リッチ クライアント
お よ び Web ベ ー ス の
デスクトップ共有
Communicator Mobile for
Windows Mobile
Microsoft Office との統合
エンタープライズ ボイス
リッチ テレフォニー
デバイス
PSTN 接続
通話の処理、キュー待機、
およびルーティング
アテンダント コンソール
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
3
Live
Communications
Server 2005
Active
Directory
サポート
Office
Communications
Server 2007
Office
Communications
Server 2007 R2
の
Microsoft 管理コンソール
のサポート
コミュニケーションの監視
ツール
携帯電話用のワンナンバー
機能
セッション開始プロトコル
(SIP) トランキング
運用上の柔軟性
と管理機能
ビジネス フェデレーショ
ンのセキュリティ保護
社内設置型会議
応答グループ
仮想化のサポート*
System
Center
Operations Manager の
サポート
パブリック IM フェデレー
ション
通話詳細レコードの
アーカイブ
Visual Studio のサポート
埋め込み可能なプレゼンス
Windows ワークフロー用
の UC アクティビティ
拡張可能なコミ
ュニケーション
プラットフォー
ム
通 話 コ ン ト ロ ー ル (SIP
ス タ ッ ク ) 用 の UC
マネージ API
メディア (音声および
ビデオ) 用の UC マネージ
API
音 声 テ ク ノ ロ ジ 用 の UC
マネージ API
マイクロソフトの音声認識
および音声合成テクノロジ
Open
Interoperability
Program
*2009 年半ばにサポートされる予定です。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
4
コミュニケーションの効率化
ユーザーは、職場、自宅、または出張先のいずれにおいても生産性を維持できるような柔軟性
を求めています。今日のユーザーには多くのコミュニケーション方法が提供されていますが、
厄介なことに、それらを統合する手段はほとんどありません。ユーザーが生産性を維持するに
は、さまざまなデバイスで、インターネットを経由して、馴染みのある環境のあらゆるコミュ
ニ ケ ー シ ョ ン 方 法 に ア ク セ ス し 、 そ れ ら を 管 理 で き な け れ ば な り ま せ ん 。 Office
Communications Server 2007 R2 によって、ユーザーは、最も馴染みのあるデバイスとアプリ
ケーションを使用して、コミュニケーションを効率化できるようになります。また、リッチ プ
レゼンスへの対応、エンタープライズ クラスのインスタント メッセージング (IM)、複数での音
声ビデオ会議、およびエンタープライズ ボイスとテレフォニーに関する優れたサポートによっ
て、ユーザーは、インターネット接続を使用してどこからでも接続を確立し、コラボレーショ
ンを実現できるようになります。Office Communications Server 2007 R2 は、2007 Microsoft
Office system と緊密に連携し、メッセージングおよびコラボレーション クライアントである
Microsoft Office Outlook® 2007 や、Microsoft® Office SharePoint® サービスなどの Office ア
プリケーション内で、効率化されたコミュニケーションを提供します。
目的のユーザーをすばやく見つけてコミュニケーションを行う
ユニファイド コミュニケーションがユーザーに提供する重要な機能は、目的のユーザーをすば
やく見つけて、可能な限り効率的な方法でコミュニケーションを行う機能です。これを実現す
るうえで重要な役割を果たすのは、ユニファイド コミュニケーションそのものを可能にした機
能とも言われる、ユーザーのプレゼンス情報です。
プレゼンス
ユーザーのプレゼンスとは、連絡可能性、コミュニケーションを行う意思、補足情報 (場所や状
態など)、可能な連絡方法といった情報の集合です。
Office Communicator 2007 R2 はリッチ プレゼンスに対応しているので、ユーザーは目的の相
手をすばやく見つけて、最適な連絡方法を判断できます。また、連絡先管理ツールを使用する
と、他のユーザーに表示する情報 (自宅で作業しているか、客先にいるか、連絡不可能であるか
など) を制御できます。
一目でわかるプレゼンス
Office Communicator 2007 R2 では、ユーザーの連絡可能性、つまりプレゼンスが一目でわか
ります。ユーザーは、連絡先を検索するだけで、必要な情報を瞬時に確認できます。たとえば、
連絡先のアイコンが緑色のときは連絡可能、赤色のときは取り込み中、黄色のときは一時退席
中です。
その他のプレゼンス状態は、各ユーザーの連絡先に関する、より詳しい情報を提供します。こ
れらのプレゼンス状態には、"連絡可能" や "退席中" などの見慣れたものに加え、"応答不可" や
"一時退席中" などのカテゴリがあります。図 1 は、連絡先についてユーザーに表示される情報
の種類の例を示しています。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
5
ユーザーは、企業ディレクトリと Office Outlook 2007 の連
絡先を検索できます。[最近の連絡先] リストには、ユーザ
ーが最近連絡を取った 10 件の連絡先が表示されます。連絡
先リストはサーバー上に格納されるので、ユーザーは任意
の PC、Web、またはモバイル デバイスからサインイン
し、連絡先リストにアクセスできます。
ユーザーは、連絡先の名前、連絡可能性、アクセス レベ
ル、または "マークされた" 状態に基づいて連絡先を分類で
きます。
ユ ー ザ ー の プ レ ゼ ン ス 状 態 は 、 そ の ユ ー ザ ー の Office
Outlook 2007 予定表、最近のコンピューターの使用状況、
および通話中であるか会議中であるかに基づいて、自動的
に設定されます。また、リッチ プレゼンスによって、リア
ルタイムの状態情報 ("連絡可能"、"オフライン"、"取り込み
中"、"会議中"、"通話中" など) が、電話、会議、インスタン
ト メッセージング、電子メールなど、ユーザーのあらゆる
コミュニケーション方法と統合されます。
ユーザーは、自身の状態を手動で設定し、独自のメモ ("年度予算を見直しています"、"サイトの
デザインをまとめています" など) を追加して、状態に関するより詳しい情報を同僚に提供でき
ます。連絡可能性と連絡先情報をより細かく制御できることによって、ユーザーは最適な方法
で他のユーザーから連絡を受けることができます。
連絡先の名前が電子メール メッセージやチーム サイト内に表示されるときはいつでも、ID と
共に状態と連絡先情報が表示されます。プレゼンス機能は、Communicator Mobile を実行する
Windows Mobile® 対応デバイス上でも動作するので、同僚のリアルタイムの状態や連絡先情報
を確認することも可能です。表 2 は、Office Communications Server 2007 R2 で提供される既
定のプレゼンス状態を示しています。
図1
表 2: ユーザーまたは Office Communicator 2007 R2 によって設定されるプレゼンス状態
状態
説明
連絡可能
連絡先はオンラインで、会話に参加する意思があり、会話に参加可能です。
取り込み中
連絡先は連絡可能ですが、他の活動を行っています。次に例を示します。
通話中
通話中: 連絡先は、電話、音声、またはビデオによる会話中です。
電話会議中

電話会議中: 連絡先は、電話、音声、ビデオ、またはアプリケーション共有を
使用した、複数での会話中です。
会議中

会議中: 連絡先の Office Outlook 2007 予定表に、予約された会議に出席中で
あることが記載されています。
連絡先は連絡可能ですが、作業を中断されることを望んでいません。この状態
は、次のような場合に表示されます。
応答不可

連絡先が自身の状態を手動で "応答不可" に設定しました。

連絡先が Microsoft® Office PowerPoint® プレゼンテーションを表示している
か、別のプログラムを全画面表示モードで実行しています。
"応答不可" 状態は、ユーザーがチームのメンバーとして指定した連絡先を除
く、すべての連絡先からの通知と着信通信を受け付けません。
連絡先はおそらく連絡不可能です。この状態は、次のような場合に表示されま
す。
退席中

連絡先のコンピューターの未使用時間が、そのユーザーによって指定された時
間 (既定では 15 分です) を超えています。

連絡先の Office Outlook 2007 予定表または不在時のアシスタントが、そのユ
ーザーが不在であることを示しています。

連絡先が一時的に連絡不可能です。

連絡先が自身のプレゼンス状態を手動で "退席中" に設定しました。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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非アクティブ
連絡先はおそらく連絡可能ですが、コンピューターの未使用時間が、そのユー
ザーによって指定された時間 (既定では 5 分です) を超えています。
非アクティブ
連絡先は別の作業を行っていますが、コンピューターの未使用時間が、そのユ
ーザーによって指定された時間 (既定では 15 分です) を超えています。
連絡先は連絡不可能です。この状態は、次のような場合に表示されます。

連絡先のコンピューターで、Office Communicator 2007 R2 が実行されてい
ません。

連絡先がサインインしていません。

連絡先が他のユーザーに自身のプレゼンス状態を公開していません。
オフライン
プレゼンス不明
Office Communicator 2007 R2 が連絡先の状態を確認できません。
オフライン
連絡先のユーザーによって、禁止された連絡先に設定されています。禁止され
た連絡先には、そのユーザーがオフラインとして表示されます。
デバイスの表示
プレゼンス状態は、ユーザーがモバイル デバ 図 2
イスや、インスタント メッセージを受信でき
な い IP 電 話 か ら 、 Office Communicator
2007 R2 にサインインしているかどうかに関
する情報も提供します (図 2 参照)。ユーザー
は、この情報を参考に、適切なコミュニケー
ション方法を選択したり、より確実に、適切
なユーザーとすばやくコミュニケーションを
行うことができます。
図3
カスタマイズされたプレゼンス状態
Office Communicator 2007 R2 では、管理者が、カスタマイズされた
プレゼンス状態を定義できます (図 3 参照)。ユーザーは、"顧客のコ
ンサルティング中"、"裁判所" など、組織に合わせてカスタマイズさ
れたプレゼンス状態を使用することによって、自身の状態について、
より関連性の高い情報を提供できるようになります。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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連絡先のマーク
図4
目的の連絡先が連絡不可能である場
合、ユーザーはその連絡先をマーク
できます。これを行うには、連絡先
の名前を右クリックし、[連絡先を
マーク] をクリックします。ユーザ
ーは連絡先をマークすると、その連
絡先の状態が変化したときに、自動
的に通知を受信できます (図 4 参
照)。マークは不要になった時点で
削除できます。
連絡先の分類
ユーザーは、ユーザー定義グルー
プ、組織で定義したグループ、連絡
先の連絡可能性、連絡先のプレゼン
ス、マークした連絡先など、さまざ
まな基準に従って連絡先を分類でき
ます。また、連絡先をプレゼンス状
態ではなく表示名に従って並べ替え
ることによって、連絡先リストをア
ドレス帳として使用できます。
配布リストの統合
ユーザーは、個々の連絡先だけでなく、配布リストも検索できます。また、配布リストを連絡
先リストに追加し、その配布リストのメンバーを参照して、1 人以上のメンバーとの会話を開始
できます。この機能によって、企業の配布リスト (Active Directory® ドメイン サービス内に格
納される Exchange データ グループ) との統合が実現するので、グループを手動で作成して配布
グループを反映する必要がなくなります。
電話番号の連絡先
ユーザーは、Office Communications Server 2007 R2 から、外部の電話番号を連絡先リストに
追加して、手軽に友人や家族などに電話をかけることができるようになります。これを行うに
は、電話番号を入力し、その番号を連絡先リストに移動するか、電話番号を最近の連絡先から
連絡先リストにドラッグします。
新しく連絡先リストに追加された代理人およびチーム通話用グループ
Office Communicator 2007 R2 では、"Team-Call" (チーム通話) グループと "Delegates" (代理
人) グループを連絡先リストに表示できます。これら 2 つのグループは、着信転送設定の構成に
応じて決まるので、ユーザーが手動で設定する必要はありません。
現在の会話グループ
ユーザーが Office Communicator 2007 R2 で 1 つ以上のアクティブな会話に参加している場合、
連絡先リストの最上部に "Current Conversations" (現在の会話) という新しいグループが表示さ
れます。ユーザーはこのグループを参照して、自身のアクティブな会話をすばやく確認できま
す。また、リスト内の会話をダブルクリックして、その会話に移動することもできます。
独自の場所の設定
ユーザーは、"オフィス" や "自宅" などの場所、または独自に定義した場所を設定して、現在の
場所を連絡先に通知できます (図 5 参照)。また、この情報をどの連絡先と共有するかを決める
こともできます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
8
図5
連絡先カード
ユーザーは、図 6 のような連絡先カードで、連絡先の詳細情報を簡単に確認し、可能ないずれ
かのコミュニケーション方法 (IM、音声、電子メールなど) を使用して、すぐに会話を開始でき
ます。この情報には、連絡先の SharePoint 個人用サイトへのリンクを含めることもできます。
図6
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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アクセス レベル
ユーザーは、アクセス レベルを割り当てることによって、自身の詳細なプレゼンス情報をどの
グループと連絡先に公開するかを制御できます。たとえば、アクセス レベルを特定の連絡先に
割り当てることによって、それらの連絡先が確認できるプレゼンス情報の種類と量を制御でき
ます。割り当てることができるアクセス レベルは、次のとおりです。





