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本編2 ごみ(PDF:1103KB)
Ⅱ ご 1 み ごみ処理の概 要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (1) ごみの収 集・運 搬 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (2) ごみの処 理・処 分 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (3) 施設の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・ 2 年度 別廃 棄 物搬 入 量 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 市民1人 当たりのごみ・資源 物排 出 量 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 ごみ処理に関する放射 性物 質の影 響 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (1) 焼却 灰に含まれる放射 性物 質 濃度 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (2) 環境 管 理センター敷地 境界における空間 放射 線量 ・・・・・・・・・・・・・・・ 15 16 21 25 27 28 29 29 30 1 ごみ処 理 の概 要 本市では、「廃 棄物の処 理及び清 掃に関する法 律」に基づき、生 活環 境 の保全 及び公衆 衛 生の向 上を目 指して、市 民の日 常生 活の営み又は事 業 所の事 業 活 動 により発生 するご み及び資 源物の適 正な分別、保管、収集、運搬 、再生、処分 等に努めています。 しかし、地 球 温 暖 化 等 の地 球 環 境 問 題 、石 油 等 天 然 資 源 の埋 蔵 量 の減 少 などから、廃 棄 物 処 理 業 務 を取 り巻 く環 境 や市 民 の認 識 とニーズは変 化 しており、ごみの減 量 化 ・資 源 化 のより一 層 の推 進 、清 掃 行 政 の効 率 化 、市 民 へのきめ細 かな対 応 等 を図 っていく必 要 があります。 これらの諸課 題に対し、本市では、法制 度 及び社会 情 勢の変 化とともに本市 域内で排出 されるごみ及 び資 源 物 の現 状 を捉 え、安 全 で効 率 的 な処 理 体 制 の確 立 を目 指 して 、次 の 内容をもとに事業を展 開 しています。 ● 収 集・運 搬 排 出 されたごみは、生 活 環 境 の保 全 上 支 障 がないように計 画 的 に収 集 し、中 間 処 理 施 設 へ運 搬 します。ごみの収 集 は、市 内 全 域 を対 象 とし、平 成 18年 6月 までは、燃 やせ るごみ及 び燃やせないごみはステーション収 集 方 式、粗大 ごみは戸 別 収 集 方式を採 用し ていました。 平 成 18年 7月 からは、家 庭 系 有 料 指 定 ごみ袋 制 度 の導 入 に併 せ 、燃 やせるごみ及 び燃やせないごみの収集方 法を戸別 収 集方 式 に変更しました。 ● 中 間処 理 最 終 処 分に先 立つ中 間 処 理 として、燃やせるごみ(破 砕 後の可 燃 物を含む)は全 量を 焼 却 し、燃 やせないごみ及 び粗 大 ごみについては、破 砕 前 後 にその中 に含 まれる資 源 (有価 物)を回 収 した後 、焼却 しています。この中 間処 理 工 程における物 理的、化 学 的手 段によって、ごみを生活 環 境保 全 上 支障の少ないものにするとともに、徹 底したごみの減 量 化 ・資 源 化 に努 めています。なお、乾 電 池 、蛍 光 管 、水 銀 体 温 計 等 の有 害 ごみについ ては、戸別 収 集し一 時 保管 後、専 門 業者による委託 処 理を行っています。 現 在 、中 間 処 理 施 設 として稼 動 しているごみ焼 却 処 理 施 設 (450t/日 :150t/24h× 3基 )・粗 大 ごみ処 理 施 設 (80t/5h)は、平 成 6年 3月 に完 成 し、周 辺 環 境 との調 和 はも とより公 害 対 策に万 全を期すとともに、ごみの増 加 及びごみ質(ごみの組 成)の変 化に対 応できる機 能を備えています。