個人用: 連絡先は、自宅や携帯電話の番号など、ユーザーが公開したすべての情報を
確認できます。
チーム: 連絡先は、ユーザーが公開した勤務先と携帯電話の番号、予定表、および連
絡可能性の詳細を確認できます。チームの連絡先は、ユーザーの状態が "応答不可"
に設定されていても、割り込むことができます。
会社: 連絡先は、ユーザーの予定表と連絡可能性に関する基本的な詳細、および勤務
先の連絡先情報を確認できます。
公開用: 連絡先は、ユーザーの名前、役職、会社名、電子メール アドレス、および
連絡可能性に関する制限付きの詳細を確認できます。
禁止: 連絡先は、Office Communicator 2007 R2 を使用してユーザーと連絡を取るこ
とができません。禁止された連絡先には、ユーザーの状態が "オフライン" と表示さ
れます。
ユーザーの状態が "応答不可" に設定されると、Office Communicator 2007 R2 は、そのユーザ
ーに対するすべての通知と着信通信を拒否します。ただし、"チーム" アクセス レベルに割り当
てられたユーザーは許可されます。"チーム" カテゴリの連絡先には、ユーザーの状態が "緊急の
割り込みのみ" と表示されます。図 7 は、選択された連絡先が、割り当てられたアクセス レベ
ルをどのようにして変更できるかを示しています。
図7
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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インスタント メッセージング
インスタント メッセージでの会話やその他の種類の会話を開始する
インスタント メッセージでの会話は、ユーザーの名前を右クリックし、[インスタント メッセー
ジの送信] をクリックするだけで開始できます。この操作は、Office Communicator のウィンド
ウ、または Office Outlook 2007 や SharePoint Server 2007 で使用されるようなプレゼンス ア
イコンから行うことができます。
ユーザーは、複数の連絡先を選択して会議を
図8
開始したり、既存の会話に参加者をドラッグ
して追加できます。
また、ファイル転送機能を使用すると、ファ
イルをインスタント メッセージ セッションに
ドラッグして転送できます。
インスタント メッセージ内のリッチ テキスト
を使用すると、テキストの書式を設定できま
す。Microsoft Office アプリケーションから、
元の書式を維持したままテキストをコピーし
て貼り付けることもできます (図 8 参照)。さ
らに、タブレット PC を使用して、手書きの "
インク" インスタント メッセージを送信する
こともできます。
IM 会話は、個々のユーザー、ユーザー定義グ
ループ、および企業の配布グループを含む、
最大 100 人のユーザーで行うことができま
す。
他のコミュニケーション モードへの拡大
図9
ユーザーは、インスタント メッセージでの会
話中、会話ウィンドウの最上部にあるアイコ
ンをクリックして、会話を音声チャット、ビ
デオ チャット、デスクトップ共有、または
Web 会議に拡大できます (図 9 参照)。
会話に関する通知
会話の着信通知は、着信通話やインスタント メッセージの詳細を示します。これには、発信者
の名前、役職、通話の件名、コミュニケーション モード、通話が会議への招待であるか、チー
ム メンバーの代理人に転送された通話であるかなどの情報が含まれます (図 10 参照)。ユーザー
が全画面表示モードで作業している場合、通知は作業の邪魔にならないように小さく表示され
ます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
11
図 10
会話履歴
通話履歴と会話のアーカイブ機能によって、ユーザーは、IM 会話、電話での通話、不在着信、
および転送通話に関する情報を、日時、件名、参加者名、メモ記録用プログラムの Microsoft®
Office OneNote® 2007 で取ったメモなどの詳細と共に記録できます。また、Office Outlook
2007 フォルダー内の会話履歴を使用すると、検索プロセスを単純化できます。
フェデレーションの連絡先
ユーザーは、フェデレーションのサポートを 図 11
利用して、組織外の連絡先と共同作業を行う
ことができます。この連絡先は、ユーザーの
勤務先とフェデレーションの関係を確立して
いる別の組織に属するユーザーで構成され、
Microsoft Windows Live™ ネットワークのイ
ンターネット サービスをはじめとするパブリ
ック IM 接続 (PIC) を通じて連絡を取ること
ができます (図 11 参照)。パブリック IM ネッ
トワークを使用したフェデレーション機能に
は、パブリック IM 接続のサブスクリプショ
ン ライセンスが必要です。
注
Office Communications Server 2007
R2 を実行する 2 つの組織が企業間フェデレ
ーションを確立する場合、追加のソフトウェ
アやライセンスは不要です。
グループ チャット(英語 UI のみ)
Office Communications Server 2007 R2 Group Chat コンソールを使用すると、ユーザー グル
ープは、興味のあるトピックについて現在行われているディスカッションに参加できます。会
話の履歴は維持されるので、チーム メンバーの場所や部署が異なり、オンライン時間が一致し
ない場合でも、各メンバーはディスカッションの内容を後から確認できます。Group Chat によ
ってチームのコミュニケーションが強化され、地理的に分散したチームでも、効率的に共同作
業を行うことができるようになります。
このコンソールのインターフェイスでは、特定のトピックに関する利用可能なチャット ルーム
の一覧、ディスカッションの履歴を検索するためのツール、および特定のトピックに関する新
しいメッセージが投稿されたことを知らせるためのフィルターや通知が提供されます (図 12 参
照)。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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図 12
チャット ルームへの参加
ユーザーは、チャット ルームへの招待状を表示するか、該当するチャット ルームに関連するキ
ーワードを基に検索を実行することによって、チャット ルームに参加できます。どのような方
法でチャット ルームを見つけたかにかかわらず、ユーザーはそのチャット ルームの管理者が定
義した内容に従って、メンバーシップの一覧に追加されます。
メッセージの投稿
ユーザーは、チャット ルームに参加した後、メッセージを投稿して現在行われているディスカ
ッションに参加したり、他のメンバーによる投稿の履歴を確認したりできます。Office
Communications Server 2007 R2 では、テキスト、画像、ファイルの投稿、ハイパーリンク、
および絵文字がサポートされます。長い投稿は、画面上のスペースを確保するために、1 行の説
明形式にまとめられます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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図 13
フィルターと通知の構成
ユーザーは、フィルターを使用してキーワードやそ
の他の条件を定義し、着信メッセージのリアルタイ
ム検索を実行して、重要な情報を含む投稿を見落と
さないようにすることができます。たとえば、
"Ego" (自分) というプリセット フィルターでは、参
加しているいずれかのチャット ルームで、自身の名
前に言及したすべてのメッセージがキャプチャされ
ます (図 13 参照)。
通知をカスタマイズして、チャット ルーム内で特定の内容が投稿されたときに、そのことをユ
ーザーに知らせることもできます。このような機能によって、割り込みを制御できるだけでな
く、重要な投稿に気付くこともできるようになります。
情報の検索
図 14
ユーザーは、以前に投稿された内容をチャッ
ト履歴から検索できます。このような機能が
提供されることは、チーム内のディスカッシ
ョンが、組織の知識源の一部になっているこ
とを意味します。チームに新しく参加したメ
ンバーは、他のチーム メンバーから、膨大
な量の過去のチャット スレッドを転送して
もらう必要なく、過去のディスカッションを
検索して、必要な情報を得ることができま
す。チャット履歴の検索は、作成者、日付、
チャット ルーム、キーワードなどに基づい
て行うことができます (図 14 参照)。
グループ チャットからのインスタント メッセージング
Group Chat では、現在チャット ルームに参
加している他のユーザーのプレゼンス状態を
確認して、そのユーザーとのインスタント メ
ッセージでの会話をすばやく開始できます (図
15 参照)。音声ビデオなど、その他のモード
は、グループ チャット クライアントから開始
される、Office Communicator 2007 R2 の会
話ウィンドウ内で使用できます。
図 15
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
14
Office Communicator Attendant コンソール
Microsoft® Office Communications Server 2007 R2 Attendant コンソールは、直感的な通話管
理アプリケーションで、管理スタッフ、受付係、現場のビジネス プロフェッショナルが大量の
同時通話を管理するのに役立ちます (図 16 参照)。このアプリケーションは全画面表示ウィンド
ウで実行され、効率化されたデスクトップ エクスペリエンスを提供します。会話キュー、連絡
先リスト、ディレクトリ検索、クリックによる通話開始、転送、電話会議の構成などの機能が 1
つのアプリケーション内で提供されるので、ユーザーは他のウィンドウに切り替える必要があ
りません。
図 16
他のユーザーの代わりに通話を受信および発信する
Attendant は 、 Microsoft Office
Communicator 2007 R2 の新しい委
任機能と連携して動作し、管理スタ
ッフやその他の従業員が、サポート
を提供する同僚の代わりに着信通話
を処理したり、発信通話を開始する
ことを可能にします。上司から委任
を受けた場合、Attendant を使用し
て、その上司宛の着信通話に応答す
るか、その通話を上司のボイス メ
ールにリダイレクトできます (図 17
参照)。
図 17
委任を受けたユーザーは、上司の代わりに他のユーザーに通話を発信したり、上司の名前が発信元の
操作時に表示されるかどうかを選択できます (図 18 参照)。委任機能の構成は上司が行い、休暇に関
連する人員調整などを行う場合、簡単に設定を更新できます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
15
図 18
適切な方法で通話を転送する
Office Communications Server 2007 R2 Attendant コンソールを使用すると、ユーザーは連絡
先リストや企業ディレクトリ内の任意のユーザーに通話を転送できます。転送前に IM や音声で
確認を取ることも可能です。これを行うには、該当するボタンをクリックし、連絡先を選択す
るだけです。[Transfer] (転送) ボタンをクリックすると、選択した連絡先に通話がすぐに転送さ
れます。[Consult] (確認) ボタンをクリックすると、通話を転送する前に、選択した連絡先と、
インスタント メッセージまたは音声で、その通話をどう処理するかについて会話できます。ま
た、ユーザーは、通話を直接ボイス メールに送信することもできます。転送オプションを選択
し、転送が完了すると、会話はユーザーのキューから削除されるので、ウィンドウに表示され
る項目が多くなりすぎることはありません。
複数の会話を同時に管理する
図 19
着信、アクティブ、または保留中のいずれで
あるかにかかわらず、すべての会話は、管理
しやすいように 1 つのウィンドウ内に表示さ
れます。着信通話または保留中の通話は、ク
リックするだけでアクティブにできます。ア
クティブな通話は、別の通話がアクティブに
なったとき、自動的に保留中になります (図
19 参照)。通話に優先順位を付けるために、繰
り返し着信があった場合や、保留時間がユー
ザーによって定義された制限時間を超えた場
合、会議通知によってそのことがユーザーに
通知されます。また、Office
Communications Server 2007 R2 Attendant
コンソールによって、履歴とメモが Office
Outlook 2007 の [会話履歴] フォルダー内に取
り込まれます。
カスタマイズされた連絡先リストを管理する
Office Communications Server 2007 R2 Attendant 用に統合された連絡先リストは、Office
Communicator のインターフェイスに似ています。ここから連絡頻度の高い連絡先とすぐに連
絡を取ることができ、これらの連絡先をグループに分けて簡単に管理することもできます (図
20 参照)。連絡先グループは、一覧形式、またはユーザーにとって最も役立つ情報が得られるよ
うにまとめられた一連のタイル形式で確認できます。すべての連絡先は、リッチ プレゼンス情
報と共に表示されるので、ユーザーは最適なコミュニケーション方法を選択できます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
16
図 20
同僚を検索して連絡可能性をリアルタイムで確認する
Office Communications Server 2007 R2 Attendant を使用すると、ユーザーの連絡可能範囲が、
プリセット番号や連絡先リストに限定されなくなります。ユーザーは、統合されたディレクト
リ検索機能を使用して、いつでも会社の同僚を検索し、プレゼンス情報を確認できます。また、
電話番号と IM アドレスをコピーまたは入力することなく、ボタンをクリックするだけで同僚と
コミュニケーションを行うことができます。さらにユーザーは、検索結果を簡単に新しいまた
は既存の連絡先グループに追加できます。
電話会議を開始する
ユー ザーは、 同僚、着信通 話の発信 者、および Office Communications Server 2007 R2
Attendant の連絡先リストに含まれるユーザーとの間で、電話会議を構成できます。この操作
は、該当するユーザーをドラッグ アンド ドロップするだけで完了します。これにより、チーム
メンバーの時間が節約されるだけでなく、それらのメンバーが重要な顧客や連絡先とすばやく
連絡を取ることができるようになります。
テンプレートを保存してすばやく
電話会議を構成する
図 18
Office Communications 2007 R2
Attendant コンソールを使用する
と、ユーザーは、連絡先グループを
会話テンプレートに保存し、保存し
たテンプレートを選択してそのグル
ープとの会議を開始できます (図 18
参照)。これにより、ユーザーは、
手間のかからない 1 つの手順を実
行するだけで、よく使用する電話会
議を開始できるようになります。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
17
図 19
通話中にメモを取る
ユーザーは、会話中にメモ ボックスを選択し
て、発信者に関するメモを取ることができま
す (図 19 参照)。通話メモは Office Outlook
2007 の [会話履歴] フォルダー内に自動的に保
存されるので、ユーザーは後から簡単にメモ
を検索し、それを同僚に転送できます。ま
た、ユーザーは、メモ ウィンドウから通話メ
モを電子メールで直接同僚に送信することも
できます。
通話とインスタント メッセージを
同じインターフェイスから開始する
図 20
Office Communications Server 2007 R2
Attendant コンソールでは、すべてのリ
アルタイム コミュニケーション機能が
1 つのユーザー インターフェイス内で提
供され、プレゼンス、高度な通話機能、
およびインスタント メッセージングが連
携して動作します。これにより、ユーザ
ーは、プレゼンス状態を考慮して最適な
通話相手を判断したり、通話の受信者に
適したコミュニケーション方法が IM で
あるか音声であるかを判断できるように
なります。たとえば、通話しようとした
相手のプレゼンスが "会議中" に設定さ
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
18
れている場合、ユーザーは IM を使用し
て転送を要求できます (図 20 参照)。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
19
Messenger for Mac 7
Mac ユーザーは、次の 2 つの方法のいずれか 図 24
を使用して Office Communications Server に
接続できます。

Messenger for Mac 7 デスクトップ
クライアント

Safari ブラウザー上で実行される
Communicator Web Access
Messenger for Mac 7 は、Mac プラットフォーム上で Office Communications Server
2007 R2 と連携して動作するリアルタイム コラボレーション クライアントです。
Messenger for Mac 7 では、インスタント メッセージング (IM)、連絡先管理、および複
数での VoIP 音声ビデオ通話機能が提供されます。Mac Messenger のユーザーは、勤務
先の資格情報を使用してサインインし、このような機能にアクセスします。また、これら
のユーザーは、企業ネットワーク内の同僚、および承認されたフェデレーション ネット
ワーク上のユーザーとコミュニケーションを行うこともできます。相手のユーザーが
Messenger for Mac、Office Communicator、または Communicator Web Access のいず
れを使用していても問題ありません。さらに、パブリック IM 接続も (有効になっている
場合) サポートされます。
注: Messenger for Mac を使用すると、ユーザーは、Windows Live の資格情報を使用し
てサインインし、個人用の Windows Live アカウントでインスタント メッセージを交換
することもできます。
Messenger for Mac 7 でサポートされる機能は、次のとおりです。
表 3: Messenger for Mac 7 の機能比較
機能
インスタント
メッセージング
リッチ プレゼンス
PIC 接続
連絡先管理
予定表の空き時間情報
配布グループ
アクセス レベル
ファイル転送
1 対 1 の音声ビデオ
(VoIP)
複数での音声ビデオ
(VoIP)
通話管理機能
(保留/再開)
PSTN 接続
音声ダイヤルアウト
Office との統合
会話履歴
Mac Messenger 7.0
Safari 上の
Communicator Web
Access
Office Communicator
2007 R2

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


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
Office アプリケーショ
ン内の連絡先リストの
プレゼンス
Messenger 内


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
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Outlook 内
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
20
デスクトップ共有
デスクトップの表示




Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行


21
オフィス内または外出先でのリアルタイム コラボレーションを実現
する
Office Communications Server 2007 R2 は、今日のインフォメーション ワーカーのコラボレ
ーションとモビリティに関する要件を満たすことができるように設計されています。ユーザー
は、PC を持って出張する場合や、自宅で作業する場合、インターネットに接続すれば、リモ
ートで Office Communicator 2007 R2 の優れたデスクトップ機能にアクセスできます。つま
り、自宅で作業するユーザーや、出張中のユーザーは、長距離通話料を負担したり、仮想プラ
イベート ネットワーク (VPN) に頼ったりすることなく、インターネットに接続できればどこ
からでも、各自の PC 上で IM、会議、デスクトップ共有機能を使用し、通話を開始できます。
また、各自の PC を使用せずに、キオスクで作業したり、別のコンピューターを使用する場合
でも、その他の方法で連絡を取ることができます。
Office Communicator Web Access
Microsoft Office Communicator Web Access は、ブラウザー ベースのクライアントで、Office
Communications Server 2007 R2 のインスタント メッセージング、音声、およびデスクトップ
共 有 機 能 へ の ア ク セ ス に 使 用 さ れ ま す 。 ユ ー ザ ー は 、 Web ブ ラ ウ ザ ー か ら Office
Communicator Web Access を使用して、Office Communications Server 2007 R2 にアクセス
できます。これは、共有コンピューターや使用が制限されているコンピューター、および PC 以
外のシステムに最適です。
Office Communicator Web Access は、以前のバージョンの Office Communications Server
2007 でも提供されていましたが、更新版の Office Communications Server 2007 R2 では、多
くの機能が強化されています。次に例を示します。




配 布 グ ル ー プ の サ ポ ー ト 。 Office Communicator Web Access で は 、 Office
Communicator 2007 R2 と同様に、Microsoft Exchange Server に基づく配布リス
トが提供されます。ユーザーはこれを使用して、すべてのグループ メンバーのプレ
ゼンスを確認し、簡単にそれらのユーザーとの IM を開始できます。
Web ベースの複数でのデスクトップ共有。デスクトップを表示するためにアプリケ
ーションをダウンロードする必要はありません。
IM やデスクトップ共有への簡単な音声の追加。Office Communications Server
2007 R2 では、携帯電話など、ユーザーによって指定されたデバイスを呼び出す機
能が提供されます。
カスタマイズ可能なメニュー オプション。IT 管理者は、Office Communicator Web
Access クライアントのサインイン ページ、および Web クライアントに表示される
タブとメニューをカスタマイズできます。
Web ベースのデスクトップ共有
ユーザーは、Office Communicator Web
Access を使用して、インターネット経由
で同僚とデスクトップを共有し (図 25 参
照)、自身の PC を他の参加者に制御させ
ることができます。デスクトップ共有セ
ッションに参加するために、特別なアプ
リケーションをダウンロードする必要は
ありませんが、デスクトップ共有セッシ
ョンをホストするには、サイズの小さい
プラグインが必要です。参加者にはサイ
ズ変更コントロールとパン コントロール
が提供されるので、より簡単に情報を得
図 25

Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
22
ることができます。
会話に音声を追加する
図 26
ユ ー ザ ー は 、 Office Communications
Server 2007 R2 を使用して、既存の Office
Communicator Web Access セッションに
音声ダイアログを追加できます。このダイ
アログでは、通話の参加者ごとに、任意の
デバイスや番号への発信を行うことができ
ます (図 26 参照)。デスクトップ共有、IM
でのチャット、および音声会話の保留をす
べて 1 つのアプリケーションから制御でき
るので、ユーザーにとって非常に便利で
す。
匿名ユーザーを追加する
ユーザーは、Office Communicator Web Access と Office Communicator 2007 R2 を使用する
と、外部の参加者を IM セッション、デスクトップ共有セッション、および音声会議に追加で
きるようになります (図 27 参照)。この新機能を使用すると、ユーザーは企業ディレクトリに
登録されていないユーザーをセッションに追加できるので、パートナーや顧客とコミュニケー
ションを行うときに、このようなセッションを利用しやすくなります。
図 27
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
23
比較: Office Communicator Web Access と Office Communicator 2007 R2
Office Communicator Web Access 2007 R2 では、Office Communicator 2007 R2 リッチ クラ
イアントと同じ機能が数多く提供されます。表 4 では、Communicator Web Access 2007、
Communicator Web Access 2007 R2、および Office Communicator 2007 R2 の機能を比較しま
す。
表 4: Communicator のバージョン間比較
Communicator
Web Access 2007
Communicator
Web Access
2007 R2
ブラウザー ベースの Ajax
アプリケーション
√
√
Windows 以外との互換性
√
√
リッチ プレゼンス
√
√
√
インスタント メッセージング
(IM)
IM 会議
√
√
√
√
√
√
フェデレーション
√
√
√
パブリック IM 接続
√
√
√
着信転送ルール
√
√
√
通知
√
√
√
変形呼び出しのポップアップ
表示
√
√
√
Web UI コントロール
√
√
√
企業ディレクトリの検索
√
√
√
デスクトップ共有
√
√
外部ユーザーのサポート
√
√
会話への音声の追加
√
√
機能
Office
Communicator
2007 R2
音声ビデオ会議
√
VoIP Softphone
√
Windows ベースの API
√
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
24
Office Communicator Mobile
ユーザーは、Office Communicator Mobile 2007 R2 によって提供される機能拡張と新機能を
使用して、より柔軟にモバイル デバイスを使用したり、それらをきめ細かく制御できるよう
になります。
ワンナンバーのサポート
ワンナンバー機能を使用すると、ユーザーのモバイル デバイスが企業のテレフォニーの内線
になります。これにより、ユーザーは、卓上電話、PC、および携帯電話に単一の電話番号を
使用できるので、どこにいても連絡を受けることができるようになります。また、ユーザーが
卓上電話または携帯電話のいずれから発信するかにかかわらず、すべての発信通話に同じ発信
者 ID が使用されます。さらに、Windows Mobile® 6.X ソフトウェアが実行されているデバ
イスを使用すると、通話転送設定をユーザーの電話から直接構成できます。
リッチ プレゼンスに関する機能強化
図 28
モバイル デバイスを使用する場合、Office
Communicator Mobile 2007 R2 で、ユーザ
ーの現在のプレゼンス状態と、そのユーザ
ーがモバイル デバイスでサインインしてい
るかどうかを確認できます (図 28 参照)。
ユーザビリティに関する更新
ユーザーは、姓、名、または電子メールのエイリアスを使用して、企業ディレクトリ内の連絡
先を簡単に検索できます (図 29 参照)。また、デバイス上で最近の連絡先や配布リストにアク
セスしたり、複数の IM 会話間を簡単に移動できます。
Office Communicator Mobile 2007 R2 の外
図 29
観 は 、 デ ス ク ト ッ プ 版 の Office
Communicator 2007 R2 と似ているので、
馴染みのあるユーザー エクスペリエンスが
提供されます。
また、ユーザーは、初めて Communicator
Mobile 2007 R2 をインストールするとき
に、特別な構成を行う必要なく、自身が属
するネットワークの資格情報を使用してサ
インインできます。
組み込みのセキュリティ機能
組み込みのセキュリティ機能を使用すると、ユーザーの情報をより安全に保ち、これまでにな
いほど強力なセキュリティを提供できます。ユーザーのコミュニケーション エクスペリエン
スは、そのユーザーがどこにいるかや、インスタント メッセージングを行うときにどのネッ
トワークを使用するかにかかわらず、通信チャネルの暗号化、トランスポート層セキュリティ
(TLS) のサポート、境界ネットワークと内部ネットワークの保護といったさまざまなセキュリ
ティ機能によって保護されます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
25
音声、ビデオ、および Web が統合された会議
Office Communications Server 2007 R2 では、エンタープライズ向けの IM、プレゼンス、ビ
デオ会議、音声、ビデオ、Web 会議、およびボイス オーバー IP (VoIP) テレフォニーが 1 つの
ソリューションに統合されます。ユーザーは、Communicator の会話ウィンドウを離れたり、
ユーザーを再招待したりする必要なく、別のコミュニケーション モードにシームレスに移行で
きます。たとえば、ユーザーは、一対一の IM セッションを複数での電話会議に拡大し、自身の
デスクトップを共有して、ドキュメント、プレゼンテーション、またはその他のアプリケーシ
ョンを使用したコラボレーションを実現できます。
通話を臨時の会議に拡大する
ユーザーは、Office Communicator 2007 R2 の連絡先リストから電話会議を開始できるように
なります。これを行うには、連絡先リスト内の配布グループ、連絡先グループ、または複数の
ユーザーを選択し、[電話会議の開始] を選択します。Office Communicator 2007 R2 の会議機
能を使用すると、ユーザーは数回のクリックで、臨時の電話会議を開始できます (図 21 参照)。
ユーザーは、各自の PC から応答するか、会議の招待状を携帯電話などの別の電話にリダイレク
トすることによって、会議に参加できます。
図 21
電話での一対一の会話から電話会議にシームレスに切り替える
ユーザーは、新しい連絡先を通話に招待することによって、電話での一対一の会話を電話会議
に切り替えることができます。他のユーザーを電話会議に追加するには、Office Communicator
2007 R2 で連絡先を選択し、会議にドラッグします。その後、[招待] ボタンをクリックしてか
らユーザーを選択するか、[招待] ボタンをクリックしてから電話番号を追加します。
Live Meeting に拡大する
Office Communicator 2007 R2 では、IM、電話、音声、またはビデオ セッションを Office
Live Meeting セッションに拡大できます。Office Live Meeting セッションでは、プレゼンテー
ション、リッチ メディアの共有、投票の管理といった Web 会議の操作を行うことができます。
強化された会議名簿の接続状態
会議名簿内の新しい状態メッセージおよびアイコンによって、会議の新しい接続状態が提供さ
れ、ユーザーの接続状態が招待中、接続中、または接続済みのいずれであるかがわかるように
なります。
再参加操作
ユーザーは、会議から切断された場合、簡単に会議に再参加で きます。これを行うには、
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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Communicator の 会 話ウ ィ ン ドウ 内 にあ る [再 度 参 加 ] ボ タ ンを クリ ッ ク する か 、 Office
Outlook で、会議の招待電子メール内にあるハイパーリンクをクリックします。
プラットフォーム間のデスクトップ共有
ユーザーは、プラットフォーム間のデスクトップ共有機能を使用すると、Communicator 2007
R2 または Office Communicator Web Access を経由してデスクトップを共有できるようになり
ます (図 22 参照)。ユーザーは、この機能を使用して、他のユーザーと情報を共有でき、IT 管理
者は、ヘルプ デスクへの問い合わせがあったときに、その問題の解決をサポートできます。共
有されたデスクトップはどのユーザーでも表示できますが、自身のデスクトップを共有するに
は、Enterprise CAL が必要です。Windows を実行していない PC は、表示専用のメンバーと
してデスクトップ共有セッションに参加することに注意してください。
図 22
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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社内設置型音声会議
予約不要の音声ソリューションを提供する外部サービスの代わりに、内部ユーザーと外部ユー
ザー用の音声会議ブリッジを社内で構成することによって、会議にかかるコストを節約できま
す。Office Communications Server 2007 R2 では、新機能として、VoIP 接続と PSTN ダイヤ
ルイン音声参加者の両方をサポートする社内設置型音声会議ブリッジが提供されます。
Office Outlook 2007 からのクリック 1 回による構成
ユーザーは 1 回のクリックで、Office Outlook から電話会議を予約できます (図 23 参照)。会議
の時間、場所、出席者などの詳細は、馴染みのある Office Outlook テンプレートに従って構成
できます。また、ダイヤルイン番号、会議 ID、PIN 通知など、電話会議に固有の情報は、自動
的に設定されます。
図 23
より安全な会議を実現する複数の認証レベル
Office Communications Server 2007 R2 では、承認されたユーザーのみが通話に参加できるよ
うに、次のようなさまざまな通話構成オプションが提供されます。



Open Authenticated (公開認証ユーザー限定): Active Directory に対して認証された
ユーザーのみが通話に参加できます。
Closed Authenticated (非公開認証ユーザー限定): Active Directory に対して認証さ
れ、電話会議の出席者リストに登録されたユーザーのみが通話に参加できます。
Anonymous (匿名): 適切な会議 ID と参加者パスコードがあれば、どのユーザーでも
通話に参加できます。
Active Directory に対して認証された企業のエンタープライズ ボイス ユーザー
Office Communicator と Office Communicator Phone Edition を使用して参加するユーザー
は、既に Active Directory に対して認証されています。このため、これらのユーザーは PIN
やパス コードを入力する必要はありません。Office Communicator を経由して参加するユー
ザーは、会議 ID の入力も不要です。ユーザーには、より単純化された真の "クリックによる
参加" 動作が提供されます。
単なる音声会議を超えた統合型の会議
統合型の会議機能によって、音声会議と、デスクトップ共有やビデオ会議といった他のコミュ
ニケーション モダリティとの間のシームレスな拡大処理が提供されます。
よりきめ細かい音声会議の制御
Office Communications Server 2007 R2 では、電話のミュートなどの機能に割り当てられた
デュアル トーン多重周波数 (DTMF) コードをユーザーに覚えてもらう必要なく、通話管理用
の Office Communicator インターフェイスが提供されるので、ユーザー エクスペリエンスが
強化されます。
発言中のユーザーの確認と発言可能なユーザーの制御
音声会議で、現在の発言者を確認したり、雑音源を特定するのは、特に会議の参加者が多い場
合は困難です。Office Communications Server 2007 R2 では、会議の発言者を特定するため
に、スターバーストが使用されます (図 33 参照)。
図 33
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
28
このインジケーターによって、発言者を簡単に特定したり、会議の主催者が、周りの交通騒
音によって通話を妨げていることに気付いていない可能性のある参加者をミュートにできる
ようになります (図 34 参照)。
図 34
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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PC 以外のユーザーが使用するダイヤルイン番号と主催者および参加者パスコード
PC 以外のユーザーは、次のようなさまざまな方法で Office Communications Server ベースの
電話会議に参加できます。


アクセス番号を使用したダイヤルイン: ユーザーが電話会議に参加するには、アクセ
ス番号にダイヤルし、会議ブリッジにアクセスした後、会議 ID とオプションのパス
コードを入力します。より安全な会議を行うには、自身の暗証番号 (PIN) を入力し
て、Active Directory に対する認証を行います。会議の主催者が会議にダイヤルす
る場合も、自身の PIN を入力する必要があります。
Office Communicator Phone Edition デバイスの使用: ユーザーが会議に参加するに
は、会議のアクセス番号にダイヤルし、会議ブリッジにアクセスした後、会議 ID を
入力します。Office Communicator Phone Edition デバイスは既に Active Directory
に対して認証されているので、PIN を入力する必要はありません。
図 35
複数の言語をサポートする会議アテンダント
各アクセス番号では、複数の言語がサポートされます。会議にダイヤルすると、ダイアログが
各アクセス番号の既定の言語で提供されます。応答がなかった場合は、サーバーによって他の
言語が選択肢として提示されます。その後のサーバーとの対話は、選択した言語で行われます。







英語 (米国)
英語 (英国)
英語 (オーストラリア)
簡体字中国語
繁体字中国語
ポルトガル語 (ブラジル)
韓国語 (韓国)
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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






スペイン語 (メキシコ)
スペイン語 (スペイン)
フランス語 (カナダ)
フランス語 (フランス)
ドイツ語 (ドイツ)
イタリア語 (イタリア)
日本語 (日本)
予約された Web 会議
Web 会議は、急速にコミュニケーションおよびコラボレーション ツールの主役へと躍り出て
います。組織は Web 会議を使用して、同僚が異なる場所にいるときの作業を効率化したり、
情報を共有したりできます。今日の労働環境は変化し、企業は 1 つのドキュメントを使用し
て共同作業を行う 2 人のユーザー間で自然発生的に行われる会議から、数百人のユーザーが参
加する大規模なトレーニングやイベントまで、さまざまなコミュニケーション環境をサポート
する Web 会議ソリューションを必要としています。
ユーザーは、Office Communications Server 2007 R2 を使用して、予約された会議を社内のサ
ーバー上に作成したり、そのような会議に参加したりできます。これらの会議には、IM、音声、
ビデオ、スライド プレゼンテーション、およびその他の形式の共同作業データを使用できます。
会議に参加できるのは、ファイアウォールの内側または外側にいる、社内の認証されたユーザ
ー、フェデレーションを確立している外部の認証されたユーザー、または匿名ユーザーです。
Web 会議をホストする組織またはサービスを利用する組織のサポート
Web 会議は、組織内の Office Communications Server 2007 R2 上で行うことができます。組
織が Web 会議をホストすることを望まない場合は、マイクロソフトから Office Live Meeting
経由で提供されるサービス ベースのソリューションを利用できます。ユーザーは、Web 会議
が組織の IT 部門またはマイクロソフトのいずれによってホストされているかにかかわらず、
同じクライアントを使用して、その会議に接続できます。これにより、トレーニングに関する
問題が減尐し、クライアントの管理が単純化されます。
Office Outlook 2007 用の会議アドイン
図 36
ユーザーは、Office Outlook 2007 用の会議アド
インをインストールし、Office Outlook 2007 か
ら Office Live Meeting 会 議 や Office
Communicator 電話会議を予約できます。
RoundTable のサポート
Office Communications Server 2007 R2 と Microsoft RoundTable™ デバイスを組み合わせ
て使用すると、高品質のビデオと音声によって、その場にいるかのような感覚で会議を行うこ
とができます。ユーザーは、リモート ユーザーとの会議で、360 度パノラマのビデオと "アク
ティブなスピーカーの検出" 機能によって、このような感覚を生み出すことができます。
図 37
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
31
外部からのアクセス
社内設置型 Web 会議では、内部ユーザーと外部ユーザーの両方が参加する会議がサポートさ
れます。この場合、Office Communications Server 2007 R2 エッジ サーバーを展開し、組織
のファイアウォールの外側にいるユーザーからのアクセスをセキュリティで保護できます。
リッチ コンテンツのサポート
ユーザーは、Web 会議で次のようなコンテンツを共有できます。

Windows Media ファイルや Flash などの動的コンテンツ

会議の参加者が共通して使用できる形式のファイル (.doc や .ppt など)

投票

デスクトップ全体または特定のアプリケーション

コンソール内に埋め込まれたブラウザー経由で表示する URL
会議の制御
参加者は、アクティブなスピーカー、主催者の状態、音声やビデオに対応しているかどうかな
ど、他の会議参加者の詳細を確認できます。また、会議の参加者は、主催者が会議をロックす
るまでは、既存の会議に他のユーザーを追加で招待できます。主催者は、自由に参加者をミュ
ートにしたり、退出させたり、会議を終了したりできます。
会議の記録
ユーザーは、Office Live Meeting クライアントを使用して、会議が行われたときに、提供さ
れたコンテンツ、音声、ビデオといった会議の記録を作成できます。
会議に関する調査
発表者は、Web 会議の出席者に投票画面を表示し、投票結果をリアルタイムで確認し、その
結果を出席者と共有できます。
投票画面は、プレゼンテーション ソフトウェアの Microsoft Office PowerPoint を使用して事
前に作成するか、会議中に [Poll] (投票) ボタンをクリックして作成できます。投票画面の表示
と非表示は (発表者の選択内容に基づいて) 瞬時に切り替わり、出席者の票は動的に集計され
ます。セッション終了時、投票レポートで個々の出席者の投票内容と総計を確認できます。
ホワイトボード
ユーザーは Web 会議中にホワイトボード セッションを開始して、アイデアや図を共有できま
す。ホワイトボードの内容に変更が加えられた場合、自動的に変更が反映され、変更者の ID
が表示されます。ホワイトボードは白紙のページで、発表者はコメント ツールを使用してそ
こに絵を描いたり、テキストを追加したり、情報を強調表示したりできます。たとえば、開催
者はフローチャートを手早く作成して要点を説明し、ホワイトボードを挿入した後、コメント
ツールを使用して、四角形、線、およびその他の図形を描画できます。また、スライドを保存
して、後から参照することもできます。さらに、新しい機能拡張によって、切り取りと貼り付
けを行ったり、右クリックメニュー、線の属性 (太さや終点など)、オブジェクトの属性 (色、
塗りつぶし、サイズなど)、強化されたテキスト ツール、およびフローチャート ツールを使用
できるようになります。
Web スライド
Web サイトの URL を会議の参加者と共有できます。参加者は、共有された Web サイトを、
コンソール内に埋め込まれたブラウザーを経由して表示できます。発表者は Web スライドを
使用し、出席者にインターネット上の有効な Web サイトを表示して、ガイダンスやオンライ
ン情報を提供できます。各出席者は、それぞれのリンクをクリックしたり、フォームへの記入
を行ったり、対話型のメディアを使用したりできます。主催者は、http://www.microsoft.com/
などの Web サイトのアドレス (URL) を入力することによって、簡単に Web スライドをプレ
ゼンテーションに追加できます。発表者は、出席者にページを表示する前に、プレビュー機能
を使用してその内容を確認できます。
デスクトップとアプリケーションの共有
この機能を使用すると、発表者は、映像、アプリケーション、Web ページ、ドキュメント、
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
32
ソフトウェア、またはデスクトップの一部を、リアルタイムでリモートの参加者に配信できま
す。アプリケーション共有機能を使用すると、出席者はマウスを動かしたりキーボード入力を
行ったりしながら説明を聞くことができます。発表者は、画面全体を共有するか、一部のみを
共有して出席者が重要な情報に集中できるようにします。発表者は、デスクトップを共有する
ことによって、どこからでも製品やソフトウェアに関する対話型のデモを出席者に表示できま
す。
また、アプリケーション共有機能を使用すると、自身のデスクトップ上で出席者にソフトウェ
アを操作してもらい、フィードバックやテキストでの質問を受けることができます。会議の出
席者はアプリケーションの制御権を要求でき、発表者は即座にその権利を与えることができま
す。発表者は、色の深さと画面の解像度をカスタマイズして、デスクトップの性能が異なるそ
れぞれのユーザーに、より良い外観を提供できます。
サーバーまたはサービスの使用
Office Communications Server 2007 と Office Live Meeting のサービスは、共通の会議テクノ
ロジ プラットフォームを使用して設計および構築されています。Web 会議機能に関する、両者
の最も重要な違いの一部を次に示します。



会議の規模: Office Communications Server 2007 R2 では数百人規模の会議がサポ
ートされますが、Office Live Meeting では数千人規模の会議がサポートされます。
外部出席者へのクライアントの提供: Office Live Meeting では、リッチ クライアン
トをインストールできない出席者に Web クライアントが提供されます。
トレーニングとイベントのサポート: Office Live Meeting では、トレーニングとイ
ベントのシナリオを対象とした追加機能が提供されます。