また、この施 設では、焼 却 炉から出る熱 エネルギーを有効 かつ効 率 的 に利 用 するために、発 生 した蒸 気 を環 境 管 理 センター場 内 と隣 接 する引 地 台 温 水 プールに熱 源 として供 給 しています。更 に、蒸 気 タービン発 電 機 (最 大 出 力 3,100kw)で発 電 した電 力 を、環 境 管 理 センター場 内 、引 地 台 温 水 プール、引 地 台 公 園及び引 地台 野球 場へ供給し、余剰 電 力は東 京電 力へ売 電しています。 ● 最 終処 分 燃やせるごみ及 び破 砕 残 渣は焼 却 していますが、その焼 却 灰 は、無 害 化・安 定 化 させ て、上草柳 最 終処 分場 及び県 外の最 終処 分 場 (※1)に埋めています。 ‐15‐ なお、焼 却 灰 の一 部 については有 効 利 用 を図 るため、高 温 で溶 融 したものを上 層 路 盤材として活用 するなど資源 化を行っています。 ※1 本 市 では、廃 棄 物 の最 終 処 分 として焼 却 灰 を埋 めていますが、最 終 処 分 場 はそれらを 埋 める場 所 をいいます。 ● 減 量化・資源 化 ごみの減 量 化 ・資 源 化 については、市 民 、事 業 者 及 び行 政 が一 体 となった取 組 みが 必 要です。本 市では、自 治 会を中 心 とした「資 源 分 別 回収の徹 底」、容 器 包 装リサイクル 法 を受 けた「回 収 品 目 の拡 大 」、排 出 前 段 階 での減 量 化 ・資 源 化 を図 るための「一 般 家 庭 、事 業 所 、自 治 会 等 に対 する生 ごみ処 理 容 器 等 の購 入 費 に対 する補 助 」を行 い、排 出 後 では「中 間 処 理 施 設 での有 価 物 の回 収 」、「焼 却 灰 の一 部 資 源 化 」などを行 ってい ます。 さらに、平 成 18年 7月 からは「家 庭 系 有 料 指 定 ごみ袋 の導 入 」、「その他 プラスチック 製容 器 包 装の資 源 分 別 回収の実 施」により、一層のごみの減量 化・資 源化を図っていま す。 (1)ごみの収 集・運 搬 昭 和 30年 代 初 めは、ごみを集 める業 者 が7社 ほどあり、有 料 で個 別 にリヤカーで回り、 商 店 街 及 び住 宅 街 のごみを収 集 していました。昭 和 34年 ごろになると、三 輪 車 による収 集へと変わっていきました。 昭 和 40年 代 に入 ると、人 口 の増 加 に伴 ってごみ量 も増 えてきました。このため、昭 和 42年 「きれいな街 は我 らの手 で!」をスローガンに清 掃 公 社 が設 立 され、大 和 市 のごみ 収 集 業 務 が従 業 員 38人 、回 収 車 10台 でスタートしました。ごみは、市 内 全 域 で燃 やせ るごみと燃 せないごみに分 けて収 集 しました。収 集 ・運 搬 には平 型 のダンプ車 及 びオート 三 輪 車が使われ、運 転 手 及び助 手 の2人で作 業を行いました。燃やせないごみは、収集 後に分 別 作 業 をしていました。収 集 車 には、ごみを荷 台まで持 ち上 げるときに飛 散 したご みを収 集 するために、竹 箕 又 はマンノウが常 備 されていました。昭 和 46年 には現 在 のよ うな機 械 車 を2台 導 入 し、作 業 の能 率 を向 上 させました。これと同 時 に、ごみの出 し方 は、 以前のポリバケツ、ダンボール箱等からビニール袋で出す方法に変 更しました。 清 掃 公 社 は昭 和 49年 に解 散 し、ごみの収 集 業 務 は市 に移 管 されました。その後 、機 械 車を随 時 導 入 し、昭 和51年には燃 やせないごみも機 械 車 で収 集 するようになりました。 しかし、燃 やせないごみの収 集 を機 械 車に変 更 したことにより、ごみ停 留 所に出 された粗 大 ごみを収 集 することができなくなりました。このため、平 型 ダンプで一 般 収 集 の 合 間 に 粗大ごみを収集 することにしました。現在は電 話 での申 込みにより戸別 収集しています。 昭和60年4月から、燃 やせないごみの収集は、業者に委 託しました。 平成5年7月から粗大ごみの収 集は、1個につき500円の有料 制となりました。 