ビデオ会議
Office Communications Server 2007 R2 では、可能な限りその場にいるかのような感覚を提供
することを目的として、さまざまなビデオ会議オプションがサポートされます。
ビデオへのシームレスな移行
図 38
Office Communicator 2007 R2 では、1 回の
クリックで簡単に、ビデオを標準的な電話で
の通話に追加できます。また、音声ビデオ デ
バイスのサポートが強化されたことによっ
て、ユーザーは数分でビデオ通話を構成でき
ます (図 38 参照)。このような単純な方法で、
同僚と顧客との間のコラボレーションを強化
できます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
33
アクティブなスピーカーの検出
図 39
ビデオまたは Web 会議に複数のユーザーが参
加している場合、アクティブなスピーカーが
ビデオ ウィンドウに表示されます (図 39 参
照)。Office Communications Server 2007 R2
は、現在発言しているユーザーを検出した
後、適切なビデオ ストリームをすべての参加
者に送信します。
高解像度ビデオのサポート
高性能のコンピューター上で Office Communicator 2007 R2 を実行するユーザー間のピアツー
ピア通話では、高解像度ビデオ (解像度 1270 x 720、縦横比 16:9) と VGA ビデオ (解像度 640 x
480、縦横比 4:3) がサポートされます。1 つの会話で各参加者に表示される映像の解像度は、参
加者が使用するハードウェアのビデオ機能によってそれぞれ異なります。会議では、高解像度
ビデオと VGA ビデオはサポートされません。
IT 管理者は、ポリシーを設定して、コンピューターの性能、ネットワーク帯域幅、および必要
な解像度を備えたカメラを使用しているかどうかに応じて、クライアント上で高解像度ビデオ
と VGA ビデオを制限したり、無効にしたりできます。このようなポリシーは、インバンド プ
ロビジョニングを通じて適用されます。
主要なビデオ会議パートナーとの相互運用性
Office Communications Server 2007 R2 を使用すると、Office Communicator 2007 R2 エンド
ポイント間だけでなく、Office Communicator 2007 R2 と TANDBERG や Polycom などのサ
ードパーティ ハードウェア ベンダー製エンドポイントとの間でも、リアルタイム ビデオ会議を
行うことができます。この相互運用性によって、ユーザーは、既存のビデオ会議用ハードウェ
アを活用し、最小限の投資とユーザーのトレーニングを行うことによって、他のユーザーにビ
デオ会議機能を提供できるようになります。ユーザーは、Polycom と TANDBERG のビデオ会
議用ハードウェアを使用し、Office Outlook 2007 や Office Communicator 2007 R2 などの馴染
みのあるツールを使用して、会議を予約したり、出席者の連絡可能性を確認したりできます。
詳細については、次の Web サイトを参照してください。
http://www.polycom.com/partners/strategic_global_partners/polycom_microsoft_alliance.html
(英語)
http://www.tandberg.com/our_story/microsoft.jsp (英語)
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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瞬時に通話を開始して連絡を取る
Microsoft Office Communications Server 2007 R2 では、ユニファイド コミュニケーション ソ
リューションの IP テレフォニー コンポーネントである、エンタープライズ ボイス機能が提供
されます。この機能は、ソフトウェアとテレフォニーを組み合わせて、ユーザーが最もよく使
用するアプリケーション内で、音声によるコミュニケーションを他の種類のコミュニケーショ
ンと統合することを目的としています。エンタープライズ ボイス機能によって、ユーザーは、
コンピューターまたは卓上 IP 電話を業務用の主要電話として使用し、モバイル デバイスでも
業務に関する通話を行うことができるようになります。
Office Communicator 2007 R2 をデ
図 40
スクトップ クライアントとして使用
するユーザーは、さまざまな場所から
社内の番号を使用して、通話を発信お
よび受信できます。また、ユーザーは
社内の VoIP ネットワークまたは PBX
上で同僚と通話したり、外部ネットワ
ーク上で従来の電話番号を使用する連
絡先と通話したりできます。
PC からクリック 1 つで通話を開始する
通話は、Communicator の連絡先リストから直接開始するか、プレゼンス情報が提供される他
のアプリケーションから開始できます。Office Outlook 2007 のリボンで提供される [電話] オプ
ションを使用すると、ユーザーは、電子メールに返信する代わりに、電話での通話を開始でき
ます。Web ページやその他のドキュメント内に "tel:" というコメントが記入されている場合、
ユーザーはそこに含まれるリンクをクリックし、自動的に通話を開始できます。
同時呼び出し
着信通話は、すべてのユーザーのアクティブな Office Communications Server エンドポイント
を同時に呼び出します。ユーザーは、同時に呼び出す追加の PSTN 番号を 1 つ指定できます。
これにより、ユーザーはいつでも最も都合のよいデバイス (自宅の電話や携帯電話など) を使用
して通話に応答できるようになります。
着信通話
通話が着信した場合、そのユーザーが使用するすべてのアクティブな Office Communications
Server エンドポイントが同時に呼び出されます。IP 電話の呼び出しは、カスタマイズ可能な着
信音によって行われ、PC の呼び出しは、インスタント メッセージに似た通知によって行われま
す。通知には発信者の名前 (企業ディレクトリまたはユーザーの連絡先リストに登録されている
場合) が含まれ、ユーザーはそこから通話に応答したり、通話をボイス メールや別の番号にリダ
イレクトできます。また、他の Office Communications Server ユーザーから着信したインスタ
ント メッセージでの通話に応答することもできます (図 41 参照)。
図 41
複数の通話を同時に管理する
通話中、ユーザーは他の着信通話に応答したり、発信通話を開始したりできます。この場合、
既存のアクティブな通話は自動的に保留されます。それぞれの通話は異なる Communicator 会
話ウィンドウによって処理され、Communicator の通話処理機能によって個別に制御されます。
Office Communicator 2007 R2 のメイン ウィンドウには、現在の会話を示すリストが表示され、
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
35
そこから簡単に他の通話に移動できます (図 42 参照)。
図 42
勤務先の電話から携帯電話または他のユーザーに通話を転送する
通話は、あるユーザーから別のユーザーに転送できます。これを行う方法は 2 つあります。1 つ
目の方法に必要な手順は 1 つのみで、ユーザーは通話の転送先となるユーザーを選択すること
によって、そのユーザーに直接通話を転送します。2 つ目の方法では確認を行います。ユーザー
はまず、その通話を転送するかどうかを転送先のユーザーに確認し、その後ボタンをクリック
して転送を完了します。ユーザーは、携帯電話や自宅の電話などのデバイスに通話を転送する
こともできます。これにより、たとえばユーザーは、外出するときに会話を中断することなく、
その通話を卓上電話から携帯電話に転送できるようになります。
図 43
電話会議の煩わしさを解消する
電話で一対一の会話を行うユーザーは、簡単に他の参加者を招待して、複数での臨時の会議を
作成できます (図 44 参照)。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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図 44
ユーザーは、[招待] ボタンを使用して、連絡先リストおよび企業ディレクトリ内のユーザーを検
索および追加し、電子メールで招待状を送信するか、ダイヤルおよび追加する電話番号を入力
できます。また、ユーザーは、ドラッグ アンド ドロップ操作によって、Office Communicator
2007 R2 の会話やその他のアクティブな会話から連絡先を追加することもできます。ユーザー
は、Office Communicator 内から連絡先グループを選択するか、Office Outlook 2007 のアドイ
ンを使用して事前に電話会議を予約することによって、電話会議を開始できます。
他の Office Communicator ユーザーとのより機能豊富なコミュニケーション
他の Office Communicator 参加者との会話で 図 45
は、従来の電話での通話よりも多くの選択肢
が提供されます。Office Communicator 2007
R2 では、通話にテキスト、ビデオ、またはデ
スクトップ共有を追加できます (図 45 参照)。
また、Office Communicator ユーザー間の音
声には広帯域コーデックが使用されるので、
多くのユーザーが従来の PSTN、携帯電話、
および IP テレフォニー システムで聞き慣れ
ている音声よりも、自然で明瞭な音声が提供
されます。この高品質の音声は低帯域幅 (1 秒
あたり約 28 KB) で提供され、企業ネットワー
ク内、外出先、または自宅の PC のいずれか
ら通話が発信される場合でも、理想的な品質
の通話を実現します。
より安全なアクセス
Communicator およびその他の Office Communications Server エンドポイントでは、状況に応
じた、順応性のあるメディア スタックが使用されるので、インターネットなどの管理されてい
ないネットワーク上でも、高品質のコミュニケーションが保証されます。また、各エンドポイ
ントでは、シグナリングとメディアがそれぞれ TLS と SRTP を使用して既定で暗号化されるの
で、VPN 接続を行う必要がなくなります。このような機能によって、ユーザーは、インターネ
ット アクセスが提供される任意の場所で、エンタープライズ ボイスやその他のコミュニケーシ
ョン方法を、自信を持って安心して使用できるようになります。
通話の柔軟な転送
柔軟性の高い通話転送オプションが提供されることによって、さまざまな通話転送オプション
を構成したり、携帯電話と自宅の電話の同時呼び出しを有効にしたり、不在時の着信をリダイ
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
37
レクトしたりできます。ユーザーは、この便利な機能を使用して、勤務時間中でも常に連絡を
受けることができるようになります。
ユーザーに提供される通話転送設定は、次のとおりです。




図 46
別の番号、ユーザー、またはボイス メールに通話を転送します (図 46 参照)。
チーム メンバーの番号など、他の番号を同時に呼び出します。
Office Communications Server 2007 R2 Attendant を使用して、代わりに通話を受
信および開始する代理人を指定します (図 47 参照)。
応答していない状態で一定の時間が経過した通話を、別の番号、連絡先、またはボ
イス メールに転送します。
図 47


Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
38
応答不可
エンタープライズ ボイス機能によって、Office Communicator のリッチ プレゼンス モデルと統
合された強力な通話転送および応答不可機能が提供されるので、ユーザーはより効率的に勤務
時間を使うことができます。たとえば、ユーザーが手動でプレゼンス状態を "応答不可" に設定
した場合、Office Communicator は自動的に、チーム メンバー以外のユーザーから着信したす
べての通話をボイス メールに転送します。
通話の承認
管理者は、どのユーザーに電話での通話を許可するかを柔軟に制御でき、特定のユーザーに特
定の通話 (国際通話など) の開始を許可できます。
通話コンテキスト
Office Communicator を使用して行われる他の会話と同様、優先順位の高い音声通話をマーク
したり、他の Office Communicator ユーザーが通話を受信したときに表示される件名で通話を
マークしたりできます。
通話ログ
この機能を有効にすると、ユーザーの着信および発信通話に関するログが Office Outlook 2007
の [会話履歴] フォルダーに格納されます。通話中に OneNote を使用してメモを取った場合、ユ
ーザーはボタンをクリックするだけでその OneNote メモに切り替えることができます。
ユニファイド メッセージング
Office Communicator と Office Communications Server 2007 は、Exchange Server 2007 のユ
ニファイド メッセージング機能と統合されています。これにより、ユーザーに多くのメリット
が 提 供 さ れ ま す 。 た と え ば 、 新 し い ボ イ ス メ ー ル が 届 い て い る か ど う か を 、 Office
Communicator 2007 R2 のメイン ウィンドウや、画面の最下部に表示される通知領域で確認で
きます (図 48 参照)。また、Office Communicator 2007 R2 では、通話を動的または静的に
Exchange ユニファイド メッセージングに転送できるだけでなく、ユーザーがユニファイド メ
ッセージング サービスに接続して、案内応答を変更したり、他の音声機能にアクセスしたりで
きます。
図 48
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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最もよく使用するアプリケーションからクリック
コミュニケーションを開始する
1 つで
アプリケーション内からの効率化されたコミュニケーションによって、コラボレーションが単
純化され、生産性が向上します。ユーザーは、Microsoft Office アプリケーション内から、電子
メール メッセージへの返信として電話での通話を発信したり、ドキュメントの作成者と連絡を
取ることができます。
2007 Microsoft Office System との統合
Office Communicator 2007 R2 は、ユーザーが毎日使用する、馴染みのある Microsoft Office
アプリケーションとシームレスに統合されます。Office Communications Server 2007 R2 では、
Office Outlook 2007 で提供される会議の予約機能、会話履歴、統合されたプレゼンス、Office
OneNote の統合、および電子メールへの返信としてリアルタイム コミュニケーションを開始す
る機能を通じて、2007 Microsoft Office system との統合が実現されます。
Office Communications Server 2007 を使用すると、2007 Microsoft Office system 全体で、ユ
ーザーのプレゼンスに関する情報を提供できます。この情報は、Office Communicator クライ
アントで使用されるものと同じアイコンを通じて提供されます。このアイコンが表示されてい
る場合、ユーザーはドロップダウン メニューからさまざまなコミュニケーション オプションに
アクセスできます。たとえば、インスタント メッセージでの会話や音声通話を開始するオプシ
ョンが提供されます。
Office Outlook 2007 でのクリックに 図 49
よる通話開始機能
Office Outlook 2007 の電子メール メッ
セージ内では、電子メール メッセージに
返信 (または全員に返信) する代わりに音
声通話や IM を開始するオプションが提
供 さ れ ま す ( 図 49 参 照 ) 。 そ の 他 の
Microsoft Office ア プ リ ケ ー シ ョ ン で
も、プレゼンス アイコンが表示されてい
れば、ユーザーはそのアイコンのドロッ
プダウン メニューから IM または音声で
の会話を開始できます。
図 50
ユーザーが Office Outlook 2007 の電子メール
メッセージ内から IM セッションや VoIP 通話
を開始した場合 (図 50 参照)、件名が自動的に
表示されるので、受信者は会話のトピックを
把握できます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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クリック 1 つで Web または音声会議を構成する
ユーザーは、Office Outlook 2007 用のプラグ 図 51
インを使用して、ツール バーから直接電話会
議や Web 会議を予約できます。会議を予約す
ると、会議出席依頼が作成されます。ユーザ
ーは、指定された時間に、会議出席依頼に含
まれるリンクをクリックするだけで、その会
議に参加できます。
Office Outlook 2007 の会話履歴
ユ ー ザ ー の 会 話 履 歴 を Office Outlook 2007 フ ォ ル ダ ー に 格 納 す る よ う に 、 Office
Communications Server 2007 R2 を構成できます (図 52 参照)。この履歴には、すべてのイン
スタント メッセージでの会話、電話での通話、および転送された通話が含まれます。
会話履歴フォルダー内の各項目には、次の情報が含まれます。





メッセージの送信日時
会話の件名
会話の本文
参加者の名前
状況を考慮したプレゼンス
図 52
会話が開始されたときにユーザーが PC から離れている場合、会話が不在着信したことを示す通
知が生成されます。この通知は Exchange の受信トレイ内に表示され、Office Communicator
内ではアイコンによって強調表示されます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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プレゼンスによって強化される Office SharePoint Server 2007
Microsoft Office Communications Server 2007 R2 は、Microsoft Office SharePoint Server と
連携して動作し、SharePoint サイト上でユーザー名と共に、ユーザーのプレゼンス状態と埋め
込みの "クリックによるコミュニケーションの開始" コントロールを表示します。これにより、
ユーザーは SharePoint ページから直接、コンテンツの所有者、検索結果内に表示された連絡先、
および実施項目の作成者と連絡を取ることができるようになります (図 53 参照)。
図 53
Office OneNote 2007 との統合
図 54
音声通話 (またはその他の形式の会話) 中、ユ
ーザーは Office OneNote を起動して、クリッ
ク 1 つでメモを取ることができます (図 54 参
照)。
Office OneNote ページには、通話に参加している連絡先の名前が自動的に入力されます。ユー
ザーが会話履歴を Office Outlook 2007 に格納した場合、それと共に OneNote ページへのリン
クも格納されます。OneNote ページは、ユーザーの Office OneNote ノートブック内に格納さ
れます。このノートブックの場所は、ユーザーの OneNote の構成によって異なります。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
42
運用上の柔軟性と管理機能
Office Communications Server 2007 R2 では、ユーザーに柔軟なコミュニケーション ソリュー
ションが提供されるだけでなく、より安全で規制に準拠したコミュニケーションを組織が管理
するために必要なツールと管理機能が提供されます。これにより、次のようなメリットを得る
ことができます。