平 成7年4月、収 集 職 員 の週 休2日 制(日 曜 日 のほか、水 曜 日、土 曜 日にそれぞれ職 員 の半 数 を休 ませる体 制 )を実 施 するため、水 ・土 曜 日 収 集 地 区 を縮 小 し、月 ・木 曜 日 及 び火 ・金 曜 日 収 集 地 区 を5~6地 区 拡 大 する区 域 変 更 を行 いました。これと同 時 に、 燃 やせないごみに混 入 されている資 源 を更 に資 源 分 別 回 収 へ移 行 させるため、市 内 を ‐16‐ 10分 割し、燃やせないごみの収 集 回 数を週1回から月2回に減らし、資 源 分 別 回 収と同 一曜 日の1週おきに収 集する方 式への変 更も併せて行いました。 平 成 9年 4月 からは、ごみの分 別 を徹 底 し、減 量 化 ・資 源 化 を進 めるとともに、収 集 作 業の安全を確 保するために、ごみの排出 袋を透 明又は半 透 明の袋にしました。 平 成 13年 4月に家 電 リサイクル法 が施 行 され、家 電 4品 目 (テレビ、エアコン、冷 蔵 庫 、 洗 濯 機 、21年 4月 から液 晶 テレビ、プラズマテレビ及 び衣 類 乾 燥 機 が追 加 )を市 で回 収 しないこととしました。 平 成 13年 7月 からは、65歳 以 上 の方 や身 体 障 害 者 (1・2級 )、介 護 保 険 法 の要 支 援 者 ・要 介 護 認 定 者 で他 の協 力 が得 られない方 を対 象 に、市 の収 集 員 が屋 内 に入 り粗 大ごみを収集する「ふれあい収集」を始めました。 平 成 14年 4月 からは、一 部 地 域 の収 集 曜 日 を変 更 し、平 成 14年 8月 からはごみ排 出 時 間の3段 階 制、「8時、9時30分、13時」(定 時 収集 )を実 施しました。これは収 集ル ート別 に収 集 開 始 時 間 を決 め、これにあわせ停 留 所 への排 出 時 間 を定 めることにより、 ごみ停 留 所におけるごみの滞 留 時 間を短縮 して歩 道の確 保、カラス対 策、まちの美観 向 上等を目 指したものです。 平成15年10月にパソコンリサイクル法が施 行されたことに伴い、平成15年11月から は、パソコンを市で収 集 しないこととしました。 平 成 15年 11月 から、粗 大 ごみの処 理 手 数 料 を改 正 して、大 型 粗 大 ごみ(一 辺 150 センチメートルを超える大型 家具 等)は、1個につき1,000円で収集することとしました。 平 成 16年 11月 からは、平 成 16年 10月 にオートバイのリサイクルシステムが実 施 さ れたことに伴い、原動機 付自 転車を回 収しないこととしました。 平 成 18年 7月 からは、家 庭 系 有 料 指 定 ごみ袋 の導 入 及 び戸 別 収 集 の実 施 に併 せて 資源とごみの収 集地 区 、収集 曜日 及び収集 時 間の見直 しを行いました。 平 成21年4月から、家 庭 系 有 料 指定 ごみ袋 価 格を改定 するとともに、30リットルの家 庭 系 有 料 指 定 ごみ袋 の販 売 を開 始 しました。また、燃 やせるごみの収 集 の一 部 地 域 を 委託しました。(28台中 4台) 平成23年4月から、燃 やせるごみの収集の委 託を拡大しています。(28台中8台へ) ① 収 集体 系 燃やせるごみ 収 集 回 数 等 週 2 燃やせないごみ 回 収 集 体 制 直 営 (一部 地域 委託) 収 集 方 式 戸 別 収 集 月 2 粗大ごみ 回 随 時 託 直 営 委 戸 別 収 集 電話 受付→戸別 収 集 ② 収 集地 区 a.燃やせるごみの収集 地区 燃 やせるごみの収 集 は、市 内 を月 ・木 曜 日 地 区 、火 ・金 曜 日 地 区 及 び水 ・土 曜 日地 区に3分割し、週2回、戸 別収 集しています。 ‐17‐ b.燃やせないごみの収 集地 区 燃やせないごみの収 集 は、市 内を10分 割 し、各 月の1・3回 目 の月~金 曜 地 区 と、各 月 の2・4回 目 の月 ~金 曜 地 区 に区 分 し、収 集 する曜 日 を指 定 して、月 2回 、 戸別 収集 しています。 c.粗 大ごみ収集 地 区 粗大ごみは、全 市域を対象に電 話受 付による戸別 収集を行っています。 ○収集地 区 表 ‐18‐ ③ 家 庭系ごみの収 集 平 成 18年 7月 から家 庭 系 有 料 指 定 ごみ袋 を導 入 しました。 その 後 、 平 成 2 1 年 度 に 手 数 料 を 改 定 す る と と もに 、 「3 0リ ッ ト ルの 家 庭 系 有 料 指 定 ごみ袋 」の販 売 を開 始 しました。 家 庭 系 有 料 指 定 ごみ袋 の価 格 及 び販 売 実 績 は、次 のとおりです。 ○平成24年度 家 庭系 ごみ処理手 数 料{家 庭 系有 料指 定ごみ袋 価 格 (10枚1組)} 区 分 5リットル 10リットル 20リットル 30リットル 40リットル 現行 価格 80円 160円 320円 480円 640円 (参考) 価格 改定 前 100円 200円 400円 ――― 800円 ○家庭系 有 料指 定ごみ袋販 売実 績(10枚1組) 区 分 5リットル 10リットル 20リットル 30リットル 40リットル 平成23年 度 134,390 組 304,580 組 291,330 組 140,360 組 184,620 組 平成24年 度 133,220 組 308,420 組 296,130 組 148,250 組 191,510 組 ④ 収 集車 両 区 (平成25年3月31日 現 在) 分 車 塵 種 芥 積 載 量 車 台 数 乗車 人員 2t 20台 2人 350Kg 2台 2人 2t 8台 2人 深床ダンプ車(垂直ゲート付) 2t 3台 2人 軽 トラック(サッシ枠 付 ) 350Kg 1台 2人 軽 トラック(清 掃 ダンプ) 350Kg 3台 2人 深床ダンプ車(垂直ゲート付) 2t 1台 2人 燃 やせるごみ 軽 トラック(収 集 困 難 地 区 ) 燃 やせるごみ (委託) 粗 大 ご み パ ト ロ ー ル (内、軽2台は資 源のパトロール) 塵 芥 車 燃 やせないごみ 機 械 車 (プ レ ス) 2t 6台 2人 (委託) ※ 上 記 の台 数 には予 備 車 を含 めない。 ※ 収 集 困 難 地 区 とは、道 路 等 の状 況 により、2tの塵 芥 収 集 車 での収 集 が困 難 な箇 所 で、 平 成 18年 戸 別 収 集 開 始 時 に設 定 しています。 ※ 粗 大 ごみは、平 成 18年 度 から、水 ・土 曜 日 が2台 、月 ・火 ・木 ・金 曜 日 が3台 稼 働 してい ますが、収 集 の申 し込 み件 数 に合 わせ対 応 しています。 ‐19‐ ⑤ 事 業系 一般 廃 棄 物の収集 a.一 般廃 棄 物収 集運 搬業 等 「廃 棄 物 の処 理 及 び清 掃 に関 する法 律 」において、「事 業 者 は、その事 業 活 動に 伴 って生 じた廃 棄 物 を自 らの責 任 において適 正 に処 理 しなければならない。」とされ ています。また、一 般 廃 棄 物の収 集 又は運 搬を業として行おうとするものは、市の許 可を受ける必 要があります。 現 在、本 市の許可を受 けた業 者は、市 内 約 2,000の事 業所の一 般 廃 棄 物の収 集運 搬を行っています。 ○許可業 者の状 況 (平 成25年3月31日現 在) 許 可 期 限 業 者 2年 (平成24~25年度) 数 42社 保 有 車 両 数 (大和 市内 専用) 127台 b.事 業 系 一 般 廃 棄 物 の適 正 負 担 事 業 系 一 般 廃 棄 物 の処 理 経 費 の適 正 負 担 及 びごみの減 量 化 ・資 源 化 を目 指 して、平 成 15年 11月 から市 指 定 の有 料 指 定 ごみ袋 を利 用 し、ごみ停 留 所 へ排 出 する方 法 を 制 度 化 しました。 こ れに よ り 、 従 来 か ら の 「 専 門 業 者 と 契 約 す る 方 法 」 ・ 「 事 業 者 自 ら 処 理 施 設 へ持 ち込 む方 法 」に、新 たに「少 量 排 出 用 の市 指 定 の有 料 指 定 ごみ袋 を利 用 する方 法 」が 加 わり ました。これは、ごみの収 集 日 に 1回 2 袋 までの量 であ れば、 事 業 所 ・店 舗 の所 在 する地 域 のごみ停 留 所 に 出 せるようにしたものです。 その 後 、 平 成 1 8 年 7 月 か ら は 、 家 庭 系 ご み の 戸 別 収 集 開 始 に 合 わせ て 、 少 量 排 出 事 業 者 のごみも戸 別 収 集 の対 象 としました(事 前 申 込 制 で、排 出 量 は 従 前 と同 様 に1回 2袋 までとなります。)。 ○事業系ごみ処理 手 数 料{事 業系 有料 指 定ごみ袋価格(10枚1組)} 区 分 1組の価格 10リットル 20リットル 45リットル 640円 1,280円 2,880円 ○事業系 有 料指 定ごみ袋販 売実 績(10枚1組) 区 分 10リットル 20リットル 45リットル 平成23年 度 1,142組 2,582組 6,921組 平成24年 度 1,276組 2,385組 7,366組 ‐20‐ ⑥ 大 和市 有料 指 定 ごみ袋による歳 入(処 理 手数 料) 家 庭 系 有 料 指 定 ごみ 袋 及 び 事 業 系 有 料 指 定 ごみ 袋 の 売 上 げに 伴 う 歳 入 額 (処理 手数 料)は、次 のとおりです。 ○家庭系 有 料指 定ごみ袋 及 び事 業 系 有 料 指 定 ごみ袋 の売 上 げに伴 う歳 入 額 年 度 家庭 系有 料 指定ごみ袋 事業 系有 料 指定ごみ袋 平成20年 度 374,230,000円 27,512,320円 平成21年 度 354,504,000円 25,452,160円 平成22年 度 336,244,800円 27,318,080円 平成23年 度 338,239,200円 23,968,320円 平成24年 度 348,492,800円 25,083,520円 ※ 家 庭系 有 料指 定ごみ袋は平成18年7月から導入しました。 (2)ごみの処 理・処 分 昭 和 30年 代 初 め、集 めてきたごみは穴 を掘 って埋 めるか、野 焼 きをして処 理 していま した。 昭 和 36年 、大 和 市 上 草 柳 570番 地に最 初 の焼 却 炉 として20t/8h 固 定 炉 が完 成 し ました。この焼 却 炉 にはピットがなく、最 初 に紙 類 を入 れ燃 料 とし、その上 に生 ごみ等 を かぶせ焼 却 していました。勤 務 は日 勤 で、数 人 が早 出 し前 日 の灰 をかき出 し、その日 に 搬入されたごみはその日に処理することとし、焼却しきれないごみは埋 めていました。 昭 和40年 代に入ると、人 口の増 加に伴い、焼 却しきれないごみの量が増 加したため、 30t/8h 固 定炉を建 設 し、2炉で対処しました。昭和46年には、20t/8h 固定炉が老 朽 化 したため廃 炉 し、代 わって福 田 4925 -1番 地 に 90 t/24h 機 械 炉 が完 成 しました。 この炉 では、当 初 の勤 務 体 制 は2直 制 をとっており、日 勤 者 が朝 に点 火 を行 い、夜 勤 者 が埋火を行っていました。しかし、30t/8h 固定 炉の老朽 化とごみ量の増加のため、昭和 47年5月から2週間(終 日)連 続運 転となり、勤 務体 制も3班編 成になりました。 昭 和 48年 に、粗 大 ごみ及 び燃 えないごみを処 理 するため50t/5h の破 砕 機 ができ、 更に金属、ガラス類等の資源 回収のために破砕 前処 理施 設を設 置しました。 昭 和 52年 及 び昭 和 55年 に、120t/24h機 械 炉 がそれぞれ1炉 ずつ竣 工 し、合 計 で 1日当たり240tのごみを焼却できるようになりました。 昭 和 61年 には近 代 的 な不 燃 物 リサイクル施 設 が完 成 しましたが、新 しい中 間 処 理 施 設 を建 て替 えるために廃 止 し、新 施 設 が完 成 する平 成 6年 3月 までは仮 設 の施 設 で 作業を行いました。 平 成3年3月に完 成した最 終 処 分 場は、本 市では初めての管 理 型のものであり、周辺 環 境 に で き る だ け 影 響 を 及 ぼ す こ と が な い よ う に 埋 立 面 に ゴム シ ー ト を 張 る と と も に 、 浸 出 液 を水 処 理 施 設 で薬 液 処 理 及 び凝 集 沈 殿 処 理 を行 った後 に、下 水 道 に放 流 する ‐21‐ システムを導入 しました。 高 度 経 済 成 長 期 以 降 の大 量 生 産 ・大 量 消 費 に伴 う使 い捨 てのライフスタイル、OA機 器の普 及による紙ごみの増 加などにより、本 市 から発 生する平成 元 年 のごみ量は、市が 収 集 を始 めた昭 和 43年 のごみ量 17,000t の約 4.5倍 の76,000t も発 生 し、焼 却 炉 の処 理 能 力 をオーバーする事 態 になりました。更 に、焼 却 施 設 の老 朽 化 による処 理 能 力 の低 下 も著 しいため、新 しい施 設 の建 設 を平 成 2年 7月 から始 め、平 成 6年 3月 に 完成し、現在も稼働 しています。 この焼 却 施 設 は、ごみ量 の増 加 に 対 応 でき るよう、1日 に150tのごみを処 理 でき る 焼 却 炉 を3基 備 えています。