管理されていないパブリック コミュニケーション サービスを従業員が利用する機会
の減尐
IT 部門がコンプライアンスとセキュリティに関するポリシーを実装する能力の強化
ユーザーの管理やオフィスの移転といった管理作業の単純化と迅速化
ソフトウェア ベースの VoIP、プレゼンス、エンタープライズ IM、および会議機能
またはそれに相当する機能を展開して管理する作業にかかるコストの削減
Office Communicator 2007 と同様の機能を持つサードパーティ製の Softphone ク
ライアントとユニファイド コミュニケーション クライアントのデスクトップを管理
する作業にかかるコストの削減
製 品 の 技 術 的 な 詳 細 に つ い て は 、 TechNet
jp/office/ocs/default.aspx) を参照してください。
(http://technet.microsoft.com/ja-
コミュニケーション インフラストラクチャ コストの削減
Office Communications Server 2007 R2 の開発作業では、コミュニケーション インフラストラ
クチャ コストを削減することに多大な労力が費やされました。
社内設置型会議
Office Communications Server 2007 R2 を使用すると、会議ソリューションにかかるコストを
削減できます。管理者は、ユーザーが VoIP 接続や音声ブリッジを経由して会議に参加できるよ
うに、音声、ビデオ、および Web 会議用のソリューションを社内に展開できます。また、組織
の要件に応じて、Web 会議機能を Office Communications Server 2007 R2 と共に社内に展開
するか、ホストされた Web 会議機能を使用できます。
すべてのコミュニケーションを Active Directory 上で管理する
Office Communications Server 2007 R2 は Active Directory ドメイン サービスに基づいて構築
されるので、ユーザーは、1 つのディレクトリを活用してコミュニケーションを管理できます。
Office Communications Server 2007 R2 は、ディレクトリ管理機能を統合することによって、
展開および管理コストを最小限に抑えます。また、既存のコラボレーションおよび生産性向上
ツールを統合することによって、組織のコミュニケーション戦略の基盤を構築します。組織は 1
つのインフラストラクチャから簡単に、プレゼンス、ソフトウェア ベースの VoIP、音声、ビデ
オ、Web 会議、および IM を準備できます。
SIP トランキングのサポート
これは Office Communications Server 2007 R2 の新機能です。"SIP トランキング" という用語
は、業界内ではさまざまな意味で使用されますが、ここでは、セッション開始プロトコル (SIP)
を使用して、テレフォニー トラフィックをエンタープライズ ネットワークの境界から TDM ま
たは回路網を通過することなく IP 接続を経由してネットワーク サービス プロバイダーに転送
することを意味します。
IT 管理者は、Office Communications Server 2007 R2 を使用すると、現在社内に展開されてい
るコミュニケーション ソリューションを、SIP over IP のみを経由して提供されるテレフォニー
サービスに組み込むことができます。これにより、電話を回路交換方式で顧客のオフィスに接
続することなく、公衆交換電話網 (PSTN) に接続できるようになるので、多くの場合、サービ
スと運用上の管理作業にかかるコストが、どちらも大幅に削減されます。
Office Communications Server 2007 R2 で提供されるこの SIP トランキング機能は、仲介サー
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
43
バーと IP テレフォニー サービス プロバイダー (ITSP) との間に確立される直接的な SIP 接続
です。マイクロソフトの Unified Communications Open Interoperability Program (UCOIP)
では、Office Communications Server 2007 R2 との併用サービスとして、ITSP によって提供
さ れ る SIP ト ラ ン キ ン グ サ ー ビ ス が 認 定 さ れ て い ま す 。 詳 細 に つ い て は 、
http://technet.microsoft.com/UCOIP (英語) を参照してください。
コミュニケーション インフラストラクチャの管理コストの削減
構成作業の単純化
馴染みのあるユーザー インターフェイスと管理機能を使用することによって、インスタント メ
ッセージング、プレゼンス、会議、音声、およびテレフォニーというすべてのコミュニケーシ
ョン モードに関するユーザーへの導入作業と IT 部門による新機能の展開作業を、より短期間
で行うことができるようになります。
サーバーのインストールに関する選択肢
使いやすさと規模のバランスを可能な限り柔軟に調整できるように、展開に関する 2 つの推奨
構成が提供されます。これらは、Standard Edition 構成と Enterprise Edition 集中構成です。
Standard Edition
Standard Edition 構成では、必要なすべてのサービスが 1 台のサーバー上でホストされます
(図 55 参照)。Standard Edition 構成は、ハードウェアへの投資と管理オーバーヘッドを最小限
に抑えることができるので、中小企業やブランチ オフィスに適しています。この構成は、総ユ
ーザー数または特定の場所のユーザー数が 5,000 人未満で、高可用性を必要としない環境への
展開を想定しています。
図 55
Enterprise Edition
集中構成は、すべてのサーバー コンポーネントがプールのフロントエンド サーバー上に配置さ
れるプール構成です。ただし、バックエンド データベースは例外で、別の専用コンピューター
上に配置する必要があります (図 56 参照)。この構成では、スケーラビリティと高可用性が提供
されるだけでなく、計画、展開、および管理も簡単に行うことができます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
44
図 56
構成の一元化
Office Communications Server 2007 R2 の管理者は、特定の展開要件に応じてクライアントを
カスタマイズする必要があります。IT 管理者は Microsoft 管理コンソール (MMC) から新しい
クライアント (PC/IM クライアント、Web クライアント、携帯電話 IM クライアント、ハード
ウェア クライアントなど) の構成設定を一元的に定義できます。これらの設定は初回のサインイ
ン時に自動的に適用されるので、ユーザーが特別な操作を行う必要はありません。この技術に
よって、管理者は Office Communications Server 2007 R2 の構成を、有効性が実証された一元
的なリポジトリから管理できるようになるので、構成に関する問題に直面する可能性が大幅に
低下します。
仮想化のサポート
仮想化は、2009 年半ばにメディア以外の役割でサポートされる予定です。サポートされるソリ
ューションには、Windows Server 2008 の Hyper-V™ テクノロジ、VMware、および SVVP
プログラム (http://www.windowsservercatalog.com/svvp.aspx?svvppage=svvp.htm、英語) の
要件を満たすその他の仮想化プロバイダーが含まれます。これにより、IT 管理者は、展開に必
要なサーバーの数を減尐させることができます。また、同じ時期に、ターミナル サービス クラ
イアントと Citrix クライアントでのインスタント メッセージング、プレゼンス、およびデスク
トップ共有のサポートも提供される予定です。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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展開計画ツール
計画ツールによって、組織がトポロジの計画を開始するときに使用できる、規範的なガイダン
スが提供されます (図 57 参照)。このツールは、組織に必要な機能と、組織自体の情報に関する
質問を提示し、その質問への回答を使用して、テスト済みの Office Communications Server
2007 R2 ユーザー モデルを基に、いずれかのトポロジを推奨します。
図 57
計画ツールのウィザードに従った入力
計画ツールは、有効にする機能からユーザー数やドメイン情報まで、さまざまな質問をユーザ
ーに提示します (図 58 参照)。その後、収集した情報を使用して、推奨トポロジを生成します。
図 58
トポロジの概略図とハードウェア要件の一覧
計画ツールは、情報を収集した後、推奨ト 図 59
ポロジを提示します。このトポロジの概略
図には、インフラストラクチャのさまざま
な部分が含まれます (図 59 参照)。また、
計画ツールは、ハードウェア要件の一覧を
生成し、さらにユーザーが情報を
Microsoft Office Visio® 図 面 ま た は
Microsoft Office Excel® にエクスポートで
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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きるようにします。より詳しい情報が必要
な場合は、計画と展開に関する他のオンラ
イン ドキュメントへのリンクが提供される
ので、そのリンク先の情報を参照します。
管理作業の単純化
ユニファイド コミュニケーション ソリューションに使用するコミュニケーション インフラスト
ラクチャを展開した後にかかる管理コストは、展開コスト (ソフトウェアやハードウェアの購入
費用を含む) を上回る場合があります。マイクロソフトは、ユニファイド コミュニケーションへ
の取り組みとして、コミュニケーションの管理を単純化することに努めました。
他のマイクロソフト インフラストラクチャと同じインターフェイスからの管理
Microsoft 管理コンソール (MMC) は、さまざまなツールに対して共通のナビゲーション、メニ
ュー、ツール バー、およびワークフローを使用して、毎日のシステム管理作業を一元化および
単純化します。
IT 管理者は、ネットワーク、コンピュータ 図 60
ー、サービス、アプリケーション、およびそ
の他のシステム コンポーネントを管理するた
めの MMC ツール (スナップインと呼ばれま
す) を実装できます。
MMC は管理機能を実行しませんが、さまざ
まな役立つ Windows スナップインとサードパ
ーティ製のスナップインをホストします。
Office Communications Server 2007 R2 で
は、すべてのコミュニケーションの管理を単
純化および一元化する目的で、このフレーム
ワークがサポートされます。このコンソール
サポートは、Exchange Server でも提供され
ます (図 60 参照)。
共通のインフラストラクチャを使用したシステム正常性レポートの作成
図 61
Exchange Server と 同 様 、 Office
Communications Server 2007 R2 で
は
System Center Operations
Manager 2007 がサポートされるの
で、IT 管理者は、展開したユニファ
イド コミュニケーションの正常性を
1 つの場所から監視できます (図 61
参照)。コミュニケーションに関する
すべての問題のレポートを 1 つの場
所から参照することによって、監視
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プロセスが単純化されるので、コミ
ュニケーション インフラストラクチ
ャの管理コストを削減できます。
システム監視におけるビデオのサポート
Office Communications Server 2007 R2 では、 図 62
ネットワーク内の音声、ビデオ、および IM
会話を監視するためのレポートが提供され
ます。これらのレポートでは、履歴の傾向
分析に使用できる、内容の充実したデータ
ウェアハウスも提供されます (図 62 参
照)。これらのレポートは、複数のコミュ
ニケーション モードにまたがって動作する
ので、管理作業と追跡作業が単純化されま
す。また、組織は、ユーザーのコミュニケ
ーション エクスペリエンスを簡単に評価で
き る よ う に な り ま す 。 Office
Communications Server 2007 R2 では、この
機能が改良され、ビデオの追加という重要
な機能強化が施されます。
提供されるレポートの種類は、次のとおりです。





新しい活動に関するレポート: ピアツーピアの音声ビデオ通話、IM、会議などの活
動
メディアの品質に関するレポート: ユニファイド コミュニケーションからユニファ
イド コミュニケーション、PSTN、および会議
パフォーマンスに関するレポート: 仲介サーバー、音声ビデオ サーバー、および会
議サーバー
デバイスの品質に関するレポート
ユーザーごとのレポート
この情報によって、IT 管理者は 1 台のサーバーで通話を監視したり、瞬時に通話データにアク
セスできるようになります。この情報は、課金システム、コンプライアンス システム、または
資産管理システムにエクスポートできます。
SQL Server を使用したデータの格納とレポート作成
Microsoft SQL Server® データベース ソフトウェアは、ユーザーのプレゼンスと連絡可能性を
キャプチャする一時ユーザー データから、永続ユーザー データまで、コミュニケーション プロ
セス中にキャプチャされる情報の大部分を格納します。また、アーカイブされる情報とパフォ
ーマンスに関する情報も、このソフトウェアによって格納されます。
IT 管理者は、この SQL Server のレポート作成機能を活用して、コミュニケーションに関する
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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情報を抽出し、カスタム レポートを構築できます (図 63 参照)。
図 63
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コミュニケーション ワークフロー
ビジネス グループは、IT 部門の関与を最小限に抑えつつ、ルーティングに関する非公式のルー
ルを構成し、着信通話を代理人やチーム メンバーに送信できます。IT 管理者は、テンプレート
を使用して簡単に自動通話ルーティング アプリケーションを構成し、事前に決められたルール
とプレゼンス情報に基づいて、発信者が適切なユーザーと連絡を取れるようにすることができ
ます (図 64 参照)。
図 64
この機能によって、次のことが実現されま
す。

対話型の音声認識機能

音声合成通話の処理

ユーザーによって構成されたルーティ
ング ルール

シリアル、パラレル、最長アイドル、
およびラウンド ロビン ルーティング

キューへの通話の格納と保留音

エージェントのプレゼンスの集計

着信通話の通話コンテキスト
通話処理は、Web ベースのインターフェイスを使用して構成します。このため、IT 管理者は、
ワークフローの作成および管理機能をユーザーに公開できます。また、ユーザーは、テレフォ
ニー通話のルーティングの専門家にサポートを受ける必要なく、通話処理のワークフローに対
する単純な移動、追加、および変更操作をリアルタイムで行うことができるようになります。
ワンナンバー
ワンナンバー機能を使用すると、ユーザーのモバイル デバイスが、勤務先のテレフォニーの内
線になります。これにより、ユーザーは、卓上電話、PC、および携帯電話に単一の電話番号を
使用できるので、どこにいても連絡を受けることができるようになります。ユーザーがどのデ
バイス (携帯電話や従来の電話など) を使用するかにかかわらず、ユーザーの "単一番号" に対し
て発生した着信と発信には、組織内で定義された同一のダイヤル ポリシー、ルーティング ルー
ル、および通話監視機能が適用されます。
この機能のメリットは、次のとおりです。



単一のボイス メールが提供されます。
通話詳細レコードの範囲に、携帯電話での通話が含まれます。
ダイヤル プランの範囲に、携帯電話での通話が含まれます。
IT 管理者は、ワンナンバー機能を使用すると、テレフォニーと携帯電話の通話レコードを統合
し、コンプライアンスや課金に関する作業を単純化できます。また、卓上電話または携帯電話
のいずれから通話を発信するかにかかわらず、同じ発信者 ID を使用できるようになります。
従業員が転職または退職した場合、その単一番号は別の従業員に割り当てられます。このため、
顧客は最初に連絡を受けた番号に引き続き発信すればよいので、組織と顧客の関係に問題が生
じることはありません。
帯域幅を節約できる順応性の高いコーデック
順応性の高い音声ビデオ コーデック (RTAudio、RTVideo) によって、ネットワーク帯域幅の使
用量が最小限に抑えられるので、LAN、WAN、およびインターネットを経由する操作のパフォ
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ーマンスが向上します。これにより、IT 管理者は、ネットワーク全体を精査する必要なく、予
測の立たないパブリック ネットワークと、制約のあるプライベート ネットワークの両方に、リ
ア ル タ イ ム メ デ ィ ア ア プ リ ケ ー シ ョ ン を 展 開 で き る よ う に な り ま す 。 ま た 、 Office
Communicator では、広帯域の相互運用性を確保するために、G.711 μ-Law、G.711 A-Law、
G.722.1、G.723.1、G.726、および GSM 6.10 がサポートされます。
クライアントでのグループ ポリシー オブジェクト (GPO) のサポート
Office Communicator 2007 R2 クライアントには .ADM ファイルが提供されるので、IT 管理者
は既存の Active Directory インフラストラクチャをグループ ポリシーと共に使用して、クライ
アントを構成できます。これにより、どのコミュニケーション方法を許可または拒否するかを
制御するオプションなど、多くの構成オプションを使用できるようになります。
クライアントのバージョン チェックと自動アップグレード
IT 管理者は、Office Communications Server 2007 R2 を使用して、どのクライアントにサーバ
ーへのサインインを許可するかを制御できます。これにより、移行中にすべてのクライアント
が確実にアップグレードされるので、承認されていない可能性のあるクライアントがサーバー
に接続できないようにする場合に役立ちます。また、IT 管理者は、ユーザーがサインインした
ときに、クライアント用の新しい更新プログラムをデスクトップに配布できます。
カスタマイズ可能なアクション メニュー
Office Communicator の [Action] (アクション) メニューを拡張して、組織で独自に使用してい
るアプリケーションの起動などのアクションを含めることができます。この機能を活用すると、
ユーザーが Communicator での会話から、基幹業務 (LOB) アプリケーションのコミュニケーシ
ョン セッションに通話を "拡大" できるようになります。
ヘルプ メニューのカスタマイズ
組織に固有のリソースをユーザーが参照できるように、Office Communicator 2007 R2 のヘル
プ メニューをカスタマイズできます。
最小コストのルーティング
顧客組織内に複数の VoIP ゲートウェイが展開されている場合、最小コスト ルーティング機能
を使用して、終了コストが最もかからない場所の PSTN で通話を終了できます。つまり、顧客
の WAN ネットワークを使用して、地理的に広範な領域 (国外にまたがる場合もあります) にわ
たって通話を転送し、PSTN 国際通話を必要としない場所で通話を終了します。
社内ダイヤル プラン
Office Communications Server 2007 R2 では、柔軟にダイヤル プランを構成できるので、PBX
を経由して PSTN に接続するときに、電話番号を正しく確実に変換できます。このため、PBX
で通話を適切にルーティングすることが可能です。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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コンプライアンスとセキュリティの強化
組織規模のインスタント メッセージング システムに移行することの重要なメリットは、セキュ
リティとコンプライアンスを強化できることです。Office Communications Server 2007 R2 は、
さまざまなコミュニケーション モードのセキュリティ要件とコンプライアンス要件に対処でき
るように設計されています。
より安全なコミュニケーション
Office Communicator 2007 R2 と Office Communications Server 2007 R2 は、セキュリティを
考慮して構築されています。このプラットフォームでは、組み込みのフィルタリングおよびス
パム IM (SPIM) 制御機能と、企業のポリシーに応じて、ユーザー用の機能、Web リンクとドキ
ュメントの交換、および外部アクセスを制限する機能が提供されます。また、HTTPS 外部アク
セス証明書、暗号化された SIP、メディアの暗号化などの標準的なセキュリティ対策がサポート
されるので、管理されているネットワークと管理されていないネットワーク上にあるすべての
エンドポイントからのコミュニケーションが、より強力なセキュリティで保護されます。
ファイアウォールの外側からのより安全なコミュニケーション
Office Communications Server 2007 R2、Office Communicator 2007 R2、および Office Live
Meeting クライアントは、オープン プロトコルと、エッジ サーバーの役割やメディア リレー機
能を含むアーキテクチャを活用します。これにより、ユーザーは、企業ネットワーク上、自宅、
または喫茶店のいずれで作業している場合でも、VPN 接続を使用して企業ネットワークに接続
する必要なく、ソリューションによって提供される、あらゆる種類のコミュニケーションにア
クセスできるようになります。
より安全な会議
Office Communications Server 2007 R2 では、会議を制御するために、役割ベースのセキュリ
ティと承認機能が提供されます。会議の予約は、内部ネットワークの Active Directory 資格情
報を持っていて、Office Communications Server 2007 R2 で許可されているユーザーのみが行
うことができます。匿名ユーザーが会議に参加する場合は、会議のパスワードとダイジェスト
認証が必要です。IT 管理者は、特定の種類のユーザーが参加する会議をサポートするように、
Office Communications Server 2007 マルチメディア会議インフラストラクチャを構成できます。