施 設 の特 徴 としては、周 辺 の環 境 保 全 のため高 度 な公 害 防 止 装 置 を設 け、ダイオキシンについては「ダイオキシン類 対 策 特 別 措 置 法 」(平 成 12年 1月 施 行 )の既 設 施 設 基 準 に 適 合 していることが挙 げられます。この他 、余 熱 の 有 効 利 用 という点 では、環 境 管 理 センター場 内 及 び引 地 台 温 水 プールへの余 熱 供 給 を はじめ、3,100kw の発電設 備を設けています。 このように焼 却 施 設 では、ごみの衛 生 的 かつ効 率 的 な処 理 及 び熱 エネルギーの有 効 利 用 を図 っていますが、清 掃 事 業 (とりわけ「ごみの処 理 ・処 分 」)は、焼 却 後 の “灰 ”の 処 分 、地 球 環 境 への影 響 など新 たな問 題 に直 面 しており、これらの問 題 解 決 に向 けた 施策を積 極的に展 開していかなければなりません。 ① 現 在のごみ処理の流れ a.燃やせるごみの処理 燃やせるごみは、計量 の後、埋立 量の減 量 化 及び安 全かつ衛生 的な処理のため、 全量を焼 却しています。 収 集 されたごみは、初 めに「ごみピット」に貯 留 され、燃 えやすいものと燃 えにくい ものをクレーンで撹 拌 (かくはん)して均 一 にしてから焼 却 炉 に投 入 し、乾 燥 ・燃 焼 ・ 後 燃 焼 の各 ストーカー(火 格 子 )に順 次 送 られ、ダイオキシン類 などの有 害 物 質 の 発生 防止のため、高温 で完全に燃焼 して“灰”にします。 可 燃 性 粗 大 ごみは、可 燃 性 粗 大 ごみ破 砕 機 によって裁 断 された後 、ごみピットへ 投入され、燃やせるごみと同様に焼 却処 理されます。 焼 却 灰 は、ストーカー等 からの「主 灰 」とバグフィルターから集 められる「飛 灰 」が あり、主 灰 は薬 品 処 理 をした後 に灰 ピットに送 られますが、飛 灰 は薬 品 処 理 した後 にセメントと混 ぜて固 化 され灰 ピットに送 られます。その後 、主 灰 、飛 灰 とも、一 部 は、 有 効 利 用 を図 るため資 源 化 を行 っていますが、残 りは最 終 処 分 場 に運 ばれ、埋 め ています。 b.燃やせないごみの処 理 燃 やせないごみは、燃 やせないごみ・有 害 ごみ・不 燃 性 粗 大 ごみに 分 けて搬 入 されます。 燃 やせないごみは、「不 燃 ごみピット」に貯 留 され、処 理 困 難 物 及 び危 険 物 を 手選 別で除 去するとともに、カレット、アルミがら等の資源 物を回 収します。 不 燃 性 粗 大ごみ及び手 選 別 後の燃やせないごみは、一 緒に破 砕 機にかけ、粉々 ‐22‐ に した 後 、 磁 選 機 で 「 鉄 分 」 の 資 源 を 回 収 し 、 次 に 粒 度 選 別 機 に よ り 可 燃 物 等 と 資 源を含 む破砕 残 渣 とに選別 し、破 砕 残 渣は鉄・アルミ選 別 機 及びアルミ選 別 機で、 鉄及びアルミを回収し、残った物は焼却します。 また、乾 電 池 、蛍 光 管 、水 銀 体 温 計 、電 球 等 の有 害 ごみは、破 砕 前 に 回 収 し、 専門 業者による適正な処理を行っています。 c.埋 立処 分 平 成 3年3月に完 成 した最 終 処 分 場 (大 和 市 上 草 柳 46-1)は、管 理 型 (埋 立 面 にゴムシートを張り排 水 処 理 施 設を設けたタイプ)の処 分 場ですが、あと数 年で 埋立 を完了する予 定です。 埋 立 完 了 後 の跡 地 は、緊 急 時 の廃 棄 物 の一 時 保 管 も可 能 な公 園 として整 備 する予定です。 ‐23‐ ごみ処理のフロー 燃や せる ご み 粗大 ごみ 燃や せな い ごみ 有 害 ご み 不燃 ごみ ピ ット 可燃 性粗 大 ごみ 不燃 性粗 大 ごみ ソ フ ァ ー 、タ ン ス 等 自転車、スキー板等 可燃 性粗 大 粗大ごみピット ごみ 破砕 機 手 選 別 乾 電 池 、蛍 光 灯 、電 球 、水 銀体温計等 資 源 処理困難物 (カレット、 危 険 物 銅、真鍮、 アルミ等) 破砕 機 有価 物 売却 委託 処理 磁選 機 ごみ ピッ ト (破 砕可 燃 物) 粒度 選別 機 アル ミ選 別 機 鉄・アル ミ 選別 機 資源(アルミ) 焼 却 炉 貯留 分離 装置 (破 砕残 渣 ) 資源 (鉄 ) 土木 資材 原 料 とし て 資 源 化 [焼 却灰 ( 主灰 、 飛灰 )] 最終 処分 場 ‐24‐ (3)施 設 の概 要 大 和 市 環 境 管 理センター 所 在 地 大和 市 草柳3-12-1 ① ごみ焼却 処 理施 設 形 式 全連続 燃 焼式 焼却 炉 処 理 能 力 450t/24h(150t/24h×3炉) 工 平成2年7月26日 ~平成6年3月30日 期 構 造 ・規 模 RC・S・SRC造、地 下2階・地 上7階 敷 地 面 積 21,780㎡ 延 床 面 積 16,471㎡ 建 築 面 積 5,438㎡ 付 属 施 設 管理棟(2階 柳橋 ふれあいプラザ) 建 ・焼 却処 理施 設 18,250,520千円 築 費 ・管理 棟 1,721,130千円 ② 粗大ごみ処 理 施設 処 理 方 式 併用方 式(横 型 回 転破 砕機 及び手選 別) 処 理 能 力 回転系 80t/5h 工 平成3年12月25日~平成6年3月30日 期 手選 別系 15t/5h 構 造 ・規 模 RC・S造、地下2階 ・地上6階 延 床 面 積 2,937㎡ 建 築 面 積 1,803㎡ 建 3,079,700千円 築 費 ‐25‐ 上草柳処分場 所 在 地 大和 市 上 草柳46-1 ③ 最 終処 分 場 工 期 平成元 年4月~平 成3年3月 全体面積 11,073㎡ 埋立面積 8,637㎡ 埋立容量 61,385m 3 埋立方式 サンドイッチ方 式 (焼却 灰と土を交互に埋 める方式 ) 水処理設備 60m 3 /24h(凝集 沈殿 方式) 建 348,000千円 設 費 ‐26‐ 2 年度別廃棄物搬入量 環 境 管 理 センターへのごみ搬 入 量 は、次 のとおりです。 単位 : t 燃 や せ る ご み 年 粗大ごみ 直接 搬入 度 収 集 家庭系 事業系 燃 や せ な い ご み 収 集 不法 投棄 直接 搬入 小計 可 燃 性 不 燃 性 収 集 粗大 ごみ 粗大 ごみ 家庭系 事業系 不法 小計 投棄 合計 20 33,747 434 19,546 97 53,824 565 292 2,202 227 20 6 2,455 57,136 21 34,247 381 17,354 93 52,075 643 272 2,172 202 13 4 2,391 55,381 22 33,737 392 17,078 94 51,301 687 250 2,273 220 14 4 2,511 54,749 23 34,467 496 17,585 79 52,627 692 279 2,200 254 13 6 2,472 56,071 24 34,758 492 17,126 79 52,456 765 311 2,137 268 12 5 2,422 55,954 ※ 四捨 五入で表示 しているため、合 計が一致 しない場合があります。 ※ 燃やせないごみの「収 集 」には例月まち並み清掃 分を含みます。 ※ 燃やせるごみの不法 投 棄は、リサイクルステーションにおける不法 投棄 の回収量です。 ごみ搬入量の推移 (t) 燃やせるごみ 70,000 燃やせないごみ 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 H20 H21 H22 ‐27‐ H23 H24 3 市 民 1 人 当 た りの ご み ・資 源 物 排 出 量 市 民 1人 当 たりの年 間 及 び1日 ごみ排 出 量 並 びに資 源 排 出 量 の推 移 は、次 のとおり です。 上段 単位 : ㎏/年 度 下段 単位 : g/日 年 度 平成20年 度 平成21年 度 平成22年 度 平成23年 度 平成24年 度 人口(10/1現在) 224,231 225,650 228,186 229,890 231,046 152 153 150 152 153 418 420 410 416 418 11 11 11 11 10 30 29 30 29 29 4 4 4 4 5 10 11 11 12 13 167 168 165 167 168 458 460 451 456 459 81 75 71 70 69 221 204 196 191 188 248 243 236 237 236 679 665 647 647 647 燃 やせるごみ 燃 やせないごみ 粗 大 ごみ(直 営 ) 家 庭 系 ごみ合 計 資源分別回収量 排 出 量 ※ 四捨 五入で表示 しているため、合 計が一致 しない場合があります。 ‐28‐ 4 ごみ 処 理 に 関 する 放 射 性 物 質 の 影 響 平 成 23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 に 伴 う東 京 電 力 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の事 故 に より、放 射 性 物 質 が放 出 されるという、深 刻 な事 態 を 引 き起 こしました。 本 市 でも、一 般 廃 棄 物 の処 理 における影 響 を確 認 するため、焼 却 灰 に含 まれる放 射 性 物 質 濃 度 や、環 境 管 理 センター 敷 地 境 界 における 空 間 放 射 線 量 の測 定 を 実 施 しまし た。平 成 24年 度 の結 果 は次 のとおりでした。 (1)焼 却 灰に含まれる放 射 性 物 質 濃 度 ① 測 定機 関 民 間の専門 検査 機 関 ② 測 定結 果 (単位:Bq/kg ベクレル/キログラム) 試料 採取 日 ヨウ素-131 セシウム-134 セシウム-137 セシウム合計 平 成 24 年 4 月 13 日 不検 出 69 110 179 平 成 24 年 5 月 8 日 不検 出 67 110 177 平 成 24 年 6 月 1 日 不検 出 73 120 193 平 成 24 年 7 月 4 日 不検 出 91 140 231 平 成 24 年 8 月 2 日 不検 出 60 110 170 平 成 24 年 9 月 4 日 不検 出 61 160 221 平 成 24 年 10 月 4 日 不検 出 56 92 148 平 成 24 年 11 月 6 日 不検 出 35 63 98 平 成 24 年 12 月 6 日 不検 出 43 53 96 平 成 25 年 1 月 8 日 不検 出 40 67 107 平 成 25 年 2 月 6 日 不検 出 25 49 74 平 成 25 年 3 月 1 日 不検 出 21 49 70 ※ 不検 出とは、定 量下 限 値未 満のことをいいます。 定量下 限 値 ヨウ素-131・・・40 ベクレル/キログラム セシウム-134,137・・・10 ベクレル/キログラム ※ 放 射 性 物 質 汚 染 対 処 特 措 法 では、焼 却 灰 等 に 含 まれる放 射 性 セシ ウムの濃 度 が 8,000 ベクレル/キログラム以下であれば、従前 どおり埋立 処分できるとしています。 ‐29‐ (2)環 境 管 理センター敷 地 境 界における空 間 放 射 線 量 ① 測 定機 器 γ線シンチレーションサーベイメーター (富士 電機 製 NHC710B1-AYYYY-S) ② 測 定位 置 地 表から 50 センチメートルの高 さで測定 ③ 測 定結 果 (単位:μSv/h マイクロシーベルト/時 、有効 数 字2桁 ) 測定 年月 日 天候 東 西 南 北 平成 24 年 4 月 13 日 曇り 0.067 0.076 0.080 0.077 平 成 24 年 5 月 8 日 晴れ 0.069 0.072 0.081 0.081 平 成 24 年 6 月 1 日 晴れ 0.063 0.060 0.069 0.087 平 成 24 年 7 月 4 日 晴れ 0.054 0.057 0.071 0.071 平 成 24 年 8 月 2 日 晴れ 0.060 0.062 0.073 0.072 平 成 24 年 9 月 4 日 晴れ 0.064 0.066 0.072 0.084 平成 24 年 10 月 4 日 晴れ 0.054 0.065 0.066 0.070 平成 24 年 11 月 6 日 晴れ 0.066 0.063 0.076 0.082 平成 24 年 12 月 6 日 晴れ 0.054 0.063 0.069 0.064 平 成 25 年 1 月 8 日 晴れ 0.050 0.054 0.064 0.076 平 成 25 年 2 月 6 日 雨 0.055 0.055 0.064 0.070 平 成 25 年 3 月 1 日 晴れ 0.054 0.059 0.067 0.064 ※ 国が示した追 加被ばく線量の基 準である年間 1 ミリシーベルト(1,000 マイクロシーベル ト)を、1 時 間あたりの放射線 量に換算すると、0.19 マイクロシーベルト/時となります。 ‐30‐