内部ユーザー: 組織がエッジ サーバーを展開しない場合、すべての参加者に、その
組織内での永続的な Active Directory ID が割り当てられます。これらの参加者は、
組織のファイアウォールの内側からのみ接続できます。
認証されたユーザー: すべてのユーザーに、組織内またはフェデレーション組織内で
の Active Directory ID が割り当てられます。これらのユーザーは、組織のファイア
ウォールの内側にいるか外側にいるかにかかわらず接続できます。認証されたユー
ザーのみが参加する会議の種類は、次の 2 つです。
1.
Open Authenticated (公開認証ユーザー限定): 組織のすべてのユーザー
が会議に参加できます。これらのユーザーは、会議の開催者によって発
表者に指定された場合を除き、出席者として参加します。フェデレーシ
ョン ユーザーは、開催者によって招待された場合、出席者として参加で
きます。発表者として参加することはできませんが、会議中に発表者に
昇格できます。
2.
Closed Authenticated (非公開認証ユーザー限定): 非公開認証ユーザー限
定ミーティングには、会議の開催者が発表者および出席者リストに登録
した、認証されたユーザーのみが参加できます。
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
匿名許可: この会議には、匿名ユーザーを招待できます。この会議を作成するには、
会議の開催者に匿名ユーザーを招待する権限が与えられている必要があります。組
織のユーザーは、会議の開催者によって発表者に指定された場合を除き、出席者と
して参加します。匿名ユーザーは出席者としてのみ参加しますが、会議中に、発表
者がその匿名ユーザーを発表者の役割に昇格させることができます。匿名ユーザー
が会議に参加するには、電子メールで受け取った会議の招待状に含まれる会議キー
を提供する必要があります。
状況に応じた IM のフィルタリング
フィルターを使用すると、IM メッセージから特定のコンテンツのみを抽出できます。たとえば、
会議の配付資料など、特定の拡張子を持つファイルの転送をブロックできます。
フェデレーション パートナーとのコミュニケーション
Office Communications Server 2007 R2 を使用すると、社外の連絡先との共同作業を行うこと
ができます。フェデレーションの連絡先とは、フェデレーションの関係を確立している組織の
ユーザー、または MSN® ネットワークや Windows Live ネットワークのインターネット サー
ビスをはじめとするパブリック インスタント メッセージング サービスに接続しているユーザー
です。ユーザーは、連絡先リスト内のアイコンで、フェデレーションの連絡先を識別できます
(図 65 参照)。
フェデレーションは、パブリック インスタント メッセージング ネットワークやビジネス パー
トナーとの間で確立できます。企業とのフェデレーションは安全性が高く、すべてのコミュニ
ケーション モードが含まれます。パブリック ネットワークとのフェデレーションは、コミュニ
ケーション モードがインスタント メッセージングとプレゼンスに制限され、安全性も高くあり
ません。フェデレーションは、業界のオープン スタンダードや公開されている仕様を通じて確
立されるので、一般的な使用事例では、複数ユーザー間の相互運用性が確保されます。
図 65
フェデレーション会議
フェデレーション ドメインのユーザーには、社内設置型会議への参加が許可されます。フェデ
レーション ユーザーは、発表者として会議に参加することはできませんが、会議中に発表者に
昇格できます。また、フェデレーション ユーザーは、別の組織のドメイン内でホストされる会
議を開催できません。
複数のドメイン名を持つパートナーのサポート
フェデレーションが強化され、証明書内でサブジェクト代替名 (SAN) が使用されます。これに
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より、複数のドメイン名を持つ組織がサポートされるようになります。複数のドメイン名を持
つ組織は、Live Communications Server 2005 SP1 のアクセス プロキシ サーバーまたは Office
Communications Server 2007 R2 のアクセス エッジ サーバーに、SAN をサポートする証明書
をインストールすることによって、この強化されたフェデレーションを利用できます。
フェデレーション接続の監視機能と帯域幅調整機能の強化
Office Communications Server 2007 R2 では、組織がフェデレーション ドメインとの接続を自
主的に監視し、許可リストに登録されていないフェデレーション ドメインからのトラフィック
の量を制限できます。また、Office Communications Server 2007 R2 では、フェデレーション
ドメインと連絡を取ることができる内部ユーザーの数を制限できます。組織はこの動作状況を
アクセス エッジ サーバー上で監視できます。これを行うには、Office Communications Server
2007 のコンピューターの管理スナップインで、[状態] ペインの [開いているフェデレーション]
タブを使用します。フェデレーション ドメインと組織の連絡頻度が継続的に平均値を超える場
合、組織はそのドメインを許可リストに追加できます。また、フェデレーション ドメインが悪
意のある操作を行っている可能性がある場合、組織はそのドメインをブロックできます。詳細
については、
『Microsoft Office Communications Server 2007 Administration Guide』(英語)
に記載されている、フェデレーション パートナーのアクセス情報の管理に関する説明を参照し
てください。
Office Communications Server 2007 R2 用の Microsoft Forefront ソリューション
インスタント メッセージングは、企業のコミュニケーションにおいて重要な役割を果たします。
このコミュニケーション方法は、使いやすく、手間もかからず、ユーザーが同僚とリアルタイ
ムで会話し、ファイルをすばやく簡単に交換することを可能にします。悪意のあるコンテンツ
が転送され、増殖することを避けるため、IM 環境には、ウイルス対策、ファイル フィルタリン
グ、およびコンテンツ フィルタリング ソリューションが必要です。これらのソリューションは、
すべてのメッセージとファイル転送を、サーバーのパフォーマンスやメッセージの配信時間に
影響を与えることなく、リアルタイムでスキャンすることによって、ウイルスの拡大を防ぎま
す。Microsoft Forefront™ Security for Office Communications Server は、インスタント メッ
セージと IM を経由して転送されたファイルをスキャンおよびフィルタリングすることによって、
リアルタイム保護を提供します。
Forefront Security for Office Communications Server では、次のような強力な機能が提供され
ます。





複数のウイルス対策スキャン エンジンを使用したウイルス対策スキャン
ファイルの種類、名前、拡張子、またはサイズに基づくファイル フィルタリング
IT 管理者とメッセージ送信者の両方が理解できる通知
Forefront Security for Office Communications Server で提供される状態と動作状況
の監視機能に対応したパフォーマンス カウンター
IM メッセージ コンテンツのキーワード フィルタリング
Forefront Security for Office Communications Server では、インスタント メッセージング サ
ーバーの強力な保護と、Office Communications Server 2007 環境用のウイルス対策ソリューシ
ョンが提供されます。
Forefront Security for Office Communications Server に関する最新のドキュメントなどの詳細
については、Microsoft Forefront Security for Office Communications Server の TechNet ライ
ブラリ (英語) を参照してください。
アーカイブとコンプライアンスのサポート
Office Communications Server 2007 R2 では、さまざまな形式のコミュニケーションをアーカ
イブして管理できるので、内部統制や取締管理へのコンプライアンスが単純化されます。Office
Communications Server 2007 R2 は、組織にいくつかのメリットをもたらします。
次に例を示します。

パートナーのコンプライアンス ソリューション内で設定された保持ポリシーをサポ
ートするプラットフォーム
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
54



IM テキストをアーカイブする組み込み機能
Web 会議のコンテンツをアーカイブする機能
VoIP 通信の通話詳細レコード
Office Communications Server 2007 R2 では、次のデータがアーカイブされます。



ピアツーピア セッション内のメッセージ
グループ IM (3 人以上のユーザー) セッション内のメッセージ
内部通信とフェデレーション通信の両方
Office Communications Server 2007 R2 では、次のデータはアーカイブされません。



音声ビデオ セッション内の音声ビデオ コンテンツ
Office Communicator 2007 R2 を使用したファイル転送
Live Meeting の配布資料
図 66
通話詳細レコードのサポート
通話詳細レコードを使用する新しい使用状況レポートでは、システムにおける会議、音声ビデ
オ、および IM の詳しい使用状況が提供されます (図 67 参照)。
通話詳細レコードを使用すると、IM と会議の両方のデータを収集して、使用状況の特徴を示す
レポートを生成し、それを使用して、ネットワーク帯域幅の使用量、従業員の使用パターン、
および投資の成果を確認できます。通話詳細レコードは、IM 会話への参加、会議の開始、会議
への参加などのユーザー操作に関するデータをキャプチャします。
Office Communications Server 2007 R2 では、ダイヤルイン会議、通話の委任、チーム通話、
応答グループ サービスなどの新しいシナリオや機能に対応した通話詳細レコードとデータ アー
カイブ機能も提供されます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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図 67
アーカイブできる範囲の拡大
Office Communications Server 2007 R2 では、アーカイブに関するいくつかの機能強化が施さ
れます。最も重要な機能強化は、アーカイブ データベースを通話詳細レコードから分離し、数
千人のユーザーのデータをアーカイブできるようにしたことです。これにより、展開が単純化
され、スケーラビリティが強化されます。
すべてのユーザーまたは特定のユーザーのサポート
Office Communications Server 2007 R2 では、IT 管理者がすべてのユーザーまたは特定のユー
ザーのアーカイブを有効にできます (図 68 参照)。この機能は、他のユーザーが必要としない可
能性のあるデータを保持するよう特定のユーザーを構成する場合に役立ちます。
ピアツーピア通話の通話詳細レコードは、2 パーティ IM、2 パーティ音声ビデオ セッション、
2 パーティ アプリケーション共有セッション、ファイル転送など、すべてのピアツーピア セッ
ションの詳細をキャプチャします。レポート作成用にキャプチャされる情報は、開始時間と終
了時間、メディアの種類、発信ユーザーと受信ユーザー、クライアントのバージョン、および
メッセージ数です。
図 68
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
56
ユーザーの要件に最も合ったデバイスの提供
Office Communications Server 2007 R2 によって、組織は機能と価格に関する要件を満たすデ
バイスをユーザーに提供できるようになります。マイクロソフトの重要な目的は、ソフトウェ
ア経済学をビジネス コミュニケーションに適用することです。マイクロソフトは、Office
Communicator 2007 R2 と Office Communications Server 2007 R2 と適切に連携して動作する
音声ビデオ デバイスのパートナー エコシステムを作り上げました。
組織は、幹部、管理職、オフィス ワーカー、モバイル ワーカー、サポート スタッフなど、多
くの種類のユーザーを抱えています。これらのユーザーは、さまざまなユーザーとさまざまな
方法でコミュニケーションを行う必要があり、それには従来の卓上電話が適している場合もあ
れば、そうでない場合もあります。Office Communicator 2007 R2 によって、ユーザーは、卓
上電話、コード付きヘッドセット、コードレス ヘッドセット、スピーカーフォン、Web カメラ
など、業務上の要件や個人的な好みに最も合った通信デバイスを使用できるようになります。
Microsoft Office Communicator 向けに最適化されたデバイス
“Optimized For Microsoft Office Communicator” (Microsoft Office Communicator 向けに最適
化されています) のマークが付いたハンドセット、ヘッドセット、スピーカーフォン、および
Web カメラは、Office Communicator 2007 R2 と適切に連携して動作するデバイスとしてマイ
クロソフトが認定したデバイスです。このようなパートナー製のデバイスでは、プラグ アンド
プレイ インストール、高品質の音声ビデオ、および Office Communicator 2007 R2 との統合機
能が提供されます。詳細については、認定デバイスの一覧 (英語) を参照してください。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
57
各ユーザーに合ったデバイス
業務上の要件や個人的な好みはユーザーによって異なるので、組織のユーザー ベースをいくつ
かのユーザーの種類に分類してから、それらに合ったデバイスを調達することによって、組織
内のすべてのユーザーが、作業を効率化するために必要なコミュニケーション ツールを使用で
きるようになります。
テレフォニーをよく使用するユーザー
このようなユーザーに該当するのは、接客係、アシスタント、幹部、営業スタッフなど、電話
の使用頻度が多い従業員です。このような従業員は、コード付きまたはコードレス ヘッドセッ
トを使用することによって、PC での生産性を維持しながら電話での会話を頻繁に行うことがで
きます。また、これを従来の卓上ハンドセット (USB デバイスまたはスタンドアロンの IP 電
話) で補完することによって、必要に応じて柔軟にハンドセットやスピーカーフォンを使用でき
るようになります。
ヘッドセット: 1 日の作業のほとんどをコンピューターで行う従業員は、Office Communicator
2007 R2 と共に、マイクロソフトによって認定された USB ヘッドセットを使用することによっ
て、電話で通話しながら両手で文字を入力できるようになります。このようなヘッドセットは
携帯性に優れているので、ユーザーは外出時にもヘッドセットを持ち歩き、音声ビデオ通話に
使用できます。また、Office Communicator 2007 R2 と連携して動作する USB ハンドセット
と併用できる、認定された RJ22 ヘッドセットを使用することもできます。
コードレス ヘッドセット: 従業員はこのデバイスを使用すると、電話に出ているときでも机や
PC から離れることができます。これにより、1 日のほとんどを電話での通話に費やす従業員は、
通話中もオフィス内を自由に歩き回ることができるようになります。また、認定されたいくつ
か の Bluetooth ヘ ッ ド セ ッ ト が 提 供 さ れ る こ と に よ っ て 、 携 帯 電 話 ま た は Office
Communicator 2007 R2 を実行している PC のいずれを使用して通話するときでも、携帯性に
優れた同一のヘッドセットを使用できるようになります。
移動の多い従業員とテレワーク勤務の従業員
コンサルティング スタッフ、マーケティング スタッフ、営業スタッフなど、外出することの
多いユーザーは、ポータブル ヘッドセット、ハンドセット、またはスピーカーフォンの利便性
を活かすことができます。出張時にこれらのデバイスを持ち歩き、ラップトップに接続すると、
オフィス内にいるかのように、外出先から音声通話を行うことができます。また、モバイル ワ
ーカーは、Web カメラを使用すると、出張先でも、よりオフィス内に近い状態でコミュニケー
ションを行うことができるようになります。
スピーカーフォン: 外出することの多い従業員は、Office Communicator 2007 R2 と共にポータ
ブル USB スピーカーフォンを使用すると、ホテルの部屋、会議室、またはインターネット接続
が提供されるその他の場所で、ハンズ フリー通話を行うことができるようになります。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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毎日オフィス内で勤務する従業員
勤務時間の大半をオフィス内で過ごし、1 日に何回か電話を使用し、外出することの尐ないユー
ザーは、従来の卓上ハンドセット (USB デバイスまたはスタンドアロンの IP 電話) にあまり満
足していない場合、コード付きまたはコードレ
ス ヘッドセットを使用すると、外出中または入
力中に音声通話を行う必要があるときの利便性
が向上します。
ハンドセット: 従来の電話を好むユーザーは、
PC 上の Office Communicator 2007 R2 と統合
される、認定された USB ハンドセットやスタ
ンドアロンの IP 電話などのハンドセット デバ
イスを使用できます。また、認定された RJ22
ヘッドセットをこれらのデバイスに接続して使
用することもできます。
ビデオ コミュニケーションによって増加するメリット
Office Communicator 2007 R2 と共に Web カメラを使用すると、相手のユーザーがはっきりと
見えるので、その場にいるような感覚でコミュニケーションを行うことができ、音声だけでは
気付かない可能性がある、非言語的な合図にも気付くことができるようになります。
Office Communicator Phone Edition
図 69
Office Communicator のような優れたユーザー エクスペリエンスを、マイクロソフト パートナ
ーによって製造された高性能のスタンドアロン IP 電話上で提供する Office Communicator
Phone Edition は、次のような新機能によって強化され、このような電話上でさらに優れたユー
ザー エクスペリエンスを提供します。
 シングル サインイン: ユーザーは、Office Communicator 2007 R2 Phone Edition
デ バ イ ス を USB ケ ー ブ ル で コ ン ピ ュ ー タ ー に 接 続 し 、 電 話 と Office
Communicator 2007 R2 の両方に同時にサインインできるようになります。
 PC 上の Office Communicator 2007 R2 との統合: ユーザーは、PC 上で Office
Communicator 2007 R2 の連絡先リストに含まれる連絡先番号や電話番号をクリッ
クして、Office Communicator Phone Edition 電話を使用した通話を開始できるよ
うになります。通話コントロールは、電話と PC 上の Office Communicator の両方
で同期されます。Web カメラを使用するように PC が構成されている場合、ユーザ
ーはビデオを追加して通話を拡大できます。
 Office Communications Server 2007 R2 で提供される新しい音声機能のサポート:
Office Communications Server 2007 R2 で新しく提供される、通話の委任、チーム
通話、および応答グループ サービス機能は、Office Communicator Phone Edition
でもサポートされます。
 音声品質の強化: 待ち時間、音声品質、および通話の構成時間が改善されます。
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

ユーザー インターフェイスの強化: ユーザー インターフェイスが強化および効率化
されます。ユーザーは、PC 上の Office Communicator 2007 R2 連絡先リストから、
クリック 1 つで通話を開始できます。連絡先リストは電話上にも表示され、ユーザ
ーはそこから連絡先を検索したり、リダイヤルや着信音選択といった従来の電話機
能を使用できます。
Office Live Meeting のサポート: ユーザーは、Office Live Meeting で、Office
Communicator Phone Edition 電話をオーディオ デバイスとして使用できるように
なります。
デバイスの購入
組織の要件に最も合ったデバイスを特定できれば、それらを購入するのは簡単です。
"Optimized For Microsoft Office Communicator" (Microsoft Office Communicator 向けに最適
化されています) のマークが付いたデバイスは、世界中のエンタープライズ向けハードウェアの
再販業者から購入できます。
認定されたデバイスを各製造元から購入する方法については、次の Web サイトを参照してくだ
さい。




GN
LG-Nortel (英語)
Plantronics (英語)
Polycom (英語)
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
60
RoundTable
RoundTable デバイスは、Office Communications Server 2007 R2 と併用することによって、
その場にいるかのような優れた会議エクスペリエンスを提供するコラボレーションおよび会議
デバイスです。RoundTable は、会議環境を複数の場所に拡大し、会議室の中を 360 度見渡す
ことができるビュー、強化された音声、および会話の流れを追跡するビデオをリモート参加者
に提供します (図 70 参照)。
図 70
RoundTable は、Office Communications Server 2007 R2 と連携して、会議を資産に変え、後
から活用できるようにします。
ユーザーは、RoundTable を使用する会議を 図 71
簡単に記録できます。また、記録された会議
を後から視聴するユーザーは、会議コンテン
ツとアクティブなスピーカーを映した映像だ
けでなく、会議室にいるユーザー全員を映し
たパノラマ式の映像を観ることができます。
記録される音声ビデオは、すべての会議コン
テンツと同期されるので、ユーザーはビデオ
を早送りまたは巻き戻しして、会議の最も重
要な部分をすぐに視聴できます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
61
拡張可能なコミュニケーション プラットフォーム
Office Communications Server 2007 R2 では、拡張可能なコミュニケーション プラットフォー
ムが提供されます。このプラットフォームは、柔軟に既存のメッセージングおよびテレフォニ
ー インフラストラクチャに統合できるだけでなく、変化する組織のビジネス要件に合わせて、
既存のソフトウェアをカスタマイズすることも可能にします。このプラットフォームでは、広
範な標準のサポートや、強力なアプリケーション プログラミング インターフェイス (API) が提
供されます。
既存のテレフォニー インフラストラクチャの拡張
Office Communications Server 2007 R2 は、多くのサードパーティ製のテレフォニー インフラ
ストラクチャと相互運用および統合できます。公開およびサポートされているインターフェイ
スを使用すると、既存の PBX インフラストラクチャに追加する形でソフトウェア ベースの
VoIP を実装できます。これにより、PBX、PSTN、およびモバイル エンドポイントで通話管理
機能 (転送や同時呼び出しなど) を使用できるようになります。
組織が既存の PBX 環境と Office Communications Server 2007 R2 を統合する方法またはシナ
リオは、いくつかあります。主要なエンド ユーザー シナリオとして挙げられるのは、"共存型"
と "スタンドアロン型" の 2 つです (図 72 参照)。
図 72
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
62
共存型シナリオ
共存型シナリオでは、PBX 電話と、ユーザーがログインした Office Communicator 2007 R2 エ
ンドポイントとの間で着信通話が分岐します。PBX 電話と Office Communicator 2007 R2 は、
ユーザーのデスクトップ上で "共存" します (図 73 参照)。
図 73
PBX の機能を維持し、Office
Communications Server 2007 R2 の優れた効
率的な機能を使用するには、Office
Communications Server 2007 R2 で提供され
るソフトウェア ベースの VoIP 機能を一部ま
たはすべてのユーザーに追加します。その
後、認定された IP-PBX 上で、従来の電話と
Office Communicator 2007 R2 との間の通話
のルーティングを構成します。
スタンドアロン型シナリオ
ス タ ンド アロ ン型 シナリ オ では 、組 織内 のさま ざ まな ユー ザー が、従 来 の電 話を Office
Communicator 2007 R2 または Office Communications Server 2007 R2 Phone Edition デバイ
スに置き換えます (図 74 参照)。
図 74
Office Communications Server 2007 R2
を使 用するよう に構成され たユーザ ー
は、Office Communicator 2007 R2 を使
用して通話を発信および受信します。ま
た、PBX を使用するように構成されたユ
ーザーは、PBX を使用して通話を発信お
よび受信します。各グループには、内線
ベースのダイヤル機能など、スムーズな
通話操作が常に提供されます。このシナ
リオは、従業員の移動が多い場合に適し
ています。
実装
どちらのシナリオも、Unified Communications Open Interoperability Program (UCOIP) で認
定 さ れ て い る 製 品 を 使 用 し て 実 装 す る 必 要 が あ り ま す 。 詳 細 に つ い て は 、 Open
Interoperability Program Web サイト (http://technet.microsoft.com/UCOIP、英語) を参照し
てください。
コミュニケーションをビジネス プロセスに組み込む
Office Communications Server 2007 R2 と Office Communicator 2007 R2 は、拡張可能なソフ
トウェア基盤に基づいて構築されるので、開発者は、強固で拡張可能なエンタープライズ クラ
スのプラットフォームに基づいて、コミュニケーションに対応したアプリケーションとビジネ
ス プロセスを簡単に構築できます。
デスクトップ アプリケーション、ワークフロー、およびビジネス プロセスには、さまざまなコ
ミュニケーション機能を組み込むことができます。これらの機能は、次の表のように分類でき
ます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
63
表 5: コミュニケーション モード
人と人とのコミュニケーション (コンテキスト コラボレーション)
コンピューターから人へのコミュニケーション (ビジネス プロセス
コミュニケーション)
人 か ら コ ン ピ ュ ー タ ー へ の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン (Anywhere
Information Access)
Office Communications Server 2007 R2 プラットフォームを基盤としたソリューションの構築
については、http://msdn.microsoft.com/ja-jp/office/aa905773.aspx を参照してください。
コンテキスト コラボレーション
コンテキスト コラボレーションを実装すると、ユーザーはユニファイド コミュニケーション プ
ラットフォームで提供される、次の 3 つの重要な機能を使用して、コミュニケーションを効率
化できます。



統合されたプレゼンス情報
状況を考慮した情報
クリックによるコミュニケーションの開始
より高度なシナリオでは、インスタント メッセージング、テレフォニー、またはビデオ会話用
のカスタム クライアントを構築できます。
アプリケーション内に表示されるユーザーのプレゼンス情報では、ユーザーの連絡可能性と会
話を開始する意思に関する情報が提供されます。この他にも、目的の連絡先が会議中であるか、
通話中であるか、インスタント メッセージングでの連絡を拒否しているかなど、より詳しい情
報が提供されます。
プレゼンス アイコンを使用して、アプリケーションからクリック 1 つでコミュニケーションを
開始することもできます。アイコンをクリックするとドロップダウン メニューが表示され、"ク
リックによるコミュニケーションの開始" 機能にアクセスできます。
開発者は、リッチ クライアントやブラウザー ベースのアプリケーションなど、任意のデスクト
ップ アプリケーションにプレゼンスを統合できます。MSDN の Office Communications デベ
ロッパー ポータルでマイクロソフトが提供している開発者向けサンプルに含まれる、Visual
Studio 用のプレゼンス コントロールでは、IM 会話、音声またはビデオ通話、電話会議、また
はデータ共有コラボレーションを開始できる統合型のドロップダウン メニューが提供されます
(図 75 参照)。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
64
図 75
マイクロソフトのアプリケーションにプレゼンスを統合し、"クリックによるコミュニケーショ
ンの開始" 機能を追加するには、Office Communicator 2007 Automation API を使用して
Windows ベースのリッチ アプリケーションを作成するか、UC AJAX 1.0 API、または UC
Managed API 2.0 に基づいて構築された Web サービスを使用してブラウザー クライアントや
Windows 以 外 のク ラ イア ン ト を 作 成 し ます 。Microsoft Dynamics CRM 4.0 用 の Agent
Communications パネルは、Office Communications Server 2007 R2 におけるこれらの API の
機能をよく表しています (図 76 参照)。
このスクリーンショットは、エージェ
図 76
ントが顧客から通話を受信したときに
そのエージェントの画面を表示する、
Agent Communications パネルを示し
ています。エージェントが問い合わせ
に回答するには、専門家に相談する必
要があるので、ダッシュボード内から
専門家を探します。専門家が見つかっ
たら、エージェントはその専門家と
IM でコミュニケーションを行い、顧
客の要件に対して、より適切に対処で
き る よ う に し ま す 。 Agent
Communications パ ネ ル は 、 MSDN
の Office Communications デベロッ
パー ポータルからダウンロードできま
す。
ビジネス プロセス コミュニケーション
コミュニケーションをビジネス プロセスに組 図 77
み込むと、ユーザーの待ち時間を短縮できま
す。開発者は、プレゼンスに対応したマルチ
モーダルなリアルタイム コミュニケーション
機能 (通知など) を組み込み、ワークフロー処
理のステップ間でユーザーの待ち時間を短縮
できます。これにより、ビジネス ワークフロ
ーのエンド ツー エンドの処理時間が最適化さ
れます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
65
ビジネス プロセス コミュニケーションによっ
て、次の 3 つの重要なシナリオが実現されま
す。

通知

IM (図 77 参照) や電話を使用した対話
型調査の送信

専門家の検索または役割エージェント
ユニファイド コミュニケーション プラットフォームによって実現される、より高度なシナリオ
の例としては、メッセージ再生システム (図 78 参照) などの SIP アプリケーションが挙げられ
ます。
図 78
ビジネス プロセス コミュニケーションは、Office Communications Server 2007 R2 で新しく
導 入さ れる Unified Communications Managed API 2.0 を 主に使 用して 実装 でき ます 。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
66
Anywhere Information Access
電話や Office Communicator クライアントは、ユーザーが情報を得るうえで最適なツールです。
ユニファイド コミュニケーション プラットフォームの Anywhere Information Access 機能によ
って、ビジネス情報やサービスをさまざまな通信デバイスで利用できるようになります。
ユニファイド コミュニケーション プラットフォームの Anywhere Information Access 機能によ
って実現される 2 つの重要なシナリオは、次のとおりです。


自動化されたエージェント (問い合わせ応答ボット)
音声ポータルと対話型音声応答アプリケーション
高度なシナリオの例としては、主にコール センターで使用される自動通話分散プログラムを構
築する SIP アプリケーションや、電話会議にダイヤルインした後、会議が開始されるまで待機
できる会議ロビーを構築する SIP アプリケーションなどが挙げられます。
開発者は、ユニファイド コミュニケーション プラットフォームを使用すると、人とコンピュー
タ ー に よ る 対 話 の 大 部 分 を 自 動 化 で き る よ う に な り ま す 。 人 が 電 話 や Microsoft Office
Communicator 2007 R2 を使用して話す内容を理解するには、音声認識などの高度なテクノロ
ジを使用します。また、Communicator クライアントを使用する対話には、テキスト ベースの
問い合わせ応答ボットや自動化されたエージェントを使用できます。このような情報ポータル
や自動化されたカスタマイズ可能なセルフ サービス エージェントによって、組織のモバイル ワ
ーカーの生産性が向上します。
新しい Unified Communications Managed API Workflow SDK を使用すると、自動化されたセ
ルフ サービス エージェントを非常に簡単に開発できます。Unified Communications Managed
API 2.0 を基盤とするこの高レベルの API は、.NET 3.5 Windows Workflow Foundation を、
ユニファイド コミュニケーションに固有のワークフロー アクティビティによって拡張します。
たとえば、テキスト ベースおよび音声テクノロジ ベースの自動化されたエージェントや、プレ
ゼンスの照会などのアクティビティが提供されます。開発者は、Visual Studio 2008 に完全に
統合されたドラッグ アンド ドロップ形式のワークフロー デザイナーを使用して、アプリケーシ
ョンを構築できます。
Office Communications Server 2007 R2 の一部である Speech Server Developer Edition を使
用すると、音声に対応した、自然言語に基づく高度な対話型音声応答 (IVR) アプリケーション
を非常に簡単に開発できます。Speech Server では、ユーザーが人との会話のように話すことが
できる自然言語アプリケーションを開発するための高度なツールが提供されます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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Unified Communications Managed API 2.0
Office Communications Server 2007 R2 で 新 し く 導 入 さ れ る Microsoft Unified
Communications Managed API 2.0 は、コミュニケーションに対応したビジネス プロセスを構
築するうえで重要な役割を果たす API です。この API は、プレゼンス情報、インスタント メッ
セージング、電話とビデオでの通話、および音声ビデオ会議にアクセスし、それらを制御する
アプリケーションを構築するために使用できるマネージ コード プラットフォームです。この
API を使用すると、テキスト ベースおよび音声ベースの (音声テクノロジに対応した) 会話とコ
ラボレーションを提供できるようになります。
Unified Communications Managed API 2.0 は、Office Communicator 2007 R2 と Office
Communications Server 2007 R2 を対象とする、サーバー側の中間層アプリケーションの開発
をサポートする目的で提供されます。この API に含まれる SIP スタックは、メディア スタック
として機能するだけでなく、自動音声認識 (ASR) および音声合成 (TTS) 用の強力な音声エンジ
ンとしても機能します。
Unified Communications Managed API 2.0 を使用すると、ビジネス ソフトウェアとビジネス
プロセスをコミュニケーションに対応させたり、通知や調査を送信するアプリケーションを作
成したり、音声テクノロジに対応した、受信型かつ対話型の音声応答アプリケーションや自動
化 さ れ た エ ー ジ ェ ン ト ( 問 い 合 わ せ 応 答 ボ ッ ト ) を 作 成 で き ま す 。 ま た 、 Office
Communications Server 2007 R2 で提供されるプレゼンス情報にアクセスできるようにしたり、
リッチ プレゼンス情報を使用してユーザー間のコミュニケーションを効率化する役割エージェ
ントを構築できます。
よりスキルの高い開発者向けのシナリオでは、次のようなアプリケーションを構築できます。




スキル ベースのルーティングを行う、自動化された通話分散プログラム
会議サービス (会議へのアクセスの制御など)
他の通信網と連携させることができるカスタム クライアント ゲートウェイ
マイクロソフトの ASR および TTS エンジンを使用する、対話型の音声応答プラッ
トフォームおよび音声サーバー
ソリューションの開発には、次のツールを使用できます。



UCMA 2.0 Core SDK は、Office Communications Server で使用される SIP または
SIMPLE プロトコルの大部分を抽象化します。この抽象化は、これらのプロトコル
のほぼすべての機能を公開する、わかりやすく使いやすい API を提供することによ
って実現されます。
UCMA 2.0 Speech API はサーバー クラスの音声 API で、開発者はこの API をマイ
クロソフトから提供される最先端の音声テクノロジと共に使用して、マルチチャン
ネル音声認識および音声合成に対応したアプリケーションを構築できます。UCMA
2.0 Speech API では、英語 (北米、英国)、フランス語 (フランス、カナダ)、ドイツ
語、スペイン語 (米国)、ポルトガル語 (ブラジル)、イタリア語、日本語、韓国語、
および中国語 (簡体字および繁体字) という 12 種類の言語がサポートされます。
UCMA 2.0 Workflow API は、UCMA Core および Speech API よりも抽象化レベル
の高い API です。この API を使用すると、ユニファイド コミュニケーションに関
す る Windows ワ ー ク フ ロ ー ア ク テ ィ ビ テ ィ を .NET 3.5 SP1 Workflow
Foundation に追加することによって、Office SharePoint Server 2007 に基づいて
構築されたワークフロー ベースのアプリケーション内で、プレゼンスの照会機能や、
IM または音声テクノロジに対応したダイアログを提供できます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
68
Visual Studio 2008 に統合された UCMA ワークフロー SDK
これまで、コミュニケーションに対応したビジネス プロセス アプリケーションの開発は、非常
に大変な作業でした。Office Communications Server 2007 R2 で、マイクロソフトは革新を起
こします。具体的には、Windows ワークフロー ベースのユニファイド コミュニケーション ア
クティビティをワークフロー基盤全体に統合するときに、.NET や Visual Studio 統合開発環境
などの馴染みのあるツールを活用します (図 79 参照)。
ユーザーは、単純なドラッグ アンド ドロップ操作でアクションを実装することによって、自動
化されたエージェント (問い合わせ応答ボット) や、Office Communications Server 2007 R2 の
Unified Communications Managed API に組み込まれた音声テクノロジを使用する IVR アプリ
ケーションなどの高度なアプリケーションを構築できます。また、Visual Studio 2008 のプラ
グインを使用すると、コミュニケーションに関するアクションや情報の照会動作を簡単に実装
できます。
図 79
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
69
要件と関連情報
システム要件
クライアントのシステム要件
Office Communicator 2007 R2 のす べ ての 機能 を 使用 する に は、 Office Communications
Server 2007 R2 が必要です。表 6 は、Office Communicator 2007 R2 のシステム要件を示して
います。
表 6: システム要件
コンポーネント
ディスプレイの解像度
オペレーティング
システム
要件
必須: Super VGA 800 x 600 以上
推奨: Super VGA 1024 x 768 以上1
Windows Vista™ 32 ビット (RTM) オペレーティング システム
Windows XP Professional Service Pack 2
デ ー タ お よ び 音 声 : 500 MHz 以 上 の Intel Pentium 互 換
プロセッサー
コンピューター/
プロセッサー
ビデオ: 1 GHz 以上
RoundTable コミュニケーションおよびアーカイブ システム: 1.8
GHz 以上
512 MB の RAM
1.5 MB のインストール領域
メモリ
64 MB の RAM (ビデオ RAM: VRAM) を搭載し、Microsoft®
DirectX® アプリケーション プログラミング インターフェイスに
対応しているビデオ カード
VoIP
マイクとスピーカー、マイク付きヘッドセット、またはそれに相当
するデバイス
ビデオ
ビデオ カメラまたは RoundTable デバイス
最小 - データ: 56 kbps、音声: 50 kbps、ビデオ: 50 kbps、
帯域幅要件
その他の要件
高品質 - データ: 56 kbps、音声: 80 kbps、ビデオ: 250 Kbps
(CIF)、600 Kbps (VGA)、1.5 Mbps (HD)
Outlook との統合オプションを使用する場合は、Microsoft Office
Outlook 2007 と Microsoft Exchange Server 2007
注
実際の要件と製品の機能は、システム構成とオペレーティング システムの種類によって
異なる場合があります。
サーバーのシステム要件
Standard Edition サーバーのシステム要件
Standard Edition を使用するには、1 台のコンピューター上で、主要なサーバー コンポーネン
ト、およびユーザーと会議に関する情報を格納するためのデータベースを構成する必要があり
ます。クラスタによる高可用性を必要としない組織は、このエディションを使用することをお
勧めします。
1
Microsoft Windows® XP Tablet PC Edition の縦長モードがサポートされます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
70
組織は、Office Communications Server 2007 Standard Edition を展開する前に、表 7 のソフ
トウェア要件を満たす必要があります。
表 7: Standard Edition の要件
注 64 ビット OS のみ
Windows Server 2003 x64 SP2
Windows Server 2003 x64 R2 SP2
Windows Server 2008 x64
Standard Edition サーバーに自動的にインストールされる SQL Server 2005
Express Edition SP1 (インストールされていない場合)
Standard Edition サーバーに自動的にインストールされる MSXML 6.0 パーサ
ー (インストールされていない場合)
Microsoft Windows Server 2003 と Microsoft Windows Server 2008 の Active
Directory ドメイン サービス
Office Communications Server ユーザーまたはホスト Office Communications
Server ユーザーが属するすべてのドメインがネイティブ モードであること
ドメイン ネーム サービス (DNS)
証明機関: エンタープライズ (推奨)、スタンドアロン、またはパブリック
IT 管理者が Standard Edition サーバーをインストールするコンピューターに、
Active Server Pages (ASP) コンポーネントを含む Microsoft インターネット イ
ンフォメーション サービス 6.0 がインストールされていること
アーカイブ サービス (組織がアーカイブを計画している場合)
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
71
Enterprise Edition サーバーのシステム要件
Enterprise Edition では、サーバー機能とデータ ストレージを分離できるので、容量の増加と
可用性の向上が実現されます。クラスタによる高可用性を必要とする組織は、このエディショ
ンを使用することをお勧めします。
Office Communications Server Enterprise Edition を展開する前に、組織は表 8 のインフラス
トラクチャ要件を満たす必要があります。
表 8: Enterprise Edition の要件
注 64 ビット オペレーティング システムのみ

Windows Server 2003 x64 SP2

Windows Server 2003 x64 R2 SP2

64 ビット版の Windows Server 2008
Windows Server 2003 オペレーティング システムの Active Directory サー
ビ ス と Windows Server 2008 オ ペ レ ー テ ィ ン グ シ ス テ ム の Active
Directory ドメイン サービス
Office Communications Server ユ ー ザ ー ま た は ホ ス ト Office
Communications Server ユーザーを展開するすべてのドメインがネイティブ
モードであること
Microsoft SQL Server 2005 SP2 (SP3) および SQL Server 2008
組織のプール用のデータベース サーバー、およびフロントエンド サーバー
コンピューター上にインストールされた SQL Server 用クライアント ツール2
ドメイン ネーム サービス (DNS)
証明機関: エンタープライズ (推奨)、スタンドアロン、またはパブリック
IT 管理者が Enterprise Edition フロントエンド サーバーおよび Web コンポ
ーネントをインストールするコンピューターに Microsoft インターネット イ
ンフォメーション サービス (IIS) 6.0 以降がインストールされていること、
および IT 管理者が Web コンポーネントをインストールするコンピューター
に IIS の Active Server Pages (ASP) コンポーネントがインストールされて
いること (Web 会議サーバーまたは音声ビデオ会議サーバーには、IIS をイ
ンストールする必要はありません)
アーカイブ サービス (組織がアーカイブを計画している場合)
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
72
ローカライズ
表 9: ソフトウェアのローカライズ計画
製品
言語
クライアント
Office Communicator
2007 R2
日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、韓国語、繁体
字中国語、簡体字中国語、中国語 (香港)、ポルトガル語 (ブラジル)、
アラビア語、デンマーク語、オランダ語、フィンランド語、ヘブライ語、
ヒンディー語、ノルウェー語、ポーランド語、ロシア語、スウェーデン
語、ブルガリア語、チェコ語、クロアチア語、エストニア語、ギリシャ
語、ハンガリー語、ラトビア語、リトアニア語、ポルトガル語
(ポルトガル)、ルーマニア語、セルビア語、スロバキア語、スロベニア
語、タイ語、トルコ語、ウクライナ語 (36)
Office Live Meeting
Console 2007
日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、韓国語、繁体
字中国語、簡体字中国語、ポルトガル語 (ブラジル)、デンマーク語、
オランダ語、フィンランド語、スウェーデン語 (13)
Office Communicator Mobile
の 2007 R2 リリース
日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、韓国語、繁体
字中国語、簡体字中国語、ポルトガル語 (ブラジル)、デンマーク語、
オランダ語、フィンランド語、スウェーデン語 (13)
Office Communicator Mobile
for Java の 2007 R2 リリース
ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、オランダ語、
デンマーク語、フィンランド語、スウェーデン語 (8)
Office Communicator Web
Access の 2007 R2 リリース
日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、韓国語、繁体
字中国語、簡体字中国語、ポルトガル語 (ブラジル)、デンマーク語、
オランダ語、フィンランド語、スウェーデン語、ロシア語 (14)
Office Communicator 2007 R2
Group Chat
英語のみ
Dynamics CRM 用の
エージェント ダッシュボード
英語のみ
Office Communications
Server 2007 R2 Attendant
日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、韓国語、繁体
字中国語、簡体字中国語、ポルトガル語 (ブラジル)、デンマーク語、
オランダ語、フィンランド語、スウェーデン語 (13)
サーバー
Office Communications
Server 2007 R2 (Standard
Edition および Enterprise
Edition)
日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、韓国語、繁体
字中国語、簡体字中国語、ポルトガル語 (ブラジル) (9)
音声テクノロジ
日本語、ドイツ語、フランス語 (カナダおよびフランス)、スペイン語 (米
国)、イタリア語、韓国語、繁体字中国語、簡体字中国語、ポルトガル語
(ブラジル)、英語 (米国および英国) (12)
デバイス
Office Communicator 2007 R2
Phone Edition
日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、韓国語、
ポルトガル語 (ブラジル)、オランダ語 (8)
RoundTable
日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、オランダ語 (6)
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
73
ソフトウェアのライセンスと入手
組織は、オープン ライセンス、セレクト ライセンス、およびエンタープライズ アグリーメント
プログラムを通じてライセンスを取得できます。
Office Communications Server 2007 R2 のライセンスは、サーバー/クライアント アクセス ラ
イセンス (CAL) モデルに基づきます。このモデルでは、Office Communications Server 2007
R2 サーバーを実行するオペレーティング システム環境ごとに、Office Communications Server
2007 R2 のサーバー ライセンスが必要です。また、Office Communications Server 2007 R2 サ
ーバーにアクセスするユーザーまたはデバイスごとに CAL が必要です。
組織は Office Communications Server 2007 R2 をスタンドアロン サーバーおよびクライアン
ト アクセス ライセンス (CAL) として入手するか、CAL を Microsoft Enterprise CAL (ECAL)
Suite の 一 部 と し て 購 入 で き ま す 。 Microsoft Office Communicator 2007 R2 は 、 Office
Communications Server 2007 R2 Server との対話に使用するソフトウェアで、そのライセンス
はスタンドアロン ライセンスとして個別に取得するか、Office 2007 Pro Plus および Office
2007 Enterprise を通じて取得します。
Office Communications Server 2007 R2 製品
サーバー製品
Office Communications Server 2007 R2 Standard Edition
Standard Edition を使用するには、1 台のコンピューター上で、主要なサーバー コンポーネン
ト、およびユーザーと会議に関する情報を格納するためのデータベースを構成する必要があり
ます。クラスタによる高可用性を必要としない組織は、Standard Edition を使用することをお
勧めします。
Office Communications Server 2007 R2 Enterprise Edition
Enterprise Edition では、サーバー機能とデータ ストレージを分離できるので、容量の増加と
可用性の向上が実現されます。クラスタによる高可用性を必要とする組織は、 Enterprise
Edition を使用することをお勧めします。
クライアント ソフトウェア
Office Communicator 2007 R2 は、Office Communications Server 2007 R2 サーバーと対話す
るために使用するクライアント ソフトウェアです。Office Communicator 2007 R2 は、スタン
ドアロン製品、または Office System 製品である Microsoft Office Pro Plus 2007 および
Microsoft Office Enterprise 2007 の一部として入手できます。
Office Communications Server 2007 CAL がボリューム ライセンス価格リストに公開された時
点 (2008 年 9 月 1 日) で、Office Live Communications Server 2005 CAL および Office Live
Communications 2005 Server の ソ フ ト ウ ェ ア ア シ ュ ラ ン ス を 利 用 し て い て 、 Office
Communicator 2007 R2 のリリース期間中に有効な Office Communications Server 2007
Standard CAL SA を保持している場合は、Office Pro Plus 2007、Office Enterprise 2007、ま
たは Office Communicator 2007 R2 のスタンドアロン ライセンスを購入することなく、Office
Communicator 2007 R2 をインストールする権利を行使できます。
CAL 製品
 Office Communications Server 2007 R2 Standard CAL
 Office Communications Server 2007 R2 Enterprise CAL
次の表は、Office Communications Server 2007 R2 の各 CAL エディションで新しく追加され
る機能を示しています。
表 10: Office Communications Server CAL の機能
CAL
Office
Communications
機能
OFFICE
COMMUNICATIONS
SERVER 2007
OFFICE
COMMUNICATIONS
SERVER 2007 R2
IM/プレゼンス/
IM
チャット ルーム
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
74
Server 2007 R2
チャット
Standard CAL
グループ IM
プレゼンス
ピアツーピア音声
ビデオ
ファイル転送
Web 会議
会議
複数での
コラボレーション
デスクトップ共有
音声会議
アプリケーション共有
Office
Communications
Server 2007 R2
通話のルーティング
ユーザーによる通話の
管理
Enterprise CAL
音声/通信
リモート通話コントロ
ール
Softphone 上の音声
メディア
チーム通話
委任
応答グループ
ワンナンバー
音声テクノロジ
Office Communications Server 2007 R2 Standard CAL は、Office Communications Server
2007 R2 Enterprise CAL の必須条件です。これら 2 つのバージョンの CAL は、どちらのバー
ジョンのサーバーに対しても実行できます。また、Office Communications Server 2007 R2
Standard CAL と Enterprise CAL は共に Microsoft Enterprise CAL Suite のコンポーネント
です。
CAL の使用シナリオ
Office Communications Server 2007 R2 では、Office Communications Server 2007 からライ
センスの内容が 1 つ変更され、CAL の要件が変わっています。Office Communications Server
2007 R2 では、Active Directory ドメイン サービス経由で認証された直接または間接アクセス
に対して CAL が要求されます。このため、基本的に内部ユーザー用の CAL は必要ですが、匿
名の外部ユーザー用の CAL は不要になります。これで、CAL やエクスターナル コネクタ ライ
センスを必要とせずに、外部ユーザーが Office Communications Server 2007 R2 の Web 会議
に出席できるようになります。
次の Office Communications Server 2007 R2 の使用シナリオでは、ユーザーまたはデバイスご
とに CAL ライセンスを割り当てる必要があります。



Office Communications Server 2007 R2 の音声機能を拡張する場合
内部ユーザーが Web 会議を開催するか、Web 会議に出席する場合
Office Communications Server 2007 R2 サーバーで IM の ID をホストする場合
次の Office Communications Server 2007 R2 の使用シナリオでは、ユーザーまたはデバイスご
とに CAL ライセンスを割り当てる必要はありません。




Office Communications Server 2007 R2 サーバー上でホストされている内線からの
通話をユーザーが受信する場合
Office Communications Server 2007 R2 ユ ー ザ ー 以 外 の ユ ー ザ ー が 、 Office
Communications Server 2007 R2 サーバー上でホストされている内線に電話をかけ
る場合
パブリック ネットワーク ユーザーまたはフェデレーション ユーザーが Office
Communications Server 2007 R2 ユーザーと連絡を取る場合
外部ユーザーが Web 会議に出席する場合
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
75
その他の製品
PIC は引き続き個別のライセンスとして提供され、Office Live Communications Server 2005
の現行製品から変更されません。Speech Server (2007 R2) は、Office Communications Server
2007 R2 Standard および Enterprise の両方のサーバー エディションにソフトウェア コンポー
ネントとして含まれます。Office Communications Server 2007 R2 内で Speech Server の役割
を使用するには、Office Communications Server 2007 R2 Enterprise CAL が必要です。
追加のソフトウェア
次の追加のソフトウェア コンポーネントは、Office Communications Server 2007 R2 のサーバ
ー ライセンス (Enterprise Edition または Standard Edition) に関連付けられています。
クライアント






Office Communicator Web Access 2007 R2
Office Communicator Mobile for Java 2007 R2
Office Communicator Mobile for Windows Mobile 2007 R2
Office Communications Server 2007 R2 Group Chat Console
Office Communicators Server 2007 R2 Attendant Console
Office Live Meeting Console
Office Communications Server 2007 R2 Standard Edition のサーバーの役割





監視サーバーの役割
ディレクター サーバーの役割
仲介サーバーの役割
アーカイブ サーバーの役割
Web コンポーネント (Communicator Web Access サーバーの役割を含みます)
Office Communications Server 2007 R2 Enterprise Edition のサーバーの役割
Office Communications Server 2007 R2 Enterprise Edition のサーバーの役割は、すべて追加
のソフトウェアです。ただし、次の役割を除きます。



Office Communications Server 2007 R2 Enterprise Edition フロントエンド サーバ
ーの役割
Office Communications Server 2007 R2 Enterprise Edition エッジ サーバーの役割
Office Communications Server 2007 R2 Speech Server の役割
ライセンスの移行
Office Communications Server 2007 を購入している場合、次の表のように、対応する Office
Communications Server 2007 R2 製品へのライセンス移行権利を行使できます。
表 11: ライセンスの移行
ライセンスの
種類
Office Communications
Server 2007
有効な SA 付きの Standard
CAL
Office Communications
Server 2007
有効な SA 付きの Enterprise
CAL
移行パス
Office Communications
Server
2007
R2
Standard CAL に移行可
能
Office Communications
Server
2007
R2
Enterprise CAL に 移 行
可能
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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Office Communications
Server 2007
有効な SA 付きの Standard
Edition Server
Office Communications
Server 2007
有効な SA 付きの Enterprise
Edition Server
Office Live Communications
Server または Office
Communications Server 2007
ライセンス (SA なし)
Office Communications
Server
2007
R2
Standard Edition Server
に移行可能
Office Communications
Server
2007
R2
Enterprise
Edition
Server に移行可能
移行権利なし

Office Live Communications Server および Standard CAL の SA を利用している場合は、Office
Communications Server 2007 R2 Standard CAL および Office Communications Server 2007 R2
Enterprise CAL への移行権利を行使できます。

利用中の SA を更新すると、Office Communication Server の最新バージョンに更新されます。
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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価格
Office Communications Server 2007 R2 の価格は、Office Communications Server 2007 の価
格から変わっていません (図 12 参照)。
注 組織の所在地が米国およびカナダ以外である場合は、お近くのマイクロソフト オフィスに価
格をお問い合わせください。お近くのマイクロソフト オフィスの連絡先については、Microsoft
Worldwide Information サイトを参照してください。一覧の価格は参考価格で、実際の価格は
販売店によって異なる可能性があります。
オープンビジネスでライセンスを購入する場合の参考価格
表 12: 価格表
サーバー ライセンス製品
参考価格
Office Communications Server 2007 R2 Standard Edition
137,000 円
Office Communications Server 2007 R2 Enterprise Edition
779,000 円
CAL 製品
参考価格
Office Communications Server 2007 R2 Standard CAL
6,000 円
Office Communications Server 2007 R2 Enterprise CAL
27,100 円
その他のライセンス製品
参考価格
Office Communicator 2007 R2 スタンドアロン ライセンス
4,100 円
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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関連リソース
Microsoft Enterprise Client Access License Suite
http://www.microsoft.com/japan/calsuites/enterprise.mspx
環境に追加できるマイクロソフトのソフトウェア: 推奨製品
Office Communications Server 2007 と連携して動作する製品を導入することによって、展開済
みの Office Communications Server 2007 環境を強化できます。次の表は、これらの製品の詳
細を示しています。
表 13: 環境に追加できる製品
製品
機能
ライセンス情報
これらの 2007 Microsoft Office スイートは
それぞれ、より簡単に情報の管理、分析、
および共有の効率化を図ることによって組
織を成功に導く、包括的な一連のビジネス
生産性向上アプリケーションを提供し ま
す。
各 2007 Microsoft Office スイー
トのライセンス オプションの詳
細 に つ い て は 、 2007 Microsoft
Office スイートの購入方法に関す
るページを参照してください。
Microsoft Exchange
Server 2007
さまざまなクライアントやデバイスを使用
して、事実上どこからでも電子メール、ボ
イス メール、予定表、および連絡先にアク
セスできる環境を実現します。
Exchange Server 2007 の入手方
法については、Exchange Server
2007 の購入方法に関するページ
を参照してください。
Microsoft Office
SharePoint Server
2007
1 つの場所から人、チーム、知識、および
アプリケーションにアクセスできる環境を
実現します。
Microsoft
Office
SharePoint
Server 2007 の入手方法について
は、Microsoft Office SharePoint
Server 2007 の購入方法に関する
ページを参照してください。
Microsoft Office
Enterprise 2007
または
Microsoft Office
Professional Plus
2007
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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関連情報が記載された Web サイトとリソース
Office Communications Server 2007 R2 に関する Web サイト





マイクロソフト ユニファイド コミュニケーションの概要
o http://www.microsoft.com/uc (英語)
Office Communications Server の概要
o http://www.microsoft.com/communicationsserver/ja/jp/default.aspx
Office Communicator の概要
o http://office.microsoft.com/ja-jp/help/HA102037151041.aspx
TechNet (管理者向け情報)
o http://technet.microsoft.com/en-us/library/bb736218.aspx (英語)
MSDN (開発者向け情報)
o http://msdn.microsoft.com/ja-jp/office/aa905773.aspx
Office Communications Server 2007 R2 に関するドキュメント

ダウンロード可能なドキュメント
o http://technet.microsoft.com/en-us/library/bb676082.aspx (英語)
その他の Web サイト



パートナーの検索
o https://partner.microsoft.com/Japan/search
パートナー プログラムへの参加
o https://partner.microsoft.com/Japan/program
ケース スタディ
o http://www.microsoft.com/success/uc (英語)
Office Communications Server 2007 R2 製品概要: 2009 年 1 月 30 日発行
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